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【検索用 なんてもない 登録タグ 2023年 VOCALOID syare な 初音ミク 曲 曲な 色鉛筆12色】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:syare 作曲:syare 編曲:syare イラスト:色鉛筆12色(piapro,pixiv) 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『なんでもない!』 歌詞 (piaproより転載) なんでもないの!ほっといて! 優しくしないで ほっといて なんでもないの ほんとなんでもないからさ! なんでもないの!ほっといて! 優しくしないで ほっといて なんでもないの ほんとなんでもないから むりむりむり! アタシ落されそうなの3秒前 硬いガードのはずだった 君は突破してく その笑顔 ムリです その仕草 ムリです その優しさ 罪です 近寄らないで きっときっときっと キミを好きになっちゃったら きっときっときっと あたしキミしか見えなくなって きっときっときっと キミを困らせるから だからお願い近づかないで ウラハラな なんでもないの!ほっといて! 優しくしないで ほっといて なんでもないの ほんとなんでもないからさ! なんでもないの!ほっといて! 優しくしないで ほっといて なんでもないの ほんとなんでもないから きっときっときっと キミを好きになっちゃったら きっときっときっと あたしキミしか見えなくなって きっときっときっと キミを困らせるから だからお願い近づかないで ウラハラな なんでもないの!ほっといて! 優しくしないで ほっといて なんでもないの ほんとなんでもないからさ! なんでもないの!ほっといて! 優しくしないで ほっといて なんでもないの ほんとなんでもないから コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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ツカサOO、はまかOOのスレ記入をある程度まとめたものだなまあまとめだな これだけ無限増殖したツカサOOさんのスレ記入を見ていたらつかぽん語もすがい理解できるっしょ 好き 【タルちゃんw】 【きれいなツカサOO】 【ナウなヤングのツカサOO】 【バグ・裏技】 【ツカサOOギャグの世界】 【ネオエクスカリバー】 【歌手ツカサOO】 嫌い 【さわやかぶるな】 【いい加減、大人になれよ】 【ナイズル】 【人の間違えは指摘できる男】 【インフルエンザ】 好きか嫌いか意味が不明 【ID】 【ニート】
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何でもない日 Youtube 収録CD 【CD】アコースティックまとめ「ふたりの音楽」
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あやき「助けてKAI君~」 きざみ海苔「満更でもないんやろ?」 …という具合に使われる。 ドMの人に言ってみよう! 返すときはこう言おう「EXACTLY!!」と
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…… 和「……」ペタペタ 唯「んしょんしょ」ペタペタ 和「唯、先に帰ってていいよ?」 唯「やだ、和ちゃんと一緒に帰るー」 和「もう、気にしなくていいのに」 私はよくクラス委員長を任されていたため、放課後に残って作業することがたまにあった。 同じ委員のはずの子はいっつもサボっていたため、基本的に私一人での作業……のはずだったけど。 唯はいつも私を手伝って一緒に残ってくれていた。 唯「ねえ和ちゃん、ここはどうするの~?」 和「ここは……こう。