約 1,112,990 件
https://w.atwiki.jp/bar41/pages/190.html
714 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20 17 22.33 x0AHogcR0 あの一件から・・数日後、俺たちは晴れて(?)付き合えるこっととなった。まぁ、相変わらず俺らの口調かかわらんが いい関係(?)へと発展しようとしていた。 「おい、パン奢ってくれ。」 「お前な・・何度も俺にたかるな!!」 「るせぇな!!!俺の彼氏なら俺のために尽くせ!!」 恋人同士の良好な関係・・っとでもいえるのかね?んまぁ、とりあえず俺たちはあらゆる困難を乗り越えながらも うまく付き合っていた。 「ヘヘヘッ・・サンキュ!」 「はぁ~・・お前もたまには自分で働けよ。」 「ドアホ!・・俺は働く代わりにお前に尽くしてやってるじゃないか」 俺なりの尽くし方・・それは各自でご想像いただきたい。俺はあいつに買ってもらったパンを奪うと颯爽と内藤たちの 元へと向かった。 715 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20 28 52.77 x0AHogcR0 恒例の昼食・・俺らは屋上へと向かい昼食をとっていた。 「チッ・・あの野郎買ってきたものを間違えてきてやがる。」 「あんた、文句言える立場じゃないでしょ。」 「ヘッ!俺はあいつの彼女だ!!彼氏は彼女に奢るのが常だ!!俺が男のときもそう 考えてきたぞ!!」 ツンに言われながらも俺は自分の意志を貫いた。男は女に奢らなきゃあかん。でなければ 男が廃るからな。そういえば今日はドクオがいないな・・どこに行ったのだろう? 俺はドクオの居場所を内藤に聞いてみた。 「おい、内藤ドクオは?」 「ドクオは今日は買い物に行ってるお。何でも新しいエロゲが・・」 あんの野郎ォ!!俺の目の前でサボるたぁ堂々としてるなおい!!道場へ着たらみっちりと 稽古つけてやる!! 俺はパンを食べながらドクオの特別特訓メニューを考えていた。 718 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20 43 46.19 x0AHogcR0 定番の学校が終わり放課後、俺らは道場へと向かうことにした。あの件以来ひそかに 内藤が道場に通っているのがばれてツンも一緒に向かうことになった。 「ま、ツンがいるのは当然として・・なんで、てめぇがいるんだ!!!」 俺が指を指すと、そこには何の変哲もない俺の彼氏がいた。 「別にいいじゃねぇか。・・それにお前がどんな風にしているのかも見てみたいしな」 「チッ・・わかったよ。だけどな、お前は部外者だからな、邪魔すんじゃねぇぞ!!」 「わかってる。」 こうして俺らは道場へと入っていった。道場の中はいつもなく門弟がいて自主訓練していた。 ジジィのほうは・・いないみたいだな。俺は道着に着替えるとドクオを探すため道内をうろうろしていた。 「ったく、ドクオの奴どこにいるんだ?」 俺は道場内を探し回っていると気持ち悪いぐらいににやけ顔をしたドクオを見つけた。 719 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20 51 51.46 x0AHogcR0 「おい、ドクオ!!てめぇ、俺に内緒で学校サボるなんてどういう了見だ!!!」 「あ、ああ・・すまん。ウヒヒヒヒ・・」 今日のドクオはいつに増して気持ち悪かった。俺はいつになく気持ち悪いような笑みを浮かべる ドクオをせかすようにして道着に着替えさせた。 「早く、着替えて来い。・・ゲームができないほどのとっておきのトレーニングが待ってるぜ・・」 「あ、ああ・・そうか」 数々の不良を驚愕させてきた俺の笑みが通用しないとは・・こいつ、何があったんだ? 722 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 21 04 11.94 x0AHogcR0 「ふぅ~・・これで全部か。」 「お前毎日こんな練習してるのか?」 いつもどうりに俺は100人をブッ倒すと、横から見ていたあいつがこちらに歩み寄ってきた。 「ああ・・いつもこうしないと腕が鈍っちまうからな・・お、戻ってきたようだな。」 俺はふと振り返るとランニングから帰ってきた内藤たちがいた。ツンが走り終えた内藤たちに飲み物を差し出していた。 内藤たちはそれを受け取り、飲み物を飲みながらツンと暑苦しい会話をしていた。 「今日もツンは優しいお。」 「べ、別にあんたが心配じゃないんだからねッ!!た、ただ私は暇つぶしで・・」 一生続けとれ・・俺は心の中でそう思いながらドクオのほうを向くとあの笑みをいまだに浮かべていた。 流石にここまで来ると気持ち悪いを超えてどこか逝ってしまったのかと思う。 俺はドクオに聞こえないぐらいの音量で内藤と会話していた。 「なぁ・・内藤、ドクオ走っているときもこの表情のままだったのか?」 「そ、そうだお・・いったいあいつに何があったのかお?」 あの野郎・・何か変なものでも食ったのか、あるいはどこか頭をぶつけてしまったのか・・ 意を決して俺は気持ち悪い笑みを浮かべているドクオに聞いてみることにした。 723 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 21 10 22.95 x0AHogcR0 「おい、ドクオ・・お前、何があったんだ?ついに脳細胞でもくたばったか?」 みんなが注目する中、俺はドクオに聞いてみた。どうやらみんなの心は一緒だったらしい。 俺が聞くとドクオは待ってましたといわんばかりに俺に意気揚々と話しかけてくれた。 「良く聞いてくれた。実はな・・いつも行っているゲーム屋にエロゲを買いに行くとき・・」 ドクオはハイテンションになりながらその状況を話しかけていた。 747 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 25 56.20 x0AHogcR0 「あれは学校サボってエロゲ買いに行くときのことだった・・」 ~ 「よっしゃ!!臭作ゲット!!・・これなかなかおいてなかったんだよな。 学校サボって正解だった。・・ん?」 俺はエロゲを抱え意気揚々とゲーム屋を出るととある女の人が絡まれていた。 「や、やめてください・・」 「仕事サボって、ぼくちゃんたちと遊ばない?」 「いいことあるぜww」 俺はよくよく観察するとうさだのコスプレをしていた女の人が絡まれていた。 男は数人だったがすぐに見掛け倒しとわかった。・・どうも、相良や中野と一緒にいるせいか、ああいうの見てもビビらんな。 俺は見掛け倒しとわかると女の人を助けるため、颯爽と男の間に割って入った。 749 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 30 59.07 x0AHogcR0 「おい、やめろ・・」 「なんだテメ・・」 「おい、ぼくちゃん。お金貸して・・・」 俺は相良みたいに拳を男につきたてた。 「やるのか・・やらないのかどっちだ・・」 「う、うう・・・」 「お、おい・・ここで騒動はまずいぜ。」 俺の拳を見るや否や、男たちは一目散に退散した。伊達に相良からの特訓に耐えていないぜwww でもよかった、見掛け倒しで 俺が余計なことを考え込んでいると女の人が俺に震えるような声で俺に声をかけた・・ 750 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 32 31.80 x0AHogcR0 「あ、あの・・ありがとうございます。」 「いえ・・」 決まった・・確かエロゲだと運命の出会いだったなwwww今俺の脳内には選択肢が立っている・・数々のフラグを制覇した俺に 不可能はないッ!! 「あの、これ店の割引券なんですけどよかったら来てくれませんか?」 オッシャッ!!これを制覇すれば後の基盤となるぞ!!! 「じゃあ、明日来てみます。」 「本当ですかありがとうございます。あ、私この店で働いている白菊って言います。是非きてくださいねww」 「あ、俺ドクオって言います。」 よっしゃぁぁぁぁ!!!さり気に自己紹介できた!!このときの自分の勇気に感謝だ。 相良といた成果かもしれん。毎年、女性との出会いが皆無の俺にこんなことはラッキーだ!! それに童貞のまま16になったが、いまだに女体化の傾向もないし・・こうなったらセロクスまで目指してやるぜwwwww 俺はその時の彼女の笑顔に俺は萌えた・・ 751 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 43 36.50 x0AHogcR0 「っと言うわけだ。・・白菊さんは絶対この俺に・・フベラッ!!」 俺はとっさにドクオの頭を殴った。なぜ殴ったのかはわからないが、まぁ・・とっさのことだから いいだろう。ドクオは殴られた頭をさすりながら俺に怒鳴ってきた。 「痛てぇな!!」 「うるせぇ!!!!・・お前な、なんか勘違いしてるだろ?いいか、女を助けるのはよしとしてだ。 交際まで発展する可能性は皆無だぞ!!わかってんのか!!!」 「うッ・・そ、それはこれから・・」 「甘い!!いいか、そんなことなら俺は女になってねぇよ!!!」 ドクオの理論だとこの世に童貞なんてきれいさっぱりなくなってる。こういうのもなんだが、俺は男の時には女の人を助けた 覚えがあるが俺の姿を見たとたん逃げ出してしまったからな・・ 俺らがアーダコーダ言ってる中、あいつが俺らの間に割って入った。 752 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 47 38.36 x0AHogcR0 「まぁ、待て。俺は同じ男としてドクオを応援してやりたいね。」 「おい、テメェ・・」 「中野・・」 何なんだこいつは・・俺はあいつに向けてなんか言うとすると、あいつはドクオに向けて こう言い放った。 「でも、何事も半端はいかんよ。・・それが男というもんだ。」 「あ、ああ!!」 ドクオは水を得た魚のようにさらにハイになった。それにしても半端とは・・久々に聞いた言葉だぜ。 確かに、男は自分の言葉と行動に責任を持ち、凛々しくしているもんだ。 全身からひ弱を放っているドクオにそれができるかね・・ 強くなったといっても実戦は皆無なわけだし・・まだ基礎体力がついた程度だ。実戦なんて早すぎるからさせてないだけで・・ 俺はダチとして一応ドクオを心配してやった。 755 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 23 05 02.79 x0AHogcR0 道場からの帰り道・・内藤たちと別れて俺らは帰り道をともにしていた。俺は横にいるあいつにドクオになんであんなことを言ったのか 聞いてみた。 「なぁ・・なんであんなこと言ったんだ?」 「いや、ただ・・同じ男として・・な。」 本当かいね・・ま、こいつがああいうぐらいだからドクオは大丈夫なんだろ。ドクオは ああ見えてひ弱だが、芯の強さはあったな。あいつもそれが見えたんだろ。 「それよりもお前があんなふうにしてたとはな・・」 「ああ・・練習しなかったら腕が鈍るしな。常に実戦の空気を感じなきゃな・・」 「それがお前の夜の生活の強さか・・」 この野郎ォ・・よ、夜の生活といってもいろいろだ。それに俺はそこまで淫乱女じゃない!! 列記として普通だ・・まぁ、離れれば淋しくなるが そういえば・・ここ最近していないな。 こいつの家の事情もあるのだが、俺の親にもまだこいつを紹介していなかったな・・ 756 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 23 06 14.76 x0AHogcR0 「違うわい!!・・俺は別に溜まってなんていない。」 「あ、そう。今日の夜は家には誰もいなかったんだが・・な。ここ最近やってなくて溜まっていないんじゃ 仕方ないな。」 相変わらず人の弱みに付け込みやがって・・ 俺はここ最近、女になってから溢れまくる性欲を抑えるのに必死だった。 「・・・行く。」 「素直でよろし。」 結局俺はあいつん家でお泊りをすることになった。それにしてもあの野郎、この俺を 手玉に取りやがって!!今日のところは退いてやるがいつか絶対に手玉に取り返してやるッ!! 俺の中の秘めたる野望の中・・夜の生活は幕を開ける。 757 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/14(土) 23 14 54.87 x0AHogcR0 翌日・・今日は学校の創立記念日で休みだった。平日だったらどうなっていたのやら・・ 「ふぁ~あ・・今日は休みか」 「らしいな。」 互いが全裸のまま俺らはベッドで仰向けになりながら日の光を浴びていた。 それにしても体が重い・・あの野郎、昨日は無理矢理俺に酒を飲ませやがったからな、そのせいかもしれん。 昨日の夜のことなんて吹っ飛んでしまった。ベッドの周りに酒の缶が転がっている。 「んで、今日はどうする?俺、体が重いわ・・」 「お前昨日かなり飲んでいたもんな。・・外にでるか。」 あいつは立ち上がり、服に着替えるとベッドでダウンしている俺に薬を投げつけてきた。 「ほれ、2日酔いの薬だ・・全く、あんだけ酒飲むからだよ。」 あんだけ・・もしかしてベッドにたくさん転がっている酒の缶は俺がほとんど飲んだのか!! だったらこの体の重さ・・納得できるかもしれん。 俺は薬を飲んで服に着替えるとあいつと一緒に街に出た。 941 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 20 42 27.37 yPNcalCA0 俺は服に着替え、あいつと一緒に街に出歩いた。 まぁ、手は繋いでいないが一緒の歩調で俺たちは歩いた。歩いている途中、次から次へと人が振り返って来るが 俺らは気にせずにそのまま歩いた。 「そういえば・・お前の妹、椿ちゃんだっけ?なんか最近出会うたびに変な視線というか・・そんなんを感じるんだ。」 「そうか?あいつ家ではいたって普通だが・・」 椿というのはこいつの3こ下の妹で絵に描いたようなお嬢様だ。まぁ、最初にこいつんちに行ったときに出会ったのだが、何の衝突もなく うまくやっている。・・というかむしろ最近会うたんびに俺に別の視線を送ってくるのだが・・気のせいだろうか。 まぁ、そうしておこう。 「ところで酔い覚ましの散歩した後、どこに行く?」 「そうだな・・飯食ってなかったな。」 朝何も食べずにでた俺はお腹がペコペコだ。とりあえずなんか食べたかった。 「へいへい、承知しましたよお嬢様。」 「るせぇな!!・・普通にしろ、普通に!!!」 お嬢様なんて・・気持ちの悪いことを言いやがって!!絶対、なんか奢らせてやる!! そういって俺らは途中目に付いた喫茶店の中に入っていった。 945 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 21 06 47.62 yPNcalCA0 「プハァ~・・食った食った。」 「親父かお前は!!」 「るせぇな!!男ならそういった文句たれるな!!」 たらふく食わせてもらった俺は満足しながら喫茶店を後にした。しばらく俺らはブラブラと歩いていると 途中、何とあのドクオが目に付いた。ドクオはしかも女と一緒であった。 (あれって・・ドクオか、あれが例の白菊さんとやらか・・よし!!) 俺はこっそりとドクオの後をつけようと思ったのだが・・ 「・・やめておけ。」 「いいじゃんかよ、ちょっと確かめるだけさ・・あのドクオに女がいるんだぜ。確かめてみる 価値ありだ。」 「お、おい!!・・全く、友達想いというか何と言うか・・」 俺は横にいたあいつの制止も振り切り、ドクオの後を尾けてみることにした。 947 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 21 17 53.42 yPNcalCA0 「お、ドクオの奴店に入ったな。」 俺はドクオたちが店に入るのを確認した。入った店は・・まぁ、こじゃれた喫茶店だった。 あいつ服装にも結構気合が入っていたな。もしかしてそういう約束を取り付けたのか もし、そうだったらあいつはなかなかやるな。 「よし、入るぞ。」 「お、おい・・放っておけよ。あいつらも楽しんでるんだ。だから・・」 「何を言う。ダチを心配するのも男の役目・・あいつはあれでも俺のダチだ。心配してやらんで どうする?」 「それは違う気が・・っておい!!ったく、仕方ねぇな。今日はとことん付き合ってやるか。」 俺はあいつの制止を再び振り切り、店の中へと入っていった。そういえばなんかぶつくさ聞こえていたが気にしないことにしよう。 俺は運良くドクオたちが座っている席が空いていたのでそこに座ることにした。対するドクオは彼女に夢中で俺には全然気がついて いなかった。 950 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 21 32 36.32 yPNcalCA0 「あの・・私でよかったんですか?」 「当たり前じゃないですか。」 隣からドクオたちの会話が聞こえてきた。俺は紅茶を飲みながらドクオたちの会話を聞いていた。 あいつは・・俺のまん前でコーヒーを飲みながらドクオたちの会話を聞いているようだった。 「なんだよ・・お前だって気になってるじゃねぇか。」 「ま、まぁな・・」 ヘッ、最初からそういやいいんだよ。お、どうやらいろいろ話し始めてるようだな。 「あの・・私普通の女の子みたいにその・・」 「はい?」 「その・・私、俗にいう・・オタクなんです。」 「なッ!!」 な、何だってーッ!!!・・思わず紅茶を吹きそうになった。危ない危ない。横にいたあいつも・・涼しげな顔をしているが、あれは 絶対吹きそうななった顔だ。俺にはわかる。眉毛が少しピクッとしてた。 俺はいつもより少し注意深く会話を聞いてみた。 954 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 21 43 34.64 yPNcalCA0 「え・・それって俺と同類じゃん。」 「そ、そうなんですか?じゃあ、この同人なんですけど・・」 何だそれは・・訳わからなくなったぞ。どうやらあいつも同じようだ・・俺らは隣の話に?マークを思い浮かべながら 隣の動向を伺っていた。 「なぁ、同人って何だ?」 「俺に聞くな。・・それよりもお前、2日酔いはもういいのか?」 「あ、ああ・・あの薬が効いたみたいだ。」 そういえば俺は体の重さがなくなっている。だるくもなければ気分も悪くない。あの薬はどうやら 即効性のようだ。それにしても隣はわけのわからない話を永延といっているな。 やれ同人やら、エロゲやら・・何言ってるんだ? それにドクオのほうも話を弾ませているし・・ある意味奇妙なカップルだ。 958 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 01 47.45 yPNcalCA0 喫茶店でなんやかんやたった後、あいつらはもう出るみたいだ。 「お、あいつら出るみたいだぞ。よし、こっちも行くぞ。」 「あ、ああ・・」 フッ、なんだかんだ言ってもこいつも乗る気だな。しめしめ・・ おっと、こうしちゃいられないな。こいつらの後をつけんとな。見失ったら大変だ。 俺はあいつ持ちで会計を済ませるとドクオの後を尾けていった。 それにしてもわずか1日でここまでもっていくとは・・俺も男のときには見習うべきだったのかも 知れんな。 「お前・・今、男の頃のこと考えてなかったか?」 「は、ハッ・・何言ってるんだよ。んなわけねぇだろ!!」 相変わらず勘が鋭い・・こいつと子供ができたとき、勘が鋭いかもしれん。気をつけなければ・・ 966 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 27 07.48 yPNcalCA0 ドクオたちは次から次へとオタクどもが好みそうなショップに入っていった。まぁ、しかしうまくやっているようには見えるな。 互いに笑顔で何かを語り合っているし・・心配せんでも大丈夫かも知れんな。 「おい、もういいだろ。・・帰るぞ。」 「ヘイヘイ・・って、あれ?」 俺たちがちょうど引き上げようとするとドクオたちが誰かに絡まれていた。どうもあの格好からすると ヤンキーだな。それもチンピラレベルの・・ヤンキーたちはドクオたちを絡み始めた。 967 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 28 46.32 yPNcalCA0 「お、いいね君たちwww」 「おい、ぼくちゃん、俺らに女の子とついでにお小遣いちょ~だい。」 さぁ、どうするドクオ・・女連れで絡まれたときにお前はどうする?ここで変に挑発をかけたって相手を逆上させるだけだ。 ドクオもちぃったぁ強くなったとはいえ、こっちは女がいてしかも2対1は少々きついだろ。 さて・・どうするって 「さぁ、どうするぼくちゃ・・・アゲッ!!」 「ごめん、白菊さん。こっちだ!!」 「う、うん・・」 「ざけんなぁ!!待てぇぇぇ!!!!!!」 って、いきなり殴りやがった。あの野郎、少しは相手の動向とかな・・ま、そうこういっているうちに ドクオは女を連れて逃げ出した。ま、人間の性か相手もドクオたちを追いかけてきた。しかも追い掛けている 人数が増えていやがる。あいつらはなっからドクオたちを狙っていやがったな。 「おい、俺たちも行くぞ。」 「待てよ、ここで俺たちが・・」 「わかってるよ。・・様子を見るだけだ。」 俺はそういうとドクオたちの後を追いかけてた。 976 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 51 26.77 yPNcalCA0 ドクオは女を連れて必死に逃げていたが相手のほうもなかなかしつこく、ついにドクオは女連れのまま人気のない ところへと追いやられた。正式には追い込まれたのではなく追いやられたのだ。 これは・・誰かがこいつらを指揮してるな。隣にいたあいつもそう思っているはずだ。 「おい、ぼくちゃん、追いかけっこはお終いかい?」 「・・ごめんね。来いよ。」 「おうおう、ずいぶん威勢のいいこと・・でもね、ぼくちゃんその女の子に用事なのよ。 まぁ、話してもわからんようだから首謀者を呼ぶわ。・・徳永さーん」 そういうとチンピラは徳永と呼ばれる首謀者を呼び出した。すると、女のほうはその徳永を見るや否や震え始めた。 これは厄介なことになったな。ドクオの奴、最近実戦をやらかしたとはいえまだ青2才だからな。 「あ、あなたは・・」 「久々www俺とより戻そうぜww」 「い、嫌よ!!」 どうやらこいつらは過去に付き合っていたらしいな。女のほうはどうも吹っ切れたいみたいだけど 男のほうがしつこかったんだろうな。だからあんなおどおどした態度とってたのか。 俺らが影からじっと様子を見ていると、ドクオが突然怒鳴り始めた。 978 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 52 25.27 yPNcalCA0 「お前・・最低だな!!女を脅すことしかできないなんて!!」 「なんだてめぇは!?かって人の女なんかに手ぇ出しやがって!!・・お前らやってしまえ!!!」 そういってドクオに向かって多数の男たちが襲い掛かってきた。俺がじっと見守っていると沈黙を見守っていたあいつが俺の腕を 押さえつけた。 「な、何だよ・・」 「・・いいか、あいつにやらせるんだ。俺たちが手を出したらおしまいだ。」 「・・ああ、わかってる。・・わかってるさ。」 俺は自分の中で熱くなっている感情を抑えながらドクオたちを影から見守っていた。 982 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 04 05.14 yPNcalCA0 ドクオは男たちに向かって抵抗はしてたものの数の差や実戦能力のなさなどで数人に たこ殴りされていた。しかし、この喧嘩・・どうも合点が行かない部分があった。 それは・・ 「おい、ドクオの奴もそれなりには倒してるな、なんで減らないんだ。・・まさか」 「ああ、そのようだな。・・潰すか?」 「ッたり前よ!!」 どうやら俺たちは一緒のことを考えたらしい。相手の勢力が一向に減らない理由・・それは隠し玉がいることだ。 ドクオだって見た目ほどそんなにヤワじゃない。ただ実戦経験が薄いだけで俺の考案した訓練では内藤と一緒に耐えている。 それなりに結果だってついているはずだ。 そして俺らは二手に分かれて敵さんの隠し玉を潰すことにした。 991 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 17 10.64 yPNcalCA0 「ハァハァ・・」 「チッ、気にいらねぇな。おい、ドンドンやっちまえ。」 「もう・・もうやめて・・」 「大丈夫ですよ・・」 チッ・・ドクオの奴結構まずいな。早く隠し玉を潰さなければ・・ 俺はドクオをチラッとみながら敵の隠し玉を潰していた。それにしても敵のほうは武装してやがるな。 かなり気をつけんとまずいな。 俺はそう思いながら隠し玉を手当たり次第潰していった。はっきり言って武装していても 俺の敵ではなかった。 992 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 18 38.10 yPNcalCA0 「おい!!後はどこにいやがる!!!」 「も、もういない・・・」 俺は隠し玉を瞬殺すると伸びかけているほうの胸倉をつかみながらほかの隠し玉の居場所を問いただしていた。 「本当だな・・俺に隠し事するとタメにならんぞ!!!」 「ほ、本当です・・ガクッ」 チッ、くたばったか。俺はきょろきょろ探すと横からほかの場所にいるあいつが出てきてくれた。 どうもあいつも同じことを考えていたらしいな。ほかに人気もないしこれでお終いか・・ 「そっちはどうだ?」 「ああ・・全部潰した。これで大丈夫だろう・・後はあいつ次第だ。」 そういってあいつはボロボロになっていたドクオを見守っていた。