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きみをすきになったしゅんかん【登録タグ 40㍍P GUMI き 曲 曲か 殿堂入り】 作詞:40㍍P・魔法のiらんどユーザーの皆さん 作曲:40㍍P 編曲:40㍍P 唄:GUMI 曲紹介 40mP×魔法のiらんどのコラボ企画。 応募いただいた様々な「人を好きになった瞬間」のメッセージをもとに、オリジナルの楽曲が生まれました!(作者コメ転載) 魔法のiらんどclub♥メンバーズの写真を使用した動画は えむめろ氏 が手掛ける。ベースを mao氏 が、ギターを [TEST]氏 が演奏。 歌詞 入学式 うつむく私に君が話しかけてくれたとき 音楽室 見下ろすグラウンド 走る君が輝いてたとき 私以外の誰かのこと見つめる 君の横顔に胸が苦しくなったとき 気がつけば頭の中で君のことばかり考えてたとき 本当は泣きそうなほど弱い人なんだと気づいたとき バイト帰り 突然の雨で君が傘をさしてくれたとき 修学旅行 ファインダー越しに笑う君が輝いてたとき 真っ直ぐな瞳で楽しそうに歌う 君の歌声に胸が苦しくなったとき 気がつけば視線の先で君のことばかり追いかけてたとき 本当は泣きそうなほど弱い私に気づいてくれたとき 当たり前のように隣にいた君 そばにいないと何故だか寂しくなったとき 帰り道 夕陽が照らす君の笑顔が眩しすぎたとき 「また明日」 その一言でたまらなく幸せになれたとき 何気ない時間の中で君の優しさ見つけられたとき 本当の気持ちを君が照れくさそうに伝えてくれたとき いつまでも変わらない日々 君とふたりで笑って過ごしたいと思えたとき コメント おつです! 歌詞・メロディー・調教・PV、すべてが素敵すぎました! -- 名無しさん (2014-10-30 00 15 14) 大好きだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡ -- 名無しさん (2014-10-30 16 35 10) 40mpさんってすごすぎます!!とても共感しました! -- ナノハ (2014-10-30 16 37 50) 可愛い曲だ(*´ω`) -- IbukI (2014-10-30 19 17 21) さすが仕事はやい!!! -- 名無しさん (2014-10-30 21 10 48) この歌だいすきです -- 名無しさん (2014-10-30 21 11 06) めっちゃ良い曲o(^▽^)o -- 名無しさん (2014-10-30 23 16 17) とても感動しました! -- しの (2014-10-31 19 03 22) とっても良い歌詞ですね♪心に感動を与える曲 -- 星空? (2014-10-31 20 33 24) 素敵な歌詞です(^-^) -- ふ (2014-11-01 16 40 50) 大好きです -- 名無しさん (2014-11-01 20 20 42) 聞くだけもうすきがとまらない笑笑だいすきやばい -- 名無しさん (2014-11-01 22 58 43) きゅんきゅんしましたー大好きな曲です -- 鐚常湿 (2014-11-01 23 12 18) きがつけばーあたまのなかで君のことばかり考えてた時ーもうまんまです。何十回いや100回以上聞いたかも笑笑笑 -- 名無しさん (2014-11-02 16 32 49) 初めてボカロでガチ泣きした……。PVといい歌詞といい、何もかも最高の名曲だと思う。聞いてて幸せになる曲。この曲に出会えてよかった。 -- 名無しさん (2014-11-05 20 52 27) めっちゃいい曲… 共感できるとこがたくさんある!! -- 名無しさん (2014-11-06 18 53 03) 魔法のアイランドでみましたとてもいいです。聞いてて耳が幸せ -- 美帆☆ (2014-11-07 20 40 27) めちゃめちゃ共感ですしゅ -- 未空 (2014-11-11 18 51 06) とても共感しました! -- 名無しさん (2014-11-18 19 49 47) 間奏の部分、一時停止ボタン乱打でした← -- 化学 (2014-11-27 17 25 19) 君とふたりで笑って過ごしたいと思えたってゆう歌詞がすごくわかる気がして、その部分がすごく好きです -- 名無しさん (2014-12-07 01 06 37) 何気ない時間の中で君の優しさ見つけられたときって,まんま私!!心に響いて,泣いたww -- 名無しさん (2014-12-12 23 30 21) ヤバい!すっごく共感できる曲だった!(^^)!うちもいい恋したいな♥ -- りんりん (2015-01-10 10 07 31) ↑わかりますっ‼︎‼︎‼︎恋したいーーーー‼︎‼︎ -- ハバネロ (2015-02-19 16 43 13) 好きな人が欲しくなりまし -- なこ (2015-03-10 20 35 20) メロディーいいしクセになる。しかも歌詞がいろんな人の恋の始まりとか…。最強!! -- 名も無き少女 (2015-03-23 19 05 42) 好きな人と一緒に帰れたこと思い出しながら聞いてました…。 -- なのは (2015-04-01 21 12 29) 大好きーーーーー -- 名無しさん (2015-04-02 11 14 36) 歌好きーーー♡ 共感ーー -- 優 (2015-04-18 14 13 32) キュんってします♡ -- 名無しさん (2015-08-26 19 38 03) 大好きです♡ -- 一目ぼれ (2015-10-13 23 26 25) とっても共感できます!!40mpさんの曲、だいすきです! -- momo (2016-01-03 15 14 29) いい歌です -- 名無しさん (2016-02-08 22 53 34) ホント共感できる曲♪ -- ボカロらぶ (2016-02-08 23 14 09) 歌詞も、メロディーも素敵で、共感できる最高の曲♡ -- まっすー (2016-03-06 00 02 44) この歌好き‼ -- 松野トド松 (2016-08-16 21 19 34) ボカロぽくなくて本当好きな曲!全部共感できるし何回でも聞いちゃう!! -- 未設定 (2017-01-25 14 44 51) 名前 コメント
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SMP/W60-024 カード名:君を好きになりました カテゴリ:クライマックス 色:黄 トリガー:1・炎 【永】あなたのキャラすべてに、パワーを+1000し、ソウルを+1。 (炎:このターン中、このカードをトリガーした攻撃キャラが次に与えるダメージがキャンセルされた時、相手に1ダメージを与える。) CR 羽依里「あの、一時だけど楽しかった」 しろは「……私も、楽しかった」 RRR 羽依里「ただいま」 しろは「おかえり」 レアリティ CR RRR Summer Pockets収録 ・対応キャラ カード名 レベル/コスト スペック 色 鳴瀬 しろは 2/1 6500/1/1 黄
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作詞:40mP 作曲:40mP 編曲:40mP 歌:GUMI 翻譯:kyroslee 喜歡上你的那一瞬間 在入學典禮上 你對垂着頭的我 搭話了的那一瞬間 在音樂室裹 俯視着運動場 看見在奔跑着的你 閃燿奪目的那一瞬間 你在注視着 我以外的某人 看着你的側臉 使得我內心變得痛苦的那一瞬間 回過神來 在我腦海裹 已經被你的身影 佔據了 「其實自己 是個軟弱得 這樣就已經要哭起來的人」 如此察覺到的那一瞬間 在打工過後的歸途上 突然下起驟雨 你為我 撐起了傘子 在修學旅行時 隔着觀取景器 看到露出笑容的你 閃燿奪目的那一瞬間 以坦率的眼神 一臉歡樂地歌唱 你的歌聲 使我的內心 變得痛苦的那一瞬間 回過神來 在我的視線前方 就已經是不斷地 追隨着你的身影 就在你察覺到 這軟弱得 快要哭起來的 自己的那一瞬間 就像是理所當然似的 在我身旁的你 只要一分開 就會不知為何 感到寂寞的那一瞬間 在歸途上 夕陽照耀着 你的笑容 顯得如此耀眼 「明天再見」 只因這一句話 就感到幸福無比的那一瞬間 在不以為意的 時間之中 能發現到 你的溫柔的那一瞬間 當你將心中真摯的感情 令人感到害羞般 傳達給我的那一瞬間 「想要於這永不變改的每天 與你倆人一起帶着笑容 渡過餘生」 如此衷心盼望的那一瞬間 以下是PV中出現的文字,歌詞的內容大致就是這些讀者投稿的「喜歡上那個人的瞬間」的故事改編而成的。 次序是根據PV中出現的時間編排的,有些文字因為PV的特效關係看不清楚,所以譯不出來/盡力用前文後理去補完。 以下這一段(分隔線內的)是轉載自科林大大的翻譯(http //sdercolin.lofter.com/post/2d175c_2c0ddda),感謝科林大大授權轉載,感激不盡 m(__)m =========分隔線=========== 蒼月 女 14(初中生) 因為班委會所以離校晚了的時候,因為擔心我的安全,他把我送回了家。平時都像小孩一樣沒神經地笑著,但是那個時候,或許因為是晚上,看著他那有些煽情的笑容,整個世界好像開啟了減速模式一般。胸口像是被揪住一般,呼吸也沒能保持原有的平靜——那時候的感覺我一直還鮮明地記著。 R 女 14(初中生) 他和我是從幼兒園就熟識的成天吵架的狐朋狗友一般的關係。社團活動也在一起,經常被他弄哭… 但是,雖然並不知道是為什麼,但我就是很在意他的一舉一動。然後這樣過了兩年左右,有一次他問我:“你喜歡誰啊?”,我反問“那你呢?”結果聽到他的回答:“你”之後,我非常的開心,想著終於可以和他心意相通了。直到6年後的今天,我還是非常非常喜歡他。 夜 女 16(高中生) 和關係比較好的男生在公交車站等車的時候,聊著些不足掛齒的小事。突然間他嘿嘿笑著說:“說起來,往這個方向走的人挺少的啊,我一直都很寂寞誒。”我回答:“我也和你一樣一個人哦,真的而是很無聊又閒得慌啊。”“那,那從今往後我們一起回家吧?”他有些害羞地這麼說道。就是在那個瞬間(我喜歡上了他)。 白菜 女 15(初中生) 和幾個朋友一起玩,回來的時候碰巧只剩我們兩個人了。下車的車站裡很擁擠,差點要走散的時候他抓住了我的手…他那若無其事的溫柔讓我喜歡上了他。用一副理所當然的表情做出那樣的動作真的是太帥了!雖然是去年的事,但我現在還單戀著他。 らいら 女 13(初中生) 一開始的時候我完全沒有把他當做異性來看。我很害怕暗的地方。但是我們班的聚會卻要辦鬼屋。我則因為逞強所以沒有說害怕。然後只有他一個人注意到了。當他默默地握住我的手的那一瞬間(我喜歡上了他)。 ゆみ 女 15(高中生) 年長的男性朋友在夜裡突然叫我出去,說是有事情和我商量。雖然很突然,但因為一直受到他的照顧,所以我就乖乖地來到約定的地方等他,後來他也來了。因為我出來得比較急,穿得比較薄,所以有些冷。然後他注意到了,就突然把自己的外套脫下來披在了我的身上。 塗料 女 14(初中生) 合唱卻忘帶樂譜的時候,旁邊的男生一邊說著“真拿你沒辦法啊”一邊用自己的樂譜輕輕地敲了敲我的頭。然後說著“嗯”,把樂譜借給我看了。 さや 女 14(初中生) 上課的時候,鉛筆盒裡面的東西灑在地上了兩次。兩次他都幫我一起撿了起來。對他說謝謝的時候他笑著說“小心點啊。意外地有些笨手笨腳呢。”那個瞬間我喜歡上了他。 =========分隔線=========== 「我喜歡想他的那一瞬間 是在高中的入學典禮上 因為太緊張了結果早了到場 在大門附近低着頭。 但當抬起頭來突然看到 在我身邊走過的那人 這種情景 簡直就像是漫畫裹的情節似的。 他也發現了我對我微微一笑 說道『很高興見到你』。 那時候的我就對他一見鐘情了。」 「從音樂室裹看到 在運動場上被誰都 跑得更快的他的背影 顯得格外耀眼的那一刻。 我就感覺 墮入愛河了。」 「在調換座位的時候,不禁在意起來 結果卻坐了在他的前面。 在他身旁的, 是比我和他關係更要好的女孩子。 不禁讓人在想着 『他們是不是在交往呢』, 如此距離接近的倆人。 後來聽說了, 他們好像真的是一對戀人呢。 我十分喜歡,他向他的女朋友露出的笑容。」 「在打工過後的歸途上, 突然下起雨來 你若無其事地 與我共用了一把傘子, 明明自己就已經濕透了 卻還是一直 把傘子傾往我這邊的那時候。」 