約 2,685,278 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/39949.html
登録日:2018/07/14 Sat 18 49 45 更新日:2024/05/06 Mon 06 09 34 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 オカルト ゲームコミック コミカライズ ザ☆ドラえもんズ ザ☆ドラえもんズスペシャル ザ・ドラえもんズ スペシャル ツッコミが追いつかない ドラえもん 三谷幸広 俗説のオンパレード 学年誌 学級崩壊 学習漫画 宮崎まさる 小学館 濃すぎる内容 腹筋崩壊 『ザ☆ドラえもんズ スペシャル』とは、小学館の学年誌に掲載されていた『ザ☆ドラえもんズ』のコミカライズ作品である。 ▽目次 概要 登場人物主要人物 準レギュラー 印象的なゲスト 本作でネタにされたもの一覧歴史編 民俗学・伝承・俗説編 生物学編 物理・化学・地学・論理編 90年代あるある編 シリアス長編概説 迷言集 概要 『ドラえもん』の学習漫画を数多く手掛けている三谷幸広による、大山ドラ末期の企画『ザ☆ドラえもんズ』のコミカライズ。 シナリオは『ブラック・ジャック創作秘話』『人形草子あやつり左近』の宮崎まさるが担当しているが、後述する養成学校編は三谷単体のドタバタギャグになっている。 単行本は比較的シリアスな本編が全12巻(『小学五年生』『同六年生』掲載)、 黄色かった頃のドラえもんのドタバタギャグを描いた『ロボット養成学校編』(『小学二年生』『同三年生』『同四年生』『コロコロコミック』)が全3巻。 いずれも表紙はドラえもんの顔をコラージュしたCGに、他の6人とのび太(養成学校編は寺尾台校長)のイラストが挿入されている。 『コロコロコミック』系列誌に掲載されていた田中道明によるコミカライズ『ドラえもんゲームコミック ザ・ドラえもんズ』のエピソードは いずれも劇場映画に準じた設定かつその補完的内容になっており、こっちを見ていなければ劇場版を見ても「?」となる描写があるが、 『ドラスぺ』に関しては完全な番外編であり、劇場版・コロコロ版とはパラレル設定になっている。 そのため、 映画/コロコロ版では張り合ってばかりいる王ドラとマタドーラが本作ではそのような関係に無い(むしろ本作ではキッドとマタドーラが良く張り合っている) ドラえもんが青くなった後に作られたはずのミニドラを、ロボット養成学校編からドラリーニョが連れ回している(*1) ドラえもんズの住んでいる時代や世界(あるいはそこの住人)がコロコロ版と異なる 黄色い頃のドラえもんがネズミに驚いている 原作『ドラえもん』では生身で深海や宇宙空間に飛び出しているドラえもんが、本作では毎回律儀にテキオー灯を浴びている(原作未読の読者からのツッコミを避けるためか?ただしドラリーニョはアホすぎて酸素が無い事に気付かず宇宙空間で平気な顔をしていた) ひみつ道具の効果の程度が原作とは若干異なる(*2) など本作の独自設定が多々見受けられる。 また映画に登場した怪盗ドラパンやジェドーラは登場しないし、静香ちゃんやジャイアン、スネ夫などは単なる脇役である。 一部、大山ドラと対応しているエピソード(「真心のプレゼント」は「おばあちゃんの思い出」、「旅の霊夫」は「帰ってきたドラえもん」の後日談)があるくらいか。 全体のコンセプト的にも、本作同様学年誌に連載されていた同じ「スペシャル」の名を冠した作品に近い立ち位置と言えるかもしれない。 本作の特徴として、学年誌に掲載されているため学習漫画の要素が多く取り入れられている点が挙げられる。 理科の実験や社会科、更にはオカルトネタや民俗学など、子供でも分かりやすくそうした雑学や勉強を身に付けられる点は、読者からも高く評価されていた(はずである)。 当時の世相を反映したものも多く、一話丸々ファンタジーアニメや格闘ゲームをパロディして進む話もある。 また、1巻に1話のペースでシリアス長編が入っており、中にはドラえもんやのび太が死亡するような衝撃的なエピソードもある。 その一方でふざけ倒す際にはとことんふざけており、特に巻末掲載の4コマ漫画や、ロボット養成学校編は電車の中で読むのが不可能なくらいのギャグ密度を有する。 ちなみに三谷の自画像もよく「養成学校編」でモブとして登場する。 登場人物 主要人物 ザ☆ドラえもんズ 該当項目参照。連載初期は「ドラドラ7」の初期名称で呼ばれた時期も。 本作は基本的にオムニバス形式のため、シリアス長編や養成学校編を除くとドラのび+ピンで1名のトリオで行動することが多い。 のび太も含め全員が主人公というスタンスであり、シリアス長編でも「特に活躍するキャラ」が決まっていることもある。 (「ロストワールド」のドラリーニョ、「消えた王国」のドラメッド、「伝説の豪華客船」のキッド、「大流星の謎」のマタドーラなど) 映画ではドラえもんはお荷物みたいな扱いだったが、こちらではコロコロ版同様にいざという時の冷静な判断でひみつ道具を選択して応戦したりと そこまで酷い冷遇は受けておらず、殊に養成学校編ではその傾向が強い。 キッドの帽子が赤だったり、マタドーラと王ドラのライバル関係が全く描写されていなかったり、ドラえもんが黄色い頃からネズミにビビっていたりと、 大山映画版とは少々異なる設定や演出が多い。 ちなみにあまり知られていないが、原作漫画『ドラえもん』においては、ドラえもんが黄色い時代は存在しない(TC11巻参照)。 野比のび太 ドラえもんの相棒兼親友。知っての通りドジでマヌケで(以下省略)。 クレオパトラ編では事実上の主役を務め、全国の男性読者から恨みを買った。 シリアス長編では基本「未来人」の立場であるドラえもんズの面々に対し、その時を生きる「現代人」の立場から意見する場面も。 