約 1,217 件
https://w.atwiki.jp/akb44/pages/2574.html
菜々緒をお気に入りに追加 菜々緒とは 菜々緒の25%はハッタリで出来ています。菜々緒の22%は野望で出来ています。菜々緒の17%は勢いで出来ています。菜々緒の16%は怨念で出来ています。菜々緒の10%は厳しさで出来ています。菜々緒の9%は濃硫酸で出来ています。菜々緒の1%は歌で出来ています。 菜々緒@ウィキペディア 菜々緒 菜々緒の報道 あのん、初カレンダーは“オトナセクシーパーフェクト”「ちょっと背伸びしたかな」 - auone.jp Bvlgari celebrates Inspiring Women - PR TIMES 菜々緒、西野七瀬主演『言霊荘』最終章のキーパーソンに 言霊は「信じます」(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「高身長の女性芸能人」タレントパワーランキングNo.1が決定! 3位は「松嶋菜々子」(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒、雨雲も吹き飛ぶ「黒ノースリーブ」姿にヤラれるファン続出…!「雨もしたたるほど素敵です」 - 現代ビジネス 2人の菜々緒が壁面緑化を背景に踊る グッドコムアセット初のテレビCM - AdverTimes(アドタイ) 東野幸治 菜々緒のインスタを大イジり「どんだけ人に注目されたいねん、この人」(東スポWeb) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒さん「俳優としての強みは…NGがないことです」特別インタビュー|CLASSY.(magacol) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 生田斗真 劇中ほんとに「アリエールでしょ」セリフの裏話明かす 主演映画「土竜の唄 FAINAL」(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『土竜の唄FINAL』ド派手な巨大マンタ現る 鈴木亮平とバトル!?(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 日本人で『ワンピース』を実写化するなら? ファンが期待するキャスティング(マグミクス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒、黒ビキニのグラビアカットが美麗!芸術的なボディラインを披露。 - モデルプレス 菜々緒、“まるで人魚”貫禄のビキニショット 割れた美腹筋にも釘付け - モデルプレス 「女性が憧れる美髪女優」ランキング! 2位は「菜々緒」(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【動画】菜々緒、みちょぱ、秋元才加も へそピアスが似合う女性芸能人 - NEWSポストセブン 東野幸治、思わず笑った菜々緒の水着姿公開 「どんなつもりでお尻突き出して」 - Sirabee/しらべぇ 菜々緒、黒ビキニでセクシー過ぎる女豹ポーズを披露!ヒップラインが美麗すぎる。 - モデルプレス <菜々緒>前髪カットでイメチェン? 「新しい作品撮影中」(毎日キレイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【菜々緒さん】インタビュー|「カッコいいと言われるのはすごく嬉しいです」|CLASSY.(magacol) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 特攻服に美容ケア現場…菜々緒の「存在感バツグン」秘蔵写真(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒の「へそピ」が話題 みちょぱ、秋元才加も「へそピアスが似合う女性芸能人」(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒、黒ビキニのバックショットに反響「もはや神々しい」「絵画のように美しい」:山陽新聞デジタル|さんデジ - 山陽新聞 菜々緒さんに聞く“仕事” と“これからの目標”「今に集中することだけが、未来につながると思っている」(with online) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <今週のファッションチェック>菜々緒 透け感たっぷりタイトドレスで美脚を披露(毎日キレイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 助演女優賞は菜々緒! 看護師で母の役柄に共感多数『たくさんメッセージをいただいた』(WEBザテレビジョン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒「悪女は原点、オファーは素直にうれしい」ギャグシーンは白目で乗り切る<「土竜の唄 FINAL」の女たち>(WEBザテレビジョン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 結婚を発表で、本田翼、菜々緒、堀田茜といきなり「共演NG」か「同じ現場にさせるわけにはいかない」 - goo.ne.jp 菜々緒の 水着食い込み 注目|ニフティニュース - ニフティニュース 菜々緒:透け感たっぷりタイトドレスで美脚を披露 - 毎日キレイ 鈴木亮平・仲里依紗・菜々緒の3ショットにファン胸熱!「ソッコーで待ち受けにしました」「チームMERは永遠」 | 話題 | ABEMA TIMES - ABEMA TIMES 菜々緒、後光差す超絶スタイル 水着姿のヨガポーズが神々しい - モデルプレス <菜々緒>すらり美脚のドレス姿で息ぴったり 2人の菜々緒が“グッドポーズダンス”(毎日キレイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒、「食い込みエグい黒水着姿」を連投に“調教志願”暴走コメントの嵐! (2021年11月8日) - エキサイトニュース 【女優】スタイルが良いと思う女優ランキングTOP19! 第1位は菜々緒さん!【2021年最新調査結果】(1/4) | ねとらぼ調査隊 - ねとらぼ 菜々緒、スタイル抜群の黒ビキニショットに絶賛の声「パーフェクト」「めっちゃ脚長!」 - クランクイン! 生田斗真、菜々緒の“潜入したいところ”語る (2021年10月30日) - エキサイトニュース <菜々緒>「食わず嫌いは絶対にしない。すべてが自分の血肉になる」 自らの価値観と仕事への哲学語る (毎日キレイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース シシド・カフカ異次元のスタイル、菜々緒やローラ超え「驚異の10頭身」(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒や中村アンに続け、工藤美桜が「冬スポ」今季CMに抜擢 - ドワンゴジェイピーnews 【美女に乗っかる金運アップ術】菜々緒の「キレイな耳の穴」が示すモノとは (2021年10月10日) - エキサイトニュース 菜々緒「中毒になる優しい表情満載のリール動画」にファン歓喜…!(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 霜降り明星・せいや、菜々緒ポーズ披露 完全再現し「せせ緒爆誕です」(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 東京シティ競馬 新TVCMが9月25日より放映開始!菜々緒さん、志尊淳さん、田中哲司さんが出演(競馬のおはなし) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 松田翔太と菜々緒、川栄李奈を激しく躍らせる? au新サービス発表会でリアルとバーチャルの融合(TOKYO HEADLINE WEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <菜々緒>スーパー看護師“蔵前夏梅”のオフショット公開 「TOKYO MER」最終回で視聴者に感謝(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <佐野勇斗>菜々緒は「最高なお姉ちゃん」 「TOKYO MER」“ひょっこり”オフショット(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒、綾瀬はるか、高畑…女優たちの「際立ちすぎるスーツ姿」(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒「10頭身の女神と称賛された黒の水着姿」にファン歓喜!(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 仲間、石原、本田翼、菜々緒…人気女優の「日傘姿」の圧倒的存在感(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒「腹筋があらわな黒いトレーニングウェア姿」にファン歓喜!(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 悪女、キャリア、母親…菜々緒、広がり続ける役柄と築いた独自ポジション(オトナンサー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒が見せた「薄紫ドレス姿で寝そべりポーズ」にファン歓喜…!(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒さんの「10等身ドレス」姿…デコルテ全開「眼福すぎる美ショット」をインスタで公開中 - 現代ビジネス 菜々緒、引き締まったビキニ姿に絶賛の嵐「レベルが高すぎる」 - モデルプレス 菜々緒、水着姿の大胆美ボディ動画「ギリギリラインの水着姿でめちゃ攻めて来てる」 - ORICON NEWS 菜々緒の三太郎「乙姫」変身動画に絶賛 ラストの姿にも反響「終わった後が好きすぎる」 - J-CASTニュース 菜々緒、『TOKYO MER』で女性の強さを意識「男性に負けないように」 看護師らから反響 (1) - マイナビニュース 菜々緒、涼しげな「流し目」ショットを披露…惜しげもなく魅せた“圧巻のクールビューティ” - 現代ビジネス 土竜の唄 FINAL:“チャイニーズマフィア”菜々緒が続投 アクション&ムチ「パワーアップ」 8年ぶりに岡村隆史が“帰還” - MANTANWEB 菜々緒が悪女から一転、勇猛果敢な看護師役に「新鮮で最高!」 » Lmaga.jp - Lmaga.jp(京阪神エルマガジン社) 菜々緒、オトナの魅力爆発の「肩出し黒ドレス」が美しすぎる!気になる「理想のデート」も… - 現代ビジネス ジャパンダートダービープレゼンターに菜々緒が登壇(競馬のおはなし) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 石原さとみ、菜々緒、有村…「傘をさす女優」の圧倒的存在感(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒が初めての大井競馬に大興奮「迫力ある走りに圧倒されました」 - 東スポWeb 【動画】菜々緒、10頭身お腹見せファッションがクールすぎる! - NEWSポストセブン 菜々緒「暑くて。意識がもうろうとしながら」TBS「TOKYO MER」 - ニッカンスポーツ 菜々緒、千鳥・大悟から“ある疑惑”かけられ戸惑い?「たまたまなんですけど…」 (2021年6月30日) - エキサイトニュース 菅田将暉、“一夜限り”の菜々緒とは「付き合う気はない」と一蹴? 急な暴露に下世話な噂も【芸能界、別れた二人の真相】 (2021年6月27日) - エキサイトニュース 菜々緒 総額84万円「大胆ノースリーブドレス姿」にファン歓喜!(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒「美しすぎる看護師姿」に完成度高すぎ…とファン歓喜!(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒、永野芽郁と広瀬アリスに取り合いされたい “ガールズラブ”映画を妄想 - ORICON NEWS 菜々緒、“すごい癒される”好きな芸人を明かしネット「意外すぎる」「更に好きになった」 (2021年5月24日) - エキサイトニュース 広瀬アリス、美脚全開で登場の菜々緒に興奮 「しゃがんでずっと見ていた」 - クランクイン! 助演女優賞は“ボス恋”菜々緒! 豪華衣装に『スタイリストさんの気概を感じました』 - ザテレビジョン 菜々緒、“ガン飛ばし”のアドバイス「怖い人の対応の際に参考にして」 - マイナビニュース 菜々緒「大変光栄です」すご腕看護師役で鈴木亮平主演の日曜劇場に出演 - ニッカンスポーツ 菜々緒のド派手なコーンロー姿に「女帝感ハンパない」「メチャカッコいい」の声 | 話題 - AbemaTIMES 広瀬アリス「菜々緒さん大好き。菜々緒さんになりたい」 (2021年5月13日) - エキサイトニュース 菜々緒、水着姿の圧巻美脚披露「顔小さい」「美し過ぎる」と反響続々 - モデルプレス 永野芽郁&菜々緒「地獄の花園」“世界をまたにかけた”続編熱望!「大人たちに圧をかけておこうかな」 - 映画.com 女優、菜々緒のミステリアスな逃避行女優 | エル・オンライン - ELLE ONLINE(エル・オンライン) 【菜々緒】菜々緒が「世界の14人」に!“芸道一筋”覚悟の裏に男断ち|日刊ゲンダイDIGITAL - 日刊ゲンダイDIGITAL 菜々緒、極悪ビジュアルの“威圧感”に誰からも目を合わせてもらえず - シネマトゥデイ 菜々緒が日本代表に選出 世界中で選定された14人『クロスロードプロジェクト』 - ORICON NEWS 天海祐希&菜々緒、美女2人のレアなオフショット 「可愛すぎやし美しすぎ~」と反響 - クランクイン! 菜々緒の執着しない生き方「期待しすぎると叶わなかった時のダメージが大きい」(菊地 陽子) - 現代ビジネス 菜々緒、ビキニ姿の180°開脚にネット驚き「あまりの柔軟に二度見しました」 - クランクイン! 菜々緒「私、食べて太ると思ったことないから太らない」…インタビュー完全版<下> - スポーツ報知 みちょぱに菜々緒…アンチにスパッと言い返す、強い女性5人 | 女子SPA! - 女子SPA! 上白石萌音、菜々緒との2ショットには必須? 秘密兵器解禁ショットに反響 - クランクイン! 菜々緒、美しいOL制服オフショット 『ショムニ』連想する声相次ぐ - クランクイン! 永野芽郁&広瀬アリス&菜々緒が吠える!『地獄の花園』本予告 - cinemacafe.net 菜々緒「夢が叶った」 悪役で培ってきた経験がつながった憧れの『セーラームーン』出演 - リアルサウンド 菜々緒「私が一番強ぇんだよ!」 人生初のコーンロウで永野芽郁主演「地獄の花園」に出演 - 映画.com 菜々緒が鉄拳で戦う“悪魔的”OL役 初の“コーンロウヘアー”は母と祖母もお墨付き? - FNNプライムオンライン オー!マイ・ボス!恋は別冊で:“麗子”菜々緒&“宇賀神”ユースケ・サンタマリアのデートに「可愛い」の声 - MANTANWEB 「10年前のマイルドな私」菜々緒、茶髪ロング姿披露「初々しい」「少しギャル系?」「めっちゃ可愛い」 - ORICON NEWS 菜々緒がいきなり一発ギャグ、後輩「なんで!?」 (2021年1月29日) - エキサイトニュース 菜々緒の英語が「ネイティブばりに仕上がってる」 「ボス恋」スピーチを視聴者絶賛 - J-CASTニュース オー!マイ・ボス!恋は別冊で:菜々緒の土下座シーン「美しすぎ」と話題に ファッションも注目 - MANTANWEB 菜々緒をキャッシュ サイト名 URL 菜々緒の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 菜々緒のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 菜々緒 このページについて このページは菜々緒のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される菜々緒に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/comedians/pages/118.html
青空をお気に入りに追加 青空とは 青空の80%は成功の鍵で出来ています。青空の19%は砂糖で出来ています。青空の1%は電波で出来ています。 青空の報道 冬の晴天「極上Aランク」/北八甲田の睡蓮沼付近 - 47NEWS 青空とイチョウ、親子で楽しむ 富山県内、11月並み陽気 - 47NEWS 厚木市青空クラブ 採れたて大根に笑顔 荻野すみれ愛児園が収穫体験 | 厚木・愛川・清川 | タウンニュース - タウンニュース 吉田 友則さん | 創作料理で地元生産者と交流を図る「よこすか青空レストラン」を主催する | 横須賀 | タウンニュース - タウンニュース 『onlylive』初のリアルイベントが渋谷モディで開催決定!「渋谷モディビジョン広告出演オーディション」上位3名の「アクリルスタンド」などオリジナルグッズが登場!:時事ドットコム - 時事通信 秋田市で初氷… 日中は気温上昇、青空広がる|秋田魁新報電子版 - 秋田魁新報 高知市五台山 “今年最後の紅葉”楽しめます!(テレビ高知) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 山陰地方 ポカポカ陽気に とっとり花回廊 皇帝ひまわりや子福桜が咲き誇る 鳥取県南部町|NNNニュース - 日テレNEWS24 新潟の天気<お空にタッチ>そろそろ冬らしく? 急にやってくる“雪・寒さ”に注意!(NST新潟総合テレビ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 麗奈、まふまふの好きな曲は「夢花火」。「切ない曲で引き込まれました」(THE FIRST TIMES) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ダルビッシュ「来年はやり返したい!」青空の下ひたすら投げる動画を投稿 - ニッカンスポーツ 東京都心も青空が広がる 帰り道はグッと気温下降 - ウェザーニュース 今日の軽井沢|軽井沢Web - 軽井沢新聞 新雪に覆われた富士山がクッキリ 山梨県側からは笠雲も - ウェザーニュース 【天気】関東の天気も回復、全国的に青空|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 初冬の赤城山。黒檜山から覚満淵へ、青空の霧氷きらめく稜線を歩く - 株式会社 山と溪谷社 中村獅童の3歳息子・陽喜くん 「いつでもどこでも見得を切る」動画が「萌え」「かわいい!」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【北海道の天気 12/8(水)】穏やか天気はあと2日 冬将軍がスタンバイ(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース お天気キャスター解説 あす12月9日(木)の天気(ウェザーニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【スーパーフォーミュラ】鈴鹿の青空に中嶋一貴の涙。ラストラン終了後に特別セレモニーのサプライズ(motorsport.com 日本版) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「青空の下で食事」に感激 まるごと笠戸島に500人 コロナ対策しっかり、安全第一で - 株式会社新周南新聞社 スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト2日目はウエットからドライに。大津弘樹がトップタイム(オートスポーツweb) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「小学生の速さには勝てないけど」。なでしこ猶本光が隔離生活明けの心境独白。「今日は見て見ぬふり」(SOCCER DIGEST Web) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース みつけタグラム 川面に青空 錦秋の美【愛媛】 - www.fnn.jp まるで物々交換の青空市場? 赤旗中のグリッド変更にチームも違和感。アルピーヌ代表「かなりシュールだった」(motorsport.com 日本版) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 東京・日本橋川沿いに地上52階建てビル着工。首都高地下化に伴う日本橋再開発第1弾。2026年3月竣工予定(Impress Watch) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 2021年一番聞いた“アニソン”は?「うらみちお兄さん」OP&EDがどちらも上位ランクイン!(アニメ!アニメ!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 冬がはじまるかもしれない! の巻 徳井青空 そらまる 公式ブログ - lineblog.me PENTAX K-3 Mark IIIの最新ファームウェアが公開。新カスタムイメージ「里び(SATOBI)」追加(Impress Watch) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【独占インタビュー】羽生結弦出演! ANAのCM「青空に、会いに。旅の準備篇」に込められた思いとは? - tvguide.or.jp 桑名市 市政功労者に丹羽氏 地元農産物で市場立ち上げ 三重(伊勢新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース あす7日「大雪」 徳島市の眉山公園でサザンカ鮮やか(徳島新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「中部で人気のキャンプ場」ランキングNo.1が決定! 3位は「青空見聞塾 宮代オートキャンプ場(岐阜県)」!(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース BTSメンバー個人インスタグラム 話題から2時間で各フォロワー500万人突破(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 中京テレビ「満天青空レストラン」で岡崎市が紹介されるよ! - 岡崎にゅーす 青空の溶岩路 2117人駆ける ランニング桜島、2年ぶり開催(南日本新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 青空バックの良い写真!と思ったらプチ事件が起きてた。歯がボールに刺さって「アガガ…」な柴犬 (2021年12月6日) - エキサイトニュース 伝統の木幡の幡祭り 青空の下 色鮮やかに 福島県二本松市(テレビユー福島) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 青空なんでも相談所 - くまがい裕人(クマガイヒロト) | 選挙ドットコム - 自社 徳井青空×アメリカザリガニのアニメイベント、ゲストに前田佳織里とmachico - アニメハック 【青空レストラン】天然自然薯&生とろろの通販お取り寄せ。宮崎県都城市の極上山芋(12月4日) - キラキラ!たのしい毎日 「止まない雨」はないんやな、って 澄みわたる青空と鏡のような水たまり...雨あがりには「日常」が幻想的に変化する(全文表示)|Jタウンネット - Jタウンネット 西田幾多郎記念哲学館 青空に雪化粧の立山連峰(北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 青空に映える冬の田沢湖(秋田県)(ABS秋田放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 100万個の電飾、週末にイベント 28日まで・周南冬のツリーまつり - 株式会社新周南新聞社 富山県内は青空 午後から天気は下り坂(北日本放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース おらが町のFC徳島、ホームタウン移転でJFL昇格と共に目指す地域活性化(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <編集部の秀逸>「雨そして青空」さん | ベストコメント - 毎日新聞 SMILE PRINCESS全員集合&徳井青空も出演決定!特別番組『プラオレ!クライマックス直前生放送!』を12月12日(日)夜9時よりABEMAで2時間独占生放送! - PR TIMES なぜ?青空に謎の飛行機雲?それともスモーク?上空でグルグルの雲の輪(島根県川本町) (TSKさんいん中央テレビ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ケツメイシ、本日3年ぶりのオリジナルAL発売。新曲「走り続けた日々」MVもプレミア公開(BARKS) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 上坂すみれ2年半ぶり単独ライブがBlu-ray化、特典映像に鈴木愛奈&徳井青空も登場した「ドラゴン菫」(音楽ナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 本日1日放送「FNS歌謡祭」、『ウマ娘』の出番は19時頃から!競馬場より「ユメヲカケル!」をお届け(インサイド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 鳥海山、すっかり雪化粧(山形新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 県内青空、暖か ダイコン天日干し 金沢・五郎島 (北國新聞社) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「久しぶりに外で遊べた」 県内ぽかぽか、青空広がる - 47NEWS 「久しぶりに外で遊べた」 県内ぽかぽか、青空広がる|秋田魁新報電子版 - 秋田魁新報 複数の目撃情報…青空に謎の雲の輪「五輪マーク描いているかと…」飛行機雲が呼ぶ疑問(川本町)(TSKさんいん中央テレビ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 関東は急速に天気下り坂 青空広がっていても夜遅くには雨 - ウェザーニュース デモではない国会議員主宰の青空集会の開催で、日本の政治の姿が変わるかも知れない - BLOGOS 「青空保育10年」米沢に根付く 福島のNPO、原発事故機に移転 - 河北新報オンライン 一番星みっけ 夕暮れグラデーションの中に 「暗くなるの早いなぁ」/兵庫・丹波篠山市(丹波新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 徳井青空と「アメリカザリガニ」が今年のアニメを語りつくす 12月19日にコラボイベント開催 - アニメハック 青空と黄葉と落葉と(大分市の阿蘇神社) - 大分経済新聞 内陸の青空 - 観測隊ブログ - 国立極地研究所 「墨田区、地域のマラソンに180人参加」 青空が広がる荒川河川敷の堤防(墨田区)で28日、西九... - 松島みどり(マツシマミドリ) | 選挙ドットコム - 自社 【ウマ娘】Machicoさん&近藤 唯さんがゲスト出演! 『ファミ通presents ウマ娘研究会!』本日(11/28)17時から合宿特番を配信 - ファミ通.com 青空の東京、5日連続で最小湿度40%未満と乾燥 - ウェザーニュース 足立梨花、青空を背に赤い蝶ネクタイ、タキシード姿の塩野瑛久のオフショットを公開「私の自撮りも載せときます」<私たち結婚しました 2> - WEBザテレビジョン 青空の下で買い物を 日曜はキッチンカー出店 | 厚木・愛川・清川 | タウンニュース - タウンニュース 今年初の樹氷 標高1212メートルの御在所岳 青空に白く輝く氷の結晶(三重テレビ放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 立民・小川淳也氏 青空集会で「身内に甘い」の質問に「ほんとに恥ずかしい」と猛省(東スポWeb) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒の「黒水着ショット」が圧巻…! 青空と海に映える 10頭身の圧倒的美ボディ”…!(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 青空に映える黄金の葉 稲沢・祖父江でイチョウ色づく - 中日新聞 出会いは雨の日だった、福本莉子×松田元太「君が落とした青空」中学時代の2ショット(映画ナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 福本莉子&松田元太、『君が落とした青空』セーラー服&学ラン姿の2ショット場面写真解禁(クランクイン!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 山林広場「青空マルシェ」盛況 対馬の木工職人、島居さん初企画 物販や遊具、写真スポットも(長崎新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 波打ち際サワー、天色ミントフィズ、青空フロート、深海ラテ - ヨコハマ経済新聞 東・西日本は紅葉映えの青空 部分月食も広く観測チャンス 北日本は雨雲拡大 北海道は夜から雪も(ウェザーマップ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース FKDインターパーク店が近隣施設で青空マルシェ 「益子の陶器祭」も|県内主要,経済,地域の話題|下野新聞「SOON」ニュース|下野新聞 SOON(スーン) - 下野新聞 乃木坂46、生田絵梨花に“何度目の青空か?”状態の奇跡 ベスト盤リード曲「最後のTight Hug」MV公開(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 抜けるような青空広がる朝、服は真っ赤になった 被爆者の証言収録 - 朝日新聞デジタル 空が食べられる? 雲浮かぶ「青空ゼリーケーキ」の作り方 - ウェザーニュース 黄金色に輝く秋 青空に映える 館林のイチョウ並木で落ち葉のじゅうたん(上毛新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース キャラクターのアウトドアグッズブランド【AOZORAGEAR】アオゾラギア(青空 × 道具)誕生!第一弾は「初音ミク×AOZORAGEAR」 - PR TIMES 東京は3日ぶりの20℃予想 週の始まりは雲一つない青空 - ウェザーニュース 関東の天気 15日月曜は青空で日中は快適 ただ注意点も 晴れはいつまで?(気象予報士 望月 圭子 2021年11月15日) - tenki.jp 青空彩るアクロバット飛行 ドバイ航空ショー開幕(AFPBB News) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【満天 青空レストラン】11月13日放送「#627 千葉県 金坂蓮魂」 - テレビドガッチ 天気:太平洋側で青空 空気は少しヒンヤリ(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 関東は抜けるような青空 夕方からは気温が急降下 - ウェザーニュース 関東は抜けるような青空 夕方からは気温が急降下(ウェザーニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 30年続いた「青空法話」 寂聴さん、岩手と深い縁 尽力に感謝の声 - 河北新報オンライン 「青空みたいな人」「“無為”だから続いた」横尾忠則さんら寂聴さん偲ぶ 阪神・淡路に「神も仏もない!」 - 神戸新聞NEXT 福本莉子×Travis Japan松田元太『君が落とした青空』来年2月18日に公開決定!制服ビジュアルも(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 青空にドラクエキャラが!? ブルーインパルスが『DQ10 天星の英雄たち オンライン』とコラボ(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <君が落とした青空>福本莉子、松田元太ら制服姿の新写真公開 Yuki Saito監督「特別な個性と輝きを放つ5人の姿が最大の魅力」(WEBザテレビジョン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ヤクルト・高津監督「絶対に勝てる」「絶対にできる」青空ミーティングでナイン鼓舞 - デイリースポーツ 佐賀市の愛敬通りで青空屋台 歩行者天国、初のステージも - 47NEWS 福本莉子×松田元太『君が落とした青空』、主題歌はまふまふが書き下ろし(クランクイン!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 青空のウィキペディア 青空 Amazon.co.jp ウィジェット 青空の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 青空のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 青空 このページについて このページは青空のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される青空に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/ffaskydragon/pages/40.html
浄光麗破の騎士(じょこうれいはのきし)※1 星霜の聖導師(せいそうのせいどうし)※1 闇の魔剣士(やみのまけんし) 霧幻の境界操士(むげんのきょうかいそうし) シンフォニックナイト 焔極の殲滅者(えんごくのせんめつしゃ) 光音天の末裔(こうおんてんのまつえい) 已滅無の畢竟騎士(いめつむのひっきょうきし) 蒼夜の吸血鬼(そうやのきゅうけつき) 旋楓の哭剣士(せんぷうのきけんし) 仙界の朧絶姫(せんかいのろうぜっき)※1 冥花葬の死神(めいかそうのしにがみ) 雨奏響紅殺人凶(うそうきょうこうさつじんきょう) イシュラントの翠騎士(イシュラントのすいきし) 躁鬱の花師(そううつのはなし)※1 諸刃の神武者(もろはのしんむしゃ)※1 滅却の吟遊詩人(めっきゃくのぎんゆうしじん) 暗魔の鬼術師(くらまのきじゅつし) ヴァニティーナイト 断影の幻魔神鬼(だんえいのげんましんき) 狂気の幻妖(きょうきのげんよう) 白月の星天術士(はくつきのせいてんじゅつし) 麗しき幻想少女(うるわしきげんそうしょうじょ) 白妖麗夢の騎剣師(はくようれいむのきけんし)※1 シャンブリング・マウンド 絶界の神騎士(ぜっかいのかみきし) 追加用(ついかよう) 浄光麗破の騎士(じょこうれいはのきし)※1 必要能力値 カルマ以外 1e+30 数値 価格 次職への必要レベル ≒751,515,152 店売り 武器 人々の願いを叶いし古剱-アヴァロン- 6e+42 6e+38 FONT COLOR 防具 天運荒誕の鎧-スカイ- 4e+37 9e+38 CSS FILTER glow 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 カオス・ジャッジ 武器倍率 3 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 77 生命力 強行可能LP 略称/通称 光内藤 備考/メモ 半霊程度なので一気に行ってしまおう。 お勧め装備 星霜の聖導師(せいそうのせいどうし)※1 必要能力値 カルマ以外 4e+30 数値 価格 次職への必要レベル ≒533,333,334 店売り 武器 偉霊の聖杖 1e+43 2e+39 FONT COLOR 防具 白霜の異形鎧 9e+37 3e+39 CSS FILTER glow 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 聖域よりの罪状 武器倍率 3 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 77 生命力 強行可能LP 略称/通称 星霜 2星 第の二の☆ 備考/メモ かなり短い職。かなりの廃力があれば2日で突破も可能。 お勧め装備 闇の魔剣士(やみのまけんし) 必要能力値 カルマ以外 9.2e+30 数値 価格 次職への必要レベル 868,800,000 店売り 武器 魂轟永夜 7e+43 6e+39 FONT COLOR 防具 ダーククロスメイル 4e+38 6e+39 CSS FILTER glow 装飾 黒水晶の魔術ネックレス - 5e+39 FILTER COLOR 戦術 永遠の夜 武器倍率 3 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 77 生命力 強行可能LP 略称/通称 魔剣士、闇剣 備考/メモ 案外退屈な職。星霜が短いのもありちょっとキツく感じるかもしない。 お勧め装備 霧幻の境界操士(むげんのきょうかいそうし) 必要能力値 カルマ以外 3e+31 数値 価格 次職への必要レベル ≒706,666,667 店売り 武器 三巴の軸‐トライデント- 4e+44 9e+39 FONT COLOR 防具 現葬伝秘・白黒羽 8e+38 1e+40 CSS FILTER glow 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 バウンダリー・ホール 武器倍率 5 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 77 生命力 強行可能LP 略称/通称 操士、スキマ、境界、ババア 備考/メモ 武器倍率が5なので背伸びしてみるのも悪くない。 お勧め装備 1.e+54以上の武器(Lv600↓)、ケアルガ系の装飾(星の雫除く)、アレクサンダー、終焉の大旋律。 シンフォニックナイト 必要能力値 カルマ以外 8e+31 数値 価格 次職への必要レベル 1,640,000,000 店売り 武器 時限符-ミュシスト- 9e+44 3e+40 FONT COLOR 防具 魂魄散慧の衣 5e+39 5e+40 CSS FILTER glow 装飾 レインサファイヤ - 5e+41 FILTER COLOR 戦術 密牢音叉-ディバイドスォーム- 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 77 生命力 強行可能LP 略称/通称 シンフォ シンフォ内藤 etc... 備考/メモ 武器があればとにかく一番レベルの上がるLPを攻略すると良い。ちなみに長さは無存在並である。 お勧め装備 焔極の殲滅者(えんごくのせんめつしゃ) 必要能力値 カルマ以外 4e+32 数値 価格 次職への必要レベル 425,000,000 店売り 武器 殲滅魔剣-ヴェルト・ゲーエン- 5e+45 7e+40 FONT COLOR 防具 怨念の衣 1e+40 2e+41 CSS FILTER glow 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 殲滅の嵐 武器倍率 2 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 77 生命力 強行可能LP 略称/通称 焔極 えんごく 殲滅 etc... 備考/メモ 風乙女の2倍程度。この職も今の段階で廃力があれば2日~4日で突破可能であろう。但し武器倍率が2なので注意。 お勧め装備 光音天の末裔(こうおんてんのまつえい) 必要能力値 カルマ以外 7e+32 数値 価格 次職への必要レベル ≒730,666,667 店売り 武器 白雷帯し断罪の槍 9e+45 4e+41 FONT COLOR 防具 西方華山の衣 6e+40 8e+41 CSS FILTER glow 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 世紀末の生命の輪舞曲 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 77 生命力 強行可能LP 略称/通称 仏教末裔 備考/メモ 白岩さんに攻撃が当たる。だがまず無理。 お勧め装備 已滅無の畢竟騎士(いめつむのひっきょうきし) 必要能力値 カルマ以外 2e+33 数値 価格 次職への必要レベル 800,000,000 店売り 武器 存在を願いし無破片-クロスノヴェル- 3e+46 8e+41 FONT COLOR 防具 破滅の夢無き布切-アムオン- 2e+41 4e+42 CSS FILTER glow 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 在りし無門関-スペオン- 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 77,82 生命力 強行可能LP 略称/通称 仏教内藤 有無内藤 備考/メモ 分かりやすく言うと「今は存在し得ない騎士」だろうか?実はこの職の装備の名前であるが、武器名はアヴァロンに並び、防具名は最長だったりする。(11/8現在) お勧め装備 蒼夜の吸血鬼(そうやのきゅうけつき) 必要能力値 カルマ以外 5e+33 数値 価格 次職への必要レベル 550,000,000 店売り 武器 真紅の双刃-クリムゾン- 7e+46 3e+42 FONT COLOR 防具 緋色の外套-ヴァーミリオン- 7e+41 9e+42 CSS FILTER glow 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 ヴァーミリオン・ヴォルテックス 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 77,82 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ この職で白岩さん倒せそうだが無理 お勧め装備 旋楓の哭剣士(せんぷうのきけんし) 必要能力値 カルマ以外 1e+34 数値 価格 次職への必要レベル 1,350,000,000? 