約 586,340 件
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/7773.html
DQⅨ マヌーサや混乱を防いでくれる最高級の手袋。装備すると器用さが70上がる。 装備できるのは僧侶、魔法使い、盗賊、旅芸人、魔法戦士、レンジャー、賢者、スーパースター。 入手方法は【ひめのてぶくろ】+クインヒールの錬金のみ。 また、女王のてぶくろ+プリンセスローブ+やわらかウール×2の錬金で【クインローブ】になる。
https://w.atwiki.jp/d-as/pages/15.html
作品名 なし スレイヤーズ? 魔術師オーフェン? 魔法戦士リウイ? フルメタル・パニック? スクラップド・プリンセス? クロノクルセイド? まぶらほ? 気象精霊記? EME? 伝説の勇者の伝説? 風の大陸? ドラゴンハーフ? 召喚教師リアルバウトハイスクール? ザ・サード? クロスカディア? 風の聖痕? かりん? ゼロイン?
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/340.html
Chapter60「フリード遠征6:まじかよ。勇者、女体化する」 どうしてこうなった……。 まずここまでのあらすじだ。 トロウの支配するバルハラ城へと潜入するために、なぜか俺がフレイヤ王女に成りすまして突入することになってしまった。 フレイヤ王女の洗脳が解けたことをトロウはまだ知らない。 その事実を知られないために、トロウの召集に応じてバルハラ城へと向かうことになったのだが、そんな危険なところに王女を向かわせるわけにはいかない。 そこで誰かが魔法でフレイヤ王女に化けて身代わりになることになったのであるが…… なんで俺!? 俺だけ魔力がまったくのゼロなので、助言のためにフレイヤ王女の意識を憑依させれば、魔力の強さは完全にフレイヤ王女のものと一致して疑われないというが。 いやいやいやいや、もっと他に適任のやついただろ。自分の魔力を抑える術とか絶対あるって。 しかし、どういうわけか満場一致でフレイヤ役は俺に決まってしまった。 今フレイヤ王女がこちらに手をかざしてなにやら呪文を唱えている。 フレイヤ王女は物体を変化させたり、生物を変身させたりする変性魔法に優れている。自らの手で他人を自分に変身させるというのはどういう気分なのだろうか。 詠唱が終わると、フレイヤ王女の手から淡く柔らかな光が放たれて俺の全身を包み込んでいく。 眩しくて何も見えない。しかし身体中がくすぐったいような感じがする。 次第に身体がどんどん重くなり始めた。 いや、違う。身に着けている鎧が重く感じられ始めたのだ。 だ、だめだ。重い……立っていられない。 今までこんなに重いものをどうやって身に着けていたのかと思うほどに、鎧は重量を増していく。 実際には自分の力が落ちているのだろう。女体化によって筋力が落ちていっているに違いない。なんてこった、せっかく鍛え上げてきた自慢の筋肉なのに。 ああ、だめだ。もうこれ以上は限界だ。 眩しい光の中では自分の手のひらさえも見えなかったが、手探りでなんとか身体に手を回して重くなりすぎてしまった鎧を外していく。 鎧はがらんと音を立てて、眩しさの中に見えない足元へと落ちた。 そのまま手探りで自分の身体になんとなく触れてみる。と、たしかに腕が細くなっていることが手触りからわかった。逞しかった二の腕の筋肉は、ずいぶん小さく貧弱なものになってしまったようだ。 そこから胴体に手を回す。と、腹筋はそれほど衰えていないらしい。そこは安心した。だが腰周りは以前よりもずっと細く変わっている。そのためか、ベルトが緩んでズボンがずり落ちてしまった。 慌てて屈んで引き上げようと思ったが、何かが邪魔をして少しうつむき辛い。それに少し重い。おかしい。鎧はすべて外したはずなのだが。 そう思ってその重さを感じた胸元に手をやる。と―― あ、やわらかい……。 これはもしかするとアレなのか。 女性特有の、全世界の男性あこがれの、アレなのか。 再び胸元に手をやると、硬すぎず軟らかすぎず、しっかりとした弾力のアレがまさにそこにあった。しかもそれは次第に大きさと重さを増しているのだ。 こんどは服がきつくなって息苦しくなってきた。 