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まとめ 始めに 設定 本編 清澄1 清澄2 清澄3 清澄4 永水1 永水2 永水3 永水4 阿知賀1 阿知賀2 阿知賀3 特別編 特別編1 特別編2 特別編3 特別編4 特別編5 特別編6 特別編7 特別編8 特別編9 特別編10 特別編11 特別編12 特別編13 特別編14 特別編15 特別編16 特別編17 特別編18 特別編19 特別編20 特別編21 特別編22 特別編23 特別編24 特別編25 特別編26 特別編27 特別編28 特別編29 特別編30 特別編31 特別編32 特別編33 特別編34 特別編35 特別編36 特別編37 特別編38 特別編39 特別編40 特別編41 特別編42 特別編43 特別編44 特別編45 特別編46 特別編47 特別編48 特別編49 特別編50 特別編51 特別編52 特別編53 特別編54 特別編55 特別編56 特別編57 特別編58 特別編59 特別編60 特別編61 特別編62 本スレ -京太郎「俺の日記」 京太郎「俺の日記」 京太郎「俺の日記」咲「2冊目」 京太郎「俺の日記」照「3冊目」 京太郎「俺の日記」春「4冊目で」小蒔「2週目です」 京太郎「俺の日記」初美「5冊目で」霞「2週目よ」 京太郎「俺の日記」穏乃「6冊目!」憧「3週目ね」 京太郎「俺の日記」玄「7冊目の」宥「3週目だよ~」
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トシ(この卓も、一筋縄にいきそうにはないねえ) トシ(様子見しながら、和了っていこうかね) トシ「……ロン、3200」 東二局 咏 100000 親 漫 96800 トシ 103200 良子 100000 漫(東発から直撃とかあかんやろ) 漫(こう見えても私はもう姫松の主将!) 漫(ここで負けとったらみんなに示しがつかんわ!)タンッ! 良子「ロン、8000です」 東三局 咏 100000 漫 88800 親 トシ 103200 良子 108000 咏(ここまで焼き鳥かよ……) 咏(私は勝たなきゃいけねえっつうのによ!)タンッ 咏(この局、でっけえの和了ってやるよ!) 漫「ロン!12000!」 漫「これで原点戻しや!」 咏「う……」 咏(マジかよ……) トシ(次が戒能プロの親か……) トシ(ここで、使っておこうかねェ) 東四局 咏 88000 漫 100800 トシ 103200 親 良子 108000 良子(…………) 良子(手が進まない、ですね) 良子(さっきからムダヅモばかり、これではまるで、インターハイのハツミのようです) トシ「…………」ジロッ 良子(宮守の監督……彼女の師) 良子(おそらく、パワーのソースはあのモノクル) 良子(目的は私の親流しでしょうから、乗っておきましょうか)タン トシ「ロン、12000だね」 トシの【隻眼の老王】の効果が変更されました! 【複合】より、【爆撃】をコピーされました! 【爆撃】(下位) 発動可能回数1回 発動した局のみ、自分の聴牌判定+20、和了判定+70、翻数最低4翻 南一局 親 咏 88000 漫 100800 トシ 115200 良子 96000 トシ(姫松の子はチャンタを軸とした高火力な打ち筋) トシ(私たち相手ならそろそろ爆発してもいい頃だとは思うんだけど……) トシ(こちらの方が、早いみたいだねぇ) 咏「――――ツモ!」 咏「混全帯、小三元、混一、發中、ドラ2!」 咏「12000オール!」 良子(…………) 良子(ここからは、押していきましょうか) 南一局一本場 親 咏 124000 漫 88800 トシ 103200 良子 84000 同コンマのため、流局 南一局二本場 親 咏 124000 漫 88800 トシ 103200 良子 84000 漫(先鋒戦……長いなぁ) 漫(倒してきた先輩方の思いの重圧) 漫(こんなん、インターハイ以来や) 漫(緊張するけど、ここで和了らな!) 漫「ロン!6400は7000!」 漫(この三人に呑まれてまうやろ!) 漫の【爆撃】が発動されました! 南二局 咏 124000 親 漫 95800 トシ 96200 良子 84000 漫(入った!) 漫(混全三色、後はこれでドラが乗ればもっとええんやけど……) 漫「カン!」 漫(うー……ん、乗らんかったか) 漫(他家はまだ誰も動いとらんようやし、リーチはかけずに……) トシ「…………」トン 良子「…………」トン 咏「…………」トン 漫(早速来たな!) 漫「ロン!12000!」 漫(まだまだ続くで!) 【連鎖爆撃】が発動されました! 南二局一本場 咏 112000 親 漫 107800 トシ 96200 良子 84000 良子(……ふむ) 良子(ボンバーガールの流れは、ここで止めておきたいところですね) 良子(…………)ゴッ 良子の【悪待ち】が発動されました! 漫「リーチ!」 トシ(今度は二巡目リーチ……) トシ(塞いでおいた方がよかったかもねぇ) トシ(……どの道、次の局で止まるだろう)タン 漫「ロン!24300!」 トシ(ここが、正念場さね) トシの【防塞】が発動されました! 南二局二本場 咏 112000 親 漫 132100 トシ 71900 良子 84000 良子(……今度はウタに大きい手ですか……) 良子(他の2人に託してみましょう) 良子「チー」 良子「ポン」 良子「……カン」 トシ(なんだい、この鳴き……) トシ(一二三萬をチーして、四索をポン、暗刻の白を大明槓) トシ(切羽詰まりすぎじゃないかね……?) 良子「ポン」 トシ(九索……これで最大でも三翻ってことかぃ) トシ(……?この打ち方、確かインターハイで……) トシ(…………この辺り?)トン 良子「イグザクトリー――――」 良子「ロン、1900」 トシ(他家の大物手を警戒しての鳴き、ね) トシ(一応乗ってはあげたけど、次も成功するとは思わない方がいいよ) トシの【爆撃】が発動されました! 南三局 咏 112000 漫 132100 親 トシ 70000 良子 85900 良子(プロフェッサー熊倉のターンですが……) 良子(挑ませてもらいましょうか) 良子「リーチ」 良子の【大回転リーチ】が発動されました! 良子(また、ムダヅモですか)トン 漫(……なーんか、急に有効牌が来るようになったなー) 漫「カン!」 漫(嶺上牌まで有効牌か……私も捨てたもんやないな!) 良子(また、ですか……)トン 漫「ロン!16000!」 南四局 咏 112000 漫 148100 トシ 70000 親 良子 69900 良子(最下位で次に繋ぐのは極力回避したい……ので) 良子の【悪待ち】が発動されました! 咏(プロと四万点差で勝って、二年生に三万点差をつけられてる) 咏(こんなんで、あのバカに任せられるかよ!) 咏「リーチ!」 恒子「おーっと!ここで三尋木選手がリーチ!」 えり「三暗刻、混一、中で跳満、裏が乗れば倍満まで届くでしょうね」 恒子「学生に好き勝手やられて、大人は何してんでしょうかー」 えり「福与アナ、自重してください」 咏「ロン!12000!」 漫「…………最後の最後で……」 先鋒戦終了 二年生B 136100(+36100) 一年生B 124000(+24000) 教員 70000(-30000) プロ 69900(-30100) 咏「たっだいまぁっー!」 穏乃「おかえりー咏ー!」 淡「次は私の番か~一番だったらもっと楽だったんだけど……」 淡「そっちの方が目立つからいっかー!」 咏「つまり私はお前の温め役だってことかよ、あぁん!?」 淡「実力の面からしてもとーぜんだよ!」 京太郎「はいはい、二人ともそこまでにしとけー」 京太郎「咏は頑張ったんだし、淡は負けないように頑張って来い、喧嘩はひとまず中断だ」ナデナデ 咏「……ちっ、しゃあねえな」 淡「うん、頑張る」 京太郎「よし、じゃあ行って来い!」 淡「リーチ!」 はやり「それロン、12000!」 淡「ちょっ!ってかそれ人和じゃん!二回目じゃん!」 霞「――――ツモ、16000オール」 次鋒戦終了 一年生B 124900(+900) 二年生B 123600(-12500) 教員 83400(+13400) プロ 68100(-1800) 淡「あ、きょうたろー!」 淡「逆転してきたよー!」 京太郎「おう、よく頑張ったな」ナデナデ 淡「んへへ~凄かったでしょ~」 京太郎「ご苦労さん、後は俺と咲が頑張って来る」 京太郎「淡たちは、応援していてくれ」 淡「うん!頑張ってね、きょうたろー!」 京太郎「……あんがとな」 京太郎「んじゃ、行ってくるわ」 淡「行ってらっしゃい!」 京太郎「……あ」 淡「どしたの?」 京太郎「ほんと……さっきはごめん」 淡「もう赦したんだからいーの、じゃあね!」 京太郎「ああ、じゃあな!」 京太郎「さて……っと」 京太郎「俺が一番乗りかな……?」 尭深「…………」ズズッ 京太郎「お久しぶりですね、渋谷さん!」 尭深「……あ」 尭深「久しぶりだね、お兄ちゃん」ニコッ 京太郎「」 京太郎(まだそのノリ続けるの!?とか) 京太郎(今は大人しめなお姉ちゃんキャラがいいです!とか色々ツッコみたいけど) 京太郎(それ以上に可愛いぃぃぃぃぃいいいい!) 京太郎(こちとら先輩ばっかだから後輩とか年下との絡み無いし、あったことないし!) 京太郎(それ故に新鮮、それ故に可愛い!) 京太郎「ブフォッ」 尭深「あ、え、あ……大丈夫、須賀くん?」 京太郎「ええ、大丈夫ですとも……」 京太郎(良かった、お兄ちゃん呼び止めてくれて) 京太郎(さもないと鼻血で死にそうになるわ) 京太郎(……少しさみしいけど) 尭深「席、決めたら……?」 京太郎「そうですね、まだ誰も来ないみたいですし……」チラッ 理沙「!」ピクッ ガクガク 京太郎「の、野依プロ?ドアの前で何を……」 理沙「兄妹水入らず!」プンスカ 理沙「じっ、事情はいろいろある!」プンスカ 京太郎(何か誤解されてた!?) 副将戦開始 東一局 親 京太郎 124900 ※体力9 理沙 68100 ※体力9 善野 83400 ※体力9 尭深 123600 ※体力9 京太郎(……最初っからラッキーだな) 京太郎(ダブリー清一ってなんだこれ) 京太郎(偶に自分が恐くなるぜ) 京太郎(……今回もやってやろうじゃあねえか) 京太郎「リーチ!」キィィィン 京太郎(いきなりクライマックスだぜ!) 善野(須賀くんがダブリー……) 善野(今朝の一件のときもそうやったけど、この子は途轍もない) 善野(このダブリーも、大物手みたいやし) 善野(何とか凌ぎ切ればええな……っと) 京太郎「――――ツモ」 京太郎「ダブリー一発清一、三暗刻」 京太郎「12000オール!」 理沙「!?」 理沙(リザベーション、成功!) 対局者の能力レベルが下がった! 東一局一本場 親 京太郎 160900 ※体力9 理沙 56100 ※体力9 善野 71400 ※体力9 尭深 111600 ※体力9 京太郎(この一年間、いや、八か月か) 京太郎(俺はほぼずっと麻雀をしてきた) 京太郎(色んな人と対局したし、いろんな本も読んできた) 京太郎(その本のうちの一つに書かれてた技術) 京太郎(他の人の力を真似る技術) 京太郎(俺はまだ、全然できていないけど) 京太郎(力を貸してください、憩さん)ピキィィィィイイイン 京太郎(……この手) 京太郎(もうちょい粘れば平和一盃口ドラ2くらいにはなるんじゃないか?) 京太郎(とりあえず聴牌だけでもしとっかな)タン 理沙(須賀……京太郎……) 理沙(いつものツキが無いのも、この人のせい?) 理沙(……そんなわけないっか) 京太郎「……ツモ、600オール」 東一局二本場 親 京太郎 162700 ※体力8 理沙 55500 ※体力8 善野 70800 ※体力9 尭深 111000 ※体力8 京太郎(結局ツモのみで和了しちまった……) 京太郎(連荘狙いってことでいいよな、うん) 京太郎(じゃ、次もそれで行ってみるか!)ゴッ 理沙「カン!」プンスカ 理沙「カン!」プンスカ 理沙(カンドラ二つとも乗らず……!) 善野(野依プロは確か、新道寺の白水鶴田コンビと似たようなオカルト持ちやったっけな) 善野(和了者と翻数を予想するリザベーション、リザベーションというよりかはエクスペクテーション) 善野(なんにせよ、気をつけなあかんやつや……)タン 理沙「ロン!8600!」プンスカ 善野(うっわ……) 東二局 親 京太郎 162700 ※体力8 理沙 64100 ※体力6 善野 62200 ※体力9 尭深 111000 ※体力8 理沙「ツモ!700オール!」プンスカ 理沙(リザベーションは失敗……) 善野(あかんなぁ……白糸台の子がどんどん潤っとる) 善野(なんとかして途切れさせたいんやけど……) 東二局一本場 京太郎 162000 ※体力6 親 理沙 66200 ※体力5 善野 61500 ※体力8 尭深 110300 ※体力6 理沙「けほっ」 理沙「……」タン 善野(ようやく回り始めたかー) 善野(私と打つ人は打てば打つほど体調が悪うなる) 善野(それにつれて配牌やツモも悪うなっていく) 善野(いわば不幸のウイルスみたいなもんや) 善野(このことを知ってるのは郁乃ちゃんか愛宕さんしかおらへん) 善野(まだまだ、私の勝負どころやないんやで) 京太郎「ツモ!500・900!」 東三局 京太郎 163900 ※体力6 理沙 65300 ※体力5 親 善野 61000 ※体力8 尭深 109800 ※体力6 善野(……ん、ツモってもうたか) 善野(ピンピンロク、毎度毎度中途半端な点数やなぁ) 善野(毎局連荘で危ないけど……) 善野(和了っとかな損やろ) 善野「ツモ、3900オール」 理沙(四翻……成功) 東三局一本場 京太郎 163900 ※体力5 理沙 65300 ※体力4 親 善野 61000 ※体力8 尭深 109800 ※体力5 善野(……にしても、やっぱりおかしいのは須賀くんや) 善野(普通、プロともあろうものやったら持っとるはずの一般人とはかけはなれた豪運) 善野(しかし、野依プロが和了ったのはあまり高くないものばかり) 善野(早さも何もない手ばっかやった) 善野(白糸台の子にそんなオカルトがないことは確認済み、有り得るとすれば須賀くんしかおれへん……) 善野(……っと、ホンマか) 善野(また連荘やないか……) 善野「ツモ、6300オール」 東三局二本場 京太郎 157600 ※体力5 理沙 59000 ※体力4 親 善野 79900 ※体力8 尭深 103500 ※体力5 善野(まだ東三局やのに八局も使うとる) 善野(こっからやと少なくともオーラスまで十二局) 善野(あらかじめ国士無双十三面とか仕掛けられとったら危ないなぁ) 善野(……十四牌揃ってまえば、防ぐことのできひん天和) 善野(せやったら、それよりも多く稼くべきやね) 善野「ツモ、2800オール」 東三局二本場 京太郎 154800 ※体力3 理沙 56200 ※体力2 親 善野 88300 ※体力7 尭深 100700 ※体力3 善野(これを和了れば、9600の二本付け) 善野(……さすがにこわいな) 善野(このまま流してみるのもありやろか……) 善野(他の二人もテンパイしてるみたいやし、もうええか……) 東四局二本場 京太郎 156300 ※体力3 理沙 57700 ※体力2 善野 89800 ※体力7 親 尭深 97700 ※体力3 京太郎(善野さんの連荘がようやく終わったか……) 京太郎(……っ) 京太郎(さっきから頭痛がするな、こんなときに何だって言うんだよ) 京太郎(お、っと) 京太郎「ロン、1000は1900です」 京太郎(ようやく折り返しか) 南一局 京太郎 158200 ※体力3 理沙 55800 ※体力2 善野 89800 ※体力7 親 尭深 97700 ※体力3 京太郎(開いてきたリードは、ちゃんと守らないとな) 京太郎(親だし、本気で行くぞ!)