「在修學旅行的時候, 明明別說至今為止沒有任何想法了 甚至是未曾好好地說過一句話的同一個社團的異性 卻不知為何突然對我說『幫我跟這風景拍張照片吧』的那個女孩子 當我對她說『來,笑一個吧』的那一刻 看見她流露出的笑容的那一瞬間我就開始單戀她了。」 「在朋友邀請我去的卡啦OK中 將他唱歌的那身姿 一見鐘情了。 晚了離開的時候 就會送我回家, 又會幫我拿東西, 也讓我看到他溫柔的一面, 使我更加的喜歡他了。 他也好像有着同樣的感情呢, 昨天他對我告白了。」(←這裹看得不太清楚所以不肯定) (以下這段的人名就不翻譯了 _( з」∠)_ ) 「(看不清楚) 18 (大學,專科,大學院生) 我喜歡上他的瞬間, 雖然並不是怎樣明確的事物, 然而在從我在想着「想要永遠在一起, 能夠放心下來呢-」的那一刻起 感覺就喜歡上他了! あごり 女性 14 (中學生) 腦海中浮現出那人的身影的時間 真的是太多了, 喜歡上他是在洗澡的時候也會突然發現自己在想念着他那一刻吧。 なぎ 女性 18 (大學,專科,大學院生) 那時候呢,在音樂會之前,我就已經發現這人的歌曲了。 那時我在聽着,不禁在想『這聲音超棒的』然後心跳加速起來呢! 在現場表演的時候,我遇上了這個人, 感覺比起在音樂會中更帥的更溫柔的。 那份喜歡的感情已經一發不可收拾了,我喜歡這個人,超喜歡的。 好想再一次見到他!但我和他之間卻有着遙遠的距離呢, 所以現在我的,為了能跟他見面在努力着呢。 ぐみ 女性 27(專業主婦) 明明平時被女朋友甩掉都不會哭的, 但當他只在我面前哭起來的時候, 啊,我就感覺自己喜歡上這個人了。 あらた 女性 13(中學生) 社團活動十分辛苦又什麼都做不來躲在體育館的一角哭泣。 那時候同一班的那女孩子走過來問我『怎麼了!!??』 因為不想讓她看見自己在哭泣所以回答『沒有事!!我回去繼續練習了!』 雖然如此逞強了,但結果卻被看穿了。然而她卻對我說『那個老師很嚴格的呢-』 『你也像個前輩地努力加油吧』的那一瞬間。 小夜 女性 18(高中生) 明明平時總是面帶笑容地說話是個給人感覺很有趣的人, 但在回家途中看見他一個人走着就去跟他打聲招呼了 結果卻看到他一臉像是要哭起來的樣子不禁在意起來。 シゲル 女性 21(大學,專科,大學院生) 不經不覺之間就開始連絡起來,一起聊天之類的,為發現大家有相同的興趣而高興之類的, 在自己的生活中無意中就留出了為了跟那個人一起相處的時間, 而那段時間在逐漸增加自己也變得快樂的那一瞬間。 ちゃきなつ 女性 17(高中生) 明明不知道發生了什麼事 卻自然地接近我鼓勵我的那一刻呢! 雖然也沒有特意去問他理由, 但當他在電話裹逗我發笑的時候 我的內心也就悸動起來!(笑) 是個無限接近透明的人呢。 女性 16 (高中生) 將自己的煩惱 全都拿出來跟他商量了 明明對誰都不會這樣做的, 『你累了嗎? 人偶爾總會有點煩惱的,還可以嗎?』 就在他那樣問我的那時候。 潮咲玲衣 女性 13 (中學生) 某天不想上學, 然後那一天真的沒有去上學了。 就在那天的黃昏,在郵箱裹有着寫上知心朋友的女孩子的名字 這樣的一封小小的便條。 『你今天好像休息了,是發生了什麼事嗎? 可以的話告訴給我聽聽吧』 我在看着這句話的途中不禁流下眼淚了。 雖然大概是在小說中很常見的一句說話而已呢。 (看不到) 女性 14 (中學生) 在調換座位後坐在我身旁的人 是個今次初次同一班級的人。 雖然怕生的我沒能說上些什麼話 但隨着時間過去也就漸漸能說上話來 現在我最喜歡這座位了。 但當再次調換座位就要分開了 感到十分寂寞(←看不清楚這句),然後我察覺到自己心中的思念。」 アオイ 女性 15 (高中生) 當我跌了筆盒裹面的東西散佈滿地的時候, 其他人都只是帶着冷淡的眼光看着但你卻帶着微笑幫我撿回來了。 なおみ 女性 15 (中學生) 在上課時察覺到坐在最後的我沒有收到筆記 走到前方拿了一份然後不意為然地放在我的桌子上的時候! 木葉瓜 女性 15 (高中生) 在我拿不了書架上最頂的那本書的時候, 從我身後輕鬆地拿下來給我了的那一刻。 『拿不到的話就告訴我知吧。 是像這樣嬌小的你的請求的話我什麼都會答應的』 他那樣對我說了。 湊人 女性 14 (中學生) 上一次的課堂因為感冒所以休息了 有些在筆記上沒有列出的重點, 在因為身邊沒有朋友所以十分苦惱的時候 「給我看看吧?」他對我那樣說道的那一刻。 まよ 女性 18 (高中生) 在中學時期的考試期間 課後一起留下來然後幫我溫習的人 明天在回家的時候 『雖然我知道 你只不過當我是你的朋友, 但我其實喜歡上你了』 就在他對我這樣說的那一刻。 我的心跳變得超快的! 紅葉@千秋 女性 14 (中學生) 在朋友弄傷了腰的時候, 在想着不知道他去了哪裹的時候, 他就從教員室裹拿了敷布過來。 那種並非想要得到回報的施恩, 而是連一句『幫我拿敷布過來吧』都沒有說 那份自然的溫柔體貼就是我喜歡他的說因!」 「從小時候起 就在一起的青梅竹馬 在她與自己的朋友 開始交往之後 明明以前都是 一直待在我身邊的 如今她卻無法留在我身邊了, 為此感到悲傷的自己 才發現到了 『我是喜歡着她的呢.....』。」
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なんで俺は女友達を好きになったんだ!?そもそも男しか無理じゃなかったのかよ俺、刷り込みか??ずっと一緒にいたからか!? 告白はしたいけど振られたりとか考えたら出来ないしそもそも同性から告られたら気持ち悪いとか考えるのかな、アドバイスください。
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6: 名前:雷蓮☆2011/07/15(金) 22 52 52 春---。 これから新しい学校生活を送る。 これほどに興奮したことはあっただろうか。 高校生活は絶対に充実させたい!っていう願望が強いせいか、 神社で御守を3つも買っちゃった・・・(汗) 私が入学するのは、 「星光学園」というちょっと人気の学校。 そこの問題児が集まるクラスに私はふりわけられた。 別に嫌なわけじゃないんだけど、不良とかいないかな・・・(汗) 「舞~!!舞~!!」 今、超息切れしながら走ってきてるのは クラスメイトの早乙女 鈴音。 「わぁ~、いつにもまして息使いが荒いね!」 「ちがうわ!!息切れしてるだけ!!(汗)」 「もう、嫌だなぁ鈴音~ww冗談だよ~ww」 「知ってるわ、アホー・・・(汗)」 こうやって毎日、鈴音とショートコントをするのが 日課でもあるんです。 「一緒に行きたいから待ってて言ったの、 舞でしょうが!!」 「えぇ!?そんなの記憶にございませ・・・」 「何か・・・言った??(黒笑)」 「い、いえ!!!!!!!!!何にも!!!! やっぱり、ガ○ガ○君はソーダ味だよね!って言っただけっス!! すいませんね、お嬢(汗)活舌悪くって(汗)」 「そ?ならいいけど・・・(笑)あれ?? あそこにいるの・・・」 「いーーーーーーーーーえっふぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーー!! 主役は俺様!!才色兼備!!眉目秀麗!! 完璧過ぎる俺、罪な男ーーーーーーーー!!!」 「鈴音・・・。あのバカも一緒だっけ・・・?」 「忘れたい・・・忘れたいけど、そう・・・」 「おいっ、お前らぁ!!!! 俺より早く登場するんじゃねぇ!!!!!! 大砲ぶっぱなすぞ!!」 「もう、うるさ・・・」 「まだ、話の途中だぁぁぁ!! 俺様、今度写真集でも売ろうか迷ってんだ!! なぁ、お前らどお思うよ??やっぱ、買う??」 「いいかげんに黙れ」 ごふっ!!!!!!!!!!!!!! 「鈴音・・・。空手何段だっけ??」 「九段だけど(ニコッ ??」 「そこに転がってるバカの脈は動いてますか(汗)?」 「う・・・こ、こやつ・・・何・・も・・・の・・・」 パタっ・・・ 「うん、さようなら」 「ほら、入学式に遅れるよ(汗)」 「あっ、はーい!」 9: 名前:雷蓮☆2011/07/16(土) 07 26 16 星光学園に着くと、 生徒会長らしき人に入学のバッチをもらった。 キラキラ光って、とっても綺麗。 康介なんか「俺にピッタリだぜ!」とか言って 生徒会長さんに自慢してた。 生徒会長さん、苦笑いだった・・・。 ~体育館~ 「ねぇ、あの子たちもそうなのかな?」 「きっとそうじゃない?嫌だぁー。どうしようー」 何か陰口たたかれてるような・・・。 「ねぇ、何か私ら陰口言われてない??」 「なんか知らないけど、 さっき悪魔がいるから関わらない方がいいって 他のクラスの子言ってたよ」 「俺らが悪魔ってことか??」 「いや、違うよ。きっと、問題児とかじゃん?」 「問題児ってこのクラスにいんの?」 「舞、うちらのクラスは問題児が集まってるクラスだよ。 いないハズがないでしょう」 「でも、悪魔って・・・。何か可哀想・・・」 「可哀想??そう思う舞の気持ち、俺は分からん」 「だって、変な “あだな” つけられてさ。 可哀想じゃん・・・」 「でも、それなりのあだ名をつけられるくらい 大きな問題起こしてるわけだから 可哀想とは言えないんじゃない?」 「あぁ・・・」 するとまもなく、学園長があいさつを始める。 「みなさん、星光学園にご入学、おめでとうございます。 本日は天候もよく、すばらしい入学式となりました。 (以下省略)・・・。 では、みなさん。これから、素晴らしい学園生活を 送ってくださいね。」 パチパチパチ・・・ 「それでは、各教室に戻ってください」 放送と同時に生徒達が移動する。 私たちも足早に教室へと向かった。 10: 名前:雷蓮☆2011/07/16(土) 07 59 49 ~教室~ 「舞」 「うわっ!?」 後ろから突然声をかけられたから、 びっくりして思わず体が跳ねた。 「俺は変質者か・・・」 「伊玖!!」 そこにいたのは、幼なじみの 蓮堂 伊玖。 クラスは違うけど、よく絡んでる。 家もお隣なんだよね。 「違うクラスだね。伊玖がいないと寂しいな~」 「っ・・・!」 ふいに伊玖の顔が、赤くなる。 「伊玖!?どうしたの!?顔、赤いよ!?」 「う、うるさい・・・。こっち向くな!」 「わっ!ご、ごめんね!!」 慌てて後ろを向く。 それを見て、笑っている鈴音。 「な、なに、鈴音!?」 「いや?べっつに~」 そう言うとスタスタと席についた。 待ってよ!!なに!?気になるじゃん!! 「舞」 「へっ!?」 「俺、違うクラスだから行く・・・」 「あ、そか・・・。じゃあ、またね」 「・・・・・・。」 「伊玖??行かないの??」 「舞の顔、忘れないように」 「な、なんだそれ」 「舞は分からなくていいよ。じゃ」 伊玖は、少し私を見て笑ってから行ってしまった。 大丈夫かな・・・?伊玖、顔赤かったし・・・。 「伊玖って、あんなに心開くんだなー」 まるで、珍しいものを見たような言い草。 伊玖は、クールだから誰にでも心を開くわけじゃない。 私とは、保育園の時からの仲だから 何でも話してくれる。 そのせいか、小学生のときに変な噂がたった。 舞と伊玖は付き合ってるって噂。 お互いにあっさり否定したからすぐ、なくなったけど。 「伊玖は、康介とも話すでしょ」 「まぁな。俺らは、小学生の時からだし!」 「うちもだけどね」 鈴音も康介も、二人共小学校のころからの友達。 もう心友って言えるくらい大の仲良し。 「相変わらず、舞は気づかないよねー」 鈴音があきれた顔で私を見た。 「100%天然の舞だからな。気づかねーよ」 康介もやれやれと肩を下ろす。 「何のこと???」 チンプンカンプンな私には、到底理解しがたい。 「伊玖も疲れねーのかな」 「伊玖も変わり者だから・・・」 「だからか。お互いに仲が良すぎてるのは」 「何?教えてよー!!」 「「舞には、まだ早い」」 二人揃って、同じことを言う。 まだ、私は理解できなかった。 11: 名前:雷蓮☆2011/07/16(土) 08 23 06 しばらくすると、担任の先生が入ってきた。 「はい、席につけー」 女子がざわざわといい始めた。 理由は言うまでもなく、先生がイケメンだから。 このクラスの担任になったことだけでも、 奇跡に等しいからかな。 それを面白くなさそうな目で見るのは、男子たち。 さすがの私も、それには気づく。 「俺の名前は、武塔 涼。 ま、これからよろしくなー」 「先生!」 さっそく女子の手が上がる。 「彼女・・・とか、いますか??」 「今んとこはフリーだ」 「先生!気になる人は?」 「いない。生徒一筋だ」 「「キャーーーーーー!!」」 女子たちの黄色い歓声に、男子は耳をふさぐ。 唯一、叫んでいない女子は私と鈴音。 鈴音なんか髪、いじってるし・・・。 「他にないか?」 「先生!