約 844 件
https://w.atwiki.jp/syouiti1994/
明けましておめでとうございます -- ピ~助 (2007-01-04 11 35 33) ああああああああああ -- ばーか。 (2007-01-12 18 51 57) あ -- ああ (2007-01-12 18 52 02) 死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死 -- うざい。 (2007-01-12 18 53 16) ユーザーショック…2ちゃんねる、再来週にもストップ (ZAKZAK)ネット界激震!! 賠償命令を無視し続けてきた日本最大の掲示板「2ちゃんねる」(2Ch)の管理人、西村博之氏(30)の全財産が仮差し押さえされることが12日、分かった。債権者が東京地裁に申し立てたもので、対象となるのは西村氏の銀行口座、軽自動車、パソコン、さらにネット上の住所にあたる2Chのドメイン「2ch.net」にまで及ぶ見込み。執行されれば掲示板の機能が一時停止するのは必至だ。-- あ (2007-01-12 18 55 54) 2ちゃんねる@3ch掲示板 ■ ▼ 3ちゃんねる>BBS> 2ちゃんねる板 ■掲示板一覧■ ★3月3日は「3ちゃんねるの日」。今年も書き込みは通常の3倍! 広告出稿のお問い合わせ 1 恋を応援するスレ4(829) 2 再来週にも2ちゃんねる停止 ひろゆきの全財産仮差し押さえ(13) 3 エロい子集まれ!!(男女混合)(84) 4 荒らしさんいらっしゃい(74) 5 リュークよりもシャドウを追い出そう(248) 6 応募簡単なネット懸賞で小金持ち!(13) 7 ローゼンメイデンが好きな人(245) 8 ミスフル好きな人!!集まれ!(23) 9 赤西こそネ申(130) 10 シャドウ消えなwwww(192) 11 高校生の恋愛事情(96) 12 友達集まれ!(112) 13 赤西やリュークの時代は終わった今はシャドウの時代だ(43) 14 話をしよう。(34) 15 桜蘭高校ホスト部(701) 16 ヲタすれ☆(35) 17 暇人(102) 18 友達大募集(466) 19 にゃ~にゃ~にゃ~(412) 20 FAINALFANTASY7ROSTCHILDREN(123) 21 こんにちわ★(13) 22 偽者に注意しよう!(13) 23 ヤクザ掲示板の2chネラーを大折伏していこう(30) 24 偽物消えろ(本物です)チキンカレー(26) 25 成人で寂しい身だからこそ分かり合える♪①(251) 26 ■■■このサイトのヒット数上げて2chを追い込もうぜ■■■(37) 27 喋り場(430) 28 電車男系(797) 29 泣かないでもう少し(10) 30 喧嘩番長好きあつまれ~(176) 31 中学エロい女のこ来てね!!(6) 32 パイレーツオブカリビアンが好きな人(215) 33 ▲▲2ちゃんねるによって自殺した被害者たち▲▲(4) 34 こんにちは(2) 35 初めてたてるぜ(524) 36 恋の相談室( ´∀`)(129) 37 みんな!!おはなししヨ(455) 38 SOS団(1001) 39 しほさんへ(280) 40 ALL KILL(30) 41 レズビアン(69) 42 こんにちは(13) 43 なんでも屋(81) 44 英雄オンライン(3) 45 小学6年生だから分かり合える♪④(105) 46 デブのスレ(31) 47 ギャグマンガ日和♪(110) 48 好きな人居る人あーつまれー(43) 49 小説連載するスレ(470) 50 仁君ファン(1001) 51 リュークs掲示板に帰って来て!!(66) 52 シャドウ・しほを応援するすれ(38) 53 恋でお悩みの方(476) 54 このポエムはあなたのために・・・。ポエムの店「OPEN」(167) 55 不眠耐久3日間寝ません 2006-2007(219) 56 うんこ(43) 57 モンゴ・メリー(12) 58 恋愛女っていいます。(28) 59 恋でお悩みの方(281) 60 クワカブ好き集まりやがれ!(8) 61 【衰退中】 2ちゃんねるの利用者数(132) 62 小学生限定!!恋の話③(1001) 63 お話大好き(0U<)/(620) 64 マニア&フェチ集まろ!(137) 65 恋・恋・恋(9) 66 まぁ。。。がんばろwのスレ(741) 67 ☆るてしいあ☆(2)(371) 68 w-inds.(58) 69 小学生限定!!恋の話(●>3<●)②(1001) 70 桜蘭高校ホスト部好きな人(42) 71 モンスターハンター掲示板(15) 72 荒らし対策部隊(491) 73 w-nds.ご来店大歓迎のスレ(64) 74 小学生限定!!恋の話(●>3<●)(1001) 75 芸能人になりたい人と集合!(542) 76 雷様のスレ(5) 77 のまネコ問題(111) 78 すいません 僕 2ちゃねらーです!(21) 79 小学生の恋の相談室①(1001) 80 爪 お 男 「 3 」(257) 81 爪の恋花相談のって!(516) 82 にせどるまげすお、おいだそう。(34) 83 やっぱ西遊記だヴぇー。(41) 84 川原美代子の電話番号(12) 85 桜塚やっくんファン集合!!(1001) 86 こいつはなんなんですか?(30) 87 エロの男子に限る!(568) 88 節穴さん総合2007{fusianasan}(5) 89 ♪ 乱れる雲を討ち嵐に向かう男(35) 90 2ちゃんを笑うスレ(94) 91 3年Z組銀八先生(19) 92 どるまげす(10) 93 快適な空間をお届けするクラブUTA(360) 94 新規さんの為の総合相談所(29) 95 雑談板!(462) 96 2chでアク禁食らってヒマなので(119) 97 糞スレ(15) 98 ■2chに対して「うざい」と思う人集まれ■(3) 99 カービー参上ドロッチェ団(113) 100 アイシールド21(8) スレッド一覧はこちら ■▲▼ 【1 829】恋を応援するスレ41 名前:名無し3@3ちゃんねる:06/11/29 21 50みんなで恋の悩みを解決しましょう!821 名前:奈々美 ◆dE3ErsQqXE :07/01/12 18 44椿さん&恋ってなんだろ・・・・さん初めまして♪822 名前:聖歌 ◆GG1SfzBGbU :07/01/12 18 44奈々美s元気でしたか?823 名前:聖歌 ◆GG1SfzBGbU :07/01/12 18 45椿s、恋sはじめまして。824 名前:奈々美 ◆dE3ErsQqXE :07/01/12 18 47ちょっと・・・心が不安定だった時期もありましたけど…今は落ち着きました。心配掛けてごめんなさい。825 名前:くる ◆mgFxX2zCuM :07/01/12 18 48あー・・・どもー!お久し振りです826 名前:くる ◆mgFxX2zCuM :07/01/12 18 50あー・・・どもー!皆さんお久し振りです827 名前:聖歌 ◆GG1SfzBGbU :07/01/12 18 51 824それを聞いて安心しました… 825久しぶり!828 名前:くる ◆mgFxX2zCuM :07/01/12 18 53 826ミスった!829 名前:優愛 ◆dE3ErsQqXE :07/01/12 18 53名前変えました。《ゆうあ》って読んで下さい。私が手に入れたいものです。名前: E-mail:全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード ■▲▼ 【2 13】再来週にも2ちゃんねる停止 ひろゆきの全財産仮差し押さえ1 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/12 15 43ユーザーショック…2ちゃんねる、再来週にもストップ (ZAKZAK)ネット界激震!! 賠償命令を無視し続けてきた日本最大の掲示板「2ちゃんねる」(2Ch)の管理人、西村博之氏(30)の全財産が仮差し押さえされることが12日、分かった。債権者が東京地裁に申し立てたもので、対象となるのは西村氏の銀行口座、軽自動車、パソコン、さらにネット上の住所にあたる2Chのドメイン「2ch.net」にまで及ぶ見込み。執行されれば掲示板の機能が一時停止するのは必至だ。http //www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007011201.html br()5 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/12 16 143chの時代だろ6 名前:椅子 ◆bZVi43mQsE :07/01/12 16 15しりとり板がないのがつらいなあ。。。7 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/12 16 23ニュース系荒らされとるな8 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/12 16 29mixiが勝つ2ちゃんは敗北www9 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/12 16 39で、ここの管理人って誰だよ10 名前:JK:07/01/12 16 48まってYO11 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/12 16 54なんだこの厨房臭い場所はニー即はいつできるんだ?12 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/12 17 04(-∀-)13 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/12 18 163ちゃんねるハヅマルな。名前: E-mail:全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード ■▲▼ 【3 84】エロい子集まれ!!(男女混合)1 名前:SEXマン:07/01/03 23 17エロい子集合!!76 名前:らん:07/01/09 18 41w77 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/09 19 01エロい人だけだよぉ・・・78 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/09 19 02な79 名前:LOVE:07/01/09 19 04あぁ~SEXしちゃう??80 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/09 19 20 79きもい (-д-)ペッ81 名前:hi-ro -:07/01/11 22 55きみらそういうのはよくないぞ!!82 名前:hi-ro -:07/01/11 23 20 81きみそういうのはよくないぞ!!83 名前:ストロベリー@:07/01/12 16 14うわっ、気持ち悪いからやめて>,<84 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/12 17 06 83うわっ、気持ち悪いからやめて>,<名前: E-mail:全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード ■▲▼ 【4 74】荒らしさんいらっしゃい1 名前:◆mgFxX2zCuM :06/11/08 17 35荒らしたい人は思う存分荒らしてください66 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/11 14 19ダレこの不細工67 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/11 14 44シャドウⅡ68 名前:????????????????????????:07/01/11 18 02??????????????????????69 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/11 18 51しーしー70 名前:↑:07/01/11 19 19お前がな71 名前:↑:07/01/11 19 23しーしーしました72 名前:↑:07/01/11 20 00おまえがな(省略されました・・全てを読むにはこちらを押してください)73 名前:↑:07/01/11 20 43お前がな74 名前:↑:07/01/12 14 41お前がなッ!!!!名前: E-mail:全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード ■▲▼ 【5 248】リュークよりもシャドウを追い出そう1 名前:大佐:06/12/06 21 44リュークは優しいから消えなくていいシャドウは卑劣名無しを無視するだから消えるべきだ240 名前:躯 ◆aowZDp2DrA :07/01/11 23 36レノ=神様 赤西=天使様聖歌=ビーナス リューク=死神しほ=トイレ掃除 閻魔愛=捕虜シャドウⅡ=はなくそ241 名前:躯 ◆aowZDp2DrA :07/01/11 23 37そして・・・・・・・・・いく=マリア様242 名前:いく ◆GfTWHtI3q. :07/01/11 23 45ぁのぉ・・・243 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/12 00 01いくsまあ、誰かはわからないでしょうが244 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/12 00 02赤西sではない事は言っておきましょう。245 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/12 00 32246 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/12 00 33浮きゃキャキャきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃく247 名前:◆CJS/q3Kh3c :07/01/12 02 13http //choco.lv3.net/test/read.cgi/memo/1167312215/ br()248 名前:いく ◆GfTWHtI3q. :07/01/12 11 24 243なんでぁたしがマリア様なんでしょうかァ...名前: E-mail:全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード ■▲▼ 【6 13】応募簡単なネット懸賞で小金持ち!1 名前:名無し3@3ちゃんねる:06/12/31 13 30ネットの懸賞はリアルと違ってハガキいらないから無料!更に30秒くらいで応募できて当選確率の高めのものだけを集めています!短時間で気軽にできるので是非暇つぶしに、お小遣い稼ぎに、はたまた一攫千金狙いにどうぞコツは複数のサイト応募すると当たりやすいおネットで懸賞!↓http //kensyo.rulez.jp/pc/ br()↓さっそくchankenから当選したクオカードがきたお(´・ω・`)http //kensyo.rulez.jp/pc/tousen1.jpg br()5 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/06 10 44そうですね…/⌒ヽ/´_ゝ`)| /と_)__) 旦6 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/06 16 37冬休みあと・・・・3日7 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/06 16 41 6同じく…/⌒ヽ/´_ゝ`)| /と_)__) 旦8 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/08 02 07自分のウンコをタッパーに詰めて3100円で売っていた女(24)を逮捕インターネットの掲示板で手広く、自身のわいせつ画像を販売していたとして、愛知県警保安課は北海道函館市港町の函館大学職員、佐藤梢容疑者(24)を逮捕した。 9 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/08 02 09買う人いんのかよwwwww10 名前: :07/01/09 15 18うげーwww11 名前:NateRiver ◆xpMBYslGAo :07/01/10 23 5812 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/11 23 33失業中でヒマをもてあまし、パチ屋へ。妻の1日のパート代を1時間で使った。罪悪感あるのみ・・・13 名前:↑:07/01/12 00 27人間のクズ名前: E-mail:全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード ■▲▼ 【7 245】ローゼンメイデンが好きな人1 名前:カーヤ:06/12/15 22 09ローゼンメイデンが好きな方いらっしゃいませんか?いたら一緒に好きなキャラや色んなローゼンの話で盛り上がりましょう237 名前:聖歌 ◆GG1SfzBGbU :07/01/09 22 59 230はもしかして雛苺ですか?可愛いぃ~♪238 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/09 23 50蒼星石ドコー?w239 名前:ネーヤ ◆u4XHT8IkOk :07/01/10 00 01蒼星石ってやけに人気があるなぁ~240 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/10 00 11 237241 名前:蒼星石:07/01/10 02 58r ニ三三三三≧∨-" ̄ ̄二二7_r=ニ二三三三三三二≧ヽ三斗"テ ̄ ̄`<三// // 八ト、ヾ ヽヽレ レ∠―ヘヽ≦ニ| i∨l代歹 \它フj 175;リ川ヾ ノノi/人リ\  ̄ 彡iリ′ヽ_r亠ミTレ"|/r< /ニ7弌ー、/ `ヾく 173;//|ト 175; 175;ハ`/ / 173; 175; ∨||リ∨ 175;、/ / 173; 175; ||リL| 175;ヽ(省略されました・・全てを読むにはこちらを押してください)242 名前:聖歌 ◆GG1SfzBGbU :07/01/10 19 50 241蒼星石…上手に描けますねぇ、感心してしまいます。243 名前:シャドウⅡ ◆SKQuyCsDEY :07/01/10 20 11うめwwwww上手だなぁ~!244 名前:カーヤ:07/01/11 16 45 234違うよ。ネーヤさんのウエのレスが嫌なの。ネーヤさんじゃないよ!245 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/11 22 29わーい蒼星石~名前: E-mail:全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード ■▲▼ 【8 23】ミスフル好きな人!!集まれ!1 名前:コロン:07/01/10 19 33こんにちわ~~~なんとなくはじめてみました!!これからヨロシク!!15 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/10 22 32ふっ16 名前:躯 ◆aowZDp2DrA :07/01/11 00 41 13(-д-)ペッ17 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/11 00 48初めまして♪18 名前:綺羅 ◆EE9vno1iL. :07/01/11 00 50よろしく19 名前:躯 ◆aowZDp2DrA :07/01/11 00 51 18(-д-)ペッ20 名前:綺羅 ◆EE9vno1iL. :07/01/11 00 52どうかしました?21 名前:綺羅 ◆EE9vno1iL. :07/01/11 00 57誰もいないのか~ 22 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/11 01 25しーしー23 名前:コロン:07/01/11 22 19遅くなってすいません!!これからヨロシクね!!名前: E-mail:全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード ■▲▼ 【9 130】赤西こそネ申1 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/04 16 56赤西もどってこいお前が一番の最高の男だ!!!!122 名前:散乱銃:07/01/07 15 14だ123 名前:散乱銃:07/01/07 15 41だ124 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/07 22 04人が幸せに朝のご飯の話をしていたのにうるさいシャドウ太る?いちいちマイナスな事しかいえないのかよ!?125 名前:シャドウⅡ ◆SKQuyCsDEY :07/01/08 00 26黙れデブ!幸せ?食いしん坊!食パン1枚でも腹いっぱいにならない?食い過ぎで胃が大きくなってんじゃ無えの?126 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/08 00 35 125なんで?朝ご飯の話がそんなに悪いこと?パンよりご飯が好きって言っただけじゃん!!127 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/08 00 39 125食パン1枚では腹いっぱいにはなりません128 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/08 00 41 126へ 125は荒らしなので無視したほうがよろし129 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/08 00 43 127は無視ですか^^ っぺ130 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/11 21 57赤西また消えた名前: E-mail:全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード ■▲▼ 【10 192】シャドウ消えなwwww1 名前:名無しさん@3ちゃんねる:06/12/25 20 09失せるべきwwwwwキモイカラwwwww184 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/10 19 44んーんー185 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/10 20 59 184吹いたwwwww186 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/11 01 29しーしー187 名前:↑:07/01/11 07 43キモス188 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/11 08 38ぶーぶー189 名前:あい:07/01/11 11 27メールして?190 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/11 18 53しーしー191 名前:名無し3@3ちゃんねる:07/01/11 19 48シャドウは二度と来るな192 名前:シャドウⅡ ◆SKQuyCsDEY :07/01/11 21 50あいさん初めまして!!名前: E-mail:全部読む 最新50 1-100 板のトップ リロード スレッド新規作成どのような形の削除依頼であれ公開させてもらいます 3ちゃんねる -- あ (2007-01-12 18 57 23) livedoor | レンタル掲示板 | mobileお願い 削除依頼 管理人への要望 この板は荒らし&喧嘩OKの掲示板です 一日一膳でお腹いっぱい。 喧嘩チャット 荒らしチャット 荒らしバナナ 荒らしドラマ 荒描き掲示板 スレッド作成: タイトル: 名前: E-mail(省略可): 内容: 1 ^^(890) / 2 荒らし掲示板(17) / 3 死ね(722) / 4 管理人死ね(168) / 5 おおおおおおちん・・・・・・(454) / 6 ご自由に荒らしてください(4898) / 7 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(35) / 8 消 防 乙(331) / 9 低能な奴らだな(31) / 10 妹を犯す画像うpだゴルァ! 騙されたヤシの数→(123) --------------------------------------------------------------------------------11 ご自由に書かないでください 書いていいのはオレとMr.Pだけです(449) / 12 ^^(5) / 13 ^^(69) / 14 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(216) / 15 月に帰れ(45) / 16 (´,_ゝ`)デリートw(1402) / 17 死ね!糞どもが!!!(184) / 18 死ね死ね♪(406) / 19 ^^(102) / 20 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(195) / 21 厨房男子の反応wwwwww(102) / 22 AA(アスキーアート)で1000を目指すスレ(231) / 23 ^^(30) / 24 うぜぇ(154) / 25 もう寝ますぁ(5) / 26 ^^(17) / 27 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン(136) / 28 ^^(14) / 29 あさり50㌔が死んで欲しい会(165) / 30 ^^(4) / 31 ちょwww1000いってしまうwww(27) / 32 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(8) / 33 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(68) / 34 ^^(308) / 35 h(45) / 36 ・・・(7) / 37 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(22) / 38 ^^(12) / 39 うはwwwwwww(9) / 40 スレ立てるの久しぶりだなw(349) / 41 キラレボ(110) / 42 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(1008) / 43 じゅぼぶ&P君組に質問です!!(74) / 44 1000スレ目(48) / 45 ^^(5) / 46 ...φ(ー ̄*)カキカキ_φ(* ̄0 ̄)ノ[ノヽ"-力]ペタッ(81) / 47 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(3) / 48 トリップ試験場(146) / 49 原です(209) / 50 旦那らすまん(196) / 51 ^^(6) / 52 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(290) / 53 (^-^)(4) / 54 削除依頼(254) / 55 うはwwwwwww(40) / 56 ^^(309) / 57 ^^(12) / 58 オセロ好き?(46) / 59 ^^(81) / 60 ^^(36) (全部で1389のスレッドがあります)掲示板の使い方 / 新着をメールで受信 / 最後のページ / 次のページ / 過去ログ倉庫 / スレッド一覧 / リロード ▲1▼ ^^ (Res 890) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲1▼ 1 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/09/10(日) 11 36 56 8 884 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 11 19 02 882お前が一番頭がおかしいことに気付けwwそしてお前がNO.1の厨房wwwキモッw885 名前:欟驫 ◆ncKvmqq0Bs 投稿日: 2007/01/12(金) 12 57 06 ナンバー1とかだせーオタク君古いよ886 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 13 43 17 お前もそんなトロくせーことでしゃしゃるなよwwwwそんな古くてキモイ奴を教えてやろうwwお前だよwプ887 名前:無名の荒らし 投稿日: 2007/01/12(金) 16 11 53 886教えてもらわなくてもわかる。888 名前:火山砲 投稿日: 2007/01/12(金) 17 13 12 884プッwお前何、鸚鵡返ししてんだ?w根拠ぐらい書いたら?文章として成り立たないぞwww889 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 17 41 00 887そうだったかwww 888ハァ??お前に対して何も言ってないんだが?ww変に突っ掛かってんじゃねーよwwwキモイwww根拠がどーのこーのとかwwwウザイwwwww焼却されてこいwww890 名前:火山砲 投稿日: 2007/01/12(金) 18 49 18 889>お前に対して何も言ってないんだが?ww変に突っ掛かってんじゃねーよwwwは?横槍して何が悪い?詳説してくれw>根拠がどーのこーのとかwwwウザイwwwwwは?根拠求めて何の非があるというんだ?w何がウザイだよw根拠書けないのかな?wwwwそうやってお前は痛い文章を書くんだなw>焼却されてこいwww焼却してくれる人が居るとでも?居ないよな?いくらその文章が揶揄だとしても、もっと考えて書いたら?ww名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲2▼ 荒らし掲示板 (Res 17) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲2▼ 1 名前:無名の荒らし 投稿日: 2003/04/18(金) 15 17 この板は荒らし&喧嘩OKの掲示板ですこちらは喧嘩チャットですhttp //c2.cgiboy.com/kakashi7/ 11 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/12/14(木) 20 42 37 jbbs fontsize=2 test12 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/12/14(木) 20 42 59 ぬるぽ13 名前:太郎 投稿日: 2007/01/09(火) 17 23 09 私の名前は、「麗茄」って言います。みなさんは、信じてくれないかもしれませんが私はジャニースJrの「薮宏太k」と付き合ってます。昔からの幼なじみなのがきっかけです。私の家と宏太の家は隣同士です。宏太は私よりも1つ年上です。私が去年、中学に入学してから1ヶ月たって私は宏太に告りました。もう、1年間付き合ってます。私は、幼稚園の頃から宏太の事が好きでした。宏太が小学校を卒業したら告ろうとずっと思ってましたが、宏太が高学年になってから、ジャニーズのオーディションに受かったと言ってきたのです。私は、すごく驚きました。それから、私は「宏太に告ったら、迷惑かな??」とか「嫌われるかも」とかいろいろ告るのが不安でした。でも、今度こそ決意しました。私が中学に入ったら、宏太に告ろう!!!でも、付き合うようになっても宏太は芸能人だから遊園地とか映画館に行ったら、芸能界で噂になるため全然行けません。でも、1回だけでもいいから私は宏太と遊園地に行きたかったため「遊園地に行こう!!」って言ってみました。そしたら・・・宏太は、「遊園地は無理だけどHしようよ。」って言われました。私は、びっくりしました。いきなり宏太は私の胸を触ってきて・・・2人であそこを舐めながらイっちゃいました。写メもいっぱい撮ったので皆さんに特別、全て見せます。このチェンメを5箇所にコピペして下さい。そしたら・・・[ ]←ここにURLが出てきます。クリックしたら、いっぱい写メが出てきます。さらに、10箇所にコピペしたら、ジャニーズ全員のメアド&電話番号を教えます。このチェンメは嘘ではありません。事実14 名前:無名の荒らし 投稿日: 2007/01/10(水) 00 40 28 私の名前は、「麗茄」って言います。みなさんは、信じてくれないかもしれませんが私はジャニースJrの「薮宏太k」と付き合ってます。昔からの幼なじみなのがきっかけです。私の家と宏太の家は隣同士です。宏太は私よりも1つ年上です。私が去年、中学に入学してから1ヶ月たって私は宏太に告りました。もう、1年間付き合ってます。私は、幼稚園の頃から宏太の事が好きでした。宏太が小学校を卒業したら告ろうとずっと思ってましたが、宏太が高学年になってから、ジャニーズのオーディションに受かったと言ってきたのです。私は、すごく驚きました。それから、私は「宏太に告ったら、迷惑かな??」とか「嫌われるかも」とかいろいろ告るのが不安でした。でも、今度こそ決意しました。私が中学に入ったら、宏太に告ろう!!!でも、付き合うようになっても宏太は芸能人だから遊園地とか映画館に行ったら、芸能界で噂になるため全然行けません。でも、1回だけでもいいから私は宏太と遊園地に行きたかったため「遊園地に行こう!!」って言ってみました。そしたら・・・宏太は、「遊園地は無理だけどHしようよ。」って言われました。私は、びっくりしました。いきなり宏太は私の胸を触ってきて・・・2人であそこを舐めながらイっちゃいました。写メもいっぱい撮ったので皆さんに特別、全て見せます。このチェンメを5箇所にコピペして下さい。そしたら・・・[ディアブロス=アナル]←ここにURLが出てきます。クリックしたら、いっぱい写メが出てきます。さらに、10箇所にコピペしたら、ジャニーズ全員のメアド&電話番号を教えます。このチェンメは嘘ではありません。事実15 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/10(水) 17 33 03 荒らしの皆。ご苦労。16 名前:ライチ 投稿日: 2007/01/12(金) 17 33 16 ウソはやめとけ。そんなすごい人が、てめーなんかのおたくと話すわけないし、顔さえみないだろw一般庶民が失せろよ17 名前:☆りん 投稿日: 2007/01/12(金) 17 52 26 えぇ~⊇ωレニちゎ私の名前は☆りんっていωの秋葉原に電気屋を経営している社長の一人娘なの☆私の本名山内あくり☆りんって言うのは・・・・・・・・私の大好きな彼氏五ン太郎って言う19歳の大学生つけてくれた名前なの!!!ちなみに私は16歳の高校生ですよ☆で、私の彼氏五ン太郎君のあだ名が五ンチャンですぅで初めてここにかくんだけどぉだいすきな五ンチャンと毎日Hしまっくりのラヴばなしお・し・え・て・あ・げ・るデートは週6日休日はお店めぐりそれで普通の日はHしまくりイヤン五ンチャンすごいHでね・・あとキスがすごく上手なんだよはかには・・・・・っつてここまでよんでくれてありがとう笑”涙が出ちゃうお礼の言葉でコンナ文章うそだよ!!信じた?最後まで見てくれてありがとバーか以上荒らしの☆りんでしたぁ名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲3▼ 死ね (Res 722) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲3▼ 1 名前:撤去 投稿日: 2006/09/09(土) 22 56 13 死ね 716 名前:デスカンペ 投稿日: 2007/01/12(金) 07 25 18 715オタク〓秋葉原大好きッ子なのか?717 名前:KILL MACHINE 投稿日: 2007/01/12(金) 10 55 01 715ウゼェ、逝け、てかここくんな718 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 11 05 10 715オタクが秋葉原大好きっ子?wwうぇwwプお前のオタク基準はそれしかないのか?wwそれだけだとは限らないことに気付けwwどうせまた説明しろだの何だの言うつもりだろwwwwウザイwwさっさと逝けwwww719 名前:欟驫 ◆ncKvmqq0Bs 投稿日: 2007/01/12(金) 13 08 37 また説明?意味わかんねw妄想しすぎ乙ですかんべ きるばいばーい720 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 13 39 12 はい、お前はすぐにお片付けされる社会のゴミwwwwwwそんな社会のゴミは焼かれてきましょうwwwプ721 名前:デスカンペ 投稿日: 2007/01/12(金) 16 01 58 719ですかんべって誰だよ。722 名前:KILL MACHINE 投稿日: 2007/01/12(金) 17 43 25 719貴方に馴々しくきるとか言われたくないんですが?名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲4▼ 管理人死ね (Res 168) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲4▼ 1 名前:愚座ェ 投稿日: 2006/05/25(木) 22 28 03 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。ウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイ。 162 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 06 12 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)163 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 06 40 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)164 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 08 29 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)165 名前:太郎 投稿日: 2007/01/09(火) 17 22 53 私の名前は、「麗茄」って言います。みなさんは、信じてくれないかもしれませんが私はジャニースJrの「薮宏太k」と付き合ってます。昔からの幼なじみなのがきっかけです。私の家と宏太の家は隣同士です。宏太は私よりも1つ年上です。私が去年、中学に入学してから1ヶ月たって私は宏太に告りました。もう、1年間付き合ってます。私は、幼稚園の頃から宏太の事が好きでした。宏太が小学校を卒業したら告ろうとずっと思ってましたが、宏太が高学年になってから、ジャニーズのオーディションに受かったと言ってきたのです。私は、すごく驚きました。それから、私は「宏太に告ったら、迷惑かな??」とか「嫌われるかも」とかいろいろ告るのが不安でした。でも、今度こそ決意しました。私が中学に入ったら、宏太に告ろう!!!でも、付き合うようになっても宏太は芸能人だから遊園地とか映画館に行ったら、芸能界で噂になるため全然行けません。でも、1回だけでもいいから私は宏太と遊園地に行きたかったため「遊園地に行こう!!」って言ってみました。そしたら・・・宏太は、「遊園地は無理だけどHしようよ。」って言われました。私は、びっくりしました。いきなり宏太は私の胸を触ってきて・・・2人であそこを舐めながらイっちゃいました。写メもいっぱい撮ったので皆さんに特別、全て見せます。このチェンメを5箇所にコピペして下さい。そしたら・・・[ ]←ここにURLが出てきます。クリックしたら、いっぱい写メが出てきます。さらに、10箇所にコピペしたら、ジャニーズ全員のメアド&電話番号を教えます。このチェンメは嘘ではありません。事実166 名前:ヲタッキー&ヲ翼 投稿日: 2007/01/10(水) 01 19 23 ヲタデス。167 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/10(水) 17 31 43 荒らし最高www168 名前:ライチ 投稿日: 2007/01/12(金) 17 32 30 ウソはやめとけ。そんなすごい人が、てめーなんかのおたくと話すわけないし、顔さえみないだろw一般庶民が失せろよ名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲5▼ おおおおおおちん・・・・・・ (Res 454) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲5▼ 1 名前:あ軍 投稿日: 2003/05/16(金) 19 05 ___ / \ ________ / ∧ ∧ \ / | ・ ・ | < Dr.リンオタクに死を!!!| )●( | \________ \ ー ノ \____/_ ____ / \ ( ) ________ \ ∧ ∧ | / | ・ ・ | < Dr.リンオタク殺らせろや | ○ | |○.| \________ | 凵 | | ー | |______|(⌒Y⌒Y⌒)| |、|____|, | ⌒ ⌒ |く / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | °。 | < Dr.リン死ね。ヽ| ,, O ,, |/ \__________( ∀ )\__/∩ ∩ / ̄ ̄ \ _______ │ 。 ゜ │ / 〉 ○ ( < ジャージャン ジャージャン ジャージャン ジャージャン♪(ジョーズ)/ ヽ \________ │ ∀ │ \____/ _ .( )、  ̄ヽヽ、 _____ \ ~´ \ / ,-ヘ、 ,へ\ | / ,-、ヽ /,-、ヽ| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ゝ `( O| || | O)´ | < Dr.リン死ね |(. o o o| \_________ \. ~ ノ \_____/___ / \ ________ / ∧ ∧ \ / | ○ ○ | < Dr.リン死ね| )●( | \________ \ ∀ ノ \____/ __口__口___ |________| ________ | @ @ | / |___○__| <ざけんなあああ!!! /______ \ \________  ̄| ---- ノ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__皿___ __/_____\ 《 .________ ヽ ′/ \ / ̄ / | 工 工 | < Dr.リンなんで雑魚ですよ厨房ども | ゝ | \________ │ ~∀~ | \_____/ 「最低最悪なDr,リンオタクをシめてやるっ!」 448 名前:欟驫 ◆ncKvmqq0Bs 投稿日: 2007/01/12(金) 02 11 19 住所載せれば完全犯罪で殺せるけど?リアルに449 名前:デスカンペ 投稿日: 2007/01/12(金) 07 28 15 ほげ450 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 10 51 14 448お前は完全犯罪とやらで俺らを殺すことしか頭にないのか?wwクズもいいところだwwwとっとと消え失せろwwww451 名前:欟驫 ◆ncKvmqq0Bs 投稿日: 2007/01/12(金) 13 10 48 お前を警察に逮捕させる事も可能だけど?残念だねぇ^^少年俺らというよりもお前だけどねwww452 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 13 20 19 >お前を警察に逮捕させてもらうことも可能だけど?殺すか逮捕かしか頭にないのかwwやっぱりwww俺に?やってみろカスwwww脅し乙wwwプ453 名前:欟驫 ◆ncKvmqq0Bs 投稿日: 2007/01/12(金) 13 27 14 じゃあ住所のせましょうね^^クズ454 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 13 37 06 プwwwそれ教えなきゃ出来ねーかwwwww名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲6▼ ご自由に荒らしてください (Res 4898) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲6▼ 1 名前:無名の荒らし 投稿日: 2003/06/01(日) 15 42 http //www10.plala.or.jp/surara/enter.htm br()消防が運営するカービィ系糞サイト。 4892 名前:メタルザリガニ 投稿日: 2007/01/08(月) 22 21 48 凄い久しぶりにリベンジして来たよ^^4893 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/09(火) 17 03 15 良スレーーーーーーーーーーーーwwwwwwwwwwww4894 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/09(火) 17 22 01 ここにもww4895 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/10(水) 17 34 34 荒らしの皆。ご苦労。4896 名前:SANTA☆BARBARA ◆YpiOClyR2E 投稿日: 2007/01/10(水) 19 32 01 4895(゜∇ ゜)4897 名前:SANTA☆BARBARA ◆YpiOClyR2E 投稿日: 2007/01/10(水) 19 41 56 4895馬鹿一匹w4898 名前:無名の荒らし 投稿日: 2007/01/11(木) 23 46 59 ttp //63.xmbs.jp/glcrhl98818/画像、歌詞など無断で添付。管理人はとてもいたい人です。ご自由に荒らしてください名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲7▼ なんですかこの痛い掲示板は(苦笑 (Res 35) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲7▼ 1 名前:神 投稿日: 2006/06/11(日) 10 45 36 悪い事は言わない閉鎖しなさい。 29 名前:レイザーバレルHG 投稿日: 2006/12/22(金) 16 06 50 「デスティニープランを遂行する議長の歌」プラント デュランダル デュランダル デュランダルプラント デュランダル デュランダル デュランダルギギギギギギギ ギルバート ギギギギギギギ ギルバートギルバート ギルバート ギルバートギギギギギギギ ギルバート ギギギギギギギ ギルバートギルバート ギルバート ギルバートギルバート・デュランダル ギルバート・デュランダルギルバート・デュランダル ギルバート・デュランダルデスティニープランで 世界を救う救済者の要石 それが議長30 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/12/22(金) 17 01 49 cs31 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/12/22(金) 17 02 12 s32 名前:タクト 投稿日: 2006/12/23(土) 12 27 02 GITYOUこと議長は「荒らし掲示板」に出没するゴミ。とにかく救いようのない池沼で、こんなゴミは生かしておくだけで有害。さっさと親族含めて死刑にするべきであるwww33 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/09(火) 17 02 17 荒らしwwwアヒャヒャ34 名前:SANTA☆BARBARA ◆YpiOClyR2E 投稿日: 2007/01/10(水) 19 44 42 33ブラウンwwwアヒャヒャ35 名前:DEATH 投稿日: 2007/01/11(木) 23 42 07 来て下さい。ttp //yuutonn.blog82.fc2.com名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲8▼ 消 防 乙 (Res 331) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲8▼ 1 名前:Mr.P 投稿日: 2006/09/10(日) 11 32 53 誰のことかすぐわかる^^ 325 名前:KILL MACHINE 投稿日: 2007/01/10(水) 17 27 19 KILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL326 名前:KILL MACHINE 投稿日: 2007/01/10(水) 17 28 05 KILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL327 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/10(水) 17 32 20 荒らしの皆。ご苦労。328 名前:デスカンペ 投稿日: 2007/01/10(水) 20 32 57 ほげ329 名前:デスカンペ 投稿日: 2007/01/10(水) 20 33 35 ほげ330 名前:デスカンペ 投稿日: 2007/01/10(水) 20 34 14 ぼけ331 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/10(水) 20 35 32 デスカンペ名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲9▼ 低能な奴らだな (Res 31) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲9▼ 1 名前:ロキ 投稿日: 2006/09/09(土) 18 00 11 僕の作ったHPだよもう最高すぎ君たちみたいに低能な荒しもいないんだぜ君たちみたいなニートとか乞食とか心の病気持ってる人には絶対分からない最高のHPだねん?知りたい?仕方ないなぁhttp //amigo.in/hal/ 25 名前:リュート ◆fJdB7vI/Ak 投稿日: 2006/11/11(土) 16 29 08 糞っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!アグ!!!!!次頼むぜ!!!!!!!!!!!!!剣、そしてあと一人・・・・あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ26 名前:リュート ◆fJdB7vI/Ak 投稿日: 2006/11/11(土) 16 29 27 sdんjkf笛wf冷えういほひおぢお;ひえお;ふぃお;えをふぃ;えうぃお;jhふぃえお;jふぃ;jうぇふぃお;うぇいほ;fghをfふwrぐhfrぐるgるfぐ27 名前:リュート ◆fJdB7vI/Ak 投稿日: 2006/11/11(土) 16 30 28 リュート・バーンナイトフィールド、闇に帰還!!!!!!!!!糞っ、覚えてやがれ、カス無名、総長!!!28 名前:流川楓 投稿日: 2006/11/12(日) 11 23 18 1どあほう・・・29 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/12/03(日) 13 49 45 なんでみんな不細工っていうの?めぐ、可愛いのに!!ttp //pr3.cgiboy.com/S/475244630 名前:太郎 投稿日: 2007/01/09(火) 17 22 15 私の名前は、「麗茄」って言います。みなさんは、信じてくれないかもしれませんが私はジャニースJrの「薮宏太k」と付き合ってます。昔からの幼なじみなのがきっかけです。私の家と宏太の家は隣同士です。宏太は私よりも1つ年上です。私が去年、中学に入学してから1ヶ月たって私は宏太に告りました。もう、1年間付き合ってます。私は、幼稚園の頃から宏太の事が好きでした。宏太が小学校を卒業したら告ろうとずっと思ってましたが、宏太が高学年になってから、ジャニーズのオーディションに受かったと言ってきたのです。私は、すごく驚きました。それから、私は「宏太に告ったら、迷惑かな??」とか「嫌われるかも」とかいろいろ告るのが不安でした。でも、今度こそ決意しました。私が中学に入ったら、宏太に告ろう!!!でも、付き合うようになっても宏太は芸能人だから遊園地とか映画館に行ったら、芸能界で噂になるため全然行けません。でも、1回だけでもいいから私は宏太と遊園地に行きたかったため「遊園地に行こう!!」って言ってみました。そしたら・・・宏太は、「遊園地は無理だけどHしようよ。」って言われました。私は、びっくりしました。いきなり宏太は私の胸を触ってきて・・・2人であそこを舐めながらイっちゃいました。写メもいっぱい撮ったので皆さんに特別、全て見せます。このチェンメを5箇所にコピペして下さい。そしたら・・・[ ]←ここにURLが出てきます。クリックしたら、いっぱい写メが出てきます。さらに、10箇所にコピペしたら、ジャニーズ全員のメアド&電話番号を教えます。このチェンメは嘘ではありません。事実31 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/10(水) 17 34 10 荒らしの皆。ご苦労。名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲10▼ 妹を犯す画像うpだゴルァ! 騙されたヤシの数→ (Res 123) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲10▼ 1 名前:マサ㌧ 投稿日: 2003/05/30(金) 19 23 妹を犯す画像うp!!なワケねえだろヴォケ!!!! 117 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/12/14(木) 17 10 16 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)118 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 10 29 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)119 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 10 46 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)120 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 10 58 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)121 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 11 08 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)122 名前:太郎 投稿日: 2007/01/09(火) 17 22 36 私の名前は、「麗茄」って言います。みなさんは、信じてくれないかもしれませんが私はジャニースJrの「薮宏太k」と付き合ってます。昔からの幼なじみなのがきっかけです。私の家と宏太の家は隣同士です。宏太は私よりも1つ年上です。私が去年、中学に入学してから1ヶ月たって私は宏太に告りました。もう、1年間付き合ってます。私は、幼稚園の頃から宏太の事が好きでした。宏太が小学校を卒業したら告ろうとずっと思ってましたが、宏太が高学年になってから、ジャニーズのオーディションに受かったと言ってきたのです。私は、すごく驚きました。それから、私は「宏太に告ったら、迷惑かな??」とか「嫌われるかも」とかいろいろ告るのが不安でした。でも、今度こそ決意しました。私が中学に入ったら、宏太に告ろう!!!でも、付き合うようになっても宏太は芸能人だから遊園地とか映画館に行ったら、芸能界で噂になるため全然行けません。でも、1回だけでもいいから私は宏太と遊園地に行きたかったため「遊園地に行こう!!」って言ってみました。そしたら・・・宏太は、「遊園地は無理だけどHしようよ。」って言われました。私は、びっくりしました。いきなり宏太は私の胸を触ってきて・・・2人であそこを舐めながらイっちゃいました。写メもいっぱい撮ったので皆さんに特別、全て見せます。このチェンメを5箇所にコピペして下さい。そしたら・・・[ ]←ここにURLが出てきます。クリックしたら、いっぱい写メが出てきます。さらに、10箇所にコピペしたら、ジャニーズ全員のメアド&電話番号を教えます。このチェンメは嘘ではありません。事実123 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/10(水) 17 33 28 荒らしの皆。ご苦労。名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード 掲示板管理者へ連絡[00054916] ---------------------------------------------------------------------------------- あ (2007-01-12 18 59 15) livedoor | レンタル掲示板 | mobileお願い 削除依頼 管理人への要望 この板は荒らし&喧嘩OKの掲示板です 一日一膳でお腹いっぱい。 喧嘩チャット 荒らしチャット 荒らしバナナ 荒らしドラマ 荒描き掲示板 スレッド作成: タイトル: 名前: E-mail(省略可): 内容: 1 ^^(890) / 2 荒らし掲示板(17) / 3 死ね(722) / 4 管理人死ね(168) / 5 おおおおおおちん・・・・・・(454) / 6 ご自由に荒らしてください(4898) / 7 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(35) / 8 消 防 乙(331) / 9 低能な奴らだな(31) / 10 妹を犯す画像うpだゴルァ! 騙されたヤシの数→(123) --------------------------------------------------------------------------------11 ご自由に書かないでください 書いていいのはオレとMr.Pだけです(449) / 12 ^^(5) / 13 ^^(69) / 14 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(216) / 15 月に帰れ(45) / 16 (´,_ゝ`)デリートw(1402) / 17 死ね!糞どもが!!!(184) / 18 死ね死ね♪(406) / 19 ^^(102) / 20 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(195) / 21 厨房男子の反応wwwwww(102) / 22 AA(アスキーアート)で1000を目指すスレ(231) / 23 ^^(30) / 24 うぜぇ(154) / 25 もう寝ますぁ(5) / 26 ^^(17) / 27 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン(136) / 28 ^^(14) / 29 あさり50㌔が死んで欲しい会(165) / 30 ^^(4) / 31 ちょwww1000いってしまうwww(27) / 32 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(8) / 33 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(68) / 34 ^^(308) / 35 h(45) / 36 ・・・(7) / 37 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(22) / 38 ^^(12) / 39 うはwwwwwww(9) / 40 スレ立てるの久しぶりだなw(349) / 41 キラレボ(110) / 42 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(1008) / 43 じゅぼぶ&P君組に質問です!!(74) / 44 1000スレ目(48) / 45 ^^(5) / 46 ...φ(ー ̄*)カキカキ_φ(* ̄0 ̄)ノ[ノヽ"-力]ペタッ(81) / 47 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(3) / 48 トリップ試験場(146) / 49 原です(209) / 50 旦那らすまん(196) / 51 ^^(6) / 52 なんですかこの痛い掲示板は(苦笑(290) / 53 (^-^)(4) / 54 削除依頼(254) / 55 うはwwwwwww(40) / 56 ^^(309) / 57 ^^(12) / 58 オセロ好き?(46) / 59 ^^(81) / 60 ^^(36) (全部で1389のスレッドがあります)掲示板の使い方 / 新着をメールで受信 / 最後のページ / 次のページ / 過去ログ倉庫 / スレッド一覧 / リロード ▲1▼ ^^ (Res 890) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲1▼ 1 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/09/10(日) 11 36 56 8 884 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 11 19 02 882お前が一番頭がおかしいことに気付けwwそしてお前がNO.1の厨房wwwキモッw885 名前:欟驫 ◆ncKvmqq0Bs 投稿日: 2007/01/12(金) 12 57 06 ナンバー1とかだせーオタク君古いよ886 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 13 43 17 お前もそんなトロくせーことでしゃしゃるなよwwwwそんな古くてキモイ奴を教えてやろうwwお前だよwプ887 名前:無名の荒らし 投稿日: 2007/01/12(金) 16 11 53 886教えてもらわなくてもわかる。888 名前:火山砲 投稿日: 2007/01/12(金) 17 13 12 884プッwお前何、鸚鵡返ししてんだ?w根拠ぐらい書いたら?文章として成り立たないぞwww889 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 17 41 00 887そうだったかwww 888ハァ??お前に対して何も言ってないんだが?ww変に突っ掛かってんじゃねーよwwwキモイwww根拠がどーのこーのとかwwwウザイwwwww焼却されてこいwww890 名前:火山砲 投稿日: 2007/01/12(金) 18 49 18 889>お前に対して何も言ってないんだが?ww変に突っ掛かってんじゃねーよwwwは?横槍して何が悪い?詳説してくれw>根拠がどーのこーのとかwwwウザイwwwwwは?根拠求めて何の非があるというんだ?w何がウザイだよw根拠書けないのかな?wwwwそうやってお前は痛い文章を書くんだなw>焼却されてこいwww焼却してくれる人が居るとでも?居ないよな?いくらその文章が揶揄だとしても、もっと考えて書いたら?ww名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲2▼ 荒らし掲示板 (Res 17) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲2▼ 1 名前:無名の荒らし 投稿日: 2003/04/18(金) 15 17 この板は荒らし&喧嘩OKの掲示板ですこちらは喧嘩チャットですhttp //c2.cgiboy.com/kakashi7/ 11 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/12/14(木) 20 42 37 jbbs fontsize=2 test12 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/12/14(木) 20 42 59 ぬるぽ13 名前:太郎 投稿日: 2007/01/09(火) 17 23 09 私の名前は、「麗茄」って言います。みなさんは、信じてくれないかもしれませんが私はジャニースJrの「薮宏太k」と付き合ってます。昔からの幼なじみなのがきっかけです。私の家と宏太の家は隣同士です。宏太は私よりも1つ年上です。私が去年、中学に入学してから1ヶ月たって私は宏太に告りました。もう、1年間付き合ってます。私は、幼稚園の頃から宏太の事が好きでした。宏太が小学校を卒業したら告ろうとずっと思ってましたが、宏太が高学年になってから、ジャニーズのオーディションに受かったと言ってきたのです。私は、すごく驚きました。それから、私は「宏太に告ったら、迷惑かな??」とか「嫌われるかも」とかいろいろ告るのが不安でした。でも、今度こそ決意しました。私が中学に入ったら、宏太に告ろう!!!でも、付き合うようになっても宏太は芸能人だから遊園地とか映画館に行ったら、芸能界で噂になるため全然行けません。でも、1回だけでもいいから私は宏太と遊園地に行きたかったため「遊園地に行こう!!」って言ってみました。そしたら・・・宏太は、「遊園地は無理だけどHしようよ。」って言われました。私は、びっくりしました。いきなり宏太は私の胸を触ってきて・・・2人であそこを舐めながらイっちゃいました。写メもいっぱい撮ったので皆さんに特別、全て見せます。このチェンメを5箇所にコピペして下さい。そしたら・・・[ ]←ここにURLが出てきます。クリックしたら、いっぱい写メが出てきます。さらに、10箇所にコピペしたら、ジャニーズ全員のメアド&電話番号を教えます。このチェンメは嘘ではありません。事実14 名前:無名の荒らし 投稿日: 2007/01/10(水) 00 40 28 私の名前は、「麗茄」って言います。みなさんは、信じてくれないかもしれませんが私はジャニースJrの「薮宏太k」と付き合ってます。昔からの幼なじみなのがきっかけです。私の家と宏太の家は隣同士です。宏太は私よりも1つ年上です。私が去年、中学に入学してから1ヶ月たって私は宏太に告りました。もう、1年間付き合ってます。私は、幼稚園の頃から宏太の事が好きでした。宏太が小学校を卒業したら告ろうとずっと思ってましたが、宏太が高学年になってから、ジャニーズのオーディションに受かったと言ってきたのです。私は、すごく驚きました。それから、私は「宏太に告ったら、迷惑かな??」とか「嫌われるかも」とかいろいろ告るのが不安でした。でも、今度こそ決意しました。私が中学に入ったら、宏太に告ろう!!!でも、付き合うようになっても宏太は芸能人だから遊園地とか映画館に行ったら、芸能界で噂になるため全然行けません。でも、1回だけでもいいから私は宏太と遊園地に行きたかったため「遊園地に行こう!!」って言ってみました。そしたら・・・宏太は、「遊園地は無理だけどHしようよ。」って言われました。私は、びっくりしました。いきなり宏太は私の胸を触ってきて・・・2人であそこを舐めながらイっちゃいました。写メもいっぱい撮ったので皆さんに特別、全て見せます。このチェンメを5箇所にコピペして下さい。そしたら・・・[ディアブロス=アナル]←ここにURLが出てきます。クリックしたら、いっぱい写メが出てきます。さらに、10箇所にコピペしたら、ジャニーズ全員のメアド&電話番号を教えます。このチェンメは嘘ではありません。事実15 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/10(水) 17 33 03 荒らしの皆。ご苦労。16 名前:ライチ 投稿日: 2007/01/12(金) 17 33 16 ウソはやめとけ。そんなすごい人が、てめーなんかのおたくと話すわけないし、顔さえみないだろw一般庶民が失せろよ17 名前:☆りん 投稿日: 2007/01/12(金) 17 52 26 えぇ~⊇ωレニちゎ私の名前は☆りんっていωの秋葉原に電気屋を経営している社長の一人娘なの☆私の本名山内あくり☆りんって言うのは・・・・・・・・私の大好きな彼氏五ン太郎って言う19歳の大学生つけてくれた名前なの!!!ちなみに私は16歳の高校生ですよ☆で、私の彼氏五ン太郎君のあだ名が五ンチャンですぅで初めてここにかくんだけどぉだいすきな五ンチャンと毎日Hしまっくりのラヴばなしお・し・え・て・あ・げ・るデートは週6日休日はお店めぐりそれで普通の日はHしまくりイヤン五ンチャンすごいHでね・・あとキスがすごく上手なんだよはかには・・・・・っつてここまでよんでくれてありがとう笑”涙が出ちゃうお礼の言葉でコンナ文章うそだよ!!信じた?最後まで見てくれてありがとバーか以上荒らしの☆りんでしたぁ名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲3▼ 死ね (Res 722) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲3▼ 1 名前:撤去 投稿日: 2006/09/09(土) 22 56 13 死ね 716 名前:デスカンペ 投稿日: 2007/01/12(金) 07 25 18 715オタク〓秋葉原大好きッ子なのか?717 名前:KILL MACHINE 投稿日: 2007/01/12(金) 10 55 01 715ウゼェ、逝け、てかここくんな718 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 11 05 10 715オタクが秋葉原大好きっ子?wwうぇwwプお前のオタク基準はそれしかないのか?wwそれだけだとは限らないことに気付けwwどうせまた説明しろだの何だの言うつもりだろwwwwウザイwwさっさと逝けwwww719 名前:欟驫 ◆ncKvmqq0Bs 投稿日: 2007/01/12(金) 13 08 37 また説明?意味わかんねw妄想しすぎ乙ですかんべ きるばいばーい720 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 13 39 12 はい、お前はすぐにお片付けされる社会のゴミwwwwwwそんな社会のゴミは焼かれてきましょうwwwプ721 名前:デスカンペ 投稿日: 2007/01/12(金) 16 01 58 719ですかんべって誰だよ。722 名前:KILL MACHINE 投稿日: 2007/01/12(金) 17 43 25 719貴方に馴々しくきるとか言われたくないんですが?名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲4▼ 管理人死ね (Res 168) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲4▼ 1 名前:愚座ェ 投稿日: 2006/05/25(木) 22 28 03 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。ウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイ。 162 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 06 12 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)163 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 06 40 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)164 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 08 29 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)165 名前:太郎 投稿日: 2007/01/09(火) 17 22 53 私の名前は、「麗茄」って言います。みなさんは、信じてくれないかもしれませんが私はジャニースJrの「薮宏太k」と付き合ってます。昔からの幼なじみなのがきっかけです。私の家と宏太の家は隣同士です。宏太は私よりも1つ年上です。私が去年、中学に入学してから1ヶ月たって私は宏太に告りました。もう、1年間付き合ってます。私は、幼稚園の頃から宏太の事が好きでした。宏太が小学校を卒業したら告ろうとずっと思ってましたが、宏太が高学年になってから、ジャニーズのオーディションに受かったと言ってきたのです。私は、すごく驚きました。それから、私は「宏太に告ったら、迷惑かな??」とか「嫌われるかも」とかいろいろ告るのが不安でした。でも、今度こそ決意しました。私が中学に入ったら、宏太に告ろう!!!でも、付き合うようになっても宏太は芸能人だから遊園地とか映画館に行ったら、芸能界で噂になるため全然行けません。でも、1回だけでもいいから私は宏太と遊園地に行きたかったため「遊園地に行こう!!」って言ってみました。そしたら・・・宏太は、「遊園地は無理だけどHしようよ。」って言われました。私は、びっくりしました。いきなり宏太は私の胸を触ってきて・・・2人であそこを舐めながらイっちゃいました。写メもいっぱい撮ったので皆さんに特別、全て見せます。このチェンメを5箇所にコピペして下さい。そしたら・・・[ ]←ここにURLが出てきます。クリックしたら、いっぱい写メが出てきます。さらに、10箇所にコピペしたら、ジャニーズ全員のメアド&電話番号を教えます。このチェンメは嘘ではありません。事実166 名前:ヲタッキー&ヲ翼 投稿日: 2007/01/10(水) 01 19 23 ヲタデス。167 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/10(水) 17 31 43 荒らし最高www168 名前:ライチ 投稿日: 2007/01/12(金) 17 32 30 ウソはやめとけ。そんなすごい人が、てめーなんかのおたくと話すわけないし、顔さえみないだろw一般庶民が失せろよ名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲5▼ おおおおおおちん・・・・・・ (Res 454) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲5▼ 1 名前:あ軍 投稿日: 2003/05/16(金) 19 05 ___ / \ ________ / ∧ ∧ \ / | ・ ・ | < Dr.リンオタクに死を!!!| )●( | \________ \ ー ノ \____/_ ____ / \ ( ) ________ \ ∧ ∧ | / | ・ ・ | < Dr.リンオタク殺らせろや | ○ | |○.| \________ | 凵 | | ー | |______|(⌒Y⌒Y⌒)| |、|____|, | ⌒ ⌒ |く / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | °。 | < Dr.リン死ね。ヽ| ,, O ,, |/ \__________( ∀ )\__/∩ ∩ / ̄ ̄ \ _______ │ 。 ゜ │ / 〉 ○ ( < ジャージャン ジャージャン ジャージャン ジャージャン♪(ジョーズ)/ ヽ \________ │ ∀ │ \____/ _ .( )、  ̄ヽヽ、 _____ \ ~´ \ / ,-ヘ、 ,へ\ | / ,-、ヽ /,-、ヽ| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ゝ `( O| || | O)´ | < Dr.リン死ね |(. o o o| \_________ \. ~ ノ \_____/___ / \ ________ / ∧ ∧ \ / | ○ ○ | < Dr.リン死ね| )●( | \________ \ ∀ ノ \____/ __口__口___ |________| ________ | @ @ | / |___○__| <ざけんなあああ!!! /______ \ \________  ̄| ---- ノ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__皿___ __/_____\ 《 .________ ヽ ′/ \ / ̄ / | 工 工 | < Dr.リンなんで雑魚ですよ厨房ども | ゝ | \________ │ ~∀~ | \_____/ 「最低最悪なDr,リンオタクをシめてやるっ!」 448 名前:欟驫 ◆ncKvmqq0Bs 投稿日: 2007/01/12(金) 02 11 19 住所載せれば完全犯罪で殺せるけど?リアルに449 名前:デスカンペ 投稿日: 2007/01/12(金) 07 28 15 ほげ450 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 10 51 14 448お前は完全犯罪とやらで俺らを殺すことしか頭にないのか?wwクズもいいところだwwwとっとと消え失せろwwww451 名前:欟驫 ◆ncKvmqq0Bs 投稿日: 2007/01/12(金) 13 10 48 お前を警察に逮捕させる事も可能だけど?残念だねぇ^^少年俺らというよりもお前だけどねwww452 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 13 20 19 >お前を警察に逮捕させてもらうことも可能だけど?殺すか逮捕かしか頭にないのかwwやっぱりwww俺に?やってみろカスwwww脅し乙wwwプ453 名前:欟驫 ◆ncKvmqq0Bs 投稿日: 2007/01/12(金) 13 27 14 じゃあ住所のせましょうね^^クズ454 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/12(金) 13 37 06 プwwwそれ教えなきゃ出来ねーかwwwww名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲6▼ ご自由に荒らしてください (Res 4898) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲6▼ 1 名前:無名の荒らし 投稿日: 2003/06/01(日) 15 42 http //www10.plala.or.jp/surara/enter.htm br()消防が運営するカービィ系糞サイト。 4892 名前:メタルザリガニ 投稿日: 2007/01/08(月) 22 21 48 凄い久しぶりにリベンジして来たよ^^4893 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/09(火) 17 03 15 良スレーーーーーーーーーーーーwwwwwwwwwwww4894 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/09(火) 17 22 01 ここにもww4895 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/10(水) 17 34 34 荒らしの皆。ご苦労。4896 名前:SANTA☆BARBARA ◆YpiOClyR2E 投稿日: 2007/01/10(水) 19 32 01 4895(゜∇ ゜)4897 名前:SANTA☆BARBARA ◆YpiOClyR2E 投稿日: 2007/01/10(水) 19 41 56 4895馬鹿一匹w4898 名前:無名の荒らし 投稿日: 2007/01/11(木) 23 46 59 ttp //63.xmbs.jp/glcrhl98818/画像、歌詞など無断で添付。管理人はとてもいたい人です。ご自由に荒らしてください名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲7▼ なんですかこの痛い掲示板は(苦笑 (Res 35) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲7▼ 1 名前:神 投稿日: 2006/06/11(日) 10 45 36 悪い事は言わない閉鎖しなさい。 29 名前:レイザーバレルHG 投稿日: 2006/12/22(金) 16 06 50 「デスティニープランを遂行する議長の歌」プラント デュランダル デュランダル デュランダルプラント デュランダル デュランダル デュランダルギギギギギギギ ギルバート ギギギギギギギ ギルバートギルバート ギルバート ギルバートギギギギギギギ ギルバート ギギギギギギギ ギルバートギルバート ギルバート ギルバートギルバート・デュランダル ギルバート・デュランダルギルバート・デュランダル ギルバート・デュランダルデスティニープランで 世界を救う救済者の要石 それが議長30 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/12/22(金) 17 01 49 cs31 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/12/22(金) 17 02 12 s32 名前:タクト 投稿日: 2006/12/23(土) 12 27 02 GITYOUこと議長は「荒らし掲示板」に出没するゴミ。とにかく救いようのない池沼で、こんなゴミは生かしておくだけで有害。さっさと親族含めて死刑にするべきであるwww33 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/09(火) 17 02 17 荒らしwwwアヒャヒャ34 名前:SANTA☆BARBARA ◆YpiOClyR2E 投稿日: 2007/01/10(水) 19 44 42 33ブラウンwwwアヒャヒャ35 名前:DEATH 投稿日: 2007/01/11(木) 23 42 07 来て下さい。ttp //yuutonn.blog82.fc2.com名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲8▼ 消 防 乙 (Res 331) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲8▼ 1 名前:Mr.P 投稿日: 2006/09/10(日) 11 32 53 誰のことかすぐわかる^^ 325 名前:KILL MACHINE 投稿日: 2007/01/10(水) 17 27 19 KILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL326 名前:KILL MACHINE 投稿日: 2007/01/10(水) 17 28 05 KILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL KILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILLKILL KILL KILL327 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/10(水) 17 32 20 荒らしの皆。ご苦労。328 名前:デスカンペ 投稿日: 2007/01/10(水) 20 32 57 ほげ329 名前:デスカンペ 投稿日: 2007/01/10(水) 20 33 35 ほげ330 名前:デスカンペ 投稿日: 2007/01/10(水) 20 34 14 ぼけ331 名前:Highway Star ◆Fg6fjpTia. 投稿日: 2007/01/10(水) 20 35 32 デスカンペ名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲9▼ 低能な奴らだな (Res 31) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲9▼ 1 名前:ロキ 投稿日: 2006/09/09(土) 18 00 11 僕の作ったHPだよもう最高すぎ君たちみたいに低能な荒しもいないんだぜ君たちみたいなニートとか乞食とか心の病気持ってる人には絶対分からない最高のHPだねん?知りたい?仕方ないなぁhttp //amigo.in/hal/ 25 名前:リュート ◆fJdB7vI/Ak 投稿日: 2006/11/11(土) 16 29 08 糞っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!アグ!!!!!次頼むぜ!!!!!!!!!!!!!剣、そしてあと一人・・・・あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ26 名前:リュート ◆fJdB7vI/Ak 投稿日: 2006/11/11(土) 16 29 27 sdんjkf笛wf冷えういほひおぢお;ひえお;ふぃお;えをふぃ;えうぃお;jhふぃえお;jふぃ;jうぇふぃお;うぇいほ;fghをfふwrぐhfrぐるgるfぐ27 名前:リュート ◆fJdB7vI/Ak 投稿日: 2006/11/11(土) 16 30 28 リュート・バーンナイトフィールド、闇に帰還!!!!!!!!!糞っ、覚えてやがれ、カス無名、総長!!!28 名前:流川楓 投稿日: 2006/11/12(日) 11 23 18 1どあほう・・・29 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/12/03(日) 13 49 45 なんでみんな不細工っていうの?めぐ、可愛いのに!!ttp //pr3.cgiboy.com/S/475244630 名前:太郎 投稿日: 2007/01/09(火) 17 22 15 私の名前は、「麗茄」って言います。みなさんは、信じてくれないかもしれませんが私はジャニースJrの「薮宏太k」と付き合ってます。昔からの幼なじみなのがきっかけです。私の家と宏太の家は隣同士です。宏太は私よりも1つ年上です。私が去年、中学に入学してから1ヶ月たって私は宏太に告りました。もう、1年間付き合ってます。私は、幼稚園の頃から宏太の事が好きでした。宏太が小学校を卒業したら告ろうとずっと思ってましたが、宏太が高学年になってから、ジャニーズのオーディションに受かったと言ってきたのです。私は、すごく驚きました。それから、私は「宏太に告ったら、迷惑かな??」とか「嫌われるかも」とかいろいろ告るのが不安でした。でも、今度こそ決意しました。私が中学に入ったら、宏太に告ろう!!!でも、付き合うようになっても宏太は芸能人だから遊園地とか映画館に行ったら、芸能界で噂になるため全然行けません。でも、1回だけでもいいから私は宏太と遊園地に行きたかったため「遊園地に行こう!!」って言ってみました。そしたら・・・宏太は、「遊園地は無理だけどHしようよ。」って言われました。私は、びっくりしました。いきなり宏太は私の胸を触ってきて・・・2人であそこを舐めながらイっちゃいました。写メもいっぱい撮ったので皆さんに特別、全て見せます。このチェンメを5箇所にコピペして下さい。そしたら・・・[ ]←ここにURLが出てきます。クリックしたら、いっぱい写メが出てきます。さらに、10箇所にコピペしたら、ジャニーズ全員のメアド&電話番号を教えます。このチェンメは嘘ではありません。事実31 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/10(水) 17 34 10 荒らしの皆。ご苦労。名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード ▲10▼ 妹を犯す画像うpだゴルァ! 騙されたヤシの数→ (Res 123) All First100 Last50 SubjectList ReLoad ▲10▼ 1 名前:マサ㌧ 投稿日: 2003/05/30(金) 19 23 妹を犯す画像うp!!なワケねえだろヴォケ!!!! 117 名前:無名の荒らし 投稿日: 2006/12/14(木) 17 10 16 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)118 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 10 29 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)119 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 10 46 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)120 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 10 58 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)121 名前:ルアンス 投稿日: 2006/12/14(木) 17 11 08 こんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwwwこんな荒らし専用掲示板とっとと閉鎖しろwww(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)122 名前:太郎 投稿日: 2007/01/09(火) 17 22 36 私の名前は、「麗茄」って言います。みなさんは、信じてくれないかもしれませんが私はジャニースJrの「薮宏太k」と付き合ってます。昔からの幼なじみなのがきっかけです。私の家と宏太の家は隣同士です。宏太は私よりも1つ年上です。私が去年、中学に入学してから1ヶ月たって私は宏太に告りました。もう、1年間付き合ってます。私は、幼稚園の頃から宏太の事が好きでした。宏太が小学校を卒業したら告ろうとずっと思ってましたが、宏太が高学年になってから、ジャニーズのオーディションに受かったと言ってきたのです。私は、すごく驚きました。それから、私は「宏太に告ったら、迷惑かな??」とか「嫌われるかも」とかいろいろ告るのが不安でした。でも、今度こそ決意しました。私が中学に入ったら、宏太に告ろう!!!でも、付き合うようになっても宏太は芸能人だから遊園地とか映画館に行ったら、芸能界で噂になるため全然行けません。でも、1回だけでもいいから私は宏太と遊園地に行きたかったため「遊園地に行こう!!」って言ってみました。そしたら・・・宏太は、「遊園地は無理だけどHしようよ。」って言われました。私は、びっくりしました。いきなり宏太は私の胸を触ってきて・・・2人であそこを舐めながらイっちゃいました。写メもいっぱい撮ったので皆さんに特別、全て見せます。このチェンメを5箇所にコピペして下さい。そしたら・・・[ ]←ここにURLが出てきます。クリックしたら、いっぱい写メが出てきます。さらに、10箇所にコピペしたら、ジャニーズ全員のメアド&電話番号を教えます。このチェンメは嘘ではありません。事実123 名前:ブラウン ◆9mBD/1hPvk 投稿日: 2007/01/10(水) 17 33 28 荒らしの皆。ご苦労。名前: E-mail(省略可): 全部読む 最新50 1-100 メール受信 掲示板トップ リロード 掲示板管理者へ連絡[00054916] ---------------------------------------------------------------------------------- あ (2007-01-12 19 00 09) Nice[URL=http //ollan-ford.officialcar4.info/road-report-bmw-840-uk.html#] road report bmw 840 uk [/URL] a href=" http //ollan-ford.officialcar4.info/road-report-bmw-840-uk.html " road report bmw 840 uk /a http //ollan-ford.officialcar4.info/road-report-bmw-840-uk.html road report bmw 840 uk[URL=http //ferrari-666sp.officialcar4.info/subaru-offroad.html#] subaru offroad [/URL] a href=" http //ferrari-666sp.officialcar4.info/subaru-offroad.html " subaru offroad /a http //ferrari-666sp.officialcar4.info/subaru-offroad.html subaru offroad[URL=http //poon-car.officialcar4.info/ford-302-torque-crankshaft.html#] ford 302 torque crankshaft [/URL] a href=" http //poon-car.officialcar4.info/ford-302-torque-crankshaft.html " ford 302 torque crankshaft /a http //poon-car.officialcar4.info/ford-302-torque-crankshaft.html ford 302 torque crankshaft[URL=http //dodge-4x4.officialcar4.info/enterprise-rent-a-car-boston.html#] enterprise rent a car boston [/URL] a href=" http //dodge-4x4.officialcar4.info/enterprise-rent-a-car-boston.html " enterprise rent a car boston /a http //dodge-4x4.officialcar4.info/enterprise-rent-a-car-boston.html enterprise rent a car boston[URL=http //dodge-accessories.officialcar4.info/nissian-car-dealerships-chicago.html#] nissian car dealerships chicago [/URL] a href=" http //dodge-accessories.officialcar4.info/nissian-car-dealerships-chicago.html " nissian car dealerships chicago /a http //dodge-accessories.officialcar4.info/nissian-car-dealerships-chicago.html nissian car dealerships chicago-- Ivan (2007-04-09 09 50 24) Cool 175;Cool![URL=http //kovatch-ford.flynnsbestof100.info/national-car-rental-employment.htm#] national car rental employment [/URL] a href=" http //kovatch-ford.flynnsbestof100.info/national-car-rental-employment.htm " national car rental employment /a http //kovatch-ford.flynnsbestof100.info/national-car-rental-employment.htm national car rental employment[URL=http //chrysler-mini.flynnsbestof100.info/best-atv-car.htm#] best atv car [/URL] a href=" http //chrysler-mini.flynnsbestof100.info/best-atv-car.htm " best atv car /a http //chrysler-mini.flynnsbestof100.info/best-atv-car.htm best atv car[URL=http //harmons-chevrolet.flynnsbestof100.info/car-fires-and-crashes.htm#] car fires and crashes [/URL] a href=" http //harmons-chevrolet.flynnsbestof100.info/car-fires-and-crashes.htm " car fires and crashes /a http //harmons-chevrolet.flynnsbestof100.info/car-fires-and-crashes.htm car fires and crashes[URL=http //claire-ford.flynnsbestof100.info/1999-ford-f-350-programming.htm#] 1999 ford f 350 programming [/URL] a href=" http //claire-ford.flynnsbestof100.info/1999-ford-f-350-programming.htm " 1999 ford f 350 programming /a http //claire-ford.flynnsbestof100.info/1999-ford-f-350-programming.htm 1999 ford f 350 programming[URL=http //www.flynnsbestof100.info/citroen-c5-parts.htm#] citroen c5 parts [/URL] a href=" http //www.flynnsbestof100.info/citroen-c5-parts.htm " citroen c5 parts /a http //www.flynnsbestof100.info/citroen-c5-parts.htm citroen c5 parts-- Dimitrios (2007-04-18 06 46 44) 名前 コメント 名前 コメント 名前 コメント 現在、paint_bbsプラグインはご利用いただけません。 当サイトは何も研究はしておりません(嘘) 情報を載せていこうかと思います 掲示板とチャットも設置しようと思います 当サイトは管理人の僕しかページの作成はできません ページが作りたい場合は後ほど掲示板を設置するので僕に要望してください これからもよろしくお願いします リンクも作ろうと思います