ゴッ 京太郎(く……っ) 京太郎(久しぶりだな、この感じ……) 京太郎(力の波に、もまれていく) 京太郎(憩さんの力使った後だっての忘れてたな……) 照『京の力は、海みたいなもの』 京太郎『海?』 照『そう、金色の光を放つ海』 照『京と打っていると、懐かしい気持ちになる』 京太郎『懐かしい気持ち?』 咲『麻雀を始めたころの初めての気持ち』 京太郎『なんだそりゃ?そんなオカルトありえねえっつーの』 桃子『それが京太郎のわけのわからない強さなんっすよ』 京太郎『強さっつっても大して勝ててないし……』 照『それは京の運が悪いだけ』 京太郎『えぇ……』ズーン 照『たとえると、私たちは海の中にいて、京は海の上に立っている』 照『私たちは、麻雀の深みに嵌っていくほど、その奥底で宝物を見つける』 照『だけど、そこから出ることはできなくなる』 照『深みは、高み』 照『高い所を目指せば、色々なものが見えてくるけれど』 照『足元は、見えないんだよ』 照『原点の気持ち、初めての気持ち』 照『京はいつも麓に立っていて、水平線に立っている』 照『京と打っていると、京に呼び止められるような感じがする』 照『そうして、私たちは京に連れ戻されて水平線に立つんだ』 照『海の底から放たれる宝の金の光』 照『水平線を伝い、海に放つ、始まりの朝焼けの金の光』 照『私の鏡から見た景色は、金色を放つ海』 照『それが、京の力』 京太郎(……とか、昔言われた気がするな) 京太郎(俺だって潜ることはできるけど、その時間は短く限られている、とか) 京太郎(よくわかんなかったけど、見てみたいと思った) 京太郎(宝の金色と、朝焼けの金色に挟まれた海) 京太郎(金色を放つ海) 京太郎(俺を、鏡から見た景色) 京太郎(…………ここは、ダメっぽいな) 善野「ツモ、2000・4000」 南二局 京太郎 154200 ※体力2 親 理沙 53800 ※体力1 善野 97800 ※体力7 尭深 95700 ※体力2 理沙「げほっ、ごほっ!」 尭深「ずずっ」ズズッ 京太郎「っ……」 善野(三人とも、もう判断力も十分鈍っとるやろ) 京太郎「カっ、カンっ……!」 善野(須賀くんの手、低そうやな……) 善野(早めに差し込んどこか) 京太郎「ロン、えっと、2900です」 南三局 京太郎 157100 ※体力2 理沙 53800 ※体力1 親 善野 95900 ※体力7 尭深 95700 ※体力2 善野(ああ……でっかいのが迫って来てる感じ、するわ) 善野(こっちのオカルトのが負けそうやな……) 善野(流しとこか) 南四局一本場 京太郎 157100 ※体力0 理沙 53800 ※体力0 善野 95900 ※体力6 親 尭深 95700 ※体力0 尭深(今日は……豊作) 尭深(豊穣は民を癒す) 尭深(癒された民は、土地を豊かにする) 【収穫の時】が発動されました! 京太郎(確か、ここまでの渋谷さんの捨て牌は、白、南、中、白、發、南、中、中、白、發、發、南、南) 京太郎(最大で天和四暗刻単騎大三元字一色の六倍役満……!?) 京太郎(この大会はダブル役満無しやからいいものの、なんだよそれ) 京太郎(オカルトにも程があるだろ!) 尭深「……」トン 善野(案の定、南捨てか……) 善野(字牌一つもあらへんし……こんなん当たっても事故やん)タン 尭深「ロン、48300」 補正が弱くなりました! 南四局二本場 京太郎 157100 理沙 53800 善野 47600 親 尭深 144000 尭深「……」 尭深「カン」 理沙(リーチは無し、今回は引ける牌と、一つでも捨てられる牌を増やそうってことね) 理沙(手牌バレがあるとはいえ、待ちは狭いがわからない) 理沙(……まあ、プロを舐めないでほしい) 理沙(一巡目聴牌は、あの日に見飽きたから!) 理沙「ポン!」 ポン:二筒 尭深「……っ」 理沙(ムダヅモ、その手牌、一巡目の捨て牌でムダヅモになる牌なんて決まっているよね) 理沙「ロン、清一のみ!8600!」 善野(二筒鳴いて地獄間張待ち……か) 京太郎(なんつー豪運……) 理沙「終わり!」ムフー 副将戦終了 一年生 157100 (+32200) 二年生 135400 (+11800) プロ 62400 (-5700) 教員 47600 (-35800) 京太郎「はぁ……疲れた」 京太郎「最初の三倍満のほかに和了ったの小っちゃいのばっかだったし……」 京太郎「俺の三倍満なんて渋谷さんの役満と野依プロの満貫、善野さんの連荘で薄れちゃっただろうし……」 京太郎「春のおっぱいに癒されよう……」 咲「なに落ち込み気味に変なこと言ってるの!」 京太郎「うげぇ、咲ぃ!?」 咲「頑張ってたから褒めようと思ったのに……」ムスッ 京太郎「俺、頑張ってるように見えてたか?」 咲「放銃も少なかったし、良かったと思うよ」 咲「最初の三倍満、かっこよかったよ」ニコッ 京太郎「あ、ああ、そう言われると……なんか照れるな」ポリポリ 咲「じゃあ、ちょっと……」ギュッ 京太郎「さ、咲さん?なんで抱き着いてるんですかね?」 咲「京ちゃんのパワーを……こう、吸うというか……」ムギュー 京太郎「……お前、力弱いな」 咲「昔より握力2kgくらい増えたんだからね!」 京太郎「うわぁ、咲さんったら凶暴ー」 咲「グーで殴るよ?」ニコッ 京太郎「それ恐いんでやめてください、いやマジで」 京太郎「……ねえ、いつまでこうしてるの、お前」 咲「もうそろそろ、かな」 京太郎「鼻水つけたりしたら承知しねーぞ」 咲「京ちゃんは私のこと何だと思ってるの!?」 京太郎「ちんちくりん」 咲「何その評価!?」 京太郎「まあほら、咲は小っちゃくって撫でやすいな、と」ナデナデ 咲「むぅ……」 「各チーム大将の選手は対局室に集合してください」 咲「じゃあ、行ってくるね」 京太郎「ん、任せた」ナデナデ 咲「頑張って来るから、見ててね」ギュッ 京太郎「おう、行ってこい」 /. . . \ /... . . . ヽ . . . . /. . . ヽ . .. /. . . /. . . . /l ハ. . . l. . . /. . . . / | l . . .l. . .| |八{. . .fレ'\ |. . /j. . . . /i. . . | . . .l. . .| ,...---ミ //∧. ハ_〉ぅ `l. . {/. . . ,'斗―|. . . . .リ. . ′ / ̄ ̄⌒>=弍犲ハ 斧ミメ乂 彡イ ./ /. . . . /. / / / ` ̄`} `''’ f斧ミメ イ/./ } 「お待たせいたしました」 _ -―へ ' `''”.∠/// / / / / . 个 ー <r< / / .{ / j i { ¨¨´/' /j 「 \ 二年生Bチーム 大将 r'⌒ | // | ヾ 〃_彡リ | ヽ / ̄` ー--rヘ { 乂〃. ヽ/ ̄/ ̄ ̄`7 / ∧ 神代 小蒔 / /⌒ヽ __/ У / /Y ./ / / У / ./ / ト、 / 〉. / r'  ̄ / / { / / } V 厂ヽ 厶斗- ' __彡 / 乂 / / / ト---<ソ⌒ ./ / }ト、/ / / 〉こ{ / }三ニ=-- --=≦ / } ___ , . . .´ . . . . . . . . . .`丶 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ / . . . / . . . / /| . . .ハ . . . . . . . . .ヽ ′ . . | . ./}/ |/ V}∧ . . . . . . i . | . . .Ⅳ ノ` ー-、__.Ⅵ . | | . | . . .| ー‐'_ __ | . . | | . | . . .| ,ィfチ芋 斧テ式.| . . | | . | . . .|《 V ソ V ソ 》 . . .| (おっぱい、大きいなぁ) | . | . . .ハ , } . . .| | . | . . .l .{ ノ . . | l . . . . | . ヽ. ⊂⊃ / . . . . | プロチーム 大将 | i| . .i . . | . . .i ___ ..ィ .i . i . | . .| {八 . . | . ..| . i .| | . }ノ ./| . | .,′ 小鍛治 健夜 ヽ{\|斗' ー i/._|/|/ -┬┬'、__ ̄`___´ ̄_/⌒7⌒ヽ / | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / / } --……-- r―‐⌒ヾ \ |∨ \ \ |/゚ 。 \. . . . . . . . . . . . . . . / \ . . . . \ . . . . . . . . . . . . . . 。 // / \ . . . . . . . . . ` .o。 . . . . . . . . . . . i ゚. /イ / . . .イ . . ー┬--- . . . __ .` . .o。 . . . . .|. ..。 i{ | ′ . .'{_|_ . . . | リV . . . . . . } .>匕、 \j--i || |/ . . ∧}リ≫┘o。v――'’xr示=ミト、 . .\}、 リ { . . . .|! ‘, ィ芹≧ュ ’|イi//| 》、 。 . . .ぃ、 「お久しぶりです、小鍛治プロ!」 | . . . . .「`ヽ《乂_゚ツ ゞ= '゚ リ/リ゚。 . .ト、i | . . . .小 , , ' , , / . . .∧ .} リ l. . . . . | }ゝ-! jハ . . . j/} .| 教員チーム 大将 。. . . { { j 八 -==ァ イ }/ j ノ ゚ 。.リ \{≧ュ。. ィ jソ ″ / 赤土 晴絵 ゞ イニ} ` ´ {ニヽ ィニ// ゝ|ニ\_ ┬==≦ニ/ニ7____ __,.|ニニムニニニニニlヽ /ニ|ニニニ/ニニニ|`-―――‐一´|ニニニムニニニニ|ニム. /ニニ |ニ7ニニニニニ| |ニニニニ}ニニニ=|ニム _....................._ ,. ´ ` .、 , ´ ,. \ / / , ´ ヽ / / / , , . .' / / / / ,.イ / | | . | 〃 / /- /-、/ ' ' ' | | | ∧ }'.' /^/ / { / { / / / / } | | | . { | { | , /' /' /イ//' -/、 ' ト . Ⅵ 、{/ィ=ミ、 /' / イ / , | \| 「よろしくお願いします!」 | 从 . . . . . _ /イ / , .| / Ⅵ ' `ヾ / イ /} / ______| 、 「 v . . イ / イ/イ 一年生Bチーム 大将 /<_ \_ `ーr---- =彡j/ {¨7=ミ、< 、 \___〉>、 宮永 咲 _| , ∨、 ` < 、 ∧ | ヽ / ̄ // | }、 . . . \、 . | /〉、 \___ 〃 | / \ . . .\、 Ⅵ /イ ∧  ̄¨/ ∨ `ー ≧='-´ / ハ . / / {二「 } | ' ∧ / . ∧ , / / } / . .〈 .∧ { | , / | / . . . .∧ . | | | 恒子「いよいよ!いぃよいよ!いよいよ!」 えり「なんで三回も言うんですか」 恒子「え……大事なことだから?」 えり「まもなく、プロ・アマ合同戦、決勝戦、大将戦開始です」 恒子「それ私が言うつもりだったのに!」 起家 健夜 62400 小蒔 135400 咲 157100 晴絵 47600 東一局 小蒔(この小娘の身体に憑くのも久しいのう) 健夜「…………」トン 小蒔(……ほう)トン 晴絵「…………」トン 咲「……」トン 小蒔(中々腕の立つ者がおるではないか) 小蒔(あの巫女共に感謝せねばならぬなァ) 小蒔(いざ、行かんや)ゴッ 咲「!」 晴絵「!」 健夜「……」 小蒔「ツモ」 小蒔「3000、6000」 東二局 健夜(永水、霧島の巫女さん……名前は……確か……) 健夜(…………) 健夜(わからないし、無理に思い出す必要もないよね……) 健夜(これは……時間稼ぎに徹しようかな) 健夜「流局です、九種九牌」 東二局一本場 咲(京ちゃん、咏ちゃん、淡ちゃん、みんなが作ってくれた点差、これを守り切れば) 咲(たとえ、勝てなくても) 咲(……負けなければ、いいんだよね)ゴッ 咲「――――ツモ」 咲「700、1300の一本場は800、1400」 東三局 晴絵(宮永咲に神代小蒔、どうやら神代は最高のコンディションみたいだし) 晴絵(宮永の方も、あのチャンピオンの妹だから、下手に攻めたら負けるだろ) 晴絵(堅実に攻めるしかないよなっ!) 小蒔「リーチ」 咲「チー」 晴絵(一発消し、か?) 晴絵(小賢しいけど嫌いじゃないね……うっと、裏目っちゃったかー) 晴絵(神代の和了りパターンとしては染め手が多い) 晴絵(筒子の染め手に直前に出した九萬なら……)トン 小蒔「……ロン、16000」 晴絵(いや……マジか) 東四局 晴絵(ようやく来た親番!) 晴絵「リーチ」 晴絵(和了らせてもらいますよ、小鍛治プロ!) 健夜(今の和了り……) 健夜(狙ってやったのかな……?)トン 晴絵「ロ……ロン!」 晴絵「一発ドラドラ!12000!」 健夜(何してるの私ー!?) 東四局一本場 小蒔「……」ウツラウツラ 小蒔「ハッ」 小蒔(え、もう東四局、ですか?) 小蒔(また、たっぷり寝ちゃっていました……)タン 健夜「ロン、8300です」 小蒔「え……まだ一巡目……ですよ、ね?」 健夜「はい、それが何か?」 南一局 健夜「リーチ」 晴絵(人和に続いて、小鍛治プロのダブリー……マズイな)ゾクッ 晴絵(あの頃を、思い出す……っ!)タン 健夜「ツモ、8000オール」 南一局一本場 健夜「リーチ」 小蒔(初めから……)トン 咲(…………)タン 晴絵(……ふふっ) 晴絵(嫌だな……) 晴絵(まだ、体が怯えている……)ゾクッ 晴絵(来年からまたあの舞台に立つってのにさ……!) 晴絵(今日、克服してやる!) 晴絵「リーチ!」 健夜(一発……ならず)タン 小蒔(な、なんだか、雰囲気が恐いです……)タン 咲「カン」 咲「もいっこ、カン」 咲「……嶺上ツモ、5200は5500の責任払いです」 南二局 健夜「リーチ」 咲「ポン」 咲「……」タン 晴絵(また一発消し……か?) 晴絵(まあ、無筋の三萬が通るのは、ありがたい!)