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聖書 γραφή(グラフェー、単数)、γραφαῖς(グラファイス、複数)…書物。<原文では、「聖なる書物」(聖書)という言い方ではなく「書物」と書かれている。「聖句」を指す時も同じ語を用いる> γράμμα(グランマ)…文字,文書,学問。<テモテ第二3:15ではグラフェーでなくグランマの複数形が用いられる>。 γραφαῖς ἁγίαις(グラファイス・ハギアイス)…聖なる書物(複数)。<聖書を単に「書物」でなく、「聖なる書物」(聖書)と述べている箇所はローマ1:2のみ> 関連聖句 マタイ福音書 イエスは彼らに言われた、「あなたがたは、【書物】でまだ読んだことがないのか、『家造りらの捨てた石が隅のかしら石になった。これは主がなされたことで、わたしたちの目には不思議に見える』(マタイ21:42)。 イエスは答えて言われた、「あなたがたは【書物】も神の力も知らないから、思い違いをしている(マタイ22:29)。 しかし、それでは、こうならねばならないと書いてある【書物】は、どうして成就されようか」(マタイ26:54)。 しかし、すべてこうなったのは、預言者たちの【書】が、成就するためである」。そのとき、弟子たちは皆イエスを見捨てて逃げ去った(マタイ26:56)。 マルコ福音書 あなたがたは、この【書物】の句を読んだことがないのか。『家造りらの捨てた石が隅のかしら石になった。これは主がなされたことで、わたしたちの目には不思議に見える』」(マルコ12:10-11)。 イエスは言われた、「あなたがたがそんな思い違いをしているのは、【書物】も神の力も知らないからではないか(マルコ12:24)。 わたしは毎日あなたがたと一緒に宮にいて教えていたのに、わたしをつかまえはしなかった。しかし【書物】は成就されねばならない」(マルコ14:49)。 ルカ福音書 そこでイエスは、「この【聖句】は、あなたがたが耳にしたこの日に成就した」と説きはじめられた(ルカ4:21)。 こう言って、モーセやすべての預言者からはじめて、【書物】全体にわたり、ご自身についてしるしてある事どもを、説きあかされた(ルカ24:27)。 彼らは互に言った、「道々お話しになったとき、また【書物】を説き明してくださったとき、お互の心が内に燃えたではないか」(ルカ24:32)。 それから彼らに対して言われた、「わたしが以前あなたがたと一緒にいた時分に話して聞かせた言葉は、こうであった。すなわち、モーセの律法と預言書と詩篇とに、わたしについて書いてあることは、必ずことごとく成就する」。そこでイエスは、【書物】を悟らせるために彼らの心を開いて 言われた、「こう、しるしてある。キリストは苦しみを受けて、三日目に死人の中からよみがえる。そして、その名によって罪のゆるしを得させる悔改めが、エルサレムからはじまって、もろもろの国民に宣べ伝えられる。あなたがたは、これらの事の証人である。見よ、わたしの父が約束されたものを、あなたがたに贈る。だから、上から力を授けられるまでは、あなたがたは都にとどまっていなさい」(ルカ24:44-49)。 ヨハネ福音書 それで、イエスが死人の中からよみがえったとき、弟子たちはイエスがこう言われたことを思い出して、【書物】とイエスのこの言葉とを信じた(ヨハネ2:22)。 あなたがたは、【書物】の中に永遠の命があると思って調べているが、これらは、わたしについてあかしをするものである(ヨハネ5:39)。 わたしを信じる者は、【書物】に書いてあるとおり、その腹から生ける水が川となって流れ出るであろう」(ヨハネ7:38)。 ほかの人たちは「このかたはキリストである」と言い、また、ある人々は、「キリストはまさか、ガリラヤからは出てこないだろう。キリストは、ダビデの子孫から、またダビデのいたベツレヘムの村から出ると、【書物】に書いてあるではないか」と言った(ヨハネ7:41-42)。 神の言を託された人々が、神々といわれておるとすれば、(そして【書物】は廃棄されることがあり得ない) (ヨハネ10:35) あなたがた全部の者について、こう言っているのではない。わたしは自分が選んだ人たちを知っている。しかし、『わたしのパンを食べている者が、わたしにむかってそのかかとをあげた』とある【書物】は成就されなければならない(ヨハネ13:18)。 わたしが彼らと一緒にいた間は、あなたからいただいた御名によって彼らを守り、また保護してまいりました。彼らのうち、だれも滅びず、ただ滅びの子だけが滅びました。それは【書物】が成就するためでした(ヨハネ17:12)。 そこで彼らは互に言った、「それを裂かないで、だれのものになるか、くじを引こう」。これは、「彼らは互にわたしの上着を分け合い、わたしの衣をくじ引にした」という【書物】が成就するためで、兵卒たちはそのようにしたのである(ヨハネ19:24)。 そののち、イエスは今や万事が終ったことを知って、「わたしは、かわく」と言われた。それは、【書物】が全うされるためであった(ヨハネ19:28)。 これらのことが起ったのは、「その骨はくだかれないであろう」との【書物】が、成就するためである(ヨハネ19:36)。 また【書物】のほかのところに、「彼らは自分が刺し通した者を見るであろう」とある(ヨハネ19:37)。 しかし、彼らは死人のうちからイエスがよみがえるべきことをしるした【聖句】を、まだ悟っていなかった(ヨハネ20:9)。 使徒行伝 「兄弟たちよ、イエスを捕えた者たちの手びきになったユダについては、聖霊がダビデの口をとおして預言した【書物】は、成就しなければならなかった(使徒1:16)。 そこでピリポが駆けて行くと、預言者イザヤの書を読んでいるその人の声が聞えたので、「あなたは、読んでいることが、おわかりですか」と尋ねた。彼は「だれかが、手びきをしてくれなければ、どうしてわかりましょう」と答えた。そして、馬車に乗って一緒にすわるようにと、ピリポにすすめた。彼が読んでいた【書物】の箇所は、これであった、(使徒8:30-32) そこでピリポは口を開き、この【聖句】から説き起して、イエスのことを宣べ伝えた(使徒8:35)。 パウロは例によって、その会堂にはいって行って、三つの安息日にわたり、【書物】に基いて彼らと論じ、キリストは必ず苦難を受け、そして死人の中からよみがえるべきこと、また「わたしがあなたがたに伝えているこのイエスこそは、キリストである」とのことを、説明もし論証もした(使徒17:2-3)。 ここにいるユダヤ人はテサロニケの者たちよりも素直であって、心から教を受けいれ、果してそのとおりかどうかを知ろうとして、日々【書物】を調べていた(使徒17:11)。 さて、アレキサンデリヤ生れで、【書物】に精通し、しかも、雄弁なアポロというユダヤ人が、エペソにきた。この人は主の道に通じており、また、霊に燃えてイエスのことを詳しく語ったり教えたりしていたが、ただヨハネのバプテスマしか知っていなかった(使徒18:24-25)。 彼はイエスがキリストであることを、【書物】に基いて示し、公然と、ユダヤ人たちを激しい語調で論破したからである(使徒18:28)。 パウロ文書 この福音は、神が、預言者たちにより、【聖書】(γραφαῖς ἁγίαις=聖なる書物)の中で、あらかじめ約束されたものであって、(ローマ1:2) なぜなら、【書物】はなんと言っているか、「アブラハムは神を信じた。