ドクオはかなりの攻撃を喰らっていたものの 倒れることはなく不屈の精神で1人1人を潰していった。・・これでお膳立ては済んだわけだ。 頑張れよ。ドクオ 19 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 36 20.17 yPNcalCA0 そして俺らが見守る中、ドクオはとうとう最後の1人をブッ倒した。 「チッ・・このままだとまずいな。もっと応援を・・なぜだ!!なぜ連絡が来ない!!」 「どうやらこれで終いらしいな・・もう彼女に近づくな!!」 おう、決まってるじゃないか。珍しく絵になってるぜドクオ。昨日の気味の悪い薄ら笑いとは大違いだ。 これで勝負がついたと思った俺たちは帰ろうとしたのだが・・徳永が突然、女の背後に回り喉元にナイフを 突き立てた。 こうなったか・・こりゃ、まずいな。ドクオは刃物を使った特訓はしていないからな。 俺はこの状況を何とか打破するためちっぽけな脳みそを使って考えた。 20 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 36 52.71 yPNcalCA0 「し、白菊さん!!」 「動くな!!動くと刺すぞ・・」 クッ・・こうきたか、どうするドクオ!!裏でいた俺たちもとんでもない隠し玉に 少し驚いていた。 「おい、どうするんだ!!・・あれはどうみたって本物だぞ。それに目は本気だ・・」 「チッ、あんなチンピラがここまで行くとは・・どうする、出るか?」 珍しく出ようとするあいつの意見・・俺はどうしようか迷ったのだが踏みとどまった。 「・・いや、ドクオのことだ。ドクオにやらせよう。俺らが手を出したらあのお膳立てがパァだ。」 「・・そうだな、せめて隠れながら注意を注ぐことができればいいのだが・・」 口は達者だがこの状況を覆すことができない自分が情けなかった。何か・・何かないのか!! このままだとあいつのやってることが泡になっちまう!! ダチのピンチに救いたい自分がいた。 26 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 51 20.84 yPNcalCA0 「おい、悠長なことしてるんじゃねぇよ!!俺に土下座しろ。「もう二度と彼女には近づきません」ってな!! そうしたら見逃してやるぜwwww」 「もう・・やめて・・」 「クッ・・」 ドクオの奴・・半ばあきらめてやがるな。何かないか?隠れていてなおかつ相手の注意を背くことの できるもの・・ 「おい、このまま長いとまずいぞ。あいついつ刺してしまうかわかんぇぞ。」 「わかってる!!・・何かないか、何か・・ん?」 俺はさっき倒した隠し玉の持っていた角材を見つけた。これなら・・俺は迷うことなく、角材をあいつ目掛けてブン投げた。 そのとき俺は角材の重さなど微塵も気にしなかった。 28 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 52 18.13 yPNcalCA0 「ヒャッハ~!!いいかげんにしないと・・ウゴッ!!あ、足が・・だ、誰だ!!」 「今だドクオ!!!」 「(相良・・)お、おう!!!」 俺の投げた角材は見事にあいつの足に命中、あいつはバランスを崩しながら人質となっている 女を離すとそのままドクオに顔面を思いっきり殴られた。女のほうは幸いにも軽症だ。 これですべてが終わったな。 ドクオは最後の相手を倒すと女のほうへと向かっていった。 「白菊さん!!・・すみません、巻き込んでしまって。」 「ドクオさぁ~ん・・」 女のほうはそういうとドクオに抱きついた。俺らはそれを見届けると帰ることにした。 俺らの役目はこれで終いだ。 「・・さて、帰るか。今日も家の奴いないんだろ。」 「ああ・・運動したから帰って風呂にでも入るか。」 「バ、バカヤロ・・」 夕日に沈むカップルを見届けると俺たちはあいつの家へと向かった。 37 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/16(月) 00 06 57.38 MdAgYFxV0 翌日・・俺はあいつ一緒に学校へ向かうとドクオが傷ついた姿で俺たちを見ていた。 「おい、相良・・昨日はありがとな。おかげで白菊さんともうまくいきそうだ。」 「ん?何のことだよ・・俺ァ知らんぞ。」 「だ、だってあの時お前が・・」 俺はドクオの肩にぽんと手を置くとドクオに無言のエールを送りあいつとその場から去った。 ドクオにエールを送った後、あいつは笑いながら・・ 「おい、本当のことを話してもよかったんじゃないか?」 「フンッ、そんなことしたってめんどくさいだけだ・・それに、あいつらはうまくやるよ。 この俺が保障するぜ。」 「そんなもんかね・・それよりもお前、進路は決まっているのか?」 進路・・嫌な響きだ。これっぽっちも考えていない。受験なんてせんぞ!俺は!!! あんなのものはもうこりごりだ!! でもあいつはどうするんだろ・・ 38 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/16(月) 00 07 55.95 MdAgYFxV0 「そうか・・お前は俺と一緒の大学に行きたくないのか?」 「え・・」 こいつちゃっかりと考えていたのか・・ それに、こいつと一緒の大学・・高校卒業したらこいつとは離れ離れか、そんなのは・・嫌だ。 あんとき言った言葉は・・嘘になる。それは・・嫌だ。 「・・わかったよ。俺も行く。行ってやるぜ!!てめぇと一緒の大学によ!!!」 「フッ・・そうか、ならお前の家庭教師せんとな。あの大学結構むずいからな・・」 は、嵌めやがったな!!!この俺を・・相良様を嵌めるとは!!いい度胸してるじゃねぇか!! こうなったら乗りかかった船だあいつがびっくらこくような成績を残してやるぜ!!! 俺はやってやるぞ!!絶対にだ!!!!! 俺は新たな野望に燃えながらあいつと一緒に過ごしていった・・・ fin
https://w.atwiki.jp/bar41/pages/177.html
527 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 13 46 49.93 166noDWK0 あれから俺のもやもやした気持ちをいっそう強めながら数日がたち・・ついにあいつの家庭教師の日がやってきた。 結局勝負はドローだったので家庭教師の条件を取り消せることができず、俺は絶望した。 まぁ、内藤たちからも各自それなりのエールをもらった。 「ま、頑張れお。」 「これがきっかけでうまくいくんじゃね?」 「でも、あんた意識してるってことは楽しみにしてたのよね。ま、頑張りなさい。」 各自俺の気持ちも知らずに好き勝手なことを言いやがって・・ま、現実は仕方なく進んでいくので俺は逃げ出すこともなく あいつを待っていた。だけど、条件反射で襲われてはたまらんから何か武器を用意しなくては・・ 俺がいろいろな準備をしているとついに運命のチャイムの音が鳴った。 528 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 13 54 46.28 166noDWK0 「あ・・意外に早かったな。ま、あがれ。2階に俺の部屋があるから・・」 「あ、ああ・・」 そういって俺は速やかにあいつを自分の部屋に連れ込んだ。もしこの光景が母親にでもばれてしまったら 説教どころでは済まされない。むしろ婚約届けを勝手に提出かもしれん・・俺が女になってから 妙にハイになった母親・・本気で女の子がほしかったみたいだな。 俺は飲み物を用意するとあいつが待っている部屋へと運んだ。 「ほらよ。・・言っとくけどな勉強だぞ。教えてもらうのは保健体育じゃないからな!!」 「・・バカの相手をすると疲れる。下らんこと言ってないではじめるぞ。まずは数学だ・・」 そういってあいつはもていた手提げから数学の教科書を出してきた。どうやらあの手提げには教科書類しか入っていないらしいな。 俺は安心すると数学からじっくりと教えてもらった・・ 531 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 14 03 14.28 166noDWK0 「んで、ここの計算はこの方程式を使って・・ってお前違ってるぞ!!よくこの学校は入れたな!!」 「うるせぇな!!!それとこれとは関係ないだろ!!!」 ものの数分で早くも言い争いになってしまった。第一数学なんて社会にでてから役に立つことといえば 足し算と割り算と引き算と掛け算ぐらいだろ? 「はぁ・・お前基礎からやり直しだ。俺が教えてやるから諦めんなよ。」 「へいへい・・」 そういってあいつは教科書を別のページを開くと再び俺に数学を教え始めた。さすがに完璧超人の異名を持つ こいつは教えかたもうまく、俺は何とかさまになってきたようだ。まぁ、ほとんどわからんが・・ 「ダァーッ!!!もうわかんねぇ!!!!!次だ次!!」 「・・まぁ、さっきよりかはマシになってきたな。んじゃ、次ぎ行くぞ。」 そういってあいつは英語の教科書を取り出した。俺は見たくもないタイトルを見てしまった・・ 534 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 14 18 30.86 166noDWK0 「それじゃ次に英語だ。英語はな・・」 「俺は日本人だ!!!英語なんて必要ないね。」 全くもってそうだ。ここは日本だ。日本語さえマスターしとけば支障はない。それに英語は昔からチンプンカンプン だった。たとえ外人に出くわしてもその場で逃げればよいのだ!!つかまったものは脚力がなかった奴なのだ!!!! 「・・少なからずとも単語ぐらいは日常生活にでるものだろ。それに運悪く外人に出くわしたときどうやって対応するんだ?」 「ハンッ!!!そういう場合は拳と拳でぶつかり合うんだ!!拳と拳でいえば言葉よりも早く伝わる!!! 元来男はそうやって・・」 「・・お前アニメの見すぎだ。例えばIs this a pen?・・これはあなたのペンですか? って言われたとき対応もせずに殴りかかるのか?それはひどくないか?」 「そんなの負けたやつが悪いんだ!!!」 俺は高々とあいつを見下しながら言った。・・あいつは冷静になりながらやれやれといった表情で俺に 英語を教えてきた。 535 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 14 21 21.40 166noDWK0 「・・バカなこと言ってないでさっさとはじめるぞ。いいか英語ってのは見た目は複雑だが意味合いさえ わかっていれば単純なもんなんだよ。いいか・・」 あいつは例文を書きながら1つ1つずつ英語のしくみを教えてくれた。 「なるほど・・まぁ、単純といえば単純だな。」 「ハァ・・ここから教えるなんてな。お前は英語と数学が最大の課題だな。」 ため息をつきながらもあいつはゆっくりと丁寧に教えてくれた。そのおかげか俺は何とか 英語が頭に入っていった。 それから理科、国語などいろいろな教科を時間をかけてだが丁寧に教えてくれた。 まぁ、途中言い争いが多々あったが、それでも俺は自分も珍しくノートに書き込んだ。 536 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 14 30 40.98 166noDWK0 静かな環境の中、しばらく無音の空間が続く中。俺は必死にノートに書き込みしていた。 「なぁ・・」 「んだよ?」 「考えてみたら普通は逆だよな。同級生なら普通は頭のいい女ができの悪い男に 教えるものだよな?」 ムカつくな・・はいはいどうせ俺はできの悪い頭ですよ。俺は勉強以外のことはシカトを貫きながら 必死にノートに問題を解いていた。 「おい、疲れたろ。少し休憩を入れるぞ。」 「・・別に疲れてなんていない。」 俺は少し疲れていたのだが頭ごなしに否定すると問題を書き写しながら問題を解いていた。 しかし、一度休んでしまったのか筆が思うように進まなかった。 「ほら、疲れてんだろ?休め。」 「わかったよ。・・変なことしたら速攻殺すからな!!!」 俺は手を休めるとそのまま休息を味わった。ついでにあいつが飲み物を淹れてきてやるといってたが俺は 断固お断りした。飲み物に睡眠薬とかを入れられたらたまったもんじゃない。それにあいつが部屋に出られて 母親に見つかったらたまったもんじゃない。余計心労がたまってしまう・・ 539 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 14 46 23.17 166noDWK0 「なぁ・・お前男のときはこういう部屋だったのか?」 「いんや、ベッドとサンドバック以外はみんな捨てちまった。今の俺には邪魔だからな。」 まぁ、女の部屋にサンドバックがあるのは俺ぐらいなものだろう。サンドバックとベッド以外はほとんど 男専用のものだったので捨ててしまっていたのだ。もちろん、ビデオやら本やら女になってから全く要らないので ゴミ箱行きだ。 そして休憩の間・・俺の体にはとある変化が起きていた。 540 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 14 47 05.95 166noDWK0 (なんで・・男連れ込んだぐらいでドキドキするんだよ!!!・・しかもあろうことか相手はあいつだ!!) そう、さっきまでは何にもなかった俺の心音だが、休憩を入れたとたん急にドキドキと音を立てるようになった。 俺は突然のことでわからなかったが、原因は容易にわかった。 (あいつのせいだ・・) 「おい、どうした?顔が赤いぞ。」 「ひ、ひゃッ!!・・な、なんでもない。」 あの野郎・・いきなり近づいて俺の髪をなでるとはどういう了見だ!!余計心音が高くなったじゃないか!! これじゃ、さっきのように集中できねぇじゃねぇか!!!全くどうしてくれるんだ!! 「・・い、いきなり触んなよ。お、俺はいたって平気だ。」 よし、これで多分なったぞ!!ふぅ・・どうにか振り切ったか・・あいつにばれてしまったら勢いで ベッドに無理矢理押し倒されてそして・・ウワ~、考えるだけでもおぞましいし吐き気がするぜ。 絶対、それは阻止しなければ!!!・・でも、少しはよかったな。 あいつは顎に手をかけると微笑しながら 「・・そうかい、なら休憩はお終いだな。大丈夫なんだろ?」 あんの野郎ォ、俺の心を弄びやがって!!!・・機会があったら絶対金属バットで殴り倒してやる!!!そう決意しながら俺は高鳴る 胸を抑えながら勉強を再開した。 559 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 15 51 31.63 166noDWK0 あれから数時間経ち・・ようやく空が暗くなってきた。周りの家ではちらほらと 明かりがつき始めた。 「・・よし、今日はここまでだ。続きは明日な。」 「えッ!!続きって・・明日もするのかよ!!!今日1日だけじゃなかったのかよ!!」 まさかこれを持続させられるなんて・・もう嫌だ。ああ・・いずれこの勢いに飲まれ俺の貞操も・・ 「当たり前だ。お前の成績を伸ばすって言っただろ。お前の学力じゃどう考えたって 最低2週間程度やらなきゃ無理だ。・・安心しろ。必ずお前の成績を並にしてやる。 んじゃ、明日学校でな。」 そういってあいつは好き放題言いながら帰っていった。 2週間・・俺の頭に重くのしかかった。あの胸の高まりと一緒にすごさなきゃいけないのか。 それにあのクーとかいった女になんて言われるか、ああ言ってしまったからな。 俺は重くのしかかる頭を抱えながら今後をどう生きていくか考えていた。 562 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 16 00 57.70 166noDWK0 「まぁ、それはともかく。確かに大変ね。」 「な、な、そうだろ!!・・俺どうすりゃいいんだ。」 翌日・・俺はこの悩みをツンに打ち明けていた。 まぁ、ツンも最初はからかい気味であったが、伊達に俺よりか女はやってない。 俺の切なる悩みを聞いてくてくれた。 「はぁ~・・このまま行くと俺はどうなるのやら・・」 「まぁ、確かにクーさんは難敵ね。あんた女の免疫がなさすぎるもん。まずは安心して勉強できる場所を確保しなきゃ。 図書室は前もって無理ね・・」 そう言いながらツンは場所を考えてくれた。しかし、考えれば考えるほどなかなか好条件の場所が見つからなかった。 「あの女から隠れながら、なおかつ安全な場所か・・そんな場所あったかね?」 「そうね・・あ!!あったわひとつだけ。」 「本当か!!」 俺はわらをもすがる思いでツンの言葉に耳を立てた。 「それはね・・保健室よ。」 俺は唖然となった。 567 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 16 12 41.60 166noDWK0 “保健室ならクーさんの目星もつかないだろうしちょうどいい空間よ。・・だけど問題はうまく先生を 味方につけれるか。そこがポイントよ。” そういって俺は保健室のドアの前へと立っていた。俺はドアを開けて入ろうとすると誰もいなかった。 「あれ・・いない。留守かな?」 俺は辺りを見回すと確かに隠れながら勉強できるスペースはあった。さらに俺は見回してみると突然、背後から 人の声が聞こえた。 「誰?」 「へ?あ、あの・・」 俺の背後に立っていたのは保健室の先生だった。俺も初めて見たのだが、とても若く綺麗な 先生であった。しかし、その外見とは裏腹に冷たそうな性格であった。 「あ、あの俺・・」 「ああ、あなた・・元男ね。どうしたの、体の悩み?」 なんで俺が男だってわかったんだ・・この人超能力者か?はたまた宇宙から地球人を調査しに来た宇宙人か? ならこの保健室が・・UFOだったりしてな。 俺が飛んでもない発想に行き着いている中、先生が現実へと戻してくれた。 573 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 16 22 51.35 166noDWK0 「私は礼子。ここの保健室の先生よ。・・あなたあの相良さんね。入学早々、3年生の集団を あっという間に倒した。・・外見性格ともに“漢”にふさわしいあなたが、まさかあなたがこんなかわいい女性に なるなんてね・・世も末ね。」 「え、ええ・・自分でも驚いています。」 なに俺は世間話に耽っているんだ!ここに来たのは頼みがあってきたんだろ!! 「あの・・先生?ちょっとお願いが・・」 「何?」 俺は礼子先生に今までのいきさつを放課後の保健室の使用許可について話をした。 574 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 16 24 25.76 166noDWK0 「・・つまり、あなたはそのファンクラブリーダーの目を盗んでこの保健室でイケメンの彼と一緒に お勉強したいと。」 「彼は余計じゃ!!・・そ、その、約束ですので。男たるもの約束を守らなければ・・」 俺はこのときばかりは神の存在を信じた。この一大事・・了承してくれなかったら近所の神社を 片っ端から打ち壊してやる!!俺は運を天に任せた。・・普通なら問答無用で断られそうだが。 「・・いいわよ。ただし、私も同伴させてもらうわ。ただえさへ、若い男と女・・2人きりでそれもベットつきの 部屋でいたら・・・ね?」 「あ、ありがとうございます!!」 よっしゃぁ!!この先生が同伴してくれれば胸の高まりは何とか抑えることができる!! 俺は先生にお礼を言うと足早とその場から立ち去った。 「・・俺ね。昔の私みたいだわ・・」 俺は廊下をルンルン気分で走っていた。 575 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 16 37 49.79 166noDWK0 そして保健室の使用許可をもらって数時間後・・戸惑い姿のあいつを無理矢理、保健室の中に入れて 勉強を開始した。 「おい、なんでここでやるんだ?図書室で間に合うだろ。」 「諸事情だよ。諸・事・情!!男なら細かいことを気にすんな!!」 「はいはい、さっさとやってちょうだい。」 そして俺は礼子先生が見守る中、あいつと一緒に勉強をした。・・のだが数分も経たんうちに 「そこ違うぞ!ここは、昨日教えた式で・・」 「ああもーッ!!わかねーよ!!!」 こういった風にいい争いが続けられていた。まぁ、ほとんど俺が輪からないのが原因だが・・ すると見かねた礼子先生が俺らを引き止めた。 流石の中野でさえも、礼子先生の言葉には従った・・なんでだ? 577 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 16 39 31.94 166noDWK0 「はいはい、まず相良さんはなんでわからないの?」 「だってよ、ここの式が・・」 「昨日教えただろ・・」 「2人とも、落ち着きなさい。いい、まずこの式はこう解くの。あなたは一気に やろうとするからわかならなくなるのよ。ゆっくり丁寧にやれば数学はできるわ。」 そう言いながら礼子先生は俺に数学の手ほどきをしてくれた。まぁ、ところどころにあいつも教えてくれたのだが 断然礼子先生のほうが丁寧だった。しかし、礼子先生といると思うのだが・・この威圧感は女では感じられなかった。 あの中野でさえも従った・・もしや、今の視線は男が下のものを威圧する存在感・・まさか、礼子先生は元男? んなわけないよな。・・しかし、ドクオが童貞じゃない理由も含めて調べてみたいな。 「おい、ボーっとすんな。」 「はいはい・・」 とまぁ・・こんな感じで勉強会は進んでいた。 673 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 21 57 43.31 166noDWK0 あれから保健室での勉強会と道場通いが続く中、成果は順調(?)に進み最終期限の2週間たった後、 最後に俺は試しの小テストをさせられた。俺はいつもなく真剣にテストに答えていた。 「・・終わりだ。」 「はぁ~・・で、どうだ?」 「まぁ、待て。今採点してるから・・」 そういってあいつは俺のテストに赤ペンをつけながら俺のテストを採点していった。 そして数分後、すべてのテストの採点が終わったようだ。 「平均は・・10点満点中6点だ。まぁ、お前にしてはよくやったほうだ。」 「ハンッ!!この俺が本気を出せばこんなもんだ。」 「ま、2人ともよく頑張ったわね。それにしても2週間でここまでいけるなんてたいしたもんね。 2人の愛の力かしら?」 「なわけねぇだろ!!!この俺の実力だ!!」 俺はからかい半分の礼子先生に突っ込みながらテストを見返してみた。やはり俺はやればできるのだ!! 何せ喧嘩でも数々の修羅場を抜けてきたこの俺に勝るものなどないからな!! 674 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 21 58 33.98 166noDWK0 「・・じゃ、これで俺の役目は終いだな。」 ん?こいつにしてはどこか珍しく寂しそうだな?ま、俺は2週間にも及ぶ缶詰生活から 開放されてうれしいのだがwwww俺たちは礼子先生にお礼を言うと俺は真っ先に内藤たちと 一緒に帰っていこうとしたのだが・・まぁ、一応こいつには世話になったのでお礼を言うことにした。 「ま、2週間ありがとな。・・俺、頑張ってみるぜ。」 「バーカ、まだお前は基礎中の基礎をやったにすぎねぇよ。・・んじゃな。」 そういってあいつは夕焼けが差し込む方向へと消えていった・・どことなく、あいつの寂しそうな背中を見ると なぜかこっちも虚しくなってきた・・ (・・なんだかなぁ。) 結局俺はいっそう強くなったうやむや感を抱えて1人学校へと帰っていった。 675 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 22 06 18.54 166noDWK0 夕焼けが濃くなる中・・また俺は誰かに尾けられていた。 (ハァ~・・またかよ、なんだか最近女になってから尾けられるような気がしてきたな。 全く、モテる女は辛いぜ。) 俺は歩きながらも背後に尾けている人数を勘定していた。どうも相手は少人数だが、あまり油断は できなかった。極力戦闘は避けたかったが、この周りは逃げれる場所がなくどうすることもできなかった。 結局俺は相手を迎え入れるために人気のないところへと移動した。 679 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 11 49.49 166noDWK0 「さて・・女相手にどういう了見かな?」 俺は振りかえると案の定、少人数だが実力の立つやつらばかりがいた。 そして黒服の奴のリーダーが俺に話しかけてきた。 「お嬢様の命令だ。中野に近づかなければここは見逃そう。」 「嫌だといった場合は?」 「・・女性だろうが痛い目を見ていただく。」 どうやらあいつ・・とんでもないところとツルんでいたようだな。 まぁ、そうでなくても俺の答えは決まっていたが。 「さぁ、来な・・」 俺は構えると黒服のおじさんたちも構え始めた。 682 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 19 22.95 166noDWK0 「こいつら・・できるな。」 俺は隙を見せずに構え始めると、どこから攻撃しようか迷っていた。はっきり言ってこのおじさんたちは 何らかのライセンスの有段者だ。とても、素人とは思えない構えであった。 俺は目を瞑り隙をなくすと・・1人のおじさんのほうへと向かった。 「こ、このッ!!」 「まずは一人目ッ!!!」 俺はたちまち1人のおじさんのパンチをすべてかわすと隙を見て鳩尾に一発思いっきりいれてやった。 このおじさん、小技が多かったから多分ボクシングの有段者だろう。俺は瞬時に1人倒すと ほかのおじさんたちもこちらへと向かってきた。 「この野郎・・油断できんぜ。」 「おい、ジジィども!!小娘相手に様ないな!!!」 俺は相手の冷静さを奪うため随時挑発をかけることを忘れなかった。 案の定、俺の挑発に乗らされたおじさんたちは本来の技を使うこともなく 喧嘩戦法でこちらへと向かってきた。 