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元スレURL ノξソ>ω<ハ6「oh!cuteなpuppyね!」 概要 (* ᴥ •*)との素晴らしき日々 タグ ^小原鞠莉 ^渡辺曜 ^短編 ^ほのぼの ^顔文字 ^ようまり 名前 コメント
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夢を見た。 あ〜ちゃんとゆかちゃんと公園で遊んでる夢。 「のっちー、おいでー」 二人の呼ぶ声。 二人に急いで駆け寄る。 「よしよし。のっちはイイコじゃねえ」 と、あ〜ちゃんが頭を撫でてくれて、 「じゃぁ、のっち遊ぼっか♪」 と、ゆかちゃんがフリスビーを投げてくれて、、 ・・・んん?あれ? なんでのっち、犬なんだろう? 変な夢〜・・・。 ***** ケータイのアラーム音が鳴る。 やけにうるさくて耳に痛い。 止めようと手を伸ばすけど、思うように手が伸びない。 どんどんうるさくなるアラーム。 耳に刺さるような痛さ。 う〜まだ寝てたいよ。 アラーム音こんなに大きかったっけ? ***** 鳴り響くアラーム音は警告だったのかもしれない。 これから起こるありえない出来事への警告音だったんだ。 ***** やっとの思いでケータイを発見した。 アラームを止めようとした自分の手は茶色い毛並みがフサフサしてて、 ケータイの真っ黒い画面に反射して映る自分のはずの姿はまるで犬で。。 え?なんでパルがココにおるん?? と首をかしげれば、画面に映るパルも首をかしげる。 鏡をみた。 長い鼻。垂れた耳。小さな身体。短い足。フサフサした尻尾。 そう、そこに映るのは茶色い毛並みの犬が一匹。 しばし思考停止。 えーっと、 もう一回寝てもいいデスカ? アラーム音が鳴り響いていた。
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PuppyLinux431JP2012をPanasonic CF-M1Vへインストール PuppyLinuxは別マシンでCDを作成した。 CF-M1Vはヤフオクで中古購入したもの。メモリを256MBモジュールを積んでそのうち128MBが認識され結局192MBの状態。 CDから起動してインストーラーを使ってインストールするとFrugalでは上手く行かないようだ。 CDから必要なファイルをコピーしてgrub4dosでブートローダーを書き込むという手順を踏むように注意書きされている。 実際には、インストーラーでインストールした後でも、個人設定ファイルを使わないモードで立ち上げて一度個人設定ファイルを削除してから、再度画面設定などやり直してやれば良いようだ。 つまりインストーラーで上手くいってない部分は個人設定ファイル上にあるので、これを綺麗さっぱり作りなおせば良いということ。 CF-M1V特有の設定 タッチパッドの設定は「FlSynclient Configure your Touchpad」では「Alps touchpad found. But you need to restart X-server to control it from synclient」(Xサーバーをリスタートしないと設定変えられないよ)と表示されるがいくらXをリスタートしても同じメッセージが繰り返され設定できない。 /etc/X11/xorg.conf を直接書き換える。 Section "InputDevice" Identifier "Synaptics Mouse" ... Option "BottomEdge" "630" # original "650", 下側に横スクロール領域を確保するため減らした ... Option "HorizScrollDelta" "20" # 水平スクロール領域を追加 サウンドの設定は、「ALSA サウンドウィザード」を使うと他のハードの設定まで壊れてしまい(イーサネットが使えなくなる)上手くないので、/etc/modprobe.confの最後に次の一行を手動で追加。 options snd-nm256 force_ac97=1 サウンドが鳴るか確認するには # aplay /usr/share/audio/2barks.wav で「わんわん」鳴けば良い。 起動メニューのmenu.lstに、次のようにacpi=forceを追加すると終了時にちゃんと電源が切れるが、BIOSのバージョンによるらしい。自分のは2.00-L12でWindows2000の電源管理の設定が追加されたBIOSである。 kernel /puppy/vmlinuz psubdir=puppy pmedia=atahd pfix=fsck acpi=force 今回、12GBのHDDの回転音がうるさかったので、200倍速の4GB CFカードに換装した。体感的にはHDDより少し遅くなり発熱が気持ち増えた感じではあるが、全く無音になったので大変快適に使用できるようになった。それに伴い上記の設定をやり直したのであるが、いろいろ忘れていて苦労したのでメモに残すことにした。 WACOMタブレット導入 追加のドライバパッケージSFSをインストール。 初期型FAVO(ET-0405-U)を接続。 petをインストール 端末を起動してコマンド depmod modprobe wacom これによりwacomのカーネルモジュールを探してきてロードします。この時点でタブレットは一応動作するが、相対座標と絶対座標の中間見たいな動作で勝手が悪い。 /etc/X11/xorg.conf を編集してタブレットの設定を追加すると使えるようになる。 Seamonkey1.xでJavaを使えるようにする。 以前は、puppyのバージョンや個人情報保存ファイルのファイル形式によってJavaのSFSは分かれていたようであるが、現在(2014-06-20)では一本化されているようである。ありがとうございます。 プラグインは/usr以下ではなく、~/.mozilla/plugins/ へシンボリックリンクを作成すること。 プラグインの所有者権限の関係だそうで、これでないと一見モジュールがロードされている様なのに動作しないという感じにハマる。またライブラリをコピーしてしまうとブラウザがクラッシュする場合があるらしいので、必ずシンボリックリンクを作成する方法でインストールすること。 Seamonkeyの編集-設定-詳細にjavaを有効にするスイッチがあるが、「詳細の下位項目」ではなく「詳細」そのものであるので注意。これもハマった。 書いてしまえば大したことではないがここまでこぎつけるのに3日かかった。
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side A- 「ただいまー」 いつもなら授業後に友達とダラダラおしゃべりをして帰るけど、今日はそのおしゃべりも早めに終わらせて帰ってきた。 だって出かける時に「サボっちゃえば」とか「一緒に行く」って拗ねてたのち犬が少し心配だったから。 それに甘いなーとは思うけど、あんまり寂しい思いをさせるのもかわいそうかも、、なんてね。 ただいまーの声に反応して、勢いよく階段を駆け下りてくる姿を想像していたのだけど家の中は静まり返っている。 もしかして、お昼寝中かな? あ、しかも勝手にベッドに潜り込んでたりしてね。 うわぁー超ありえる!! そんなことを思いながら階段を上がる。 そういえば、ちゃあぽんもまだ帰ってないのかな? 試験期間で早く学校終わるって言ってた気がするけど。 「のっちー、あ〜ちゃん帰ってきたよー!!」 勢いよくドアを開けた。 「むぅぅ・・・」 って勝手にベッドに潜り込んで毛布にくるまってるのち犬。 そんな姿を想像、、というか今度は期待、していたけど、、 部屋の中は冷たく静かだった。 「のっち?」 部屋の中を見渡してもどこにものち犬の姿はなくて。 他の部屋も探して見たけど、どこにもいなかった。 なんで?どこ行ったん? 隠れてるわけでもなさそうだし、、だけどいないってことは。。 でも、のっちが出て行く原因なんて。。 ・・・・あっ。。 もしかして、、昨日、思いっきり洗面器で殴ったことを怒ってる? でもあれは、無理やり一緒にお風呂入ろうってのち犬が鼻息を荒くしながら迫ってきたから。 (あれはとても犬とは思えないほどの迫力だった・・・) あっ! それとも、夕飯がカレーだったのに、犬にはたまねぎアレルギーがあるからダメ!って食べさせてあげなかったことを怒ってる? はっ! それとも、またうっかりベランダに放置したことかも知れん。。 んん? もしかしたら、のち犬が寝てる間に肉球をフニフニしまくったりとか、耳と尻尾をクイクイ引っ張ったりして遊んでたのがバレてたとか? ・・・・って、のっちはそんなことで怒らんよね。。 今までだって、どんなにゆかちゃんと二人でのっちをイジっても怒らなかったし。 たまに拗ねたりはするけど気が付けばいつの間にか、へにゃぁwって無邪気に笑ってて。。 じゃぁ、、なんでいないんよ。。 あ〜ちゃん、せっかく早く帰ってきたんに。。 ベッドの上に身を投げた。 お気に入りのワンピースに皺がついちゃう・・・そう思ったけど、なかなか身体を起こす気になれない。 静か、じゃねぇ。。 今まで、この部屋の静けさなんて気にしたことなかったのに。 特に、ここ数日は犬になったのっちとずっと一緒にいたから。 いつもなんだかんだギャーギャー騒いでて、寝るときでさえも常にのっちの息遣いや温もりを感じていた。 それがいつの間にか当たり前になってたんだ。 のっちとこの部屋で過ごしたのは、今までに比べればほんのわずかな時間なのに、、 どうしてだろう、のっちのいないこの部屋がとても寂しい。 まるで心が空っぽになってしまったみたい。 side N- 「たっだいまー!!」 ・・・・ちゃあぽんのジェットコースター級の暴走自転車から無事帰還いたしました、のち犬れす。 うぅ・・また頭がぐわんぐわんしてましゅ。。 「ありゃ、おねーちゃん帰ってきとる」 宿題教えてもらおー! そう言いながら、ちゃあぽんは自分の部屋まで走っていってしまった。 どこまで元気なんじゃ、あの子は。。 なんて思いつつも、のっちも階段を駆け上がってあ〜ちゃんの部屋を目指す。 自転車酔いももう平気らもんね! 「あ〜ちゃん、たらいまー」 少しだけ開いたドアの隙間に身体を滑り込ませて、あ〜ちゃんの部屋に入る。 ベッドから慌てて身を起こしたあ〜ちゃんがすごくびっくりした顔をする。 「ちゃあぽんと遊んできたーw」 あ〜ちゃんの足元までトテトテと歩いていく。 頭で摺りつこうとしたら、ふわりと抱き上げられ、そのままあ〜ちゃんの腕に抱きしめらた。 突然のあ〜ちゃんの匂いと柔らかい感触にびっくりドキドキ。 あ、もしや、これは噂のおかえりのチューですか?! だけど、いくら待てど、あ〜ちゃんはのっちを抱いたまま動かなかった。 「あ〜ちゃん?」 そっとあ〜ちゃんの顔を見上げた。 潤んで少し赤くなった瞳があった。 その瞳からぽろっと零れた涙。 「えぇっ、、あ〜ちゃん、どうしたぁぁー?!」 