約 4,677,339 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1498.html
独自の俺設定 加工所とかピースとかも設定が違います ゆっくりが死にません 誤字脱字がすごいです ぬるいです ストレスマッハ それでもよろしければどうぞ 『静かにゆっくりするよ!!』 「ゆんゆんゆゆっゆ~ん♪ゆっくりそだってね~♪」 「ゆ~ん。まりさたちのあかちゃん、とってもゆっくりしてるよぉ~」 とても広くて清潔な部屋の一角のケースの中で、植物型にんっしんをしているれいむと番のまりさが、既に実ゆにまで成長している我が子をゆっくりとした優しい笑顔で見つめている。 実ゆの頭にはとても小さいがお飾りがちょこんとついており機能していないが目や口も出来上がっている。 既に外界からの情報をある程度認識できるのだろう、お母さんの歌やお父さんの言葉に反応して、ゆっくりと微笑みを浮かべる。 「ゆ!?ゆゆ~ん!あかちゃんわらったよぉ~!」 「ゆわ~っ!かっわいいね~!」 その仕草を見たれいむとまりさは余りの可愛さに感激し目に涙を浮かべながらしあわせー!を噛み締める。 何しろ2匹にとってはゆん生初めて授かった子供達だ。愛しさもより一層感じるのだろう。 部屋を見回すとまりさ達以外にも番のゆっくり達がおり、それぞれ額から茎を生やしている。 「ふふ!とってもとかいはなあかちゃんね!」 「ゆっくりできるのぜ!」 「むきゅ!いまうごいたわ!」 「ゆゆっ!めがひらいてるのぜ!」 「ちぇえええん!」 「わかるよー。ゆっくりしてるよー」 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「ぺにっ!ちちーんぽ!」 結構な数のゆっくりがいるが、皆とってもゆっくりしている。 エアコンにより室温も快適に保たれ、ごはんさんもおみずさんも余る位十分にある。それになにより、 「ゆゆ~ん!ありすのあかちゃんもゆっくりしているね!」 「れいむのあかちゃんもとってもとかいはね!」 「ゆっゆ~ん♪みんなゆっくりしたあかちゃんなのぜ!」 「「ゆっゆゆ~ゆ~ん♪」」 自分達だけでなく他の家族の赤ちゃん達も褒め称えあい、和気藹々としている。 皆のお飾りに付いているのは光り輝く金バッヂ。ここにはゲスなどいない。皆、善良で良質なゆっくりなのだ。 「やあ、みんなゆっくりしてるかい?」 扉が開き白衣を着たお兄さん達が部屋に入ってきた。 「「「ゆっ!?おにいさん、ゆっくりしていってね!!!」」」 その姿を認めると部屋中のゆっくりたちは一斉にご挨拶をする。 そんな可愛いゆっくりたちに顔を綻ばせるお兄さん。 「よーし、それじゃ今からおトイレを綺麗にして、美味しいごはんさんとおみずさんをあげるからね!」 「ゆゆゆ~~♪おにいさんゆっくりありがとう~!」 「ゆっくりありがとうなのぜ!」 お兄さんは毎日2回、ゆっくり達の世話に来てくれている。 ゆっくり達はお兄さんを信頼しているし、お兄さんもゆっくり達を愛していた。 「さて、それじゃ大きくなった赤ちゃんには栄養剤を注射するね」 ある程度の大きさになった実ゆに対し、お兄さんは赤ちゃんの病気対策と説明して注射をしていく。 注射の針が刺さりぶるっと震える我が子を心配そうな目で見守りつつもお兄さんに全幅の信頼をおいているゆっくりは赤ちゃんを励ます。 「ゆっ!がんばってね、あかちゃん!」 「ゆー!げんきにうまれてくるためだよ!ゆっくりしんぼうしてね!」 注射が済んだ実ゆの果柄部に印をつけると、頑張ってねと告げお兄さんは次のゆっくりの待つケースへ向かう。 「ゆゆーん!これでじょうぶなあかちゃんがうまれてくるよー!」 「よかったね!あかちゃん!」 そんな日々も過ぎ、とうとうれいむとまりさのあかちゃんが生れ落ちる日がやってきた。 「よーし、じゃあれいむとまりさ。隣のお部屋に移動しようね」 「ゆっ?おにいさん、れいむたちここでもへいきだよ?」 「ゆ~、まりさがゆっくりみまもるからしんぱいないのぜ?」 「ああ、ここで産まれちゃうと他のみんなが騒いじゃうかもしれないよね?そんな事になって万が一事故が起きたら危ないでしょ?」 確かに、自分達の赤ちゃんの『ゆっくちしちぇってね!』等という可愛い叫び声が響いてしまえば、他の皆が興奮しちゃうかもしれない。 続くお兄さんの台詞が二匹の背中を押す。 「それに、お隣はここよりもっとゆっくり赤ちゃんを産めるよ」 「ゆっくり!?」 「ゆーゆー!それならあかちゃんのためにゆっくりいどうするよ!」 案内された部屋はとても広々としていて床にはふかふかの絨毯さん。 真ん中には、ここにれいむたちに座れという事なのだろうか。 ふっかふかのクッションさん。床にはオレンジジュースにケーキ、チョコレート、クッキー…食べきれない程のあまあまさん。 防音になっているのか、隣の部屋の雑音などまったく聞こえてこない為、ゆっくり赤ちゃんを見守れるだろう。 「ゆーーーーーっ!!?すすすっすごいよぉ~~!!!」 「ゆわ~っこんなところであかちゃんをうめるなんて、まりさとれいむはまるでおうじさまとおひめさまみたい!」 「はははっそれじゃあ僕の大事なお姫様達を案内させてもらおうかな」 「ゆゆっ!おにいさんありがとう!ごめんね!」 お兄さんは太陽のような眩しい笑顔で二匹の入ったケースを抱え、部屋の真ん中へ慎重に歩いていく。 ケースから優しく抱き下ろされたれいむとまりさはクッションに座ると、あまあまさんをむ~しゃむ~しゃしながら微笑み語りかける。 今、この瞬間が間違いなく、ゆん生最高のひと時だった。 そして約2時間後…… 「ゆっ!!あかちゃんたちがぷ~るぷ~るしはじめたよ!」 「ゆゆ~ん。あかちゃんゆっくりうまれてきてね~」 ぷるっ…ぷるぷるぷるぷるっ!! 赤ちゃん達は一斉に震えだすと、ふかふかのクッションさんに向かって産まれ落ちた。 ポフッ。 ポフポフポフッ! クッションさんは赤ちゃん達を傷一つ付けずに優しく受け止めてくれる。 そして…とうとうまん丸な可愛いおめめをパッチリ開き、自分達の両親を見据える。 れいむ達は感激の余り、とうとう涙を滝の様に流し祝福を叫ぶ。 「「ゆっくりしていってね!!!!!!!!」」 「……ゆ?」 「ゆっ?」 ゆっくり5分経過した時点で両親はようやく異変に気付く。 「ゆゆっ!?あ、あかちゃんどうしたの!?」 「おかあさんたちだよ!ゆっくりあいさつしていってね!?」 慌てふためく両親を見て、赤ちゃんはオロオロしながら必死でお口をパクパクさせる。 「………?」 「!?」 「……!!………っ!…っ!?」 しかし、どうやってもまったく言葉が出せない。 何故!? 「お、おにいさん!?れいむたちのあかちゃんたちがしゃべらないよ!?」 「どうしたのかぜ!?あかちゃんたちえんりょせずあいさつしていいのぜ!?」 半狂乱になるれいむ達を優しく見下ろしながら、お兄さんは一言。 「おめでとう、ゆっくり成功だよ」 「「ゆ゛っ…!?」」 「実はこの間、赤ちゃん達に注射したお薬は単なる栄養剤じゃなく、お喋りを出来なくする薬だったんだ。 本当はれいむ達に協力して貰う時に教えたかったんだけど…」 それからお兄さんは優しく説明を始めた。 今回の実験の内容そして目的が如何にゆっくりと人間にとってゆっくり出来るかゆっくり達にも理解できるように懇々と。 しかし、唐突に語られてもれいむ達はショックから立ち直れずまったく理解する事が中々出来ない。 口が利けない? どういう事? お兄さん、れいむ達を騙したの? おちびちゃん達の声が聞きたいよ。 だって、まりさもれいむもずっとずっとこの日を待ってたんだよ? ゆっ。ゆっくちうまれちゃよ! ゆっくちしていっちぇね! むーちゃむーちゃ。ち、ちあわちぇえええ!! ゆっくち!ゆっくち! みゃみゃ、しゅーりしゅーりしちぇね! おきゃーしゃんれいみゅにおうたをうたっちぇね! ゆー!じゅるい!まりしゃもまりしゃも! ぱぱといっちょのおふとんでれいみゅねちゃいよ! みゃみゃ みゃみゃ だーいしゅき! これからもずっといっちょにゆっくちしようね! ゆっ 「ゆっゆわあああああああああああああああああああああ!!!!」 「どぼぢでええええええええええええ!!!???」 「おにーさんどぼちてだまちたのおおおおおおおおおおぉぉ!!!」 「かえしてええぇぇ!!!あかちゃんのおこえかえしてえええええええぇぇぇ!!!!」 滝の様な涙を−−−赤ちゃんが生まれた時とは違う、苦痛に満ちた甘い砂糖水の涙を流し、お兄さんに詰め寄る2匹。 声を上げず泣きじゃくる赤ちゃんゆっくり達。 お兄さんはそれまで無理やり作った笑顔を崩すと両手を親ゆ2匹に伸ばし… ゆっくりと抱き寄せた。 「辛い思いをさせてごめんね、れいむ。まりさ…」 2匹が顔を上げると、そこには涙で顔をクシャクシャにしたお兄さんの顔。 れいむ達がこの研究所で生まれた時からずっと家族同然に育ててくれた優しいお兄さん。 まりさが風邪の時はつきっきりで看病してくれたよ。 れいむがにんっしん!した時は一緒にお祝いしてくれたよ。 優しい、優しいお兄さん。 そんなお兄さんに酷い事を言ったれいむ達を、暖かく抱いてくれてるよ…。 「ゆっ…」 「ゆぅ…」 両親がふと、足元を見ると心配した赤ちゃん達がウルウルした瞳で見上げている。 ふと、気付いたまりさがれいむに微笑む。 「ゆっ…れいむ。あかちゃんたちにおごはんさんあげなきゃ」 「…ゆっ。そうだね。ごめんね、こんなことにもきづかないおかあさんで」 れいむは頭の茎をもぎ取ると赤ちゃん達の食べやすい様に噛み砕く。 あまあまさんだよ、というお母さんの優しい声と美味しそうな匂いに顔を輝かせて集まる赤ちゃん。 そうなのだ。 声が出なくたって、可愛い赤ちゃん達には違いないではないか。 飾りがない訳でもない。髪がない訳でもなければ、おめめがない訳でもない。 声が聞けないのは、それは残念だけど。 モソモソと茎を食べる我が子らを見ながら、2匹はお兄さんを振り返る。 「おにいさん、ひどいこといってごめんなさい!」 「れいむたち、あかちゃんとゆっくりするよ!」 「……ありがとう、2人とも」 お兄さんは鼻をすすり、いつまでもいつまでも、仲睦まじく寄り添う一家を見守っていた。 ゆっくりが人間に迫害を受ける大きな理由の1つに言葉を操り人の神経を逆撫でにする事が挙げられる 人間の畑、家に不法侵入し暴言を吐くゆっくり 出会った人間に対し不当な謝罪と要求を繰り返すゆっくり 性格の悪い野良に限らずそれまで飼い主と仲良く暮らしていた飼いゆがうっかり漏らした一言で起こる悲劇のなんと多い事か この不幸な事件を防ぐにはどうすればよいのか。簡単な事だ。喋れなくしてしまえばいい 中枢餡 ゆっくりの核となる最重要器官 人間でいえば脳と同じく視覚 嗅覚 聴覚 痛覚 味覚 体制感覚等はそこが司る 日々研究が重ねられているが未だその全容が解明されていないブラックボックス 計画で必要なのは幸い既に当研究所で開発済みの言語野に相当する箇所だ 人間により躾のする為、言語の理解は可能にし、発音だけ出来なくさせる 当初、この計画は上層部の猛反発を食らったが私は諦めなかった そんなある日、所属課担当のイベントのコンテストに寄せられた企画の中の1つが目に付いた 私と目的と同じだがかなりユニークな提案をしてあったそれを餌に予算を勝ち取ると強引ではあったが徐々に路線を変更させていった 予算自体は少なかったがそれについては当てがあった 組織の中でも悪名高い13課に在籍中の知人に頼み込み2年前の実験データを受け取る これを元に薬は低コストで開発出来た(後に『ゆっくりんジッパー』という名称で市販される事となる) 薬は注射器により直接中枢餡へ送り込む事で使用。先日捕獲した実験体達に投与する 結果、どうやら成長した個体ほど副作用が発生するようだ。 成長し中枢餡が出来上がるに従い拒否反応が強くなる為と推測する その証拠に投与した実ゆっくり全ての個体の生存と安全は確認した。 注射しやすくする為に全員植物型妊娠させ、実ゆっくりの時点から作り上げる事にする 今回の企画に協力してもらう実験体のゆっくり達には黙っておく ゆっくり達の笑顔を見ると辛いが、事前に説明してもどうせ拒否されるだろうし、母体への精神的負荷も無視できない なに、一旦産んでしまえばどうにかなる筈だ ここにいる賢いゆっくり達ならば見棄てず可愛がって育てていくだろう 勿論、この喋らないゆっくり達が普及する事により全ての事件が防げる等と思わない 私はただ、1つでも不幸な事件が減る事を願って止まないだけである 私は日記を書き終えると出社する為、机から離れ着替えを始める。 何故私がこうも喋らないゆっくりに執着していたのか。 幼い頃、私は1匹の犬と2匹のまりさを飼っていた。 犬は賢く、まりさを仲間と理解し決して危害を加えなかったし、まりさ達もそんな犬に懐いていた。 その内、まりさ達は1匹の子供も授かり、益々我が家は賑やかになっていった。 幸せだった。私の犬が老衰でこの世を去ったあの日までは。 その日、静かに息を引き取った犬を見取り悲しみに暮れる私に向かってまりさ達は口にしたのだ。 「おにいさん、そんなことよりさっさとまりさとかわいいおちびちゃんたちにごはんさんちょうだいね!」 「そんなしんだおいぼれいぬよりまりさたちのおちびちゃんのほうがなんばいもゆっくりできるよ!」 「ゆっくちさせてあげるにぇ!!」 私は気付くとまりさ達に襲い掛かっていた。 冷静に戻り、私は一時の感情に任せた事を後悔した。 あの時まりさ達があんな事を言わなければ。そもそもゆっくりが人間の言葉さえ喋らなければ…! 私はゆっくり達に報いるため現在、NGOの枠を超え成長している団体に職員として雇われ働いている。 ゆっくりんピース総本部第7課(通称:飼いゆ環境対策改善推進課)主任。 それが私の今の肩書きである。 「それじゃ、行って来るよ」 支度も終わり、私はいつもの挨拶をかけて出掛けた。 写真立てに飾られた愛犬の写真と その横に置かれた3つの物体。 眼窩を覗かせ 飾りも髪も無く 歯を全て抜かれた挙句口を縫い付けられ 全身を焼かれ身動き1つ取れなくなっても まだ生き続ける3体のゆっくり達に対して。 「あかちゃん、ゆっくりしていってね……」 「………………………………」 「………………………………」 「………………………………」 子供達は笑顔で応えると無言でご飯を食べるとれいむに微笑む返す。 また、今度の子供もお声さんがない。 子供達が金バッジを取得するまでの短い間暮らし、短い休養の後再び妊娠を強要される。 声の出ない子供達を産み、育てる為に。 それがれいむを始めここにいるゆっくり達の仕事であり使命だからだ。 「ゆっくり…していってね…」 「ゆっくりしてるよ…ね?」 まりさとれいむは弱々しく微笑み問いかける。 この先一生、2匹が自ら子供の声を聞く事は、絶対に無い。 以下、蛇足です。 上記のお兄さんの回想から時期的に少し戻ります。 「コンテストに採用された?」 遊びに来た友人が自慢気に話した。 なんでも先月買ったゆっくりふーどのチラシに付いていた飼いゆ改善キャンペーンの企画募集に応募して見事採用されたらしい。 確かそのフードのメーカーはフードだけでなくゆっくり関連の事業を展開する最大手の1つだ。 加工所系列のライバル企業であり、ゆっくりんピースの支援企業だった筈。 「おう!俺が送ったのとはちょっと違うんだけどな!」 と、渡された企画書?は漫画で描かれていた。以下、その内容。 口の部分にジッパーを縫い付けられた気持ち悪いまりさが 『ゆーゆー!お兄さんに悪口言ったからジッパーさんを閉められるよ!』 『ゆゆっ!お父さんのお口さん超かっこいいよ!!』 『ゆゆゆっ!!れいむもジッパーさんの手術受けたいよ!!!』 (ゆふふ!!これでいけない事を言ったりお兄さんが静かにして欲しい時も安心だね!!!) 「…良かったな、違ってて」 「なんでだよ!改造されてメカっぽくてかっこいいじゃん!!」 「相変わらず酷いな。で、採用されたのが今度発売される声無しゆっくりか」 ニュースでみた事がある。 今度試験的に発売される37体の金バッジ取得済みの声無しゆっくりは物珍しさも手伝い即日予約完売。 以前からゆっくりに興味はあったが大声を出されると困るマンションやアパートなので飼えなかった人。 飼っていたがゆっくりの暴言に切れて破棄してしまう人等、確かに需要もあるだろう。 ネットでは既にプレミアがついててマニアの間では大注目らしい。 「でさ。採用された賞品として、発売日に1体家に届くんだよ!」 「へえ、良かったな。確かアレってネットでもプレミアがついてるんだろ。 でもお前の家ってもう2匹ゆっくり飼ってなかったか?」 「ウチの子達はいい子だし大丈夫だよ!可愛い子が増えて大喜びだろ!」 浮かれる友人を横目に、俺はある予感…いや、確信を持っていた。 コイツとは小学校以来の付き合いなので知っているが コイツがゆっくりの為に行動すると何故かゆっくりにとって悲劇が起こる。 コイツに関わったゆっくりのほぼ100%は不幸になる。 何か呪いがかかっているとしか思えない。 しかも性質の悪い事にコイツがそれを自覚する事はないので忠告しても意味が無い。 こいつに関わられたお陰で命を落としたゆっくりの数はその辺の虐待鬼威惨ですら裸足で逃げ出す程だ。 どうせこないだ話してたカマキリの卵と取り替えられたゆっくりも、今頃ロクな目にあってないだろう。 今回の件に関しても人間にとってはいいだろうが、当の身体を弄られるゆっくり達にとっては堪ったもんじゃないだろうしな。 …いや、まあそんな事を言ったら声帯除去手術を受ける飼い犬も沢山いるのだ。 増してやゆっくりごときの気持ちをそこまで汲んでやる必要はない。 飼ってもらえるだけでも有難い筈だし、確かに余計な事件も減るだろう。 だが、ゆっくり達にとっての不幸はこれからの筈だ。 まあ少し考えただけでいくらでも想像できるしな…。 さて、初期出荷されたゆっくり達は当初の目的と要求をほぼ満たし、中々に好評だったらしくたちまち量産が始まった。 それなりに需要がある事を見ると加工所系列もいくらかの特許料を払い量産をはじめ、それなりに売れているらしい。 そして、やはりというか声の無いゆっくり達の悲劇が様々と起こっていくのだがそれはまた別の機会にでも。 今まで書いたの ふたば系ゆっくりいじめ 533 カマキリさんの卵でゆっくりするよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 540 浮浪者とゆっくり
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1143.html
静かにゆっくりするよ!! 15KB 愛護 実験・改造 妊娠 ツガイ 飼いゆ 赤子・子供 都会 現代 愛護人間 創作亜種 独自設定 とてもぬるいです 独自の俺設定 加工所とかピースとかも設定が違います ゆっくりが死にません 誤字脱字がすごいです ぬるいです ストレスマッハ それでもよろしければどうぞ 『静かにゆっくりするよ!!』 「ゆんゆんゆゆっゆ~ん♪ゆっくりそだってね~♪」 「ゆ~ん。まりさたちのあかちゃん、とってもゆっくりしてるよぉ~」 とても広くて清潔な部屋の一角のケースの中で、植物型にんっしんをしているれいむと番のまりさが、既に実ゆにまで成長している我が子をゆっくりとした優しい笑顔で見つめている。 実ゆの頭にはとても小さいがお飾りがちょこんとついており機能していないが目や口も出来上がっている。 既に外界からの情報をある程度認識できるのだろう、お母さんの歌やお父さんの言葉に反応して、ゆっくりと微笑みを浮かべる。 「ゆ!?ゆゆ~ん!あかちゃんわらったよぉ~!」 「ゆわ~っ!かっわいいね~!」 その仕草を見たれいむとまりさは余りの可愛さに感激し目に涙を浮かべながらしあわせー!を噛み締める。 何しろ2匹にとってはゆん生初めて授かった子供達だ。愛しさもより一層感じるのだろう。 部屋を見回すとまりさ達以外にも番のゆっくり達がおり、それぞれ額から茎を生やしている。 「ふふ!とってもとかいはなあかちゃんね!」 「ゆっくりできるのぜ!」 「むきゅ!いまうごいたわ!」 「ゆゆっ!めがひらいてるのぜ!」 「ちぇえええん!」 「わかるよー。ゆっくりしてるよー」 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「ぺにっ!ちちーんぽ!」 結構な数のゆっくりがいるが、皆とってもゆっくりしている。 エアコンにより室温も快適に保たれ、ごはんさんもおみずさんも余る位十分にある。それになにより、 「ゆゆ~ん!ありすのあかちゃんもゆっくりしているね!」 「れいむのあかちゃんもとってもとかいはね!」 「ゆっゆ~ん♪みんなゆっくりしたあかちゃんなのぜ!」 「「ゆっゆゆ~ゆ~ん♪」」 自分達だけでなく他の家族の赤ちゃん達も褒め称えあい、和気藹々としている。 皆のお飾りに付いているのは光り輝く金バッヂ。ここにはゲスなどいない。皆、善良で良質なゆっくりなのだ。 「やあ、みんなゆっくりしてるかい?」 扉が開き白衣を着たお兄さん達が部屋に入ってきた。 「「「ゆっ!?おにいさん、ゆっくりしていってね!!!」」」 その姿を認めると部屋中のゆっくりたちは一斉にご挨拶をする。 そんな可愛いゆっくりたちに顔を綻ばせるお兄さん。 「よーし、それじゃ今からおトイレを綺麗にして、美味しいごはんさんとおみずさんをあげるからね!」 「ゆゆゆ~~♪おにいさんゆっくりありがとう~!」 「ゆっくりありがとうなのぜ!」 お兄さんは毎日2回、ゆっくり達の世話に来てくれている。 ゆっくり達はお兄さんを信頼しているし、お兄さんもゆっくり達を愛していた。 「さて、それじゃ大きくなった赤ちゃんには栄養剤を注射するね」 ある程度の大きさになった実ゆに対し、お兄さんは赤ちゃんの病気対策と説明して注射をしていく。 注射の針が刺さりぶるっと震える我が子を心配そうな目で見守りつつもお兄さんに全幅の信頼をおいているゆっくりは赤ちゃんを励ます。 「ゆっ!がんばってね、あかちゃん!」 「ゆー!げんきにうまれてくるためだよ!ゆっくりしんぼうしてね!」 注射が済んだ実ゆの果柄部に印をつけると、頑張ってねと告げお兄さんは次のゆっくりの待つケースへ向かう。 「ゆゆーん!これでじょうぶなあかちゃんがうまれてくるよー!」 「よかったね!あかちゃん!」 そんな日々も過ぎ、とうとうれいむとまりさのあかちゃんが生れ落ちる日がやってきた。 「よーし、じゃあれいむとまりさ。隣のお部屋に移動しようね」 「ゆっ?おにいさん、れいむたちここでもへいきだよ?」 「ゆ~、まりさがゆっくりみまもるからしんぱいないのぜ?」 「ああ、ここで産まれちゃうと他のみんなが騒いじゃうかもしれないよね?そんな事になって万が一事故が起きたら危ないでしょ?」 確かに、自分達の赤ちゃんの『ゆっくちしちぇってね!』等という可愛い叫び声が響いてしまえば、他の皆が興奮しちゃうかもしれない。 続くお兄さんの台詞が二匹の背中を押す。 「それに、お隣はここよりもっとゆっくり赤ちゃんを産めるよ」 「ゆっくり!?」 「ゆーゆー!それならあかちゃんのためにゆっくりいどうするよ!」 案内された部屋はとても広々としていて床にはふかふかの絨毯さん。 真ん中には、ここにれいむたちに座れという事なのだろうか。 ふっかふかのクッションさん。床にはオレンジジュースにケーキ、チョコレート、クッキー…食べきれない程のあまあまさん。 防音になっているのか、隣の部屋の雑音などまったく聞こえてこない為、ゆっくり赤ちゃんを見守れるだろう。 「ゆーーーーーっ!!?すすすっすごいよぉ~~!!!」 「ゆわ~っこんなところであかちゃんをうめるなんて、まりさとれいむはまるでおうじさまとおひめさまみたい!」 「はははっそれじゃあ僕の大事なお姫様達を案内させてもらおうかな」 「ゆゆっ!おにいさんありがとう!ごめんね!」 お兄さんは太陽のような眩しい笑顔で二匹の入ったケースを抱え、部屋の真ん中へ慎重に歩いていく。 ケースから優しく抱き下ろされたれいむとまりさはクッションに座ると、あまあまさんをむ~しゃむ~しゃしながら微笑み語りかける。 今、この瞬間が間違いなく、ゆん生最高のひと時だった。 そして約2時間後…… 「ゆっ!!あかちゃんたちがぷ~るぷ~るしはじめたよ!」 「ゆゆ~ん。あかちゃんゆっくりうまれてきてね~」 ぷるっ…ぷるぷるぷるぷるっ!! 赤ちゃん達は一斉に震えだすと、ふかふかのクッションさんに向かって産まれ落ちた。 ポフッ。 ポフポフポフッ! クッションさんは赤ちゃん達を傷一つ付けずに優しく受け止めてくれる。 そして…とうとうまん丸な可愛いおめめをパッチリ開き、自分達の両親を見据える。 