ドラミちゃん キッドの彼女。と言うかそれ以外の出番がない。ドラえもんより優秀だからねえ…。 静香ちゃん/スネ夫/ジャイアン/出木杉君 基本冒頭と終わりにしか出てこない。 三谷氏のTwitterによれば、宮崎氏との協議で「なるべく原作からは離れた感じで」という取り決めが為されていたのが出番の少なさの理由らしい。 ただ、しずかちゃんはあるエピソードで思いもよらない過去を掘り下げられている。 「鳴かぬなら おれが歌うぞ ホトトギス」 野比のび助 のび太のパパ。12巻の「カータの思い出」は是非大人の皆様に読んでいただきたい出来で、同作の事実上の主人公を務めた。 野比玉子 のび太のママ。のび太の天敵だが、エピソードによっては親としての温かさを見せる場面も。 特に2巻の「勇者のび太」では彼女の行動が無ければのび太はガチで落命していた。 寺尾台教授 ロボット養成学校の校長。ネコ型ロボットの発明者である寺尾台博士の孫の孫。 優秀な科学者でもあり、「友情の鐘」や「ラッキーカウンター」など様々なひみつ道具を発明した。 頭がハゲていることを(主に王ドラに)散々ネタにされる。 かなりのムッツリスケベであり、夢見の神殿では「エッチな夢をずっと見たい」とこっそり願い、ずっとニヘラついたまま寝ていた。 ちなみに既婚者で滅茶苦茶美人の孫娘・ミヨがいる(ドラリーニョからは「うそだあ。」と一蹴され、顔がそっくりな想像図まで描かれた)。 恐らく双子と思われるそっくりな弟(フサフサ)がおり、西洋かぶれで海の家を経営している。 ドラえもんズの担任 のび太の先生にそっくりなロボット(『2112年ドラえもん誕生』に登場する担任の先生とは全く別)。 バカすぎるドラえもんズの起こす騒動に毎回物凄い勢いで突っ込みまくる。 ドラメッドが周囲の運を吸い取る「呪いのネックレス」を嵌めた際には即座に家にドロボーが入った。 準レギュラー エド キッドの相棒のペガサス型ロボット。コロコロ版同様顔芸しまくる。 出番が割り振られているのは主に西部開拓時代を舞台にした単発エピソードで、長編には基本的に同行しない。 シェリフ キッドが西部開拓時代に居候している保安官の男性。コロコロ版では開拓惑星の住人だが、本作では19世紀の人間。 アニー コロコロ版にも登場するシェリフの娘…なのだが外見は全く違う。クラントンにも優しく接する美しい心の持ち主。 時間犯罪者からマリー・アントワネットの影武者に仕立て上げられそうになったが、貧乳である。 マリー・アントワネットに瓜二つの顔立ちだが、貧乳である(大事なことなのでry)。 クラントン 西部開拓時代で暗躍する無法者のリーダーで、キッドの宿敵。初出は5巻の「ドラミとキッドの約束」。 本作の悪役ではほぼ唯一といっていい、回をまたいで登場する人物。 当初こそ策謀を巡らせてキッドを翻弄する悪役だったが、アニーとの出会いがその心境に変化をもたらす事に。 ミミ子 王ドラの彼女。看護師型ロボット。無茶ばかりする王ドラが気がかりでいつも心配している。その様は恋人と言うか弟を心配する姉のよう。 彼女もまた腕っぷしは結構なもので、王ドラに退治された悪党が「王ドラにやられてよかった」と怯えるほど。 張師範 王ドラが下宿している中国(村に電気を~とか言うセリフがあるので恐らく20世紀)奥地の道場主。貧乏。 ニーナ 初出は7巻「ホワイトドリーム」。歌手を目指す孤児院出身の美少女。悲恋が相次いでいたドラニコフがようやく見つけた心の安寧でもある。 アラシン ドラメッドが居候している古代アラビアの貴族の少年。 シズミン王女 アラシンのガールフレンドで国一番の美少女…ってアラシンどんな家庭の子供なん。 ノビーニョ のび太の暮らす「現代世界」におけるブラジル在住のサッカー少年。外見は白人風にしたセワシ君である。 養成学校時代にひょんなことからタイムトリップしてきたドラリーニョと知り合い、現代でも草サッカーで一緒にプレイしている。 あまりにもポンコツなドラリーニョとはよく喧嘩したり、ドラえもんと交換したいとのび太に言い出したりしたこともあったが、最後はいつも仲直りしている。 サッカーの腕は悪くはない筈だが、少し気が弱い所がある。 10人のミニドラ ドラリーニョがいつも連れている可愛い相棒。ドラリーニョは四次元ポケットを持っていないためこの子たちからひみつ道具を借りている。 一時期ドジなドラリーニョがフエルミラーのスイッチを消し忘れたせいで街を埋め尽くすほど増殖した。 カルミン マタドーラが下宿している牛丼屋(!?)の看板娘。美人であり、腹黒い地主の息子から求婚されたこともある。 一休さん 頓智が得意な室町時代に実在した小坊主。初出は6巻の「のび太、頓智をならう」。 ノラミャーコ モブ。 印象的なゲスト カルロス カルミンの兄で、闘牛士を目指していたが牛との戦いで怪我を負ったことがカルミンの心的外傷になっている。カルミン同様美形。 長らく行方をくらましていたが、怪我を治療し一からやり直したことで、獏に寄生されたカルミンの悪夢が消え去った。 ジー● ●ラドーナ ドラリーニョの親友で皆さんご存知の通りサッカーの神と呼ばれる男たち。 タイムふろしきで子供に戻って、ノビーニョにサッカーを教え込んだ。 閻魔大王やゾンビや宇宙人と仲良しだったりするし、ドラリーニョの謎の横の繋がりの広さは何なんだろうか…。 エル・王キッドニコフリーニョえもん三世 校長開発の史上最強のお世話ロボット。読んで字の如く。 本作でネタにされたもの一覧 歴史編 基本的に知名度が高い偉人が多いが、中にはマニアックなものもある。以下は時系列順ではなく登場順。 + ... コロンブス インカ帝国とコンキスタドール インカ帝国初代皇帝(恥ずかしい名前) ノストラダムス ナスカの地上絵 イースター島のモアイ 川中島の戦い 桶狭間の戦い 中国大返し・山崎の戦い 徳川家康 ピラミッド ミイラ クレオパトラとアクティウムの海戦 一休さん タイタニック号沈没事故 ツングースカ大爆発 シルクロード文明 チェルノブイリ原発事故 古代アステカ文明 大岡越前上忠助 マリー・アントワネット 鼠小僧次郎吉 くノ一 沢村栄治 バグダッドの古代電池 ※現在の学説ではほぼ完全に否定されている 沈没船 エジプト電球壁画 ※現在の学説ではほぼ完全に否定されている 民俗学・伝承・俗説編 + ... 妖怪 龍神 三種の神器 人魚姫 アトランティス大陸 獏 竹取物語 幽霊 桃源郷 ルパン対ホームズ ガリバー旅行記 ロビンソン・クルーソー 化け猫 スフィンクス アヌビス オシリス 古代人宇宙飛行説 アステロイドベルト第五惑星残骸説 黙示録の悪魔 泣いた赤鬼 バーサーカー(狂戦士) メデューサ 西遊記 羽衣伝説 鎌鼬 ※現代科学では完全に否定されている ピノッキオの冒険 ピーター・パン 飛頭蛮(中国妖怪) ゴーレム 河童宇宙人説 ピラミッドパワー 悪魔の召喚 青森ねぶた祭り 長崎蛇踊り祭り 京都祇園山鉾祭り 秋田竿燈祭り 佐賀バルーンフェスティバル…ってこれは別に伝統でもないか? 生物学編 + ... シャチ ロストワールド 恐竜 クローン 開花と植物の光周性 食虫植物 天敵農法 エコーロケーション アリジゴク 昆虫の完全変態 片利共生 汗と塩分調整 大賀ハス マンモスの復活法 メダカ ダイオウイカ パンデミック ビオトープ ストロマトライト 免疫細胞 絶滅危惧種 ガラパゴス諸島とダーウィンの進化論 外来生物問題 植物の意思 バージェス動物群とカンブリア大爆発 物理・化学・地学・論理編 + ... 倒立実像(光とレンズ) スペースシャトル コリオリの力(台風と竜巻) 火山性ガス 酸化還元反応 サーモグラフィー 核融合とプラズマ 熱伝導 雷と天然磁石 砂鉄 電池の直列繋ぎ オーロラ ブロッケン現象 のろのろ駱駝競走(古典頓智) 硝石 酸素爆発燃焼 高分子ポリマー 水中の音速 ドレイクの方程式(宇宙文明存在確率) 水晶発振時計 メテオ・ストライクとその回避方法 脱出速度と遠心力 無人島サバイバル術(打製石器/着火/紙鍋/小屋の建て方/薬草/鉱物精錬/発電機の作り方(*3)) 流星群の作り方(*4) コロと滑車 摩擦電気 ジャイアントインパクト 月誕生 大気摩擦 90年代あるある編 + ... 剣と魔法のファンタジー 格闘ゲーム 学校の七不思議 骨董品(*5)インターネット(ADSL回線) ミニ四駆 シューティングゲーム 魔法少女アニメ ゲームブック チェス 夏目漱石の千円札 風水 サーフィン …え~っと、これ掲載誌『小学五年生』だよね…? シリアス長編概説 妖界大決戦 1巻収録の記念すべき初エピソード。日本に伝わる妖怪伝承が元ネタ。ラストは涙腺崩壊確実。 時空の魔神 2巻収録。大航海時代を舞台に、掲載当時日本を騒がせていたあの伝説がその真相を露わにする。『Fate/Grand Order』ではない。 ラスボスが恐らく本作の悪役の中で最強レベルの強さで、地球全ての気を発動させてもなお倒せず封印するだけだった。 戦国の覇王 3巻収録。戦国・安土桃山時代を舞台に歴史改変を目論むバンパイアサイボーグの恐怖の計画。 終盤での王ドラのある台詞、そして迎えたラストは涙なしではとても読めない。話の整合性はひどいが バンパイアサイボーグの描写のそこかしこに某ダイナミック漫画のパロディが挟まれており、後述の「伝説の豪華客船」の事も考えるに宮崎氏の趣味なのだろうか? そして余談だが、巻末帯にある4コマ漫画のオチはある意味必見。 ロストワールド 4巻収録。当時大ヒットした超大作映画『ジュラシック・パーク』に華麗に乗っかった恐竜大決戦もの。ドラリーニョが大活躍するぞ。 旅の霊夫 5巻収録。長編の中では恐らく最弱の敵が登場。どちらかと言えばアクションより謎解きがメイン。 原作の名エピソードにして映画化もされた『帰ってきたドラえもん』の明かされなかった後日談でもある。 ちなみに5巻の表題作は本エピソードではなく、前後編「龍神の赤い目」となっている。 クレオパトラの祈り 6巻収録。恐らく長編の中でも一番とんでもない設定の話。古代エジプト最後の女王・クレオパトラの隠された真実、そしてもげろのび太。 伝説の豪華客船 7巻収録。今度は『タイタニック』と、またも当時人気の超大作映画に乗っかったパニックサイコホラー。 ラスボスは某超有名ヒーロー漫画の悪役の設定に酷似しており、ドラえもんズ側をこれでもかと苦しめるその様はまさしく●●(ネタバレにつき伏字)の名にふさわしい。 消えた王国 8巻収録。シルクロードに消えた幻の王国と、20世紀終盤に発生した人類史上最大の不祥事を絡めた意欲作。 長編の中では話が一番理科教材っぽい。 大流星の謎 9巻収録。エーゲ海を舞台に、あらゆる命を石と化す恐怖の宇宙生物との対決を描く。 この話もクレオパトラ並みにぶっ飛んでいるが、あっちに比べるとまだ原作(地中海の伝承)に準じている。 女王の伴侶への道 10巻収録。掲載当時雨後の筍の如く湧いて出ていたRPGをパロディしたスペースアドベンチャー。 モチーフとなっている昆虫の特質を生かしたバトルも秀逸。 時間犯罪者 11巻収録。イタリアの児童文学「ピノッキオの冒険」を題材とした話だが、もう少しサブタイ捻ろうぜ。 本作のベースは原作小説でありディ●ニーのアニメ映画ではありません。 人類滅亡を阻止せよ! 12巻収録だが、遂に前後編にまで短縮されてしまった。 内容はタイトル通り22世紀からやってきた時間犯罪者による隕石落としを防げというもの。キッドしか登場しません。 迷言集 王ドラ「のび太君は100倍しても0のままのようですね。」 