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日照もまた花芽分化に大きな影響を与える要素である。 森林の中の樹木は枝葉があまり茂りすぎていると実をつけないが、間伐するとよく実をつけるし、樹林のしゃへい下では春の葉の少ない時期に開花する低木が多く、夏の茂みの下で花の咲くものが少ないなどはおそらく日照が原因であろう。 クチナシは花芽の発育に長日条件が必要であることが実験によって明らかにされているし、小杉氏によると、ドウダンツツジの日陰に生育したものは、花芽分化を起こさない芽がきわめて多いことを観察している。 またサルスベリ、キョウチクトウのように春おそく伸び出した新梢の先端に花芽をつける花木は、日照時間の長短だけが花芽分化に関係するものと思われる。 このような各種の条件は、花芽分化とその後の発育過程とではまた違うので複雑であるが、花芽分化を誘発しやすい自然環境を、これまで述ぺたことをもとにして考えてみると次のようになる。 人材育成コンサルタント・前野岳洋
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宗教に於ける指導者は僧侶、形而上学では賢者、科学では研究家。 そして宗教は教会・宗派・信徒団に於て、形而上学は古代的な意味での学校に於て、 科学は知識の共和国・アカデミーに於て、初めて存在することが出来る、と考えられる。新横浜 デリ ヘル コントの根本的な誤謬は、シェーラーに依れば、事実上分化の過程に過ぎないものを、 彼が時間上の発展段階と思い誤った処に横たわるということに帰着する。 さて吾々は、以上述べたシェーラーの批評を批評することによって、吾々の理論を始めよう。
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近代学校以前は、例外的に大きな学校以外は、ひとつの学校の「スタッフ」はごく少数だった。寺子屋のような、現在の「個人塾」のようなものが、近代以前の大部分の学校形態だったろう。近代的な学校になって、「学級」が作られ、教師が複数となり、校長や職員が必要となった。そして、その後、給食、養護教諭等が加わり、そして、現在はスクール・カウンセラーなどが、新たに職種として加わっている。(しかし、ヨーロッパの小学校の多くは、一学年一学級で、校長と担任の教師だけで構成されている場合が多い。せいぜい補助の教員がいる程度である。事務職員などもいない。) それは、社会の学校に対する要求が複雑・多様化したことの反映だろう。 学校教育法は教師の分化を前提にそれぞれの職種の任務を規定している。 第三十七条 小学校には、校長、教頭、教諭、養護教諭及び事務職員を置かなければならない。 ○2 小学校には、前項に規定するもののほか、副校長、主幹教諭、指導教諭、栄養教諭その他必要な職員を置くことができる。 ○3 第一項の規定にかかわらず、副校長を置くときその他特別の事情のあるときは教頭を、養護をつかさどる主幹教諭を置くときは養護教諭を、特別の事情のあるときは事務職員を、それぞれ置かないことができる。 ○4 校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する。 ○5 副校長は、校長を助け、命を受けて校務をつかさどる。 ○6 副校長は、校長に事故があるときはその職務を代理し、校長が欠けたときはその職務を行う。この場合において、副校長が二人以上あるときは、あらかじめ校長が定めた順序で、その職務を代理し、又は行う。 ○7 教頭は、校長(副校長を置く小学校にあつては、校長及び副校長)を助け、校務を整理し、及び必要に応じ児童の教育をつかさどる。 ○8 教頭は、校長(副校長を置く小学校にあつては、校長及び副校長)に事故があるときは校長の職務を代理し、校長(副校長を置く小学校にあつては、校長及び副校長)が欠けたときは校長の職務を行う。この場合において、教頭が二人以上あるときは、あらかじめ校長が定めた順序で、校長の職務を代理し、又は行う。 ○9 主幹教諭は、校長(副校長を置く小学校にあつては、校長及び副校長)及び教頭を助け、命を受けて校務の一部を整理し、並びに児童の教育をつかさどる。 ○10 指導教諭は、児童の教育をつかさどり、並びに教諭その他の職員に対して、教育指導の改善及び充実のために必要な指導及び助言を行う。 ○11 教諭は、児童の教育をつかさどる。 ○12 養護教諭は、児童の養護をつかさどる。 ○13 栄養教諭は、児童の栄養の指導及び管理をつかさどる。 ○14 事務職員は、事務に従事する。 ○15 助教諭は、教諭の職務を助ける。 ○16 講師は、教諭又は助教諭に準ずる職務に従事する。 ○17 養護助教諭は、養護教諭の職務を助ける。 ○18 特別の事情のあるときは、第一項の規定にかかわらず、教諭に代えて助教諭又は講師を、養護教諭に代えて養護助教諭を置くことができる。 ○19 学校の実情に照らし必要があると認めるときは、第九項の規定にかかわらず、校長(副校長を置く小学校にあつては、校長及び副校長)及び教頭を助け、命を受けて校務の一部を整理し、並びに児童の養護又は栄養の指導及び管理をつかさどる主幹教諭を置くことができる。 この規定は2007年に改訂されたもので、それまでは教職員の分化を規定した条文は以下のようなものだった。 [校長・教頭・教諭その他の職員〕 第二十八条 小学校には、校長、教頭、教諭、養護教諭及び事務職員を置かなければならない。ただし、特別の事情のあるときは、教頭又は事務職員を置かないことができる。 (2) 小学校には、前項のほか、必要な職員を置くことができる。 (3) 校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する。 (4) 教頭は、校長を助け、校務を整理し、及び必要に応じ児童の教育をつかさどる。 (5) 教頭は、校長に事故があるときはその職務を代理し、校長が欠けたときはその職務を行なう。この場合において教頭が二人以上あるときは、あらかじめ校長が定めた順序で、その職務を代理し、又は行う。 (6) 教諭は、児童の教育をつかさどる。 (7) 養護教諭は、児童の養護をつかさどる。 (8) 事務職員は、事務に従事する。 (9) 助教諭は、教諭の職務を助ける。 (10) 講師は、教諭又は助教諭に準ずる職務に従事する。 (11) 養護助教諭は、養護教諭の職務を助ける。 (12) 特別の事情のあるときは、第一項の規定にかかわらず、教諭に代えて助教諭又は講師を、養護教諭に代えて養護助教諭を置くことができる。 