れいむ達は感激の余り、とうとう涙を滝の様に流し祝福を叫ぶ。 「「ゆっくりしていってね!!!!!!!!」」 「……ゆ?」 「ゆっ?」 ゆっくり5分経過した時点で両親はようやく異変に気付く。 「ゆゆっ!?あ、あかちゃんどうしたの!?」 「おかあさんたちだよ!ゆっくりあいさつしていってね!?」 慌てふためく両親を見て、赤ちゃんはオロオロしながら必死でお口をパクパクさせる。 「………?」 「!?」 「……!!………っ!…っ!?」 しかし、どうやってもまったく言葉が出せない。 何故!? 「お、おにいさん!?れいむたちのあかちゃんたちがしゃべらないよ!?」 「どうしたのかぜ!?あかちゃんたちえんりょせずあいさつしていいのぜ!?」 半狂乱になるれいむ達を優しく見下ろしながら、お兄さんは一言。 「おめでとう、ゆっくり成功だよ」 「「ゆ゛っ…!?」」 「実はこの間、赤ちゃん達に注射したお薬は単なる栄養剤じゃなく、お喋りを出来なくする薬だったんだ。 本当はれいむ達に協力して貰う時に教えたかったんだけど…」 それからお兄さんは優しく説明を始めた。 今回の実験の内容そして目的が如何にゆっくりと人間にとってゆっくり出来るかゆっくり達にも理解できるように懇々と。 しかし、唐突に語られてもれいむ達はショックから立ち直れずまったく理解する事が中々出来ない。 口が利けない? どういう事? お兄さん、れいむ達を騙したの? おちびちゃん達の声が聞きたいよ。 だって、まりさもれいむもずっとずっとこの日を待ってたんだよ? ゆっ。ゆっくちうまれちゃよ! ゆっくちしていっちぇね! むーちゃむーちゃ。ち、ちあわちぇえええ!! ゆっくち!ゆっくち! みゃみゃ、しゅーりしゅーりしちぇね! おきゃーしゃんれいみゅにおうたをうたっちぇね! ゆー!じゅるい!まりしゃもまりしゃも! ぱぱといっちょのおふとんでれいみゅねちゃいよ! みゃみゃ みゃみゃ だーいしゅき! これからもずっといっちょにゆっくちしようね! ゆっ 「ゆっゆわあああああああああああああああああああああ!!!!」 「どぼぢでええええええええええええ!!!???」 「おにーさんどぼちてだまちたのおおおおおおおおおおぉぉ!!!」 「かえしてええぇぇ!!!あかちゃんのおこえかえしてえええええええぇぇぇ!!!!」 滝の様な涙を−−−赤ちゃんが生まれた時とは違う、苦痛に満ちた甘い砂糖水の涙を流し、お兄さんに詰め寄る2匹。 声を上げず泣きじゃくる赤ちゃんゆっくり達。 お兄さんはそれまで無理やり作った笑顔を崩すと両手を親ゆ2匹に伸ばし… ゆっくりと抱き寄せた。 「辛い思いをさせてごめんね、れいむ。まりさ…」 2匹が顔を上げると、そこには涙で顔をクシャクシャにしたお兄さんの顔。 れいむ達がこの研究所で生まれた時からずっと家族同然に育ててくれた優しいお兄さん。 まりさが風邪の時はつきっきりで看病してくれたよ。 れいむがにんっしん!した時は一緒にお祝いしてくれたよ。 優しい、優しいお兄さん。 そんなお兄さんに酷い事を言ったれいむ達を、暖かく抱いてくれてるよ…。 「ゆっ…」 「ゆぅ…」 両親がふと、足元を見ると心配した赤ちゃん達がウルウルした瞳で見上げている。 ふと、気付いたまりさがれいむに微笑む。 「ゆっ…れいむ。あかちゃんたちにおごはんさんあげなきゃ」 「…ゆっ。そうだね。ごめんね、こんなことにもきづかないおかあさんで」 れいむは頭の茎をもぎ取ると赤ちゃん達の食べやすい様に噛み砕く。 あまあまさんだよ、というお母さんの優しい声と美味しそうな匂いに顔を輝かせて集まる赤ちゃん。 そうなのだ。 声が出なくたって、可愛い赤ちゃん達には違いないではないか。 飾りがない訳でもない。髪がない訳でもなければ、おめめがない訳でもない。 声が聞けないのは、それは残念だけど。 モソモソと茎を食べる我が子らを見ながら、2匹はお兄さんを振り返る。 「おにいさん、ひどいこといってごめんなさい!」 「れいむたち、あかちゃんとゆっくりするよ!」 「……ありがとう、2人とも」 お兄さんは鼻をすすり、いつまでもいつまでも、仲睦まじく寄り添う一家を見守っていた。 ゆっくりが人間に迫害を受ける大きな理由の1つに言葉を操り人の神経を逆撫でにする事が挙げられる 人間の畑、家に不法侵入し暴言を吐くゆっくり 出会った人間に対し不当な謝罪と要求を繰り返すゆっくり 性格の悪い野良に限らずそれまで飼い主と仲良く暮らしていた飼いゆがうっかり漏らした一言で起こる悲劇のなんと多い事か この不幸な事件を防ぐにはどうすればよいのか。簡単な事だ。喋れなくしてしまえばいい 中枢餡 ゆっくりの核となる最重要器官 人間でいえば脳と同じく視覚 嗅覚 聴覚 痛覚 味覚 体制感覚等はそこが司る 日々研究が重ねられているが未だその全容が解明されていないブラックボックス 計画で必要なのは幸い既に当研究所で開発済みの言語野に相当する箇所だ 人間により躾のする為、言語の理解は可能にし、発音だけ出来なくさせる 当初、この計画は上層部の猛反発を食らったが私は諦めなかった そんなある日、所属課担当のイベントのコンテストに寄せられた企画の中の1つが目に付いた 私と目的と同じだがかなりユニークな提案をしてあったそれを餌に予算を勝ち取ると強引ではあったが徐々に路線を変更させていった 予算自体は少なかったがそれについては当てがあった 組織の中でも悪名高い13課に在籍中の知人に頼み込み2年前の実験データを受け取る これを元に薬は低コストで開発出来た(後に『ゆっくりんジッパー』という名称で市販される事となる) 薬は注射器により直接中枢餡へ送り込む事で使用。先日捕獲した実験体達に投与する 結果、どうやら成長した個体ほど副作用が発生するようだ。 成長し中枢餡が出来上がるに従い拒否反応が強くなる為と推測する その証拠に投与した実ゆっくり全ての個体の生存と安全は確認した。 注射しやすくする為に全員植物型妊娠させ、実ゆっくりの時点から作り上げる事にする 今回の企画に協力してもらう実験体のゆっくり達には黙っておく ゆっくり達の笑顔を見ると辛いが、事前に説明してもどうせ拒否されるだろうし、母体への精神的負荷も無視できない なに、一旦産んでしまえばどうにかなる筈だ ここにいる賢いゆっくり達ならば見棄てず可愛がって育てていくだろう 勿論、この喋らないゆっくり達が普及する事により全ての事件が防げる等と思わない 私はただ、1つでも不幸な事件が減る事を願って止まないだけである 私は日記を書き終えると出社する為、机から離れ着替えを始める。 何故私がこうも喋らないゆっくりに執着していたのか。 幼い頃、私は1匹の犬と2匹のまりさを飼っていた。 犬は賢く、まりさを仲間と理解し決して危害を加えなかったし、まりさ達もそんな犬に懐いていた。 その内、まりさ達は1匹の子供も授かり、益々我が家は賑やかになっていった。 幸せだった。私の犬が老衰でこの世を去ったあの日までは。 その日、静かに息を引き取った犬を見取り悲しみに暮れる私に向かってまりさ達は口にしたのだ。 「おにいさん、そんなことよりさっさとまりさとかわいいおちびちゃんたちにごはんさんちょうだいね!」 「そんなしんだおいぼれいぬよりまりさたちのおちびちゃんのほうがなんばいもゆっくりできるよ!」 「ゆっくちさせてあげるにぇ!!」 私は気付くとまりさ達に襲い掛かっていた。 冷静に戻り、私は一時の感情に任せた事を後悔した。 あの時まりさ達があんな事を言わなければ。そもそもゆっくりが人間の言葉さえ喋らなければ…! 私はゆっくり達に報いるため現在、NGOの枠を超え成長している団体に職員として雇われ働いている。 ゆっくりんピース総本部第7課(通称:飼いゆ環境対策改善推進課)主任。 それが私の今の肩書きである。 「それじゃ、行って来るよ」 支度も終わり、私はいつもの挨拶をかけて出掛けた。 写真立てに飾られた愛犬の写真と その横に置かれた3つの物体。 眼窩を覗かせ 飾りも髪も無く 歯を全て抜かれた挙句口を縫い付けられ 全身を焼かれ身動き1つ取れなくなっても まだ生き続ける3体のゆっくり達に対して。 「あかちゃん、ゆっくりしていってね……」 「………………………………」 「………………………………」 「………………………………」 子供達は笑顔で応えると無言でご飯を食べるとれいむに微笑む返す。 また、今度の子供もお声さんがない。 子供達が金バッジを取得するまでの短い間暮らし、短い休養の後再び妊娠を強要される。 声の出ない子供達を産み、育てる為に。 それがれいむを始めここにいるゆっくり達の仕事であり使命だからだ。 「ゆっくり…していってね…」 「ゆっくりしてるよ…ね?」 まりさとれいむは弱々しく微笑み問いかける。 この先一生、2匹が自ら子供の声を聞く事は、絶対に無い。 以下、蛇足です。 上記のお兄さんの回想から時期的に少し戻ります。 「コンテストに採用された?」 遊びに来た友人が自慢気に話した。 なんでも先月買ったゆっくりふーどのチラシに付いていた飼いゆ改善キャンペーンの企画募集に応募して見事採用されたらしい。 確かそのフードのメーカーはフードだけでなくゆっくり関連の事業を展開する最大手の1つだ。 加工所系列のライバル企業であり、ゆっくりんピースの支援企業だった筈。 「おう!俺が送ったのとはちょっと違うんだけどな!」 と、渡された企画書?は漫画で描かれていた。以下、その内容。 口の部分にジッパーを縫い付けられた気持ち悪いまりさが 『ゆーゆー!お兄さんに悪口言ったからジッパーさんを閉められるよ!』 『ゆゆっ!お父さんのお口さん超かっこいいよ!!』 『ゆゆゆっ!!れいむもジッパーさんの手術受けたいよ!!!』 (ゆふふ!!これでいけない事を言ったりお兄さんが静かにして欲しい時も安心だね!!!) 「…良かったな、違ってて」 「なんでだよ!改造されてメカっぽくてかっこいいじゃん!!」 「相変わらず酷いな。で、採用されたのが今度発売される声無しゆっくりか」 ニュースでみた事がある。 今度試験的に発売される37体の金バッジ取得済みの声無しゆっくりは物珍しさも手伝い即日予約完売。 以前からゆっくりに興味はあったが大声を出されると困るマンションやアパートなので飼えなかった人。 飼っていたがゆっくりの暴言に切れて破棄してしまう人等、確かに需要もあるだろう。 ネットでは既にプレミアがついててマニアの間では大注目らしい。 「でさ。採用された賞品として、発売日に1体家に届くんだよ!」 「へえ、良かったな。確かアレってネットでもプレミアがついてるんだろ。 でもお前の家ってもう2匹ゆっくり飼ってなかったか?」 「ウチの子達はいい子だし大丈夫だよ!可愛い子が増えて大喜びだろ!」 浮かれる友人を横目に、俺はある予感…いや、確信を持っていた。 コイツとは小学校以来の付き合いなので知っているが コイツがゆっくりの為に行動すると何故かゆっくりにとって悲劇が起こる。 コイツに関わったゆっくりのほぼ100%は不幸になる。 何か呪いがかかっているとしか思えない。 しかも性質の悪い事にコイツがそれを自覚する事はないので忠告しても意味が無い。 こいつに関わられたお陰で命を落としたゆっくりの数はその辺の虐待鬼威惨ですら裸足で逃げ出す程だ。 どうせこないだ話してたカマキリの卵と取り替えられたゆっくりも、今頃ロクな目にあってないだろう。 今回の件に関しても人間にとってはいいだろうが、当の身体を弄られるゆっくり達にとっては堪ったもんじゃないだろうしな。 …いや、まあそんな事を言ったら声帯除去手術を受ける飼い犬も沢山いるのだ。 増してやゆっくりごときの気持ちをそこまで汲んでやる必要はない。 飼ってもらえるだけでも有難い筈だし、確かに余計な事件も減るだろう。 だが、ゆっくり達にとっての不幸はこれからの筈だ。 まあ少し考えただけでいくらでも想像できるしな…。 さて、初期出荷されたゆっくり達は当初の目的と要求をほぼ満たし、中々に好評だったらしくたちまち量産が始まった。 それなりに需要がある事を見ると加工所系列もいくらかの特許料を払い量産をはじめ、それなりに売れているらしい。 そして、やはりというか声の無いゆっくり達の悲劇が様々と起こっていくのだがそれはまた別の機会にでも。 今まで書いたの ふたば系ゆっくりいじめ 533 カマキリさんの卵でゆっくりするよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 540 浮浪者とゆっくり トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 確かに暴言はなくなるが、ゆっくりが問題行動しようとしたときの予防が出来ない。 パソコンで仕事中に 「······!!」(ゆゆ?邪魔なコードさんがあるよ!お兄さんの足が引っ掛からないように引き抜こう!) ブチッ→電源コードが抜かれ、報告資料が消失! ってなことになるのが見え見え。 -- 2018-01-04 01 46 34 相手のことを思いやっているつもりで余計に傷つけていること気づかない。 まさにエゴ。 -- 2012-06-20 14 15 10 まら!ぺにす!ちーんpぢぢぢぢぢぢん゛ん゛ん゛ん゛ぼぼぼぼぼぼぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!! -- 2011-08-09 04 50 03 茎に群がる赤ゆを想像してストレスマッハ 人間さんのうんうんでも食わしてやれば良かったのに 発想は面白かったけど -- 2010-12-10 10 07 48 素直な気持ちを伝える事と 相手の事を考えずに好き勝手言うのはまた別物だけどな ゆっくりは後者 -- 2010-11-14 07 44 03 自分の気持ちを素直に言ってくれる相手がどんなに楽なことか -- 2010-11-12 22 42 38 喋れない利点は「飼い主が興味もった時だけ表情を覗けば良い」ってところなんじゃね 朝忙しい時、他の事で慌しい時、作中にある誰かが死んだ時 そんな時に空気読めない餡子脳から出る言葉で喋りかけられてもうるさいだけ 飼い主に余裕のある時だけ表情を読み取って意思疎通すればいい そこでゲスな表情でバカにしてきたら、その時は好きにすればいい -- 2010-11-08 02 56 11 口パクされてるとまたそれはそれでイラつくかもしれないような気がする 何言ってるか分からんが何か暴言を吐いてるってのは顔とかから容易に想像つくだろうしあんまり意味なくね? 喋るって行動自体を忘れさせるようにできないものか ↓一瞬同意しかけたんだが… 赤ゆ嫌い過ぎていくら虐待しようがヒャッハーしようがすっきりしきれない俺はどうしたらいいんだぜ -- 2010-10-07 06 49 39 喋らない分確かにマシになるな ただ赤ゆは喋った方がいい ヒャッハーできない -- 2010-09-29 23 32 42 喋らなくても、ゲス行動はできるんじゃね? -- 2010-07-02 00 23 56 好きな時にミュートに出来る何かが、作れるといいのにね -- 2010-05-15 15 49 39
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1144.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 541 静かにゆっくりするよ!!/コメントログ」 好きな時にミュートに出来る何かが、作れるといいのにね -- 2010-05-15 15 49 39 喋らなくても、ゲス行動はできるんじゃね? -- 2010-07-02 00 23 56 喋らない分確かにマシになるな ただ赤ゆは喋った方がいい ヒャッハーできない -- 2010-09-29 23 32 42 口パクされてるとまたそれはそれでイラつくかもしれないような気がする 何言ってるか分からんが何か暴言を吐いてるってのは顔とかから容易に想像つくだろうしあんまり意味なくね? 喋るって行動自体を忘れさせるようにできないものか ↓一瞬同意しかけたんだが… 赤ゆ嫌い過ぎていくら虐待しようがヒャッハーしようがすっきりしきれない俺はどうしたらいいんだぜ -- 2010-10-07 06 49 39 喋れない利点は「飼い主が興味もった時だけ表情を覗けば良い」ってところなんじゃね 朝忙しい時、他の事で慌しい時、作中にある誰かが死んだ時 そんな時に空気読めない餡子脳から出る言葉で喋りかけられてもうるさいだけ 飼い主に余裕のある時だけ表情を読み取って意思疎通すればいい そこでゲスな表情でバカにしてきたら、その時は好きにすればいい -- 2010-11-08 02 56 11 自分の気持ちを素直に言ってくれる相手がどんなに楽なことか -- 2010-11-12 22 42 38 素直な気持ちを伝える事と 相手の事を考えずに好き勝手言うのはまた別物だけどな ゆっくりは後者 -- 2010-11-14 07 44 03 茎に群がる赤ゆを想像してストレスマッハ 人間さんのうんうんでも食わしてやれば良かったのに 発想は面白かったけど -- 2010-12-10 10 07 48 まら!ぺにす!ちーんpぢぢぢぢぢぢん゛ん゛ん゛ん゛ぼぼぼぼぼぼぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!! -- 2011-08-09 04 50 03 相手のことを思いやっているつもりで余計に傷つけていること気づかない。 まさにエゴ。 -- 2012-06-20 14 15 10 確かに暴言はなくなるが、ゆっくりが問題行動しようとしたときの予防が出来ない。 パソコンで仕事中に 「······!!」(ゆゆ?邪魔なコードさんがあるよ!お兄さんの足が引っ掛からないように引き抜こう!) ブチッ→電源コードが抜かれ、報告資料が消失! ってなことになるのが見え見え。 -- 2018-01-04 01 46 34
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1225.html
静かにゆっくりできないよ!!(前編) 12KB 虐待 悲劇 理不尽 差別・格差 家族崩壊 飼いゆ 赤子・子供 現代 虐待人間 創作亜種 独自設定 『ふたば系ゆっくりいじめ 541 静かにゆっくりするよ!!』の続きです 前作を読まなくても大丈夫とは思いますが、読んでいただいた方が話に入りやすいかと。 独自設定と世界観にご留意ください 『静かにゆっくりできないよ!!(前編)』 『無声ゆっくり』と呼ばれる、中性餡を薬物で操作する事により、その名の通りまったく声を出さないゆっくりがいる。 ゆっくりの泣き声が理由で飼えなかったマンションの住人、ゆっくりの喋り自体が嫌だという人等を狙って発売されたそれは、一定の需要が見込まれるとただちに量産体制が整えられた。 そして意外な事に、あくまでニッチ層を対象にした商品であるというメーカーの想定を裏切って大ヒットしてしまったのである。 原因の1つとして挙げられるのが、先に少数発売されていた無声ゆっくりが暫く品切れ状態だった事が消費者の心理を煽った為という説。 もう1つが、当時人気のあったCMシリーズに無声ゆっくりが起用された影響からという説。 もっとも売る側にとっては、売れてしまえばどちらでもいい話だ。 ペット業界は思わぬ流行に儲かって喜んだし、珍しい玩具を手に入れた飼い主も喜び、飼われていく無声ゆっくり達も大抵可愛がられて幸せだった。 ただ、世の中の全員が幸せになれないのが世の常。 この大ヒットの影で涙を飲む者達が現れたのである。 「ゆっぐ・・・えぐぐっ・・・」 既に事切れている番のありすをぺ~ろぺ~ろしながらすすり泣いていいる1体の成体まりさ。 そしてその足元には3体の仔ゆっくり。 「ゆうぅ・・・おかあしゃん、しゅーりしゅーり・・・」 「ゆびぇぇぇぇん!!おとうしゃんおなかすいたよおおぉぉ!!!」 「おそとさんさむいよおぉぉ!!どうちておうちにかえらないのおお!?」 子供達が親のまりさに泣き叫んで訴えるがどうする事も出来ない。 何故なら今さっき、飼い主であるお兄さんの手によって捨てられたのだから。 まりさは番のありすと一緒に飼われていた何処にでもいる標準的な銀バッジの飼いゆっくりだった。 授かった可愛い3匹の子供達もすくすくと成長し、しあわせー!を満喫していた。 そんな一家に訪れたのは無音ゆっくりという名の不幸である。 「今日からお前らの仲間だぞ!子供と一緒に可愛がってやるんだぞ!」 飼い主が好奇心だけで銀バッジの無音仔れいむ、仔まりさを飼ってきてしまったのだ。 既に先住のゆっくり達がいたが、仲間が増える分には親まりさ達も喜ぶだろうという安易な考えだった。 「ゆ!?あたらしいかぞくがふえりゅの!?」 「わかったわ、おにいさん!ありすがせきにんもってとかいはにそだててみせるわ!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 早速、親子仲良く元気なご挨拶をする。 「・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 「・・・ゆゆっ?」 「どうちてありしゅたちにおへんじしてくりぇないの!?」 「だめよ!ちゃんとごあいさつできないなんてとかいはじゃないわ!」 いつまで経っても、何故かお返事1つしない新参者に対し、次第に雰囲気が怪しくなっていく。 そんな様子を見て慌てて、 「ああ、こいつ等はさ。声が出せないように出来てるんだ」 「「「ゆっくり!?」」」 お兄さんはサラリと流したが、親まりさ達にとっては堪ったものではない。 基本的にゆっくりは、ゆっくりできないゆっくりを嫌う。 お飾りの欠損、思考の違い、奇形等を持つゆっくりを攻撃し排除しようとする傾向がある。 それ故、通常の会話どころか、ゆっくりにとって重要なゆっくりしていってね!というあいさつすら出来ないゆっくりなど論外だったであろう。 「・・・それはゆっくりできないこどもたちだね・・・」 「きもちわりゅいよ・・・」 「おいおい、そんな事言ったらこいつ等傷つくだろ。仲良くしてやれよ」 「・・・おにいさんがそういうならしかたないわね・・・」 「「「・・・それなりにゆっくりしていってね・・・」」」 親まりさ達は腐ってもそれなりーに教育を受けた飼いゆっくり。 相手を攻撃して殺傷してしまえば飼い主であるお兄さんに叱られるだろうという程度は理解していた。 そんな訳で必要以上に接する事はせず、無視して生活していく事に決めた。 飼い主はそんな親まりさ達の気持ちに気付く事もなく、新しく買って来たばかりの無音ゆっくり達を可愛がった。 「ははっ、おもしれー。転んでも悲鳴すらあげないんだな。ほらほら、ボール持って来い!」 「・・・っ!」 「・・・・・・!!」 「よしよし、ほらご褒美のビスケットだぞー」 今日も飼育ケースから無音ゆっくりだけをだしてボール遊びに興じるお兄さん。 遊びたい盛りの仔ゆっくり達は羨ましそうにその光景を見つめている。 「・・・ゆぅー・・・まりしゃもおぼーるはこびとくいなのになあ」 「ゆうう…おにいさん、ありすたちにぜんぜんこえをかけてくれないわね…」 「おにいしゃん、さいきんおかちくれないねー」 お兄さんの関心は既に新しいゆっくりに移っており、親まりさ達に向けられる事は少なくなっていく。 それに引き換え、お兄さんに猫かわいがりされる無音ゆっくり達の態度は何かしら大きくなっていっているように見られた…。 「ゆあーん!まりしゃのおぼうちとりゃないでー!」 「ありしゅのときゃいはないもうちょをいじめないでー!」 「ゆっ!いくらなんでも・・・!」 「おいお前等何やってるんだ!」 「おにいさん!こいつらおちびちゃんのおぼうしを・・・!」 「は?ちょっとした悪ふざけだろ?子供の喧嘩に何でしゃばってるんだよ、全く・・・!」 「・・・ゆぐっ・・・!あいつらおにいさんのうしろでにやにやと・・・!」 「ぐぐぐっ・・・!」 「・・・もう、まりしゃたちあいつらきりゃいだよ・・・」 「・・・ゆっくりがまんしようね。おにいさんもいつかわかってくれるよ」 親まりさ達のイライラが募っていったある日、それは起きた。 久々に親まりさ達に与えられたお菓子を親子仲良く分けてむ~しゃむ~しゃしていると、 「ゆびゃあああん!まりしゃのあまあまかえしてー!」 その叫び声に振り向いた親ありすの目に飛び込んできた光景は、子供が食べていたお菓子を奪い取り美味そうにむ~しゃむ~しゃする無音仔ゆっくり達。 無論、無音ゆっくりにもお菓子は与えられていたが、自分達の分をさっさと食べ終えると、大事に少しずつ食べていた子供の物を奪い取ったのだ。 