いかん。このままでは窒息してしまう。 そこでやむなく……当然やむなくだぞ。上半身の服を脱ぎ捨てた。 ちょうどそのタイミングでようやく魔法が完了したらしく、周囲を覆っていた眩しい光は消えた。 それによって、フレイヤ王女と化した俺の裸体が顕わになり、周囲は光の代わりに様々な叫び声に包み込まれた。 「ちょ、ちょっと! なんで服まで脱いでるのよ!? は、早く誰か着るものをもってきて。なんでもいいから……急いで!!」 真っ赤になって一番慌てているのはフレイヤ王女本人だ。 「おーっ! すっげ。まじでフレイヤ様だ。フリードの面影ひとつないっすねぇ」 「こらセッテ。あまりそんなじろじろと見るものじゃない……」 セッテはフレイヤ王女の(つまりは俺の)裸体よりも、女体化の魔法そのものに強い興味を示して興奮している様子。一方オットーは真顔で鼻血を垂らしていた。 「うははははは!! 裸だ! フレイヤ様の裸だぁぁぁーっ! わ、私はもう死んでもいい……。我が人生に悔いなし……ふへ。ふへははは……」 「ふむ、さすがはフレイヤ様の魔法だ。あのフリードがどこを見ても完璧にフレイヤ様そのものではないか。やはり我らが隊長は最高だな」 「お姉様が二人! やだー。どっちに甘えたらいいか、あたし困っちゃうな~」 奇声を発しながらヒルデはぶっ倒れ、何があっても冷静なレギン、そしてミストは中身が俺でも気にならないらしい。前から思っていたが、こいつらも全員ちょっと普通じゃないところがあるよな。 「あらやだぁ!! ちょっともう、これ完璧すぎじゃない! これで中身があのフリードちゃんってところが最高に良いわッ!! ああ、ぬいぐるみ化したい!!」 『ニヒヒヒ! ねえねえ今どんな気持ち? 自分の身体が女体化しちゃうってどんな感じ? やっぱりエッチな気分になっちゃうのかな。最初はちょっと抵抗感あったみたいだけど、実際なってみてそこんとこどうなの。絶対もう胸とか触ってみたでしょ。けっこう癖になっちゃうんじゃないの~? ねえねえ、ねえってば』 こっちもこっちでまた奇妙な声を上げている。この変態どもめ。 「フレイ。お主は他のやつらと違ってずいぶんと落ち着いておるようじゃが」 「ああうん……。毎日ゲルダを見てたせいか、なんか慣れちゃって……」 「ふむ。もはや竜人に慣れてしまいニンゲン如きでは発情できぬ、というわけか」 「そ、そうは言ってない!」 フレイはフレイで、何か変な領域に片足を突っ込んでいるらしい。 ともあれ周囲がこの騒ぎようなので、かえって俺は冷静になってきた。 改めて自分の身体をしげしげと眺めると、骨格が変わったのか身体全体が丸みを帯びている。鍛え上げた筋肉も減少し、日に焼けていた肌は白く透き通ったものになっている。 脚からは無粋なすね毛が消え、まるでモデルのようなすらっとした健康的な美脚が雲の大地に向かってまっすぐに伸びている。 身体はすごく軽くなっているが、対照的に胸はずっしりと重い。 自分の身体とはわかっているとはいえ、少し気分が高揚してきた。 しかし股間はすっきりしているので、興奮の塔がそそり立って醜態を周囲に晒すような心配はなかった。 「魔法とはわかっていても……やっぱすげえモンだな、これは……」 声も高くなり、フレイヤ王女そっくりに変わっている。 そしてなんとなく大きな胸へと手を伸ばす。 ああ、やっぱ軟らかいんだなぁ。しかし重さもなかなかだ。女っていうのは、こんな重いものをいつも身に着けているのか? 「触るなっ!! いいから早くこれに着替えて!」 そのとき怒鳴り声とともに布切れが飛んできて、俺の顔に覆いかぶさった。 手にとってよく見ると、それはフレイヤ王女が身につけていたドレスと同じものが一式と、それからこれは……こ、これはッ!? 「あ、あのー、王女さま。これはもしや女性用の下着なのでは」 「いくらなんでも下着もなしにドレス一枚だけ着るわけにはいかないでしょう」 「よろしいんですか! はっ、まさかこれは王女さまの使用済み……」 「もう! 余計なことを考えないで!! しかたないでしょう。トロウや城の者たちに下着も身に着けないようなふしだらな女だと思われても私が困るし、これはしかたがないこと……そう、やむをえないことなんだから……っ」 「あの、フレイヤ王女。