ふたつを読み比べればわかるように、旧法の6項から12項までは、新法の11項から18項(13項を除く)までと同じである。そして、副校長、主幹教諭、栄養教諭という全く新たな職種が加えられたことで、7条も増えることになった。そして、増えた部分はほとんど「管理職」に当たる規定となっている。 旧2項は、「必要な職員」となっていたのが、新法では、「副校長、主幹教諭、指導教諭、栄養教諭」と具体的な職種が規定され、4つのうち3つまでが管理職である。 違いを整理してみよう。 1 校長の下に教頭より上位の「副校長」という職種を設定したこと。しかも、これまでの教育法においては、極めて珍しい「命を受けて」という言葉が示されている。教育法においては、「命令」そのものが、極めて重要な意味をもっており、論争的な対象となっており、そのためもあって、実際上「職務命令」が存在したが、教育を行なう教諭に対して、命令を出すという規定は、学校教育法には、存在しなかったし、またこの新法においても存在しない。行政命令(文部科学省および教育委員会が学校に対して行なうものや、教育委員会が出席停止を生徒に行なう場合)だけが、「命令」とされていたのであるが、ここに管理職の関係で、命令をすることが法的に規定されることになった。 2 主幹教諭という新しい職種を設置し、ここでも「命を受け」という表現が使用されている。しかも、命令を出せる者が、明確には規定されていない。 3 栄養教諭という「食育」に関わる新たな教諭の職種が設定された。しかし、影響教諭の行なう仕事は、主幹教諭が代行することもできることになっている。 さて、以上の改訂によって浮き彫りにされる事態は、明確に「管理職の強化」に他ならない。このことがもつ意味は、あとで考察する。 第2項における「必要な職員を置くことができる」という事例について、代表的なものは以下の通りである。 (学校給食栄養管理者) 第五条の三 義務教育諸学校又は共同調理場において学校給食の栄養に関する専門的事項をつかさどる職員は、教育職員免許法 (昭和二十四年法律第百四十七号)第四条第二項 に規定する栄養教諭の免許状を有する者又は栄養士法 (昭和二十二年法律第二百四十五号)第二条第一項 の規定による栄養士の免許を有する者で学校給食の実施に必要な知識若しくは経験を有するものでなければならない。(学校給食法) 学校用務員 第六十五条 学校用務員は、学校の環境の整備その他の用務に従事する。 (学校教育法施行規則65条) また高等学校独自の職員として以下のようなものがある。 第六十条 高等学校には、校長、教頭、教諭及び事務職員を置かなければならない。 ○2 高等学校には、前項に規定するもののほか、副校長、主幹教諭、指導教諭、養護教諭、栄養教諭、養護助教諭、実習助手、技術職員その他必要な職員を置くことができる。 ○3 第一項の規定にかかわらず、副校長を置くときは、教頭を置かないことができる。 ○4 実習助手は、実験又は実習について、教諭の職務を助ける。 ○5 特別の事情のあるときは、第一項の規定にかかわらず、教諭に代えて助教諭又は講師を置くことができる。 ○6 技術職員は、技術に従事する。(学校教育法) 特別支援学校で寄宿舎を設けるときには、寄宿舎指導員が必要である。 第七十八条 特別支援学校には、寄宿舎を設けなければならない。ただし、特別の事情のあるときは、これを設けないことができる。 第七十九条 寄宿舎を設ける特別支援学校には、寄宿舎指導員を置かなければならない。 ○2 寄宿舎指導員は、寄宿舎における幼児、児童又は生徒の日常生活上の世話及び生活指導に従事する。(学校教育法) また学校には学校医を置くことが学校保健法によって規定されている。 (学校医、学校歯科医及び学校薬剤師) 第十六条 学校には、学校医を置くものとする。 2 大学以外の学校には、学校歯科医及び学校薬剤師を置くものとする。 3 学校医、学校歯科医及び学校薬剤師は、それぞれ医師、歯科医師又は薬剤師のうちから、任命し、又は委嘱する。 4 学校医、学校歯科医及び学校薬剤師は、学校における保健管理に関する専門的事項に関し、技術及び指導に従事する。 5 学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の職務執行の準則は、文部科学省令で定める。 (学校保健法) 更に学校の中で中核である教諭については、更に分化があり、教諭から管理職が選抜されることになっている。(近年外部から校長を受け入れる体制が導入され、必ずしも教諭からなるわけではないが、外部からの管理職導入はまだ例外的といえる。) 小学校に関する主任等については学校教育法施行規則によって規定されている。 第二十二条の二 小学校においては、調和のとれた学校運営が行われるためにふさわしい校務分掌の仕組みを整えるものとする。 第二十二条の三 小学校には、教務主任及び学年主任を置くものとする。ただし、特別の事情のあるときは、教務主任又は学年主任を置かないことができる。 ○2 教務主任及び学年主任は、教諭をもつて、これに充てる。 ○3 教務主任は、校長の監督を受け、教育計画の立案その他の教務に関する事項について連絡調整及び指導、助言に当たる。 ○4 学年主任は、校長の監督を受け、当該学年の教育活動に関する事項について連絡調整及び指導、助言に当たる。 第二十二条の四 小学校においては、保健主事を置くものとする。ただし、特別の事情のあるときは、これを置かないことができる。 ○2 保健主事は、教諭又は養護教諭をもつて、これに充てる。 ○3 保健主事は、校長の監督を受け、小学校における保健に関する事項の管理に当る。 第二十二条の五 小学校には、事務主任を置くことができる。 ○2 事務主任は、事務職員をもつて、これに充てる。 ○3 事務主任は、校長の監督を受け、事務をつかさどる。 第二十二条の六 小学校においては、前三条に規定する教務主任、学年主任、保健主事及び事務主任のほか、必要に応じ、校務を分担する主任等を置くことができる。 第二十二条の四 小学校においては、保健主事を置くものとする。ただし、特別の事情のあるときは、これを置かないことができる。 ○2 保健主事は、教諭又は養護教諭をもつて、これに充てる。 ○3 保健主事は、校長の監督を受け、小学校における保健に関する事項の管理に当る。 第二十二条の五 小学校には、事務主任を置くことができる。 ○2 事務主任は、事務職員をもつて、これに充てる。 ○3 事務主任は、校長の監督を受け、事務をつかさどる。 第二十二条の六 小学校においては、前三条に規定する教務主任、学年主任、保健主事及び事務主任のほか、必要に応じ、校務を分担する主任等を置くことができる。 中学は以下の通りである。小学校の規定をすべて準用した上で次の項目が付加される。 