泣きながら奪い返そうとする子供に2匹がかりで突き倒して噛み付いた。 「ゆびい!いちゃいいちゃい!やめてえ!」 そんな仔まりさを馬鹿にした顔で声を出さず笑う無音仔ゆっくり達。 ビキイッ! 「ありすのおちびちゃんをいじめるげすなちびはゆっくりしね!!!」 日々溜まっていた鬱憤もあり、親ありすは叫びながら無音仔ゆっくり達に飛び掛る。 体格の違う親ありすに適う訳もなく呆気なく吹き飛ばされると、無音仔ゆっくりは餡子を吐きながら悶え苦しむ。 「おい!今の音は何だ!?」 騒ぎを聞きつけ隣の部屋から駆けつけるお兄さん。 餡子を出し苦しむ無音仔ゆっくりを見ると、まりさ達を睨み付けてきた。 だが、こちらももう我慢の限界だ。 「おちびちゃんからあまあまさんをよこどりしたいなかものに、せいっさいしたのよ!!」 「もうがまんできないんだぜ!おにいさん、こんなげすなくずといっしょにくらせないのぜ!!」 「こいつらがさいしょにいもうちょにいじわるしてきたんだよ!」 「うびゃあああ!まりしゃのあまあまなくなっちゃったー!」 親まりさとありすは飼い主に大騒ぎをして訴えるが、お兄さんはそれを疎ましそうな表情で一瞥する。 「ああ?新しく買って来たゆっくりに傷つけて何好き勝手言ってやがんだボケが」 「でっ、でも、もともとありすたちがここに・・・!」 「はあ!?飼われてもらってるくせに何でかい顔してんだ。一緒に暮らせないって? んじゃ出て行けば?俺もお前らに飽きてたから丁度いいよ」 吐き捨てるとお兄さんはまりさ家族のお飾りからバッジを毟り取っていく。 「ゆやああああああ!!?」 「かえしてええ!!まりさのバッジいいい!!!」 「ごめんなさいごめんなさい!あやまりますから、バッジかえしてええ!」 それを見ていた無音仔ゆっくり達はざまあ見ろと言いたそうなニタニタした笑みを浮かべる。 そして、ケースの隅で泣きながら震えてる仔ゆっくりに対し、早くここから出て行けといわんばかりに攻撃をしはじめたではないか。 「ゆぎ!?いっだーーーいいいぃぃ!!」 それは苛めの加減を超えている。 本気で噛み付いてる証拠に、柔らかい子供の皮膚が傷つき餡子が滲んでいる。 「・・・ゆぐっ!いいがげんにじろお!おまえたちのせいでえーーー!!」 泣きながら飛び掛ろうとする親ありすだが、先程とは逆に、今度はありすがカスタードを吐き宙を舞う。 「てめえがいい加減にしろよ!?手を出すなって言ったのが分からんねえのか!?この糞饅頭が!死ね!」 お兄さんはありすの髪を掴みボコボコに殴りまくる。 「ゆ゛っ!ぎっ!ごっ!やべっ!げっ!」 「やべてえええ!!!ありすがしんじゃうよおぉ!!」 お兄さんは気が済むまで殴り続けると、一家を河原まで運び捨て、泣き叫ぶまりさ達を振り返ることもなくそそくさと後にしたのだった。 「ゆううぅ!ありす、はやくよくなってね!ぺ~ろぺ~ろしてなおすよ!!」 「「「ゆわああぁぁん!!おかあしゃん、ぺ~ろぺ~ろ!!」」」 泣きじゃくりながら一家全員でぺ~ろぺ~ろするも、既に親ありすは事切れていた・・・。 そして、今に至る。 親まりさは無駄なぺ~ろぺ~ろをようやく止めると、足元で泣き叫ぶおちびちゃん達を眺めこれからどうするか悩み始めた。 捨てられたのだから、もうお兄さんの家には帰れない。 そう、自分達はもう野良ゆっくりだ。 昨日まで蔑んでいたあの連中と同じ所に堕ちてしまった。 連れ去られる瞬間に見えた、あの無声ゆっくりの憎々しい顔を思い出すと餡子が煮えくり返る思いがした。 が、今はそれどころではないと頭を振る。 ひとまず、夜露と寒さをしのぐ寝場所を探して・・・いや、まずはおちびちゃん達のごはんさんを・・・。 「あー!また野良がいるぜ?」 「ははっ最近多いよなー」 唐突に、親まりさの悩みをある意味解決する存在がやってきた。 下校途中の小学生達だった。 「ゆっ!?ゆっくりしていってね!!」 「「「ゆっ?おにーしゃんたち、ゆっくりしていってね!!!」」」 先程まで飼いゆっくりだった為、まだまりさ達にはこの手の人間に対する警戒心がまったくなかった。 人間さんに礼儀正しく挨拶をするゆっくり達に対して、 「ぷっ!げひひひひっ!!」 「ひゃははは!言われなくたってゆっくりしちゃうよーん!」 下卑た笑い声を上げながら、その内の一人が仔まりさを片手で持ち上げた。 「えへへへ。おそらをとんでるみたいだじぇ~い」 「いいなー。おねえちゃんいいなー」 少年はニヤニヤしながら片手に持っていたエアソフトガンの銃口をそっとあにゃるの位置に押し当てる。 「ゆふふっ!にゃんだかおしりがつめたいよ!」 次の瞬間、それまで無邪気に笑っていた仔まりさの顔が激痛に歪む。 「い゛っ!?ゆぎゃあああああっ!!!?」 銃口があにゃるの穴にねじ込まれたのだ。 仔ゆっくり達は既にグレープフルーツ大にまで成長しているとはいえ、それでも簡単に銃口の進入を許すほどあにゃるは大きくない。 ミチミチと皮を裂きながらも銃口は容赦なく体内に侵入してくる。 「ゆげっ!!ぎひいいいいいぃぃ!!」 「ゆああああ!!?やめてね!にんげんさん、まりさのおちびちゃんにひどいことしないでね!!はやくそれぬいてあげてね!!」 勿論この手の人間がそんな願いを聞く訳がない。 銃口がある程度入ると、少年は躊躇いもなくトリガーを引いた。 ビシュッ! 銃口から勢い良く飛び出したBB弾が仔まりさの体内を掻き混ぜる。 「うげひいいいいいいいいいいいっ!!!!!???」 身体の内部から破壊される激痛に、仔まりさは挨拶時の無邪気さなど微塵も感じさせない豚の様な泣き声をあげた。 エアガンの威力は低目なので、仔ゆっくりの皮を貫通する事はないみたいだ。 「んー?なんか口から餡子吹いたぜ?」 「すぐ死んじゃうとつまんないから、口をセロテープで塞いでおこうよ」 ランドセルからセロテープを出すと、ぐるぐると顔に巻きつけ口を塞ぎだす少年達。 「やめろっていってるでしょおおおおお!!しね!!!げすでくずなにんげんはしね!!!」 親まりさは堪忍袋の緒が切れたのか、とうとう人間に対して攻撃をしてきた。 ぺちぺちと足に決死の体当たりをしてくる親まりさを少年は思いっきり蹴り飛ばす。 「げぴいっ!!!!??」 吹き飛んだ親まりさはぐちゃっ、と音を立てて橋脚に餡子の華を咲かせるとずりずりと地面に落ちていく。 「うひひひっ、ゆっくりが子供を守る力なんてそんなもん?親だったらもうちょっと頑張ってくださいよお!?」 「逃がさないよー。次はおちびちゃん達の番でちゅよー!」 恐怖のあまり逃げだした仔ありすともう1匹の仔まりさはあっさりと両手に捕まっていた。 他の少年がランドセルから次々と道具を広げていく。 コンパス、鉛筆、分度器セット、はさみ、爪切り、100円ライター、火遊び用の花火セット・・・。 延命用だろうか、飲みかけのジュース入りペットボトルも横に置かれる。 ビスッ!ビスッ!ビスッ! そんな間にも最初の仔まりさの体内には延々とBB弾が追加投入され、ビクビクとした痙攣が徐々に弱々しくなっていった・・・。 親まりさは生きていた。 橋脚にぶつかった衝撃で皮の一部が割け、餡子が飛び散り、そのまま気を失っていたらしい。 ダメージは大きいものの、どうにか動けるまで回復していた。 既に辺りは薄暗くなり、小学生達の姿も消えている。 しかし、今回生き残った事を幸運と言っていいのだろうか。 意識を取り戻した親まりさの目に真っ先に飛び込んできた物。 目からBB弾が混じった餡子を噴き出して絶命している仔まりさと。 髪もカチューシャもボロボロにされ、苦悶の表情を浮かべながら切り取られたぺにぺにを口に咥えたままカスタードの海に溶け沈んでいる仔ありすと。 恐らく仔まりさであったろう、焼け焦げて炭と化した小さな塊。 「ゆ゛う゛う゛ううううううううううううううううううううううううううぅぅぅっ!!!!!!!!!???」 静まり返った橋の下、まりさの絶叫は、あたりにこだまし続けた。 このように無計画に流行に乗って無音ゆっくりを飼った結果、先住ゆっくりとの軋轢が生じてどちらか(ほとんどは通常の方だったが)を処分、あるいは手放すケースが相次いだ。 結果、街の野良ゆっくりの数は激増する事となった。 ・・・さて、それから更に数ヶ月が経過した頃。 ゆっくり達にとって新たな悲劇が生まれていくのである・・・。 (続く) 今まで書いたの ふたば系ゆっくりいじめ 533 カマキリさんの卵でゆっくりするよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 540 浮浪者とゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 541 静かにゆっくりするよ!! トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆっくりなんて、喋らなくとも表情で丸わかり何だから、この飼い主は無能なんだね~わかるよ~ ペットが何をしたのか把握出来ないようじゃあ、ペットを飼う資格無いね~わかれよ~ -- 2018-01-04 02 17 42 喋らなくてもゴミ饅頭はゴミ饅頭なんだな -- 2014-05-15 22 35 48 これは飼い主が悪いな 捨てる位ならちゃんと処分しろよ -- 2013-10-21 21 49 34 この飼い主ゲスだな。 生き物買う資格ないよ。ちゃんと処分しないとw -- 2011-07-12 21 11 03 いいぞ! -- 2011-05-09 00 59 45
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1445.html
『ふたば系ゆっくりいじめ 541 静かにゆっくりするよ!!』の続きです 前作を読まなくても大丈夫とは思いますが、読んでいただいた方が話に入りやすいかと。 独自設定と世界観にご留意ください 『静かにゆっくりできないよ!!(前編)』 『無声ゆっくり』と呼ばれる、中性餡を薬物で操作する事により、その名の通りまったく声を出さないゆっくりがいる。 ゆっくりの泣き声が理由で飼えなかったマンションの住人、ゆっくりの喋り自体が嫌だという人等を狙って発売されたそれは、一定の需要が見込まれるとただちに量産体制が整えられた。 そして意外な事に、あくまでニッチ層を対象にした商品であるというメーカーの想定を裏切って大ヒットしてしまったのである。 原因の1つとして挙げられるのが、先に少数発売されていた無声ゆっくりが暫く品切れ状態だった事が消費者の心理を煽った為という説。 もう1つが、当時人気のあったCMシリーズに無声ゆっくりが起用された影響からという説。 もっとも売る側にとっては、売れてしまえばどちらでもいい話だ。 ペット業界は思わぬ流行に儲かって喜んだし、珍しい玩具を手に入れた飼い主も喜び、飼われていく無声ゆっくり達も大抵可愛がられて幸せだった。 ただ、世の中の全員が幸せになれないのが世の常。 この大ヒットの影で涙を飲む者達が現れたのである。 「ゆっぐ・・・えぐぐっ・・・」 既に事切れている番のありすをぺ~ろぺ~ろしながらすすり泣いていいる1体の成体まりさ。 そしてその足元には3体の仔ゆっくり。 「ゆうぅ・・・おかあしゃん、しゅーりしゅーり・・・」 「ゆびぇぇぇぇん!!おとうしゃんおなかすいたよおおぉぉ!!!」 「おそとさんさむいよおぉぉ!!どうちておうちにかえらないのおお!?」 子供達が親のまりさに泣き叫んで訴えるがどうする事も出来ない。 何故なら今さっき、飼い主であるお兄さんの手によって捨てられたのだから。 まりさは番のありすと一緒に飼われていた何処にでもいる標準的な銀バッジの飼いゆっくりだった。 授かった可愛い3匹の子供達もすくすくと成長し、しあわせー!を満喫していた。 そんな一家に訪れたのは無音ゆっくりという名の不幸である。 「今日からお前らの仲間だぞ!子供と一緒に可愛がってやるんだぞ!」 飼い主が好奇心だけで銀バッジの無音仔れいむ、仔まりさを飼ってきてしまったのだ。 既に先住のゆっくり達がいたが、仲間が増える分には親まりさ達も喜ぶだろうという安易な考えだった。 「ゆ!?あたらしいかぞくがふえりゅの!?」 「わかったわ、おにいさん!ありすがせきにんもってとかいはにそだててみせるわ!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 早速、親子仲良く元気なご挨拶をする。 「・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 「・・・ゆゆっ?」 「どうちてありしゅたちにおへんじしてくりぇないの!?」 「だめよ!ちゃんとごあいさつできないなんてとかいはじゃないわ!」 いつまで経っても、何故かお返事1つしない新参者に対し、次第に雰囲気が怪しくなっていく。 そんな様子を見て慌てて、 「ああ、こいつ等はさ。声が出せないように出来てるんだ」 「「「ゆっくり!?」」」 お兄さんはサラリと流したが、親まりさ達にとっては堪ったものではない。 基本的にゆっくりは、ゆっくりできないゆっくりを嫌う。 お飾りの欠損、思考の違い、奇形等を持つゆっくりを攻撃し排除しようとする傾向がある。 それ故、通常の会話どころか、ゆっくりにとって重要なゆっくりしていってね!というあいさつすら出来ないゆっくりなど論外だったであろう。 「・・・それはゆっくりできないこどもたちだね・・・」 「きもちわりゅいよ・・・」 「おいおい、そんな事言ったらこいつ等傷つくだろ。仲良くしてやれよ」 「・・・おにいさんがそういうならしかたないわね・・・」 「「「・・・それなりにゆっくりしていってね・・・」」」 親まりさ達は腐ってもそれなりーに教育を受けた飼いゆっくり。 相手を攻撃して殺傷してしまえば飼い主であるお兄さんに叱られるだろうという程度は理解していた。 そんな訳で必要以上に接する事はせず、無視して生活していく事に決めた。 飼い主はそんな親まりさ達の気持ちに気付く事もなく、新しく買って来たばかりの無音ゆっくり達を可愛がった。 「ははっ、おもしれー。転んでも悲鳴すらあげないんだな。ほらほら、ボール持って来い!」 「・・・っ!」 「・・・・・・!!」 「よしよし、ほらご褒美のビスケットだぞー」 今日も飼育ケースから無音ゆっくりだけをだしてボール遊びに興じるお兄さん。 遊びたい盛りの仔ゆっくり達は羨ましそうにその光景を見つめている。 「・・・ゆぅー・・・まりしゃもおぼーるはこびとくいなのになあ」 「ゆうう…おにいさん、ありすたちにぜんぜんこえをかけてくれないわね…」 「おにいしゃん、さいきんおかちくれないねー」 お兄さんの関心は既に新しいゆっくりに移っており、親まりさ達に向けられる事は少なくなっていく。 それに引き換え、お兄さんに猫かわいがりされる無音ゆっくり達の態度は何かしら大きくなっていっているように見られた…。 「ゆあーん!まりしゃのおぼうちとりゃないでー!」 「ありしゅのときゃいはないもうちょをいじめないでー!」 「ゆっ!いくらなんでも・・・!」 「おいお前等何やってるんだ!」 「おにいさん!こいつらおちびちゃんのおぼうしを・・・!」 「は?ちょっとした悪ふざけだろ?子供の喧嘩に何でしゃばってるんだよ、全く・・・!」 「・・・ゆぐっ・・・!あいつらおにいさんのうしろでにやにやと・・・!」 「ぐぐぐっ・・・!」 「・・・もう、まりしゃたちあいつらきりゃいだよ・・・」 「・・・ゆっくりがまんしようね。おにいさんもいつかわかってくれるよ」 親まりさ達のイライラが募っていったある日、それは起きた。 久々に親まりさ達に与えられたお菓子を親子仲良く分けてむ~しゃむ~しゃしていると、 「ゆびゃあああん!まりしゃのあまあまかえしてー!」 その叫び声に振り向いた親ありすの目に飛び込んできた光景は、子供が食べていたお菓子を奪い取り美味そうにむ~しゃむ~しゃする無音仔ゆっくり達。 無論、無音ゆっくりにもお菓子は与えられていたが、自分達の分をさっさと食べ終えると、大事に少しずつ食べていた子供の物を奪い取ったのだ。 泣きながら奪い返そうとする子供に2匹がかりで突き倒して噛み付いた。 「ゆびい!いちゃいいちゃい!やめてえ!」 そんな仔まりさを馬鹿にした顔で声を出さず笑う無音仔ゆっくり達。 ビキイッ! 「ありすのおちびちゃんをいじめるげすなちびはゆっくりしね!!!」 日々溜まっていた鬱憤もあり、親ありすは叫びながら無音仔ゆっくり達に飛び掛る。 体格の違う親ありすに適う訳もなく呆気なく吹き飛ばされると、無音仔ゆっくりは餡子を吐きながら悶え苦しむ。 「おい!今の音は何だ!?」 騒ぎを聞きつけ隣の部屋から駆けつけるお兄さん。 餡子を出し苦しむ無音仔ゆっくりを見ると、まりさ達を睨み付けてきた。 だが、こちらももう我慢の限界だ。 「おちびちゃんからあまあまさんをよこどりしたいなかものに、せいっさいしたのよ!!」 「もうがまんできないんだぜ!おにいさん、こんなげすなくずといっしょにくらせないのぜ!!」 「こいつらがさいしょにいもうちょにいじわるしてきたんだよ!」 「うびゃあああ!まりしゃのあまあまなくなっちゃったー!」 親まりさとありすは飼い主に大騒ぎをして訴えるが、お兄さんはそれを疎ましそうな表情で一瞥する。 「ああ?新しく買って来たゆっくりに傷つけて何好き勝手言ってやがんだボケが」 「でっ、でも、もともとありすたちがここに・・・!」 「はあ!?飼われてもらってるくせに何でかい顔してんだ。一緒に暮らせないって? んじゃ出て行けば?俺もお前らに飽きてたから丁度いいよ」 吐き捨てるとお兄さんはまりさ家族のお飾りからバッジを毟り取っていく。 「ゆやああああああ!!?」 「かえしてええ!!まりさのバッジいいい!!!」 「ごめんなさいごめんなさい!あやまりますから、バッジかえしてええ!」 それを見ていた無音仔ゆっくり達はざまあ見ろと言いたそうなニタニタした笑みを浮かべる。 そして、ケースの隅で泣きながら震えてる仔ゆっくりに対し、早くここから出て行けといわんばかりに攻撃をしはじめたではないか。 「ゆぎ!?いっだーーーいいいぃぃ!!」 それは苛めの加減を超えている。 本気で噛み付いてる証拠に、柔らかい子供の皮膚が傷つき餡子が滲んでいる。 「・・・ゆぐっ!いいがげんにじろお!おまえたちのせいでえーーー!!」 泣きながら飛び掛ろうとする親ありすだが、先程とは逆に、今度はありすがカスタードを吐き宙を舞う。 「てめえがいい加減にしろよ!?手を出すなって言ったのが分からんねえのか!?この糞饅頭が!死ね!」 お兄さんはありすの髪を掴みボコボコに殴りまくる。 「ゆ゛っ!ぎっ!ごっ!やべっ!げっ!」 「やべてえええ!!!ありすがしんじゃうよおぉ!!」 お兄さんは気が済むまで殴り続けると、一家を河原まで運び捨て、泣き叫ぶまりさ達を振り返ることもなくそそくさと後にしたのだった。 「ゆううぅ!ありす、はやくよくなってね!ぺ~ろぺ~ろしてなおすよ!!」 「「「ゆわああぁぁん!!おかあしゃん、ぺ~ろぺ~ろ!!」」」 泣きじゃくりながら一家全員でぺ~ろぺ~ろするも、既に親ありすは事切れていた・・・。 そして、今に至る。 親まりさは無駄なぺ~ろぺ~ろをようやく止めると、足元で泣き叫ぶおちびちゃん達を眺めこれからどうするか悩み始めた。 捨てられたのだから、もうお兄さんの家には帰れない。 そう、自分達はもう野良ゆっくりだ。 昨日まで蔑んでいたあの連中と同じ所に堕ちてしまった。 連れ去られる瞬間に見えた、あの無声ゆっくりの憎々しい顔を思い出すと餡子が煮えくり返る思いがした。 が、今はそれどころではないと頭を振る。 ひとまず、夜露と寒さをしのぐ寝場所を探して・・・いや、まずはおちびちゃん達のごはんさんを・・・。 「あー!また野良がいるぜ?」 「ははっ最近多いよなー」 唐突に、親まりさの悩みをある意味解決する存在がやってきた。 下校途中の小学生達だった。 「ゆっ!?ゆっくりしていってね!!」 「「「ゆっ?おにーしゃんたち、ゆっくりしていってね!!!」」」 先程まで飼いゆっくりだった為、まだまりさ達にはこの手の人間に対する警戒心がまったくなかった。 人間さんに礼儀正しく挨拶をするゆっくり達に対して、 「ぷっ!げひひひひっ!!」 「ひゃははは!言われなくたってゆっくりしちゃうよーん!」 下卑た笑い声を上げながら、その内の一人が仔まりさを片手で持ち上げた。 「えへへへ。おそらをとんでるみたいだじぇ~い」 「いいなー。おねえちゃんいいなー」 少年はニヤニヤしながら片手に持っていたエアソフトガンの銃口をそっとあにゃるの位置に押し当てる。 「ゆふふっ!にゃんだかおしりがつめたいよ!」 次の瞬間、それまで無邪気に笑っていた仔まりさの顔が激痛に歪む。 「い゛っ!?ゆぎゃあああああっ!!!?」 銃口があにゃるの穴にねじ込まれたのだ。 仔ゆっくり達は既にグレープフルーツ大にまで成長しているとはいえ、それでも簡単に銃口の進入を許すほどあにゃるは大きくない。 ミチミチと皮を裂きながらも銃口は容赦なく体内に侵入してくる。 「ゆげっ!!ぎひいいいいいぃぃ!!」 「ゆああああ!!?やめてね!にんげんさん、まりさのおちびちゃんにひどいことしないでね!!はやくそれぬいてあげてね!!」 勿論この手の人間がそんな願いを聞く訳がない。 銃口がある程度入ると、少年は躊躇いもなくトリガーを引いた。 ビシュッ! 銃口から勢い良く飛び出したBB弾が仔まりさの体内を掻き混ぜる。 「うげひいいいいいいいいいいいっ!!!!!???」 身体の内部から破壊される激痛に、仔まりさは挨拶時の無邪気さなど微塵も感じさせない豚の様な泣き声をあげた。 エアガンの威力は低目なので、仔ゆっくりの皮を貫通する事はないみたいだ。 「んー?なんか口から餡子吹いたぜ?」 「すぐ死んじゃうとつまんないから、口をセロテープで塞いでおこうよ」 ランドセルからセロテープを出すと、ぐるぐると顔に巻きつけ口を塞ぎだす少年達。 「やめろっていってるでしょおおおおお!!しね!!!げすでくずなにんげんはしね!!!」 親まりさは堪忍袋の緒が切れたのか、とうとう人間に対して攻撃をしてきた。 ぺちぺちと足に決死の体当たりをしてくる親まりさを少年は思いっきり蹴り飛ばす。 「げぴいっ!!!!??」 吹き飛んだ親まりさはぐちゃっ、と音を立てて橋脚に餡子の華を咲かせるとずりずりと地面に落ちていく。 「うひひひっ、ゆっくりが子供を守る力なんてそんなもん?親だったらもうちょっと頑張ってくださいよお!?」 「逃がさないよー。次はおちびちゃん達の番でちゅよー!」 恐怖のあまり逃げだした仔ありすともう1匹の仔まりさはあっさりと両手に捕まっていた。 他の少年がランドセルから次々と道具を広げていく。 コンパス、鉛筆、分度器セット、はさみ、爪切り、100円ライター、火遊び用の花火セット・・・。 延命用だろうか、飲みかけのジュース入りペットボトルも横に置かれる。 ビスッ!ビスッ!ビスッ! そんな間にも最初の仔まりさの体内には延々とBB弾が追加投入され、ビクビクとした痙攣が徐々に弱々しくなっていった・・・。 親まりさは生きていた。 橋脚にぶつかった衝撃で皮の一部が割け、餡子が飛び散り、そのまま気を失っていたらしい。 ダメージは大きいものの、どうにか動けるまで回復していた。 既に辺りは薄暗くなり、小学生達の姿も消えている。 しかし、今回生き残った事を幸運と言っていいのだろうか。 意識を取り戻した親まりさの目に真っ先に飛び込んできた物。 目からBB弾が混じった餡子を噴き出して絶命している仔まりさと。 髪もカチューシャもボロボロにされ、苦悶の表情を浮かべながら切り取られたぺにぺにを口に咥えたままカスタードの海に溶け沈んでいる仔ありすと。 恐らく仔まりさであったろう、焼け焦げて炭と化した小さな塊。 「ゆ゛う゛う゛ううううううううううううううううううううううううううぅぅぅっ!!!!!!!!!???」 静まり返った橋の下、まりさの絶叫は、あたりにこだまし続けた。 このように無計画に流行に乗って無音ゆっくりを飼った結果、先住ゆっくりとの軋轢が生じてどちらか(ほとんどは通常の方だったが)を処分、あるいは手放すケースが相次いだ。 結果、街の野良ゆっくりの数は激増する事となった。 ・・・さて、それから更に数ヶ月が経過した頃。 ゆっくり達にとって新たな悲劇が生まれていくのである・・・。 (続く) 今まで書いたの ふたば系ゆっくりいじめ 533 カマキリさんの卵でゆっくりするよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 540 浮浪者とゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 541 静かにゆっくりするよ!!
