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Acura 名前 パフォーマンス 駆動 重量 トップスピード ハンドリング 加速 発進加速 ブレーキング 価格 画像 RSX Type-S E 232 FF 1,279 5.3 4.7 4.0 4.6 4.5 10,000CR Photo TSX V6(DLC) D 272 FF 1.662 6.4 5.0 3.8 4.0 4.6 24,000CR Photo Integra Type-R D 284 FF 1,197 5.2 5.0 4.2 4.9 4.8 13,000CR Photo NSX 97 C 409 MR 1,360 6.3 5.5 5.4 5.7 5.2 45,000CR Photo NSX 05 C 412 MR 1,406 6.6 5.5 5.3 5.6 5.2 60,000CR Photo #42 Realtime Racing NSX S 657 MR 1,145 6.3 6.6 7.3 7.7 6.6 150,000CR Photo Forzamotorsport NSX R3 711 MR 1,168 8.2 6.4 8.1 7.7 6.4 300,000CR Photo #66 de Ferran Motorsports ARX-01b R1 945 MR 800 7.2 8.9 8.9 7.7 8.9 1,000,000CR Photo #66 de Ferran Motorsports ARX-02a R1 946 MR 900 7.4 9.2 9.0 7.6 9.2 2,000,000CR Photo Alfa Romeo 名前 パフォーマンス 駆動 重量 トップスピード ハンドリング 加速 発進加速 ブレーキング 価格 画像 Gulia Sprint GTA Stradale F 164 FR 760 3.3 4.3 4.1 5.0 4.1 89,000CR Photo Mito F 191 FF 1,145 4.4 4.7 3.3 4.4 4.5 18,000CR Photo Brera Italia Independent E 223 F-AWD 1.630 5.0 5.0 3.3 4.3 4.8 38,000CR Photo 8C Competizione A 541 FR 1,585 7.2 5.6 6.4 6.6 5.4 300,000CR Photo AMC 名前 パフォーマンス 駆動 重量 トップスピード ハンドリング 加速 発進加速 ブレーキング 価格 画像 Javelin-AMX E 253 FR 1,563 3.9 4.3 4.8 5.0 4.0 16,000CR Photo Aston Martin 名前 パフォーマンス 駆動 重量 トップスピード ハンドリング 加速 発進加速 ブレーキング 価格 画像 DB5 Vantage E 265 FR 1,465 5.1 4.6 4.6 5.2 4.3 450,000CR Photo V12 Vanquish B 471 FR 1,864 7.2 5.4 5.6 4.9 5.2 96,000CR Photo Rapide(DLC) B 470 FR 1.950 7.7 5.4 5.4 6.2 5.2 190,000CR Photo DB9 Coupe B 475 FR 1,760 6.8 5.5 5.4 6.5 5.4 127,000CR Photo DBS(DLC) A 523 FR 1,695 7.5 5.7 6.3 6.4 5.7 260,000CR Photo V12 Vantage(DLC) A 523 FR 1,680 7.4 5.7 6.2 6.6 5.7 275,000CR Photo Forzamotorsport DB9 Coupe(DLC) S 661 FR 1,411 7.2 6.2 7.4 7.0 6.2 350,000CR Photo One-77(DLC) S 684 FR 1,500 8.5 6.0 7.9 7.0 6.0 1,850,000CR Photo #008 Bell Motorsports DBR9 R2 826 FR 1,100 6.7 7.5 8.3 7.1 7.6 400,000CR Photo #007 Aston Martin Lola(DLC) R1 976 MR 900 8.5 8.7 9.0 7.8 8.6 1,500,000CR Photo
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【スレ32】躁うつ病患者 このページのタグ:心と身体 285 :おさかなくわえた名無しさん:2008/02/06(水) 10 29 31 ID NHSXBTEl 271さんのレス読んでて、「自分と同じだ!」とびっくりした。 薬のハイテンションと躁状態が似てるって聞いたことあるけど、ほんとなんだね。 →【スレ32】薬物中毒の経験者 躁うつ病者です。判明してから7〜8年くらいかな。 調子良くて元気な時(=躁状態)の時って、271さんのぐぐるアースみたいに 普段だったらどーでもいいものが楽しくて仕方無くて止められなくなります。 もう読みたいものなんかないのに2chのあちこちの板に行ってみたり、 Wikipedia読みまくったり、犯罪ドキュメントみたいの読み続けた挙げ句気分悪くなったり。 アイコンとかフリーウェアダウンロードしまくってその容量に自分でびっくりしたり。 スポンジ愛好家さんじゃないけど、店で見てて台所用スポンジが気になって大量に買ってきたり。 暴れたりするような激しい症状は出ないんですが、こういう地味に困ることをやらかしてます。
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【スレ32】僧侶 このページのタグ:宗教・信仰 日本文化 533 :おさかなくわえた名無しさん:2008/02/17(日) 19 09 35 ID U9MhEFUy 481 簡単なことでしたら。 実家が寺です。 535 :おさかなくわえた名無しさん:2008/02/17(日) 19 12 22 ID U9MhEFUy 斜陽産業というのは本当。 不況の時に、真っ先に節約される部類の商売です。 そりゃ生きている人の生活が死んだ人の生活より大切なのは自明ですしね。 うちでもそれを勧めます。 あと葬式も、寺でするより 葬儀会館ですることが多くなり、 会場の貸し賃がなくなりました。 葬儀社によっては安い坊様を雇うことも多いので 格が中庸の寺は厳しいです。 544 :おさかなくわえた名無しさん:2008/02/17(日) 23 58 54 ID 6jd52Ym1 535 うちで葬式やらなくちゃいけなくなったときのお坊さんは、 「お布施は、気持ちで結構ですよ。」って言ってたらしい。 それに、あんまりがっついた感じがしなかった。 余裕のあるお坊さんだったのかな? てか、葬式出すときになって、初めて自分ちの宗教宗派知ったよ・・・ 546 :おさかなくわえた名無しさん:2008/02/18(月) 01 35 00 ID H0g/vkfF 544 うちの地元じゃ同じように「お気持ちで」と表面上は言うが、 もう代々地域での相場が出来上がってて、 少しでもそれより高かったり少なかったりすると速攻で村八分状態w 547 :おさかなくわえた名無しさん:2008/02/18(月) 03 08 31 ID 8DFRbU39 546 金額はどこから漏れるん? やっぱ坊さんから? 548 :535:2008/02/18(月) 06 24 51 ID XnTnBj1i 別にお布施は気持ちでいいですよ。 相場というか、「これだけにしなさい」っていう通達みたいなのは 地区の連合会みたいなから来るけど別に守らなくてもいいし。 相場は 「お気持ちで」と言っても 「具体的にいくらなんですかっ!」としつこく詰め寄られたら 上記の通達や、だいたいの平均値をお教えしてます。 ちなみに今までのお布施の記録は、500円(・∀・) 今は亡き500円札一枚でした。 550 :おさかなくわえた名無しさん:2008/02/18(月) 10 35 24 ID BXAMHXnU 547 非常にソーシャルハック的に漏れるw 葬式はどうしても隣組だとかそういった近隣関係の人間が入り乱れて執り行われるし、 結局そういう地元コミュニティなんてのは噂話や陰口に飢えてるので察知能力が異常w 例えば、前回地域で亡くなった人の葬儀に30人参列したとして、自分の家が50人の予定なら、 人数が増えた分割り増しにしたほうがいいのかどうか疑問が生じる そこで隣組の会長等の顔利きみたいな人に相談すると…あら不思議、とw こうしたダイレクトなものでなくても、うっかりバタバタしてる最中に「○円くらい払ってね云々」 とか口を滑らせたり、葬儀のほかの予算を漏らしたあたりから推測されてしまったり様々 551 :おさかなくわえた名無しさん:2008/02/18(月) 10 45 46 ID NT8EeZK8 ウチに来る坊さんから聞いた世間話。 寺がある田舎からどんどん檀家が都会に出て行くので、 月の半分は都会に引っ越した檀家周りで潰れるとか。 地方出張ばかりしている営業マンみたいなもんだといっていた。 あと、檀家の中には半分ボけたお婆さんとかもいて、 記憶が昔に戻っちゃったのかお布施が10円だったりするとか。 足りねぇよ!と文句を付けるわけにも行かず、 毎月車で2時間かけてそのお婆さんの家に行きお経上げて10円貰ってくるってさ。 552 :おさかなくわえた名無しさん:2008/02/18(月) 10 52 02 ID hEXYFbsy 551 おばあちゃん。・゚・(ノД`)・゚・。
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203 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 22 46 54.82 8DiZCaym0 「全く!!あいつはいったい何なんだ!!!」 「落ち着け、あんま、ここで暴れるなよ相良・・」 「うるせぇ!!」 長い長い3時間がすぎてようやく全校生徒が待ちに待ったお昼休み・・ 俺の周りにはドクオ、ツン、内藤が席を囲んでいた。以前の俺だったら全くありえない光景であった。 ま、俺も成長したもんだな。 「それにしても、あんた転校生と知り合いだったの?」 「・・ああ、嫌ほど知ってる。中学の頃からな・・」 俺はみんなに昔の中野について話すことにした。あの殺戮の天使と呼ばれた 中野はそれはそれは有名だった。 「へぇ・・相良君と互角だったのかお?」 「まぁな・・認めたくはないが、それに奴はおまけに頭もいい。バカな俺とは大違いだ。」 頭脳明晰、容姿端麗・・おまけに実家は金持ちであろうことか俺と互角に喧嘩が強いとなれば 女など腐るほど寄ってくるだろうな。 まさに漫画に出てくるようなキャラだぜ・・それにどこぞやの完璧超人も真っ青なほど 奴はかなり恵まれていた・・ 205 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 22 49 09.66 8DiZCaym0 ああ・・ムカつく。そういえば内藤のお弁当箱・・ツンが持ってたやつだな。 ッてことはこいつらはもしかして・・ 「な、なぁ、内藤・・お前もしかしてツンと付き合っているのか・・」 「そうだお・・ゲフッ!!」 「な、何言ってるの!!あ、あたしはただね・・その、ブーンがお昼ないから 偶然持っていたお弁当箱を分けたのよ!! け、決して事前に知ってたんじゃないんだからね!!!」 何だよその反応・・まるっきり付き合ってるじゃねーか!!ハァ、どうりで内藤が男のままでいると思ったぜ。 「内藤・・何も言わずに一発殴らせろ!!!」 「ちょ、ちょっと困るお!!!」 「さ、相良!!あんた私のブーンに何するのよ!!!」 なんだかんだで今日も平和にお昼休みが過ぎていった・・ そう、このときは平和だった・・ そういえばドクオは童貞そうなのになんで男のままなんだ? 調べる必要ありだな。 206 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 22 56 46.17 8DiZCaym0 お昼休みが終わり、授業が再開されると中野がポツリと姿を消していた。 おかしいな、前の授業のときはちゃんといたんだが? ツンに悪いと思いつつも俺もこっそりと授業を抜け出して中野を探索し始めた。 (さてと・・天使さんはどこにいるのかな?珍しくやられたりしてたりなwwww) 俺はそんなこと考えながら天使探索を続けた。 「なんスか?俺次の授業があるんスけど・・」 「ゲヘヘヘ・・なぁに、天使様に記念の贈り物をね・・」 「・・ホー、それはそれは謹んでご遠慮させていただきますよ。」 お、いたいた。どうやら先輩たちにシメられるらしいな。先輩たちの人数はざっと20人程度か・・ 俺も入学当初はやられたな。まぁ、全員返り討ちにしてやったがwwww 俺は昔の記憶に浸っている中、中野たちは既に戦闘開始していた。 211 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 23 07 09.16 8DiZCaym0 「うぉりゃ!!どうした、転校生相手にここまで苦労するとはね・・」 「クッ・・この・・」 (お、もう始まってるな・・さすが中野、あっという間にほとんどのしてるよ。しかも一撃で・・カーッ!!うらやましいな。 俺も男のままだったらこうなってたかもしれんのに・・) 俺の様子をよそに中野は先輩方を確実に倒していっていた。 212 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 23 07 40.51 8DiZCaym0 そして数分後・・先輩方は一人残らずダウンしていた。俺はこのまま帰ろうかな・・っと思っていた頃、中野がこちらに 視線を送っていた。 「さてと・・おい、いるんだろ?・・子犬ちゃん。」 「誰が子犬だ!!!!」 しまった・・つい、出てしまった。それにしてもどこでバレたんだろ・・ 「・・てめぇの行動は全部バレバレなんだよ。それとも、あの時の続きをやるか?」 「ヘッ、上等。・・後悔すんなよ。」 「なぁに、あれは軽いウォーミングアップさ。」 相変わらず減らず口の変わらん野郎だ。俺は構えると一方の中野は余裕しゃくしゃくで構えもしていなかった。 ムカツク野郎だ!!!こうなったことを絶対に後悔させてやる!!!!! 215 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 23 21 04.91 8DiZCaym0 「どうした・・構えてるなら来いよ?」 「てめぇのその面ァ!!・・ひん剥いてやる!!!」 俺は中野に向かおうとしたその時、予鈴のチャイムが鳴ってしまった。 「・・残念。俺はこれから授業があるんでね。それに、怪我治してから来い。 あまりサボってると単位落とすぞ。じゃあな。」 「うるせぇ!!余計なお世話だ!!」 畜生・・またかよ!!相手が女だからってあいつ舐めてるのか!!! 今度舐めやがったら整形手術が必要なくらいに顔面をボコボコにしてやる!!! 予鈴に阻まれた俺は仕方なく教室へと帰ることにした。 216 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 23 22 58.10 8DiZCaym0 「アーッ!!ムカツク!!!」 「・・どうしたのよ?今日はやけに荒れてるわね。」 「触らぬ神に祟りなしだお・・」 帰り道・・いつもの面々と帰っていると俺はあの時の中野の面を思い出した。 俺は思い出したとたん、めちゃくちゃムカついた。 「だってよー・・」 「でも、それに昨日その人に助けてもらったんだろ?」 「うるせぇ!!それとこれとは事情が違うんだよ!!」 あ・・余計ムカツク!!・・確かに昨日、俺はあいつには助けてもらったが、あれは自分の不注意による 結果だ。たまたまあいつがいただけなんだよ。 それに、不覚にもあいつなんかにときめいてしまった。 「アーッ!!もやもやする!!・・今日は帰りに道場によるか。」 俺はみんなと別れた後、道場へと向かうことにした。 425 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/01(日) 20 41 11.32 Ar+4R9510 「さっさと次こい!!」 「は、はい!!」 俺はむしゃくしゃした自分の感情を抑えるために日ごろの鍛錬も兼ねて道場へと足を運んだ。 相変わらず道場に入ったら男の視線が痛いが俺はいつもどうりに周りの男にガンをつけると早速、100人と手合いをすることにした。 すでに殆ど倒しており残るは10人程度だった。 「面倒だな・・おい、てめぇら10にまとめて来い!!俺に勝つことができたらデートでも何でもしてやる!!」 「ま、マジですか!!」 「やったー!!パパ頑張っちゃうぞー!!」 やれやれ・・俺は目を閉じ空気の流れを確認するとそのまま構えた。 426 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/01(日) 20 53 08.28 Ar+4R9510 静かだ・・音で相手の動きがわかる。男のときとはあり得ない光景だ。相手の腕、それに足の動きに至る音が すべてわかる。俺は男の体を縫うようにして目を閉じたまま1人ずつ的確に攻撃を加えていった。 それから数分してかジジィの「やめい!!」の声が発する間もなく俺は目を開けると先ほどの男たちが 転がっていた。 「ふぅ~・・スッキリした。」 「お主・・最近隙がないのぅ。目覚しい進歩じゃ。」 どうやらジジィ曰く、目を閉じたときの俺はこれといって全く隙がないらしい。 俺は男の子との戦法を比べてみると明らかに違っていた。昔の俺は中野みたいに我武者羅に攻撃を 加えて相手を気絶させていた。それに最近は拳ではなく主に蹴りを多用していた。 「・・まぁな。でも女になってから明らかに戦い方が変わった。今までの俺はどちらかというと腕力に頼った 攻撃をしてきたのだが、女になってからは相手の力を利用したものになったな。」 「それだけお主の体が女らしくなったということじゃな。」 認めたくはないが・・そういうことらしいな。元の男に戻る方法も現在の医学では不可能らしいし・・ 女になってどうすっかな・・ 俺は道場を後にすると再びこみ上げてきたやり場のない考えを抱えながら家へと帰った。 