タン 健夜「ツモ、3000・6000」 南三局 健夜(さっきのは掴まされたツモ) 健夜(あのポンは、ずらすため、その捨て牌は赤土さんのものも通るようにするため) 健夜(……だろうけど、どうしてそんなことをする?) 健夜(そこまで感じたなら、赤土さんか神代さんが振り込むのを待てばいいのに……) 咲「カン」 咲「もいっこ、カン」 咲「ツモ、1500オール」 南三局一本場 晴絵(小鍛治プロも神代も一段落ついたみたいだな……) 晴絵(……もうオーラスまで一歩手前) 晴絵(できれば、このチームで勝ちたい) 晴絵(……どうしても、小鍛治プロには勝ちたい!) 晴絵「リーチ!」 晴絵(十年前の借りを、今ここで返す!) 咲(…………) 健夜(赤土さんとインターハイで打ったのはもう十年前……) 健夜(あのときにへし折ったと思ったんだけど、プロとして復活していて、安心した) 健夜(私が目標だったのかな) 健夜(……そう簡単に、負けてあげるつもりはないよ) 咲「ポン」 晴絵「……」タン 健夜(宮永さん、また……?) 健夜(……赤土さんのツモを狙っても、自分が親被りするだけなのに)タン 咲「ポン」 咲「カン」 晴絵(かき回されてるな……) 晴絵(とは言え、一気にドラ3!さっきからありがたい!)タン 健夜(赤土さんのツモは無かった) 健夜(ツモ狙いでないとすれば、私に振り込ませようとしている……?) 健夜(そんなことするくらいなら、神代さんにした方が有利になるから、違うか……)タン 晴絵「ロン!」 晴絵「リーチ一通、赤2ドラ4……裏裏!」 晴絵「24300!」 健夜(三倍満……!?) 健夜(伍六七筒の一順子に併せて索子の六面張) 健夜(油断しすぎた……っ) オーラス 晴絵(小鍛治プロから倍満と三倍満の直取り!) 晴絵(……よくやったな、私) 晴絵(あの子たちにも、感謝しないと) 晴絵(みんなのおかげで、私はここまで来れた) 晴絵(最後まで勝ち続けてやるよ!) 咲「……」タン 晴絵(混一まで見える手だけど、この白を逃すのは勿体ない……) 晴絵(連荘するか……) 晴絵「ロン!3900!」 オーラス一本場 晴絵「……テンパイ」 健夜「テンパイ」 小蒔「テンパイです」 咲「ノーテン」 オーラス二本場 晴絵(なんとかノーテン罰符で稼げたし、あの二人の満貫も受けずに済んだ……か) 晴絵(まだ……連荘!) 晴絵「ロン!1500は2100!」 オーラス三本場 健夜(宮永さんがしてきた不可解な鳴き) 健夜(東三局のそれは、おそらく赤土さんの危険性を考えたから) 健夜(南二局は、神代さんの収支を減らすために親被りにさせた) 健夜(唯一わからないのが、南三局の鳴き) 健夜(……今まで亜空間殺法の使い手とは打ってきたけど、宮永さんは違う) 健夜(牌を自分の思うように動かすだ、なんてとても私にだってできない) 健夜(それも、全盛期から力を落とした私には無理……) 健夜(まるで全ての牌が透けているかのようなオカルトと、鳴きで牌を動かす技術) 健夜(オカルトと技術から成る完全結晶) 健夜(それが……) -=ニ二ニ ニ二二二二二二二 二二二二 二二 二二ニ ニ二二二 ニ二二二 ニ二 ニ二二ニ ニ二二  ̄ ____  ̄ニ二二ニ ニニ 二二 ニ二ニ ニ二二二二二ニ 二二ニ ニニ 二二 ニ二 ┐  ̄ニ二二二二ニ= ニ二 二ニ 二二 / /  ̄ニ二二二ニ ニ ニ ニ二二 / / /...-―≠ニア{  ̄ニ二ニ ニ二ニ ニ二 /{ / -=<.. 二ニ 二ニ ニニニ ニ ニ二 二{ ∨ -=く \二ニ ニ二 二二二二 二ニニ 二二〉 / \⌒ ニ ニ二二ニ 二ニニ= 二/ / \ \二ニ ニ 二二ニ ニニ= / / / .⌒丶ニ __二二二二ニ ニ= ⌒i | | | | | | | | |乂__ / . |二二ニニ =ニ ニ二| | | l | | l l | | l | l | l l | ̄/ |二二ニニ ニ二. 二| | | l | l l l | l\从 l | l l l/ /二二ニ 二二二ニニ 二|从 | 从八从乂{´廴}乂 从劜 ./二二二二二ニ 二ニ=- 宮永咲…………!! ニニ. 二二)イ 圦 , ∧/---- __ _/二二二二二ニ 二二ニ= 二ニ= =ニ二 ニ= 二}//> . - . イ /´ ̄∨ ̄ ̄\二ニニ 二二ニニ=ニ二二ニ 二二二 ___∠{ | ̄ _」 ./ l| | |__ 二二二ニ ニニニ ニニニ // ∧ .ー―. /} ___ } リ リ =ニ二二二ニニ 二ニ= =ニニニ ノノ \{ {\ . . /ニ/ l/ ̄\__彡'-- 、 \ニニニ==ニ二二ニ 二二 { {  ̄ハニ、 _ _, .//ニニ/ |ニニニニニニニニニニニ二\ \ニニニ二ニ ニ二 二=/\ ___/二|`ー ‐┼┼≦___} -=ニ三三三三ニ=- \ \二ニニ 二二ニ/ / ̄ ̄ 二八 ,{三三三三三三三≫  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` \ニニ 二 ´ /二ニ =ニ二二} \三ニ=- ̄{ ̄ ̄ =ニ二二ニ== \ニニ / / 二ニ ニニニニ| \三三三ニ=- __ -=ニ二二二ニ二/ /二ニ= =二 二二ニ _| /≧=====┬=ニ三三三ニ=- ニニニニニニニ. / =ニニ二二 二二二ニニ/ {廴___/´ / ̄ ‘, ___ .... . -――-/ /ニニニ二二二二____. . | \ ___/ --- ‘, / ./ } _ _ _/ ,/ニニニ / ̄ ̄/ / 人  ̄ ̄ / | \  ̄ / / / 咲「ポン」 咲(麻雀が弱くなった京ちゃんのために編み出した技術、プラスマイナスゼロへの点数調整) 咲(勝ちも負けもしない技術) 咲(今回は使い方も違うし、収支もいつも通りのなら-5だけど……) 咲「カン」 咲(みんなのリードを守る、みんなのために戦っているんだ、って思うと) 咲(こんな打ち方でも) 咲「もいっこ、カン」 咲「ツモ」 咲(すごく、楽しい) 咲「1600・2900」 咲(……そう思える) 最終戦決着 一年生 157300 (+200) 二年生 117800 (-17600) 教員 66600 (+19000) プロ 60800 (-1600) 咲「ただいまー」 京太郎「お疲れ、咲」 淡「お疲れー」 穏乃「お疲れ様!」 春「おつかれ様」 咲「咏ちゃんは?」 京太郎「お母さんから電話だ、って出て行った」 咲「そっかぁ……あ、この後チームのみんなに取材したいって」 淡京「「いやーついに来ちゃったかー」」 淡京「「ようやく私(俺)の良さに気付いたってことだね(な)ー」」ウンウン 咲「あはは……仲良いね」 穏乃「……それって、私が出てもいいのかな」 春「……穏乃も私たちの仲間」 咲「穏乃ちゃん、私たちのこと一生懸命応援してくれてたもん、誰も気にしないよ」 京太郎「そうだそうだ、んな暗いこと考えんの穏乃らしくないぜ」 穏乃「……ありがとね、みんな」 淡「ほら早く行こーよ!サキも、シズも、ハルも!」 穏乃「うん!」 咲「確か……こっちだったっけ」 春「……きょうたろう、来ないの?」 京太郎「ん、ああ、咏が来るまで待つよ。春たちは先に行っててくれ」 春「うん」 咏「咲、ごめ……およ?」 京太郎「他はみんな取材行ってるよ」 咏「あー……おっけー」 咏「んじゃあ、京太郎は私のこと待っててくれてたん?」 京太郎「そうだよ、誰か待ってねーとだし」 京太郎「それに……お前のことも聞きたかったし」 咏「……やっぱり、そーゆーことだったんだねぃ」 咏「あいつ、清々荘、戻っていいって言ってくれたぜぃ」 咏「……あと、京太郎くんと仲良くってね」 京太郎「…………」 咏「……京太郎?」 京太郎「よっっっっっしゃぁぁぁぁぁああああ~~~!」 京太郎「これで、これでみんな戻って来てくれた!」 京太郎「ありがとう、咏!」ギュッ 咏「うわっ、はぁっ、いやっ、ちょっ!」カァァ 京太郎「よかった、よかったぁー!」ギューッ 咏「そ、そんなに抱き着かれたら、匂いとか、心音とか、色々聞こえてきてドキドキするだろ!はははは放せよ!」カァァ 京太郎「嫌だーっ!」ギューッ 咏「いい加減にしろー!」カァァ 京太郎「……ごめん」 咏「TPOを考えろよな」 京太郎「咏が戻って来てくれるのが嬉しくて……つい」 咏「…………」 京太郎「怒ってる……か?」 咏「お、怒ってるわけねーだろ!」 . . -――‐- . .. ´ ` .、 / \ / \ / i | . / | | | | . ′ | | | | | | . l | | . l从 ト、 . | | . | l | | . | \ 、_ _|__\ 」 | . | | l | .|_ _; イ  ̄ ̄__ _,)ハ . | . | | | i l i∧ l___ 斗斧i^狄 | . | | | | | ∧ 「苅 V以 } ノ . . .| i . . | まあ、今度やるときは、もうちょっと雰囲気あるときにっつーか…… | | | iハ |i以 ,,, j/ .| | . . | | | | |. l | ,, ' / | | 从 l八 八 八人 v ´} / 八| \__ \|\ \≧ .. .._ ー/ .イ | . Χ⌒ |\ \ -- / _ -‐<※| | \ \__ _ |/⌒>\/斤/...(※)......リ ト、 i\ 「 ̄` /※)..|| /※|...(※/ |../※).....+...// 八..\ . . .| )' /※)...... ||三三三三三三三|...+.../... { /......(※∨ | /※)..... (※||/..+......|※)l.| ∨※./...(※| /....+./.... Ν /※)..(※)..+ /リ.....(※ノ......从{\{...../...(※)....| /...../... (※|. /※)..+.... (※//......... /......./.. ※)...../....... +(※|'... /.... (※)...| /+....(※).. +...〈/..(※)/...+./※)....+../※)..... +........./..※)... +.. | {※).......+......(※∨.......i..... /.+.....(※/+........(※)../...{...+.......(※).|. ∨...(※)+......(※∨... |......{....(※).../....(※).....+...∨{.... (※/ +...| ∨ ...... (※)......+∨. l‐''┴――┴―――――''| .... /...(※|. |...(※)...+.. (※).∨| i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i|..../.. (※).. |. |+........(※)..... +... ‘| i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i il../ ...... (※..| 咏「……知らんけど」プイッ 京太郎「えっ?」 咏「は、早く行くぞバカ!」カラコロ 京太郎「ちょ、待てってー」 咏「るっせーっ、バーカ!バーッカ!」カァァ 咏が清々荘に戻ってくることになりました! 京太郎「春のやつ、黒糖こぼしすぎだろ……」 京太郎「淡も寝そべりながらクッキー食べてるから散らかってるし……」 京太郎「……穏乃はあの恰好でソファに座ってたんだよな……」 そう喉を鳴らしながら、俺は一人で控室を片づけていた たった半日とは言えどお世話になった部屋なんだから綺麗にしないとな 咲たちには先に帰っていてくれ、と頼んでおいたので待っている人もいないだろ 京太郎「っし、終わりっと」 控室から出ると、廊下には誰もおらず、それを照らす蛍光灯が寂しさを醸していた フロントに出てみても、ある程度の照明は落とされていて、祭りが終わった後のような物悲しさを感じる 今夜は清々荘でクリスマスパーティー…… 京太郎「やべっ、早く帰らねえと」 チームのメンバーとはまたいつか飯を食べに行こう、今日はあいつらに予定あるだろうし ゆっくりと開く自動ドアの間から、冬の寒風が吹き込んできて、思わず身を震わせる この時期は迂闊に自転車を使えないから困る、越してきてから使ってないけど などと考えつつドアを通って、顔を上げると…… そこには――――
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《一つの影法師》 俺の彼女、野依理沙はスキンシップが好きだ。 口下手というのもあるからなのか、くっついたり、触りあったりというのが多い。 まぁ初めての彼女だから普通なんて知らないし、もしかしたらこれが普通なのかもしれないが…… もちろん嬉しいのだが弊害もある。 一つは、ちょっと興奮してしまうことだ。 理沙さんはスレンダーだが胸が無いというわけではない。限りなく無いに近いけど…… というか好きな人と密着してるという状況が欲を掻き立てる。 もう一つが――― 京太郎「熱い……」 理沙「!?」 京太郎「あ、いや、その……」 理沙「…………」スッ 京太郎(言っちまった……いやいや確かに熱いけど、嬉しいんだよな……) 京太郎(でもなんかこれ言ったらがっついてるように思われるかな。うーん……) 京太郎「あ、これ理沙さんに似合いそう。ほら」 理沙「」ウズウズ 京太郎「理沙さん?」 理沙「!」ハッ 理沙「い、いらない!」 京太郎(可愛いネックレスなんだけどなー) 京太郎(というかもしかしてくっつくのめっちゃ我慢してる?) 京太郎(理沙さんならあるな。黙って我慢しちゃうタイプだからな) 京太郎(……よし) 京太郎「理沙さん、散歩しよう。最近近くの川沿いにクレープ屋が来るんだけど、評判いいらしい」 理沙「行く!」 京太郎(よしよし、やっぱ理沙さんも女の子だもんな。美味しいクレープという魔力には勝てまい)フッフッフ 京太郎「お、いけるじゃん」 理沙「美味しい!」 京太郎「生クリームがくどくなくてペロッと食べれるな。こっちの味も食べてみる?」 理沙「……」コクリ 京太郎「ほい、あーん」 理沙「パク……こっちもいい!」 京太郎(やっぱ理沙さんの笑顔はいいなぁ) 理沙「京太郎!」アーン 京太郎「あーん……んー!ベリーの爽かな酸味がマッチしてる!」 理沙「! ついてる」フキフキ 京太郎「むぐ……ありがとう」 京太郎「そろそろ帰ろっか」 理沙「」コクリ 京太郎「はい」スッ 理沙「!?」 京太郎「腕組もうぜ」ニコ 理沙「」アセアセ 京太郎「確かにちょっと熱いけど……それ以上に嬉しいから」 京太郎「なんて」ボソ 理沙「……」オソルオソル ギュー 京太郎「見て」 理沙「?」 京太郎「影、一つになってる」 京太郎「結婚したけどさ、まだまだお互い知らないことってあると思うんだ」 京太郎「だからこれから先もこうやって寄り添って知っていけたらなって思う」 理沙「……離さない」ギュー 京太郎「俺も」ギュー 京太郎「あ、そういや理沙にプレゼント買ったんだ」 理沙「!! 何を?」 京太郎「帰ってからのお楽しみってことで」 理沙「けち!」 理沙「……!」コチョコチョコチョ 京太郎「あはははははは! ちょ!それやめ、あははははははは!!」 カン!
