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https://w.atwiki.jp/tsgirutohp/pages/35.html
入部の条件は1つ。 家があること この1つさえ守れば誰でも入部することができます。 退部は退部する前にギルドメモを使って一言置いていってくれればいいだろう。 ちなみに、退部時に家は削除されます。
https://w.atwiki.jp/harukomin/pages/37.html
・入部時の募集要項を満たせていない ・長期間成長が見られない、あまりにも成長が遅い ・対抗戦時の定期点呼に反応なし(場合によっては1回で退部になることもあります) ・誹謗中傷などの暴言系(即退部) ・点呼時以外の発言が皆無=流し合い不参加、各イベお疲れ様やありがとう無し(最近は少なくなってきましたが… ・=ソロと同意 ・友達枠が振り直し除いて最大人数の5割以下 ※今後追記あり ※仕様変更に伴い、一か月以上のログイン無しの方は強制退部となります。
https://w.atwiki.jp/greypk/pages/20.html
・入部時の募集要項を満たせていない ・長期間成長が見られない、あまりにも成長が遅い ・対抗戦時の定期点呼に反応なし(場合によっては1回で退部になることもあります) ・誹謗中傷などの暴言系(即退部) ・点呼時以外の発言が皆無=流し合い不参加、各イベお疲れ様やありがとう無し(最近は少なくなってきましたが… ・=ソロと同意 ・友達枠が振り直し除いて最大人数の5割以下 ※今後追記あり ※仕様変更に伴い、一か月以上のログイン無しの方は強制退部となります。
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433 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/09/28(日) 23 26 15 ID ??? 20 NPCさん 2008/09/28(日) 23 16 14 ID ??? [sage] この間海外出張から一時帰国したおやじがお土産にコテカを持ってきた(現地で親しくなった人に プレゼントされたと言っていたけど冗談で実際はお土産屋かなんかで買ったんだと思う)。 その事を面白半分に大学の鳥取で話したら、コテカのみで文化祭の時の屋台の売り子をやれと言われ、 部会で可決した。文化祭の時期は11月の22・23・24。色々な意味でやってられねぇ。 昨日の部会で退部届けを出した。 916 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/10/03(金) 01 30 23 ID ??? 433の続報。 68 NPCさん 2008/10/03(金) 00 59 35 ID ??? [sage] 今スレの 20だが、学内で冗談の通じない奴って噂を流されてるって愚痴。 スレ201
https://w.atwiki.jp/cfcfcf/pages/39.html
■強制退部問題のまとめ 1.まゆの発案で強制退部を発案 2.小鳥がルールの案をつくる 3.部会で承認 4.決められた日を3日過ぎたときにいきなり休部 5.部会で決まったルールといきなり実行されて事の比較 部会決定ルール 告知理由・施行日・施行内容を掲示板と連絡欄に書いてから休部にする。 (告知した日から3ヵ月部室に来ない人=休部、休部から3ヵ月部室に来ない人=退部) 発表されたもの 何の知らせも無しに過去3ヵ月部室に来ない人は休部。その後さらに3ヵ月来ないと退部。 6.小鳥がチクリと釘をさすが意に介せずとんちんかんな返事をする。 7.部員の中で贔屓があり休部を免除した者がいる事が発覚。 8.ツイッターで公開質問状を叩きつけられる。 9.小鳥が謝罪して終了。 2chでの証言ログ 47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/19(火) 19 21 59.84 ID DpCk0b91 koukaicfkoukaicf 10時間前 @Kotori212 ネコミミ部小鳥さんへ。 昨日はご苦労。 気になった事を一つ。 部員七森 2年 18組 4036番、部員嘉穂 2年 18組 2083番 は、部長のサブ垢とアイテムを貢いでいる相手だと噂されてますけど本当ですか? 1年65組414番 ??? #charafre koukaicfkoukaicf 10時間前 @Kotori212 だとしたらやっぱり差別があったのではないかと思いますが。 1年65組414番 ??? #charafre 48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/19(火) 19 24 07.58 ID DpCk0b91 Kotori212小鳥 21時間前 @koukaicf お返事ありがとうございます。ご理解頂きありがとうございました。 今後は気をつけます。 9月31日は・・・ないですねw 10月1日の前ということでお許しください♪ いろいろありがとうございました! Kotori212小鳥 6時間前 @koukaicf こんにちは。 公式部からのお知らせに書かさせて戴きましたように、事情を前から聞いていて、対象から外させて頂いた方々だと思います。 Kotori212小鳥 6時間前 @koukaicf サブであるとか貢ぐとかは個人的な事なので私には分かり兼ねます。 実際にその様な事をしている所は見た事ありません。 取り急ぎお返事致しました。 またなにかありましたら、気兼なくどうぞ♪ 51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/19(火) 19 30 48.22 ID k405xZLD →47-48 ヒント 2012-02-13 部員七森 2年 18組 4036番 部長のサブ 2012-03-11 部員嘉穂 2年 18組 2083番 部長の恋人(貢いでる証言も花壇であり) 2012-03-03 部員ロズ 2年 40組 716番 部長の親友 2012-03-10 部員彩夏 1年 19組 398番 部長の友だち 2012-02-29 部員千鶴 1年 95組 251番 部長の友だち 2012-02-28 部員葉愛 1年 19組 123番 部長の友だち これらの部長と親しい人達だけ免除されてたのは偶然にしては出来すぎだろう あとはもうわかるな? 戻る
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/897.html
京太郎「いや~いつも悪いな、咲」 咲「本当だよ、レディースランチ頼ませるだけなら優希ちゃんでも良いじゃん」 京太郎「あいつはな~…ちょっと、静かにメシ食えないからさ」 咲「ごはんは賑やかな方が良くない?」 京太郎「賑やか過ぎるんだよあいつは。食事ってのは……なんというか、救われてなくちゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで……」 咲「じゃあ私が相席する必要も無いよね」ガタッ 京太郎「だーっ!それだとなんだか俺がかわいそうな人みたいだろ!」 咲「もーっ!京ちゃんったらワガママだよぉ」 ??「……」 和「…隣、良いですか?」 咲「あっ…大丈夫だよっ!」 京太郎「の、和っ…」 和「ごきげんよう、咲さん」 咲「あ、ごきげんよう…こんにちは?」 和「ふふっ……さて、須賀くん」 京太郎「はわわっ!?」ビクウッ 和「今日の部活が終わったら、部室に残ってください」 京太郎「えっ……」 和「話があります」 京太郎「も、もちろんOKだ!」 咲「…………」ジトッ ~あっという間に部活終わり~ 久「じゃ、本日の活動はここまで。さ、戸締まりするわよー」 和「部長、戸締まりは任せてください」 まこ「和……?」 久「……(ふぅん、何か考えがあるってわけね)」 久「構わないわ、鍵はちゃんと職員室に返しとくこと」 和「わかりました」 久「じゃ解散~」スタスタ まこ「お、おいおい……」 優希「のどちゃん……?」 咲「……」 京太郎(あー緊張する~っ!和のやつ、一体何を…もしかしたらワンチャン、ワンチャンあるかもっ!!) 優希「の、のどちゃん、一体どうしたんだじぇ?いきなり戸締まりなんて引き受けたりして」 和「…優希」 咲「和ちゃん……あれ、だよね。さっきの」 優希「アレ?」 京太郎「……」 咲「食堂で、京ちゃんに用事が…話があるから、部活後残ってって」 優希「な、何ィ!?」 和「……はい。そうです」 京太郎「あ、あの、和?俺に一体なんの…」 和「今は、まだ言えません」 和「優希、咲さん……すみませんが、今回の所は席を外してもらえませんか」 優希・咲「「!?」」 優希「え、で、でもっ!この犬から目を離したら、のどちゃん襲われちゃうじぇ!!」 咲「ええっ!?」 京太郎「お前!俺をなんだと思ってんだよっ」 和「そんなオカルトあり得ません。大丈夫です、護身用のスタンガンは持ってますので」ニコ 咲「す、スタンガンっ!?」 優希「のどちゃん放電!相手は死ぬ!?」 京太郎「俺そんなに信用無いのー!?」 和「冗談ですよ」 三人「ほっ……」 和「私は大丈夫ですから……さ、早く」 優希「う~っ……私ののどちゃんに何かしたらお仕置きじゃ済まないじょ、犬ぅ……っ」 京太郎「し、しねーよっ!(たぶん…)」 咲「京ちゃん……和ちゃん……」 京太郎「……咲…(応援してくれるのか…俺を)」 和「大丈夫です。すぐに…済ませますから」ニコ 咲「うん…じゃあ、また明日ねっ」 京太郎「気を付けて帰れよ~」 優希「犬!飼い主様には何か無いのか!?」 京太郎「あーハイハイ。寄り道はほどほどにな~」 優希「きーっ何様のつもりだっ!