427 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/01(日) 21 01 20.03 Ar+4R9510 「女か・・」 家に戻った俺はシャワーを浴びながら改めて女としての自分を見回していた。 どこぞのモデルでもないみるものを圧倒する総合的なスタイル・・これまで街に出たときに怪しげなスカウトも受けたな。 だけど俺は女になんかなりたくなかった。ずっと男のままでいたかったのに・・ 「これのおかげでダチできてきたけど・・やはり男のほうがよかったぜ。」 確かに女となってからは内藤やドクオ、ツンと言ったいわゆる友達ができてきたのだが 俺のことはどう思っているのかね・・あのまま男のままだと確実に孤独街道まっしぐらだったな。 「ま、女として生きていくしか仕方ないか・・」 俺は浴槽から上がり髪を乾かすとふと中野のことが頭に浮かんだ。 432 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/01(日) 21 26 39.15 Ar+4R9510 (って・・なんで昨日は中野が思い浮かんだんだ!!) 俺は昨日のことが未だに頭に残りながら教室へと入っていった。 「おはよう。・・どうしたの?」 「・・別に、なんでもない。」 俺はツンとの他愛のない会話をしていると中野が入ってきた。中野は俺をチラッと見てきたが俺は そのままシカトしたままツンと会話を続けた。 「ねぇ、どうしたの?」 「別にあんな奴と会話する必要ないだろ。」 「昔のことがあるからってね・・そういえば中野君、ファンクラブができてるみたいよ。」 ま、あいつなら容姿端麗だしそんなものすぐにできるだろ。百歩譲ってもあんなのに恋をするなら 死んでもいいね。 「ま、男にときめくことがあっても恋することなんてないけどなwwww」 俺はそういっているのとと同時にそのまま予鈴のチャイムがなった。 371 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 21 24 24.25 2IMDuWU00 担任の適当なHRが終わると俺は授業の準備をした。すると横にいたあいつが 話しかけてきた。俺は適当に話しを聞き流す体制に入っていた。 「・・おい、シカトすんなよ。」 「お前と話す義務はない。・・それに忘れたのか?俺たちは昔・・」 「決着だろ。・・昔の」 俺はピタリと手を止めた。こいつ・・ 「・・俺だってあのときの勝負をあきらめたわけじゃない。むしろもう一度、再戦をしてみたいぐらいだ。 だけどな、もうてめぇは女だ。俺は・・俺は女と勝負はしない。」 俺は震える拳を力いっぱい握り締めながら中野のほうを捉えた。 「ふ、ふざけるな!!!俺は確かに女だ!・・だけど、お前に負ける気なんて一切ないね!!!」 ざわめく教室の中、俺の拳は中野の頬を確実に捉えて中野の顔面を殴っていた。周りがおろおろとする中、こいつは俺の拳を払いのけると 頬をさすりながらこう言った。 「・・とにかくお前が女になった以上、俺はもうお前ともタイマンを張る気もないしそんな気は もうしない。・・それにお前はもう完全な女だ。いいかげん現実を見てみたらどうだ?」 「・・るせぇ・・・うるせぇよ!!!!!!お前に・・お前になんか言われたくねぇよ!!!!!!」 俺は逃げるようにして教室を飛び出した。 374 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 21 39 54.67 2IMDuWU00 「うるせぇ・・よ・・」 俺は教室を飛び出した後、屋上へと駆け上がっていた。俺は・・泣いていた。 自分でもバカらしくなったが・・なぜか、泣いていた。 「グスッ・・俺もこんな女々しいことをするなんて・・女になったってことか。」 俺はこぼれる涙を振り払うと屋上に広がる空を見ていた・・ 「・・・俺、これからどうしようかな?」 俺は考え目を閉じていると背後から複数の人影を感じた。人影を感じた俺は振り返ると 以前内藤たちをいじめていたDQN2名が数名のお友達をつれて立っていた。集団のリーダー格の男が こういった復讐にお決まりな台詞を吐いた。 「こいつらをずいぶんとかわいがってもらったらしいな。そのお礼はしてもらわなきゃ。」 「ハンッ!!こいつらがただ弱かっただけの話だろ。・・まぁいいか、憂さ晴らしに付き合ってもらうぜ。」 ハァ、負けた奴はなんでこう執念深いのかね。ま、俺も人のことを言えた義理ではないが・・ 377 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 21 56 03.66 2IMDuWU00 「さて・・来な。」 「・・この餓鬼が!!」 そういってDQN集団は俺に向けてやってきた。俺は1人1人的確に攻撃をさばきながら 返す刃で瞬く間にDQN集団を壊滅した。残ったのはあのリーダー格の男だけだ。 「・・なんだ、たいしたことなかったな。」 「―――ッ!!相変わらず強いぜ。だがなこっちだって、ただでやられるわけには行かないからな。 とある人を連れてきた。長岡さん、お願いします。」 そういってリーダー格は頭を深々と下げるととある男が現れた。男は2mはあろうかという身長であった。 「ん?そこの女子、見事なおっぱいではないか!!ぜひ私に・・フベラッ!!」 俺はデカブツの顔面に思いっきり拳をぶつけた。 379 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 21 58 19.28 2IMDuWU00 「・・さて、自慢の用心棒はこれで終わりか?」 俺は横たわっているデカブツを尻目にリーダー格に詰め寄った。 全く、あの身長は単なるハッタリだったか。さっさとこいつを倒して・・ 「おっぱい!おっぱい!!」 「・・・マジかよ。」 何ッ!!顔面モロ直撃したのにあっさりと立ちやがった 前言撤回、こいつはかなりタフな奴だ。・・まるで昔の俺だな。っとこんなことを言っている場合ではなかった。 どうやらさっきのあれは俺の体力を削るようだったみたいだな・・ 「その立派なおっぱいを生で見せてもらおう・・」 「やってみろよ。・・セクハラ野郎!!」 そういって長岡と呼ばれた男はこちらへと向かってきた。 381 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22 09 38.53 2IMDuWU00 「おっぱいの神よ!!どうこの私に力を・・」 そういって長岡はわけのわからない言葉を言いながら俺を壁際に追い詰めながら攻撃を仕掛けていった。俺はとっさの反射神経でかわしたが 俺がいた壁はひびが入っていた。 「なんて力だ・・腕力に差がありすぎる。」 俺はひび割れた壁を見ながらその差に歴然としていた。明らかに今の俺はタフさ腕力ともに長岡には到底及ばない。 あいつが手加減して放った一撃も今の俺の体にとっては大打撃だ。まず立てない。 「おっぱいまでもう少しwww」 「調子に乗るんじゃねぇ!!」 俺は何とか起死回生の一手で攻撃に転じようとしたが長岡の余りのタフさに攻撃しようにもなかった。 おそらく、先ほどの顔面の一撃も大して効いていないだろうな・・ 382 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22 10 53.13 2IMDuWU00 「ハハハハ!!流石のお前でも長岡さんには勝てないようだな!ひょっとすると男のままでも勝てなかったかもな!!」 「クッ・・」 確かに今の俺にはこの長岡に対抗できる力がない。合気道で機動を生かした攻撃を加えてもこの男はケロッとしてやがる。 男のときなら負けはしないのに。 俺が考え込んでいると長岡の拳がいきなり飛んできた。俺は即座にかわした。もう少しで俺は長岡に一撃を もらうところであった。くわばらくわばら・・ 「うおっ!!・・・危ねッ!もう少しで一撃をもらうところだったぜ。」 だけど俺の体力が尽きるのももはや時間の問題であった。 384 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22 22 45.50 2IMDuWU00 数時間もすると俺の体力は限界を迎えようとしていた。 「ハァハァ・・」 「さすがに疲れたようだな・・では!!」 突然俺は長岡に胸倉をつかまれた。あまりにも突然の出来事だったので俺は反応が遅れてしまった。 「―――ッ!しまった!!」 「ではそのおっぱいを拝見させてもらおうかなwww」 くそッ!!油断したぜ。長岡はそのいやらしい手つきで俺の胸を触り始めた。 「その形、大きさ・・まさにベリーグッドだよ君!!」 「・・こんの野郎ォ!!さっさとその汚い手を離しやがれ!!!」 俺は抵抗を続けたが体力が落ちていたため抵抗しようにも全く力が入らなかった。長岡は俺も胸を揉み終えると俺の服に 手をつけようとしていた。 393 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22 32 16.01 2IMDuWU00 「・・や、やめろ。」 「さぁ、今度は生で・・ウゲッ!!」 長岡が俺の服に手をつけて破こうとすると・・突然背後から長岡の頭に誰かが蹴りを入れた。長岡は慌てて振り返ると 顔面に強烈な一撃をもらった。長岡は顔面を押さえながら相手のほうに顔を向けた。 こんな芸当ができるのはあいつしかいない。 「イテテテ・・お、お前は!!」 「さてと、ウドの大木でも掃除するかな。」 俺を救った人物・・そう、中野であった。俺は2度も中野に助けられてしまったのか・・ 「・・なんでお前がここに」 「ああ、お前のいそうな場所っていえばここぐらいしかないからな。・・さっきはすまなかったな。」 「えっ・・今なんて・」 俺は中野がぽつりと言った声を確認しようとしたそのとき、中野の背後に長岡が蹴りを入れようとしたのだが、中野は瞬時に 長岡の背後に回り、背中を滅多打ちにした。 さすがの長岡もこれにはきつく苦痛の表情をしていた。 400 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22 39 01.21 2IMDuWU00 「いくらお前がタフだといっても、ここやられちゃたまったもんじゃないだろう。」 「イテテテテテ!!!なんて力だ!!やめてくれぇぇぇぇ!!!!」 中野はその圧倒的な力で長岡を瞬殺した。 長岡が倒れた後、リーダー格はおびえてその場で腰が抜けて動けないでいた。 「アワワワ・・」 「さてと、残るはてめぇだけだな。・・どうするよ?」 「もちろん・・二度と俺にたてつかないようにボコボコにしてやる!!!」 「ヒイイイ・・」 俺は怯えるリーダー格を滅多打ちにした。 414 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22 59 59.89 IC4M8UvaO 「・・まさかお前に2度も助けられてしまうとはな」 正直言って意外だった。本来中野は俺を助ける義理などないかと思ってた。 なぜこいつは中学時代喧嘩をしあっていた敵をわざわざ助けるのだろう・・相変わらずこいつの 真意はわからない。 「相良・・さっきは悪かった。それだけを言いに来た。」 「あ、ああ・・なぁ、どうしてお前は目の敵である俺を助けるんだ?」 俺は思い切ってこいつに真意を聞いてみた。 規制喰らってしまったので携帯からです。 今日はこれで終いです。見てくれてありがとう 670 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 20 31 05.01 pfahviGf0 俺が真意を聞いてみると中野にしては珍しくずいぶんと戸惑っていた。 「そ、それは・・」 (お、珍しくこいつにしちゃぁ戸惑っていやがるな。) 中野は珍しく戸惑いを見せながらこう答えた。 「そ、それは・・」 「おい、相良大丈夫か?」 中野が戸惑って言おうとした瞬間、珍しくドクオがこちらに向かってきた。 よくみてみると内藤とツンがいた。 671 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 20 32 05.08 pfahviGf0 「ドクオ・・なんでここに?」 「いや、たまたま屋上に着てみたらお前がやられていてな。 それでブーンと一緒にツンに知らせたらそこにいた中野がすっ飛んで屋上に向かってな・・」 はーん・・なるほどそういうことかい。俺は事情を把握すると中野に向かった。中野は少し戸惑いながら 俺を見つめていた。 「・・お前に2度も助けられたことは感謝している。だけど、昔のことを忘れている俺じゃない。だから俺から・・」 「離れろって言うんだろ。・・そんなのは俺の勝手だね。俺はただ、お前がむざむざやられているのをみて反吐が出たから 助けてやったまでだ。もう、弱ぇのに喧嘩するなよ。ちょっとは女らしくしな。じゃあな。」 中野はムカつく台詞をはきながら屋上から立ち去った。 673 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 20 41 31.05 pfahviGf0 「あんの野郎ォ・・」 「お、おい・・相良。」 俺は怒り最高潮のままでこの場に佇んでいた。再び震える拳を握り締めながら俺は自分への虚しさと 怒りに打ち震えていた。 「・・ふざけるんじゃねえぞ!!余計なお世話なんだよ!!あの野郎はァァァ!!!」 俺は怒り最高潮のままこの場から立ち去ろうと思ったとき、内藤が俺に進言した。 「俺は中野の言うことが正しいと思うお。確かに男のままある日突然女になってしまうのは とてもついらいと思うお。・・でも、もう女になった以上、必ず限界が見えてくる。 揉め事は控えたほうがいいと思うお・・俺は友達が傷ついてしまうのは悲しいお。」 内藤の言っていることは尤もだった。確かにあの件でわかったことはいくら武道でカバーしても腕力の差は決して埋まらない。 だけど、このままみすみすやられる俺じゃないってことは誰でも知っている。・・そうあいつも 「・・・俺帰る。」 俺はやり場のない気持ちを抱えながら学校を立ち去った。
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247 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15 38 52.19 +ccPFSWV0 ここはとある学校の保健室・・私はここで保健室の先生をしている。今、私の目の前にはとある女の子がいる。・・この子も私と同じ元男だ、しかも私と境遇が似ており札付きの不良であった。 だから・・私は放っては置けなかった。人はそれを余計なお節介だというがこの子には過去の私と同じ轍を踏まないでほしい・・だからこうして保健室の先生の立場でピルを処方してあげている。 彼・・いや、彼女は過去の私のような悲劇を歩んでほしくない。・・・そう、切に願うにはいられなかった。 「礼子先生、ありがとうございました」 「いいわよ。それよりも・・ちゃんとまじめにしないと後で怖い目を見るわよ・・・ま、あなたの場合大丈夫よね。今や頼もしい彼氏がいるわけだし・・」 そう、この子の彼氏もかなりの札付きの悪であった。でも、今はきちんとまじめにしている。そこはまるで私の旦那とそっくりな性格であった。 旦那は・・とある病院でしがない病院を1人で切り盛りしている。といっても結構大きな病院であるが・・ここ最近はのんびりとしながら患者さんたちを見守っているようであった。 私の前にいる彼女は照れながらもおそらく校門で待ちぼうけを喰らわされている彼との関係を否定していた。 みえみえだそ・・ 248 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15 40 13.44 +ccPFSWV0 「ち、違ッ!!・・わなくもない」 「はいはい、いいからもう帰りなさい。ピルの使用方法はわかってるわよね」 「ヘイヘイ、わかっておりますよ・・じゃあ」 そういってあの子・・相良 聖は保健室から華麗に立ち去った。彼女が私の元へ来る理由は2つ、1つはさっきのようにピルを受け取りにここに来る時、そしてもう1つはやはり慣れない女の体・・・よく私に相談を持ちかけてくる。 女体化シンドノームを言うのをご存知だろうか?男性ホルモンが原因不明な変動を繰り返して女性ホルモンへと蓄積されるのである。もちろん、少数の男性ホルモンは残るのだが、大量の女性ホルモンの働きかけで女性の体へと構築されるのである。 しかも、発祥するのは15、16歳でしかも童貞男性のみ・・当時の私もこの女体化シンドノームによって女性へと変化してしまったのだ。この病を撲滅をしようと国は国連を挙げて治療に総力していっているのだが・・いまだに発祥から50年近くたった今でも 具体的な治療法も確立されていない。その点法整備はすでに整っているので女体化してもなんら問題はない。 私の知り合いの女性でこの国連の研究機構に所属している元男がいるのだが・・彼女は大丈夫だろうか?無理をしなければそれでいいのだが・・ おっと、自己紹介が遅れた。私は礼子・・春日 礼子。かの悪名高い暴走集団、金武愚(キング)の初代総長・・今はただのしがない保健室の先生である。 さて、こんな事を考えていると昔のことが蘇ってきた・・ そう、かなり昔のことが・・・ 257 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16 00 28.24 +ccPFSWV0 今から十数年前・・当時の私は冷夏と呼ばれており、16歳の誕生日を迎えていた。このときの私は・・非常に名の知れた悪で警察からも目の通った悪の中の悪であった。すでに金武愚を結成しており、あらゆる街中の中を 暴走という行為で満たしていた・・ 当時私は優秀な家系に生まれており何不自由ない生活を送っていた。だけど、親からは勉強勉強の日々・・家系という名の牢獄へ閉じ込められた私は徐々に不満が体に蓄積されていった。 何かをやってみたい・・誰に何も言われず自分という存在意義を確かめていたい・・そんな思いが体の中で充満していき、ある時になってそれが爆発した。偶然、盗んだ最新式のバイク・・ それに乗った瞬間、私はあらゆることろを駆け巡った。こうして、金武愚を結成し、数々の仲間を集めてそのTOPへと私はのし上がった。すべての力と実力を私はついに表現できたのだ。そして今日も、定期的な暴走行為をやろうとしていた・・ 「おい冷夏、今日もやるのかよ?」 「ヘッ・・ッたりめぇだ!!だが、まだ大人しくしておけと全員に伝えとけ。