それによって、彼は義と認められた」とある(ローマ4:3)。 【書物】はパロにこう言っている、「わたしがあなたを立てたのは、この事のためである。すなわち、あなたによってわたしの力をあらわし、また、わたしの名が全世界に言いひろめられるためである」(ローマ9:17)。 【書物】は、「すべて彼を信じる者は、失望に終ることがない」と言っている(ローマ10:11)。 神は、あらかじめ知っておられたその民を、捨てることはされなかった。【書物】がエリヤについてなんと言っているか、あなたがたは知らないのか。すなわち、彼はイスラエルを神に訴えてこう言った(ローマ11:2)。 これまでに書かれた事がらは、すべてわたしたちの教のために書かれたのであって、それは【書物】の与える忍耐と慰めとによって、望みをいだかせるためである(ローマ15:4)。 願わくは、わたしの福音とイエス・キリストの宣教とにより、かつ、長き世々にわたって、隠されていたが、今やあらわされ、預言の【書】をとおして、永遠の神の命令に従い、信仰の従順に至らせるために、もろもろの国人に告げ知らされた奥義の啓示によって、あなたがたを力づけることのできるかた、(ローマ16:26-27) わたしが最も大事なこととしてあなたがたに伝えたのは、わたし自身も受けたことであった。すなわちキリストが、【書物】に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、そして葬られたこと、【書物】に書いてあるとおり、三日目によみがえったこと、ケパに現れ、次に、十二人に現れたことである。(コリ一15:3-5) 【書物】は、神が異邦人を信仰によって義とされることを、あらかじめ知って、アブラハムに、「あなたによって、すべての国民は祝福されるであろう」との良い知らせを、予告したのである(ガラテア3:8)。 しかし、約束が、信じる人々にイエス・キリストに対する信仰によって与えられるために、【書物】はすべての人を罪の下に閉じ込めたのである。(ガラテア3:22) しかし、【書物】はなんと言っているか。「女奴隷とその子とを追い出せ。女奴隷の子は、自由の女の子と共に相続をしてはならない」とある(ガラテア4:30)。 【書物】は、「穀物をこなしている牛に、くつこをかけてはならない」また「働き人がその報酬を受けるのは当然である」と言っている。(テモテ第一5:18) また幼い時から、【諸文書】(γράμμα=文書(複))に親しみ、それが、キリスト・イエスに対する信仰によって救に至る知恵を、あなたに与えうるものであることを知っている。【書物】は、すべて神の霊感を受けて書かれたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益である。それによって、神の人が、あらゆる良いわざに対して十分な準備ができて、完全にととのえられた者になるのである。 (テモ二3:15-17) 公同書簡 しかし、もしあなたがたが、「自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ」という【書物】に従って、このきわめて尊い律法を守るならば、それは良いことである。(ヤコブ2:8) こうして、「アブラハムは神を信じた。それによって、彼は義と認められた」という【書物】が成就し、そして、彼は「神の友」と唱えられたのである(ヤコブ2:23)。 それとも、「神は、わたしたちの内に住まわせた霊を、ねたむほどに愛しておられる」と【書物】に書いてあるのは、むなしい言葉だと思うのか(ヤコブ4:5)。 生れたばかりの乳飲み子のように、混じりけのない霊の乳を慕い求めなさい。それによっておい育ち、救に入るようになるためである(ペテ一2:2)。 【書物】にこう書いてある、「見よ、わたしはシオンに、選ばれた尊い石、隅のかしら石を置く。それにより頼む者は、 決して、失望に終ることがない」(ペテ一2:6)。 【書物】の預言はすべて、個人的な解釈によってもたらされていないことを、まず第一に知るべきである。なぜなら、預言は決して人間の意志から出たものではなく、人々が聖霊に感じ、神によって語ったものだからである(ペテ二1:20,21)。 それは、聖なる預言者たちがあらかじめ語った言葉(旧約聖書)と、あなたがたの使徒たちが伝えた主なる救主の戒め(新約聖書)とを、思い出させるためである(ペテ二3:2)。 彼は、どの手紙にもこれらのことを述べている。その手紙の中には、ところどころ、わかりにくい箇所もあって、無学で心の定まらない者たちは、ほかの【書物】についてもしているように、無理な解釈をほどこして、自分の滅亡を招いている(ペテ二3:16)。 関連聖句2 以下は、γράμμα(グランマ、文字,文書,学問)が聖書(特にモーセの律法)に関連した意味で出てくる箇所の抜粋。テモテ第二3:15も含む。 しかし、モーセの【書】を信じないならば、どうしてわたしの言葉を信じるだろうか」(ヨハネ5:47)。 ると、ユダヤ人たちは驚いて言った、「この人は学んだこともないのに、どうして【文書(または学問)】を知っているのだろう」(ヨハネ7:15)。 かつ、生れながら無割礼の者であって律法を全うする者は、律法の【文字】と割礼とを持ちながら律法を犯しているあなたを、さばくのである(ローマ2:27)。 かえって、隠れたユダヤ人がユダヤ人であり、また、【文字】によらず霊による心の割礼こそ割礼であって、そのほまれは人からではなく、神から来るのである(ローマ2:29)。 しかし今は、わたしたちをつないでいたものに対して死んだので、わたしたちは律法から解放され、その結果、古い【文字】によってではなく、新しい霊によって仕えているのである(ローマ7:6)。 神はわたしたちに力を与えて、新しい契約に仕える者とされたのである。それは、【文字】に仕える者ではなく、霊に仕える者である。【文字】は人を殺し、霊は人を生かす(コリ二3:6)。 もし石に彫りつけた【文字】による死の務が栄光のうちに行われ、そのためイスラエルの子らは、モーセの顔の消え去るべき栄光のゆえに、その顔を見つめることができなかったとすれば、(コリ二3:7) また幼い時から、【諸文書】(γράμμα)に親しみ、それが、キリスト・イエスに対する信仰によって救に至る知恵を、あなたに与えうるものであることを知っている。(テモテ第二3:15) まとめ 書物はキリストについて証している。 書物の中で、キリストについて預言している書には、モーセの律法、預言書、詩篇が含まれている。また弟子たちは書物全体と述べているから、旧約聖書正典の枠組みは当時(ヤムニア会議以前)すでにあったと考えられる。 書物にあることはすべて成就しなければならない。 書物に書かれてある事柄は廃棄されることはあり得ない。 イエスは書物を引用して論じ、書物が成就すべきことを示し、書物にあるご自分の預言を紐解かれた。それ故、イエスは書物を神の権威と認めていた。 イエスは学問を学んだことがないのに、文書に精通していた。 律法学者は書物の中に永遠の命(に至る知識)があると思っていたが、その書物にはキリストのことが証されており、そのキリストこそが永遠の命であったのに、彼らはそのキリストを認めなかった。 