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【種別】 呼称 【初出】 I巻 【解説】 自在法を得意とする者のこと。基準は明確に定義されていない。 参考として、作中では次のような才能を持った者たちが自在師と呼ばれていた。 「本質から発現する力」以外に多種多様の効果を持った複数の自在法を使用する者 自在式の知識や技術に長ける者 複雑で大規模な自在法を操る者 作中で自在師と見なされるのは、次の者たちである。 “紅世の徒” “棺の織手”アシズ “螺旋の風琴”リャナンシー “探耽求究”ダンタリオン “蹂躙の爪牙”マルコシアス “愛染他”ティリエル “千征令”オルゴン “架綻の片”アルラウネ “征遼の睟”サラカエル “朧光の衣”レライエ “淼渺吏”デカラビア “蠱溺の盃”ピルソイン “深隠の柎”ギュウキ “輿隷の御者”パラ “坤典の隧”ゼミナ “踉蹌の梢”バロメッツ フレイムヘイズ 『弔詞の詠み手』マージョリー・ドー 『鬼功の繰り手』サーレ・ハビヒツブルグ “ミステス” 『永遠の恋人』ヨーハン 【コメント】 ☆アニメ版から登場していた。 ☆V巻P146に「オルゴンのように複雑で大規模な自在法を操る自在師は~」とあった。 ☆マルコシアスは自在師なのか?マージョリーは当然自在師だがな。 ☆公式ガイドブック『灼眼のシャナノ全テ』P152(用語集)のマルコの項に「強力な自在師」とあったので確定した。 ☆公式ガイドブック『アニメ『灼眼のシャナII』ノ全テ』では、坂井悠二にも自在師の適性があるようなことが書かれていた。 ☆多数の自在法を扱い、ハワイ諸島一帯を覆い尽くすほどの警戒網を張れるフィレスだが、自在師とは呼ばれていない。おそらく、多彩な自在法の制作者はヨーハンの方で、フィレスは使うだけだからなのだろう。 ☆[百鬼夜行]の三人が自在師だってXXII巻で書いてあった。 ☆『両界の嗣子』ユストゥスも自在師としての適性があるようだな。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の『九垓天秤』フワワやニヌルタや[マカベアの兄弟]のダーインやカルンや[轍]のギータやケレブスやウコバクやカシャやオオナムチは自在師ではなかっただろうな。
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autolink SS/WE15-07 カード名:一流の自在師 マージョリー カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:1500 ソウル:1 特徴:《炎》?・《本》? 【自】このカードが手札から舞台に置かれたとき、あなたは自分の《炎》?のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1500。 【起】[①]あなたは相手の山札の上から1枚を控え室に置き、相手の控え室のカードを1枚選び、山札の上に置く。 ノーマル:ふん、どうだかね パラレル:私は使命だの復讐だの、とっくになくしてんのよ? レアリティ:R illust. 一つ目の効果は《炎》?に対する登場時のパワーパンプ。 より大きい値の登場時パンプとして“麗しのゴブレット”マージョリーというカードもあるが、レベル0である点、自分にもパンプが与えられる点で差別化ができている。 二つ目の効果は嘘界=ヴァルツ・誠と同じ1ターンに1枚のデッキトップ操作。 守るべきもの シャナなど他のデッキトップ操作と組み合わせることで効率よくダメージを与えていくことができる。
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【種別】 技術・現象 【初出】 I巻 【解説】 自在法の構成原理と“存在の力”の流れを表す紋様 任意の自在法を発動させる際に出現させる紋様 自在法の効果を増幅・補助させるための紋様 これらの総称が自在式と呼ばれる力の結晶である。式は、基本的に使用者の“存在の力”の色で発光するようだ。 自在法自体は決まった形式が無く、式をあらかじめ用意しておかなくても個々の力で感覚的に発動させることが可能であるため、大半の“紅世の徒”やフレイムヘイズは勝手気ままに使える自己の力を優先する。 