・・ポリがまだ来る」 このときの私は早くから警察の行動には注意深く見守ってきた。警察には私たち専用のバイク部隊がいる。うかつに走ってしまえば袋のねずみだろう・・ だから、慎重に作戦を練るしかなかった。私の横にいる男は徹平・・当時の私の右腕でもあり昔からの友人でもある。私はどう警察を巻こうかと必死になりながら考えていた。 数分してからか・・ようやく作戦内容が思いついた。 258 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16 01 13.04 +ccPFSWV0 作戦が思いついた私は傍にいた撤兵にその内容を伝えた。 「撤兵、俺が奴らを惹きつけておくからお前はその隙にみんなを率いて行動しろ・・」 「お、おい!いくらお前がすげぇからといっても1人じゃ無茶だぞ・・」 撤兵の言うことはもっともであった。いくら当時の私がすごいとはいえ1人ではあのバイク部隊相手にするのは無茶だ。だけど、当時の私には絶対なる自信があった。 誰が来ようと負けはしない・・そんな自信が私の中で駆け巡った。 「この俺があんなポリ公ごときにパクられるかよ・・俺を信じろ!!」 こうして私は撤兵を黙らせるとそのまま相棒であるバイクを走らせた・・・ 624 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 19 16 18.31 Z/bhuFsB0 私はそのままバイクを走らせると警察を惹きつけていた。案の定、警察は必死で私ばかりに狙いを定めていた。 はっきり言ってそのときの私は暴走がすべてであり・・・そして私の存在意義を十分に発揮できる場所でもあった。誰からも愛されず勉強ばかりを要求され 家を継がされる・・・それがいやで私はいつものごとく暴走行為を繰り返してきた。 「キャハッハッハッwwwww俺の操縦テクには警察のバイク部隊もザマァねえなwwwwwwww」 私はいつものように警察のバイク部隊を追い払うと自分の暴走行為に満足しながら街という街を駆け巡った。しかしこの時、私の体はとある変化に悩まれていた。 そしてついにバイクを操縦している私の身にもとある変化が起きていた。突然の目まいと頭痛に襲われた。突然のことで私は対処しきれずにそのままバイクごと 崖から落ちてしまった・・ 「イテテテ・・・な、何だ、どうしちまったんだ俺の体は・・」 私は気を失う直前・・とっさに誰かに大丈夫か!!の声が聞こえ振り向こうとしたのだが・・目に血がにじんで肝心の顔が見えなかった。どうやら体つきからしてからして男の人らしい・・ だけどその時の私は成す術もなくただ・・その場から気を失ってしまった。 あのときの声はいったいなんだったんだと思いながら・・私は暗い暗い意識の中を駆け巡っていた。 630 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 19 31 27.79 Z/bhuFsB0 意識が目覚めると私はとある診療所のベッドへと寝かされていた。体を軽く動かしてみるとすぐに体の変化が自家にわかった。なんだか服がダボダボだし体がいやに重いし少しめまいもする・・ それに胸のほうも若干、重たい感じでなんだか・・変な感じであった。それに髪の方も肩までかかるぐらいの長さにまで成長していた。妙な違和感を覚えた俺は胸のほうを・・少し触ってみた。 すると、胸からは女性特有の弾力性と厚みが感じられた・・・ 「う・・・嘘だろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」 私はそのまま胸を揉み終えると下のほうも確認した。すると、昨日までにはついていたものがすっぱりと切り裂かれたようになくなっていた。そして私は女体化シンドノームという言葉がぱっと頭の中で出てきた。 15、16歳の誕生日を迎えた男性が突如として女体化する原因不明の病気・・・いまや、末期がんと同じように難病として特定されている。その当時の私には女性経験は皆無であったので女体化シンドノームは全くの予想外であった・・ 私が・・自分の体の変化に驚いている中、私の部屋にとある男性が入ってきた。男性はぱっと見て普通そうな人物ではあったが横には医学書らしきものを手に持っていた。 「大丈夫かい?いや・・しかし、まさか女体化シンドノームの変化を間近に体験できるなんて・・」 「誰だ・・てめぇは?」 私が威圧そうな視線を送ると男性はあわてながら自己紹介してくれた。 「ああ、ぼくは春日 泰介。こう見えても医者の卵なんだ。昨日、偶然君が倒れこんでいたのでこの診療所につれてきたんだよ。ここはぼくの知り合いが経営していて、それで・・」 私はこの人物よりも自身の相棒の行方が気になった。 875 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20 06 37.41 QKwzjW7h0 私は相棒(盗品)であるCB400SFの様子を見にその場を出た。みて見ると、外傷ではたいしたことはなくちょっとの修復程度であった。崖から転落したのに継承程度で済んだのは 不幸中の幸いであった。私は相棒の無事にほっとすると春日と呼ばれた男をキリッと睨みを利かせた。私の存在を知られてしまったからにはそれなりの口封じが必要だ。 この男がいつ私を警察にたたきつけるかわかないからである。不覚にも私はあの時自分の名前を名乗ってしまった。 「今日のところは見逃してやる・・俺のことを口外したら総出で〆てやるからな!!!」 「は、はぁ・・でも、気をつけてくださいね。女性の体は複雑なものですから。」 「クッ・・るせぇな!!」 そう男は笑顔で私にそういった。なんでだろう・・不覚にも私はその男にときめいてしまった。 そしてそのまま私は相棒に乗り込み、自宅へと帰っていった。男はそのまま笑顔のまま私に手を振ってくれた。チッ、気持ち悪い!! 余り家に帰りたくはなかったのだが女体化したらまずは親の承諾や何やらかんやらの手続きが必要なので家へ帰宅するほかなかった。 私はそのまま家へ向かっていたのだが、行く先々で春日と呼ばれたあの男のことが脳内から離れられなかった。当時の私は女性についての知識やそういったものは人並みぐらいでしか知らなかった・・ しかし、恋については全くのからっきしであった。私は頭の中で必死に振りほどこうとしても春日と呼ばれた男は私の脳内に居座り続けた・・ (クソッ!!・・あの野郎が気になって運転に集中できやしない!!) これが・・後の旦那との出会いであった。まさに気分は最悪なものであった。 しかし、このときの私はこれが恋の前兆だとは全くもって予知していなかった・・ 884 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20 29 15.89 QKwzjW7h0 そのまま私は家に帰ると女体化したことを両親に告げた、すると両親は急速に法手続きを進めた。説明しておくがうちの両親は名のある資産化で こうったことはかなり優遇されていた。そして、私に別の地方への住居、学校、俺の新しい戸籍などその他の手続きを迅速に済ませた。 女体化シンドノームに感染した場合、約一ヶ月の特別の準備期間が設けられる。さらに法的手続きは通常よりもかなり優遇されている。そして両親はわずか1日で この世から冷夏を殺し新しく礼子を誕生させた。俺はそこまでしてくれる両親の心遣いが解せなかった。 そして、手続きが完了してから僅か3日後、俺はとあるボロアパートへと移転させられた。そして最後に両親からこう宣告された。 「もう、あなたとは親子の縁を切らせてもらいます。我が家は代々男の子に家系を継いでもらうもの・・しかし、今のあなたはもう女。 最後にあなたの口座には二千万円振り込んでいます。このお金で好きにしてください。学校はここの近所の高校・・それに戸籍はちゃんと用意しております。 まさか、ここまでしてあげて法的に訴えるなんて・・言わないでしょうね?」 なるほど・・全くもって賢い人たちだった。ここまで敵身的に尽くしてくれるなんて始めから疑問であったが、どうやらこれで親子の縁を切ってくれという両親からの最初で最後の愛情だった。 もちろん、俺が法的手段に出てもすべてにおいて棄却されるだろう・・この両親たちは将来の目となる私の恨みを即刻に根絶やしにしたようだ。それにむしろ、当時の私は早く親と離れたかったので 好都合であった。ここまで利害が一致した取引は例を見ないだろう。両親は当時の私に告げることだけさっさと告げるとそそくさと立ち去った・・ 私は泣かなかった・・泣かなかった・・ だけど・・目から溢れてくるものは紛れもない涙であった。なぜ?私は両親になんら愛情も感じてはいなかった。だけど・・なぜ? ナゼ・・涙ガアフレテイルノ? 私は疑問のまま部屋で静かに泣き続けた・・・ 893 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20 51 56.07 QKwzjW7h0 しばらくして、泣き終えた私はご飯を用意するためにスーパーへと向かった。慣れない女性の体・・これからどうやって生活しようかと思うと私は不安になった。 誰からも相談できず、両親からも見捨てられ・・私は一匹狼道を歩み続けていた。そして、適当に惣菜かなんか買った後、部屋に戻ると・・医学書を持った あいつに出会った。あいつは笑顔で私に応対してくれた。 「やぁ、新しく隣に誰か越してきたと思ったら君だったんだ。是非これからも・・」 「るせぇな!!!!俺にかまうな!!!!」 そういって私は部屋へと戻った。なんで、怒鳴ってしまったかわからない。ムカついたら怒鳴った・・ただそれだけだ。ほかになんら理由もない。 だけど・・余計あいつがイラついてしまう。勝手に私の脳内に住み込んだあいつ・・早く出てってくれないかと思い続けていると余計私の脳内に居座り続けるヤナ奴・・ こういったモヤモヤ感に悩まされていた私はこれをすっきりさせるために再び暴走を始めた。女体化してからはめっきりと顔を出してはいなかったから、かなり久々だ。 私は着替えて、武器、衣装を調えると相棒であるCB400SFで集会場へと駆け抜けた。 一瞬、女体化したらかなりの反抗も予想されるだろうと思いつつも・・そんな奴らは直々に〆てしまえ!!っという考え方で納得した。 894 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20 53 18.56 QKwzjW7h0 「チャース・・あれ、冷夏さ・・ブベラッ!!」 「おい、俺にそんな腑抜けた挨拶交わすとは・・てめぇヤキ入れられたいか!!!!」 「す、スミマセン・・」 流石に女体化すると族の間でも驚きが多々ある模様だ。だけど、私はそんなことも気にせずに今日暴走するところをメンバー全員に告げた。もちろん、警察対策もぬかりはない。 前回で俺が行方不明になったのはかなり慌てたようだがそれでも私が戻ってきたため無事に落ち着きを取り戻したようだ。私はそのまま作戦を説明していたがそばにいた撤兵が私にこう進言してきた。 そういえばこいつ・・女体化しても驚かなかったな。 「なぁ・・冷夏、囮の件だがもう少し増やしてみたらどうだ?」 「なんでだよ?」 「いや・・決してお前の腕を疑っているわけではないんだが・・・もう少し囮を増やしてみたらどうだ?こないだの件もあるからな・・」 私は顎に手を当てて少し考えると・・囮の増強の件を承諾した。 そして作戦が決まった後、迅速に行動を開始した。 「いいか、てめぇら!!決してマッポなんかにパクられんじゃねぇぞ!!!!!」 私は全員に渇を入れると囮を率いて行動を開始した。 901 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21 15 59.02 QKwzjW7h0 囮を率いて暴走行為を始めるとすぐにバイク部隊がこちらへと向かってきた。私はバイクに装備してある木刀で応戦しながら警察のバイク舞台を蹴散らしていた。 ここまではいつものことなのだが、今日のバイク部隊はいつもより若干数が少なかった。やはり、こないだの作戦は通用しないか・・っと思いつつ、私は横にいた2ケツをしている奴らに 撤兵のほうに連絡を入れさせた。これは見事に作戦を読まれている。その証拠にバイク部隊のほうは私には余り手出しをしていなかった。 「おい!!撤兵たちの連絡を入れろ!!奴ら俺たちの作戦を読んでやがる!!!」 「マジッスか!!!わかりました・・」 そういって、後ろのほうが自前の携帯に連絡を取ると俺はそのまま囮全員に指示を出した。ばれているならばこちらの小回りを利かせて逃げればいい・・・ 流石に、各所にすでに包囲網を張り巡らせているが関係ない。逃げるが勝ちだ!!それに撤兵も指揮力もあって頭がいい。 何度あいつに救われたことか・・ 「てめぇら!!こっから散りぢりに逃げろ!!!多分、奴らは各所に包囲網を張り巡らせてあると思うがそんなの関係ェねぇ!!!すべて蹴散らしてしまえ!!! 連中に俺たちの力を甘く見るなと伝えておくようにな!!!」 私はそう指示を出すと各自の警察の包囲網を訪問していった。 908 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21 31 36.66 QKwzjW7h0 そう私は全員に指令を出すとそのまま警察のバイク部隊全員を惹きつけながら各地の包囲網を突破しておいた。途中警察からはマーキング弾やいろいろなものを発射したが私はそれらをかわしながら ほかの奴らが逃げ出しやすいように各地の包囲網を突破した。すると、私の後には餌に釣られた魚のように数々のバイク部隊やパトカーが私に迫ってきた。 しかし、私はそれらの追っ手を独自のルートで巻きながら暴走しまくった。逃げ足の速さなら当時の私は誰とでも退けをとらなかった。数時間の激戦を制して暴走をしまくった後、ついに私の後ろには誰もいなかった。 どうやら警察のほうもあきらめてくれたらしい。しかし、ここまで派手に暴れてしまうと次にどんな作戦立てるかわからんな・・ そのまま私はバイクを止めて橋の下へとバイクを止めた。そして、携帯を取り出し撤兵に連絡を取った。撤兵の報告だとどうやら私の作戦は見事に読まれたらしい。しかし、私の連絡をすぐに聞いた撤兵はうまく逃げ切ったらしい。 私が各所の包囲網を回ったのもあってか、無事に逃げ切れたらしい。撤兵の報告を聞いた後、私もすべて連絡を取ると次の集会場所を伝えた。 やはり集会場所はころころ変えないといかんな。そう私は思いながら警察の警備が晴れるまでここととどまった後、遠回りしながら自宅へと帰っていった。 「ふぅ・・今度はちょっと考えないとな。もう少し間をおいたほうがいいかもしれん・・」 そう考えながら部屋の鍵を開けて戻ろうとすると・・また、あいつと目が合った。あいつは無邪気にも私の挨拶を交わしてくれた。 「あ、おはようございます。・・学校行かないんですか?」 「チッ・・んなもんいかなくたって内容は殆どはわかってる。」 両親の家庭教師から嫌ほど勉強を押し付けられていたので私の頭脳は高校生ぐらいまでの知能が備わっていた。 しかし・・当時の私からしてみればムカつく面をしていた。しかも、しつこいぐらいに私に敵身的に接してくれている。それがもっとも気に食わない理由であった。 そんな当時の私の知ってか知らずか・・あの人は笑顔で私のほうに語りかけてくれた。 911 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21 34 15.73 QKwzjW7h0 「女体化のほうは大丈夫ですか?何ならぼくの知り合いの診療所で診てもらえますよ」 「うるせえ!!俺に構うなって何度も言ってるだろ!!!今度俺に構ってみろ、全員でヤキ入れてやるぞ!!!!!」 そういって私は怒りに身を任せたままあいつを睨みつけた。しかし、あいつはそんな私の脅しにも動じず笑顔のまま俺にこう言ってきてくれた。 「何言ってるんですか?困った人に手を差し伸べるのも医者の役目なんですよ。あ、これは知り合いの言葉でして・・」 「・・勝手にしろ。俺はそんなくだらないもんに頼らなくても1人で生きてやる!!」 そういって私は部屋へと入っていった。あの両親の件以来、私は人をを信用することに心の中でブレーキを掛けていた。もう、誰も信用できない・・ 信用するだけ裏切られるだけ・・あんな両親でも僅かに信用していた自分が恥ずかしくなった。私はあの時・・両親に優しくしてほしかった・・だけどこんな形で裏切られることになってしまった。 だから・・私はもう誰も信用しない。・・・そう、心に決め付けていた。だから、友人である撤兵にも話すことができなかった。 「クッ・・人なんて信用できるかよ・・」 裏切られた傷心に染み付いた痛みが未だに取れなかった・・ 916 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21 47 29.03 QKwzjW7h0 「さて、保健室の人数チェックでもしますか。これやらないと教頭に小言を言われるのよね・・」 私は保健室の人数チャックを入れた。人数とそれに使った薬を1日ごとにチェックしながら保健室の日誌に書き込んでいく・・これが私の主な役割だ。 保健室は様々な生徒が来たりするところ・・聖のように生理薬の処方の願いやただの世間話・・中には相談事やいろいろなことなどを私に持ちかけてくる。思えば 昔の私はそんなことは一切しなかった。誰も信用せず裏切られることを恐れ続けた日々・・泣く子も黙る暴走族集団金武愚初代総長のこの私もそんな肩書きを取り除けばただの弱い人間だ・・ それを当時の私は断固として認めたくはなかった。己の虚勢の強さが故に・・ そんなことを考えていると私は日誌の筆を止めた。 「あの時、あの人が隣にいなければ・・今の私は成り立たなかったのよね。考えるだけで末恐ろしいことだわ」 あの当時・・ボロアパートの部屋の隣が今の旦那でなければ今の私は成り立たなかったであろう。そう・・自分でも思いたい。 私は・・あの人によって人の弱さや己の弱さを知ることができてそれを踏み越えられた。今の高校生は危険な行為に度々手を染めると世間では言うが・・それはただ、昔の私みたいに 己の存在を確かめたいだけかもしれない。人の弱さや自分の弱さに目を背けたまま・・自分というものを見失っているのかもしれない。 傍に・・人がいない悲しい子供が今の犯罪に手を染めている、そう私は思えてならなかった。 「そういえば、あの後はたしか・・」 私は再び日誌の筆を止めると再び過去のことを思い出していた・・ 928 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 07 28.68 QKwzjW7h0 あれから数日してか・・暴走行為も更なる拍車を掛けて散々走りまくった。