第五十二条の二 中学校には、生徒指導主事を置くものとする。ただし、特別の事情のあるときは、これを置かないことができる。 ○2 生徒指導主事は、教諭をもつて、これに充てる。 ○3 生徒指導主事は、校長の監督を受け、生徒指導に関する事項をつかさどり、当該事項について連絡調整及び指導、助言に当たる。 第五十二条の三 中学校には、進路指導主事を置くものとする。 ○2 進路指導主事は、教諭をもつて、これにあてる。校長の監督を受け、生徒の職業選択の指導その他の進路の指導に関する事項をつかさどり、当該事項について連絡調整及び指導、助言に当たる。 高校は以下の通りである。小学校の規定は5項、中学校規定の1項を除いて、高校にも準用される。 第五十六条の二 二以上の学科を置く高等学校には、専門教育を主とする学科ごとに学科主任を置き、農業に関する専門教育を主とする学科を置く高等学校には、農場長を置くものとする。ただし、特別の事情のあるときは、学科主任又は農場長を置かないことができる。 ○2 学科主任及び農場長は、教諭をもつて、これに充てる。 ○3 学科主任は、校長の監督を受け、当該学科の教育活動に関する事項について連絡調整及び指導、助言に当たる。 ○4 農場長は、校長の監督を受け、農業に関する実習地及び実習施設の運営に関する事項をつかさどる。 第五十六条の三 高等学校には、事務長を置くものとする。 ○2 事務長は、事務職員をもつて、これに充てる。 ○3 事務長は、校長の監督を受け、事務をつかさどる。 結局条文を読む限り、校務分掌のための主任・主事等を置くことができるが、必ず置かねばならないのは、中学・高校の進路指導主事、高校の事務長くらいである。 Q 条文だけでは理解しがたいので、各自勉強のつもりで一覧表にまとめてみよう。 このように、現在の学校では、校長・教頭・教諭・養護教諭、事務職員等に分化し、さらに教諭には、いくつかの主任が設定されている。教諭が充てられる職務においては、指導助言をすることが明記されており、命令等の権限は付与されていない。 では学校の教師は相互にどのような関係をもつことが、教育的に好ましいのだろうか。これにはふたつの論理が対立してきた。そして基本的には今でも論理的な対立は残っているといえる。 第一は「単層構造論」と呼ばれる議論である。 宗像誠也は次のように書いている。 学校では、簡単にいって、校長一人を除いて他の教諭は全部50人の子どもをかかえて授業をしている。「主任」も、工場の職制のように、作業層と異なった仕事をしているのでは決してない。もちろん学校でも、副次的に校務分掌上の便宜のために教務主任も学科主任も設けられるだろう。しかし、教師の一番大切な仕事は、子どもを教えること--授業--であり、そして授業に関してはみんな全く一様の仕事をしているのである。(略)その意味で学校は、伊藤さんのことばを借りれば、本質的に単層組織なのである。46)宗像誠也 著作集4 p234 これに対して、重層構造論というのは、教師集団が校長を頂点として平の教諭までのピラミッド構成をしており、階層があるとする論理である。これはここに引用されている伊藤和衛氏の唱えたもので、政府側はずっとこの論で一貫している。 しかし、現実的には、必ずしも法令の規定が重層構造となっているわけではなく、先述したように、教諭をもって充てるとする職務については、命令権はなく、指導助言をするというように明確に規定されているが、これはある面で教師は、たとえ主任やそれ以外も基本的に平等で同質の仕事をしており、授業以外の仕事の分担として主任や主事の仕事を行い、それは専門的な助言を行うのだということであるから、宗像の主張する単層構造の考えに近いとも言えるのである。 実際に国際的には単層構造的な考えは決して少数ではなく、極端な例でいうと、シュタイナー学校は校長すらも、教師たちの互選による任期付きの校務分掌のひとつであり、明確な単層構造説をとっている。ちなみに文教大学の教員組織は、教授や助教授、講師という区分はあるが、給与や職務上の制約はまったくなく、権利も責任もまったく平等である。 Q 校長と教諭は、まったく異なる職種なのだろうか、あるいは、厳密に分けることは望ましくないのだろうか。
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私はプロフィールにあるとおり、生卵が好きです。 白いご飯に生卵をかけ、ちょっと醤油をおとしてガツガツと一分以内に食べるたまごかけご飯が大好物でした。 我々が食べる卵は、ほうっておいても、いつまでも生卵のままです。 時期がくると腐るだけです。 しかしそれが受精卵になると、時期がくるとヒヨコになってでてきます。 なんという生命の不思議! この章では、生卵からヒヨコまでの、発生の期間を中心に考えていきたいと思います。 たまごはあんなに大きくても一つの細胞です。(もっともその大部分は栄養分で、実際にヒヨコになるのは、ほんの小さなところですが) 前章で大多数の卵子は、減数分裂の結果テロメアが0になり、分裂能力を失った細胞と考えました。 それが精子というテロメアMAXの細胞と合体することにより、テロメアが完全復活し、細胞分裂が開始されると考えました。 発生の初期受精卵は、成長をせずに分裂だけをする、卵割という細胞分裂を行います。 そのためこの時期一つ一つの細胞の大きさは、だんだん小さくなります。 ボールに仕切りをいれ、細かくわけていくイメージです。 2006/04/22 (月) 7 28 卵割の期間、細胞はものすごい早さで分裂します。 通常の細胞分裂は、分裂と分裂の間に、成長をするための時間が必要ですが、卵割期はDNAの複製だけをしたら、すぐ次の分裂にはいるのです。 卵割期に必要なもの(たんぱく質やmRNA)は、卵形成の時、母親が用意してくれているのです。 卵子という巨大な細胞に仕切りをいれていくのですから、卵子が全く均質でない限り、新しくできる細胞には、差が生じることになります。 実際この時期に将来の身体の向き(どっちが頭でどっちがお尻になるかというような)は決定しているようです。 母親が用意してくれたものの中に、かたちを決める遺伝子が存在していて、その濃度が卵子の中で非均質になっているのです。 ですからある程度卵割が進んだ時点で(これは生物の種によって、違いがあるようです)細胞は分化をしていることになります。 現在、発生生物学という分野の学問では、その遺伝子や、それから作られるたんぱく質などの、解明が進んでいるようです。 しかしまだわからないことも、たくさんあります。 細胞が分化しているといっても、(実際それを確かめる実験も行われています。