もうっ!」プンスコ 京太郎「……帰った…か」 和「……」 京太郎「そそ、そんで……和?話ってのは…」 和「……はい」 和「……須賀くん…」 京太郎「はっ、はひっ!」 和「お願いが…あるんです」 京太郎「どうぞどうぞ!俺で良ければなんなりと!」 和「良かった…」ニコ 和「退部してくれませんか?」 京太郎「え…」 和「最近のあなたは、目に余る行動が多過ぎます(私の咲さんを私利私欲の為に振り回すとか)」 和「加えて、私の大切な友人の悪口、陰口等。正直、一緒に居て不快です」 京太郎「えっ、ええっ!?」 和「そんな人と…私、一緒に部活なんか出来ません!」 京太郎「そんなあ……っ!」ガガーンッ 和「……まあ、嫌だと言うのならば私が退部するまでなのですが」 京太郎「……」 京太郎「……嫌だ」 和「……そうですか」 和「それならば私が去ります」 和「もう、この地にも興味は失せてきた所ですし――」スタスタ 京太郎「待てっ!」 和「……」ピタ 京太郎「嫌だよ…死ぬほど。ここを去るのは…寂しい」 京太郎「先輩達にも優しくしてもらったし、優希だって…あいつ、口は悪いけど…ぶっちゃけ悪くは思ってない」 京太郎「…咲だって、あいつを麻雀好きに出来る道標のきっかけぐらいにはなれたと思ってる」 京太郎「そんな素敵な思い出が沢山詰まったここを、離れるのは……正直辛い」 和「でしたら、私が――」 京太郎「話を最後まで聞けっ!!」 和「っ!」ビクッ 京太郎「俺は!……俺が、……清澄高校麻雀部に入ったきっかけ」 京太郎「今だからぶっちゃけるとさ。俺、麻雀とかあんま興味無かったんだ」 京太郎「役だってそんな覚える気もなかった。覚えられる気さえしなかったな」 和「……」 京太郎「さいってーな話だがよ」 京太郎「俺、和を……原村和が目当てで、この部活に入ったんだ」 和「っ……」 京太郎「お前が、麻雀好きって聞いて。死に物狂いで勉強した。基礎の基礎から……」 京太郎「麻雀のアプリも取ってさ。いつでもどこでも、麻雀が出来るようにした」 京太郎「通学時間、休み時間、部活、寝る前。俺の空き時間は全部麻雀に費やした」 京太郎「部長や先輩の手助けもあって、いっぱしに打てるようになったのは……和」 和「……」 京太郎「全て、お前の練習相手になりたかったからなんだ」 和「……そうですか」 京太郎「結局実力はそんなに無いし、正直退屈させてばかりだとは思ってた」 京太郎「大会だって、個人戦早々に敗退しちまったし」 和「……」 京太郎「だから、何というか。その」 京太郎「……ごめん」 和「…どうして謝るんですか」 京太郎「こんな歯ごたえの無い、雑用くらいしか出来ない俺が……お前を不快にさせてた事実に、…ごめん…!」 京太郎「俺、……お前が……和が、……好きなんだ」 和「……」 京太郎「だから、だから……」ジワッ 京太郎「っお前が…居ないこの部活なんて……俺には……耐えられない」ポロポロ 和「…で」 京太郎「?」ポロ… 和「結局、何が言いたいんですか」 京太郎「……」 京太郎「……っ」(涙を拭う) 京太郎「和に嫌われた以上、俺がこの部にいる理由は大半が失われた」 京太郎「俺が。」グッ 京太郎「俺が、……この部を……去る」 和「……まったく」 京太郎「……」ジワッ 和「その一言の為に、どれだけ無駄な時間を掛けたんですか」 京太郎「……っ」ポロポロ バタン 和「……」カチャカチャ 和「さて、これであなたは晴れて無関係の人間です」 京太郎「……はい」 和「これから、私の周りに…友人達にも、なるべく近寄らないでください」 京太郎「……はい」 和「では、今までお疲れ様でした。退部届くらいは出しておきますので」 京太郎「……」 和「……最低っ」ボソ 京太郎「…………」トボ…トボ… ~次の日~ 咲「……!京ちゃん辞めたって、本当なんですか!?」 久「ええ。退部届もきちんと出されているわ」 まこ「最近雑用くらいしかさせてなかったけぇ、辛かったんかのぉ」 優希「おっはよー皆ぁ!そして犬!私が来てやったじょ!」ガチャッ 和「おはよう、優希」 優希「おーのどちゃん!……あれ」キョロ 咲「優希ちゃん……」 久「……」 優希「…犬が、いないじぇ」ポツリ まこ「あ、あんなー優希。京太郎は…」 優希「あいつぅ、飼い主様に無断でばっくれるとはいい度胸だじぇ!早速呼び出し――」ピッピッ 和「優希!」 優希「のど、ちゃん…?」 和「須賀くんは“退部したんです”。今日、今さっきを以て」 優希「な…」 優希「なん…で……」ジワッ 和「!」 優希「あいつ……ほんっとにダメな犬だじぇ。首輪付けとかないと、逃げちゃう、なんて」ポロ、ポロ 咲「……優希ちゃんっ」ダキッ 優希「さき、ちゃ…っわたしの、わたしのせいかなあっ?わたしが、いつもなまいきだったからかなあっ?」ワアァ…ッ 和「……っ」ズキッ 咲「優希ちゃんは悪くないよ…京ちゃんは、そんな人じゃ」 咲「そんな簡単に誰かを嫌いになる人なんかじゃ、ない」グス 咲「私……わかるよ。一応幼なじみだから。京ちゃんの良いところ悪いところ、それなりに」ナデ 優希「さき…ちゃ…」 咲「部長。私…行ってきます。京ちゃんを探しに……!」ゴッ 久「……!」 和「咲さん!?」 久「いいわ、行ってらっしゃい」ニコ 和「部長!?」 咲「京ちゃんは、雑用ばかりだからだとか、誰かを嫌いになるとかで辞める人間じゃ、決して無い」 咲「きっと、きっと底知れない事情があるんだ。……それを話してもらうまで、私は認めない……!」 優希「……私も、…私も行くじぇ」グシッ 和「……」ギリ… 和「わ、私も行きますっ」 優希「のどちゃん…」 咲「……和ちゃん?」 和「えと、ほら、同じ学年のよしみじゃないですか。私にも、お手伝いさせてください」ニコ 咲「…うんっ」 和「では私、須賀くんにどこにいらっしゃるかメールしてみますね」ピピピ 優希「おおっ!のどちゃんならアイツも絶対返信してくるじぇ!」 咲「うん!探すのはまずそれからでも遅くは無いね」 和「……っ」ピピピピピピ… 久「ふむ…」 まこ「仲ええのう」 ~清澄高校、屋上~ 京太郎(…ここからなら、部室、よく見えるな…) 京太郎(って、なんだかんだで未練たらたらじゃねえか)フッ 京太郎(…夕日がきれいだな…もう、暮れも徐々に早まってくる時期か) 京太郎「さ!もう帰ろう」 京太郎(なあに、まだ一年生。やれることはまだまだあるはずだ!)~♪ 京太郎「ん、メール……って和から!?嘘だろ…!?」 京太郎「えーと何々……?」 和『須賀くんへ。麻雀部のみんながあなたの退部理由を知りたがっています』 和『納得する理由を聞き出すべく今から探し出すぞと息巻いて、部活どころではありません』 和『部員が納得出来るような理由を今から考えておいてください。それと、このメールには“しばらく1人になりたい”とでも返信してください』 和『私は未だあなたを認めている訳では無いので、そこは勘違いしないように』 京太郎「……メゲるわぁ……」ハハッ 優希「まだか、返信はまだなのか犬…っ」ソワソワ 咲「私も携帯があればなぁ…お父さんに相談してみようかな」 和「それが良いですよ……っと」~♪ 優希「きたぁ!」ガバッ 和「わっ、優希!?」 咲「和ちゃん!返事はなんて!?」 和「えーと、“しばらく1人にしてくれ”……だそうで」ホラ 優希「あ、あの犬…逃げるつもりだなぁっ?」 咲「京ちゃん……一体何が……?」 優希「ッ!!」ダダッ 和「優希!!?」 咲「わ、私もっ!」タッタッ 和「咲さん!!!?……っもう!」タタタ 久「青春ねえ」 まこ「青春じゃのう」 優希(京太郎……っ京太郎……ぜったいに、ぜったい逃がしてやるもんか) 優希(お前は……私が……!!)ダダッ 咲「優希ちゃーん!?……ふええ……はぐれちゃったよう……」タッタッ 和(口止めさせているとは言え、誰かに見つけられてはマズい…) 和(速やかに帰宅を促さなくては……!)タタタ 京太郎(はあ……帰ろ。やることは風呂とかでゆっくり考えりゃいいや)フアァ… ?「見つけた!」 ルート分岐 →一件落着ルート →明日以降へ持ち越しルート →咲が真相を知るルート 一件落着ルート 優希「どこ行く気だ!犬ぅッ!」ガシッ 京太郎「優希!?お前一体どうして」 優希「どうしてもこうしても無いっ!お前こそ、どうして退部なんてマネを!」 京太郎「あー……はは、そうだったな」ポリ 京太郎(……まだ考えてなかったんだよなあ、退部理由) 京太郎「今日のところは、見逃してくんねえかな。俺とお前の友情に免じて」 優希「友…情……ッ!?」クワッ 京太郎(あ、まずった予感) 優希「よし。話は署で聞く!ほらキビキビ歩け!」 京太郎「あででで!耳、引っ張んなって!」 京太郎(の、和になんて言い訳すりゃいいんだよっ!?) 優希「……」テクテク 京太郎「……」テクテク 優希「京太郎……」 京太郎「…なんだよ」 優希「退部した理由。…私が嫌になったとかじゃ、…無いよな」 京太郎「……お前らしくないな」 京太郎「そんなこと有り得ねえよ。…その点は安心しな」ナデ 優希「……っ///」ジワ 京太郎(…和に、どの面下げて会えば良いのやら…)フゥ 優希「確保して戻ったじぇ!」バッ 京太郎「あ……えと」 久「おかえりなさい。須賀くんも、ね?」ニコ 京太郎「……ただいま…戻りました//」 まこ「うんうん。無事で何より…って優希、残り2人は?」 優希「2人?見てないじぇ」 久「あ、あちゃ~…」 京太郎(和居ないのか……まぁ、良かったのかな) 久「とりあえず、話を聞かせてもらおうかしらね?」ニッコリ 優希「さぁさぁ楽しい尋問タイムだじぇ!」 京太郎「ひぃい……」 京太郎「えー……私、須賀京太郎は今回の大会にて自身の能力に限界を感じましてー…」 優希「異議あり!そんなことないじぇ!お前は大活躍だったじょ!荷物持ち!」 京太郎「大会の成績だっての!