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ミステリーショッパーとは ミステリーショッパーとは、一般客を装い営業中の店舗や企業のサービスを利用し、従業員の接客態度や商品・サービスの質、清掃の徹底度などについて細かくチェックする覆面調査員の事で、店舗の実態を「顧客の立場」「視点」で把握するリサーチ方法であるミステリーショッピング(覆面調査)にミステリーショッパーは欠かせない存在である。 ミステリーショッパーの呼称 ミステリーショッパー(覆面調査員)をサービスインスペクターと呼ぶ覆面調査会社もある。この他にも日本では一般的ではないが、シークレットショッパーやミステリーカスタマーといった呼び名もある。また、覆面調査会社によっては、覆面調査のサービス名自体をミステリーショッパーとしたり、ミステリーショッパーリサーチなどと呼んでいる。 ミステリーショッパーの留意点 ミステリーショッパー(覆面調査員)は、調査の性質上、調査対象に対して名乗る事や気づかれる事があってはならない。その為、調査時にメモを取ったり、調査対象に不審に思われる行動を取らないようにしなければならない。また、ミステリーショッピング(覆面調査)によって得た調査対象の情報は、絶対に外部に漏らしてはならない守秘義務がある。
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《光器オルテリナ》 光器オルテリナ R 光文明 (5) クリーチャー:メカ・デル・ソル 6000 ブロッカー 各プレイヤーは、ターンのはじめにカードを引けない。 各プレイヤーは、自身のターンの終わりにカードを1枚引く。 このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。 収録セット 「新星編(ネオ・プラネット) 第1弾」 参考 [[]]
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2013年7月22日 【注意点】 先月作成した「北欧ミステリ邦訳一覧」、「南欧ミステリ邦訳一覧」と同じように基本的に邦訳された順に並べていますが、1940年代までの作品についてはいつ邦訳されたかにかかわらず、「(1)18世紀・19世紀の古典犯罪小説・探偵小説」または「(2)20世紀前半のドイツ語圏探偵小説」に分類しています。 たとえば、フリードリヒ・グラウザーのシュトゥーダー刑事シリーズは邦訳が始まったのは1990年代ですが、1930年代に発表された作品であるため、「(7)1990年代~に邦訳された作家」ではなく「(2)20世紀前半のドイツ語圏探偵小説」に分類してあります。 ただし1950年代に伊東鍈太郎が訳した作品群については、発表年代にかかわらずすべて「(3)1950年代~に邦訳された作家」に分類しています。これは理由は単純で、伊東鍈太郎が訳した作品は発表年代がいつなのか(1940年代までの作品なのか1950年代以降の作品なのか)が分からないものが多いからです。 Index ドイツ語圏最初の探偵小説(邦訳なし) (1)18世紀・19世紀の古典犯罪小説・探偵小説 (2)20世紀前半のドイツ語圏探偵小説 (3)1950年代~に邦訳された作家 (4)1960年代~に邦訳された作家 (5)1970年代~に邦訳された作家 (6)1980年代~に邦訳された作家 (7)1990年代~に邦訳された作家 (8)2000年以降に邦訳された作家 (9)シーラッハ『犯罪』の邦訳(2011年6月)以降 短編のみ邦訳されている作家 未刊に終わったドイツ語圏古典ミステリ ドイツ語圏の少年少女向けミステリ 参考文献 更新履歴 ドイツ語圏最初の探偵小説(邦訳なし) ミステリ同人誌『ROM』117号(非英米ミステリ特集号、2003年3月)を最近国会図書館で読んで知ったのだが、ドイツ語圏の最初の探偵小説はドイツのアードルフ・ミュルナー(Adolf Müllner、1774-1829)が1828年に発表した中編小説「Der Kaliber」だとする説があるのだそうだ。1999年に刊行された草創期ドイツ語圏探偵小説の英訳アンソロジー『Early German and Austrian Detective Fiction』(米国amazon)の編者たちがそのように主張しているのだという。1828年ということは、ポーの「モルグ街の殺人」(1841年)より13年早い。さらに、1839年発表のオットー・ルートヴィヒ(Otto Ludwig、1802-1875)の中編「Der Tote von St. Annas Kapelle」もやはり「探偵小説」だそうだ。このオットー・ルートヴィヒは本名Emil Freiherr von Puttkammer。有名なドイツ作家で邦訳もあるオットー・ルートヴィヒ(1813-1865)とは別人なので注意。 『Early German and Austrian Detective Fiction』はモルグ街よりも早いこの2作を含む全6作を収録。『ROM』117号では主宰者のROM氏がこの本のレビューを書いている。収録作はどれも未邦訳である。 ドイツ語圏最初の探偵小説とされる「Der Kaliber」(1828)の作者のアードルフ・ミュルナーは戯曲「罪」が訳されている(深見茂訳、『ドイツ・ロマン派全集 第17巻 呪縛の宴 ドイツ運命劇集』、国書刊行会、1989年6月、pp.191-280)。原題は「Die Schuld」で、1812年の作品。 (1)18世紀・19世紀の古典犯罪小説・探偵小説 フリードリヒ・フォン・シラー Der Verbrecher aus verlorener Ehre (1786年)「太陽の亭主」(訳者不明、博文館 世界探偵小説全集 第1巻 田内長太郎・田中早苗編『古典探偵小説集』、1930年4月) 「誇りを汚された犯罪者」(浜田正秀訳、ポプラ社百年文庫70『野』、2011年3月) 一般的な説ではないと思うが、植田敏郎「ドイツの推理小説とその作家」(東京創元社《世界推理小説全集》第9回配本第9巻 クロフツ『樽』[1956年]、月報『推理』9)では、フリードリヒ・フォン・シラーの1786年のこの作品がドイツ最初の推理小説だとされている(「モルグ街の殺人」[1841]より55年早い!)。 E・T・A・ホフマン Das Fräulein von Scuderi (1819-1821年)『スキュデリー嬢』(吉田六郎訳、岩波文庫、1956年) 「マドモワゼル・ド・スキュデリ」(大島かおり訳、『黄金の壺 / マドモワゼル・ド・スキュデリ』に収録、光文社古典新訳文庫、2009年3月) 戦前から邦訳があるが、主なもののみ示した。ドイツではかつて、「モルグ街の殺人」より20年早いこの作品こそが世界最初の探偵小説だという主張がなされたことがあるという(日本独文学会2004年春季研究発表会 シンポジウム「ドイツ推理文学の諸相」発表要旨参照)。岩波書店のサイトではこの作品は、「サスペンスに富み,ふかく人生の機微をうがった本格的な推理小説」と紹介されている(岩波書店 ホフマン『スキュデリー嬢』)。 ヴィルヘルム・ハウフ Die Sängerin (1826年)『オペラの女優』(秋吉無声訳、内外出版協会、1912年)(オンラインで閲覧可能→国立国会図書館デジタル化資料) 「歌手」(木村信児訳、『世界短篇小説大系 探偵家庭小説篇』近代社、1926年3月) 「歌姫殺傷事件」(江馬寿訳、『探偵倶楽部』1958年2月号[9巻2号]、pp.258-302) 「歌姫殺傷事件」掲載号には江馬寿「ウイルヘルム・ハウフについて」が付されていて、以下のように紹介されている。 『歌姫殺傷事件』は、ウイルヘルム・ハウフが残した貴重な推理小説である。ハウフの名は、我国では多く、というよりもむしろ全部が、童話作家としてのみ知られて来た。【中略】ここに紹介した『歌姫』は、もちろん初めての邦語訳である。ハウフ生存の時代には、恰もかのドイツ文学界の鬼才として尊敬されたホフマンが、いう所の怪奇小説風のものを多く発表し、人々の注目をあびていたわけであるが、この『歌姫殺傷事件』もホフマン張りの豊富な想像力によって創り出され、当時のものとしては珍らしい推理小説の体裁をととのえているのである。しかも、ハウフ独特の穏やかな諷刺とユーモアが混じえられている点に、注目して頂きたい。訳者は、我国では未だ紹介されなかったこの作品を訳出することによって、推理小説と文学というものの脈絡を更に検討する一つのよすがになればと考えるものである。【改行は省略した】 1953年にドイツで刊行されたワルター・ゲルタイス(Walter Gerteis、1921-1999)の『名探偵は死なず その誕生と歴史』(邦訳1962年、弘文堂、前川道介訳)には、探偵小説史におけるヴィルヘルム・ハウフについて以下のような記述がある(邦訳書p.61)。 それはともかく、ドイツに対犯罪機関ができた時代に、童話の形式だったが、純粋に探(・)偵(・)小(・)説(・)的(・)な性格をもったものとしては、ドイツで一番早かったヴィルヘルム・ハウフの短篇「何も見なかったユダヤ人アブナー」(一八二七年)が出ている。散歩にいったアブナーは実物を見なかったにもかかわらず、逸走した馬と犬との特徴を詳しく述べることができた。するどい眼力をもった彼は、散歩途上の砂や木にあった痕跡から一部始終を読みとったのであった。筆者がこの作品をこれ以上強調しないのは、申すまでもなくこれには原作があるからで、すなわちヴォルテールがその小説の主人公ザディクにアブナーと同じ冒険をさせているのである。 ゲルタイスは探偵小説的な性格を持ったものでドイツで一番早かったのはハウフの短編「何も見なかったユダヤ人アブナー」(1827年)だといっている。ゲルタイスは探偵小説と犯罪小説を厳密に分けているので、1926年の「歌手」(「歌姫殺傷事件」)についてはおそらく「犯罪小説」との判定を下したのだろう。引用中で言及されている作品は、「なにも見なかったユダヤ人のアブネル」というタイトルでウィルヘルム=ハウフ『アレッサンドリア物語 ハウフ童話全集2』(塩谷太郎訳、偕成社文庫、1977年11月)に収録されている。2001年に刊行されたヴィルヘルム・ハウフ『冷たい心臓 ハウフ童話集』(乾侑美子訳、福音館書店)はハウフの童話集3冊の集成だが、「なにも見なかったユダヤ人のアブネル」はカットされているので注意。訳者あとがきによれば、ユダヤ人の描写のしかたに問題があるので収録を見合わせたとのこと。 「なにも見なかったユダヤ人のアブネル」のもとになったとされるヴォルテール『ザディグ』(1747年)(「ザディーグまたは運命」、ヴォルテール『カンディード 他五篇』[植田祐次訳、岩波文庫、2005年]に収録、pp.83-227)のエピソード「犬と馬」(または「王妃の犬と国王の馬」)は、エラリー・クイーン編『ミニ・ミステリ傑作選』(創元推理文庫、1975年)や『クイーンの定員 傑作短編で読むミステリー史』第1巻(光文社文庫、1992年3月)で読むことができる。なおストーリーの起源はヴォルテールよりもさらに以前にさかのぼるという。 ドロステ=ヒュルスホフ Die Judenbuche (1842年)『ユダヤ人のブナの木』(番匠谷英一訳、岩波文庫、1953年) 『ユダヤ人のブナの木』(アンネッテ・フォン・ドロステ-ヒュルスホフ著、曲肱楽聴訳、星湖舎、2007年9月)星湖舎のサイトより内容紹介「19世紀初頭、ドイツ・ヴェストファーレン地方の寒村で起こった事件。次々と惨殺されるユダヤ人、聡明なそして孤独な一青年の奇妙な行動、そして彼の失踪、28年後、問題のブナの木の下で、すべてが明らかになる。」(リンク) 前川道介「文化史的興趣も尽きない「犯罪小説」の佳作」(『翻訳の世界』1991年7月号)によれば、「十八世紀に英仏から犯罪実話集がドイツに入り、一般読者に大いに歓迎されたため、いわゆる純文学者のなかで犯罪小説に手を染める者がでてきた。その草分けが『失われた名誉のための犯罪者』を書いたシラーで、つづいて『決闘』のクライスト、『スキュデリー女史』のホフマン、ドロステ=ヒュルスホフの『ユダヤ人のブナの木』などの名作が書かれ、この伝統は今世紀のレオ・ペルッツまで脈々と受けつがれている」。 ちなみにこのエッセイ自体は、未訳の長編犯罪探偵小説、カール・フォン・ホルタイ(Karl von Holtei)『リガ殺人事件』(Der Mord in Riga)(1855年)を紹介したもの。 ヴィルヘルム・ラーベ(Wilhelm Raabe) Stopfkuchen (1891年)『ぶたマン 洋上殺人物語』(倉田勇治訳、人文書院、2005年9月)人文書院のサイトより内容紹介「翻訳不可能といわれた傑作長篇、世界初訳 / 19世紀ドイツで活躍した作家ラーべの晩年の傑作長篇小説が世界初訳。ある男が船の上で故郷の思い出を綴っているというシンプルな内容ながら、現在と過去、そのまたさらに過去、という時間軸をめまぐるしく変化させるその描き方は、19世紀の作家とは思えない斬新さ。昔の友人「ぶたマン」との再会、故郷の思い出、主人公の尊敬していた郵便配達人の死、そして過去の殺人事件の真相が……。」(リンク) 坂部護郎『世界探偵秘史』(星書房、1946年5月)の「探偵小説の先覚者達」(pp.311-317)ではヴィルヘルム・ラーベの名前が挙げられており、「ドイツの小説家。その探偵小説「ストップクーヘン」(Stopfkuchen)は一般に愛読せられた好著である」と紹介されている。その邦訳が『ぶたマン 洋上殺人物語』である。 ちなみにこの「探偵小説の先覚者達」では、ドイツのクリスティアーン・アウグスト・ヴルピウス(Christian August Vulpius)の『Rinaldo Rinaldini(リナルド・リナルディーニ)』(1799)(邦訳なし)が「探偵小説の濫觴と云われる」とされている。シラーの「誇りを汚された犯罪者」、ドロステ=ヒュルスホフの『ユダヤ人のブナの木』のタイトルも挙げられており、ほかにドイツの探偵小説としてはホフマンの『悪魔の霊酒』(1815-1816)(邦訳は深田甫訳、ちくま文庫、2006年4月 等)、テーオドア・フォンターネの『Quitt』(1890)(邦訳なし)、リカルダ・フーフ(Ricarda Huch)の『Der Fall Deruga(デルーガ事件)』(1917)(邦訳なし)も挙げられている。またクライストの項目では『ミヒャエル・コールハースの運命』(1810)(邦訳は吉田次郎訳、岩波文庫、1941年 等)が「探偵劇」とされている。 テーオドア・フォンターネの『Quitt』とリカルダ・フーフの『Der Fall Deruga(デルーガ事件)』は「ドイツ語圏のミステリファンが選ぶドイツ語圏ミステリベスト100(2002年)」のクラシック・ミステリ編にランクインしている。 なお、ワルター・ゲルタイスは『名探偵は死なず その誕生と歴史』(邦訳1962年、弘文堂、前川道介訳)(原著1953年)で、ドイツには探偵小説の伝統はないが犯罪小説には立派な伝統があるとして、このページでも挙げたシラー「誇りを汚された犯罪者」、ホフマン『マドモワゼル・ド・スキュデリ』、ドロステ=ヒュルスホフ『ユダヤ人のブナの木』、ヴィルヘルム・ラーベ『ぶたマン 洋上殺人物語』のほか、19世紀の作品ではアヒム・フォン・アルニム「狂気の傷痍兵、ラトノオ砦の上に在り」(1818)(アヒム・フォン・アルニム『エジプトのイサベラ』[国書刊行会 世界幻想文学大系4、1975年]に収録、pp.9-48)、テーオドア・フォンターネ『Unterm Birnbaum(梨の木の下)』(1885)(邦訳なし)を挙げている。『梨の木の下』は「ドイツ語圏のミステリファンが選ぶドイツ語圏ミステリベスト100(2002年)」のクラシック・ミステリ編にランクインしている。 またゲルタイスは20世紀の作品ではクララ・フィービヒ(Clara Viebig)「Absolve te」、リカルダ・フーフ「Der Fall Deruga」(デルーガ事件)、レルネット=ホレーニア『両シチリア連隊』(Beide Sizilien)*注、エルンスト・ペンツォルト(Ernst Penzoldt)「Die Perle(真珠)」を挙げているが、この4作は未邦訳。これらはゲルタイスに言わせれば「犯罪者や犯罪やそれらをテーマにした文学作品」であり、「たとえ警部が登場していても、決して探偵小説とは呼ばれないものである」とのこと(邦訳書p.151)。 注:レルネット=ホレーニア『両シチリア連隊』(Beide Sizilien)は垂野創一郎氏の訳で2014年9月に東京創元社より刊行予定。垂野氏はミステリ評論同人誌『ROM』135号(2010年10月)の「レルネット=ホレーニアの幻想ミステリ」でこの作品のレビューをしている(そこでは訳題は『両シシリア連隊』となっている)。 (2)20世紀前半のドイツ語圏探偵小説 ドイツ パウル・ローゼンハイン(Paul Rosenhayn、1877-1929)『新青年』に訳載されたジョー・ジェンキンズ・シリーズ(10編)「乾板上の三人」(鳥井零水[小酒井不木]訳、1923年5月号[4巻6号]、pp.202-239) 「ルイ十五世の煙草匣」(鳥井零水[小酒井不木]訳、1923年夏季増刊号[4巻10号]、pp.66-83) 「白い蘭」(鳥井零水[小酒井不木]訳、1924年新春増刊号[5巻2号]、pp.72-95) - 萌倉望氏の小酒井不木研究サイト「奈落の井戸」で翻刻されており、オンラインで読むことができる(トップページ>小酒井不木>翻刻ライブラリ(翻訳編)) 「共同出資者」(武村俊二訳、1927年夏季増刊号[8巻10号]、pp.140-158) 「模造宝石事件」(訳者記載なし、1930年夏季増刊号[11巻11号]、pp.160-179) 「午前三時」(訳者記載なし、1931年新春増刊号[12巻3号]、pp.66-78) 「映画試撮事件」(浅野玄府訳、1931年夏季増刊号[12巻11号]、pp.336-355) 「綱」(浅野玄府訳、1932年2月号[13巻2号]、pp.204-217) 「死者甦る時」(浅野玄府訳、1932年夏季増刊号[13巻10号]、pp.112-123) 「発明家と怪死体」(浅野玄府訳、1933年新春増刊号[14巻3号]、pp.404-426) その他「空中殺人団」(鶴毛寧夫訳、『中学世界』1925年9月号~10月号[28巻9号、10号] / 論創ミステリ叢書『小酒井不木探偵小説選』論創社、2004年)※ジェンキンズ物 「Razzia」(斎藤俊訳、『新青年』1926年11月号[7巻13号]、pp.231-239)※非ジェンキンズ物 フェルディナント・ルンケル(Ferdinand Runkel)「公爵の首」(鳥井零水[小酒井不木]訳、『新青年』1923年夏季増刊号[4巻10号]、pp.184-205、著者名表記「フェルヂナント・ルンケル」) ワルター・ハーリヒ(Walther Harich、1888-1931)『妖女ドレッテ』(稲木勝彦訳、『新青年』1934年2月増刊[15巻3号]、pp.65-171、著者名表記「ワルター・ハアリヒ」/ 1959年、同一訳者による改訳版が東京創元社《世界推理小説全集》63巻『妖女ドレッテ』として刊行)『新青年』1934年2月増刊、pp.172-173に江戸川乱歩「「ドレッテ」に就いて」あり。 『妖女エディト』(甲田寿太郎訳、『新青年』1938年2月増刊[19巻3号]、pp.452-495、著者名表記「ワルター・ハーリッヒ」) アレキサンダー・カステル(Alexander Castell、1883-1939)「或る変質者の死」 (千葉猪平訳、『新青年』1935年8月増刊[16巻10号]、pp.283-291) 「死の誤解」(H・W・ベレット『沈黙の環』[伊東鋭太郎訳、日本公論社、1937年]に併録) オスカール・エンゼン(Oskar Jensen)「沈黙の唇」(雨石矢兵訳、『新青年』1937年2月増刊号[18巻3号]、pp.484-507) H・W・ベレット(H. W. Berett)(ヴァルター・レドマン[Walther Redmann]とハンス・ベンツ[Hans Bentz、1902-1968]の合作筆名)『沈黙の環』 Ring des Schweigens (伊東鋭太郎訳、日本公論社、1937年、アレキサンダー・カステル「死の誤解」を併録)1940年に『武士の子』と改題刊行 ディートリッヒ・テーデン(Dietrich Theden、1857-1909)「巧に織った証拠」(平井喬訳、『宝石』1955年4月号、pp.210-222) エーリヒ・ケストナー(Erich Kästner、1899-1974)『消え失せた密画』(小松太郎訳、創元推理文庫、1970年2月 等) ユーモアミステリケストナーの作品は創元推理文庫ではほかに『雪の中の三人男』(小松太郎訳、1971年11月)と『一杯の珈琲から』(小松太郎訳、1975年9月)が出ている 『エーミールと探偵たち』(池田香代子訳、岩波少年文庫、2000年6月 等) 『エーミールと三人のふたご』(池田香代子訳、岩波少年文庫、2000年7月 等) ヤーコプ・ヴァッサーマン(Jakob Wassermann、1873-1934)『埋れた青春(うずもれたせいしゅん)』(ヤコブ・ヴァッサマン著、秘田余四郎訳、雄鶏社 おんどり・ぽけっと・ぶっく、1955年) Der Fall Maurizius (1928)この作品はフランスで映画化されている。映画版のあらすじは、「弁護士の息子エゼルは、18年前に父が担当した状況証拠のみで有罪となった、妻殺しの殺人事件に興味を持ち調査を始める。そこから分かった真実とは…!?」(amazon『埋もれた青春』DVD)。ヴァッサーマンはほかの作品の邦訳もあり。 アルフレート・デーブリーン(Alfred Döblin、1878-1957)『ベルリン・アレクサンダー広場』(早崎守俊訳、河出書房新社、1971年【上下巻】 / 復刻新版 河出書房新社、2012年6月) 1929年発表の前衛的犯罪小説 『二人の女と毒殺事件』(小島基訳、白水社、1989年5月) 実際に起こった事件を元にした実録小説ほかにも邦訳あり 稲木勝彦「欧洲の探偵文学」(『宝石』1958年3月号)に以下のような記述がある。 英米でも著名な作家が探偵小説を書いている。そしてわが国でもその傾向は同じであるが、ドイツでも純文学作家の中にちらほら探偵小説――厳密な意味に於ては犯罪心理小説かも知れない――を書く人が現われ、特に、ヨアヒム・マース「グフェー事件」エーリヒ・ケストナー「紛失したミニアチュア」ヤーコプ・ワッサーマン「マウリチウス事件」フリードリヒ・デュレンマット「判事と首切役人」等は所謂文学的探偵小説として一読に価する。 ここで挙げられている『紛失したミニアチュア』は『消え失せた密画』、『マウリチウス事件』は『埋れた青春(うずもれたせいしゅん)』、「判事と首切役人」は「裁判官と死刑執行人」(または「判事と死刑執行人」)のことである。ヨアヒム・マース『グフェー事件』(Joachim Maass, "Der Fall Gouffé")は未訳。 オーストリア アウグスト・ワイスル(August Weißl、1871-1922)『緑の自動車』(延原謙訳、『新青年』1926年8月号[7巻9号]~12月号[7巻14号]、全5回連載(8月増刊号[7巻10号]には掲載されていない) / 水谷準訳、春陽堂《探偵小説全集》22巻『緑の自動車』)連載の掲載ページは順に、8月号pp.2-29、9月号pp.184-215、10月号pp.326-363、11月号pp.248-286、12月号pp.244-287 バルドゥイン・グロラー(Balduin Groller、1848-1916)探偵ダゴベルトシリーズ『探偵ダゴベルトの功績と冒険』(垂野創一郎訳、創元推理文庫、2013年4月)「上等の葉巻」(「細い葉巻」『ROM』121号[2004年11月]、小林晋訳) 「大粒のルビー」(「紅玉(ルビー)事件」『新青年』1930年5月号[11巻6号]、訳者名記載なし) 「恐ろしい手紙」(「匿名の手紙」『ミステリマガジン』1975年6月号、山田辰夫訳) 「特別な事件」 「ダゴベルト休暇中の仕事」 「ある逮捕」 「公使夫人の首飾り」 「首相邸のレセプション」 「ダゴベルトの不本意な旅」 上記の本に未収録のダゴベルト物「奇妙な跡」(阿部主計訳、江戸川乱歩編『世界短編傑作集』第2巻[創元推理文庫、1960年] 等) 「六百の鍵穴がある小箱」(垂野創一郎訳、『ミステリーズ!』58号[2013年4月号]) 非ダゴベルト物「尼寺から出て来た女」(『新青年』1927年5月号[8巻6号]p.274-279、浅野玄府訳) ※非ミステリのユーモア作品 ローレンス・H・デスベリー(Lawrence H. Desberry、本名Hermynia zur Mühlen[ヘルミュニア・ツア・ミューレン]、1883-1951)『左翼探偵小説デスベリー全集1 電気椅子の蔭で』(川口浩訳、青陽社、1930年) Im Schatten des elektrischen Stuhls (1929)ほかの邦訳書に『真理の城』(ミユーレン著、林房雄訳、南宋書院 世界社会主義文学叢書、1928年)、プロレタリア童話集『小さいペーター』(ヘルミニヤ・ツール・ミユーレン著、林房雄訳、暁星閣、1927年)がある シュテファン・ツヴァイク(Stefan Zweig、1881-1942)「白薔薇」(木村毅訳、『探偵倶楽部』1955年12月号[6巻12号]、pp.314-350) - Brief einer Unbekannten (1922)ほかの訳題に「見知らぬ女の手紙」、「未知の女の手紙」 「アモック殺人者」(江馬寿訳、『探偵倶楽部』1956年9月号[7巻10号]、pp.294-342) - Der Amokläufer (1922)ほかの訳題に「アモク」、「情熱の海」、「愛慾の海 狂走者」、「狂走病患者」 シュテファン・ツヴァイクは普通「(広義の)ミステリ作家」として語られることはないと思うが、上記の2作は探偵雑誌に訳載され、「白薔薇」の方は「ロマンティック・スリラー」(表紙)、「アモック殺人者」の方は「愛慾スリラー」(裏表紙)、「怪奇愛慾のスリラー」(目次)と紹介されている。なお、須知文三「独逸探偵小説の二傾向」(『新青年』1938年夏期増刊号[19巻13号])でもツヴァイクに言及があり、そこでは中編小説「不安」(Angst)が「その心理描写から見て凄いもの」と紹介されている。 レオ・ペルッツ(Leo Perutz、1882-1957)『最後の審判の巨匠』(垂野創一郎訳、晶文社ミステリ、2005年3月) - 2006本格ミステリ・ベスト10 第9位ほかにも邦訳あり スイス フリードリヒ・グラウザー(Friedrich Glauser、1896-1938)シュトゥーダー刑事シリーズ長編『シュルンプ・エルヴィンの殺人事件――シュトゥーダー刑事』(種村季弘訳、フリードリヒ・グラウザー『老魔法使い』[国書刊行会、2008年6月]に収録、pp.161-356) 『狂気の王国』(種村季弘訳、作品社、1998年9月) - 2005年、英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞ノミネート 『クロック商会』(種村季弘訳、作品社、1999年7月) 『砂漠の千里眼』(種村季弘訳、作品社、2000年2月) 『シナ人』(種村季弘訳、フリードリヒ・グラウザー『老魔法使い』[国書刊行会、2008年6月]に収録、pp.357-538) シュトゥーダー刑事シリーズ短編フリードリヒ・グラウザー『老魔法使い』[国書刊行会、2008年6月]に収録の短編(この本はシュトゥーダー刑事シリーズの長編2編と短編12編を収録)「老魔法使い」「尋問」「犯罪学」「はぐれた恋人たち」「不運」「砂糖のキング」「死者の訴え」「ギシギシ鳴る靴」「世界没落」「千里眼伍長」「黒人の死」「殺人――外人部隊のある物語」「死者の訴え」の翻訳の初出は『別冊幻想文学 怪人タネラムネラ 種村季弘の箱』(アトリエOCTA、2002年4月) 「はぐれた恋人たち」は前川道介による邦訳もある。「シュトゥーダー刑事ともち去られた死体」(『ジャーロ』6号[2002年冬号] 、pp.106-109 ※目次にないので注意) ほかの邦訳に『外人部隊』(種村季弘訳、国書刊行会、2004年7月)がある ルクセンブルク ノルベルト・ジャック(Norbert Jacques、1880-1954)『ドクトル・マブゼ』(平井吉夫訳、ハヤカワ・ミステリ、2004年7月) ※1924年にも『怪魔王』(水田銀之助訳、博文館《探偵傑作叢書》27)として邦訳がある 関連書籍(非ドイツ語作品) キャメロン・マケイブ『編集室の床に落ちた顔』(熊井ひろ美訳、国書刊行会《世界探偵小説全集》14、1999年4月)1937年の作品。キャメロン・マケイブはドイツ人作家で、本名エルネスト・ボーネマン(Ernst Bornemann)。母語はドイツ語。『編集室の床に落ちた顔』はナチスの迫害から逃れるためにイギリスに渡ったボーネマンが数年で英語をマスターし、英語で執筆した作品である。 (3)1950年代~に邦訳された作家 アレクサンダー・レルネット=ホレーニア(オーストリア)(Alexander Lernet-Holenia、1897-1976)「姿なき殺人者」(伊東鍈太郎訳、『探偵倶楽部』1954年1月号[5巻1号]、pp.287-330、著者名表記「アレキサンダー・レルネット=ホレニア」) - Ich war Jack Mortimer (1933) 『両シチリア連隊』(垂野創一郎訳、東京創元社、2014年9月◆予定)ほかの邦訳に『白羊宮の火星』(福武文庫、1991年2月)、短編集『モナ・リーザ、バッゲ男爵 他』(創土社、1975年)など ハンス・ホイエル(Hans Heuer)「薔薇と毒薬」(伊東鍈太郎訳、『探偵倶楽部』1955年4月号[6巻4号]pp.187-202、1955年5月号[6巻5号]pp.174-199、全2回連載) シャーロット・カウフマン(Charlotte Kaufmann)「遺言書」(伊東鍈太郎訳、『探偵倶楽部』1955年7月号[6巻7号]、pp.261-290) 「諜報と激情」(伊東鍈太郎訳、『探偵倶楽部』1956年10月号[7巻11号]、pp.192-214) ワルター・トッド『香港No.5酒場(ほんこんごばんさかば)』(伊東鍈太郎訳、『探偵倶楽部』1955年11月号[6巻11号]~1956年2月号[7巻2号]、全4回連載) スパイ物の実録小説掲載ページは順に、pp.258-288、pp.230-247、pp.98-111、pp.128-146 伊東鍈太郎が『探偵倶楽部』で訳したその他のドイツ語圏ミステリ 1954年3月号 5巻3号 264-298 「二重生活者の悲劇」 オシップ・シュービン(チェコ)(Ossip Schubin、1854-1934) 1955年6月号 6巻6号 180-203 「怖ろしき一夜」 インゲボルク・フィーゲン(Ingeborg Fiegen) 1955年8月号 6巻8号 382-410 「塀の向側(むこうがわ)の二人の女」 R・A・ヴェーラア 1955年9月号 6巻9号 128-151 「私は告白する」 ハインツ・オットー・クイツ(Heinz Otto Quitz) 道本清一名義 156-186 「事件は終りぬ」 ウィルヘムス・スパイヤー&パウル・フランク 1955年10月号 6巻10号 146-182 「深夜の跫音」 ヘルムート・ザンデル(Helmut Sander) 1956年10月号 7巻11号 80-110 「もう一つの鍵」 H・バウムガルテン(Harald Baumgarten) 道本清一名義 1957年5月号 8巻4号 134-169 「追跡する女」 コリンナ・ライニング 1958年8月号 9巻10号 281-285 「知りすぎた男」 エルンスト・シュムッカア 道本清一名義 1958年10月号 9巻12号 92-95 「詐術」 ベルタ・ブリュックナア インゲボルク・フィーゲン「怖ろしき一夜」は"Eine unheimliche Nacht"か? 「事件は終りぬ」は「この中篇は、最近死去した、ドイツの一流作家スパイヤーの未完の遺作を、これも一流作家フランクが完成したことで評判の傑作です。」と書かれている。ウィルヘムス・スパイヤーはヴィルヘルム・シュパイヤー(Wilhelm Speyer、1887-1952)のことか? ミヒャエル・グラーフ・ゾルチコフ(ドイツ)(Michael Graf Soltikow、1902-1984)「新水爆殺人事件」(伊東鍈太郎訳、『宝石』1956年6月号[11巻8号]、pp.244-316)目次での内容紹介「水爆の秘密を握る博士の死と書類の行方は現代の最大スリル! スパイ小説にして明快な推理が勝つ日!!」 編集後記「田中氏のクリスティ物と対照して、伊東鍈太郎氏に独乙ものを煩わした。新水爆に対する恐怖とこれにまつわる本格的な謎の解明は二百五十枚の長さを感じないで一気に読みきる。」 「泥棒日記 ―エーリヒ・ベルガーの告白―」(伊東鍈太郎訳、『宝石』1956年7月号[11巻9号]、pp.144-151 / のちに『カインの末裔 他二篇』に収録) 「空中殺人事件」(伊東鍈太郎訳、『宝石』1956年9月号[11巻12号]、pp.88-123)目次での内容紹介「アルゼンチンからヨーロッパへ逃れてきた男装の麗人とテストパイロットの再会読者の興味津津!!」 「戦争花嫁事件」(伊東鍈太郎訳、『探偵倶楽部』1958年3月号[9巻3号]、pp.256-302) +「戦争花嫁事件」に付された訳者の伊東鍈太郎のコメント 「戦争花嫁事件」に付された訳者の伊東鍈太郎のコメント ゾルチコフについて 本篇の作者ミヒャエル・グラーフ・ゾルチコフは、現在西ドイツでもっとも人気のあるスリラー作家で、云わばフランスでシムノンが占めているような地位を西独で示していると云ってよいでしょう。 かれの作品は僕の下手なホンヤクでさきに「新水爆殺人事件」、「泥棒日記」「空中殺人事件」の三篇を紹介(いずれも宝石誌)したが、今度の「戦争花嫁事件」は日本人が登場している点でちょっと変った趣きをみせている。しかも、従来異邦作家の手になるコケシ人形然とした日本人とちがって、人物として相当に描き出されている点は認めてよいと思う。 かれの作品の特徴は、純然たるトリック、推理の方でなくて、やはりこれもシムノン型で、時局をひろく背景としてとりいれたサスペンス物やドキュメンタリーな物が多い。「ウロンスキーの騎兵大尉」(ポーランド参謀本部のスパイ将校)、「カナリス提督は何をしたか?」(ナチの諜報局長カナリスの反ヒトラー陰謀事件を扱ったもので、去年日本にこれの映画がきている)、「猫」(これは目下独仏合作の大作映画として両国で撮影中と伝えられる。その内容はやはり第二大戦争の女スパイ物)などがかれの代表的なものとされている。 マリー・ルイゼ・フィッシャー(ドイツ)(Marie Louise Fischer、1922-2005)『カインの末裔』(伊東鍈太郎訳、『宝石』1956年8月号[11巻11号]、pp.236-308 / 芸術社《推理選書》第7巻『カインの末裔 他二篇』[1956年]に収録 / 1960年に『女優邸殺人事件』と改題して銀河文庫で刊行?[現物未確認]) 『罪の影』(古市重郎訳、T.ワールド社、1989年2月、著者名表記「マリア・ルイス・フィッシャー」) 『女子寮物語』(古市重郎訳、トランスワールド社、1990年4月、著者名表記「マリー・ルイス・フィッシャー」) 『その時私は十七歳だった』(メーガー ミラー訳、現代図書、1997年7月、著者名表記「マリー ルイーゼ フィッシャー」)『カインの末裔』以外の作品がミステリなのかどうかは未調査 フランク・ブラウン(ドイツ)(Frank F. Braun、1895-1974? 79?)