例えば発生時に、細胞を移植することにより、頭が二つあるオタマジャクシなどを、実験的に作り出しています)それを直接的な方法で、判別することはできないのです。 この時点では分裂能力も残っていて、機能細胞になっていないので、外見上特徴的な変化は見られません。 それではいったい何が変化して細胞の性質がかわっていく(分化していく)のでしょうか? それはたんぱく質合成の際に、発現する遺伝子が変化していくのです。 第4章 白血病でも少し考えましたが、ここでもう一度詳しくとりあげてみましょう。 2006/04/23 (日) 22 47 細胞が各々の特徴的な形質を示し、実際に機能するようになるまでには、何回も分裂を繰り返す必要があります。 その間に段階的に、遺伝子発現のパターンが、変化していると考えられます。 まず卵割期に、身体の軸が決定されているようです。 身体の軸とは、人間の感覚でいえば、上下、前後、左右の三軸です。 最初に身体全体のおおまかな形を決め、それから個々の組織や器官を作りあげていくようです。 遺伝子でいえば、例えば頭になるような情報が発現されます。 その遺伝子にスイッチをいれるには、それを誘導する因子が必要です。 その物質を母親が卵子の中にたくわえてくれていて、その濃度の違いにより、将来の頭になる部分と、お尻になる部分の向きが決定されます。 遺伝子の情報が、発現されていることになります。 そしてその情報の発現をきっかけにして、次の遺伝子にスイッチがはいります。 前後(背腹)の軸が決まります。 これにより頭の背中側とお腹側、お尻の頭側とお腹側という、大きく四つに細胞の性質がわかれたことになります。 このようにして、細胞は段階的に、次々と分化をしていくのです。 ここで大事なことは、その細胞は各々どんどん分裂していることです。 頭の背中側に決まった細胞が変化するのではなく、その細胞から新しい細胞が、どんどん分裂してできて、器官や組織を形成していくのです。 その器官や組織は必ず頭の背中側になるのです。 少しややこしい言い方ですが、つまり新しくできる娘細胞には、母細胞の記憶が移るということになります。 どのようなカラクリで記憶が移るのでしょう? まず考えられる方法は、DNAに目印をつけることです。 遺伝子には、その情報を発現するのに必要な、調整領域があります。 そこの部分の塩基同士の水素結合がほどけ、そこからRNAポリメラーゼが、遺伝子の情報を読み取っていくわけです。 その調整領域の塩基配列に、特異的に結合するたんぱく質があれば、その部分の遺伝情報は読まれないことになります。 そして遺伝子には、系統的な順位があり、その系統内では、段階的に情報が発現されていきます。 2006/04/25 (火) 7 38 このような遺伝子を制御するたんぱく質を作る情報が、それぞれの遺伝子にコードされています。 そのたんぱく質を細胞分裂の際、娘細胞に持たせれば、母細胞の記憶は娘細胞に受け継がれることになります。 これが私が第4章 白血病で考えたシナリオで、つまり細胞は自分の運命の選択肢がだんだん狭くなっていって、何段階もの分化の後、最終的に自分の運命が決まるという考え方です。 しかし今回娘細胞に記憶を移すのに、もう一つ方法があることに気が付きました。 それは自分が使ったmRNAを、娘に伝える方法です。 DNAの遺伝子部分には、イントロンという情報的に意味の無い部分が含まれています。 最初RNAポリメラーゼが読む情報には、このイントロン部分も含まれています。 これをスプライシングという過程を経て、成熟したmRNAに作り変えていく必要があります。 このスプライシングをする時、mRNAに対して相補的なRNAの存在が、必要なのではないでしょうか? 母細胞は分裂の際、自分が使用した成熟したmRNAと、相補的なRNAを、娘にわたしているのだと考えました。 すると娘細胞は、母と同じ遺伝情報しか、発現できないことになります。 仮に他の部分の遺伝子を読んでも、スプライシングできないので、成熟したmRNAにすることができないという考え方です。 この方法でも母細胞の記憶は、娘細胞に伝えることができます。 するともっと大きな、生物の細胞には、全てのmRNAの鋳型が存在しているという仮定が必要になりそうですが、それについてはまた考えることにします。 娘細胞に記憶を伝えるには、このような二つの方法があると思います。 しかしこれは細胞分裂時に、娘細胞の形質が変わると考えてのことです。 どうも私は勘違いをしていたようです。 細胞の形質が変わるのは、細胞分裂の間期、たんぱく質合成期の可能性もあることに気が付きました。 そうなると細胞の形質が変わってから分裂することになるので、娘細胞には自動的に記憶が伝わるのかもしれません。 2006/04/30 (日) 22 03 そうなると私がこれまで考えてきた、細胞の分化のパターン図① この新しい考え方で、もう一度発生と分化編スタートです。 今まで考えてきたことも、無駄ではないと思いますし、明らかに違うということもないと思います。 まず卵割期ですが、受精卵の内部組成が不均一であれば、こういうことも考えられます。 図② 3回の分裂でできる8個の細胞全ての形質に、差が生じる場合です。 しかし人間を例にとると、分化全能性のあるES細胞は、8細胞期くらいまでの細胞といわれているので、 図③のようなパターンもあるはずです。 これをモザイク卵と調節卵とよぶのだそうですが、一般的に胎生の哺乳類は、卵黄が小さい等黄卵なので、調節卵の傾向が強いと思われます。 だから一卵性の双生児の方も、それぞれ完全な成体に成長することができるのです。 対してカエルなどの両生類は、二つにわかれた時点で、それぞれの細胞にハッキリした特徴がでるようです。 受精卵が二つにわかれた時点で、そのそれぞれが完全なる個体となることはできないようです。 つまりこういうことです。図④ 私は今まで図⑤のように考えていました。 このAの部分に分化全能性があり、それが残ったものが生殖細胞になると。 しかしモザイク卵では、どこかで分化全能性を回復させなければいけないということになります。 2006/05/03 (水) 11 27 しかしこのように考えられないでしょうか? 受精卵は確かに巨大な細胞です。 でも核まで巨大である必要はないように思えます。 細胞質が巨大で、そこにいっぱい母親が用意した物質がつまっているのです。 卵割期の間は、核のDNAによるたんぱく質合成はなく、母親由来の物質(たんぱく質やmRNA)により細胞分裂していきます。 ですから細胞質の不均質さにより、細胞の性質はそれぞれ変わりますが、核内のDNAには変化がなく、皆同じであると考えることもできます。 つまり卵割期の細胞には、分化全能性はあるが、細胞質中の物質が足りなくなるため、一人前の個体になることができないということです。 