時には「このまま勢いに乗って県外へも走ろうぜ」っと言う意見もちらほらでて来たのだが 流石にそれは上のほうの意見にそむいてしまうので文句なしに却下した。私たち金武愚はVIP組という指定暴力団のバックがあってこそ成り立っている。 県外の暴走行為はほかの族と揉めるようなことになる。だから、県外への進出は固く禁止されている。私はいつもの場所で集会をしていると私の目の前にとある人がやってきた。 「やぁ・・今日も集金に来たよ」 「ショボンさん・・今月の分です」 彼はショボン・・表向きは大らかで人生経験豊富なおっさんそのものだが、彼はVIP組の幹部だ。いつもこうして月ごとに集金をしにいっている。 ほかの地域の族も取りまとめている。もし、集金が滞れば・・その場合はもれなく血の雨というオプションがセットでつきながら天国へ連れていてくれる。私は今月の分の金を払うと 私はショボンさんに今月の分を渡すと警察の動きを聞いてみた。 「ショボンさん・・奴らの様子はどうですか?」 「はっきり言って・・君たちの暴れようは凄まじいね。僕としても鼻が高い・・奴らについては結構目を光らせているようだ。逮捕されるんじゃないぞ冷夏・・いや、礼子さんだったな」 クッ・・ムカツク野郎だ。だけど、この人に意見できるほど私もえらくはない。そのままショボンさんはご機嫌で俺たちの前から姿を消していった。ショボンさんが姿を消した後・・普段は冷静な撤兵が明らかに ショボンに対して不満を漏らしていた。 「クソッ!!あのクソジジィが!!!!いつもいつも偉そうにしやがって・・・」 「撤兵、俺だってムカつくが仕方ないだろう。俺だって奴には逆らえねぇよ・・・」 あのタコの顔つきはいつもムカつくがその憂さ晴らしはこの暴走行為によって決定した。俺はそのまま作戦を説明するとそのまま全員を率いて相棒のCB400SFを走らせた。 938 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 26 55.45 QKwzjW7h0 今回は2手に分かれて各地へと暴走することにした。警察もいろいろな手を使って私たちをパクリに来るがすべてかわしている。 このまま、勢いに乗って暴走を繰り返してきた私だったが・・ここ数日で私の心にも変化が見え始めていた。いつもいつも暴走で自分自身を満足させてきた私だが暴走の回数を 増やしてくるごとにあのうやむや感が開放されなくなった。むしろ、逆に溜まってきているぐらいだ。原因はわかっている・・ほかならぬあいつだ。 あいつは自宅へ帰るたんびに私と出会うらしく、いつもいつも私にグダグダとした話を吹っかけてきている。私はいつも怒鳴り散らして追い払っているのだがまともな効果も得られない。 一回、あいつの元へ仲間全員と一緒にヤキを入れようと思ったのだが・・なぜか、私の心はそれを止めようとする。だから私のイライラ感がたまりこういった暴走行為に拍車を掛けていった。 そんなことばかり考えていたんだろう・・一瞬の油断からか私は対向車線へと飛び出してしまった。 「し、しまった!!!てめぇら!!俺に構わず逃げろぉぉぉぉ!!!!!!」 しかし、私のこの油断で仲間は混乱状態になっていた。 940 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 29 05.57 QKwzjW7h0 はっきり言って一瞬の油断だった。突然のことで急ブレーキを掛ける乗用車・・しかし、私はとっさの機転でそれを脱したのだが・・私のこの油断によって仲間が混乱状態になり、警察へとパクられてしまった。 この状況は非常にまずい!!私は警察をひきつけたのだが、仲間は混乱により支障をきたしており私の命令が聞けれなかった。次々と逮捕される仲間・・このままでは私が逮捕されてしまう。 そう・・思った私は逃げに逃げまくった。奇しくも、逃げたルートはあの時・・最初に女体化したときのと同じルートであった。 私は逃げに逃げて逃げまくりついにあの崖を相棒と一緒にダイブした・・私の体は相棒から引き離され、私は全身を地面に叩きつけられた。しかも女性の体は男の体と比べてひ弱なものであり、体中に 激痛が走った。私は必死にその激痛に耐えながらも女性の体ではきついものであった。 「―――ッ!!痛ぇ・・だ、誰か・・助けてくれ」 明らかに今の私は人に助けを求めていた。・・激しい痛みに耐えながらも助けを呼ぶ私・・人と接する機会がない私は明らかに人に助けを求めていた。 しかし、助けを求めれば求めるほど激痛は広がるばかりだ・・もうだめだ。もう思っていると私の前に人が現れた。・・あいつだ。声でわかる・・あいつだった。 「だ、大丈夫ですか!!」 「た・・助けて・・・・くれ」 そして私の意識は再び暗闇へと堕ちた・・ その時の私は・・誰かに助けられて安堵しきっていた・・・暗闇の中で僅かにだが暖かみがあった。 それはとても心地よく人の温もりが私を包み込むようであった・・・ 948 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 46 18.13 QKwzjW7h0 「ハッ・・ここは!!!―――ッ、イテテテ・・・」 目が覚めるとあの診療所の一角であった。私は体を動かしたのだが体からは激痛が電線のように体中を駆け巡った。私は痛みに耐えながらも あたりの状況を見回した。すると私の右腕にはキプスが装着されていた。私が悶えているとあいつがやってきた。 「あ、気がつきましたね。よかった・・あ、ここはあの診療所です。さっき、先生が治療を終えて僕に任せて帰っていきました。目が覚めて本当によかった・・」 「・・る・・せぇ・・よ。イテテテ・・」 「無理しないでください!!!骨も折れているんですよ。しばらくは絶対安静状態なんですよ!!!」 言葉を返したかったのだが・・私は激痛に耐え切れなくなりそのまま黙るほかなかった。その時の私には悔しさが滲み出ていた。 すると、思いのほか常に笑顔だったあいつが突然私を怒鳴りあげた。 いつも笑顔ののあいつにしてはおかしいぐらいに怒っていた。 949 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 47 30.34 QKwzjW7h0 「あなたは自分の体をもっと大切にしてください!!!もし、命を落とすようなことがあればそれでお終いなんですよ!!!!!」 痛みが染み渡る私の体にこの言葉は思いのほか重みがあって大きいものだった。私はそのままそっぽを向けながら沈黙を突き通した。すると、あいつはさっきの 雰囲気を殺すと悲しげに俺に語ってきた。 「・・・すみません。ちょっとお節介だったかもしれませんね。でも僕、女体化した人を放っては置けなくって・・」 笑顔一点のあいつにしては珍しくかなりの悲しげな口調で私に訴えてきた・・私は・・無視しようと思ったのだが、なぜか無視できなくて結局あいつの悲しげな言葉を ひしひしと感じながらも受け取った。…心なしか傷から出る痛みがあふれんばかりにして痛み始めているような気がした。 「さっきは・・すみませんでした」 「……わかったよ。わかったから、ちょっと寝かせてくれ・・」 そういって私は痛みを堪えながらそのままの体制になり睡眠を取ろうとした。 私の心の中にはさっきのあいつの怒鳴り声と悲しげな声の両方がエコーとなって響き続けていた・・ 何度も何度も・・私の心の中に響き続けるその声は傷と同時に心の痛みとなって私を襲い続けた。
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675 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 20 51 35.92 pfahviGf0 「・・・ちくしょう」 俺は街という街を彷徨いながら歩いていた。いろいろな声が聞こえてくるが俺はただ単に街を歩いていた。 歩き疲れた俺は途中あった公園のベンチに腰掛けた。 「・・ハァ、俺はどうすればいいんだ。このままやりきれない気持ちのまま 女として過ごさなきゃいけないのか。」 俺はベンチに腰掛けたまま公園の様子を見ていた。・・元気に遊ぶ子供、何の変哲もないカップル、 ただ散歩している老人・・何の変わりもなく日にちは過ぎていた。俺はポーッとしていると喉が渇いたので自販機に向けてベンチから立とうとすると 横から飲み物を差し出された。俺はそのまま受け取ると差し出したのは・・・中野であった。 「・・なんだよ。」 「たまたま、ここに着てみたらお前がいてな。それで・・」 俺は怒る気にもなれずにそのまま中野を無視してベンチへと腰掛けた。中野は横からいろいろなことを話しているが何も思い浮かばない俺は そのままベンチに座りぱなしだった。 677 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 21 02 44.74 pfahviGf0 「・・こうしてお前と面と向かうのは初めてだったか。覚えてるか? 俺たちがであったときのことを・・」 「・・ああ。」 中学時代、各地の学校に乗り込んで喧嘩をして名の知られた俺はついに殺戮の天使である こいつとやりあうことになった。仲間のいない俺は1人で対するこいつは数人の人数で 俺を迎え撃った。だが、俺はこいつの取巻きを返り討ちにしてこいつとタイマンでやりあった。 「フッ・・お前は俺に立ち向かっていたな。かなり体力は消耗してたのに・・」 「勢いって奴だ。あんときの俺は何も考えずにお前に向かっていった。」 互いに殴り殴りあって、両者互角のまま決着がつかず仕舞いであった。あれから何度もやりあう機会があったが そのときも互角で決着はつかなかった。最後の喧嘩から決着がつかないまま俺たちは中学を卒業した。 「んで、俺は男のままに・・童貞のお前は女になったわけだ。」 「ならやれよ。お前だったら今の俺は簡単に倒せるだろう。」 俺は中野からもらった飲み物を飲みえ終えると缶を潰しながら中野に向かった。 「やってみろよ・・だけど俺だって簡単にやられないぞ!!」 680 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 21 16 52.52 pfahviGf0 俺は圧倒的な気迫のまま中野に詰め寄ったが・・中野はその体制を維持したまま 鼻で笑っていた。俺はますます中野の態度が気に食わなかった。 「お前、俺が女だからってなめてるだろ!!どうせお前は女相手にグーも出ない奴だったのか!!」 俺が挑発的な態度をとると中野は旧に俺の目の前に立ち上がった。 「な、なんだ・・」 俺は突然のことだったが構えながら中野の出方を伺った。 拳を出すのかあるいは蹴りなのか・・俺は注意深く中野の動作を伺うと急に中野は 手をだして来て俺の顔に・・デコピンした。余りにもの突然のことで俺は唖然としたが すぐに怒りがこみ上げてきた。 684 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 21 19 36.07 pfahviGf0 「・・てめぇ」 「それがお前と俺の差だ。・・それに俺はもうお前との決着をつける気にもならんな。」 「だからそれが何だって・・・」 俺はますます怒りが込みあがって中野の顔面に向けてパンチ一発を放ったが、俺の拳はあっけなく 中野に抑えられた。俺の拳を押さえたまま中野は意外な行動をとった。 「こうなったらお前はどうする?」 「う、うわっ!!」 突然中野は俺の拳を押さえたまま俺に抱きついてきた。突然のことで俺の思考は回路を閉じた。 「や、やめ・・」 「こんな体制のまま・・お前はどうするんだ?」 正直言って俺は体に力が入らなかった。それどころか体が熱を帯びたように熱く・・火照っていた。 俺は火照った体のまま力が抜けた。 688 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 21 36 40.47 pfahviGf0 「・・・もう、好きにしろよ。」 俺はやむを得ず中野に抱きつかれたまま降伏宣言した。すると中野は微笑しながら俺を離した。 「フッ・・かわいいな。男の頃とは思えない対応だったぜ。」 「・・・」 余りにも突然のことだったので俺は怒る気にもなれずにしばらく呆然としていた。この体になって男に 抱きつけられたのは初めてだった。 「おい、大丈夫か?」 「ハッ・・お前なんで俺を離したんだ?好きにしてもいいと言った筈だぞ・・」 中野はやれやれといいながら俺を抱え始めた。再び俺の体は熱くなった。 「別にお前なんて興味はねぇよ。・・あれはただ、少しからかっただけだ。」 「・・そうか。」 なぜか俺の心は安心感で満たされていた。 689 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 21 38 13.93 pfahviGf0 「お前って女になってから軽いな。男のときはごつかったのにな」 「・・ば、バカヤロー」 このときの俺は男としての感情が出ずに別の感情を出していた。そして俺は中野に 抱えられたまま家へと送られた。 「ここだな・・お前はもう女なんだ。お前も少しは女を自覚しろ。このまま行くと女の限界を 最悪の形で目の当たりにするぞ。ほんじゃな。」 帰ろうとする中野を俺は引きとめた。 「・・おい」 「ん?」 「今日はその・・ありがとな」 「フッ・・無理すんなよ。」 俺は中野にお礼を言いながら自宅へと戻った。俺は脳裏から帰り際の中野の光景が 頭から離れなかった。あのときの中野は・・少し照れていた。 10 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 20 26 04.48 yYLcBuaL0 あの日から翌日・・俺はあいつに対してもやもやした気持ちを抱えたまま学校へと 登校した。教室に着くとツンと何気ない日常を繰り広げていたが・・俺らの前にとある女性が現れた。 「あなたが相良さんね。」 「ああそうだけど・・」 突然俺らの前に現れた女性・・俺は過去の行動を振り返ってみたが男に手はかけたことは ありまくりだが、女には全く手をかけていなかった。 というか女とはほとんど話していなかった。この女何のようなんだ・・ 俺が疑問に思えてる中ツンが小声で俺に伝えてくれた。 (例の中野君ファンクラブのリーダー的存在の隣のクラスのクーさんよ。) そういえばこないだあいつのファンクラブがあるって聞いたな・・ 俺は妙に納得するとクーといった女が俺に激怒の視線を向けながら語りかけた。 「・・あなた、昨日中野君と一緒に帰ったらしいわね。いったいどういう関係?」 うげっ・・嫌な質問だな。例えるなら昼ドラに出てくる息子を溺愛する金持ちババァのようだぜ。 「ちょっと待ってくれ!!俺はあいつとは何も関係ない。・・ただ昔の知り合いだけだ。」 「・・ま、そういうことにしておくわ。ただし、今度あの人に近づいたらどうなるか知らないわよ・・」 そういってクーと呼ばれた女は教室から出て行った。 全く・・あいつのせいで俺もいろいろ厄介なことに巻き込まれそうだぜ・・ 12 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 20 36 38.57 yYLcBuaL0 「なんてことがあったんだよ・・」 「お前も女に狙われるのかwww」 「笑い事じゃねぇよ!!・・ただえさへ女に付きまとわれるのは勘弁してほしいのに。」 俺は笑い飛ばすドクオに拳を入れながら弁当を食べていた。すると横にいたツンが俺に心配そうな 眼差しで俺にこう言った。 「ま、女の子同士の揉め合いごとになったら私に相談してよ。女は男と違って陰湿だから・・」 「・・ああ、わかった。」 「それにしても相良は中野のことをどう思ってるんだお?」 この野郎ォ・・随分といっしょまえな事を聞くじゃないか。まぁ、内藤はそこが憎めないのだが・・ 「・・まぁ、昔のことがまだチャラになってないからな。わからん。」 でも、確かにあいつに抱きつかれたときは条件反射とはいえ俺は力を出せなかった。 ああいう状況下になったとき俺はあいつのことを・・ 「そういえばツン、今日のお弁当おいしいお。」 「そ、そうwww」 いくらダチとはいえ目の毒だこいつら・・ 18 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 21 00 31.30 yYLcBuaL0 お昼が終わり授業中・・俺は珍しくまじめに授業を受けていた。まぁ、このままサボり続けると単位が もらえないという理由もあるのだが・・あいつは隣の席で相変わらず完璧振りを発揮してやがる。どうやら女になると 頭脳はそのまま変わらんみたいだな。全く少しは分けてもらいたいねぇ・・ 「・・お前授業の内容理解しているか?」 「な、なんだよ突然・・」 突然中野は俺のノートを取り上げて見始めた。 「お前バカだな。相変わらず喧嘩しか能がなかったのか・・」 「うるせぇな。・・お前とは違うんだよ。」 俺はふてくされると中野は再びやれやれといった表情で俺にとある条件を突きつけた。 「お前、成績良くないだろ。勉強教えてやるから明日俺と1日付き合え。」 「ハァー!!テメェ何言ってるんだよ!!!!」 俺は思わず席に立ち上がりあいつを睨んでいた。しばらくして先生に注意され俺は席に座ると再び小声で あいつと話し始めた。 19 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 21 01 14.10 yYLcBuaL0 「いきなり何言ってるんだよ。」 「お前成績良くないだろ。俺が全教科勉強教えてやるから明日は俺と付き合え。」 いきなり「はいそうですか?」と言わず納得などもちろんできなかった。並みの女なら納得したと思うが俺は全然しない。 むしろ お 断 り だ。密室空間で中野と2人きりなんて絶対嫌だね!! 「そうか・・ならお前はこのまま留年して俺の後輩となるのか。」 「う゛・・」 成績のとこを言われると俺はたじろくしかなかった。何せ俺の成績はほとんど 情熱のバラで黒など体育しかなかった。親からも口をすっぱく成績のことを言われているので 正直何とかしたかったのだが・・俺自身など今日など全く興味がなく、宿題など小学校3年生の 時点から全くやっていなかった。 20 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 21 02 49.21 yYLcBuaL0 「安心しろ、お前の成績を上げてやる。・・嫌な話じゃないだろ?」 