https://w.atwiki.jp/shintouzyo/pages/377.html
唐書巻二百二十一下 列伝第一百四十六下 西域下 康 寧遠 大勃律 吐火羅 謝䫻 識匿 箇失密 骨咄 蘇毘 師子 波斯 拂菻 大食 康国(サマルカンド)は薩末鞬とも颯秣建ともいう。北魏の時の悉万斤である。その南百五十里のところに史国(キッシュ)、西北百余里のところに西曹、東南百里のところは米国(マイムルグ)に属し、北五十里のところに中曹がある。康国は、那密水(ザラフシャン川)の南にあり、大きな城を三十、小さな砦を三百それぞれ有していた。君主の姓は温で、もともとは月氏人であった。初めは祁連山脈の北にある昭武城に住んでいたが、突厥に敗れ、次第に南に移住してパミールにより、その地に住むようになった。庶子が枝分かれし分家して、安国(ブハラ)、曹国(カブーダーン)、石国(タシュケント)、米国(マイムルグ)、何国(クシャーニーヤ)、火尋(フワーリズム)、戊地(ベティク)、史国(キッシュ)に分かれ、世の人はこれを九姓と呼ぶが、この九つの国はみな、氏は同じ昭武であった。康国の土壌は肥沃で穀物を産し、良馬を有し、兵卒は周辺諸国よりも強かった。人々は酒をたしなみ、街道で歌舞することを好んだ。王は帽氈(フェルト帽子)をかぶり、黄金や諸々の宝石で飾った。女性は低いまげをゆい、その上に黒い頭巾をかぶり、金の花をいくつもつないでいた。子供が生まれると石蜜(氷砂糖)を食べさせ、手のひらに膠を握らせる。大人になったら蜜のごとく甘言を弄し、宝を手に入れたら手放さないよう願ったと言われている。子供は旁行書(横書きの胡書)を習う。商業にたけ、利を好み、男は二十歳になると他国に出かけてゆき、利益のあるところならば、どこへでも行かぬところはなかった。十二月が年の初めで、仏教を尊び、祅神(ゾロアスター教の神々)を祀る。機織りが非常に巧みであった。十一月、鼓をうち、舞をまって乞寒をし、お互いに水をかけあって楽しんだ。 隋の時、王の屈木支は西突厥可汗の娘を娶り、突厥の臣下になった。屈木支は武徳十年(627)、初めて唐に遺して方物を献上した。貞観五年(631)、ついに臣を称したいと請願したが、太宗は「朕は虚名を取って人民を苦しめる事を憎む。もし康国が唐の臣下になれば、危急をともにせねばならぬ。康国を救うために唐の軍隊を万里も離れた遠い地に赴かせることが、朕の意志であろうか」と返答し、康国からの申し出を拒絶した。その後また康国は遺使して獅子を献上した。太宗は遠方から獅子が来たことを珍しがり、秘書監の虞世南に命じて賦をよませた。これより康国は毎年朝貢し、金の桃、銀の桃を献上した。太宗は詔して苑内に金桃と銀桃を植林させた。 高宗の永徽年間(650-656)、康国の地を康居都督府となし、王の払呼縵(ワルフマン)を都督となした。万歳通天年間(696)、武后は国の大首領の篤娑鉢提(トゥカスパタグ)を主とした。王が亡くなると、息子の泥涅師師(ナルサス)が即位した。泥涅師師が亡くなると、国人は突昏(タルフン)を立てて王とした。開元六年(718)、鎖子の鎧、水晶の杯、瑪瑙の瓶、駝鳥の卵、越諾市、小人、胡舞を舞う舞姫を献上してきた。王の烏勒伽(グーラク)は大食(アラブ)と数戦して勝てなかったので、開元七年(719)、玄宗に援軍を要請したが、玄宗は許さなかった。これより久しくして、開元十九年(731)、烏勒伽は息子の咄曷(トゥルガル)を曹国の王に、息子の黙啜を米国の王にしたいと請願したので、玄宗は詔を下して許可した。烏勒伽が死んだ。玄宗は康国に遺使して息子の咄曷を次期王として立て、欽化王に封じ、母親の可敦を郡夫人に封じた。 安国(ブハラ)は、布豁とも捕喝ともいい、元魏(北魏)の忸蜜である。東北は東安、西南は畢(バイカンド)があり、みな百里の距離のところにある。西は烏滸河(アム・ダリヤ)の河岸に沿い、阿濫謐城において統治した。つまり、康居の小首長だった罽王の故地である。大きな城は四十、小さな砦は千あまりあった。勇敢で壮健なものを募って、柘羯(チャカル)にした。柘羯というのは、中国の戦士と同じようなものである。武徳年間(618-626)、遣使して朝貢してきた。初め方物を献上したので、太宗は安国の使節をあつく安んじ、「西突厥はすでに降伏したから行商を行なうがよい」と言ったので、胡人たちはたいそう喜んだ。安国の王もまた名馬を献上してきた。王は、安国の王位は代々一姓で継承し、自分は二十二代目になると自称していた。この年、東安国もまた入朝し、こちらは分家して姓を継承して十代目になると言った。 東安国(カルガン)は小安国とも喝汗ともいい、那密水(ザラフシャン川)の北にある。東二百里あまりのところに何国、西南四百里のところに大安国がある。治所は喝汗城であった。また、鷿斤ともいった。大きな城が二十、小さな砦が百あった。顕慶年間(656-661)、阿濫を安息州とし、王の昭武殺を刺史とした。鷿斤を木鹿(メルブ)州とし、王の昭武殺を刺史となした。顕慶十四年(726)五月、安国の王の篤薩波提(タグシャーダ)は、弟の阿悉爛(アルスラン)・達払耽発黎を派遣して来朝させ、馬と豹を献上した。これより八年前の開元七年(719)二月、王は波斯(ペルシア)産のラバを二頭、払菻(ビザンツ)産の刺繍の蹴鞠を一つ、鬱金香(サフラン)、石蜜などを献上し、妻の可敦は柘辟の大きな蹴鞠を二つ、刺繍の蹴鞠を一つ献上した。篤薩波提は自身に帯(ベルト)と鎧杖、妻の可敦に袿(うちき)と䙱(ワンピース)を賜らんことを願った。 東曹国(ストゥルーシャナ)は、率都沙那とも蘇対沙那とも劫布呾那(カプーダーン)とも蘇都識匿ともいい、およそ四つの名を持っていた。山の北にある。漢の時の弐師城の地にあった。東北二百里のところには倶戦提(ホジェンド)がある。北の石国、西の国、東北の寧遠はみな、およそ四百里のところにある。五百里のところには吐火羅がある。野叉城と言う城があるが、この城には巨大な窟があり、かんぬきと錠で厳しく守られており、年ごとにここでお祭をした。人は窟に向かって立ち、中から煙が出てくるが、この煙に先にふれたものは死ぬ。武徳七年(624)七月、東曹国は康国とともに遺使して入朝した。東曹国の使者は、「わたしは力持ちです。聞くところによりますと秦王は武勇にすぐれていらっしゃるとか。どうか、わたしを秦王の部下にして下さい」と言ったので、高祖はたいそう喜んだ。 西曹国(イスティーカーン)は、隋の時の曹国である。南は、史国(キッシュ)および波覧に接している。治所は瑟底痕城(イスティーカーン)であった。東北にある越于底城には、得悉神の祠があり、国人はこれに仕えていた。黄金の具器があり、その左側に「漢の時、天子に賜わった」と刻まれていた。武徳年間(618-626)に入朝した。天宝元年(742)、王の哥邏僕羅は他者を派遣して方物を献上した。玄宗は詔を下して曹国の懐徳王に封じた。哥邏僕羅は上言し、「亡くなった祖父以来、わが国は天可汗を奉じ、唐の人々と同じように徴発されて、天子をお助けして征伐したいと願っていました」といった。天宝十一載(752)、東曹国の王の設阿忽と安国の王が黒衣大食を征伐したいと請願したが、玄宗は彼らを慰めたものの出兵は許可しなかった。 中曹国(カブーダーン)は西曹国の東にあり、康国の北にあった。治所は迦底真城であった。その国のものは身長が高く、大きく、戦に長じていた。 石国(タシュケント)は、柘支・柘折とも赭時ともいう。漢の時の大宛の北辺にあった。長安を去ること九千里であった。東北に西突厥、西北には波臘(フワーリズム)があり、南二百里のところは倶戦提(ホジェンド)と接し、西南五百里のところに康国があった。この国は千余里で、西の果てには素葉川(チュー河)があった。王の姓は石で、治所は柘折城であった。この城は、かつての康居の小王の窳匿城の地である。南に薬殺水(ヤクサルテス川)が流れているが、中国ではこの川を真珠川と呼んでいる。また質河ともいう。東南に大山があり、瑟瑟(ラピスラズリ)を産出する。この国の民は戦いが上手であり、この地は良馬を産した。隋の大業年間(605-618)初頭、西突厥がこの国の王を殺し、特勒の匐職に石国を支配させた。武徳(618-626)・貞観年間(627-649)に、しばしば方物を献上した。顕慶三年(658)、瞰羯城を大宛都督府とし、石国の王瞰土屯摂舎提於屈昭穆に都督を授けた。開元年間(713-741)初頭、この国の君主を莫賀咄を吐屯に封じた。その後、功績を立てたので石国王となした。開元二十八年(740)、石国王を順義王に冊立した。翌年(741)、王の伊捺吐屯屈勒が奏上し、「いま突厥はすでに天可汗に従属し、ただ大食(アラブ)だけが諸国の災いになっています。どうか大食を征伐させて下さい」と言って請したが、玄宗は許可しなかった。天宝年間(742-756)初頭、王子の那倶車鼻施を懐化王に封じ、鉄券を賜わった。これより久しくして、安西節度使の高仙芝が、石国が蕃臣の礼を欠いているといって石国を弾劾し、石国を征伐したいと玄宗に請願した。それで石国の王は降伏することを約束した。高仙芝は使者を遣わして石国王を護送させたが、開遠門まで来たところで、これは石国から献じられた捕虜だという事で門の下で斬り殺した。西域の人々はこれを見てみな恨んだ。石国の王子は怒って大食のもとに逃げて援軍を要請し、タラス城を攻撃して高仙芝の軍勢を打ち破った。これ以後、石国は大食の臣下になった。宝応年間(762-763)、石国は遺使して朝貢してきた。 砕葉(スイアーブ)は、安西(クチャ)から西北千里のところにあり、勃達嶺(ベダル峠)によって南は中国と接し、北は突騎施設の南辺と接していた。西南を二千里すすめばパミールに達する。南に流れる川は、中国を経て海(ロプノール)に入り、北に流れる川はソグドの地を経て海(アラル海)に達する。北に三日の行程を進んだ所で雪海を越える。ここは春や夏でも常に雪が降る。勃達(ベダル)嶺を越えて北に千余里行くと細葉川に達する。東の湖を熱海(イシククル)という。地は寒いが凍らない。西には碎葉城(アク・ベシム)がある。天宝七載(748)、北庭節度使の王正見が安西(のちの碎葉城)を討って碎葉城を壊した。細葉川の長さは千里で、異姓である突厥の兵士数万が住んでいる。耕作するものたちはみな甲冑を身につけ、碎葉を略奪しては住民を奴婢にした。西はタラス城に属している。石国は常に兵士を分散してこの城を安んじた。ここから西海(インド洋・地中海)に至るまでの地域は、三月から九月まで、いまだかつて雨が降ったことはなく、人々は雪解け水を使って田を灌漑した。 石国の東南千餘里には、怖捍(フェルガナ)がある。四方には山がめぐっており、土地は肥沃で馬と羊を多く産している。西千里の地に堵利瑟那があり、東には葉葉水(シルダリヤ)が隣接し、川の源流はパミールの北原にある。水は濁っており、西北より大砂漠(キジルクム)に流れていく。水・草はなく、高い山を見て、残された白骨をたどって方角を知る。五百余里のところに国がある。 米国(マイムルグ)は、弥末とも弭秣賀ともいう。北へ百里進んだところに康国がある。治所は鉢息徳城(ペンジケント)であった。永徽年間(650-656)、米国の王は大食に打ち破られてしまった。顕慶三年(658)、その地を南謐州とし、米国の王、昭武開拙を刺史とした。これ以後、朝貢は絶えなかった。開元年間(713-741)、璧・舞筵・獅子・胡旋舞の舞姫を献上した。開元十八年(730)、大首領の末野門が来朝した。天宝年間(742-756)初頭、米国の王を恭順王に封じ、母親の可敦を郡夫人となした。 何国(クシャーニーヤ)は、屈霜你迦とも貴霜匿ともいう。康居の小王、附墨城の故地である。城の左には二重の楼閣があり、その北側には歴代の中国皇帝、東側には突厥・婆羅門(バラモン)、西側には波斯(ペルシャ)・払菻(ビザンツ)などの諸王が描かれており、何国の君主は毎朝、望楼に参詣して拝み、退出した。貞観十五年(641)、遣使して入朝した。永徽年間(650-656)、上言し、「唐が出撃して西方を征伐すると聞きました。どうか唐軍に兵糧を輸送させて下さい」といった。その後、何国の地を貴霜州となし、何国の王、昭武婆達地に刺史を授けたので、何国王は使者の鉢底失を遣わして感謝した。 火尋(フワーリズム)は、貨利習弥とも過利ともいい、烏滸水(オクサス河)の北にある。東南六百里に戊地(ベティク)があり、西南は波斯(ペルシャ)と境を接し、西北は突厥の曷薩(ハザール)と境を接している。康居の小王、奥鞬城の故地である。治所は急多颶遮城であった。もろもろの胡人は車と牛しか有さず、商人はこの牛車に乗って諸国に商売に行く。天宝十載(751)、王の使者を派遣しを献上した。天宝年間(742-756)、また入朝した。 史国(キッシュ)は、佉沙とも羯霜那ともいう。独莫水の南にある康居の小王、蘇薤城の故地にあった。西百五十里のところに那色波(ナサフ)があり、北二百里のところは米国に属し、南四百里には吐火羅があった。鉄門山という山があり、その左右は高く切り立って険しく、石の色は鉄のような色をしており、関所をもうけて二つの国の境界線を限定し、鉄製の門扉で厳重に閉ざしていた。城には神祠があり、祭るたびに羊を千匹必ず犠牲として献じた。戦争等の際には、まず神祠で祈ってから戦闘を始める。その国には城が五百あった。隋の大業年間(605-616)、王の狄遮が初めて中国に通好し、このころ最も強盛を誇っていた。乞史(キシュ)城を築いたが、この城の大きさは四方数十里であった。貞観十六年(642)、王の沙瑟畢は方物を献じてきた。顕慶年間(656-661)、この地を佉沙州とし王の昭武失阿喝を刺史にした。開元十五年(727)、王の忽必多は、舞女と模様のあるヒョウを献上した。後ほどなくして史国の君主は亡くなったが、また新しい王が即位するということを、しばしば繰り返し、時たま入朝してきた。天宝三載(744)、史国の名を改めて来威国となした。 那色波(ナサフ)は、小史国ともいった。おそらく史国に従属する国であろう。吐火羅の故地に位置し、東はパミールを扼し、西は波刺斯(ペルシャ)に接し、南には雪山があった。 縛芻水(アム・ダリヤ)の北をめぐれば咀蜜(テルメズ)という国があり、自ら独立国であって、その国の周囲は東西六百里であった。また東に四種の国を通過すると鑊沙(ワクシュ)という国があり、その広さは三百里、長さは五百里で、東は骨咄(クッタル)と境界を接した。パミールと接して十八の国がある。南には掲職があり、やや大きく、その面積はおよそ千里で山岳が連なっている。菽(まめ)・麦を多く産し、気候は寒烈であった。東南に進めば雪山(ヒンドゥークシュ)の北斜面にさしかかる。六百里行くと、吐火羅(トカラ)に至る。また五種の国をこえて婆羅覩邏(シャーラトラ)に至る。北は山を越えて六百里行くと烏萇国(ウディヤーナ)という国に達する。東北に二百里行くと、河波羅水に達する。河は西南に流れ、春夏でも凍結していた。北に十二種の国を経ると婆羅吸摩補羅があった。これは最大の国であり、長く連なった地は四千里で、山がその外側をめぐっていて、土地は肥沃で、真鍮・水晶を産出した。北の大雪山(ヒマラヤ)を越えれば、東女国である。さらに十九種族を経て、摩掲陀(マガダ)に到達する。また東に四種の国を過ぎると、大河(ガンジス)を越えて、迦摩縷波(カーマルーパ)がある。みな険しい坂で、その地は西南夷に接し、その地の人々は蛮獠に似ていた。二ヶ月行くと蜀の南辺に入る。その東南の野には、野生の象が群れ暴れている。それ故、いくさに戦象を用いるのである。また南に三十二種の国を経ると、狼掲羅という国がある。その地の大きさは数千里で、その国の君主は、窣黎湿伐羅城で支配していた。西北は波刺斯(ペルシア)で、伝え聞くところによれば広さは万里で、王は蘇刺薩儻那(スラスターナ)城で統治していた。土地は蒸し暑く、水を引いて田を営んでいた。人々は豊であり、金・銀・水晶を産出した。工芸に巧みで、錦・褐・毛氈を織った。良馬と駱駝を産した。この国の人々は錦や織目の細かい毛織物を着用した。賦税は人ごとに四銀銭を徴収した。この国はまた交易を生業にしていた。西北は払菻(ビザンツ)をへだて、西南は海島と境を接して西女の種族が住んでいた。ここの住民はみな女子で、多くの珍しい宝を産し、払菻に属しているので払菻の君主は年ごとに男子を遣わして西女国の女に娶わせている。西女国では慣わしとして男を産んでも育てない。また、臂・多・勢・羅の四種の国があり、西北に大山広川を越え、小さな城をたくさん経て二千里行けば、謝颱(ザーブリスターン)に到達する。北へ五百里行ったところに弗栗恃薩儻那(ヴリジスターナ)がある。その地の大きさは横二千里、縦千里である。その君主は突厥の種で、護苾那(フビナ)城で統治した。東北の大雪山(ヒンドゥークシュ)は盛夏でも常に凍っており、氷を穿って渡る。山を降ると安咀羅縛(アンダラーバ)という国があり、その地は三千里であった。西北に進んで嶺を越えて四百里行くと闊悉多(コシュト)がある。西北三百里のところには活(クンドゥズ)という種族がいる。この地の大きさは二千里である。この三種族はみな吐火羅(トカラ)の故地に住んでおり、突厥に臣従していた。この国の君主も突厥族であった。鉄門の南の諸族の上に君臨していた。この国の生活様式は、移動して一ヶ所にすることがなかった。東にはまた七種の国があり、東南の狭い道は甚だ険しかった。およそ三百里で倶蘭(クラーン)に到達できる。東北の山を行くこと五百里で護蜜(ワハン)に達する。北は識匿(シグナーン)であった。南には商弥(チトラル)があり、その地の大きさは二千里余であった。葡萄を多く産し、雌黄(顔料)は石を穿って採取される。東北に山を越えて七百里行くと波謎羅川(パミール川)に到達する。この地は東西千里、南北百里で、春夏でも雪雨であった。南には鉢露(バルチスタン)という国があり、紫金(赤銅)を多く産した。五百里行くと朅盤陀(タシュクルガン)がある。東に八百里行くとパミールに至り、八百里で烏鍛(ヤルカンド)に達する。烏鍛の四方は千里で、白・黒・青の三種類の玉を産出した。この国の君主は代々朅盤陀に臣従していた。北に砂漠を経て進み、荒野を五百里を越えると疏勒(カシュガル)に達する。東南に五百里進んで徙多水(ヤルカンド川)を渡り、大沙嶺を越えると句迦種(カルガリク)という国がある。句迦種は沮渠ともいう。その地の大きさは千里であった。東に八百里こえると于闐(ホータン)に着く。東には摩川(ウズン・タティ)がある。砂漠を越えて二百里進むと、尼壌城(ニヤ)に達する。大きな沢の中にあり、その地は沢で温度も湿度も高く、蘆草が地に生い茂っている。その地を進むものは道をうがち、尼壌を目指し、ついで于闐に到達する。于闐は東の関門とした。また東に進んで大流砂に入ると足跡もないので、その地を往復するものは迷ってしまう。そこで、遺骸を集めて、それで道を知るのである。水や草はなく熱風は凄まじく、人も六畜も迷い斃れる。進むこと四百里で、かつての都貸邏に到達する。また六百里で、かつての折摩駄那(チャルマダナ)に着く。そこは、いにしえの且末(チェルチェン)である。また千里行くと、かつて納縛波(ミーラン)に着く。そこは昔の楼蘭(ローラン)である。 咀蜜(テルメズ)より以下の国は、中国人はみな、国の名をもって、その種族の名とした。いまだかつて唐と通好がないので伝記は雑で正しくないが、やむを得ず、考えて、その地と諸国を連続し大雑把にその名前を序列して記した。 寧遠(フェルガナ)は、もともと抜汗那で、あるいは鏺汗ともいう。北魏時代には破洛那といった。長安を去ること八千里で、治所は西鞬城(アクシカント)にあり、真珠河(シルダリヤ)の北にあった。大きな城が六つ、小さな城は百ある。住民の多くが長命である。寧遠の王は、魏晋以来、継承されて絶えなかった。元旦ごとに王と首領たちは二つのグループに別れると、各々から一人ずつ出させて甲冑を着せて戦わせた。人々が瓦石でもって戦闘に加わる。死者が出たら止め、これによって、この年の吉凶を占った。貞観年間(627-649)に王の契苾が西突厥の瞰莫賀咄によって殺され、阿瑟那鼠匿がその城を奪った。阿瑟那鼠匿が死ぬと、息子の遏波之が契苾の兄の息子・阿了参を王となし、呼悶城(ホジェンド)において統治させた。遏波之自身は、渇塞城(カーサーン)で統治した。顕慶年間(656-661)初頭、遏波之が使いを遣わして朝貢してきたので高宗はあつく慰諭した。顕慶三年(658)、高宗は渇塞城を休循州都督府となし、阿了参に刺史の位を授けたので、阿了参も毎年、朝貢するようになった。玄宗の開元二十七年(739)、王の阿悉爛達干が唐軍を助けて突騎施の吐火仙を平定したので、玄宗は褒美として阿悉爛達干を奉化王に冊立した。天宝三載(744)、国号を寧遠と改めた。玄宗が母の実家の姓(竇氏)を下賜したので、寧遠王は竇といった。また玄宗は宗室の女を封じて和義公主として寧遠王に降嫁させた。天宝十三載(754)、寧遠王の忠節は息子の薛裕を派遣して朝させ、宿衛となって朝廷に留まり中華の礼節を学びたいと請願したので、玄宗はこれを許可し、薛裕に左武衛将軍を授けた。寧遠が唐に仕える事は、諸国の中で最も慎み深かった。 大勃津(バルチスタンボロール)は、布露ともいった。吐蕃のすぐ西にあり、小勃律と接している。西には北天竺、烏萇(ウディヤーナ)がある。その地は鬱金香をよく産出した。吐蕃に服属している。万歳通天(697)から開元年間(713-741)まで三度使者が来朝した。そこで君主の蘇弗舎利支離泥を冊立して王となした。亡くなったので、蘇麟陀逸之を冊立して王位を継承させた。王はふたたび大首領を遣わして方物を献上させた。 小勃律(ギルギット)は、長安を去ること九千里あまり、東少南三千里に吐蕃の賛普の牙城(ラサ)があり、その東八百里は烏萇に属している。東南三百里には大勃律があり、南五百里には箇失蜜(カシミール)、北五百里には護蜜(ワハン)の娑勒城がある。王は孽多城(ギルギット)に住まい、娑夷水に臨む。その西の山の頂には大城があり迦布羅という。開元年間(713-741)初頭に王の没謹忙が来朝し、玄宗は没謹忙を息子として待遇し、小勃律の地を綏遠軍とした。小勃律国は吐蕃に近接しているために、しばしば困苦した。吐蕃は「我々は、なんじの国を謀るのではない。道を借りて安西四鎮を攻撃したいだけだ」と言った。これより久しくして、吐蕃が九城を奪い取ったので、没謹忙は北庭節度使に救援を要請した。北庭節度使の張孝嵩は、そこで疏勒副使の張思礼に精兵四千を統率させて昼夜兼行で小勃律に向かわせた。没謹忙は出兵して吐蕃を大いに破り、吐蕃兵数万を殺して九城を奪還した。玄宗は詔し、没謹忙を冊立して小勃律王となした。没謹忙は、大首領の察卓那斯摩没勝を遣わして玄宗に謝した。 没謹忙が亡くなると息子の難泥が王になった。難泥が死ぬと兄の麻來兮が即位した。麻來兮が死ぬと、蘇失利之が即位したが、吐蕃が密かに誘い蘇失利之に吐蕃王の娘を娶らせた。そのため西北の二十余国がみな吐蕃に臣従してしまい、唐への貢献が入らなくなってしまった。安西都護が三度討伐を行なったが、戦功を上げる事はできなかった天宝六載(747)、玄宗は安西副都護の高仙芝に詔して小勃律を討たせた。高仙芝は先に将軍の席元慶に千騎を率いさせ、蘇失利之に会って「道を借りて大勃律に向かいたい」と言わせた。城内の大首領五・六人は、みな吐蕃の腹心であった。高仙芝は席元慶に約束して「わが軍が至れば、吐蕃と通している首領達はきっと山に逃げ込もう。おまえは彼らに勅書を見せて慰撫し、縮綵を下賜するようにせよ。首領達が戻ってきたら捕縛して私を待て」と言った。席元慶は約束どおりにした。蘇失利之は妻(吐蕃王の娘)を連れて逃げたが、行方は知れなかった。高仙芝が小勃律に乗り込むと、吐蕃に通じていたものたちを斬り、娑夷橋を断ち切った。この日の暮れ吐蕃軍が到来したが、小勃律を救えなかった。高芝芝は、王に降伏を約束させてから小勃律を平定した。これにより、払菻・大食などの諸国七十二国はみな震撼し、唐に帰順した。高仙芝は、小勃律の王とその妻を捕えて長安に帰還した。玄宗は詔を下して、国名を帰仁に改め、帰仁軍を置いて千人を募兵してここに駐屯させた。玄宗は蘇失利之を赧して誅殺せず、右威衛将軍を授け、紫の袍と黄金の帯を下賜して宿衛となした。 吐火羅(トカラ)は、土豁羅、覩貨邏ともいった。北魏の時には吐呼羅といった。パミールの西、烏滸河の南にあり、いにしえの大夏の地であった。吐火羅人と抱怛(エフタル人)が雑居していた。勝兵は十万、国土は土着であった。女は少なく男が多い。北には顔黎山があり、その南の穴の中には神馬がいて、国人はこの神馬のそばで牝馬を遊牧させて仔馬を生ませる。血のような汗を流して走る。吐火羅の王は葉護(ヤブク)と号していた。武徳年間(618-626)と貞観年間(627-649)にふたたび入朝した。 永徽元年(650)、大鳥を献じたが、その大きさは高さが七尺、色が黒く、足は駱駝に似ていた。広げて走り、一日に三百里を行き、鉄をくらい、俗に駝鳥(ダチョウ)といった。顕慶年間(656-661)の間に、阿緩城(クンドゥズ)を月氏都督府となし、小さい城を二十四の州となし、王の阿史那に都督を授けた。その後二年、子を派遣して来朝させた。また、碼磁鐙樹(瑪瑙製の燭台)を献上してきた。高さは三尺であった。神龍元年(705)、王の那都泥利仁は弟の僕羅を入朝させて宿衛として唐に留まらせた。開元・天宝年間(713-756)の間にしばしば馬・ラバ・珍しい薬、乾陀婆羅(香木)など二百の品、紅碧色の玻璩(ガラス)を献上してきた。そこで玄宗は、吐火羅の君主の骨咄禄頓達度を吐火羅葉護、挹怛王に冊立した。その後、近隣の胡人羯師(チトラル)が策謀し吐蕃を引いて吐火羅を攻めたので、葉護の失里忙伽羅は安西節度使に支援を求めてきた。玄宗は、吐火羅のために出兵して討伐した。乾元年間(758-760)初頭、西域の九国と軍隊を派遣し、安史の乱平定のため皇帝に味方して賊を討伐した。粛宗は詔を下し、吐火羅軍を朔方節度使の陣地に所属させた。 挹怛(エフタル)国は、漢の時の大月氏と同じ種族である。大月氏は烏孫によって国を奪われ、西に逃走して大宛を通過してさらに西に逃げ、大夏を撃って征服し、大夏を臣下にした。治所は藍氏城であった。大夏とは即ち吐火羅のことである。嚈噠は、王の姓である。その後裔が、その姓をもって国の名にしたのである。訛って挹怛、または挹闐という。風俗は突厥と同じである。天宝年間(742-756)に遣使し朝貢してきた。 倶蘭(クラーン)は倶羅弩とも屈浪拏ともいう。吐火羅と国境を接し、国の周囲は三千里、南に大雪山(ヒンドゥークシュ)、北に倶魯河(クラーン河)がある。この国は金精(ラピスラズリ)を産出した。石を打ち割って取り出した。貞観二十年(646)、王の忽提婆(フタイバ)が使者を遣わして献上した。文字・言語は浮屠(梵字)と似ている。 劫国(ジャムガン)はパミールの中にあり、西と南は賒弥(マストゥジ)をへだて、西北には挹怛国(エフタル)がある。長安を去ること一万二千里で、気温は常に熱く、稲・麦・粟・豆を産し、羊と馬を牧畜する。彼らの風俗によれば死者は山中に棄てる。武徳二年(619)遺使して、宝石で象嵌した帯、玻璩(ガラス)、水晶のさかずきを献上した。 越底延(ウディヤーナ)は、三千里南に行くと天竺(インド)がある。西北に千里進むと賒弥(マストゥジ)、東北に五千里行った所に瓜州がある。越底延は、辛頭水(インダス川)の北にある。この国の司法によると、死刑は行なわず、罪の重いものは流刑に処され、罪の軽いものは放逐される。租税もない。この国の風俗では翦髪し、国人は錦袍を着用したが、貧しいものは白い木綿を着用した。自ら体を洗い清潔である。気候は温暖で、稲・米・石蜜を多く産出した。 謝䫻(ザーブリスターン)は、吐火羅の西南にあり、もともとは漕矩吒といった。あるいは漕矩ともいった。顕慶年間(656-661)、訶達羅支(カダラシ)といったので、則天武后がいまの国号に改めた。東は罽賓(カーブル)、東北は帆延(バーミアーン)をへだてること、みな四百里であった。南に婆羅門(インド)、西に波斯(ペルシア)、北に護時健(グーズガーン)があった。その王は鶴悉那(ガズナ)城に住んでいる。国の周囲は七千里で、王はまた阿娑你城でも統治した。鬱金・瞿草を多く産出した。田を灌漑した。国内には突厥人、罽賓人、吐火羅人など諸民族が雑居していた。罽賓は、謝䫻の子弟を動員して兵士となし、大食からの侵攻を防衛させた。景雲年間(710-711)初頭、謝は唐に朝貢し、のちには遂に罽賓に臣従した。開元八年(720)、玄宗は葛達羅支頡利発(カダラシ・イルテベル)誓屈爾を冊立して王となした。天宝年間(742-756)になって、しばしば唐に朝貢し、物を献上した。 帆庭(バーミアーン)は、あるいは望衍とも梵衍那ともいった。斯卑莫運山(ヒンドゥークシュ)のそばにあり、西北は護時健(グーズガーン)と接し、東南は罽賓(カーブル)をへだて、西南には訶達羅支(カダラシ・謝䫻)、吐火羅と国境を連ねていた。その地は寒く、住民は穴の中に住んでいた。王は羅爛城で統治し、大きな城を四、五有していた。川は北に流れて烏滸河(アム・ダリヤ)に流れ込んでいた。貞観年間(627-649)初頭、使者を派遣して入朝した。顕慶三年(658)、羅爛城を写鳳都督府とし、縛時城を悉万州となし、帆延王に蔔写鳳州都督を授けて国内の五つの州の諸軍を管轄させたので、これ以後、朝貢は絶えなかった。 石汗那(チャガニアン)は斫汗那ともいった。縛底野(バクトリア)から南に進めば雪山に入る。四百里進むと帆延(パーミアーン)に達し、東は烏滸河(アム・ダリヤ)に臨んでいた。赤い豹を多く産す。開元・天宝年間(713-756)の間に何度も朝貢してきた。 識匿(シグナーン)は、尸棄尼とも瑟匿ともいう。東南は京師長安を隔てること九千里、東は葱嶺守捉(タシュクルガン)を隔てること五百里、南三百里の地は護蜜(ワハン)に属していた。西北に五百里行けば倶蜜(クマード)に至る。初め、識匿の王は苦汗城(クルガン)を治めていた。後に住民達は山谷に散居した。識匿は大きな谷を五つ有し、酋長がそれぞれ自治を行なっていた。これを五識匿といった。その地の周囲は二千里で、五穀が稔らない。住民は略奪を喜んで行い、商人を劫略した。播蜜川(パミール河)の四つの谷は、識匿の王の命令に従わなくなった。住民は、洞穴に住んでいる。貞観二十年(646)、似没・役槃の二国の使者と共に識匿の使者も来朝した。開元十二年(724)、王の布遮波資に金吾衛大将軍を授けた。天宝六載(747)、王の跌失伽延が唐軍に従って勃律を討伐中に戦死した。玄宗は、息子を都督、左武衛将軍に抜擢し、禄を与えて藩王の地位を与えた。似没は、石国(タシュケント)の北にあり、その風俗は康国(サマルカンド)と同じである。役槃はまた康国の隣にあり、良馬を有していた。 倶蜜(クマード)は山中に治所を持つ。吐火羅の東北にあり、南に黒河(アム河上流のアビー・パンジ)を臨んでいる。その王は、突厥の薛延陀族に属していた。貞観十六年(642)、使者を遣わして入朝させた。開元年間(713-741)、胡旋舞を得意とする舞姫を献上した。その王那羅延(ナラヤーナ)は大食(アラブ)が苛酷な年貢を取り立てる事を唐に申し立てたが、玄宗皇帝はただ慰めただけであった。天宝年間(742-756)、王の伊悉爛俟斤はまた馬を献上した。 護蜜(ワハン)は、達摩悉鉄帝ともいい鑊侃ともいう。北魏時代の鉢和であり、また吐火羅の故地である。この国の東南は長安から九千里あまり、東西は千六百里、南北は狭く、わずか四、五里であった。王は塞迦審城(イシュカシム)に住んでいたが、城の北側は烏滸河(アム・ダリヤ)に臨んでいた。その地は非常に寒く小高い丘は曲がりくねっていて、しかも沙石が流れ込んで一面に蔓延していた。えんどう豆、麦があり、木果をよく産し、良馬を有していた。住民は緑色の瞳をしていた。顕慶年間(656-661)、高宗はこの地に鳥飛州を置き、王の沙鉢羅頡利発を刺史に任じた。その地は、安西四鎮が吐火羅に至る道に当たり、それゆえに吐蕃に従属した。開元八年(720)、玄宗は、その王の羅旅伊陀骨咄禄多毘勒莫賀達摩薩爾を王に冊立した。開元十六年(728)、米国(マイムルグ)の首領米忽汗とともに方物を献上した。翌年、大酋長の烏鶻達干がまた朝貢した。王が亡くなったので、玄宗はいとこの護真檀に王位を継承させた。開元二十九年(741)、王が自ら来朝したので、玄宗は内殿で宴をして歓迎し、左金吾衛将軍に拝命し、紫袍と金の帯を賜わった。天宝年間(742-756)初頭、王の息子の頡吉匐が吐蕃と絶交したいと請願したので、玄宗は鉄券を賜わった。天宝八載(749)、護真檀が来朝して宿衛になりたいと請願したので、玄宗はこれを許可した。玄宗は護真檀に右武衛将軍を授け、しばらく宿衛をさせてから帰国させた。護蜜がまた首領を遣わして朝貢した。乾元元年(758)、王の紇設伊倶鼻施が来朝したので、粛宗は護蜜王に李姓を賜わった。 箇失蜜(カシミール)は、あるいは迦湿弥邏ともいう。北は勃律(ボロール)を隔てること五百里、地をめぐること四千里、山が四方を取り囲んでいたので他国が攻め入る事は不可能であった。治所は、撥邏勿暹布邏城(プラバラプーラ)であった。西は弥悉多大河(ジェラム河)に沿っている。その地は農作物がよく稔り、雪は多いが風は吹かなかった。火珠(ルビー)・鬱金・龍種馬を産出した。土着の人々は毛褐(毛織物)を着用した。伝説によれば、この地はもともと龍池であったという。龍が他所に移り住んだので水が尽き、人々がそこに住みつくようになった。 開元年間(713-741)初頭、箇失蜜は使者を派遣して朝貢した。開元八年(720)、玄宗は王の真陀羅秘利(チャンドラピーダ)を冊立して王となした。時折、胡薬を献上した。天木(タラピーダ)が亡くなって、弟の木多筆(ムクタピーダ)が立ち、使者の物理多を派遣して来朝させた。そして言った。「国を有して以来、天可汗に臣従し、唐の微発を受けてまいりました。わが国は、戦象・騎馬・歩兵の三種類の軍隊を有しております。わたくしが自ら中天竺王とともに吐蕃の五大道を扼して、吐蕃の出入りを禁じ、戦えば勝てましょう。天可汗の兵がもしも勃律に来れば、その兵力が二十万であろうとも、わたしは兵糧を運んでお助けいたす事ができます。また、わが国には摩訶波多磨(マハーパドマ)という龍池があります。願わくば、ここに天可汗のために祠堂を建てたいと存じます」と言って、王を冊立して欲しいと請願した。鴻臚官が箇失蜜王の言葉を翻訳して奏開したので、玄宗は詔を下し、物理多を中殿に招き入れて宴を催し、十分な贈物を授け、木多筆(ムクタピーダ)を冊立して王となした。これ以来、箇失蜜は常に朝貢してきた。 箇失蜜に役属している国は五種族の国があった。いわゆる咀叉始羅(タキシラ)という国は、国土の大きさは二千里で都城を有していた。この国の東南七百里あまりのところに僧訶補羅がある。僧訶補羅の国土の周囲は三千余里で、また都城で治めていた。東南の山を五百里進むと烏刺尸という国に到達する。国土の周囲は二千里で都城を持っていた。農業をよくした。東南に山を千里へだてれば箇失蜜(カシミール)である。西南の険しい地を七百里行くと半笯蹉に至る。その国土の周囲は二千里である。また曷邏闍補羅という国がある。その大きさは四千里で都城を有し、山や畑が多く人は勇敢であった。この五種族の国はみな君長がいなかった。 骨咄(クッタル)は呵咄羅ともいう。広さと長さはみな千里であった。王は思助建城で統治した。良馬と赤豹を多く産した。四つの大きな塩山があり、山では烏塩が取れた。開元十七年(729)、王の俟斤(イルキン)が息子の骨都施を派遣して来朝させた。 開元二十一年(733)、王の頡利発が女楽を献上した。また大首領の多博勒達干を派遣して朝貢させた。天宝十載(752)、王の羅全節を冊立して葉護(ヤブク)とした。 蘇毘(スピ)はもともと西羌族であったが、吐蕃に併呑されて孫波(スンパ)と号し、諸族のうちで最大であった。東は多弥と接し、西は鶻莽硤とへだて、戸数は三万であった。天宝年間(742-756)、王の没陵賛は国をあげて唐に内附したいと願ったために、吐蕃によって殺害された。そこで息子の悉諾は首領達を率いて隴右節度使に亡命した。隴右節度使の哥舒翰が悉諾を長安城下に護送したので、玄宗は彼らをあつく礼遇した。 多弥(タミ)は西羌族で吐蕃に役属し、難磨と号していた。国土は犂牛河に沿い、その地は黄金を多く産した。貞観六年(632)、使者を派遣して朝貢してきたので、太宗は下賜品を賜わって帰国させた。 伊吾(ハミ)城は、漢代の宜都尉の治所であった。胡(ソグド商人)が雑居し、勝兵は千人おり、鉄勒に従属していた。人は勇敢で、土地は肥沃であった。隋末に内属し、隋は伊吾郡を設置した。隋末の大乱の折にはまた突厥に臣従した。貞観四年(630)、伊吾城の首領らが来朝した。東突厥の頡利可汗が滅びたので、伊吾の七城がこぞって唐に降伏した。そこで、その地を連ねて西伊州となした。 師子国(セイロン島)は西南の海中にあり、面積は二千余里で、稜伽山があり、多くの奇宝を産した。宝を波打ち際に置いておくと、商船が代金を払って宝を持っていく。後に隣国の者達が少しずつこの国に居住してきた。ライオンをよく馴らして飼育するので、師子という国名がついた。総章三年(670)、使者を派遣して来朝した。天宝年間(742-756)初頭、王の尸羅迷伽(シラーメーガ)が再び遣使して大粒の真珠、金のかんざし、宝の首飾り、象牙、白木綿を献上してきた。 波斯(ペルシア)は、達遏水(ティグリス河)の西にある。長安をへだてることおよそ五千里余りで、東は吐火羅(トカラ)、康国(サマルカンド)に接し、北は突厥の可薩部(ハザール)と隣り合い、西と南は海(インド洋)に面していた。西北はおよそ四千里余りの所に払菻(ビザンツ)があった。人口は数十万で、先祖の波斯匿王は、大月氏の後裔であった。この先祖の名・波斯匿にちなんで姓をなし、また国号となしていた。二城で国を統治していた。また、この国には大城が十あまりあった。この国では右が尊ばれ左が卑しまれており、天地日月水火が祭られていた。夕陽を祀る時には、麝香と蘇芳で顎鬚・顔・耳・鼻を湿らせた。西域の諸胡も、この法を受けて教の神々を祭っていた。礼拝する際には、必ず足を交差させた。この国の風俗では素足で歩いた。成人男子は髪を切り、衣服の襟を開かなかった。青白色の頭巾をかぶっているが、頭巾の縁は錦で縁取られていた。婦人は弁髪し、後ろに垂らしていた。国人は戦う時には象に乗り、象一頭に兵士百人が従い、負ければみな殺された。断罪する際には文書をしるさず、法廷で決裁した。反逆者はその舌を熱した鉄で焼かれ、傷が白ければ無罪、傷が黒ければ有罪という判決が下された。刑罰には、髪切り、首かせ、足きり、鼻削ぎがあった。小さな罪を犯したものは、頬鬚を剃り落とされるか、首に木牌(罪を記した首枷)をかけたまま数ヶ月間放置された。強盗は老いるまで獄に繋がれ、泥棒は銀貨を罰金として納めた。人が亡くなると遺体は山に棄てられ、喪に服する期間はひと月あまりであった。大気は常に熱気が上出し、土地は磨滅していて平らであった。人々は農業と畜業を知っていた。鷲鳥がおり、よく羊を食らった。駿犬、ラバ、大きなロバを多く産した。珊瑚を産出したが、その高さは三尺には及ばなかった。 隋末、西突厥の葉護可汗(統葉護可汗)は波斯を討滅し、波斯王の庫薩和(ホスロー二世)を殺して、その息子の施利(シェーローエー=カワード二世)を立てた。葉護可汗は部下の将軍を派遣して波斯を監督し統治させた。施利が亡くなると、波斯は西突厥への臣従を拒否した。波斯人は庫薩和の娘(ボラーン)を立てて王となしたが、西突厥がまたこの女王を殺害した。施利の息子の単羯方が払菻(ビザンツ)に逃亡していたので、国人は単羯方を迎えて王として立てた。これが伊怛支(アルダシール三世)である。伊但支が亡くなると、兄の子の伊嗣俟(ヤズダギルド三世)を立てた。 貞観十二年(638)、使者の没似半(マルズバーン)を遣わして朝貢させた。また、活褥蛇(フェレット)を献上してきた。姿は鼠に似ており、色は真っ青で体長は九寸あった。活褥蛇はよく鼠の穴に入って鼠を捕える。伊嗣俟は君主としての人望を失ったので首領達から追われた。吐火羅に亡命しようとしたが、途中まで逃げてきたところで大食に攻撃されて殺された。息子の卑路斯(ペーローズ)は吐火羅に逃げたので死を免れた。卑路斯は使者を派遣して国難を告げてきたけれども、高宗は遠いことを理由に援軍が派遣できないと断って、使者を帰国させた。たまたま大食が包囲を解いて退却したので、吐火羅は軍隊を率いて保護した。 龍朔年間(661-663)初頭、また卑路斯は、大食に侵略されていると訴えてきた。このとき高宗はまさに使者を派遣して西域に至らしめ、州県を分置しようとしていたので、疾陵城(ザランジ)を波斯都督府となし、卑路斯を都督となした。にわかに大食に滅ぼされ、国を失ってしまったけれども、咸亨年間(670-674)に入朝した。高宗は卑路斯に右武衛将軍を授けたが、卑路斯は亡くなってしまった。はじめ、卑路斯の息子の泥涅師(ナルサス)は、唐に人質として滞在していた。そこで調露元年(679)、高宗は裴行倹に詔し、兵を率いて泥涅師をしてに帰国し、泥涅師を複位させようとした。しかし、波斯までの道のりが遠いので、安西四鎮の碎葉(スイアーブ)まで来たところで裴行倹は軍を還して都に帰還した。そこで泥涅師は、客人として二十年間、吐火羅に留まったが、波斯人の部落はますます離散する一方であった。景龍年間(707-710)初頭、泥涅師がまた来朝したので左威衛将軍を授けた。泥涅師が病死したので、西部のみが存続する事になった。開元・天宝年間(713-756)に、使節を十回派遣して、瑪瑙のベッド、火毛繍舞筵を献上してきた。乾元年間(758-760)初頭、大食に従って広州を襲撃し、倉庫や廬舎を焼き、海上を船で逃げていった。大暦年間(766-779)、また来朝した。 また、陀抜斯単(タバリスタン)という国があった。あるいは陀抜薩憚ともいった。この国の三方向は山に阻まれ、北は小海(カスピ海)に面していた。この国の王は婆里(娑里)城(サーリ)に住み、代々波斯の東大将をつとめていた。波斯の滅亡後、大食にする事を拒絶した。天宝五年(746)、王の忽魯汗が遣使して入朝したので、帰信王に封じた。その八年後、息子の白会羅を派遣して来朝したので、玄宗は白会羅に右武衛員外中郎将を拝して、紫袍・金魚を下賜し、宿衛として唐に留まらせた。しかし、この国は黒衣大食(アッバース朝)によって滅ぼされてしまった。 貞観年間(627-649)ののち、遠方の小さな国々の君主が使者を派遣して朝貢してきた。役人達が所属不明とした国々を以下にまとめて記す。火辞弥という国は、波斯と接している。貞観十八年(644)、摩羅游の使者とともに朝貢した。貞観二十一年(647)、健達(ガンダーラ)王が仏土菜を献上してきた。仏土菜は、茎に五つの葉を生やし、花は赤色、花弁は紫色であった。龍朔元年(661)、多福王の難婆修彊宜説が使者を派遣してさせた。章元年(668)、末陀提王という王が使してきた。また、開元五年(717)には習阿薩般王の安殺が使者を派遣して朝貢してきた。開元七年(719)、訶毘施(カピーシー)王の捺塞が、吐火羅の大首領羅摩を代理人にして獅子と五色の鸚鵡を献上してきた。 天宝年間(742-756)に来朝したものは、倶爛那・舎摩・威遠・蘇吉利発屋蘭・蘇利悉単・建城・新城・倶位のおよそ八カ国である。 倶位は、あるいは商弥(マストゥジ)ともいった。阿賒䫻師多城で治めていた。大雪山(ヒンドゥークシュ)と勃律河の北にあった。その地は寒く、五穀・葡萄・柘榴を産し、冬は穴居した。国人は常に小勃律を助けて中国の斥候となった。 新城の国は、石国(タシュケント)の東北およそ百里のところにあった。弩室羯城があり、またの名を新城、あるいは小石国城ともいう。後に葛邏禄(カルルク)によって併呑された。 払菻(ビザンツ)は、いにしえの大秦(ローマ)である。西海(地中海)上にある。一つには、海西国ともいう。京師を去ること四万里で、苫(シリア)の西にあり、その北には突厥の可薩部(ハザール)がおり、西は海に面していた。遅運城があった。東南は波斯に接していた。その周囲は四方が一万里、勝兵が百万もいた。十里ごとに一亭とし、三亭ごとに一置(駅)を置いた。臣属する小国は数あり、有名なものは沢散(アレクサンドリア)といい、驢分(プロポントス)といった。沢散の東北は何里あるか分らなかった。払菻の東を二千里渡っていくと驢分に至る。 払菻は石を積み重ねて首都の城壁を造っていた。城壁の広さは八十里、東の門の高さは二十丈で、黄金で飾られていた。王宮には三重の門があり、すべてが珍しい宝石で飾られていた。中門の中には黄金の巨大な秤が一つあり、金人が傍に立っており、はかりの末端には十二個の珠が付いていて、一時間たつごとに球が一つずつ落ち、時を知らせた。宮殿の柱は瑟瑟(ラピスラズリ)、枕(うだつ)は水晶と琉璃、梁(はり)は香木でできていた。床面は黄金は象牙でできていた。貴臣十二人が共同で国を統治していた。王が外出する時、一人が袋を提げて王に従い、訴書があれば袋の中に投じさせ、王宮に帰ってから、王はその内容が事実か否かを設定した。国に大災害が生じた時には、すぐに王を廃し、代わりに賢者を立てた。王冠は鳥の翼に似ていて、沢山の珠が数珠繋ぎに飾られていた。王の衣装で、前には襟がなかった。王は、黄金の花で飾られた玉座に腰かけた。この王座の傍らには、緑色の毛をした鵞鳥のような鳥が待っており、王が食事をする際、食事に毒が混入していると、たちまち、この鳥が鳴いた。この国では建物の屋根にレンガはなく、代わりに白い石を砕いて屋根に塗った。白い石の屋根は堅固で、玉のように光沢があった。酷暑の折には水を屋根の上まで引き、屋根から水流を滝のように落として冷風をおこした。この国の男子は髪を切り、刺繍をした袖のない衣を着て右肩を肌ぬぎ、四面に帳のある白い屋根のついた小さい車に乗って、建物等から出入りする時には旗を建て鼓を打った。婦人は錦の頭巾をかぶった。億万の資産を有するものは上官となった。 この国の人々は酒を好み、乾餅を好んで食べた。この国には幻人(奇術師)が多く、顔から火を出し、手から大水を出し、口から小旗のふさを出し、足を上げると珠玉が落ちた。名医がおり、病人の頭を切開して虫を出し、目のかすみを癒した。この国は、黄金・銀・夜光璧・明月珠・大貝・車渠(玉石)・瑪瑙・木難珠、孔翠、虎魄(琥珀)を多く産した。水羊毛を織って布となした。これを海西布といった。海中に珊瑚の島があるので、漁師は大きな船に乗って珊瑚取りに出かけ、鉄の網を海中に投じて海底に降ろす。珊瑚は初め堅い岩の上にはえ、その白さはまるで菌のようであるが、一年たつと黄色、三年たつと赤色になり、枝が各々交差して高さは三、四尺にもなる。漁師達は鉄網で珊瑚の根をはずし、網を船上に固定して、綱を引き絞って珊瑚を海中から引き上げる。時機を逸すると美しい珊瑚は得られず、珊瑚はたちまち腐ってしまう。西海(地中海)には市があるが、貿易のさいに互いに顔を見せず、値を商品の傍らに置いた。これを鬼市といった。獣がおり、名を賛といった。大きさは犬ぐらいで、気が荒くて力持ちであった。北の町には羊がおり、土の中で生まれるので、へそが大地に繋がっていた。土の中にいる間に羊のへその緒を切断してしまうと羊は死んでしまうので、この町の人々は、馬を走らせ、太鼓を打ち鳴らす。子羊は驚いて土の中から跳び出て、臍の緒が断ち切れる。すると、羊は水と草を求めて移動できるようになる。しかし群れる事はできなかった。 貞観十七年(643)、王の波多力が遣使して、赤いガラス、緑の金精(ラピスラズリ)を献上してきたので、波多力に、お返しの賜わり物を与えるようにと、太宗は詔を下した。大食(アラブ)が次第に強くなってきて、大将軍の摩拽を派遣してを払菻を討たせた。払菻は大食と和睦する事を約束し、ついに大食に臣従した。乾封・大足年間(666-701)に払菻はまた朝貢してきた。開元七年(719)、吐火羅の大首領を経由して師子と羚羊(カモシカ)を献上してきた。 払菻の西南から砂漠をわたること二千里のところに磨鄰という国がある。老勃薩(イェルサレム)ともいった。その国の人間は黒人で精悍だった。この地には瘴癘(熱病)があるので、草木も五穀も育たず、馬を飼育するのに魚の干物を与え、人は鶻莽(ナツメヤシ)を食べた。鶻莽というのは、波斯棗である。淫乱を恥じないことは夷狄の中でも最も甚だしい。彼らは「尋」と号していた。その君臣達は七日に一日、休みをとり、休みの日には出納と交易を行なわず、夜通し酒を飲んだ。 大食(アラブ)は、もともと波斯の地であった。男性の鼻は高く、色黒で髯が多かった。女性は色白で、外出する時には顔を覆った。一日に五回、天神(アラーの神)を拝した。銀の帯をしめ、銀の刀を佩び、酒も飲まず音楽もたしなまなかった。礼拝堂(モスク)があり、数百人を収容できた。七日(金曜日)ごとに、王は高座に座って説法して言った。「敵を殺したものは天上に生まれ変われる。敵を殺せば祝福される」と。それ故、この国のものたちは戦闘で勇敢に戦うのである。この国の土壌は石ころばかりで耕作に適さないので、人々は狩をして獲物を捕え、その肉を食べる。石蜜を刻んで庵を造ったが、そのかたちは輿のようであった。この国の人々は、年ごとに貴人に瑠璃の椀や鍮石の瓶鉢等を献上した。葡萄の大きなものは鶏の卵ぐらいの大きさだった。千里を走る馬がおり、龍の種であると伝えられている。 隋の大業年間(605-618)に波斯国の人(ムハンマド)が倶紛摩地那山(クバマディナ山)で放牧していると、獣(ライオン)が現れて彼に言った。「山の西に三つの穴があり、穴の中には鋭利な武器が収まっている。穴には黒い石があり、そこに白い文字が記されている。この石を手に入れれば王になれる」と。波斯国の男が山の西に走って行って見ると、果たして獣の言葉通りであった。石の上には「まさに叛くべし」という言葉が記されていたので、男は恒曷水(ティグリス河)において大勢の亡命者を騙して集め、隊商を劫略し、西方にある里を根拠地として自ら王を称し、黒い石を山からこの地に移してこれを宝とした。波斯の国人達は男の討伐に赴いたが、みな大敗して帰還した。ここに至り、男はついに強大となり、波斯(ササン朝ペルシア)を滅ぼし、払菻(ビザンツ)を破り、初めて粟麦をたくわえることができた。南に婆羅門(インド)を侵略し、諸国を併呑して勝兵の数は四十万に至った。康国(サマルカンド)・石国(タシュケント)もみな大食に臣従した。その地の広さは万里に広がり、東は突騎施を隔て、西南は海(ペルシア湾)にまで及んだ。 海の中に撥抜力(ソマリランド)という種族があり、どこにも従属していなかった。この地では五穀が育たないので、人々は肉を食べ、牛を刺して、その血と乳を混ぜ合わせて飲んだ。この国の人々は衣服を着ず、羊の皮で体を蔽っていた。女性は明晰で美しかった。その国は象牙と阿末香(龍涎香)をたくさん産した。波斯商人は交易したい時には、必ず数千人で毛織物を納め、剣で斬って血を流し、誓いを立ててから交易を行なった。兵士は防具を多く有し、弓、矢・鎧・矛を持ち、士卒が二十万に至ったが、しばしば大食によって撃破された。高宗の永徽二年(651)、大食の王の豃密莫末賦(アミール・アルムウミニーン。第三代カリフ・ウスマーン)が初めて使者を派遣して朝貢した。王の姓は大食氏であり、国を統治すること三十四年、王位を継承して三代目であると言った。開元年間(713-741)初頭、また遣使して、馬・鈿帯(黄金の飾り付のベルト)を献上し、謁見したけれども、玄宗に拝礼をしなかった。役人がこれを咎め、まさに弾劾しようとした時に、中書令の張説が「大食は俗を殊にしながら義を慕って来ている。罪にする事はできない」と言ったので、玄宗は使者を赦した。大食の使者はまた来朝して言上した。「国人はただ天だけを拝するので、王に謁見しても拝礼しないのです」と。役人がこれを責めると大食の使者は拝礼した。開元十四年(726)、蘇黎満(スレイマン)を派遣して方物を上させたので、蘇黎満に果毅を拝し、緋袍と帯を下賜した。 この部族の中には孤列(クライシュ)という種族がおり、代々酋長をつとめ、白衣大食(ウマイヤ朝)と号していた。この部族には二つの姓があり、一つ目の部族を盆尼末換(ブニ・マルワーン)、二つ目の部族を奚深(ハーシム)といった。摩訶末(ムハンマド)というものがおり、勇気と知恵があったので、人々はこれを立てて王とした。地三千里を開拓して、夏臘城(ヒラー)に勝利した。十四世の末換(マルワーン二世)に至って、兄の伊疾(ヤズド)を殺して自ら王になったが、臣下達は末換の残忍さを憎んだ。呼羅珊(ホラサーン)の木鹿(メルブ)人の並波悉林(アブームスリム)というものがあり、まさに末換を討伐しようという時、人々にあまねく告げて言った。「わたしを助けようと思うものは、みな黒衣を身にまとえ」と。たちまち数万の群集が集まり、末換を殺して、奚深(ハーシム)の孫の阿蒲羅抜(アブー・アルアッパース)を捜し出して王となし、さらに黒衣大食(アッバース朝)と号した。阿蒲羅抜が亡くなると、弟の阿蒲恭払(アブー・ジャアファル。アッバース朝二代目カリフのマンスール)が立った。至徳年間(756-758)初頭、大食は使者を派遣して朝貢した。代宗は、大食の軍勢を率いて安慶緒の軍勢を打ち破り、長安と洛陽を奪還した。阿蒲恭払(マンスール)が亡くなると、息子の迷地(マフディー)が立った。迷地が死ぬと、(息子の牟栖(ハーディー)が立ち、死ぬと)その弟の訶論(ハールーン・アッラシード)が立った。貞元年間(785-805)、大食と吐蕃が互いに攻め合ったので、吐蕃は毎年大食と戦うために西方に軍勢を派遣した。このため、吐蕃の辺境を略奪する事が少なくなった。貞元十四年(789)、使者の含嵯・烏鶏・沙北の三人を派遣して来朝させたので、みなに中郎将を拝し、帰国させた。伝え聞くところによると、その国の西南二千里の山谷の間に木があり、人の頭のような形をした花を咲かせるという。この花と共に語ればたちまち笑い、そして落ちるという。 大食の東には、末禄(メルブ)という小国があった。城郭を統治し、木という姓が多かった。この国は五月を年の初めとなし、絵の描かれた素焼きの甕を互いに献じあっていた。尋支瓜(メロン)というものがあり、大きいものは十人がかりで食べて、ようやく食べ尽くすことができた。この国に出する野菜には、顆葱(小粒の葱)・葛藍(くずとあい)・軍達・茇薤(うぜんかずらとニラ)があった。 大食の西には、苫(シリア)という国があり、この国は独立して国をなしていた。北は突厥の可薩部(ハザール)をへだてること数千里であった。五つの節度があり、勝兵が一万人いた。土壌は穀物を多く産した。大河(ユーフラテス河)があり、東に流れて亜倶羅(アル・クーファ)に入った。大勢の人が往来し、双方の列の切れる事がなかったという。 大食から西に十五日間進むと、都盤(ダマーヴァンド)という国に達する。都盤は、西は羅利支(ラーリス)をへだてること十五日行程で、南は大食で二十五日の行程、北の勃達(バダッシュ)にはヶ月の行程で到達できた。 勃達(バダッシュ)の東は、大食をへだてること二ヶ月の行程であった。西は、岐蘭(ギーラーン)をへだてること二十日の行程であり、南の都盤(ダマーヴァンド)、北の大食には、みな一ヶ月の行程であった。 岐蘭(ギーラーン)の東南に二十日間進むと阿没(アモル)、あるいは阿味に達する。東南は、陀抜斯(タバリスタン)をへだてること十五日の行程であった。南の沙蘭(シャラムバ)には一ヶ月で到達できる。北は、海をへだてること二日の行程であった。你訶温多城に住み、馬・羊をよく産した。この国の風俗は柔軟で寛大であった。それ故、大食は常にここで遊牧した。沙蘭(シャラムバ)の東は羅利支(ラーリス)をへだて、北は恒満(ダイラマーン)をへだてていた。みな二十日の行程でたどりつけた。西は大食で、二十五日の行程で到達できた。 羅利支(ラーリス)の東は都盤(ダマーヴァンド)、北は陀抜斯(タバリスタン)をへだてること、みな十五日の行程の距離であった。西の沙蘭(シャラムバ)には二十日の行程で達し、南の大食(アラブ)には二十五日で到達できた。 怛満(ダイラマーン)は、あるいは但没ともいい、東の陀抜斯(タバリスタン)、北の大食(アラブ)には、みな一ヵ月の行程で赴けた。北の岐蘭には二十日で到達し、西は大食で一ヵ月の行程で達する。烏滸河(オクサス河)の北の平原にある河の中に住んでいた。獣は獅子が多かった。西は史国(キッシュ)と接し、鉄門をもって国境線となしていた。 天宝六載(747)、都盤(ダマーヴァンド)などの六国が、みな使者を派遣して入してきた。そこで都盤の王の謀思健摩訶延を順化王に封じ、勃達(バダッシュ)王の摩倶澀斯を守義王に封じ、阿没(アモル)王の倶那胡設を恭信王に封じ、沙蘭(シャラムバ)王の卑路斯威を順礼王に封じ、羅利支(ラーリス)王の伊思倶習を義寧王に封じ、怛満(ダイラマーン)王の謝没を奉順王に封じた。 賛じていわく。西方の夷狄は、いにしえには、いまだかつて中国に通好していなかった。漢代になって初めて烏孫諸国について記載するようになり、後には名字をもって見るものが次第に多くなってきた。唐が興ってから、次々と朝貢する国は、おそらく百あまりとなり、みな万里の道のりと危険を冒してやって来た。また、なんと勤勉なことであろうか。しかし中国には朝貢国に対して報贈の義務があり、冊立、弔問旅行日程分の食糧や駅伝の費用も、まかなう義務があった。東は高句麗、南は真臘、西は波斯、吐蕃、堅昆(キルギス)、北は突厥、契丹、靺鞨に至るまでを八蕃と呼び、それよりも外側にある諸国を絶域と呼んで、土地の遠近を見て給費を決めた。開元(713-741)の盛時には、西域の商胡(ソグド商人)に課税して安西四鎮に納めさせた。北道を経由して来るものには、輪台(亀茲付近)で税を納めさせた。国土が広ければ、それに応じて要する費用も増していくものだが、これもまた盛んな時の王の手本というものであろう。 前巻 『新唐書』 次巻 巻二百二十一上 列伝第一百四十六上 『新唐書』巻二百二十一下 列伝第一百四十六下 巻二百二十二上 列伝第一百四十七上
https://w.atwiki.jp/wakan-momomikan/pages/1892.html
にっぽん 日本 Japan あ~た│な~わ│ ■なあごむじな(なあご狢)、ないもんくう(無いもん食う)、なえのゆ(苗の湯)、ながい、ながいめでみるひと(長い目で見る人)、ながせばえ(ながせ南風)、なかつがわのかっぱ(中津川の河童)、ながばかま(長袴)、なかむらしんえもんのじょう(中村新右衛門尉)、ナカマイスドヌ(仲間イスドヌ)、ながもちいし(長持石)、ながもちいわ(長持岩)、なかゆまとうげのばけもの(中山峠の化物)、なかやまのようかい(中山の妖怪)、ながるっながるっ(流るっ流るっ)、ながれび(流鬼火)、ながれぼしのひ(流れ星の火)、ナカンダカリヌスーヨーイ(仲村渠ヌスーヨーイ)、ナカンダカリマカト(仲村渠マカト)、なきけやき(泣き欅)、なぎなたぞうり(薙刀草履)、なきびす、なきぼうず(泣坊主)、なきむし(泣き虫)、なきむしサラマンドラ(泣虫サラマンドラ)、なぎれのふじ(縄切藤)、なくさのまくらがえし(七種の枕返し)、なくほたる(鳴蛍)、なげかわしい(投川四位)、なげこみびく(投込み魚篭)、なげすてしおだわら(投捨て塩俵)、なげぼうし(投法師)、なごどの(螽殿)、なごみたくり(なごみ剥り)、なごらぎつね(なごら狐)、なすのがはらのくろぼとけ(那須野ヶ原の黒仏)、なすのがはらのひばり(那須野原の雲雀)、なすのかれえだ(茄子の枯枝)、なすのへたのふくのかみ(茄子の蔕の福の神)、なすびのばけもの(茄の化け物)、なすびのよしちすけたね(茄子与七助種)、なすびばばあ(茄子婆)、なぞなぞわかいし(謎々若い衆)、なだちがわのおおおとこ(名立川の大男)、なたまめのつな(刀豆綱)、なつのくろんぼう(夏の黒ン坊)、なつまりのへび(夏鞠蛇)、なでがみ(撫髪)、なないろぎつね(七色狐)、なないろのわかめ(七色の若布)、ナナサイヌハナ(七浪花)、ななしゃくあまりのおんな(七尺余の女)、ななしゃくばかりのにょうぼう(七尺計女房)、ななつお(七ッ尾)、ななつくび(七ッ首)、ななつのハート(七ッのハート)、なななべ(七鍋)、ななばんのばけもの(七番の化物)、ななひろにょうぼ(七尋女房)、ななまいのこぜに(七枚の小銭)、ななまがりざかのおに(七曲坂の鬼)、ななまわりすぎ(七廻杉)、なのかまきぶち(七日巻淵)、なははのはあ、なのりのいんよう(名乗の陰陽)、なべおろし(鍋下ろし)、ナプタブ、なべとり(鍋取り)、なべのふた(鍋の蓋)、なまきばし(生木箸)、なまぐさじぞう(腥地蔵)、なまぐさぼうず(腥坊主)、なまくびさがり(生首下がり)、なまけがみ(怠け神)、なまこ(海男子)、なまずおとこ(鯰男)、なまずのひょんたろう(鯰のひょん太郎)、なみだいし(涙石)、なみだにょらい(涙如来)、なみねずみ(浪鼠)、なみのうえのだいきょう(浪の上の大鏡)、なみのうえのやま(波の上の山)、なむてんぐ(南無天狗)、なめだらうし(なめだら牛)、なめぼうし(甞法師)、なめりかわのおおだこ(滑川の大章魚)、なもしらぬたいぎょ(名も知らぬ大魚)、なもしれぬもの(名もしれぬもの)、なよし(鯔化獺)、ならのいじゅう(奈良の異獣)、ならのばく(奈良獏)、ならばだいおう(ならば大王)、なりいし(松濤石)、なりがま(鳴釡)、なりこしき(鳴甑)、なりた、なりだすそうじき(鳴りだす掃除機)、なりたのさぶろう(成田三郎)、なりふろがま(鳴風呂釜)、なるかす(鳴る糟)、なるとねずみ(灘鼠)、なるとのりゅうじん(鳴門の竜神)、なわいけのおがせ(縄池の苧綛)、なわいけのぬし(縄池主)、なわしろこぎぼうず(苗代こぎ坊主)、なわまむし(縄蝮)、なんがくばな(南覚花)、なんきんのかんごうちょう(南京の寒号鳥)、なんきんのそめよし(南京染義)、なんざんのえきき(難産の疫鬼)、なんじゃか(為何歟)、なんじゅうけいざい(難獣経犀)、なんじょうのおと(杵の音)、なんだかいやき(何多加否鬼)、なんでもとろろじる(何でも取ろろ汁)、なんてんさま(南天様)、なんどじいさん(納戸爺さん)、なんどばさん(納戸婆さん)、なんどばばあ(納戸婆)、なんばんいど(南蛮井戸)、 ■ニィスヤティーダ、にえずのめし(不煮飯)、においへんげ(匂変化)、におうさま(仁王さま)、にかいからでるゆうれい(二階から出る幽霊)、にがむし(にが虫)、にがわらい(苦笑)、にかり(仁加利)、にきびのとり(皰の鳥)、にきびとう(柔黍糖)、にぎりめしのたたり(握飯祟)、ニクネカムイ、にくのふね(肉の舟)、にくらし(為憎)、にこにこがみ(莞爾髪)、にこにこひげ(莞爾髭)、ニシオロクシヌプル、にしかぜのまじん(西風の魔神)、にしきのふんどし(錦繍犢鼻褌)、にしきのふんどし(錦の褌)、にしきのようなるもの(錦の様なる物)、にしこり、にしのうみのくじら(西の海の鯨)、にしのから(螺の殻)、にしのくにのあかうし(西の国の赤牛)、にじゅうまんのむし(二十万の虫)、にしゅぎんのせい(二朱銀の精)、にじゅっしゃくのぼうず(二十尺の坊主)、にじょうもあらんだいのおとこ(二丈も有らん大の男)、にせじぞう(贋地蔵)、にせてんにょ(贋天女)、にせぼさつ(贋菩薩)、にせんのびゃくこ(二千の白狐)、ニタッウナルペ、ニタッラサンペ、にたんばえ(二反ばえ)、にっしょくげっしょくのやまい(日食月食の病)、にってんのたたり(日天の祟)、にちりんのごときもの(日輪の如きもの)、にどびっくり(二度びっくり)、にないごおり(負荷氷)、ににんおおぼうず(二人大坊主)、ににんくちさけ(二人口裂け)、にはちのあつもり(二八の敦盛)、にひゃくとおかのあくふう(二百十日の悪風)、にぼしぬすみ(煮干盗)、にへいざかのおに(二平坂の鬼)、にほんまつのあかご(二本松の赤子)、にめんはっそくのいじゅう(二面八足の異獣)、にゅうどう(入道)、にゅうどうがめ(入道亀)、にゅうどうこぞう(入道小僧)、にゅうとびがみさま(稲積神様)、にゅうばちぼう(乳鉢坊)、にょいのたけづつ(如意の竹筒)、にらみあいぼとけ(睨合仏)、にらみやまぶし(睨山伏)、にりゅうのまつのせい(二龍松の精)、にわかまど(庭竈)、にわとりいちめ(鶏市女)、にわとりざか(鶏坂)、にわとりづか(庭鳥塚)、にわとりのえ(鶏の絵)、にわのかみ(庭の神)、にんがいのはは(仁海の母)、にんぎょ(人魚)、にんぎょうお(人形魚)、にんぎょうばたけ(人形畑)、にんぎょぼう(人魚坊)、にんじん(仁心)、にんじん、にんじんむし(人神虫)、にんずぶろ(人数風呂) ■ヌウムウシヌカウカウ、ぬえ、ぬえ、ぬかづか(額突塚)、ぬけがけぶどうジュース(抜け駈け葡萄ジュース)、ぬけくびじぞう(抜首地蔵)、ぬすっとぐも(盗人蜘)、ぬすっとみや(盗人宮)、ぬすっとわんこ(盗人椀こ)、ヌチドウかいじょう(命取開鐘)、ぬっぺっぼう(ぬっぺっ坊)、ぬっぺふほふ、ぬののみみ(布の耳)、ぬのびきやまのへび(布引山の蛇)、ぬまおのいけ(沼尾池)、ぬまのはくば(沼の白馬)、ぬまのほらがい(沼の法螺貝)、ぬままぼうず(沼間坊主)、ぬらくらむすめ(滑溜娘)、ぬらりぐり(奴羅利栗)、ぬらりひょん、ぬらりひょん、ぬりかべ(塗壁)、ぬりだのえのかま(白膠木の柄の鎌)、ぬりぼう(塗坊)、ぬりぼとけ(塗仏)、ぬりぼとけ(塗仏)、ぬる、ぬるぬるぼうず(ぬるぬる坊主)、ぬれおんな(濡女)、ぬれおんな(ぬれ女)、ぬれはがち(濡天竜)、ぬれぼとけ、ぬれよめじょ(濡嫁女)、 ■ねがいごとがかなうはこ(願い事が叶う箱)、ねこいし(猫石)、ねおいのやま(根生山)、ねこいしのせいれい(猫石の精霊)、ねこおんなのこ(猫僮女)、ねこざかとうげ(猫坂峠)、ねこだま(猫魂)、ねこのきょう(猫の経)、ねこのくらいとい(猫の位取い)、ねこのげんど(猫の外道)、ねこのごしんぞ(猫の御新造)、ねこざねどて(ねこざね土手)、ねこだぬき(猫狸)、ねこばし(猫橋)、ねこばばさんにんぐみ(ねこばば三人組)、ねこへんげ(猫変化)、ねこまた(猫又)、ねこまた(猫股)、ねこまた(猫股)、ねこまただいほうし(猫又大法師)、ねこまたごんげん(猫又権現)、ねこやまのおおねこ(猫山の大猫)、ねさしうお(寝さし魚)、ねじけねこ(悪け猫)、ねずみあなのぬし(鼠穴主)、、ねずみいし(鼠石)、ねずみづか(鼠塚)、ねずみのあねさま(鼠姉様)、ねずみのうんすい(鼠雲水)、ねずみのようなむし(鼠の様な虫)、ねずみむすめ(鼠娘)、ねずん、ネップネクニップ、ねどこにかわ(寝床に川)、ねなきあっき(根无き悪鬼)、ねなしかづら(根無葛)、ねのくにのたきぎ(根の国の薪)、ねばった(粘ばった)、ねばのかいか(根場の怪火)、ねばりじぞう(根張地蔵)、ねばるみず(粘る水)、ねぶかだゆう(葱太夫)、ねぶつのあきょんど(根太の商人)、ねぶどたろう(根太太郎)、ねぶとり(寝肥)、ねむけ(眠気)、ねんしつ(念質)ねんてき(鯰公)、ねんねろよ、ねんねんぐ、ねんのくぎ(念の釘)、ねんぶついわのばけもの(念仏岩の化物)、ねんぶつだにのいたち(念仏谷の鼬) ■のかぜ(野風)、のがま(野鎌)、のがみ(野神)、のかみがわのおおごい(野上川の大鯉)、のぎつね(野狐)、ノク、のぐも(野雲)、のぐるみ(野胡桃)、のこらずちりめんふ(残らず散りめん麩)、のしのびぼう(のしのび坊)、のじゅくび(野宿火)、のぞきぼう(覗坊)、のぞりこのぬし(野反湖の主)、のづち(野槌)、のづち(野槌)、のづち(野槌)、のづち(野槌)、のっぺらぼう、のっぺらぼう、のっぺらぼう、のでらぼう(野寺坊)、ののあくろう(野の悪狼)、のはかのひ(野墓灯)、のびきゃし(野火消)、のぶすま(野衾)、のぶすま(野衾)、のぼりがめ(昇り亀)、のまた、のみかしらみ(蚤蚊虱)、のみのこしおり(蚤腰折)、のみのふね(蚤の舟)、のりつねのやがら(教経の矢柄) ■ばあさん(婆さん)、バイオうしおに(バイオ牛鬼)、バイオひょうすべ、バイカイカムイ、はいかいてんぐ(俳諧天狗)、ぱいすけかついだばばあ(竹篭担いだ婆)、はいソース(敗ソース)、はいたのはんし(歯痛の半紙)、ばいてんおしょう(梅天和尚)、ばいのばい(倍の螺)、はいのやみ(灰の闇)、はいばばあ(灰婆)、はいふりだぬき(灰降狸)、はいまどい(匍匐蛇)、はいまどい(爬行竜)、はうこのかい(這子怪)、はえのむれ(蝿凝累)、ハエバルフカマ(南風原外間)、はえむしあずき(蝿小豆)、ばか(馬鹿)、ハカエンチュ、ばかがいのおばけ(馬鹿貝のお化け)、はかぜ、ハカヌウタ(墓ヌ歌)、はかのほたる(墓の蛍)、ばかばかしし(馬鹿馬鹿獅子)、はかばのきのつえ(墓場の木の杖)、はかばのばばあ(墓場婆)、ばかび(馬鹿火)、はかぶり(葉被り)、ばかまよい(馬鹿迷)、ばがみさま(婆神様)、ばきいのくび(妻の首)、バキウワー、ばききつね(化き狐)、ハギキラウワークワー、ばぎゅう(馬牛)、はぎわら(禿童)、ばくおばけ(泊お化け)、はくきはくじゃ(白亀白蛇)、はくじゃのせい(白蛇精)、ばくちのおおかみ(博奕狼)、ばくちのようかい(博奕の妖怪)、はくはつようかい(白髪妖怪)、はくばがふち(白馬ヶ淵)、ばくろうぎつね(馬喰狐)、ばくろうのようかい(伯楽の妖怪)、ばくろちょうのひのたま(馬喰町の火の玉)、ばけあしだ(化足駄)、ばけあづまげた(化吾妻下駄)、ばけあまぐつ(化雨鞋)、ばけいたち(化け鼬)、ばけおおがめ(化大亀)、ばけおこし(化粔籹)、ばけおやじ(化親仁)、ばけかしぼん(化菓子盆)、ばけかなえ(化け鼎)、ばけかやがさ(化茅蒲)、ばけがに(化け蟹)、ばけかびん(化花瓶)、ばけかまきり(化肬摘)、ばけぎぼし(化け擬宝珠)、ばけくさいなき(化野豬)、ばけくんぼ(化蜘蛛)、ばけこぞう(化小僧)、ばけこそで(化小袖)、ばけじぞう(化地蔵)、ばけじぞう(化地蔵)、ばけじぞう(妖地蔵)、ばけシャッポ(化けシャッポ)、ばけしろへび(化白蛇)、ばけじんりきしゃ(化人力車)、ばけすいのう(化水嚢)、ばけすみさし(化木筆)、ばけせった(化雪駄)、ばけぞうり(化草履)、ばけだつうぼう(化け座頭坊)、ばけちゃたく(化茶托)、ばけつくまなべ(化け筑摩鍋)、ばけつづみ(化大鼓)、ばけてしょく(化手燭)、ばけとうがらし(化蕃椒)、ばけどうふ(化豆府)、ばけとっくり(化徳利)、ばけながえがさ(化け長柄傘)、ばけなすび(化茄子)、ばけねずみ(化家鹿)、ばけにんぎょう(化木偶)、ばけはかり(化け秤)、ばけはっけん(化八間)、ばけはながく(化花萼)、ばけはねつるべ(化桔槹)、ばけはり(化け針)、ばけひおうぎ(化檜扇)、ばけひよりげた(化日和下駄)、ばけぶつはん(化仏幡)、ばけぶんちん(化文鎮)、ばけべそ(化け臍)、ばけべんてん(化弁天)、ばけぼとけ(化け仏)、ばけほんぞん(化本尊)、ばけまいまいつぶろ(化舞螺)、はげみず(半夏水)、ばけものいしゃ(化物医者)、ばけもんさま(化物様)、ばけもんにくわれる(化物に食われる)、ばけやなぎ(化け柳)、ばけやまかがし(化け山楝蛇)、はこいりむすめ(箱入娘)、はこのようじゅつ(箱妖術)、はこばたき(箱叩き)、パコルセタ、ばさいづか(馬災塚)、はざしのくじら(羽指鯨)、パサモク、ばさん(波山)、ばさんま(婆三摩)、はしあらい(箸洗い)、[パシーマジムン]]、はしかおかめ(麻疹おかめ)、はしかがみ(麻疹神)、はじかき、はじかき(恥柿)、はしくらやまのてんぐ(箸蔵山の天狗)、はしご(梯子)、はしごのさんだんめ(梯子の三段目)、はしないかわのかに(橋無い川の蟹)、ハシナウカムイ、はしなめうさぎ(舐箸兎)、はしのしたなるふるきつね(橋の下なる古狐)、はしひめ(橋姫)、はしゃぎごのみず(はしゃぎ子の水)、はしらのはねあり(柱羽蟻)、はしりがい、はしるばあさん(走る婆さん)、はじをかきたい(恥を掻き鯛)、バスのおんな(バスの女)、はすのかいい(蓮の怪異)、パセチロンノプカムイ、はたおくのぬれおんな(はたおくの濡女)、はたおりのおにばば(廿折の鬼婆)、はだかおに(裸鬼)、はたがかまのばけねこ(畑が釜の怪猫)、はだかんぼうのにんぎょう(裸坊の人形)、はたけのくび(畑の首)、はたけのはまぐり(畑文蛤)、はたのさえもんのつま(端の左衛門の妻)、はたのていのたぬき(波多野邸の狸)、はたのひ(機の火)、ハタパギ、ばたばた、ぱたぱた、ばたばたどり(ばたばた鳥)、はたひろ(機尋)、ばちあねこ、はちえもんにんぎょう(八右衛門人形)、はちえもんのねずみ(八右衛門の鼠)、はちおくのましょう(八億の魔性)、はちおくものようかい(八億もの妖怪)、はちがつじゅうよっかのあめ(八月十四日の雨)、はちじょうどののばけもの(八条殿の化物)、はちすけだぬき(八助狸)、はちずのどくじゃ(八頭の毒蛇)、はちすだぬき(八洲狸)、はちぞういわのへび(八蔵岩の蛇)、はちつき(蜂憑き)、はちのじだぬき(八の字狸)、はちのみねのびんびっちょ(八の峰のびんびっちょ)、はちばんのばけもの(八番の化物)、はちぶせのかに(八伏蟹)、はちべえのいぬ(八兵衛の犬)、はちべえのねこ(八兵衛の猫)、はちまんさまのひ(八幡様の火)、はちまんじんじゃのき(八幡神社の樹)、はちまんのびゃくこ(八幡の白狐)、はちまんのびゃくり(八幡の白狸)、はちまんのもりのおに(八幡の森の鬼)、はちめんいなり(八面稲荷)、はちもんじ(八文字)、はちもんせん(八文銭)、はちろうぶちのかわこ(はちろう淵のかわこ)、はちわん、はつうま(初午)、ばっかんにゅうどう(馬肝入道)、はっこつのばけ(白骨の化け)、はっしゃくのれいう(八尺の霊烏)、はっせんのむし(八専の蠧虫)、ばったんばったん、ぱっちだこ(ぱっち蛸)、はっちょうじさん(八王子さん)、はっとうしんのがんそ(八頭身の元祖)、はっとさん、バットのおと(バットの音)、ばっぱさま(婆っぱ様)、ばつもくちょう(抜目鳥)、ばていのひびき(馬蹄響)、はとてんぐ(鳩天狗)、はとぶえ(鳩笛)、はなうま(花馬)、はなおばけ(鼻お化け)、はなおんな(花女)、はなかしゃ(花火車)、はなかぜひきおうまる(鼻風引王丸)、はなげ(花毛)、はなけっかい(花結界)、はなこさん(花子さん)、はなのばし(鼻延し)、はなのび(鼻延び)、はなばけたのかい(花畠怪)、はなまずむし(鼻閉虫)、はなみずぼとけ(清洟仏)、ハナモー(無鼻)、はなをつまみようかん(鼻を撮羊羹)、はにやまひめかわな(埴山姫川菜)、はねありのき(羽蟻気)、はねおばけ(衝羽おばけ)、はねかえり(葉根帰)、はねっこ(羽根っ児)、はねつるべ(桔槹)、はねやまぶし(羽山伏)、ばのきもの(姥着物)、ばばあ(婆々あ)、ばばあのばけもの(婆化物)、ばばあはぜ(婆鯊)、ばばあぶちのぬし(婆々淵の主)、ばばいぶち(婆々居渕)、はばきぬぎ(脚布脱)、ははこなし(無母子)、ばばざくら(婆桜)、ははでごん(母滑魚)、ハブ、はぶのおさん(土生のおさん)、ばふんがたけのだいじゃ(馬糞ヶ岳の大蛇)、ハマガンイシ(浜蟹石)、はまなすのたね(浜梨種)、はまひめ(浜姫)、はもりのたま(葉守霊)、はやしのものおと(囃子の物音)、はやとさま(隼人様)、はやまどん(早馬殿)、はらだし(腹出し)、はらのおに(腹の鬼)、はらのむし(腹の虫)、はらをきらせたい(腹をきら瀬鯛)、はりさしおばけ(針刺おばけ)、はりざっこ(針雑魚)、はりたま(張魂)、ばりばりん、ばりよーん、はれものうお(癰疽魚)、ばろん、はわきのやまい(はわきの病)、パンキッシュおんな(パンキッシュ女)、ばんこう(番公)、ばんじゃくおとし(盤石落)、はんどころがし(半斗転がし)、ばんにかお(幡に顔)、はんにゃづか(般若塚)、 ■ひいひいざる(狒々猿)、ヒーヌムン、ひうちかどのあおにゅうど(ひうちかどの青入道)、ひえのてんぐ(日吉の天狗)、ひおんな(火女)、ひかぎり(日限り)、ひがしくま(東熊)、ひがしのうみのなみ(東の海の波)、ひがしのくにのあかうし(東の国の赤牛)、ひかずいし(日数石)、ひかせ(火かせ)、ひかたはぎ(火斑剥)、ピカナイホーセキ(ピカナイ宝石)、ひかりだい(光り鯛)、ひかりだま(光り玉)、ひかりたまいし(雷珠石)、ひかりぼっく(光棒杭)、ひかるきのこ(光る木の子)、ひかるこな(光る粉)、ひきがえる(蟇蛙)、ひきがえるのばけもの(蟇の化け物)、ひきのあぶら(蟾の油)、ひきまどのぞき(引窓覗)、ピキンクル、ひぐるま(火車)、ひくれろ(火くれろ)、ひけ、ヒゲーシ(火返)、ひげくろのさだいしょう(髭黒左大将)、ひげはんか(髭槃迦)、ひげんさまのへ(火源様の屁)、ひこさかやしきのかいじゅう(彦坂邸の怪獣)、ひざおりのようかい(這厮の妖怪)、ひざかむろ(膝禿)、ひさげおばけ(提子お化け)、ひざめ(膝目)、ヒジケー(火使)、びしゃがつく、びじょぼら(美女鯔)、びぜんどっくり(備前徳利)、ひたきおとこ(火焚男)、ピタラカムイ、ひだるがみ(餒病神)、ひだるぼう(餒病坊)、ひだるむし(餒病虫)、ひつがせんのてんぐ(櫃ヶ山の天狗)、びっきのばけもの(蟇蛙の化物)、ひつぎぶね(棺船)、びっきよめ(蟇蛙嫁)、びっこぎつね(びっこ狐)、ひつじ(秘羊)、ひつじのあしあと(羊蹄跡)、ひつじのじゅうさんねん(羊の十三年)、ひっちんどん(ひっちん殿)、ひづめのあし(蹄の足)、ひとおに(人鬼)、ひとかげばな(人影花)、ひとかみざわ(人噛沢)、ひとくいぬえ(人喰鵺)、ひとくいひる(人喰蛭)、ひとくいゆうれい(人食い幽霊)、ひとくちうずら(一口鶉)、ひとだま(鵺)、ひとだまのかす(人魂糟)、ひとつねずみ(一つ鼠)、ひとつまなこのばけもの(一ッ眼の化物)、ひとつめ(一ッ目)、ひとつめこぞう(一ッ目小僧)、ひとつめこぞう(一ッ目小僧)、ひとつめこぞう(一ッ目小僧)、ひとつめこぞう(一ッ目小僧)、ひとつめこぼうず(一ッ目小坊主)、ひとつめにゅうどう(一ッ目入道)、ひとつめふりつづみ(一ッ目振皷)、ひとつめべんてんのようかい(一ッ目弁天の妖怪)、ひとつめぼう(一目坊)、ひとつめむすめ(一ッ目娘)、ひとつもの、ひととり(人取り)、ひととりいし(人取石)、ひとなかでちいさくなるひと(人中で小さくなる人)、ひとにてをつくいも(人に手を捏く芋)、ひとのかすてら(人の滓底羅)、ひとのくれたみず(人のくれた水)、ひとのことばではなすねこ(人の言葉で話す猫)、ひとよすぎ(一夜杉)、ひどり(火鳥)、ひとりのおんなとふたりのわらし(一人の女と二人の童子)、ひとりま(火取魔)、ひながてもち(背中当餅)、ひながひめ(肥長比売)、びなんおこぜ(美男虎魚)、ヒニャハムガナシ、ひねどり(老雉)、ひのあめ(火の雨)、ひのお(火の尾)、ひのかみのにぎりめし(火の神の握り飯)、ひのきぶたい(火の気武台)、ひのたまのおんな(火の玉の女)、ひのたまじいさん(火の玉爺さん)、ひのときのきじ(火の斎の雉)、ひのわざわい(火の禍)、ひばしうで(火箸腕)、ひばしで(火箸手)、ひばちじし(火鉢獅)、ひはつぎょうのえきじん(被髪形の疫神)、ひびぎ(狒々木)、ひひざる(狒々猿)、ひびしゃのはい(ひびしゃの灰)、ひふきあし(火吹足)、ひぶた(緋豚)、ひまあらじ(隙間あらじ)、ひまむしにゅうどう(火間蟲入道)、ピミザファイヤー、ひめさかさま(姫坂様)、ひめとりがいけのようかい(姫取ヶ池の妖怪)、ひめのりなめたばけもの(姫糊嘗めた化物)、ひもとかざる(繙蚊猿)、びや(毘耶)、びゃくえのしにがみ(白衣の死神)、びゃくえのたいそう(白衣の大僧)、ひゃくしょうのようかい(百姓の妖怪)、びゃくちく(白畜)、ひゃくはちなすび(百八茄)、ひゃくぼうのいぬ(百坊狗)、ひゃくまなこ(百眼)、ひゃくめ(百目)、ひゃくわんとどろ(百椀とどろ)、ひゃっキロばあちゃん(100キロ婆ちゃん)、ひゃっキロばばあ(100キロ婆)、びゃっこ(白狐)、びゃっこしん(白狐神)、びゃっこのおきな(白狐翁)、ひゅーひゅーさん、ひゆかめ(慈黒亀)、ビユーブル、ひょうあく(漂悪)、ひょうしたたき(拍子叩)、びょうしゃ(猫叉)、びょうじん(病神)も、ひょうずこ(箆頭子)、ひょうすべ(兵主部)、ひょうずんぼ、ひょうたんいし(瓢箪石)、ひょうたんおとこ(瓢箪男)、ひょうたんおどり(瓢箪踊)、ひょうたんこぞう(瓢箪小僧)、ひょうたんころばし(瓢箪転ばし)、ひょうたんのろうじん(瓢箪の老人)、ひょうたんどろぼう(瓢箪泥坊)、ひょうたんぶらぶら(瓢箪ぶらぶら)、びょうてきしゃかい(猫的車怪)、ひょうとく、ひょうび(豹尾)、ひよりぼう(日和坊)、ひよろぼん、ひらいずみのばけぎつね(平泉の化狐)、びらぼし(霏星)、ひりょうぎょ(飛竜魚)、びりり(弼俚俚)、ひるのめし(蛭の飯)、びろ~ん、ひろいもくぞう(拾木像)、ひろまさのもうねん(広匡の妄念)、びわがふちのりゅうじょ(琵琶ヶ淵の竜女)、びわだきのぬし(琵琶滝の主)、びわのきのおばけ(枇杷の木のおばけ)、びわのせい(枇杷精)、びわぼくぼく(琵琶牧々)、ひをかせ(火を貸せ)、ピンクのたね(ピンクの種)、ひんここ、ひんのかちよく(貧の勝欲)、ぴんぴんこぞう(ぴんぴん小僧)、びんぶがみ(貧乏神)、びんぼうあずき(貧乏小豆)、びんぼうえのき(貧乏榎)、びんぼうがき(貧乏柿)、びんぼうがみのす(貧乏神の巣)、びんぼうしょうちなつよし(貧乏正智夏好)、びんぼうだいこく(貧乏大黒)、びんぼうだけ(貧乏竹)、びんぼうひつつき(貧乏火つつき)、びんぼうびわ(貧乏枇杷)、びんぼうほおずき(貧乏酸漿)、びんぼうみかん(貧乏蜜柑)、 ■フィジュイヂー、ふいたるかやのかみ(葺萱神)、フィードリ、フイフイマジモン、ふうすいさんらんきりかすみ(風水山嵐霧霞)、ふうぞくかいらん(封俗貝蘭)、ふうふぐも(夫婦蜘)、プールばばあ(プール婆)、ふうらいみさき(風来みさき)、ふかいか(鱶烏賊)、ふかざめ(鱶鮫)、フカゾークークー、ぶかっこう、ふくがいる(蟇蛙)、ふくしんのみのいのしし(腹心のみの猪)、ふくたまつつ、ふくたろう(福太郎)、ふくつうちゅう(腹痛虫)、ふぐにんぎょ(河豚人魚)、ぶぐのせい(武具精)、ふくぶつぼう(福仏坊)、ふくまのおさんぎつね(福間のおさん狐)、ふぐるまようひ(文車妖妃)、ふくれはし(膨れ嘴)、ふくろうのちょうちん(梟提灯)、ふくろうほうし(梟法師)、ふくろかぶせ(袋被)、ふくろのすもも(袋の李)、ふくろむじな(袋貉)、ふくろをもったおじさん(袋を持ったおじさん)、ふけいき(歩桂気)、ふけずのかい(不老貝)、ふごおろし(畚おろし)、ふさがりゆず(塞り柚)、ふさぎのむし(鬱の虫)、ふしぎなひょうたん(不思議な瓢箪)、ふしぎなるひかりもの(不思議光物)、ふしぎのたま(不思議の珠)、ふしぎびきゃく(不思議飛脚)、ふじのごぜん(藤御前)、ぶしのときまいり(武士刻参)、ふじゅくのくいもの(不熟の食物)、ふじわら(藤原)、ふじわらがっぱ(藤原河童)、ふじわらのあきみつ(藤原顕光)、ふじわらのただぶみ(藤原忠文)、ふすま(衾)、ふせふるい(伏せ篩)、ふたあかり(二明かり)、ふたあらのこごめ(蓋新の古米)、ふたがみのうみぼうず(二神の海坊主)、ふたくちへび(二口蛇)、ふたつののねこ(両角猫)、ふたつもりのおおくす(二ッ森の巨樟)、ぶたにくのようかい(豚肉の妖怪)、ふたのあるちいさなふね(蓋のある小さな舟)、ふだへがし(札剥し)、ふたまたのだいじゃ(二俣の大蛇)、ふたりづれのおんなのかげ(二人連の女の影)、ふちのかめ(淵の甕)、ぶっつありてい、ぶつだんかじったねずみ(仏壇齧った鼠)、ぶっちやく(仏智薬)、ぶつまのきこん(仏魔の奇魂)、ふでおばけ(筆おばけ)、ふでのたましい(筆の魂)、ふどう(不動)、ブナガヤ、ふなしとぎ(舟しとぎ)、ふなづかやま(船塚山)、ふなゆうれい(船幽霊)、ふなゆうれいのしま(船幽霊の島)、ふねのおんなのゆめ(船の女の夢)、ふねのりゅう(舟の竜)、ふふぎのけや(ふふぎの貝)、ふみいしあし(踏石脚)、ふみいしのかい(踏石怪)、ふみだいおばけ(踏台おばけ)、フムペフッチ、ふゆあきかぜ(冬秋風)、ふゆしもゆき(冬霜雪)、ぶらくいんのきつね(豊楽院の狐)、ブラコ、ぶらてんぐ(懸天狗)、ふらりび(ふらり火)、ふらんけん、ふるうつぼ(古空穂)、ふるけ(降る毛)、ふるそま(古杣)、ふるだたみ(古畳)、ふるだのおがさん(蟇のお母さん)、ふるだのおなのご(蟇女子)、ふるつかのこえ(古塚声)、ぶるぶる(震々)、ふるほうき(古箒)、ふるやえん(古野猿)、ふるやりのせい(古槍精)、フレウララ、フレパシコロカムイ、ふろやのまくらがえし(風呂屋の枕返し)、ふんじけぇのぬまのぬし(ふんじけぇの沼の主)、ふんばりあま(糞張阿魔) ■へいかがに(瓶花蟹)、べいき(米鬼)、へいくまのびくに(塀熊野比丘尼)、へいけがに(平家蟹)、へいけのはたさし(平家の幡刺)、へいけのはただけ(平家の旗竹)、へいこうげいぎょ(并行鯨魚)、へいさらばさら(平佐羅婆佐羅)、へいじぎょうのえきじん(幣持形の疫神)、へいじゅうのよめ(平十の嫁)、へいだいこ、へいろく(幣六)、へいろくざえもんのおやのしゅもつ(平六左衛門の親の腫物)、べいろしゃ、へいけのぼうこん(平家の亡魂)、べかこ、べかたろう(べか太郎)、へぎきゅうり(折胡瓜)、ペケレウララ、へこやまのあくしん(部子山の悪神)、へそもどき(臍擬)、へちぼけのはな(草木瓜の花)、べっかっこう(猿馬鹿)、べっこうやのようかい(鼈甲屋の妖怪)、へっついとばし(竃舞飛)、べっとう、べとべとさん、へにゅうどう(屁入道)、へびおなご(蛇女子)、へびくずれのたま(蛇崩れの玉)、へびじた(蛇舌)、へびだ(蛇田)、へびのあまのぼり(蛇の天上り)、へびのいしゃ(蛇の医者)、へびのおおにゅうどう(蛇の大入道)、へびのたまご(蛇の卵)、へびのにょうぼう(蛇女房)、へびのぬけがわ(蛇脱皮)、ぺらのたい(紙幣鯛)、ぺらぺらのかみ(ぺらぺらの神)、へらほう、へらをもったおばけ(箆を持ったお化け)、べろべろのかみ(べろべろの神)、べろべろのかみ(べろべろの神)、へんげのけはい(変化の気配)、べんじょきり(便所桐)、べんじょのあかいて(便所の赤い手)、べんじょのたたり(便所の祟り)、ペンタチコロオヤシ、べんてんさまのさかな(弁天様の魚)、べんてんさまのぬし(弁天様の主)、べんてんよこののっぺらぼう(弁天横ののっぺらぼう)、へんぷくせんにん(蝙蝠仙人)、へんぷくそう(蝙蝠僧) ■ほいほいさん、ほいほいどん、ほういいせき、ほういんのようかい(法印の妖怪)、ぼうあんざかのたぬき(ぼうあん坂の狸)、ほうおうのむし(鳳凰蟲)、ほうがくさま(方角様)、ほうきがみ(箒神)、ほうきねぶと(箒癰)、ぼうけん、ほうこうせき、ほうこうぼう(ほうこう坊)、ぼうこくのね(亡国音)、ぼうさまくじら(坊様鯨)、ほうしのたま(宝珠玉)、ほうじょうざかのたぬき(北条坂の狸)、ぼうしん、ぼうずこ(坊主子)、ぼうずこい、ぼうずだまして(坊主騙して)、ぼうずばき(ぼうず脛)、ぼうずび(坊主火)、ほうそうがみののりうま(疱瘡神の騎馬)、ほうぞうじのねこ(法蔵寺の猫)、ほうそうのかみ(疱瘡の神)、ほうそうのみや(疱瘡宮)、ほうちょうとぎます(庖丁研倍)、ほうちょうねこ(庖丁猫)、ほうとうどうじ(蓬頭童子)、ほうどら、ほうねんぼし(豊年星)、ほうねんむし(豊年虫)、ほうはっちょうのあくま(方八町悪魔)、ぼうふり(棒振り)、ほうへいたおし(奉幣倒)、ほうむしゃん、ほおずき(錦灯篭)、ほおずきさん、ほおずきのせい(酸漿精)、ほぎのだいじゃ(保木の大蛇)、ほくちなわ(火口縄)、ほぐら、ほけきょうどうのけちび(法華経堂の怪火)、ぼけのはな(木瓜の花)、ぼけぼけぼけ(木瓜木瓜木瓜)、ぼこ、ほごつり(畚吊り)、ほしがきいし(干柿石)、ほしがとんだ(星が飛んだ)、ほしくだりのまつ(星降松)、ポストのゆうれい(ポストの幽霊)、ほぜ、ほそかわのおやす(細川のお安)、ほそずねのばけもの(細臑の化物)、ほた(宝多)、ほたるのおやじ(蛍親爺)、ほたるのけつ(蛍の尻)、ほたるのゆうれい(蛍の幽霊)、ぼたんざくら(牡丹桜)、ぼたんににたるはな(牡丹に似たる花)、ぼたんのはなぶさ(牡丹英)、ほつ(霊液)、ぼっかあさん(渤川さん)、ほっかいさま(行器様)、ほっくり、ぼっくりしょ、ほっすもり(払子守)、ぼとう(暮頭)、ほとけ(仏)、ほどげ(宝塔華)、ほとけさまのくるをじゃまするもの(仏様の来るを邪魔する物)、ほとけにくまれ(仏憎まれ)、ほとけのたね(仏の種)、ほとけのたね(仏の種)、ほとけのはなたき(仏花焚)、ほとけまたべい(仏又平)、ほとけわだ(仏わだ)、ほとけんま(仏馬)、ほねくじら(骨鯨)、ほねたらず(骨不足)、ほねにょうかん(骨女官)、ポネヘチカプコカリ、ほねむすめ(骨娘)、ほねをくうねこ(骨喰猫)、ぼぼ、ほむらいし(炎石)、ほゆるねこ(吠る猫)、ほらがいのせい(法螺貝の精)、ほらぬけ(螺抜け)、ほらのかい(法螺の貝)、ほりかわのにょうご(堀河女御)、ほりきんじゅう(保里禽獣)、ほりのばけもの(堀の化物)、ほれほれ(掘れ掘れ)、ほろすけどうしょう、ほろどぬまのぬし(ほろど沼の主)、ポロニッネカムイ、ぼろぼろとん(暮露暮露団)、ポンカムイニシ、ほんぎょういんのねこ(本行院の猫)、ぼんざかな(盆魚)、ぼんじ(梵字)、ぽんた、ほんどうどり(本堂鳥)、ぼんのなのかのあめ(盆の七日の雨)、ぽんぽこしょ、ぼんぼしょ、ぼんぼりまつ(雪洞松)、ぽんぽんせき(ぽんぽん石) ■マーザ、マーチャービ、まいもうずのぬし(まいもうずの主)、まえゆくおんな(前行女)、まおうさまのけんじゅつけいこ(魔王様の剣術稽古)、まおうどり(馬追鳥)、まおうのやっこ(魔王の従卒)、まかいうま(魔界馬)、まかいじん(魔界神)、まかげ、まがりぶちのへび(曲がり淵の蛇)、まきげばら(環毛肚)、まきたちがみ(巻立髪)、まきもののばけもの(巻物の化物)、まぎょ(魔魚)、まぐそがし(馬糞菓子)、まくらうり、まくらがえし(枕返)、まくらがみ(枕神)、まくらさがし(枕探)、まくらだんごや(枕だんご屋)、まくらのしたのたまてばこ(枕の下の玉手箱)、まけぬき(魔計奴鬼)、まごえもんのおばけ(孫右衛門のお化け)、まごたろうぎつね(孫太郎狐)、まごはちぎつね(孫八狐)、まこもうしのうまに(真菰牛の甘煮)、まこものまえ(真菰前)、まさかどどぐう(将門土偶)、マサルカオヤントネ、マジムンヌテイソー(マジムンヌ大将)、まじめ、ましょう、ましょうぜんしん(魔勝善神)、ましょうみち(魔障道)、まじんのけぼく(魔神の化木)、ますあらいいけ(枡洗池)、ますばみのろうじん(枡食の老人)、まぜび(まぜ火)、またいこ(間太皷)、まだいこ、またづめ(又爪)、またのぞき(股覗)、またののごろうのやかた(俣野五郎の館)、まだらおに(斑鬼)、またらのえぼし(摩多羅の烏帽子)、ますまくら(枡枕)、まちいぬ(待ち犬)、まちぶせ(まち婦せ)、まつおおおかみ(松尾狼)、まつかわさま(松川様)、まっくろなおおきなけもの(真っ黒な大きな獣)、まっくろなるもの(真っ黒なる物)、まっこうぎょうのえきじん(抹額形の疫神)、まつごろう(松五郎)、まつしまのろうそう(松島の老僧)、まつしゃども(末社共)、まったけいし(松茸石)、まつたけおばけ(松茸おばけ)、まつけたししょう(松茸師匠)、まつだふじたろう(松田藤太郎)、まっとむじな(真人狢)、まつのかん(松の棺)、まつのきのながいて(松の木の長い手)、まつのせい(松の精)、まつば(松葉)、まつばくい(松葉啖)、まっぱだかのおとこ(真っ裸の男)、マッハばばあ(マッハ婆)、まづぷさぶどう(松ぷさ葡萄)、まどいがみ(迷津神)、まどうもん、まとのにぎりめし(的の握り飯)、まねうしむら(真似牛村)、まねきばばあ(招き婆)、まねくて(化招手)、マネのビラ(午日の韮)、まびのこ(間日の子)、マフラーがえし(マフラー返し)、まほういづな(魔法飯綱)、ままかせろ(飯喰ろ)、ままこじるむすこ(蛞蝓息子)、ままこのかいこ(継子蚕)、まみつかい(猯使い)、まむしのぎんえもん(蝮の銀右衛門)、まむしのちいさなの(蝮の小さなの)、まめだぬき(豆狸)、まめだののみきり(豆狸の呑切)、まめっこおぼっこ(豆っこおぼっこ)、まめをそだてていたおに(豆を育てていた鬼)、まもの(魔者)、まもりのゆき(守の靫)、マヤーシモン、まゆり(魔百合)、まよいのおに(迷の鬼)、まよけのかや(魔除の蚊帳)、まよけのたま(魔除珠)、まよけのもち(魔除餅)、まよわしとり(迷罔鳥)、まりがなろのみやびと(鞠ヶ奈路の宮人)、マリギリウワーグワー、まるいもの(丸い物)、まるはち(丸八)、まるやまのおさん(丸山のおさん)、まるやまのだいじゃ(丸山の大蛇)、まろうどじまのてんにん(稀人島の天人)、まわりからかさ(廻唐傘)、まんか、まんがぶちのぬし(馬鍬淵の主)、まんごのうお(万劫魚)、まんじゅういし(饅頭石)、まんじゅのうちあわび(満珠の打鮑)、まんだらぐも(曼荼羅雲)、まんにんぶち(万人渕)、まんりきおとこ(万力男) ■みあかしあぶらとり(御燈油取り)、みい、みいさん(巳さん)、みいれ(魅入)、みえもん(味右衛門)、みおやまのかいぶつ(一尺八寸山の怪物)、みかえりのおきな(三帰翁)、みかげつた(御影ッ田)、みかさやまのへび(三笠山の蛇)、みかづきさま、みかづきのたたり(三日月の祟)、みかみやまのだいじゃ(三上山の大蛇)、みがわりだぬき(身替狸)、みかんくねんぼ(蜜柑九年母)、みかんみのらず(蜜柑実らず)、みぎとひだりを(右と左を)、みくにのきつね(三国の狐)、みけねごのばさま(三毛猫の婆様)、みこ(美子)、みこいわ(巫女岩)、みこさし(尊螫)、みこしにゅうとう(見越入湯)、みこしにゅうどう(見越入道)、みこしのにゅうどう(見越の入道)、みこじょろううお(神子女郎魚)、みこしわかしゅ(見越若衆)、みさきがらす(御先鴉)、みさきさま(みさき様)、みしまのきぎょ(三島の奇魚)、みずいたち(水鼬)、みずかじ(水蜉蝣)、みずくし、みずさり(水去)、みずさわやまのてんぐ(水沢山の天狗)、みずぢゃやのようかい(水茶屋の妖怪)、みずのいろ、みずのかきおと(水掻音)、みずのかみひさご(水神匏)、みずのみ(水呑み)、みずふき(吹水)、みずピラミッド(水ピラミッド)、みずひょろ(水ひょろ)、みずよろろ(水よろろ)、みずやのしんどう(水屋の震動)、みせてくれのおとこ(見せてくれの男)、【拵物】 みせもののようかい(見世物の妖怪)、みぞいだし(溝出)、みそかいしおかい(味噌買塩買)、みそかよい(晦日宵)、みそごぼう(味噌牛蒡)、みそしこべ、みそなめじじい(味噌舐爺)、みそなめばばあ(味噌舐婆)、みそなめる(味噌嘗)、みそのばけもの(味噌の化物)、みそぼね(味噌骨)、みそみそ、みちのあっき(導悪気)、みちのおういし(道の王石)、みちのなかのいえ(道中家)、みついしのとうききちろう(三ッ石の藤吉郎)、みっかびのかたばのあし(三ヶ日の片葉葦)、みっかぼうず(三日坊主)、みつしょうじん(蜜将神)、みっつめうしおに(三ッ目牛鬼)、みっつめこぞう(三ッ目小僧)、みっつめこぞう(三ッ目小僧)、みっつめだるま(三ッ目達摩)、みつまたがし(三叉樫)、みつまたぎり(三叉桐)、みつめ(三ッ眼)、みつめおに(三ッ目鬼)、みつめこうえん(三眼猴猿)、みつめにゅうどう(三ッ目入道)、みつめにゅうどう(三ッ目入道)、みつめのあくま(三ッ目の悪魔)、みつめのおおごい(三目の大鯉)、みつめまいまいつぶろ(三ッ目舞螺)、みてしろごんげん(幣代権現)、みてはいけないビデオ、みとのいし(水戸石)、みどりのおこめ(緑のお米)、みどりのくも(彩雲)、みなぞこのたけのこ(水底筍)、みなとがわのしにがみ(湊川の死神)、みなよろこんぶじる(皆よろ昆布汁)、みなわり(蜷割り)、みなんどぶちのだいじゃ(みなんど淵の大蛇)、みねのさかき、みのおさんのてんぐ(箕面山の天狗)、みのがさか(蓑が坂)、みのけだち(身の毛だち)、みのっこ、みのねこ(蓑猫)、みのび(蓑火)、みのほし(蓑星)、みのもし(蓑虫)、みのわらじ(蓑草鞋)、みのをきたおおおとこ(蓑を着た大男)、みふじのはな(御藤花)、みふねのあかまる(三船の赤丸)、みふねやま(御船山)、みみあるはくじゃ(耳ある白蛇)、みみかきのしがみ(耳掻の獅噛)、みみずのとうしん(蚯蚓の灯芯)、みみずのどうぼね(蚯蚓の胴骨)、みみつきどじょう(耳付鰌)、みみなしすずめ(無耳雀)、みみだれじぞう(耳だれ地蔵)、みみやかましく(耳野蚊魔宿)、みやうつしがい(宮写貝)、みやこのじしゃくせん(都の磁石山)、みやづる(宮鶴)、みょうがのことり(茗荷の子取)、みょうこうさんあしだてぼう(妙高山足立坊)、みょうじょうがたきのやまんば(明星ヶ滝の山姥)、みょうじんのしんちょく(明神の神勅)、みょうじんやまのやまねこ(明神山の山猫)、みょうにおそいびょうしん(妙に遅い秒針)、みょうはちのばけもの(妙鉢の化物)みよしにゅうどう(三好入道)、みるのひやく(海松の秘薬)、みるめ(水妻)、みろくどし(弥勒年)、ミンダリンマ(耳垂馬)、ミンツチノトノ、みんみんぜみ(見ん見ん蝉) ■むえん(無縁鳥)、むかいのくも(迎の雲)、むかいのやま(向かいの山)、むかしこいしき(昔鯉敷)、むかしもあるめい(昔も有迷)、むかぜおんな(蜈蚣女)、むかでむし(百足虫)、むがん(無眼)、むき、むぎつきじぞう(麦搗き地蔵)、むぎめしいん(麦飯員)、ムクケトゥレンペ、むくむかばき(無垢行縢)、むくり、むぐりむぐりしたもん、むこんどうじん(夢魂道人)、むしおいみょうじん(虫逐明神)、むしおに(圧し鬼)、むしきりのすず(虫切鈴)、むしくらやまのおに(虫倉山の鬼)、むしけらたちのねんりき(虫けら達の念力)、むじながさ(狢笠)、むじなおんな(狢女)、むじなのあな(狢の穴)、むじなのおちゃ(狢御茶)、むじなのきょ(狢の居)、むじなのたきび(狢焚火)、むじなのちょうちん(狢提灯)、むじなのとらがいし(狢の虎ヶ石)、むじなのどろ(狢の泥)、むじなのぼんぼり(狢雪洞)、むじなのまり(狢の鞠)、むしもの(蒸物)、むしゅくのようかい(無宿の妖怪)、むじょうちょう(無常鳥)、むしよけのたか(除虫鷹)、むしろのしたのもぐら(莚の下のもぐら)、むしろのて(筵の手)、むじんのかま(無盡の釜)、むすこやのはまのひとつめこぞう(息子屋の浜の一ッ目小僧)、むすめあらし(娘嵐)、むち、むつくび(六首)、むなくち、むにくこりれい(無肉狐狸霊)、むらさきいけのぬし(紫池の主)、むらさきいどのふな(紫井戸の鮒)、むらさきいろのたびのおんな(紫色の足袋の女)、むらさきがわのさたろう(紫川の佐太郎)、むらさきすいしょうのじゃき(紫水晶の邪気)、むらさきのばいおう(紫野梅翁)、むらちろり、むらづる(群鶴)、むりょうどく(無量毒)、むろづみのきみ(室積君)、ムンイウワー、ムンヌキムン ■めいげつひめ(名月姫)、めいどのしゅっけ(冥途の出家)、めいばそう(名馬草)、めいましし(児麻猪)、めおといし(女夫石)、めかみなり(雌雷)、めくい(目食い)、めからひ(目から火)、めくされむし(目腐虫)、めくじりがわのかっぱ(目久尻川の河童)、めぐせえおおおとこ(醜え大男)、めくらべ(目競)、めこ(飯櫃重箱)、めさんがわ(滅三川)、めしくいしびと(飯食い死人)、めしくいゆうれい(飯食い幽霊)、めしもりじょろかいのようかい(飯盛女郎買の妖怪)、めしもりのしゃくしにょらい(飯盛の杓子如来)、めすいわおすいわ(雌岩雄岩)、めずぎょうのえきじん(馬頭形の疫神)、めだま(眼玉)、めだまじき(目玉敷)、めだましゃぶり(目玉しゃぶり)、めだまだし(目玉出)、めつきぎす(目突き螽斯)、めっそうどうじ(めっそう童子)、めでたい(目出鯛)、めとち、めどち、めどつ、めなしちご(目無し稚児)、めぬり(目塗り)、めのかい(目の怪)、めのぼう(眼の棒)、めばかり(目斗り)、めひきそでひき(目引き袖蟇)、めひとつごろ(目一ッごろ)、めひとつのひと(目一ッの人)、めふたつ(目二ッ)、めもはなもなきこぞう(目も鼻も無き小僧)、めら、めらぼし(布良星)、めらりひょん ■もいわり(碗割り)、もうからす(不儲鴉)、もうこのれい(蒙古霊)、もうじゃ(亡者虫)、もうじゃ(亡者)、もうじゃのなくこえ(亡者の泣声)、もうじゃのへいたい(亡者の兵隊)、もうじゃぶね(亡者舟)、もうじんだいこ(亡人太鼓)、もうすけ、もうれんび(亡霊火)、もがみげんぞう(最上源蔵)、もくぎょこうのようかい(木魚講の妖怪)、もくぎょのばけもの(木魚の化物)、もくさい、もくじい、もぐらもっち、もくりこくり(蒙古高句麗)、もくれんのはな(木蘭花)、もじのこもの(文字の小者)、モシリシンナイサム、もぞこい、もた、もちとるおに(餅とる鬼)、もちなげいし(餅投石)、もっけ(目気)、もっちょむだけのてんぐどん(本富岳の天狗殿)、もつらさま(もつら様)、もといぬ(元犬)、ものいうたきぎ(物云う薪木)、ものかねぇよめっこ(物食ねぇ嫁っこ)、ものくわんかか(物食わん嬶)、もぶら、もま、もま、もまむし(藻真虫)、もみじぶくろう(紅葉梟)、もめんひいてるばあちゃん(木綿ひいてる婆ちゃん)、ももがたき(桃ヶ瀑)、ももしまのかいじゅう(百島の怪獣)、もものはのじょろう(桃葉の女臈)、ももほどのいし(桃程石)、ももんじい、もりび(亡霊火)、もらいっびと、もりやのむらじのとのきま(守屋連の徒の鬼魔)、もるど、もろくび(もろ首)、もろび(亡霊火)、もんかぶり(門被り)、もんじゅせんにん(文珠仙人)、もんちょうちん(紋提灯)、もんどりばあさま(もんどり婆様)、もんのとのようなまっくろなもの(門の戸のような真っ黒なもの)、もんぴきよこせ(股引よこせ)、もんもうそんじゃ(文盲損者)、もんもらもち ■やいこのばば、やいばのきじ(刃の雉)、やえうめ(八重梅)、やえがさのだいじゃ(八重笠の大蛇)、やえのいなほ(八重の稲穂)、やおきつね(八百狐)、やから(山族)、ヤカラカムイトノ、やかん(野干)、やかんかさね(薬缶累)、やかんこかし(薬缶転)、やかんざか(薬缶坂)、やかんさがり(薬缶下)、やかんたろ(矢かん太郎)、やかんつる(薬缶吊)、やかんづる(薬缶釣)、やかんのばけもの(薬缶の化物)、やきあゆ(焼鮎)、やきだいだい(焼き橙)、やぎょうさん(夜行さん)、やくがみ(厄神)、やくしん(やく神)、やくしん(厄神)、やくじん(疫神)、やくじんさま(厄神様)、やくそくかたきばけもの(約束かたき化物)、やくなげのもち(厄投げの餅)、やくめ(厄目)、やけちん(野気狆)、やけどざる(火傷猿)、やけないすみ(焼けない炭)、やけのみだにょらい(焼呑陀如来)、やげんむぐら(薬研むぐら)、やここうずう(野狐小僧)、やこさま(野狐様)、やざいどん、やざいもんぎつね(弥左衛門狐)、やさいろ(やさい艪)、やしきのようかい(屋敷の妖怪)、やしのがいこつ(野師の骸骨)、やしゃのしせき(夜叉の矢石)、やたがらす(八咫鴉)、やちべこ、やつあしのうさぎ(八足兎)、やつうし(八牛)、やどうかい(夜道怪)、やどんのケンムン(屋鈍のケンムン)、ヤナカゼ(悪風)、やなぎのえだのいぎょう(柳の枝の異形)、やなぎのきのたませ(柳の木のたませ)、やなり(家鳴)、やのうえのひばしら(屋の上の火柱)、やのむねのれんげのはな(屋の棟の蓮華の花)、やばのようかい(楊弓場の妖怪)、やひろのくまわに(八尋の熊鰐)、やぶちょうちん(籔提灯)、やぶにらみ(籔にらみ)、やぶのぞき(籔覗)、やぶれたび(破足袋)、やべするがのゆうれい(矢部駿河の幽霊)、やまあらし(山あらし)、やまあらし(山あらし)、やまいぐも(病蜘蛛)、やまいぬ(山犬)、やまいのきり(病霧)、やまいものばけもの(薯蕷の化物)、やまおこぜ(山おこぜ)、やまおとこ(山男)、やまおとこ(山男)、やまおとこ(山男)、やまおなご(山女子)、やまおに(山鬼)、やまおらび(山哭)、やまおれ(山おれ)、やまがち(山蟒)、やまがみのさかぶ(山神の叫ぶ)、やまがみのたいぼく(山神の大木)、やまこ(山子)、やまごえぐま(山越熊)、やまこぞう(山小僧)、やまざめ(山鮫)、やまざる(山猿)、やまじじい(山爺)、やまじょろう(山上臈)、やますずめ(山雀)、やまずみさん(山住さん)、やまずみのはんがんべっとうときかげ(山澄判官別当時景)、やませこ(山せこ)、やまだちひめ(山立姫)、やまたのおろちのしっぽ(八岐大蛇の尻尾)、やまだのさかのかんおけ(山田坂の棺桶)、やまたろう(山太郎)、やまちち(山地乳)、やまちち(山父)、やまてて(山てて)、やまとかげ(山蜥蜴)、ヤマトのカッパ、やまとび(山とび)、やまとほうろくやまとまめ(大和焙烙大和豆)、やまどりのたにわたり(山鳥の谷渡)、やまどりのなまくび(山鳥の生首)、やまなかのいんせき(山中の隕石)、やまぬしおうむ(山主鸚鵡)、やまねこのひ(山猫火)、やまのあやしきひと(山のあやしき人)、やまのあらし(山のあらし)、やまのおばけ(山のおばけ)、やまのかみ(山の神)、やまのかみ(山の神)、やまのかみおとし(山の神おとし)、やまのかみかぜ(山の神風)、やまのかみのあるくおと(山の神の歩く音)、やまのかみのおふだ(山の神の護符)、やまのかみのつばき(山神椿)、やまのかみのとがめ(山の神の譴)、やまのかみのめかくし(山の神の目隠し)、やまのけ、やまのさぐ、やまのだいじゃ(山の大蛇)、やまのばばあ(山の婆)、やまのはまぐり(山文蛤)、やまのへび(山の蛇)、やまのもうじゅう(山猛獣)、やまばし(山箸)、やまばばあ(山婆)、やまばんば(山婆んば)、やまひ(夜魔霊)、やまびこ(幽谷響)、やまびこ(山彦)、やまびここぞう(山彦小僧)、やまびっこ(蓑衣虫)、やまぶきぜんべい(山葺善平)、やまぶきのひ(山吹火)、やまぶしさまのいし(山伏様の石)、やまぶしたき(山伏滝)、やまぶしのつか(山伏塚)、やまぶしのでかいの(山伏のでかいの)、やまほととぎす、やままゆのいとのわ(山繭の糸の輪)、やまみさき(山みさき)、やまみずてんぐ(山水天狗)、やまもももぎ(楊梅捥)、やまわに(山鰐)、やまわらう(山笑)、やまわろ(山童)、やまぶしいけ(山伏池)、ヤマンシェ、やまんば(山姥)、やまんば(山姥)、やまんばがつく(山姥がつく)、やまんばのおび(山姥帯)、やまんばのくつ(山姥沓)、やまんばのしゃくし(山姥の杓子)、やまんわかし(山若衆)、やみだ(病田)、やみめのはんがんきれあか(病目之判官切赤)、ややかし、やりけちょう(鎗毛長)、やれうちわ(破団扇)、やれぐるま(破車)、やれしゃくし(破杓子)、やろかみず(遣ろか水)、やわたのたまご(八幡の鶏卵)、ヤンカーチクイ、ヤンブシ、ヤンメマジムン、 ■ゆうさくもも(有作桃)、ゆうしつぎょうのえきじん(黝漆形の疫神)、ゆうじょのくだぎつね(遊女の管狐)、ゆうせん(幽線)、ゆうぜんぶち(宥然淵)、ゆうのうし(牰の丑)、ゆうのはり(柚の針)、ゆうりん(幽輪)、ゆうれいいし(幽霊石)、ゆうれいとっくり(幽霊徳利)、ゆうれいばな(幽霊花)、ゆうれいぶね(幽霊船)、ゆかゆり(床揺)、ゆかんのみず(湯灌水)、ゆきあい(行合)、ゆきあいがみ(行合神)、ゆきおに、ゆきおんな(雪女)、ゆきころばし(雪ころばし)、ゆきさぶろう(雪三郎)、ゆきじじい(雪爺)、ゆきじぞう(雪地蔵)、ゆきなめ(雪なめ)、ゆきはきばば(雪掃婆)、ゆきばじょ(雪ばじょ)、ゆきぼうず(雪坊主)、ゆきぼとけ(雪仏)、ゆきんこ(雪ん子)、ゆきんば(雪姥)、ゆすらちんりん(桜桃沈輪)、ゆずれんぎ(柚擂木)、ゆどのさんのほとけさま(湯殿山の仏様)、ゆどのさんのやまんば(湯殿山の山姥)、ゆのうお(湯の魚)、ゆびせんにん(指仙人)、ゆびのじゃどう(指蛇道)、ゆびのしらへび(指白蛇)、ゆぼうず(湯坊主)、ゆめくい(夢啖)、ゆめのうちのひと(夢の中の人)、ゆめのおおねこ(夢大猫)、ゆめのかわ(夢の川)、ゆめのかんじょ(夢官女)、ゆめのこめ(夢の米)、ゆめのひ(夢の火)、ゆりばば(囲炉裏婆)、ゆるしのたま(許の弾) ■よいか、よいきみをしめじだけ(良気味を占地茸)、よいことせんだいこんじる(良事せん大根汁)、ようかいひばち(妖怪火鉢)、ようかんおしょう(羊羹和尚)、ようぎん(化羊睾)、ようごうすぎ(影向杉)、ようそ(妖鼠)、ようないもの、ようぼう(妖亡)、ようみのよりいるきんじゅう(妖魅の憑居禽獣)、ようろうのおたま(養老のお玉)、よかじょうもん(良か上物)、よかんじん(夜勧進)、よきえのどうじ(能画の童子)、よきできるよな(斧で伐るよな)、よくじょう(欲城)、よぐそどの(夜屎殿)、よこして(寄越手)、よこしまのくに(横四魔の国)、よこづち(横槌)、よこづつへび(横筒蛇)、よこめごろう(横目五郎)、よさくいなり(与作稲荷)、よさぶろうむぎよし(夜三郎麦好)、よしだのえんこう(吉田猿猴)、よじよんぷんよんびょうのつくえ(四時四分四秒の机)、よしわらのかいじょ(吉原の怪女)、よしわらむし(吉原虫)、よすずめ(夜雀)、よすみこぞう(四隅小僧)、よすみになまこ(四隅に海鼠)、よたか(夜鷹)、よたかのようかい(夜鷹の妖怪)、よたらがみ(よたら神)、よつあしのとりのこ(四足鶏子)、よつでかごのようかい(四ッ手駕篭の妖怪)、よつでさんぞく(四ッ手三足)、よつめのみっつめにゅうどう(四ッ目の三ッ目入道)、よつりん(四ッ輪)、よどひめ(与止姫)、よどむしあおむし(夜虫青虫)、よなきがい(夜泣貝)、よなきがい(夜啼螺)、よなきからす(夜鳴鴉)、よなきそてつ(夜泣き蘇鉄)、よなきばば(夜なき婆)、よねだこ(米蛸)、よのなかざくら(世の中桜)、よばいぐも(夜這蜘)、よばいぼしのかね(夜這星の金)、よはちのよめ(与八の嫁)、よびさか(呼坂)、よぶこ(呼子)、よへいじきび(与平治黍)、よぼしいわ(烏帽子岩)、よめいりにもつ(嫁入り荷物)、よめがた(嫁が田)、よもぎのつゆ(蓬の露)、よもざい、よやくつなぎ(予約つなぎ)、よもさくがわ(与茂作川)、よもつめ(黄泉悪卒)、よもんさん、よるのこおり(夜の氷)、よるのしお(夜の塩)、よるのしお(夜の潮)、よるのみみず(夜蚯蚓)、よろいがえる(鎧蛙)、よろいのみょうじん(鎧明神)、よわし(弱卒魚)、よんじゅうにんのせいと(四十人の生徒)、よんしょくのかみ(四色の紙)、よんばんのばけもの(四番の化物)、よんばんのふたご(四番の双子) ■らいいぬ(雷犬)、ライオニ、らいがのびょうぶ(雷画の屏風)、らいさまがかからぬ(雷様がかからぬ)、らいじゅう(雷獣)、らいのこま(雷の駒)、らかんねこ(羅漢猫)、らぎょうせんにん(裸形仙人)、らちもない、らっふるざる(襞襟猿)、らでんのはしご(螺鈿の梯子)、らとうぎょうのえきじん(螺頭形の疫神)、ラヨチ、ランチクカク、らんぷこう(硝灯公)、らんまおばけ(欄間おばけ) ■りうんばう、りくじん(陸神)、りしぎょうのえきじん(利觜形の疫神)、りっしゅうのゆあみ(立秋浴)、リヤカーのばばあ(リヤカーの婆)、りゅう(竜立)、りゅう(竜)、りゅうおう(竜王)、りゅうおうのつかい(竜王の使い)、りゅうがたけ(竜嶽)、りゅうく(竜駒)、りゅうぐうさま(竜宮様)、りゅうぐうざら(竜宮皿)、りゅうぐうだいこん(竜宮大根)、りゅうぐうてがた(竜宮手形)、りゅうぐうのくろねこ(竜宮の黒猫)、りゅうぐうのたい(竜宮鯛)、りゅうぐうのたこ(竜宮鮹)、りゅうぐうのにわとり(竜宮の鶏)、りゅうぐうのひきゃく(竜宮の飛脚)、りゅうぐうのふりそで(竜宮の振袖)、りゅうぐうゆき(竜宮行鬼)、りゅうさのきしん(流沙の鬼神)、りゅうじゃ(竜蛇)、りゅうじんさまのおつかい(竜神様のお使い)、りゅうとう(竜燈)、りゅうとうじん(竜頭人)、りょうがえのようかい(両替の妖怪)、りょうじ(竜字)、りょうすい(竜水)、りょうそん(竜損)、りょうとうのへびのようなむし(両頭の蛇の様な虫)、りょうはのすすき(両葉芒)、りょうりぢゃやのようかい(料理茶屋の妖怪)、りょろぎ(糧螻蟻)、りんごのかい(林檎怪)、 ■ルカニアイ、ルカニオプ、ルカニコイスル、るすおばけ(豆子お化け)、 ■れいこんてんせい(霊魂天性)、れいぞうこのうめきごえ(冷蔵庫の呻き声)、れいのげろしち(例野夏魯七)、れいみょうなこうば(霊妙な工場)、れいをとめるエスカレーター(霊を止めるエスカレーター)、レブンモシカルカムイ、れんぎがえる(擂木蛙)、れんぎどり(擂木鳥)、れんぎぼう(擂木坊)、れんだらにょ(恋多羅女)、れんぼのやみ(恋暮闇) ■ろうこくたいし(漏刻太子)、ろうじんのひ(老人火)、ろうそくおばけ(蝋燭お化け)、ろうちゅうおうふ(滝中嫗婦)、ろうゆう(老鼬)、ろくきんぎょ(六金魚)、ろくざえもんうめ(六左衛門梅)、ろくさん(六算)、ろくじゅうろくいろのみず(六十六色水)、ろくしゅのころも(六銖衣)、ろくそくがえる(六足蛙)、ろくどうのとりかた(六道の捕方)、ろくばんのばけもの(六番の化物)、ろくぶづか(六部塚)、ろくぶのとうふがま(六部の豆腐釜)、ろくべえいわ(六兵衛岩)、ろくろくへそ(ろくろく臍)、ろっかくぎょうのえきじん(六角形の疫神)、ロンコロオヤシ、ろんでのかぐらだいこ(ろんでの神楽太皷) ■わぁ、ワーマジムン、わいら、わうわう、ワオ、わかまつのたか(若松鷹)、わかれみち(岐れ道)、わきにじぞう(脇侍二地蔵)、わきやごぜんさま(わきや御前様)、わくどさん(蛙さん)、わくどつき(蟇憑き)、わこうなるちゃ(若うなる茶)、わこなるちょこ(若なる猪口)、わしてんぐ(鷲天狗)、わしのときまいり(鷲刻参)、わたつみのいかり(海神の怒)、わたつみのむすめ(海神の女)、わたなべりゅうじん(渡辺竜神)、わたぼうし(綿帽子)、わたり、わたりさぎ(渡り鷺)、わたりさんもんめ(綿売三匁)、わたりびしゃく(渡柄杓)、わたりびしゃく(渡柄杓)、わっぱ、わなしかたはのおぶね(無輪片葉の御舟)、わに(鰐)、わにくいどり(鰐喰鳥)、わにぐち(鰐口)、わにまた(鰐又)、わにゅうどう(輪入道)、わのなかわらんべ(輪童子)、わらいねこ(笑い猫)、わらかつぎ(藁担ぎ)、わらのうま(藁の馬)、ワラベッグワヨナモン、わらわぬあおおに(笑わぬ青鬼)、わりいし(破石)、わりいし(割石)、わるいじぞう(悪い地蔵)、わるぐちそらまめ(悪口蚕豆)、ワレテサンラン、わんかしじぞう(椀貸地蔵)、わんどうじ(腕童子)、わんのごぜんさま(椀の御前様) ■ゐのこづち(豕槌) ■をうけら もどる│あ~た│
https://w.atwiki.jp/wakan-momomikan/pages/14.html
にっぽん 日本 Japan あ~た│な~わ│ ■アーマジムン、アァマッティブ、あいかちゅう(愛花虫)、あいがのうみぼうず(安乎の海坊主)、あいもとのだいじゃ(愛本の大蛇)、アイラクチェポ、あおあんどん(青行灯)、あおいおんな(青い女)、あおいくも(青蜘蛛)、あおいとかげ(青い蜥蜴)、あおいのもんどころさま(葵の紋所様)、あおいろほうし(青色法師)、あおおにあかおに(青鬼赤鬼)、あおきふくろのようなもの(青き袋のようなもの)、あおさぎび(青鷺火)、あおすじはし(青筋喙)、あおたきのちざくら(青滝の血桜)、あおとげぶね(翠棘艨)、あおどり(青鳥)、あおにゅうどう(青入道)、あおにょうぼう(青女房)、あおのぎにふしたるもの(仰ぎに臥したる者)、あおひこうま(青飛行魔)、あおびょうたん(青葫蘆)、あおぼうず(青坊主)、あおものきり(青物切)、あかいうさぎ(赤い兎)、あかいかおのもの(赤い顔のもの)、あかいかやのほ(赤い萱の穂)、あかいかわうま(赤い川馬)、あかいきんちゃく(赤い巾着)、あかいし(赤石)、あかいしたあおいした(赤い舌青い舌)、あかいしゃもじ(赤い杓子)、あかいだいこん(赤い大根)、あかいねむのはな(赤い合歓の花)、あかいはこしろいはこ(赤い箱白い箱)、あかいひかり(赤い光)、あかいぷっつり(赤いぷっつり)、あかいむしこしろいむしこ(赤い虫こ白い虫こ)、あかいわらじ(赤草鞋)、あかうさぎ(赤兎)、あかうし(赤牛)、あかうで(赤腕)、あかうま(赤馬)、あかえい(赤荷魚)、あかえい(赤荷魚)、あかおにでんろく(赤鬼伝六)、あかきかみのけもの(赤髪獣)、あかくらがいけのぬえ(赤倉ヶ池の鵺)、あかご(赤児)、あかごのほおひげ(赤子の頬髭)、あかごぶちのぬし(赤子淵の主)、あかごや(赤子屋)、あかじた(赤舌)、あかじた(赤舌)、あかすっぽん(朱泥亀)、あかだいこ(赤大根)、あかたのき(あかたの木)、あかて、あかてぬぐい(赤手拭)、あかとげぶね(丹棘艨)、あかとり(淦取り)、あかとりみみ(淦取耳)、あかなめ(垢嘗)、あがねこ、あかのぼうこん(垢の亡魂)、あかはだか、あかばち(赤蜂)、あかぶち(赤渕)、あかはな(赤鼻)、あかひこうま(赤飛行魔)、あかびらさま(あかびら様)、あかふんきつね(赤褌狐)、あかぼうず(赤坊主)、アカマター、あかみじぞう(赤身地蔵)、あかめんこう、あかりなしそば(無灯蕎麦)、あかん(不柑)、アカングワーユ、あかんぼ(赤ん坊)、あかんぼう(赤坊)、あかんぼう(赤ン坊)、あきうど(あき独活)、あぎん(悪祁)、あきんどぎつね(商人狐)、あくか(悪火)、あくしゃぎょうのえきじん(渥赭形の疫神)、あくしゅのきじょ(悪趣の鬼女)、あくだ(悪田)、あくちゅうしめつのくじゃくみょうおう(悪虫死滅の孔雀明王)、あくちゅうそうじょうのようえかんのん(悪虫掃攘の葉衣観音)、あぐとねぶり(踵舐り)、あくびょうがみ(悪病神)、あくふう(悪風)、あこうのしおかい(赤穂の塩買)、あごめ(頤目)、あごひげのぼうさん(鬚の坊さん)、あさがおにんぎょう(朝顔人形)、あさくさのけじょ(浅草の化女)、あさのうさぎ(朝の兎)、あさまのくま(浅間熊)、あしあらいたらい(洗脚盥)、あしかきばばあ(足掻婆)、あしかぶり(足かぶり)、あしきき(悪気)、あしきつち(汚土)、あしげのぞうやく(葦毛の草駅)、あしだのかお(足駄顔)、あしのあるあおだいしょう(足のある青大将)、あしのはえたいと(足の生えた糸)、あしもとにみず(足許に水)、あしゅらおう(阿修羅王)、あしゅらにょ(阿修羅女)、あじをみて(味を見て)、あすかでら(飛鳥寺)、あずきあらい(小豆洗)、あずきあらい(小豆洗)、あずきあらい(小豆洗)あずきあらいだぬき(小豆洗い狸)、あずきすり(小豆摩)、あずきそぎばば(小豆そぎ婆)、あずきどうじ(小豆童子)、あずきとぎ(小豆磨)、あずきとぎのばばあ(小豆磨の婆)、あずきはかり(小豆斗)、あずきばばあ(小豆婆)、あずきをあらうおと(小豆を洗う音)、あずきをあらうおと(小豆を洗う音)、あせ、あせかきじぞう(汗掻き地蔵)、あせのいし(汗の石)、あそぶはそんじゃ(遊者損者)、あたけのようかい(安宅の妖怪)、あたごのいわひめ(愛宕の岩姫)、あたごのおたいら(愛宕の於平)、あたごのとび(愛宕鳶)、あたごのゆうし(愛宕の勇士)、あだどり(仇鳥)、アタネ、あたまがししににたむし(頭が獅子に似た虫)、あたまのわらじ(頭痛草鞋)、あたまふろ(頭風炉)、あたまをかきたい(頭を掻き鯛)、あつ(悪液)、あつたのしらさぎ(熱田の白鷺)、アッチキリアッテケヘ、あとおいこぞう(後追い小僧)、あとがほしいか(跡が干烏賊)、あとさき(後と前)、あとさきにあたまのあるうま(前後に頭のある馬)、あなうやしりえい(阿奈宇耶室利永)、あにさまのへび(兄様蛇)、あねさまあねさま(姉様姉様)、あねのかね(姉の鐘)、あのよのあくま(あの世の悪魔)、あぶ(虻)、アプカッパ、アプトルヤムペウェンユク、あぶらあかご(油赤子)、あぶらおけ(油桶)、あぶらかいすかい(油買酢買)、あぶらげさんまい(油揚三枚)、あぶらさし(油さし)、あぶらすまし(油すまし)、あぶらなせ(油返せ)、あぶらつぼをひくあり(油壷を引蟻)、あぶらぼう(油坊)、あぶらむし(阿浮乱虫)、あぶらむし(膏虫)、あほうたる、あほうのひ(あほうの火)、アホラ、あまいかしのかみ(甘井菓子守)、アマイノウ、あまからあし(火天から脚)、あまくだりしもみ(天降籾)、あまごいのかえる(雨乞の青蛙)、あまざけばばあ(甘酒婆)、あまざけのばばあくび(甘酒の婆首)、あまざけのぼうこん(甘酒の亡魂)、あまたおどり(数多踊)、あまつきつね(天狐)、あまてるかみ、あまどり(雨鳥)、あまにし(尼螺貝)、あまねじゃく(天邪鬼)、あまのさかひめ、あまのさぐめ(天探女)、あまのじゃく(天邪鬼)、あまのじゃく(天邪鬼)、あまのしゃぐ(天邪鬼)、あまのじゃくのにわとり(天邪鬼の鶏)、あまはぎばば、あまはまぐり(尼文蛤)、あまびえ、あまびこ(天日子)、あまびこにゅうどう(尼彦入道)、アマフルキャ、あまみへぎ、あまりょう(雨竜)、あまんじゃく(天邪鬼)、あまんじゃく(天邪鬼)、あまんじゃこ(天邪鬼)、あみきり(網切)、あみだうし(阿弥陀牛)、あみだがむね(阿弥陀がむね)、あみどくろ(網髑髏)、アミピトゥピサ(雨一粒)、あみやぶれ(網破れ)、アミユーリー、あめあられなす(雨霰茄)、あめいわ(雨岩)、あめおじ(雨爺)、あめかいおんな(飴買女)、あめかいぼう(飴買坊)、あめこんごう(雨金剛)、あめつちじんやく(天地腎薬)、あめにんぎょ(あめ人魚)、あめのかつらおとこ(天桂壮子)、あめのこぼうず(雨小坊主)、あめふらしじぞう(雨降し地蔵)、あめふりこぞう(雨降り小僧)、あめふりこぞう(雨降り小僧)、あめふりばばあ(雨降婆)、あめふりぼうず(雨降り坊主)、あめほうぐ(雨法具)、あめむかで(雨蜈蚣)、あやかし(海怪)、あやしきわらわ(霊童)、あやしきろうそう(あやしき老僧)、アライガミソーヌイナグ、あらいじぞう(洗地蔵)、アラウェンサンペ、あらきざかしたのようかい(荒木坂下の妖怪)、あらびうとびこむもの(麁疎来物)、あららぎのさと(蘭の里)、あられいり(霰煎り)、あり(蟻)、ありえ、ありがもり(蟻ヶ森)、ありにちち(蟻に乳)、ありのおおきみ(蟻の王)、ありのたたり(蟻の祟)、ありひめ(蟻姫)、ありみつどん(有光どん)、アルサラウス、あれいなびかり(荒稲光)、あわしまのかたはのあし(淡島の片葉葦)、あわずのちょうちん(不会の提灯)、あわせのどくぎょ(袷衣の毒魚)、あわたぐちやすつな(粟田口康綱)、あわのたいぼく(粟大木)、あわびをとるもの(鮑蜑女)、あわよし、あんご(蛙)、あんこのさかな(あんこの魚)、あんちんきよひめ(安珍清姫蛇)、あんどんばばあ(行灯婆)、あんどんぼう(行灯坊)、あんねんとう(安然塔)、あんぴん、あんやのどきょう(暗夜読経)、あんりゅうじくじら(安隆寺鯨) ■イーイミガイ、いいじまのいちょう(飯島の異鳥)、いいだかだんりんのたぬき(飯高檀林の狸)、いいねえさん(いい姉さん)、いうことをきかなかったうさぎ(言うことを聞かなかかった兎)、いえのき(家の木)、イガウ、いがきじんじゅうろう(井垣甚十郎)、いかしか(衣架鹿)、イカタンパカムイ、いかのこうあん(烏賊の甲庵)、いかのにゅうどう(烏賊の入道)、いがぼう(いが坊)、いかるき(怒る気)、いきいし(生き石)、いきうめぼし(生梅干)、いきたとりい(生きた鳥居)、いきのけ(生霊)、いきばり(生き針)、いきふどう(生不動)、いぎょうのうなぎ(異形鰻)、いぎょうのおきくむし(異形阿菊虫)、いく、いくさがみのおんな(軍神女)、いくし(生石)、いくち、いくちのばけもの(猪口茸の化け物)、いくののてんぐ(生野の天狗)、いくれいじん(生霊神)、いけかがみ(池鏡)、いけすかんのん、いけのおんじゃ(池の雄蛇)、いけのだいじゃ(池の大蛇)、いけのちしお(池血汐)、いけのどくりゅう(池の毒竜)、いけのはたのようかい(池之端の妖怪)、いけのめんじゃ(池の雌蛇)、いけぼうず(池坊主)、イケンザー、いこくのもの(異国の者)、いさき(猪前)、いさくだどん(伊作田殿)、イサトーゆうれい(イサトー幽霊)、いざなぎいざなみのつかい(諾冊の使い)、いしいだめのおんば(石井溜のおんば)、いしうすのおと(石臼音)、いしかじり(石齧り)、いしかわあくしろう(石川悪四郎)、いじこ(児篭)、いしたにやまのおに(石谷山の鬼)、イシナギマジムン、いしなげだぬき(石投狸)、いしなげんじょ(石渚女)、いしのいしく(石の石工)、いしのおばけ(石のお化け)、いしのきよひめ(石の清姫)、いしのひつ(石の櫃)、いしのひと(石の人)、いしのむしゃ(石の武者)、いしのやじりふり(雨石鏃)、いしゃのゆうれい(医者の幽霊)、いずくにへいくよもち(何国へ行世餅)、イセポユクパクノポロ、いせやのばけもの(伊勢屋の化物)、いそおんな(磯女)、いそがき(磯餓鬼)、いそがし、いそじお(磯塩)、いそのかみ(いその神)、イソポイルシカ、いたこぬまのさかな(巫女沼の魚)、いただきじょろしゅ(頂戴女郎衆)、いたちのひとつび(鼬の一ッ火)、いたちのぬりかべ(鼬の塗壁)、いたちのまり(鼬の鞠)、いたちのもちいし(鼬餅石)、いたばしやのねこ(板橋屋の猫)、いたろうぎつね(衣太郎狐)、いちがんどうじ(一眼童子)、いちがんのにゅうどう(一眼の入道)、いちじくのせい(無花果精)、いちじょうにしゃくのかつら(一丈二尺の桂)、いちじょうぼうず(一丈坊主)、いちじんどく(一塵毒)、いちぜんめし(一膳めし)、いちばんのばけもの(一番の化物)、いちまいのはなびら(一枚の花片)、いちねん(一念)、いちねんのしんき(一念の心鬼)、いちばんあてるき(一番阿手流鬼)、いちもくれん(一目連)、いちもくれんのかんむり(一目連の冠)、イチャヌエ、いちろうぎょうのえきじん(一髏形の疫神)、いっさんくび(一散首)、イッシャ、いっせいぎょうのえきじん(一睛形の疫神)、いっせいにでるじゃぐち(一斉に出る蛇口)、いったんもめん(一反木綿)、いっちくたっちく、いっちょめ(一ッちょ目)、いつつめこぞう(五ッ目小僧)、いつつめのあかご(五ッ目の赤子)、いつのうかのめ(厳稲魂女)、いつのぬつち(厳野雷)、いつのやまつち(厳山雷)、いっぱいもり(一杯盛)、いっぽんあし(一本足)、いっぽんあしのさいのかみ(一本足の塞の神)、いっぽんだたら(一本だたら)、いっぽんづの(一本角)、いでもち、いでん(異電)、いどいし(井戸石)、イトゥレンコロペ、いとくずまゆげ(縷眉毛)、いとぐるまのおと(糸車音)、いとくり(糸繰り)、いとざくらのせい(糸桜精)、いどさん(井戸様)、いとやのばあさん(糸屋の婆さん)、いとんぼう(糸坊)、いなあらめ〈棘荒布〉、いなござし(阜螽刺)、いなづまごぜん(稲妻御前)、いなりあたり(稲荷あたり)、いなりごんぜん(稲荷御前)、いなりというさかな(稲荷という魚)、いなりのみや(稲荷宮)、いなりまつ(稲荷松)、いにしえごころ、いにまける(威に負ける)、いぬいのすまのかえる(乾の隅の蛙)、いぬがおがめ(犬顔亀)、いぬがみ(犬神)、いぬがみぎょうぶ(隠神刑部)、いぬくわず(犬不喰)、いぬのおば(犬伯母)、いぬのはちろう(犬の八郎)、いぬのまもの(犬魔物)、いぬのめ(犬の目)、いねのくせ(稲の病)、いのくまにゅうどう(猪熊入道)、いのこのかえる(亥子蛙)、いのししおとこ(猪男)、いのししむしゃ(猪武者)、いのちながえのさお(命長柄の棹)、いばらきばばあ(茨木婆)、いびきごえ(鼻鼾声)、いぶりやま(飯降山)、イペクルイセイ、いぼじぞう(疣地蔵)、いぼじぞう(疣地蔵)、いぼとりちょうすけ(疣取り長助)、いぼひきだ(疣蟇蛙)、いぼみず(疣水)、いまがわとんぼ(今川胡黎)、いもあらいぶち(芋洗淵)、いもいくちもと(芋草数千許株)、いもうとのかね(妹の鐘)、いもちのおとも(稲熱のお供)、いものたたり(薯の祟)、いものはふすべ(芋葉痣)、いもぼうず(痘坊主)、いもほりぼう(芋堀坊)、いもむし(妹虫)、いやだにのびじょ(弥谷の美女)、いやみ(否魅)、イユうりユーリー(魚売り幽霊)、イユタニ、イヨーオツデゲス、いらずやまのぬし(入らず山の主)、いらむし(いら虫)、いるか(海豚)、いろあさやかひめ(伊路阿佐邪賀姫)、いろだま(色玉)、いろどいこうもり(色問蝙蝠)、いろはぎつね(いろは狐)、いろりのきのこ(囲炉裏の茸)、いろりのばばあ(囲炉裏の婆)、イワイセポ、いわおきばばあ(岩置婆)、いわおのうえのいぎょう(巌の上の異形)、いわしうり(鰯売り)、いわしもりさま(鰯森さま)、いわつつじ(岩躑躅)、いわなぼうず(岩魚坊主)、いわのさむらい(岩の侍)、いわばみ(岩ばみ)、いんかだこ(陰火酢章魚)、いんぎょう(陰凝)、いんきょじし(隠居獅子)、いんじゃのき(陰邪気)、いんせいのぐんれい(陰性の群霊)、いんばぬまのようかい(印旛沼の妖怪)、インフルえんざえもん(インフル円左衛門)、 ■うう、ウウエインカラ、ウーシドン(ウーシ殿)、うえきおばけ(植木お化け)、うえすぎのおおやまぶし(上杉の大山伏)、うえたばけもの(飢渇た化物)、うえつののばけもの(上角の化物)、ウェナイヌニッネ、うえむらのどぶ(植村溝)、ウェンケゥトゥム、ウェンパカムイ、うおび(魚火)、うおぶちのぬし(魚淵の主)、うから(海族)、うききぜんこう(浮木ぜんこう)、うきづりおおがま(浮釣り大釜)、うぐいすおとこ(鴬男)、うぐめ、うぐめ(産女)、うごいてるれいぞうこ(動いてる冷蔵庫)、うごくまくら(動く枕)、うごくみそおけ(動く味噌桶)、うさうさがみ(うさうさ神)、うさぎともびと(兎供人)、うさぎのくちやき(兎の口焼き)、うさぎのじょうど(兎浄土)、うさぎぼうず(兎坊主)、ウサギマジムン、うしいし(牛石)、うしうちぼう(牛打坊)、うしおに(牛鬼)、うしおびかり(潮電光)、うしかいひばり(牛飼い雲雀)、うしかいむら(牛飼村)、うしかいわらわ(牛飼童)、うじがわばしのたぬき(宇治川橋の狸)、うしだけのひかりもの(牛嶽の光物)、うしたたきぼうず(牛叩き坊主)、うしとらえんじ(丑寅槐)、うしなき(牛鳴き)、うしにくのようかい(牛肉の妖怪)、うしのあしおと(牛跫音)、うしのおんりょう(牛の怨霊)、うしのかみさま(牛の神様)、うじのこたま(宇治のこたま)、うしのしたいなぐ(牛舌女)、うしのたたり(牛の祟)、うしのひづめのうま(牛蹄馬)、うじのひとつめ(宇治の一ッ目)、うしのひのはい(丑の日の灰)、うしのほね(牛の骨)、うしばやし(牛囃子)、うしひきたこ(牛曳蛸)、うしぶちのきんうし(牛淵の金牛)、うじゃ(海蛇)、ウシュクミアンマ、うしょうにん(牛鬼)、うしろがみ(後神)、うしろがみ(後神)、うしろすがたのびじょ(後姿の美女)、うしわくまる(牛わく丸)、うしんぼう(牛んぼう)、ウス(御主)、うすおいばばあ(臼負婆)、うすこ(臼子)、うすころび(臼転び)、うすしょい(臼背負)、うすのぼうず(臼の坊主)、うすひきばあさま(臼曳婆様)、うすももつつじ(淡桃躑躅)、うそつきまつ(嘘吐松)、うたいのせいれい(謡の精霊)、うたしりのへび(歌識蛇)、うたずきのきつね(歌好きの狐)、うたたづく(転たづく)、うたどんぶり(歌丼鉢)、うちぎつね(うち狐)、うちちらしがみ(打散髪)、うつぎだけのしか(空木岳の鹿)、うつくしいかさ(美しい傘)、うつくしきてんにん(美しき天人)、うつのやのおに(宇津の谷の鬼)、うつひおまろ(欝比袁麻呂)、うつらんぎょうのえきじん(蔚藍形の疫神)、うつる(鵜鶴)、うでづく(腕木菟)、うでとり(腕取り)、うどみいわ(呻み岩)、うどんげ(優曇華)、うなぎのきゃく(鰻の客)、うなぎのとのご(鰻殿御)、うなぎのゆうれい(鰻幽霊)、ウナズ、うなりいし(唸り石)、うなりがめ(唸り瓶)、うなりざかのおおかわうそ(唸坂の大獺)、ウナンギャナシ、うにぬはあとぅぎ(鬼刷牙)、うぬめ、うねどりだいみょうじん(鵜鳥大明神)、うのひがさね(卯日重)、うのひのうさぎ(卯の日の兎)、うのひのもち(卯日餅)、ウバ、うばがび(姥が火)、うぶめじま(うぶめ島)、ウプンチセ、うへえどんうへえどん(宇兵衛どん宇兵衛どん)、うぼうぎょうのえきじん(烏帽形の疫神)、うまあし(馬足)、うまいものを(旨物を)、うまおとこ(馬男)、うまからしか(馬生鹿)、うまかわのこぶね(馬皮の小舟)、うまぐすり(馬薬)、うまざか(馬坂)、うましか(馬鹿)、うまそくのわいたん(馬足のわ異炭)、うまたまご(馬卵)、うまつ、うまっこどり(馬っこ鳥)、うまどめじぞう(馬止め地蔵)、うまとら(馬化虎)、うまのあし(馬の脚)、うまのおばち(馬尾蜂)、うまのくっ(馬の首)、うまのけ(馬の毛)、うまのち(馬の血)、うまのときまいり(午刻参)、うまのほね(馬の骨)、うまのりぎつね(馬乗狐)、うまひとじゆうのくすり(馬人自由の薬)、うまみち(馬道)、うまやせる(馬痩せる)、うみいぬ(海犬)、うみうし(海牛)、うみうば(海姥)、うみうま(海馬)、うみおしょう(海和尚)、うみおんな(海女)、うみおんな(海女)、うみかぶろ(海禿)、うみがめのれい(海亀霊)、うみぐも(海蜘蛛)、うみざとう(海座頭)、うみにうくいす(海に浮椅子)、うみにゅうどう(海入道)、うみにょうぼう(海女房)、うみのおうさん(海の王様)、うみのかんのんさま(海の観音様)、うみのしょうじょう(海の猩々)、うみのそこのもうじゃ(海の底の亡者)、うみのばけもの(海の怪物)、うみのまつたけ(海松茸)、うみふさぎ(海塞ぎ)、うみへび(海蛇)、うみぺろりん(海ぺろりん)、うみほうし(海法師)、うみぼうず(海坊主)、うみぼうず(海法主)、ウミユーリー、うめきごえ(呻き声)、うめずいき(梅蕊木)、うめどろぼう(梅盗人)、うめのずばいのどうじ(梅の細枝の童子)、うやうやし(有夜宇屋志)、うやぺんどり(有夜遍鳥)、うらしまたろう(浦島太郎)、うらぶちのかいじゅう(裏淵の怪獣)、うりのばけもの(瓜の化け物)、うるうぎ(閏樹)、うるしのおわんのうぶゆ(漆のお椀の産湯)、うるなそんじゃ(うるな損者)、ウルペッシユキ、うれいのまめ(憂の豆)、うろことり、うろつきもの、ウワーヌムヌ、うわがみ(大蛇)、うわなりさま(嫐様)、うわばみ(大蟒)、うわばみのおおぼね(蟒蛇の大骨)、うわん、うん、ウン(鬼)、うんがいきょう(雲外鏡)、うんてれがんじん(雲天連眼人)、うんぽんぽん、うんめ ■えいじゅうぎょうのえきじん(営従形の疫神)、エイトスリーナイン、エイトのスペード、エーキヌカミ、えきしん(疫神)、えきをきくむすめ(駅を訊く娘)、えぐちのきみ(江口君)、エコノンノ、えじな(飯綱)、えだじまのおさん(江田島のお三)、えだまめのから(枝豆殻)、えちごのかっぱ(越後の河童)、えちぜんのじろさく(越前の次郎作)、えつしゅぎょうのえきじん(鉞手形の疫神)、えのしまのがま(江ノ島の蝦蟆)、えのきのきじょ(榎鬼女)、えのきのどくりゅう(榎の毒竜)、えばのおさん(江波のおさん)、えばらじのさかな(家原寺の魚)、えびす、えびすのごぜ(夷御前)、えびのしっぽ(海老の尻尾)、えぼしのごときをかぶりたるひと(烏帽子の如きを帽りたる人)、えまのせい(絵馬精)、エムシ、エワンリトコルクル、えんいこじん(遠夷胡神)、えんぎだ(縁起田)、えんこうのこ(猿猴子)、えんちょやぶのたぬき(えんちょ籔の狸)、えんどう(豌豆)、えんぴつおばけ(鉛筆おばけ)、えんま(閻魔)、えんまおうのめしじょう(閻魔王の召状)、えんまきょう(閻魔鏡)、えんまさまのこもり(閻魔様の子守り) ■おいおいひろめるき(追々弘留鬼)、おいがかり(覆掛り)、おいけちょうのばけもの(御池町の化物)、おいたるうさぎ(老たる兎)、おいちゃうす(負茶碾)、おいてけぼり(おいてけ堀)、おいどさまのふな(お井戸様の鮒)、おいとちのき(老杼木)、おいとまごい(御暇鯉)、おいわけのとうもろこし(追分の唐蜀黍)、おうかんのあしおと(往還跫)、おうごんのほね(黄金の骨)、おうじのきつね(王子の狐)、おうせいしんさい(殃政新斎)、おうだんがみ(黄疸神)、おうてくればば(負うてくれ婆)、おうのはな(王の鼻)、おうま(王魔)、おうみのいけのえんこ(おうみの池のえんこ)、おうみのげんぞう(近江源蔵)、おうみのじんろく(近江の甚六)、おうみばばあ(麻績婆)、おうむてんぐ(鸚鵡天狗)、おえべすそう(お夷そう)、おおあおがえる(大青蛙)、おおあたま(大頭)、おおいわ(大石)、おおいなるひかりもの(大光物)、おおいぬ(大犬)、おおいのしし(大猪)、おおいわ(大岩)、おおいわのしたのいっすんぼうし(大岩の下の一寸法師)、おおうなぎ(大鰻魚)、おおうみへび(大海蛇)、おおえい(大荷魚)、おおえぐわっちょ(大荷魚)おおえび(大海老)、おおえび(大海老)、おおえやまのおくがろう(大江山の悪家老)、おおえん(大犬)、おおおこぜ(大虎魚)、おおおとこ(巨男)、おおおに(大おに)、おおおに(大鬼)、おおおんな(大女)、おおかけや(大掛矢)、おおかじきのれい(大旗魚の霊)、おおがに(大蟹)、おおかにごろう(大蟹五郎)、おおがね(大蟹)、おおかねもちのみこと(大金もち貴)、おおかねやたぬきち(大金屋多奴吉)、おおかみのうつぼ(狼の靭)、おおかぎのはいびょう(大鉤の肺病)、おおがめ(大亀)、おおかめもの(狼者)、おおがやのだいじゃ(大萱の大蛇)、おおかれい(大鰈)、おおかわのぬし(大川主)、おおきくす(洪樟)、おおきなあし(大きな足)、おおきなあし(大きな足)、おおきないわな(大きな岩魚)、おおきなおかざり(大きな鏡餅)、おおきなおけのやまんば(大きな桶の山姥)、おおきなおとこ(大きな男)、おおきなおとこ(大きな男)、おおきなかぼちゃ(大きな南瓜)、おおきなきのこのばけもの(大きな茸の化け物)、おおきなしょうじくらいあるもの(大きな障子くらいあるもの)、おおきなとり(大きな鳥)、おおきなばあ(大きな姥)、おおきなむかで(大きな蜈蚣)、おおきなやまんば(大きな山姥)、おおきなゆびぼね(大きな指骨)、おおくちなご(大朽縄)、おおくぼしんでんのきつね(大久保新田の狐)、おおぐも(大蜘蛛)、おおけなかねのつぼ(大けな金の壷)、おおけなかぼちゃ(大けな南瓜)、おおけなくも(大けな蜘蛛)、おおさきどうか(尾裂稲荷)、おおさきはちまんのにわとり(大崎八幡の鶏)、おおさわがし(大閙士)、おおしほうがみ(大四方髪)、おおしゅうろ(大棕櫚)、おおすげや(大菅谷)、おおせきのふるた(大堰蟇)、おおせざきのてんぐ(大瀬崎の天狗)、オオタカッツァ(大タカッツァ)、おおたきのぬし(大滝の主)、おおだけ(大竹鳥)。おおたけのこ(大筍)、おおだこおはん(大章魚お半)、おおだこのようかい(大凧の妖怪)、おおだのうしおに(大田の牛鬼)、おおづち、おおづつふぐ(大筒河豚)、おおづつう(大砲痛)、おおつむし(大津虫)、おおてんこ(大貂)、おおとののだいじゃ(大戸野の大蛇)、おおとものあかまろ(大伴赤麻呂)、おおとりつる(大鳥鶴)、おおなまず(大鯰)、おおにたのてんぐ(大新田の天狗)、おおにゅうどう(大入道)、おおにゅうどう(大入道)、おおにゅうどう(大入道)、おおぬまのぬし(大沼の主)、おおねこ(大野猫)、おおのくろうやすもと(大野九郎泰基)、おおのざかのたぬき(大野坂の狸)、おおのむしこむし(大のむし小むし)、おおばこ、おおはしがみ(大橋神)、おおはしのてんぐ(大橋の天狗)、おおばちのけしょう(大蜂の化生)、おおばちのす(胡蜂房)、おおはんざけ(大はんざけ)、おおひとつめ(大一ッ目)、おおひとぶちのりゅう(大人淵の竜)、おおひのたま(大火玉)、おおひばしら(大火柱)、おおびょうし(大拍子)、オープンハート、おおへびのあねいもと(大蛇の姉妹)、おおほうし(大法師)、おおぼうずのろくろくび(大坊主の轆轤首)、おおまごい(大真鯉)、おおまんぼう(大萬宝)、おおみずち(巨蛟)、おおみつめ(大三ッ眼)、おおみねのいそう(大峰の異僧)、おおみのがめ(大蓑亀)、おおみのぼうし(大蓑帽子)、おおむかで(大蜈蚣)、おおむし(大虫)、おおむしのせい(大虫の精)、おおむしょうじょう(大むしょうじょう)、おおむしん(大むしん)、おおめだまこぞう(大目玉小僧)、おおやっこ(大奴)、おおやなり(大家鳴)、おおやまめ(大山女魚)、おおやまんば(大山姥)、おおやもり(大守宮)、おおゆかた(大浴衣)、おおゆきのけしょう(大雪の化生)、おおよ(大魚)、おおりゅう(大竜)、おおわらじ(大草鞋)、おがここのつあるきつね(尾が九ッある狐)、おかざりのえび(お飾りの海老)、おがさわらのあずきあらい(小笠原の小豆洗)、おかっぴきのようかい(岡っ引の妖怪)、おかねいなり(お鉄漿稲荷)、おかみなり(雄雷)、おかみのたたり(上の祟)、おかむろ、おかめ(亀女)、おかんじょろ(おかん女郎)、おきく(お菊)、おきくむし(阿菊虫)、おきじゃくいじゃく(置酌居酌)、おきち(お吉)、おきつだい(沖津鯛)、おきぬ、おきのとのさま(沖の殿様)、おきゃくがみえぬ(不居客)、おきゃくたぬき(嫖客狸)、おきゃくばしゃ(看官馬車)、オクツチウララ、おくやまのおとひめ(奥山の乙姫)、おぐらがわのかっぱ(小倉川の河童)、おぐらしるのすけ(小倉汁之助)、おくりいたち(送り鼬)、おくりおおかみ(送り狼)、おくりおおかみ(送り狼)、おくりすずめ(送り雀)、おくりばやし(送囃子)、おけさる(おけ猿)、おけしぼうず(お芥子坊主)、おけたたき(桶叩き)、おけやのおと(桶屋音)、おこうしんさんのままはは(お庚申さんの継母)、おこぞうび(お小僧火)、オコッコチャチャ、オコッコバラット、おごめ、おこりべんてん(怒弁天)、おこりまつ(怒松)、おさこうぶり(長冠)、おささ(お笹)、おさだがに(長田蟹)、おさとぎつね(おさと狐)、おさよならい、おさりざわのけちょう(尾去沢の化鳥)、おさるさま(御猿様)、おさんだぬき(おさん狸)、おしおきまつ(刑場松)、おしずのへび(お静蛇)、おじぞうさまのこもり(お地蔵様の子守り)、おじちやまのおさん(おじち山のおさん)、おじどん、おしみ、おしゃぐちさま(お社口様)、おしょうのち(和尚血)、おじょがそで(娘が袖)、おしょぼ、おじょも、おしょろいさま(お精霊様)、おしろいおんな(白粉女)、おしんぼこ、おすじ、おずめおけ、おすなおに(お砂鬼)、おすわのもりのたぬき(おすわの森の狸)、おすんつさま(おすんつ様)、おせきじょろう(おせき女郎)、おせなかをながしましょう(お背中を流しましょう)、おせわかぜ(お世話風)、おせんさん、おせんにん(お仙人)、おぜんみかん(御膳蜜柑)、おぜんもうねん(汚染妄念)、おそう、おそうばあさん(おそう婆さん)、おそめぎつね(お染狐)、おそろしげなるそう(怖気なる僧)、おだいしきび(お大師唐黍)、おたけ(お竹)、おたけぎつね(お竹狐)、おたつ、おたねさん、おたのかみさま(御田神様)、おたふくのろくろくび(お多福の轆轤首)、おたま(御玉)、おたまのひ(お玉の火)、おだわらぢょうじん(小田原提臣)、おちうどぐも(落人蜘)、おちおうぎ(おち扇)、おちちんぷんぷん、おちへんがく(落扁額)、おっか(大化)、おつかいのてんぐ(お使いの天狗)、おつきさんのくも(お月さんの蜘蛛)、オッケオヤシ、おづち(尾土)、おつむぎざか(苧紡坂)、おつるぶね(お鶴舟)、おでえこくさま(御大黒様)、おてらのおに(御寺の鬼)、おてんとうさまのなす(お天道様の茄子)、おどうのはなしごえ(御堂の話声)、おとおうまる(乙王丸)、おとがめのはち(お咎めの蜂)、おとぎぼうこ、おとご(乙御)、おとこのろくろくび(男の轆轤首)、おとせ、おとときたか、おととざる(弟猿)、おとなしのつづみ(無音鼓)、おとなのてんぐ(大人の天狗)、おとひめさま(乙姫様)、おとみ(乙忌)、おとめぎつね(乙女狐)、おとも(御供)、おとらどん、おどりまわるまり(踊廻鞠)、おどろおどろ、おとろし、おとろし、おどろぼうき(おどろ箒)、おとろん、おなべまつのへび(お鍋松の蛇)、おなみ(お浪)、おにいし(鬼石)、おにいしさま(鬼石様)、おにうま(鬼馬)、おにおんな(鬼女)、おにかかし(鬼かかし)、おにがつえつく(鬼が杖突く)、おにがとだてのおに(鬼閉戸の鬼)、おにがのぞく(鬼が覗く)、おにがひくこと(鬼が弾く琴)、おにくま(鬼熊)、おにぐも(鬼蛛)、おにこ(鬼鼓)、おにごえのおに(鬼越の鬼)、おにごえのおに(鬼越の鬼)、おにここめ(鬼魍)、おにこのにんぎょう(鬼子の人形)、おにさるたま(鬼去玉)、おにすじ(鬼筋)、おにすりざさら(鬼摺簓)、おにだけのがっぱ(鬼岳のがっぱ)、おにつちねずみ(鬼土鼠)、おにつぼ(鬼壷)、おにとほとけのあいずまい(鬼と仏の相住まい)、おににしかられる(鬼に叱られる)、おにのあそびばのおばあ(鬼の遊び場のお婆)、おにのえ(鬼の絵)、おにのあな(鬼の穴)、おにのあぶら(鬼の脂)、おにのおどりこ(鬼形の踊子)、おにのこ(鬼の子)、おにのごしょ(鬼御所)、おにのごとくなるもの(鬼の如くなるもの)、おにのこめ(鬼の米)、おにのざいもく(夜叉の材木)、おにのした(鬼の舌)、おにのしゃくし(鬼杓子)、おにのち(鬼の血)、おにのむすめ(鬼の娘)、おにのめ(鬼の目)、おにばばのこしまきほし(鬼婆の腰巻干し)、おにはんせん(鬼飯銭)、おにび(鬼火)、おにふくろのおに(鬼袋の鬼)、おにほたる(鬼蛍)、おにみどうのおに(鬼御堂の鬼)、おにむすめ(鬼娘)、おにわらわ(鬼童)、オニンゲツ(鬼子)、おねつがみ(頓咳神)、おねつのかんさあ(頓咳の神様)、おのあぶら(尾の油)、おのざかのばけもの(斧坂の化物)、おのずとあくしょうじ(自ずと開く障子)、おのふり(斧振り)、オハイヌ、オハインカル、おはぐろばばあ(お歯黒婆)、おばけあんか(おばけ行火)、おばけいわ(おばけ岩)、おばけおうぎ(お化扇)、おばけしか(お化け鹿)、おばけじぞう(お化け地蔵)、おばけそてつ(おばけ蘇鉄)、おばけちょうちん(おばけ提灯)、おばけはやかわ(お化け早川)、おばけふくろう(お化け梟)、おばけまくら(お化け枕)、おはぐろしいろろ(鉄漿椎白)、オパスホロケウポ、おばのそそのけ(おばの開毛)、おはまじょろう(おはま女郎)、おはやしかぼちゃ(お囃子南瓜)、おはらぶちのりゅうじょ(小原淵の竜女)、おばりよん、おはるぎつね(おはる狐)、おはんさん、おびこさん(産子さん)、おひめさま(お姫様)、おひゃくどきじょ(お百度鬼女)、おびゃっこ(お白狐)、おぶさり、おふくいし(お福石)、おふねいし(お船石)、おぶめ(産女)、おぶめづか(おぶめ塚)、おふろぼうず(お風呂坊主)、おべんがみ(おべん神)、おぼ、おぼ、おぼぎ(お母木)、おぼうずしゅうのようかい(御坊主衆の妖怪)、おぼさりたい、おぼさりてぇー、おほしさん(お星さん)、おほりのおおすっぽん(お堀の大鼈)、おぼろかご(朧駕篭)、おぼろぐるま(朧車)、おまつりのようかい(御祭の妖怪)、おまもりさま(御守様)、おみしゃけさん(御尾裂さん)、おみつ(お光)、おみなえしひめ(女郎花姫)、おみみながさま(御耳長様)、おみやのばけもの(お宮の化物)、おめきたたみたたき(喚畳叩)、おもいけのおおぐも(おも池の大蜘蛛)、おもしろからす(面白鴉)、おもたる、おやきゆうれい(お焼き幽霊)、おやぐ(御夜具)、おやしきのゆうれい(お邸の幽霊)、おやしりまつ(親尻松)、おやだま(親璧)、おやにらみ(親白眼)、おやのねずみ(親の鼠)、おやまくだり(御山くだり)、おやまじょろう(おやま女郎)、およしだぬき(お芳狸)、およねぎつね(およね狐)、おらんだのびゃくり(和蘭陀の白狸)、おりこみむし(折込虫)、おりづめぬき(抜折詰)、おりめだか(折目高)、おりょうざかのがま(おりょう坂の蝦蟇)、おれぐし(折れ櫛)、おろかなるかみ(愚雷神)、オロケウトノ、おろち(大蛇)、おろちのあぶら(大蛇油)、おろちのしのびみ(大蛇の忍身)、おろちのやくも(大蛇の八雲)、おわおわどり(おわおわ鳥)、おわるるたなご(追るる店子)、おんくろう、おんこはぢ、おんせんのきじょ(温泉の鬼女)、おんじ、おんどう(鬼殿)、おんなくび(女首)、おんなのなきごえ(女の泣き声)、おんねもり、おんのしんだつ(鬼の死んだつ)、おんば、おんばのたぬき(乳母車の狸)、おんぶもずな(おんぶ狢)、おんめばた(御姫機)、おんみょうじのようかい(陰陽師の妖怪)、おんもののけ(御物怪)、 ■がーっぱのじいし(がーっぱの痔石)、カーボーザー、かあらぼうず(河原坊主)、がある、があろっこ(蛙ッ子)、かいいし(貝石)、かいかどり(開化鳥)、かいかのながあし(開化の長足)、かいくらぬま(貝鞍沼)、かいこあらし(蚕荒し)、かいこいし(蚕石)、かいこぎつね(かいこ狐)、かいこくてん(開国天)、かいこすず(蚕鈴)、がいこつおどり(骸骨おどり)、かいこん(海魂)、かいざかのばけもの(貝坂の化物)、かいだんのおんなのこ(階段の女の子)、かいちご(貝児)、かいちゅうのうめ(海中梅)、かいちゅうのどうぶつ(海中の動物)、かいづかのうみぼうず(貝塚の海坊主)、がいなぜ(がい撫)、かいばふうふ(海馬夫婦)、がいびょうのおに(咳病鬼)、かいみみ(櫂耳)、かいりゅう(貝竜)、かいりゅう(海竜)、かうかうからす(かうかう鴉)、かうなそんじゃ(かうな損者)、かえるいし(帰る石)、かえるかみがみ(皈神々)、かえるこぼうず(蛙小坊主)、かえるのにょうぼう(蛙女房)、かえろうまつ(かえろう松)、かえんぼん(火炎盆)、かおごうし(顔格子)、かおはあおみじる(顔は青み汁)、かおなで(顔撫)、かおぐろ(顔黒)、かおなぜこうもり(顔撫ぜ蝙蝠)、かおをつぶしあん(顔を潰士餡)、かかさん、かかしおとこ(案山子男)、かかべ、かがみいけのひのたま(鏡池の火の玉)、かがみいわ(鏡岩)、かがみのいけ(鏡の池)、かがみのおおにゅうどう(鏡の大入道)、がき(柿)、がき(餓鬼)、がきあな(餓鬼穴)、がきいし(餓鬼石)、がきいぬ(餓鬼犬)、がきだま(餓鬼魂)、がきどう(餓鬼道)、かきどん(柿どん)、かきのきのかいちゅう(柿木の怪虫)、かきのきのね(柿の木の根)、かきのはのばけもの(柿の葉の化物)、かきのむし(柿の虫)、がきのめしわん(餓鬼の飯椀)、かきばしら(柿柱)、がぎゅう(臥牛)、かぎゅうのせ(載蝸牛)、かくしいど(隠井戸)、かくしばばあ(隠し婆)、かくもあぶなし(蚊蜘虻梨)、かくらんちゅう(霍乱虫)、かくれあんじつ(隠庵室)、かくれかさのきんまる(隠笠の金丸)、かくれがのあるじ(隠家主)、かくれくにのつかいびと(隠国の使人)、かくれざとう(隠座頭)、かげ、かげおんな(影女)、かげおんな(影女)、かげうえだけ(影植竹)、かげうま(影馬)、かげこうしゃく(影講釈)、かげとり(影取り)、かげのぶふじ(景信藤)、かげばん(影番)、かげぼうし(影法師)、かげむし(影虫)、かけものいっぽんあし(掛物一本足)、かげろうそう(蜉蝣僧)、がごうごじょう、かごおばけ(篭おばけ)、かごつばめ(篭玄鳥)、がごめん(がご面)、かさありいなりだいみょうじん(瘡在稲荷大明神)、かざおり(風おり)、かさかりぎつね(笠借狐)、かささしたおおにゅうどう(傘差した大入道)、かさとりたぬき(笠取狸)、かさのばけもの(一足)、かさのみずたま(笠水玉)、かさぼとけ(瘡仏)、かざりしょくのようかい(錺職の妖怪)、かし(華歯)、かしかせどり(化資貸脊鳥)、かじこう(火事公)、かじのめいむこ(鍛冶の姪聟)、かじばな(火事花)、かしひき(菓子曳)、かしまれいこ(仮死魔霊子)、かしゃ(火車)、かしゃ(化叉)、がじゃがじゃ(金じゃ金じゃ)、かしゃつぶり(老婆頭)、かしゃのあめ(火車雨)、かじやのおとむすめ(鍛冶屋の乙娘)、かじやのおとむすめ(鍛冶屋の乙娘)、かじやのこ(鍛冶屋の子)、かじやのこむすこ(鍛冶屋の小息子)、かじやのむこどの(鍛冶屋の婿殿)、かじやのむすこ(鍛冶屋の息子)、かじやのむすこ(鍛冶屋の息子)、かじやのむすめ(鍛冶屋の娘)、かしゃぼ、かしらんぼ、かしわ、かしわっぐるまのふじ(樫車の藤)、かしわでのおみひろくにのちち(膳臣広国父)、かしわど(柏戸)、かすいがい(花酔貝)、かすごうじのおとひめ(かすごうじの乙姫)、かずさにゅうどう(上総入道)、かすみだにのばけもの(霞谷の妖物)、かぜうて(風うて)、かぜじぞう(風邪地蔵)、かせかけおなご(かせかけ女)、かせぶら、かぜひきのかみ(風邪引の神)、かぜぶれ(風ぶれ)、かぜぼうず(風邪坊主)、かぜよけのきゅうり(風避の胡瓜)、かたあしじょうろう(片足上臈)、かたあしじょろう(片足女郎)、かたえだのまつ(片枝松)、かたくちおばけ(片口お化け)、かたくるしいのき(固来椎の木)、かたぐるま(肩車)、かだち(神立)、かたつむりむすこ(蝸牛息子)、かたなのかい(刀の怪)、かたなのようなるもの(刀のようなる物)、かたなふり(刀降り)、かたぬい、かたばね(片羽根)、かたはり(肩張)、かたみづき(片見月)、かたむし(肩虫)、かためのおに(片目鬼)、かためのかも(片目鴨)、かためのたて(固の盾)、かためのどじょう(片目の泥鰌)、かためのふな(片眼鮒)、かためのへび(片目蛇)、かたわぐるま(片輪車)、ガチガミヌシ、かちほうかくのむし(花池宝閣虫)、かつおうさまのきつね(勝尾様の狐)、かづききたおんな(被衣着た女)、かづきめん(被衣面)、かっけどの(脚気殿)、がっこ、かっこうぎょうのえきじん(濶口形の疫神)、がっこうすずめ(学校雀)、がっそ(兀僧)、かつち、かっちざめ(かっち鮫)、かってにうごきだすこくばんふきクリーナー(勝手に動き出す黒板拭クリーナー)、かってにねっぷうをふくドライヤー(勝手に熱風を吹くドライヤー)、かってのええくも(勝手のええ蜘蛛)、がってん(合天)、かつのすけのばけもの(勝之助の化物)、かっぱぁ(河童)、かっぱすきやき(河童すき焼)、かっぱとり(河童取り)、かっぱのあわび(河童の鮑)、かっぱのおうさま(河童の王様)、かっぱのおうさま(河童の王様)、かっぱのおさん(河童のお産)、かっぱのおんな(河童の女)、かっぱのこうま(河童の仔馬)、かっぱのさらぐすり(河童の皿薬)、かっぱのたびらき(河童の開田)、かっぱのちりれんげ(河童の薬匙)、かっぱのてあみ(河童の手網)、かっぱのふくろ(河童袋)、がっぽうがったい、かつらおとこ(桂男)、かつらざか(桂坂)、かどくのほむら(火毒焔)、かとくもんのぎんせい(化徳門の吟声)、かどまのおさん(門真のお三)、かなあみ(金網)、かないいけのぬし(金井池の主)、かないせん(花内仙)、かなくずれのこがね(金崩の黄金)、かなづちぼう(金槌坊)、かなやのおおいか(金谷の大烏賊)、かなわおどり(金輪おどり)、かにがふち(蟹ヶ淵)、カニツンツンピィツンツン、かにのはさみきり(蟹の挟切り)、かにのひ(蟹の火)、かにのよめさ(蟹嫁様)、かにぼうず(蟹坊主)、カニモレウ、かにんべえのばけもの(かにんべえの化物)、かねがほし(金が星)、かねがめのひ(金甕火)、かねくろ~ん(金くろ~ん)、かねづく(金木菟)、かねつけいし(鉄漿付石)、かねのかい(鐘の怪)、かねのたご(金担桶)、がねのたましい(蟹の魂)、かねのばけもの(金のばけ者)、かねのばけもの(釛の化物)、かねのゆうれい(金銭の幽霊)、かねのりそく(釛の利足)、カネラッコ、かねわらい(鉄漿咲)、かねをくうむし(鐘喰虫)、かのうのふるかま(狩野の古釜)、かのえとらのにく(庚寅肉)、かのけしん(蚊の化身)、かのむれおと(群蚊音)、かぱこ、かばらいなまず(蚊掃鯰)、かぶきりこぞう(禿切小僧)、かぶくつわ(蕪轡)、かぶち(蚊淵)、かぶといわ(兜岩)、かぶろ、かぶろきつね(禿狐)、かべ(夢壁)、かべかき(壁掻)、かべのうえのぬけくび(壁の上の抜首)、かべばっかり(壁斗り)、かぼそ、かぼちゃさん、かぼちゃのへび(南瓜蛇)、がま、ガマ、がま(蝦蟇)、かまいたち(鎌鼬)、かまいたち(鎌いたち)、かまいたち(究奇)、かまいたちのひでん(鎌鼬の秘伝)、かまうた(釜歌)、かまおい(釜負い)、かまおやじ(鎌親爺)、かまがふちのかっぱ(かまが淵の河童)、かまきり(鎌切)、かまきりのたたり(蟷螂祟)、かますじ、かまっこさがり(釜っこ下がり)、かまどさまのおこぜ(竈様のおこぜ)、かまとと(釜魚)、がまのき(蟆の気)、がまのたから(洞窟の宝)、がまのまど(蟇の窓)、がまぶちのまもの(がま渕の魔物)、かまみがき(磨釜)、カミアシ、かみがせのこい(かみが瀬の鯉)、かみきり(髪切)、かみきりあま(髪切蜑)、かみきりま(髪切魔)、かみくずども(神屑共)、かみすり(髪剃り)、かみそりたぬき(剃刀狸)、かみときいわ(髪梳岩)、かみたたれ、かみなり(雷鼬)、かみなりいか(雷烏賊)、かみなりいし(雷石)、かみなりおんな(雷女)、かみなりのごときこえ(如雷声)、かみなりのすし(雷の鮓)、かみなりのつめあと(雷爪痕)、かみなりのわらわ(雷の童)、かみなりまつ(雷松)、かみなりよけのたま(雷除玉)、かみのけびる(髪毛蛭)、かみのけのりゅう(髪毛竜)、かみのこい(神の鯉)、かみぶくろのばち(紙袋の罰)、かみまくら(神枕)、カムイカニヤ、カムイタムメレ、カムイチェップ、カムイマウスプネレラ、カムイモシリセタ、かむりむらのひ(冠村の火)、がめ、かめいし(亀石)、かめいどのきつね(亀井戸の狐)、かめいろくろうのしそん(亀井六郎の子孫)、かめえびす(亀蛭子)、かめおさ(甌長)、かめさま(亀様)、かめぞう(甕象)、かめづか(瓶塚)、かめつぼのばけもの(甕壺の化物)、かめにみみ(甕に耳)、かめのこ(亀児)、かめのことり(亀の子取り)、かめのみや(甕の宮)、かめぶちのかんす(かめ渕の鑵子)、かもさそい(鴨誘い)、かもせひ、かもめ(鴨女)、かやのぞき(蚊帳覗)、かややきのはし(萱や木の箸)、かよいねこ(通猫児)、カヨーオヤシ、からい(火雷)、からいけのかに(から池の蟹)、からかさ(薬汁傘)、からかさおばけ(唐傘おばけ)、からからおんな(からから女)、からからこぞう(からから小僧)、からくにのおおばち(辛国の大蜂)、からごのみず(空子の水)、からしし(唐獅子)、からじし(唐獅子)、からす(鴉)、からすてんぐ(鴉天狗)、からすのむれ(烏の群)、からすひのし(鴉熨)、からたちやまのあおだいしょう(枳殻山の青大将)、からだのおおきいひと(体の大きい人)、がらっぱ、がらっぱのきてき(がらっぱの汽笛)、からてんじくのにおい(唐天竺の匂い)、からねこ(唐猫)、からねこのぼうれい(唐猫の亡霊)、からのしろぐすり(唐の白薬)、からはんにゃ(唐般若)、からぶみごころ、がらんでんどん(がらん田殿)、かりかり、かりこぼう(かりこ坊)、かりそめのさきわい(仮福)、かるたのえども(骨牌の絵輩)、かるでひげ(軽腕髭)、かるわれたか、かれいかたくば(鰈堅葉)、かわうそあめ(川獺雨)、かわうそつき(川獺憑)、かわうそのあずきとぎ(獺の小豆磨)、かわうそのこもり(川獺の子守)、かわうそのひ(獺火)、かわおんな(河女)、かわぐま(川熊)、かわこぞう(河小僧)、かわこぼうず(川小坊主)、かわこぼし(川小法師)、かわこぼしのけご(川小法師の家子)、かわざる(川猿)、かわしまもりのあくま(川島森の悪魔)、かわしりょう(川死霊)、かわそう(川僧)、かわそのつるべおどし(獺の釣瓶落)、かわだ、がわた、かわっそ、かわっぱ、かわったもくれん(変わった木蘭)、かわてんぐ(川天狗)、かわてんぐ(川天狗)、かわてんごうのひのたま(川天狗の火の玉)、かわながし(川流し)、かわのうり(川の瓜)、かわのかみのだいじゃ(河伯の大蛇)、かわのさかながれ(川の逆流れ)、かわのなまくび(川生首)、かわのにごらし(川の濁らし)、かわのむすめ(川の娘)、かわぼうず(河坊主)、かわぼうず(川坊主)、かわぼうず(川坊主)、かわぼうず(川坊主)、かわひめ(川姫)、かわらじぞう(河原地蔵)、かわらのおつげ(瓦のお告げ)、かわらめ、かわらんべ、かわらんべのむすめ(かわらんべの娘)、かわろう、かわろう(河童)、がわろう(河童)、がわんばっちょ、かんいをなす(官位を茄子)、かんえもんどんのたぬき(勘右衛門どんの狸)、かんおけおき(棺桶置)、がんかいあじゃり(岩海阿闍梨)、かんかんやま(かんかん山)、がんぎこぞう(岸崖小僧)、かんぎりっこ(髪切子)、がんごじめ、かんきんちりりんだらりん、かんこう(旱蝗)、かんこぼし、かんころジャム(缶ころジャム)、かんころぼし、かんざきのちょうじゃ(神崎の長者)、かんしちぶち(勘七渕)、がんじゃいわ(がんじゃ岩)、かんしゃくのむし(疳癪虫)、かんじゅのかちぐり(干珠の搗栗)、かんすがおちる(かんすが落ちる)、かんぜおんのつかい(観世音の使)、かんぜんこくたい(完全黒体)、かんたい(艦鯛)、かんたんおうぎ(邯鄲扇)、かんちき、かんちゅかんちゅ、カンネーハブ、かんのんきょうのへび(観音経の蛇)、かんのんのくま(観音熊)、がんばりにゅうどう(がんばり入道)、かんぴょうふ(乾瓢婦)、がんぶちのぬし(蟹淵の主)、かんぼういぎのばけもの(かんぼういぎの化物)、かんぽうし(寒庖師)、かんぼうしゃ(官棒者)、かんみょういん(官妙院)、かんらくだ(陥落駝)、かんらんどく(漢嵐毒)、かんろおとし(甘露落とし)、 ■ぎいぎい、きいろいおに(黄色い鬼)、きいろなるくも(黄色なる雲)、きおいちょうのでんしゃ(紀尾井町の電車)、きおうび(黄邑鼻)、ぎおん(祇園)、ぎおんぼうず(祇園坊主)、きかいのけちょう(鬼界の化鳥)、きかいのだいじゃ(鬼界の大蛇)、きかざり(着飾)、きかずがみ(聞かず神)、きぎゅうぎょうのえきじん(騎牛形の疫神)、ききり(木伐り)、キキリサイムルセ、キキリパスシケ、ききりべっと(木伐り別当)、ききんそうず(飢饉僧都)、キキンニ、きくじんぎょうのえきじん(麹塵形の疫神)、きくぼとけ(菊仏)、きくもういろうもち(聞も憂郎餅)、きこう(鬼絞)、きこうみょうじん(聆乞明神)、きこてんのう(貴狐天王)、きこりのまね(木樵の真似)、きしだけばっそん(岸岳末孫)、きじのおねんぐ(雉の御年貢)、きじのめんどり(雉雌鳥)、きじふくろう(雉子梟)、キジムナー、キジムナヤーキュー、きしもじんさまのこ(鬼子母神様の子)、きしもじんのこども(鬼子母神の子供)、きしゃごのおばけ(欺者誤のお化け)、きしゃのかいそう(汽車の怪僧)、きじょのしゃれこうべ(鬼女のしゃれこうべ)、きしんだゆう(鬼新太夫)、きせるやのようかい(煙管屋の妖怪)、きたいわくらのそうげん(北岩倉の宗玄)、きたかぜすけのじょうのしょう(北風助之丞の妾)、きたきたぼとけ(きたきた仏)、きたしらかわいん(北白河院)、きたねえぬのっこ(汚え布っこ)、きたみのいえもん(喜多見の伊右衛門)、きちきちぼうず(きちきち坊主)、きちきちもず(きちきち鵙)、きちたろうのくだん(吉太郎の件)、きつねいぬ(狐首狗)、きつねだいこ(狐太鼓)、きつねたいまつ(狐松明)、きつねつきのはれ(狐憑腫)、きつねっぴ(狐火)、きつねのあかりけし(狐の灯消し)、きつねのあとつき(狐後付)、きつねのあぶらなめ(狐油舐)、きつねのいえ(狐の家)、きつねのうさぎ(狐の兎)、きつねのうたごえ(狐唄声)、きつねのうらかた(狐の占)、きつねのおまわり(狐巡査)、きつねのかさかし(狐貸傘)、きつねのきば(狐の牙)、きつねのきり(狐の霧)、きつねのくそ(狐の糞)、きつねのくすり(狐煎薬)、きつねのじょうるり(狐の浄瑠璃)、きつねのこおとこ(狐小男)、きつねのこのすもうば(狐の児の相撲場)、きつねのこぶ(狐塊)、きつねのすなまき(狐砂撒)、きつねのせんび(狐千火)、きつねのちょうれん(狐の調練)、きつねのつき(狐の月)、きつねのつきとざし(狐月閉)、きつねのてっぽうぶろ(狐の鉄砲風呂)、きつねのめかくし(狐の目隠し)、きつねのめかくし(狐の目隠し)、きつねび(狐火)、きてん(木貂)、きなこぼう(黄粉坊)、きぬかけいわ(衣掛岩)、きぬがさおおかみ(衣襲大神)、きぬたぬき(絹狸)、きぬみずかき(絹水掻)、きのうま(木の馬)、きのかみ(きの神)、きのきいたばけもの(気の利いた化物)、きのこぞう(木の小僧)、きのこにゅうどう(茸入道)、きのせい(木の精)、きのねのぼうし(木の根の帽子)、きのみやじぞうそん(木宮地蔵尊)、きのやまのりゅう(木野山の竜)、ぎば(馬魔)、きびしょおばけ(急須おばけ)、きまめ(黄豆)、きみょうちょうるい(奇妙鳥類)、キムンモシカルカムイ、きめん(鬼面)、きもとり(肝取り)、きもんなし(鬼門梨)、きゃくとり(遊客鳥)、きゃらのおいかぜ(伽羅の追風)、きゅうあさりびょういんのかい(旧朝里病院の怪)、きゅうき(窮鬼猫)、きゅうごなまず(灸後鯰)、きゅうしゅうのおば(九州の伯母)、きゅうしょうだいおう(九生大王)、きゅうせん(弓箭)、きゅうそ(旧鼠)、ぎゅうそう(牛僧)、ぎゅうにゅうかいゆうれい(牛乳買幽霊)、ぎゅうばぼうれい(牛馬亡霊)、きゅうばんのばけもの(九番の化物)、きゅうびのかわころも(九尾裘)、きゅうほうけんぴのたかね(弓炮剣火の高音)、きゅうりどり(黄瓜鳥)、きょうこつ(狂骨)、ぎょうさんおう(ぎょうさん王)、きょうじょうのおと(教場音)、きょうそくおばけ(脇息おばけ)、きょうだいわりいし(兄弟割石)、きょうづか(経塚)、きょうふうちゅう(胸風虫)、きょがくぎょうのえきじん(鋸顎形の疫神)、きょくしんぎょうのえきじん(棘針形の疫神)、きょごんげどう(虚言外道)、ぎょしゅぎょうのえきじん(馭手形の疫神)、きょだいなるはくぎょ(巨大なる白魚)、ぎょふくのかがみ(魚腹鏡)、きよもり(清盛)、きょろろ、きられじぞう(斬られ地蔵)、きりしたんのゆうれい(吉利支丹の幽霊)、きりたろう(霧太郎)、きりのひかり(桐の光)、きりのみち(霧の道)、きりのれい(桐の霊)、きりみせのようかい(切見世の妖怪)、きれいないえ(綺麗な家)、きれいなこうかぎ(綺麗な合歓)、きれいなたすき(綺麗な襷)、きれいなみち(綺麗な道)、きろきそのね(きろきその根)、キロンヌニッネカムイ、きをもみゆずのすいもの(気を揉柚の吸物)、きんいろのうぐいす(金色鴬)、きんかくだいおう(金角大王)、ぎんかぶとのかい(銀兜怪)、きんぎんじょろ(金銀上臈)、きんこ(金海鼠)、ぎんこうてんぐ(銀行天狗)、きんこぶ(金こぶ)、きんすのへび(金子の蛇)、きんちゃくいか(巾着紙鳶)、きんちゃくごけ(巾着後家)、ぎんつちのおに(銀槌鬼)、きんならさま(きんなら様)、きんのかえる(金の蛙)、ぎんのかがみ(銀の鏡)、きんのじぞうさん(金の地蔵様)、ぎんのだいこく(銀の大黒)、きんのたけ(金の竹)、ぎんのたわら(白金俵)、きんのちゃわん(金茶碗)、きんのとりいわ(金の鶏岩)、きんのはうちわ(金の羽団子)、きんのはし(金の橋)、きんめんぎょうのえきじん(禽面形の疫神)、きんりゅうせき(金竜石) ■クイキリウシ、くうかんのよごれ(空間の汚れ)、クウケェシュキ、くがい(苦貝)、くがにぬたま(黄金珠)、くがにのいん(黄金犬)、くがみやまのじしゅのかみ(国上山の地主神)、くがんぎょうのえきじん(九眼形の疫神)、くぎぬきねんぶつ(釘抜念仏)、くぐのだいじゃ(莎大蛇)、くけつのおおあわび(九穴の大鰒)、くけつのかい(九穴貝)、くさいくさい(臭々)、くさかりび(草刈火)、くさくきのたま(草木精)、くさのはな(蓬草)、くさりずみ(腐り墨)、くしいし(櫛石)、くじかのち(麕の血)、くしだのおおがめ(櫛田の大亀)、くしだのだいじゃ(櫛田の大蛇)、くしたまどうぶつれい(奇魂動物霊)、くしたまのみとなれるじんれい(奇霊のみとなれる人霊)、くしのかみ(酒の司)、くしのたたり(櫛の祟)、くしのみね(櫛の峰)、くしひきねずみ(くしひき鼠)、くじらがいけのぬし(鯨ヶ池の主)、くじらじまのたぬき(鯨島の狸)、くじゅうくのくのじ(九十九の九の字)、くじらのへひり(鯨放屁)、クシリー、ぐず、くずぬの(屑布)、くすのぬし(楠の主)、くずはくりゅう(九頭白竜)、くずまきぶちのりゅう(葛巻淵の竜)、くすりのまむし(薬の蝮)、くすりやのかぼちゃ(薬屋の南瓜)、くずりゅうさま(九頭竜様)、ぐぜしし(ぐぜ猪)、くそいぬ(屎犬)、くだぎつね(管狐)、くだけしょうじ(砕障子)、くたべ、くだまきばあさん(管巻婆さん)、くだりへび(漂遥蛇)、くだん、くだん(件)、くちさけたびそう(口裂け旅僧)、くちのおに(口の鬼)、くちつるぎ(口剣)、くちならび(口並び)、くちなわのいしゃどん(蛇の医者どん)、くちなわむすめ(朽縄娘)、くちのないよめさん(口の無い嫁さん)、くちのねぇめ(口の無ぇ妻)、くちばかり(口秤)、くちばかり(口斗り)、ぐちびん(愚痴賓)、くちみつ(口三箇)、くちりゅうじん(口竜神)、くつかけさま(沓掛様)、くづしどうふ(くづし豆腐)、くつつら(沓頬)、くつのだいじゃ(沓大蛇)、くにつきつね(地狐)、くにところたたずおあしすくなのみこと(国所不立銭少尊)、くにんどうぎょ(九人同行)、くねゆすり(生垣揺)、くびがっせん(首合戦)、くびきりじぞう(首切地蔵)、くびきりじぞう(首切地蔵)、くびきりじぞう(首截地蔵)、くびきれうま(首切馬)、くびくるま(首車)、くびこり(首こり)、くびすじのさんぼんあし(首筋の三本足)、くびたのしか(頸田鹿)、くびったん(首垂ん)、くびなが(首長)、くびながこぞう(首長小僧)、くびなしじぞう(首無し地蔵)、くびのないじぞう(首の無い地蔵)、くびのねのないもの(頸根のないもの)、くびばかりのばけもの(首斗の化物)、くびまり(首鞠)、くびもげじぞう(首摘地蔵)、ぐびん(狗瓶)、ぐひんのはないき(狗賓の鼻息)、クボーギ、くま(久米)、くまいのようかい(熊井の妖怪)、くまいむしろ(九枚莚)、くまおうじん(九摩王神)、くまおに(熊鬼)、くまじゅうろう(熊じゅうろう)、くまのこうがい(熊の笄)、くまののさんたろう(熊野の三太郎)、くまのみやのだいじゃ(熊野宮の大蛇)、くまのや(熊野屋)、くまんにち(九万日)、くまんはっせんのえきしん(九万八千の疫神)、くも(蜘蛛)、くもおんな(蜘蛛女)、くもがふちのぬし(蜘蛛が淵の主)、くもさま(蜘蛛様)、くもだんす(雲箪笥)、くもてんぐ(雲天狗)、くもにょうぼう(蜘女房)、くものさくおとこ(蜘作男)、くものざとう(蜘蛛座頭)、くものばけもの(雲の化物)、くもふり(雲降)、くらがりとうげのひのたま(暗峠の火の玉)、くらげおんな(くらげ女)、くらげのひのたま(くらげの火の玉)、くらのかいぶつ(蔵の怪物)、くらぶち(鞍渕)、くらぼっこ(蔵ぼっこ)、くらまこぼうず(闇間小坊主)、くらまのだいじゃ(鞍馬の大蛇)、くらむね(蔵宗)、くらやす(蔵安)、くらやろう(鞍野郎)、グリーンピースのみず(グリーンピースの水)、くりどん(栗どん)、くりのせい(栗の精)、くりのろうぼく(栗老木)、くりひめ(栗姫)、ぐりんさま、くるくるまわるあしだらい(くるくる廻る足盥)、くるまひき(車引)、ぐるみょうぜんじ(ぐる猫禅師)、くるわさげ(曲輪下)、くれだかのおさん、くれまつむし(暮待虫)、くろあくば(黒悪馬)、くろうのとりい(苦労の鳥居)、くろうのほし(九労星)、くろいかみ(黒い紙)、くろいたち(黒鼬)、くろおしょうねんにゅう(黒和尚鯰入)、くろおに(黒鬼)、くろかしら(黒頭)、くろがねのだいじゃ(黒鉄大蛇)、くろがねのみのかさ(鉄蓑笠)、くろがねのみのもの(鉄の身のもの)、くろかみきり(黒髪切)、くろきのね(黒木の根)、くろくちこい(黒口来い)、くろけぶり(黒煙)、くろじぞう(黒地蔵)、くろせがふちのりゅうじん(黒瀬が淵の竜神)、くろたのおび(蛇の帯)、くろたろう(黒太郎)、くろつち(黒土)、くろとげぶね(黒棘艨)、くろにゅうどう(黒入道)、くろにょうぼう(黒女房)、くろべえぼたる(九郎兵衛蛍)、くろぼう(黒坊)、くろぼう(黒坊)、くろぼうず(黒坊主)、くろぼとけ(黒仏)、くろマント(黒マント)、くろむし(黒虫)、くろもじのえだ(黒文字の枝)、くろもりのおに(黒森の鬼)、くろんぼ(玄蛬)、くろんぼう(黒ン坊)、くわずのはまぐり(不喰蛤)、クワデーサーマジムン、くわとりだにのけだもの(桑取谷の猛獣)、グワンタレクィ、ぐんじゅか(群樹華)、ぐんてのなかのあまがえる(軍手の中の雨蛙)、クンネウララ、 ■けいあんのようかい(桂庵の妖怪)、けいききゅう(傾気球)、けいげん(慶元)、けいせいがふちのぬし(傾城ヶ淵の主)、けいっぱい(毛一杯)、けいのばけもの(磬の化け物)、けいはくさいし(軽薄才子)、けうけげん(毛羽毛現)、けうけちょうぼう(化異毛鳥坊)、けうこつなし(計宇古都奈之)、げえきがみ(咳気神)、けがえじぞう(毛替地蔵)、けさかけた(今朝掛けた)、げし(崖)、げじげじなき(蚰蜒鳴)、けしぼうず(芥子坊主)、けしぼうず(芥子坊主)、げだ(外道)、げたのばけもの(下駄の化物)、けだもののばけもの(獣の化物)、げたばきのおんな(下駄穿の女)、けっかい(血塊)、けっかい(血塊)、げっきゅうとり(月宮鳥)、げっきゅうでんのどうじ(月宮殿の童子)、げっきゅうでんのぬえ(月給殿の鵺)、けつだし(尻出し)、けってぼん、けつのは(臀の歯)、けっぱつぎょうのえきじん(結髪形の疫神)、けつまんざい、げどうぐも(化道蜘蛛)、げどくがん(解毒丸)、けながみょうじん(毛長明神)、ケナシコルウナルペ、けなみのしろぞう(毛並の白蔵)、けのあるて(毛のある手)、げほうのおどりこ(外法の踊子)、けぼうずのほこら(毛坊主の祠)、げぼげぼばあさん(げぼげぼ婆さん)、けぼろぎ、ケマコシネカムイ、けむくじゃら(毛無垢志屋良)、けむくじゃらのて(毛むくじゃらの手)、ケムラムカムイ、けむしのおおぼうず(毛虫の大坊主)、げらげらいし(笑石)、けらけらおんな(倩兮女)、けらけらけら(けらけら螻蛄)、けらけらわらい(けらけら咲)、けらはみ(石鼠食)、けろけろ、けわいみず(化粧水)、げんかんよび(玄関呼)、げんげばなげんげばな(げんげ花げんげ花)、けんけんことこと、げんざえもんぎつね(源左衛門狐)、げんざぶろうひる(源三郎蛭)、けんじてんのう(献致天王)、げんしょうぎつね(元正狐)、けんじょうなまだいのようかい(献上鮮鯛の妖怪)、けんだいおばけ(見台おばけ)、げんたぬし(源太主)、げんつどんのつけ(尻殿使)、けんにん、げんば(玄蕃)、けんびきがつく(痃癖がつく)、げんべえだぬき(源兵衛狸)、ケンムン、けんりつかく(繭栗角) ■こあたま(小頭)、こいしめいじん(小石名人)、ごいぞう、こいにょうぼう(鯉女房)、こいぬのようなもの(子犬のようなもの)、こいのばけもの(鯉魚の妖精)、ごいのひかり(五位光)、こうあんじのこぼうず(高安寺の小坊主)、こうかもんのりきし(皇嘉門の力士)、こうかんちょう(降艦鳥)、こうきょうたるうんき(荒狂たる運気)、こうけいぎょうのえきじん(荒鶏形の疫神)、こうこのにょうぼう(紅袴女房)、こうさいりそく(公犀利足)、こうさんのき(降参気)、こうじぎょうのえきじん(黄耳形の疫神)、こうしんさま(庚申様)、こうしんさまのあまんじゃく(庚申様の天邪鬼)、こうじんさまのおつかい(荒神様のお使い)、こうじんさまのしお(荒神様の塩)、こうじんさまのふえ(荒神様の笛)、こうしんどり(庚申鶏)、こうじんなぶり(荒神揶)、こうじんのやっこ(荒神奴)、こうじんのゆきあい(荒神の行合)、こうせんのみ(香煎蚤)、こうそうはくば(高僧白馬)、こうそくじじい(高速爺)、こうそくどうろのばばあ(高速道路の婆)、こうだいけのかっぱ(甲田池の河童)、こうだだにのばけもの(河田谷の化物)、こうちょう(黄蝶)、ごうちょう(ごう鳥)、こうっぱ、こうていらんぷ(皇帝らんぷ)、こうとうぎょうのえきじん(紅兜形の疫神)、こうのいけのあねかっぱ(鴻池の姉河童)、こうのいけのいもうとかっぱ(鴻池の妹河童)、こうののほたる(河野蛍)、こうのみず(好の水)、こうばしきかぜ(馥しき風)、ごうふぐ(降河豚)、こうぼうさまのもぐら(弘法様の土竜)、こうみのとち(子生栃)、こうみょうだま(光明玉)、ごうもいわつつじ(毫も云躑躅)、こうもりおろし(洋傘下ろし)、こうもりのばけもの(蝙蝠の化物)、こうやのしろぎつね(紺屋の白狐)、こうりょう(鮫竜)、こえもんび(小右衛門火)、こおりざとう(高利砂糖)、こかいがわのわたし(小貝川の渡)、こがねこぞう(黄金小僧)、こがねのちょうし(黄金の銚子)、こがねのとび(金色鳶)、こがねのはしら(黄金柱)、こがねのもち(黄金餅)、こがねやまのへび(黄金山の蛇)、こかみなり(子雷)、こがらす(古鴉)、ごかんのたゆうきゅうのあつがり(五疳太夫灸敦鴈)、こくぎざのくろ(国伎座のくろ)、こくこう(黒虹)、こくし(黒歯)、こくちなわ(小蝿)、こくちょう(黒鳥)、ごくていきゅうどうしょくぶつれい(極低級動植物霊)、こくらのうみおんな(小倉の海女)、こけ、こけあるくまき(倒歩薪)、こけこっこ、こげめしのたたり(焦飯祟)、こくいにおう(児喰い仁王)、ごくらくつばさ(極楽燕)、ここぞう(小小僧)、こころのかげ(心の影)、こころのたけのこ(心の筍)、こさかぜひめ(古佐風姫)、こさぶろう(小三郎)、ごしきづたのせい(五色蔦の精)、ごしきのはなもうせん(五色花毛氈)、ごしきのこへび(五色の小蛇)、こしじょろう(腰女郎)、こじまがわらのひげおとこ(小島磧のひげ男)、こじまのうし(小島の牛)、こしもとがに(腰元蟹)、こしょうじょう(子猩々)、こしょうするエスカレーター(故障するエスカレーター)、こしょうのみ(胡椒実)、ごしんろうのいけ(御辛労の池)、こずがだにのやまちち(こずが谷の山父)、ごずぎょうのえきじん(牛頭形の疫神)、ごずてんのうさまのかめ(牛頭天王様の甕)、ごずてんのうのうし(牛頭天王の牛)、ごぜらのおんりょう(瞽女らの怨霊)、こせんじょうのもうき(古戦場猛気)、ごぜんのはなよね(御前の花米)、ごぜんぬまのぬし(御前沼の主)、ごぜんぶちのぬし(御前淵の主)、こそこそ、こそだてゆうれい(子育て幽霊)、こそでのて(小袖手)、ごだいさんのひつじさるのかた(五台山の未申方)、ごたいめん(五体面)、こたつのようかい(炬燵の妖怪)、こだま(谺)、こだまいし(こだま石)、コタンコルカムイ、ごたんだばしのかっぱ(五反田橋の河童)、ごちそうはぶ(御馳走匙飯)、ごちそうをつくるろうじょ(御馳走を作る老女)、こちょうのせい(蝴蝶の精)、コッコ・チカプ、こっこへび(こっこ蛇)、こってんぼうず(こってん坊主)、こづれがんかけじぞう(子連れ願掛地蔵)、ことう(狐頭)、ことがたきのぬし(琴ヶ滝の主)、ことづか(琴塚)、ことのざとう(琴座頭)、ことびきとうげ(琴引峠)、ことぶき(寿)、こどものてんぐ(子供の天狗)、ことりばばあ(子取婆)、ことろことろのてならい(子取ろ子取ろの手習)、ことわるき(古闘和流鬼)、こなひきぎつね(粉挽狐)、こにだ(小荷駄)、こにゅうどう(小入道)、こにゅうどう(小入道)、こぬかむし(米糠虫)、コヌプキオトグル、こねとりだいみょうじん(こね取大明神)、こねりがきおとし(木練柿落)、このこにこまる(このこに困る)、このしろのみや(鮗の宮)、このつきとっこう、このゆび(髫指)、こはくきゅう(狐白裘)、こばんうむねずみ(小判産む鼠)、ごはんくわないおかあさん(ご飯食わない内儀さん)、こばんただのぶ(小判忠信)、ごばんなみ(碁盤波)、こばんのかま(小判釜)、こばんのぬけがら(小判の抜殻)、ごばんのばけもの(五番の化物)、こびとじまのそとば(小人島の卒塔婆)、ごひゃくしじゅうのむし(五百四十の虫)、ごひんさんのさかな(狗賓さんの魚)、こひしゅん(古飛隼)、ごひゃくと(五百兎)、こびんす(小びんす)、こぶろのひ(こぶろの火)、こぶんせんせい(古文先生)、こへびのてんじょう(小蛇の天上)、こほうげんのやなり(古法眼の家鳴)、こぼっち、こまあかおとこ(小か男)、こまいし(駒石)、こまごめがわのあし(駒込川の葦)、こまたのおやすぎ(小又の親杉)、こまつのひめ(小松の姫)、こまどうぐ(独楽道具)、こまものや(独楽物屋)、こまりきり(小鞠梧)、ごみじまのおおがま(五味島の大釜)、こみのがわのだいじゃ(小蓑川の大蛇)、こむぎのちょう(小麦蝶)、こめあらいのおと(米洗いの音)、こめかみいし(米噛石)、こめかみいわ(喫米岩)、こめくいいし(米喰石)、こめづか(米塚)、こめとぎいたち(米磨鼬)、こめのかいしめ(米怪占)、こめのはな(米華)、こめひりじぞう(米ひり地蔵)、こもうなる(細うなる)、こもりじぞう(子守地蔵)、ごもんじじい(御門祖父)、こやどさん、こやなぎぬまのおおごい(小柳沼の大鯉)、こらふいたうさぎ(劫臘ふいた兎)、ごりぎ(石鮎木)、こりのけん(狐狸の剣)、こりのぼさつ(狐狸の菩薩)、こりのようかい(古狸の妖怪)、こりゅう(小竜)、ごりゅうとう(御竜灯)、ごりんさん、ごりんのいし(五輪石)、これいのごときどうぶつれい(狐霊の如き動物霊)、これみこれみ(これ見これ見)、これらるいじ(古礼良類次)、ごろうおう(五郎王)、ころうか(古篭火)、ごろうだゆう(五郎大夫)、ころおんぼ(蟋蟀)、ごろつきのようかい(破落戸の妖怪)、コロッケばばあ(コロッケ婆)、コロナか(コロナ禍)、ころびっち、ころびつるべ(転び桶)、ころびまくら(転び枕)、ごろべえのどんぶり(五郎兵衛の丼)、ころもだこ(衣章魚)、ころものくじら(衣の鯨)、ころりてんぐ(狐狼狸天狗)、コロリのまほう(コロリの魔法)、こわい(狐者異)、こわこわ、こわらわべ(小童部)、こんがすりのばけもの(紺絣の化物)、ごんげんさまのうまれどこ(権現様の生れ所)、ごんげんさままいり(権現様詣り)、ごんげんぶちのぬし(権現淵の主)、ごんげんぬま(権現沼)、こんごういんのあし(金剛院の足)、ごんごうどっくり(五合徳里)、こんこんさんのみち(こんこんさんの道)、こんこんどり(こんこん鳥)、ごんさい(鐘妻)、こんじきひめ(金色姫)、こんじんさん(金神さん)、ごんぜ(権施)、こんにゃくさん(蒟蒻さん)、こんにゃくなまこ(蒟蒻海蛆)、こんにゃくむし(蒟蒻虫)、こんにゃくゆうれい(こんにゃく幽霊)、こんばののきつね(魂場野の狐)、こんぴらぐうのすなまきだぬき(金比羅宮の砂蒔狸)、こんぴらさまのさかな(金毘羅様の魚)、こんぴらさまのどうじ(金毘羅様の童子)、こんぴらだいごぜん(金毘羅大御前)、こんぶくろ、こんぺいと(金平糖)、こんぼうず(こん坊主)、こんめいしゅくそん(魂命取朽損)、こんめいしゅりそん(魂命取利損)、こんやのばけもの(紺屋の化物)、 ■さいかのくも(災禍雲)、さいきょうねずみ(西京鼠)、さいごういよのつま(西郷伊予の妻)、ざいしょうのしらさぎ(罪障の白鷺)、さいだいじのかね(西大寺梵鐘)、さいほうそのひづけ(西方其日着)、さえずりいし(囀石)、さおのみやのおさん(棹の宮のおさん)、さかいぎくちなし(境木梔)、さがいまた(下い股)、さかえやなぎ(栄え柳)、さかがみ(逆髪)、さかき(逆気)、さかごのたきぎ(逆子の薪)、さかさうろこ(逆さ鱗)、さかさじぞう(逆地蔵)、さかさだこ(逆章魚)、さかさら(沙訶沙羅)、さかづきおばけ(酒盃お化け)、さがの(佐賀野)、さかはしご(逆梯子)、さかばしら(逆柱)、さがみやのねこ(相模屋の猫)、さかやのきつね(酒屋の狐)、さかやのこうもり(酒屋の蝙蝠)、さがり(下がり)、さがりくろくも(下がり黒雲)、さがりす(下栗鼠)、さがりはのふえ(下破笛)、さぎそう(鷺草)、さきょうぬまのぬし(左京沼の主)、さきゆくおんな(先行女)、さくとうぎょうのえきじん(削筒形の疫神)、さくらうお(桜魚)、さくらいがふちのだいじゃ(さくらいが淵の大蛇)、さくらがいけのうし(桜ヶ池の牛)、さくらばあさん(桜婆さん)、さくらわかしゅう(桜若衆)、さけかいてんぐ(酒買天狗)、さけかいぼう(酒買坊)、さけかいみろく(酒買弥勒)、さけのみたぬき(飲酒古狸)、さけのみや(鮭の宮)、さけびいわ(叫び岩)、さごいち(三五市)、ささいのつぼやき(些螺の壺焼)、さざええび(栄螺鰕)、さざえおに(栄螺鬼)、さざえがだけのおさん(栄螺ヶ岳のおさん)、さざえのせいこん(栄螺の精魂)、ささがみさま(笹神様)、ささやまのちょくまん(笹山の直満)、ささよめご(笹嫁御)、さざれいし(さざれ石)、ざしきあり(座敷蟻)、ざしきおぼこ(座敷おぼこ)、ざしきぼうず(座敷坊主)、さすがみ(さす神)、さすりぼとけ(さすり仏)、さすれい、ざぜんいし(座禅石)、さだ、ざちゅうねずみ(座中鼠)、ざつがんさん(座頭神さん)、ザッコ、さといものせい(里芋精)、さどうこぼうず(茶道小坊主)、ざとうのかねだま(座頭の金珠)、さとうのやま(砂糖山)、さとり(覚)、さとる(覚)、さなげだいみょうじん(猿投大明神)、さなだやまのようかい(真田山の妖怪)、さねもりねずみ(実盛鼠)、さばえむし(狭蝿虫)、さめのぬし(鮫の主)、さやまわりのふち(鞘まわりの淵)、さらかぞえ(皿数え)、サラクカムイ、さらさのえのぐ(更紗の絵具)、サラトゥレンペ、さらまなこ(皿眼)、さる(猿)、さるおに(猿鬼)、さるごへい(猿御幣)、さるさわのいけのおろち(猿沢の池の大蛇)、さるたのも(頼猿)、さるたひこのつかい(猿田彦の使い)、さるちょうじゃ(猿長者)、さるちょうじゃ(猿長者)、さるづか(猿塚)、さるでのたぬき(猿手狸)、さるのかみあらい(申洗髪)、さるのめん(猿の面)、さるびんざさら(猿拍板)、さるぼとけ(申仏)、さるむし(さる虫)、さわだやしきのきつね(澤田屋敷の狐)、さわねのいのまつ(沢根の伊之松)、ザン、さんおう(山翁)、さんがいばん(三界万)、さんかぶがき(三株柿)、さんかいまわるとでてくるま(三回巡ると出て来る魔)、さんかくぎょうのえきじん(三角形の疫神)、さんがじん(山賀神)、さんかのつき(三歟月)、さんからけい(山から鶏)、さんかん、さんがんへい(三眼兵)、さんきそん(三鬼尊)、ざんぎりっこ(散切りっ子)、さんこうのうし(三光牛)、さんこどり(三光鳥)、さんじっセンチばばあ(30センチ婆)、さんじゃく(三尺猫)、さんじゅうはちしゃのかえる(三十八社の蛙)、さんじゅうろくどうじ(三十六童子)、さんしゅのたくせん(三種の託宣)、さんしゅべかこう(三種べかこう)、[さんしょううさぎ(山椒兎)、[さんしょびらし]](山椒びらし)、さんじん(山神)、さんすいどく(山水毒)、さんずのかわのまもの(三途の川の魔物)、さんせいぎょうのえきじん(三睛形の疫神)、さんぞうぼっし(三臓法師)、さんぞくがらす(山賊鴉)、さんそくのうさぎ(三足兎)、さんたいぎょうのえきじん(三腿形の疫神)、さんたつ、さんちがい(算痴貝)、さんとう(山燈)、サントキャナキ(申刻泣)、さんどくろ(三髑髏)、さんどぶち(三度淵)、さんにんべかこう(三人べかこう)、さんねもり、さんのうのじしゃ(山王の侍者)、さんばんのばけもの(三番の化物)、さんびきばえ(三疋蝿)、ざんびきわらし(ざんびき童)、さんぼ(三本)、さんぽたろう(三歩太郎)、さんぼんあし(三本足)、さんぼんあしのからす(三本足の鴉)、さんぼんすぎのせいれい(三本杉の精霊)、さんぼんまっかのきつね(三本又の狐)、さんまいのこえ(三昧声)、さんめんそう(三面瘡)、さんめんにんめんちょう(三面人面鳥)、さんもとごろうざえもん(山本五郎左衛門)、さんもんだけ(三文丈)、さんもんにすむおに(山門に住む鬼)、さんろうき(饞狼鬼)、さんろうぎょうのえきじん(三髏形の疫神)、 ■しあわせのにんじん(幸せの人参)、しいっこさま(水虎様)、しいのきさん(椎の木さん)、シウニンウララ、シウニンコイスム、ジェットばばあ(ジェット婆)、じおうせんび(地黄煎火)、しおがまのおおだこ(塩釜の大蛸)、しおうりじんくろう(塩売甚九郎)、しおのまもの(塩の魔物)、しおのみ(潮呑)、しおふき(汐吹)、じか(地火)、しかくぎょうのえきじん(四角形の疫神)、しかくきき(四角鬼気)、しかさま(鹿様)、しかにくのたたり(鹿肉祟)、しかのたま(鹿の珠)、しかぼねのたたり(鹿骨祟)、しかんぎょうのえきじん(刺環形の疫神)、しきいまくら(敷居枕)、しきじろう(敷次郎)、しぐうえきしん(四隅疫神)、しくび(四九火)、シケカムイ、しけつ(矢血)、しけび(時化火)、ジクヮ(地火)、じごくあな(地獄穴)、じごくいぬ(地獄犬)、じごくざわのたかそとば(地獄沢の高卒塔婆)、じごくちょう(地獄鳥)、じごくのおまわりさん(地獄の巡査さん)、じごくのかまのゆ(地獄の釜湯)、じごくのかんにょ(地獄の官女)、じごくのしょうこ(地獄の鉦鼓)、じごくのたきぎ(地獄薪)、じごくのたね(地獄の種)、じごくのつかい(地獄の使い)、しこくのはげとめ(四国の禿留)、じこくのようかい(淫売の妖怪)、しごとするおと(仕事する音)、じさまとばんば(爺様と婆)、じじいばばあいし(爺婆石)、しし(獅子)、ししおんな(しし女)、ししかせ(宍喰せ)、ししきのおおじゅず(四色大数珠)、ししくさ(猪臭木)、しじぐばんのたま(しじぐばんの玉)、ししこり、ししづか(獅子塚)、ししのせい(獅子の精)、ししのたまうち(猪弾撃)、ししのち(宍の血)、ししのほね(獅子の骨)、じじばばかぼちゃ(爺婆南瓜)、しじゅうくにちのもち(四十九日の餅)、しじゅうしちなんのむし(四十七難の虫)、しじゅうまがりのくちなわ(四十曲の蛇)、ししょむし(司生虫)、じじんさま(地神様)、じしんむし(地震虫)、しずかもち(静か餅)、じぞうくび(地蔵首)、じぞうたおのきつね(地蔵峠の狐)、じぞうどうのこおに(地蔵堂の小鬼)、じぞうのちから(地蔵の力)、じぞうのはなみず(地蔵の鼻水)、じぞうのふきでもの(地蔵の癰腫)、じぞうのへらこ(地蔵箆)、じぞうのほうれき(地蔵の法力)、しそくのおんじん(四足の怨神)、したかきむし(舌清虫)、したぐらさん、したのしんやく(舌の神薬)、しだのゆみ(羊歯弓)、したべのつかい(黄泉の使い)、シチ、しちこうしん(七庚申)、しちふくこうじん(七福荒神)、しちぶさんぶ(七分三分)、しちぶしゃ、しちほんあし(七本足)、しちやのようかい(質屋の妖怪)、じっセンチおばさん(10センチ小母さん)、しつめい(湿螟)、じどうしゃのゆうれい(自動車の幽霊)、しどめのはな(草木瓜の花)、しとりのいけのだいじゃ(しとりの池の大蛇)、しながわのなまくび(品川の生首)、しなだま(品玉)、しにのけ(死霊)、しにみがい(死身貝)、しにわかれい(死湾鰈)、しばいみ(芝居見)、しばいもののようかい(芝居者の妖怪)、しばがき(芝がき)、しばすべり、しばそば(柴蕎麦)、しばてん、しばのは(柴の葉)、しばのはわらび(柴葉蕨)、しびのぎょどく(鮪魚毒)、じひびきとびいし(地響き飛石)、しひゃくしびょうのあくちゅう(四百四病の悪虫)、じぶのむし(治部虫)、しぶみず(渋水)、じぶんのはな(時分花)、しほうきき(四方鬼気)、しほうばしら(四方柱)、しまだのおおだこ(島田の巨蛸)、しまねみのみこ(島根見皇子)、しまむらなにがしのつま(嶋村何某の妻)、しめっぽいにおい(湿っぽい匂い)、しめんかいてき(四面皆敵)、しめんしゅらおう(四面修羅王)、しもかかりのうり(霜被瓜)、しもくのみみずく(四目鴟)、しもくらのおろち(下倉の大蛇)、しもふりぼうず(霜降り坊主)、しもよけもち(霜除餅)、じゃ(蛇)、じゃあ(蛇)、じゃいんのおに(邪淫鬼)、しゃかぎのね(榊の根)、シャカシャカ、じゃがたらのやまあらし(爪哇の山嵐)、しゃくくぎょうのえきじん(赤狗形の疫神)、しゃくくれ(杓くれ)、じやけ(地焼)、じゃこ(邪狐)、じゃこうのへそ(麝香臍)、しゃくげんたさしこみ(癪源太差込)、しゃくしいわ(杓子岩)、しゃくせんだんのき(赤栴檀の木)、しゃくちゅう(癪虫)、じゃくまくほういん(寂莫法印)、じゃこつきょうづか(蛇骨経塚)、じゃこつばば(蛇骨婆)、じゃこつばばあ(蛇骨婆)、しゃしゃのしゃのき(しゃしゃのしゃの木)、じゃしん(蛇神)、じゃのあし(蛇の足)、じゃのこ(蛇の子)、じゃのすけ(蛇の助)、じゃのまもの(蛇の魔物)、じゃのめがさのひひ(蛇の目傘の呵々)、しゃぶきがみ(咳嗽神)、しゃぶきばばあ(咳嗽婆)、じゃぶちのだいじゃ(蛇淵の大蛇)、じゃまあらし(邪魔あらし)、じゃまなかに(邪魔な蟹)、じゃまなはみ(邪魔な蝮)、じゃまなむかで(邪魔な蜈蚣)、しゃみぎつね(三味狐)、しゃみせんまつのたぬき(三味線松の狸)、しゃみちょうろう(三味長老)、しやもし、しゃもじゆうれい(杓文字幽霊)、じゃやなぎのだいじゃ(蛇柳の大蛇)、しゃり(舎利)、じゃれいのさいぼう(邪霊の細胞)、しゃれこうべい、しゃれこうべのほう(髑髏法)、じゃんけんおじさん(じゃんけん小父さん)、ジャンピングばばあ(ジャンピング婆)、じゅういちがんぎょうのえきじん(十一眼形の疫神)、じゅうがつのざくろ(十月の柘榴)、じゅうごさま(じゅうご様)、じゅうごしゃぐう(十五社宮)、しゅうざんじうん(秋山自雲)、じゅうじぼうず(十時坊主)、じゅうじょうのま(十畳間)、しゅうせきえん(秋石円)、じゅうにさま(十二様)、じゅうにはい(十二拝)、じゅうのじむじな(十の字貉)、じゅうばこたたき(重箱たたき)、じゅうばこばばあ(重箱婆)、じゅうばんのばけもの(十番の化物)、じゅうめん(充面)、じゅうよっかのあんこいりもち(十四日のあんこ入餅)、じゅうよんごうしつのこえ(十四号室の声)、しゅうろおう(周老王)、じゅうろくにちのいか(十六日烏賊)、じゅうろくにちのさかな(十六日魚)、しゅがんぎょうのえきじん(朱顔形の疫神)、しゅきんぎょうのえきじん(朱巾形の疫神)、しゅくこうぎょうのえきじん(蹙口形の疫神)、しゅくじさま(式子様)、しゅしょうかんていのゆうれい(首相官邸の幽霊)、じゅずかけ(数珠掛)、しゅっせねこ(出世猫)、しゅてんたろう(酒呑太郎)、しゅどうぎょうのえきじん(朱童形の疫神)、しゅのばん(朱の盤)、じゅばんのゆうれい(襦袢の幽霊)、じゅみょうがい(寿命貝)、しゅもくむすめ(撞木娘)、しゅようし(朱洋鷙)、しゅらどうのはく(修羅道の魄)、しょあくちゅうはい(諸悪虫輩)、しょうおんのしょう(商音笙)、しょうがつのあおだいしょう(正月の青大将)、しょうがのによいごえ(生姜の呻声)、しょうがみ(しょう神)、しょうがんさま(将軍様)、しょうかんのかみ(傷寒神)、しょうぎゃら、しょうぐんぼく(将軍木)、しょうけら、じょうげんむし(常元虫)、じょうごうむし(金蚕)、じょうこのせい(城狐精)、しょうこをかけたばばあ(鉦鼓を懸けた婆)、しょうさんぼう(しょう産坊)、しょうじさすり(障子さすり)、しょうじきおけら(正直螻蛄)、しょうしょうけん(蕭牆剣)、しょうじょうさとう(猩々砂糖)、しょうじょうつぼ(猩々壺)、しょうじょうのて(猩々手)、しょうじょうひめ(猩々姫)、しょうじん(精進)、しょうじんがいけのぬし(精進池の主)、じょうしんのむし(上辰虫)、しょうぜんあくめいきょう(照善悪明鏡)、じょうだいじのねこ(乗台寺の猫)、しょうてんじゅ(正天寿)、しょうねんだま(しょうねん玉)、しょうのおに(庄の鬼)、しょうぶがいけのだいじゃ(菖蒲ヶ池の大蛇)、しょうぶがさこのばばあ(菖蒲がさこの婆)、しょうぶどりのようかい(勝負鶏の妖怪)、しょうべえばばあ(しょうべえ婆)、しょうま(鐘魔)、しょうまなこ(小眼子)、じょうもんあるくらげ(定紋ある久羅下)、しょうもんぐち(証文口)、しょうゆのい(醤油井)、じょうよできゅうそうのおんな(丈余で宮装の女)、しょうらちんじん(松羅陳人)、しょうりょう(鷦鷯)、しょくいん(燭陰)、じょくせのとうまちくい(濁世の稲麻竹葦)、しょくぞくすい(食粟穂)、しょけら、じょろういし(女郎石)、じょろううお(女郎魚)、じょろうぐものひめ(陰蛛の姫)、じょろうむし(女郎虫)、じょろうやのようかい(女郎屋の妖怪)、じょろかいじぞう(女郎買地蔵)、じょんごんどんのあな(じょんごんどんの穴)、しょんべんじごく(小便地獄)、しょんべんのみ(小便呑)、しらがのじんつぁま(白髪の爺様)、しらがやまのやくじん(白髪山の厄人)、しらげのあめ(精米雨)、しらさぎのひかりだま(白鷺の光玉)、しらたみむし(痴痛虫)、しらっさま、しらとりのいらつめ(白鳥の僮女)、しらとりやまのしろぼうず(白鳥山の白坊主)、しらないてんないほうそう(知らない店内放送)、しらはなぶた(白葩豚)、しらびょうしさん(白拍子さん)、シラルポンチャチャ、しらんばがたけのねこ(白姥ヶ岳の猫)、しりきれうま(尻切馬)、しりきれたにし(尻切田螺)、しりくち(尻口)、しりつき(尻突き)、しりてづち(屁股椎)、しりひきまんじゅ(尻曳まんじゅ)、しりひきまんどん(尻曳まんどん)、しりふきばし(擦尻箸)、しりめ(尻目)、しりめ(尻目)、しりょうのけんぞくのたたり(死霊の眷属の祟)、しれたつみれじる(知れた罪入汁)、しろいうさぎ(白い兎)、しろいうさぎ(白い兎)、しろいのしし(白猪)、しろいまく(白い幕)、しろいゆ(白い湯)、しろうかり(白うかり)、しろうざえもんぎつね(四郎左衛門狐)、しろうさぎ(白兎)、しろうさき(白兎)、しろうさぎ(白兎)、しろうずま(白うずま)、しろうねり(白容裔)、しろおろち(白大蛇)、しろかきうま(代掻馬)、しろかしら(白頭)、しろかもしか(白氈鹿)、しろがねちょうし(銀銚子)、しろがらす(白烏)、しろきい(白猪)、しろきしし(白獅子)、しろきっこう(白亀甲)、しろきめ(白鬼女)、しろくま(白熊)、じろさくさんじろさくさん(次郎作さん次郎作さん)、しろだるま(白達磨)、しろちょうちん(白提灯)、しろつつじ(白躑躅)、しろつぶ(白田螺)、しろてんぐ(白天狗)、しろなまず(白鯰)、じろべえぎつね(治郎兵衛狐)、しろぼうず(白坊主)、ジロムン、しろもちのゆめ(白餅夢)、しろれんげのたば(白蓮華の束)、しろんぼう(白ン坊)、しわすかづら(師走蔓)、しわすかぼちゃ(師走南瓜)、しわすみの(師走蓑)、しわぶきばばあ(謦咳婆)、じわりのこうじん(地割の荒神)、しわんぼう(しわん坊)、しわんぼうのねん(吝嗇坊の念)、しんえん(信円)、しんおう(心王)、じんがさあり(陣笠蟻)、しんきろう(辛旗楼)、しんぐりまくり(筐転り)、じんしんはいこう(人身背猴)、しんすけだに(新助谷)、じんすけのむすめ(甚助の娘)、じんた、しんだもんのたけ(死者竹)、しんつうなごんむしばのいたがり(心痛納言虫歯痛鳫)、しんどうらいでんあめおにび(震動雷電雨鬼火)、しんのあくごろう(神野悪五郎)、しんのこ(尻子)、しんぽにおどろき(進歩喫驚木)、じんめん(人面)、じんめんこぶた(人面仔豚)、じんめんじゅう(人面獣)、じんめんだ(人面蛇)、じんめんりゅう(人面竜)、じんりん(塵倫)、しんれいじはんき(心霊自販機)、しんれいでんしん(神霊電信) ■すいうてんのう(水雨天王)、すいかいじん(水海神)、すいかのたま(水火玉)、すいかのばけもの(西瓜の化物)、すいじゅう(水獣)、すいじん(水神)、すいじんかっぱ、すいぞう(燧象)、すいつきふとん(吸付き蒲団)、すいつこうすいつこう(吸いつこう吸いつこう)、すいつこうすいつこう(吸いつこう吸いつこう)、すいてんぼう(水天坊)、すいどうのむし(粋道虫)、すいとくてんのう(粋徳天王)、すいふるいじん(粹奮人)、すいふろのにゅうどう(据風呂入道)、すいらい(水雷)、すいらいちょう(水雷蝶)、ずいろく(瑞鹿)、すえひろのごえんだま(末広の五円玉)、すかいさけかい(酢買酒買)、すがおのたきのぬし(菅王の滝の主)、ずがたかい(頭が高い)、すがたにのうわばみ(菅谷の大蟒)、すがのにんぎょ(須賀の人魚)、すがたみのい(姿見井)、すがまのこども(氷柱の子供)、すがめのこへび(酢瓶の小蛇)、すぎおばけ(杉怪)、すきがお(鍬顔)、すぎしろさま(杉代様)、すきのとこ(鍬の床)、すきまおんな(隙間女)、すぐにぬれてるでいりぐち(すぐに濡れてる出入口)、すげがさきたこ(菅笠著た子)、すげがささがり(菅笠下)、すげがさのおどりこ(菅笠の踊子)、すけくにのちょう(佐国蝶)、すげみのおばけ(菅蓑おばけ)、すこたこ(すこ蛸)、すさまじきあっき(冷敷き悪鬼)、すさまじきていのもの(冷き態の者)、すさまじきなきごえ(凄泣声)、すさまじきわらいごえ(冷笑声)、すじかぶろ(筋禿)、すしやまのおに(須志山の鬼)、すずかのどくぎょ(周集河の毒魚)、すすき(芒鬼)、すすきおばけ(芒おばけ)、すずきのせい(鱸の精)、すすきほ、すすけたちょうちん(煤けた提灯)、すすけちょうちん(煤提灯)、すずめのかみさま(雀の神様)、すずめのゆうれい(雀の寃魂)、すずめむし(雀圧し)、すずりのめ(硯の眼)、すずりぶた(鈴里豕)、すすをはらうおと(煤を払う音)、すだま(魑魅)、すだま(反響)、すっくわさま(鋤鍬様)、すってん(すっ天)、すっぴょこぴょん、すっぽんくび(泥亀首)、すててぎてぎよ、すなあらい(砂洗い)、すなのかずほどのむし(砂の数ほどの虫)、すなふらし(砂降らし)、すねか(脛剥)、スノートンネルのじどうしゃ(スノートンネルの自動車)、ずばいぼうのひ(豆梅坊の火)、すひゃくだいねんぶつ(数百大念仏)、スプライライェチェポ、すまぶくろ(麩子袋)、すみかけじぞう(墨掛地蔵)、すみのあねさん(隅の姉さん)、すみぼうず(隅坊主)、すもうだぬき(角力狸)、すりつきだたみ(搨付畳)、スルクイメル、するすみさくら(磨墨桜)、ずれん(頭連)、すわつひめ(須和津姫)、、スンケトゥス、すんばこ、ずんべらぼうず、ずんべらぼん ■せいえむどん(正右衛門どん)、せいたかにゅうどう(背高入道)、せいてんのあめ(晴天雨)、せいめいせき(生命せき)、せいめいづか(晴明塚)、せいようおうむ(西洋鸚鵡)、せいりゅうごんげん(青竜権現)、せいろぬけ(蒸篭抜)、せがきのはた(施餓鬼の幡)、せがきのはな(施餓鬼の花)、せきおうのようかい(碩翁の妖怪)、せきがじん(石賀神)、せきじん(石人)、せきそうへい(赤装兵)、せきのたろう(関の太郎)、せきのたろういたむね(咳之太郎痛胸)、せきひのかい(石碑怪)、せごしき(背五色)、せしゅのようかい(施主の妖怪)、ぜぜがごう、せだま(施玉)、せっくのひのまんが(節供の日の馬耙)、せっしょうせきいなり(殺生石稲荷)、せっちんのおに(雪隠鬼)、せっちんのばけもの(雪隠の化物)、せとたいしょう(瀬戸大将)、せともの(征討猛者)、ぜにだしいわ(銭出岩)、ぜにつきうお(銭付魚)、ぜにひりじし(銭排猪)、せびのはごろも(蝉羽衣)、せぼねのひ(脊骨火)、せみみい(背耳豕)、せむしぼう(背虫坊)、せろんぼい(精霊負)、せん(仙)、ぜんあくうむ(善悪有無)、せんかいぎょうのえきじん(尖喙形の疫神)、ぜんかくのうなぎ(善角の鰻)、ぜんかしへび(膳貸蛇)、せんがんびらのてんぐ(千貫平の天狗)、せんキロばばあ(1000キロ婆)、ぜんくずし(膳崩し)、せんくようしょにん(千供養諸人)、せんげんさまのさる(浅間様の猿)、せんこうじのかね(千光寺の鐘)、せんごくのふだ(千石札)、せんじゃ(千蛇)、せんじゃのむし(疝癪虫)、せんじょうがたきのんなぎ(千丈ヶ滝の鰻)、せんじょうがび(戦場が火)、せんすいのかむろ(泉水禿)、せんずじてんのう(千頭持天王)、せんだいがわのへび(川内川の蛇)、せんだいだぬき(仙台狸)、せんたくおんな(洗濯女)、せんたくだぬき(洗濯狸)、せんたくばば(洗濯婆)、せんちのおばさん(雪隠の小母さん)、せんちょうけまり(千丁毛毬)、ぜんとくむし(善徳虫)、せんにんおばけ(千人おばけ)、せんにんぞろい(千人揃)、せんねんもぐら(千年土竜)、せんねんやなぎ(千年柳)、せんのうばんのうまたそのおや、せんはか(仙墓)、せんばん(千番)、ぜんぶ、ぜんふしょう(禅釜尚)、せんぽくかんぽく、せんぼんのばけもの(千本の化物)、ぜんみまわり(膳巡視)、ぜんもんぶち(禅門淵) ■ぞ、そいぎつね(添い狐)、ソーキブニのゆうれい(肋骨の幽霊)、ぞうげぎょうのえきじん(象牙形の疫神)、そうさぎょうのえきじん(草蓑形の疫神)、そうさんぼう(宗参坊)、そうしはいれい(総支配霊)、そうじぼう(掃除坊)、ソージマブリャー、ソージョー(猩々)、そうずのだんご(葬頭団子)、そうずのみずぢゃや(葬頭水茶屋)、そうとうう(双頭烏)、そうのむくい(僧の報)、ぞうのめ(象の目)、そうみのけ(惣身毛)、そうめんぎょうのえきじん(双面形の疫神)、そうめんくい(素麺喰)、ぞうりとり(草履盗)、そおど、そがどののたうえ(蘇我殿の田植)、そくこうじょ(測候所)、ぞくぞく、ぞくよけじぞう(賊除地蔵)、そこづきびく(底附き魚篭)、そこね、そこほりむし(底掘虫)、そしょううけ(応訴訟)、そぞろがお(遊歩皃)、そでかけのまつ(袖掛松)、そでごい(袖鯉)、そでじょ(袖女)、そてつのばけもの(蘇鉄の化物)、そでとり(袖取り)、そでひきこぞう(袖引き小僧)、そでひきむじな(袖引狢)、そでもぎさん(袖もぎさん)、そでもじき(袖捩き)、そとばのかしら(卒塔婆の頭)、そとゆうれい(外幽霊)、そねのえんどう(そねの豌豆)、そのとしのじゅうえんだま(その年の十円玉)、そのひのころも(一日衣)、そばあわず、そらきがえし(空木返し)、そらのいし(空の石)、そらやみ(空闇)、そらりょうてい(空料亭)、そろってきえるがいとう(揃って消える街灯)、そろばんたぬき(算盤狸)、そろばんぼうず(算盤坊主)、ぞんざいてん(ぞんざい天)、 ■ターボばばあ(ターボ婆)、だあんころころどんがらや、だいあくしゃちほこ(大悪鯱)、だいあくとうのがき(大悪徒の餓鬼)、だいえんじがわのがあたろう(大円寺川のがあたろう)、たいかいのわに(大海鰐)、だいがくし(大鰐士)、たいぎょ(大魚)、だいきんりきんのしし(大筋力獅子)、だいげどう(大外道)、たいこいし(大皷石)、だいこくがねのねずみ(大黒金の鼠)、だいこくさまのやって(大黒様の遣っ手)、だいこくねずみ(大黒鼠)、だいこうぶつ(大好仏)、たいこのばけもの(太皷の化物)、たいこのばち(太皷桴)、だいこむしゃ(大根武者)、だいこげいしゃ(大根芸者)、だいこんのしり(大根の尻)、だいこんばあさん(大根婆さん)、だいしどうのりゅう(大師堂の竜)、だいじゃがたらじん(大爪哇人)、たいしゃくきょうのおに(帝釈峡の鬼)、だいじゃのかんざし(大蛇簪)、だいじゃのようじ(大蛇の楊枝)、だいじゃのよめさま(大蛇の嫁様)、だいじゃのわぎり(大蛇の輪切り)、たいしょうこつ(大将骨)、だいずくい(大豆喰)、だいずじん(大頭人)、だいぜん(大善)、だいだいいろのとびもの(橙色の飛物)、だいだいらぼっち、だいだほうし(だいだ法師)、だいちすいき(大地水気)、だいつういきのせい(大通意気精)、たいとうがはなのばけもの(大唐が鼻の化物)、だいとうよりのおきゃく(大唐よりの御客)、たいとのとり(大唐の鳥)、だいとんおう(大貪王)、だいなるうし(大なる牛)、だいなるひとのかばね(大なる人の骸骨)、だいにちいし(大日石)、だいにちびらのまりしてん(大日比羅之摩利支天)、たいねつにゅうどうびょうげんさい(大熱入道病元斎)、たいのうしおに(鯛牛鬼)、たいのおんなご(鯛女中)、たいのみそうず(鯛のみ僧都)、たいのやぐら(鯛の櫓)、だいば(頽馬)、だいばがみ(大馬神)、だいはんにゃはらみおんな(大般若はらみ女)、だいぶつのばけもの(大仏怪物)、たいへいざんのおおびと(大平山の大人)、たいまつたろう(松明太郎)、たいやくしょうぐん(太疫将軍)、たいようのごときひのたま(太陽の如き火玉)、たいらのかしどん(平良のかしどん)、たいりょうだるま(大漁達磨)、だいろくしんのう(第六心王)、だいろくてん(大六天)、だいろくてんのまみん(第六天の魔民)、だおどり(だお鳥)、たかおとこ(高男)、たかかべ(高壁)、たかがわごえのおにび(高川越の鬼火)、たかさかやのくま(高坂屋の熊)、たかさんば(鷹三羽)、たがそでざか(誰袖坂)、たかたかぼうず(たかたか坊主)、たかとりやまのおおがめ(高鳥山の大亀)、たかながそで(高長袖)、たかなみのいけ(高波池)、たかねだゆう(高猫陀夫)、たかのいち(高の市)、たがのしろざる(陀我の白猴)、たかぼうず(高坊主)、たかぼっさん(高坊っさん)、たかまつのかいぎょ(高松の怪魚)、たかむすめ(鷹娘)、たかやまのいけのぬし(高山の池の主)、たからがいけ(宝ヶ池)、たからかぜ(宝風)、たからのあしだ(宝足駄)、たからのおおいし(宝の大石)、たかんぼ(高坊)、たき、たきのがわのたぬき(滝野川の狸)、たきぼうず(滝坊主)、たきれい(滝霊)、たきれいおう(滝霊王)、たくあんのしっぽ(沢庵の尻尾)、たくあんのしりげ(沢庵の尻毛)、たくさんのぜに(沢山の銭)、たくぞうす(沢蔵司)、たくましいおとこ(逞敷男)、たくりぶち(たくり淵)、たくろうび(焚朗火)、たくんとうげのたぬき(たくん峠の狸)、たけかわのたたり(筍皮祟)、たけたかいおんな(丈高女)、たけたけさん(竹竹さん)、たけのこどうじ(竹の子童子)、たけのこやろう(筍野郎)、たけのもち(竹の餅)、たけやはんしろう(竹屋半四郎)、たこのたたり(蛸の祟)、たこのにゅうどう(章魚の入道)、たこのにゅうどう(蛸の入道)、たこのむこどん(蛸聟殿)、たごまくり(桶転り)、たごやのとらきち(田子谷の虎吉)、たこやまぶし(蛸山伏)、たごんげどう(他言外道)、たじのかみ、たじまのおおだこ(但馬の大章魚)、たたみきんぎょ(畳金魚)、たちうす(立ち臼)、たちのだいじゃ(太刀の大蛇)、たちばなのむし(橘の虫)、たちふさがり、たちやかね(立ちや兼ね)、たづ、だっちょ、たつのこうのようかい(龍野侯の妖怪)、たつのしりふり(竜の尻振り)、たつのま(竜馬)、たつのみやのかいものつかい(竜の都の買物使)、たつみだいみょうじん(辰己大明神)、たつみのかぜ(巽の風)、たておべす(立蛭子)、たどんのおもち(炭団のお餅)、たながえり(種変り)、たなかのひのたま(田中の火の玉)、たなかやしきのひとだま(田中屋敷の人魂)、たなばたのなすのき(七夕の茄子の木)、たなばたのわぎり(棚機の輪切)、たなもとのかみさん(たなもとの神さん)、たに(餒鬼)、だに(餒鬼)、たにかづら(谷葛)、たにのごりんとう(谷の五輪塔)、たぬきいわ(狸岩)、たぬきのいし(狸の石)、たぬきのえん(狸の煙)、たぬきのかげ(狸の影)、たぬきのきやり(狸の木遣唄)、たぬきのこぞう(狸の小僧)、たぬきのじてんしゃ(狸の自転車)、たぬきのしまもの(狸の縞物)、たぬきのぜんきち(狸の善吉)、たぬきのひけし(狸の火消)、たぬきのぶどう(狸葡萄)、たぬきのみこし(狸神輿)、たぬきのもち(狸の餅)、たぬきぼうず(狸坊主)、たねおばけ(種子お化け)、たねのとうすけのかかあ(種の藤助の嬶)、たねまきうさぎ(種播兎)、たのかみのたわら(田の神の俵)、たのくらげ(田水母)、たのしいかな(たのしいか菜)、たのたい(田赤魚)、たばこいし(煙草石)、たばこおくり(莨草贈)、たばこのたねのこよみみるひと(莨種の暦見る人)、たばこみたいなにおい(煙草みたいな匂い)、たばこのひをかせ(煙草の火を貸せ)、たべるのおろち(たべるの大蛇)、たまぎつね(珠狐)、たまごぐらいのひょう(卵ぐらいの雹)、たまごのごくそつ(卵の獄卒)、たまごのばけもの(卵の化物)、たましいのはと(魂の鳩)、たまとりひめ(玉取姫)、たまのはたおり(玉機織)、たまのむし(玉の虫)、たらいよび(盥呼び)、だり(餒鬼)、たるいわ(樽岩)、だれか(誰か)、たれかんにょ(垂官女)、たれぶたみみ(垂豕耳)、だれもいないのにつくでんき(誰もいないのに点く電気)、たろうぼうのたち(太郎坊の太刀)、たろうぼうのつるぎ(太郎坊の剣)、たろざえもんぎつね(太郎左衛門狐)、たわいなしのき(たわい梨の木)、たわけつくづくしじる(戯気つくづくし汁)、たんかくぎょうじゃ(丹角行者)、ダンガサマジムン、たんきつき(狸憑き)、だんぎぼう(談義坊)、たんごくれれ(桶くれれ)、だんごしなみ(だんごし波)、だんごどり(貢丸鳥)、たんころばし、たんころりん、だんじょういし(弾正石)、たんじょかい(蟾蜍怪)、だんだらおに(段だら鬼)、たんていこれら(探偵虎列剌)、だんとうさん、だんとくせんのかや(檀特山の萱)、だんどびんど、だんなさま(旦那様)、タンナファクルーコーイ、タンネカムイ、たんぷくたがま、たんぺころばし(たんぺ転ばし)、だんぼかぜ(だんぼ風) ■ちいさきせんにん(小さき仙人)、ちいさきちご(小さき稚児)、ちいさなこぞう(小さな小僧)、ちいだがにい(付いだがにい)、ちうしいし(血牛石)、チウラングル、ちえがみさま(智恵神様)、ちえのたきぎ(智慧薪)、ちえのひとだま(知恵の人魂)、ちかたのひ(千方火)、ちかぼしさま(近星様)、ちがやのは(茅の葉)、チキャラバン(力飯)、ちくふじん(畜婦人)、ちくわのおばけ(竹輪のお化け)、ちごい(血鯉)、ちこくのね(治国音)、ちごのれい(稚児霊)、ちしおのめし(血汐飯)、ちすいおんな(吸血女)、ちち、ちちがたにのうしおに(父ヶ谷の牛鬼)、ちちきず(乳疔)、ちちすいむし(乳吸虫)、ちちだき(乳滝)、ちちっこかつぎ(乳っこ担ぎ)、ちちみょういし(乳妙石)、ちっち、ちのからす(血の鴉)、ちびらのへび(ちびらの蛇)、ちぼしむし(乳干虫)、ちぼとけ(血仏)、 ちみのせい(魑魅の精)、チャーギのせい(チャーギの精)、ちゃうすだき(茶臼滝)、ちゃがまおろし(茶釜下ろし)、ちゃがまたき(茶釜焚)、ちゃがらこ(茶殻子)、ちゃちゃちゃのちゃみせ(ちゃちゃちゃの茶店)、ちゃどくろ(茶髑髏)、ちゃべんとう(茶弁当)、ちゃまさがり(茶釜下)、ちゃむし(茶虫)、ちゃわんむしのちゃわん(茶碗蒸の茶碗)、ちゃんちゃかおばば(ちゃんちゃかお婆)、ちゃんちゃんちゃがま、ちゅうじょうのにんぎょ(中条の人魚)、ちゅうりっぽ(中立鳩)、チュダマ、ちょうかくぎょうのえきじん(長角形の疫神)、ちょうぎょのあやしみ(鯛魚の怪奇)、ちょうざえもん(長左衛門)、ちょうじゃいし(長者石)、ちょうじゃのくじゃく(長者の孔雀)、ちょうじゃやしきのがあたろ(長者屋敷のがあたろ)、ちょうずばちのたましい(手水鉢の魂)、ちょうずばちのばけもの(手水鉢の化物)、ちょうせいじのたぬき(長生寺の狸)、ちょうちん(提灯)、ちょうちんこぞう(提灯小僧)、ちょうちんこぞう(提灯小僧)、ちょうちんつけてるひと(提灯点けてる人)、ちょうちんのしがい(提灯の死骸)、ちょうつけ(帳つけ)、ちょうなぼろ(釿ぼろ)、チョーバンユーリー(枡幽霊)、ちょうふくじん(長福神)、チョーフグンオヤカタ(チョーフグン親方)、ちょうまん、ちょうめんようじょ(長面妖女)、ちょうれんす(調練ス)、ちよがしまのおおだこ(千代ヶ島の大章魚)、ちょくぼろん(猪口墓露)、ちょきちょき、ちょとう(猪頭)、ちょへいせんせい(楮幣先生)、ちょめんぎょうのえきじん(猪面形の疫神)、ちよろずのしこお、ちよろずのしこめ、ちょろっけ(ちょろッ毛)、ちりげのうま(瘡の馬)、ちりづかかいおう(塵塚怪王)、ちりゅうのか(池鯉鮒の蚊)、ちわがいけ(千把ヶ池)、ちわた(血綿)、ちをすうたいぼく(血を吸う大木)、ちをふきよせ(血拭寄)、ちんかいぼう(珍海坊)、ちんかそう(鎮火草)、ちんきつとう(陳橘橙)、ちんころりん、ちんちんこばかま(ちんちん小袴)、ちんちんちょぼし、ちんちんちんばかま(ちんちんちん袴)、ちんちんどり(ちんちん鳥) ■ついたかみてくろ(ついたか見てくろ)、ついたてたぬき(衝立狸)、つえなしあご(枴無腮)、つえのしょうね(杖の性根)、つかいてんぐ(遣天狗)、つかいへび(使い蛇)、つぎきのばけたの(接木の化けたの)、つきのまさかき(月真榊)、つきやまどののむし(築山殿の虫)、つくしぜみ(筑紫蝉)、つくりじ(付裏師)、つきみうさぎ(月見兎)、つきみやぐらのかい(月見櫓の怪)、つくつくぼうしつくぼうし(つくつく法師つく法師)、つけくのしゅうねん(付句の執念)、つげのくし(告の櫛)、つじうらのかみ(辻占神)、つじのなきじぞう(辻の泣地蔵)、つじのひ(辻の火)、つじぼうず(辻坊主)、つじまきかぜ(辻まき風)、つだがえ(付だがえ)、つだやしきのきつね(津田屋敷の狐)、つちがらす(土鴉)、つちくも(土蜘蛛)、つちぐも(土蜘蛛)、つちころび(土転び)、つちちゅうのみず(槌中の水)、つちどん(槌どん)、つちにかかるこ(槌にかかる子)、つちにんぎょう(槌人形)、つちのこ(槌の子)、つちのこ(犯土子)、つちのこ、つちのと(槌之戸)、つちのひのこ(土の日の子)、つちはたち(土二十歳)、つちぼうず(土坊主)、つちまき(土撒き)、づつうのひ(頭痛火)、つつがのむし(恙の虫)、つつじのはな(躑躅花)、つつみんぬし(堤ん主)、あるきつづら(歩葛篭)、つとうらつばくら(髱裏燕)、つとめがつらいのしょうでん(勤がつらいの聖天)、ツナカユリコ、つのがじゅうにほんあるおに(角が十二本ある鬼)、つのざいくのようかい(角細工の妖怪)、つのなしおに(無角鬼)、つのばら(觝角肚)、つばきぎねのばけもの(椿杵の化物)、つばきじぞう(椿地蔵)、つばきじょろう(椿女郎)、つばきどう(椿堂)、つばきのえだ(椿の枝)、つばきのざい(椿の材)、つばきのつち(椿の槌)、つばきばしら(椿柱)、つばくろや(玄鳥也)、つばめうお(玄鳥魚)、つぶしたまご(つぶし玉子)、つぼみばな(莟花)、つみもうりょう(罪もうりょう)、つめとり(爪鳥)、つめのおに(爪の鬼)、つゆおびだけ(露帯竹)、つゆざえもん(梅雨左衛門)、ツライ、つらじゅうはなのこ(面中鼻の子)、つらのかわかしかんのん(面皮貸観音)、つらや(つら哉)、つららおんな(氷柱女)、つりあげるき(釣上る鬼)、つりおんな(釣女)、つるおとし(鶴落)、つるのばけもの(鶴の化け物)、つるのはね(鶴の羽)、つるぶ(鶴降)、つるべおとし(釣瓶落)、つるべざか(釣瓶坂)、つるべび(釣瓶火)、つるべび(釣瓶火)、 ■てあらいおに(手洗鬼)、てあるきのゆうれい(手歩行幽霊)、ティダヌヤク、ていりょのかま(貞呂釜)、でえろがみ(蝸牛神)、てがわら、てぎのがえし(手杵返)、てごや(手小屋)、てじゃく(手雀)、でじんつだるま(大神通達摩)、てすずりぶた(手硯蓋)、でっかいかかあ(でっかい嬬)、でっころぼう(偶子坊)、てっぽうのひ(鉄砲の火)、でっかいばけねこ(でっかい化け猫)、でっこいはちのす(でっこい蜂巣)、てつじるし(銕印)、てつのくも(鉄の蜘)、てつのぼう(てつの棒)、てつびんのふた(鉄瓶蓋)、てつぼう(鉄坊)、てっぽうしし(鉄砲猪)、てどりぶちのぬし(手取淵の主)、てて、てなが(手長)、てながあしなが(手長足長)、てながばばあ(手長婆)、てながみょうじん(手長明神)、てなしじぞう(手無地蔵)、てのうちたまひめ(手の内玉姫)、てのめ(手の目)、てびきばばあのようかい(手引婆の妖怪)、でべそあらため(出臍改)、でよかでよか、てらんぼうず(寺坊主)、テレビかいぎのこ(テレビ会議の子)、でんか(伝可)、てんかいちのはたおり(天下一の機織り)、てんがいわのてんぐ(天が岩の天狗)、てんかじん(天火人)、てんかほうひぼし(天下放屁星)、でんきおとめ(電気処女)、てんぐ(天狗)、てんぐごもり(天狗篭り)、てんぐさん(天狗さん)、てんくずし(天崩し)、てんぐせったい(天狗接待)、てんぐたけ(天狗茸)、てんぐづか(天狗塚)、てんぐどんのみの(天狗殿の蓑)、てんぐのいしころがし(天狗の石転がし)、てんぐのうんか(天狗の浮塵子)、てんぐのおこじょ(天狗の白貂)、てんぐのおとり(天狗囮)、てんぐのおどりこ(天狗の踊子)、てんぐのかげぼし(天狗の影干)、てんぐのかれえだ(天狗の枯枝)、てんぐのげきけん(天狗の撃剣)、てんぐのだに(天狗の壁蝨)、てんぐのちょうちん(天狗の挑灯)、てんぐのつめ(天狗爪)、てんぐのどうちゅう(天狗の道中)、てんぐのはおと(天狗の羽音)、てんぐのはなよめ(天狗の花嫁)、てんぐのひげ(天狗髭)、てんぐのひょうたん(天狗の瓢箪)、てんぐのみかん(天狗の蜜柑)、てんぐのむしぼし(天狗の虫干)、てんぐのやきとり(天狗の焼鳥)、てんぐむすこ(天狗息子)、てんこいたち(貂鼬)、てんごうがすなまく(天狗が砂撒く)、てんころばし(てん転ばし)、てんころりん、てんじくあづさやまのたけ(天竺あづさ山の竹)、てんじくてんのたけ(天竺天の竹)、てんじくのきじょ(天竺の鬼女)、てんじくのゆきおれだけ(天竺の雪折竹)、てんじくのようま(天竺の妖魔)、てんじくばばさ(天竺婆様)、でんしゃのすきまのて(電車の隙間の手)、てんしゅのかねのね(天守の鉦音)、てんしゅのこくき(天守の黒気)、てんじょうおち(天井落)、てんじょうくだりのかい(天井下の怪)、てんじょうさがり(天井下)、てんじょうさげ(天井降)、てんじょうなめ(天井嘗)、てんじょうなめ(天井嘗)、てんじょうなめ(天井甞)、てんじょうのあし(天井脚)、てんじょうのおに(天井鬼)、てんしょうのき(転生の木)、てんじょうのたま(天井の玉)、でんしんき(諂信器)、てんじんさまのいちょう(天神様の銀杏)、てんたま(貂玉)、てんちれいどう(天地霊童)、てんづるし(天吊し)、でんでんげえこう、でんでんころばし(でんでん転ばし)、てんにんへんしんき(転任変身鬼)、てんのき(天の木)、てんのうしゃのうし(天王社の牛)、てんびんぼう(天秤坊)、てんほうどうじ(てんほう童子)、てんまる、てんまんてんじん(天満天神)、てんりゅうのぼたん(天竜の牡丹)、てんりゅうのぼんしょう(天竜の梵鐘) ■ドアのひらくおと、(ドアの開く音)トイトゥムクシヌプル、といのみず(樋の水)、トイレこぞう(トイレ小僧)、とうかくぎょうのえきじん(筒角形の疫神)、とうがらしじぞう(唐辛子地蔵)、とうがん(当願)、とうがんこな(冬瓜小菜)、どうかんむし(道閑虫)、とうぎじょう(藤義丞)、どうきょじん(道虚神)、とうげのおおかみ(峠の狼)、とうごろう(東五郎)、どうさい、とうじのがいちゅう(冬至の害虫)、とうせんぶちのぬし(唐船淵の主)、とうだいき(灯台鬼)、とうたぬし(藤太主)、どうちゅうのびふじん(洞中の美婦人)、トートーメーマジムン、とうどのとら(唐土虎)、どうのつら(胴面)、どうばかりあってかしらのなきもの(胴計あって頭のなき者)、とうひゃくのようかい(当百の妖怪)、とうふかい(豆婦買)、とうふこぞう(豆腐小僧)、とうふねこ(豆腐猫)、とうふのへび(豆腐の蛇)、とうふのゆうれい(豆腐の幽霊)、とうふむすめ(豆腐娘)、とうふやおきちのちょう(豆腐屋お吉の蝶)、とうべんうり(答弁売)、どうもこうも、とうもろこしのたたり(玉蜀黍の神祟)、とうもろこしのばけもの(玉蜀黍の化物)、どうようなまず(動揺鯰)、とうろうのばけもの(灯篭の化物)、とうろうのれい(灯篭霊)、どうらくじぞう(道楽地蔵)、どうらくだんご(道楽団子)、トゥルウシキンラ、とおしがめ(通し亀)、とおつぽてん、どおつん、とおりいなり(通稲荷)、とおりがみ(通り神)、とおりがみ(通り神)、とがくしのけちょう(戸隠の化鳥)、とぎいわ(研ぎ岩)、とぎかけむすめ(磨ぎかけ娘)、ときのやばね(朱鷺の矢羽)、とぎゃくさえもんしょくしょう(吐逆左衛門食傷)、とぎゃくちゅう(吐逆虫)、とくいのあげたか(得意之揚鷹)、どくぎょ(毒魚)、どくぎょあくちょう(毒魚悪鳥)、どくとう(毒湯)、どくねずみ(毒鼠)、どくのおばけ(毒のお化け)、とくべえのかない(徳兵衛の家内)、とくみどんやのようかい(十組問屋の妖怪)、とくらやまのばばあ(戸倉山の婆)、どくろのせ(載髑髏)、とげばらひろい(棘拾い)、とことこ、どさくさ(どさ草)、としながひこ(年長彦)、としふるおおかみ(老狼)、としょうあくま(渡渉悪魔)、どじょうのせいれい(泥鰌の精霊)、どじょうむすめ(泥鰌娘)、としよりうさぎ(年寄兎)、どだぶくろ(どだ袋)、とち、どちがめ、どちゅうのかね(土中鐘)、どちゅうのじゃどくのき(土中の邪毒の気)、どちゅうのまおう(土中の魔王)、どっかくぎょうのえきじん(独角形の疫神)、とつがわのぎゅうき(十津川の牛鬼)、とっくお、とっくりぎつね(徳利狐)、どっけ(毒気)、とっこ、どっこいどっこい、どっち、どてうらのおちょぼ(土手裏のおちょぼ)、どでかいうし(どでかい牛)、どどめき(百々目鬼)、どどめき(どど目鬼)、とね、とねがわのおおごい(利根川の大鯉)、とばくのしちほんぼとけ(賭博の七本仏)、とびあがり(兎肥上がり)、とびがつお(飛松魚)、とびがみ、とびからとんぼ(蕃蜻蛉)、とびくるま(飛び車)、とびちょうし(飛銚子)、とびのこめ(賜の米)、とびのこめ(鵄の米)、とびへび(飛び蛇)、とびわらたば(飛藁束)、どびんがいけ(土瓶池)、どびんがさがる(土瓶が下がる)、とぶくろのおんな(戸袋女)、どぶのぼう(溷乃坊)、トホイ、とぼうか(飛ぼうか)、とまさじ、とます、とます(鼬)、とみのしゃくし(富杓子)、とみのもうねんび(富の妄念火)、ともかづき(共潜)、ともしびおんな(灯火女)、ともぞうおるか(友蔵おるか)、とものだいなごんよしお(伴大納言善男)、どようのじな(土用の田螺)、どようのどく(土用毒)、どようのなまねぎ(土用の生葱)、どようぼうず(土用坊主)、とよさきぶちののし(豊先淵の主)、どよじろう(土用次郎)、とら(寅)、とらさる(寅申)、どらたたき(銅鑼敲)、とらちゃん(虎ちゃん)、とらどうじ(寅童子)、とらどしのむし(寅歳虫)、とらのこ(虎の仔)、とりいし(鶏石)、とりいとうげのばけもの(鳥居峠の化け物)、とりおに(鶏鬼)、とりかいる(鶏替蛙)、とりがねのいけのおろち(とりがねの池の大蛇)、とりくぐらず(鳥くぐらず)、とりのなきごえ(鶏鳴声)、とりやくれはのすけ(鳥谷呉羽之助)、どろうちじぞう(泥打地蔵)、どろかけじぞう(泥掛地蔵)、どろたぼう(泥田坊)、どろぼうさがし(泥棒探)、どんがす、どんがらさま(どんがら様)、とんごしばばあ(とんごし婆)、とんださわぎ(飛騒耳)、とんたりまおう(貪多利魔王)、どんどけいけ(どんどけ池)、とんぼうび(蜻蛉火)、とんぼのにょうぼ(蜻蛉の女房)、どんよくたま(貪欲玉) もどる
https://w.atwiki.jp/compels/pages/340.html
深い藍色から少しづつ白み始めている空を、私は踊る様に飛ぶ。 未だ月も星も鮮明に見えるけれど、夜明けはそう遠くはない。そんな空だった。 考えてみれば、こんな風に夜空を飛ぶ機会も基本的に引きこもっていた幻想郷(あそこ)ではそうなかったかもしれない。 「ふふ……っ」 笑いがこらえきれない。 それも、こんなに楽しいと思いながら飛ぶことは、もしかしたら初めてかも。 しんちゃんを守るためにしんちゃんを殺した奴と戦った時とは違う。 今の私は自由だった。 「あぁ───楽しいわ、ネモ!」 飛び上がって、沈み始めた月を背に私は、私を止めるというネモという子に叫ぶ。 本で読んだことのある戦車(チャリオッツ)という乗り物を操る、白い服と帽子の男の子。 彼は戦車で空を駆けながら、落ち着いた様子で私の動きを観察してるみたいだった。 まず、彼を壊す。私の初めてのお友達のしんちゃんを生き返らせるために。 「嘘つきでなかったら…………」 実際にこのゲームが始まるときに私に見せて見せた乃亜と。 しんちゃんを生き返らせる方法がある。だけど何も具体的な事は話せない。 そう言ったネモ。どっちが信じられるかなんて、ハッキリしたことだった。 まるで私が機嫌を悪くして、駄駄をこねた時に丸め込もうとするお姉様みたい。 ムカついた。 だから壊す。壊されるその瞬間まで同じことが言えるか試してあげる。 どっちみち私にも勝てない子が、乃亜に勝てるはずがないもの。 これは私のそんな考えから始まった壊しあいだった。 「壊すのが惜しいくらい」 乃亜に逆らおうって言うだけあって、彼は強かった。 少なくとも、空を駆ける戦車は噂に効く天狗くらい早かった。 そしてそんな速さで突進を受けたら私だって多分おしまい。それぐらいの相手だった。 多分人間じゃない。吸血鬼の私でも勝てるか分からない相手。 ───壊して見たい、そう思った。 「もう勝ったつもりかい?キロネックスでも毒を与えなければ殺せはしないよ」 何かこの子、時々良く分からない例えをするわね。私はそう思った。 思いながらその手に握った剣を、ぶぅんと振るう。 ビリリ、という手に痺れるような衝撃が走った後に、ほっぺが熱を持つ。 ネモがこれまた本で読んだことのある、人間が使うという武器、銃を撃って来たのだ。 私は流れる血をぺろりと舌で舐めながら、考えを巡らせる。 銃の攻撃は剣で守るのは難しくないけど、威力で言えば弾幕よりもずっと強い。 まともに受ければ、私だって危ないだろう。 受けるとしてもこの攻撃を決めればネモを叩き切れる、そんな時でないといけない。 問題は─── 「MOOOOOOOOOOO!!!!」 凄い嘶きと共に、私の前を猛スピードで牛が駆ける。 本当に、びっくりしちゃうくらい早い。ひょっとしたら天狗よりも早いかも。 もし正面からぶつかったら、間違いなく私の負けだと思う。 (むぅ……ちょっとずるい) 物凄い速さで跳びまわっているネモには私が振り回す剣は届かない。 届く位置に入っても、一瞬で駆け抜けて行ってしまうからだ。 無理に追いすがって斬ろうとすれば、あの戦車の周りを巡る雷が襲い掛かって来る。 飛べなくなったら、いよいよ私に勝ち目が無くなってしまう。 だから、無理やり力技で捻じ伏せる事は出来ない。 「でも、私だって──剣を振り回すだけじゃないんだから」 力技でダメなら、他の方法を試せばいい。 まだまだ試したい、今迄殆ど使ったことのない“遊び方”があるんだもん。 私は興奮と一緒に、滑らかに呪文を口ずさんだ。 ───禁忌『フォーオブアカインド』 選んだスペルカードはフォーオブアカインド。 陽炎の様に、私の影が四つに増える。 例え、相手の方が私より早くても、このまま囲んで押しつぶす。 剣を持ってるのは私だけだから、どれが本物かはすぐ分かっちゃう。 でも、ネモはそもそも私を殺すつもりがないから問題ない。 問題は、四人に増えた私達の手の届くところに来てくれるかだったけど──。 「あははっ!そうこなくっちゃ!」 ネモは来た。 真っすぐに、私の目を見て。 雷を瞬かせながら、こっちに突っ込んでくる。 でも、私はもう知ってるんだよ、ネモ。 貴方が、私にぶつかるぎりぎりの距離で、スピードを緩めるって事は。 だから、そこを突けば───! 「ほぉらッ!!」 これまでは躱してきた。でも今度はぎりぎりまで躱さない。 掠める位置取りをした後、迷わずに突っ込む。 怖くは無かった。むしろこれまで感じた事がない位胸がドキドキしていた。 半身になって戦車そのものをやり過ごして。 迎撃のための雷が飛んでくるが剣を盾に耐える。 「ぐ、うううううううっ!!」 痛い。吸血鬼の身体でもとっても痛い。 でも、死んでしまう程でもない。それにこれが最初で最後だ。 痛みに耐えながら、翼を降りたたんで一瞬だけ全速力を出す。 そして───目の前に剣を翳しながら、牛さんに体当たりをする。 「くっ!」 「MOO!?」 咄嗟にネモが手綱を引っ張ったおかげで、牛さんにネモにも殆ど傷は無い。 でも、一瞬動きが止められればそれで十分。 重要なのは、この後。 「「あはははははは───!!」」 動きを止めた所に、私の分身二人が突っ込む。 向こうもそれを予想していたのか、ついさっきの様に牛さんの雷が飛び出してくる。 しかも、それだけではない。 後ろから迫る私の分身に向かって、弾幕ごっこの弾の様に水の砲弾を撃って来たのだ。 咄嗟なのに、凄いなって、素直にそう思った。 でも、まだだ。私が狙いは、これからだから。 「───これで、勝ちっ!!」 水の弾幕に撃ち抜かれた私の背後から、もう一体の新たな私が飛び込む。 いける。元々雷で防がれるだろうと前の分身は一人だけだったけど。 ネモの目が届かない後ろには二人用意しておいた。 最初に突っ込む分身から少し離れた、でも重なる位置にもう一人を置いて。 本物の私が一瞬戦車の動きを止めて、最初に突っ込んだ分身たちがネモにやられてから時間差で突っ込む。 作戦は、上手くいった。もう雷も水も出すのが難しそうなくらいネモの近くに飛び込んだ。 できればレーヴァテインを出して攻撃したかったけど、このままぶん殴るのでも十分。 ネモの頭が砕けたお星さまになるか、そうでなくても数秒動きが止まれば本物の私のレーヴァテインで串刺しにできる。 そう思った次の瞬間だった。 「───うそ」 とぼけた声が上がった。分身の、私の声だった。 ネモの頭を粉々にするべく拳を振り上げた私の分身を待っていたのは、銃口だった。 それに気づいて避けようとしてももう遅い。 既にネモは引き金を絞っている途中だったから。 BANG! 大きな音が響くと同時に、分身の私の頭に大穴が空いた。 後ろの私に銃を向けたまま、ネモの目は、牛さんに取りついた私をじっと見つめていた。 分身の私には、振り向きすらしていなかった。 「後ろに目でもあるの!?」 思わず、そんな言葉を漏れたけど。 そんな事を言ってる場合じゃなった。 「MOOOOOOOOO!!!!!」 「きゃあああああああッ!!!!」 驚いて抑えていた手が一瞬緩んだのを見逃さずに、牛さんは大きく啼いて。 そして、私目掛けてぶつかって来た。 私よりもずっとずっと大きな牛さんにぶつかられる。 手に握っていた剣も、取り落として飛んで行ってしまった。 凄い衝撃だった。私の身体はあっという間に宙を舞った。くるくると。 何とか翼で羽ばたいて、墜落こそしなかったけど、体中が痛む。 この痛みも、紅魔館で引きこもっていた時には経験しなかった痛みだ。 「でも……我慢できない程じゃない」 腕も翼も折れてない。 きっと、ネモは手加減したんだと思う。 全く、こんな所をお姉様に見られたら情けない、何て言われちゃうかも。 そう考えながら、ネモの方を見る。 彼は、相変わらず戦車に乗ったまま、空の上で止まって私を見ていた。 攻撃する絶好のチャンスなのに、態々私が調子を立て直すのを待っている様だった。 怒りは、沸かない。だって、多分このままいけば勝つのはネモだろうから。 「このままじゃ、ダメ……」 そう、今のままじゃ勝てない。 ネモに勝てないんじゃ、その後ろの悟空にだって勝てないだろう。 今のままじゃ、しんちゃんを生き返らせてあげられない。 力がいる。 私の、本来の力が。 「………やってみましょうか」 ふっと、笑った。 ここに来てから、ずっとできなかった。 多分乃亜って子が言っていたハンデって奴だと思う。 何時もなら力を使おうと思えば何時でも見えていたもの。 私の、『ありとあらゆるものを破壊する程度の力』 それを使うために必要な、どんなものにもある、『目』が、この島では見えない。 …ううん、本当の事を言えば、たった一つ感じることのできる『目』がある。 だけど、それを壊せば私もただじゃすまない。 その事は、試す前から分かっていた。 あぁ……でも。 「こうした方が──もっと面白いもんね」 このまま、力を使えないまま負けるよりは。 自分の力で倒れた方がいいもん。 すっと、首の近くに手を翳す。 たった一つ、今の私が見えなくても感じ取れる『目』 それは私自身の目だった。 何となくだけど、ハッキリわかっていた。 この賭けに負ければ、私は死ぬ。 でも、勝つことができれば──私は、きっと。 「……見ててね、ネモ」 訝し気に此方を見つめるネモに笑いかける。 そして、開いた掌をゆっくりと握り締めていく。 出来るかどうかは分からない。きっと失敗する可能性の方が高いと思う。 でも、私がこのゲームで勝ち残っていくには、この力が絶対に必要だ。 だから、私は迷わない。 「きゅっとして───」 掴んだ『目』を。 握り締める。 「どっかーん!」 握り締めるのと同時に。 星が瞬くみたいに、紅いしぶきが上がった。 痛い。痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い……っ!! でも、それでも。猛烈な痛みの中で、私はそれを確信した。 ────掴んだ。 ■ 僕は大した英霊ではない。 少なくとも、戦闘能力で言えば下の上、良くて中の下と言った所か。 成り立ちから言っても幻霊と神霊を掛け合わせて生まれたおかしなサーヴァントだ。 少なくとも万難を排せる英雄には程遠く、この血と戦闘が支配する世界で意志を貫ける英霊かと問われれば、それも心もとない。 少なくとも今の僕は、大時化の海原に放り出された一隻の小舟だ。 それを、強く強く痛感している。 「───ふふ、あははははははっ!すっきりしたぁ……」 首筋から夥しい量の鮮血を流しながら。 目の前に浮かぶ少女───フランドール・スカーレットは無邪気に笑った。 僕は、彼女の事を深く知っている訳ではない。 さっき会ったばかりの少女だ。 でも、今の彼女がさっきまでの彼女とは別の存在である事は一目見ただけで分かった。 月の光を浴びて、血のドレスを纏う彼女の姿は、怖気が走るほどに神秘的で。 つま先から頭に至るまで、全身の肌が泡立つ錯覚を覚えた。 (さっきの彼女のあの行動……) フランの変貌がさっきの彼女の行動に依るものだという確信がある。 その手を自分の首輪の隣で開いた瞬間、彼女の掌に凄まじい量の魔力…… かどうか定かでないが、凄まじい密度の何某かのエネルギーが集まったのを感じられた。 彼女が開いた掌を握り締めた時、彼女ごと、彼女の周囲の空間が弾けた。 何かを破壊したのだろうと、僕は一連の光景から推察した。 僕達を縛る首輪の機能か、それとも鳥籠であるこの空間か、或いは制限という概念のものか…… それは定かではなかったが、確かなことが一つ。 彼女は、その手に何かを握り締めたのだ。 そして、つかみ取った力で今まさに僕を殺そうとしている。 ───勝てないな。これは。 彼女の今しがた“取り戻した”力が推測の通りだとするなら。 それは正しく必中必殺。万物必壊の力だ。 素のキャプテン・ネモならまず間違いなく太刀打ちできない力。 例え神威の車輪があってもそれは変わらない。 そもそも僕は征服王本人ではない。 二頭の雄々しき神牛達は僕を仮の駆り手として認めてくれている様子だが。 騎兵として、単に乗る事ができるのと、乗りこなせる事には天地の隔たりがある。 真の駆り手でない僕は当然前者だ。この宝具の真名解放すら叶わないのがその証明。 土台不可能なのだ。正式に譲渡された訳でもない他人の宝具の真名解放なんて。 (──いや、それは適当な表現じゃない) この戦車に飛び乗った瞬間から、ある種の直感が働いた。 乃亜が行った措置だろう。正確にはこの会場においては。 正式に譲渡された訳ではない、他人の宝具の真名解放という無理を押し通す事は、可能だ。 だが、無理を押し通すにはそれに見合った賭け金(チップ)がいる。 恐らく、真名解放に必要な魔力量は自身の宝具の少なく見積もっても十数倍。 僕個人の魔力量では到底足りない。故にこれは現実的な方法ではない。 (そう……本当に、僕だけの力なら──) ある。 あるのだ。今の僕には。 その無理を押し通すだけの力が。 でもそれは、僕にとっても非常にリスクが高いのには変わりない。 「ネモ!撃たせるな!あれはまともに喰らったらオラでもやべぇ!」 考えている最中に、背後で僕達を見守ってくれている悟空の叫びが聞こえた。 彼も、いま彼女が何をしようとしているか見当がついたらしい。そしてその危険性も。 流石だと思った。彼は正しく、上の上に値する戦士だろう。 だが、その言葉は僕を制止する役割としては逆効果だったかもしれない。 何故ならその言葉で、僕は彼女に受けて立つと決めてしまった。 「大丈夫だよ悟空、勝算はある」 その言葉に嘘偽りはない。 けれど、どの程度勝算があるかと問われれば口を噤む程のものだった。 でもそれでも、僕は勝負のテーブルに自分の命をレイズすると決めていた。 冷静な部分がそんな危ない橋を渡るべきではないと制止をかける。 確かに、今の自分の思考に論理性はない。それは自覚している。 だが、降りる訳にはいかない。何故なら今の彼女に打倒乃亜を掲げさせるという事は。 必然的に、そこにある願いを叶える手段を放棄させて。 叶うかどうかも分からぬ脱出計画に、彼女にも命を賭けてもらう前提となるのだから。 脱出計画において、今の僕が彼女に提示できる物は余りにも少ない。 だからせめて単なる楽観ではなく、本気で取り組み、それを達成するためなら命を賭けられることを彼女に示すのが筋と言う物だろう。 だから、僕は降りない。 「───っ!……分かった。死ぬなよ、ネモ」 悟空は僕の意思を汲んでくれたらしい。 彼に向けて薄く笑みを創り向ける。 昔から、笑う事は苦手だった。 「──待っててくれてありがと」 声を掛けられ、其方の方に向き直る。 視線の先には変わらず微笑を浮かべたフランがそこにいた。 だが、彼女の手に集まるエネルギーは先ほどまでとは比べ物にならない。 「いつもと違って乃亜のハンデのせいかな…『目』が見えにくくて…… でも、もういいよ。もうこれで───貴女を壊せる。悪いけど、後がつかえてるから… そろそろ終わりにしましょう、ネモ」 出血による消耗もある。 それに加えて、優勝を目指すならば彼女の道のりは余りにも長く険しい。 だから、此処からはそう時間を掛けず終わりにしたいと願うのも無理はない話だろう。 その言葉を受けて、僕はおもむろにデイパックに手を伸ばした。 そして、つかみ取ったそれを握り締めて。 彼女の言葉に応える。 「……いいよ。受けて立つ。でも、僕は壊されない。 優勝する為にその力を使って、誰かを一人でも殺せば…君はきっと後戻りできなくなる」 例えそれを君が望んでいても、僕はそれを受け入れる訳にはいかない。 だから、ここで君が頼りにしている能力ごと、君を止める。 僕は迷うことなく、そう宣言した。 そんな僕を、フランは不思議そうな瞳で見つめてくる。 「…分かんないわ。私と貴方はお友達と言う訳でもないのに、どうしてそこまでするの?」 成程、確かに。 もっともな問いかけだ。実際に、僕が彼女について知っている事は殆どない。 でも、じゃあ単に正義感で止めたかと言われれば、そうではない。 だから。 「……そうだね、僕が勝った後、君に教えてあげるよ」 はぐらかす様な物言いに、少しむっとした顔を彼女はするものの。 直ぐに平静を取り戻し、それじゃあ無理ね、と僕に告げた。 その後、少し俯きがちに顔を伏せ。 ───だって…アンタは直ぐにコンティニューできなくなるからさ! 彼女が伏せていた顔を上げ、獰猛な笑みを見せる。 それを見て、僕も神威の車輪に魔力を籠める。 彼女が、右手を此方に向けその五指を開く。 それが合図だった。 再び神牛が勇壮な嘶きを発して、夜天を駆ける。 その速度は瞬きの間に音の速度を突破して。 きっとここから一分足らずで勝者が決する。 僕も、きっと彼女も。その確信の下駆けだした。 ■ 「ねぇ、悟空お爺ちゃん、ネモさん、大丈夫かな」 一部始終を観戦していたしおが、再び悟空にその問いかけを行った。 しおの目には、ネモもフランも夢か何かの登場人物としか思えなかった。 完全にスケールが違う。何方が勝つか何て分からない。 だから、悟空に聞いてみたのだ。 「……さぁな。オラもネモの奴が何を考えてるのかは分かんねぇ。 でも、あいつが考えがあるって言ってるのは嘘じゃねぇと思う。 それなら、ギリギリまで任せてみようと思うんだ」 勝算はあると言っていたが。 悟空にとっても、ネモが何を狙っているのかは分からない。 ただ、フランが今しがたモノにした攻撃──あれを受ければ自分でも不味い。 ネモで言えば、間違いなく即死だろう。それが分かっていないとも思えない。 故にネモが何を考えているのかは分からないが───鍛え上げた戦闘の直感が告げていた。 ここは、手を出すべきではない。 だから、彼はこうしてこの地で出会った協力者を見守る事を選んだ。 今はただ死地に立つ彼に、短い言葉を送る。 「負けんなよ」 ■ ───偽りの仮面(アクルカ)よ……! 神牛が疾走を開始すると同時に、ネモはその手にあった物を迷わず顔に装着した。 それは彼へ送られた一枚の仮面だった。 その銘をアクルカという。 彼の世界とは遠く隔てた亜種並行世界とでもいうべき世界。 そこで覇を唱えていた強国ヤマトの、帝を守護する兵たちの頂点に位置する八柱将のみ着ける事を許された賢者の結晶であり、愚者の末路。 使用者に代償と引き換えに絶大な力を齎すとされる、サーヴァントの宝具に匹敵する兵器。 ネモにとって正真正銘の隠し札ともいえるそれを彼は開帳した。 沈着な普段の彼ならまず見せぬ咆哮と共に。 ───扉となりて、根源への道を解き放て! 実はこの仮面の本来の持ち主、八柱将達は仮面の力を三割ほどしか振るう事ができない。 元々仮面はヤマトの民である亜人である彼らが使用する事を想定して設計された物ではないからだ。 仮面(アクルカ)の力を十全に発揮できるのは、亜人達がオンヴィタイカヤンと伝える、人類の為に生み出された代物なのだから。 仮面に最も適合し、十全の能力を発揮できるのは人間の男。 翻ってこの殺し合いに参加するにあたって受肉させられた人の英霊であるネモはその適合者と言えた。 半分はトリトンという神を内包しているが、英霊ネモの『誰でもない者』という特性がそれをカバーする。 故に、ここに。 仮面(アクルカ)は、不撓不屈の航海者に微笑む。 英霊ネモ・トリトンは仮面の担い手、仮面の者(アクルトゥルカ)として霊基を再臨する。 ───この先、我が道は修羅道。例え全てを喪おうと、この歩みは止められぬ。 何故なら、我が名は───オシュトル。右近衛大将オシュトルである───! 偽りの仮面(アクルカ)を通して、先代の仮面の担い手の断片が流れ込んでくる。 ハクという男が、友の意志を受け継ぐために仮面の者(アクルトゥルカ)となった一幕。 それを垣間見た瞬間、ネモは奇妙なシンパシーのような物を感じた。 ──白(ハク)か…成程、『誰でもない者(ネームレス)』である僕の手に渡る訳だ。 皮肉めいためぐり合わせに、薄く笑みが漏れる。 だが直ぐに表情を引き締めて、ネモは密かに仮面の正当なる所有者に乞うた。 許しもなく勝手にこの仮面を使う無礼、どうか容赦してほしい。 そして、どうかこの殺し合いを止めるために力を貸して欲しい…と。 届くはずのない、願いにも似た嘆願。 しかし、ハクと言う男の代わりに、仮面(アクルカ)は応える。 「真名、解放───!」 ここまで超高速で狙いを定められぬ様に空中を飛び回っていたネモだったが。 この瞬間を以てその均衡が崩れる。 ──疑似根源接続。 仮面の力を最大まで引き出し、莫大なリソースを通した局地的な魔力制限の完全解除。 神牛の車輪の威力を最大に発揮するための最後のカードを、今ここに。 「『偽・遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)───!』」 迸る雷が、ネモの魔力の影響で蒼き輝きを放つ。 蒼雷を纏った二頭の神牛が、空の彼方にまで届くような唸りを上げる。 その威容は、ここまで事態の推移を地上で冷静に見極めていた孫悟空ですら僅かに瞠目する程だった。 研ぎ澄まされていく。研磨されていく。洗練されていく。 同時に、食われていく。削ぎ落されていく。失っていく。 当然だ。こんな力、代償が無い方が不自然と言うもの。 だが、それでも今は無視できる。 立てた作戦の遂行は可能、ネモはそう判断した。 「行くよ、フラン」 アイスブルーの蒼雷を身に纏い。 血潮を滾らせ、言葉と共に。 誰でもない航海者は真実一条の雷となり、幼き吸血鬼に相対する。 「ふふふふふ……あははっ!本当に凄いね、貴方 ……次で終わりにするつもりだったけど、全部試したくなっちゃった」 しかしてフランもまた、常人では及びもつかない超常の存在。 蒼き雷霆を前にしても、気圧される様子は全くない。 彼女は舌をちろりと出して、悪戯っぽく微笑み。 「それじゃあ私がこうしたら……今の貴女はどうするのかしら?」 ───秘弾「そして誰もいなくなるか?」 フランの姿が掻き消える。 姿を透過し、完全に不可視になるという、弾幕ごっこにおいては圧倒的とも呼べる防御法。 それを前にして、ネモは無言だった。 瞼を細め、唇を横一文字に引き絞り───疾走を開始する。 ────MOOOOOOOOOOO!!!!! 早く、早く、疾く───! これまでとは次元の違う速度で、縦横無尽に戦車が白み始めた夜の空を蹂躙する。 音速のさらに先へ。雷速にまで届けと言わんばかりに。 深夜の漆黒から黎明の紺へとグラデーションされつつある空を、蒼き雷霆で塗りつぶす。 雷の魔力を完全開放し、周囲の空間全てを埋め尽くすように蒼雷を迸らせる。 「───きゃああああああ!!」 ここまで超高速で範囲攻撃を為されれば、不可視のスペルカードも意味をなさない。 雷が触れたのだろう、痛苦を表情に露わにして、フランの姿が再び現れる。 ここまでで彼女の劣勢は明らか。だが、戦意は全く陰りを見せていない。 当然だ、彼女にはこの劣勢を一手でひっくり返すことのできる切り札を有しているのだから。 「いたたた……はぁ…やっぱりこれでもダメね、やっぱりあれしかないか」 パンパンと焦げたスカートの裾を払い。 未だ流れる鮮血を拭って、彼女は意を決したようにネモに告げる。 「これ以上長引くと私も本気でバテちゃいそうだし…次で終わりにしましょうか」 何方が勝つにしても、次が最後になる。 フランは、己の言葉とは余りにも不釣り合いな、穏やかな笑みを浮かべて。 今一度、その開いた掌をネモへと向けた。 それに対し、ネモも真っすぐにただ彼女を見つめて頷く。 彼と彼女の間に、憎しみや怒りの感情はなく。 ただ雌雄を決するというシンプルな意志だけがそこにあった。 そして一秒後、二者の最後の交錯が幕を開ける。 「壊すわ、ネモ」 「壊させないよ、フラン」 それが鬨の声となり。 ネモは神威の車輪に魔力を送り込み。 フランは、この戦いにおいて最後となるスペルカードを切る。 放たれた弓の如く空を走破し、命を賭けて、ネモはフランの万象を破壊する力に挑む。 ──早い。間違いなく今のネモは天狗よりも早い。 フランの永い吸血鬼生の中でも、ネモの操る戦車は信じられない程の早さだった。 あの速さがある限り、ありとあらゆる物を破壊する程度の能力は意味をなさない。 物質の存在限界とでもいうべき『目』を認識し、それを握りこむ事で破壊するのが彼女の能力だ。 あの凄まじいスピードで駆けまわられれば、ネモは目視から一瞬で消えてしまう。 『目』を目視せずに能力を使った事がフランには無かった。 実際視界になくても目を認識していれば能力は使えるかと問われれば、 ハンデにより、“少なくともこの島では“無理だろうとフランは直感していた。 故に、仕留めるために十全の状態で能力を使用しようとすれば、ネモの動きを一瞬でも止める必要があった。 ───禁忌「カゴメカゴメ」 そして、それを可能とする一手が彼女にはあった。 空中を駆けまわり、フランに突進せんと迫っていたネモと戦車の前に、網の様な力場が現れる。 「………!」 ネモの表情が驚愕に彩られる。 タッチの差だった。恐らく後コンマ一秒でも遅れていれば、彼の姿はフランの視界から掻き消えていただろう。 だがこれで、ありとあらゆる物を破壊する程度の能力の行使を阻む障害は何もない。 「きゅっとして───」 これで決める。これで決まる。 ネモの『目』は視界に捉えた。もう、彼の最期まで目を離すことは無い。 勝った、フランはその瞬間自分の勝利を疑わなかった。 しかし。 (なんで───) ネモの瞳の光が、消えていない。 彼は今ここに詰んだ。それは彼だって分かっている筈だ。 既にこの能力を一度見ているのだから。 フランが見つめている限りこの力は必中必殺。万象必砕。決まれば防ぐ術など無い。 能力を理解していない?彼の程の存在がそれはありえない。 となれば、能力を理解した上で彼は、彼の蒼の瞳は─── 死地において揺らぐことなく、力強くフランを見ているという事になる。 ───いいわ、ネモ。最後の勝負よ。 ───何が来ようと、私は貴方の全部を壊して見せる……! この瞬間に限っては、しんのすけの事すら頭の中から吹き飛んでいた。 ただ目の前の相手を捻じ伏せてみたい。 一切合切を壊してみたい、フランドール・スカーレットは強く強くそう願った。 その願いに付き動かされる様に、その手を握り締めようとした瞬間の事だった。 「AAAALaLaLaLaLaLaie!!!!!」 びりびりと、フランですら気圧されそうになる程の気迫と声量で、ネモが叫ぶ。 何時もの沈着な彼の声とは思えぬその咆哮は、正しく猿声だった。 そして、そんな彼の声に連動するように、二頭の神牛も猛り狂う。 それと共に、先ほどと比べてもなお凄まじい轟雷がフランのスペルカードへ迸った。 「眩しっ!まさか、突き破るつもり───!」 視界が白一色に染まる。 成程これならば攻防一体。フランの視界を潰しつつ周囲に張り巡らされた縛めも突き破る事ができるだろう。 凄まじい光量だった、常人であれば暫しの間視力を喪失してもおかしくない。 ───フ、ランちゃん…… だが、それでもフランは顔を背けようとしなかった。 ここで視線を逸らしてしまえば、カゴメカゴメを破られる。 そうなれば同じ手は二度通用しないだろう。 機動力で圧倒的に負けている以上、これが現時点のフランの唯一の勝ち筋と言っても良かった。 故に、通す。絶対に通して見せる。初めてできたお友達の為に。 譲れない思いと共に、視線だけで射殺すと言わんばかりに敵手を睨みつける。 いける。『目』は見えている。まだ相手はカゴメカゴメの包囲から抜け出せていない。 私の、勝ちだ。 「どっ」 掌を握り締めていく。 数百倍に圧縮された時間。眩い光の中、それでも『目』は目視下のままだ。 カゴメカゴメの一部は雷によって突き破られていたようだが、戦車は未だ包囲の中だ。 戦車のサイズ故に、一手及ばなかったらしい。 眩んだ視界の中で、それでもネモの姿は克明だった。 「かー…」 未だ戦車の座席に腰掛けたネモと、目が合う。 その相貌に、絶望はなかった。揺るがない信念と覚悟だけがそこにあった。 そして、何より。 彼の首には、首輪が無かった。 (───え?) おかしい。 何故、と思う。 だが、その疑問は既に握り締められようとしていた掌を抑えるには遅すぎた。 「───ん……!?」 ありとあらゆる物を破壊する程度の能力が発動するまでのコンマ一秒の間に。 戦車上にあったネモの姿が、光の粒子となって消え失せる。 能力によって破壊されたのではない。その前に霞の様に消え失せてしまっていた。 その現象を前にして。 首輪のなかったネモ船長の姿と、自分も使えるスペルカードの存在を想起する。 (まさか───!?) 直前のあの凄まじい雷も、カゴメカゴメにこじ開けられた風穴もそうだ。 それが狙いだったとするならば、合点がいく。 その能力はフランにも馴染み深いものだった事も相まって、僅か数秒に満たない時間で、フランはネモが何をしたかを看破した。 尤も、その時既に彼女は二手遅れていたが。 「───僕の勝ちだ、フラン」 「────ッッッ!!!!!」 背後で、ネモの声が響く。 振り返りながらスペルカードを切ろうとするが、その前に銃声が大気に轟く。 銃弾は、フランの翼を正確に撃ち抜いていた。 バランスを崩し、高度を下げながらもネモの方を見るフラン。 彼は、戦車から飛び出し、上空から落下しながらもフランにピタリと狙いをつけていた。 それを確認する事だけが、フランにできた最後の一手となった。 次の瞬間、吸血鬼を駆るための聖別済み13mm爆裂徹甲弾七発が、フランの全身を食いちぎった。 ■ 「………はー、また私の負けね」 全身から鮮血を流して、フランドール・スカーレットは天を仰いでいた。 両翼や関節を撃ち抜かれて、戦うどころか暫く立ち上がる事すら困難だろう。 何しろ重機関銃を超える口径の、化け物対峙専門の拳銃で撃ち抜かれたのだ。 再生も遅く、右手など骨が見えて皮一枚で繋がっている有様である。 「……あれ、分身だったのね」 そんな中で首だけ動かして、フランは問いかける。 紅い瞳の先に立つ、勝者はその問いかけにゆっくりと頷いた。 それに伴い、彼の背後に彼と瓜二つな少し色黒の少年が現れる。 「ど、どうも~…ネモ・マリーンでーす…」 「マリーンの霊基の構成情報は僕と殆ど同一だ。背格好も勿論同じ。 本体と端末の魔力量の差は勿論大きいけど…それを誤魔化す手段もあったからね」 そう言いながら、手に持った仮面をくるくると手の中で弄ぶ。 仮面から供給される余剰魔力を分身体であるマリーンに供給する事で、本体との差異を誤魔化したのだ。 通常司令塔であるキャプテン・ネモを除くネモシリーズに戦闘能力はほぼないモノの。 それでも元は同じネモであるため、ごく僅かな時間神威の車輪を操る事位は可能だった。 「…入れ替わったのは、あの雷を出した時?」 「あぁ、あの雷を出したのは君の包囲魔術を破るのと、単なる目くらましだけじゃない。 周りに魔力をばら撒く事で、魔力の探知も狂わせるチャフの役目でもあったんだ」 フランに魔力からネモが本体であるかどうか見破る手段があるか、彼は知らなかったが。 万が一見破られた場合は、ネモの方が後がなかった。 欺き切るか、見破るかで勝敗はまるで逆になっていただろう。 ネモはフランにそう語った。 「…あと、ついでに言えば君の分身が襲ってきたとき、迎撃できたのも単純なトリックだ」 「はい~…私が遠くから見ていましたから~。あ、ネモ・プロフェッサーと言います~」 気の抜けた声で、ネモの背後から更にもう一人、彼に似た少女がぺこりと頭を下げる。 彼女の名はネモ・プロフェッサー。主にネモ達の中でもエンジニアの役割を担っているが、戦闘時には弾道計算なども行う個体だった。 彼女もまた戦闘能力はないものの、本体と視覚共有は行える。 離れた場所で戦闘を見守り、ネモがフランに不意を撃たれそうになった時は弾道計算を済ませた上で視覚共有を行いネモの迎撃の補助を行ったのだった。 「なにそれ、ずるい……」 唇を尖らせ、へそを曲げたようにぷいとフランはそっぽを向いた。 しんのすけが殺された後、不意を撃たれた時とは違う。 正面から戦って、完膚なきまでの敗北を喫したのだ。 二度目の敗北の苦渋は、一度目の時と変わらぬ苦さだった。 「もういい…さっさと壊すなり何なりすれば、でないと私は止められないから」 不貞腐れた様に大地に大の字で寝転がり。 やけっぱちと言う様相で、ぶっきらぼうにフランはネモにそう告げた。 酷く疲れた。勝てない勝負なんて全然楽しくない。もういい。 不貞腐れきったフランの言葉。 当然ネモがそれを受け入れる筈もない、というのは彼女も薄々分かっていたけれど。 「ヤケになるより先に、君には知って置いてもらいたいことがあるんだ。フラン」 投げやりなフランの様子をじっと見つめて。 何かを決心した様子で、ネモは彼女に語り掛ける。 あぁ、そう言えば何故私の為にそこまでするのか、という疑問の。 その答えをまだ聞いていなかったっけ。 フランはこれからネモが語るのはその事だろうと思っていた。 だが、彼の様子は勝利のあとのピロートークとは思えぬほど緊張に満ちたもので。 一度瞼を閉じた後、意を決したように、彼は口を開いた。 「フラン、僕たちはドランゴンボ───」 『───禁止事項に接触しています。即刻行為を停止しなければ、三十秒以内に首輪を爆破します』 彼がその話を口にするのと、首輪が無機質な電子音で応えるのは殆ど同時だった。 フランにも分かった。 ネモは今自分に話しかけただけで、禁止されるような事は何もしていない。 フランは読書家だ。対人経験が乏しい為に幼児の様に他者と接するが、頭の回転や知識量まで幼児のそれかと問われればそんな事は断じてない。 ネモが何かおかしい事をした様には、フランには見えなかった。 となると行きつくのはネモの話した事だ。 ただ話す事すら乃亜にとって不都合な何かを、彼等は知っている。 フランはそう結論を下した。 「……え、ちょ………」 その考えに行きついた直後に、フランの上体がネモの手によって起こされる。 そして、後頭部を片手で支えられながら、顎にクイ、ともう片方の手が添えられる。 そのままゆっくりと、ネモの整った顔立ちが近づいてくる。 フランは何をしようとしているのか尋ねても、静かに、と一言返されただけで。 跳ねのけようとしても手足は撃ち抜かれているため動けず、首から上も彼の腕で固定されている。 (あ……血の匂い……) 直前に、ネモの口の端から血が垂れている事に気づいた。 戦闘で口の中を切ったのか、それともこれから行う事の為に自分から切ったのか。 それは分からなかったが、その一筋の血に目を奪われている間に。 「ん…っ」 二人の唇が重なる。 くぷ。くちゅ、ぷはと粘膜が重なり合い、短い水音が響く。 始めて経験する口づけは、温かい血の…生命の味だった。 (やっぱり、美味しい……もっと……) ネモの血の味は、いつも飲んでいる人間の味とは殆ど別物に等しい味わいだった。 比べ物にならない程豊潤で、味も良く、飲んでいると軽い酩酊状態(と言っても、彼女に酔った経験など殆ど無いが)になった様な錯覚を覚える。 ちゅうぅ…ちゅく、ちゅるる…こく、こく……。 気づけばいつの間にか舌を絡めて血を啜っていた。 (もっと……もっと欲しぃ……) それは深手を負った傷を癒そうとする吸血鬼の本能だったのかもしれない。 不躾に唇を重ね合わされた拒否感は当に何処かに消え失せ。 自分から唇を押し付けて、血を舌で出迎える。 下腹が茹だる様に熱を持ち、蕩ける様な心地だった。 そのまま溶け合って一つに成ろうとするように、血と唾液を交換し合う。 そんな風に、夢中で口づけを交わしていた時だった。 頭の中に、ネモの声が響いてきたのは。 『フラン……フラン……聞こえるかい?』 『……?ネモの声、聞こえるけど……何で、私達、今──』 未だ口は塞がったままだ。 それなのに、ネモの声が頭に響いている。 奇妙な感覚だった。 『…まず、いきなり礼節を欠いた真似をしてすまない。謝罪するよ。 でも、必要な措置だったと思ってほしい、これから君に知っていて欲しい事を話すための』 『話って…もしかしてさっきの?』 『そうだ、さっき僕が首輪の警告で止められた…君に直接は話せない事を伝えるために、 君が気絶している間に仮契約をしようとしたけど、上手く行かなかったから… こうして粘膜の接触で整えたうえで、一時的にパスを繋げたんだ』 申し訳なさそうなネモの声が何だかおかしくフランは思えた。 確かに急に口づけをされたのは驚いたし、多少は拒否感も覚えたけれど。 ちゃんと理由があったのならチャラにできる程度の拒否感ではあった。 ……決して、血の味が美味しかったからではない。 『これは念話と言ってね、この方法なら首輪に盗聴機能や盗撮機能があっても問題無い。 ただ、何時乃亜に気取られるか分からないから、手短に話すよ』 ここでフランにもネモが口づけを行った意味が見えてきた。 乃亜に悟られぬ様に、テレパシー…念話で密談をするために必要な手段だったのだろう。 ついでに言えば、傷ついたフランに血を与えて癒す事も目的の一つだったのかもしれない。 「これは僕も悟空から聞いた話なんだけど、乃亜が口封じに躍起な事と、 僕自身酷似した願いを叶える為の儀式を知っているから、一定の信憑性はあると思う』 ネモはそのまま淀みなく、語るべきことを語った。 とは言っても、ドラゴンボールについては彼も聞かされた知識のため、そう多くを語る事は叶わなかったが。 フランはその間じっと異論を挟むことなく彼の言葉に耳を傾けて。 話が終わると、少しの沈黙を挟み、少年に問いかけた。 『話は分かったわ…でも、何で?どうして私なの? 貴方が勝ったら、教えてくれるんでしょ?教えてよ』 フランは、不思議だった。 フランもネモも、接した時間は余りにも短い。 お互いを知っている事は殆どない。 でも、そんなフランの為にネモは相当危ない橋を渡った。 乃亜から直接首輪を爆破すると脅されるほどに。 恐らくだが、最初話すことに逡巡があったのを見るに、警告を受けたのは今回が初めてでは無いだろう。 猶更話そうとした時点で首輪を爆破されてもおかしくはなかったのに。 それでも彼はフランに伝える事を辞めようとはしなかった。 そこまで来ると何故自分にそこまでするのかと、違和感の方が勝ると言う物だ。 『───そう、だね。実を言うと、そこまで論理的な答えは無いんだ』 その声色からは俄かに迷いが感じられたものの。 続く言葉は、確かな意志が籠められていた。 『ただ、君…出会った時に言ってたじゃないか。ここに来て、友達ができたって』 その言葉を聞いて、こうなる前に行ったやりとりがフランの脳裏に蘇る。 ───しんちゃん、私に傘をくれたんだ。太陽に当たったらいけないからって。 ───それでね…いい子まで殺すのは正義じゃないからって……ボーちゃんもきっとそれは望んでないからって…… 今思えば、なぜあんなに一切合切全てを話したのか、フランには分からなかったが。 それでもあの時フランが語った余りにも短い初めてのお友達の交流が。 ネモの方針に影響を及ぼしていたのだった。 キャプテン・ネモは船長だ。 そして船長と言う物は、常に船全体の秩序と規律、そして何より安全を考慮して決定を下さなければならない。 それが例え時に非情な決定であったとしても。 きっと、彼女が人を殺すことを何とも思わない正真正銘の吸血鬼であったなら。 ネモもこうして説得を行おうとはしなかっただろう。 『危険だとしても、君の様な友を想える子が乃亜の手で踊らされるのを見たくなかった。 それなりに迷いはしたけど、結局は我儘な感情論』 己の感情をそうラベリングして。 少年はその後に、でもそれでいいんだと続けた。 『自分の感情に従うからこそ……実際に危ない橋を躊躇いなく渡れた。 …命も張らずに口先だけで信用してくれと言う相手なんて、君も信用したくないだろう?』 自分達について来れば確実にしんのすけを救えるとは限らない。 でも、僕達が口先だけで君を丸め来ようとしている訳ではないのは分かって欲しい。 その事を伝える為の賭けでもあった。 ネモは、そう語った。 『……もう一つは?二つあるって言ってたわよね?』 話を聞いて、八割ほど合点がいった様子のフランだったが。 まだ彼が語っていない、もう一つの理由を尋ねた。 フランの問いかけに、ネモはまた僅かな間沈黙して。 ここにはいない誰かに思いを馳せる様な声で、もう一つの理由を語った。 