おかげで俺はクラスでさんざいじられてなぁ……」 まこ「……まあ男子の部は、参加者少のぅ代わりに皆世紀末じゃけんのう……」 京太郎「正直、2日は牌を握るのもままならなかったっす……」ガクブル 久「でも、特訓ならここで出来るでしょ?」 京太郎「あ、そっか!…いやいやその…あの」 京太郎「自分の限界を…感じてしまったんです。あの舞台には、俺には立てない…」 優希「京太郎…」 京太郎「みんなを応援してて、憎いくらい雑用がしっくり来るこの体に嫌気が刺して」ハハ 久「……」 京太郎「でもそんなこと、誰だって出来るじゃないすか。俺じゃなくたって」 京太郎「でも部のみんなは、みんなにしか出来ない事をしてる。俺はそれが羨ましかった」 まこ「……京太郎…」シンミリ 京太郎「俺は、俺にしか出来ない事を探したいんです」 京太郎「…それを見つけるまで、ここを空けても構いませんか」キリッ 優希「犬…お前、何か勘違いしてるじょ」 京太郎「優希?」 優希「お前の代わりなんて居ない。…私は、お前に何度も何度も助けられたじぇ」 優希「主にタコスの面で!」 京太郎「……そう言えば、そんなことも……あったな」 優希「タコスまで作れる優秀な犬はお前だけだ!誇っていいぞ!」 京太郎「あ、ああ。サンキュ」 京太郎(……どうすっかなあ……) 久「さて、これで須賀くんがこの部を去る理由が無くなった訳だけども…?」ニヤ 優希「再入部おめでとう、あ・な・た?」 京太郎「ちょ、ちょっと待ってください!?んーと、えーと」 まこ「い、今考えちょるたあ考えナシに退部しよったんか!?」 京太郎「あ、違っ!違うんです!」 京太郎(ど、どうすれば……)オロオロ 和「ぜぇ……ぜぇ……」(扉の前に張り付く) 和(あの使えない男…!よりにもよって優希に捕まるだなんて!) 和(あの男が本当の事を言ってしまえば、私はこの部には居られない…!)ガクブル 和(どうにか……しないと)ワナワナ 京太郎「の…和と」 和「」ビクッ 京太郎「和と……ケンカしてしまいまして」 優希「のどちゃんと?……はっ!まさかあの時……!!」 久「あの時?……ああ、昨日の」 まこ「だから和は戸締まりを受け持ったっちゅうわけか」 和「……っ!」ガチガチガチガチ… 和(終わり…終わりだ、何もかも。優希との友情も、咲さんとの日々も) 和(まさかこのパシリが、ここまで愛されていたなんて……想定外だった) 和「うっ……」ガクッ… 和(悔しい……こんな、こんなはず……じゃ)グス…グス 京太郎「和に呼び出された事に舞い上がって、その……セクハラをしてしまいまして」 優希・久・まこ「!?」 和「!?」 京太郎「それで、もともと険悪だった印象が絶縁状態にまで悪化してしまって……」タハハ 久「……やっぱり2人きりにするのはマズかったかあ……!」 まこ「これは擁護出来んのう……」 優希「お……お前ぇッ!!あれほどのどちゃんに手は出すなとー!!」ポカポカ 和(な……なにを、この人) 和(悪いのは私の方なのに、一方的に罪を被って……!?) 京太郎「もう顔も見たくないと言われてしまったので、これしかないかなあと」 久「最低ね」 まこ「最低やなあ」 優希「サイテーだじょ」 京太郎「ぐううっ」 久「とにかく、事情はわかりました」 優希「死んだ方がマジだって程お仕置きが待ってるじぇ」ニコ 京太郎「ぐうの音も出ないです……」 まこ「まあ、言い出せん理由はわかったわ」ハハハ 和(こんな……こんな人を……こんな人に、私は……!!) 久「じゃあ、和と仲直り出来るまで、部活は免除。その代わり、何かしら打っておきなさいね」 久「和に、認められたいんでしょ?」ニコ 京太郎「は、はい!」 和「待ってください!!」バタン 3人「!?」 京太郎「なっ……の、和……」サーッ 和「………須賀くん」 京太郎「はっ、はは、はひっ!?」ガクブル 和「…………」 京太郎「…………」ガタガタ 優希「……」ゴクリ 久(え、なに?このムード) まこ(あんたはだーっとれい) 和「私も……悪かったです」 京太郎「!!」 優希「でも、のどちゃんは被害者なんじゃ……!?」 和「一度までなら…不問とします。二度はありませんよ」キッ 京太郎「は、……はいっ!!」パアァ 咲「はぁ…はぁ……京ちゃん、見つからなかったよう……」ヘトヘト 京太郎「お、咲」 咲「京ちゃん!?なんで部室に!?」ガーン 優希「私が捕まえましたっ」ドヤッ 和「ふふふ…お疲れ様でした、咲さん」(肩を持つ) 咲「和ちゃん…ありがとお……」フラフラ まこ「一件落着、かのう?」 久「ま、そういう事にしときましょうか?」フフッ 優希「再入部祝いだ!タコス持って来ーい!」 和「あ、私の分も」 咲「京ちゃん、お願いね」ニコッ 京太郎「結局パシリかよっ!?」 カンッ! 選択肢に戻る 明日以降へ持ち越しルート 和「……」ハァ、ハァ 京太郎「の、和……どうした、そんな息切らせて」 和「早く、帰って、くだ、さ……い」ゼェ、ゼェ 京太郎「えっ」 和「今、2人が学校中探し回ってます!」 和「…あなたの頭じゃあ、まだ言い訳は浮かんでないでしょう…」 京太郎「ま、まあ……そうだけど」 和「だから早く!見つかる前に!」 京太郎「はは、はいっ!」 和「……ふぅ……」クタ… 和「はぁ、はぁ、なんとか、なった……」 優希「のどちゃん!ヤツは見たか!?」 和「…はい……でも、もうすでに帰ってしまわれた所で……」 優希「くっ……今日の所は、捜査…終了だじぇっ」 和「優希…あっ、そう言えば咲さんは見ました?」 優希「見てないじぇ?咲ちゃんも犬探ししてたのか?」 和「私、咲さんを追って出たので……すぐ見失ってしまったけど」 咲「ひぃ、はぁ、あ、2人ともぉ」フラフラ 優希「咲ちゃん、残念ながら奴は逃げおおせた後みたいだじぇ」 咲「走り損!?」ガーン 優希「と言うわけで、ガイシャには逃げられちまったわけです、ボス」 久「ご苦労様。と言うか、ガイシャは被害者の事よ?」 咲「犯人って言うのもなんだかおかしい気もするけど……」ハハ まこ「わしゃあボスってとこに突っ込みたかったけんども」 和「とにかく、当人は取り逃がしてしまったことですし、今日は練習しましょう」 久「そうね……」 優希「明日こそとっつかまえてやるじぇ!」 咲(京ちゃん……) 和(今日の所はなんとかなった。……明日以降……きっちり決着を付けて貰わないと) ~須賀亭、風呂~ 京太郎「ふう……」ザパーッ 京太郎(やっぱ、考え事をすんのは風呂場に限るよなあ……)グシグシ 京太郎(……退部理由、か) 京太郎(そんなん、どう理論付ければ良いのやら) 京太郎「んっ……と」ザザァ 京太郎(本当の事は当然言えない。大袈裟な事は証明に手間取る)ゴシゴシ 京太郎(いっそのこと、事故にでも遭ってしまおうか…)ワシワシ 京太郎(…痛そうだし、ヤだな)ザパー 京太郎「んん~っ!難しいもんだ…」 京太郎(転校…はダメだな。両親にもなんて言えば良いか)チャプ 京太郎(麻雀弱いから…これはまあ、候補に入れとこう。この件でクラスメートにも茶化されてる訳し) 京太郎(ついでに、相手の強さがトラウマになってることも付け加えよう) 京太郎(心もぽっきり折られたって事にして) 京太郎(いや、これも半分本気なんだけどさ?) 京太郎(まさかあんなにあっさり敗退するとは思ってなかったし…)ブルッ 京太郎(やめよう。思い出してまたお腹痛くなってきた) 京太郎「う~…さぶ……」ブルッ 京太郎(風呂場も寒くなってきたよなあ……あの暑かった夏が懐かしいよ)チャプ ~あっと言う間に部活時間~ 優希「咲ちゃん、京太郎見たか?」 咲「ううん、食堂で見なかった…京ちゃん、どこ行っちゃったのかなあ……」 京太郎「……」(ドアの間から中を確認) 京太郎(まさかあの2人が部長たちより早く来るとは……想定外だった) 京太郎(中で待ってたら、絶対問い詰められるだろうしなあ……どうしたもんか……) 和「何してるんですか……!」イラッ 京太郎「の、和、これには訳が……っ」 和「どういった訳でうちの部室を覗き見していたんです?覗き魔さん」 京太郎「ぶ、部長に退部理由をだな……」 和「…生徒会室行けば良いのでは?」(呆れ顔) 京太郎「アッ……」 京太郎「気が逸りすぎてそこまで頭回らなかった…!サンキュー和!」 和「全く…私ならまだしも他の生徒にバレたらどうするんです」ハァ 和(はて?…なんで私なら大丈夫なんでしょう?) 和(こんな男、擁護する義理立ても無いのに) 京太郎「んっ?」 和「なんでもないです。早く行ったらどうですか」 京太郎「あ、ああ」 京太郎(……気のせいか……?) 和(偶然。そう、なかなかの偶然ですね) 和(このモヤモヤも、あの男がこの部を完全に去れば終わる…きっと) ~生徒会室~ 京太郎「たのもー!」ガラッ 一太「ん?君はたしか……」 京太郎「あれ、副会長。部ちょ……会長はどこへ?」 一太「会長なら部活へ向かったけども」 京太郎「入れ違い……だと……!?し、失礼しましたー……//」ピシャ 一太「お、おう…」 京太郎「とんだ時間を食ってしまった……っと」~♪ 京太郎「メール……また和か!」 京太郎(あの告白失敗からの方がなんだか和と触れ合えてる気が…気のせいだろうか?) 和『どうやら部長がこちらに来るまでに理由を言うのに失敗したみたいですね』 和『本当にやる気あるんですか?あなたなんかにまたメールしてしまう羽目になりましたよ』 和『とにかく、2人が帰ったらまた連絡しますので』 和『それまでどこかで時間でも潰していてください』 京太郎「そんなことは無かったぜ…!」クッ 和「…はあ」パチン 優希「お、どうしたのどちゃん?恋煩いか?」 和「馬鹿な事は私に買ってから言ってくださいね優希?」 優希「じょーっ!痛いところをっ!」 咲「じゃあ私は聞いて良いのかな?」ニコッ 和「そ、そんな…///」テレッ 久「一年生の皆、やっぱ仲良いわね」 久「士気向上にも繋がるし、仲良き事は良きかな良きかな!」