糊で貼り付けちゃっていいから」 唯「りょーかい!」 和「……」ペタペタ 唯「……」ペタペタ 和「……いつもありがとう、唯」 唯「……えへへ、こちらこそありがとう、和ちゃん」 お礼を言ったのに、お礼で返すなんて変な子だ。 手伝わなくていいって言っても聞かないし、やっぱり唯はロクでもない。 …… 唯「今日でこの学校ともお別れなんだね……」グスッ 和「そうだね……」 唯「そういえば私たちってずっと同じクラスだったよね?」 和「うん。不思議な縁だね」 唯「私、和ちゃんと一緒にいれてすっごく楽しかったよ!」 和「私もだよ。これからもよろしくね、唯」 唯「うんっ!」 小学校の卒業式。 唯も含めてみんな泣いていたけど、私にはどうして泣くのかよく分からなかった。 みんな同じ中学に行くことになっていたし。 ……でも、唯と小学校の色々な思い出を話しているうちに、私も涙を流していた。 唯と一緒にたくさんの時間を過ごした小学校。 そこにはもう行けないんだ、と思ったら何だかジーンとしてきて……。 和「……」グスッ パシャッ 和「きゃあっ!」 唯「ぐす……あはは、和ちゃんの珍しい写真撮れた~♪」 和「こ、こら唯っ!」 人の泣き顔を写真に収めるなんて、唯は悪趣味でロクでもないヤツだ。 …… 和「ん~……」 唯「和ちゃん、どうしたの?」 和「ああ、唯。ちょっと黒板に書いてある文字が見えづらいのよ」 唯「ほえ?もしかして視力悪くなったんじゃない?」 和「う~ん、そうかも……」 唯「コンタクトとかつけたほうが……」 和「コンタクト!?い、嫌よ!」 唯「ええ?何で?」 和「い、嫌なものは嫌なのよ」 中学に入ってから、急に視力が落ちた。 裸眼のままだと授業に差し支えるから、どうにかしないといけないと思っていたけど……。 目に何か入れるなんて恐ろしい行為を勧めてきた唯は、やっぱりロクでもない子だ。 …… 唯「和ちゃんは眼鏡も似合うね~♪」 和「そうかしら?私は正直ちょっと……」 眼鏡を使い始めた時、私はあまりそれを気に入ってはいなかった。 『眼鏡をかけている自分』にどうしても違和感を覚えたし、何より目が疲れてしまうことがままあったからだ。 唯「私は好きだよ?眼鏡をかけた和ちゃん」 和「そ、そう?ありがとう」 唯「すっごく格好いいよ~♪」 和「格好いい、ねえ……」 この時唯に褒められたから、私は眼鏡をかけ続けている。 でも女の子の私に「格好いい」と形容するなんて、唯はロクでもない。 …… 唯「和ちゃん、ぎゅ~っ!」ギュー 和「きゃっ!?ど、どうしたのよ唯」 唯「えへへ、和ちゃん分が足りなくなったので補給中~♪」 和「何よそれ……」 唯「和ちゃんあったか~い♪」スリスリ 和「も、もう……///」ナデナデ 中学に入っても唯のスキンシップ癖は治らなかった。 いや、むしろひどくなっていってしまったような気もする。 唯「和ちゃ~ん♪」ギュー 和「唯……あまりこういうとこで抱き着いて来るのはやめなさい」ナデナデ 唯「和ちゃん大好き♪ ギュウッ 和「ありがと。私も好きよ」ナデナデ 唯「のどかちゃああああんっ!」ダキッ 和「はいはい」ナデナデ どんな場所でも唯は抱きついて来るため、最初は恥ずかしかった私も次第に慣れていってしまった。 人から羞恥心を奪ってしまう唯はロクなもんじゃない。 …… 唯「む~」ペタペタ 和「何してるのあんた……」 唯「むっ!」ピクッ 和「唯?」 唯「……」ジーッ 和「えと、唯?」 唯「……」ジーッ 和「ど、どうかしたの?ねえ」 唯「……っ!」クワッ! 和「……」 唯「……和ちゃんってさあ」 和「私がどうかしたの?」 唯「……おっぱい、大きいよね?」 和「はえっ!?」 唯「ずるいっ!私なんてずっと小さいままなのに~っ!」 和「そ、そんなこと言われても……。というか唯、あんたもそういうことを気にするのね……」 唯「当たり前だよっ!私だって女の子なんだから!」 和「そ、それもそうよね……。大丈夫よ唯、いつかおっきくなるから」 唯「そういう希望的観測は聞き飽きたんだよ!最近は憂もおっきくなって来てるのに~!