店売り 武器 閃剣-獅子王- 2e+47 7e+42 FONT COLOR 防具 蒼藍衝封鎧 3e+42 4e+43 CSS FILTER glow 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 断罪の裁き 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 77,82~85 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ 約13億ほど上げなければならないが、レベルの上がりがいいので場所次第では極彩程度。 お勧め装備 仙界の朧絶姫(せんかいのろうぜっき)※1 必要能力値 カルマ以外 4e+34 数値 価格 次職への必要レベル 1,246,302,335+α 店売り 武器 夢月閃 -神姫- 6e+47 2e+43 FONT COLOR 防具 魔閃皐の神旋衣 8e+42 8e+43 CSS FILTER glow 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 仙姫の艶舞踊 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 85,86 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ +αは約1億程度 お勧め装備 冥花葬の死神(めいかそうのしにがみ) 必要能力値 ALL 9e+34 数値 価格 次職への必要レベル 1,723,200,000-α 店売り 武器 冥葬の鎌-ディアス・イリア- 1e+48 7e+43 FONT COLOR 防具 冥き花の破衣 5e+43 6e+44 CSS FILTER 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 死せる花-命への手向け- 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 86 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ 久々に必要能力値がALLに。仙界から10億オーバーがデフォ化?新職までが非常に遠く、無理してでも1e+57の武器は作っておく事。 お勧め装備 雨奏響紅殺人凶(うそうきょうこうさつじんきょう) 必要能力値 カルマ以外 3e+35 数値 価格 次職への必要レベル ≒1,085,714,286 店売り 武器 破振想奏=ダイトブラッド・タクト 5e+48 1e+44 FONT COLOR 防具 刻拍練々衣=オルチェスト 9e+43 8e+44 CSS FILTER 装飾 音亡きメトロノーム - 5e+44 FILTER COLOR 戦術 血壊のオーケストラ 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 86 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ 面倒ではないが、あまりに変化が無いのでキツいかもしれない。 お勧め装備 イシュラントの翠騎士(イシュラントのすいきし) 必要能力値 カルマ以外 6.5e+35 数値 価格 次職への必要レベル ≒1,617,142,857 店売り 武器 烙印の龍大斧 8e+48 FONT COLOR 防具 剛毅の弦鎧 4e+44 CSS FILTER 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 先駆・魂の残響 武器倍率 5 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 86 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ シンフォニックナイト程は過ごす事になる。ここからが本番。 お勧め装備 躁鬱の花師(そううつのはなし)※1 必要能力値 カルマ以外 2e+36 数値 価格 次職への必要レベル ≒1,828,517,429 店売り 武器 百花の花弁 3e+49 1e+45 FONT COLOR 防具 躁鬱の花衣 7e+44 6e+44 CSS FILTER 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 幽冥の花譜 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 86 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ イシュラントに続いて相当長い、ここを抜けてもまだまだ序の口である。 お勧め装備 諸刃の神武者(もろはのしんむしゃ)※1 必要能力値 カルマ以外 5e+36 数値 価格 次職への必要レベル 1,000,000,000 店売り 武器 銀翼の魔刀身 7e+49 3e+45 FONT COLOR 防具 血塗られた飛龍の鱗 1e+45 CSS FILTER 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 紅い衝撃符 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 86 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ たった10億であるが、手前の職により厳しく感じる(精神的に)。 お勧め装備 滅却の吟遊詩人(めっきゃくのぎんゆうしじん) 必要能力値 カルマ以外 1e+37 数値 価格 次職への必要レベル ≒2,254,545,455 店売り 武器 雷華水郷 1e+50 8e+45 FONT COLOR 防具 絶音の盾 3e+45 5e+46 CSS FILTER 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 協奏曲第1番ハ短調「デビル・ララバイ」 武器倍率 3 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 86 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ 必要レベルが20億クラス突入。☆より長く追い討ちといわざるを得ない長さ。しかし、まだ地獄は続くのでこの職で天地が出る。 お勧め装備 暗魔の鬼術師(くらまのきじゅつし) 必要能力値 カルマ以外 4e+37 数値 価格 次職への必要レベル 880,000,000 店売り 武器 夢壌の杖パフワダー 5e+50 2e+46 FONT COLOR 魔青蛇剣ブルーピットバイパー 1 3e+46 防具 グラヴィティ・シールド 6e+45 8e+46 CSS FILTER 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 幻魔法-獄邪鬼-(ひとやじゃく) 武器倍率 3 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 86 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ この職で地獄のラスト。8.8億と短いのでウイニングラン推奨。 お勧め装備 ヴァニティーナイト 必要能力値 カルマ以外 8e+37 数値 価格 次職への必要レベル 1,520,000,000 店売り 武器 虚剣-アビス- 8e+50 7e+46 FONT COLOR 防具 黒天‐ナイトメア‐ CSS FILTER 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 漆黒と深淵の狂咲 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 86,93 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ やっとこの職でLP93で渡り合えるようになる。HPが増えてきたら10戦目や11戦目などで引き返すとよい。 お勧め装備 断影の幻魔神鬼(だんえいのげんましんき) 必要能力値 カルマ以外 3e+38 数値 価格 次職への必要レベル 1,205,000,000 店売り 武器 暗黒魔卿-ダークバイト- 2e+51 1e+47 FONT COLOR 防具 魔奏卵-ノゼルメンテ- 3e+46 4e+47 CSS FILTER 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 斬影剣 武器倍率 5 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 93 生命力 強行可能LP 96 略称/通称 備考/メモ ヴァニティー同様にHPが増やし、渡り合えるようになるところまで戦う→戻るを只管繰り返す。 お勧め装備 狂気の幻妖(きょうきのげんよう) 必要能力値 カルマ以外 7.52e+38 数値 価格 次職への必要レベル ≒1,512,228,571 店売り 武器 狂華の魔杖 FONT COLOR 防具 ルーラ・ナイトメア CSS FILTER 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 狂気の色彩 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 93 生命力 強行可能LP 96 略称/通称 備考/メモ この職でLP93全戦を使ってレベル上げが可能になる。若干長め。 お勧め装備 白月の星天術士(はくつきのせいてんじゅつし) 必要能力値 カルマ以外 2e+39 数値 価格 次職への必要レベル 1,350,000,000 店売り 武器 流星魔術-レクスレイン- 1e+52 FONT COLOR 防具 白闇の明月翼 CSS FILTER 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 夜半星天刃-星月夜- 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 93 生命力 強行可能LP 97,98,99 略称/通称 備考/メモ 戦術がチート級。ただし強すぎるので対人には向かない上に、LPなどでは3ターンの待機有。 お勧め装備 麗しき幻想少女(うるわしきげんそうしょうじょ) 必要能力値 カルマ以外 4.5e+39 数値 価格 次職への必要レベル ≒1,081,818,182 店売り 武器 甘キ短剣-桜夢- 4e+52 FONT COLOR 防具 空ノ花束-恋- 8e+47 CSS FILTER 装飾 紅イ飴玉 - FILTER COLOR 戦術 庭園の小唄 武器倍率 4 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 93 生命力 強行可能LP 98,99 略称/通称 備考/メモ 長居は無用、さっと次の職に抜けてしまおう。 お勧め装備 白妖麗夢の騎剣師(はくようれいむのきけんし)※1 必要能力値 カルマ以外 1e+40 数値 価格 次職への必要レベル 1,133,333,333 店売り 武器 布津残鬼-鈴仙- 9e+52 FONT COLOR 防具 蒼炎の風鎧 2e+48 CSS FILTER 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 我流剣技-風剣波- 武器倍率 5 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 93 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ 戦術がチートすら通り越している。但し跳ね返しにはとこぞの大佐状態である。この職もさっと抜けてしまうといいだろう。LP97-99のクリアを忘れずに お勧め装備 シャンブリング・マウンド 必要能力値 ALL 2.5e+40 数値 価格 次職への必要レベル 550,000,000+α 店売り 武器 FONT COLOR 防具 CSS FILTER 装飾 悪霊の瞳 FILTER COLOR 戦術 黒の冥霧 武器倍率 double(1-3) 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 93 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ この職業はかなり特異。基礎ダメージにint(1e+16)倍を乗算したダメージとなる。(ただし、武器の威力に影響しない。)武器倍率も1-3とかなり不安定である。(int型と思えない数値が出るのでおそらくdouble型)LP97-99を唯一クリアできない職であるため、事前にクリアしておくことをお勧めする。 お勧め装備 絶界の神騎士(ぜっかいのかみきし) 必要能力値 カルマ以外 5e+40 + ある場所で転職 数値 価格 次職への必要レベル 店売り 武器 絶界の名槍-アポロ・ラ・メイガス- 3e+53 9e+48 FONT COLOR 防具 緋色のマント 6e+48 2e+49 CSS FILTER 装飾 NONE FILTER COLOR 戦術 武器倍率 30 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 生命力 強行可能LP 100 略称/通称 備考/メモ 武器倍率がすばらしい事になっている。転職方法が特殊であるが、転職の道のりまでは長いか短いかは人次第。 お勧め装備 追加用(ついかよう) 必要能力値 カルマ以外 数値 価格 次職への必要レベル 店売り 武器 FONT COLOR 防具 CSS FILTER 装飾 FILTER COLOR 戦術 武器倍率 能力上昇値 生命力以外 推奨LP 生命力 強行可能LP 略称/通称 備考/メモ お勧め装備 ※1.正確な読みが不明、または不確定。
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/78.html
黄金の太陽 16-464~465・467~474・480~483・504~508、 17-414~419、 要約スレ1-649 464黄金の太陽sage2005/07/08(金)10 41 48ID iSnmm5EG まとめてたら思いの外長くなってしまったので簡単な粗筋だけ先に投下します。後で細かく書いたやつも落としにくるのでその時は場所をお借りします。 いきなり嵐が来ました。主人公の父親と親友ガルシアとその親が川に流されて死にました。 それから3年経ったときいきなりガルシアと顔色悪い人達とアレクスって人が出てきて妹と学者を攫っていきました。 おまけになんか封印された錬金術を復活させようとしてるっぽいです。それはまずいので幼なじみと一緒に追い掛けます。 一つ目の灯台で追い付きましたが逃げられてしまいます。 また追い掛けて二つ目の灯台では顔色悪い人達と戦ってぬっ殺しました。ガルシアは海に落ちた神の子を追って海にダイブしました。 しょうがないので探しに行く為に船を貰って海に出ました。 ~開かれし封印ここまで~ 465黄金の太陽sage2005/07/08(金)10 44 48ID iSnmm5EG ~失われし時代ここから~ なんとか助かったガルシアは灯台をともす旅を始めました。行き場がない妹と神の子と学者も一緒です。 前作の顔色悪い人達の仲間が出てきて怒っています。怖かったので先を急ぎます。 途中で仲間にしたピカードの故郷レムリアに行くと衝撃の事実が明らかになりました。 なんと灯台を灯さないと世界が滅ぶというのです。こりゃ大変。 囚われた親を助ける為にもガルシアは灯台に向かいます。するとそこで前作の主人公達と会いました。色々あって合流し最後の灯台へ。 そこの頂上では神様が待っていました。色々あって神様の呼び出した敵と戦うことになりました。ボコボコにしてからそれが操られた親達だということに気が付きました。 でももうやっちゃったもんはしょうがないので灯台に火を灯します。すると親達は生き返りました。世界も救われたので皆は帰りました。 錬金術を手に入れようとしていたアレクスは神様に謀られて死にました。終わり。 467黄金の太陽sage2005/07/09(土)01 39 05ID fEbntqYY 黄金の太陽投下させていただきます。 なおこの作品は「開かれし封印」と「失われし時代」の2作に分かれてはいますが、2作で1つのストーリーですので、リクエストされたのは失われし時代のみですが開かれし封印のほうから書かせていただきました。 失われし時代のストーリーを語るにあたって開かれし封印での伏線が重要になってきますので、この点についてはご了承下さい。 「起きるのよ、ロビン」 ある夜ロビンは母キニーの声に目を覚ました。外からは激しい嵐の音が聞こえてくる。 キニーは急いで支度をするよう促しレインコートを渡すと、ロビンに1人で村の広場に避難するように言う。 途中親友で村長の孫のジェラルドを加え、落石で閉ざされていない道を選びながら広場に向かう途中、これまた2人の親友ガルシアが増水した川に落ち、辛うじてとどまっているのを発見する。 ロビンの父ドリー、ガルシアの父母が救助を試みるが届かない。 そこでキニーはガルシアの妹ジャスミンと一緒に2人に助けを呼んでくるように頼む。助けを連れて駆け戻った3人。 ガルシアを助けようとしたその瞬間、彼の真上に大岩が落下した。ガルシア、そして運悪くそこにいたドリー、ガルシアの父母も川に飲み込まれてしまった。愕然とするジャスミン、キニー、ジェラルド。 ロビンは再び助けを呼びに広場へと急ぐが、途中、怪しげな男女が密談をしているのを聞いてしまう。 ソル神殿、スイッチの罠、錬金術といった不審すぎる単語にこっそりとその場を通り過ぎようとするロビン。 だが、追い付いてきたジェラルドの声で気付かれてしまい、襲い掛かられる。 応戦する2人だったがその2人の圧倒的な強さにあっと言う間に倒され、そのまま意識を失う。 468黄金の太陽sage2005/07/09(土)01 39 47ID fEbntqYY あの悪夢のような嵐の夜から3年後、ロビンとジェラルドはエナジーの修業に力を入れていた。 あの夜のことがあってエナジーを鍛えているの?と問うジャスミン。 ジェラルドは「あの夜、オレ達は助けを呼びに行ったはずなのに倒れていたんだろ!?」と口走った。 そんな彼にジャスミンはいつも通りの自分を演じてみせる。 その言葉の端々からはまだ3年前のことを引きずっていることはバレバレなのだが。 キニーもまたロビンに同じようなことを告げていた。「私にはロビンがいるから」そう言いながらもやはりどこか寂しげだ。 3人は、最近村に錬金術の研究の為引っ越してきた学者・スクレータに錬金術について習っていた。 錬金術の大元霊峰アルファ山に向かうという3人にキニーはしぶしぶ了解する。 3人が宿屋に立ち寄ると旅人だという男が泊まっていた。仮面をつけ明らかに怪しい男だがロビンが話し掛けても取り合おうとしない。 その場は諦めてスクレータの家に向かう途中怪しげな男女に出くわす。彼らはスクレータに会っていたようだ。 3人を前にこそこそと会話を交わしたあと3人をあっけなく通す。 (この会話の中で男の名がサテュロス、女の名がメナーディということが判明します) スクレータの元へ行くと彼は独り言を呟きながら考え込んでいた。話を聞くと先程の2人からエレメンタルや錬金術について気になることを聞いたらしい。 彼らはスクレータにアルファ山にあるソル神殿の内部を詳細に語って聞かせたそうで、それにスクレータは興味を持つ。 ソル神殿の中に入ることは禁じられているが、やけにいきいきとするスクレータに仕方なく3人は同行することになる。 こっそり神殿に忍び込み先へ進む4人。スクレータでは見つけることの出来なかった隠し通路をエナジーで切り開き、やけに厳重で複雑な仕掛けを解除すると光が舞う神秘的な場所に出た。 四方に設置された宝玉に目の色を変えるスクレータ。彼の話によるとあれはエレメンタルスターと呼ばれるもので錬金術を研究するものにとって憧れの品らしい。足腰の弱いスクレータ、女の子だからという理由で行きたがらないジャスミンを残し2人はエレメンタルスターを取りにいく。 3つめのエレメンタルスターを取った時、2人は人の気配に気付いた。 469黄金の太陽sage2005/07/09(土)01 40 44ID fEbntqYY ふと残した2人のほうに目をやると、そこにはサテュロスとメナーディ、宿屋にいた仮面の男がスクレータとジャスミンを囲むようにして立っていた。2人を返してほしければエレメンタルスターを渡せと言うサテュロス。 これを渡したら2人を解放する証拠はあるのかと言うジェラルドに、仮面の男はその仮面を外してみせる。 そこから現れたのは3年前濁流に飲まれて死んだはずの、ジャスミンの兄ガルシアだった。 混乱するジャスミン。まだエレメンタルスターを渡すことを渋るロビンの手からそれをひったくるとジェラルドは一歩進み出る。 するとそこに青く長い髪をした優男風の男が瞬間移動してきた。彼アレクスはエレメンタルスターを受け取ると 残りの一つ、マーズのエレメンタルスターを取ってくるように穏やかなしかし有無を言わせぬ物言いで告げる。 2人の為なら、とマーズスターを得たロビン。その時足元が大きく揺れた。うろたえるサテュロス達。 部屋の中央には岩に一つ目を付けたような謎の浮遊物体が出現し、なにやらエナジーを使いサテュロス達を牽制した。 その力の強大さに彼らはひとまずマーズスターを諦めその場を後にする。ジャスミンとスクレータを人質にしたまま。 やがて揺れはおさまり、ロビンとジェラルドは互いの無事を確認しあった。 そこへ現れる目玉一つ。 彼ワイズマンはロビンにマーズスターを出させ何やら試みた後、現在の状況を2人に話す。 アルファ山は今にも噴火しそうな状態であり、ここは危険だから逃げろという。2人はテレポートさせられ村へ避難した。 そこを神殿を守る神官に見つかり小一時間問い詰められる。 ジェラルドの祖父である村長とキニーの見守る中2人は身振り手振りを交えて今体験したことを話す。考え込む神官。 すると今から神の信託が下されると言いだす。その神とはまさに今見た目玉、ワイズマンであった。 ワイズマンは今回のことで世界が滅ぶかもしれないこと、それを防ぐにはサテュロス達が灯台に火を灯すのを止めなければならないこと、そしてそれを事を起こした張本人であるロビン達がやらねばならないことを告げた。ジェラルドはロビンに任せるという。 470黄金の太陽sage2005/07/09(土)01 42 12ID fEbntqYY 考え込むロビン…そして旅立つ決意を告げた。(ここで断ることも出来ますが神殿から出ようとした瞬間すぐにバッドエンドになります) 翌日2人は旅立った。キニーは体調を崩したらしく見送りに来なかったが気にしている暇はない。 2人が最初に立ち寄ったのはハイディアの南にあるクープアップの村だった。 商人のキャラバンが慌てて出ていくのを見送り中へ入る。村長の家を訪ねると1人の少年を紹介された。 彼はいきなりロビンに心を読むエナジー・リードをぶっぱなすという非常識かつアグレッシブすぎる自己紹介をした。 名前はイワン。先程の商人の召使かつ養子で、大切なシャーマンの杖を盗まれた為置き去りにされたという。 リードを駆使し犯人を捕まえると彼はキャラバンを追って2人の元を去る。 次の目的地へ向かう洞窟、入り口が開けず立ち往生する2人。そこに風のエナジーが放たれ洞窟の入り口を塞いでいた蔦を切り裂く。 現れたイワンは、キャラバンを追ったはいいが彼らは既に盗賊に捕まっており自分一人では砦に侵入するのもままならなかった、だからあなた達のお供をさせてくださいといってくる。 これを了承し、3人はマーキュリー灯台をめざす。 マーキュリー灯台の麓の村イミルでは病気が横行していた。それを治し歩く少女メアリィ。 彼女が使っているのは明らかにエナジーだった。 その時窓の外に光が満ちる。「灯台?でもあそこは私しか…。…まさか…アレクス!」そう呟いて彼女は家を飛び出す。 灯台はその属性のエナジーでしか開かない。メアリィをパーティに加え進むが、頂上に着くいたときには既に火がともった後だった。久々のジャスミン達との再会。 もうやめてと訴えるジャスミンをガルシアは無視しメナーディとともに2人を連れて去っていく。 残ったサテュロスはマーズスターを奪うべく4人に襲い掛かってくるが返り討ちにされる。 まさかの事態にうろたえるサテュロス。そこに物陰からアレクスが現れる。 「アレクス!」「久しぶりですね、メアリィ」一瞥するだけして彼は解説しだす。 マーキュリーの水とサテュロスの火は相反するエナジー。だから本来の力が発揮出来ないのだと。 アレクスはサテュロスを助け起こし去っていく。メアリィと彼は同族で灯台を守護する役についていたはずだった。 しかしある日姿を消してしまったのだという。メアリィは彼を止める為、ロビン達に同行することを決意する。 その後いくつかのクエストをこなしつつどんどん進む4人。そしてラマという寺に到着した。 そこにいたハモは若く女性でいながら未来予知をしたり強力なエナジーを扱う、なんかすごい人。 471黄金の太陽sage2005/07/09(土)01 43 18ID fEbntqYY ガルシアを「運命に囚われたかわいそうな人」と評する彼女はこの先の砂漠を越える為の風のエナジー・イマジンをイワンに授けると笑顔で彼に告げる。 「成長したあなたに会えて嬉しかったですよ、イワン」 しかしその後は口を閉ざし、何も語ろうとはしないのだった。 砂漠を越えイワンの養父ハメットが興した町カレイに到着。 屋敷に残されたハメットの妻ラヤーナにことを報告すると驚くべき事実が語られる。 イワンはハメットが行き倒れそうになった時立ち寄った村で預けられた子で、その村はエナジストの村だった。 そしてその時ヘスペリアに行くために必要だと渡されたのがシャーマンの杖だという。 杖の持つ意味を知りハメットを助けにいこうとするイワンだがラヤーナは、「身代金を払い続けている限り彼は無事、あなたは使命を全うしなさい」と釘をさした。 後ろ髪引かれる思いでカレイをあとにするイワン。 ラヤーナはその姿が見えなくなるとため息をついた。 ハメットを取り戻してほしいのは山々だがイワンには使命があるのだと自らに言い聞かせる。 ロビン達は今コロッセオという行事で賑わうトレビの町へ着いた。 しかし町の支配者バビが行方不明らしく探してほしいと頼まれる。 捜し当てた彼はシャドーという影に溶け込めるエナジーを使っていた。お互いがエナジーを使えることに驚きあう。 なんでもバビは昔レムリアというエナジストの里に住んでいてそこにいるうちに僅かながらエナジーを扱えるようになったらしい。 行方不明になったのは隠してあったレムリアの寿命を延ばす薬を取りにいく途中に力尽きてしまったからだという。 バビはロビンにコロッセオ出場を勧めた。ここぞとばかりに応援という名の八百長をして優勝する。 バビはロビンたちにレムリアに行き薬を貰ってきてくれるよう頼み側近のヨデムを同行させる。 ふと思い立ち4人はハイディア村を訪れた。変わりのないジェラルドの家族とは違いキニーは病気をしているようだ。 後ろ髪引かれる思いでその場を後にし、ついでにハメットを助ける。ラヤーナはたいそう喜んだ。 バビはレムリアを見る為東に灯台を建設させていた。近くの村ラリベロにある日降ってきたという、神の子シバを人質に工事を進めさせていたのだが住民からの抵抗が強く彼女を帰すことになったのだ。 472黄金の太陽sage2005/07/09(土)01 44 34ID fEbntqYY しかし彼女を送り届けていたはずの兵は負傷しており行方不明に。 彼女を探しながら進む4人だが発見することはできないままラリベロにつく (因みに途中にあったヴィーナス灯台は中で行き止まりになっていてどうにもならなかった)。 するとなんと、サテュロス達がシバを伴ってバビ灯台の方に消えたと言うではないか。 シバを助ける為にも後を追う。エナジストしか通れない扉の前にヨデムを残し奥へ向かうとヴィーナス灯台に出た。 灯台の真の入り口はここだったのだ。 頂上に着くとサテュロス、メナーディ、それにガルシアがシバを庇っていた。 ジャスミン達は先に船の停めてある場所へ向かわせたという。 ガルシアを問い詰めても「俺にはやらねばならないことがある」の一点張り。 サテュロス達はシバと引き替えにシャーマンの杖を渡す事を要求。 仕方なく渡すが彼らは約束を破り、襲い掛かってくる。 返り討ちにすると彼らは止める間もなくヴィーナススターを灯台に投げ込んだ。 灯台がともると彼らは元通り回復する。彼らの火とヴィーナスの地は補助しあう関係で、その為らしい。 「我ら北の火の一族の為にも負けられない」というサテュロスとメナーディは「本当の姿を見せてやる」と言うと合体し、その身をドラゴンに変化させる。 圧倒的な大きさと強さを誇るドラゴンだったがロビン達は勝利する。 合体の解けたサテュロスとメナーディ。死ぬほどの傷は負っていないにもかかわらず2人は灯台から身を投げる。 灯台がともったことによりふもとが崩れ始める。その衝撃で大地が揺れ、シバが灯台から投げ出された。 引き上げようとするガルシアだが、シバは礼を言うとその手を振り払い自ら落ちていく。 「シバ…俺は君を死なせはしない」 ガルシアは呟いて後を追った。 衝撃を受けるロビン。ジェラルドがそれをなだめる。兎に角ジャスミン達を探しに行くべきだと。 4人は灯台を下り、ラリベロに戻ってシバの育ての親であり町長のギョルギスに報告に行く。 だが彼は平気な顔をして「シバは生きている」と言う。 彼女が神の子と呼ばれているのは今まで何度も奇跡を起こしてきたからで今度もきっとそうであろうと。 ヨデムはラリベロの外れにある倉庫にロビン達を案内する。シバを助けることとレムリアに行くことを約束させ、4人にジャスミン達を探しに行く為のレムリアの船を貸し出した。 こうして4人は大海原に出航する。 開かれし封印 おわり 473黄金の太陽sage2005/07/09(土)01 46 06ID fEbntqYY ここまでのキーワード・人物 エレメンタル…地水火風の4つから成り立っており、これの組み合わせが全てのものを形成している。 エナジスト…エナジーを扱える人のこと。かなり珍しく集落をつくり暮らしている。ハイディアもその1つ。 エナジー…エナジストが扱う力。超能力のようなもので、エレメンタルの4属性がありそれにより使える力が異なる。 錬金術…古の時代世界に溢れていた力。現在は封じられている。不老不死になれ、最強の力を手にできるとか。 灯台…錬金術を封印している。エレメンタルの4属性のものがありエレメンタルスターを投げ込むことで、火をともす=封印を解くことが出来る。 アルファ山…麓にハイディアを擁する霊峰。錬金術に縁が深いらしい。 ソル神殿…アルファ山にある神殿。エレメンタルスターが安置されていた。 レムリア…東の海にある霧に包まれた島。エナジストが住んでいて技術が発達している。 ロビン…ハイディアに住む17歳の少年で地のエナジスト。開かれし封印では(クリエイターの拘りにより)はい・いいえ・!!の3言しか喋る権利を与えられないが説明書によると元気な少年らしい。 容姿は美形の部類に入るようだ。 ジェラルド…同じくハイディアに住む17歳の少年で火のエナジスト。村長の孫で姉と弟がいる。 直情径行、熱い性格。割にフェミニストのようだ。 イワン…15歳の少年。風のエナジスト。基本は礼儀正しい。大商人ハメットの養い子であり、コロッセオでの八百長を提案したのは彼なあたり世慣れしているといったところか。 メアリィ…17歳、水のエナジスト。灯台を守護する一族の末裔で2人の弟子がいる。 おしとやかな聖女タイプだが、ハメットをとらえた盗賊ドドンパに「あなたは心の底から腐っていますわ」と言い放った前科あり。 ジャスミン…17歳の火のエナジスト、ロビンとジェラルドの親友。 元気な女の子。攫われて参っているかと思いきやそうでもないあたりかなり強か。 474黄金の太陽sage2005/07/09(土)01 49 04ID fEbntqYY ガルシア…18歳、地のエナジスト。ジャスミンの兄。 3年前川に流されたがサテュロスとメナーディに助けられた。 サテュロス達に協力するがその目的は定かではない。 サテュロス…北の火の一族の戦士。男。ロビン達に敗れ海に散る。 メナーディ…北の火の一族の戦士。女。どうやら一族の為に戦っていたようだ アレクス…水のエナジストでメアリィとは同族。礼儀正しいように見えるが時折冷徹な一面を見せる。 錬金術の復活を目論みサテュロス達に協力していた。 シバ…14歳。風のエナジスト。「空から降ってきた」とは文字通りの意味。 開かれし封印では引っ込み思案なように見えるが…。 スクレータ…ハイディアで錬金術の研究をしていた学者。実はバビのお抱えの学者で、幼い頃連れてこられてからはバビの命を延ばす為に研究をしていた。 キニー…ロビンの母。病を患い現在は床に伏せっている。 ハモ…ラマ寺で出会った神秘的な女性。エナジストでイワンを知っているようだが…。 バビ…トレビの町の支配者。死にかけ。 ワイズマン…神様。ロビン達を助け、冒険に導く。サテュロス曰く「強大な力」 今回は以上です。これでも大筋に関係ないところは省略したのですが…(´・ω・`) 失われし時代は台詞も交えてもう少し詳細に書いて行くつもりです。 480黄金の太陽sage2005/07/10(日)21 54 36ID Saz81m9+ ロビン達が灯台を上り始めると時を同じくして、ジャスミンとスクレータ、ガルシアは違う出口から灯台を降りようとしていた。しかしガルシアはシバが心配だといって戻っていってしまう。 2人はテレポートしてきたアレクスと合流し灯台を出る。 そこにはラリベロの男とトレビの戦士が待ち受けていた。 シバを攫った一味として攻撃を仕掛けてくるが、アレクスが水のエナジーで撃退。 残った男の一部は応援を呼びに行き、一部は逃げ腰ながらアレクスと対峙する。しかし彼は、「応援が来るのでしたよね?では一緒に迎えに行きましょう」とにっこりと微笑み逃げ惑う男達を追って船と反対方向へ姿を消した。 女と老人だけと見るや否や襲い掛かる男に容赦なくエナジーをぶっ放しつつ船へ急ぐ。 船のある出島についてしばらくしてアレクスが追いついてきた。 と、その時灯台が輝き地震が起きる。その衝撃で倒れ気を失うジャスミンとスクレータ。 船のある出島は大陸から切り離され海を漂い始める。船は海の向こうに流されていってしまった。 気がついた2人をアレクスが起こしにきた。 「面白いものをお見せしましょう、ついてきて下さい」 彼の後をついていくと、そこには気を失ったシバとガルシアが。 アレクス曰く、海に飛び込んだガルシアはシバを抱えてここまで泳いできたのだという。 やがて2人は意識を取り戻したが、島は海を漂い流されていく。 途方にくれる5人をさらに絶望的な事態が襲う。 なんと先ほどの地震の影響で津波が起こり、島を飲み込もうとしているのだ。 驚き逃げ惑うジャスミン達、しかし狭い島の上では逃げ場はない。 かくして5人は島ごと津波に飲まれてしまうのだった。 481黄金の太陽sage2005/07/10(日)21 56 26ID Saz81m9+ ガルシアは目を覚ました。体に異常はないようだ。 近くに倒れていたジャスミン、シバ、スクレータを起こし島を調べると、島はなんと大陸とつながっていた。 姿を消したアレクスのことはほっといて先に進む一行。高原を越え進むと、海岸に一隻の船が止まっていた。 船室を覗こうとするが扉は開かない。あきらめて次の町へ進む。 その町マドラは物々しい雰囲気に包まれていた。海賊の襲撃を受けたらしい。 そしてその1人が牢屋にいるという。 その人物はガルシア達の前でものを凍らせるエナジー・チルドを使ってみせた。エナジストだ。 どうやら彼ピカードはあの船の持ち主で、船の上に倒れていたことで海賊と間違えられ捕まったようである。 かなり苛立っている様子の彼だが、町長が彼の無事を証明する為にアラフラという町に向かっているとのこと。 その町は港町で船もあるという。4人はそこへ急ぐ。 アラフラに着いた一行。しかしあの大津波で船は破壊されており残った船もマストが折れているという惨状だった。 とりあえず宿屋に行くとアレクスと再会。彼も船を求めてここへきたそうだ。 心を読もうとシバがリードを使うが怒られる。 もうにっちもさっちも行かないので船に行ってみるとそこにいるのはなんとマドラを襲った海賊達だった。 ぶち切れたジャスミンとシバの活躍で海賊を倒し、ピカードは無実だという証言を得る。 アラフラで船を得ることができず、4人は仕方なくマドラへと戻る。 ピカードと彼が乗っていた船のことが気になるからだ。 マドラに戻るとそこは再び物々しい雰囲気に包まれていた。今度は西に住むキボンヌ村…もといキボンボ村の者達が襲ってきて、ピカードの持ち物であった黒水晶が盗まれてしまった。 ピカードはそれを追って西の大陸に渡ってしまったという。 彼を追いキボンボ村に向かうとそこでは儀式が行われており、黒水晶が儀式に使われている。 自分達がエナジストであることを示しピカードを仲間に。儀式の行われている像の中に入り、儀式の成功しない原因を突き止め成功させ黒水晶を手にする。 482黄金の太陽sage2005/07/10(日)21 57 55ID Saz81m9+ ホクホク顔でマドラに戻ったガルシア達。町の人に話を聞くと、なんとロビンがここへ立ち寄ったらしい。 ジャスミンという人を見たら探していたと伝えてくれと伝言を受ける。 町長にことの顛末を報告し家の外に出ると、女が一行を待ち受けていた。 彼女の名前はカースト。なんとあのメナーディの妹だというのだ。 メナーディが死んでしまったこと、ロビンに倒されたことを確認すると、カーストは脅迫めいたことを言ってロビンへの復讐を誓い去っていく。 ロビンの名を聞き彼が恋しくなったジャスミン。 しかし彼がしていることと自分達がしていることはまったく逆のことだ。 悩むジャスミンにシバは「あなたからロビンに言ったら何とかならない?あなた達恋人同士なんでしょ?」と茶化す。ジャスミンはそれを真っ赤になって否定するのだった。 気を取り直してジャスミンはガルシアに問いかける。なぜサテュロス達の死んだ今灯台をともそうとするのかと。 しかしガルシアは、再び口を閉ざすのだった。 ようやく船を手にしたガルシア達。そしてここで衝撃の事実判明。 ピカードはレムリア人で、この船はレムリアの船だというのだ。そして彼はある使命の為に旅をしていたらしい。 兎に角出ることは簡単でも入ることは難しいレムリアに戻る方法を探す為航海することに。 途中、ふらりとアラフラに立ち寄り破壊された船を直す。すると脱走した海賊一味がその船を奪い姿を消してしまう。 その後を追い、チャンパ村へついた一行。そこに1人の少女が現れる。 コウランという名前の彼女はロビンに恩があり、彼に一目惚れして探し回っているとのこと。 彼女からロビンへの贈り物だというリングを受け取る。怨念がこもっていそうだ。 本来の目的である海賊を追い詰め再び成敗する一行。海賊は平謝り。 海賊は貧困にあえぐこの村の為に盗みを繰り返していたというのだ。 思わず許しちゃう一行。甘い。 村を出ようとするとカーストと遭遇する。彼女は同族のアガティオという男、そしてアレクスをつれていた。 錬金術を解放することが目的のアレクスは2人と行動を共にすると都合がいいのだという。 そして彼はスクレータに耳打ちする。「バビは死にました」 バビの命を永らえる為研究を続けていて、レムリアに手が届こうというところでの知らせにスクレータは衝撃を受けた。 再びガルシアに釘を刺し3人はその場を後にする。 483黄金の太陽sage2005/07/10(日)21 59 46ID Saz81m9+ 魔の海と呼ばれる海域を乗り越えレムリアに到着した一行。 しかしそこは想像していたものと違い、寂しい雰囲気に包まれた島だった。 ピカードは叔父と母親に帰還の報告に行く。しかしそこに母親の姿はなかった。 母親は、ピカードがレムリアを出てすぐ病で亡くなっていた。墓に飛んでいくピカード。 悲しみに打ちひしがれる彼をそのままにし、叔父に紹介されたルンパという人物に会いに行く。 ルンパはハメットを捕らえた盗賊の祖父に当たり、バビとも知り合いだという。バビの死を聞き驚く。 ここレムリアは時間の流れが遅い。その為寿命が長いのだ。 彼は驚くべき事実を話した。今世界が滅びの危機に瀕しているというのだ。 詳しい話を聞く為王の下に赴く一行。そこにはピカードが一足早く到着していた。 王はルンパの調べたかなり以前の世界のマップと現在の世界のマップを示してみせ、その示す事実を指摘する。 世界は百年ほど前より確実に小さくなっているのだ。世界を囲むガイアフォール、その拡大によって。 そしてそれは錬金術が封印されエレメンタルの働きが弱まったことが原因であるという。 ちょうどスクレータも同じように考えていた。ほめられて舞い上がるスクレータ。 そして王は一行に灯台の開放を命じる。事実関係を調べる為に外に出ていたピカードも一緒だ。 ジュピター灯台へ向かう海の障害物を取り除くエナジーを授かると一行はレムリアを後にする。 レムリアからの帰り、ジャスミンとシバはピカードを問い詰めていた。 若く見えるけど年はいくつなのよ?と。 答えを渋るピカード。さらに問い詰める2人。ピカードは2人が面白がっていることに気付き ガルシアに意見を求めるがガルシアにまで問い詰められ、「もう絶対教えません!」と口を閉ざす。 しかし彼は、3人が母を失った自分にあえて普通に接してくれることに心の中で感謝するのだった。 504黄金の太陽sage2005/07/12(火)23 01 33ID ZEjqSVXm ようやく目的のジュピター灯台がある海まで出てきたガルシア達。 もうここまででこのゲームも半分を消費している。長い旅だった。 立ち寄ったシャーマン村の村長モアパにシャーマンの杖を見せると彼の顔色が変わった。 それは彼の先祖がギアナ村の勇者との友情を示す為に交換したものだった。 あれよあれよという間に勇者認定する為の試練に連れて行かれる一行。 ここにある砂の壁を消し去って見せよというモアパにシバは男らしくスピンのエナジーを発動させた。 消え去る壁。驚くモアパ。でも彼はまだ納得せず戦いを挑んでくる。 おもむろにボコボコにするとようやく彼はシバを勇者だと認めた。ジュピター灯台に入る為のアイテムを授かる。 ようやく、今度こそようやくジュピター灯台に乗り込む一行。 今までのダンジョンで最長の仕掛けを解きつつモリモリ進むと突然叫び声が。 「キャーッ!」 「メアリィ!」 「ジェラルド!メアリィ!」 上を見上げるガルシア。そこには落下し壁のわずかな取っ掛かりに立ち尽くすメアリィ、 そこに片腕だけでぶら下がるジェラルド、そして上から2人を見守るイワンとロビンの姿があった。 前作で三言しか喋る権利を与えられなかった鬱憤を晴らすようにこれでもかというほど喋るロビン。 どうやら突然足場が崩れ落下したメアリィは助けようとしたジェラルドもろとも落下し、その時にジェラルドは片腕を打ち付け怪我をしたらしい。 