律法学者が曲解していたのは、実際は書物も神の力も知らなかったから。 パウロは書物に基づいてユダヤ人と論じ、書物にキリストについて書かれていることを解説した。 フィリポはエチオピアの宦官に書物(預言書)を解き明かした。 べレアの人々は伝道されたことが本当かどうかを確かめるために、日々書物を調べていた。 アポロは書物に精通しており、ユダヤ人に対して、書物に基づいてイエスがキリストであることを強い口調で論破した。 福音は、神が聖なる書物の中で予め定めていたもの。 書物は、クリスチャンがそれによって忍耐と慰めを得て希望を持つために書かれた。 書物の啓示の奥義は長らく隠されていたが、今や現された。 約束がキリストを信じる者に与えられる為に、書物はすべての人を罪の中に閉じ込めた(断罪した)。 諸文書はキリストへの信仰によって救いに至る知恵を与える。 書物はすべて神霊的なものである。 書物は人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益であり、それによって神の人は、あらゆる良い業を行えるように整えられる。 乳児のように純粋な霊の乳(聖書)を慕い求め、それによって成育して、救いに入るべき。 書物の預言はすべて個人的な解釈や人間の意志からは出ておらず、人が聖霊に導かれて神によって語ったもの。 書物には、聖なる預言者たちがあらかじめ語った言葉(旧約聖書)と、使徒たちが伝えた主なる救い主の戒め(新約聖書)がある。 パウロ文書や他の文書について、無学で心定まらない者たちは、無理な解釈をして身に滅びを招いている。 文字(モーセの律法)は人を罪に定めるので人を殺すが、霊は人を生かす。 クリスチャンは律法に対して死んだので、律法から解放された。それ故、古い文字ではなく、新しい霊に仕える。 無割礼でも律法を全うする人は、割礼を受けていても律法を守らない人を断罪する。 文字による割礼でなく、霊による心の割礼こそが真のユダヤ人の証である。 新しい契約は、文字に仕えること(律法契約)ではなく、霊に仕えること。
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聖書学 (せいしょがく、Bible study) は訓詁学の一種。聖書を対象に、文献学的方法、また人文科学的な(言語学、考古学、地理学等)諸方法を用いて本文批評をし、キリスト教の立場からすると、原初期の聖書とキリスト教を明らかにしようとする学である。分野は旧約聖書学・新約聖書学に分かれる。また、リベラルと聖書信仰は前提が異なる。 https //ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E6%9B%B8%E5%AD%A6
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『新約聖書』は、紀元1世紀から2世紀にかけてキリスト教徒たちによって書かれた文書で、『旧約聖書』とならぶキリスト教の正典。内容的にはキリストが生まれる前までを旧約聖書、キリスト生誕後を新約聖書がまとめている。 『旧約聖書』とは、『新約聖書』の『コリントの信徒への手紙二』3章6節などの「新しい契約」という言葉をもとに、2世紀頃からキリスト教徒によって用いられ始めた呼称である。 新約すなわち新しい契約という呼び方は、はじめイエス・キリストによって神との契約が更新されたと考えた初代教会の人々によって用いられた。2世紀のテルトゥリアヌスやラクタンティウスは神との新しい契約を示した書物の集合として「新約聖書」という言葉を用いている。 新約聖書の成立 新約聖書は次の過程で成立したと考えられている。 1.ナザレ村で生まれたイエス自身による教えの段階(西暦30年頃) 2.それを口承で伝えた各社会層レベルでの信仰の段階(西暦30-60年頃) パウロの手紙(西暦50-60年代) 3.その伝承を素材として各自の信仰を表現した福音書記者の段階 福音書というジャンルを生み出したマルコによる福音書(西暦70年前後) マルコ福音書を元に独自の情報を組み合わせたマタイによる福音書、ルカによる福音書(西暦80年代) 独自の思想を加えたヨハネによる福音書、ヨハネの黙示録、パウロに仮託された手紙など(西暦100年前後) 4.多くのキリスト教文書の中から新約の正典として抜き出した初期カトリックの段階(2-4世紀) 新約聖書の分類 新約聖書正典:27書福音書:マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ 使徒言行録 パウロ書簡:ローマ、コリント一、コリント二、ガラテヤ、エフェソ、フィリピ、コロサイ、テサロニケ一、テサロニケ二、テモテ一、テモテ二、テトス、フィレモン、ヘブライ人 公同書簡:ヤコブ、ペトロ一、ペトロ二、ヨハネ一、ヨハネ二、ヨハネ三、ユダ ヨハネの黙示録 新約聖書外典:正典として認められなかったもの外典福音書:ペトロ、トマスなど。 外典行伝:ペトロ、パウロ、ヨハネ、アンデレ、トマス 外典書簡:セネカとパウロの往復書簡など 外典黙示録: 新約聖書の文書の思想 次の三つのグループに分けられる。 1.行為の重視、誓約の規定:マタイ福音書、ヤコブの手紙 2.律法の廃止、異邦人への宣教:ルカ福音書、パウロ書簡 3.神の愛、御子の受肉:ヨハネ福音書、ヨハネ書簡 書名一覧 ギリシャ語 ラテン語 和名 Κατά Ματθαίον Ευαγγέλιον Evangelium secundum Matthaeum マタイによる福音書マタイの福音書 Κατά Μάρκον Ευαγγέλιον Evangelium secundum Marcum マルコによる福音書マルコの福音書 Κατά Λουκάν Ευαγγέλιον Evangelium secundum Lucam ルカによる福音書ルカの福音書 Kατά Ιωάννην Ευαγγέλιον Evangelium secundum Ioannem ヨハネによる福音書ヨハネの福音書 Πράξεις των Αποστόλων Actus Apostolorum 使徒言行録使徒行伝 Επιστολή προς Ρωμαίους Epistula ad Romanos ローマの信徒への手紙ローマ人への手紙 Α Επιστολή προς Κορινθίους Epistula ad Corinthios I コリントの信徒への手紙一コリント人への手紙第一 Β Επιστολή προς Κορινθίους Epistula ad Corinthios II コリントの信徒への手紙二コリント人への手紙第二 Επιστολή προς Γαλάτες Epistula ad Galatas ガラテヤの信徒への手紙ガラテヤ人への手紙 πιστολή προς Εφεσίους Epistula ad Ephesios エフェソの信徒への手紙エペソ人への手紙 Επιστολή προς Φιλιππησίους Epistula ad Philippenses フィリピの信徒への手紙ピリピ人への手紙 Επιστολή προς Κολοσσαείς Epistula ad Colossenses コロサイの信徒への手紙コロサイ人への手紙 