「・・お前が得をすることばっかじゃないか?」 よく考えてみればこいつが得をしそうなことはたくさんあって俺が得をすることなど 全くなく逆に損が多い結果だ。いくらこいつとはいえ女と密室空間で2人きりでいたら さぞうれしかろう。逆に俺はこいつと話すことですらままならないからな・・ しかしこいつはそんな俺の予想を覆すような言葉を吐いた。 「昨日言っただろ、お前には興味はないって・・それよりもお前には損はないだろ? 成績アップはいい話だと思うんだがな・・」 この野郎・・人の弱みに付け込みやがって。 結局俺は留年と過去のうやむやを天秤にかけることができずに現実を選んだ。 「・・わかったよ。ただし、俺に手を出そうとしたら即刻殺すからな!!」 結局俺はトホホな選択を選んでしまった。 49 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 22 38 31.21 yYLcBuaL0 「はぁ・・明日どうなるのかね。考えるだけでもおぞましいぜ。」 学校が終わり、自宅に舞い戻った俺はそのまま明日のことで頭が一杯になった。 おそらくあいつただ1人で向かってくると予想される。そうなればあいつと2人きり・・ 文字どうりデートとなる。俺はそれを考えると気持ち悪くなった。しかし、約束は約束なので むざむざ破ることはできなかった。 「はぁ・・こうなったらわざと遅刻するのもありかな。」 俺は明日が雨になることを祈りつつあやふやな考えのまま夜を過ごしていった・・ 「・・なんでこういう日に限って天気は晴れでこんな時間に起きてしまうんだよ。。」 結局俺はわざと遅刻しようにも待ち合わせの時間ばっちりに起きてしまい、天気は雨と逆で快晴だった。 俺は結局軽く支度をするとそのまま外へと出向いた。なぜかいつもより体が軽くなっているのはなんでだろう? それに・・いつもより楽しい感じがしていた。 53 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 22 48 59.99 yYLcBuaL0 「えっと・・ここら辺だよな。」 俺は指定された場所に着てみると早速、男に絡まれた。 「やぁ・・1人かい?ぼくと一緒に・・グヘッ!!」 「悪いな、今の俺は少々気が立ってるんだ。」 俺は言葉よりも先に手が出てしまった。男はあっけなく俺の拳を顔面にモロ喰らい 自慢の顔が台無しだった。 しかし、背後から男の仲間と思える人物4~5人出てきた。 「お嬢ちゃん、暴力はいかんぜwww」 「よくみたら結構上玉じゃないかwwww」 男たちがにたらしい目つきで俺を凝視すると俺は目を瞑り一呼吸おいてから男たちと面と向かった。 「おい!てめぇら!!今日の俺は機嫌がすこぶる悪ィんだ!!・・怪我したくなかったらとっと帰りな。」 「こいつ女だからって調子に乗りやがって・・ちょっと痛い目見ないとわからんらしいな。 ちょっとやっちゃおうぜwwww」 そういうと男たちは俺に向かっていった。ま、こいつらでストレス発散するかな♪ 57 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 23 06 55.28 yYLcBuaL0 「オラオラ!!俺を袋にするんじゃなかったんか!!」 俺は我をも忘れて男達をボコボコにした。はっきりいてこいつらは見かけが押しで 喧嘩の経験が0であった。俺はボコボコにした後、最初に言った奴の胸倉をつかんだ。 「おい、今後俺に近づかないほうがいいぜ。」 「グググ・・後ろを見るんだな。」 そういわれた瞬間、背後から気配を感じた。俺は瞬時にかわして男の懐に思いっきりパンチを浴びせた。 俺はよくみてみるとあの男たちの一味であった。どうやらまだ足りなかったらしい。 「こんな子供だましの手この俺に通用するか!!」 俺は再び男に殴りかかろうとすると殴ろうとすると誰かに腕を止められた。俺は腕を止めた人物を見てみると 待っているはずのあいつだった。 「おい、やめとけ。」 「てめぇな、邪魔すんな!!」 「・・もういいだろう。行くぞ。」 俺はなぜか逆らうこともできずに男を放すとあいつと一緒にその場から立ち去った。 59 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 23 15 29.58 yYLcBuaL0 「なんでわかったんだよ。」 「あれだけ騒ぎを起こすと誰でもわかるだろ。」 俺は公園を歩きながら先ほどの光景を話していた。・・それにしてもこいつ1日付き合えって どこに行くつもりだ? 「お前どこ行くんだよ?・・決めてあるのか?」 「・・決めてない。」 「ハァ? ふ ざ け る な ! ! ! ! ・・来て損した俺は帰る。」 俺は帰ろうとするとあいつは珍しく俺を引きとめた。 「バーカ、嘘に決まってるだろ。ちゃんと決めてあるよ。」 そういってあいつはポケットからチケットをヒラヒラと俺に見せ付けた。どうも映画のチケットらしい。 ご丁寧に2枚も揃えてある。 「ほら、行くぞ。おもしろい映画だぞ。」 そういって俺はいつものペースを出せずに僅かながらにもあいつに主導権を握られていた。 62 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 23 32 02.32 yYLcBuaL0 “あ、あん・・だめぇ・・” ここは映画館だ、うんそれはわかる。ただ、問題は映画の内容だ!!あの野郎、映画とはいっても 18禁の映画館へと連れて行きやがった!!それに観客も少なく大半は男だ。女は俺だけでしかもかなり浮いていた。 あいつは俺の隣で涼しい顔をしながら映画を見ていた。 「・・おい、これは俺に対する嫌味か?それともあてつけか!!!」 「何言ってる?お前男なんだろ?だったら・・」 俺は有無も言わずに映画館から立ち去った。・・あの野郎絶対許さん!!家庭教師で家に来たら 真っ先に毒を盛ってやる!!これならまだツンたちと遊びに行ったほうがよかったぜ。 俺は映画館から出るとあいつも追いかけてきた。 「おい、待てよ!!・・もう少しでいいところだったのに。」 「お前な、女相手にいっつもそういうところ行っているのか?」 「いいや、お前が初めてだ。ま、はっきり言うとこういったデートは初めてだ。」 少し意外だった。中身はともかく外見だったらモテそうなこいつがこういった デートを経験してないなんて意外だった。でも、初めてだといってもこういった 映画を選ぶなんてまずありあえない。そんな俺の考えをお構いなしにこいつは自分の 過去の恋愛経験を話し始めた。 64 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 23 34 17.98 yYLcBuaL0 「ま、SEXなんてしたけど・・全然だったな。」 「・・それで、次はどこに行く?」 俺はさっさとこのデートを終わらすために次の場所を選んだ。 「ま、近くの喫茶店で時間を潰すか。とっておきがあるし・・」 「そのとっておきも、あんなチンケなもんなんだろ?次あんなところ行ったら帰るぞ。」 「さぁな。でも、取って置きだとは言っておくぜ。」 俺は心の中でため息をつきつつもこいつの言うとっておきが なぜか楽しみになった。 不思議だ、それにこいつといると・・楽しい? いや、違うな。・・なんだろう? 66 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/07(土) 23 41 41.49 yYLcBuaL0 「おお、あのカップル・・似合ってるぜ。」 「本当だ・・」 さっきから喫茶店でいるたんびにこういったことを言われる。・・そういや公園で一緒に歩いていたときにも 振り返られたな。・・全く、俺はこいつと付き合ってないぞ!! 「何さっきから膨れっ面なんだ?」 「るせぇな!!・・それよりも行く場所は決まったのか!?」 俺はアイスコーヒーを飲み干すと次の行き場所を聞いてみた。 「ああ、基本の遊園地なんてどうだ?ここの近くにあるだろう?行ってみないか?」 「遊園地か・・悪くないな。今度はまともだろうな?」 どこぞやの映画みたいに不良がたくさんいるぼろっちぃ遊園地なんて行きたくないぞ・・ 俺は不安を抱えたままこいつの言う遊園地へと行くことにした。 69 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 00 01 28.04 HBbMtwbN0 「今度はまともだな・・」 「だろ?」 今度は結構設備も整っており人がたくさんいた遊園地であった。俺たちはチケットを買って 入場すると数々のアトラクションを見回していた。 「さて、どれから乗るかな・・」 アトラクション乗る気満々の俺に対して意外にもあいつはアトラクションへと 自ら進もうとはしなかった。 「お前・・せっかく来たのに乗らないのか?」 「あ、ああ・・俺は疲れたからな。」 この好機襲来のチャンスを俺が見逃すはずなかった。今までの恨みを晴らすときが来たぜwww 「なぁ、勝負しねぇか?どちらかがくたばるまでアトラクションに乗り続けるんだ。 まさか、巷で恐れられている殺戮の天使様であるお前がアトラクションが怖いって 言うんじゃないだろうな?」 「え、ああ・・」 やった、決まったぜ!こいつは絶対絶叫ものには弱い。しかも男は勝負事には 絶対退けないはずだ。俺は今までの恨みを畳み込むかのようにあいつに詰めよった。 70 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 00 02 36.15 HBbMtwbN0 「さぁ、どうする?・・俺は別にいいんだぜ。」 「チッ、ならやってやろうじゃん。ただし、俺が勝ったら過去のいさこざ抜きで正式に 俺の彼女になってもらおうか!!!」 な、何だと!!ま、まぁいい。子供の頃から絶叫には慣れ親しんだ俺だ。 女の体になっても多分大丈夫だろう・・試しはないが・・ 「あ、ああ、いいぜ!!俺が勝ったらこれからある家庭教師を免除させてもらおう!!」 こうして互いに意地と根性をかけた絶叫耐久勝負が始まった。・・たかが勝負になんでこんな方向に 転んでしまったんだよ。絶対負けん!!死んでもあいつの彼女になるものかよ!! 死んでも負けんぞ俺は!!!!! 219 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 14 54 46.77 HBbMtwbN0 勝負は単純、ここの遊園地が誇る絶叫マッスィーンの数々をどれだけ耐えれるか・・ で、俺がまけたらあいつの彼女となり、あいつが負けたらこの次にある家庭教師をパァにできる。 「よし、行くぞ!!絶対負けんからな!!」 「こっちだって行くぜ!!」 俺たちはたがい睨み合いながら最初の絶叫マシーンへと乗り込んだ。・・この勝負もらったな。 順番待ちも何のそので俺たちはジェットコースタへと乗り込んだ。 「ヘッ・・後悔すんなよ。」 「お前も女だからっていい気になるな・・」 かくしてそれぞれの想いと執念と根性が入り混じったジェットコースターは発進した。 気のせいか周りのお客の視線を感じるのは気のせいだろうか? 221 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 15 09 14.60 HBbMtwbN0 最初の絶叫マシーンに乗り込んで数分後、あれから3機乗った俺たちは、まだまだくたばっては いなかった。 「おい・・疲れたならそろそろ降参したほうが身のためだぜ。」 「まだたかが3機だろ。・・お前こそそろそろ降伏したらどうだ?」 さすがにまだ3機では堪えてないか・・涼しい顔をしてやがるぜ。なら、ドンとこいだ!! 俺もまだ余裕だし・・それに絶対こいつには何が何でも負けたくなかった。 「たかが3機だろ。まだこの遊園地にはたくさんの絶叫マシンがあるんだ。 お前も涼しい顔はできないぜ。」 「お前こそ、その余裕・・へし折られるぜ。」 このときは互いにくたばる気配もなく何が何でも来いという感じだった。 222 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 15 11 31.03 HBbMtwbN0 「お、おい、見ろよ。あのカップルもう7機も絶叫マシンを乗り回してるぜ。」 「ああ・・でも、近寄れない雰囲気を醸し出しているな・・なんでだ?」 あれから俺たちは様々な絶叫マシンの乗り込んだがあいつのほうはというと微妙に顔色を変えた程度で 涼しい顔つきだった。一方の俺は女になった影響か徐々に疲れが見え始めていた。そして互いに 7機目を乗り終えた頃はさすがのあいつも汗だくだくであった。 「お、おい・・も、もう降参したほうがいいぜ。」 「な、何いてるんだ。ま、まだ最後のが残ってるだろ。あれで決着をつけようぜ。 それにてめぇこそさっさと負けて俺の彼女になったらどうだ?」 「ハッ、何言ってるんだよ。・・まだ根性では負けてないぜ。」 互いの限界が見え始めている中、俺たちはついに決着となるこの遊園地で目玉の 絶叫マッスィーンに乗り込むことにした。 互いの意地と根性と執念を賭けあったバトルもこれで終局を迎えていた。 226 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 15 35 27.87 HBbMtwbN0 「さぁさぁ、今日はよく当アトラクションににお越しくださいました。当名物クォリティコースターの説明を させてもらいます。まずは普通に発進した後、あの長さ300メートルの部分をゆっくりと登っていって頂上に着いたら 一気に時速120キロのスピードで通過いたします!!そしてその勢いであの3人にも続くループを一気に突き抜け地下へと到達いたします。 そして安心してはいけません。地下でも様々なアトラクションがご用意させていただきます。それから・・」 俺は説明を聞いているとこの遊園地の名物でもあるクォリティコースターに目がいった。ものすごい高さの部分を一気に急降下しながら 数々のループを潜り抜け、そして地下へ到達・・その地下でも様々な絶叫部分が用意されていると まぁ、絶叫好きにはたまらんだろうが、ちょっときついな。 大人数の中、通路を進んでいくと途中退席の通路が目に付いた。 「お、おい・・今ならまだ途中でやめれるぞ。」 「そ、それはてめぇだろ。・・大人しくこのまま負けて俺の彼女になれば見逃してやってもいいぜ。」 限界が見え始めてるというのに減らず口はいまだ健在のようだ。そして俺たちは通路を進み最後の途中退席の通路を 通り抜けるとついにクォリティコースターの座席へとたどり着いた。 「こ、後悔すんなよ・・」 「お、お前こそな・・」 互いの意地と根性と執念を乗せたクオリティコースターは俺たちに絶叫を約束しながら 終焉へと突き進んで行った。 228 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 15 49 28.32 HBbMtwbN0 クォリティコースターは普通のスピードに走っていったところ途中のろのろと 減速し始めた。そしてゆっくりと地上300メートル地点を登っていった。 (早速これかよ・・) そして地上300メートルに到達した時点で観客の絶叫とともに猛スピードで降下し始めた。 俺は隣にいるあいつを見ている様子もなく、絶叫の渦へと巻き込まれた。そしてそのスピードのまま 3連にも続くループを進んだ後、コースターは地下へと到達した。 (う・・すげぇな・・) 正直言って地下はものすごく絶叫であった。むしろ地下だからこそものすごい怖かった。 地下でも多少は減速しているもののそのスピードはすごくいり混じっているコースを 駆け抜けていた・・ 229 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 15 51 06.20 HBbMtwbN0 コースターを乗り終えるとあいつは膝を着き愕然としながらこう言った。 “クソッ・・もう、ギブだ・・てめぇの勝ちだ。” “よっしゃぁ!!!これで俺の勝ちだな!!うっしゃ!これで家庭教師はチャラだぜ!!・・” 「・・ですか。・・丈夫ですか・・」 「ハッ・・ここは?」 目が覚めると俺はあの地下の光景ではなくとある一室へと寝かされていた。朦朧とする意識の中、辺りを見回していると あいつも眠っていた。 「コースターが到着した瞬間、あなたたちが気絶しておりまして・・」 ってことは・・あれは夢かよ!!俺が途方のない虚しさを感じているとあいつも目を覚まし始めた。 230 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 16 02 47.91 HBbMtwbN0 「うううッ・・ここは・・」 「あ、係員の一室です。あなた方はコースターが終わった後気絶していたので・・」 どうやら俺と同じくあいつも気絶したようだな。そして俺たちは並ばされ係員から定番の説教させられた。 「いいですか。当アトラクションはお客様の安全を第一と考えております。ですからそのような体調でアトラクションに 乗られてはお客様の体に悪影響が及ぼされます。ですから・・」 係員は俺たちに今までのアトラクション勝負写真を突きつけながら怒っていた。俺はムカついたのだが怒る気力すら出ずに そのまま係員室から解放された。俺はあいつのおごりのコーラを飲みながら勝負の結果を集計してみた。 そういえばあいつは俺よりも後に目を覚ましたんだよな。 231 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 16 03 52.73 HBbMtwbN0 「結局・・勝負はドローだな。」 「ハァ、俺が先に目を覚ましたんだから俺の勝ちだろ!!」 「バカかお前、絶叫マシーンが終わったときには気絶してたんだから結果はドローだ!! 第一てめぇが言ったんだろ!“どちらかがくたばるまでアトラクションに乗り続けるんだ”って言ったの だから結果はドローだ。」 チッ・・気絶してたくせにこんな細かいことまで覚えてたなんて。 「・・わかったよ。」 「さて、大部時間もつぶれたしとっておきの場所へと行きますか? ここからだとまぁまぁ近いぜ。」 そういやこいつ・・とっておきの場所があるっていってたな。 「ま、行こうぜ。お前の言うとっておきの場所に・・」 そういって俺らは体力を回復しながらあいつの言うとっておきの場所へと向かうことにした。 301 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 21 14 13.16 HBbMtwbN0 俺たちは遊園地で十分に体力を回復した後、あいつの言うとっておきの場所へと行くことにしたのだが、 先ほどの場所から結構歩いた。