約 851,473 件
https://w.atwiki.jp/wildfire/pages/45.html
グローランサーTRPG~荒野の騒乱~ 部隊はグローランサーⅡ終了後のランザック王国。 かつての大戦により王とその城、騎士団の大半を失ったランザック王国は、様々な勢力による内紛が続いていた。 物語は、そんなランザック王国の一地方、ベラルーズ領から始まる…… 王室派 王弟・ランドルフが正当な王位を主張し、ランザック王都を中心に領地を広げる勢力。 とはいえ、その統治は民族主義を基準としたものであり、地方・他民族の領民に重税をかけ、搾取する対象としか思っていない。 その影響か、王都は大戦前ほどに復興したものの。農民を始めとした地方の領民は、食べる物にも困る始末。結果として、彼の行いがランザック王国の地方領主を離散させた原因となっている。 その為、領内各地でも反乱の気運が高まっているが、騎士団長のウェーバー将軍が部隊を回し、各地へ支援を行っている為に、なんとか抑えられている状態である。 独立派 王室派のやり方についていけなくなった地方領主や領民で構成された勢力。王室派からは反乱軍と呼ばれている。 現王政の打倒を目的としているが、元々ランザック王国自体が多数の部族で建国された王国である為か、独立派同士の結束力も強くはない。その為、独立派同士で小競り合いを起こしている事もある程だ。 また、多数の傭兵が流入している為、治安も徐々に悪化している。その為、一部の領地を除いては非常に治安が悪く、 一部の者は物資の調達を名目に、近隣の街や村を襲っている事もある。 宗教【光輝の導き】 前大戦終了後から広まり始めた宗教。(これまでの三国大陸には宗教という概念はこれまで存在しなかったが) その教えは法と平和を司る【ルシリス】という女神を信仰するもので、女神を強く信仰する者は【巫女】と呼ばれている。 彼女達は一般に歌と踊りを持って祈祷をなしており、信仰する者にあまねく祝福を与えるという。 その性質の為か、貴族層や各地の安定した領民にも広く信仰されているが、逆に搾取されている領地やスラム街、土地を追われた者等には評判が悪い。 宗教【混沌の教え】 前大戦終了後から広まり始めた宗教。【光輝の導き】とほぼ同時期に広まり始めた。 その教えは、混沌と進化を促す存在であり、カオスという名の神を主神としている。 【光輝の導き】とは異なり、主たる祭祀が存在している。その為、【光輝の導き】とは異なり、信仰する者に祝福を与える事はしない。ただし自らの望みを持ち、自ら動く者には最大限の祝福と支援を行うという。 その性質の為、傭兵や盗賊、スラム街など、現王室派に反感を持つ者に強く信仰されている反面、貴族や領主などには激しく嫌悪されている。 なお、教義上。【祭祀】と【巫女】が上位に存在しているが、【巫女】の座は空位となっている。
https://w.atwiki.jp/breaktrpg/
ここは、ブレイクさんのTRPG関連まとめWikiです。 オンラインセッションの記録がメインかなぁ。 現在進行中の企画 トーキョーN◎VA RL持ち回り企画 天下繚乱+SRS短編連作「赤鰯は滅日のしるし」 過去のオンラインセッションの残滓
https://w.atwiki.jp/yaruoikiru/pages/26.html
キャラクター名:徳永 業三郎 職業:探偵 年齢:23 / 性別:男 出身:SAGA 髪の色:黒 / 瞳の色:黒 / 肌の色:白 身長:181cm 体重:51kg ■能力値■ HP:13 MP:18 SAN:/90 STR CON POW DEX APP SIZ INT EDU HP MP 作成時 17 15 18 15 13 11 13 18 13 18 成長等 他修正 =合計= 17 15 18 15 13 11 13 18 13 18 ■技能■ 戦闘系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ ●《回避》 99% 《キック》 25% 《組み付き》 25% 《こぶし(パンチ)》50% 《頭突き》 10% ●《投擲》 99% 《マーシャルアーツ》 1% 《拳銃》 20% 《サブマシンガン》15% 《ショットガン》 30% 《マシンガン》 15% 《ライフル》 25% ●《早苗さんの加護》 70% ●《野球》 100% 《》 % 探索系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ ●《応急手当》50% 《鍵開け》 1% ●《隠す》 30% ●《隠れる》 35% ●《聞き耳》 50% ●《忍び歩き》35% 《写真術》 10% 《精神分析》 1% ●《追跡》 35% 《登攀》 40% ●《図書館》 56% ●《目星》 50% 行動系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ 《運転》 20% 《機械修理》20% 《重機械操作》 1% 《乗馬》 5% 《水泳》 25% 《製作()》 5% 《操縦()》 1% 《跳躍》 25% 《電気修理》 10% 《ナビゲート》10% 《変装》 1% 《》 % 交渉系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ ●《言いくるめ》35% 《信用》 15% 《説得》15% 《値切り》 5% 《母国語()》90% 《》 % 知識系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ 《医学》 5% 《オカルト》 5% 《化学》 1% ●《クトゥルフ神話》 9% 《芸術(機械)》 5% 《経理》 10% 《考古学》 1% ●《コンピューター》66% ●《心理学》 75% ●《人類学》 21% 《生物学》 1% 《地質学》 1% 《電子工学》 1% 《天文学》 1% 《博物学》 10% 《物理学》 1% 《法律》 5% 《薬学》 1% 《歴史》 20% ●《$TKAName[]$》 37% ●《爆弾作成》90% 《野球ルール》 % 《》 % 《》 % ■戦闘■ ダメージボーナス:1d4 名称 成功率 ダメージ 射程 攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考 小石 30 2d5 近~遠 3 ∞ / 単体攻撃 パイプ爆弾 60 4d5 中~遠 1 5 / 全体攻撃(近距離で投げると3d6のダメージを受ける) 防刃チョッキ 100 全 3 / 防具(耐久値の分だけ減らす)耐久値が減らない ■所持品■ 名称 単価 個数 価格 備考 メモ帳 100 1 100 記録の判定に+1d4 火薬 500 10 5000 火をつけると爆発(0ターン)。何かと組み合わせると・・・? ペン 200 1 200 手帳同様 パイプ 100 5 500 硬い棒(1d3)。何かと組み合わせると・・・? =所持品合計= 5800 所持金 600000 預金・借金 66600000 ■その他■ メモ: 元プロ野球選手、現在は探偵。 結構有力で、「ホームズの子孫」と噂されている。 友人が花火職人であり、火薬を配達しに行っていると・・・ 皆の操作する主人公 キャラクター名:鋳名区上輔 職業:軍人 年齢:19歳 / 性別:男 出身:東京 髪の色:白 / 瞳の色:白 / 肌の色:白 身長:160cm 体重:50kg ■能力値■ HP:11 MP:18 SAN:90/99 STR CON POW DEX APP SIZ INT EDU HP MP 作成時 5 10 18 18 16 11 18 21 11 18 成長等 他修正 =合計= 5 10 18 18 16 11 18 21 11 18 ■技能■ 戦闘系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ ●《回避》 90% 《キック》 25% 《組み付き》 25% 《こぶし(パンチ)》50% 《頭突き》 10% 《投擲》 25% 《マーシャルアーツ》 1% ●《拳銃》 60% 《サブマシンガン》15% 《ショットガン》 30% 《マシンガン》15% ●《ライフル》 90% ●《スニーキング》 57% 《ナイフ》30% 《》 % 探索系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ ●《応急手当》80% 《鍵開け》 1% ●《隠す》 50% ●《隠れる》 60% ●《聞き耳》 50% ●《忍び歩き》40% 《写真術》 10% 《精神分析》 1% ●《追跡》 30% 《登攀》 40% ●《図書館》 50% ●《目星》 60% 行動系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ 《運転》 20% 《機械修理》20% 《重機械操作》 1% 《乗馬》 5% 《水泳》 25% 《製作(テントなど)》 5% 《操縦()》 1% ●《跳躍》 40% ●《電気修理》 20% 《ナビゲート》10% 《変装》 1% 《》 % 交渉系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ ●《言いくるめ》26% 《信用》 15% 《説得》15% 《値切り》 5% 《母国語()》105% 《》 % 知識系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ 《医学》 5% 《オカルト》 5% ●《化学》 50% 《クトゥルフ神話》 0% 《芸術()》 5% 《経理》 10% 《考古学》 1% ●《コンピューター》40% 《心理学》 5% 《人類学》 1% 《生物学》 1% 《地質学》 1% 《電子工学》 1% 《天文学》 1% 《博物学》10% 《物理学》 1% 《法律》 5% 《薬学》 1% 《歴史》 20% 《$TKAName[]$》 % 《》 % ■戦闘■ ダメージボーナス:-1d4 名称 成功率 ダメージ 射程 攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考 サバイバルナイフ 50% 3d4 短 2 無し / AK-47 30 3d3 中~遠 フルオート15普通3 30 / ■所持品■ 名称 単価 個数 価格 備考 1 0 1 0 1 0 1 0 =所持品合計= 0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: メタルギアソリッドシリーズにハマリ、軍人になった男。 