「私が気をつけていれば…」と後悔するメアリィに、ジェラルドは優しく声をかける。 「君のせいじゃないさ、そんなに自分を責めるな…」 505黄金の太陽sage2005/07/12(火)23 03 09ID ZEjqSVXm 2人を引き上げようとするロビンとイワンの前に、カーストとアガティオが現れる。 彼らは待ち伏せしメアリィが乗った瞬間足場が崩れるよう細工をしていたのだ。 エレメンタルの活動を止められ絶滅しそうな村の為なら手段を選ばないという。 卑怯なやり方に怒りをあらわにするロビン。カーストは2人も落とすつもりはなかったという。 マーズスターを奪う為2人はロビン達に襲い掛かる。 ガルシアは灯台をともす為急いだ。すると彼をアレクスが引き止め、回復を施してくれた。 そしてガルシアにロビン達の元へ戻るよう促す。あなたは私のように全てを捨て去ることなど出来ないと。 こっそりその心を読む。彼はカースト達に協力するつもりだった。ロビンを倒し、灯台に火をともすつもりだった。しかしメアリィが落下したのを見て彼女を助けたくなったのだという。 メアリィへの情を捨て切れなかった彼は、カースト達と別れることを選んだのだ。 その頃。 「ロビン…ごめん…ボク、もうダメ…」 「イワン!」 イワンはカーストの力の前に倒れた。ロビンも相当傷ついている。 彼がイワンに気を取られた隙にアガティオはロビンを打ち倒した。しかし2人ともまだ息がある。 止めをさそうとしたところに、ガルシア達が姿を現した。 先のロビン達との戦いで傷ついたカースト達は、ロビンの持つマーズスター、そしてジュピタースターを持ち頂上まで来るようガルシアに言い残して去る。1人で後を追おうとするガルシアにピカードが同行した。 ジャスミン、シバ、スクレータ達はロビン達の治療とジェラルド達を引き上げる為に残ることに。 頂上ではカースト達が待ち受けていた。2人の見守る前で灯台にジュピタースターを投げ入れる。 すると2人はマーズスターを奪い取り態度を翻し襲い掛かってきた。 最後の灯台は自分達の村にあるからガルシア達は用済みだというのだ。 ジェラルド達が助かったという良い知らせを持って駆けつけたジャスミン達とともに応戦するが、その圧倒的な力の前に4人は敗れ去ってしまう。 506黄金の太陽sage2005/07/12(火)23 04 26ID ZEjqSVXm 止めをさそうとする2人の前にアレクスが現れる。 裏切り者には死を、とアレクスと戦おうとする2人だが、満身創痍のその体で戦えるのか? そう問うアレクスの手を借り2人は灯台を降りていった。 やがてロビン達が駆けつけてきた。倒されたガルシア達を見てジェラルドはつぶやく。 「ジャスミンまでこんな…なんてひどいやつらだ…」 メアリィの回復のエナジーによって意識を取り戻したガルシア。 ロビンは彼に詰め寄る。「説明してもらおうか、ガルシア」 その言葉からは明らかな怒りが感じ取れた。ジャスミンがなだめる。 「兄さんはロビン達を避けるようにしていたけど、戦うつもりなんてなかったの…」 「それは今日わかった。だからこれまでの行動の説明が聞きたいんだ」 一触即発の状態。そんな険悪な空気にイワンが飛び込む。 「みんなクタクタなのにいがみ合うなんて…」 ロビンはそんなイワンにも八つ当たる。「何が言いたいんだ、イワン」 「いえ…だから、ギアナ村に戻ってから話をしたらどうかと…」 「それは名案じゃぞ、イワン」 イワンの提案はスクレータによって承認された。ロビン達は先に灯台を降りていく。 「オレ達は先に行くが…逃げるなよ、ガルシア」 そう言い残して。 (カースト達との戦いには勝利することも出来ます。展開は同じで、アレクスがその場を収めて去ります 因みにこの最後の台詞で前作で喋らなかったロビンの一人称がようやく判明します) ガルシアは灯台を下り、そして船に乗ってその場を去ろうとした。 ジャスミンがそれを引き止める。「もう逃げないで、兄さん…」 灯台の近くにあるギアナ村、そこの使われていない民家にロビン達は待っていた。 「さあ説明してもらおうか、ガルシア!」 ガルシアは全てを口にする。灯台を開放しないと世界が滅びること。そして、自分が生きていた理由。 サテュロス達に助けられたガルシア。しかしその時助かったのはガルシアだけではなかった。 一緒に流されたガルシアの父母、そしてロビンの父親も同時に助けられたのだというのだ。 507黄金の太陽sage2005/07/12(火)23 05 30ID ZEjqSVXm それを聞いて驚くロビン。「ホント…なのか…」 以来ガルシアはサテュロス達に父母らを人質として脅され、その計画に加担してきたのだ。 灯台をともせば錬金術が復活する。しかしともさなければ自然に世界は滅ぶ。 どちらにしても滅ぶことを免れることは出来ないと思われたが、錬金術を用い世界を滅ぼそうとするものがいたらそれを止めればいいとスクレータは言う。 事実を知り、ロビンとガルシアはようやく和解する。そしてともに戦うこととなった。 さらに、イワンの出身がこのギアナであることが明らかになる。 ギアナでは「アネモスの力」と呼ばれるエナジストの子供が生まれた家は破滅するという言い伝えがあった。 そのとおりイワンの家族は離散してしまったのだが、イワンには年の離れた姉が1人いたという。 そこへ1人の女性が現れた。ロビンが彼女を紹介する。 「以前ラマという寺でお世話になった…」 しかし彼女はそれを切ると名乗りなおした。「私、アネモスのハモですわ」 「私はアネモスの力を受け継ぎギアナに生まれたのです」 ハモが姉だと知り近寄るイワンを制し、彼女は言った。 3つの灯台がともったことでエレメンタルのバランスが崩れた。 このままでは世界が寒さで滅びるかもしれない、時間がない、早く灯台を開放するべきだと。 そしてアガティオ達にそれは不可能だという。 「恐ろしく強大な力が、灯台がともることを望んでいないからですわ…」 すぐに出発せねばと意気込むスクレータ。 ハモはプレゼントがあるから早く船の元へ来るように言って去る。 船の止めてある入り江に向かうと、船に一対の翼が取り付けてあった。 この翼にエナジーをかけることで船が飛ぶのだという。 船に乗り込もうとするガルシアの下にハメットの使いがやってきて助けてくれた礼を手渡す。 これを受け取って9人はその場を後にする。 508黄金の太陽sage2005/07/12(火)23 07 02ID ZEjqSVXm 船は飛んだ。確かに飛んだ。 飛ぶというとFFの非空挺やDQのラーミアのような高い空を飛ぶところを想像する者も多いだろう。 しかしこのゲームの一味違うところはまさにそれである。 超低空飛行なのだ。どのくらい低空かというと山を越えられないくらい。 「やりましたよ!」と喜ぶもの、「案外低かったぞ」と落ち込むもの。 その中でシバだけはいつもの元気をなくしていた。 彼女が旅を始めた理由は、自分の正体を知る為だった。空から落ちてきたというが自分の親すらも分からないのだ。 ジュピター灯台に行けば自分が何者なのか分かるのではないかと期待していたのだがそうはいかなかった。 そんなシバに、ジェラルドが声をかける。「物心ついたときからギョルギスの子として可愛がられていたんだろ?それならギョルギスのことして生きていくんじゃダメなのか?」 結局彼はジャスミンとメアリィに怒られてしまう。女心とは難しいものだ。 そこでスクレータが語り始めた。実は自分もシバと似た境遇なのだと。 貧しい村で生まれた彼は、その頭脳を買われてバビの元に4歳で引き取られた。だから親のぬくもりを知らないのだ。 私は父さんに可愛がってもらったから幸せかな、と問うシバに、スクレータはわからんのうと返す。 ハモのことが気になるイワンは引き返し彼女に話しに行った。 「どうして…始めて会った日に教えてくれなかったのです」 「あなたには大事な使命があると思って言い出せなかったのです」 イワンは家の中を見渡した。こここそが彼の生まれた家なのだ。 しかしハモは厳しい口調でイワンに告げる。 「私を姉さんと呼ぶのは使命を終えて帰ってきてからにして」 彼女もイワンと会えて嬉しいのは山々なのだ。しかし今は世界の危機。 兎に角使命を優先させるべきと感情を抑えているのだった。 414黄金の太陽sage2005/08/15(月)17 54 27ID t704C265 一行は凍った海を越え、ついに最北端の村プロクスに到着する。そこには吹雪が吹き荒れひどい状態だった。 カーストとアガティオは既に灯台へ向かったという。 また、気になる情報もあった。村はずれの家にいたはずのガルシアの父母とドリーがいなくなったというのだ。 胸騒ぎを感じながら一行は村を北に抜ける。そこにいたのは戦士達と村長だった。 カーストとアガティオが戻らないので村長自らが灯台に赴こうとしている。 現れたロビンがサテュロス達の敵と知ると戦士は敵意をあらわす。しかしそこをスクレータがおさめた。 「我々は殺すつもりはなかった。でも彼らは自ら身を投げたのです」と、ロビン。 村長も、サテュロス達の人質をとるやり方は好ましいものではなかったと詫びる。 しかしハイディアにも少なからず非はあった。このままでは村がガイアフォールに飲み込まれると訴えに行ったのだが、村長達はまったく耳を貸さなかったのだ。だから実力行使に出ざるを得なかったと。 しかし今はプロクスの者達もガルシア達も思うことは一緒だ。 ガルシア達は彼らの為にも急いでマーズ灯台を目指す。 415黄金の太陽sage2005/08/15(月)17 56 31ID t704C265 灯台を進む一行。奥に進むと氷付けになっているドラゴンを発見した。 エナジーで氷を溶かすとそのドラゴンは一行に襲い掛かる。返り討ちにすると、その姿が人のものになっていった。 それは先に行ったはずのアガティオとカーストだった。命が長くないことを悟った2人は、ガルシアにマーズスターを託す。 震えるカースト。その手をガルシアはそっと握った。 「ああ…なんて暖かい手…」 カーストはそっと目を閉じる。 2人の為にも灯台を上るガルシア達。そしてようやく頂上に到着した。 マーズスターを投げ入れようとするガルシアの前に、ワイズマンが現れる。 カーストとアガティオを妨害したのも彼であった。彼はガルシアを制止する。 ここを解放することで錬金術が復活するが、その力はアルファ山に降り注ぐ。その光景から、それを黄金の太陽現象と呼ぶのだ。そして今アルファ山にはアレクスが向かっている。 このまま灯台を開放すればアレクスがその力を手にすることになってしまうのだ。 しかしイワン達に丸め込まれた彼は1つの条件を出した。それは奇跡を起こすこと。 奇跡とは何だと問うガルシアたちの前に三つ首のドラゴンが現れる。これを倒すことが奇跡なのだろうか。 もう後には引けない8人は武器を取る。 「いかん…そのドラゴンを倒してはいかんぞ、ガルシア!」 そんなスクレータの言葉は彼らの耳に届くことはなかった。 416黄金の太陽sage2005/08/15(月)17 57 23ID t704C265 ドラゴンを倒した8人。切り落としたその首が人の形に変わっていく。 誰なのか確かめようとするジャスミンをあわてて止めるスクレータ。しかしジャスミンは見てしまう。 それは、行方不明になっていたジャスミンの父母、そしてロビンの父ドリーだった。 急いで回復を施すピカードとメアリィ。しかしそのエナジーが尽きても彼らは回復しなかった。 ドラゴンになったことで彼らは生きる力を使い果たしてしまったのだ。 それはサテュロスとメナーディ、カーストとアガティオと同じように。 がっくりとうなだれるジャスミン。ジェラルドはワイズマンに怒る。 3人の命と引き換えに世界が救われるならば…というロビン。ガルシアはマーズスターを灯台に投げ入れた。 そこにメアリィの弟子からテレパシーが入る。ハモからもだ。 彼女らは口をそろえて同じ言葉を口にした。 ワイズマンが夢に出てきて、灯台の近くは危険だから逃げるようにいったのだと言う。 あんな冷酷な試練を与えるワイズマンがなぜ?そう疑問を抱えるガルシア達。 灯台を光が包んでいく… 417黄金の太陽sage2005/08/15(月)17 59 03ID t704C265 ロビンとガルシアはプロクスの村長と会談していた。これでプロクスは救われるという村長。 もし機会があればぜひここに立ち寄ってほしいといわれ、ガルシアはうなずく。 そこにジャスミンが2人をせかしにくる。早く帰りたくてたまらないのだ。 苦笑して2人は村の入り口に向かう。そこには仲間達と、すっかり復活したガルシアの父母、そしてドリーが待っていた。 彼らは灯台をともした時にあふれたエレメンタルを受け、奇跡的に助かったのだ。 談笑しながら村を後にする一行。ロビンは母の身を案じる。 キニーは最後に会った時に病を患っていた。だから…と口ごもるが、ドリーが諭した。 ロビンとガルシアはプロクスを振り返っていた。 なぜワイズマンがあんなことをしたのか解らないという2人をスクレータが諭す。 あれはまさに試練だった。その試練を乗り越えて力を示すことで、彼は見極めたかったのだろう。 灯台を開放する資格があるのか、そして錬金術が開放されても防ぐことが出来るのかを…。 残っていたジェラルドはスクレータに問う。灯台のそばが危険なら、アルファ山の近くのハイディアはどうなっているのだろうかと。 しかしそれはスクレータにも分からない。ジェラルドとジャスミンは連れ立って船へ走っていく。 ロビンとガルシア、スクレータもその後に続いた。 時間はさかのぼり黄金の太陽現象が起きる前。 アレクスはアルファ山を登っていた。テレポートすればいいじゃんというプレーヤーの突っ込みは無視だ。 「待って…待ってください、私が頂上につくまで!」 今までの最強っぷりが嘘のようにつぶやくアレクス。 やがて山を登りきった彼。山と彼に黄金の光が降り注ぐ… 黄金に輝く山に彼は立っていた。不敵な笑みを浮かべて。 「私は全ての力を手に入れました…」 そういって嵐を起こそうとするが、何も起こらない。 418黄金の太陽sage2005/08/15(月)17 59 53ID t704C265 不思議がるアレクスの元にワイズマンが現れた。ワイズマンを攻撃するアレクスだが返り討ちにされる。 「なぜ…、私は全ての力を手に入れたはずでは…」 「それは違う。アレクスが手に入れたのは、全てに近い力と永遠に近い命」 「い…一体誰が仕組んだのです」 驚くアレクスにワイズマンは種明かしをする。 「マーズスターに手を加えて、ワイズマンがロビンに渡した」 そう、ロビンとワイズマンが初めて出会ったときから運命は決まっていたのだ。 絶望に打ちひしがれるアレクスを乗せたまま、アルファ山は地に沈んでいく… ロビン達はハイディアの近くに立っていた。 どうなっているか恐ろしくて見に行くことの出来ないジャスミン達。ロビンが代表して様子を確かめる。 するとハイディアは地に沈み、アルファ山の天辺だけが穴から顔を覗かせているだけの状態だった。 ショックのあまりその場に立ち尽くすロビン・ジェラルド・ドリー。 ガルシアが説得に行く。この場所にいても何も時点は好転しない、クープアップに戻って今後のことを話し合うべきだと。 ジェラルドは泣き言を吐くが、ジャスミンとシバは笑っている。不謹慎だというピカード。だが… 「少しは立派になって帰ってきたと思ったが変わっていないのう」 「へへ、兄ちゃんの泣き言全部聞いちゃったぞ!」 振り返るジェラルド。そこにはジェラルドの家族が全員元気に立っていた。 ワイズマンが夢に現れ村人が全員助かったのだという。 「全員といったな、ということはキニーも…」 視線を横に移すロビン。そこには… 「キニー、よくぞ無事で…」 「あなた達も…」 そして3人は3年ぶりに抱擁を交わす。 他の仲間達も思い思いの過ごし方で訪れた平和を味わった。こうして世界は救われたのだった…。 黄金の太陽 おわり 419黄金の太陽sage2005/08/15(月)18 05 38ID t704C265 遅くなりましたが以上です。アレクスの動機・生死などについては一切語られません。 あと、シバの出生について書き忘れたので補足しておきますが、ギアナ村の隣に大きなクレーターがあり、そこには以前村があった。 しかしある日その村アネモスは大地ごと空に飛んで行きムーンと呼ばれる星になった…という伝説がギアナの住民から聞けます。 このことと、彼女が空から降ってきたということをあわせて考えると、シバ=アネモス人という説が可能性が高いと思われます。 こうしてストーリーを見ると面白そうと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実際はこの5倍ほど台詞回しがくどかったり、プレーヤーにはとっくにわかっていることをキャラが分かってくれなかったりと、兎に角ストレスのたまるゲームです。 でもストーリー以外の謎解きや音楽なんかは神レベルなので、安ければ買ってみてもいいと思います。 ゼルダの謎解きが好きな方にはオススメです。 649黄金の太陽sage2006/01/15(日)22 10 32ID xsujLU7g 1と2は続き物。2作で1作。 主人公の前に現れた、3年前に死んだはずの友人は失われた錬金術を解放しようとしていた。 友人を追って旅立つ主人公。 しかしその旅の途中、錬金術が失われたままでは世界が滅ぶということが判明。 主人公と友人は力を合わせて錬金術を解放する。おわり。
https://w.atwiki.jp/saraswati/pages/564.html
【西口 2013.11/04】 空間そのものを満たすような、不思議な声。 鼓膜を揺すぶられるよりも早く、意味が理解できるような、まるで文字でも読んでいるような感覚に、少年は襲われた。 少年は仰向けに地に倒れ、その上から押さえつけられている。 その全身をすっぽりと覆うように巨大な、白龍の前足に。 四指に備えられた爪が、まるで杭のように地面に突き立てられている。脱出出来ない状況ながら、少年の体には少しばかりの圧迫感があるだけだ。 少年は、ただ龍の姿を見つめていた。 ため息を吐いてしまいそうなほどに、美しい。 総身を被う鱗はまさに純白というべき程に透き通り、漏れ出る木漏れ日を反射して、白々と輝いている。 顔の真横に突き刺さる爪は、抜き身の刀など足元にも及ばないほどに剣呑な雰囲気を醸し出しながらも どこか高貴さが漂っている。 絵画のようだ。芸術品のようだ。陳腐な喩えが幾つも浮かんできては、泡沫のように融けて消え失せていく。 「彼女」を前にして、その様な物は必要ない。人が生み出したような物では、「彼女」の放つ凄絶なまでの美しさを表すには、あまりにも役者不足が過ぎる。 生涯最後の光景がこれならば、良い人生と言えるのかもしれない。少年は、薄く笑った。 「生きたいとは思わないの、貴方?」 急かすような龍の言葉に、少年は「殊更には」と応じた。 「特別死にたいとも、生きたいとも思わない。人は死ぬときには、何をやっても死ぬものだ」 「嘘ね」 龍は断じる。 「自分に嫌気が差している眼。受動的な死を待ち望んでいる眼。疲れきった眼をしている。 能動的に動く気がないだけで、貴方は死にたいのよ」 「だったら、何だ。殺してくれるのか?」 「いえ、質問を少し変えるわ」 ずい、と龍は己の顔を少年の鼻先へと近づけた。 「力、欲しい?」 少年の繭が、ピクリとつり上がった。 「貴方のこと、知ってる。何で死にたいと思い始めたのかも、何で力が欲しいのかも、全部」 少年の双眸が大きく見開かれた。紡ぐべき言の葉を探しているのか、半開きであった口が、忙しなく開閉される。 やがて吐き出された「何で……」という呟きは、そよ風のように微かな物だった。 「聞いたからよ。貴方が力を失った、その元凶から」 がしり、少年は手近な龍の爪を掴んだ。少年が見せた抵抗らしき行動は、それが始めてであった。 「誰だ、それは」 「知ってどうするの? 死にたいんでしょう、貴方」 「やかましいッ!」 嘲るような龍の言葉を遮るように、少年の怒号が響く。死んでいた少年の瞳に、激しい憎しみの炎が灯った。 「聞いたといったな。つまり、あれは人災だということだろう? 誰だ? 誰だ誰だ誰だ誰だ! 俺から力を、総てを奪った奴は!」 「知ってどうするの?」 繰り返し、龍はその前足に、ほんの少しだけ力を込める。 突き立てられた爪がググッと地面に沈み込め、少年にかけられた圧力が、一息に強まる。 「決まっている。この手で殺すッ!」 そんな事など意にも介さず、少年は龍の鼻先で吼える。 「死者に人は殺せない。力無き者に望みは遂げられない」 「なら力を寄越せ! 生を寄越せ! 代償ならば払おう。 命で贖えというのならば、全てが終わった後、この心の臓が抉り出されても構わない! だから――」 ――力を寄越せ! 龍はにこりと微笑んだ。 「うん、どうぞ」 グシャリと音がして、少年の体が潰れる。首から下が、ガラクタへと変わった。 同時に、龍の体が「解ける」。手足から先がどんどんと、糸が解けるように虚空へと消えていく。 最後に残った頭が消えたとき、中から膝を抱いて蹲る少女が、姿を現した。 潰れた少年の亡骸に寄り添うと、唯一無事だった頭部を拾い、己の眼の高さまで持ち上げる。 「これで、契約成立」 どこか陶酔したような口調でそう呟くと、己の唇を少年のそれに重ねた。 湿っぽい音を響かせて、少年の口腔へと流し込まれたそれは、確かに少年を変質させたのだ。 人から――化け物へと。 【Kの人 2013.11/06】 ――無機質な電子音が、未だ暗闇を彷徨う意識に突き刺さる。 水底から緩慢に水泡が浮き上がり、水面にて弾ける。それと同様に、纏わり着くような闇を掻き分け、意識が現実へ到達すると同時、暗闇が弾けて消えた。 視界には六畳一間の殺風景な一室が広がる。 同年代の者の様に何らかの趣味がある訳でもない。それ以前に慢性的な金欠に苛まされている以上、室内が充実することは一切ないだろう。 身体を支配する眠気に眼を細め、依然として喧しく騒ぎ立てる音源……枕元を見やる。 其処には横倒しにした円筒状の機器がある。機界から齎された技術によって作られた目覚まし時計と呼ばれる其れは、所有者が指定した時間になると音を発して所有者に知らせる。目覚まし、と銘打っているだけあって主な使用目的は起床補助なのだが、稀に時間把握のために用いられることもあるようだ。 ともあれ、適切な操作をしなければ延々と鳴り続けてしまうのが、この目覚まし時計と呼称される機器である。面倒だと感じながらゆっくりと手を伸ばし、円筒上部に設けられた釦に触れる。僅かに押し込んでしまえばかちりという小気味の良い音が僅かに響き、目覚まし時計は沈黙した。 訪れた静寂に、再び睡魔が襲い掛かってくる。再び闇の底へと沈んでいこうとする意識を無理矢理掴み上げ、上体を起こす。 同時に布団を軽く払い除け、己自身の身体を確認する。 装飾性よりも機能性、機能性よりも低価格を重視した寝間着。衣服の下にある身体はこの年代の者の平均値と比べて、僅かではあるが筋肉質である。体格は平均より指二本程度高く、体重は少々重い程度。つまり平均的な体格と言っても差し支えない範囲であり、今更しげしげと眺める物ではない。 ならば何故今更になって確認したかと言うと、先ほど見た奇妙極まりない夢のせいである。 幾度無く見た、幾度と無く見てきた夢。森羅万象をも霞ませる姿をした白龍、そしてそれに殺される夢。ただ殺されるだけという訳ではなく、かつて己自身が酷く渇望した"力"に対する代償ではあるのだが、所詮夢は夢でしかなく、その様な力は存在しない。 本来の力はかつて失われた。そのせいで大切な物を幾つも喪失した。絶望も憎悪も、数え切れないほど感じてきた。過去を思い出せば今でもちくりと刺す様な疼痛に苛まされる。持病とも呼べる”死にたがり”は幾分か回復方向へ向かっているが、発作的に想起される喪失の瞬間だけは依然として心身を蝕んでいる。 「……馬鹿馬鹿しい」 喪失した過去を想っても今は変えられない。今を変えられるのは今だけであり、こうして、何もしない間に時間は過ぎていく。 時間自体は無限に存在する様ではあるが、生物に与えられた時間は有限である。限られた時間を無意味に過ごすなど、其れこそ無意味だ。 あふっと欠伸を一つ漏らし、寝台から飛び降りる。足の裏から伝わる床の感触は、間違いなく足まで身体が存在している証拠とも言える。 実に当たり前の事ではあるが、当たり前が当たり前でなくなる世界を経験した身としては、当たり前な日常こそ価値のある物と言える。 寝間着を脱ぎながら、南向きに設けられた窓際へと寄る。加工を施された硝子越しに浴びる陽光はとても柔らかく、春先のそれを髣髴とさせる。 そんな心地良い日差しを浴びながら、窓の外を眺める。 真っ先に飛び込んできた冗談みたいに巨大な塔に、依然として苦笑は禁じ得なかった。 ◇ ――五界統合騒乱。 その昔、世界は単一の存在であった。しかし学者達が血眼になって研究している”何か”が原因で、五つの世界が重なってしまい、そして融合した。純粋に繋がった程度ならば万々歳なのだが現実は実に厳しく、限られた領域内に五つの世界が押し込まれたかのようになってしまった。 器に例えれば分かりやすい。一つの器には、一本分の液体しか入れることは出来ない。五界統合においては一つの器に五本分の液体を入れたのと同様で、それぞれの世界から零れ落ちた領域は、総計四世界分となった。 そうして領域を減らされた五つの世界に住まう住人は、かつてそれぞれの世界でもあったであろう様に、領土を廻った騒乱に身を投じることになった。初めは隣接部分等の局所地域で、それが徐々に拡大し、最終的には世界全土を巻き込んだ騒乱と化してしまった。 以降何十年にも渡って継続されたその戦争は、五界統合騒乱として歴史に記されている。 騒乱に伴い無数の命が失われた。ただでさえ五界統合時に人口を減らしていた各界の重鎮達は其れを重く受け止め、あまりにも遅過ぎる和解の道の模索を始めた。 模索から更に十数年経ち、漸う五界の重鎮達が納得出来る状態での住み分けが行われ、公式の上では和解し、それぞれの世界同士で和親条約が結ばれた。そして和解の象徴として五界の未来を担う若者を育む教育機関設けられる。 「それが此処、五界統合学院です」 凛とした声を響かせる女子生徒の回答を聞きながら、何を今更と思う。 なお、彼女の回答に不適切な点を敢えて上げろと言うのなら、、五界統合学院というのは正式な名称とは言えない点を指摘する。特定世界の言語で命名した場合は反感を覚える者が少なからずいる為、厳密に言えばこの学院に正式な名称は存在しない。ただ不便である為、統合時に中核を成した人間界の言語を通称として用いているだけである。その為、人間界以外……霊界、魔界、天界、機界の元住民は、それぞれ自界の言葉で同じ意味を持つ名称で呼ぶことが多いと聞く。 まるで聞いたことが無いような口ぶりではあるが、実際の所聞いたことはない。 頬杖をつく動作の最中、首に取り付けられたチョーカーを撫でる。 生徒手帳の代わりとも言える其れには、ある意味五界の技術が結集されている。機界が機構を考案し、人間界で小型化、魔界が汎用操作魔法の考案し、天界が実際のエンチャントを実行、霊界で行われた言語の翻訳の結果を反映している。 簡単に言ってしまえば、同時翻訳機構付き生徒証明機構とでも言った所だ。装着している限り見聞きした言葉を自界の言語に自動で翻訳し、また、装着している限り五界統合学院の生徒であると自動的に識別され、学院内で生じる諸々の煩雑な手続きが不要となる。 逆に言ってしまえば常に監視されていることに他ならず、また少々拘束感がある為、生徒からは不人気である。 腕時計型にして時計機能等を複合させたら便利だというのに―― 「――次の問題を……ソウジ」 思考の最中に割り込んできた声に、一瞬だけ心臓が跳ねる。 はっと現実に意識を向け、視線を教室前方の黒板に集中する。其処には見慣れた人間界の言語……教師の出身を考慮すれば元は恐らく天界語なのだろう、其れで一文程度の文章が書かれている。内容としては以下の一文を訳しなさいと書かれており、その続きは、翻訳機能で翻訳できないように呪詛魔法が掛けられていた。 曲線が多く用いられた特徴的な文字。それは書記魔法で用いられる術式言語の一つであり、言語名はアーヴニィルという最も多く用いられている物である。 その一文が意味するのは、”金は銀に、銀は銅に”と言った具合になる。札《カード》を媒体に書記魔法として発動すれば、対象を劣化させる効果にでもなるだろう。 ……と言いたい所ではあるがそうはいかない。敢えてそう記述しているのか、はたまた純粋に書き損じているのか、綴りの一部が間違えている。 「……金は銀に、銀は銅に」 視線を黒板から逸らすことなく答え、ちらりと先生の方を見やる。無言で頷くその光景から察するに正解であるらしく、つまり先生が書き間違えた事に他ならない。 指摘しなくて良かったと思いつつも、後学のために敢えて指摘しても良かったとも思う。尤も、既に終了してしまった事象である為指摘することは適わず、また、無粋であるに違いない。 再び頬杖をつき、教室前方、黒板の上部に設けられた時計を眺める。 時刻は十一時五十分。授業の半分が丁度終わり、もう少しすれば昼休みである。 今日は、凄惨極まる戦乱に身を投じなければならない。 約三十分後に訪れるだろう闘争を考え、溜息を吐かざるを得なかった。 【クロ 2013.11/16】 授業の終わりを告げる鐘が校内に鳴り響く。 それは、紛れも無く試合開始のゴングだ。 五界統合学院の食堂を目掛け、生徒は思い思いの方法で殺到する。 当たり前のことだが五界それぞれは独自の文化を有し、食文化も当然異なる。 機界は置いておくとして、何だかよく分からないものを煮込みがちな魔界、質素で味気ない天界、供物らしき団子が主な霊界、そしてまともな人間界。 それぞれの世界独自の文化を尊重し、それを食堂に反映させたことはとても素晴らしいと思う。実に立派だ。異文化交流だ。 だが現実はどうだ。 人間界のメニューが真っ先に売れきれるのである。俺自身まだ数える程度しかありつけていないレベルでだ。 天界の彼らはいい。基本的に天界の料理を食し、それどころか残ったメニューを率先して注文するような天使のようなお人達なのだ。 まず許せないのは魔界。俺はあいつらが魔界食を食べているのを見たことがない。それどころか俺が仕方なく魔界料理を食べていると決まって、やれ芋虫だのそれは蛙だのと知りたくもないことを吹き込んでくるのだ。お前の世界の料理だろ。文化だろ。 そして厄介なのが霊界だ。壁をすり抜けたりできる奴が多く、大抵奴らが人間界のメニューをごっそり持っていく。しかも実は食事を取る必要がないらしいのだ。ふざけるな。 そんなこんなで人間界の住人は魔界と霊界に良いイメージを持っていないのである。 はっきり言ってこの食堂のシステムは間違っている。 「さて、行くか」 皆より少し遅れて教室を出るのには理由がある。 魔界の連中からの妨害に巻き込まれないためだ。普段は仲が悪いというか自分勝手な連中だがこういう時だけは見事なコンビネーションを見せるから困る。 そう、俺は人間界のメニューを半ば諦めたスタンスなのである。 後方から様子を窺い、隙あらば人並みを掻い潜り前に抜ける。基本的な目標は天界のメニューを食べること。決して美味しいものではないが、天界の彼らに対するイメージからか、体 中が祝福されているかのような気分に浸れるのだ。 まあ、人間界のものが食べられるのならばそれにこしたことはないのだが。さて、今日の様子はと前方の集団を見やったその時だった。 「ああ、ソウジ!調度良かった!」 聞きなれたその声の方へ振り返るとそれもそのはず、先ほどまで授業を行っていた天界出身の教師ダグダエルその人であった。 温厚な性格とおっちょこちょいな愛嬌のある人柄から、“グダグダエル先生”の愛称で割と人気のある教師だ。さっきの綴りの間違いも頷ける。 そんな先生だと言っても一応は教師。生徒である俺が無下に拒むことなどできない。後方でポツンと様子を窺っていたのが仇になったと言える。こうなったら素直に諦めようじゃないか。 さて、一礼をして要件を聞くとしよう。 「何でしょう先生?」 頭を上げて問いかけると満面の笑みの教師ダグダエル。ああ、面倒なことを頼まれるのだとすぐに分かった。 しかしこのごり押しするかのような笑顔は見習いたいものである。まるで断れる気がしない。 「いやー、助かったよー!さっきの問題!間違いを指摘されてたらどうしようかと!綴りのミスに途中で気付いたんだけど言い出せなくて物凄く汗かいたよー!動揺しすぎて授業がぎこちなくなってしまったような……」 「いえ、あの……、どうも。では自分は食堂に向かうので……」 「ああ!ちょっと待って!そうだ、こんなことを話したいんじゃなかった!」 全くこの人は、“グダグダエル先生”と呼ばれる宿命の下に生まれてきたと言っても過言ではあるまい。 「実はここだけの話、クラスに新しい仲間が増えるんだよ!しかも2人も!何ていったかなー?いやー授業中言うように言われてたんだけど言うタイミングが掴めなくて今更になっちゃってさー」 「あの、話を先に進めてください」 「え?ああ、ごめんごめん。それでその二人に軽く学院内を案内してあげて欲しいんだよ。いやー急遽決まってねー。昼休み後から授業に参加することになってるみたいだから、よろしくね」 なるほどやっぱり面倒なことになってしまった。 しかし、そうすると俺の昼食は一体どうなってしまうのか。この人はそのことを全く考えてないような気がして怖い。 「ああ、そうそう。昼食は特別に好きなものを用意してあげよう!この教師だけに与えられた特別な食券を渡しておくよ!食券乱用しちゃあいけないよ」 「いきましょう」 天使だ。やはり天界の人々は素晴らしい。疑った俺が愚かであった。 この祝福を受けし食券があれば他にもう何もいらない。 なるほど、食堂のシステムはこのためにあったのか。 教師から善き生徒に授けられる至上の祝福。この食券に導かれるように皆勤勉で誠実で素直な生徒になっていくだろう。昼食の為に。 この学院の食堂のシステムは何も間違っていなかったのだ。 「さて、職員室で二人が待っているはずだから、ちょっと呼んでくるね。そうだな、とりあえず三人で食堂で昼食をとってからがいいんじゃないかな?いいなー学生は。青春だねこれは」 「あの、転校生も待ってると思うので、昼休みの時間も限られてますし……」 「ああ、そうだね!ごめんごめん!全く急かすんだからー。まあ気持ちはわかるけどねー。先生も昔あったなーそういうの」 そう言いながらダグダエル先生は職員室に入っていった。 転校生か。 一体どんな人なんだろうか。いや人じゃない可能性の方が高いことはわかっているのだが。 できることなら天界人であって欲しい。機界人でも構わない。少なくとも魔界人と霊界人は勘弁していただきたいものである。 いやちょっと待てよ。食券は一枚しか貰ってないのに三人で昼食とはどういうことだ。やっぱりグダグダエル先生じゃないか。 この時間だと残っているのは魔界食のみと考えていい。これは争いの火種になるのではないか。 いや、まだ会ってすらいない生徒のことを疑うのはやめよう。例え仮に魔界人だろうと霊界人だろうと真っ当な生徒もいることはいる。 その生徒本人と真摯に向き合うべきだ。きっと人間食を仲良く分かち合うこともできるはずだ。 それに片方が人間だったり天界人であったりしてくれれば心強い。 そんなことを考えていると職員室の戸が開き、ダグダエル先生が一人の生徒を連れて戻ってきた。 「いやー、ちょっと霊界の子が遅れてるみたいでね。とりあえず魔界出身のこの子と自己紹介でもどうかなと思って」 人間関係とは第一印象が重要らしいが、この時俺は考え事をするあまりとんでもない失敗を犯してしまう。 「うわぁ、最悪だ」 つい、思ったことが口に出てしまったのである。死にたい。 【タタリ 2013.11/18】 俺が漏らした不用意(うっかり)な本音に、ダグダエル先生が連れてきた女生徒の眉根が怒りに歪む。白金の髪から覗く鋭い視線が、俺の脳髄を一息に貫いた。 死んだかと思った。生きてる事が奇跡だと思った。それほどまでに、同年代離れした恐ろしい殺気であった。 「じゃあ、まずは自己紹介しようか。ソウジ、君からいってみよう」 うん、ちょっと待ってくれ。自業自得である事は認めるし謝りもするが、この空気をフォローする事もなく、丸っと無視して話を進めるアンタは間違いなく大物だよグダグダエル先生。 「あー、いや、すまない。さっきのは気にしないでくれ。ちょっと考え事してて、タイミングが悪かったんだ」 「知らねえよ」 何とか誤魔化そうとしたところ、ドスの利いたどぎついお言葉が返ってきた。うはは、怖い。魔界人スゴイ怖い。 「えっと、何だっけ。ああ、うん、俺は伏神ソウジ、人間(ヒューマン)だ。グ……ダグダエル先生からも聞いてると思うが、今日一日、学院の案内をする事になった。よろしく」 「……柳瀬川朝霞(やなせがわアサカ)、雪女」 「よろしく」なんて友好を表す気さくな挨拶は返って来なかったが、うん、本当に、本当にちょっと待ってくれ。ツッコミどころが多すぎて処理できん。 魔界人と一言に言っても種族は豊富だが、基本的に魔界と人間界は密接な関係にある。五界統合以前、神話や伝承に登場してくる空想上の生物は、大抵が魔界か天界の住人に相当する。 今でこそ大々的に五界が融合したものの、元々の世界は隣接したまま干渉する事はなかった。……と、どっかの偉い学者が言っていた。 だが、ごく稀に、偶発的に世界同士の門(ゲート)が開かれ、たまたまそこに居合わせた者が余所の世界に呑まれてしまうケースがある。この時、向こう側から来た存在こそが「魔物」だの「妖怪」だのとして、度々目撃されるのだ。逆にこちらから向こうに行ってしまえば「神隠し」の様な行方不明事件に発展する。 五界統合以後は、妖怪や天使は珍しくない。だから柳瀬川が雪女だとしても、特に驚く事ではないのだが、とりあえずツッコミたい事がある。 どうせ第一印象は悪いのだから、不躾承知で柳瀬川の容姿を眺める。 髪は雪の様に光を反射する眩い白金(プラチナ)。眉毛や睫毛まで同色である事から、それが地毛である事が窺える。 瞳は吹雪の夜を連想させる深い紫。長い白金の髪から覗く紫は、一本一本が光を乱反射し、七色の輝きに変化している。実に神秘的だ。 ここまではいい。雪女というからには雪の儚さを彷彿とさせるイメージが表層に色濃く出ているから、納得も出来よう。 肌は小麦色。夏休みに海の家でアルバイトしてたんですか? と思わず訊ねたくなるほど、健康的な茶褐色。雪の様に透き通る青白い肌などどこにもない。雪女の淡く儚げなイメージにヒビが入る。 着崩した制服。首元はそもそも指定のリボンをしておらず、ブラウスは第二ボタンまで開かれていて、スカートは膝上……というか股下十センチもないくらい気合いの入った超ミニ。雪女の貞淑なイメージが崩壊の兆しを見せる。 強気で尊大な態度。睨まれでもしようものなら即座に財布を差し出して土下座させてしまう程の凶悪な威圧感を、これでもかと発散させている。なんか黄金色のオーラが見えそうな錯覚さえ覚える。雪女の神秘的なイメージが完全に瓦解した。 総じて言うなら、お前の様な雪女がいるか! である。 「くっ、ギャップ萌え狙ったキャラ構成にしても、もうちょっと別の方向性があっただろ! 何でそんなにニッチな黒ギャル路線なんだ……!」 「何言ってんのか全く分かんねーけどテメェがあたしを馬鹿にしてんのだけァ理解したぞ!」 いかん、また本音が出てしまった。ボレロのポケットに手を入れたままの柳瀬川は、今にも掴みがからんばかりの怒気を帯びている。そんな殺伐とした目で見られたら、こっちがドキドキします。……ごめん、何も上手くなかった。 「おお。種族の事もあるし、気が合わなかったらどうしようかと思ってたけど、けっこう仲良さそうで安心したよ」 「「アンタの目は節穴か!?」」 「ほら、息もピッタリ。いやぁあまりに急な話だったから、誰に頼もうか迷ってたんだけど、ソウジが居てくれて助かったよ。それじゃ、アサカをよろしく頼むよソウジ。私はこれから霊界の子の様子を見てくるから、後は若い二人に任せてお先に失礼するよ」 言いたい事を言うだけ言って、一切のフォローもないまま、ダグダエル先生は去っていった。すげぇ、心底尊敬するよ僕らのグダグダエル先生! この程度の仲違いは喧嘩の内に入らないと思ってるとか、天界人はみんな聖人君子か!? 後に残された俺と柳瀬川は、職員室を出入りする教員に道を譲り、しばし呆然とする。昼休みは既に三分の一が浪費されていて、俺の胃袋事情も深刻な事態を招きかねない。 「……とりあえず、学食まで案内するよ」 「そうだな。ただ、テメェは半径三メートル以内に近付くな。砕くぞ」 うん、もうコレどうしようもないほど第一印象サイアクだわ。いや、どうせ昼休みが終わればお役御免なんだし、いいんだけどさ。 ◇ 遅れ馳せながら学食に到着した俺達は、ダグダエル先生に貰った一枚の食券を巡って大バトル……という事もなく、譲ってもらった券で天界食にありつける事に成功した。一汁一菜一膳の素朴な味(※表現をオブラートに包んでる)を堪能しながら、同席した柳瀬川を見る。 「こっち見てんじゃねぇよ。黙って下向いて食え」 ……無茶言うな。お前の昼食を見せ付けられるこっちの身にもなれ。 薄い木板を瓢箪状に切り抜いた簡素なスプーンを使って乳白色の固体に差し込み、すくって口に運ぶ度にやや口元が綻んでいる。サクサクと音がするのは、半結晶体の氷を噛み締めているからだ。 「……その、アイスクリームが昼飯なのか?」 「悪いかよ」 腹に溜まらなそうだ。女子はそんなんで午後の授業を乗り切れるのか。というかお前、あれか。朝食がてらにケーキを食べちゃう系の甘党(スイーツ)な現代っ子か。 先んじて食べ終えたカップアイスの蓋を閉じ、熱々のスープと格闘している俺を眺めてくる柳瀬川。俺の貴重な食料(カロリー)だ、絶対やらんぞ。 「いらねーよ。あたしからすりゃ、よくそんな熱い物食えるな、お前ら」 「猫舌なのか?」 「いや、熱いの全般嫌いだ。ってのに、この世界は春だの夏だのがありやがる。種族区整備が終わるまで、あたしはこの街に住まなきゃいけねぇとか、ほんと最悪だよ」 ──五界統合からそれなりに時間は経ったが、何せ総人口五倍の大惨事である。全国的には環境問題含めて未だに住み分けがハッキリしておらず、人間界でも生存に適した土地の整備が済むまで、本人達には悪辣な環境で過ごさなければならない場合もあるらしい。彼女もその内の「移住手続きが遅れてる」種族の一人なのだろう。 あ、なるほど。だからアイスクリームなのか。日焼けした肌も、そういう事なのだろう。 そう思うと、彼女がカリカリしているのも納得が行く。何の前触れもなく自分の住処を失い、肌に合わない土地で生活する事を余儀なくされているのだ。そりゃ不機嫌にもなるだろう。俺だったら辺り構わず理不尽に当たり散らしているだろう。 「おい、いつまで食ってんだ。さっさと院内案内して即座にあたしの視界から失せろ」 ……いや、全然違うわ。これ単に俺が嫌われてるだけだ。 【どあにん 2013.11/21】 今日はケチが付きっぱなしだ。 ダグダエル先生に捕まって案内役を押し付けられ、そして黒ギャル雪女と狭すぎる層にしか人気が無さそうなのを院内案内させられた挙句 育ち盛り食い盛りの男には非常に貧相な天界食を食う事を強いられて。 ダグダエル先生に出会う事さえ無かったのならば、今頃は人間界の食事を大盛りにして我儘ストマックを満足させる事が出来たであろうに。 そして件の雪女は明らかにイライラしている、人差し指は柔らかそうな二の腕を何度も叩いてリズミカルに怒りを表現している。 「おい」 不意に誰かに声を掛けられるが、ぶっきらぼうな声の掛け方にちょっとムッとしたので聞こえないフリを決め込んだが、これが俺の二度目の失敗だ。 一瞬何か呪文が詠唱されたと思い込んだ瞬間、口に含んでいた(精一杯譲歩して)スパゲティが意志を得たかのように動き始め、突如俺の鼻から侵入を始めた。 しかもこの魔法最悪だ、鼻から口へ出てまた鼻に入っていく、無限ループ超怖ぇ。 「いけすかねぇ天界野郎から聞いた、お前が院内案内してくれんだってな?」 