684 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 29 46.39 166noDWK0 挑発をかけて技を封じた俺にとって周りのおじさんたちは少し強いだけのただのジジィに 過ぎなかった。もはやライセンスとかで得た得意技は使わずに冷静さを欠いてこちらの誘いに乗り 喧嘩戦法で行っていた。もはやこうなると俺の独壇場であった。俺は1人また1人と冷静さを欠きながら 挑発を繰り返していき、ついに最後の1人に到達した。 「さぁ、てめぇで最後だ。」 「挑発をしながら相手の冷静さを欠きその隙に攻撃を加える。・・それにその動き合気道だな。」 「へぇ~、よく知ってるな。」 こいつはちょっと厄介な相手だが・・俺は負けねぇ!! 688 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 40 24.08 166noDWK0 俺は最後のおじさんと対峙すると両方とも構え始めた。 「ハァァァ!!」 先手必勝!俺はいきなりおじさんの顔に蹴りを放ったが遭えなく腕でガードされてしまった。 俺はさらに人体の急所に攻撃をしたがおじさんのほうはビクともしなかった。 「なかなか筋のいい攻撃だが・・力が足りんな。」 この親父・・ただもんじゃないな。こりゃ、俺よりも長く合気道をしているな。俺がふと考え事をしていると 急におじさんの鉄拳が胸めがけて飛んできた。俺はとっさのことで驚いたが両手を使いガードした。 「やるな・・小娘。」 (―――ッ!!なんて力だ。やばいなこりゃ・・) とっさに腕でガードしたもののあれを胸に喰らっていたらとんでもなく痛かっただろうな。それに腕が少し ジンジンしてきやがったぜ。おじさんは好機と見たのか、その攻撃をきっかけに俺に立て続けに攻撃を仕掛けてきた。 力こそ大きいものの隙があったので何とかかわすことには成功した。・・だけど、このまま行ってもジリ貧だった。 「どうしたどうした。かわすだけでは何もできんぞ。」 (クソッ!!どうすりゃいいんだ・・) 俺はいい考えが思い浮かばずついに後方へと追い詰められた。 690 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 54 00.80 166noDWK0 「さて・・どうするかな?」 俺はついに後方へと追い詰められてしまった。逃げ場を探すにもおじさん自身、隙がなかったから逃げ出せれなかった。 何とか相手の隙を作らなければ・・ (クソッ・・隙がねぇ。どうやったら・・こうなったら一か八かだがあれしかないか。) このままではまずいと思った俺は意を決して意地を捨てた。 こうなったらとことんやってやるぜ!!この世には勝てば官軍という 言葉があるぐらいだしな!! 691 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 54 56.71 166noDWK0 「どうした、もう終わりか・・」 「ぐすっ、ぐすっ・・お、お腹が・・」 俺は突然、大の男相手に膝待ついてしまった。さぁ・・これに引っ掛かるか? 「どうしたんだ?」 よし、隙ができた。喰らえ!!タマ金蹴り!!!! 「なッ!!ぐおおぉぉぉぉぉ!!!!」 俺は隙ができたおじさんの隙を突いて男なら誰でも痛いタマ金を思いっきり力をこめながら 蹴り上げた。案の定・・おじさんはあそこを抑えながらもがき苦しんでいた。流石にいくら鍛えてようと そこまでは鍛えられなかったようだ。 まぁ、ちょっぴり良心は痛んだが・・ 692 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 57 32.84 166noDWK0 「涙は女の武器・・とはよく言ったものだ。さて、首謀者の名前を教えてもらおうか?」 こうなれば形勢逆転で俺はもがき苦しむおじさんを説き伏せながら尋問した。 「グッ・・卑怯な・・」 「どうした!!また、蹴り上げられたいのか!!」 「・・わ、わかった。首謀者は・・ク・・ガハッ。」 「お、おい!!!」 チッ、肝心なところで気絶しやがった。よほど鍛えるのを疎かにしていたんだろうな・・ いや、待て・・タマ金蹴り上げたぐらいで気絶するか普通? じゃあなんで気絶したんだ? 結局俺は首謀者が誰かもわからぬまま家路へ向かうことにした。 867 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 16 40 03.58 iFshTIWP0 あの事件から翌日、俺はあの首謀者のことを考えながら教室にいた。 「結局誰だったんだろうな・・」 まず考えてあのおじさんたちはれっきとしたプロだ。この俺でも太刀打ちするのは苦労した。 それに・・絶対あいつが関わっているのは間違いなかった。でなきゃ俺まで襲うことはない。 俺は深々と考えるとツンが慌てて俺の席へと駆け込んだ。 「ちょっと、昨日、中野が・・病院に運ばれたみたいよ!!」 「な、何だって!!」 なんであいつが病院送りに・・この俺が言うのもなんだがあいつは唯一俺と互角に戦える奴だ。 そんな軽くやられるタマじゃない。この俺が一応保障する。 俺は周りと確認するとあいつはいつも来る時間帯になっても来なかった・・ 872 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 16 48 13.07 iFshTIWP0 「おい、聞いたぜ。中野がやられたんだってな・・」 「いったい誰がそんなことをしたんだお・・」 お昼休み・・弁当を囲んだ俺たちは病院送りになったあいつの話題で持ちきりだ。 「何だ、お前たちも知っているのか?」 「ツンから聞いたお。・・お見舞いには行かないのかお?」 「そんなもん誰が行くか!!!・・それにあいつだって、それ相応の恨みぐらいはたくさん買われてるだろ。 何せ、殺戮の天使だからな・・」 考えればあいつに恨みを買う奴はかなりいるはずだ。不意に誰かに襲われたって不思議じゃない。 それにあいつはほかの奴の復讐ごときに簡単にはやられないはずだ。 「・・それにまたケロッとして来るさ。」 しかし、俺は何か別の予感を感じていた。・・それも嫌なほうで あいつ・・平気かな?・・ってなんであいつのことを心配せにゃならんのだ!!! 確かにあいつには借りはあるが・・別に心配ないと思う。・・多分 俺は・・胸が締め付けられるようなそんな感じがした。 874 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 16 57 19.10 iFshTIWP0 「お見舞いに行ってみれば?」 「・・そんなものどうせ行ったって野暮だ。」 あいつのお見舞いなんて誰が行くかよ!!俺は断固拒否を貫いていると突然、俺たちの背後から 誰か現れた。 「話は聞かせてもらったわ。」 「う、うわっ!!」 俺たちの背後に現れた人物・・それは礼子先生だった。この人は超能力者か!! 礼子先生は俺に向かい、あの目で語気を強くしたまま俺にこう言ってきた。 「あなた・・このままでいいの?」 「な、何だよ・・べ、別に行かなくたっていいだろ。」 何なんだこの人は・・ 「・・あなた、本当は行きたいんでしょ?・・これ、中野君の病室よ。お見舞いに行くか行かないかは あなたの自由・・でも、ちゃんとしないと後で後悔することになるわよ。」 そういって礼子先生は病室に書いてある紙を俺に渡すと去っていった。俺は今にもこの紙を 破り捨てようかと思ったのだが・・どうしても思い踏みとどまった。 875 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 17 04 53.51 iFshTIWP0 そして俺はうやむやしたまま放課後を迎えてしまった。 「それにしてもあれが例の保健室の先生か。・・結構きれいだな。」 「そうだおねwwwww・・ってツン、そんな目で睨むなお!!!」 内藤たちがバカやってる中、俺は行こうか行くまいか悩んでいた。 ただ平然と家に帰ればいいだけなのに俺は悩んでいた。 「んもう・・で、あんたは結局どうするの?行くの?それとも行かないの?」 「・・行かねぇよ。」 俺は結局紙を握り締めたまま、そのまま内藤たちと帰り際に別れた。 俺は家へと帰ろうと思ったのだが、頭の中で礼子先生の言葉がふとよぎった。 “・・でも、ちゃんとしないと後で後悔することになるわよ。” 「後悔・・っか。」 俺は帰ろうと思ったのだが、その想いとは裏腹になぜか体は勝手にあいつの入院している 病院の方向へと歩き出した。 877 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 17 12 56.97 iFshTIWP0 結局、俺は花屋で菊・・ではなく、お見舞い用の花を買い、ついでにスーパーでリンゴを買いあいつの入院している病院へと 来てしまった。まぁ、こうなったら仕方ないな。 俺は看護婦さんに病室の場所を聞くとあいつの病室の前へとたどり着いた。 (・・花はこれでいいかね。流石に金持ちとあって病室は個室だな。) 俺は意を決して病室に入るとそこにはベッドの上でのんびりと読書をしていたあいつがいた。 あいつは俺の姿を確認すると意外にも出迎えてくれた。まぁ、ギプスをしていないところをみると 骨は折れていないようだな。どうやら全身打撲といった感じだな。 「よぉ、まさか来るとは思わんかったぜ。」 「・・それだけ元気ならもういいな。帰る」 「お、おい、待てよ・・見舞いに来たんだろ。まぁ、ゆっくりしてけよ。」 「俺に襲い掛かったら怪我人だろうが容赦せんぞ・・」 結局俺はあいつの勧めであいつの病室へと留まることにした。 879 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 17 24 41.59 iFshTIWP0 「で、誰にやられたんだ?お前がやられるなんて滅多にないことだからな・・」 俺はリンゴをむきながらこいつの怪我の原因を聞いてみた。しっかしこのリンゴ・・皮が剥きづらいな。 不良品か?あのスーパーのジジィ俺に安物売りつけやがって!!! 俺が本題と別にリンゴと格闘しているとあいつが俺からリンゴをひょいと取り上げた。 「お前意外に不器用なんだな。・・ちゃんと料理してるのか?」 「病人の分際でうるせぇな!!!・・んで、その怪我・・誰にやられたんだ?」 あいつはリンゴを器用に剥きながら怪我の原因を話してくれた。 「ああ・・昨日お前と別れたとき、変なおじさんたちに尾けられてな。・・んで、人気のないところに 来たら突然お前と二度と近づくなって言われてな。ムカついたから殴ってやった。」 これって昨日の俺と同じだな・・俺は昨日の行動とダブらせながらリンゴを剥いている あいつの話を聞いていた。 「んでな、そのおじさんたちが強いのなんのって・・まぁ、何発か喰らったが全員返り討ちにして 首謀者の名前を聞いてみたわけよ。・・んだけど肝心なところで気絶しちまったな。ほらよ、剥けたぜ。」 俺はリンゴを受け取ると昨日のことをもういっぺん整理してみた。 やはり、あれは誰かが意図的に起こしやがったんだな。そして俺はリンゴに噛り付きながら昨日あったことを話した。 882 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 17 31 43.35 iFshTIWP0 「・・なるほど、どうやらこれは俺たちに恨みのある奴のやったことだな。」 「ああ・・それもかなり深いのな。でなきゃ、プロなんて雇わんだろ。」 俺たちにしては珍しく共同で犯人を推理した。どうもああいた奴には直に一発お見舞いしてぇ。 考えていることは同じなようだ。 「ま、考えたって仕方ないだろ。・・とにかくお前は気をつけろよな。」 「バカ、てめぇに心配されるほど俺は弱かねぇよ!!」 「・・そうだったな。・・今日は来てくれてありがとな。」 な、何言い出すんだ急に!!こいつは怪我してから頭でも打ったのか?いや、変な薬に手をだしたに 違いない!!何せここは病院だ。・・それにこいつのことだ、看護婦に色目を使って薬をせびり だしているに違いない!! 「な、何言い出すんだよ・・早く治せよな。」 そういって俺は慌てながら病室を後にした。
https://w.atwiki.jp/bar41/pages/176.html
675 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 20 51 35.92 pfahviGf0 「・・・ちくしょう」 俺は街という街を彷徨いながら歩いていた。いろいろな声が聞こえてくるが俺はただ単に街を歩いていた。 歩き疲れた俺は途中あった公園のベンチに腰掛けた。 「・・ハァ、俺はどうすればいいんだ。このままやりきれない気持ちのまま 女として過ごさなきゃいけないのか。」 俺はベンチに腰掛けたまま公園の様子を見ていた。・・元気に遊ぶ子供、何の変哲もないカップル、 ただ散歩している老人・・何の変わりもなく日にちは過ぎていた。俺はポーッとしていると喉が渇いたので自販機に向けてベンチから立とうとすると 横から飲み物を差し出された。俺はそのまま受け取ると差し出したのは・・・中野であった。 「・・なんだよ。」 「たまたま、ここに着てみたらお前がいてな。それで・・」 俺は怒る気にもなれずにそのまま中野を無視してベンチへと腰掛けた。中野は横からいろいろなことを話しているが何も思い浮かばない俺は そのままベンチに座りぱなしだった。 677 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 21 02 44.74 pfahviGf0 「・・こうしてお前と面と向かうのは初めてだったか。覚えてるか? 俺たちがであったときのことを・・」 「・・ああ。」 中学時代、各地の学校に乗り込んで喧嘩をして名の知られた俺はついに殺戮の天使である こいつとやりあうことになった。仲間のいない俺は1人で対するこいつは数人の人数で 俺を迎え撃った。だが、俺はこいつの取巻きを返り討ちにしてこいつとタイマンでやりあった。 「フッ・・お前は俺に立ち向かっていたな。かなり体力は消耗してたのに・・」 「勢いって奴だ。あんときの俺は何も考えずにお前に向かっていった。」 互いに殴り殴りあって、両者互角のまま決着がつかず仕舞いであった。あれから何度もやりあう機会があったが そのときも互角で決着はつかなかった。最後の喧嘩から決着がつかないまま俺たちは中学を卒業した。 「んで、俺は男のままに・・童貞のお前は女になったわけだ。」 「ならやれよ。お前だったら今の俺は簡単に倒せるだろう。」 俺は中野からもらった飲み物を飲みえ終えると缶を潰しながら中野に向かった。 「やってみろよ・・だけど俺だって簡単にやられないぞ!!」 680 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 21 16 52.52 pfahviGf0 俺は圧倒的な気迫のまま中野に詰め寄ったが・・中野はその体制を維持したまま 鼻で笑っていた。俺はますます中野の態度が気に食わなかった。 「お前、俺が女だからってなめてるだろ!!どうせお前は女相手にグーも出ない奴だったのか!!」 俺が挑発的な態度をとると中野は旧に俺の目の前に立ち上がった。 「な、なんだ・・」 俺は突然のことだったが構えながら中野の出方を伺った。 拳を出すのかあるいは蹴りなのか・・俺は注意深く中野の動作を伺うと急に中野は 手をだして来て俺の顔に・・デコピンした。余りにもの突然のことで俺は唖然としたが すぐに怒りがこみ上げてきた。 684 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 21 19 36.07 pfahviGf0 「・・てめぇ」 「それがお前と俺の差だ。・・それに俺はもうお前との決着をつける気にもならんな。」 「だからそれが何だって・・・」 俺はますます怒りが込みあがって中野の顔面に向けてパンチ一発を放ったが、俺の拳はあっけなく 中野に抑えられた。俺の拳を押さえたまま中野は意外な行動をとった。 「こうなったらお前はどうする?」 「う、うわっ!!」 突然中野は俺の拳を押さえたまま俺に抱きついてきた。突然のことで俺の思考は回路を閉じた。 「や、やめ・・」 「こんな体制のまま・・お前はどうするんだ?」 正直言って俺は体に力が入らなかった。それどころか体が熱を帯びたように熱く・・火照っていた。 俺は火照った体のまま力が抜けた。 688 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 21 36 40.47 pfahviGf0 「・・・もう、好きにしろよ。」 俺はやむを得ず中野に抱きつかれたまま降伏宣言した。すると中野は微笑しながら俺を離した。 「フッ・・かわいいな。男の頃とは思えない対応だったぜ。」 「・・・」 余りにも突然のことだったので俺は怒る気にもなれずにしばらく呆然としていた。この体になって男に 抱きつけられたのは初めてだった。 「おい、大丈夫か?」 「ハッ・・お前なんで俺を離したんだ?好きにしてもいいと言った筈だぞ・・」 中野はやれやれといいながら俺を抱え始めた。再び俺の体は熱くなった。 「別にお前なんて興味はねぇよ。・・あれはただ、少しからかっただけだ。」 「・・そうか。」 なぜか俺の心は安心感で満たされていた。 689 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 21 38 13.93 pfahviGf0 「お前って女になってから軽いな。男のときはごつかったのにな」 「・・ば、バカヤロー」 このときの俺は男としての感情が出ずに別の感情を出していた。そして俺は中野に 抱えられたまま家へと送られた。 「ここだな・・お前はもう女なんだ。お前も少しは女を自覚しろ。このまま行くと女の限界を 最悪の形で目の当たりにするぞ。ほんじゃな。」 帰ろうとする中野を俺は引きとめた。 「・・おい」 「ん?」 「今日はその・・ありがとな」 「フッ・・無理すんなよ。」 俺は中野にお礼を言いながら自宅へと戻った。俺は脳裏から帰り際の中野の光景が 頭から離れなかった。あのときの中野は・・少し照れていた。 10 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 20 26 04.48 yYLcBuaL0 あの日から翌日・・俺はあいつに対してもやもやした気持ちを抱えたまま学校へと 登校した。教室に着くとツンと何気ない日常を繰り広げていたが・・俺らの前にとある女性が現れた。 「あなたが相良さんね。」 「ああそうだけど・・」 突然俺らの前に現れた女性・・俺は過去の行動を振り返ってみたが男に手はかけたことは ありまくりだが、女には全く手をかけていなかった。 というか女とはほとんど話していなかった。この女何のようなんだ・・ 俺が疑問に思えてる中ツンが小声で俺に伝えてくれた。 (例の中野君ファンクラブのリーダー的存在の隣のクラスのクーさんよ。) そういえばこないだあいつのファンクラブがあるって聞いたな・・ 俺は妙に納得するとクーといった女が俺に激怒の視線を向けながら語りかけた。 「・・あなた、昨日中野君と一緒に帰ったらしいわね。いったいどういう関係?」 うげっ・・嫌な質問だな。例えるなら昼ドラに出てくる息子を溺愛する金持ちババァのようだぜ。 「ちょっと待ってくれ!!俺はあいつとは何も関係ない。・・ただ昔の知り合いだけだ。」 「・・ま、そういうことにしておくわ。ただし、今度あの人に近づいたらどうなるか知らないわよ・・」 そういってクーと呼ばれた女は教室から出て行った。 全く・・あいつのせいで俺もいろいろ厄介なことに巻き込まれそうだぜ・・ 12 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 20 36 38.57 yYLcBuaL0 「なんてことがあったんだよ・・」 「お前も女に狙われるのかwww」 「笑い事じゃねぇよ!!・・ただえさへ女に付きまとわれるのは勘弁してほしいのに。」 俺は笑い飛ばすドクオに拳を入れながら弁当を食べていた。すると横にいたツンが俺に心配そうな 眼差しで俺にこう言った。 「ま、女の子同士の揉め合いごとになったら私に相談してよ。女は男と違って陰湿だから・・」 「・・ああ、わかった。」 「それにしても相良は中野のことをどう思ってるんだお?」 この野郎ォ・・随分といっしょまえな事を聞くじゃないか。まぁ、内藤はそこが憎めないのだが・・ 「・・まぁ、昔のことがまだチャラになってないからな。わからん。」 でも、確かにあいつに抱きつかれたときは条件反射とはいえ俺は力を出せなかった。 ああいう状況下になったとき俺はあいつのことを・・ 「そういえばツン、今日のお弁当おいしいお。」 「そ、そうwww」 いくらダチとはいえ目の毒だこいつら・・ 18 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 21 00 31.30 yYLcBuaL0 お昼が終わり授業中・・俺は珍しくまじめに授業を受けていた。まぁ、このままサボり続けると単位が もらえないという理由もあるのだが・・あいつは隣の席で相変わらず完璧振りを発揮してやがる。どうやら女になると 頭脳はそのまま変わらんみたいだな。全く少しは分けてもらいたいねぇ・・ 「・・お前授業の内容理解しているか?」 「な、なんだよ突然・・」 突然中野は俺のノートを取り上げて見始めた。 「お前バカだな。相変わらず喧嘩しか能がなかったのか・・」 「うるせぇな。・・お前とは違うんだよ。」 俺はふてくされると中野は再びやれやれといった表情で俺にとある条件を突きつけた。 「お前、成績良くないだろ。勉強教えてやるから明日俺と1日付き合え。」 「ハァー!!テメェ何言ってるんだよ!!!!」 俺は思わず席に立ち上がりあいつを睨んでいた。しばらくして先生に注意され俺は席に座ると再び小声で あいつと話し始めた。 19 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 21 01 14.10 yYLcBuaL0 「いきなり何言ってるんだよ。」 「お前成績良くないだろ。俺が全教科勉強教えてやるから明日は俺と付き合え。」 いきなり「はいそうですか?」と言わず納得などもちろんできなかった。並みの女なら納得したと思うが俺は全然しない。 むしろ お 断 り だ。密室空間で中野と2人きりなんて絶対嫌だね!! 「そうか・・ならお前はこのまま留年して俺の後輩となるのか。」 「う゛・・」 成績のとこを言われると俺はたじろくしかなかった。何せ俺の成績はほとんど 情熱のバラで黒など体育しかなかった。親からも口をすっぱく成績のことを言われているので 正直何とかしたかったのだが・・俺自身など今日など全く興味がなく、宿題など小学校3年生の 時点から全くやっていなかった。 20 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 21 02 49.21 yYLcBuaL0 「安心しろ、お前の成績を上げてやる。・・嫌な話じゃないだろ?」 「・・お前が得をすることばっかじゃないか?」 よく考えてみればこいつが得をしそうなことはたくさんあって俺が得をすることなど 全くなく逆に損が多い結果だ。いくらこいつとはいえ女と密室空間で2人きりでいたら さぞうれしかろう。逆に俺はこいつと話すことですらままならないからな・・ しかしこいつはそんな俺の予想を覆すような言葉を吐いた。 「昨日言っただろ、お前には興味はないって・・それよりもお前には損はないだろ? 成績アップはいい話だと思うんだがな・・」 この野郎・・人の弱みに付け込みやがって。 結局俺は留年と過去のうやむやを天秤にかけることができずに現実を選んだ。 「・・わかったよ。ただし、俺に手を出そうとしたら即刻殺すからな!!」 結局俺はトホホな選択を選んでしまった。 49 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 22 38 31.21 yYLcBuaL0 「はぁ・・明日どうなるのかね。考えるだけでもおぞましいぜ。」 学校が終わり、自宅に舞い戻った俺はそのまま明日のことで頭が一杯になった。 おそらくあいつただ1人で向かってくると予想される。そうなればあいつと2人きり・・ 文字どうりデートとなる。俺はそれを考えると気持ち悪くなった。しかし、約束は約束なので むざむざ破ることはできなかった。 「はぁ・・こうなったらわざと遅刻するのもありかな。」 俺は明日が雨になることを祈りつつあやふやな考えのまま夜を過ごしていった・・ 「・・なんでこういう日に限って天気は晴れでこんな時間に起きてしまうんだよ。。」 結局俺はわざと遅刻しようにも待ち合わせの時間ばっちりに起きてしまい、天気は雨と逆で快晴だった。 俺は結局軽く支度をするとそのまま外へと出向いた。なぜかいつもより体が軽くなっているのはなんでだろう? それに・・いつもより楽しい感じがしていた。 53 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 22 48 59.99 yYLcBuaL0 「えっと・・ここら辺だよな。」 俺は指定された場所に着てみると早速、男に絡まれた。 「やぁ・・1人かい?ぼくと一緒に・・グヘッ!!」 「悪いな、今の俺は少々気が立ってるんだ。」 俺は言葉よりも先に手が出てしまった。男はあっけなく俺の拳を顔面にモロ喰らい 自慢の顔が台無しだった。 しかし、背後から男の仲間と思える人物4~5人出てきた。 「お嬢ちゃん、暴力はいかんぜwww」 「よくみたら結構上玉じゃないかwwww」 男たちがにたらしい目つきで俺を凝視すると俺は目を瞑り一呼吸おいてから男たちと面と向かった。 「おい!てめぇら!!今日の俺は機嫌がすこぶる悪ィんだ!!・・怪我したくなかったらとっと帰りな。」 「こいつ女だからって調子に乗りやがって・・ちょっと痛い目見ないとわからんらしいな。 ちょっとやっちゃおうぜwwww」 そういうと男たちは俺に向かっていった。