ゲーマーであるがゆえに機械に強い。 自分が正しいと思ったら曲げないため、仲間は苦労するであろう。 キャラクター名:緒方俊介 職業:拳法家 年齢:19歳 / 性別:男 出身:SAGA☆ 髪の色:黒 / 瞳の色:黒 / 肌の色:白 身長:2m13cm 体重:47kg ■能力値■ HP:16 MP:10 SAN:90/99 STR CON POW DEX APP SIZ INT EDU HP MP 作成時 15 14 10 8 18 17 13 21 16 10 成長等 他修正 =合計= 15 14 10 8 18 17 13 21 16 10 ■技能■ 戦闘系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ ●《回避》 100% ●《キック》 100% 《組み付き》 25% 《こぶし(パンチ)》 50% 《頭突き》 10% 《投擲》 25% ●《マーシャルアーツ》100% 《拳銃》 20% 《サブマシンガン》15% 《ショットガン》 30% 《マシンガン》 15% 《ライフル》 25% 探索系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ ●《応急手当》40% 《鍵開け》 1% ●《隠す》 40% ●《隠れる》 40% ●《聞き耳》 40% 《忍び歩き》10% 《写真術》 10% 《精神分析》 1% 《追跡》 10% ●《登攀》 80% 《図書館》 25% 《目星》 25% 行動系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ 《運転》 20% 《機械修理》 20% 《重機械操作》 1% 《乗馬》 5% 《水泳》 25% 《製作()》 5% 《操縦()》 1% ●《跳躍》 100% 《電気修理》 10% 《ナビゲート》10% 《変装》 1% 《》 % 交渉系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ ●《言いくるめ》20% 《信用》 15% 《説得》15% 《値切り》 5% 《母国語()》105% 《》 % 知識系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ 《医学》 5% 《オカルト》 5% 《化学》 1% 《クトゥルフ神話》 0% 《芸術()》 5% 《経理》 10% ●《考古学》 10% ●《コンピューター》20% ●《心理学》10% ●《人類学》 10% 《生物学》 1% ●《地質学》10% ●《電子工学》 10% ●《天文学》 10% 《博物学》10% ●《物理学》 10% 《法律》 5% ●《薬学》 5% 《歴史》 20% 《$TKAName[]$》 % 《》 % ■戦闘■ ダメージボーナス:1d6 名称 成功率 ダメージ 射程 攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考 厚底ブーツ 100 +1d4 短 1 / / ■所持品■ 名称 単価 個数 価格 備考 メリケンサック 5000 1 5000 拳に+1d4判定 本 500 1 500 内容はダイスで決める 1 0 1 0 =所持品合計= 5500 所持金:20874 預金・借金:5000000 ■その他■ メモ: 拳法家。 スーパー超人。 これ以上は言えないし、言ってはいけない。 キャラクター名:蔚刺菜野価 職業:研究家 年齢:20 / 性別:女 出身:イギリス 髪の色:黒 / 瞳の色:黒 / 肌の色:白 身長:1m50cm 体重:49kg ■能力値■ HP:10 MP:18 SAN:79/99 STR CON POW DEX APP SIZ INT EDU HP MP 作成時 2 11 18 13 14 8 18 20 10 18 成長等 他修正 =合計= 2 11 18 13 14 8 18 20 10 18 ■技能■ 戦闘系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ 《回避》 26% 《キック》 25% 《組み付き》 25% 《こぶし(パンチ)》50% 《頭突き》 10% 《投擲》 25% 《マーシャルアーツ》 1% 《拳銃》 20% 《サブマシンガン》15% 《ショットガン》 30% 《マシンガン》15% 《ライフル》 25% ●《速詠唱》 99% 《》 % 《》 % 探索系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ ●《応急手当》70% ●《鍵開け》 60% 《隠す》 15% 《隠れる》 10% 《聞き耳》 25% 《忍び歩き》10% 《写真術》 10% 《精神分析》 1% 《追跡》 10% 《登攀》 40% 《図書館》 25% ●《目星》 80% 行動系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ 《運転》 20% 《機械修理》20% 《重機械操作》 1% 《乗馬》 5% 《水泳》 25% 《製作()》 5% 《操縦()》 1% 《跳躍》 25% 《電気修理》 10% 《ナビゲート》10% ●《変装》 30% 《》 % 交渉系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ ●《言いくるめ》70% 《信用》 15% 《説得》 15% 《値切り》 5% 《母国語(日本語)》100% ●《マシンガン会話》50% 知識系技能 ------------------------ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ $|$ ●《医学》 70% ●《オカルト》 60% 《化学》 1% 《クトゥルフ神話》 0% 《芸術()》 5% 《経理》 10% ●《考古学》 5% ●《コンピューター》 5% ●《心理学》36% ●《人類学》 5% ●《生物学》 5% ●《地質学》 5% ●《電子工学》 5% ●《天文学》 10% 《博物学》10% ●《物理学》 5% 《法律》 5% ●《薬学》 5% 《歴史》 20% 《$TKAName[]$》 % 《》 % ■戦闘■ ダメージボーナス:-1d6 名称 成功率 ダメージ 射程 攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考 魔術師の杖 100 2d5 中~遠 1 / 一回につきMP2消費。ダメージボーナスは発生しない / ■所持品■ 名称 単価 個数 価格 備考 防刃ベスト 500 1 500 物理3その他1ダメージ減らすことができる 魔術本 ?? 1 NaN 毎ターンMP1回復 実験道具 10000 1 10000 何かを実験する。 ○○学に+2d5 錬金術セット ?? 1 NaN 錬金術で何かを作る。ハガレンのようなことも =所持品合計= NaN 所持金 142600 預金・借金 4000000 ■その他■ メモ: 元魔術師。 両親ともに日本人。 これ以上はまだ公開されていない。
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/4747.html
● GGM : い~ぐる ● GM : 多分持ちまわり ● 開催頻度 : 単発が基本、キャンペーンも可。 ● 突発セッションの有無 :かなり奨励 ● セッション部屋 : #BLセッションしませんか? #闘技島 ● 1人あたりの制限数 : 3人くらいまで可 ● 制限人数 : なし ● 新規参入 : 可能 ● エロ方針 : 歓迎 ● 禁止事項 : 女性・ふたなりPCの登録。 キャラクターシート:http //mistfantasia.web.fc2.com/duel_cs.txt ルールブック :http //mistfantasia.web.fc2.com/duel.txt データリスト :http //mistfantasia.web.fc2.com/duel_list.txt <設定> 剣と魔法とちょっぴりの科学(リボルバー銃や蒸気機関程度)の世界の中…ぽっかりと浮かぶ一つの島。 闘技島と呼ばれるその島は、女人禁制の島である。 寿命や病気以外では死なない不死の結界に覆われた島での揉め事はお互いの決闘を持って解決される。 勝者には闘星か権限を、敗者には従属を…それがこの島のたった一つのルール。 闘星(☆)はこの島でのみ使える通貨だが…どんなものとでも交換できる。食べ物も薬も、一夜の恋人も…地位さえも、闘星によって手に入れることができる。 貴方が欲しいのは、勝利か地位か…星か敗北か。 ●参加PC ヴェルソート (PL:い~ぐる) ガザン (PL:りざーどめん)
https://w.atwiki.jp/borururu/pages/43.html
top - 歴史・地理・社会 - 日本史 - 飛鳥時代 - 政治 任那四県割譲 百済が加羅四県の割譲を求め、大伴金村が応じた。金村の失脚の遠因となる。 官位十二階の制 603年制定。徳・仁・礼・信・義・智を大小にわけて12階とし、色別の冠を授ける。聖徳太子の政治。 憲法十七条 604年制定。天皇への服従や仏法僧崇敬など道徳的訓戒。聖徳太子の政治。 遣隋使 600,607,608,614年に派遣される。 607年小野妹子が「日出処天子…」の国書を持参。 608年小野妹子が「東天皇…」の国書を持参し留学生を従える。 614年犬上御田鍬を派遣。 仏法興隆の詔 594年。仏・法・僧の三宝を興せよとの詔。