俺、イケメンじゃね??」 バカな質問をくりだすのは、もちろん康介。 女子が冷めた目で見ている。 康介・・・。 「あぁ。俺よりかっこいい」 「っしゃあ!!」 先生の一言に女子は、 「「先生、優しい~~~~~~!!」」 って目をハートにして言う。 私は、ふと思い出した。 そういえば、問題児がいない・・・。 みんなの自己紹介を聞いていて問題児らしき人は・・・ 「せんせ~!私、男も大好きです!!」 オネエ系の 蔵間 じゅん 。 ただ一人、怪しい人物・・・。 「おぉー、そうかー!先生も、蔵間好きだぞー」 「きゃーーー」 「康介と同じくらい、アイツ危ないな・・・」 鈴音がぼそっと言う。・・・確かに。 でも、蔵間君が気になる。 後で少し、話してみようかな。 こうして入学式当日の行事は、すべて無事に終わった。 12: 名前:雷蓮☆2011/07/16(土) 08 54 57 「さーて、帰ろうかしら」 「待って!蔵間くん!」 「ん?あら、舞ちゃんじゃない!どうしたの?」 「もう、私の名前知ってる!」 「レディーの名前を一番に把握するのが、基本よ」 「そうなの?って、違う違う! 蔵間くんって、問題児知ってる??」 「問題児??さあね~。イケメンだったら、知ってるわ」 「そっか・・・、ありがとう」 「力になれなくてごめんね。じゃ、また明日」 スタスタ・・・ 「手がかりなしってトコ?」 鈴音が声をかける。 「うん・・・。でも、なんか怪しいんだ」 「あいつは元からおかしいだろーがよぉ。 彼氏にすんのだけは、やめとけな」 「康介、いたんだ」 軽くショックを受けて落ち込んだ康介。 鈴音は嬉しそうに見てる。 「ちょっと、後つけてくる」 「危ないよ!やめな!!」 「大丈夫だよ、鈴音。ケータイあるし!!」 「ダメ!!!舞!!!」 「いやだ!絶対に行く!」 「あんた女の子なんだから危ないことの区別くらい、 つかない!?うちはこの後、家庭教師あるし 助けに行けないよ!?」 「おい、鈴音。何言っても無駄だぜ??」 「っ・・・!」 「鈴音、心配してくれてありがとう。 ごめんね?すぐに戻ってくるから」 「・・・分かった。何かあったら、すぐ連絡して」 「うん、ありがとう。康介も」 「あぁ。俺も、この後はバイトだから。 何かあったら連絡な」 二人と約束して、 すぐに蔵間君の後を追った。 13: 名前:雷蓮☆2011/07/16(土) 09 03 36 蔵間君は、 外見はオネエじゃない。 中身がオネエってだけらしい。 顔は、綺麗に整っていてまるで 漫画にでてきそうなくらいイケメンだ。 なのに残念・・・。 体系は、少し痩せてるくらいだけど がっちりしていていかにも鍛えてそう。 スラッと長い足に、サラサラの髪の毛。 あとちょっと伸びたら肩につきそうな髪。 あとは、彼自慢のボイス。 オネエのときでも、かっこいいボイスは きっと蔵間君の切り札。 甘い声で囁かれたら、女子は気絶だと思う。 もったいないなー、蔵間君・・・。 14: 名前:雷蓮☆2011/07/16(土) 09 50 21 蔵間君を追ってから、 星光学園から徒歩15分くらいの港まで来た。 どれくらい歩いたか、よく覚えていないが 少し疲れた・・・。 でも、蔵間君は何食わぬ顔で スタスタと歩いている。 どこまで行くのか、もうそろそろ限界・・・。 と、その時だった。 港にいくつか立ち並んでいる、一つの倉庫の前で止まった。 その倉庫には「9」という番号が印されている。 蔵間君が倉庫の前に立つと、 閉まっていた大きい扉が開いた。 ガラガラガラと引きずった音を立てて、 ゆっくりと開いていく。 私は、気づかれないように蔵間君の後を追った。 15: 名前:雷蓮☆2011/07/16(土) 16 35 36 私は倉庫の中の、 大きい荷物の陰に隠れた。 意外と倉庫の中は広くて、 人一人の声が響くくらいだった。 「本当に遠回りしてきたのか?」 蔵間君じゃない、低い声の男が喋る。 顔は、逆光でよく見えない。 「もちろん。もう、15分の道のりも 慣れちゃったわ~」 「フン。なら、いいがな・・・。 もし、ここに猫がいたらどうする?」 「あれ?ここの中まで入ってこれたの?」 「どういうことだ、蔵間。お前、分かってたのか?」 「もちろん。でも、15分も歩いたし ここまで来たらもういいかなって・・・。 だけど、本当に倉庫の中までくるなんて・・・」 うそ・・・。もう、バレてるの!? どうしよう・・・。鈴音たちに連絡しなきゃ! 「おっと、連絡しようったって無駄だぜ?」 ヒョイッ 「へっ!!?」 「舞ちゃん、何でついてきたのか 事情は説明してもらうよ」 「うぅ・・・」 携帯を取り出した瞬間、 低い声の男に取り上げられてしまった。 「ん?お前・・・よく見たら同じ学園じゃん」 「え・・・?」 私からはまだ、逆光で顔がよく見えない。 「俺は、亜久間 蓮。 蔵間と同い年で幼なじみ」 彼がそう告げた瞬間、 視界が明るくなり逆光が解けた。 その男に惚れるまで、あと5秒---。 16: 名前:雷蓮☆2011/07/16(土) 17 05 54 私は、初めて恋をした---。 初めて、心臓がうるさくなって顔が熱くなった。 逆光で見えなかった彼の顔が、 今私の瞳に映っている---。 「・・・い、おい!!」 「はぇっ!?」 「そこのぼーっと突っ立ってるお前!!」 予想外の彼のイケメンぶりに、 驚いていた性か、 呼ばれていたのにまったく気づかなかった。 「お前、名前は?」 「えっ・・・」 「名前だよ。名無しのごんべえか?記憶喪失か?」 「ちっ、違う!私は、佐藤舞!」 「同い年なのに、背、ちっせぇのな」 「なっ・・・!?人をバカにしてるの!?」 「背低い奴は、いじめたくなるんだよ。 お前、ジェットコースターとか乗れんのか?」 「無理!!怖いから!!」 「即答かよ・・・。ま、いいや。 それよりお前、何でここまでついてきたんだ?」 「そ、それは・・・」 「言わねぇと、家に帰さねぇかんな」 「ごめんね、舞ちゃん。 俺も気になるんだ~」 うぅ・・・。やっぱり、素直に話そう・・・。 ここにずっと拉致されてるよりはマシだし・・・。 「実は、私のクラスの問題児を探しにきたの」 「問題児?」 「舞ちゃん、それ探しにきたの・・・?」 蔵間君がなぜか泣きそうな顔。 というより、あきれた顔?? 「うん、そうだよ。 でね、他のクラスに避けられてるの。 その問題児がいる性で。 確か、みんな 悪魔 って言ってた・・・」 「悪魔・・・」 「ごめんね、蓮・・・。 これからは、ちゃんと後ろをよく見てここに来るから・・・」 「・・・お前」 「ん??」 「俺の名前、聞いてなかったのか?」 「え?聞いてたよ?」 「ちゃんと思い出してみろ。名字から名前まで」 えーーっと・・・。 確か変わった名前だったよーな・・・。 名字は確か・・・っ!!!!!! 「あ、あ、亜久間 蓮!!!・・・さん」 「フン・・・。お前、記憶力なさすぎだな。 女にしては倍トロいし・・・」 「なっ!!?失礼な事言わないで!!・・・ください」 「後々、敬語つけんなよ」 「蓮、本ッッッッ当にごめん!!!」 なぜか、蔵間君が土下座している。 私に問題があったのかな?? 17: 名前:雷蓮☆2011/07/16(土) 17 46 36 とにかく、 私は一刻も早く帰宅したいわけで・・・。 「あの、もういいですよね??」 「まだだ」 「うそー・・・」 泣きそうになるよ・・・。 「お前、ここの場所を誰かに話したり、 案内したりしたらどうなるか・・・ もちろん、分かってんだよな・・・??」 「え・・・あ、はい・・・」 だんだん怖くなってきた・・・。 男相手だし・・・。 「よし。今日はもう遅い。 他のやつらがくるともっと面倒だ。 蔵間、送ってこい」 「俺?」 「お前以外に誰がいるんだ。 車のカギ、持ってんだろ。左ポケット」 「バレてましたか・・・」 「早く送ってこい。じゃあな、チビ女」 「チビっ!?」 「はーい、舞ちゃん行くよ~」 文句を言う前に、蔵間君に連れ出された。 ~蔵間の車の中~ 「舞ちゃん、もうここに来ちゃダメだよ?」 「どうして?」 「怖かったでしょ?ああいうとこだから。 毎日、平凡にあそこに俺たちがいられるわけじゃないんだ。 一応、不良やってるから。いつ追手がくるかわかんないし」 「あ・・・そっか・・・」 「それに、女の子の血だけは散らしたくないから。 蓮も同じ事、思ってるだろうよ」 「そ・・か・・・。ごめんね」 「いや、分かってもらえればいいよ」 「うん・・・。あ・・・。あ。あ!!」 「どうしたの!?いきなり・・・」 「蔵間君、オネエ語!!オネエじゃないの!?」 「あ、忘れてた・・・」 「フリ!?フリだったの!?」 「まあねー。俺、素はこっちだし。 回りに怪しまれないようにオネエ系にしてた。 学校で別のキャラしとけば、みんなにバレないと思うし」 「いつもそっちの方がいいよ?」 「そ?あんがとな。じゃ、こっちでいくわ」 意外とあっさり決めた・・・。 「あ、ここら辺でいいのかな?」 「うん、ありがとう!えっと、お礼・・・」 「いいよ、いらない」 「え・・・?」 「キスしてくれたら」 「え、えっ!!?」 「うっそ!冗談だよ。クラスメイトだからお礼はいらない」 「え、いいの??」 「うん、もちろん。ただ、秘密は守ってね」 「あ、うん!!口が避けても言わないよ!!」 「そう!その意気で!んじゃ、明日ね」 「また明日」 私が行こうとしたとき、 「あ、待って!!」 蔵間君が、車の窓から顔を出す。 「明日は、蓮も行くんだ。 怖がんないで普通に接してやって。んじゃ」 「うん、分かった」 ブウウウウン・・・ とは言うものの、 普通にってどんな感じに!? 18: 名前:雷蓮☆2011/07/16(土) 18 37 31 ~翌日~ ついに、きてしまった・・・。 亜久間 蓮 ・・・。 名前だけで背筋が凍る。 と同時に、胸が熱くなる・・・。 自分でも分かった。これが恋だと。 でも、相手は不良で俺様。 鈴音に言ったら、反対されるだろうな・・・。 密かに好きでいた方が幸せかな・・・? そう思いながら学校への道のりを、足取り重く行く。 はぁー・・・。もう何度目のため息?? 「お!舞じゃんか!!」 後ろから元気な声。 声の主はもちろん、康介。 「康介、おはよ」 「おう!どうした?顔、真っ青だぜ?」 「え!?あ、いやねー、昨日のテレビが面白くって~」 「あぁ!面白かったよな~」 セーフ!バレるトコだったー!! でも、鈴音には隠せないかなー・・・。 「「キャーーーーーーー!!!」」 突然、女子の黄色い歓声。 さすがの康介も、驚いて声のある方を探す。 「お、おい!!舞!!あれ、蔵間じゃね!?」 「えっ!?あ!!」 校門前に止まったリムジンから降りてきたのは、 蔵間君と亜久間 蓮・・・。 タイミングの悪さに、私はもっと真っ青になる。 亜久間 蓮が問題を起こさなければいいんんだけど・・・。 「蓮様~!!!!!!」 「蓮様、かっこいいです~!!!!!!」 「蓮様、お弁当です!!!!!!!」 女子たちは、蔵間君と蓮君を囲み言いたい放題。 あ、蓮君の顔に怒りマークが・・・。 「お前ら、昨日何してた?」 蓮君が突然の質問。 それに答える一人の女子。 「入学式ですけど、どうかなさいました?」 「俺のこと、悪魔って言った奴探せ」 「「えぇっ!?」」 回りの女子が驚く。私も康介もそれにはびっくりだ。 「この学園のどっかにゃいんだろ。 どうやら、いいふらしてるのはこれだけじゃねぇ」 みんな真剣に耳を傾けている。 「あらぬウワサまで流されてんだ。 ほっとくわけにはいかねぇだろーがよ。 お前らにも協力してほしいんだ」 「「分かりました、蓮様!!」」 「俺からも頼みます」 「「分かりました、蔵間様!!」」 両方のファンが多いため、 もう何人かなんて数えられない。 軽く100は越えてるくらいで・・・。 でも、蔵間君と蓮君ってこんなにも有名なんだ。 それにまとめ方も、素人とは全然違って覇気がある。 男らしさを感じるなー・・・。 しばらくすると、遠くの方から鈴音が来た。 21: 名前:雷蓮☆2011/07/16(土) 22 56 18 「一体、何の騒ぎ?」 鈴音は、走って来たらしく息切れ。 「あ・・・、その」 「亜久間!!蓮だよ、蓮!!」 「あくま?蓮?あ、あれ?」 思いっきり指さした方向に、蓮君がいる。 それに気づいた蓮君・・・。 え・・・。ちょっと待って・・・。 なんかスタスタこっち来るんですけど・・・。 ちょ、ちょっとーーーーーー!? 「そこの女!!」 鈴音のことだ・・・。 「なに?今忙しいんだけど?」 「忙しくねぇだろ。完全に。 お前、同じクラスの早乙女 鈴音だな?」 「てめぇがウワサ、流してんじゃねぇだろうな?」 「変なウワサ立てるより、空手やってる方がいい」 今、サラッと趣味を言ったよね。 あ・・・。 それ聞いた康介が、 ものっすごい真っ青な顔で鈴音を見てる。 「フン・・・。蔵間、コイツじゃあねぇみてぇだな」 「はい、おそらく」 「次、当たるとすっか・・・。ん?」 あ・・・。 ふいに彼と目が合ってしまった。 心臓の鼓動が早くなる。スピードを上げて・・・。 「ど、どーも・・・」 「お前・・・」 「・・・(ごくっ)!」 何言い出すの・・・!? 「チビなのに顔はマシだったんだな」 カチン・・・ 「あ、蓮・・・。それは失礼じゃ・・・」 「失礼も何も、感想を述べただけだ。悪かないだろう」 その一言にもっと頭にきた私・・・。 「鈴音、康介。先、教室行ってる」 スタスタスタ・・・ 「「あ、舞!!」」 私は二人の声に振り返らなかった。 「蔵間・・・」 「うん?」 「女って・・・分かんねぇよ」 「・・・・・・。」 もう、アイツは知らん!! いくらチビでも女扱いの一つもないなんて!! 一人、イライラしながら教室へ向かった。 君を好きになる5秒前 続き
