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登録日:2011/09/03 Sat 23 18 31 更新日:2024/03/27 Wed 21 12 33NEW! 所要時間:約 27 分で読めます ▽タグ一覧 ≠与次郎次葉 「僕と契約して、魔法少女になってよ!」 アニメ エロゲではHでパワーアップ エロゲでは負けたらレイプ コメント欄ログ化項目 マジックガール 一覧項目 不思議な力 創作 変身 夢 属性 希望 日本の至宝 漫画 萌え 萌えの歴史 萌え属性 超常現象 魔女 魔女っ娘 魔法 魔法少女 魔装少女 魔法少女とは、魔法使いの少女の総称。 ▽目次 ■概要 ■魔法少女の「おやくそく」1.作品の中心に座す 2.変身シーン 3.呪文 4.ペナルティ 5.魔法の喪失 6.魔法の代償 7.魔法の限界 ■魔法少女の例◆東映魔女っ子シリーズ ◇魔法使いサリー ◇ひみつのアッコちゃん ◇コメットさん/Cosmic Baton Girl コメットさん☆(アニメ版) ◇魔法のプリンセスミンキーモモ(空モモ) ◇魔法の天使クリィミーマミ ◇魔法少女ちゅうかなぱいぱい!/ 魔法少女ちゅうかないぱねま! ◇美少女戦士セーラームーン ◇魔法のプリンセスミンキーモモ夢を抱きしめて(海モモ) ◇魔法のエンジェルスイートミント ◇花の魔法使いマリーベル ◇魔法騎士レイアース ◇魔法少女プリティサミー ◇カードキャプターさくら ◇おジャ魔女どれみシリーズ ◇魔法少女リリカルなのはシリーズ ◇プリキュアシリーズ ◇魔法少女まどか☆マギカ ◇新本格魔法少女りすか ◇魔法少女プリティ☆ベル ◇ナースウィッチ小麦ちゃん マジカルて ◇撲殺天使ドクロちゃん ◇大魔法峠 ◇夢使い ◇魔界天使ジブリールシリーズ ◇魔法少女アイ ◇おと×まほ! ◇これはゾンビですか? ◇ブラック・マジシャン・ガール ◇プリズム☆ま~じカル PRISM Generations! ◇新感覚癒し系魔法少女ベホイミちゃん ◇ラジカルレヴィちゃん ◇魔法少女沙枝シリーズ ◇チアフルチャーマーもも。 ◇Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ◇ななついろ★ドロップス ◇ジュエルペット てぃんくる☆ ◇魔法少女隊アルス ◇ウルトラニャン(めばえ版) ◇うた∽かた ◇マジカロマジカル ◇魔女っ子戦隊パステリオン ◇魔法少女特殊戦あすか ◇魔法少女のカレイなる余生 ◇東北ずん子公式小説 ◇間違った子を魔法少女にしてしまった ◇プラネットガーディアン ◇魔法少女禁止法 ◇魔法少女育成計画(まほいく) ◇装神少女まとい ◇奥さまは魔法少女 ■ほかの魔法少女(?)の例◇さるとびエッちゃん ◇ミラクル少女リミットちゃん ◇エスパー魔美 ◇魔女の宅急便 ◇怪盗セイント・テール ◇コレクター・ユイ ◇黒魔女さんが通る!! ◇ストライクウィッチーズ ◇放課後のプレアデス ◇月光刑事 ■概要 「魔女っ娘」とも言われるが、魔法少女が一般的。 (作品タイトルとして使用されるようになるのは『魔法少女ララベル』(1980年)からか?) 一説には「魔女っ娘」は「魔法の国からやってきた~」風の先天的な魔法使いを指すとも。種族か職業かの違いなんだろうか。 ジャンルとして、 主人公は魔法が使える少女 固有のコスチューム 魔法を使うための道具 マスコット などがよく当てはまる。これらは主に商業的な理由から、子供向けであればあるほど重要視される。 また、現代社会のような「魔法の存在しない、あるいは認知されていない社会」を主要な舞台(ロー・ファンタジー)とするイメージが根強い(*1)。 なので、元々魔法のあるファンタジー世界の魔法使いなども、少なくとも作品ジャンルとしては魔法少女とは分けられる傾向にある。 そのため、例えばハイ・ファンタジーものである『スレイヤーズ』にでてくるリナ・インバースなどは「魔法」を使う「少女年齢相応」のキャラでも、魔法少女とはあまり言われない。 しかし、これは絶対的な定義とまでは言えない。 テレビアニメが放送され始めた頃から存在する人気の高いジャンルであり、誰もが魔法少女モノを一作は見た事があるだろう。 ただ、長年使われてきたジャンルであるため同じ“魔法少女”でも様々な形式がある。 ■魔法少女の「おやくそく」 1.作品の中心に座す もちろん魔法という異質な力を持つ存在であるため、作品の主人公もしくは中心人物として描かれる事が多い。 タイトルからして大抵は魔法少女が主題に据えられる。 作品内での魔法少女の在り方としては、昔は「一人の少女が『不思議な力』を使って事件を解決する」ものが多かったが、 最近では「複数の少女が魔法を使って敵と戦う」という様式が増えている。(おそらく某美少女戦士の影響だろう) もっとも、魔法少女モノに限らず〝魔法〟それ自体が「戦闘手段」や「技術」としての側面を強く推し出している作品が増えているのだが。 また、汎用性の高い魔法を一、二個程度使うよりも、効果が限定された魔法を効率的に使い分ける方が多い。 2.変身シーン 魔法少女と言えば変身シーン、変身シーンと言えば魔法少女という位の必須項目。 変身するヒロインが呪文を唱え、光の中でコスチュームを纏っていく様は美しいの一言。こら!そこ、エロくなくっちゃ嫌だとか言わない!! 作品によっては気合いの入れ方が半端ない変身シーンもある。 70~80年台の魔法少女は大抵「理想の大人」に変身するのがお決まり。 これは当時の世相であった女性の社会進出であるとか将来への希望を強く反映したものになっている。 逆に近年では「大人になる」というお決まりは影を潜め、逆に大人向け作品だと「成長できない」パターンも散見される。 上記の変遷は現在の将来に希望を持てない世相を反映しているなーとか思ったりしなくもない。これもまた歴史を感じる部分である。 3.呪文 大抵の場合、魔法を使う時の「呪文」が存在する。(必要は無いが自作の呪文を唱えている、もしくは呪文すら存在しない作品もそこそこある) 王道の「マハリク マハリタ ヤンバラ ヤンヤンヤン」「テクマク マヤコン テクマク マヤコン」(アニメ版で作られたもの)から始まり、 近年では変身時の口上である「プリキュア、ラブリンク!」なども最早呪文化しつつあると言っていいかもしれない。 また、呪文の存在はごっこ遊びのしやすさにも影響をする。 そのため、小さい頃自分の姉やら妹やら幼馴染やらが、何やら魔法のアイテムを持って謎の呪文を唱えていたのを聞いていたという人も少なくないはずだ。 4.ペナルティ 魔法がバレるとペナルティーがある場合がある。 作品により異なるが、多くは魔法が使えなくなるなど作品的に致命的なもの。 そのため、「正体の暴露=『魔法少女』の死」とも言える。 このペナルティの文化は元々暗黙的に存在していたものである。 例え設定などでペナルティが明記されていなくても、人からは見えないように魔法を使う魔法少女が非常に多かったのだ(*2)。 これは国内外を問わずに存在する「実名敬避俗(*3)」という概念に由来するものと推察される。 つまり魔法少女としての正体がバレることは、名が割れることであり、名が割れるということは、他の悪い魔法使いに簡単に自分を思い通りにされるということにつながる。 これを防ぐためにも魔法少女は日夜正体がバレぬように奮闘するのである。 5.魔法の喪失 魔法少女がある日突然魔法の力を失ってしまうというパターンも多い。 特に、最終回で魔法が使えなくなるパターンも多く、多くの魔法少女達は何らかの目的を果たし魔法を捨てていく…ある意味『処女性』の現れかもしれない。 下記の『魔法の限界』とも深く関わってくる内容である。 魔法を失う展開には様々なパターンが存在する。 事例 パターン ひみつのアッコちゃん(初代) 力を使いすぎてコンパクトを失う。 魔法を使うアイテムを無くしちゃったよ!パターン ミンキーモモ(空モモ) 魔法少女であることを自ら捨てて、人間に転生する。 魔法少女を自分からやめたよ!パターン クリィミーマミ 初めから魔法は1年間だけという約束だった。 魔法は期間限定だったよ!パターン セーラームーン(1期) 銀水晶の力で何もなかった平和な世界に戻る。 実は夢オチだったよ!パターン 魔法つかいプリキュア! 世界の在り方を正した代償として失う。 魔法自体が神様からの借り物だったよ!パターン 6.魔法の代償 魔法という摩訶不思議なパワーを使うために、何らかの犠牲や代償を支払うパターンも多い。 これは魔法を使うために何らかのエネルギーを利用しないといけないというものもあれば、 そもそも何らかの喪失体験をきっかけに魔法が使えるようになる設定の作品もある。異能の力を得るには代価が必要なのだ。 一般的には「魔法少女まどか☆マギカ」が有名な例だが、 ミンキーモモ(海モモ)のように何らかの重要なエネルギーを消費した上で魔法を使ったり、 おジャ魔女どれみのおんぷちゃんのように禁じられた強力な魔法を使いすぎた故にしっぺ返しを受けるという意味での代償も存在する。 見方を変えれば、まどマギに限らず魔法少女は「魔法少女」になるという代償を支払って魔法を使えるようになっていると考えることもできる。 上述したペナルティの存在などを鑑みるに、魔法少女になるということは実はメリットばかりではないのだ。 特に、一時期の魔法少女モノは暗黙のルールとして「自分のために魔法を使うことができない」という代償が課されていることが多かった。 これは明治時代以降に「魔法」という言葉と同様に伝来してきた西洋のファンタジーにおいて、 既に「善い魔法使い」「悪い魔法使い」という二種の概念があった事から推測できる。 伝来の経過で「誰かのために魔法を使う存在=善い魔法使い」「利己的に魔法を使う存在=悪い魔法使い」という一種の刷り込みが行われたのではないか。 それにより子供達の憧れとなるべき魔法少女は、ここで言う所の「善い魔法使い」である必要があったため、 無意識的に「悪い魔法使い」的な要素を除外していったのではないだろうか。…と、項目追記者は考察する。 7.魔法の限界 基本的に魔法少女の魔法は万能とはいかず、思わぬ弱点や「魔法でも出来ない事」が存在するというのがお約束になっている。 例えば「死んだ生物を生き返らせることはできない」とか、(魔法に限らないのだが)「完全な洗脳は不可能」などは、古来よりのお約束となっている。 特に低学年向け作品では「本当に大事な事は自分の力でやらなければならない」というメッセージが込められているものも多い。 