おっぱいをよこせーっ!」ガバッ 和「ひゃあああっ!?ち、ちょっと唯……!?///」 胸の大きさなんて気にしなくていいのに、これを境に何度か唯は私を恨めしい目で見てきたことがある。 ……唯はそんなことに関係なくすっごく魅力的なのに。 当り前のことに気付かず無いものねだりをする唯は、ロクでもない子だ。 …… 和「唯、進路どうするか決めた?」 唯「う~ん……」 中学三年の秋。 私はとっくに受験する高校を決めていたのに、唯はまだ決めあぐねていた。 その時期にクラスで決まっていないのは唯だけ。 和「早く決めちゃわないとダメだよ?」 唯「うん、分かってるけど……」 和「……」 唯「……」 和「ね、ねえ唯。よかったら私と……」 唯「ん?な~に?」 和「……ううん、何でもない」 唯「そう?う~ん……」 和「……」 唯「よし、決めた!私桜が丘を受験するよ!」バンッ! 和「えっ!?ほ、本当?」 唯「うんっ!やっぱり和ちゃんと一緒の学校がいいもん」ニコッ 和「そ、そう……よかった……」 唯「え、今なんて?」 和「何でもない。……唯、本当に受ける気なら今から猛勉強しないと難しいわよ?」 唯「うっ、それなんだよねえ……」 和「しょうがないわね……一緒に勉強しましょうか」 唯「うんっ!ありがとうごぜえます和ちゃんせんせーっ!」 和「ふふっ、何よそれ」 こうして私と唯は桜が丘に入学することになった。 中学校に上がった時と違い、高校は離れる子のほうが多い。 そんな中で唯と同じ高校に進めたこと、何より唯が私と同じ高校に行きたいと行ってくれたのはすごく嬉しかった。 ……でも、そんな理由で進路を決めちゃうのはロクでもないことよ? …… 和「あ、もうこんな時間……」 アルバムを眺めていると、あっという間に時間が過ぎていた。 昼過ぎに片付けを始めたはずなのに、今はもう夕日が見える時間帯だ。 和「それにしても……ふふっ、本当に私って唯とずっと一緒だったのね」 中学の頃までだけでこれだ。 さらにこれは思い出のほんの一部。 一つの出来事を思い出すと、そこからまた新たな思い出が呼び起こされ、やがて私の頭の中をいっぱいに満たす。 和「……」 唯の顔、唯の声、唯の行動……。 べったりだった中学時代まで、唯は軽音楽、私は生徒会という打ち込めるものを見つけた高校時代。 私はあのロクでもない幼なじみと共に成長し、そして今の私がここにいる。 和「これは……次のお楽しみにしておきましょうか」 高校時代のアルバムからそっと手を離す。 このアルバムは今までのものより分厚く、今から見ていると間違いなく夜になってしまう。 和「片付け、終わらなかったわね」 和「……」 和「そういえば最近、唯と話してないな……」 前に話したのはいつだったか。 アルバムを見たせいか、無性に唯の声が聞きたくなっていた。 携帯電話を手に取り、電話帳の『唯』にカーソルを合わせる。 和「ふふっ、突然電話したらあの子なんて言うかしら?」 驚きながらも嬉しそうに弾む唯の声を想像する。 その想像だけで何故だか私も楽しい気分になってくる。 しかし。 和「……出ないわね」 何度コールしても唯が出ない。 遊びにでも行っているのか、はたまた長いお昼寝でもしているのか。 和「……ちぇっ」ピッ 和「唯の、ばーか」 携帯を机の上に放り、ベッドの上に倒れ込む。 私がこんなに話したいと思っているのに電話に出ないなんて、やっぱり唯は……。 ピンポーン 和「……お客さん?」 誰だろうか? いや、こんな微妙な時間にアポもなく訪ねてくるのだ、どうせ勧誘か何かの下らない用件だろう。 ピポピポピポピポピンポーンッ 和「……」イラッ 居留守を決め込もうかと思った直後にこれだ。 誰がやってるのかは知らないが、文句くらいは言ってやる。 ガチャッ 和「はい、どちら様?」 唯「わあっ!和ちゃ~ん、久しぶり~♪」ギュウッ 和「へっ、ゆい?……唯っ!?」 唯「そうだよ~。えへへ、会いに来ちゃいました!」 和「ど、どうしたのよ一体……」 夢でも見ているのだろうか。 長期休暇でもないのに……私の一人暮らしの家に、唯がやって来た。 