しかし、自在式を利用することで自在法の効果の増大(ダンタリオン教授曰く「ブースター」の様な役割)・補助に止まらず、逆転印章のように、自在式を起動させれば不特定多数の誰かが使っても同じ効果を表す定型化された自在法として、一般化させることができるようになった。 自在式そのものだけでは効果が無く、 “存在の力”を自在式に込める 自在式を維持しながら起動させる という過程を経て初めてその効果を発動する物である。また式の起動には難易の差があり、複雑な式ほど起動は困難。 式の形や文様などは、純粋な自在法とは違い、一部の自在師などの手により、ある程度理論が研究され体系付けられているようだ。 起動させることは出来なくても、式自体を刻んだり、研究したりすることは人間にも可能となっており、教授などは人間と協力または利用して様々な式の発明や実験に関与していた。 また、自在式の打ち込みだけであれば、自在師でなくとも可能である(例:サブラクによる『大命詩篇』の打ち込み)。 【外見】 原作(or漫画版・ゲーム版)とアニメ版では、魔方陣のようだという印象を受けるという点以外は大きく外見が異なった。 原作での自在式は歯車などの機械部品を想起させるパーツで構成され、その中には凡そ人間では解読できないような奇怪な文字列が並んでおり、発動する効果は同じでも術者の力量によってその密度も大きく異なった。 一方、アニメ版では作業量軽減のためか、典型的ともいえる魔方陣の外見をしており、内部の文字列も梵字と思われるもので構成されていた。更に術者の力量による自在式の変化も無かった。 【コメント】 ☆[巌楹院]も自在式を改変出来たら面白そうだったのにな。 ☆マルコシアスいわく、自在法が歌ならば自在式は“譜面”である。歌を奏でるのに、必ずしも譜面は必要ではない。同様に、“徒”やフレイムヘイズの自在師ですらその譜面の基礎、いわば音階や記譜法を理解し1から書き起こしているわけではなく、感覚や直感で目的に適った自在法を歌っているにすぎなかった。 ☆この自在法のブラックボックスとも言える自在式を解析する才と情熱に長けているのが教授であった。『完全一式』と呼ばれる、起動すらままならぬ程にこんがらがった自在式『大命詩篇』を解き解し齟齬なく連結させ、代行体とはいえ一個の“徒”とも言える『暴君』を組み上げられたのも、自在式という根本原理を解析・理解しているがゆえであった。 ☆封絶や人化や『達意の言』などに代表されるたいていの自在法は、その発現の在り様に出会い、個人の特性由来のものでない限り、真似する事もできる。とはいえ、大半の“徒”やフレイムヘイズは自在式の根本原理を知らない(そもそも体系がほとんど確立されていない)ので、他人の持ち歌より自身の感性に合った十八番の自在法を好んで使った。 ☆この「発現に出会い」「真似する」を一歩進めれば、特定の自在法を耳コピするかのように譜面に直し、構成を分析し、それを無効化する自在式を構築するような曲芸も可能だった。“ミステス”『永遠の恋人』ヨーハンがサブラクの秘法『スティグマ』を自在式という根本原理の次元で破ったようにな。 ☆ミカロユス・キュイの『パラシオスの小路』や[革正団]のサラカエルの『呪眼』の自在式も相当複雑そうだったな。 ☆高橋弥七郎の新作『カナエの星』でも、十字印と渦巻文が登場している。
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【種別】 技術・能力 【初出】 I巻 【解説】 “存在の力”を繰ることで『在り得ぬ不思議を現出させる術』の総称。本来はこの世に在り得ない事象を『無理矢理に押し通すことで存在させる』ものである。 VII巻での坂井悠二の“存在の力”への感得の描写から、“存在の力”を操りイメージや意思に沿って外部の存在に干渉する「顕現」を特に「自在法」と呼ぶようだ。 決まった形式は無く、個々人によって使う自在法の質や規模、使い方が大きく違う。ファンタジーものによくある“魔法”と決定的に違うのは、普遍的な体系や形式を全く持たない点である。封絶や達意の言、人化など、一般化された自在法の類を除いて、使用者の個性がほとんどそのまま現れる。それゆえ自在師以外の“徒”やフレイムヘイズは、自分の個性に応じて現れる自在法を極限まで活用応用するような戦法を強いられる。 自在法の効果を増幅する仕組み及びその力の結晶を『自在式』と、自在法に優れるものを自在師と呼んでいる。 本編に登場した自在法一覧 各巻での初出。