ウンウン まこ「うむ……いや」 まこ「一人、足りんがのう…」 京太郎「てきとーに時間潰せって言われてもなあ……」テクテク 京太郎「携帯で麻雀やってようかと思ったけど、電池少ない……」 京太郎「切れたら連絡取れんし、どうしたもんかなぁ」 京太郎(どうしたもんかな。こんな時は) 京太郎(考えもしなかった。麻雀したい時は、皆が相手になってくれたし) 京太郎(まさか麻雀“したくても出来ない”日がくるとは…) 京太郎「電池を気にせずネト麻出来れば…!って、待てよ?」 京太郎(うちの学校のパソコン室!)タッタッ ??「気付きましたね」フフッ ~部活終了時刻~ 咲「はぁ、今日も京ちゃんの音沙汰掴めなかったね」 和「……」カチカチ 優希「あいつ…今度顔見せたらアイマスクに手錠までプレゼントしてやるじょ!」 まこ「何のプレイじゃ!?」 和「部長、少し良いですか」パタ 久「んっ…どうかした?」 和「ちょっと部活後、…残ってもらっても大丈夫ですか?」 久「構わないけど…」 和(もうすぐ…決着が付く…ようやく) 和(私の理想郷が…) 京太郎「ID、パスワード…よし!ログイン」カチャカチャ 京太郎「取りあえず、半荘部屋に入って…アレ?」 京太郎「この人…特打ちの時に長いこと打ってくれた強い人!」 ハギヨシ『ハギヨシです。宜しくお願いしますね』 ハギヨシ「さぁ、時間の許す限り。レッスンにお付き合い致しましょう」ニコッ 京太郎「あんな長い間一緒に打っていたから、なんだか奇妙な連帯感すら感じる…」 京太郎「こちらこそ宜しくお願いします!師匠っ!」 カチッ ~♪ 京太郎「っと!来たか、和からのメール」 京太郎「……」 京太郎「一言だけ、か。まあ、和らしいっちゃらしいか」 京太郎「……お相手、ありがとうございました。ハギヨシ師匠」カチッ ハギヨシ「ふふ……あの時お相手した時より、数段腕を上げたみたいですね」 ハギヨシ「成長なされたのは彼女らだけでは無い……と」 京太郎「さて……行くか。決着を付けに…!」 京太郎(これで終わりだ…和) コンコンッ 京太郎「失礼します」 まこ「どーこほっつき歩いとったんじゃわれぇ!」ガーッ 京太郎「ひ、ひえぇ」 和「……」 まこ「なんてな。……探したぞ、京太郎」 京太郎「え、……はぁ。すみません」 久「須賀くんが居ない間。すっごい騒がしかったのよ?咲と優希」 京太郎「それはそれは……(うーん目に浮かぶようだ…)」 久「あとまこ」 まこ「っ!?」グリンッ 京太郎「えっ、先輩も……?」 まこ「後で覚えとれよ…?」 久「なんの事かしらねえ」フフン 京太郎「……部長」 久「はいはい」 京太郎「聞いてもらって欲しいことが……あります」 まこ「納得のいく、退部理由…か」 和「……」 京太郎「その前に、……一局、打ってもらっても良いですか」 和「!?」 久「ふぅん…見ない間にいい顔するようになったじゃない」 久「断る理由は、無いわね?麻雀部の部長としては」ニコ 和「……っ」 京太郎「宜しくお願いします…!」 和「…よろしくお願いします」 まこ「よろしゅう」 久「手加減は。期待しないでね?」キュッ 京太郎(部長が髪を結んだ…いきなり本気なんだ…!) 京太郎(間違っても気は抜けない、一瞬さえ)グッ まこ「ほー、やる気じゃの」スチャ 久「まこだって、メガネ取ってる」 まこ「久々に小僧を揉んでやろーと思ってな?」コキコキ 京太郎(俺、骨も残らないかも…)ハハ 和「……」 和(こんな勝負、一体何の意味があると言うのか……)カチャ 京太郎「」カチャ まこ(ほんに、ええ顔しちょる…なんか振り切ってきたか)カチャ 京太郎「リーチ」チャッ 久(早い…!) 和(例え勝ったとしても、この男は部から去るのは確定事項)タン 和(何が狙いなのか……) 京太郎「…やっと、だ」パタ 和「へ?」 和「えっ……そ、そんな」 京太郎「ロン。3900」 和「…っ」ポカーン 京太郎「っしゃあ!やっと和から直取り出来たっ!」 久「和、今日は雑念が多いわね?エトペンも抱き忘れてるし」 まこ「ま、この男は同期じゃけえ手加減したい気持ちもわかるが」ケラケラ 和「ち、違いますっ!たまたまです、偶然です!」チャラ 和(須賀、京太郎……許さないっ!) 京太郎「……」 京太郎(やっと俺を見てくれたな。和……!) ~しばらく京太郎くんの 嬲られる様子をご覧ください~ 京太郎「通らば…」 久「通らないな」ニッ 和「ツモ」 京太郎「ゲェ!親っかぶり!」 まこ「悪いのう……ツモ!」ニコッ 京太郎「お、俺のリー棒……」 京太郎「ポン!」カカッ 京太郎「勝負!」タン 久「残念♪」バラッ 京太郎「」 京太郎「あ、ありがとう…ございました……」プスプス まこ「……ま、前よかマシになったんじゃないか?」 久「和なんか直取りされちゃってたしね~?」クスクス 和「な、なかなかの偶然でしたね///」 京太郎「…和」 和「なんですか…」 京太郎「俺。強かったか?」 和「……?」 京太郎「お前の練習相手、務まるかな」 和「……そんなの」 和「……まあまあ……ってとこです」フン 京太郎「それじゃあ部長、退部理由の件なんですけども」 久「はいはい」 和「……」 京太郎「俺は…」 和「待ってください」 京太郎「……和?」 まこ「どうしたぁ、和?」 和「……須賀くんは……」 和「…須賀くんは、退部しません」 3人「えっ?」 和「正確には、退部する理由なんて…無いんです」 久「??」 和「全て私が悪かったんです」 和「私が、…退部しろと、須賀くんに迫ったんです」 京太郎「和……お前……」 まこ「…なんてこったい……」 久「道理できれいな字だと思ったのよねえ~、退部届」アハハ 和「本当に…ごめんなさい」 久「~~……」ポリポリ 久「良かったら、訳を話してもらえる?」 久「和がそこまでするなんて、よっぽどの事があったんでしょう…?」 和「……」コクリ 和「私は、この人……須賀くんを侮っていました」 和「いえ……見くびってさえいたでしょう」 京太郎「和……」 京太郎(どう違うんだろう……?) まこ「まあ、わかるのう」 和「須賀くん……あまりにも麻雀が弱すぎて」 京太郎「ファッ!?」 和「この部には不要かな、と思ってしまいまして……」ウル… 久「あー……ごめん、こりゃフォロー出来ないわ」 京太郎「酷ぇ!?…………!?」 和「……」ニヤ 京太郎(こ、こいつ……っ!) 和(転んでもタダでは起きません) 和(須賀京太郎…私に傷を付けた償い、その体で払ってもらいます) 和(あなたは罰として、3年間麻雀部に所属し) 和(…もう、あの2人を不安がらせない事を誓ってもらいます)ニコ 京太郎「」ゾゾッ 久「まあ……力は追い追い付けてもらうとして…」チラ まこ「!……しょうのないやっちゃ」ハァ まこ「京太郎、和。この後大丈夫か」 和「は、はあ……」 京太郎「大丈夫っすけど?」 まこ「復帰記念じゃ。うちの店にきんさい…おごっちゃるけえ」 和「!!」 京太郎「やっりぃ!」 ~次の日、部活時間~ 咲「おはようございます…」 京太郎「おう咲、おはよ」 咲「京ちゃん!?」 京太郎「あ、……ただいま」ハハ 優希「犬……きっさまぁ!飼い主に心配かけさせてぇっ!!」ガシッ 京太郎「ぐえっ!入ってる!入ってるから!」パシパシッ まこ「まったくしょうのない……」 京太郎「……」チラッ 和「……!」フイッ 久「ほらほら、じゃれてないで練習するわよ~?」 優希「は~い!」 京太郎「ぐええ」 カンっ! 選択肢に戻る 咲が真相を知るルート 咲「はぁ、はぁ、きょう、ちゃん……」ゼェ、ゼェ 京太郎「咲!?どうしたんだ、そんな息上げたりして」 咲「どう、して……そんな、退部なんて……っ」ゼェッ 京太郎「あ、ああ、退部、退部ね……」 京太郎(どうしよ……まだ考えてなかったんだがなあ……) 咲「ほんとのこと…答えて……くれないと」ゼェ 京太郎「くれないと…?」 咲「……なくよ…」ウルッ 京太郎「……!!」 咲「ね……京ちゃん……っ」ウルウル 京太郎「わ……わかった!わかったから!泣かないでくれ!」 咲「ふふ…、昔っから…、変わらないね、京ちゃんの弱点」ニコ 京太郎「適わねえなあ、お前には……」 咲「さ、京ちゃん……話してよ。退部の理由」 京太郎「それはな…んと、度重なる雑用でさ、心が折れたっつーか…」 咲「嘘」ズイッ 京太郎「えっ!?」 咲「京ちゃん、本当昔から変わらないよ。嘘付くとき、一瞬だけ目を逸らすよね」 京太郎「それは…その…っ」 咲「お願い。本当の事話して。じゃなきゃ私、納得しないから」 京太郎「でも…和が……」 咲「! 和ちゃんがどうしたって?」ズズイッ 京太郎「あっ……もー、どうにでもなれ……」 京太郎「和に……迫られたんだ。退部しろ、って」 咲「和ちゃんが!?……嘘……じゃないね。クセ、出てない」 咲「そんなあ……どうして……」 京太郎「な、なんてかさ。お前を良いように使ったり、優希の悪口言ったり」 京太郎「そう言うのが、気に食わなかったんだと」 咲「そんな……そんなの、身勝手だよ!」 咲「本人達は悪く思っても無いこと、勝手に悪いって決めつけて!」 京太郎「ん?お前俺がランチ目当てで食堂誘うの、悪く思ってなかったのか」 咲「うっ…そ、その話は今関係ないからっ!///」テレレ 京太郎「?」 咲「ともかく、今の話を聞く限りだと悪いのはどう考えても和ちゃんだよ」 咲「そんな馬鹿げた理由で、大切な仲間を退部させていい訳ない!」 京太郎「大切…そんな大切かあ?」 咲「大切だよ!」 京太郎「主にどんな扱いで?」 咲「えっとー」 京太郎「あ、雑用以外でな」 咲「うーんと……」 咲「……」アセアセ 京太郎「もういいっ……!わかったっ……!休めっ……!」 咲「お、男の人だから重い荷物も持てる!」 京太郎「やっぱり雑用じゃないか!」ガーン 咲「とにかく京ちゃんは大切なのっ!勝手にどっか行っちゃダメだからね!!」ゴッ 京太郎「あ、は、はいっ!?」ビクッ 咲「それに……きっと優希ちゃんだってそう思ってるよ」 京太郎「優希?どうして?」 咲「へ?……気付いて、無かったの……?」 京太郎「何に?」 