ようやくスパゲティから開放された俺が咳き込みながら後ろを振り向く。 指定の制服を着崩してその上から魔法使いのバアさんが着るような真っ黒なローブを羽織っている男子生徒が一人。 その瞳はドブみてぇな濁った緑色をしていて、氷のように冷たそうな印象を抱く、 冷たいと言えば、あの雪女はさっきのスパゲティ無限ループがウケたのかまだ腹を抱えて笑ってる、泣きてぇ。 「俺は人間の伏神ソウジだ、ダグダエル先生から聞いてるかも知れないが学院内を案内する、よろしくな」 「俺も人間のルシフェリオ=ダミアン=グラストフ……前の黒魔術学校から転入させられた」 俺の脳みそがフル回転して数日前のニュースを思い出す、そうだ……名前はハッキリ思い出せないけど、 霊界にあったどっかの魔法学院の校長が逮捕されたのを雑誌の特集で読んだ、未成年に本格的な黒魔術を教える為に 悪魔崇拝の強制やグロい授業やスポーツを行っていたのを魔法省から咎められ、数回の改善要求にも答えなかった為校長が逮捕、学校は廃校になったと。 その中で精神ダメージが比較的軽い生徒は別の学校に転入させられたと聞いて居た、ダミアンもその口だろうか。 「最初に言っておく、俺の目的は復讐だけだ……仲良しこよしする気は更々無い、さっさと案内しろ」 うん、この雪女が増えたようなもんだ、俺は諦めて残りの食事を胃袋の中へ放り込んだ。 ◇ 学院は非常に広い、一つ一つの教室を案内してたら全部案内し終えるまでに3日は掛かるくらいだ。 だから俺は要所さえ抑えておけばいいやと、良く利用する教室は詳しく、あまり利用されない教室はほぼ口頭のみで案内していく。 しかし空気が重たい、暴力雪女と多分厨二病男に挟まれるなんて85年前後の人生で一度あるか無いかの頻度だと思われる。 なんとか場を和ませられない物か、そう考えてた時に例の厨二病が口を開いた。 「おい、ソウジとか言ったか」 「あーはい、なんでございましょうか」 あのダミアンが初めて口を開いたのだ。 なんだ、仲良しこよしする気は無いとか抜かしといて、やっぱお友達が欲しいんじゃ無いのか? やっぱり厨二病だなコイツ、俺の中でのイメージは固まった、ダミアン=厨二病な。 そんなダミアン君の視線の先には図書館、これから案内しようとしている場所だった、あれコイツ案外ガリ勉系か。 「この図書館は魔術書の貸出はやってるのか?」 「あぁ、易しいレベルのならな……難しいレベルのだと進級するまでお預け喰らうし、中にはここら一体を完全に吹っ飛ばすレベルのもあるって噂だ」 ふぅん、と濁った緑色の瞳で図書館のプレートを眺めているのを見て、あぁコイツ絶対なんかやらかすなと俺の頭の中でその未来が容易に思い浮かんで行く。 ダミアンに釣られるように朝霞も口を開く、なんとなくロクでも無さそうな事になりそうだが。 「じゃあ此処ら一体に雪降らすような魔術が載ってる本もあるのか?」 「探せばあると思うな、確証は無いが」 気が合うなと言わんばかりにダミアンと朝霞が深く頷きあう、なんだろう俺の疎外感。 【西口 2013.12/12】 校内を案内するだけなのに、なんでこんなに疲れなくちゃいけないのか。説明を求めたい。 今日は特に日が照っているためか、図書室を通過して以降、柳瀬川の機嫌がすこぶる悪い。 背後から突き刺さってくる敵意とか苛立ちとかが、具体的な形状をとって背中を刺してきそうなほど濃密に感じ取れた。 しかし、それを気遣ったのがいけなかった。 とりあえず、何か話せば気が紛れるだろうかと思い、ここまでで何か質問はないかと問いかけると 彼女はそれはそれは恐ろしい形相でこちらを睨み、「ねえよ」とはき捨てるように呟いた。 危なかった。四時限目の前にトイレに行ってなかったら確実に粗相をしていたところだ。 やっぱり魔界人って怖い。改めてそう思った。 雪女のなせる業か。パーティ内に、というか主に俺の背筋に、物凄く冷たい風が吹き抜けた。 冷や汗がツゥ、と首筋を滑り落ち、リノリウムの床に落ちる寸前に、「一つだけ聞かせろ」とダミアンが応えた。 こいつ、救世主か……!? と思ったのもつかの間。 「どの人種ならいなくなってもバレにくい?」 「おまえは なにを いっているんだ」 いや、こんなにいるんなら一人や二人や八人くらいなら生贄ってもバレないだろう? などとさも当然のようにのたまう厨二病を諌めるのには中々骨が折れた。 途中でほぼ無意識的に柳瀬川の同意を得ようとしてしまい、文字通り肝を冷やしたりと色々あった。 ふざけやがってグダグダエル先生め。 あんたの授業だけ狙い打ったように居眠りしてやろうか! 俺が恐るべき不良的な怒りを胸に滾らせるのと、彼らが俺たちの一団を発見し、声をかけてくるのはほぼ同時だった。 「うーっす。何してんだお兄ちゃん」 いい加減堪忍袋の緒が切れそうな柳瀬川を何とか宥める為、中庭の木陰に固まっていた俺たちに 半機人の少女一人を連れた少年が、親しげに歩み寄ってきた。 青白い不健康な肌に、薄汚れて痛んだ金髪。 黒目がちの大きめな瞳と、未だあどけなさが残るその顔には見覚えがあった。 「ルカか。お前こそどうしたんだよ、中庭嫌いだったろ?」 「委員長命令。苦手なら慣れろ、って巡回ルートに無理やり捻じ込まれた」 あの人は相も変わらずか……! 「しかし、驚いたな。まさかお兄ちゃんに、昼休みに外で話すほど仲の良い友達がいるなんて」 「その友達ってのがあたしの事なら、てめえをブン殴る理由になるな」 「どんだけ嫌なんだよ……」 人を殺せそうなほどの怒りが込められた柳瀬川の視線を真正面から受けて、少年――ルカの体が一瞬だけ、ビクンと跳ねた。 その表情には如何ほどの変化もないが、内心怯えているのが手に取るように分かる。 長い付き合いのなせる業、とでも言うべきだろうか。 「えーと……。失礼な事を口走ってしまい申し訳ありませんでした、先輩」 「……いや、別にいい。少し苛ついてるだけだ。キレてるわけじゃねえよ」 「それは行けませんね、ミス」 そこで、押し黙っていた見覚えのない半機人の少女が口を挟んだ。 その陽光を吸収してしっとりと濡れたように光る髪は 柳瀬川の宝石めいたそれとは正反対に、黒曜石の様な暗い輝きを宿している。 少々不自然なまでに白いとはいえ、その細面は、半分は人間である事を思い出させる程に自然な作りをしているが 制服の袖口や、スカートから伸びる素肌には、生体部分が一切ない。 金属の持つ独特の威圧感が、その部位の硬質さを如実に表していた。 「お兄ちゃん。機人にも羞恥心ってもんがあるんだぜ?」 「ブタ野郎」 「流石の俺も引くわ」 「セクシャル・ハラスメントはお止めください。正式に抗議いたします」 悪くなっていた空気が、俺をバッシングする事で修復の兆しを見せている……!? というかブタ野郎ってなんだ柳瀬川。お前単に俺の事罵倒したいだけじゃないのか。 「まあエロスはともかく。そちらのレディ、雪女に属する方とお見受けいたしますが」 「……だったらなんだよ」 「この気候ではさぞお辛いでしょう、よろしければ、一時的に極低温帯をお作りいたしましょうか?」 「え、マジ?」 柳瀬川の表情が、俄に明るさを帯びた。 その声音も上ずっており、今までの極低音ではなく、年頃の少女のソレであった。 これにはダミアンも驚いたらしく、視界の隅で一瞬だけ眉根を吊り上げていた。 是非にと頼む柳瀬川を見て取ると、少女は俺たちに自分から離れるように言った。 10メートル程度の距離を開ける俺とダミアンを尻目に、ルカは全速で中庭の端っこまで駆けていた。 その背を目で追って、頭上に疑問符を浮かべる俺を気にする事もなく、少女の魔術が「起動」する。 「内蔵術式展開。詠唱短縮。範囲・識別省略。補助節、その他もろもろ省略。『紅蓮庭園』起動します」 色々と不穏な単語が聞こえてきたときにはすでに遅かった。 少女と、その傍らで座り込む柳瀬川を中心に、凍気の波ともいうべき物が、唸りを上げて拡散した。 ――結論から言うと、用務員さんが丹精込めて育て上げた、中庭の木々や花は全滅した。 ダミアンの盾にされて冷気をもろに引っ被った俺が、薄れ行く景色の中で最後に見たものは 片目を閉じて舌をぺろりと出し、頭をこつんと小突きながら、酷く抑揚のない声で「てへっ」と呟く機人の少女の姿であった。 もし今日が厄日じゃなかったら、自殺しよう。 そう固く心に誓っった瞬間、俺の視界はブラックアウトした。 【Kの人 2013.12/12】 暖かく、其れでいて柔らかな感触に包まれている。 それらを一言で呼称するならば布団と言う一言に集約され、学院内に置いて布団の使用が許可される場所は数少ない。 ぱっと思いついた幾つかの選択肢から最もありえそうな場所を考え、その考えに思い付くと同時に身体を跳ね起こす。 傍から見れば悪夢から醒めた直後とでも思えるような速度で上体を起こし、周囲を窺う。 清潔そうな白が目立つ一室は、天井から下がる幾つかのカーテンによって区切られている。何故か此方が身体を横たえていた区画にはカーテンがされていなかったが、別段その程度でとやかく言うのは馬鹿らしい。 鼻腔を僅かに刺激する消毒液の臭い、此処から窺える棚には諸々の薬品に機界人にでも使うらしい潤滑油が納められており、それらだけで此処が何処かを察するのは容易かった。 ――保健室。 其処は本来ならば怪我や病気を抱えた生徒に処置を施し、一時的に療養させる目的……つまり安らげる方の聖域ではあるが、五界統合学院においてはそうはいかない。 比較的巨大な学院内には幾つか保健室が存在する。理由は二つあり、一つは末端の方で生じた怪我に対する反応が遅れてしまう為。二つ目は比較的身体の構造が似通っている人間界、天界、魔界に住まう種族なら処置の方向性の目処は立つが、どちらかと言うとメカニックの分野である機界人、そもそもよく分からない霊界人等は、その筋の専門家でなければ治療は困難である為だ。 その為前述の通り幾つか存在しているのだが、場所によっては安らげる聖域ではあるが、そうでない保健室も存在している。 音を立てないように寝台から身体を下ろし、カーテンの外に顔だけ出して周囲を窺う。 そして、比較的マシな方の保健室であることを確認し、安堵の溜息を吐く。 第三保健室……通称夢魔の巣。治療術に長ける天界人養護教諭の治める第一保健室と比較すると程度は下がるが、機界人養護教諭の治める第二保健室よりかはマシに過ぎる。第二保健室は、本気で身体改造されかねないからだ。 だからといって第三保健室がまとも、という訳ではない。その通称が物語る通り、此処はある意味では危険地帯である。 第三保健室は魔界出身、種族夢魔の養護教諭が治めている。保健室で夢魔と言えば淫猥な想像を掻き立てられるだろうが、ある意味その通りと言える。 拳を数度開閉し身体の感度を確認。……良好、既に身体は復調している。 ならば何時までも危険地帯にいるのは馬鹿らしい。生肉を吊るしたまま猛獣の檻に留まる程度に、馬鹿らしいのだ。 周囲を確認した限りどうやら今は席を外しているらしい。無言で去るのは不躾だと思われるだろうし、心配されるであろうから、胸ポケットかメモ帳を取り出し、その一頁を破り取ってメモを残す。別段凝った物である必要は無く、ただ淡々と”回復したので戻ります 伏神”とだけ書き残して保健室を後にする。 保健室を出て直後、天井に吊るされた時計を確認する。時計は既に午後三時前を指しており、どう足掻いても六時限目の授業には間に合いそうにはない。そもそも、六時限目の終了時刻が午後三時丁度であるからだ。恐らく、教室に辿り着く頃には終礼を終えて帰りのHRの準備が始まりつつあるだろう。 流石に帰りのHRに遅れる事だけは勘弁願いたい。ただでさえグダグダエルなのだ、きちんと当人から口頭で説明を受けていないと、生徒から又聞きすれば確実に事実と異なる回答が返ってくる。当人から受けても事実とずれるが、其処は触れてはいけないのだろう。 ”廊下は歩くこと、飛ばないこと”という風紀委員会が製作したらしい張り紙を尻目にやや駆け足気味に教室への道を行く。第三保健室は、自身の所属する教室からは程々に離れているからだ。 丁度経路の中頃に差し掛かった頃にチャイムが鳴り響く。多くの生徒が授業から開放された開放感に包まれているだろう、何処からともなく、やっと終わったーという声が聞こえてきた。 廊下を曲がり、その先の階段を駆け上る。三階に到達したら其処で一旦曲がり、再び廊下を駆け足気味で行く。 出来れば全力で走って行きたい所では在るが、チョーカーが存在している以上それは難しい。 同時翻訳機構付き生徒証明機構は生徒の動向を逐一確認している。其れはつまり、規定以上の速度で移動した場合すぐさま風紀委員の厄介になるという事だ。実に煩わしい。 なお非常時、例えば災害時などはその制限が解除されるという。そして食堂へ向かう際は、基本的に全ての生徒は全力を持って移動するが風紀委員は動かない。そもそも風紀委員自体が走っていることを考慮すれば、この学院においては食事の為の移動と、災害が同じ扱いになるらしい。 漸く気がついた実に馬鹿馬鹿しい事実に半ば失笑を浮かべ、一定の速度を保つことに集中していた為、反応が致命的に遅れる。 ――今まさに曲がり角を曲がってくる人影…… あっという声を漏らす事も無い。その存在に気づいた頃には彼我の距離は僅かにしか存在せず、回避の為に速度を上げれば風紀委員に咎められる。かといって立ち止まるには速度が出過ぎている。 必然的に人影と衝突し、突き飛ばされ……ることはなく擦りぬける。 「あ、ごめんねー? ちょーっと急いでるのー」 間の抜けるような可愛らしい声に振り返ってみれば、其れは霊界人らしい少女であった。少女、と言っても着ている服や物理干渉して手に提げている籠に入れられたノートや書類を見る限り、彼女は教師であるらしい。 ごめんなさいという謝罪の言葉も紡ぐ暇を与えずにその教師は付近の教室へ入っていく。案の定籠だけ引っかかって、盛大に転倒していた。 ……其れを眺め続けられるほど暇ではない。 再び駆け出し、教室へと戻った頃にはHRが始まっていた。HRは始まった直後であり、ならば良いと思う人もいるかもしれないが所謂グダグダエルなのだ、話の順序が訳が分からない為始めから聞いていないと意味が通じなくなる事も多々ある。 そうして、案の定今日のHRはまったく持って意味が分からなかった。救いを求めて周囲に視線を向けてみても、原因を作ったと言っても過言ではない面々は盛大なスルーを決め込んでいた。 【クロ 2013.12/15】 結局のところ、俺は今夕陽の射す教室内で一人、課題を黙々と処理している。 HRの件を詳しく尋ねるつもりでダグダエル先生に声を掛けたのだが、どうやら事務手続きに不備があったようで、転校生二人を連れ職員室に行ってしまったのだ。 そうであれば他の生徒に聞いてみるつもりではあったのだが、教室で待っていて欲しいと強く頼まれたため、こうして時間を有効活用させてもらっているのである。 静かだ。今日を台無しにしてくれた騒がしい出来事など、まるで嘘だったかのように穏やかで、課題も思いの外はかどった。 ダグダエル先生が戻ってきたのは、それから1時間程した頃。課題はとうに終わっていたので、夕飯の献立などを考えていたそのときだった。 「いやー、なんかごめんねー……色々と」 そう言うダグダエル先生の笑みは引きつっていてる。何か嫌な予感がしたが、流石のグダグダエル先生ももうこれ以上は何事も起こせまい。予感などゴミ箱に投げ捨てようではないか。 「そうそうHRの話だったね。えーと、そうだ!校舎に遅くまでいるのもあれだからソウジの部屋で話そう!うん、それがいい!」 結局のところ、俺は今陽の沈みかかった空の下二人、ダグダエル先生と歩いている。 怪訝に思うところしかないのだが、この人の場合は考えることをやめた方が精神衛生上良さそうなので、俺は黙って従うことにしたのだ。 おそらく面倒なことが起こるであろうことは間違いないのだが、今日という日の疲れからか、色々どうでもよくなったのである。 もうすぐだ。もしかしたら今日のことは夢で、寝て覚めたら、騒がしくも平穏なあの日々のままだったりするのかもしれない。そう思うと、少しだけ気分が軽くなった。 「うわーなんだこりゃー」 見慣れたドアを開け、部屋に入るとそこには半分に割られた鉄の筒がそこら中に張り巡らされていた。 そして無表情な鉄仮面が自慢げに屹立しているではないか。もう帰りたい。帰ってるんだけど。 「帰ってきたか伏神聡治よ。さあ、転校生歓迎流しそうめん大会を始めようではないか」 クラスメイト、剛機ホオノキ・ダン十二式はHRが終わるなりこんなところでこんなことをしていたらしい。全くふざけた機界人だ。他人の部屋を無断で改造しやがって。 2m半はくだらないその巨体で、よくもまあ六畳一間のこの部屋をこうまで飾りつけたもんだ。あの表情のとりようもない鉄の顔面が無性に腹立たしい。生意気に角なんて生やしやがって。 「いやー、剛機ホオノキ・ダン十二式お疲れ様ー。本当に凄いよー。こんな短時間でこれほどのものが作れるなんて!先生感動しちゃったよー!」 もう嫌だこの人。俺に恨みでもあるのかと。俺を引き止めていたのはこのための時間稼ぎか。 しかし転校生歓迎流しそうめん大会というが、肝心の転校生が見当たらない。そもそもなんで流しそうめんなんだ。 「あのー、それでちょっと言いにくいんだけどね。ダミアンは復習で忙しいらしくてさー、アサカにいたってはにらまれて何も言えなかったんだよね……せっかくアサカの好きそうな冷たい流しそうめんにしたのに……ははは先生困っちゃったよ」 「ならば仕方ありますまい。流しそうめんを始めようではありませんか」 「だ、だよねー!さ、ソウジも早く上がって!」 結局のところ、俺は今鉄の筒が張り巡らされた自室で三人、ダグダエル先生と剛機ホオノキ・ダン十二式とで流しそうめんをしている。 食べながらに話を聞いたのだが、剛機ホオノキ・ダン十二式が人間界に興味があったらしく、提案した複数の人間界食の中からダグダエル先生が流しそうめんを選んだらしい。俺が保健室で休んでいる合間にクラスでそんなやり取りがあったようだ。酷い連中だ。 そもそも転校生が主役であるべき歓迎会に彼らを呼べぬどころか、俺へのサプライズを盛り込むとはどういう了見なのであろうか。流石グダグダエル先生である。 しかしだ。こんなことまでして、ここまで来てくれた二人を、妙に憎めないのは疲れているせいだろうか。冷たい流しそうめんと鉄の筒が、不思議と暖かく思えた。 「安心せよ我が友、伏神聡治。この流しそうめん装置は折りたたみ収納が可能だ。錆対策も万全だから何度でも使えるぞ」 黙っている俺を心配したのか、剛機ホオノキ・ダン十二式は声を掛けてきた。いつから友達になったのだろう。機界には、名を重んじ、常にフルネームで呼び合う風習があるらしく、非常に面倒だったので今まではそれほど接してこなかったのだが、思ったよりは悪くないものだ。ただちょくちょく改名する文化も有しているので面倒なのは面倒なのだが。 剛機ホオノキ・ダン十二式は話を続ける。 「人間界は訳の解らないところが実に興味深い。何故摂取物を流すのか。書物には清涼感を得る為との記載があったのだがどうにも解らぬ」 俺はそうめんを器用に掬いながら答える。流れる水がベランダへ排出されていく音も聞こえた。 「その記載のまんまだよ。水が流れてると涼しい気がしてくるだろ?夏の風物詩ってやつでもある。季節感を楽しみたいのさ」 「直接涼しくした方が賢明なのではなかろうか?涼しい気がするよりも涼しい方がよかろう」 「多分、それで満足なんじゃないか?気分の生き物なのかもしれないな。ひょっとしたら涼しいことより、涼しい気分のほうが心地よいのかもしれない。今ふと思ったんだけどさ」 「理解し難いが、現実的な状況の改善よりも精神的な誤魔化しを好むということか」 「変なことを言ってしまったようだ。イベントだよイベント。仲間と楽しむための催し物だ。それが主な目的。夏なら涼しい気分を味わいたいから水で流す。こいつはオマケだ」 「それならば涼しい部屋でそうめん大会をした方がよかろう」 「…………そうだな。今度は直接涼しくなるように改造して欲しいよ。どうせ改造されるならな」 面倒になった俺がそう話に決着をつけると、それを待っていたのかのようにダグダエル先生の間の抜けた声が響いた。 「わかるなーそういうの。物理的な欲求よりも精神的な充足を重んじるってやつ?天界だと美徳だよー。これって何か異世界交流って感じがするね。今までそんな風に考えてなかったことが異世界の人にはそう捉えられるんだーって。先生も色々考えさせられちゃうなー。っていうかこれ、いつまで先生が流し続けるのかな?そろそろ先生も食べたいなーって。そもそも剛機ホオノキ・ダン十二式は食べないのに何でそこに座ってるのかな?そろそろ交代して欲しいんだけど……」 俺はダグダエル先生より大きい声を響かせる。 「駄目です。先生には転校生歓迎流しそうめん大会をグダグダにした責任を取ってもらいます」 「そんなあああああああああああぁぁぁ…………」 結局のところ、こういう日も、悪くないかもしれない。 【タタリ 2013.12/16】 「あれ、飲み物が足りないね」 そう呟いたのは誰だったのか、とりあえず事の発端はそいつが原因であった事に違いない。 六畳一間の狭い寮室で騒いでいたところ、左右の部屋から苦情が来て、撤収しようとしたのが一時間と半ほど前。騒ぎの中心が流しそうめんである事を知った寮生らが参加しようとしたのがその直後。流石に一部屋に何人も入ってられないので、いっそそうめんレーンを廊下に設置しようと剛機ホオノキ・ダン十二式が提案したのが十分後、設置完了に更に十分。 それからというもの、スーパーまで飲み物や追加のそうめんを買い出しに出掛けてる間にあれよあれよと参加人数が増えていく恐怖は忘れられない。気付けば俺の部屋がある階層の寮生全員が参加していたのだからもう勘弁してほしい。というかうちが角部屋だからって、流水を浴室に流すなポンコツ。水道代って出すだけじゃなく捨てるのも金かかるんだぞ。 その場の雰囲気に負けて流しそうめんを楽しんでいたところ、冒頭の声が上がったのだ。流しそうめん参加総勢でのじゃんけんの結果、この熱帯夜の中、飲み物の買い出しは俺と剛機ホオノキ・ダン十二式に決まった。会場提供者と現場監督をパシらせるってどんなイベントだ。 そんな訳で、俺達は現在、大量の飲料とお菓子を持って歩いていた。重たい荷物のほとんどは剛機ホオノキ・ダン十二式が持ってくれているのが救いだが、ぶっちゃけこの暑さの中を歩く事自体が罰ゲームである。 「いや、実に愉快な催しである。転校生らも参加なされば良かったのに」 「ダグダエル先生には悪いが、断固として御免蒙る。あいつらが俺の部屋に来るとか絶対に穴が空く」 どこが、とは言わないでおこう。むしろ俺の胃だけで済めば御の字である。 夕方に始まった流しそうめん大会はいつしか宵闇を迎え、現在は完全に暗闇と化している。機界の技術によって街灯設備は充実しているので完全な闇という訳でもなく、等間隔に光と闇が交差する空間が広がっている。 かつては広かった空も、現在では数倍に増えた人口を収容する為の集団住居が所狭しと乱立して圧迫している。地上の光が空を喰らい尽くし、一等星の瞬きすら霞んで見えない。 辺りを見渡すと、かつてなら人外魔境と形容するに吝かではない多種族の姿が窺える。人種の問題ではなく、剛機ホオノキ・ダン十二式を含めて彼らはそもそも存在が違う。 「なぁ、剛機ホオノキ・ダン十二式。五界が統合される前の機界ってどんな所だったんだ?」 「なんだ伏神ソウジ、藪から棒に。その様な知識は授業で習っておろう」 「知識だけはな。ちょっとした興味本位だから、答えなくてもいいけど」 「いや、他ならぬ親友の質問だ。こちらも万全に応えねばなるまい」 相変わらずの堅苦しい口調で、剛機ホオノキ・ダン十二式は語る。視界を確保する為の頭部センサーがチュインチュインと音を立てながら明滅したり、ピントを合わせている。何それ機界人特有の感情表現なの? それともレーザー光線でも発射するの? 「統合前の機界には私達の様な自由意思を持つ機融人はいなかった。生物がエネルギーを摂取しながら繁殖を繰り返す様に、資源を発掘して工場を築き、より環境に適合する個体を製造していたのだ」 「生存本能に特化した人工知能でもいたのか?」 「いや、そうではない。そもそもかつての機界人は人工知能など持たず、原初の存在が何であるかの記録が残っていない。矛盾した言い方になるが、我々は生まれる前から次世代機を製造する為に生まれたのだ。意志や本能などを持つ事もなくな」 「生物としては破綻もいいとこだ。生存する目的がないのに生存していたって事になるだろ、それ」 「であるな。矛盾によって生まれた機界人は、矛盾を正さぬまま、矛盾した行為の効率性を求めていた。五界統合した今でこそ人と交わる為の技術が確立し、『機械と融合した生物』として自由意思を持つに至った」 全身のうち殆どが機械である剛機ホオノキ・ダン十二式でも、人としての肉が内蔵されている。無機物に人の因子を移植し、成長する機械として生を受けた機界人は、相手がどんな人格者であろうとも人間を肯定する。 それは、機界が独立していた頃から行い続けた「繁殖の矛盾」が正常であると証明する為なのだろうか。 「機界人って──」 俺達と何も変わらない、天界人や魔界人と同じく風変わりな生き物である。 そんな事を呟こうとした瞬間、 世界が赤く炎上し、辺り一帯にマグマが溢れた。 「──はあっ!?」 隣を歩いていた剛機ホオノキ・ダン十二式が熱でドロドロに溶けていく。内部の肉は一瞬で焼けただれ炭になり、瞬く間に灰に還っていく。 集合住宅も同じだ。先程まで辺りに漂っていた夕餉の香りはタンパク質と無機物が高温で溶けたいやな臭いが充満している。吐き気がする。 赤い、赤い、赤い視界の中で、ただ俺一人だけが正常であった。 「な、な、な?」 「あ、いたいた。お兄さん、ようやく見つけた。いやぁ人の身体って不便だねぇ。探すのも一手間だったよ」 悪夢の様な絶望を引き裂く様な、陽気な少年の声が響く。誰も彼も、何もかもが燃え盛る地獄の中、救いを求めようと俺はそちらを振り返り、 振り向いた事を後悔した。 僅か三メートルほど先に、少年(ドラゴン)がいた。いや、それは本当に少年(ドラゴン)であった。人の知覚限界を容易く凌駕する程の膨大な情報量が、俺の脳を噛み砕く。 赤、赤、赤、赤。赤。赤。赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤。 容姿の整った耽美な少年(ドラゴン)は、見た目は少年であるにも関わらず、脳が巨大な龍であると無理やり認識してしまう。 「あらら、ごめんね、お兄さん。これでもかなり制限してるつもりだったんだけど、やっぱり人の容量じゃ限度があるか」 「ひっ!?」 我ながら情けない悲鳴が喉から漏れた。炎の様に赤い少年は口笛混じりに軽快なステップで俺の目の前までやってきて、こちらを見上げてくる。紅蓮の双眸に魅入られてしまえば、人間の脆弱な身体など一瞬で消し炭になってしまいそうだ。 「んー。やっぱり思った通りだ。お兄さん、いい目をしてるね! 諦観とか悲哀とか、そんな言葉じゃ言い表せない、世界を歪つに捉えてる目だ。お兄さんは、いつ死んでもいい人間なんだね! 素敵!」 「はっ? ひ、や、何、が?」 「うんうん。なるほど。白龍(ヴェイパー)が気に入る筈だ。あいつが契約してなかったら、ボクが代わってあげても良かったかなぁ」 ヴェイパー? 何だ、それは? 人の名前か? 全く理解不能な事をつらつらと語る少年を改めて見下ろす。暴力の様な鮮烈なイメージでこちらを蹂躙し尽くしているものの、少なくとも彼の声音に敵意は感じない事が、多少なりと俺を冷静にさせてくれた様だ。 身長は一三〇センチほどだろうか。上半身は裸で、その上に毛皮のロングコートを着込んでいる。コートの裾は彼の背丈を一切考慮しておらず、地面を擦っている。その端々から火柱が立ち上り、アスファルトをぐつぐつと煮立たせていた。 五界統合以後、色んな種族を見てきたが、彼ほど常識から外れた存在は知らない。人間とほぼ同じ格好でありながら、彼が振りまく情報は全てが桁外れだ。突然現れて、世界を焦土にしてしまう存在なんて聞いた事もない。 「あ、そうそう。ボクは赤龍(アドライグ)。君が契約した白龍とは……何て言えばいいかな? 兄妹? いとこ? 同一体? まぁ、何かそんな感じ」 「ワケが分からない」 「むぅ、そこはニュアンスで感じ取ってよ。おかしいな、人間はそういう曖昧な空気をフィーリングで感じ取る生物だって思ってたのだけど」 無茶言うな。馬鹿言うな。こちとら一切たりとも現状を把握出来てない混乱の極みなんだ。理解を求めるというのならこちらも善処するので、まずは分かりやすく説明を要求する。 「そんなの知らないよ、お兄さんの都合でしょ? ボクには関係ないもーん」 ぶっ飛ばすぞクソガキ。 「あ、ムカチーン! もう、せっかくこのボクが人間如きに興味を持ってあげたのに、その言い草ったら! でも、目の前に理解の範疇を超えた脅威がいるにも関わらず、そんな反応できる人はそうそういないよ。そんな所も素敵だよお兄さん! いいなぁ、ボクもお兄さんが欲しいなぁ」 アドライグと名乗った赤い少年は、俺の周りをクルクル回りながら腹を立てている。少年の華奢な足が地面を跳ねる度、そこからマグマが噴き荒れる。翻るコートの裾から火炎放射。剛機ホオノキ・ダン十二式、消し炭も残らない。集合住宅、土台が溶けて遂に崩壊する。アスファルト、渦巻く溶岩に早変わり。 何これ。夢なら覚めて。マジで。今すぐ。なう。 「夢、で合ってるかな? 白龍の一部がお兄さんの身体を根本から構成しているので、普通なら認識できないボクと同一空間にいられるのです。それでも所詮は人間だからね。他の全機能を停止して、高次空間の処理を全力で行ってるから、ボクとの会話は一瞬での事でしかないもの」 「なるほど、やっぱり分からん。お前バカだろ。人に説明するの苦手だろ」 「いやはや、事ここに来て、まだそんな口を利けるのか。凄いやお兄さん、定命の存在の割に死を恐れないなんて。でもそれ、ボクだから笑って許してあげれるけど、黒龍(ファブニル)とかだったら魂すら残れないよ。気を付けてね」 「え、何? お前、同じ様な奴いっぱいいるの?」 「無数に点在する世界の数だけいるよ。ドラゴンってのもお兄さんが抱いたイメージでしかないから、人によっては天を貫く巨人とか、タコのお化けに見えるかもだけど。でも、この世界に降りて来れるのはボクらだけだ」 手のひらでパーを表現するアドライグ。……あ、いや、これパーじゃなくて五か。五人……人? いるって事か。こんな天災みたいなのが? 神様勘弁してくれ。 というか、何かこの状況に慣れてきた自分が怖い。こんなのが目の前に現れて、もう世界の終わりが近いと思えば開き直りもする。 「うんうん。ボクもお兄さんの事気に入っちゃったし、お兄さんがピンチの時には一回だけ、ボクが颯爽と駆けつけて助けてあげるって約束しよう。ふははは、喜べ人間よー!」 「いらん。助けがどうとか言うならこの状況から助けてくれ」 「そうだね。白龍の補助処理があるとは言え、これ以上ボクといたらお兄さん本当に精神死しそうだし。それはそれで可愛いだろうから、廃人になった暁にはボクが愛でてあげようか?」 「死ね、クソガキ」 「うふふ。そんなお兄さんも素敵だろうねぇ」 俺を中心に周回していたアドライグが背後で停まり、おぞましい視線で俺を眺める。背筋が焼け付く様な恐怖に振り返ると、そこには誰もいなかった。 「またね、お兄さん。白龍によろしく言っといて」 どこからかそんな声が聞こえた気がしたが、その時には既に周りの景色は正常に戻っていた。 剛機ホオノキ・ダン十二式や集合住宅、地面は全て元通り。燃え盛る炎や、噴きだした溶岩などどこにもない。ただ俺の視界がチカチカと赤く映る事以外、先程と何も変わらない。 「どうした、伏神ソウジ? 機界人って──なんだ?」 「あ、いや」 夢でも見ていたのか? 白昼夢? いや今、夜だけど。 さっきまで、何か恐ろしい目に遭っていた気がしたのに、何事もない世界に安堵している自分がいる。 「……忘れた」 そもそも俺、さっき、どんな夢見てたっけ? 【Kの人 2014.01/09】 結局、歓迎される存在を欠いた転校生歓迎流し素麺大会は皆が満腹になり、暫しの談笑が疎らになるにつれ、自然と終了を迎えた。 主犯グダグダエルは片付けを一切せずに逃亡。実行犯剛機ホオノキ・ダン十二式は片付けを含めた諸々の残作業を行い、最終的に帰ったのは日付が変わる寸前であった。同階層に住む生徒達は半数がそのまま帰宅、半数は片付けの手伝いを行ってくれた。 始めこそ帰った先生に不満の意を全員で表していたが、冷静に考えれば先生がいることで片付けが捗る訳でもない。寧ろ手間取る可能性もある。何故なら、奴はグダグダを司る天使、グダグダエルだからだ。 使用機材は剛機ホオノキ・ダン十二式が回収。残った食材は機界人である剛機ホオノキ・ダン十二式を除いた手伝い参加者が分配し、発生したゴミはグダグダエル名義で処分する事が全員賛成で可決、実行され た。 以上が、本日行われた素麺大会の報告である―― ◇ 無機質な電子音が闇を漂う意識を掴み上げた。 眼を閉じたまま手探りで目覚まし時計を探し、釦を押す。人間の意識を覚醒させやすい音色、という名の騒音はそれだけで突如姿を消した。 緩慢な動作で上体を起こし、寝台から身体を下ろす。 普段ならこのまま登校準備に移るのだが、今日は祭日である。それに伴い学校は休みとなっており、生徒達はそれぞれが望む休日を過ごすのだろう。 当然此方としても休日には予定というものが存在している。朝早くから行動しなければならない用事である。 寝間着を脱ぎ捨てて私服へ着替える。装飾よりも機動性を優先したその装いは、同年代が好む物に比べれば聊か地味ではあるが、華美な装いを好まない此方としては十二分である。 私用の鞄に財布、折り畳み傘、ハンカチとティッシュ、カードケース、そして携帯電話を入れる。 元より魔法を用いた術式通話は存在していたのだが、目覚まし時計同様機界から齎された技術により小型化かつ高性能化され、携帯電話という商品名で売り出されているそれは高価だ。その為まだ広く普及している訳ではないが、電波の使用による通話形式のみならず、従来の術式通話に対応しているため使用回数は案外多い。 きちんと必要な物が入っている事を確認し、鞄は一旦置いておく。洗顔と歯磨きがまだであるからだ。 洗面台へと足を運び、歯ブラシに歯磨き粉を付けて歯磨きを開始する。適度な力加減で行うべきであるが、個人的には程々に磨いておけば問題ないという意見である為適当である。一応左右ではなく上下の動きに注意しつつ行っているため、ただ漠然とするよりかは効率的であるに違いない。 水道水で口を二度ほど濯ぎ、歯ブラシを片付ける。そして空いた両手で水道水を受け止め、洗顔。朝の洗顔は洗顔料を使用しないため、濡れた顔面を布で拭えば直ぐに終了する。 あとは寝癖を軽く整えるだけであるが、今日は寝相が良かったらしく目立つ寝癖は存在しない。軽く気になった部分を櫛で整えて、身嗜みを整える事を終える。 時刻を確認すれば午前七時過ぎであり、約束の時刻まではあまり余裕がない。約束の時刻は、七時半なのだ。 少々どころか大分早すぎる集合時刻だが、集めた張本人の気質を考えればまだ良い方かもしれない。 玄関へと歩を進める。使い込まれた運動靴に履き替えれば、あとは待ち合わせ場所へ急ぐだけである。 ◇ ――終戦記念日。 各々の世界にも忘れ難き戦乱は存在するかもしれないが、現代史においてこの単語が出てきた場合、それは五界統合騒乱の終結した日を示す場合が殆どである。 本日がその日であり、どうしても休めない職種以外は十中八九休日であり、各々が思うように休日を過ごすのだろう。 時刻は七時二十五分。約束の時刻より五分早いのだが、召集した張本人……彼女には不満だったらしい。 待ち合わせしていた停留所へ着くなり、彼女が無言のまま拳を閃かせた。 ある程度予想済みであったため如何にかそれを受け止める。以前出会った時よりも重くなった一撃により、掌が痺れを訴えていた。 「一応、集合時刻の五分前なんだが?」 「私を待たせた時点で遅刻だ」 華奢な痩躯に似合わない、傲岸不遜極まりない口振りは以前と変わりない。此方を睨む蒼色の瞳は一年前に会った時よりも鋭さを増しており、それだけ彼女が過酷な状況下に晒されている事を物語っている。 その割には、身体に纏わせる雰囲気が幾分か柔らかくなったように感じる。過酷ではあるが、気を許せる友人が少なからず出来たのであろう。 天界人らしからぬ天界人の知人、エクリエルから視線を逸らし周囲を窺う。 ほぼ全ての業種が休みである為、普段なら喧騒を響かせるこの区画も今は沈黙している。時折聞こえるのは休めない職種の筆頭である運搬業を営む者が行き来する音色だけである。それは駆動音であったり、風切り音だったりと統一はされていないが、彼らが何かを運んでいることには変わりない。 まるで二人きりの世界だなと思いながら、ふと思いついた疑問を彼女へぶつける。 「他の面子は?」 例年ならば二人きりという訳でもない。毎回、此方の”死にたがり”を知っている面々……例えばルカを含める数人はいる。約一名を除きどの面々も約束事には生真面目な性質であり、五分前どころか十分前集合を行う面々ばかりである。 だと言うのにまだ来ていないという事は、何らかのトラブルに巻き込まれたか、あるいは―― 「――呼ぶ必要が無いと判断しただけだ」 此方の問い掛けに対し、エクリエルは簡単にそう呟き、不意に響いてきた駆動音の方へと視線を向ける。 機界由来の技術により、少なくとも人間界社会は飛躍的な文明開化を遂げた。それは生活に関わる部分であることが多いが、特にインフラ面での恩恵が大きい。 乗合駆動機関車、所謂バスと呼ばれる移動手段の確立は、人々の流動性を向上させ、新たな価値観の創造へ干渉している。 停留所付近で留まるそれに、エクリエルと二人で乗り込む。バスは殆ど人が乗っておらず、ほぼ貸切と言っても過言ではない状態であった。 料金は本来ならば人間界通貨で一〇〇〇イェン、共通通貨換算で二〇〇オールであるが、学生割引が利く為半額である。 目的地まではおよそ一時間程度。知人同士ならば談笑に耽る所ではあるが、生憎知人とはいえエクリエルは寡黙極まりない。必要最低限の会話しか行わない為、必然的に互いに沈黙することになる。 初めて行く場所ならば情報交換という形で話すのだが、もう何度も行った場所である上、互いに目的を把握している為言葉を交わす必要はない。 葬式もかくやといった重苦しい雰囲気の中、ゆっくりと瞼を閉じる。 ……目的地での行動の為、極力体力を温存しておきたかったからだ。 ◇ 目的地へと着く。 無言でバスを降りていくエクリエルに続き、此方も下車する。まだ五界統合学院の干渉下である為此処での支払いは必要なく、月末に一括払いである。 駆動音に掻き消される合成電子音声の紡ぐ感謝の言葉を背に受けながら、目的地である眼前の景色を視界に捉える。 其処はただただ広大な敷地であった。しかし草原が広がっているかと思えば巨大な穴が穿たれていたり、不意に機界人居住区域の様な灰色の大地が存在している。頭上の空には白雲と暗雲が混在しており、天候は極めて不安定である。ちらりと停留所の表示を見れば、乱層区画とだけ書かれており、利用者が殆ど居ないのだろう、不安定な天候に晒されて劣化している表示は未だに修正されていない。 相変わらず精神的に不安定になる光景だと思いつつ、無言で歩を進めるエクリエルへと着いていく。 ……五界統合騒乱の原因となった統合においては、殆どの場合はある一界のみの状態で統合されたが、稀に眼前の様に変な具合に統合された部分も存在する。乱層区画とも呼称されるこういった区画では普段観測されない様な事象が観測される事があり、エクリエルが此方を召集した理由も、此れに関係している。 彼女は広大な学院に置いて指折りの才媛である。 ありがちな学園物の設定で、学院内の指折りの実力者は学校中枢部と通じており、何らかの形で暗躍しているとあるが、まさしくその通りだ。 他の者達が何をしているかは不明ではあるが、彼女の場合は乱層区画の調査及びその報告書提出を学院側から依頼されている。 その関係で本来ならば此方と同じ区画の学部へ進学する予定だったが、彼女のみ他区画……様々な区画から優秀な人材が集められる区画に存在する学部へと進学している。 結果一年に一回、こういう形で召集される以外で彼女と会う事はない程までに疎遠となってしまっている。 目的地へ到着した以上、先程質問出来なかった質問をぶつけてもいいだろう。 「……何で、ルカ達に声を掛けなかったんだ?」 例年ならば、此方の”死にたがり”を知る面々が呼び出されるのだが、何故今年はそうしなかったのか、疑問なのだ。 此方の疑問に対し歩みを止めず、首を巡らせ半ば睨みながら彼女は口を開いた。 「必要性が無かったと言わなかったか」 「逆に言えば去年までは必要だったってことか。なら、今年必要じゃなくなった理由は一体なんだ?」 彼女にしてみれば知りたがる子供程度にしか映らなかったのだろう。呆れを孕む溜息のみが返され、彼女は再び前方を向いた。 言いたくないか、あるいは既に回答を彼女が示しているが此方が気づいていないだけか。 恐らくは後者であろうと思いつつ、無言で彼女の背を追う。 そうして、どれ位無言で歩いただろう。時間にした場合は十分弱、精神的には半日分くらい経ったと感じ始めた頃、彼女が唐突に口を開いた。 「……危険だからだ」 「ん?」 「ルカ達を連れてくるのは危険だと判断したからだ」 もうこれ以上は教えないと言わんばかりに、彼女の歩む速度が僅かに速くなる。それに遅れぬ様に歩みを速めるが、思考回路は疑問符で埋め尽くされていた。 ルカ達を連れてくる事が危険だと判断したのに、何故自分は呼び出されたのだろうか。 どう見積もっても、自分は弱い。”死にたがり”発症の原因となったあの一件以降、書記魔法が得意という程度の男子高校生でしかない。 我ながら情けない話だが、”死にたがり”を知る面々と自分を比較すれば、同じ状況下におかれた場合最も早く脱落するに違いない。 だというのに、何故彼女が此方だけを呼び出したのか。 その答えは、次の瞬間に嫌と言う程理解することになった。 【クロ 2014.01/15】 そこに見えたのは足元を横切る後ろ向きで歩く人型の影。影は左回りに回転していて、やがて機界の建造物の陰へ溶けていった。 あそこに見えるのは水滴が天に昇っていく様。雨だったのだろうか。しかし雲は掛かっていない。 「なんだろうねこれ」 俺は奇妙な風景を視角外に置いてエクリエルに訊いた。 答えてくれなくてもそれはそれでよかった。少し、安心したかった。 「それを調査している」 なるほど、調査対象が早速見つかったのは幸運だ。しかしこの光景はなんとも気味が悪く、眩暈がしてくる。もしかしてこれがルカ達を呼ばなかった理由なのだろうか。あっ、鳥がトカゲに。 「これら現象を観測すると真っ当な神経の持ち主は気が狂ってしまうのだ」 そうですか。真っ当じゃないと言われればそうかもしれないが、他の面々も割りと真っ当な神経の持ち主ではないような気もする。これ以上考えるのはやめよう。頭が痛くなりそうだ。あっ、白い草みたいなものがいっぱい生えてる。 「その空中に浮いている木のようなものの隣に立て。写真を撮る」 ああ、あの瞬間を絵のように切り取る機械のことか。流石エリート学生。最先端だ。って何故俺がこんな気味の悪いものと一緒に。 「被写体の大きさをわかりやすく記録に残すためだ。あとで聡治の現身長体重も聞かせてもらう」 お前はエリートでエスパーだったのか。此方が口に出さなくても問題ないらしい。そう言えばこんな奴だったかもしれない。こうなりゃヤケクソだ。 「これは!木のような手触りだ!う、動く!?まるで吊るされているかのように揺れ動くぞ!?む、そして何だか甘い香りがする!なんだこれ……」 と、ちょっと張り切ってはみたが、あまりのわけのわからなさに言葉が詰まる。 機械が駆動する音と光だろうか、薄っぺらい紙で何かを叩くような音と一瞬の閃光が、此方の方を通り過ぎていった。 ふと写真をとる機械がどういったものか気になり、エクリエルを見ると何やらメモを取っているようだ。一体何を。 「そのレポートを一字一句正確に書き記している。