涙もろいあ〜ちゃんの涙を見るのは初めてじゃないけれど、 理由も分からない突然の涙に心がぎゅっと苦しくなる。 「なんで、、いなくなるんよ」 あ〜ちゃんの抱きしめる力が強くなった。 「お留守番しとるって言うたじゃろ・・・」 「ぁ、ごめ・・・」 「もぅ、、あ〜ちゃんと一緒にいたくないんかと思った」 そう言ってあ〜ちゃんはのっちをぎゅっと抱きしめた。 「そ、そ、そんなわけないじゃろっ」 頭をぶんぶん横に振って全否定する。 垂れた耳が半瞬遅れてついてくる。 「のっちのばか、あほ・・・」 抱きしめてあげられる腕も、頭を撫でてあげられる手のひらも、今ののっちは持っていないくて。。 涙を拭ってあげることも、ふわふわの髪の毛に触れることもできない。、 あ〜ちゃんの涙を拭えないかわりに、頬を伝う涙をそっと舐めた。 「ごめん。。でもね、あ〜ちゃん、、 どこに行ってものっちはあ〜ちゃんのところに帰ってくるよ。 どんなに遠くに行っても、のっちが帰るんはあ〜ちゃんの所じゃ」 そう、のっちの帰る場所はいつだってあ〜ちゃんがいる場所。 あ〜ちゃんがいる場所がのっちの居場所だから。 今までも、これからも。 ずっと、ずっと。 ぺろぺろとあ〜ちゃんの顔を舐め続けていると、 「くすぐったいけぇ。。」 そう言って、やっとあ〜ちゃんが笑ってくれた。 うん、やっぱりあ〜ちゃんには笑顔が似合うよ。 あ〜ちゃんに抱きしめられるのもいいけど、やっぱり、抱きしめてあげたい。 あ〜ちゃんが泣いてるのに、ただ抱きしめてあげることすらできないなんて。 やっぱり、元に戻りたい! って、あれ・・・? のっち、何か大事なこと忘れてる気がする・・・ような? えっと、、さっき、公園でー・・・ 「あ、そうじゃ。今日ゆかちゃんが遊びに来るって。さっき電話あったんよ」 ああああああ!!! そうだ!そうだよ!ゆかちゃんだよ。 さっきの公園でのゆかちゃんと短パン王子のツーショットが鮮明に脳内で再現された。 「あ〜ちゃん!ゆゆ、ゆかちゃんが!ゆかひゃんが!」 「ん?ゆかちゃんがどうかしたん?」 「ガシャコーン!って!」 「・・・意味分からんし」 ピンポーン 「あ、ゆかちゃんが来たみたいじゃ」 ええ、どうしよう。。 のっちまだ、心の準備が。。 続く-
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side A- せっかくのっちで・・・じゃなかった、 のっちと公園で遊んでたのに突然声をかけられた。 知らない男の人に。 Vネックにスキニーはいいセンスだと思うけど、 あ〜ちゃん黒縁とアシンメトリーな髪が好きなんよね。 痴漢分けは好きじゃないけぇ。 ってか、ナンパとかする時点でアウトじゃろ。 なんかよく分かんないから右から左にスルーしてた。 だけど、この人しつこくて。 いつの間にか戻って来てたのっちはなんだか興奮してるし、 かと思えば情けない棒読みで吠えるし。 情けない。 なんなんよ。 前にゆかちゃんが変な人に声かけられた時には 「なんですか?」 なんて怒りながら、ゆかちゃんをガードしてカッコ良かったのにさ。 なんで、あ〜ちゃんの時は役立たずなん? まぁ。。今は犬だから仕方ないんじゃけど。 って、なんでこんなことで怒ってるんじゃろ。。 はぁ。 なんて心でため息を吐いていると 「あ〜ちゃん?」 「あ、中田さんっ!」 目の前に現れたのは近所のお兄さん。 ナイスタイミングじゃね。 困ってることを目線でアピールしてみる。 突然の邪魔者にナンパ男はポカーンとしてる。 のっち以上のアホ面じゃ。 「え、あ、ど、どうかした?知り合い?」 のっち並みにどもりながらも中田さんがサングラス越しにナンパ男を見ると はっと目を覚ましたように 「あ、えっとー失礼しましたぁー」 と去って行った。 ほっと胸をなでおろす。 「ありがとうございました」 「や、別に」 「ってか、名前覚えててくれたんですね」 「え?まぁ」 言葉はぶっきらぼうだけど、口元が緩んでるのが分かるから不器用なだけなん だと思う。 (まぁ、緩んでるっていうかニヤニヤしてるようにも見える) 「あれ?犬なんて飼ってたっけ?」 「飼ってるというか・・・預かってるというか」 親友が犬になりました。なんて、ねぇ? もう一度御礼を言ってと中田さんと別れた。 それにしても、この季節に半ズボンは寒くないんかねぇ? side N- ナンパ男はへこへこと頭を下げて逃げていった。 一件落着、、じゃなぁーい! そう、のっちを差し置いてあ〜ちゃんをナンパから守った男。 派手派手な金髪、変な柄のパーカーに半ズボン、おまけにサングラス。 サングラスのせいで顔はよく見えないけど、たぶん年上、20代後半くらい? ぱっと見カッコイイけど、なんかニヤニヤしてる。 誰なんだ、その金髪男は!! っていうか絶対ふつうの人じゃない。 ・・・中田って誰なんだよぉぉおおおう!!!! いくら恨めしそうに金髪男を睨んでも、効果なし。 ってゆうか、たぶん、眼中にすら入れられてないような? あ〜ちゃんと話してるけど、なんかモゴモゴ言ってて聞きとりにくいし。。 でもなんか仲良さそう。。 あ〜ちゃん。 ホントはのっちだってあ〜ちゃんのこと守りたかったんよ。 ***** 帰り道。 あ〜ちゃんは来た時みたいに抱っこしてくれない。 鼻歌を歌いながらなんだか少しご機嫌に見えるあ〜ちゃんの半歩後ろをついて 歩いた。 「あ〜ちゃん、、さっきのだれ?」 聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で言った。 するとあ〜ちゃんはちゃんと振り向いてくれた。 