『これはさっき話した訳よりももっと個人的な理由なんだけど… 僕に大切なことを伝えてくれた人も……君と同じ吸血種だったんだ』 『ふーん、それってネモの好きな人?』 ぶっと噴き出す音が聞こえた。 『違うよ』 『ホントに?』 『本当だよ……まぁ……その人がいなければ、僕は僕としてここにはいなかっただろうね』 『よく分かんない』 歯切れの悪い言葉に、釈然としないフラン。 そんな彼女の様子に、口づけを続けていなければ苦笑を漏らしていただろう。 そう思いながら、ネモは数秒ほど、その女性の事を想起した。 ───断る。人類が滅んだとしても、それは人類の自業自得だ。僕が力を貸す義理は無い。 ───それに、人類を助けた所で、また新たな悲劇を生むだけだ。徒労だよ。 キャプテン・ネモの苦渋と後悔に満ちた人生。 その記憶で一杯のトリトンに、彼女はそれでも飽きることなく話し続けた。 ───人類は、悲劇ばかりを生み出すものではありません。 ───貴方が首を縦に振ってくれるまで、私は貴方にそう伝え続けましょう。 自身がその恩恵を受けた事はないのに、それでも彼女はそう唱え続けた。 やがて自分がその説得に心を動かされて、消失した世界を取り戻そうとする若者達に協力する事を決めるまで。 きっと、彼女と自分。フランとしんのすけを重ねてしまったのだろう。 『まぁ兎に角…なおさら君を切り捨てたくはなかった。 僕の大切な人(マスター)と同じ、人と歩もうとした君を』 これが、僕が話せる全部だ。 そう言って、ネモは話を締めくくった。 その声は、最初に出会った時と変わらない、意志が籠っていた。 『…………』 話が語り終えられてから、フランは暫しの間無言だった。 沈黙。 沈黙。 沈黙。 ぐるぐると、目まぐるしく考えを巡らせる。 しんちゃんが一番喜ぶ選択は何なのだろうと考えて。 その答えは、そう時間を置かずに既に出た。 『ネモ』 短く、名前を呼ぶ。 しんのすけの様に、お友達になってくれるかは分からないけれど。 それでも、彼の言葉を信じてもいい。 そう思ったから。 『───いいよ、貴方が生きてるうちは、殺し合いに乗るのはやめておくわ』 それが、彼女の出した答えだった。 それを伝えると、ぷは、と。重ね合わせられていた唇が離れる。 離して早々、自分の手足を動かして見た。 ネモの血の影響か、既に傷は癒えつつあり、動かす事は問題なくできた。 だが、その代わりに強烈な渇きに襲われる。栄養をつけなきゃ、フランは考えた。 「フラン……その、僕を信じてくれて、え、ちょっ───!」 「ごちゃごちゃいう前に、もっと血をちょうだいっ」 何か宣おうとする口を、先手を取って封じて。 有無を言わさず、押し倒した。 その後、肌がツヤツヤと光沢を放つまで栄養補給に勤しんだのは言うまでもない。 ■ 「おめぇら、口と口くっつけて何やってんだ。気持ち悪ぃな」 「君、確か妻帯者だったよね」 少し経った後、どこかげっそりとやつれた様子のネモと、それを呆れた様子で見つめる悟空としおの姿があった。 悟空からしてもネモの無茶は明らかだったためひやひや物だったが、上手く話しは纏まった様だった。 それについては間違いなく朗報だったのだが…… 「けどよ、乃亜の奴もやるもんだなぁ。もうおめぇの念話っちゅうのを封じてくるなんてよぉ。話してる内容もバレたんかな?」 「どうだろうね。まだ僕の首輪が爆破されていない辺り、限りなく黒に近い灰色って判断したのかもしれない。まぁ、バレて居なくても会話の内容なんて凡そ察しがつくだろうし」 あの後すぐに、首輪からの警告が鳴った。 『禁止事項に接触しました。再度禁止事項に接触した場合警告なしで首輪の爆破を行われます』、と。 予期していた事ではあった。例え会話の内容が乃亜側に漏れずとも。 ついさっきまでゲームに乗る事を公言していたフランが穏やかな様子で自分達と接して知れば何某かの密談があったのは明らかだ。 疑わしきは罰せよ、で首輪の警告を行うだけで十分な牽制になる。 「何にせよ、同じ手はもう使えないだろうね」 それが意味する所は、つまり。 ネモは一枚限りのカードを使ってしまったという事を意味する。 と、そこでフランの視線に気が付いた。 バツの悪そうな、本当に自分に使ってよかったのか、そう問う様な眼差し。 それを見て、肩を竦めながらネモは口を開く。 「心配ないよ。乃亜にも脇が甘い所があるのが分かっただけで収穫だ。 それに、これは結果論だけど、フランの能力を考えれば決して悪いトレードじゃない」 フランの『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』 この島に来た当初は使えなかったが、現在は使えるようになったという。 ネモ相手には生憎不発ではあったが、後天的に能力が使えるようになったという事は。 彼女の力は、乃亜の科したハンデにも手が届く可能性があるという事に他ならない。 ともすれば、ハンデさえどうにかすれば、首輪の破壊さえ視野に入って来る。 「あんまり期待されても困るけどね。今はまたネモ達の『目』も見えなくなってるし、 多分、ハンデってのをちゃんと壊せたわけじゃないと思う」 「それでも…僕はこの選択に後悔はしていないよ。少なくとも前進だ」 生まれて初めてプレッシャーというものを感じたのか、彼女にしては本当に珍しい事に謙遜を行うフラン。 だが、それを加味しても意味のない選択では無かったと、ネモは断言した。 後はこれで、彼女がこのまま自分達に同行してくれれば言うことは無いのだが─── 「それで、フラン。 君はまだ、しんのすけという男の子の仇を追う。それでいいんだね」 「うん。ネモ達には悪いけど……私はやっぱりしんちゃんを殺した奴を許せない。 そいつ…ジャックって奴?と決着をつけないと、貴方達とは一緒にはいけない」 彼女は、それを否定した。 しんのすけを殺した相手を許せない。 そいつと決着をつけるまでは、ネモ達と一緒に行くことはできない。 殺伐とした復讐の道行きだ。 殺す事を躊躇しない彼女と一緒に行けば、ネモ達の信用にも関わる。 「貴女達は、貴方達の戦いをしなくちゃ」 同行を提案したら何故か諭される始末。 彼女の決定は揺らぎそうもなかった。 それからそれに、と前置きをして、フランは爆弾発言を繰り出す。 「それに…私はまだずっと対主催ってのをやるのを決めたわけじゃないもん。 と言うか多分、ネモ。貴方が死んだらまた優勝しようとすると思う」 「お、おいおい。おめぇなぁ……」 誰でもいい訳じゃない。 貴方だから話に乗るの。貴女以外の人間が誘っても、多分聞かないわ。 彼女はそんな旨のセリフを続けた。 それを聞いた悟空が指さしながら、大丈夫かこいつ、とネモに視線を送る。 視線を送られたネモは、悟空とフランをそれぞれ一瞥した後、ゆっくりと一度頷いて。 「問題ないよ、僕が生きていれば何も問題ない」 そう言ったのだった。 彼は分かっていたのだ。もし自分が死んだら、という条件の裏に込められた思いを。 これで自分は死ぬ訳にはいかなくなった。 死ななければ、彼女が再び凶行に及ぶ危険性は下がったと言えるのだから。 だが、その後「ただし」と言葉を重ねる。 「フラン、生憎僕らは殺し合いに乗った君をずっと見張って置く余裕がない。 もし君が、今後も殺し合いに乗ったと耳に入ったら……僕が責任を以て君と決着をつける」 殺し合いに乗ったままのフランを連れまわすわけにはいかない。 拘束したとしても、ありとあらゆる物を破壊する程度の能力を有する彼女にはそれほど効果が見込めるかは分からない。 もし連れまわせたとしても、その後の自分達の行動が著しく制限されてしまう。 フランの見張りにリソースを割かれ、首輪の解除も進まなくなるだろう。 武装解除すれば限りなく危険性の下がるしおとは訳が違う。 彼は船長として最悪の想定もしておかなければならなかった。 「うん、いいわ。その時はまた壊しあいましょう」 もしもう一度殺し合いに乗れば、お前には容赦しない。 その旨の発言を聞かされても、特段フランは気分を害した様子は無かった。 彼女の視点から言っても、それは当然の措置だと思ったからだ。 「でも…そうね。今はそんな気分になれないし、もし心配なら───指切りしましょ」 そう言って彼女はメイドに教えてもらったというまじないをしようと、小指を差し出してくる。 約束を行う時にするらしいそのお呪いは、ネモにとっては馴染みの薄いものだった。 だが、やがて決心したように彼も小指を差し出し、ピンと立った小指に自分の小指を絡める。 「指切げんまん、嘘ついたらハリセンボン飲―ます!。指切った」 見た目相応の元気な声で。 フランドールとネモは約束と言う名の契約を交わす。 それが終わると、これで大丈夫だと、少女は朗らかに笑った。 その時は、見た目相応の少女の様だとネモは思った。 指切が終わると共に、くるりと吸血鬼の少女は身を翻し、その矮躯が浮かび上がる。 「それじゃあね、ネモ、悟空」 「あぁ、ちょっと待ってくれ、フラン」 飛び去ろうとする少女にネモがあるものを放りなげる。 それはくるくると弧をかいて、受け止めようと突き出したフランの両手に収まった。 投げ渡されたそれは、フランにはなじみの深くない、ネモが扱っていた銃の様な太い筒状の何かだった。 「それはテキオー灯と言う道具らしい。君が太陽が苦手な体質かは分からないけど…… 紫外線にも効果があるらしいから、念のため持っていくと言い」 引き金部分に取り付けられたスイッチを押すと、鈍い光がフランを包んだ。 この光を浴びていれば、一回で三時間程効果があるという。 日光が弱点であるフランにとって、嬉しい餞別であった。 「…代わりと言っては何だけど、二つ頼みがある」 「ん、なーに?」 「もし、道中君が争いに巻き込まれている対主催の子がいたら───」 助けになってやって欲しい。 その言葉が最後まで紡がれることは無かった。 それよりも早く、それは無理よ、と。 フランは否定の言葉を放っていたから。 「弱くて壊れやすい人間を守って戦うなんて、もう再度と御免だもの。 それに……本当はね、妖怪は人間を食べるものなのよ。今はそんな気分じゃないけど」 「…………」 要請に対する答えは、拒絶。 だが、ネモはそんなフランの拒絶の言葉を否定できなかった。 彼女がどんな体験をして、何を思って言っているのか理解できていたから。 「…………分かった。でも此方の方は聞いて欲しい。 もし、君が一緒にいてもいい、そう思う人と出会ったら──その時は一緒に行ってくれ」 そう頼みを口にして幼き航海者は、破壊の吸血姫の赤い瞳をじっと見つめた。 アイスブルーと、ルビーの瞳が幾度目かの交わりを迎えて。 そして、しばらく見つめ合った後──根負けしたように吸血姫が一度頷いた。 その後ぼそりと「そんな子、いるかしら」と漏らしていたけど。 ともあれ分かったと、了承の意志を示した。 「それじゃあね、ネモ。私、もう行くわ」 「……あぁ、僕達のこれからの進路はさっき伝えた通りだ。少なくとも正午から午後にかけては西のエリア…海馬コーポレーションの辺りにいると思う」 ネモも悟空も、乃亜の言葉に従い殺戮を行うというのであれば制止したが。 友の弔い合戦と言われれば、無理に引き留めることもできなかった。 しかしもし彼女が復讐よりも自分達との同行を優先するのなら。 合流できるように、これから差し当たっての行先は伝えておく。 「うん、分かった。色々ありがと。ネモ、悟空」 差し当たっての目的地は映画館。そこで下手人の手がかりを探す事とする。 そう決めた吸血鬼の少女は、背中を向けて、白み始めた空を昇っていく。 舞空術を制限されている悟空も、神威の車輪を仕舞ったネモも、それを見送る事しかできない。 だが彼女はその中途で何かを思い出したように止まり、ネモに最後の問いかけを行った。 「ねぇ……ネモ」 「……何だい、フラン」 「もし、しんちゃんの仇を討って貴女達とまた会ったら、その時は───」 ────私を、船に乗せてくれる? 少女はそう尋ねた。 尋ねられた少年は、薄く笑みをこぼして。 「あぁ、待ってる」 振り返っていなかったため、フランの表情は伺えなかった。 ただ、その後暫く言葉に詰まった様に彼女は固まって。 その後に最後に一言残して、ネモ達の前から去っていった。 ───絶対、また逢いましょう、と。 ■ 「行っちゃったね。良かったのかなぁ」 そう零したのは、この場において最もフランの眼中になかった少女だった。 そんなしおの疑問に答えたのは悟空だった。 「そうだな。まぁ無理やり連れて行ってもどっかで逃げちまっただろうし…… オラたちがさっさと首輪を外して、助けにいってやらねぇとな。そうだろネモ」 悟空にとってもフランを一人で行かせるのは不安があったが。 本人が仇を討つのだと言ってきかない以上は、行かせるほかは無いだろう。 無理やり力で押さえつけて連れて行ったところで、少し目を離したら逃げ出してしまうのは想像に難くない。 普段なら気の探知でそう言ったアクシデントも防げるが、この島ではそれも望めない。 故に、彼女の意志を尊重する事とした。 ……合理的な視点でいうのであれば、マーダーに転びかねない彼女が返り討ちにあっても対主催としてはそこまで影響がない事もある。 「……そう、だね。直ぐにでも出発───」 悟空の言葉に肯首し、直ぐに出発しようとした、その時だった。 ふらりと、ネモの身体がブレて、立ち眩みの様に倒れかける。 「おっと!ん~……ちょっと休んでから行った方がいいな、おめぇ。 フランと戦った疲れ、まだ抜けてねぇだろ?」 倒れかけたネモの身体を、力強く悟空が支える。 そして頭の天辺からつま先まで何度か確認した後、休憩してからいく事を提案した。 当然だ、直ぐに吸血行為で回復できる吸血鬼のフランとネモは違う。 その上、戦闘後に大量の血液を彼女に提供している以上、消耗しない筈がない。 それに加えてもう一つ、消耗を強いられた要因を悟空は見抜いていた。 ネモの耳元に顔を近づけて、低い声でぼそりと囁く。 「……おめぇ、もうあの仮面は使うんじゃねぇ。死んじまうぞ」 「そう、だね……善処するよ」 霊体化できないほぼ受肉体とは言え、サーヴァントであるネモを最も消耗させた要因。 それは彼が使った仮面(アクルカ)にあった。 ヤマトに伝わる仮面は全て帝が本来とは違う目的で作った言わばコピー品だ。 それでも絶大な力を使用者に授けるモノの、そんな代物がリスクが無いはずがない。 仮面は、魂を喰らうのだ。そして、喰らわれ切った者は塩の柱となり消滅する。 つまり、これをつけた時点で穏やかな最期はまず望めない。 戦いに生き。戦いに死ぬこととなる。 だがそれでもネモはそれをつける事を躊躇わなかった。 「…………」 今回仮面は外れ、ネモの手の中にある。 だが、次付けた時は脳と癒着し、外れなくなる。そんな確信めいた予感があった。 そうなれば、時限爆弾のスイッチが入ったも同然だ。 生に執着はない。しかし死にたいわけでは無かった。 でも、きっと。また時が来れば、彼は仮面を付ける事を厭わないだろう。 キャプテン・ネモと言う英霊は。偏屈で、人間不信で。それでいて寂しがり屋で。 そして何より、支配と蹂躙に抗う信念の英雄なのだから。 【B-6 教会内/1日目/早朝】 【フランドール・スカーレット@東方project】 [状態]:ダメージ(小)、精神疲労(小) [装備]:無毀なる湖光@Fate/Grand Order [道具]:傘@現実、基本支給品、テキオー灯@ドラえもん、ランダム支給品1~2 [思考・状況]基本方針:一先ずはまぁ…対主催。 1:ネモを信じてみる。嘘だったらぶっ壊す。 2: もしネモが死んじゃったら、また優勝を目指す 3: しんちゃんを殺した奴は…ゼッタイユルサナイ 4:一緒にいてもいいと思える相手…か [備考] ※弾幕は制限されて使用できなくなっています ※飛行能力も低下しています ※一部スペルカードは使用できます。 ※ジャックのスキル『情報抹消』により、ジャックについての情報を覚えていません。 ※能力が一部使用可能になりましたが、依然として制限は継続しています。 ※「ありとあらゆるものを破壊する程度の力」は一度使用すると12時間使用不能です。 ※テキオー灯で日光に適応できるかは後続の書き手にお任せします。 ※ネモ達の行動予定を把握しています。 【孫悟空@ドラゴンボールGT】 [状態]:満腹、腕に裂傷(処置済み)、悟飯に対する絶大な信頼と期待とワクワク [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。 1:ネモの奴無茶するなぁ。オラ冷や冷やしたぞぉ。 2:悟飯を探す。も、もしセルゲームの頃の悟飯なら……へへっ。 3:ネモに協力する。 4:カオスの奴は止める。 5:しおも見張らなきゃいけねえけど、あんま余裕ねえし、色々考えとかねえと。 [備考] ※参戦時期はベビー編終了直後。 ※殺し合いが破綻しないよう力を制限されています。 ※SSは一度の変身で12時間使用不可、SS2は24時間使用不可。 ※SS3、SS4はそもそも制限によりなれません。 ※瞬間移動も制限により使用不能です。 ※舞空術、気の探知が著しく制限されています。戦闘時を除くと基本使用不能です。 ※記憶を読むといった能力も使えません。 ※悟飯の参戦時期をセルゲームの頃だと推測しました。 ※ドラゴンボールについての会話が制限されています。一律で禁止されているか、優勝狙いの参加者相手の限定的なものかは後続の書き手にお任せします。 【キャプテン・ネモ@Fate/Grand Order】 [状態]:魔力消費(中)、疲労(中) [装備]:.454カスール カスタムオート(弾:7/7)@HELLSING、オシュトルの仮面@うたわれる者 二人の白皇、神威の車輪@Fate/Grand Order [道具]:基本支給品、13mm爆裂鉄鋼弾(40発)@HELLSING、ソード・カトラス@BLACK LAGOON×2、神戸しおの基本支給品&ランダム支給品0~1 [思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。 1:一先ず彼女を止められたみたいで良かった…かな。 2:教会→図書館の順で調べた後、学校に向かう。 3:首輪の解析のためのサンプルが欲しい。 4:カオスは止めたい。 5:しおを警戒しつつも保護はする。今後の扱いも考えていく。 [備考] ※現地召喚された野良サーヴァントという扱いで現界しています。 ※宝具である『我は征く、鸚鵡貝の大衝角』は現在使用不能です。 ※ドラゴンボールについての会話が制限されています。一律で禁止されているか、優勝狙いの参加者相手の限定的なものかは後続の書き手にお任せします。 ※フランとの仮契約は現在解除されています。 【神戸しお@ハッピーシュガーライフ】 [状態]ダメージ(中)全身羽と血だらけ [装備]なし [道具]なし [思考・状況]基本方針:優勝する。 1 ネモさん、悟空お爺ちゃんに従い、同行する。参加者の数が減るまで待つ。 2 天使さんに、やられちゃった怪我の治療もした方がいいよね。 [備考] 松坂さとうとマンションの屋上で心中する寸前からの参戦です。 061 夜明け後 投下順に読む 063 愛ほど歪んだ呪いは無い 時系列順に読む 052 きみにできるあらゆること キャプテン・ネモ 077 不平等な現実だけが、平等に与えられる 孫悟空 神戸しお フランドール・スカーレット 075 緋色の研究
https://w.atwiki.jp/kurotoko/pages/22.html
■慣れないことをしようとしても失敗するだけ ※引く順番: 唯⇒夏希⇒ゆたか⇒みちる⇒紗霧⇒英美⇒唯 ■ ■ 昼休み。 二年Aクラスの教室、三好ゆたかの机の周辺に、少女たちがたむろしている。 ゆたかの机の上には、ばらばらで整頓されていないカードの山。少女たちの手にもカードがある。 少女たちは全員、周囲の席から拝借した椅子に腰掛けている。 「では」 「どうぞ」 英美が扇状に広げたカードたちの中から、紗霧の指が一番左端のそれをひたりと摘まむ。 「……こちら」 英美の肩がぐっと強張る。それを見て、紗霧はカードを摘まんでいた指を離し、そのひとつ隣を迷いなく引き抜いた。一拍置いて、手に取ったそれの数字を見た顔が微笑む。 「はい、あがりですね」 「なんでよー!」 数字の揃った2枚の手札を捨て山に置く紗霧は、古河みちるに続き二番手の上がりだ。 満足げな顔を悔しそうに横目で見ながら、英美は唯の手札から1枚を抜き取った。 「揃わないーなんでー」 引いたカードと手札とを照らし合わせる。が、数字は重ならない。 不揃いのカードが3枚と、先程から付き合いの切れない、不気味に笑う魔女が1枚。 昼休みのカードゲーム、ババ抜きは今日も英美が劣勢だった。 「せんぱいはすぐ顔に出ちゃうんですから」 「分かりやすいときもありますね」 「そうかなあ」 唯とみちるの言い草に、英美は不満げに眉を寄せる。 「あたしみたいに初めっから笑ってればいいんですって」 そう自慢げに言う夏希は、表情を隠すため『カードを引かれる際には常にめいっぱいの作り笑いを浮かべる』という戦法をとっていた。その成果か、勝率はそこそこ悪くない。 「それはそれで難しいと思うのよ」 「いやいや、そんなことはないですよ」 「でも、正直あの作り笑いは不気味ですよ」 「マジで!?」 さらりと差し込まれた唯の本音に、条件反射的に夏希が叫ぶ。 「すごい不自然ですし」 「それはしょうがねーじゃん! それが目的なんだし!」 「あはは」 笑いながら、唯は体を前傾に、椅子から少し身を乗り出した。そして、夏希が胸元に構えているカードに手を伸ばす。 「どれにしましょうかねー」 「ふふふふふ」 瞳をギラつかせた夏希がにやにやと笑う。作り笑いの迎撃態勢。 唯のカードは1枚、対して夏希は残り3枚。唯は相札を引ければ上がりだ。これで唯が上がれば、残るのは英美、ゆたか、夏希の3人になる。 うかうかしている場合ではないと、英美は自分の手札のシャッフルに勤しもうとして、自分の手元にジョーカーがいることに気付いた。 「(あれ? そもそもジョーカー絡まないんだから、なっちゃん作り笑いする必要ないんじゃ…)」 「これです! …よしっ、あーがりー!」 英美が顔を上げると、わーい、と唯が諸手を挙げていた。 「うぇーマジでか! そろそろやばいなあ」 言葉のわりに楽しげな夏希が引くのは、ゆたかの手札だ。 「はい、どうぞ」 「あたれー」 ゆたかが差し出した2枚から、夏希は随分と気楽にカードを抜いた。ジョーカーが英美の手札にあるのはこれまでの英美の反応からモロバレだったため、夏希は自分の当たりにだけ期待していればいい。 「うう、当たんねえ!」 はずれ。悶える夏希を、紗霧が微笑みながら眺めている。 「次は私の番ですね」 「あ、うん」 ゆたかに声をかけられ、英美はそちらに体を向けた。 ゆたかの手札は残り1枚。上がる可能性も、ジョーカーを引く可能性もある。勝負どころだ。 「それでは、いきます」 「は、はい。どうぞ」 気合の篭もったゆたかの声に、思わず英美は引き気味に手札を構えた。 ゆたかはそれを追うように、先ほどの唯と同じようにぐいっと上半身を前傾させて手を伸ばす。 英美は何気なく視線を手元から前へ向け、息を呑んだ。 「(あっ!)」 前かがみになったゆたかの襟元に空いている隙間を、英美は見た。 奥が覗ける。胸元が見えてしまっている。清楚な印象を抱かせる控えめなレースの装飾も、普段であれば絶対に見えない、鎖骨から胸骨にかけての肌色も。 致命的な先端部分までは見えないものの、それが逆に強く英美の目を惹き付けた。 「(?)」 横から視線を感じ、英美は手札を晒しながら、目だけを右へ向けた。 夏希が笑っていた。先ほども見た、あの不気味で不自然な笑みだ。 「(私を見て笑ってる? いや違う、この子……まるで“私はもう十分に堪能した”とでも言いたげな顔をしている!)」 瞬間、英美の脳裏に思い浮かんだのは、つい先ほど、今と同じ顔で不気味に笑っていた夏希と、その夏希の手元からカードを引く唯の姿だった。 不自然なまでに手元に構えられた手札。身を乗り出して前屈みになる唯。それは今現在の英美とゆたかの位置関係と、完全に一致している。 「(にまにま)」 「(か、完全に同類だと思われている)」 いやいや、と英美は内心で首を左右にぶんぶんと振った。 夏希にどんな目で見られようと、そんなことは問題ではない。 「(注意しなきゃ)」 英美がまず思ったことはそれだった。相手が気付いていないのをいいことに『この光景を堪能してしまおう』などという考えは、英美の頭には欠片も浮かばなかった。 「これです」 「あ、」 そのとき、折り悪くも英美の手元からカードが1枚抜き取られ、ゆたかの体が離れていった。タイミングを外されて、英美は口を半開きにして硬直する。 ゆたかは英美の様子をさして疑問に思うこともなく、今引いたばかりのカードの数字に目を移し、肩を竦めて手札の中に入れた。揃わず、だ。 「(えと、ええと、)」 言い出す機会を逸し、狼狽する英美。ここで言い出すか? と考えて、いやいや、と思い直す。ここで言い出したら完全に事後じゃないか。堪能した後で注意したと思われるに決まっている。『見てたんですね! 変態』とか言われるに決まっている。それは避けたい。見てない。ちょっとしか見てない。だからノットギルティを主張したい。 そうだ、次に前かがみになったタイミングで言えばいいんだ。『あ、見えそうだよ、気を付けて』と。これなら自然。まさに自然。 そうと決まれば、まずはゲームを進めることにするべきだろう。次は、英美が夏希からカードを引く番だ。 「んふ」 「……」 ギリギリ不自然にならない程度の遠い位置で、夏希が待ち構えていた。 堪えきれないといった風に、夏希は口を閉じたまま含み笑っている。エロスに濁った眼がギラついていた。 「英美先輩の順番ですよー」 「ウン、ソウダネ」 夏希の思惑通り、英美は上半身を乗り出して手を伸ばした。 ただし、自分の手札を持った左手を胸元に添えた状態でだ。ガードされた胸元に隙はなかった。 硬直する夏希からカードを引く。揃った。ペアの2枚を山に捨て、英美の残り手札は2枚、うち魔女1枚。 「無念……!」 「う、うん」 何に対してか悔しがる夏希に、引きながらも応える英美。 その2人を眺めながら、紗霧は微笑んでいた。唯は声をあげて笑っていた。みちるは含み笑いを隠すため、口許に手を当てていた。 そして三好ゆたかは―― 「……っ!」 三好ゆたかは、顔をほのかに火照らせていた。 そう。英美の様子を見て、彼女はようやく気付いたのだ。先ほどの自分の体勢と、英美と夏希の不審な挙動の意味に。 「ちぇー……次あたしですね。よしあがった。トイレー」 硬直したままのゆたかの手札を1枚引き抜いてアガリを宣言すると、夏希は席を立った。 現在ゲームに残っているのは英美とゆたかの2人のみ。次はゆたかが英美のカードを引く番だ。 「それでは、次は私が引きますね」 「(きた!)」 英美はまず、注意する際の言葉を考えた。『あ、胸元見えそうだよ。気をつけて』。これだ。さも今気付いたかのようで、かつ、いやらしくない。最初の『あ、』がポイントなのは言うまでもない。 では言うタイミングはどうか。見えそうだよと言うからには、見えそうになっていなくてはならないだろう。これは間違いない。見えそうでもないのに『見えそうだよ』などと言えば変態認定は免れない。ゆたかの胸元が見えそうな状態になったら言う。すかさず言う。これだ。いける。 状況は英美の味方をしている気がした。勝利の予感があった。 「(いつでも来なさい!)」 タイミングを見誤ってはいけない。ゆたかの胸元が見える瞬間を見逃してはいけない。 じっと。英美はゆたかの胸元を注視した。凝視した。英美は真剣だった。真剣な眼差しをゆたかの胸元に向けていた。その瞳には真摯な光があった。 「(たいへん凝視していらっしゃる!?)」 ゆたかの目から見た英美は、それはもう変態そのものだった。 カッと見開いた、怖いほどの迫力を宿した目が見つめる先はゆたかの胸元。一瞬を見逃すまいとまばたきをしないせいで目が充血して、その危うさに拍車をかけている。 半開きになった口が浅く呼吸を繰り返し、何か言いたげに開閉を繰り返している。 「さあ、ほら、カード引いていいよ」 息を荒くしながらそんなこと言われても困る。そんなに見たいのか。そんなにか。 ゆたかは心の中で叫んだ。 これから起こる惨劇に備え、みちるは音を立てずに椅子をずり動かして退避の体勢。 唯は『やれやれ、またか』とでも言いたげに嘲りの笑みを浮かべた。 紗霧は表面上は無表情で動向を注視している。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 【条件分岐】 Q.ゆたかの英美への好感度が70以上ある? →はい いいえ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 「……ふぅ」 ひとつ息をついて心を落ち着かせ、ゆたかはおずおずと英美の手札に右手を伸ばした。 ただし、胸元を左手で押さえた体勢で。 「あっ」 その瞬間、英美がどう思っていたかは定かではない。 胸元を見ていたことに気付かれて焦っていたのかも知れないし、ただ単純に気付いてくれて良かった、と思っていたのかも知れない。ひとつだけ確かなことは、 「(そんなに、)」 確かなことは、次の瞬間、英美の頭は真っ白になったということだけだ。 「(そんなに見たいなら……!)」 英美は自身の目を疑った。次に頭を疑った。 それでも目だけは食い入るようにその光景を見つめていた。 熱を帯びた頬。 強がり顔で恥じらいながら、窺うような視線には少しの怯えを滲ませて。 どうぞと言わんばかりに、英美だけに向けて、左手の指で摘み、広げられた胸元。 「……~~!」 数秒で我慢の限界に達したゆたかは、英美の手元からカードを一枚抜き出して元の位置に戻った。 しかし、英美の精神を沸騰させるには、その数秒だけで十分だったようだ。 「……………………ほわっ?」 しばらく放心していた英美は、自分の鼻から垂れた液体の感触で我に帰ることとなった。 それに気付いた周囲の少女たちも声をあげる。 「あら、血が出ていますよ」 「おやおや」 「い、い、今ティッシュ出しますっ」 ゆたかの暴挙が有耶無耶になっていく空気の中、ひとり唯だけは唾でも吐き出しそうな顔をしていた。 **あくまでも救い ■ ■ 謎があれば、人はそれを調べ、あるいは人に尋ねることで答えを得ようとするだろう。隠蔽された秘密があれば、人はそれを解明し、時には邪推し、またある時は暴こうとするだろう。 不明とは火種であり、好奇心は燃料だ。燃え上がった知的好奇心という名の欲望を抑え込むのは、難しい。 ■ ■ 昼休みの喧騒の中。三好ゆたかは一人、自分の教室である2-Aクラス前の廊下にいた。 昼食を終えて早めに戻ってきたはいいが、教室では折り悪く弁当組にゆたかの机を使われていたせいだ。声を掛けて机を返して貰う必要もないかと、ゆたかはこうして壁に寄り掛かっている。 「……出ませんね」 手元の携帯電話の画面を見つめながら、三好ゆたかはそう呟いた。 画面に表示されている検索サイトのテキストボックスには、『電動 丸い 玩具 ピンク』という言葉が並んでいる。 「(やはり、ただの玩具としか思えませんが)」 つい先日の話、ゆたかはある玩具を拾得した。いや、正確には、玩具と思われる正体不明の物体を、だ。 結果だけ見るなら、落とし物は無事に持ち主の手に戻ったわけで、一件落着と言えるだろう。しかしゆたかにしてみれば、自分はただあの玩具を手に持っていただけだというのに、松島英美は涙目で逃げるわ彩水唯からは汚いものでも見るかのような目で見られるわ、思い返してみれば随分と散々な目に遭ったものだ。 しかも、最も納得いかないのは、当事者に説明を求めても逃げられるかはぐらかされるかで、あの拾得物がどんな用途で使う何物なのか未だに分かっていないことだ。曰く『ただのマッサージ器だ』という説明を受けてはいたが、今となってはそれが真実だとは到底思えず、内心穏やかではいられない。 そういった事情から、ゆたかはこうして携帯電話からあのアンノウンについての調査を行っていたわけだが――商品名か通称くらい分からないことには、無理だ。結果が出ない。 「ふぅ」 「こんにちは」 「はい、こんにちは。……会長?」 いつもの癖で半ば自動的に挨拶を返しながら顔を上げ、ゆたかはわずかに目を見開いた。そこにいたのは、穏やかな微笑を湛えた奥村紗霧生徒会長だった。 「どうも。そんなため息をついて、どうかなさいました?」 「あ、いえ、大したことではありませんので」 風紀委員と生徒会の連携で顔を合わせる機会は多いが、立場を抜かせば『友人の友人』程度の関係でしかない。そんな相手に相談に乗ってもらうほどの話ではないはずだと、ゆたかは愛想笑いを浮かべた。 「大したことでないのなら、三日も前から暗い顔はしませんでしょう?」 「え? あ、あの」 「いえ、実はですね。誰とは申しませんけれど、三好さんのご様子がおかしいという話を、少し前に聞いていたものですから」 「それは……その、すみません」 ゆたかは少し俯き、顔を赤らめた。 誰かは分からないが、余計なことを話してくれたものだ。私の周囲の人間で、三年の奥村会長に相談を持ちかける人間と言えば――最も確率が高いのはやはり、秘密を隠している当事者で、かつ三年の――いや、本当に誰かは全く分からないけれど、余計なことを話してくれたものだ。全く。ほんとに。あの人は。もう。 「親しい人には相談し辛いこともありますでしょう。私で良ければ、話してみてくれませんか?」 「いえ、そこまでご迷惑をお掛けするわけには」 「そのお気持ちがあるのなら、相談に乗らせてくださいな」 「……うぅ」 微笑みが目に眩しい。相手が完全な親切心から言っているであろうこと、他の人から話がいってしまっていることなどを考えると、ノーと言うことは躊躇われた。 「本当につまらない話なんですが」 そうしてゆたかは、事の顛末を紗霧へ話し始めた。 かくかくしかじか。 「それで、こうして自分で調べてもみたのですが、一向に正体が掴めないものですから」 「そういうことでしたか」 話の大まかなところを話し終えたところで、ゆたかはふと思いついて訊ねてみた。 「そうだ、会長は心当たりはありませんか? その、あのマッサージ器のようなものの正体が何なのか、について」 「ふ、む……済みません、見当もつきません」 「そうですか、いえ、ありがとうございます」 悩むような間を置いて返ってきた返事はしかし、ゆたかの望み通りとはいかなかった。小さな落胆に、ゆたかが肩を落とす。 「けれど三好さん。貴女、ソレの正体を知って、それからどうなさるおつもりですか?」 「? どうする、とは、」 曖昧な問いに当惑しながら、ゆたかは鸚鵡返しに問い返した。紗霧の表情がやけに冷たく見える。いつの間に笑みを消したのだろう。 「例えばその正体を知ったとして、それを貴女は皆さんに話されるのですか?」 「え……いえ、その、話せ、ません」 「――――」 それきり紗霧は沈黙した。真っ直ぐにゆたかの目を見つめたまま、ゆたかの答えを待っている。 ゆたかは、紗霧の言いたいことを理解した。理解してしまった。つまり紗霧は、ゆたかにこう言いたいのだ。 『皆が自分に対して口を閉ざすのは何故?』 『ゆたかに真実を伝えない理由は?』 『それは誰のため?』 『それを考えた上で、貴女はまだ知ろうとするの?』 「……」 沈黙の視線のうちに込められた糾弾に、ゆたかは思わず視線を逸らした。自分のしていたことが急に恥ずかしく思えてきて、唇を軽く噛む。私は一体何をやっていたのか。それを、皆がどんな気持ちで見ていたのかも知らずに。 「そんなに暗い顔をなさらないで下さい、三好さん。貴女だけが悪いわけでは、決してないのですから」 「え……?」 全ての過ちを赦す慈母の微笑みに、ゆたかは逆に戸惑った。こんな悪い自分に、何故この人はこんな優しい笑みをくれるのだろう? 「秘密にされたら知りたくなるのが道理です。せめて隠す理由くらい知らないことには、三好さんが調べたくなるのも当然の話」 「そうですけど、でも、やはり秘密を無闇に暴き立てるのは」 「直接聞いてみればいいんですよ。隠す理由を」 「理由を、直接?」 「そうです。今回足りなかったのは、対話と歩み寄りです。今の三好さんの気持ちを素直に伝えれば、皆さんもきっと分かってくれるはずです」 「今の、気持ち……」 「偉そうなことを言いましたけれど、実際さして大した理由もない可能性だってありますし、ね」 最後にそう、おかしそうに笑いながら言い残して、奥村紗霧は去っていった。 残されたゆたかはその背中を尊敬の眼差しで見送りながら、彼女のことを想った。会長へ相談を持ちかけてくれたに違いない彼女へ。 そうして紗霧の言う通り、今の気持ちを素直に伝えるために、今日の放課後の予定を尋ねるメールを作成し始めた。 ■ ■ 廊下の角を曲がり、ようやく背中に感じていた視線がなくなったことを確認してから、紗霧は小さく笑った。 不明とは餌であり、好奇心は猫だ。走り出した猫を捕まえるのは難しい。しかし道を用意してやれば、その方向を誘導することは、かくも容易い。 ■ ■ 自室にて。 松島英美はテーブルの前に正座して、膝の上に置いた両手をぐっと握りしめながら、長いことその物体をじっと凝視していた。 窓から見える爽やかな青空とは対照的に、思いつめた顔で。気恥ずかしそうに。その目に、僅かな好奇心を覗かせながら。 まっさらなテーブルの上に、ぽつねんと小さな何かが置かれている。 その物体は、2つのパーツとそれを繋ぐ細いケーブルで構成されていた。片方は2センチ程度の小さな楕円球で、もう片方は小さなツマミの付いた長方形。2つのパーツとそれらを繋ぐ紐の色は、全て白い。色は違うが、つい先日、ゆたかが拾ったという持ち主不詳の落とし物とほぼ同型の物だ。 「……」 もちろん、と言うべきか、これは英美の私物ではない。朝起きて、自分の部屋の床にこれが転がっているのをついさっき発見したところだ。 そして持ち主は既に判明している。昨日……金曜日の放課後に遊びに来た後輩、伊織夏希だ。学校からの帰り、英美の家に寄り道をしていった彼女がこれを“置き忘れて”いった。たった今メールで本人に確認したから間違いない。 学校での件も持ち主は夏希だったのでは? と英美は推測していたが、直接夏希に訊ねてはいない。もし夏希が持ち主だったとしたら、つい『これは私の物ではありません』と言ってしまう気持ちは英美にも簡単に想像がついた。こんな恥ずかしいものを他人に拾われて、『それは私の持ち物です!』と言える人間がいるだろうか。いや、いるわけがない。 どうしたらこんなものを学校のトイレや他人の家に忘れてくることが出来るのか英美には分からなかったが、深くは考えないことにした。人には大なり小なり秘密があるものだ。うん。 しかし詳しいことの追求はしないにしても、これを夏希に返すときには、『今後またどこかに置き忘れたりしないように注意しなさい』と言っておこう、と英美は決めていた。前回と今回は運良く何事もなく終わったが、教師や他人に知られたときに困るのは夏希なのだから。 「うん?」 テーブルに置いていた携帯電話がチカチカと光を放ちながら、ポップでキュートなメロディを奏で始める。メールだ。 送信者の名前を確認して、英美は首を傾げた。夏希からだ。忘れ物の引き取りは明日にしよう、ということで先ほど話はついたはず……だが、はて、まだ何か話すことがあっただろうか? 「て、ちょ、しないよそんなこと!」 本文を確認して、英美は思わずそう叫んだ。 メールにはこうある。 『洗って綺麗にしてありますから、興味があったら使ってみて下さい! よければ!』 よければ! ではない。何も良くはない。お前は一体何を言っているんだ! 「だ、大体、話に聞いたことくらいあるけど、使い方も分からないし、それに、そんなこと出来る時間も、ないし」 今日はこれからゆたかが遊びに来ることになっている。だから、昼間は無理だ。夕方からは時間が空くけど、出来てもやらないよ。もちろん。 えっと、こういうの使うのって、風呂入ってからのほうがいいのかな……じゃなくて、どうせ汚れる? んだし、風呂入ってからのほうが――って、いやいや、使わないけどね! 「……興味も、ないし」 左手に携帯電話を持ったまま、右手がおそるおそる前に伸ばされる。テーブルの上に鎮座ましましている、未知の塊へ。 興味はないんだけども! 全然ないんだけども! 単4電池とかでいいのかな。変な形の電池だったら―― 「きゃわー!?」 左手の携帯電話が電話着信のハードロックを喚き立てる。 英美は驚いて叫びながら机上の物体Xを引っ掴んで、隠すように両手で包み込み胸元に寄せた。激しい動悸を手で押さえるように。 「び、び、っくりしたよ、一体誰、」 着信:三好ゆたか 「……あ、そっか、だよね」 当然。納得。であった。 今日は家で話をしたいとのことで、どこにも遊びに行かず英美の部屋でゆっくりする予定になっていたのだ。だから、 「ゆたかが来る前に、これはどこかに隠さなきゃ、だよね。えっと、えっと」 ぴ、と通話ボタンを押して携帯電話を耳に当てながら、英美は立ち上がった。 第一級隠匿指定物の隠し場所を求めて視線を巡らせる。 「はい、もしもし」 戸棚、ベッドの下、机、クローゼット……相応しい隠し場所かを考える。 その過程、置時計で時間を確認した。11時、ほぼ丁度。ん? 『もしもし』 受話口から聞こえてくる声。 それと同時。部屋にチャイムが響き、来客を告げる。 「ちょ、」 もしもしわたしゆたか。いまあなたのへやのまえにいるの。 「ごめん、ごめんちょっと待ってね? 今開けるから」 『はい』 右手に携帯電話、左手に大変いかがわしい物を持ったまま、英美はものすごく慌てていた。 「えと、えーと、えい!」 後で考えてみれば、机の中にでも隠しておけばよかったと思うが、この時の英美の頭の中は限りなく透明に近い白だった。 何を思ったのか、英美は左手に持ったそれをポケットにねじ込んだ。 そして入り口の鍵を開けて、ゆたかを招き入れた。 ■ ■ 「あの、英美さん」 「うん?」 部屋に招き入れられて、いつもの位置に腰を下ろして。 世間話もそこそこに、ゆたかは本題を切り出した。 「この間の、落とし物の玩具の話なんですが」 「あ、あー、うん」 英美が気まずげに目を逸らす。 「(アレがなんなのか分かっちゃったのかな……うわー、謝ったほうがいいかなあ)」 あんなものの解説をするのは恥ずかしい、というだけの理由で逃げ回っていたのが英美だ。 積極的にゆたかのことをからかおうとしていた唯ほどではないにせよ、自分にも責はある、と英美は思った。 「あのね、ゆたか、その」 「いいえ英美先輩、まずは聞いてください。私は、貴方に謝らなければなりません」 「え?」 なぜ自分が謝られなければいけないんだろうか。英美にはわけがわからなかった。 アレの正体が分かって『なんで黙ってたんですか!』とか、あるいは未だに分からなくて『なんで教えてくれないんですか!』とか、そういう話ではないのだろうか? 「私は今日まで、あれが一体何なのかについて調べていました。本日までの調査の結果として、結局、まだ何も分かってはいなかったのですが」 「……うん」 とにもかくにも、声の調子から改まった話だということだけは分かる。 ベッドにあぐらをかいていた英美は、居住まいを正して聞く態勢を取った。 「皆さんが知っているのに、私にだけ教えてもらえない。それが許せなかったんです」 ゆたかの声は落ち着いていた。言葉とは裏腹に、表情も至極穏やかだった。 少なくとも今は、怒ったり悲しんだりといった激情とは無縁のように、英美には思える。 「けれど、あの落とし物が何なのか皆さんが教えてくれなかったことにも、理由があるんですよね」 「ん……?」 英美はもぞもぞと尻の位置を直した。視線が、少し、その。 「隠し事をされるのは哀しいですが」 「う」 「皆さんのことを思えば」 「うう」 「私がしていた行為は、皆さんへの裏切りに他なりません」 「ううう」 眩しい。 信頼に満ちた瞳が。 「なので、今後は気にしないことにしようと思います」 「(そんな)」 そんなことを言われても困る。 そんな風に思われても困る。 「でも……いえ、往生際が悪いですね、すみません」 「や、」 この話はこれで終わりです、ご清聴ありがとうございました、と。 ゆたかは正座の姿勢のままで、深々と頭を下げた。 「――――」 そのお辞儀に、英美は言葉をなくした。 なんだろうこれは。なんなんだろう。私はただ。ただ恥ずかしくて。それで黙って。 「(なんで?)」 それが一体全体なんでこんな展開になるのか。 なんでこんな悟った風の笑みを浮かべさせることになったのか。いったいそしてぜんたい。 かと言って『あれはエログッズだったんだよ!』なんて今更言えるか? そんな空気か? 「こっちこそごめん!」 英美は感極まって、居ても立ってもいられず……いや、居てもいられず立ち上がり、ほとんど叫ぶようにこう言った。 先のことは全く考えていなかった。 そのしゅんかんにポケットから、ぽーんととびだす、しろいアレ。 「あっ」 勢い良く伸び上がった英美の腰のポケットから飛び出したソレは放物線を描き、床にクッションを置いて座っていたゆたかの目の前に着地した。 「あ、これ」 「はわ!?」 思わずといった風に手を伸ばすゆたかに先んじて、英美はベッドから飛び降り、落としたソレを慌てて拾い上げた。 取りこぼしそうになりながらも両手で胸に押し付けるようにソレを抱え、そのままぺたりとカーペットに腰を下ろし、猫背になって目を逸らす。 指の隙間から、白いコードがはみ出ていた。 時、既に遅し。 「英美さんも持ってたんですね」 英美の視界がぐるぐる回る。ぐるぐる。ぐるぐる。 「はわ、はう、ちゃわ」 ちがうこれはなっちゃんのでだから あれちがうゆーちゃんは知らないんだっけでも 「もしかして、流行っているんでしょうか……」 こんなのが大っぴらに流行してる街なんていやだ! 「こ、、や」 と英美は思ったが、ゆたかのほうは『流行の話を教えてもらえないなんてさみしいなあ』みたいな顔をしていた。 だから違うんだってば。大変な誤解。ほんとうにひどい誤解なんです。 「話すよ!」 「え?」 一瞬の沈黙。 英美はテンパっていて、ゆたかは普通に落ち着いていた。 無知と既知との埋められない溝がそこにある。 「え……っと、宜しいんですか?」 「い、いいよ!」 勢いに任せて、英美はそう言った。 わたしには別に隠す理由なんてないんだ。ただ、そう、話すのがちょっと、かなり、すごく、ものすごーく、恥ずかしいだけで! 「それは確かに、私としても望むところではありますが……」 できればもう少し落ち着いて、考えなおしてもらっても構いませんが、と、ゆたかの目はそう言っていた。 しかし、ここで止まって後で知られたほうが英美としてはよほど恥ずかしい。走るべし。走り抜けるべし。 「えとね、あのね、そんなに大した理由もないんだ。実は」 「そうなん、ですか……?」 ゆたかの目が眇められる。 怖い。 「ちょ、あ、違う、言い方まちがえました。じゃなくてその、」 まって。わかって。いま言うから。いま。そしたらわかるから。 「その、あの、その」 「……」 100%菩薩だった笑みに、若干の陰りが見えてきた。 まずい。早く言わねば。一秒ごとに危険指数が上昇していく。 「びっくりしないで聞いてください」 「これは」 「その」 ■ ■ 「……なことに使う道具なの」 「え?」 俯いて、目を逸らして、小声で、赤面しながら。 もごもご、と口の中でだけ呟いた言葉は、当然のようにゆたかには聞き取ることができなかった。 「だから、その、もごもごで」 もにゅもにゅ。 妙に身をくねらせながら、英美の態度ははっきりしない。 ゆたかも、そろそろ苛立ってきた。 「すみません、もう少し大きな声で言って頂けませんか?」 ずずいと身を寄せ、耳をそばだてるゆたか。 英美の顔の赤みが増す。 「だから、その……えっちなこと」 ん? 「え?」 なんだって? 「だから、えっちなこと! えっちなことに使うの!」 今度はゆたかが赤くなる番だった。 絶句。赤面。戦慄。羞恥。 「なっ、なっ、なっ」 目を閉じたままがーっと言って、やり尽くした感のある顔で英美は思いっきり顔を逸らした。 ゆたかはあまりの衝撃から少し仰け反った姿勢で、英美の手元からちらりと見えるそれを思わず凝視。 赤い顔がふたつ。 「黙っててごめんね……!」 「そこで謝られても困ります!」 むしろ黙ってて欲しかった! 言わなくてもいいって言ったのに! と今更ながらに、本当に今更ながら思うゆたかだった。 「だからその、説明できなかったのは、そういうわけで」 「へ、へえー」 今度のもごもごは、ゆたかにもよく理解できた。 あの日よく分からなかったアレコレも。あの小娘はあとで説教。 「ということでした……」 観念したのか、それとも秘密を共有する人間ができて少しは楽になったのか、英美は固く握っていた両手を広げ、ゆたかの眼前に差し出すようにして、その全貌をあからさまにした。 「へ、へえー」 その事実を知ってから見ると、物の見え方も全く違ってくる。 「そうだったんですか。これが。はあー……」 ゆたかは興味津々にそれを観察した。 これが、その、そういうアレコレに使うものなのか。言われてみれば、 「いえ、しかし、玩具にしか見えません、よね」 「ん、うん、だね……」 結局、ただの丸くて震えるだけのものだ。 露骨に怪しい形をしているわけでもないし。色も清潔感の溢れる白。 「……」 「…………」 少しの沈黙のあと。 「……どうやって使うんでしょう?」 ゆたかは頭の中に浮かんだその疑問を、そのまま口に出していた。 尋ねるでもなく、自問自答でもなく。思わず。 「そ、それはほら、えっと、」 英美も使ったことはない。あるわけがない。 けれど話には聞いたことがある。局部に押し付けて使うのだ。確か。 「なんかこう、そういうところに、さ、ほら」 「あ、あぁ、はい、その、そういう所にですよね。ええ」 お互いが、お互いの『そういうところ』を、ちらちらと盗むように見る。 「こ、こうかな……なんて」 乾ききった笑みを浮かべながら、英美は試しにローターの球体部分を自らの右の胸に押し当ててみた。 電池が入っていないから、当然動かない。にも関わらず、英美は自分の鼓動が早まっていくのを自覚した。 そして、そんな英美を止めるでも咎めるでもなく見つめるゆたかも、同じような心持ちでいた。 「試しに、ですけど」 「うん」 新しい世界、知らない世界。 一人じゃないから、怖くない。一人じゃないから、いつでも笑い話にできる。覗き見るくらいなら。たぶん。 この時点ではまだ、二人とも、そんな風に思っていた。 「使って、みます?」 「……っ」 言ってしまった。言われてしまった。 まだ大丈夫。笑い飛ばしてもいい。 でも、じゃあ――どうする? 「…………でんち」 「あ、」 ぎこちなく英美は立ち上がり。 「でんちとってきます」 ゆたかはその背中を、無言で見送った。 **落ち葉を蹴っ飛ばしたりはしない。 昨晩の話になるが。 三好ゆたかは天気予報で明日の最高気温を確認していたから、寒いのは分かっていた。明日は大分冷え込むようだからと、厚い上着を出しもした。だが、 「……」 風を見ていなかった。手袋を持ってきていなかった。 ダウンジャケットで確かに体は温かいが、鞄を持つ右手は言わずもがな、ポケットに入れている左手もどんどん冷たくなってきていた。 放課後の帰り道。 「えっと、ゆたか」 「はい、なんでしょう」 温かそうなニットのポンチョとグローブをモフモフと見せびらかしながら(ゆたかの主観である。念のため)、ゆたかの左側に並んで歩く松島英美は、言いにくそうにだがこう尋ねた。 「暗い顔してるけど、どうかしたの?」 「……いえ、別に」 横目で英美を見ながらの返答は、今のゆたかの手と同じように冷たかった。 「そ、そっか。ごめんね、変なこと聞いて」 あはは、と愛想笑いを浮かべる英美。 その一瞬前に悄然としていたのを横目でしっかり目撃して、ゆたかは狼狽えた。 「あ! いえ! そうではなくてですね!」 「う、うん?」 ゆたかは八つ当たり気味に黙秘しようとしていた自分を恥じながら、左手をポケットから出して英美の目の前でぶんぶんと振る。 「つまらない事なんですが、手袋を持ってこなかったものですから」 「あ、そっか、そうだったの」 目の前でひらひら動く手が寒そうに震えているのを見て、英美はさっとそれを両手で包んだ。 「(はわっ)」 思わず立ち止まるゆたかに合わせて、英美も足を止める。 「あ、ごめん、痛かった?」 「い、いえ」 公衆の面前でんなになにを、などとゆたかが考えているうちに、英美が手袋を外す。 今度は手と手が直接触れ合った。 「わー、すごい冷えてる」 「え、ええ、まあ、それは、そうでしょうね」 ほう、と安心してしまう内心を押し隠して、ゆたかはあくまで冷静を装った。 素っ気ない返事にもめげず、英美の手の動きは優しい。 「あったかい?」 「それは、ええ」 さすりさすり。 「……」 「…………あの」 さすりさすりさすりさすり。 「うん?」 「もう大丈夫です。行きましょう」 心地良さよりも恥ずかしさと申し訳なさが先に立って、ゆたかはそう言った。 と言いつつも、手を振りほどきはしないわけだが。 「でも、まだもう片方あるし」 「いいですから」 両手やるつもりだったのか。 ゆたかは空いていた右手で英美の手をそっと押しのけて、さっさと歩き出すことにした。 「あ、右手も今すごい冷たかったよ!」 「それほどでもありません」 つかつかと歩くゆたかに追いすがり、英美が食い下がる。 「手袋貸すよ」 「それでは英美先輩の手が冷えます」 「私はいいよ」 「よくありません」 「じゃ、じゃあ半分こ」 「……はあ」 善意を断り続けるのも疲れる。落ち込まれる前に観念して、ゆたかは差し出されていた手袋を受け取った。 そして、それを右手に装着する。 「(あ、あったかい)」 まだ残っていた英美の温もりが、かじかむ右手を包む。 右手がだいぶ楽になった。ありがたい。 「さあ、行きましょう」 「待って待って」 顔が弛緩していないか左手で確かめながら、ゆたかが先を歩く。 それを英美が慌てて追いかける。 「あ」 「わ」 英美が追い付いて隣に並ぶのと、ゆたかが左手を下ろしたのはほぼ同時だった。 英美の右手とゆたかの左手――互いに手袋をしていない手が触れ合って声をあげたのも、ほぼ同時だった。 「えっと、」 『いい?』と、窺うような視線。 視線を外してそっぽを向いて、ゆたかがこくりと頷く。 両手を温かくして、2人は帰宅した。 **あるものしりとり 夏希ばーさす遥 「あるものしりとり?」 「そ。今ここにある物の名前だけしか使えないっての」 「へえー。オモシロソだね。それじゃ、最初どうしよっか」 「『り』スタートだろ。んじゃーあたしからな。『理科』」 「『か』かあ。か、か、か、かー……あ、『カラス』」 「『水曜』」 「う、『ウノ』」 「『の』ってなんだ、なんかあるか、ないだろ、の、『のり』」 「あらビック! えと、んーーー『リフ』!」 「なにそれ音楽的な意味でか。グレーゾーンだなあ」 「大丈夫、問題ないさ」 「んじゃあ『フェルマータ』。教科書のどっかにはある。多分」 「むむ。『たくわん』」 「胃袋の中にか。ていうかアウト」 「しまった、1落ちした!」 「残機制なのかよ!?」 「『たまごやき』でー」 「……これで残機ゼロだからな。『教科書』」 「『しょ』? 『よ』?」 「どっちでも」 「『賞状』」 「うn――じゃなくて、『運動部』」 「なんで言い直したの?」 「深い意味はない」 「ほむ。『部活』」 「んー…………つち、『土踏まず』」 「おお」 「ふはは」 「『ず』ってむずかしいなあ」 「降参か。いいぞ降参で」 「『ずらし押し』」 「あたしの体を押すな! ってかそれ名詞じゃねーし!」 「(ふんっ)」 「ドヤ顔をするな。まあいいや、『しま』」 「パンツが?」 「どう見てもソックスだろーが!」 「すとっぷばいおれんす!」 「次、『ま』」 「まnモゴモゴ」 「別のにしろ!」 「んじゃあ、えーと、『万札』」 「あるのか今」 「あ、あるよ!」 「確かめていいか?」 「と、友達に噂とかされると恥ずかしいし!」 「じゃあしょうがねーなー。あー、と、『土』」 「『ちんこ』!」 「ねーだろ!」 「じゃあ出す」 「いややめろださなくていいコラやめろやめろやめろ」 「えー」 「あたし降参!」 「なんと!」 「帰るぞ!」 「よしわかった!」 **ニャーさまをぼんやり鑑賞するの会 文房具屋に行ってきた、その帰り道のこと。 「あら」 車のほとんど通らない、住宅地の隙間を縫うような小道で。 三好ゆたかは猫を見かけた。 「ニャー」 誰とも知れない他人の家の駐車場のど真ん中に、首輪のない猫がくてりと転がっている。車はない。どこかに出掛けているのだろう。 あらん限り背伸びをするように体を捻って伸ばしながら、こちらを向いて我が物顔でニャーと鳴いた猫の頭は上下が逆で、明後日の方向を向いた後肢はなんと卑猥に90度まで開脚していた。 今日はぽかぽかといい陽気で、程よく温もったコンクリートがいかにも気持ち良さそうである。 ゆたかはしゃがみ込み自分の足に頬杖をついて、その猫をぼんやりと眺めた。 遠くの公園から小さな子供のはしゃぐ声が聞こえてくる。 温かな陽射しでゆたかの頭もほくほく温もる、日曜午前11時のこと。 **もちのきもち 1-Aの前方窓際には、白くて大きなヒーターが据え置かれている。 教師最優先で暖気を提供する小憎らしいやつだが、そのパワフルさには定評がある。あまりにもパワフルすぎるため、目の前に立っていると即座に尻が焼ける。 「――――」 それでも付き合いようはある。今まさに伊織夏希がしているように、横からもたれ掛かるのが彼と上手に付き合う最良の方法だった。 ヒーター脇にある丁度いい高さの石の棚に腰を掛け、上半身全部をヒーターに預けるように横になる。ペタリと頬に付けた鉄の箱は、ほんのり暖かい。 「ぐぅ」 片方の耳を白い彼に押し付けて、こうこうと乾いた風の音を耳の奥で聴いていると、先ほど満たしたばかりの腹が眠気をもりもり作り出す。 倦怠感に身を任せ、夏希の意識がゆっくりと沈んでいく。 「すぅ、すぅ」 吐息は徐々に規則正しく、大きく深く。 クラスメイトたちの雑談をBGMに、夏希はそのまま夢の世界へ 「モフり」 「……んぅ」 は、入れなかった。 背中に重り。モフり。誰。 「あれ、反応にぶいです」 「んん」 彩水唯は不満そうな声色で不満顔を浮かべたが、夏希は頓着しない。 「つまんなーいでーすよー」 「んん」 抱きつくように密着されても、耳元で囁かれても、頬の肉をむにむにと引っ張られても、夏希は無反応を貫いた。なにしろ眠い。眠いのだ。 あと実は、適度な重みも密着されるのも、耳元に息がかかったり顔をぺちぺちされたりするのもイヤじゃなかった……というか気持ちよかった。 「あ? んー、ナツさんの体あったかいですね。んー」 睡眠に入る直前は、最も体温が高まるという。 腰から首すじまでぺたりと密着してみると、人肌の温もりが唯の眠気も誘う。 「んー、なんか、ねむ……」 「んん」 1名様入りました。 「追加で1名様はいりまーす! いらっしゃいませー!」 その光景を発見した春咲遥が、迷いなく両手を広げて飛び込んだ。 「はわっ?」 「ぐぇえ!?」 2人分はさすがに重すぎた。 潰れた両生類のような鳴き声をあげて、夏希が悶絶する。唯を背負ってもまだ許容範囲内だったヒーターの角が、夏希の脇腹にメリメリと食い込んでいる。痛い。超痛い。マジで。 「痛てぇっつーのぉおお!」 あまりの痛みに一瞬で覚醒。 枕にしていた両腕をフル活用して、背中に乗っていた2匹の小動物を跳ね飛ばした。 そして丁度いい位置にあった教壇に座り込んだ遥をビシッと指差して、ツッコむ。 「重いわ! さすがに!」 「てへ」 「反省の色がねぇ!」 「あはは……」 鏡餅の一番下の気分を味わって、すっかり眠気が飛んでしまった。 しょうがないので適当に雑談をして過ごした。 あと、遥のことは1回殴った。 **余計なことを言わないこと 『Yeah!』 ――何が悪かったのか。 松島英美は自問する。何故こんなことになってしまったのか。初めはただ、借りてきた映画のDVDを一緒に見ようという、ただそれだけの話だったはずなのに。 真っ先に思い浮かぶのは、先日この部屋に遊びに来た妹の顔だ。 『Oh……Ah!』 しかし、妹に落ち度はない。あの自分なんかより綺麗でカッコよくて頭が切れて要領のいい妹は、しっかりとクギを刺しておいてくれたではないか。それこそまさに、『うっかり誰かに見られないように注意してね』と。 『Yes! Come! Come on!』 悪いのは、こんなモノが入れてあるのをうっかり忘れて、そして間抜けなことに『あれ、何のビデオが入ってたんだっけ?』などと再生ボタンを押してしまった自分のほうだ。 だからこの状況は、誰のせいにすることもできない。 「…………」 隣で黙り込んでいる三好ゆたかも。 『――Please!』 『こっくぷりーず!』などと(なんだろう、この味噌汁を作ったのは誰だ!的な……?)全裸で叫んでいる白人の美女と、その美女に噛み付いて食べようとしている(そうとしか見えない)やたら筋肉質な白人の男性を映し出しているうちのテレビも。 自分でなんとかしなくてはならないのだ。 ■ ■ まず何よりも先に行うべきは、この膠着した状況からの脱却だ。 今この部屋に横たわっている“気まずい沈黙”は長ければ長いほど重圧を増し、また三好ゆたかの怒りは加速度的に増していくだろう。怒り心頭に達したゆたかのアクションを固まって待つだけの人形になるのは愚策でしかない。 英美は萎縮した自分を奮い立たせリモコンに手を伸ばした。停止ボタンを確認し、押す。 『Oh, Ple――』 ぷつん、と。音が消える。肌色多めだった画面が黒で占められる。これで第一段階はクリアした。次は今回の件についてしっかり話し合う。 ごめん、と謝るだけでは勿論ダメだ。しっかり事情を説明し、悪いのは英美なのだと理解してもらう。嘘もつかないし誤魔化しもしない。常に真摯たれ。正直こそ美徳なのだ。 「あのね、」 すぐ隣に座るゆたかに、英美はまず微笑みを向けた。 そのあと。 押し倒された。 ■ ■ 天井が見える。仰向けになっている。背中には少し固い感触。毛の深い絨毯。目の前には端正な顔。眼鏡がややズレている。瞳を閉じて、頬は紅潮していた。 「(あわ、ぅわ)」 英美は動揺していた。動揺する以外のことをする余裕がなかった。 悲鳴もあがらなかった。より正確には、あげられなかった。 「……ん」 口を塞がれていた。 「(うわわわわわわ)」 やわらかなモノが意識の大半を塗り潰してゆく。 ほとんど何も考えられないのに、唇の感触だけがやけにハッキリしている。 「……っ」 わずかに残った英美の理性が思い至ったのは、『突然だからって拒んだら傷付けちゃう』だった。イヤじゃないよという言葉に代えて、床に放り出していた両手をゆたかの背中にそっと添える。 「はぅ」 返ってきたのは鈍い快感だった。英美の両足の間に割り込んできた膝頭が、ショーツの上からアレな場所をぐりぐりとこね回してくる。 緩慢で大雑把な刺激だが、自分で位置を調節すればその限りではない。英美は腰の位置を調節し、気持ちのいい場所をゆたかの膝頭に押し付ける。 「ど、どうですか?」 「……ふへ?」 すっかり惚けた表情をしていた英美は、ゆたかの問い掛けで我に返った。 「その……欲求不満、だったんですよね?」 「――――」 その問い掛けで、英美は停止した。 「最近あまりこういったことが出来ていませんでしたし、それであの、あんなモノを購入してまで遠回しな要求を!」 「……」 ふにふにと乳房を揉み上げられながら、英美は沈黙した。 「そんなに不満を抱えていたことに気付かなくて、本当にごめんなさい」 「……………………う、うん」 そして、申し訳なさそうに謝罪するゆたかに、英美は頷き返した。 嘘が相手を幸せにすることもある。正直なだけでは世間は回らないのだ。 「気にしてないよ、大丈夫。こっちこそごめんね、あんな変なもの見せちゃって」 言いながら英美は、ゆたかの腰を抱き寄せた。 ボロが出ないうちに会話を切り上げ、なし崩し的に誤魔化そうという魂胆だった。平穏を守るために、隠しておかなければならない現実もあるのだ。 「そ、そんなことより、ゆたかも、ね」 「あっ」 ゆたかを横にころりと転がして体勢を入れ替える。 潤んだ瞳で見上げてくる可愛い恋人に、英美は覆い被さった。 **柚瀬吉佳チュートリアル ■ ■1.エッチウーマン 賑わうカウンター、押し寄せる生徒達の行列から少し離れたところ。 観葉植物の大きな鉢の端に腰掛け、唯と五十鈴は人を待っていた。 「むー」 まだそれほど待ってはいないが、焦りは強い。こうしている間にも席はどんどん埋まってゆく。 食堂組にとって、昼休み開始直後の一分一秒の価値は平常の三倍なのだ。 「腹が減ったぞーい」 「そうですねー」 五十鈴がぼやく。唯は立ち上がり、混雑の中から先行組を探してみた。 すぐに発見できた別働隊の四人は、丁度空いている席に座るところだった。こちらの不遇も知らず楽しそうな笑顔が並んでいる。 背中を撫でさする五十鈴の手を払いながら自問する。なぜ、なぜチョキを出した。 「おぉお待たせしやしたァ!!」 「んきゃーっ!」 侠気溢れる挨拶と共に背後から自分の胸を鷲掴みにされ、衆目も鑑みず彩水唯は泣き叫んだ。 一見乱暴なようで繊細、露骨に露骨なその手付きに犯人をぴたり特定し、唯が身をよじる。 「やーです! 離してください柚瀬先輩!」 「うんしかしね三好くん、育ち盛りのこの蕾を手ばいでっ?!」 足の甲に踵を落とし、怯んだ隙に手の内から逃げ出す。 抱きしめられて苦しかったのか、唯は妙に赤い顔をしていた。 「遅っそいです先輩。もうみんな先に行っちゃってます」 「ごーめんごめん待たせちゃったかなー! ね! メンゴ!」 片手を謝罪の形にして唯に笑いかけているのが、三年の柚瀬吉佳だ。 八重歯が覗く笑顔は、爽やかと言うより豪快に感じられる。背は高く肉付きのいい体つきをしていて、トレードマークのウルフカットは背中まである金髪だ。 「ややや遅かったですな。謝罪はいりませんが謝ってください!」 元気良く挙手をしながら、五十鈴が得意げにそう要求する。 明城五十鈴は時たまこうして矛盾した日本語を使いたがる悪癖があった。 「メンゴメンゴ」 「おっおぅっ」 手刀で頭をびしびし叩かれ、五十鈴がよろける。 「ほら、遊んでないで早く並ぶよ。唯ちゃん、先行こっか」 「あ、はい」 「待ちたまえよ!」 先行組から五分遅れで、ようやく三人も列に加わった。 ■ ■2.メニューはいつも三種類 「なーに食べよっかなー」 「Aランチ! A!」 「ほう、アタシの唐揚げと勝負するのかい」 じりじりと進む列の中から、三人は掲示されたメニュー表を見上げる。 唯はBランチのムニエルの残数を気にしながら、今日のAランチは人気筆頭ハンバーグであり、唐揚げ定食は出ていないことに気付いて疑問符を浮かべた。 「あれ、先輩。今日は唐揚げないですよ。ハンバーグです」 「なに!? いやいや、あるじゃないか。ほれあれ」 吉佳が指差すのは、固定メニュー側のカウンター、その一角にあるカレーコーナーだった。 カレー。チーズカレー。唐揚げカレー。 消え入るような声でやっぱりカレーなんだ、と呟く唯。 ああ、この人にはもう見えていないのだ。カレーコーナー以外のメニューは何一つ。 「カレー定食があったらねえ」 「カレー定食ですか?」 唯は想像してみる。今日のAランチのハンバーグ部分をカレーに置き換える。 「(……それはただのカレーライスでは)」 味噌汁とサラダ付きの。 「か、考えてみると、吉佳さんとお昼を一緒に食べるのって初めてなんですよね!」 「あれ? そうだっけ?」 「たぶんですけど」 カレー定食の話題をなんとか避けたところで、すぐ隣から奇声が発せられて、二人は言葉を止めた。 「ぬおおーっ」 五十鈴が気の抜ける雄叫びをあげながらぴょこぴょこ跳ねている。 Aランチの残数が気になっているのだろう。何しろAのハンバーグ定食は絶品と名高く、あっという間に売り切れるレア定食なのだ。 「たかいたかーい!」 「ぬおおお!? 高い! 高い!」 その必死な姿を見かねた吉佳が五十鈴の脇に両手を差し込み、体をぐいと高く持ち上げる。 五十鈴は二メーターほどの高みから、人垣の向こうのカウンターの奥にあるハンバーグの残数を覗き見た。 「見えました! 感謝です!」 そう言って吉佳のほうへ顔を向ける五十鈴。しかし、 「…………」 「も、もういいですよ! 下ろしてくださって!」 吉佳は動かない。爽やかな笑顔で五十鈴の体をより高く持ち上げ、言い放つ。 「たかいたかーい!」 そこで、周囲の視線が自分に集まっていることに気付き、五十鈴が慌て始める。 手足をばたばたと動かしてみるが、その手足はどこにも触れない。 「おろしたまえ! おろしたまえ!」 間抜けな光景に、人ごみの中からくすくすという笑いが漏れる。 知った顔がいたのか一層強くもがき始める五十鈴を、吉佳はようやく地上へ下ろした。 「これは虐待ではないかと思いますよ!」 「やーだな、ただのスキンシップじゃん。楽しかった? たかいたかーい」 吉佳がぽんぽんと頭を撫でる。 思わず笑った唯に対しても、五十鈴はびゅーびゅーと抗議の声を張り上げた。 ■ ■3.それは宇宙レベル なんとか空いている席を見つけ、三者三様の挨拶と共に昼食が始まる。 「いただきます」 「いただきまーす」 「いただきません」 「あ、じゃあソレもらうよ。いやーアリガトウ五十鈴くん」 「ああ! やめたまえ!」 お盆を持って騒ぐ二人をよそに、唯はさっさと魚の切り身を口に運んだ。 二人には悪いが、自分はさっさと昼食を済ませてあっちに合流したいのだ。 もくもくと小さな口を動かしながら視線を送るその先には、松島英美の姿がある。 そのテーブルには、英美、ゆたか、夏希、小夜が座っていた。 彼女らは既にほとんど食べ終えてしまっていて、残すはデザートのみといったところだ。 急げば、あちらがダベっているうちにこちらが追い付くのも不可能ではないはず。 「んぐんぐ」 唯があまり噛まずに三口目を嚥下したところで、なぜか吉佳が席を立った。 持ち上げた盆の上にあるカレー皿は、なんと既に空。 「え? ええ?」 「アタシちょっとあっち行ってくるねー」 英美達のいるテーブルを親指で差し示し、吉佳が席を立つ。 「やっぱりもう一杯……いや、ダメだ、ダメ、金が」 ぶつぶつと何事かを呟きながら食器を返し、英美達のところへ歩いてゆく背中を、唯は呆然と見送った。 **おや、ゆたかのようすが…… 放課直前、帰りのSHR中。 ぴんと背を伸ばして担任教師の話す連絡事項に耳を傾けていた三好ゆたかは、ぱたぱたと忙しない足音に反応して廊下へ目を向けた。 出入り口の小窓から一瞬だけ見えたその3つの横顔は、どれもゆたかの知り合いだった。1年の3バ……彩水唯、伊織夏希、春咲遥の3人だ。 姫室小夜か明城五十鈴あたりに用事があるのだろう、足音はゆたかのクラスを通り過ぎ、隣のBクラスのあたりで停止した。 「はい、先生からは以上です」 「きりーつ」 ゆたかが廊下に意識を傾けている間に、AクラスのSHRは終わりを迎えていた。 ガタガタと机を鳴らして生徒たちが立ち上がる。壁を挟んだ隣のクラスからもほぼ同時に机と椅子の動く音が聞こえてくる。 うっかり机に伏して眠っていた数人が寝ぼけ眼で顔を上げたあたりで、日直の号令が掛かる。 「礼」 静かにしていた鬱憤を晴らすかのように、弾ける勢いで生徒たちが動き出す。 いち早く教室を出ようとする者と、他のクラスから雑談のために外から入ろうとする者。出入り口周辺は激しい出入りが引きも切らず、とても外へ出られたものではない。 一度ゆたかは自分の席に座り直して、混雑が収まるのを待つことにした。 「やい小春、終わったわよ!」 「終わったね。今日もお疲れ様ー」 「帰るよ! そんでアタシ、今日は大福が食べたい!」 「うーん、ごめんねしーちゃん。今日は部活に顔を出そうかと思うんだ」 「ぎゃー!?」 他クラスの生徒も加わって、いくつかのグループがさっそく騒ぎ始めている。 ゆたかはかしましいお喋りたちに背を向けて、何も書かれていない黒板をぼんやりと眺めた。 「ゆたかさんゆたかさん」 「はい?」 古河みちるだ。 首だけだったのを体ごと向き直り、ゆたかは話を聞く体勢を整える。それを待ってから、みちるは人差し指を立ててこう提案した。 「もし時間があったら、一緒にBクラスに行ってみませんか?」 廊下を通る3人に、みちるも気が付いていたらしい。 特にこれから用事もないしと、ゆたかはホイホイとみちるに付いてBクラスの教室へ行くことにした。 Bクラスでは、見知った顔が姫室小夜の席の周囲に群がっていた。先ほど廊下にいた唯、夏希、遥の1年3人に、2年Bクラスの姫室小夜と明城五十鈴で合計5人。 引き戸を開けて教室内に踏み入ったところで、彼女たちの話し声が聞こえてくる。 「だぁって、あんなおっきいなんて思わなかったんですもん!」 「んだね、あたしも一番初めのときは大変だったよ」 「口に入れてみると意外と大きいんだよね」 前を歩くみちるの歩きがよれた。昼間のしかも学校で、楽しそうな顔をしてこの人たちはなんの話をしているのか。 怒っているであろうゆたかを宥めようと、みちるが振り向く。 「?」 「……」 向けられた視線に小首を傾げるゆたかは、一見冷静そうに見えた。 が、みちるは誤魔化すように笑って前に向き直った。怒気は隠せていなかった。 「なかなかうまく飲み込めぬのですよね!」 「でも、噛むのはよくないわ。危ないもの」 「気を付けないとですね」 もちろん、内心ゆたかは憤慨していた。 例の薬のことはゆたかも既に知っている。あんな破廉恥でいかがわしい薬を使って得られるものなんて、得られるものなんて―― 「(……、…………はっ!?)」 さっさとあの話を中断しないといけない。 ゆたかは若干赤面しながらつかつかと歩を進め、唯と夏希の後ろで立ち止まった。 みちるは無言で、半歩引いた位置に控える。 「こんにちは」 「はい? あ、先輩。おつかれさまです」 「うわ、っと。どもです」 場にいる5人が口々に挨拶をしてくるのにまとめて「はい、こんにちは」とだけ返しながら、ゆたかは唯たちの自然体っぷりに困惑していた。 今まで自分たちがしてきた話への羞恥心はないのだろうか。 「な何の話をしていたのですか?」 どもった。 気にせず、夏希がさらりと回答をする。 「唯ちゃんがカプセル薬を飲み込めないって話をしてたんですよ」 「え?」 ゆたかは思わず聞き返した。 それをどう思ったのか、当の本人が口を挟んできた。 「飲み込めないことはないですよう」 「代わりに水でお腹いっぱいになったみたいだけどね?」 「むぐぐ」 「かぷ……?」 かぷせるやく。 確認するように口の中で呟く。 「あの、先輩はどうです?」 「……ぁゎ」 恥ずかしいのは自分のほうだった。こんな昼間のうちからそんな自分の想像していたような話なんかするわけがないではないか。常識的に考えて! 皆がカプセルがどうの話している間に自分はなんてなんてなんてことを―― 「先輩?」 「な、なんでしょう、か」 呼び掛けられてゆたかが我に返ると、唯が顔を覗き込んでいた。 なんとか澄ました顔を作って返事をしてはみたが、うまく出来ているかどうかはゆたか自身かなり疑問だ。 「だから、ゆたか先輩はカプセルのお薬がばっと飲める人ですか? って」 「それは勿論。当然です」 なんだそんなことかと、ゆたかはさらりと答えて見せる。 落ち着いてきた。冷静だ。 「じゃあ、みちる先輩は?」 「すみません、右に同じです」 「むー」 不満げな唯を、周囲の声が茶化す。 「ふふ、やっぱり唯ちゃんだけみたいね~」 「しょうがないしょうがない」 「んはは」 「ぷー! 彩水後輩、ぷー!」 「うわあ納得いかないです! 特に最後の人!」 五十鈴に馬鹿にされたのがそんなにショックだったのか、唯はその場にいる人間をざっと見回したあと、夏希に頭から抱きついた。 「ナツさあん、あの変態がいじめるんですよう……」 「よし、おまえが悪い!」 「そうね、悪いわね~」 「これはもう悪いですね」 「よくわかんないけど悪いね!」 「この変態! ちび! メガネ!」 「こんなに責められるほど悪くないと思うのですが!?」 計算ずくの訴えで形勢はあっという間に逆転した。 びゅーびゅー喚く五十鈴を見かねてか、ゆたかが口を開いた。 「さっきから見苦しいですよ彩水さん。子供ですか、全く」 「んなっ」 泣き真似をやめて図々しく五十鈴を罵っていた唯の顔が衝撃に歪む。 どう言い返してやろうか考えて、そこで唯は先ほどゆたかの様子が変だったことを思い出した。思い出して、閃いてしまった。 「そういえばー、さっき先輩なんか様子変じゃありませんでしたかー?」 「そうですか?」 平静を装ってはいるが、顔を作っているのが唯にはバレバレだった。理由は分からないが、明らかに動揺している。 唯の頭の中に早くもファンファーレが流れ出す。 「ほんとにお薬きちんと飲めるんですかあー?」 「なんで飲めない貴方にそんなことを……飲めます、当たり前じゃないですか」 「それじゃあ実演して見せてくださいよう。今、ここで」 「今……?」 そこで唯はくるりと振り返って、夏希の顔を仰ぎ見た。 意地の悪い笑みでしきりにウィンクをして、夏希に何かを訴えかけている。 「ナツさん、あれ1粒貰えませんか?」 「アレって?」 「ほら、ダイエットサプリあったじゃないですか。この前飲んでたやつ」 「この前って……アレは」 「1粒くらいいいじゃないですか。いっぱいあるんですから。ダイエットサプリ」 「わっ、とと、おいおい」 唯は勝手に夏希のカバンに手を突っ込み、赤と黒のカラーリングのカプセルの詰まった小瓶を取り出してしまった。 「さあ三好先輩。飲んでみてくださいよお。それともまさかやっぱり?」 「……」 暫しの沈黙の後、ゆたかはやれやれといった調子で頷いた。 「言い掛かりもいいところですが、よいでしょう。たかが薬ひとつです」 「あ、水はお持ちですか?」 「都合よく。すみませんがひとつ頂きますね、夏希さん」 「あー、えー、あー、はい、どうぞ」 夏希は投げやりに頷いた。もうどうにでもなーれ。 「ではいざ。んむ」 唯はゆたかのことを本当に『実はうまく薬を飲めるなんて嘘なのではないか?』などと疑っているわけではない。ただ意識を逸らせればよかった。 ダイエットサプリなどでは断じてない、その薬の効用から。 「……飲みましたよ。納得いきましたか?」 唯が隠れて取っていたガッツポーズは、ゆたかの位置からは見えなかった。 「えーはい、了解です。疑ってしまってすいませんでしたどうも」 「はい? ま、まあ分かって頂ければ私としては別にええ」 あっさり身を引いた唯に拍子抜けしてか、ゆたかの言葉もどこか上滑りだ。 「サプリですか」 「サプリねえ~」 物言いたげに自分を見る小夜とみちるの視線を意識しないようにしながら、聞いてもないのに夏希は言い訳がましくサプリの解説を始めた。 「ええはい、どっかの薬屋で衝動買いしちゃったやつでして」 実際は買ってなどいない。 「効果はあったんですか?」 「ええまあ、ある程度は」 体の一部が目に見えて変わる。 「飲むだけでいいんですか?」 「それでもいいけど、適度な運動をすると効果が高まる、らしいよ」 そ知らぬ顔で訊ねてくる唯に、これが厚顔かと夏希はやや引きつった笑みで答えてやる。 「(運動……)」 運動と聞いて、ゆたかは近くにいた遥の顔を見た。 「?」 「(……いやいや)」 やはり思いつく顔はひとつだけだ。 「そろそろ私は失礼します」 「そうですか? それじゃあ」 「お疲れ様でした」 「また明日」 「ういすー」 運動について軽く訊ねるだけ。あるいは一緒に少しくらいジョギングとか―― そんなことを目論みながら、三好ゆたかは教室を去った。向かう先はグラウンド、部活をしてる彼女の元へ。 その後。 「唯! 唯ちゃん! どうすんのアレ!」 「だーいじょぶですようナツさん。家に帰る頃に効果が出て、朝起きたらなくなってる感じですよ。ね」 「まあうんそりゃあそうなんだけど、明らかにうちらの仕業だってバレるよね」 「怒られるのは誰なのかしら~」 「……ナツさん?」 「よくわかってるね? 唯ちゃんのせいなのにね? なんであたしなんだろうね?」 「わたしそろそろかえらなきゃいけないんですそれじゃあさよn」 「待てコラ。さて唯ちゃん、きみに個人的な制裁を加える。手伝えハル」 「あいわかった!」 「に゛ゃーっ!」
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/56767.html