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/141.html
578 名前: NPCさん 04/02/15 22 12 ID ??? FEARゲー(ダブルクロス)のPLをやったんだが… ・始まる前、「戦えー戦えー」とか言ったPLに対してGMが「DXはそういう態度で 臨むものじゃ無いだろう!」と怒り出し、雰囲気は…正直白けたものに。 ・俺のキャラ(キュマイラ、ブラムストーカー)が負けるオープニングシーン。ビルに 入る際、「能力は全て使って、従者(ビットみたいなもん)も出します」と宣言 GM「では、君の後ろからナイフが突き立てられる。」 俺「じゃあ、実はそれは従者だった。本体が後ろから襲い掛かる。と言う演出したいです」 GM「従者を使う?ダメ、宣言されてないし」 俺「(…聞こえて無かったかな?)いや、宣言したんですが」(宣言は、他PLも聞いていた) GM「聞いてないからダメ」…結局、GMのNPCが格好よく俺のPCを倒しましたよ、ええ。 とりあえず、モチベーション10%ほどダウン。演出ぐらいさせてくれ、せめて話は聞いてくれ。 ・ラストの戦闘前、PCの一人(PC1、職業奇術師・技は遠距離系)がよさげな演出を思いつく。 PL「空からハンカチが舞い降りる。敵が一瞬気を取られた時、既にヒロインの横に立って いる。と言う風に登場します」 俺「(おっ、いいじゃん!)」 GM「ダメ」 俺「(!?またか)」 PL「別に不意打ちさせろとかじゃないんですが。俺遠距離系ですし」 GM「とにかくダメ」 許可しなかった理由は不明(後でGM自身に聞いても、本人にもわからなかったらしい)。 ヒロインはシーン外に出されたし、PC1が孤立するぶん確実にこっちが不利になるんだが… 579 名前: NPCさん 04/02/15 22 17 ID ??? ・教室使用可能時間(大学です)が後五分、ボスに大ダメージが入った!多分仕留めた! GM「ダメージ無効化の特技使います」 PL、「時間無いですよ!」「戦闘すら終わりませんって!」と発言。それに対してGMは 「時間制限よりシナリオが大事だ!」と言う。もちろん戦闘が終わるはずも無く、シナリオ は戦闘中途半端、エンディングなし(後で概要は聞いたが)と言うものに。そしてGMの 発言。「だからPC1は近接系にしてくれって言ったのに。ボスに自爆させて〆る予定だった んだから。無効化もそのためだったんだよ?」PL全員が呆れたのは言うまでも無い。 (ちなみに、ボスは二体。どちらも回避クリティカルマイナス3の強敵でこちらは三人) 後にPC1の人は「俺のキャラ、ヒロインの隣に行けばボスと近接してたんだけどなあ…」 と不思議がっておりました。(近接してないと自爆ダメージはいかない) こっちにも悪いところはあったのかも知れん。けど ・演出はGMのオナーニじゃない ・「TRPGは人間相手なんだよ!」ってセリフ、あなた自身がかみ締めてください ・リアルの都合はどんな美しいシナリオよりも優先する と言う事は言っておきたいです…悪い人じゃないんだが、次は直してくれるかなあ。 長文スマソ 580 名前: NPCさん 04/02/15 22 24 ID ??? TRPGはGMのオナーニをオカズにPLがオナーニする遊びですよ? 578-579の場合はオカズにするために必要なヌキどころがなかった訳だから文句ももっともだな 583 名前: 578 04/02/15 22 44 ID ??? 580さんの例えはすごく当たってますな。ともかく、悪いと思ったところはちょっと やわらかくして伝えておきました。本人もわかったとは言っていますが、次のGM に生かされるのでしょうか。そうである事を祈ります。 スレ8
https://w.atwiki.jp/mikagura/pages/29.html
閲覧合計: - 忘備録的に色々と。 初回について ルールについては「着任の書」のみで実施する。 艦娘については、その他の書から引用は許可。ただし、初回はルールはあくまで着任のみ。なので、潜水艦は制限とかある。 実施場所等について 実施には「どどんとふ」を使用する。 最有力は以下の「如月翔也の「どどんとふ」公開サーバー」にて実施。 理由は、その後に書いている、「キャラクターシート倉庫」との連携が可能なため(確認済) http //trpg.gigafreaks.com/dodontof/DodontoF.swf …なのだが、鯖が重すぎる為に断念。 現在は、次の場所にて実施中。 http //ddntf.museru.com/DodontoF/DodontoF.swf 前回使用ルームはNo.431 http //ddntf.museru.com/DodontoF/entrance.php?loginRoom=431 ハウスルール 深海棲艦について。 中破時 ●判定に修正はなし ●種類が艦載機や魚雷の装備アビリティが使用不能(ただしフラは除く) 大破時 ●判定にマイナス1の修正(≒艦娘の回避判定時に+1補正) ●種類が艦載機や魚雷の装備アビリティが使用不能 で、様子を見る。 で、艦娘データについては以下の場所にて登録運用をお願いしたい。 https //character-sheets.appspot.com/kancolle/ 参考:多摩 https //character-sheets.appspot.com/kancolle/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY79yHJAw というあたりで、ざっくりやっていきましょう。 スケジュール表として、下記を。 希望者は記載宜しくです http //densuke.biz/list?cd=4v7bkAQtmQgZGWLM ↓とりあえず、扱いたい艦娘データとか置いて貰えると、反映させます。 https //character-sheets.appspot.com/kancolle/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYuJTmIww -- 夕張 (2016-02-28 21 23 31) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/zilyaga/
テンミリオンRPG@wikiへようこそ テンミリオンRPGとは、シフトネットアップ様がお作りになられたゲームで、 まだ開発中では御座いますが、十分に楽しめるゲームです。 こちらのサイトもまだ作成したばかりですし、まだまだ攻略もあまりありませんが、 これから更新して行くと思いますので、宜しくお願いします。 アドレスはhttp //game.shiftup.net/flash/rpg/ex.htmlの開発中最新版というところから行ってください。 テンミリRPG@チャット ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 荒らし行為や明らかにおかしい嘘情報を流した場合、こちらでアク禁にさせて頂きます。 テンミリオンRPGは製作途中であるのでこのwikiにのっている情報が必ずしも正しいとは言えないことを了承したうえでご利用ください。 テンミリRPG@チャットを作成致しました。まだ改良中では御座いますが 普通に活用することが出来ます。 皆さんと楽しく交流しましょう。 このウィキの利用者がこのウィキについてコメントするためにコメント欄を貼ってみました。 邪魔だと思うなら消してください。 さっそくなのですが、 魔法のページが参加している人しか見れなくなっているのは仕様なのでしょうか? -- (名無しさん) 2009-09-29 23 07 56 皆さんの意見で変えてみようかと思います。 もし、現時点でみたいのなら、会員してください。 無料でカンタンです、。 -- (管理人) 2009-09-30 20 09 52 すいませんだいぶ返信が遅れてしまいました。 返信ありがとうございます。 とりあえずいったん参加は見送らせていただきます。 -- (名無しさん) 2009-10-05 17 58 04 普通に活用することが出来ます。 皆さんと楽しく交流しましょう。 ですので、閲覧に制限をかけるというのはダメだと思われますが… -- (名無しさん) 2009-10-08 13 24 13 風の鳥どこにいるんですか? -- (???) 2009-10-11 17 26 30 洞窟できない -- (名無し) 2009-10-18 16 06 12 アマゾネスどこ― -- (いん) 2009-10-25 17 46 02 港町で船に乗れません・・・ 世界の地図なら持っているんですが。。。 -- (エアバースト) 2009-11-29 13 11 13 テミとリン仲間にしたあとどーするんですかー -- (ミーナー) 2009-12-12 19 55 19 砂漠の町の近くにある建物どうやって 攻略するんですか? -- (龍) 2010-01-03 17 31 51 風の鳥は風の精霊が持っています -- (りく) 2010-01-14 00 23 59 砂漠の近くの建物は風の鳥で行けます。ある程度進めると風の精霊からもらえます -- (りく) 2010-01-14 00 25 58 ABCDEFGVRJKNNMOPQRSTXZ -- (tydddyh) 2010-11-14 12 57 49 名前 コメント すべてのコメントを見る まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧 まとめサイト作成支援ツール バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
https://w.atwiki.jp/jrpg/pages/2.html
JRPGとは何か JRPGを改善せよ?