『夜の蝶』(伊東鍈太郎訳、『宝石』1957年1月号[12巻1号]pp.328-388、1957年2月号[12巻3号]pp.210-268、全2回連載) - 原題 Akte Korrenkamp 『夜の蝶』に付された「作者の経歴」では1920年生まれとされているが、ネット上のドイツミステリ作家事典(Lexikon der deutschen Krimi-Autoren)では1895年生まれとされている(リンク)。 稲木勝彦「欧洲の探偵文学」(『宝石』1958年3月号)では、稲木勝彦氏がドイツ語で読んだヨーロッパの探偵小説50冊ほどの中から「米英ものの水準に匹敵乃至はそれに近かいもの」が紹介されており、その中には『夜の蝶』(『コレンカンプ事件』)も含まれている。稲木氏は以下のように書いている。 「コレンカンプ事件」戦前のベルリンを舞台に自動車会社の社長が殺され、彼の甥が疑わしい。まだ若い未亡人にもかくした過去があり、その昔の恋人や自動車運転手も臭い。ベルリン警察署長が人情家で、腕利の探偵に捜査させながら段々未亡人に愛情を感じてゆく。本格もの。 伊東鍈太郎が『宝石』で訳したその他のドイツ語圏ミステリ 1956年3月号 11巻4号 269-315 「少年殺人犯」 ワルタア・エーベルト(ドイツ)(Walter Ebert、1907-????) のちに『カインの末裔 他二篇』に収録 1957年4月号 12巻5号 130-141 「夜の国境」 カール・ヒルシュフェルド 1957年7月号 12巻9号 40-73 「索溝」 フェリイ・ロッカー ワルタア・エーベルト(ヴァルター・エーベルト)は1953年にイギリスで制作された映画『二つの世界の男』(The Man Between)の原作『Gefährlicher Urlaub』の作者でもある。日本でも1954年に公開され、2011年にはDVD化された(amazon『二つの世界の男』DVD)。 フェリイ・ロッカー(Ferry Rocker)はドイツのジャーナリストのHardy Worm(1896-1973)のペンネーム。1950年代にこのペンネームで本格ミステリを数作発表したようだ。稲木勝彦「欧洲の探偵文学」(『宝石』1958年3月号)では以下のように紹介されている。 フェリー・ロッカー 巴里に住んでいたので、しばしばフランスを舞台にし、また作品の多くは英国を舞台にしている。既に五、六作あるが、そのうち「ラテン区の銃声」と「ジョン・ケネディーの客達」が良い。前者は巴里のラテン区にある本屋のおやじが殺され、その甥の青年に嫌疑がかかる。巴里警察の中老の探偵が人なつこい態度で調べているうちに被害者や彼を取巻く人々に関する意外な事実が次々に分ってくる。巴里の庶民的な気質と風物が巧みに描込まれている。本格物。「ケネディーの客達」は前者とは打って変って、英国の流行作家が十人の友人をロンドン郊外の別荘へ招いて週末を過そうとして、その夜殺される。作家を取巻く十人の人物が相当によく書別けられ、筋の運びも謎の伏せ方も、意外性もよく、米、英の古典的本格物を読むような気持を起させる。 「ラテン区の銃声」(Schüsse im Quartier Latin[カルチェ・ラタンの銃声])、「ジョン・ケネディーの客達」(John Kennedys Gäste)はどちらも未訳。 伊東鍈太郎編訳『カインの末裔 他二篇』(芸術社《推理選書》第7巻、1956年)長編 『カインの末裔』マリー・ルイゼ・フィッシャー 中編 「少年殺人犯」ワルタア・エーベルト 短編 「泥棒日記」M・G・ゾルチコフ(ミヒャエル・グラーフ・ゾルチコフ) 『探偵倶楽部』では同時期に伊東鍈太郎の訳で、スウェーデンのマリカ・スチールンステット(Marika Stiernstedt、1875-1954)の『占領軍将校殺人事件』(1953年10月号、道本清一郎名義)、ベルギーのジョルジュ・シムノンの『山峡の夜』(1954年12月号)、イギリスのネヴィル・シュートの『魔の夜間飛行』(1955年1月号)、オランダのA・デフレスネ(August Defresne、1893-1961)の『細菌培養土96号』(1956年2月号)などが掲載されている(『山峡の夜』は1936年に春秋社から刊行されたものの再録だと思われる)。また、『宝石』ではマリアンヌ・モン「古城の棲息者」(1956年1月号)を訳しているが、これがドイツ語圏の作品なのか否かは分からない。作者名はフランス的だが、作品の舞台はドイツである。翌々月号(1956年3月号)にはドイツのワルタア・エーベルトの「少年殺人犯」が訳載されたが、この号の編集後記には「久々の独逸物」との記述がある。ということは、やはりマリアンヌ・モン「古城の棲息者」はドイツ語圏の作品ではないのかもしれない。どの号のどの作品から勘定して「久々」なのかは分からない。 パウルス・ショッテ(オーストリア)(Paulus Schotte、本名 Paul Elbogen、1894-1987)「自分を追跡する男」(訳者名記載なし、『探偵倶楽部』1956年2月号[7巻2号]、pp.196-234) ハンス=オットー・マイスナー(ドイツ)(Hans-Otto Meissner、1909-1992)『スパイ・ゾルゲ』(大木坦訳、実業之日本社、1958年) 『アラスカ戦線』(松谷健二訳、早川書房、1970年 / ハヤカワ文庫NV、1972年) ハンス=オットー・マイスナーは外務省に勤務し、1936年から1939年まで大使館の書記官として東京で暮らした。戦後は作家活動に専念。父はドイツの政治家のオットー・マイスナー。 (4)1960年代~に邦訳された作家 フリードリヒ・デュレンマット(スイス)(Friedrich Dürrenmatt、1921-1990)『約束』(前川道介訳、ハヤカワ・ミステリ、1960年 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2002年5月) 『嫌疑』(前川道介訳、ハヤカワ・ミステリ、1962年[「裁判官と死刑執行人」も収録] / 早川書房《世界ミステリ全集》第12巻、1972年) ※新訳 『判事と死刑執行人』(平尾浩三訳、同学社、2012年5月) 『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』(増本浩子訳、光文社古典新訳文庫、2012年7月) - 2013年版このミステリーがすごい! 第5位ほかにも邦訳あり ハンス・ヘルムート・キルスト(ドイツ)(Hans Hellmut Kirst、1914-1989)『将軍たちの夜』(桜井正寅訳、早川書房 ハヤカワ・ノヴェルズ、1965年 / 安岡万里・美村七海訳、角川文庫、2010年7月) - 1965年、エドガー賞最優秀長編賞ノミネート 『長いナイフの夜』(金森誠也訳、集英社、1979年12月 / 集英社文庫、1985年2月) 『軍の反乱』(松谷健二訳、角川文庫、1987年3月)ほかに『零八/一五』(全3巻、桜井和市・桜井正寅・藤村宏・城山良彦訳、三笠書房、1955年) 2013年現在までに、エドガー賞最優秀長編賞にノミネートされたドイツ語圏作品は『将軍たちの夜』のみ。ちなみに最優秀長編賞への非英語圏からのノミネートはこれが初だった。 (5)1970年代~に邦訳された作家 ヨハネス・マリオ・ジンメル(オーストリア)(Johannes Mario Simmel、1924-2009)『白い逃亡者』(中西和雄訳、祥伝社 ノン・ノベル、1975年) 『シーザーの暗号』【上下巻】(小菅正夫訳、番町書房 イフ・ノベルズ、1977年2月) 『白い国籍のスパイ』(中西和雄訳、祥伝社、1981年7月 / 祥伝社 ノン・ポシェット【上下巻】、1996年10月) 『白い壁の越境者』(中西和雄訳、祥伝社、1982年4月) 『白い影の脅迫者』【上下巻】(大崎隆彦訳、中央公論社、1984年10月・11月) 『白い殺意の異邦人』(平井吉夫訳、中央公論社、1985年7月) 『ニーナ・B事件』(中西和雄訳、中央公論社 中公文庫、1986年8月) 『白い悪夢の実験室』(平井吉夫訳、中央公論社、1988年10月) 『暗がりの奴らは見えっこないさ』【上下巻】(大崎隆彦訳、中央公論社、1991年8月) 『ひばりの歌はこの春かぎり』【上下巻】(平井吉夫訳、中央公論社、1992年12月) ペーター・ハイム(Peter Heim)『アンデスの狙撃者』(松谷健二訳、角川文庫、1978年11月) - Töte, Gringo (6)1980年代~に邦訳された作家 ミステリ・ファンにとってドイツという国はわからない国だ。というのはドイツ・ミステリという言葉がないためで、SFのローダン・シリーズみたいな看板ミステリがないせいだろう。(『ミステリマガジン』1980年7月号、海外ミステリ情報コーナー、p.111、執筆者署名なし) ハインツ・G・コンザリク(ドイツ)(Heinz G. Konsalik、1921-1999)雑誌連載『二時間の昼休み』(磐田廣躬訳、『サンデー毎日』1981年1月4・11日号~4月19日号連載、全15回) 『死の微笑』(畔上司訳、文春文庫、1997年6月) 『SOS発信!』(畔上司訳、文春文庫、1998年9月)ほかの邦訳に『第6軍の心臓』、『スタリングラートの医師』、『極限に生きる』(フジ出版社、1984年・1985年) ゲオルゲ・ハルバン(オーストリア)(George Halban、1915-1998)『狼マリク』(松谷健二訳、角川書店、1981年6月) パトリック・ジュースキント(ドイツ)(Patrick Süskind、1949- )『香水 ある人殺しの物語』(池内紀訳、文藝春秋、1988年12月 / 文春文庫、2003年6月)ほかにも邦訳あり ユルゲン・ペチュル(ドイツ)(Jürgen Petschull、1942- )『コマンド・フセインの復讐』(平井吉夫訳、新潮文庫、1989年12月) (7)1990年代~に邦訳された作家 ベルント・ジュルツァー(ドイツ)(Bernd Sülzer、1940- )『ハルツ紀行作戦』(平井吉夫訳、新潮文庫、1991年12月) アキフ・ピリンチ(トルコ / ドイツ)(Akif Pirinçci、1959- )『猫たちの聖夜』(池田香代子訳、早川書房、1994年6月 / ハヤカワ文庫NV、1997年11月) - 1995年版このミステリーがすごい! 第10位 『猫たちの森』(池田香代子訳、早川書房、1996年12月)ほかにアキフ・ピリンチ、ロルフ・デーゲン『猫のしくみ 雄猫フランシスに学ぶ動物行動学』(早川書房、2000年2月) ヨーゼフ・ハスリンガー(オーストリア)(Josef Haslinger、1955- )『オペラ座毒ガス殺人事件』(上田浩二 監訳、筑摩書房、1995年11月) イングリート・ノル(ドイツ)(Ingrid Noll、1935- )『女薬剤師』(平野卿子訳、集英社、1996年9月) 『特技は殺人』(平野卿子訳、集英社文庫、2000年7月) - 1992年、グラウザー賞長編賞ノミネート ヤーコプ・アルユーニ(ドイツ)(Jakob Arjouni、1964-2013)『殺るときは殺る』(渡辺広佐訳、パロル舎、1997年7月) - 1992年、ドイツ・ミステリ大賞第2位 『異郷の闇』(渡辺広佐訳、パロル舎、1998年11月) (8)2000年以降に邦訳された作家 2000年~ ホルスト・ボゼツキー(ドイツ)(Horst Bosetzky、1938- )(筆名「‐キー」 -ky )‐キー&コー『ストーカー』(有内嘉宏訳、第一出版[徳島の出版社]、2000年3月)原題 Die Klette。「コー」(Co.)こと心理学者のペーター・ハインリヒ(Peter Heinrich、1941- )との共著 アンソロジー『皇帝の魔剣』(小津薫訳、扶桑社 扶桑社ミステリー、2004年1月)に短編収録 アンソロジー『ベルリン・ノワール』(小津薫訳、扶桑社、2000年3月)「犬を連れたヴィーナス」テア・ドルン(Thea Dorn) → ほかにも邦訳あり 「ガードマンと娘」フランク・ゴイケ(Frank Goyke) 「廃虚のヘレン」ハイナー・ラウ(Heiner Lau) 「ブランコ」ベアベル・バルケ(Bärbel Balke) 「狂熱」カール・ヴィレ(Carl Wille) 2001年~ テア・ドルン(ドイツ)(Thea Dorn、1970- )『殺戮の女神』(小津薫訳、扶桑社、2001年2月) - 2000年、ドイツ・ミステリ大賞第1位 アンソロジー『ベルリン・ノワール』(扶桑社、2000年3月)に短編「犬を連れたヴィーナス」収録 水声社《現代ウィーン・ミステリー・シリーズ》(2001年・2002年)1 ペーター・R・ヴィーニンガー(Peter R. Wieninger、1966- )『『ケルズの書』のもとに』(松村國隆訳、2002年8月) 2 ロッテ・イングリッシュ(Lotte Ingrisch、1930- )『ペスト記念柱』(城田千鶴子訳、2001年5月) 3 ヘルムート・ツェンカー(Helmut Zenker、1949-2003)『マン嬢は死にました。彼女からよろしくとのこと』(上松美和子訳、2002年2月) 4 ヴォルフ・ハース(Wolf Haas、1960- )『きたれ、甘き死よ』(福本義憲訳、2001年5月) - 1999年、ドイツ・ミステリ大賞第1位 5 ユルゲン・ベンヴェヌーティ(Jürgen Benvenuti、1972- )『消えた心臓』(唐沢徹訳、2001年10月) 6 エルンスト・ヒンターベルガー(Ernst Hinterberger、1931-2012)『小さな花』(鈴木隆雄訳、2001年10月) 7 クルト・ブラハルツ(Kurt Bracharz、1947- )『カルトの影』(郷正文訳、2002年2月) 8 マルティン・アマンスハウザー(Martin Amanshauser、1968- )『病んだハイエナの胃のなかで』(須藤正美訳、2002年8月) 9 ミヒャエル・ホルヴァート編『血のバセーナ 8人の女性ミステリー作家による短篇集』(伊藤直子、須藤直子訳、2002年8月)「危険な読書の秋に」アンナ・ヘルコヴィッツ(Anna Hercovicz) 「母なるドナウ」エーディト・クナイフル(Edith Kneifl) 「いとしの君」ドド・クレッセ(Dodo Kresse) 「シンシア」ウルリケ・ライナー(Ulrike Rainer) 「引っ掻かれたベートーヴェン」ネーナ・ロート=アヴィレス(Nena Roth-Aviles) 「人形を憎んだ子」バルバラ・ビューヒナー(Barbara Büchner) → ほかにも邦訳あり 「エウリディケの死」ユーリア・マルティンス(Julia Martins) 「聞き込み」ヘルガ・アンデルレ(Helga Anderle) → ほかにも邦訳あり 2002年~ ベルンハルト・シュリンク(ドイツ)(Bernhard Schlink、1944- )『ゼルプの裁き』(岩淵達治 他訳、小学館、2002年6月)※ヴァルター・ポップとの共著 『ゼルプの欺瞞』(平野卿子訳、小学館、2002年10月) - 1993年、ドイツ・ミステリ大賞第1位 『ゼルプの殺人』(岩淵達治 他訳、小学館、2003年4月) 『ゴルディオスの結び目』(岩淵達治 他訳、小学館、2003年8月) - 1989年、グラウザー賞長編賞『朗読者』の邦訳は2000年。ほかにも邦訳あり。 