ま、こいつらでストレス発散するかな♪ 57 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 23 06 55.28 yYLcBuaL0 「オラオラ!!俺を袋にするんじゃなかったんか!!」 俺は我をも忘れて男達をボコボコにした。はっきりいてこいつらは見かけが押しで 喧嘩の経験が0であった。俺はボコボコにした後、最初に言った奴の胸倉をつかんだ。 「おい、今後俺に近づかないほうがいいぜ。」 「グググ・・後ろを見るんだな。」 そういわれた瞬間、背後から気配を感じた。俺は瞬時にかわして男の懐に思いっきりパンチを浴びせた。 俺はよくみてみるとあの男たちの一味であった。どうやらまだ足りなかったらしい。 「こんな子供だましの手この俺に通用するか!!」 俺は再び男に殴りかかろうとすると殴ろうとすると誰かに腕を止められた。俺は腕を止めた人物を見てみると 待っているはずのあいつだった。 「おい、やめとけ。」 「てめぇな、邪魔すんな!!」 「・・もういいだろう。行くぞ。」 俺はなぜか逆らうこともできずに男を放すとあいつと一緒にその場から立ち去った。 59 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 23 15 29.58 yYLcBuaL0 「なんでわかったんだよ。」 「あれだけ騒ぎを起こすと誰でもわかるだろ。」 俺は公園を歩きながら先ほどの光景を話していた。・・それにしてもこいつ1日付き合えって どこに行くつもりだ? 「お前どこ行くんだよ?・・決めてあるのか?」 「・・決めてない。」 「ハァ? ふ ざ け る な ! ! ! ! ・・来て損した俺は帰る。」 俺は帰ろうとするとあいつは珍しく俺を引きとめた。 「バーカ、嘘に決まってるだろ。ちゃんと決めてあるよ。」 そういってあいつはポケットからチケットをヒラヒラと俺に見せ付けた。どうも映画のチケットらしい。 ご丁寧に2枚も揃えてある。 「ほら、行くぞ。おもしろい映画だぞ。」 そういって俺はいつものペースを出せずに僅かながらにもあいつに主導権を握られていた。 62 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 23 32 02.32 yYLcBuaL0 “あ、あん・・だめぇ・・” ここは映画館だ、うんそれはわかる。ただ、問題は映画の内容だ!!あの野郎、映画とはいっても 18禁の映画館へと連れて行きやがった!!それに観客も少なく大半は男だ。女は俺だけでしかもかなり浮いていた。 あいつは俺の隣で涼しい顔をしながら映画を見ていた。 「・・おい、これは俺に対する嫌味か?それともあてつけか!!!」 「何言ってる?お前男なんだろ?だったら・・」 俺は有無も言わずに映画館から立ち去った。・・あの野郎絶対許さん!!家庭教師で家に来たら 真っ先に毒を盛ってやる!!これならまだツンたちと遊びに行ったほうがよかったぜ。 俺は映画館から出るとあいつも追いかけてきた。 「おい、待てよ!!・・もう少しでいいところだったのに。」 「お前な、女相手にいっつもそういうところ行っているのか?」 「いいや、お前が初めてだ。ま、はっきり言うとこういったデートは初めてだ。」 少し意外だった。中身はともかく外見だったらモテそうなこいつがこういった デートを経験してないなんて意外だった。でも、初めてだといってもこういった 映画を選ぶなんてまずありあえない。そんな俺の考えをお構いなしにこいつは自分の 過去の恋愛経験を話し始めた。 64 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 23 34 17.98 yYLcBuaL0 「ま、SEXなんてしたけど・・全然だったな。」 「・・それで、次はどこに行く?」 俺はさっさとこのデートを終わらすために次の場所を選んだ。 「ま、近くの喫茶店で時間を潰すか。とっておきがあるし・・」 「そのとっておきも、あんなチンケなもんなんだろ?次あんなところ行ったら帰るぞ。」 「さぁな。でも、取って置きだとは言っておくぜ。」 俺は心の中でため息をつきつつもこいつの言うとっておきが なぜか楽しみになった。 不思議だ、それにこいつといると・・楽しい? いや、違うな。・・なんだろう? 66 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 23 41 41.49 yYLcBuaL0 「おお、あのカップル・・似合ってるぜ。」 「本当だ・・」 さっきから喫茶店でいるたんびにこういったことを言われる。・・そういや公園で一緒に歩いていたときにも 振り返られたな。・・全く、俺はこいつと付き合ってないぞ!! 「何さっきから膨れっ面なんだ?」 「るせぇな!!・・それよりも行く場所は決まったのか!?」 俺はアイスコーヒーを飲み干すと次の行き場所を聞いてみた。 「ああ、基本の遊園地なんてどうだ?ここの近くにあるだろう?行ってみないか?」 「遊園地か・・悪くないな。今度はまともだろうな?」 どこぞやの映画みたいに不良がたくさんいるぼろっちぃ遊園地なんて行きたくないぞ・・ 俺は不安を抱えたままこいつの言う遊園地へと行くことにした。 69 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 00 01 28.04 HBbMtwbN0 「今度はまともだな・・」 「だろ?」 今度は結構設備も整っており人がたくさんいた遊園地であった。俺たちはチケットを買って 入場すると数々のアトラクションを見回していた。 「さて、どれから乗るかな・・」 アトラクション乗る気満々の俺に対して意外にもあいつはアトラクションへと 自ら進もうとはしなかった。 「お前・・せっかく来たのに乗らないのか?」 「あ、ああ・・俺は疲れたからな。」 この好機襲来のチャンスを俺が見逃すはずなかった。今までの恨みを晴らすときが来たぜwww 「なぁ、勝負しねぇか?どちらかがくたばるまでアトラクションに乗り続けるんだ。 まさか、巷で恐れられている殺戮の天使様であるお前がアトラクションが怖いって 言うんじゃないだろうな?」 「え、ああ・・」 やった、決まったぜ!こいつは絶対絶叫ものには弱い。しかも男は勝負事には 絶対退けないはずだ。俺は今までの恨みを畳み込むかのようにあいつに詰めよった。 70 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 00 02 36.15 HBbMtwbN0 「さぁ、どうする?・・俺は別にいいんだぜ。」 「チッ、ならやってやろうじゃん。ただし、俺が勝ったら過去のいさこざ抜きで正式に 俺の彼女になってもらおうか!!!」 な、何だと!!ま、まぁいい。子供の頃から絶叫には慣れ親しんだ俺だ。 女の体になっても多分大丈夫だろう・・試しはないが・・ 「あ、ああ、いいぜ!!俺が勝ったらこれからある家庭教師を免除させてもらおう!!」 こうして互いに意地と根性をかけた絶叫耐久勝負が始まった。・・たかが勝負になんでこんな方向に 転んでしまったんだよ。絶対負けん!!死んでもあいつの彼女になるものかよ!! 死んでも負けんぞ俺は!!!!! 219 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 14 54 46.77 HBbMtwbN0 勝負は単純、ここの遊園地が誇る絶叫マッスィーンの数々をどれだけ耐えれるか・・ で、俺がまけたらあいつの彼女となり、あいつが負けたらこの次にある家庭教師をパァにできる。 「よし、行くぞ!!絶対負けんからな!!」 「こっちだって行くぜ!!」 俺たちはたがい睨み合いながら最初の絶叫マシーンへと乗り込んだ。・・この勝負もらったな。 順番待ちも何のそので俺たちはジェットコースタへと乗り込んだ。 「ヘッ・・後悔すんなよ。」 「お前も女だからっていい気になるな・・」 かくしてそれぞれの想いと執念と根性が入り混じったジェットコースターは発進した。 気のせいか周りのお客の視線を感じるのは気のせいだろうか? 221 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 15 09 14.60 HBbMtwbN0 最初の絶叫マシーンに乗り込んで数分後、あれから3機乗った俺たちは、まだまだくたばっては いなかった。 「おい・・疲れたならそろそろ降参したほうが身のためだぜ。」 「まだたかが3機だろ。・・お前こそそろそろ降伏したらどうだ?」 さすがにまだ3機では堪えてないか・・涼しい顔をしてやがるぜ。なら、ドンとこいだ!! 俺もまだ余裕だし・・それに絶対こいつには何が何でも負けたくなかった。 「たかが3機だろ。まだこの遊園地にはたくさんの絶叫マシンがあるんだ。 お前も涼しい顔はできないぜ。」 「お前こそ、その余裕・・へし折られるぜ。」 このときは互いにくたばる気配もなく何が何でも来いという感じだった。 222 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 15 11 31.03 HBbMtwbN0 「お、おい、見ろよ。あのカップルもう7機も絶叫マシンを乗り回してるぜ。」 「ああ・・でも、近寄れない雰囲気を醸し出しているな・・なんでだ?」 あれから俺たちは様々な絶叫マシンの乗り込んだがあいつのほうはというと微妙に顔色を変えた程度で 涼しい顔つきだった。一方の俺は女になった影響か徐々に疲れが見え始めていた。そして互いに 7機目を乗り終えた頃はさすがのあいつも汗だくだくであった。 「お、おい・・も、もう降参したほうがいいぜ。」 「な、何いてるんだ。ま、まだ最後のが残ってるだろ。あれで決着をつけようぜ。 それにてめぇこそさっさと負けて俺の彼女になったらどうだ?」 「ハッ、何言ってるんだよ。・・まだ根性では負けてないぜ。」 互いの限界が見え始めている中、俺たちはついに決着となるこの遊園地で目玉の 絶叫マッスィーンに乗り込むことにした。 互いの意地と根性と執念を賭けあったバトルもこれで終局を迎えていた。 226 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 15 35 27.87 HBbMtwbN0 「さぁさぁ、今日はよく当アトラクションににお越しくださいました。当名物クォリティコースターの説明を させてもらいます。まずは普通に発進した後、あの長さ300メートルの部分をゆっくりと登っていって頂上に着いたら 一気に時速120キロのスピードで通過いたします!!そしてその勢いであの3人にも続くループを一気に突き抜け地下へと到達いたします。 そして安心してはいけません。地下でも様々なアトラクションがご用意させていただきます。それから・・」 俺は説明を聞いているとこの遊園地の名物でもあるクォリティコースターに目がいった。ものすごい高さの部分を一気に急降下しながら 数々のループを潜り抜け、そして地下へ到達・・その地下でも様々な絶叫部分が用意されていると まぁ、絶叫好きにはたまらんだろうが、ちょっときついな。 大人数の中、通路を進んでいくと途中退席の通路が目に付いた。 「お、おい・・今ならまだ途中でやめれるぞ。」 「そ、それはてめぇだろ。・・大人しくこのまま負けて俺の彼女になれば見逃してやってもいいぜ。」 限界が見え始めてるというのに減らず口はいまだ健在のようだ。そして俺たちは通路を進み最後の途中退席の通路を 通り抜けるとついにクォリティコースターの座席へとたどり着いた。 「こ、後悔すんなよ・・」 「お、お前こそな・・」 互いの意地と根性と執念を乗せたクオリティコースターは俺たちに絶叫を約束しながら 終焉へと突き進んで行った。 228 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 15 49 28.32 HBbMtwbN0 クォリティコースターは普通のスピードに走っていったところ途中のろのろと 減速し始めた。そしてゆっくりと地上300メートル地点を登っていった。 (早速これかよ・・) そして地上300メートルに到達した時点で観客の絶叫とともに猛スピードで降下し始めた。 俺は隣にいるあいつを見ている様子もなく、絶叫の渦へと巻き込まれた。そしてそのスピードのまま 3連にも続くループを進んだ後、コースターは地下へと到達した。 (う・・すげぇな・・) 正直言って地下はものすごく絶叫であった。むしろ地下だからこそものすごい怖かった。 地下でも多少は減速しているもののそのスピードはすごくいり混じっているコースを 駆け抜けていた・・ 229 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 15 51 06.20 HBbMtwbN0 コースターを乗り終えるとあいつは膝を着き愕然としながらこう言った。 “クソッ・・もう、ギブだ・・てめぇの勝ちだ。” “よっしゃぁ!!!これで俺の勝ちだな!!うっしゃ!これで家庭教師はチャラだぜ!!・・” 「・・ですか。・・丈夫ですか・・」 「ハッ・・ここは?」 目が覚めると俺はあの地下の光景ではなくとある一室へと寝かされていた。朦朧とする意識の中、辺りを見回していると あいつも眠っていた。 「コースターが到着した瞬間、あなたたちが気絶しておりまして・・」 ってことは・・あれは夢かよ!!俺が途方のない虚しさを感じているとあいつも目を覚まし始めた。 230 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 16 02 47.91 HBbMtwbN0 「うううッ・・ここは・・」 「あ、係員の一室です。あなた方はコースターが終わった後気絶していたので・・」 どうやら俺と同じくあいつも気絶したようだな。そして俺たちは並ばされ係員から定番の説教させられた。 「いいですか。当アトラクションはお客様の安全を第一と考えております。ですからそのような体調でアトラクションに 乗られてはお客様の体に悪影響が及ぼされます。ですから・・」 係員は俺たちに今までのアトラクション勝負写真を突きつけながら怒っていた。俺はムカついたのだが怒る気力すら出ずに そのまま係員室から解放された。俺はあいつのおごりのコーラを飲みながら勝負の結果を集計してみた。 そういえばあいつは俺よりも後に目を覚ましたんだよな。 231 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 16 03 52.73 HBbMtwbN0 「結局・・勝負はドローだな。」 「ハァ、俺が先に目を覚ましたんだから俺の勝ちだろ!!」 「バカかお前、絶叫マシーンが終わったときには気絶してたんだから結果はドローだ!! 第一てめぇが言ったんだろ!“どちらかがくたばるまでアトラクションに乗り続けるんだ”って言ったの だから結果はドローだ。」 チッ・・気絶してたくせにこんな細かいことまで覚えてたなんて。 「・・わかったよ。」 「さて、大部時間もつぶれたしとっておきの場所へと行きますか? ここからだとまぁまぁ近いぜ。」 そういやこいつ・・とっておきの場所があるっていってたな。 「ま、行こうぜ。お前の言うとっておきの場所に・・」 そういって俺らは体力を回復しながらあいつの言うとっておきの場所へと向かうことにした。 301 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 21 14 13.16 HBbMtwbN0 俺たちは遊園地で十分に体力を回復した後、あいつの言うとっておきの場所へと行くことにしたのだが、 先ほどの場所から結構歩いた。俺は本当にこいつを信用していいのか、わからなくなった。 「おい、結構歩くな。まさか裏通りで俺を襲うんじゃないだろうな・・」 「お前、想像力は達者だな。んなわけねぇよ。」 俺たちは歩いていると目の前に武装したDQNの集団だと思われるものがちらほらと出てきた。 しかもご丁寧に背後まで固めてやがる・・ 「イヤッホー!!中野ちゃん。それに女になった相良もいるなwww 2人そろってデートかい?ならぼくたちも混ぜてよ。」 俺はため息をつきながらどうやってこいつらをやり過ごすか考えていた。俺はこんな奴らに 負ける気などしないが、いかせん数が多かった。 「はぁ・・お前はいろんな奴にモテてるんだな。で、どうする?」 「お前もだろ・・逃げるか?」 「そうするしかないようだな。」 俺らは互いに合図を決め・・DQN集団の隙を見つけると走り出した。 303 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 21 26 21.32 HBbMtwbN0 流石に人間、逃げたものは追いかけるという習性を持つ。俺は街の道を縫うようにして 逃げ込んだ。女になってから某ラグビー漫画のようにえらい脚力に自信が持てるようになった。 俺は可能な限り逃げまくった。 「待てやー!!!」 「てめぇらなんかに捕まえられるかよ!!」 俺は道という道を走りまくった。あの時遊園地で体力を十分に回復してよかったと思う俺であった。 しばらくしてDQNたちの声が聞こえなくなるのを確認すると俺は休み場所を探した。 「・・どうやら声が聞こえないのとなると撒いたみたいだな。いや~満足満ぞ・・」 「見つけたぜ中野・・ウゲッ!!」 「悪ぃ・・やっぱ俺らはこっちのほうが性にあってるわ。」 俺が満足した傍ら・・中野はご丁寧に追っ手を倒していきながらこちらへと向かってきた。そして中野に合わせるかのように DQNたちがこちらへと向かってきた。人数は中野が追っ手を撃退したので半数まで減っていたが未だに武装しているものが 多かった。 「ヘッヘへ・・もう、逃がしゃしねぇぞ!!」 「だそうだ・・久々にやるか?」 「俺を誰だと思ってるんだ?あの相良だぜ・・てめぇこそやられるなよ?」 俺は構えるとDQN集団に殴りかかった。 308 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 21 36 30.30 HBbMtwbN0 「うぉりゃ!!」 俺は片っ端からDQN軍団に殴りかかった。流石に中野が半分片付けたおかげで ずいぶんとスムーズに行った。当然、武装によるダメージは皆無だった。 「おいおい、武装して女に勝てんようじゃ終わっとるぞ。」 「「「なめんな!!」」」 相手を挑発させて冷静な動きを奪う・・これ兵法の基本なり。違ったかな?まぁ、どうでもいいか。 俺はこうやりながらDQN集団を片付けていった。数分もすれば瞬く間に屍の山が築かれていた。 「まさか・・こいつら敵対してたはずじゃ・・」 「残念だったな。たまにはこういうこともあるんだよ。んじゃ、寝とけ。」 そういいながら中野は最後の1人を気絶させた。中野はこちらに振り向くと声をかけてきた。 「どうだ?やられていないか?」 「全く、お前と2人きりになると身が持たん。」 「ハハハ、そりゃそうだ。んじゃ行くぞ、ここだとかなり近いもうすぐだ。」 あいつは笑いながらとっておきの場所へと連れていった。 318 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 21 59 38.55 HBbMtwbN0 あいつは俺を連れて行き、しばらく歩いているととあるビルへとたどり着いた。 ビルには人がいなく俗にいう廃ビルという奴だった。空を見てみると時刻はもうすでに 7時を回っていた。 「おい、こんな廃ビルに連れてきてどうするんだ?」 「外見てみろよ・・」 そういってあいつは外を指差すとそこには万遍のない芸術的な光が輝いていた。都会の景色を融合しながら 光はいっそう輝きを増していた。あちらこちらにいろいろな人が見れた。 「・・綺麗だ。いろいろな人が歩いている。」 「よく、大都会の景色というが、そんなんじゃただ綺麗だけだ。こういった身近なものがどんな大都会よりも 一層綺麗に感じるときもある。ここはそういう場所だ。」 あいつの言ったとおりただの景色だと綺麗なだけだが、品がなかった。だけどここはいろいろな光の中にさまざまな人が 歩いたり、止まったりと生命の光が見えた。大都会の屋上にあるビルとかよりも一層の“深み”があった。 人はその深みを演出しているようだった。 319 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 22 00 30.23 HBbMtwbN0 「ここにいるとな、縛っていたものが一気に開放された感じがするんだ。どんな想いもどんな主張もいらない。 ただ人間が“生きている”ことを感じさせてくれる場所なんだ。」 そういってあいつはこの景色を見ながら俺に言ってくれた。確かにここの風景を見ると今までの重いが消し飛んで生きている 想いがひしひしと伝わってくる。男や女も関係ない ・・ただ生きていると。そう感じさせてくれた 「ちょっと変なこといってしまったな。まぁ、そんなこと・・うおッ!!」 なぜか俺は中野に抱きついた・・あの時抱きつかれたのとは逆だ。今度は俺から無理矢理、中野を抱きつかせてやった。 案の定、中野はあのときの俺と同じで戸惑っている表情を見せ付けた。 320 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 22 02 57.93 HBbMtwbN0 「お前・・あの時俺に“こうなったらお前はどうする?”って言ってたよな? お前だったらどうするんだ?」 俺はさらに顔を近づけながらさらに思いっきり抱きつけた。よし、これであのときの屈辱が返せる!!っと思ってた 俺なのだが、あいつは微笑しながら俺を見つめ返した。 「・・お前バカだな。俺は別になんとも思ってない。」 そういってあいつは俺は離した。・・なんともいえない感情になった俺はすぐに先ほどのの行動を起こした 自分に後悔してしまった。 (なんであんなことしちまったんだ!!!俺は!!!・・しかもあろうことか相手は 昔から因縁深いあいつだ!!!なんで俺は・・) なんでこんなことをしたんだろう、自分でもよくわからなかった。 ただ、わかってるのは俺の中にある感情がそうさせたことぐらいしかわからなかった。 322 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 22 16 11.61 HBbMtwbN0 帰り際・・俺はあのときの行動を考えすぎていてしゃべる事すらままならなかった。 (どうして・・あいつに抱きついたりしたんだ?あの時抱きつかれたときの復讐・・確かにそれもあったが俺は そんなに率先したりはしない。確かにあの時は不意を突かれてやられてしまったが・・) 「お前・・さっきから何ブツブツ言ってるんだ?」 「あ、ああ・・なんでもない。」 そして俺はさらにうやむやな感情を抱えたまま自分の自宅へとたどり着いた。 「んじゃな。今日のお前は一段とかわいかったよ・・」 「な、何言ってるんだ!!!・・て、テメェのほうこそせいぜい夜道に気をつけるんだな。」 「はいはい・・んじゃあな。」 そういってあいつは後ろに手を振りながら夜道に消えていった。 なぜか俺は虚しさが感じられた。 323 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 22 17 37.16 HBbMtwbN0 「なんか、しんみりするぜ・・」 俺はしんみりした気持ちを抱えたまま自宅へと入っていった。帰ったら帰ったらで母親がうるさいの何の ここしばらく女になって遅く帰ってきたら真っ先に起こるようになった。なんでだ?・・男のときは全然違うな。 胡散臭い説教から解放された俺は風呂から上がりいつものように部屋で髪を梳いてベットに潜り込んだのだが なぜか寝付けなかった。あの行動のせいではない。あいつと別れた後は寝付けなかった。 久々に出会ったときから・・ずっと (なんであの野郎と行動しただけでこんなに寝付けないんだ!!真っ先に忘れない面なのに・・) 俺はわけのわからない気持ちを抱きながら無理矢理就寝に着いた。
https://w.atwiki.jp/bar41/pages/175.html