ただ、一方でこれらのタブーを除けば正直言ってなんでもアリになりがちなのが魔法少女モノである。 不老不死やら女体化・男体化やら空間転移は何のその、死後の転生だとか異世界への扉を開くだとか、 時間操作(停止、加速、巻き戻し)などの大抵の事は何でもできてしまう。 そのため魔法によってできる事できない事の線引きは作品にとって大変重要であり、むしろこの線引きによってアイデンティティが確立されてしまう例も少なくない 例えば万能系魔法少女の最たる例であるサリーちゃんに対して、 アッコちゃんは「変身しかできない」とすることで逆に付加価値が生まれている。 このように魔法によって何ができて何ができないかを明確にすることは、 実は作品をより深いものにする上で極めて重要なことなのである。 ■魔法少女の例 ◆東映魔女っ子シリーズ 海外ドラマ『奥さまは魔女』及び『かわいい魔女ジニー』の流行を受けて企画され、依頼を受けた横山光輝の漫画『魔法使いサニー』のアニメ版『魔法使いサリー』から始まったシリーズ。 魔法使いサリー(1966年)、ひみつのアッコちゃん(1969)、魔法のマコちゃん(1970)、さるとびエッちゃん(1971)、魔法使いチャッピー(1972)、ミラクル少女リミットちゃん(1973)、魔女っ子メグちゃん(1974)が該当。 キューティーハニー、魔女っ子チックル、花の子ルンルン、魔法少女ララベル、が含まれることもある。一方、ニンジャであるエッちゃんは除外されがち。ショッギョ・ムッジョ。 ◇魔法使いサリー 横山光輝作の最初期の魔法少女の代表格。漫画が連載された後、同年にアニメ化されている。 「呪文を使う」「箒で空を飛ぶ」「魔法のステッキで魔法をかける」などそれまでオドロオドロしい『魔法』のイメージを、かわいい女の子で行うことで払拭。 更に「魔法を使う女の子」すなわち『魔法少女』のイメージを定着させた。 魔法少女モノとしては「魔法の国からやってきた魔法の国の住民」という設定と、 「なんでもかんでも魔法でどうにか出来る」万能系魔法少女のパイオニアとして有名である。 ◇ひみつのアッコちゃん 魔法のコンパクトで望んだ姿(職業)に変身する。コンパクトには変身するための呪文が書いてある親切設計。 原作者同士を含め、割とサリーちゃんと比較されがちな作品(というか制作会社と主題歌の作曲者が同じ人)。 魔法少女モノとしては「魔法の力を宿したアイテムを受け取った普通の人間」設定と、「自分が望んだ姿に変身できる」変身系魔法少女のパイオニアとして有名である。 またコンパクトの送り主は原作・実写映画版では「スパイ風の男性」だったが、アニメ・原作リメイク版で「鏡の女王」に変更され呪文もプラスされる等アニメで「定型」に近づけられている。 ◇コメットさん/Cosmic Baton Girl コメットさん☆(アニメ版) 実写における魔法少女ものの最初期の作品。 バトンが目印で、普段は家のお手伝いさんとして住み込んだホームコメディとなるのが特徴。後者は『メアリー・ポピンズ』のオマージュである。 また「宇宙からやって来た」という設定は現在でも割と珍しいかもしれない。 初代:アニメと実写と人形アニメが混在。原画とコミカライズはやはり横山光輝。 2代目:OPのみアニメで本編は特撮実写。ラブコメ要素強め。 3代目:普通に女児向けアニメ。でもメテオさんツンデレかわいい。 とそれぞれ特徴的。 ◇魔法のプリンセスミンキーモモ(空モモ) 翌年放送のクリィミーマミと共に魔法少女のお約束を壊しに壊した意欲作。魔法少女第2世代の始まりという人もいる。 詳しい説明は省くが、「自分のために魔法を使えない」という暗黙の了解を背負った魔法少女に対して、 『夢を叶えるのは魔法なのか、それとも自分自身なのか』という、極めて現実的かつ重い命題を投げかけたのがこの作品。 特に終盤は放送短縮(及び販促事情による第2期制作)という外部事情も重なったことによる、ある意味でまどマギにも通ずる衝撃の展開で有名。今放送していれば『神』扱いされていたかも知れない。 なお、スーパーロボットに初めて乗った魔法少女としても有名。まるで意味がわからないだろうが本当の話である。 ちなみに「邪悪なミンキーモモ」とのファンからのあだ名を持つガンダムのハマーンネタなどでもない。 ◇魔法の天使クリィミーマミ モモと共に一部から熱狂的な支持を受けている、80年代を代表する作品。現在では「ぴえろ魔法少女シリーズ」の第一作目とされている。 魔法によってアイドルとなった主人公が芸能界で大活躍する中で生まれた、作り出された虚像の自分と本当の自分との間に横たわるジレンマをベースに物語が進行する。 この辺りから「魔法を自分のために使う魔法少女」が強調されていき、美少女の台頭と共に戦う魔法少女の基盤が作られていったと分析する声もある。 こうした心理劇的な要素が深まっていったのが、この後のぴえろの『魔法の妖精ペルシャ』や『魔法のスターマジカルエミ』である。 逆に純粋な魔法の世界に回帰したのが『魔法のアイドル パステルユーミ』であり、80年代の魔法少女の始まりから終わりを体現していったと言える。 なお、前作モモとは制作会社が異なるがお互いのOVAが劇場放映された際のおまけフィルムで共演して大バトルを繰り広げている。 これはモモと本作のプロデューサーが同一人物であったことから実現した夢の共演である。古き良き時代である。 ◇魔法少女ちゅうかなぱいぱい!/ 魔法少女ちゅうかないぱねま! 実写では珍しい魔法少女もので、『魔法使いサリー』+『コメットさん』+中華系な「中華魔女」の活躍を描く、特撮コメディドラマ枠「東映不思議コメディシリーズ」の転換点。 ここでそれまでの「マスコットキャラ」や「小学生」主役から魔法少女主役になったことで、後番組『美少女仮面ポワトリン』での「変身ヒロイン路線」に繋がった。 また『~ぱいぱい!』が諸事情で2クール終了となったため他レギュラー継続で『~いぱねま!』が穴埋めとして作られた。 ◇美少女戦士セーラームーン 初めて明確な『敵』とチーム形式で戦う描写がある魔法少女。 「イメージカラー」と「役割」を持つヒロインを多数登場させる手法は、「スーパー戦隊シリーズ」から大きく影響を受けている。 90年代以降の戦う魔法少女のイメージを確立した立役者であり、今なおファンが多い。 また、あまり語られないが明確に神話をモチーフにした魔法少女作品もこれが初だと思われる。 ただし少女達が使う力は「魔法」だとは明言されておらず、必殺技も基本的に「ドラゴンボール」や「聖闘士星矢」のように技の名前を叫ぶだけである。 ちなみに、原作となる漫画版の誕生に大きく影響したのが、80年代~90年代初期に渡って放映された 特撮コメディドラマ枠「東映不思議コメディーシリーズ」で放映された「美少女仮面ポワトリン」である。 「平凡な女の子が超常的な存在から力を授かり正義のヒロインに変身して悪と戦う」「戦いのための様々なアイテムを駆使して戦う」などのお約束的要素が含まれ、 いわゆる戦闘魔法少女系列の元祖に当たる作品となっており、セーラームーンのプロトタイプ『コードネームはセーラーV』で主人公が仮面をつけているのもポワトリンからである。 なお、最初期はうさぎが「変装ペン」で様々な職業の女性に変身して敵の作戦を調査する、という古典的な魔法少女描写もあったが、 シリーズが進むにつれ「変装ペン」は使われなくなっていった。 「うさぎだけ変装ペンでどんな格好にもなれるのはズルい」「変装ペンで出したドレスでコンテストに出るのはフェアじゃない」「戦闘と全く関係ない事に変装ペンを使う」など仲間が増えるに連れこれまで見えなかった問題が出てきたせいもあるのだろう。 ◇魔法のプリンセスミンキーモモ夢を抱きしめて(海モモ) 1991・92年放映の通称空モモの続編。ただし、これを続編と認めない人もいたりする。 主人公モモのキャラクター像が前作と大きく異なっていた(もともと別の夢の国の王女が主人公なので当然なのだが)ことや、 衝撃的かつ悲壮ながらも希望に溢れた結末を迎えた空モモと違いあまりにも救いようのない結末を迎えたことも大きい。 + ネタバレ 人間が夢を捨てたため魔法の力が枯渇し魔法の国は地球を見捨てて宇宙へと逃げ出すものの、 主人公だけはある人達のために地球に残る。しかし、その人達も不治の病で余命幾許もなく、 主人公自身も魔法の力のない地球では消滅を辿る運命しかなくただ人々を傍で見守ることしかできない。 更に後日談となるOVAでは…。ちなみに主人公の声は林原めぐみ。 さぁ興味を持った人は今すぐ近所のレンタルビデオショップへと走るのだ。 ◇魔法のエンジェルスイートミント ミンキーモモの葦プロによる魔法少女アニメ二代目の位置づけ。 90年代の魔法少女アニメ流行の時代に新しいマイルストーンとなるべく製作された。 しかし海モモに比べると存在が地味。 また作画レベルが安定しておらず、放送開始初期の段階でとんでもない作画崩壊をやらかしてしまったことでも有名。 ◇花の魔法使いマリーベル 主人公マリーベルをあくまで子供たちを取り巻く問題を解決するためのアドバイザー・みんなのお友達的な位置づけに置くというそのスタイルは、 魔法少女ものというよりドラえもんに近いと評され、 当時の子供たちにもその内容は理解しやすく作られている。 なおマリーベルは見た目5歳実年齢50万歳の素敵ロリBBAである。 ◇魔法騎士レイアース 異世界を舞台にしたファンタジー物で、第一期終盤から魔法の力で動く『ロボット』が登場した。 RPG的な要素を含んだという点では「魔神英雄伝ワタル」などと、ファンタジーロボットものという点では「聖戦士ダンバイン」あたりと比較されがち。 つまりさっさとスパロボに出せという話で…とか言ってたら「T」で遂に参戦! なお、漫画とアニメの内容が第1期はほぼ一緒なのにも関わらず第2期の内容は大きく異なっている。 これによって話をしている時にいつの間にか漫画版とアニメ版とでズレてしまう可能性があるので注意しよう。 CLAMPファンもしくは魔法少女ファンはどっちも見よう。いや見るべきである。 本作における異世界は「意思の強さがすべてを決める世界」という設定であり、主人公たちが用いる力も、 「己の信念や思いが力として具現化したもの」的な扱われ方をしている。 ◇魔法少女プリティサミー 『天地無用!』のキャラを使ったスピンオフ作品。 スピンオフ魔法少女物の始祖とも言うべき作品であり、以降一発ネタにとどまらないスピンオフ魔法少女物が徐々に増えていくことに。 更に言えば、原作と同様に本作もメディアミックス作品でもあり、各媒体で展開も設定も割とフリーダム。 あと何か海外ではやたら人気になった。 ◇カードキャプターさくら NHKの本気。多くのロリk もとい男供をオタクの道に引きずり込んだ魔性の作品。 従来の「杖」に「大量のカード」というアイテムを足すことで様々な魔法に必然性を生み出した。 また、今までのパターン破りとして主人公が戦闘時に「特定のコスチューム」を身に纏わないというのも特徴。 つまり、バンクは効かないわキャラクター商品的には売りにくいわで非常に厄介な事をこの作品ではやってのけているのである。 ぶっちゃけ、スポンサーに左右されないNHKにしかできなかったことである。 しかしそれもこれも全てはさくらちゃんの可愛さを存分に引き立てるため…、 我々はスタッフと知世ちゃんに全力で感謝して「さくらちゃんかわいい(*´Д`)ハァハァ 」と言わなければならない。 NHKの「お願い編集長」にて2457票を獲得するも再放送ならず。 ◇おジャ魔女どれみシリーズ 旧来の「魔法の力で事件を解決する」事を主眼に置きながらも『複数主人公』『コスチューム』や『多彩な魔法道具』で商品展開を繰り広げるという、 これまでの魔法少女アニメを集大成したかのような作品。 同時に、ガチで「教育アニメ」と称されるそのストーリーは、子どもと一緒に見ている親すら引き込んだ。 特に普通ならあまり描きたくないような、いじめ、不登校、将来への不安、離婚復縁問題、介護問題、育児の難しさなどを、 子供の目線から痛烈かつ丹念に描いており、今見返してみると「よくこんなの放送できたな」と思える描写が多いのも特徴。 しかし、ブラックな部分もあるけれど、それも含めてどれみ達を中心にその取り巻く環境をきっちり描いた結果が、 今なお愛され続け続編が出るくらいに慕われている一因であることは間違いない。 ◇魔法少女リリカルなのはシリーズ 通称「魔砲少女」。バトル系魔法少女を前面に押し出した草分け的存在。 魔法を擬似科学的に捉えた、大艦巨砲主義的なアニメ。武器とビームが飛び交うこれほど火力高めな魔法少女は当時は珍しかった。 誰だ3期なのはさんを魔法熟女って言ったやつ 元はエロゲー『とらいあんぐるハート3 ~Sweet Songs Forever~』のファンディスクに収録されたおまけシナリオの一つだった。 そちらは原作版と呼ばれており、内容は割と正統派魔法少女ものだったりする。但しエロゲですので…察してください。 ◇プリキュアシリーズ 同年の「なのは」と同じく、バトル系魔法少女路線の草分け的存在。 魔法ではなく徒手空拳による格闘をメインにして戦うスタイルで、子供から大人まで高い人気を得た。 従来の魔法少女よりも、むしろドラゴンボールなどの超人バトル物の系譜に近い。 シリーズが続くにつれ、由緒正しい魔法少女な『魔法つかいプリキュア!』等服装やストーリーは従来の魔法少女のような内容に先祖返りしている傾向があるものの、肉体を使ったガチな戦闘は健在。 ◇魔法少女まどか☆マギカ 御存知まどマギ。 蒼樹うめのかわいいキャラデザと虚淵玄のハードなシナリオとシャフトの独創性が化学反応を起こした魔法少女の皮を被ったSF。 もともと魔法少女にはしばしばダーク、ハードな要素が潜んでいたが、それをより明確に主軸とした作品で、大ヒットにより多くのフォロワーを生んだ。 今までの歴代の魔法少女の設定をことごとく逆手にとったシナリオは良し悪しを問わず強い人気を誇っている。 ◇新本格魔法少女りすか 2020年に開始時から17年という長い時を経て完結した、西尾維新版魔法少女小説。アニメ化フラグが建っているとも言われていたが、朗読劇になった。 魔法少女の物語をその協力者の目線から描いているが、西尾作と言う事もありダーク且つ萌えが無い。あっても直ぐに消える。 ◇魔法少女プリティ☆ベル 最強の表紙詐欺(誉め言葉) ぶっちゃけ魔法少女である必要が無い気もするけどな! ◇ナースウィッチ小麦ちゃん マジカルて 邪道魔法少女三部作の一作目。 元々は『The SoulTaker ~魂狩~』のスピンオフ作品。シリアスなダークヒーローアニメだったオリジナルとはかけ離れた、ギャグ&パロディー率高めの魔法少女。 2chパロが登場した1話は軽く祭りとなり、2話では『科学忍者隊ガッチャマン』と『宇宙の騎士テッカマン』のコスプレ対決までやってのけた。 スピンオフ作と比べマイナー感のある「魂狩」には新房昭之など後の「まどか」に関わるスタッフが何人か関わっている。 邪道魔法少女を生み出したスタッフがその後邪道の頂点を作ってしまうとは皮肉なものである。 ◇撲殺天使ドクロちゃん 邪道魔法少女三部作の二作目。 魔法のバット・エスカリボルグでぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪ ◇大魔法峠 邪道魔法少女三部作の三作目。 魔法は使えるのに必殺技は全てサブミッションな外道系魔法少女。 リリカル・トカレフ・キルゼムオール☆ ◇夢使い 植芝理一がアフタヌーンで連載していた漫画作品。 古神道呪術に現代心理学の理論を複合させた独自の退魔術を用い、おもちゃを媒介に自身の「空想する力」を増幅、 特撮ヒーローやロボットと同じ力を得て戦うという個性的すぎる魔法少女たちが活躍するお話。 コスチュームは巫女装束を流用しており、珍しい和風魔法少女でもある。 メンバーに三十代前のロリコンがいたりするけどな! 色々な意味でヤバめな描写があったが、アニメ版は幾分マイルドになっている。 ◇魔界天使ジブリールシリーズ エイプリルフールでパロディされるぐらいには知名度の高いエロゲシリーズ。 変身にはあるモノが必要…。 ◇魔法少女アイ エロゲー×魔法少女モノの元祖。 尤も、今となってはご覧の有り様だよ!な3作目で有名になってしまったのだが…。 ◇おと×まほ! 男の娘×魔法少女というぶっちぎった作品。主人公が辱しめられるのはお約束。 ◇これはゾンビですか? ハルナと相川歩等が該当するが、魔法少女ではなく魔装少女である。(一人少女じゃないけど) ◇ブラック・マジシャン・ガール 某TCGの人気魔法少女。お師匠様達の魂の力でパワーアップ。 杏子なんていなかった。 ◇プリズム☆ま~じカル PRISM Generations! こちらも主役は男の娘。ヒロイン(女)もいる。だが真の魔法少女達は…… ◇新感覚癒し系魔法少女ベホイミちゃん ぱにぽにでは自称魔法少女のコスプレ少女。 だが、スピンオフ作品にて科学の力で魔法少女になった!……いや、ほんと魔法少女ダヨ? 変身せずに(無自覚)敵の宇宙人を撃退したこともある。おい、変身しろよ! 通称ドクロ仮面さんという悪の幹部。 これは魔法少女ですか?どう見てもマジカルおまんじゅうです本当にありがとうございました。 鈴原未来ちゃんという魔法の力で変身する本物の魔法少女を救った。 ◇ラジカルレヴィちゃん 『BLACK LAGOON』2巻のオマケ漫画。 イマイチ社会性のない引きこもり君の貴兄(ロック)をスナック感覚で助けるためにヘストン・ワールドからやって来た正義と平和の使者。 「トカレフ、マカロフ、ケレンコフ、ヘッケラーコックで──見敵必殺ゥ!」の呪文と共に物事なんでも速攻解決する。銃で。 妹にマジカルメイドロベルタちゃんがいる。 ◇魔法少女沙枝シリーズ 知名度が高いんだか低いんだかよくわからないジュブナイルポルノのシリーズ。最近エロゲー版が完結した。 魔法で召喚したバズーカで戦う。なんでもいいから魔法の一つぐらい使えよ! 負けなければエッチできない完全陵辱もの。 ◇チアフルチャーマーもも。 しにがみのバラッド。のキャラ崩壊スピンオフ。 魔法少女が世界征服を目指す話で、ドラマCDはやりたい放題。 ◇Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 我らがFateのロリブルマが魔法少女になって戦う話。ぶっちゃけ、魔法少女版聖杯戦争である。 実際、魔法少女は建前で最近は剣での戦闘や拳でのやりとりがかなり目立つ。 ◇ななついろ★ドロップス 気弱で恥ずかしがりやな女の子が、困っている友達を助けるために魔法少女になり、 好きな男の子・仲間・家族に励まされながら様々な困難に勇気を出して乗り越えて行く……。 そんな頑張る女の子と初恋をテーマにしたエロゲーで、全年齢向けのアニメはもはや尊い。 ◇ジュエルペット てぃんくる☆ ジュエルペットシリーズ2作目。 上記のななついろ★ドロップスのアニメ版のスタッフが関わってるので、こっちも尊さが半端ない。 ◇魔法少女隊アルス 雨宮慶太原作の魔法少女アニメ。主人公が魔法の世界に召喚されるタイプの魔法少女。作者が作者だけにやってることはダークファンタジーそのものである。 アバンギャルドな子供番組として知られる「天才ビットくん」内でアニメが放送されていた。当時の子供には理解できたのだろうか。 ◇ウルトラニャン(めばえ版) アニメ本編の『ウルトラニャン』は、宇宙猫のニャンがウルトラニャンに変身する話だが、 めばえ版では、ニャンの飼主のはるかが、ニャンの力で大人に変身する展開になった。 アニメでやっていたら、大きなお友達が食いついたことであろう。 ◇うた∽かた 「特殊な力で変身した少女が人助けをする」という一見すると魔法少女モノだが、 人助けをしてもモヤモヤが残り、次第に人助けどころか、相手を殺しかけるようになる。 ある意味では、まどマギに先駆けた「魔法少女の皮を被ったダークファンタジー」。 また、変身後のコスチュームと変身シーンとデザイン担当は毎回異なる。 ◇マジカロマジカル ウイルスによる怪物に対抗する力を持った魔法少女たち。 明るさとダークファンタジーを両立させている。 主人公チームは、巨乳・並乳・貧乳とより取り見取り。 ◇魔女っ子戦隊パステリオン 魔法少女にして戦隊を冠した魔法少女チーム。 1人は、男の娘である。 ◇魔法少女特殊戦あすか 一度は敵のボスを倒して平和を成し遂げたものの、 戦いに疲れ、心が荒んだ魔法少女達の戦後と新たな陰謀との戦いを描く。 退役軍人の戦後のような設定。 ◇魔法少女のカレイなる余生 引退して魔法が使えないが歳をとらなくなり、自堕落な余生を過ごす嘗ての魔法少女達と 魔法少女に憧れて魔法少女養成学校に入学した主人公との日常を描いたギャグもの。 やることがなくなった魔法少女、という設定でのアプローチ作品。 ◇東北ずん子公式小説 魔法少女をテーマにした長編「魔法少女編」にて主人公達が魔法少女への変身能力を獲得し、時空を超えた謎に立ち向かう。 変身のきっかけは、ずんだ餅の食べ過ぎによる遺伝子汚染や、先祖の霊の呪いなど、ずんだをキメたもの。 一応、妖精に力を貸して貰うという王道なパターンもある(ただし妖精の外見は人間大きりたんぽ) ◇間違った子を魔法少女にしてしまった 魔法少女の新機軸。 