ペトラ・エルカー(ドイツ)(Petra Oelker、1947- )『ある貴婦人の肖像』(小津薫訳、扶桑社ミステリー、2002年10月) アンソロジー『皇帝の魔剣』(小津薫訳、扶桑社ミステリー、2004年1月)に短編収録 ヴォルフラム・フライシュハウアー(ドイツ)(Wolfram Fleischhauer、1961- )『殺戮のタンゴ』(平井吉夫訳、早川書房、2002年10月) 『消滅した国の刑事』(北川和代訳、創元推理文庫、2013年6月)ほかにファンタジー小説『ファンタージエン 反逆の天使』の邦訳あり ペトラ・ハメスファール(ドイツ)(Petra Hammesfahr、1951- )『記憶を埋める女』(畔上司訳、学習研究社、2002年11月) - 2000年、グラウザー賞長編賞ノミネート 2003年~ バルバラ・ビューヒナー(オーストリア)(Barbara Büchner、1950- )『17歳の悪夢 ブラックボックス』(山崎恒裕訳、ポプラ社、2003年5月)※ティーン向けミステリ アンソロジー『血のバセーナ』(水声社、2002年8月)に短編「人形を憎んだ子」収録 2004年~ ヘニング・ボエティウス(ドイツ)(Henning Boëtius、1939- )『ヒンデンブルク炎上』【上下巻】(天沼春樹訳、新潮文庫、2004年8月) アンソロジー『皇帝の魔剣』(小津薫訳、扶桑社ミステリー、2004年1月)第一話「カール大帝が呪われた短剣を世に送りだし、その見返りとして象を受けとった話」ローベルト・ゴルディアン(Robert Gordian、1938- ) 第二話「聴罪司祭の墜落と、短剣が聖遺物に高められなかった話」ヨハンネス・レーマン(Johannes Lehmann、1929- ) 第三話「信仰を失った十字軍騎士が、偽りの友を刺殺した話」ハンス・クナイフル(Hanns Kneifel、1936- )(ハンス・クナイフェル) 第四話「聖堂騎士の血なまぐさい使命と、皇帝の短剣が大聖堂の運命を決めた話」トーマス・R・P・ミールケ(Thomas R. P. Mielke、1940- )(「トーマス・B・P・ミールケ」と誤植されている箇所あり) 第五話「偽ヴァルデマール事件、ブランデンブルク辺境伯領での、短剣の七突きの話」ホルスト・ボゼツキー 第六話「手をインクで汚した大罪人と、活版印刷の真の考案者の話」クリスティーネ・レーマン(Christine Lehmann、1958- ) 第七話「不滅への夢がこわれ、帝国議会のあるアウグスブルクで短剣が見つかった話」アネッテ・デブリッヒ(Annette Döbrich、1949- ) 第八話「風変わりな嫁入り道具が、湿原の島で不気味は効果を発揮した話」ペトラ・エルカー 第九話「不運な家具職人の夢見た城が、じつは砂上楼閣だった話」ジークフリート・オーバーマイヤー(Siegfried Obermeier、1936-2011)(『皇帝の魔剣』巻末の著者紹介では1969年生まれとされている) 第十話「ロシアの誇り、ナポレオンの屈辱、そして、無謀なフェルディナントの話」シャルロッテ・リンク 第十一話「恋ゆえに心臓を一突きした皇帝の短剣が、眠りについた場所の話」ヴァージニア・ドイル(Virginia Doyle) 2005年~ ベルンハルト・ヤウマン(ドイツ)(Bernhard Jaumann、1957- )『死を招く料理店(トラットリア)』(小津薫訳、扶桑社ミステリー、2005年2月) - 2003年、グラウザー賞長編賞 マルティン・ズーター(スイス)(Martin Suter、1948- )『プリオンの迷宮』(小津薫訳、扶桑社ミステリー、2005年9月) - 2003年、ドイツ・ミステリ大賞第2位 『縮みゆく記憶』(シドラ房子訳、ランダムハウス講談社、2008年8月) 『絵画鑑定家』(シドラ房子訳、ランダムハウス講談社、2010年1月) 2006年~ アストリット・パプロッタ(ドイツ)(Astrid Paprotta、1957- )『死体絵画』(小津薫訳、講談社文庫、2006年3月) - 2005年、ドイツ・ミステリ大賞第1位 2007年~ レオニー・スヴァン(ドイツ)(Leonie Swann、1975- )『ひつじ探偵団』(小津薫訳、早川書房、2007年1月) - 2006年、グラウザー賞新人賞 アンネ・シャプレ(ドイツ)(Anne Chaplet、1951- )『カルーソーという悲劇』(平井吉夫訳、創元推理文庫、2007年5月) セバスチャン・フィツェック(ドイツ)(Sebastian Fitzek、1971- )『治療島』(赤根洋子訳、柏書房、2007年7月) - 2007年、グラウザー賞新人賞ノミネート 『ラジオ・キラー』(赤根洋子訳、柏書房、2008年1月) 『前世療法』(赤根洋子訳、柏書房、2008年6月) 『サイコブレイカー』(赤根洋子訳、柏書房、2009年7月) 『アイ・コレクター』(小津薫訳、ハヤカワ・ミステリ、2012年4月) アンドレア・M・シェンケル(ドイツ)(Andrea M. Schenkel、1962- )『凍える森』(平野卿子訳、集英社文庫、2007年10月) - 2007年、ドイツ・ミステリ大賞第1位、グラウザー賞新人賞、2008年、スウェーデン推理作家アカデミー最優秀翻訳ミステリ賞 クリスティアーネ・マルティーニ(ドイツ)(Christiane Martini、1967- )『猫探偵カルーソー』(小津薫訳、扶桑社ミステリー、2007年12月) 2008年~ ザビーネ・ティースラー(ドイツ)(Sabine Thiesler、1957- )『チャイルド・コレクター』【上下巻】(小津薫訳、ハヤカワ文庫NV、2008年1月) フランク・シェッツィング(ドイツ)(Frank Schätzing、1957- )『グルメ警部キュッパー』(熊河浩訳、ランダムハウス講談社、2008年2月) 『深海のYrr(イール)』【上中下巻】(北川和代訳、ハヤカワ文庫NV、2008年4月) - 2005年ドイツ・ミステリ大賞第2位、『ミステリが読みたい!』5位、文春9位 『黒のトイフェル』【上下巻】(北川和代訳、ハヤカワ文庫NV、2009年2月) - 1996年、グラウザー賞長編賞ノミネート 『砂漠のゲシュペンスト』【上下巻】(北川和代訳、ハヤカワ文庫NV、2009年8月) 『LIMIT(リミット)』【全4巻】(北川和代訳、ハヤカワ文庫NV、2010年6月・7月) 『沈黙への三日間』【上下巻】(北川和代訳、ハヤカワ文庫NV、2011年3月)小説より先に、ノンフィクション『知られざる宇宙 海の中のタイムトラベル』が邦訳された(大月書店、2007年8月) ラルフ・イーザウ(ドイツ)(Ralf Isau、1956- )『銀の感覚』【上下巻】(酒寄進一訳、長崎出版、2008年7月) 『緋色の楽譜』【上下巻】(酒寄進一訳、東京創元社、2011年10月)イーザウの邦訳のうち、訳者の酒寄進一氏がサスペンスに分類しているのが以上の2作(『緋色の楽譜』訳者あとがき)。ほかにファンタジー作品の邦訳も多数。 クリストフ・シュピールベルク(ドイツ)(Christoph Spielberg、1947- )『陰謀病棟』(松本みどり訳、扶桑社ミステリー、2008年10月) - 2002年、グラウザー賞新人賞 ペーター・ブレント(ドイツ)(Peter Brendt、1964- )『Uボート決死の航海』(小津薫訳、扶桑社ミステリー、2008年11月) 2009年~ ユーリ・ツェー(ドイツ)(Juli Zeh、1974- )『シルフ警視と宇宙の謎』(浅井晶子訳、ハヤカワepiブック・プラネット、2009年8月) 2010年~ ピエール・フライ(ドイツ)(Pierre Frei、1930- )『占領都市ベルリン、生贄たちも夢を見る』(浅井晶子訳、長崎出版、2010年1月) シャルロッテ・リンク(ドイツ)(Charlotte Link、1963- )『姉妹の家』【上下巻】(園田みどり訳、集英社文庫、2010年3月) 『沈黙の果て』【上下巻】(浅井晶子訳、創元推理文庫、2014年9月◆予定) Am Ende des Schweigens (2003) アンソロジー『皇帝の魔剣』(小津薫訳、扶桑社ミステリー、2004年1月)に短編収録 2011年~ フレドゥン・キアンプール(ドイツ)(Fredun Kianpour、1973- )『この世の涯てまで、よろしく』(酒寄進一訳、東京創元社、2011年5月) (9)シーラッハ『犯罪』の邦訳(2011年6月)以降 2011年~ フェルディナント・フォン・シーラッハ(ドイツ)(Ferdinand von Schirach、1964- )『犯罪』(酒寄進一訳、東京創元社、2011年6月) - このミス2位、文春2位、『ミステリが読みたい!』2位、2012年版『東西ミステリーベスト100』52位 短編「パン屋の主人」(酒寄進一訳、『ミステリーズ!』51号[2012年2月号]) 『罪悪』(酒寄進一訳、東京創元社、2012年2月) - 文春9位、『ミステリが読みたい!』10位 『コリーニ事件』(酒寄進一訳、東京創元社、2013年4月) - 2013年、英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞ノミネート ゾラン・ドヴェンカー(ドイツ)(Zoran Drvenkar、1967- )『謝罪代行社』(小津薫訳、ハヤカワ・ミステリ、2011年8月 ※ハヤカワ・ミステリ文庫版【上下巻】同時刊行) - 2010年、グラウザー賞長編賞ほかに少年少女向けミステリ《半ズボン隊》シリーズ(邦訳2作)や、児童書『トリ・サムサ・ヘッチャラ あるペンギンのだいそれた陰謀』の邦訳がある 2012年~ ネレ・ノイハウス(ドイツ)(Nele Neuhaus、1967- )『深い疵(きず)』(酒寄進一訳、創元推理文庫、2012年6月) 『白雪姫には死んでもらう』(酒寄進一訳、創元推理文庫、2013年5月) マルク・エルスベルグ(オーストリア)(Marc Elsberg、1967- )『ブラックアウト』【上下巻】(猪股和夫・竹之内悦子訳、角川文庫、2012年7月) フォルカー・クッチャー(ドイツ)(Volker Kutscher、1962- )『濡れた魚』【上下巻】(酒寄進一訳、創元推理文庫、2012年8月) 『死者の声なき声』【上下巻】(酒寄進一訳、創元推理文庫、2013年8月) 『ゴールドスティン』【上下巻】(酒寄進一訳、創元推理文庫、2014年7月) オリヴァー・ペチュ(ドイツ)(Oliver Pötzsch、1970- )『首斬り人の娘』(猪股和夫訳、ハヤカワ・ミステリ、2012年10月) - 2009年、グラウザー賞新人賞ノミネート 2012年2月発売の『ミステリーズ!』vol.51はドイツミステリ特集となっている。『ミステリマガジン』でも過去にドイツミステリが特集されたことはなく、日本のミステリ雑誌でドイツミステリが特集されるのはおそらくこれが初めてである。 2013年~ アンドレアス・グルーバー(オーストリア)(Andreas Gruber、1968- )短編「ゴーストライター」(酒寄進一訳、『ミステリーズ!』57号[2013年2月号]) 短編「メスメリズムの実験」(酒寄進一訳、『ミステリーズ!』57号[2013年2月号]) 『夏を殺す少女』(酒寄進一訳、創元推理文庫、2013年2月) 『黒のクイーン』(酒寄進一訳、創元推理文庫、2014年1月) イザベル・アベディ(ドイツ)(Isabel Abedi、1967- )『日記は囁く』(酒寄進一訳、東京創元社、2013年10月) レーナ・アヴァンツィーニ(オーストリア)(Lena Avanzini)『インスブルック葬送曲』(小津薫訳、扶桑社ミステリー、2013年11月) - 2012年、グラウザー賞新人賞 マックス・ベントー(ドイツ)(Max Bentow、1966- )『羽男』(猪股和夫訳、角川文庫、2013年11月) セバスティアン・クナウアー(ドイツ)(Sebastian Knauer、1949- )『バッハ 死のカンタータ』(藤田伊織・帯純子訳、大成出版社、2013年12月) 2014年~ メヒティルト・ボルマン(ドイツ)(Mechtild Borrmann、1960- )『沈黙を破る者』(赤坂桃子訳、河出書房新社、2014年5月) Wer das Schweigen bricht (2011) ライナー・レフラー(Rainer Löffler)『血塗られた夏』 Blutsommer (2012) ◆東京創元社より刊行予定 短編のみ邦訳されている作家 ハンスイエルク・マルティーン(ドイツ)(Hansjörg Martin、1920-1999)「後家づくり」(前川道介訳、『ミステリマガジン』1980年12月号、pp.127-132) - Die Witwenmacher ピーケ・ビーアマン(ドイツ)(Pieke Biermann、1950- )「まなざしの法則」(池田香代子訳、『ニュー・ミステリ ジャンルを越えた世界の作家42人』ジェローム・チャーリン編、早川書房、1995年10月) 「7.62」(菅沼裕乃訳、『ウーマンズ・ケース』下巻、サラ・パレツキー編、ハヤカワ・ミステリ文庫、1998年2月) ヘルガ・アンデルレ(オーストリア)(Helga Anderle)「サタデー・ナイト・フィーバー」(菅沼裕乃訳、『ウーマンズ・ケース』下巻、サラ・パレツキー編、ハヤカワ・ミステリ文庫、1998年2月) 「カナイマへようこそ」(務台夏子訳、『ミステリマガジン』2000年1月号、pp.210-221) 「聞き込み」(須藤直子訳、『血のバセーナ 8人の女性ミステリー作家による短篇集』水声社、2002年8月) ビルギット・ヘルシャー(ドイツ)(Birgit Hölscher、1958- )「料理とわが姉、宿命」(篠田淳子訳、『ジャーロ』10号[2003年冬号])) 未刊に終わったドイツ語圏古典ミステリ 世界傑作探偵小説集(未来社、1946年)W・シャイダー『ウィーンで再会した女』 《世界傑作探偵小説集》は1946年11月のエツィオ・デリコ(イタリア)『悪魔を見た処女』(江杉寛訳)、シュニツレル(アルトゥル・シュニッツラー、オーストリア)『愛慾の輪舞』(末吉寛訳)の2冊しか刊行されなかった(江戸川乱歩は『探偵小説四十年』や『幻影城』巻末の「探偵小説叢書目録」で『愛慾の輪舞』を未刊行としている)。『愛慾の輪舞』は不倫を扱った戯曲で、1950年代には『輪舞』というタイトルで岩波文庫、新潮文庫、角川文庫などに収録されている。 この叢書ではW・シャイダー『ウィーンで再会した女』が予告されていた。ヴィルヘルム・シャイダー(Wilhelm Scheider)の"Urlaub in Wien"(ウィーンの休日)のことだろうか。ヴィルヘルム・シャイダーは須知文三「独逸探偵小説の二傾向」(『新青年』1938年夏期増刊号[19巻13号])でも名前が挙げられており、そこでは『快走艇カチンカ号』(Die Yacht Katinka)が「心理派」に対しての「正統派」の作品とされている(これ以上の言及はない)。 欧洲大陸探偵小説シリーズ(新東京社、1946年) S・エルヴェスタード(スヴェン・エルヴェスタ、ノルウェー)『怪盗』(荒井詩夢訳、1946年12月)しか刊行されなかった。巻末の予告では、「サスペンスと怪奇の雰囲気につつまれたオーストリアのペルツ、芸術味豊かに犯罪への心理をあばく巨匠ワッサーマン【中略】等の諸作家の未紹介作品を順次刊行の予定である」と書かれている。 おそらく「ペルツ」はオーストリアのレオ・ペルッツ、「ワッサーマン」はドイツのヤーコプ・ヴァッサーマンのことだろう。ペルッツの『最後の審判の巨匠』やヴァッサーマンの『埋もれた青春(うずもれたせいしゅん)』が刊行される予定だったのかもしれない。 現代欧米探偵小説傑作選集(オリエント書房、1947年)(スイス)レナート・ウエリング(Renate Welling)『死の跳躍』(Der Todessprung) (スイス)ルドルフ・ホーホグレンド(Rudolf Hochglend)『郵便私書函八四号』(Postfach 84) 《現代欧米探偵小説傑作選集》は全30巻のラインナップが予告されていたが、カルロ・アンダーセン(デンマーク)の『遺書の誓ひ』(吉良運平訳、1947年1月)の1冊のみで中絶した。ドイツ語圏の作品は上記の2冊が刊行される予定だった。(著者名のカタカナ表記は当時の表記に従う) ドイツ語圏の少年少女向けミステリ ドイツ エーリヒ・ケストナー(Erich Kästner、1899-1974)『エーミールと探偵たち』(池田香代子訳、岩波少年文庫、2000年6月 等) 『エーミールと三人のふたご』(池田香代子訳、岩波少年文庫、2000年7月 等) ヘンリー・ウィンターフェルト(Henry Winterfeld、1901-1990)『カイウスはばかだ』 Caius ist ein Dummkopf (1953)関楠生訳、学習研究社 少年少女学研文庫、1968年 関楠生訳、福武文庫、1990年10月 関楠生訳、岩波少年文庫、2011年6月 『カイウスはひらめいた』 Caius geht ein Licht auf (1969)関楠生訳、学習研究社 少年少女学研文庫、1970年 シリーズは全3作あり、そのうち第3作『Caius in der Klemme』(1976)は邦訳はない。 ヴォルフガング・エッケ(Wolfgang Ecke、1927-1983)《エッケ探偵教室》シリーズ(各務三郎編、旺文社、1981年11月、全6巻) - 推理クイズ集『黄金の鼻』 『おばけギャング団』 『消えた花びん』 『クローバー同盟』 『指名手配書』 『スリの女王』 ステファン・ボルフ(Stefan Wolf、1938-2007)《こちらB組探偵団》シリーズ(偕成社 Kノベルス)1 『名画を追え』(若林ひとみ訳、1988年12月) 2 『サーカスの警報』(佐々木田鶴子訳、1988年12月) 3 『クラスメート誘拐』(若林ひとみ訳、1989年2月) 4 『赤ちゃんが消えた』(佐々木田鶴子訳、1989年4月) 5 『深夜の幽霊ドライバー』(佐々木田鶴子訳、1989年7月) 6 『SOS!こちら学校』(佐々木田鶴子訳、1989年10月) 7 『虎よ、にげろ』(池田香代子訳、1990年1月) 8 『悪魔のトンネル』(佐々木田鶴子訳、1990年4月) 9 『2ペンス切手のゆくえ』(池田香代子訳、1990年5月) 10 『放火魔のくる夜』(若林ひとみ訳、1990年12月) 11 『エジプト秘宝をまもれ』(佐々木田鶴子訳、1991年3月) 12 『ようこそ、幽霊くん』(池田香代子訳、1991年5月) ヨアヒム・フリードリヒ(Joachim Friedrich、1953- )《4と1/2探偵局》シリーズ(鈴木仁子訳、ポプラ社)1『宝の地図のひみつ』(2004年8月) 2『消えた先生のなぞ』(2004年9月) 3『天使の追跡大作戦』(2004年11月) 4『名探偵の10か条』(2005年1月) 5『探偵犬、がんばる!』(2005年4月) 《ひみつたんていダイアリー》シリーズ(はたさわゆうこ訳、徳間書店)1『オイボレ発明家をすくえ!』(2010年10月) 2『金庫をやぶったのは、だれ?』(2010年10月) 3『おしゃべりオウムがきえちゃった!』(2010年11月) 4『宝の地図をとりもどせ!』(2010年12月) その他『アナ=ラウラのタンゴ パパの謎を追って』(平野卿子訳、ポプラ社 ポプラ・ウイング・ブックス、2004年8月) キルステン・ボイエ(Kirsten Boie、1950- )『メドレヴィング 地底からの小さな訪問者』(長谷川弘子訳、三修社、2006年5月)2005年のドイツ語圏推理作家協会ハンスイェルク・マルティーン賞(児童ミステリ賞)ノミネート作だが、邦訳書の帯によれば「冒険ファンタジー」。この作家の邦訳はほかに児童書『パパは専業主夫』がある。 《少年探偵団ザ・スリー》(加納教孝訳、草土文化、2008年・2009年、全8巻)1~7巻はウルフ・ブランク(Ulf Blanck、1962- )作、8巻はボリス・プファイファ(Boris Pfeiffer、1964- )作1『幽霊船』(2008年6月) 2『アトランティスを救え!』(2008年6月) 3『魔術師の魔力』(2008年7月) 4『魔法の噴水』(2008年9月) 5『インターネット海賊』(2008年10月) 6『密輸業者の島』(2008年12月) 7『ゴースト・ハンターズ』(2009年4月) 8『よみがえった恐竜たち』(2009年4月) ゾラン・ドヴェンカー(Zoran Drvenkar、1967- )《半ズボン隊》シリーズ(木本栄訳、岩波書店)『走れ!