咲(はぁ……病的なまでに鈍感だね、京ちゃん) 咲「……ほら、タコスを見つけたり作ったり、タコスの補充に関しては一流だから」 京太郎「そ、そっかあ…ってそれも雑用の内に入りますよね!?」 咲「バレたー?」エヘヘ 咲「……でもさ、いくらなんでも和ちゃんがそう言ったからって」 咲「京ちゃん、そんな事で辞めたりしないよね…和ちゃん、京ちゃんのお気に入り……だし」 咲「わざわざ和ちゃんから離れるような真似……」 京太郎「あー……それについて、なんですけどもぉ」 咲「?」 京太郎「俺が退部断ったら、和が退部するって言い出して…」タハハ 咲「は?」 京太郎「だから、その……和が居なくなったら、お前も優希も、悲しむだろ」 京太郎「清澄のエースでもあるし、……和が抜けるより、俺の方が被害は少ないだろ」 咲「」ゴゴゴゴゴゴ 咲(自分を投げ売りしがちな優しい京ちゃんにそんな二択を迫ったら、自分以外の選択肢を選べる訳、ない) 咲(京ちゃんの優しさを逆手に取って、そんな卑怯な交渉……っ)ズズズズズズ 京太郎「で、俺が離れる前にって思ってさー……思い切って告白したんだけど」 咲「!?」 京太郎「どうでも良いからさっさと退部するって言えって……言われ…て…」グスッ… 咲「」 京太郎「極めつけに最低って言われて…はは…その通りだよな…」 京太郎「俺みたいな奴に告白されたって気持ち悪いだk」 咲「」ブツン 咲「あはははははははははははははははははっ!!」ズォッ 京太郎「ひやぁぁああああああ!?咲!?咲ィ!?」ガタガタ 咲「あーあーあーあーあーあー。これじゃあもう一緒に楽しめないねぇ?和 ち ゃ ん」ククク 京太郎「さ……咲ー?…咲さーん?」 咲「原村……和ぁ……」ゴゴゴゴゴゴ 優希「咲ちゃんの声が聞こえっ……ひゃぁあ!?」ビクゥッ 咲「優 希 ち ゃ ん」 優希「ははははは、はいっ!?」ガクガク 咲「和ちゃん見つけたらさあ。私の元に来てって、伝えといて」ニコォ… 優希「わわわわ、わかったじぇ。わかったから、命だけは……」ガタガタ 京太郎「どうして…こうなった……」 ~否、優希が通りかかる直前に、和も近辺に居たのだ~ 和(こ……殺される……咲さんに……っ)ガタガタ 和(逃げなきゃ……咲さんに、優希に見つかる前に……っ!)タタタタッ 和(どこへ?どこへ逃げたら…取り敢えず、部室のロッカーとかで匿ってもらってから…隙を見て…っ) 咲「ひひひ……はははぁ……」ケタケタ 京太郎「怒りに我を忘れてる……いかん、静まれ咲ーっ!」ダキィ 咲「邪魔だよ」ベリッ 京太郎(あ、あれ、一般的な成人男性並のガタイだよね俺) 京太郎(片手で、引き剥がされたんだけど)ガクガク 京太郎「あ、あの……咲さん?」 咲「どうしたの京ちゃん」ミシッ…ミシッ…(足音) 京太郎「どちらへ、お向かわれに?」(揉み手) 咲「そうだねえ……まずは部室かな」 咲「網は大きい方が掛かりやすいでしょ……?」クスクスクスクス 京太郎(こ……怖えええええええ!!) 京太郎(大会の奴ら、こんなのと戦ってたってのか!)※もっとマイルドなやつです 京太郎(化け物って評されてた訳が、今んなって、分かったぜ……っ!) 咲「鬼ごっこって楽しいね!あはははははははははははははは」ケタケタ ~清澄高校麻雀部、部室~ 和「助けて、助けてください!」バタァ まこ「どうしたぁ、そんな慌てよって」 久「一刻を争う状況みたいね……説明をお願いしたい所だけれども」 和「咲さんに殺されます!!」 まこ「はぁ?」 久「ははーん…浮気でもバレた?」ニヤ まこ「それはあんたじゃろ」 久「人聞き悪い事言わないでよ、もう」 キャッキャッ 和「この非常事態に何してるんですかっ!!」ガーッ 和「良いですか、咲さんが来ても私はここに来なかったって言ってくださいよ!?」 和「頼みましたからね!?」バタン 久「頼まれたわねぇ」 まこ「頼まれよったなぁ」 まこ「ところでロッカーにスカート挟まっちょるなぁ」 久「挟まってるわねぇ」クスクス 久「面白いから黙っときましょ」 まこ「ああ、和はここにゃ来んかったしな」 クスクス クスクス 咲「戻りましたぁ」ゴゴゴゴゴゴ 京太郎「ましたぁ……」ビクビク 久「わあ。これまたどえらい事になってるわねえ」 まこ「禍々しいオーラが目に見えとるな……」 咲「和ちゃん、知りませんか?」ズズズズズズ 久「さあ?知らないわねえ」 まこ「おー。まったくさっぱりじゃあ」 久「」(ロッカーの方に目配せ) 京太郎(す、スカートがはみ出てる) 咲「ありがとうございます」ニッコリ 久「おやおや、何のことかしら」ニッ 咲「のーどっかちゃん♪」 和「」ビクゥッ 咲「どーんなーにじょーぉずっにかっくれってもーぉ♪」ギュル タァァアアアンッ! 咲「あーおいスカートみえてっるよー」(超低音ボイス) 京太郎(ろ、ロッカーを片手でぶち破った……っ!?)ガタガタ 和「あ…ああ……あ」ショワァァ… 咲「和ちゃん……」(ロッカーをこじ開ける) 咲「見 ぃ つ け た」 和「」ガクッ 和(ああ……理想郷が見える) アハハ……ウフフ…… 和(咲さんと…私) 和(優希と……先輩方) アハハ…… 和(ただ、男子なんてふしだらな存在は要らなかった) 和(そう思ってしまったのは、そんなに悪い事だったんでしょうか……) アハハ…… 咲「あはは。和ちゃん?いつまでお寝んねしてるのかなあ」 和「ひッ――――!!」ビクゥッ 和(現実―――これが――――現実――――ッ) 咲「さて、和ちゃん」 和「はっ、はひっ、はひ……っ」ガタガタ 咲「何が言いたいかは、大体わかってもらえると思うんだあ」(顔を近付ける) 和「はひ……はひっ……こ、殺さないで……どうか……」ビクビク 咲「うん、大丈夫」 咲「私、和ちゃんと反りが合わないみたいだからさあ」 和「……?」ビクビク 咲「麻雀部、辞めるね」 京太郎「な!?」 和「――――えっ」 和「そ、そんな!貴女が居ない理想郷だなんて、そんなの嘘っぱちです!」ウルッ 咲「私もね、京ちゃんが居ないこの部は嘘っぱちなんだあ」 和「ご、ごめんなさい……ごめんなさい……っ」フカブカ 咲「……和ちゃん…」 咲「謝 る 相 手 が 違 う よ ね ?」ゴッ 和「ひィ……っく……どうか……っどうかお許しくださいっ……!」(鼻水垂れ流して号泣) 京太郎「お、おう」 咲「京ちゃん、気は済んだ?何なら1、2本はイッとく?」 京太郎「い、いやいいよ!十分十分!」(何を!?何を1、2本イくの!?) 咲「優しい京ちゃんに免じて、今回は許してあげるね♪」ニッコリ 和「…あっ、ありが……っ」 咲「2度目は無いから」 和「……っ、……っ」ヒック、ヒックッ 咲「――あァ、そうだ。忘れてたよ」ハハッ 咲「和ちゃん」 和「はひぃっ!」ビクッ 咲「――――最ッ―――低。」 和「あ…………っ」 和「………っ」ジワワワワッ 和「ふえぇ……うえぇぇ……」 京太郎「……和……」 京太郎(その後は……なんだかんだ、普通の日常に戻った) 京太郎(俺も部活復帰出来たし。和とも上手くやれてる……と思う) 京太郎(ただ、なんだか最近、やけに世話を焼かれる気がする) 和「須賀くん、肩はこってないですか?」 優希「お、京太郎!タコスやるじぇ!私の食べかけだがな!」 久「あら、旦那様のお出でね?」クスクス まこ「嫁さんまだ来とらんぞ~?」クックッ 京太郎「お、おう…」 咲「京ーちゃんっ♪」ダキィ 京太郎「ふわ!?び、びっくりしたあ……」 咲「あの時抱き締めてくれて、ありがと」ボソッ 京太郎「ん、なんか言ったか?」 咲「ふふ、――秘密っ!」 カンッ! 選択肢に戻る
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~数日後~ 律「むぎ~紅茶おかわり!!」 唯「むぎちゃん私も!!」 紬「はいはい」 澪「お前ら少しは遠慮と言うものを覚えろ!!」 律「とかいって、澪だっておかわり欲しいくせに」 澪「う、うるさい!!」ゴツン 律「あだっ!!なんだよ澪!!理不尽だ!!」 紬「みんなの分はちゃんとありますから、良い子にしてないとあげませんよ?」 律澪「ごめんなさい」 紬「さわ子先生はいかがです?」 さわ子「紅茶もお菓子もお願いするわ」 紬「はい」 唯「さわちゃん先生だけずるーい。むぎちゃん私もお菓子!!」 紬「はいはい」 ギィ-ッ 梓「あ、あのぉ…」 唯律澪「!!!!」 梓「お、お久しぶりです…」 澪「梓!!!」 律「どこ行ってたんだよもぅ!!」 唯「あずにゃーん!!」ダキッ 梓「キャッ…」 紬「皆さん落ち着いて?まずは梓ちゃんの話を聞いてあげて」 梓「ありがとうございます紬先輩」 梓「えぇっと、この間は急に退部するなんて言って飛び出してしまい、すみませんでした」 律「ビックリしたんだからな!!」 梓「はい、すみません。それで、色々考えまして、やっぱり私は軽音部に居たいです」 梓「我が儘ばっかり言っているのはわかってます。でも、どうかまた私を軽音部にいれて下さい」 梓「お願いします!!」ペコリ 律「そりゃあなぁ…」 澪「あぁ、私たちの気持ちは決まっている」 唯「あずにゃん、お帰り!!寂しかったよぉ」 梓「いいんですか…?」 律「良いも何も、梓は私らのバンドのメンバーだからな」 澪「唯のギターだけじゃ心許なくてな。お帰り梓」 梓「あ、ありがとうございます…」グスッ 律「おぉ!!梓が泣いてるぞ!!梓が泣いてるぞ!!」 澪「茶化すな!!」ゴツン 律「あだっ!!」 紬「もう、りっちゃんったら」 唯「あはははは」 梓「あぁ、私の軽音部だ…」 澪「それにしても、一体どうしてたんだ梓?」 唯「私も気になるなぁ」 梓「あぅ…えぇっとですね…」 さわ子「あんまり深く聞いてあげたら可哀想よ。思春期なんだから」 律「そうか、梓思春期かぁ」 唯「ごめんねあずにゃん、思春期に気付いてあげられなくて」 梓「えぇっ!?」 さわ子「梓ちゃんは思春期特有の悩みで悩んでたって事でいいじゃない?ね?」 紬「ね?」 