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1227.html
静かにゆっくりできないよ!!(後編) 26KB 虐待 制裁 悲劇 自業自得 差別・格差 同族殺し 妊娠 群れ 飼いゆ 野良ゆ 赤子・子供 都会 現代 独自設定 『ふたば系ゆっくりいじめ 581 静かにゆっくりできないよ!!(前編)』の続きです 独自設定と世界観にご留意ください 『静かにゆっくりできないよ!!(後編)』 一大ブームを巻き起こした無声ゆっくりであったが、人の心は移ろいやすいもの。 元々需要があった事はあったのだが、それは少数に限った話である。 本当に必要だった層を除き、人々の関心は薄れていった・・・。 「はあ・・・。お前達、もういいや。やっぱ俺、普通の行儀がいいゆっくりを飼いなおすよ」 「・・・!・・・!!」 「・・・っ!?・・・!?」 大慌てで抗議する親ゆっくり達だが聞こえる訳もなく、飼い主は振り向きもせずその場を立ち去っていく。 無言で蠢く両親とは対照的に仔ゆっくり達は大騒ぎを始める。 「ちょっとまつんだじぇ!!なにわけわかんないこといってんだじぇ!?」 「ふざけたこといってるとせいっさいするよ、このじじい!!」 「かわいいれいみゅのところにとっとともどってきてね!いまならしゅーくりーむでゆるしてあげるにぇ!」 無声ゆっくりから生まれる子供は両親とは違い中枢餡に対する人為的な調整はされていない。 両親の特徴である無声は遺伝されず通常のゆっくりと変わらないのだ。 ぴょんぴょんと後を追うが、所詮ゆっくり。人間の足に追いつく訳もない。 次第と視界から遠ざかっていく人間の背に、揃ってゲス特有の飼いゆっくりらしからぬ罵声を吐きかける。 普通、飼いゆっくりは人間に暴言を吐いた時点で躾を受けて教育されていくものだ。 そして、その教育を受けた親ゆっくりを見て子供は自然と教育されていく。 言葉が通じないのをいい事に今まで生活してきた中で矯正されず横柄になっていた親ゆっくり達。 自然とその姿を見て育つ子供も横柄になる傾向が強かったし、そうなると人間が躾をしても並大抵の努力では矯正できない。 いくら飼い主が躾けようとしても、実の親がゲスな限り、親を信頼している仔が態度を改める事は少ないからだ。 結果、この一家は全員揃って仲良くゲスになってしまっていた。 全ての無声ゆっくり一家がそうとは言わないが、大量に出回っていた安価な無声ゆっくりは大体上記のケースが多い。 餡統がかなり良いか、最初からきちんと教育を受けた金バッジ級のゆっくりならば上記の様な悲劇は少なかったが、甘やかされて育った普通ランクの飼いゆっくりなどそんなものだろう。 結局、流行に乗って飼っただけの人に残されたのはゲスなゆっくり家族だけ。 アッサリと捨てられるのは目に見えた問題と言える。 「ゆびゃあ!おなかすいたぁー!はやぐあまあまたくしゃんもっでごいいいぃ!」 「せっかくせわをさせてあげてたのに!あのくそじじいなめたまねしてくれやがるのじぇ!」 「まりしゃたちのおうちにかえったらせいさいしてやろうね!まりしゃうんうんたべさせてやるじぇ!」 両親達は憤った。 まったく、おちびちゃん達の言うとおりだよ! こんなに可愛いれいむやおちびちゃん達を捨てるなんてあの糞ジジイは死んだほうがいいね! 今すぐ家に帰って制裁してやろう!まりさの手に掛かればイチコロだから、死なない程度に手加減して殺してやる! 今日という今日は、立場の違いってものを分からせないといけないね!! ・・・いや、待てよ。 良く考えたらこんなに可愛く賢い自分達だ。 人通りの多い所に出たら自分達飼いたがる人間など大勢いるだろう。 今から近くの大通りに行って、可愛いおちびちゃんとれいむ達の綺麗な踊りを見せてあまあまを貰おう。 そうして、一番おいしいあまあまを沢山くれた人間に飼われてあげよう。 ・・・いや、よく考えたら飼われてあげるなんて考え自体、そもそも馬鹿らしい。 一番自分達に貢いで来た人間を家来にしてあげよう! そうだ、そもそもこんなにゆっくりしている素晴らしい自分達が飼われるなんて事自体が間違いだったのだ。 あんな冴えないジジイに飼われてやってたなんて、今思えば寛容すぎたのではなかろうか。 ああ、なんて優しくてゆっくりしたゆっくりなんだろう、自分達は! よし、そうと決まれば行動だ。 キリッ!と通りのある方角を見据えると、どちらともなく移動し始めた。 先程まで騒いでた仔ゆっくり達は、 「ゆっ?どっかにいきゅの?あのじじいにせいさいするにょ?」 「たまにはしゅーくりーむしゃんたくさんたべちゃいよ!」 「ゆゆっ!?おかしたべにいくにょ!?まりしゃいくのじぇ!!」 「れいみゅもあまあまたくさんたべてゆっくちしゅるよ!」 等と好き勝手ほざきながらついて行く。 背後に自分達一家の様子を見つめる影があるとも知らずに・・・。 「「ゆっゆっゆ」」 「もうれいみゅつかれちゃったよ!!」 「ゆぅ・・・あんよがいちゃいいちゃいよ!」 どれだけ歩いたろう。 いい加減疲れて不満を漏らしまくっている子供。 おちびちゃん、後少しだよ。ここの裏路地を抜けたら大通りだからね! 元気付けようと両親が振り返ると、そこには薄汚い野良ゆっくり達の姿があった。 3匹はヒソヒソと会話すると、無声ゆっくり達の帽子・・・バッジが毟り取られた跡を確認する。 「ゆっ?おかあしゃん、どうしたの?」 「ゆゆ!なんかきたないのらがいるのじぇ!きちゃないきちゃない!!」 「きたないのらはかいゆっくりのかわいいれいみゅのまえからきえてね!ぷくぅ!」 「ぷぷぷー!きちゃないのらはしーしーしながらにげまわるのじぇ!ぷくぅーーー!」 まったくだよ!れいむたちに臭い匂いが移るでしょお!?野良風情はそんな事もわからないの?死ぬの? 汚くてゲスな野良は、寛大なまりさ様が制裁する前にとっとと尻尾巻いて消えるのぜ!! とか思いつつ、無音ゆっくり一家は日頃馬鹿にしていた野良ゆっくり達に対しぷくぅーをして威嚇する。 野良ゆっくり達は家族を憎悪の込もった目で睨み付けると、笑い始めた。 「ゆげっへっへ。ばかでむのうなこえなしどものぷくーなんてぜんぜんこわくないのぜ」 「わかるよー。まわりをかこんだからくずなこえなしたちはにげられないんだねー」 その言葉に気付き周りを見回すと、ぷくぅーするのに必死だった隙を突かれ、周囲を3匹どころではない無数のゆっくりに囲まれている。 「「「ゆゆゆーーーー!!?」」」 うろたえる無声一家に対して、囲んだ野良達が一斉にぷくうぅぅーーー!!!をお見舞いする。 甘えて育ってきた無声一家のぷくぅーに比べ、今まで厳しい生活を生き抜いてきた野良ゆっくり達のぷくぅーは目を見張るものがあった。 「ゆびいぃぃぃ!!!?」 「きょわいよおおおおお!!?」 「もうまりしゃおうちかえりゅ!!」 ゆひいい!!!っ!こ、こわすぎるよおおおお!!? と親ゆっくり達は心の中で絶叫してがたがた震えだす。 家族全員でおそろしーしーを垂れ流し、それを見た野良達が笑い出した。 「きたないね!しーしーたれながしだよ!なさけないくずだね!」 「ゆふふふ!くずをゆるすわけないでしょ!ばかなの?あほなの?しぬの?」 「ぜったいにがさないよー。いまからりんちだよー。ゆっくりりかいしてねー!!」 「これだからのらになりたてのいなかものはこまるわ!」 「げすなこえなしはゆっくりくるしんでね!!」 一匹の野良れいむが飛び掛り、親れいむが悲鳴もあげる事が出来ず餡子を吐いて苦しむ。 それが合図とばかりに、囲んでいた野良達が一斉に群がった。 「ゆわああああ!!いぢゃいよお!!」 「ゆぎっ!?や、やべでね!?れいびゅのかわいいあんよをかじらないでね!?ひぎゅい!?」 「やじゃあ!いちゃい!いちゃい!」 「えぎゅっ!えぎゅっ!」 「おとうしゃんたちゅけて!」 「・・・・・・・・・っ!」 「・・・っ!・・・!!」 「ゆぎゃっ!ゆぎゃっ!ゆぎゃっ!」 「やべでくだじゃいぃ!あやまりまちゅ!やめ!やめ!」 親達は袋叩きにされ、子供達も死なない程度にいたぶられる。 「・・・よし、とりあえずここまでにしてやるのぜ!」 1匹のまりさの合図と共に、ようやく一家に対する暴行は終わった。 家族全員ボロボロだったが、不思議と死者は出ていない。 「じゃあこいつらぜんいんむれまでつれていくのぜ!」 「とっととあるいてね!にげようとしたらようしゃなくころすからね!」 「いまからありすたちのむれにきてもらうから、いなかものはゆっくりしないでついてきてね!」 抵抗できる体力も気力も残ってなかった。 家族全員泣きながら無理やり連れて行かれる。 そして暫く歩いてこの野良達の群れに着くと、無音家族達は信じられない光景を目の当たりにする事となったのである。 少し話を戻そう。 ブームが去った後、今度は大量に捨てられた無声ゆっくりが街に溢れかえったが、彼らの境遇は悲惨を極めた。 都会のほぼ底辺にいる通常の野良ゆっくり達は無声ゆっくりを『声無し』と蔑み自分達の下の階級と位置付け差別し、迫害した。 叫び声しか出せないという理由でめーりん種でさえ馬鹿にし攻撃する彼らだ。 叫び声さえ出ない声無しを迎え入れる訳が無かった。 否、むしろ必要以上に積極的に攻撃していた。 何故ならば今、街にいる捨て野良の大半は、一連のブームにより捨てられていた先住飼いゆっくりの成れの果てだったからである。 彼らは自分達が捨てられる原因となった声無しを憎悪していた。 同じ野良に落ちてきた声無し達を狂喜と死で持って歓迎したのは至極当然といえるだろう。 無音ゆっくりの子供は通常種と変わらず発音可能だったにも関わらず、同じクズの餡子を引いているからという理由で、親子と分かると共々に迫害された。 そんなこんなで普通の群れにも集落にも入れず、人間はおろか同じゆっくりからも虐待を受けて、捨てられた無声ゆっくり達は全員例外なく嬲り殺されていった。 しかし、途中から無音ゆっくりがゆっくりにそのまま殺される事は減っていった。 勿論、通常の野良ゆっくりが無音ゆっくり達を許した訳では決して無い。 徐々に野良の群れの中で、ある制度が作られ全国的に広まっていったからである。 その制度は人間でもよくあった制度。 否、現在でも存在する制度・・・。 「おまえたちは、いまからむれのどれいだよ!しぬまではたらいてもらうからゆっくりりかいしてね!!」 こうして、無音ゆっくり一家は晴れて群れの奴隷の一員となる事が出来たのである。 群れについた無音一家が見たのは、群れの隅で生活している無音ゆっくり達。 ある者は気分次第で蹴られ怒鳴られ馬鹿にされて、それでも卑屈な笑みを浮かべてゴキゲンを窺っている。 子供の1匹がサッカーボールの代わりに蹴られて遊ばれているが何も文句言えずに黙って見ている家族達。 もう1匹の子供はありすにレイプされて黒ずんでいくが、それも見てみぬ振りをされている。 向こうでは家族同士を戦わせて見世物にされている。 奴隷の食事は群れのみんなのうんうんだ。 雑草と砂を混ぜ、吐きそうになりながらも食らいつく。 皆、一様に傷だらけで痩せこけ、どう見てもしあわせーには見えない。 呆然としながら立っていると、群れに大声が響き渡った。 「いまから、じゅうだいなつみをおかしたどれいをせいさいするよ!みんなひまつぶしにみにきてね!!」 見ると広場に1匹のまりさが引きずり出されている。 まりさはあんよをぐちゃぐちゃに傷つけられて身動きが取れないようだ。 「・・・・・・っ!!?・・・・・・!!!!」 必死に口をパクつかせながら命乞いをするまりさを見下ろすのは、1匹の少し大きめのまりさ。 「こいつのつみは・・・あー、なんだったかな。・・・ああ、まりさのきぶんがわるいときたまたまめにはいったつみなのぜ!!」 「むきゅう!おさのしかいに!それはきょうあくなはんざいね!!」 「とんだげすだね!せいさいされてとうぜんだね!!」 「「「せいさい!せいさい!」」」 無音まりさは目に涙を浮かべて首を振るが、群れの皆からは一斉に制裁コールが起きる。 この場合の制裁は、当然極刑の事だろう。 「ゆっへっへ。きもちのわるいこえなしはゆっくりしぬのぜ!」 長と呼ばれたまりさが合図すると、棒切れやら石ころを持ったゆっくり達が一斉に殴りかかる。 帽子は破かれ、眼球が潰れ、皮膚が破れ餡子がはみ出る。 ぼろ雑巾の様になりながら痙攣している無音まりさに、ゆっくりと近づく長まりさ。 口に咥えた木の枝をズブリと刺し、止めをさす。 「ゆへへへ、たまにはうんどうしておかないと、うでがなまるのぜ」 そこまで言うと、先程戻ってきた一行が捕らえた無音一家に気付く。 「・・・そいつらは、あたらしいどれいなのかぜ?」 「そうだよ、おさ。きょうのらになったばかりのこえなしどもだよ!」 「きょうからしぬまでこきつかうから、くるしんでいってね!」 「「ゆびぇぇぇ!いやじゃああ!!!」」 泣き喚く子供、恐怖と痛みで震える子供。 長まりさは咥えられて捕捉されている子供達を一瞥すると、次に涙を流す親ゆっくり達に視線を這わせる。 「みるからににくたらしいくずなこえなしどもなのぜ」 「ゆゆー、こえなしはみんなそうだよね。はやくぜつめつすればいいのに!」 「まあ、こころのひろいまりささまはおまえらごみくずでもがまんしてどれいにしてやるからかんしゃするのぜ! そいつらにはあすからはたらいてもらうから、とっととどれいべやにおしこんどくのぜ!!」 長の見せた凶悪な笑みに震えながらも、一家は案内された隅の空いたスペースに辿り着いた。 「ゆきゅ?どこにおうちありゅの?」 「れいみゅかよわいから、おふとんさんにゃいとねれにゃいよ!」 まだ立場が理解できない子供を突き飛ばすと、案内役のゆっくりは汚れたコンビニのビニール袋を投げてよこした。 「そのふくろさんのなかが、おまえらのへやなんだぜ!かぞくぜんいんそのなかにはいってねてね!」 最悪だった。 毛布どころか草すら敷かれていない剥き出しの地面の上に放られたビニール袋が一家を嘲るかのようにヒラヒラと揺れている。 一家は泣きながらもそもそとビニール袋の中に入っていく。 元々生ゴミでも入っていたのか、嫌な匂いで充満しており、まったくゆっくり出来ない。 「ゆぐうぅぅ・・・からだがいちゃいよ」 「ゆっぐりねれにゃいよぉ」 昨日まで快適な飼育ケースのお布団の中で寝ていた一家にとって、固く冷たい土の上はゆっくりできない寝床だった。 一家全員泣きながらす~りす~りしあう。 しかし、それでもそのうちどうにか浅い眠りに入り、そして翌日の朝。 「いつまでねてるの!?どれいははやくはたらきにでかけてね!!」 怒号と共に文字通り叩き起こされる。 震えながらビニール袋の中から這い出す一家。 働きに出かける?どういう事だろう。 「しんいりはぐずだねー。いまからまちにでかけてむれのみんなのごはんをあつめてくるんだよー。ゆっくりしないでりかいしてねー」 「あつめてこなかったらせいさいするよ。すくなかったらごはんぬきだからね!」 「なにももってこなかったら、おまえたちがみんなのごはんになるからね!」 「わかるよー。こえなしは、ゆっくりいかのむしさんなみのそんざいだからたべていいきまりになってるからねー」 「おかざりはおいていってね!にげたらやぶいてすてるからゆっくりりかいしてね!」 嫌がって暴れる両親を大勢で囲むとお飾りを取り上げてしまう。 これは奴隷が家族を見捨てて逃亡する事を防ぐ為だ。 「ちびどもはのこしてもいいけど、そのまえにせんれいをうけてもらうよ!」 言うが早いか駆け寄ると、嫌がる子供達を押さえつけてお飾りと髪の毛を食いちぎり始めた。 「ゆびゃぁぁぁん!!おかざりがあああああ!!!」 「いじゃい!いじゃっ!がみさ゛んだべないで!!」 「ゆっぐりできないいいいいいぃぃ!!!!」 どうやら喋れる子供達は通常のゆっくりと区別する為、敢えてお飾りと髪の毛を右半分食い破いてゆっくりさせなくしているらしい。 可愛いかった子供達は全員、みっともないゆっくり出来ない姿になってしまった。 せいぜい個体の認識が出来る程度だ。 もうこんな醜い姿になっては、無事ここから脱出出来たとしても、人間に拾ってもらえる事はないだろう。 「「・・・っ!!!」 親ゆっくり達は悔しさに震えるが、どうする事も出来ない。 泣き叫ぶ子供達を後に、他の奴隷達と一緒に街に出掛けた。 その日は初めての食料探しという事もあり、散々だった。 元々、ゆっくりふーどやら人間の食べ物を与えられるだけで、狩りをする事はおろか、餌を集める術など知らないし、全く思いつかなかったのだ。 途中、何度も人間や野良猫の被害にあいかけながらも2匹はなんとか生き延びていた。 収穫は道に落ちていた潰れたパンの切れ端と吐き出されたガムだけ。 昨日受けた傷も含め、身体中切り傷だらけ。 髪はぼさぼさで、ゴミ箱を漁った時についた汚物の液体がこびり付いている。 2匹の無声ゆっくりは鬱々と心の中で呟く。 一体、何故・・・一昨日までは家族仲良く快適な部屋の中でしあわせーに暮らしていたのに。 これも全部、あのくそじじいのせいだ。 今までまりさやれいむたちの可愛さでゆっくりさせてあげていたのに、よくも!よくも! 「おにいしゃん、このあめしゃんとってもおいちいね!ゆっくりありがちょー!」 「ありしゅたちこんなにゆっくちできて、ちあわせね!ときゃいはなおにいしゃんありがちょう!」 「でも甘いのは1日1回だけだぞ。舌が肥えすぎたらゆっくりできなくなるからな?」 「ゆっ!ゆっくちりかいしゅるね!」 慣れ親しんでいたその声の方を振り向き、2匹の身体が固まった。 今さっきまで憎んでいた人間がそこにいた。 両腕には買ったばかりの仔まりさとありす。 ぶら下げた買い物袋の中には1冊の本。 もし2匹に文字が読めるのであれば題名がこう読めただろう。 『楽しくゆっくりと暮らそう!正しい飼い方教えます』 お兄さんなりに一連のゆっくり達との生活で何か思うところがあったのだろうか。 と、小さい2匹が自分達を見つめている無音ゆっくり達に気付いた。 「ゆゆ?へんなゆっくちがこっちみてりゅよ?」 「・・・おかざりさんがにゃいなんて、かわいしょうね」 「ん?ああ、あれは野良だな。確かに可哀想だけど、野良は凶暴なの多いし近づいちゃ駄目だぞ」 2匹の無声ゆっくりは慌てて駆け寄る。 そのちび達を捨ててまりさたちを飼い直せ! そんなちびよりもれいむ達のおちびちゃん達の方がゆっくりできるでしょ!? ゆっくりさせろ!はやく自分達をゆっくりさせろ! 「なんだ?気持ち悪いな・・・纏わり付いてくるなよ。それにしても汚いやつらだなあ」 お兄さんは演技ではなく本当にこの2匹が昨日捨てた自分の元飼いゆっくりと気付かなかった。 まさか昨日の今日でここまで汚れるとは思っていなかったし、2匹は気付いてなかったがストレスで人相ならぬゆん相も変わり果てていた。 さて、このまま踏み潰しても良いのだが、両腕にいるちび達の教育に悪そうだし怖がるかもしれない。 そう思ったお兄さんは纏わり付く2匹を死なない程度に蹴り飛ばす。 2匹が集めていた残飯が辺りに散らばる。 「野良なんて普通なら殺されても文句言えないからもう来るんじゃないぞ」 「のらさん、ゆっくちさようなら!」 「よし、そんじゃまた寄ってこない内にさっさと帰るか。今日の晩御飯はゆっくりふーどに蒸かし芋刻んで混ぜてやるぞ」 「ゆわぁー!まりしゃおいもしゃんだいちゅき!」 「ありしゅもだいしゅき!」 「その代わり!ご飯の後はマナーのお勉強だぞ」 「ゆうっ!おべんきょうはにがてだけど、ゆっくりがんばる!」 やはりお兄さんは今度はきちんと躾をして育てようと決めたらしい。 新たに飼われたこの2匹はちゃんと躾けられ、幸せなゆん生を過ごしていくだろう。 和やかな雰囲気で去っていく1人と2匹。 蹴り飛ばされた2匹は散らばった残飯を拾い集めるのに必死でそれどころではなかった。 群れに帰り着いたのは夕方。 元飼い主に恨み事を吐きつつ、群れに入っていくと、まず、収穫の少なさに文句がぶちけられた。 やはりクズな声無しは使えない。この無能め。奴隷として使って貰われている恩を忘れるな。でいぶはしんぐ(ry・・・。 暴れだしたい衝動をなんとか堪えていると、突然、口調が柔らかくなる。 「まあ、やさしいれいむはこのへんでゆるしてあげるよ!」 「しんいりのどれいにかんげいのいみできょうだけ、とくべつにあまあまさんをよういしたよ!」 「へやにおいてるからなかよくゆっくりむ~しゃむ~しゃしてね!」 あまあまという言葉に疲れも忘れてぴょんぴょん走り出す2匹。 飼い主が時々くれたあの味を思い出す。 捨てられてたった2日しか経っていないのに、遥か昔の事のように感じた。 ようやく昨日渡されたビニール袋まで辿り着き、ゴソゴソと中に潜り込む。 ゆっ!おかあしゃんたちかえってきたのじぇ! まりしゃたちちゃんといい子にしていたのじぇ! 一緒にあまあまさんをむ~ちゃむ~ちゃしようね! む~ちゃむ~ちゃ、しあわちぇ~!! そんな幸せな光景を想像していた2匹の目に飛び込んできたのは、苦悶の表情を浮かべ死んでいる汚れた我が子達の姿であった。 レイプされて死んでいる1匹は千切られたぺにぺにを無理やり口の中に押し込まれいる。 1匹は炎で炙られたのだろう、全身焼け焦げ香ばしい匂いを漂わせている。 最後の1匹はあにゃるから小石を沢山詰め込まれ、体積が元の3倍ほどに膨らんでいる。 「ーーーーーーー!!!?」 顔の間近で変わり果てた我が子と対面した両親は、何が起きたのか分からず両目からぼろぼろと涙を流しながら全身で悲しみを表現しているのだろうか。 狂ったように身体を地面にバタつかせ続ける。 なんで!?なんで!?なんで!? そんな混乱しきってる両親の目の前に、ゆっくりと長まりさが現れた。 側近のゆっくり達が両親達を地面に押さえつけ、動けなくする。 「ゆっへへへ・・・まりささまからのぷれぜんとはきにいったみたいなのぜ」 2匹は涙を流して長まりさを睨み付ける。 襲い掛かって殺したいが、数匹がかりで押さえつけられてどうしようもない。 「ゆあーん?まだきづかないの?まったく、こえなしはほんとうにあたまがわるくてこまるのぜ」 長まりさは2匹の目と鼻の先まで顔を近づけると、途轍もない凶相を浮かべた。 「まりさは、おまえたちのまえにあのいえでかわれていたまりさなのぜ?」 そう。この長まりさはお兄さんに番のありすを殺され、小学生におちびちゃん達を惨殺されたあのまりさだ。 あの後、野良として生き残り、頭角を現した後、急激に増えていた一帯の野良を纏め上げると大きな群れを形成し、長と呼ばれるまでになっていた。 今は新しい妻、新しい子供も出来ている。 野良ながらも幸せな方だろう。 だが、まりさは片時も忘れなかった。忘れる事が出来なかったのだ。 自分達家族の崩壊の元凶となったあの憎らしい無音ゆっくりどもを。 お兄さんに捨てられる時、ケースから掴み出されて行く自分達を見送ったあのにやけ顔を。 奴等さえいなければ、自分達はあのまま飼いゆっくりとして順風満帆なゆん生を送れたに違いないのだ。 この無音ゆっくりの家族が群れに運ばれたあの時、顔を見て長まりさはすぐ気付いた。 だが、どうやらこいつ等は今の今までまったく気付かなかったようだ。 こいつ等にとって自分や死んでいった家族など、覚える価値もなかったという事か。 まあいい。この群れに来てくれた以上、苦しんで苦しんで死んでいってもらおう。 番を狩りに出した後、長まりさは残された子供達の所に訪れ、仔ゆっくり達を虐待し始めた。 まりさは無声ゆっくり達に受けた仕打ちと屈辱をその子供達に話した。 お前らがこんな痛い思いをするのも全部、お前らの両親が悪いからだよ。 ゆっくり理解して死んでね!と。 延々と続く暴行の中、子供達は泣き叫んだ。 いやだ。いやだ。そんな親のゲスな行いのせいで死にたくない。痛い。苦しい。助けて。気持ち悪い。 そうだ。れいむ達もあんな言葉も喋れない親はゆっくり出来なくて嫌いだったんだよ。 お願いしますお願いしますあんなクズな親はどうなったっていいですからまりさだけは助けてください。 長まりさは勿論、そんな懇願にまったく耳を貸さなかった。 お前達には、自分の子供達が合ったのと同じ地獄を味わってもらおう。 手下が小石、拾ったライター等を次々と運び込んでくる。 いやだ!まだ死にたくない死にたくない!自分達はもっとゆっくり出来るはずだ。間違っている。 あんな口が聞けない出来損ないの親の元に生まれたせいでこんな目にあうなんて。 死ね。死ね死ね。可愛い子供達をゆっくりさせられない原因になったゲスな親はゆっくりしないで死ね。 子供達は全員、両親に対して呪詛を唱えて死んでいった。 「ゆへへへ。まりさたちもこころがいたかったけど、しかたなかったのぜ。やれやれ、おやがげすだとこどももかわいそうなのぜ」 長まりさはへらへら笑いながら子供達の最後の言葉やら、如何にして暴行を加えて殺していったのか詳細に説明をしていった。 「なにふるえてるんだぜ?ああ、こどもがいなくなったからないてるのかぜ? でも、あんしんしていいのぜ?かしこいまりささまはあんなうすぎたないこどもよりももっといいこどもをくれてやるんだぜ?」 長まりさが合図すると、群れの中でも1,2を争う醜いゆっくりが出てくる。 押さえつけられ動けない無音まりさ、れいむの背後に立つと無理やりすっきりーし始めた。 「「!!!!?」」 動けない2人はどうする事も出来ず、 「げはぁはぁはぁ!くずのくせにいいまむまむしてるよお!!うほおっ!」 「ぐげげ!げへげへ!