203 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 22 46 54.82 8DiZCaym0 「全く!!あいつはいったい何なんだ!!!」 「落ち着け、あんま、ここで暴れるなよ相良・・」 「うるせぇ!!」 長い長い3時間がすぎてようやく全校生徒が待ちに待ったお昼休み・・ 俺の周りにはドクオ、ツン、内藤が席を囲んでいた。以前の俺だったら全くありえない光景であった。 ま、俺も成長したもんだな。 「それにしても、あんた転校生と知り合いだったの?」 「・・ああ、嫌ほど知ってる。中学の頃からな・・」 俺はみんなに昔の中野について話すことにした。あの殺戮の天使と呼ばれた 中野はそれはそれは有名だった。 「へぇ・・相良君と互角だったのかお?」 「まぁな・・認めたくはないが、それに奴はおまけに頭もいい。バカな俺とは大違いだ。」 頭脳明晰、容姿端麗・・おまけに実家は金持ちであろうことか俺と互角に喧嘩が強いとなれば 女など腐るほど寄ってくるだろうな。 まさに漫画に出てくるようなキャラだぜ・・それにどこぞやの完璧超人も真っ青なほど 奴はかなり恵まれていた・・ 205 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 22 49 09.66 8DiZCaym0 ああ・・ムカつく。そういえば内藤のお弁当箱・・ツンが持ってたやつだな。 ッてことはこいつらはもしかして・・ 「な、なぁ、内藤・・お前もしかしてツンと付き合っているのか・・」 「そうだお・・ゲフッ!!」 「な、何言ってるの!!あ、あたしはただね・・その、ブーンがお昼ないから 偶然持っていたお弁当箱を分けたのよ!! け、決して事前に知ってたんじゃないんだからね!!!」 何だよその反応・・まるっきり付き合ってるじゃねーか!!ハァ、どうりで内藤が男のままでいると思ったぜ。 「内藤・・何も言わずに一発殴らせろ!!!」 「ちょ、ちょっと困るお!!!」 「さ、相良!!あんた私のブーンに何するのよ!!!」 なんだかんだで今日も平和にお昼休みが過ぎていった・・ そう、このときは平和だった・・ そういえばドクオは童貞そうなのになんで男のままなんだ? 調べる必要ありだな。 206 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 22 56 46.17 8DiZCaym0 お昼休みが終わり、授業が再開されると中野がポツリと姿を消していた。 おかしいな、前の授業のときはちゃんといたんだが? ツンに悪いと思いつつも俺もこっそりと授業を抜け出して中野を探索し始めた。 (さてと・・天使さんはどこにいるのかな?珍しくやられたりしてたりなwwww) 俺はそんなこと考えながら天使探索を続けた。 「なんスか?俺次の授業があるんスけど・・」 「ゲヘヘヘ・・なぁに、天使様に記念の贈り物をね・・」 「・・ホー、それはそれは謹んでご遠慮させていただきますよ。」 お、いたいた。どうやら先輩たちにシメられるらしいな。先輩たちの人数はざっと20人程度か・・ 俺も入学当初はやられたな。まぁ、全員返り討ちにしてやったがwwww 俺は昔の記憶に浸っている中、中野たちは既に戦闘開始していた。 211 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 23 07 09.16 8DiZCaym0 「うぉりゃ!!どうした、転校生相手にここまで苦労するとはね・・」 「クッ・・この・・」 (お、もう始まってるな・・さすが中野、あっという間にほとんどのしてるよ。しかも一撃で・・カーッ!!うらやましいな。 俺も男のままだったらこうなってたかもしれんのに・・) 俺の様子をよそに中野は先輩方を確実に倒していっていた。 212 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 23 07 40.51 8DiZCaym0 そして数分後・・先輩方は一人残らずダウンしていた。俺はこのまま帰ろうかな・・っと思っていた頃、中野がこちらに 視線を送っていた。 「さてと・・おい、いるんだろ?・・子犬ちゃん。」 「誰が子犬だ!!!!」 しまった・・つい、出てしまった。それにしてもどこでバレたんだろ・・ 「・・てめぇの行動は全部バレバレなんだよ。それとも、あの時の続きをやるか?」 「ヘッ、上等。・・後悔すんなよ。」 「なぁに、あれは軽いウォーミングアップさ。」 相変わらず減らず口の変わらん野郎だ。俺は構えると一方の中野は余裕しゃくしゃくで構えもしていなかった。 ムカツク野郎だ!!!こうなったことを絶対に後悔させてやる!!!!! 215 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 23 21 04.91 8DiZCaym0 「どうした・・構えてるなら来いよ?」 「てめぇのその面ァ!!・・ひん剥いてやる!!!」 俺は中野に向かおうとしたその時、予鈴のチャイムが鳴ってしまった。 「・・残念。俺はこれから授業があるんでね。それに、怪我治してから来い。 あまりサボってると単位落とすぞ。じゃあな。」 「うるせぇ!!余計なお世話だ!!」 畜生・・またかよ!!相手が女だからってあいつ舐めてるのか!!! 今度舐めやがったら整形手術が必要なくらいに顔面をボコボコにしてやる!!! 予鈴に阻まれた俺は仕方なく教室へと帰ることにした。 216 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 23 22 58.10 8DiZCaym0 「アーッ!!ムカツク!!!」 「・・どうしたのよ?今日はやけに荒れてるわね。」 「触らぬ神に祟りなしだお・・」 帰り道・・いつもの面々と帰っていると俺はあの時の中野の面を思い出した。 俺は思い出したとたん、めちゃくちゃムカついた。 「だってよー・・」 「でも、それに昨日その人に助けてもらったんだろ?」 「うるせぇ!!それとこれとは事情が違うんだよ!!」 あ・・余計ムカツク!!・・確かに昨日、俺はあいつには助けてもらったが、あれは自分の不注意による 結果だ。たまたまあいつがいただけなんだよ。 それに、不覚にもあいつなんかにときめいてしまった。 「アーッ!!もやもやする!!・・今日は帰りに道場によるか。」 俺はみんなと別れた後、道場へと向かうことにした。 425 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/01(日) 20 41 11.32 Ar+4R9510 「さっさと次こい!!」 「は、はい!!」 俺はむしゃくしゃした自分の感情を抑えるために日ごろの鍛錬も兼ねて道場へと足を運んだ。 相変わらず道場に入ったら男の視線が痛いが俺はいつもどうりに周りの男にガンをつけると早速、100人と手合いをすることにした。 すでに殆ど倒しており残るは10人程度だった。 「面倒だな・・おい、てめぇら10にまとめて来い!!俺に勝つことができたらデートでも何でもしてやる!!」 「ま、マジですか!!」 「やったー!!パパ頑張っちゃうぞー!!」 やれやれ・・俺は目を閉じ空気の流れを確認するとそのまま構えた。 426 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/01(日) 20 53 08.28 Ar+4R9510 静かだ・・音で相手の動きがわかる。男のときとはあり得ない光景だ。相手の腕、それに足の動きに至る音が すべてわかる。俺は男の体を縫うようにして目を閉じたまま1人ずつ的確に攻撃を加えていった。 それから数分してかジジィの「やめい!!」の声が発する間もなく俺は目を開けると先ほどの男たちが 転がっていた。 「ふぅ~・・スッキリした。」 「お主・・最近隙がないのぅ。目覚しい進歩じゃ。」 どうやらジジィ曰く、目を閉じたときの俺はこれといって全く隙がないらしい。 俺は男の子との戦法を比べてみると明らかに違っていた。昔の俺は中野みたいに我武者羅に攻撃を 加えて相手を気絶させていた。それに最近は拳ではなく主に蹴りを多用していた。 「・・まぁな。でも女になってから明らかに戦い方が変わった。今までの俺はどちらかというと腕力に頼った 攻撃をしてきたのだが、女になってからは相手の力を利用したものになったな。」 「それだけお主の体が女らしくなったということじゃな。」 認めたくはないが・・そういうことらしいな。元の男に戻る方法も現在の医学では不可能らしいし・・ 女になってどうすっかな・・ 俺は道場を後にすると再びこみ上げてきたやり場のない考えを抱えながら家へと帰った。 427 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/01(日) 21 01 20.03 Ar+4R9510 「女か・・」 家に戻った俺はシャワーを浴びながら改めて女としての自分を見回していた。 どこぞのモデルでもないみるものを圧倒する総合的なスタイル・・これまで街に出たときに怪しげなスカウトも受けたな。 だけど俺は女になんかなりたくなかった。ずっと男のままでいたかったのに・・ 「これのおかげでダチできてきたけど・・やはり男のほうがよかったぜ。」 確かに女となってからは内藤やドクオ、ツンと言ったいわゆる友達ができてきたのだが 俺のことはどう思っているのかね・・あのまま男のままだと確実に孤独街道まっしぐらだったな。 「ま、女として生きていくしか仕方ないか・・」 俺は浴槽から上がり髪を乾かすとふと中野のことが頭に浮かんだ。 432 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/01(日) 21 26 39.15 Ar+4R9510 (って・・なんで昨日は中野が思い浮かんだんだ!!) 俺は昨日のことが未だに頭に残りながら教室へと入っていった。 「おはよう。・・どうしたの?」 「・・別に、なんでもない。」 俺はツンとの他愛のない会話をしていると中野が入ってきた。中野は俺をチラッと見てきたが俺は そのままシカトしたままツンと会話を続けた。 「ねぇ、どうしたの?」 「別にあんな奴と会話する必要ないだろ。」 「昔のことがあるからってね・・そういえば中野君、ファンクラブができてるみたいよ。」 ま、あいつなら容姿端麗だしそんなものすぐにできるだろ。百歩譲ってもあんなのに恋をするなら 死んでもいいね。 「ま、男にときめくことがあっても恋することなんてないけどなwwww」 俺はそういっているのとと同時にそのまま予鈴のチャイムがなった。 371 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 21 24 24.25 2IMDuWU00 担任の適当なHRが終わると俺は授業の準備をした。すると横にいたあいつが 話しかけてきた。俺は適当に話しを聞き流す体制に入っていた。 「・・おい、シカトすんなよ。」 「お前と話す義務はない。・・それに忘れたのか?俺たちは昔・・」 「決着だろ。・・昔の」 俺はピタリと手を止めた。こいつ・・ 「・・俺だってあのときの勝負をあきらめたわけじゃない。むしろもう一度、再戦をしてみたいぐらいだ。 だけどな、もうてめぇは女だ。俺は・・俺は女と勝負はしない。」 俺は震える拳を力いっぱい握り締めながら中野のほうを捉えた。 「ふ、ふざけるな!!!俺は確かに女だ!・・だけど、お前に負ける気なんて一切ないね!!!」 ざわめく教室の中、俺の拳は中野の頬を確実に捉えて中野の顔面を殴っていた。周りがおろおろとする中、こいつは俺の拳を払いのけると 頬をさすりながらこう言った。 「・・とにかくお前が女になった以上、俺はもうお前ともタイマンを張る気もないしそんな気は もうしない。・・それにお前はもう完全な女だ。いいかげん現実を見てみたらどうだ?」 「・・るせぇ・・・うるせぇよ!!!!!!お前に・・お前になんか言われたくねぇよ!!!!!!」 俺は逃げるようにして教室を飛び出した。 374 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 21 39 54.67 2IMDuWU00 「うるせぇ・・よ・・」 俺は教室を飛び出した後、屋上へと駆け上がっていた。俺は・・泣いていた。 自分でもバカらしくなったが・・なぜか、泣いていた。 「グスッ・・俺もこんな女々しいことをするなんて・・女になったってことか。」 俺はこぼれる涙を振り払うと屋上に広がる空を見ていた・・ 「・・・俺、これからどうしようかな?」 俺は考え目を閉じていると背後から複数の人影を感じた。人影を感じた俺は振り返ると 以前内藤たちをいじめていたDQN2名が数名のお友達をつれて立っていた。集団のリーダー格の男が こういった復讐にお決まりな台詞を吐いた。 「こいつらをずいぶんとかわいがってもらったらしいな。そのお礼はしてもらわなきゃ。」 「ハンッ!!こいつらがただ弱かっただけの話だろ。・・まぁいいか、憂さ晴らしに付き合ってもらうぜ。」 ハァ、負けた奴はなんでこう執念深いのかね。ま、俺も人のことを言えた義理ではないが・・ 377 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 21 56 03.66 2IMDuWU00 「さて・・来な。」 「・・この餓鬼が!!」 そういってDQN集団は俺に向けてやってきた。俺は1人1人的確に攻撃をさばきながら 返す刃で瞬く間にDQN集団を壊滅した。残ったのはあのリーダー格の男だけだ。 「・・なんだ、たいしたことなかったな。」 「―――ッ!!相変わらず強いぜ。だがなこっちだって、ただでやられるわけには行かないからな。 とある人を連れてきた。長岡さん、お願いします。」 そういってリーダー格は頭を深々と下げるととある男が現れた。男は2mはあろうかという身長であった。 「ん?そこの女子、見事なおっぱいではないか!!ぜひ私に・・フベラッ!!」 俺はデカブツの顔面に思いっきり拳をぶつけた。 379 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 21 58 19.28 2IMDuWU00 「・・さて、自慢の用心棒はこれで終わりか?」 俺は横たわっているデカブツを尻目にリーダー格に詰め寄った。 全く、あの身長は単なるハッタリだったか。さっさとこいつを倒して・・ 「おっぱい!おっぱい!!」 「・・・マジかよ。」 何ッ!!顔面モロ直撃したのにあっさりと立ちやがった 前言撤回、こいつはかなりタフな奴だ。・・まるで昔の俺だな。っとこんなことを言っている場合ではなかった。 どうやらさっきのあれは俺の体力を削るようだったみたいだな・・ 「その立派なおっぱいを生で見せてもらおう・・」 「やってみろよ。・・セクハラ野郎!!」 そういって長岡と呼ばれた男はこちらへと向かってきた。 381 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22 09 38.53 2IMDuWU00 「おっぱいの神よ!!どうこの私に力を・・」 そういって長岡はわけのわからない言葉を言いながら俺を壁際に追い詰めながら攻撃を仕掛けていった。俺はとっさの反射神経でかわしたが 俺がいた壁はひびが入っていた。 「なんて力だ・・腕力に差がありすぎる。」 俺はひび割れた壁を見ながらその差に歴然としていた。明らかに今の俺はタフさ腕力ともに長岡には到底及ばない。 あいつが手加減して放った一撃も今の俺の体にとっては大打撃だ。まず立てない。 「おっぱいまでもう少しwww」 「調子に乗るんじゃねぇ!!」 俺は何とか起死回生の一手で攻撃に転じようとしたが長岡の余りのタフさに攻撃しようにもなかった。 おそらく、先ほどの顔面の一撃も大して効いていないだろうな・・ 382 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22 10 53.13 2IMDuWU00 「ハハハハ!!流石のお前でも長岡さんには勝てないようだな!ひょっとすると男のままでも勝てなかったかもな!!」 「クッ・・」 確かに今の俺にはこの長岡に対抗できる力がない。合気道で機動を生かした攻撃を加えてもこの男はケロッとしてやがる。 男のときなら負けはしないのに。 俺が考え込んでいると長岡の拳がいきなり飛んできた。俺は即座にかわした。もう少しで俺は長岡に一撃を もらうところであった。くわばらくわばら・・ 「うおっ!!・・・危ねッ!もう少しで一撃をもらうところだったぜ。」 だけど俺の体力が尽きるのももはや時間の問題であった。 384 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22 22 45.50 2IMDuWU00 数時間もすると俺の体力は限界を迎えようとしていた。 「ハァハァ・・」 「さすがに疲れたようだな・・では!!」 突然俺は長岡に胸倉をつかまれた。あまりにも突然の出来事だったので俺は反応が遅れてしまった。 「―――ッ!しまった!!」 「ではそのおっぱいを拝見させてもらおうかなwww」 くそッ!!油断したぜ。長岡はそのいやらしい手つきで俺の胸を触り始めた。 「その形、大きさ・・まさにベリーグッドだよ君!!」 「・・こんの野郎ォ!!さっさとその汚い手を離しやがれ!!!」 俺は抵抗を続けたが体力が落ちていたため抵抗しようにも全く力が入らなかった。長岡は俺も胸を揉み終えると俺の服に 手をつけようとしていた。 393 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22 32 16.01 2IMDuWU00 「・・や、やめろ。」 「さぁ、今度は生で・・ウゲッ!!」 長岡が俺の服に手をつけて破こうとすると・・突然背後から長岡の頭に誰かが蹴りを入れた。長岡は慌てて振り返ると 顔面に強烈な一撃をもらった。長岡は顔面を押さえながら相手のほうに顔を向けた。 こんな芸当ができるのはあいつしかいない。 「イテテテ・・お、お前は!!」 「さてと、ウドの大木でも掃除するかな。」 俺を救った人物・・そう、中野であった。俺は2度も中野に助けられてしまったのか・・ 「・・なんでお前がここに」 「ああ、お前のいそうな場所っていえばここぐらいしかないからな。・・さっきはすまなかったな。」 「えっ・・今なんて・」 俺は中野がぽつりと言った声を確認しようとしたそのとき、中野の背後に長岡が蹴りを入れようとしたのだが、中野は瞬時に 長岡の背後に回り、背中を滅多打ちにした。 さすがの長岡もこれにはきつく苦痛の表情をしていた。 400 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22 39 01.21 2IMDuWU00 「いくらお前がタフだといっても、ここやられちゃたまったもんじゃないだろう。」 「イテテテテテ!!!なんて力だ!!やめてくれぇぇぇぇ!!!!」 中野はその圧倒的な力で長岡を瞬殺した。 長岡が倒れた後、リーダー格はおびえてその場で腰が抜けて動けないでいた。 「アワワワ・・」 「さてと、残るはてめぇだけだな。・・どうするよ?」 「もちろん・・二度と俺にたてつかないようにボコボコにしてやる!!!」 「ヒイイイ・・」 俺は怯えるリーダー格を滅多打ちにした。 414 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22 59 59.89 IC4M8UvaO 「・・まさかお前に2度も助けられてしまうとはな」 正直言って意外だった。本来中野は俺を助ける義理などないかと思ってた。 なぜこいつは中学時代喧嘩をしあっていた敵をわざわざ助けるのだろう・・相変わらずこいつの 真意はわからない。 「相良・・さっきは悪かった。それだけを言いに来た。」 「あ、ああ・・なぁ、どうしてお前は目の敵である俺を助けるんだ?」 俺は思い切ってこいつに真意を聞いてみた。 規制喰らってしまったので携帯からです。 今日はこれで終いです。見てくれてありがとう 670 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 20 31 05.01 pfahviGf0 俺が真意を聞いてみると中野にしては珍しくずいぶんと戸惑っていた。 「そ、それは・・」 (お、珍しくこいつにしちゃぁ戸惑っていやがるな。) 中野は珍しく戸惑いを見せながらこう答えた。 「そ、それは・・」 「おい、相良大丈夫か?」 中野が戸惑って言おうとした瞬間、珍しくドクオがこちらに向かってきた。 よくみてみると内藤とツンがいた。 671 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 20 32 05.08 pfahviGf0 「ドクオ・・なんでここに?」 「いや、たまたま屋上に着てみたらお前がやられていてな。 それでブーンと一緒にツンに知らせたらそこにいた中野がすっ飛んで屋上に向かってな・・」 はーん・・なるほどそういうことかい。俺は事情を把握すると中野に向かった。中野は少し戸惑いながら 俺を見つめていた。 「・・お前に2度も助けられたことは感謝している。だけど、昔のことを忘れている俺じゃない。だから俺から・・」 「離れろって言うんだろ。・・そんなのは俺の勝手だね。俺はただ、お前がむざむざやられているのをみて反吐が出たから 助けてやったまでだ。もう、弱ぇのに喧嘩するなよ。ちょっとは女らしくしな。じゃあな。」 中野はムカつく台詞をはきながら屋上から立ち去った。 673 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 20 41 31.05 pfahviGf0 「あんの野郎ォ・・」 「お、おい・・相良。」 俺は怒り最高潮のままでこの場に佇んでいた。再び震える拳を握り締めながら俺は自分への虚しさと 怒りに打ち震えていた。 「・・ふざけるんじゃねえぞ!!余計なお世話なんだよ!!あの野郎はァァァ!!!」 俺は怒り最高潮のままこの場から立ち去ろうと思ったとき、内藤が俺に進言した。 「俺は中野の言うことが正しいと思うお。確かに男のままある日突然女になってしまうのは とてもついらいと思うお。・・でも、もう女になった以上、必ず限界が見えてくる。 揉め事は控えたほうがいいと思うお・・俺は友達が傷ついてしまうのは悲しいお。」 内藤の言っていることは尤もだった。確かにあの件でわかったことはいくら武道でカバーしても腕力の差は決して埋まらない。 だけど、このままみすみすやられる俺じゃないってことは誰でも知っている。・・そうあいつも 「・・・俺帰る。」 俺はやり場のない気持ちを抱えながら学校を立ち去った。
https://w.atwiki.jp/siranai/pages/467.html
【スレ31】ダンサー このページのタグ:芸能・エンタテイメント 趣味 199 :おさかなくわえた名無しさん:2007/12/21(金) 00 25 50 ID xR3/Bcqc BE 783322548-2BP(315) 195 下世話な話ですが、年収はいかほどか教えてください。 あと婿は募集してますか? →【スレ31】軽種馬生産農家、いわゆるサラブレット農家 181 当事者ではなく知り合いの話でいいなら。 レゲエダンサー鍛えてる。 めっちゃ鍛えてる。 あと柔らかい。 ヨガとか大好き。 普通にシャチホコの発展型みたいのできる。 凄い。 衣装は専門というかダンサー御用達の店で売ってるけど、服飾系の子結構いるから仲間内で作ってたりする。 ピップホップ系は服屋、水商売、プッシャー、フリーターが多い。 JAY-Zなんかも元々店長だからね。 一昔前はローカルでも人気出ればチケット捌いてかなりの収入手にできた。 ボスザMCなんかフリーターのくせにそれだけでアメリカ行ったし。 メタラーは生活厳しいけどバカテク多いからスタジオミュージシャンや助っ人でなんとかなる。 競争率高いけど。 同じお耽美なのにビジュアル系と違いすぎてかわいそう。 Gacktなんかホストやってて、家なくても生活できたってのはマジ。 下北系は貧乏だけど親が水準以上だったりするんでお気楽。 202 :おさかなくわえた名無しさん:2007/12/21(金) 10 38 44 ID SkCe/xn+ ダンサーといえば、母の同級生がタンゴダンサー。海外に単身 修行に行って、そこで同業者(日本人)と知り合い地元に帰って スタジオを地元の繁華街から少し外れたとこに構えて、 普段は教室をやってる。時々夫婦でライブもやるけど、そっちは 地元の小企業の経営者さんが気に入ってくれてスポンサーについてくれてる。 地方の企業経営者はこういう道楽でコンサート援助してくれることが たまーにあるらしい。 ストリート系ダンサーやフィギュアスケーターはかなり危険な動き多いけど、 やっぱ怪我したりしないのかな?そういうときは生活どうするんだろ。 ミュージシャン系でいえばジャズもかなりきついジャンルと聞くけど。 281 :おさかなくわえた名無しさん:2007/12/25(火) 07 17 07 ID HP4TD8qO 彼女がレゲエダンサーですが、ダンスだけで食べてけないので仕事は別にしています。服飾関係ですね。 身体は筋トレで鍛えてます。イベントがあるとギャラ貰って出てますね。ちなみに僕もレゲエダンスしています。
https://w.atwiki.jp/regina51/pages/274.html
Acura 名前 パフォーマンス 駆動 重量 トップスピード ハンドリング 加速 発進加速 ブレーキング 価格 画像 RSX Type-S E 232 FF 1,279 5.3 4.7 4.0 4.6 4.5 10,000CR Photo TSX V6(DLC) D 272 FF 1.662 6.4 5.0 3.8 4.0 4.6 24,000CR Photo Integra Type-R D 284 FF 1,197 5.2 5.0 4.2 4.9 4.8 13,000CR Photo NSX 97 C 409 MR 1,360 6.3 5.5 5.4 5.7 5.2 45,000CR Photo NSX 05 C 412 MR 1,406 6.6 5.5 5.3 5.6 5.2 60,000CR Photo #42 Realtime Racing NSX S 657 MR 1,145 6.3 6.6 7.3 7.7 6.6 150,000CR Photo Forzamotorsport NSX R3 711 MR 1,168 8.2 6.4 8.1 7.7 6.4 300,000CR Photo #66 de Ferran Motorsports ARX-01b R1 945 MR 800 7.2 8.9 8.9 7.7 8.9 1,000,000CR Photo #66 de Ferran Motorsports ARX-02a R1 946 MR 900 7.4 9.2 9.0 7.6 9.2 2,000,000CR Photo Alfa Romeo 名前 パフォーマンス 駆動 重量 トップスピード ハンドリング 加速 発進加速 ブレーキング 価格 画像 Gulia Sprint GTA Stradale F 164 FR 760 3.3 4.3 4.1 5.0 4.1 89,000CR Photo Mito F 191 FF 1,145 4.4 4.7 3.3 4.4 4.5 18,000CR Photo Brera Italia Independent E 223 F-AWD 1.630 5.0 5.0 3.3 4.3 4.8 38,000CR Photo 8C Competizione A 541 FR 1,585 7.2 5.6 6.4 6.6 5.4 300,000CR Photo AMC 名前 パフォーマンス 駆動 重量 トップスピード ハンドリング 加速 発進加速 ブレーキング 価格 画像 Javelin-AMX E 253 FR 1,563 3.9 4.3 4.8 5.0 4.0 16,000CR Photo Aston Martin 名前 パフォーマンス 駆動 重量 トップスピード ハンドリング 加速 発進加速 ブレーキング 価格 画像 DB5 Vantage E 265 FR 1,465 5.1 4.6 4.6 5.2 4.3 450,000CR Photo V12 Vanquish B 471 FR 1,864 7.2 5.4 5.6 4.9 5.2 96,000CR Photo Rapide(DLC) B 470 FR 1.950 7.7 5.4 5.4 6.2 5.2 190,000CR Photo DB9 Coupe B 475 FR 1,760 6.8 5.5 5.4 6.5 5.4 127,000CR Photo DBS(DLC) A 523 FR 1,695 7.5 5.7 6.3 6.4 5.7 260,000CR Photo V12 Vantage(DLC) A 523 FR 1,680 7.4 5.7 6.2 6.6 5.7 275,000CR Photo Forzamotorsport DB9 Coupe(DLC) S 661 FR 1,411 7.2 6.2 7.4 7.0 6.2 350,000CR Photo One-77(DLC) S 684 FR 1,500 8.5 6.0 7.9 7.0 6.0 1,850,000CR Photo #008 Bell Motorsports DBR9 R2 826 FR 1,100 6.7 7.5 8.3 7.1 7.6 400,000CR Photo #007 Aston Martin Lola(DLC) R1 976 MR 900 8.5 8.7 9.0 7.8 8.6 1,500,000CR Photo