異世界の侵略者から世界を救うべく魔法少女の素質がある少女を探すマスコット枠。幸運なことに素質を持つ少女が見つかり、さっそく力を授けたのだが… 3ページ目からタバコ吸い始めました。一服していると、目の前に悪魔が! とりあえず、メンチきりました。 魔法使うどころか変身するまでもなくワンパン余裕でした。 とりあえず、最初にやったことは他校へのカチコミでした。 ◇プラネットガーディアン 異星人から地球を守るようにお願いされ魔法少女になったものの、そのまま時間が過ぎて中学3年生で受験シーズンを迎えてしまった少女を中心に描いた漫画。 魔法少女を題材にしたギャグマンガでメタ発言などやりたい放題しているが、意外にも魔法少女という存在そのものについて結構真面目に考えられている。 謎の生命体(マスコット)を雑巾絞りの要領で容赦なく絞る魔法少女なんてのはこの漫画が初めてかもしれない。 ◇魔法少女禁止法 鬼才・伊藤ヒロが手掛けたダークファンタジー小説。 この題はエンターブレイン版のもので、一番最初に一迅社から刊行された際は『アンチ・マジカル』であった。 魔法少女ものであると同時に『ウォッチメン』『Vフォーヴェンデッタ』『シビル・ウォー』などといったアメコミ作品のパロディ作品でもあり、 「現実に魔法少女が存在したらどうなるか」を徹底的にダーク方面に突き詰めた作風は刊行された2010年当時は大きな反響を呼んだ。 ちなみに作中に登場する魔法少女は、新旧問わずほぼ全員が本項にも掲載された歴代の魔法少女作品を元ネタとしている。 読者からは3巻以降の続刊が熱望されているが、現状作者個人の意向だけではどうにもならない状況らしい…… ◇魔法少女育成計画(まほいく) 魔法少女によるデスゲームという点を追求した異能サスペンスバトル小説。 個性豊かな魔法少女が多数登場するも、シリーズ初期はデスゲーム・途中からは様々な理由によって起こる陰謀劇によって毎回のように多くのキャラが惨殺される。 なおこのシリーズの魔法少女は一般的なそれとは少々事情が異なり、おおざっぱに説明するなら「魔法少女と称された生物に変化する」といったところ。なので稀に動物が魔法少女化したり、登場数自体は少ないが「魔法を使う『魔法使い』」も別にいたり。 また作中で魔法使いの故郷で魔法少女を生み出している「魔法の国」は、実在魔法少女を題材にした魔法少女アニメをも(魔法の国の事は秘密にして)プロバガンダとして制作。アニメのモデルとなった魔法少女本人も作中で登場している。 ◇装神少女まとい 巫女の女の子が変身する東洋系と西洋系のハイブリッドしてSFファンタジー調にしたアニメ。 中身は最近の作品にしては王道。 ◇奥さまは魔法少女 17歳教な感じのアニメ。 『奥さまは魔女』をもじっているものの、その中身は「恋愛成就したのちの魔法少女」におこる問題を描くもの。 大人と子供の魔法少女たちの声優によってその声優世代の交代劇をパロったという説もある。 なお『奥さまは魔法使い』は一切関係ないアダルトアニメなので注意。 ■ほかの魔法少女(?)の例 もちろんであるが、長い歴史の中には魔法を使わないけれど明らかにこれ魔法少女だろ…とか、 逆にこれ魔法使うけど魔法少女っぽくなくね…?という作品も数多い。 ここでは一部では魔法少女に数えられたりられなかったりする作品についても紹介する。 ◇さるとびエッちゃん 魔法少女ならぬ忍者少女。しかしてその(少なくとも番外編や『エスパーエッちゃん』での)正体はエスパー少女。 しかも原作では祖父が天才発明家で両親が宇宙旅行中だったりした。 でもなぜか東映魔法少女シリーズにカウントされている。 ◇ミラクル少女リミットちゃん 魔法少女ではなく、ミラクルパワーというすっげー力を持ったサイボーグ少女。 事故によって死にかけた主人公が実の父によって改造されるというあまりにハードな設定。 これも東映魔法少女シリーズにカウントされている。また本放送時これと「魔法少女枠」を争ったというのが『キューティーハニー』…こっちもSFである。 ◇エスパー魔美 我らが藤子・F・不二雄先生の名作漫画。 題名・能力がエスパーなのだが、魔女狩りの被害に遭った者の子孫という設定から魔法少女としてカウントされることがある。 しかし、変身をしないなどの理由から魔法少女モノとは違うとも言われており、扱いがなかなか難しい作品となってしまっている。 ちなみに父が画家なので「モデル」としてサービスシーンを披露している。 ◇魔女の宅急便 ある意味正統派。 こちらは「市民の生活に溶け込み魔法の力を持って人々に知恵を授ける」という古典的な西洋の魔女観に基づいているため、 黒いワンピースのまま変身もしなければ、勧善懲悪ファンタジーのように敵を撃退するために攻撃魔法をぶっ放したりとかもしない。 ジブリのアニメ版においては「魔法」の位置づけも原作から少々変わってあくまで「個人の才能・特技」という解釈になっており、 現代を舞台にしつつ魔女の存在そのものが普遍的なものとして同居している。 なので飛んでるところを見られても魔女だからという理由で疑われたり迫害されたりはしない。 原作でも同様ではあるが、街に降り立った直後のシーンでは人々から白い目で見られ「何か良からぬことを企んでるのではないか」と疑われる一幕がある。 ◇怪盗セイント・テール 手品で変身し、自身の運動神経やら手品やら盗みの技術やら現代のメカやらを駆使して奪還を目的とした人助けを行う義賊の少女。 これだけ聞くと完全に魔法少女していないが、変身してマスコットもいて特定のアイテムを持つことから、 世間一般的な認知としては魔法少女とそんなに変わらないという作品。 内容も王道ながらツボを押さえた展開でとても良いと思います。 ◇コレクター・ユイ 主人公は正義の魔法少女を自称しているが、サイバー空間上で戦うという設定なのでどう見ても魔法は使っていない。 しかし、作品のフォーマットそのものは他の戦闘魔法少女モノと酷似しているため魔法少女モノとして扱われることが多い。 え?面白いかって?大丈夫、NHKが作ったアニメだよ。 ◇黒魔女さんが通る!! 「魔法」を学ぶ羽目になった「少女」が主人公だが、魔法の師匠が異世界から来た「黒魔女」でかつ変身もしない児童文学(天てれ内でアニメ化)。 ウィキペディアでは「魔法少女アニメ」としてカテゴライズされているが、教わるのが「黒魔法」なので『魔女の宅急便』と似た様な定義問題を抱えている。 ◇ストライクウィッチーズ WW1~WW2風の異世界を舞台に、魔力を持つ少女「ウィッチ」達が異形の怪物「ネウロイ」に立ち向かうマルチメディア作品。 これもウィキペディアでは「魔法少女アニメ」カテゴリーだが、原案が「戦闘機の萌え擬人化」で舞台が戦場・武器が銃火器と白兵戦で…等から仮想戦記的扱いもされ、 一応マスコット的な「使い魔」設定はあれど描写は殆どない…等広義の「ファンタジー」・「バトル」ものに近い捉えられ方をされている。 ◇放課後のプレアデス 排気音で飛び回る魔法少女たち(と魔法少年)が主役。WEBアニメ→TVアニメという展開を辿った。 はっきり言えば設定も展開もSFラブコメだが、フォーマットは割と王道の魔法少女ものと言える。 ◇月光刑事 ツ キ ハ デ テ イ ル カ 追記・修正は魔法の呪文を唱えながら♪ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ 「悪魔バスター スター・バタフライ」は該当しないかね?いちおうディズニーの魔法少女物なのだが・・・・。 -- 名無しさん (2018-08-28 09 15 09) 具体例が下に行くほどどんどんエロリョナ率高まってて吹いてしまう -- 名無しさん (2018-08-28 09 53 09) 幼女戦記のターニャは宣伝に使ったら「少年兵じゃないの?」とドン引きされた(ライヒの宣伝省は非常識!)エピソードがあるので、単純な年齢としては作中世界でも未成年と思われます。 -- 名無しさん (2018-08-28 10 10 10) ↑まあ魔法を使う少女だから広い意味では魔法少女か...中身はオッサンだけど -- 名無しさん (2019-02-25 01 18 21) 最後のやつおかしいww -- 名無しさん (2019-03-17 22 26 37) せっかくハッピーエンドで終わった魔法少女ものの続編で不幸やダークなノリにすんのはやめてくれ。「夢や希望にあふれた魔法少女はいずれ大人になって魔女になる」なんて方向性はまどマギだけで十分だ。 -- 名無しさん (2019-07-22 09 49 50) ジュエルペットてぃんくる☆はいいぞ -- 名無しさん (2019-10-11 20 56 16) あー魔法少女禁止法やっぱいろいろ引っかかったか…。現実に魔法少女がいたらどうなるかってのをかなり早い段階からやってたのは評価されていいと思うんだよな。 -- 名無しさん (2020-02-14 08 54 48) スーパーロボット大戦でビビデ・ババ・デブーが「魔法使いが美少女や女の子がやっていることが多い事」に愚痴ってます...。 -- 名無しさん (2020-03-09 10 30 05) 魔法少女特殊戦あすか] -- 名無しさん (2020-04-06 16 08 59) 「魔法少女特殊戦あすか」はミリタリーを魔法少女に置き換えましたってだけなんで。それでも生き残った者のトラウマや責務についてガッツリやってるのは上手いけど。 -- 名無しさん (2020-04-06 16 10 34) 爆裂魔法 -- 名無しさん (2020-04-06 16 29 17) タイトルに「魔法少女」と入っている作品はほぼほぼ真っ当な魔法少女ものでない感じ(例外はララベルくらいか?) -- 名無しさん (2020-05-08 16 49 49) 魔法少女も更に血生臭さが増したというか新しくなるほど作風が重く感じる作品が増えてきている -- 名無しさん (2020-05-10 17 32 43) 今となっては王道の昔の魔法少女が懐かしく感じる・・・・・ -- 名無しさん (2020-07-22 00 37 10) 戦わない魔法少女っつーと、ミュークルードリーミーが今は一番近いんだろうか。 -- 名無しさん (2020-10-04 11 11 58) ぷにぷにぽえみぃが無いな -- 名無しさん (2020-12-16 09 25 39) 副業魔法少女(読み切り) -- 名無しさん (2021-03-11 17 04 42) おそ松さんの「魔法天使マジカルイッチー」はスタッフとキャストの本気を感じた。