梓「あ…はい!!ありがとうございます」 唯「あずにゃんこっちおいで!!今日のお菓子も美味しいよ!!」 律「さて、ティータイムの仕切直しといきましょうか?」 澪「そうだな。梓、こっちおいで」 梓「…はい!!」 唯「それでさぁ、りっちゃんったらさぁ」 律「何を!?唯それを澪に話すんじゃない!!」 澪「何の話だ?律」 律「逃げるぞ唯!!」 唯「がってん!!りっちゃん隊長!!」 澪「あ、こら、待て!!」 バタバタキャッキャッ 紬「それで、梓ちゃんの気持ちは決まったの?」 梓「軽音部には帰って来ましたが、まだ、ちゃんとは決まって無いです」 梓「でも、やっぱり側に居たいんです。唯先輩のそばで過ごしたいんです」 紬「そう」 梓「まだその後の事は考えていないんですけどね…」 さわ子「まぁ、それでもいいんじゃない?そういう答えも有りよ」 梓「そうですか…って先生!!」 紬「大丈夫よ。先生は大方知っているから」 さわ子「大丈夫よ」 梓「…はぁ…」 さわ子「でも側に居るとなると、苦しくなる時がくるんじゃない?」 梓「多分大丈夫じゃないと思います…そんなに甘いものじゃないこともわかってますし…」 梓「だけど、それでも私は唯先輩の側にいて、唯先輩の見ている世界を一緒にみたいんです!!」 紬「素敵ね」 さわ子「若いわねぇ」 梓「唯先輩と上手くいくことなんて限りなくゼロに近いとわかってます」 梓「だけど、私は、紬先輩が言ってくれた私の素敵な恋を誇れるように」 梓「後悔しないように、頑張りたいんです!!」 さわ子「そう。安易に応援出来ないけれど、見守ってるわ」 紬「梓ちゃん…」ギュム 梓「紬先輩…」 紬「梓ちゃん…自分でちゃんと選んだのね。いいこいいこ」ナデナデ 梓「先輩…ありがとうございます」ギュム 唯「あー!!むぎちゃんが私より早くあずにゃんにいいこいいこしてる!!」 梓「唯先輩!!」 唯「もぅ、むぎちゃんったら」 紬「ふふっ」 唯「よしよし、あずにゃん、いいこいいこ」ナデナデ 梓「唯先輩…///」 唯「いいこいいこ」ナデナデ 梓「…先輩?」 唯「んん?」ナデナデ 梓「大好きです」 唯「私もだよ!!あずにゃん」 終 戻る
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さわ子「あら、そう言えば猫ミミの似合う子が居ないわねぇ」 澪「どういう覚え方ですか!?」 律「とりあえず、私らが直接的な原因で無いことはわかったんだけどさ」 唯「気持ちの整理がつくまでお休みするーってあずにゃんが」 さわ子「ふぅーん…」 紬「はい先生どうぞ」 さわ子「ありがとうむぎちゃん。それであなた達はどうするの?」 澪「とりあえずは梓が話してくるのを待とうかと…」 さわ子「まぁ、妥当ね」 律「さわちゃん、顧問として動かないのかよ?」 さわ子「思春期には良くある突発的な悩みでしょ?私が顔突っ込んだって無駄無駄」 澪(面倒臭いだけじゃないのか…?) さわ子「それに、こういう問題はバンドを組んでいれば偶に起こる事なのよ」 唯「さわちゃん先生もこういう事あったの?」 さわ子「えぇ。音楽性の違いからファッションの対立まで様々あったわ」 律「あー、さわちゃんの変遷を考えれば解る気がする」 さわ子「そのたびにくっついたり離れたりを繰り返して」 澪「むしろ最後まで一緒だったひとが凄いな…」 さわ子「だから良くある事だって、腹を括りなさい」 紬「でも、梓ちゃんはそう言うのとはちょっと違う気がするんですよね」 唯「私もそう思うなー」 澪「確かに。音楽性の違いだったら梓はちゃんと意見を言うだろうし」 律「それに、飛び出したあと泣きながら唯の名前呼んでたのがちょっと気にかかるな…」 さわ子「泣きながら唯ちゃんの名前を呼んでいた…だと…?」 律「急にどうしたのさ、さわちゃん」 さわ子「そうなると話は別になりそうだわ」 澪「あぁ、でも、唯の名前を呼んでたからって唯の事は嫌って無いみたいですよ」 さわ子「何だか良くわからないわね。むぎちゃんもっとお茶とお菓子お願い」 紬「はーい。良い子で待ってて下さいね」 唯「やっぱり私のせいなのかな?」 律「いや、大丈夫だぞ唯。きっと唯の名前が呼びやすかったから唯の名前を呼んでただけだって!!」 さわ子「ん~…でも何かしら唯ちゃんに関係してそうよね?」 澪「例えば?」 さわ子「例えば……やっぱりわからない。あなた達でしっかり解決しなさいね」 律「あぁ!!投げたな!!」 紬「まぁまぁりっちゃん、さわ子先生は私達で解決する事が大事だって言いたいのよ」 さわ子「そうよ。さすがむぎちゃん。今日のお菓子も美味しいわ」 澪「しかしなぁ…検討がつかないと何をして良いのかわからないよ」 律「そうだな。無理やり聞いたって、梓萎縮するかもしれないしな」 唯「やっぱり、あずにゃんに一言謝った方が良いのかな?」 さわ子「それは止めた方が良いんじゃない?」 唯「どうして?」 さわ子「何も解らずに突然謝られたら、馬鹿にされてるって思うかも知れないでしょ?それに…」 律「それに?」 さわ子「それにある一つの可能性だって考えられるもの。ねぇむぎちゃん?」 紬「そうですねさわ子先生」 律「二人とも何を隠しているんだ?」 澪「むぎ、何かわかったのか?」 紬「可能性に過ぎないから、私の中に留めておくわ」 唯「えぇ~むぎちゃん気になるよぉ」 律「言うんだむぎ!!」 紬「内緒です。ね、さわ子先生?」 さわ子「ね、むぎちゃん」 唯「あぁ、二人だけズルいんだ」 澪「そんなに言われると気になって仕方がないよ」 紬「確実だと思ったら教えてあげるから」 唯「絶対だからねむぎちゃん」 さわ子「その前に梓ちゃんにも了承を取らなきゃね」 律「何だよ~もぅ」 紬「さぁさぁ、余ってるお菓子を片づけちゃって下さいな」 唯律「合点承知ノ助!!」 澪「それじゃあ、今日のところはこれで終わりにするか」 唯「ほーい」 律「ほーい」 さわ子「あぁ、美味しいお菓子で生き返ったわ」 紬「今度はケーキにしようと思っているので来れるときに連絡を下さいね、先生」 さわ子「ありがとうむぎちゃーん」 唯律「ケーキ!!やっふー!!」 澪「まったく、私達は軽音部なんだからな…もう」 律「みんなで楽しくがモットー!!」 紬「ふふふ。あ、私図書室に用事があるので、皆さん先に帰ってて下さいね」 唯「りょうかーい」 律「じゃあなむぎ」 澪「また明日」 さわ子「それじゃあ、途中まで一緒に行きましょうか?むぎちゃん」 紬「はい。さわ子先生」 さわ子「しかし、梓ちゃんがねぇ…退部とは大胆なことを」 紬「それだけ梓ちゃんも悩んでいるんですよ。きっと」 さわ子「むぎちゃん一人に任せちゃって大丈夫?やっぱり私も手伝いましょうか?」 紬「大丈夫です。バンド内の事はバンド内でって言ったのは先生ですよ?」 さわ子「そうだけど…」 紬「多分、私が一番適役なんです。梓ちゃんの気持ちを理解出来るのは私だと思いますから」 さわ子「偉いわね」 紬「梓ちゃんに、大事なメンバーに苦しい思いはさせたくないんです」 さわ子「でも、むぎちゃんも無理しないでね?」ナデナデ 紬「はい。ありがとうございます。さわ子先生」 さわ子「それじゃあ、むぎちゃんさようなら。また明日ね」 紬「はい。また明日」 ~図書室~ 紬「さぁて、頑張りましょうか」 ガラガラガラ 紬「こんにちは、失礼します。図書の返却に来ました」 司書「琴吹さんこんにちは。これから本を選んでいく?」 紬「えぇ。そのつもりです」 司書「それじゃあ一時間ほど留守番しておいてもらって良いかしら?」 紬「大丈夫ですよ。じっくり選べるので嬉しいです」 司書「助かるわ。お願いね」 ガラガラガラ 紬「さてと、どこかしら…」 紬「あの奥の机かしら?」 紬「あ、居た居た」 紬「梓ちゃん?待たせちゃってごめんなさいね?」 梓「……」 紬「梓ちゃん?」 梓「……zzz」 紬「梓ちゃん疲れてたのね。可愛いわ」 紬「でも、梓ちゃん起きて下さい梓ちゃん?」ユサユサ 梓「……!!にゃっ!!」 紬「遅くなってごめんなさい。疲れてたのに待たせてしまって」 梓「あ、紬先輩でしたか。ビックリしたぁ…」 紬「ごめんなさいね」 梓「いえ、大丈夫です。それで、何の用ですか?退部の事でお説教ですか?」 紬「そんなに構えなくても大丈夫よ。今日は少し梓ちゃんにお話があって来てもらったの」 梓「はぁ…それで、何でしょうか?」 紬「うーんとね?もし違ってたらごめんなさいなんだけどね」 梓「?」 紬「梓ちゃんが部活を辞めたいって言ったのは、唯ちゃんが関係しているわよね?」 梓「!?何でそれを!?」 紬「とある情報筋からね」 梓「だから何だって言うんですか!!」 紬「落ち着いて、梓ちゃん。私は梓ちゃんの味方だから」 梓「フーッフーッ!!」 紬(本当に猫みたい) 紬「それで、梓ちゃん。単刀直入に言うけど」 紬「梓ちゃん、唯ちゃんの事が好きよね?」 梓「!?」 梓「そ、それは、唯先輩だけではなくて、律先輩だって澪先輩だって紬先輩だって好きですよ!!」 紬「ありがとう、梓ちゃん。だけど、梓ちゃんは唯ちゃんだけは特別よね?」 梓「それは…」 紬「likeじゃなくてloveの方よね?」 梓「だったら、だったらどうだって言うんですか!!気持ち悪いって言うんですか!!」 紬「だから落ち着いて、梓ちゃん。私は梓ちゃんの味方よ?」 紬「梓ちゃんが背中を押して貰えない恋に苦しんでいるんじゃ無いかって思ったの」 梓「……」 紬「こんな思いを持ってる自分を気持ち悪い何て思ったり、もし知られたら嫌われるかもって苦しんでない?」 梓「私は…私は…」 紬「持ってはいけない感情を持ってしまったと悲しんでない?」 梓「…同情はいらないですよ。私の気持ちなんてわからないくせに…」 紬「確かに私は梓ちゃんでは無いから、梓ちゃんの気持ち何て想像するしかないわ」 梓「……」 紬「だけどね?梓ちゃん。私は梓ちゃんの気持ちは理解出来るのよ」 梓「だから同情なんていらないですと…」 紬「同情なんかじゃないわ。