胎生の哺乳類では、4分割くらいまではギリギリ物質が足りるのでしょうが、卵生の生物は、2分割の時点で成体になることが、できなくなるのでしょう。 10回くらい分裂して、細胞の数が1000を超えた頃から、活発に核内のDNAによる、たんぱく質合成が行われるようです。 それまでのどこかの時点で、核内のDNAも目覚め。核の分化、本当の意味での細胞分化がスタートするのだと思います。 そしてやはり最初は、分化全能性を持った生殖細胞と、生殖細胞にだけはなれない細胞(体細胞)とに分化していくと思います。 また細胞質中のいろいろな物質の濃度や、割球内での位置関係により、その後の分化の方向も、自動的に決まっているのでしょう。 動物の発生では、桑実胚期(分裂回数5~6回)の頃、内部に卵割腔というすきまができ、さらに分裂回数を重ねると、卵割腔は発達し、胞胚期をむかえます。 そして生物の種類により決まった場所から、原腸陥入がおこります。 この原腸陥入までは、有性生殖をする動物の基本形のようなものです。 この段階は例えていうと、ゴムマリの空気がぬけて、へこんだ状態のようなものです。 重力という物理的な要因により、生じやすい形であるような気がします。 2006/05/04 (木) 21 50 カイメン動物がこのような形で、それに触手をつけたり、逆さになったり、少し複雑になったのが、クラゲやイソギンチャクなどの、刺胞動物であるといえます。 物理的要因により生じやすい形を、酵素などの化学物質の活用で、強制的に作りあげるようになったのが、多細胞生物の進化の始まりだと思います。 原腸陥入した形は、へこんだ部分に海水がはいるので、栄養を効率良く摂取できるという利点がありそうです。 ちなみに葉緑素を持ち、自ら栄養を作り出せる能力を持った細胞群は、胚胞をあまり大きくする必要がなく、導管という形で、栄養の通り道だけを作り、海藻から陸上に進出して、植物に進化していったものと思われます。 葉緑素も持たず、多細胞化にも取り残された細胞は、他の生物から栄養をもらう菌類になり、多細胞化しても、カビやキノコくらいが、進化の限界点なのかもしれません。 またずぅっと一匹狼でとおして、単細胞で生活している原生動物類も、現在でも生息しています。 さて話を動物の発生に戻しましょう。 桑実胚期の頃には、核内のDNAにも差が生じている可能性が強いと思います。 DNAによる遺伝情報は、段階的になっていて、ある情報が発現して作られるたんぱく質によって、次の情報が発現するというようなしくみになっていると思います。 それは細胞周期の間期、つまりDNAの情報に基づき、たんぱく質がさかんに合成されている時期におこります。 だから細胞はグングン分化することができるはずです。 しかしテロメアがあり、分裂能力のある間は、細胞には外見上の変化は見られません。 分裂するのに必要な情報が、主に発現しているからです。 核内DNAは、情報発現を促進する酵素や、逆に抑制する酵素などを合成し、非可逆的に、そして生物によりだいたい一定のペースで、分化の度合いをすすめていきます。 2006/05/05 (金) 20 06 一度情報の発現を制限する酵素を作ったら、それ以降何度分裂してもその酵素は作られ続け、制限をうけた系統の細胞になることはできなくなるのでしょう。 また一度使ったmRNAを核内に持ち、記憶として残している可能性もあります。 それらが一定のパターンでおこるのは、最初の受精卵の細胞質の成分が、生物により一定であるからだと思います。 細胞の分化は、最初はこの細胞質の成分により、そしてそれをきっかけに、核内DNAによる系統的な方向ですすみます。 さらにもう一つ重要なことは、細胞個々の相互関係による変化です。 ある細胞から情報伝達物質が、細胞外に分泌されます。 その情報をうけとることのできる細胞も決まっています。 また近接の細胞は、同じ種類のものが集まるという性質もあり、これらの複雑な相互関係により、だんだんと生物の形が作られていきます。 原腸陥入した部分が新たな体腔となるような生物には、その構造により細胞が三つに大きく分かれます。 内胚葉、中胚葉、外胚葉で、それぞれの胚葉から特定の器官や組織が作られるようになります。 概ねこのレベルまで進化した動物は、有性生殖をすると考えられるような気がします。 そしてここからは、我々人間も含めた、脊椎動物を中心に考えていきましょう。 脊椎動物では、原腸陥入に続き、神経誘導という現象がおこります。 陥入により裏打ちされた部分の外胚葉の細胞から、神経系の器官が形成されていきます。 私はこの神経細胞が、最も早く機能細胞になると考えています。 誘導時期が早いこともありますが、最も早くに必要とされる器官であると思われるのです。 最も早く分化の方向が決まる生殖細胞は、成体になるまで必要のない細胞です。 また原腸陥入は、消化器系の器官ができるきっかけですが、これも自分で栄養がとれるようになるまでは、使われない器官です。 2006/05/07 (日) 19 59 胚の段階で神経器官が早く成熟すれば、それを使い発生のコントロールができるようになるはずです。 特に脊椎動物にもなると、中枢神経系も発達してきます。 神経系による身体全体の管理、これが神経胚以降の発生を考える上で、非常に重要なポイントになっていると思います。 すなわち高等な動物である脊椎動物の発生は、 ①遺伝子による細胞個々の性質の決定 ②細胞同士の相互関係による集団としての機能 ③神経系による全体的な管理 以上の三つの要素を考えることが、必要になってくるのです。 そしてこの順番は、発生の順であるとともに、進化の順でもあるのです。 ヒトとサルでは、DNAの塩基配列は5%程度の差しかないといわれています。 ほとんど同じたんぱく質を使っていることになるのです。 それでいて、一目でわかるハッキリした個性が現れるのは、②そして③が大きく両者で違っているためだと思います。 その全てのキッカケとなるのが、受精卵内部の物質組成の不均質です。 すでに受精卵の段階で、将来どの部分がどの器官になるか、あらかた決まっているようです。(予定運命) 教科書によくでている、カエルやイモリの卵を例にとると、図⑥のようになっています。 両生類の卵は端黄卵なので、図で上側(動物半球)の方が、下側(植物半球)より分裂速度は早いそうです。 そして上の右側が将来神経になる領域で、この部分は原腸陥入により、移動してきた細胞(原口背唇部)による誘導をうれることになります。 最も活動的な領域と考えていいと思います。 2006/05/10 (水) 21 48 発生がさらに進むと、神経領域から神経板が形成され、それが管状となります(神経管)。 