ディズニーツイステッドワンダーランド、刀剣乱舞の項目をどなたかお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 09 31 56) ↑コメントの設定をミスしたため一時的に削除させていただきました。すみません。 - hitoridayo25 (2024-08-05 09 32 34) 「スターストーン(ペーパーマリオRPG)」の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 09 53 06) 「ギフ(仮面ライダーリバイス)」の項目作成を希望します - 名無しさん (2024-08-05 09 54 36) 狐が僕を待っている、狐が僕を待っている花をお願いします - 名無しさん (2024-08-05 10 01 16) これ、リンク括弧じゃなくてただの鉤括弧にすべきでは?このWikiはデッドリンクは避けられるべきという方針なのにこれだと作成されない限りデッドリンクが残り続ける。 - totomipeople (2024-08-05 10 02 11) アンパンマンに登場する「バイキンメカ」の項目の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 10 42 46) 東宝特撮の「轟天号」「マンダ」あたり希望したいですね。 - 名無しさん (2024-08-05 10 51 16) どなたか「塩屋翼」、「大川透」、「乃村健次」、「間宮康弘」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 11 19 45) デッドプール ウルヴァリンの項目作成をお願いしたいです。デッドプールシリーズやMCU映画はこれまで記事になってきているので。 - 名無しさん (2024-08-05 11 34 59) アイドルグループ22/7の項目作成お願いします - 名無しさん (2024-08-05 11 38 42) SCP Foundationに登場する[SCP-511-JP]の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 12 47 29) ラインクラフト(ウマ娘プリティーダービー)とカルストンライトオ(ウマ娘プリティーダービー)の項目をお願いします - 名無しさん (2024-08-05 13 14 14) 「細川ふみえ」の項目をどなたかお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 13 19 27) 恐竜の項目で、「イグアノドン」「トロオドン」「デイノケイルス」辺りの項目が欲しい いずれも日本からも近縁種の化石が発掘されているし 他にも「ティタノサウルス形類/マクロナリア」的な記事も欲しいけど、これだととブラキオサウルス科も含めるから記事が長くなりそう - 名無しさん (2024-08-05 14 13 53) ジズ(メギド72)お願い出来ますでしょうか - 名無しさん (2024-08-05 15 20 00) どなたか、『流血鬼』の項目を作ってくれますか? - 名無しさん (2024-08-05 15 22 07) 短編作品の単独記事はNGだから無理… - 名無しさん (2024-08-05 18 56 26) 「桜田ネネ(クレヨンしんちゃん)良ければお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 16 03 35) 「特異点(仮面ライダー電王)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 16 28 06) どなたかブルーアーカイブに登場するグループ「便利屋68」の項目をお願い致します。理由は作中で人気のグループでありコミカライズされてるにもかかわらず、陸八魔アルの個別記事以外が現在ない為 - 名無しさん (2024-08-05 16 31 21) マギアレコードの紅晴結菜の項目をお願い致します。 - 名無しさん (2024-08-05 17 22 34) 1年A組のモンスターをお願いします - 名無しさん (2024-08-05 17 23 10) ポケットモンスター スカーレット・バイオレットのオルティガの項目お願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 17 44 59) 超星艦隊セイザーXより『火将軍ブレアード』、『水将軍アクアル』、『風将軍サイクリード』の項目をお願いします。3人とも既に3将軍(セイザーX)という項目で記述はありますが、何れも個別で解説出来るほどキャラクターが濃いのでどなたか有識者いらっしゃいましたらお願いします。 - 名無し (2024-08-05 17 47 12) [ - 名無しさん (2024-08-05 17 48 16) 「鵺の陰陽師」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 17 48 57) ライトノベルの〈Infinite Dendrogram〉-インフィニット・デンドログラム-の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 17 54 52) 発行巻数の多い(あるいは発表期間の長い)児童書シリーズの一覧の項目をお願いします。発行巻数の多い漫画作品の一覧があるので。 - 名無しさん (2024-08-05 18 18 22) 「曉!!男塾」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 18 32 23) 既存項目からの分割を前提とする項目の作成を依頼する場合についての追記および裁定をお願いします。「すでにページが存在する作品」の「単独項目がないレギュラーキャラや用語」を依頼してしまう可能性があるので - 名無しさん (2024-08-05 19 00 36) 学園アイドルマスターより藤田ことねの項目をお願いします - 名無しさん (2024-08-05 19 42 25) 「ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…」をお願いします。ニュージェネ映画の項目で未だに無いので… - 名無しさん (2024-08-05 19 49 44) 赤セイバーより、ドラコー/ソドムズビーストの箇所の記事独立をお願いします - 名無しさん (2024-08-05 20 49 20) 知名度が非常に高いウルトラ怪獣でアークに出演予定にも関わらず記事の存在しない「カネゴン」お願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 21 03 18) 「くまモン」と「タボくん」の項目をお願いします。「タボくん」は滋賀県のゆるキャラで、「ひこにゃん」と並ぶ滋賀のスーパースターです、よろしくお願い致します。 - 名無しさん (2024-08-05 21 18 14) 分割記事の扱いについて意見が出ているところ申し訳ありませんが、差し支えなければ「ロックマン10 宇宙からの脅威!!」からの分割項目で「サンダーウール(ロックマン10)」の項目をお願いします。Xシリーズの不遇武器項目は先例がある為、無印シリーズ屈指の弱武器として有名なこちらも性能の不遇さや近年発見されたバグ・使い道等を纏めて頂ければ嬉しいです - 名無しさん (2024-08-05 21 36 01) 「ラインクラフト(ウマ娘 プリティーダービー)」と「カルストンライトオ(ウマ娘 プリティーダービー)」 - 名無しさん (2024-08-05 21 44 50) の作成をお願いします - 名無しさん (2024-08-05 21 45 10) 龍が如く0のユキをお願いします。もし立てる際に項目名はユキ(龍が如く)でお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 22 00 12) 作画:榎屋克優、原案:阿部泰尚の漫画『いじめ探偵』をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 22 09 22) ライザのアトリエシリーズの主人公のライザリン・シュタウトをよろしくお願いいたします。 - 名無しさん (2024-08-05 22 11 00) 『レンタル・マーダー~復讐のプロ、お貸しします~』の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 22 19 52) 『東方天空璋 ~ Hidden Star in Four Seasons.』以降の東方作品 - 名無しさん (2024-08-05 23 13 33) の作成をお願いします - 名無しさん (2024-08-05 23 14 02) 「一度に過剰な量の依頼をすること」は自重してください。 - 名無しさん (2024-08-05 23 33 47) 『SIREN』のリブート版の漫画である、『SIREN ReBIRTH』の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-05 23 21 46) 『パンサラッサ(競走馬)』の項目をお願いします - 名無しさん (2024-08-05 23 32 21) 「カイマンダ」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-06 00 57 14) 「ミソラ(プリンセスコネクト!Re Dive)」をお願いします。ただし、人気キャラであると同時に賛否両論なキャラなのでコメント欄に警告文の追加をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-06 01 16 55) ダーク召喚獣(FF10)をお願いします。訓練場と並ぶFF10のエンドコンテンツボスであり、出現場所とステータスの理不尽さからよく話題(槍玉)になりますゆえ - 名無しさん (2024-08-06 01 20 58) 誰かナルメア(グラブル)をお願いします - 名無しさん (2024-08-06 03 09 33) 『デビルマンG』と『超ケロロ軍曹UC 激闘!! ケロロロボ大決戦』をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-06 06 09 23) 銀河英雄伝説の「ジークフリード・キルヒアイス」の項目を是非お願いします。 - 名無しさん (2024-08-06 10 49 08) 「十字架のろくにん」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-06 11 11 32) ブロリー映画が1作目と超しかないので、「ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない」と「ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-06 11 45 44) 「きんにゃいち少年の事件簿」の作成をお願いします。 「2355」はあるんですが「0655」がない(以前は2355に0655の内容もあった)のでお願い致します。 - 名無しさん (2024-08-06 12 32 52) 「バーソロミュー・ロバーツ(Fate)」の作成をお願いいたします。 - 名無しさん (2024-08-06 12 42 12) トリコに登場する「三虎」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-06 14 11 35) 「スティッチ(キャラクター)」をお願いします。悪役のガントゥはいるのに、主人公であるスティッチがいないのは不自然なので。 - 名無しさん (2024-08-06 14 52 21) 「星のカービィ(さくま良子の漫画)」をお願いします。カービィの各キャラやメディア関連の記事で触れられることが多く、『デデププ』『も〜ププ』と同列に扱われることも多いので。 - 名無しさん (2024-08-06 15 36 44) 機動戦士ガンダムシリーズ(UC)に登場する「ザメル(MS)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-06 16 10 13) デッドリンク解消のため、誠に勝手ながらリンク括弧から鍵括弧に変更させていただきました。併せて、テンプレートのリンク括弧([[]])を鍵括弧(「」)に変えた方が良いと思います。デッドリンクが増えて面倒なので - 名無しさん (2024-08-06 16 29 35) 「泉研」や「泉博」があるので、「泉キャロン」と「泉さおり」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-06 16 42 58) 「The verve(バンド)」の項目をお願いします。 - 名無し (2024-08-06 16 46 05) インフィニット・ストラトス アーキタイプ・ブレイカー(作品名)に登場するゲームオリジナルの敵勢力イマージュ・オリジスの項目をお願いします。 - う (2024-08-06 17 03 31) 昼ドラ(東海テレビ)の項目をお願いします。火曜サスペンス劇場や土曜ワイド劇場の2時間ドラマ枠の項目があるので。 - 名無しさん (2024-08-06 17 46 39) 『アイドルマスター スターリットシーズン』に登場する「亜夜(アイドルマスター)」の項目をお願いします。同作出身の奥空心白を含めた他の961プロ所属キャラが全部記事化しているのに対して亜夜だけ記事化しておらず、なおかつ心白(ないしユニット「アルバノクト」)の登場機会が疎いゆえに知名度がかなり低いので、彼女らの個性を皆に知ってもらう為にもお願いします。 - 名無しさん (2024-08-06 18 23 57) 「マッシュル-MASHLE-」をお願いします! - 名無しさん (2024-08-06 19 09 50) 「新スーパーロボット大戦」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-06 19 11 51) スーパーマリオギャラクシー2に登場する「かくざいもくざいギャラクシー」の項目をお願いします。bgmが有名なので。 - 名無しさん (2024-08-06 20 33 32) 「NEEDY GIRL OVERDOSE」をお願いします。2年前に話題になったゲームにも関わらず当サイトには未だに立項されておりません。 - 名無しさん (2024-08-06 22 23 18) 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝』に登場する「サザレ(ポケモン)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-06 23 11 12) 「ラリー(マリオシリーズ)」、「モートン(マリオシリーズ)」、「ウェンディ(マリオシリーズ)」、「イギー(マリオシリーズ)」、「レミー(マリオシリーズ)」、「ルドウィッグ(マリオシリーズ)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-07 01 10 31) 『SDガンダムフォース』のガンダムフォースのメインメンバーの項目はキャプテンとゼロしかいないので、「シュウト(SDガンダムフォース)」と「武者頑駄無 爆熱丸/強火剣嵐 爆心丸」の項目をお願いします。 - 名無し (2024-08-07 01 35 47) 「はじめの一歩」のキャラ項目は一歩、鷹村、青木、木村、千堂、間柴、伊達、山田、リカルド、ゴンザレスしかいないので、他のキャラクターの項目をお願いします。 - 名無しさん(2024-08-07 09 44 44) 「学戦都市アスタリスク」の項目をお願いします。クローディアや綺凛等が予知能力や日本刀の項目に名前が挙がっているが - 名無しさん (2024-08-07 10 20 05) ↑途中で謝って上げてしまったため続きです。挙がっており、説明もされているのでお願いします。 - 名無しさん (2024-08-07 10 22 29) ドラえもんに登場する「いたずらオモチャ化機」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-07 11 29 04) 「Yes!プリキュア5GoGo!」での悪の組織「エターナル」の項目をお願いできますか?プリキュアの悪の組織で唯一項目化されていないので - 名無しさん (2024-08-07 12 17 23) 『バイオハザード デスアイランド』の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-07 13 22 17) 遊戯王OCGデッキ項目の「星杯」「クローラー」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-07 14 31 50) ベネチアについてまとめられる人いませんかね。有名な観光地で創作の舞台にもなっているので項目あったらいいなと。特に自分が疎い歴史面で書ける人いないかなと。今現在の地理データや創作面は自分も頑張って補足するつもりです。 - 名無しさん (2024-08-07 16 47 58) 「鬼切丸(漫画)」(および「鬼切丸伝」)の作者・楠桂先生の別作品「ケダモノの唄」の項目をお願いします - 名無しさん (2024-08-07 18 50 02) 『さらざんまい』のメインキャラの項目は矢逆一稀しかないため、「久慈悠」「陣内燕太」「ケッピ」「矢逆春河」「久慈誓」「吾妻サラ」「新星玲央/阿久津真武」「カワウソ(さらざんまい)」の項目の制作をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-07 19 35 58) 交響詩篇エウレカセブンの関連項目として、「交響詩篇エウレカセブン(漫画)」「レントン・サーストン(漫画)」「エウレカ(交響詩篇エウレカセブン)」「ホランド・ノヴァク」「タルホ・ユーキ」「ドミニク・ソレル」「アネモネ(交響詩篇エウレカセブン)」の制作をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-07 19 38 26) デッドマン・ワンダーランド(漫画)の関連項目として、「五十嵐丸太」「シロ(デッドマン・ワンダーランド)」「鷹見羊」「千地清正」「チョップリン・助川」「火多良懐」「密崎ヨスガ」「玉木常長」「マキナ/蒔名フリューゲル季和子 」「咲神トト」「剥切燐一郎」「墓守(アンダーテイカー)」「東京大震災(デッドマン・ワンダーランド)」の制作をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-07 19 41 45) ゲーム「ま~るい地球が四角くなった!? デジボク地球防衛軍 EARTH DEFENSE FORCE WORLD BROTHERS」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-07 21 20 40) 「春風亭一之輔」と「エル/キュアマジェスティ」と「ナナリー・フレッチ」の項目制作をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-07 22 46 07) 「デッドプール ウルヴァリン」の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-07 23 03 17) デッドプール ウルヴァリン作成完了。 - 名無しさん (2024-08-08 18 53 07) ひとりぼっちの異世界の項目作成お願いします - 名無しさん (2024-08-07 23 06 08) 「暗黒騎士ガイア」「サイバティック・ワイバーン」の作成をお願いします - 名無しさん (2024-08-07 23 20 11) 『スペースコロニー(ガンダムシリーズ)』の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-07 23 31 11) 「野島家(声優)」、「堀家(声優、俳優)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-08 02 02 28) なぜそれぞれの声優でなく一家でまとめるのでしょうか。あと「堀家」という名字は普通にありますしその名字の俳優さんもいます。 - 名無しさん (2024-08-08 13 33 06) 理由としてはi☆RisやRun Girls, Run!(声優ユニット)などのように先にグループから作成してからのほうが多いし、こちらのほうが文章としてまとまっていると思ったからです。あと「堀家」は紛らわしいので「堀一家(声優、俳優)」に変更します。 - 名無しさん (2024-08-08 13 50 07) 補足で堀一家ですが、堀之紀、堀秀行などの一家のことです。 - 名無しさん (2024-08-08 13 51 37) 「イクノディクタス(競走馬)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-08 06 58 05) 「おとぎストーリー 天使のしっぽ」及び「セイント・ビースト」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-08 09 38 55) 『ジュラシックワールド/新たなる支配者』の項目(他の5作品は作成済みです)の作成をよろしくお願い致します。 - 名無しさん (2024-08-08 13 29 20) 「少年アシベ」「天才バカボン」をお願いします。どちらも登場キャラクターの項目はあるのに作品そのものが無いので。特に前者は主人公ではなくサブキャラクターの項目しか無かったです。 - 名無しさん (2024-08-08 14 53 36) 『バッドボーイズ』 - 名無しさん (2024-08-08 14 55 44) 途中で謝って送信しました。失礼しました。『バッドボーイズ』『バッドボーイズ2バッド』『バッドボーイズ フォー・ライフ』『バッドボーイズ RIDE OR DIE』をお願いします。 『口裂け少女 さっちゃん』の作画担当を務めた漫画家・大橋薫の別作品である「レミングの行方」の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-08 17 52 28) 「前田佳織里」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-08 18 05 32) 「ラピ(勝利の女神 NIKKE)」、「アニス(勝利の女神 NIKKE)」、「ネオン(勝利の女神 NIKKE)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-09 09 15 02) トランセンド(競走馬)お願いします。 - 名無しさん (2024-08-09 11 23 40) 「聖母の断罪」をお願いします - 名無しさん (2024-08-09 12 16 52) 「ミギとダリ」をお願いします - 名無しさん (2024-08-09 13 29 48) 声優の「小原乃梨子」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-09 13 46 45) 一気に立てて欲しい項目を提案します。交響詩篇エウレカセブンの関連項目として、「交響詩篇エウレカセブン(漫画)」「交響詩篇エウレカセブン(小説)」「レントン・サーストン(漫画)」「エウレカ(交響詩篇エウレカセブン)」「ホランド・ノヴァク」「タルホ・ユーキ」「ドミニク・ソレル」「アネモネ(交響詩篇エウレカセブン)」「デューイ・ノヴァク」の作成をお願いします。 また、『更年期少女/みんな邪魔(小説)』の作者・真梨幸子の「女ともだち」「殺人鬼フジコの衝動/フジコシリーズ」「孤虫症」「5人のジュンコ」「ふたり狂い」「人生相談。」「カウントダウン(真梨幸子の小説)」「6月31日の同窓会」「鸚鵡楼の惨劇」「祝言島」「三匹の子豚(真梨幸子の小説)」をもお願いします。 - 名無しさん (2024-08-09 17 23 18) 「一度に過剰な量の依頼をすること」は禁止行為ですよ。まず記事上部のルールを読んでください - 名無しさん (2024-08-10 11 44 29) 大槻ケンヂの小説(『口裂け少女 さっちゃん』の作画担当を務めた漫画家・大橋薫のコミカライズ作品)である「くるぐる使い」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-09 17 30 00) 『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の続編である「ジュマンジ/ネクスト・レベル」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-09 20 47 30) 「ドロヘドロのメインキャラの項目」は能井(ドロヘドロ)しかないこともあるため、『ドロヘドロ』の本項目の記事を加筆修正すると同時に、「ドロヘドロのキャラクター一覧」「カイマン(ドロヘドロ)」「ニカイドウ(ドロヘドロ)」「煙(ドロヘドロ)」「心(ドロヘドロ)」「藤田(ドロヘドロ)」「恵比寿(ドロヘドロ)」「ターキー(ドロヘドロ)」「鳥太(ドロヘドロ)」「消(ドロヘドロ)」「レストラン丹波」「十字目(ドロヘドロ)」「毒蛾(ドロヘドロ)」「毒蛾(ドロヘドロ)」「鉄条(ドロヘドロ)」の項目の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-09 20 58 34) 東京フレンドパーク(テレビ番組)が建てられたのでゲームバラエティ番組繋がりで「VS嵐」の制作成お願いいたします。 - 名無しさん (2024-08-09 21 04 02) 笑点メンバーで未だに存在しない「春風亭一之輔」と「立川晴の輔」をお願い致します。 - 名無しさん (2024-08-10 11 41 49) 笑点メンバーではありませんが、桂歌丸師匠の師匠で長寿の落語家であった「四代目桂米丸」もお願いしたいです。 - 名無しさん (2024-08-11 17 27 25) 松本清張の項目をお願いします。江戸川乱歩と横溝正史の項目があるので。 - 名無しさん (2024-08-10 17 39 57) 「ナナリー・フレッチ」の制作お願い致します、TOD2の主要メンバーで彼女だけ項目がないのは寂しいと思いました。よろしくお願いします… - 名無しさん (2024-08-10 17 41 52) 「スティルインラブ(競走馬)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-10 17 42 09) 映画「マーベルズ」の項目をお願いします。MCUの映画作品の中で現状唯一項目が作成されていないので。 - 名無しさん (2024-08-10 18 29 28) 「ジャンボ尾形」をお願いします - 名無しさん (2024-08-11 04 00 31) 「小岩井ことり(声優)」の項目をお願いします。声優もマルチで活躍が当たり前の様な時代になっておりますが、海外の音響機器メーカーから名前挙げられたり、論文の共同著者やったり、自前でレーベル作ったりと「声優って何だっけ?」と思うには代表的な人かなと - 名無しさん (2024-08-11 11 52 51) 「デアリングタクト(競走馬)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-11 11 57 34) キャンプとダイビングの項目お願いします。 - 名無しさん (2024-08-11 12 01 12) そろそろ「ウルトラマンアーク」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-11 13 26 28) 「秦崇秀」「秦崇雷」をお願いします。もしくは「秦兄弟でも大丈夫です」 - 名無しさん (2024-08-11 13 31 18) ゴップ(ガンダムシリーズ)をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-11 13 31 26) ↑「秦兄弟」です - 名無しさん (2024-08-11 13 31 44) 「アーモンドアイ(競走馬)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-11 19 25 24) 「ファンタジア2000」、「アナと雪の女王2」の項目お願いします。 - 名無しさん (2024-08-11 20 57 09) 「モニカ=フォン=オックス」の項目を頼みます。そろそろモニカ(FE)の項目の中に収めるのは手狭なので。 - 名無しさん (2024-08-11 21 07 55) 「復讐の同窓会」をお願いします - 名無しさん (2024-08-12 00 16 56) 「エデンズリッターグレンツェ」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-12 00 48 01) 「デッドマン・ワンダーランド(漫画)関連のリクエストにおける追加忘れで申し訳ありませんが、「ニンベン(デッドマン・ワンダーランド)」の項目の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-12 09 20 13) 提案前に確認しておきたいのですが、既存ページからの分割提案はここで出しても良いのでしょうか? - 名無しさん (2024-08-12 09 32 43) 既存項目のコメント欄でお願いします - 名無しさん (2024-08-12 10 01 21) 「磯野フネ」「波野タイコ」「波野イクラ」「花沢花子」をお願いします - 名無しさん (2024-08-12 09 46 24) 「 生まれ変わった剣聖、剣士が冷遇される魔術至上主義の学園で無双する」をお願いします - 名無しさん (2024-08-12 10 00 00) 「十六夜ノノミ(ブルーアーカイブ)」、「黒見セリカ(ブルーアーカイブ)」、「奥空アヤネ(ブルーアーカイブ)」、「浅黄ムツキ(ブルーアーカイブ)」、「伊草ハルカ(ブルーアーカイブ)」、「鬼方カヨコ(ブルーアーカイブ)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-12 13 43 50) 「歌のお姉さんだってHしたい(ギリギリ舞)」「きりきり舞(ギリギリ舞)」をお願いします - 名無しさん (2024-08-12 13 51 39) 雑談ページにも投稿しましたが、シリーズ項目として「Fateシリーズ」をお願いします。理由としては、シリーズの量が膨大になってきたためです。 - 名無しさん (2024-08-12 15 18 44) 関連項目はあるが作品自体の項目がないので「アイカツ! -アイドルカツドウ!-」の項目をお願いします。可能あれば主人公「星宮いちご」の単独項目もお願いします - 名無しさん (2024-08-12 18 31 29) 「コードギアス 奪還のロゼ」の作成をお願いいたします。 - 名無しさん (2024-08-13 12 47 44) 「Tower of Fantasy」の作成をお願いします - 名無しさん (2024-08-13 12 50 42) 「ホセ・キャリオカ」の作成をお願い致します。 - 名無しさん (2024-08-13 14 23 31) 「ボムへい(マリオシリーズ)」の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-13 15 39 58) 「ドロップ/チキン(小説)」の記事をお願いします。元々は2006年に品川庄司の品川祐によって書かれた小説であり、3年後はスピンオフかつ前日譚となる「チキン」という小説が登場したが、今ではそれらのメディアミックス作品である漫画版が目立っており、かつ漫画版『チキン』ではところどころアイマスパロが出ており原作小説とはかけ離れている部分も見られるので、そういった異端さを伝える目的も込めて作成して欲しいです。 - 名無しさん (2024-08-13 18 21 19) 「ULTRAMAN RISING」の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-13 18 34 25) 声優である「岸祐二」「田村睦心」「てらそままさき」の項目をお願いします。出演作品が十分あるので立てられないことはないと思うので。 - 名無しさん (2024-08-13 23 02 22) 性格診断の「MBTI」及び「エニアグラム」をお願いします - 名無しさん (2024-08-13 23 23 28) 「アパパネ(競走馬)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-14 00 21 12) 「マリオカートシリーズ」をお願いします。これ纏めた方がいいのではと思ったので。 - 名無しさん (2024-08-14 00 24 05) 「IDOLY PRIDE」の項目の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-14 00 27 23) それ以外の6人の項目はあるのに唯一項目が存在しない「磯野フネ」をお願い致します。 - 名無しさん (2024-08-14 09 30 45) 『王貞治』、『長嶋茂雄』、『野村克也』をどなたかお願いします。 どなたか「バグバズン」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-14 16 13 52) よろしければでいいのですが「神野の悪夢(僕のヒーローアカデミア)」をお願いします。作中での最初のターニングポイントなので。 - 名無しさん (2024-08-14 17 38 55) エピソード項目は禁止されています - 名無しさん (2024-08-14 18 34 17) 深淵の森(R-18ゲーム)をおねがいします - 名無しさん (2024-08-14 19 58 08) 「本能寺から始める信長との天下統一」を作成お願いします - 名無しさん (2024-08-14 20 17 38) 「ロイスアンドロイス(競走馬)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-14 20 23 50) 「笑福亭鶴光」を作成お願いします - 名無しさん (2024-08-14 21 20 07) 「リモート授業になったらクラス1の美少女と同居することになった」をお願いします - 名無しさん (2024-08-14 21 25 56) 「飛騨遥/サクラスパイダー」を是非お願いします - 名無しさん (2024-08-15 01 34 30) どなたか「Rabi-Ribi」の項目の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-15 09 20 14) 「モチロン」の項目の作成をお願いします。「ウルトラ父子餅つき大作戦!」がエピソード項目として凍結されましたし、モチロンの単独項目があっても良いかと。劇場版ギンガ2や、一部の漫画やゲームにも登場してるので、ネタの量はそれなりにあると思います - 名無しさん (2024-08-15 15 47 36) 『Fate/EXTRA CCC』より「カズラドロップ」の単独記事作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-15 16 58 30) 『アイカツプラネット!』の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-15 16 59 14) 東宝特撮が妙に盛り上がってるので、未だ項目がない『円盤戦争バンキッド』『電脳警察サイバーコップ』『七星闘神ガイファード』の項目をお願いします。本当は自分で建てたいところですが、生憎手軽に見返せる環境にないのでより詳しい方にお任せします。 - 名無しさん (2024-08-15 17 09 22) 「ラインクラフト(競走馬)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-15 17 53 23) 「プリティーリズム・オーロラドリーム」「プリティーリズム・ディアマイフューチャー」「プリティーリズム・レインボーライブ」の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-16 09 53 59) 僕のヒーローアカデミアのキャラクター「志村菜奈」、「ミルコ」、「レディ・ナガン」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-16 10 25 09) 「王国は悪嬢の棺」の項目をお願いします - 名無しさん (2024-08-16 10 45 19) 「ラインクラフト(ウマ娘)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-16 10 47 01) 小説版星のカービィシリーズのグルメフェス以降がなかったので「まんぷく、まんまる、グルメフェス!」「刹那の見斬りで悪を断て!」「おいでよ、わいわいマホロアランド!」「ミュージックフェスで大はしゃぎ!の巻」「プププ温泉はいい湯だな♪の巻」「メタナイトと魔石の怪物」の項目をお願いします(理由があって作られていないのであれば無視していただいて構いません) - 名無しさん (2024-08-16 11 46 55) エピソード項目の作成は禁止です - 名無しさん (2024-08-16 12 58 14) 作る気がないのにこんな事言うのもアレですけどシリーズの中の小説の一つとして出版されているのだからエピソード項目には当たらないかと。〇〇の巻っていう名前の小説で統一はれているわけで。 - 名無しさん (2024-08-16 13 22 15) ↑訂正 エピソード項目として凍結されてたりされていない項目があったりもうわかんねぇなこれ - 名無しさん (2024-08-16 13 31 33) 基準が曖昧なようですので相談所にて具体的な裁定を提案してみます - 名無しさん (2024-08-16 15 52 40) 8月17日以降に「茸狩宇宙人クロコ星人」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-16 13 46 22) 京成電鉄の項目(スカイライナーと京成本線、成田空港内の各駅、新京成電鉄の項目は作成済みです)の作成をよろしくお願い致します。 - 名無しさん (2024-08-16 15 53 40) 岡部えつの小説(やまもとりえのコミカライズ作品)である「怖いトモダチ」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-16 20 47 15) 「山田杏奈(女優)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-16 20 47 38) 「ピーター・グリルと賢者の時間」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-16 20 47 57) 「ぬらりひょんの棲む家」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-16 20 48 15) 『奇子(漫画)』のリメイク版である「亜夜子(漫画)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-16 20 48 55) TBSの不定期放送番組の「THE鬼タイジ」をお願い致します。 - 名無しさん (2024-08-16 20 54 39) 『病院』をお願いいたします。 - 名無しさん (2024-08-16 22 36 57) 「シーザリオ(競走馬)」の更新をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-16 22 56 09) 「ねこようかい/ねこもんすたー」の小目をお願いします。前者はコミックス9巻、後者もコミックス2巻出ているので。 - 名無しさん (2024-08-16 23 08 05) 要望のあった「カイマンダ」を「邪神超獣カイマンダ/獅子超獣シシゴラン」として項目化しました - 名無しさん (2024-08-17 16 51 56) 作成ありがとうございます。 - 名無しさん (2024-08-18 01 19 27) しりとり(ワギャンランド)の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-17 18 11 55) 「あやとりさま(妖怪ウォッチ)」の項目をお願いします。当サイトに項目があってもおかしくないほどの強烈すぎるインパクトがあったので。 - 名無しさん (2024-08-17 18 59 45) 「エピファネイア(競走馬)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-17 19 01 42) 「橋本環奈」「えなこ」「あの」「東雲うみ」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-17 19 38 58) 妖怪ウォッチの主人公「天野景太」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-17 23 06 56) 「緑川イチロー/チョウオーグ/仮面ライダー第0号」の項目をお願いします。主役となる「真の安らぎはこの世になく」を未読でありそちらの内容を書けそうにない故 - 名無しさん (2024-08-18 01 19 18) SMAPの項目(世界に一つだけの花の項目は作成済みです)の作成をお願い致します。 - 名無しさん (2024-08-18 14 54 44) 「全力!脱力タイムズ」「呼び出し先生タナカ」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-18 14 56 01) 「豚の復讐(漫画)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-18 20 35 26) 「キズナ(競走馬)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-18 20 56 13) ブレックス・フォーラをお願いします。なぜかまだないんですよね、クロスオーバーでは割と出番多いのに - 名無しさん (2024-08-19 07 33 52) 『ルパン三世 PART3』以降のテレビシリーズの項目をお願いします! - 名無しさん (2024-08-19 08 54 39) ↑『PART1・2・3・5』の項目がありましたので、4と6をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-19 08 56 28) 「魔女は満月に咲く」お願いします - 名無しさん (2024-08-19 11 22 48) 「太鼓の達人シリーズの登場キャラ」の項目お願いします - 名無しさん (2024-08-19 11 30 02) 「超探偵事件簿レインコード」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-19 17 04 52) 「エスポワールシチー(競走馬)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-19 22 46 42) 半田桃(吸血鬼すぐ死ぬ)の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-19 22 58 02) 「NEEDY GIRL OVERDOSE」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-19 23 14 13) 「屍活師」をお願いします - 名無しさん (2024-08-20 08 54 17) ニンテンドー64のゲーム「F-ZERO X」の項目作成をお願いいします。 - 名無しさん (2024-08-20 14 45 47) 「フリオーソ(競走馬)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-20 15 35 17) 「ドラゴンボールゼノバース2」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-20 15 47 25) 「ふたばちゃんねる」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-20 16 22 08) 「カワサキ・GPZ900R」の項目をお願いします - 名無しさん (2024-08-20 18 51 43) 「ジネディーヌ・ジダン」の項目をお願いします。彼の憧れであったエンツォ・フランチェスコリの詳細な記事があるので、ぜひジダンの記事も読んでみたいです - 名無しさん (2024-08-21 11 45 41) 「悪魔くん(ネットフリックス)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-21 18 57 26) カネコアツシの漫画である「サーチアンドデストロイ」と「EVOL(イーヴォー)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-21 18 57 53) 「モグランド(漫画)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-21 19 03 03) コミカライズされたもり氏の小説作品である『屋根裏部屋の公爵夫人』と『王宮女官の覗き見事件簿 ~空気読まずにあなたの秘密暴きます~』をお願いします - 名無しさん (2024-08-21 19 07 22) 『バカとテストと召喚獣』の『木下優子』と『高城雅春』をお願いします - 名無しさん (2024-08-21 19 33 39) 『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の次回作である「ジョジョの奇妙な冒険 Part9 ジョジョランズ」ならび各キャラクター達(登場順から「ジョディオ・ジョースター」「ドラゴナ・ジョースター」「バーバラ・アン・ジョースター」「パコ・ラブランテス」「メリル・メイ・チー」「ウサギ・アロハオエ」「岸辺露伴(ジョジョランズ)」「ワイルド・キャット・サイズ」「チャーミング・マン」)の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-21 20 36 13) BanG Dream!の「MyGO!!!!!」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-21 22 58 42) 「新幹線変形ロボシンカリオン チェンジ・ザ・ワールド」の項目をお願いします。ゆくゆくはキャラと機体ごとに個別項目も…… - 名無しさん (2024-08-22 09 44 08) あにまん掲示板の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-22 14 53 43) 首都高バトルシリーズの項目をお願いします。首都高バトル0など個別の作品の項目はありますが、シリーズとしての項目がまだ立てられていないので、首都高バトルが好きでお時間がある方の項目立てを期待します。 - 名無しさん (2024-08-23 07 42 38) プリンセスと魔法のキスの項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-23 18 29 38) 「西遊記外伝 モンキーパーマ」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-23 18 38 04) 「ウーガン(マリオシリーズ)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-23 20 44 05) 『マリオストーリー』に登場する「シショー(マリオストーリー)」の記事をお願いします。続編『ペーパーマリオRPG』のリメイク版では、同じキノピオであるプリンス・マッシュが記事化されているので… - 名無しさん (2024-08-23 21 10 32) 主人公(DQⅩ)の記事作成をお願いします。DQナンバリング主人公で唯一項目が無く、大魔王戴冠やDQ9の世界滅ぼした存在を倒すなど実績としては記事化しても問題ないレベルだと思います - 名無しさん (2024-08-23 21 22 14) 声優の加隈亜衣の項目をお願いします、いのりっくまねる大西沙織で彼女だけずっと項目が無いんです - 名無しさん (2024-08-23 21 58 58) プロレス技のジャイアントスイングの項目をお願いします。ゲームやアニメでよく見るポピュラーな技なのにないのはなあと思ってました。 - 名無しさん (2024-08-23 23 49 36) プロレスの項目でもちょっとだけ記載されている「新日本プロレス」「全日本プロレス」「DDTプロレス」についての記事作成をお願いしたいです。団体記事がWWEとWJくらいしかないのは寂しい - 名無しさん (2024-08-23 23 51 38) 「マッシュル-MASHLE-」の項目があると嬉しいです。2期OPバズりもありますが漫画完結済みでアニメも一段落しているので記事があったら嬉しいなと思いました - 名無しさん (2024-08-24 00 18 30) 創聖のアクエリオンの登場人物がアポロ、不動、トーマ、リーナしかいないので、その他のキャラの項目を作っていただけると嬉しいです。 - 名無しさん (2024-08-24 07 41 43) 「伊集院茂夫」の項目をお願いします。他のシリーズのキャラが何人か個別記事化されてるので問題ないと思います。 - 名無しさん (2024-08-24 22 43 03) 「ブンブジナ」と「アケノシルム」、「フロギィ/ドスフロギィ」と「マッカォ/ドスマッカォ」と「イズチ/オサイズチ」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-24 22 52 42) 『ブラザー・ベア』の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-25 05 49 54) 情報集まり次第でいいのでジェンティルドンナ(ウマ娘 プリティーダービー)の項目作成お願いします。 - 名無しさん (2024-08-25 12 46 56) 最終章公開から時間も経ったので、「コードギアス 奪還のロゼ」を是非お願いします。 - 名無しさん (2024-08-25 13 02 32) 「大沢瑠璃乃」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-25 16 53 38) 「アンナチュラル」「MIU404」があるなら「ラストマイル」を8/30以降にお願い致します。 - 名無しさん (2024-08-25 20 42 31) 「BORUTO‐ボルト‐」より「うずまきヒマワリ」の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-26 01 44 40) 「小林竜太郎(明智警部の事件簿)」の作成をお願いします。 - 名無し (2024-08-26 12 28 45) 「賢者の孫」お願いします。漫画、アニメ化、スピンオフまで作成されている作品が項目無いのは寂しい - 名無しさん (2024-08-28 08 23 13) ウルトラシリーズの怪獣「カネゴン」をお願いします。著名な怪獣にもかかわらず、「カネゴンの繭」がエピソード項目として凍結されて以来、解説する記事がないので。 - 名無しさん (2024-08-28 17 22 57) 「ヤギ」と「タヌキ」の項目は既に存在するので、「ヒツジ」と「キツネ」の項目お願いします。 - 名無しさん (2024-08-28 17 51 22) 声優の内田雄馬の項目をお願いしたいです - 名無しさん (2024-08-28 19 31 18) 「銀河ハニー(電子戦隊デンジマン)」お願いします。色々な意味で存在感の強い楽曲なので。 - 名無しさん (2024-08-28 22 04 08) 「グリオン(仮面ライダーガッチャード)」をお願いします - 名無しさん (2024-08-29 01 22 03) 昨日出たドラえもんのゲームが話題なので、製作会社の「カイロソフト」をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-29 21 20 54) 来年(2025年)で発生から30年を迎える阪神淡路大震災の項目の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-08-30 13 11 40) 「すぎやまこういち」希望します。アニヲタ的にもレジェンド的存在。 - 名無しさん (2024-08-30 16 04 11) ソフトが発売されたので「ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!」の記事の作成をお願いします - 名無しさん (2024-08-31 11 36 07) 「王国は悪嬢の棺」をお願いします - 名無しさん (2024-09-01 00 30 26) 「スーツの改造・流用(仮面ライダーシリーズ)」の怪人→怪人バージョンの作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-01 00 58 04) 「地獄楽」の項目の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-01 01 03 39) DAVE・THE・DIVER/デイヴ・ザ・ダイバーの項目を作成(登場する料理は後日に別項目で)お願いします - 名無しさん (2024-09-01 10 04 54) 「水着回(プリキュアシリーズ)」の項目があるように、「クリスマス回(プリキュアシリーズ)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-01 13 06 14) 「刀狩り」の項目の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-01 13 22 33) 「ショベルナイト」の項目をお願いします。インディーズゲームの有名作品で各種コラボでの存在感も強いのにちょっとマイナーなのが寂しいので...... - 名無しさん (2024-09-01 14 48 05) 「オカッパ(髪型)」の項目をお願いします、漫画とかアニメとかゲームとか映画では割とメジャーな髪型なのに項目自体が存在しないことが意外と思ったので。 - 名無しさん (2024-09-01 15 53 59) アークナイツの「統合戦略」をお願いします - 名無しさん (2024-09-01 15 59 12) Fallout4の「Far Harbor」の項目をお願いします。以前からAutomatronの項目はあったので、そろそろ追加されてもいいかな・・・と思いまして - 名無しさん (2024-09-01 16 16 06) 「黒猫三兄弟(しましまとらのしまじろう)」の項目はあるのでどなたか「縞野しまじろう」、「緑原みみりん」、「空野とりっぴい」、「牧場らむりん」、「桃山にゃっきい」をお願いします。もし作成する場合は、それぞれの家族も一緒に載せてほしいです。 - 名無しさん (2024-09-01 17 08 04) ようこそ実力至上主義の教室へに登場する佐倉愛里の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-01 17 51 20) 『ルパン三世 風魔一族の陰謀』と押切蓮介原作『サユリ』をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-01 18 00 09) 『ダンジョンの中のひと』の項目を、アニメ化記念で是非。 - 名無しさん (2024-09-01 18 17 01) 「三人の騎士」と「ラテン・アメリカの旅」、「メロディ・タイム」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-01 21 03 47) 「かみあそび!〜カードゲーマー少女の日常〜」を是非お願いします - 名無しさん (2024-09-01 21 31 13) 物語シリーズに登場する忍野扇の項目をお願いします。シリーズ一覧記事の登場人物で彼女だけまだないので - 名無しさん (2024-09-01 21 54 41) エゾモモンガ、シマエナガの項目を是非お願いします。アニヲタwikiはあまり編集に慣れてないので自分で1から書くのは難しいですが、作成してくださる方がいらっしゃったら加筆に協力させていただきたいとは思います - 名無しさん (2024-09-01 22 08 37) 「シモン・ベルモンド」の項目を提案します。初代主人公にも関わらず項目が無かった故 - 名無しさん (2024-09-02 01 12 51) 火曜サスペンス劇場のシリーズ作品・「監察医・室生亜季子」の個別項目をお願いします。土曜ワイド劇場のシリーズ作品に個別項目があるのにもかかわらず、こちらのドラマ枠にはないので。 - 名無しさん (2024-09-02 12 08 02) 「傷モノの花嫁 〜虐げられた私が、皇國の鬼神に見初められた理由〜」をお願いします - 名無しさん (2024-09-02 12 16 42) 「トムとジェリー ロビン・フッド - 名無しさん (2024-09-02 17 23 17) 訂正「トムとジェリー ロビン・フッド 」、「星のうたに想いをこめて」の「メリー・アン」「宇宙ハンター」「ユーマ」をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-02 17 26 16) 「シェルノサージュ/アルノサージュ」の項目の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-02 21 13 33) 「Youtube」「ニコニコ動画」の作成を誰かお願いします。アニオタ文化の発信源になってる側面もあるので…… - 名無しさん (2024-09-03 14 46 15) 「ポケモンハンター(アニポケ)」の項目をお願いします。個別項目が作られているJ以外の解説も書いてくれてたらありがたいです。 - 名無しさん (2024-09-03 14 58 08) 「パイン(ボンバーガール)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-03 21 22 33) 「ヘビ」の項目をお願いします。ヘビ関連のキャラクターもたくさん存在するので、ぜひともヘビそのものの項目もお願いします - 名無しさん (2024-09-04 02 44 36) 「SCP-2775-JP」の項目をお願いします - 名無しさん (2024-09-04 11 37 22) 「UTAU」「VOICEVOX」「Synthesizer V」などの音声合成ソフトウェアの項目をお願いします。VOICEROID/A.I.VOICEやCeVIO/VoiSonaといった既存項目で紹介されているキャラクターについて、2020年代に入ってから他のソフトウェアに分散する動きがかなり見受けられ、既存項目での紹介ではまかない切れないと思ったためです。 - a77777 (2024-09-04 14 29 45) スタジオジブリの君たちはどう生きるか、は宮崎駿作品の集大成なので項目あったら便利だと思います - 名無しさん (2024-09-04 17 43 10) もう発売から一週間たったので「ドラえもんのどら焼き屋さん物語」をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-04 20 14 11) 「駒澤大学」の項目をお願いします。2025年に大学設立から創立100周年を迎える同学のことをよく知ってもらいたいのと、日本大学や専修大学の項目は既に作られているのに、この大学は未だに項目がないからです。 - 名無しさん (2024-09-04 22 36 58) 『テニスの王子様』の中学生代表でまだ項目の無い「遠山金太郎」、「切原赤也」、「木手永四郎」、「丸井ブン太」、「忍足侑士」、「千石清純」をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-05 15 33 14) 「1年A組のモンスター」をお願いします - 名無しさん (2024-09-06 13 43 13) 「どっちが強い!?」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-06 14 07 14) ジェンティルドンナ(ウマ娘プリティーダービー)の項目、8月31日以降作成予定の申請がされてから1週間になりますが、音沙汰がありません。このまま作成されないのであれば他の人が記事を作成してもいいのでしょうか - 名無しさん (2024-09-06 14 16 54) 「温泉シャーク」を是非…!普通に面白い国産サメ映画で色々とオイシイネタも沢山あるので、もし作ってくださるのなら嬉しいです…! - 名無しさん (2024-09-06 15 06 41) 「リンク自動変換bot(アニヲタwiki)」の執筆を希望。被害者多数であり、許せないので - 名無しさん (2024-09-06 17 48 51) 私憤での作成は荒れる可能性がありますので望ましくないでしょう。 - 名無しさん (2024-09-07 19 40 12) 「ゴーゴーカレー」の項目お願いします - 名無しさん (2024-09-06 18 53 54) 私立恵比寿中学(アイドルグループ)の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-06 19 46 03) 「IDOLY PRIDE」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-07 02 20 12) バイオハザードの「シェバ・アローマ」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-07 02 39 12) MTGの善玉青黒ニンジャPW、「漆月魁渡/Kaito Shizuki」の項目をお願いします。次の基本セットのファウンデーションズにてジェイスに代わる青の代表になるっぽい - 名無しさん (2024-09-07 19 26 34) 後、ついでに「ビビアン・リード/Vivien Reid」もどなたかお願いします。こちらは緑の代表になるっぽい - 名無しさん (2024-09-07 19 27 49) 浅野りんの「CHŌKOビースト!!」、「パンゲア(漫画)」(=「パンゲア・エゼル」)、「であいもん」をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-07 21 25 35) コハラモトシの「死神見習!オツカレちゃん」「アニワル」「ちいさめ」をお願いします - 名無しさん (2024-09-07 21 28 12) 押切蓮介の漫画(白石晃士の実写映画)である「サユリ(ホラー作品)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-07 21 34 42) 柴田亜美の「南国少年パプワくん/PAPUWA」と「カミヨミ」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-07 22 44 41) 「ハウステンボス」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-07 23 56 42) 本記事の方でもまともに記述すらされていない「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-08 00 24 12) 『一ノ瀬宝太郎(未来)/仮面ライダーガッチャードデイブレイク』の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-08 10 04 22) 「ウルトラマンアーク」「春風亭一之輔」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-08 10 47 54) 『仮面ライダー響鬼』から「シュキ/仮面ライダー朱鬼」と「サバキ/仮面ライダー裁鬼」を、文字数的に少し難しそうですが、できれば「ダンキ/仮面ライダー弾鬼」と「エイキ/仮面ライダー鋭鬼」もお願いします。 - 名無しさん (2024-09-08 15 32 53) 「ヒルナンデス!」の項目をお願いします。平日お昼の番組でまだ作られていなかったので - 名無しさん (2024-09-09 15 22 00) 舞台「朝日のような夕日をつれて」の項目をお願いします。最近10年ぶりに再演されたので - 名無しさん (2024-09-09 15 57 43) ケロロ軍曹のケロロ、ギロロ、タママ、クルルの項目の作成をお願いします - 名無しさん (2024-09-09 16 22 55) ケロロ小隊からの分割項目になりそう - 名無しさん (2024-09-10 17 26 02) 『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』の項目の作成をお願いします。ポケビやブラビなどの項目が先に立っていますので、何卒宜しくお願い致します!! - 名無しさん (2024-09-09 17 07 20) 「歴史に残る悪女になるぞ 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです!」をお願いします - 名無しさん (2024-09-10 12 05 32) ラストバイブルⅢの項目作成頼んます。ないのがもったいないくらいの良ゲー? - 名無しさん (2024-09-10 12 21 13) ゼルダシリーズでエポナをはじめとするリンクが乗れる動物に関してまとめた項目をお願いします - 名無しさん (2024-09-10 12 28 24) 『グラップラー刃牙』から、旧Wikiにもあった「山本稔」をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-10 15 40 09) Splatoonシリーズの「テンタクルズ」の項目の作成をお願いします。他の2ユニットの項目があるのでこの2人も立てていただければありがたいです - 名無しさん (2024-09-10 17 17 23) 水曜どうでしょうの「ミスター生き地獄」をお願いします。鈴井さんが食べさせられた甘いものを順に紹介してください。近年は味覚の変化で甘いものも食べられるようになったとのことなので今後の新作でもそんな機会がないかもしれないので - 名無しさん (2024-09-10 20 03 00) 「プリンセス・エル/キュアマジェスティ」をお願いします。プリキュア個別項目で未だにないので…。 - 名無しさん (2024-09-10 21 26 01) 収集と記述する情報量が膨大になるのを承知で武豊(騎手)をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-11 07 13 10) 台詞項目も増えてきてるので「オシリスの天空竜を召喚するぜ!!!!(ボボボーボ・ボーボボ)をお願いします」 - 名無しさん (2024-09-11 14 23 08) 「ヒツジ(動物)」、「ペンギン(動物)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-11 14 32 28) 「鳴潮 -Wuthering Waves-」の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-11 14 53 15) スーパー戦隊の敵組織のフォーマットで、「仮面ライダーシリーズの敵」「ウルトラ怪獣」をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-12 04 20 45) 「屍活師」をお願いします - 名無しさん (2024-09-12 09 07 24) シーザリオ(競走馬)及びシーザリオ(ウマ娘 プリティーダービー)の作成お願いします。なお、例の怪文書については両方で言及しつつ詳細は競走馬のほうの記事に。に - 名無しさん (2024-09-12 10 00 03) ウマ娘の方は提案前に既に申請済みです。 - 名無しさん (2024-09-14 21 56 17) 「幼稚園WARS」の作成お願い致します。 - 名無しさん (2024-09-12 12 16 03) 篠原恵美(声優)の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-12 20 23 11) 「トゲゾー(マリオシリーズ)」の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-12 20 35 22) 落第忍者乱太郎/忍たま乱太郎の大川平次渦正(学園長)、ヘムヘムの項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-12 22 14 09) Fateシリーズより「キングプロテア」の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-13 00 17 15) 「裏方でサポートしてた芸能一家を追放された僕は、普通の青春を謳歌したい」の項目作成をお願いします - 名無しさん (2024-09-13 08 23 13) バグ大の伊集院茂夫の項目って作れないでしょうか?メインキャラである佐竹、鬼頭、紅林の項目は既にあるので。 - 名無しさん (2024-09-13 08 58 07) ラインクラフト(競走馬)の項目作成を可能な方にお願いします - 名無しさん (2024-09-13 22 07 05) 『四谷快談!』の作成お願いします。四谷怪談が建っていたので - 名無しさん (2024-09-13 22 50 32) マギアレコードの『紅晴結菜』の項目をお願い致します。返信、そういえば笠音アオと大庭樹里はあるのに結菜さんだけないな… - 名無しさん (2024-09-13 22 54 59) 「セキ(ポケモン)」、「サザレ(ポケモン)」の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-13 23 17 38) 9/14なので「クインシィ・イッサー/伊佐未依衣子」をお願いします - 名無しさん (2024-09-14 01 17 07) 9月20日以降に「わんだふるぷりきゅあ! ざ・むーびー! ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!」をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-14 19 09 49) 「リリパット(ドラクエ)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-14 19 26 20) 週刊少年ジャンプのゲームから「カルトジャンプ」「ジェイスターズ ビクトリーバーサス」「週刊少年ジャンプ オレコレクション!」「ジャンプチ ヒーローズ」「週刊少年ジャンプ 実況ジャンジャンスタジアム」「JUMP FORCE」をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-14 19 39 29) 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎より、「龍賀時貞」の項目をお願いします。あの清々しい外道ぶりはある意味項目を立てる価値があると思っています。 - 名無しさん (2024-09-14 19 56 44) アニメ史に残るハイパー極悪人だから三世なんだが、ゲ謎の続編が出ると確信してるのでその時に沙代ちゃん共々項目を立ててほしい。今すぐだと胃に悪いぜあの男 - 名無しさん (2024-09-15 21 52 56) 逆に私は反対。ゲ謎の記事に書けば十分だと思うので。 - 名無しさん (2024-09-16 09 21 42) ハイパー極悪人とか清々しい外道とかの時点で罵倒コメントばかりになりそうだから反対です。 - 名無しさん (2024-09-16 09 27 36) 項目立てるのも畏れられるとか時貞すげーなオイ - 名無しさん (2024-09-16 10 03 30) この手の極悪人のキャラはもし作成されるのであれば管理人を通した方が良いですね。管理人と話し合った上で編集権限を最初からメンバーのみにする・コメント欄撤去といった措置も取れるので。 - 名無しさん (2024-09-16 10 13 45) 「キャンティ/コルン(名探偵コナン)」の項目をお願いします。黒ずくめの組織の主要メンバーで唯一項目が立てられてなかったので。 - 名無しさん (2024-09-15 09 07 57) 「バッファロー(水牛)」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-15 20 20 59) アイドルマスターシンデレラガールズより「大石泉」「村松さくら」の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-16 10 04 43) 『ジュラシック・パーク』シリーズで、唯一個別項目が作成されていない『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-16 14 41 53) 「青(イメージカラー)」と「緑(イメージカラー)」の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-16 15 19 34) 「兎山悟」と「兎山大福」の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-16 19 53 09) 刃牙シリーズより「徳川光成」の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-17 02 33 45) 問題行動が目立つキャラクターなので、↑7のように作成前も作成後も慎重な対応が必要かも…………… - 名無しさん (2024-09-17 20 55 24) 「この学校には弁護士が必要です」の項目作成をお願いします - 名無しさん (2024-09-17 20 49 14) 「タイロン・ウッズ」の項目作成していただけるとありがたいです。10年間のマイナー暮らし→韓国球界での飛躍→日本での活躍……という半生の持ち主なので、読み応えのある記事が作れるかな?と思います。 - 名無しさん (2024-09-17 22 38 03) ウマ娘側のシーザリオの項目も建ちそうなのでシーザリオ(競走馬)の作成をどなたかお願いします - 名無しさん (2024-09-17 23 53 43) 「やさいのようせい N.Y.SALAD」の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-17 23 56 32) 「聖伝-RG VEDA」の項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-19 12 16 21) 9/27以降に「トランスフォーマー ONE」をお願い致します。 - 名無しさん (2024-09-19 14 15 56) 「忍術研究部(ブルーアーカイブ)」をお願い致します - 名無しさん (2024-09-19 17 43 07) 『SDガンダムフォース』から「ガンイーグル」の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-19 23 36 23) 「アイ(魔人探偵脳噛ネウロ)」の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-20 01 16 32) 昨日Switch版が発売1周年を迎えたおビンタゲーム『薔薇と椿』と、同じ開発元のメトロイドヴァニア『LA-MULANA(ラ・ムラーナ)』の項目作成をお願い致します。 - 名無しさん (2024-09-20 02 24 41) 「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」の項目作成をお願い致します。 - 名無しさん (2024-09-20 03 08 02) 「実は俺、最強でした?」の項目作成をお願い致します。 - 名無しさん (2024-09-20 03 47 24) 「夜桜さん家の大作戦」の「朝野太陽」と「夜桜六美」の項目作成をお願い致します。 - 名無しさん (2024-09-20 23 47 22) [ - 名無しさん (2024-09-21 19 37 47) 訂正「廻天のアルバス」と「尾守つみきと奇日常」の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-21 19 39 39) 「歌詞」の項目作成をお願いします。大まかな内容としては①概要②著作権と掲載について③ジャスラックなど著作権を管理する団体④なぜこんなに歌詞の取り扱いが厳しいか(一番重要)⑤歌詞に関する過去の有名な騒動(当wikiの騒動も)⑥最後に注意文といった感じでお願いします。改めて多くの人に認識してもらったらと思うので…。 - 名無しさん (2024-09-22 10 16 41) 「月雪ミヤコ(ブルーアーカイブ)」、「錠前サオリ(ブルーアーカイブ)」、「黒舘ハルナ(ブルーアーカイブ)」、「各務チヒロ(ブルーアーカイブ)」、「伊原木ヨシミ(ブルーアーカイブ)」をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-22 11 36 20) 補足。ブルアカのキャラの個別項目は基本は一から書いて作成ですが、これらはブルアカの組織の項目内ですでに文章があるのでルールの都合上、もし作成する場合、要相談項目作成相談用ページか質問・意見交換所かブルアカの組織項目のコメントで提案してから独立して作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-22 11 47 38) リュウガ(北斗の拳)の項目作成をお願いします。出来れば旧アニメ版での活躍や掘り下げ、関連キャラとしてアニメオリジナルキャラの副官ガロウについてもまとめて作成してほしいです。不評なキャラではありますがお手柔らかにお願いいたします。 - 名無しさん (2024-09-22 11 57 51) ドラえもんのどら焼き屋さん物語の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-22 15 16 23) 「CITY」の項目作成をお願いします。昨日京アニでアニメ化が決定したので。 - 名無しさん (2024-09-22 17 18 46) もうありますよ→CITY(漫画) - 名無しさん (2024-09-22 17 31 39) 平成ウルトラセブンシリーズのカザモリ·マサキのキャラ項目の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-22 17 31 38) 「ネフライト(セーラームーン)」、「ゾイサイト(セーラームーン)」、「クンツァイト(セーラームーン)」の項目作成をお願いします。『美少女戦士セーラームーン』の敵サイドの項目も増えて欲しいです。 - 名無しさん (2024-09-22 20 19 14) ラカン·ダカランの項目が出来たので同じくガンダムZZのグレミー·トトのキャラ項目の作成もお願いします。 - 名無しさん (2024-09-23 02 42 47) steamで配信されているゲーム「僕、アルバイトォォ!!」の項目作成をお願いします - 名無しさん (2024-09-23 15 37 30) 対戦ゲームにおける煽り行為の一覧をお願いします。シャゲダンなどの名前の由来や、「助かりました」「皆のおかげだ」などの反対の意味の言葉を煽りとして使っている例など古今東西様々なゲームに様々な煽り手段があるので - 名無しさん (2024-09-24 08 45 52) 纏めた方がいいかなと思ったので「マリオカートシリーズ」の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-24 12 02 37) 平成最悪の立てこもり事件で知られている名古屋立てこもり放火事件(2003年9月16日発生)の項目の作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-25 08 25 05) ミス。「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」「ビートルジュース ビートルジュース」を10/4以降にお願い致します。 - 名無しさん (2024-09-25 12 52 02) 忍たま乱太郎の立花仙蔵の項目作成お願いします。 - 名無しさん (2024-09-26 16 14 00) 「エジプト神話」の項目作成お願いします。すでに「日本神話」と「ギリシャ神話」の項目が存在してますし、近年はいろんな場所でエジプト神話が主役のイベントやってますし、エジプト神話ブームが到来していると思いますので。 - 名無しさん (2024-09-26 20 25 48) 善玉怪人(スーパー戦隊シリーズ)の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-26 22 32 04) 「バトルドッジボール 闘球大激突!」「バトルサッカー フィールドの覇者」の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-27 08 34 57) ディズニー映画の歴代主人公の別項目をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-27 09 55 36) 「ハルク(2003年の映画)」の項目作成をお願いします。MCU版の項目はあるのに2003年版の方の項目はないので。 - 名無しさん (2024-09-27 12 05 58) しんこちゃん(クレヨンしんちゃん)の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-27 13 12 36) 力線(MTG)の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-27 17 53 30) ソーシャルゲームの「ゴジラ バトルライン」の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-27 23 27 10) 「LIFE~人生に捧げるコント~」をお願いします。コントキャラクターの「ゲスニックマガジンの西条記者」「妖怪どうしたろうかしゃん」はあるので。 - 名無しさん (2024-09-27 23 57 32) 死神(DEATH NOTE)の項目作成をお願いします。 - 名無しさん (2024-09-28 00 12 43) 「のあ先輩はともだち。」の項目作成をお願いします - 名無しさん (2024-09-28 01 45 31)
https://w.atwiki.jp/flydam/pages/143.html
狂人と小男玩具 ニヤリと笑う 甘い息子 現状に至るまで 化け物と魔獣 おやすみを 薬の効能 化け物を殺せるのは 星空の下穴と男 狂人と包帯 腰抜け 吊るし上げ 火山の下から 星空の下帰ろう 遠い星空道化師と死に損ない 道化師と化け物 半月を背に朱い女 1人の男 火口の淵で 邪龍 願い事をマミー ネイダ 黒い影 黒ずんだ血液 最後の一振り 振り抜け 赤い穴へ 相応しい罰を 報告書 雪山にて独りの彼女 おかえり 黒い影 終幕 後書きだよ!! 狂人と小男 玩具 振り返る小柄な男は確かにビィズだった。だが、容姿以外は全てが何時もの彼と異なっていた。 相方を見て軽口を叩く事も無ければ、何時もの様な性悪な笑みを浮かべる事もない。その瞳はただ道端の石ころでもみる様にマミーに向けられていた。 「ビィズ!!」 そんな彼の肩をマミーは掴んだ。 なんだその顔は? 何であんな事を? そう問い詰める為に。だが、 「邪魔だ。」 刺す様な一言と共に怪鳥の骸骨がマミーを弾き飛ばした。 「ニィムっキャァ!?」 そんなマミーを止めようとしたネイダ共々、2人は闘技場の壁に叩き付けられた。 2人はそのままズルリと崩れ落ちた。 不意の一撃、だが肉体以上に精神の受けたダメージの方が大きい。だから彼の体は即座に立ち上がる事が出来なかった。 後ろで意識を無くしているネイダを抱き抱えながら、マミーは男を睨んだ。 だが、男の方はマミーの存在など意に介していないかの様に、狂人の方へ歩いて言った。 そして酷く親しみを込めた声でこう言った。 「ただいま、父さん。」 その一言でマミーの思考は完璧に凍結された。 今彼は、奴に向かって、なんと言った? 「お帰り、ビィズ。外は酷く退屈だっただろう?」 「あぁ、欠伸が出るほど平和で退屈だったよ。所で僕が家出した事は怒ってないのかな?」 「愛する息子が帰って来たんだ。怒る理由なぞ何一つ無いだろう。」 何時も通りの口調で狂人と話すビィズ。 そして今まで聞いた事が無い穏やかな声で、楽し気に会話をする狂人。 マミーにはそのどちらも理解出来なかった。ビィズと箱庭の狂人が親子? 困惑するマミーに狂人の視線が向けられる。 「所であれはお前の知り合いか?」 「あれは玩具だよ。」 「そうか…しかし、私にはお前が奴を庇った様に見えたんだが?」 「庇うだって?あれは僕の玩具だ。だから僕のペットで壊したかったんだよ。」 そう言って男は狂人そっくりな笑みを浮かべて指を鳴らした。 パチンと言う音と共に氷河の中心がガラガラと崩れた。その氷河と同様にマミーの中で何かが音を立てて崩れた。 氷河を砕いて現れたのは白銀の体をした一角竜。現れたソイツはマミー達を睨みながら、今か今かと主の命令を待っている。 「だからさ、父さん。あれは僕が壊しても構わないよね?」 「好きにすればいい。」 狂人と男は全く同じ狂った笑みを浮かべた。 「じゃあな、マミー。」 そう言って男はもう一度指を弾いた。 ニヤリと笑う パチンッ 無情に響く乾いた音が、マミーに最後の時が来たことを告げる。ひび割れた氷河を砕き、白銀の一角竜が此方に迫る。 背後には気絶したネイダ、前方にはマミーの鎧など易々と貫くで有ろう白銀の槍。信じていた相棒に裏切られた今の彼に、現状を打破する力など残っている訳がない。 鋭利な角が地面の氷塊ごとマミーとネイダを空中へと突き上げた。 砕けた氷と共に宙を舞うマミーは、どうにかネイダの手を掴み引き寄せた。だがそれでおしまいだ。その後が彼には残っていない。 眼下の竜を斬り伏せる事も、狂人の面を殴る事も、彼女を連れて逃げる事も、相棒に事の真意を問う事も、何も出来ない。 失意の中、彼の視線が狂人とビィズの方へ向けられていた。 その時、ビィズは笑っていた。 狂人の様な狂った笑みではなく、何時もの彼らしい、悪戯をバラす瞬間の様な笑みを浮かべていた。 それに気付いたのかビィズの口が微かに動いた。 『元気でな、相棒。』 聞こえる筈の無い彼の台詞が、マミーには聞こえた気がした。 ドガァァッ!! その瞬間、闘技場の天井が…いや箱庭全体が爆発音を轟かせ崩壊を始めた 。 気付けばマミーとネイダの体は跳躍した一角竜の足に掴まれていた。 その瞬間マミーは気付いた。これはあの日、箱庭から脱走した日の焼き直しだ。 あの日と違うのは、ジョージの代わりに一角竜に捕まっていて、夜空では無く天井に飛び出していて、隣に居るのがネイダで、そして肝心の首謀者が隣に居ないと言う事だ。 白銀の体が天井に潜行を開始する。そんな中、包帯の隙間から最後に見えたのは、心底楽し気な笑顔で此方を見上げる首謀者の姿だった。 甘い息子 暗い天井に白銀の竜が消えるのを見届けながら、首謀者は思った。 今日の計画は驚く程巧く行った。最後の驚いたマミーの顔など一生笑い話に出来る程の間抜け面だった。 一つ悔やまれるのはもう二度とこんな悪戯を実行出来ないかもしれないと言う事か… しかし、今は1人肩を落としている暇はない。まだ、一番肝心な事が残って居るのだから。 ビィズは先程奪って置いた黒い魔剣を抜き出し、自身の父である狂人に向け構えた。 「家出の次は父親を脅迫とは…我が息子ながら反抗期にも程があるのではないかな?」 一部始終を黙って見ていた狂人は、顔色一つ変える事無くビィズを見据える。 「身内の不始末にはケジメを付けるもんだろ。認めたく無いがテメェは俺の父親だからな。」 ビィズは吐き捨てる様に言いながら、一歩狂人に詰め寄る。 「私を殺すだけならあの玩具達にも手伝って貰えば良かっただろうに?」 「彼奴は抜けてるからな、こう言う肝心な仕事は任せられないんだよ。だいたい、奴に人殺しは出来ない。」 「相変わらず甘いな、ビィズよ。」 狂人は1人不快そうな笑みを漏らす。 「箱庭での教育もお前の甘さを直すには至らなかったか。どうせ先の少女も殺せなかったのだろう?」 狂人は息子の考えなど見透かしているかのように、目を細めて怪鳥の骸骨を見た。 「やはり親父は騙せないか。」 ビィズは白状する様に笑うと、ハンマーの柄をガキッと回した。すると… ガパァッ 物言わぬ骸骨がその口を開き、中から黒い泥にまみれた少女を吐き出した。少女は眠っているのか小さく寝息を立てている。 「見知らぬ女1人殺せぬとはな…本当に私を殺す気があるのか?」 心底呆れた口調で狂人はビィズを見た。 「あぁ、勿論!!」 掛け声と共にビィズは魔剣を一閃したが、蒼いローブは易々とそれをすり抜け彼の首を掴んだ。 「貴様では私を殺せんさ。」 「んな事は解ってる。だ、だから助っ人を呼ぶためにその子の救出が必要だったんだ…よ!!」 言い切ると共にビィズは渾身の力を込めて狂人の胸を蹴った。瞬間… グォォオォオォ!! 魔獣の咆哮が崩壊を続ける闘技場に轟いた。 「貴様…!?」 狂人がビィズの勝ち誇った笑みの訳に気付いた時にはもう遅い、彼の右腕は既にただの肉片と成り果てていた。 右腕だった物は無様に肉片と血飛沫を撒き散らし地面にぐちゃりと落ちた。 狂人とビィズの間には両手を深紅に染め上げた、黒い魔獣が現れた。 現状に至るまで ビィズは狂人の息子である。これはどうしようもない事実である。 そんな彼が何故箱庭で奴隷部屋に居ただとかは今は割愛させて頂く。 しかし、そんな彼が父親である狂人を殺す決意をするに至ったかは想像に難しくない。まぁもっと根本的な何かがあるかも知れないが、それも今は割愛させて頂く。 そして彼は狂人の昔話や自慢話などをよく聞かされていた。 奇病に掛かった娘とその父親の話や 火山に住む仙人染みた爺さんに貰った鎧の話や お伽噺の神と戦うために雪山の村を丸々潰した話やなどなど どれも胸糞が悪くなる話な上、それらの主犯は全て自分の親父。家出の一つもしたくなると言う物である。 しかしそんな嫌な話であったが、彼はそれらの話を全て覚えていた。なのでそれらの話の被害者も彼には解ってしまった。 そんな被害者達と彼は生活をしてきた。それは楽しい反面、彼の胸を締め付ける物であった。 だから彼は準備をしていた。 悪魔染みた鎧にも、奇病が造り出す化け物にも麻痺や昏睡が効く事を知っていた。だから鞄にはナイフを忍ばせた。 自作のハンマーにあんな仕掛けを施したのは、殺さずに少女を救うため。 だが着々と準備をしていた彼にも予想外のイレギュラー…いや、予想はしていたが思いの外相棒の動きが早かった。 マミーに人が殺せない事は明白だったし、下手をすれば狂人の娯楽となりかねない。だから気を見計らって1人で乗り込むつもりだったのだ。 それもこれもあの道化師のせいだ。 しかし、ギルドの人間と言うイレギュラーのお陰でマミー達を逃がす方法が出来た。 これも道化師の仕業なので±0と言った所か。 まぁ兎に角、運良く彼の手元には理想の状況を造り得るカードが揃った訳だ。 あとはオヤッサンとアルムに麻痺ナイフで失神してもらい。 オヤッサンには娘を助ける変わりに協力してもらう約束を取り付けた。 気絶した上司の側で半泣きになっているカノクには有る事を告げた。 このまま脱出して仲間と合流したあと闘技場を爆破しろ、と。 爆破を頼んだのはマミー達の逃走経路の確保と狂人の気を逸らす為である。 それらの下準備をしたあとは頃合いを見計らって闘技場にボビー(白銀のモノブロス)を放し、親父と時間まで雑談をする。 そんな彼の地道な積み重ねの幾つかの偶然が今と言う状態を造り上げた。 「さぁ、殺してやるよ、父上殿。」 化け物と魔獣 剣を構えたままビィズは父親にそう告げた。 目の前には黒龍の鎧を着て文字通り魔獣と成りつつあるオヤッサン。 その奥には右肩の断面からダバダバと血を垂れ流す狂人。 そして崩落する天井からはボビーが帰って来たようだ。 状況的には圧倒的に此方が有利、崩壊真っ最中の闘技場からは逃げることすら出来ないだろう。 正にチェックメイトと言うに相応しい。だと言うのに・・・ 「フフフ・・ハッハッハッ・・ハァーハッハッハッハッ!!!」 事もあろうに狂人は笑い出した、通り名のとおり狂った様に。 「・・・何が可笑しい?」 ビィズが僅かに黒い刀身を狂人の首筋に押し当てた。 「こんな会話をする暇が有るのならさっさと殺せと言うのに・・最後まで甘いなビィズ。」 ギロリとビィズを睨む狂人の右目には黄色い瞳があった。それは間違いなく、さっき化け物に投げつけた物と同じものだった。 「テメぇ!!」 それを確認した瞬間、ビィズは剣を一気に振りぬいた・・筈だった。 「私がこんな面白いものしまって置く訳がないだろう?」 狂人の首は未だに健在、それどころか黒い剣を押し返した。 剣を弾かれ大きくバランスを崩した体に、狂人の化け物染みた左腕が叩き込まれた。 骨を軋ませ、地面と水平にカっ跳ぶビィズと入れ替わりでオヤッサンが狂人に殴りかかった。 黒龍の篭手は既に原型を留めておらず、魔爪と言うに相応しい形状に変化していた。その魔獣の一撃を狂人は易々と受け止める。 拳を掴まれたまま尚狂人に詰め寄る魔獣。だが、そんな魔獣に対して狂人は冷やかな笑みを浮かべる。 「腕一本で良かったのかね?」 「急がなくても今すぐ殺してやる!!」 「いや、遠慮せずもう二、三本持って行け。」 そう言う狂人の右腕には黒い腕が生えていた。 「なっ!?」 一瞬の動揺、その隙に黒い腕が魔獣を殴り飛ばした。 壁に激突した魔獣は尋常ではない破砕音と土埃を巻き上げた。常人なら間違いなく即死、だが魔獣は何事も無かったかの様に立ち上がる。 「化け物が・・」 「君も大概だろう?ところで娘さんが呼んでいるが?」 「なっ・・」 魔獣は即座に娘の寝ていた場所を振り返った。そこに有ったのは・・ 「にっ!!?」 再び化け物に成りつつある娘の姿と、自身の胸を貫く黒い棘だった。 おやすみを 魔獣の胸を貫いたのは、再び化け物と化した娘の右腕だった。化け物の腕は容赦なく魔獣の膓をかき回し、その度に赤黒い血が口から吹き出した。 黒龍の鎧を使用し続けた影響で既に死に体だったファルシェの命は間も無く尽きる。だが、目の前の娘の姿が僅かに彼の命を引き留めた。 化け物に体を侵され、醜悪な獣に成りつつ愛娘。その瞳からは絶え間無く黒い涙が流れ落ちる。 娘に既に正気は残っていないのだろう。それでも自身が化け物に成ることを拒む様に、悲鳴を上げ続ける。 死に体の魔獣には胸を貫いた娘の腕が、自分に助けを求める為に伸ばした物に見えた。だから、黒い刺を引き抜く事無く、そのままズルズルと化け物と化した娘を引き寄せた。 胸からは決壊したダムの様に血が溢れ出す。それでも彼は歩みを止めず、大量の血と引き換えに娘の元へと辿り着いた。 魔獣に迫られた化け物は怯える様に身を竦めた。そんな化け物に魔獣は異形と化した腕を伸ばした。 「もう疲れたろう。」 そう言って父親は娘の頬をそっと撫でた。 「お父…さん?」 化け物は長く発していなかった言葉を口にした。 ギャァァァァォォオ!!!! 魔獣はその姿に相応しい咆哮を上げ、娘に絡み付いた黒い肉片を引き千切った。だが、体の大半が黒く変色した少女がそれに絶えきれる訳が無かった。 なのに少女は叫び声一つ上げず、自身が助からないと知っても尚自分を助けようとする父親から黒い腕を引き抜いた。 「おやすみなさい、お父さん。」 「あぁ、おやすみ。」 それがその親子の最後の会話となった。 娘は眠る様に息を引き取り、父親はそれに寄り添うように目を閉じた。 薬の効能 不幸な親子の最後を見届けた後、狂人は惜しみない拍手を送った。 「いや、すばらしい・・お前もそう思うだろ、ビィズ?」 狂人は満面の笑みを浮かべながら、吐血交じりに咳き込むビィズの喉を掴み、持ち上げた。彼の意識は未だ朦朧としているのか焦点の合わない目で狂人を見ている。 「実はな、あの娘の病気は薬では治らないのだよ。」 今更な事を狂人が言う。 もともと、病状の進行を抑える薬を買い続ける為にファルシェはこの箱庭の奴隷となったのだ。治せる薬が有るのなら、ファルシェは当に自由の身となれていただろう。 「そしてもう一つ、あの奇病は実は治せたんだよ。」 『は?』 狂人の一言で、頭の靄が一気に晴れる。いま、目の前の男は何と言った? 「実は初期の状態なら患部を引き千切るだけで治せるのだよ、あの病気は。元よりあの病気に掛かっただけではあそこまでの化け物には成らないのだよ?」 「どう言う事だ?」 ビィズは自身の喉を掴む、狂人の腕にギチギチと力を込めた。しかし狂人は眉一つ動かさずに饒舌に話を続ける。 「つまりだ、目に見える変化は抑えて、宿主にばれない様に体の内から病状進行させる。そんな特別な薬を使わないとあそこまで見事な化け物には成らんと言う事さ。この意味が解かるな?」 その言葉の意味を理解した瞬間、ビィズの瞳は目の前の人の姿をした悪魔を睨んだ。 化け物を殺せるのは 「ボビー!!」 主の号令を受けた一角竜は躊躇う事無く狂人の体を突き刺し、主の体ごと崩れる天蓋へ突き上げた。 ビィズは怒りに身を任せ、瓦礫の雨の中を獣の様に狂人に追い縋った。 「いい顔をしてるな、ん?」 胸に風穴を空けたまま狂人は楽しげに笑う。 「だまれ!!」 ビィズは落下する瓦礫の一つをハンマーで穿ち、狂人に直撃させた。そしてその粉塵が晴れる前に黒い剣で、煙の中の人影を斬り付けた。 だが、そこに既に狂人の姿は無かった。 「残念だったな?」 そんな、言葉と共に彼のわき腹が抉られた。 「ガァッ!?」 赤い飛沫を散らし、地面に叩き付けられる。その彼の眼前では同様に心臓を毟られる一角竜の姿が有った。 「お前の魂の輝きはなかなかだが・・・あそこの魔獣には遠く及ばない。」 言いながら狂人が此方に歩み寄る。ビィズは血を零しながら、黙ってそれを睨み続けた。 「昔から言うだろう?魔法使いを倒せるのはその弟子だけであり、化け物を殺せるのは化け物だけだ。故にお前が幾ら浅知恵を絞った所で私は殺せないんだよ。」 そう高説を垂れる黄色い瞳は酷く・・そう、酷く上機嫌だった。 星空の下 穴と男 ガラガラ崩壊を続ける闘技場の天井は、気付けば眩い星空へと色を変えていた。 「さて、ちょうど出口が出来たことだ。私は最後の舞台へ行かせてもらおうか。」 狂人が丸い星空を見上げながらニヤリと笑う。 「最後の…舞台?」 「いい加減待つだけには飽きて来たからね。まぁ、もう直ぐ死ぬお前には何の関係もない話だよ。」 そう言って狂人はもう化け物のものにしか見えない右腕をスッと振り上げた。ビィズはそれでも狂人を睨む事を止めなかった。 「必ず罪を償わせてやる、糞親父が!!」 「それはそれで楽しそうだがな…残念ながらお前にもう出番はない。なかなかな魂の輝きだったが、私の息子としては少々物足りなかったかな。」 それだけが残念だ。とでも言いたげな顔で狂人は大袈裟に溜め息を吐いた。 「死ぬ、糞野郎…」 「残念、死ぬのはお前だ。」 ザグンッ 肉を叩き斬る音が闘技場内に響き、吹き抜けとなった天井へ吸い込まれて言った。 変わってその場に不釣り合いな程の満点な星空の下… 無数の星達にぼんやりと照らされる樹海の中、彼は1人自分が出てきた穴を見ていた。 隣で気を失ったままの連れ合いや、遠巻きにガサガサと音を立てる茂みに僅かに注意を向けつつ、ただジッと一角竜の消えていった穴を見つめていた。 既に穴は相当な大きさになっており、それ自体の崩壊も増大も殆どおさまっていた。 それなのに、彼の相棒は未だに出てこない。あんな悪質な悪戯をされたのだ。一言文句を言わないと気が済まない。 だと言うのに、肝心の相手が出てこないのだ。早く何時もの軽口を叩きながら出てくれば良いものを… もう奴は帰って来ない… 1人暗闇を見つめていると、良からぬ事が頭を過る。