キッド「悪党面でバカで最低の男だったが最後は西部の男だったぜ。安らかに眠れ、クラントン…」クラントン「悪党面でバカで最低でわるかったな~。勝手に俺を殺すなぁ~…」 王ドラ「残念でしたね悟空。あなたは全世界で一番弱い少年の能力をコピーしたのですよ。」 キッド「のび太、お前理科0点か?」 ドラえもん「メダカだって大事な宇宙船地球号のネジの一つなんだ! それが抜けたらもう二度と作り直すことはできないんだぞ!」マタドーラ「オーイオイオイ、ネジが最初から1本抜けているドラえもんが言うと説得力が違うぜ。」 王ドラ「イエーイ! 遅刻しちまったぜ!」キッド「あらいやだ、私の身体にもチップが付いたわ。」ドラメッド「ハハハハ! ヘイ、キッド! 言葉使いが変だぜい!」マタドーラ「まあドラメッドさん、やけに若々しいわねぇん。」ドラえもん「とれないぜコレ。やってらんねぇや!」 ドラメッド「巨大化したうえ、暴れ回ってみんなに迷惑をかけるとは…」キッド「いつものおまえだ!!」 王ドラ「相変わらずハゲしい頭ですね。」(校長に対し満面の笑みで) 寺尾台校長「今日のテストはサバイバル訓練じゃ!」ドラリーニョ「いやです、サバにイバらせるなんて。」キッド「下らんシャレを言うなー!」 ドラリーニョ「ウンバホ ボホベホ アーーー」 ドラリーニョ「今からホールを抜けてレースに戻っても完全にビリだぜ。」(*6)寺尾台校長「ビリでもいいから10億円とれー!!」 マタドーラ「ノコギリ貸してくれ。」キッド「ドライバー。」ドラリーニョ「地球はかいばくだん。」 ドラリーニョ「ようし、目立つぞ。」キッド「目を立てるなーっ!!」 マタドーラ「お前に出来る楽器は、もうこれしかない。」(録音されたテープレコーダー) 「ふう。やっと終わった。21世紀の骨とう品パソコンって疲れるんだよなあ。」 「お疲れさまであ~る。」 「それにしても昔の話を掘り返してくるなあ、おい。」 「ガル!」 「でもよ、所々抜けてる所があるぜ。」 「じゃあみんなに追記・修正してもらおうよ~」 「そうですね…どんなに離れても、画面の前の皆と私たち7人は…」 「「「「「「「永遠不滅の、友達だからな!!!!!!」」」」」」(ガル!) △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 懐かしい。ノストラダムス編はめちゃめちゃ面白かった -- 名無しさん (2018-07-14 22 42 23) 一話完結の世界に開発中の細菌が混ぜ合わさったものがばら撒かれたおかげで金属が全部溶けてしまい文明が崩壊した話が地味にトラウマだった。 -- 名無しさん (2018-07-14 23 43 03) ロボット養成学校の運動会でドラえもんズが腹痛でまともに走れるのが殆どいない中、黄ドラが運動が苦手+前日に足を大怪我してそれを隠しながらリレーのアンカーを買って出た話が凄く好きだった、 -- 名無しさん (2018-07-15 02 10 27) 絶版ってマジ? -- 名無しさん (2018-07-15 03 50 04) ↑まぁ流石に完結から15年以上経てば……ただでさえ児童誌掲載の漫画は絶版までのサイクルが早い印象だし -- 名無しさん (2018-07-15 12 46 18) 「掲載誌『小学五年生』だよね…?」って突っ込んでるけど、むしろ科学や歴史をここまで分かりやすく大スペクタクルとして描いている辺り良い意味で小学生向けの作品じゃないのかな -- 名無しさん (2018-07-15 14 51 45) 「伝説の豪華客船」はある意味夢(悪夢?)のコラボ。てかあんだけ詳しく知ってるって事はドラスペ世界にも彼らが居るって事だよね……良く滅ばなかったなぁ。 -- 名無しさん (2018-07-15 17 02 05) 王ドラとのび太が命懸けで妖怪を倒したと思ったら、蚊を潰したのがドラマチックガスで大袈裟になってただけでしたーってオチがしょうもなすぎて好き -- 名無しさん (2018-07-15 21 54 21) 「出航だー! 帆を下ろせ―!」「「おろしたー!」」「帆柱から下ろすなー!」は天才かと思ったwww -- 名無しさん (2018-07-15 23 04 31) この記事とコメントの所為でまた読みたくなったじゃないか! -- 名無しさん (2018-07-15 23 18 23) ホトトギス「鳴くからそれだけは許してー!」 -- 名無しさん (2018-07-16 00 34 16) 三谷幸喜が脚本を書いたドラマ(HR)を見て「ドラえもんズの人ってドラマの脚本も書いてるんだ!」と勘違いしたのはいい思い出。 -- 名無しさん (2018-07-16 03 36 46) 3巻の帯にあった家康・秀吉・信長のホトトギスの句の4コマは、今でも鮮明に覚えてるw -- 名無しさん (2018-07-16 08 49 11) 巨大化したドラメッドが山を投げて決壊したダムを塞いだのはこの漫画だっけか -- 名無しさん (2018-07-16 17 17 19) 一本杉との友情を描いた次の巻で一本杉をへし折ってソリにしていたのには笑いすぎて死ぬかと思った。というか養成学校編は設定が大味すぎるw -- 名無しさん (2018-08-30 17 38 07) この名言集だとキッドがツッコミ役っぽい。ボケに回る事も多かった気がするけど…。 -- 名無しさん (2018-12-31 19 53 53) 自分の知ってるやつと記憶が違うなっと思っていたら自分の読んでたやつはドラえもんゲームコミックのほうだったわ -- 名無しさん (2019-11-05 11 57 59) 4巻のロドリゴ・ロドリゲス(?)