神経管は陥入した細胞群(将来脊索になる部分。脊椎動物では大半が退化する)とともに、尾側に伸びていき尾芽胚となります。 そして神経管の頭の側から順に、大脳、間脳、中脳、小脳、延髄、脊髄の中枢神経系が形成されていきます。 この尾芽胚の時点で、カエルではオタマジャクシとして孵化します。 つまり幼生です。 そしてさらに発生を続け、カエルという成体に成長します。 またこの尾芽胚の時期は、ヒトからサカナにいたるまで、皆その形はほとんど同じです。 それ以降の成長により、それぞれの種としての特徴が、ハッキリと現れてくるのです。 私はこれから神経胚から尾芽胚にかけて、神経系の細胞は完全分化し、機能細胞となり、器官として身体全体を管理するようになる、そしてそれ以降の成長には、この神経系の管理システムが最も強く影響を与える、このように考えることができると思っています。 神経系の細胞に続き、いろいろな細胞も機能細胞となり、いろいろな器官や組織が形成されていきます。 そして人間では、受精から十月十日後に、母親の胎内から卒業して、一個の独立した生命体として認知されます。 神経胚ができてから、かなりの時間が経過しています。 さらに生殖能力をもった、一人前の成体になるには、約十年の年月が必要です。 いわゆる成長期です。 次章では、この成長期について、考えていきたいと思っています。 2006/05/12 (金) 22 48 「3. 成長期」へ >
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様々な機能を持つ様々な細胞が集まって一つの個体を形成する生物を多細胞生物と呼ぶ。 多細胞生物の場合、似たような形やはたらきをもつ細胞が集まって組織が形成され、さらに、いくつかの組織が集まって器官が形成される。 さらに、動物には器官系が、植物には組織系が見られる。 細胞<組織<(組織系)<器官<(器官系)<個体 細胞の分化 例えば、皮膚を構成する細胞は、そのもととなった受精卵(一個の独立した細胞)とは、その構造もはたらきもまったく異なっている。 この性質は体細胞分裂の過程を経ながら獲得されたものであり、このように、細胞分裂の過程で細胞の性質が特殊なものへと変化することを、「細胞の分化」と呼ぶ。 分化した細胞はふつう、細胞周期から外れており、それ以上分裂することはない。 この状態を、細胞分裂の間期のG1期・G2期に対して、G0期と呼ぶことがある。 逆に言えば、体細胞分裂を繰り返している細胞は分化していない細胞であり、このような細胞は「未分化である」と表現する。
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維管束は水分や養分を輸送する組織系で、植物の体を支持する骨のような役割も果たしています。 そのため、維管束は陸上植物の進化と繁栄に不可欠なものと考えられています。 しかし、維管束がどのような仕組みで形成されるのかについては、未だわかっていないことが多く残されています。 私達の研究室では、様々なシグナル分子による維管束形成の調節機構を調べています。 1. サーモスペルミンによる抑制機構 ポリアミンの一種であるサーモスペルミンは、スペルミンの構造異性体で、好熱性細菌と植物に存在しています。 私達は、サーモスペルミンが道管分化を適度に抑制することで、器官の伸長を保証していることを見出しました。 また、サーモスペルミンの作用機構として、オーキシンによる分化促進効果を抑制することがわかりました(Yoshimoto et al. 2012a, b)。 サーモスペルミンが合成できないacaulis5(acl5)変異体にオーキシンを添加すると道管分化が顕著に促進されます(下図)。 また現在、新規なケミカルツールを開発し、その機能を研究しています。 2. アラビノガラクタンタンパク質による分化促進 私達はアラビノガラクタンタンパク質のxylogenが木部分化を促進することを見出しました(Motose et al. 2001a, 2001b, 2004)。現在、xylogenの輸送機構と作用機構を解析しています。 図1.Xylogenの局在. A, B, C, D, ヒャクニチソウの茎頂付近の組織において抗 xylogen 抗体を用いて検出(A, B, 免疫組織化学法. C, D, 間接蛍光抗体法). E, F, 分化しつつあるヒャクニチソウ培養細胞を抗 xylogen 抗体を用いて間接蛍光抗体法により検出. 3. 硫酸化ペプチドホルモンによる分化促進 硫酸化ペプチドホルモンのphytosulfokine (PSK) は、ヒャクニチソウの木部分化を顕著に促進します(Matsubayashi et al. 1999)。 その作用機構を明らかにするため、ヒャクニチソウ木部分化系を用いて、PSKの役割について解析しました。その結果、傷害により誘導されたPSKが傷害応答を沈静化することにより、細胞を再分化経路に向かわせることが示されました(Motose et al. 2009)。 サーモスペルミンの論文 Yoshimoto, K., Noutoshi, Y., Hayashi, K., Shirasu, K., Takahashi, T., Motose, H. (2012) Thermospermine suppresses auxin-inducible xylem differentiation in Arabidopsis thaliana. Plant Signaling Behavior 7, 937-939. Yoshimoto, K., Noutoshi, Y., Hayashi, K., Shirasu, K., Takahashi, T., Motose, H. (2012) A chemical biology approach reveals an opposite action between thermospermine and auxin in xylem development in Arabidopsis thaliana. Plant Cell Physiol. 