名称が明示されていないものは性質、機能から名称を抜粋した。 1:封絶/トーチ生成・加工・割り込み/都喰らい/鍵の糸/転生の自在式 2:屠殺の即興詩/気配察知/清めの炎/炎弾/トーガ/存在の撹乱/紅蓮の双翼 3:変化/達意の言/揺りかごの園 4:戒禁/紅蓮の大太刀 5:知覚の伝染/視界撹乱/レギオン/防御陣/虹天剣/天破壌砕/分身 6:カデシュの心室/調律/カデシュの血印 7:因果の入れ替え/撹乱/浮遊/瓦礫の巨人/ラーの礫/アテンの拳 8:幻術/気配隠蔽 9:反射 0:人化 10:騎士団/飛翔/遠話/五月蝿る風/ネサの鉄槌/幕瘴壁/ラビリントス/影侵/清なる棺/存在の『分解』と『定着』/グリペンの咆/ドラケンの哮/再召喚 11:風の転輪 12:インベルナ/分析/ミストラル S:隷群/蒸気 13:マグネシア/刻印/星 14:スティグマ 15:呪眼/金切り声/サックコート 16:捨身剣醒 17:爆弾 18:熒燎原/プレスキット/プロビデンス/ダイモーン/瞑目の夜景/獅子吼/ビト/セトの車輪/ファンファーレ/地雷/加速/真紅/飛焔/審判/断罪/鐙の寵 19:スティグマータ/ジシュカの丘/貪恣掌/ニムロデの綺羅/プロツェシオン 20:千里眼/ジクムントの門/ジャックランタン/トラロカン/車両要塞/王の供連 21:夜の問い/パチャクチ/セドナの舞/サイクル 22:パラシオスの小路/グランマティカ SII:倉蓑笠/ヒーシの種/地駛/カラブラン SIII:アクス/スペイキル/ゲイル ES:碑堅陣 ゲーム:ゲマインデ 灼眼のシャナノ全テ:大突破 灼眼のシャナノ全テ 完:羅梭 外伝『ジャグル』:巴字奔瀑 外伝『アンフィシアター』:ストマキオン/オベリスク 短編『クイディティ』:啖牙の種/隠羽織 SIV:爆閃 【コメント】 ☆アニメ版から登場・使用されていた。 ☆「自在」法という割には、いろいろと制限が多かった。 ☆最終巻で新世界『無何有鏡』が創造されたから、そこでは自在法を使いたい放題なんだろうな。 ☆自在法って字面だけみると“自らが在る法”だから、存在の本質に沿った力という制約があったのかもな。 ☆宝具や“ミステス”と、どっちが使い勝手が良かったかな。 ☆[巌楹院]も使用していたな。 ☆高橋弥七郎の新作『カナエの星』でも、『半開きの目』と『半閉じの目』という力が登場している。
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【種別】 自在法 【初出】 X巻 【解説】 “冥奥の環”アシズ、及びそのフレイムヘイズ『棺の織手』ティスが使用していた自在法。 青い宝石のような、因果孤立空間を形成する。外伝漫画『Eternal song ‐遙かなる歌‐』第二十話で、因果孤立空間は通常立方体や直方体だが、ティスのものだけは文字通り棺の形をしていることが判明した。 大小の因果孤立空間を生成でき、敵を閉じ込める檻、敵の身体の一部だけを因果孤立空間に飲み込ませて断裂(飲み込んだ部分をえぐり取る)、また自分を守る壁としても使用していたようだ。 ティス亡き後は、その亡骸を保存するために“棺の織手”アシズが発動させ続けていた。 後の封絶と同じく因果孤立空間を生み出す自在法だが、両者に直接の繋がりはない。 高度な自在師の行き着いた先ということのようだ。(教授は自在師と呼ばれないが) 【コメント】 ☆アニメシリーズには未登場。 ☆効果が封絶に似ていた。 ☆“螺旋の風琴”リャナンシーはこれを参考に、ダンタリオン教授の自在式を改良して封絶を編み出したのかもしれないな。教授が『清なる棺』を再現しようとして自在式を作った可能性も捨てきれなかったけどな。 ☆[仮装舞踏会]の『三柱臣』参謀ベルペオルの『タルタロス』で同じようなことはできなかったのかな? ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の『九垓天秤』フワワやニヌルタやソカルやモレクやチェルノボーグやウルリクムミやジャリや『両翼』のメリヒムやイルヤンカやウルリクムミの副官のアルラウネや[百鬼夜行]のギュウキやパラやゼミナや[革正団]相手にも使用してほしかったな。