ばりざの・・・ばりざのごどもをにんっしんしでねええええ!!!」 あっさりすっきりー!されてしまうと笑うほどあっけなく胎生にんっしんが完了してしまった。 「ああ、どうでもいいけどくずなこえなしのこどもはうまれたらすぐみんなのおもちゃかごはんになるんだぜ?」 呆然とする妊婦達にげらげらと笑いながら説明する。 声無しどもは家族を含め、通常のゆっくりとは見なされない。 虫以下の存在。ゆっくりの形をした物として扱われる。 「どうせすぐにんっしんさせてやるからえんりょなくうめばいいのぜ?」 にんっしんしていても日課の餌集めが免除になる事など無い。 行動の足枷になるだけで生まれたらすぐ死ぬ運命にある望まれないお腹の子供。 それを恨みながら育て、一生を過ごしていけ。 まあ狩りの最中などですぐ死んでしまうかもしれないが、それはそれでいい。 2匹の表情を覗くと、ゆっくりした幸せさの欠片もない。あるのは絶望だけ。 「それと、そのびにーるぶくろのなかのきたないものを、しっかりたべてえいようをつけるのぜ?のこすとようしゃしないのぜ?」 長まりさは満足気にわらうとその場を後にした・・・。 ・・・さて、全国各地に溢れかえっていた野良ゆっくり達の群れはその規模を拡大していく。 街中を歩けば至る所に野良ゆっくりの集団が見かけられる様になっていた。 野生ならともかく、ゲスが多く個体の入れ替わりが激しい上に、人間のテリトリーである街でこれ程の規模の群れが形成されるのは今まで非常に稀であった。 一連のブームの影響で捨てゆっくりが急増していた事と、奴隷という労働力を獲得したのが要因であろう。 そして、何百何千という仲間を持った野良ゆっくり。 ろくな考えを持つ訳がなかった。 「ゆっへっへっへ。これだけのむれになったからにはにんげんさんなんかいちころなのぜ」 「こんなにつよいまりささまたちがじじいよりよわいわけないのぜ!いまからむれのみんなでふくしゅうにいくのぜ!」 「むきゅ!おにいさん、いのちがおしかったらぱちぇたちにあまあまたくさんもってきてね!」 などと、よりにもよって・・・というか、当たり前のごとく群れの皆で人間に喧嘩を売り始めるものが現れだした。 ゆっくり達は忘れていた。 何故、今まで街中で巨大な群れが存在しなかったのか。 人間のテリトリーの中で邪魔な野良が一箇所に集まったら、どうなるのか。 只でさえ急増した野良ゆっくり達による景観の破壊、衛生問題、食害等の問題に頭を痛めた人間が下した結論は早かった。 『・・・・・・と、いう事で、来週から全国一斉に開始される野良ゆっくりの駆除ですが・・・』 『でも、この駆除にかかる費用も国民の血税で賄われるんですよね? だから私は以前から飼いゆっくりの不法投棄の規制強化についてですね・・・』 『そもそも以前から指摘されるように国民全員のペットに対する意識が欧米先進国と比べ・・・』 『さて、一連のブームにより今までに駆除並びに捨てられたゆっくりの数は無音種と通常種をあわせ推定・・・』 『確か在庫が余ってる無声ゆっくりも処分されるんですよね・・・』 私はTVニュースから流れてくるキャスター達のコメントに耳を傾けながら、食後のコーヒーを飲んでいた。 聞いての通り、来週から行われる野良ゆっくり一斉駆除によって、今存在しているほぼ全ての野良ゆっくり達は地上から消滅してしまう。 元々は人間達の身勝手さで捨てられた何の罪もないゆっくり達なのに・・・。 原因の一端はこちらにあるのに、いくらなんでも可哀想じゃないか! テーブルの対面で同じくコーヒーに口をつけていた友人に、その憤りを訴える。 「・・・んー、まあ、そうな。お前がコンテストに送った企画がそもそもの始まりだからその通りかもな」 全く・・・こいつは何を的外れな事を言っているのか。 そんな事ではなく、私が言いたいのは、もっとこう、飼い側のモラルというかなんというか・・・。 私が懇々と諭すも、友人は適当に頷きながらTV画面を眺めている。 「ショップの余剰品と今までの野良を合わせて推定1000万匹以上だってさ。新記録だな」 一言呟くと、友人は空いたティーカップを片手に台所へと姿を消した。 確かに、この規模の駆除は初めてだから新記録なんだろうな。 来週から消えていくであろう1000万のゆん生に対してそっと黙祷を捧げよう。 番だったまりさは狩りの最中人間に捕まり虐待を受けてあっさりと死んでしまった。 腹を割かれ、中から赤ちゃんのなりかけを引きずり出された姿で放置されていた。 涙も乾いていない苦悶に歪んだ顔。 れいむが身重な状態でここまで生き残れただけでも奇跡といっていいだろう。 しかし、その奇跡は幸運といえるのだろうか? れいむは残った片方の目で膨れ上がった自分のお腹を見つめる。 これで何匹目なのだろうか。 死ぬ気で生き延びて、苦労して産み出して。 『おきゃーしゃん、ゆっくちしていっちぇね!』 そんな挨拶されてもレイプされて出来たあかちゃんなんかに愛情なんて湧く筈もない。 そもそも、産んだその日に食われてしまうのだ。 そもそも、行動の枷とする為に孕まされている子供なのだ。 もう嫌だ。 もう嫌だもう嫌だもう嫌だ。 鬱々とするも、自殺という概念がないゆっくりにその選択は出来ない。 このままいずれやって来る死を待つしかないのだ。 ゆっくりしていない。 こんなゆんせいゆっくりしてないよ。 こんなあかちゃんゆっくりしていないよ…。 (おわり) あとがきとか補足っぽいもの 自分で振ったネタながら台詞を出せない時点でSSだとなかなか話が映えないのもあり四苦八苦。世話無いなあ。 ちなみに、やはりというか作中の世界では無声ゆは鬼意山達に大不評の模様。 理由としては叫び声がないとちょっと・・・ってのと、そもそも口潰せばいいだけじゃんって話で。 金バッジ級のきちんと教育がされた無声ゆならばゲスになりにくいので、この話の後も一定の需要層が存在しています。 という訳で少数生産に絞り込まれているだけなので、前々作のゆっくり達は結局無声ゆを産み続けています。 他に思いついていたネタに、 飼ってきた無声仔ゆ達が留守番中押入れに探検して閉じ込められ発見されず色々して全滅とか、 野生のにんっしん中のゆっくりの赤ちゃん達をこっそり無声に処理してその後の一家を観察していくお兄さん等等。 今となってはそっちの方が分かりやすくてよかったかもと思ったり。 本当はさらっと何も考えずにシンプルでお馬鹿なの書きたいんですけど、どうにも冗長になるなあ。 後、処分されるゆっくりの総数が1000万という数字について。 日本全国の保健所で1年間に処分されている犬猫の総数が確か30万匹以上なのでゆっくりならそれより遥かに多いだろうって事で。 今まで書いたの ふたば系ゆっくりいじめ 533 カマキリさんの卵でゆっくりするよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 540 浮浪者とゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 541 静かにゆっくりするよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 581 静かにゆっくりできないよ!!(前編) トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 「コンテストに送ったお前が原因」←違うだろ? その理論だと、交通事故は車の開発者が悪いことになるぞ? この友人は頭大丈夫か? ↓×3 同じこと思ったw まぁ、ゲス無声ゆっくりに現実逃避する権利は元から無いがなwww -- 2018-01-04 02 52 23 GUESSは氏ね それだけだ... -- 2014-01-01 23 59 27 これめっちゃおもしれえ!!ぱねぇおもしろさだよ!! とてもゆっくり出来ました! 話がとても良く練られていて大変面白かったです! 自分勝手に甘やかして、自分勝手に捨てて、自分勝手に潰す、 自分勝手にゆっくりを飼うお兄さんに大変好感が持てました、マジで 他のペットであれば決して許されない事ですが、ゆっくりに限っては 自分勝手に飼う事こそ醍醐味だなあと私は勝手に思っておりますw まあ捨てゆは他人の迷惑なるから駄目だろうけど、でも捨てたいw このSSのように散々甘やかされたゆっくりが野良生活で地獄を見るのを見ると、 最高にQNQNできますねw -- 2011-02-19 13 13 41 ゆっくりでも自殺位できるんじゃないかな。 と思ったけど、声無しなせいで、お食べなさいもできないんだねー 可哀想だねー -- 2010-10-17 21 32 26 最初のまりさはそれなりに幸せだからいいんじゃね? ゲスは虐待されて氏ねだけど -- 2010-08-12 06 38 23 って言うかこのゆっくり共ゲスじゃん OKOK -- 2010-08-05 02 53 54 俺はゆっくりが一切の幸せとは無縁に悲惨な目にあって死ねば内容なんてどうでもいい。 -- 2010-08-04 23 32 18 おもしろいけどゆっくりはできなかったんだよー。いみしんないいかただけどゆっくりりかいしてねー。 -- 2010-07-08 21 21 01 確かに偽善鬼井三にはイラッと来るねw -- 2010-03-28 20 41 39 面白かったけど、シリーズ毎にでてくる善してるけど(報われずにでもなく、ただ単に無知なだけで)やってることは悪そのもののむかつくお兄さんは何?本人? -- 2010-03-15 20 27 27 無声の子供であるゲスちび共の言葉のせいで、薄情な飼い主の心が一気に離れていったんだね。 -- 2010-01-30 10 37 02 面白かったけど、飼い主がゲスすぎてゆっくりできなかったよ!!! -- 2009-12-17 02 19 36
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/123.html
永遠にゆっくりするということ 11KB まあるい月が中天に昇る夜。 輝く星々に彩られた十五夜の夜空に誘われて、普段なら夜は出歩くことのないなまものが見晴らし の良い丘に登っていた。 少女の顔を模した、動いて話す不思議饅頭こと『ゆっくり』。 赤いリボンを付けた黒髪のゆっくりはれいむ。 黒いとんがり帽子を被った金髪のゆっくりはまりさ。 とても夜とは思えないほどの輝きに飾られた空を眺めて、二匹のゆっくりはそっと寄り添う。 実にゆっくりとした時間の中で、まりさはそっとれいむに囁きかけた。 「ねえれいむ。まりさはれいむにゆっくり聞いてもらいたいことがあるよ」 「ゆ…? なぁに、まりさ?」 「まりさは…」 れいむが星空から地上に目線を降ろせば、真っ赤になったまりさの顔がそこにあった。 真っ正面かられいむの瞳を見つめ、上手く廻らない舌をもどかしく思いながらも一心に思いの丈を ぶつけた。 「まりさはれいむといっしょにずっと…ずっとゆっくりしたいよ!」 ずっとゆっくりしたい、はゆっくりにとってのプロポーズの台詞。 それを受け取ったれいむは、十秒近く目を丸くして赤面しているまりさを見つめていた。 やがて、まりさの顔の赤さがれいむにも移ってゆく。 はにかみながらも目を伏せ、それでも小さく頷くれいむ。 「れいむもまりさといっしょにずっと、ずぅーっとゆっくりしたいよ…」 「れいむ…」 恥じらう声はとても小さかったが、頬が触れるほど近くにいたまりさにはしっかりと届いた。 万の星々と白く輝く満月に見守られ、二匹はそっと口づけをする。 唇が離れたとき、二匹の顔は満面の笑みとなっていた。 「ゆっくりしていってね!!」×2 月まで届けと幸せ一杯の宣言を声高に告げる二匹。 この瞬間、二匹は心の底から体の芯まで幸せに満ちあふれていた。 そう、この瞬間までは… 「れいむは今日からまりさのおうちにすむよ! まりさ、おうちにかえったらかわいいあかちゃんを いっぱいつくろうねっ!!」 「うん! みんなでいっぱいゆっくりしようね!」 「ゆぅ~ん♪ す~りす~り、しあわせゆ?」 「す~りす~り、しあわせ~♪」 至福の笑顔で頬をすりあわせるまりさは、まだ異常に気付かない。 ついさっき番となったばかりのれいむに起きた事態に気付いていない。 「ゆっ…ゆっ?」 「ゆ~。れいむ、みてみて! おつきさまもおほしさまもいつもよりキラキラして、まりさとれいむ をおいわいしてくれてるよっ!」 ふるふると震えるれいむ。 寒いのかな、と思ったまりさは気を利かせてさりげなく体を密着させる。やわらかく包まれる感触 にゆっくりした気分を味わいながら、れいむも同じ風に感じてくれてたらいいなと、そう心の底から 思った。 心はぽかぽか暖かくて、むしろちょっと暑いくらいではあったが、夜風を受ける体は少々冷えてき ていた。 「ゆっくし! …ゆぅ、ちょっと寒いね」 「ゆぅ…ぁ…」 風にあおられたれいむの髪がまりさの顔をくすぐったせいでくしゃみが出た。 ぶるぶると怖気を振るうと、最愛のれいむに最高の笑顔を向けた。 「それじゃあれいむ、まりさのおうちでゆっくりしようね!」 返事は、返ってこなかった。 「…ゆ?」 瞬きをして見直す。 柔らかい草にごしごし顔をこすりつけて見直す。 空を見上げてから、改めて見直す。 「…ゆゆっ!?」 「ぁ…り…さぁ…」 艶やかな髪が好きだった。 キラキラした瞳が好きだった。 つやつやで、ふっくらしたお肌が好きだった。 そこにあったのは、まりさの愛したれいむとは似ても似つかない、酷い姿のゆっくりだった。 それなのに、悲しいほど正確にそれがまりさのれいむなのだと気付いてしまった。 「うわぁああああああっ!? れいむぅーっ!!」 「ゆ゛っ…ゆ゛っ…ゆ゛っ…ゆ゛っ…」 風が吹けばハラリと抜けて飛ばされてゆく乱れた髪。 限界まで開かれた瞼の下で、左右で異なる動きをする目はまりさには見えない虚空の何かを探して ギョロギョロと動き回る。 かさかさに荒れて、しわだらけになった肌。 一回り以上小さくなって見えるれいむの体は、断末魔の痙攣を始めていた。 「どおじでぇ!! どおじでれいむがぁっ!?」 今際の際にあるれいむの命を何とか留めようと縋り付くまりさ。だがいくら頬を寄せ、舌で慰撫し ようともれいむの命を繋ぐ役には立たなかった。 「もっと…っくり…たか……」 「れいむぅうううううううううっ!? ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってねぇっ!! ゆっくりしていってねぇええええええええっ!!」 末期の痙攣が尽き、れいむは永遠にゆっくりしてしまった。 星空の下にまりさの慟哭が木霊する。 涙も涸れよとばかりに泣き叫ぶまりさを慰めることのできる仲間は、ここより離れた場所にある群 の営巣で眠りに就いている。この場に優しい言葉でまりさを慰め、れいむのことを共に悲しんでくれ るゆっくりはいなかった。 「うー」 「…ゆ?」 なんだか聞き捨てならない声を聞いた気がして、まりさは一旦泣くのを止めて周囲を見回した。 その場から見渡す範囲には誰もいない。 何の気無しに一歩飛び出してみた。 そうして、一匹のゆっくりがれいむの陰に隠れていたことに気付いた。 「………ゆ?」 「う~?」 赤いリボンの揺れる白いキャップ。まりさと同じ金髪は、束ねてある一房だけが長い。顔の後ろか らは二本の枝のようなものが伸び、色とりどりの菱形の結晶が果実のように実っている。 向こうもまりさの声に気付いたのか、れいむの頬に埋めていた顔を上げた。 そうして、はっきりと相手の顔を見ることができた。 れいむとは比較にならないほど白い肌に赤い瞳が映え、汚れた口元を隠そうともせずに牙を剥き出 しにしてとても嬉しそうな笑顔をまりさへ向けるゆっくり。 まりさの顔色は、そのゆっくりの肌に負けないほど白くなってゆく。 「う~、あまあま~♪」 「ゆっゆっゆ…っ!? ゆっぎゃぁああああああああっ!! ふらんだぁあああああああああっ!!」 まりさを慰め、共に悲しんでくれるゆっくりはこの場にはいなかった。 居たのはれいむの餡子の付いた口でにっこりと笑う、一匹の捕食者だけだった。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 永遠にゆっくりするということ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 「もっど…ゆっぐり…じだがっ…だ…」 「う~♪」 やや白み始めた夜空の下、まりさの断末魔とふらんの勝ち鬨が森の一角で上がった。 ふらんとしてはさっさと仕留めたかった所なのだが、まりさの逃げ足が予想以上に早かったために こんなに時間が掛かってしまった。 夜行性で空も飛べる身ではあるが、流石に夜を徹しての追走劇にはくたびれてしまった。まりさの 中枢を貫いた愛用の木の枝を引き抜きながら、それでも心地よい疲労感と狩り甲斐のある獲物を仕留 めた満足感で頬は緩んでしまう。 先にれいむで腹を満たしてはいたが、飛び回っていたお陰で小腹が空いていた。 早速ふらんは仕留めたばかりの獲物に牙を立てた。 「う~。あまあ…あまあまーっ!?」 ものすっごい甘かった。 不意を打って一撃で仕留めたれいむの餡子とは、文字通り格が違った。 それもそのはずで、ゆっくりは苦痛や恐怖など『ゆっくりできない』状態に陥ったとき、己の中で 甘味を作りだして『ゆっくりできない』状態から逃げ出そうとする。人間で言うならエンドルフィン やアドレナリンと言った脳内麻薬に近い効果があるようで、これによってゆっくりたちは現実逃避を 計ろうとするのである。 その糖度の上昇率は天井知らずで、苦痛や恐怖を味わえば味わうほどそのゆっくりは甘みを深めて ゆく。 幸福の絶頂の中で訳も分からぬうちに仕留められたれいむと、捕食者に追い回されて一晩中死の恐 怖に浸っていたまりさ。その甘みに雲泥の差がでるのも当然のことであった。 「う~、う~♪ あ~まあま~♪」 このふらんは狩りの手際が良かったため、今までここまで甘くなったゆっくりを食べたことは無か った。 夢中になってまりさの中身を啜るふらんだったが、四分の一も吸い尽くさない内に満腹になってし まった。幾らまりさとの追い駆けっこで小腹が空いたとは言っても、数時間前に成体ゆっくりを一匹 吸い尽くしている。これ以上食べることはできそうになかった。 「うー…あまあまー…」 できることならこのまま中身を吸い尽くしてしまいたいところだが、食べ過ぎると自重が重くなり すぎて飛べなくなってしまう。飛行種であるが故に捕食者としての立場でいられるあるふらんは、食 べ過ぎはゆっくりできないと本能的に悟っていた。 この上ないご馳走を前にしたゆっくりとしての食欲と捕食種としての本能の間でぐらぐら揺らめき ながら、ふらんはまりさを自らのお家へとお持ち帰りすることにした。 お家に帰ったら夜までぐっすり眠ろう。 そして目が覚めたらこのご馳走を食べてしまおう。 …そうだ、近くに住んでいるれみりやお姉さまも呼んで、こんなに美味しいあまあまを獲れるよう になったんだよって自慢するのも良いかも知れない。 それで久しぶりお姉さまと一緒にご飯を食べよう。 うん、とってもゆっくりできそう! 「うーっ!」 食欲を押し殺すために懸命に考え出した建前に縋り、まりさを銜えて夜明けの空に飛び立つ。 もっとも、どれだけ建前を振りかざしても溢れ出る食欲を完全に押しとどめることなどできはしない。 巣に着いたふらんは、眠る前に涎でべたべたになってしまったまりさを拭かなければならなかった。 ※ 残念なことにその日の夜から二日間、ふらんの頭上にはどんより黒い雨雲が居座ってしまった。 お家にしている木の虚から覗き見る外の世界は、激しい雨によって隣の木すら見えない有様だった。 これではとても姉のれみりやを呼びに行くことなどできやしない。 「うー…」 溜息を吐きながら、ふらんはじっと外の世界を眺め続ける。 決して後ろを振り返ろうとはしない。 振り返ればそこにご馳走があるのだから。 もしそれを目にしてしまえば、今度は食欲を抑えることなどできそうになかった。 狩りの不調で獲物が捕れない日などこれまで何度もあったので空腹にはなれているつもりだったふ らんだが、真近くにご馳走を置いた状態で我慢する空腹は、想像以上に苦痛でありゆっくりできなか った。 それでも姉との久しぶりのゆっくりした食事を夢見てふらんは耐えた。 三日目の夜に雨が上がっていることを確認すると、ふらんは弾かれたように外へ飛び出していった。 「うぅーっ!!」 獲物のゆっくりを追うときとは比較にならない速度で飛翔するふらん。 自己最高速度を軽く凌駕する勢いで飛んだふらんは、あっというまに姉のれみりやの巣へと到着した。 「うーうーっ!!」 「う~?」 妹の切羽詰まった声にひょっこり顔を出すれみりや。 「うーっ!」 「う゛っ!? う゛ぁああああああああっ!?」 待ちきれないふらんによって、虚から顔を出したところでお家から叩き出されてしまった。 悲鳴を上げて落下するれみりやだったが、地表に激突する寸前で自分が飛べることを思い出して 事なきを得た。 「う~…。うぅぅっ!」 「うー、うーうー!」 「う~?」 突然の暴挙に文句を言おうとふらんに詰め寄るれみりやだが、逆に突進してきたふらんに詰め寄ら れてしまい怒る機会を逸してしまった。 れみりやはそのままふらんの説明を聞くことになってしまった。 ふらんのお家にとびっきりの「あまあま」があることと、それを二人で食べて一緒にゆっくりした いというふらんのお願いを聞く頃にはすっかり突き落とされたことなど忘れてしまった。 れみりやもまた二日続いた雨のお陰でお腹が空いていた。 仲睦まじい姉妹の姿を取り戻した二匹は、仲良く高速でふらんのお家へと飛んでいった。 ※ 「う~♪」 「うあうあ~♪」 お家の隅っこに置いてあったまりさを部屋の中央まで運ぶふらん。目の前に運ばれてきたご馳走に れみりやは思わず歓声をあげた。 もうこれ以上は待っていられない。 ふらんとれみりやは左右からまりさにかぶりつき、極上の「あまあま」を力の限り啜った。 「あ~まあ~…う?」×2 ぴたり、と揃って二匹の動きが止まる。 顔は満面の笑顔のままで何度も瞬きをする。 今度は一口だけ啜ってみた。 途端に二匹から表情が抜け落ちる。 もう一口啜ってみた。 涙が溢れてきた。 さらにもう一口、じっくりと慎重に啜ってみた。 けれど何度口に含んでみたところで味は変わらない。 「う…う…うぅ…うあぁあああああああああああああああんっ!!」×2 とてもとても悲しいことに――全然まったく欠片も甘くなかった。 騙された形となったれみりやは涙を流しながらふらんに体当たりをする。 それを必死になって避けながら、ふらんは嘘じゃない、騙してなんかないと訴える。 この姉妹喧嘩は二匹が空腹を思い出すまで続いた。 ※ ゆっくりは死ぬことを「永遠にゆっくりする」と呼ぶ。 死んだゆっくりは苦しまない。悲しむこともない。もはや誰が何をしようとも自らがどうなろうと 関係なく「永遠にゆっくりする」。 ゆっくりの体内で起こる糖度の変化は死んだ後にも起こっていた。 苦痛や恐怖を味わえば味わうほど甘みを増すゆっくりだが、心の底からゆっくりしているとその糖 度は限りなく低いものとなる。 死ぬことへの恐怖で限界まで濃くなった糖度も、永遠にゆっくりしている間にゆっくりゆっくりと 糖度を薄めていた。 その日、八つ当たり気味のふらんとれみりやの狩りは食べもしないゆっくりにまで被害が及んだ。 そこかしこで無惨に中身を散らすゆっくりたち。 まだ幽かに息のあるゆっくりが、ついさっきまで楽しく会話をしていた仲間の成れの果てに近付こ うと餡子を零しながら這い進んでゆく。辿り着いたときには中身の大半が流れ出し、まともに意識も 残っていなかった。 一足先に「永遠にゆっくり」してしまった仲間に頬を寄せて長く息を吐いた。 「もっとゆっくりしたかったよ…」 その願いは間もなく叶う。 直にそのゆっくりも「永遠にゆっくり」し、そうやって死んだゆっくりは土へと還ってゆくのであった。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 死んだら糖度は変化しないはずでは? -- 2018-01-05 16 46 10 フランかわいいよフラン -- 2011-12-24 13 48 05
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1241.html