https://w.atwiki.jp/gup-br/pages/105.html
/*黒森峰学園隊長──西住流の次期後継者、躍動。2代目女帝襲名は確実か。 本日、高校戦車道競技において、黒森峰学園と聖グロリアーナ女学院の交流試合が行われた。 黒森峰生徒の大規模な留学に伴い、参加選手の選手層が薄くなっていることについて、一部有識者からは黒森峰の弱体化を懸念していた。しかし、新たに隊長に就任した西住まほの華麗な指揮ぶりによる勝利。懸念を一蹴する形となった。 かつてのスター選手にして現西住流家元、西住しほ譲りの才覚を発揮した女帝に早くも10連覇を期待する声が 上がっている。 西住流、確かにあの人を構成する要素の一つだ。私が黒森峰への入学を志したのも、当時広く活躍していた西住流へのミーハー的な憧れが要素として在ったことは否定できない。鉄の規律による統制で敵を撃滅する流派。入学早々の扱きで弱音を吐きたくはなったけれども。 訓練に食らいつく私を、あの人は冷たい目で見ていた気がした。気に食わないとは思わなかった。上意下達は西住流の基本、あの人は皆の憧れ。西住流にふさわしい能力があるって誰もが納得している。いつかはあの人に自分を認めさせてやる。そういう風に思っていた。 /*西住姉妹大突破! もはや高校戦車道は黒森峰の生存圏に?! 西住姉妹がまたやった──抜群のコンビネーションを見せるのは西住流家元、しほの娘のまほみほ姉妹だ。本日のサンダースとの練習試合、姉まほ隊長の号令の下、手足のように戦車隊が動いた。先鋒を務めるのは妹のみほ。彼女の素早い突入にサンダースの戦車軍団はたちまち混乱し陣形を乱す。もうこうなれば試合展開はまほ隊長の手の上! たちまち姉妹のサンドイッチでサンダースは3ダースから2引いた十個(本当は34個だが)の具材になったとさ。試合は黒森峰の圧勝で終了。サンダース弱体化が著しい今、もはや絶対王者黒森峰を阻めるのは北方の雄プラウダのみ。そのプラウダにも練習試合の成績は勝ち越している黒森峰。高校戦車道は西住に蹂躙されてしまうかも──?! その日はみほが珍しく小隊の行動についてごにょごにょ言っていた。お姉ちゃん、隊長は各小隊長に解釈の余地を残した指示をしていたけど、みんなそこまで慣れてないかも。私は一理あると思っていたが、よりにもよって隊長の身内が隊長を批判するようなこと言えば、チームの統制が揺るぎかねないので黙っていることにしようとしたが、よりにもよって私だけに言って、ミーティングでは何も言わない姿勢が気に入らなかったので、隊長に談判することにした。(ふぇええとか言う声が後ろから聞こえていた) 隊長に具申すると、お前はどう思う?そんな下問があった。私は正直に答えた。私も同意見です。私も日々研鑽を重ねておりますが、西住みほ以外の各隊員は基本戦術も満足にこなせていません。将来的にはやっていくにしても、今はまだ早いと考えます。言い終わるとクスリという音を聞いた。おそるおそるあの人の顔をみると、微笑んでいる。 初めて見た。あの人のこんな顔を。普通の女子高生みたいな顔だった。 どちらの意見も正しいな──エリカ。親し気な声を掛けられた。お前たちがいれば黒森峰は安心だ。今後もみほを助けてやってくれ。最近自己主張をしなくなってしまったから。普通の姉みたいなことを言う。 その日は、はい、と頷いて帰った。帰り際ファミレスによってデミグラスハンバーグを食べた。 【悲報】黒森峰隊長の表情、変わらない。【戦車マシーン】 隊長は優しい人だ。純粋で、穏やかな人だ。 ↑用済流家元。エロいんだよ市ね。 ↑エッチ戦車前進!wwwパンツァームフォフォ!wwww ↑どういう意味? ↑エッチ戦車前進はエッチ戦車前進だろ。 ネットサーフィンは疲れているときにやるものじゃない。戦車道の戦術ノートと同じくらい繰り返した言葉をリピートしていた。検索サイトの上位に出てきた言葉にカーソルが寄っていくのを必死に抑えた。ネット上の不特定多数はひねくれているから、隊長の素晴らしい性格について力説しても理解しようとしないだろう。 本日の試合も快勝した。相手はアンツィオ。内容については言うこともなく横綱相撲で押し切っての勝利。 ただ、終わってからの方が大変だった。アンツィオのドウーチェとか隊員に呼ばせている隊長は馴れ馴れしく私たちの隊長に話しかけているし、やれとも言っていないのに部下どもは宴の準備を始めていた。何勝手なことしてるの、一喝しようとしたところで、あの人は申し出を受けた。たちまちどんちゃん騒ぎが始まった。ぐちぐち言ってやろうと思っていたが、アンツィオの隊長と心なし楽しそうにしている隊長が見えて引っ込めた。まあ許してやる。そういうことにして屋台に座った。ナポリタンが次から次へと投入された。結局怒鳴る羽目になった、やめろっていってるでしょ! お腹一杯過ぎて眠れないからネットサーフィンをしていたらとんだものを目にしてしまった。 軽薄なタイトルだが、おそらく隊長の容貌や能力への称賛だろう。見てみるのも悪くもないかも。やっぱり見てみようか。誘惑を胃の重量感で押し切ってその日は眠りについた気がする。 /*高校戦車道大会決勝戦で戦車の滑落事故。けが人なし。 次のニュースです。本日雨天の中行われた高校戦車道大会決勝戦の試合中、戦車が滑落し川に水没する事故がありました。水没した戦車内には乗員が取り残されていましたが、同校の副隊長による救助活動が行われ、幸いにもけが人はいませんでした。試合結果はプラウダの勝利となっています。 ……みほは黒森峰を去った。小梅が泣いているのを見た。私は何もしなかったし、できなかった。 隊長と今後についての話をした。みほがいなくなった副隊長の座には私が就くことになった。隊長の様子はいつもと変わっていないように見えた。10連覇のかかった優勝をああいう形で逃したことで、各方面からバッシングを受けていると聞いている。しかし、その凛とした姿はいつもと変わらない。 私は、無理しないで下さいと言うか迷った。長く悩んでいるせいで言葉が途切れてしばらく経っていた。気まずい時間が過ぎた。 エリカ。私は実家に犬を飼っているんだ。……はあ。唐突な発言だった。いきなりすぎて生返事をしてしまった。柴犬で可愛い盛りなんだ。……はい。とても可愛いんだ。はい。だから……。……? …………、…………。大丈夫なんだ。……はい? よくわからない会話だった。言い終わった隊長はこちらを見ている。なんて返せばいいかわからない。隊長が再び口を開いた。 エリカ、ありがとう。気負うところのない顔で笑っていた。泰然自若とした顔で、こちらを見透かしているようだった。 そうだった、西住まほはこういう人だった。冷静で悠然としていて、果断で、不器用。口下手、でも誰よりも大きい人だった。場の空気を支配できる人だった。本当に素敵な人だった、一緒にいて安心できる人だった。 あのときは分からなかったけれど、あのシュールな会話の内容は、心配してくれてありがとう。私は大丈夫だ、なんたって自分の飼っている犬の話をできるくらい余裕があるんだ。それはそれとして犬は可愛いんだ。とても可愛いんだ。そういう意味だったのだ。……本当は違うかもしれないけど。 (でも、しょうがないですよね。言ってくれなきゃわかりませんもの) ああ、そんな機会もなくなってしまったんだな。あの人の真意を聞ける日は永遠に来ないんだ。 西住まほは、我らが黒森峰の隊長は、誰にも負けないと信じている。どんな敵にだって負けやしない。一回負けたみほにだって、次に戦えば絶対に勝つ。 逸見エリカは瞬きをした。手元には64式の小銃がある。銃口はサンダースの隊長のケイを向いている。彼女は隊長を殺したといった。そんなことはありえない。しかし、放送も隊長が死んだと言っている。この殲滅戦が始まってから延々と繰り返された選択肢が戻ってきた。撃つか、撃たないか。もうケイは銃を持っていて、一刻の猶予もない。 エリカは、日常のまほのことを思い出した。いつだって変わらない強い在り方を思った。さっきまでのみほのことを思い出した。内に秘めた強い闘志のことを思った。ようやく彼女はネジの所在を理解した。自分がなぜ撃たなかったのも理解できた。歯車の噛み合う感覚を覚える。 分かったわ! 分かった。分かった。 (ありがとうございます、隊長) 感謝の念を浮かべる。浮かべると、隊長がいなくなった寂しさがじわじわと心に染み出していた。本当のところでは小梅が死んだときみたいに──隊長が死んだことなんて理解できていないんだろうとエリカは思う。その内寂しさは悲しみになってまた動けなくなるのだろうとも。 だが、今は動ける。ちょっと良い感じ。 さあ、戦う。目の前の女を張り飛ばして、あの人にさよならを言いに行こう。 寂しさが足を停めてしまう前に。悲しさが心を奪ってしまう前に。 良いところを見せなければ、西住姉妹にも、ケイにも。ついでにアンツィオの隊長にも。 ※ ※ ※ 『優しい人でした。強い人でした。人間として魅力を兼ね備えていました』 『弱いものを助けようとする人でした。困ってる人を助けようとする人でした』 『とても麗しい人でした』 ※ ※ ※ 「……エリカー? どうかした?」 引き金が引けないからって、人の気を引こうと奇行に走るのは駄目よ。こんな場所じゃ狂人の区別はつかない。私も黒森峰副隊長が発狂死したなんて覚えていたくないわ。 「わかったのよ。」「What?」「私がアンタの命を恵んでやった理由!」 隊長もみほも決してあんたを撃ったりはしない。 理不尽に屈して、理不尽をしたりしない。だったら! 「私があの人たちに並ぶのに、アンタなんかの血で手を汚すわけにはいかない!」 「……そう、頑張って。隊長はもう殺したし、あなたの命はもう一分ももたないけど」 エリカの表情は変わらない。どこか吹っ切れた様子がケイには不思議で滑稽に見えた。 「わかったのは一つだけじゃないわ」 「あなた、隊長を殺していないでしょう」 ……。その言葉を聞いて、ケイは目をぱちくりとさせる。内心、動揺を表に出さないように努める。何故、分かったのか? 推定彼女がこれまでに行動していた経路では、私がまほの死に関与していないことを示す証拠など見つけられないはずだ。ならば、ブラフか、いや、こんな状況では特に意味のない嘘だ。 