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【種別】 自在法 【初出】 X巻 【解説】 その名の通り、遠く離れた場所との会話を行う自在法。 詳細はあまり明らかになっていない自在法だが、そこそこポヒュラーな自在法らしく中世の『大戦』の時代から使われていた。 ただし、誰でも使えるほど一般的ではないらしく、中世の『大戦』当時のフレイムヘイズ兵団総大将ゾフィー・サバリッシュは、連絡網構築のために『ベルワルド集団』から「遠話のできる自在師」を引き抜くよう命令していた。 『混線する』とのことから、特定の相手だけに通じさせるような自在法ではないようだ。また、大海を渡るような長距離を挟んでは使えない。 現代では、人間の文明と通信機器の発達により、『封絶』でそれらが停止している場合以外は、そちらの方が通信手段としてははるかに有効であり、また戦闘の最中では『混線』するためもっぱら伝令が使われるなど、微妙な効果の自在法になっていた。 フレイムヘイズ『弔詞の詠み手』マージョリー・ドーが使う神器“グリモア”の付箋を用いた通信の自在法と同一かは不明。 【コメント】 ☆アニメ版から使用されていたのかな。 ☆封絶や炎弾や『達意の言』と比べて、難易度が高いか低いかわからなかった。 ☆↑遠話を使うのに自在師をわざわざ引き抜いてるんだし、どう考えてもそこら辺より難しい自在法だろうな。 ☆フランソワは神器“スプレット”で水や雪を介した遠話を得意としていた。 ☆[仮装舞踏会]の捜索猟兵ハボリムは苦手。もっとも、『熒燎原』があるので、普段はあまり必要としなかっただろうがな。 ☆↑まあ戦争中に使うような状況なら、即応性や効果範囲に混線しない正確性等々でどう考えても『熒燎原』の方が効率いいしな。平時なら、それこそ遠話を使う必要もないしな。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]のアシズやフワワやニヌルタや[宝石の一味]のコヨーテやフックスも使用していたのかな。 ☆ヒルデガルドも『瞑目の夜景』を介して遠話を行っていた。
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【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 X巻(登場のみ。名称の詳細は公式ガイドブック『灼眼のシャナノ全テ』) 【解説】 真名は“架綻の片”(かたんのひら)。炎の色は薄桃色。 [とむらいの鐘]の一員。容姿は花弁の真ん中に女性の顔がある妖花。初登場の際は真名も通称も不明で、一貫して「妖花」と書かれており、“徒”なのか“燐子”なのかも公式ガイドブック『灼眼のシャナノ全テ』で明かされるまで不明だった。 また、会話に際して常に疑問形で語りかけていた。 援護や補助を得意とする優秀な自在師であり、『九垓天秤』先手大将ウルリクムミの副官として[とむらいの鐘]を補佐してきた。 中世の『大戦』に際してもウルリクムミの副官、もしくは秘書的な役割を果たしていた。 中世の『大戦』の帰趨が決した際、ウルリクムミに撤退を命じられたが拒否した。そして彼とともに最後まで殿軍を守り、フレイムヘイズ『震威の結い手』ゾフィー・サバリッシュによって討滅された。 【由来・元ネタ】 名前の元ネタは、絞首台の下に咲く花「マンドラゴラ(mandragora)」のドイツでの別名「アルラウネ(Alraune)」と思われる。人間型の根が特徴。 引き抜く際に致死性の悲鳴を上げるので、犬をマンドレイク(アルラウネ)につないで招き寄せ、自分は耳を塞ぐ。こうして、犬を犠牲にすることで収穫できる。 収穫したアルラウネは、丁寧に世話をすれば、富をもたらしてくれるという。また、精力剤や媚薬となるという伝承もある。 実在するナス科植物マンドレイクには、当然ながらそのような効果はない。ただし、根に数種のアルカロイド成分を含むので、取り扱いは慎重に行われるべきである。 「架」とは、架け渡すこと、また空中に架け渡された棚の意味である。「綻」はほころび、縫い目が解けること、また植物の開花を表す言葉としても使われる。「片」はふたつに分けられたものの一方、薄く小さな切片、僅少などの意味がある。 真名全体で考えれば、「宙に架けられた棚が綻び、そこからこぼれ出す微少な力」という意味だと思われる。 真名に「片」を含むところから、“存在の力”自体は小さく、効率よく自在法を紡ぐリャナンシーのような自在師だと想像できる。「綻」は、彼女の妖花としての本質も表しているのだろう。 