無論そのまま発表する」 「やめてくれ」 エクリエルは返事をしなかった。相変わらず勝手な奴だ。 そのまま俺達は、水溜りを中心に散っていく地面だったり、突然耳元で鳴って四方八方に飛んでいく何かの音だったり、よくわからない何かを記録していった。 不条理で、不気味で、不可思議で、どうしようもなく不安になるこの光景が、何故か五界の縮図に思えて、哀しくなった。 「何でもありそうなのに、寂しいところだな」 視界の端で、エクリエルがメモを取っているのが見えた。きっと、哀しい顔をしていた。 【どあにん 2014.02/02】 その後は天界の眩い光に辺りが包まれたかと思えば霊界の嫌な空気がこちらに流れ込んできたりもする。 エクリエルは不可思議な空間の写真を撮りメモを書き、伏神聡治は目まぐるしく変化する不思議な空間に漂う物質を逐一感触や匂い等を事細かに伝える、 そんなやりとりが続いて時が経ってもその空間は収まらない、エクリエルもメモ用紙が足りなくなったのか近場の岩に腰掛けてソウジを手招きする。 「で、何か分かったか?」 「何も分からん……それにだ」 目を閉じて何かの呪文を唱えるエクリエル。 一瞬件の空間が歪曲したかと思った瞬間、パンと乾いた破裂音が辺りに響き渡った。 突如の大きな音に驚いてゆっくりと目を開けたソウジの目の前にいたのは、夥しい量の鼻血を垂らすエクリエル。 純白の衣が血で汚れて悪趣味な水玉模様が広がっていく、慌てるソウジを尻目にエクリエルはハンカチで鼻血を拭いながら続ける。 「空間の魔力を読み取って誰がやったのか推測しようにも、魔力が巨大過ぎて私の力量では測る事が出来ん。 魔力の質も桁も違い過ぎるんだ、分かりやすい例えで言うならば一つの匙で大海を全部掬い取るかのような愚かな行為だ」 「なるほど、すっげぇ分かりやすい例えをありがとう」 ソウジは首を縦に振ってから改めてこの不可思議な空間を見やる。冒涜的で、しかしどこか儚さと美しさを併せ持つこの亀裂。 鼻血を拭き終えたエクリエルが立ち上がり、書き溜めたメモを全て鞄の中へ仕舞い込んだ。 「帰るぞソウジ、コレ以上は何もわからん。 此処ら近辺に結界魔法を張ってから後日調査兵団の派遣を依頼する」 オッケイ、と少々おどけて返事をしたソウジは一歩を踏み出した瞬間何かが割れるような音が聞こえた。 振り向く、見えたのは腕、真っ黒、脳が走れと命令パルスを発する前に掴まれる、引きずり込まれ――。 「ソウジ!?」 何かの音に気付いて振り返ったエクリエルの目に見えたのは、巨大な黒い腕に掴まれたソウジの姿。 明らかにヒトでは無く刺々しい鱗に覆われている腕、太古に滅びたと言われる龍のそれと瓜二つであった。 エクリエルが叫ぶと同時に衝撃魔法の詠唱を開始するとエクリエルの身体に青白い電流を走るが、間に合わない。 亀裂から伸びる腕はソウジをその中へ引きずり込むと耳障りな音を立てながら亀裂が小さくなる、それを見てしまったエクリエルが腕を伸ばすも指先が触れたのみだった。 「うぉぉぁぁぁああああッ!?」 目まぐるしく景色が変化する不可思議な空間に引きずり込まれたソウジは必死に抵抗を試みる。 ゴツゴツとした鱗に覆われたその腕を殴りつけたり、引き剥がそうとしてみたり、果ては噛み付いてみたも歯が立たない、むしろ鱗の欠片が歯の間に挟まって痛い思いをした。 単純に殺すだけならば亀裂から出てきた時に握り潰すなり何なりすれば良かったはずだが、こうして捕まえると言う事はこの腕の主が何か目的を持っていると推測出来る。 希望的観測に過ぎないが殺される心配は無さそうだと思った時、腕がソウジの拘束を解いた。無様に尻もちを付いたソウジは尻を擦りながら立ち上がると、そこには女性が居た。 尻まである長い黒髪、切れ長の瞳は見る者を威圧する。 だがソウジの目を引いたのは大振りの西瓜を思わせる2つの脂肪がくっ付いている人体の神秘、その頂点と股間が必要最低限の漆黒の鱗で覆われている。 そして……細く長いヒトの腕、肘から先は刺々しい鱗に覆われた龍の腕、と言う事は……だ。 「人の子よ、会いたかった」 「だ……誰だお前は!?」 嫌な汗が止まらない、心臓……魂を直接鷲掴みにされているような威圧感、本能がガンガン警鐘を打ち鳴らす。 死。 死そのものが目の前に立っているような感覚にソウジは吐き気を覚える。 いっそこのまま吐き戻して失神出来る物ならばどれほど楽だったか、この時ばかりは無駄に強い自我を呪った。 件の女が肩を竦めると人体の神秘が派手に暴れる、この異常な状況でなければ視線が釘付けになったであろうがそんな余裕は無かった。 「嗚呼、定命の者は初めて出会う者には名を名乗るのが礼儀であったな。 我は黒龍(ファブニル)、世界の……観察者……支配者……でも無い、嗚呼そう……"管理者"が定命の者にとっては一番近しい表現か」 黒龍。そのキーワードから蘇るのは忌まわしき記憶。 白龍(ヴェイパー)、赤龍(アドライグ)が口走った三匹目の龍が、今自分の目の前に立っている。 そもそもその管理者様が何故、何の取り柄も無い極めて普通の魔法が使えるだけの男にこぞって会いたがるのかソウジには理解できなかった、理解したくなかった。 その気になれば自分の命なぞ足元を蟻を踏みつぶすかのような造作で奪えるのだろう、魔力感知はさほど得意では無いソウジでもハッキリとわかる覆しようの無い圧倒的な力量差。 「身構えるな人の子よ、我はただ……お前と対話をしたいだけだ。 無論命の奪い合い……いや、一方的な蹂躙、陵辱を望むのならば我とてやぶさかでないが……な」 「……分かった、ただ俺なんかと話して管理者様のためになるような話はできないと思うがな」 軽口を叩くのが精一杯、額と背中はじっとりと汗で濡れている。 少なくともあちらに敵意は無いと判明しただけでも重畳の結果だ。 ……だがソウジは自分がこの先どうなっていくのか、それ以前に元の場所に生きて戻れるのか不安が募り始めていた。 【クロ 2014.03/15】 「ふむ、お前が……」 黒龍(ファブニル)の威圧的な眼光がソウジを舐め回す。 ソウジはその恐ろしい瞳から目を逸らすことができなかった。目を逸らすことの方がなお恐ろしかった。 ソウジの脳裏にあの夜の記憶が爪を立てる。あの赤龍(アドライグ)の言葉が牙を剥く。 “ボクだから笑って許してあげれるけど、黒龍(ファブニル)とかだったら魂すら残れないよ” ソウジは言葉だけでなく、呼吸も奪われた気分だった。 「臭うな……赤龍とも接触したのか?」 「あ、ああ……」 ソウジは振り絞ったような声を辛うじて出した。 もはや軽口など叩けるはずもなく、極めて簡潔に、最低限の発言にとどめた。 黒龍は、何か面白い玩具を見つけた稚児のような笑みを浮かべる。 「まあいい。いや……もういい。我はお前を選ばない」 何かが鳴る音に気付くことなく、ソウジは最悪の想像をして身構えた。 突如平衡感覚を失ったことに恐怖し、声にならない叫びを自身の中だけで聞いた。 ソウジが目を閉じていることに気付いたのはしばらくしてから。 鳴り響く鈴の音に驚き、目を大きく見開くと鳴っていたのは鞄、ではなくその中にある携帯電話だった。 「無事か……聡治……?」 その弱弱しくも凛とした声の方を向くと、そこには膝をつき、今にも倒れそうなエクリエルがいた。 エクリエルの目、鼻、口からは夥しい出血、服はその血で真っ赤に染まっている。 それは服だけにとどまらず、今も地面を濡らし続けていた。 「エクリエル!!何でこんなことに……っ!?まさか……お前が……?」 ソウジはすぐさまエクリエルを抱きかかえる。驚くほどの冷たさにソウジは全身を強張らせた。 「互いの……携帯電話を座標とした……転移魔法だ……かなり無理は……したがな…………」 ソウジは鞄から取り出したハンカチとティッシュを渡し、エクリエルの膝裏と脇に両手を差し入れ、抱き上げる。 エクリエルは受け取ったハンカチで顔を拭い、そのまま覆った。 ソウジはエクリエルを極力揺らさぬように、そしてできうる限りの速さでバスの停留所へ走る。 運良くバスが停留しており、ソウジが事情を話すと運転手は快諾し、病院へ急いだ。 迅速な救急魔法の甲斐あって容態は安定。大量の失血こそしていたものの、命に別状はなかった。 「……………………」 輸血を受けながら病室のベッドに横たわるエクリエルに、ソウジは声を掛けられないでいた。 「そんな顔をするな。私にはお前を巻き込んだ責任がある」 エクリエルの銀髪は、ところどころ乾いた血で赤黒く染まっていた。 「すまない……」 エクリエルは小さくため息をつく。 とても病室は静かで、少し距離があったソウジにもそれははっきりと聞こえた。 「謝らなければならないのは私のほうだ。……ハンカチを汚してしまった。今度、新しいハンカチを買ってやる」 ソウジが再び謝罪の言葉を口にしようとしたとき、それにかき消すように、エクリエルが語尾を強めて言った。 「休日の予定を詳細に連絡しろ。後日電話をする。出ろ」 「……ああ」 【タタリ 2014.04/05】 エクリエルの病室を出てからというもの、俺の為に……もとい、俺のせいで重体となってしまった彼女の元をやすやすと離れられる程、俺は割り切って生きてはいけない。かと言って病室に戻れば、彼女の機嫌を損ねてしまう事は明白だ。 あれは良くも悪くも、世界は自分を中心に回っていると考えている。彼女の決定は世界の確定であり、示した善意も悪意も例外無く、そう在らねば気が済まないのだ。 なので、彼女が俺の身を案じてくれた上で助けた以上、本来、俺は恩に着てこそあれ謝ってはならなかったのだ。そのエクリエルが俺を帰したのだから、俺は自室に帰ってなければならない。まして、今さら「やっぱり心配だから戻ってきた」など言おうものなら、ろくに動けない体であっても俺を張り倒す為に無茶をしでかす事だろう。 どちらにとっても良い結果にはならない。というかごめん蒙る。 なので、俺は行く宛もなく、病院の中庭で茶なんぞを啜っているのだった。 紙コップの中にはコーヒーなる奇怪な黒水が入っており、これは自動販売機という不思議な装置の中で直に作られていると聞く。あらかじめ炒ったコーヒー豆を自動販売機の中で挽き、お湯を注いで完成する謎の装置だが、あれはどういう原理で製造しているんだ? 実は中に人が入ってるのか? などと益体ない愚考に耽りながら、黒い苦湯を啜っていると、不意に背後から聞き覚えのある声で話しかけられた。 「おいっすー、お兄ちゃん。元気してるぅ?」 「……ああ、ルカか」 「ああ、ってなにさ。傷つくなぁ。死にかけたって聞いて慌てて駆け付けた後輩にかける挨拶じゃないでしょ、それ」 「ん、悪い悪い。ちょっとナーバスになってた」 ルカ=ルー・ガルー。種族的な意味での狼少年は、先日も連れていた機界の少女と共に俺の前に立っていた。 「御機嫌よう、ミスター。息災ですか?」 「見ての通り、俺は傷一つねぇよ」 「それは何より」 名も知らぬ半分機械の少女は抑揚のない口調で、スカートの裾をつまみながら恭しく頭を下げる。仰々しくも白々しい行動に見えてしまうのは、俺が見慣れぬ行動だからか、それとも彼女に入力(インプット)された動作(マクロ)だからなのか、判断がつかない。 改めて二人に向き直り、自販機に背中を預けてから、コーヒーを飲み干す。砂糖もミルクも混入していない黒水はひどく苦いが、どこかクセになってしまう。 「お兄ちゃんがこの調子なら、委員長も無事なの?」 キョロキョロと中庭を見渡しながら、ルカが訊ねる。エクリエルが近くにいると思ったのだろう。その言葉がズキリと俺の心臓に突き刺さる。 「いや、アイツは……病室だ」 「……どういう事?」 俺は訝しげなルカと少女に事の顛末を話す事にした。二人で乱層区画に調査に出た事、俺が次元の狭間──としか言いようのない空間に落ちた事、エクリエルが無茶な魔法術式を用いて俺を救い出した事、そのせいで彼女が重体になってしまった事。 唯一、俺が狭間で起きた出来事だけは伝えなかった。と言うか、正直、その事はほとんど覚えていないというのが正確だ。 あの時の事を思い出そうとしても、頭に黒い靄がかかった様に記憶を寸断し、意識を失いそうになる。何か恐ろしい物と対峙した気がするし、話もした気がするのに、その一切は完全に記憶から失われている。 話を茶化す事なく真剣に、神妙に聞き入っていたルカと少女は、エクリエルが寝ているであろう病室を中庭から見上げつつ、嘆息吐いた。 「はぁ、なるほどねぇ。委員長らしいや。あの人、無茶を無茶と思わないんだから。それで死にかけてりゃ世話ねーよ」 「ルカ氏に肯定です。下に就く者の心労などお構いなしなのは、エクリエル女史の悪い癖です」 お前ら、本人が聞いたらぶっ飛ばされるぞ。物理的に。 「で、お兄ちゃんはそれでナーバスになってたって事か。ゲラゲラ阿呆くせぇ。あんな危険な場所にお兄ちゃんしか連れていかなかった委員長が悪いんだから、お兄ちゃんは気にする必要ないっしょ?」 「ルカ氏に肯定です。そもそも、彼女は正式な依頼を受けた調査員、ミスターはあくまで外部委託。正規の調査員が委託先のアルバイトの安全を確保すべきなのは至極当然と言えましょう」 「そういう事だね。あの人は少し懲りた方がいい。……いや、今回の件で死にかけても懲りないのが委員長なんだけど」 二人で通じ合う物があるのか、お互いにひどい事を言うものだ。ルカは俺の肩を二回ほど軽く叩きながら、委員長、もといエクリエルの陰口を叩いている。機界の少女も概ね同意と言ったところか。 ひとしきり、本人がいないのをいい事に、普段からの不満を垂れ流したルカは、ふと俺を見上げながら、こう囁いた。 「まぁ、悪いのは委員長なんだけど、それとこれとは話が別って事で」 頭二つ分は背の高い俺の肩にかけたルカの指が、突如として力強く肩に食い込む。万力に締め上げられた様な鈍痛が脳裏に迸る。 少女は呆れとも諦めともつかぬ表情を浮かべ、目を閉じた。 ルカの怪力が、俺の体勢を崩した。細い少年の腕のどこにそんな力が宿っていたのか、俺の上体を片手で引き寄せながら、返す拳を振るう。 ──ルカ=ルー・ガルーは、魔界の出身者であると同時、人狼に該当するライカンスロープである。ルー・ガルーの一族は人狼種の中でも最古より厄災であるとされてきた。 その名は、原初のワーウルフとして、恐れられてきた。 一撃。ルカの小さな拳が、俺の頬を捉える。人間など比べるのも烏滸がましい程の脅威的な身体能力を持つライカンスロープ、更に原初のワーウルフの純血を持つルカの拳は、俺の体を自販機から数メートルも吹き飛ばした。 平和な中庭で突如起こった暴力沙汰に、遠くから誰かの悲鳴が聞こえた気がした。どこの誰だか知らんが慌てるな。ルカの拳を受けて俺の意識が保ってるという事は、アイツはかなり手加減してるって事なのだから。 「今回は委員長に全責任があるから、このくらいで済ませておくけど、覚えとけよお兄ちゃん。……委員長に何かあったら、絶対にお前を許さないからな」 犬歯、いや狼の牙を剥き出しに、ルカはさっさと中庭から立ち去ってしまった。 後に残されたのは俺と、機界の少女と、平和な病院で惨劇を目撃した何人かの一般人だけである。 「ルカ氏に代わって、私から謝罪します、ミスター。……だから、彼を許してあげて下さい」 「ん、大丈夫、わかってる」 そもそも諸悪の根源は俺の不注意なのだ。ルカを許すも許さないもない。むしろ、この程度でルカに許してもらえた事が、俺にとってはありがたい。 駆け寄る少女の手を借りて立ち上がろうとしたが、思う様に足が動かない。やばい、ルカやばい。たった一発の拳でこのダメージとかありえない。ほっぺたが痛いというか熱いくらいで済んでる程度のダメージなのに、的確に脳が揺さぶられて立つ事すらままならないとかどんな謎の技術持ってんの、アイツ? 「そこのベンチでしばらく休憩しましょう。肩をどうぞ」 「……うん、すまん、助かる」 這う事も出来ないのだ。機界の少女がいてくれて本当に助かった。 周囲で平和を享受していたモブの方々には何でもないですよと手を振ってアピールしながら、少女の肩を借りてベンチまで移動する。視界がグニャグニャして脳がグラグラしてるのに意識は実に鮮明だ。 「お詫びとして、膝枕でも致しましょうか、ミスター・脚フェチ」 「お前まったく詫びてるつもりないだろ!?」 だから、ツッコむ事くらいは出来るのだ。というか俺に変な属性つけるの今すぐヤメロ。 【どあにん 2014.04/10】 例え誰かが傷付こうとも、もしくは誰かの生命の灯火が消えてしまったとしても世界は無情に時を刻み続ける。 矮小な生命の一つや二つ消え去ろうとも意に介さず、静かに、無情に、残酷に―― 第二節『The Wonderful World』 俺の不可思議体験……もとい鱗おっぱいドラゴンとの邂逅から早くも1週間が過ぎた。 クラスメイト達が興味津々で俺にアレコレ聞いてきた日が早くも懐かしく感じる程、多分俺の人生の中で上位に入るくらいチヤホヤされたと思う。 なんて馬鹿な事を考えている間に授業の開始を告げる魔法鐘の音色が学園中に響き渡ると同時に教室のドアが開……かない。 腹立たしい事にこの学園の先生はグダグダエル先生を除いて始業時間丁度に教室にやってくる場合が多い、 またグダグダエル先生の臨時授業か何かだと教室がざわめき出した時、それは起こった。 煙のような何かが扉から溢れ出てきたかと思った刹那、灰色の若い男が"扉を開けずにすり抜けるように"現れたのだから。 頭からつま先、身に付けている物や教科書まで全てが灰色の煙で構成された不可思議な生物に、流石のクラスメイトも動揺を隠せないようだが、 件の人間は気にせずにチョークを摘むような動作を行うとフワリと浮き上がるチョークが黒板に押し付けられて文字を綴って行く。 「えーっ、まずは皆様初めまして、私は呪詛魔法学担当のユーザス=レイ=リッチモンドです。 霊界出身故に私には実体と言う物がありません、驚かせてしまって申し訳無い」 ユーザスと名乗る先生は笑みを浮かべた、人間で言う口に当たる部分の煙が揺れ動いただけに過ぎないが彼にとってはそれが笑みを浮かべると言う事なのだろう。 多少の自己紹介もそこそこに、ユーザス先生は教科書……のような煙を開くと名前もあまり知らぬ男子生徒の一人が手を挙げた。 「ユーザス先生、先生には実体が無いそうですけど教科書とかは読めるのですか?」 「ん、良い質問だね 確かに私は実体が無いから君達のように本を読んだりする事は出来ない、だから私は魂を少し抜き取って読んでいるんだ」 質問に対する返答の意が分からない、ざわめく教室を意に介さずにユーザス先生は続ける。 「万物には全て魂が宿っている、大切に使い続けた物は魂から生命が生まれる、そう……こんな風にね」 言うが否や。 一番前の席に座っている名前がうろ覚えな男子生徒の教科書にユーザス先生が手を触れると、そこから四角い煙が少しだけ引きずり出される。 驚きで声が出ない男子生徒をそのままに教壇に戻ったユーザス先生は授業を開始した。 「まず呪詛魔法とは何か、呪詛は五界統一騒動が起こる前の物質界……所謂人間の世界で確立された黒魔術が元になっています。 呪詛魔法とはいわば呪いの類であり、対象の体調等を変化させる効力を持っています、ゲームで言えば状態異常魔法の事ですね」 ユーザス先生の話を聞く傍らで俺はふと隣の席をチラリと見やる。 腐ったドブみたいな緑色の瞳を輝かせるのはダミアンだ、あぁそう言えばコイツ復讐が目的って言ってたな……誰にだ? なんて事を考えてたらユーザス先生が浮かせて飛ばしたと思われるチョークが俺の額ド真ん中に命中したので痛む額を擦りながら意識を目の前に戻したのであった。 しかしながら呪詛魔法学初回と言うだけあって、呪詛魔法のルーツや効力について大まかに話す程度だけだ。 視線だけを時計に見やると時刻は早くも終了五分前に迫っていたので教室内で私語を話す声が目立ってきた頃、ユーザス先生はじっとクラスメイト達を見つめ、 そして何か納得したような、子供が自分にとって珍しい物を発見したかのような満足気な笑みを浮かべた時、授業終了のベルが学校内に鳴り響いた。 あの時、ユーザス先生はダミアンと俺を見る時間がほんの数秒長かった気がするが……次の授業が錬成魔法学で教室移動となる為、思考は慌ただしさの中へ置き去りにしておいた。 ◇ 学園地下一階、錬成魔法学の教室はそこにある。 カビ臭くて長い石造りの廊下、その道中は妖精が作った魔法のランプである程度の明かりが確保されている程度の場所を少し歩いた所にその教室はある。 所々錆びている鉄の扉を見た生徒は開けるのを躊躇っているが当然だろう、物語に出てくる意地悪な魔女のバアさんがデカい鍋をかき回していたらそりゃ誰だってビビる。 魔法薬の調合や魔法人形の作成など、地味でカビ臭そうなイメージがこびり付いているからだ、誰だってそうだ、俺もそうだからだ。 だが、致命的な程空気を読まない剛機ホオノキ=ダン十二式がさっさと開けてしまった、その瞬間……俺の鼻孔をくすぐったのは甘い香り。 砂糖とかそういう類では無く植物由来の、しかしながら押し付けがましく無い優しい香りが教室の扉を開けた瞬間から漂ってきたのだ。 見れば教室内も巨大な妖精ランプで全体が明るく照らされている、まるでそこに小さな太陽があるかのような優しく暖かい光で俺達が抱いていたイメージが一瞬で覆された。 【西口 2014.04/11】 「いらっ、しゃいませ……」 そしてすぐに元に戻った。 暖かな光と、心地よく甘い香り。頭の奥底で澱のように固まる不快感を、ひと時とはいえ吹き飛ばせるほどの、清浄な空間。 その中にあって、彼女の存在は異質といっていいだろう。 150センチ程度の小柄な体躯とはいえ、目元を追い隠し、その足元まで届きそうな程長い髪は甚だ不気味だ。 その黒曜石のような艶を見る限り、手入れは行き届いているのだろうが。 その上、全身を黒いローブで多い、わずかに覗く手先や脛までもが、手袋やソックス(言うまでもなく黒)で覆われているとなれば、何をかいわんやである。 唯一露出している部分といえば口元の不健康な青白さの肌と、薄く化粧気の無い唇のみである。 その傍らには、岩で出来た巨人のような彫刻が、丸まって鎮座している。 そんな出で立ちで教壇に立つ彼女は、何というか、暗い。全体的に。 部屋の中は旧校舎の地下とは思えないほど、自然な明るさに満ちているのだが、彼女の周りだけが、まるで真夜中の樹海のように薄暗く感じられた。 教室の変わりように慄き、一瞬遅れて襲い掛かってきた喜びも掻き消えて、呆然としているクラスメイト達。 俺を含めたその全員が、例外なく抱いているであろう疑問を、率直にぶつけてくれたのは我らが剛機ホオノキ・ダン十二式。 空気が読めない彼であるが、こういう時には非常に頼もしい。 「失礼ですが、貴方はどなたでしょうか。練成魔法学の担当は、カザルル・ナゴト女史が勤めていらっしゃった筈ですが」 「あぁ……。やはり連絡が、行き届いて、いないようですね……」 まずは席に座ってほしいと言われたので、促されるままに以前よりの席に向かう。 カザルル先生の頃とは内装や机の配置などが全く違ったので、少しばかりもたついてしまい、頭に疑問符を浮かべた(一部除く)俺たちが席に着いたのは2分ほど経ってからだった。 それを見てとめた闇色の女性は、空中に何らかの文字を描くように軽く指を振る。 小さくではあるが、同時に唇も動いているのを、俺は見逃さなかった。 指が動きを止めた瞬間、女性の傍らで蹲っていた巨人が、ギギギという何かが軋むような音と共に立ち上がった。 彫刻ではなく、傀儡人形であったらしい。となると、先ほどの挙動は即席の駆動術式か。 旋律魔法の区分である詠唱と、書記魔術の領分である陣紡。 強い集中を要する二つを同時に、それも結構な速度で正しく行えている。 エクリエルですら出来るかどうか怪しい上に、仮に出来たとしても極度の疲労を強いられるであろうそれを、この女性は容易くやってのけた上、平然としている。 その尋常ではない力量と、先ほどの物言い。 女性の正体が、何となく分かった気がする。 岩人形が、その巨大な手先からは想像出来ないような器用さでチョークをつまみ上げ、黒板に美麗な字を書いていく。 指があり、それが動いている所を見ると、どうやらあの傀儡は内骨格《インナーフレーム》がきちんと組み込まれているものらしい。 細かい力調節が可能なのも、内骨格の完成度の高さゆえだろう。 あいにく傀儡にはあまり明るくないので、それがどれだけ凄い事かはまるで分からないが。 しげしげと、動く岩人形を見つめていると、一瞬だけ視線を感じる。その元を追ってみると、闇色の女性に行き当たった。 女性は教室の戸を開いたときと変わらない体勢で、床部より一メートルほど高い教壇から、クラス全体を睥睨している。 その前髪に隠れた瞳が、俺に向けられて……いるわけないか。 自意識過剰だな俺は。思春期か。 あ、思春期だった。 「以前から、決まっていた、事なのですが……、前担当の、カザルル先生が、地元にお戻りに、なられるとの事で、代わりに着任致し、ます……。 湊ハヅキと、申します。以後お見知り、おきを……」 黒板には人間界の術式用語にして共通言語である、ヤマトという言葉でその名が綴られている。 深々とお辞儀をする彼女――湊先生に、お願いしますと応じたのは質問主である剛機ホオノキ・ダン十二式だけであった。 「カザルル先生は、お祖母様の御様態が、急変、なされたらしく……、先日、地元の魔界へと、お帰りになられた、ようです」 授業終了五分前。湊先生が話しているのは、連絡に不備があった理由だ。 着任初授業という事で、今回は練成魔法の梗概や、大まかな歴史。次回やる授業内容の予習などが行われたのだが、やる事がなくなってしまったので、その穴埋めだ。 意外、と言っては失礼極まりないのだが、そのインパクトの強い見た目に反して喋る内容は至極普通であった。 内容も理路整然としていて、事前に知っていた事とはいえ、非常に分かりやすかった。 少し調子はずれな喋り方にも慣れてきたし、次回以降がちょっと楽しみになってきた。 「私は元々、ここの特別司書として、働いて、いたのですが……、学園長に、誘われたのです……。少し、やりたい事も、ありまして、お受けさせて頂き、ました」 これには素直に驚いた。 特別司書といえば、古代・現代問わず、現存する魔法の管理を職務とする統合政府直轄の国家公務員だ。 その職務の詳細は多岐に渡り、一般には公開されていない物もあるという。 簡単に言うならば超エリート。さきほどの魔法の腕前にも納得がいくというものだ。 この学校での職務といえば、図書本館での禁書の管理などであろう。 それその物が魔術現象である場合さえあるというそれらの中には、図書文化委員会が管理するには荷が勝ちすぎる物もあると聞く。 しかし、誘う学園長も凄いが、それを受けるこの人もこの人だ。たしかにこの学校は巨大であるし、そこで教鞭をとっているとなれば、そこそこに誇らしい事である。 が、それは飽くまで一般からの目線での話だ。界々を股にかける公務員と比べれば、給料面でも名誉面でも大きく劣る。 それらを天秤の対にかけて、尚あまりある「やりたい事」とは一体なんだろうか。 「ちなみに、内装を整えるのにも、いくつかの、魔法を、使用して、いまして……」 先生の話は続く。 それにしても、よく通る声だ。唇は僅かにしか動いていないし、声量もあまり多いようには思えない。 教室の静寂も幾らかは緩和されてきているので、小さい声では響きようもない。特殊な声質か何かか……? 何となく室内を見渡して、ハタと気づく。教室の隅の八角。壁紙に溶け込むような微かな文字で、何かが書かれている。 呪詛魔法の痕跡が見て取れるそれは、アーヴィニル――汎用術式言語で「響け」「閉じよ」。そう刻まれていた。 「目ざとい、ですね、ソウジ君」 いきなり名前を呼ばれ、思わず飛び上がりそうになった。視点を先生の方へと戻すと、その口元には笑みが浮かんでいた。 「旋律魔法による、拡声……。結界魔法による、作用箇所限定……。そして書記魔法によって、発動条件を作って、無駄な、魔力の消費を抑える……。複合魔法、です」 ――ちなみに、ですが。 「来週より、実施されます、選択授業で……、総合魔法学の担当は、私が勤めさせて、頂きます」 湊先生がそう言い終わると同時に、授業の就労を告げる鐘の音が響き渡った。 礼をし、退室した先生に習って、多くの生徒が席を立つ。椅子の脚が床を擦る音に混じって、耳元で湊先生の声が響く。 「放課後、図書本館へ、お越し下さい……」 ◇ 図書本館というのは、図書文化委員会によって管理される魔導書及びちょっと拙い図書、専門書の類が所蔵されている巨大な図書館だ。 なんで学舎にそんなものがあるんだ。と、この学校に来たものはみんな思う。俺も思った。馬鹿じゃないのか、と。 しかし、この学校が公になっている施設の中で最も安全で、最もどうでもいい場所なのだから仕方がない。 機密情報は殆どないし、重要人物もあんまりいない。 文句を言う保護者もいるが、仮に書物の類が無かったとしても、戦争の遺恨は未だ根強く残っている。 五界の和平の象徴であるこの学校は、格好のテロの獲物である。本があろうが無かろうが危険なことに変わりは無い。 つまらん事で文句を言うな。というのを迂遠に、オブラートで何十にも包み込んでそういう類の人間には説明している。 まあそれ以外にも、ちょっとアレな知識を求める、黒魔術などの古代魔法の担い手などを招くためという理由もあるらしい。 それに一本釣りされたのかダミアン辺りだ。 その敷地は広大で、アホみたいに広い五界統合学院の、およそ10パーセントを占有している。 といっても、実際に生徒が立ち入れるのはその中の三割くらいのものだが。 学年や成績、所属や所持している資格などで立ち入れる区画は厳格に分けられており、生徒会に所属していない人間が利用できる場所は本当に少ない。 ルカが一時期とはいえ、図書委員であったのも、それが理由だ。まあ、エクリエルが風紀委員長に収まるなり、すっ飛んでいってしまったが。 ちなみに、同じ理由で俺も一時期所属していた。 色々と貴重なものも読めて、当時は酷く喜んだものだが、今となってはやめておけば良かったと思っている。 古来、五界統合以前より、人間界を舞台に天使と激しい戦いを繰り広げてきた伝説的な存在、悪魔。 魔族の中でも、未だに地方では信仰対象とされている事さえあるという彼らの中の一人と、俺はここで知り合ってしまった。 堕落と退廃を好む彼女によって、俺の『死にたがり』は悪化した。エクリエルに無理やり引きずり出されなければ、多分自殺でもしていたことだろう。 それでも、俺は彼女のことが嫌いになれなかった。 枯れ果てたように才能が無くなり、周りの人間の嘲笑から逃げるために、俺はこの学校に来た。 幼馴染のルカや、エクリエルと出会えるまで誰も信用できず、常に周りに距離を置き――いや、置かれていたのだろう――友人と呼べる存在など一人としていなかった。 寂しくてたまらなかった。 そんな時に、目的や理由はどうあれ、傍らにいてくれた存在を、どうして拒絶できようか。 エクリエルには罵倒されるだろう。もしかしたら、またもルカにぶん殴られるかもしれない。 分かっている。でも、湊先生に促され、本館内の委員長室へ向かう俺の足が止まる事はなかった。 「ああソウジくん、ソウジくん! 久しぶり久しぶり、元気にしてた!? あのクソッタレ天使に連れて行かれてから全然来てくれないから、私の知らないところで死んじ ゃったんじゃないかって、すっごく心配してたんだよ!」 「それは、自分の見てるところで死んでほしいからって意味か。アシュリー?」 姓は知らない。必要ないとも彼女は言っていた。 肩甲骨辺りから生える蝙蝠めいた翼で室内を飛翔し、纏わりついてくる彼女への対応は、出来る限り冷たくする。 少しでも罪悪感や好意的な態度を覗かせれば、彼女は確実にそこに付け込んでくるだろう。 俺の応答の何が気に召したのか、アシュリーはにんまりと邪悪な笑みを浮かべ、床に降り立った。 「なあんだ。本当に克服しちゃったんだね、『死にたがり』。つまんないの。全く、余計なことしてくれたよ、あのクソ天使」 「……何の用だよ。わざわざ湊先生に言付けてまで連れてこさせたんだ。ただ話したいってだけじゃないんだろ?」 クスクスと笑い声を漏らすアシュリーは、もうちょっと待っててね、と言った。 何なんだ、と疑問符を浮かべる暇もなく、その疑問は氷解した。 ギィと軋む音を立てて扉が開き、室内に三人、新たな人間が入り込んでくる。 ダミアン。ルカ。そして、機界の少女。 「クロガネですよ、ミスター」 心を読まれた……!? 「ああ、本当に知らなかったのですね。名も知らぬ相手に膝枕をさせようとするなんて、いやらしい……」 「お前が自主的にやろうとしたんだろうが!?」 「うわぁ、マジかお前」 「何で一ミリも信じようとしねえんだよ!」 緊張感が解れたといえば解れたが、場がぶち壊しになったと言い換えることも出来る。 唯一口を噤んでいるルカは、どこか居心地が悪そうだ。 まあ、苦手なアシュリーがいる上に、昨日殴り飛ばした相手がいるとなれば、気まずくもなろう。 「良かった。全員来てくれたみたいね」 「それでは、私は、これで……」 先生が退室する直前、頑張って下さいね。と、耳元で彼女の声が聞こえた気がした。 「我々風紀委員への協力要請ということですが、委員会未所属の人間が二名もいる事と併せて、詳細の説明を要求します。ミスアシュリー」 進み出でて、少女――クロガネが挙手と共に質問する。 本当に、毎回ルカと行動を共にしているらしい。その割には姿を見かけたのはつい先日が初めてだし、最近入ってきたばかりなのだろうか。 「ソウジくんがいるのは優秀だから。ダミアンくんがいるのも優秀だから。これ以上に理由が必要?」 「そのような抽象的な理由で、未所属の人間を危険に晒すわけにはいきません」 「あら、図書委員会の外部協力員の決定権は私にあるのよ? 誰を選ぼうと、本人の許可さえ取れば貴方達に文句を言う権限はないわ」 え、何それ。承諾した覚えないんだけど。 「ああ、お前の分は今朝俺が書かせてやったぞ」 耳元でダミアンが囁く。何言ってんのこいつ。 「寝起きの状態で、呪詛にもかかり易かったからな。簡単にできた。覚えていないか?」 「何してくれてんのお前!?」 「元より、拒否するするつもりはないだろう?」 「それは……まあ」 性格を見抜かれている。数日前に出会ったばかりだというのに、だ。 そんなに分かりやすい性格かなあ、俺。 「ほら、退がってクロガネちゃん。今から詳細説明するから」 傍らのダミアンから視線を戻すと、クロガネが渋々といった様子で数歩退いていた。 「えーと、単刀直入に言うわね」 ――禁書が数点、盗難されたわ。 空気が凍りつくのを感じた。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1255.html
第四話「土くれ・フーケ発見!」 「だから、それは動詞じゃなくて形容詞だってば」 「むぅ……」 姦し三人娘が買物を終え、イリーナが帰る途中で手ごろな岩を持ち帰ろうとして馬にストライキを起こされていた頃、ヒースはまだギーシュとのお勉強を続けていた。 「あーつまりだ、ここの形容詞がこの部分にかかってると」 「そうそう、凄いじゃないか。まだ文字を学び始めて六日しか経っていないのに、もうそこまで理解するなんて」 「はっはっは、それはこの俺様が天才だからだ。褒め称えろ」 矢鱈と偉そうなヒースを凄い凄いと、ぱちぱち拍手して褒めるギーシュ。 妙に仲が良い二人であった。 朝からぶっ続けていたためか、ギーシュが今日はここまでと宣言すると部屋の外へ出て行く。 先日フラれた金髪の少女、モンモランシーのところへ出向くらしい。 仲直りしようとかなり必死のようだった。 そんなギーシュを見送るとヒースは一通の手紙をしたため“アポート”を使い、小箱を呼び寄せる。 蓋を開けると羊皮紙が折りたたまれて入っており、それを取り出すと羊皮紙の端をナイフで切り、代わりに先ほど書いた手紙を入れた。 小箱を適当にベッドの上に放ると、椅子に座って取り出した手紙を読み始める。 「流石に三日やそこらじゃ進展はなしか」 要約すると、現在調査中という内容だった。末尾にハーフェンという名が記されている。 ベッドに目をやると、小箱はすでに持続時間が切れもとの場所へと戻ったようだった。 あの決闘の後、ヒースは精神力不足により初日に試せなかった“アボート”による物品の召喚を試みた。 正直なところ成功するかどうかヒースは不安だったが、それは杞憂に終わり、召喚に成功した。 そうして、自らが敬愛するハーフェン師が気付くことをファリスに祈りつつ、現状を記した手紙をしたため、召喚した小箱へと入れたのだった。 結論から言えば、その手紙はあっさりと発見された。 二人が突然消えたことをマウナとエキューに説明されるとハーフェン師は、ヒースが生きているのならそのように連絡を取ってくると推測。 魔術師ギルド内にあるヒースの自室を探り、手紙が入った小箱を発見した。 そして互いに情報交換をしたヒースとハーフェン師は、元に戻る方法を探りつつ、定期的に情報をやりとりすることとなった。 ただ、理論上は戻る方法はすでに判明している。 異世界をも見ることが可能な非常に強力な遠見の水晶球と、“ゲート”の魔法。 この二つを用いればフォーセリアとハルケギニアを行き来することは不可能ではない。 しかし、そのどちらも使えないのが現状だ。 それほどまでに強力な遠見の水晶球は、危険なアイテムが大量に封印されている『禁忌の間』においてすら存在していない。 “ゲート”に至っては520年前、魔法王国カストゥールの崩壊と共に失われたとされている。 難儀なことだ。ヒースはつくづくそう思った。 ハルケギニアが異世界だと言うことと、このアレクラストとのやり取りをヒースはイリーナに話していない。 無用な心配をかけたくなかったのだ。 そもそも話したところでどうにかなるものでもないが。 本当に難儀なことだ。そう呟き、ヒースは深いため息を吐いた。 「でぇぇぇぇぇい!」 夜、トリステイン魔法学院の中庭にイリーナの声が響く。 常人では捕らえきれない速度で振るわれた剣が、青銅の女戦士に当たる寸前でぴたりと止まった。 「36回目、と」 「くっ、ワルキューレ!」 キュルケが呟く。ギーシュはそれが聞こえたのか聞こえなかったのか、ワルキューレへ指示を下す。 そんな様子をヒースは“ライト”が掛かった杖を片手に腕を組んで眺めており、その隣でタバサが地面に腰を下ろし、“ライト”の光りを頼りに本を読んでいる。 その面々から少し離れた場所でルイズが延々と何度も魔法を唱え、辺りに爆発を轟かせていた。 事の経緯はこうだ。 剣を買ってもらったイリーナが久しぶりの素振りをするため中庭へ行こうとすると、偶然ギーシュと遭遇し、そのことを聞いたギーシュが、あの決闘の翌日からこっそりしていた特訓の相手になってくれた頼んだ。 イリーナがそれを快諾し二人で訓練していると、その様子を見に来たルイズとヒースが合流。 そうしていると、散歩をしていたキュルケとそれに付き合わされたタバサが訓練の音を聞きつけ集まった。 見ているだけでは暇だったのかルイズが魔法の練習をしだし、今に至る。 「ふぅ……君は強いな、イリーナ。それほどの力があれば竜だって剣で倒せそうだよ」 勢い余ってイリーナに最後のワルキューレを倒され、一先ず休憩となったギーシュは口を開く。 イリーナは暴れたり無いのか、素振りを続ける。 「ドラゴンはまだですけど、ワイバーンなら前、倒したことありますよ。 それにしてもこの使い魔のルーン……でしたっけ? 凄いですね。実際の動きと感覚がここまでずれるなんて初めてです」 ひゅごっ! という音を巻き起こしながら、イリーナが素振りを繰り返す。 もっと丁寧に扱ってくれと、デルフリンガーがぼやくが聞き入られることは無い。 ちなみにあの無駄にでかい鉄塊は使われたら訓練にならないと、ギーシュが懇願してやめさせた。 「ワイバーンを倒した……ねぇ。ここに来る前だから、その使い魔のルーンなしってことよね? どこまで無茶苦茶よ」 キュルケは地面に突き立っている大剣を見つめた。 聞くところによると以前使っていたのはあれより二回りほど小さいらしいが、それでも普通は振り回すどころか持つことさえ困難だ。 確かに、それだけの腕力に後は技量が伴えば不可能では無いだろう。 「僕としてはルーンのほうが無茶苦茶だと思うけどね。人間を使い魔にした場合は皆そうなるんだろうか? まぁ彼女も十分無茶苦茶だけど」 素手、つまりイリーナ自身の純然たる実力で倒されたギーシュは、そう零した。 「うむ、何せイリーナはファリスの猛女だからな。3メイルほどのアイアンゴーレムとも援護があるとは言え一人で渡り合っていたぞ」 はっはっは、とヒースが笑う。彼があちこちで吹聴するイリーナの逸話は学院中に広がっていた。 曰く、戦車の突撃を受け止めた。曰く、熊を一撃で開きにした。曰く、ワイバーンを一撃で切り倒した。曰く、離れたところにいるメイジに巨大な棍棒を投げつけ倒した。 ヒースが流したこの噂で、イリーナがメイジ殺しだという認識が生徒たちの間で確立されてしまったと言っても過言ではない。 多少の誇張や脚色が混じっているが、大体事実なのが恐ろしい。 「しかし……飽きないね、彼女も」 ギーシュは延々と爆発を起こすルイズを見やる。ファイヤーボールの魔法を唱えてるが、発生するのは爆発な上、爆発場所がばらばらだ。 正直近所迷惑なんじゃないかとヒースは思った。 「あの爆発を狙った場所に正確に起こせるようになれば非常に使えるからな。人間程度ならば一撃だろう」 うむ、とヒースが仰々しく頷くと、ルイズの詠唱がぴたっと止まった。 あれ? と首を傾げるヒース。狩人としての第六感が、その身の危険を告げる。 「……ええ、そうね。人間なら当たれば一撃でしょうね。だから、ちょっと実験に付き合ってくれないかしら?」 「ヒース兄さん、流石に今のはちょっとフォローできません……」 ルイズが杖を振り上げ、イリーナがそれを沈痛な面持ちで見つめる。 「はっはっは、ちょっと待て、さっきのは俺様なりの褒め言葉でだな」 「問答無用ーーー!!」 杖が振り下ろされ、ヒースが慌ててしゃがみこむ。すると少々離れた場所に建っている建物の壁が爆発した。 恐ろしく丈夫なはずの壁に罅が入る。 それを見てキュルケは笑い転げ、ヒースは命の危機が去ったと感じたが、すぐにまた悪寒が走った。 「昔の人はこういったわ。下手な魔法も数打てば当たる、って。一体何回目に当たるのかしらね?」 ルイズは凄惨な笑みを浮かべる。そろそろイリーナが止めようかと考えていると、ヒースがなにやら口をぱくぱくさせながらルイズの背後を指差す。 「ルイズー! うしろ! うしろ!」 「はぁ? そんな古典的な方法にひっかかるわけ……」 しかし背後に巨大な気配を感じ振り向くと、そこには30メイルに届こうかという巨大な土ゴーレムが肩に黒いローブを着た人物を乗せ歩いていた。 ルイズはあんぐりと口を開く。 キュルケ、タバサ、ギーシュはすでに逃げ出しており、イリーナは鉄塊片手に突撃しようとしているのをヒースに止められていた。 「ちょ、何でこんなゴーレムがいきなりぃいいいいいいいいい!」 目前まで迫り、ルイズは危うく踏み潰されそうになったが、横っ飛びで避ける。 一瞬前までいた地面に巨大な足でめり込んだ。 「わ、我ながら完璧なタイミングね。お金取れそうなぐらいスリリングだったわ」 ルイズが激しい動悸に肩で息をしていると、土ゴーレムがその巨大な拳を振り上げた。 土ゴーレムの肩に乗っている黒いローブの人物……土くれのフーケは感謝していた。 自らの得意とする錬金が通じず、何とか聞き出した弱点である物理衝撃ですら破壊出来ないと考え諦めかけていた矢先、よく分からない爆発魔法で壁に罅を入れてくれたあの桃色の髪の少女に。 おかげで土ゴーレムを用い、こうして宝物庫の壁を破壊することに成功したのだから。 素早く土ゴーレムの腕を伝い渡り、フーケは宝物庫の中に入り込む。 所狭しと存在する様々な宝物に後ろ髪が引かれるが、それを振り切り奥へと進む。 魅力的だが欲しいものはただ一つ。 そうして様々な壷が置かれた一画で、目的のものを発見した。 どこにでもありそうな鉄製の壷で、蓋にしっかりとした封がされている。 フーケは微笑み、その壷を手に取ると杖を振るい、急いでその場を立ち去る。 『悪魔の壷、確かに領収いたしました。