「絶対王者の一員だけあって、けっこう気高いのねエリカ。強く死ぬために意地まで張っ「隊長は!」」 エリカが叫ぶ、叫んで、ケイを睨みつける。 「隊長は、あんたなんかには、負けないから!」 「…………なあに? それ!」 ケイは噴出した。こらえきれないように笑い続ける。そんな子供みたいな意地を張って、そんな主張をしてどうするのか。どこかずれたような回答が面白くて笑ってしまう。 エリカは気にせずに言葉を続ける。彼女の瞳には確固たる意志が宿っていた。 「アンタは隊長に一回も勝ててない、隊長が隊長になってから……あの人にアンタは負け続けてきた」 「戦車道では……ね」 「戦車道でもなんでも!」 エリカが強く睨む。あの人がしない表情で、あの人みたいな気概に焦がれて。 「あんたは隊長より下だ! ずっと手のひらの上! 今だって言われるがままに人を殺してる。そんな奴が隊長に勝てるわけがない!」 「OK。もういいわエリカ。面白くなくなってきた」 ケイが表情を消して銃口をエリカに向けた。銃口は純然たる暴力と死の象徴で、エリカを怯ませそうになる。 歯を食いしばる。動揺を毛ほども見せてやらない。まだ言いたいことがある。絶対に負けたくない。あの人みたいに。絶対に負けられない。あの人のために。 負けられないから、怯まない! 「そう、……いつも負ける言い訳をしてから勝負する奴が勝てる人じゃないわ」 「……私のことを言ってるの?」 「いつも言いたかったの。あなた、いつだって公平な勝負をするって相手と条件を揃えるけど──」 エリカがケイを見据える。 「アレって、負ける言い訳でしょう。公平な勝負だからしょうがない。あなたの取り巻きが言う。さすがケイ隊長は高潔だ!」 あなた本当は、勝つ自信がないだけでしょう! ケイが目を大きく見開いた。同時にそれ以外の表情がすべて抜け落ちる。 「配慮してあげたから負けましたー。そんなことをする奴に隊長は負けない。私だって。あなたは隊長に勝てない。もういなくなってしまった今なら、未来永劫。そして──それは私にだってそうだ」 エリカは大きく息を吸った。 「負けを認めている奴が、私に絶対に勝てるもんか!」 ケイの眼に怒気が走る。同時にエリカが走り出す。 開戦の号砲が鳴る。 ───────中距離戦! ケイがエリカに発砲する。エリカはスライディングのように低く身を躱す。運動エネルギーが止まった瞬間に、絶対に当てないように左から右にケイを飛ばして射撃する。(当たるな! 私も日本産米国人の挽肉は見たくないの!) ケイの2発目が遅れた。撃たないんじゃなかったの! 騙されたわね!(良かった。まだハンバーグは食べられる!) エリカがまた駆ける。ケイが銃を構えなおす。 ───────近距離戦! 再びエリカに向いた銃口が火を噴く──ことを見越したエリカが身を翻す。銃は動かない。ケイは引き金を引いていない。死の切っ先がエリカの動きを追従している。(まずっ──)引き金が引かれる。その腕にアンチョビが組み付いた。銃を奪おうとする彼女の体は小柄で、体重は軽すぎる。たちまち振り払われた。銃口は迷わない。動けないアンチョビに向かう。引き金が引かれる。ガチャンと音がした。エリカが小銃を落とす音。落としたエリカが回る。弾が飛び出る前に踵がケイの手を直撃する。アンチョビから弾が逸れる。 エリカがケイの目の前に立つ。 ───────超至近戦 (負けないッ!)ケイは無手、身長は1cm! (私の方が高いッ)。体重はケイの方が重い。エリカは細身だ。それでも、エリカの趣味はボクササイズ。好物はハンバーグ。 つまるところ、自信がある。この距離の攻防で、他の女子に負けるものか。慣れた手で作った拳がケイの顎を狙う。放たれた拳にケイは反応していない。当たる──当たった。 ケイの広いおでこに。体勢を低くとっていたケイのおでことエリカの拳の衝突。人間の頭蓋骨、正面は頑強。ジャブ程度ならものともしない。ケイは小動もしなかった。しっかりとした体格が彼女の身体を支えている。 エリカは当たった瞬間、得体のしれない肉の詰まった巨人を想起させられた。それほどの重量感を彼女は覚えた。 しかし、ストレートでなくてよかった。破壊されたろうから。エリカの拳の方が。 右手を痺れさせるエリカに、ケイの拳が迫る。左の頬を狙う一撃を辛うじて一歩下がり避ける。 「口喧嘩が強いのね。エリカ。さすが、趣味がresbattleなだけあるわ」 違うわ! 誰から聞いた! アリサ。 「あなたが言うこと、ちょっと当たってるわエリカ。私は配慮してあげなきゃ」 「私があなたを叩いたら」 あなた、泣いちゃうでしょう? 泣くのは、アンタをボコボコにしてから! エリカの拳がケイのガードの上に突き刺さる。(固っ)返しのパンチがエリカに迫る。(速っ)辛うじて防御する。(重っ)ガードが跳ね上がる。急いで次の攻撃に備えなくては。素早く東部のガードを固める、よりも早く、腹部にケイの拳が撃ち込まれる。エリカが悶絶する。ケイの中段の蹴りが迫る。(んで、こんなに大きいのよ!)ガードなんかをものともせず。エリカは吹き飛ばされた。 ケイの視線が落とした銃に向かう。アンチョビが銃に向かって飛びつこうとしている。相手にならない。拾おうとした手を踏みつける。次いでその足を軸足に薄いお腹を蹴る。一回。ゲホッっという声を上げながらアンチョビの身体が九の字に折れる。離れらない。手が動かない。二回、ヴウううう……携帯ののバイブレーションのような苦悶が彼女の口から洩れる。踏まれている方と逆側の手が伸びる。踏んでいる足ではなく、銃の方に。 「やっぱり、欲しくなっちゃった?」 三回、の前にエリカが突っ込んでくる。アンチョビの手が解放され、る彼女の顔を地面を擦りながら近寄ってくる後ろ足が追いかける。アンチョビは転がって辛うじて迫りくる足を避けた。 「ねえ、エリカ。あなたはどう?」 ケイがエリカ渾身の上段蹴りをいなす。駄目よ。いきなりこんな大技撃っちゃ。掴んだ足を持ちながらケイの身体がコマ回り、狙いはエリカの顎。 「あなたも小銃を撃っておけば良かったと思わない?」 もう勝てる気もしなくなってきたでしょう。飛んできた裏拳を先ほどのケイの真似で対応しようとする。中途半端にエリカの軸足が滑り、拳が彼女の眼に直撃する。エリカは悶絶する。下手くそね。サンダースじゃ赤点よ。 「ほら、もう敗けちゃう」 突然、ケイはエリカの足を離す。地面に尻もちをついているところに掴まれていた足が遅れて地面に来る。──隙だらけ! 苦し紛れのエリカはケイに向かって後転する。功を奏した。彼女の延髄めがけて放たれていた下段の鋭い蹴りは、首ではなく彼女の脇腹に突き刺さる。顔が苦悶に歪んでいく。ケイは足を振りぬいた。 「無理しないで? 負けても褒めてあげる。あなたはよく頑張ったって」 「私は、負けるために戦ったことなんて一度もない……!」 「そう」 エリカは跳ねられない。フットワークを生かした攻撃にはダメージをやり過ごす時間が必要だ。ケイの射程圏内に踏み込めない。ケイはまた銃に目をやった。性懲りもなくアンチョビがにじり寄っている。エリカに視線を移す。眼は意志に彩られている。黒目の光は衰えていない。 「ねえ、知ってる? 黒森峰の狼さん」 「狼は海軍の方でしょう……っ!」 「あら、知らないのね。西住姉妹がいないあなたたちがなんて言われてるのか」 明らかに挑発と分かるような笑みが浮かんだ。しかし、エリカには笑みを消させる余裕は全くなかった。 「言われてるわよ。西住がいない黒森峰にはもう、川の下に潜る間抜けな狼しか残ってないって」 エリカが激発する。辛うじて冷静さを保ち、けん制するように放った上段の突き、すぐさま対応したケイが掴み投げに移ろうととしたところをフェイントをかけ、前蹴りをしようとしたところを呼んでいた中段蹴りにすべて潰された。辛うじて防いだエリカが苦悶の声を漏らす。 (勝ちを求めてきたつもりだった。ルールの上では) ケイが踏みこむ、エリカが反応する。軽打による滅多打ち、エリカは必死になって身を守る。 (戦車道は戦争じゃない。勝ち負けよりも大切なものはある) 体重の差、体格の差。反射速度の違い、練習量の違い、練習強度の違い。生まれ持ったものの違い。エリカはこの分野においてケイに勝るものはほとんどない。 (みんなそれぞれ自分の長所を持っている。誰もが私と同じ能力を発揮できるわけじゃないし、私と同じぐらい頑張れるわけじゃない) エリカが押される。何発もの拳がガードを破り直撃する。 (だから私は配慮をする。皆がそれを生かして戦えるように、自分の戦車道を見つけられるように、それが私の戦車道。それを疑ったことはない) こらえられなくなったエリカの腹にケイの固く握りしめられた拳が炸裂する。エリカの身体が九の字に折れた。 (思うがままにふるまうことは好きじゃない。幸福にはなれない) (本気を出していたら負けないなんてダサいことも言わない。戦車道は皆でやるものだもの) 折れて下がってきたエリカの顔面にもう一発、ストレートが直撃する。エリカが鼻血を噴いて倒れた。 (サンダースが、私が、戦車道をせずに戦争をするというのなら、誰も追いつけるものはいないでしょう) 「エリカ。私はあなたのさっきの言葉の何に怒ったんでしょうね」倒れ伏したエリカに尋ねる。返事はない。 まだ目に力はあるが動けないようだ。ただ瞳だけがケイを見つめて睨んでいる。 (私が私の戦車道を信じているのなら、さっきの言葉なんて笑い飛ばせばよかった。あなたの勘違いよ、戦車道はそれだけじゃないわって) (でも今私たちがやっているのは殺し合い。安っぽい弱肉強食の戦争) (私が怒ったのは、中途半端に戦車道を引きずって、最善のことが出来ていないことを見抜かれたから?) 「チヨミー、それ、返して」 アンチョビが抱える拳銃を指差して、ケイが少しずつにじり寄っていく。近づいてくる暴力に、アンチョビは何とか立ち上がろうとして、ブーツが走る向きがこちらではなく小銃の方に向かったのに、逃げることを躊躇させた。小銃なんて拾われたら、ここにいる二人の生存確率は限りなく低くなる。何とかケイを止めようと、戸惑った瞬間に、足の主はこちらに方向転換し、気が付いたら目の前にいた。 「あなたは、撃たないんじゃなくて撃てないみたいね」 もう、撃つなとは言わないの? そう変わらない背丈──体格は違う。