【コメント】 ☆アニメシリーズには未登場。 ☆彼の最期に付き添った彼女。上官思いなのか、それとも彼女もまた……。 ☆最初は“燐子”かと思った。 ☆S巻にて、『九垓天秤』チェルノボーグの度を過ぎたツンデレっぷりをそれとなくフォローしてあげるあたり、芸が細かかった。 ☆これが本当の、“徒花(あだばな)”、か? ☆↑誰が上手い事を言えといった。 ☆どこかマリアンヌに通じるものを感じた。[仮装舞踏会]の捜索猟兵レライエにも似てるか。 ☆女性の“徒”の自在師は他に“螺旋の風琴”リャナンシーやティリエルがいた。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[革正団]のサラカエルやドゥーグやハリー・スミスやハリエット・スミスや[百鬼夜行]のギュウキやパラやゼミナやセムルヴや[仮装舞踏会]の創造神“祭礼の蛇”伏羲や『三柱臣』のシュドナイやベルペオルやヘカテーや禁衛員フェコルーやウアルや[マカベアの兄弟]のダーインやカルンとも絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆番外編『かぐやひめのしゃな』では、10話の猿蟹合戦で蟹の一団の一員として登場している。 ☆番外編『おじょうさまのしゃな』では、トーテングロ家の台所女中として登場している。
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【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 X巻(真名はI巻、ラミーとしてならばII巻) 【解説】 真名は“螺旋の風琴”(らせんのふうきん)、炎の色は深い緑色。 顕現した姿は、紫の短髪のはかなげな少女の姿。手足は細く、薄い衣を纏う。 自在法をまさに望むまま、自由自在に構築できるという、“紅世”最高の自在師。美学的に自在式を扱う芸術家肌で、動けば良しとする技術屋的なダンタリオン教授とは、自在師としてのスタイルが異なる。 封絶、転生の自在式といった数々の自在法を世に編み出し、その能力と功績から、その真名は世に多く広まっている。 現在の性格は思慮深く老練としているが、本来の性格は無邪気にして無垢、奔放で放埓な性格で、己が欲するままに遊び、そのために人間を喰らうことに何の疑いも持たず自由に世界を遊び巡っていた。その途中で絵師を目指す人間の男性ドナートと出会い、愛し合うようになるが、リャナンシーが人を喰らって存在する者であることを知ったドナートの悲しみと怒りに触れたことで呆然自失し衝動的にドナートの元を飛び出し、無気力状態で彷徨っていたところをその特異な自在法への性質を狙った、ある“王”によって捕らえられ、“徒”を支配する事が可能な鳥籠に閉じこめられ、それとセットで、『小夜啼鳥』という宝具として扱われるようになった。 やがて時を経て『小夜啼鳥』は“棺の織手”アシズの手に落ち、中世の『大戦』の最中、ドナートが死の間際に残した自分への伝言を耳にして気力を取り戻し、自らの意志で籠を出た。そして彼が自分を描いた絵を見るために彼に逢いに行くが、既に彼の命も彼の絵もこの世から失われた後だった。その後、彼女は失われた絵を復元するための自在法を編み出し、それの発動に必要な莫大な量の“存在の力”を集めるために、本来の真名と存在を隠し“屍拾い”ラミーとして、長い時間をかけて消えかけのトーチから“存在の力”を集めていくこととなった。 後に、旧知の間柄である教授の非合理的な式を昇華させて封絶の自在法を生み出し、その名声を一段と高めた。 ベルペオルは中世の『大戦』の最終決戦終結時に、いざという時に利用するために彼女に監視をつけたようだが、それがどうなっていたのかは長らく不明だったが、外伝漫画『Eternal song ‐遙かなる歌‐』第五巻(最終巻)でデカラビアに彼女を監視させていたようだ。 “祭礼の蛇”の仮帰還と同時にデカラビアによって動員令が伝達されたところを見るに、継続的に監視が続けられていたようだ。 最終巻で新世界『無何有鏡』完成後にリャナンシー本来の姿に戻り、長年の望みであった復元したドナートの板絵を抱きながら、新世界へ旅立った。 参照 →ラミー 【由来・元ネタ】 元ネタは、ヨーロッパ民話に登場する「妖精の恋人」リャナンシー(leanan-sidhe)だと思われる。