半ズボン隊』(2008年6月) 『帰ってきた半ズボン隊 上 事件編』『下 解決編』(2009年10月) オーストリア トーマス・ブレツィナ(Thomas Brezina、1963- )《タイガーチーム事件簿》(中野京子訳、さ・え・ら書房、1998年、全3巻)1『火山島のなぞ』(1998年3月) 2『消えたメカ・モンスター』(1998年5月) 3『ファラオの呪い』(1998年5月) 《男の子おことわり、魔女オンリー》(松沢あさか訳、さ・え・ら書房、2006年、全4巻) ※非ミステリ1『きのうの敵は今日も敵?』(2006年3月) 2『兄貴をカエルにかえる?』(2006年3月) 3『いちばんすてきなママはだれ?』(2006年4月) 4『うちはハッピーファミリー?』(2006年4月) 《冒険ふしぎ美術館》1『ダ・ヴィンチのひみつをさぐれ! ねらわれた宝と7つの暗号』(越前敏弥、熊谷淳子訳、朝日出版社、2006年5月) 2『ゴッホの宝をすくいだせ! 色いろ怪人と魔法の虫めがね』(越前敏弥、田中亜希子訳、朝日出版社、2007年5月) 3『ミケランジェロの封印をとけ!』(越前敏弥、生方頼子訳、英治出版、2008年6月) 参考文献 戦前から1950年代までの日本におけるドイツ語圏ミステリの邦訳状況については、以下の文献を参考にした。 長谷部史親「ドイツ文化圏の作家たち」(長谷部史親『欧米推理小説翻訳史』本の雑誌社、1992年5月 / 双葉社 双葉文庫、2007年6月、pp.184-201) 長谷部史親「ローレンス・H・デスベリーの『電気椅子の蔭で』」(長谷部史親『ミステリの辺境を歩く』アーツアンドクラフツ、2002年12月、pp.172-179) 新保博久「ミステリ再入門」第26回 ドイツから退屈をこめて (『ミステリマガジン』2002年6月号、pp.138-141) 第27回 あるスパイ小説家の墓碑銘 (『ミステリマガジン』2002年7月号、pp.88-91) 第28回 スイスの刑事、ドイツの探偵 (『ミステリマガジン』2002年8月号、pp.150-153) 第29回 ウィンナ・コーヒーはほろ苦い (『ミステリマガジン』2002年9月号、pp.84-87) 垂野創一郎「レルネット=ホレーニアの幻想ミステリ」(『ROM』135号[2010年10月]、pp.62-75) また雑誌掲載作を探すにあたっては以下の目録を利用した。 山前譲編、ミステリー文学資料館監修『探偵雑誌目次総覧』(日外アソシエーツ、2009年6月) 山前譲編「「新青年」作者別作品リスト」(ミステリー文学資料館編『幻の探偵雑誌10 「新青年」傑作選』光文社文庫、2002年2月) 更新履歴 2013年7月28日:「(1)18世紀・19世紀の古典犯罪小説・探偵小説」にヴィルヘルム・ハウフについての記述を追加。 2013年7月28日:「(2)20世紀前半のドイツ語圏探偵小説」にシュテファン・ツヴァイクについての記述を追加。オスカール・エンゼン「沈黙の唇」追加。 2013年7月28日:「(3)1950年代~に邦訳された作家」で、伊東鍈太郎の『探偵倶楽部』および『宝石』における訳業を大幅加筆。パウルス・ショッテ「自分を追跡する男」追加。 2013年8月1日:「(1)18世紀・19世紀の古典犯罪小説・探偵小説」の末尾に、ワルター・ゲルタイスが『名探偵は死なず その誕生と歴史』で挙げている犯罪小説について加筆。 2014年9月14日:「ドイツ語圏の少年少女向けミステリ」にヘンリー・ウィンターフェルト『カイウスはばかだ』、『カイウスはひらめいた』追加。 2014年10月27日:「ドイツ語圏の少年少女向けミステリ」にステファン・ボルフ《こちらB組探偵団》シリーズ追加。 ※更新履歴は見落としていた作品を追加した場合にのみ記録しています。新刊は随時追加していますが、ここでは示しません。 関連ページ ドイツ語圏のミステリファンが選ぶドイツ語圏ミステリベスト100(2002年) ドイツ語圏のミステリファンが選ぶミステリ・オールタイムベスト119(1990年) シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(1) ドイツ語圏編 ドイツ語に翻訳された日本の推理小説/ミステリ ヨーロッパの推理小説#ドイツ語圏 - ドイツ語圏ミステリを知るための日本語文献一覧 非英語圏ミステリ2014年の邦訳出版一覧 非英語圏ミステリ各種リスト1北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 オランダ語圏ミステリ邦訳一覧 ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧 中南米ミステリ邦訳一覧 東アジアミステリ邦訳一覧 東南・南アジアミステリ邦訳一覧 中東ミステリ邦訳一覧 アフリカミステリ邦訳一覧 非英語圏ミステリ各種リスト2フランスのミステリ賞受賞作の邦訳一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) フランスミステリベスト100 非英語圏ミステリ各種リスト3ポケミス非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 ハヤカワ・ミステリ文庫非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧
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2014年8月28日 ポーランドで2007年に刊行された『Krwawa setka. 100 najważniejszych powieści kryminalnych』(ブラッディー・ハンドレッド: 最重要ミステリ100選)(ポーランド語版Wikipedia)で選ばれている100作品の一覧。選者はポーランドのミステリ研究家・評論家であるヴォイチェフ・ブルシュタ(Wojciech Burszta, 1957- , ポーランド語版Wikipedia)と、ミステリ研究家でミステリの創作も手掛けるマリウシュ・チュバイ(Mariusz Czubaj, 1969- , ポーランド語版Wikipedia)の2人。100冊一覧の情報源は「こちら」。 6つのカテゴリに分けて選出されているが、書籍の現物をもっているわけでもなく、またポーランド語が読めるわけでもないので、どのような区分けなのか正確には分からない。「(4)Najgorsi z najlepszych」は「ワースト・オブ・ザ・ベスト」という意味のようだが、「作家自体はお勧めだがこの作品はあまり勧めない」というような意味合いで取り上げられているのだろうか? ポーランド語版Wikipediaのこの書籍の記事では、似たような試みとして英国推理作家協会(CWA)のベスト100、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)のベスト100と並んで、日本の『東西ミステリーベスト100』にも言及があって驚く。 英国推理作家協会(CWA)によるベスト100(1990年)(「海外ミステリ総合データベース ミスダス」の「CWAが選んだミステリベスト100」で見られる) アメリカ探偵作家クラブ(MWA)によるベスト100(1995年)(「海外ミステリ総合データベース ミスダス」の「アメリカ探偵作家クラブが選んだミステリBEST100」で見られる) ドイツ語圏のミステリファンによるベスト100(1990年) フランスのミステリ編集者が選んだ必読ミステリ100(2008年) Index 最重要ミステリ100選(ヴォイチェフ・ブルシュタ、マリウシュ・チュバイ選) 非英語圏の25作品東欧(3作品) 北欧(7作品) 南欧(6作品) フランス語圏(4作品) ドイツ語圏(2作品) その他(3作品) 最重要ミステリ100選(ヴォイチェフ・ブルシュタ、マリウシュ・チュバイ選) 100作品中、日本語で読めるのは82作品、邦訳がないのは18作品。(邦訳のない作品には背景色[茶色]をつけた) 100作品中、英語圏の作品が75作品、ポーランドの作品が2作品、それ以外が23作品。 (1)ジャンル確立の父たちと1人の母 (Ojcowie założyciele i jedna matka) 1 米 エドガー・アラン・ポー 群衆の人 Człowiek tłumu 2 英 チャールズ・ディケンズ エドウィン・ドルードの謎 Tajemnica Edwina Drooda 3 英 コナン・ドイル オレンジの種五つ Pięć pestek pomarańczy 4 英 G・K・チェスタトン ブラウン神父シリーズ Przygody księdza Browna 5 英 アガサ・クリスティー 書斎の死体 Noc w bibliotece (2)アスファルト・ジャングル (Asfaltowa dżungla) 6 米 ダシール・ハメット マルタの鷹 Sokół maltański 7 米 ジェイムズ・M・ケイン 郵便配達は二度ベルを鳴らす Listonosz zawsze dzwoni dwa razy 8 米 コーネル・ウールリッチ 黒衣の花嫁 Panna młoda w żałobie 9 米 E・S・ガードナー 殴られたブロンド Sprawa blondynki z podbitym okiem 10 米 / 英 レイモンド・チャンドラー 長いお別れ Długie pożegnanie 11 米 レックス・スタウト 原題 Plot It Yourself / Murder in Style Układanka 12 米 ロス・マクドナルド ブルー・ハンマー Błękitny młoteczek 13 米 ジェイムズ・リー・バーク ブラック・チェリー・ブルース Wiśniowy blues 14 米 ウォルター・モズリイ ブルー・ドレスの女 Śmierć w błękitnej sukience 15 米 ジェイムズ・エルロイ ホワイト・ジャズ Biała gorączka 16 米 ケイレブ・カー エイリアニスト 精神科医 Alienista 17 フランス ジャン=クロード・イゾ 失われた夜の夜 Total Cheops 18 米 デニス・ルヘイン 闇よ、我が手を取りたまえ Ciemności, weź mnie za rękę (3)メインストリーム (Głowny nurt) 19 英 イアン・フレミング 007 カジノ・ロワイヤル Casino Royale 20 ベルギー ジョルジュ・シムノン メグレと首無し死体 Maigret i trup bez głowy 21 ポーランド ジョー・アレックス ‐ Śmierć mówi w moim imieniu 22 米 パトリシア・ハイスミス ふくろうの叫び Krzyk sowy 23 米 ハリイ・ケメルマン 金曜日ラビは寝坊した W piątek rabin zaspał 24 フランス セバスチアン・ジャプリゾ シンデレラの罠 Kopciuszek w potrzasku 25 スウェーデン シューヴァル&ヴァールー 笑う警官 Śmiejący się policjant 26 英 フレデリック・フォーサイス ジャッカルの日 Dzień Szakala 27 米 ウィリアム・ゴールドマン マラソン・マン Maratończyk 28 米 ドロシー・ユーナック 捜査線 Śledztwo 29 英 ケン・フォレット 針の眼 Igła 30 米 トマス・ハリス レッド・ドラゴン Czerwony smok 31 米 スコット・トゥロー 推定無罪 Uznany za niewinnego 32 米 スティーヴン・キング ミザリー Misery 33 スペイン マヌエル・バスケス・モンタルバン 原題 Delantero centro fue asesinado al atardecer Środkowy napastnik zginie o zmierzchu 34 イスラエル シュラミット・ラピッド 原題 מקומון Gazeta lokalna 35 米 パトリシア・コーンウェル 検屍官 Post mortem 36 デンマーク ペーター・ホゥ スミラの雪の感覚 Smilla w labiryntach śniegu 37 英 フィリップ・カー 殺人探求 Traktat morderczo – filozoficzny 38 スウェーデン シャスティン・エークマン 白い沈黙 Czarna Woda 39 米 フィリップ・マーゴリン 黒い薔薇 Nie zapomnisz mnie 40 英 P・D・ジェイムズ 原罪 Grzech pierworodny 41 英 ルース・レンデル シミソラ Simisola 42 英 ミネット・ウォルターズ 鉄の枷 Wędzidło sekutnicy 43 米 マイクル・コナリー ラスト・コヨーテ Ostatni kojot 44 米 ジェフリー・ディーヴァー 静寂の叫び Panieński grób 45 英 ヴァル・マクダーミド 殺しの儀式 Syreni śpiew 46 英 キャロライン・グレアム 原題 Faithful unto Death Wierna do śmierci 47 米 ダナ・レオン 原題 Acqua Alta / Death in High Water Acqua alta 48 米 ネルソン・デミル プラムアイランド Śliwkowa Wyspa 49 ノルウェー ジョー・ネスボ ザ・バット 神話の殺人 Człowiek – nietoperz 50 日本 桐野夏生 OUT Ostateczne wyjście 51 フランス ジャン=クリストフ・グランジェ クリムゾン・リバー Purpurowe rzeki 52 ロシア ボリス・アクーニン 原題 Статский советник Radca stanu 53 イタリア アンドレア・カミッレーリ 原題 Gli arancini di Montalbano Pomarańczki komisarza Montalbano 54 スペイン アリシア・ヒメネス=バルトレット 原題 Mensajeros de la oscuridad Wysłańcy ciemności 55 米 トニイ・ヒラーマン 原題 Hunting Badger Polowanie na Borsuka 56 スウェーデン ホーカン・ネッセル 原題 Carambole Karambol 57 英 ロバート・ウィルスン リスボンの小さな死 Śmierć w Lizbonie 58 スウェーデン カーリン・アルヴテーゲン 喪失 Zaginiona 59 英 アレグザンダー・マコール・スミス キリンの涙 ミス・ラモツエの事件簿2 Mma Ramotswe i łzy żyrafy 60 米 ジョン・グリシャム 裏稼業 Bractwo 61 英 モー・ヘイダー 死を啼く鳥 Ptasznik 62 英 ピーター・ロビンスン エミリーの不在 W mogile ciemnej 63 英 ジョン・ル・カレ ナイロビの蜂 Wierny ogrodnik 64 米 T・ジェファーソン・パーカー サイレント・ジョー Cichy Joe 65 英 イアン・ランキン 甦る男 Odrodzeni 66 米 スティーヴン・L・カーター オーシャン・パークの帝王 Władca Ocean Park 67 米 テス・ジェリッツェン 外科医 Chirurg 68 米 フェイ・ケラーマン 原題 Stone Kiss Zabójczy pocałunek 69 英 ジョン・バーデット 原題 Bangkok 8 Bankok 8 70 ポーランド マレク・クライェフスキ ‐ Koniec świata w Breslau 71 米 カリン・スローター 原題 A Faint Cold Fear Zimny strach 72 米 ジョゼフ・フィンダー 侵入社員 Paranoja 73 英 ニッキ・フレンチ 生還 Kraina życia 74 米 ジョナサン・ケラーマン 原題 Rage Wściekłość (4) Najgorsi z najlepszych 75 米 ロバート・ラドラム 暗殺者 Tożsamość Bourne a 76 米 トム・クランシー レッド・オクトーバーを追え Polowanie na „Czerwony Październik” 77 米 ジェイムズ・パタースン 血と薔薇 Fiołki są niebieskie 78 米 ダン・ブラウン ダ・ヴィンチ・コード Kod Leonarda da Vinci (5)ミステリ‐非ミステリ (Kryminały-niekryminały) 79 英 ジョゼフ・コンラッド 密偵 Tajny agent 80 スイス フリードリヒ・デュレンマット 故障 Kraksa. Historia jeszcze możliwa 81 チェコ ラジスラフ・フクス 火葬人 Palacz zwłok 82 イタリア ウンベルト・エーコ 薔薇の名前 Imię róży 83 米 ポール・オースター ガラスの街 Szklane miasto 84 ドイツ エルンスト・ユンガー 原題 Eine gefährliche Begegnung Niebezpieczne spotkanie 85 米 ブレット・イーストン・エリス アメリカン・サイコ American Psycho 86 米 フランク・ミラー シン・シティ Miasto Grzechu Ten żółty drań 87 スペイン ホセ・カルロス・ソモサ イデアの洞窟 Jaskinia filozofów 88 スペイン エドゥアルド・メンドサ 原題 La aventura del tocador de señoras Przygoda fryzjera damskiego 89 米 マイケル・グルーバー 夜の回帰線 Zwrotnik nocy 90 英 マーク・ハッドン 夜中に犬に起こった奇妙な事件 Dziwny przypadek psa nocną porą (6)ベスト10 (Złota dziesiątka) 91 英 コナン・ドイル 空き家の冒険 Pusty dom 92 英 アガサ・クリスティー アクロイド殺し Zabójstwo Rogera Ackroyda 93 米 / 英 レイモンド・チャンドラー 大いなる眠り Głęboki sen 94 米 パトリシア・ハイスミス 見知らぬ乗客 Znajomi z pociągu 95 英 ジョン・ル・カレ 寒い国から帰ってきたスパイ Uciec z zimna 96 米 マーティン・クルーズ・スミス ゴーリキー・パーク Park Gorkiego 97 スウェーデン ヘニング・マンケル 殺人者の顔 Morderca bez twarzy 98 米 マイクル・コナリー ザ・ポエット Poeta 99 米 ハーラン・コーベン 唇を閉ざせ Nie mów nikomu 100 英 イアン・ランキン 滝 Kaskady 非英語圏の25作品 上記の100作品のリストから非英語圏の作品を抜き出したもの。