「中田さん?近所のおにーさんだよ」 「何してる人?」 あんな金髪にあの服装。 どーせ、ろくな男じゃないんよ。 そんな男にあ〜ちゃんは任せられん! 「DJやってるとか言ってたかな」 ほら〜・・・んん?な、なんかカッコいいような? 「趣味で作曲とかもしとるって。かっこええよね」 負けた。 完璧負けた。 かたやイエイイエイのウォウウォウ(勝手なイメージ)のDJで、 かたや、、、ワンワン(棒読み)の犬。 しかも、あ〜ちゃん「かっこええ」って言ったし。 こ、こうなったら・・・・のち犬の特権を使うしかない。 「あ〜ちゃん」 ちょっと立ち止まって、あ〜ちゃんを見上げる。 「なぁに?」 あ〜ちゃんがしゃがんで頭を撫でてくれた。 うはっw あ〜ちゃん、かぁいい〜。 ・・・っは!じゃなくて、今はのっちがかわいいと思わせなきゃなんだった。 「抱っこして?」 ちょこっと首をかしげて、目を潤ませての上目遣い。 これなら小悪魔ゆかちゃんにも負けず劣らずな、かわゆすさに違いない。 「いやじゃ」 「!?」 うっそーん!?まじでぇぇ?? 決まったと思ったのに。 そりゃ、普段ののっちがやったら残念な感じで終わっちゃうんだろうけど。 今ののっちはパル並みにカワイイわんこですよ? 「だって、のっち、砂まみれなんじゃもん」 あー・・・あんだけ走り回れば、ね。 バカー。はしゃぎ過ぎた自分バカー。 「うち着いたら、お風呂入ろっか」 ・・・・・・・へ? 「あ〜ちゃんが入れてあげるけぇ」 ・……うん? ってかあ〜ちゃんそのセリフなんかえr・・・ ゴホン、ゴホン。。 なんかいろいろ妄想が広がってフリーズしゃったけど、とにかく あ〜ちゃんとお風呂! あ〜ちゃんとお風呂! 「・・・・あ〜ちゃん、早く帰ろっ!」 「えっあ!のっち!!」 わっしょーぅい!!! あ〜ちゃんとお風呂だぁ〜♪ たぶん今日いちばん軽く身体が動いた。 ***** どうも、のち犬れす。 只今西脇家の脱衣所からの中継です。 おあずk・・・・じゃなかった「待て」中です。 「♪〜♪〜」 ひとつ扉をはさんだお風呂場から、シャワーの音とあ〜ちゃんの美しい鼻歌。 あれはきっとaikoさんじゃね。 お風呂覗くのはダメでも、一緒に入っちゃダメなんてゆかちゃんにも言われて ないもんね。 しかも、あ〜ちゃんから「一緒に入ろう」って。 あ、なんか鼻血出そう。。 まぁ、しょうがないよね。 あ〜ちゃんの裸、しっかり堪能させてもらいます。 「のっちー、入っていいよ」 ガチャ。 湯気が昇る浴室。 天国への扉が開いた。 のち犬、行きまーーす! 続く-
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「のっち、お散歩いぐよぉ!」 そんなあ〜ちゃんの一声で近くの公園までお散歩に来ました。 あ〜ちゃんに抱っこしてもらってると色んな意味で幸せです。 あ、どうも、のち犬です。 いやね、ほら。 こうしてあ〜ちゃんに抱っこしてもらってると、 えーと、なんというかですね、その、、あの、、 自然とこう、あ〜ちゃんのけしからん胸の感触が、ダイレクトに、ね? ・・・もう最高ですっ! 一生このままでいいかもしれんwなんて思ってみたり。 「のっち、なんか息荒いんじゃけど?」 「あ、はい、すみません」 公園に着いて、一息つく。 「もう冬じゃね〜」 と、あ〜ちゃん。 うん、冬ですよ。 その真冬の夜にベランダに2時間ほど放置されたりしましたけどね。 ***** そう、昨日あれから、あ〜ちゃんはなかなか戻ってこなかった。 「なんだか眠いんだ。。パトラッシュ・・・」 そんな声がどこからか聞こえ始めた頃、 天使でもあり、その状況を作った本人でもあるあ〜ちゃんのお迎えが来たわけで。 「あ、あ〜しゃん、、、しゃむぃれす。。。」 「のっちー、ごめんね」 いくら毛皮があるとはいえ、かじかんで震える身体をあ〜ちゃんが抱きしめてくれた。 ピンクのパジャマを着たあ〜ちゃんからは甘い匂いがした。 「いい匂いしゅる。。。」 「フルーツパーティーしてたんよ。明日はのっちも一緒にしようね」 その笑顔で全部許しちゃうのち犬はパトラッシュ以上に名犬じゃよね? (※名犬はラッシーです) ***** 「のっち、持っておいで〜」 あ〜ちゃんがそこらに落ちていた木の枝を拾って、ポーンと投げる。 いやいや、あ〜ちゃん。。 まさかのっちが喜んで取りに行くとでも?? 「って、あれれっ」 四本足で投げられた枝まで全力疾走。 体が勝手に…! かなしきかな、、これも犬の性? 「わ〜のち犬はやーいw」 ベンチに座ってパチパチ手を叩くあ〜ちゃん。 わーい、褒められたw あ〜ちゃんが楽しそうだし、まぁいっか。 枝をくわえてあ〜ちゃんのところへ戻る。 速く走れると分かると自然と駆け足になっちゃうよね。 「イイコじゃね〜」 あ〜ちゃんが頭をわしゃわしゃ撫でてくれる。 ん〜やっぱ幸せ。 あ〜ちゃんに抱き上げられ膝の上に乗せられた。 「それにしても・・・・」 あ〜ちゃんはのっちの顔を覗き込むようにまじまじと見つめてきた。 そして首をかしげる。 「なんか意外じゃわ」 「?」 「のっちが犬になるとしたら、もっとこう・・・ もさもさ?もふもふ?わふわふ?した感じになると思っとったんじゃけど」 もう擬音ですらないよ、あ〜ちゃん・・・・。 それってゴールデンレトリバーとかハスキー犬とかみたいな? あとはシュナウザー・・・とか?あ、あれはネコか。(※犬ですw) そして、耳やら前足の肉球やらをふにふにイジられる。 「あ〜ちゃん、くすぐったいけぇ」 「のっち、かわいー」 いやいや、あ〜ちゃんの方がかわいいよ。 