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22: 名前:雷蓮☆2011/07/16(土) 23 24 14 ~教室~ 「おい、まーいー??」 心配そうに覗き込む康介。 「いいかげん、機嫌なおせよぉー」 ごめんね、康介。まだ、許せないんだよね。 「舞ちゃん」 声の主は、蔵間君。 「さっきは連が失礼な事言って、ごめんね」 「蔵間君が謝ることないよ」 「蓮は言われるまで気づかないから・・・」 「だからって、甘やかせちゃダメだよ!! 蔵間君も困ってるんならなおさらだよ!!?」 「う、うん・・・」 蔵間君はおどおどしてる。 オネエの時のあの自信は、どこへ・・・。 我慢の限界がきて、私はアイツの席に行く。 バァンッ!! 「っ!?」 突然、私が机を叩いたから驚いた蓮君。 「チビにもプライドがあるの!! ちょっと腕だして!!」 「はぁ・・・?」 訳が分からない蓮君、怒り狂ってる私。 「いいから!!腕、出してってば!!」 「は?え、ちょっ・・・!!」 グイッ!! 強引に蓮君の腕を引っ張って、 パシッ!! 思いっきりしっぺをした。 見ていた康介、鈴音、蔵間君、 そしてやられた蓮君は唖然・・・。 「もうチビって言わないでよ?」 「・・・・・・」 「ちょっと?」 「・・・・・・・・・」 「ねぇってば!!ちょっと!?」 「・・っく、ぷく、く、あっはははははは!! ダメだぁーーーー!!我慢できねぇーーーー!! あはははははははは!!」 私の開いた口がふさがらない・・・。 どうしてこんな状況で笑えるの・・・? 「おっ、お前っ・・・・くくくっ・・・。 お仕置きに“しっぺ”って・・・くく・・!! お笑いにもほどがあんだろ!!」 「なっ!?バカにしないでよ!! 暴力は嫌いなだけ!!」 「おっ、おい、・・・くくっ、早乙女! こういう奴なのか?・・・ぷっくく!」 「うん・・・まぁね。あんま笑わないであげて」 なぜか、笑いがどっとこみ上げてるみんな。 私だけ、その日の数時間は不機嫌でした。 24: 名前:雷蓮☆2011/07/16(土) 23 48 28 ~教室~ 私は久しぶりに朝早く登校。 まだクラスの中には誰もいないから、 教室の窓から一人で景色でも眺める。 こうやってゆっくり景色を見るのもいいよね・・・。 「何やってる、ストーカー女」 そう、こういった幻聴も聞こえるんです。 そう、聞こえるんです。 え?聞こえるんです?幻聴?ちょっと待って。 今、もんのすっごい聞いたことのある声が・・・。 「何スルーしてんだ、しっぺ女」 「な、何でいるんですか!?」 「何でっていて悪いのか?」 「いや、全然いいよー。ってチガウ! 何でこんなに早く来てるの?ってこと!!」 「あ?そりゃー、お前だって同じだろ?」 「私は気になるから質問してんです!」 「気になるも何も、俺ら日直じゃん」 「あ・・・」 何のために早く来たの・・・。 何のためにめざましを早くセットしたの・・・。 そう、日直だから・・・。 言われるまで全然気づかなかった。 学校にくるまで全然思い出せなかった・・・。 「お前、天然だよなー。ぜってぇー告られても分かんねーよ」 「失礼な!告白くらいは分かりますー」 「フン・・・。ま、鈍感女にゃそれぐらいがいいんじゃね?」 何、その言い方。また、頭にくる・・・。 でも・・・なんかこの時間が楽しく感じる。 蓮君といれるこの時間が・・・。 私のことは、チビとしか見てないだろうけど それでも会話で目が合ってるなら幸せだな・・・。 「おい?なに、ニヤけてんだ?」 「えへへっ!別にー」 「・・・変な奴」 「お互いさまにね」 不良を感じさせない蓮君の態度、 それになにげに優しくしてくれる。 そういうところがもっと愛しくなるんだよ。 ねぇ、天然なんかじゃないよ。 ねぇ、鈍感なんかじゃないよ。 ちゃんとこの気持ちが何なのか、分かってる。 蓮君の目に私が映るように頑張るよ・・・。 心の中でそう語りかけた。 君に夢中になるまであと5秒・・・。 25: 名前:雷蓮☆2011/07/17(日) 10 16 36 ~4時限目 数学 ~ 「ですから、ここにXを・・・」 先生は必死に黒板に板書。 それをもろともせずによそ見している、蓮君。 蔵間君はちゃんと集中してるのに・・・。 この差はなんだろうか・・・。 と、よそ見をしている蓮君に気づいた先生。 「じゃあ、亜久間君、ここの問題解いてください。 よそ見しているほど、この授業はつまらないようですからね」 先生がイヤミっぽく言う。 蔵間君が心配した顔で蓮君を見る。 「そうっすね。つまらなかったんで。 ここの問題解きゃいいんですね?」 「もちろんです。まぁ、難問ですからすぐには・・・」 「解けました」 「!?」 先生もクラス中もこれにびっくり。 何より先生の顔が、驚きと悔しさであふれてる。 蓮君はなにくわぬ顔で、席に戻る。 男子なのに、字が綺麗なのも驚き・・・。 それにクラスの女子(鈴音と舞を除く)は、 もろともしない蓮君を見て黄色い歓声・・・。 「先生、これで文句ないですか?」 「え、えぇ・・・」 先生も面目丸つぶれ・・・。 蔵間君は安心した顔で、私に微笑んだ。 蓮君、不良なのに頭良かったんだ・・・。 新たな発見に、少しドキッとした4時限目の数学---。 26: 名前:雷蓮☆2011/07/17(日) 10 48 39 ~お昼休み~ 「あぁーーーー!!やーーっと終わったぁ~!!」 康介が4時限目終了のチャイムと同時に叫ぶ。 蓮君は相変わらず、つまらなそうな顔。 蔵間君はお昼の準備・・・。 私と鈴音はいつも屋上でお昼を食べる。 「舞、屋上行こう」 「あ、うん。待ってね、今行く」 お弁当箱を出して、屋上に向かうその時・・・。 「しっぺ女」 呼び止められた・・・。 「な、なに?」 声をかけられたのに内心驚く。 「蔵間もいっしょだから、俺らと食え」 「何を?」 「昼に決まってんだろ。嫌か?」 嫌も何も・・・いきなり?? 「んと、鈴音も一緒でいいの?」 「俺が特別に許す。屋上で食べるぞ」 本当に俺様だなぁー・・・。 すると後ろから康介が「俺も!」ってねだるから 仕方なく康介も・・・。 ん?待ってよ。このメンツでお昼って・・・。大丈夫なの?? 27: 名前:雷蓮☆2011/07/17(日) 11 44 38 ~屋上~ 「へぇ~、鈴音ちゃん一人っ子かぁ~」 「まーね。寂しく感じる日、多いけど」 「じゃ、その時は俺、鈴音ちゃん家に行くよ」 「本当?ありがとう!そういや、蔵間くんオネエはどうしたの?」 「んー?あぁ、入学式限定のキャラ!」 「元は普通なんだね?安心したー」 「ありがとね。あ、鈴音ちゃんアド交換しようよ」 「全然いいよ~」 鈴音ちゃんは普通に蔵間君と仲良くなってる。 康介は蓮君に質問の嵐。 「なぁ、不良やって何年目?」 「知るか。いちいち数えてっほど暇じゃねぇんだよ」 ぶっきらぼうな蓮君。それでもめげない康介。 「じゃさ、何で頭いいの?」 「勉強もすんだよ。たまーにだけどな」 「へぇ~。んじゃさ、喧嘩したこと・・・」 「あるに決まってんだろ。じゃなきゃ不良じゃねぇよ」 「だよなー。過去に彼女は何人いた?」 え・・・。ちょっと、康介!? 気になってること何で康介が聞くの!? 「それ聞いてどうすんだよ」 蓮君が康介を睨む。 「どうもしねーよ。気になるんだ」 「女なんてつくらねぇよ、アホ」 「なんだ、てっきりいるんだと思ってた」 「いたらどうするつもりだったんだ」 「ん?紹介してもらうつもりで・・・」 「バーカ。誰がお前に言うかよ」 「なんだとぅ!?もっかい言ってみろ!!」 ギャーギャー 意外と息が合ってる二人。 漫才でもやっているように面白い。 なんだか蓮君が悪い人には見えない。 正義のヒーローじゃないのかなって思ったりもする。 「おい、何ニヤけてんだ?」 「わあっ!?」 「お前、今日の朝もニヤけてたよな?大丈夫か?」 「なっ!?病気じゃないから大丈夫です!」 慌てて手で顔をかくす。きっと顔真っ赤だよ・・・。 「舞・・・?」 後ろから声がした。 「ふぇ?あ、伊玖!」 驚いた顔で立っている伊玖。 「伊玖、はよ~」 康介がお昼なのに朝のあいさつ。 「伊玖、やほ~」 鈴音もにっこりあいさつ。 「鈴音、康介、新しい友達??」 「あぁ!蔵間じゅんに、亜久間蓮!」 「どーもー(ニコッ」 「フン・・・」 蔵間君は、愛想よく笑顔であいさつ。 蓮君は相変わらずぶっきらぼう、 「俺は蓮堂 伊玖」 珍しく伊玖が自分からあいさつする。 「伊玖くんってさ、無口なんだって?」 蔵間君が言う。 「人見知りだから・・・。みんなでお昼?」 「まぁね。伊玖くんもこない?」 「俺、先生に呼ばれてるんだ。じゃ」 タタタ・・・ 口数少ない伊玖は、仲良くないとたくさん話さない。 「伊玖くんて、モテるでしょ?」 ふと蔵間君が聞く。 「小学校、中学校ともに大人気。 自覚ないんだけどねー」 康介が羨ましそうに言う。 「舞と伊玖のウワサが流れたときは、 伊玖が怒ってさー。すごかったね、あれ」 康介が懐かしげに語る。その脇で鈴音もうなずく。 「お前らがか?」 予想外のことに、蓮君が聞く。 「そうそう。仲がいいから勘違いする女子が増えてねー」 鈴音が腕を組みながら思い出している。 「舞が伊玖とのウワサは嘘って言ったんだけど、 嘘じゃないんだろって言った女子一人がね、 舞の頬を平手打ち・・・」 「あの時は仕方なかったんだよ」 私は少し痛い思い出を思い出した。 「んでそれ聞いた伊玖が、 その女子にすっごく怒ったの。 その時の顔が、今まで見たことない顔でねー。 男らしいって言ったらいいのかなー。真剣だったね!」 康介がうなずく。 「そんなことがあったんだ」 蔵間君が意外そうに私を見る。 「お前でもそういうことあんだな」 驚いた顔する蓮君。 なんか言い方が引っかかる。 キーンコーンカーンコーン・・・ 「あ、そろそろ教室に戻らないと」 私が言うとみんなお弁当を片付け、 教室へ向かった。 その途中、蓮君の視線が私に向けられていたことは 知るよしもなかった・・・。 28: 名前:雷蓮☆2011/07/17(日) 12 18 38 ~放課後~ 放課後。 私と蓮君は日直で、 教室の窓が開いてないかとか 念入りにチェックしなければならなかった。 「チョークの本数、よしっと」 チェックシートに次々と書き込んでいく。 蓮君は何してるんだろう・・・。 さっきからずっと黙ってこっちを見てる。 気になるものでもあるのかな? 「あの、蓮君??」 「・・・。」 返事がない。私の顔をじっと見る。 「もぅ、なにしてるの!?早く終わらせて帰ろうよ!」 仕事してくれないと、帰るのが遅くなる。 「・・・お前・・・」 「なに?」 「・・・」 「蓮君??」 「近くで見ると、可愛いんだな」 「・・・・・・え?」 「聞こえなかったか?なら、・・・いい」 そう言うと、蓮君は教室のカーテンを結び始めた。 え・・・?ちょっと待って・・・。 今・・・なんて? 「勘違いすんなよ。ただ、可愛いって言っただけだからな・・・」 夕日のせいだろうか。みるみる顔が赤くなる。 「ん?なっ!?お、お前、何赤くなってんだよ!!?」 「へ!?な、なってないよ!!夕日の性だから!!」 慌てて後ろを向いて顔をかくす。 もう、何で“可愛い”なんて言うのー・・・。 ドキドキが止まらない。 と同時に、どんどん蓮君に惹かれていく。 この気持ち、言葉には表しきれないでしょう---。 