25作中、日本語で読めるのは15作。 東欧(3作品) 21 ポーランド ジョー・アレックス ‐ Śmierć mówi w moim imieniu 70 ポーランド マレク・クライェフスキ ‐ Koniec świata w Breslau 81 チェコ ラジスラフ・フクス 火葬人 Palacz zwłok 自国(ポーランド)からは2作家2作品が選ばれている。どちらの作家も、邦訳は1作もない。 ジョー・アレックス(Joe Alex)は本名マチェイ・スウォムチンスキー(Maciej Słomczyński, 1922-1998, 日本語版Wikipedia)。主に1950年代末から1960年代にかけての時期に、作者名と同名のジョー・アレックスを探偵役とするイギリスが舞台の探偵小説シリーズを発表した。1991年に発表された作品も含め、ジョー・アレックスを主人公とする探偵小説シリーズは全8作。このリストで選出されているのはジョー・アレックス・シリーズの1作で1960年の作品。マレック・カミンスキ「ポーランドのミステリー事情 現実と虚構の交錯」(吉崎由紀子訳、『ジャーロ』5号[2001年秋号])にはこの作家について以下のようにある。 コミュニズム政権下で最も人気の高かったポーランド人作家は、マチェイ・スウォムチンスキーである。「ジョー・アレックス」というペンネームで、探偵小説を数多く刊行した。外国人風の名前と、イギリスで大量に発表されていた犯罪小説の手法を取り入れた作風によって、ポーランドで一躍名を馳せる。彼の作品はワルシャワ条約機構加盟国の多くで翻訳・出版され、映画やテレビの原作となった作品も数多い。【中略】ジョー・アレックスは、しばしばアガサ・クリスティのパターンを取り入れた。さまざまな憶測、誤認が飛び交う捜査の末、意外な展開で犯人が明らかになる。 マレク・クライェフスキ(Marek Krajewski、1966- , ポーランド語版Wikipedia)はポーランド西部の都市ヴロツワフ生まれの作家。現代ポーランドを代表するミステリ作家である。ドイツ領になっていた1930年代のヴロツワフ(ドイツ語ではブレスラウ)を舞台にした警察小説シリーズなどで知られる。このシリーズは英訳もある。このシリーズは最近、ポーランドでドラマ化の計画が進んでいるらしい(ドラマ化についての英文ニュース / 2014年7月)。このリストで選出されているのはシリーズ第2作で、英訳題は『The End of the World in Breslau』。 チェコから選出された『火葬人』は2012年12月に松籟社《東欧の想像力》の第9巻として邦訳が出ている(阿部賢一訳)。その訳者あとがきと著者紹介によれば、ラジスラフ・フクスは「巧みな心理描写とグロテスクな細部の描出を特徴とする、怪奇小説とも、心理小説とも評される作品を数多く発表」した作家。探偵小説の愛読者であり、「探偵物や犯罪物、あるいはホラーといったジャンルは、思慮深く、そして趣味よく手が加えられていれば、文学的な価値を低くするものではない」と回想録で述べているという。『火葬人』では凡庸な人間が殺人者に変わっていく様が描かれている。 北欧(7作品) 25 スウェーデン シューヴァル&ヴァールー 笑う警官 Śmiejący się policjant 38 スウェーデン シャスティン・エークマン 白い沈黙 Czarna Woda 56 スウェーデン ホーカン・ネッセル 原題 Carambole Karambol 58 スウェーデン カーリン・アルヴテーゲン 喪失 Zaginiona 97 スウェーデン ヘニング・マンケル 殺人者の顔 Morderca bez twarzy 36 デンマーク ペーター・ホゥ スミラの雪の感覚 Smilla w labiryntach śniegu 49 ノルウェー ジョー・ネスボ ザ・バット 神話の殺人 Człowiek – nietoperz 北欧からは7作家7作品が選ばれた。ホーカン・ネッセルの選出作はフェテーレン刑事部長シリーズの第7作。日本では第2作の『終止符(ピリオド)』のみ訳されている。 南欧(6作品) 33 スペイン マヌエル・バスケス・モンタルバン 原題 Delantero centro fue asesinado al atardecer Środkowy napastnik zginie o zmierzchu 54 スペイン アリシア・ヒメネス=バルトレット 原題 Mensajeros de la oscuridad Wysłańcy ciemności 87 スペイン ホセ・カルロス・ソモサ イデアの洞窟 Jaskinia filozofów 88 スペイン エドゥアルド・メンドサ 原題 La aventura del tocador de señoras Przygoda fryzjera damskiego 53 イタリア アンドレア・カミッレーリ 原題 Gli arancini di Montalbano Pomarańczki komisarza Montalbano 82 イタリア ウンベルト・エーコ 薔薇の名前 Imię róży 6作中、日本語で読めるのは2作だけである。日本で南欧ミステリの邦訳が遅れていることが分かる。もっとも、この6人の中でまったく邦訳がないのはスペインのアリシア・ヒメネス=バルトレットだけである。スペインのエドゥアルド・メンドサは邦訳はあるが、ミステリは邦訳されていない。 マヌエル・バスケス・モンタルバンの選出作は私立探偵ペペ・カルバイヨ・シリーズの1作。タイトルは訳すと『センターフォワードは夕暮れ時に殺された』となる(井上知氏のご教示による)。1991年にはドイツ・ミステリ大賞(翻訳作品部門)の第2位になっている。日本ではシリーズ初期の長編3作品が翻訳されている。 アリシア・ヒメネス=バルトレット(アリシア・ヒメーネス・バルトレット)(Alicia Giménez Bartlett, 1951- , スペイン語版Wikipedia)は邦訳は1作もないが、イタリアで2008年にレイモンド・チャンドラー賞(国内外の優秀なミステリ作家に贈られる)を受賞するなど、国境を越えて評価されているミステリ作家である。このリストで選出されている作品は、1996年から刊行されている女刑事ペトラ・デリカード・シリーズの第3作(1999)。 エドゥアルド・メンドサの選出作は2001年の作品で、「名もなき探偵」シリーズ第3作。柳原孝敦氏がブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」に連載したエッセイ「黒、ただ一面の黒」の「第1回 なんだかおかしな黒:エドゥアルド・メンドサ」(2013/04/01)で、このシリーズの第4作(2012)が紹介されている。 アンドレア・カミッレーリの選出作は20編収録の短編集(1999年)。収録作のうちの1編が「ふたりのモンタルバーノ」のタイトルで邦訳されている(大條成昭訳、『ミステリマガジン』2001年2月号)。 フランス語圏(4作品) 17 フランス ジャン=クロード・イゾ 失われた夜の夜 Total Cheops 20 ベルギー ジョルジュ・シムノン メグレと首無し死体 Maigret i trup bez głowy 24 フランス セバスチアン・ジャプリゾ シンデレラの罠 Kopciuszek w potrzasku 51 フランス ジャン=クリストフ・グランジェ クリムゾン・リバー Purpurowe rzeki ドイツ語圏(2作品) 80 スイス フリードリヒ・デュレンマット 故障 Kraksa. Historia jeszcze możliwa 84 ドイツ エルンスト・ユンガー 原題 Eine gefährliche Begegnung Niebezpieczne spotkanie フリードリヒ・デュレンマット「故障」は『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』(増本浩子訳、光文社古典新訳文庫、2012年)に収録。 エルンスト・ユンガーは文学方面で知られる作家だが、選出作の『Eine gefährliche Begegnung』(ドイツ語版Wikipedia)はミステリであるらしい。 その他(3作品) 34 イスラエル シュラミット・ラピッド 原題 מקומון Gazeta lokalna 50 日本 桐野夏生 OUT Ostateczne wyjście 52 ロシア ボリス・アクーニン 原題 Статский советник Radca stanu シュラミット・ラピッドは邦訳に『「地の塩」殺人事件 女記者リジー・バドゥヒ』(母袋夏生訳、マガジンハウス、1997年9月)がある。ここで選ばれている作品は1996年のドイツ・ミステリ大賞(翻訳作品部門)で第2位になった作品。 桐野夏生の『OUT』は英訳版が2004年にアメリカ探偵作家クラブ(MWA)のエドガー賞最優秀長編賞にノミネートされたということもあり、世界でもっとも有名な日本ミステリとなっている。私の知る限りで、『OUT』は以下の24の言語に翻訳されている:英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、オランダ語、アイスランド語、ノルウェー語、スウェーデン語、デンマーク語、ロシア語、ポーランド語、チェコ語、スロベニア語、クロアチア語、ギリシャ語、ハンガリー語、ヘブライ語、中国語、韓国語、タイ語、インドネシア語、トルコ語。なお、ポーランド語になっている日本の現代ミステリ作家は桐野夏生ぐらいしかない(『OUT』のほか、『グロテスク』、『リアルワールド』、そしてミステリではないが『東京島』が訳されている ※タイトルをクリックするとポーランド語版の表紙画像が見られます)。2012年に同じくエドガー賞最優秀長編賞にノミネートされた東野圭吾の『容疑者Xの献身』は知る限りで16の言語に翻訳されており、近隣国(ドイツ、チェコ、ハンガリー)でも翻訳出版されているが、ポーランド語には訳されていない。 ボリス・アクーニンの選出作はファンドーリンの捜査ファイル・シリーズ。日本では初期の3作品が翻訳されている。 関連ページ ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧 フランスミステリベスト100(2014年) フランスのミステリ編集者が選んだ必読ミステリ100(2008年) ドイツ語圏のミステリファンが選ぶミステリ・オールタイムベスト119(1990年) ドイツ語圏のミステリファンが選ぶドイツ語圏ミステリベスト100(2002年) 非英語圏ミステリ各種リスト
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2014年9月3日 ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」に寄稿した「オランダとフランドルのミステリー賞」も参照のこと。 Index オランダ フランドル オランダ ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク(Janwillem van de Wetering、1931-2008)フライプストラ警部補&デ・ヒール巡査部長シリーズ長編『アムステルダムの異邦人』(池央耿訳、創元推理文庫、1981年1月) 『オカルト趣味の娼婦』(池央耿訳、創元推理文庫、1981年5月) 別題『キュラソー島から来た女』(池央耿訳、ごま書房 Goma novels、1976年) 『自殺好きの死体』(吉野美恵子訳、ハヤカワ・ミステリ、1977年11月) 『大道商人の死』(池央耿訳、創元推理文庫、1987年5月) フライプストラ警部補&デ・ヒール巡査部長シリーズ短編「死の卵」(『EQ』1979年7月号) / 『16品の殺人メニュー』新潮文庫 「マネキンと機関銃」(『EQ』1982年11月号) 「青は死の色」(『EQ』1984年7月号) 「鍵は6」(『EQ』1985年11月号) 「ラヴェラーが行く」(『EQ』1987年7月号) / 『ネコ好きに捧げるミステリー』光文社文庫 斎藤警部シリーズ「斎藤警部の小さな悟り」(『ミステリマガジン』1982年11月号) 「20銭切手」(『EQ』1983年5月号) ティム・クラベー(Tim Krabbé、1943- )『失踪』(矢沢聖子訳、日本放送出版協会、1993年10月、著者名表記「ティム・クラベ」) 『マダム・20(トゥエンティ)』(各務有二訳、青山出版社、1996年5月) 『洞窟』(西村由美訳、アーティストハウス、2002年8月) トーマス・ロス(Roel Janssen、1947- )『グレタ・ガルボに似た女』(木村由利子訳、角川文庫、1993年11月) - スウェーデンのマイ・シューヴァルとの共著 ロエル・ヤンセン(Roel Janssen、1947- )『ユーロ 贋札に隠された陰謀』(小岡礼子、大塚仁子訳、インターメディア出版、2001年12月) ◆短編のみ邦訳されている作家 ウィリー・コルサリ(Willy Corsari、1897-1998)「急行列車殺人事件」(『新青年』1935年8月増刊号[16巻10号]、著者名表記「リイ・コルサリ」) クリス・リッペン(Chris Rippen、1940- )「芸術」(『ミステリマガジン』1999年3月号) フランドル フランドル(=ベルギー北部のオランダ語使用地域)のミステリ小説の邦訳 ボブ・メンデス(Bob Mendes、1928- )「国王への報告書」(『ミステリマガジン』1999年3月号) 関連ページ オランダ推理小説略史/日蘭ミステリ交流史 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(3) ヨーロッパ諸国編 オランダ語に翻訳された日本の推理小説/ミステリ 北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧 中南米ミステリ邦訳一覧 東アジアミステリ邦訳一覧 東南・南アジアミステリ邦訳一覧 中東ミステリ邦訳一覧 アフリカミステリ邦訳一覧 非英語圏ミステリ各種リスト
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ウィステリアとは 正式名称は、ウィステリア連邦。 この地に住む、さまざまな部族や種族、小さな国が連合して成立させた連邦国家です。 「星花の大樹」と呼ばれている、大きな樹のなかにつくられた神殿に住む、「神子」の神託を元に、各地方の諸部族や小国の代表である東西南北の『首長』たちによる合議で治められています。 中央には神樹と、神都ラディエンが鎮座しています。 種族について 職業について ウィステリアの暗部・裏社会について ギルドについて 神殿について 信仰される神々について 魔法、魔術関連 政治と身分制度 魔獣とその生息地 その他文化、娯楽 度量衡 ヤード・ポンド法 通貨 クルタ(1クルタは1円です) →貨幣制度について 暦など 我々の世界に似ています。 →時間の概念や暦について 刑罰 学問 神都ラディエン 美しい水と緑と花の都市。 神子のおさめる、しずかな悠久の時を刻む神の都。 神都近郊 マンティランタ 神都から東にある街。 ヒーリカイヴォス 神都近郊西側にある街。 カイナン 東方面、キオロ湾という内海に沿って発展した自治都市。 カリヤティラ村 神都から北東方面にある村。牧場が多く、牛や羊の酪農と言った畜産業が盛ん。 フローラーリア 神都から北方面にあるラナン伯爵家の領地。 ソケリア 神都の南、ロスボット山麓にある街。 ベイジャフロール 中南部にあるエイゼルシュタイン子爵領。 フィーカ 神都の西方面、ランスィとの境目にある、カインホルスト侯爵家の領地。 メロウラージュ 南西部にある、エリュプティオ伯爵家の領地。 東方面「itä(イタ)」 南方面「etelä(エテラ)」 多種多様な種族の住む、森と湖水の温暖な地方。 河川が多く、多種多様な作物がみられます。名産はサトウキビ、ラム酒など。 周辺には広大な原野と熱帯森が広がっており、地方特有の植物や花もあります。 特にエテラ北部の熱帯地域は年中蒸し暑いです。 エテラ南部は亜熱帯地域であり、穂の月(7月)、葉の月(8月)が暑く、雨も多くなります。 エテラ西部は温帯に近い亜熱帯地域で、冬は雪がちらつくことも。 エテラ中部には雨期と乾期があります。 日中の気温は高いですが朝晩は冷えるので防寒対策が必要です。 エストレーヤ 北部の高い山のなかに作られた街。 西方面「länsi(ランスィ)」 鉱山が多く、雨もほとんど降らないので、草木の少ない荒涼とした大地が広がっています。 住民たちは、渓谷の中にある三角州に住居を構えて生活をいとなんでいますが、作物の育たない痩せた土地なので学術都市以外の暮らしはあまり良くはないようです。ウィステリアのなかでも不毛の地といえるでしょう。 海を挟んで、ウィステリア随一の高度に発達した魔法学術都市ノイトゥータがあります。 アルメイサン 機械都市とよばれる魔具の街。 フォーマルハウト ノイトゥータに出港する定期船がある港町。 ノイトゥータ ランスィの小島につくられた魔法学術都市。 北方面「luode(ルオデ)」 氷に閉ざされた、踏み入るものも少ない地。 一説には魔族がいるとも。 スリルと冒険を得たいあなたは、北への道を。 コヌルコピラ ルオデ中部にある一番大きな都市。 リステイス ルオデにある交易の街。 ミュラッカ 魔族の暮らす国。 地下にあり、一定した気候であるため過ごしやすい。 魔法で作られた擬似太陽と擬似月が決まった時間に出入りする。 首都はヒーリ。 特産品は鉄などの資源鉱石および、安定した気候と魔力で育つ野菜や果物。 魚や肉は輸入に頼っている。