Α΄ Επιστολή προς Θεσσαλονικείς Epistula ad Thessalonicenses I テサロニケの信徒への手紙一テサロニケ人への手紙第一 Β΄ Επιστολή προς Θεσσαλονικείς Epistula ad Thessalonicenses II テサロニケの信徒への手紙二テサロニケ人への手紙第二 Α΄ Επιστολή προς Τιμόθεο Epistula ad Timotheum I テモテへの手紙一テモテヘの手紙第一 Β΄ Επιστολή προς Τιμόθεο Epistula ad Timotheum II テモテへの手紙二テモテヘの手紙第二 Επιστολή προς Τιτό Epistula ad Titum テトスへの手紙テトスヘの手紙 Επιστολή προς Φιλήμονα Epistula ad Philemonem フィレモンへの手紙ピレモンヘの手紙 Επιστολή προς Εβραίους Epistula ad Hebraeos ヘブライ人への手紙ヘブル人への手紙 Επιστολή Ιακώβου Epistula Iacobi ヤコブの手紙 Α΄ Επιστολή Πέτρου Epistula Petri I ペトロの手紙一ペテロの手紙第一 Β΄ Επιστολή Πέτρου Epistula Petri II ペトロの手紙二ペテロの手紙第二 Α΄ Επιστολή Ιωάννη Epistula Ioannis I ヨハネの手紙一ヨハネの手紙第一 Β΄ Επιστολή Ιωάννη Epistula Ioannis II ヨハネの手紙二ヨハネの手紙第二 Γ΄ Επιστολή Ιωάννη Epistula Ioannis III ヨハネの手紙三ヨハネの手紙第三 Επιστολή Ιούδα Epistula Iudae ユダの手紙 Αποκάλυψη του Ιωάννη Apocalypsis Ioannis Apostoli ヨハネの黙示録
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『旧約聖書』とは、『新約聖書』の『コリントの信徒への手紙二』3章14節などの「古い契約」という言葉をもとに、2世紀頃からキリスト教徒によって用いられ始めた呼称である。これは古い契約の書が旧約聖書であって、新しい契約が新約聖書という意味であり、『旧約聖書』という表現はサルディスのメリトン(190年)に見られ、アレクサンドリアのクレメンスがよく用いている。しかし、キリスト教側の観点でしかないために最近では『ユダヤ教聖書』、『ヘブライ語聖書』、『ヘブライ語聖典』などと呼ばれることもある。 『旧約聖書』の内容は古代イスラエル人・ユダヤ人の思想活動すべてを網羅するごとく多岐に渡っている。 正典として認められた39書の他に、正当性がないとして排除された外典がある。また、後世の捏造である偽典も存在する。 キリスト教での旧約聖書の分類 旧約聖書正典:39書モーセ五書:創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記 歴史書:ヨシュア記、士師記、ルツ記、サムエル記、列王記、歴代誌、エズラ記、ネヘミヤ記、エステル記 知恵文学:ヨブ記、詩篇、箴言、コヘレトの言葉、雅歌 大預言書:イザヤ書、エレミヤ書、哀歌、エゼキエル書、ダニエル書 小預言書:12の小預言書 旧約聖書外典:七十人訳聖書に収められており、カトリックや正教会で認められているもの外典歴史書:トビト記、ユディト記、エズラ記(ギリシャ語)、エステル記捕逸、マカバイ記1、マカバイ記2 外典知恵文学:知恵の書、シラ書、詩篇第151篇、マナセの祈り 外典預言書:バルク書(※エレミヤの手紙を含む)、ダニエル書捕逸 旧約聖書偽典 ユダヤ教でのタナハの分類 ユダヤ教では聖書を3つの部分に分け、それぞれを以下のように呼ぶ。 Torah(トーラー:ヘブライ語 תורה、モーセ五書) Nevim(ネビーイーム:ヘブライ語 נביאים、預言者) Ketubim(ケトゥービーム:ヘブライ語 כתובים、諸書) タナハとは、この3つを指す תורה, נביאים וכתובים(トーラー、ネイビームおよびクトビーム) のことであり、3つの頭文字 T・N・K に母音を付した語である。 モーセ五書(トーラー):創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記 預言書(ネビーイーム)前預言書:ヨシュア記、士師記、サムエル記、列王記 後預言書:イザヤ書、エレミヤ書、エゼキエル書、十二小預言書 諸書(ケトゥービーム)真理(エメト):詩篇、箴言、ヨブ記 巻物(メギロース):雅歌、ルツ記、哀歌、コヘレトの言葉、エステル記 その他:ダニエル書、エズラ記(ネヘミヤ記を含む)、歴代誌 書名一覧 正典 ヘブライ語 ギリシャ語(LXX) ラテン語 和名 בְּרֵאשִׁית(Bərēšīṯ) Γένεση Liber Genesis 創世記 וְאֵלֶּה שְׁמוֹת(we elleh shəmōṯ) Έξοδος Liber Exodus 出エジプト記 וַיִּקְרָא(Vaykra) Λευιτικό Liber Leviticus レビ記 בְּמִדְבַּר(Bəmiḏbar) Αριθμοί Liber Numeri 民数記 דְּבָרִים(Devārīm) Δευτερονόμιο Liber Deuteronomii 申命記 ספר יהושע(Sefer Yĕhôshúa) Ιησούς Του Ναυή Liber Iosue ヨシュア記 ספר שופטים(Sefer Shoftim) Κριτές Liber Iudicum 士師記 מגילת רות(Megilath Ruth) Ρουθ Liber Ruth ルツ記 ספר שמואל(Sefer Shemuel) Α΄ Σαμουήλ Liber I Samuelis サムエル記上 Β΄ Σαμουήλ Liber II Samuelis サムエル記下 ספר מלכים(Sefer Melakhim) Α΄ Βασιλέων Liber I Regum 列王記上 Β΄ Βασιλέων Liber II Regum 列王記下 דִּבְרֵי־הַיָּמִים(Diḇrê Hayyāmîm) Α΄ Χρονικών Liber I Paralipomenon 歴代誌上 Β΄ Χρονικών Liber II Paralipomenon 歴代誌下 ספר נחמיה(Sefer Nehemiah) Έσδρας Liber Esdrae エズラ記 Νεεμίας Liber Nehemiae ネヘミヤ記 מגילת אסתר Εσθήρ Liber Esther エステル記 אִיוֹב(Iyov) Ιώβ Liber Iob ヨブ記 תְּהִלִּים/תהילים(Tehillim) Ψαλμοί Liber Psalmorum 詩篇 מִשְלֵי(Míshlê) Παροιμίες Liber Proverbiorum 箴言 