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次鋒戦開始 親 桃子 91000 由子 24200 郁乃 193400 宥 91400 由子「ロン、3900なのよー」 桃子「はいっす」 桃子(相変わらず地味な和了りっすね) 桃子(でもさっきはどうして私のことが見えてたんすかね?) 桃子(胸がどうとか……?) 東2局 桃子 87100 親 由子 28100 郁乃 193400 宥 91400 郁乃「ロン、12000やで~」 桃子「はいっす」 由子(代行、やっぱり手強いのよー) 東3局 桃子 75100 由子 28100 親 郁乃 205400 宥 91400 由子(後輩のミスは私が) 由子(取り返すのよー) 由子「ロン!24000なのよー!」 由子(これでオーラスの仕返しはしたのよー) 由子(さて次は……) 郁乃(親流されてもうたか~真瀬ちゃん強いわ~) 宥(うぅ、全然和了れないよぉ……) 桃子(3連続放銃、でも他の人たちは私を見てはいないっす…………)スッ 桃子(ここからはステルスモモの独壇場っすよ) 桃子が[ステルスモード]に移行しました! 東4局 桃子 51100 由子 52100 郁乃 205400 親 宥 91400 宥(玄ちゃんが守った点棒、守る!) 桃子「リーチっす」 宥(またあったかくない牌……) 由子(清澄の、これは国士?危ないのよー) 郁乃(まだまだ稼ぐで~) 宥(これも、あったかくない……)トン 桃子「ロン、32000っす」 宥「ふぇっ!?は、はい」 宥(リーチなんてかかってたっけ?) 郁乃(いつの間に……) 南1局 親 桃子 83100 由子 52100 郁乃 205400 宥 59400 郁乃「ツモ、1600・3200や~」 郁乃(今日は辛いなぁ、でも、あとちょっとや~) 由子(代行の妹さん……対策試してみるのよー) 【対抗策】発動! 【身代わりの幻影】をコピーしました 南2局 桃子 79900 親 由子 50500 郁乃 211800 宥 57800 桃子「ツモ、3000・6000っす」 桃子(ずっと視線を感じるっす) 桃子(どうしてこの人が見えるんっすか) 桃子(くるくるさん……) 南3局 桃子 91900 由子 44500 親 郁乃 208800 宥 54800 由子「リーチなのよー」 桃子(この人、本当に私を……) 桃子(試させてもらうっす!)トン 由子(一発ならず……のよー) 由子(清澄の東横さん……) ――――――――――― 由子『清澄?』 善野『せや、多分二回戦で当たることになるとこ』 善野『そんで、これが真瀬さんの相手や』 由子『東横桃子……?』 善野『なんでもその子、消えるらしいんや』 由子『消える?卓上から、ですか?』 善野『信じがたいんやけどな、そんで真瀬さんには東横さんの対策をしてもらうわ』 由子『対策……でも、どうやって』 善野『おもちや、おもち』 ――――――――――― 由子(私が鍛えたおもちレーダー、上手くいってるのよー) 桃子(やっぱり気のせいっすかね?)トン 由子「ロン、16000なのよー」 オーラス 桃子 75900 由子 61500 郁乃 208800 親 宥 54800 由子(そういえば、阿知賀のひとのおもち力も高いのよー) 由子(……うらやましいのよー) 由子「ロン、四暗刻単騎で32000なのよー」 桃子「はえっ!?」 由子「これで終わりなのよー」 宥(一回も和了れなかったよぉ……) 郁乃(真瀬ちゃん……) 次鋒戦終了 三箇牧 208800 (+15400) 姫松 93500 (+69300) 阿知賀 54800 (-36600) 清澄 43900 (-47100) 由子「おつかれさま、なのよー」 桃子「おつかれっす……」 宥「おつかれさまでしたぁ……」 郁乃「おつかれさん~」 憧「私が一番乗りね」 憧(ついに来たインハイ決勝!負けられないよね、もう) 咏「うーっす、今日もよろしく頼むねぃ」 憧「今日も私が勝つから」 咏「ほぉ、言うねぃ、ま頑張ってくれよ~」 洋榎「なんやまたチビかいな、女子高生の身長どうなっとんねん」 久「あらいいじゃない可愛らしくって」 久「あなたも同じなんだし」 洋榎「今どこ見て言うた、ん?」 久「さあ、始めましょうか」 洋榎「なんや無視かいな……」 中堅戦開始 親 久 54800 洋榎 93500 憧 43900 咏 208800 久(テンパイ、さて、取り返させてもらいましょうかね!) 【悪待ち】発動! 久(これで、よし) 久「リーチ!」 咏(清澄のやつなかなか速いねぃ) 咏(ま、私は速いよりか高い方が好きなんだよねぃ) 咏(取りあえずスジを)トン 久「ロン、裏乗って12000!」 咏「はあっ!?」 咏(三面捨てて単騎?打点も下げてるし、何がしたいんだよこいつ……) 東1局一本場 親 久 66800 洋榎 93500 憧 43900 咏 196800 久(いい調子よ、もう一回くらいできるかしら?) 【悪待ち】発動! 久(今度は……これで) 久「リーチ」 憧「ポン!」 憧(一発消し!)トン 久「ロン……24300」 東1局二本場 親 久 91100 洋榎 93500 憧 19600 咏 196800 憧(あと2万点……) 憧(でも姫松はこれを取り返した、私もあきらめない!) 憧「ツモ!2200・4200!」 東2局 久 86900 親 洋榎 91300 憧 28000 咏 194600 憧「ロン、2000!」 咏(おいおい、ずっと削られっぱなしじゃねえかよ) 咏(これじゃあ前みたいに……) 洋榎(ずっと黙ってんのは好きやないなぁ) 洋榎(もうちょい待っとくか) 東3局 久 86900 洋榎 91300 親 憧 30000 咏 192600 咏「ツモ、3000・6000」 咏「取られてばっかじゃないんだよねぃ」 咏「次行くぜぃ~」 憧(止められた……でもまだまだ!) 洋榎(ここまで焼き鳥か、まあハンデとしちゃちょうどええわ) 洋榎(狩るでー三箇牧狩るでー) 【灼熱の矛】発動! 東4局 久 83900 洋榎 88300 憧 24000 親 咏 204600 洋榎「先駆けリーチ!」 憧(清澄の悪待ち、三箇牧の超火力) 憧(でもこの姫松は何がなんだかわかんないのよね)トン 洋榎「それロン!さーて裏はどないかなー」 洋榎「って、乗っとらんやないか!」 洋榎「3900や!」 憧(騒がしい……) 南1局 親 久 83900 洋榎 92200 憧 20100 咏 204600 洋榎「カン!」 洋榎「嶺上開花!1000・2000や!」 洋榎「まだまだ止まらんでー」 南2局 久 81900 親 洋榎 96200 憧 19100 咏 203600 久(愛宕さんの親、流しておこうかしら、ね!) 【悪待ち】発動! 同コンマのため、流局 久「リーチ!」 憧(清澄またリーチ?もう勘弁してよ) 咏(これ以上の失点はちょっとねぃ) 南3局一本場(供託棒:1) 久 81900 洋榎 93200 親 憧 20100 咏 204600 洋榎「ロン、4200や!」 憧「はい」 洋榎「悪いなぁ、けどウチらも負けてられへんのや」 洋榎「ほな行くでオーラス!」 南3局 久 81900 洋榎 98400 憧 16200 親 咏 204600 同コンマのため、流局 憧(まだ負けられない!) 憧(なんとしてでも和了る!) 洋榎(楽しかったな、これで終わりか) 憧(最後まであきらめない、あきらめたくない!) 中堅戦終了 三箇牧 203100 (-5700) 姫松 99900 (+6400) 清澄 80400 (+36500) 阿知賀 17700 (-37100) 洋榎「おつかれさんさんさんころり~」 久「おつかれさま」 憧「お疲れ様でした……」 咏「おっつかれぃ~」 憧(ダメだな、私……ホント)グスッ 京太郎「阿知賀、大丈夫かな」 京太郎「淡とか由子さんみたいに巻き返してくれるといいんだけど……」 洋榎「お、須賀やん」 京太郎「どうも」 洋榎「今の試合見とったか?凄かったやろ?」 京太郎「ずっと3900は凄かったですね」 洋榎「そ、それは言わんといてや……」 京太郎「収支で言えば清澄の竹井さんの方が凄かったですし、なんとも」 洋榎「よし、決めたわ!個人戦でリベンジしたる!見とってや!」 京太郎「楽しみにしておきますよ」 洋榎「あ、せやアドレス交換せえへん?須賀のは持っとらんかったから」 京太郎「確かにそうですね、じゃあこれ」 洋榎「…………っと」 洋榎「登録完了や、あとでそっちに空メール送っとくわ」 洋榎「ほなまた」 京太郎「頑張ってくださいねー!」 ――――――――――――――― 絹恵「よろしくお願いします~」 和「お願いします」 憩「よろしくですーぅ」 灼「よろしく」 灼(取り返さないと、私が) 灼(私たちは5人で阿知賀) 灼(負けたくない) 副将戦開始 親 灼 17700 絹恵 99900 和 80400 憩 203100 和「ツモ、3000・6000」 灼(やっぱり強い……) 灼(でも、負けない) 東2局 灼 11700 親 絹恵 96900 和 92400 憩 200100 灼(テンパイ、出遅れたけど) 灼(反撃開始) 【ボウリング打法】発動! 灼「ロン、8000」 灼(三箇牧から削りたいんだけど) 灼(今はそんなこと言ってられない) 東3局 灼 19700 絹恵 96900 親 和 84400 憩 200100 憩(大将は照ちゃんの妹……) 憩(なるべく空けんとな)キィィン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーチ!」 絹恵(荒川さんも鷺森さんも、同じ学年なのに凄いなぁ) 絹恵(私も頑張らんと!)トン 憩「ロン……6400や」 絹恵「はい……」 東4局 灼 19700 絹恵 90500 和 84400 親 憩 206500 灼(荒川さんの親……) 灼(仕掛ける) 【ボウリング打法】発動! 同コンマのため、流局 絹恵(うーん、ツモ悪いなぁ……) 灼(ダメだ、このままじゃ) 和(流局ですか) 和(三箇牧の人からなるべく取りたいですね) 南1局 親 灼 21200 絹恵 92000 和 82900 憩 205000 和「ツモ、1300・2600」 和(穏乃や憧、玄さんがいるところでも容赦はしません) 和(私も、負けられないのです) 灼(原村さん……) 南1局 灼 18600 親 絹恵 90700 和 88100 ※[大天使モード]に移行しました 憩 203700 憩(まだまだ、もう一回や!)ピキィィン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーチ」 灼(こんなに終盤でリーチ?) 絹恵(荒川さんのリーチ……オリとかな)トン 和(…………)トン 憩(一発やないんやな……)トン 灼(流局)トン 絹恵(ノーテン流局かぁ) 絹恵(お姉ちゃんみたいになれたらなぁ……)トン 憩「それロン、6400や」 絹恵「あ、はい」 南3局 灼 18600 絹恵 84300 親 和 88100 憩 210100 灼(ここまで全然稼げてない) 灼(絶対に、勝つ) 【ボウリング打法】発動! 和「ツモ、500オールです」 灼(和了られた……) 灼(穏乃に回す) 灼(みんなで遊ぶって、みんなで言った) 灼(まだ試合は終わってない) 南3局一本場 灼 18100 絹恵 83800 親 和 89600 憩 299600 灼(できるだけ多く) 灼(できるだけ、全力で) 【ボウリング打法】発動! 灼(よし……) 絹恵(全然テンパイできへん) 絹恵(みんな、お姉ちゃん、ごめん)トン 灼「ロン、32300」 絹恵「はい……」グスッ 灼(うまく行った)グッ 灼(あと一回) 南4局 灼 50400 絹恵 51500 和 89600 親 憩 199600 灼(5万点、15万点差) 灼(ツモれるとありがたい) 【ボウリング打法】発動! 絹恵(だ、ダメや……)トン 灼(姫松の愛宕さん……) 灼(せっかくの倍満、裏が乗れば三倍満、和了りたいけど) 灼(姫松が飛ばされるかも) 灼(一回見逃そう) 灼(和了れるかな……) 灼(高目一発を和了れなかったのは残念だけど) 灼(まだ時間はある) 絹恵(残り5万点……末原先輩に頑張ってもらうしか) 絹恵(オーラスにノーテン) 絹恵(お姉ちゃんやったら……) 和(あまり取れませんでした) 和(すみません、咲さん) 灼(来た、今日は運が良かった) 灼「ツモ、3000・6000」 副将戦終了 三箇牧 203600 (+500) 清澄 86600 (+6200) 阿知賀 62400 (+44700) 姫松 48500 (-51400) 絹恵「はぁ……」ズーン 漫「はぁ……」ズーン 由子「二人とも元気出すのよー」 洋榎「せやで絹!愛宕家の血が泣くで!」 絹恵「せやかて、ねぇ……」 漫「せやなぁ……」 恭子「行ってきます」 善野「頑張ってな、末原さんならできるで」 恭子「ホンマにこの恰好で行かなきゃですか?」 善野「準決勝でわかったやろ?何事もまずは形から、や」 恭子「はぁ……」 ―――――――――― 穏乃「行ってきます!」 灼「今日は制服なんだ」 憧「決勝戦だから私が言っておいたのよ」 玄「穏乃ちゃん頑張って!」 宥「みんなの分、頑張ってね」 穏乃「はい!」 ―――――――――― 咲「あ、和ちゃん!」 和「咲さん……あまり稼げませんでした」 和「ごめんなさい」 咲「ううん、いいよ」 咲「私が勝つから」 咲「和ちゃんは大丈夫だよ」 和「咲、さん」 咲「それじゃあまた後で」 和「はい……」 ―――――――――― エイスリン「イッテキマス!」 エイスリン「I ll be back!」 照「頑張って」 咏「逃げ切ればいいだけだしねぃ」 郁乃「エイちゃんなら大丈夫やで~」 憩「頑張ってな」 エイスリン「ウン!」 大将戦開始 親 咲 86600 恭子 48500 穏乃 62400 エイスリン 203600 恭子(準決勝のときみたいに……)トン 咲「ポン!」 恭子(大明槓やなかったか……)トン エイスリン(チャンカン)トン 咲「カン!」 エイスリン(ヤッタ!) エイスリン「ロン!6400!」 咲「うっ……」 咲(また……) 東2局 咲 80200 親 恭子 48500 穏乃 62400 エイスリン 210000 恭子(まさか三箇牧が親を流すとは)トン 穏乃「ロン、24000です」 恭子(思わ……) 恭子「はっ!?」 東3局 咲 80200 恭子 24500 親 穏乃 86400 エイスリン 210000 恭子「ロン、12000」 咲「はい」 恭子(どうしたんや?全く和了っとらんやないか) 恭子(何をする気……?) 東4局 咲 68200 恭子 36500 穏乃 86400 親 エイスリン 210000 エイスリン(コノママ……keep)トン 咲「カン」 咲「嶺上ツモ、5200」 咲(こんな感じでいいかな) 咲(さて、と) 【魔王の嶺】発動! 穏乃(三倍満……この調子) 南1局 親 咲 73400 恭子 36500 穏乃 86400 エイスリン 204800 恭子(清澄……ようわからん) 恭子(また二回戦ときみたいにプラマイゼロ?この局面でせえへんやろ) 恭子(何を考えとるんや……) 咲(…………) エイスリン(マダダイジョウブ……)トン 咲「カン」 エイスリン「エッ」 咲「カン」 咲「もいっこカン」 咲「カン」 エイスリン「ア……ア……」 咲「嶺上ツモ、四槓子四暗刻、48000」 南1局一本場 親 咲 121400 恭子 36500 穏乃 86400 エイスリン 156800 咲(点差縮まったし、もう自由に打っていいよね……) 【帳尻合わせ】を発動しなくなりました 穏乃(一気に48000!?) 穏乃(何がなんだかわからない)トン 咲「カン」 咲「18000の一本場は18300です」 【魔王の嶺】の効果が切れました 南1局二本場 親 咲 139700 恭子 36500 穏乃 68100 エイスリン 156800 恭子(清澄……相変わらずやったか) 恭子(私は点差縮めに行く!)トン エイスリン「ロン、12600!」 エイスリン「ヨシッ!」 恭子(三箇牧、ようやるわ……) 恭子(これで25000) 恭子(メゲるわ……) 【恐怖伝染】が発動しました 南2局 咲 139700 親 恭子 23900 穏乃 68100 エイスリン 169400 同コンマのため、流局 咲(またこれ……) 咲(まだ頑張らなくちゃなのに……っ!) 南2局一本場 咲 139700 親 恭子 23900 穏乃 68100 エイスリン 169400 エイスリン「ロン、32300!」 咲「えっ……」 咲(これ、勝てるの?) 咲(嫌だ、勝ちたい) 咲(和ちゃんとまだ楽しむんだ) 咲(負けない) 【魔王の嶺】と【帳尻合わせ】が発動しました 南3局 咲 107400 恭子 23900 親 穏乃 68100 エイスリン 201700 咲「カン」 咲「嶺上ツモ、3000・6000」 咲(オーラスで何とかしないと!) 穏乃(もうオーラス……出来て2位) 穏乃(最後まで楽しもう!) 【インフレーションギア】がレベルアップしました 南4局 咲 119400 恭子 20900 穏乃 62100 親 エイスリン 198700 穏乃(満貫……) 穏乃(ここまで来れたんだから、もういいか) 穏乃「ロン、8000!」 大将戦終了 清澄 119400 (+32800) 姫松 20900 (-27600) 阿知賀 70100 (+7700) 三箇牧 190700 (-12900) 理沙(あーあ、今日もやっちゃった) 理沙(口下手なのになんで仕事に呼ばれるんだろう) 理沙(解説もルックスもダメダメなのに) 理沙(東京でファンの人に会ったときも……) ―――――――――――――― 豊音『あ、野依プロだよー!』 