土くれのフーケ』 壁にそう文字が刻まれていた。 巨大な土ゴーレムが肩に黒いローブのメイジと思しき人物を乗せ、魔法学院の城壁をひょいっと乗り越え去って行く。 タバサが口笛を吹くと彼女の使い魔である風竜、シルフィードがどこからか現れその背に跨ると、その土ゴーレムを追う。 「くっ、流石にあれでは追えません……ですけど、あの黒いローブを着た人は何をしてたんでしょうか?」 その様子を悔しげに見ていたイリーナが、壁に空いた大穴を見やり、首を傾げる。 「確かあそこは宝物庫だったから、大方泥棒だろう。あそこまで派手にやらかすともう強盗だとは思うが」 「そういえばあの黒ローブのメイジ、出てくるときに何か壷みたいなものを持ってたわね」 それを聞いたイリーナが突然膝を付くと、両手を握り、祈りの形を作った。 「ああ、ファリス様。我が身の未熟さゆえに至らず、目の前で盗みを許したことをお許しください……」 「いや、あれは流石にどうしようもないんじゃ」 ギーシュが懺悔するイリーナに呆れていると、シルフィードに跨ったタバサが戻ってくるのが視界の端に止まった。 翌朝、トリステイン魔法学院は火事と地震とついでに台風が同時に起こったかのような騒ぎが昨夜から続いていた。 宝物庫に学院の教師たちが集まり、責任の擦り付け合いをする様子を、ルイズたちは眺めていた。 情けない。ルイズが抱いた感情はそれだけだった。 普段風は最強だとか偉そうにしている教師、ギトーが昨夜の当直だったシュヴルーズを非難している。 するとそこに現れたオールド・オスマンが誰も当直まともにしたことないだろう、とギトーを嗜める。 これがトリステイン魔法学院の教師たちだと思うと、ルイズは情けない気持ちで一杯になると同時に、責任は自らも含め皆にあると宣言するオールド・オスマンに尊敬の念を抱いた。シュヴルーズのお尻を撫でていたが。 「で、犯行の現場を見ていたのは誰だね?」 「この四人です」 目撃者を訪ねたオールド・オスマンに、コルベールがさっと進み出て、後ろに控えていたルイズたちを指差した。 イリーナは使い魔であり、ヒースは平民なので数には入っていない。 「ふむ……君たちか」 オールド・オスマンは興味深そうにイリーナをみたのち、視線をヒースへと向けた。 ヒースはじろじろと見られる理由が分からず、居心地が悪そうに身体をもぞもぞとさせる。 「詳しく説明したまえ」 代表してルイズが進み出て、昨夜見たことをそのままに話した。 「あの、大きなゴーレムが突然現れて、宝物庫の壁を壊したんです。 肩に乗っていた黒いローブのメイジが宝物庫から何か壷のようなものを、多分『悪魔の壷』だと思いますけど……。 盗み出した後、またゴーレムの肩に乗って城壁を越えて歩き出して……その後をタバサが風竜で追いましたが、途中で崩れて土になったそうです」 「それで?」 オールド・オスマンはタバサに視線を向け、発言を促した。 「崩れたゴーレムの周囲を探った、けれど誰も居なかった」 「ふむ……」 タバサが簡潔に告げると、オールド・オスマンは豊かな髭を撫でる。 「後を追おうにも、手掛かりナシ、というわけか……」 暫しどうするかオールド・オスマンが悩んでいると、ロングビルの姿見えないことにふと気付き、コルベールに尋ねた。 「ときに、この非常時にミス・ロングビルはどうしたね?」 「それが……今朝から姿が見えないようで。どこへ行ったのでしょう」 噂をすれば影。そうして話しているとミス・ロングビルが息を切らせて現れた。 「どこへ行っていたのですか! ミス・ロングビル! 大事件ですぞ!」 「まぁまぁ、落ち着くんじゃミスタ・コルベール。で、何をしておったんじゃ?」 興奮するコルベールをオールド・オスマンは宥め、ロングビルに尋ねる。 ロングビルは息を整えると、落ち着き払った態度で口を開いた。 「申し訳ありません。朝から、急いで調査しておりましたの」 「ふむ、調査とな?」 「そうですわ。今朝方、起きたら蜂の巣を突付いたかのような大騒ぎじゃありませんか。そして、宝物庫はこの通り。 中に入るとすぐにフーケのサインを見つけましたので、これが国中の貴族を震え上がらせている大怪盗の仕業と知り、すぐに調査を致しました」 「仕事が早いの、ミス・ロングビル。それで、結果は?」 満足げにオールド・オスマンは頷き、ロングビルに発言を促す。 「はい。フーケの居所が判明しました」 「「「な、なんだってー!?」」」 数名の教師から、素っ頓狂な声があがる。 「誰に聞いたんじゃね?ミス・ロングビル」 「はい。近隣の農民に聞き込んだところ、学院から大よそ馬で四時間ほどの森の中の廃屋に入っていった黒ずくめのローブの男を見たそうです。 恐らく、その男はフーケで、廃屋がフーケの隠れ家のひとつでは無いかと」 ヒースの眉がぴくりと跳ね上がる。それにルイズは気付かず叫んだ。 「黒ずくめのローブ? それはフーケです! 間違いありません!」 ふむ、とオールド・オスマンは思案し、ロングビルを射るような鋭い視線で見つめる。 「すぐに王宮に報告しましょう! 王室衛士隊に頼んで、兵隊を差し向けてもらわなくては!」 コルベールがそう叫ぶと、オールド・オスマンはため息を吐き告げた。 「アホか、王室になんぞに知らせている間にフーケは逃げてしまうわ。そもそもこの事態は魔法学院の問題。 身に降りかかる火の粉一つ払えぬようで、何が貴族じゃ。我らだけでこの事件は解決する」 ロングビルが微笑む。オールド・オスマンは一度咳払いをし、集まった教師たちを見回すと有志を募る。 「では、捜索隊を編成する。我と思うものは、手にした杖を掲げよ。…………誰もおらんのか? どうした! フーケを捕まえ、名をあげようと思う貴族はおらんのか!」 オールド・オスマンが困ったかのように顔を見合わせる教師たちを一喝する。 すると俯いていたルイズが杖を掲げ、それをみたイリーナが満足げに頷き、ヒースがやれやれと肩をすくめた。 「ミス・ヴァリエール! 何をしているのです! あなたは生徒じゃありませんか! ここは教師にまかせて……」 「誰も掲げないじゃないですか」 シュヴルーズの言葉に、ルイズはきつく唇を結んで言い放った。教師たちを睨みつけるも、皆一様に顔を背ける。 すると杖を掲げるルイズを見て、キュルケは仕方が無いとばかりに杖を掲げた。 「ミス・ツェルプストー! 君も生徒じゃないか!」 驚いて声を上げるコルベールにキュルケは当然とばかりに言った。 「だって、ヴァリエールには負けられませんわ」 キュルケが杖を掲げたのを見ると、タバサも自らの身長よりも長い杖を掲げた。 「タバサ、あんたは別にいいのよ。関係ないんだから」 「心配」 タバサが簡潔に答えた。キュルケは大層感動したのか、目じりに涙を滲ませてタバサをギュッと抱きしめる。 ルイズも口をもごもごとさせ、ありがとうと、小さくお礼の言葉を呟いた。 「やれやれ……これで掲げなかったらまるで僕が臆病者みたいじゃないか」 最後に、ギーシュが杖である薔薇の造花を掲げた。 「ギーシュ! なんであんたが」 「レディたちだけを戦わせて自分は戦わないなんて、僕の信条に反するからさ。それに、ルイズ。君が行けば使い魔のイリーナも一緒に行く。 すると保護者のヒースも一緒に行く。友人だけを危険に晒すほど、僕は落ちぶれたつもりは無いよ」 ヒースは照れているのか、背中を向けて尻をぼりぼりと掻く。 そんな一同を見て、オールド・オスマンは笑みを浮かべる。 「そうか。では諸君らに頼むとしようか」 「オールド・オスマン! 私は反対です! 生徒たちをそんな危険に晒すわけには!」 「では、君が行くかね? ミセス・シュヴルーズ。何ならミスタ・ギトー、君でも構わないが」 「い、いえ……私は、体調が優れませんので……」 「わ、私も少々体調が……」 シュヴルーズとギトーがわざとらしく咳をする。 「彼女たちは敵を見ている。その上、ミス・タバサは若くしてシュヴァリエの称号を持つ騎士だと聞いているが?」 当のタバサは、驚いた顔をした教師たちの視線を集めているというのに、相変わらず感情が読めない顔でぼけっと突っ立っている。 始めて聞く言葉に、イリーナはルイズを突っついて小声で話しかけた。 「ルイズ、シュヴァリエって何ですか?」 「最下級の爵位のことよ。ただし実績が無いと貰えない、実力者の証みたいなもの。あの子みたいな年齢でそれが与えられるなんて、普通無いわ」 友人であるキュルケも驚いているようだった。宝物庫の中にざわめきが広がる。 「ミス・ツェルプストーは、ゲルマニアの優秀な軍人を多く輩出した家系で。彼女自身の炎の魔法も、かなり強力だと聞いているが?」 オールド・オスマンがそう口にすると、キュルケは得意げに髪をかきあげた。 ついでオールド・オスマンはギーシュに視線を移す。 「ミスタ・グラモンは、かのグラモン元帥の四男坊で。あー彼が作り出す青銅のゴーレムは、中々強いと聞いとる」 ギーシュが薔薇を口に銜え、ポーズを取る。それを見る目は実に白い。 そして最後に、可愛らしく胸を張るルイズにオールド・オスマンは視線を移した。 少々思案し、どうにか褒めようと懸命に頭をひねる。 「その……、ミス・ヴァリエールは数々の優秀なメイジを輩出したヴァリエール公爵家の生まれで、あの烈風カリンの息女じゃ。 その、うむ、なんだ、将来有望なメイジで彼女が起こす爆発の威力はかなりのものと聞いておるが? しかもその使い魔は!」 褒め言葉になってない。必死に頭を捻ったであろうオールド・オスマンを見つめ、ルイズは少しだけ泣きたくなった。 そんなオールド・オスマンの視線はイリーナに向いている。 「平民でありながらそこのミスタ・グラモンと決闘して勝ったという噂だが。それと……うむ、相当な怪力の持ち主だと見受けられる」 一同の目が、イリーナが背負う無駄にでかい大剣に集まる。 オールド・オスマンは思った。 彼女が本当に、本当にあの伝説のガンダールヴなら土くれのフーケ程度に遅れを取ることはあるまい。 というよりあの鉄塊を使いこなせるのなら30メイルはある土ゴーレムとて普通に破壊出来そうだ。 するとコルベールが興奮した様子で口を開く。 「そうですぞ! 何しろ彼女はガンダー……」 オールド・オスマンが慌ててコルベールの口を押える。 「むぐ! はぁ! いえ、なんでもありません! はい!」 教師たちはこの二人何してんだろうと思いつつも、黙ってしまった。 オールド・オスマンは咳払いをし、威厳ある声で言った。 「この四人に勝てるというものがいるのなら、前に一歩出たまえ」 足が踏み出される音がすることはなかった。 オールド・オスマンはルイズたち六人に向き直ると杖を掲げた。 「トリステイン魔法学院は、諸君らの努力と貴族の義務に期待する」 「杖にかけて!」 ルイズ、キュルケ、タバサ、ギーシュの四人は真顔になり直立するとそう唱和した。 それから女性たちはスカートの端をつまみ、ギーシュは右腕を体の前で曲げ、恭しく礼をする。 それを見たイリーナは慌てて真似をし、スカートの端をつまみ礼をする。鎖帷子がじゃらりと音を立てる。 ちなみに、ヒースは鼻くそをほじっており、イリーナに足を思いっきり踏まれて悶絶していた。 「では、馬車を用立てよう。魔法は目的地に着くまで温存し、それで向かうのじゃ。ミス・ロングビル! 彼女たちを手伝ってやってくれ」 ロングビルは深々と頭を下げる。 「元よりそのつもりですわ」 深く下げられ、オールド・オスマンから見えないその顔は、笑みで歪んでいた。 二頭引きの馬車が、ヒースの御者とロングビル道案内で進む。 襲われた場合、素早く飛び出せるよう屋根なし幌なしの荷車のような馬車の御者席で、面倒くさそうな顔をしたヒースが黙々と手綱を握っていた。 暫く上空を飛ぶシルフィードを眺めていたが、飽きたのかキュルケはロングビルに話し掛ける。 「ミス・ロングビル。そういえば貴女はどういう経緯でオールド・オスマンの秘書になったの?」 「経緯ですか? ……そうですね、貴族の名をなくし街の居酒屋で給仕をしていたところ、お客様として来たオスマン氏に誘われまして」 いきなりお尻を撫でてきたのですよ、と微笑みつつロングビルが答えた。 隣で聞いていたキュルケがきょとんとした。 「貴族の名をなくした? ……差し支えなかったら、事情をお聞かせ願いたいわ」 ロングビルは微笑を浮かべるが、その顔にははっきりとした拒絶が浮かんでいた。 「いいじゃないの。教えてくださいな」 キュルケは興味津々な顔で、ロングビルににじり寄った。 ルイズがそれを止めるため手を出そうとすると、イリーナが先んじてキュルケの肩を掴む。 本人は軽く掴んでいるつもりなのだろうが、かなりの力が入っており、キュルケは顔を顰める。 「駄目ですよ、キュルケさん。人が嫌がることを無理に聞いてはいけません」 「何よ、暇だからおしゃべりしようと思っただけじゃないの」 キュルケは掴まれた肩をさすると、ぶすくれて荷台の柵に寄りかかる。 「あんたの国じゃどうか知りませんけど、聞かれたくないことを、無理矢理聞き出そうとするのはトリステインじゃ恥ずべきことなのよ。やっぱりゲルマニアは所詮成り上がりね」 ルイズがそういうと、売り言葉に買い言葉でキュルケが反発し、口喧嘩が始まった。 その様子をギーシュは苦笑しながら眺め、イリーナはおろおろと喧嘩を仲裁し、タバサは気にせず本を読んでいる。 そんな中黙々と手綱を握っていたヒースが、顔を動かさずにロングビルに質問した。 「あー、ミス・ロングビル。元貴族ってことはあんたもメイジなんだろ? 系統と足せる数を聞いてもいいか?」 「土のラインです。その、異なる系統の場合ならば兎も角、同じ系統の場合は力量差が明白に出ますので土のトライアングルと推測されるフーケ相手には、あまりお役に立てないとは思いますが……」 笑顔で答えるロングビルにそうかい、と返事をするとヒースはまた黙々と手綱をとり始めた。 深い森に入り、徒歩での移動を始めた一行は小道を進むと開けた場所へと出た。 中々広いその場所の真ん中にぽつんと小さな廃屋が建っている。 「わたくしが聞いた情報によれば、あの中にいるという話です」 茂みに隠れ相談をした一行は、タバサ主導の下、作戦を立てた。 簡単に言えば偵察兼囮役が小屋にいるフーケをおびき出して、フーケが出てきたところを集中攻撃で沈める。 ただそれだけだ。 そしてその栄えある偵察兼囮役にはイリーナが抜擢された。 すばしっこく、近接戦闘にも長けたイリーナが最適だという満場一致の議決だ。鎧の音がするけど。 イリーナはドラゴン殺しを抜くと、軽くなった身体で小屋へ近づく。 堂々と窓から中を覗き見る様子にヒースは頭を抱えるが、フーケがいなかったのかイリーナは腕を交差させ誰もいなかったときのサインを出した。 隠れていた一行は恐る恐る近づき、タバサがドアに向け杖を一振りすると罠は無いと呟き、中へと入っていった。 キュルケにイリーナ、ルイズが続いて中に入り、ギーシュは見張りをしていると言って外に残る。 そして辺りの偵察をしてくるというロングビルをヒースは呼び止めた。 「あの、何か?」 「いやな、小屋の中にフーケがいないのならその辺りにいるかもしれないんダ。危ないかもしれないかラ、このお守りを預けよウ。 俺様が幼少のころから愛用しているお守りだ、効果はバツグンだゾ」 ヒースが怪しい発音で懐から取り出したファリスの聖印をロングビルに手渡す。苦笑しつつもロングビルはそれを受け取り、森の中へ消えていった。 「おや、ヒース。君はミス・ロングビルみたいなのが好みなのかい?」 その様子を見ていたギーシュがおどけた調子でヒースをからかう。しかしヒースはあくまで真面目な顔で呟いた。 「いや、単なる保険だ。杞憂に終わればそれでいいんだがな……」 そういうと小屋の中へ入っていく。 ギーシュは一人首を傾げた。 「あっけないわね!」 ヒースが小屋に入ると、キュルケがそう叫んだ。 タバサが鉄製の壷を両手に抱えている。イリーナとルイズもどこか拍子抜けした顔だ。 「なんだなんだ。もう目的の『悪魔の壷』とやらが見つかったのか? フーケとかいう盗賊も随分まぬ……おい、なんでそれがこんなところに」 『悪魔の壷』を見たヒースが目を見開く。その顔は驚愕に染まっていた。 「どうしたんですか、ヒース兄さん。あの壷に見覚えでも?」 イリーナがきょとんとした顔でヒースを見つめる。 「見覚えも何もお前、そいつは……」 「うわあああああああああああああああ!」 突如として、外で見張りをしていたギーシュの悲鳴が響いた。 一斉にドアのほうに向くと、測ったかのようなタイミングで小屋の屋根が良い音を立てて吹き飛ぶ。 吹きさらしになったため、良く見えるようになった青空に巨大なゴーレムの姿があった。 「ゴーレム!」 キュルケが叫ぶと、タバサが素早く反応し呪文を唱えた。 巨大な竜巻が巻き起こり、ゴーレムにぶつかるがゴーレムは小揺るぎもしない。 ついでルイズ、キュルケが杖を取り出し魔法を打ち込むがルイズの爆発は表面に小さな穴を穿ったのみに留まり、キュルケの炎はゴーレムを包んだが全く効果をなさない。 「無理よこんなの!」 キュルケがまたも叫ぶ。ギーシュがワルキューレを三体作り出し突撃させたが、文字通り一蹴されている。 「退却」 タバサがそう呟く。 上空から降りてきたシルフィードのところへキュルケとタバサ、ギーシュは一目散に逃げ出した。 ヒースは“フライト”の魔法を使いふわりと空に舞い上がる。 その際何度もゴーレムに魔法を使っていたルイズを抱え上げるのを忘れない。 「ちょっと! 放しなさい! どこ触ってるのよ!」 「アホ、あんなもんと真正面から戦おうとするな。空からのが安全だろーが。真正面から戦うのはイリーナに任せとけ、踏み潰されるぞ」 暴れていたルイズはその正論にうぐっ、と黙った。 暴れるのをやめ、ヒースの手でシルフィードまで大人しく運ばれる。 その様子を見届けたイリーナは、ドラゴン殺しを構え一度息を深く吸い込むと叫んだ。 「イリーナ・フォウリー! 突貫します!!」 拳を振り上げたゴーレムへイリーナは突撃し、振り下ろされた拳へ鉄塊を正面から叩きつける。 グワラゴワラガキーン! 「はへ?」 衝突の寸前、鋼鉄へと変じたゴーレムの腕を半ばまで切り裂いた鉄塊が、無茶苦茶な音を立て半ばから折れる。 イリーナは何が起こったのかわからない、という顔でそれを見つめた。 「あ………………アホかあああああああああああああああああああああああああああ!」 ヒースが叫ぶ。シルフィードの背に跨る四人もいろんな意味で信じられないものを見た顔をしていた。 「ゴーレムの質量と鋼鉄同士が正面衝突した場合の衝撃を考えろ! 昨日壁を壊すとき拳が鉄に変わったの見てなかったのかお前は!!」 「そ、そんなこと言われたってええええええええええええ! いけると思ったのにぃいいいいいいいいいい!」 半泣きになりながらイリーナは折れたドラゴン殺しを投げ捨て、デルフリンガーを抜く。 「おお!ついに俺の出番か! ……出番無くていいから鞘に収めておいて! お願いだから! もう世の中飽き飽きしてたのって嘘だから!」 折れてゴーレムの腕にめり込んでいる自分より遥かに大きく分厚く重い鉄塊を見て、デルフリンガーは金具を盛大にカタカタさせて叫ぶ。 「大丈夫です! 同じ轍はあんまり二度踏みません!」 「それ時々踏むってことじゃねーか!」 戦いは始まったばかりだった。 フーケは歯噛みする。予定が狂った。 彼女は自分の魔法に絶対的な自信を持っている。 別に最強だとか考えているわけではない。 ただ学院で平和に過ごしているような連中ならば、教師が数人相手でも負けないだけの自信があった。 だが今、自分が作り出した土ゴーレムと真正面から戦っている少女はなんだ? 最初にあの冗談のように大きな剣を物の見事に叩き折ったときは、思わず笑い転げるのを我慢した。 しかし、もう一本の錆びた長剣に持ち替えてから、動きが変わった。 何も先ほどより早くなったわけじゃない。 戦い方が真正面からぶつかりあう形から、動きでこちらを翻弄し的確に足を切り裂いて来るよう変化しただけだ。 その動きが、兎に角早い。鈍重なゴーレムの拳では、偶然でも起きない限りとてもじゃないが当てられるとは思えなかった。 そして事実、まったくといっていいほど掠りもしない。 当たれば倒せるのだ。どんな人間であれ、30メイルものゴーレムの拳が直撃すれば死は免れない。だが、当たらない。 ゴーレムが切り裂かれるたび再生させてはいるが、それにも限界がある。 フーケは『悪魔の壷』を諦めることも、視野に入れ始めていた。 ヒースはそんな妹分の戦いを見て、放って置いても大丈夫だと判断した。 あのゴーレムの再生力の限界がどれほどか知らないが、即席で作り上げ動かしているのだからいずれは限界が来る。 それがいつだかは分からないが、それほど長くは無いだろうから、イリーナはそのうち倒すだろう。 だが戦いに絶対は無い。鈍重とはいえその力は恐ろしく、直撃を食らえば頑丈なイリーナも一撃でぺしゃんこになる。 ゆえに、危険を少しでもさっさと減らすために彼は動いた。 「さて、ゴーレムはイリーナに任せておくとしてだ。フーケはどの辺りにいると思う?」 イリーナの戦いぶりを唖然としてみていた四人に、ヒースは尋ねた。 「へ? ……そうだね、いくらトライアングルクラスといえど、それほど遠くから魔法を使えるわけじゃない。 大雑把ではあるけど指示を出す必要もあるし、近くにいるはずなんだけど……」 土系統のギーシュがその質問に答えた。 彼も規模は遥かに劣るとはいえ同じゴーレムを扱うため、その辺りのことはこの場で誰よりも詳しい。 「つまりフーケはそこらへんの森の中に隠れてる、ってわけだ。それでまた質問だが、ミス・ロングビルはこの大騒ぎの中、どこにいるんだろうな?」 ヒースが肩を竦める。流石にそのような言われ方をすれば、ルイズたちもヒースが何を言いたいのか気付いた。 「ちょっと、あんたまさかミス・ロングビルを疑ってるの? 彼女はオールド・オスマンの秘書よ! 卑しい盗賊なわけ……」 「おかしいと思わなかったか?彼女は朝方事件に気付いたと言ってたのに、昼前には馬で四時間は掛かるこの場所に、フーケが潜伏してるって情報を仕入れてきた。いくらなんでも早すぎる。しかも情報源は農民だ。こんな森の中に農民が何の用がある? フーケが盗みを働いた時間とここまで来る時間を考えれば、農民は日の出前に黒いローブ姿のフーケを森の中で目撃して男だって判断したのか?」 一息でヒースが告げる。普段ふざけている、彼らしからぬ真面目な顔だった。 ルイズたちは絶句していた。 言われてみれば確かに不自然な点が多い、そして盗んだものを放置してるのも考えてみればおかしかった。 「で、でも! その農民がフーケの仲間っていう可能性もあるじゃない! ほら、情報ばら撒いて混乱させるとか!」 その言葉をヒースは、かもな、と肯定した。 あれほどロングビルをフーケと決め付けているかのようなことを言っておきながら、随分とあっさりとした態度だった。 そしてヒースはぶつぶつと何度聞いても聞き慣れない、上位古代語の呪文を唱える。 「だったらもし、ミス・ロングビルがフーケじゃなかった場合、どうするの?」 キュルケが最もな疑問を一同を代表して聞いた。それに対してヒースは肩を竦める。 「そんときゃごめんなさい、って謝ればいいさ。あの辺りだ、さっきの竜巻の魔法で葉っぱ散らしてくれ」 タバサが頷き、ヒースが指差した辺りに竜巻を巻き起こし葉っぱを散らしてゆく。 二、三度そうすると、ロングビルを発見した。上空を飛ぶ五人と一匹を一瞬呆けた顔で見上げた後、背中を見せ走って逃げた。 「ほら、当たりだったろ? 俺様の素晴らしい推測を褒め称えろ! はっはっはっはっは」 自慢げに笑うヒースを無視し、四人は逃げた土くれのフーケの後を追った。 何故ばれた。 フーケは心の底からそう思っていた。 ミス・ロングビル……自分がフーケだと気付かれたのは良い。 今考えればオールド・オスマンに告げたフーケの偽目撃証言は少々無茶だ。 もし、その場で追求されていたら、割と困ったことになっていただろう。 だが特に追求されることも無く通った。 そのことをひそかにほくそえんでいたが、あれは秘宝強奪という事態に冷静さを失っていたからこそ、学院に通じた。 だから冷静なものが少し考えれば不自然さに気付き、ミス・ロングビル=フーケの可能性に辿り着く。それはいい。 だが何故場所まで気付かれた? ゴーレムを操作するために近くにいると推測は可能だろうが、森は広い。隠れるところなんて山ほどある。 しかし明らかにこの辺り、と隠れている場所がバレていた。 隠れていたことが当然と言わんばかりのあの尊大な男の顔と、本当にいたと言いたげな風竜に乗った四人を見れば嫌でも分かる。 何故こんなことに。それもこれも全てあの使い方が分からない壷が悪い。 そうでなければ使い方を知るためにわざわざこんな突発的な計画を……。 「くっ! ああもう! 鬱陶しい! 自然破壊ばっかりして!」 上空からファイヤーボールが飛んでくるのを樹木を盾に防ぐ。 本来メイジは空にいてもあまり役に立たない。 フライを使っている最中は他の魔法が使えないからだ。 ただ騎獣すると話しは変わる。 飛行を騎獣に任せるため、当然のように攻撃に防御に、魔法を使うことが出来る。 そのためフーケは先ほどから逃げるたびに竜巻で隠れ場所を散らされ、飛んでくる火球を防ぎ、前触れが無い爆発を回避することを何度も繰り返していた。 途中、眠りの雲も飛んできたが何故か不思議と眠くはならなかった。 魔法を使おうにもその暇が無い。 戦いはすでにフーケの体力が尽きるか、ルイズたちの精神力が尽きるか、持久戦へと移行していた。 と、フーケは思っていた。 がしゃん、と言う金属音が突如としてフーケの進行方向に現れる。 「ちっ、あの坊やのゴーレム!」 例えドットクラスのゴーレムだとしても、多少の体術の心得程度では通用しない。 走ったまま素早く錬金を唱え、青銅の女戦士をただの土くれへと変える。 これが同じ土系統における実力差の証だった。 実力が上のものはゴーレムの性能が高いだけでなく、錬金でゴーレムをあっさり破壊出来るのだから勝負にならない。 この程度なら一度に何体出てきても、上空からの攻撃を避けつつ対処することは可能だ。 フーケの誤算はたった一つ。 異世界の魔法と言う、本来想定するだけ馬鹿馬鹿しいものであった。 「今度は骨のゴーレム?」 見慣れない、骸骨のゴーレムがフーケの前に立ちはだかる。骨格からして熊だろうか? しかしゴーレムはゴーレムだ、フーケは焦らず錬金をかけた。 だが、土にならない。 「まさかわたしより強力なメイジだっていうの!?」 フーケは焦った。自分はスクウェアに近いトライアングルだという自負がある。 その自分の錬金が通じないと言うことは相手はスクウェアクラスということになる。 だがギーシュ・ド・グラモンはドットであり、先ほど彼の青銅のゴーレムを土くれに変えたばかり。 他の三人は属性が違ったり、そもそも魔法が何故か爆発したりしている。 となると残る一人、あの黙ってればそこそこ美形な三白眼のメイジ。 まさかあの男がスクウェアクラスの土メイジだというのか? その疑問をゆっくりと考えている暇は、フーケには無かった。 「くっ、いきなり抱きつくのは嫌われるわよ!」 骸骨のゴーレムが飛び掛ってくるのを、ギリギリで飛び退けて避ける。 結果、逃げ続けていた足が止まり。 「……チェックメイト、ってところかしら?」 キュルケが微笑みながらそう言い放つ。 いつの間にか風竜から降り立ったルイズたちが、三体のワルキューレと共にフーケの四方を囲んでいた。 その光景を見て、一瞬動きが固まるフーケ。 「あっ……」 骸骨のゴーレムがフーケを羽交い絞めにする。 「どう? 私の考えた作戦、上手く行ったでしょ。途中でギーシュ降ろして、上空からの魔法で誘い込んで取り囲む! 作戦っていうのは大雑把なほうが意外と成功するものなのよ!」 ルイズが自慢げに胸を張る。 「そういうものなのかい? ヒース」 「知らん」 こうして、土くれのフーケはお縄となった。 「何か急に崩れちゃいましたね。一体どうしたんでしょうか?」 「とりあえずもう少し優しく扱ってくれると、俺っち凄い嬉しいんだけどよ」 戦闘中、突如として土くれに返り、崩れたゴーレムの土に埋もれたまま、イリーナは助けを待っていた。 フーケから杖を取り上げ縄でぐるぐる巻きにし、荷台に転がして魔法学院へ帰る途中。 押し黙っていたフーケが口を開いた。 「ねぇ、なんでわたしがいる場所が的確に分かったの?」 一行は顔を見合わせ、相変わらず手綱を取っているヒースに視線を集める。 それに気付いたのか気付かなかったのか、ヒースは振り返って答えた。 「言ったろ? 効果バツグンのお守りだって」 そう言ってヒースはフーケの懐に入っているファリスの聖印を取り出した。 「あ、“ロケーション”ですか、ヒース兄さん」 「うむ、一手二手先を読み対策を打っておいた俺様を褒めることを許すぞ」 はっはっは、と笑うヒースを拍手で褒めるイリーナ。二人以外はさっぱり意味が分かっていない様子だった。 「そういえば……なんでこんな良く分からないことしたの?」 キュルケが転がっているフーケに質問する。フーケは黙ってたところで意味は無いので喋った。 「盗んだはいいけど、使い方が分からなかったのよ。でも、魔法学院のものなら知っててもおかしくない。 だからゴーレムけし掛けて、命欲しさに悪魔とやらを呼び出してくれるのを期待してたんだけど……普通に負けちゃあね」 フーケが自虐的な笑みを零す。だがまだ疑問が晴れないのか、ルイズがさらに質問した。 「じゃあもし、わたし達が使い方知らなかったらどうしてたの?」 「そのときはぷちっと潰して次の連中を連れてくるまでよ。まぁ捕まった今となっては、どうでもいいことだけど」 それを聞いたルイズは顔を紅潮させ、手をフーケに向け振り上げる。 が、途中でイリーナに止められた。 「駄目ですよ、私刑はいけません、邪悪です。後の処罰は法の裁きで決定させなきゃ駄目です」 そういわれ、ふんっ、とルイズは顔を背ける。 魔法学院はもう目と鼻の先だった。 「ふむ……ミス・ロングビルが土くれのフーケじゃったとはな……。 美人だったもので、何の疑いもせずに秘書に採用してしまってたわ」 フーケを捕らえ、戻ってきた六人に学院長室で報告を受けていたオールド・オスマンはそう言って笑い声をあげる。 「一体どこで採用されたんです?」 「街の居酒屋で給仕してるところを誘ったそうですよ」 コルベールの言葉に、ルイズが返す。 「いや、そのな。お尻を撫でても怒らないので、秘書にならないかと、ついな」 「なんで?」 照れたように告白するオールド・オスマンに、何言ってんだこの爺とばかりにコルベールは冷たい視線を向ける。 「カァーッ!」 突如、オールド・オスマンは目を目を剥いて怒鳴り、老人とは思えない迫力を発する。 とはいえ今更凄まれても威厳もへったくれもなかった。 「おまけに魔法も使えると言うもんでな」 「死んだほうがいいのでは?」 咳払いをし告げたオールド・オスマンに、ぼそりとコルベールは呟いた。 そんなコルベールにオールド・オスマンは向きなおし、重々しい、威厳の篭った口調で言った。 「今思えば、あれも魔法学院にもぐりこむ為のフーケの手じゃったに違いない。 何せ何度もわたしの前にやってきて、愛想よく酒を勧める。 魔法学院学院長は男前で痺れます、その髭なんてサイコー、などと媚を売って売って売ってきおって、 尻撫でても嫌な顔一つせん。 惚れてる? もしかして惚れられてる? とか思うじゃろ? なあ? ねぇ?」 必死なオールド・オスマンに何か感じるところがあったのか、コルベールは必死に肯定する。 「そ、そうですな! 美人はただそれだけで、いけない魔法使いですな!」 「その通りじゃ! 君は良いことをいうのぉ、コンパドール君!」 「コルベールです」 その様子をルイズたちは呆れた顔で見ていた、ヒースとギーシュは要所要所で頷いている。 生徒たちの視線に気付いたオールド・オスマンは、うおっほんと咳払いすると、真面目な顔付きをしてみせる。 「さてと、君たちはよくぞ土くれのフーケを捕らえ『悪魔の壷』を取り返してきた」 ヒースを除いた五人が誇らしげに礼をする。 「フーケは城の衛視に引き渡した。『悪魔の壷』も、無事宝物庫に再度収まった。これにて一件落着じゃ」 オールド・オスマンは生徒たちの頭を一人ずつ撫でていく。 「君たちのシュヴァリエの爵位申請を、宮廷に出そうかと思う。追って沙汰があるじゃろう。 といっても、ミス・タバサはすでにシュヴァリエの爵位を持っているから、精霊勲章の授与の申請を出そう」 「ほんとうですか?」 キュルケが驚いた声で尋ねると、オールド・オスマンは柔和な笑みを浮かべ答えた。 「ほんとじゃ。いいのじゃよ、君たちは、そのぐらいのことをしたんじゃから」 「あの、オールド・オスマン。イリーナとヒースには何もないんですか?」 浮かない顔をしていたルイズが良かったですね、と褒めてくるイリーナをみつめた。 「残念ながら、その二人は貴族ではない」 「何にもいらないですよ、私は爵位を得るために戦ったわけじゃないですから」 「俺様はもらえるものなら貰う主義だ」 そう言ったヒースの足がイリーナに踏み付けられる。 その光景を横目に見て、ルイズは意を決したかのように口を開いた。 「オールド・オスマン、その、シュヴァリエの称号、辞退してもよろしいでしょうか?」 「ルイズ!? あんた何言ってるの!」 突然衝撃発言をしたルイズに、キュルケが信じられないものを見るかのような目を向ける。 「そうだよルイズ! 君も知ってるだろう、シュヴァリエは滅多に得られるものじゃない! 例え実力があっても機会に恵まれなければ手に入らないんだよ!」 考え直せ、とギーシュが諭す。 「ふむ……理由を聞いてもいいかね?」 豊かな白髭をオールド・オスマンは撫でながら、ルイズの目を真っ直ぐ見つめた。 「……フーケを捕まえるとき、私あんまり役に立ちませんでした。ゴーレムを相手にしたのはイリーナですし、隠れていたフーケを見つけたのはヒースとタバサ。 追い込むのに別に私がいなくても問題ありませんでしたし、捕まえたときも決め手はギーシュとヒースのゴーレムでした。 シュヴァリエは実力の証。だから、私はシュヴァリエを賜るときは、本当の自分の実力で掴み取りたいんです」 ルイズが声を震わせながら言った。イリーナは、感動したのか目じりに涙が溜まっている。 「……よかろう、辞退を許可する。幸いと言っていいのかどうかわからんが、まだ申請はしとらんしの」 「オールド・オスマン!」 コルベールが声をあげた。シュヴァリエの称号を辞退するなんて、彼は聞いたことが無い。 「はぁ……ヴァリエールがそういうのなら、私も辞退しますわ」 「ミス・ツェルプストー!?」 オールド・オスマンに詰め寄っていたコルベールがキュルケに顔を向ける。 「ヴァリエールがそんな殊勝な心がけをしているのに、私がシュヴァリエを賜るわけにはいきませんもの。実力でもぎ取る、というのなら私が先にもぎ取って見せるわ」 「キュルケ……あんた」 ふふん、と笑うキュルケにルイズは先ほど自分に向けられたのと同じ、信じられないものを見るかのような目を向ける。 「私もいらない」 「ミス・タバサ!?」 「やれやれ、そうすると僕も辞退しなきゃね。こんな状況で一人だけ貰ってたら、空気が読めないとか言われかねないし」 「ああ、ミスタ・グラモンまで……」 異例の事態にコルベールがはげた頭を抱える。そんな様子を見て、オールド・オスマンは実に楽しげに笑った。 「ほっほっほ、よかろう。皆の申請は一時保留と言うことにしておく、気が変わったらいつでも言いなさい」 そういってオールド・オスマンは手をぽんぽんと打った。 「さてと、今日の夜はフリッグの舞踏会じゃ。この通り『悪魔の壷』も戻ってきたし、予定通り執り行う」 あっ、とキュルケが声をあげる。 「そうでしたわ!フーケの騒ぎで忘れておりました!」 「称号や勲章を辞退したとしても、今日の舞踏会の主役は君たちじゃ。用意をしてきたまえ。せいぜい、着飾るのじゃぞ」 ルイズたちは礼をすると、ドアに向かう。 「あれ?ヒース兄さん、いかないんですか?」 「俺はちょっと用がある、先行ってろ」 そうヒースが言うと、イリーナは何のようだろう、と呟きながら部屋を出て行った。 学院長室がヒースとオールド・オスマン、コルベールの三人だけになり、オールド・オスマンはヒースに向き直る。 「さて、なにやら私に聞きたいことがおありのようじゃな」 ヒースは頷く。 「言ってごらんなさい、出来うる限り力になろう。君に爵位を授けることは出来んが、せめてものお礼じゃ」 そういうとオールド・オスマンはコルベールに退出を命じた。 どんな話かと期待してたコルベールはがっくりと肩を落とし、部屋を出て行く。 「あの壷、『悪魔の壷』は俺たちの世界のマジックアイテムだ」 オスマンの目が鋭くなった。 「ふむ、俺たちの世界とな?」 「俺は、この世界の人間じゃない」 「本当かね?」 「本当だ。俺は、ルイズの召喚でイリーナが呼ばれるのを止めようとしたら、一緒に巻き込まれた身でな」 「そうじゃったか……じゃから二人呼ばれたわけじゃな」 あくまでも尊大なヒースの態度を気にすることも無く、オスマンは目を細める。 「あの『悪魔の壷』は正式名称を『悪魔召喚の壷』と言ってな。 蓋を開け合言葉を唱えると中から強力な魔法と強靭な肉体を持った魔神を無作為に呼び出す、小規模のデーモントラップ。 俺たちの世界でも、珍しく、危険なものとして扱われてる。あれをどこで手に入れたんだ? 何でこっちの世界の人間が用途を知ってるかのような名前をつけた?」 鋭い目で睨むヒースにはぁ、とオールド・オスマンはため息を吐いた。 「あれを私に預けたのは、私の命の恩人じゃ」 「預けた? そいつはどうしたんだ? 間違いなくそいつは俺たちと同じ世界……フォーセリアの人間だ」 「分からん。あの壷を私に預けた後、どこかへと旅立ってしまった。今から、半年ほど前の話かの」 「最近じゃねーか!」 思わずヒースが突っ込む。 「半年前、森を散策していた私は、ワイバーンに襲われた。そこを救ってくれたのが、あの『悪魔の壷』の持ち主じゃ。 彼は見たことも無い不思議なマジックアイテムを使いワイバーンを倒すと、ばったりと倒れおった。腹が減っとったらしい」 ヒースは黙って聞いている。 「私は彼を学院へ運び、手厚く看護した。単なる行き倒れじゃからすぐに回復してな、ここが魔法学院で私が学院長だと分かると一つ頼みごとをしてきた。 この壷を鉄壁で知られる宝物庫に封印してくれ、と。彼が言うには、その壷は悪魔を呼び出し、使役することを可能とする危険な壷で封印する場所を探しとったんだそうじゃ。 そうして、私に壷を預けると、いずこかへ旅立っていったのじゃ……」 ちっ、とヒースは舌打ちをする。 その人物はほぼ間違いなくフォーセリアの人間だ。 向こうに戻るための手掛かりになるかもしれないというのに、今は行方知れず。 生きているのか死んでいるかも分からない。だが折角見つけた貴重な手掛かりだ、ヒースは余すことなくその人物について尋ねてみた。 「そいつの容姿は? 何か特徴的なものはなかったか?あと名前」 ふむ、とオールド・オスマンは髭を撫で、少し思い出すかのように目をつぶると、ゆっくり目を開いた。 「若い青年じゃったな、結構美形の。名は……何と言っておったかのう、すまん、忘れた。 特徴的なのは……おお、そういえば彼の額に黒い水晶が埋まっておったの。そっちの世界ではそういうアクセサリーが流行っとるのか?」 ヒースは顎を落とし、同時に頭を抱えた。 何でそんなやつがこの世界にいるんだ! 彼はそう叫びたかった。 額に埋まった黒水晶。それは無限の魔力を得た証、古代魔法王国カストゥールの残滓の証明。 当に滅びたはずの、かつて世界を支配し、一部では神々さえも超えた魔術師たち。 そう、彼らは500年以上も前に滅びたはずなのだ。 無限の魔力を供給する魔力の塔の暴走と、虐げられていた蛮族たちの蜂起によって。 「ふむ、彼がどういう人物か心当たりがあるのかね?」 「ありもあり、大有りだこんちくしょう。そいつは確実に、とっくの昔に滅んだはずの王国の人間だよ」 「どういうことかの?」 ヒースは説明する、フォーセリアの成り立ちを。 始原の巨人の死から始まった神々の誕生と世界創造。 神話の時代、光と闇に別れ互いに争い合い、最終的には竜王たちの炎で死した神々。 その後訪れた暗黒時代と誕生した魔法王国カストゥールの勃興。 魔力の塔崩壊によるカストゥールの最後、そうしてやってきた剣の時代……。 所々法螺が多少入り混じっていたが、その内容をオールド・オスマンは興味深そうに聞き入っている。 「つまり、あの彼は無限の魔力を得た、カストゥール終期の魔術師である、と」 「ああ、魔神が召喚されるようになったのはカストゥール終期に召喚魔術師アズナディールが魔界を発見してからだし、 魔力の塔に至っては滅びる50年程度前に作られたばっかりだ」 説明が終わりため息を吐くヒース。 本当に何故とっくの昔に滅びた国の人間が生きて異世界にいるのだろうか。 その様子を見てオールド・オスマンは口を開く。 「まぁその話題はおいといて、じゃ。もう一人、フォーセリアから来た彼女、ミス・ヴァリエールの使い魔のことなんじゃが」 「あ? イリーナがどうかしたのか?」 ヒースが三白眼でオールド・オスマンは見やる。 「彼女の左手に刻まれてる使い魔のルーンの力には、気付いとるかね?」 「ああ、何かあいつが言うには武器を握ると途端力がみなぎって、身体が羽みたいに軽くなるとか……」 「あれはな、ガンダールヴの紋章と言って、かつて始祖ブリミルが使役したとされる伝説の使い魔の印じゃよ」 そういって、引き出しからコルベールのスケッチと『始祖ブリミルの使い魔たち』という題名の一冊の本を取り出し、とあるページを見せる。 そこにはスケッチと全く同じルーンがあった。 「伝説の使い魔の印?」 「そうじゃ。その伝説の使い魔はありとあらゆる武器を使いこなし、千の軍勢を一人で打ち倒したと言う記述すらある」 ヒースがスケッチと本のルーンをもう一度見比べた。 「何でイリーナが伝説の使い魔なんかになったんだ? つーか何でイリーナじゃなくて俺に話す」 「彼女がガンダールヴになった理由はさっぱりわからん。おぬしに話した理由は、その、彼女ちょっとおつむ鈍そうじゃろ?」 ああ、とヒースは納得した。確かに話したところであまり理解しないだろう。 「まぁ物が物での、迂闊に情報が漏れるのは避けたい。 君ならば信用できると思って話したわけじゃ。じゃから誰にも喋らんといてくれ。 恐らくではあるが、おぬしたちがこの世界にやってきたことと、そのガンダールヴの印は、なにか関係しているのかも知れん」 正直当てにならないと、ヒースは思った。 やはりハーフェン師による救出を期待すべきなのだろうか? 「すまんの、力になれんで。ただ、これだけは言っておく。私はおぬしらの味方じゃ」 そういうとオールド・オスマンは、ヒースを抱きしめた。 「よくぞ、恩人から預かった壷を取り戻してくれた。改めて礼を言うぞ」 「礼はいいから離れろ! 俺は年寄りに抱きつかれて喜ぶ趣味は無い!」 ヒースが暴れると、ほっほっほと笑いながらオールド・オスマンが離れる。 「おぬしらがどういう理屈で、こっちの世界にやってきたのか、私なりに調べるつもりじゃ。でも……」 「でも、なんだよ?」 「何も分からなくても、恨まんでくれよ。なぁに、こっちの世界も住めば都じゃ。何なら嫁さんだって探してやるわい」 ため息を吐く。 ヒースは本当にこの爺は頼りになるのだろうかと思った。 「ああ、そういえば。一つ思い出したんじゃが、恩人の彼は去り際に気になることを言っておってな」 「気になること?」 「うむ、『近いうち、ハルケギニアは大きな戦乱に巻き込まれるかもしれない。許してくれ』と」 「なんだその意味深な発言は」 「わからん」 そういうと、オールド・オスマンは水パイプを銜え吹かし始めた。 もう聞くことは無いと、ヒースが部屋の外へ出ようとする。 「おおそうじゃ、ヒースクリフ君」 「なんだ、まだなんかあるのか?」 ヒースが鬱陶しげに振り向く。オールド・オスマンは好々爺な笑みを浮かべた。 「あの遠見の効果を打ち消す魔法、便利なもんじゃな」 ドアをヒースは後ろでに閉める。 「……喰えない爺だ」 そう言って、最近増えたため息をまた吐くのだった。 ヒースはパーティ会場となったアルヴィーズの食堂二階のバルコニーで、ちびちびとワインを飲んでいた。 