「よしっ、のっちもう一回!今度は空中でキャッチじゃ!」 「えぇっ!」 あ〜ちゃんが思いっきり投げた木の枝はポーンとキレイな弧を描いて飛んでいく。 それを見ながらすでに追いかけてる自分にビックリ。 だけど、かっこよくキャッチしてあ〜ちゃんにまた褒めてもらうんだもんね。 俄然綾香、じゃなかった・・・・・俄然やる気アップですよ。 そして見事、枝が落ちる前にジャンプしてキャッチ! やっべ。のっち超かっこよくない?? 見て見て!あ〜ちゃん! ・・・・あれ? 得意げにあ〜ちゃんの方を振り向くと、あ〜ちゃんが座るベンチの前に人影が。 それはあ〜ちゃんに話しかけている・・・男の人? ・・・・あ、あ、あ〜ちゃんに変な男がっ!!! 何奴だっっ??!! 慌てて、あ〜ちゃんの元に戻る。 そりゃもう高速移動ですよ。 近づくにつれ、だんだんクリアになっていく二人の会話。 「彼氏と待ち合わせ?」 「違いますけど・・・」 あ〜ちゃんが困った顔をしてこっちを見た。 これってもしや・・・ 「じゃあ、遊び行こうよ」 「え・・・あの、」 ナンパ? ちょっ、、のっちのあ〜ちゃんに!! 「ホントすぐそこだからさ・・・」 「や・・・でも、ちょっと・・・」 男の手があ〜ちゃんの腕を掴もうとした瞬間、 「がるるるっ!!!!」 自分でもビックリするくらい低い唸り声が出た。 のっちのあ〜ちゃんに触るな!って言いたいんだけど、本当は。 「うおっ、ビックリしたー」 とりあえず、男の手は引っ込んだ。 あとは退散させなければ。 「・・・わ、わんわん!!」 え、吠え方が棒読みだって? 若干、あ〜ちゃんの視線が痛いんですけど。 しょうがないじゃん。 喋るわけにはいかないし、かと言って吠えたことなんかないし。 「あーこれ、君の犬?かわいいねー」 って、怒ってるの伝わってないし。 絶対コイツ、のっちのことバカにしてる! ああ、こんな時もっと大きな身体だったらなぁ。。 あ〜ちゃんが言うみたいにゴールデンとかハスキー犬とかだったら、 それなりに迫力あるだろうし、ちゃんとあ〜ちゃんを守れたのに。 ん?って、元に戻ればいいんじゃん。 なんでのっち、犬を前提に考えてるんだろう。。 「でも君の方が可愛いけどね」 って! 何を言ってるの! そりゃ、あ〜ちゃんはかわいいけども! もう頭来た。 いや、あ〜ちゃんに声かけてる時点でムカついてるけど。 ナンパ男の足に思いっきり噛みついてやろうと思ったそのとき、、 「あ〜ちゃん?」 あ〜ちゃんとナンパ男の間に割って入ってきた一人の人。 なっ・・・・何奴っっ??!! 続く-
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「おねーちゃん、かしゆか来たよー」 ちゃあぽんに通されて、あ〜ちゃんの部屋に入ってきたゆかちゃん。 「のんの〜ん、いい子にしとる?」 そう言って、頭を撫でてくれるゆかちゃんは、やっぱりいつものお気に入りのコートに、のっちがプレゼントしたマフラーを巻いていた。 さっき公園で見たゆかちゃんらしき人と同じ格好。 そのコートを脱ぎながら、ゆかちゃんはあ〜ちゃんに近寄った。 「あれぇ?あ〜ちゃん、なんか目ぇ赤くなっとらん?」 「え、あ・・・これは、花粉症じゃけぇ、、何でもないんよ」 引き寄せるようにあ〜ちゃんの頬に手を当てるゆかちゃん。 ゆかちゃんから視線を逸らしながらそう言うあ〜ちゃんの頬はほんのり紅く染まっている。 っていうか、近いよ!!近いってゆかちゃん! そのままキスしちゃってもおかしくないくらいの距離感に、なんだか見てるのっちの方がドキドキする。 「ふ〜ん、、花粉症、ねぇ?」 とあ〜ちゃんの頬から手を離して、のっちに疑わしそうな視線を向けるゆかちゃん。 まだ寒いし、確かにその言い訳はちょっと無理あるよね。って、、 あれ?のっち、なんか勘違いされてる?? ・・・確かに泣かせてないとは言いきれないけれど。。 「あ〜ちゃん、のんのんの躾ならゆかに任せんさい」 そう言ってゆかちゃんはいたずらっ子のような笑顔を見せた。 うわぁ、、ゆかちゃんに躾られたら、なんだかちゃんとした犬になれそうれす。。 想像したらちょっと、いや、かなり冷や汗が出てきたけれど。 「まぁ、残念ながら犬としての躾は必要なくなるかもしれんけどね」 「え?」 「へ?」 「へへっwゆかねー、見つけたんよ。のっちを元に戻す方法!」 side K- 「ほんまぁ?!ゆかちゃんすごーい!」 びっくりした表情のあ〜ちゃんとのっち。 うわ、のっちなんてこれでもかってくらい目を見開いちゃってるよ。 犬になってものっちはのっちじゃねw 「ホント、ゆか頑張ったんだから」 鞄から今日学校の図書館でプリントアウトしてきた資料を取り出す。 「見て、コレ」 インターネットサイトのページをプリントアウトした一枚の紙。 そこに書かれているのは、ネット上で発見したひとつの噂。 「「・・・・しろい、、クジラ!?」」 予想通りの二人の反応に自然と笑みが零れる。 そりゃ、そーだよね。 ゆかだって、まだ完璧に信じてる訳じゃないもの。 「そう。白いクジラは願い事を3つだけ叶えてくれるんだって」 「じゃぁ・・・このクジラに願えば、のっちも元に戻る?」 さすが、あ〜ちゃん。ゆかが言いたいこと分かっとる。 「うん。可能性はある、ってこと」 「でも、白いクジラなんて本当におるん?」 「まぁ、伝説、だけど。。でも見たって人に今日、話聞いてきたんよ」 「んあ!もしかして、さっき!」 さっきまで黙って資料と睨めっこしてたのっちが突然叫んだ。 「公園で!?」 「あー・・・のっち見とったん?」 