魅入られた者は素晴らしい芸術的な才能を与えられるが、生命力を吸い取られ薄命になるという。 また“小夜啼鳥”とはナイチンゲールを指している。 「螺旋」とはそのまま渦を巻いている螺旋構造のことだが、これは運動性や生命力の象徴とされ、また状態が進みブレーキが掛からない状態(無限)ことを表現することもある。 また「風琴」とはオルガンのことである。オルガンとは風を送って音を出す楽器である。 これをリャナンシーに当てはめてみると、無限であり、ブレーキが掛からないものとは彼女の運動性、自在法の影響力だと考えられる。そしてオルガンは音楽を奏でるのだが、この音楽は自在法に置き換えることができるだろう。 オルガンで奏でる音楽は数え切れないほどあり、そして音は何によって出ているかといえば風という自然の力であり、その力は微々たるものであるはずなのにそれさえあれば素晴らしい音楽を奏でてしまう。 これは彼女の自在法による“存在の力”の消費効率の異常な優秀さを表すものだと解釈できる。 これらのことを総合して真名全体の意味を考えると、少し長いが「微小な力で無限の影響力を持つ数多の自在法を奏でる楽師」という意味だと思われる。 説明するまでもなく“紅世”最高の自在師リャナンシーの力そのものを表した真名だろう。 【コメント】 ☆アニメ版から登場していた。 ☆少女の姿をした“徒”の自在師は他にティリエルがいた。 ☆天賦の才で自在法を操る、ある意味教授と対極的な存在であった。 ☆薄紫色のベリーショートな髪が特徴。他の“徒”とは違い、瞳や髪等に炎の色と同じ色が、一つも無かった。 ☆↑炎の色は、教授の緑も関係してたのかもしれないな。 ☆S巻での“存在の力”の解説にある「船」の喩えを使うと、サイズは大したことないがとんでもなく高性能かつ多機能、という感じだな。 ☆作者が何故“紅世の王”にしなかったのか不思議である。 ☆↑能力が既に反則級なのに、持っている“存在の力”まで強大だったら作中でのバランスが崩壊するからだろうな。 ☆本編での行動は、「ラミー」として向こうに書こう。 ☆[革正団]には手を貸してたのかな。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[宝石の一味]の“瓊樹の万葉”コヨーテやフックスやトンサーイやイナンナや[百鬼夜行]のギュウキやパラやゼミナやセムルヴや[革正団]のサラカエルやドゥーグやハリー・スミスやハリエット・スミスや[マカベアの兄弟]のダーインやカルンや[轍]のギータやケレブスとも絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆番外編『しんでれらのしゃな』では、靴職人兼硝子細工師ラミーとして登場している。 ☆番外編『かぐやひめのしゃな』では、リャナンシー兎として登場している。 ☆番外編『おじょうさまのしゃな』では、ラミーとして登場している。 ☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、妖しの魔ガブリナ・リャナンシーとして登場している。
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【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 X巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“凶界卵”(きょうかいらん)。炎の色は亜麻色。 [とむらいの鐘]最高幹部『九垓天秤』の一角。戦場での敵情視察を任とする大斥候。 大量の蝿を生み出す自在法『五月蝿る風』の使い手。その本領は戦闘ではなく、絶大な規模で自在法を展開し制御する点にあった。 人間大の卵に魔物、老人、女の三つの面を張り付かせた姿をしていた。 「三つの面から声を繋げつつ」「意味不明のことを」「喚いている!」。 その言動は、同僚の『九垓天秤』たちでもなんとなくしか読み取れなかった。周囲からは、「組織の枢要たる変人」として扱われていた。 ブロッケン要塞入場行進の争議からすれば、『九垓天秤』の中でもイルヤンカやウルリクムミに次ぐ古参であるようだ。 中世の『大戦』最終決戦では、壊滅したメリヒムの『空軍』に代わって、『五月蠅る風』で戦場の制空権の確保に尽力した。 