53, 635-645 (doi 10.1093/pcp/pcs017) Xylogenの論文 Motose, H. , Fukuda, H., and Sugiyama, M. (2001a) Involvement of local intercellular communication in the differentiation of zinnia mesophyll cells into tracheary elements. Planta 213, 121-131. Motose, H. , Sugiyama, M., and Fukuda, H. (2001b) An arabinogalactan protein(s) is a key component of a fraction that mediates local intercellular communication involved in tracheary element differentiation of zinnia mesophyll cells. Plant Cell Physiology 42, 129-137. Motose, H. , Sugiyama, M., and Fukuda, H. (2004) A proteoglycan mediates inductive interaction during plant vascular development. Nature 429, 873-878. Motose, H. , Watanabe, Y., and Fukuda, H. (2006) Glycosylphosphatidylinositol-anchored proteins in plants. Frontiers in Life Sciences. Ed. Fujiwara, M., Sato, N., Ishiura, S. Chapter 8. p111-126 Research Signpost. Kobayashi, Y., Motose, H., Iwamoto, K., and Fukuda, H. (2011) Expression and genome-wide analysis of the xylogen-type gene family. Plant Cell Physiology 52, 1095-1106 Phytosulfokineの論文 Motose, H. , Iwamoto, K., Endo, S., Demura, T., Sakagami, Y., Matsubayashi, Y., Moore, K. L., and Fukuda, H. (2009) Involvement of Phytosulfokine in the Attenuation of Stress Response during the Transdifferentiation of Zinnia Mesophyll Cells into Tracheary Elements. Plant Physiology 10.1104/pp.109.135954.
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多細胞生物は1つの受精卵から出発して、多様な細胞を分化させ、複雑な体制を構築することができる。この形態形成と呼ばれる過程がどのようにして成立しているのか、現在もわかっていない。形態形成機構を明らかにする鍵のひとつとして、細胞間相互作用が挙げられる。細胞はお互いに情報伝達することで、時間や位置情報を認識し合い、適切な挙動を行うと考えられる。私たちは、連続した位置にある細胞が分化することで形成される植物の維管束をモデル系として、細胞間相互作用の機構とその生物学的意義について研究を行っている。 維管束形成では、隣り合った細胞間の相互作用によって、空間的・時間的な分化パターンが制御されることが示唆されているが、その実体はよくわかっていない。そこで、ヒャクニチソウの木部分化系を用いて細胞間相互作用の解析に適した培養方法を確立し、この方法を用いることにより新規の分化誘導因子xylogenを明らかにした(Motose et al. 2001a, 2001b, 2004)。Xylogen は脂質輸送ドメインを持つアラビノガラクタンタンパク質であり、木部分化を促進する活性を持つ。また、xylogen は分化しつつある細胞から極性をもって分泌され、隣接した未分化な細胞を木部分化系路に引き込むことにより、維管束の連続性や網目状のパターン形成に関与していることが示唆されている。 図1.Xylogenの局在. A, B, C, D, ヒャクニチソウの茎頂付近の組織において抗 xylogen 抗体を用いて検出(A, B, 免疫組織化学法. C, D, 間接蛍光抗体法). E, F, 分化しつつあるヒャクニチソウ培養細胞を抗 xylogen 抗体を用いて間接蛍光抗体法により検出. (Motose et al. 2004, 2006) Xylogen の局在・輸送システムを明らかにするため、xylogen と緑色蛍光タンパク質(GFP)の融合タンパク質の観察を行った。その結果、xylogen は細胞膜とエンドソームの間を往復すること、液胞に輸送されて分解されるなど、ダイナミックな挙動を示すことが明らかになった。現在、xylogen の輸送を制御する因子について研究を進めている。 Xylogenは高分子の分化促進因子であるが、これとは別に、低分子の分化阻害因子が培地中に蓄積することがわかった。この因子(TDIF)は、CLEペプチドの一種であることが示された(Ito et al. 2006)。 硫酸化ペプチドホルモンphytosulfokine (PSK) は、ヒャクニチソウの木部分化を顕著に促進するが、その作用機構は不明だった。ヒャクニチソウ木部分化系を用いて、PSKの役割について解析した結果、傷害により誘導されたPSKが傷害応答を沈静化することにより、細胞を再分化経路に向かわせることが示唆された(Motose et al. 2009)。 Xylogenの論文 Motose, H. , Fukuda, H., and Sugiyama, M. (2001a) Involvement of local intercellular communication in the differentiation of zinnia mesophyll cells into tracheary elements. Planta 213, 121-131. Motose, H. , Sugiyama, M., and Fukuda, H. (2001b) An arabinogalactan protein(s) is a key component of a fraction that mediates local intercellular communication involved in tracheary element differentiation of zinnia mesophyll cells. Plant