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前ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/例えばこんな三人の関係 海に行こう☆☆ 本拠地に戻ってきた三人は、パラソルの下で休憩していた当麻、その隣にちゃっかり座っている19090号、いつの間にか戻ってきていた御坂妹と合流し、彼等を太陽の下に引きずり出すと大きな輪を作り、ビーチボールで遊び始める。 「それ!」 「っと、御坂妹」 「このくらい余裕です、とミサカ10032号は番外個体にパスをします」 「そっちのミサカ~」 「きちんと検体番号で呼んで下さい、とミサカ19090号は番外個体の適当さにムッとしつつ10039号にボールを回します」 「お姉様、どうぞ、とミサカ10039号はお姉様にパスをします」 互いに声を掛け合い、緩やかにビーチボールを回していく六人。 元々運動神経がずば抜けている彼等は、全く危なげない動きで次々と綺麗なアーチを描いていくのだが、 「……、……!」 むぅ、と何かを考えるような顔をしていた10039号が突如何かを閃き、その口元を少しだけ上げる。 どうやら彼女は、ビーチボールを回すだけでは物足りなくなってしまい、この場に新たな動きを与えるべく、思考を巡らせていたようだ。 (さて、これでどうなるかは分かりませんが…、最悪……、まあその時は大人しく処刑されるとしましょう) 何やら覚悟を決めた10039号は、美琴に向けてビーチボールを返す。 その軌道は彼女の右方向に逸れていくが、 「っと!」 美琴は横っ飛びをしてそれを拾う。 「お?良く拾ったね。さすがお姉様ってところかな?」 「結構ギリギリだったけどね」 パンパンと体についた砂を軽く落とし、苦笑いをしながら答える美琴。 すると、 「お姉様、パスです、とミサカ10039号は体勢が整っていないお姉様に容赦なくパスをしてみます」 今度は大きく左方向に飛んでいくビーチボール。 「ちょ!?………そりゃぁぁああ!」 美琴は瞬間的に駆け出し、思いっきり飛びつく。 すると、ズサァー!という砂を擦る音が聞こえ、ビーチボールが空中に舞い上がる。 「おお!それも拾いますか、とミサカ10032号は驚愕を顕にします」 「おいおい、いくら砂浜っていっても、あんまり無茶な事すんなよ?」 「大丈夫よこれ位」 立ち上がった美琴は笑顔でそう返すと、10039号に向き直り、どんなもんよ?と言わんばかりの表情を向け、もっと来いと言わんばかりに手を動かして彼女を挑発する。 「カッチーン、とミサカ10039号はお姉様の挑発に乗ってみます」 口ではそう言うものの、10039号にとってこの展開は願ったり叶ったりといった所だ。 何故なら、彼女がもっと来いと挑発したという事は、主導権を握ったという事なのだから。 (フフフ…この状況なら何処を狙おうがお姉様は拾いに来ますね、とミサカは怒った表情を作りつつ内心でほくそ笑みます。 さて、何処に落としましょうか…、とミサカ10039号は狙いを絞りつつこの先の展開を予測します) この状況が楽しくてたまらない10039号は、狙う位置によって彼女がどのような行動を取るのかイメージすると、その中から『当麻』が見たそうなものを選ぶ。 そして… 「…そこです、とミサカ10039号はお姉様の後方を狙います」 「…!」 美琴は瞬間的に反応すると、自身の後方に向かって放たれたボールの軌道を予測し、下がりながらジャンプをしようとするが、 「どうでも良いけど、水着って事忘れてない?あんまり調子に乗ってるとお義兄様の前で晒す事になるかもよ?」 「ふぇ!?…わ、わわ!?」 「美琴!」 番外個体の発言を聞いた美琴は、ジャンプすることを瞬間的に躊躇い、そのままバランスを崩して尻餅をついてしまった。 「いたた…。ちょっと、突然変なこと言わないでよね」 「なんだよー、折角親切で言ってやったのに」 それとも晒したかったのかよ?と番外個体が不満げにそう返していると、美琴の前にスッと手が差し出される。 「美琴、大丈夫か?」 「…あ、うん、大丈夫。ありがと」 差し出されたその手をしっかりと握り、彼に引っ張られるように立ち上がる美琴。 「うぅー、砂が…」 お尻に付いた砂を払い、少しずれてしまった水着に指を入れて直す美琴。 それを正面で見ていた当麻はスッと視線を逸らすのだが、それを妹達が見逃す筈もなく… 「お義兄様、顔が赤いようですが、どうかされましたか?とミサカ10039号は分かりきったことを白々しく聞いてみます」 番外個体が余計な事を言った所為で自分の計画は破綻してしまったが、それよりも面白い事になった!と考える10039号はニヤニヤしながら当麻にそう話しかける。 すると、当麻は一瞬ビクッとしてから、 「べ、別に何にもないですよ?」 と、直感的にマズイと感じた当麻は、逃げるように妹達の面々から視線を逸らす。 その反応に益々テンションの上がった妹達は、彼を追い詰めにかかる。 「嘘はいけませんね、とミサカ10032号はお姉様の不意打ちを食らってドキドキしているお義兄様にニヤニヤが止まりません」 「ふーん、お義兄様はそういうのが好みか。じゃ、たまにはミサカがサービスしてあげようか?」 「いえ、ここはミサカがやりましょう、とミサカ10039号はしゃしゃり出てみます」 「む!また抜け駆けですか!?とミサカ10032号は10039号を睨みつけつつもなんとなく流れが分かったのでノッてみる事にします」 「み、ミサカは……」 怪しげな笑みを浮かべながら右手の指を目の前で遊ばせる番外個体と二人の妹達。 19090号だけは少し恥ずかしげにしていたが、意を決したように右手の指を当麻に見せ付けるように遊ばせると、 「だぁぁあああ待てお前等!!ストップ!マジでストップ!!」 この後、妹達が何をしてくるか理解した当麻が、大慌てで彼女達を止めようと動くのだが、 「遅い遅い、そんなんじゃミサカ達を止めるなんて無理だよ?」 「こっちです、とミサカ10032号はお義兄様を誘導します」 「おや?10032号を止めに行くというのならやはりミサカが、とミサカ10039号はニヤリと薄ら笑みを浮かべます」 「こっちには見向きもしないというのはどういうことでしょうか?とミサカ19090号は自身の魅力の無さにしょんぼりします」 あっちを追えばこっちが挑発、といった感じでひらひらと逃げ回る四人に翻弄され、右往左往する当麻。 そんな光景を目にした美琴は、 「何やってんのあんた等?」 「何でもない!何でもないから!!」 水着の修正を無自覚で行った美琴は、彼等がどうして走り回っているのか全く理解できていないようだ。 そんな彼女に適当な返事をした当麻は、逃げ回る四人をひたすら追いかける。 「鬼さんこっちら~」 「ミサカを捕まえてみてください、とミサカ10032号は挑発を繰り返します」 「そんな無駄な動きが多くてはミサカを捕らえる事は出来ません。まずは一人に絞ってみてはどうでしょう?とミサカ10039号はアドバイスを送ってみます」 「一人に絞った所でミサカは捉えられませんよ?とミサカ19090号は絶妙な距離を保ちつつ後退します」 完全に遊ばれてしまっている当麻だが、楽しそうに逃げ回る四人を見ると、 「馬鹿にしやがって~…。いい加減上条さんも本気出しますよ?」 いっちょやってやるか!といった様子で妹達の挑発に乗り、持ち前の反射神経を生かして、妹達を追いかけ始める。 「おお!?中々素早いですね!?とミサカ19090号はお義兄様の本気に驚愕します」 「ですが、まだまだです!とミサカ10032号はちょっぴり本気を出します」 「ミサカは余裕~っと、こっちこっち~」 「くっそ!ちょろちょろと!」 四人はギリギリの所で当麻の手をかわして距離を取り、その隙に別の妹達が接近するといった事を繰り返して当麻を挑発する。 そして、そんな事を暫らくやっていると、10039号が不意にその動きを止める。 当麻はその動きが気になり、彼女の見ている方向へ視線を送ると、そこにはビーチボールを抱きながら、ぼーっと立っている美琴がいた。 (…美琴?) 当麻はどうしたんだろう?と思いつつも、美琴に向かって大きく手を振る。 「おーい、そんな所で突っ立ってないで、美琴もこっち来いよ~」 「…全くこの男は……まあ良いでしょう、とミサカ10039号半ば呆れつつもこんなもんかと納得します」 会話の流れが分からずに混ざれるわけねーだろ、と呆れ顔で溜め息を付いた10039号は、一人立ち尽くす美琴に近付き、声をかける。 「お姉様も一緒に『鬼ごっこ』をしませんか?とミサカ10039号は誘ってみます」 「え?あ、う、うん」 10039号が美琴の手を引こうと手を掴んだ時、御坂妹と番外個体が10039号の後ろからぬっと顔を出す。 「折角なのでそのビーチボールを使いましょう、とミサカ10032号は新たなルールを提案します」 「それいいね、じゃ、お姉様が『鬼』って事で」 「え?え?」 まるで付いて来れずに頭に疑問符を浮かべている美琴から、ひょいっとビーチボールを奪った10039号は、 「では早速始めましょう、とミサカ10039号は促します」 そう言いながら、美琴の顔目掛けてビーチボールを軽く投げると、彼女にぽむっと当たり、ビーチボールが砂浜に転がる。 「ちょっと、いきなり何すんのよ!」 「はっはっはっ、普段から能力に頼りきりのお姉様がミサカにボールを当てるなど不可能です、とミサカ10039号はお姉様を挑発しつつ逃げ出します」 一目散に逃げる10039号に気を取られていると、更にぽむっと頭にビーチボールが当てられる。 「鬼、とミサカ10032号はドヤ顔で挑発しつつ退避します」 「ま、普段から電撃撒き散らしてるから鬼って言っても、全然違和感無いんだけどねー!きゃははは!」 颯爽と逃げ出した三人に呆気を取られた美琴だったが、転がっていたビーチボールを拾うと、ふっと薄く笑みを浮かべる。 (全く、気の遣い方が露骨過ぎるのよ…でも、ありがと) 結局何の話で盛り上がっていたのかは分からなかったが、彼女達の気遣いを感じ取った美琴は、心の中でそう呟くと、その表情をニヤリとしたものに替えて、 「上等!やってやろうじゃない!この美琴サマに喧嘩売ったことを後悔させてやるんだから!当麻も、そっちの妹も覚悟しなさいよ!」 ビシィ!っと右手の人差し指で五人を指差した美琴は砂浜を駆け始める。 「げ!何で俺達まで!?」 「非常に理不尽ですがこれはこれで面白そうですね、とミサカ19090号は急接近してくるお姉様から冷静に距離を取ります」 「これでも!食らえぇぇええ!!」 ブン!っと勢い良く投げられたビーチボールが10032号目掛けて飛んでいくが、 「…!!甘いです!とミサカ10032号は緊急回避します!」 「あ!くっそ!中々やるわね!!」 思いの他、風の抵抗で勢いが落ちてしまった事もあり、御坂妹にかわされてしまったが、ボールを拾うと、再度駆け出す。 「それ!」 「おっと、危ない危ない。もう少しで当たっちゃう所だったよー」 「く!何かむかつくわね!」 棒読みの台詞にイラッときた美琴は、 「それ!」 「あ、くそぅ!」 「ちょこまかと鬱陶しいわね!!」 「むかつく~!」 次々と狙っていくが、その全てがギリギリの所でかわされてしまう。 「お姉様の力はその程度ですか?とミサカ10032号はちょっぴりがっかりします」 「これも訓練の賜物ですね、とミサカ10039号は無い胸を張ってみますが…、……、自分で言ってショックを受けます」 「ミサカ達の勝利ですねとミサカ19090号は勝利に酔いしれます」 「う~ん、もう少し楽しめると思ったんだけどな~」 「あの~、俺、さっきから狙われてすらいないんだけど…」 「…あんた等、随分好き勝手言ってくれるわね…」 (…とは言え、このまま闇雲に続けてもこの子達は避けるわね。普段から訓練してる所為か、能力を使わない状態での動きだけなら私より上かも。…でも当麻を狙うのは何か悔しいし…) 美琴は改めて妹達の立っている場所を見渡す。 (…一応遊びって事で、ある程度以上の距離は取らないみたいね。それに、誰かを狙うと、必ず他の子が接近してくる…) 自分をおちょくってるのか、スリルを味わっているのかは分からないが、それらを逆手に取ってやろうと考えた美琴は、 「ちょっと本気出させてもらうわ…よ!」 ダッ!!っと正面にいる御坂妹を目掛けて走り出し、瞬く間にその距離を詰め、ビーチボールを構える。 「なっ!?」 「もらった!」 「…っ!甘いです!とミサカ10032号は回避行動を取るべくお姉様の動きを冷静に分析します!」 「…っと見せかけて!」 突如動きを止めた美琴は、自身の背後二メートル付近まで接近していた10039号に対し、振り向きながらビーチボールを投げる。 「…っ!」 突然狙いが移った事と、美琴の速さに焦って付いて行っていた10039号は反応が一瞬遅れる。 それでも体を強引に捻ってかわそうとしたが、あまりにも素早く投げられたビーチボールは彼女の左腕に当たる。 「…あう、当たってしまいました、とミサカ10039号は避けきれなかった事にショックを受けます」 「ふふーん、ま、この私がやる気出せばこんなもんよ」 「まだまだ修行不足ですね、とミサカ10039号は己の未熟さにしょんぼりしながらも鬼の中の鬼になることを心に誓います」 いくぞー!と言わんばかりにビーチボールを高々と掲げた10039号は、ギラギラと目を光らせながら狩りを始める。 「まずは小手調べです!とミサカ10039号はお義兄様に向かってビーチボールを投げつけます!」 ブン!と投げられたビーチボールは真っ直ぐ当麻を目掛けて飛んで行く。 「このくらい余裕余裕」 目を瞑り、ボールの軌道上から回避するが、その瞬間、サァァ…っと浜風が吹き、ビーチボールの軌道が僅かに変わり… 「おぶっ!」 そのまま顔面にヒットして、砂浜にぽとりと落ちる。 そして、暫しの静寂の後、 「おいおい、もう終わりかよ、とミサカ10039号はあまりの出来事に衝撃を受けます」 「ちょっとー、何やってんのよー」 「いや待て!今のは違うんだ!」 「今、自ら当たりに行きませんでしたか?とミサカ19090号は鼻で笑います」 「普通に考えて今のは有り得ないね」 「ぶふぃー、とミサカ10032号は瞬殺されたお義兄様に思わず噴出します」 「……、…ひでぇ言われ様だな…」 やれやれといった表情を浮かべる女性陣を見た当麻はそう呟くと、ビーチボールを拾い、顔を上げる。 「くっそー、お前等覚悟しろよー、好き勝手言ってくれたことを後悔させてやる」 「その台詞が既に負けフラグよね~。当麻が私達に当てれる訳ないじゃん」 「そうですね、とミサカ10032号は激しく同意します」 「まずはお手並み拝見っと」 「言ってろ…よ!」 ダッ!っと本気モードになった当麻が五人に向かって走り出し、逃げ回る彼女達を追い回し始める。 「きゃー、お義兄様が怖いですー、とミサカ10039号は危機感を醸し出しつつ逃げ惑います」 「あんた相変わらず適当よね。つか、そんなんでよくかわせるわね」 両手を挙げた状態で、当麻の攻撃をあっさり避ける10039号に思わずツッコミを入れる美琴。 「そりゃ、ミサカ達には電磁波センサーがあるからね。それに、投げる時にあれだけ無駄があったら余裕で避けれるって」 「ちょっと、遊びで能力使うってずるくない?」 「お姉様に言われたくありませんね、とミサカ19090号は先程のお姉様の所業について指摘します」 「…やっぱりバレてた?」 「当然です。しかも、ミサカに接近する時は、移動速度まで上がってましたね、とミサカ10032号はやりすぎだろと内心で愚痴ります」 「いいでしょ?これは私の力なんだから。そんなに言うならあんた達も身に付ければ良いのよ」 「それもそうですね。では、そちらも後日教えて下さい、とミサカ10039号はあの能力いいなぁと羨望の眼差しを向けます」 「はいはい、心配しなくてもちゃんと教えてあげるわよ」 その言葉にぱぁぁっと表情を明るくした(ような気がする)10039号は、 「さすがはミコト先生。大好きです。一生付いていきます、とミサカは溢れんばかりの喜びを全身で表現します」 「棒読みで言われてもねぇ…。ま、悪い気はしないけど」 素っ気なく返す美琴だが、10039号の言葉が嬉しかったのか、その顔は少し笑っている。 だが、そんな彼女に御坂妹が首を傾げながら、 「…?お姉様?何の話ですか?とミサカ10032号は二人の会話が理解できずに問いかけてみます」 「ん?…あぁ、この子が強くなりたいって言うから、私が講師をするって話よ」 「…な!?」 美琴の言葉を聞いた御坂妹と19090号は、くるくる回りながら当麻の攻撃を避けている10039号をキッ!っと睨みつけると、 「この野郎!また抜け駆けですか!?とミサカ10032号は勝手な行動をする10039号を糾弾します!」 「あなたは自重という言葉を知りなさい!とミサカ19090号は憤りを隠しきれずに声を荒げます!」 またしても一人だけ良い思いをしようとする彼女に怒りをぶつけるのだが、当の本人は完全に知らん顔をしている。 その様子にぐぬぬ…と更なる怒りを燃やす二人に番外個体が、 「ま、そのミサカは妹達の中でもレベルアップに熱心な方だからね、それくらい目を瞑ってあげたら?」 「努力は認めますが、それとこれとは話が別です!とミサカ10032号は裏切り者を睨みつけます!」 「そうです!大体あのミサカはいつも独断で行動しすぎなのです!とミサカ19090号は10039号の素行について厳しく批判します!」 ぎゃあぎゃあと騒ぎ出す二人に番外個体は心底迷惑そうな顔をすると、 「だーうるさい!あんまり駄々こねるならミサカが相手になってやろうじゃん!」 「ちょっとあんた達!喧嘩はやめなさい!」 「ですが、10039号ばかり特別扱いされてはミサカ達の立場がありません、とミサカ19090号は少し寂しげに語ります」 19090号の言葉に、何でこうなるのよ…と溜め息を付いた美琴は、事態の収拾を図るべく彼女達に言葉をかける。 「別に特別扱いしてるわけじゃ無いって。あの子を介して、あんた達にも教えた内容は伝わるでしょ? それに、あの子はしっかりしてるあんた達と違って、危なっかしい所があるから、ちゃんと見てないと駄目なのよ。 そう言う意味では、あんた達の方を信頼してるから、そんなに怒んないでよ、ね?」 