『九垓天秤』の中で唯一、“棺の織手”アシズの側に最後まで控えていたが、“天破壌砕”の生贄として存在を取り込まれて消滅し、己が主を滅びへと導くこととなった(その際、一度は『五月蠅る風』を駆使して『主塔』を崩し『天破壌砕』の阻止を試みるも、“螺旋の風琴”リャナンシーの介入により『主塔』の崩落が停止させられ失敗に終わった)。 【由来・元ネタ】 名前の元ネタはヒッタイト・小アジアの疫病の神 ジャリ(Jarri)と思われる。疫病が発生すると、人々はジャリに救いを求めた。「弓の王」とも呼ばれ、王を戦いにおいて助けるという。 「凶」の字義は不吉であり、世人を害し恐れられる存在のことである。「界」には、世界と境の両系統の意味がある。「卵」はタマゴ、未だ生まれざるものを指す。 真名全体で、「殻を境とし、その内に不吉な世界を収めた卵」という意味だと思われる。 ジャリが[とむらいの鐘]の大斥候となる以前の、単独の“王”として動いていた時代を考えると、『五月蝿る風』で広範囲の人間を殺傷していたのではないかと考えられるからである。もし『五月蝿る風』を人間の殺戮に使うなら、襲われた地域はまさに地獄となるであろう。 「斥候」とは、地形や敵情の情報収集、遭遇戦への対応、後退する敵部隊の追跡などを行う小規模の部隊である。ただひとりでこれをこなすことができるからこその大斥候なのであろう。 【コメント】 ☆アニメシリーズには未登場。 ☆S巻では、チェルノボーグがモレクの事を思っているのを知ってか知らずか、周囲を驚かすほどの発言をした。 ☆意味不明に見える台詞回しだが実はかなり良いことをいっていた(ように見えた)。 ☆モレクと並んで、戦闘以外の分野で“王”として扱われる存在だった。 ☆明記はされていないが、行使する自在法の規模から、自在師と考えてもよいのではないだろうか。 ☆ハワイ諸島一帯を警戒の風で覆い尽くせるフィレスでさえ、自在師ではなかった。本編で明記がない限り、自在師と考えない方がよいのではないか。 ☆外伝漫画『Eternal song ‐遙かなる歌‐』では、比較的言っていることが分かりやすいような気がした。 ☆彼の言葉の出典は『ヴァルターの歌』『囚人の脱出』『ルーオトリープ』で、正確な引用ではない(公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』より)。いずれも中世ラテン語叙事詩。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[宝石の一味]の“瓊樹の万葉”コヨーテやフックスやトンサーイやイナンナや[革正団]のサラカエルやドゥーグやハリー・スミスや[百鬼夜行]のギュウキやパラやゼミナとも絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆番外編『かぐやひめのしゃな』では、猿蟹合戦で蟹の一団の一員として登場している。 ☆番外編『おじょうさまのしゃな』では、トーテングロ家の従者として登場している。 ☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、序幕で観客の一人として登場している。
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【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVI巻 【解説】 真名は“蠱溺の盃”(こできのはい)。炎の色は菖蒲色。 [仮装舞踏会]に所属する自在師。戦時平時を問わず恐れられ、忌避されている“徒”。世界屈指の悪名高さを持つ自在法『ダイモーン』を使用する。 姿はやぶにらみの子供。袖が地に着くほどのぶかぶかのローブに、盗人のような大袋を背負っている。名の知れた捜索猟兵であり、相方の巡回士リベザルとともに挙げた大功も多い。 巡回士に見下される者が多い捜索猟兵所属の“徒”でありながら、参謀直属の“王”リベザルとも対等に付き合っている。 ウィネやザロービが、オルゴンやビフロンスから真名での呼びかけを要求されるのとは大きな違いである。 御崎市決戦までは、リベザルと共に『大地の四神』とまともな交戦経験のある唯一の[仮装舞踏会]の将帥であった。『四神』からの呼び名は『忍び寄る毒』。1864年に、リベザルと共に『内乱』の最中の北米大陸に東から入り込んでいたことから、『大地の四神』と交戦したのはこの時期だと思われる。 