קֹהֶלֶת(qōheleṯ) Εκκλησιαστής Liber EcclesiastesLiber Qoelet コヘレトの言葉(伝道者の書) שִׁיר הַשִּׁירִים(Šīr HašŠīrīm) Άσμα Σολομώντος(Άσμα Ασμάτων) Canticum Canticorum 雅歌 ספר ישעיהו(Sefer Yeshayahu) Ησαΐας Liber Isaiae イザヤ書 ספר יִרְמְיָהוּ(Sefer Yirmeyahu) Ιερεμίας Liber Ieremiae エレミヤ書 אֵיכָה(‘Êykhôh) Θρήνοι Lamentationes 哀歌 ספר יחזקאל(Sefer Yekhezqel) Ιεζεκιήλ Prophetia Ezechielis エゼキエル書 ספר דָּנִיּאֵל(Sefer Daniel) Δανιήλ Prophetia Danielis ダニエル書 ספר הושע Ωσηέ Prophetia Osee ホセア書 ספר יואל Ιωήλ Prophetia Ioel ヨエル書 ספר עמוס Αμώς Prophetia Amos アモス書 ספר עובדיה Αβδιού Prophetia Abdiae オバデヤ書 ספר יונה Ιωνάς Prophetia Ionae ヨナ書 ספר מיכה Μιχαίας Prophetia Michaeae ミカ書 ספר נחום Ναούμ Prophetia Nahum ナホム書 ספר חבקוק Αββακούμ Prophetia Habacuc ハバクク書 ספר צפניה Σοφονίας Prophetia Sophoniae ゼファニヤ書 ספר חגי Αγγαίος Prophetia Aggaei ハガイ書 ספר זכריה Ζαχαρίας Prophetia Zachariae ゼカリヤ書 ספר מלאכי Μαλαχίας Prophetia Malachiae マラキ書 外典 ギリシャ語(LXX) ラテン語 和名 Τωβίθ/Τωβίτ Liber ThobisLiber Tobiae トビト記 Ιουδίθ Liber Iudith ユディト記 Σοφία Σολομώντα Liber Sapientiae 知恵の書 Σοφία Σειράχ Liber Ecclesiasticus シラ書 βαρουχ Liber Baruch バルク書 Μακκαβαίων Liber Maccabaeorum マカバイ記 Hebrew Names of the Books of the Bible Hebrew Bible Names of the BIble
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グーテンベルク聖書(Gutenberg Bible)は15世紀にドイツのヨハネス・グーテンベルクが活版印刷技術を用いて印刷した西洋初の印刷聖書。グーテンベルク聖書は当時もっとも広く流通していたラテン語聖書「ヴルガータ」をテキストとしている。 ほとんどのページが42行の行組みであることから「四十二行聖書(42-line Bible、42B)」とも呼ばれ、枢機卿ジュール・マザランのコレクションから発見された歴史的経緯から「マザラン聖書(the Mazarin Bible)」とも呼ばれる。羊皮紙に印刷されたものと紙に印刷されたものがあり、180部が印刷されたと考えられているが、現時点で存在が確認されているのは不完全なものも含めて48部である。
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一覧 略名 和名 Name Date KJV 欽定訳 King James Version 1611 標準訳として長く用いられる RV (英国)改訂訳 (English) Revised Version 1884 主としてイギリスでの改訳 ASV アメリカ標準訳 American Standard Version 1901 RVのアメリカ版 WNT Weymouth New Testament 1903 新約聖書のみ BBE BIble in Basic English 1949 850の基本単語を使って訳された NWT 新世界訳 New World Translation 1950 エホバの証人による翻訳、1971年脚注改訂版 RSV 改訂標準訳 Revised Standard Version 1952 ASVの本格改版 TJB エルサレム聖書 The Jerusalem Bible 1966 カトリック系、フランス語からの重訳 NEB 新英語聖書 New English Bible 1970 英国プロテスタント諸教会が協力して訳したRVの改版 NAB 新アメリカ聖書 New American Bible 1970 カトリックによる翻訳 NASB 新アメリカ標準聖書 New American Standard Bible 1971 TLB リビング・バイブル The Living Bible 1971 徹底した意訳 GNB 現代英語訳 1976 NIV 新国際訳 New International Version 1978 ファンダメンタリズム・福音主義教会による翻訳、1996年に包括用語版 NKJV 新欽定訳 New King James Version 1979 現代語を用いたKJVの改訂版 NJB 新エルサレム聖書 New Jerusalem Bible 1985 TJBの改版 REB 改訂英語聖書 Revised English Bible 1989 NEBの改版、カトリックが参加 NRSV 新改訂標準訳 New Revised Standard Version 1989 RSVの改版、カトリック・正教会が参加 TEV Today s English Version 1989 聖書協会訳、意訳を用いる GNT Good News Translation Bible 1989 TEVのタイトルを変えたもの。内容は同じ CEV Contemporary English Version 1991 子どもなどに配慮し、平易な英語訳 OSB Orthodox Study Bible 1993 東方正教会訳注解聖書 CEB Contemporary English Bible 1995 ユダヤ教差別是正、意訳を用いる NLT New Living Translation 1996 意訳もあるが、比較的正確で読みやすい WEB 世界英語聖書 World English Bible 2000 ESV 英文標準訳 English Standard Version 2001 改訂標準訳(RSV)の改訂版 MSG メッセージ The Message 2002 徹底した意訳 HCSB Holman Christian Standard Bible 2004 NABRE 新アメリカ聖書改訂版 New American Bible Revised Edition 2011 CEB コモン英語訳聖書 Common English Bible 2011 さらに平易な英語で VOICE The Voice 2012 分類 翻訳の系統 翻訳の正確性(横軸)と読みやすさ(縦軸) 翻訳のベース 人気のある翻訳 KJV系統 King James Bible (King James Version of the Bible) (KJV, 欽定訳) (BiblbGateway) 国王の命令によって翻訳された聖書である。