考えることが多すぎて騒ぐ気になれなかったのだ。 バルコニーから中を見やると、キュルケが男たちに囲まれている。相変わらず大人気のようだ。 ギーシュも相変わらず女の子たちに声をかけて……あ、モンモランシーに引っ叩かれた。 そんな中タバサは一人黙々と料理と格闘している。 黒いパーティドレスを着た彼女は大変可愛らしく、何人かの男が声をかけているが、合えなく撃沈していた。 そして、その美貌を惜しげもなく晒し、パーティの話題を一手に掻っ攫っていたルイズは、その美貌にやっと気付いた男たちにダンスを申し込まれていた。 そうやって誘われることは余りなれてないようで、少々困っているのが見ていて楽しい。 やがて楽士たちにより、音楽が奏でられダンスが始まる。ルイズとキュルケは忙しそうに次々と相手を代えていた。 タバサはずっと料理と格闘を続けており、ギーシュは頬に紅葉を作りながらも、モンモランシーをダンスに誘うことに成功したらしい。 各自、それぞれパーティを楽しんでいるようだった。 「お月見ですか、ヒース兄さん」 そう声をかけられ、ヒースは振り向いた。 ヒースは、一瞬その人物が誰かと思った。 肩を大きく露出させた白いイブニングドレスに腰まで届く長い栗色の髪。 普段化粧っ気ゼロのその顔には薄くおしろいが塗られ、唇には淡い色の紅が引かれている。 見事に、幼い雰囲気を打ち消していた。 「……なんだイリーナか」 「なんだとは酷いですね、どうですか? この衣装」 えへへ、と笑いイリーナはくるりとターンした。 ふわり、とスカートが舞い上がり膝小僧がちらりと見える。 「ふむ……馬子にも衣装といったところだな」 「もーヒース兄さん酷いー」 ぽかぽかとヒースを殴るイリーナ。 効果音はぽかぽかだが実際の衝撃はどすどすである。 「ふん、しかし、ウィッグまでつけたのか。本格的だな」 「はい、ルイズがそのほうが映えるって言ったので……ヒース兄さん、どうしたんですか? 何か悩み事でも?」 あっさりと見透かされ、ヒースは内心動揺する。 いつも通りにしていたつもりだが、どうやらそんなことはなかったらしい。 「はっはっは、何を言ってるんだイリーナ。世の中を憂う美青年の俺様は常に悩み事を抱えているんだぞ。 お前のような脳味噌まで肉体労働と違って俺様は頭脳労働が仕事だからな」 ヒースは意識して、普段どおりに振舞う。 それが成功したのか、もー! と言って力を込めイリーナはヒースの首を絞めてきた。 「がふっ……い゛、い゛り゛ーな゛。ぢがらごめるど、や゛ぶれぶ……」 っは、とした感じでイリーナは力を抜く。 イリーナは小柄だ、小柄だからこそ力を込めると筋肉で一回りは大きくなる。 「そ、そうでした、危ない危ない……。もう、ヒース兄さんのせいですよ? 責任とって一曲一緒に踊ってください」 ごほごほっとヒースをむせていると、イリーナがそういってきた。 「踊る? ……お前ダンス踊れたっけか?」 「はい、昔少しだけお母さんに習いました」 イリーナにもそんな時期があったのかと、内心驚く。 しかし照れくさく、それを渋っていると、イリーナがニヤニヤと笑い出した。 「あーもしかしてヒース兄さん、踊れないんですか?」 「なに、失礼な。以前俺様がラムリアースで見せた見事なステップを覚えていないのか、この脳筋め」 ヒースは以前、仕事の関係で誘われた晩餐会で見事なダンスを披露した経験があった。 「じゃあ、踊ってくれますよね?」 すっ、とイリーナがヒースに手を差し出す。ヒースは暫しその手を見て迷うも、意を決し手をとった。 「了解しました、マドモアゼル」 イリーナの手を引き、ヒースはホールへ向かった。 「うぎゃー! 足を何度も何度も何度も踏むなこの馬鹿ー!」 「ひーん! ごめんなさーい!」 星空の下、彼は眠りから覚めた。身体が冷えたのか、震えが走る。 「ジェイナス、どうしたの?」 そんな彼の膝の上で丸まっていた、文字通り人形のように小さな少女が心配そうな顔で話しかける。 「なんでもないよミーファ。寒さで少し目が覚めてしまったようだ」 ジェイナスと呼ばれた男はそう小さな少女、ミーファに優しく語り掛ける。 「私、あっちのほうで煎じて飲むと身体が温かくなる薬草を見つけたわ、リタ」 「私も見たわ、レット。ジェイナス、ちょっと取って来るわね」 リタとレットと呼び合った、ミーファと同じく小さな少女がそういって駆け出す。 「この辺りはオーク鬼が出没するらしい、気をつけるんだよ」 はーいと、可愛らしい声がユニゾンしてジェイナスの耳に届く。 ジェイナスはそれを微笑んで見送ると、ふぅ、とため息を吐き、満天の星空を見上げた。 「どうしたの? ジェイナス。何か心配ごとでもあるの」 「いや……ただ、強行派を抑えるのもそろそろ限界だと思ってね……」 そう零すと、心配そうな顔で見つめるミーファの頭を優しく指の平で撫でる。 「とうに滅んだ国の栄光に、いまだ縋るのは、現実を認めたくないからなのかね」 額に埋め込まれた黒水晶が、二つの月の明かりに反射し、鈍く光った。 第一部~ハルケギニアの魔法の国~了 フーケのソールゴーレム モンスターレベル=10 知名度=10 敏捷度=4 移動速度=24 出現数=単体 出現頻度=フーケ次第 知能=命令を聞く 反応=命令による 攻撃点=腕:14(7) 打撃点=30 回避点=10(3) 防御点=6 生命点/抵抗値=100/30(23) 精神点/抵抗値= - /20(13) 特殊能力=一部魔法に耐性 生命点再生(1ラウンド辺り20点) 精神的な攻撃は無効 毒、病気に冒されない 棲息地=フーケが作った場所 言語=なし 知覚=擬似 フーケのソールゴーレムは土で作られた身長30メートルにも及ぶ非常に巨大なゴーレムです。 巨大なため凄まじい生命力と力を誇りますが、その分動きが鈍重で材料が土なため非常に脆くもあります。 フーケの魔力が供給されている限り土の地面と接していれば強力な再生が可能です。 その際フーケは一度の再生に付き精神力を1消費します。 また、「つぶて系」「電撃系」「毒ガス系」のダメージ魔法はまったく無駄です。 その他のダメージ魔法は有効で、クリティカルも起こりえます。 用語解説 遠見の水晶球:マジックアイテム。遠くの情景を水晶に映す。普通のやつは一日30分が限度 ライト:古代語魔法。初歩の魔法で半径10m以内を照らす明かりを生み出す フライト:古代語魔法。最大時速50kmで空をかっ飛ぶ 悪魔召喚の壷:マジックアイテム。分かりやすく言えば魔界に落とし穴開けて引っかかった魔神を召喚して使役する 魔力の塔:魔法装置。世界に満ちるマナを集め、額に埋め込んだ黒水晶を通して無限の魔力を供給する。塔が壊れると黒水晶埋め込んでた人は魔法が使えなくなる カストゥール:国名。かつてフォーセリアを席巻した魔法王国。十人の門主と呼ばれる最高の魔術師達の間から一人、30年任期で王を決めている
https://w.atwiki.jp/horserace/pages/526.html
アカリをお気に入りに追加 アカリの情報をまとめています。リンク先には学生・未成年の方には不適切な表現内容が含まれる場合があります。またリンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。 アカリ <保存課> 使い方 サイト名 URL アカリ <情報1課> #bf アカリ <情報2課> #blogsearch2 アカリ <情報3課> #technorati アカリ <報道課> ナナヲアカリ、7ヶ月連続配信企画第3弾としてマッチング・アプリで失敗する女性をテーマにした「ラブみ」12/24配信リリース決定 - Skream! 「クリスマスの夜に」(『ベイビートゥース』収録)12/8(水)0時より先行配信決定! GReeeeN 公式ブログ - lineblog.me [ナナヲアカリ]ナナヲアカリワンマンライブツアー「NNNN」グッズ公開!! - ソニー・ミュージックアーティスツ 【RISE】シングルマザーのerika がパワーでAKARIをねじ伏せる!「力強く気持ちで戦い、ちょっとRISEを荒らします」(イーファイト) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Hisaya-odori Park の水盤を幻想的な光で彩るインスタレーション「想いを灯りに宿す アカリバ久屋 2021」を開催 - PR TIMES GReeeeN、2022年春リリース予定の新曲メインビジュアルを一般募集! 「自由に描いてください」(THE FIRST TIMES) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 高校軽音楽部の日本一を決める大会のイメージムービー公開! テーマソングはGReeeeNの新曲「青焔」(THE FIRST TIMES) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『偽りのないhappy end』初主演・鳴海唯公式インタビュー - 映画ログプラス クラフトビール設備増強 鳥取のAKARI BREWING - 日本経済新聞 Thinking Dogs・TSUBASA、『ヒロアカ』の影響で筋トレ。「どんどんムキムキになっていく(笑)」(THE FIRST TIMES) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース GReeeeN 2021年ツアー「ツーナゲール 全繋大作戦 〜何処かに広がる大きな声が〜」ファイナル!(2021年11月21日)|BIGLOBEニュース - BIGLOBEニュース 「処刑少女の生きる道」“彼女が彼女を殺すための物語”が始まる…初アニメ映像のティザーPV公開(アニメ!アニメ!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース サンリオ初のバーチャル音楽フェス「SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland」タイムテーブル発表 総勢52組の出演者が出揃う - VRonWEBMEDIA 変わり者の裁判官と記憶喪失少女のバディストーリー「法廷のファンタズマ」1巻(コミックナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 鳴海唯&仲万美W主演、映画『偽りのないhappy end』予告編(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ナナヲアカリ、 THE FIRST TAKE チームが手掛ける電話を通じて 素 を切り取る新YouTubeコンテンツ RING³ に登場。 PUI PUI モルカー 手掛けた見里朝希監督と初電話 - Skream! 夢への第一歩を、しっかりと踏みしめた大切な1日。“友希 Birthday Live 2021 #YOLO”レポート - 超! アニメディア 【西南学院大学】アカリトライブを開催しました - CNET Japan ミライアカリ4周年ライブ・Mi LIVE 2021レポート 「5年目は航海の年にしたい」 - PANORA 【西南学院大学】アカリトライブを開催しました(西南学院大学 プレスリリース) - 財経新聞 アナログの場面でついついやってしまうスマホの動作、ありませんか? ここでタップは「分かります」 - ニコニコニュース アナログの場面でついついやってしまうスマホの動作、ありませんか? ここでタップは「分かります」(オトナンサー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オンラインストア『Riot Games Store Japan』のオープンが決定!『リーグ・オブ・レジェンド』や『VALORANT』の公式グッズを11月7日(日)より販売開始 - PR TIMES 亜咲花 公式ブログ - ミライアカリちゃん - Powered by LINE - lineblog.me 《警察から一斉摘発》 事件が絶えないトー横で - ニコニコニュース GReeeeN、ニューアルバム『ベイビートゥース』が12月22日に発売決定!(THE FIRST TIMES) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース GReeeeN、ニューアルバムは『ベイビートゥース』 - BARKS 草津でSDGsを学ぶイベント 草津名物やアップサイクルを知るワークショップなど - びわ湖大津経済新聞 GReeeeNのシングル曲ランキング! 「愛唄」を抑えて1位になったのは? | ねとらぼ調査隊 - ねとらぼ フェアリーより10月上旬発売ピース楽譜(ピアノ楽譜)新刊のお知らせです。 - Dream News GReeeeN、『恋ステ』主題歌「lemonade」を本日配信リリース! フル尺リリックビデオも公開(THE FIRST TIMES) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【RISE】AKARIが左ストレートでダウンを奪った末のTKO勝利、YAYAは自力で立ち上がれず退場 - イーファイト GReeeeN、グループ結成の地・福島にて全国ツアーの追加公演が決定(THE FIRST TIMES) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【RISE】AKARIとYAYAが計量パス「目がビビっていた」と挑発するYAYAにAKARIは「優越感に浸れるのは今の内だよ」(ゴング格闘技) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Cygames、『プリコネR』でヨリ(エンジェル)とアカリ(エンジェル)の「キャラ専用装備」を9月8日より追加すると予告 | gamebiz - SocialGameInfo 【RISE】“17歳女子高生ファイター”AKARIが水着姿で砂浜ハイキック!階級上の女王に挑戦する姿に「仕上がっている、昔のRENAみたい」とファン歓喜=9.12 - イーファイト ミライアカリ4周年アニバーサリーライブ『Mi LIVE 2021』オンライン開催決定! - PR TIMES SNS投稿の「いいね!」がいきなり数千倍に!ネットで話題にされた30代女性の悲喜劇【後編】(Suits-woman.jp) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース コロナ禍におけるGReeeeNの音楽の向き合い方 新曲『lemonade』に込めた“高校生の恋愛観”とは - リアルサウンド niko and ...がプロデュースするフェス「niko and ... UNI9UE PARK’21」が9月18日(土)・19日(日)に開催決定! - PR TIMES 「悪質コメントの世の中、いつ誰がターゲットになるか分からない」 - 東亜日報 <ドラマ主題歌>2021年夏ドラマは…GReeeeN、LiSA、SEKAI NO OWARI、milet、Uruら多彩な顔ぶれの楽曲がそろう(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【RISE】AKARIが高校生最後の夏休みを満喫、八頭身の黒水着姿を披露=9月の対戦相手は近日発表(ゴング格闘技) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース アニメ「Fate/Grand Order -終局特異点 冠位時間神殿ソロモン-」ラブソングを聴かない舞台版ロマニ・井出卓也にも刺さった“愛と希望の物語” - コミックナタリー 特集・インタビュー - コミックナタリー 大人気VTuberミライアカリ メジャー1stアルバム「未来」発売決定!アルバム詳細&店舗特典を公開! - PR TIMES 【ビルボード】millennium parade × Belle「U」DLソング3週連続首位、GReeeeN/LiSAがトップ10デビュー(Billboard JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【先ヨミ・デジタル】GReeeeN「アカリ」DLソング現在1位、『竜とそばかすの姫』テーマ曲/LiSAが続く(Billboard JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース GReeeeN「TOKYO MER」主題歌をCDリリース、カップリングには「蕾」オーケストラバージョン(動画あり) - 音楽ナタリー アニメ「処刑少女の生きる道」22年放送へ!ビジュアル&スタッフ公開 「ダンまち」以来のGA文庫“大賞”受賞作 - アニメ!アニメ!Anime Anime GReeeeN、新曲「アカリ」がドラマ『TOKYO MER』主題歌に - BARKS 盛況シェアオフィス、元は町工場 地方の空き家リノベ術 - 朝日新聞デジタル 「母親は『メイドカフェみたいな店でしょ?』と…」JKビジネスで体を売るアカリ(17)が打ち明けた“裏オプ”の中身 - 文春オンライン GYARI 楽曲サブスク解禁 「アカリがやってきたぞっ」「Seyana.」など - KAI-YOU 国見町に町営「放課後塾ハル」 講師に地域おこし協力隊メンバー - 福島経済新聞 寺山日葵(20)がAKARI(17)戦で感じた“那須川天心のセコンド力” 「目指している背中はもっと遠いところにある」(橋本宗洋) - Number Web - ナンバー 「ワガママな試合を」AKARI、RISE女王・寺山日葵とメインで激突! 王座挑戦へ | ニュース - AbemaTIMES 馬主さんと馬名主w やまだひさし 公式ブログ - lineblog.me “バターは心の美容液”三島市広小路に焼菓子専門店『焦がしバター香る店ACARI(アカリ)』を4月28日(水)にオープン~良質のバターをぜいたくに使って店内で焼き上げる~ - アットプレス(プレスリリース) スマホのOSが最新かどうかを確認しよう - インターネット・セキュリティ・ナレッジ あなたのプロジェクトを、全力で収益化。新サービス「Chapters(チャプターズ)」をリリース - PR TIMES 不倫サレ妻の夫への恐るべき復讐計画とは...裏切りまみれの愛憎劇『アカリとクズ』を無料配信中 - トレンドニュース 東西のカルチャーが出合い、人々が集まる「エースホテル京都」|Pen Online - Pen-Online ホームルータを保護しなければならない理由とは - インターネット・セキュリティ・ナレッジ 「処刑少女の生きる道」原作・佐藤真登の“深い”回答に、佐伯伊織・岸本萌佳が関心(AnimeJapanレポート) - ナタリー Chromebookを安全に利用するためには - インターネット・セキュリティ・ナレッジ VTuberグループ「まほろば」1期⽣メンバー 活動開始! 眠森ペティ・桜愛てまり・紅⽻アカリ - ACTRESS PRESS 猿川(桐山照史)は営業でキャバクラへ。店長の牛島(板尾創路)がナンバーワンキャバ嬢の言うことなら何で... - テレビ東京 これは、彼女が彼女を殺すための物語ーー『処刑少女の生きる道』TVアニメ化決定 - アニメージュプラス 休耕地再生 草刈り機、買うよりカウ!? 那須でビジネス実験 - 東京新聞 第6回ふくしま産業賞 特別賞 家守舎桃ノ音(国見) まちづくりの新拠点 | 福島民報 - 福島民報 ミライアカリとバーチャルデート企画が配信決定!自宅でアカリとイルミネーションを楽しもう!! - JMAG NEWS バーチャルの可能性をまた見せたい ミライアカリに聞く1/30、31開催「VTuber Fes Japan 2021」への想い - PANORA 『プリコネR』アカリの星6才能開花が発表。アリーナで対戦スキップ機能実装も - 電撃オンライン 【PSO2 12月23日配信】“紲星あかり”のコラボ衣装が登場! マザーやシバのキュートなクリスマス衣装も - 電撃オンライン オタ活にしか興味のなかったのアカリに人生初のオタ彼が!?”キュンな推し活”漫画アプリPalcyでスタート! - PR TIMES 年末年始に気をつけたいネット詐欺とは? - インターネット・セキュリティ・ナレッジ 日向坂46丹生明里扮する“アカリ46”、ノリノリのラップで大盛り上がり - ザテレビジョン ミライアカリ3周年ライブ「Mi LIVE 2020 AKARI→START」レポ 5年、10年、15年と一緒に年を取っていきましょう - PANORA 『LoL』アーリ、カイ=サ、イブリン、アカリによるアイドル“K/DA”がミニアルバム『ALL OUT』をリリース。TWICEコラボ楽曲『I’LL SHOW YOU』も収録 - ファミ通.com 【ライブレポート】ミライアカリ、ファンに思い伝えた3周年ライブ「隣にはアカリがいるから安心して」(写真25枚) - ナタリー 「今度はアカリがみんなを元気づける番」 バーチャルタレント・ミライアカリに聞くイマの心境 - PANORA 3つの難病を抱えるご当地タレント 塚本明里さん 腫れ物扱いしない母のおかげで明るくいられる - 東京すくすく ご当地タレント 塚本明里さん - 中日新聞 『プリコネR』妹アカリに続いて、姉のヨリ(エンジェル)登場! - 電撃オンライン 『プリコネR』アカリ(エンジェル)が登場 - 電撃オンライン 「Nizi Project」出身のアカリ、本日(9/3)16歳の誕生日を迎え、「常に前を向いて楽しく過ごしたい」とキュートなスマイル - WOW! Korea 「難病でも夢を諦めない」 15歳の少女が10万人の心をつかんだ「Nizi Project」 - 読売新聞 「Nizi Project」アカリ、初インスタライブで脱落・ユナの近況明かす 今後の活動にも言及 - モデルプレス 「Nizi Project」脱落のアカリ・リリア・モモカ、SNS開設で決意つづる ファンから歓喜の声殺到 - モデルプレス 「Nizi Project」脱落のアカリ、苦難乗り越えひたむきな姿で勇気与える エール殺到でトレンド入り - モデルプレス 「社長、バトルの時間です!」第6話でアカリたちが敵の攻撃で“社畜”に!? その意外な弱点に視聴者「一番笑った」 - アニメ!アニメ!Anime Anime 「LoL」、アカリ率いる新音楽ユニット「True Damage」のデビューシングル「GIANTS」のミュージックビデオを公開 - GAME Watch 『シャチバト』事前登録12万突破でSSRアカリ(声優:和氣あず未)がもらえる - 電撃オンライン niko and ... UNI9UE PARK’19 アカリトライブのゲストに藤井隆、ハジ→、藤巻亮太、Caravanが決定 - http //spice.eplus.jp/ 社内不倫と復讐描くドラマ「アカリとクズ」に徳永えり、筧美和子、袴田吉彦が出演(コメントあり) - ナタリー 「アカリ」って何? 国内唯一のダニ研究所 - 朝日新聞社 【GDC 2019】リワークと「K/DA」スキンで「アカリ」人気が急上昇、中国ではヤスオが大人気!「LoL」におけるチャンピオンの分析データを公開 - GAME Watch スーパーGT:PACIFIC RACINGがミライアカリコラボのカラーリングを発表。個スポも募集 - オートスポーツweb アカリがCMS Okra を正式リリース。 - PR TIMES 「ミライアカリプロジェクト ミライアカリ」「ペルソナ5 ジョーカー」など、ねんどろいどが人気!:Amazonホビー人気ランキングBEST10 - 電撃ホビーウェブ アカリ <成分解析課> アカリの72%は下心で出来ています。アカリの13%は純金で出来ています。アカリの5%はハッタリで出来ています。アカリの3%は小麦粉で出来ています。アカリの3%は毒物で出来ています。アカリの3%は大人の都合で出来ています。アカリの1%は野望で出来ています。 ページ先頭へ version3.0
https://w.atwiki.jp/jpops/pages/9336.html
世界ブルーをお気に入りに追加 世界ブルーのリンク #bf Amazon.co.jp ウィジェット 世界ブルーの報道 【コラム】コラボスニーカーやフィギュア、アートで世界中で人気を誇る現代アーティストKAWSとは一体何!? - https //snkrdunk.com/ パイロット、マーブル模様のノック式万年筆「キャップレスSE」 - Impress Watch 熱海で「ブルーカーボンプロジェクト」 クラファンで藻場の再生に支援呼び掛けも - 熱海経済新聞 【淡いブルーが印象的】 セイコー プレザージュ から 淡瑠璃染(うするりぞめ) を表現した限定モデルが発売! - シーズファクトリー カフェの新形態!New Innovationsが非対面カフェのシステムを開発。ブルーボトルコーヒーと協業し、ポップアップカフェにオーダー及び受取ロッカーシステムを搭載:時事ドットコム - 時事通信 ジュネーブ・ウオッチ・グランプリ GPHG2021大賞はブルガリ「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」に決定(WATCHNAVI Salon) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース スペインのレティシア王妃、H&Mのドレスで晩餐会に出席! アンティークのティアラを合わせてゴージャスにドレスアップ【SPURセレブ通信】(集英社ハピプラニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 堀未央奈、乃木坂46卒業後に見せる女優・YouTuberとしての存在感(E-TALENTBANK) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース くら寿司、原宿店で「Z世代」を狙い撃ち 客単価は下がらないのか?(ITmedia ビジネスオンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【今期TVアニメランキング】「鬼滅の刃 遊郭編」首位スタート - アニメハック “野生ドル”デビュー組14人、Twitterブルールームライブを本日(8日)開催(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Little Glee Monster、キャリアを重ねたどり着いた表現とは。抑制した歌声に挑戦の新作「透明な世界」(THE FIRST TIMES) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース その水素は何色? 石油企業の脱炭素戦記 キーマンに聞く【けいざい百景】:時事ドットコム - 時事通信 噛むほどに旨いグラスフェッド、どこまでも味に奥行きがある 「銀座ブルーリリー」のステーキ(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 懐かしの映像と共にオーケストラによる生演奏で甦る『サンダーバード』の世界観 『サンダーバード55周年シネマコンサート』開催 - http //spice.eplus.jp/ ハリー・ウィンストン“ダイヤモンドの向日葵”が咲き誇る新ウィメンズウォッチ - Fashion Press キックス×コロンビアの限定車が激アツ!【日産キックス】アウトドアで活躍する最強の組合せ! - MotorFan[モーターファン] テリー伊藤、1500万円超スカイラインGT-R BNR34 ニスモ仕様は「戦闘機に乗ってるみたい」(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ブランド初の意欲作! マセラティ「レヴァンテ ハイブリッド」がついに日本で販売開始!(WEB CARTOP) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 紅白初出場のまふまふ、映画『君が落とした青空』 主題歌を書き下ろし(QJWeb クイック・ジャパン ウェブ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『ブルーピリオド』第11話 眼精疲労とともに迎える2次試験 - アニメージュプラス 『悪魔のいけにえ』シリーズ9作目の新作、サリーが登場 Netflixで2・18配信(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース コロナ禍で売上2.5倍!女子プロレスが注目されるその理由とは(バトル・ニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 岩田剛典の初ファンミーティングをHuluで配信「ゆるりとお楽しみください」(音楽ナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』とコラボした腕時計、バッグ、スニーカー、キャップが受注生産限定で登場(電ファミニコゲーマー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 多摩信金「多摩ブルー・グリーン賞」 多摩地域の優れた中小企業表彰(みんなの経済新聞ネットワーク) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース プラダのコレクション「プラダ リナイロン」“ブルー”で彩った新作メンズバッグやスニーカー - Fashion Press 支笏湖ブルーに包まれる、氷の美術館「支笏湖氷濤まつり2022」ができるまで 今だけ見られる制作の裏側、覗いてみませんか。 - PR TIMES 美大受験に挑む高校生描く「ブルーピリオド」22年に舞台化 岡宮来夢、笹森裕貴、大崎捺希ら出演 - 映画.com 【世界でたった50本】スイス発腕時計ブランドフレデリック・コンスタントとの極上コラボレーションウォッチ発売中! - PR TIMES 危機は目前か? バブル崩壊はテスラ株の暴落から始まる!(山田順) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 盛り上がる民間人向け宇宙旅行ビジネス 2029年の商用化目指す日本企業も(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース メード・イン・ジャパンのラグ「スタジオ・ザ・ブルーボーイ」が国内で展示会開催 海外アーティストのコラボ作品も - WWD JAPAN.com 日本と石炭火力発電 「ブルー水素」が答えになるか? - WEDGE Infinity パク・ジョンミン&ソン・ソック&チェ・ヒソ&イ・ジェフンが監督に…ショートフィルムプロジェクト「Unframed」への想いを語る(Kstyle) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ビリー・アイリッシュが黒髪に! イメチェンヘアでイベントに登場(クランクイン!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 来年の新車価格5%値上げへ、原材料価格急騰や半導体不足で(THE Korea Economic Daily Global Edition) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 最後の最後の空冷スポーツスター、全世界で日本限定1300台!「スポーツスター フォーティーエイト ファイナルエディション」発売!! | バージンハーレー - バージンハーレー ブルーホールが中国における最近の電子たばこ規制に関する特集記事を掲載:時事ドットコム - 時事通信 元ロイヤルズ・コローン現役引退、15年WSでV打放ち世界一 米メディア(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オール佐渡ロケ!映画『ブルー・ウインド・ブローズ』試写会 メインキャストは市内の兄妹【新潟】(NST新潟総合テレビ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Spotify、2021年に国や時代を超えて聴かれた音楽を振り返る年間ランキングを発表(Billboard JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ヤマハ発が水冷エンジン搭載の原付2種スクーター発売、その性能は?(ニュースイッチ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 杜の都仙台でのロッテ 日拓遺恨試合第2ラウンド/週べ回顧1973年編(週刊ベースボールONLINE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【新刊案内】世界のカーボンニュートラル燃料 最新業界レポート ― 水素・アンモニア・合成燃料・バイオ燃料 ― 発行:(株)シーエムシー・リサーチ - PR TIMES チャン・キム初賞金王 師匠デビッド・イシイ以来米国人2人目「特別な思いがある」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース その数100機以上…! 砂漠にある「飛行機の墓場」のヤバイ絶景(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 新しい旅にふさわしいトラベラーズウォッチ6選。(Safari Online) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース なぜ皇后雅子さまのリモートファッションは優美なのか? ワントーンにパールで華やかに(8760 by postseven) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 縁結びの池? スカイブルーに輝く、徳島・鳴門市の「心願の鏡池」(徳島新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 北へ、南へ、シトロエン2CVと30年|第28回:今村幸治郎さんのいま(octane.jp) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オークションでコレクターが争奪戦を繰り広げる【BLANCPAIN(ブランパン)】伝説のパイロットウオッチ「エアコマンド」が完全復活!(WATCHNAVI Salon) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ユニクロ アンド JWアンダーソン】2021秋冬で溺愛パンツ見つけました!(集英社ハピプラニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 全世界待望の『マトリックス レザレクションズ』のオリジナルワイヤレスイヤホン&レッドピル/ブルーピルボトルをプレゼント! - Qetic サントリーニ島が沖縄に出現!? 伊良部島に全室スイートのラグジュアリーリゾートが誕生(VAGUE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 12月3日 カレンダーの日(ブルーバックス編集部) - 現代ビジネス 自分だけの「フェンディ」バッグ? “バゲット”のカスタムサービス(WWDJAPAN.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 能声楽家・青木涼子、<「現代音楽×能」Vol.9>サントリーホール ブルーローズで2022年1月12日開催(BARKS) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「ピングー展」がクリスマスに横浜赤レンガ倉庫へやってくる!限定フィギュア第4弾も必見(ウォーカープラス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 白き氷をまとうが如きオメガ「シーマスターアクアテラ 北京2022」(VAGUE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「Go for it(=行け!)」 シェイク・モハメド氏が約3億円で競り落とした血統馬(netkeiba.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【オーデマ ピゲ】のシンボルウオッチ=「ロイヤル オーク」が、よりラグジュアリー志向を強める(WATCHNAVI Salon) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 2021 年(第 30 回)ブループラネット賞 特設サイトを新たに開設受賞者への特別インタビュー動画を公開:時事ドットコム - 時事通信 元IZ*ONEチェ・イェナ主演ドラマ『少女の世界2』ABEMA国内独占配信 12・15日韓同時(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース スケールがケタはずれ!世界の自然エネルギー発電のヤバい実力(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 自転車ロードレースをサポートする、ニュートラルカーって何? その役割とは(くるくら) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 新垣結衣・神木隆之介が出演、山崎貴監督最新作は小学生に大人気「おばけずかん」映画化(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菜々緒、海辺でまさかの「黒水着・四つんばいショット」が圧巻…!世界が絶賛する 圧倒的ビューティー (現代ビジネス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 伝統の水平対向4気筒を搭載した待望の新型登場! スバルWRX S4の日本仕様を発表(WEB CARTOP) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 海から無尽蔵に資源が現れる時代は終わり、注目される「ブルーカーボン」(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ついに完成した世界初の培養肉ハンバーグ(ナショナル ジオグラフィック日本版) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 世界の「脱石炭」を主導する英保守党の野心と危うさ(毎日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 車名は受け継いだもののイメージと違う!? コレジャナイ感が強い車3選(くるまのニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ハービー・ハンコックら集う【TOKYO JAZZ 20TH】11月28日全世界無料配信(Billboard JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「ルイ・ヴィトン」が世界9都市をイメージしたメンズのベルト “TOKYO”デザインも(WWDJAPAN.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『ブルーピリオド』第9話 夜を彷徨う龍二(アニメージュプラス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース リーガルリリーが世界に放つ存在感。初アニメ曲「アルケミラ」の壮大な音風景と歌声が織りだす“安らぎの唄”(THE FIRST TIMES) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 空気清浄機が当たるキャンペーン セールス・オンデマンドがブルーエアの創業25周年を記念 (オーヴォ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 厳しい現実や作品制作の苦悩をありのまま表現 『ブルーピリオド』が問う“芸術とは何か”(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン』ラブレスが合体&分離 スーパー6設定&本編映像解禁(クランクイン!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 見た目を裏切るハイパフォーマンス! 自然吸気エンジンの意外な高性能車3選(くるまのニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【オシアナスに待望の角形モデルが登場】ブランドカラーのブルーが映えるカシオの最新作3モデルをチェック!(ウオッチライフニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 世界ブルーとは 世界ブルーの58%は白い何かで出来ています。世界ブルーの31%は成功の鍵で出来ています。世界ブルーの9%は鍛錬で出来ています。世界ブルーの2%は着色料で出来ています。 世界ブルー@ウィキペディア 世界ブルー Amazon.co.jp ウィジェット 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ 世界ブルー このページについて このページは世界ブルーのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される世界ブルーに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/5708.html