豊音『サインください!』キラキラ 理沙(書いてあげたいけど時間がない……) 豊音『ダメですか?』 理沙(そうだ、あとで書いて送ってあげればいいんだ!) 理沙『書けない!』プンスカ 豊音『えっ』 理沙(あ、ああ……) 豊音『そうですよね、迷惑ですよね』 豊音『ごめんなさい!』ダッ 理沙『あ…………』 ―――――――――――――― 理沙(昔ならまだそんなに口下手じゃなかったんだけど) 理沙(戻りたいな……) 「おーいそこのお姉さん!」 「あんた、若返りたくないか?」 理沙「……え?」 ―――――――――――――― 理沙(ワカガエール、これを飲めば私も……) 理沙(覚悟を決めろ野依理沙!) 理沙「えいっ!」ゴクッ 理沙「…………」 理沙(……何もない、そらそうだよね) 理沙(はぁ……これからどうしよう)ズキッ 理沙「うっ!」ズキズキッ 理沙(胸が……っ!)ズキズキズキッ 理沙「ああっ!」 エイスリン「Bye.」ピッ 京太郎「誰と話してたんですか?」ヒョコ エイスリン「ワッ!」ビクッ エイスリン「キョウタロークン……」ジトッ 京太郎「すみません、まさかそこまで驚くとは」 京太郎「立てますか?」 エイスリン「ウン、All right.」パッパッ エイスリン「momトハナシテタ」 京太郎「お母さんですか、優勝報告とか?」 エイスリン「ヨロコンデタ!」 京太郎「そうですか」 エイスリン「コレ」 京太郎「?なんですかこの紐」 エイスリン「オマモリ」 京太郎「お守り……ってあの俺があげたやつですか」 エイスリン「……」コクッ 京太郎「白い紐に黄色のお守りだったのに、どうしてこんな……黒焦げているんだ」 お守り「」ボロッ エイスリン「サキ、コワカッタ」ウルッ エイスリン「カテテ……」ウルウル エイスリン「ウワアアアアン」ポロポロ 京太郎「お疲れ様でした、でも泣くのはまだ早いですよ」 京太郎「歓喜はみんなで、悲哀は一人で」 京太郎「さ、帰りましょう」 エイスリン「ウン……」グシュッ 京太郎(お母さん……か) エイスリン「……ヒクッ」 京太郎(エイスリンさんもいつか帰っちゃうのか) 団体戦に優勝した! 京太郎「明日から個人戦か、頑張ろう!」 霞「あ、そうだ京太郎くん」 京太郎「何ですか?」 霞「あなた、これからホテル別のところよ」 京太郎「え?」 霞「今泊まってるところって男子個人戦の会場まで遠いのよね」 霞「バスとかがあればよいのだけれど、それも無いし」 霞「だから移ってもらうわ、荷物はもう運んであるからそのまま直行でよろしくね」 京太郎「ちょっと待ってくださいよ!」 霞「場所はこれに書いてあるから、じゃあね」 霞「それじゃあ叙○苑行きましょうか!」 キャッホーイ 京太郎「」 京太郎「まあ新しい出会いがあると思えば……うん」グスッ 京太郎「姫松高校御一行……」 京太郎「姫松……!」 京太郎「天は俺を見放さなかったようだな!」グッ 京太郎「部屋は……ここか」 京太郎「いよいよ新天地だ!」 京太郎「お邪魔しまーす、って誰もいないか」 京太郎「おお、和室じゃない……」 洋榎「絹ーマッサージし……」 京太郎「えっ」 洋榎「えっ」 京太郎「どうして洋榎さんがここに?」 洋榎「それはこっちの台詞や!ウチか!ウチの体目当てに忍び込んできたんか!」パァァ 京太郎「どうしてそんなに嬉しそうなんですか」 京太郎「とりあえず俺は霞さんに確認してくるんで、洋榎さんも監督さんに確認してきてください」 洋榎「わかったわ」ドヒューン 洋榎「そっちの先生に頼まれたんやと」 京太郎「こっちもそう言ってます、宿泊料の節約だとか」 洋京「「はぁ……」」 洋榎「まあまずはスペース決めへん?」 洋榎「ウチはこっから……ここまでや!」 京太郎「それこの部屋の80%ですよね!俺にどうしろと」 洋榎「寝床やったら押入れの中で十分やないか」 京太郎「どこの猫型ロボットですか、それに暑すぎますよ」 洋榎「せやったら……一緒に寝るか?」 京太郎「いやいやいや、それはどうなんですか」 洋榎「ま、そんときはそんときやな」 京太郎「ですね」 京太郎(これからどうするかな……) 京太郎「親睦も兼ねて何かしましょうか」 洋榎「せやな、ウチも暇やし」 洋榎「そんで何するんや?」 京太郎「そうですね……じゃあ 543でも」 京太郎「スピードでもしましょうか」 洋榎「お、ええな!」 京太郎「ジョーカー抜いてっと」 洋榎「なんでジョーカー抜くん?」 京太郎「え、抜かないんですか?」シュッシュッ 洋榎「赤と黒に分けないんか?」 京太郎「普通に切りません?」 洋榎「いや、それはおかしいで」 京太郎「はい、配り終わりましたよ」 洋榎「ウチが33枚で、京太郎が4枚やな……って、15枚足らんやないかー!」 京太郎「わかってますよ、3、3、4、3、2、っと」 京太郎「じゃあ始めましょうか」 洋榎「マックススピードの洋榎とはウチのことやで!」 洋榎「うがー負けたー!」 洋榎「なんで手元に山札持っとんねん!反則やろ!」 京太郎「逆にどうして洋榎さんは持たないんですか?」 洋榎「こうなったらババ抜きで勝負や!」 洋榎「……あ、ババや」 京太郎「……うわっ、まさか引くとは」 洋榎「…………」 京太郎「…………」 京太郎「2人でやってもつまらないですね」 洋榎「うん」 京太郎「もう寝ましょうか」 洋榎「うん」 洋榎「って、なんでや阪神関係無いやろ!」 京太郎「今さら!?」 【9日目】終了 【10日目】開始 京太郎「朝起きたら洋榎さんに抱き着かれていた……」 京太郎「これが竜華さんだったらな……ちょっとトイレ行って来よう」 京太郎「会場に行くか、道に迷ったりしたら困るからな」 京太郎「洋榎さん、朝ご飯頼んでおきましたから」 洋榎「ん……おおきに」 京太郎「じゃあもう俺出ますね」 洋榎「行ってらー」 一回戦開始(1位で通過) 親 男C 25000 男B 25000 男A 25000 京太郎 25000 男C(俺はみんなに応援されてここへ来た!) 男C(初戦から押していくぜ!) 男C「ツモ、500オール!」 東1局一本場 親 男C 26500 男B 24500 男A 24500 京太郎 24500 男C(東風で起家は苦手だったんだが) 男C(どうやら俺はついてるようだ) 男C「ツモ!12100オール!」 男B「なっ」 男A「にっ」 京太郎「ぬっ!?」 東1局二本場 親 男C 62800 男B 12400 男A 12400 京太郎 12400 京太郎(え~何これ、三倍満ツモとか) 京太郎(とりあえず挽回しないと) 京太郎(よし、来た) 京太郎(三倍満には三倍満だ!) 京太郎「ツモ!6200・12200!」 東2局 男C 50600 親 男B 6200 男A 6200 京太郎 36800 京太郎(まくるには跳満ツモか) 京太郎(この手牌だったら……いけるな) 京太郎「ツモ!」 京太郎(あれ、裏が乗っちゃったぞ) 京太郎「4000・8000です」 一回戦終了 男C 46600 男B -1800 男A 2200 京太郎 52800 京太郎「一時はどうなるかと思ったけど、大丈夫だったな」 京太郎「この調子で勝ち進むぞ!」 【side-憩】 憩(久しぶりやな、この雰囲気) 憩(団体戦は共闘したけど) 憩(今年は勝たせてもらうで、照ちゃん) 一回戦開始 親 女C 25000 憩 25000 女B 25000 女A 25000 憩(……これは) 憩(最初からツいとるやん) 憩「ロン、24000」 女A「ひゃ、ひゃい!」 東2局 女C 25000 親 憩 49000 女B 25000 女A 1000 憩「カン!」 憩「カン!」 憩(んーやっぱ妹ちゃんみたいにはできへんか) 憩(ま、ええわ、これで満貫確定) 女A「うぅ……」トン 憩(これで終わりや) 憩「ロン、12000!」 一回戦通過 女C 25000 憩 61000 女B 25000 女A -11000 【side-京太郎】 京太郎「どうやら憩さんと照さん」 京太郎「竜華さんと船久保さんは全員一回戦を通過したらしい」 京太郎「明日は二回戦か、どうなることやら」 夜 洋榎「ただいまえだのクラッカーやでー」 京太郎「違いますよねそれ」 洋榎「そういえば須賀も個人戦出とるんやったな、どやった?」 京太郎「なんとかまくって飛ばして通過です」 洋榎「そうかーなんとかかー」 洋榎「まあウチは清老頭ブチ当てたったわ」ドヤッ 京太郎「そうだ、じゃあ二人で祝勝会でもしましょうよ」 洋榎「お、ええな、何するんや?」 京太郎「今日はスマブラで!」 洋榎「は?スマブラ?」 京太郎「たしかここのフロントでゲームキューブ借りられるんですよ」 洋榎「カセットは?」 京太郎「ちょうど持ってきてたんで」 洋榎「なんでもっとんねん」 京太郎「というわけで、俺がフロント行ってる間に洋榎さんは他の人を二人くらい呼んできてください」 洋榎「二人だけやったらつまらんからな、合点承知やで!行ってくるわ!」ドヒューン 京太郎「よし、準備完了だ」 洋榎「ただいまやでー」 京太郎「あれ、呼んでこなかったんですか?」 洋榎「監督誘いに行ったら友達呼んでくる言っとったわ」 京太郎(監督って善野さんって人だよな……) 京太郎(じゃあその友達って……) 善野「お邪魔するで」 郁乃「お邪魔するで~」 洋榎「あ、アンタは三箇牧の次鋒やないか!」 郁乃「京太郎くん久しぶりやな~」 京太郎「やっぱりですか……」 洋榎「ほな始めるでー」 郁乃「その前に~ルールどうするんや~?」 京太郎「げっ」 郁乃「私としては勝った人が何か命令一つする~とかがええんやけど~」 洋榎「それええやん、採用や」 善野(元監督やのに友達同士みたいやな……) 洋榎「ウチのクッパがあああああああ!」 善野「ミュウツー安定やな」 郁乃「あ~京太郎くんに負けてもうたか~」 郁乃「ガノンちゃん強かったんやけどな~」 京太郎「俺のマルスをなめないほうがいいですよ」 京太郎「それじゃあ命令タイムですね」ニヤッ 郁乃「あ、対象は最下位の洋榎ちゃんだけやで~」 洋榎「そんなん聞いとらんで!」 郁乃「言ってないも~ん」 洋榎「」イラッ 善野「まあまあ二人とも落ち着いて」 京太郎「洋榎さん」 洋榎「!な、なんや、何すればええんや」 京太郎「肩もみをしてください」 洋榎「脱げば、ええんやな……え?そんなんでええの?」 京太郎「何を考えてたんですか」 洋榎「そら……その……」モジモジ 洋榎「…………命令やから///」ボシュッ 郁乃「顔真っ赤っかやな~可愛えわ~」 洋榎「う、うっさいわボケ!」 洋榎「……ほな、始めるで」 京太郎「はい」 洋榎「んっ、んっ、ど、うや?」 京太郎「はい、そこ、気持ちいいです、んっ!」 洋榎「ここか?ここがええのんか~?」 京太郎「立場逆です」 郁乃「暇やから私も私も~!」ガチャガチャ 京太郎「ちょ、どうしてズボン脱がそうとしてるんですか!」 郁乃「ん~下のマッサージ?」 京太郎「なんで疑問符!?善野さん止めてくださいよ!」 善野「私はなーんも見とらんでー」 京太郎「思いっきりこっち見てますよね!?」 【10日目】終了 【11日目】開始 京太郎「まさかほぼ徹夜でスマブラをすることになるとは」 京太郎「善野さん監督なんだからなんとかしてくれよ……」 京太郎「そういえば善野さんと初めて話したな」 午前 京太郎「もう会場に行っておくか」 京太郎「今日はどんな人と戦うんだろうな」 二回戦開始(1位で通過) 京太郎「リーチ!」 男F(こいつが噂の須賀京太郎か) 男D(三箇牧、よくわからぬところだな) 男E(とりあえず当たらないように) 男D(全力かつ優雅に打ちまわそう)トン 京太郎「ロン、24000」 東2局 男F 25000 親 男D 1000 男E 25000 京太郎 49000 男F(開局早々の三倍満) 男D(女子二位の荒川憩が昨日やったと聞く) 男E(それでこそ上等!) 男E(私が打ち下してやる!)トン 京太郎「ロン、12000」 東3局 男F 25000 男D 1000 親 男E 13000 京太郎 61000 男E(なんだよ、なんなんだよこいつ!) 男D(どうしてこうも高い打点を出せるんだ!) 男F(ここまでか……) 京太郎「なあ、あんた達」 京太郎「麻雀って、楽しいよな」 京太郎「あんた達も一緒に楽しもうぜ!」 男F(こいつ、何を?) 男E(頭いかれてんのか?) 男D(面倒くさいなぁ)トン 京太郎「ロン、32000」 男D「えっ」 二回戦通過 男F 25000 男D -31000 男E 13000 京太郎 93000 二回戦開始 親 女D 25000 女E 25000 憩 25000 浩子 25000 浩子「ツモ、2000・4000」 浩子(予想はしとったけど、まさか二回戦でこの人と当たるとはな) 憩(船Qちゃん、楽しみやな) 浩子(まあ逃げれば問題はないやろ) 東2局 女D 21000 親 女E 23000 憩 23000 浩子 33000 女D「ロン、2000」 女D(たとえ個人戦二位だろうと、搾り取る!) 女D(私だって岐阜の一位なのだから!) 浩子(岐阜個人戦一位……) 浩子(データ通り) 浩子(搾り取ったるわ) 【分析】発動! 東3局 女D 23000 女E 23000 親 憩 21000 浩子 33000 女E「ロン、んー裏乗らなかったかー」 女E「12000で」 浩子「う……あ、はい」 浩子(福井三位、データは……) 浩子(そうやったな、まだ負けへんで) 【分析】発動! オーラス 女D 23000 女E 35000 憩 21000 親 浩子 21000 浩子「ツモ、500オール」 女D(なんか、この人といると) 女E(調子が崩れる) 浩子「一本場」 浩子(荒川憩、どうして和了らんのや) オーラス一本場 女D 22500 女E 34500 憩 20500 親 浩子 22500 同コンマのため、流局 憩(ここまでノーテン) 憩(トップとは18000点差) 憩(どうしたものか……) オーラス二本場 女D 23500 女E 35500 憩 17500 親 浩子 23500 憩(ダマで跳満ツモってもうた) 憩(これで和了しても30100、一位の人は……) 憩(32300) 憩(まだ、ダメや) 憩(練りなおさな) 憩(リーチかければ、倍満……) 憩(せやけど、フリテンか……) 憩(大丈夫や、大丈夫) 憩(ウチならできる!) 憩「リーチ!」 【孔穿つ閃光】発動! 憩(さあ、来てや!) 憩「一発ツモ!」 憩「裏は乗っとらんけど、4200・8200!」 女E「ま、まくられたぁ~」 女D「ありがとうございました」 浩子「おつかれでした」 浩子(去年よりは差が縮まったみたいやな) 浩子(それがわかっただけで儲けもんや) 二回戦通過 女D 19300 女E 31300 憩 34100 浩子 15300 夜 京太郎「二回戦は憩さんが船久保さんを倒して通過、照と竜華さんもそれぞれ通過」 京太郎「知り合いと戦わなきゃ、か、辛いだろうな」 京太郎「少し疲れたし風呂に入るか」 京太郎「洋榎さんはいないみたいだし」 京太郎「ふぅ、いい湯だった」 京太郎「前は竜華さんと鉢合わせしちゃったからな」 京太郎「洋榎さんも勝ち進んだのだろうか?」 【11日目】終了