俺は本当にこいつを信用していいのか、わからなくなった。 「おい、結構歩くな。まさか裏通りで俺を襲うんじゃないだろうな・・」 「お前、想像力は達者だな。んなわけねぇよ。」 俺たちは歩いていると目の前に武装したDQNの集団だと思われるものがちらほらと出てきた。 しかもご丁寧に背後まで固めてやがる・・ 「イヤッホー!!中野ちゃん。それに女になった相良もいるなwww 2人そろってデートかい?ならぼくたちも混ぜてよ。」 俺はため息をつきながらどうやってこいつらをやり過ごすか考えていた。俺はこんな奴らに 負ける気などしないが、いかせん数が多かった。 「はぁ・・お前はいろんな奴にモテてるんだな。で、どうする?」 「お前もだろ・・逃げるか?」 「そうするしかないようだな。」 俺らは互いに合図を決め・・DQN集団の隙を見つけると走り出した。 303 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 21 26 21.32 HBbMtwbN0 流石に人間、逃げたものは追いかけるという習性を持つ。俺は街の道を縫うようにして 逃げ込んだ。女になってから某ラグビー漫画のようにえらい脚力に自信が持てるようになった。 俺は可能な限り逃げまくった。 「待てやー!!!」 「てめぇらなんかに捕まえられるかよ!!」 俺は道という道を走りまくった。あの時遊園地で体力を十分に回復してよかったと思う俺であった。 しばらくしてDQNたちの声が聞こえなくなるのを確認すると俺は休み場所を探した。 「・・どうやら声が聞こえないのとなると撒いたみたいだな。いや~満足満ぞ・・」 「見つけたぜ中野・・ウゲッ!!」 「悪ぃ・・やっぱ俺らはこっちのほうが性にあってるわ。」 俺が満足した傍ら・・中野はご丁寧に追っ手を倒していきながらこちらへと向かってきた。そして中野に合わせるかのように DQNたちがこちらへと向かってきた。人数は中野が追っ手を撃退したので半数まで減っていたが未だに武装しているものが 多かった。 「ヘッヘへ・・もう、逃がしゃしねぇぞ!!」 「だそうだ・・久々にやるか?」 「俺を誰だと思ってるんだ?あの相良だぜ・・てめぇこそやられるなよ?」 俺は構えるとDQN集団に殴りかかった。 308 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 21 36 30.30 HBbMtwbN0 「うぉりゃ!!」 俺は片っ端からDQN軍団に殴りかかった。流石に中野が半分片付けたおかげで ずいぶんとスムーズに行った。当然、武装によるダメージは皆無だった。 「おいおい、武装して女に勝てんようじゃ終わっとるぞ。」 「「「なめんな!!」」」 相手を挑発させて冷静な動きを奪う・・これ兵法の基本なり。違ったかな?まぁ、どうでもいいか。 俺はこうやりながらDQN集団を片付けていった。数分もすれば瞬く間に屍の山が築かれていた。 「まさか・・こいつら敵対してたはずじゃ・・」 「残念だったな。たまにはこういうこともあるんだよ。んじゃ、寝とけ。」 そういいながら中野は最後の1人を気絶させた。中野はこちらに振り向くと声をかけてきた。 「どうだ?やられていないか?」 「全く、お前と2人きりになると身が持たん。」 「ハハハ、そりゃそうだ。んじゃ行くぞ、ここだとかなり近いもうすぐだ。」 あいつは笑いながらとっておきの場所へと連れていった。 318 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 21 59 38.55 HBbMtwbN0 あいつは俺を連れて行き、しばらく歩いているととあるビルへとたどり着いた。 ビルには人がいなく俗にいう廃ビルという奴だった。空を見てみると時刻はもうすでに 7時を回っていた。 「おい、こんな廃ビルに連れてきてどうするんだ?」 「外見てみろよ・・」 そういってあいつは外を指差すとそこには万遍のない芸術的な光が輝いていた。都会の景色を融合しながら 光はいっそう輝きを増していた。あちらこちらにいろいろな人が見れた。 「・・綺麗だ。いろいろな人が歩いている。」 「よく、大都会の景色というが、そんなんじゃただ綺麗だけだ。こういった身近なものがどんな大都会よりも 一層綺麗に感じるときもある。ここはそういう場所だ。」 あいつの言ったとおりただの景色だと綺麗なだけだが、品がなかった。だけどここはいろいろな光の中にさまざまな人が 歩いたり、止まったりと生命の光が見えた。大都会の屋上にあるビルとかよりも一層の“深み”があった。 人はその深みを演出しているようだった。 319 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 22 00 30.23 HBbMtwbN0 「ここにいるとな、縛っていたものが一気に開放された感じがするんだ。どんな想いもどんな主張もいらない。 ただ人間が“生きている”ことを感じさせてくれる場所なんだ。」 そういってあいつはこの景色を見ながら俺に言ってくれた。確かにここの風景を見ると今までの重いが消し飛んで生きている 想いがひしひしと伝わってくる。男や女も関係ない ・・ただ生きていると。そう感じさせてくれた 「ちょっと変なこといってしまったな。まぁ、そんなこと・・うおッ!!」 なぜか俺は中野に抱きついた・・あの時抱きつかれたのとは逆だ。今度は俺から無理矢理、中野を抱きつかせてやった。 案の定、中野はあのときの俺と同じで戸惑っている表情を見せ付けた。 320 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 22 02 57.93 HBbMtwbN0 「お前・・あの時俺に“こうなったらお前はどうする?”って言ってたよな? お前だったらどうするんだ?」 俺はさらに顔を近づけながらさらに思いっきり抱きつけた。よし、これであのときの屈辱が返せる!!っと思ってた 俺なのだが、あいつは微笑しながら俺を見つめ返した。 「・・お前バカだな。俺は別になんとも思ってない。」 そういってあいつは俺は離した。・・なんともいえない感情になった俺はすぐに先ほどのの行動を起こした 自分に後悔してしまった。 (なんであんなことしちまったんだ!!!俺は!!!・・しかもあろうことか相手は 昔から因縁深いあいつだ!!!なんで俺は・・) なんでこんなことをしたんだろう、自分でもよくわからなかった。 ただ、わかってるのは俺の中にある感情がそうさせたことぐらいしかわからなかった。 322 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 22 16 11.61 HBbMtwbN0 帰り際・・俺はあのときの行動を考えすぎていてしゃべる事すらままならなかった。 (どうして・・あいつに抱きついたりしたんだ?あの時抱きつかれたときの復讐・・確かにそれもあったが俺は そんなに率先したりはしない。確かにあの時は不意を突かれてやられてしまったが・・) 「お前・・さっきから何ブツブツ言ってるんだ?」 「あ、ああ・・なんでもない。」 そして俺はさらにうやむやな感情を抱えたまま自分の自宅へとたどり着いた。 「んじゃな。今日のお前は一段とかわいかったよ・・」 「な、何言ってるんだ!!!・・て、テメェのほうこそせいぜい夜道に気をつけるんだな。」 「はいはい・・んじゃあな。」 そういってあいつは後ろに手を振りながら夜道に消えていった。 なぜか俺は虚しさが感じられた。 323 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/08(日) 22 17 37.16 HBbMtwbN0 「なんか、しんみりするぜ・・」 俺はしんみりした気持ちを抱えたまま自宅へと入っていった。帰ったら帰ったらで母親がうるさいの何の ここしばらく女になって遅く帰ってきたら真っ先に起こるようになった。なんでだ?・・男のときは全然違うな。 胡散臭い説教から解放された俺は風呂から上がりいつものように部屋で髪を梳いてベットに潜り込んだのだが なぜか寝付けなかった。あの行動のせいではない。あいつと別れた後は寝付けなかった。 久々に出会ったときから・・ずっと (なんであの野郎と行動しただけでこんなに寝付けないんだ!!真っ先に忘れない面なのに・・) 俺はわけのわからない気持ちを抱きながら無理矢理就寝に着いた。
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『inanimate return』(第32回大会第4試合) 注意!! 本イベント試合は東方プロレス前後大会に 重大な影響を与えた一戦になっており 未視聴の方、ネタバレを嫌う方、各選手へ強い思い入れのある方、 信仰なんて儚く、金と権力の前では無力だと認めたくない方は 安易な気持ちで閲覧されないよう十分な心持ちをお願いします。 如何なる不具合・不満が発生しようとも 当Wiki及び東方プロレス運営サイドでは一切の責任を負いません。 くれぐれもご注意ください。 試合内容 前大会『inanimated』を経ての遺恨戦争。 しかし仕掛けたアリス組は絶望的なまでに不利な条件での一戦であり その中でも引かない姿勢を貫き、奇跡の勝利を挙げられるかに注目が集まった。 アリス,萃香,鈴仙。 GM軍の面々とはもはや分かり合えないレベルにまで裏切られ続けてきた彼女たちは 何が何でも相手を打ち倒したい一心で、リングに上がった。 青コーナー 試合形式 赤コーナー アリス/萃香萃香/鈴仙/メディ 4vs4 霊夢/慧音/妹紅/輝夜(GM軍) フルメンバーでの活動が僅かに一度。個別の能力にも課題があるとされていた反GM軍の4人は 各々が奮闘、連携も上々でよい立ち上がりをみせた。 交替タイミングも絶妙で、うまく試合を組み立てているかのように思われたが もこけーねの二人が要所要所で大火力で圧倒。 極め付けが元LSW王者霊夢が一人で三人相手に大爆発。 雑魚の連携なぞ他愛もないとばかりにそのままこの試合の筆頭アリスを 自らの最大の必殺技『夢想封印』で葬り去った。 試合結果 ●アリス 23分51秒 夢想封印 霊夢○ 試合結果 僅かな望みは圧倒的なまでの力の差に木端微塵に粉砕された。 善戦むなしくという言葉が意味を成さないまでの圧倒的な結果に観客は絶望感に苛まれた。 さっさとリングを引き上げてしまうGM軍メンバーとは対照的に なかなか起き上がれない反GM軍の4人。 しかしその絶望的状況に何度追い込まれようが這い上がったアリスの目からは 光は失われなかった。 事件結末へ このページを編集
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イーライの横 -- (だいち) 2011-12-21 16 32 05
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リカバリ情報 A320用リカバリツールの使い方 前提 「リカバリツール」と言う場合、下記の二種類が存在する。 1.本家提供:丁果A320用リカバリツール (V1.2華芯飛系統焼録工具_32M_W35_GAME.exe) HK公式サイトからダウンロード可能な丁果A320用リカバリツールは、本家から持って来られた物。 2.HK提供:丁果A330用リカバリツールセット (USBbootTool.exe + A330_burn.exe) A330の中身はA320と全く同じであるため、丁果A320にも使用可能である。 本家提供のツールがHK版では不具合を起こすため、 HKが新たに提供したものと思われる。 混乱を避けるため本ウィキでは、丁果A320用リカバリツールをChinachip burning toolと呼ぶ。 中国語版 HK公式サイト HK公式サイトからChinachip burning toolがダウンロード可能である。 しかし、これらは本家から持って来られたものである。 それが証拠に、丁果A330HKには、Chinachip burning toolを使用できない。 背景が赤になり、"UNAUTHORIZE"と表示される。 ※参照:正規品と非正規品の見分け方 一部の非正規版A320(本体背面ロゴ無)では、Chinachip burning toolを使用可能。 しかし本wikiではHK版(丁果A330HKの動作)を基礎とするため、使用不能の立場を取るものとする。 解決方法 1.Ultimate Unbrick Kitを使用する。 Chinachip burning toolの改造版である。 全機体対応。HK版(A320,A330)に使用しても赤画面"UNAUTHORIZE"にならず、リカバリが可能となる。 2.HK版A330用リカバリツールセット(USBbootTool.exe+A330_burn.exe)を使用する。 A330用リカバリツールセット(wiki内説明ページ) HK公式サイト提供のツールセット。USBbootToolとburn.exeの2つを使用。 9331モデルのみ対応。丁果A330(HK)は全てリカバリ可能。 丁果A320HKは9331モデルのみリカバリ可能。 (9325モデルに使用すると、左右反転の鏡文字表示になってしまう) どちらを使用すれば良いのか? Chinachip burning toolの導入で厄介なのは、ドライバの導入である。 リカバリ後にDINGUXを導入する場合、ドライバを入れ換えなければならない。 「burning tool用ドライバ」「DINGUX導入(USBTOOL)用ドライバ」の二種類がある事を知っておくこと。 1.Ultimate Unbrick Kit 長所:正規版HK版を問わず、全機体対応可能。 短所:burning tool用ドライバとDINGUX導入用ドライバの入れ換えが面倒。 2.HK版A330用リカバリツールセット 長所:DINGUX導入用ドライバで稼働。わざわざドライバを入れ換えなくて良いのでお手軽。 短所:9325モデルは使用不能。 本wikiでは、9325ならUltimate Unbrick Kitを、9331ならHK版A330用リカバリツールセットを推薦する。 Ultimate Unbrick Kit使用方法 (改造版Chinachip burning tool) 基本的には、Chinachip burning toolの使用方法と全く同じ。 参照:DINGOO 丁果 A320 @ ウィキ リカバリツールの使い方 但し以下記述のみ不適当。やめておいた方が良い。 2. 展開したディレクトリの中にある「usb_drv」ディレクトリの中のJz4740_usb.inf を 右クリックして出てきたメニューからインストールを選択。 [動作環境]Windows XP (32bit版) XP(64bit版)、VISTA,7は未確認。 32bit版ならVISTA,7でも行けるらしい。 [ダウンロード] DINGOO UNBRICKより、nbricker_Tool_All_Models.zipをダウンロード。 http //mobiles.gx-mod.com/tutoriaux/Dingoo/Debricker_Dingoo/Unbricker_Tool_All_Models.zip [作業手順] Step 1 本体をPCに接続し、Bボタンを押しながらResetキーを押す。 Step 2 ドライバのインストール A:「新しいハードウェアの検出ウィザード」が開く → 図説A B:「新しいハードウェアの検出ウィザード」が開かない ・DINGUX導入(USBTOOL)用ドライバ/burning tool用ドライバのいずれかが既にインストール済。 ・不具合発生時は、ドライバ入れ直しで対応すること。 → 図説B Step 3 "hacked-Testversion.exe" を起動。 Step 4 「SYSTEM DL CONFIG」の設定 「SELECT」ボタンを押下し、本体のスクリーンモデルを選択する。 ・ILI9325 → "A320_PD27_ILI9325_RLS.dl"を指定 ・ILI9331 → "CCPMP_CFG_A320_LCM_FAIR_ILI9331_320_240.DL"を指定 Step 5 「Firmware File」の設定 「SELECT」ボタンを押下し、"a320.HXF"を選択する。 同梱の"a320.HXF"は、ファームウェア version 1.2。 Step 6 「BURNING SYSTEM」ボタンを押下すると、リカバリが開始する。 Informationボックスに2行目が表示される時点で、本体がPCから切り離される「接続解除音」が聞こえて来る。 その後すぐに3行目が現れ、本体の液晶には「Firmware Upgrade...」と表示される。 Step 7 Informationボックスに4行表示され、最後の1行が「!」なら成功である。 この時点で、"hacked-Testversion.exe" は閉じること。 ( "unplug usb" というメッセージが表示される。USB接続を外そう) ファームウェアの更新作業は3-5分程度で終わり、丁果本体が自動で再起動する。 Step 8 (復帰後作業1) エミュレータの再導入 各種エミュレータを(.SIMやneogeo.zip)を、本体のGAMEフォルダ直下にコピーする。 →プラグイン For HK Step 9 (復帰後作業2) DINGUXの導入 DINGUXを導入する場合、ドライバの入れ替えが必要となる。 "boot 0"でストップして先に進めない原因はDINGUX用ドライバではないからから、と覚えておこう。 FAQ 問題の切り分け つまづきやすい所をまとめておく。 Step 6 「BURNING SYSTEM」ボタンを押下 ボタン押下後、10秒程度で二行目が現れ、本体液晶に「Firmware Upgrade...」と表示される。 3行目に"438358"が表示されれば、ほぼ成功とかんがえて良い。 A.Informationボックスに何も表示されない場合 →本体がPCに認識されていない。 "hacked-Testversion.exe" を閉じてから、Bボタン長押し+Resetキーを押し、PCに再認識させてみる。 "接続音"が聞こえない場合、USBケーブルか本体に物理的な問題アリ。 B.2行目に"ffffffff"と表示される場合 →ドライバが正しくインストールされていない 割と多い例が、DINGUX用ドライバを入れてしまったケース。burning tool用ドライバを入れ直そう。 (2011.03.02 追記) C.2行目の表示について 文字化けメッセージ「ノユツシハァーワ...」は、「本体を認識できません」という意味っぽい。 ここからさらに問題を切り分けてみる。 ケース1: Device 1d0 マオヘウノユツシソェハシ... Device ffffffff ノユツシハァーワ... Device名に相違がある場合、ドライバが正しくない。 DINGUX用ドライバを入れてしまった場合、Device ffffffffと表示される。 burning tool用ドライバを入れ直してリトライ。 ケース2: Device 1d0 マオヘウノユツシソェハシ... Device 1d0 ノユツシハァーワ... Device名が同一なら、ドライバが正しくインストールされている可能性が高い。 厄介なのは、此処で「ノユツシハァーワ...」と表示されてしまった場合。 ドライバが正しく認識されているのに、「本体を認識できません」とは? ハードウェアの故障である可能性が極めて大。 現在、情報収集中ではあるが、最悪リカバリ不能であると覚悟しておいた方が良い。 「マオヘウノユツシソェハシ...」の表示が気になって、簡体字中国語環境で試してみた。 "失敗"としか書いてない。 「ユ・レヤレク・スサッエナナフ」という文字化けなら成功っぽいね。 →ココのSTEP7とか →PSPStyle Dingoo Digital A-320 「Unbricking」