「…ミサカは信頼されてないのですね…、とミサカ10039号は超ショックを隠しきれずに落ち込みます」 「あーもう!話がややこしくなるからあんたは少し黙ってなさい!」 肩を落とす10039号にそう言い放った美琴は、二人に向き直ると言葉を続ける。 「…そう言う訳だから、ここは私に免じて許してあげてくれないかな?」 「……むぅぅ……分かりました。お姉様がそう言うのでしたら仕方がありません、とミサカ10032号は渋々引き下がる事にします」 「10039号、お姉様に感謝することです、とミサカ19090号は10039号に吐き捨てます」 当然納得など出来ていない二人だが、これ以上揉めて彼女を困らせるのは良くないと判断し、大人しく従う事にしたようだ。 「…全く、お姉様はそのミサカに甘すぎです、とミサカ19090号は問題児を甘やかすとろくな事ないぜと注意喚起をします」 「分かってるわよ。だから私が『教育』するって言ってんの」 「…!?」 「…ひっ!」 ニヤリと黒い笑みを浮べた美琴の表情を見た二人は、昨晩の説教(全妹達に公開済)を思い出し、背筋に冷たい物を感じた為、逃げように彼女から意識を外す。 多少強引な方法だったとはいえ、なんとか事態の収拾がついた事に一息付いた美琴は、 (はぁ…私が何かする度にこんな風になっちゃうなら、この子達との接し方も少し考える必要がありそうね…) と、事ある毎に喧嘩を始める妹に頭を痛めていると、突然その顔にぼむっ!っとビーチボールが当てられる。 「あ…」 「あーあ、やっちゃった。知ーらないっと」 「やれやれ、無防備なお姉様を狙うとは外道ですね、とミサカ10039号は心底呆れ果てます」 「今のお姉様にあんな事をするとは…とミサカ19090号は無言で震えているお姉様の不気味さに怯えます」 「ここは逃げた方が得策かもしれません、とミサカ10032号は震えながら後ずさりします」 「お姉様に恨みでもあるのでしょうか?とミサカ10039号は顔面にぶち当てたお義兄様の行動について推測します」 「違っ!今のは事故であってわざとじゃないんだ!」 そう、当麻は決してわざと当てた訳ではない。 彼は先程からビーチボールを当てようと奔走していたのだが、何事もないかのように会話をしながら避ける彼女達に成す術がなかった。 その為、半分諦めつつやけくそ気味にブン投げた一投が、丁度立ち止まって考え事を始めた美琴の顔面に当たってしまったというのが真相だ。 「ふ、ふふ…」 「み、美琴?」 俯いたままワナワナと震えている美琴に当麻が恐る恐る話しかけると、彼女が顔を上げて当麻を睨みつける。 「事故?わざとじゃない?……乙女の顔に思いっ切り当てておいて謝りもしないのかアンタは―――!!」 「だぁぁああ!?ごめんなさい――!?」 「こらぁ!逃げんなぁ――!」 美琴が怒ってしまったのを理解した当麻は、彼女に背を向けて逃げ出す。 すると、当麻のその態度が気に食わなかった美琴は、ビーチボールを拾って彼の背中を追いかける。 そして、ぎゃあぎゃあと喚き散らしながら追いかけっこをする事数分…… 「ふっふっふ…、さーて、覚悟は良いかしら?」 浅瀬で足を取られて転んでしまった当麻にそう告げた美琴は、ビーチボールを構える。 「ま、待て!話せば分かる!」 「問答無用!これでも食らえぇ!」 さっきの仕返しといわんばかりに当麻の顔にビーチボールを投げつけた美琴は、拾っては投げ、拾っては投げを繰り返す。 「タンマ!ちょっとタンマ!」 「それ!それぇ!」 「くっ…、いい加減に…しろ!」 顔面をガードして攻撃を耐えていた当麻は、彼女の隙を突いてパシャリと海水をかける。 「きゃ!…この!やったわねぇ!」 「ぶわー!おまっ!少しは加減しろって!」 「ちょっと!当麻こそ少しは加減しなさいよね!」 バシャバシャと海水をかけ合う二人。 そんな二人の姿を少し離れた場所から見つめる四人は… 「やれやれ、すっかり二人の世界に入ってしまいましてね、とミサカ10032号は溜め息混じりにじゃれ合う姿を眺めます」 「まぁまぁ、その方が見ていて楽しいので良いではないですか、とミサカ19090号は10032号に返答をします」 「つーかお姉様は怒ってるように見えたけど、案外そうでもなかったみたいだね。顔笑ってるし」 「…二人とも楽しそうですね、とミサカ10039号は目を細めながら二人に視線を送ります」 笑いながら海水をかけ合う二人の姿に、どこか満足そうな笑みを浮かべると、 「…さて、このまま邪魔するのもアレなので、ミサカ達は退散しましょう、とミサカ10032号は三人に提案します」 御坂妹の言葉に頷いた三人は、聞こえてくる二つの笑い声に背を向けて歩き出す。 すると、その様子に気が付いた美琴が、 「ちょっとー、あんた達何処行くのよ――?」 大きく手を振りながらそう声をかけると、振り返った御坂妹が言葉を返す。 「ミサカ達は少しばかり休憩を取る事にしますので、お二人はそのまま遊んでて下さい、とミサカ10032号は返答します」 「えー、そんな事言わずにあんた達もこっち来なさいよー」 美琴の言葉に、顔を見合わせる御坂妹と19090号。 恐らく自分達が気を遣って離れようとしている事を見抜いているだろうが、だからといって二人の邪魔をするのは気が引ける。 そんな事を考えながら、どうしたものかと困っていると… 「ではお言葉に甘えてミサカも参戦させていただきます!とミサカ10039号は全速力で突撃します!」 ザッザッザッ!っと二人の元に走って行った10039号は、二人の目の前でダイブを敢行し、バッシャーン!っという大きな音と共に水飛沫を上げる。 「ぶわぁぁああ!?」 「わひゃあ!?」 10039号の上げた水飛沫をモロに食らった二人は、思わず悲鳴を上げる。 「ぬおぉ…海水が鼻から…不幸だぁ」 「ちょっと!アンタいくらなんでもはしゃぎ過ぎじゃない!?」 苦しむ当麻の横で、美琴が抗議の声を上げると、10039号は体を起こして、その場に座ると、 「…ぐぅ…顔面を強打してしまいました、とミサカ10039号は調子に乗りすぎたことを後悔します」 言いながら自分の顔を撫で始める。 どうやらダイブした時に、激しく打ち付けてしまったらしい。 そんな彼女に呆れたような顔をした美琴と当麻は、 「ったく、大丈夫?馬鹿なことやって怪我したら元も子もないんだからね?」 「……、ま、それくらい元気があった方がお前らしくて俺は好きだけどな…っと、ほれ」 その場に座り込んでいる10039号を立たせる為に手を差し出すと、彼女は『申し訳ありません』と謝罪をしながら二人の手をしっかりと掴み、立ち上がる。 するとそこに… 「くそっ!すっかり出遅れてしまいました!とミサカ10032号は自身の判断の遅さについて悔しさを滲ませながらも突撃します!」 「10039号ばかりずるいです!とミサカ19090号は二人にちやほやされる10039号に嫉妬の炎を燃やします!」 「いやっほ――!!」 出遅れた三人が次々と接近し、10039号と同じように海水に飛び込む。 「ぶはぁ!?…ぐぉお…ま、また鼻に…」 「けほっ!けほっ!…あ、あんた達ねぇ…」 「ぎゃははは!それそれ!!」 再び海水を浴びせられ、咳き込む二人を番外個体が容赦なく追撃する。 「あいつはガキかよ、とミサカ10032号は番外個体の行動について冷静に意見を述べ――」 「日頃の恨み、今ここで晴らします、とミサカ10039号は10032号に海水を浴びせます」 「やってくれまし――」 「ミサカは恨みなどありませんが、10032号は妹達の中でもエラそうなので今ここで沈めます、とミサカ19090号は下克上を狙ってみます。 ですが、これは決して10039号に協力してる訳ではなく、今だけ利害が一致しているだけです、とミサカ19090号は補足説明しつつも攻撃の手は緩めません」 「み、ミサッ、ミサカがっ…何をしたと!?…おのれ!このままやられ――ちくしょう!」 バシャバシャと海水攻撃を食らう御坂妹。 反撃の機会を窺うも上手い具合に交互に浴びせられている為、呼吸もままならない状態だ。 そして、そんな彼女達のすぐ横で、番外個体が美琴と当麻に海水を浴びせ続けている。 「きゃははは!!」 「くっそ!調子に乗ってんじゃ…ねぇ!」 「ぶわ!?」 バシャ!っと、当麻が番外個体に海水を浴びせると、彼女は突然の攻撃に怯む。 その隙に体勢を整えた美琴は、番外個体に逆襲をすべく、当麻に話しかける。 「当麻!この子達を完膚なきまでに叩きのめすわよ!」 「おっしゃ!任せとけ!」 「げぇ!お義兄様とお姉様が結託しやがった!?10039号!ヘルプ!」 「む!分かりました!とミサカ10039号は日頃の借りを返すべく番外個体の支援に回ります!」 御坂妹への攻撃を止めた10039号は、標的を二人に移し、両手を水中に入れて放水体勢を取る。 そして、さあ攻撃開始といった所で、ジト目をした美琴と目が合う。 「へぇ…アンタは私より番外個体を選ぶって訳なのね、そうなのね?…あーあ、折角可愛い教え子が出来たと思ってたのになぁ」 「覚悟は良いですか番外個体!とミサカ10039号は番外個体に向かって攻撃を開始します!」 その一言によって、10039号は間髪入れずに向きを変えると、番外個体に海水を浴びせ始める。 「うお!?もう裏切りやがった!つーか10039号にその言葉を使うのは反則でしょ!…くっ!こうなったらミサカ一人でも切り抜け…ぶはぁ!?」 「それそれ!もっとやれ妹!そっちの二人も二人だけでやり合ってないでこっち来なさいよ!」 忠実な僕(10039号)を従えた美琴は、番外個体に集中攻撃をしつつ、相変わらずやり合っている二人を自分達の輪に入れるべく声をかける。 すると、二人は一旦手を止めると、 「了解です、とミサカ19090号は10032号への攻撃を止めてそちらに合流します」 「もうこうなったら何でもアリです、とミサカ10032号は散々やられてやけくそになります」 「ちくしょぉぉ!!こうなったら10039号だけでも道連れにしてやる!!」 御坂妹、19090号が合流し、乱戦状態になりつつある中、集中砲火を浴びていた番外個体が突如姿勢を低くし、10039号に突撃する。 そして、ガシッ!っと彼女の腰に腕を回すと、 「どりゃぁぁぁああああ!!」 「…!?うおぉぉオオオオ――――!?」 そのまま彼女を思いっ切り海水に押し倒すと、ドッパーン!!という激しい音がし、辺りに水飛沫が舞い上がる。 美琴と当麻が飛沫を食らって軽く悲鳴を上げていると、立ち上がった番外個体が、邪悪な笑みを浮かべながらばしゃばしゃと二人に反撃を開始する。 更に、御坂妹と19090号が誰でも良いから食らえ!といった様子で、暴走を始める。 「…うお!?お前等ぁ!少しは加減ってものをだなぁ…!」 「ぎゃはははは!!沈め沈めぇ!!」 「ミサカの本当の力を見せてやります!とミサカ10032号は息巻きつつ海水をばら撒き続けます!」 「目が!目がぁ~!!とミサカ19090号は海水が目に入ってしまい目がシパシパします!」 「あはは!そ~れ!」 ――――― ―― 前ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/例えばこんな三人の関係
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チュッ 上条 (またキスしてしまいました・・・ しかも今度は唇と唇で・・・・・・・・・ また電撃が来るぅぅぅぅうううううううう!!!!!!) と思っていたが・・・ 上条(あれ?いつまでたってもこないぞ?) 「お、おい美琴。大丈夫なのか?」 美琴「だ・・大丈夫でしゅにゃ」 といっている美琴さん、もはや体中真っ赤っ赤っ赤。体温も5度ぐらい上がっているんじゃないか?と思う上条さん 美琴「・・・もういいわよね」 上条「ん?あ、いや。ホントにこれは事故で決してわざとではn・・・」 美琴「ちがう!!そんなことじゃないわよ!!」 突然大声を出されてびっくりした上条さん。幸い黒子は駆けつけないみたいだが。 美琴「そういうことじゃないわよ・・・」 上条「どうしたんだ?美琴・・・・・?」 美琴「・・・・・・好きなのよ」小鳥のような小さな声 上条「え・・・・・」 美琴「好きなのよ!アンタの事が!!」静寂の森の中、その声は響いた。上条の耳にもはっきりと聞こえただろう。 「・・・アンタは、・・私のこと、嫌い?」 いわれて考える上条さん。はっきり言ってそういう目で美琴を見たことがなかった。 0.5秒ほど考える上条。 ◆上条さんの脳内状況◆・・・・・・ (にゃ、にゃぜに御坂からの逆告白??待てこれはエイプリルフールかいやそれはない。どう見てもマジだし、えーっと・・・・・そういやこいつって結構美人だったりするかも・・こいつのこと好きか嫌いかと言われれば・・・・良い奴だし・・) 「・・・いや。・・・好き、かな。」 「かな?」 「好きだ。」 美琴さん意識ぶっ飛びー。・・・・・・・・・・ 「御坂さ・・・・美琴?おーい、戻ってこーい。」 「・・っっ!ごめん!気絶してたかも・・・」 「俺の、聞いてた?」 「き、聞いてたわよ。ちゃんと。」 (あやしいな。もう一回言うか?・・・だめだ!恥ずかしすぎる!2回は言えねー!!!) ふと上条さんは気が付く。 お互いに手を首にまわしていることに。いつの間にこうなったのかはわからない。 が、ここは口で言うよりも、そっちのほうが気持ちも伝わるし、口で言うより恥ずかしくない! いや、そっちのほうが恥ずかしいような気もするのだが、美琴に負けず劣らず思考回路がショートしている上条さんは・・・・・・・・・・・・・キスした。 短い時間だったが、長く感じられる時間だった。 二人の唇が離れると周りの音が戻ってきた。 なにやら騒がしいことになっているようだ。 さいわいまだ二人がいないのはばれていないらしい。 「(もう少しこうしてたいけど・)・・・戻ったほうがよくない?」 「・だな。ばれたら・・・・やばいな俺たち。」 「・・・・・そう、よね。(まぁ、良いか☆キスできたし、告白できたし。)」 暗闇の中、キャンプファイヤーへと戻る二人。どちらともなくしっかり手をつないでいた。 ◆そのころレールガンでめちゃくちゃになった会場では◆・・・・ 「にゃー!!真っ暗だぜい!俺の下にいるのは誰だ、すまないにゃー。」 「・・・・わたしだけど。」 「っ!?しっ、白雪?すまん!すぐはなれるって・・誰だおれの上にいるのはー!!」 「このバカ者が!!!!」 ボコッ!! 「ぐはー!!!吹寄!!これは事故だ!!」 「じゃあ事故でどうしてそこまで絡み合ってんのよ!!??」 「俺の上に乗ってた野郎に言われたくはグルゴギュ!」 「つ、土御門君?だいじょーぶー?」 新規カミやん病感染者;土御門元春 相手;白雪月夜 この二人がこれ以降よく話し、一緒に登下校するようになったというのは情報屋からの確かな情報である。 ◆約15分後◆ 投光機により光が戻り、再開に向けた準備が始まろうとしていた会場。 「お姉さまー!!グゲゴッ!!」 「そんな大声で人を呼ばない! 恥ずかしいじゃないの。」 「ああ、お姉さま よくご無事で。・・・あの野蛮人は?」 「あああのと、馬鹿?あっちで青髪の奴と話しているわよ。」 「そうなのですか、それにしても何もなくて・・・・・ハッ!!」 「どど、どうしたの黒子?」 いやーな予感がしてじりじりと引いていく美琴。 そしてその予感は的中した。 「いま一瞬『と』っておっしゃいましたわね。」 「な、何のことでしょうか、黒子サン??」 「おとぼけになられても無駄です!!今あの野蛮人のファーストネームを御呼びなさろうとしていましたでしょう!!!」 「なっ、何いってんのよ!付き合ってるわけでもないのに!!!!」 「なっっっ!!!!いつの間にそこまで深い仲にぃぃぃぃ!!おのれぇぇ!!!!!」 言いながら黒子は美琴の服を見る。所々枯れ葉が付いている、特に背中に。 黒子はこう判断した。「あの類人猿はお姉さまを押し倒した!」と。 大正解! しかし、先に告白したのが美琴であるとまでは思ってもおらず、当然上条を攻撃しようとして振り返った! 結果、次に黒子が気が付いたのは本日何度目になるかわからないベッドの上だった。 言うまでもなく、美琴の電撃(かなりの高出力)である。 「・・・おい、大丈夫なのか?」 「多分ね。黒子のことだから。」 なんだかんだで一緒にいる二人。 見ていたバカ二人は・・・・・・・ 「にゃー!!もう我慢ならんぜい!行くぜ青ピ!!様子見はやめにゃー!!!」 「あいな!いくで、土御門はん!!」 「だーかーらー。相手はレベル5だよー・・・って!!!」 ビリビリバッチーン!!!!!!! 「早!!ものの3秒で二人とも黒こげだー!!!」 「にゃー。」「だめやー。」 「・・・美琴?・・・さっきから強すぎじゃね?」 「良いのよ!(邪魔する奴はみんな撃つ!!)」 「まぁ、ほどほどにな。美琴の方が先にばてるかもしれんから。」 レベル5が彼女だと、向かうところ敵なしである。 そんなこんなでキャンプファイヤーも終わる。 「明日が最終日よねー。えーっと・・・・昼食はバーベキューでそのあと帰るみたい。アンタのとこは?」「同じだな。」 ちょうどそこへやや憔悴しきった顔のステイルが通りかかった。 「?どうした、ステイル?」「ん?いや、インデックスがね僕の分の夕食まで食べてしまったんだよ。」「そりゃ、災難だな。」「それだけじゃない。他の人の分まで食べてまた叱られた。僕がね。」 どうも今夜の上条さんは不幸を人に押し付けているようである。 上条と美琴が告白しているのは白井たちは知らない。しかしその桃色空間を後ろで見ていたものがいた。 10032号「あの人のことが心配になり、急いで来てみたのはいいですが・・・・・とミサカは衝撃的なシーンを見せ付けられています」 妹達「「「「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」」」」 そう、シスターズは見てしまった、あの二人のキスを。世界各地の妹達は同時に悲鳴を上げた。 12887号「も、もはや我らの存在意義がなくなってしまいます。とミサカは落胆の色を隠しきれません」 18568号「オリジナルに先を越されるとは・・・・とミサカはあの二人の大胆さに驚いてみます。」 10032号「いくらオリジナルといえどこれは許されません。とミサカは自分の恋心をさらに燃やしてみます」 打ち止め「うっわ~、パパとママがそんなにラブラブだったとは。