複数あるが、単に「欽定訳」と言った場合は、とくに「ジェイムズ王訳」(King James VersionあるいはAuthorized Version)として名高い、1611年刊行の英訳聖書を指す。 イングランド王ジェームズ1世がイングランド国教会の典礼で用いるための聖書の標準訳を求め、王の命令で翻訳されたためにこの名がある。欽定訳は19世紀末に至るまでイングランド国教会で用いられた唯一の公式英訳聖書である。また、日本における文語訳聖書のように、荘厳で格調高い文体から、口語訳の普及した現在も多くの愛読者を保ち続けている。 ヘブライ語およびギリシア語原典から訳したと序文にはあるが、実際にはウィリアム・ティンダルら先行する英語翻訳にかなりの部分で依拠していることが指摘されている。 なお、現在欽定訳聖書として市場に出回っているものの多くは、1769年に綴りなどが修正されたもので、オリジナルではない。 New King James Bible (NKJV, 新欽定訳) 鑑定訳(KJV)の古い表現を改めたもの。 ERV系統 English Standard Version of the Bible (ESV) NIVには若干解釈が入っているとも言われるが、こちらはかなり原文に忠実とされる。ASV(1901年)、RSV(1946年)を前身としている。 New Revised Standard Version (NRSV) これもRSV(1946年)を前身としている。 American Standard Version (ASV) New American Standard Bible (NASB) その他 New Internal Version of the Bible (NIV, 新国際訳) かなり広く一般的に読まれている聖書で、英語の標準的聖書と言ってよい。 New Living Translation (NLT) 比較的平易な英語で書かれている。 New American Bible (NAB) カトリックの聖書である。 Holman Christian Standard Bible (HCSB) The Voice (VOICE) The Message (MSG) The Living Bible (TLB) これは、欧米の子供たちにもわかる英語を目指したものだが、解説調なので、聖書の本文を解釈・説明した部分が多く、聖書と呼べるかどうかは疑問もある。他国語訳のリビング・バイブルは基本的に英語版からの重訳となり、日本語訳(JLB)もその一つである。 New Jerusalem Bible (新エルサレム聖書, NJB) カトリックの聖書である。これはフランス語で最初に1954年に登場し、1973年に改訂された。その豊富でありながら簡素な脚注と器具はプロテスタントとカトリック双方の読者の尊敬を勝ち得ている。この翻訳はフランス語からの重訳が多数なされている。その中でも英語版エルサレム聖書 "The Jerusalem Bible" (1966) は、オリジナルであるフランス語版が1973年に改訂したのをうけ、1985年に "New Jerusalem Bible (NJB, 新エルサレム聖書)" に改訂されている。 https //ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E8%A8%B3%E8%81%96%E6%9B%B8 http //park10.wakwak.com/~ebible/bsrch/engbib/englishbible.html http //www.biblestudytools.com/ http //biblehouse.jp/?mode=f16 https //directors.tfionline.com/ja/post/which-bible-translation_ja/ http //www.sacred-texts.com/bib/kjv/index.htm
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翻訳の系統 聖書協会系 文語訳系明治元訳〔現在の旧約文語訳〕(1887年) 大正改訳〔新約聖書のみ、現在の新約文語訳〕 (1917年) 口語訳 (1954/55年) プロテスタント-カトリック共同訳系(旧)共同訳(1978年) 新共同訳 (1987年) 聖書協会共同訳(2018年予定) いのちのことば社系 新改訳 (1965/70年) 新改訳2017 (2017年) 他のプロテスタント諸派による翻訳 リビングバイブル(1978年) 現代訳(1983年) カトリック バルバロ デル・コル訳(1964年) バルバロ訳(1980年) フランシスコ会訳(2011年) その他 岩波委員会訳(2005年) 文語訳 (Japanese Classical, JCL) (1887/1917) 1874年、ヘボン、ブラウンらからなる翻訳委員社中によって新約聖書の翻訳がはじまり、約5年半の歳月をへて完成。1878年に聖書常置委員会が組織され、これによる旧約聖書が1887年完成。今日、これらをあわせて『明治元訳聖書』という。この旧約部分と、1917年に新約聖書のみ完成した『大正改訳聖書』が本書に収録されている。 これらをあわせて考えると、明治期より昭和中期ごろまでに、日本でもっとも普及した聖書であると言える。広く日本の思想・文学に影響を与えた、愛読者が絶えない名訳である。 底本 (1) 旧約聖書 不明(おそらく『レニングラード写本』) 参考:欽定訳聖書(英語)、カルバートソン訳 漢訳聖書『旧新約全書』(1863-1864年) (2a) 新約聖書(明治元訳) テクストゥス・レセプトゥス 参考:欽定訳聖書(KJV, 1611)、カルバートソン訳 漢訳聖書『旧新約全書』(1863-1864年) (2b) 新約聖書(大正改訳) ネストレ校訂『ギリシア語新約聖書』第1版 参考:英語訳の改正訳(RV, 1881) 口語訳 (Japanese Colloquial, JCO) (1955) 第二次世界大戦後に日本のプロテスタントのクリスチャンらの結成した日本聖書協会が、原文となるヘブル語の旧約聖書やギリシヤ語の新約聖書から初めて口語体で日本語訳し発行した聖書である。 新約は1954年、全訳は1955年に完成し、「口語聖書」「口語訳聖書」あるいは聖書について単に「口語訳」といえば本書を指すようになった。 底本 (1) 旧約聖書 ルドルフ・キッテル校訂『ビブリア・ヘブライカ』第3版 (ヴュルテンベルク聖書協会)1937年 "Biblia Hebraica" edit Rudolf Kittel, 3. Auflage 1937. Wuttembergische Bibelanstalt, Stuttgart. (2) 新約聖書 ネストレ校訂『ギリシア語新約聖書』(第21版) (ヴュルテンベルク聖書協会)1952年 "Novum Testamentum Graece" Verbesserungen, der 21. Auflage 1952. Wuttembergische Bibelanstalt, Stuttgart. 