先駆けてアプリゲーにも「魔法少女 おそ松ちゃん」と「魔法青年 まじ狩る☆ニート」があるし -- 名無しさん (2021-07-16 15 49 00) 昭和の魔法少女アニメの最終回で主人公が、「あなたに魔法をかけたわ、私のことを忘れないように」と第四の壁を突破したのがあったような。 -- 名無しさん (2021-07-25 16 49 50) 魔法少女とはゲッター線に選ばれた戦闘民族で同時に進化する兵器である -- 名無しさん (2021-07-26 16 08 41) マジンガーZEROの世界を否定出来ないかな魔法少女軍団の力で。あれもちびっ子達の頃からのロマンの極みだし -- 名無しさん (2021-08-06 00 15 15) ↑3 魔女っ子メグちゃんだな。あれ魔法少女が異世界から修行に来てて、人間に肩入れしすぎてて上から説教されて再修業という流れがシュールだった。だったらなんで人間界で修行させるんだよ。 -- 名無しさん (2021-08-06 07 09 12) 男子版の「魔法少年」はネタかと思いきや、よくよく考えると「悪魔くん」という超メジャー所がまじめにやってたわ。原作も映像化もサリーちゃんより早いし -- 名無しさん (2023-04-18 00 12 49) 「リトルウィッチアカデミア」はちょっと違う枠かな -- 名無しさん (2023-04-22 17 51 11) 魔法少女育成計画だけは好きだ。凄いよね「少女」なのにオバサンでも男でも亀でも魔法少女になれるんだよ。 -- 名無しさん (2023-06-08 21 33 48) コメントのログ化を提案します -- 名無しさん (2023-07-22 15 56 50) ログ化しました。 -- (名無しさん) 2023-08-03 13 04 13 地味子が魔法少女に選ばれてあざとい衣装に赤面してるとそそる -- (名無しさん) 2023-08-03 14 51 33 日本の魔法少女ものはオタク向けって感じで少女向け魔法少女はレアになって来てる気がする。キャッチ!ティニピンとかWinxClubとかLoliRockとかの海外作品は少女向けだけど -- (名無しさん) 2023-08-04 15 28 22 名前 コメント すべてのコメントを見る
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日本政府の研究によって完成された、恐るべき人間兵器。 その能力は一人で第442連隊戦闘部隊に匹敵すると言う。 強化改造手術によって強靭な肉体を得ると同時に、超自然的な現象を引き起こす魔法の発動を可能とする魔法エンジンを埋め込まれている。この魔法は個々の魔法少女によって大きく異なっている。 超戦闘魔法少女が女子中学生ばかりなのは、骨盤の発達している女性のほうが男性よりも改造手術に耐えやすいこと、発達しきった筋肉を改造することは非常に難易度が高いことが理由としてあげられる。 改造手術の最初の成功例は椎名橋林檎。無礼門京子が現在最も新しい超戦闘魔法少女で、通算7人目になる。
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志筑仁美が魔法少女になった姿…を、ファンが想像したものである。 5人の魔法少女が登場する本作であるが、設定上はキュゥべえと契約すれば誰でも魔法少女になることができる。 物語の展開によっては、志筑仁美がキュゥべえと契約する可能性もありえた。 そんな"if"の姿が一部ファンによって描かれている。 ちなみに、既出の魔法少女は"下の名前"のような読みの苗字を持つ。 志筑仁美もこの条件に合致しているため、序盤に「魔法少女になるのでは?」という憶測が実際にあった。 外観 本編に登場していないため様々だが既出の魔法少女と同様、彼女の髪の色である緑を基調にしたデザインが主流である。 衣装の形態はさまざまだが、やはり「お嬢様」というイメージからか優雅さを前面に押し出したものが多いようだ。 武器 武器は既出の魔法少女から想像するのが難しい。 契約時の願いや本人の性格とはあまり関係の無い武器を使っていることが多いからである。 したがって実際にありそうなものから完全にギャグのものまで、思い思いの武器を持たされているが最近は他の魔法少女が持たない武器だからか大鎌やトマホーク等、大ぶりな武器を持たされていることが多い。 魔女体 魔法少女は、いつかはソウルジェムが濁りきって、魔女になってしまう。 したがって「魔法少女・仁美」がいるなら仁美の魔女体も存在し得るが、そこまで描かれているものはない。 本編では、第10話にて仁美にそっくりな使い魔・Klarissaが登場する。 「恋敵」である美樹さやかの魔女体・Oktavia von Seckendorffの創り出した使い魔だが、仁美との関連性は不明。 実際に仁美は契約するのか 本編の時間軸 本編では、キュゥべえは仁美に対して姿を見せておらず、念話も彼女には届けていない。 したがって、キュゥべえは仁美を魔法少女にする気はないらしい。 仁美は第8話で「上条恭介と恋人になる」という当面の願いは自力で叶えておりキュゥべえが狙っている「希望と絶望の落差から生まれるエネルギー」が相対的に低い、と言う事になる。 だが第4話で魔女の口づけを受けている事から分る様に、精神的に弱い一面があるらしい。 また、第11話でもさやかの死に対して大きなショックを受けておりそちら方面の弱みをキュゥべえに握られた可能性も考えられる。 別の時間軸 本作はいわゆるループものであるため、繰り返す時間軸の中では仁美が契約し更には魔女になった可能性も残されている。 『魔法少女おりこ☆マギカ』では、さやかが未契約であるため恭介の腕が治っていない。 そのため、さやかの代わりに仁美が契約する可能性が残された。 ただし、この世界線ではマミや杏子が魔女化の秘密を知っているため、彼女らが知ったら止められるだろう。 劇場版 本編の時点で、「恭介との不仲が原因で契約」という可能性は指摘されていた。 仁美は校内のアイドル的存在で、しかも名門の子女である。一方の恭介も恋人より音楽を優先するような性格であるため、彼らの恋は想像以上に不安要素が多く、TV版最終回直後から心配する声があった。 新編/叛逆の物語の予告編では、仁美と恭介の不仲が示唆されており、更に「仁美のナイトメアが…」というセリフが存在する事から、仁美をめぐる波乱が描かれると予想されている。 名前 コメント
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まほうしょうじょ 魔法少女 【分類】 まほうしょうじょ アビリティ クラス バトルガール 冒険者 職業 能力 魔法少女 魔術士 【概要】 Before-one世界に存在する職業の1つ。バトルガール。 適性武器はありません。マジカルが付けばなんでもOKです。 マジカルステッキで敵をたたき、マジカルチェーンで捕獲します。 相手を傷つけずに無力化できる、愛と平和の象徴です。 この職業は『魔法少女セット』によって獲得が可能な職業であるため、実質この職業はオンリーワンです。 【能力】 『少女魔法』と呼ばれる能力を行使でき、あらゆる属性の魔術を放つことができる。 演算装置たるアクセサリによって、あらゆる魔術の構築を自動的に行うことができる。 つまり、魔法少女は実質2人で戦っているようなものである。 職業獲得時点で獲得できるアビリティ『マジカル』は、様々なものにマジカルをつけることで魔法少女としての能力の範囲に取り込もうとするアビリティである。 初期状態では、漢字一文字で表せる事物で、例外あり。 マジカルステッキ(杖)で殴って攻撃や、マジカルウォール(壁)で防御したり、そんなアビリティである。 【基礎ステータス】 【獲得アビリティ一覧】 レベル 基本アビリティ 効果 00 少女魔法 魔法少女の基本アビリティ 01 マジカル Q:マジカルミラクルワンダフルトマホークと叫んでください。 02 飛翔 Q:空を飛べたらいいなって思ったことはありますか? 03 感情爆発 Q:嬉しいことや悲しいことが起きたとき気持ちがすぐ変化したりしますか? 04 安眠 Q:夜ぐっすり眠れてますか? 05 説得 Q:友人がなにか悪いことをしようとしているときやめるように説得しますか? 06 熱血 Q:テンションが上がってくると叫びたくなってきませんか? 07 やけくそ Q:最後まで頑張るタイプですか? 08 ど根性 Q:困難にくじけないタイプですか? 09 不屈 Q:あきらめの悪いタイプですか? 10 一途 Q:昔から好きな人はいますか? 11 ナイスバディ Q:自分の体は好きですか? 12 なきまね Q:涙は女の武器ですか? 13 つよがる Q:我慢強いほうですか? 14 喉の調子 Q:滑舌はいいほうですか? 15 リリカル Q:歌うのは好きですか? 16 髪がつやつやに Q:わかめは好きですか? 17 タブー Q:やってはいけないと言われるほどやりたくなる? 18 ぶちはなす Q:手から何か不思議な力を放てたらいいなって思ったことはありますか? 19 貸与 Q:誰かに貸しているものはありますか? 20 手助け Q:困ってる人を見かけるとほっとけない? 21 純白 Q:好きな色は? 22 パントマイム Q:言葉が通じない相手ともわかり合えると思う? 23 交換 Q:あなたの持ち物を誰かと交換することがありますか? 24 ひらめき Q:「ぴこーん」あなたはどうなりましたか? 25 珠の素肌 Q:美容には気をつけていますか? 26 構築 Q:新しいことに挑戦してみたいと思いますか? 27 非殺傷 Q:誰かを傷つけることに怖れを抱きますか? 28 おめかし Q:おしゃれは気にしていますか? 29 理想の現実 Q:理想と現実のギャップに戸惑いますか? 30 将来設計 Q:将来の夢はありますか? アクセサリが行う魔法少女適性診断テストに対する答えは、すべて「はい」が正解である。 「Q:好きな色は?」や「Q:「ぴこーん」あなたはどうなりましたか?」の答えは、獲得対応するアビリティを答えないといけない。 『ひらめき』の場合は「ひらめいた!」とでも言えばよい。 この質問は、返答の際の声色や感情の高まりなども観察しているので、ただ何も考えずに「はい」と答えても意味はない。 これらのアビリティの効果は『魔法少女』として活動をする者のみが知ることができる。 【称号】 ★★★ 魔王と勇者と魔法少女 名前 コメント