Cell Physiology 42, 129-137. Motose, H. , Sugiyama, M., and Fukuda, H. (2004) A proteoglycan mediates inductive interaction during plant vascular development. Nature 429, 873-878. Motose, H. , Watanabe, Y., and Fukuda, H. (2006) Glycosylphosphatidylinositol-anchored proteins in plants. Frontiers in Life Sciences. Ed. Fujiwara, M., Sato, N., Ishiura, S. Chapter 8. p111-126 Research Signpost. TDIFの論文 Ito, Y., Nakanomyo, I., Motose, H. , Iwamoto, K., Sawa, S., Dohmae, N., and Fukuda, H. (2006) Dodeca-CLE peptides as suppressors of plant stem cell differentiation. Science 313, 842-845. Phytosulfokineの論文 Motose, H. , Iwamoto, K., Endo, S., Demura, T., Sakagami, Y., Matsubayashi, Y., Moore, K. L., and Fukuda, H. (2009) Involvement of Phytosulfokine in the Attenuation of Stress Response during the Transdifferentiation of Zinnia Mesophyll Cells into Tracheary Elements. Plant Physiology 10.1104/pp.109.135954.
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維管束分化を促進する分泌性因子 維管束形成では、隣り合った細胞間の相互作用によって、空間的・時間的な分化パターンが制御されることが示唆されているが、その実体はよくわかかっていない。私は、ヒャクニチソウ木部分化系を用いて細胞間相互作用の解析に適した培養方法を確立し、この方法を用いることにより新規の分化誘導因子xylogenを明らかにした(Motose et al. 2001a, 2001b, 2004)。Xylogen は脂質輸送ドメインを持つアラビノガラクタンタンパク質であり、木部分化を促進する活性を持つ。また、xylogen は分化しつつある細胞から極性をもって分泌され、隣接した未分化な細胞を木部分化系路に引き込むことにより、維管束の連続性や網目状のパターン形成に関与していることが示唆されている。 図1.Xylogenの局在. A, B, C, D, ヒャクニチソウの茎頂付近の組織において抗 xylogen 抗体を用いて検出(A, B, 免疫組織化学法. C, D, 間接蛍光抗体法). E, F, 分化しつつあるヒャクニチソウ培養細胞を抗 xylogen 抗体を用いて間接蛍光抗体法により検出. Xylogen の局在・輸送システムを明らかにするため、xylogen と緑色蛍光タンパク質(GFP)の融合タンパク質の観察を行った。その結果、xylogen は細胞膜とエンドソームの間を往復すること、液胞に輸送されて分解されるなど、ダイナミックな挙動を示すことが明らかになった。現在、xylogen の輸送を制御する因子について研究を進めている。 Xylogenは高分子の分化促進因子であるが、これとは別に、低分子の分化阻害因子が培地中に蓄積することがわかった。この因子(TDIF)は、CLEペプチドの一種であることが示された(Ito et al. 2006)。
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74(「夜雀たちの歌 ~転~」)見てたらふと見えた妄想な小ネタ。 「そういえば、ゆっくりってどんな風に色々なゆっくりに分化したんだ?」 「ゆゆゆ、お困りのようだねお兄さん!!」 「じ、実にスタンダードなれいむだが答えを知ってるのか!?」 「もちろんだよ!」 「じゃあ教えてくれ! 気になってしょうがない!!」 「じゃあいくよ! えヴぉると!!」 「おいちょっと待て、なんか無闇やたらに神々しいBGMがなり始めてんだが って!! なんで分解してんだお前ぇぇぇぇぇ!」 「かんりょうだよ!!」 そこにはさっきまでいたれいむではなく、ゆっくりようむがいた。 「……つまりアレか? 元々ゆっくりって皆こんな感じで手前勝手に分解再構築を繰り返して 多種多様になった、と?」 「そのとおりだよ!」 う~ん、理不尽。 ハヤテライガーッ!!ってか素で分解って怖えぇッ! -- 名無しさん (2009-04-10 03 46 11) 名前 コメント
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#blognavi EDコントライブは バナナホールを潰して クラブ兼ライブスペース なるものを作って 新しい文化とエンターテーメント(?)を創造する なんてことを 公式の企画書(?)に書いていらっしゃる・・・ でも 文化って 長年かけて出来るものなんじゃないの?? バナナホールが25年かけて 作ってきた物を いきなり ぶった切って 新しい文化をつくるって 何? 昔から 少しずつ少しずつ いろいろなモノを呑みこんで 吐き出して 吸収して かわっていくのが文化じゃないの? 辞書をひいてみた 文化〔culture〕社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体。 クラブがいらないとは思わないけど もっと似合う場所に 作ればいいのだ 堂山のどろっとしたところに こじゃれたクラブは 似合うのかしら? クラブに行きたい人は 行けばいい けど バナナみたいな ライブハウスも 必要としてる人が たくさんいるのだ! ライブハウスはライブハウス クラブはクラブ 分化 しましょうよ。。。 てか タイトル誤字った・・・ [分化]単純なもの・等質なものが、複雑なもの・異質なものに分かれてゆくこと。 カテゴリ [日記] - trackback- 2006年04月19日 21 10 48 #blognavi