「・・・ゆかちゃんデートしとった」 「ええ!ゆかちゃん、彼氏できたん?!あ〜ちゃん聞いとらん!」 「ちょ、んな訳ないじゃろっ!」 「あれはどう見てもデーt」 「もぅ!のっちはちょっと黙っときんさい」 興奮して尻尾をバタバタ振るのっちの頭を軽く小突いた。 やっぱり、このワンコには躾が必要かも知れん。 「わふ〜ん・・・」 まさか見られてたなんて。 いや、やましいことは全然ないけどさ。 「半ズボン王子め・・」とか「ゆかちゃんにも手を出しおった」とかなんとかブツブツ言ってるのっちはほっといて、あ〜ちゃんと話を進めることにした。 「大学の先輩に紹介してもらったんよ。あ〜ちゃんも知り合いなんじゃろ?中田さん」 「中田さんって、、あの?」 「そう」 「旅行で海に行った時に見たんだって。それに昔そこで白いクジラが打ち上げられたこともあったみたい」 中田さんに聞いたその場所を口にする。 少し遠い。 だけど、日帰りで行けない距離ではない。 「明日、、三人で行ってみん?」 考え込む二人。 「ちょっと遠いし、、見つかるかどうかは分からん。けど、行ってみる価値はあると思うんよ・・・」 う〜ん。。やっぱり、現実離れしすぎ? 急だし、説得力もないし。。 「うん・・・行こう!」 先に賛成したのはあ〜ちゃんだった。 「試してみる価値大有りじゃ!!」 眩しいくらいのあ〜ちゃんの笑顔。 それにつられるように何度も頷くのっち。 「それに、きっと、、三人なら見つけられる!・・・・そう思わん?」 にっこり笑ったあ〜ちゃんにそう言われると、なんだか本気でできそうな気がしてきた。 やっぱり、こういうとこは敵わないなぁ。 あ〜ちゃんの言葉にのっちとゆかは顔を見合わせながら強く頷いた。 side N- 「のっち、良かったね。元に戻れるよ!」 笑顔で喜ぶあ〜ちゃん。 うん。元に戻れるのは嬉しい。 やっぱ、いろいろ不便だしね、犬って。 いつまでもあ〜ちゃんに迷惑かけられないし。。 あ・・・そっか。。 元に戻ったら、、 あ〜ちゃんと一緒の生活も終わっちゃうんだね。。 side A- 簡単に明日の計画を話し合って 「のんのんは寝坊して、あ〜ちゃんに迷惑かけんようにね!」 なんて言いながらゆかちゃんは帰って行ってしまった。 今日は早めに寝よう。 あ、でもその前に明日の準備もせんとね。 なんだか、本当に遠足の前の日にようにワクワクしている自分がいた。 そういえば、三人で遠くまで出掛けるのは久しぶりかもしれない。 どのおやつを持ってくの、持っていかないのでのっちとギャーギャー騒ぎながら準備も済ませて、ベッドに潜りこむ。 視線を感じて、ふと見下ろすとベッドのそばまでのっちが来ていた。 自然と上目遣いで、大きな目がきゅるんってしてる。 だから、その垂れた耳と潤んだ瞳は反則じゃろ。。 「あ、あのさ・・・」 「一緒に寝る??」 「い、いいの!?」 まぁ、最後かもしれんし、ってことでのっちを布団の中に入れてあげた。 「・・・お、おじゃましまーす。。」 なんてボソボソ言いながら、布団に入るのっち。 のっちの頭をなでなでする。 「えへへ」 だらしなく笑うのっち。 これ、絶対八の字眉になっとる顔じゃね。 そのまま頭を撫で続けてると、だんだん目がとろんとしてきて、見るからに眠そうな表情。 垂れた耳も、ぱたぱた揺れる尻尾も、やわらかい肉球も、 あー、ヤバイ、、かわいいなぁww なんか・・・元に戻っちゃうの、もったいないかも、、なんて、ね? ぎゅっと抱きしめたのっちはとても温かくて、逆に温もりに包まれてるような気がした。 続く-
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どうも。のっち改め、のち犬です。 ゆかちゃんには呑気だと言われちゃったけど、 実はそんなに深刻に考えてなかったりする。 だってさぁ、あ〜ちゃんに飼ってもらえるなんて・・・!! 不幸中の幸い?いや、むしろ怪我の功名? あれ?なんか違う気がするけど。。 でもずっと一緒にいれるってことでしょ? それってあ〜ちゃんのあんな姿から、 こんな姿まで見れるかも知れないってことで。。 おっと、涎が。。 あぶないあぶない。 そうとなれば、むしろもう犬生活を満喫しちゃえよって、 のっちの中の小悪魔が囁くのれす! ***** 「ねぇねぇ、あ〜ちゃん」 ゆかちゃんが帰ってからあ〜ちゃんはごそごそとクローゼットや押入れの中を探っている。 「何しとるん?」 あ〜ちゃんの足元に擦り寄る。 そこでちょっと気づいてしまった。 今、のち犬はあ〜ちゃんの足元にいます。 あ〜ちゃんは可愛らしいワンピースを着ています。 『いま、上を見上げればあ〜ちゃんのぱん(ry』 小悪魔、いや、悪魔の囁き。 いやいやいやいやいや。 見たい。見たいけどもっ! 「あ、あった!」 何かを見つけたらしいあ〜ちゃんが背伸びをした。 ふわっと揺れるワンピースの裾。 反射的に見上げた視界に入ってきたのは、真っ黒な・・・? 「・・・っへ?」 「も〜、そんなとこおるからに」 明るさが戻ったと思ったら、ダンボール箱を抱えているあ〜ちゃんの姿。 そうか、さっきはあのダンボールが上から降って被さって。。 ああ、あとちょっとであ〜ちゃんの・・・・。 「あんな足元におるけぇ、踏ん付けてしまうよ?」 むしろあ〜ちゃんにならそれも本望(ry 「のっち、ちょっと入ってみんさい」 あ〜ちゃんはさっきのダンボールの底に毛布を敷いてをポンポンと叩く。 言われるがままにダンボールの中に入る。 おおー。なかなか居心地いいかも。 これくらいの大きさなら横になってもあんまり狭くは・・・・・・ん?あれ? 