だから地面に頭を打ち付け、その下らない考えを払拭する。 「早くしろよ、ビィズ…」 だから眼科の暗闇に向かって、そんな台詞を呟いてしまった。無論、穴からの返事はない。 だからポツリポツリと独り言を呟きながら穴を見つめ続けた。 そして、不意に夜の帳より暗い蒼が穴から飛び出してきた。 煌々と輝く月と星を背にする影を見た瞬間、マミーは酷い目眩と喪失感を堪えて黒刀を構えた。 「ビィズをどうした?」 現れた蒼いローブを被った化け物に彼は尋ねた。 「さぁ、どうしたろうな?」 その嘲笑と、奴の顔に張り付いた歪んだ笑いが全てを物語っていた。 狂人と包帯 精神肉体共に状態は最悪。さらに背後には気絶したままのネイダ。目の前には狂った蒼ローブ。 目の前の男はあの状況から丸腰で、崩壊する地下空間から脱出してきた。恐らくビィズを処分した上でだ。 そんな奴がただの人間であるはずが無く、何より先程から嫌な臭いがする。死に掛けた生き物が放つ化膿した肉の様な嫌な臭い。 付け加えて言うと奴のローブの内側には絶えず何かが垂れていた。 血と言うには黒すぎ、粘着質過ぎる何か・・・ だから、マミーは自分から突っ込まず、太刀を構えたまま様子を見ていた。 何も仕掛けてこないマミーを見かねて狂人が口を開いた。 「私を殺さないのかね?」 「焦らなくても直ぐに殺してやる。」 無論今の状態でそれは厳しい。しかし、うろたえる事無くマミーはそう返した。 「・・・君に出来るのかね?」 そんなマミーを見て狂人はせせら笑う。マミーは反論すらせずただ狂人を睨んだ。 ガサガサと樹海の茂みが揺れる。 夜空に浮かんだ星と月だけが奇妙な二人組みを照らし出す。 「今此処で君を殺すのは簡単だが・・・それはツマラナイな。」 狂人は飽きた様にそう言うと、踵を返した。 「まてっ!!」 そう叫ぶが、今の彼では如何する事も出来ないし、正直狂人の気紛れは有り難かった。 「君も私も今は万全ではない。君は箱庭最後の生き残りだ。だから特別に最後の舞台に招待しよう。」 そう言って狂人はマミーに一枚の招待状を投げて寄越した。 「もし君が この世界が今のままがいいと言うなら 友達が殺された事が憎いなら 故郷を消された事が許せないなら 是非とも参加してくれたまへ。」 狂人はそう言うと、何処からとも無く現れた火竜の背に跨った。 「最後に、さっき私に斬りかかったんなら・・・簡単に殺せたのになぁ?」 そう言い捨てると、蒼いローブが風に靡いた。その隙間から見えた奴の背中はズタズタで、既に両腕は無く、生きているのが不思議なほど傷だらけだった。 「ではまたな、腰抜け。」 そう言い残し、狂人は夜空の彼方へと消え去った。 腰抜け 狂人が夜空の彼方に消え去ってから、マミーは膝から崩れ落ちた。 「あああぁぁあ!!!?」 壊れた様に呻き声を上げ、地を叩く。 気絶したネイダ、万全ではない状態での遭遇、そしてそれ以外のモンスターの存在する可能性…そんな状況に置かれた彼に取って狂人の提案は魅力的だった。 だが、実際の所そんな事は建前だ。 箱庭から這い出てきた化け物に怖じ気づいて、みすみすそれを逃がしたのだ。傷だらけの死に損ないを その傷を負わせたのは誰か? その傷を負わせた奴はどうなったのか? 箱庭に残ったのは1人だ。その彼ではなく狂人が出て来たと言うことはそう言う事だ。 箱庭に残ったビィズは自身の命と引き換えに狂人に致命傷に近い傷を負わせたのだ。 それこそあと一太刀で殺せる程の大ケガを… なのにそれを闘いもせず逃したのだ。 腰抜け その言葉が彼の頭に反響し続ける。 相棒は自分を逃がす為にあんな芝居を打った。 そんな相棒が殺されたのに彼は自分の命を優先したのだ。 腰抜け その一言がマミーを押し潰す。 奴を追うことも、地下の箱庭を探す事もせず、彼は呻き声を上げ続ける。 ガザザッ… かなり近くの茂みが蠢く。それを認識したマミーは即座に太刀の柄を握った。 今の彼は酷く狼狽え、無様な程動揺し、どうしようもなく自分自身に苛ついていた。 だから茂みに居るのがモンスターなのか人なのか確認せずに飛び掛かった。 これは八つ当たりだ。何にでもいいから、この苛立ちをぶつけたかった。 だから組み伏せた段階で、それが人らしいと解ったが手を止めようとは思わなかった。 こんな場所に居るんだ。自分を含めろくな奴ではない。 だから…殺しても良いだろう? 右手に掴んだ太刀を逆手に持ち換えて、左手掴んだ誰かの首筋に振り下ろす。 その瞬間、黒刀の刃が星の光を反射し襲う側と襲われる側を僅かに照らした。 「マミー…さんっ…」 ザシュッと音を立て黒刀が地面に突き刺さる。 反射した光で互いが誰なのか気付き、消え入るようなその言葉で、マミーの頭は冷水を掛けられた様に一気に冷えた。 力なく主の腕から離れた黒刀は、首の僅か横の地面に突き刺さっている。 自分は何をしようとしていたのか? 数秒前の行為を思い返すだけで、どうしようもなく死にたくなった。 「もう…離してくれません…か?」 左手に掴まれたせいで紅潮した顔のニーが、絞り出す様にでそう言った。 吊るし上げ ニーにそう言われて、マミーは漸く彼女の首から手を離した。 すこし冷静になって、マミーは今の状況が非常に不味い事に気が付いた。 か弱い商人であるニーに馬乗り。さらに首を絞めていたせいで彼女の顔は真っ赤且つ半泣きで、激しく呼吸が乱れている。 もう一度言う、今のこの状況は非常に不味い。 だがマミーがそれに気が付いにニーの上から飛退くのが三秒ばかり遅かった。 ジャコンッ かなりの至近距離から銃身が弾丸を呑み込む乾いた音が響いた。そして後頭部に押し当てられる硬い突起物・・・ 「マッミー・・・何してるの?」 背後から突き刺さるような冷たい一言。マミーの脳髄はコンマ二秒で彼女を鎮める言い訳を紡ぎだす。 「まて、これにはわけg『死っねぇいっ!!!!!!!!』 残念ながらマミーが怒りを鎮める前に、彼女の怒りが爆発した。 満点の星空の下、男の悲鳴と銃声がしばらく響き続けた。 数分後 木に逆さ吊にされた、ピンク色の塗料と悪臭塗れの男と、それからやや離れた位置で焚き火を囲む女性二人。 「ネイダさん、できれば話を聞いて頂きたいのですが・・・」 誤解を解こうとするマミーだが、 「もう直ぐで犯される所でした・・よよよよよ。」 そう言ってランダの胸に顔を埋めるニー。・・・明らかに笑って・・ニヤついている。 そしてその度にランダがゴミでも見る様な目でマミーを睨む。 とまぁ、こんな感じで先程から話が進んでいない。 「話を聞いてくれよぉ~!!」 情けない声をあげながら、ブランブランと揺れる蓑虫。そろそろ泣き出しそうだ。 「もういいかな。」 そう言ってネイダは蓑虫に向けボウガンを構えた。 『はい?』 マミーの声がひっくり返ると共に、彼を吊るしていた蔓が撃ち抜かれた。そのまま頭から真下の池へ落下するマミー。 縛られたまま沈んでいくマミーを引揚げるネイダ。 「実は、目覚めてたの。」 「はい?」 彼女の言葉の意味がイマイチ理解できない。 「だから・・ニィムが取り乱してる辺りから目が覚めてたの。」 「つまり一部始終みてたと?」 「そ、でちょっと頭冷やさせようと思ってね。」 つまり先程の事は芝居だったらしい。余りの事に立ち上がるが、口から言葉が出ない。 「頭冷えた?」 「・・あぁ。」 漸く口から出た言葉はそんな間抜けな物だった。 火山の下から 時は遡って・・・ マミー達が樹海の箱庭に出発した次の日の朝。 部屋の壁は全て天然の岩石に覆われ、その隅で流れるマグマを利用した竈がグラグラと蒸気を噴出している。明かりどころか窓一つなく、流れるマグマだけがこの部屋をぼんやりと赤に染める。 故にこの室内の環境は最悪。人が生活に使う道具は何一つ無く、無骨な鉄槌や火バサミなどが規則正しく並べられている。 だがそれも当然、ここは洞穴の工房の地下室。この空間は鉄屑を武器へと昇華させる為だけの空間なのだ。 そんな空間に老人が一人、無論ここの主だ。 片手には巨大な鉄槌、もう片方にはいつぞやの黒い火竜の翼を巻き付けた、打ち直された斬波刀。 それを竈の中へ突っ込み、ドロドロな赤に変色した後冷めるまで鉄槌で打ち続ける。それを刀身と素材が一体になるまで繰り返した。 そして打ち上がった光など一切反射していないかの様な真っ黒な刀。 これで工程の半分だ。 次に刃となる部分を研ぎ上げる。黒い刀身に白い刃の線を作り上げる。その後刀全体に脈の様に溝を彫る。 そして最終工程。 先日手に入れた封龍剣を竈の中でドロドロに溶かした。液体となった翠と銀色の金属、そこに先程打ち上げた黒い刀の切っ先だけを突っ込んむ。 すると、翠色の金属がまるで生き物の様に刀に彫られた溝を駆け上り、黒い刀身に根を張った。 脈動するように震える刀を冷水の中に突っ込み、鼓動が止まるまで待つ。 そうして形になった黒と白と翠の刀を軽く一振り・・ 赤い何かが火花や雷の様に暗い地下室で迸った。 「黒白刃・赤雷、完成じゃ。」 老人は刀を太刀に収めながら一人呟いた。 問題なのはこの剣の主が既に戦地に赴いてしまったと言うことだ。 「どうしたもんかの・・・」 瞬間、頭上から冷たく新鮮な空気が流れ込んできた。 『話は聞かせて貰いまし・・ヒャァン!?!』 そう言って一つの人影が着地・・もとい落下してきた。 そして現在・・ 「と言う事で私が刀を運んできたと言う訳ですよ!!」 二人に対して、自慢げに胸を張るニーであった。 星空の下 帰ろう 無い胸を張ってフンと鼻を鳴らすニー、それをやや哀れむ感じでみる二人。 「ニー、悪いんだが既に戦いは終ったんだよ。狂人は地下の箱庭の崩壊に巻き込まれて生きちゃいない筈だ。」 箱庭での戦いが済んだと言うのは本当、しかし狂人が死んだと言うのは嘘だ。ネイダがどの段階で起きていたかは解からないが、なるべく平静を装ってそう告げた。 「え、終っちゃったんですか?」 それを聞いたニーはヘナヘナとその場に崩れ落ちた。 「せっかくモンスター達の縄張り突っ切って来たのに~・・」 どうにも相当急いで来たらしい。 暫しブツブツ文句を垂れてから、ニーは思い出した様に顔を上げた。 「そう言えばビィズ君はどうしたんです?」 「ビィズは俺達を逃がす為に囮になって崩壊に巻き込まれた。」 「えっ?!」 気まずい沈黙がその場を支配する。その言葉の意味を此処に居る全員が理解出来てしまったからだろう。 崩壊に巻き込まれた。そしてこの場に居ない、それはつまり死んだと言う事だ。ニーとネイダはその事実を受け入れきれて居ない様だがマミーは違う。彼は既にビィズの死を否定できないのだ。 箱庭から這い出てきたボロボロの狂人。人外の化け物である奴にそれ程の怪我を負わせる戦いをしたうえで、ビィズは敗れたのだ。だから生きている訳が無い。 それは信じ難い、信じたくない事だが事実なのだ。ビィズは死んだのだ。 「で、でももしかしたら生きてるかも知れないじゃないですか?ね、だから此処で待ってましょうよ。」 ニーが声の震えを抑えながらそう提案する。 「いや、もう決着は着いたんだ。だから工房に帰ろう。」 そう言ったのはマミーだった。二人は信じられないといった顔で彼を見ている。 しかし、モンスターと遭遇する危険がある以上此処には居られないのだ。弾薬も薬も道具も無く、何より心身共に衰弱している。 今の状態では戦うどころか二人を守る事すら出来ない。・・・いや、元から誰かを守ることなんて出来やしなかった。そう痛感した。 だから、早く此処を脱け出さなくては行けない。 「それに生きてればひょっこり工房に帰って来る筈さ。」 その言葉は誰よりも彼自身がそう願ったものだった。 遠い星空 道化師と死に損ない 「あぁ…糞ったれ…」 男が丸い穴から見える高い星空を見上げながらそう呻く。 男は血塗れで片方の脇腹は大きく抉れていた。正に死に体だ。 そんな男に人影が近付く。 「惜しかったね。そっちの人がもう少し動ければ殺せたでしょうに。」 言いながら仮面の道化師は男の隣で息絶えている黒い鎧を指差した。 数分前… ビィズに狂人が止めを刺そうとした時、ファルシェは息を吹き返したのだ。 そして隙だらけの狂人の腕を切り落とし、自由になったビィズが狂人の体をズタズタに切り裂いたのだ。 だが、其処までだった。 元から死に体だったファルシェは其処で力尽き、狂人は黒い剣を構えたビィズを見て撤退して行ったのだ。 決着は付かず、互いに重傷。しかし化け物と人間ではその後に大きな差が出る。 化け物は傷は当然の様に癒えるだろうし、人間は治療無しでは例外なく死に絶える。 「どうする?今上を彷徨いてるだろうギルドの人間を呼べば…貴方は助かるかも知れないわよ。」 道化師は、仮面の下でクスクス笑う。 「そんな事したらテメェは捕まるんじゃねーのか、狂人の飼い犬さんよ?」 「大丈夫よ、私は妹を守る為に嫌々協力してたんだから。」 「ならニーと一緒にギルドに保護して貰えば良かっただろうが。」 「ギルドも安全とは言えないのよ。何処にでも狂人の息の掛かった人間が居るの…まぁ、私の言う事なんて信じなくても良いけど。」 ビィズの問に道化師はプイッと顔を背ける。 「私の事より、そのままじゃ本当に死ぬわよ?貴方の方こそ早くギルドに保護された方が良いんじゃない?」 「バカ言うな。そんな事したら親父を殺しに行けなくなんだろが。」 ビィズは吐血混じりにケッと笑って見せる。 「貴方正気?そんな様であの化け物を殺せる訳無いじゃない。」 「俺も化け物に成ればどうとでもなる。」 そう言ってビィズは自分の傷口に、少女を蝕んでいた黒い泥を塗り込んだ。泥は僅かに蠢いた後、ビィズの腹部を黒く染めた。 道化師と化け物 「…馬鹿じゃないの?それに体の内側に寄生されたら数年で死ぬのよ!!だいたい、その傷じゃ数日もしない内に寄生虫に喰い殺されるわよ!?」 仮面を外したイチは、酷く動揺した顔で怒鳴った。 「数日もてば良いだろ。てか何でお前が怒るんだ?」 「それで…それで貴方が死んだら私が殺したみたいじゃない!!」 そう言ってイチは泣き出してしまった。 「気にすんなや、悪いのは全部俺と親父だ。」 ビィズは軽くイチの頭を叩くと、黒い鎧の前に立った。 「借りるぞオヤッサン。」 そう言うと、ビィズは黒い鎧を死体から引き剥がした。そして躊躇う事無く、それを身に纏った。 瞬間、誰かの断末魔の様な幻聴が彼の鼓膜にこびりついた。 「眠気覚ましにちょうど良い。」 ビィズは霞んだままの視界を見て、自虐的な笑みを浮かべると再びイチの方を振り返った。彼女は既に仮面をハメ直し、小さく冷笑を浮かべていた。 「じゃあな、道化師さん。」 「はい、化け物殿。」 そんな挨拶を交わすと、ビィズは只の飾りである筈の鎧の翼を当然の様に羽ばたかせ、遠い星空へと飛び立って行った。 「化け物の息子は化け物を殺す為に自身も化け物に…実に笑えない。」 道化師はそれだけ言い残すと、崩れた箱庭を後にした。 半月を背に 朱い女 『次の半月の夜、火山の火口にてとっておきのショーを始める。気が向いたら参加してくれたまへ。』 マミーは狂人から渡された招待状をクシャクシャに丸めて、屑籠へ投げ入れた。 空は既に暗く、半分の月が此方を見下ろしていた。つまり今夜、狂人と決着を付ける訳だ。 背中にはニーから受け取った黒白刃。少々重くなったが、斬波刀が元になっているので非常に手に馴染む。 軽く振るってみたが、思い通りの軌跡を描いて見せた。…だが、やはり重い。筋力が元通りになれば程好いだろうが、それまで待ってもいられない。 防具は親父さんから銀火竜の鎧を借りた。 返せる自信が無いので適当な物を借りようと思ったのだが、何故か工房の一番奥に有ったコレを貸してくれた。 何の説明もしていないのだが、…何処に行く気かバレたのだろうか? まぁ兎に角、準備は整った。後は誰にも告げずに最後の舞台へ行くだけだ。 居間と入り口付近に人の気配は無い… なので音を立てない様に一気に狭い入り口から這い出た。 フルフルも真っ青に成る程の完璧な気配の消しっプリ…だと思ったのだが、 「何処に行く?」 どうにも端から気付かれていたらしい。 「何時気付いた?」 何とも気まずいので振り返らずに問い掛けた。 「初めから。」 「なんだ、初めから起きてたのかよ?」 「聞いてなくても、貴方の顔に書いてある。」 ネイダは背後でクスクスと笑う。 …顔に書いてあるって、ずっと包帯巻きっぱなしなんだが。 「今から狂人の所へでも行くんでしょ?」 御名答、全部お見通しな訳ですか。 「私も絶対に行くからね。」 「それはダ…」 彼女を止めようと振り返った瞬間、それが目に映った。 半月をバックに洞穴の入り口の上に立つ、朱い蟹。 その防具は鎌蟹の亜種のものだったが、何時もの物ではなく女性用の防具を彼女は纏っていた。 「ランダ・オルディではなく、ネイダ・ロッタとしてニィム、貴方と一緒に戦うわ。」 彼女は真っ直ぐとそう言い放った。 見た目の変化、それは些細な物でしかない。しかし、彼女の心は大きな変化が有ったのだろう。また、ネイダとして戦う為に… 「ネイダ…良く似合ってる。」 マミーは有無を言わせず彼女を抱き寄せた。 「ちょっと何するの…ッ!?」 彼女は恥ずかしそうに身を捩らせた後、一度だけピクンッと跳ねて動かなくなった。 「ごめん、ネイダ。」 彼の手には小さなナイフが握られていた。 1人の男 マミーが手に持っていたのは睡眠薬がたっぷりと塗られたナイフ。それで軽くネイダの首を撫でたのだ。 そして何かを言おうとしているネイダを居間に寝かせて、洞穴の工房をあとにした。 マミーは先日の箱庭の闘いで理解してしまったのだ。自分には誰も守れないと。たとえ彼女の前に立ち続けても、なんの役にもたたないと言う事を… だから今夜は初めから1人で行くつもりだったのだ。狂人は怨みや憎しみで動いているのではなく、単なる愉快犯だ。倒せなくともひょっとしたら、自分1人が犠牲になれば済むかもしれない。 要するに今の彼には、自分の身を犠牲にする程度の事しか出来ないのだ。 しかし、どうせ命を掛けるのだから、首の1つでも切り落としてやらねば…まぁその程度で死ぬかどうかは疑問であるが… そんな事を考えている内に火山の頂上が見えてきた。もう数メートル進めば、招待された場所に着く。 彼処には彼ではどうしようもない様な化け物が待っている。だから…少しだけ弱気になって、村の方を振り返った。 遥か下、火山の麓には僅かに人の生活している灯りが見える。 人が少ない癖に温泉ばかりある僻地の村 年に一度のお祭りの日だけ異様に賑わう変な村 彼女と自分を再会させてくれた不思議な村 もう僅かに視線をずらせば彼女の居る工房が見え… 彼は其処で火山の頂上を向き直った。きっと工房を見れば自分の心は揺らいでしまう。だから、もう村を見るのはヤメだ。 目の前には小さい頃、自分の憧れた男が邪龍と死闘を演じ、打ち勝った場所がある。 何の運命か自分の終着駅も其処な訳だ。まぁ憧れた男と違い、今の自分に勝ちの目は殆ど無いのが残念な所だが、そんな愚痴を垂れても仕方ない。 鞄の中から赤い瓶詰めの液体を取り出し一気に飲み干す。 瓶の中身は鬼人薬、コレで一時的にだが記憶を無くす前位の筋力を得る事が出来る。 コレで準備は整った。 脈拍は正常で心身共に充実、申し分無し。 全身を強固な鎧で包み、背中には魔獣と魔剣、そして愛刀から造り上げた一振りがある。 そして、自身を守ってくれた者と守るべき者の存在が、精神を決して砕けない鋼へと造り換える。 この身に恐怖や後悔は無く、自身の不幸や死を嘆く事はない。ただ大切な者を守る為だけに狂人の望を打ち砕く。 今の自分にはそれ以外は必要なく、それだけで十分だ。 マミーはゆっくりと瞳を開くと火口のある洞窟へと踏み込んだ。 火口の淵で 仄かに赤い光を反射させる火口付近の洞窟。 本来此処は煮えたぎる溶岩の影響でただ息をするだけで、喉が焼けると感じる程の灼熱の空間である。 だが今夜の此処は気を抜けば気を失ってしまいそうな酷い寒気がする。そうな中、彼は臆する事無く歩を進める。 洞窟の奥、火口のすぐ側には蒼い人影。そしてそれ以外の何か、良くない物の存在を感じる。きっとそれの正体は全ての物に等しく死と恐怖を与える何かだ。 それを直感的に理解して尚彼は足を止めない。そしてとうとう火口の淵に腰掛ける狂人の下へと辿り着いた。 「ようこそ最後の舞台へ。てっきり来ないものかと思ったよ、腰抜け。」 狂人は天高く登った半月を見上げながらそう言った。挑発をされたマミーはただ沈黙を続ける。 「楽しくお話をする気分で無いか…なら私が話をするとしよう。」 狂人はマミーの方を向き直ってニヤリと笑う。 「私はこの世界が嫌いだ。人々は当然の様に平和な時を過ごし、歳をとり眠る様に最期を迎える。人々はそれを幸せと言うが私には退屈でしかない。だから私は願った。もっと闘いと混沌に満ちた魂の輝く世界を…」 其処で狂人は大きく溜め息を吐く。 「だが幾ら金を持っていようがその願いは叶わない。箱庭なんて物を造ってみたが、所詮は箱庭だ。玩具でしかない。私が混乱をばら蒔いても結局は一時的な物だった。そんな時私はアレを見付けた。」 狂人は黄色の瞳を爛々と輝かせる。 「考えてみれば当然だ。ここはヴォルボーン、彼が生まれ死んだ場所だ。本体は既にマグマの海の彼方だ。だが、アレはこの荒れ地の片隅に放置されたままだったのさ。」 「アレ?」 マミーが思わず問い掛けると、狂人は嬉しそうに顔を歪めた。 「邪龍の蛻だ。」 狂人の答に愕然とする。お伽噺の化け物の蛻。それは確かに価値のある物だろうが、それが何だと言うのだろうか? 「私はな…それ一杯に黒い肉を詰めたのさ。奇病で死に絶えた怨念まみれの死肉をたっぷりとな…」 「死肉で蛻が動く訳がない。」 マミーは思った事を口にする。 「そう死肉だけではアレは動かない。しかし、此処に死んでないのが居るだろう?黒く黒く染まった取って置きが。」 狂人が狂った様に笑いながらローブを脱ぎ捨てた。其処には真っ黒に爛れたもう人とは呼べない何かが居た。 「私はこの世界を願った形へと造り換える。」 狂人は狂った笑みを浮かべたまま火口へと飛び込んだ。 邪龍 堕ちた。 狂人は何を思ったのか火口の中へと堕ちて行った。 先には足場などなく灼熱の赤だけが待ち構えている。 そこに堕ちると言うことはつまり・・・ 「・・・死んだ?」 マミーがそう呟いた瞬間、 ドゥチュアッッ 腐った肉に飛び込むような音が火口から木霊して来た。 そして、何かが火口から這い上がってくる。黒く、長く、不気味で大きな、何か・・・ それと目が合った瞬間、全身に鳥肌が立ち、奥歯は狂った様にガチガチと音を立て、体中から嫌な汗が溢れ出す。 『素晴らしい姿だろう、この姿は?』 それから狂人の声が漏れた。それでマミーはそれが何かを理解した。 御伽噺の世界の正真正銘の化け物 嘗てここで生まれ一人の狩人に敗れた 邪龍ミラボレアス しかし、目の前のそれは本物のそれには幾分か劣る物だろう。風化した体表は所々から肉が剥き出し、翼はその原型を留めていない。 それでも、それが放つ空気は本物に決して負けていないだろう。 狂気と醜い願望に染まった腐敗臭が、マミーの足を僅かに下がらせる。 『別に逃げても良いんだぞ、腰抜け。私の願い事はもっと魂の輝く世界を創る事だからな。正直気味なんてどうでも良いのさ。』 その提案は、それと対峙した者にとってはどんな物よりも魅力的な一言だ。だがそれに頷く事は出来ない。二度も自分だけが助かっていい筈がない。 マミーは無言で黒白刃を構えた。邪龍を前にした古の魔剣は、唸る様に僅かに振動しキーンと言う音を放つ。 『訂正しようマミー、君は腰抜けなどではない様だ。』 そう言って片方だけの黄色い瞳がグニャリと笑う。 『君の魂は今、最高に輝いている。』 化け物がその言葉を言い切る前に、マミーは駆け出した。 願い事を マミー 纏わり付く熱風 鼻腔にへばり付く腐敗臭 頭に浮かんで消えない死のイメージ それらを纏めてぶった切る様に、マミーは黒と白の刃を振り抜いた。 ギィンッ 火花と歪な金属音をぶちまけながら渾身の一振りはあっさりと弾かれる。 瞬間、化け物がその巨躯を反転させ、それにつられ巨木の様な黒い尻尾が鞭の如く撓った。 酷く愚鈍で、いとも容易く避けられる様な鈍間な一撃。だが、刀を弾かれバランスを崩したマミーには、それを避ける事は叶わない。 撓る黒は唸り声を上げマミーの脇腹を直撃した。 銀色の鎧は悲鳴を上げるかの様に軋み、体は鞠の様にその場から吹っ飛んだ。そして地面とぶつかる度に、全身がイカレタ打楽器の様な音色を奏でる。 漸くその勢いが止まった後、マミーは自身の体がグシャグシャになった様を想像しながら目蓋を上げた。 だが、彼の絶望的な予想に対して体の方はあっさりと立ち上がってくれた。腕や足は折れておらず、食道を血が駆け上ってくる、なんて事も無い。 しかし、直撃を受けた脇腹は絶望的だ。骨が折れているとか、死ぬほど痛いとか言う以前に、なにも感じないのだ。そこだけ死んでしまったかの様に。 序でに言うと立ち上がりはしたが、これ以上体が動く気配が無いのだ。自分の体なのに。 そんな彼を残念そうに黄色い隻眼が見下す。それに対抗するように、マミーは精一杯の作り笑いを浮かべた。 「俺の願い事を教えてやるよ。俺の願い事は、雪山の村に戻ってネイダと一緒に店番して、たまに来る軟派野郎を殴り跳ばして、毎日のんびり暮らす事だ。んで、最期はネイダの隣で眠る様に死ぬことだ。」 そう言い切って、マミーは造り笑いのまま黄色い瞳を睨んだ。 『つまらん願い事だな。序でに言うと君の願い事は何一つとして叶わない。』 邪龍は黒い口をマミーに向け開いた。真っ黒な口の其処には、絶望に色を着けたようなねばついた炎が渦巻いていた。 『なかなか楽しかったぞ。最期に盛大に弾けてくれたまへ。』 禍々しい炎をが溢れてくるのを、マミーは造り笑いのまま見詰めていた。 ネイダ 濁った炎が黒い口から溢れ出そうとしたその時、二発の銃声がマミーの耳に響いた。次の瞬間彼の瞳に映ったのは邪龍の顔面を押し退け弾ける二発の弾丸と、降り注ぐ榴弾の雨だった。 「なっ!?」 逃げる間も無く彼の視界は朱色の炎で埋め尽くされた。 狭い洞窟一杯に鼓膜を劈く様な爆音が轟き、それに弾き飛ばされる様にマミーは邪龍の側から吹飛んだ。 ごろごろと地面を転がった後、ふと見上げると先程寝かし付けて来た朱い女がボウガン片手に此方を見下ろしていた。 「久しぶり。」 「ひ、久しぶり。」 予想外の言葉をマミーは鸚鵡返しにする。 「次こんな事をしたら銃口が熔けて無くなるまで拡散弾をぶち込むから。」 そう言ってネイダは二つの大きな銃口を備えた、蟹の鋏を模した朱色のボウガンをマミーの額に押し付けた。 しかし、彼にも彼女を置いて来た理由があるのだ。今からでも帰れと言おうとしたその時・・ 「また私を独りにしたら許さないからね、ニィム・・」 少しだけ震えた声でそう言った彼女は深くヘルムを被り直した。 「ネイダ・・」 そんな彼女に何か声を掛けようとした時、 「危ない!!」 ネイダが銃口を僅かに逸らし引き金を引いた。地面とぶつかりブチ撒かれた榴弾が巻き起こす爆発は、近くに居た二人を豪快に吹き飛ばした。 彼女の突然の奇行の訳を理解しかねていると、先程まで二人が居た場所を穢れた炎弾が飲み込んでいた。一瞬で赤い水溜りと化した地面を見て冷や汗が流れる。 あんなものを喰らっては一溜りも無い。だが、 「もっとマシなやり方があるだろう?」 「これで置いてけぼりにした分をチャラにしてあげるから黙って。」 ネイダは此方を見向きもせず新しい弾丸をリロードする。視線の先には再び炎弾を繰り出そうとする邪龍。 「今からでも帰った方が良いぞ?」 「嫌。」 そう言って彼女は古びたスコープを覗き込んだ。 「ニィムは側に居ないと直ぐ何処かに行っちゃうから、私がずっと隣に居なきゃ駄目なの。だから・・」 彼女が引き金を引くと二発の拡散弾が邪龍の顎目掛け疾走する。 「早くアレを倒して帰るわよ。」 彼女が言い放つと同時に朱色の炎が邪龍の顔を包み込んだ。 黒い影 彼女が構えるライトボウガンは試作品だった煌鬼【紅蓮】に改良を加えた、煌鬼【朱炎】。 改良と言っているが、異常な重量やリロードの絶望的な遅さ等は全く改善されていない。 代わりに砦蟹の素材を追加し、弾丸の装填量の増加、そして反動を完璧に打ち消すと言った偏った強化をされた。 結果として取り回しやリロード速度は最悪だが、3発のレベル2拡散弾の速射とその反動を殺しきる高火力な武器となった。 ネイダは邪龍の顔面を包んだ爆炎が消える前に、手早く二回引き金を引いた。合計6発の拡散弾が邪龍の体を朱炎で焼き付くす。 狭い洞窟で乱発された拡散弾の炸裂音がキンキンと反響する耳を抑えるマミーと、黙々と新しい拡散弾を造るネイダ。 新しく造った拡散弾をリロードしようとした時、粘ついた炎弾が朱色の幕を突き破った。 反射的に2手に別れた2人を裂くように、紅蓮の業火が岩盤を焦がす。 ネイダは漸くリロードをし終えると未だ同じ場所にいる邪龍に狙いを定める。そしてありったけの拡散弾を連射した。 6つの朱い花が開く様に邪龍を襲う。そしてその中を突っ切ってマミーが邪龍の頭を射程に捉えた。 喉元狙って振り抜かれた一閃… だが、ばら蒔かれた爆薬も龍殺しの一振りも邪龍を殺すには至らない。 『何人で来ようと構わないが…もう少し頑張ってくれないかな?』 喉で刃を受け止めたまま、狂人が詰まらなそうにそうぼやいた。 その一言は2人の心に甚大なダメージを負わせる。 本当に目の前の化け物を倒せるのか? 考えるべきでは無い事が2人の動きを鈍らせる。 そんな時、 「何人でも構わないとは…太っ腹だなぁおい!!」 天井の穴から聞き覚えのある声が響いた瞬間、黒い影が雷の様に狭い洞窟内を疾走した。 黒ずんだ血液 黒い影は蝙蝠を連想させる翼を翻し、雷光の如く邪龍に肉薄する。 邪龍の繰り出す豪炎を意図も容易くすり抜け、黒い短剣を黒い甲殻の隙間に突き刺した。短剣が赤い閃光を迸らせると、邪龍の甲殻から泥水の様に黒く濁った血が噴き出した。 ギャァァァアアァァア!! 邪龍と黒い化け物染みた人影が同時に叫んだ。前者は痛みに悶える悲痛な悲鳴、後者は獲物を蹂躙する化け物の雄叫びだった。 肩口に突き刺さった短剣を振り落とそうともがく邪龍を尻目に、黒い化け物はその翼を大きく広げた。 !!!!!! 洞窟を二匹の化け物の叫びが埋め尽くした。 肩から脇腹までを引き裂かれた邪龍は狂った様にその身を捩らせ、腐った血肉を撒き散らす。 黒い化け物は荒くなった呼吸を抑える為か、血飛沫を浴びる前に大きく後退していた。 そのはずなのに、化け物染みた鎧の隙間からは邪龍同様、腐った黒い泥水が漏れてきていた。 マミーは恐る恐るその化け物に近付いた。それが誰かを確める為に… だが、化け物は近寄るマミーを片手で制した。 「俺の事はほっとけ…それよりサッサとあの糞野郎をブチ殺すぞボケ。」 酷く疲れた、嗄れた声で化け物は唸った。 マミーはそれ以上詮索するのは止め、邪龍の方を向き直った。 切り裂かれた筈の邪龍の腹の肉はウネウネと動き、既に治癒しつつある。だが、まだ治癒しきった訳でわ無い。 「ネイダ!!」 「判ってる!!」 短く合図し合うと、三名は一斉に動き出した。 ネイダは再び拡散弾で弾幕を張り、マミーと化け物が邪龍目掛け斬りかかった。 爆炎を雨霰に受けながら邪龍は黒い尾を二人目掛け振り抜いた。マミーは一歩後退しそれを掻い潜り、化け物は軽くそれを飛び越え邪龍の頭へと迫った。 2人はほぼ同時に斬りかかったが、黒い短剣は邪龍の牙に、黒白刃は邪龍の甲殻に弾き返された。 体事弾き飛ばされた化け物は獣の様に四肢を突いて地面を滑ったあと、再び地を蹴り邪龍目掛け飛び掛かった。 対して体勢を崩したマミーは二度目の尻尾の強襲をくらい吹き飛ばされていた。 いい加減脇腹の痛みが尋常では無くなって来たが、これで準備は整った。黒と白の刃に彫られた溝にはベッタリと黒ずんだ血で充ちていた。 魔剣と掛け合わされた長刀は付着した血を啜る様に脈動を始めた。そしてもっとこれを寄越せとでも言うかの様にカタカタと震えだした。 それに応えるべく、マミーは爆炎の中へ駆け出した。 最後の一振り 爆ぜる朱炎が極限まで膨張し、収束する瞬間を狙ってマミーは邪龍の懐深くへと踏み込んだ。治り掛けた傷口目掛け黒白刃を振り下ろす。 甲殻の隙間から滑り込んだ魔剣は、邪龍の血肉を喰らうようにその身を切り裂いた。その刃の軌跡を追うように赤い雷が弾け、黒い血肉をドロリと溶かす。 元は死肉の塊だ。どういう怨念で動いているのかは知らないが、龍の力を殺せば邪龍の肉体は瞬く間にただの死肉に戻る。 コレならやれる。 赤い雷を纏い尚その力を歪に膨張させる魔剣を見て、マミーはそう確信した。 自身はまだ奴の懐のなか、もう一度この刃を振り抜けば邪龍の腐った体を両断出来る自信があった。 だからマミーは爆炎のなかをさらに踏み込み、振り下ろした刀を振り抜くべくその柄を握り直した。 瞬間、頭上の爆炎の中から黒い口が現れた。限界まで開かれた口に濁った炎が渦を巻き此方を見下げていた。 マミーは気付いてしまった。もうコレは避けれない。 攻撃の体勢に入った体で炎弾を避ける事など出来はしないし、あれを喰らって人の形を保てる訳もない。頭上では拡散弾が次々と炸裂するが邪龍の首はピクリとも動かず、黒い口は彼を捉えて離さない。 後方ではネイダが何かを叫んでいた。 刹那の内に彼の頭は何時かの悪夢を網膜に投影する。 彼は記憶を失い、彼女はその身と心に大きな傷を負った何時かの悪夢を… それで腹が決まった。 この身はあと数秒も経つ前に消えてなくなる。ならば独りで逝くわけにはいかないだろう。 彼が強く魔剣の柄を握り直すと、黒と白の刃は大きく脈打った。 後ろからは彼女の叫び声 手元には際限なく赤い雷を吐き出す魔剣 頭上には限界まで膨張した死の炎塊 全身は軋みを上げ、砕けた肋は面白い様に音を奏でる。だがあと少しだけ我慢しろ、これが人生最後の一振りなのだから… 剛炎と魔剣の一振りが同時に放たれる。だが、赤い雷が邪龍の体を真っ二つにするより、炎塊が彼を飲み込む方が僅かに早い。 無駄死にか? そう思った時、視界の隅に黒い影が映った。 『てめぇが死んだら駄目だろうが?』 それは死にかけの老人の様に嗄れた声だったが、彼には確かに良く知った男の声に聞こえた。 黒い影はその翼を翻し、弾丸の様に炎塊へと飛翔した。 頭上で激突する黒と赤 赤に対して小さすぎる黒は後ろにいる相棒を守る様にその翼を広げ、原形の残っていない左手で黒い短剣を振り抜いた。 振り抜け 振り抜かれた短剣はさも当然の様に、巨大な炎塊を真っ二つに両断してみせた。 黒い短剣、それは紛れもなく魔剣の類いだったのだろう。だが、それを扱う主は そうでは無かった。 例え両断して直撃を免れようが、炎塊が持つ熱量迄を殺せた訳ではないのだ。 黒かった化け物の鎧は赤く変色し、魔剣を振り抜いた左腕は既に原型を留めてお らず腐り落ちる様にもげた。 そして、化け物の中身は既にもげ落ちた左腕の様な状態なのだろう。だからマミーは化け物の、相棒の名前を叫ぼうと上を見上げた。 『何やってんだマミー、さっさとケリをつけろや。』 死に体の化け物は蕩けた冑を笑うようにグニャリと歪ませ、何時もの口調でそう 言った。 だから彼は叫ぶのを止め、全ての力を両腕に注ぎ込んだ。 黒と白の刃が肉を切り裂く 砕けた肋が悲鳴を上げる 噴き出す赤雷が腐った血肉を喰い散らす 両の腕がもう限界だと訴える あと少しで邪龍の体が2つに裂ける 喉の奥から鉄臭い何かがせり上がってくる だから弱音を蹴散らし、この一振りを振り抜く為に彼は叫んだ。 「アアアァァァァ!!!!」 火山の洞窟に爆音と青年の雄叫び、そして邪龍の断末魔が轟いた。 振り抜かれた黒と白の刃 真っ二つに避けた邪龍の体 それだけを確認すると彼は力尽きる様にその場に崩れ落ちた。火山の岩盤がチリ チリと白い包帯を焦がし彼の体を焼くが、暫く起きる事は出来ないだろう。 邪龍として、生物としての形を維持する為に必要な決定的な何かを失った黒い肉の塊は腐る様にどろどろに融けて流れた。 そして黒い肉の海からは狂人がその姿を現した。体は既にボロボロだったが、ほんの僅かに黒い肉が再生しようと蠢いていた。 マミーは目を覚ます気配は無い。だからネイダが二つの銃口を狂人へ向け構えた。だが、それを化け物の残った右手が止める。 「後は俺がやっておく。あんたは其処の死に損ないを早く連れって行ってくれ。」 死に損ないの化け物はそう言うと、ネイダに緑の玉を手渡した。 彼女はそれを黙って受け取るとマミーを担ぎ、緑の煙幕に包まれてその場から姿を消した。 こうして火山には、化け物と狂人だけが残った。 赤い穴へ 火口に残された2人の化け物。互いに死に体で、体内を蠢く黒い血肉が2人を無様に生き永らえさせている。 鎧の化け物はグズグズに蕩ける体を引き摺りながら狂人に近付いて行く。残った右腕には黒い短剣… そんな息子を前にして狂人は逃げる素振りも見せず、快楽の余韻に浸る腑抜けた笑みを浮かべながら突っ立っていた。 「ビィズ、お前の親友は最高だな。私の最期に相応しい最高の闘いだったよ。」 そう言って狂人はその場に腰を下ろした。迫る死に抵抗しようとさえしない。 「さぁ、殺すが良いさ。その為だけにお前は生きて来たのだろう?」 狂人は笑ながら頭を下げ、無防備な首を晒した。そんな父親を見て、化け物と成り果てたビィズはギリッと歯軋りをした。 そして、無言で狂人の顔面を蹴り上げた。毬の様に跳ねる頭を更に蹴り上げると黒い肉が蠢く手足を乱暴に切り捨てた。 斬られた断面からは赤い血が流れる事は無く、狂人はにやついたまま文句を垂れる。 「早くしてくれないか?最高の気分のまま逝きたいんだよ。」 ビィズは、そう言う達磨の様になった狂人の首を掴むみ持ち上げた。 『誰が殺してやるか、そんな簡単にテメェの罪から逃げられると思うなよ?』 ビィズは小さくなった父親を睨むと、蕩けた翼を羽ばたかせた。 そのままフラフラと洞窟を浮遊すると真っ赤な火口へと飛び込んだ。 相応しい罰を 「お前も死ぬのか、我が子よ?」 死へと落下しながら狂人がケラケラと笑う。 『誰がテメェなんかと死ぬかよ。』 そう言って溶岩の寸前でフワリと静止した。 そのまま溶岩に落ちる寸前の岩壁に狂人を埋め込むと胸の真ん中に黒い短剣を突き立てた。 「なんの真似だ?」 『此処なら誰も助けに来ないし、それが刺さっていれば再生も出来ない。だが、この程度で死にも出来ないだろ化け物。』 「まさか…貴様!!」 此処で初めて狂人が怯えた声を発した。 『貴様は此処で死んだ様に平和で退屈な永遠を生きるが良いさ。』 ビィズは勝ち誇った様に言い放つと、赤く蕩けた翼で尾を引きながら半月の夜空へと羽ばたいた。 火口からは断末魔の様にビィズの名を呼ぶ声がしたが、それに応える事は無かった。 これで彼の願い事は叶った。 夜空でそう溜め息を吐いた瞬間、右腕と左足がドロリと流れ落ちた。 もうこの体は長くない。元よりあれの息子である自分に幸せに生きる権利などない。 それでも、最期に、1つだけ… 化け物はそうとだけ呟いて、暗い夜空へと消え去った。 報告書 本日の天候 晴れ 自分、アルム・ウィソウトは行方を眩ました箱庭の狂人捜索の為火山付近の集落、ヴォルボーンへと派遣された。 …訳だが、既に事は片付いた後だったのでそれについての報告を本部へと提出する事にする。 狂人は火山の山頂にて、二名のハンターと対峙後、乱入した化け物に殺害された。 との証言を当時者であるハンターの1人から得た。 現地を調査した所狂人の物と思われる切断された腕と脚を発見。だが、狂人の本体は発見する事が出来なかった。 しかし四肢を無くした状態での逃走は不可能、よって証言と照らし合わせ件の化け物が遺体を持ち去ったと断定する。 以上で報告を終了する。 なお狂人の物らしき腕と脚は証拠品として本書類に同封する。 出来上がった報告書+αを超速達猫に手渡す。 ギルドの仕事と旦那方への軽い嫌がらせを同時に済ませ上機嫌な反面、腐敗臭が漂いまくる小包を運ぶ事となった超速達猫が不憫だったので報酬のマタタビを二割増しにしておいた。 コレにて此処ヴォルボーンでの仕事は終了した。次の仕事は特に無いので短い休暇を楽しむ事とする。 この村は温泉が名物だったな…まぁ温泉しか無い訳ですが。 「仕事は終わったか~?」 的屋の景品やら出店のお菓子やらを大量に抱えたカノクが此方へと駆けてくる。 「えぇ終わりましたよ。」笑顔で答えながらカノクの持つ物の値段を計算する。 …この子、さっき渡したお小遣い全部使いきってやがる。と言うか少しオーバーしていないだろうか? 恐る恐る辺りを見回すと息を切らせながら走ってくる男性の姿が目に入った。 食い逃げですか、お嬢さん… 店主の男性に謝罪と多目の支払いをしてどうにか許して貰った。…休暇が終わる前に財布が枯渇しそうだな… そんな私の気分を無視してカノクが私の手を掴んだ。 「早く温泉に入ろうよご主人様~!!」 そう言ってズルズルと…否、ゴリンゴリンと私の体を引き摺って走り出した。 複数の理由で周りからの視線が酷く冷たいです、カノクさん。あと腕がもげそうです。このまま貴方が成長すると、私が両腕共に義手になる日はそう遠く無いでしょう… そんな事を考えていると、カノクが此方を振り返った。 「そう言えばヘボは何処に行ったんだ。」 唐突な彼女の問いに、私は此処からは見えない場所を見ながら応える。 「実家に帰るそうですよ。」 雪山にて 独りの彼女 トントントントン… 一定のリズムでトンカチが釘を打つ音が響き続ける。 此処はとある雪山の一角、約一年前に発生した雪崩が原因で消え去った村の跡地。 つい数週間前まではギルドによって封鎖されていたが、最近になって一般人の立ち入りが許可された。 なので辺りの景色は悲しい程に白一色。唯一白く無い物はトンカチを振るう人影と、でき損ないのあばら家の様な木材だけだった。 「ハァ~」 トンカチの音の間に大きな溜め息を吐く音が混じる。 今現在、此処に居るのはとある商人である彼女1人。 彼女は元々この村で商店を営んでいたのだが、ある日仕入れの為にとある街に行っていた。そして仕入れ先の街で自分の村がどうなったのかを知ったのだ。 雪山の村は突如発生した雪崩にて壊滅した。なお一般人の立ち入りは禁ずる。 そんなお知らせが街の掲示板に張ってあったのだ。彼女は我が目を疑った。そして即座に村へと戻った。 そして現実を目の当たりにした。 真っ白になった雪山とそれを調査するギルドの人間。村は文字通り消えて無くなっていた。 その時、彼女にはどうしても確認しなくてはいけない事が有った。 それは預かっていた子供達の安否。形式上は弟と妹だが、血の繋がりは無かった。それでも独身な彼女にとっては本当の子供の様な存在だった。 だから探し回った。村には入れ無かったが、もしかしたら麓の村なんかで保護されて居るかも知れない。そんな淡い希望を持って彼女は雪山付近の村を駆け回った。 だが、結果として彼女は一年近くを棒に振る事となった。 心身ともに疲労しきった時、雪山の封鎖が解けたと言う話を聞いた。 村の有った場所で待っていればその内ひょっこり帰ってくるかも知れない… 疲れきった彼女はそう思い村の跡地へと帰って来たのだ。 だが、こんな僻地に好き好んで来る者は居らず、大量に買い込んだ食べ物と木材を運ぶ業者の人間が帰ってしまうと彼女は1人となった。 そして現在、持っていた特製テントを風に持っていかれた為彼女はどうにか寝床を確保すべく今まで放置していた家造りに励んでいた。 しかし、彼女には商人としての才能は有ったが大工としての才能は0だった。 トントントントン…ガシャァッ 造っていた筈なのに壊れてしまったあばら家を見て彼女はボフッと雪に寝転んだ。 「このままじゃ今晩凍え死にね…あぁさっさと結婚しとくんだったな~」 そんな時、桜色の風が雪山を吹き抜けた。 おかえり 雪山の空を吹き抜ける桜色の風は、白い大地に黒い影を残して行った。 「こんな雪山にリオハート…?」 彼女は突風の主の名を呟いく。桜色の竜なんてリオハートしか居ないが…何故雪山に? そんな事を考えていると先程は違う、刺す様な冷たい風が彼女を襲った。日は既に傾きつつ有った。 「早くしなきゃ。」 彼女は再びトンカチを手に取った。 トントントントントントントントン…ゴシャッ 再び独りでに崩壊したあばら家を見て、彼女は匙を…もとい、トンカチを投げた。 「あぁ~使える男が欲しい~…」 そう呻きながら雪の上をゴロゴロと転がる。その拍子に近場の木にぶつかり、積もっていた雪が彼女に落下した。 「…ダァ!!」 積もった雪を蹴り飛ばすと、どんよりと曇った空が視界を埋め尽くしていた。 「ハァ…独りってこんなに寂しかったかな?」 暗い空が彼女に弱音を吐かせる。 そんな時、崩れたあばら家の方から人の声が聞こえて来た。 『コレは酷いな…』 『魚の骨の方がまだマシね。』 その声は何やら彼女が造ったあばら家に文句をつけている。しかし、何故かその声は酷く聞き覚えのある声だった。 「寂しすぎて幻聴が聞こえるわ…」 彼女は体をお越しながら苦笑する。二人が都合良く帰って来る訳ないだろう。 『何やってるの?』 『早く家建てないの凍え死ぬぞ?』 此方に歩み寄る二人は、細部は違っていたが確かに彼女の良く知る二人だった。 「幻影…いや、亡霊かしら?」 『いや、足はあるわよ。』 『幻でもないぞ。』 彼女の視界は酷く滲んでいたが、目の前の二人を見間違える訳が無かった。 「まぁ何だっていいわ…おかえり、二人とも。」 『タダイマ』 3人は満面の笑みで再会の言葉を交わした。 「でもネイダ、髪染めたの?…ってニィムはツルッパゲ!?」 「まぁそこら辺はおいおい説明するさ。」 「兎に角今は寝床を確保しなきゃ。」 3人の前には魚の骨の様な木材の残骸達… 「相変わらず絶望的な不器用さだな。」 「こんなだからまだ独身なのね…」 「それは関係ないわよ!!」 そんな会話をしながら彼女は愛しい子供達の肩を掴んだ。 「まぁ3人居ればどうにかなるわよ♪」 そう言って彼女は微笑んだ。 暫くの後、雪山の村は小さいながら復興を遂げる事になる。 黒い影 雪山の山頂にて眼下を眺める黒い影。それは既に人の形を止めて居らず、生物と言えるかどうかも怪しい何かだった。 黒い影は体のどの部分も動かせ無かった。もはや生き物と言うより氷塊に近かった。それでもそれはしぶとく生きていた。 眼下には少しずつ再興する村と、短い間だったが相棒だった男の姿が見えた。 黒い影には何も無かったが、其処から見える景色には彼が願った全てがあったのだ。 平和で退屈で笑顔に満ちた生活が… 「世は事もなし、願わくばこの退屈が永久に続く事を…」 そう言って黒い影は冷たくなった瞼をゆっくりと閉じた。 山頂から雪山を見下ろす黒い影。 その存在を誰も知りはしない。 訪れる者も誰も居ない。 それでも、黒い影は小さな笑みを浮かべながら眼下の退屈を眺め続ける。 終幕 人は願う 自分の幸せを 今回の話では 願い事を叶えた狂人には相応しい罰と結末を 願い事を叶えた青年には望んでいた平穏な生活を 一応だが、両者の願い事は共に叶えられた。 しかし、前者の結末は悲惨で、後者の結末は幸福な物となるだろう。 願い事を叶えた後、幸福が待っているとは限らない。 一人の小男の願い事 父への復讐 コレも確かに叶ったが、それだけでは彼の結末は悲惨で虚無な物だっただろう。 隣にいた青年の願い事が、彼の本当に望んでいた事だったのだろ。 だから彼は彼処を死に場所に選び、満たされた最期を迎える事が出来たのだろう。 人の願い事は多種多様 その幸せもまた千差万別 願い事を叶える事が幸せに直結するとは限らない。 また自身の願い事が常に他者を不幸にする訳でもない。 願わくば誰かの願い事が、他の誰かの幸せを助け、自身もまた幸せにならん事を… 此にて狩人の切れ端の譚は終幕 皆様の願い事が叶い幸せが訪れますように 後書きだよ!! 皆様 オハコンバンチワ 序でにグーテンターク ヴィーゲーテスイーネン? (お元気ですか?) ダメ作者です(^^; 当初100を目処にするはずでしたがずるりずるりと150… テンポが悪すぎますね!! そして二部から始めた暴走がこの結末(狂人邪龍化)な訳で… どう考えてもやり過ぎですね(^^; こんなグダグダ且つ病気全快な話しを最期まで読んでくれた方々 誠に有り難うございます 皆様の何か印象に残ったり ちょっとでも驚かせれたり 何か残る物があったなら幸いです まぁ文句が大半を占めるかもですが(^^; これにて切れ端の話しはお仕舞いです 村の下部にある図書館から何かコメントなんかを頂けたらめっちゃ喜びます 最期にもう一度 有り難うございました 皆さん愛しt(ry それでは皆様サヨウナラ~
https://w.atwiki.jp/nocry/pages/183.html
猫じゃらし 遅ればせながら、ここでエスタッド皇帝のひととなりについて、話をしておく。 エスタッド『皇帝』―― エスタッド国の頂点に君臨する、施政者である。 完全職業軍人と言うシステムを実際に形にして見せた、先駆者でもあった。 当時。職業としての「軍人」制度は、机上の空論的な説としては多々あったものの、形にするにはどこの国も難を示した。 端的に言えば、戦うだけで常は何も生み出さない大人数を、養う国力の余裕がなかったのだ。他に仕事を持つ男たちが、厳戒時のみ兵役として借り出されるのが一般的である。 皇帝、継承して即座にその独裁振りを発揮し、権力を用いてまず最初に行った仕事がそれであったという。まだ若さの抜けきらない皇帝自らが周囲の懸念を他所に、たちまちエスタッドを、地図上に於いて誰もが間違えることのない大きさと位置――形も広さも一夜で変わるのが常であった――に拡大して見せた手腕は、強引であったとは言え、 「見事」 今は滅びた国の、同じような施政者をしてそう言わせしめたと言う。 後年この国が、麻のように乱れ立つ全土を統一に導き、平定してゆくことになるのだが、当時まだ、その大事の中途にあった。 エスタッド皇国は、文字通り、皇帝を独裁者とする一点集中型国家である。議会と言う名ばかりの組織もあるものの、殆どは機能していない。 とは言え、帝国制は元からであったものの、一点集中型に切り替えられたのは現皇帝が座に就いてからのことだ。前帝、前々帝は独裁振りを発揮できるほどの器の持ち主ではなかったらしい。私情に耽り、血で血を洗う親子関係のその最期は、共に「心不全」と公式文書には記入されているものの、真状は定かではない。 刺殺であったとも、毒殺であったとも、言われている。 しかし仮に暗殺が真実であったとして、その指示を出したのが誰であったのか、一説によると現皇帝であったとも囁かれているものの、ここでは深く言及しない。 ただ前施政者が無能であり、現施政者が有能であるとそれだけ述べるに留める。 この、皇帝。 生まれつき心臓になんらかの欠陥があったようだ。 「穴が開いている」とは、本人が回りに漏らしていた話としては有名で、幼い頃はともかく、成長し身体が大きくなるにつれて、幾度となく、文字通り「死に掛け」ていた。四肢に行き渡る血流を送り出すと言う、一番単純でその実大事な機能を、この欠陥部品にかかる負担の割合が上回っていたようだ。 皹の入った硝子細工のような扱われ方をした。 十歳まで保たないと生れ落ちて直ぐに宣告され、半死半生ながらそれでものらりくらりと四十を目前に生きてこれたのは、単に彼自身の努力ではなく、いつでも最高最上の医療行為を受けられる立場にあったおかげなのだろう。 それを強運と言うべきか、不幸と呼ぶべきかは判らない。 自然であれば、まず真っ先に淘汰されているであろう命が、湾曲し生かされ続けているとも言える。本人がそれを望んだかどうかは定かではない。 血縁者はいない。 事になっている。 公式文書はともかくとして、母を同じにして種違いの妹が一人、公然と隠されて存在していた。 今は軍籍に身を置く。 その彼女。まだ幼い頃、槍玉に挙げられたことがある。 皇帝が彼女を皇国エスタッドへ寄せてから数年、政治的内紛が勃発した。 俗に言うクーデターである。 表向きの理由としては、「身体の弱い現皇帝に代わって、ミルキィユを政の長とする」、裏を返せば甘い汁の奪い合いであった。 遥かに年下のミルキィユである。 政治の何たるかどころか、まだ己が前皇帝の血継であるとの認識も薄い、ままごとをして大人しく遊んでいるような娘であった。 クーデターの起こった当日ですら、何も聞かされていなかったに違いない。 皇帝、ここでもまた本気で死にかけた。 内蔵のいくつかを損傷し、左腕を肩口からばっさりと落とされている。 どうして生き延びることができたのか、本人ですら、不思議がっていたらしい。 国葬の準備を万端に用意し、枕元に死神が幾度となく立って、それでも何故か生き延びた。先に述べた最高最上の医療体制のおかげであったことは、想像に難くないが、 それでも尚、可能性としては零を下回る確率で生き延びることが出来たのは、おそらく皇帝自身の、 「生への執念」 であったのだろう。本人はそれを否定している。 起き上がれるほどに回復して後に、軟禁とは名ばかりの土牢へ投獄されていたミルキィユを、有無を言わさず権力を用いて、 「お咎めなし」 にしたのは、意外に私情を挟むことをしない皇帝の、唯一の我が侭を通した決裁であったとも言える。 「――殺してほしい」 救われて直ぐに皇帝の前に見えたミルキィユは、膝を折りそう嘆願した。 自分はもうすでに一度命を救ってもらっている。今更惜しむものでもない。自分の血や身分や、その他の余計なものが、今後も邪魔にならないとは限らない。むしろ必ず邪魔をするだろう。だからどうか、同じような過ちを犯さないために、侵されないために、自分を今のうちに処分して欲しい。 皇帝、頑として突っぱねた。 まるで聞く耳を持たなかったようだ。 数刻平伏し、頼みに頼み込んで、それでも兄皇帝の首が縦に振られることはないとようよう認識すると、 「では」 ミルキィユは悲壮な決意を口にした。 「ではわたくしは、皇帝陛下の刀となります」 己の出自により、皇帝を守る盾にはなれない彼女の、最大にして最後の選択肢でもあった。 「――刀、か」 ようやく返した皇帝の答えは素っ気なかった。 「私は使えるものは何でもこき使うぞ。――生半な覚悟であるならば止めておけ」 権力を行使して、その決意すら留めることもできた彼が敢えてしなかったのは、それ以上の否定は妹を死に追いやると判断したからだろうと思われる。 僅か数年後、年不相応の異例の大抜擢を受けて、ミルキィユは部隊の長へと昇格している。 確かに、生来の群を抜く能力と求心力はあったろう。しかし、それにしても能力のみでの十代での部隊長は、年功序列を異様に死守しようとする軍隊ではあまり考えにくい。 おそらく、皇帝の手が回ったのだろうと思われる。 態度には表さずとも、多少なりとも皇妹に対して肉親の情はあったものと見え、以降も大っぴらではないものの心にかけていたようだ。 本人はそれも否定している。 天邪鬼なのである。 それも、念には念を入れた見事な捻くれ捩くれようの、底意地の悪い天邪鬼であった。 底意地の悪さに、こんな話がある。 皇帝、どんなに名を呼ばれても、返答するということがなかったようである。そもそも国の統治者であるのだから、名前だけは無駄に長かった。 建国数百年、国の名称やその歴代の各皇帝の名前、それに血筋だの敬称だの所属国家だの所領地だのの各名称も入れるつくりになっていたから、本気で長かった。 「辞書がひとつ出来る」 の談は、大袈裟な表現ではあるものの、控え目にしても最初から最後まで高速で発音して120秒ほどかかったというから、やはり長かったのだろう。 通例は、略称で呼ぶこととしていた。 この略称が曲者であった。 皇帝、どんな略称で呼ばれても、まるで反応しないのである。公式会見の記録ですら、 「エスタッド皇帝ニ於カレテハ、各種様々ナ御名デオ呼ビスルモ、ソノ成果ナシ」 と書記の愚痴のようなものが書かれていたと言うから、その意地の悪さは相当なものだったろう。 そもそも、己の名と認識していたのかどうかも怪しい。 「好きに呼ぶと良い」 そう嘯くこともありながらその実、周囲が便宜上付けた名称にもまるで反応を示さなかったと言うから、よほどの何か拘りでもあったものか。 仕方なく、敬称で通されることが多かった。 国のトップを正式名称でなく略称でもなく、ただ「陛下」と言うだけの曖昧な表現をしなければならなかった呼称係などは、毎回胃の痛くなるような思いをしたことだろう。 それをしてほくそ笑んで眺めている、と言うような性格であったと言うから、これはもう筋金入りの意地の悪さである。 その意地の悪さに比例して、容貌もまた奇怪を誇っていたかと言うとまるでそうではなく、 「蟲惑」 だの、 「艶然」 だの、その他口をきわめた美辞麗句が、各書に書き散らされている。その時分の酒場に座する歌うたいが、必ず挙げる歌のひとつにエスタッド皇帝が紛れていたと言うから、これは相当な美男であったと思われる。 それも男が男に惚れる要因のひとつの、 「漢らしい格好良さ」 ではなく、女性よりも麗しい、どちらかと言えば妖艶と言った美しさであったようだ。仮に皇帝が女であったとしたら、その美貌に騙されて、いくつかの国が右と左に傾いたことだろう。 そうした意味では皇帝が男であった、と言うのは幸運であったことなのかも知れぬ。 更に幸いなことに、これだけの容貌を持ちながら皇帝その人本人は己の資質にまるで無頓着なのであった。当人に言わせるところの、「生まれてより変わりのない顔」なのであるから、それはそうなのだろうとも言えるが、それにしても無関心に過ぎた。 自己愛の薄い性格だったのだろう。 ただしこの容貌、利用できるところはしっかりと利用したようである。 己が美しいかどうかは興味がないとして、しかし相手に与えるプレッシャーについてだけは十二分に熟知していたようであるから、これはもう一言に、 「性質が悪い」 のである。 その性質の悪さが、最近気まぐれに拾った、皇帝からすると年の差半分の少女に関心が向いている。 他に興味を示すことのない皇帝にしてみれば、それだけのことで稀な出来事であった。 * 「手に負えませぬ」 屋敷に戻った主の顔を見るなり開口一番、不満を叩き付けるように侍従長はボヤいた。撫で付けた黒髪に半ば白いものが混じり始めた彼は、雇い主のまだ頑是無い頃からこの屋敷を仕切っていた記憶がある。接する機会が少ないとは言え、その主に対しての経験と言うならば、十分すぎるほどの経験を積んできているはずだった。 屋敷の主が欲し、そうして成すことに対して口を出されることをどんなに嫌うか、どれだけ不興を買うか、彼は十二分に理解しているし、またそういった諸所に意見を持たないだけの教育を受けてきている。 教育。 屋敷で働く人間は、人間に非ず、と言う。 ヒト以下と言う意味ではなく、言葉通りに「人間ではない」と言うことだ。 例えば、木石。 例えば、無機物。 屋敷で意思を示すのは、唯一の決定権を持つ主のみで良いのだ。 働くものに意思は要らない。 意思を持ってはならない。 主の成すことに無感動云々の話ではなく、成されていることに対して何とも思わないように訓練を受ける。無感動であったにしろ、何か思うところがあれば必ずそれは所作に出てしまう。 それでは、この主の意にそぐわない。 侍従長はそれを知っている。 であったから、その長年の経験に裏打ちされた侍従長にして音を上げるほどの強情ものが、現在屋敷で問題を起こしているという訳で、聞いた屋敷の主は珍しくうっすらと笑みを口の端に上らせた。 ひどく珍しい。 屋敷に戻ってすぐの主は、機嫌が悪いことが多い。 大概、と言うべきか、常に、と言うべきか。 草臥れているのだ。 その普段の機嫌の悪さをも承知している侍従長が、木石に徹することを弁えている侍従長が、自身の意見を口にしたのは、であるから余程腹に据えかねていたのだった。 「もう七日にございます。いい加減、諦めても良いものを」 「――今日は何をした」 問い返すのは耳障りの良いテノール。空気に溶けるように柔らかな声だ。 「……居間にておとなしくしていると思えば、家人の眼を盗んで暖炉より攀じ登ろうといたしました」 「ほう」 思い浮かべたのだろう、主が眉を上げた。 「登れたのか」 「笑い話ではありませぬぞ。煤けた奴が逃げようと居間は一時もうもうと惨憺たる状態。真っ黒なそれをそのままに置く訳にもいかず、風呂場にて侍女が三人がかりで洗い上げましたが」 「暴れたであろうな」 「暴れるわ、喚くは引っ掻くわ!女等は悲鳴を上げるし、隙を狙って再び逃走を図りました」 「ふむ」 「数人で押さえつけ、此方様の居室に閉じ込めておきましたが……まさにけだもの。育ちが知れまする。じっとしている様子がまるでございません」 「山猫、よな」 鹿爪らしく頷きながら、主の声が明らかに楽しんでいる。気付いて侍従長は肩を落とした。 「……まさにそれ。何とかはなりませぬか」 「何とか、とは」 彼の声の含むところに気付いたのだろう。主がちらと、一瞬見遣った気配がした。 見遣られて侍従長は、自分が相手との間に引かれている境界線に踏み込みすぎてしまっていることに今更ながら気が付いたが、勢いだ。 「逃れようとする様が、痛々しくて見てはいられませぬ。……あれでは、迷い込み、出口を探してガラスに突進する野鳥。傷だらけ、痣だらけで懐く様子がありませぬ」 恐れながら、と付け加えた言葉が自身白々しいなと思った。 「手なづけるつもりも無い」 けれど主はそんな白々しさも含めて一蹴する。 呆気にとられた。 「しかし……それは、あまりにも」 あまりにも。 何だと言いたかったのか、流石に彼は分を超えた言葉を口に仕掛けた自分を恥じて口を噤んだ。 「それに。そろそろであろうよ」 「……そろそろ、とは」 また脈絡のない言葉に侍従長が眼を上げると、主は既に外出着を脱ぎ捨て手持ち無沙汰に佇んでいた。ほんの数瞬思いに耽っていたらしい。慌てて手にした部屋着を肩口に掛け、主の真意を探ろうとした。 「今夜は、冷えるね」 それ以上説明する気はないらしい。これでも主にしては、侍従長相手によく喋った方だ。余程機嫌が良いのだろうと、彼はそれ以上主に踏み込まぬよう、常日頃の「人間ではない」人間の自分に、瞬時に切り替えた。 藪は突かないに限る。 当たり前のように寝室の扉が誰かの手によって開かれ、それに意識を払うことも無く男は寝室へ足を踏み入れた。 熾された火に、適温に暖められた空気が彼を迎える。 入室した瞬間寝台傍の卓上に、数枚文鎮を置かれた紙束を眼にする。瞬時に不愉快になった。彼の裁可待ちの書類である。無粋な。声には出さず呟いて近づき、無造作に払い落とす。 その書類が如何ほど重要かどうかは、男にとっては然したる問題ではない。 己が快か、不快か。 それが男の基準だ。 落とした一枚がふわと暖められた空気に舞って、意外と遠く、遠くまで散った。それとなくつられて眼をやると、暖炉前のソファから、にゅ、と裸足の片足がはみ出している。 この数日間で、見覚えのあるものになった足である。あの角度は確実にソファで眠り込んでいるな、そう思って男は唇の動きだけで笑って、音も無く暖炉前へ寄った。 ソファを覗き込む。 思ったとおり『猫』が寝ていた。 頭からタオルを被り、適当に男の室内着を裸の上に羽織っている。やわらかで肌触りの良い室内着が気に入ったのか、この数日何度か勝手に着ているところを見かけた。小柄な彼女の身体には、細身とは言え男のそれは大きすぎるのか、羽織ると言うよりは室内着に羽織られている気がする。 剥き出しの手足はこれで言葉の通り十六なのかと疑いたくなるほどに痩せている。 先の侍従長の言葉から察するに、腹を立てた侍女たちに八つ当たり気味に洗われたのだろう。頬と言い剥き出しの二の腕と言い、赤く細い――有り体に言えば引っ掻き傷――が生々しい。 女は感情的になると怖い生き物だな、などとどうでもいいことを思いながら男はさらに『猫』へと顔を寄せた。 寄ると石鹸の匂いがふ、と立ち昇る。 石鹸の匂いは嫌いではない。 寝こける顔に男は眼をやった。 不意に男の懐に飛び込んできて混乱気味だった当初はともかく、己に自由の選択肢が無いと判ると、途端に敵意をむき出し威嚇してきたそれも、寝ているときは鳴りを潜めている。それでなくとも精一杯背伸びをしているような、気負った、ませた顔をするものだと出会ったときから思っていた。 生意気だと言うのならばそれはそうなのだろう。ただ、どこか必死で切羽詰っていた。 今は年相応にあどけない。 小さく開いた口元から白い歯と桃色の舌が見え、ふと惹かれて男は片腕を伸ばす。 夢でも見ているものか、微かに口元が動いた。 名を呼んでいると思った。 名。誰の。 す、と閉じた両瞼の下から透き通る水が溢れて、何だろうと男は指で拭う。 舐めた。塩辛い。 この水滴は一体何なのだろう。 何故これは両眼からぬるい水を流すのだろう。 それが何か、思い当てることが出来なかった。 気が付いたのは、唐突に彼女がぱちと眼を見開き、男と視線が合うや否や弾かれたように飛び起きて、 「……あ?」 今更呆然としながら目元をごしごしと拭った仕草を見てからだ。 ああ、これは涙だったのか。 ずいぶんと静かに泣くのだな。 ぼんやりと思った男へ、つい今しがたの幼い表情が嘘のように掻き消え、きつい視線でこちらを見据えてくる眼がある。 感じると、ある種の悦びの形に己の頬が歪むのをやめられない。 判り易い敵意は歓迎だ。慣れている。どうしてその強さを挫けさせてやろうか。考えただけで内心舌なめずりの気分だ。 「何だよ。じろじろ人の顔見んなよ、『皇帝』」 気味悪ィ。 男を睨んだまま、まだ気になるのか目尻をこするチャトラが、ぶっきらぼうに告げた。乱暴にこするものだから、少し赤くなっている。 「ふ」 そうして、呼ばれた男――皇国エスタッドの、文字通り頂点を極める、皇帝――その人は酷薄に笑んでいた。 男へどう呼びかけるか、彼女は散々に迷ったようだ。好きに呼ぶと良い、と嘯いて相手の反応を楽しんでいた彼は、数日経って徐に「皇帝」と呼ぶことにしたらしい彼女へ、面白がって理由を尋ねた。 ――だってよ。 ぱちぱちと忙しく瞬いて、チャトラは首を傾げた。 ――いつまでも「アンタ」呼ばわりは良くない気がするけど、アンタ名前教えてくれないし。そこいらで働いてる人らに聞いても、「おそれおおい」だの「めっそうもない」だの。訳判らねぇ返事しか返ってこないし。埒明かないし。 ――「へえか」だか「へいか」だかって皆は言うけど、なんか「へいか」ってなんかマヌケな響きだろ? ――アンタ、役人なんだろ。アンタの役職名教えろって言ったら、ディクスさんが教えてくれたんだ。 ――オレ何か間違ったこと言ってるか? あの時男はどう応えたのだったか。 男はその辺りをどうもよく思い出せない。 それで良いと言ったのだったか。 きっとチャトラは、「皇帝」の純然たる響きの意味を理解していない。 それでも良いと男は思う。己の地位に媚びを売る人種には飽き飽きしていた。 「……い?おい?」 怪訝し気に眉をひそめ呼びかける声に気が付いて、男は我に返る。 「ぼんやりとして、平気か?ボケてんじゃねぇか?」 「――ああ、」 大事無い、応えながら首を振る。疲れているのかもしれない。 「フラフラと青い顔して平気とかウソついてんじゃねぇよ。座れよ」 敵意を剥き出しにしながらそれでも、心配してくれているらしかった。 根が優しいのだろうな、と思う。 「メシ喰ったのか?」 まるで男が尋ねるほうが妥当な言葉を、チャトラは口にした。 「――忙しくてね」 応えながら言い訳のようだな、と男は思い、思った自分が可笑しくてまた小さく笑った。 ソファから起き上がったチャトラは、男の座る場所を開けるべく自分は暖炉を背にしてラグの上に直に座り、男へ向き直る。無愛想ではあるけれど、 「ちゃんと喰えよ」 ああ、やはり心配してくれているのだ。 「お前は」 「オレ?」 オレは毎日喰ってるよ。応えて彼女が肩を竦めた。 「そもそも、喰うか寝るしかやることが無ェじゃねぇか」 「屋敷内は自由に動いて構わないと言ったと思うが」 「は……!」 男の言葉に瞬時に反応し、吐き棄てるようにチャトラは鼻で笑う。 「自由も何も、ほとんどの扉に鍵かけやがってよく言うよ!」 「鍵でも掛けねば、お前はこの部屋へ近付かぬだろう」 「当たり前だろ。何が楽しくてアンタの顔見なきゃいけねぇんだよ」 「――成る程」 つれないことだね。 チャトラの言葉に男はうっすらと嘲笑する。頬は歪んだが、こうした彼女の飾るところの無い直情的なやりとりが、男にとって新鮮に感じることは否定できない。周囲は男の顔色を伺ってばかりで、これほどあけっぴろげに内面をさらける者はいなかったからだ。 先の侍従長然り。 唯一の肉親であった母ですら、男を面と見据えたことがなかったように思う。伏せがちに避けられた視線のそれしか記憶にない。 それが生まれてより当たり前ではあったから、不遇だと特別感じたことも男にはない。 けれど、この『猫』は。 恐れ気もなく男を見据える。 もう三、四年も前になろうか、やはり男へ正面切った少女がいた。 他国の、まだ幼いと表現しても良いような、公主であった。その時も、些かばかり挑む視線に心を動かされはしたが、それだけのことだ。 エスタッド皇国へ、正々堂々喧嘩を売る腹積もりの視線であった。それはそれで興味が湧いたのは事実であったし、実際必要以上にトルエ公国へ肩入れしたように思う。けれど、どれだけ食指が動いたものであっても、公主から向けられたそれは、男を「皇帝」と認識しての視線には違いなかった。 目の前の娘の眼差しは、本質が異う。 彼女は決してエスタッド皇国頂点のそれと知って、男へ視線を投げかけているわけではない。 単に、男への印象が最低最悪なのだというてらいもない視線。だのにそれはひどくまっすぐだ。 炎の明かりを背後から受けてこちらを向く彼女へ視線を流すと、襟刳りから覗く細い首筋に眼が動いた。折れそうに細い。 前屈みに腕を伸ばした。 「な、なんだよ」 喉元に着けられた小さな銀の鈴が、『猫』が身動きする度にちりりと震えた音を立てる。着けられた一日二日は何度もむしり取られていたそれも、男が懲りずに繰り返し繰り返し結ぶ内に慣れたらしい。 諦めに、近いか。 男が腕を伸ばした分だけ、チャトラがじりじりと顎を引く。その攻防の緊張を急に破って男はぐいと胸元を掴みあげた。不意打ちに逃げる間もなく、くう、と喉を鳴らしてチャトラの半身が男へ引き寄せられる。 『猫』は軽かった。そう力があるわけでもない男が、やすやすと引き寄せられるほどに。 引かれた彼女の背筋が自然、強張るのを手のひらに感じて男は嗤った。 「怖いか」 口にし、我ながら卑怯だなと思う。 利かん気が強く、意地っ張りで、負けず嫌い。一週間で男がチャトラに下した評はそれだ。 であるから、男がそう尋ねてしまえば彼女は決して怖いとは言えない。 「……怖くねぇ」 「目が泳いでいる」 「うるせぇ!」 判ってるならいちいち聞くな、と蹴りが飛んできた足首を受け止め、右腕で掬い上げる。勢いそのままチャトラを絨毯の上へとひっくり返すと、受身を取れずに後頭部を打ったらしく、低く呻いた。 「この屋敷は敷物が薄いからね。打ち付けると存外――痛む」 「何度も引っくり返ったことがあるような口ぶりだな」 そんな成りをして。 「引っくり返ったのかもしれないな」 小莫迦にしたはずの彼女の口調に、男は生真面目に頷いた。一瞬呆気にとられてチャトラの力が緩む。逃さず、その両手首を彼女の頭上にまとめた。 「……おい!」 「何だ」 口の端で笑って顔をずいと近づけると、抗するようにチャトラが男の瞳を見返す。 ああ。この眼、だ。 気後れもなくひたすら真っ直ぐに睨んでくる視線が、心地良く感じる自分はどこかおかしいのだろうかと、男はふと思った。 「初めにお前が言ったね」 「……何をだよ」 見る限り可愛らしい外見をしているのに、一人前に威嚇をする声には確かにドスが利いている。 「突っ込むのならば早く突っ込め――だったか」 言葉通りの行為に及ぶ気は、まるでなかった。ものの、一体その言葉に猫はどんな反応を示すのだろうと、 慌てふためくさまでも眺められればそれはそれで面白いと、男が興味半分呟くと、 「――ああ、」 意に反して、すっとチャトラから表情が消えた。 驚くほど唐突に、無機物の目になる。同時に、ばたばたと暴れていた彼女の身体から、力が抜けた。 「なんだ」 結局アンタもそれが目的だったのか。 一瞬哀しげな色がそこに過ぎった気もしたが、 「いいぜ。……とっとと突っ込めよ」 「――」 呟いた冷たい声の彼女の瞳を、男は覗いた。軽蔑の色さえそこには滲まない。 墓石のように灰色だと思った。 押さえつけた小さな身体に圧し掛かっていた男は、顔には出さなかったものの軽く驚いて、チャトラの頬へと手を伸ばす。 解放されたにも拘らず、彼女の手首はそのまま、頭上に押さえつけられたままの形で力を失っている。 「殴ると良い」 「どうして」 指を這わせた頬は、とても冷たかった。 達観でも諦念でもなく、ただ振りかかる嵐に無感動な死んだ眼。望んだものはそれではない。見て楽しみたかったのは、そんな空ろではない。 お前も並居る男どもと所詮は同じ獣だ。 そう言われていると思った。 ――面白くない。 微かな苛立ちを感じて、男はチャトラを投げ出し、己の身を返す。 「気が失せた」 言ってソファへと深く腰を下ろし、横たわったままのチャトラから視線を逸らすように足元の書付を一枚拾った。 読みたくもなかったが、眼をやれば文字が頭に飛び込んでくる。 再三再四、男に皇都エスタッドへ戻るようにと乞う文書である。 もう何度見たことか。 最近では懇願一辺倒の文面から、半ば脅すものに変わりつつある。 「今のうちに帰ってこないと後がないぞ」 言葉自体は慇懃なものの、内容としてはそれだ。 おおよそ形ばかりではあるものの、男にとって「静養」目的であったはずのこの十数日は、結局皇都にいる時と何ら変わりのない、仕事に追われる日々で終わった気がする。 身体どころか、気すら休まる暇もない。 唯一の収穫は、目の前の「これ」――であったろうか。 「――そろそろ帰り時かもしれないね」 一人語散ると、ゆっくりと怪訝気に起き上がったチャトラが、膝を己の胸へ引き寄せながら、男の言葉を探るようにじっと見つめてくるのを感じた。 ほら。また。 俯きながら口角が上がる。 そうして、また恐れ気もなく見るから。 また虐めたらどうなるか、などと己に似つかわない執着を抱いてしまうのだ。 * 力のある男なのだろうな、とは薄々感づいていた。 力のある。 何を基準に「力」と評すればいいのか、チャトラにも明確なところは判らなかったが、権力であるとか財力、知力、武力、 そういったものを一通り備えている男なのだろうなと思う。 ただし、劣悪最低の。 数えで十六、これまでそこそこ「世知辛い」世間の水を頭から飲んできて、この年にして自分はそれなりな経験を積んできたように思う。綺麗に見えるものにでも必ず醜悪があり、表のあるものには裏、明るい場所には影が出来る。 それくらいは判る。 二親がいればともかく、十になるかならないかそんな年頃から掏摸をし、生きてきた自分は、であるから今更白の真逆の黒の部分を見て現実に幻滅したであるとか、汚泥に恐れ戦いただとか、そんな甘い言い訳は言うつもりはない。 ない。 ないはず……だ。 けれどその不相応に大人びた感性をもってしても、やはり目の前のこの男――馬車に同乗しているこの男――憎たらしいほど小奇麗な顔をしてその実、どこもかしこも不明瞭でつかみどころのない男――だけは理解できないと、凍み入るように思った。 懲りずに逃走を図り続ける自分自身もどうかと思うが、その彼女を猿轡と後ろ手に拘束し、しかもそれを隠すでもなく堂々と己の馬車に放り込む男の神経がやはり知れない。 「あのね」 馬車が走り出してしばらく、黙りこくった彼女に目を流して今更ながら猿轡に気付いた風の男に、解放されて一番、ここぞとばかりに悪態をついた。 「何かな」 「アンタは俺を、どうしたいんだ」 「――どうしたい――のかな」 言われて初めて気付いたように、小首を傾げる男の目の色は割りと本気で、それがチャトラを莫迦にしているとか演技であるようには見えない。 傾げる動作につれて、これだけは性格はともかく見事だなと彼女がこっそり思っている、細くあえかな金の糸にも似た髪が、さらさらと男の肩から流れた。 知らず目を奪われる。 触ったら気持ちいいだろうな。 場違いにそんなことを思っていた。 男の存在は、チャトラの今までに生きてきた世界と比べると、まるで判別の付かない世界であることに違いない。そもそもこの髪の長さからして異常である。 生まれてこの方、街ですれ違う一行に、膝裏近くまで髪を伸ばした男――と言うより女も含めて全ての人間――についぞ出会ったことがない。 無論、放置しておけば、髪は伸びる。そんなことは子供でも知っている。それでも皆肩口より下がせいぜいで、どうして長く伸ばす猛者がいないのかと言えば、理由は至極単純で、 「洗う手間に捌ける時間も、それだけの水を無駄に使う余裕もない」 からに過ぎない。 何故敬われているのか理由はさっぱり判らないが、屋敷内であれだけ多くの人間に傅かれている男だからこそ、ここまで伸ばせるのだろう、だとかどうでもいいことをチャトラは分析していた。 「アンタ、オレがそんなにムカつく訳」 「ムカつく――……?」 「オレなりに色々考えたけどさ。結局アンタはオレが、アンタの懐を狙ったことが許せないんだろ?自尊心だか自己満足だかなんだか知らないけど、お役人に突き出す代わりの私刑、てヤツなんだろ?」 「私刑――……」 「見せしめっつーかさ。……まぁ、世の中にゃ何をしてもカンに障るような、ソリの合わない同士がいるってことはオレにも判るし、それでアンタがイラ付きついでにオレを閉じ込めたり縛ったりするんだったら、もうどうしようもない訳だけどさ。どこに連れて行くのかくらい、話があってもいいんじゃね?」 冴えない相手の反応に、苛々としながら言って説明を求めかけたチャトラは、やがて対面する男が、軽く驚きの目を見張っていることに気付いて口を噤んだ。 接して判ったことがある。 この男は、実に表情に乏しい。 無感動ではないのだろうと思う。が、それを表に出す術を忘れてしまっているように、小さな苛立ちや機嫌を視線に含ませる程度で、大袈裟に表情が歪むことがない。意図しているものなのか、無意識なのかはチャトラには知りようもなかったが、これでは、じっと男を見つめてでもいないと、感情を読み取ることは難しいだろうと思う。だのに、屋敷内で男を見返す人間など、どこにも居はしなかった。 腫れ物に触るように。 出会った瞬間男が声を立てて笑ったことに対して、何故ダインがあそこまでぎょっとしたのか、今なら判るような気がした。 その男がこうして僅かなりとも表情を変えると言うことは、一般的表現に置き換えると、 「ものすっごくびっくりした」 に当たるのかもしれない。 「――カンに、障る」 「……?」 「ソリが、合わない――」 チャトラの皮肉を口の中で小さく転がして繰り返し、男はしばらくその意味を吟じているようだったが、 「存外、お前を気に入っているつもりなのだが――」 「はぁッ?」 逆にチャトラの方がびっくりした。 自分の耳を一瞬疑う。 びっくりついでに起き上がろうと身を起こしかけ、後ろ手に回されたバランスを崩して、座席から半ばずり落ち、慌てて両足で踏ん張った。 「……ちょっと待て。待て待て待て。オレ、今、異常にワケ判らないこと聞いた気がするんだけど」 「どのあたりかな」 「もうね。いっぱりありすぎて、どこから突っ込んでいいのかわっかんねぇよ」 縛られている腕が自由だったら、確かにチャトラは頭を掻き毟っただろう。 「まぁ、とりあえず言いたいことは、オレの『常識』では、『気に入ってる』相手を縛ったりはしないってことなんだけど。それともアレか、アンタ、たまにいるような縛ったりすると性的快感を覚える、イカれたヘンタイ趣味でもあったりすんのか」 「縛らねばお前は逃げるだろう?」 不思議そうに返す男へ、彼女は眼を剥く。 「ああ……そりゃ逃げるよ!力いっぱい逃げるけど!!逃げるけどさ、なんつーか、縛ったりしたら余計にオレが嫌がるだろうなとか、頭にクるんじゃねぇかとか、そう言うの思わないワケ?」 「お前が嫌がることと、私がお前を気に入っていることとの関連性が見出せないのだが――」 「えっと」 あっさりと切り返されて、チャトラは沈黙しかける。 ――そういや、ダインのオッサンもコイツとやり合って撃沈してたよなぁ。 十数日前のことが、今は懐かしく思う。 そうだ。男はチャトラ自身を、『愛玩動物』として扱っていたのではなかったか。 頭に来た彼女は、あの時手にしたサンドを男に打ん投げた。 ああ。そうか。 訝しげに自分を眺める男に、不承不承ながらチャトラは再確認してしまう。 オレ……ヒト扱いされてないんだ。 あの時はかっと目の前が赤くなった。瞬時に沸騰し、捨て台詞を吐いて廊下へと飛び出し、けれど男の宣言通りに屋敷のどこからも逃げることは出来ず、廊下で立ち尽くす行動にすら監視まがいの人間があてがわられて、散々に暴れた。 今はなぜか少し悲しい。 そうだよな。 納得する。チャトラ自身の今まですごしてきた生活は、自分ひとりが生き延びることに精一杯で、犬や猫や鳥であるとか、所謂、『飼育動物』を養う余裕などまるでなかったから、これは想像でしかないけれど。 路地裏で拾った犬が、撫ぜることを嫌がったところで自分自身がいちいち 「犬の気持ち」 になって撫ぜることをやめるかと言うと、きっとやめないだろうなと思う。 撫ぜたいから撫ぜるのだ。そこに理由を求められても困る。 そうだよな。 男の「力」がどれほどのものかチャトラには判らないし、判りたいとも思えなかったが、 「……外せよ」 肩を落とし、力なく顎をしゃくって、ぎしぎしと痛み始めている腕を示した。 どうせ逃げようとしたところで、馬車の周りをぎっちり取り囲んでる兵隊の誰かに取り押さえられるのは目に見えている。 男が自分を放す意思がない以上、どれだけ逃げても捕らえられるのだろう。 捕らえられるたびに幾本もの腕に押さえつけられ、力任せに振り出しの場所に戻される痛みに、チャトラ自身気付かないうちに、徐々に蝕まれていたようだ。 しばらくは大人しくしていても良いような、捨て鉢な気分になった。 ただ――、男が自分の何を気に入ったのか、少しだけ知りたいと思った。 「お前は――」 「何だよ」 「いや」 不意に覇気をなくしたチャトラの様子を、男は長い睫毛の下から探るように見ていたが、やがて袖口から細く鋭利な小刀を出すと、片腕で器用に戒めの縄を切り解く。 今日は朝起きてすぐに縛られ馬車に放り込まれて、実際呆気に取られているうちにことが運ばれた感が強く、そう暴れたつもりもなかったが、それでも麻縄で固く縛られていた手首は擦れ赤剥け、血が滲んでいた。 無理な姿勢を取らされていた肩の関節が痺れるまでに痛んでいて、両手で擦る。 「困ったね」 チャトラからすると、まるで困っているように聞こえない声音で男は呟き、それから彼はひょいと手を取る。驚く間もなく、手首に唇が宛がわれていた。 いっそ血よりも赤い舌が臙脂の唇から現れ、じくじく滲む傷口を舐める。 俯くしぐさに関連して、またさらさらと音のしそうな髪が彼女の腕に降りかかる。 とてもやわらかだ。 獣が己の傷口を舐め癒すように、ゆっくりとそれはそれは丁寧に舐る男を、思わずぽかんとされるがままにされてしまったチャトラは、 「……やめろよ」 怒りではない血液が、顔に上るのを感じながら我に返って慌てて手首を胸元に引きかける。 「放っておきゃ治る」 「困ったね」 同じ言葉を繰り返して、男が放しもせず再び手首へ顔を寄せるのへ、 「やめろって!」 今度こそ本気になって、チャトラは狭い馬車の中で最大限に飛び退った。 強かに背中を打ったが、それよりも男から離れるほうが彼女には先決だった。 「――嫌われたものだ」 自嘲の形に頬を歪めて、男が薄く笑む。 「……わかんねぇ。アンタが理解できねぇ」 舐められた手首を握り締めて、チャトラは唸った。本心だ。 聞いた男が頷く。 「よく聞く」 「結局オレをどうしたいの?」 「多分、」 他人事のように男が、 「痛い思いをさせたい訳では――ないのだろうな」 言いかけたまま。 次の瞬間、男は急に表情を固く警めた。 厳しいとも取れる凍りつくそれ。あまりの豹変振りに、何か別の仮面でもひょいと手に取り顔に被せたのかとチャトラは思った。驚いて硬直した彼女へ、 「な……、」 今度こそ遠慮なく片腕を伸ばして、力任せに座席下へ押し倒す。もんどりうった所に、 轟。 馬車が揺れた。 聞きなれない、ざらりと心を擽る声が聞こえる。 それは風を切り裂く絶叫だ。 喉元からくぐもる断末魔の雄叫び、憤怒の声、居丈高な威嚇、何か固いもの同士を打ち付け合う、音。 倒された男の肩口、今の今まで頭のあった高さに、数え切れない数の棒が突き立っているのが見えた。 生えたのかと思っていた。 弩だと気付いたのは後になってからだ。 その瞬間はただ、生えた、と思った。 次いで、ばすばすと不気味な貫通音を引き連れて、炎が射込まれる。突き立つと同時にぼうと燃え、平衡を失った荷台が、大きく傾いで勢いのまま二人は外へと投げ出された。 頭を打つ痛みを予想してチャトラは身をすくませたが、男の腕がそれを防ぐ。庇われたのだろうか。判らなかった。 たいした衝撃もなく地面に尻餅をついたチャトラの目に、車輪が砕かれた残骸が燃えているのが目に映る。 数瞬前まで彼女が乗っていた車台だとは思えなかった。それほどに無残な襤褸屑だった。 驚きに呆然と眼を見開いたままの彼女の上に覆いかぶさる格好で、男がチャトラを閉じ込める。おかげで辺り一面遠慮なく金糸の雨が降り注ぎ、まるでその中に囚われたようだ。引っくり返ったまま見上げると、金の檻の隙間から黒い甲冑の背中があった。「皇帝」である男の一番近くに常に付き従う、影のような男だ。 ディクス。 チャトラが名を問うと、静かな声でそう答えた。 その男が立ちはだかるように、塞き止めるように、壁となって二人に背を向け長剣を手にし油断なく身構えている。 たった一人しかそこには立っていないのに、上回る安定感は何だ。 ディクスの腕が舞うように流れる動作で動いて、 しゅぶ。 鈍い音がチャトラの耳に飛び込んで、同時にびしゃびしゃと吹き散る温かで不愉快な水滴。 降り注ぐ水滴に男の金色の髪が、次第に朱に染まる。 血、だ。 弾かれたように男を跳ね除け、飛び起きた。どこからそんな力が湧きでたのか判らない。無我夢中だった。 チャトラの目に、まず、首を失ったいくつもの肉体が飛び込む。 ……くび。 く、びが。 転がっていた。 その少し向こうに眼をやると、名前も知らない幾人もの兵士たちが、同じように剣戟を響かせながら襲撃者と対峙している。 血しぶきが噴く。 「存外遅かった」 ――それから、至極冷静な声にゆっくりと視線を移す。 嗤っていた。 朱に染まった髪を掻き揚げた、男が嗤っていた。 そのまましばらく記憶が飛んで、次にチャトラが我に返ったのは半刻ほど経ってからのことだ。 記憶が飛んだ、では語弊があるかもしれない。性格には意識を失った訳ではなく、促されるままに馬上に引き上げられ、揺られて進んだ覚えもうっすらとだが残っている。ただ、薄い膜一枚通して眺めている夢のように、茫然自失の状態に暫くなっていたに過ぎなかったようだ。 頬を叩かれて、気が戻る。 「猫」 数度、呼ばれていたようだ。無感情に見下ろす薄茶色の瞳と、横から心配そうに覗き込む黒い瞳。皇帝とディクスだった。 大樹を背に寄りかかった男の胸に、横抱きに抱えられて頬を張られたものらしい。 上半身を起こす。 のろのろと周りを見回すと、あちらこちらで炊爨の支度の煙が上げる男たちが見えた。あるものは甲冑を身にまとい、あるものは設えは良いものの身軽な軽装で、年齢も格好もさまざまだ。 その一団が、野営するものらしい。 野営すると言うことは、ずいぶん遠出をする予定なんだな。 どうでもいい思考がぼんやりと頭をよぎる。 「大丈夫か」 「だ、いじょう……ぶ?」 大丈夫。何が。 ディクスの言葉を鸚鵡返した自分の声は酷く掠れていて、チャトラは驚き喉に手をやって……それから、状況を理解しようと努める。 「えっと」 気が戻った瞬間からガンガンと痛む頭に手を当て、 「オレ……、何してんの」 ようやく発することの出来た疑問はそれだ。 「こんなところで何してるんだろ」 「どこまで判る」 「えっと……朝、起きてメシ食いにいこうかなって廊下に出たら、侍従のオッサンがいきなり縄持って立ってて。ワケわかんねぇまま縛られて猿轡かまされて、」 「――襲撃された。覚えているかね」 「……しゅう……げき……」 ディクスの声に、まだぼうとする意識を必死にかき集めて、とりあえず覚えていた朝の出来事を口にしたチャトラへ、皇帝が静かに告げる。 「しゅうげき?」 男の発した音が上手く頭の中で言葉として変換できず、チャトラは繰り返す。 「……陛下。急に告げられるは刺激が」 「緩だろうが急だろうが変わらない。事実だろう」 「……」 「馬車が燃え、車外に逃げた。それは判るかね」 「……」 意見したディクスを、軽く首を振る動作で男は払った。見上げる彼女へ促すように、補足するように、直ぐに思い出せない記憶を焦れる声色で、男が尋ねる。 「騒ぎはすぐに収まったし、こちらの損害も最小限に済んだのだが、お前だけが自失した」 「……」 「怪我はないと思うが」 「……」 怪我なんてするようなことしたかな。 言われて思わず確認した自分の手首をまず確認して、そう言えば縛られた痕が擦り剥けていたな――などと思い、 それから自分と、自分を抱える男の服のあちこちに、まだら模様に赤い染みが見えて、 「……ああ」 あちこちどころではない。 チャトラはともかく彼女に覆い被さった男は、流石に顔の汚れは拭ったようであるものの、まだべっとりと肌に張り付くほどに上着は血塗れていて、 「あ、あ、あ……、」 ――血。 怒涛となった認識と恐怖が、容赦なくいっぺんに襲い掛かる。 怯えて逃げようと身を引きかけたところを、無造作に寄せられた。 「いや……いやだ」 「嫌だ――何が」 「……いっぱい、でてた」 「一杯――何が」 「血」 「ああ」 「いっぱい……空中に、いっぱい」 濁流のように起こった現実を受け止め切れなくて、チャトラは自身の胸元を鷲掴んで小さく喘いだ。 呼吸が上手くできない。 思い出した途端、身体が瘧に罹ったようにがたがたと無様に震えだす。 歯の根が合わなくなっていた。 「い、いっぱい降ってきて、金色だったアンタがどんどん赤くなって、オレ、ア、アンタが怪我したんじゃないかって思って、そしたら」 そうしたら。 「く、首……、首が無くなっ……、る人間の……、身体がいつの間にかい、いっぱいできてて、周りにいっぱいあっ……、き、切れたとこから莫迦みたいに血が噴き出し……、オレ、」 オレは。 呼吸が上手く出来ない。 言いながら生々しく骨と血管の飛び出た断面を思い出し、むかむかと胃が押し上げられて、チャトラは酸吐いた。 酸吐く僅か前に、このままでは男を巻き込むなとふと思い当たる。血濡れた男へ、今更巻き込むも込まないもないようなものだが、そのときチャトラは何故かそう思って、身体をずらそうと身もがき、 更に強く胸元に抱き寄せられた。 切羽詰った彼女に突き放す余裕などあるはずもなく、そのまま数度込み上げた胃液を戻してしまう。 身を震わせ、吐瀉しながら思う。 汚してしまう。 アンタを汚してしまう。 ……嫌だな。 汚してしまうのは、嫌だな。 苦しさにぐちゃぐちゃになった思考の片隅が、そんなことを呟いた。 「――チャトラ」 涙か洟か、吐き出したものか、チャトラの顔を袖口で拭いながら、男が痙攣する彼女の耳元に顔を寄せる。 名を呼ばれた。 「ゆっくり。息を吐きなさい」 「……あ……は、は、」 囁きに抗うだけの力もなくした彼女は、ひゅうひゅうと引き攣りながら吸うばかりだった息を、言われるまま恐る恐る吐き出す。 身を襲う衝撃に見開いた眼の上に、男の手のひらが当てられ、瞼を閉じるように促された。 抗えず大人しく手のひらの下で瞼を伏せた彼女へ、 「吸って」 冷えた吐息と共に、落ち着いた声が吹き込まれる。 「吐く」 その通りにした。 何度か繰り返すと身体が不思議なほど楽になり、強張っていた肩の力が自然、抜ける。 「――終わっている」 邪魔にならないよう、適当に切り揃えていたチャトラのぴんぴん跳ねる癖毛を、男はそっと撫ぜた。 「怖いことは何もない。もう終わっている」 繰り返し吹き込まれるテノールはひどく心地が良い。塞がれた視界のせいで、押し付けられた胸元の人肌より若干冷めたぬくもりが、徐々に徐々にチャトラの緊張を解いて行く。 ことことと、音がした。 聞こえる心音は、男のものなのかそれとも耳の奥で鳴り続ける自分のものなのか判らなくなっていた。 それは、安心できる鼓動だ。 およそ十月十日を母親の胎内に孕まれて過ごす人間は、宿主の心音を聞いて育つと聞く。