の話は徒然草の弓の話が元ネタかな -- 名無しさん (2019-12-08 16 14 07) ドラえもんゲームコミック ザ・ドラえもんズ、ザ☆ドラえもんズ スペシャルの漫画をセットにした復刻版の発売してほしい -- 名無しさん (2019-12-08 16 33 39) 三谷幸広がストーリーも担当してる養成学校編はギャグは面白いし伏線の活かし方も上手いんだけど、ドラマ描かせると単純に雑でツッコミどころも多いんだよね。 校長先生を喜ばせるためにオーパーツのニセモノを作ってそれで校長が逆に悲しむと平謝りするだけとか、キッドが窮地を脱するために打った一手が奏功したかに見えた場面でみんな大喜びしたくせに逆に状況が悪化すると「あれで失敗することぐらいわからんのか」と掌返しで袋叩きにするとか・・・ 三谷幸広は「ギャグに特化した漫画家はシリアスが下手」を体現する人だった。 -- 名無しさん (2020-05-01 20 56 31) ↑2 ドラえもんだけがクイズに答えられなかったから、ご褒美のドラヤキを貰えなかったエピソードもあるゲームブック....4コマ....面白かったな~、因みに項目には「ジェドーラは出てない」とありますが、小学三年生だった?か掲載されてた4コマ劇場では、「おかしなおかしなオカシナナ」の公開された時期だったから、お菓子に因んだテーマの4コマの際にゲスト出演してましたよ。 -- 名無しさん (2020-07-09 22 12 03) >悲恋が相次いでいたドラニコフがようやく見つけた心の安寧 本当にドラニコフが何したのかってレベルで悲恋が続いてたからな…… -- 名無しさん (2021-01-12 00 27 04) これをもう一度読みたいんだけど法外なプレミア価格が付いてるんだよな。新装版か電子書籍にしてほしい。 -- 名無しさん (2021-07-18 18 44 57) タイタニック号のやつは子どもの頃読んでマジで怖かった -- 名無しさん (2022-05-02 19 12 23) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yudetamago_soko/pages/111.html
読み切り>闘いの軌跡総集編スペシャル 闘いの軌跡総集編スペシャル!! 掲載期間:2013年10月7日~2013年10月20日 AAを貼る場合上段のメニュー→「編集」→「このページを編集」。 AAの前に #aa{{ を、AAの後ろに }} をつけてください。 コラを載せる場合上段のメニュー→「編集」→「このページにファイルをアップロード」。 アップロード後に「編集」→「このページを編集」し、 #ref(添付ファイル名) または #ref(ファイルのURL) を記入してください。
https://w.atwiki.jp/mini4vipwiki/pages/740.html
VIPミニ四駆スレ的マシン解説 【基本データ】 ●全長?mm ●全幅?mm ●全高?mm ●ITEM No:95338 ●本体価格1,200円 ●2017年7月27日 タミヤモデラーズギャラリー 2017発売 以降イベント限定販売 【本体内容】 レイボルフのカラーバリエーション。 シャーシはイエローのMAに変更、Aランナーはホワイト。 ギヤ比は3.5:1。 タイヤはイエローのハードローハイト、ホイールはブラックのYスポーク。 ボディは元キットと同じクリヤーボディで、ステッカーはクリヤータイプにデザインが変更されている。ボディ用アタッチメントはイエロー。 【漫画、アニメでの活躍】 【VIP内での評価】 【公式ページ】 http //www.tamiya.com/japan/cms/newstopics/4819-gallery2017.html 【備考】 イベントの物販ではエクスフローリー レッドスペシャル(MAシャーシ)と共に販売された。
https://w.atwiki.jp/mg_rpg_ar_dic/pages/1162.html
前提:《カバーリング》 [Spc,-,U,-,6,5/On《前提》:カバーによるHPDm-SLx3(~0.1/Rd)] ☆☆ 普通に考えれば防御点を3上げる方が良い。アーマー無視への対策にならないこともないが、やはり《インプラグナブル》の後で良いだろう。というか、係数2の防御力上昇スキルがあるならそちらが先で良いはずだ。回数制限がかなり厳しい。 スキル軽減不能の攻撃には効かない。 -- 灯 (2009-11-05 18 13 51) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/special987/
SPECIAL FORCE wiki ここではハンゲームの「スペシャルフォース」の情報サイトです。 まだ作って間もないのでほとんど何もありません; あってもメモ書きやグダグダと書いているものばかりになっています; これから頑張ります(; ̄ー ̄A アセアセ・・・ 3/15 3月19日のイベント欄のEVLが…ってやつが、EVLがSPで売られるようになるであることに期待しています・・
https://w.atwiki.jp/toukaimtg/pages/93.html