私も梓ちゃんと同じ道を通って来たのですもの」 梓「…えっ?」 紬「私も声を大にして言えない恋をしていたの」 梓「紬先輩が…?」 紬「えぇ、そうよ。世間一般では許されない恋で、誰にも言えず苦しかったわ」 梓「先輩…」 紬「何でもっと、普通な人に恋をしなかったのか?普通の恋が出来ない自分は欠陥品じゃないのか?って悩んだわ」 紬「悩んでも、誰にも相談出来ずに苦しくて」 紬「友達に気持ち悪いって罵られるのが怖くてたまらなくて」 紬「自分は何て最低なんだろうって思ったわ」 紬「諦めよう、諦めようとしてもその人への気持ちは大きくなるばかりで」 紬「いっそ、遠くに離れちゃおうって思ったの」 梓「!!」 紬「でも離れることは出来なくて」 紬「もう、見てるだけで、同じ空間に居れるだけで良いってそう思うようになったの」 梓「…先輩はそれで、それで満足出来たんですか?」 紬「その後は内緒♪」 梓「!?」 紬「つまり、私が言いたいことはね」 紬「梓ちゃん、あなたの恋は確かに背中を押されるものではないし」 紬「むしろ、指をさされて避けられるものかもしれない」 紬「だけどね、その思いは正しいものなのよ?」 梓「…正しいもの」 紬「そう。決して人に笑われていいものでもないし、蔑むべきものでもない」 紬「梓ちゃんが唯ちゃんに抱く気持ちは、稀なものかもしれないけれど、ごくごく自然なものよ」 紬「だから自分を気持ち悪いとは思わないで」 紬「自分をおかしいとは思わないで」 紬「あなたは素敵な恋をしているのだから」 梓「…先輩…」グシュ 梓「せんぱぁぁい!!うわぁぁぁん!!」グスグス 紬「凄く悩んだのよね?凄く苦しんだのよね?」 紬「もう大丈夫。私が相談にのってあげるし、話を聞いてあげるわ」 紬「だからこれからのことは一人で考えずに一緒に考えましょう?」ギュム 梓「はい」ギュム 紬「梓ちゃん?」 梓「?」 紬「いいこいいこ」ナデナデ 梓「…うわぁぁぁん!!」 紬「いいこいいこ」ナデナデ 梓「うわぁぁぁぁぁん!!」 梓「…ヒック…ヒック」 紬「落ち着いた?梓ちゃん」 梓「はい…ヒック…ごめんなさい…」 紬「どうして?」 梓「先輩は私の事を助けに来てくれたのに…ヒック…私は酷い態度をとってしまいました」 紬「気にしなくて良いのよ?仕方のない事だもの」 梓「でも、先輩は私を信じて自分の気持ちをさらけ出してくれました」グスグス 梓「先輩はそこまでしてくれたのに私は可愛くない態度で…」 紬「そんなこと気にしちゃいけません!!それよりも梓ちゃん?」 梓「?」 紬「梓ちゃんは軽音部に戻ってくれる?」 梓「……悩んでいます」 紬「うん?」 梓「唯先輩の側にいて唯先輩と一緒に演奏したいですし、一緒にお茶もしたいです」 紬「はい」 梓「だけど、唯先輩の側にいて苦しくなるのが悲しくて」 梓「いつか唯先輩に自分の思いを押し付けて困らせてしまうのが怖いんです」 紬「そうね。私達の恋は決してそれ以外の人に押し付けて良いものではないからね」 梓「でも、外から見てるだけで満足出来るのかも心配なんです」 梓「唯先輩を恋人として欲しくなってしまったらどうしようって」 梓「唯先輩に嫌われるのは嫌なんです…」 紬「唯ちゃんは決して梓ちゃんを嫌うような子では無いけど、怖いわよね」 梓「はい…」 紬「でも、ここから先は梓ちゃん本人が決めないといけないわ」 梓「先輩!?」 紬「もちろん、話も聞くし梓ちゃんを突き放す訳じゃないの」 紬「ただ、私の出来ることはそこまでで、後は梓ちゃんの意志にそって動かなくちゃいけないわ」 梓「…はい」 紬「せっかく梓ちゃんの素敵な恋なんだから、梓が思う通りに進まないと」 梓「わかりました…でも、相談にはのって下さいね」 紬「さっきも言ったとおり、もちろんのらせてもらうわ」 梓「それから…戻れたら軽音部には戻りたいです」 梓「でも、どうなるかは自分でもわからないのでもうちょっと待ってて欲しいです」 紬「わかったわ。何かあったらいつでも言ってね」 梓「はい!!」 紬「ちなみに言うと、唯ちゃんは梓ちゃんのことを待ってるわよ」 梓「ほほ本当ですか!?」 紬「えぇ。だから、いつでも帰ってらっしゃい」 梓「はい、先輩」グスッ 紬「ほらほら泣いちゃダメよ?そうだ、これから美味しいケーキのあるカフェに行きましょう?ね?」 梓「…はい」 紬「そこで唯ちゃんのどこを好きになったのか、いっぱい聞かせてね?」 梓「先輩…はい///」 3
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梓「軽音部を退部させていただきます」 唯「ふぇ?」 律「全く…梓、その冗談は面白くないぞ!!」 梓「冗談じゃありません」 澪「いったいどうしたんだ?梓。ようやく慣れてきた頃だろ?」 紬「そうですよ?何かありましたか梓ちゃん?」 梓「もう…もう、やめるったらやめるんです!!今までお世話になりました」ダッシュ 唯「あずにゃん!!」 澪「梓!!」 律「…いったいどうしたんだ?梓のやつ」 紬「今までそんな素振りなんてみせなかったのに…」 律「私ら、梓を怒らせるようなことしたかね?唯隊員」 唯「うーむ…サッパリ思いつきません、りっちゃん隊長!!」 澪「お前等は…そういうふざけてだらけた態度が梓を怒らせたんじゃないのか?」 律「何ぃ!?そういう澪だって先輩風吹かせてる割には私らと一緒にお茶してるじゃないか」 唯「そうだそうだー」 澪「うるさい」ゴンッ 律「あだっ!!…何だよ、都合が悪いからって暴力を振るうなよな!!」 紬「まあまあ、皆さん落ち着いて。責任を擦り付けるよりも先に、梓ちゃんに何があったのかみんなで考えましょう?ね?」 澪「ムギ…悪かった。梓が居なくなって少し熱くなっていた」 律「まぁ、わかればいいのだよ。わかれば」ポムポム 澪「お前は少し自重しろ!!」ゴツン 律「あだっ!!」 紬「最近の梓ちゃんでどこかおかしいところはあった?」 律「うーん…アタシが見る限りは普通の梓だったと思うな」 澪「私も思い浮かばないな…練習だって真面目にしてたし、私達と一緒にお茶だってしてたしな」 唯「うーん、あずにゃんお腹痛かったのかなぁ?」 律「あぁ、生理中でイライラしてたとか?」 澪「律!!」ゴンッ 律「あだっ!!」 唯「りっちゃん隊長!!」 紬「あらあら」 澪「ここで私達が顔を突き合わせて考えてても仕方ないな」 紬「そうね。誰一人として梓ちゃんの異変に気づけなかったわけですし…」 律「唯、今日帰ったら憂ちゃんにクラスでの梓の様子聞いておいてもらえるか?」 唯「わかった。あーあ、あずにゃん居ないと寂しいなぁ」 澪「もう、私達軽音部のメンバーだからな。梓は」 紬「もし何かの事情が有るのなら、ちゃんと聞いてあげたいわね」 律「よっしゃ、早いとこ梓を捕まえて根掘り葉掘り聞いてやらんとな!!」 澪「それじゃあ私達も帰ろうか?練習にもならないしさ」 紬「そうね。早いとこ解決して、またみんなでお茶しましょうね」 唯「わーい、ケーキケーキ!!」 ~平沢家~ 唯「うーいー、たーだーいーまー」 憂「あ、お帰りお姉ちゃん。手洗ったら洗濯物出しておいてね」 唯「りょーかーい。お!!憂、今日はカレーだね?」 憂「正解。もう少しで出来るから、着替えたらリビングで待っててね」 唯「わーい。あ、それと憂?」 憂「どうしたの?アイスはご飯の後だよ?」 唯「アイスは食べたいけど…じゃなくて、最近あずにゃんの様子変じゃなかった?」 憂「梓ちゃんが?何かあったの?」 唯「うん。今日あずにゃん、突然軽音部辞めるーって言って部屋を飛び出しちゃってさぁ」 憂「そんな事があったの…」 唯「それで、クラスでのあずにゃんの様子で何か変なところ無かったかなぁ~って」 憂「うーん…私はこれと言って梓ちゃんに変なところは無かったと思うなぁ」 唯「そっかぁ…万策窮す」 憂「だけど、気を付けて見てみれば何かわかるかもしれない」 唯「でも、あずにゃんもう部室には来ないかもしれない…うぅ、あずにゃーん」 憂「お姉ちゃん…大丈夫!!私が明日梓ちゃんにそれとなく聞いてみるから」 唯「本当?」 憂「本当本当。私も梓ちゃんに何があったのか気になるしね」 唯「うーいー!!ありがとーう!!大好きだよぉ!!」ナデナデ 憂「もぅ、お姉ちゃんったら…///」 翌日 唯「おっはよー!!りっちゃん、むぎちゃん」 紬「おはよう、唯ちゃん」 律「おーっす唯。で、どうだった昨日」 唯「へ?何が?」 紬「梓ちゃんの事よ。唯ちゃん」 唯「あぁ、あずにゃんの事ね。憂に聞いてみたけどわからないって。今日憂がそれとなく聞いてくれるみたいだけど」 律「はぁ…そっか。憂ちゃんもわからなかったか」 紬「困ったわねぇ。何かわかるかもって期待していたんだけど」 唯「でも、きっと憂なら何か聞き出してくれるよ!!」 律「それを待つしか無いか。梓捕まえて無理やり聞こう!!って言ったらまた澪に殴られたしさ」 紬「もしかしたら梓ちゃんにとってプライベートな問題かもしれないもの。梓ちゃんが話してくれるのを待ちましょう」 唯「そうだね。あぁ、あずにゃーん、あずにゃんをギュッとしたいよぅ」 紬「あらあら」 …… 澪「おはよう和」 和「あら、おはよう澪。どうしたの、朝からそんな暗い顔して」 澪「ちょっと昨日な…昨日部活でゴタゴタがあってさ」 和「能天気そうなあなた達でも色々あるのね」 澪「さりげなく酷いぞ」 和「ごめん。で、それがまだ解決していないわけ?」 澪「そうなんだ。解決どころか、理由さえわかって居ないんだ」 和「案外大変な事態なのね。…あぁ、それで一年生のちっこい子が泣いてたわけだ」 澪「梓が!?泣いてた!?えっ、和、どこで?どこでだ?」 和「ちょっと落ち着きなさいよ澪。階段の下でギターケース抱えながら小さくなってわよ」 澪「よよよ、様子はどうだった?」 和「様子って…しゃくりあげながら泣いてたわね。唯先輩、唯先輩って言ってたから、喧嘩でもしたのかと思ってたわ」 澪「唯…?