ピュアな心でゆっくりするよ!! 15KB 制裁 ギャグ 群れ 野良ゆ 都会 現代 愛護人間 馬鹿注意 序盤のみ制裁系。 『ピュアな心でゆっくりするよ!!』 「まりしゃたちのおうちににんげんがはいってきたよ!ゆっくちしていってね!」 「おにいしゃんはゆっくちできるひと?ゆっくりできないならゆっくりしないででていってね!」 「ゆ!れいみゅおなかがすいたよ!れいみゅたちのおうたきかちてあげるからあまあまもってきてね!」 「「ゆ~ゆゆーーゆ~ん♪ゆんゆー♪」」 「ゆーん、おちびちゃんたちのおうたはとってもゆっくりしているのぜ!」 少年が家に帰るとそこにはテンプレ通りの光景が。 半分あけていた網戸を破って侵入していたのは、母親らしい成体サイズのまりさが1体。 その子供だろう、みかん並の大きさの仔まりさが2体、仔れいむが2体。 ふすまは破られ、テーブルの上に置いていた菓子類は食い散らかされ、花瓶は倒され割れた破片が散らばっている。 これまたテンプレ通りに荒らされているようだ。 「おうたをきいたんだからかわいいれいみゅにあまあまもってきてね!」 「まりしゃたちにももってくるんだじぇ!」 「ゆっくりしないでもってきてね!」 少年は身体を震わせると部屋を飛び出した。 そしてきっかり10分後。 「うおおおおーーーー!!!今帰ったぞおおおお!!!」 少年はコンビニ袋パンッパンにして帰ってきた。 中には大量のお菓子袋。 「お前ら、腹いっぱい食えーーー!!!」 勢い良く菓子袋を破くと躊躇うことなく次々と部屋にばら撒き始める。 「「ゆっひょおおおお!!?」」 「む~ちゃむ~ちゃ!うめ!これめっちゃうめ!」 狂喜乱舞しながら次々お菓子に群がるゆっくり達。 食いカスが辺りに汚く散らばるが少年はまったく気にしない。 少年はゆっくりが生息していない地域から最近この街に引越ししてきたばかりだったのだ。 絵で見るだけで噂にしか聞いた事がないゆっくりが、今、目の前に! 「うっひょー!めっちゃ可愛いな!うっうー!」 くねくねダンスを踊りながら上機嫌でどんどんお菓子をばら撒く少年。 彼は絵やTVで時々しか見た事がなかったがゆっくりが大好きだったのだ。 家を荒らされお菓子要求されても、腹が立つよりも喜びが大きく勝ってしまったのだろう。 大急ぎでコンビニに駆け込むと自分の大好きなお菓子を買いまくって戻ってきた。 ポッキー、。ポポロン。きのこの山。チョコボール。コアラのマーチ。パイの実。パックンチョ。 おっとっと。チュッパチャップス。ヴェルタース オリジナル。大樹の小枝にチョコフレーク。 カール。キャラメルコール。そして最近背伸びしてちょっとはまっている暴君ハバネロ。 「ゆびゅっ!?」 「おびゅっ!?」 どうやら2匹同時に当たりを引いてしまった様だ。 「「ゆびっ!ゆびっ!」」 餡子を吐き出しながら青褪めた顔で震えだす。 「ゆんやー!?おちびちゃんたちしっかりするんだぜ!!ぺ~ろぺ~ろ!!」 「れいみゅのいもうとたちが!しっかりちてー!」 「まりしゃもぺ~りょぺ~りょするー!!」 餡子を吐き出したゆっくりの異変に気付いた少年。 「えっ、なんで!?確か、こういう時はオレンジジュースで治るんだっけ!?待ってろよ!!」 再びコンビニに飛んでいくとジュースを山の様に買い込んで戻ってきた。 「うおおおーーー!!治ってくれーー!!」 ドボドボドボ! 「ゆっくりできないあめさんがふってきたよ!?」 「ゆゆっ!?あまっ!これもめっちゃうめ!ぺ~ろぺ~ろ!!」 「ゆー!もっともっと!!」 「よっしゃ任せとけ!!」 ドボドボドボドボドボ! 「「「ご~くご~く!ぺ~ろぺ~ろぺ~ろ!!」」」 「二刀流だ!!ツインレーザー発射!!」 ドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボ!! 「ゆべっ!?ゆげええええ!!か、がらだが!!?」 「ぎゃぼ!やべちぇばっ!」 「ぼびゅばっ!?」 水圧と水量が許容を一気に超えたせいで、仔ゆっくり達は全てオレンジジュースに溶けて流された。 「あれっ・・・?」 「ゆぎゃあああ!!?おぢびちゃんだちがああああぁぁ!!?よぐもおお!!じねじね!げすはじねぇ!!」 憤怒の形相で飛び掛る親まりさだが、自身も既にジュースに浸って結構ふやけていたせいで、少年の足に当たった瞬間べろっと皮がめくれてしまった。 「ぎいいいっ!?いで!いでっ!」 「あ、ごめんよ!大丈夫かい!?」 心配した少年が触れると、その部分の皮もベロリ。 「ゆひいぃぃ!?ずいまぜんでじたああぁぁ!!もうばりざ、おうぢにがえるううう!!」 「えっ、残念だな!また来てゆっくりしていってね!」 「ひいっ!ゆっくりでぎないいいいっ!!」 ずりずりと、まりさは死ぬ思いでその場を後にした。 ひっそりと人気の無い、薄暗い廃屋。野良まりさの本当のおうち。 「むきゅ!?まりさ、ぼろぼろじゃない!いったいどうしたの!?」 「あれ?おちびちゃんたちはどうしたの?」 廃屋に住む仲間が、死に物狂いで戻ってきたまりさに駆け寄ってきた。 街の野良ゆっくり達は野生のそれとは違って大規模な群れは作らないが、数家族単位のグループは作っている事が多い。 流石に1家族だけで競争に生き抜いていくのは厳しい。 だが野生ほどの規模となると元々荒んだ性格の者が多いので統制が取れないし、目立ち過ぎるとすぐ人間に見つかって駆除の対象になってしまう。 したがって、基本的に3,4家族の小規模なグループで生活するのが基本的だった。 そんな中、まりさは片親で子供達を育ててきた。 子供達がようやく狩りを教えられる程度まで成長したので、家族揃って初の狩りに一緒に出掛けたのが今朝のこと。 「ゆっ・・・ゆ゛ううううううううう!!!」 まりさは泣き崩れると、グループの皆に説明し始めた・・・。 その様子を見守る影が1つ。 「うわあ。心配だったからこっそりつけてきたらこんなに可愛いゆっくりがいっぱい! でも、ここだと悪い人に見つかるかもしれないから心配だよ! ・・・あ!いい事考えた!!」 少年は近くの神社に駆け込むと、裏の林に向かって小声で叫ぶ。 「タロ!ジロ!おいで!」 「わん!」 「わんわん!」 2匹のかわいい犬が尻尾をふりふり飛び出してきた。 少年は、犬も好きだったので2日前にたまたま見つけた捨て犬2匹をこっそりと神社に隠して飼っていたのだ。 「今から、タロとジロに、ある家の番犬になって欲しいんだ!タロとジロは賢いから出来るよね!」 「わおん!」 「わんわん!!」 少年はタロとジロを廃屋に案内すると、 「じゃあ、明日は餌を持ってくるから頼んだよ!」 手を振ってその場を後にする。 タロとジロはその姿を見送った後、すぐ神社に戻って一吼え。 「わわん!」 「「「きゅーん?」」」 なんと、奥から8匹程の可愛い仔犬が飛び出してきた。 2日前に知り合った少年は知らなかったが、実は2匹は子持ちだったのだ。 さて、ねぐらを廃屋に移し、少年の言いつけ通り守ろうとしたら、奥から饅頭お化けがぞろぞろ出てきたではないか! 「ゆあ!?どぼちていぬさんのたいぐんがいるのおおおおおお!!!!?」 「むきゅう!!?あくまのぐんだんがきたわー!」 「おちびちゃん、おかあさんのくちににげてね!」 「ゆっくちゆっくち!」 「きょわいよおおおお!」 「こわいいぬさんはゆっくりしないでどこかにいってね!ぷくぅー!!」 仔犬の1匹がボールみたいに膨れたれいむにじゃれかかる。 「ゆんやああああああ!!?」 「あくまのいぬはどっかにいけ!」 飛び掛ったまりさによって、仔犬はびっくりして、きゅん!と鳴く。 我が子を攻撃された親犬達は怒りをあらわに、ゆっくり達に襲い掛かり始め、仔犬達も全員それに続いた。 「むぎゃあああ!!!だずげでえええ!!!」 「いぢゃっ!いぢゃい!れいみゅのきゃわいいおべべさんかじらにゃいでぇぇ・・・」 「ぴゃぴゃ!みゃみゃ!たしゅけ・・・ちゅびゅっ!?」 「ひゃめでね!でいびゅをかじりゃないでね!おくぢのなかにぎゃわいいおちゅびちゃんだぢぎゃ!」 「ゆゆっ!おくちさんひらいたからもうあんしん・・・ゆぴいいいいいっ!?」 「おねーしゃん、まりちゃきょわい!」 「れいみゅもきょわいいぃ!!」 「ひいい!!ありすのとかいはなぺにぺにをくいちぎらないでえええ!!」 「ゆびゃあああ!!ありちゅのぺにぺにぎゃ!かえちてええ!!」 「あ゛あ゛あ゛ああああぁぁ!!ごれじゃもうずっぎりでぎないいいぃ!かわいいごどもをつぐりだがったのにいぃ!!」 「いやじゃあ!いやじゃあ!まだぢにだぐないよー!!」 「もっどゆっぐり・・・じだがッ・・・」 「やべろー!げすいぬだぢ、ばりざだぢの・・・ぐべぎbあjふぃ!!」 「おがざりざんがー!かみさんがー!」 廃屋の中はさながら地獄絵図。 数では勝るとはいえ、ゆっくりが犬に勝てるはず無いのだ。 一方的な虐殺劇の中、傷ついたぱちゅりーは我が子達をkonozamaとロゴがついている平たい段ボール箱の中に隠す。 「むきゅ・・・えろえろっ・・・おちびちゃんたちだけはたすかって・・・もうぱちゅは・・・」 「「やー!おきゃあしゃん!!」」 「・・・いい?ぜったいおこえをだしちゃだめよ・・・」 最後に、優しい笑みを浮かべると蓋を閉め、それを守るかのように覆いかぶさり絶命した。 ようやく惨劇が終わったのは30分後。 既に動く者の姿はワンちゃん達以外にいなかった。 「うわああ!?なんじゃこりゃああ!?」 頭にたんこぶをつけた少年が来たのは次の日の夕方。 辺りはぐちゃぐちゃに散らかったゆっくり達の残骸。 もしかして、誰か悪人が来たのだろうか? タロやジロは無事だろうか!? ワンちゃんを完全に信用している少年は、昨日の惨劇の可能性などまったく頭に浮かばない。 少年の叫びを聞いて犬達が喜びながら飛び出してきた。 仔犬たちも両親の後についてうれしそうにわらわらと集まってくる。 「タロ!ジロ!無事だったのか!よかったよお!っていうか可愛い仔犬がこんなに!お前ら子持ちだったのかー」 可愛い仔犬に囲まれてすっかりご満悦の少年。 ふと視界に、かすかに動く物が見えた。 「ん!?生きてる!?」 駆け寄って手に取ると、一匹のまりさ。 まだ微かに息があるようだ。 「ゆ゛っ・・・ゆゆっ・・・」 実は昨晩少年の家にいたまりさなのだが、奇跡的に生き残っていたのである。 「大丈夫!?僕が今から助けてあげるね!」 瀕死のまりさを抱えると、大慌てて駆け出す。 その際、慌てていたせいで平たいダンボールを踏み潰してしまい転倒して膝を擦り剥いてしまった。 が、そんな怪我も我慢して、少年はその場を後にした。 さて、治療といっても家に連れて帰る訳にはいかない。 昨日のゆっくりの件で親に大目玉を食らったからだ。 お陰で頭を叩かれたんこぶまでできてしまった。 少年は少し悩んだ後、思い出す。 そうだ、オレンジジュースだ! 急いで自販機に駆け寄ってボタンを押す時に、更に思い出す。 そういえば、昨日オレンジジュースを掛けたゆっくりは死んでしまった。 もしかして、思ってたほどオレンジジュースは効きがよくないのかもしれない。 「んー・・・それじゃ逆に、にがいの飲ませてみようかな」 最近背伸びしてちょっとはまっているRootsのブラック。 ドボドボドボドボ! 「ぐべげっ!?」 まりさの身体が跳ね上がる。 「おっ!?元気になった!」 少年大喜びで、まりさの口に缶の飲み口を押し当てると一気に注ぎ込んだ。 「・・・かっ!・・・はっ!」 まりさは目を見開き、少年の顔を見る。 そこでようやく、自分を抱きかかえている人間が昨日、自分の子供達を皆殺しにした少年と気付く。 「・・・じねぇ・・・じ・・・ねぇ・・・!」 「え?何?聞こえないよ!」 か細い声で呟くと、それで最後の力を振り絞ったのだろう。 ガクリと身体から力が抜けた。 「まりさあああーーーーっ!!」 少年は、天に向かって叫び続けた・・・。 「ゆっ?そんなに叫んでどうかしたの?」 その声に振り向くと、そこのは巨大なゆっくり・・・ドスまりさの姿。 このドスは近くの山に住む1つの群れの長で、たまたま麓の人間さんとのお話し合いで下山しており、その帰り道だったのだ。 少年は初めて見るドスに少し心を躍らせながらも、すぐにまりさの事を思い出し、両手に抱えているそれを差し出して見せた。 ドスだったら・・・強大な力を持つと言われるドスならば、なんとかしてくれるかもしれない! 「うううっ・・・まりさが・・・まりさが動かなくなっちゃったんだよう!」 「ゆゆ!?うーん・・・これは・・・言いにくいけど、このまりさは、もう・・・」 「そ、そんなあ!お願い!助けて!助けてよ!!お願いだからまりさを殺さないで!!」 大泣きしながら少年は一心不乱に助けを求めた。 見た所、少年が抱えているまりさは野良のようだが、ここまでゆっくりに対して優しく真剣な子を無下にする訳にもいかない。 そこでドスはなんとか誤魔化す事にした。 「・・・わかったよ。ドスがこのまりさを群れに連れて帰って出来る限りの治療をするよ。 でも、もしかしたら完全に治らないかもしれないし、そんな姿を見られたらこのまりさも傷つくからね。 だから、もうこのまりさと会う事は出来ないよ。それでもいいなら・・・」 「・・・うん、わかった!だから、お願いだよ!まりさをよろしく頼むよ!」 「うん、分かったよ!優しい少年の気持ちに応えない訳はいかないからね!」 少年はまりさをドスに手渡すと、深々と頭を下げて、その場をゆっくりと離れた。 いまさら痛み出した膝の痛みを感じながら・・・。 「・・・あんな優しい少年を騙すような真似したくなかったけど・・・これで良かったんだよね・・・」 ドスは少年の背中を見届けながら呟いた。 さて、その様子をたまたま遠巻きに見ていた人間がいた。 「あれ?なんか騒いでないか?」 「ん?でも、あのドスって確か近所でも善良って評判のドスだろ?」 「子供がドスにちょっかいだしてるって感じでもないしな・・・」 「おい!?なんか、助けてとか、殺さないでって言ってないか!?」 「はあ!?」 そうこうしている内に、少年はドスに何かを奪い取られて、こちら右足を引きずりながら近づいてくる。 「なんかおかしいな。様子を聞いてみるか・・・」 「ちょっと、キミ?」 ビクッとして顔を上げると、そこには2人の警官が立っていた。 「怪我してるみたいだけど、大丈夫かい?」 「ちょっと話聞かせてもらっていいかな?さっきドスと話してたよね?」 「何か渡してたみたいだけど、一体どうしたの?」 少年は言葉に詰まった。 もし、まりさの事を話してしまえば、またゆっくり達に関わった事で両親に叱られてしまうかもしれない。 いや、それよりも何よりも。 もし、一連の事情を話してしまえば、廃屋に残しているタロ、ジロの一家が見つかってしまう! 見つかれば野良犬であるタロやジロ達は保健所に捕まってしまい、殺されてしまうだろう! 少年はそんな想像をしてしまい、涙をながすと頭を振るだけで何も話そうとしない。 「ねえ。黙ってちゃわからないよ」 「悪いけど、このまま放っておくわけには・・・」 「・・・で・・・」 「え?」 「・・・さ・・・ないで・・・」 「え?なんだって?」 「・・・お願い・・・殺さないで・・・!!」 気持ちが高ぶってしまったのだろう、そこで少年はフッと意識を失い、崩れ落ちてしまった。 「お、おい!きみ!!」 「た、大変だ!これはもしや・・・!!」 警官が見ると、既にドスの姿は消えていた。 「これは・・・事件だぞ・・・!!」 この事件はすぐさま麓の住人に伝えられた。 ドスは善良で有能な事で知られ、群れの数が1000を超えているのにも関わらず、まずまずの統治をしており、麓の住人ともそれなりの関係を築いていたのだ。 ・・・そう、今日までは。 「まさか、あの善良なドスがそんな事をなあ・・・」 「子供を脅して何か奪い取ったって本当か!?」 「脅しただけじゃなく、怪我まで負わせたらしいぞ」 「くそ!今まで俺らを騙していたのかよ!!」 「俺は元々ゆっくりなんて信用してなかったけどな!」 「他の畑を襲う雑魚ゆっくりならともかく・・・」 「あの大きな群れの長、自らがそんな悪事を働いた以上、ワシ等も辛いが放っておく訳にはいかんな」 「でも、あの辺の山って私有地だから立ち入り禁止になってて無闇に入れないんじゃ・・・」 「事が事だ。地主に許可をとって・・・え?今、許可が出た!?」 「ああ、群れのある位置は分かってる。その辺なら入ってもいいってさ」 「・・・よし、みんな!正直、今までうまくやってたあいつらに手を出すのは辛いが仕方ない! せめてもの慈悲だ。苦しまないように、一瞬でやるぞ!!」 「「「「「おおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」」」」」 こうして、本気を出した人間達により、ドスが必死にまとめていた群れは弁解する暇もなく一夜で滅ぼされた。 ちなみに少年にはショックを与えたらいけないという事で、意識を取り戻した後、何を聞かれる事も知らされる事もなかった。 「おっ!ここコンビニになったのか。覚えてるだろ、ここにあった廃屋」 「・・・ああ、お前がタロとジロを匿っていたとこな」 小学生の時の話だ。 こいつが匿っていた犬の家族が周りの大人達にばれてしまい、保健所に送りかけられた。 当時、こいつとクラスで隣の席だった俺ともう1人の3人で一緒になって助けようとしたのだ。 小学生だけで3日3晩かけて篭城し、結構な騒動になったあの事件。 結局、タロとジロは俺の親父の知り合いの保護施設に預けられ、仔犬達も無事、それぞれ飼い主が見つかり幸せに過ごしたとの事だ。 ちなみにこいつと友達になってしまったきっかけでもある。 「そういえばさ。ちょうどその頃あった別の事件、覚えてるか?」 「ん?何?」 「いやさ。あの辺の山って俺の親父が持ってるだろ。その山の1つにいたドスが子供を襲ったとかなんとかで群れごと滅ぼされたってやつな」 「んーーー?」 俺の言葉に暫く首を傾げて何かを思い出そうとするそぶりを見せると、 「いやあ、小1の頃だし覚えてないなあ」 (終わり) 今まで書いたの ふたば系ゆっくりいじめ 533 カマキリさんの卵でゆっくりするよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 540 浮浪者とゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 541 静かにゆっくりするよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 581 静かにゆっくりできないよ!!(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 586 静かにゆっくりできないよ!!(後編) トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓に同意www -- 2018-01-04 09 43 59 ↓12 いや、まず面白くねえから ↓あと意味不明なこと書くのは止めよう -- 2016-02-28 16 54 57 警官=税金泥棒+見栄っ張り(笑) -- 2014-02-24 00 52 27 今から本番だああああ!!!と思ったら終わった -- 2014-01-13 22 23 07 ものすごい駆け足の展開だったな。 ああ、カマキリの卵の人だったのか。毎回人間の頭の悪さを自覚なしで書いてるよな。 作者は自然な描写のつもりなのかもしれんけど。正直、毎回こういう感じだと演出とかじゃなくて 作者自身の頭がこんな感じなのかと思われても仕方ない。 -- 2012-08-03 13 08 57 ゆっくりも馬鹿だと思うが、 人間も充分、馬鹿だね でもゆっくりはやっぱりうぜぇ ひでぇ 知能がないからかもしれないが、すりよってきただけなのに、体当たりとか 最低だわ 人もひでぇいいドスだと知ってて信じてあげられないとか そして群れを壊滅させたとかクズすぎる 人も変わらなきゃいかんね もみもみしたくなっちゃうしさ♪(´∀`) -- 2012-05-25 00 22 47 それにしてもこの少年、ノリノリである。 -- 2012-03-17 19 13 02 ドスの辺りがなあ…… 子供と一緒にいたのが普段畑荒らしするような雑魚共だったならともかく 近所でも善良って評判のドスを何があったかよく調べもせず害頭認定駆除決定 っての納得できなかった それとそれまでずっと善意による行動の結果の悲劇続いてたのがいきなり馬鹿の思い込みが原因の悲劇に変わったけど 最後まで善意からの悲劇続いて欲しかったから残念だった -- 2011-05-14 00 39 54 ↓↓いや、そういうドス駆除したい願望は漂ってない、むしろ人間も友好的に接していたみたいな描写があるのにそれは筋が通らんでしょ。 -- 2011-03-04 15 45 43 hahaha -- 2011-03-02 19 08 22 何やら批判的なコメが多いようですが、私はとても面白かったです 北海道から引っ越してきてGを知らない男が カブトムシと勘違いして飼ってしまう笑い話を思い出して笑えました 良い事したつもりでも実は相手に仇をなしてしまうパターンも 仇をなされるのがゆっくり限定ですから問題無く楽しめました まあ私がゲス制裁よりも善良ゆっくり理不尽虐待を好むからかもしれませんが また人間と友好関係を築けているドス及び群れをいきなり殲滅は 不自然と感じられた方も多いようですが私はそうは感じませんでした いくら友好関係を結んでいるとは言っても人間側の方には日頃から 生意気にも人間様と交渉しているつもりでいるドスを潰したい。 山のゆっくり共を思い存分潰したいのに、ドスと懇意にしてる人間の手前 それが出来ない、ドスが邪魔だ、ドスさえいなけば・・・。 そおもそもドスの顔が気に入らない、今直ぐに潰したい。 只純粋にドスを狩りたい、ドスハントはゆっくりできるよ。 と思っている人間がいるはずです そしてそんな人間達はいつでもドスを潰す口実を探しています 彼らがこんな絶好のチャンスを見逃すはずがありません もっと確認をしてからなんて悠長な事は言ってられない! 現に子供が怪我をしているんだ!次の被害者が出る前に手を打たなくては! 相手はドスだ!死人が出たっておかしくない! 次はお宅のお子さんが狙われるかも! てな感じで煽りたて、即駆除が決定しても不思議ではありません そうなれば鬼意山達は嬉々として猟銃かついでドスハントに行くはずです と私は妄想しておりますw -- 2011-02-28 15 23 42 一番下の奴何様wwww 完全に自分を「神様であるお客様」と勘違いしてやがるぜ…ゲスゆっくりそっくりだな。全部自分の思い通りにしなきゃ気が済まないところとかが。 -- 2011-01-17 00 16 29 ギャグならギャグなりの描写入れないとギャグにならないと思う、ドス制裁のあたりとか描写無しだし あまり言いたくは無いけど、他の作者やこの作者の他の作品に比べて ギャグSSとして上手くできてないってのが荒れてる原因だと思う ドスのあたりがギャグSSの乗りで楽しめるように頑張ってください -- 2010-11-11 18 42 00 なあ、なんでお前らssにムキになってんだ? 面白きゃよくね? -- 2010-10-31 08 12 21 コメントすごいことになってるからどんな話かと思ったら、これそんなにあーだこーだ言われるような話か? 虐待ものとして読んでるからイラつくのかも知れないけど、理不尽ギャグ系じゃないの? いいことしようとしました→あれよあれよと失敗しました→ゆんやぁぁ→ちゃんちゃん、っていう。 不自然で当然だし、展開早いのは一発ギャグ的なことだろう。似たようなギャグ系他にも一杯見たけど、なんでこれだけこんな叩かれてるんだ? 作者のジャンル説明にも「ギャグ」って書いてあるぞ。・・ただこの話、単純に説明が多かったりして、ギャグにしては展開遅いからそう見えないんだよな。 みんなゆっくり落ち着いてね。 -- 2010-10-18 03 30 48 展開が不自然でゆっくりできなかったよ… -- 2010-10-17 21 54 52 その村人のセリフ見るに群れのゆっくりだと思われる饅頭が畑を荒らしてるらしいのだが 友好や信頼はそんなになさそう。SSにあるようにあくまで「それなりー」程度の関係だったんじゃないか -- 2010-08-30 16 13 11 群れ殲滅までのプロセスに考えが足りないとの不自然さを指摘している批判が多いなぁ。 うーん・・・やっぱり、大人たちの思考と行動には不自然さや気持ち悪さは感じるなぁ。 「ゆっくりとの共存なんて所詮は道楽。何の感情も持ってないよ。」って感じなら、 人間が即殲滅行動に移ったのも納得できるんだが・・・ ssを読む限り住民たちは群れやドスに対し一定の友好的感情や信頼を持っている描写があるんだよな。 そういった肯定的感情を持っているのに、信頼性の著しく低い情報を鵜呑みにして、 情報の検証や事実の裏付けもしないってどうなんだろう。 その住民たちの感情と行動の不一致が不自然さや気持ち悪さを感じさせるんだよ・・・ そう・・・住民たちの思考・行動がまるでゆっくりみたいなんだよね。 思い込んだら即行動。検証?裏付け?他の可能性?なにそれ?みたいな・・・ ちょっと話の作りに無理を感じるかな。大人たちのせいでギャグssみたいに感じるよ。 -- 2010-08-26 19 38 14 ドスの弁解なんて聞く必要あるのか? 協定なんて人間から見たらただのごっこ遊びだというのに ゆっくりと共生して得るものなんてほとんどないんだし、いなきゃいないでそれに越したことはない 少しでも危険だと判断したらすぐに行動する。日本人らしからぬゆっくりとした大人達ですね -- 2010-08-19 09 07 54 コメントが軒並みゆっくりできないよー! -- 2010-08-16 02 26 10
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1438.html