ついさっき、どうしても声が聞きたくなった本人が目の前にいる。 唯「和ちゃんの匂いだあ……」スンスン 和「やめなさいってば。唯、どうしてここにいるの?」 唯「えっとねえ、休みが重なったおかげで暇が出来たから、和ちゃん分を補給しに来たのです!」フンス! 和「ああそう……」 相変わらず訳が分からない。 でもそんな唯を見て、思わずくすくすと笑ってしまう私がいる。 唯「ねえねえ、上がっていい?」 和「ええ。どうぞ」 唯「わ~い、お邪魔しま~す♪」 和「ちょっと散らかっているけど……」 唯「本当だ、和ちゃんにしては珍しいね~。あっ、アルバム見てたの?私も見る~っ」 和「あっ、こら」 唯「うわ~、懐かしいね。あ、そうだこれお土産。あと何か飲み物貰えないかな?もう暑くって暑くって……」パタパタ 唯「久しぶりに和ちゃんの料理も食べたいなあ。もちろんデザートはアイスで!」ピョンピョン 和「……何だか妙に元気ね。何かいいことでもあった?」 唯「いいこと?うん、あったよ!久しぶりに和ちゃんに会えた!」ニコッ 和「も、もう、あんたって子は……」 唯「えへへ……」 唯が家に来て、一気に騒がしくなった。 まったく……アポなしで来て、チャイム連打なんて非常識なことをして、くるくると室内を動き回って……。 ……会いたい、声が聞きたいという願いを叶えてくれて。 本当に私の幼なじみは、ロクでもない子だ。 大好きよ、唯。 おしまい 戻る
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梅雨。 この時期の外は常に雨模様であり、休みなく降り続ける雨粒のおかげで室内で過ごすことを余儀なくされる。 こう言ってはなんだが、我等が団長である凉宮ハルヒ閣下はじっとしているのがたいそうお嫌いである。 なので、いつも朗らかな雰囲気を演出してくれる朝比奈さんもこの時期は少々効果が薄い。 俺?俺は特筆するような事はないさ。 だがこの文芸部室でハルヒの「なんか面白いことないの?光線」を浴び続けられるほどバイタリティは高くなく。 最近は毎日、活動が無いことを口実に部室に寄り付かなくなっていた。 「しかし、そのおかげで何故だかわからないがハルヒのフラストレーションが高まっているのであった…」 と、古泉から聞かされたりすることもある。 それでも問題を先延ばしにする辺り俺の性格というものがよく見てとれるだろう。 「だがな、古泉…俺の持論は"触らぬ神に祟りなし"だ」 そして今日も今日とて部室から足は遠ざかる。 「さて、今日は何を読むかな…、と」 そうしていきついた先は図書館。 もともとは暇つぶしに小学校のころに読んだやつを読み直したりしていたのだが、意外と意外にハマってしまった。 昨日読んだのは"モルグ街の殺人"…当時の俺が何を思ってこれを読んだのか今となっては知るよしもない。 意外とこの図書館には幅広い作品がそろっていて、小学校のころ読んだものも結構あったりする。 「……こんな一角にズッコケシリーズが全作そろっているとは」 まさしく俺の小学校時代を象徴する本がぞろぞろろ並んでる一角。 そこから適当に次々とチョイスしていき、合計で三冊ほど手に取るといつもの席に着く。 「まぁ、最近常連になったばかりだが」 それに特に指定席があるわけでもない。 梅雨のあいだの暇つぶしにこの席を占領しているだけなので、むしろどこかで邪魔だとか思っている人もいるかもしれない。 ドサ、と机の上に本を積むとそのうちの一冊を手にする。 「…もう五年近く前だから案外新鮮な気分だな」 口にしてみると自分が意外と年をとったものだとか思う。 …その割に中味はそこまで成長したとは到底思えない自分が何故か恥ずかしかったりするが。 パラ、パラ、と一ページずつめくる。 活字は少なめなのでこれならば昔の俺でも楽に読めただろう、と今さらながら納得した。 静かな図書室で黙々と読みふけり、本の中に没頭していく。 それは思いのほか心地よく。 長門が本を読む理由が少しだけ理解できるような気持ちがした。 