8月8日(日) 北九州版(福岡県)朝刊 8月8日名古屋版朝刊 8月8日 高知版 朝刊 8月8日 高知版 朝刊 <日曜くらぶ> 8月8日 東京版 朝刊 <縮刷版> 関連ページ 8月8日(日) 北九州版(福岡県)朝刊 「日本の母は息子の性処理係」毎日新聞が捏造記事180 http //toki.2ch.net/test/read.cgi/ms/1278549607/491-494 一面:白十字”題字下カラー”,TOYROYAL ローヤル株式会社”記事中カラー”,YKKap”天気予報中”, 木本書店,慈学社,新風書房,天来書店,竹林館,ふく書房,日正出版,(株)Linkage Club”下5分の1” 二面:★毎日新聞社の本★”下3分の1” 三面:幻冬舎文庫”下3分の1” 四面:東京山海堂 新光通販(株)(尿モレパンツ:衣料品:通販)”下3分の1” 五面:[毎日求人情報 MYWAY](次回は8月13日(金)、14日(土)、15日(日)、16日(月)に掲載します) 広告申込先「九州大有社,(株)アド通信社,内藤一水社,西行案内,西部毎日広告社」, 毎日新聞販売開発部 西部本社・福岡本部(新聞販売店経営者 募集)、 福岡県民共済生活協同組合(福岡市博多区)(県民共済の普及員募集), 新日本給食(株)(八幡東区勝山)(パートさん募集)、 (株)毎日コミュニケーションズ 人材派遣事業本部(福岡市博多区)(戸畑区 大手メーカーで人事・採用! 幹部候補生募集), アフラック アメリカンファミリー生命保険会社(アフラック福岡総合支社 営業事務正社員募集)”下3分の1右”m トラピックス 阪急交通社(国内:アルペンルートとトロッコ列車 上高地・白川郷・高山 3日間)”下3分の1左” 六面:寂聴 幸運の鍵 瀬戸内 寂聴 (★毎日新聞社★)”記事中”, 第66期本因坊戦 主催:毎日新聞社、日本棋院、関西棋院 協賛:大和証券グループ”囲碁記事”, 第69期名人戦 主催:毎日新聞社、朝日新聞社 協賛:大和証券グループ”将棋記事”, 公営レースガイド”下15分の1” 七面:講談社、講談社ノベルズ、講談社文庫”下2分の1” 八面:東海教育研究所/発売:東海大学出版会,アートビレッジ”下3分の1” 九面:発行:アメーバブックス新社/発売:幻冬舎”下3分の1” 十面:3社共同企画 ハートピア温泉めぐり さわやかハートピア明礬(大分県別府市大字鶴見)、 ニューハートピア武雄(佐賀県武雄市武雄町)、ハートピア雲仙小浜(長崎県雲仙市小浜町)”下7分の1” 十一面:トラピックス 阪急交通社(国内:北陸かに三昧 金沢フリープラン 2日間)”下3分の1右”, トラピックス 阪急交通社(亜紀の決定版!!東北みちのく10景4日間)”下3分の1左” 十三面:別府 杉乃井ホテル(大分県別府市観海寺)”下7分の1” 十四面:ゆとり、肌で味わう温泉のまち。 別府市ONSENツーリズム部 観光まちづくり課”番組欄中”, 第7回EMCOM【エムコン】 エコメッセージコンペティション2010 中・高校生の作品や活動をご応募下さい。 主催:★毎日新聞社★、学校法人九州安達学園”記事中カラー”, いんなあとりっぷの霊友会”記事中カラー”, (株)セイプロ(大野城市川久保)(おなじみのおいしい水 清流伝説)”下5分の1” 十五面:RKB 毎日放送株式会社(番組宣伝)”番組欄中”, 八坂神社付属祖霊殿 祇園精舎(北九州市小倉北区城内)「お盆の特別内覧会開催中!!」”記事中カラー”, 40年ぶんの、トミカ博 in FUKUOKA 会場:福岡国際会議場 主催:トミカ博 in FUKUOKA 実行委員会/テレビ西日本 特別協力:株式会社タカラトミー 協力:講談社/小学館/田中貴金属ジュエリー株式会社/株式会社ネコ・パブリッシング/ 株式会社のぐち/株式会社ムービックプロモートサービス/ 株式会社ユーエース/輪島工房長屋(50音順)”記事中カラー”, トラピックス 阪急交通社(国内:憧れのデラックスホテルに泊まる グリーン車ミステリーツアー 3日間)”下5分の1” 十六面:興和株式会社 興和新薬株式会社(新キューピーコーワi:医薬品)”下7分の1” 十七面:トラピックス 阪急交通社(国内:2010年ラストチャンス!利尻島・礼文島 4日間)”全面白黒” 二十面:株式会社いいもの王国(通販)”全面白黒” 二十二面:第一観光株式会社(国内:色々 第一観光の夏の宿 第一観光の夏祭り)”全面白黒” 二十三面:山梨県特産品センター(山梨県中央市)(芯持本黒水牛 開運印鑑:通販)”下3分の1右”, 毎日新聞健康フォーラム「美しく健康に生きる!」 主催:★毎日新聞社★ 後援:行橋市、RKB毎日放送 協賛:北九州ヤクルト販売、山口ヤクルト販売、中央福岡ヤクルト販売、福岡ヤクルト販売”下3分の1左” 二十四面:株式會社オークラ(本社:北九州市八幡東区)”中15分の1”, 質ココ屋(質店:北九州市小倉北区),株式会社細井(作業手袋。安全用品・総合メーカー)”中7分の1”, 九州電気設備工事株式会社(北九州市八幡西区)”下3分の1” 二十五面:雅堂のがみ(北九州市小倉北区)”記事中”,西港自動車学校(北九州市小倉北区)”記事中”, サンレー紫雲閣 株式会社サンレー”下3分の1” 二十六面:株式会社ヴィーナストラベル(国内:ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの旅 3日間)”下3分の1右”, 福岡県電気工事業工業組合(福岡市中央区)「電気設備保守センターのお知らせ」, 福岡県電気安全サービス本部(福岡市中央区)「「一般ご家庭等の電気設備」の安全調査を行っています。」, 司法書士法人 Officeはまだ(福岡市中央区)”下3分の1左” 二十七面:福間病院(福津市花見が浜)”記事中”, (まろ)麿法務事務所(福岡市中央区・北九州市小倉北区),あかひげ薬局, 大川温泉貴肌美人緑の湯(大川市大字中八院)(肌美姫(化粧水):化粧品:通販)”中7分の1”, (株)ユニバーサル・ゴールデンライフ(神奈川県川崎市)”下7分の1” 二十八面:日本書道協会(日本書道協会は株式会社ユーキャンの事業部です。)(禅語吉語字典:書籍:通販)”全面カラー” 全面広告は、 十七面:トラピックス 阪急交通社(国内旅行)”全面白黒” 二十面:株式会社いいもの王国(通販)”全面白黒” 二十二面:第一観光株式会社(国内旅行)”全面白黒” 二十八面:日本書道協会(株式会社ユーキャン)(禅語吉語字典:書籍:通販)”全面カラー” です。 8月8日名古屋版朝刊 【痴情の犯人(ホシ)】毎日新聞抗議活動2ch本部335【泥舟】 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1281197802/46-47 1面題字下:白十字(カラー) 途中:YKKap(カラー) 毎日検定バンク ローヤル(株)(カラー) 下:合同出版 IN通信社 1万年堂出版 河出書房新社 太陽出版 (株)ごま書房新社 ハート出版 あすなろ書房(3段) 2面下:すばる舎 毎日ワンズ(5段) 3面下:文芸社(5段) 4面下:毎日新聞社(5段) 5面下:山梨県特産品センター 毎日新聞社(5段) 6面下:★(株)ジャパングレイス(ピースボート)★(5段) 7面下:講談社(7段) 8面下:東海教育研究所 アートヴィレッジ(5段) 9面下:幻冬舎・アメーバブックス新社(5段) 10面下:e-hagaki.com/(2段) 11面下:毎日新聞社・T-POINT(5段) 12面下:内藤一水社 アド大広名古屋 近鉄タクシー(株)(2段) 13面途中:Bridal Collection SPOSA DI MATSUEDA 霊友会(カラー) 下:★OLYMPUS★(3段) 16面途中:マスプロ(カラー) 下:サンマリエ(株)(3段) 17面下:(株)大共薬品(3段) 19面下:★KIKKOMAN★(5段) 20面下:サントリーウエルネス(株)(5段) 21面途中:毎日新聞社 24面下:長谷川興産(株)(千種区) セイユウ・エコ・ステーション ★(財)日本モーターボート競走会★ ミュージアム都留 白根徳洲会病院 知道出版(5段) 途中:(株)MC三河設計 25面下:(株)イングリレーションズ (株)翔榮(対馬市) 戦国EXPO(5段) 26面下:ホーユー(株) 毎日新聞社・東海豪雨10年実行委員会(5段) 27面下:八ッ目製薬 (株)グランドギャラリー 毎日文化センター ★国際医療福祉大学★(3段) 28面:ユーキャン(カラー全) 8月8日 高知版 朝刊 「日本の母は息子の性処理係」毎日新聞が捏造記事180 http //toki.2ch.net/test/read.cgi/ms/1278549607/523-525 http //toki.2ch.net/test/read.cgi/ms/1278549607/536 一面:白十字 “カラー”、YKKap、毎日検定バンク、ローヤル株式会社 “カラー” 木本書店、慈学社、新風書房、天来書院,竹林館、ふく書房、日正出版、(株)Linkage Club 二面:毎日新聞社 “3分の1” 三面:幻冬舎 “3分の1” 四面:サンデー毎日臨時増刊 “3分の1” 五面:エコノミスト “6分の1”、小学館 “6分の1” 六面:有限会社ケイプロジェクト “6分の1”、国営アルプスあづみの公園 “6分の1” 七面:講談社 “2分の1” 八面:アートヴィレッジ “6分の1”、東海教育研究所/東海大学出版会 “6分の1” 九面:アメーバブックス新社/幻冬舎 “3分の1” 十面:島根県立古代出雲歴史博物館 “6分の1”、日本サプリメント “6分の1” 十一面:トラピックス 阪急交通社 “全面” 十二面:宝力本舗 新光通販(株) “3分の1” 十四面:毎日新聞・T-POINT “3分の1” 十五面:スポニチ 十六面:オーバルホール、毎日フォトバンク、霊友会 “カラー”、NACタレントセンター “5分の1” 十七面:マスプロ “カラー”、お茶の矢野園 奈良住宅展示場(三洋ホームズ、積水ハウス、パナホーム、旭化成へーベルハウス、住友不動産 積水ハウス シャーウッド、東日本ハウス、一条工務店、住友林業、ダイワハウス、ミサワホーム、エス・バイ・エル セキスイハウス、トヨタホーム、らいずほーむ) フジッコ株式会社 “5分の1カラー” 十八面:スポニチ 十九面:日本直販 “全面カラー” 二十面:大和証券グループ(協賛)第69期名人戦 第66期本因坊戦、毎日新聞社、AC 公共広告機構 二十二面:山梨県特産品センター “6分の1”、講談社 “6分の1” 二十四面:株式会社いいもの王国 “全面” 二十六面:株式会社スイデン、株式会社ケイ・ウェーブ・ネット “3分の1” 二十七面:御菓子司 冨士屋、(株)サンエイ、大井肉店、株式会社リリーネット “5分の1” 福美人酒造株式会社 “5分の1” 二十八面:サンデー毎日、MOTTAINAI 『第1回「あったらいいな!こんな薬」絵はがきコンクール』 主催:アクテリオン ファーマシューティカルズ ジャパン株式会社、毎日新聞社・毎日小学生新聞 後援:スイス大使館、株式会社エフエム大阪 協力:スイス インターナショナル エアラインズ 興和株式会社・興和新薬株式会社 “3分の1” 二十九面:株式会社長谷工ライフ、グランドギャラリー、ヒガシマル醤油株式会社 三十面:ユーキャン “全面カラー” 8月8日 高知版 朝刊 <日曜くらぶ> 「日本の母は息子の性処理係」毎日新聞が捏造記事180 http //toki.2ch.net/test/read.cgi/ms/1278549607/525 一面:ローヤル株式会社 “カラー” ケフィアグループ 株式会社ケフィア事業振興会 “3分の1カラー” 四面:株式会社協和 “全面カラー” 8月8日 東京版 朝刊 <縮刷版> 「日本の母は息子の性処理係」毎日新聞が捏造記事182 http //toki.2ch.net/test/read.cgi/ms/1285679471/442-444 一面:白十字、赤穂の天塩、YKKap、ローヤル株式会社 合同出版、IN通信社、1万年堂出版、河出書房新社、太陽出版、(株)ごま書房新社、ハート出版、あすなろ書房 二面:毎日ワンズ “6分の1”、すばる舎 “6分の1” 三面:文芸社 “3分の1” 四面:サンデー毎日臨時増刊 “3分の1” 五面:エコノミスト “6分の1”、小学館 “6分の1” 六面:サントリーウエルネス株式会社 “3分の1” 七面:講談社 “3分の1” 八面:アートヴィレッジ “6分の1”、東海教育研究所/東海大学出版会 “6分の1” 九面:アメーバブックス新社/幻冬舎 “3分の1” 十面:株式会社東光社 “全面” 十一面:大和証券グループ(協賛)第69期名人戦 第66期本因坊戦、毎日新聞社、JARO 日本広告審査機構 十二面:トラピックス 阪急交通社 “全面” 十五面:PASTA MANIA 十六面:マスプロ、毎日検定バンク、ビックカメラ、白十字、ヤーマン株式会社 十七面:ローヤル株式会社 『フランダースの光』 主催:Bunkamura、毎日新聞社 後援:ベルギー大使館、ベルギー・フランダース政府観光局、ベルギーフランドル交流センター 協賛:大日本印刷 協力:エールフランス航空、KLMオランダ航空 ビックカメラ、白十字、日本賞状書士協会(がくぶん) 十八面:PASTA MANIA 二十面:株式会社ユーコー “全面” 二十二面:住友不動産、興和株式会社・興和新薬株式会社 “3分の1” 二十三面:AC 公共広告機構 “2分の1” 二十四面:『第89回 毎日テニス選手権』 主催:毎日新聞社 後援:東京都 公認:日本テニス協会、関東テニス協会 協賛:ブリヂストンスポーツ株式会社 協力:大塚製薬株式会社、Papas Tennis Club、ベースボール・マガジン社 運営協力:SPORTS SUNRISE.COM、山脇学園中学校・高等学校 紀州鉄道 伊豆一碧湖ホテル “6分の1”、講談社 “6分の1” 二十五面:クラブツーリズム株式会社 “3分の1” 二十八面:株式会社いいもの王国 “全面” 二十九面:翠雲堂、東北芸術工科大学、株式会社ユーズカンパニー 三十面:MOTTAINAI、サンデー毎日、MAINICHI WEEKLY、(有)野草酵素 “3分の1” 三十一面:毎日新聞社 『日韓交流作文コンクール』 主催:駐日本国大韓民国大使館 共催:毎日新聞社 後援:日本<日韓交流おまつり実行委員会、外務省、文化庁、国際交流基金、社団法人日韓経済協会(予定)> 韓国<外交通商部(駐日韓国大使館)、文化体育観光部、農林水産食品部、韓国国際交流財団> 『高尾山子ども冒険学校』 主催:毎日新聞社、日本山岳会、日本山岳協会、林野庁関東森林管理局 協力:高尾森林センター、高尾の森づくりの会、山の自然学クラブ 特別協賛:京王電鉄株式会社 『第1回「あったらいいな!こんな薬」絵はがきコンクール』 主催:アクテリオン ファーマシューティカルズ ジャパン株式会社、毎日新聞社・毎日小学生新聞 後援:スイス大使館、株式会社エフエム大阪 協力:スイス インターナショナル エアラインズ 三十二面:ユーキャン “全面” 関連ページ 2010年7月- 12月 毎日新聞に広告を出していた企業
https://w.atwiki.jp/nrks/pages/480.html
プロフィール 名前 玉藻狂死郎 年齢 20 身長 180 性別 男 出身 櫻の国 仕事 探偵モドキ 得意分野 交渉・契約 苦手分野 相手の気持ちを考える 好きな人物 口答えしない人 嫌いな人物 一々文句を言ってくる人 立て襟の白い洋シャツに黒の袷と袴というバンカラスタイルに黒いインバネスコートを羽織った大正浪漫あふれる服装に、 頭には黒のカンカン帽に黒の短髪に黒目と兎に角黒尽くめの格好をした20歳前後の青年といった容姿の男。 お世辞にも現代風と呼べないファッションは単に彼の趣味である。 戦闘時に使用する退魔刀と封印符はインバネスコートの中に隠している。 基本的に両手両足に1枚ずつ即応性の高い符を仕込んでおり、懐や胸に隠している符は切り札と呼べる物。 また、黒のカンカン帽の中には常に『模倣』の封魔符を仕込んでいる。 一人称は僕であり、一見誰に対しても物腰柔らかな態度と笑顔を向けるために優しい人物だという印象を受けるが、 仮にも櫻の国の守護を司る陰陽師であるにもかかわらず、その性格は外道に近いものがある。 元々玉藻一族の初代も色々と型破りで問題行動を頻発させていたと文献に残っているのであるが、 その生まれ変わりであるかのように戦闘でも不意打ち闇打ち魔族の命の軽視を平然と行う。 他にも命令範囲外の魔族の殲滅や捕縛を頻発、かつては人間と盟約を結んでいた魔族すら始末しかけるなど、 本来ならば守護を解任されていてもおかしくは無いが、高い実力と実績によって難を逃れている。 とはいえ最近は上から余計な目を付けられるのが嫌になったか、問題行動はあまり表には出てこなくなっている。 戦闘ないしは交渉・契約といった魔族を相手にする仕事を生業としているだけあって非常に用心深く、 簡単に人に心を開くように見せてはいるが心の内では常に他人を疑っていると言っても過言ではない。 しかしながら極一部の親しい者も存在しており、人嫌いというわけでは無いようである。 彼曰く、『本当に尊敬するところのある人とだけ付き合うようにすればいい』という考えなのだとか。 一応彼にも正義や秩序を愛する心は存在しているのだが、それを理解している人はとても少ない。 そもそも彼が人前に姿を現すときは仕事のときであり、優しさを曝け出す余裕などないのだ。 ミストラルとは記憶の解明の手伝いの代わりに悪魔合体の触媒と成り得る物品を譲ってもらう契約を交わしているらしい 【能力】『玉藻流退魔術・悪滅』 彼の一族に伝わる退魔術であり、封魔符というカードを使い魔族を使役する。 具体的には瀕死になるまで弱らせた魔族に空の封魔符を貼り付けることで無理やり下僕としての契約を交わし、 強大な敵に無理やり繰り出して死なせたり生き返らせたり死なせたりキモい魔族と合体させたりする退魔術である。 櫻の国に数多く存在する退魔術の中でも禁術に近い扱いを受けており、その名を聞いただけで魔族も泣き出すと言われている。 ただし必要に応じて半ば脅しに近い形ながら交渉による契約を行うこともあるようである。 最初から何体かの魔族が封印された封魔符を所有しているが、それらはあまり戦力になるとは言えない。 戦力を強化するためには新たな魔族と契約したり、魔族と魔族を融合させて新たな強い魔族を生み出すことが必要不可欠。 なお封魔符は合計13枚所持しているが、これ以上の数の封魔符を所持することは出来ない。 余談だが、召喚陣の展開方法及び召喚方法は召喚する魔族によってそれぞれ異なっているようである。 基本的に強力な魔族であればあるほど複雑な儀式を行う必要性があり、召喚時の隙も大きくなる。 低俗であればその名を呼ぶだけでいいが、高位の者は“触媒”や“代償”を必要とする場合もあるらしい。 『悪滅・零式』封魔符に封印された魔族たちの『力』だけを開放して魔術を放つ術。 封印された魔族に応じて強力な固有の魔術を発動することが出来、本体の消費霊力も比較的少ないが、 一度魔術を発動した封魔符は1日霊力を充填しなければ再使用できないという欠点を持つ。 さらに、後記する『肉体』の召喚も行えなくなるので十分注意が必要となる。 また、魔術発動には印を結ぶ動作や詠唱を必要とせず、ただ霊力を込めるだけで発動するのだが、 こういった準備動作を行ってから発動させることによって効力を向上させることが可能である。 『悪滅・百式』封魔符に封印された魔族たちの『肉体』を解放し召喚、使役を行う術。 封印された魔族をそのまま使役するために本体の消費霊力が高いという欠点を持つが、 魔族の持つ魔術を霊力の許す限り自由に発動することが出来、より強力である。 魔族を封魔符から呼び出して使役している間は霊力を常に消費しており、強力な魔族ほど消費は早い。 また、魔族の力を手にした武器に憑依させることによって強力な攻撃を放つことが可能である。 なお、魔族を使役している間も『力』を解放して魔術を放つことも出来るが、当然霊力の消費は激しくなる。 この二つ以外にも様々な術式が『悪滅』には存在するが、詳細は後記。 【装備】『退魔刀・斑鳩』『闇天礼装』 『退魔刀・斑鳩』は刀身に霊気を宿した霊刀であり、魔族の憑依に適している。 また退魔“刀”と呼ばれてはいるが、霊気によって様々に形を変化させる性質を持っており、 憑依させる魔族の種類によって西洋剣から槍、斧、鎚にいたるまで形状が変化し、同時に刀身が纏う属性も変化する。 見た目は脇差程度の大きさで、片手で扱うことが出来る。……が、基本的形状で扱うことは少ない。 刀憑依は魔力のコストパフォーマンスに優れており、かつ狂死郎の有する魔力量も破格であるため、 素の斑鳩を使うよりも、雑魚でよいので憑依させて使うことが望ましい。というかしないと損。 『闇天礼装』とは狂死郎が身に着けている黒のカンカン帽とインバネスコートそのものを示す。 魔族の扱う呪術を防ぐための魔術が込められており、元来の耐魔力も合わさって“魔眼”への抵抗力はかなりのモノ。 基本的に精神や肉体に直接作用する呪いをある程度防ぐが、炎や風といった“物理的”魔術は一切防ぐことは出来ない。 曰く、「伊達や酔狂だけでこのような格好をしているわけじゃあないのであしからず」とのこと。 戦闘に使う封魔符と退魔刀も、普段はこの闇天礼装の中に収納している。 陰陽師であることを極力一般人に悟られないように、人に怪しまれないようにするための配慮だが、 その風貌自体が人を怪しませる原因に他ならない。人が寄り付きにくいのは有難い話なのだが…… 【戦闘方法】 彼の一族は陰陽師であるにもかかわらず、自分から霊力を消費して発動する攻撃呪術をほとんど持っていない。 彼自身が得意とする魔術分野は“結界”であるが、それだけでは魔族に対抗するには力不足と言えるだろう。 そのため戦闘には封魔符によって使役する魔族の力が必要不可欠であると言える。 様々な種類の魔族を召喚することが出来、あらゆる状況に対応することができるという可能性を持つが、 召喚及び召還の際には大きな隙を晒す事になるので決して万能と呼べる存在ではない。 彼の霊力は魔族を召喚している間少しずつ消費していく他、召喚した魔族が魔術を行使する度に追加で消費していく。 呼び出す魔族のランクにも依るが長期戦はあまり得意ではないと言える。 退魔術以外の彼の実力もかなりのモノで、剣術の腕前は雑魚魔族を退けるには十二分にある。 また、話術を用いて戦闘を此方のペースで進行させようとすることも常套手段。 召喚した魔族の特性を利用した連携や不意打ちも勿論行うので搦め手が得意と言える。 逆に相手の話術や不意打ちへの警戒を怠ることは無いためそういったものは効果は薄いと言えるだろう。 繰り返すが最大の弱点は召喚及び召還の隙と消費霊力の問題である。 特別苦手とする相手は数少ないが絶対的有利と言える相手も居ないのが召喚師の常と言えるだろうか。 ただし、仮にも陰陽師という役職である以上人間と殺しあうのは専門外であり、 また人間同士で戦う経験がそれほど多いわけではないので、あえて言えばそれが弱点と言える。 逆に言えば人外相手の戦闘経験は豊富であり、知識と合わせて魔族とも互角に渡り合うことが出来るだろう。 【備考】 古の昔より櫻の国に仕え都の霊的守護を任された陰陽師の一族の中の一つ、玉藻一族の8代目。 陰陽師の一族の中でも玉藻一族は式神や魔族との契約に長けた一族であり、彼もまた同じである。 陰陽師の一族には先代の子が代々その任を継承する場合と先代の弟子がその任を継承する場合の二通りがあるが、 玉藻一族の場合は後者であり、彼も先代である7代目玉藻狂死郎の下で陰陽師としての厳しい修行を積んで8代目に就任した。 となれば、彼に関する疑問が二つほど浮かび上がってくる――――陰陽師になった理由と本名だ。 しかし、彼はそれらの疑問について多くを語ることは無い。 何か後ろめたいことがあるのだろうか?それとも――――? +使役している魔族 ≪スライム≫またの名を≪シェイプシフター≫とも呼ばれる、非常に粘性の強いゲル状の身体を持つ魔族。 見た目は背後の風景が透けて見えるほど透明な水色であり、体積は直径2mほどの球体と同じ。 一般的なスライムとは違ってドロドロではなく、ゼリーのように結構しっかりした身体である。 基本的に球体の姿を取るが、人や動物などを模った姿に変形することも可能。 体積の合計は変化させることが出来ないが、身体を細かく分裂させることも勿論可能である。 動きは遅く、知性のようなものも見受けられないが、一応狂死郎の命令は聞くようである。 このタイプのスライムは消化液や毒液、強酸といった危険物を分泌することは無い。 (狂死郎曰く、そのような性質を持つタイプのスライムは扱いが非常に難しいので敬遠しているとか) その代わり、強い水の属性を身に纏う性質を持っていて炎の攻撃にはとても強いという特性を持つ。 また、スライム特有の物理攻撃への強い耐性を持ち合わせるので防御に適した僕と言えるだろう。 近接戦闘タイプキラーとも言えるが、動きがかなり遅いというのが最大の弱点。基本的に壁扱いである。 開けた場所では無視すれば良い、ということになってしまうので、逃げ場の無い狭い場所が専門である。 その他、雷による攻撃には非常に弱く、一瞬で収縮して使い物にならなくなってしまう。 退魔刀への憑依時には刀形態のままで水を纏わせて切れ味を上昇させることが可能。 零式による発動魔術は『ゼラチナス・シールド』、目の前に2mほどのゲル状の壁を出現させて防御する魔術。 大抵の物理攻撃を跳ね返してしまうが、やはり雷による攻撃には非常に弱く、集中攻撃も苦手。 また、他の魔族を召喚している際に発動すると、出現する壁が魔族の持つ属性に応じて変化する。 ≪管狐≫玉藻一族に代々伝わる使い魔兼召使の妖狐の魔族。といっても九尾の狐のような強大な力は持ち合わせておらず、 其の辺の狐よりちょっと大きくて尻尾が2本あるだけの弱小魔族に過ぎない。所詮は初心者用の使い魔である。 一応人間体への変身能力と弱い炎や妖術を操る能力を持ち合わせてはいるものの、能力者との戦いには不足か。 ちなみに雌。体色は雪色なのでかなり目立つ。人間体でもそれっぽい巫女姿になる。一種のマスコット。 退魔刀への憑依時には刀形態のままで炎を帯びさせることが可能、だが大したことはない。 一応、火炎による攻撃に強くなる効果もあるが、あまり頼りになるとは言えないだろう。 零式による発動魔術は『狐火』、その名の通り狐火を飛ばす魔術、炎の勢いはそれほどでもない。 ≪剛力のウルフェン≫櫻の国出身の狼の獣人タイプの魔族。筋骨隆々でゴツイ。常に緑色の拳法胴着を身に着けている。 顔も体も狼そのもので蒼毛で毛むくじゃらの二足歩行の狼といった容姿であり、より獣に近いと言える。 特にこれといった魔術を持ち合わせてはいないものの、とにかく馬鹿力でタフなので便利。 また、身に纏う“闘気”を波動として打ち出すことである程度の遠距離戦をこなすことも不可能ではない (典型的な脳みそ筋肉タイプなので文字通りの噛ませ犬なのは内緒……) ちなみに雄。体色は漆黒で闇に溶け込む。見た目どおりの武人タイプの性格をしている。 退魔刀への憑依時には両刃の斧形態へと変化し、同時に所有者の身体能力を若干向上させる。 零式による発動魔術は『金剛力』、こちらも対象の身体能力を向上させる能力。 ≪月兎因幡≫氷の国出身の兎の獣人タイプの魔族。非常に珍しいらしく、狂死郎も実物を見たのは彼女が始めてだとか。 容姿は両手両足が白い兎の毛に覆われ、頭部から兎の耳が生えているが、それ以外は人間そっくり。 氷の国出身だけあって肌は非常に白く、普段は白のワンピース姿をしているので本当に白ずくめである。 髪の毛もとても長くて白いので、普段は円管状の髪飾りで後ろ髪に一本、左右の髪にそれぞれ1本ずつ束ねている。 狂死郎への信頼度はかなり高いらしく、もっと彼の力になるために『ジャンクション』を望んでいる。 肝心の戦闘能力だが、非力ではあるものの俊敏性は高く、高く飛び跳ねたり素早く動くことが得意。 さらに弱いながらも冷気を操る力を持っていて、吐く息は水面を一瞬で凍結させる。 退魔刀への憑依時には氷の力を纏った妖刀・雪月花となり、触れたものを凍結させることが出来る。 その他、狂死郎自身も冷気による攻撃に対して強くなることが出来る。 零式による発動魔術は『雪風』、強力な冷気を発生させる魔術である。 ≪ドッペルゲンガー≫夜の国に出現する魔族で、相手の姿をコピーするという能力を持っている。 服装や武器まではコピーできるが、記憶や能力をコピーすることは出来ないので戦力としては不足か。 どちらかといえば零式の能力を使うために封印したと言ってもいいだろう。 退魔刀への憑依時には相手の所有する武器と同じ姿になる。使い勝手は微妙と言えるだろう。 零式による発動魔術は『コピー』、あらゆるものを1度だけコピーすることが出来るという強力なもの。 自分や魔族をコピーして数を増やしたり、退魔刀をコピーして二刀流を披露する事が出来る。 ただし一つの物しかコピー出来ないので使いどころには慎重にならざるを得ない。 ≪ボム≫文字通り爆弾の性質を持った魔族で、炎で出来た球体状の体に導火線のようなものがくっ付いている。 手足は無く、物を食べることも無い代わりにゆらゆらと空中を浮遊して魔力を吸収・成長する。 目を持っているように見えるが視覚で獲物を捕らえることは無く、対象が放つ魔力に反応して自動追尾する性質がある。 自動追尾する対象は必ずしも生物であるとは限らず、持続型の魔術に反応して吸い寄せられることもある。 基本的にはその場に存在する召喚者以外で最も強い魔力を放つ対象を自動追尾すると考えればよい。 鬼のような非常に凶悪な顔付きをしているが、これは相手を威圧するための目的が強いといえる。 一応、言葉を話すことも出来るのだが、『会話』が出来るとは言いがたいだろう。 行動も思考もとにかく機械的で、一説によると魔族が造りだした魔導兵器の一つだという。 戦闘においてはそれなりのランクの炎の魔術を使うことが出来るが、それを適切な判断の下に使うとは言いがたい。 本来の役割はやはり“爆弾”であり、ダメージを受けるたびに最初は普通の風船サイズだったものが膨張していき、 限界を迎え、半径2mほどに巨大化した時に衝撃を受けると大爆発を引き起こして周囲の全てを飲み込んでゆく。 しかし、受けた衝撃があまりにも大きすぎると限界を突破してしまい、爆発出来ずに砕け散ってしまう。 弱点はやはり水であり、一度でも浴びせられるとただの不発弾に成り下がる。冷気も苦手で、収縮させられてしまう。 逆に体そのものが炎であり爆弾なので、炎による攻撃を受けると急膨張し、爆発を受けると分裂してしまう。 退魔刀への憑依時には槍形態に変化して強い炎を帯びさせることが可能。管狐の上位互換である。 零式による発動魔術は『爆導索』、封魔符を直接対象に貼り付けて使用し、 対象を爆弾へと変化させて任意のタイミングで起爆できる。魔族に使って生きた爆弾にするのが常套手段。 ≪鎌を持った動物≫正式名称は不明。現在判明しているのは零式による発動魔術のみである。 零式による発動魔術は『鎌鼬』、相手を切り裂く風を放つ魔術というシンプルなもの。 ≪狐の姿をした女≫正式名称は不明。現在判明しているのは零式による発動魔術と刀憑依形態。 零式による発動魔術は『彼岸花』、対魔族用の捕獲魔術であり使用頻度も高い。 魔方陣から九本の鎖を出現させて相手を拘束させることが出来る他、 対象が魔族であった場合にはその力(魔力・身体能力両方)を弱体化させることが可能。 退魔刀への憑依時には聖なる力を宿した陰陽一対の双剣へと変化。 阿吽一対で装備することにより身体能力・防御能力を向上させることが出来る。 真名を干将・莫耶といい、嘗て鍛冶師の夫婦が共同で鍛え上げたと伝えられる宝剣のレプリカである。 しかしながら、退魔刀に憑依している“彼女”が持つ厖大な魔力によって本物以上の力が宿っている。 この干将・莫耶は担い手の“陰陽”によって威力が飛躍的に増大する性質を持った宝剣であり、 狂死郎は『服装の陰陽(白のシャツと黒のコート)』、『魔力の陰陽(陰陽師の聖と魔族の魔)』、 『人間の陰陽(精神と肉体)』、『感性の陰陽(積極的と消極的)』……などといった陰陽を完成させ、 干将・莫耶の8割程度の能力を引き出す事に成功している。裏表のある性格もこの“陰陽”に起因するとか。 干将・莫耶の能力を完全に引き出すためには、これに加えて『性別の陰陽(男性と女性)』も満たす必要があるが、 その手段が“オカマ”になるか“男と女の二重人格”になるかの二つに一つなので狂死郎には不可能だろう。 現在狂死郎が引き出している干将・莫耶の能力は、 ・人間(陽)が担い手になることで魔族(陰)の肉体を滅ぼす、魔族特攻の能力 ・肉体(陽)を持つものが担い手になることで魔力(陰)を捉える、魔術斬りの能力 ・肉体(陽)を持つものが担い手になることで魔力(陰)を抑える、耐魔力の能力 ・肉体(陽)と精神(陰)を合一させることで身体能力を向上させる能力 ・白剣(陽)と黒剣(陰)を互いに強い引力で結びつける能力 ……以上5つ。並べ立てると強力に見えるが、不完全であるために一つ一つの効力はそれほどでもない。 魔術斬りや耐魔力は一工程の魔術であれば苦にしないが、広範囲を破壊したり、逆に一点集中した魔術にはひとたまりもない。 身体能力の強化も、魔族を上回るほど強化されるわけではなく、手にすれば簡単に魔族を倒せるお手軽武器では決してない。 それでも、狂死郎の技術と経験によってこれまで数多の魔族を滅ぼしてきた“相棒”と呼べる武器であることに変わりはない。 ≪金色の髪を持つ少女≫正式名称は不明。零式による発動魔術すら現在判明してはいない。 狂死郎曰く、『僕の母親のような存在だった人』らしいが……? ≪猿魔ハヌマーン≫猿魔と呼ばれる人間と猿が合わさった姿をした魔族であり、変身能力に定評がある。 全身の毛が白く、人間から見て老人のように老いた顔をしているが種族の中では若輩者。 武器は伸縮する“如意棒”、防具は胴体に黄金の鎧を着込んでいる。 俊敏で力強い上に多少の仙術を扱うことも出来るが、専ら変身能力を利用されることが多い。 退魔刀への憑依を行えない代わりに、自らが変身することで狂死郎の武器になることが出来る。 さらにその状態でも、元の体積の半分以下ならば自由に手や足や顔を武器から“生やして”攻撃できる。 基本的には伸縮・拡大が自在な“如意金箍棒”への変化が十八番であり、物量やリーチに優れている。 その他にも様々なレパートリーが存在するが、特別な理由が無い限りはまず“如意金箍棒”に変身する。 両端に金の装飾が施されたこの棒には魔族を退ける力が仙術の影響から込められている他、 伸縮・拡大を行っても使い手と定められた者が感じる重さは変化しないという特性を持つ。 零式による発動魔術は『隠行』、人物や物体への変身を行うことが出来る。他人にも使用可能。 ただし変身には変身対象の情報を隅々まで知っている必要があるので、人物への変身は難しい。 ≪グリム・リーパー≫別名・魔海詩人とも呼ばれる魔海出身の作家・吟遊詩人であり、『物語』を紡ぐ事を生き甲斐とする魔族。 本来は種族名が存在するはずなのだが、本人曰く覚えておらず、狂死郎の辞書にも載っていないため不明。 その姿は青い中世の貴族風の衣装に身を包んだ金髪の中年男性。立派な顎鬚を蓄えたダンディ。 姿から魔族であることを判別することは難しいが、一応翼や尻尾は隠しているだけらしい。 戦闘面の評価だが、身体能力自体は非常に低く、まともに近接戦闘を行うことなど不可能と言ってもよい。 その代わり、死亡しても召喚者の魔力を無理矢理使って自らの分身を生み出すことですぐさま復活する。 消費魔力自体はそこそこ大きいので、殺され続ければ何時かは狂死郎の魔力が枯渇するだろう。 この魔族の本来の運用方法はエンチャンター、つまり召喚者の強化・補助であり、 自分が戦わない代わりに召喚者を戦わせるという完全な立場逆転の運用方法である。 強化魔術は彼が手にする無数の『物語』が詰まった分厚い魔本のページを破り捨てることで発動し、 様々な『物語』にそった強化魔術を召喚者及び指定した人物にエンチャントすることが出来る。 中には強力なものも存在するが、戦闘中同じ強化魔術を2度使用することは出来ない。 退魔刀への憑依は彼の身体能力が最底辺のため向いてはいない。 零式による発動魔術は『シャッフル』、彼が発動する強化魔術を1つだけ選択して発動する。 1度しか発動できないため普通は召喚した方がよいが、肝心の彼が気分屋なので安定感を求めるならこちら。 余談であるが、彼の名前が死神(グリム・リーパー)である所以は彼が書く小説の内容に由来し、 バッドエンド症候群で兎に角人を死なせたがることからくる一種の蔑称であるのだとか。 ≪エーミール≫所謂“エルフ”と呼ばれる種族の男性で、その中でも一二を争う弓の名手として知られている。 森の精霊の加護を受けた緑のマントに身を包んだ、金髪碧眼のイケメンにして皮肉屋。 しょっちゅう狂死郎と喧嘩ばかりしては、嫌がらせにコレクションの昆虫標本を破壊されている。 戦闘スタイルとしては、“守りの弓”と“螺旋の弓”という二張の弓を駆使する遠距離タイプ。 “森の狩人”として毒や罠、そして植物に関係する知識が豊富であり、扱う魔術もそれらに関連したもの。 麻痺毒や出血毒を放つ矢に染み込ませ、足元にはこれまた毒を持つ魔の植物を罠として設置し、 自分は森の緑にカモフラージュで隠れながら狙撃を行うといった外道戦法を得意中の得意としている。 使用する装備は聖なる木の枝から作られたクロスボウタイプの“守りの弓”と大弓タイプの“螺旋の弓”、 森へのカモフラージュに使う緑のマント、そして護身用の短剣。 “守りの弓”は片手で扱えるクロスボウタイプの弓の欠点である『装填に時間がかかる』という点を、 『森の精霊の加護を得た魔術で瞬時に矢を“装填された状態”で作製する』ことによって克服。 さらには森の精霊の魔術によって放たれた矢の軌道をまるで生き物のように自在に変化させることも出来る。 魔術で召喚してから瞬時に矢を放てる即応性と目立たない大きさから、暗殺に最も適した弓。 矢の威力は粗悪な鉄の鎧であれば貫通することが出来るが、重装甲の相手は“螺旋の弓”の専売特許か。 “螺旋の弓”は“守りの弓”とは違って、威力を高めるために弦を渾身の力で引き絞る必要があり、 矢を瞬時に放つことは出来ないが、その分威力と速度は段違いで、対物狙撃銃をも上回ると言われている。 実際に射程距離も“守りの弓”の数倍で、狙撃の目的であればこちらの方が優れていると言えるだろう。 並大抵の鎧では防御することは難しく、魔術的防御も貫くための手段が存在するために“必殺”と言えるが、 小回りが聞かず、人間を相手にするにはオーバースペック気味なために常用されるのは“守りの弓”の方である。 緑のマントは森の緑へのカモフラージュ効果を高める魔術礼装である。 重要なのは“森”で無くては一切の効力を発揮しないということ。召喚する場面は選ぶ必要がある。 もっとも、エーミール自身は隠密行動に長けているため街中で召喚することに支障は少ない。 短剣はもしものための自衛用の武器であり、常用するものでは決して無い。 矢と同じように毒を塗ることによって致命傷を与えることは不可能ではないと言える。 退魔刀への憑依時にはなんと弓へと変化し、あらゆる武器を番えて矢として放つことが出来る。 その性質上、他の魔術とのコンボを狙わなければ憑依させる意味が存在しないと言える。 零式による発動魔術は『毒の杯』、武器に毒を帯びさせる強化魔術である。 ≪ルーナ≫いつの間にか狂死郎にくっ付いて来た謎の黒猫。性別は雌。この名前はビィーズが名付けたもの。 人語を解するどころか言葉を話すことすら出来ることから、魔族の一種であることが推察出来る。 狂死郎のデータにもないほど珍しい種族で、封印の際に多大な霊力を要求したことから高位の魔族であることが疑われる。 黒髪黒服の少女の姿を取ることが出来、こちらが本来の彼女の姿である。普段の猫の姿は狂死郎の魔力消費を抑えるためのもの。 その能力は見た者を“夢の世界”に飛ばすことが出来る魔眼・【胡蝶の夢】―――抵抗する強い意志が有れば抗する事も可能である。 戦闘では使いにくいため、狂死郎は魔眼の発動を黒猫の姿の時のみに限定し、用途も拷問・尋問専用に限定している。 一応、それ以外にも戦闘能力を有しているのだが、何分不確定要素が大きいので使い勝手は良くない。 月の模様が描かれた漆黒の日傘を大切にしているのだとか。 【特殊封魔符・術式等】 魔族を封印した13枚の封魔符の他に、それを補助するための使い捨ての封魔符を所有している。 これは陰陽師の一族に伝わる秘術を封魔符へと封印したもので、それぞれ固有の術式を展開する。 戦闘に用いられるよりもむしろ、副業の探偵家業に使われるものが殆どである。 それ以外にも悪滅には魔族の力を利用した様々な術式が存在するので合わせて紹介する。 『悪滅七式・黒椿』表に穴のような絵が描かれた特殊封魔符。発動魔術は『転移』であり、術式を展開すれば、 その場に黒い渦のようなものが出現してそれに吸い込まれた者を指定の場所へと転移させる。 これは魔族を召喚する際の術式を応用したものであり、『逆召喚』とも呼ばれている。 面倒なのが事前により複雑な術式を用いて召喚先を“登録”しておかなくてはならない点。 戦闘では使えないので基本的に逃走用の術式であり、どんな時でも最低一枚は所有している。 (かっこよく逃走するための小道具のようなものであると認識していただければ……) 『悪滅二拾壱式・沖津鏡』表に魔方陣のような絵が描かれた特殊封魔符。発動魔術は『結界』である。 奥義の名を呼称することによって展開し、符を中心に円形の盾のような青い結界が形成される。 鋼鉄製の盾と比べても遜色の無い防御力とそれよりも遥かに軽い重量が利点と言える。 要するに符を媒介に霊力を放出して結界を作るだけなので、破壊されない限りは再利用が可能。 狂死郎はこれをラウンドシールド代わりに使う他、投げつけることによって武器としても扱う。 投擲時には円盤状だけでなくバレーボール大の球体に結界を形成することも可能である。 攻撃と防御が一対になった便利な符術だが、取り出す際の隙が問題になってくるだろう。 また、狂死郎が単独で発動できる符術の中で直接戦闘に関わる符術はこれだけである。 さらには、自身の周囲を公転させるように展開して瞬時に防御・攻撃を行うことも可能であるが、 消費魔力が激しく、これに魔力を割く位ならもっと高位の魔族を呼んだ方が基本的には良いので、 自分が主体になって戦わざるを得ないような特別な状況にならないとまず使わない。 なお、本来展開すれば不動である結界を動かすことが出来るのは単に狂死郎の才能によるもの。 詳しく説明すれば、彼の生まれ持つ魔術特性によって成し得る事が出来るものである。 『悪滅三拾九式・地返』表に十字架のような絵が描かれた特殊封魔符。発動魔術はなんと『下僕の蘇生』であり、 使役している魔族でさえあれば例え死亡したとしても復活させることが可能である。 実際の所、『肉体』が死亡しても『魂』の契約は存続しているという原理を利用しており、 正確には『蘇生』ではなく『新たなる肉体への憑依』と言い換えるべきだろうか? 無論だが消費霊力は膨大で、術式の展開自体にもそれなりの時間を要するために、 間違っても戦闘中に倒れた魔族を復活させるようなことは出来ない。 (魔族の命を軽視するための小道具のようなものです、はい) 『悪滅五拾式・付喪』封魔符に封印された魔族を退魔刀に憑依させる術式。本来は百式に付随する機能であるが、 狂死郎は修行によって封魔符の状態のまま魔族を退魔刀に憑依させることが可能になった。 発動時の術式は退魔刀で封魔符を突いたり斬ったりと千差万別。 当然、一度憑依させると零式や百式の発動に使えなくなってしまうので注意が必要。 その代わり、消費霊力はかなりの省エネ。百式との同時使用も十分可能。 『悪滅奥義・虚構結界』玉藻一族の中でもごく僅かの者にしか体得できない悪滅の奥義の中の一つ。 一度に複数枚の封魔符を触媒及び魔力源として発動する結界魔術らしいが詳細は不明。 どうやら“魔族が最大の力を発揮することが出来る場所を作りだす”結界魔術らしいが……? 『木符』幸徳井佳乃から譲られた3枚の符。簡単な印と掛け声で治癒の力を発揮する。 人間の怪我を一瞬で完治させられる力は無いが、動植物ならもう少し効果が期待できる。 ―――狂死郎曰く、悪魔が居なければ簡単な符術も出来ない自分が情けなくなるときがあるらしい。 『黒水晶の髑髏』 所謂『クリスタル・スカル』。襲われていた男を助けたお礼として押し付けられた呪いの髑髏。 珍しい黒水晶から生成されているため、美術的価値も高く、魔術・呪術の媒体 としても優秀だとか。 狂死郎はこの髑髏が放つ呪いを自らの魔力へと変換し、飛躍的に上昇する術を考案しようとしている。