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1/10 684 京太郎とシロの出会い 石戸霞です。 あれは高校を卒業して、京太郎さんのために修行を積んでいた時代になるわ。 平行世界を垣間見た私は、この世界の京太郎さんのために巫女修行をしていたの。 書物を読み漁り、ひたすらに自分を高めていたの。 修行のしすぎで、時には手首を痛めてしまうこともあったわ。 それでも京太郎さんのためを思い、私は日々鍛錬を続けていたの。 ...-―――-... / \ / / ト \ \ / / / l l |l l i‘ ヽ ト、 . l l l l l リ ハ リ-‘ | |l |i| | l l从/i // } /__ l | リ |i| | l |,斗≠ト 厶イ,斗=ミル |i| l 八 l〈 V炒 V炒 〉|l リ | | 个ト、 ,, 、 ,,, ,小 / ! 「京霞本を二回出した程度で手首が痛くなるなんて. ‘ i ∧ __ // / ノ ‘ i 分、 ` ' ... i/ /i 巫女修行が足りない証拠だわ」 ‘ ∨ i〕i=- -≦ / / | ‘ i l |∧ l ∨ / | /‘ l | ∧_// ∨ / | / /‘卅li ∨/ Ⅳ ト 、 ∠ i | i l|\ / |‘ | \. ∧ `ヽ l _| l リ_ヽ./ / ‘ |\ i‘. そう、その時の私は未熟だった。 時には滝に打たれ、時には瞑想し、時には一晩中書き続け、時には他のサークルの方と仲良くする。 他の巫女を含めて、平行世界を見ることが出来たのは私だけだった。 誰にも相談できない内容に、精神的にも体力的にも追い詰められていたわ。 そんな憂鬱な、同人即売会での出来事だった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2/10 _ \ー- 、 ∠二 _  ̄\ヽ ! -=_,,ニ二_ ヽ )} } / _,, -‐ ゝ ノ、 / / ヽ / / } .ノ / ヽ`ヽ、 /. / / l ! l ヽ / / / / / .} l .l }ヽl⌒ ) ./ / / /}∠!_ ./l__l__ l l l / ./ / { /7____| /´j_∠!_/! リ } (/{ { / \{/(。 厂`;ノ ´(。厂)トノ\人 乂 .八ハ / l ,,,`¨ ¨,,, ∧ ,ゝ ` )/从 l、 ` / } .l 「あなたは……」 _,,,../l \{ \ , 、 ./、ノヽ/)ノ ,, -<//////∧ \ >..._ ,,..イ∧ ヽ / \ ヽ/////∧ \ / .}///l } ./ .、.}/////∧ 〉∧ .|///l l / }.l//////∧ ,.ヘV∧ .l.//∧ .l / ////////∧/ } } Y////∧ノ.〈 , イ/////////∧ノ ハ ヽl.//////\./\ / }////////////∧イ Vl.////////ハ , ' . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヽ ..ヽ /. . . . . . . . . . . . . . . .;、 . . . . . . ヽ .. .ヽ // . ./.. /. ; / ';. . . . . . . . . . '; ....; /,' . ;'. /. l! ;' .'; l l . . ..i /.i | lL -亠 l  ̄丁T! ‐! l l . . |. i ! 、 l l!、 _」L l l --+HL_ l .;リノ . . ...| ! .l トゝ !´__ _ヽ 川 ,,z=-zy/j;イ .| | .l . lv'筰 卞 ヽ. ´ b jヽ .!l .| l l! .辷.ノ ー.― ll .| l l. ,,, ' ''' 'l . .| 「あら、宮守の……、お久しぶりです」 l l /l .|. l .l. ャー‐ッ / l / .l l ... イ / l. l >.....___ < | l / .. ' l . / l / . /. l .. /{ | / . / l . . / ゝ´ll /,' ./> 、 l . /// ! / / イ./ ヽ. l . / ,' / / ;.' / | .i. l=;/ l / ,; ,' / ! l ,' l ./ i / / / l! .l / 丿, ' /! ;' / / !ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 3/10 ___/ / / \ \ ⌒フ / , / l 〈 \\ \ / / / / /| \ ∨ \ \ / / / /-~/-| { \~ー 、' \ ) 〈 / | |八Ν__八{ | _\ ∨ l|′ / l| l ァ┼ ┬ \N┬‐┬ | | リ 〃 / l|\_从 乂゚_ノ 乂゚ノノ}∧l/} 八/ / ,八 入 、 ,,, ,′ ト、ノ. { / }\__ ′ | 「とりあえず京霞本を三冊」. 从 八{ 込、 ∠ . イ^| }八 ∨ \从_}> . __ イ 八jノ ) / \__ Κj/ _/ //〉_∧ ‘, / .∨ ,/// ∨ } .. . . ´ ∨//\__//∨ `ト、 /∨ ∨\ i i i/ { . . | \ { ∨ \/ i∧\{ . . | ∧. ′ ′ ′ | / ' . \ | l | | ′ ' . | l | | /| ′ ' | | | | l | l l i-l l‐ | | ---| |l | | | l | l l |八 | l | |__, | |l | | | l |l |\从 l __}八{ l ノ 从 リ 八 j | l 八 | ,,xぅ斧笄ミ\ |斗ぅ斧x )/ / / ノ | l \ | 《 h __j刈 `ー┘ h__j_| 》厶イ イ | | 个゙ 乂廴ソ 乂_ソ ,′ | | | | , ,′ | | ┃ | `` `` ,′ | 「ありがとうございますー」 | ‘ |\ r‐ ┐ 人 | | ‘ | | ` ´ イ _ _ __ 八 | ‘ 「 | ` .... | l / / /^Yヽ | ‘ |八 T7^\ | / / / /Y^, | ‘ |\\ // `丶/ / / / | ! | -‐ ‘ | \\ .//. / / / / .八 | -‐'^´ ‘ | \\ // / / / / / ト、ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 4/10 そう、私とシロさんはそこで出会ったの。 その場では話もそこそこに、帰り道を一緒にしたわ。 「小瀬川さん、よろしければご飯でも食べに行きませんか?」 「わかった……」 「それにしても意外ね。小瀬川さんがここまで来るなんて」 「今回は特別……。私だってやりたいことにはやる気を出す」 それと、シロでいい」 「それじゃあ私も霞でいいですよ」 誰にも言えなかった趣味を共有出来る人ができたと思った私は興奮していたの。 「シロさんに本を買ってもらえるなんて光栄だわ」 「別に……京の本を売っている人なんて珍しいから」 「あら? シロさんも京太郎さんと知り合いなの?」 「うん」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 5/10 \ー―――‐` } \ --- 、 __ノ_⌒ヽ /⌒ / / Y^ , ー=≠ / | ',. / / / / \_ / / / / / / Y´. / / / / _/_/イ_/, 、__/ ∧ | /./ / /´/|/´-l/ // /`^ヘ | | l| 八{ / j/ ll ∧ |芹苧豕 /l/苧豕, ∧| | l| / イ / Ν/-、| | 乂_ソ}/ ヒソノ∧八 リノ. { | \、_jノ 、 , ∨ 「私と京は前世で結ばれた関係だから」 \八 厂〕ト _ 人 i|\) )/(\ノ/}> ´ イi i ト、)ノ / (\\\ 爪 i i i i i |∧ ⊂ニ=---、__〉\ i i i | \ / i i⊂ニニヽ \{\ | i i i| } ̄ |. / i i i i i iノ { \_,| i i i \ | / ̄て二...__......_ `゙< i i\ ノ | ∨ i i i i i > .  ̄ ̄ `ヽ | ∨ i i i i i i i i i > . ',. /| ∨ i i i i i i i i i i i i i> .. } / / i i i i i i i i i i i i i i i i/i |  ̄ ̄ { } i i i i i i i i i i/ i i i i0└┐___. \ ∨ i i -=彡 i i i i i i i i i/ i | i i i i i . `ト――┬く i i i i i i i i i i i i i i i i /i i i | i i i i i . | | \ i i i i i i i i i i i i i i i i i/| i i i i i -―――- .... ´ ` ..、 / \ \ \ / / | ト、 \ \ \ \ / / l | | \ \ | \ . / / Ν | |´  ̄\八 | . | i l-\ l八 斧苧干 | | | | | \l __\{ 乂hソ | | | | |l l |斥汽 | | | | 八 l∧乂ソ , ″ | | | | Y . ″ | | | |. | l 从 __ _ | | 八 「ふんふむ」 八 \ l┌ヘ)` /| | / / \ Y 二二〉‐=≦ | | / / ∨ ┬_]┘ | 从 | / / / 八 /l_/⌒∨ | ∧ / / ノ/ // /∨ |⌒ 、. _ノ / // / ∨| \ _// / // / ゙ | \ \ / // /'"´ / / ゙ . } ,. / / , '" / / ゙o.j / / {/ / / ゙ \ / . / / / / | l \/ / / / / | |\ \ ト. { ./ / / . . . . . .. ノ´| ∧ | || { { / / . . . . l / | | || { 八 { { 八 | | || { l\ { { _ _ / /| | || { | \ \ -=ニ二ニ=- 、 / / | | || { | / ̄ ̄[二二フ二フ二二二二二二[ / .ノ ノ |人ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 6/10 …… … 私と京は、前世で従姉妹だった。 『シロ姉、疲れたよー』 『運動で疲れたのはわかるけれど、洗濯物は出して。 それに、ご飯も食べるでしょ?』 『やった! シロ姉の料理は美味しいからなァ」 なんやかんやあって身寄りのなくなった私たちは、二人で暮らしていた。 私は面倒くさがりで、京と二人で暮らすまでは自分で家事なんてしたことなかった。 けど、そんな面倒なことも京の嬉しそうな顔を見られるというだけで、頑張れるようになった。 『面倒くさがりのシロ姉がこんなに家事をするなんて思わなかったよ』 『京、そんなことを言うならご飯抜き……』 『わっ、シロ姉ごめんって!』 嘘。京にはいっぱいご飯を食べてもらって、元気に育って欲しい。 私は京の【お姉ちゃん】だから、京のために頑張るのは当然。 『シロ姉聞いてよ! 寺子屋でさー、女の子が弁当作ってきてくれたんだよ!』 ピクリ、と自分の体が反応したのがわかった。 『でも、俺にはシロ姉が作ってきてくれた弁当があるからさ』 『……恋人が出来て、お弁当がいらなくなったら言えばいい』 『えー! 俺はシロ姉の弁当が一番力が出るんだよね』 『京はお姉ちゃん離れしないとダメでしょ』 『俺、家族離れなんてしたくないよ』 自分が嘘をついているのがわかった。 京に恋人なんで出来て欲しくない。 京にお姉ちゃん離れして欲しくない。 京に他人なんていらない。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 7/10 / / `ヽー、 ー、 `ー /´ _ -‐ァ'/ ´⌒ヽ 、 ヽ、_ 彡 ´ /⌒ィ'´ / ', \ ヽ /´ア´ / / / ! ', ヽ ({ / ノ / / ! l \ 、 \ `Y ィ´ / / i l '. 、 ヽ. ',_ `ー- / / /イ/i{ j{ j 、 \ ヾ  ̄´ , ィア,' イ /`7~ヽ ハ 八 (ヽ ト、 } ー、 j/ / { { イzx、_エ、 j |~~、 ヽ Y`ヽ }! ソ \}⌒j ´ { ヽハ、{i 佞i「ヽ. ハ{\{zュ.jYハ } 〉ハ ヽ. ∨ ハ `  ̄ \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ ハ ヽ { j! ! 、 } ヽ! 〈 /フ j! / リ 「京には私がいればいい」 `ヘハ ト j /´j} ハ ノ ` \ ゚ ` / / ノ j_ノ ´ _ -=ニ7⌒ヽ __ .. イ / `7=ュ。_ イ 「ニニニ7 人j ハ 〈 /ニニニ´⌒ヽ ´ i ニニニ{ /l] `Y ', V /ニニ/ '. l ニニニ、/! [! ( '. Vニニ7 } / ハ ニニニニニ| マ、 ィハ Vニ7 ′ / ', ニニニニニ| マ、ィ´ 。 V /ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 8/10 自分の考えが狂っていることは自覚していた。 どうしても京が欲しかった。 ……それでも、脳裏に浮かんだのは無邪気に笑う京の姿。 私が狂うことによって京が悲しむのなら、不幸になるのなら耐えよう。 家族として、京の幸せを祈れるのならばそれでいい。 物分かりのいい自分と、浅ましい自分が対立する。 気づけば、寝ている京をじっと見つめていた。 ーーーせめて、最後に一つ、思い出だけでも。 想いをを断ち切るつもりで、寝ている京にキスをした。 すると、布団の中に引きずり込まれて抱きしめられた。 何が起こったのかわからず、混乱する。 『シロ姉、俺も我慢できないよ』 『京……』 『弁当は、好きな人がいるって断ったんだ。 シロ姉のことが、ずっと好きだったから』 『いいよ。京の好きにして』 『シロ姉……っ!』 … ……ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 9/10 …… … ... ----- ... .. ´ ` .. / . \ / . / / / l | l . ′ / / / l l | |\ l . | l l | l__l l | | __} ト l | | l |八{__\从ノ __j ノ| l | | | 抖ぅ竿 ´竿冬、 l / | | l从乂ツ 乂ツ'仏イ ; ‘ ∧{ 、、 ' 、、 }∧ / 「まぁ! すごくロマンチックな話ですね!」 ∨ 八 ┌‐┐ 八 /. ∨ ... ` ´ . イ / ∨ | 〕iト -- i〔| | / _|=ミl/´ | ll | / / / / /| | /l | { ̄ ̄`丶 / /∠..._ | |\_,// | |\ }∧ {/´ `ヽnm/´| | ̄`丶{ ∧ / r|| l〈 | | \ |. / /l || | ∨八 \ ‘,|. ,′ / ノ|l | \ \ !. | / / ! ', \ \ |. 从 / _/ | ',__ \ \| {/∧ { .// .人 \\ \ }八 /} \__/ / /_\ } \__,/| \ / /´ ̄ / {/{三三三≧=ヘ \ | \ 「……信じてくれるの?」 「ええ! 実は私も、平行世界で京太郎さんと連れあった仲ですから! 同じ人を好きになったんですから、その気持ちが本物だってわかりますよ!」 柄にもなく興奮してしまったわ。 自分と同じような境遇の人に出会って、とても嬉しかったの。 「そう、あなたも雰囲気が普通ではないと思っていたけれども」 「うふふ、興奮してごめんなさいね」 「一つ聞かせて、あなたは何故、京と出会おうとしないの?」 「それはあなたも同じでしょう?」 / \ \ / . / \ . ′ . . . /. . . ./ /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ト、. . . . . . . . . . .. i | | l / / | ‘ | |. | | | l /l / | | ‘ | | | | | l l´l l` | | /--、| 八 | l | |/\ |-\{- | /l/ -、 И/ | ! | | ,,xぅ气芹ミ,ノ / 斗ぅ冬,, ノ |. ! /! |〈 lh__,j刈  ̄ |h_j | 》/ | 「今の京太郎さんが誰のことを好きなのか、わかっていますから」. ! 八 ‘ | 乂辷ソ 乂_ソ ; ;. ‘ \} | 、、、 , 、、 , ; ‘ | | ′ ; ‘ | |\ 、 _, .イ / ‘ | | l` . . イ | /. ‘ | | r| ` ┬=≦l | | / \ 八 | ∧\ l| |\ノ | | | _\ |' ∧、\ l| | ⌒i| | | / \ ∧\\ l| | 八 | ト、 / \ ∧ \ソ' | \ | \ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 10/10 それから意気投合した私たちは、現在に至るまでずっと親友になったの。 シロさんは欲望を抑えるためのものとして私の本を買ってくれるし、私がネタに迷った時にはシロさんに進む方向を決めてもらえる。 時々、京白本を作って差し入れした時には、本当に喜んでくれたわ。うふふ。 //ア / / イ ト、 \ \ \ \. // / / / | | \ \ \ \ \. /′i / /i | │ \ `ヽ `ー- 、 Y⌒ヽ} { | , イ ハ`¨´`T´ | 、 \ト、 ヽ `ー- 、 \_ } | | | ト、ハ≫=zzz、 ! `¨´`¨´`¨´`¨´ | |\ ヽ`ヽノ\. 人 | | | 代 { __} \| ィ=- ..,,__\ト、 j │ \ } \ \! 〉、 ! . 乂_フ ´下¨¨“_卞ゝ jイ ノ ヽ ノ i / ヽ ハ 弋 `フ ノ j/`ヽ j/ | 「霞、笑ってないで次のページ渡して。. / / / . , `¨¨´ ノ ト、 ト、 i | i 从 / ト、 | ヽ. ; } / 早く校正しないと間に合わない」 l 人 ト、 ト、 _ rー-イ イ ! \ ! } / j/ ∨ \! ∨V .> ` イ {ス人jヽノ jノ jノ j/ , ´∠ニニ>、 _ ... イ / \ / /ニニニニニ7 λ / /入 / {ニニニニニ7/「八. / //二\ --- ... ´ ` ...、 / \. / / \ / / / / / | .. ′ / / /| / / / ∧ | | l . | | | l |-| l / / / / l | | |l | | | l | |八 !从{ / / /--.l | | |l | | 八从斧苧ミxl厶厶イ- 、从 | |l | | | |l^乂_ツ 斧ミv' 厶イ 八| | 人|l 、、 Vツ }/ / ノ 「はーい」 | 从 ' 、、 / / | l\ `ー ..イ /. 八 l ┬‐=≦ | / -\ |\ h\| | ′. ´ 〈 |∧ | \ ノl l゙` | { /l l | }=| \/ | | |\. / ll l | l |\ 〉 | .\! / l l Lノ l | \ ./ | .\ | さて、私たちは京白霞本の続きを執筆しなきゃいけないからね。 今回の話はここまでよ。カン!