「うん、大きさはちょうどみたいじゃね」 「あ、あの、あ〜ちゃん?これ、もしかして・・・」 「のっちのベッドじゃ。毛布もあるけぇ、感謝しんさい」 ええー! ダンボールってなんかそのまま捨てられそうなんですけど。 っていうか、できれば、のっちは、、 「あ〜ちゃんと一緒に寝t「のっち、約束は忘れとらんよね?」 「あ…」 ***** そう、三人で決めたあ〜ちゃんちにお世話になる間の約束事。 1.のっちが犬になったことは三人の秘密 2.あ〜ちゃんとゆかちゃんの前以外では喋らないこと 3.あ〜ちゃんのベッドに潜り込まないこと ゆかちゃんは特に3について念を押して帰って行った。 そりゃ、いくらのっちだってあ〜ちゃんのベッドに潜り込もうなんて・・・。 うん、ちょっと妄想?期待?はしてたけど。。 「守らなかったらどうなるか分かっとるよね、のっち?」 最高の甘い笑顔なのに、真っ黒なゆかちゃんのオーラ。 野生の勘って言ってもいいんですか? 全身の毛が逆立って震えが止まりませんでした。 なんか思い出したらまた冷や汗が。。 だけど、別にイベントはまだまだあるもんね! のち犬はそう簡単に負けまないのれす! そう、例えばあ〜ちゃんの生着替えとかお風呂とか。 ・・・・おっと、また涎が。。 ***** 「そろそろあ〜ちゃん、お風呂入ってくるけぇ」 キタキタ! のっちもお供しまーすw ワクワクしながらダンボールから這い出ようとした瞬間、 不自然な揺れと、浮遊感。 「っわわ・・・」 何事かと思いきや、ダンボールごとあ〜ちゃんに持ち上げられていた。 そして、ガラガラ〜と開かれたのはベランダの戸。 再び、降ろされたのは冷たいベランダで。 「のっちはここで大人しくしとるんよ?」 「え、えっと。。あ、あ〜ちゃん・・・・?」 「ゆかちゃんに言われたんよ。 お風呂の間はのっちはベランダに出しといたほうがええよって」 ガラガラ〜ビシャンとドアの閉まる音。 カシャンと、無常に響いた音は鍵まで閉められた証拠。 恐るべし、本家小悪魔。 離れていても鉄壁のディフェンス? 軽い足取りで部屋を出て行くあ〜ちゃんの鼻歌がわずかに聞こえて消えた。 犬生活もそう甘くはないみたいです。。 続く-
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のち犬行きまーーす!! 勢いよく天国の扉を通った。 白い湯気の中に微笑むあ〜ちゃんはまるで天使のようで。。 ・・・・・・・って。 あれれ? 「あ、あ〜ちゃん・・・」 「のっち、ここ入って」 「なんで・・・」 なんで、なんで服着てんぬぉぉおお!?!?!?!? そう、そこには一糸纏わぬ姿でもバスタオルを巻いた姿でもなく、高校の時のジャージにTシャツ姿のあ〜ちゃんがいた。 そっか、うん、そうだよね。 のっちもパルを洗う時そうゆう格好してたよ。 ため息が漏れた。 「どうしたん?はよ、ここに入りんさいって」 そう言ってあ〜ちゃんはお湯を溜めた洗面器をガシガシ叩いている。 大丈夫。ちょっと、いやかなり、テンション落ちてるだけっすから。 でもあ〜ちゃん、体操着ならブルマがよかったよ。。 …変態でごめんなさい。 思考が変態モードに突入してると、いきなりシャワーをかけられる。 「おわっ!」 「ちょっと、のっち!大人しくしんさい!」 何これ、何これ!? 毛がべったぁーっと身体全体にくっつく感じ。 なんか、、きもちわりゅい。 あー、そう言えば、パルを洗う時は嫌がって大変だったなぁ。 だけど、 「熱くない?大丈夫?」 「だ、ダイジョブ、デス」 「なんで片言になるんよ」 自分でも単純だと思うけど、優しいあ〜ちゃんの声にまとわりつく不快感なんてふっ飛んでいく。 「大人しくしとくんよ〜」 ふわりと微笑むあ〜ちゃん。 あぁ、のっち、今幸せかも。 side A- 水に濡れたのち犬は頭以外の毛がペターとなってて、なんだか笑ってしまった。 「ふふふ」 「笑わんでよー」 「いや〜なんかマヌケじゃなぁと思ってw」 「マ、マヌケ・・・」 なんだかがっくししてるのち犬を軽くスルーして、シャンプーを手に取った。 「かゆいとこありませんか〜?」 「にゃいれす」 「のっち噛みすぎじゃ」 「ぅはぁ〜w」 なんてもう一気にご機嫌。 まったく分かりやすすぎじゃろ。 のち犬の身体をわしゃわしゃと洗うと、面白いほどに泡立って洗面器いっぱいにあふれた。 泡にまみれるのち犬が可愛い。 「ねぇ、あ〜ちゃん、、」 「ん?」 「ごめんね」 「・・・なに謝りよるん?ほら、もう流すよ」 のっちが何を言いたいのかなんとなく気づいてしまったから、それより先を言わせないようにシャワーを手にとって蛇口を捻る。 シャワーを温めにして泡を流す。 耳に水が入らないように注意しながら。 公園からの帰り道、明らかに落ちてたテンション。 単純だけど繊細で、自分のことより周りの人のことを優先する子だから。 そう特に私とゆかちゃんに対してはその傾向が強くなる。 だから、大丈夫だよ、分かってるよ、って そう気持ちを込めて泡を流しながら、何度ものっちのからだを撫でた。 「今度はちゃんとさ、、」 シャワーの水音に紛れる、少し真面目な声。 「のっちがあ〜ちゃんを守るけぇね」 その言葉に不覚にも、ドキッとしてしまった。 「・・・なっ、な、何言ってるん、ああっ!」 のっちがいきなり変なこというものだから、慌てて手元が狂う。 握ってたはずのシャワーヘッドが手から落ちて、水圧でひっくり返って噴水のごとく水を放出する。 「ひゃっ」 「あ、あ〜ちゃん?!」 そして見事、顔に噴水が命中。。 「あぁ、、もう最悪じゃ・・・」 手で顔の水を拭いながらとりあえず、シャワーを止める。 