https://w.atwiki.jp/yo-yowiki/pages/76.html
ヨーヨーを放った後、右人差し指を上向きに折り曲げて糸をしっかり掴んで一回転させる。 -- (名無しさん) 2006-01-18 22 01 40 最初の難関だった。 全ての工程を分解して覚えると楽かも。 -- (名無しさん) 2008-10-29 04 49 02 ダブルオアナッシングがだきればだいたいできる。@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ -- (おっぱい) 2011-01-07 13 23 49 肘に当たったwww -- (名無しさん) 2011-08-28 22 39 03 手の内側で回すこと以外はいきなりやってもできる (一発でできる人もいるけど) -- (名無しさん) 2011-08-29 21 31 12 ジッパーみたいな動きが入ってるのかな? -- (縦ムーブを先に行けるとこまで練習しちゃった人) 2012-07-02 00 59 02
https://w.atwiki.jp/bar41/pages/174.html
333 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 22 04 24.18 wn+JCvxG0 結局、休みの日が来ちまった。俺は渋々支度を済ませると肝心の問題が残っていた。 「そういえば・・金がねぇな。どうすっかな・・」 俺は結局、相変わらず寒い財布と睨めっこしながら予算をどうしようか考えていた。男のときは土木のバイトで まぁまぁ稼いでいたのだが、女になったとたんすぐにクビになり無一文生活へと転落した。 仕方なしに俺は母さんから事情を話し金の工面をしてもらおうと思ったのだが、事情を聞いた母さんはすぐに横にいた 親父の財布を取り上げて財布の札束を全部俺によこしてくれた。俺は驚きつつも親父を哀れに思った。 「母さん・・これは?」 「何言ってるの!!服を買うんならちゃんと私に言いなさい!!・・母さんうれしいわついにあんたも女の子を自覚したのね。」 このまま話を聞いてしまうと確実に遅れてしまうので俺はそそくさと家を後にした。 しかし、俺が女のなってからやけに母さんが優しいのは気のせいだろうか? 考えても仕方ないので俺は待ち合わせの場所へと向かった。 344 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 22 14 37.21 wn+JCvxG0 俺は待ち合わせの場所へと向かうとそこにはツンが待ってくれていた。 「あれ・・あいつらは?」 「ブーンたちならまだ着てないわ。それよりもあんた・・こんだけかわいいのにほんとに無頓着なのね。」 「仕方ないだろ。前まで男だったんだからな。」 ま、金もかなり貰ったし予算については心配なしだな。俺たちはそのまま内藤たちを待つことにした。 遅い、もう10分も待っている。ツンの横顔をチラッと見たが、多分怒り心頭だ。このままだと置いてくぞ。 俺たちは内藤たちを待ち続けると2人の男組みがこちらに現れた。 「へ~い、お姉ちゃんたち。俺たちと遊ばない?」 「いいところ連れてってあげるよ~?」 うぜぇ!!男はみんなこうだったか?いや、俺は断じて違う!!これははっきり言う。 俺は殺人と正当防衛の境界線を考えながらこの状況をどうやり過ごすか考えていた。 349 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 22 23.05 wn+JCvxG0 「ナンパなら お 断 り 待っている人がいるから、とっとと別のを探してきなさい。」 俺が境界線を考えている中、ツンがあっさりと男共を切り返してきやがった。・・流石に俺に盾突いただけであって あっさりしているのかもしれん。しかし、ナンパ野郎たちも負けてはおらず俺たちに誘い文句を言ってきた。 「おいおい、姉ちゃん。そんなのほっといて俺たちと楽すぃ所へ行こうぜww」 「だが断るなんていったらお兄ちゃんたち怒っちゃうよ~www」 うぬぬ・・野郎のほうも男だけあって流石に粘るな。獲物に狙いを定めるその眼が懐かしいぜ・・ 「何度も言うけど連れがいるからお断り。さっさと消えてちょうだい。」 おいおい、そんなこと言ったら・・ 「じゃあ、隣のかわいこちゃんと一緒に無理矢理でも連れて行っちゃうよ~」 「儲け儲け♪」 やっちゃいますか。この野郎どもには言い聞かせないとわからないからな。 358 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 31 26.18 wn+JCvxG0 「嫌よ!!離してちょうだい!」 「抵抗する姿がまたいいねwww」 チッ、手が早い野郎どもだ・・ん?俺の右手にも既に掴んでいやがる。 全く・・こうなったら拳で言い聞かせるしかないか。 「そっちもかわいこちゃんも僕と一緒に・・グゲッ!!」 俺は言葉よりも握られた右手を払いのけ左の拳を握りながら男の腹にめがけて一発入れてやった。 案の定、男は殴られた腹を抱えてその場に蹲った。さて、次はツンのほうだ。 「て、てめぇ・・女だからってなめるんじゃねぇぞ!!」 「うるせぇ!!!てめぇこそ女をなめるんじゃねぇぞ!!」 ハッ・・俺何言ってるんだ言葉が違うだろ!!女じゃなくて元男を言うつもりだったのに・・ とりあえず俺は男の手からツンの腕を払いのけ、男の手首を思いっきり握ってやった。 「イデデデデ・・・女なのになんて力だ。」 「そいつと一緒にどっかいかないと離さんぞ。」 「わかったわかった・・だから離してくれ、イデデデデ・・」 俺は手首をひょいと離すと腹を殴った奴を抱えて2人の野郎は消え去った。 ま、正当防衛だよな? 362 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 39 26.43 wn+JCvxG0 「ふぅ・・」 俺はとりあえず元の場所へと腰掛けるとツンのほうが俺に礼を言ってきた。 「ありがとう。・・大丈夫なの?」 「ああ、あれでも一応手加減したつもりだ。ほら、俺野郎共に恨み買われているだろ? 女の体じゃ力がねぇから合気道をやってるんだ。」 「へぇ~・・すごいわね。」 ナンパ野郎共を撃退してから更に数分後・・ようやく内藤たちが到着した。 「2人とも遅いわよ!!・・こっちはさっきナンパにあったんだから。」 「ご、ごめんお。それにしても大丈夫かお?」 「うん、相良が軽く倒してくれていた。」 「相良が・・すげぇな。」 全員集合ということでまずは待たされてしまったため一向は喫茶店で ひとまず休憩することになった。 366 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 47 22.47 wn+JCvxG0 俺たちは喫茶店で涼みながら渇いた喉を潤していた。 「それにしても合気道やっているのかよ。」 「ああ、一応フォローにはなると思ってな。」 「あたしも驚いちゃったわよ。だって、大の男を簡単にのしてしまったもの。」 まぁ、免許皆伝ものだしな。・・しかし、ナンパ野郎はああ見えて根が深いから用心せねばなるまいな。 「そういえばどこへ行くのかは決まったのかお?」 「ええ、まずはこのショッピングモールへ行って相良の服を買いに行くわ。こいつ無頓着だからあたしが選ぶわ。」 「おいおい、選ぶのは勝手だが大丈夫か?」 それが心配だ。しかし、内藤が笑顔でこう言った。 「ツンはセンスがいいから大丈夫だお。お、ツンが照れてるおwwww」 「べ、別にうれしいわけじゃないからね!!」 なんだこいつらは、それに何じゃれあいこをしているのだか? しかし、不思議と俺の中にはドス黒い感情が芽生えていた。 男のときはなかったのに誰か教えてくれーッ!! 369 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 55 02.57 wn+JCvxG0 俺の行く場所が大方決定すると突然ドクオがにやついた顔でしゃべり始めた。 「なぁ、相良のもんが変えたらちょっと行ってみたいところがあるのだが・・」 「どこかお?」 「え、何々?どこへ行くの?」 「下らん場所だったら即刻帰るぞ。」 何だ・・こいつは俺たちをどこへ行かせようとしているんだ? みんなの期待を一新に集めながらドクオは更に笑みを浮かべてこう言った。 「ま、行ってからのお楽しみだ。」 気味の悪い顔をしながらドクオは秘密を突き通した。そして、遅れた内藤とドクオに 飲み物代を奢らせると俺の服と身の回りのものを買うために一向はショッピングモールへと向かった。 それにしてもあのドクオの笑みはなんだったんだ?全く思い出す度に気味が悪いぜ。 660 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/27(水) 23 41 43.03 x0Dm9H1V0 俺たちはショッピングモールに到着すると俺は適当に服に手をとった。 (こんなの着るのかよ・・) 服はいかにも女の人が着そうなものばかりであった。こんなのを俺は一生着なきゃいけないのか・・ 俺はとりあえず動きやすい服を選ぶと早速ツンに駄目だしをされた。 「ちょっと待った!!それじゃ駄目よ。もっとこんなのを着なさいよ。」 といいながらツンが俺に差し出したのはいかにも女の子らしい服であった。 「え・・これじゃ駄目なのか?」 「当たり前よ。あんた本当にセンス0ね。ほら、早速試着しましょう。手伝ってあげるから。」 「おいおい、ちょっと待て・・」 俺の健闘も空しくツンに押される形となり、俺たちは試着室への中へと入り込んだ。 663 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/27(水) 23 55 50.22 x0Dm9H1V0 数分後、俺はツンに選ばされた服を試着して着終えるとカーテンが開いた。 「・・凝視すんな」 「どお、私のセンスは?」 「す、すごいおwww」 「ああ・・あの相良だと思うと余計すごいぜ・・」 チッ・・やたらと男ほうのの視線が多いな。それにしてもこの服は少し動きづらいな。 まぁ、下のスカートをジーンズ系に変えてもらえば俺としてはうれしいのだがな・・ 次はジーンズ系をに合うのを選んでもらうか。 「なぁ、ツン・・次はジーンズ系に合うのにしてくれ。この服だと少し動きづらい・・」 「そうね・・じゃあ、選んであげる。」 こうして俺の女体化は思うように進んでいた。 それにしても心なしかツンが楽しそうに俺の服を選んでいるのは 気のせいだろうか? しかし・・嫌な気分ではないな。これが楽しい・・か? 672 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/28(木) 00 23 01.88 r3g1imiD0 あれから俺たちは試着室を占領しながらいろいろな服を着た。 意外にも俺の選んだ服もツンが見事にファッション性と俺の事情を考慮してうまく選んでくれた。そこでついでに 財布やらバッグやら買わされて母さんが親父から取った金はあっという間に底をついた。 「ん~、よく買ったわ。前々からほしいものもあったし・・」 「それにしてもたくさん買ってたお・・」 「ま、当分は服には困らんな。その点では感謝してるぜ。」 店を出た俺たちは荷物を抱えながら行く先もなく歩いていた。 675 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/28(木) 00 25 35.50 r3g1imiD0 「さて、帰るか。」 「そうね。」 「もうそんな時間かお。」 俺たちが帰りに支度を始めると突然ドクオが俺たちを引き止めた。 「ちょっと待ってくれ。俺言ったじゃねーか。買い物終わったら行くところあるって」 「え・・そんなこといってたっけ?」 ツンの一言で俺は喫茶店での一言を思い出した。そういや、こいつ買い物終わったらどこかいきたいって 言っていたな。すっかり忘れてたぜ。しかも、俺たちをどこに連れて行く気だ・・ 「おい、ドクオ、くだらねーところじゃねーよな!!」 「フフフ・・この私にまかっせなさーい。とっておきの場所に連れててやるぜ。」 大丈夫かこいつ・・とにかく俺たちはそのドクオのいうとっておきの場所へと向かうことにした。 くだらないところだったらとりあえずこいつを殴る!!・・手加減は一応してやるか。 124 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 16 49 56.17 pa3b0YtW0 「ここは・・」 「良くぞ聞いてくれた!!ここは我らの聖地であるコスプレショッ・・ブゲッ!!」 OK、よ~くわかった。予定どうりドクオは俺たちをくだらないところへと連れてきやがった。 俺は言ったよな?くだらないところを連れて行ったら殴るって・・ 余りにもくだらなかったので言葉よりも早く手が出てしまった。 「ドクオ、てめぇ!!俺たちをこんなところに連れてきてどうするんだ!!」 「ま、まぁ・・いいじゃねぇか、コスプレはいいもんd・・」 「ざけんな!!誰がこんな格好に・・」 「ふ、2人とも落ち着くお」 俺たちが言い争いをしている中、試着室のカーテンが開かれた。俺たちは思わず試着室を みてみるとツンが服を着ていた。 「どう?案外、なかなかいいもんよ?」 125 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 16 57 04.44 pa3b0YtW0 「おお・・」 「ツンかわいいおwwww」 周りの絶世の中、ツンは「そぅ?」といいながら服を見回していた。まぁ、なんというか? と、とにかく俺はそんなもの絶対に・・ 「あんたも着てみなさいよ?・・ちょっとブーンは見すぎよ!!べ、別にあんたのために なんかしてないんじゃないからね!!気分よ!き・ぶ・ん」 「ツン・・痛いお・・・」 「そうだぜ、着てみたほうがいいと俺も思うぞ」 周りに勧められてか俺も着てみることにした。どうも俺は周りに勧めに弱いらしい・・ 女になってから特にそうだ。俺ってこうだったのか・・ ツンに手伝ってもらう中、ついにカーテンが開かれた。 127 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 09 39.88 pa3b0YtW0 「オオ!!なかなか・・」 「に、似合っているお・・」 「・・あんまこっち見んな。恥ずかしい・・」 試着室を出てみるとあまりもの歓声で少し驚いた。特に倒れているドクオはともかくとして、ほかの周りの奴らまで 俺を観始めた。・・ッタク!!俺はてめぇらの見せ物じゃねぇんだよ!!気持ち悪ィ目で見やがって!! こいつらいなかったらぶっ飛ばしているところだった。 まぁ、俺が女体化したときは余りにの美しさに卒倒しかけたが・・ 「じゃあ、次これな。」 「お、おい!まだ俺は着るとは・・」 「ツン、今度はこれを頼むお。」 「・・まぁ、いいわ。じゃ、行くわよ。」 お、おい俺に選択権はなしかよ・・どうも女になってからは周りに流されるようになったなこりゃ・・ 俺は頭を抱えて諦めるとツンと一緒に試着室で着替えるのだった・・ 129 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 14 49.81 pa3b0YtW0 「じゃあ、私たちはここで帰るわ。あんた超美人なんだから夜道は極力気をつけなさいよ。」 「また、一緒に行こうお。」 「相良の・・相良のコスプレは良かったなぁ・・」 そういいながら内藤たちは帰りの電車へと乗っていった。 俺も買った荷物を抱えると電車に乗った。 「そういえばもう夜か・・帰らなきゃな。」 空には黒が増し、月を囲うように星星が光り始めていた。 130 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 30 34.81 pa3b0YtW0 (尾けられてるか・・) 駅を降りて俺はそのまま真っ先に自宅に帰ろうと思ったのだが、どうも駅を降りたときから誰かに 尾けられているようだ。俺はそのまま近くのコインロッカーで荷物を収めるとわざわざ回り道をしてから あちらの誘いに乗っていた。 (どうも・・1人ではないらしいな。十人ぐらいは後ろにいるな。) 俺はしばらくして誰も使われていない工場跡地を見つけた。ここなら人気もないし思う存分暴れることも可能だ。俺は 悪独特の殺気を徐々に放ちながら工場跡地への中へと入っていった。 132 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 38 11.19 pa3b0YtW0 「出て来いよ・・どうせ1人じゃないだろう?」 「さすが、血に飢えた狂犬・・仰せのとおりだ。女になったと聞いていたが・・ どうも中身は変わっていないようだな。」 そういうと奴らは案の定、俺の周りを十人ほどの囲っていた。どうも声からすると俺によほどの恨みがあるらしい・・ まぁ、そんなことはいちいち覚えちゃいないがな・・ (ヘッ・・ご丁寧に全員角材かなんかを持っていやがるな。十人か・・ちょっときついな。ま、大丈夫かな?) 「さて・・野郎共!!相手はあの相良だ油断するんじゃねぇぞ!!!」 リーダー格の男がそういって俺に向かっていった。 133 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 48 12.06 pa3b0YtW0 「うぉりゃ!!」 リーダー格の男が飛び込むのと同時にほかの奴らも角材を振り回して向かってきやがった。 しかし、俺は全員の動きを瞬時に見た後、野郎共の懐に肘を入れて確実に攻撃を加えて気絶をさせた。 もちろん角材のよるダメージは0であった。 俺はほとんどの奴を気絶させると、残るはあのリーダー格の奴だった。 「おい、女1人に寄ってたかってここまでやるか普通?まぁ、全員俺に返り討ちにされちゃお終いだけど・・」 「甘いよ、相良ちゃん~?ほら後ろを見てごらん。」 俺は後ろを見てみるとほかのゴロツキがうようよいた。数を見てみると20人程度か・・顔をちらりと見ると俺が前にぶちのめした 野郎共もいやがった。 「こいつらがやられるのは最初からわかっていたからね。念には念を入れてね・・女になった記念だよ。受け取ってね。」 「ヘッ、要は復讐だろ。御託並べないでかかってきな。」 「チッ・・野郎共、女だからって油断するんじゃねぇぞ!!わかったな!!」 ヘヘヘ・・大丈夫かな?俺は構えて後ろのほうを料理することにした。 138 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 03 24.15 pa3b0YtW0 “ハァハァ・・テメェなかなかやるな。” “ハァハァ・・まだまだだ。” 突然思い出された記憶・・それは“あいつ”との勝負の時であった。 過去の男時代、血に飢えた狂犬と呼ばれタイマンでは負けなしのこの俺が 唯一勝てなかった相手・・ それは 「おらッ!ボーっとすんなよ相良ちゃん!!」 「何ッ!!」 ハッ・・しまった。今は昔に耽っている暇なかった。俺は男の角材を顔に向けられ 思わず左腕で受け止めた。受け止めた左腕には男のときでは考えられないような激痛が走り もはや力を入れても無駄だった。 139 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 06 51.98 pa3b0YtW0 「―――ッ!!・・この野郎!!」 「これで1本は完全に使えなくなったね。・・さぁ、覚悟しな!!」 弱ったな・・あれから残る十人はうまく撃退してもまた次から次にへと人が増えてきやがる。 それにまだ、あと十人以上はいやがるぜ。残る俺は右腕1本・・これはつらいな。確実にやべぇ・・ 合気道でカバーしてもやはり野郎の力には敵わんものなのかねぇ・・ ちょっとやんちゃしすぎたかな・・できれば、あんときの決着もつけたかったしな。 腕をやられ大人数に囲まれた中、俺は立つ気力さえ無くなり目を瞑った・・ 140 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 10 37.61 pa3b0YtW0 あれ・・奴らはどうしたんだ?俺は恐る恐る目を開けるとそこには“あいつ”が立っていた。 「お、お前は・・」 「どうした?狂犬よぉ・・女になってから弱くなったんじゃないか?」 そのツラ・・忘れるもんか。かって俺が唯一タイマンで倒せなかった男・・その名は!! “俺は殺戮の天使・・中野翔だ!!” 殺戮の天使は目を瞑っている間、俺を殴ろうとしていた男を吹っ飛ばしていた。 142 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 20 27.19 pa3b0YtW0 「な、中野・・どうしてここに?」 「ああ、お前が女になったって聞いてな。帰っているお前を見つけた後、後をつけて様子を 見てみるとこうなっていたわけだ。」 ずっと見てた・・ってことはこいつは最初からこうなることを知っていたんだな。・・全く、相変わらずムカツク野郎だぜ!! 「まぁ、そう怒るな。んでな、この影に30人近くいたからぶっ飛ばしてきてやったわけさ。ちょっとは感謝しろよ」 何だと・・あいつらまだいやがったのか!! ま、そこは一応、感謝しておくか。中野が30人近く倒したと聞いてリーダー格が驚いた 口調で言った。。 「な、何だと・・てめぇか!!あそこにいた奴らを倒したのは!!さっきからどうりで連絡が取れんわけだぜ・・」 「ああ、今頃全員、いい夢を見ているはずだぜ。」 「へ、へへへ・・そうかい、相良をぶちのめしたらてめぇもやろうと思ってたんだよ!! 手間が省けてちょうどいい、全員行くぜ!!」 おお・・怖ッ!さすがに隠し玉をやられて怒ったようだな。さて、この大人数は中野に任せて俺はあのトンキチを倒しに行くとしますか。 俺は大人数を中野に任すと片腕を抑えながらあのトンキチを倒しに向かった。 144 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 34 52.46 pa3b0YtW0 「ヘヘ・・あの相良といっても女でしかも使えるのは片腕のみ・・もらった!!」 「ざけんな!!俺がてめぇ見たいなトンキチに負けるかよ!!」 俺は瞬時に角材を持っていたトンキチの懐に回り込みトンキチの左腕を押さえながら 右腕で投げ飛ばした。 「うぉぉりゃ!!」 「なッ!!」 俗にいう火事場のクソ力というものか・・偶然にもトンキチのほうはきれいに吹っ飛び、俺はトンキチの 顔面に思いっきり蹴りを入れてやった。 「このタコが!!二度と俺に盾つくんじゃねぇぞ!!」 俺はトンキチをやっつけると中野のほうを振り向いた。中野のほうもすでに全員を倒しており あちらあちらに屍の山を築いていた。俺はようやく達成感と疲労感が同時に滲み出てきた。 146 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 43 13.30 pa3b0YtW0 喧嘩が終わった俺たちは荷物を取り出すと、とある川原へと場所を変えた。 俺はすべての事情を中野に話すことにした。 「それにしても合気道か不良のお前が武に走るとはな・・」 「るせえな!!・・それよりてめぇは女にならなかったようだな。」 「喧嘩ばかりの童貞クンとは違うんでな。」 相変わらずムカツク野郎だ・・そういえばこいつは俺と互角ながら俺とは根本的にどこか違っていた。 孤独一本との俺とは違い、こいつの周りにはいつも人がいた。 それにこいつなら女にモテそうだし童貞じゃないのも道理か。 「・・助けてもらったのは感謝する。だけど・・なんで俺なんか助けたんだ?」 そういえば・・なんでこいつは俺を助けたんだ?普通ならあちらのほうに着きそうだと思ったのに・・ それにこいつとはタイマンで決着をつけていない。しかも俺は怪我をしていた。 せっかく、俺を倒すチャンスだったろうに・・なぜだ? 147 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 43 45.05 pa3b0YtW0 「べ、別に・・気分だよ。気分。・・それに奴らのやり方は気に食わなかったからな。」 「ふぅん・・まさか殺戮の天子様に助けられるとはね。」 「・・悪かったな。」 俺はクスリと笑いながらたくさんの荷物を抱え家へと向かおうとした。 「じゃあな・・本当に今日はありがとな。」 「あ、ああ・・」 俺は飛びっきりの笑顔で中野と別れた・・ってちょっと待て!!なんで俺はあいつに笑ったんだ。 そんな気全然ないのに・・それに、わずかながら胸が熱い。心臓の音も徐々に高まってきているな・・ 全く何なんだよ!! 俺は高まる自分の感情を必死で抑えながら自宅へと向かった。・・なんだこの気持ちは?知ってたら誰か教えてくれ? 148 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 59 04.25 pa3b0YtW0 翌日・・俺はやけにうるさい両親(特に母親)を必死に抑えながら学校へと向かっていった。 怪我をした左腕には一応包帯を巻いている。俺は教室の中に入ると自分の席に座った。 すると、俺の存在を確認したのかツンがこちらの方向へと向かってきてくれた。どうやらツンとは 一緒のクラスだったようだな。ま、授業はほとんどサボってたからクラスの顔なんて覚えていないがな・・ 「おはよ・・ってどうしたのその腕?」 「ん?ああ・・ちょっとな。それよりも隣をチラッと見たが内藤たちは遅いな。」 「ブーンたちは遅刻の常連よ。・・それにしてもあんたちょっとは サボってばかりで授業を受けなさいよ。」 「るせえな・・授業なんざ興味がわかん。」 そりゃそうだ。第一進学さえも考えていないのに・・働くキャリアウーマンてか?それは勘弁して もらいたいね。 149 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 19 05 08.84 pa3b0YtW0 「全くもう・・そういえば今日、転校生が来るのよ。知ってた?」 「転校生・・だと?」 「そう、何でも前の学校でやんちゃしたんだって。・・あ、先生が着たわ。」 予鈴が鳴り、全員が席に戻り担任が教室へと入ってきた。 それにしても転校生ね・・まぁ、誰であろうと俺には関係ないのだが・・ 担任が適当に転校生予告をすると転校生が教室の中に入ってきた。 寝かけた俺は転校生を見上げると・・驚きよりも体の中で妙な電気信号が発せられた。 「転校生の中野翔君だ。見んな仲良くしてくれ。」 なんであいつが・・ここにいるんだよ!!しかも同じクラスか!! 「・・中野です。よろしく。」 あいつは転校生に決まってありきたりな自己紹介をするとあろうことか 俺の隣の席へと座りやがった。中野はさっきのような「よろしく」ではなく憎たらしく俺に話しかけてきた。 「よぉ・・まさかお前がいるとはな、驚きだぜ。」 (なんでこいつと同じクラスで隣なんだよ!!) 俺は妙なときめき・・ではなくもやもやしたイライラ感を抱えながら朝のHRを過ごしていった・・