ってミサカはミサカは案外それもいいかもと思ってみたり」 17526号「あなたの場合、一方通行がいるからのんびりしていられるんです。とミサカは上位固体に怒りを向けてみます」 13267号「それよりもこれを見せ付けられてこのあとの私達はどうすればいいかという点で話し合いをしなければ。とミサカは比較的冷静な判断をしてみます」 10032号「ミサカはオリジナルを殺し、あの人を奪いたい。とミサカは残虐的な発言をしてみます」 19090号「と、とりあえず落ち着きましょう。とミサカはあまりの変化にたじろいでみます」 10032号「一人でダイエット(抜け駆け)をしたあなたに言われたくはありません。とミサカは毒づいてみます」 打ち止め「もめないでー!ってミサカはミサカは白い人に疑いの目をかけられてたり」 13267号「だからこれからどうするか話し合いましょう、特に19090号に罵倒を浴びせている10032号!とミサカは少し切れ気味に言ってみます!!」 10032号「ふーーー。わかりました。とミサカはやっと落ち着きを取り戻してみます」 18568号「ではなにをすればいいか誰か意見はありますか?とミサカは疑問をぶつけてみます」 妹達「「「「うーーーーーーーーん・・・・」」」」 10032号「・・ところであとのミサカはどうしたのですか?とミサカはあまりに少ない評議会参加者数について疑問を呈します。」 18568号「隣に一人いたのですが、とミサカは同じミサカが隣で気絶していることを告げます。」 妹達「「「なっ、なんですと!?」」」 打ち止め「そうそう、実は今気を失わずに立っていられるのは100人ぐらいだよってミサカはミサカは新情報を伝えたり。」 10032号「まあ、それだけの衝撃でしたからね、とミサカはかろうじて立っている現状を伝えます。」 13267号「こちらもです、とミサカはつげます。ところでほんとにどうしましょう?とミサカは脱線した話の修正を試みます。」 19090号「現在、彼に一番近いミサカは10032号ですね?とミサカは確認をとります。」 10032号「はい、ただしもう二人はキャンプファイヤーに戻ってしまいました、とミサカは付け足します。」 打ち止め「もうあの二人くっ付けちゃっていいんじゃないのー、ってミサカはミサカは爆弾を落としてみたり。」 妹達「「「「子供は黙ってなさい!!!!!」」」」 打ち止め「ひー!!ってミサカはミサカはネットワークから撤退してみたり!」 と、打ち止めはネットワークから出て行った。 一方「テメエ、さっきから何コソコソしてンだよ?」 打ち止め「何でもない何でもない、ってミサカはミサカは平静を装ってみたりってゴギュ!」 一方「てめえがそうやってるってぇのはなンかあるンだな?」 打ち止め「ムグググ、ミサカはミサカは評議会の内容は絶対漏らさないって、ミサカはミサカは墓の中まで守り通すって誓ってみたり!!!・・・ハッ!!」 一方「ほう、評議会ねぇ。・・・・・正直に言ってみろってンだよ!」 打ち止め「わかったわかった話すから!ってミサカはミサカは他のミサカに誤ってみる!」 ◆状況説明(ただし評議会が始まってることのみ)◆ 一方「・・ンで、なンでそいつは始まったンだ?ラストオーダー?」 ◆状況説明Part2(オリジナルと上条さんについてだという説明)◆ 一方「・ンで、二人のどこが問題なンだよ!?」 はぐらかす打ち止めに、こめかみがヒクヒクしている一方通行 打ち止め「ううう、これ以上は・ゴギュ!!!」 一方「言え。」 打ち止め「言います言いますってミサカはミサカは口が引き裂かれそうなのをガマンして言ってみる!!」 ◆状況説明Part3(すべてを暴露!)◆ 一方「なンだ、そンなことかよ?くっだらねエ。」 打ち止め「っ!!これは大問題だよってミサカはミサカはあなたの神経を疑ってみる!!」 一方「結構前からあいつらデレデレだったじゃねエか。」 打ち止め「た、確かに。でもこれは他のミサカにとっては存在意義にかかわる大問題なの!!ってミサカはミサカはことの重大性を伝えてみる!!」 一方「そンなのが存在意義なのかよ?ン?他のってどういう意味なンだ?」 打ち止めに「私にはあなゴギュ!!!!!」 一方「・・・・だまれ・・・」 打ち止め「あー、赤くなってるってブハッ!!!!」 一方「それ以上言ったら承知しねエぞ!」 こっちもこっちで史上最強のツンデレ(?)アクセラレータは・・・赤い。再点火したキャンプファイヤーの火に照らされているからかもしれないが。 ◆臨時全ミサカ評議会◆ 10032号「ガキはいなくなりましたし、本題に戻りましょう。とミサカは気を取り直して言ってみます。」 18265号「しかし、キスまで行かれたのでは私たちにできることはありません、とミサカは悲観的になっています。」 1 9090号「何しろ私たちにはオリジナルへのアドバンテージが全くありません、とミサカは自分のウエストあたりを見ながら言ってみます。」 17265号「・・そこだけは勝っているぞと言いたいんですねこの野郎、とミサカは19090号への攻撃に最適な武器の選定を開始します。」 10032号「落ち着きなさい17265号、とミサカは本題へ戻れと言います・・ハッ!!」 妹達「「「「どうしたのですか?」」」」 10032号「我々には一つアドバンテージがあるではありませんか、それもとっておきの!とミサカは伝えます。」 18265号「!!あの方のご自宅の場所ですね!とミサカは狂喜します。」 19090号「なるべくはやくそこへ行って積極的行動を開始するべきです、なぜならオリジナルも早晩その情報を知るでしょうから、とミサカは10032号をせかします。」 10032号「わかりました・・ムグッ!!!!!」 18265号「どど、どうしたのですか10032号?とミサカは心配します。」 10032号「遅かったようです。とミサカは敗北を宣言します。」 妹達「「「「ま、まさか!!」」」」 10032号「そのまさかです!今オリジナルが上条さんの住所を聞き出すのに成功したとミサカはオリジナルに投げて貼り付けた小型盗聴器からの衝撃的情報をつ、た・・・・・・」 10032号からの通信が途絶えた。彼女もついに気絶したからである。 しかし他の妹達は10032号の気絶に対して何の信号も打たなかった。なんとなれば他の妹達も気絶するかネットワークを切断して絶望に打ちひしがれていたからだ。 ◆数日後、冥土返しの病院◆・・・・・・ 看護師A「先生!彼女たちの様子が変です!」 冥土返し「?どういうことだね?」 看護師A「いつもなら毎週月曜は占い雑誌を読んで喧嘩しているのに今日はあんな調子です!!!!」 冥土返し「どれどれ?」 そこで彼が見たのは雑誌を読んでは盛大なため息をつき、隣のミサカへ(丁寧に)雑誌を回して読んでいる妹達であった。 冥土返し「不思議だねえ?」 看護師A「処置しなくていいんですか?」 冥土返し「前にも言ったはずだね?彼女たちは一つの脳の命令に従っていくつもの行動をしている。どれか一つに絞らずとも全部できるんだから。」 看護師A「ええ、ですからみんなあんな調子なのは変です。」 冥土返し「だからそのままにしている方がいいんだよ。」 看護師A「はい?」 冥土返し「つまりだね?そのとてつもない大きさの脳全てを埋め尽くすほどの悲しみが彼女たちを襲っているというわけだよ。たぶん世界中の彼女たちが全部あんな感じだろうね?この場合我々にできるのはなんだい?」 看護師A「・・・・そっと見守る、ですか・・・。」 冥土返し「その通り。まあ原因は思い当たるけどね?」 看護師A「えっ!そうなんですか?で、理由は何ですか?教えてくださいよ。」 冥土返し「ダメダメ。・・君も野暮な人間だねえ?さっさと行くよ?たくさんの患者さんたちが僕たちを待っているんだからね?」 看護師A「へ?・・は、はあ・・」 ポカンとしている看護師Aを尻目に冥土返しは笑う。 (彼女たちがああいう悩みを持つというのは人間的に成長してるってわけだね?なら、素晴らしいことじゃないか。それに・・)冥土返しは振り返る。そこにはめいめい違う雑誌を読みだした妹達の姿があった。 (一人の人間に執着することで縛られていた脳が解放されて・・・・『自我』の芽生えに繋がるかもしれない。良いことじゃないか。)
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blankimgプラグインエラー:ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 →参照(妹達) →参照(御坂妹 / 10032号) 出典:とある科学の超電磁砲 御坂美琴のクローン。 いっぱいいる。 御坂妹とは基本的に10032号のことを表す。 記憶と経験を共有しているため、一人がミサミサにはまると全員がHENTAIに育つのである。 一人称「は「ミサカ」 一人ください。
https://w.atwiki.jp/deruta_sanbaka/pages/49.html
チュッ 上条 (またキスしてしまいました・・・ しかも今度は唇と唇で・・・・・・・・・ また電撃が来るぅぅぅぅうううううううう!!!!!!) と思っていたが・・・ 上条(あれ?いつまでたってもこないぞ?) 「お、おい美琴。大丈夫なのか?」 美琴「だ・・大丈夫でしゅにゃ」 といっている美琴さん、もはや体中真っ赤っ赤っ赤。体温も5度ぐらい上がっているんじゃないか?と思う上条さん 美琴「・・・もういいわよね」 上条「ん?あ、いや。ホントにこれは事故で決してわざとではn・・・」 美琴「ちがう!!そんなことじゃないわよ!!」 突然大声を出されてびっくりした上条さん。幸い黒子は駆けつけないみたいだが。 美琴「そういうことじゃないわよ・・・」 上条「どうしたんだ?美琴・・・・・?」 美琴「・・・・・・好きなのよ」小鳥のような小さな声 上条「え・・・・・」 美琴「好きなのよ!アンタの事が!!」静寂の森の中、その声は響いた。上条の耳にもはっきりと聞こえただろう。 「・・・アンタは、・・私のこと、嫌い?」 いわれて考える上条さん。はっきり言ってそういう目で美琴を見たことがなかった。 0.5秒ほど考える上条。 ◆上条さんの脳内状況◆・・・・・・ (にゃ、にゃぜに御坂からの逆告白??待てこれはエイプリルフールかいやそれはない。どう見てもマジだし、えーっと・・・・・そういやこいつって結構美人だったりするかも・・こいつのこと好きか嫌いかと言われれば・・・・良い奴だし・・) 「・・・いや。・・・好き、かな。」 「かな?」 「好きだ。」 美琴さん意識ぶっ飛びー。・・・・・・・・・・ 「御坂さ・・・・美琴?おーい、戻ってこーい。」 「・・っっ!ごめん!気絶してたかも・・・」 「俺の、聞いてた?」 「き、聞いてたわよ。ちゃんと。」 (あやしいな。もう一回言うか?・・・だめだ!恥ずかしすぎる!2回は言えねー!!!) ふと上条さんは気が付く。 お互いに手を首にまわしていることに。いつの間にこうなったのかはわからない。 が、ここは口で言うよりも、そっちのほうが気持ちも伝わるし、口で言うより恥ずかしくない! いや、そっちのほうが恥ずかしいような気もするのだが、美琴に負けず劣らず思考回路がショートしている上条さんは・・・・・・・・・・・・・キスした。 短い時間だったが、長く感じられる時間だった。 二人の唇が離れると周りの音が戻ってきた。 なにやら騒がしいことになっているようだ。 さいわいまだ二人がいないのはばれていないらしい。 「(もう少しこうしてたいけど・)・・・戻ったほうがよくない?」 「・だな。ばれたら・・・・やばいな俺たち。」 「・・・・・そう、よね。(まぁ、良いか☆キスできたし、告白できたし。)」 暗闇の中、キャンプファイヤーへと戻る二人。どちらともなくしっかり手をつないでいた。 ◆そのころレールガンでめちゃくちゃになった会場では◆・・・・ 「にゃー!!真っ暗だぜい!俺の下にいるのは誰だ、すまないにゃー。」 「・・・・わたしだけど。」 「っ!?しっ、白雪?すまん!すぐはなれるって・・誰だおれの上にいるのはー!!」 「このバカ者が!!!!」 ボコッ!! 「ぐはー!!!吹寄!!これは事故だ!!」 「じゃあ事故でどうしてそこまで絡み合ってんのよ!!??」 「俺の上に乗ってた野郎に言われたくはグルゴギュ!」 「つ、土御門君?だいじょーぶー?」 新規カミやん病感染者;土御門元春 相手;白雪月夜 この二人がこれ以降よく話し、一緒に登下校するようになったというのは情報屋からの確かな情報である。 ◆約15分後◆ 投光機により光が戻り、再開に向けた準備が始まろうとしていた会場。 「お姉さまー!!グゲゴッ!!」 「そんな大声で人を呼ばない! 恥ずかしいじゃないの。」 「ああ、お姉さま よくご無事で。・・・あの野蛮人は?」 「あああのと、馬鹿?あっちで青髪の奴と話しているわよ。」 「そうなのですか、それにしても何もなくて・・・・・ハッ!!」 「どど、どうしたの黒子?」 いやーな予感がしてじりじりと引いていく美琴。 そしてその予感は的中した。 「いま一瞬『と』っておっしゃいましたわね。」 「な、何のことでしょうか、黒子サン??」 「おとぼけになられても無駄です!!今あの野蛮人のファーストネームを御呼びなさろうとしていましたでしょう!!!」 「なっ、何いってんのよ!付き合ってるわけでもないのに!!!!」 「なっっっ!!!!いつの間にそこまで深い仲にぃぃぃぃ!!おのれぇぇ!!!!!」 言いながら黒子は美琴の服を見る。所々枯れ葉が付いている、特に背中に。 黒子はこう判断した。「あの類人猿はお姉さまを押し倒した!」と。 大正解! しかし、先に告白したのが美琴であるとまでは思ってもおらず、当然上条を攻撃しようとして振り返った! 結果、次に黒子が気が付いたのは本日何度目になるかわからないベッドの上だった。 言うまでもなく、美琴の電撃(かなりの高出力)である。 「・・・おい、大丈夫なのか?」 「多分ね。黒子のことだから。」 なんだかんだで一緒にいる二人。 見ていたバカ二人は・・・・・・・ 「にゃー!!もう我慢ならんぜい!行くぜ青ピ!!様子見はやめにゃー!!!」 「あいな!いくで、土御門はん!!」 「だーかーらー。相手はレベル5だよー・・・って!!!」 ビリビリバッチーン!!!!!!! 「早!!ものの3秒で二人とも黒こげだー!!!」 「にゃー。」「だめやー。」 「・・・美琴?・・・さっきから強すぎじゃね?」 「良いのよ!(邪魔する奴はみんな撃つ!!)」 「まぁ、ほどほどにな。美琴の方が先にばてるかもしれんから。」 レベル5が彼女だと、向かうところ敵なしである。 そんなこんなでキャンプファイヤーも終わる。 「明日が最終日よねー。えーっと・・・・昼食はバーベキューでそのあと帰るみたい。アンタのとこは?」「同じだな。」 ちょうどそこへやや憔悴しきった顔のステイルが通りかかった。 「?どうした、ステイル?」「ん?いや、インデックスがね僕の分の夕食まで食べてしまったんだよ。」「そりゃ、災難だな。」「それだけじゃない。他の人の分まで食べてまた叱られた。僕がね。」 どうも今夜の上条さんは不幸を人に押し付けているようである。 上条と美琴が告白しているのは白井たちは知らない。しかしその桃色空間を後ろで見ていたものがいた。 10032号「あの人のことが心配になり、急いで来てみたのはいいですが・・・・・とミサカは衝撃的なシーンを見せ付けられています」 妹達「「「「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」」」」 そう、シスターズは見てしまった、あの二人のキスを。世界各地の妹達は同時に悲鳴を上げた。 12887号「も、もはや我らの存在意義がなくなってしまいます。とミサカは落胆の色を隠しきれません」 18568号「オリジナルに先を越されるとは・・・・とミサカはあの二人の大胆さに驚いてみます。」 10032号「いくらオリジナルといえどこれは許されません。とミサカは自分の恋心をさらに燃やしてみます」 打ち止め「うっわ~、パパとママがそんなにラブラブだったとは。ってミサカはミサカは案外それもいいかもと思ってみたり」 17526号「あなたの場合、一方通行がいるからのんびりしていられるんです。とミサカは上位固体に怒りを向けてみます」 13267号「それよりもこれを見せ付けられてこのあとの私達はどうすればいいかという点で話し合いをしなければ。とミサカは比較的冷静な判断をしてみます」 10032号「ミサカはオリジナルを殺し、あの人を奪いたい。とミサカは残虐的な発言をしてみます」 19090号「と、とりあえず落ち着きましょう。とミサカはあまりの変化にたじろいでみます」 10032号「一人でダイエット(抜け駆け)をしたあなたに言われたくはありません。とミサカは毒づいてみます」 打ち止め「もめないでー!ってミサカはミサカは白い人に疑いの目をかけられてたり」 13267号「だからこれからどうするか話し合いましょう、特に19090号に罵倒を浴びせている10032号!とミサカは少し切れ気味に言ってみます!!」 10032号「ふーーー。わかりました。とミサカはやっと落ち着きを取り戻してみます」 18568号「ではなにをすればいいか誰か意見はありますか?とミサカは疑問をぶつけてみます」 妹達「「「「うーーーーーーーーん・・・・」」」」 10032号「・・ところであとのミサカはどうしたのですか?とミサカはあまりに少ない評議会参加者数について疑問を呈します。」 18568号「隣に一人いたのですが、とミサカは同じミサカが隣で気絶していることを告げます。」 妹達「「「なっ、なんですと!?」」」 打ち止め「そうそう、実は今気を失わずに立っていられるのは100人ぐらいだよってミサカはミサカは新情報を伝えたり。」 10032号「まあ、それだけの衝撃でしたからね、とミサカはかろうじて立っている現状を伝えます。」 13267号「こちらもです、とミサカはつげます。ところでほんとにどうしましょう?とミサカは脱線した話の修正を試みます。」 19090号「現在、彼に一番近いミサカは10032号ですね?とミサカは確認をとります。」 10032号「はい、ただしもう二人はキャンプファイヤーに戻ってしまいました、とミサカは付け足します。」 