頭からシャワーを被ったおかげで、パーマの髪もストレートになって前髪から水が滴った。 「・・・あ〜ちゃん、だ、大丈夫?」 そう言いながらものっちの目線はあ〜ちゃんの胸に釘付けで。 ふと下を向いてみると水に濡れたせいで、Tシャツが透けてしまっていた。 自分でも顔が紅くなっていくのが分かった。 一瞬とは言えのっちの言葉にドキッとしてしまった自分が悔しい。 のっちなんてやっぱりただの変態じゃ! side N- なんであんな慌てたのか分からんけど、シャワーで濡れたあ〜ちゃん。。 けしからん胸を覆うピンクのブラジャーがTシャツから透けてる。 いやいや、いくらのっちでも透けブラくらいで、、 高校時代は体育の授業で一緒に着替えてたりもしてた訳ですし。 (ついガン見してたら、ゆかちゃんから思いっきり耳を引っ張られ、あ〜ちゃんからは変態!と罵られました) ・・・・だけど濡れてるのって、、そして何より、頬を染めて恥らうあ〜ちゃんって、、 エ ロ い ・・・違った、、カワイイとは思いませんか?? あ、やばい。 鼻血出るかも。 続く-
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のっちです。おはようございます。 朝、起きたら犬になってました。 広島にいた頃に飼っていた愛犬、パルにそっくりなミニチュアダックスです。 ・・・・・・ってゆうか、ありえない! だけど何回鏡を見てもそこに映るのはいつもの自分自身でなくパルみたいな犬。 試しに右手を挙げてみれば、鏡の中の犬も手(というか前足?)を挙げる。 そして左手を挙げてみれば(ry ちなみに尻尾も振ってみた。 もちろん鏡の中の犬も尻尾を振る。 やっぱり、これってのっちが犬になっちゃったってこと?? そりゃ、「のっちって犬っぽいよねー」とか言われることもあるけど、 実際になっちゃうってどうなんよ?? あ、でもなんか尻尾動かすの楽しいかもー。 って、そうじゃなくて。。 とりあえず、犬になってしまったという現実を受け止めることにして (というか無理にでも言い聞かせるしかないよね、うん。。) これからどうすればいいんよ? 部屋の中を4本足でぐるぐる歩き回る。 物がそこら中に散乱してて、わが部屋ながらとても危険。 ・・・・!! ひらいめた。 やっぱ、のっちはやるときゃやーる!! そう、こんな時は、、 あ〜ちゃんに相談じゃ♪ side A- ゆかちゃんとお買い物に行った帰り道。 家の前に着くと、門の前に犬がいた。 茶色い毛並みの犬。 ちょこんと座って、あ〜ちゃんちの玄関をじっと見ている。 「あ〜ちゃん、犬おるよ」 「ほんまじゃ〜」 迷い犬かな?なんて近づいてみると くるっとこっちを向いた犬が私たちを見上げた。 大きな目でこっちを見つめながら尻尾を振って近づいてくる。 「あ〜ちゃぁん!」 「「しゃ、しゃべったあ?!」」 ***** 喋った犬を抱えて慌てて家に入った。 人に見られたらいけないような気がしたから。 なんとなくじゃけど。。 そして、どうやらこの犬はのっちらしい。 言われて見れば、目の上あたりとか八の字眉毛に見えないこともないような? 垂れた耳も情けなくてのっちっぽいような? それより何より本人(?)がのっちだと言い張ってる。 「だから、起きたらこの姿になってたけぇ。 どうしようかと思って、とりあえずあ〜ちゃんとこに来たんよ」 「アンタ、何したら犬になんかなるんよ・・・」 ソファーに座って頭を抱えるゆかちゃんと私。 のっちだけが私の膝の上でなぜかリラックスしている。 「というか、本当にのっちなんじゃろうか?」 ゆかちゃんがぼそりと呟いたもっともらしい疑問に膝の上の犬を見る。 なにやら前足でひっかくような仕草をしている。 くすぐったい。 「・・・あ〜ちゃんのふぉともも」 寒気が走った。 思わず突き放そうとした瞬間、ゆかちゃんが犬のっちを抱え上げた。 「この噛み具合、変態具合は紛れも無くのっちじゃ」 「ゆかちゃーん・・・それは酷いよぉ・・・」 そう嘆く犬はやはり、姿かたちを除けば紛れも無くいつもののっちだ。 side K- のっちが犬になった。 さっきの変態発言を聞く限り本物だと思われる。 「とりあえず、どうしたら元に戻れるのかを考えんと・・・」 のっちを床に置いて、あ〜ちゃんに向き合った。 あ〜ちゃんの膝の上に戻すなんて危険すぎてできない。 ちょっと拗ねた顔の犬のっち。 犬になってもいじりがいはあるみたい。 「でも原因も分からんのじゃろ?」 「のっち、本当に何も身に覚えはないん?」 二人で犬のっちの顔を見る。 のっちは首を横に振る。 垂れた耳がブンブン揺れておもしろい。 「あ、でも夢を見たんよ。三人で公園で遊んどるんじゃけど、のっちは犬で。 変な夢じゃなぁーと思って、起きたら犬になっとった」 手がかりがこれだけじゃねぇ・・・。 あ〜ちゃんと顔を見合わせる。 ため息。 「ってゆうか、なんでのっちはそんな呑気なん?」 「いやぁ、なんかもう開き直るしかないってゆうか」 再びため息。 **** とりあえず、今の姿じゃまともに生活もできないということで のっちはあ〜ちゃんに飼われることになった。 「あ〜ちゃん、いいの?!」 「しょうがないじゃろ。こんなのっち、ほっとけんよ」 それを聞いてのっちは目をキラッキラさせて尻尾を大きく振る。 元々分かりやすい子じゃけど、犬になって更に分かりやすくなったみたい。 そしてゆかはその間に元に戻る方法を探すことに。 はぁ、この先どうなるんじゃろうね? 肝心ののっちはまだ嬉しそうに尻尾を振り続けていた。 つづく?