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2010年10月15日作成 最終更新:2010年10月15日(未完成) 2ちゃんねるのID導入 ミステリー板 ID表示への経緯 2ちゃんねるのID導入 2ちゃんねるがいつ頃からID表示を導入したのかは未調査 ミステリー板 ID表示への経緯 2004年 2ch史 (資料室板) 332 :水先案名無い人 :04/05/13 14 22 ID OjAy6t1F 【5月13日】 ミステリー板に強制IDが導入される。 ID設定が要望により変更されるのは稀(大半は気まぐれによるもの)。 12日にひろゆきからID導入の決定が下され、13日になった瞬間に設定が変更されたと思われる。 ■参考レス [運用情報板より] 419 削除屋@雪月 ★ sage 04/04/28 22 59 ID ??? ・ミステリー板 ・http //book2.2ch.net/mystery/ ・[強制ID] ・ローカルルールで禁止されているミステリー本のネタバレについて、 住人さんが地道に依頼をしてくださり、削除を繰り返してきましたが、 わざとネタバレをされている方は一向にやめる気配がなく、 現在はそのネタバレ発言をコピペしてまわる名無しさんも出現しています。 ID導入によりネタバレ荒らしが多少なりとも減る事が期待できるかもしれないため。 ・住人さんは以下のスレで話し合いを持たれています。 ID導入の是非を議論するスレ http //book2.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1078646861/ 441 ひろゆき@どうやら管理人 ★ 04/05/12 02 45 ID ??? 419 おねがいしますー。 [ミステリー板より] 781 名無しのオプ sage 04/05/12 23 58 いままでのレスにも全部IDが付いてたら笑う 782 名無しのオプ 04/05/13 00 04 ID jsiqvewG IDキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! ID導入の是非を議論するスレ (1001)(dat落ち) (ミステリー板、04/03/07 17 07) IDにJDCが出たやつは乱世の奸雄 (1001) 1 名前:名無しのオプ 04/05/13 00 51 ID 7JvY5YXm ID導入で、目指せネタバレ0(ゼロ)!!(*^ー゚)b
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2014年8月14日 ※訳者名、出版社名などにまだ記入が終わっていないところがありますが、とりあえず公開いたします。 実施要項:Twitterにて「フランスミステリベスト100」アンケート実施!(翻訳ミステリー大賞シンジケート、2014年7月31日) リアルタイムの結果発表の模様:「フランスミステリベスト100」結果発表(Togetter、2014年8月13日) ベスト100の書影付き一覧(ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」) ※ただし書影はamazonにデータがあるもののみですフランスミステリベスト100結果発表!(その1) (1位~30位) フランスミステリベスト100結果発表!(その2) (31位~69位) フランスミステリベスト100結果発表!(その3) (70位~100位) Index ベスト100 101位~188位 作家別ランキング(上位30人) ベスト100 原題一覧(別ページ) 順位 点数 票数 タイトル 作者 年 訳者 出版社・レーベル 1位 151.5 25票 ウサギ料理は殺しの味 ピエール・シニアック 1981 藤田宜永 創元推理文庫 2位 143.5 23票 殺人交叉点 フレッド・カサック 1957 平岡敦 創元推理文庫 3位 115 17票 黄色い部屋の謎 ガストン・ルルー 1907 (多種) (多種) 4位 77 13票 騙し絵 マルセル・F・ラントーム 1946 平岡敦 創元推理文庫 5位 71.5 15票 シンデレラの罠 セバスチアン・ジャプリゾ 1963 平岡敦 創元推理文庫 6位 68.5 12票 わらの女 カトリーヌ・アルレー 1956 安堂信也 創元推理文庫 7位 68 11票 死者を起こせ フレッド・ヴァルガス 1995 藤田真利子 創元推理文庫 8位 52 8票 私家版 ジャン=ジャック・フィシュテル 1994 榊原晃三 創元推理文庫 9位 51 8票 怪盗紳士ルパン (短編集) モーリス・ルブラン 1907 (多種) (多種) 10位 44.5 8票 第四の扉 ポール・アルテ 1987 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 7票 パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない ジャン・ヴォートラン 1974 高野優 草思社《ロマンノワール》 12位 41 7票 813、続813 モーリス・ルブラン 1910 (多種) (多種) 13位 40 6票 殺人四重奏 ミッシェル・ルブラン 1956 鈴木豊 創元推理文庫 14位 39 7票 八点鐘 (短編集) モーリス・ルブラン 1923 (多種) (多種) 6票 私が、生きる肌 【別題:蜘蛛の微笑】 ティエリー・ジョンケ 1984 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ文庫 16位 37.5 7票 奇巌城 【別題:奇岩城】 モーリス・ルブラン 1909 (多種) (多種) 17位 34 9票 殺人者は21番地に住む S・A・ステーマン 1939 三輪秀彦 創元推理文庫 18位 33 8票 日曜日は埋葬しない フレッド・カサック 1958 中込純次 ハヤカワ・ミステリ 19位 32.5 4票 パコを憶えているか シャルル・エクスブライヤ 1958 小島俊明 ハヤカワ・ミステリ 20位 31.5 5票 人喰い鬼のお愉しみ ダニエル・ペナック 1985 中条省平 白水社《白水Uブックス》 21位 31 5票 機械探偵クリク・ロボット (中編集) カミ 1940s 高野優 ハヤカワ・ミステリ文庫 22位 30.5 4票 地下組織ナーダ ジャン=パトリック・マンシェット 1972 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ 23位 30 6票 連鎖反応 フレッド・カサック 1959 平岡敦 創元推理文庫 * 24位 29.5 6票 マーチ博士の四人の息子 ブリジット・オベール 1992 堀茂樹、藤本優子 ハヤカワ・ミステリ文庫 25位 29 4票 グルーム ジャン・ヴォートラン 1981 高野優 文春文庫 26位 27.5 6票 病める巨犬(おおいぬ)たちの夜 A・D・G 1972 日影丈吉 ハヤカワ・ミステリ 4票 名探偵オルメス (短編集) カミ 1926 28位 27 6票 ルルージュ事件 エミール・ガボリオ 1866 太田浩一 国書刊行会 4票 愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える * ジャン=パトリック・マンシェット 1972 中条省平 光文社古典新訳文庫 30位 25.5 4票 穴 ジョゼ・ジョバンニ 1957 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ 31位 25 5票 死体をどうぞ シャルル・エクスブライヤ 1961 三輪秀彦 ハヤカワ・ミステリ文庫 5票 私のすべては一人の男 ボアロー&ナルスジャック 1965 中村真一郎 * 早川書房《ハヤカワ・ノヴェルズ》 33位 23.5 5票 夜鳥 (短編集) モーリス・ルヴェル 1913 田中早苗 創元推理文庫 3票 ニコラ警視の事件1 ブラン・マントー通りの謎 ジャン=フランソワ・パロ 2000 吉田恒雄 ランダムハウス講談社(文庫) 35位 23 5票 狂人の部屋 ポール・アルテ 1990 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 36位 22.5 5票 エッフェル塔の潜水夫 カミ 1929 吉村正一郎 ちくま文庫 等 5票 悪魔の舗道 ユベール・モンテイエ 1963 三輪秀彦 ハヤカワ・ミステリ 38位 20 4票 長い日曜日 セバスチアン・ジャプリゾ 1991 田部武光 創元推理文庫 39位 19.5 4票 『そして誰もいなくなった』殺人事件 * ジャックマール&セネカル 1977 矢野浩三郎 集英社文庫 4票 森の死神 ブリジット・オベール 1996 香川由利子 ハヤカワ・ミステリ文庫 41位 19 3票 墓場なき野郎ども ジョゼ・ジョバンニ 1958 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ 3票 新車の中の女 セバスチアン・ジャプリゾ 1966 望月芳郎 創元推理文庫 43位 18.5 3票 技師は数字を愛しすぎた ボアロー&ナルスジャック 1959 大久保和郎 創元推理文庫 44位 18 2票 論理は右手に フレッド・ヴァルガス 1996 藤田真利子 創元推理文庫 45位 17 5票 悪魔のような女 ボアロー&ナルスジャック 1952 北村太郎 ハヤカワ・ミステリ文庫 2票 青チョークの男 フレッド・ヴァルガス 1991 田中千春 創元推理文庫 47位 16.5 4票 おれは暗黒小説だ A・D・G 1974 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ 3票 殺人者なき六つの殺人 ピエール・ボアロー 1939 松村喜雄 講談社文庫 3票 めまい 【別題:死者の中から】 ボアロー&ナルスジャック 1954 太田浩一 パロル舎 50位 16 3票 悪童日記 アゴタ・クリストフ 1986 堀茂樹 ハヤカワepi文庫 2票 マラヴィータ 【別題:隣りのマフィア】 トニーノ・ブナキスタ 2004 松永りえ 文春文庫 52位 15.5 3票 彼の個人的な運命 フレッド・ヴァルガス 1997 藤田真利子 創元推理文庫 2票 リコ兄弟 ジョルジュ・シムノン 1952 54位 15 3票 シンドロームE フランク・ティリエ 2010 平岡敦 ハヤカワ文庫NV 2票 キャンティとコカコーラ シャルル・エクスブライヤ 1966 藤田真利子 現代教養文庫 2票 七匹の蛾が鳴く フランク・ティリエ 2006 吉田恒雄 ランダムハウス講談社(文庫) 57位 14.5 3票 クリムゾン・リバー ジャン=クリストフ・グランジェ 1998 平岡敦 創元推理文庫 2票 男の首 ジョルジュ・シムノン 1931 (多種) (多種) 2票 鏡の中のブラッディ・マリー ジャン・ヴォートラン 1979 高野優 草思社《ロマンノワール》 60位 14 2票 黒衣婦人の香り ガストン・ルルー 1908 (多種) (多種) 2票 死刑台のエレベーター ノエル・カレフ 1956 宮崎嶺雄 創元推理文庫 2票 記憶のための殺人 ディディエ・デナンクス 1984 堀茂樹 草思社《ロマンノワール》 63位 13.5 2票 オペラ座の怪人 ガストン・ルルー 1910 (多種) (多種) 2票 バーネット探偵社 (短編集) モーリス・ルブラン 1928 2票 甦える旋律 フレデリック・ダール 1956 長島良三 文春文庫 2票 生きていたおまえ... フレデリック・ダール 1958 長島良三 文春文庫 2票 二千万ドルと鰯一匹 カトリーヌ・アルレー 1972 安堂信也 創元推理文庫 2票 穢れなき殺人者 ブリス・ペルマン 1981 荒川浩充 創元推理文庫 69位 12.5 2票 黄金の檻 カトリーヌ・アルレー 1961 安堂信也 創元推理文庫『黄金の檻/泣くなメルフィー』 70位 12 3票 サンタクロース殺人事件 ピエール・ヴェリー 1934 村上光彦 晶文社 2票 ブロの二重の死 クロード・アヴリーヌ 1932 三輪秀彦 創元推理文庫 2票 ディーバ デラコルタ 1979 飯島宏 新潮文庫 73位 11.5 2票 三つの消失 ピエール・ボアロー 1938 松村喜雄 晶文社『大密室 幻の探偵小説コレクション』 2票 罪深き村の犯罪 ロジェ・ラブリュス 1984 高野優 ハヤカワ・ミステリ 75位 11 2票 金の斧 (短編) ガストン・ルルー 1912 2票 緑の目の令嬢 モーリス・ルブラン 1927 2票 三人の中の一人 S・A・ステーマン 1932 松村喜雄 番町書房《イフ・ノベルズ》 2票 素晴らしき愚か娘 シャルル・エクスブライヤ 1962 秘田余四郎 ハヤカワ・ミステリ 2票 猫 ジョルジュ・シムノン 1967 三輪秀彦 創元推理文庫 2票 眠りなき狙撃者 ジャン=パトリック・マンシェット 1982 中条省平 学習研究社 2票 失われた夜の夜 ジャン=クロード・イゾ 1995 高橋啓 創元推理文庫 82位 10.5 3票 パリは眠らない ミッシェル・ルブラン 1966 藤田真利子 現代教養文庫 2票 13の秘密 (短編集) ジョルジュ・シムノン 1932 大久保輝臣 創元推理文庫『13の秘密/第1号水門』 84位 10 2票 災いの天使 パスカル・フォントノー 1992 吉田良子 扶桑社ミステリー(文庫) 1票 二年間の休暇 【別題:十五少年漂流記】 ジュール・ヴェルヌ 1988 (多種) (多種) 1票 破戒法廷 【別題:けだもの】 ギ・デ・カール 1951 三輪秀彦 創元推理文庫 1票 顔のない告発者 ブリス・ペルマン 1983 荒川浩充 創元推理文庫 1票 カロリーヌはめいたんてい (絵本) ピエール・プロブスト 1988 山下明生 BL出版 1票 火曜日の手紙 エレーヌ・グレミヨン 2010 池畑奈央子 早川書房 90位 9 2票 サン・フォリアン寺院の首吊人 ジョルジュ・シムノン 1931 (多種) (多種) 1票 ルパン対ホームズ モーリス・ルブラン 1908 (多種) (多種) 1票 水晶の栓 【別題:水晶栓】 モーリス・ルブラン 1912 (多種) (多種) 1票 マネキン人形殺害事件 S・A・ステーマン 1932 松村喜雄 角川文庫 1票 まだ殺されたことのない君たち イゴール・B・マスロフスキー 1951 木々高太郎、槙悠人 東都書房 1票 男の争い オーギュスト・ル=ブルトン 1953 野口雄司 ハヤカワ・ミステリ 1票 呪い ボアロー&ナルスジャック 1961 大久保和郎 創元推理文庫 1票 完全犯罪売ります ユベール・モンテイエ 1969 野口雄司 ハヤカワ・ミステリ 1票 死体銀行 カトリーヌ・アルレー 1977 加藤尚宏 創元推理文庫 1票 七番目の仮説 ポール・アルテ 1991 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 1票 鉄の薔薇 ブリジット・オベール 1993 堀茂樹 ハヤカワ・ミステリ文庫 +集計についての補足(クリックで展開) 集計についての補足 2位の「殺人交叉点」について実施要項で書籍としての『殺人交叉点(併録:連鎖反応)』には投票不可、投票する場合は「殺人交叉点」、「連鎖反応」に個別に投票してほしいとお願いしました。ただし、この要項が周知されているかどうか不安があったため、「殺人交叉点」への投票者には集計する以前に、書籍としての『殺人交叉点(併録:連鎖反応)』ではなく「殺人交叉点」単品への投票としてカウントしていいかどうかを確認しました(その結果、1人の投票者が「殺人交叉点」から「連鎖反応」に投票対象を変えましたが、それにより「殺人交叉点」の順位に変動があったりはしませんでした)。 9位の『怪盗紳士ルパン』についてモーリス・ルブランの短編集『怪盗紳士ルパン』には6票(40.5ポイント)の投票があり、それとは別に、同短編集の収録作である「女王の首飾り」(王妃の首飾り)に1票(5.5ポイント)、「遅かりしシャーロック・ホームズ」に1票(5ポイント)の投票がありました(8票はすべて違う人の投票です)。この8票はすべて短編集『怪盗紳士ルパン』の得票として合算しました。 26位の『名探偵オルメス』についてカミの短編集『名探偵オルメス』には2票(12ポイント)、短編集『ルーフォック・オルメスの冒険』には1票(5.5ポイント)の投票があり、またどちらの短編集にも収録されているルーフォック・オルメス・シリーズの「赤ん坊は渇く!」には1票(10ポイント)の投票がありました(4票はすべて違う人の投票です)。