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945 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 21 03 13.24 iFshTIWP0 「さて、久々にジジィのところへと顔を出すか・・」 病室を立ち去った俺は久々道場へと顔を出すことにした。言っておくが断じて日々の稽古は怠っていない。 むしろ毎日運動はしている。・・そんなこんだで俺は再び道場の門をたたいた。 「おい、ジジィ!!いつもどうりに稽古つけてくれ。」 「おお、来たか。稽古はつけるがちょっと面倒を見てくれんかな?お主、すでに免許皆伝者だから それぐらいできるじゃろ?」 「何だよ、新参か?ったく・・」 俺はジジィの命令でその新参者とやらを鍛えることにした。俺は新参の顔を見てみるとなんと ドクオと内藤であった。・・なんでこいつらがいるんだ? 「お前ら・・」 「いやぁ、最近からだが鈍ってな。」 「俺は一応、男になるためにきたお。」 意外な珍客だが ま、ここに来たからにはたっぷりしごいてやりますか・・ 947 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/10(火) 21 15 49.25 iFshTIWP0 「ま、ここに来た限りは生半可ではいかないからそのつもりなのだが・・」 「お、おう・・」 「緊張するお・・」 俺はかなりガチガチのこいつらをどう鍛えるか悩んでいた。とはいっても俺は人に教えることなど皆無であったため 意外にどうしようか悩んだ。そういえばジジィが新参用に用意してたもんがあったな。えっとたしか・・ 俺は何かを思い出すと道場の物置をあさってみた。すると新参用の指導マニアルをみつけた。 「あ、あったあった。これだ、お前たちには2週間程度このメニューをこなしてもらう。まずはそれからだ。」 「え、えええマジかよ・・」 「こ、これはきついお。」 新参用の指導・・それは、まずスクワットを60回にそれから5キロのランニングをして それから精神統一を2時間だな。まぁ、俺も入った頃はよくやらされたので懐かしいな。 まぁ、ほとんど完璧にこなしたが、俺の場合は元がよかったんだろうな。 「ま、頑張ってな。新参君。・・さて、俺はこいつらを除くこの道場のやつらと片っ端から組手でもするか。」 そういって俺は道場のやつらを集めていつもどうりの組み手をはじめた。 950 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/10(火) 21 28 37.57 iFshTIWP0 「ふぅ~・・後、90人ドンと来い!!」 俺は1人1人確実に倒していった。残りは90人・・実力は知り尽くしても俺は油断は 決してしなかった。 「いきますよ!!」 「とりゃぁぁぁ!!!」 向かってくる野郎どもを俺は片っ端から相手にした。 「23・・ハァハァ・・しかし、相良はすげぇな。並みの奴より強いぜ。」 「・・そうだおね。24」 俺は稽古のさなか、無駄口をたたいているドクオたちに渇を入れた。 「おいてめぇら!!無駄口たたいてる暇あったらちゃんとしろ!!途中飛ばしてたら やり直しだからな!!・・・ハッ!!あと、60人だな。」 俺は渇入れている隙を着いたやつらを一蹴すると残りの数を数えていた。 953 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/10(火) 21 39 11.47 iFshTIWP0 数時間後・・ようやく俺はすべての奴らを倒した。 「ハァハァ・・これで全員だな。」 俺は荒く呼吸すると辺りを見回し、ようやくすべてが終わった。あたりはすべて野郎の屍で 一杯であった。まぁ、こいつらも十分な実戦に向けての鍛錬となっただろう。前にジジィから 合気道の大会に出てくれとせがまれたが俺は断固断った。 「見事じゃな。」 「ジジィ・・てめぇ今まで何してたんだ!!」 「いや、おぬしの成長振りを見ておった。日に日に成長していくな。どうじゃ、その才能を活かすために この道場の看板も・・」 「・・悪いが俺はあくまで護身術程度だからな。ほかの奴に言ってくるれ。」 「そうか・・」 ま、ジジィには悪いが俺は女だから道場主にはむかんだろう。 そういえばドクオたちもそろそろランニングから帰ってくる頃だろ。俺は2人に教えるため 精神統一の準備をした。 955 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/10(火) 21 46 58.94 iFshTIWP0 お、噂をすれば何とやらだな。内藤たちが戻ってきた。 「おめぇら、ちゃんと走っただろうな?」 「ハァハァ・・ちゃんと帰ってきたぞ。」 「ハァハァ・・つ、疲れたお。」 まぁ、この表情を見るとちゃんと走ってきたみたいだな。俺は感心すると2人に精神統一の 仕方を教えた。 「いいか、精神統一は雑念を振り払う・・現代風に言えばイメージトレーニングだ。余計なことを考えずに冷静に なりきることが大切だ。」 「わかった。」 「わかったお。」 俺は姿勢やら仕方を教えると、俺自身も精神統一をすることにした。最近、いろいろなことがありすぎたから 気持ちを落ち着かせたい。・・それにあいつに対する気持ちや今の自分自身についても自問自答することにした。 道場内ではさっきとはうって変わって、静けさがこの場を支配した。 963 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/10(火) 21 57 57.07 iFshTIWP0 (女になってから、今までの世界観や人の見方も変わっていった。・・俺はいったいどっちなんだろ? 男か・・ 女か・・ 俺ノ心ハイッタイドッチニ染マッテイッタノダロウ・・) 入り混じる気持ちの中であいつに対する気持ちも整理してみた。今まではライバル意識や執念、決着などに 支配されていた。事実、女になる以前は機会があればあいつの首を引っこ抜いてやろうとも思った。 互いに殴り殴り合い・・拳という拳で俺はたちはぶつかり合えた。 力を振るうことで俺は存在意義を確立していた。 だが、女になってから俺の中が一変した。このまま一生孤独一線と思った俺は気がつけば友達ができている。 バカし合って俺は笑っていた。そして、あいつとの再会・・正直わからなかったが俺はあいつを“異性”として みていたのかも知れない。初めてあいつに助けられたとき・・どうしようもない気持ちだった。 そして・・抱きつかれたあの時、俺は正直何もできなかった。ただ・・あいつに身を任せていた。 空気が流れる中、夜になるまで俺の精神統一は続いた。 969 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/10(火) 22 11 18.22 iFshTIWP0 夜になり、道場を出た俺は内藤とドクオと帰り道をともにした。 「毎日あれするのか・・大変だぜ。」 「俺・・ツンを守ってみせるお。」 「お前らな、ちゃんと続けられるか?・・そういえば内藤はそれが目的だったのか。」 そういえばドクオはともかく内藤がこの道場へ来た目的がいまいちつかめなかったが、そういうことだったのか。 そういえば、内藤は付き合っているみたいだな。 「内藤、お前ツンと付き合ってたのか?」 「そうだお。」 「こいつらは互いの相性がいいんだよ。長年友人をやっている俺が保障するぜ。」 そういえば・・こいつらは俺よりも長い付き合いなんだよな。確か小学時代からって言ってたな。 絆って深ければ深いほどいろんなんがわかるんだよな。 「そういえば小学生の頃、ブーンがツンの勝手にケーキ食べてお前必死に謝ってたよなwwww」 「昔のこと言うなおwww」 俺はなんでか妙にはしゃいでるドクオたちが羨ましかった。 男のときはそんなことちっとも思い浮かばなかったのに・・女になってみるとなんだか羨ましく感じた。 976 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/10(火) 22 24 58.39 iFshTIWP0 自宅に帰り俺はベッドに横になっていた。俺はさっきの精神統一のことと思い浮かべていた。 「はぁ、結局あいつのことはわからずじまいか・・自分の中のあいつが見えてこなかった。 俺は・・俺自身あいつの事をどう見てどう想ってるんだろう・・」 結局、精神統一の中でも答えというか・・その“何か”は見つからなかった。 (俺は、俺はあいつの何を想って何を求めてるんだ・・) 自問自答しても答えなど見つかるはずもなく俺はこの現実から・・想いから逃れるために 睡魔へと飛び込んだ。 995 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/10(火) 22 43 01.98 iFshTIWP0 あれから数週間後、ドクオたちもトレーニングに慣れ。順々に力を伸ばしていった。 俺も更なる磨きをかけて実力の向上に望んでいった。あれから、俺にちょっかいを出す おじさんたちもいなく、毎日平和に過ごしていた。 あいつは入院生活まっしぐらだ。どうもきつくやられたらしいな。 まぁ、日ごろの行いが悪いせいだなwwwww 「ふぅ~、今日も平和だ。」 「ほんとね。」 とある教室のひと時、俺は実に平和な日々を送っていた。誰からも絡まれることもなく、安心した 帰宅スタイルとすごしていた。なお、ドクオたちがいないのは道場での訓練のためである。今頃は走っている頃だな。 「んじゃ、平和ならあランジェリー売り場へ行きましょ。あんた、また胸が大きくなったっていってたじゃない。 私もそろそろ今のが小さいし・・」 「嫌だ嫌だ!!絶対嫌だ!!!なんであんなところへ行かねばならんのだ!! ツン、金渡すから俺の分まで買ってくれ!!」 「はいはい・行くわよ。こういうところは男なのよね・・」 ランジェリーショップ・・それは男にとっては難敵の場所であって難攻不落の城。当然元男の俺はそういったところは全くの苦手で 行きたくもなかった。しかし、最近ツンからもらったブラがきつくなっているのは事実で俺は行かざるを得なかった。 しかし、俺はこのとき気づくべきであった。 あの時感じた・・嫌な予感を 206 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/11(水) 18 44 07.56 C9QPMMM+0 ランジェリーショップの前では女同士の奇妙な光景が繰り広げられていた。 「嫌だ!!俺は絶対に行かんぞ!!」 「はぁ~・・ほら、とっとと来なさい!」 嫌がる俺をツンは無理矢理入店させた。ランジェリーショップの中は文字どうりランジェリーで 一杯であった。 「ま、気を取り直してみてみなさいよ。結構いいものもあるわよ。」 「そうだけどよ・・どうも好きになれんな。」 「何いってるのよ。女体化したあんたはもうすでに女なんだから慣れないといけないわよ。」 ま、結局俺はツンの手伝いもあってか、3サイズを測りランジェリーショップで下着という下着を買った。 これから先、ここにも用ができるので慣れなきゃいけないのだが・・どうもしっくりこなかった。 208 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/11(水) 18 54 15.22 C9QPMMM+0 下着を買った帰り、俺たちは近くのハンバーガーショップでツンとさっきの話を していた。しかし、女2人・・男の視線が思うように感じられた。 「しかしあんた、相変わらずスタイルいいわね。88・59・74なんて早々いないわよ。」 「お、大きい声で言うな!!!・・お前こそ並以上じゃないか。」 先ほどの3サイズは俺のものだ。しかしながらツンもスレンダーながらスタイルは良く、まぁまぁ巨乳だ。 そういえば、ツンは内藤が道場に通っているのを知っているのだろうか? まぁ、内藤もこいつのために通っているわけだし秘密にしておいてやるか。 そして俺たちハンバーガを食べ終わった後・・歯車はゆっくりと回り始めていた。 210 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/11(水) 19 06 16.06 C9QPMMM+0 (・・またか、どうやら俺ではなく仲間を狙っての犯行か) 俺はツンと帰っていると背後から人気を感じた。しかも、2人・・ こちらにはツンがいるので表立った動きはできないし離れるわけにもいかない。 俺はじわりじわりと迫ってくる人影をひしひしと感じていた。 「どうしたの?・・さっきから黙り込んで。」 「ツン・・俺から離れるな。・・でて来い!!」 「えっ!ちょっと何?」 俺が声を放つと俺の背後から2人に人が出てきた。しかも武装を施していて俺を狙う気満々だった。 俺はツンを庇うように構えると男2人は俺に迫ってきた。 211 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/11(水) 19 06 54.97 C9QPMMM+0 「いくぞ!」 「悪いが、命令でね!!そっちのお嬢さんをもらうぞ!!」 「ざけんなぁ!!!!!!」 俺は2人の棒切れをかわし、2人の鳩尾あたりに思いっきりパンチを放った・・が、全くといって 手ごたえがなかった。あいつら・・腹の中にプロテクターみたいなのを仕込んでいるな。 案の定、男2人は自慢するようにプロテクターを俺に見せ付けた。 「フフフ・・残念だったな。」 「おとなしくして貰うか・・」 ヘッ!!笑っていられるのも今のうちだぜ!!!・・俺はすでに対抗策を生み出していた。 213 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/11(水) 19 15 59.25 C9QPMMM+0 俺は構えなおすと・・今度は蹴りの攻撃に変更した。俺は男たちの攻撃をかわしながら今度は 脚を集中的に狙った。 「イテッ!!」 「こいつ・・」 案の定・・足にはなんら装備していなかった。これを好機と見た俺は集中的に 2人の足やひざなどを集中的に狙い、ついに立てなくなるまで攻撃をした。 立てなくなった奴らはなぜかにんまりしていた。 「てめぇらの負けだ。・・とっとと消えろ。」 「それはどうかな?」 「今頃もう1人のお嬢さんはどうしているかな・・」 しまった!!こいつらの目的は俺とツンを引き離すことだったんだ。勝負に熱くなりすぎて忘れていたぜ!! 俺は慌てて元の場所へと戻ろうとしたが時すでに遅く、ツンはいなく変わりに書置きが置いてあった。 廃棄予定の第3工場へこられたし・・何人連れてこようがかまわないが 人質がいることをお忘れなく・・ 「ちくっしょう!!!!!完全に裏をかかれたか!!!」 俺は書置きを握りながらツンの安否を願った。 120 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 16 08 21.78 PJgYIV/g0 結局俺は浮かない顔つきのまま道場へと足を運んだ。道場へ帰るとすでに内藤たちが 走り終えたところであった。 「お、来たか。終わったぜ・・どうしたんだ?」 「ああ、実はな・・」 俺は結局、ツンが誘拐されたことを話してしまった。まぁ、隠し事が苦手な俺としては 気が少しは晴れてきたが自分への怒りがあった。 あいつらだけは許さねぇ・・なんせこの俺を出し抜いたからな!!! 121 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 16 09 36.38 PJgYIV/g0 「すまんな・・ツンは必ず取り返す。」 「何言ってるお!!自分の彼女は自分で助けるお。・・俺たちも行くお。 友達1人だけ行かせんお!!」 「内藤・・」 「それに俺たちもお前ほどじゃないが何とかなるかもしれないぜ。」 こいつら・・うれしいこといってくれるじゃねぇか。それに内藤は最初の頃に感じたオドオド感が すっかりなくなってるぜ。それに・・友達か満更でもない響きだぜ。 昔の俺だったらあり得ないことだな。 「よし、お前ら練習が終わったら俺んち来てくれ。・・作戦を練り直す。」 「わかったお。」 「ああ・・」 俺たちはお姫様奪回のため俺んちで作戦を立てることにした。 123 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 16 16 43.62 PJgYIV/g0 「えっと・・確かここにあったな。」 俺はドクオたちを家に誘うと早速、作戦会議が始まるところなのだが、俺は物置でとあるものを 探していた。 「お、あったあった。これ使うのも久々だな・・」 「お、おい・・それって木刀か」 俺が見つけたもの・・それは木刀だ。男の頃は大人数での喧嘩の時にはいつも持ち歩いていたな。まぁ、折られちゃ困るから途中で 投げ捨てていたけど、こいつとは初めての喧嘩の頃からの付き合いだ。 まぁ、あいつとの喧嘩のときはたまたまなくしてしまったからな・・ 「ち、血だらけだお・・」 「相手は誘拐をやってのける奴らだ。