別に無理をなさらなくても、どうせ下着なんて見えないんだし、俺は自分のやつでかまいませんよ」 「あなたがかまわなくても私が困るのよ! フレイヤ王女が男性用の下着を身に着けていたなんてもし周囲に知れたら、恥ずかしすぎてもう生きていけないわ!!」 「はぁ。そういうことならありがたく頂戴しますんで」 「あげるなんて言ってないから!! でも気持ち悪いから、返してくれなくても結構よ。というか絶対に処分しなさい! これは王女としての命令よ。私物化なんてしたら絶対に許さないわ。もし命令を破ったらそのときは、魔法で豚にかえてステーキにして食べてやるんだから、覚悟しておくことね!!」 おーこわ。普段大人しいフレイヤ王女の新たな一面を見た気がする。 これはフィアンセのオットーもさぞ驚いたことだろう、とオットーのほうを見ると、意外にも彼は真顔だった。あまりの衝撃に思考が停止してしまったか。 しばらく経って、やがて場は落ち着きを取り戻した。 フレイヤ王女から渡された服に着替えた俺は、黙って並んでいればどちらが本物なのか見分けがまったくつかないほどにフレイヤ王女そのものになった。 「オホン。取り乱して見苦しいところをお見せしてしまいましたね。ともあれ、これで準備の第一段階は終了しました。次は私の意識をフリードの憑依させます。ではプラッシュ……よろしくお願いします」 「任せてちょうだい。と言っても、やるのはシャノなんだけれどね」 『ニヒヒ。自分で言うのもナンだけれど、ミーは精神操作のスペシャリストだからね! だからああしてこうして、ちょちょいのちょいで……ハイッ』 すると突然、隣に立っていたフレイヤ王女(本物)の身体が力なくふらりと傾いた。それをプラッシュが静かに抱えて受け止める。 とくに光が舞ったり魔方陣が現れたりするようなこともなく、傍目にはまるで何も起こっていないかのように見えた。 だがシャノワールが何かを行ったその瞬間から、俺は精神内に違和感を覚えるようになった。 たしかに自分の意識の上であるのに、そこに自分ではない別の何か確かにいるという謎の確信。まるで誰かに心の内を覗かれているような奇妙な落ち着きの無さ。これは…… (私よ) 「うわっ!?」 耳元で囁くような声が聴こえた。 「誰か何か言ったか?」 (私が話しかけているのよ、フリード。私はフレイヤ……の精神体ね) 「フレイヤ王女……? つまりこれが意識を憑依させるってことなのか」 (ええ。今、私とあなたはひとつの肉体を共有している状態。だから私の声は基本的にあなたにしか聞こえないし、いちいち口に出さなくてもあなたは私と会話することができる) なるほど、こういう感じにか。 (そうそう。思ったより飲み込みがいいわね。これならいつでもあなたに助言を出すことができるし、トロウに気付かれる心配もないはずよ) ふむ。これはなかなか変な感覚だ。フレイヤ王女の言葉が聞こえてくるのと同時に、俺の脳内には様々なイメージが映像となって浮かんでくる。 どうやらひとつの身体を共有していることで、言葉以外にもフレイヤ王女の考えているイメージが直接そのまま俺の脳内に伝わってくるようになっているらしい。 (そういうことよ。だからさっきも忠告したけど、余計なことは考えないで。もし私の身体を使って変な気を起こしたら、私にはすぐにわかるってことを絶対に忘れないことね。さもないとどうなるかは……さっき話したでしょう?) これがフレイヤ王女の本性なのか。表向きは大人しく淑女のような雰囲気を見せているが、中身は意外と執念深いというか……怖い。精神が同居している今の状態だからこそ、俺にはわかる。 (全部聞こえてるわよ。いいから、早く出発しなさい。遊びのために私はこの魔法を使ったわけじゃないんだから。ほら、今はあなたがフレイヤ王女なのよ。だからあなたが号令を出さないと始まらないわ) やれやれ、せっかちなお姫さんだ。 しかしあとで豚に変えられても困るので、俺はフレイヤに代わって作戦開始の号令をかけた。 「それじゃあ行くぜ、バルハラ城潜入作戦!(ちょっと、私はそんな口調じゃないわよ)とりあえずヴァルキュリアの面々はついてくるんだよな。(聞いてるの? 私の身体で下品な言葉遣いはやめなさい)うるさいな。今は俺がしゃべってるんだぜ。お姫さんは少し黙っててもらえないか」 繰り返すがフレイヤの言葉は俺以外には聞こえていない。