ケイは圧倒的強者で、アンチョビは軽すぎる。それは彼女たちの適性の違いで、この場においては生存能力の差。アンチョビが何をしようがケイは制圧できる。ただ一つの手段を除いて、しかし彼女はその手段を取れない。 「私とあなたを対等にするための武器なのに」 「やめろ……、やめろよ」 「いざ暴力に晒されたらそれしか言えない?」 「私がエリカをボコボコにしている間も何してた? 祈ってたの? 平和になりますようにって!」 蹴りは棒立ちのアンチョビの腹に突き刺さった。口元からよだれを垂らして地べたに転がる。辛うじて拳銃は手から離れていない。 「あなたも同じ。戦車道なら努力賞でも、ここではただ結果だけ。分別をつけないと大人になれないわよ」 ケイがアンチョビを組み敷くように上に覆いかぶさって、ツインテールの少女より力強い手を彼女の首に押し当てる。体重差から言ってもアンチョビはもう抵抗することが出来ない。しかし、彼女は銃を持っている。生殺与奪の権をアンチョビは握っている。 「とは言ったものの、私もアンジーに比べたらまだまだ。あなたたちを踏みにじらないと踏ん切りがつかないみたい」 こうやって言い訳するのもね! アンチョビの愛らしい顔に向かって平手打ちが飛ぶ。ケイを押しのけようともがくアンチョビは当然防ぐことが出来ない。パチンッ!肉と肉のぶつかる音がする。ぶつかった個所がサーモンピンクの色に変わり、肌色と赤のコントラストを形作る。 (違う、殺し合いに支配されて、自分の戦車道を貫けなくなった、敗けてしまったことを見抜かれたからか) 「チヨミ、離して? もう酷いことは言わないわ。戦車道だって好きにやっていい、だから離して、ねえ」 打擲音が響く、娘は銃を持っている。命の危機に瀕している。しかし、撃たない。(悪癖ね。私の戦車道やらの)一発の銃声で自分は死ぬだろう。しかし撃たない。(いまだにフェア、力を尽くして戦わせたいのかしら)無性に腹が立っていた。 (彼女には絶対にできないって分かっているのにね) 離さない。エリカを殺させない。ケイに殺させない。 心がいくら優しくても、意志がいくら強くても、どんな覚悟を抱いていたとしても、身体はそれを反映してはくれない。繰り返される打撃と──頸部の圧迫は次第にアンチョビの身体を脱力させていく。 「そろそろ?」 アンチョビの銃を持つ手をケイは優しく胸に抱きしめる。愛おしいものを包むように。もう一方の手を振りかぶる。悪意を込めて。この聖なるいくじなしを打ちのめそうと、その手を振り下ろす──前に。 「エリカ。本当に──気高いわね。ちゃんと負けに来たんだ」 「負けや、しないわよ……」 振り下ろされる手が止まる。フラフラの逸見エリカが立っていた。至るとこにあざを作って、体中を苦痛に苛まれ、しかしそれでも狼は立っていた。 間髪入れずに放たれるケイの鋭い蹴り。「ドゥーチェ、アンチョビ!」エリカが辛うじて防ぐ。「今すぐそれと小銃を拾って走りなさい」「あら、逃走の算段?!」胸部にめがけて放たれた拳、エリカの両手のガードを跳ね上げる。「怯むなとも言わない! 戦えとも言わない!」ワンツーが浅く入る。エリカはたたらを踏む。その目はいまだに意志が燃えている。「あなたは隊長が、まほ隊長が認めた人なの!」中段蹴り。腹部に入る。よろめく。「アンツィオの隊長。ドゥーチェ、自分の役目を果たしなさい」直撃、意識がもうろうとする。「あなたは隊長なんだから、まほ隊長とおんなじ……」 エリカが倒れるのとアンチョビが小銃を拾うのは同時だった。ほぼ無傷のケイがアンチョビを見ている。 「あなたは、戦車道向いていなかったかもね。ドゥーチェ」 「図書館で恋愛小説読むなり、保健室で他人の相談相手するなりする方がよっぽど似合ってる」 「ねえ、アンチョビ。もう酷いことしたくないから。お願い、本当にお願い」 「その銃を渡して、アンチョビ」 ケイからアンチョビの表情は見えない。エリカは倒れて意識が朦朧としている。 アンツィオの戦車道少女の心中をうかがえる者はいない。 ※ ※ ※ 『達眼を持った人でした。未来を見渡す人でした』 『いつでも先が見えていて、そのために苦労をする人でした』 『あの人がいたら──あなたなんて近付けなかったでしょうね』 ※ ※ ※ Come stai(inoki)! こちらは本日快晴だ。素朴で温かみを感じる色合い。緑色の窓枠から見慣れた内装が見える。活気にあふれた街並みは、今はウミネコの声が響くほどに静まり返っている。響く音といえば履帯の走行音とエンジンの稼働音、それから砲撃の轟音、あと勢い余って壁にぶつかる音。ああ、カルロヴェローチェが火を噴いた。 とにかく逃げ回れということで任せたフラッグ車が撃破された。車長は好き勝手に走り回れて楽しかったらしい。良かったな。集団戦等の習熟については未だに前途多難だ。ペパロニ率いる小隊による前線攪乱についてもうまくいかなかった。相手は乗ってくることなく持ち場を守って待機、焦れたペパロニが突貫。返り討ち、全体として打開できず、どっしりと構えた有力な集団によりそのまま圧殺。自力と性能差がもろに出た結果である。P-40が欲しい……。 しかしながら、一応チームとしての体裁を保つことはできている。皆は指示に従ってくれるようになって来ている。(すぐに忘れたり、熱くなって無視したりはするが)各戦車の操縦に関してもミスは減少しており、隊列も行軍時は取れるようになっている。初めの一回くらいは一斉砲撃ができるようになったし、注意力が残っているのなら深追いせずに戻ってくるようになっている。 嬉しいのはペパロニが指示を守って戦ってくれたことだ。おちょくって逃げて引き寄せろ。いつもはおちょくることに夢中になりすぎて囲まれてそれっきり、もしくは無視されて怒って正面先頭のち撃破、それが今回はちゃんと役割を理解していてくれていた。その上彼女につけた他2両についてもそのまま引きとどめていてくれていたらしい。うう、成長したなあ、ペパロニ。刹那的に自転車で暴走極めていたころからここまで良く……。 10両それぞれバラバラに動いて出会った相手に突っ込んで、そのまま散っていく。それがアンツィオの戦車道。なわけがない。皆、心の奥底では勝ちたがっていた。相手が決める華麗な連係プレーによる撃破を舌打ちしながら羨望の眼で見ていたことも分かっているのだ。 バラバラですぐに消えるねずみ花火たちが、集まって強度を保てるようになって来ている。元々個人では優れた力量を持つ者が多いのだ。現段階でこれなら──チーム全体として──来年には全国で戦える水準になる。果敢に前線に切り込むペパロニと、冷静に状況を見極められるカルパッチョ、彼女たちを両翼に進撃できる。 もしかしたら優勝なんかしてしまったりして。そしたらわざわざ呼んでくれた学園長にこれ以上ない恩返しができるぞ。今日は惨敗したけど。しょうがない。相手は黒森峰。10連覇を逃したとは言ってもこの国のトップクラスの連中だ。むしろこれだけ持ったことがすごい。来年には勝てるようになっているさ。 ペパロニが逃げ回っていた車長とバシバシ叩き合いながら盛り上がっている。カルパッチョがそれをいさめながら皆を称えている。 ペパロニは、刹那的で頭に血が上りやすくて人懐っこい。人を乗せるのも自分が乗るのも上手い。けっこう多才だ。運動センスはピカイチで、料理は絶品。勉強は苦手、大人しくするのも。皆の盛り上げ役だ。彼女の周りはいつも情熱で溢れている。今を全力で楽しむ、そのためにできる限りのことができる。──ただ、今が刹那でしかないことを本能的に分かってしまっている。近視眼的なのはそのせいか。未来のことは考えたがらないし、今の喜びのために未来を犠牲にする傾向がある。どこか破滅的な一面があるのだ。自転車の暴走だの、喫煙だのはその最たるもの。今が楽しいから、いつ終わってもいいや。そんなことは思わないでほしい。今は楽しいし、未来だって楽しい。人生はいつだって楽しいんだ! カルパッチョは、冷静沈着才色兼備。アンツィオ一のしっかり者。感性も鋭くて、人のウソくらいはすぐに見抜くことが出来る。私よりも背が高い。発育も良い。人間身体じゃないからな。心だよ。心。なんて言ってたら宥められた。情けない。人に気を遣えて、自分を律することが出来る。論理的思考力が高くて、状況を冷静に判断できる。私よりも深い読みを見せることもある。将来抜かれてしまうかもしれない。あと古代ローマの歴史にものすごく詳しい。月桂樹の王冠まで持っていた。別高校に行った親友からもらったのだとか。愛が深いなあ。月明かりの下憂鬱そうな彼女から聞いた。──どこか抱え込みがちだ。一人でできるから一人でやる。人に迷惑をかけ慣れていない。(慣れられても困るが)パンクする前に彼女に世話になった人たちが吐き出させてやらなきゃ。もちろん私も。だから、ため込み過ぎて転んだりするなよ。辛くなったら人に相談! 今の私のアンツィオが現時点の最強のアンツィオだが。この二人がお互いを支えあって、他の隊員たちがそれを支える。それが未来の一番強いアンツィオかもな。カルパッチョ隊長、ペパロニ副隊長。ペパロニが前に進んで、カルパッチョが背中を守る。カルパッチョが溜め込んだときはペパロニが踏みこんでいける。ペパロニが暴走しても、カルパッチョが未来を示せる。まさに比翼連理! は違うな。ベストコンビ? 味気ない。タイガーは縁起が悪くて── 「楽しそうだな」不愛想な顔でそう告げたのは西住まほだった。 後ろには軽蔑の顔を浮かべている彼女の旗下の人。何やら馬鹿にされ出したぞ。名門が煽りに来るんじゃない。感じ取ったペパロニたちが表情を険しくする。ああ、まずい。ノリと勢いで動くから喧嘩にも躊躇はしないんだ。なんとか押し留めないと。 「そっちは西住隊長だな。よく来てくれた。歓迎するぞ!」 握手を求めると素直に応じてくれた。操縦桿の蛸のできた手のひら。努力を重ねている手である。顔を見た。冷たい眼をしている。 「者共! 湯を沸かせ!釜を炊け! 練習試合に応じてくれた黒森峰の諸君を労ってやれー!」 やけくそのようなオオー! と喚声が上がる。西住まほが二度まばたきをする。意外な反応に冷徹な印象が和らいだが、すぐに無愛想な顔に戻ってしまった。彼女の部下の一人が、確認を求めるため近寄ってきた。 