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太郎 太郎は人の神経を逆撫でするところがあるが、そこまで悪い人ではないらしい。 当サイトの管理人からのお詫び 太郎さんのページの文章を殆ど削除し、新しい文章を付け加えていた方、 訂正していただけなのですね…荒らしと勘違いして、本当にすみませんm(_ _)m 太郎さんへ そこまで悪くない人なのに、誰かが訂正してくださった文を何度も復元してすみませんm(_ _)m
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登録日:2021/06/29 Tue 05 24 50 更新日:2024/05/12 Sun 07 14 12NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 5人で1人の仮面ライダー てらそままさき てんこ盛り イマジンズ ウラタロス キンタロス クライマックスフォーム ケータロス ジーク ツキすぎ、ノリすぎ、変わりすぎ トリニティの先駆け モモタロス リュウタロス 三木眞一郎 中間フォーム 仮面ライダー 仮面ライダー電王 佐藤健 出たら勝つ 圧倒的存在感 奇抜 実はライナーフォームより強い 平成ライダー 強化形態 腹筋崩壊 超クライマックスフォーム 遊佐浩二 野上良太郎 鈴村健一 関俊彦 高岩劇場 高岩成二 高岩成二の本気 \モモ・ウラ・キン・リュウ/ \CLIMAX FORM/ ギャァァァァァァ!!? 皮が剥けたー!? クライマックスフォームとは、仮面ライダー電王の強化形態。 スペック ■身長:190cm ■体重:119kg ■パンチ力:8t ■キック力:10t ■ジャンプ力:一跳び42m ■走力:100mを4秒 概要 ケータロスのボタンを〈モモ、ウラ、キン、リュウ〉の順に押し、ベルトに装着して変身する仮面ライダー電王の強化形態の1つ。 野上良太郎にタロス達全員が憑依する事で変身する。僕達は五人で一人の仮面ライダーだ! 恐らくモチーフは、当時は然程普及していなかった「お財布ケータイ」。 本編終了後の映画作品では、良太郎が不在の場合でも実体化したモモタロスが変身した電王を軸にイマジン4人で変身は可能。 その場合、モモタロスに残り3人が憑依する形となるが、もし変身していない時にやったらどうなるのか少し気になる… ちなみに、桜井侑斗が一時期消滅した際のデネブとだるまさんが転んだをやった時に、 イマジン態の4人がクライマックスフォームごっこをやった事もある。「完成、クライマックスフォーム」 変身の際はイマジン4人が心を一つにする必要があるのだが、同じ思いになりさえすれば内容は何でも良い。 あるエピソードではタロスズが揃いも揃って自分が変身して戦うと言い争いになり、最終的に 「お前ら、邪魔!」 ↓ \CLIMAXFORM/ というプロセスで変身したことがある。 アーマーは全身にレールが走った物に変わり、右肩にロッドの電仮面、左肩にアックスの電仮面、胸部にガンの電仮面が装着される(*1) 頭部のソードの電仮面は桃の“皮が剥ける”という奇抜なデザインであり(展開後にスライドして下のオレンジのレンズ部分が露出する)、良太郎以外からは敵味方総じて不評。 また、基本はモモタロスでありつつ肉体の主導権をイマジン4人がローテーション出来るのだが、一つに肉体にイマジンたちがすし詰め状態になっているため、他フォームに比べ入り心地が悪いらしい。 というよりは単純に他の連中と一緒になっているのが心理的に気持ち悪い模様。 リュウタロスなどは相応に回数を重ねた本編後ですら「やっぱり気持ち悪い」と愚痴っていた。 全員が憑依する事から劇中での呼称は「てんこ盛り」(*2)。 デンガッシャーはソードモードを使用するが、第44話にてガンモードを使用した事もあるので、恐らく全モードを使用すること自体は可能。 ただしソードモードを使うのはメインがモモであり、そもそも前述の例はガンフォームからの地続きで変形しておらず緊急的に発砲しただけである。 各イマジンに得手不得手があり戦闘スタイルが違うため、それぞれのモードを使いたいならむしろ各フォームに変身したほうがよくなる場合もある。 必然的にデンガッシャーの使い方の効率性や応用力はネガ電王以下。 DX玩具版のデンオウベルトではケータロス用のボタンが早くから発見されており、その曲調から「荘厳フォーム」と呼ばれていた。実際は必殺技用の音声だったのだが。 変身時にケータロスが手元から離れている場合、レールが伸びて自分でベルトまで移動して来る。 初変身時は、デンライナーが炎に包まれ黄金の「クライマックスモード」になる演出があったが特にその後使われることもなかった。 余談だがこのフォーム、他の最強フォームと異なり強敵への対抗策や特訓・強化の成果ではなく、 「戦闘用ですらないアイテムを手に入れ、気合で戦っていたら偶然変身出来た」という何とも『仮面ライダー電王』らしい経緯で登場している(*3)。 なお初変身の際、直前に吹っ飛ばされたブラッドサッカーイマジンは引きの画面からフェードアウトしようと必死に転がっていた。 その登場の経緯についてはこちらを参照。 必殺技 ライダーパスをベルトにセタッチして〈CHARGE AND UP〉の音声で発動する。 ボイスターズキック ロッドフォームを先端に、右足に電仮面を集めて放つキック。 ポイスターズスラッシュに次いで使用する機会が多いがTV本編以降は残念ながら、CGの都合があってか、電仮面が動かない仕様となる。 ボイスターズパンチ アックスフォームを先端に、左腕に電仮面を集めて放つパンチ。 そこ、ライダースティングとか言わない。劇中では1回しか使用していない影響かゲーム等への採用率は低目。 ボイスターズシャウト 胸部のガンフォームの電仮面が展開し、中から多数の誘導ミサイルを発射する。こちらも劇中では1回しか使用していない影響かゲーム等への採用率は低目。 ボイスターズスラッシュ 「エクストリームスラッシュ」の強化バージョンで、通称「俺(達)の必殺技・クライマックスバージョン」。 発動時はデンガッシャーの剣先が虹色に光り輝く。 超クライマックスフォーム \SUPER CLIMAX/ スペック ■身長:190cm ■体重:125kg ■パンチ力:8t ■キック力:10t ■ジャンプ力:一跳び50m ■走力:100mを3.8秒 概要 映画『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』に登場した新たな最強形態で、所謂「超・電王」。 ウイングフォームの状態からクライマックスフォームに変身した際、ジークが憑依したままだったことで偶然この形態に変身した。 見た目は電仮面の額にウイングのマーク、背中にウイングの電仮面(翼)が追加され、飛行が可能になった。 攻撃面のスペックは通常のクライマックスフォームと大差ないが、走力とジャンプ力は上昇している。 「アァ?何ィ?何だこのビラビラ!?手羽野郎お前かァ!!」 ちなみにこの台詞は『カブトの世界』編にて、宣伝の為かこっそり聞こえる(*4)。 超・電王なのだが、『超・電王トリロジー』では3作全てに登場しない。 映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』の『仮面ライダーディケイド 完結編』では、 仮面ライダーディケイド 最強コンプリートフォームの能力で「Super Climax!」の音声と共にソードフォームから直接変身した。 が、COMPLETE SELECTION MODIFICATION「ライダーカード」ではハイテンションな「超クライマックス!」の音声となっている。 必殺技 超ボイスターズキック 背中の翼を展開、飛翔して放つ跳び蹴り。電仮面の移動はない。 発動音声は「CHARGE AND UP」ではなく「FULL CHARGE」となっている。 超ボイスターズスラッシュ(仮称) ボイスターズスラッシュの強化バージョン。 『ディケイド完結編』にて使用し、突進しながらの斬り抜けでドラスにダメージを与えた。 余談 スペック面ではスピード以外は全てライナーフォームを上回っており、劇中の描写もライナーフォームよりも強いように描写されているシーンが多々見られる。そのため、ファンからはクライマックスフォームが「最強フォーム」、ライナーフォームが「最終フォーム」といった具合に捉えられている。……というよりは「“最強”と“最終”は違う」という認識が出来上がったのは、恐らくこれらの形態の影響によるものと思われる。なお、厳密にはクライマックスフォームは「電王としての最強の姿」であり、ライナーフォームは「良太郎としての最強の姿」とも見られる。とは言え、公式からは基本的に電王の最強フォームはライナーフォームで統一されている事が多い。 「『各電仮面が個別の意思を持って動く』というアクションはスーツアクターの高岩成二氏のアドリブによるもの」というのは氏の伝説を語る上では絶対に外せない語り草となっている。その結果、後の『仮面ライダーW』については「2人で1人の仮面ライダー」という設定上、企画側から「高岩氏の参加は必須」という絶対条件が出されたとの事。バイクシーン?勘弁してください…(*5) 電王のフォームでは唯一、本編放送中に『Double-Action』系列の挿入歌が制作されていない。『Double-Action CLIMAX Form』自体は『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』のエンディング曲として制作されているが、その関係もあって作中クライマックスフォームに変身した際にはライナーフォームの『Real-Action』が使用されている。 追記・修正は1度に4体のイマジンに憑依されたことのある人がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 「家臣共、苦しゅうない」→「苦しいんだよ!」の流れはワロタ -- 名無しさん (2021-07-05 04 43 50) ノリの良い方が勝つんだよ!の台詞通り、イマジンたちの心がひとつになって最高にノリの良い状態で変身する最強の電王。良太郎の想いによって生まれた良太郎が最もお気に入りのフォームで、タロスズの想いが生んだライナーとは対をなしている -- 名無しさん (2022-03-11 21 56 42) たぶんジークは背中を広々と占有してるんだろうな -- 名無しさん (2022-03-11 23 16 53) 全身に仮面貼り付けたデザインといい変な動きといい何かインディアンの儀式的なイメージを感じる -- 名無しさん (2022-12-24 14 12 10) 名前 コメント
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特別編 ふたりの日記 ※本編とは完全に別のものです。別の世界線とかそういうのです side京太郎 4月×日 麻雀部に入部した 入学式の時に見た、あの美人、原村の胸に惹かれて入部しちまったぜ 麻雀なんてルールも知らないけど、これから覚えていけばいいか よし、これから麻雀もそれなりに頑張っていこう! 何より!胸のために!! side和 4月×日 麻雀部に入部しました 先輩は2人、優希と一緒に入部しましたが…… 同じ日に入部した男子、須賀くんはなんなんでしょうね 麻雀のルールも知らないし……なにより私の胸ばかり見ていました 男子ってそればっかりなんでしょうかね side京太郎 5月○日 最近和は咲とよく話してばっかりだ 俺は麻雀のルールと役こそ覚えたけど……全然勝てない 他の部員とレベルが違いすぎるからネト麻してる 和は教えてくれるけど……あの胸のせいで集中なんてできねぇ! そのたび、和に呆れたような目で見られる。その胸が悪いんだよ!! side和 5月○日 最近は須賀くんが連れて来てくれた咲さんが入部してくれたおかげで、前より楽しくやれてます メンバーも5人揃って、本格的に大会も見えてきました でも、そのせいで初心者の須賀くんを放置してしまいがちなのが少々申し訳ないです 部長も気にかけてか、ネト麻のたびに教えてたりしているので私も教えていますが…… 明らかに集中していません。それどころかまた胸ばかり見ています。もう少し真面目にやってほしいです side京太郎 6月△日 麻雀部が団体戦で優勝して以来、みんな全国のために頑張っている 全国制覇っていうの、みんな本気なんだなー 俺ももうちょい大会で頑張れば……いや、今更言っても仕方ないか これからは部のために雑用を、そして自分のためにもっと麻雀を頑張ろう みんなが本気で頑張ってる中、俺だけずっと気楽にやってる訳にはいかないしな side和 6月△日 団体戦優勝、でもこれからです 全国で優勝するため、もっともっと頑張らないと みんな、練習に熱が入っています そのせいか、以前より須賀くんに雑用を押し付けてしまったり、同じ1年生なのに少し申し訳ないですね 今度、何かお礼でも言うべきでしょうか side京太郎 7月□日 今日から4校合同合宿、俺は無論留守番。まー、女子ばっかだししゃーないわ みんなそれぞれメッセージを残していってくれた。ただし部長、あんたは無いわ 和なんかは目指せ上級卓とか、少しは気にかけてくれてるみたいで少し嬉しい みんなは居ないけど、みんな頑張ってるんだし、俺だってやってやる! 目指せ上級卓だ!! side和 7月□日 今日から4校合同合宿、大会で打った人達とですが、また打てるのはすごくいいです 全国で優勝するため、この合宿でさらにステップアップしたいですね それにしても……今更ですが、須賀くんを置いてきたことに少し罪悪感がありますね 女子ばかりなので、一緒に来る方が色々と問題はありそうですが……準備等は手伝ってもらってこの扱いは…… 一応メッセージだけは残しましたし、須賀くんも頑張っているでしょう。でも部長、あのメッセージは流石に無いです side京太郎 8月●日 やったあああああ!!全国制覇だあああああ!! マジですげーよみんな!! 本当に全国制覇しちまうなんて! ……俺も、目指してみるかな もっと、もっと、今以上に頑張ろう side和 8月●日 ついに!ついに全国制覇できました!! 父も見てくれていたみたいで、電話で転校は無しということが決まりました! これで清澄にいることができます!! 優希に咲さん、染谷先輩に竹井部長、それに須賀くん みんなと一緒にいれることがとても嬉しいです side京太郎 9月◇日 最近麻雀が楽しい いや、元々麻雀が面白そうで、実際楽しかったから入部したんだけど、最近は今まで以上に楽しい みんな、夏までまともに指導できなかったからって、しっかり教えてくれるおかげか、自分でも分かるくらい上達している そりゃまだみんなには勝てないけど、この調子でドンドンいくぜ! そして、俺も全国を目指す!! side和 9月◇日 最近はみんなで須賀くんの指導をしています 今までできなかった分、しっかり教えています その甲斐あってか、最近の須賀くんはドンドン上達していってます 何より楽しそうに麻雀を打っていて、その顔につい目がいってしまいます そういえば、須賀くん、最近は以前より胸を見なくなりました。夏の大会から何か変化があったのでしょうか side京太郎 10月▽日 今日は和の誕生日だったので、みんなでお祝いした 俺はハギヨシさんに教わり、エトペンをモチーフにした手編みのマフラーと手袋をプレゼントした 思っていた以上に和は喜んでくれたようで、良かった 最近は大会が近いこともあり、自分も大会に出るのに俺の指導ばかりしてくれたし、これくらい当然だ 秋の大会、俺だってやってやるぜ!! side和 10月▽日 今日は私の誕生日で、みんながお祝いしてくれました みんなからプレゼントを頂きましたが、他の方には悪いと思いますが、須賀くんのエトペンのマフラーと手袋が特に嬉しかったです どこで買ったのかと思ったら、手編みだというのが更に嬉しかったです 普段指導してくれるから、とか言ってましたけど、夏までできてなかったことをやっているだけなのに、この人は…… ありがとうございます、須賀くん。秋の大会、私も頑張りますけど、須賀くんの応援もしてます side京太郎 11月■日 最近和がよく教えてくれる 麻雀だけでなく、勉強まで分かりやすく教えてくれるからありがたい 大会の結果が残念だったからもっと麻雀もやりたいが、このまま成績がアレなのも駄目だ、ということらしい 今思えば最初会った時に比べてかなり態度も柔らかくなったなー うん、仲良くなれてよかった side和 11月■日 最近は須賀くんに麻雀以外に勉強も教えたりしています 麻雀に頑張っていたからといっても、あの成績は……見たのは偶然ですけど、ちょっと危機感を持って欲しいです 大会の結果から、麻雀を頑張りたいのは分かりますが、学生の本分は勉強ですよ須賀くん 最近は胸をそんな露骨に見ることも……無くなりはしませんが、減ってはいます 以前より優しい……いや、初めて会った時も結構優しかったですし、顔?顔つきは良くなって……いえ、そもそも顔も悪くは…… って、何を書いているんですか私は!!須賀くんのことばっかり…… side京太郎 12月◎日 今日はクリスマス、という訳で麻雀部でクリスマスパーティーだ 料理やケーキはみんなで作った。優希はタコス以外戦力外だったが それからプレゼント交換をしたが……和のエトペンぬいぐるみが当たっちまった せっかくだから持って帰ったけどな。ま、悪いものじゃないしな 和みたいに抱いて打ってみるか side和 12月◎日 今日はクリスマス、なので麻雀部でクリスマスパーティーをしました 準備からみんなでやって、楽しかったです それからプレゼント交換をしましたが……須賀くんの用意してくれた、飾るタイプの指輪でした 何気にこういうセンスもいいですね。とても綺麗で、いいものです 須賀くんからのプレゼントですし、大切にしましょう side京太郎 1月☆日 新年あけましておめっとさん 今日はみんなで初詣に出掛けた 和は着物を着ていて似合っていた。さすが和、すっげー綺麗だった お参りを済ませ、おみくじを引いた。結果は中吉。それなりにいいこと、いいできごとあり 咲が引いてた大吉や、優希が引いてた凶に比べたらインパクトは薄いが、まぁ悪くはないか side和 1月☆日 新年あけましておめでとうございます 今日はみんなで初詣に出掛けました せっかくだからと母が着物を着付けてくれました。みんな、須賀くんからも綺麗だ、似合うと言われて嬉しかったです お参りを済ませた後、おみくじを引きました。結果は小吉でした。恋愛、相手が鈍い、頑張れ。ってこれ本当におみくじで書くことでしょうか 恋愛って……相手なんていませんし、仲の良い男の人だって須賀くんくらいなのに、なんでしょうね side京太郎 2月▲日 今日はバレンタイン、という訳でチョコを貰って、そしてあげた。逆チョコって奴だ 最近は料理だけじゃなくお菓子も作れるようになったし、渡した時みんな喜んでくれた ただし優希、お前のタコスのチョコかけだけは許さん そういや和がやけに凝ったチョコをくれたな。