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◆KazZxBP5Rc 『魔法少女? ユイ』 2009年2月 『魔法少女? ユイ』 第7話『対面』 どんなに嫌がっても明日は必ずやって来る。それならば同じその日をどのように迎えるのか。 唯人は「その日」を、やる気に満ち溢れた心で迎えた。 「椎名君!」 教室に入ると真っ先に雅が駆け寄ってきた。 「おはよう。心配かけてごめん。」 まだ不安げな表情を浮かべている雅に、そう笑って返す唯人。 遅れて順平も唯人の近くへ歩いてくる。 言葉は交わさなかったがハンドシグナルで大丈夫だと伝えた。 ちょうどその時、真後ろの扉が開いた。 振り返ると、立っていたのは神野。 唯人は眉を寄せた。彼は隣のクラスのはずだ。となれば自分に用があるとしか思えない。なにしろ昨日の今日だから。 果たしてそれは正解だった。 「今夜九時、商店街裏の山。」 たったそれだけをつぶやくように告げて、神野は自分の教室に戻っていった。 授業が始まると、唯人はここ数日の遅れを取り戻すかのように熱心に聞き入った。 それは周りから見ると恐ろしさを感じるほどのものだったという。 チャイムが鳴ってからも、分からない部分を真っ先に聞きに行き、教師によって感心されたり不審がられたりだった。 「どうしたんだお前、熱でもあるのか?」 いつもなら噛み付く言葉にも、爽やかに白い歯を見せて返す。 「自分のやるべきことが分かっただけだよ。」 充実した時間はあっという間に過ぎてゆく。 学校が終わって家路につくと、唯人はいつもと違い真っ先に宿題に取り組んだ。 それが済むと今度はしばらくサボっていた家の掃除を始めた。掃除機を掛け雑巾を掛け、徐々に綺麗になっていく家の中が気持ちいい。 ちょうど帰ってきたつかさの夕飯作りを手伝い、食べ終わる頃には出発にぴったりの時間になっていた。 玄関でジュニアを抱きかかえるつかさは、最後に唯人に念を押した。 「本当に行くの? 罠かもしれないよ?」 「大丈夫。それにどうせいつかは戦わなきゃならないんだ。」 そして唯人は、ポケットからステッキを取り出し祈りをささげた。 身体中の触覚が失せ、重力さえも感じなくなる不思議な感覚。徐々に感覚が戻ってくると唯人はピンクの衣装に身を包んだ少女となっていた。 「じゃあ、行ってくる。」 どこも閉店していて切れかけの街灯だけが点いている商店街。 その不気味さを振り切るように唯人はアーケードの中を疾走してゆく。 最後の看板をくぐるとそこは闇の世界。一歩一歩踏みしめるにつれて、唯人の姿が闇に溶けてゆく。 足元に注意しながら山を上り、広い平地になっているところに、仮面の男はいた。 いたのだが、どちらが神野なのか分からない。というのも、その場所で二人の仮面の男が戦っていたのだ。 二人は全く唯人に気付いていない。二本の剣が時々月の光を反射して輝きながら激しい金属音を立てる。 唯人は今ようやく分かった。自分を助けてくれた男は神野とは別人だったのだ。 しかし一体どちらを応援していいのか分からない。 唯人が戸惑っているうち、その時はやってきた。 片方の男の剣が緩んだ。その隙を狙って攻勢に転じようとした男は、逆に足を払われて体勢を崩した。 その顔を鋭く剣が襲う。仮面が宙を舞った。月が映し出した神野の顔。 次の瞬間、神野でないほうの男が神野の耳の辺りを正確に突いた。そして、神野は倒れた。 神野を倒した男は自ら仮面を脱いだ。現れた顔は知らないはずなのに、どこかで見たことがあるような気がする。 「彼は操られていただけだ。」 顔をぼーっと眺めていた唯人は、その声にビクッとする。男は神野の耳から取り出した宝石を見せた。 それから、こう続けた。 「私の祖先は昔魔族からこの剣を奪い、代々守り続けてきた。 この剣には魔物を惹きつける力があると言っただろう。どうやら使い方によっては魔物を操ることもできるらしい。 彼が持っている剣はレプリカで完全な力が出せなかったんだ。」 「それで取り戻しに来たって訳か。」 神野のほうを見やる唯人。倒れているその姿に近づこうとした瞬間のことだった。 「危ない!」 声が聞こえたのとまばゆいばかりの光球を感じたのはほぼ同時。 直後、男の肩が唯人を弾き飛ばした。 唯人は男に光球が直撃するのを、ただ見ていることしかできなかった。 そのまま弾き飛ばされる男。 彼が倒れたとき、破れた袖から見えたのは、あの日唯人が雅に渡したブレスレットだった。 元レス http //namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220262396/247-249 最終レス投稿日時 2009/02/05 14 21 36
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◆KazZxBP5Rc 『魔法少女? ユイ』 2009年1月 『魔法少女? ユイ』 第4話『お姉様とお買い物』 ある休日の朝、唯人は全身の違和感で目を覚ました。 まず気付いたのは頭の痛みである。自分の体が大きくゆっくりと回転しているかのような錯覚を受ける。 それに衣服の感覚がおかしい。ビシッと締め付けられるような服は寝るときに着るようなものではない。 このとき、昨日寝る前に何をしていたのかさっぱり思い出せないということに唯人は気付いた。大方疲れて着替えもせずに寝てしまったのだろう。 とりあえず布団から出ようと体を起こしてみると、胸に妙な重みを感じる。そういうことか……。 唯人はユイに変身していた。 しかし何時からだ? もしかしたら魔物との戦いで負傷してその時の記憶が飛んでいるのだろうか。そうだとしたら、そんな強力な魔物を野放しにはできない。 唯人は勢いよく部屋から飛び出そうとした。だが、頭がフラフラしてうまく歩けない。 「おはよー!」 唯人が結局ベッドに腰掛けたままでいると、大きな姿見を持って姉のつかさが部屋に入ってきた。 「姉ちゃん、これどういうこと?」 「あー、あんた覚えてないんだ。無理もないかもね……。」 「なんだよ。何か知ってるんだったら、もったいぶってないで早く言って。」 「いやあ、唯人って飲ませたらすっごく素直ないい子になるみたいね。」 「……。」 「昨日の晩にお酒買ってきてふたりで飲んだのよ。でね、ノッてきたところでちょっと変身してみてって頼んだの。」 「……。」 それにしても気持ちのいい朝だ。外ではすずめがさえずっている。 「未成年になんてことするんだーっ!」 「一緒に買い物行ってくれたらステッキ返してあげる。」 この女は聞く耳を持たないようだ。自分の用件だけ伝えてくる。 「ちょっと待て、買い物ってもしかしてこのまま?」 「まさか。そんな、いかにも『魔法少女です』って格好で出るわけないでしょ。すぐ着替え持ってくるから、それ脱いでおいてね。」 そう言うとつかさはとっとと出ていってしまった。唯人が聞きたかったのは「女のままで?」という意味だったのだが、話の流れからするとやはりそういうことなのだろう。 しばしためらったが、好奇心も手伝ってコスチュームを脱ぐ決断は割と早かった。 肩にかかっている布をはずすと、解放されたふたつのかたまりがぷるんと波打って新鮮な感覚を与えてくれる。 そこでもう一度、この先の領域に踏み込んでいいものかと悩む。 だがやはり唯人は男の子だった。 自分自身だということを棚にあげれば、同じ年頃の女の子の裸が見れるめったに無いチャンスだ。 唯人は覚悟を決めると両脇に宙ぶらりんになっている布地を持つと一気に下へ引っ張った。 脱いでみて分かったのだが、このコスチュームはワンピースの水着のようなつくりで、スカートもそこに縫い付けられている装飾のひとつであった。 そしてこのコスチュームは肌に直に触れるようになっていて、これだけ脱ぐともう魔法少女は全裸となってしまう。 唯人は姉が担いできた姿見を覗き込んだ。滑らかな肌をあらわにして少し恥ずかしそうにこちらを見つめる少女。それが自分だと理解してはいるが信じられない。 しばらくぼーっと眺めていると、視界の端からもう一人の女性がやってきて、持ってきたものを少女の胸にあてがった。 「ほら、手上げて。」 いつものような憎まれ口を叩かず、ただ淡々とブラジャーを着せようとするつかさに戸惑いを感じながらも、言われたとおりに万歳のポーズをとる。 「着け心地はどう?」 「……なんでこんなにぴったりなんだよ。姉ちゃんのじゃないだろ?」 「目測よ。この日のために準備しておいたの。」 嬉しそうに語るつかさに、唯人は軽い恐怖を覚えた。 「じゃあ後は自分でできるよね。服は私のから適当に選んでおいたから。」 つかさはまた部屋を出ていった。残されたのは、あえて女らしいものを選んだとしか思えないブラウスやスカートたちであった。 唯人たちの家から郊外のショッピングモールまでは自動車で三十分ほどである。 こういった施設では専門店の八割で婦人服を売っているというのだから、女性たちは日が暮れるまでコーディネートにいそしむことができる。 ここに着いてから唯人はつかさの着せ替え人形に徹した。ステッキという質を取られているからしょうがなく、らしい。 最初のうちは普通の女物であった。このときは唯人もまだ余裕で、試着室の鏡に向かってポーズを取ってみたりもした。 だが、徐々に露出の多い服が増えてきて、早く終わってくれないかと思うようになる。 「これ、下着姿の方がまだマシなんじゃ……。」 「ユイー、ちゃんと着れた?」 「わわわわわのぞいちゃダメっ!」 最終的につかさはコスプレ専門店に目をつけた。メイド服やチャイナ服に袖を通す頃にはすっかり無我の境地を切り拓いていた唯人であった。 「じゃあ私は一旦荷物置きに車に戻るから、その辺でブラブラしててね。」 一旦、か。それにしてもあれだけ買ったけどいったい誰が着るのだろう。今度こそ騙されて変身することのないようにしないと。 決意を新たにした後、唯人はせっかくだから男の姿では入りにくい店を物色しようと思った。なんだかんだで割とこの状況を楽しんでいるように見える。 しばらくして、唯人は雅のことを思い出していた。何かプレゼントを贈ろう。そう考えてアクセサリー店に入り、散々悩んでブレスレットを購入した。 「お、いたいた。」 つかさと合流したのはそれからすぐだった。荷物を置きに行ったはずなのに、手には紙袋をひとつ提げている。 疑問に思ったのも束の間、人波の中に怪しい影がうごめいた。 「ユイ!」 追おうとした唯人を呼び止めて、つかさは紙袋の中からステッキを取り出し投げ渡した。 換わりに先ほどのブレスレットが入った買い物袋を預けると、小さくうなずいて唯人は影を追った。 あれはかつて、唯人が初めて戦った影の魔物だ。