周囲の目には、突然一人で文句を言い始めた俺がそれは奇妙に見えたことだろう。 「あの、フレイヤ様……いや、フリード……ええっと、私はあなたをなんと呼べばいいんだ」 「フリードでいいぜ(もちろんフレイヤ様よ)」 「ではフリード」 「(そう、あなたはステーキになりたいのね)や、やっぱりフレイヤと呼んで欲しいな。トロウの前でうっかりボロを出すといけないからな!」 「……? わかった。ではフレイヤ様。向かうのは我々だけにしたほうが良いかと思います。フレイ王子たちはトロウに顔を知られているので、まず同行するのは作戦上不可能です。顔を知られていないプラッシュたちも、魔力が強すぎるために隠れてもすぐに見つかってしまいます。不用意に彼女たちを連れて行っても、かえって怪しまれるもとになるだけではないかと」 ヒルデの言うことももっともだ。 ヴァルキュリアの面々はフレイヤの部下として動いているとトロウに認識されているので怪しまれることはないし、少人数のほうが何かあったときに逃げやすい。 彼女たちが天馬に乗っているのも、撤退する場合にはなにかと便利だろう。 「それじゃあ、行くのは俺とヒルデ、レギン、ミストの三人で決まりだな。ところで三人には天馬があるけど俺はどうやって行けばいい? ヒルディスヴィーニの動かし方なんて俺にはわからないぜ」 するとプラッシュが心配には及ばないと答えた。 「だって今のあなたにはフレイヤちゃんがついているじゃないの」 続くように脳内に声が響いてくる。 (そういうこと。精神だけになっても魔法は使えるわよ) フレイヤの説明によると、魔法は肉体的な特性によって使えるようになるものではないので、フレイヤの姿になったところで俺は魔法を使えるようにはならない。 しかし魔力とは精神に宿るものなので、俺に憑依したフレイヤの精神は魔法を使うことができる。 (一方で肉体的な特徴によってできることなら、姿を変えることで可能になる。例えばこういうふうにね) 脳内に呪文の詠唱が響く。 すると俺の、つまりはフレイヤの手が徐々に白い鱗にびっしりと覆われていく。 鱗はやがて腕へ、そして肩へと身体を侵食していき、全身がすっかり鱗に覆われた頃には、骨格が変化して前屈みの体形になっており、首も長く伸びていた。 視界の先には、どんどん突き出ていく自分の鼻先が見えている。 おいおい、こんどはなんなんだ。 女体化だけでも精神的にけっこうきてるっていうのに、まだあるっていうのか。 いつの間にか手の指は四本になっていて、指先には鋭い鉤爪が並んでいる。 背筋にぞくぞくとした悪寒が走ったかと思うと、まるで背骨が引き抜かれるかのような、腰が抜けそうな気色の悪い感覚に襲われた。 そのままずるずると臀部へと伸びていくその感覚は、純白の太く長い竜の尾が生えてくることによって生じたものだ。 最後に背中からはバサッと音を立てて、大きな二対の翼が姿を現す。 これはまさしく以前テルマの島で俺が見た、フレイヤが変身したあの白竜の姿だった。 (さあ、これで空が飛べるでしょう? バルハラ城に着いたら戻してあげるから、ヒルデたちを連れてさっそく出発しなさい) いきなり女体化させられたと思ったら、休む間もなく竜にされるなんて。 あまりにも未知なる経験をしすぎて、すでに俺の脳はパンク寸前だった。 これはさすがにトラウマになっちまうぜ。 やれやれ、まったく人使いの荒いお姫さんだ。 俺は竜になって空を飛んだ経験など当然なかったが、本能的なものがはたらいたのか、なぜか自然に空の飛び方は理解できた。 翼を適当に羽ばたかせてみると、ふわりと軽やかに身体が浮かぶ。 「それじゃあ行ってくるぜ」 「武運を祈る。姉上の命運がかかっているんだ。よろしく頼むよ」 フレイはフレイヤの本性を知らないのだろうか。なんとなくだが、フレイヤなら本人をそのまま行かせていても大丈夫だったんじゃないかと、今ならそう思う。 しかしフレイヤからの強い殺気を感じたので、俺はただ「任せろ」とだけ返事をすると、すぐにヴァルキュリアたちを率いてバルハラ城のある大樹ユグドラシルへと向かうのだった。 Chapter60 END 魔法戦争61
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/335.html