Finals スペシャル地区予選 Finalsファクトシート: http //www.wizards.com/Magic/TCG/Events.aspx?x=mtg/tcg/events/thefinals-09season 主催者:Yuu Kanazawa 日時:2009年 12月20日(日曜日) 場所:名古屋港湾会館 受付時間:09 30~10 30 参加費:2000円 形式:スタンダード 試合:スイス式 5~7 ラウンド スタンダード構築戦です。 決勝シングルエリミネーションは行いません。 スイスラウンドは規定回数+1ラウンドを行います。(例:18人ならば規定5R+1Rの計6Rを行います) 賞品: 上位にブースターパックが与えられます。 スペシャル予選なので、参加人数に応じてFinals本戦の出場権が与えられます。 参加人数 招待枠 8人 2人 9~16人 4人 17~32人 8人 33人~ 16人 特記事項: Finalsゲートウェイ予選に参加していなくても、スペシャル予選には参加できます。 ゲートウェイ予選の優勝者は不戦勝(バイ)1が与えられます。不戦勝は前述のファクトシートで確認して下さい。「不明」の場合、不戦勝は適用できません。 当日はデッキリストを書いて頂きます。筆記用具(ボールペン)の準備をお願いいたします。 予約などは受け付けておりません。直接会場にお越し下さい。
https://w.atwiki.jp/zero1155/pages/33.html
【番外企画】サマースペシャルin富士 ワンメイク企画 第1弾 CR-Zワンメイクレース winner apr3618 第2弾 スイフトワンメイクレース winner dat_misono_koda 第3弾 RX-7(FD)ワンメイクレース winner dat_misono_koda 第4弾 GT-Rワンメイクレース winner dat_misono_koda トップページ
https://w.atwiki.jp/eizoulist/pages/176.html
【番組名】 豪華版 風雲!たけし城スペシャル 【放送日】 1987年10月2日 【放送局】 TBS 【出演者】 出演者:ビートたけし、そのまんま東、ガダルカナルタカ、ダンカン、つまみ枝豆、井手らっきょ、大森うたえもん、グレート義太夫、柳ユーレイ、ラッシャー板前、松尾伴内、谷隼人、稲川淳二、城みちる、ストロング金剛、渡嘉敷勝男、具志堅用高、にしきのあきら、清水アキラ、ダチョウ倶楽部、大川興業他
https://w.atwiki.jp/7-sis/pages/45.html
スペシャルレッスンできないんですが、どうすればいいですか?ちなみにGカード以外は出来ます。 (2019-09-25 23 41 37)
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1107.html
今日は12月31日。 今年も今日で終わりだ。 さて、明日、1月1日といえば、お正月だ。お正月といえば、何と言ってもおせちだ。 俺はおせち料理が好きなので、毎年のごとく、31日の夜はなぜか嬉しい気持ちになる。 しかし、その楽しみな気分に浸かって、適当にカウントダウンのテレビを見ていると、 携帯が鳴った。 見ると、涼宮ハルヒ と出ていた。やれやれ、今年の最後くらい ゆっくりさせてくれんかねぇ、と思いつつ電話に出た。 「もしもし?」 「あんた明日の朝、暇?」 全く、こいつはいつも用件をいきなり言うよな。 「朝って、どのくらいだ? 10時とかか?」 元旦くらいはゆっくりしたいと思ったが、まあ10時とかなら時間的にも余裕だし、 どうせ午前中は家にいてもやることは特にないしな。 「そうねぇ・・・8時くらいかしら」 8時って・・・AMの8時だよな? 朝っていってたし。 しかし8時ってどういうことだよ・・・一体何をやらかそうとしているんだこいつは。 「8時ってお前・・・さすがに早過ぎだろ。 元旦だから起きてると思うが、その時間はおせち料理をつついてるだろうよ」 そう、俺の家は、なぜか元旦の日だけは8時頃に家族そろっての朝食をとるのだ。 そのため8時前には、半ば強制的に起こされるというわけだ。 「その、おせち料理なんだけどさ・・・」 次の瞬間、ハルヒは驚くべき発言をした。 「うちに食べに来ない・・・? その・・・あたしったら、作りすぎちゃってさ!!」 「え・・・?」 俺はハルヒの意外な一言に驚いて、間の抜けた返事をしてしまった。 作りすぎた? てことはハルヒのお手製? ちょっと興味あるな・・・・・・いやいや、 今はそんなことより、ハルヒがうちに食べに来ないかだと? 一体どういう風に吹き回しなんだ。 「いや・・・でも・・・そっちの親とかに・・・迷惑だろ。朝からとか」 実のところ、俺はハルヒの作ったおせち料理が食いたいと思った。 しかし、何が楽しくて、一家団欒で楽しく食べるおせち料理、涼宮家の 朝食のひとときに俺が混じることができよう。いや、無理だ。 精神が磨り減るってレベルじゃないぞ、きっと。 「それなら大丈夫。元旦の日は、朝からいつも親出掛けてるから」 「え・・・そうなんだ」 ハルヒの仰天発言によって、俺はまたまた間抜けな返事をしてしまった。 「ええ、何か元旦は親の運命の日らしくて、思い出の地に行ってるのよ」 「ほう・・・」 そうだったのか。てか、そうだとすると明日はこいつ一人か。 親もかわいそうなことをするな。子供ひとり置いていくなんて。 「お前は、ついて行かないのか? てか連れてってくれないのか?」 「今までは行ってたけど、もう面倒くさいから断ったわ」 「そうか」 なんだ、冷たい親とかそういうのじゃないのか。良かった良かった。 さて、じゃあどうしたものか、と考えていると、ハルヒが先に沈黙を破った。 「やっぱり・・・やっぱり、こんな急に言って迷惑だったわよね!! 無理なら無理でいいから!」 俺には、ハルヒが空元気に言ってるようにしか聞こえなかった。 それに、どうやら親はいないから、あいつ一人でおせち食うんだろうが、 想像すると、なんかそれはむなし過ぎる。それに、俺が行って満足してくれるなら それに越したことはないしな。 正直、あいつの作ったおせちも食いたいし。 だから俺は言ってやった。 「行くよ。 行く。」 「え・・・? 本当・・・?」 俺が行くって言うのが相当意外だったのか、ハルヒはさっきの俺みたいな反応になっていた。 