新改訳 (1970) 日本聖書刊行会より発行された聖書で、原語(ヘブライ語、ギリシア語)からの日本語翻訳聖書のひとつ。旧約聖書と新約聖書の両方を含み、カトリック教会が第二正典と呼ぶ外典を含まない66巻の書からなる。1970年初版発行、1978年第2版発行、2003年に差別語等を見直した(例えば「らい病」をヘブライ語の原音に近い「ツァラアト」に変更した)第3版が刊行された。全面的な改訂作業が行われ、『聖書 新改訳2017』として2017年11月に発売予定である。 底本 (1) 旧約聖書 ルドルフ・キッテル校訂『ビブリア・ヘブライカ』第7版 (2) 新約聖書 ネストレ校訂『ギリシア語新約聖書』(第24版) 新共同訳 (1987) 20世紀後半以降、近代以降のエキュメニズム(教会一致運動)の流れに沿って、それまで異なる聖書を用いてきたカトリック教会とプロテスタント諸派が世界各国で共同して聖書の翻訳に取り組んだ。日本でもこの流れを受けて超教派のメンバーからなる翻訳委員会が結成され、まず1978年に共同訳聖書(新約のみ)を世に問うた。しかし、共同訳聖書は「イエスス」「パウロス」などの固有名詞の原音表記主義や、翻訳が意訳すぎて従来親しまれた言葉が消えてしまったなどのために評判がよくなく、あまり受け入れられなかったため、新たな共同訳聖書の翻訳が行われた。これが新共同訳聖書である。 新共同訳聖書は旧約聖書と新約聖書全巻の翻訳であり、教派によって扱いの分かれる書物(第二正典、Deuterocanonical books)も「旧約聖書続編」という名称で収録している。 底本 (1) 旧約聖書 「ビブリア・ヘブライカ・シュトットガルテンシア」(ドイツ聖書協会) "Biblia Hebraica Stuttgartensia" Deutsche Bibelgesellschaft, Stuttgart, ©1967/1977,1984. (2) 新約聖書 「ギリシア語新約聖書」(修正第3版)(聖書協会世界連盟)1983年 "The Greek New Testament" Third Edition(Corrected) United Bible Societies; 1983 (3) 旧約聖書続編 「ギリシア語旧約聖書」(ゲッティンゲン研究所) "Septuaginta Vetus Testamentum Graecum" Auctoritate Academiae Scientiarum Gottingensis editum; Gotingen・Vandenhoeck Ruprecht ※『エズラ記(ラテン語)』「ウルガタ版聖書」改訂2版(ヴュルテンベルク聖書協会)1975年 「Liber Esdrae Quartus」"Biblia Sacra Iuxta Vulgatam Versionem" Wuttembergische Bibelanstalt Stuttgart, Zweite, verbesserte Auflage 1975. リンク 日本語訳:bible.atspace.name (口語訳(1954/55)、大正改訳(1950年版)、明治訳(新約(1904年)・旧約(1953年版))、ラゲ訳(1910)、フランシスコ会訳(一部のみ)、聖公会続編(1934)、ヘボン訳(1873)、新改訳(新約(1965年版)・旧約(1970年))、新共同訳(1987年) 日本語の聖書とその歴史 Wikipedia 日本語訳聖書 複数言語での聖書
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聖書の言語は、ヘブライ語、アラム語、ギリシャ語の3つの言語で書かれている。 よく誤解されるが、聖書はラテン語で書かれたわけではない。ただし、外典にはラテン語で書かれたものも一部ある(後述)。 なお、イスラム教の正典クルアーンは、神(アッラー)がアラブ人に対し、アラビア語でもたらした「詠唱すべきもの(クルアーン)」とされている。 旧約聖書 旧約聖書は原則的にヘブライ語で記されている。しかし、ごくわずかの部分はアラム語である。 イスラエル民族はカナンの地(パレスチナ)に定着してからヘブライ語を使用したが、後にアラム語が使われるようになった。このアラム語はアッシリア、バビロニア、ペルシアで用いられていた。エズラ記のアラム語部分はペルシア王との間に交わされた手紙であるが民衆は理解できなかったことを示す記録が列王記18 26にある。 アラム語は次第にイスラエルに浸透するが、バビロニア捕囚はそれに大きな役割を果たしたと考えられる。ギリシア支配時代以降ヘブライ語は聖書その他の宗教文書に用いられ、一般にはアラム語が日常化していった。 文章として挿入された確実なアラム語 エレミヤ書10 11…この一節のみアラム語である。 ダニエル書2 4b–7 28…ダニエルとその仲間に関する5個の逸話がアラム語で書かれている。 エズラ書4 8–6 18 7 12–26…質問への返答書がアラム語で書かれている。 単語として挿入された確実なアラム語 創世記31 47…יגר שהדותא (Jegar-Sahadutha[エガル・サハドタ], 証しの小山) ここではラバンの言葉として用いられている。 文章として挿入された不確実なアラム語 ヨブ記36 2a…この部分はアラム語の可能性があるという。 単語として挿入された不確実なアラム語 創世記15 1…במחזה (ba-maħaze, 幻の中で) ヘブライ語では במראה (ba-mar’e) となることから、この単語はアラム語の可能性がある。 民数記23 10…רבע (rôḇa‘, 群体[stock] または 四分の一) この単語はアラム語の「塵」を意味している可能性がある。 詩編2 12…בר (bar) この単語はキリスト教ではアラム語の単語「息子」で訳される場合があり、נשקו-בר (nashəqū-bar)という言い回しでは「子に口づけせよ」となる。しかしユダヤ教ではヘブライ語の בר (純潔) と翻訳されることから、この部分では「純潔を抱擁せよ」となる。 旧約聖書第二正典 ヘレニズム文化の中心はエジプトのアレクサンドリアであったが、この地で翻訳された旧約聖書のギリシア語訳はコイネー・ギリシャ語であった。このギリシア語はヘレニズム時代に地中海世界で共通語となったコイネーと呼ばれるギリシア語で、古典ギリシア語とは異なるものである。ヘブライ語が読めなくなっていた各地のユダヤ人のためにヘブライ語からコイネーに訳されたのがセプトゥアギンタ(LXX,七十人訳)であり、新約聖書に引用されている旧約聖書はこの七十人訳によっている。 中でも旧約聖書外典は、七十人訳聖書には含まれているがマソラ本文には含まれていない書物である。そのうち、カトリックや正教会では正典として扱われるものを第二正典と呼ぶ。前述したようにギリシャ語で記されているが、オリジナルの言語は以下にように推定されている。 