打ち止め「もうあの二人くっ付けちゃっていいんじゃないのー、ってミサカはミサカは爆弾を落としてみたり。」 妹達「「「「子供は黙ってなさい!!!!!」」」」 打ち止め「ひー!!ってミサカはミサカはネットワークから撤退してみたり!」 と、打ち止めはネットワークから出て行った。 一方「テメエ、さっきから何コソコソしてンだよ?」 打ち止め「何でもない何でもない、ってミサカはミサカは平静を装ってみたりってゴギュ!」 一方「てめえがそうやってるってぇのはなンかあるンだな?」 打ち止め「ムグググ、ミサカはミサカは評議会の内容は絶対漏らさないって、ミサカはミサカは墓の中まで守り通すって誓ってみたり!!!・・・ハッ!!」 一方「ほう、評議会ねぇ。・・・・・正直に言ってみろってンだよ!」 打ち止め「わかったわかった話すから!ってミサカはミサカは他のミサカに誤ってみる!」 ◆状況説明(ただし評議会が始まってることのみ)◆ 一方「・・ンで、なンでそいつは始まったンだ?ラストオーダー?」 ◆状況説明Part2(オリジナルと上条さんについてだという説明)◆ 一方「・ンで、二人のどこが問題なンだよ!?」 はぐらかす打ち止めに、こめかみがヒクヒクしている一方通行 打ち止め「ううう、これ以上は・ゴギュ!!!」 一方「言え。」 打ち止め「言います言いますってミサカはミサカは口が引き裂かれそうなのをガマンして言ってみる!!」 ◆状況説明Part3(すべてを暴露!)◆ 一方「なンだ、そンなことかよ?くっだらねエ。」 打ち止め「っ!!これは大問題だよってミサカはミサカはあなたの神経を疑ってみる!!」 一方「結構前からあいつらデレデレだったじゃねエか。」 打ち止め「た、確かに。でもこれは他のミサカにとっては存在意義にかかわる大問題なの!!ってミサカはミサカはことの重大性を伝えてみる!!」 一方「そンなのが存在意義なのかよ?ン?他のってどういう意味なンだ?」 打ち止めに「私にはあなゴギュ!!!!!」 一方「・・・・だまれ・・・」 打ち止め「あー、赤くなってるってブハッ!!!!」 一方「それ以上言ったら承知しねエぞ!」 こっちもこっちで史上最強のツンデレ(?)アクセラレータは・・・赤い。再点火したキャンプファイヤーの火に照らされているからかもしれないが。 ◆臨時全ミサカ評議会◆ 10032号「ガキはいなくなりましたし、本題に戻りましょう。とミサカは気を取り直して言ってみます。」 18265号「しかし、キスまで行かれたのでは私たちにできることはありません、とミサカは悲観的になっています。」 1 9090号「何しろ私たちにはオリジナルへのアドバンテージが全くありません、とミサカは自分のウエストあたりを見ながら言ってみます。」 17265号「・・そこだけは勝っているぞと言いたいんですねこの野郎、とミサカは19090号への攻撃に最適な武器の選定を開始します。」 10032号「落ち着きなさい17265号、とミサカは本題へ戻れと言います・・ハッ!!」 妹達「「「「どうしたのですか?」」」」 10032号「我々には一つアドバンテージがあるではありませんか、それもとっておきの!とミサカは伝えます。」 18265号「!!あの方のご自宅の場所ですね!とミサカは狂喜します。」 19090号「なるべくはやくそこへ行って積極的行動を開始するべきです、なぜならオリジナルも早晩その情報を知るでしょうから、とミサカは10032号をせかします。」 10032号「わかりました・・ムグッ!!!!!」 18265号「どど、どうしたのですか10032号?とミサカは心配します。」 10032号「遅かったようです。とミサカは敗北を宣言します。」 妹達「「「「ま、まさか!!」」」」 10032号「そのまさかです!今オリジナルが上条さんの住所を聞き出すのに成功したとミサカはオリジナルに投げて貼り付けた小型盗聴器からの衝撃的情報をつ、た・・・・・・」 10032号からの通信が途絶えた。彼女もついに気絶したからである。 しかし他の妹達は10032号の気絶に対して何の信号も打たなかった。なんとなれば他の妹達も気絶するかネットワークを切断して絶望に打ちひしがれていたからだ。 ◆数日後、冥土返しの病院◆・・・・・・ 看護師A「先生!彼女たちの様子が変です!」 冥土返し「?どういうことだね?」 看護師A「いつもなら毎週月曜は占い雑誌を読んで喧嘩しているのに今日はあんな調子です!!!!」 冥土返し「どれどれ?」 そこで彼が見たのは雑誌を読んでは盛大なため息をつき、隣のミサカへ(丁寧に)雑誌を回して読んでいる妹達であった。 冥土返し「不思議だねえ?」 看護師A「処置しなくていいんですか?」 冥土返し「前にも言ったはずだね?彼女たちは一つの脳の命令に従っていくつもの行動をしている。どれか一つに絞らずとも全部できるんだから。」 看護師A「ええ、ですからみんなあんな調子なのは変です。」 冥土返し「だからそのままにしている方がいいんだよ。」 看護師A「はい?」 冥土返し「つまりだね?そのとてつもない大きさの脳全てを埋め尽くすほどの悲しみが彼女たちを襲っているというわけだよ。たぶん世界中の彼女たちが全部あんな感じだろうね?この場合我々にできるのはなんだい?」 看護師A「・・・・そっと見守る、ですか・・・。」 冥土返し「その通り。まあ原因は思い当たるけどね?」 看護師A「えっ!そうなんですか?で、理由は何ですか?教えてくださいよ。」 冥土返し「ダメダメ。・・君も野暮な人間だねえ?さっさと行くよ?たくさんの患者さんたちが僕たちを待っているんだからね?」 看護師A「へ?・・は、はあ・・」 ポカンとしている看護師Aを尻目に冥土返しは笑う。 (彼女たちがああいう悩みを持つというのは人間的に成長してるってわけだね?なら、素晴らしいことじゃないか。それに・・)冥土返しは振り返る。そこにはめいめい違う雑誌を読みだした妹達の姿があった。 (一人の人間に執着することで縛られていた脳が解放されて・・・・『自我』の芽生えに繋がるかもしれない。良いことじゃないか。)
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チュッ 上条 (またキスしてしまいました・・・ しかも今度は唇と唇で・・・・・・・・・ また電撃が来るぅぅぅぅうううううううう!!!!!!) と思っていたが・・・ 上条(あれ?いつまでたってもこないぞ?) 「お、おい美琴。大丈夫なのか?」 美琴「だ・・大丈夫でしゅにゃ」 といっている美琴さん、もはや体中真っ赤っ赤っ赤。体温も5度ぐらい上がっているんじゃないか?と思う上条さん 美琴「・・・もういいわよね」 上条「ん?あ、いや。ホントにこれは事故で決してわざとではn・・・」 美琴「ちがう!!そんなことじゃないわよ!!」 突然大声を出されてびっくりした上条さん。幸い黒子は駆けつけないみたいだが。 美琴「そういうことじゃないわよ・・・」 上条「どうしたんだ?美琴・・・・・?」 美琴「・・・・・・好きなのよ」小鳥のような小さな声 上条「え・・・・・」 美琴「好きなのよ!アンタの事が!!」静寂の森の中、その声は響いた。上条の耳にもはっきりと聞こえただろう。 「・・・アンタは、・・私のこと、嫌い?」 いわれて考える上条さん。はっきり言ってそういう目で美琴を見たことがなかった。 0.5秒ほど考える上条。 ◆上条さんの脳内状況◆・・・・・・ (にゃ、にゃぜに御坂からの逆告白??待てこれはエイプリルフールかいやそれはない。どう見てもマジだし、えーっと・・・・・そういやこいつって結構美人だったりするかも・・こいつのこと好きか嫌いかと言われれば・・・・良い奴だし・・) 「・・・いや。・・・好き、かな。」 「かな?」 「好きだ。」 美琴さん意識ぶっ飛びー。・・・・・・・・・・ 「御坂さ・・・・美琴?おーい、戻ってこーい。」 「・・っっ!ごめん!気絶してたかも・・・」 「俺の、聞いてた?」 「き、聞いてたわよ。ちゃんと。」 (あやしいな。もう一回言うか?・・・だめだ!恥ずかしすぎる!2回は言えねー!!!) ふと上条さんは気が付く。 お互いに手を首にまわしていることに。いつの間にこうなったのかはわからない。 が、ここは口で言うよりも、そっちのほうが気持ちも伝わるし、口で言うより恥ずかしくない! いや、そっちのほうが恥ずかしいような気もするのだが、美琴に負けず劣らず思考回路がショートしている上条さんは・・・・・・・・・・・・・キスした。 短い時間だったが、長く感じられる時間だった。 二人の唇が離れると周りの音が戻ってきた。 なにやら騒がしいことになっているようだ。 さいわいまだ二人がいないのはばれていないらしい。 「(もう少しこうしてたいけど・)・・・戻ったほうがよくない?」 「・だな。ばれたら・・・・やばいな俺たち。」 「・・・・・そう、よね。(まぁ、良いか☆キスできたし、告白できたし。)」 暗闇の中、キャンプファイヤーへと戻る二人。どちらともなくしっかり手をつないでいた。 ◆そのころレールガンでめちゃくちゃになった会場では◆・・・・ 「にゃー!!真っ暗だぜい!俺の下にいるのは誰だ、すまないにゃー。」 「・・・・わたしだけど。」 「っ!?しっ、白雪?すまん!すぐはなれるって・・誰だおれの上にいるのはー!!」 「このバカ者が!!!!」 ボコッ!! 「ぐはー!!!吹寄!!これは事故だ!!」 「じゃあ事故でどうしてそこまで絡み合ってんのよ!!??」 「俺の上に乗ってた野郎に言われたくはグルゴギュ!」 「つ、土御門君?だいじょーぶー?」 新規カミやん病感染者;土御門元春 相手;白雪月夜 この二人がこれ以降よく話し、一緒に登下校するようになったというのは情報屋からの確かな情報である。 ◆約15分後◆ 投光機により光が戻り、再開に向けた準備が始まろうとしていた会場。 「お姉さまー!!グゲゴッ!!」 「そんな大声で人を呼ばない! 恥ずかしいじゃないの。」 「ああ、お姉さま よくご無事で。・・・あの野蛮人は?」 「あああのと、馬鹿?あっちで青髪の奴と話しているわよ。」 「そうなのですか、それにしても何もなくて・・・・・ハッ!!」 「どど、どうしたの黒子?」 いやーな予感がしてじりじりと引いていく美琴。 そしてその予感は的中した。 「いま一瞬『と』っておっしゃいましたわね。」 「な、何のことでしょうか、黒子サン??」 「おとぼけになられても無駄です!!今あの野蛮人のファーストネームを御呼びなさろうとしていましたでしょう!!!」 「なっ、何いってんのよ!付き合ってるわけでもないのに!!!!」 「なっっっ!!!!いつの間にそこまで深い仲にぃぃぃぃ!!おのれぇぇ!!!!!」 言いながら黒子は美琴の服を見る。所々枯れ葉が付いている、特に背中に。 黒子はこう判断した。「あの類人猿はお姉さまを押し倒した!」と。 大正解! しかし、先に告白したのが美琴であるとまでは思ってもおらず、当然上条を攻撃しようとして振り返った! 結果、次に黒子が気が付いたのは本日何度目になるかわからないベッドの上だった。 言うまでもなく、美琴の電撃(かなりの高出力)である。 「・・・おい、大丈夫なのか?」 「多分ね。黒子のことだから。」 なんだかんだで一緒にいる二人。 見ていたバカ二人は・・・・・・・ 「にゃー!!もう我慢ならんぜい!行くぜ青ピ!!様子見はやめにゃー!!!」 「あいな!いくで、土御門はん!!」 「だーかーらー。相手はレベル5だよー・・・って!!!」 ビリビリバッチーン!!!!!!! 「早!!ものの3秒で二人とも黒こげだー!!!」 「にゃー。」「だめやー。」 「・・・美琴?・・・さっきから強すぎじゃね?」 「良いのよ!(邪魔する奴はみんな撃つ!!)」 「まぁ、ほどほどにな。美琴の方が先にばてるかもしれんから。」 レベル5が彼女だと、向かうところ敵なしである。 そんなこんなでキャンプファイヤーも終わる。 「明日が最終日よねー。えーっと・・・・昼食はバーベキューでそのあと帰るみたい。アンタのとこは?」「同じだな。」 ちょうどそこへやや憔悴しきった顔のステイルが通りかかった。 「?どうした、ステイル?」「ん?いや、インデックスがね僕の分の夕食まで食べてしまったんだよ。」「そりゃ、災難だな。」「それだけじゃない。他の人の分まで食べてまた叱られた。僕がね。」 どうも今夜の上条さんは不幸を人に押し付けているようである。 上条と美琴が告白しているのは白井たちは知らない。しかしその桃色空間を後ろで見ていたものがいた。 10032号「あの人のことが心配になり、急いで来てみたのはいいですが・・・・・とミサカは衝撃的なシーンを見せ付けられています」 妹達「「「「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」」」」 そう、シスターズは見てしまった、あの二人のキスを。世界各地の妹達は同時に悲鳴を上げた。 12887号「も、もはや我らの存在意義がなくなってしまいます。とミサカは落胆の色を隠しきれません」 18568号「オリジナルに先を越されるとは・・・・とミサカはあの二人の大胆さに驚いてみます。」 10032号「いくらオリジナルといえどこれは許されません。とミサカは自分の恋心をさらに燃やしてみます」 打ち止め「うっわ~、パパとママがそんなにラブラブだったとは。ってミサカはミサカは案外それもいいかもと思ってみたり」 17526号「あなたの場合、一方通行がいるからのんびりしていられるんです。とミサカは上位固体に怒りを向けてみます」 13267号「それよりもこれを見せ付けられてこのあとの私達はどうすればいいかという点で話し合いをしなければ。とミサカは比較的冷静な判断をしてみます」 10032号「ミサカはオリジナルを殺し、あの人を奪いたい。とミサカは残虐的な発言をしてみます」 19090号「と、とりあえず落ち着きましょう。とミサカはあまりの変化にたじろいでみます」 10032号「一人でダイエット(抜け駆け)をしたあなたに言われたくはありません。とミサカは毒づいてみます」 打ち止め「もめないでー!ってミサカはミサカは白い人に疑いの目をかけられてたり」 13267号「だからこれからどうするか話し合いましょう、特に19090号に罵倒を浴びせている10032号!とミサカは少し切れ気味に言ってみます!!」 10032号「ふーーー。わかりました。とミサカはやっと落ち着きを取り戻してみます」 18568号「ではなにをすればいいか誰か意見はありますか?とミサカは疑問をぶつけてみます」 妹達「「「「うーーーーーーーーん・・・・」」」」 10032号「・・ところであとのミサカはどうしたのですか?とミサカはあまりに少ない評議会参加者数について疑問を呈します。」 18568号「隣に一人いたのですが、とミサカは同じミサカが隣で気絶していることを告げます。」 妹達「「「なっ、なんですと!?」」」 打ち止め「そうそう、実は今気を失わずに立っていられるのは100人ぐらいだよってミサカはミサカは新情報を伝えたり。」 10032号「まあ、それだけの衝撃でしたからね、とミサカはかろうじて立っている現状を伝えます。」 13267号「こちらもです、とミサカはつげます。ところでほんとにどうしましょう?とミサカは脱線した話の修正を試みます。」 19090号「現在、彼に一番近いミサカは10032号ですね?とミサカは確認をとります。」 10032号「はい、ただしもう二人はキャンプファイヤーに戻ってしまいました、とミサカは付け足します。」 打ち止め「もうあの二人くっ付けちゃっていいんじゃないのー、ってミサカはミサカは爆弾を落としてみたり。」 妹達「「「「子供は黙ってなさい!!!!!」」」」 打ち止め「ひー!!ってミサカはミサカはネットワークから撤退してみたり!」 と、打ち止めはネットワークから出て行った。 一方「テメエ、さっきから何コソコソしてンだよ?」 打ち止め「何でもない何でもない、ってミサカはミサカは平静を装ってみたりってゴギュ!」 一方「てめえがそうやってるってぇのはなンかあるンだな?」 打ち止め「ムグググ、ミサカはミサカは評議会の内容は絶対漏らさないって、ミサカはミサカは墓の中まで守り通すって誓ってみたり!!!・・・ハッ!!」 一方「ほう、評議会ねぇ。・・・・・正直に言ってみろってンだよ!」 打ち止め「わかったわかった話すから!ってミサカはミサカは他のミサカに誤ってみる!」 ◆状況説明(ただし評議会が始まってることのみ)◆ 一方「・・ンで、なンでそいつは始まったンだ?ラストオーダー?」 ◆状況説明Part2(オリジナルと上条さんについてだという説明)◆ 一方「・ンで、二人のどこが問題なンだよ!?」 はぐらかす打ち止めに、こめかみがヒクヒクしている一方通行 打ち止め「ううう、これ以上は・ゴギュ!!!」 一方「言え。」 打ち止め「言います言いますってミサカはミサカは口が引き裂かれそうなのをガマンして言ってみる!!」 ◆状況説明Part3(すべてを暴露!)◆ 一方「なンだ、そンなことかよ?くっだらねエ。」 打ち止め「っ!!これは大問題だよってミサカはミサカはあなたの神経を疑ってみる!!」 一方「結構前からあいつらデレデレだったじゃねエか。」 打ち止め「た、確かに。でもこれは他のミサカにとっては存在意義にかかわる大問題なの!!ってミサカはミサカはことの重大性を伝えてみる!!」 一方「そンなのが存在意義なのかよ?ン?他のってどういう意味なンだ?」 打ち止めに「私にはあなゴギュ!!!!!」 一方「・・・・だまれ・・・」 打ち止め「あー、赤くなってるってブハッ!!!!」 一方「それ以上言ったら承知しねエぞ!」 こっちもこっちで史上最強のツンデレ(?)アクセラレータは・・・赤い。再点火したキャンプファイヤーの火に照らされているからかもしれないが。 ◆臨時全ミサカ評議会◆ 10032号「ガキはいなくなりましたし、本題に戻りましょう。とミサカは気を取り直して言ってみます。」 18265号「しかし、キスまで行かれたのでは私たちにできることはありません、とミサカは悲観的になっています。」 1 9090号「何しろ私たちにはオリジナルへのアドバンテージが全くありません、とミサカは自分のウエストあたりを見ながら言ってみます。」 