29: 名前:雷蓮☆2011/07/17(日) 12 44 48 ~蓮side~ 「・・・お前・・・」 「なに?」 「・・・」 「蓮君??」 「近くで見ると、可愛いんだな」 あ・・・。心のなかで思ったことが、自然と口に出ていた。 舞は唖然としてこちらを見る。 これ以上、見つめられたらヤバい・・・。 「・・・え?」 「聞こえなかったか?なら、・・・いい」 俺は舞から視線を外し、 教室のカーテンを結びに窓の方へ行く。 「勘違いすんなよ。ただ、可愛いって言っただけだからな・・・」 夕日が俺たちのいる教室を、鮮やかに照らしだす。 ふと、気になって舞の方に視線を移すと舞の顔が超真っ赤。 「ん?なっ!?お、お前、何赤くなってんだよ!!?」 「へ!?な、なってないよ!!夕日の性だから!!」 慌てて後ろを向く舞。 舞に何赤くなってんだよって言っておいて、 自分の顔も赤いだなんて不覚・・・。 最初に逢ったときから思ってたが、 俺はコイツのこと好きなのかもしれない。 一目惚れだったのかもな。 チビで、訳も分からずしっぺしてくるコイツに。 ま、そーいうとこが可愛い。 女に「可愛い」なんて言ったのは初めてなんだからな。 佐藤舞、覚悟しておけよ? ぜってぇーに振り向かせてみせる。 だから、よそ見すんじゃねーぞ。 舞の後ろ姿に語りかけた・・・。 30: 名前:雷蓮☆2011/07/17(日) 13 27 53 ~舞side(普通視点)~ 私と蓮君は日直の仕事が終わり、 担任の武塔先生に提出しに職員室へ向かう。 「先生、これ」 「おぉー!待ってたぞ~!どれどれ・・・」 武塔先生はまだ二十歳ちょっと過ぎくらい。 女子からの人気は絶大で、ファンレターが毎日机に置いてあるという。 「よしっ!完璧だな!!お疲れさま!」 先生の元気な声とその姿には、さすがにキュンとする。 「あ・・・。おい、蓮!」 「何か用か、ロリコン」 ちょっ!?蓮君!!?先生に向かってその口は・・・ 「相変わらず、口の悪さと喧嘩ごしなのは健在だな」 え・・・?先生がニッと笑う。 「うっせーよ。早く用件言えや」 「カギ、忘れてったろ?ほい」 「フン。たまには役に立つんだな」 「お前の担任なんだから、ちょっとは敬え」 「誰が敬うかよ」 どういうことなのだろうか・・・。 先生と蓮君は、、、友達??? 「先生、蓮君とは・・・」 「あぁ、親戚なんだよ。よく小っさいころに遊んでた」 「こんなの親戚の覚えはねぇ」 そうなんだ!だからこんなに仲いいんだ! 「そうだったんですね!仲いいですね~」 「は?コイツと俺?冗談、冗談!もう可愛くないから!コイツ!」 「可愛くなくて悪かったな、武塔せんせー?」 「うわっ!!気持ち悪っ!!せんせー呼ぶな!!」 「はぁ!?おまえが敬えって言ったんだろーが!!」 蓮君の額に血管が浮き出る。 先生は冷静に対応する。 「ほら、すぐケンカ腰。だから女が逃げるの」 「うるせぇよ、フラれたくせに」 「ぶっ・・・!なっ、なんで知ってんだよ!?」 「やっぱマジだったのか・・・」 「おい!誰に教えてもらった!?」 「蔵間に決まってんだろ。 お前に相談されるなんて思ってなかったから ビビってたぞ、アイツ」 「蔵間ーーー!!」 兄弟のような会話にフッと笑みがこぼれる。 「何笑ってんだよ、舞」 「いや、何か面白くって」 「舞さんは天使だな~」 「お前が言うと汚れるから、もうしゃべんな」 「ひどい!!」 蓮君も楽しそうで、私も嬉しくなる。 蓮君にはたくさんいい人がいるんだね。 また一つ蓮君に近づいた気がして、嬉しかった。 32: 名前:雷蓮☆2011/07/17(日) 13 55 16 私がカバンに荷物をつめて、 帰ろうとしたとき蓮君に呼び止められた。 「おい、舞」 どきっ! 改めて名前を呼ばれると恥ずかしい・・・。 「なに?」 ここは普通にいこう。怪しまれないように・・・。 「どっか寄ってくぞ」 え!? 「ど、どっかってどこに?」 「逆に聞く。おまえはどこに行きたい?」 「え・・・?う、うーん・・・」 「特に決まってないなら、俺が決めるぞ?」 「あ、じゃあ蓮君が決めて」 「・・・分かった。じゃ、行くぞ」 「うん!」 前を行く蓮君の背中を、追いかける。 今、蓮君は何考えてるのかな・・・? 「・・・」 どんっ! 「わっ!?」 どすっ! 急に止まった蓮君にぶつかった。 「いたた・・・。ご、ごめんね、蓮く・・・」 「蓮・・・?」 蓮君の視線の先には、綺麗な女の子。 髪の毛はカールで、薔薇のいい匂いがする。 足も細くて、美人とはまるでこの人のことを言ってるよう。 「瑠菜・・・?」 私はこのときまで知らなかった。 この女の子が蓮君にとってどんな関係の人かを---。 34: 名前:雷蓮☆2011/07/17(日) 14 20 40 ~夜~ あの後私は、 「ごめん。ちょっと急用できたから、帰っていい」 って蓮君に言われたから帰ってきた…。 なんだけど……。 さっきから心がモヤモヤしてしょーがない…。 どうしたんだろう…?風邪かな…? 目を閉じれば、さっきの光景が浮かぶ。 ズキンッ! 「痛ッッ……!」 心臓が…痛い…。 今日は早く寝た方がいいのかな…? 明日、鈴音に相談しよう。 その夜、私はあまり寝付けなかった。 35: 名前:雷蓮☆2011/07/17(日) 14 52 25 ~翌日~ 学校に行く足取りが重い…。 やっぱり、風邪なのかなー…? 「舞ちゃん」 この声!! 「蔵間君!!」 「ちょーっと、時間もらえる?」 「え、あぁ、もちろん!」 「じゃ、屋上でもいいかな?」 「うん、全然いいよ!」 こうして二人、屋上へ向かった。 ~屋上~ 蔵間君は、 辺りに誰もいないかを確認してから言った。 「あのさ、昨日蓮と女の子に会わなかった?」 「え…」 「図星って…トコ?」 「っ……」 「そんなに蓮のこと、好きなんだ?」 「なっ…!?」 「やっぱりね~。舞ちゃん、素直だから分かるんだ~」 「いじわるしないで…」 「え?あぁー!!ご、ごめんね!ごめん!!だから、泣かないでーー!!」 -3分後- 「心臓が痛い??」 「うん…。ズキズキしてね、痛いの」 「そりゃー…」 「…?」 「ヤキモチ…じゃないかな?」 「やき餅?」 「ううん、ヤキモチ」 「それって、病気?」 「いいや。あー、でもある意味そうなのかな…」 「えぇ!?」 「あ、大丈夫!安心して!死にはしないから!」 「よ、よかったぁー…」 「舞ちゃん、蓮を好きな気持ちは今も同じ?」 「え?あ、そ、それはもちろん」 「じゃぁ、俺、協力したげる!」 「本当!?」 「うん、舞ちゃんには蓮と仲良くしてもらってるしね。 それと、今ちょーっとピンチなんだ」 「ピンチ? 誰が?」 「舞ちゃんの想い人だよ」 想い人って…蓮君!? 37: 名前:雷蓮☆2011/07/17(日) 15 56 25 「舞ちゃんの想い人だよ」 蔵間君がそう言った瞬間、 冷たい風が私をに吹き抜ける。 「ど、どういうこと…?」 「昨日会った女の子の名前は、鳳来 瑠菜 (ほうらい るな)。 有名な会社の社長のご令嬢。 この子に気に入られたのがやっかいだったんだ」 「気に入られた?」 「そ。父親に内緒で夜中に一人で出かけてたその子は、 街でガラの悪い不良たちに絡まれたんだ。 んで、そこをたまたま通った俺と蓮が、その子を助けたってわけ。 そーしたらさぁ、蓮に惚れたご令嬢が 婚約をせまったんだけど、みごとにフラれてねー。 んでね、その子、今度フランスに留学すんだって。 だから、まだあきらめられないお嬢様は、 無理やり海外に連れてって 誰にも邪魔されないところで結婚式を挙げようってわけ」 「ずいぶんと強引だね…」 「そーなんだよー。 それに蓮が海外に行ったら、 ここら辺をおさめてる大将がいなくなるってことだ。 そしたらここらは、不良の戦争場になる。 治安が安定しないのと同じくらい、ヤバい。 そこで、あのご令嬢を説得して、 何とかあきらめるようにしてほしいんだけど…」 パンッ! 蔵間君は、両手を合わせて頭を下げる。 「舞ちゃん!! 協力してください!!」 穏やかな朝に、冷たい風が吹き抜ける。 想い人をかけてのゲームスタートまで あと5秒---。 39: 名前:雷蓮☆2011/07/17(日) 16 30 27 ~蓮side~ 昨日、瑠菜に会って言われた言葉…。 まさかここまでつけこまれるとは…。 -昨日の回想シーン- 「さっき一緒にいた女の子、誰?」 「お前には関係ないだろ」 「関係ある!私の好きな人に女がいるなんて…」 「日常生活につけこまれるくらいお前とは仲良くねーんだけど?」 「っ……!!」 「分かったらさっさと行け」 「…嫌よ…。そんなの、絶対に許さないから!!」 「何を許さないんだ?お前の夫になったつもりはねぇんだけど」 「私にできないことはないわ!! あなたを無理やりにでもフランスに連れていく!!」 「できるわけねーだろ。現実見ろ」 「この私はお嬢様よ?私一人でとは言ってないわ」 「セコい奴だな…。女のくせによ」 「別にそう思われても気にしないわ!そばにいるだけでいいの…」 「そういうのはぬいぐるみだけにしとけ」 「必ず、あなたをフランスへ連れていく。 どんな手を使ってでも…ね」 「だから金持ちは嫌いなんだ。特に女はな」 「さっきの女があなたのタイプ?」 「お前よりは何倍もマシだ」 「私、ここにいられるのはあと2週間だけなの。 それまであなたの学校でお世話になるわ。 せいぜい、最後の学園生活楽しんで。 では、ごきげんよう」 コツコツ--- -現在- あぁー…。蔵間にバレたかな…。 瑠菜、本気の目だったしヤバいかもな…。 男だったらボコボコだが…。 さすがに女相手だと、それは無理だ。 ご令嬢だしな。 下手すれば舞に何かしかけるかもしれねぇ。 ったく…。どうすりゃいいんだ…。 2週間の間に何かいい方法でも探さねぇと…。 俺がここを離れるわけにはいかねぇし、 ロリコン(武塔)に相談すっか…? -その頃の武塔- 「ぶえっくしょん!! あー…。風邪かなー。 ちゃんとネギ食わねーとな…」 君を好きになる5秒前 続き1
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128: 名前:雷蓮☆2011/07/24(日) 16 10 01 ~舞side(普通視点)~ ガラガラッ… 教室の戸を開けて入ってきたのは蓮くん。 先生が困った顔をする。 「蓮くん、授業が始まっているので早く席に」 「はい」 珍しく言うことを素直に聞く蓮くんに、 数学の先生は驚愕する。 そこまで驚いた顔すると、 逆に蓮くんに失礼なんじゃないかな?って思った。 「クスクス…」 蔵間くんがこらえきれない声をもらす。 キッと蓮くんは蔵間くんを睨みつけた。 129: 名前:雷蓮☆2011/07/24(日) 16 56 38 「それじゃ、授業続けますよ」 先生はどことなくご機嫌。 蔵間くんはまだ笑っている。 「クスクス…」 もう一人声がしたと思ったら康介…。 何で学習しないんだろ。 蓮くんがだまってるはずはないと思うんだけど…。 蓮くんを見ると…あれ? 笑顔で康介を見つめてる。 でもなんか、覇気がすんごい漂っている。 あぁ…あれは笑ってるんじゃないのか! 分かった時にはもう遅かった。 康介のおでこにコンパスが刺さっていた。 てか、蓮くんなんでコンパス持ってんの!? 鈴音は康介に刺さったコンパスを抜いて、 傷口に “ 故障中、触るな ”と書いた札を貼った。 康介も大変そう…。 私は苦笑いで康介を見つめた。 130: 名前:雷蓮☆2011/07/24(日) 17 33 16 「こーすけー」 返事が返ってこない。 さすがに鈴音も心配な顔。 「失神ぐらいいつものことじゃない」 …前言撤回。 鈴音は物足りない顔をしていました。 ドSだったことを忘れていた…。 蔵間くんは康介の傷口に薬をぬっている。 気が利く蔵間くんには関心する。 「康介、傷口は深くないからね。 2、3日で治ると思う」 処置が終わった蔵間くんは、 お昼の準備にとりかかる。 みんなで屋上でお昼を食べるというのに、 びくともしない康介。 仕方ないけど、置いていこう。 でも、鈴音は意識が戻るまで 康介のそばにいてあげると言うので 蓮くんと蔵間くんと私で屋上へ向かった。 133: 名前:雷蓮☆2011/07/24(日) 21 39 50 ~屋上~ 「何でいつも起きる康介が…」 私は疑問に思ってつい、つぶやいた。 「あれ? 舞ちゃん、気づかなかった~?」 「んん??」 「蔵間、コイツに鋭い感なんてあるわけねーだろ」 「あ、そりゃそうか!」 ??? 私は頭に ? を3つ浮かべている。 「なーに?」 「康介はね、 鈴音と二人きりになりたくて演技したの」 「えぇっ!?」 