それじゃあ、唯に関係ある事なのか…?」 和「早いとこ仲直りしなさいよ?ギスギスしてるあなた達なんて、らしくないからさ」 澪「あぁ、うん。ありがとう和」 澪(唯が関係してる?でも昨日は唯もわからないって言ってたし…うーん?) …… 憂「あ…梓ちゃん!!おは、おはよう!!」 梓「?おはよう憂」 憂「今日は昨日にもましていい天気だね!!」 梓「そうだな」 憂「梓ちゃん今日も可愛いね!!」 梓「憂…唯先輩から昨日の事聞いた?」 憂「えっ!?そんなこと無いよ!!も、もう、梓ちゃんったらぁ」 梓「憂、別に無理しなくても良いよ。唯先輩の事だし、きっと憂には喋ってると思ってたからさ」 憂「梓ちゃん…梓ちゃん、軽音部辞めるって本当?」 梓「多分、本当」 憂「多分って…じゃあ、辞めない可能性も有るんだよね?お姉ちゃんもすっごく心配してるよ?」 梓「でも、この気持ちのままじゃ、私は軽音部には居られないんだ」 憂「もしかして、お姉ちゃん達と喧嘩した?」 梓「いや、先輩達は良くしてくれてるよ。…お茶の時間と称して堂々とサボってるのは気になるけどね」 憂「じゃあ、お姉ちゃん達と気が合わないとか?」 梓「ううん。サボってばっかいるけど、先輩達と過ごすのは楽しいし、演奏するのも好きだよ」 憂「じゃあ、どうして?…って私聞きすぎだね。ごめん梓ちゃん」 梓「謝らないで、憂。憂が私の事気にしてくれてるのは凄く嬉しいから。…でも」 憂「でも?」 梓「まだ憂には話せない。自分の気持ちもちゃんと整理がついていないから」 憂「でも、あんまりため込まないでね梓ちゃん」 梓「ありがとう、憂」 憂「ちゃんと気持ちが落ち着くまで、お姉ちゃん達にはお休みするって伝えようか?」 梓「そうしてくれると助かる。本当は自分で言わなきゃならないんだけどね」 憂「いいよ。協力出来ることはしてあげたいから」 梓「……ごめんね、憂」 憂「?いいよ?気にしないで!!」 ~放課後~ 律「やっぱり来ないなぁ、梓」 紬「ちゃんと梓ちゃんの分もケーキ用意してあるのに」 唯「あずにゃーん」 澪「…なぁ、唯。本当に何も知らないのか?」 唯「へっ?うん。憂に聞いてみたけどわからないって言ってたし…」 澪「そうじゃなくて、唯自身でだ」 律「おい、どうしたんだよ澪?何たってそんなに唯につっかかってるんだ?」 唯「澪ちゃん、私本当に知らないよ?」 紬「澪ちゃん、何か聞いたの?」 澪「今日の和に、昨日梓が泣いてたって聞いてな」 律「梓が泣いてた!?何で自分で出ていったのに泣くんだ?」 澪「わからないけど…でもその時泣きながら唯の名前を呼んでいたらしい」 唯「私の!?」 紬「それで唯ちゃんを…」 澪「あぁ。だから唯に知ってることを話して欲しくて」 唯「ごめん…本当にわからなくて…」 律「ゆいー、お前実は影で梓の事イジメてたなぁ?」 唯「りっちゃん!!そんなこと無いよ。確かに、あずにゃんのケーキ食べちゃった事はあるけど…」 律「それだ!!きっとその事で梓は唯に恨みを抱いてたんだ。食べ物の恨みは恐ろしいからな!!」 澪「律!!」ゴンッ 律「あだっ!!」 澪「今ふざけている場合か!!まったく…」 紬「まぁまぁ、澪ちゃん?りっちゃんは場の雰囲気を明るくしようとしてたのよ」 律「むぎー!!やっぱりお前はわかってくれてたんだな!!大好きだむぎ!!」 紬「あらあら、うふふ」 澪「オホンっ…まぁ律はいいとして、唯、本当にわからないんだな?」 唯「ごめん澪ちゃん」 澪「いや、謝らなくてもいい。普段の唯を見ていたらそんな事直ぐにわかるしな」 律「そうそう。唯は意地悪なんて出来ないもんなー」 紬「唯ちゃんは良い子ですからね」 唯「みんな…そんなに私の事を思ってくれてたなんて…あ゛りがどう゛」グスッ 律「うわっ!!唯、鼻水つけるな!!」 唯「り゛っぢゃんー」 律「おぉぉ!!こっちに来るなー!!」 バタバタ 紬「りっちゃんと唯ちゃんったら」 澪「まったくあの二人は…しかし、梓は本当にどうしたんだろうな」 紬「手がかりは軽音部を辞めたいって事と、辞めたいって飛び出した後泣いてたって事だけよね」 澪「後は、唯の名前を呼んでいた事だな…しかし唯に非があるとは思えないし…」 紬「唯ちゃんの名前ねぇ…もしかしたら…?」 澪「どうしたむぎ?何か気付いたか?」 紬「ううん。ちょっとね…気になることが」 澪「?」 律「よし、今日のところは帰るとしますか」 澪「そうだな。今日も大した進展は無かったな」 紬「まぁ、昨日の今日ですし」 唯「私あずにゃんに嫌われてないといいな…」 律「何湿気た面してんだよ!!大丈夫だって。梓も落ち着けば帰って来るさ」 澪「一応今日の様子も憂ちゃんに聞いてみたらどうだ?何か別の事もわかるかもしれないしさ」 唯「うん。そうするよ」 紬「唯ちゃん元気出して?明日はとびきり美味しいお菓子を持ってくるから」 唯「むぎちゃん大好き!!」ギュム 律「お前は本当、現金な奴だな」 澪「お前も言えたこっちゃないだろ」 紬「あらあら」 ~平沢家~ 唯「ただいまー憂」 憂「お帰り、お姉ちゃん」 唯「ういー、今日のあずにゃんどうだった?元気だった?」 憂「ちょっと元気無かったけど、普通だったよ。でも、梓ちゃんも悩んでるみたい」 唯「そっかぁ…ういー、私あずにゃんに嫌われてるかもしれない」 憂「えぇ!?お姉ちゃんそんなこと無いよ!!」 唯「憂、慰めなくても大丈夫さ…」 憂「だって今日梓ちゃん言ってたよ?軽音部の先輩達はみんな好きだって」 唯「嘘だぁ」 憂「本当だって!!ちょっと気になるところもあるけど、お姉ちゃんの事は好きだって言ってたもん」 唯「本当?本当に本当?」 憂「うん。それに梓ちゃんが悩んでるのは自分の気持ちに整理がついていないからだって、だからお姉ちゃん達のせいじゃないって」 唯「そっかぁ~…良かった~。あずにゃんに嫌われたわけじゃないんだね」 憂「うん!!あ、それで気持ちに整理がつくまで部活はお休みしますって、梓ちゃんから」 唯「うんうん。わかったよ。そういう事なら合点承知ノ助さ!!」 憂「でも梓ちゃん、相当悩んでるみたいだったから、お姉ちゃんに話がいったときはちゃんと聞いてあげてね」 唯「うん。早くあずにゃん帰って来るといいなぁ」 ~翌日~ 律「おいーっす、皆の衆」 唯「りっちゃん、おいーっす!!」 律「おぉ!?今日は元気だな?さては何かあったな?話せ話すんだ唯隊員!!」 唯「りっちゃん隊長ギブギブギブ!!あ、おはよーむぎちゃん」 紬「おはよう唯ちゃん。今日は元気そうね」 律「そうなんだよむぎ。コイツなかなか口を割らなくてさ」 唯「あぁ、もぅ、部活の時に言うから。それまで待っててよりっちゃん」 律「待てん!!さぁ、今話すのだ」 紬「まぁまぁりっちゃん?唯ちゃんはみんな揃った時に言いたいんじゃないの?」 唯「流石むぎちゃん!!だからりっちゃん、部活まで待っててよ」 律「ちぇー」 紬「さてと、授業の準備しましょうね?二人とも数学の課題はやってきた?」 唯律「写させて下さい」ペコリ ~放課後~ 唯「…でね、あずにゃん私達の事は嫌いじゃないって。むしろ好きだって」 澪「そうか」 唯「それで、気持ちが落ち着くまでお休みさせて欲しいって言ってたらしいよ」 律「おぉ、じゃあ完全に辞める気じゃ無かったんだな。良かった良かった」 紬「じゃあまた、梓ちゃんと一緒に演奏出来るかも知れないのね?」 唯「うん!!あずにゃん早く帰ってこないかな~」 澪「根本的な解決にはなっていないが…まぁいいだろう」 律「そう言って、実は梓の辞める原因が自分じゃなくてホッとしてんだろ?」 澪「律!!」ベシンッ 律「あだっ!!…っ澪!!最近手が出るの早いぞ!!」 澪「律が悪いんだ律が!!」 紬「まぁまぁ二人とも」 唯「しっかりみんなであずにゃんを待とうよ」 澪「そうだな」 律「唯にしっかりとは言われたくないな」 唯「りっちゃん隊長酷いですぞ!!」 キャッキャッウフフ ガチャッ さわ子「あ゛ー、職員会議終わったぁ」 唯「さわちゃん先生!!」 さわ子「むぎちゃん、お茶お願い」 紬「これから準備するので座ってて下さい」 律「もぅ、さわちゃんの来ない間に大変だったんだからな!!」 さわ子「あら、どうしたの?何かトラブルでも?」 澪「梓が辞めるって言って飛び出して…」 2
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入部 退部(さぼり) 退部(赤点) 入部 ●●「よし、吹奏楽部に入ろう! 吹奏楽部部長「毎月、第三日曜日は、 全体練習です。 クラブには必ず 参加してください。 吹奏楽部部長「素晴らしい演奏ができるよう、 一緒にがんばりましょう。 ●●「はい、お願いします! ●●(よーし、がんばるぞ!) 氷室「皆、揃っているな。 よろしい。 氷室「私が吹奏楽部顧問の氷室だ。 ……君は、新入部員か。 ●●「はい、●●です。 よろしくお願いします! 氷室「諸君。 私の吹奏楽部では、 まず諸君に音楽を 楽しんでもらいたい。 氷室「しかし、 私は怠け者を 許すつもりは一切ない。 氷室「全体練習をさぼる者、 学業と両立できない者には、 即刻、退部してもらう。 氷室「以上だ。 ●●(氷室先生が顧問か…… 休まないように 気をつけなきゃ……) 退部(さぼり) ●●「あ、電話……誰だろう? 氷室「氷室だ。 ●●「えっ、氷室先生!? 氷室「参加意欲の無い者は 我が吹奏楽部の調和を乱す。 氷室「事情はあるかもしれないが、 ルールはルールだ。 君には退部してもらう。 以上。 ●●「しまった!! 今日は吹奏楽部の全体練習日 だったんだ…… (吹奏楽部を 退部させられました) 退部(赤点) ●●「あ、電話……誰だろう? 氷室「氷室だ。 ●●「えっ、氷室先生!? 氷室「学生の本分たる学業を おろそかにする者に、 クラブ活動を行う資格はない。 氷室「故に、君には退部してもらう。 以上。 ●●「うう…… ちゃんと勉強しておけば よかった。 (吹奏楽部を 退部させられました)