「ああ、行くって。 お前の家に。おせち料理を食いに。いっていいんだろ?」 俺は何となく、おせち料理を食いに の所をわざと強調してみた。 するとハルヒは、威勢良く言い放った。 「あ、当ったり前じゃない!! 」 「お前のおせち料理がどの程度のものなのか、このおせち大好き人間の俺が評価してやろう」 俺はわざとらしくそう言ってみた。 すると、ハルヒもそれに乗ってくれたのか、元気よくこう言った。 「ふふん! 覚悟しておきなさい! あまりの美味しさに失神しちゃうかもね!!」 「はははっ、わかった。覚悟しておくよ」 ハルヒがいつもの調子に戻った感じがして、俺はなんとなく嬉しくなり、自然と笑っていた。 さあて、明日の朝どんな言い訳をして抜け出そうか考えなきゃな。 * 「うまい・・・」 俺は今、ハルヒの家でおせち料理を食っている。 そして、まあハルヒのことだから美味しいだろうという事くらい容易に想像できたから、 普通に美味しいって感じだったら、まあまあだな、とか言ってからかってやろうと 思っていたのだが、何というかこう、感動的な美味さだったので つい本音がこぼれてしまったのだ。 「でしょ!? 自分で言うのもなんだけど、よく出来たと思うのよね!」 ハルヒが満面の笑みでそう言っている中、俺はまた別の物に手をのばした。 ・・・・・・やっぱりうまい。 俺は、さっきからうまいしか言えていないという、自分のボギャブラリーの少なさに 少々絶望した。こ、これは! このまろやかな口溶け、そして決してしつこくない 程よい甘さ、などと美味んぼみたいなことは言えない。 そんなことを考えつつ、俺はふと、あることに気付いた。 「あれ? 栗きんとんはないの?」 「あ! ちょっと待ってて! 冷蔵庫に入ってるから」 ハルヒはそういって、パタパタと冷蔵庫に駆けていき、栗きんとんを取ってきた。 俺はまず、外見を把握する。・・・うむ、バッチリだな。そして、栗をひとつ取り、 きんとんを充分に絡ませて、口にひょいと運んだ。 「どう・・・?」 ハルヒが強張った表情で聞いてくるが、答えなんか決まっている。 しかし、本当にうまかったので、俺は少々絶句していた。 それにしても、俺は幸せ者だな。こんな美味いおせち、一生に何度食べられるだろう。 ああ、将来はこんなやつと結婚して・・・・・・って何を考えているんだ俺は。 「うまいよ・・・冗談抜きで美味い」 俺がそう言うと、ハルヒの表情が緩んだような気がした。 それからハルヒも食べ始めて、俺たちは、2年になったらクラス替えはどうなるのかとか SOS団の今後の方針とか、他愛も無い世間話など、まあ適当なことを談笑しつつ、 朝のひとときを楽しんでいた。 「ふあー、食った食った」 俺は腹をさすりながら言った。そして、さらにこう続ける 「お前は本当料理上手いよな。将来、良い妻になれるぞ」 別に特別何かを意図して言ったわけではない。何気なく言ってみただけなのだが 「つ、妻って誰のよ!!」 ハルヒは異常に反応を示した。しかもちょっと恥らいながら。 まあこんなハルヒも乙なものだな、と思いつつ俺は言った。 「誰かって・・・この世の誰かだろ。俺には分からんけど」 「あ・・・そうよね!! そうだ、あたし食器片付けるね!」 ハルヒはそう言うと、食器を洗いはじめた。 その背中が妙に焦っているように見えたのは、気のせいではないだろう。 しばらくして、食器を洗い終えたのか、ハルヒがこっちに向かってきた。 俺はふと携帯の時計を見ると、10時くらいだった。もうこんな時間か、早いもんだな。 「さて」 そういって俺は立ち上がった。 「じゃあ、そろそろ帰るわ」 「そう」 ハルヒは一言そう言うと、玄関までついてきた。 「あんた、この後何か予定あるの?」 靴を履いているとハルヒがたずねてきた。 「そうだな・・・午後から親戚の家を回るくらいかな。 これを貰いにな」 俺はそう言って、軽く笑いながら人差し指と親指で輪を作って見せた。 するとハルヒは呆れた顔で言ってきた。 「あ、あんたらしいわね・・・」 「まあそういうことだから。 じゃあな。 おせち、本当に美味かったよ。ごちそうさま」 俺はそう言って外へ出た。が、すぐにドアがバンッと開く音が聞こえ、 ビックリして振り返ると、ハルヒがこっちを睨みつけていた。 おれの ぼうぎょ が さがった! いやいや、ポケモンやってる場合ではない。 一体どうしたんだ? 「あんたが来たいんだったら、明日も来ても構わないわよ!」 ハルヒはそっぽを向きながら言ってきた。 なんなんだこいつは。つまり俺に来て欲しいってことなのか? そう解釈しちゃっていいのか? あ、親はどうなんだろう。 「親は明日もいないのか?」 「明日の夕方か夜に帰ってくるらしいのよ。だから朝は大丈夫よ」 「なるほど」 それにしても、もうちょっと素直に誘ってくれれば、ハルヒはあの容姿だし、 俺なんか、行く行く~ってなっちゃうだろうに。まあ、あのおせちに再びありつけるというのは ありがたい話だ。どうせ明日も特に朝からする事もないし、断る理由はないだろう。 「じゃあ、行かせてもらうよ」 そう言って、俺は手をひらひらさせて帰った。 * 『ピンポーン、ピンポーン』 時刻は現在、16時を回ったところだ。 俺はハルヒの家のインターホンを鳴らしているわけだが、 なぜそんな事をしているかと言うとだな、話せば長く・・・なるかは分からんが。 あのあと、俺は真っ直ぐ家に帰った。そして、昼飯を食った後に予定通り 親戚回りに行くことになり、俺は冷たい空気から己の手を非難させるべく、 ポケットに手を突っ込んで車に乗り込み、出発した。 それからしばらくして、ポケットに突っ込んでいた俺の手は気付いてしまった。 そう、携帯が無いことに。俺は焦りつつも、冷静に思考をめぐらせた。 