17265号「・・そこだけは勝っているぞと言いたいんですねこの野郎、とミサカは19090号への攻撃に最適な武器の選定を開始します。」 10032号「落ち着きなさい17265号、とミサカは本題へ戻れと言います・・ハッ!!」 妹達「「「「どうしたのですか?」」」」 10032号「我々には一つアドバンテージがあるではありませんか、それもとっておきの!とミサカは伝えます。」 18265号「!!あの方のご自宅の場所ですね!とミサカは狂喜します。」 19090号「なるべくはやくそこへ行って積極的行動を開始するべきです、なぜならオリジナルも早晩その情報を知るでしょうから、とミサカは10032号をせかします。」 10032号「わかりました・・ムグッ!!!!!」 18265号「どど、どうしたのですか10032号?とミサカは心配します。」 10032号「遅かったようです。とミサカは敗北を宣言します。」 妹達「「「「ま、まさか!!」」」」 10032号「そのまさかです!今オリジナルが上条さんの住所を聞き出すのに成功したとミサカはオリジナルに投げて貼り付けた小型盗聴器からの衝撃的情報をつ、た・・・・・・」 10032号からの通信が途絶えた。彼女もついに気絶したからである。 しかし他の妹達は10032号の気絶に対して何の信号も打たなかった。なんとなれば他の妹達も気絶するかネットワークを切断して絶望に打ちひしがれていたからだ。 ◆数日後、冥土返しの病院◆・・・・・・ 看護師A「先生!彼女たちの様子が変です!」 冥土返し「?どういうことだね?」 看護師A「いつもなら毎週月曜は占い雑誌を読んで喧嘩しているのに今日はあんな調子です!!!!」 冥土返し「どれどれ?」 そこで彼が見たのは雑誌を読んでは盛大なため息をつき、隣のミサカへ(丁寧に)雑誌を回して読んでいる妹達であった。 冥土返し「不思議だねえ?」 看護師A「処置しなくていいんですか?」 冥土返し「前にも言ったはずだね?彼女たちは一つの脳の命令に従っていくつもの行動をしている。どれか一つに絞らずとも全部できるんだから。」 看護師A「ええ、ですからみんなあんな調子なのは変です。」 冥土返し「だからそのままにしている方がいいんだよ。」 看護師A「はい?」 冥土返し「つまりだね?そのとてつもない大きさの脳全てを埋め尽くすほどの悲しみが彼女たちを襲っているというわけだよ。たぶん世界中の彼女たちが全部あんな感じだろうね?この場合我々にできるのはなんだい?」 看護師A「・・・・そっと見守る、ですか・・・。」 冥土返し「その通り。まあ原因は思い当たるけどね?」 看護師A「えっ!そうなんですか?で、理由は何ですか?教えてくださいよ。」 冥土返し「ダメダメ。・・君も野暮な人間だねえ?さっさと行くよ?たくさんの患者さんたちが僕たちを待っているんだからね?」 看護師A「へ?・・は、はあ・・」 ポカンとしている看護師Aを尻目に冥土返しは笑う。 (彼女たちがああいう悩みを持つというのは人間的に成長してるってわけだね?なら、素晴らしいことじゃないか。それに・・)冥土返しは振り返る。そこにはめいめい違う雑誌を読みだした妹達の姿があった。 (一人の人間に執着することで縛られていた脳が解放されて・・・・『自我』の芽生えに繋がるかもしれない。良いことじゃないか。)
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結標「ちょっと今のこの子の発言は何!?クローンというのは建て前で実は この二人の子供!?あんたらやっちゃてたの!?」 二人は何のことだ?と思ったがすぐに理解して、顔を赤くした。 上琴「「まだやってないわ!!」」 しかし、ショチトルはすこし気になることがあった。 ショチトル「『まだ』と言うことは、これからやるつもりか?」 上琴「「……まあゆくゆくは(////)」」 一青結シ「「「「ブハアアアアアアアアアア!!??」」」」これには一方通行も 吹いた。 一方通行「ダメだァ…こいつら白昼堂々とデレたじゃすまないこと 言いやがった…。」 海原「僕は御坂さんを守ってくれといったんです!!汚せなんていってません!!」 上条「おい!俺を本気で殺そうとするな!!さっさとその物騒なもんしまえ!!」 海原「いえ、僕はやめません!!」 上条「人の物を壊すのは気が引けるが…、とりゃ!!」パキン!! 海原「ああ!!これ手に入れるの大変なんですよ!?」 美琴「え?今なんでこわれた?当麻って確か超能力しか打ち消せないんじゃ…?」 上条「そんなもの関係ないわ!」 海原「こうなったら、原典を使うしか…。」 上条「ええ!!なんでお前がそんな物騒なもん…て待てよ!!お前原典使って 体のほう大丈夫なのかよ!!」 海原「特に問題ありません。それに僕はどうやら原典に好かれてるようでして 二冊ほど所持していますよ。」 上条「二冊も!?ま、まあインデックスもああ見えて十万三千冊の魔道書記憶 してるし、不思議じゃないか。」 ショチトル「いや、禁書目録は例外中の例外だ。」 あれはだな…とショチトルは説明し始めるが、 打ち止め「あの三人ってオカルトマニアなの?ってミサカはミサカはママに 問いかけてみる。」 美琴「その前に話が脱線してる気がするんだけど…。」 結標「そうなのよ、私も魔術っていまいちわかんないのよね…。」 一方通行「グループ入ってから俺も知ったんだけどよォ、魔術師ってやれる こと多すぎだろォがよォ。変装したり光線出したりよォ。」 御坂姉妹「「?????」」 二人の疑問にすら付いていけない御坂姉妹だったのでした。 ~数分後~ 上条「は~、なるほどね~」 どうやらショチトル&海原のQ&Aが終わったらしい。 美琴「あ・ん・た・は!その議題は彼女を待たせるほどのものかああああ!!」ビリビリ!! 上条「すいませんでしたああああああああああ!」ちゃっかり無効化 美琴「ったく当麻ったら…、ん!」そういいながらあごを上げる。 美琴「今ここでしてくれたら許してあげる…。」 上条は少し驚いたが、彼女を前に待たせてしまったのだからしょうがない。 上条「…ったく、美琴には逆らえないな…。」 チュ 二人は長いキスをした。 打ち止め「なんでミサカに見せてくれないの!!ってミサカはミサカは露出狂 に講義してみる!!」 結標「露出狂いうな!!それに子供にはまだはやい!!」 一方通行「バカップルにもほどがあるぜェ…。」 海原「御坂さんが…御坂さんがああ!!」 ショチトル「お前には私がいるだろうが!!」 そしてお決まりの 「エツァリおにいちゃん…。」 そんなこんなうるさいが、 上条と美琴はお構いなしに二人のキスの時間を楽しんでいる。 結局上条は美琴に魔術を軽―く説明する羽目に… 美琴「ふーん、じゃぁ当麻の右手が打ち消せないものって何?」 一方「俺のベクトル操作なしの拳とかどうだァ?」 打ち止め「やめなさいってミサカはミサカはこのロリコンを止めてみるっ!!」 一方「誰がロリコンだァ!?」 結標「全く…バカばっかり…って」 彼女の視線の先にはショチトルに唇を奪われ凍っている海原の姿が。結標以外気が付いていない。と、その時上条が返事をした。 上条「運命の赤い糸とかじゃね?」美琴「ふふふ、そうよねー。」 海シ一打結「「「「「ブハァ!」」」」」 結標「アンタらデレデレしすぎ!!って!!!!」 結標が見たのはまたもキスしている上琴の姿であった。 一方「…なァ、俺ら食い終わったし、どっか行かねェか?」 結標「異議なし。さあ行くわよ海原。」 海原「上条当麻ぁあああああ!!!!!覚えてろおおおお!!!」 ショチトル「お兄ちゃん落ち着いて。」ズルズル 海原を引きずって立ち上がる。 打ち止め「やだーってミサカはミサカはっ!!」一方通行に引きずられる。 上条「あれ??いつの間にかあいつらいなくなったぞ。」 美琴「まあいいじゃない別に。それより早く食べて次行こっ」 建宮「……あの二人すげー」 浦上「!!何すかそのコメント!!??しかも口調忘れてますよ建宮さん!!!」 建宮「ぬっ!!いかんいかん、建宮斎字これしきで我を忘れてはいかんのよな!!」 浦上「…………さっき忘れてましたけどね。…ん?さっきの御嬢さんがたの一人が倒れてますよっ!!」 15072号「しっかりしなさい!!とミサカはミサカの頬を叩いてみます。」 10032号「よくも立ってられますね。とミサカはミサカの落ち着きに驚愕します。」 10090号「積極的になったオリジナルは止められないのです。とミサカはミサカに客観的事実を伝えます。」 10032号「あの方をあきらめろという事ですか!?とミサカは戦慄します。」 15072号「ハッキリ言ってあの方に執着しているのはあなただけですよ。とミサカはミサカの出遅れをあざ笑います。」 10090号「それは言いすぎですよ。とミサカはミサカを諭しつつ、最近付き合いだしたあの青年の事を思い出してうっとりします。」 白井「ところで次はどこまいりますの?」ここは第3エリア。 青ピ「せやなー。アレなんかどう!?」 何だかんだ言ってこっちのカップルも順調である。と、そこに 土御門「よう、青ピー」 白雪「よっすー」 この二人もやってきた。 青ピ「よう、土御門はん。カミやんと一緒じゃないん?」 土御門「にゃー。暑過ぎてあの二人の周囲500メートルは危険だぜい。」 白雪「ホントだよー。あの二人、北極の氷でも全部溶かせるんじゃないかなあ。」 白井「そそ、そんなにすごい事になってますの!?」 白雪「そりゃあもう。見てただけでも3分はのりづけしてたよー。」 土御門「嫌5分だにゃー。」白雪「10分くらいかもー」 白井が倒れて青ピの介抱を受けることになったのは言うまでもない。 こちら、上琴空間… 美琴「はい、あ~ん♪」 当麻「あ~む!」ぱく! 美琴「おいしい?」 当麻「美琴が食べさせてくれると、甘味が増すよ。」 美琴「(////)当麻ったら…はずかしいよ(////)」 当麻「いいだろ別にじゃ次お前な」パクッ 美琴「ちょ…なんでポテト当麻が銜えてるのよ!!」 当麻「ん」あごを突き出す 美琴「当麻ったら…」チュ この後二人は、こんな会話をばっかりしてポテト1セットであらゆる意味で満腹になった。 建宮「…もうこんな『らぶらぶ♪』じゃ、誰も止めることができないのよねええええええええ ええええええええええええええええええええええええええええええ!!」興奮状態 浦上「…あの御坂美琴って女 恋人→通い妻→お泊り→同妻 ほんでもって結婚ですよ絶対!!」妄想状態 10032号「あいつら…ミサカたちの三分の二が新しい出会いを求めているとは薄情者達だと とミサカは切れてみます。そしてお姉様を暗殺し、あの人の心と体はミサカがいただくとミサカは ここに宣言します…」 建宮「この子の執念もなかなかのものなのよね…」 打ち止め「やだ!ってミサカはミサカはパパとママのデレデレップリを見るんだ!!」 一方通行「いい加減諦めろォ!!」 海原「そうだ一方通行さんあれでも使いますか?」 一方通行「お、てめェにしちゃ気が利くなあれ使うかァ!!」 「あれ」とはなにか? 何の事はない。睡眠薬である。 海原が目くばせすると、ショチトルがふっと打ち止めの背後にまわり… 打ち止め「Zzzzzz」 一方「早ェなこいつ。こンなに効くンは初めてだァ。」 ショチトル「いや、それにしても効き過ぎだ。ここの所寝てなかったのではないか?」 結標「それとも誰かさんが寝かせなかったとか?」 海原「なるほど。やはり土御門さんはあの称号をお譲りすべきでしょうねえ。」 一方「……てめェら何こっち見てンだァ?」 海シ結「「「このロリコン軍曹がっ」」」 一方「だから違うって言ってンだろうがァ!!」 海シ結「「「静かになさい!!」」」 結標「さもないとこの子が起きちゃうでしょうが。」 海原「さて、では寝てしまったこの子をどうしましょう?」 ショチトル「やはりここは保護者が責任を持っておぶるべきだと思う。」 一方「……そう言う事になンのかよォ……」 結標「文句でも?」 一方「ねェよ。」ふてくされた顔で言いつつ彼は寝てしまった打ち止めをおぶる。 まあ次のアトラクションで起きンだろ。にしてもコイツ軽いなァとかもいながら。 それを見た結標が一言 「なかなかお似合いよ。アクセラレータ。」 一方「うっせェ。」 海原「おや?赤くなってませんか?」 一方「なってねェ!」両手がふさがっていて思うように反撃できず、この後アクセラレータはグループの面々に散々いじられるのであった。 その頃ミサカネットワーク 先ごろ公開の某映画よろしく御坂15072号が緊急決議第177号を出した。 「ミサカ全軍を挙げての10032号の暴走阻止を決意する」 妹達「「「「「「ラジャー!!!」」」」」」 10090号「10090号より報告。10032号は現在オリジナルたちの東北東560メートルにあり。狙撃準備に入っているのを確認。これよりミサカは10032号を止めるための戦闘行動に入るっ!!」ダダダダッバンバン! 15072号「近辺にいるミサカ18052号・20000号は10090号の援護にまわれ。その他の遊園地内のミサカは現在地点にて別命あるまで待機。」 妹達「「「「「「了解。」」」」」」 15072号「では10032号。最後通牒です。オリジナルへの破壊行動を速やかに停止しなさい。」 10032号「拒否します。とミサカはネットワークからの切断を企図します。」ズダダダダッ 10090号「あの人は喜びませんよ。とミサカは弾倉を交換しながら諭します。」バン!! 10032「なっ!」ドゴン!! 15072号「10090号の言うとおりです。人を想うというのはその方の幸せを願う事。いまの10032号の行動はそれに反しています。とミサカは説得します。」パンパン! 10032号「………それでは…」 18052号「隙ありっ!!とミサカは10032号に対して睡眠弾を撃ち込みます。」パン! 10032号「うぐっ!!ひ、卑怯なとミサカは断固抗議、し……Zzzzz」バタッ 15072号「18052号、よくやりました。とミサカは作戦通りうまく言ったことにホッとします。」 20000号「腹黒っ!!とミサカは戦慄します!!」 15072号「兵は奇道なり。とミサカは決め台詞をはきます。」
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結標「ちょっと今のこの子の発言は何!?クローンというのは建て前で実は この二人の子供!?あんたらやっちゃてたの!?」 二人は何のことだ?と思ったがすぐに理解して、顔を赤くした。 上琴「「まだやってないわ!!」」 しかし、ショチトルはすこし気になることがあった。 ショチトル「『まだ』と言うことは、これからやるつもりか?」 上琴「「……まあゆくゆくは(////)」」 一青結シ「「「「ブハアアアアアアアアアア!!??」」」」これには一方通行も 吹いた。 一方通行「ダメだァ…こいつら白昼堂々とデレたじゃすまないこと 言いやがった…。」 海原「僕は御坂さんを守ってくれといったんです!!汚せなんていってません!!」 上条「おい!俺を本気で殺そうとするな!!さっさとその物騒なもんしまえ!!」 海原「いえ、僕はやめません!!」 上条「人の物を壊すのは気が引けるが…、とりゃ!!」パキン!! 海原「ああ!!これ手に入れるの大変なんですよ!?」 美琴「え?今なんでこわれた?当麻って確か超能力しか打ち消せないんじゃ…?」 上条「そんなもの関係ないわ!」 海原「こうなったら、原典を使うしか…。」 上条「ええ!!なんでお前がそんな物騒なもん…て待てよ!!お前原典使って 体のほう大丈夫なのかよ!!」 海原「特に問題ありません。それに僕はどうやら原典に好かれてるようでして 二冊ほど所持していますよ。」 上条「二冊も!?ま、まあインデックスもああ見えて十万三千冊の魔道書記憶 してるし、不思議じゃないか。」 ショチトル「いや、禁書目録は例外中の例外だ。」 あれはだな…とショチトルは説明し始めるが、 打ち止め「あの三人ってオカルトマニアなの?ってミサカはミサカはママに 問いかけてみる。」 美琴「その前に話が脱線してる気がするんだけど…。」 結標「そうなのよ、私も魔術っていまいちわかんないのよね…。」 一方通行「グループ入ってから俺も知ったんだけどよォ、魔術師ってやれる こと多すぎだろォがよォ。変装したり光線出したりよォ。」 御坂姉妹「「?????」」 二人の疑問にすら付いていけない御坂姉妹だったのでした。 ~数分後~ 上条「は~、なるほどね~」 どうやらショチトル&海原のQ&Aが終わったらしい。 美琴「あ・ん・た・は!その議題は彼女を待たせるほどのものかああああ!!」ビリビリ!! 上条「すいませんでしたああああああああああ!」ちゃっかり無効化 美琴「ったく当麻ったら…、ん!」そういいながらあごを上げる。 美琴「今ここでしてくれたら許してあげる…。」 上条は少し驚いたが、彼女を前に待たせてしまったのだからしょうがない。 上条「…ったく、美琴には逆らえないな…。」 チュ 二人は長いキスをした。 打ち止め「なんでミサカに見せてくれないの!!ってミサカはミサカは露出狂 に講義してみる!!」 結標「露出狂いうな!!それに子供にはまだはやい!!」 一方通行「バカップルにもほどがあるぜェ…。」 海原「御坂さんが…御坂さんがああ!!」 ショチトル「お前には私がいるだろうが!!」 そしてお決まりの 「エツァリおにいちゃん…。」 そんなこんなうるさいが、 上条と美琴はお構いなしに二人のキスの時間を楽しんでいる。 結局上条は美琴に魔術を軽―く説明する羽目に… 美琴「ふーん、じゃぁ当麻の右手が打ち消せないものって何?」 一方「俺のベクトル操作なしの拳とかどうだァ?」 打ち止め「やめなさいってミサカはミサカはこのロリコンを止めてみるっ!!」 一方「誰がロリコンだァ!?」 結標「全く…バカばっかり…って」 彼女の視線の先にはショチトルに唇を奪われ凍っている海原の姿が。結標以外気が付いていない。と、その時上条が返事をした。 上条「運命の赤い糸とかじゃね?」美琴「ふふふ、そうよねー。」 海シ一打結「「「「「ブハァ!」」」」」 結標「アンタらデレデレしすぎ!!って!!!!」 結標が見たのはまたもキスしている上琴の姿であった。 一方「…なァ、俺ら食い終わったし、どっか行かねェか?」 結標「異議なし。さあ行くわよ海原。」 海原「上条当麻ぁあああああ!!!!!覚えてろおおおお!!!」 