Chapter55「フレイ倒れる3:機械竜ゴライアス発進」 フレイ様を救うための解呪薬に必要な材料は三つ。 ゲルダは心当たりがあると言ってキュアル草を探しに行った。どうやらそっちはアルヴの中でも手に入るようだ。 一方、おれが集めるのはメーの体液と風竜の鱗。どちらもアルヴの外の空にあるから、外に詳しくないゲルダよりはおれのほうが適任のはずだ。 「さてと、まずは移動手段をどうするかっすねぇ。仲間の竜はみんな出かけてる。そろそろヴァルちゃんか、あるいはクルスが帰ってきてるといいんすけど……」 ヴァルトは兄貴とともに今日も資材集めだ。最近ではドローミの島以外にも足を伸ばしているらしく、日に日に帰りが遅くなっている。 風竜の鱗ならヴァルトのをもらえばいいし、飛行速度も速いからまとまった数のメーを捕まえるのも難しくないはず。だからヴァルトが戻ってきてくれていれば一番良かったのだけど、あいにくその日は兄貴たちが帰ってくることはなかった。 他に考えられる移動手段は大神殿に行って神竜様に転移魔法で飛ばしてもらう方法もあるが、それだと帰りの手段に困る。 あるいはグリンブルスティに戻って氷竜フィンブルに乗せてもらうことも可能だったが、それだと病床のフレイ様を看ている者がいなくなってしまう。もしフレイ様に万が一のことがあっては大変なので、できれば誰かついていてほしい。 船を動かせれば一番いいが、風の魔法が使えないおれにはグリンブルスティを飛ばすことはできなかった。 「他に空を飛べるものは何か…………そうだ! あれがあった」 先日の経験は無駄じゃなかった。そう思っておれが向かったのはアルヴァニアのはずれにある雲の森。そこには例の金属の竜が静かに鎮座していた。 ロマンの塊、みんなの憧れメタルドラゴン。そのオーナーの姿はすぐ近くにあった。グリムはいつも一人で研究と称して機械弄りだ。 おれはそのメタルドラゴンを借りようと思って、事情をグリムに説明した。 「――そういうわけでフレイ様のために薬の材料を集めなきゃならないんすけど、おれ一人じゃアルヴを出られないんで、あんたの力を貸して欲しいんすよ」 しかしグリムはこちらを振り向きもせずに答えた。 「前にも言ったがワタシは他人には興味がない。ここなら誰にも研究の邪魔をされないし、そのために必要な竜人の観察も気軽にできるというからワタシはアルヴへとやって来たのだ。おまえたちの世話を焼くために来たのではないぞ」 冷たい反応だな……と思ったが、そういう返事をされるだろうということはある意味想定内だった。グリムは研究さえできれば他はどうでもいい、というようなタイプの人間だ。だからこそ、おれにはある考えがあった。 「もちろん研究の邪魔はしないっすよ。ただ、あんたの発明品を少し貸して欲しいだけっす。そのメタルドラゴンは空飛べるっすよね?」 「メタルドラゴンではない。ちゃんとした名前がある」 「そりゃすまねっす。えーっと、ゴ……ゴ……ゴリラ? っぽい感じの、たしか」 「ゴライアス」 「そうそう、それ。そのゴリちゃんを貸してくれるだけでいいんすよ。そしたらあとはお邪魔にならないよう、すぐに退散しますんで」 とはいえ機械竜(ゴライアス)はグリムの半生をかけた研究の積み重ねによる努力の結晶のような存在だ。そう簡単には貸してくれないかもしれない。 しかしこっちもフレイ様の命がかかっているのだ。いざとなったら土下座してでも食い下がる覚悟でやってきた。 さて、何と言って貸し渋られるかと息を呑んで身を引き締めていると、意外にもグリムはあっさりと返事をよこした。 「それなら問題ない。勝手にもっていけ」 「……えっ、いいんすか!?」 「なんだ。自分から頼んでおいて、なぜそんな不思議そうな声を出す?」 ずいぶん拍子抜けした気分だった。何度断られようと絶対に諦めないつもりで、長期戦も覚悟していたというのに、さすがにあっけなさすぎる。 こうもあっさりと貸してくれるとは、本当に自分の研究以外にはまるで関心がないらしい。しかしそういうことなら、ありがたくお言葉に甘えておくまでだ。 「それじゃあ、ありがたく借りさせてもらうっす。あ、心配いらないっすよ。前に乗せてもらったときに操作方法はだいたいわかったし、どこかにぶつけたりしないでちゃんと無事に返すと誓いますんで!」 「別にかまわん。材料さえあればその程度のものはすぐに作れる。設計図ならワタシの頭の中に入っている。