私は驚きのあまり、 フォークに刺していた卵焼きを落としてしまった。 「あぁ…卵焼きぃ…」 「泣くなよ、バカ。俺のやる」 「うぅ…ありがどーーー」 蓮くんは私に卵焼きを一つくれた。 「もー、びっくりしたよ蔵間くん」 「ははっ!舞ちゃんらしい反応だね」 「私は楽しくないよー」 しぶしぶお弁当のおかずを食べていく。 「ところで、舞ちゃん。 今日の放課後さー、蓮を見張っててくんない?」 「えっ!?」 「はっ!? お前、一緒に手伝うって言って…」 「俺、合コンの約束あってさ!ごみんに~」 ごちそーさま!と元気に手を合わせて、 お弁当を片付け始める。 「ちょっと待てよ!!俺は、お前に…」 「舞ちゃんだし、問題ないでしょ?」 「っ!!」 「蓮くんを見張ってればいいの??」 「そーそー!蓮が逃げないようにね」 「分かった!!…でも、どこで??」 「ここだよ!武塔先生に居残り命令が出されたんだ」 「蓮くん、武塔先生の宿題出さないから…」 「うっせ。アイツにおめおめ従いたくねーんだよ」 「そういう個人的な問題は、返って仇になるよ?」 「…アイツに倍返しするって決めてっから、問題ねーよ」 「もう!すぐ熱くなるんだから…」 「てことで、蓮が居残りから抜け出さないように 見張っててほしいんだ。 俺にも連帯責任がかかってるんだよね」 「ざまーみろ」 「ちょっと蓮くん!? 反抗期はロリコン教師だけにして!!」 「ちゃんと見張っとくね!安心して!」 「そう? じゃ、お言葉に甘えて~」 「チッ…」 「こら、蓮!!舌打ちはレディーに失礼だよ?」 「誰がレディーだ、バカ」 「ひどい!!歴とした女性です!!」 「ちび」 「う、うるさいなーもーーー!!!」 私の怒声が軽く響いた後、 お昼の終わりを告げるチャイムが鳴った---。 138: 名前:雷蓮☆2011/07/25(月) 20 10 08 ~教室~ 「康介、楽しかったか?」 蓮くんがニヤリと笑いながら康介に話しかけた。 「あぁ!!おかげさまで!!……え?」 「どーもね、康介」 蔵間くんが蓮くんに続いてニヤける。 私は苦笑いで康介に手をふる。 「し、しまっ…」 「どーーーーしても、 二人きりにならなきゃダメな理由があったんだな~?」 ほくそ笑む蓮くんに、康介は後ずさる。 相当、怖がっているようだ…。 蔵間くんが止めようとしたとき--- ちゅっ! 「「「!!!」」」 私と蓮くんと蔵間くんは、絶句。 突然教室に響く、リップ音。 そう、鈴音が康介にキスしたのだ…。 ちょうど幼なじみの伊玖も教室に来たところで、 突然のことに衝撃を受けていた。 クラス中のみんなが振り向くまで、 あと5秒---。 139: 名前:雷蓮☆2011/07/25(月) 20 22 03 「あ!!康介が鈴音に---」 一人の男子が声を上げたとき、 ガラガラっ! 武塔先生が教室に入ってきた。 「はーい、お前らー。席につけ…」 ふとまわりを見回した武塔先生。 二人のまさかの光景に赤面する。 「そそそそそ、そこの二人ぃぃぃぃぃ!!」 武塔先生が声を裏返す。 「学校で不純な行為は…」 言い切る前に、気絶してしまった。 なんでだろう…? 147: 名前:雷蓮☆2011/07/26(火) 19 43 26 ただいま自習中のこのクラス…。 何を隠そう、武塔先生がまさかの気絶…。 みんなにみせびらかしてもなお、 康介と鈴音の二人の世界は続いている。 この状況にいいかげんイラつき始める蓮くん。 蔵間くんは「まぁ、いいんじゃない?」って 面白そうに笑いながら言っている。 私はと言うと、もくもくと勉強中…。 だって頭よくなりたいじゃん!! かといってはかどっているわけじゃ、ないんです。 やる気がおきないんです…。 とりあえず休憩ついでに、まわりを見回して見ることに。 149: 名前:雷蓮☆2011/07/26(火) 22 00 08 「あ!!」 ふとあることに気づいた!! さっき遊びに来ていただけと思っていた、 伊玖がなぜかこの教室にいる!! しかも新しい席に!! 「い、伊玖!?」 私が叫んだと同時に、 蔵間くんがやっと気づいたんだと言った。 「俺、理事長に言ってここのクラスにしてもらった」 「あ、そうなんだ~。……どえぇ!?」 驚きのあまり、いや、理事長のテキトー差のあまり 言葉がでない…。 伊玖は成績優秀だから、まぁ、信じられなくもない…。 「それに、舞が蒼太と蓮に奪われそうだったから…」 「ん?伊玖、何か言った?」 「…いや…」 伊玖が何かボソッと言ってたけど よく聞き取れなかった…。 てか、伊玖…。あなたはどんだけの権力持ってんの…。 152: 名前:雷蓮☆2011/07/27(水) 19 09 28 ~HR~ 「ほれ~、席につけ~」 あれ? 小向花 (こむかい はな)先生だ!! 背、小っちゃいなー…。 どのくらいかと言うと、……とにかく小さい。 このクラスの全員より、小さい。 白衣きてるけどぶかぶかで、 手を伸ばすと、先の袖(そで)の方が垂れる。 しかも、顔がかわいすぎる。 言い方悪くすると、童顔の先生。 顔だけじゃない、声もだ。 一応言っておくけど、この方、女性の化学教師。 彼氏はいないらしい。 うちのクラスの化学は、この先生に教えてもらっている。 クラスのみんなに先生の印象を聞くと、 同じ答えが返ってくる。 「「小学生がコスプレしてると思った」」。 これが花ちゃんの人気の秘訣(?)でもある。 「武塔先生の代わりに、わたしゅがHRを担当するなのですよー」 先生の特徴はまだある。 語尾に必ず「~なのですよー」をつけるのと、 自分のことを「私」じゃなくて「わたしゅ」と呼ぶこと。 癒しキャラの花ちゃん(花先生)は、もう可愛くてしょうがない!! 学園中の愛されキャラでもある花ちゃん! 「私語はなるべくつつしむなのですよー? でないと、わたしゅの剛速球のチョークが 君たちのおでこに突き刺さるなのですよー?」 こういうマニアックな説明も、特徴。 それでも許せる、この先生。 噂では、花ちゃんは以前にこの学園をスパイしていたけど 学園長に見つかって、 んで学園長がお前の命を助ける代わりにこの学園の教師になって 恩返しをしろって命令して今に至ってるらしい。 詳しいことは誰も知らないけど、 花ちゃんがスパイだったことは本当らしい。 155: 名前:雷蓮☆2011/07/27(水) 19 38 45 「はいはーい、それじゃ始めるなのですよー」 チョークを取り出して、黒板に今日のお題を書いていく。 もちろんイスに登って、つまさき立ちで書いている。 “節電” あぁ、なるほど! いまの季節は夏だからね! クーラーをとっても使う時期だし! 「我が校は、節電…つまり省エネを行うなのですよ!!」 「「おぉ~」」 クラスの歓声。 「クーラーを絶対に使うなとは言わないなのですよー? ただ、自分たちができる範囲の節電をしてほしいなのですよー。 学園長からも協力要請がでているなのですよー。 だから、みんなで頑張って省エネするなのですよ!!」 「「いえーい!!」」 なぜかクラスはまとまっている。 クーラーをできるだけ使わないというのに、 なぜそこまで喜ぶんだろ…。 「なお、毎日お昼休みにアイスが支給されるのですよ~」 「「待ってましたーーー!!」」 あ。なるほど。そういえば、 ここの学園長は、太っ腹だったんだよね。 アイスが支給されるなら、どこまでもって感じ。 蔵間くんは超ノリノリ。 康介は「そんな子供みたいなのにのるか!!」って 反抗しているけど、まんざらでもないような顔してる…。 ていうかむしろ、喜んでいる…。 蓮くんはまったくの無反応。蒼太くんも。 鈴音はアイスの味をさっそく希望している。 伊玖は外を見て、ぼーっとしていた。 162: 名前:雷蓮☆2011/07/29(金) 08 28 04 ~放課後~ 私は変える準備をしていた。 明日は遊園地に行くし、気分は上々。 蓮くんは窓側の方で蔵間くんと雑談中。 蒼太くんはもちろん、今日も部活の助っ人。 鈴音と康介はラブラブだから、もうどっかに行っちゃった。 明日の遊園地のことはまったく頭に入ってなさそう…。 伊玖は用事で先に帰った。 さて、私も帰るとしますか。 立ち上がろうとした瞬間---。 「おい」 蓮くんが私を呼び止めた。 「蓮くん、どうしたの?」 「送ってく」 「え? 別にいいよ。一人でも」 「俺が送りたいんだ」 「そう? じゃあ、お願いしようかな?」 「あぁ。蔵間、おまえは?」 「え、俺!? 俺はいいよ~。 さすがに間に入るわけにはいかないし」 「じゃあ、また明日な」 「あぁ。明日の待ち合わせは夜にメールするから」 「わかった」 「蔵間くん、また明日」 「うん、じゃあね~」 スタスタ… 「蔵間くんと雑談中じゃなかったの?」 「ちょっと時間つぶししてただけだ」 「そうなんだ」 「あぁ。行くぞ」 「どこに?」 「帰るんだよ。お前こそ、どこに行くんだ」 「あ、そうだった!」 「……お前、本当に大丈夫か?」 「なっ!? ちょっとド忘れしただけです!!」 「お先まっくらだな」 「うっ…。蓮くん、もうちょっと優しい言い方できないの!?」 「できないね。不良だから」 「理由になってないよ!!」 教室でコントする私たち。 蓮くんが私を見ていることに、少し恥ずかしさを感じた。 163: 名前:雷蓮☆2011/07/29(金) 09 18 54 ~下校中~ 夕日が照らす坂道の途中---。 蓮くんと私は無言だった。 話すことはあるのだけれど、どう切り出そうか悩む。 すると蓮くんが突然、私の方を向いた。 「ど、どうしたの?」 「舞、お前は…」 「ん?」 「……なんでもねぇ」 「えっ!? ちょっ、蓮くん!?」 「なんでもねぇ!!」 「えぇ!? 逆ギレ!?」 蓮くんはわtsiに何か言おうとしたけど、 結局何にも言ってくれなかった。 こうなったら意地でも言わせてやろうかな…。 でも、後で怒られるからいっか…。 「蓮くん」 「…」 「ねぇ?」 「…」 「無言はいやだよー」 「…」 「蓮くん」 「…」 「明日、遊園地だね?」 「あぁ・・・」 「楽しみ?」 「…」 「ねぇ」 「忘れたのか…? 俺と蒼太が勝負すること」 「あ…」 「やっぱりお先まっくら…」 「だから、違うってばー!」 「ハン…」 「だからさ、明日楽しみ?」 「全然楽しみじゃねーよ」 「なんで?」 「お前がもし、蒼太に惚れちまったらって考えると…」 「っ!!!」 蓮くんの言葉に私は赤面する。 熱くて顔が火照る。 蓮くんへの愛しさが溢れ出てくる。 ねぇ、蓮くん…? 私はもう、誰が好きかなんて決まってるんだよ? 蓮くんの背中に小さくつぶやいた。 164: 名前:雷蓮☆2011/07/29(金) 09 31 08 ~蓮side~ アイツに明日、楽しみか?なんて聞かれた。 なんで楽しいなんて思うんだよ。 お前の事好きな男がくるのに、 楽しみもクソもねぇだろーがよ。 どうしたって、こんなに熱くなるんだよ俺らしくねぇ…。 コイツも蒼太に惚れる可能性だって、ないわけじゃねぇのに…。 舞…。 お前もそろそろ気づけ。 俺の気持ちによ…。 お前だけは、どうしても譲れねぇんだ。 165: 名前:雷蓮☆2011/07/29(金) 10 00 54 ~舞side(普通視点)~ 「蓮くん」 「なんだよ」 「私ね…」 「あぁ…」 蓮くんに自分の気持ちを伝えようとしたとき…。 「いたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 大声で叫ぶ声。 聞き覚えのあるよーな…。 あ。 「っせーなぁ!!何病院抜け出してんだ、ロリコン!!」 先ほど、失神で病院に運ばれた武塔先生が 猛ダッシュで叫びながらこちらに向かってきた。 用件は分かっている。 居残りをサボってしまったから。 サボった理由はちゃんとあるんだよ? 見張り役の私でも、言い訳できるもん! だって、先生が学校にいないのに居残りしても意味ないじゃん!! 「先生、ちゃんと理由はあるよ?」 「ハァ、ハァ…。 失神した当日に走る患者なんて、この世にいないよね?」 「そーいうことするバカはここにいるけどな。このバカ!!」 「蓮くんは患者を労る(いたわる)ということを知らないのかい!?」 武塔先生は、相変わらずツッコミ。 イケメンで頼れる先生なんだけど、 蓮くんと会話してるところを見るとそうでもない。 「それより、居残りサボったな!?」 「先生がいないとやる意味ねーよ」 「いなくても、当たり前にできるのが大人だ!」 「バカがいなくなったとこで、何も変わることはねーけどな」 「蓮くん!?」 「冗談だよ、バカだなー。冗談じゃねーけど」 「聞こえてるよ!!」 本当にこの二人は面白い。 武塔先生は、おせっかいだから蓮くんのことも心配になるんだと思う。 そこが武塔先生らしいというか、なんというか。 「お前、もう退院したのか?」 「失神ぐらい大丈夫だ」 「その原因はダセーけどなー」 「だ、ださくなんてないもん!!」 「十分ダセーよ。お前、どんだけピュアなんだよ。 今時そんな奴、どこにもいねーぞ」 「メルヘンで何が悪い!!」 「見てる俺の気持ちにもなってみろよ、バカ」 蓮くんは武塔先生に数々の暴言を吐く。 負けじと対抗する武塔先生。 私の気持ちは伝えられなかったけど、 明日はきっと伝えるよ。 蓮くんと多くの時間を過ごしたいから…。 君を好きになる5秒前 続き5