育つ過程で多くはその記憶を失ってしまうが、身体に染み付いた絶対的な――原始的な――ここは無条件で大丈夫だと言う安心感、何があっても自分は守られていると言う被保護感、それはどうやら生涯付きまとうものらしい。 少なくとも、今のチャトラはそうだった。 黙りこんだまま男に大人しく抱かれる彼女が、落ち着きを取り戻すまで男は辛抱強く、何度も何度ももう終わった、もう終わった、と繰り返す。 終わった。 放心していた判断力が彼女の裡へと舞い戻り、混乱がようやく鳴りを潜める。 やがてチャトラは、人の気配を感じてのろのろと身を起こした。 他者に気が配れる程度まで、半刻はかかったように思う。 その間、おそらく立ち尽くしたまま、声を掛けることをせず待機していたその影が、 「……陛下」 控え目にそっとかけられた声は、女のものだった。 「ご無事で何よりです」 皇帝の肩越しにたちまち好奇心、目を出したチャトラが見とめたものは、かっちりと武装に身を固めた姿だ。 背中まで流れる、銀髪にも似た真っ白な髪をしていた。 「これは――」 まだ若い。 「――久しぶりだね」 自分を抱いた皇帝の声音が、確かに上機嫌になっていた。女を認めた瞬間、男の体にかすかな緊張が走ったことを、抱き寄せられ密着していたチャトラは気づいた。その変化ぶりを怪訝に思い、男を振り仰ぐ。 常は気怠く眺めやることの多いように思う栗色の目が、今は少しだけ意志を湛えている。振り向いて女を見るでもなしに、けれどうっすらと口角が上がっていた。 嬉しいのかな。 ぼんやりとそれを眺め、それからもう一度肩越しにチャトラは女を見る。 瞬間に男を変化させられるこの女の正体に、興味を覚えた。 年はチャトラより少し上、二十歳は超えているだろうか。すっと縦に伸ばされた姿勢が実に良い、凛とした美人だ。 着飾ればたいそう見栄えがすると思えるのに、女の着ているそれは無骨な色と形の、甲冑である。 軍人でもなければ、武の心得もないチャトラには詳しいことは判らなかったが、それでも無駄を一切省いた、機能性を重視した装いであるように見えた。 朱色の腰帯以外黒で固めた姿は、けれどそれが逆に、女の真っ白な髪と肌を際立たせている。 似た装いの黒一色のディクスは一見、影法師のように見えるのに、女はどこかしら不可視戯で、ふわふわと宙に溶け出していきそうな雰囲気だ。 ――似てる。 どこか懐かしみを女から感じるような気がして、それが視線のせいであることに気が付いたのは、しばらく無遠慮にしげしげと眺めた後だ。 軽く身もがき、放してほしいと意思表示をしているチャトラを、完全無視し抱きかかえている男のその色と、同じように思った。 「君が来るとは珍しいこともあるものだ――……第五特殊部隊ミルキィユ将軍」 呼ばれて女は、小さく敬礼した。 「陛下」 「うん、」 「少しく無茶です」 言って一旦口を噤み、男とチャトラを見下ろして困ったように眉尻を下げる。 「何かあったらどうします」 「だが何もなかった」 「……そう言うことではなくて」 「ディクスが側にいた。大概の敵は敵うまいよ」 「そう言うことではなくて」 「燻り出すための餌はいずれ必要だったのだ。時期が遅いか、早いかの違いでしかあるまい」 「そう言うことではなくて」 はっきりとした音程のアルト。何を言っても同じことを繰り返すそれを、皇帝が楽しんでいるように見えるのは、きっとチャトラの錯覚ではないのだろう。 片眉が上がる。 「怒っている――のかな」 「怒っているとしたらどうなされます」 「――おや」 それは困ったね。 まるで困っていない飄々とした顔をしながら、そう言って皇帝は声を立てずに笑んだ。 やはり、上機嫌だ。 「……とにかく。皇都まで我等が護衛いたします」 「君のところは、つい先日帰都したばかりだろう」 「火急を要しましたので。取るものもとりあえず馳せ参じる余裕と準備があった部隊が、わたしのところしかおりませんでした」 「なるほど。――それで、馴染みの大剣がないのだね」 「……ええ」 皇帝の言葉に、言われた女が肩越し背中へ手をやって、軽く苦笑した。 「見られてないのにわかりますか」 「音」 「音、ですか」 皇帝の返答は短い。これは、日頃彼女が背負っている大剣による甲冑への反射の音――、もしくは大剣の荷重のかかった足音――を指し示した言葉であったのだろう。 ミルキィユには、通じたようだ。 「君のことは大概判っているつもりであるよ」 「皇都に戻った際に、砥ぎに出しました。慌てて出立してきましたので、間に合わなくて」 苦笑に、はにかみが混じる。 笑うと凛と張り詰めた雰囲気が和んで、女も軍人の鹿爪らしい顔から、年相応のものになる。 「ミルキィユ将軍」 「はい」 ミルキィユ、と発音する声が、噛み含めるようにやさしい色を帯びていて、チャトラは小さく驚く。 ……アンタ、こんなやさしい声も出せるんだ。 途端に生来の好奇心が湧いて、さらに首を伸ばして覗き見始めようとしたところを、見通していたのだろう。男の手がチャトラの首根っこをぐいと引き、己の胸元に押し付ける。 「テメ……」 「あれはどうした」 放せ、のチャトラの抗議は、男の声に被せられて消えた。 「あれ――とは」 「虎」 「ああ、」 短い皇帝の問いに、合点が言ったように女は頷いて、 「置いてきました」 顔を引きしめた。 「ほう」 「都もまた、あちらこちらから煙がくすぶりそうな気配。お迎えいたしますのに少しばかり物騒でしたので、よく目を光らせておくように言い置きました」 「ふむ」 「虎」というのもまた、男が日頃自分を指して「猫」と表すのと同じように、誰かを指した言葉なのだろう。目まぐるしく変わる会話に聞き耳を立てながら、チャトラはそう分析する。 「三補佐は」 「変わらずお待ちしております」 「――ふむ」 聞くだけ聞くと、徐に男は肩を竦め、会話を打ち切る姿勢を示した。 「詳細は後で聞く。小言も――後回しで良いかね?」 「……承知しました。あとで小言はたっぷりと」 こういった会話に慣れているのか、女も笑って頷くに留めた。 「この後いかがなさいます」 「君と向かい合うには、私は少々血で汚れてしまっているようだ。あちらに湖畔が見えていた。流してこよう」 やれやれと男が掻きあげた髪は、血糊に固まり始め、確かにこのまま放っておくと大変なことになりそうではある。 手を伸ばしてチャトラは、ごわごわした男の髪を掬った。 そう言えば車から投げ出された瞬間、男がためらいもなく自分の上に覆い被さったことを、今更ながら、実に今更ながら彼女は思い出す。 ――……庇って、くれたのかな。 上目で眺めても、押し付けられた胸元から眼に入るのはせいぜいがところ男の喉ぐらいのもので、その表情は知れない。 ずるいとふと思う。 「陛下」 「うん、」 「ひとつだけ、よろしいですか」 「何かな」 唇を尖らしているチャトラを、見ずとも男は気付いていたのだろう。喉奥で低く笑いながら、彼女の頭を無造作にぐしゃぐしゃと掻き混ぜ、そうしてミルキィユに答える。 「この度の休暇」 「うん」 「ひとえに、くすぶりを誘発させるために皇都より離れられましたか」 「――さぁ」 どうだろうね。 どちらともとれる笑みだけ残して、男は立ち上がる。 それきり、今度こそ会話を打ち切った。 * 「――偉い――か」 アンタは何が偉いの。 素朴と言うには、芯を穿ちすぎて胸に痛いチャトラの問いを繰り返しながら、その男はうっすらと笑いを頬へ上らせた。 相変わらず、機嫌は悪くない。 こういう会話が新鮮なのだと言ったら、彼女はどういう反応を示すのだろうか、とふと思う。 「何故そう言う問いを口にしようと思ったのか、そちらを聞きたいね」 「……うーん」 背後に流れ、水面にたゆたう男の長髪の汚れを丁寧に擦り洗う供周りを眺めながら、チャトラは宙を睨んだ。 「なんかよく判らねぇけどさ。アンタきっと結構偉いんだよな?」 「どうしてそう思う」 「……だってさ。メシが毎度毎度、悪い冗談みたいに豪華だ」 「それから」 「扉とか、アンタが触る前に誰かが開けてる」 「それから」 「みんなペコペコ頭下げる」 「それから」 「なんか喋り方もおかしいだろ」 「おかしい――、」 「やたらと『御』が多いとか」 「ああ」 合点が行って皇帝は頷く。 確かに、「丁寧語」であるとか「謙譲語」であるとか、他との会話はその連続のことが多い。 生まれてより周囲の言葉はそれ一辺倒であったので、皇帝自身は特にその言葉遣いに対して何と思ったこともないが、下町に生まれ育ったチャトラからすれば、まるで暗号のように聞こえるものなのかもしれない。 そうも思う。 「こないだ、侍従のおっさんが『玉体がどうの』とか言ってるから、一体何のことかと思ったら、アンタの体のことだったりとかさ。玉ってなんだよ、的な」 「転がるのだろうか」 「オレに聞くなよ」 面白がって尋ねるとチャトラが渋い顔になる。 「まぁ、どこがどうとか上手く言えねぇけどなんとなく、いろんなところを総合してアンタって実のところ『偉い』のかなとか思ったんだけどな。……思ったんだけど、じゃあアンタの何が一体偉いのかって考えたら、思いつくことが何もねぇ」 「私が偉いと思うかね」 「……わかんねぇけど。けど、何もないのにアンタに頭下げるってヘンじゃねぇか」 「――お前は思っていない」 「当たり前だろ」 即答だった。 「アンタに、ヒトを動かす力はあると思うけどな。けどそれが偉いかどうかは別問題だろ」 歯に衣を着せぬ。本心だろう。 「――聞くが」 「……ぅん?」 興味を覚えて皇帝は口を開く。 「では何故気にするのかな」 「何でって……その」 「その?」 言ったきり、しばらく口を噤んで言葉を捜すように宙を睨んでいたチャトラは、 「……あー……だからさ。しばらくの間、大人しくしてやってもいいか、とか思ったわけなんだけど。……思ったわけなんだけど、別にアンタが偉いからそれに従うとか、そういうつもりじゃねぇよ、って言う」 つっかえつっかえ呟いた。 「――猫」 「な、なんだよ」 「端的に言うと」 回りくどい説明は好まない。それに手間取る時間が無駄だと男には思えるからである。 素っ気無く告げると、あからさまに動揺したチャトラが返事に困って足元の小石を水面へと投げ入れる。 ――動揺ではない、のか。 背後の気配を探って皇帝はひっそりとまた嗤う。 そうして、気付いてしまった。 口に出すのが、悔しいのだ。 己の負けを認めたような気になるから。 しかし、そこで彼女が自分から折れやすいように助け舟を出してやるほど、男の意地は甘くはない。相手が窮するほど快感を覚えるのだから、これはもはや性癖である。 「……つまりさ」 「ふむ」 沈黙を楽しんでいた皇帝と違って、無言に堪えられなくなったチャトラがしぶしぶ口を開く。 「アンタ、オレのこと、屋敷に閉じ込めてたけど閉じ込めてた訳じゃなかったんだろ」 「――」 「街でオレがアンタの懐を狙ったとき――アイツら――今日襲ってきたヤツら、アンタのことずっとツケてたんだな?」 「――」 「オレがアンタ狙ったってのはたまたまだった訳だけど、どっちにしろそのときツケられてたアンタと関わりを持っちまったから、そのまま役人に突き出すのも見逃すのも危険だってアンタ判断したんじゃねぇかな、とか」 「――」 「違うか?」 「――つまり?」 「……ああもうだからつまり!」 静かに男が問うと、癇癪を起こしかけたチャトラはばしゃばしゃと水面を腹立ち紛れに叩き、次いで大きく息を吐き出すと、 「オレはアンタに助けてもらったんだと思うから」 言い切った。 言い切った後に、歯噛みしている。 恥じらいではなく、はっきりと怒りのためにチャトラの頬は紅潮し、吊り眼がきらきらと光を反射している。よほど悔しいのだ。 その様子がおかしくて、喉奥でくぐもった笑いで堪えていた男は、とうとう堪え切れなくて肩を震わせて笑い出す。 「笑うんじゃねぇッ!」 怒鳴られた。 「言っとくけどな!!アンタのこと、今でも気に食わないしムカつくし一発くらいブン殴ってやりたいとか思うけど!思うけどああもう仕方ねぇじゃねぇか命の恩人なんだろ!……おんじん!恩人!恩人とか!なんだよ恩人とか恩着せがましいことしやがっていつオレが護ってくださいとか言ったよ!!」 勝手に言い募って勝手に怒り心頭している。地団太を踏んでいるだけでは飽き足りなかったのか、しゃがみこみぶちぶちと手近の草を引きむしりながら、チャトラは吐き捨てた。 男の意図はともかく、もし「助けた」のだとすると、それにしては酷い言われようである。 「悔しいか」 「……悔しいよ!悔しいに決まってるだろ畜生!この先オレがメシ食って美味くても、昼寝してまったりしても、そりゃ全部、『命』の『恩人』の『アンタ』の『おかげ』なんだぜ?ああああもう!」 完全に汚れを洗い落とす当初の目的を忘れたのだろう。チャトラは悪態をつきながら湖面に小石とは言いがたい大きさの石を投げ込みはじめた。 「――恩を着せるつもりは」 「ねぇんだろ。判ってるよ。判ってるから余計ムカつくんだろうが!!」 「そう言うものなのか」 「そりゃそうだろ。いくらアンタがそのつもりがなくたって……、そう言うわけにゃいかねぇだろ。少なくともオレの生きてきた世界じゃそうなんだよ」 「ふむ」 笑いを未だに残しながら男は内心驚いている。 自身の行為が、そこまで彼女に見抜かれていたとは思わなかったからである。……というより、今まで告げたならまだしも、男の真意を汲めるものはどこにもいなかった。 手の内を見せるつもりもなかったから。 考えられるのは、側近のディクス、もしくは勘の良いミルキィユあたりが、男の思惑に気付いてチャトラに耳打ちした、ということなのだが、 「その議」 「あ?」 「誰がお前に教えたのかな」 「はァ?誰か?誰かって誰だよ?」 違うのか。 「――では問う。何故そう思ったのかな」 「何でって。……におい、が」 「臭い?」 「何て言うんだ?女のにおいが男に付いた、てヤツ」 「移り香?」 「ああ。そう、それ。オレが街でアンタ狙って……、ダインのオッサンに捕まって路地に引きずり込まれただろ。それのちょっと前、アンタに狙いを絞るか絞らないかのあたり。安モンの白粉の匂いがぷんぷん匂ってやがった。どっかの娼館帰りなんだろうな、とかあんまり気に留めてなかったし、アンタらに捕まってからは、アンタのその……なに?香水?が強くてよく判らなくなっちまったけど。たぶん商売女の白粉だとは思うんだけど」 だけど。 僅かに俯いて、一瞬暗い目をチャトラが見せたので、男はふと気を惹かれる。 けれど、上向いた彼女の顔からは憂いの表情は既に去り、元の腹立ち紛れの顔に戻っていた。 「酒場も、娼館も数多くあのあたりには」 「あるよ。それくらい知ってるよ。どんだけ穴場にして仕事してたと思うんだよ」 「では」 「けどな。あの白粉な。あの街じゃ、売ってねぇんだ。知り合いが昔使ってた。同じヤツだと思う」 「ほう――」 急に身を翻して、男はチャトラと向かい合う。面食らった彼女が身を引く前に、ぐいと胸倉を掴み無造作に手前に寄せる。抗う間もなくバランスを崩して、男が腰まで浸かっていた湖水に頭からチャトラは突っ込んだ。 派手に水飛沫があがる。 汚れを拭っていた従者たちは何も言わない。言わないように訓練されている。 であったから、皇帝のその動作に弁え、身を引き、少し離れて控える動きを見せた。 「な……」 何するんだよ。 言いかけたチャトラの抗議の声は、しこたまに水を飲んで噎せる咳に紛れて消えてしまう。 「猫の鼻も役だつか」 足を滑らせたのか、満足に立てずにもがいている彼女の襟足を掴んで、男は無理やりチャトラを正面に立たせると、息苦しさに涙目になっている彼女の耳元へ忍び囁いた。 「なに。なんなの。意味わかんねぇ」 展開についていけず、怒りすらどこかへ霧消してしまったらしいチャトラが、顔を拭い、呻いた。 「オレに判る言葉で言ってよ」 「喜べ。お前の鼻を”信用”しよう」 男が口にする「信用」の一言が、どれほど重い意味を持つものか、恐らく彼女は気付かない。 「腹の探りあい」の皇宮内に於いて、一国を統べる主がおいそれと口に出来る言葉ではないことに、彼女は気付かない。 けれど、それで良いと思った。 そうして男がひとつ視線を送ると、音もなく岸に控えていたディクスが心得顔で頷く。 証拠は多いに限る。今のチャトラが言ったような娼館の筋から、またいくつかの動かないそれを抑えることが出来れば、それはそれで好都合だ。 もとより、大きく張った罠だ。襲撃してきた不穏分子を今度ばかりは徹底的に殲滅する算段だった。 そうでなければ、男自身を餌としてちらつかせた意味がない。 「どういうこと」 「お前は本当に面白い」 けれど、チャトラに説明する気は男には毛頭ない。話して聞かせたところで、彼女が理解できるとも思えなかった。 薄く笑って顎を取る。男に説明を求めることを恐らく早々に諦めて、チャトラが腕の中で大きく溜息をついた。慣れたものだ。ふと思う。 つい十日前はこうして腕の中に閉じ込めることも無理だったのに。 思うと急に悪戯心が湧いた。 「――で?」 「あ?」 「『命』の『恩人』である私に、お前は何をして報いてくれるのかな」 答えを求めた訳ではない。予想通りに言われたチャトラは鼻を鳴らして眉根を寄せた。 「何って……そんなん、考えてねぇよ。まだ」 「そうか」 では。 こうしたら、どうか。 言うなり男は、つとチャトラの顎を引き寄せてその唇に己を重ねた。抵抗はなかった。 軟らかくて暖かい。 無駄に体温が高いのだ。驚いて突き放そうとする彼女の小さな体を押さえ込み、喉元を片手で掴み締める。くぇ、と声帯を鳴らして薄く口を開いたところへ、男は舌を捩じ込んだ。 そっと探る。 ぬるとした内部は更に暖かかった。熱いとさえ思う。 歯列をなぞり細かく震える相手の舌をつつく。逃げるような動きを見せる前に絡めとり、軽く吸い弄った。 何度も確かめるように形を辿ってやると、徐々にそれは解れ行き、その内ふ、と小さく湿った息がチャトラから漏れた。 見遣れば、縋る拳を中途で堪え、握り締めている。爪が食い込んでしまうようにも見えて、男は片腕を喉元から外し、その拳に這わせた。おずおずと開く手のひらに重ねる。 そうしてちゅ、と水音をさせて、口付けてはまた離れる動作を繰り返してからもう一度、至近距離でチャトラの瞳を覗き込む。戸惑いと言う以前に、軽く混乱状態に陥っているのだろう彼女は、揺らいだ視線を男に返す。吹きガラスにも似た深い緑青の色が綺麗だと思った。 「ああ」 指を瞼に這わせて、撫でさする。抗わずチャトラが軽く目を閉じた。 「澱みの色だね」 いっそ、抉ってしまおうか。 囁きながらもう一度口付けると、ようやく状況を飲み込めたらしいチャトラにがり、と歯を立てられて、たちまち口内が鉄錆の香りで充満する。 そうだ。 それでこそ、だ。 期待した動きに、くつくつと漏れ出る含み笑いが止まらない。 「テ、メェ……ッ」 男を突き飛ばそうと踏ん張った足に力が入らなかったのか、逆によろけ、チャトラは飛沫を上げて尻餅をついた。 ばしゃばしゃともがきながらなんとか立ち上がり、頭から水滴を滴らせながら、それでも貫く鋭い視線。 「いきなり何しやがる」 「何」 涼しい顔で男は応えた。 「前払いだ」 「前払い……ッ」 思い出したようにごしごしと唇を擦る動きはやけに幼い。 向けられた敵意は、はっきりと怒りだ。 それがよくある恥じらいではないことが、逆に彼女らしいと思った。 「……莫迦かアンタは?!こんだけ人間がいて、人前でやる行為じゃねぇだろ!」 「成程」 深く頷いてみせる。 「今度からは二人きりのときにしよう」 「そう言うことじゃねぇよこの変態糞オヤジ!」 あからさまな罵倒に、とうとう堪えていた含み笑いが弾けて、げらげらと男は笑い出す。ここまで面と向かって己を罵った相手が今までにいたか? 面白い。 狂気交じりの笑みを零す男へ、殴りかかりそうな殺意をもってチャトラが拳を数度開いたり閉じたり歯軋りし、 「水にでも顔突っ込んで溺れて死ね阿呆」 けれど上手い対応が見つからなかったのだろう。噛み付くように吐き棄てて、ざぶざぶと岸に上がりそのまま男を振り返りもせず、点々と水滴の跡を残して走り去った。 付き人の中でも訳知り顔の一人がそっと腰を折るところへ、 「――良い」 煩わしくひらひらと手を振って皇帝は留める。 口に出されなくても、付き人が口にしようとした言葉は大概は予想が付く。 逃げるのではないか。 監視を付けたほうがよいのではないか。 そう注進しかけたのだろう。 しかし皇帝には、『命』の『恩人』への借りを返さずに、チャトラがそのまま姿を消すとは思えなかった。あの性格だ。歯噛みしながら、むかっ腹を立てながら、それでも嫌々でも付いてくるだろう。 そのくらいは、判る。 おずおずと供周りが再び近寄り、自身の汚れをまた落とし始める行為を当然のように佇んで受けながら、ようやく笑いを収め、皇帝はチャトラの立ち去った方角を眺め、無意識に己の唇を指でなぞっていた。 熱かったな。 濡れた臙脂。 己のものではない体温は熱かった。いっそ不快なほどに。 * 畜生、畜生、畜生、畜生……! 音にして表すのならば、のしのしと、ずかずかと、けれど生憎足を突っ込んでいた革靴はたいそう濡れていたので、実際はぐすぐすと情けない音を立てるだけで、まるで様にならなかった。 通りすがりにへし折った小枝をやたらめったら振り回し、チャトラは腹立ち紛れに手当たり次第木立を打ち据える。 けれどざわざわとしなる枝は、逆に己の額や頬や腕を弾き打ち、赤い太刀筋を皮膚に残した。 そのうちのひとつがしたたかに顔面を打ち、勢いかっと癇癪を爆発させかけたチャトラは、しかしそこで動きを止めて、大きく深呼吸をする。 ここで癇癪を起こして暴れるのは何故か、悔しかった。 それではあの男の思い通りになってしまう。そう思った。 そうして、何度も深呼吸を繰り返し、頭に上った血が徐々に下がるにつれて、やがて込み上げてきたのは怒りではなく空しさだ。 涙が滲んでいたのは、痛みのせいだ。あの男に揶揄かわれたから、では断じてない。 ……ないと、思いたい。 乱暴に瞼を拭って、しゃがみこむ。こうしていれば薮にまぎれておそらく誰からも自分の姿は見えないだろう。 見つけてほしくない。今だけは。 泣き顔を見られることを喜ぶ人間などいないだろうが、中でもチャトラは特に嫌がる部類だ。 恥ずかしいだとか、情けないだとか、見せ掛けだけの問題ではなく、見られた相手に弱みを握られた気がするからだ。 傷口を舐めるのは一人がいい。 そうして半ベソをかきながら、一体自分は何にそこまで腹が立ったのだろうかと思い返す。 残念ながら、歳不相応に世間の酸い甘いを身を以って知って生きてきたチャトラにとって、実際先の男の行為自体に衝撃を受けていないことは事実だ。 それが自分でも、少し悲しいと思う。 幼い頃両親と死に別れたチャトラを、変わりに育ててくれた少し年上の「姉」は商売女だった。薄い戸板一枚隔ててあちら側では姉と、客の男が一晩よろしくやっていた、などと言う、正直、情操教育には少しばかり刺激の強い夜もそれなりにあった訳で、チャトラの行為に対する抵抗感は驚くほどに少なかった。 適応してしまえばそれは日常の話だ。 チャトラ自身、日銭を稼ぐ手段として春を売ろうと揺らいだ瞬間を、幾度となく操り返して生きてきた。理性の抵抗は数日の空腹感には敵わない。腹を満たせれば、それは何でもよかったのだ。 であったから。 唇を奪われただの、貞操がどうのと喚き散らすつもりは彼女にはなかった。 「減るもんじゃなし」 その程度に思っている。 だのにどうしてこうも腹が立つのだろう。 男のしれっとした顔を思い出しただけでまたむかむかとしかけ、チャトラは慌てて首を振った。 代わりに浮かんだのは懐かしい笑顔。 「姉ちゃん」 ぼつんと呟いた言葉はしゃがみ込んだ地に落ちて消えた。 「会いたいなぁ」 弱みを見せることが即生活基盤の危機に繋がる掏摸稼業において、「頼る」行為は酷く危険だ。 利用されてしまえばそれで終わりなのだから。 心弱くなった時に縋れる相手の人数などたかが知れていて、チャトラにとってはたった一人だった。 「会いたいなぁ……」 その「姉」はもういない。 (20100516) --------------------------------------------------------------------------------
https://w.atwiki.jp/costdangerous/pages/100.html
海賊団A SS 海賊団A SS海賊A船員「ふーん、で、なんで君は毎ターン体力-1なるの?」 海賊団A、全選手入場 ”ババァリアン”美津代 応援SS 島魚ジャスコニアス(×幽霊船?)応援SS 島魚ジャスコニアス(×幽霊船?)応援SS続き 『ある女海賊の一日』 初参加…ども… ジョナサン 6歳 冬 紳士ジョナさんの奇妙な性癖より抜粋 マサ江の必殺技集(おばあちゃんのりょうりれしぴ) 無題 最終話 希望を胸に すべてを終わらせる時…! ダンゲロス本戦は、開催未定です。 メインGK 「ウンコvsゲロ」 46-48(↑)の勝手な続き 「海賊野郎Aチーム」 ビッグ・バーゲン! 海賊A船員「ふーん、で、なんで君は毎ターン体力-1なるの?」 水男「オウフwwwいわゆるビックウェーブな質問ヨーソローですねwww おっとっとwww拙者『ヨーソロー』などとつい海賊タームがwww まあ拙者の場合体力減少とは言っても、いわゆる制約としての減少でなく 効果として見ているちょっと変わり者ですのでwww自重ダンゲロスの影響がですねwwww ドプフォwwwついマニアックな知識が出てしまいましたwwwいや失敬失敬www まあ自重のメタファーとしての純デメは純粋によく書けてるなと賞賛できますがwww 私みたいに一歩引いた見方をするとですねwwwバニラのアタッカーと スタメン至上主義のマンチキンさを切り捨てたキャラとしてのですねwww 20/0/6/4/0の攻撃性はですねwwww フォカヌポウwww拙者これではまるで弱能力者みたいwww 拙者は弱能力者ではござらんのでwwwコポォ」 海賊団A、全選手入場 (スーー・・・) 地上最強の男を見たいかーーーッ (オーーーーーー!!!!) (バッ)ワシもじゃ ワシもじゃみんな!! 選手入場!!! 全選手入場です!!!!! 嫁殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積み人間凶器が甦った!!! 婆神!! マサ江だァ――――!!! (ワァッ) 総合再生技はすでに我々が完成している!! 黒王"ルチア・ルサンチンマン"だァ――――!!! 組み付きしだい舐めまくってやる!! 五輪ペロリスト代表 日座右裸 なめこだァッ!!! 素手の殴り合いなら我々の嘔吐がものを言う!! 素手の吐瀉物 ゲロ吐ッキュアー ゲロゲロス・ハクトーシャ!!! 真のジャックを知らしめたい!! 殺人鬼歴三十六年海賊 ジャックだァ!!! ケンカは3階級制覇だがウンコなら全階級オレのものだ!! 海の鉄便 フンバルト・ベンデルだ!!! 幽霊帝対策は完璧だ!! 全日本船道 幽霊船!!!! 全鬼畜エロゲー展開のベスト・ディフェンスは私の中にある!! リョナロリゾンビの神様が来たッ ベティ“アンデッド”ベアー・藤原!!! タイマンなら絶対に敗けん!! 二対一のタイマン見せたる 特攻隊長 白金航一郎だ!!! バーリ・トゥード(なんでもあり)ならこいつが怖い!! ラブアンドピースのピュア・ファイター 平和島和睦だ!!! 拳王親衛隊から炎の虎が上陸だ!! モヒカンザコ 船モヒカン!!! ルールの無いライブがしたいからアイドル(吟遊詩人)になったのだ!! プロのライブを見せてやる!!ノモディ・アッノ・ツーギ�鶚世!!! めい土の土産にキャプテン=シルバーフックの財宝とはよく言ったもの!! 宇宙海賊の怨念が今 実戦でバクハツする!! 宇宙流呪術 ワンダー・ピュアフレンズ先生だ―――!!! 全海域ヘヴィ級チャンプこそが地球最強の代名詞だ!! まさかこの生物がきてくれるとはッッ 島魚ジャスコニアス!!! 闘いたいからここまできたッ 能力一切不明!!!! パイゲロスのマンチ(マンチキン)ファイター カーリーだ!!! オレたちは遊戯最強ではない戦闘破壊海域で最強なのだ!! 御存知パッシブカウンター かごめかごめ!!! ジャックの本場は今や海賊団Aにある!! オレを驚かせる奴はいないのか!! ジャック・ザ・ブラックリッパーだ!!! コストデカアァァァァァいッ対策不要!! コスト50!!! 精神20!!! 鮫氷しゃちだ!!! 能力は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦能力!! 本家海域からフラッグ・キャリアーの登場だ!!! ショタはあたしのもの 邪魔するやつは思いきり斬り思いきりハイパーエリート貫通するだけ!! トップページ統一王者 一 二七三 自分を殺しに陸へきたッ!! ツバはき全海賊団チャンプ 水男!!! 性欲に更なる磨きをかけ ”紳士”ジョナさんが帰ってきたァ!!! 今の自分に死角はないッッ!! ショクシュート・レスラー姦崎 夢姦!!! 歩峰一族四千年の絶技が今ベールを脱ぐ!! 魁!ダンゲロスから 歩峰冥だ!!! セイレーンの前でならワシはいつでも全盛期だ!! 燃える血潮 海野美津代 本名で登場だ!!! 商人の仕事はどーしたッ 木刀の在庫 未だ消えずッ!! 売るも壊すも思いのまま!! バルゲン・セラーだ!!! 特に理由はないッ 天使が強いのは当たりまえ!! 教会にはないしょだ!!! 水を司る天使! シーライトがきてくれた―――!!! 暗黒居酒屋で磨いた実戦ことわざ!! 「いごこち」のデンジャラス・ライオン 柳川憲孝だ!!! 実戦だったらこの人を外せない!! 超A級海月張り付け師 ジェイニー=J=ジャスティーンだ!!! 超一流シロナカーの超一流の補食だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ ダンゲロスの牛鮫!! オオメジロザメ!!! 巳年はこの男が完成させた!! 海賊団Aの切り札!! シースネーク先輩だ!!! 若き人魚が帰ってきたッ どこへ行っていたンだッ 転校生ッッ 俺達は君を待っていたッッッ セイレーンの登場だ――――――――ッ 以上32名によって 海賊団B争奪戦を行いますッ 加えて負傷者発生に備え超豪華なリザーバーを4名御用意致しました!!! トラップ ヴィルジニー・ピエージュ!! 伝統派壮絶 鎌瀬芽有!!!! 西洋の魔人!メナ=クロッツバイド=シェナイ=ヴァイゼラ ……ッッ どーやらもう一名は到着が遅れている様ですが 到着次第ッ皆様に御紹介致しますッッッ (アリガトォォォ)(アリガトーーーッ)(アリガトオオッ) (アリガトォ~~~~~)(何でS字海賊団がいねぇんだ~~~~)(アリガトオオッ) ”ババァリアン”美津代 応援SS 娯楽らしい娯楽もない凡庸な港町。 夫の帰りを待つ海賊の奥様たちの楽しみといえば、大通りの洒落た喫茶店で紅茶を飲みつつ、噂話をするぐらいのものだ。 「港通りの香辛料屋、この間の大嵐のとき、せこいやり方で大儲けしたらしいじゃないの」 「あそこのババア、最近やけに着飾ってると思ったら・・・」 「そう言えばあそこの旦那さん、最近入った若いメイドに手を出したらしいわよ」 「まぁ、メイドにねぇ!」 大した根拠のない話が延々と繰り返される井戸端会議。 仮に噂している張本人が現れたところで、悲劇と呼べるほどのことは起こらない。 ばつの悪い顔をしてそそくさと立ち去り、ちょっとした遺恨が残るぐらいのものだ。 だが、その日の喫茶店には最悪の惨劇の引き金となるある海賊がいたのだ。 「まぁメイド?マァメイド?マーメイドだってぇぇぇぇぇ!」 そう叫びながら目を血走らせ、テーブルの上に飛び乗る老婆が一人。 赤く染まったちゃんちゃんこ、変色した血のこびりついたゲートボールスティック。 ”ババァリアン”海野美津代、その人である。 いや、人と呼ぶには多少語弊があるかもしれない。 鎚を振るい、喫茶店をまたたく間に血の海へと変えたその姿は獣そのものだったのだから。 「なんだい、人魚じゃなくてただの人間じゃないか」 もはや肉の塊となった女たちの屍を眺めながら、美津代はそう言い捨てた。 『まぁ、メイド』を『人魚(マーメイド)』と聞き間違えることなど、本来有り得ることではない。 しかし、若さのために人魚の肉を追い求める焦燥が狂気を呼んだのか、それとも噂話に興じて無為に時間を過ごす若い女への嫉妬が怒りと化したのか。 いずれにせよ、その狂戦士ぶりは60年以上前、東洋の海で暴れまわった頃と同等、あるいはそれ以上であった。 「おい、そこのあんた、人魚のことなんか知らないかい?」 喫茶店のマスターは、目の前の惨状にポットから地面へと珈琲を注ぎ続けていた。 しかし、”ババァリアン”の言葉に、喉の奥から搾り出すようにしてこう言った。 「人魚セイレーンがいる島に、海賊団が攻め込むらしい・・・」 美津代はその言葉を聞き、鮫のように笑った。 海賊団Aに、恐るべきベテラン海賊が加わったのはその日の夜のことである。 島魚ジャスコニアス(×幽霊船?)応援SS あるアップキープ(朝)のこと 島魚「んー、なんだか今日は身体が重たいな・・・」 ???「(聞こえますか・・・ジャスコニアスさん・・・???です・・・今・・・あなたの・・・心に・・・直接・・・呼びかけています・・・)」 島魚「えっ、今さらそのネタなの」 ???「やっぱり賞味期限切れでしたか」 島魚「うわ、普通に喋った。というか、あなたは誰?」 ???「私はメタ視点 THE ゴッド、略してMTGです。あなたの今置かれている状況を説明しましょう」 島魚「ずいぶんとこじつけた名前だなぁ。まぁ、説明してくれるなら聞きましょう」 MTG「君の海賊団の陣地を見てください。3つの《島》が全てタップ(行動済み)しています」 島魚「ほんとだ・・・そうか、青マナが足りないからアンタップ(行動済みから行動可能な状態へ移行)できなかったのか」 ※ぎゃざりんぐな解説 MTGにおける《島魚ジャスコニアス》は、青マナを3つ支払わないとターンが変わっても行動済み(タップ状態)のままなんだ!そして、青マナは一般的に《島》を行動済み(タップ状態)にすることで獲得できるぞ! 島魚ジャスコニアス(×幽霊船?)応援SS続き 島魚「しかし、なぜ島がタップしてしまっているんだろう。まだ、ターンは開始したばかりだというのに」 MTG「その理由を理解するには、隣の海賊団クルーを見る必要があります」 島魚「隣・・・?うわっ、幽霊船くん、いつの間に!」 MTG「その《幽霊船》さんが相手の特殊能力で破壊されそうになったので、3つの《島》をタップして青マナを3つ出し、再生能力を使ってしまったのです」 島魚「いやいや、MTGさん。たしかに《幽霊船》というカードはあるよ。でも、彼女はコスト4でもなければ、所持武器が『クリーチャー ― スピリット』だったりもしないよ!」 MTG「いえいえ、ジャスコニアスさん、マジック・ザ・ギャザリングにはオラクルというものがあるのです。名前さえ合っていればあとはどうとでもなります」 ※ぎゃざりんぐな解説 MTGでは、オラクルと呼ばれる英語文献があるんだ!カードテキストがどう印刷されていたとしても、実際のテキストは名前からオラクルの内容を参照するんだ!だから、名前とコスト、イラストだけが印刷されたプロモーションカードなんかもあるんだよ! 島魚「そうだったのか・・・。うーん、精神ダメージを与えるとかは《幽霊船》というよりも《海賊船》に近いような気もするんだけどな。生息条件(島)の仲間が増えるし」 MTG「・・・・・・ジャスコニアスさん、もう生息条件(島)というルール用語はないんですよ」 島魚「えっ」 MTG「『~は防御プレイヤーが島をコントロールしていない限り、攻撃できない。あなたが島をコントロールしていないとき、~を生け贄に捧げる』です」 島魚「えらい長いな・・・あれ、じゃあこの特殊能力の『生息条件(島)』は・・・?」 MTG「それはあなたの魔人としての能力・・・即ち、あなたが最後の『生息条件(島)』持ちなのです」 島魚「そうか・・・ようし、なら最後に残った『生息条件(島)』持ちとして頑張らないとな!今から海賊団Bをぶっ潰しに行くぞ!」 MTG「えーと、話を最初に戻しますが、アンタップ(行動済みから行動可能な状態へ移行)してないので、次のターンまで戦闘に参加できないです」 島魚「あっ」 次のターン(明日)、島魚ジャスコニアスの運命がどうなるか、それは誰にもわからない・・・。 『ある女海賊の一日』 耳に障る、金属同士が激しくぶつかる鋭い響き。 それは打ち鳴らされる剣戟の音。 潮の匂いに混ざるのは、生臭い血煙。 野蛮と暴虐と略奪と惨事と。 海の上で行われるその光景はしかし、この時代では特に珍しいものではない。 中型帆船の帆が、悲鳴を上げるように波風にはためいていた。 「よし、大体片付いたな? 野郎ども、積荷を奪うぞ!」 剣戟の音が止んだ甲板の上で、ラム酒に焼けた喉から雷のようなガラガラ声が轟く。髭面の大男たちは哀れな犠牲者の血を吸ったカトラスを鞘に収めると、野卑な勝鬨を一斉に上げた。 酒と食料と水、弾薬や船舶資材、そして交易品。 価値のあるものは全て、彼らの戦利品だった。 彼らは海賊であり──────────それが彼らの生き方だ。 勇敢だが無謀だった商船員たちの屍が転がる船内をどやどやと足音荒く海賊たちが荒らし回り、逞しい腕で積荷を自分たちの海賊船へと運び込んでゆく。 当然無法な行為だが、海の上の彼らを縛るものは何もない。海賊を縛るものは、彼ら自身の定める身内の掟だけだ。 海賊団と一口に言っても、中には襲った相手を全て皆殺しにする血の気の多い者たちも居るし、金品の強奪さえ果たせば歯向かわない者には寛容な者たちも居る。 そしてこの海賊たちはどちらかと言えば後者に分類された。勿論、必要以上の殺生を行わないとはいえ、彼らが極悪非道の無法者である事に変わりはない。 食料と水を僅かばかり残して生存者を解放するのも慈悲の心からではなく、自分たちが無駄な戦闘を避ける海賊だと知らしめれば、以後はスムーズに降伏勧告も受け入れられやすくなり、少ないリスクで略奪効率を上げる目的を果たせるという冷徹な計算に基づいている。 そして場合によっては、生存者たち全てを解放しない選択もする。 奴隷。 この時代において、人もまた商品になり得る事実。襲撃者に捕虜とされた水夫たちは人身売買され、過酷な奴隷労働に身を落とす事もある。 そしてまた、或いは。 ばたん、と大きな音を立てて船室の木扉が開かれる。続いてどさり、と柔らかく弾む音。 貴族の令嬢が眠る寝所とは天と地程の差があるそのベッドは、純白のシーツと言うには真昼間の直射日光を少なくとも一分間は直視した後で無ければ不可能だったし、ふかふかのマットと言い張るには最低でも路上で数ヶ月は寝泊まりした後で無ければ難しかった。 それでも唯一合格点を付けられる箇所があるとすれば、大人二人が並んでも寝られる程度には余裕のある大きさだけ。 そんな寝台に投げ出された荷物──────────それは一人の少年だった。ふわふわとした金髪は柔らかすぎて少しくせっ毛で、出港前に散髪したのか中途半端な長さ。まだあどけない顔立ちは大人の船乗りたちと違い、乳臭さを感じさせる。落ち着かなさそうに瞳を彷徨わせる様子は、まるで知らない街に迷い込んで怯える子犬のようだった。 年の頃はやっと二桁に手が届いたばかり、といったところだろう。海賊の襲撃を受けた商船に見習い船員として乗り込んでいた彼は、他の積荷と共に海賊たちに攫われてきたのだ。 まだこれが初めての航海だった少年には海の上での暮らしは辛く苦しい事も多かったが、それにも漸く慣れ始めたところでの突然の事態。 昨日まで自分をこき使い、怒鳴り散らしていた荒っぽい船乗りが、目の前で斬り捨てられる光景。戦う事など思いもよらなかったが、下手に抵抗などしていたら自分もあっさりと彼らの後を追う事になっていただろう。 だが、その方が良かったのかもしれない。海賊に囚えられた者たちの末路は彼のような幼い少年でも知っている。 奴隷水夫として狭くて臭いガレー船に閉じ込められ、死ぬまで漕ぎ手として働かされるか。 暗く危険な鉱山に奴隷鉱夫として売り飛ばされ、落盤と有毒ガスによる死者数を積み上げる結果となるか。 そのどちらかの運命しか待っていない。 ──────────あぁ、こんな事ならもっと真面目に教会へ礼拝に行っておけば良かった。つい面倒だからと、昨日の就寝前のお祈りをさぼるんじゃなかった。 後悔の念ばかりが少年の胸に宿る。 哀れな自らの末路に恐れを抱きながら、少年は自分を運んできた海賊の姿を見上げた。 自分が大人になったとしても見下ろす事など出来そうにない上背。 子どもとはいえ、藁束のように軽々と片手で担いで此処まで来た屈強な腕力。 逞しく引き締まった身体は強い日差しを浴びて小麦色に焼け、素肌にも関わらず靭やかな革鎧を思わせた。 そしてその顔は残忍で獰猛な鯱のよう──────────。 「…………え?」 そこで少年は一瞬、我を忘れたように呆けた。彼の瞳に映ったのは髭面の赤ら顔ではなく、整った顔立ちの美女であった。 強襲に巻き込まれた恐慌は今の今まで少年の正常な判断力を奪い、自分を運んで来たのが女性であった事さえ分からなかったのだ。 「女の…………ひと?」 思わず洩らした呟きに、女海賊は秀麗な容貌に一瞬きょとんとした表情を浮かべたが、すぐに破顔する。 「野郎にゃ、こんなのは付いてないと思うぜ?」 そう言いながら、両手でも抱え切れない豊満な双乳をずっしりと掬い上げた。 ずぶり、と指が沈み込む音が聞こえそうな程の柔らかさでありながら、手を離せば即座に元の形を取り戻す張りの良さと弾力。只の脂肪の塊ではなく、鍛え上げた肉体がその根底にあるという何よりの証拠だった。 「そ、そうですよねっ…………」 女性の胸を見つめるのは非常な失礼に当たる、と考えたのか少年は赤面しながら慌てて目を逸らす。さり気なさを装ったつもりだったが傍目にもそれは丸わかりで、快活な女海賊はそんな少年の純情に笑みを浮かべる。 「あ、あの…………僕、何処に売られちゃうんですか? それともやっぱり、こ、殺され……」 相手が見目麗しい女性だった驚きから立ち直ると、途端に忘れていた恐怖が蘇る。どんな姿をしていようと相手は残虐な海賊であり、無意識のうちに少年はカチカチと歯を鳴らしていた。 「あはは、殺したりなんかしないし、売り飛ばしたりもしないさ…………そんな、勿体無い」 「もったいない…………?」 言葉の意味するところが理解できず、鸚鵡返しに口にする少年。そんな彼を女海賊は女豹のような眼差しで見つめて。 「お前、名前は?」 「せ、セシリオです……」 「そっか、あたしはツナミ。…………なに、丁度一人寝が寂しい頃合いだったからな」 言うが早いか、さっさと着衣を脱ぎ捨てるツナミ。窮屈そうに押し込められていた両の乳房が解放され、凶暴に揺れ弾んだ。 「!?」 母親以外に女性と接した事もないセシリオはあまりの事態に硬直し、易々とツナミによってベッドへと押し倒された。無論、抵抗したとしても力の差は歴然としていたが。 「ほら、セシリオも脱ぎな」 あれよあれよといううちに、セシリオの方も一糸纏わぬ姿に剥かれてしまう。全裸の少年の上に跨ったまま、褐色の女海賊はぺろり、と唇を舌で舐め上げて──────────。 「初めてだろ? いいから力抜いて大人しくしてな」 何をされるのか、と心の準備を整える前に。 嵐のように情熱的な口付けが、少年の唇を奪っていた。 息が苦しい。溺れてしまう。 目を白黒させながらセシリオは酸素を求めてじたばたともがいた。それをあやすようにツナミはしっかりとその身体を抱き締め、そして舌を割り込ませる。 逃げ惑う若魚を捕獲するような口内での追いかけっこはすぐに終わりを告げ、ツナミはセシリオの舌を絡め取り、吸い上げる。やがて観念したかのように抵抗は弱まり、もがいていた手足の動きも収まる。 ちゅぷり、ぐちゅり、と脳内に響く淫らな水音の発生源が自分とは信じられず、セシリオは呆然とした面持ちでくってりと身体を投げ出していた。 「さて、と……」 たっぷり数分の間セシリオの舌と唇を堪能したツナミは漸く身を起こしたが、勿論満足などしていない。 戦闘と略奪で火照った肌の熱を冷ます為に。或いは更に昂らせる為に。 未だ性を知らぬ純真で幼い牡の肉体と温もりを求め、お互いの裸身を重ね合わせてゆくのだった。 全ての人間の元には、朝が訪れる。 それは嵐のような昨夜を過ごした少年も同じ事だった。 窓からの眩しい朝日に目が覚め、ぼんやりとしていた頭が次第にはっきりとしてくると、セシリオは自分が裸のまま眠っていた事に気付いた。 そしてそんな自分をふんわりと抱き締めている裸の女性の姿にも。 「んー? もう朝か……」 セシリオの身じろぎが腕を通して伝わったのか、ツナミも目を覚ます。 「あ、あの……おはようございます」 「あぁ、おはよう。良い抱き心地だったぜ。お蔭でぐっすりと眠れたよ」 にかっ、と健康そうな白い歯を見せ、女海賊は快活に笑った。 そう、セシリオはツナミに抱き枕にされていたのだった。それも、一晩中。 「ふわ~ぁ……っと、もうじき港に着くな。お別れの前に朝飯くらい一緒に食おうぜ」 その言葉にセシリオは戦慄する。やはり港では奴隷商人が待ち受けているのだ。最後の晩餐がせめてもの情けという事なのだろう。 だが、しかし。 「その後はまぁ、故郷に向かう船に何とか潜り込めばいい。下働きでも真面目にきちんとやれば、子どもの一人くらい拾ってくれるだろ」 欠伸を噛み殺しながらのんびりと告げるツナミの言葉に、セシリオはあどけない瞳をぱちくり、と瞬かせた。 「え……? 奴隷じゃ、ないんですか?」 思わず出た危惧の言葉に、今度は女海賊が呆れたように溜息をつく。 「まだそんな事言ってんのか、仕方のない奴だ。あのな、子どもを売るなんてする訳無いだろ」 そして美しき無法者は優しげに微笑みながら、少年の髪をくしゃり、と撫でて。 「子どもは愛してやるものさ」 初参加…ども… 初参加…ども… 俺みたいな新参でGKの判定に難癖つけてるマンチ野郎、他に、いますかっていねーか、はは 今日の船内の会話 あの流行りの武器かっこいい とか あの財宝ほしい とか ま、それが普通ですわな かたや俺は霧の海で船員の霊を見て、呟くんすわ it'a true wolrd.狂ってる?それ、誉め言葉ね。 好きな音楽 おばけなんてないさ 尊敬する人間 稲川淳二(悪霊化はNO) なんつってる間に4時っすよ(笑) あ~あ、クラバウターマンの辛いとこね、これ ジョナサン 6歳 冬 ジョナさん 6歳 冬 己の肉欲とモテ術に限界を感じ悩みに悩み抜いた結果 彼がたどり着いた結果(さき)は パンツであった 自分自身を興奮させてくれるパンツへの限りなく大きな欲 自分なりに少しでも発散させようと思い立ったのが 一日一万回 怒濤のパンツ懇願!! 気を整え 祈り 見せてくれるよう頼み ビンタされ 去る 一連の動作を一回こなすのに当初は5~6秒 一万回頼み終えるまでに初日は18時間以上を費やした 頼み終えれば倒れる様に寝る 起きてはまたパンツ要求を繰り返す日々 4年が過ぎた頃 異変に気付く 一万回ビンタされ終えても 日が暮れていない 齢10を越えて 完全に変態する 紳士的パンツ要求 1時間を切る!! かわりに 自慰の時間が増えた 魔人と化した時ジョナさんの要求は 声を置き去りにした 女性A(気の…せいだよな) 女性B(一瞬…「君がパンツを見せるまで頼むのをやめない」って) 女性C(声が後から…) 「幼馴染み……?」 幼馴染み「か…波紋疾走が………!!」 ジョナさん「さて…パンツかけて平手(や)るかい?」 幼馴染み(パンツは差し上げまする) 「是非私めの前から 消えていただきたい……!!」 紳士が誕生した ジョナさん「いいよ パンツの下も見せてくれたらな」 6年以上昔のことである 紳士ジョナさんの奇妙な性癖より抜粋 紳士ジョナさんの奇妙な性癖より抜粋 このままッ!!頭を!こいつの! スカートの中に・・・・・・つっこんで!To LOVEるッ! ディオォォオオーッ!君がッ!抜くまで!嬲るのをやめないッ! ジョナさんは自分の部屋へ行き2時間ねむった・・・そして・・・目をさましてからしばらくしてズボンを脱いだことを思い出し・・・・・・抜いた・・・ 胸!揉まずにはいられないッ! おれぁ生まれてからずっと暗黒街で生きいろんな下着を見てきた だから悪いパンツといいパンツの区別は「におい」で分かる! 「パンツ」とは「恥じらい」を知ることッ!「羞恥心」を我が物とすることじゃあッ! 人間賛歌は「パンツ」の賛歌ッ!! 人間のすばらしさはパンツのすばらしさ!! いくら強くてもこいつら全裸人は「パンツ」を知らん! ノミと同類よォーッ!! よぉーし「風はパンチラをつくった」ぞ!! おまえは今まで見たパンツの枚数をおぼえているのか? き・・・切れた。ぼくのパンツの中で何かが切れた・・・決定的な何かが・・・ マサ江の必殺技集(おばあちゃんのりょうりれしぴ) 金柱護暴(きんぴらーごぼう) 黄金色に輝く柱を振り回して暴れる攻守一体の技。相手は死ぬ。 肉食肉類(にくじゃがー) 強靭な顎で噛みつく技。相手は死ぬ。 斬墓死死恨(きりぼしだいこん) 墓を斬って死者の怨念を解き放つ技。相手は死ぬ。 絞狭婆(しめさば) 婆と婆ではさみこむ美津代とのツープラトン技。相手は死ぬ。 無題 消費制約は切れ味がある分扱いやすいし 素人から玄人まで幅広く使われている魔人の基本制約 対して「ポセイドンのめざめ」は見た目なんかは消費制約とほとんど変わらねぇが あえてメリットがない様に制約でない分 使い勝手とコストをかなり減少させて 斬るより自滅を目的とした 玄人好みのあつかいにくすぎる能力 使いこなせないと無能力より弱い ただの鉄くずみたいなもんだってのに 何であの水男は? 最終話 希望を胸に すべてを終わらせる時…! ダンゲロス本戦は、開催未定です。 メインGK 幽霊帝「チクショオオオオ!くらえ幽霊船 !新必殺駆り霊を、狩る霊!」 幽霊船「さあ来い幽霊帝!オレは実は霊的存在ではないぞオオ!」 (ザン) 幽霊船「グアアアア!こ このザ・亡霊海賊団と呼ばれる四天王の幽霊船が…こんな小僧に…バ…バカなアアアア」 (ドドドドド) 幽霊船「グアアアア」 ワンダー「幽霊船がやられたようだな…」 船モヒカン「ククク…奴は四天王の中でも最弱…」 ベティちゃん「海賊ごときに負けるとは幽霊の面汚しよ…」 ヤマト「くらえええ!」 (ズサ) 3人「グアアアアアアア」 幽霊帝「やった…ついに四天王を倒したぞ…これで鮫氷しゃちのいる海賊団Aの扉が開かれる!!」 しゃち「よく来たな幽霊帝ハイミ・デスランザ…待っていたぞ…」 (ギイイイイイイ) 幽霊帝「こ…ここが海賊団Aだったのか…!感じる…鮫氷しゃちのコスト力を…」 しゃち「幽霊帝よ…戦う前に一つ言っておくことがある お前は私を倒すのに『コミュ力』が必要だと思っているようだが…別になくても倒せる」 幽霊帝「な 何だって!?」 しゃち「そして水男はひからびてきたので最寄りの海へ解放しておいた あとは私を倒すだけだなクックック…」 (ゴゴゴゴ) 幽霊帝「フ…上等だ…オレも一つ言っておくことがある このゲームにジャック・ザ・リッパーが3人いるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」 しゃち「そうか」 幽霊帝「ウオオオいくぞオオオ!」 しゃち「さあ来い幽霊帝!」 幽霊帝の勇気が世界を救うと信じて…! ご愛読ありがとうございました! 「ウンコvsゲロ」 「うー、トイレトイレ!」 ゲロゲロス・ハクトーシャは駆けていた。 顔面を蒼白にし、鬼気迫る容貌で駆けていた。 それもそのはず、彼はうんこが漏れそうだし、このままだと爆発して死んでしまうのだ。 *** 全くなんてザマだ――、彼は心中渦巻く後悔の念を隠せない。眠れる虎の尻尾を踏むものではない。彼は軽い気持ちで馬鹿にしてしまったのだ。フンバルト・ベンデルのことを。ベンデルがかつてあの高名なドバットデル海賊団のトップであったこと、歴史的海戦であるボットン戦役を勝ち抜いた勇者であったこと……。今は同じ海賊団で下っ端として働いているベンデルにそんな過去があったことをふとした弾みで耳にしたのだ。彼の過去の高名に対するやっかみがあったのかもしれない。ある種、自分と似た経歴を辿ったベンデルに近親憎悪的な心情を抱いたのかもしれない。ゲロというハンデを乗り越え、その名が畏怖と共に語られるまでになった自分に比べ、ウンコに押しつぶされたかつての英雄を見下したい気持ちになったのは事実である。彼はベンデルの前でこういったのだ。 「やーい、ウンコおもらし! えんがちょー、えんがちょー!」 それを聞き、青筋を立てたベンデルはツカツカと歩み寄ると、不意に彼に腹パンした。 ――しまった! ゲロゲロスはすぐに事態を察した。ベンデルの腹パン――、相手の体内のうんこを爆発的に増大させる彼の能力『ビッグベン』を喰らってしまったのだ。このままだと体内にうんこが充満して爆発して死ぬ! ゲロゲロスは慌ててトイレへ駆け出した。既に肛門はヒクつき始めている。もちろん、いかにベンデルが怒りに駆られていたと言っても、自分を殺すつもりまではないだろう。ウンコが全身に回る前にウンコをすれば爆発死は免れるし、タイムリミットはゲロゲロスにも分かっている。だから、ベンデルの狙いは、自分に人前でのウンコおもらしをさせてベンデルのことを笑えぬ境遇に貶めることだ。すぐに強烈な便意が自分を襲うだろう。それまでにトイレに駆け込めなければオレもみんなからエンガチョされてしまう。畏怖と共に語られるキャンプテン・ゲロの名は、嘲笑と共に語られるキャプテン・ゲロウンコオモラシに変わってしまうだろう……! 「オゲゲーッ!!」 駆け出した彼の背後からフンバルト・ベンデルの吐瀉音が聞こえてきた。ゲロゲロス・ハクトーシャの能力『嘔吐逆流(オウトリバース)』! 要はつられゲロである。ベンデルの腹パンを受けた際にゲロゲロスは一瞬でゲロを吐いたが、そのゲロを見てフンバルトも嘔吐感に駆られたのであった。「フハハ、バカめ、これでお前の名前は今日からフンバルト・ベンデルシ・ゲロモデルだ!」。便意に耐えるゲロゲロスは内股でヒョコヒョコ歩きながらも背後のベンデルに向かってそう叫んだ。よし、とりあえずこれ以上の危機は去った。ベンデルがトイレに駆け込んで中からカギでも閉めやがったら大変な事態であったが、その可能性はなくなったわけだ! そこでゲロでも吐き続けてやがれー!! だが、ヒョコヒョコと歩むゲロゲロスの前にようやっとトイレが現れ、彼がそこへと駆け込もうとした、まさにその瞬間! 信じがたいアクシデントが彼を襲ったのだ!! 横合いから唐突に現れた影が彼の下半身へと激突し、そのまま彼を床へと押し倒したのであった。「ううッ!」。その衝撃で漏れそうになるウンコをなんとか押しとどめたゲロゲロスは影の正体を見た! そこにいたのは――、 日座右裸なめこ!! 複雑な顔つきのなめこが! 苦悩と期待の混じった顔をしたなめこが! 押し倒したゲロゲロスのズボンをたくしあげて膝裏を露出させ、そこに唾液滴る赤い舌先を懸命に這わせているではないか!! *** 日座右裸なめこは悲しい女である。 彼女は小学二年生相当の少年の膝裏に欲情するという変態性欲の持ち主である。この時点で人として相当可哀想だが、いや、だが、悲しいのはその点ではない。彼女は相手男性の膝裏を舐めることで小学二年生まで退行させる『ぺろぺろ』なる魔人能力を持つが、悲しいのはその能力なのだ。 一見、自身の性的劣情を満たすのに最適な能力に思える『ぺろぺろ』だが、これには大きな落とし穴があった。そう。この能力を用いて小学二年生相当の男児の膝裏を舐めるためには、まず最初に成人男性の膝裏を、彼の身体退行が完了するまで舐め尽くさなければならないのである。彼女の劣情は男児にしか反応しないため、成人男子の膝裏を舐める行為は苦行に他ならぬ。それでも彼女はゲロゲロスへの劣情が募りに募って、正確に言えば、小学二年生当時のゲロゲロスへの劣情が募りに募って、ついにこのたび実力行使に出たのであった。そういった事情を鑑みれば、彼女の複雑な表情の理由も分かるだろう。 なめこがゲロゲロスの膝裏を舐める! 舐める! 舐める! 「ゲ、ゲエエエエ」 「ふうええええ、ひっく、ふえええ、ひっくひっく」 ゲロゲロスは叫ぶし、舐めるなめこは泣いている。何が悲しくて成人男性の膝裏など舐めなくてはならないのか。まったくもって身勝手な悲憤ではあるが、彼女はその苦しみに涙を流しながら膝裏を舐め続けた。 「ヤ、ヤバイヤバイヤバイ!!!!」 肛門のヒクつきは強度を増している。今にもウンコが漏れそうだ。爆発までまだまだ時間は残されているが、肛門括約筋の限界は近い! このままではなめこの目の前でウンコおもらしの憂き目に遭い、皆からエンガチョで迎えられる明日が待っている! ええい、そうはさせるか!! ゲロゲロスは焦って立ち上がろうとするが、下半身にしっかりと絡みついたなめこが邪魔でしょうがない。とはいえ力任せになめこを振り払おうとすると肛門括約筋がお留守になってしまう。トイレはあと数メートルの先なのに、ぐぬぬぬ、体が動かぬ。ウンコが漏れるううう~~~! だが、ウンコに対して必死の彼は、目前に迫った、真の危機的状況には決して気付いていなかったのだ。 「オゲゲーッ」 このままでは皆からエンガチョされてしまう! その焦りと緊張によりゲロゲロスは嘔吐した。『嘔吐逆流(オウトリバース)』! たちまち、凄まじい嘔吐感がなめこを襲う。 「グギギーッ!」 だが、なめこは耐えた。ここでゲロを吐いたらすべてが水の泡だ。これほどの苦痛を押して必死に膝裏を舐めて、ようやくもうすぐ小学二年生男児の膝裏にありつけるというのに、その待望の男児の膝裏が、自分のゲロでまみれてしまっては元も子もない。なめこは成人男性の膝裏を舐める忌避感と『嘔吐逆流(オウトリバース)』によるたまらぬ嘔吐感とを共に耐え忍びながら、それでも必死に膝裏を舐め続ける! そんななめこの必死のぺろぺろもあり、ゲロゲロスの体はどんどん幼児退行していく。小5……小4……小3……、小2まで後一歩だ! だが、彼女も異変に気付いていた。おかしい。何かがおかしい。大好きな小学生男児の膝裏を舐めているはずなのに、何かが違う。まるで……、まるで皮一枚隔てただけのウンコを舐めているような、そんな違和感を彼女は感じていたのだ! いや、だが、そんな馬鹿なことがあるだろうか。小学二年生男児がウンコと同じだなんて、彼女は絶対に認める訳にはいかなかった。気力を振り絞り、彼女は最後の一舐めに出る。これで……これでゲロゲロスは小学二年生男児へと完全な変態を遂げるはず、だった……。 しかし、次の瞬間。彼女の目の前に現れたのは茶色い花火であったのだ。 べちゃ。っとウンコの塊が彼女の顔にひっついた。フンバルト・ベンデルの『ビッグベン』は相手の体内のウンコを増大させ、ウンコを全身に行き渡らせた挙句にウンコ充満によるウンコ爆発を引き起こす能力である。爆発する前にウンコをすれば助かるのだが、ゲロゲロスは間に合わずに爆発してしまったのだ。だが、なぜゲロゲロスは爆発したのか? 爆発までの時間は彼も把握していたはずだ。なぜだ? いや、答えは簡単である。なめこの『ぺろぺろ』により、彼の体は幼児退行して縮小化した。だが、一方でウンコ自体の体積は変わらぬスピードで増殖し続けていたのだ! 縮小する身体、増大するウンコ。結果は明白であった。 一方、吐き気を堪えてまで膝裏を舐め続け、ようやくありつけたはずの小学二年生男児の膝裏の代わりに、なめこにもたらされたのは顔にひっついたウンコである。こうなると、もう彼女には耐えれない。 「オゲゲーッ!!」 海賊団Aの船上には男女三人のウンコとゲロが溢れ、その他の船員たちは「オレどうしてこんな海賊団に所属してるんだろう」と諦め顔を浮かべながら各々デッキブラシを手にとった。 完 46-48(↑)の勝手な続き 海賊船の甲板の上、ゲロゲロス=ハクトーシャはいつものように吐瀉物を海へ生み落としていた。 『嘔吐逆流(オウトリバース)』の四十八の発展系の一つ、『裏の裏は表(リバースアンドリバース)』によって、糞まみれでの爆散からかろうじて生還したものの、体の調子は万全とは言えず、こうやって絶えず嘔吐を繰り返す羽目になっていた。 まあ、それはいつでもそうなのだが。 吐き気が満ち干を繰り返す間に彼の脳裏をよぎるのは、二日前の大惨事であった。 うんこが驚くべきスピードで増殖していく恐怖、ベンデルに軽々しく侮蔑の言葉を吐いた己の軽々しさに対する反省。 うんこによって死の淵に追いやられた後であれば、そういった後ろ向きの思考へと傾きがちなものであるが、船酔いしながら海賊を続けていることからもわかる通り、ゲロゲロスは不屈の男である。 その頭脳は冷静にベンデルの『ビッグ・ベン』の活用方法について思考を繰り返していた。 ―― おととい俺自身が体験したように『ビッグ・ベン』は恐るべき能力だ。だが弱点もある。腹パンが能力のトリガーである以上、その使用は接近戦に限られてしまう。 そう、『ビッグ・ベン』は直接相手の腹部に接触しなければ効力を発揮できない能力である。 加えて、能力が相手を死に至らしめるまでのタイムラグが存在するため、ベンデル本人が危険にさらされる可能性はすこぶる高い。 ベンデル曰く、『ビッグ・ベン』はベンデルの生死に関わらず残酷な時を刻み続ける、ということらしいが・・・。 ―― だが、それでは安定した戦力として計算に入れることはできない。やはり、遠距離からうんこを増殖させる方法が必要だ。 そこでゲロゲロスが考えるのは、自身の能力『嘔吐逆流』の利用である。 吐き気を他者に与えるのと同様に、うんこの増殖という能力の作用、あるいは動くことのできないほどの強烈な便意を敵に与えることができないか、ということなのだ。 しかし、どうやらこれはなかなか難しいらしい。 今日の朝、トイレ(大)に行くのを我慢して、その便意を周りの人間に与えることができるかどうかを試してみたのだが、失敗に終わった。 考えてみれば、これまで『嘔吐逆流』で痛みや熱さといった吐き気以外の感覚を相手に与えた記憶はない・・・。 ―― いや、一つだけあったな。 その一つとは、秘密を喋りたくなる悶々とした気持ち、だった。 「絶対秘密にしておいてほしい」という船員の恥ずかしい話を誰かに話したくてうずうずしていたとき、まわりの人間もどこか落ち着かない様子で動き回っていた。 後から聞いた話によれば、彼らは全員「なぜか喋ってはいけない秘密を誰かに話したくなっていた」らしい。 なぜそんな気持ちが伝播したのかとゲロゲロスは疑問に思ったが、最終的に「秘密を"吐き"出したい」感覚だったからなのだと理解した。 ―― つまり、「吐く」という行為に近づけることができれば『嘔吐逆流』で伝達できる可能性はあるということだ。 思い返してみれば、栄養を摂取する前と摂取した後という違いはあるものの、ゲロとうんこはとても近しい存在だ。 肛門を"第二の口"というイメージでとらえることさえできれば、排泄という行為は容易に吐瀉という行為に置き換えることができる。 だが、これを実行するにあたって問題が一つあった。 ―― でかい固形物を吐き出す経験は俺でもそう多くはない。口から卵を出すどこぞの緑色の肌をした大魔王じゃないんだからな。 そう、ゲロゲロスの腸内環境はきわめて良好で、肛門からひり出すうんちも適度に水分を含んだ健康的なものなのである。 したがって、それを口から吐き出すというイメージでとらえた場合、流動性が低すぎるのだ。 吐瀉と重ね合わせるには、バナナうんちでは駄目で、下痢でなくてはならない。 ―― ゲエエエエエオエエエエエゴボアアアアアグエエエエエエ そのとき、ゲロゲロスの吐き気は最高潮に達し、少し前に食べた昼食をほとんど海に吐き終えた。 あまり知られていないが、このときこそ、魔人ゲロゲロス=ハクトーシャが恐るべき知性を発揮する存在へと変貌する瞬間なのである。 吐き気という拘束から解き放たれることにより、期末テストの終わった開放感や汗ばんだ下着を脱いだ解放感に似た多幸感が体内を駆け巡るのだ。 さらに、胃が空っぽとなり吐き気が解消されたことで、それまでそこに向けられてた頭脳の処理能力が、思考へとフルに転化される。 脳内麻薬が駆け巡る興奮と、射精後の賢者タイムのような冷静さが、矛盾なく同居するのである。 コンマ数秒の後、ゲロゲロスの頭脳は恐るべき解答を導き出した。 ―― 水 男 の 水 分 で う ん ち を 下 痢 に ! 数時間後、ゲロゲロス=ハクトーシャは「キャプテン・ゲロ」に加えて、新たに「キャプテン・ゲリ」の称号を得たのだった。 「海賊野郎Aチーム」 絶海の孤島で鳴らした俺達海賊部隊は、濡れ衣を着せられ当局に逮捕されたが、 刑務所を脱出し、地下にもぐった。 しかし、地下でくすぶっているような俺達じゃあない。 筋さえ通れば財宝次第でなんでもやってのける命知らず、不可能を可能にし巨大な悪を 粉砕する、俺達、海賊野郎Aチーム! 俺は、リーダーベティちゃん。通称亡霊海賊少女。 亡者戦法と家出の名人。 俺のような天才海賊少女でなければ百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん。 俺はS字フック海賊団。そしてε。 自慢の片手フックに、女はみんなイチコロさ。 ハッタリかまして、ダンゲロス子からフランソワまで、何でもそろえてみせるぜ。 よおお待ちどう。俺様こそジャック・ザ・ブラックリッパー。通称ジャック・ザ・リッパー。 ブラックジャックの腕は天下一品! 被り?海賊じゃない?だから何。 オオメジロザメ。通称サメ。 捕食の天才だ。大統領でも喰い散らかしてみせらぁ。 でも空腹だけはかんべんな。 俺達は、道理の通らぬ世の中にあえて挑戦する。 頼りになる神出鬼没の、海賊野郎 Aチーム! 助けを借りたいときは、いつでも言ってくれ。 ビッグ・バーゲン! 今宵は夜市(ビッグ・バーゲン!)が開かれる。 夕闇の迫る空にそう告げたのは、オオメジロザメだった。 オオメジロザメは温かい海や淡水やドロドロに溶かした土の中に住んでいる魔人鮫で、 腹が減ると人を食べに土中を泳ぎまわるのだ。 夜市は岬の海にて開かれる。 オオメジロザメはいった。 夜市にはすばらしい品物が並ぶことだろう。 夜市には北の風と南の風にのって、多くの商人が現れるからだ。 西の風と東の風が奇跡を運ぶだろう。 オオメジロザメは、港をぐるりとまわりながら自分が港に告げるべきことを告げた。 今宵は夜市が開かれる。 ※※※ 北極星が空のまんなかにぽつりと立ち止まり、こうこうとひかりを落とすなか、 黒曜石のようにつやつやとしてまっ黒な海の上をつうっと滑る船があった。 セイレーンが潜む島のほど近く、船の墓場といわれる場所に向かう船だ。 この日、船の墓場で夜市が開かれると、オオメジロザメからそう聞いた二人、 姦崎夢姦(かんざき ふぁんしー)とリズ=D=コジョンドが乗ったその船は、 やぶれた障子みたいにぼろぼろのマストをうっすら銀色に浮き上がらせて、 まっ黒な夜の海を音もなく進んでいた。 「わたし、幽霊船なんて初めて乗りました! すごいですねぇ!」 風と雨ですっかりギザギザになった木の床をキシキシとふみならしながら、 夢姦が甲板の上でにこやかに笑った。 嬉しそうに甲板をあちらこちらと見てまわる夢姦に、リズは肩をすくめて苦笑した。 夜市に行かないかとリズが夢姦をさそったのは夕暮れどきであった。 リズの海賊団には普段ならお金では手に入らないものも扱う、不思議な夜市を開く 魔人能力者がいた。名をバルゲン・セラーという。 その男が今宵、能力を使って市場を開く。 リズからさそわれた夢姦は、好奇心に急き立てられて一も二もなく飛びついた。 そうして夜になり、二人は海賊団の一員である幽霊船を足に 船の墓場へと向かうこととなった。 暗礁の多い危険な海域であるこのあたりは、普通の船ではすぐに沈みかねないからだ。 「私はお化けが苦手だからね……どうもぞっとしないよ」 「えぇっ!? リズさんおばけがダメなんですか!? へぇー、意外です」 「得意の飛び膝蹴りがはずされて派手に転んじまうからな。敵にしたくはないんだよ」 「うーん? そうなんです?」 『私は付喪神で実体あるんだから飛び膝蹴りしないでよ。マスト折れちゃう』 「このマストって役に立っているんですか?」 リズと夢姦、それに幽霊船もまじえて談笑をしながら、 星のあかりをうけてつややかにひかる波のあいだを、影絵のように船は進んでいた。 「あっ! もしかしてセント・エルモの火ですか!? ――――あれ!」 しばらくして、そろそろ船の墓場につくかと、リズが下船の準備を始めたとき、 夢姦が波間にゆれるもう一隻の船を見つけて指さした。 夢姦の示す先には、黒々とした船影と、その船影のマストの先にともる火が見えた。 その船はどこへ進むでもなく、マストに火をともして停泊していた。 リズはきらきらした星空と暗い海にはさまれて燃える火を見て笑った。 「いや、あの船はS字フック海賊団だから――――アレはダンゲロス子だ。 私たち海賊団の一員だな。 火を操る魔人能力者なんだが、ああやって炎をだして酒を呑んでいるんだ」 リズの海賊団は、幽霊船を含め、複数の海賊団の連合船隊だ。 新しく海賊船に飛び入り参加した夢姦は、まだその全容を把握していなかった。 リズの言葉を聞いて、夢姦は人の姿を確認しようと目をこらした。 しかし、赤やオレンジに燃えるその炎のなかに人の姿を見るより早く、 船のむこうに青白い火がぽつぽつと見え始めたことに気付いた。 アセチレンのひかりのように、青くバチバチと燃えるそれは、たくさんの鬼火だった。 「船の墓場についたぞ。――――夜市だ」 リズがそういった。 なまあたたかい風がぶわりと甲板をなでて通りすぎ、 夢姦は思わずぶるりと触手をみぶるいさせた。 ※※※ 夜市はしんしんとした静けさにつつまれていた。 バチバチと青い火花をちらす鬼火のしたにベニヤやビニールで作られた屋台が連なり、 売りものをのぞく客がちらほらと屋台のうねの隙間を行き来している。 リズと並んで歩く夢姦はちらりと屋台のひとつをのぞいてみたが、 どのような価値があるかもわからないツボに1千万D$の値札がついていた。 「お嬢ちゃん、これは転校生を封じる素敵なツボだよ」 屋台の中から場違いなスーツに身を固めたメガネの男が声をかけてきた。 夢姦はさっさと進むリズに遅れないよう、すれ違うゴリラをかわして屋台をはなれた。 夜市は不思議なほどに静かだった。 下半身がタコの半魚人や頭からキノコをはやしたゴリラなど、 姿もまちまちの客がそこらを歩いているというのに、 音がどこかへ吸いこまれてでもいるかのようにあたりは静かだった。 聞こえるのは屋台の前を通りすぎるときに店主が呼び止める売り文句と、 モヒカン頭をした幽霊がそこここで発する「種籾をよこせ~」の声だけだった。 リズが立ち止まったのは鬼火のひかりで青く染まった仮設テントだった。 「バルゲン、お邪魔してるよ」 「やァやァ! リズさん! おやこれは可愛らしいお嬢さんもお連れで!」 リズに続いて夢姦がテントの布をめくると陽気な声に出迎えられた。 恰幅のよい中東風の格好をした男が両手を広げて夢姦に歓迎の意を示していた。 ターバンを目深にかぶり、床におかれたランプの弱いあかりでは その表情もわからないが、気のよさそうな声音は夢姦を安堵させるのに十分だった。 「今日はやっと商品が集まってバーゲンセールも無事開催ッ! 東の風は焼き菓子の香りを乗せてッ! 西の風はほろ酔い酒をッ! 北の風は昔の思い出ッ! 南の風は明日の夢をッ! なンでも揃うこのバーゲンッ! 夜が明けるのはまだまだ先だッ! 心行くまでみていきなッ!」 早口でいっきに言葉をまくしたてたこの商人風の男こそが、 夜市を開催した魔人商人、バルゲン・セラーだった。 バルゲンは自分が海で遭難したところを海賊団に拾われたことや、 失った商品をかき集めてとうとう今日という日に夜市を開けたこと、 自分の開く市では普通なら金で買えないようなものも買えることを夢姦に語った。 夜市は魔人能力によって開かれる。 夜市にはめずらしいもの、ほかでは手に入らないものが集まる。 夜市では誰でも客になれるし、ものを持ち込めば店をだせる。 夜市の取引は公平で平等におこなわれるべきである。 夜市の取引を清いものとするために、バルゲンはいつも気をつかっている。 「さァさだから遠慮はいらンよ! ゆっくり楽しンどっとくれッ!」 どこまで息が続くのかと思わせる長広舌を締めると、 バルゲンはまるい腹をポンとたたき、ご機嫌な笑い声をあげた。 バルゲンへのあいさつを済ませ、リズと夢姦はテントを離れると、 船の残骸で怪しい足場に注意をはらいながら、ぶらぶらと屋台のあいだを練り歩いた。 お祭りの屋台でみかけるようなお面やビー玉といったおもちゃ、 古めかしい鏡やタンス、ときには石ころや何かの破片といったものまで、 雑多な売りものが屋台につるされたランプやあたりを飛ぶ鬼火に照らされて きらきらと、どれも宝箱におさめられた大切なもののようにひかっていた。 「お嬢ちゃんはなにか普通じゃ金で買えないもので欲しいものなんてないのかい?」 リズが歩きながら聞いた。 「ううーん……? 突然そういわれても困っちゃいますけれど……」 「ここは昔に失くしたものだって、手に入れたいと願っていたものだって、 相応の対価をはらえば買うことのできる場所なんだってさ。 私もバルゲンから能力の話を聞いて、夜市が開かれるのを待ってたもんだ」 「すごい魔人能力ですねえ」 「ああ! お嬢ちゃんにゃ運命の相手を探すのが一番お似合いかな? 私にぴったりの素敵な相手をくださーいってなどうだ?」 「ええぇぇぇ!? あ、あう……そ、その、そんな、でも、 えっと、やっぱりそういう相手をそんな、か、か、買うだとか――――きゃっ!?」 「ははは、足元に気をつけな」 リズのからかいにけつまずきそうになりながら、 夢姦はなんとかリズに支えられて屋台の列の奥へと歩いていった。 その顔は、鬼火の青いひかりのなかでもわかるくらいに真っ赤に染まっていた。 「さて――――私の失くしたものはどこかな」 だから、夢姦の耳にリズのつぶやきが届かなかったのも無理のないことだった。 ※※※ 黒い夜空には星が砂糖菓子のようにきらきらとひかり続けていた。 その真っ黒な世界から、つめたい風がしんしんと降ってくる。 リズと一緒に屋台を順に見てまわり、 ひとつの並びのはしまでついたらとなりの列へ移動し、また順繰りに売りものを見る。 刀剣や絵画、おもちゃにお菓子、がらくたから宝石まで、 めずらしいものをながめて、しばらく夢姦は楽しい時間をすごしていた。 好奇心旺盛な夢姦にとって、夜市はおもちゃ箱だった。 ときおりリズと売りものの質問や冗談などの短い言葉をかわし、 二人は笑いあいながら歩いた。 折れたマストを即席のベンチにして、半身が腐れた少女がお菓子をほおばっていた。 ごわごわとした銀色の宇宙服が歩いてきたのとすれ違う。 鬼火がゆっくりとゆれていた。 そうやってどれだけの時間がたっただろうか。 夢姦はひやりとした風を感じて夜空を見あげた。 「あれっ?」 そして異変に気づき、足を止めた。 触手をピンと伸ばして空を見あげる夢姦を見て、リズも足を止めた。 「どうした?」 「星が――――動いていないんです」 夢姦が夜空を指さした。 「北極星があそこにあって……オリオン座がまだあそこに。 あれぇ? 夜市にきてからもうけっこう時間たってますよね?」 「ああ」 リズがちらりと星を見あげて笑った。 「夜市は買うものが決まってる奴が足を踏みいれたら、 買いものを済ませるまで抜けだせないんだってよ。 夜市っていうくらいだしな。買いものを済ませるまで夜のままなんだろ」 夜が明けるのはまだまだ先だ――――夢姦はバルゲンの陽気な声を思いだした。 なんでも揃う夜市。 望むものを手に入れられる夜市。 望みのものを手に入れるまで夜市は終わらない。 リズの言葉を聞いて、あらためて魔人能力による超常のこの場所を思い、 夢姦は自分の触手をきゅっと胸に抱いた。 うっすらと寒気を感じたのだ。 得体の知れない力につつまれていることを実感した。 それから二人はいくつかの屋台をまわった。 夢姦はためしになんという名前かもわからない焼き菓子をこづかいで買い、食べた。 空を見あげても、星はひっそりとおなじ場所から見おろしてきた。 そんなことをして、また一列、屋台のはしまで行きついた。 そのあいだ、リズはのんびりと歩いていた。 屋台の売りものはあいかわらず大切なおもちゃ箱のようにかがやいていた。 すれちがう客も顔見知りが多いのか、リズは何度か軽い挨拶をかわしていた。 不安なそぶりのないリズを見て、やがて夢姦の心も落ち着いた。 得体の知れない能力とはいってもリズの仲間の能力であることに思い至ったのだ。 怖がっていても仕方ないと、夢姦は自分の心を叱咤した。 「ん……?」 そうして落ち着いてみて、夢姦はひとつの疑問を頭に思いうかべた。 なんで最初に聞かなかったのかというようなことだ。 夢姦は斜め前を歩くリズに向きなおった。 胸に残る不安を振りはらおうと、夢姦はつとめて明るくその疑問を口にした。 「そういえばリズさんは何を買いに夜市にきたんですか?」 「ああ……それなぁ……」 夢姦を夜市にさそったのはリズである。 リズは夜市が開かれるのを待っていたともいっていた。 つまり、リズははじめから買いたいものがあって夜市をおとずれたことになる。 いつまでも夜が明けないのも、リズがまだ買いものを済ませていないからだろうと、 夢姦はリズの顔をあおぎ見た。 しかし、夢姦の問いかけにリズは言葉を濁した。 目をそらし、なにかを考えている様子だった。 いつも勢いがあって豪胆なリズらしくもないと夢姦は首をかしげた。 「……」 「……」 しばらくのあいだ、リズは黙った。 夢姦もリズを見守り、口を閉ざした。 普段は凛々しいリズの表情が、 心に押し隠した秘密をこぼすべきか、苦悩にゆがんでいるようだった。 鬼火がひとつふたつ、バチバチと青い火花を散らして飛びさった。 煙いような、胸がずんとするような、変な臭いが夢姦の鼻を刺激した。 一軒、二軒と屋台の前を二人は無言で通りすぎた。 夜市の静けさが夢姦の耳を圧迫した。 やがて、決心をしたのか、リズは語りだした。 「……リボンを探してるんだ」 夢姦はほっと息をついた。 「リボン、ですか? あの、おみやげをくるんで飾る?」 「いや、髪留めのリボンだ」 「へぇ……」 夢姦を見返して、リズは昔を思いだすように目を細めた。 「昔話になるんだがね……私と、私に飛び膝蹴りを教えてくれた――――サワムラの」 ※※※ 「リズさん、貴女が探していた装飾品を扱う人を連れてきましたよ」 「――――ん? おう、メナか」 リズの昔話は、二人のもとにやってきた女性の声で終わりを迎えた。 夢姦が声の主を見返すと、それは傷だらけの体を申し訳程度の服で飾った、 短髪の女性であった。 リズと同じ海賊団の一員、メナ=クロッツバイド=シェナイ=ヴァイゼラである。 それと、そのとなりにもう一人。 「ヒヒ……こんばんは。あんたがリボンを探してるリズさんかい」 スキンヘッドのいかめしい顔をした大男が背負いかごを下ろしながら挨拶した。 「ああ、見つけてくれたか。手間かけたな」 「いえ、これも私の仕事ですから」 リズとメナが目配せをしあった。 海賊団のなかでも商談や交渉術に長けたメナは、 バルゲンの指名により監視役として夜市をまわっていた。 リズは先ほど、バルゲンが夢姦に長々と夜市の説明をしている最中、 見まわりにやってきたメナへそっと探しものの手伝いを頼んでいたのだ。 リズがのんびりと夜市の店をまわっていたのも、メナを頼りにしていたからであった。 ぽん、とリズの手が夢姦の頭におかれた。 夢姦がリズの顔をあおぐと、これで夜市も見納めだなとリズは笑った。 北風が船の墓場を駆けぬけ、あたりの鬼火がちりりと身を縮めた。 いよいよ夜市の買いものが始まる。 とどまっていた時間が流れだす。 夢姦は星を見あげた。 夢姦の頭から手を離し、リズは大男へ向きなおった。 「それじゃ、店主さん。私の探しているリボンを売ってはいないか?」 「はいな、そいつはどんなリボンですかね?」 いよいよ夜市の買いものが始まる。 「なるほど、昔に失くしたものですかい」 リズは夢姦に話したばかりの昔話を大男に語って聞かせた。 子供のころの思い出が染みたリボン。 手に入れて、すぐ後に身を投じた命がけの戦いのなかで失くしてしまった大切なもの。 ほんの短いあいだしか手にしていなかったもの。 リボンなんてもう似合わない歳になったけどなと言うリズの顔は、 よほど失くしたのが悔しかったのか、恥ずかしそうに、情けなそうにゆがんでいた。 今日は何度もこの話をする破目になったと愚痴をこぼすリズを尻目に、 大男はフンと鼻をならして背負いかごからいくつかのリボンを取り出した。 「聞けばずいぶんと昔に失くしたものじゃあないですか。 それもあんたの先生かい? その人からもらってすぐに失くしてる。 確認したいんだけどね、あんた、私がコイツがそのリボンだって見せたとして、 それが本当にあんたのリボンか見分けなんてつくのかい? ピンク色だって言ってたな。ほれ、ピンク色のリボンなんてこんなにあるさ。 これらだって少しばかり色合いが違うんだがね、 あんた、どの色があんたのリボンの色か、わかるかい?」 「……そういうのは店主さんがわかるもんだったりしないのか?」 「はっは、わかるかもしれんがね、 だとして、あんたがわからないようじゃ納得なんてできるのかい? 私が嘘をついて、適当なものをにぎらせるかも知れんじゃないか」 「そいつは……」 大男が差しだしたリボンをしばらく見くらべて、リズは押し黙った。 その様子を見て、大男はもう一度フンと鼻をならしてリボンを背負いかごへしまった。 「……ちょいと虫が良すぎたかなぁ。失くしたもんを見つけようなんて」 ばつが悪そうにリズは腕を組んだ。 「リズさん……いえ……」 しんと静まりかえった夜市の空気。 しばらくして、夢姦の声がその空気をふるわせた。 リズに声をかけようとしたが、よい言葉が続かず口を閉じた夢姦のつぶやき声だった。 「ああ、気を使わせちまったな、お嬢ちゃん。私は大丈夫だ」 そんな夢姦を見て、リズは表情をやわらげた。 失くしたものはやはり仕方ない。 海賊らしく前にある宝を探せばいい。 過去のことで仲間を心配させるなんてのはもってのほかだ。 「いい機会――――だった。踏ん切りつけて明日から『セイレーンへの貢物』探しだ」 心配そうに見あげてくる夢姦に笑いかけ、 黙って成り行きを見守っていたメナにも後でなにか奢るよと声をかけ、 リズは頭をかいた。 他に店を見てまわっても、同じことだろう。 失くしたものは、仕方ない。 「邪魔したな、店主さん」 リズは煮えきらない心を決めるように挨拶をすると、 夢姦やメナをうながして踵を返した。 「ああ、ちょっと待ちな」 その背中を、大男が呼びとめた。 「ヒヒ……それじゃ今から商売だ。これがあんたの失くしたリボンだよ」 そして、リボンを手にそう言った。 真っ黒な空と海のあいだ、壊れて積もった船が要塞のような姿を青くひからせている。 リズと夢姦が夜市をおとずれて、だいぶ経つ。 客たちも買いものをすませ、いくらか屋台のうねを歩く異形の人も減っていた。 モヒカン幽霊が宇宙服と半身の腐った少女につれられて夜市をはなれた。 種籾を見つけられなかったかわりに、ツボを買って帰ったらしい。 「――――今更それを信じろってのか?」 客の少なくなった夜市に、リズの苦々しい声が響き、すぐにまた静まりかえった。 リボンを手にしたスキンヘッドの大男は、いかめしい顔に薄ら笑いを貼りつけている。 リズの買いものは続いていた。 「なに、今まではあんたの記憶を探っていただけさ。これがあんたのリボンだ」 「探る? 店主さんの能力か?」 「この背負いかごのなかは話し相手の記憶につながっている。 だからあんたの記憶を刺激してちょいとリボンを拾わせてもらったよ。 それが私の魔人能力でさ……ヒヒ」 「へえ……便利な能力だな」 「おっと、信用してない顔だね。まあ私はあんたに売らなくたっていいんだ。 買わないってんなら他をあたるよ」 大男は人を小馬鹿にしたような笑いを顔に貼りつけ続けている。 リズは豊満な胸をおさえつけるように腕組みの力を強めた。 リズがちらりとメナを見て、メナは小さく頷いた。 大男とリズのにらみあいはしばらく続いたが、 「――――わかった。買おう」 「ヒヒ……毎度」 リズは今度こそ心を決めたのか、大男からリボンを受けとった。 「『虚が真を産む』――――発動成功」 リズの買いものを心配そうに見ていた夢姦の耳に、メナのつぶやきが聞こえた。 メナをふりあおいだ夢姦の目に、夜空のなかをかたむきはじめたオリオン座が見えた。 ※※※ あかりが消えて、影のうえに影を重ねたように黒々とした船の墓場から、 リズや夢姦、それにバルゲンやメナを乗せた幽霊船はするりと静かな海へ滑りだした。 あたりは濃い霧がただよって、船の墓場の影はすぐに見えなくなった。 「良かったな。失くしたものが見つかって」 「ああ。これで少しは……救われた」 「ま、俺に感謝しな」 「酒を奢るさ」 夜市からの帰り道。 甲板でリボンをながめるリズとメナが笑いあっていた。 「あの……えっと、そのリボンは本物だったのでしょうか?」 そこへ夢姦がやってきた。 上機嫌の二人に、どうも納得がいかない表情の夢姦は、 しばらく口をもごつかせてからそう聞いた。 「ああ、お嬢ちゃんはメナの能力を知らなかったな」 「俺の能力は『嘘を真実に変える能力』でね。 あのとき能力発動に成功したからコレは本物で間違いないってわけさ」 「へぇ……」 メナの魔人能力は『虚が真を産む』という。 その効果は『吐いた嘘が真実になるように世界を塗り替える』。 つまりあのとき、もしこの能力が発動失敗したならば大男は真実を語ったことになり、 発動成功したならば大男は嘘を語ったことになり、そしてその嘘が真実となる。 どちらにしろ、リズは過去に失くしたリボンの本物を手にすることができたのだ。 「商売は誰にでも清く、公平にあらねばなりませンからね。 だからメナさんにバーゲンの見回りを頼ンだのですよ」 横からバルゲンが愉快そうな声をはさんだ。 「おお! そうだったんですね! ――――あれ? でも、そうするとあのリボンを売った人はやっぱり嘘つきだったんですか?」 「そうだな」「そういうことだ」「けしからン輩です」 夢姦の疑問に、三人が声をそろえた。 それって見逃しちゃっていいのでしょうかと聞いた夢姦に、 リズは目をそらし、メナは頭の後ろで腕を組み、バルゲンは丸い腹をゆすった。 「……あれ?」 三人の様子に不穏なものを感じた夢姦がリズに目をやるも、 リズは気にするなと笑って触手の先をなでた。 きゃっと小さく声をあげて、夢姦は身もだえした。 「お、見えたぞ。ゲロ子のあかりだ」 「簡易灯台ってな。一杯呑んでいくか! ほら、夢姦もへたってないでいくぞ!」 霧につつまれ真っ白な海のなか、ぼんやりと明るく染まった前方を指さし、 リズと夢姦と肩を組んでメナが明るく言い放った。 幽霊船はうねるカーテンのような霧のなかを静かに、にぎやかに進んでいった。 「公平で公正な商売の邪魔をする輩はどかさにゃならンからね」 目深にかぶったターバンの下に表情を隠したまま、 そうつぶやいたバルゲンの声は霧にまぎれて消えた。 「ヒヒ……あんたの頼みはきいておいたよ」 「ヒャッハー! ありがてぇ! あの女には酷ぇ目にあわされたからなぁ!」 一方、あかりの消えた船の墓場では、 スキンヘッドの大男がモヒカン頭の男と笑いあっていた。 ささくれた甲板の割れ板や折れた舵が、 草むらから顔をだすヘビのようにあちこちから伸びて男たちを囲んでいる。 二人しかいなくなったはずの市場跡に、男たちの笑い声がこだましていた。 「あの女、俺の股間に膝蹴りをかましやがったからな……」 「少しは意趣返しになったか……ガラクタに高い金を払ってなぁ」 「ケヒヒ、とんだアマちゃんだぜ!」 暗がりでスキンヘッドの大男に言葉をかけるこのモヒカン雑魚。 彼こそが今回の詐欺(未遂)事件の主犯であった。 先日、ちかくの港の酒場でおきた喧嘩騒ぎでリズに股間を蹴りあげられた、 例のモヒカン雑魚である。 詳細は姦崎夢姦のキャラクター個別ページにあるプロローグを参照されるとよい。 「ヒヒヒ……それじゃこの金でたらふく酒でも飲むか」 「ヒャッハー! 酒だ!」 二つの影法師は作戦がうまくいったことを称えあい、 ねっとりとまとわりつく霧をかきわけて自分たちの船のもとへ向かった。 「……あ? なんだぁ?」 しかし、すぐにその歩みはとまった。 前を歩いていたモヒカン雑魚の声が頭のうえで渦をまく霧に吸いこまれる。 ギシギシと古い木片を蹴散らし歩いていた足が、ぐにょりと何かを踏んだのだ。 「どうした――――」 モヒカン雑魚に声をかけようとしたスキンヘッドの言葉は途切れた。 ぐにょり。 すべてを言い切る前に、うねり踊りあがった地面に身体を飲みこまれたのだ。 うねりのなかから、鋭い牙がのぞいた。 洞窟のような穴が盛りあがった地面にあいていた。 スキンヘッドはその穴に飲みこまれていた。 そして、声をだす暇もなく、モヒカン雑魚もその穴に飲みこまれた。 ざぶり。 ドロドロに溶けた地面に浮かぶ木片をオオメジロザメの背びれがかきわけていった。 S字フック海賊団と合流したリズと夢姦はどんちゃん騒ぎのなかにいた。 いつのまにか霧も晴れ、夜空にはたくさんの星がきらきらとひかっていた。 穏やかな海は黒くつやつやとしていて、黒曜石のように星のひかりをはじいていた。 そのなかを、火がたかれてあかあかと燃える二隻の船が滑るように進んでいた。 「結局、あの嘘つきさんはどうなったんですか?」 「さあて、もらうものはもらったんだ。後のことまで私は知らんよ」 「うーん……なんだかはぐらかされている気がします……」 昼間のように明るい甲板のうえは宴会場となっていた。 ゴリラや半漁人が楽しそうに歌を歌い、船長が音頭をとっている。 淑女が優雅に紅茶を飲み、炎をまとった少女が酒瓶を片手に暴れていた。 リズから酒樽をわたされたメナは思う存分に仕事終わりの酒を楽しんでいる。 そのにぎやかな空気にまざりながら、リズと夢姦は夜市のことを語りあっていた。 「ははは、お嬢ちゃんはからかいがいがあるな」 触手を左右にふりながら質問する夢姦をあしらい、リズは酒をあおる。 「嘘つきさんには相応の目にあってもらいましたよ、お嬢さん」 そこへにこやかな声でバルゲンが歩いてやってきた。 「商売は公平だから楽しいンだ。お嬢さんも嘘なんかついちゃいかンよ」 「あ……は、はい!」 返事をしながら、夢姦は明るい場所で初めてバルゲンの顔を見た。 目深にかぶったターバンの下には、落ちくぼんだ眼窩が並んでいた。 くちびるもなく、むき出しで並んだ歯がカタカタと笑っていた。 「それとリズさんも少し嘘つきだからねぇ。気をつけなさいよ」 夢姦とリズの二人にそれぞれ言葉をかけると、 ターバンを巻いた骸骨はカタカタと笑いながら再び歩いていってしまった。 歩き去るその背中を、二人はしばらく無言で見つめていた。 「……バルゲンさんも幽霊さんだったんですか」 ぽつりと夢姦がいった。 「……だからお化けは苦手なんだ」 リズはため息をついて、酒とバルゲンの言葉を飲み干した。 ※※※ 真っ黒な海と真っ黒な空にはさまれて、火のともる船はきらきらと浮かんでいる。 船上の宴会もまた、夜市のようにいつまでも続いていた。 「リズさん……嬉しそうですね」 夜市での不思議な一夜をすごした夢姦は興奮で寝つけず、 リボンをながめて酒を飲んでいたリズのところへ戻ってきていた。 「ん……そうだな」 リズは夢姦に気づき、ゆるんでいた表情をいっそうほころばせた。 夢姦はそっとリズの隣に腰をおろし、並んで古いリボンをながめた。 「寝つけなかったのか」 「はい……」 夢姦は少し顔を赤らめ、触手を抱いてうなずいた。 「……リズさん」 「ん? なんだ?」 「そのリボンの……昔話を、もっと聞かせてもらえますか」 「……ははは。ああ、いいさ。話してやるよ」 飲み干したグラスを置き、リズは笑った。 「それじゃあ何から話すかな――――、 そうだ。リボンを失くした騒動のことから話そうか。あれは確か――――」 「第十次ハルマゲドンと呼ばれるお祭り騒ぎだった」 <終わり> ※参考:第十次ハルマゲドン『ビッグ・バーゲン!』エピローグ