「ふぁ…」 ところで、本には湿気は大敵である。 なので図書室は適度な室温の管理が行われている。 涼やかな風が微かに頬を撫でていく度に眠気が増えていくのを感じている。 「…あれ?もう読んだページがまた……うん?」 うっつらうっつらと頭が前後に揺れる。 眼が閉じたり開いたりの間隔が非常にゆったりしており、どこからどうみても眠気に負けているように見えるだろう。 開いてる本の三行目を読んだまた三行目を読んでいる。 「モーちゃんは一体千円を何回払っているんだ……」 眠気で働かなくなった頭はもう思考能力さえも疑わしい。 「…ここはいっそ眠ってしまおう」 これでは頭に入るものも入りはしない。 パタン、と本を閉じて積み重ねる。 腕を枕の代わりにして、その上に頭を乗せると途端に意識が薄れていく。 「……」 眠りに落ちる際の心地よい瞬間。 できるならば永遠に味わっていたい程。 しかし甘美なその時間を味わう間もなく、俺は眠りにつく。 「……」 どのくらい寝たのか。 目頭を枕がわりにしていた腕でこすり、あくびを吐きだし意識を覚醒させる。 ほのかに浮かんだ涙で目を瞬かせる。 まだうまく頭は働いていないようだが、一応の眠気はどこかに消えたらしい。 ぼやけた視界に読みかけだった本を探す。 「…ん?」 確か脇によけておいた本があったはずだが、それが消えている・・・ 「図書委員に持っていかれたのか?」 「おや、キョン君起きたかい?」 聞き覚えのある声が隣からした。 いつもなら感嘆符がつくようなそのしゃべり方も、図書室ではやはり割合静かだった。 だが、俺が起きたことに気づいてもあくまで目線は本に落としたままだ。 「おはようございます、ってかなんで俺の本読んでるんですか鶴屋さん」 「にょろ?いつから学校の本がキミの物になったのかな?」 本から俺へと目線をシフトチェンジすると、至極楽しそうな笑顔になる。 「いやいやいや、それは言葉のあやってやつです。…ところでなんで図書室に?」 「かわいい後輩の面倒を見にきたっさ」 「可愛い後輩…って俺のことですか?」 その言葉を聞いた途端、鶴屋さんはプッ!と吹き出しそうになった。 いや、吹き出される意味がわかりません。 「キョン君が可愛い後輩だって認めるけど、ちいっと自意識が過剰じゃないっさ?」 「まぁ、鶴屋さんが俺の後を追ってくる理由もないですし」 ハッハッハ、と笑いながら(でも図書室なので控えめに)俺に丁寧にも説明してくれる鶴屋さん。 「別にキョン君の後を追ってきたって言ってもいいけど、嘘はいけないにょろ」 「ですよねー」 寝ざめからこのテンションについていくのは大変かと思ったが、それが逆に寝ざめをよくしてくれた。 気持ちいい感じに頭がすっきりしている。 「ところで鶴屋さん」 「にょろ?」 本へと再び視線を落としていた鶴屋さんが、更に再び俺の顔に視線を戻す。 「それ、俺が読んでた本です」 「……」 「無視して読み直さないでください」 「私の本にょろ」 「いつから学校の本が鶴屋さんのものになったんですか」 「私が読んでるって意味っさ。誰も私のものなんて言ってないにょろよ」 「……」 なんて人だ。 特に意味のない会話だが、この人はどうしてここまで人を愉快な気分にするのがうまいのだろうか。 肩を並べながら静かに笑い合う。 しかし。 「図書館では静かにしてください」 そんな俺らの後ろから声がかけられる。 突然に、そして気配もなくいきなりそんなふうに声をかけられたら誰だって驚くだろう。 しかもそれが自分の後輩だったなおさらだ。 「岩崎…」 「先輩、楽しそうなのは結構ですが周りの迷惑も考えてください」 「あ、ああ…すまん」 「あとあまり校内でイチャつかれると風紀を乱す原因にもなりかねませんから自重してください」 「い、いや鶴屋さんとは別にそんな関係じゃ」 「………」 「…う」 な、なんだか今日の岩崎は何故か異様に饒舌だ。 それに普段は三点リーダが比較的多めに挿入されているはずだが今回はあまり使われていない。 岩崎の背後から奇妙な圧力さえ感じる。 俺は何か岩崎を怒らせるスイッチを押してしまったのか…? 