あの時は火の魔法で倒したが、今この混雑で火をつけるわけにはいかない。 とにかく人の少ないところまで追い詰めようと考えたのだが、魔物は最悪の方向に向かっていた。 「キキキキキキ! ハイパーマンよ、我々の科学力に対抗できるのかな?」 「黙れ、ジャ・アークの怪人よ! 正義の心は必ずお前たちを打ち倒すのだ。さあ、良い子のみんな! 私に力を分けてくれ!」 子供たちの声援が吹き抜けの広場を埋め尽くす。本日この時間はヒーローショーの真っ最中であった。 唯人は三階からこの吹き抜けにたどり着いた。だが時既に遅し。魔物は壁を伝って一階へ降り、ヒーローショーの悪役に取り付いてしまった。 「くそ、あいつあんなことができたのか。」 ためらっている時間は無い。下手をすると子供が襲われる。それだけは避けなければいけない。 「飛び降りる!」 唯人はショーの舞台めがけて地のパワーを送った。そしてそのとおりの場所に平然と着地。実は最初に放ったのは着地の衝撃を吸収するための魔法だったのだ。 思わぬ登場をしたヒロインに子供たちは大歓声。 「あ、あの……ちょっと、君……。」 「これは遊びじゃないんだから離れてて!」 申し訳なさそうに話しかけるハイパーマンを一蹴。魔物とのにらみ合いに入った。 さて、どうすれば怪人役から魔物を引き離せるかだが、正直まったく思いつかない。おねーちゃんがんばってー! の声援が耳に痛い。 いろいろと考えているうちに、しびれを切らして魔物が飛び掛かってきた。 とっさに、操られている人体を傷つけないように風を使って受けた。その時、魔物の影が少しだけ浮き出たのを唯人は見逃さなかった。 物理的な風は魔物には効かず人の体だけを吹き飛ばす。それならば逆に影の方を吹き飛ばす「概念的な」風があれば……。そして、それは魔法で創れる。魔法は精神の力だから。 会場に爽やかな空気が流れた。 「あー! あれなんだ!」 「すっげー!」 子供たちは、ジャ・アークの怪人が倒れ、そこから世にも恐ろしい影の本体が姿を現すのを目撃した。 そしてその影は、突然現れた魔法少女の炎によっていとも簡単にかき消された。 「ありがとう。みんなの応援のおかげだよ! これからも困ったことがあったら、魔法少女ユイをよろしくね!」 ポーズもばっちり。こういうときはすぐに調子に乗る唯人だった。 「おつかれさまー。カッコ良かったよ。」 からかうように笑う姉を無視して唯人は適当な店の試着室に入った。 しばらくしてそこから腕から先だけが出てきて手招き。 つかさが駆け寄って中を覗くとそこには女装した男の姿の唯人がいた。 「服が戻らないんだけど……。」 「当たり前じゃない。今頃家に置いてあるコスチュームが昨日着てた服に戻ってるはずよ。」 「じゃあもう一回変身したら?」 「その服がコスチュームになるに決まってるじゃん。」 「……どうすれば?」 「一回全部脱いで変身して着替えなおしなさい。」 「はあ……。」 「あ、やっぱ可愛い服買ってきてあげるからそこで待ってなさい。」 「な……!」 さっき無視した仕返しなんだろうか。よく考えれば男物を買ってくれればいいだけじゃないか。まあ、それを言ったところでそうしてくれる確率は限りなくゼロだが。 日没の頃、駐車場に白いワンピースの少女と年の離れた姉が仲良く口ゲンカしながら出てくるのが見えた。 元レス http //namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220262396/220-224 最終レス投稿日時 2009/01/07 19 10 41
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3ターン目魔法少女軍団 3ターン目魔人連合 4ターン目魔法少女軍団 _1_ _2_ _3_ _4_ _5_ _6_ _7_ A __壁 B 萌木原ネモ ボンゴレッソ 静川真守平凡なモブキャラ C 過千あずれ 原田 とし代 __壁 D ファイナル・トライ・セイザー E 八重倉 初香 __壁 魔法少女陣営投了 ボンゴレッソ能力発動失敗 魔人連合 DP4 名前 性別 攻撃 防御 体力 精神 FS 能力名 発動率 備考 今村 リョウ 女 20 2 0 1 4 シンクロアニメーション 98 リーダー【幼女】【死亡】 萌木原ネモ 男 2 5 17 4 2 ナボコフ 88 過千あずれ 女 1 1 3 2 20 ティアー・ティアー 100 八重倉 初香 女 0 0 9 4 13 瞬香終闘 100 ファイナル・トライ・セイザー 女 0 0 7 4 19 VSインベーダー 102 【永続行動不能】【幼女】 魔法少女軍団 DP2 名前 性別 攻撃 防御 体力 精神 FS 能力名 発動率 備考 静川真守 女 1 16 5 3 20 悠久の盾 98 【永続行動不能】 ボンゴレッソ 女 16 34 8 3 0 スタンドアップ・アンド・ファイト 98 庄多真保 女 2 15 0 4 1 魔法少年誕生 99 【死亡】 平凡なモブキャラ 女 6 17 7 5 10 私は貴女、貴女は貴女 95 リーダー【永続行動不能】 原田 とし代 女 8 41 10 0 0 君正直もう魔女っ子とか言ってられる歳では無いよね 92 【魔女】
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魔法少女と改造人間 鹿目まどか────か。 名簿にあったまどかの名前に、ほむらは溜息をついた。 できれば、こんなことに巻き込まれてほしくない少女の名前である。ほむらは、彼女のためにこそ戦う。彼女が魔法少女とならない未来のために。 だから、彼女に死んでもらっては困るのだ。彼女の未来、そのものが絶たれてしまう。 これは約束だから。 別の世界のまどかとの約束を果たすため、ほむらは武器をとった。 それは、この殺し合いでも同じこと。 まどか以外の参加者には…………悪いが、死んでもらうしかない。 「シーーーット!! こんな場所につれてこられるとはなんたる不覚!!」 ほむらの後方から、異様にハイテンションで機嫌の悪い声が聞こえてきた。 咄嗟に、ほむらも近くの建物に隠れる。物陰から見てみると、メガネをかけたツンツン頭の男性が肩を揺らしながら歩いていた。 スーツを着ていて、いかにも普通の会社員という感じなのだが、台詞や態度はそういう印象を殺している。 「……しかーし。にっくき裏切り者! 本郷猛と一文字隼人を殺せるのなら、ショッカー首領もお喜びになるだろう!」 殺す……? 確かにそう聞こえた。 彼の口から出てきた言葉は、やたらと物騒である。しかし、これをこんな大声で演説して何になるというのか。 その様子に、ほむらは寒気さえ覚えた。 「そう思うでしょう? おじょうさん……」 ゾクッ。 今、ほむらのことを言ったんじゃないか? この男性、やはり普通の会社員じゃない。ほむらは建物の影から再び覗く。 こちらを凝視しているメガネの男に戦慄した。その表情はにやけているようにも見える。 やはり、気付いていたのか……。 ほむらは仕方が無く、その男の前に姿を現す。 そして── その姿を魔法少女のものへと変えた。 「ガッデェーム! そちらが特殊な力を持っているというのなら、容赦はしない!」 男の姿もまた、シザーズジャガーのものへと変わる。 少女と異形。二つの「人間だったもの」が対峙する。 それぞれの目的を胸に抱えながら。 【1日目 深夜/F-1 街】 【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】 【状態】健康、魔法少女に変身中 【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ 【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~2(確認済み、装備済み?) 【思考・状況】 基本行動方針:まどかのために殺し合いに乗る。 1:まずは目の前の敵を倒す。 【シザーズジャガー@仮面ライダーTHE NEXT】 【状態】健康、怪人に変身中 【装備】不明 【道具】基本支給品一式、ランダム支給品1~3 【思考・状況】 基本行動方針:本郷猛、一文字隼人の抹殺。 1:まずは目の前の敵を倒す。 2:殺し合いをどうにか切り上げる(とりあえず手っ取り早く皆殺し)。 020 魔法少女リリカニ杏子 投下順 022 遊園地に行きたいな 020 魔法少女リリカニ杏子 時系列順 022 遊園地に行きたいな 初登場 暁美ほむら 055 Murder Way 初登場 シザーズジャガー 055 Murder Way
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◆KazZxBP5Rc 『魔法少女? ユイ』 2009年1月 『魔法少女? ユイ』 第5話『俺ってガチホモ!?』 「はぁ……。」 学校からの帰り道、唯人は大きな溜息をひとつ吐き出した。 「今日もダメだったか。」 思いつきで買ってはみたものの、よく考えると、何でもないのにいきなりプレゼントを渡してくる男なんてどうなんだろう。 唯人は例のブレスレットを雅に渡すきっかけが掴めずにいた。 とぼとぼと歩いていつの間にか家の前。ドアを開けるといつものようにジュニアが尻尾を振って出迎えてくれた。 「ただいま、ジュニア。」 「わんっ!」 続いて、これもいつものことだが、ジュニアの様子に気付いてつかさも玄関に出てくる。 「おかえり。」 「姉ちゃんただいま。」 「ちょっと買い物行って欲しいんだけど、大丈夫? ユイちゃん。」 「……うん。」 ショッピングモールのハイパーマンショーに突如現れた魔法少女は、一躍地域の有名人となっていった。 そこで、何を思ったかつかさは唯人にある脅しをかけてきたのだ。 それはお願いを聞かないと唯人が例の魔法少女であるということをバラすというもの。 人のいないところで変身しろと言ったのはつかさ自身なんだから、そこだけ考えれば本当にバラすとは思えない。 しかし人にバレてはいけない理由があるのかどうかも分からないし、なにより、この姉の性格をよく知る唯人には彼女ならやりかねないと思えてしまう。 そういうわけでつかさは好きなときに弟を女にする権利を得た。 悲しいかなすっかり慣れた手つきで着替えを済ませ、財布を預かって再び家を出た。 ちなみにステッキはいつも持っていろと言われているので大きな買い物バッグの中にある。 夕日を背景に自転車を飛ばす唯人。 運転中、いろいろと考えをめぐらせるのが癖だ。 「そういえばあいつは一体なんだったんだろう。」 仮面の男のことである。山で会って以来一度も姿を見たことがない。 