「かまわない。私も彼女に聞きたいことがある」 だからお前たちも手伝ってやれ──そう告げた。硬い顔と冷たい声に比べて反応はとても素直で、何かと損をするんだろうな。と思うには十分なものだった。お礼代わりに彼女を楽しませやろう。エプロンをつけてパスタを茹でることにした。調理中横からじっと見られていた。なんか言えよ。 パンっす。ありがとう。 そんな彼女との食事、大人っぽく言うのならば会食ということになった。黒森峰を率いる上に西住流の長女ということもあり、彼女には山のように聞きたいことがあった。彼女も私にアンツィオの戦車道をここまで持ち直させた経緯を聞きたいとのことで(こんなに直接的に褒められたのは初めてだ! ジェラートを増量してやろう)、丁寧に頭まで下げたものだからびっくりしてしまった。急いで頭を上げるように促して、ぶどうジュースをなみなみとついでやる。ウキウキ気分で彼女と話をした。 西住まほとの会話は楽しかった。相変わらず表情をあまり動かさないし、冗談の一つも言うことはないけれども、話した言葉の意図は的確に掴み取ってくれる。話の内容については中ほどまで話しただけで、まるで先回りするかのように結論にまでたどり着いていたようだ。そしてその知性を全くひけらかそうとしなかった。本当に才気あふれる良家の子女のイメージぴったりな人である。 パンですよ。ああ。 (パスタうめえですわなんて絶対に言わなそうなかんじだあ) 読んでいる恋愛小説の令嬢は、ハンバーガーを頬張ってうまいですわうまいですわ言っていたのに。彼女は変わらぬ調子で綺麗に食べそうだ。思えば聖グロのダージリンもパスタは綺麗に食べていたな。ですわ口調だったから、少し期待していたのに。一度くらい小説のハンバーガーうめえですわお嬢さまを見てみたいものだ。 話が逸れた、いや、逸れていないのか? とにかく。 西住まほは、口に合わないハンバーガーを完食しそうな少女だった。分かりにくいしあほみたいな例えだな。つまるところ彼女は今まであった誰よりも先が見える少女だった。自分が進むべき道が見えている。先に襲い来るだろう障害の数々も。彼女は怯んだりはせずに行くべき道を乗り越えていく。それこそ戦車みたいに。 家族のことだから、軽々しくは言えないけれど。その姿は、私が幼い日に見て憧れていた彼女の母親の姿、西見しほの姿によく似ていて、確かな血のつながりを感じさせた。 パンっす。うん……。 (でもなあ) そんな彼女だから苦労していないか心配になる。私も含めて普通の人は進む道すらもなかなか見つけられないから。道の先が常に見えている彼女との間に、認識の齟齬が発生しそうだった。さっきまでの私もそうだったが、彼女のどこか冷たい印象は、動かない表情もそうだが、認識のずれによるものが大きかった。道がわからず迷う者の前で、悠々と我が道を行く彼女の手によって、急に目の前の霧を取り去られたのなら、どうしても心理的圧迫を感じずにはいられないだろう。そして彼女は自身の能力に無自覚なところがある。 ……道が見えることは決して幸福なことだけじゃないのだろうとも思った。迷う奴はしばしばコケる。障害物に気が付くことが出来ないで、時には受け身も取れず転んで傷を深くしてしまうこともある。彼女はそんなことは決してない。いつ障害物が来るかもわかっていて、自分に対してどれほどの負荷を与えるのかも概ね把握しているのだろう。一方でそれは来るだろう苦痛を直視しなければならないということであり、そのためにに努力を続けなければならないということだ。彼女には彼女にしかわからない苦労がある。 パンですよ。あっ。 そう考えると彼女が、愚痴やら弱みやらを言える相手がいるのか心配になる。余計なお世話や勘違いに過ぎないかもしれないが。彼女の感情をあまり出さないコミュニケーションを見ていると大丈夫なのかと思ってしまうのだ。こうやって直接話してみると、彼女は気遣いも出来て頭がよくて、本当に話していて楽しいから。戦車を駆る姿も、隊長としてふるまう姿にも── ──畏敬と対抗心と劣等感を感じずにはいられないから。 だから、変なところでつぶれて欲しくはなかった。 (とりあえずは、こいつの頬を緩めさせるところからだな) しかしさっきからパンばかり食べて、そんなに気に入ったのかな? 脅威の共感力を持つアンチョビにも一切サーブを断る方法を知らないことを悟らせない西住まほ。毅然とした様子を保ちながらまた来たパンをもちもち食べる彼女を見ながら、あの時はそんなことを考えていた。 今にして思えば、そんな気遣いは要らなかったかも。 パンでお腹いっぱいになってしまったことを詫びる彼女は思ったよりも普通で、思ったよりも可愛らしいの女子高生で、そして強い人だった。 それは、一人で立てる人であるだけではなく、感情を分かち合える人だということが分かったから。 だから、彼女の友人の一人であることは私の人生の幸運であり、何より誇れることなのだろう。 そして──そんな彼女はもういない。理不尽にも殺し合いの舞台で死んでしまったから。 ケイがまほを殺した。エリカほど確信できるわけではないが、副隊長であるエリカが言っているのならば、それは嘘なのだろう。彼女は死んでしまったのだ。あの鮮烈な強さと静謐さを兼ね備えた人はもういない。 不意に、カチューシャが言っていたことを思い出す。彼女が言いたかった内容は。『怖がりな隊長が怯え惑ったらあなたのチームは誰もがも動揺する。あなたはいまだに怯え続けて、皆を窮地に陥れている』ということだ。だから、私は隊長失格なのだと。 西住まほはそんなことなかったのだろうな。彼女は出会い頭に不意を撃たれたのでなければ。現実を見つめて,皆のために陣頭に立って、安寧をもたらそうとして、そして死んでいったのだろう。想像に過ぎない。彼女が本当にどのように死んだのかなんてわからない。勝手に死に様を考えると勝手に泣きそうになる。 あいつならそうするはずで、でもそんな終わり方で終わっていい奴じゃない。 あの憧れたカッコいい人だったら、カルパッチョを守れたかな。怯え惑わず、うじうじもせず、毅然とした態度で彼女も背負って立ってくれていただろう。もしも私が死んだとしても、彼女は落ち込むカルパッチョを引っ張っていてくれただろうな。 でも、現実は逆だ。西住まほが死に、怯える私が残って、彼女の副隊長が彼女みたいに血を流して立ち続けている。もう怯えない、立ち向かい続けると決めていたはずなのに、振るわれる暴力に正面から立ち向かうことができない。 ああ、カチューシャの言っていたことは正しかったな。彼女という王はどのような障害にも怯んだりしなかった。 西住まほはかっこよかったな。彼女は襲い来る障害を真正面から見つめていたから。 (お前の副隊長はカッコいいなあ) (でも、私の副隊長も負けず劣らずカッコいいんだぞ) そして、私。私に今何ができるだろう。ケイは──怯えている。こじつけが過ぎるような分析だったけど、心の何処かに手を掛けたらしい。彼女は口調こそ落ち着いてはいるが、注意も意識もバラバラになっている。でなければ私たちはもう生きているはずがない。逸見エリカが限界を超えて奮戦し続けたとしてもここまでは持たなかったはずだ。しかし、そんなケイにも、何もできない。暴力に対して何もすることが出来ない。西住まほの忘れ形見の一人を、カッコいい少女を守らなければならないのに。 (隊長の義務……) そうなのだ。アンチョビはアンツィオの隊長だ。私は何故隊長になったか。戦略も戦術も戦闘も指揮もカリスマもアジテーションも、比べられる能力では、みほにもまほにもカチューシャにもケイにもダージリンにもミカにも西にも勝つことはできない。 (それでも) 隊長失格。臆病者。勝つ気がない。薄っぺらな人道主義者。怠惰。 (それでも) "君は誰よりも分かち合える子だから。君が分けたものはいつかより多くを実らせて君を支えてくれるよ" (それでもアンツィオは私を選んで、私はアンツィオを選んだから) 高校戦車道の綺羅星のような隊長たちでもなく、まほでもみほでもなく、私を。私がいいって言ってくれたから。 だから──譲れない! 私が隊長であることは、私の戦車道は! 「まほ、エリカ。分かったよ……なあ、ケイ!」 やるよ。隊長としての責務を果たす! 私たちがあのカッコいい副隊長たちの指導者なんだって、皆に見せてやらなきゃいけないんだ。 ※ アンチョビが投げた拳銃にケイが気を取られた。アンチョビは小柄だが、それでも戦車道女子。投げられた拳銃は、ずっと遠くに、塀を超えて民家の庭にまで飛んだ。ケイは逡巡する。塀の向こうのS Wか、エリカが後ろに向かって蹴り飛ばした小銃か、それとも、素手で二人を完全に制圧するか。 ケイは走る。塀向こうの拳銃へ(やっぱりだ。焦ってるし消耗してる)エリカの奮戦がケイの精神を削っている(そうだよなあ、コイツ、カッコいいもんな)アンチョビがエリカに手を貸して移動する。おおよそケイが戻って銃を向けるまで10秒前後。「あんた、何やってんのよ……これじゃあ、二人とも」「ありがとう」「何が……」「分かったんだ。やらなくちゃいけないこと!」西住まほのことを思い出す。「あいつに……まほに代わってお前を守るよ。ケイを倒す!」民家の門にたどり着いた。耳元で一言二言。小銃ごとエリカをアンチョビは押し込んだ。 アンチョビが身を翻して道に出る。 「これで、終わりよ。ドゥーチェ」 「終わらないよ。……私も、お前も、同じ道を走ってるんだ」 2人が相対する。距離にして5メートル。拳銃を向けるケイと武器を何も持たないアンチョビ。 冷酷な殺意が大人なのだと、無遠慮に暴力を振りまく少女。誰よりも強くて、誰よりもカッコいい。何でもできて親しみやすい。彼女が隊長であること皆が誇っている。完全無欠の隊長。 未だに理想論を掲げて、他のどんな隊長よりも弱い。一緒に夢を見たいと思える人。心の埋まらない隙間に寄り添って、一緒に悲しんで笑ってくれる人。気まぐれ集団の親方。 サンダース大学付属高校/ケイ隊長 VS アンツィオ高校/アンチョビ隊長。 隊長同士の──一騎討ち! 「一応言っておくわ。殲滅戦に乗る気は?」 「ない。殲滅戦から降りる気は?」 「ない」ケイが拳銃を構える。大口径の銃がアンチョビの額に狙いをつける。「あと三発だな?」