しかも渡す時なんか恥ずかしがってたし チョコが失敗だったような感じもないし、なんだったんだろうな side和 2月▲日 今日はバレンタイン、普段のお礼も兼ねたみんなと須賀くんにチョコを作りましたが、須賀くんに逆チョコと言われて貰ってしまいました 麻雀部の誰よりも凝ってて美味しいチョコだったのは、女子として危機感を抱くべきでしょうか それにしても、作ってる時もやけに須賀くんの顔ばかり思い出したり、渡す時も恥ずかしくなってしまったり、なんでしょうか みんなに話すとやけに優しい目をされましたし……分かりません こうして日記を書いていても須賀くんのことばかり書いてしまっています。私、どうしてしまったんでしょう side京太郎 3月◆日 今日は卒業式だった。竹井先輩が卒業して、少し寂しくなるな そう思っていたが、なんかよく知らない3年生に呼び出されて告白された とりあえず知らないからと断ったが、友達からと押され、つい連絡先を交換してしまった その後これからよろしくとか言ってその3年生は帰っていった。が、その直後、物音がして振り返ると和がいた 見ていたのかと聞こうとしたが、和は走ってどこかへ行ってしまった なんか勘違いしたか?明日にでも誤解は解いておこう side和 3月◆日 今日は、卒業式でした 本来なら竹井先輩の卒業をお祝いしなければいけないのですが…… 式が終わった後、須賀くんの姿が無いので探していたら……見知らぬ3年生に告白されている須賀くんを見つけました 話の内容までは聞こえませんでしたが、その3年生の表情はまさに恋する乙女という感じで……それを見て、私はすごく胸が痛くなりました そのまま須賀くんが連絡先を交換するところまで見てしまい、どうしようかと悩んでいる時、須賀くんに見つかってしまいました 私はたまらなくなって、そこから逃げ出してしまいましたけど……どうして今も胸がこんなに痛いのでしょう 私……まさか須賀くんのことが…… 京太郎「……まさかこの時こんな勘違いしてたなんてな」 和「わ、悪いですか!?この時は、色々と余裕が無かったんです!」 京太郎「悪かないけど……それからの行動がなぁ……こっちの話も聞かないで無視とか、ちょっとへこんだんだぞ?」 和「それは……悪いと思ってますけど、京太郎くんが鈍すぎるのも悪いんですよ!?」 和「ほら!その、我ながらこんなに分かりやすいのに、どうして私の気持ちに気付かなかったんですか!?」 京太郎「それを和が言うか!?日記見る限り、3月まで自分でも気付いてなったみたいだし、最初はあんな冷たい態度だったのに!?」 和「胸ばかり見てたからです!」 京太郎「う……ま、まぁいいだろ!こうして今は付き合えてるんだし!」 和「全く……高校の時何を考えていたか知りたい、なんて言うから昔の日記を出したのに」 京太郎「悪かったって。でも、和は出会った時から可愛かったってことが分かってよかったよ」 和「なっ……ほんとうに調子がいい」 京太郎「いや、昨日の夜も可愛かったかな」 和「やっぱり最低です!」 和「……罰として、今夜も付き合ってくださいね?」 京太郎「……あぁ、喜んで」
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物語内における都市伝説 現象型と発現型 発現型の都市伝説の暴走 都市伝説の強さ 対抗神話 最強都市伝説議論 都市伝説と神様の関係 魔物 都市伝説としてのクトゥルー神話 物語内における都市伝説 この物語において都市伝説とは『どこかの誰かが信じた噂』のことを指す。 書物や記録やに残されたものではなく、口伝やネットで広まる新しい神話の形。デマや噂、創作や勘違いであっても不特定多数の人間が信じればそれは『都市伝説』となる。 そのためスレ内の都市伝説はかなり広義のものとなっており、『電化製品は叩けば治る』『警察の取り調べでカツ丼が出される』『物欲センサーが存在する』などといった迷信も都市伝説の一種として扱われる。 この都市伝説が突如として現実化し始めたのが、物語開始の約30年前。 超能力、あるいは自然現象として現実となった都市伝説が世界各地で頻発し始め、原因不明のこの事態に対し各国政府は対処に取り掛かった。対策機関の設立、法整備、この事態に対処できる人材の確保等が行われ、その時期を境にして世界はその様相を変え始めた。 現在は都市伝説への対抗マニュアルの確立、都市伝説能力者の治安維持への参加のおかげでだいぶ安定し始めた時代である。 現実化した都市伝説はあくまで個人の能力として、または時々自然現象として発現するだけにとどまっており、全ての都市伝説が現実化するなどという事態は起きていない。その発生頻度はそれほど高くなく、おおよそ月に一、二回ほど。台風のようなものだと捉えればいいだろう。しかしそれは人為的な操作が加えられていない前提であり、わざと噂を広め都市伝説を創り上げるような真似をした場合はその限りでない。 現象型と発現型 現実化した都市伝説は大きく分けて『発現型』と『現象型』の二つに分類される。 現象型は自然現象として発生するものを指す。おそらく種類や数はこちらの方が多く、『樹海では方位磁石が効かない』『ハンバーガーの肉はカピバラの肉』『人が消えるブティック』などが存在する。都市伝説によっては発生したこと自体に気付きにくいものも多く、猿夢などはその最たる例だろう。 発現型は人に特殊能力や超能力として現れるものを指す。例を挙げるなら『夜中に髪や爪を切ると寿命が縮む能力』『叩いたものを元の状態に戻す能力』『命を代償に未来を予知する能力』などがあり、能力の内容は必ず発現した都市伝説のエピソードに由来する。 大抵は自然発生だが、都市伝説に関わり過ぎたことで能力に目覚めるものもまれに存在する。その原因は都市伝説に触れたことで人としての極性がそちらに引っ張られてしまうからとされている。 また、非常に珍しいが複数の都市伝説の能力に目覚めるものも存在する。その場合発現する都市伝説は似たようなものになることが多い。 発現型の都市伝説の暴走 個人の能力として現れる発現型の都市伝説だが、実際は全ての人間がその能力を自覚しているわけではなく、中には能力を制御できず暴走させてしまうものもいる。 暴走の多くは感情の昂ぶりが原因であり、本人の意志と関係なく他者に害を及ぼす場合が多い。暴走状態は一定量の物理的ダメージや本人への呼びかけなどで解くことができ、また暴走中のダメージが本人に残ることはない。記憶が残るかどうかは暴走の際、人と都市伝説のどちらが主導権を握っているかによる。 発現型の都市伝説の傾向具合は暴走状態を含めて三つの段階に分けることができ、これらはコップに入ったコーヒーとミルクで例えるとわかりやすい。 一段階目は発言したことに気付いていない、もしくは都市伝説を完全に制御できている状況。例えるとコーヒーに一滴だけミルクを垂らした状態であり、コーヒーが人、ミルクが都市伝説である。この段階では都市伝説の能力はその人を構成する要素の一つでしかなく、暴走の危険はない。 二段階目は正気を保てなくなったり深層心理の欲求に従うようになる、いわゆる暴走。コーヒーにミルクを垂らし過ぎたせいでコーヒーが自分の黒さを思い出せなくなり、自分がなにをしているのかわからなくなってしまう状態である。 三段階目は都市伝説に引っ張られ過ぎたことでそのまま都市伝説化するか、それとも人のままでいるかという境目。コーヒーにミルクを入れ過ぎ、分量が1 1になったことでそれがミルクの入ったコーヒーなのか、コーヒーの入ったミルクなのか定義が必要になった状態である。この段階で一度都市伝説になってしまったものは、もう人に戻ることはできない。 都市伝説の強さ 作中における都市伝説には、元ネタとなった都市伝説によって強さの違いが存在する。都市伝説は基本的に『有名であるほど強い』『単純であるほど強い』『無敗であるほど強い』『多能であるほど強い』と分かれている。 『有名であるほど強い』については、聖杯戦争の英霊を想像してみればわかりやすいかもしれない。都市伝説の強さは知名度の高さに比例し、より多くの人に信じられ、恐れられる都市伝説はそれだけで高いスペックを誇る。 『単純であるほど強い』については、くねくねの『見れば発狂する』、コトリバコの『女性と子供を必ず殺す』などといった例が挙げられる。シンプルかつ凶悪な特性はそれだけで脅威ということである。 『無敗であるほど強い』とは、言い換えれば弱点が有るか無いかである。例えば口裂け女は知名度・単純さ・派生の多さにおいて全国屈指の都市伝説であるが、その分弱点も多い。逆に赤マントなどは弱点や退治される逸話がないため非常に強力な都市伝説になっている。 『多能であるほど強い』とは、つまり都市伝説の派生の多さを表す。派生が多ければ多いほど応用が利き、逆に派生が少ない場合対処もしやすいということになる。 対抗神話 『口裂け女に遭った時はべっこう飴を渡すことで逃げられる』『ムラサキカガミと一緒に水色の鏡という言葉も覚えておくと死なない』など、いくつかの都市伝説にはそれに対する対処法のようなものが存在する。 それらは都市伝説を殺す都市伝説として、物語内で『対抗神話』と呼ばれている。 都市伝説は元々『噂』であり、ゆえに非常に曖昧で移ろいやすいものである。その脆弱性を突いて生まれたのが対抗神話であり、つまるところ後付の弱点のようなものである。対抗神話が存在する都市伝説には歴史の古いものが多く、知名度がある分人々が恐怖心を和らげるため弱点を付与されたケースが多い。 しかしこの対抗神話を創り出すのは容易ではなく、元となった都市伝説に匹敵する知名度が無ければ効力を発揮しない。そのため対抗神話の中には『こうすれば倒せる』ではなく『無いよりはマシ』となっているものもいくつか存在する。 最強都市伝説議論 誰もが一度は気になること。それは『最強の都市伝説ってなに?』という疑問である。 都市伝説間には相性が存在するため一概には言えないが、『マグロ食ってないゴジラ』を『戦闘力10000』と仮定した場合のそれぞれの数値が次になる。 5:一般の成人男性 50:素の京太郎 80:武道を修めた成人男性 200:拳銃を装備した警察官 400:フル装備の単独自衛隊員 500:下位都市伝説 800:怜in京太郎 1000~2000:猿夢 2000:姉帯豊音 3000:赤マント弱体化後(松実宥) 6000:星神(大星淡) 6000~7000:赤マント(松実宥) 9000:京太郎ネクサスシフト時 18000:黒太郎 20000:青山士栗 24000:小鍛治健夜(全盛期) 【番外】 1~8000:神代小蒔 1~15000:マスカレイド 都市伝説と神様の関係 都市伝説が人々が信じた噂で現実化するのなら、世界で多くの人々に信じられている神や妖怪と言った存在は同じ原理で現実化しないのか。この話を分かりやすくしてくれるのは、ニーチェが残した『神は死んだ』と言う言葉である。 実際、昔は神や妖怪などのそう言った存在は本当に実在していたらしい。神代小蒔の『神を降ろす能力』などが逆説的にその証明をしている。魔を倒すための術や神に干渉するための術の存在が、『そういうモノ』が実際に居たことを示しているのである。 しかし現代では宗教の普及とともに、真の意味での信仰が薄れてしまった。昔は心から神の存在を信じ崇拝する信徒が殆どだったのが、今では周りに合わせたり親に倣ったりなどの理由で入信する者が多くなった。つまり宗教の教えが神への信仰や感謝ではなく常識や倫理の一部へと変化し、『信じられる物』から『当たり前の物』になってしまったのである。 この現象の影響は多くの信徒を抱えるメジャーな宗教ほど大きく、ニーチェの論理で言う死の度合いが強い。純粋に神を信じている人間がいたとしても、その神は既に死んでしまっているのである。 また、宗教の分派なども神の死の理由の一つである。個人個人によって信じる神の姿や解釈が違ったことで唯一無二であったはずの神のカタチが不安定になり、都市伝説のように一定のイメージを保つことが不可能になってしまった。これもまた、ニーチェが言うところの『神の死』である。 この論理で行くとマイナーな神様はまだ死んでいないということになるが、しかしそういった神々はそもそも信徒が少ないために力がとても弱い。都市伝説として知名度が低いというのは致命的であり、顕在化すらもできないため信仰が足りないまま陳腐化するという事態が起きてしまっている。 しかし中には例外が存在し、その代表となるのが大星淡の保有する『星神』と言う都市伝説である。本来ならマイナーな神々の一つである星神信仰と言う宗教が、その教義と酷似した都市伝説の『ガイア理論』と結びつき融合したことで擬似的に『多くの人々に信じられた神』となってしまった。 魔物 原典が強力であったり発現した能力が強力であったりと、おおよそ常識の範疇には居ない存在を『魔物』や『外側に一歩踏み出した』と称すことが多い。 本来ならば極めて希少な存在なのだが、りつべ市においては既に何人もいるという奇天烈な事になっている。 本来人には限界と言うものがあり、幾ら人間が鍛えたところで自動車よりも速く走ったり、片手で1tの重りを持ち上げることは不可能だ。それと同じ理論で、都市伝説に発現した者の能力も個人個人の差には限度がある。それなのに何故魔物と言う存在が生まれるのかは、本編で京太郎が以下のような推測を立てている。 魔物は孤独や寂しさなどの心の空虚を強さで埋めている。本来なら他人が入るべき空白を強さで埋めることで二人分以上の実力を一人で発揮することを可能にし、『個のまま群に匹敵する』存在へと進化したのである。逆にその空白を別のもので埋めてしまえば魔物としての力は大きく弱まり、実際に本編で大星淡や松実宥は京太郎と一度戦いぶつかり合ったことで心の隙間が埋められ、大きく弱体化した。 都市伝説としてのクトゥルー神話 都市伝説としての神々の多くは死んでしまったが中には消滅せずに実際に現実化した神話も存在する。それが『都市伝説としてのクトゥルー神話』である。 米国の作家H.P.ラヴクラフト氏の小説群を元に多くの人の手が加えられ体系化した架空の神話であり、世界で最も新しい神話。その小説に登場する代表的な邪神の名前を借りクトゥルー神話と称され、現代でも多くの人気を集めている。 物語内では約10年前、都市伝説化したバミューダ・トライアングルから突如として古代都市ルルイエが浮上した。当時はクトゥルー神話の最盛期であったらしく、急速に知名度を上げていたという背景がある。 ルルイエ自体は小鍛治健夜により消滅させられたが、その都市伝説は当時幼児だった子供たちに何かしらの影響を与えたらしい。その詳しい内容は分かっていないが、その世代の子供たちの都市伝説発症率が爆発的に増加した。 物語の根幹に関わるであろう神話/都市伝説であり、今後の登場が期待される。 第十九話にてクトゥルー神話が都市伝説として現実化し登場した。ディープ・ワンやミ=ゴといった眷属たる神話生物を始め、クトゥルフやガトノゾーアなどの旧支配者たちも物語内に登場。 また、前述の都市伝説が当時の子供たちに何かしら与えた影響というのは、クトゥルフの精神へ影響する歌声を特殊な変換器で性質を変えたものであったらしい。以下にその計画文書を掲載する。 +『C計画 ver.2.3.3』 『C計画 ver.2.3.3』 本計画については以上の過程を持って完遂される。 最終段階移行と共に全スタッフは撤収、以後は所定のセーフハウスにて待機。 現時点で最終段階移行と同時に作戦予定地における妨害行動は不可能と断定する。 よって機材の後始末は不要。 作戦予定地に放棄、作戦の完遂後の作戦予定地の水没と共に廃棄予定。 以下に今作戦の終了前後のプロセスを簡易に記述する。 スタッフは予定時刻までに精神防護を怠らないよう留意されたし。 作戦の最終段階移行と共に『クトゥルフの呼び声』(Call of Cthulhu)の変換機が起動。 クトゥルフ(以下Cと省略)が完全に目覚めた後の、精神テレパシーという形でのCの歌声に干渉する。 Cの歌声は子供など感受性の強いものへと強く作用し、激しい悪夢、精神異常、自殺の頻出等を引き起こす。 これに干渉することが、我々の今回の作戦の肝だと言えよう。 すなわち、この歌声を介し子供を中心とした全人類への精神干渉。 Cによる深層心理レベルの改竄、人間の『正気』へのアプローチという形での既存の問題の踏破。 「我々に逆らえない人類」を世界へと蔓延させ、それが過半数を超えればそれはイコールで我々の作戦は成功だと言える。 その時点で未来永劫、我々が世界の主導権を握る大きな流れを作り出す事が出来るだろう。 陳腐な言い回しになるが。それはつまり、我々による『世界征服』が達成されるとも言える。 人類が『正気』を保つ限り我々の手のひらの上に在るというユートピア。 実現されるかどうかは、諸君らの尽力にかかっている。 スタッフの献身に、期待する。 作戦実行班:フリーメイソン日本支部都市伝説課第28班 作戦立案・指揮・現場責任者:ナイトメア・マスカレイド
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《つい出ちゃった》 理沙「ただいま」 京太郎「おかえりー」 理沙「!」クンクン 京太郎「あ、気付いた?良い匂いしてるだろ」 理沙「炊き込みごはん!」 京太郎「正解!少しだけ工夫してるけどな」 理沙「?」 京太郎「ささ、荷物を置いて早くご飯を食べようぜ」 理沙「」コクリ 京太郎「それじゃ出すぞ……」 理沙「」ゴクリ 京太郎「どうぞ」コト 理沙「ふぁぁぁ」 京太郎「生姜とごぼうの炊き込みご飯だ。生姜は細切りにしてあるから食感も楽しめるしアクセントにもなるんだよ」 京太郎「それからメインは鳥の照り焼き。あとほうれん草のおひたしも用意してる」 理沙「和風!」 京太郎「結構良い感じに出来たと思うぜ!」 理沙「……このほぐしてるの」 京太郎「お、いいところに気付いてくれた」 理沙「?」 京太郎「そのほぐした鳥の照り焼きはご飯半分食べたら乗っけて」 京太郎「で、これをかけるんですよ」ゴト 理沙「……!出汁!」 京太郎「そう、出汁。出汁に昆布茶の粉末を溶かしたものだ。わさびもちょっと入れたら美味しいだろうな。もちろんのりも用意済み」 京太郎「……理沙さん、顔が緩んでるぜ」ニヤ 理沙「」ハッ 京太郎「さぁ召し上がれ」 理沙「」ハグハグ 京太郎「んー!やっぱ生姜入れたの正解だぜ。炊き込みご飯の味付け自体は薄めにしたから鳥の照り焼きと味が喧嘩しあうこともないし」 理沙「おひたしもいい感じ」 京太郎「あー、やっぱ和食最高だな」 京太郎「あ、半分食べた?んじゃのっけてのっけて……で、この出汁を」トポトポ 京太郎「ほいどうぞ」 理沙「……ジュルジュル……!」 理沙「しんけん美味しい!」 京太郎「しんけん?」 理沙「!?」カァ 京太郎「あぁ!そういえば理沙さん大分県出身だったな」ポン 京太郎「他に大分の方言ってどんなのがあるんだ?」ワクワク 理沙「……」 ズイ 京太郎「?」 理沙「きょ、京太郎んこと……好いちょるよ」 京太郎「…………」 理沙「言ったけん……京太郎?」 京太郎「…………ぅ」 理沙「?」 京太郎「方言最高!」 理沙「!?」ビクッ 京太郎「可愛いよ!理沙さん可愛すぎ!」 理沙「」カァァ 京太郎「もっかい!もっかいお願い!」 理沙「もう言わない!」 京太郎「そんなー」ショボン 京太郎「……駄目?」 理沙「言わない」プイ 京太郎「残念……理沙さん」 京太郎「俺も理沙さんのこと大好きだぜ」ニコ 京太郎「さ、ごはん食べようぜ。うわっ、ちょっとふやけちゃってるよ」 京太郎「ん?理沙さん? お~~い」 カン!