結局敵だったのだろうか。だとしたらなぜあれから積極的に襲ってこないのか。 商店街まであと少しというところで足と思考が止まった。 空を見ると大きな紫の雲のようでいてもうちょっと透き通った何かが浮遊している。魔物だ。 別に何を襲うわけでもなさそうなので放っておいてもいいのかもしれないが、気になるので追いかけることにした。 立ちはだかったのは険しい崖。 実はこの山は商店街をはさんでまったく表情が変わる。 向こう側はいつかジュニアに導かれて行ったなだらかな遊歩道だが、こちら側はこのように人はまず立ち入ることができない。 この上に先ほどの魔物は姿を消した。 普通の人間ならここであきらめるのだが、そこは魔法少女、ステッキを取り出すと地のパワーを自分に一振り。 「よっ……ほっ……はっ……。」 超人的な跳躍で崖をぴょんぴょんと上がっていく。地のパワーは力の象徴、肉体を強化することにも使えるのだ。 高さとしてはかなり登ったと思えるところで、踊り場のようになっているところを発見した。 一際強く岩肌を蹴って、空中でくるっと前回り。見事にやわらかい地面に着地した。 「ん? やわらかい?」 そこは魔物の巣窟だった。まさに四面楚歌。いや、唯人が着地のときに踏みつけた魔物が一匹、さらに飛んでいるのもいるので六面かもしれない。 「や、ちょっと待て、ここは穏便に……な?」 などと弁明しても通じるはずもなく、魔物達は一斉に襲い掛かってきた。 唯人もそれに応じて慌てて魔力を解放。すさまじい爆発が起きる。 畳み掛けるようにあらゆる能力をむやみやたらに放つ唯人。その度に弱点を突かれた魔物が消滅していく。 「はぁ……はぁ……。」 さすがに無駄撃ちしすぎたのか肩で息をするようになってきたが、残る魔物もわずかとなってきた。 「よし!」 火の力を逆に利用し、熱を奪ってスライム状の魔物を凍りつかせる。 あと一匹。機械仕掛けの魔物だけが残った。しかしこれがかなり頑丈で何をしてもびくともしない。 「ひょっとして電気でも流すのか? でもやり方が……。」 考えている間にも襲ってくる。避けようと思ったところで膝をついてしまった。 まさかこんなに消耗していたとは。逃げられない。強烈な一撃がやってくる! その時、唯人の背後、崖の上の方から人影が降りてきた。 それから先は一瞬の出来事。まず唯人のいる地面がぐらつき始めた。かと思うと影にぐいっと引き寄せられ、岩場ごと魔物が落ちていく。 影は仮面の男だった。大剣を抜いている。信じられないことだが、これで崖の先端を切り落としたのだ。 「君には生きていてもらわないといけない。」 だが男の言葉は唯人の耳には入らなかった。顔が近い。それに、力が入らないので唯人は男に寄りかかる格好になってしまっている。 心臓の鼓動が、聞こえているんじゃないかと心配になるくらいの大音量に思える。早く離れてくれないものか。 しばらくして、男は一言だけ告げた。 「もうすぐだ。」 「え?」 それっきり、男はまた行ってしまった。 「もうすぐだ。」 「え?」 順平の言葉にさほど考えもせず聞き返す唯人。 「もうすぐ雅の誕生日だって言ってるんだよ。」 「ああ、ごめん。」 「本当お前ここ何日かぼーっとしてるよな。」 「うん、ごめん。」 唯人の一番の関心は、もはや仮面の男に移ってしまった。 何者なのか。あの剣にはどんな力が秘められているのか。どういうつもりで自分に接してきたのか。 このごろ唯人は一人の時に意味もなく変身してみることが多くなっていた。 こんな調子なので、つかさもつい気になってしょうがない。 「最近どうしたの?」 「別になんともないよ。」 これだけはバレたくないので隠す。ところがさすがは姉。 「あの人のことが気になって夜も眠れない、とか?」 「なっ!」 別につかさは具体的に知っているわけではない。だが「あの人」などと言われると、心当たりがあればつい反応してしまうのが人間。 「やっぱり恋の悩みなのね。で、どんな子?」 男だとは思われていないようだが、ショックを受けたのは「恋」という単語が出てきたことだった。 まさか……俺が男に恋している? つかさの言葉で唯人は余計に眠れぬ日々を過ごすこととなった。 人気のない公園に制服の男女が入ってくるのが見える。 雅を呼び出したとき、唯人は一旦は決心を固めていた。 「海瀬……。」 でも、こんな中途半端な気持ちで想いを告げることなんてできるのだろうか。 「誕生日おめでとう。」 結局唯人は逃げを打ってプレゼントを渡すだけに留まった。 「ありがとう。……わあ、かわいい!」 ほんのり赤く染まった笑顔に胸を打たれる。 やっぱり、雅のことも好きだ。 だからこそ自分が、自分と雅を裏切ることが許せない。 「じゃあ、また。」 男の涙なんて見せるものじゃない。 公園を出るとき、唯人は一度も振り返らなかった。 今まで生きてきた中で一番重い荷物が唯人の心にのしかかっていた。 元レス http //namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220262396/231-235 最終レス投稿日時 2009/01/17 18 26 00
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魔法少女 ザ・デュエルとは 魔法少女 ザ・デュエルとは概要 ゲームの特徴 魔法少女 ザ・デュエルの流れ ゲームの設定 カードの種類魔法少女カード 怪異カード 概要 魔法少女 ザ・デュエルとは株式会社TCGが手がけるトレーディングカードゲームである。 一般的にモンスターが主役となるTCGにおいて、このカードゲームは所謂「マナを生み出す土地」を主役としている。 そのためマナを生み出す土地である魔法少女は基本的にフィールドに残り続け、戦闘に介入しない。 ゲームの特徴 先に述べた通り、このカードゲームの主役は土地である。 魔法少女は7属性に分かれ、それぞれの世界観を持つ怪異を操る。 魔法少女にはレベルが存在し、レベルをあげてより強力な能力を発揮できるようになる。 戦闘を行うのは魔法少女のオド(マナ)によって生み出される怪異である。 怪異は相手の怪異やプレイヤーを攻撃したり、プレイヤーを守ったりする。 怪異同士が戦いあうため、フィールドに残り続けることは少ない。 魔法少女 ザ・デュエルの流れ ゲームの流れ・体験会を参照。 ゲームの設定 魔法少女 ザ・デュエル(以降まほエル)のゲームには物語としての設定がある。 魔法少女たちが行う勝負、マギデュエルをモチーフとしている。 魔法少女たちは魔法少女自らが戦うわけではなく、自らの魔力、オドを用いて怪異を使役し、詠唱し合い、最終的に相手を穢すことで勝敗を決める。 魔法少女は最初7つのオーブで守られ、それらを守りながら戦う。 カードの種類 魔法少女 ザ・デュエルには大きく分けて次の5種類のカードがある。 魔法少女 怪異 神 詠唱 結界 カードゲームにおける認識としては次のように捉えるとよい。 魔法少女 = 土地(コスト) 怪異・神 = クリーチャー(モンスター) 詠唱・結界 = 魔法 つまり魔法少女から生み出されるオドが、マナ(エナジー)にあたる。 魔法少女カード このゲームの主役であり、実際に戦闘には参加しないものの最も使用する頻度が高いカードである。 主役であるためか、まほエル独自のルールや様々な制約が存在する。 魔法少女についての具体的なルールは次のとおり。 ただし能力などによってこの限りでない場合がある。 細かいルールについては各魔法少女カードなどを参照のこと。 魔法少女は1ターンに1度のみ出せる 手札の任意のカードをLv1無名魔法少女として出せる 同名魔法少女は1枚しか出せない Lv2以上の魔法少女はそれよりLvが1低い同名魔法少女か無名魔法少女の上に重ねて出す 魔法少女にはリカバー状態(未使用状態)とレスト状態(使用済状態)の2状態がある メインフェイズでリカバー状態の魔法少女をレストすることで、その魔法少女のLv分のオドが発生する オドを発生させる行為は、自他ターン、フェイズ問わずいつでも行うことができる 魔法少女の能力は自他ターン、フェイズ問わずいつでもコストを払うことで使用できる 魔法少女には無属性を含めず7つの属性がある 魔法少女が発生させるオドはその魔法少女の属性のオドである ブレイクを持つ魔法少女がオーブから手札に加わった場合、その場で戦場に出せる 同名の魔法少女は1枚しか戦場にだせない。 怪異を出したり、詠唱を使ったりするためには対応する属性のオドが最低1は必要となる。 そのため戦場の有属性の魔法少女の数 = 行動できる回数の上限となる。 よって任意のカードを裏向きで無属性魔法少女扱いで出すこともできるが、なるべく多種類の魔法少女をデッキに入れて行動回数に制限がないようにしたい。 Lv2以上の魔法少女はそのLv分のオドを発生させることができる。 なおLv以上2の魔法少女をレストして2オド発生させた場合でもそのオドを別々に消費できる。 例えばLv2の魔法少女をレストし2オドを生み出した後、コスト1の怪異を出し、コスト1の詠唱を使用することが可能。 ちなみにオドの発生は、能力と同じようにいつでも行うことができる。 魔法少女の能力には自信をレストする必要があるものがある。 その場合、オドを発生させるか能力を使用するか考える必要がある。 一方コストにレストを伴わない能力は、オドを発生させるためにレストさせていたとしても使用できる。 怪異カード 戦闘の主役となるカードである。 同名の怪異も複数枚戦場に出すことができ、また戦場に出す上限もない。 基本的には他のTCGの戦闘システムと同様であるためとりつき易い。 怪異についての具体的なルールは次のとおり。 ただし能力などによってこの限りでない場合がある。 細かいルールについては各怪異カードなどを参照のこと。 魔法少女から生み出されたオドをコスト分消費して出す 怪異にはリカバー状態(未使用状態,ATK参照)、レスト状態(使用済状態,ATK参照)、リバース状態(防御状態,DEF参照)の3状態がある バトルフェイズでリカバー状態の怪異は必ず攻撃しなければならない 怪異は相手怪異とオーブに攻撃できる 怪異には7つの属性がある 怪異を出すためのオドは最低1つは怪異を同じ属性のオドでなくてはならない リカバー状態の怪異は必ず攻撃しなければならない。 ただし攻撃側に基本的デメリット(戦闘の敗北)はないためあまり問題にはならない。 詳しくは後述の戦闘についてを参照のこと。 戦場に存在する怪異に上限はない。 しかし怪異同士の戦闘などで入れ替わりが激しいため必要以上に大量の怪異が戦場に残るということはない。