もし壊れたら適当に処分しておいてくれ」 「え……。処分しとけって、そんな日用品かなんかじゃないんすから、こんなでかい機械。おれが言うのもナンっすけど、自分の発明品に愛着とかないんすか?」 「重要なのはそれを作るためのノウハウだ。モノ自体は大して意味を為さない」 「そ、そっすか……。でも、おれはちゃんと返すつもりっすからね!」 「わかったから、さっさと持っていけ。ワタシにはとにかく時間がないのだ。こうして話している時間さえも惜しい」 そうやってゴライアスを押し付けられるようにして、グリムに追い返されてしまった。 「ヘンな人っすねぇ……。でもいいや。これで材料を探しに行ける」 研究者というのは変人が多いものだ。そう納得しておくことにしよう。 気を取り直して、さっそくゴライアスに乗り込み出発しようとしていると、突然後ろから誰かに呼び止められた。 「すみません。さっきのお話、聞こえてしまったのですが、フレイ王子が苦しんでいるというのは本当なのですか?」 振り返るとそこに立っていたのは、フードを深めに被った蛇っぽい姿のお姉さんだった。こう見えても彼女は人間で、ユミル王家の王宮魔道士の一人。おれや兄貴にとって先輩にあたる立場のひとだ。名前はたしか…… 「サーモン先輩!」 「あ、あはは……。ワタシはそんなおいしそうな名前じゃないわ。ワタシは灼熱の魔道士サーモスです」 サーモスは苦笑してみせた。 蛇のような顔は少し恐いが、こうして笑ってみせると意外と可愛らしい。 たしかトロウに呪われて蛇のような姿に変わってしまったとかいう話だ。そういえば、彼女も呪いを解く研究のためにこの森に隠れ住んでいるんだっけ。 「こりゃ失礼しました。ええと、その通りなんすよ! フレイ様が急に苦しんで倒れてしまって、もしかしたら敵に呪いをかけられたのかもしれないっす。それで、錬金術の先生に解呪の薬を作ってもらうために、材料を取りに行くところっす」 「なるほど……。王家に仕える者として、王子の一大事に黙って見ているわけにはいきません。どうかワタシにも手伝わせてもらえませんか?」 サーモスは協力を申し出てくれた。たしかに一人で探すよりは、少しでも人手が多いほうがいい。それに彼女には、他にも手伝う理由があるという。 「解呪の薬というものがあるなんて。アルヴに暮らしてしばらく経つけど、そういうものは初めて聞きました。もしかしたらこのワタシにかけられた呪いも、それさえあれば解けるかもしれない……!」 そういうことなら、なおさら断る理由はない。 おれはありがたく協力を受けることにした。 「それじゃあ、さっそく発進するっすよ。ちょっと揺れますんで、しっかりつかまっててくださいね、サモ先輩!」 「さ、サモ先輩?」 二人でゴライアスに乗り込み、慣れた手つきでいくつかのスイッチを入れる。 先日の経験が今こそ活かされるとき。動かし方は、前にクルスたちと浮遊岩石群に行ったときに覚えてしまった。 燃料良し、計器良し、メインエンジン点火、動作良好。 「いざ、機械竜ゴライアス発進!!」 今おれの脳内にはドラムロールが鳴り響き、そしてシンバルが力強く打たれた。 夢と希望とロマンを乗せて、どこまでも行くよ機械竜。 我らが主君を救うため、さらばアルヴよ、しばしの別れ。 大空を舞い、我らが目指すは、運命繋ぐ奇跡の薬。 使命を帯びて飛び立つ船は、その名は機械竜ゴライアス。 作詞:おれ 作曲:募集中 そしてゴライアスはおれたちを乗せてアルヴを飛び立つ。 さあ、待ってるっすよフレイ様。すぐに薬の材料見つけてくるっすからね! Chapter55 END 魔法戦争56
https://w.atwiki.jp/ryuunabe/pages/3939.html
背中でバカンスからの派生 基本 派生一段階目 二段階目 三段階目 四段階目 背中でバカンス 善政(後ほねっこ版) 善政の輸出 迷宮の賢者 国民から贈られた宝重 グレートエンディングチャレンジ 高位吟遊詩人 魔法戦士 魔剣 はるに成敗される 魔の手下 軍師の召喚 雷鋼の出現 魔王 闇狩人 アステナイ ドラゴンライダー
https://w.atwiki.jp/vana/pages/147.html