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189: 名前:雷蓮☆2011/07/30(土) 16 09 17 ~蓮side~ 「なら、一刻も早く消えてくれ」 優しい言葉で言うつもりが、 最低な言葉になってしまった。 舞のあんなに泣きそうで、つらそうな顔は初めてだ。 「さよなら…元気でね」 これが俺の残したかった結果か…? いや、違う。こんな残酷な終わり方じゃない。 なら、なぜ謝らなかった? また俺は素直になれないで、 プライドを優先したのか? 192: 名前:雷蓮☆2011/07/30(土) 18 45 25 HOST kd111110238164.ppp-bb.dion.ne.jp ~舞side(普通視点)~ これは悪い夢…? こんなにも罪悪感を覚えたことはなかった。 蓮くんに伝えたかった言葉も、 今は泡となって溶けた。 「お父さん? うん、私。 どう、最近の会社の売れ行き。 うん、うん、そっか。良かった。 …あのね、明日そっちに行こっかなって思って。 …んー、海外のこと勉強したくなったから。 ごめんね、明日また電話する」 ガチャッ お父さんには明日のことは伝えた。 あとは荷物をつめて…。 ♪~~♪~~♪ 携帯の着信音がなる。 とりあえず出てみることにした。 ピッ 「はい、もしもし」 「あ、舞ちゃん!!俺だよ!!」 かけてきた相手は蔵間くんだった。 「蔵間くん、私…」 「明日、海外に行くの?」 「…うん」 「やっぱりね。今日、蓮にヒドいこと言われたんでしょ」 「…ううん、別になんにも---」 「泣きそうな声なのは気のせいかな?」 「蔵間くん、ごめん…」 「何か言われたんだね」 「もう話すこともないって…」 「舞ちゃんは話そうとしたんだし、偉いよ」 「偉くないよ。私は蓮くんを傷つけてばっかり…」 「蓮も舞ちゃんの事、傷つけてばっかり」 「そんなこと…」 「舞ちゃんは優しいからね。あんま責めないで」 「ありがとう…」 「…で、どうするの?」 「明日、お父さんのいるハワイに行く」 「どうしても?」 「あそこまで蓮くんに嫌われたら、仕方ないよ」 「蓮に俺、言っとくね」 「言わなくてもいいよ。不機嫌になるから」 「なんないよ。舞ちゃんの事、好きだし」 「友達としてでしょ…? もういいんだ」 「明日、少しだけ学校に来る?」 「ううん。未練残っちゃうから…」 「分かった。力になれなくってごめん」 「違うよ。 充分、楽しい蓮くんとの時間が過ごせたよ。 本当にありがとう」 「じゃあ、明日、気をつけてね」 プツ… 蔵間くん、ありがとう…。 また、どこかで会えたら…。 193: 名前:雷蓮☆2011/07/30(土) 18 55 45 ~翌日~ 出発の日。 私はこれから前を向いて生きるんだ。 未練なんて残してはいけない。 蓮くんとの時間も、貴重な体験になった。 それでいい。 昨日、心の中を整理した。 まだ好きって気持ちが大きいけれど、 ウジウジしてらんない。 新しく暮らすところで、また恋をすればいい。 だからもう、ここには戻らない---。 194: 名前:雷蓮☆2011/07/30(土) 19 01 47 ~蓮side~ 雨の日---。 最悪の雨。 あの日と同じ雨。 これからこと天気になる度、 思い出すんだろうな…。 ふと窓の外を見る。 アイツなんているはずないのに…。 昨日帰り際、聞こえたんだ。 “舞ちゃんが海外に行くって本当らしいよ” そんなわけない。 アイツは海外に行くなんてことできない。 今日も舞は学校に来るよ。 ガラッ 教室に入ると、蔵間が舞の机の中をあさっていた。 「おい、何してんだ?」 「舞ちゃんがね、蓮に書いた手紙探してるの」 「俺に…手紙…?」 アイツが俺に手紙なんて…。 「ま、読んでみてよ」 手渡された手紙。 さっそく読んでみることにした。 195: 名前:雷蓮☆2011/07/30(土) 20 17 39 蓮くんへ- 一昨日はごめんなさい。 私の言動と行動が矛盾していたから、 怒っているんですよね。 これだけは伝えておきたくて、 この手紙を書きました。 聞きたくも思い出したくもないでしょう。 けど、最初で最後のお願いです。 聞いてください。 私が蓮くんを突き飛ばしたのは、 告白されてもいないのにキスされたからなのです。 本当は嬉しかったんです。 けど、彼女でも何でもない私と こういうことをするのはどうかと思って 突き飛ばしてしまったのです。 本当にごめんなさい。 蒼太くんとああいう状態になってしまったのは、 私が足を崩してしまったからです。 それを抱えようとした蒼太くんに、 間違ってキスをしてしまったのです。 だから、蓮くんだから嫌だったというわけじゃないんです。 私がしっかりしていないから、 蓮くんも怒ってしまったんですよね? 本当にごめんなさい。 最後に、これだけ言っておきたいことがあります。 あなたのことが大好きでした。 今もこれからもあなたのことを想っています。 私は父の住んでいる海外へ旅立ちます。 もう会うことも話すこともないでしょう。 ですから、どうかお元気でいてください。 蓮くん、ありがとう。さようなら。 舞 これを見て、俺は後悔した。 何であのとき、聞いてあげなかった? どうして好きな人を突き放した? 結局俺も、舞を傷つけていたんだ---。 196: 名前:雷蓮☆2011/07/30(土) 20 23 53 「蓮、舞ちゃんの乗る飛行機はあと1時間で…」 「決まってんだろ。答えは…」 「…クスッ。そうだったね。 今すぐ車を手配させるよ」 蔵間は俺と同じ不良をやってるが、 実は大金持ちの社長の息子。 「すまない」 「いいや~。舞ちゃんにゾッコンの蓮ならと思って~」 俺は急いで学校を出た。 早く舞に会いたくて、この気持ちを伝えたくて。 もう誰にも止められない。 俺は舞が好きだ。 言葉じゃ表せないくらいに。 どれほど愛の言葉を言っても足りないくらい。 こんな最低な男だけど、 今なら言える。 心のそこから愛してる、舞---。 197: 名前:雷蓮☆2011/07/30(土) 20 31 18 ~蔵間の車~ 「空港まで飛ばして」 「はい、じゅん様」 運転手つきの高級車。 「おい、こんな豪華だったか?」 「うん。あ、やきもち?」 「いや、無駄に広い」 「嫌なとこさすね~」 学校から空港まで30分。 舞に会うのには余裕か。 俺の気持ちが焦り始めた…。 「大丈夫だよ。舞ちゃん、まだ蓮に未練持ってる」 「…」 「緊張すんなよ」 「してねぇ」 「舞ちゃんは海外には行かせないでしょ?」 「当たり前だ。行ったら一生パシリ」 「いじめすぎないでよ~?」 200: 名前:雷蓮☆2011/07/31(日) 13 40 24 ~空港~ 空港に着いた俺たちは、手分けしてアイツを探す。 「舞ーーー!!」 いくら呼んでもアイツの声はない。 アイツの姿さえ見えない。 不安がつのっていく。 「舞ちゃーん!!」 蔵間が二階をくまなく探す。 どこを探しても見つからない。 最終手段はアナウンスで呼び出すか…。 俺はあたりを見回した。 とりあえず、荷物をチェックする人に聞いてみる。 「こういうやつ、見ませんでしたか?」 「さぁ…。見ていませんが…」 てことは、まだこっちには飛行機には乗ってねぇな。 「ありがとうございます」 「蓮!!」 「蔵間!いたか?」 「いいや、見つかんない。…あ!!」 「何だ!?」 「あ、あれ!!舞ちゃん!!」 「っ!!」 「蓮!!」 ダッ 舞はベンチに座っていた。 ギュッ 俺は舞に駆け寄り、 強く、離れないように両手で抱きしめた。 201: 名前:雷蓮☆2011/07/31(日) 14 00 31 ~舞side(普通視点)~ 私は心の準備をしていた。 馴染みのあるこの街にも、 もう足を踏み入れることはない。 蓮くんにも…。 …あれ…? 昨日は大丈夫だったのに…。 涙が止まらないよぉ…。 ねぇ蓮くん…。 叶うのなら、今すぐあなたに会いたいよ…。 その瞬間、誰かに後ろから抱きしめられた。 202: 名前:雷蓮☆2011/07/31(日) 14 06 28 驚いて後ろを振り向くとそこには--- 愛しいあなたがいた。 「ど…して…」 「ごめん。 俺、ヤキモチやいてた。 自分以外にキスするなんて耐えらんなかったんだ。 けど、誤解だって分かって後悔した。 本当にごめんな」 蓮くんはもう一度、強く抱きしめた。 それは温かくて、優しいぬくもりだった。 203: 名前:雷蓮☆2011/07/31(日) 14 18 42 「蓮くん…会いたかったぁ…」 私は次から次へとこぼれる涙を、 手で拭いながら言った。 「私こそ、ごめんね…」 「もう泣くなよ。俺はここにいる。 何があってももうお前を離さない。 お前が海外に行くなら、連れ戻すまでだ。 なぁ…舞? お前は…? 俺だけ誓っても不安なんだ…」 「うん、私も蓮くんが大好き。 これから何があっても、離れないよ」 「フッ…。ゆびきりな?」 「うん!」 これはお互いの誓いの指切り。 永遠に切れることない、絆。 「なぁ、舞」 「ん?」 「俺はお前が好きだ。 もちろん、恋愛対象として」 「うん」 「いつまでも愛してる」 「私もだよ」 そう告げて、私は蓮くんにキスをした。 甘く、深く、優しいキス---。 お互いの気持ちが今、この胸に伝わってくる。 私はもう、あなたの虜---。 204: 名前:雷蓮☆2011/07/31(日) 14 27 08 ~蓮side~ 「いつまでも愛してる」 これが俺の素直な気持ち。 「私もだよ」 アイツは最高に可愛い笑顔で言ってキスをした。 お互いの気持ちが分かる、甘いキス。 こんなにも舞を想うなんて、予想外。 それもコイツの魅力なんだな。 蔵間が言ったとおり、 俺はコイツにゾッコンなのかもしれない。 たとえ何があろうと、 俺は舞を手放したりはしない。 絶対に離さない。 これからは俺だけしか見られないようにしてやる。 他の事も考えられないくらいに。 もう一度、俺から最上級のキス---。 205: 名前:雷蓮☆2011/07/31(日) 14 37 57 ~蔵間side~ おいおい…。 お二人さん、勘弁してくださいよ~。 俺、いつ声かければいいか分かんないんですケド…。 ラブラブなのはいいんだけどさ、 ここ公共の面前だよ!? そろそろキスは終わりでも…。 って、またしてるし…。 「はぁ~…。俺の気持ちも分かってほしいよ~」 蓮はなんというか…いろんな意味で最強だと思う。 まぁ、それに関しては舞ちゃんもだと思うんだけど…。 でも、お二人さんが結ばれて良かった~! このまま海外に行かれたら、 蓮が毎日抜け殻になっちゃうからね~。 「おーい、お二人さん! そろそろ車に乗ってもらってもいいかなー?」 「蔵間くん!?」 「ど~も~」 舞ちゃんったら、顔真っ赤にしてー。 可愛いなぁ、もぅ! 蓮が好きじゃなかったら、 俺が彼女にしようと思ってたのに。 こんなこと、蓮には口が裂けても言えないけどね…。 言ったらこっぱみじんだよー。 「舞、行くぞ」 「うん!」 幸せそうな二人。 俺は二人の笑顔が見れれば嬉しいかなー。 あ、ハートの雲発見~! いいことありそう! ねぇ、神様。 俺はこの二人に出会えて、本当に良かったよ---。 ありがとう---。 214: 名前:雷蓮☆2011/08/02(火) 08 40 51 ☆番外編☆ 「夏休み旅行編」 ~舞side(普通視点)~ 今日から夏休み。 この蒸し暑い日々を耐えていかなくちゃいけない。 あぁー…。 みんな、何してるんだろう…。 私だけかな? こんなだらけてるの…。 ソファに寝っ転がって、ぼーっとする。 お母さんは長期出張でまだ帰ってこない。 あ、せんぷうき出さないとっ! 熱中症になっちゃう! ピーンポーン ん? 誰だろう…?? 「は~い」 ガチャ 「はろはろ、舞ちゃ~ん」 「蔵間くん!」 私服姿の蔵間くん。 なんかいつもよりカッコよく見える。 後ろにいるのは… 「蓮くん!?」 蓮くんも蔵間くんと一緒だった。 