待て待て、俺の部屋に忘れたか? いや、俺は家に帰ってから携帯に触れていない。 ということは家には無いだろう。じゃあ道で落としたか? それも無いだろう。 落としたら音するし分かるだろう。そして脳内会議の末、ハルヒの家に忘れてきた という結論がでた。確かに思い返してみると、携帯で時間を見て立ち上がるときに、 そのまま机に置いてきてしまったような気もする。 不安な気持ちのまま、俺は親戚回りを何とか済ませ、 家に着くとすぐにママチャリにまたがり、ウルトラダッシュモーターに 放熱フィンを装着し、ベアリングローラーをつけ、極め付けにマシンの先頭に 小さいドライバーを、針が飛び出てるような形に無理やりとりつけた、 最凶のレイスティンガーを想像しながら俺はチャリをこいだ。そして今に至る。 「はい、どなたでしょうか?」 いつもより綺麗なハルヒの声が聞こえた。外用の声色なんだろうか。 「あ、俺だけど・・・」 「え!? キョン!? ちょっと待ってて!」 慌てたようにそう言って、プツっと切られた。 てか俺だけど、だけでよく分かったな。それから2、3分して、ドアが開いた。 「どうしたの?」 「ああ、たぶんお前の家に携帯忘れたと思うんだが」 俺はそう言ってる最中、気付いた。ハルヒがエプロンをしている。 さらに家の方から、なにやら良い香りが・・・ 「あれ、お前何か作ってるのか?」 ハルヒはさっきのインターフォン越しのような慌てた様子で 「え!? あ・・・ま、まあね! ・・・立ち話もなんだし、携帯探すんでしょ? とりあえずあがって」 ハルヒがそう促した。俺は片手で後頭部をおさえつつ、悪いなと一言いってあがった。 携帯はすぐに見つかった。やはりあの時の机にあった。 携帯を回収し、くつろいでいると、ハルヒがお茶を持ってきてくれた。 「あ、悪いな」 「いいわよ別に。ペットボトルのお茶だし」 そういって俺にコップを差し出してきた。俺はそれを二口ほど飲み、軽く質問してみた。 「そういや、何作ってるんだ?」 「おせちよ」 そうか、おせちか。でも、今朝結構食ったけど、まだそれなりに余ってたはずだが。 「あれ? でもまだ余ってたよな?」 するとハルヒが困惑していた。何か変なこと言ってしまったのだろうか。 「だから・・・その・・・今朝あんたが食べてるのを見て、 あんたは全部おいしいおいしいって食べてくれたけど、その中でも 特に美味しそうな顔をしていたものを観察して、メモっといたのよ・・・。それを今作っていたの。 あんたに・・・好きなものをたくさん食べてほしかったっていうか・・・なんていうか」 俺はその言葉を聞くと、胸がかぁっと熱くなるのを感じだ。 ああ、こいつにもこんなに可愛らしい所があるんだな、そう思った時、 俺はハルヒを抱きしめていた。 「ちょ! ちょっとキョン!?」 俺はその声で我に返り 「すまん!」 そう言ってすぐさま離れた。 嫌な沈黙が流れる。 俺は、そんな重苦しい空気に耐えられなくなり、何か喋ろうと思ったその時、 ハルヒが何かぶつぶつ言い出した。 「・・・・・・・かったんだから」 なんだ、よく聞こえない。俺は聞き返した。どうした? 「だから! あたしはあんたに抱いてもらえて嬉しかったって言ってるのよ!!」 ハルヒの顔は真っ赤だった。もちろんこんなこと言われた俺だって真っ赤だろう。 それにいくら俺にだって、こんなこと言われれば分かるってもんだ。 どうでもいいような奴に抱かれて嬉しいってことは無いだろう。 「それってお前・・・」 俺がそう言いかけた時だった。 「もう言うわよ! ・・・あんたの事が好き!」 ピシャーン!! そうか、そういうことだったのか・・・って、コナンやってる場合でもないな。 俺は驚いた。ハルヒが俺のことを好きでいてくれたとは。 そして嬉しい気持ちにもなった。心の奥底に感情を押し込んでいたけど、 俺もきっとハルヒに惹かれていたんだ。 いつからだって? そうだな・・・三年前からか? なんてな。 そして俺はこう答えてやった。 「俺もだよ」 【エピローグ】 あの後、俺たちは晴れて付き合うようになった。まあ付き合うっていっても、 今までとそう大差は無くて、二人でいる時間が増えたくらいか。買い物とかな。 やっぱりそれもあいつの一方的な誘いでな。まあ、それも含めて、あいつと一緒に いるのは楽しいから構わないんだがな。 そうそう、ハルヒと付き合い出したっていうのがクラスで知れたら、面倒くさい事に なりそうだったので、学校では大人しくしていてくれよって思っていたのだが、 ハルヒもその辺は分かっていたらしく、学校では今まで通りの接し方をしてきてくれた。 まあ、その今まで通りでも、ハルヒとまともに会話するのは俺くらいなもんだから すでに怪しまれてはいたんだがな・・・。 それと、SOS団のやつらにはバレバレだった。 部室に入ったとたん皆から、やっとですね みたいな事を言われたから驚いたよ。 それぞれに、なんで分かったのかを聞くと、 朝比奈さんは 「既定事項です」 長門は、というと 「・・・・・・フッ」 何、最後のふって言ったの何。 そして古泉にいたっては 「分かってしまうのだから仕方がありません」 何が仕方がありませんだ。ニヤケ面でそんなくだらない嘘を言うな。 そして、その日の帰り、ハルヒがすごい事を言ってきた。 「キョン、結婚しましょう!」 「おいおい、お前は16になったから平気だろうが、俺はまだできないぞ」 俺が苦笑しながらそう言うと、ハルヒは開き直ったかのように言ってきた。 「そうね! じゃあ3年後でも4年後でも5年後でもいいから、するって約束して!」 こんなに明るい顔して言われたら断るにも断れないよな。 いや、断る気などなかったけどね。 「ああ、約束する」 俺が優しくそう言うと、ハルヒから衝撃的な一言が。 「じゃあ、先にこれにサインしておいてちょうだい!!」 はやっ!! END...