序盤のみ制裁系。 『ピュアな心でゆっくりするよ!!』 「まりしゃたちのおうちににんげんがはいってきたよ!ゆっくちしていってね!」 「おにいしゃんはゆっくちできるひと?ゆっくりできないならゆっくりしないででていってね!」 「ゆ!れいみゅおなかがすいたよ!れいみゅたちのおうたきかちてあげるからあまあまもってきてね!」 「「ゆ~ゆゆーーゆ~ん♪ゆんゆー♪」」 「ゆーん、おちびちゃんたちのおうたはとってもゆっくりしているのぜ!」 少年が家に帰るとそこにはテンプレ通りの光景が。 半分あけていた網戸を破って侵入していたのは、母親らしい成体サイズのまりさが1体。 その子供だろう、みかん並の大きさの仔まりさが2体、仔れいむが2体。 ふすまは破られ、テーブルの上に置いていた菓子類は食い散らかされ、花瓶は倒され割れた破片が散らばっている。 これまたテンプレ通りに荒らされているようだ。 「おうたをきいたんだからかわいいれいみゅにあまあまもってきてね!」 「まりしゃたちにももってくるんだじぇ!」 「ゆっくりしないでもってきてね!」 少年は身体を震わせると部屋を飛び出した。 そしてきっかり10分後。 「うおおおおーーーー!!!今帰ったぞおおおお!!!」 少年はコンビニ袋パンッパンにして帰ってきた。 中には大量のお菓子袋。 「お前ら、腹いっぱい食えーーー!!!」 勢い良く菓子袋を破くと躊躇うことなく次々と部屋にばら撒き始める。 「「ゆっひょおおおお!!?」」 「む~ちゃむ~ちゃ!うめ!これめっちゃうめ!」 狂喜乱舞しながら次々お菓子に群がるゆっくり達。 食いカスが辺りに汚く散らばるが少年はまったく気にしない。 少年はゆっくりが生息していない地域から最近この街に引越ししてきたばかりだったのだ。 絵で見るだけで噂にしか聞いた事がないゆっくりが、今、目の前に! 「うっひょー!めっちゃ可愛いな!うっうー!」 くねくねダンスを踊りながら上機嫌でどんどんお菓子をばら撒く少年。 彼は絵やTVで時々しか見た事がなかったがゆっくりが大好きだったのだ。 家を荒らされお菓子要求されても、腹が立つよりも喜びが大きく勝ってしまったのだろう。 大急ぎでコンビニに駆け込むと自分の大好きなお菓子を買いまくって戻ってきた。 ポッキー、。ポポロン。きのこの山。チョコボール。コアラのマーチ。パイの実。パックンチョ。 おっとっと。チュッパチャップス。ヴェルタース オリジナル。大樹の小枝にチョコフレーク。 カール。キャラメルコール。そして最近背伸びしてちょっとはまっている暴君ハバネロ。 「ゆびゅっ!?」 「おびゅっ!?」 どうやら2匹同時に当たりを引いてしまった様だ。 「「ゆびっ!ゆびっ!」」 餡子を吐き出しながら青褪めた顔で震えだす。 「ゆんやー!?おちびちゃんたちしっかりするんだぜ!!ぺ~ろぺ~ろ!!」 「れいみゅのいもうとたちが!しっかりちてー!」 「まりしゃもぺ~りょぺ~りょするー!!」 餡子を吐き出したゆっくりの異変に気付いた少年。 「えっ、なんで!?確か、こういう時はオレンジジュースで治るんだっけ!?待ってろよ!!」 再びコンビニに飛んでいくとジュースを山の様に買い込んで戻ってきた。 「うおおおーーー!!治ってくれーー!!」 ドボドボドボ! 「ゆっくりできないあめさんがふってきたよ!?」 「ゆゆっ!?あまっ!これもめっちゃうめ!ぺ~ろぺ~ろ!!」 「ゆー!もっともっと!!」 「よっしゃ任せとけ!!」 ドボドボドボドボドボ! 「「「ご~くご~く!ぺ~ろぺ~ろぺ~ろ!!」」」 「二刀流だ!!ツインレーザー発射!!」 ドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボ!! 「ゆべっ!?ゆげええええ!!か、がらだが!!?」 「ぎゃぼ!やべちぇばっ!」 「ぼびゅばっ!?」 水圧と水量が許容を一気に超えたせいで、仔ゆっくり達は全てオレンジジュースに溶けて流された。 「あれっ・・・?」 「ゆぎゃあああ!!?おぢびちゃんだちがああああぁぁ!!?よぐもおお!!じねじね!げすはじねぇ!!」 憤怒の形相で飛び掛る親まりさだが、自身も既にジュースに浸って結構ふやけていたせいで、少年の足に当たった瞬間べろっと皮がめくれてしまった。 「ぎいいいっ!?いで!いでっ!」 「あ、ごめんよ!大丈夫かい!?」 心配した少年が触れると、その部分の皮もベロリ。 「ゆひいぃぃ!?ずいまぜんでじたああぁぁ!!もうばりざ、おうぢにがえるううう!!」 「えっ、残念だな!また来てゆっくりしていってね!」 「ひいっ!ゆっくりでぎないいいいっ!!」 ずりずりと、まりさは死ぬ思いでその場を後にした。 ひっそりと人気の無い、薄暗い廃屋。野良まりさの本当のおうち。 「むきゅ!?まりさ、ぼろぼろじゃない!いったいどうしたの!?」 「あれ?おちびちゃんたちはどうしたの?」 廃屋に住む仲間が、死に物狂いで戻ってきたまりさに駆け寄ってきた。 街の野良ゆっくり達は野生のそれとは違って大規模な群れは作らないが、数家族単位のグループは作っている事が多い。 流石に1家族だけで競争に生き抜いていくのは厳しい。 だが野生ほどの規模となると元々荒んだ性格の者が多いので統制が取れないし、目立ち過ぎるとすぐ人間に見つかって駆除の対象になってしまう。 したがって、基本的に3,4家族の小規模なグループで生活するのが基本的だった。 そんな中、まりさは片親で子供達を育ててきた。 子供達がようやく狩りを教えられる程度まで成長したので、家族揃って初の狩りに一緒に出掛けたのが今朝のこと。 「ゆっ・・・ゆ゛ううううううううう!!!」 まりさは泣き崩れると、グループの皆に説明し始めた・・・。 その様子を見守る影が1つ。 「うわあ。心配だったからこっそりつけてきたらこんなに可愛いゆっくりがいっぱい! でも、ここだと悪い人に見つかるかもしれないから心配だよ! ・・・あ!いい事考えた!!」 少年は近くの神社に駆け込むと、裏の林に向かって小声で叫ぶ。 「タロ!ジロ!おいで!」 「わん!」 「わんわん!」 2匹のかわいい犬が尻尾をふりふり飛び出してきた。 少年は、犬も好きだったので2日前にたまたま見つけた捨て犬2匹をこっそりと神社に隠して飼っていたのだ。 「今から、タロとジロに、ある家の番犬になって欲しいんだ!タロとジロは賢いから出来るよね!」 「わおん!」 「わんわん!!」 少年はタロとジロを廃屋に案内すると、 「じゃあ、明日は餌を持ってくるから頼んだよ!」 手を振ってその場を後にする。 タロとジロはその姿を見送った後、すぐ神社に戻って一吼え。 「わわん!」 「「「きゅーん?」」」 なんと、奥から8匹程の可愛い仔犬が飛び出してきた。 2日前に知り合った少年は知らなかったが、実は2匹は子持ちだったのだ。 さて、ねぐらを廃屋に移し、少年の言いつけ通り守ろうとしたら、奥から饅頭お化けがぞろぞろ出てきたではないか! 「ゆあ!?どぼちていぬさんのたいぐんがいるのおおおおおお!!!!?」 「むきゅう!!?あくまのぐんだんがきたわー!」 「おちびちゃん、おかあさんのくちににげてね!」 「ゆっくちゆっくち!」 「きょわいよおおおお!」 「こわいいぬさんはゆっくりしないでどこかにいってね!ぷくぅー!!」 仔犬の1匹がボールみたいに膨れたれいむにじゃれかかる。 「ゆんやああああああ!!?」 「あくまのいぬはどっかにいけ!」 飛び掛ったまりさによって、仔犬はびっくりして、きゅん!と鳴く。 我が子を攻撃された親犬達は怒りをあらわに、ゆっくり達に襲い掛かり始め、仔犬達も全員それに続いた。 「むぎゃあああ!!!だずげでえええ!!!」 「いぢゃっ!いぢゃい!れいみゅのきゃわいいおべべさんかじらにゃいでぇぇ・・・」 「ぴゃぴゃ!みゃみゃ!たしゅけ・・・ちゅびゅっ!?」 「ひゃめでね!でいびゅをかじりゃないでね!おくぢのなかにぎゃわいいおちゅびちゃんだぢぎゃ!」 「ゆゆっ!おくちさんひらいたからもうあんしん・・・ゆぴいいいいいっ!?」 「おねーしゃん、まりちゃきょわい!」 「れいみゅもきょわいいぃ!!」 「ひいい!!ありすのとかいはなぺにぺにをくいちぎらないでえええ!!」 「ゆびゃあああ!!ありちゅのぺにぺにぎゃ!かえちてええ!!」 「あ゛あ゛あ゛ああああぁぁ!!ごれじゃもうずっぎりでぎないいいぃ!かわいいごどもをつぐりだがったのにいぃ!!」 「いやじゃあ!いやじゃあ!まだぢにだぐないよー!!」 「もっどゆっぐり・・・じだがッ・・・」 「やべろー!げすいぬだぢ、ばりざだぢの・・・ぐべぎbあjふぃ!!」 「おがざりざんがー!かみさんがー!」 廃屋の中はさながら地獄絵図。 数では勝るとはいえ、ゆっくりが犬に勝てるはず無いのだ。 一方的な虐殺劇の中、傷ついたぱちゅりーは我が子達をkonozamaとロゴがついている平たい段ボール箱の中に隠す。 「むきゅ・・・えろえろっ・・・おちびちゃんたちだけはたすかって・・・もうぱちゅは・・・」 「「やー!おきゃあしゃん!!」」 「・・・いい?ぜったいおこえをだしちゃだめよ・・・」 最後に、優しい笑みを浮かべると蓋を閉め、それを守るかのように覆いかぶさり絶命した。 ようやく惨劇が終わったのは30分後。 既に動く者の姿はワンちゃん達以外にいなかった。 「うわああ!?なんじゃこりゃああ!?」 頭にたんこぶをつけた少年が来たのは次の日の夕方。 辺りはぐちゃぐちゃに散らかったゆっくり達の残骸。 もしかして、誰か悪人が来たのだろうか? タロやジロは無事だろうか!? ワンちゃんを完全に信用している少年は、昨日の惨劇の可能性などまったく頭に浮かばない。 少年の叫びを聞いて犬達が喜びながら飛び出してきた。 仔犬たちも両親の後についてうれしそうにわらわらと集まってくる。 「タロ!ジロ!無事だったのか!よかったよお!っていうか可愛い仔犬がこんなに!お前ら子持ちだったのかー」 可愛い仔犬に囲まれてすっかりご満悦の少年。 ふと視界に、かすかに動く物が見えた。 「ん!?生きてる!?」 駆け寄って手に取ると、一匹のまりさ。 まだ微かに息があるようだ。 「ゆ゛っ・・・ゆゆっ・・・」 実は昨晩少年の家にいたまりさなのだが、奇跡的に生き残っていたのである。 「大丈夫!?僕が今から助けてあげるね!」 瀕死のまりさを抱えると、大慌てて駆け出す。 その際、慌てていたせいで平たいダンボールを踏み潰してしまい転倒して膝を擦り剥いてしまった。 が、そんな怪我も我慢して、少年はその場を後にした。 さて、治療といっても家に連れて帰る訳にはいかない。 昨日のゆっくりの件で親に大目玉を食らったからだ。 お陰で頭を叩かれたんこぶまでできてしまった。 少年は少し悩んだ後、思い出す。 そうだ、オレンジジュースだ! 急いで自販機に駆け寄ってボタンを押す時に、更に思い出す。 そういえば、昨日オレンジジュースを掛けたゆっくりは死んでしまった。 もしかして、思ってたほどオレンジジュースは効きがよくないのかもしれない。 「んー・・・それじゃ逆に、にがいの飲ませてみようかな」 最近背伸びしてちょっとはまっているRootsのブラック。 ドボドボドボドボ! 「ぐべげっ!?」 まりさの身体が跳ね上がる。 「おっ!?元気になった!」 少年大喜びで、まりさの口に缶の飲み口を押し当てると一気に注ぎ込んだ。 「・・・かっ!・・・はっ!」 まりさは目を見開き、少年の顔を見る。 そこでようやく、自分を抱きかかえている人間が昨日、自分の子供達を皆殺しにした少年と気付く。 「・・・じねぇ・・・じ・・・ねぇ・・・!」 「え?何?聞こえないよ!」 か細い声で呟くと、それで最後の力を振り絞ったのだろう。 ガクリと身体から力が抜けた。 「まりさあああーーーーっ!!」 少年は、天に向かって叫び続けた・・・。 「ゆっ?そんなに叫んでどうかしたの?」 その声に振り向くと、そこのは巨大なゆっくり・・・ドスまりさの姿。 このドスは近くの山に住む1つの群れの長で、たまたま麓の人間さんとのお話し合いで下山しており、その帰り道だったのだ。 少年は初めて見るドスに少し心を躍らせながらも、すぐにまりさの事を思い出し、両手に抱えているそれを差し出して見せた。 ドスだったら・・・強大な力を持つと言われるドスならば、なんとかしてくれるかもしれない! 「うううっ・・・まりさが・・・まりさが動かなくなっちゃったんだよう!」 「ゆゆ!?うーん・・・これは・・・言いにくいけど、このまりさは、もう・・・」 「そ、そんなあ!お願い!助けて!助けてよ!!お願いだからまりさを殺さないで!!」 大泣きしながら少年は一心不乱に助けを求めた。 見た所、少年が抱えているまりさは野良のようだが、ここまでゆっくりに対して優しく真剣な子を無下にする訳にもいかない。 そこでドスはなんとか誤魔化す事にした。 「・・・わかったよ。ドスがこのまりさを群れに連れて帰って出来る限りの治療をするよ。 でも、もしかしたら完全に治らないかもしれないし、そんな姿を見られたらこのまりさも傷つくからね。 だから、もうこのまりさと会う事は出来ないよ。それでもいいなら・・・」 「・・・うん、わかった!だから、お願いだよ!まりさをよろしく頼むよ!」 「うん、分かったよ!優しい少年の気持ちに応えない訳はいかないからね!」 少年はまりさをドスに手渡すと、深々と頭を下げて、その場をゆっくりと離れた。 いまさら痛み出した膝の痛みを感じながら・・・。 「・・・あんな優しい少年を騙すような真似したくなかったけど・・・これで良かったんだよね・・・」 ドスは少年の背中を見届けながら呟いた。 さて、その様子をたまたま遠巻きに見ていた人間がいた。 「あれ?なんか騒いでないか?」 「ん?でも、あのドスって確か近所でも善良って評判のドスだろ?」 「子供がドスにちょっかいだしてるって感じでもないしな・・・」 「おい!?なんか、助けてとか、殺さないでって言ってないか!?」 「はあ!?」 そうこうしている内に、少年はドスに何かを奪い取られて、こちら右足を引きずりながら近づいてくる。 「なんかおかしいな。様子を聞いてみるか・・・」 「ちょっと、キミ?」 ビクッとして顔を上げると、そこには2人の警官が立っていた。 「怪我してるみたいだけど、大丈夫かい?」 「ちょっと話聞かせてもらっていいかな?さっきドスと話してたよね?」 「何か渡してたみたいだけど、一体どうしたの?」 少年は言葉に詰まった。 もし、まりさの事を話してしまえば、またゆっくり達に関わった事で両親に叱られてしまうかもしれない。 いや、それよりも何よりも。 もし、一連の事情を話してしまえば、廃屋に残しているタロ、ジロの一家が見つかってしまう! 見つかれば野良犬であるタロやジロ達は保健所に捕まってしまい、殺されてしまうだろう! 少年はそんな想像をしてしまい、涙をながすと頭を振るだけで何も話そうとしない。 「ねえ。黙ってちゃわからないよ」 「悪いけど、このまま放っておくわけには・・・」 「・・・で・・・」 「え?」 「・・・さ・・・ないで・・・」 「え?なんだって?」 「・・・お願い・・・殺さないで・・・!!」 気持ちが高ぶってしまったのだろう、そこで少年はフッと意識を失い、崩れ落ちてしまった。 「お、おい!きみ!!」 「た、大変だ!これはもしや・・・!!」 警官が見ると、既にドスの姿は消えていた。 「これは・・・事件だぞ・・・!!」 この事件はすぐさま麓の住人に伝えられた。 ドスは善良で有能な事で知られ、群れの数が1000を超えているのにも関わらず、まずまずの統治をしており、麓の住人ともそれなりの関係を築いていたのだ。 ・・・そう、今日までは。 「まさか、あの善良なドスがそんな事をなあ・・・」 「子供を脅して何か奪い取ったって本当か!?」 「脅しただけじゃなく、怪我まで負わせたらしいぞ」 「くそ!今まで俺らを騙していたのかよ!!」 「俺は元々ゆっくりなんて信用してなかったけどな!」 「他の畑を襲う雑魚ゆっくりならともかく・・・」 「あの大きな群れの長、自らがそんな悪事を働いた以上、ワシ等も辛いが放っておく訳にはいかんな」 「でも、あの辺の山って私有地だから立ち入り禁止になってて無闇に入れないんじゃ・・・」 「事が事だ。地主に許可をとって・・・え?今、許可が出た!?」 「ああ、群れのある位置は分かってる。その辺なら入ってもいいってさ」 「・・・よし、みんな!正直、今までうまくやってたあいつらに手を出すのは辛いが仕方ない! せめてもの慈悲だ。苦しまないように、一瞬でやるぞ!!」 「「「「「おおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」」」」」 こうして、本気を出した人間達により、ドスが必死にまとめていた群れは弁解する暇もなく一夜で滅ぼされた。 ちなみに少年にはショックを与えたらいけないという事で、意識を取り戻した後、何を聞かれる事も知らされる事もなかった。 「おっ!ここコンビニになったのか。覚えてるだろ、ここにあった廃屋」 「・・・ああ、お前がタロとジロを匿っていたとこな」 小学生の時の話だ。 こいつが匿っていた犬の家族が周りの大人達にばれてしまい、保健所に送りかけられた。 当時、こいつとクラスで隣の席だった俺ともう1人の3人で一緒になって助けようとしたのだ。 小学生だけで3日3晩かけて篭城し、結構な騒動になったあの事件。 結局、タロとジロは俺の親父の知り合いの保護施設に預けられ、仔犬達も無事、それぞれ飼い主が見つかり幸せに過ごしたとの事だ。 ちなみにこいつと友達になってしまったきっかけでもある。 「そういえばさ。ちょうどその頃あった別の事件、覚えてるか?」 「ん?何?」 「いやさ。あの辺の山って俺の親父が持ってるだろ。その山の1つにいたドスが子供を襲ったとかなんとかで群れごと滅ぼされたってやつな」 「んーーー?」 俺の言葉に暫く首を傾げて何かを思い出そうとするそぶりを見せると、 「いやあ、小1の頃だし覚えてないなあ」 (終わり) 今まで書いたの ふたば系ゆっくりいじめ 533 カマキリさんの卵でゆっくりするよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 540 浮浪者とゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 541 静かにゆっくりするよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 581 静かにゆっくりできないよ!!(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 586 静かにゆっくりできないよ!!(後編)
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1440.html
『ふたば系ゆっくりいじめ 581 静かにゆっくりできないよ!!(前編)』の続きです 独自設定と世界観にご留意ください 『静かにゆっくりできないよ!!(後編)』 一大ブームを巻き起こした無声ゆっくりであったが、人の心は移ろいやすいもの。 元々需要があった事はあったのだが、それは少数に限った話である。 本当に必要だった層を除き、人々の関心は薄れていった・・・。 「はあ・・・。お前達、もういいや。やっぱ俺、普通の行儀がいいゆっくりを飼いなおすよ」 「・・・!・・・!!」 「・・・っ!?・・・!?」 大慌てで抗議する親ゆっくり達だが聞こえる訳もなく、飼い主は振り向きもせずその場を立ち去っていく。 無言で蠢く両親とは対照的に仔ゆっくり達は大騒ぎを始める。 「ちょっとまつんだじぇ!!なにわけわかんないこといってんだじぇ!?」 「ふざけたこといってるとせいっさいするよ、このじじい!!」 「かわいいれいみゅのところにとっとともどってきてね!いまならしゅーくりーむでゆるしてあげるにぇ!」 無声ゆっくりから生まれる子供は両親とは違い中枢餡に対する人為的な調整はされていない。 両親の特徴である無声は遺伝されず通常のゆっくりと変わらないのだ。 ぴょんぴょんと後を追うが、所詮ゆっくり。人間の足に追いつく訳もない。 次第と視界から遠ざかっていく人間の背に、揃ってゲス特有の飼いゆっくりらしからぬ罵声を吐きかける。 普通、飼いゆっくりは人間に暴言を吐いた時点で躾を受けて教育されていくものだ。 そして、その教育を受けた親ゆっくりを見て子供は自然と教育されていく。 言葉が通じないのをいい事に今まで生活してきた中で矯正されず横柄になっていた親ゆっくり達。 自然とその姿を見て育つ子供も横柄になる傾向が強かったし、そうなると人間が躾をしても並大抵の努力では矯正できない。 いくら飼い主が躾けようとしても、実の親がゲスな限り、親を信頼している仔が態度を改める事は少ないからだ。 結果、この一家は全員揃って仲良くゲスになってしまっていた。 全ての無声ゆっくり一家がそうとは言わないが、大量に出回っていた安価な無声ゆっくりは大体上記のケースが多い。 餡統がかなり良いか、最初からきちんと教育を受けた金バッジ級のゆっくりならば上記の様な悲劇は少なかったが、甘やかされて育った普通ランクの飼いゆっくりなどそんなものだろう。 結局、流行に乗って飼っただけの人に残されたのはゲスなゆっくり家族だけ。 アッサリと捨てられるのは目に見えた問題と言える。 「ゆびゃあ!おなかすいたぁー!はやぐあまあまたくしゃんもっでごいいいぃ!」 「せっかくせわをさせてあげてたのに!あのくそじじいなめたまねしてくれやがるのじぇ!」 「まりしゃたちのおうちにかえったらせいさいしてやろうね!まりしゃうんうんたべさせてやるじぇ!」 両親達は憤った。 まったく、おちびちゃん達の言うとおりだよ! こんなに可愛いれいむやおちびちゃん達を捨てるなんてあの糞ジジイは死んだほうがいいね! 今すぐ家に帰って制裁してやろう!まりさの手に掛かればイチコロだから、死なない程度に手加減して殺してやる! 今日という今日は、立場の違いってものを分からせないといけないね!! ・・・いや、待てよ。 良く考えたらこんなに可愛く賢い自分達だ。 人通りの多い所に出たら自分達飼いたがる人間など大勢いるだろう。 今から近くの大通りに行って、可愛いおちびちゃんとれいむ達の綺麗な踊りを見せてあまあまを貰おう。 そうして、一番おいしいあまあまを沢山くれた人間に飼われてあげよう。 ・・・いや、よく考えたら飼われてあげるなんて考え自体、そもそも馬鹿らしい。 一番自分達に貢いで来た人間を家来にしてあげよう! そうだ、そもそもこんなにゆっくりしている素晴らしい自分達が飼われるなんて事自体が間違いだったのだ。 あんな冴えないジジイに飼われてやってたなんて、今思えば寛容すぎたのではなかろうか。 ああ、なんて優しくてゆっくりしたゆっくりなんだろう、自分達は! よし、そうと決まれば行動だ。 キリッ!と通りのある方角を見据えると、どちらともなく移動し始めた。 先程まで騒いでた仔ゆっくり達は、 「ゆっ?どっかにいきゅの?あのじじいにせいさいするにょ?」 「たまにはしゅーくりーむしゃんたくさんたべちゃいよ!」 「ゆゆっ!?おかしたべにいくにょ!?まりしゃいくのじぇ!!」 「れいみゅもあまあまたくさんたべてゆっくちしゅるよ!」 等と好き勝手ほざきながらついて行く。 背後に自分達一家の様子を見つめる影があるとも知らずに・・・。 「「ゆっゆっゆ」」 「もうれいみゅつかれちゃったよ!!」 「ゆぅ・・・あんよがいちゃいいちゃいよ!」 どれだけ歩いたろう。 いい加減疲れて不満を漏らしまくっている子供。 おちびちゃん、後少しだよ。ここの裏路地を抜けたら大通りだからね! 元気付けようと両親が振り返ると、そこには薄汚い野良ゆっくり達の姿があった。 3匹はヒソヒソと会話すると、無声ゆっくり達の帽子・・・バッジが毟り取られた跡を確認する。 「ゆっ?おかあしゃん、どうしたの?」 「ゆゆ!なんかきたないのらがいるのじぇ!きちゃないきちゃない!!」 「きたないのらはかいゆっくりのかわいいれいみゅのまえからきえてね!ぷくぅ!」 「ぷぷぷー!きちゃないのらはしーしーしながらにげまわるのじぇ!ぷくぅーーー!」 まったくだよ!れいむたちに臭い匂いが移るでしょお!?野良風情はそんな事もわからないの?死ぬの? 汚くてゲスな野良は、寛大なまりさ様が制裁する前にとっとと尻尾巻いて消えるのぜ!! とか思いつつ、無音ゆっくり一家は日頃馬鹿にしていた野良ゆっくり達に対しぷくぅーをして威嚇する。 野良ゆっくり達は家族を憎悪の込もった目で睨み付けると、笑い始めた。 「ゆげっへっへ。ばかでむのうなこえなしどものぷくーなんてぜんぜんこわくないのぜ」 「わかるよー。まわりをかこんだからくずなこえなしたちはにげられないんだねー」 その言葉に気付き周りを見回すと、ぷくぅーするのに必死だった隙を突かれ、周囲を3匹どころではない無数のゆっくりに囲まれている。 「「「ゆゆゆーーーー!!?」」」 うろたえる無声一家に対して、囲んだ野良達が一斉にぷくうぅぅーーー!!!をお見舞いする。 甘えて育ってきた無声一家のぷくぅーに比べ、今まで厳しい生活を生き抜いてきた野良ゆっくり達のぷくぅーは目を見張るものがあった。 「ゆびいぃぃぃ!!!?」 「きょわいよおおおおお!!?」 「もうまりしゃおうちかえりゅ!!」 ゆひいい!!!っ!こ、こわすぎるよおおおお!!? と親ゆっくり達は心の中で絶叫してがたがた震えだす。 家族全員でおそろしーしーを垂れ流し、それを見た野良達が笑い出した。 「きたないね!しーしーたれながしだよ!なさけないくずだね!」 「ゆふふふ!くずをゆるすわけないでしょ!ばかなの?あほなの?しぬの?」 「ぜったいにがさないよー。