「その銃。あと三発だ。エリカが頑張ってくれたから」「だから?」「もう、弾は当たらない。撃ち尽くしたお前を制圧する」ケイはもう構っていられないと思い、会話を切った。これ以上心をかき乱されたらたまらない。 アンチョビはただケイをじっと見ている。手元の拳銃でもなく、攻撃に備えて俯瞰するでもなく、ただただ澄み切った眼でケイの顔を見ている。 (当てられない、撃てないとも思っているのかしら)再度の距離確認、おおよそ5メートル(当てるには十分な距離ね)秒速400メートルで発射される拳銃の弾は、約0.0125秒で彼女の頭に到着する。発砲を確認してから避けるのには到底間に合わない。当たる。……当てる。(撃つわ。アンチョビ) アンチョビはただケイを見ている。 (無責任、考えなし、虚栄。安心して、優しいあなたのそんなところは忘れてあげる) アンチョビはただケイを見ている。 (さようなら、アンチョビ) ケイの────を見ている。 ケイの発砲とアンチョビの回避は同時だった。態勢を崩さずひらりと身を返した彼女の頭のすぐ横を銃弾が通り過ぎる。彼女のトレードマークのツインテール、その片方が巻き込まれパラパラとアイスグリーンの髪の毛が散っていく。 ケイは一発目を外した。 …………………なんで??? 指の動き?(彼女は見ていない)発砲音?(遅すぎる)銃身がぶれた?(狙ったところには飛んだ)運任せがうまくいった?(あれだけの確信ある動きを?)なんで?(なんで?) 「あと2発だな」 アンチョビは千切れたツインテールの残骸を撫でている。やはり避けられると確信して避けられたらしい。(何を見て?どうやって?)ケイが混乱している。2発目は撃てる体制にある。しかし、この大口径高威力の拳銃は構造故に連射性に難がある。次の弾を撃つまでに4秒はかかるだろう。躱して体勢を立て直すには十分な時間。 「大丈夫?。あなたを構成する12.5%くらいがなくなった気がするけれど」 「……6分の1くらいは無くなったよ」 「新しいウイッグを買うといいわ」 あの世で──地毛だよ! ……いや、間違っていないのか? アンチョビは変わらない。また銃を見ていない。身体の動きも見ていない。もしかすると、殺気すら感じ取ろうとはしていない。(何を見ているの?)何をどこを見ているのか見当もつかない。ただケイの顔を見つめている。澄み切った眼で、(まずい、)覗き込んでいる(まずい──!) 心に入り込まれている!──ケイは体幹を狙う。銃口を揺らす。フェイントをかける。殺意を振り絞る。指に力を入れる。目の前の少女の命に殺意の弾丸を放とうとする。 アンチョビがケイを覗いている。 頭頂部から、足元に至るまでピンと意識を張り詰め、襲ってくるであろう反動を覚悟し、目の前の標的に向かって──。 「今度は、躱せるとは思わないことね」 「違う、お前が当てられないんだ」 アンチョビがケイを覗いている。 放つ。フェイントをかけて銃口を下げる! アンチョビがケイの───を覗いている。 放たれた弾丸は掠らなかった。アンチョビは今度は横に大きく飛んでいた。ぴょんと飛んでくるんと回転して、気がついたときには靴を弄りながらケイを見ている。変わらない眼で透き通った眼で、ケイを見ている。 ケイは2発目を外した。 ケイは思わず自分の身体を掻き抱いた。心の揺れが身体にまで伝搬しそうになっている。(分からない)どうしてもわからない。彼女は──あの文学少女は何を見ているのか。どうやって弾丸を躱しているのか。全く見当もつかない。 そして、何だろう。あの目の色は、ただただ透き通っていてそこにあるはずのものがない。拳銃を向けられているのに、敵意が欠片も見えてこない。怯えてあたふたしていたはずの彼女のことが全く分からない。だんだん見慣れた目の前の少女が得体のしれない怪物に変わっていく。 どうして、こんなに大きく見える小柄な少女に、拳銃の弾一つ当てることが出来ない? もう、あとはない。次は確実に当てなければならない──ならば、もっと短い距離で、走りながら打つことは可能か。いや、大口径の銃、反動も合わさって見当違いの方向に飛んでいくかもしれない。そうなれば、もはや弾切れ。だったらいっそのこと、超至近距離、密着した体勢から──(ああ、そうだったわね) 彼女より私、全然強いのだった。 ケイが走り出す。猛烈なチャージを掛ける。小柄なアンチョビを跳ね飛ばしてしまいそうな勢いだった。そう、これくらいでぶつかるだけで彼女は私を受け止めることができなくなる。分かり切ってることだ。身体能力ではケイはアンチョビを圧倒している。先ほどのように押しかかってしまえば彼女は跳ね除けることも出来ない。 ──その突撃はケイの死力を尽くしたもので、誰よりも早く、誰よりも強く。 「……雑だよ、ケイ」 見る影もなく。そこには、彼女がサンダースの仲間の心をつかんだ信じられないほどの繊細さはなかった。 突っ込むケイのその表情は、まるで何かを探して惑う子供のようで──。 そして、そういう子供の相手をさせたのならば。 アンツィオの隊長の/ドウーチェアンチョビの。 右に出る隊長はいないのだ! アンチョビの身体は中空で回っている。ともに飛んでいた正体不明の物体がケイの視界を塞ぐ。アンチョビのブーツがケイの顔に飛んでくる。「こんなの!」ケイが片手で払いのける。アンチョビが再び回転する。今度は横斜めに。銃口は狙いをつけられない。殺意が指向性を持たない。襲い掛かる、アンチョビの左足、銃狙い! 下げて、躱す。構え直、そう。とした瞬間にブーツに包まれた右足がケイの銃を持つ手を捉えた。側転のように、アンチョビが身体を伸ばしきって回転させた蹴りが、ケイの銃を落とした。 「エリカ!」 瞬間、ケイの後ろに回っていたエリカが小銃をケイに向けながら姿を現す。再び逡巡する。 (銃を落とされた、後ろにはエリカ。小銃を構えて私を狙っている) (彼女は小銃を撃つことが出来ない。私はそう信じている。さっきの焼き直し) (撃つことが出来ない。信じてる。彼女たちと同じように信じてる) 信じてる、信じてる。信じてる。否。 もう、信じてはだめだ。自分は好き放題撃っているくせに、相手には撃たないことを期待する──だなんて。 (そんなのはもう──私のプライドが許せない!) どうする。アンチョビに掴みかかり彼女の身体を盾にして突破する? 否。今の流れのままでアンチョビと相対することは避けたい。ならば。 ケイはエリカに躍りかかった。小銃で両手がふさがっており、銃口はこちらを向いていない。ケイの腕が動く、小銃に向かってフェイントをかけて、狙いは正中線。小銃を渡さない動きをした瞬間に急所へ撃ち込んでやる。小銃はエリカ手の上で回った。回って飛んでいく。アンチョビに向かって。 「レスバぐらいしないから、こうやって騙されるのよ!」 ケイはエリカから目を逸らさない。撃てない銃に価値はない。彼女には撃てない。そんな認識が反応を遅らせた。アンチョビが小銃の銃床をこん棒のように振りかぶる。右腕を挟んで、衝撃を和らげるよりも先にエリカの渾身の一発がケイの顎を捉える。衝撃とともにケイの脳が揺れる。遅れて届いた銃床が、彼女の頭を捉えた。 「…………っ!」 ケイの身体が中空を掴みながら地面に倒れた。ひどく脳を揺らされて意識が朦朧としていた。と同時に、エリカが振り切った勢いを制御しきれず地面に転がる。 気が付けば、その場に立っている者はアンチョビだけだった。 ───── ──── ─── ── 半壊したアイスグリーンのツインテールを揺らして、一人残った隊長がふらふらと倒れ伏した二人に近寄る。不用心に、彼女たちがちゃんと生きているかを確かめるように。 「ねえ、」 「うわあっ!」 アンチョビは残った方のツインテールが跳ね上がるほど驚いた。すでにケイはしっかりと意識を戻している。立とうと思えば立てる、でも。立ち上がる気になれなかった。 それに何よりも気になることもあったから。 「どうやって、銃弾を躱したの? 指の動き? 体幹の重心? それとも──」 「いやいや、そんなの無理無理」 身体を動かすのも億劫そうに、しかし口と意志をぶつけるケイにアンチョビは首を振った。 お前やまほでもないのにそんなことができるわけないだろ。 「ただ、内心撃ちたくないと思ってるって信じてたからな」 「だから、お前の眼を見て、一番躊躇した瞬間に横に飛んだだけだ」 言っとくけど、今同じことをやれって言われたって絶対に無理だからな! 「あなた、思ったよりもトンでもなのね……」どーいう意味だよ! ケイは、ハアっと聞こえよがしに本当に大きな溜息をついた。何もかもが馬鹿らしくなりそうだった。 この子は、本当に、本当に──。 「……最後のは? 私の銃を落としたの」 「ああ、あれは……あいつの真似だよ」 やっとのことで出した付け焼刃を正面から打ち破るの、あいつの十八番だっただろ。 ケイはキョトンとして、次に微笑を零して、そうね……と小さな同意を囁いた。彼女には遠く及ばないけどね。 「それにあなたのも小細工じゃない」 「分かってるよ。……本当にすごい奴だったよな」 「……ええ、本当に」 私たちの世代は、いつだって彼女が中心で、皆が彼女に憧れて、皆が彼女を目指していた。 西住まほは、私たちの世代の中心だった。 アンチョビは目を潤ませて、どこか戦車道の後の検討会のようなこの時間にフフッと笑ってしまった。ケイはバツが悪そうに黙り込んで、また大きな息を吐いた。その隣で立ち上げる姿が見えた。逸見エリカ。 「エリカ?」 そのまま立ち上がったエリカに、アンチョビはカッコよかったぞくらい言ってやろうとして、無言でケイに向かって歩み寄るエリカを見た。エリカはそのまま横たわるケイに蹴りを入れる。これにはケイも"oops"と悶絶。そのままファックサインしながら。 「せめて専スレぐらいは覗いておくべきだったわね!」 うーん。思ったよりカッコよくなかったな。「絶対に健康に悪いぞ」 エリカがアンチョビを見た。アンチョビもエリカに近づいていく。どちらともなく拳を突き出して、パシンと乾いた音が鳴った。 彼女たちの勝利である。 時系列順 Back 命と感情のやり取り Next 西住へ──あなたのための殲滅戦 投下順 Back 命と感情のやり取り Next 西住へ──あなたのための殲滅戦