制服とは違った私服のカッコよさ。 ヤバい//// すっごいかっこいいよ//// 「何赤くなってんだよ、舞」 「ちっ、違うの!!ちょっと風邪気味で!!」 「そんな堂々とした嘘つくやつ、初めてだ」 「なっ!?」 「はいはい、蓮はいじめない」 「もぅ、蓮くんなんて知らない!」 「そうか…。じゃあ、どれだけ顔が近かったら分かる?」 「えっ…」 なんか嫌な予感…。 もしかして、蓮くんのドSスイッチ入れちゃった…??? 「これくらいだったら、俺の事…分かるよな…?」 グイッと蓮くんの胸に引き寄せられて、 逃げられないように腰に手を回されて、 キスをするかしないかの距離まで顔を近づけられた。 私は心拍数が急上昇してしまい、 息をするのにも精一杯。 てか、蓮くんの顔が近いっ!! 「なぁ…俺のこと見えるか…?」 「み、見えます…」 「なんで知らないって言ったわけ?」 「い、いじめるから…」 「好きな奴にしか俺、ここまでいじめたことないんだけど?」 「うぅ…。も、もう離れてよ…」 「いやだ」 彼はいじわるそうに微笑んだ。 「キスしてくれるまで離さないから」 「えぇっ!?」 「代償が必要なんだよ」 「そ、そんなこと…」 「じゃあこのままでいいじゃん」 「い、いやだ…」 「クスッ。なら、キスして?」 「うぅ…。目、閉じてよ…」 「ダメ」 「何で?」 「舞の可愛い顔が見えないから」 「っ……。じゃ、するよ?」 チュッ 「…んん!?」 私がキスした瞬間、蓮くんが深いキスをしてきた。 大人の甘いキス---。 「っはぁ…。な、何するの!!」 「何ってキスのお礼?」 「それをキスで返さなくてもいいの!!もぅ!!」 彼と付き合って一ヶ月…。 いつもドキドキしっぱなし。 これじゃあ、心臓いつまで持つか分からないよ。 愛しいあなたに触れられて、 私はどれだけ愛を感じることか。 217: 名前:雷蓮☆2011/08/02(火) 16 28 38 「はい、ちょっとストーーップ!」 ラブラブ(?)モード展開中の私たちの間に、 蔵間くんが乱入してきた。 「俺もいるんだから、忘れないでね~?」 「蔵間、お前どこにいたんだ」 「え…。蓮、ひどい…」 「あーあー。蓮くん、泣かせちゃダメだよ!」 「いや、俺、女じゃないからね? 舞ちゃん…」 「どーでもいいけどよ、早く用件言えよ」 「あ、そうそう!舞ちゃん、今度みんなで旅行に行かない?」 「旅行?」 「蔵間が旅行チケット、親戚からいっぱいもらって困ってるんだと」 「す、すごいね、蔵間くん家…」 「そーかな? とにかく、一緒に行かない??」 「一緒にって誰と?」 「俺と蓮と、武塔先生に花先生、鈴音に康介、伊玖に蒼太…」 「おぉ!」 「そんくらいかな~。蓮と舞ちゃんは、部屋一緒ね~」 「え!? ど、どうして!?」 「必然的にそうなるだろ」 「あなたの必然は、どういうのを基準にしてらっしゃるの…」 「大丈夫!隣に俺もいるから」 「男2 対 女1?」 「ダメだった? 天然の舞ちゃんだからスルーすると思ってさ」 「絶対ダメでしょ!!てか、鈴音もいるじゃん!!」 「康介と鈴音は自分たちから2人だけにしてって頼んできたよ?」 「……」 「舞も自分に素直になったらどうだ」 「常識を越えた素直さはいりません」 私は蓮くんと一緒の部屋ってだけで、 心臓が爆発しそうなのに!!! 218: 名前:雷蓮☆2011/08/02(火) 16 57 37 ~旅行当日~ 「はい、みんな揃ってる~?」 武塔先生が確認する。 この旅行に先生を入れた理由は、 保護者代わりにするため。 でも蔵間くんは、先生に「日頃の感謝です」って ピュアな笑顔で言ってた。 きっとあれは嘘だな…。 最近の蔵間くんの予想外の行動も、 読めるようになってきた。 花先生は彼氏探しするために来ているらしい。 というか、旅行の話をしていたらそれがバレて 先生も連れていくならいいよって言うことになったらしい。 地獄耳なのだろうか、花先生は…。 「ロリコン、よく見ろ。 全員メンツ揃ってんだろ」 蓮くんがもたもたしている武塔先生に、しびれをきらしている。 「じゃ、行くか!」 遠くの田舎に行くから、キャンピングカー。 車内は意外と大きい。 車内ではみんなで雑談をした。 223: 名前:雷蓮☆2011/08/02(火) 19 52 27 「いよっしゃぁぁぁぁ!!」 康介が車内で雄叫びをあげる。 今、ばばぬき中…。 「へへんっ!ざまーみやがれ!! この俺様、いざとなったらつえーんだよ!あーっはははは!」 超どや顔で、ふんぞり返っている。 ドS組…蓮くんと鈴音は、それを気にくわない顔で見る。 あぁ、いつも言うけど、学習しないな康介は…。 「あーあ。康介、ちょっと謝っといた方がいいんじゃない?」 蔵間くんが助け船を出す。 優しいからね、蔵間くんは。 私もその作戦にのってあげよう! 「そうだよ、康介。この二人に今まで何されてきたか…」 「だーーーっはっはっはっはー! この俺様に不可能などない!!!! どーだぁ!? 悔しいかぁ!?」 終わったな…。 バイバイ、康介…。 せっかく蔵間くんと助け船出したのに、 君はあっさりぶち壊したね…。 もう、助けてなんかやらない。 バキボキッ!! メキバキッ!! 「あーーっはっはっは…は、はー…。 あ、あれぇ~? い、嫌だなぁー。 れ、蓮くん、鈴音ちゃーん? お、そんな恐ろしい凶器しまってー? ほら、蓮くんはお手々、パーにして平和を象徴しようー? 鈴音ちゃんに関しては、もう恐怖でしかないよ~? その武器はどこから持ってきたのかな~? チェーンソーなんて、今時流行んないよー。 って…あれ? ちょ、待って!! こっちこないで!!いいえ、こっちこないでもらえませんか!? え、まっ、ちょっ、なっ、 ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 蔵間くんは私の目をかくして、 まだ舞ちゃんには早いよ~って苦笑いしながら言った。 康介の絶叫と、「おい、嘘でしょ!? おまっ、やめろーーー」っていう声が エンドレスに続いた。 武塔先生と花先生は、仲良く話していて気づいていない。 いや、どんだけだよ!!? 224: 名前:雷蓮☆2011/08/03(水) 09 19 33 康介が天に召されて1時間---。 まだ目的地にはついていない。 高速道路に入ってるから、 窓も開けられず…。 「舞ちゃん、どうしたの?」 蔵間くんが気をつかって声をかけてくれた。 「いや、何か道のりが長いなーって」 「具合悪いのか?」 蓮くんも心配そうに見つめる。 「ううん、全然大丈夫だよ」 「無理しないで具合悪くなったら言えよ?」 「ありがとう、蓮くん」 「道のり、長いからね。 途中で休憩とるって先生言ってたから 安心していいよ~」 225: 名前:雷蓮☆2011/08/03(水) 11 39 33 「蔵間くん、ありがとう」 蔵間くんはこんなに優しくてモテるのに、 彼女さんがいない。 みんなすっっっっごく意外に思ってる。 彼は女の子に優しいのに、 本格的に好きになったことは一度もないって 蓮くんは言っていた。 ラブレターもほぼ毎日のように机に入っている蔵間くん。 そこだけは、いつまでたっても読めない…。 鈴音もこの前、意外だよねって言ってたし。 もしかして蔵間くん、恋のキューピットだから 恋ができないの!!? 「ご、ごめんね!!? 蔵間くん!!!」 「えっ? 何がっ?」 「あ、ううん!何でも…」 いつも一緒にいる蓮くんも、 女と2人で出かけているとこは、 見たことがないという。 謎……。 226: 名前:雷蓮☆2011/08/03(水) 11 48 53 ~田舎に到着~ 「ふーーーっ!!やっと着いたぁぁぁぁ!!」 鈴音が背伸びをして、 思いっきり大自然の空気を吸い込む。 康介も車から出てきた。 「すっげぇ田舎!おい、トンボ!!オニヤンマじゃね!?」 すっごい小学生っぷりを発揮している康介。 「子供だな。幼稚園児か、お前」 蓮くんがだるそーな声で言う。 「何だよ~。お前、本当ははしゃぎたくって我慢してんだろ~?」 蓮くんの額に血管が見える。 これはもぅ止められません。 「康介、いいものやるからこっちこい」 「え~? なになに~?」 ボコッ! みぞおちのクリティカルヒット。 倒れた康介を荷台に乗せて、 宿泊先へと向かった。 君を好きになる5秒前 続き7
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好きになった人にやっぱり彼女がいたよ・・・ すごく魅力的だし、そりゃあいないわけないよね(-_-;) 彼女とは遠距離みたいだけど 普通にうまくいっているみたい^^; でもそこにつけいるなんてできない さみしいところを狙って接近するのもありかな? とは正直思ったけどそれって卑怯だよね(´・ω・`) 彼女にも失礼だし浮気させるようなことさせたくないし 自分が本命になるとは限らないしね・・・ ただのHフレンドで終わる可能性は大きいし そんなの絶対に嫌だもんな~(´Д⊂ はあー願っちゃいけないけど わかれてくれたらぶっちゃけ嬉しい でも幸せでいて欲しい・・・(#^.^#) 別れて欲しいなんて思った気持ちが汚いねー 純粋な心ってどこにいってしまったんだろ? なんかいつの間にかなくなってしまったな~(-_-;) ガロウのゲームなんかで遊んじゃうし 昔はそんなことしなかった 休みの日は競馬 予想なんかもしちゃうし ただのおっさんだよw(^^ゞ 自分磨きがんばらなきゃ別れても私に振り向いてくれないよね 華麗にスルーされてそうだw でも本当の私を知ったら嫌われそうだよ 魅力ある人間になりたかったな~(´・ω・`)
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春を嫌いになった理由(わけ) 春を嫌いになった理由(わけ) 題名:春を嫌いになった理由(わけ) 作者:誉田哲也 発行:幻冬舎 2005.01.25 初版 価格:\1,600 まずはホラー系からデビューした作家だったことをこの作品で思い出した。メジャーデビューといえる『アクセス』は四回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞だった。まだ若書きの印象が拭えないが、その後どんどん作品を上梓続けて、瞬く間に期待度が高まる注目の作家になった。 本作はメジャー第二作である。『ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖(あやかし)の華』という幻の作品があるようだが、学研出版のジュブナイルなのだろうか。やはり『アクセス』からカウントし始めたい。その第二作にして、いきなり『アクセス』からのハイ・ジャンプを達成しているという印象が、本書にはある。 ずっと作者がこだわるヒロイン系小説としての根っこはここにもあり、後の門倉美咲(『ジウ』)、姫川玲子(『ストロベリー・ナイト』)に繋がる魅力的かつ庶民的なキャラ作りのベースもここらあたりかと思わせるものはある。 サービス精神の旺盛さもこの作品では、欲張りすぎかと心配したくなるくらいに遠慮会釈なく前向きに放出し尽くしている感が強い。無職の主人公は、たまたま英語とスペイン語が堪能なばかりに、TV局ディレクターの叔母から、霊能者の通訳を依頼される。テレ朝系列でよくやっていた外国人霊能者による行方不明者捜索、や迷宮入り事件の追跡などのドキュメンタリー系バラエティ番組を材料にしたものである。 取材、インタビュー、死体の発見、そして真相の究明を、生番組特番でやってゆくというメインの流れに加え、サブ・ストーリーとして蛇頭により日本に密入国する福建省の兄妹の物語が交錯する。一見混じりようのない物語が、二本、クロス・ポイントに向けて走り出す、というノンストップな作りになっている。 脇役たちのキャラが立っており、中国人たちの裏社会で暗躍する非情な殺し屋の恐ろしさといい、ヒロインに何かをいつも暗示しかけてくる女性霊能者といい、いつまでも気になる存在として物語に緊張感を与え続ける。 馳星周ばりに中国系暗黒社会を描く一方で、ナイト・シャマラン監督『シックスセンス』を思わせるようなホラー系どんでん返しの驚きプロット、そしてロケ・チーム内での明るいユーモラスな雰囲気や、死体発見のサスペンス、などなど、どこを切っても楽しく娯楽度満点の作品である。 グロいばかりではなく、明るいヒロインの存在によって、救われている点なども、後の作品群に共通するものがあって好感が持てる。女性は強い、というのが誉田哲也作品における共通言語であるのかもしれない。 (2007/02/12)