ショチトル「お兄ちゃん落ち着いて。」ズルズル 海原を引きずって立ち上がる。 打ち止め「やだーってミサカはミサカはっ!!」一方通行に引きずられる。 上条「あれ??いつの間にかあいつらいなくなったぞ。」 美琴「まあいいじゃない別に。それより早く食べて次行こっ」 建宮「……あの二人すげー」 浦上「!!何すかそのコメント!!??しかも口調忘れてますよ建宮さん!!!」 建宮「ぬっ!!いかんいかん、建宮斎字これしきで我を忘れてはいかんのよな!!」 浦上「…………さっき忘れてましたけどね。…ん?さっきの御嬢さんがたの一人が倒れてますよっ!!」 15072号「しっかりしなさい!!とミサカはミサカの頬を叩いてみます。」 10032号「よくも立ってられますね。とミサカはミサカの落ち着きに驚愕します。」 10090号「積極的になったオリジナルは止められないのです。とミサカはミサカに客観的事実を伝えます。」 10032号「あの方をあきらめろという事ですか!?とミサカは戦慄します。」 15072号「ハッキリ言ってあの方に執着しているのはあなただけですよ。とミサカはミサカの出遅れをあざ笑います。」 10090号「それは言いすぎですよ。とミサカはミサカを諭しつつ、最近付き合いだしたあの青年の事を思い出してうっとりします。」 白井「ところで次はどこまいりますの?」ここは第3エリア。 青ピ「せやなー。アレなんかどう!?」 何だかんだ言ってこっちのカップルも順調である。と、そこに 土御門「よう、青ピー」 白雪「よっすー」 この二人もやってきた。 青ピ「よう、土御門はん。カミやんと一緒じゃないん?」 土御門「にゃー。暑過ぎてあの二人の周囲500メートルは危険だぜい。」 白雪「ホントだよー。あの二人、北極の氷でも全部溶かせるんじゃないかなあ。」 白井「そそ、そんなにすごい事になってますの!?」 白雪「そりゃあもう。見てただけでも3分はのりづけしてたよー。」 土御門「嫌5分だにゃー。」白雪「10分くらいかもー」 白井が倒れて青ピの介抱を受けることになったのは言うまでもない。 こちら、上琴空間… 美琴「はい、あ~ん♪」 当麻「あ~む!」ぱく! 美琴「おいしい?」 当麻「美琴が食べさせてくれると、甘味が増すよ。」 美琴「(////)当麻ったら…はずかしいよ(////)」 当麻「いいだろ別にじゃ次お前な」パクッ 美琴「ちょ…なんでポテト当麻が銜えてるのよ!!」 当麻「ん」あごを突き出す 美琴「当麻ったら…」チュ この後二人は、こんな会話をばっかりしてポテト1セットであらゆる意味で満腹になった。 建宮「…もうこんな『らぶらぶ♪』じゃ、誰も止めることができないのよねええええええええ ええええええええええええええええええええええええええええええ!!」興奮状態 浦上「…あの御坂美琴って女 恋人→通い妻→お泊り→同妻 ほんでもって結婚ですよ絶対!!」妄想状態 10032号「あいつら…ミサカたちの三分の二が新しい出会いを求めているとは薄情者達だと とミサカは切れてみます。そしてお姉様を暗殺し、あの人の心と体はミサカがいただくとミサカは ここに宣言します…」 建宮「この子の執念もなかなかのものなのよね…」 打ち止め「やだ!ってミサカはミサカはパパとママのデレデレップリを見るんだ!!」 一方通行「いい加減諦めろォ!!」 海原「そうだ一方通行さんあれでも使いますか?」 一方通行「お、てめェにしちゃ気が利くなあれ使うかァ!!」 「あれ」とはなにか? 何の事はない。睡眠薬である。 海原が目くばせすると、ショチトルがふっと打ち止めの背後にまわり… 打ち止め「Zzzzzz」 一方「早ェなこいつ。こンなに効くンは初めてだァ。」 ショチトル「いや、それにしても効き過ぎだ。ここの所寝てなかったのではないか?」 結標「それとも誰かさんが寝かせなかったとか?」 海原「なるほど。やはり土御門さんはあの称号をお譲りすべきでしょうねえ。」 一方「……てめェら何こっち見てンだァ?」 海シ結「「「このロリコン軍曹がっ」」」 一方「だから違うって言ってンだろうがァ!!」 海シ結「「「静かになさい!!」」」 結標「さもないとこの子が起きちゃうでしょうが。」 海原「さて、では寝てしまったこの子をどうしましょう?」 ショチトル「やはりここは保護者が責任を持っておぶるべきだと思う。」 一方「……そう言う事になンのかよォ……」 結標「文句でも?」 一方「ねェよ。」ふてくされた顔で言いつつ彼は寝てしまった打ち止めをおぶる。 まあ次のアトラクションで起きンだろ。にしてもコイツ軽いなァとかもいながら。 それを見た結標が一言 「なかなかお似合いよ。アクセラレータ。」 一方「うっせェ。」 海原「おや?赤くなってませんか?」 一方「なってねェ!」両手がふさがっていて思うように反撃できず、この後アクセラレータはグループの面々に散々いじられるのであった。 その頃ミサカネットワーク 先ごろ公開の某映画よろしく御坂15072号が緊急決議第177号を出した。 「ミサカ全軍を挙げての10032号の暴走阻止を決意する」 妹達「「「「「「ラジャー!!!」」」」」」 10090号「10090号より報告。10032号は現在オリジナルたちの東北東560メートルにあり。狙撃準備に入っているのを確認。これよりミサカは10032号を止めるための戦闘行動に入るっ!!」ダダダダッバンバン! 15072号「近辺にいるミサカ18052号・20000号は10090号の援護にまわれ。その他の遊園地内のミサカは現在地点にて別命あるまで待機。」 妹達「「「「「「了解。」」」」」」 15072号「では10032号。最後通牒です。オリジナルへの破壊行動を速やかに停止しなさい。」 10032号「拒否します。とミサカはネットワークからの切断を企図します。」ズダダダダッ 10090号「あの人は喜びませんよ。とミサカは弾倉を交換しながら諭します。」バン!! 10032「なっ!」ドゴン!! 15072号「10090号の言うとおりです。人を想うというのはその方の幸せを願う事。いまの10032号の行動はそれに反しています。とミサカは説得します。」パンパン! 10032号「………それでは…」 18052号「隙ありっ!!とミサカは10032号に対して睡眠弾を撃ち込みます。」パン! 10032号「うぐっ!!ひ、卑怯なとミサカは断固抗議、し……Zzzzz」バタッ 15072号「18052号、よくやりました。とミサカは作戦通りうまく言ったことにホッとします。」 20000号「腹黒っ!!てミサカは戦慄します!!」 15072号「兵は奇道なり。とミサカは決め台詞をはきます。」
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結標「ちょっと今のこの子の発言は何!?クローンというのは建て前で実は この二人の子供!?あんたらやっちゃてたの!?」 二人は何のことだ?と思ったがすぐに理解して、顔を赤くした。 上琴「「まだやってないわ!!」」 しかし、ショチトルはすこし気になることがあった。 ショチトル「『まだ』と言うことは、これからやるつもりか?」 上琴「「……まあゆくゆくは(////)」」 一青結シ「「「「ブハアアアアアアアアアア!!??」」」」これには一方通行も 吹いた。 一方通行「ダメだァ…こいつら白昼堂々とデレたじゃすまないこと 言いやがった…。」 海原「僕は御坂さんを守ってくれといったんです!!汚せなんていってません!!」 上条「おい!俺を本気で殺そうとするな!!さっさとその物騒なもんしまえ!!」 海原「いえ、僕はやめません!!」 上条「人の物を壊すのは気が引けるが…、とりゃ!!」パキン!! 海原「ああ!!これ手に入れるの大変なんですよ!?」 美琴「え?今なんでこわれた?当麻って確か超能力しか打ち消せないんじゃ…?」 上条「そんなもの関係ないわ!」 海原「こうなったら、原典を使うしか…。」 上条「ええ!!なんでお前がそんな物騒なもん…て待てよ!!お前原典使って 体のほう大丈夫なのかよ!!」 海原「特に問題ありません。それに僕はどうやら原典に好かれてるようでして 二冊ほど所持していますよ。」 上条「二冊も!?ま、まあインデックスもああ見えて十万三千冊の魔道書記憶 してるし、不思議じゃないか。」 ショチトル「いや、禁書目録は例外中の例外だ。」 あれはだな…とショチトルは説明し始めるが、 打ち止め「あの三人ってオカルトマニアなの?ってミサカはミサカはママに 問いかけてみる。」 美琴「その前に話が脱線してる気がするんだけど…。」 結標「そうなのよ、私も魔術っていまいちわかんないのよね…。」 一方通行「グループ入ってから俺も知ったんだけどよォ、魔術師ってやれる こと多すぎだろォがよォ。変装したり光線出したりよォ。」 御坂姉妹「「?????」」 二人の疑問にすら付いていけない御坂姉妹だったのでした。 ~数分後~ 上条「は~、なるほどね~」 どうやらショチトル&海原のQ&Aが終わったらしい。 美琴「あ・ん・た・は!その議題は彼女を待たせるほどのものかああああ!!」ビリビリ!! 上条「すいませんでしたああああああああああ!」ちゃっかり無効化 美琴「ったく当麻ったら…、ん!」そういいながらあごを上げる。 美琴「今ここでしてくれたら許してあげる…。」 上条は少し驚いたが、彼女を前に待たせてしまったのだからしょうがない。 上条「…ったく、美琴には逆らえないな…。」 チュ 二人は長いキスをした。 打ち止め「なんでミサカに見せてくれないの!!ってミサカはミサカは露出狂 に講義してみる!!」 結標「露出狂いうな!!それに子供にはまだはやい!!」 一方通行「バカップルにもほどがあるぜェ…。」 海原「御坂さんが…御坂さんがああ!!」 ショチトル「お前には私がいるだろうが!!」 そしてお決まりの 「エツァリおにいちゃん…。」 そんなこんなうるさいが、 上条と美琴はお構いなしに二人のキスの時間を楽しんでいる。 結局上条は美琴に魔術を軽―く説明する羽目に… 美琴「ふーん、じゃぁ当麻の右手が打ち消せないものって何?」 一方「俺のベクトル操作なしの拳とかどうだァ?」 打ち止め「やめなさいってミサカはミサカはこのロリコンを止めてみるっ!!」 一方「誰がロリコンだァ!?」 結標「全く…バカばっかり…って」 彼女の視線の先にはショチトルに唇を奪われ凍っている海原の姿が。結標以外気が付いていない。と、その時上条が返事をした。 上条「運命の赤い糸とかじゃね?」美琴「ふふふ、そうよねー。」 海シ一打結「「「「「ブハァ!」」」」」 結標「アンタらデレデレしすぎ!!って!!!!」 結標が見たのはまたもキスしている上琴の姿であった。 一方「…なァ、俺ら食い終わったし、どっか行かねェか?」 結標「異議なし。さあ行くわよ海原。」 海原「上条当麻ぁあああああ!!!!!覚えてろおおおお!!!」 ショチトル「お兄ちゃん落ち着いて。」ズルズル 海原を引きずって立ち上がる。 打ち止め「やだーってミサカはミサカはっ!!」一方通行に引きずられる。 上条「あれ??いつの間にかあいつらいなくなったぞ。」 美琴「まあいいじゃない別に。それより早く食べて次行こっ」 建宮「……あの二人すげー」 浦上「!!何すかそのコメント!!??しかも口調忘れてますよ建宮さん!!!」 建宮「ぬっ!!いかんいかん、建宮斎字これしきで我を忘れてはいかんのよな!!」 浦上「…………さっき忘れてましたけどね。…ん?さっきの御嬢さんがたの一人が倒れてますよっ!!」 15072号「しっかりしなさい!!とミサカはミサカの頬を叩いてみます。」 10032号「よくも立ってられますね。とミサカはミサカの落ち着きに驚愕します。」 10090号「積極的になったオリジナルは止められないのです。とミサカはミサカに客観的事実を伝えます。」 10032号「あの方をあきらめろという事ですか!?とミサカは戦慄します。」 15072号「ハッキリ言ってあの方に執着しているのはあなただけですよ。とミサカはミサカの出遅れをあざ笑います。」 10090号「それは言いすぎですよ。とミサカはミサカを諭しつつ、最近付き合いだしたあの青年の事を思い出してうっとりします。」 白井「ところで次はどこまいりますの?」ここは第3エリア。 青ピ「せやなー。アレなんかどう!?」 何だかんだ言ってこっちのカップルも順調である。と、そこに 土御門「よう、青ピー」 白雪「よっすー」 この二人もやってきた。 青ピ「よう、土御門はん。カミやんと一緒じゃないん?」 土御門「にゃー。暑過ぎてあの二人の周囲500メートルは危険だぜい。」 白雪「ホントだよー。あの二人、北極の氷でも全部溶かせるんじゃないかなあ。」 白井「そそ、そんなにすごい事になってますの!?」 白雪「そりゃあもう。見てただけでも3分はのりづけしてたよー。」 土御門「嫌5分だにゃー。」白雪「10分くらいかもー」 白井が倒れて青ピの介抱を受けることになったのは言うまでもない。 こちら、上琴空間… 美琴「はい、あ~ん♪」 当麻「あ~む!」ぱく! 美琴「おいしい?」 当麻「美琴が食べさせてくれると、甘味が増すよ。」 美琴「(////)当麻ったら…はずかしいよ(////)」 当麻「いいだろ別にじゃ次お前な」パクッ 美琴「ちょ…なんでポテト当麻が銜えてるのよ!!」 当麻「ん」あごを突き出す 美琴「当麻ったら…」チュ この後二人は、こんな会話をばっかりしてポテト1セットであらゆる意味で満腹になった。 建宮「…もうこんな『らぶらぶ♪』じゃ、誰も止めることができないのよねええええええええ ええええええええええええええええええええええええええええええ!!」興奮状態 浦上「…あの御坂美琴って女 恋人→通い妻→お泊り→同妻 ほんでもって結婚ですよ絶対!!」妄想状態 10032号「あいつら…ミサカたちの三分の二が新しい出会いを求めているとは薄情者達だと とミサカは切れてみます。そしてお姉様を暗殺し、あの人の心と体はミサカがいただくとミサカは ここに宣言します…」 建宮「この子の執念もなかなかのものなのよね…」 打ち止め「やだ!ってミサカはミサカはパパとママのデレデレップリを見るんだ!!」 一方通行「いい加減諦めろォ!!」 海原「そうだ一方通行さんあれでも使いますか?」 一方通行「お、てめェにしちゃ気が利くなあれ使うかァ!!」 「あれ」とはなにか? 何の事はない。睡眠薬である。 海原が目くばせすると、ショチトルがふっと打ち止めの背後にまわり… 打ち止め「Zzzzzz」 一方「早ェなこいつ。こンなに効くンは初めてだァ。」 ショチトル「いや、それにしても効き過ぎだ。ここの所寝てなかったのではないか?」 結標「それとも誰かさんが寝かせなかったとか?」 海原「なるほど。やはり土御門さんはあの称号をお譲りすべきでしょうねえ。」 一方「……てめェら何こっち見てンだァ?」 海シ結「「「このロリコン軍曹がっ」」」 一方「だから違うって言ってンだろうがァ!!」 海シ結「「「静かになさい!!」」」 結標「さもないとこの子が起きちゃうでしょうが。」 海原「さて、では寝てしまったこの子をどうしましょう?」 ショチトル「やはりここは保護者が責任を持っておぶるべきだと思う。」 一方「……そう言う事になンのかよォ……」 結標「文句でも?」 一方「ねェよ。」ふてくされた顔で言いつつ彼は寝てしまった打ち止めをおぶる。 まあ次のアトラクションで起きンだろ。にしてもコイツ軽いなァとかもいながら。 それを見た結標が一言 「なかなかお似合いよ。アクセラレータ。」 一方「うっせェ。」 海原「おや?赤くなってませんか?」 一方「なってねェ!」両手がふさがっていて思うように反撃できず、この後アクセラレータはグループの面々に散々いじられるのであった。 その頃ミサカネットワーク 先ごろ公開の某映画よろしく御坂15072号が緊急決議第177号を出した。 「ミサカ全軍を挙げての10032号の暴走阻止を決意する」 妹達「「「「「「ラジャー!!!」」」」」」 10090号「10090号より報告。10032号は現在オリジナルたちの東北東560メートルにあり。狙撃準備に入っているのを確認。これよりミサカは10032号を止めるための戦闘行動に入るっ!!」ダダダダッバンバン! 15072号「近辺にいるミサカ18052号・20000号は10090号の援護にまわれ。その他の遊園地内のミサカは現在地点にて別命あるまで待機。」 妹達「「「「「「了解。」」」」」」 15072号「では10032号。最後通牒です。オリジナルへの破壊行動を速やかに停止しなさい。」 10032号「拒否します。とミサカはネットワークからの切断を企図します。」ズダダダダッ 10090号「あの人は喜びませんよ。とミサカは弾倉を交換しながら諭します。」バン!! 10032「なっ!」ドゴン!! 15072号「10090号の言うとおりです。人を想うというのはその方の幸せを願う事。いまの10032号の行動はそれに反しています。とミサカは説得します。」パンパン! 10032号「………それでは…」 18052号「隙ありっ!!とミサカは10032号に対して睡眠弾を撃ち込みます。」パン! 10032号「うぐっ!!ひ、卑怯なとミサカは断固抗議、し……Zzzzz」バタッ 15072号「18052号、よくやりました。とミサカは作戦通りうまく言ったことにホッとします。」 20000号「腹黒っ!!てミサカは戦慄します!!」 15072号「兵は奇道なり。とミサカは決め台詞をはきます。」