プリンセス クラスチェンジ条件 アラインメント…L(下L不可)、MP…3000以上、DEX…NT、熟練度…NT+300以上 補正…攻+2 防-2 命+5 魔法攻撃強化 回復魔法行使 蘇生魔法行使 故ドルガルア王の実子にして、ヴァレリア王国の正統の後継者のみに与えられる称号。プリンセスになることで能力が飛躍的にアップ。魔法戦士として前線に出ることも可能になった。全ての魔法を使いこなす。
https://w.atwiki.jp/fedic/pages/287.html
マージファイター 聖戦の系譜に登場するクラス。マージ系の上位クラスで、名前の通り魔道書と剣を扱う魔法戦士・魔法剣士の類(※)。 自軍では、親世代のティルテュが、子世代ではティニーと代替キャラのアミッドとリンダがこのクラスになる。 炎・雷・風の中級までの魔法とある程度の剣が使えるようになり、移動力も1上昇する。 更に連続の兵種スキルも付くため、クラスチェンジによる恩恵が特に大きいクラスと言える。 (逆に言うと聖戦の魔道士系はクラスチェンジまでがきつい) 男女によって基本パラメータおよび上限値が異なり、男性は力・技・守備が少し優れ、女性は速さ・魔防に優れる。 また女性のみ杖(レベルB)が使用可能になる。(なぜ?) 魔法剣士と言っても実態は純魔法職に近く、自軍のユニットだと肝心の力が殆ど伸びない上に上限値も低いので、剣装備にあまり意味はない。 持たせるにしても光の剣を間接で撃ったり、守りの剣を盾代わりにするなどあくまで補助的な使い方が中心となる。 (父親の中で最も力の成長率が高いアーダンとジャムカの場合でも、ティニーの成長率は35%と少し物足りない) 同じ移動力、スキル持ちのセイジと比べると、ライトニングとレベルBの杖(男女共通)の代わりに、こちらはレベルCの剣が使える。 ライトニングは光の剣でほぼ代用できるが、上限値はセイジの方がほぼ上位互換といえる様なもの。 特に魔力・速さで劣っているのが痛く、単純なアタッカーとしても状態異常杖使いとしても見劣りする(とはいえ歩兵故に、上限値は決して悪くないが)。 アーサーはマージナイトになるのに対し、代替キャラのアミッドはマージファイターにクラスチェンジする。 自軍唯一の男マージファイターなのだが杖が使えないので正直足の遅い下位互換と言わざるを得ない。 上限はこちらの方が高いので頑張ればパラメータだけなら上回ることもできるが、まだまだ壁は高く大きい。 ※アーサー(アミッド)のセリスとの会話(6章)には、「母が魔法戦士でしたから・・・」とのセリフがある。 関連 【エピタフ】
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/7795.html
DQⅨ 高名な騎士たちが身につけたというガントレット。装備すると守備力が16上がる。 装備できるのは戦士、旅芸人、バトルマスター、パラディン、魔法戦士、スーパースター。 入手方法は【ライトガントレット】+てっこうせき×2+とうこんエキスの錬金のみ。 また、ミドルガントレット+ヘビーメタル×2+とうこんエキスの錬金で【ヘビーガントレット】に強化できる。
https://w.atwiki.jp/kyokugenmaho/pages/81.html
wiki見ないとランク等は分からないので、多少不親切ではあるけど多分こっち使った方が良いかと。 IDで魔法戦記をベースとし、全大文字に属性を付加した週末、休日限定の極限版。 基本ルールは本家とほぼ同じですが属性の仕様が極限用に一部改定されています。 ◇属性表 (アルファベットは大文字限定。また末尾の端末の数字や記号は無視されます) 1→炎 2→水 3→雷 4→木 5→煙 6→音 7→地 8→風 9→氷 0→鉄 A→光 B→闇 C→無 D→獣 E→気 F→剣 G→斬 H→幻 I→天 J→念 K→蟲 L→双 M→妖 N→死 O→祈 P→楔 Q→極 R→現 S→硬 T→符 U→秘 V→扉 W→調 X→建 Y→商 Z→魔 +→身体能力を飛躍的に高める(+→強戦士、++→英雄戦士、+++→伝説の戦士など) /→【極】【秘】+以外の属性2倍(倍々形式で増加) XYZの3つ(順不同)→魔王 AB//の4つ(順不同)→聖 /と小文字のみの属性→法王 ◇属性説明 wikiを参照して下さい。