https://w.atwiki.jp/china_pad/pages/241.html
解説仕様 搭載機全般の小ネタなど リンク・ツールなど コメント 解説 Allwinner A31 (Cortex-A7 QuadCore(~1GHz) + PowerVR SGX544MP2) 一斉を風靡した?A10の後継機。TSMCの40nmGでの製造されている GPU性能もそれなりに高いが、特に動画の性能に関しては他の追随を許さず TSファイルもインターレース解除でかつシーク再生できるため、録画鯖などを使う一部のユーザーに人気がある。 ただしCPU性能は控えめで、デュアルコアCortex-A9程度の性能しかない 廉価版にAllwinnerA20、AllwinnerA31sがある。 Allwinner公式曰くGPUはTegra3の2倍の性能で、実際のベンチマークでもライバルのRockchip RK3188を上回ることが多い GPUのSGX544は8コアと表記されることもあるが、2コアのSGX544MP2である ただしRockchip RK3188などに搭載されているMali-400MPと異なり、コア数を増やした時はちゃんと性能が伸びやすい (8コア表記なのは SGX544 が2つで4つのパイプライン=8コア?) また64bitのバス幅にも対応しておりメモリ帯域が広いため、高解像度や重めの3Dゲームにも強いとされる CPUはクアッドコアで、256kbのL1キャッシュ,1MBのL2キャッシュを備えているが AllwinnerA31のCortex-A7はクロックが1GHzと低く、デュアルコアA9(1.5GHz)程度の性能しかない そのためシングルスレッド性能ではRockchip RK3066にも劣り 4コアまで対応してないアプリではあまり力を発揮できないと思われる ただしCortex-A7は電力効率に関しては優秀で、性能に対しとても省電力でダイサイズも小さい A7(28nm)はA8(45nm)の1/5程度の消費電力で、同程度の性能を実現できる AllwinnerA31は40nmだが、それでも45nmのA8に比べれば大きく省電力と思われる さらにNvidia Tegra3のような、低負荷時用のコアを別でひとつ備えているとか 急速充電や4k2k@30fpsでのHDMI出力、intelの提唱するWiDiにも対応 Teclast、ONDA、AMPE、ICOO、Ployerなどが搭載タブレットを発売する予定 搭載機のベンチはONDAv972四核がAntutu(v3)で 約11000 解像度が低めのONDA v812四核板では、12000-13000程度のスコア? ライバルはACT ATM7029、Rockchip RK3066、Rockchip RK3188あたりか? ちなみに製造原価は20ドル程度だとか(RK3066が15ドル、A13が7ドル以下らしい) 仕様 CPU ARM Cortex-A7 Quad-Core 256KB L1 Cache 1MB L2 Cache GPU PowerVR SGX544MP2 Comply with OpenGL ES2.0, OpenCL 1.x, DX 9_3 Video UHD H.264 4Kx2K video decoding Multi-format FHD video decoding, including Mpeg1/2, Mpeg4 SP/ASP GMC, H.263, H.264,etc. BD Directory, BD ISO and BD m2ts video decoding H.264 High Profile 1080P@60fps encoding 3840x1080@30fps 3D decoding, BD/SBS/TAB/FP supported 3840x1080@30fps 3D encoding Comply with RTSP, HTTP, HLS, RTMP, MMS streaming media protocol Display Dual-Channel LVDS 1920x1080@60fps 4 lanes MIPI DSI 1920x1200@60fps Dual-channel RGB/CPU LCD 2048x1536@60fps Integrated HDMI1.4 1080p@60fps Camera Integrated Parallel MIPI I/F sensor Integrated powerful ISP, supporting Raw Data CMOS sensor Support 5M/8M/12M CMOS sensor Support 8/10/12-bit YUV/Bayer sensor ISP Static and dynamic defect pixel correction and lens shading correction Anisotropic non-linear Bayer interpolation with false color suppression Programmable color correction, dynamic range compression and contrast enhancement Advanced spatial de-noise filter AE/AF/AWB Anti-flick detection Memory Dual-Channel LPDDR2/DDR3/DDR3L Controller Dual-Channel NAND FLASH Controller with 64-bit ECC PMIC Specially designed PMIC AXP221 21-channel power output and 2.2A Flash charging Comply with USB 3.0 power supply standard Audio Integrated HI-FI 100dB Audio Codec Three MIC One MIC with noise cancellation OS Support Android 4.1/4.2 and above Compatible with Microsoft Windows 8 搭載機全般の小ネタなど MPEG2-TSの再生に関してはAllwinnerA10の方が動画再生能力が高い? (インターレース解除時に差が出るとか) SDK2.0のFW(4.1)であればインターレース解除もちゃんとできるとか? SDK2.0から動作がかなり向上し、Retinaも十分動くようになったとか 省電力なCortex-A7を搭載しているが、実機では大して省電力ではない? GPUの性能はベンチだとRockchip RK3188と同程度だが、3Dゲームではこちらの方が有利だとか (3DMarkなどではある程度差が出ることが多い) A31、A31s共に4.3がもう来るとか? http //www.imp3.net/10/show.php?itemid=40762 リンク・ツールなど PhonenixSuitPacket_v1.0.6.zip http //www.arctablet.com/blog/downloads/tools/firmware/Allwinner_CPU_based/PhoenixSuitPacket_v1.0.6.zip AllwinnerA31搭載機のアップデート用のツール More Details on Allwinner's A31 Quad Core Cortex A7 SoC http //www.anandtech.com/show/6604/more-details-on-allwinners-a31-quad-core-a7-soc 昂达携手全志全球首发A31四核处理器(ONDAとAllwinnerの発表会のまとめ) http //mp3.zol.com.cn/337/3374733.html Allwinnertech.com 处理器A系列A31 http //www.allwinnertech.com/product/A31.html AllWinner Publishes A31 and A20 Processors Details – CNXSoft http //www.cnx-software.com/2012/12/09/allwinner-a31-and-a20-processors-details/ コメント
https://w.atwiki.jp/bar41/pages/210.html
357 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/17(火) 19 06 15.80 SKxjTJta0 ここにとある日記帳がある。 ずいぶんボロボロのようだが、まぁ気にしないでほしい。 これは・・中野翔の生涯がたくさんつまった日記帳である。 過去に彼の宿敵となった男・・それが今では最大の妻である。その心境の変化が随所につまった 日記帳である。 では、こっそりとその内容を覗いてみよう。 362 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/17(火) 19 19 40.46 SKxjTJta0 ○月○日・・・今日、日記を買ってみた。まぁ、買ったといってももらい物だが・・ このままではもったいないので日記をつけてみようと思う。3日ボーズにならんようにはする。 そういえば俺らの歳では女体化シンドノームが恐れられているらしいが俺はすでに童貞ではないので 恐れることなど何もない。相手は・・まぁ、反りが合わんというか何と言うかやってすぐに別れっちまった。 ま、余り語りたくないのでこの話は置いておく。 まぁ、今日あったことだが・・これといって特にない。ただ、今の学校の先公が気に食わん。 俺の妹・・椿であるが青春真っ盛りの中学2年生である。ただ、全く恋をしないのはどうかと思う。俺に似て外見はいいのだからモテているとは・・思う。 そういえば俺が中学2年の頃といえば、仲間とつるみながら喧嘩真っ盛りだ。まぁ、俺も随分と名の知れた奴になったものだ。ひと呼んで“殺戮の天使”とは 俺の事を指すね。・・そういえばあいつに出会ったのもこの歳だった。通称“血に飢えた狂犬”・・相良 聖。俺が唯一決着をつけれなかった相手だ。高校にあがってからは 出会っていないが、もし決着を付けられるなら付けたいものだ・・ あいつ・・女になっていなきゃいいがな・・ まぁ、あいつは外見はごついがあれだけ喧嘩が強ければそれなりに持てているだろう。 おそらく童貞ではないな。 来るべき決着か・・思っただけで腕が鳴ってきやがったぜ!! 366 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/17(火) 19 48 11.67 SKxjTJta0 ○月×日・・あ~あ・・一ヶ月ぶりだ。すぐにサボっちまうな俺は・・ それよりもとうとう俺も学校を退学になってしまった。なんでか?ダチをかばうためにいっちょ暴れたんだよ。 原因は俺のダチのバイトだ。あいつ学校で内緒でバイトしてたんだよ。もちろん、ちゃんとした理由でだ。 あいつの家の家計が苦しいらしい・・たいした奴だよ全く。しかし、学校の先公がそいつに腹立った 言い方しやがったもんだからブン殴ってやったのよ!!何が「そんなくだらない理由で」っだ!! 俺は怒ったね。・・限りなく。 んで、俺らは仲良くそろって退学になったが退学にされたダチは何とか働いているそうだ。良かった良かった。 そんなことで俺の奢りでそいつの記念日パーティをした帰りに俺は・・あの気配を感じていた。 そう・・“相良”の気配だ。間違いなかったね。あの気配は何年経っても忘れちゃいない・・ んで、気配のする方向へ行ってみると、何とこれまた美人の女が発してやがった!! まさかあの野郎、女になってしまったのか?何かの間違えかと何度も思ったが、あの気配は間違いなく相良だ。 だとしたらえらい変わりようだ!!!! 一流モデル真っ青の抜群なスタイルに長く繊細な髪にその容姿・・完璧な美人じゃねぇか!!・・いや、美人という言葉じゃ 足りねぇ・・大美人だ。って、俺は何男に欲情してるんだ。あいつはあの相良だ。血に飢えた狂犬と称される奴だ。 奴の出るごとにほとんどの奴が血を見ることとなる。 それにしても女になって強いのは相変わらずだが・・戦い方が変わっているな。以前の奴ならごつい体格を活かした 攻撃方法を行っていたのだが・・女になってから小技を活かしたものとなっている・・それに相手の力を利用したもんだ。 それに自分の必要最低限の体力しか消費していないな。 368 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/17(火) 19 59 23.43 SKxjTJta0 っと、呑気に観戦してたらあいつ油断して腕をやられてしまいやがった・・ それにまだほかのも隠れて嫌がるな・・おもしろい。あいつに加勢してやるか!!腕ならしにはちょうどいい!!! 片っ端から行くか! やっぱ俺の勘は冴えていやがった。後ろには念のためか武装した奴らが30人ほどいやがった。俺は瞬時にそいつらをブチ殺すと あいつのほうへと向かっていった。 流石に隠し玉を失ったのかリーダー格と思われる奴は片腕をやられた相良にぶちのめされていた。 それに相良は女になってから合気道を始めたらしい。・・どうりで隙のない細やかな動きだったぜ。それになんか2人きりでいると あいつも結構いいじゃん。・・っていかんいかん。あいつはあの狂犬だ・・あの血に飢えた・・ 「じゃあな・・本当に今日はありがとな。」 その台詞ととびっきりの笑顔を残してあいつは俺の下を去った・・ 何だよあの顔から出る笑顔は最悪だぜ、不覚にもときめいてしまった。 畜生!!反則じゃねぇかあれは!!・・男ならみなああなる。過去のことはすっぱいてだ。 俺は胸に残ったヤワヤワ感とあいつの笑顔が頭に浮かびながら家へと帰っていった。 576 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 18 20 16.22 uin1LSN20 ○月△日・・・そういや、学校辞めた俺はどうしようかね。今のところはバイトで食っているが、このままではきつい。 それに後々就職するときは学歴がいるな・・ まぁ、親にはなんて説明しようかね。息子が突然退学しましたって言ったらドびっくりこくだろうなwww っと、学校探さなきゃな。そういや、あいつはどこの学校に通ってたんだっけな? ってなんで奴が出てくるんだ、違うだろ。・・まぁ、考えたって仕方ない。 ここにするか・・母さんたちに話し通さなきゃいけないな。 試験?そんなものこの俺には余裕だ。嫌ほど家庭教師をつけられたから勉強なんて自然と覚えてしまう。 前の学校でも成績はTOP10に入っていたらしいからな。しかし・・俺はなぜ、この学校を選んだんだ? 家からかなり遠いし・・あの場所から行っても結構時間がかかる。だが・・この学校に入れと俺の何かが唸っている。 いったい何があるんだこの学校に・・まさかな。 さて、転校初日はどう目立とうかね・・ 580 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 18 31 59.98 uin1LSN20 ×月○日・・当然のごとく、試験を通った俺は無事にこの学校へと入学できた。 親から制服やら鞄やらをもらうと俺は担任と一緒に教室へと向かった。まぁ、辺りを見回してみると一見まじめそうに見えるが こういうところにはうじゃうじゃいるからな・・さっきも歩いているときに2,3人俺にガンをつけてきやがった。こりゃ、早く歓迎をもらえるかもな。 そんなことを考えていると俺は教室へと入った。 そのとき、俺は驚愕した!!なんと・・あいつがいたのだ。 偶然かこれは・・? 転校生お得意のシチュエーションになったとき、俺は担任の話など全く頭に入っていなかった。 俺はタイミングを見て転校生お得意の挨拶をかますとあいつの席の隣へと案内された。 一応、過去ともいざこざがあろうとも隣同士だ、挨拶はせねば。俺は一応あいつに挨拶はしたのだが・・ あいつは俺の顔を見たとたん、顔を赤くしながらプイッとそっぽに向けると下にうつむきながら黙りまくっていた。俺はこれ以上言及しようがないので仕方なく 前に向くことにした。・・せめて、話してくれよな。でも、なんであいつは顔が赤くなったのだ? まさか、俺に別の感情を・・って何想像してるんだ俺は!!想像するには相手を考えなければ・・ 結局俺は転校初日にして昼食中に先輩たちから呼び出され、熱~い歓迎を受けるのであった。 583 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 18 55 10.29 uin1LSN20 どうやら、この学校に来ても俺の名前はかなり通っているらしい。まぁ、俺たち流の新入生の歓迎というのだが、一応断っておこう。 先輩たちは文字通りに定番の負け台詞を吐きながら俺に襲い掛かってきた。・・それにしてもあいつ俺を監視してやがるな。後で相手でもしてやるか・・ 俺はでっかいゴロツキを裁きながらあいつの様子を伺っていた。 数分後、ものの見事に転がっているゴロツキを見ながら俺は隠れていたあいつを呼び出した。隠れていたあいつは堂々と俺の前に登場すると即座にやる構えであった。 そうだ・・こいつはあの相良だ。女になったところでそう簡単に俺との決着を忘れてなんかいないだろう。 でも、あいつはもう女だからな。女を殴るわけにはいかんし・・そう考えていると先手必勝といわんばかりかあいつは俺の元へと俺の元へと殴りかかろうとしたが・・ 間一髪、予鈴のチャイムに救われて何とかその場をやり過ごした。どうあれ女を殴れば俺のプライドに傷がつく。 それにしてもあいつとの決着、どうすっかな。なんか、あいつが女になったとたんどうでもよくなってきた。・・あいつが女になったんなら付けようがないからな。 でも、あいつは未だに付けたがっているな。この問題をどうすっかな・・ 590 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 19 22 11.19 uin1LSN20 ×月△日・・・学校であいつがいたので軽く挨拶をしてみると完全にシカトされた。あの野郎ォ・・かわいくねぇ性格してるな。 それにどうやら俺のファンクラブでもできたらしい。・・全く、うざったい存在だ。まぁ、干渉してこなければいいのだが・・ まぁ、シカトされたままじゃつまらんので、あいつに話しかけてみた。相変わらずシカトを貫き通してやがるな・・ そして俺は俺たちの過去の決着について話した。するとあいつの手がぴたりと止まり、俺の話を聞いていた。 俺はもう決着を付ける気にはなれないと話したのだが・・そうするとあいつは突然俺の頬をひっぱたき始めた。俺は突然のことだったので 慌ててしまった。・・それにあいつは薄っすらと涙を浮かべていた。しかし、ぴっぱたかれては余計悔しいので俺も現実を見据えろときつい言葉を言ってしまった。 周りが注目する中、あいつは走って教室から去った。俺はそのまま授業を受けるほかなかった。 しかし、俺の心はなぜかズキズキと痛み始めていた。 そんで、俺が適当に授業を受けていた頃。突然、内藤とドクオと呼ばれる奴が俺のほうへと走ってきた。こいつらはあいつのダチか・・ 昔から孤独一線のあいつがダチをもつようになるとはな・・ んで、話を聞くとどうやらあいつが珍しくやられているらしい・・加勢する気は全くなかったのだが、先ほどのこともあり 仕方なしに加勢することにした。さっきのことも含めて、ここ最近、俺は・・いったいどうしたんだって言うんだ!! ッタク!!あいつのことになるとすぐに頭が熱くなって来やがるぜ!! 595 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 19 44 10.01 uin1LSN20 屋上へ行ってみるとあいつはパワーバカ相手に珍しくやられていた。パワーバカは「おっぱい!!おっぱい!!」という意味不明な 言葉を発しながらあいつに襲いかかってきた。ムカついたので俺はそいつの頭を背後から思いっきり蹴ってやった。 案の定、パワーバカはわめきながら俺を睨んでいた。そんで俺は顔面にニーを思いっきり入れるとパワーバカはもろくも倒れていった。 さらに俺は鳩尾に思いっきりパンチを放ちTKOをやってのけた。パワーバカを倒した俺は怯えるリーダーと思われる男を睨みつけた。 すると、あいつが復活したのか思いっきりリーダー格をボコボコにしてた。どんな方法でボコしたのは余り書きたくないので置いておく。 ま、さっきのは言いすぎたな。俺は一応あいつに謝っておいたがどうなんだろうな。 するとあいつが俺にこう聞いてきた。 「あ、ああ・・なぁ、どうしてお前は目の敵である俺を助けるんだ?」 正直この回答には困った。冷や汗ダラダラだ・・自分でも聞きたい。なぜ俺は最大のライバルであり決闘相手でもある こいつを助けにゃならんのだ?正直言って俺は困惑していた。俺が必死になって答えようとしたそのとき、あいつのダチたちが現れやがった。 ダチが現れるとあいつは急に離れろといってきやがった。ムカついたので俺はさらに現実を見据えて余り喧嘩すんなときつく言ってしまった・・ もちろん聞いていたあいつは無言になり怒りのオーラを発していた。・・まぁ、でもこいつがみすみすやられるなんて想像もできないししたくない。 そんな俺のわがままかも知れんな。 俺はそのまま教室に帰らずその辺をぶらついた。 602 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 20 03 08.07 uin1LSN20 今日は学校にいてもつまらんのでサボることにした。どうせ授業の内容なんて頭に入っているし簡単な予習さえすれば万全だ。 決してシカトされたからって機嫌が悪いわけじゃない!ただの気分だ!! まぁ・・一段と言い過ぎたのかもしれん。俺も心を落ち着かせるために散歩でするか・・ その辺をぶらついていると・・公園のベンチに座ったあいつがいた。俺は自販機でジュースを買うとあいつに差し出した。あいつは一応受け取ってくれたがなんだか 無気力状態であった。俺はあいつの横に座ると、話すネタもないので自分たちの過去について話し始めた。・・そういえばこいつとは面と向かうのは初めてだな。 いままで拳と拳でぶつかってきた中だから当然か・・ 話を終えてからか・・俺は立ち上がり、あいつに向かいながら更なる現実を教えるため、あいつに今のまま俺だったら倒せると宣言した。 案の定あいつはむくっと立ち上がり、俺に詰め寄った。・・こいつ、近くで見るとかわいいもんじゃねぇか。 俺は構えているあいつをデコピンするとあいつはパンチを放ったがヘナヘナだったのですぐに受け止められた。 そんで俺は・・なんとあいつを抱いてしまった!!決して欲情したわけではなく付加抵抗で(ry しかし、こうして抱きついてみるとすでにあいつは女の体つきになっており・・柔らかかった。そんで俺は意地悪な質問をしながら あいつを抱きしめていた。・・そのときに俺が今までに抱いていた相良のイメージは完全に払拭しており、現在の相良のイメージが構築されていった。 しばらく抱きしめているとあいつもとうとう観念したのか俺の好きにしろといってきた。まぁ、これじゃ悪いので俺は離すことにした。すると離されたあいつは立つこともできずに へなへなとその場に立つすくんだ。このままほうっておいても悪いので俺はあいつをおんぶすると家まで送ってやった・・ その時の感触はというと・・柔らかく、癒されるような感覚であった。 