盟主お披露目の式典では、盟主に挑もうとするリベザルをストラスと共に止めようとした。その後、将帥・部隊長クラスが出席する御前会議に参加し、デカラビアの態度に激昂するリベザルをなだめていた。 決戦前の酒保では、リベザルに掴み上げられて振り回され遊ばれたりしていた。 フレイムヘイズ陣営との戦争では、外界宿征討軍東部方面主力軍に従軍し、リベザルの副官として、外界宿東京総本部攻略作戦の指揮を補佐していた。その後、リベザルと共に『星黎殿』へと撤退を始めていた。 その途中、谷川岳でミカロユス・キュイたちに足止めを食らわされている最中に発生した『朧天震』には、自在師ゆえの惑乱を起こしていた。 御崎市決戦では、市東部の御崎市駅を拠点として、リベザルとともに『大地の四神』の一人イーストエッジと交戦に入った。 その最中、盟主より[百鬼夜行]の捜索を命じられ、リベザルと別れた。 『真宰社』周辺で『極光の射手』キアラ・トスカナらと交戦するマモンが致命傷を受けた現場に遭遇し即座に救出するが、マモンは残された力で自らの責務を果たして散った。 そして、新世界『無何有鏡』創造によって戦火が止んだ後、『非常手段』でベルペオルらの前に呼び出され、新世界に渡る呼び水として、リベザルと共に一番乗りを命じられた。リベザルが上官と些事の確認をした後は、彼と共に『天梯』を通って新世界『無何有鏡』へ旅立った。 新世界へ渡り来た後もリベザルと行動を共にしており、一年後の春には日本で坂井悠二を丁重な態度で人化したリベザルのいる定食屋へ案内するが、坂井悠二に対してはレライエ以上に警戒心を抱いているようで、案内後はすぐに悠二と別れて周囲を警戒していたようだ。 【由来・元ネタ】 名前の元ネタは、ソロモンの72柱の悪魔 “賢明公”グシオン(Gusion)の異称のひとつ、ピルソイン(Pirsoyn)と思われる。 グシオンは、序列11番の悪魔で、サフラン色のローブを着た頑強な男の姿をしている。 召還されると、現在・過去・未来のあらゆる質問に答えるという。 また、他者の敵意を好意にすり替えることが出来るという。 「蠱」は迷わし乱す、また(毒)薬の意、「溺」は液体に浸かって死ぬ様を、「盃」は酒や毒薬を仰ぐ際のグラスを指す。総じて、「心を惑わす毒に浸して殺す杯」という意味だと思われる。その本質を、悪名高い自在法『ダイモーン』として顕現させている。 【コメント】 ☆なんか苦労人のにおいがした。 ☆サンタクロースみたいだったな。 ☆全力で萌えた。そっちの趣味は無いんだがな。 ☆リベザルがそりを引き、こいつがプレゼントを配って欲しかった。 ☆こいつやリベザルといい、虞軒といい、XVI巻はイラストのない新キャラが多かったな。まあ、ピルソイン&リベザルのペアは、この先出番があれば描かれることもあると推測されていた。 ☆御前会議に出席していたということは[仮装舞踏会]内でもかなり地位が高いのだろう。 ☆XVIII巻で、待望の口絵登場。ソラト以来の少年型“徒”に相応しいかわいさを見せた。 ☆外伝でオレンジジュースを飲んだり、怪奇映画を見られないのを残念がったりと、性格面も子どもっぽいところがある。 ☆やたらと殺傷能力の高い『ダイモーン』を持ちながら、何故か捜索猟兵だった。 ☆『清めの炎』を使えば防げる以上、他に有効な攻撃手段がないなら単独での戦闘には向かない。乱戦か援護だけに特化しているので巡回士ではなかった。 ☆逆に言えばアレだけの戦闘能力に加え、捜索猟兵としての索敵能力を有するんだろうな。 ☆自在師だけに、索敵に使える自在法も持っているのだろうな。 ☆『内乱』時には既に[宝石の一味]の頭目コヨーテに存在を知られていた。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手”アシズや『九垓天秤』フワワやニヌルタやソカルやモレクやチェルノボーグやウルリクムミや[宝石の一味]のコヨーテやフックスやトンサーイやイナンナや[百鬼夜行]のギュウキとも絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆アニメ第3期で登場したが、やぶにらみの様子はなかった。 ☆番外編『おじょうさまのしゃな』では、[黒い蛇団]の一員として登場している。 ☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、幕間2で登場している。