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/例えばこんな三人の関係 流星に願う妹達の想い 午前2:55分、商店街入り口では既に美琴とミサカ10039号が立っていた。集合時間までは後5分あるのだが美琴はため息を付いていた。 美琴は常盤台の冬服に身を包み、その上にコートを着用し、その首には赤いマフラーが巻かれている。 対してミサカ10039号は常盤台の制服といういつもの格好だ。 「ったく寒いわね~、それにしても当麻の奴、女の子二人を待たせるなんていい度胸してるわね。 こういう時くらい時間前に来れないのかしら?…それにしてもアンタ、いくらなんでもその格好は自殺行為じゃない?」 「生体電気をいじって体温を上げているので平気です、とミサカは返答します」 平然と答えるミサカ10039号だが、その表情は優れない。確かに自分は平気だが、その他の妹達に関しては別だ。 彼女達は美琴の能力を封じるまでは下手に能力を使えない。 そんな中、この寒空で既に15分近く、一部の妹達はそれ以上の時間をこの格好で行動している。 「一体何をやっているのでしょうか、とミサカは苛立ちながら彼らの来る方向を見つめます」 「当麻が遅れてくるなんて日常茶飯事よ、っていうか彼ら?どういう事?」 もはや遅れてくる事前提のようだ。苦笑いを浮かべる美琴だったが、彼らという言葉に反応する。 「遅刻を回避する為にミサカ10032号が迎えに行っています、とミサカは返答します」 「なんですってー!アンタまた当麻にちょっかい出そうっての!?」 「…話を聞いてましたか?とミサカは呆れてみます」 そうこうしている内に待ち人がやってきた。当麻と御坂妹である。時刻は3:00分、待ち合わせピッタリだ。 二人は並んで歩いていたが少しだけ離れている。御坂妹が気を使っているようだ。 「ちょっと妹!当麻に変なちょかい出してないでしょうね?」 「…?ミサカはずっとこうして歩いてきましたが、とミサカは返答します」 「本当かしら?昨日の昼間の事もあるしあんま信用できないわね、その辺どうなの、当麻」 「ん?ずっとこんな感じだったぞ?寒そうだから手でも繋ぐか?って言ったら 『お姉様が見てない時はお義兄様に手は出しませんよ』って言われてっておい!いきなりなにしやがる!」 当麻が言い終わる前に雷撃の槍が飛ぶも全て右手にかき消される。 「うっさい!勝手に妹に手を出そうとすんじゃないわよ!全く!」 「妹に手を出されるのも、妹が手を出すのもダメとは、とミサカ10039号はお姉様の独占欲の強さに呆れます」 「そんな事はどうでもいいので早速移動しましょう、とミサカ10032号は強引に話を進めてみます」 いつの間にか当麻に手を出すな!から妹に手を出すな!にシフトした美琴。それを聞いた妹達はそれぞれ呆れ、先に進もうとする…が 「大体当麻はいっつもいっつも待ち合わせに遅れてきては誰かにフラグ立ててくるし! こっちはなんか事件に巻き込まれたのかと思って心配してるのに!ちょっとは反省しなさいよね!」 「んな事言ったって困ってる人見捨てるわけにもいかねーだろうが!」 「逆切れすんな!」 「「痴話喧嘩はその辺にしていきますよ!とミサカ10023(10039)号は少々大声で先を促します」」 いい合いを続ける二人の会話を半ば強引に打ち切る妹達。これ以上時間を浪費するのはまずいので目的地へ歩き出す。 そして後ろを振り返ると手を繋がずに付いてくる二人の姿があった。それは妹達にとって見慣れた光景、しかしとても寂しい光景だった。 彼らが付き合い始めてもう数ヶ月経つが、未だに手を繋いで歩く光景を妹達は間近で見たことが無い。 たまに街で見かけても、妹達に気付くと手を離してしまうのだ。本人達はとぼけているが、妹達にはバレバレだ。 そして今この瞬間も二人は手を繋ぎたそうにしている。だが、妹達の存在によってそれは叶わない。 「仕方ありません、とミサカ10032号は大胆な行動に出ます」 ぎゅ、っと御坂妹が当麻の左腕に抱きついた。両手を巻きつけて寄り添うように身を寄せる。 「反対側も空いてますね、とミサカ10039号はお姉様を押しのけて右腕にしがみつきます」 更にぎゅっと右腕にも抱きつく妹達。抱きつかれた当麻は突然の事にパニックになり、 それ以上に自分の指定席を奪われた美琴はその光景を見ながら口をパクパクさせている。 「ちょっと御坂妹!?離れろって!!当たってる!当たってますから――!!」 「な、ななな、何やってんのよあんた達!当麻から離れなさ―――い!!」 「何って、空いていたから抱きついたのですが何か問題でも?とミサカ10032号はお姉様を挑発します」 「それにこの格好は寒いのでこうしていれば暖かいのです、とミサカ10039号は白々しいことを言ってみます」 「アンタさっき生体電気いじって平気って言ってたでしょーが!!いいから離れろ!当麻もデレデレしてんじゃない!」 「なんでもいいから離れてー!両腕が気持ちいいけど視線が怖いからー!」 ぎゃあぎゃあと騒ぐ4名、数分間の戦いの末、妹達は当麻から離れ、当麻の前と左側をそれぞれ歩いている。 美琴は当麻の右手をしっかりと握り二人の妹を睨み付けていた。 「お姉様、いい加減機嫌を直して欲しいのですが、とミサカ10032号は」「うるさい!」 「やれやれ、完全に嫌われてしまいましたね、とミサカ10039号は少し悲しげに語ります」 「おい美琴、何時までむくれてんだー、まあ気持ちは分からなくもないがいい加減機嫌直せって」 「ふん!いいのよ!人の彼氏を奪おうとする奴等の事なんて!」 怒りを鎮めようとするも途中で遮られる。どうやら先ほどの行為に相当お怒りのようだ。 (さて、予定通りの展開に持ってきた訳ですが、お姉様の機嫌を大幅に損なってしまいました、とミサカ10032号は先ほどの行為を悔やみます) (ですが、あそこで中途半端な行動を取っていたら現状には至らなかったでしょう、とミサカ10039号は前向きに考えてみます) 何とか美琴の機嫌を取り戻したい妹達だが、現状では難しいようだ。事情を知らない美琴にとっては自分の彼氏をデートに誘い、 一緒に待ち合わせ場所に現れ、挙句の果てには抱きついた妹達という存在は彼氏を奪おうとする『敵』になりつつある。 いや、もうなってしまったといってもいいだろう。寧ろこの状況で一緒に行動してくれている事自体が奇跡に近い。 (ここはお義兄様に頑張って立て直してもらうしかないようですね、とミサカ10032号は自らの無能っぷりにしょんぼりしつつお義兄様の力に期待します) (ともあれ、まずは二人を無事に公園まで誘導するのが最優先でしょう、とミサカ10039号は現時点でやるべき事を再確認します) 前を歩くミサカ10039号は誘導を、左側を歩くミサカ10032号は二人の手が離れないように監視とそれぞれの役割をこなし公園へと歩みを進める。 張り詰めた空気の中、無言で歩いていた4人だが、沈黙に耐えかねた当麻が美琴をなだめ始める。 「なあ美琴、そろそろ許してやってもいいんじゃねーか?こうして久し振りに会ったんだしそんな顔してても面白くないだろ?」 「…当麻、妹には随分と甘いわね。こっちは目の前で彼氏といちゃつかれて頭にきてんのよ!」 それに、っと美琴は続ける 「大体アンタも二人に抱きつかれてデレデレしやがって!そんなに妹って響きが好きなのかコラ――!」 「意味不明な切れ方すんなって!そんなことあるわけ無いだろ!」 「だったら何ですぐに振りほどかないのよ!アンタがそんなんだからこっちは不安になるってのに!」 「急にそんなことしたら危ないだろうが、それに、そんなに不安にならなくても大丈夫だっていつも言ってるだろ!」 遂に美琴の怒りの矛先が当麻へと向かう。相変わらず手は繋いでいるが、その瞳は怒りに満ち溢れている。 いつもならここで当麻が安心させる言葉を言うのだか、今は妹達の前である為かいつもより遠まわしだ。 当然そんな言葉で機嫌が直る美琴ではなく、むくれ顔で歩みを進める。 (やはりミサカ達がいては上手くいきませんね、とミサカ10032号は二人の会話に耳を傾けます) (ですがこのままでは収拾がつかなくなってしまいます、とミサカ10039号は軌道修正の方法を模索します) (やはりここは王道の土下座しかありません、とミサカ10032号はお義兄様の得意技の投入を提案します) (いやいやねーだろ、とミサカ10039号は即座に否定します) (ではどうするのですか?とミサカ10032号は問いかけます) (普通に頭を下げて謝るしかないでしょう、とミサカ10039号は返答します) ミサカネットワーク上で最善の方法を模索したが、良い方法が浮ばず、素直に謝ることにする。 ミサカ10039号は振り返り御坂妹を見る。そして小さく頷くと今だ膨れっ面の美琴の方を見て頭を下げる。 「「お姉様、先ほどは申し訳ありませんでした、とミサカ10032(10039)号は先ほどの行為について謝罪します」」 先ほどとは打って変わって素直に謝罪する妹達、深々と頭を下げて謝罪の言葉を述べる二人の行動にやや驚く美琴。 その怒りはまだ収まらない様だが、右手でグシャグシャと髪を掻くと、頭を下げ続ける妹達を見たままため息を付く。 「ったく、謝るくらいなら最初からすんじゃないわよ」 「まあまあ美琴、こうして反省してるみたいだし今回はの辺で許してやれよ」 「そうやって当麻が甘やかすからこの子達が調子に乗るのよ!はぁ…もういいわ、さっさと頭上げなさい」 何時までも怒ってても仕方ないしね、今回は『と・く・べ・つ』に許してあげるわ」 「「ありがとうございます、とミサカ10032(10039)号はお姉様の寛大さに感謝します」」 頭を上げつつ感謝の言葉を述べる妹達。先ほどの緊張感は少し緩和されたようだ。 だが、美琴は未だに警戒を解いてはいない。それに気付いている妹達は先程よりも少しだけ距離を置いて歩く。 そして程なくして公園に到着し奥にある展望台を目指し歩いていく。 展望台に到着するとベンチに座っている人影が見えた。 「ありゃ?先客がいたのか?」 「本当、でもこんな時間に一人なんて随分無用心ね」 人影気付いた当麻、美琴がそれぞれ言葉を発する。その声に気付き、人影は立ち上がり振り返る。 「こんばんわ、随分と遅かったですね、とミサカ19090号は予定を10分ほどオーバーしている事に腹を立てつつ挨拶します」 「また御坂妹!?お前等一体何人集まるんだよ?そもそも何時からここにいたんだ!?」 「2時55分からなので45分くらいでしょうか、とミサカ19090号は現在の時間を見つつ答えます」 「そんなに早くからこんなとこに来て何やってたのよ!?」 「場所取りと準備ですよ、とミサカ19090号は返答します」 「なんだってまたそんな事を?皆で一緒に来ればよかったんじゃねーか?一人で退屈だったろ?」 「はい、ですがそれがミサカの役割でしたので、それよりも寒くは無いですか?とミサカ19090号は冷えているであろう二人の体を心配します」 そう言うとミサカ19090号は今まで生体電気をいじって上げた体温で暖めていた毛布を二人に被せ、1.5リットルの容量を持つ水筒からお茶を注ぎ二人に渡す。 「あ、ありがと…」 「っと、悪いな、え~っと御坂妹?」 あっという間にベンチに座らされケアされる二人。ミサカ19090号の動きには無駄がなく余りの手際の良さに二人はされるがままになっていた。 当麻の方は何と呼んでいいか分からず、とりあえず御坂妹と呼ぶことにした。その様子を見ていた二人の妹がある物に気付き声を出す。 「そのお菓子はなんですか?とミサカ10032号はお菓子の袋を指差しながら問いかけます」 「むむ!そのお菓子は先日病院で支給されたものと同一のものでは!?とミサカ10039号は問い詰めます!」 ベンチの上に置かれた複数のお菓子の袋を見て二人が詰め寄る。 「こ、コレはミサカがこっそり溜めていたお菓子で…、とミサカ19090号は苦しい言い訳を始めます」 「またかこの野郎、とミサカ10032号はある仮説を立てつつ睨み付けます」 「お姉様、こいつは痩身テクを隠しています、とミサカ10039号は19090号をお姉様に売り飛ばします」 ミサカ10039号の言葉に顔を見合わせる美琴と19090号。目が合った瞬間19090号は後ずさる。 「ミサカとお姉様は同一の遺伝子です。後は…分かりますね?とミサカ10032号はお姉様を焚き付けます」 「「 !!! 」」 御坂妹が煽った瞬間美琴は動く!後ずさっていたミサカ19090号は悲鳴を上げるまもなく捕らえれれた。 その速さはまさに超電磁砲を連想させるものであった。19090号を仰向けに倒し、馬乗りになりギャンギャン騒ぐ4人の姉妹。 その光景をやれやれっと肩をすくめて見つめていた当麻だったが口を開く。 「おーい!取り込み中悪いが、ここまで来たのはいいけどこれからどうすんだ?曇ってて何にも見えねーぞ?」 「…そうね、ちょっとアンタ達この後のこと考えてんの?」 当麻の言葉に動きを止める4人、下敷きになっている19090号を解放しながら美琴もこれからどうするのかを妹達に問いかける。 御坂妹と10039号も19090号から離れるが、19090号は少し涙目で「ミサカは…ミサカは…」と呟いている。 そんなミサカ19090号を無視して二人の妹達は答える。 「ですから昼間話した通りお姉様が超電磁砲で晴らすのですよ、とミサカ10039号はあそこの自販機を指差しながらお姉様の力に期待します」 「アンタね、無理って言ったでしょうが。他に方法は無いの?」 「ミサカ達にはそんな力はありません、とミサカ10032号はお手上げであることを告げます」 「は?んじゃあこんなところまで何しに来たってんだ?」 「流星群観測ですよ、それと…っと時間のようです、とミサカ10039号はゴーグルを下ろしながら返答します」 「…?アンタ何言って…」 美琴疑問を口にしたその瞬間、轟!という激しい音と共に突風が駆け抜ける。 何が起こったかわからない二人だが咄嗟に当麻がベンチから駆け出し美琴を庇うように胸に抱き寄せ身を丸める。 そしてその二人を更に庇うように毛布を頭に被せ抱き込む御坂妹。 「ちょと!何?何?何が起こってんの!?」 「美琴!いいからじっとしてろ!御坂妹!お前達もこっち来て固まれ!」 突然の状況に混乱する美琴、当麻の方はこういった突発的な事態に慣れているためか、冷静に対応する。 だが妹達は当麻の台詞を無視して各自行動する。 「…っ!」 バチィ!!二人を庇う御坂妹を襲う小石や空き缶、ゴミなどを10039号、19090号が可能な限り迎撃する。 全てを捌くことは出来ず、御坂妹はその体に小さな傷を作っていく。 1分もしないうちに風は止むが、それと同時に今度は、ドン!っという音と共に地面が大きく揺れた。 一瞬浮いたような感覚があったが、揺れはすぐに収まり辺りに再び静寂が訪れる。 「全く、あのロリコンめ、少しは加減というものをしてもらいたいものです、とミサカ10032号はあのクソ野郎(一方通行)の見境のなさに呆れます」 「まあまあ、おかげでこうして無事に問題を解決できたのでいいではありませんか、とミサカ10039号はあのロリコンの所業を寛大な心で許してみます」 「折角掃除したのに散らかしやがって!あのロリコンめ!とミサカ19090号は散らかったゴミを片付けつつ憤慨します!」 「お二人とも、大丈夫ですか?とミサカ10032号は毛布を被ったままの二人に問いかけます」 「ちょっと!どうなってんのよ!真っ暗で何にも見えないんだけど!?」 「そりゃお前…毛布被ってんだから見えないだろ…。とりあえず御坂妹?毛布を除けてもらいたいんだが」 「そのままいちゃいちゃしてれば良いのでは?とミサカ10032号は茶化してみます」 「いいから早く除けなさい!それと当麻!どさくさに紛れて変なとこ触んな!」 「わー!違うんですよ!不可抗力ですよってごめんなさいごめんなさい―――ッ!」 毛布にくるまれた二人はバタバタと暴れだす、どうやら当麻のラッキースケベが発動したらしくどこかに触ってしまったらしい。 その二人を強引に押さえつける御坂妹、その間にミサカ10039号と19090号はに周辺のゴミを手早く片付ける。 ミサカネットワーク内で準備が出来たことを確認し、御坂妹は暴れる二人に声を掛ける。 「お待たせいたしました、それでは本日のメインイベント、流星群観測の始まりです、とミサカ10032号は毛布を取りながら宣言します」 バサァ!っと勢い良く毛布を取った御坂妹。 突然視界の開けた美琴と当麻は思わず動きを止める。 辺りは真っ暗になり、街灯どころか、街の明かりが完全に消えている。 そして時折視界に入る明かりの元を辿り夜空を見上げると… そこには満点の星空と、放射状に降り注ぐ流星の輝きがあった。 一瞬大きく輝く物、スーッと流れるように赤い尾を残す物、数え切れない程の流星が流れては消えていく幻想的な光景だ。 「う…っそ!?なんで?今の今まであんなに曇ってたのに!?」 「お!今の大きかったな!じゃなくて、一体どうなってんだ?」 「お二人の第一声は聞かなかったことにします、とミサカ10032号はムードのかけらも無い二人に嘆息します」 「いいから質問に答える!」 「まあ俺も気になってるが今は流星でも見ようぜ、こんな機会滅多にないぞ美琴」 目の前の流星に集中できていない二人にため息を付いた御坂妹は簡単に状況を説明する。 「一方通行の仕業です、とミサカ10032号は二人の疑問を解消すべく分かりきった答えを告げます」 「あのロリコンは上位個体のお願いを聞き、能力を使って雲を晴らし、変電所を攻撃して停電を引き起こしたようです、とミサカ10039号は補足説明します」 「正直やりすぎ感が漂いますが…、それと水筒は死守しましたがお菓子は飛ばされてしまいました、とミサカ19090号は報告します。 これが流れ星ならぬ流れ菓子というやつでしょうか?とミサカ19090号は飛んでいった方向を見つめうまい事を言ってみます」 「…一方通行ですって…?アイツこんなこと出来るの?」 「マジかよ…、一方通行の奴もうレベル6なんじゃねぇか?」 「…あのロリコンの事は捨て置いて今はこの時間を楽しみましょう、この光景は今しか見られないのですから、とミサカ10032号は促します」 「無視かよ!とミサカ19090号は渾身のツッコミを入れてみます」 一方通行の仕業だと知った二人は唖然とするが御坂妹の言葉を聞き夜空を見上げ始める。 暫く無言で眺めていた5人だが不意に御坂妹が口を開く。 「お二人はこんな話を知っていますか?とミサカは問いかけます」 「「 ? 」」 「流れ星が流れ終わる前に願い事を三回言うとその願いが叶うという話です、とミサカは説明します」 「それって都市伝説でしょ?結構有名だから知ってるわよ」 「っても早すぎて三回も言えなさそうだけどな」 「…実は今日ここに来たのは妹達の願い事を叶えて貰う為に来たのです、とミサカは赤裸々に告白します 聞いていただけますか?とミサカはお姉様とお義兄様に確認を取ります」 個体番号を省き、妹達の総意であるかのように語る御坂妹は二人の前に立ち、真っ直ぐ見つるとお願い事を聞き届けて欲しいと打ち明ける。 二人もその真剣な言葉に頷く。毛布で包まれた二人の手は御坂妹からは見えないが、しっかりと握られていた。 