「ちいっといいさ?」 「なんでしょうか」 「別に人の関係を邪推するのはいいっさ。でも謝ってる人にそこまで言うのはどうかな?」 あれ…鶴屋さん? あなたまでヒートアップしてどうするつもりですか? 「客観的な事実です」 「それは主観的な事実にょろ」 俺が岩崎と向かい合ってるうちに席を立ったのか、いつの間にか俺の後ろに立っていた。 鶴屋さん。 できれば落ち着いて話してください。 なんかあなたの背後から炎が上がってるような錯覚を覚えました。 「……」 「……」 「……」 俺を含めた三者が無言で間を置く。 二人は互いを見つめているので気づいてないが、図書館にいた連中は本を読むふりをしながらこちらに注目している。 つまりは晒し者として見物されている。 「まるで嫉妬してるようにしか聞こえないっさ」 「推測で私の胸中を推し量るのはやめて下さい」 「客観的に見た結果っさ」 「それこそ主観的な事実でしょう」 だんだんと二人から感じるプレッシャーが大きくなってくる。 おかしい。 俺はここにあくまでも暇つぶしに来ただけであり、こんな喧嘩(?)に巻き込まれるような要因は無かったはずだ。 ハルヒか?ハルヒなのか?俺がSOS団をサボったからこんな不幸が舞い降りたのか? でもそれにしても別に岩崎が怒る理由に脈絡が無さすぎじゃないか。 「主観的な事実を押しつけられる不快さは理解したにょろ?理解できたなら発言を撤回してキョン君に謝るっさ」 「責めすぎたことは謝るべきかもしれませんが、先輩方が騒いでたことの免罪符にはなりません」 「それは当然にょろ。でもまずは、えー…岩崎さんがまず謝ってもらう方が先じゃないっさ?」 「……」 「……」 怖い。 なんか二人とも変にスラスラと喋るし互いに目と目を注視させたままだし。 というか二人ともそんな怒りを露わにするようなキャラでもないでしょうが! ええ…と、誰かこの諍いの理由を知っている方がいたら俺に教えてくれ。大至急だ。 夏だというのに背筋が凍るような寒さを覚え、身を震わせた。 「…とりあえずここじゃ迷惑だし他で話すっさ」 「そうですね」 ようやく自分たちが注目の的になっていたことに気づいたのか、場所を変えることを提案する鶴屋さん。 正直このままここで話していたら俺にどんな噂が立つとも限らない。 なのでだいぶ助かったような心持だった、が。 「鶴屋さん…?」 「さっ、はやく行くにょろ」 「何故腕を組むんですか?」 「キョン君が遅いからっさ」 「先輩が迷惑してるのにやめないんですか?鶴屋先輩」 「別に迷惑してるなんて言ってないさ」 「……」 ますます険悪な雰囲気が広がっていく。 一体、何がこんな事を引き起こしたんだ…。 そのまま俺を含めた三人はどこかへと消え、「キョンが二股をかけていた」という根も葉もない噂が流れることになった。 余談ではあるが、後日二人を街中で見かけたときにあの険悪な雰囲気はなくなっていた。 そのかわりに何故か"同じ悩みを共有しているような"親密な友達としての空気を纏っていた。 鶴屋さん曰く「みなみちゃんとのあれはただの誤解だったさ!キョン君はモテモテだね!」との謎のコメント 岩崎曰く、「鶴屋先輩とはほんのわずかなすれ違いがあっただけです」と。 ……女って謎だらけだ。
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あれでもない 作者:雨天決行 ◆bQJrO3CpYk 好き!・・・違うなぁ 大好き!・・・ん~まだ違うかな? 好きだーっ!!!・・・違うか・・・ 好きです!好きなんです!・・・やっぱ違う・・・ 好き?・・・聞いちゃダメか・・・ あ・・・ 愛してる・・・もしかして近づいた!? 愛してるぜ!・・・いや、まだ違う!! 愛してます・・・もう少しかな? 愛してるんだっ!!・・・やっぱり違うな~・・・ も~・・・・・・ 嫌いっ!!・・・あれ?もしかしてこれ?・・・ お前(あんた)なんかだいっ嫌いだぁ!・・・あ、これだ! これでちゃんと、あいつに気持ち伝わったかな?