いまからりんちだよー。ゆっくりりかいしてねー!!」 「これだからのらになりたてのいなかものはこまるわ!」 「げすなこえなしはゆっくりくるしんでね!!」 一匹の野良れいむが飛び掛り、親れいむが悲鳴もあげる事が出来ず餡子を吐いて苦しむ。 それが合図とばかりに、囲んでいた野良達が一斉に群がった。 「ゆわああああ!!いぢゃいよお!!」 「ゆぎっ!?や、やべでね!?れいびゅのかわいいあんよをかじらないでね!?ひぎゅい!?」 「やじゃあ!いちゃい!いちゃい!」 「えぎゅっ!えぎゅっ!」 「おとうしゃんたちゅけて!」 「・・・・・・・・・っ!」 「・・・っ!・・・!!」 「ゆぎゃっ!ゆぎゃっ!ゆぎゃっ!」 「やべでくだじゃいぃ!あやまりまちゅ!やめ!やめ!」 親達は袋叩きにされ、子供達も死なない程度にいたぶられる。 「・・・よし、とりあえずここまでにしてやるのぜ!」 1匹のまりさの合図と共に、ようやく一家に対する暴行は終わった。 家族全員ボロボロだったが、不思議と死者は出ていない。 「じゃあこいつらぜんいんむれまでつれていくのぜ!」 「とっととあるいてね!にげようとしたらようしゃなくころすからね!」 「いまからありすたちのむれにきてもらうから、いなかものはゆっくりしないでついてきてね!」 抵抗できる体力も気力も残ってなかった。 家族全員泣きながら無理やり連れて行かれる。 そして暫く歩いてこの野良達の群れに着くと、無音家族達は信じられない光景を目の当たりにする事となったのである。 少し話を戻そう。 ブームが去った後、今度は大量に捨てられた無声ゆっくりが街に溢れかえったが、彼らの境遇は悲惨を極めた。 都会のほぼ底辺にいる通常の野良ゆっくり達は無声ゆっくりを『声無し』と蔑み自分達の下の階級と位置付け差別し、迫害した。 叫び声しか出せないという理由でめーりん種でさえ馬鹿にし攻撃する彼らだ。 叫び声さえ出ない声無しを迎え入れる訳が無かった。 否、むしろ必要以上に積極的に攻撃していた。 何故ならば今、街にいる捨て野良の大半は、一連のブームにより捨てられていた先住飼いゆっくりの成れの果てだったからである。 彼らは自分達が捨てられる原因となった声無しを憎悪していた。 同じ野良に落ちてきた声無し達を狂喜と死で持って歓迎したのは至極当然といえるだろう。 無音ゆっくりの子供は通常種と変わらず発音可能だったにも関わらず、同じクズの餡子を引いているからという理由で、親子と分かると共々に迫害された。 そんなこんなで普通の群れにも集落にも入れず、人間はおろか同じゆっくりからも虐待を受けて、捨てられた無声ゆっくり達は全員例外なく嬲り殺されていった。 しかし、途中から無音ゆっくりがゆっくりにそのまま殺される事は減っていった。 勿論、通常の野良ゆっくりが無音ゆっくり達を許した訳では決して無い。 徐々に野良の群れの中で、ある制度が作られ全国的に広まっていったからである。 その制度は人間でもよくあった制度。 否、現在でも存在する制度・・・。 「おまえたちは、いまからむれのどれいだよ!しぬまではたらいてもらうからゆっくりりかいしてね!!」 こうして、無音ゆっくり一家は晴れて群れの奴隷の一員となる事が出来たのである。 群れについた無音一家が見たのは、群れの隅で生活している無音ゆっくり達。 ある者は気分次第で蹴られ怒鳴られ馬鹿にされて、それでも卑屈な笑みを浮かべてゴキゲンを窺っている。 子供の1匹がサッカーボールの代わりに蹴られて遊ばれているが何も文句言えずに黙って見ている家族達。 もう1匹の子供はありすにレイプされて黒ずんでいくが、それも見てみぬ振りをされている。 向こうでは家族同士を戦わせて見世物にされている。 奴隷の食事は群れのみんなのうんうんだ。 雑草と砂を混ぜ、吐きそうになりながらも食らいつく。 皆、一様に傷だらけで痩せこけ、どう見てもしあわせーには見えない。 呆然としながら立っていると、群れに大声が響き渡った。 「いまから、じゅうだいなつみをおかしたどれいをせいさいするよ!みんなひまつぶしにみにきてね!!」 見ると広場に1匹のまりさが引きずり出されている。 まりさはあんよをぐちゃぐちゃに傷つけられて身動きが取れないようだ。 「・・・・・・っ!!?・・・・・・!!!!」 必死に口をパクつかせながら命乞いをするまりさを見下ろすのは、1匹の少し大きめのまりさ。 「こいつのつみは・・・あー、なんだったかな。・・・ああ、まりさのきぶんがわるいときたまたまめにはいったつみなのぜ!!」 「むきゅう!おさのしかいに!それはきょうあくなはんざいね!!」 「とんだげすだね!せいさいされてとうぜんだね!!」 「「「せいさい!せいさい!」」」 無音まりさは目に涙を浮かべて首を振るが、群れの皆からは一斉に制裁コールが起きる。 この場合の制裁は、当然極刑の事だろう。 「ゆっへっへ。きもちのわるいこえなしはゆっくりしぬのぜ!」 長と呼ばれたまりさが合図すると、棒切れやら石ころを持ったゆっくり達が一斉に殴りかかる。 帽子は破かれ、眼球が潰れ、皮膚が破れ餡子がはみ出る。 ぼろ雑巾の様になりながら痙攣している無音まりさに、ゆっくりと近づく長まりさ。 口に咥えた木の枝をズブリと刺し、止めをさす。 「ゆへへへ、たまにはうんどうしておかないと、うでがなまるのぜ」 そこまで言うと、先程戻ってきた一行が捕らえた無音一家に気付く。 「・・・そいつらは、あたらしいどれいなのかぜ?」 「そうだよ、おさ。きょうのらになったばかりのこえなしどもだよ!」 「きょうからしぬまでこきつかうから、くるしんでいってね!」 「「ゆびぇぇぇ!いやじゃああ!!!」」 泣き喚く子供、恐怖と痛みで震える子供。 長まりさは咥えられて捕捉されている子供達を一瞥すると、次に涙を流す親ゆっくり達に視線を這わせる。 「みるからににくたらしいくずなこえなしどもなのぜ」 「ゆゆー、こえなしはみんなそうだよね。はやくぜつめつすればいいのに!」 「まあ、こころのひろいまりささまはおまえらごみくずでもがまんしてどれいにしてやるからかんしゃするのぜ! そいつらにはあすからはたらいてもらうから、とっととどれいべやにおしこんどくのぜ!!」 長の見せた凶悪な笑みに震えながらも、一家は案内された隅の空いたスペースに辿り着いた。 「ゆきゅ?どこにおうちありゅの?」 「れいみゅかよわいから、おふとんさんにゃいとねれにゃいよ!」 まだ立場が理解できない子供を突き飛ばすと、案内役のゆっくりは汚れたコンビニのビニール袋を投げてよこした。 「そのふくろさんのなかが、おまえらのへやなんだぜ!かぞくぜんいんそのなかにはいってねてね!」 最悪だった。 毛布どころか草すら敷かれていない剥き出しの地面の上に放られたビニール袋が一家を嘲るかのようにヒラヒラと揺れている。 一家は泣きながらもそもそとビニール袋の中に入っていく。 元々生ゴミでも入っていたのか、嫌な匂いで充満しており、まったくゆっくり出来ない。 「ゆぐうぅぅ・・・からだがいちゃいよ」 「ゆっぐりねれにゃいよぉ」 昨日まで快適な飼育ケースのお布団の中で寝ていた一家にとって、固く冷たい土の上はゆっくりできない寝床だった。 一家全員泣きながらす~りす~りしあう。 しかし、それでもそのうちどうにか浅い眠りに入り、そして翌日の朝。 「いつまでねてるの!?どれいははやくはたらきにでかけてね!!」 怒号と共に文字通り叩き起こされる。 震えながらビニール袋の中から這い出す一家。 働きに出かける?どういう事だろう。 「しんいりはぐずだねー。いまからまちにでかけてむれのみんなのごはんをあつめてくるんだよー。ゆっくりしないでりかいしてねー」 「あつめてこなかったらせいさいするよ。すくなかったらごはんぬきだからね!」 「なにももってこなかったら、おまえたちがみんなのごはんになるからね!」 「わかるよー。こえなしは、ゆっくりいかのむしさんなみのそんざいだからたべていいきまりになってるからねー」 「おかざりはおいていってね!にげたらやぶいてすてるからゆっくりりかいしてね!」 嫌がって暴れる両親を大勢で囲むとお飾りを取り上げてしまう。 これは奴隷が家族を見捨てて逃亡する事を防ぐ為だ。 「ちびどもはのこしてもいいけど、そのまえにせんれいをうけてもらうよ!」 言うが早いか駆け寄ると、嫌がる子供達を押さえつけてお飾りと髪の毛を食いちぎり始めた。 「ゆびゃぁぁぁん!!おかざりがあああああ!!!」 「いじゃい!いじゃっ!がみさ゛んだべないで!!」 「ゆっぐりできないいいいいいぃぃ!!!!」 どうやら喋れる子供達は通常のゆっくりと区別する為、敢えてお飾りと髪の毛を右半分食い破いてゆっくりさせなくしているらしい。 可愛いかった子供達は全員、みっともないゆっくり出来ない姿になってしまった。 せいぜい個体の認識が出来る程度だ。 もうこんな醜い姿になっては、無事ここから脱出出来たとしても、人間に拾ってもらえる事はないだろう。 「「・・・っ!!!」 親ゆっくり達は悔しさに震えるが、どうする事も出来ない。 泣き叫ぶ子供達を後に、他の奴隷達と一緒に街に出掛けた。 その日は初めての食料探しという事もあり、散々だった。 元々、ゆっくりふーどやら人間の食べ物を与えられるだけで、狩りをする事はおろか、餌を集める術など知らないし、全く思いつかなかったのだ。 途中、何度も人間や野良猫の被害にあいかけながらも2匹はなんとか生き延びていた。 収穫は道に落ちていた潰れたパンの切れ端と吐き出されたガムだけ。 昨日受けた傷も含め、身体中切り傷だらけ。 髪はぼさぼさで、ゴミ箱を漁った時についた汚物の液体がこびり付いている。 2匹の無声ゆっくりは鬱々と心の中で呟く。 一体、何故・・・一昨日までは家族仲良く快適な部屋の中でしあわせーに暮らしていたのに。 これも全部、あのくそじじいのせいだ。 今までまりさやれいむたちの可愛さでゆっくりさせてあげていたのに、よくも!よくも! 「おにいしゃん、このあめしゃんとってもおいちいね!ゆっくりありがちょー!」 「ありしゅたちこんなにゆっくちできて、ちあわせね!ときゃいはなおにいしゃんありがちょう!」 「でも甘いのは1日1回だけだぞ。舌が肥えすぎたらゆっくりできなくなるからな?」 「ゆっ!ゆっくちりかいしゅるね!」 慣れ親しんでいたその声の方を振り向き、2匹の身体が固まった。 今さっきまで憎んでいた人間がそこにいた。 両腕には買ったばかりの仔まりさとありす。 ぶら下げた買い物袋の中には1冊の本。 もし2匹に文字が読めるのであれば題名がこう読めただろう。 『楽しくゆっくりと暮らそう!正しい飼い方教えます』 お兄さんなりに一連のゆっくり達との生活で何か思うところがあったのだろうか。 と、小さい2匹が自分達を見つめている無音ゆっくり達に気付いた。 「ゆゆ?へんなゆっくちがこっちみてりゅよ?」 「・・・おかざりさんがにゃいなんて、かわいしょうね」 「ん?ああ、あれは野良だな。確かに可哀想だけど、野良は凶暴なの多いし近づいちゃ駄目だぞ」 2匹の無声ゆっくりは慌てて駆け寄る。 そのちび達を捨ててまりさたちを飼い直せ! そんなちびよりもれいむ達のおちびちゃん達の方がゆっくりできるでしょ!? ゆっくりさせろ!はやく自分達をゆっくりさせろ! 「なんだ?気持ち悪いな・・・纏わり付いてくるなよ。それにしても汚いやつらだなあ」 お兄さんは演技ではなく本当にこの2匹が昨日捨てた自分の元飼いゆっくりと気付かなかった。 まさか昨日の今日でここまで汚れるとは思っていなかったし、2匹は気付いてなかったがストレスで人相ならぬゆん相も変わり果てていた。 さて、このまま踏み潰しても良いのだが、両腕にいるちび達の教育に悪そうだし怖がるかもしれない。 そう思ったお兄さんは纏わり付く2匹を死なない程度に蹴り飛ばす。 2匹が集めていた残飯が辺りに散らばる。 「野良なんて普通なら殺されても文句言えないからもう来るんじゃないぞ」 「のらさん、ゆっくちさようなら!」 「よし、そんじゃまた寄ってこない内にさっさと帰るか。今日の晩御飯はゆっくりふーどに蒸かし芋刻んで混ぜてやるぞ」 「ゆわぁー!まりしゃおいもしゃんだいちゅき!」 「ありしゅもだいしゅき!」 「その代わり!ご飯の後はマナーのお勉強だぞ」 「ゆうっ!おべんきょうはにがてだけど、ゆっくりがんばる!」 やはりお兄さんは今度はきちんと躾をして育てようと決めたらしい。 新たに飼われたこの2匹はちゃんと躾けられ、幸せなゆん生を過ごしていくだろう。 和やかな雰囲気で去っていく1人と2匹。 蹴り飛ばされた2匹は散らばった残飯を拾い集めるのに必死でそれどころではなかった。 群れに帰り着いたのは夕方。 元飼い主に恨み事を吐きつつ、群れに入っていくと、まず、収穫の少なさに文句がぶちけられた。 やはりクズな声無しは使えない。この無能め。奴隷として使って貰われている恩を忘れるな。でいぶはしんぐ(ry・・・。 暴れだしたい衝動をなんとか堪えていると、突然、口調が柔らかくなる。 「まあ、やさしいれいむはこのへんでゆるしてあげるよ!」 「しんいりのどれいにかんげいのいみできょうだけ、とくべつにあまあまさんをよういしたよ!」 「へやにおいてるからなかよくゆっくりむ~しゃむ~しゃしてね!」 あまあまという言葉に疲れも忘れてぴょんぴょん走り出す2匹。 飼い主が時々くれたあの味を思い出す。 捨てられてたった2日しか経っていないのに、遥か昔の事のように感じた。 ようやく昨日渡されたビニール袋まで辿り着き、ゴソゴソと中に潜り込む。 ゆっ!おかあしゃんたちかえってきたのじぇ! まりしゃたちちゃんといい子にしていたのじぇ! 一緒にあまあまさんをむ~ちゃむ~ちゃしようね! む~ちゃむ~ちゃ、しあわちぇ~!! そんな幸せな光景を想像していた2匹の目に飛び込んできたのは、苦悶の表情を浮かべ死んでいる汚れた我が子達の姿であった。 レイプされて死んでいる1匹は千切られたぺにぺにを無理やり口の中に押し込まれいる。 1匹は炎で炙られたのだろう、全身焼け焦げ香ばしい匂いを漂わせている。 最後の1匹はあにゃるから小石を沢山詰め込まれ、体積が元の3倍ほどに膨らんでいる。 「ーーーーーーー!!!?」 顔の間近で変わり果てた我が子と対面した両親は、何が起きたのか分からず両目からぼろぼろと涙を流しながら全身で悲しみを表現しているのだろうか。 狂ったように身体を地面にバタつかせ続ける。 なんで!?なんで!?なんで!? そんな混乱しきってる両親の目の前に、ゆっくりと長まりさが現れた。 側近のゆっくり達が両親達を地面に押さえつけ、動けなくする。 「ゆっへへへ・・・まりささまからのぷれぜんとはきにいったみたいなのぜ」 2匹は涙を流して長まりさを睨み付ける。 襲い掛かって殺したいが、数匹がかりで押さえつけられてどうしようもない。 「ゆあーん?まだきづかないの?まったく、こえなしはほんとうにあたまがわるくてこまるのぜ」 長まりさは2匹の目と鼻の先まで顔を近づけると、途轍もない凶相を浮かべた。 「まりさは、おまえたちのまえにあのいえでかわれていたまりさなのぜ?」 そう。この長まりさはお兄さんに番のありすを殺され、小学生におちびちゃん達を惨殺されたあのまりさだ。 あの後、野良として生き残り、頭角を現した後、急激に増えていた一帯の野良を纏め上げると大きな群れを形成し、長と呼ばれるまでになっていた。 今は新しい妻、新しい子供も出来ている。 野良ながらも幸せな方だろう。 だが、まりさは片時も忘れなかった。忘れる事が出来なかったのだ。 自分達家族の崩壊の元凶となったあの憎らしい無音ゆっくりどもを。 お兄さんに捨てられる時、ケースから掴み出されて行く自分達を見送ったあのにやけ顔を。 奴等さえいなければ、自分達はあのまま飼いゆっくりとして順風満帆なゆん生を送れたに違いないのだ。 この無音ゆっくりの家族が群れに運ばれたあの時、顔を見て長まりさはすぐ気付いた。 だが、どうやらこいつ等は今の今までまったく気付かなかったようだ。 こいつ等にとって自分や死んでいった家族など、覚える価値もなかったという事か。 まあいい。この群れに来てくれた以上、苦しんで苦しんで死んでいってもらおう。 番を狩りに出した後、長まりさは残された子供達の所に訪れ、仔ゆっくり達を虐待し始めた。 まりさは無声ゆっくり達に受けた仕打ちと屈辱をその子供達に話した。 お前らがこんな痛い思いをするのも全部、お前らの両親が悪いからだよ。 ゆっくり理解して死んでね!と。 延々と続く暴行の中、子供達は泣き叫んだ。 いやだ。いやだ。そんな親のゲスな行いのせいで死にたくない。痛い。苦しい。助けて。気持ち悪い。 そうだ。れいむ達もあんな言葉も喋れない親はゆっくり出来なくて嫌いだったんだよ。 お願いしますお願いしますあんなクズな親はどうなったっていいですからまりさだけは助けてください。 長まりさは勿論、そんな懇願にまったく耳を貸さなかった。 お前達には、自分の子供達が合ったのと同じ地獄を味わってもらおう。 手下が小石、拾ったライター等を次々と運び込んでくる。 いやだ!まだ死にたくない死にたくない!自分達はもっとゆっくり出来るはずだ。間違っている。 あんな口が聞けない出来損ないの親の元に生まれたせいでこんな目にあうなんて。 死ね。死ね死ね。可愛い子供達をゆっくりさせられない原因になったゲスな親はゆっくりしないで死ね。 子供達は全員、両親に対して呪詛を唱えて死んでいった。 「ゆへへへ。まりさたちもこころがいたかったけど、しかたなかったのぜ。やれやれ、おやがげすだとこどももかわいそうなのぜ」 長まりさはへらへら笑いながら子供達の最後の言葉やら、如何にして暴行を加えて殺していったのか詳細に説明をしていった。 「なにふるえてるんだぜ?ああ、こどもがいなくなったからないてるのかぜ? でも、あんしんしていいのぜ?かしこいまりささまはあんなうすぎたないこどもよりももっといいこどもをくれてやるんだぜ?」 長まりさが合図すると、群れの中でも1,2を争う醜いゆっくりが出てくる。 押さえつけられ動けない無音まりさ、れいむの背後に立つと無理やりすっきりーし始めた。 「「!!!!?」」 動けない2人はどうする事も出来ず、 「げはぁはぁはぁ!くずのくせにいいまむまむしてるよお!!うほおっ!」 「ぐげげ!げへげへ!ばりざの・・・ばりざのごどもをにんっしんしでねええええ!!!」 あっさりすっきりー!されてしまうと笑うほどあっけなく胎生にんっしんが完了してしまった。 「ああ、どうでもいいけどくずなこえなしのこどもはうまれたらすぐみんなのおもちゃかごはんになるんだぜ?」 呆然とする妊婦達にげらげらと笑いながら説明する。 声無しどもは家族を含め、通常のゆっくりとは見なされない。 虫以下の存在。ゆっくりの形をした物として扱われる。 「どうせすぐにんっしんさせてやるからえんりょなくうめばいいのぜ?」 にんっしんしていても日課の餌集めが免除になる事など無い。 行動の足枷になるだけで生まれたらすぐ死ぬ運命にある望まれないお腹の子供。 それを恨みながら育て、一生を過ごしていけ。 まあ狩りの最中などですぐ死んでしまうかもしれないが、それはそれでいい。 2匹の表情を覗くと、ゆっくりした幸せさの欠片もない。あるのは絶望だけ。 「それと、そのびにーるぶくろのなかのきたないものを、しっかりたべてえいようをつけるのぜ?のこすとようしゃしないのぜ?」 長まりさは満足気にわらうとその場を後にした・・・。 ・・・さて、全国各地に溢れかえっていた野良ゆっくり達の群れはその規模を拡大していく。 街中を歩けば至る所に野良ゆっくりの集団が見かけられる様になっていた。 野生ならともかく、ゲスが多く個体の入れ替わりが激しい上に、人間のテリトリーである街でこれ程の規模の群れが形成されるのは今まで非常に稀であった。 一連のブームの影響で捨てゆっくりが急増していた事と、奴隷という労働力を獲得したのが要因であろう。 そして、何百何千という仲間を持った野良ゆっくり。 ろくな考えを持つ訳がなかった。 「ゆっへっへっへ。これだけのむれになったからにはにんげんさんなんかいちころなのぜ」 「こんなにつよいまりささまたちがじじいよりよわいわけないのぜ!いまからむれのみんなでふくしゅうにいくのぜ!」 「むきゅ!おにいさん、いのちがおしかったらぱちぇたちにあまあまたくさんもってきてね!」 などと、よりにもよって・・・というか、当たり前のごとく群れの皆で人間に喧嘩を売り始めるものが現れだした。 ゆっくり達は忘れていた。 何故、今まで街中で巨大な群れが存在しなかったのか。 人間のテリトリーの中で邪魔な野良が一箇所に集まったら、どうなるのか。 只でさえ急増した野良ゆっくり達による景観の破壊、衛生問題、食害等の問題に頭を痛めた人間が下した結論は早かった。 『・・・・・・と、いう事で、来週から全国一斉に開始される野良ゆっくりの駆除ですが・・・』 『でも、この駆除にかかる費用も国民の血税で賄われるんですよね? だから私は以前から飼いゆっくりの不法投棄の規制強化についてですね・・・』 『そもそも以前から指摘されるように国民全員のペットに対する意識が欧米先進国と比べ・・・』 『さて、一連のブームにより今までに駆除並びに捨てられたゆっくりの数は無音種と通常種をあわせ推定・・・』 『確か在庫が余ってる無声ゆっくりも処分されるんですよね・・・』 私はTVニュースから流れてくるキャスター達のコメントに耳を傾けながら、食後のコーヒーを飲んでいた。 聞いての通り、来週から行われる野良ゆっくり一斉駆除によって、今存在しているほぼ全ての野良ゆっくり達は地上から消滅してしまう。 元々は人間達の身勝手さで捨てられた何の罪もないゆっくり達なのに・・・。 原因の一端はこちらにあるのに、いくらなんでも可哀想じゃないか! テーブルの対面で同じくコーヒーに口をつけていた友人に、その憤りを訴える。 「・・・んー、まあ、そうな。お前がコンテストに送った企画がそもそもの始まりだからその通りかもな」 全く・・・こいつは何を的外れな事を言っているのか。 そんな事ではなく、私が言いたいのは、もっとこう、飼い側のモラルというかなんというか・・・。 私が懇々と諭すも、友人は適当に頷きながらTV画面を眺めている。 「ショップの余剰品と今までの野良を合わせて推定1000万匹以上だってさ。新記録だな」 一言呟くと、友人は空いたティーカップを片手に台所へと姿を消した。 確かに、この規模の駆除は初めてだから新記録なんだろうな。 来週から消えていくであろう1000万のゆん生に対してそっと黙祷を捧げよう。 番だったまりさは狩りの最中人間に捕まり虐待を受けてあっさりと死んでしまった。 腹を割かれ、中から赤ちゃんのなりかけを引きずり出された姿で放置されていた。 涙も乾いていない苦悶に歪んだ顔。 れいむが身重な状態でここまで生き残れただけでも奇跡といっていいだろう。 しかし、その奇跡は幸運といえるのだろうか? れいむは残った片方の目で膨れ上がった自分のお腹を見つめる。 これで何匹目なのだろうか。 死ぬ気で生き延びて、苦労して産み出して。 『おきゃーしゃん、ゆっくちしていっちぇね!』 そんな挨拶されてもレイプされて出来たあかちゃんなんかに愛情なんて湧く筈もない。 そもそも、産んだその日に食われてしまうのだ。 そもそも、行動の枷とする為に孕まされている子供なのだ。 もう嫌だ。 もう嫌だもう嫌だもう嫌だ。 鬱々とするも、自殺という概念がないゆっくりにその選択は出来ない。 このままいずれやって来る死を待つしかないのだ。 ゆっくりしていない。 こんなゆんせいゆっくりしてないよ。 こんなあかちゃんゆっくりしていないよ…。 (おわり) あとがきとか補足っぽいもの 自分で振ったネタながら台詞を出せない時点でSSだとなかなか話が映えないのもあり四苦八苦。世話無いなあ。 ちなみに、やはりというか作中の世界では無声ゆは鬼意山達に大不評の模様。 理由としては叫び声がないとちょっと・・・ってのと、そもそも口潰せばいいだけじゃんって話で。 金バッジ級のきちんと教育がされた無声ゆならばゲスになりにくいので、この話の後も一定の需要層が存在しています。 という訳で少数生産に絞り込まれているだけなので、前々作のゆっくり達は結局無声ゆを産み続けています。 他に思いついていたネタに、 飼ってきた無声仔ゆ達が留守番中押入れに探検して閉じ込められ発見されず色々して全滅とか、 野生のにんっしん中のゆっくりの赤ちゃん達をこっそり無声に処理してその後の一家を観察していくお兄さん等等。 今となってはそっちの方が分かりやすくてよかったかもと思ったり。 本当はさらっと何も考えずにシンプルでお馬鹿なの書きたいんですけど、どうにも冗長になるなあ。 後、処分されるゆっくりの総数が1000万という数字について。 日本全国の保健所で1年間に処分されている犬猫の総数が確か30万匹以上なのでゆっくりならそれより遥かに多いだろうって事で。 今まで書いたの ふたば系ゆっくりいじめ 533 カマキリさんの卵でゆっくりするよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 540 浮浪者とゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 541 静かにゆっくりするよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 581 静かにゆっくりできないよ!!(前編)