56 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/19(木) 16 55 01.36 t2N7oZ8T0 ×月□日・・今日の俺は珍しく遅れてきてしまった。理由は、家の妹である椿の家庭教師だ。 あいつ遊んでばっかで成績が著しくないらしい。そんで親の命令で俺が家庭教師をすることになった。 まぁ、断ることもできたのだが学校のことで迷惑をかけていたのでたまには引き受けることにしたのはいいのだが・・ 俺の妹なのに勉強がざらだ。基本からなっちゃいない。そんで俺は椿に基本から教えることになったのでかなり時間がかかり寝るのが 遅くなったわけだ。まぁ、でもあいつもバカじゃないので俺が一から教えると順々にわかってきたようで何とか普通になってきた。 家庭教師は大変だとしみじみに思うのであった。 まぁ、学校ではまぁ、移動もない。たいした授業ではないので思いっきり昼休みまで寝ることができた。やることやったら誰だって文句はいわんだろ。 俺はつかの間の休息を味わいながらゆっくり睡眠をとることにした。 目が覚めた頃には昼休みだった。あいつは・・どこか行ったのか?俺の隣にはいなかった。そんで俺は適当に昼飯を食べようと思ったのだが、あいつの机の上に ノートが置いてあった。どうも、国語のノートらしい。俺は中を見てみると内容に驚愕した。・・・こいつ、全然勉強していないじゃないか!!ほとんどノートにも 何も取っていないしまずいだろうな。こいつ・・どうやってこの学校に入ったんだ?まさか裏口・・なわけねぇよな。それにしてもこれはひどすぎる。 進路のことは考えているのだろうか? 俺はあいつのノートを手に取ると放っておけばよかったのだが、どうしても放っておけなかった。 お人好しではないと自分では重々自覚しているのだが、なぜか離れられなかった。俺はあいつのノートを元に戻すと飯を食べるのであった。 59 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/19(木) 17 14 39.77 t2N7oZ8T0 お昼休みが終わり、英語の授業が始まると俺はさっきから秘めていた想いを実行することにした。 とりあえず、授業自体の内容はたいしたことないので当てられてたら適当に答えを述べた。 そんで、俺は席に着くとあいつのノートを取り上げて家庭教師の事を持ちかけた。・・それにしても英語のノートなのに英語が全然書いてないじゃないか。 あいつは家庭教師ぐらいでえらく動揺しておりかなり目立ってしまった。まぁ、あいつが落ち着きを取り戻す頃、俺はあいつに成績のことを話した。 そしたらドンピシャリ見事に成績は共産主義真っ青に真っ赤に飾られていたらしい。唯一の黒が体育らしい・・お前はどこぞの小学生か? 俺が家庭教師をしてやると言ったら案の定かなり抵抗をしてきやがった。ついでに突き出した条件がまずかったか・・ しかしここで退いては男が廃るな。余り俺からも言いたくないが、ダ ブ り のことをほのめかしたら流石のあいつもしぶしぶ承諾した。 まぁ、やり方が汚かったがこうして俺はデート権と家庭教師をあいつに取り付けてやった。取り付けた後、あいつに俺が得することばかりじゃないかと 突っ込まれたが一応興味はないとお前なんか否定する。そんで、俺が手を出したら殺してくると言ってあいつはそっぽを向いた。 俺は自然と高鳴る心に躍らされて明日の予定を立てることに集中した。って、相手はあの相良か・・いくら女とはいえ元宿敵、こういう関係もありかね。 それに・・あいつこの話題つきたてたとき抵抗はしたものの機嫌は悪くなかったな。 さて、何教えようかね・・ このときの俺はすでに元の関係を差っぴいてあいつに惚れていたのかも知れないな・・ 61 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/19(木) 17 29 06.87 t2N7oZ8T0 ×月⊿日・・ついにこの日がやってきた。天気は文句なしのド晴れで雨は降る気配もない。 俺は軽くしたくすると、ダチのつてで手に入れた映画のチケットと遊園地のチケットを手にしながら待ち合わせ場所へと 向かっていった。きっと大人しく俺を待っていてくれたら一番いいのだがな・・まぁ、でも今日は楽しく行かなきゃな。 ダチからもらった映画のチケットを軽く握り締めると俺は待ち合わせ場所の公園へと向かった。 俺の想像も虚しく・・あいつ、100%目立っていやがった。というか嫌でも目立っていた。なぜなら男数人をのしていたからだ。そこには女としての 気品さや雰囲気なんてものはあったもんじゃない。女1人に相手は男5人・・男のほうはいいように扱われていた。もはやあいつの独壇場になった頃、俺は一応止めさせた。 あいつの腕を止めると俺はやめとけと止めた。・・これ以上やると死者がでるかもしれん。あいつにどこ行くのかと予定を聞かれてしまった。 そういえば・・予定はどうだっけ?しまったぁぁぁ!!俺としたことが忘れてしまった。とりあえず最初は映画・・いや、喫茶店か?ああ、頭がこんがらがってくる!! そうだここは素直に話そう。俺は素直に話すとあいつは帰宅体制に入った。流石にそれだけはまずいので俺はあいつを引き止めると嘘だといい何とかごまかした。 こうなったら破れかぶれだ。映画から行こう。 俺はあいつに映画のチケットを見せ付けると映画に行くことにした。・・そういや中身は確かなんだっけ?俺は内容など気にせずに チケットを見ながら映画館へと向かった。 62 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/19(木) 17 42 06.38 t2N7oZ8T0 映画の内容はというと・・完全なエロ映画だった。流石に俺は見慣れているので普通に見ているとあいつは突然怒り出した。 元男だから俺は多分大丈夫だと思ったのだが・・やはりまずったか。流石にブチ切れ寸前で、あいつは映画の途中で映画館から出て行ってしまった。 ま、流石にまずいので俺はあいつを追いかけることにした。するとあいつは不機嫌ながらも俺は何とか落ち着かせた。あの野郎・・俺にあんなチケット 渡しやがって!後で何かおごらせてやる!!! 俺がチケットをくれたダチに報復を決意するとあいつは過去の俺の恋愛話を聞いてきた。そういえば、俺はまともなデートはしたことないな。ほとんどの女はあらかじめ指定した 場所へと来たからな。所詮俺は顔だけ・・っと言うことだろうか。だからこういったデートも初めてといっちゃ初めてだな。 そういえばここはあの場所から結構近かったけな?あいつを招待してやるか。まぁ、とりあえず俺たちは喫茶店に入ることにした。 喫茶店に入ると周りの視線を感じるようになった。まぁ、そうだろうな。あいつはかなりの美人だ。目立つなというほうがおかしいかもしれん・・そういえば遊園地のチケットがあったな。 今度は大丈夫そうだ。かなりの知名度のある遊園地だ。・・そういえばこいつ喫茶店に来たとたん膨れっ面になったな。かわいいが機嫌が悪いと困る。 俺は次は遊園地に行こうと提案した。まぁ、映画のこともあり警戒はしてたものの一応行く気みたいだ。俺は2人分のお茶代を払うと遊園地へと行くことにした。 64 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/19(木) 17 55 29.93 t2N7oZ8T0 遊園地にたどり着くと結構まともだった。その点についてはよかった。しかし、中に入るといざ乗ろうと思ったら右も左にも絶叫マシーン ばかりであった。そういえばこの遊園地は絶叫ものが売りだったよな。・・昔、別の遊園地に行ったときに絶叫ものに乗って事故になった。何とか無事に救助されたが当時幼かった俺は 死との隣り合わせの絶叫を嫌ほど味わった。それ以来・・俺は絶叫ものが大の苦手になった。まさか・・これに乗ろうと言い出すんじゃないだろうな。 足のすくむ俺を見たのかあいつはニヤリとみながら俺にとある勝負をたたきつけた。それは、この遊園地にあるすべての絶叫ものに乗り込んでどれだけ耐えれるというものだ。絶叫ものの苦手な俺には 堪らんものであった。しかし、勝負といわれれば退くことができん。それに好き勝手言っているあいつの鼻をあかしてもやりたかった。軽いトランス状態に陥った俺はとんでもないことを言い放った。 それは俺が勝った暁にはあいつが俺の彼女になるということだ。さすがのあいつも動揺を見せており、少し驚いていたがあいつが勝てばこれからある家庭教師免除というもんだった。 流石に少し動揺はしていたのだが勝負となっちゃ退くことができずにあいつはそれを承知した。 こうして、デートから勝負に転じた遊園地めぐりは互いの体力が尽きるまでのガチンコバトルへと変貌した。 しかし、俺が勝ったらあいつがはれて彼女となるのか・・それはそれでいいのかも知れんな。こうなったら負けられまい。 俺は幼い頃のトラウマと戦う決意をした。 11 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/10/22(佐賀県庁) 17 53 38.92 0Ts8LDVA0 結局俺は幼い頃味わったトラウマと戦うことにした。最初のコースターはどっちかというと幼い子供向け・・ 軽いものだった。周りには親子連れがたくさんいたのだが、俺らのような男女のカップルはいなく、余計浮いていた。 突然、体が武者震いしてきた。俺はあいつに気づかれんように振るえを止めてコースターへと乗り込んだ。 終わってみると俺はスッとしたような気分であった。なんだ、コースターとはあんなものか。最初の震えは何だったのだろうか? 幼い頃のトラウマはスッと消え去り、俺らは次のコースターへと向かった。次のは一気に一般向けのへと昇格した。っといってもこの遊園地はさほどが 絶叫系で占められているため、こういったものが多かった。このコースタになるとちらほらとカップルが見かけるようになった。俺もそろりそろりとあいつに 近づこうとしてたのだが・・まんまと距離をとられた。そういえばせっかくこの状況なのに話もできないとはなんとも不憫なことか・・ まぁ、いちいち期待していたらまずいのかもしれん。ここは冷静に勝負事を片付けていこう。もしかすると、あいつも本気なのかもしれんしな。 そして俺は2機目のコースターへと乗ることにした。 何だあれは!!さっきのと大違いじゃないか!!!まぁ、一般的なジェットコースターなんぞこんなものか。それにまだ後5機以上も乗り回さんといかん。 隣にいるあいつは・・なんて余裕な表情だ。俺の顔を見たとたん微笑していやがる!う~む、このままだと負けてしまう可能性があるな。なるべく表情で悟られんようにせんとな。 それに周りからの視線が一段と強くなってきやがった。もしかして、よほど羨ましがられているのだろうか? いくら俺らが美男美女であっても昔の宿敵同士だ!!言葉ではああいっても、昔の因縁というのはそう簡単には捨て切れん。 それにあいつも目がマジだ。俺にはわかる。 俺らは一層、互いに絶対負けん!!オーラを出しながら遊園地のアトラクションの制覇に勤しんだ。 13 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/10/22(佐賀県庁) 18 15 06.08 0Ts8LDVA0 かれこれ数時間経っただろうか・・ 記憶の限りに説明しておく。とりあえず遊園地のほとんどの絶叫マシンを乗り継いだ俺は体がだるく 足もフラフラ状態で体力も消耗していた。あいつも見てみると明らかに俺と同じ状況であった。やはり女の体は消耗が激しいのだろうか? 互いの闘志をむき出しにしながら俺たちはこの遊園地の名物であるクォリティコースターへと足を進めた。 さすが、この遊園地名物だけであってかなりの絶叫マシンだった。ものすごい高さの部分を一気に急降下しながら 数々のループを潜り抜け、そして地下へ到達し、その地下でも様々な絶叫部分が用意されている・・考えただけでおぞましい。 説明を聞いているだけで俺は先ほどとは比べ物にならない武者震いを感じた。そういや宣伝でここのコースターのことを大々的にしていた覚えがある。 こうなったら破れかぶれだ・・やるしかない。俺らは互いに降伏勧告をしたがもちろん従うはずもなく通路を進んだ。途中退席の通路を通り過ぎるたんびに俺はあの幼い日の記憶が 蘇ろうとしていた。 数年前、当時小学校低学年の俺はまだ幼い椿と一緒に家族全員で遊園地に行った。そんで俺は親父と一緒に当時の遊園地の名物の絶叫ものに乗ったのだが、電気関係のトラブルか 高さ300メートル地点で取り残された。あの頃はマジで死ぬかと思った。幼い俺は必死に親父にしがみつきレスキュー隊に救助された。 その頃の影響か、俺は高所恐怖症と絶叫マシーン恐怖症の2つがついた。 それで親父が怒るに怒ってその遊園地を閉店まで追い込んだ。俺は親父が連れ出した専門のカウンセリングがついたのだが・・結局元には戻らんかった。 途中退席の通路・・そこにいければ何と楽になれるだろう。しかし、これは男と男同士の勝負、あろうことか相手はあの相良だ。男は先にイモ引いたほうの負けだ。 男として・・負けるわけにはいかん!!そして・・俺らは最後の途中退席の通路を抜けるとついにクォリティコースターへと向かった。 ここで、決着がつく。家庭教師免除か・・それとも、晴れてあいつが俺の彼女となるのか? 結果はこのクォリティコースターへと委ねられた。 9 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/10/23(佐賀県民) 18 57 54.92 mPIqPb4J0 俺らはクォリティコースターへと乗り込んだ。クォリティコースターは発車するとものすごいスピードで コースを駆け巡っていた。そして急に減速をし、ゆっくりとゆっくりと・・坂を上り詰めた。俺は下をみたくはなかったのだが、横を見るとものすごい高さまで 上り詰めており、人が豆粒・・いや、米粒ぐらいまでに見えた。ほかのジェットコースターもなんだかかわいく見えた。そして、目標の高さまで上り詰めるとコースターは ぴたりと止まり・・一気にスピードをつけてほかの奴らの大絶叫とともに急降下した。そのまま勢いをつけたクォリティコースターは3連にも続くループをそのスピードのまま一気に 回り続けていた。俺はもはや声を発することもできずにそのまま座るしかなかった。隣にいたあいつも俺と同じ状況で声すら発していなかった。 もはや・・俺の意識は限界まで上り詰めていた。 そんな俺の想いとは虚しくクオリティコースターは一気に地下へと到達し・・その地下でも様々なコースがあった。 しかし、俺の意識は地下の光景を見ることなく別の光景を見るのであった。 11 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/10/23(佐賀県民) 18 59 17.28 mPIqPb4J0 “おやじぃ~・・なんで遊園地に連れて行かないのだ?” “あ、ああ・・ま、また今度な希・・” “それ何回も聞いたのだ。遊園地へ連れってってほしいのだ!!” 何だこの光景は・・俺はクォリティコースターの地下へと到達していたはずだ。それに・・あの幼い娘は、俺の娘か!! いや、待て。これは幻覚か蜃気楼の一種だろ。それに百歩譲って俺の娘だったら・・実の父親に向けて親父とは言わんはずだ・・多分。 それに外見からして・・俺の遺伝子は完膚なきに負けているな。奥さんはよほどの美人だろうな・・ “いいもん、ママか椿おばちゃんに連れて行ってもらうもん。それに・・おやじぃがなんで連れて行ってくれないか聞くもん。” “ば、バカいうな!!椿はともかく、あいつはなに言うかたまったもんじゃない!!・・代わりに、おもちゃ買ってやるからな” “・・お前は実の娘に向かって何言っとるのだ!!” 誰だ・・希と呼ばれる俺の娘を抱えてる女性・・肝心の顔が見えん!!サラサラのロングストレートではある。だが、肝心の顔が見えん。 なんでだ・・それにこの声、どこかで聞いた覚えがあるな。誰なんだ? ここで俺の意識は別の場所へと覚醒した。 16 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/10/23(佐賀県民) 19 08 58.86 mPIqPb4J0 俺が目覚めると、とある部屋の一室だった。どうやら、俺は気絶したらしい。ふと見てみると先にあいつが目覚めていた。 係員にこっぴどく怒られる中、俺はなぜかあのときの光景のことをポツリと思い浮かべていた。 あれは一体なんだったのだろうか?それに・・あれだって俺だとは限らない。もしかすると気絶して平行世界という奴を 見てしまったのかもな。まぁ、余り深く気にしないでおこう。 係員から開放された後、あいつが無理矢理勝負付けをするので食べ物で何とか釣ってやめさせた。 ここからはあの場所に近いのだが、この体力を回復させてから来たほうがいいのかもしれん。 俺のおごりともあってか、あいつはバクバクといろいろなものを食べていた。 女のくせによく食べる奴だなと思ったな。多分、運動ばっかしてるから太らん体質なのだろうな。 ま、十分に体力が回復した頃、俺たちは遊園地を後にした。 もう絶対絶叫ものには乗りたくないぜ。 21 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/10/23(佐賀県民) 19 24 21.86 mPIqPb4J0 しばらく歩いているとあいつは裏で俺が襲い掛かるとか・・まぁ、なんともたくましい想像力を働かしていた。 俺は軽く否定すると、そのままあの場所へと歩を進めていった。ここまで来るともう少しだ・・遊園地からかなり歩くが こいつは元男だから大丈夫だろ。 そのまま気楽にのんびり歩いていると・・名の通った俺たちだからなせる業か、ちらほらと団体さんがお見えになった。 まぁ、どこで嗅ぎ付けてきたのかはわからないが、どうしようかね。俺たち2人がいれば負ける気はしないが・・数が多いな。 仕方ない・・ここからは散るしかないか。 俺たちは互いに見合うと、そのまま二手に分かれて一気に逃げ出した。 やはり、俺たちが揃うとこんなことになるのか・・ちょっとはまともなデートをしてみたかったぜ。 だんだんと怒りに燃えてきた俺はそのまま立ち止まり・・武装している追っ手を殴り飛ばした。 当然追っては反撃してくるが、俺は構いもせずに怒りに燃えながら逃げながら追っ手を殲滅しながらあいつと落ち合う場所へと走り出した。 26 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/10/23(佐賀県民) 19 49 49.08 mPIqPb4J0 流石に女のあいつは足が速く、あっという間に追っ手を巻いていた。 だが、俺はちょくちょく追っ手を殲滅しながら着たため当然、着けられていた。そしてうまいこと あいつと合流したのだが・・あいつを追っていた追っ手も含め、俺らはついに囲まれてしまった。 まぁ、半分は潰していたので多少は楽になったろ。 とりあえず、俺らはこの追っ手たちを叩きのめすことにした。まぁ、ものの数分もかからなかったが、相手のほうも俺たちが共闘してたことに たいそう驚いていたようだ。最後の台詞を言わせてやると、俺は最後の1人を叩きのめした。 あいつを見てみるが・・どうやら無傷に済んだようだな。ま、当然か。 無事追っ手たちを片付けると俺らはあの場所へと足を進めた。 27 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/10/23(佐賀県民) 19 51 29.25 mPIqPb4J0 俺のとっておきの場所、それはとある廃ビルであった。この場所から見える景色はとても絶景だ。 一目見た俺は親父に頼み込んでこのビルを買い取ってもらった。まぁ、俗にいう別荘だ。 買ってもらった俺は家具やらいろいろなのをこの場所に持ち込んでいた。 あいつは・・やはりこの窓から見える景色に夢中になっていた。そりゃそうだ、なんてたってこれが気に入って 親父に頼み込んだんだけどな。 俺は久々みるこの景色を楽しんでいると、しばらくしてか・・あいつが突然、振り向き・・ 何と俺に抱きついてきた!!どうしたって言うんだ!!遊園地の影響がまだ残っていたのか!? もしかして、こいつあのときのことを根に持っているのか? 女性特有の柔らかい体の感覚を肌で感じながら・・俺はそっとあいつを離した。 帰り際は行きの雰囲気とは打って変わって、あいつは金魚のように口をパクパクさせながら 俺と帰り道を歩いていった。そういえばあっという間だったな。・・なんだかな。時がたつのは早いというか なんというか・・ あいつと別れた俺は・・時間の経過を恨めしながら家路へと向かっていった・・ 33 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/10/23(佐賀県民) 20 13 07.57 mPIqPb4J0 ×月◆日・・とうとう、この日がやってきてしまった。そう、あいつの家庭教師の日だ。この日のために 何度家庭教師の本を読みまくったか・・無事に教えられるかどうか心配だ。それにどうも担任に聞いてみたら あいつの成績は著しくないどころかとことんやばいらしい。このまま行くと・・進学できるかも危ぶまれるらしい。 全く、本来なら逆のはずなのだが、まぁ仕方ない。 そして俺はあいつの家へとたどり着いた。中に入ると以外にもあいつが出迎えてくれた。あいつは何かを隠すようにしながら俺を部屋へと 案内してくれた。そんで、飲み物を用意してくれるらしいので待ってみた。しかし、こいつの部屋は・・見た目まんま男の部屋だな。サンドバックがある 部屋なんて早々いないもんだ。俺はいろいろ部屋を見回していると、あいつが飲み物を運んでくれた。 さて、ここからが大変だ。 勉強のべの字を知らないあいつをどうやって成績を上げようかね。まぁ、悩んでも仕方ない。まずは、数学からだ。 徹底的にわかりやすく解説したノートを手に取りながらあいつの家庭教師を開始した。 28 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/10/23(佐賀県民) 22 24 08.16 mPIqPb4J0 数学に手をつけてものの数分か・・あいつは早くも数学を投げ出した。俺はゆっくりとあいつに いろいろなことを教えてるのだが、どうもわからんらしい。おかしい・・椿のときにはあり得なかったことだ。 椿の場合も根をあげていたがものの数時間程度だぞ。それに椿には好評だったノートだが・・あいつの頭では チンプンカンプンらしい。困ったものだ。俺はとりあえず中学の問題を作りあいつにやらせたのだが・・結果は全く駄目であった。 こいつ・・基礎中の基礎からやり直しか・・ それに昔からの因縁もあってか、俺が教えようとしたのだがそこから口喧嘩へと発展してしまうことも多々あった。 それでも俺は根気強くあいつに数学を教えてきたのだが・・結局、ドロップアウトしてしまった。 まぁ、基礎中の基礎ができてなくて当然か・・俺は次の教科へと移った。 英語はもっと酷かった。一応英語の文の構成を教えて来たのだが・・あいつは日本人がどうのと駄々をこいたので数学よりも さらにスローペースで進んでいった。それでも俺は何とか英語の文の構成を教えて簡単な単語へと移っていった。 まさか、中学生と同じ内容をせなきゃならんとは・・ここ先が思いやられる。とりあえず、ほかの教科も見てみたのだが全くのざらだった。 こいつの成績を普通並に上げるのがここまでかかるとは・・ とりあえず俺は教えるポイントポイントごとに赤ペンで丸をつけていた・・ 34 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/10/23(佐賀県民) 22 40 02.87 mPIqPb4J0 数分してからか・・ようやく、基礎中の基礎はましになってきた。珍しく俺の横で問題をノートにとって 解いているあいつ・・まぁ、中学レベルだからすぐにできるだろう。英語のほうも何とかましになってきた。 そういえばこういったものは普通に頭のいい女ができの悪い男に教えるものなのだが・・本来は逆だな。俺は横から愚痴をたれながらも あいつの勉強を見てやった。 それにしてもこいつ珍しく勉強しているな。そこまで成績上げたいのか? 珍しく、俺が雑談を吹っかけてきてもあいつは勉強以外のことはシカトを貫き通しやがった。 まぁ、勉強に真剣になったことはうれしいことだが・・なんだか寂しいな。俺は教えるポイントポイントを 潰していけばいいのだが・・こう、会話がほしいな。 俺がこう・・この閉鎖的空間に新鮮味を求めてる頃、ちょうどよく休憩にいい時間となった。俺はあいつに休憩を提案したのだが・・どうもあいつは無理をしているのか 頑なに休憩を拒んだ。・・しかし、人間休業も必要だ。俺はあいつの台所を借りて飲み物を持ってきてやることにした。 41 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/10/23(佐賀県民) 22 57 41.19 mPIqPb4J0 台所から部屋に戻り、俺は2人分の飲み物を入れて戻ってきた。幸い、両親はいないようだ。まぁ、俺も手の込んだものはできないので インスタントのコーヒーだ。俺はあいつにコーヒーを差し出したのだが・・どうもあいつはなかなか飲もうとしない。 無理に言ってしまったからまずったのかね?だって、疲れた奴に差し入れするのは人間の心情で言えば当たり前だろ? まさか、コーヒーに睡眠薬が入ってると思っているのか? 俺は睡眠薬の類は入っていないっと言うとようやくコーヒーを飲み始めた。本当に警戒していたのか・・ちとショックだ。 まぁ、気を取り直して休憩に入ったので、俺はようやく念願の雑談ができた。この部屋のことを聞いてみた。 この部屋って・・やっぱ男向けだったんだな。それにあいつも元男だ。そういうものを持っていても不思議じゃないな。 雑談が続く途中、あいつの顔が若干赤くなった。俺はあいつのおでこを触ろうとしたのだが・・あいつのサラサラの髪をなでてしまった。 突然、撫でられたのかあいつはびっくりし始めた。・・こいつなかなかかわいいじゃねぇか。 顔を赤らめながら怒鳴り上げるあいつに・・俺はある種、胸のときめきを覚えた。 俺の手にはふと触ってしまった髪の感覚がまだ残っていた。