・・それに前襲われたときにはライセンス持った やつらだったからかなりの金持ちだな。しかも俺相手だからかなりの大人数で行くだろ・・」 「そうか・・じゃあ、それを前提とするか。」 こうして俺たちはあーだこーだ言いながら作戦を練り上げていた。 124 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 16 26 15.07 PJgYIV/g0 「まずは俺が奴ら全員を叩くぜ。」 「おい、何言ってるんだ。全員ってかなりの大人数なんだろ。いくらお前でも・・」 「バーカ、最後まで話を聞け。・・俺が奴ら全員を可能な限り叩いておくからお前たちはその間に ツンを救ってくれ。」 作戦は俺が陽動となりその間に内藤たちがツンを助け出す・・確実にして安全な方法だ。内藤たちが道場に通ったとはいえ 実戦経験は皆無・・だから俺が陽動となって内藤たちがツンを救い出す。幸いにもあいつらは足はまぁまぁ速いから 何とかなるだろう。 「そんな・・お前はどうするんだお!!」 「何とかなるさ・・俺はあの相良だぜ?」 「・・ブーン、相良のやり方でいこう。俺らは実戦経験皆無だ。 だけど、無事で来いよ。」 「ああ・・約束する。俺はお前らの元に絶対に帰ってくる。・・男と男の約束だ。まぁ、俺は元男だけど。」 すまないな・・これしか道はなさそうだ。 そういえば俺は初めて自分以外のために喧嘩をしようとしているのか・・ ヘヘヘ、俺もヤキが回ったものだ。だけど、いつになく心強い気がしてきたぜ。 132 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 17 13 41.32 PJgYIV/g0 そして・・夜の闇がいっそう強まる中、俺らは指定された工場へとたどり着いた。・・どうやら入り口には人がいないみたいだ。 俺は工場を見回すとそばにいるブーンとドクオに指示を出した。 「よし、俺は中に入る。お前らは裏手に回ってツンを救出して来い。・・今なら手薄だろ。」 「わかった。・・お前こそ無事でいろよ。」 「ああ・・男は約束を破らん。」 俺はドクオたちに再び約束すると工場の中へと入っていった。 工場は薄暗く・・誰もいないようだが人気はプンプンしていた。俺は大声で首謀者とやらを呼び出した。 「おい!!いるんだろ?でて来いよ!!!」 「よく来たわね。相良さん・・歓迎するわ。」 俺の声に応えるように女の声がした。そして突然に工場の中に明かりがつき首謀者の姿が露になった。 134 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 17 31 25.74 PJgYIV/g0 俺は目が眩みながらも首謀者の姿には見覚えがあった。 「よぉ、あいつのファンクラブの会長さん。・・ずいぶんと大げさなマネしてくれるじゃねぇか。 俺のダチを返してもらうぜ!!!」 そう、首謀者はファンクラブの会長であるクーだった。クーは静かそうな外見とは裏腹に俺に嫌味たっぷりな 視線を送りながら応えてくれた。 「よく来たわね。・・狂犬さん。」 「てめぇ・・なんでツンをさらった!!!」 「・・あなたを誘うためよ。大丈夫よ手はだしていないわ。ただ少し眠ってもらっているわ。」 俺は怒りを抑えながら、こないだのことについても聞いてみた。 「こないだ・・俺を襲ったのもあんたの仕業か?」 「ええそうよ。・・金は掛かったけど腕に選りすぐりのある人たちを選んだんだけど全部台無し・・本来ならここで 終わらせるつもりだったけど。・・翔さんには残念だわ。あなたより私のほうが優れているのに だからちょっとお仕置きしちゃった。でもいいの、彼は絶対私を選んでくれるわ。」 やっぱりな。俺はだんだんと沸いてくる怒りを抑えながら最後の尋問に取り掛かった。 135 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 17 34 39.56 PJgYIV/g0 「・・なんで俺を狙った。」 最大の理由にして最期の質問・・俺を狙う動機だ。するとクーは先ほどから保っていた物静かな表情が 一気に豹変した。 「なんで・・ですって。あなたがあの人に近づくからいけないのよ!!!あの人はあなたより私のほうが 似合っている!!・・これ以上こんなこと言っても無駄ね。出てきなさい。」 クーが叫ぶと俺の周りにはゴロゴロと武装した野郎共が俺を取り囲んだ。ぱっと見て40人・・いや、60人近くはいやがるぜ。 俺は持っていた木刀を構えると徹底抗戦の構えをみせた。 「・・やる気のようね。みんなやってしまいなさい!!」 「おい、ひとつ忘れているぜ・・俺はあの相良だ、数ばっか寄せ集めたって 俺が絶対勝つ!!そしてツンを取り戻す!!!!」 「減らず口を・・」 俺はそういうと向かってきた野郎どもを迎撃した。・・ドクオたちの成功を祈りながら。 137 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 17 42 01.32 PJgYIV/g0 「うぉりゃぁぁぁ!!!」 俺は向かってい来る野郎どもを片っ端から迎撃しまくった。やはり、合気道だけでは何でもありの 喧嘩殺法には少々きつい。家から木刀を持ってきて正解だぜ。俺は血が染み付いている木刀を振り回しながら 片っ端に暴れてやった。 「オラオラ!!60人じゃ足んないぜ!!!」 しかし、女になってから体力的にも男のときとは根本的に違うので余り派手な技ができなかったから木刀を駆使して脳天を狙いまくって 相手を気絶させていった。しかしながらも木刀や蹴り、そして防御にも体力は食うのは変わりなく俺はできるだけ持久戦を避けたかった。 内藤たちうまくやってるかな? しかも、相手は減るどころかますます増え続けている。このまま行くと持久戦になるのはやむを得なかった。 138 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 17 50 35.18 PJgYIV/g0 「ハァハァ・・うりゃッ!!・・これで終いか。」 あれから数時間たっただろうか・・流石の俺も動きが鈍くなってきた。伸びている野郎はとうに 100を超えていた。そして、最後の奴を倒した。俺は木刀で支えながら膝を突いた。 「おい・・これで終いだな。さっさと人質を・・」 俺は最後の言葉を言おうとすると再び俺の周りに野郎共が60人ほどいた。 「“これで”じゃなくて“これから”よ・・狂犬さん?」 あんの野郎ォ・・Vシネとかのヤクザを〆るんじゃないんだからこんな大人数で来なくても いいじゃねぇか!!しかもこの状態が続くとちょっときついかな・・だけど俺は負けねぇ!あいつらが ツンを助けたら即刻逃げる!! (初めて交わした約束だ!!あいつらのために無事に帰ってきてやるぜ!!!!) 俺はふらつく体に活を入れると再び木刀を構えた。 140 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 18 05 41.76 PJgYIV/g0 人間想いが強ければ強いほどとんでもない力を発揮するものである。俺は不思議と体力など関係なかった。 さっきと変わらない状況・・俺は木刀で片っ端からいつまでたっても減らない野郎共を倒しまくっていた。 今の俺は女の体力の限界を当に超えていた。 「こ、この女・・化け物か」 「おい・・来いよ。来ないんならこっちから行くぞ!!!」 俺は野郎共の集団に向かっていき、片っ端から潰していった。俺が順調につぶしている間、突然、奥のほうから 叫び声が聞こえていた。その声は当然聞き覚えのある声だった・・ 「な、内藤!!ドクオ!!!」 「どうやら裏手から回ったようね。あらかじめ用意しておいてよかったわ。」 俺の作戦はお見通しかよ・・だけど、あいつらだって実戦は皆無でも伊達に道場は通っていない。 男だからな。しかし、俺はボーっとしていたのか急に木材が飛んできた。俺はとっさに木刀で防いだが かなりまずい体制だった・・ 何とか防いだものの・・体力不足のためか思うように力が入れづらく、相手との力の差は歴然であった。 141 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 18 07 09.95 PJgYIV/g0 「クッ・・しまった。それに力の差がありすぎる・・」 「へへへ・・形勢逆転だな。このまま一気に!!!!・・フベラッ!!!」 俺が防御に専念している間、俺を押さえ込んでいた。野郎が吹っ飛んでいった。 俺は驚きながらも急に軽くなった木刀を振り払うと 俺の隣には本来いるはずのないあいつがいた。 「お、お前・・なんでここに・・」 「俺の面ァ・・忘れたのか?俺は殺戮の天使・・中野翔だ!!!」 俺を救ってくれたのは本来、病院にいるはずの・・殺戮の天使であった。 143 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 18 25 46.99 PJgYIV/g0 「お前・・どうしてここが?」 「とある人から教えてもらったのよ。お前バカだからな。ついでに裏手の奴らを倒しながらこっちに来た。 お前の友達ひどいな。俺が来たとたんおばけが出たみたいに叫びあげるんだから・・ ま、あいつらは人質を無事に助けたぜ。」 そうか・・あれはやられたんじゃなくてこいつに驚いていたんだ。俺はほっとするとこいつとともに 俺は再び木刀を構えた。しかし、突然の中野の登場に・・黒幕であるクーが黙ってはいなかった。 「あなた・・なんで私じゃなくてあんな奴なのよ!!!」 「・・ハンッ!!てめぇみたいにこそこそせこい真似する女より、俺の隣にいる女のほうが俺はよっぽど好きだね!! それに俺はこいつのために来たんだ。昔のことなんて関係ない!!・・男はな好きな女がピンチであればピンチであるほど燃えるんだよ!!! 怪我なんてしったこっちゃないね!!!!」 (え・・こいつの好きな奴って・・俺のこと?) 俺はかなり動揺した。あいつの好きな人物とは・・俺か? いや、あいつは言った。それもはっきりと・・ “俺が好きだと” 144 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 18 26 55.13 PJgYIV/g0 「そう・・ならあなたも後悔するといいわ!!私を選び損ねた罰よ!!全員出てきなさい!!」 そういってクーはかなりの大人数を出した。うわぁ・・かなりいつなこりゃ。だけど、何だろう。 俺は今、非常にうれしい。あいつの因縁よりも・・あいつが来てくれたことに対してすげぇうれしい!! なんだろうこの気持ち・・なんだかすげぇ、暖かいぜ。 そう・・まるで何かに包まれているように・・ もう、俺が元男だろうがなんだろうが関係ない・・ 「・・だからお前はそんな女なんだよ。・・俺の彼女たちをこんな目にあわせておいてただじゃ 帰れないぜ!!・・このまま数が多いがやるか?狂犬?」 「かなり怪我しているお前とかなり体力を消耗している俺・・こいつらにはちょうどいいハンデだぜ。 行くぜ天使!!」 この最凶、最悪のタッグに掛かればこの場はもらったぜ!!! 146 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 18 41 47.51 PJgYIV/g0 “てめぇ・・名前は?” “相良・・聖だ。孤独の騎士とでも名乗っておくか・・” そう・・俺たちには数々の因縁があった。殴り合い、血が吹き飛び・・体中が悲鳴を上げる。 俺たちはそれがすべてだった。 “ハァハァ・・まだ俺は負けていないぜ狂犬さんよぉ・・” “ヘッ・・よく言うぜ。今度こそ決着をつけてやるぜ天使さんよぉ!!!!” いつも殴って倒れて起き上がる日々・・男は磨き上げた力で相手をぶっ倒す。倒れたら負けだ。それ以外に何もない。 俺は絶対負けなかった。・・だけど不思議とあいつとの喧嘩のときはいつも後一歩のところで邪魔が入った。 警察やら学校の先公やら・・だから俺たちは決着をつけたかった。 だけどあの日16歳の誕生日の日から一変した。 147 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 18 44 38.83 PJgYIV/g0 男の頃に誇っていた腕力と力はすべて女に必要な美と躾に変換されていた。 残ったのは僅かな力と過去の記憶と数々の喧嘩の経験とそのおかげで培った反射神経だけだった。 俺はなくした力を取り戻すために合気道に打ち込んだ。 その結果は短期間で師範代まで上り詰め、何とかなったと思っていたが・・女では限界があった。 女の体では男に負けているものが多々あった。それは力の差・・であった。 そして月日が経ち、絶対俺にはできないと思っていた友人も出来上がり・・あいつが再び現れた。俺は不覚にもあいつを別の感覚で 意識し始めた。そして会うたんびにその想いは俺の中で急激に強くなっていき、深まっていった。 そう、男では絶対感じられない意識、女ならではの意識・・ 俺はそれが今わかったような気がした。 149 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 19 07 29.37 PJgYIV/g0 「ハァハァ・・これで全部だな。」 「ケ、へへへ・・そのようだな。」 俺は辺りを見回してみるととんでもないほどの野郎の数で一杯だった。クーはというと信じられないような顔つきで この光景を見ていた。すると、工場の門が開かれ俺は警戒していると・・その人物はドクオであった。 「よぉ・・約束、守ったぜ。」 「そうか・・お前が無事で何よりだ。内藤はツンに着きっきりだ。ツンを救えたのは中野のおかげだ・・」 「・・よかったぜ。」 「フッ・・全く世話を・・・かか・・せる・ぜ・」 俺は安心すると安心したのかあいつが倒れ掛かった。俺は倒れ掛かったあいつを抱え込むとよほど無理をしているようで 吐血していた。 俺の瞳からは・・必死に抑え込んでいた雫がこぼれ始めた。 150 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 19 08 08.76 PJgYIV/g0 「お、おい!!!お前・・俺のために無理して・・・」 「言っただろ・・男は好きな女のためだったら強くなるって・・俺はお前が好きだぜ。昔の因縁なんて関係ない。 どちらかが早く恋をすれば勝ちだ・・結果は俺が先にお前に惚れちまったけどな・ まだ1人残ってる・・後を頼んだぜ。」 「バ、バカヤロー!!何土壇場で言ってやがるんだ!!!・・おめぇは、おめぇはここでくだばるタマじゃねぇ!!! テメーの命はちゃんと大事にしやがれ!!!! だから・・だから・・目を覚ましくれよ。 ・・憎たらしい口を叩いてくれよ。 また俺にバカっていってくれよ!!!」 俺はあいつの顔に涙をこぼしながらあいつの体をゆするとかすかに心音がした。 どうも気絶をしていたらしい・・ こいつは本当にバカなやつだ。・・でも、俺はこんなバカが好きだ。 151 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 19 09 07.31 PJgYIV/g0 俺は涙ながらにあいつの顔を見つめた。俺は必死に涙を堪えるとドクオにあいつを任せた。 「・・ドクオ、こいつをもっててくれ。多分、気絶しているだけだ。後で俺が引き取る。」 「あ、ああ・・お前はどうするんだ・・」 「・・俺はまだやることがある。」 そうだ・・すっかり忘れていたぜ。あいつの想い・・俺が引き継いでやる。 まだ、残ってたよな・・1人!! 俺は腰が引けてるクーを指差しながら最後の気力を振り絞った。 「おい・・この俺とタイマンしろ!!」 152 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 19 18 47.10 PJgYIV/g0 腰が引けているクーは俺の言葉にビビッていた。 「た、タイマン・・ですって!!なんで?」 「まだ、てめぇが残っているからだよ。・・俺はあいつに約束した、後1人ぶっ倒すってな!!! それに俺もてめぇも女同士・・好都合じゃねぇか!!」 俺は木刀を捨てて構えるとクーはいまだにうろたえていた。これでは勝負にならないので俺はとある条件を突き出した、 「・・俺がまけたらあいつからすっぱりと手を引いてやる。だけど俺が勝ったら俺たちの目の前から今後一切手は出さないでもらおうか!!!」 「本当ね・・私が勝ったらあの人から手を引くのね・・やってやろうじゃない。」 ようやくやる気になったか・・――ッ、体がミシミシといってきやがったな。早めに勝負を つけないとまずいぜ。俺は構えるとクーはあの表情をしながらポケットに手を入れてこちらの様子を 伺ってきた。 「・・来なさいよ。それとも私が怖い?」 「・・この俺をなめんなよ!!」 俺はいつもより熱くなりクーに向かっていった。 154 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 19 27 32.62 PJgYIV/g0 (あなたはバカね・・) 俺はクーに突撃するとクーはポケットからメスみたいなのを取り出した。しかも、俺はクーに 接近していた、しかも刃物をかわしきれない距離であった・・ 「フフフ、これじゃああなたも・・うぐッ!!」 「てめぇはバカか?俺がお前が武器を持っていることに気づかんとでも思っていたか!!」 「な、なんで・・確かに斬ったはず!!」 俺は確かにクーに突撃した、しかし俺はクーに左腕を斬らせ相手が油断した瞬間に背後に回り、メスをもっていた 腕を締め上げた。俺の左腕のほうは服が地で滲んでいたが、右腕のほうは何とか力を振り絞ってクーの腕を締め上げていった。 「おい・・約束どうり今後一切、俺たちから手を引いてもらおうか。じゃないとお前の腕を・・壊す!!」 「イタッ!!わ、わかったわよ!!・・も、もうあなたたちには手出ししないわ。」 クーの降伏宣言を聞いた後、クーの持っていたメスを投げ捨てて俺は腕を離した。 左腕を抑えながらクーの方向を見てみると、もはやクーには俺を手出しする気配がなかった。 これで蹴りはついた。 156 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/12(木) 19 36 06.19 PJgYIV/g0 俺は布で斬った左腕を巻くとドクオのほうへと振り向いた。 「大丈夫か・・その腕・・」 「ああ、大丈夫だ。出血の割には軽く斬っただけだ。・・じゃ、俺はこいつを連れて帰るわ。」 「お、おい・・大丈夫なのか?」 「ああ・・心配するな。」 そういって俺はあいつを抱えながら1人工場を後にした。