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周りの皆さんが 「寒くなったわねえ~~」 なんて言ってくる今日この頃。 でも、私はまだ寒くないです。 私は、もともと体温も高いし、あんまり寒く感じないんですよね。 見た目が細いので、薄着でいると寒そうに見えるらしいんです。 でも、寒くないですよ。 オバサンが若い自慢するって、ちょっと痛々しいかもしれませんけど、私痩せてるわりには 筋肉が結構付いているので、基礎代謝がいいらしいんです。 だから、いつも元気です。 汗も顔以外はけっこうかくんですよね。 見た目によらず…なんて良く言われるんだけど。 先日友達のピアノの発表会に行きました。 といっても、友達が先生のほうなので、可愛らしい子たちの元気なピアノ演奏を 沢山聴いてきました。 あ~、楽器が出来るっていいですね。 私は何も出来ないので。 友達にもそれを言ったんですよね。 友達は言いました。 「楽器始めるなんて、いつだっていいのよ。お爺さんお婆さんだっていいのよ。」 驚いた顔をしていたら、 「始めたいって思ったときが、その始め時だと思うわ。」 ですって。 まあ、私は「できたらいいな」って思っただけで、やりたい!とまでは思ってないけど。 でも、何かを始めるのって、そうだな~と思ってしまいました。 思ってるだけで、行動に移さなければ、それで終わり。 人生一度しかないんだから、やりたいって思ったことは、やってみたらいいよね。 それが良い結果にならなくても、挑戦はするべきかな。 経験って大事ですからね。 家の掃除が趣味で~す!なんて言ってても仕方ないし。 私も何か始めようかしら(笑) 前の記事☆次の記事
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「あ゛~ぁぁぁぁぁ~~~~~~」 夏。 夏は暑い。 暑くない夏はそれはもう夏ではないだろう。 まぁそんなことはどうでもいいのだが。 どうでもいいついでだが、俺の部屋にはクーラーなどという金食い虫は設置されていない。 半分以上、年代物の様相を見せている電動風車があるのみである。 俺の夏は窓を開け放し、このボロい扇風機をフル回転させてどうにか涼をとるという、とても庶民感あふれるものなのだ。 いや、庶民でもクーラーはあるかもしれないのでそれ以下かもしれないのだ。 ろくに涼しさが手に入らない室内で汗だくになりながら窓の外を見る。 アルミサッシ越しに聞こえるセミの輪唱。 白々とした立派な入道雲。 風は吹いていないのか、窓の両脇のカーテンは全く動かずに日の光を浴びているのみだ。 (こんな日にはプールや海がいいな…山の木陰も虫が寄らなければ気持ちいだろうに) そんな事を考えてはみたが、ハルヒあたりが強引にでも誘わないと行きはしないだろう。 自分で行動を起こそうにも気力もなければ金もない。 例年通りにこの狭く暑っ苦しい室内で回る扇風機の音を聞くだけ。 ……だったんだがな。今日の昼までは。 「わ゛れ゛わ゛れ゛わ゛う゛ぢゅう゛じんだぁ゛~~~~~~~~~」 「いい加減そこをどけ」 この劣悪な環境でけなげに頑張っている電動風車君。 その前に居座り、俺への送風を邪魔しているのは誰であろう、泉こなたである。 長い青い髪が風に流れ、その様相が涼しげな小川を連想させる。 しかしそんな涼しげな様子も、実際の涼をコイツが奪っているのでむしろ腹立たしい。 「わ゛れ゛わ゛れ゛わ゛た゛ん゛こ゛と゛し゛て゛~~」 「少しは持ち主に風を送ろうという考えはないのか?」 「も゛ち゛ろ゛ん゛あ゛る゛よ゛~~~~~?」 だが実行はしないと。なるほど。 確かに昨日の落雷で停電した上に、クーラーがうんともスンとも言わなくなったお前の境遇は同情しよう。 しかしだからと言って俺の涼を奪う理由にはならんぞ。 いきなり家に来て「クーラー壊れたから涼みにきたヨ」とか言ってきたのも許せる寛大な俺でも、だ。 居間ならクーラーも効いてるのにわざわざここに来てまで嫌がらせがしたいかそうか。 正直に言うなら暑さのせいで布団は汗でぐしゃぐしゃ。 そして思考も全くまとまらん。ああもうこの髪に手を入れたら冷たそうで気持ちよさそうだな。 この扇風機を独占してる少女の目的は一体なんなのやら。 ベッドから上半身を降ろし、ただ冷たさを求めてその冷ややかそうな髪に手を伸ばす。 「うわひゃぁ!!??」 「……あ」 「いきなり何すんのさ!?」 「いや、気持ちよさそうだったんでつい…」 「……キョンキョンって意外と変態だよね」 失礼な。 確かにこなたはポニーにした方が可愛く……ってそんな話じゃない。 「いいからそろそろ風をよこせ」 「がめつい男は嫌われちゃうよ?」 「うっさい」 風は吹かないし気温は上昇するばかり。 人口密度がわずかに上がった今、扇風機の独占権は生死にかかわるのだ。 よってその場所をどけ、と言葉に出せないあたり俺の優しさ(へたれでは決してない)が見えるだろう。 「キョンキョン、ジュース…」 「少しは遠慮を覚えろ」 だが麦茶を持ってきてしまうあたり、俺は甘いのだろう。 夏の昼下がりはこうして過ぎていく。