この後、どんな事を言われても受け止めるために。 二人の覚悟を感じ取った御坂妹は「では」と言い夜空を見上げると、妹達の願いを口にする。 「お二人が何時までも笑顔で、そして幸せでありますように、とミサカは早口で一回目を口にします」 「お二人が何時までも笑顔で、そして幸せでありますように、とミサカはもう流れてしまった流星に二回目をお願いします」 「お二人が何時までも笑顔で、そして幸せでありますように、とミサカは半ばやけくそになりながら三回目を言います」 「「「「………………………………」」」」 どうやら台詞が長すぎて一度目の途中に流れきってしまったようだ。 中途半端な願い事になってしまいガックリと肩を落とす御坂妹。 「おい、この野郎、台無しじゃねーかよ、とミサカ10039号は怒りを露にします」 同時に全妹達の非難の声がミサカネットワーク上に流れる。 「待ってください!チャンスを!もう一度チャンスを!とミサカ10032号は懇願します!」 「こういうのは一発で決めないと意味が無いのです、とミサカ19090号はこのクソ野郎(10032号)の主張を切り捨てます」 今にも取っ組み合いの喧嘩を始めそうな妹達。しかしそれとは対照的に今だ沈黙する二人。 (え…?あの子達今何て言ったの?私達の幸せ?そんな筈…だってこの子達は当麻の事が…) (聞き間違い…じゃあねぇよな…) 言葉はちゃんと聞き取れた二人だったが、その内容に驚き、信じる事が出来ていない。 何かを言おうとするも上手く言葉に出来ない。そんな沈黙を三人の妹達が破った。 「「「 お二人が幸せでありますように 」」」 短く放たれた言葉に顔を上げる二人、すると先ほどまで喧嘩していた妹達が真っ直ぐ二人を見つめて立っていた。 「どういう…事…?」 「先程の失敗を反省し、三人同時に簡潔な言葉でお願いする事で、お願い事を確実に」「そうじゃない!」 言い終わる前に美琴が遮る。 「なんで…なんでよ!だってあんた達は当麻の事が今でも好きなんでしょ!? 私はあんた達に散々辛い思いをさせて、その上あんた達の大切な人を奪ったのよ!?何でそんなことが言えるのよ!?」 美琴が抱えていた悩みと共に今まで抑えていた気持ちが溢れる。 妹達を生み出し、悲惨な運命を辿らせ、その上大切な人まで奪ってしまった。 美琴は妹達が自分を恨んでいると思っていた。 かつては当麻の言葉で救われたが、罪悪感が完全に消えたわけではなかった。 だから妹達の前では当麻に甘えることを躊躇っていた。 なのに…妹達は… 「妹達はお姉様を恨んでいませんよ。ただ気になっていたのは、お二人が妹達に気を使ってぎこちなく接してくることです、 とミサカは今までの二人の対応を思い出し表情を曇らせます。ミサカは、ミサカの大切なお二人が、 何時でも笑顔で、そして幸せでいて欲しいのです。それを伝えるために今日、この場を設けさせてもらいました、とミサカはここに来た理由を語ります」 「…っ!!」 「お姉様、お義兄様、もし二人が少しでも妹達の幸せを思ってくれるのなら…笑ってください。 お二人が幸せであることが妹達にとっての幸せでもあるのですから、とミサカは真っ直ぐ二人を見つめてお願いをします」 純粋で素直な想いを紡ぐ『妹達』の言葉に心を打たれた美琴の頬に一滴の涙が零れる。堪えきれなくなった涙が次々と溢れ出し美琴は俯いてしまう。 両手で顔を覆い、嗚咽を漏らし肩を震わせる彼女を当麻は何も言わずに抱き寄せる。 「それでいいのですよ、ミサカはお義兄様の行動に満足します。 それではミサカの用事は済みましたので後は二人で思う存分いちゃついてください、とミサカは空気を読んで退散することを伝えます」 「おい?何処に行く気だ?」 「今のお二人には時間が必要でしょう、別の場所で流星群を見ることにします。 毛布と水筒は日の出前にこちらで回収しますので、お姉様が落ち着いたら風邪を引かないうちに帰るのが良いでしょう、とミサカは連絡事項と助言を述べます」 では、っと言い残し妹達は歩いていく、少し歩いた所で何かを思い出し御坂妹が当麻の元に歩み寄る。 そしてこっそりと耳打ちした。 「ミサカが出来るのはここまでです、後はお義兄様がしっかりと支えてあげてください、とミサカはお義兄様の力に期待します」 「お願いします」という言葉に「ああ」という短い返事を聞き届け、御坂妹は走り去る。 美琴は未だに俯き小さく嗚咽を漏らしている、そんな彼女の肩を抱き空を見上げる当麻。 「お二人が幸せでありますように…か…」 当麻は先ほどの妹達の言葉を思い返し、そう呟いていた。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 妹達が立ち去ってからどれほど時間がたっただろうか、ずっと俯いていた美琴が顔を上げる。 「大丈夫か、美琴」 「…うん」 あれからずっと泣いていた美琴は目を腫らし、顔を真っ赤にしながらも返事をする。 「それにしても驚いたな、まさかあいつ等があんな事考えてたなんて」 「…うん、ねえ当麻」 「ん?」 「私はずっとあの子達が怖かった。当麻を取られることもそうだけど、何処かで私のことを恨んでるんじゃないかってね… 昔当麻に『お前は笑っててもいいんだよ』って言われて確かに心は軽くなったわ、でも、当麻と付き合うようになって、あの子と街で出会う度に胸が痛くなるの。 私ばかりが幸せになっていいのか?あの子達の幸せを私が奪っていいのかって」 「…」 当麻は黙って美琴の言葉を聞く。 「当麻と付き合うようになって幸せなはずなのに、当麻といる時にあの子達に会うと怖くなる。 だから正直な話、二人でいるときは会いたくないと思ってた、変な話よね、私とあの子は姉妹なのに…」 今彼女はこれまで当麻にも話してこなかった事を話している。きっとそれは美琴が今まで隠し、そしてこれからも隠していくはずだった心の淀み。 「だから今まで街で出会ってもよそよそしかったのか」 「…うん、当麻にも迷惑掛けてたよね、ゴメン」 「別に迷惑だなんて思ってねーぞ?まあ相談くらいはして欲しかったけどな。 俺の方こそ美琴がこんなに辛い思いしてたのに何もしてやれなくてゴメンな」 「ううん!当麻は悪くないあれは私が」「美琴」 何かを言おうとした美琴の言葉を遮る。当麻はその後に言うであろう言葉を理解していた。 だがそれは言わせてはいけない。妹達の願いを無駄にしない為にも当麻は美琴に言う。 「美琴、俺は美琴と共に歩むと決めたんだ、だからもう一人で背負わなくていい、何か問題が起きれば一緒に解決して行こう」 「当麻…」 「それに、妹達の心はちゃんと届いたんだろ?ならもう悩むことは何も無いはずだ」 そうね…っと美琴は呟く、そしてしばしの沈黙があり美琴が口を開く。 「暖かいね…」 「ああ」 降り注ぐ流星を眺めながら二人は身を寄せ合う。 「…よし!もう大丈夫!」 顔を上げ、美琴が立ち上がる。 「ようやく復活ですか?姫」 「なによー、いつまでも落ち込んでなんかいられないわよ、折角あの子達が二人っきりにしてくれたんだし楽しまないとね!」 そうだな、と言いながら当麻も立ち上がる。 「それにしても綺麗よね、今日のことは一生の思い出になるわ」 「そうだなー、でも俺としては今の美琴の顔が見れないのが残念かな?」 「な、なによそれ」 「さっき一番大きな悩みが解決したんだ、今絶対いい笑顔してそうだから、見てみたいと思ったんだよ」 「…じゃあ特別に見せてあげる。ううん、当麻に見て欲しい」 そういうと当麻から少しだけ離れる美琴、そしてパチパチと放電を始める。 すると、青白い光と共に彼女の体が暗闇から浮かび上がる。 「…えい!」 バチ!浮かび上がった顔を見ようとした当麻に弱い電撃が浴びせられる。 咄嗟の事にガードが間に合わなかった当麻は一歩下がろうとして躓き尻餅をつく。 「あはは!引っかかった引っかかった!そんなに簡単に乙女の恥ずかしい顔が拝めると思うなよ~」 「テメェ!いきなり何しやがる!」 「こんな古典的な手にかかるなんて当麻もまだまだね~」 悪戯を成功させた美琴は両手を後ろに回し腰の辺りで手を組み舌を出しながら当麻からゆっくり離れる。 やれやれと立ち上がった当麻は目の前の光景に心を奪われた。 そこには未だに輝く星空と降り注ぐ流星、そして妹達の祝福を受け、本当の笑顔を手に入れた御坂美琴の姿があった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「…どうやら上手く行ったようですね、とミサカ10032号は二人の様子を見て安堵します」 二人から10mほど離れた所で御坂妹は物陰から覗いていた。美琴が能力を使用したために何かあったのではないかと危惧して様子を伺いに来たのだ。 御坂妹はあれから公園に押し寄せてきた『敵』の排除をしていた。 雲が晴れた後、公園の展望台に向かう『敵』が増えたためだ。 ある程度は予想していたが、一方通行のド派手な行動で寝ていた者たちが起きてしまったのも一因だろう。 それでも暗闇の中で軍用ゴーグル、連携を巧みに駆使して奇襲、搬送を繰り返していたが、搬送する数が多く、人手は足りていない。 しかも、もう少しすれば空は明るみ始める。そうなると軍用ゴーグルの有利性が減ってくる。 「ここが正念場ですね、とミサカ10032号は二人の様子をミサカネットワークに流しつつ戦場に戻ります」 「戦場にいる全妹達に告げます、今しばらくあの空間を守りましょう、とミサカ10032号は疲れの見え始めた妹達を鼓舞します」 戦場に戻りながら夜空を見上げる御坂妹。 そして『妹達』はもう一度流星に願う、これからも二人が幸せであるようにと。 そして『妹達』は誓う、二人の世界を守り続けていくことを。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 時刻は午前6時前、辺りはすっかり明るくなっていた。後10分もすれば太陽が昇ってくるだろう。 そんな公園内を展望台に向かって歩く御坂妹の姿があった。他の妹達は先ほど戦闘を終え、それぞれ体を休めに戦場を後にした。 そして毛布と水筒を回収しに来た御坂妹はベンチに並んで座る美琴と当麻の姿に気が付いた。 「何をしているのですか?とミサカは問いかけます」 思ったことが口に出ていた。御坂妹は流星が見えなくなる夜明けと共に二人が帰っていたと思っていたのだ。 そんな御坂妹に気付いた二人が声を掛ける。 「何って、アンタが戻ってくるのを待ってたのよ」 「何処に行ってたんだ?ってお前!あちこちボロボロじゃねぇか!どうしたんだ!?」 当麻の言葉に自分の体を見る御坂妹。その体には戦闘の影響であちこち汚れが付き、手足に擦り傷を作っていた。 しまった、と御坂妹は思う、折角いい雰囲気で終われたはずなのにこんな姿を見られては台無しだ。 「暗闇でうっかり転んでしまいました、大した傷では無いので大丈夫です、とミサカは…」 あ… 立ち上がった二人の姿を見て言葉が切れる。そこには御坂妹が、いや、『妹達』がずっと待っていた、ずっと見たかった光景があったのだ。 その光景を見た御坂妹の瞳から涙が溢れる、それを見た二人は慌てて駆け寄ってくる。 「どうした!?どっか悪いのか!?すぐ病院に!」 慌てる当麻に美琴は「違うわよ馬鹿」と言うと当麻から離れて御坂妹に抱きつく。 「ありがとね、妹達の想いはちゃんと受け取ったから安心しなさい、それと…ゴメンね」 「謝る…事は…ありません、と…ミサカは…」 泣き続ける御坂妹をやさしく抱きしめる美琴、その姿はもうすっかり『姉』に戻っていた。 暫く泣き続けた御坂妹だが、すぐに調子を取り戻し、顔を上げる。 美琴は落ち着いた妹の頭をよしよしと撫でると当麻の元へ戻る。 「お恥ずかしいところを見せてしまいました、とミサカは先ほどの行動を思い出し頬を赤らめます」 「本当に大丈夫なのか?」 「アンタって本当に乙女心が分かってないわね~、情けなさ過ぎて涙が出そうよ、本当…。それよりもありがと、当麻との時間を『守ってくれて』」 「…気付いていたのですか?とミサカはお姉様に問いかけます」 「そりゃーねー、アンタ私を誰だと思ってんのよ、あんた達のお姉様なのよ?」 「いつ気付いたのですか?とミサカはお姉様の勘の鋭さに驚愕します」 「ここであの子(19090号)に飛び掛った時よ。本当びっくりしたわ、あんた達どれだけ大胆な事をしてるのよ」 そう、実は痩身テクの聞き出すためミサカ19090号飛び掛ったとき公園の周りが取り囲まれていることに気が付いていた。 その時は何をしていたかまでは分からなかったが、妹達が立ち去った後も誰一人としてこの場に来なければ嫌でも気付く。 美琴は気付いていた上で妹達の想いを汲み取り、必死で守っていた空間に包まれていたのだ。 「それにしても、今日みたいなことは今回限りにしなさいよ、次にこんなことしたら怒るからね?」 「ごめんなさい、とミサカは素直に謝ることにします」 こつん、と悪戯をした子供を嗜めるように軽くおでこを小突く美琴。 御坂妹は謝りながら小突かれた場所を両手で押さえるが、その顔はどこか嬉しそうだ。 「もしもーし、一体何の話をしてるんですかー?上条さんは完全に置いてきぼりなんですが?」 「…妹達が私たちの事を大切にしてくれてるって事よ」 「?」 何が何やら分からない当麻は?顔で首を傾げる。そんな彼を見た姉妹は顔を合わせ、クスッと笑う。 ――丁度その時、眩い光を放ち朝日が昇ってきた。暫く日の出を見ていた三人だが美琴が口を開く。 「さ!帰りましょうか!」 そう言って当麻の右手を握る美琴、その手はしっかりと握られ恋人繋ぎになっていた。 「そうしますか、上条さんは眠いのですよ」 「む!お義兄様はミサカ達が頑張って作った時間が退屈で仕方なかったのですね!?とミサカは憤慨します! これは罰が必要ですね、とミサカはお義兄様の左手をおずおずと握ります」 「当麻!妹に酷い事言って…ってちょっと妹!ちゃっかり当麻の手を握ってんじゃない!」 「今日くらいいいじゃありませんか、とミサカはお姉様の心の狭さに嘆息します」 「ったくしょうがないわねー、今だけだからね!後!それ以上密着しようとしたら怒るからね!」 「ちっ、先手を打たれてしまいました、とミサカは舌打します」 「アンタ本当油断できないわね、さっきまでの私の感動を返せー!」 「あー!もう!お前等耳元で大声出すなー!」 ぎゃあぎゃあとわめき散らしながら朝日を背に歩く三人。 妹達の秘めていた願いを聞き届け、わだかまりが解けた三人の本当の関係は今日、ここから始まる。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/例えばこんな三人の関係
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とあるベランダの超電磁砲 第七章 微かな希望~hope in hand~ いったいどれだけの間気絶していた。 30分?1時間? 時計を見ると、まだ20分もたっていない。 いそいで行けば、まだ美琴を助けることができるかもしれない。 だけども、美琴は一体どこにいったのか。 この広い学園都市をむやみに走り回ったって、見つけられるはずがない。 「くそっ!なにか、なにか手掛かりが!」 美琴が資料もなしに研究所を襲うなんてことは絶対にしない。 タバコや灰皿をどかして、部屋を散らかしながら必死に探す。 「これは・・・」 ちゃぶ台の近くに4つに折られた紙を見つけた。 中身は第10032次実験の内容と『実験場所の地図』だった。 地図の場所は操車場だった。 ここからまだ距離もある。 見つけるまでに時間はかかったが、走れば美琴に追いつけるかもしれない。 (待ってろ、御坂) 絶対に彼女を死なせるわけにはいかない。 知り合いだから、友達だからというわけではない。 彼女があんな悲しそうな顔をしていると心が痛くなる。 彼女のことを考えると、胸が痛い。 これが『人を好きになる』ということなのだろう。 だけどもそんなことを考える暇はない。 実験場所へと、彼は走り出す。 フレンダとの戦いで傷ついた体が痛む。 それでも、立ち止まるわけにはいかない。 美琴を連れ戻すため、 彼女が死ぬなんて幻想をぶち壊すために。 どうして、置いてきてしまったのだろう。 上条があれを見つければ、迷わず来るに決まっている。 もしかしたら、最初から助けて欲しかったのかもしれない。 決して許されないと分かっていても、救いが欲しかったのかもしれない。 美琴が操車場に来た時にはもう、実験が始まっていた。 すでにミサカ10032号は意識をなくし、一方通行の足元に転がっている。 「久しぶりね。一方通行」 「あァ?お前、超電磁砲か。で、今日はなンのようだ?」 「このふざけた実験を終わらせる」 右手を構え、コインを上へと上げる。 「はァ?学園都市第一位のこの俺に敵うとでも思ってンのか」 美琴はなにも言わずに、コインを打ち出した (この1発が反射されて私が死ねば、全部、終わる) だけど、反射され、。直ぐ美琴に戻ってくるはずの超電磁砲は、 一方通行の横側へと飛んでいった。 一方通行はそのまま超電磁砲など気にもとめず、つまらなそうに右手を横に振る。 そうすると、突然、突風が美琴を襲う。 吹き飛ばされ、十数メートル後ろのコンテナに背中からぶつかった彼女に、一緒に飛ばされた石や砂が追い討ちをかける。 「ンじゃァ、これで今日の実験も終了と」 一方通行は再び、意識を10032号へと向ける。 「や・・・めて。もう、やめてよ」 美琴の悲鳴も一方通行には届かない。 一方通行の右手が10032号に触れようとしたその瞬間、 ジャリ、と足音が聞こえた。 「なンだお前」 「あ・・・とう、ま・・・」 とうの昔に錆びたはずの涙腺から、透明な錆がこぼれ落ちえる。 足音の主は、上条だ。 嬉しかった。 ボロボロの体を引きずってでも来たことが。 こんな自分を、助けに来てくれたことが。 「さっさとそいつを倒して帰るぞ、美琴」 「俺を倒す?俺が学園都市第一位って知ってンだろォな」 一方通行は意識を10032号から上条へと向ける。 それ以外はもはや眼中にない。 「ああ」 「それを知って、どォしてお前は俺の前に立てんだよ。」 「理由なんて簡単だ。惚れた女が泣いてんだ。それだけで充分だろ!!」 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とあるベランダの超電磁砲