http //www21.atwiki.jp/kyokugenmaho/pages/14.html 【無】属性は極魔+/と魔王などの特殊属性以外から自由に属性を選択可能。()表示は不要。 無属性としての効果はありません。尚、C/の【無×2】とCCの【無無】は基本的に同義で、無×2でも 2属性を選択可能ですが、Uの【秘】に変える時だけは文字単位で変更の必要があります。 例えば無×2だと秘と他の属性何かという分割は不可だけど、無無なら秘と炎などが可能。 ◇戦士と戦士型属性 このスレでは本家魔法戦記のようなただの戦士は存在しませんが、【気】、【剣】、【斬】、【魔】属性があれば 武器を持って戦士として振舞うことができます。他の魔法使いも武器を装備可能ですが、扱いは不得手。 +の効果は従来通りで、武器を扱える強(魔法)戦士に。これらの各属性は、組み合わせを問わず、 計4ランクで+と同等の効果を持ちます。合計ランク4に達した場合は名前欄に(+)表記を追加しよう。 他の+があれば加算可能。尚、これらの属性のみでは武器は作れません。 ◇属性の表示について 【調】で変更された属性は 炎 表示。【魔】の魔石に付与した属性は[炎]表示。【調】でコピーしたり、 秘石で追加された属性は(炎)表示。秘石所有者は《炎》表示。【気】、【剣】、【斬】、【魔】合わせて 4ランクなら(+)表示。心石で獲得した属性は{炎}表示。無と秘で得た属性は括弧表示は必要ない。 ◇遊び方とその他説明 IDの許す範囲でなら、戦闘したり、しなかったり、弱いもの苛めしたり何でもおk。 酒場や物売りなどは【商】属性がなくても可。通貨単位は何でもよいが迷うならCで。 クエストと闘技場はちょっと思うところあって、ここでは一応なしで。 特別編の時は特殊ルールが追加されている場合が多いので特別編のテンプレを確認のこと。 その他詳細仕様説明はwikiを一読して下さい。 ◇勢力説明 勢力(二人以上)を立ち上げるとリーダーは秘石を手に入れ、その効果として、メンバー全員に リーダーの決めた属性(1ランク)が追加される。属性は光闇無魔及び補助属性以外から選ぶ。 光と闇のデフォルト勢力ラディウス(仮名)とウンブラ(仮名)は一人で立ち上げ可能。他の秘石と違い、 両秘石を所有したリーダーは聖属性を得られる効果を持つ。同時に二つ以上の勢力に加入は不可。 ◇施設説明 心石の神殿と平和の家が利用可能。平和の家は特に意味は無い。詳しい説明はwikiで。 心石の神殿で祈りを捧げることで、好きな属性(無秘極魔以外)が1ランク入手できる心石が得られる。 ただし祈った時のコンマ以下がゾロ目の場合は以下の特殊心石が強制的に取得される。効果はwiki参照。 (00:弱心石、22:独心石、44:病心石、66:忌心石、88:凶心石 (11:絆心石、33:極心石、55:武心石、77:超心石、99:連心石 神殿の利用は一人一回だけで、心石の属性は調停やコピー、極による強化は不可で、奪われることもない。 ◇特別編 通常版とルールや設定が微妙に違う「特別編」が行われていることがあります。基本的に一日単位。 稼動形態はまだ固まっていませんが、日曜、祝日はおそらく何らかの特別編である可能性が高いです。 wikiトップで確認して下さい。テンプレはスレの途中(日替わり直後)あたりにきっとあります。またはwikiで。 IDで極限魔法戦記@wiki: http //www21.atwiki.jp/kyokugenmaho/ 極限本拠地(パー速スレ): http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1262014749/ (参考)IDで魔法戦記@wiki: http //www2.atwiki.jp/mahousenki/ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/6635.html
DQⅨ 【セレシアのころも】にしんかのひせき1つと天使のはね7つを錬金して進化させた羽衣。 HPの自動回復や眠り、即死への耐性を引き継いだうえで、守備力が+43、回復魔力が+40とさらに向上している。 装備できるのは僧侶、魔法使い、旅芸人、魔法戦士、レンジャー、賢者、スーパースター。 デザインはセレシアのころもと変わっていない。