ヘブライ語原典が見つかっているもの シラ書 ヘブライ語から訳されたと推定されるもの ユディト記、マカバイ記1、バルク書、(エズラ記(ギリシャ語)) アラム語から訳されたと推定されるもの トビト記 ギリシャ語で書かれたと推定されるもの マカバイ記2、知恵の書、エレミヤの手紙、(マカバイ記3、マカバイ記4、マナセの祈り) なお、七十人訳には含まれておらず、いずれの宗派からも正典とはみなされていないが、ヴルガータに収録されるエズラ記(ラテン語)は、3-14章(第4エズラ記)がギリシャ語で書かれた後にラテン語に訳され、1-2章(第5エズラ記)および15-16章(第6エズラ記)は元々ラテン語で書かれたと考えられている。 新約聖書 新約聖書はギリシア語で記された。使徒たちによってキリスト教が伝えられていったのは、このコイネー・ギリシャ語の世界であったので、新約聖書はコイネー・ギリシア語で記されたのである。 しかし、イエス時代のパレスチナではアラム語が用いられていた。福音書記者はイエスの語られた言葉の中に、ごく少数ではあるがギリシャ語と並行して、イエスの言葉としてアラム語を保存している。また、パウロも書簡の一部でアラム語を用いている。 文章として挿入されたアラム語 Ταλιθὰ κούμ [κοῦμι]/Talitha kum [kumi] (טליתא קומי or טלתא קומי) 〔タリタ・クム, 娘よ、起きなさい〕(マルコ5 41) Ἐφφαθά/Ephphatha (אתפתח or אפתח) 〔エッファタ, 開け〕(マルコ7 34) Ἠλί, Ἠλί, λιμὰ σαβαχθανί/Eli, Eli, lema sabachthani (אלי אלי למה סואחטאני) 〔エリ・エリ・レマ・サバクタニ, 神よ、神よ、なぜ私をお見捨てになったですか〕(マルコ15 34)(マタイ27 46) Ἀββά[ς]/Abba (אבא) 〔アッバ, 父よ〕(マルコ14 36、ローマ8 15、ガラテヤ4 6) Ραββουνί/Rabbuni (רבוני) 〔ラボニ, 先生〕(ヨハネ20 16) Μαραναθά/Maranatha (מרנא תא) 〔マラナ・タ, 我らの主よ、来たまえ〕(1コリント16 22) 単語として挿入されたアラム語 Κορβάν/Korban(קרבנא)〔コルバン, 神への供え物/神殿の収入〕(マルコ7 11、マタイ27 6) Ὡσαννά/Hosanna(הושע נא)〔ホサナ, どうか救ってください〕(マルコ11 9、マタイ21 9 15、ヨハネ12 13) Ρακά/Raca(ריקא or ריקה)〔ラカ, ばか〕 (マタイ5 22) Μαμωνάς/Mammon(ממון)〔マンモン, 富〕(マタイ6 24) Σίκερα/Sikera〔シケラ, 恐らくヤシの実から作られた酒の名前〕(ルカ1 15) ギリシャ語だがアラム語を前提に考える用語 Ἰῶτα ἓν ἢ μία κεραία/one iota or one point〔イオタ、(ギリシャ文字のイオタ"ι"ではなく、ヘブライ文字のヨッド"י"を想定し)このような一点に過ぎない小さい文字や、あるいは一画までも〕(マタイ5 18) アラム語の表現を残すもの 主の祈りは元々はアラム語だったと推測されており、アラム語による復元版も作られている。 http //www.bible.or.jp/know/know07.html https //en.wikipedia.org/wiki/Language_of_Jesus http //www.v-a.com/bible/prayer.html http //religion.wikia.com/wiki/Aramaic_of_Jesus https //en.wikipedia.org/wiki/Biblical_Aramaic
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怪人とは人々の畏怖の象徴である。 異形で描かれることにより、見る者に未知の恐怖を与える。 霊的なものの捉え方には個人差があり、解釈の違いによるものだ。 「怪人聖書」はそうしたものもひっくるめて、広義の意味での「怪人」を検証するデータベースだ。 怪人がメインコンテンツだが、怪人と関わりの深いもの(ヒーロー、怪獣、メカ等)も積極的に取り扱う。
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聖書研究リンク集 目次 目次 聖書本文 旧約聖書ヘブライ語 新約聖書ギリシャ語 その他聖書関連で有用なサイト 聖書研究用ソフトウェア 聖書本文 Bibleub.com 世界各国の聖書、ヘブライ語・ギリシャ語聖書のインターリニア、辞書なんでもある。 聴く聖書 オーディオブックシリーズ 口語訳聖書の朗読が聴ける。 旧約聖書ヘブライ語 ヘブライ語聖書朗読 旧約聖書原典の朗読が聴ける。 Tanach Index ヘブライ語聖書底本BHSとその音訳が載せられている。 Blueletterbible ストロングナンバーで聖書原典の語を調べられる。BDB辞書も丸々見れる。 Gesenius Hebrew Grammar 『ゲセニウスのヘブライ語文法』ヘブライ語文法書の古典的名著。(1909年) 新約聖書ギリシャ語 オンライン版ネストレ=アーラント28版 ギリシャ語新約聖書底本のネストレ・アーラント第28版のオンライン版。 Blueletterbible ストロングナンバーで聖書原典の語を調べられる。辞書には、BDB、セイヤーの辞書のスキャンが読める。 Greek Word Study Tool リデル=スコットのギリシャ語辞典のオンライン版。 聖書研究総合サイト 七十人訳や新約聖書の原典逐語訳が掲載されている。 ギリシャの箱 古典ギリシャ語文法の解説。 アメリカ大学ギリシャ語講座日本語版 新約聖書ギリシャ語文法の解説。 Audio Greek New Testament read by Marilyn Phemister ウェストコット・ホート版ギリシャ語新約聖書原典の朗読。 ギリシャ語新約聖書朗読 (Prof. Dr. Maurice Robinson) 新約聖書ギリシャ語原典の朗読が聴ける。 古典ギリシア文字変換ユーティリティ 古典ギリシャ文字の入力フォーム。 その他聖書関連で有用なサイト Christian Classics Ethereal Library キリスト教古典文献の図書館。 Bible Land Pictures 聖書考古学の写真が豊富。 共観福音書表 マタイ、マルコ、ルカの福音書は共観福音書と呼ばれている。その表。 織田昭 聖書講解ノートえりにか ギリシャ語原典の朗読ファイルもあり。 ギュスターヴ・ドレ画「聖書」 画家ギュスターヴ・ドレが書いた聖書イラストレーション。 こよみ変換 現在のグレゴリオス歴をユダヤ歴やユリウス歴に変換できる。 聖書研究用ソフトウェア 日本コンピュータ聖書研究会 (J-ばいぶる他) 聴いて読めるギリシア語聖書 (日本聖書協会) Bible Works E-SWORD (定番、フリーソフト) ISA (インターリニアソフト、フリーソフト) The Word (フリーソフト) Bible Mapper (聖書地図、フリーソフト