『名探偵オルメス』と『ルーフォック・オルメスの冒険』の収録作は重複もありますが同じではありません。ただ、これらの4票はルーフォック・オルメス・シリーズへの投票と見なし、短編集『名探偵オルメス』の得票として合算いたしました。 101位の『赤髯王の呪い』についてポール・アルテの短めの長編「赤髯王の呪い」と短編3編(「死者は真夜中に踊る」「ローレライの呼び声」「コニャック殺人事件」)を収録した作品集『赤髯王の呪い』に1票(3ポイント)、「赤髯王の呪い」単品に1票(5.5ポイント)の投票がありました(この2票は違う人の投票です)。この2票は作品集『赤髯王の呪い』への投票として合算いたしました。 実施要項の注意事項(2)について (2)創元推理文庫のミッシェル・ルブラン『贋作/モンタージュ写真』やフレッド・カサック『殺人交叉点』(「殺人交叉点」、「連鎖反応」を収録)のように、長編2作品を収録している書籍があります。これについては、収録作の両方に投票したい場合はそれぞれ個別に投票をお願いします。書籍としての『贋作/モンタージュ写真』や『殺人交叉点(「連鎖反応」併録)』への投票はお控えください。作品が3編以上収録されている場合は「短編集」とみなし、書籍単位での投票も可能とします。 この注意事項を書いた時点で、モーリス・ルブラン『ルパン対ホームズ』(「金髪の美女」「ユダヤのランプ」の2中編からなる)や、カミ『機械探偵クリク・ロボット』(「五つの館の謎」「パンテオンの誘拐事件」の2中編を収録/文庫版にはさらにコントを追加収録)のことは頭から抜けておりました。『ルパン対ホームズ』、『機械探偵クリク・ロボット』への投票は受け付けました。実施要項を書いた際に考慮が行き届いてない書籍・作品がありましたことをお詫びいたします。 101位~188位 +クリックで展開 ※ベスト100のみを対象にページ内検索ができるようにするため、こちらのリストはクリックで開く形式にしました 順位 点数 票数 タイトル 作者 訳者 出版社・レーベル 101位 8.5 2票 赤髯王の呪い ポール・アルテ 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 2票 赤い霧 ポール・アルテ 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 103位(6作) 8 2票 棺桶島 モーリス・ルブラン 1票 虎の首 ポール・アルテ 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 1票 メグレ警視のクリスマス ジョルジュ・シムノン 1票 ワトスン夫人とホームズの華麗な冒険 ジャン・デュトゥール 長島良三 講談社 1票 禁断のクローン人間 ジャン=ミッシェル・トリュオン 長島良三 新潮文庫 1票 危険な道づれ フランシス・リック 日影丈吉 ハヤカワ・ミステリ 109位 7.5 2票 消しゴム アラン・ロブ=グリエ 中条省平 光文社古典新訳文庫 110位(7作) 7 1票 第二の顔 マルセル・エイメ 生田耕作 創元推理文庫(ホラー&ファンタジイ) 1票 異邦人 アルベール・カミュ 窪田啓作 新潮文庫 1票 その子を殺すな ノエル・カレフ 宮崎嶺雄 創元推理文庫 1票 ハイド氏の奇妙な犯罪 ジャン=ピエール・ノーグレット 三好郁朗 創元推理文庫 1票 思い乱れて ボアロー&ナルスジャック 大久保和郎 創元推理文庫 1票 ルパン危機一髪 ボアロー&ナルスジャック 南洋一郎 ポプラ社 1票 HHhH ローラン・ビネ 高橋啓 東京創元社 117位(11作) 6 2票 六死人 S・A・ステーマン 三輪秀彦 創元推理文庫 1票 チューインガムとスパゲッティ シャルル・エクスブライヤ 堀内一郎 読売新聞社《フランス長編ミステリー傑作集》 1票 黄色い犬 ジョルジュ・シムノン 1票 メグレと殺人者たち ジョルジュ・シムノン 1票 倫敦から来た男 ジョルジュ・シムノン 1票 絶体絶命 【別題:ピンチ】 フレデリック・ダール 中込純次 三笠書房 1票 GATACA フランク・ティリエ 平岡敦 ハヤカワ文庫NV 1票 カービン銃の妖精 ダニエル・ペナック 平岡敦 白水社 1票 牝狼 ボアロー&ナルスジャック 岡田真吉 東京創元社《現代推理小説全集》14巻 1票 ルパンの告白 モーリス・ルブラン 1票 疲れた船長の事件 (短編) ルネ・レウヴァン 『ミステリマガジン』2006年1月号 128位(40作) 5.5 1票 クムラン エリエット・アベカシス 鈴木敏弘 角川文庫 1票 理想的な容疑者 カトリーヌ・アルレー 荒川浩充 創元推理文庫 1票 死ぬほどの馬鹿 カトリーヌ・アルレー 安堂信也 創元推理文庫 1票 黒頭巾の孤島 カトリーヌ・アルレー 安堂信也 創元推理文庫 1票 ザディーグまたは運命 (中編) ヴォルテール 植田祐次 岩波文庫『カンディード 他五篇』 1票 ハンサムな狙撃兵 シャルル・エクスブライヤ 藤田真利子 現代教養文庫 1票 バチニョルの小男 (短編) エミール・ガボリオ 松村喜雄 各務三郎編『クイーンの定員 I』(光文社文庫) 1票 地下鉄のザジ レーモン・クノー 1票 ブロデックの報告書 フィリップ・クローデル 高橋啓 みすず書房 1票 コーヒー沸かし(短編) テオフィル・ゴーチエ 1票 メグレと若い女の死 ジョルジュ・シムノン 1票 青の寝室 ジョルジュ・シムノン 1票 小犬を連れた男 ジョルジュ・シムノン 1票 名探偵エミールの冒険3 丸裸の男 ジョルジュ・シムノン 1票 フェルショー家の兄 ジョルジュ・シムノン 1票 メグレ罠を張る ジョルジュ・シムノン 1票 寝台車の殺人者 セバスチアン・ジャプリゾ 望月芳郎 創元推理文庫 1票 並木通りの男 フレデリック・ダール 長島良三 読売新聞社《フランス長編ミステリー傑作集》 1票 死者の部屋 フランク・ティリエ 平岡敦 新潮文庫 1票 死は誰も忘れない ディディエ・デナンクス 高橋啓 草思社《ロマンノワール》 1票 罠(戯曲) ロベール・トマ 『今日のフランス演劇』3 1票 マドモアゼル・ムーシュの殺人 アラン・ドムーゾン 長島良三 講談社文庫 1票 王子の亡霊 マンダリン・タンの冒険と推理 トラン・ニュット 岡元麻理恵 集英社 1票 罪のなかの幸福 (短編) バルべエ・ドルヴィリ 『怪奇小説傑作集 4 フランス編』 1票 午後四時の男 アメリー・ノートン 柴田都志子 文藝春秋 1票 幻滅 バルザック 1票 赤い橋の殺人 シャルル・バルバラ 亀谷乃里 光文社古典新訳文庫 1票 ニコラ警視の事件2 鉛を呑まされた男 ジャン=フランソワ・パロ 吉田恒雄 ランダムハウス講談社(文庫) 1票 解剖学者ドン・ベサリウス ペトリュス・ボレル 『怪奇小説傑作集 4 フランス編』 1票 トルビアック橋の霧 レオ・マレ 中野貞雄 文芸社 1票 ロックの娘 モーパッサン 1票 自殺ホテル(短編) * アンドレ・モーロワ 1票 奇跡(短編) ジョルジュ・ランジュラン 1票 踏みはずし ミシェル・リオ 堀江敏幸 白水Uブックス 1票 謎の家 モーリス・ルブラン 1票 悪魔の赤い輪 モーリス・ルブラン 1票 マルペルチュイ ジャン・レイ * 篠田知和基 月刊ペン社《妖精文庫》 1票 覗くひと アラン・ロブ=グリエ 望月芳郎 講談社文芸文庫 1票 フランス・ミステリ傑作選1 街中の男 (アンソロジー) ハヤカワ・ミステリ文庫 1票 グラン=ギニョル傑作選 (アンソロジー) 真野倫平 水声社 168位(5作) 5 2票 パズル アントワーヌ・ベロ 香川由利子 早川書房 1票 殺戮の冬、パリ フレデリック・クリヴィーヌ 高野優 ハヤカワ文庫NV 1票 女魔術師 ボアロー&ナルスジャック 江口清 創元推理文庫 1票 虎の牙 モーリス・ルブラン 1票 ルパン、最後の恋 モーリス・ルブラン 173位(7作) 4 1票 裏返しの男 フレッド・ヴァルガス 田中千春 創元推理文庫 1票 チャンセラー号の筏 ジュール・ヴェルヌ 1票 地底旅行 ジュール・ヴェルヌ 1票 八十日間世界一周 ジュール・ヴェルヌ 1票 ある秘密 フィリップ・グランベール 野崎歓 新潮クレスト・ブックス 1票 胸像たちの晩餐 (短編) ガストン・ルルー 1票 地下の怪寺院 ジャン・レイ 榊原晃三 岩波少年文庫 180位(4作) 3 1票 ジゴマ レオン・サジイ 久生十蘭 中公文庫 1票 オー! ジョゼ・ジョバンニ 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ 1票 ファントマの逆襲 スーヴェストル&アラン 伊東守男 ハヤカワ文庫NV 1票 エスピオナージ ピエール・ノール 竹尾淳 角川書店 184位(4作) 2 1票 神秘の島 ジュール・ヴェルヌ 1票 死んだギャレ氏 ジョルジュ・シムノン 1票 ひとり狼 ジョゼ・ジョバンニ 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ 1票 真夜中の犬 セルジュ・ブリュソロ 長島良三 角川文庫 188位(8作) 1 1票 カーテンの陰の死 ポール・アルテ 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 1票 ルコック探偵 エミール・ガボリオ 松村喜雄 旺文社文庫 1票 三銃士の息子 カミ 高野優 ハヤカワ・ミステリ 1票 イカロスの飛行 レーモン・クノー 1票 狼の帝国 ジャン=クリストフ・グランジェ 高岡真 創元推理文庫 1票 シャーロック・ホームズを訪ねたカール・マルクス アレクシス・ルカーユ 西永良成 中央公論社《C novels》 1票 ルパンの冒険 モーリス・ルブラン 1票 死美人 黒岩涙香(ボアゴベ) 作家別ランキング(上位30人) 作品それぞれの得点を合算したもの。 +クリックで展開 ※ベスト100のみを対象にページ内検索ができるようにするため、こちらのリストはクリックで開く形式にしました 順位 作家 点数 各作家の最高得点作品 次点 1位 モーリス・ルブラン 247 15作 怪盗紳士ルパン 813 2位 フレッド・カサック 206.5 3作 殺人交叉点 日曜日は埋葬しない 3位 ガストン・ルルー 157.5 5作 黄色い部屋の謎 黒衣婦人の香り 4位 ピエール・シニアック 151.5 1作 ウサギ料理は殺しの味 5位 フレッド・ヴァルガス 122.5 5作 死者を起こせ 論理は右手に 6位 ジョルジュ・シムノン 121.5 16作 リコ兄弟 男の首 7位 カトリーヌ・アルレー 120 7作 わらの女 二千万ドルと鰯一匹 8位 セバスチアン・ジャプリゾ 116 4作 シンデレラの罠 長い日曜日 9位 ボアロー&ナルスジャック 111 9作 私のすべては一人の男 技師は数字を愛しすぎた 10位 ポール・アルテ 102.5 7作 第四の扉 狂人の部屋 11位 シャルル・エクスブライヤ 95 6作 パコを憶えているか 死体をどうぞ 12位 ジャン・ヴォートラン 88 3作 パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない グルーム 13位 カミ 82 4作 機械探偵クリク・ロボット 名探偵オルメス 14位 マルセル・F・ラントーム 77 1作 騙し絵 15位 ジャン=パトリック・マンシェット 68.5 3作 地下組織ナーダ 愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える 16位 S・A・ステーマン 60 4作 殺人者は21番地に住む 三人の中の一人 17位 ブリジット・オベール 58 3作 マーチ博士の四人の息子 森の死神 18位 ジャン=ジャック・フィシュテル 52 1作 私家版 19位 ミッシェル・ルブラン 50.5 2作 殺人四重奏 パリは眠らない 20位 ジョゼ・ジョバンニ 49.5 4作 穴 墓場なき野郎ども 21位 A・D・G 44 2作 病める巨犬たちの夜 おれは暗黒小説だ 22位 フランク・ティリエ 41.5 4作 七匹の蛾が鳴く / シンドロームE (同ポイント) 23位 ティエリー・ジョンケ 39 1作 私が、生きる肌 24位 フレデリック・ダール 38.5 4作 甦える旋律 / 生きていたおまえ... (同ポイント) 25位 ダニエル・ペナック 37.5 2作 人喰い鬼のお愉しみ カービン銃の妖精 26位 エミール・ガボリオ 33.5 3作 ルルージュ事件 バチニョルの小男 (短編) 27位 ユベール・モンテイエ 31.5 2作 悪魔の舗道 完全犯罪売ります 28位 ジャン=フランソワ・パロ 29 2作 ニコラ警視の事件1 ブラン・マントー通りの謎 ニコラ警視の事件2 鉛を呑まされた男 29位 ピエール・ボアロー 28 2作 殺人者なき六つの殺人 三つの消失 30位 ジュール・ヴェルヌ 24 5作 二年間の休暇 チャンセラー号の筏 / 地底旅行 / 八十日間世界一周 関連ページ ポケミス非英語圏作品一覧 ハヤカワ・ミステリ文庫非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 文庫で刊行されたフランスミステリの一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) フランスのミステリ賞 - 受賞作の邦訳一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ2013年の邦訳出版一覧 非英語圏ミステリ2014年の邦訳出版一覧 フランスのミステリ編集者が選んだ必読ミステリ100 非英語圏ミステリ各種リスト
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誰でも編集・追加可能な名言データベース。ご自由に 左上の「編集」をクリックして表示された文字列を入力すれば、編集できます。 「一人の人間を知るのは図書館をめるごとひとつ買い占めるのにひとしい」/「天才たちの値段 美術探偵神永美有」/門井慶喜 「子供に将来何になりたいかって訊いたら、みんな口をそろえて、サッカー選手、宇宙飛行士、消防士って答えるはずだよ。だけど、幸せになりたいなんていう子はいないよ。だってそうだろう、俺たちは何か職につけば幸せになれると思いがちだけど、そんなことはない」/『螺旋』/サンティアーゴ・パハーレス 「文学通ぶって二人の男性が物知り顔して戦わせている議論には心底うんざりさせられた。あれではどちらがより多くものをしっていて、どちからがより多くの本を読み、どちらが無意味な情報をより多く集めているかをきそうコンクールと同じじゃないと考えた」/『螺旋』/サンティアーゴ・パハーレス 「探偵というのは歴史家みたいなもので、過去に取り憑かれている。こと未来に関しては探偵は、間の抜けたことしか言えない」/『ペヴァリー・クラブ』/ピーター・アントニイ 「アル・カポネは、史上最大の酒類密売事業を手がけ、警官や政治家を買収し、誘拐や拷問を働き、シカゴの街なかで白昼堂々と人を殺したあげく、何の罪で刑務所に入れられた? 脱税だ」/『フランキー・マシンの冬』/ドン・ウィンズロウ 「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」/『幻の女』/ウィリアム・アイリッシュ 「探偵は、事件が解決すれば再び孤独な部外者になるの。残された者たちの心の傷を癒すのは、残念ながら探偵の役目じゃないわよ」/『隻眼の少女』/麻耶雄嵩 「演奏なんかしなくたって、音楽はもうすでにある。演奏はむしろ音楽を破壊し台無しにする」/『シューマンの指』/奥泉光 「マーリン・ブロードストンが殺されたときいて、世間の人は笑い死にしそうだった」/『くたばれ健康法!』/アラン・グリーン 「『クイ・ボノ』? なにそれ?」「不慮の死に関する限りでは、平たくいえば『もっとも得をしそうなのは誰か』という意味ですよ」/『警官の証言』/ルーパート・ペニー たぶん人間の心には、悲しみの飽和量があるのだろう。ちょうど、コップの水に食塩をとかしていくと、いずれとけなくなる限界が来るように。/『エアーズ家の没落』/サラ・ウォーターズ 「ええ、私は不器量よ、知ってるわよ、スティーブンが結婚した時も、お父様が亡くなった時も、ジョージーが生まれた時も……何におきても、みんないつもおなじことしか言わない。わかってるわよ、当たり前だもの。そういうことがあるたびに辛そうだと思われるのは、だって、私は嫁ぎ遅れの姉娘だもの」/『半身』/サラ・ウォーターズ 「しゃんとしたまえ。われわれ二人共、まだまだ学ぶべきことが多い。今日こうして会ったおかげで二人共ましな人間になるだろう」/『新アラビア夜話』/ロバート・ルイス・スティーヴンスン 「大人を締め出すためなのよ。子供たちは干渉されずに遊べる。大人にはポケモンの世界が理解できないから。いろいろなものがありすぎて、範囲が広すぎて、大人にはわからない。それが狙いなんだわ」/『催眠』/ラーシュ・ケプレル 弓のしなり、弦の張り……そこに蓄えられているのは、ただの力じゃない。あれは時間なんだ。/『さよなら、ジンジャー・エンジェル』/新城カズマ 「しばしば、生者よりも刺激に満ちていると感じるよ。死者は秘密を守ろうとする。わたしはそれを探り出そうとする。これは一種の対話じゃないかね?」/『贖罪の日々』/マイケル・グレゴリオ 「命は神聖なものです」わたしはいった。「怒り、嫉妬、欲深さ、誤った欲望が、不当な行動を正当化し、こころを支配すると、どういう成り行きになるのか予測がつかない。凶器がてもとにあったら、最悪のことが起きる可能性もある」/『贖罪の日々』/マイケル・グレゴリオ 「完璧な変装じゃないですか! 僕はこの格好で、朝からずっと門前払いにいたのですよ。もちろん、誰にも怪しまれませんでした」「朝からだと。よっぽど暇なんだな」「無職ですから!」「威張るな」/『扼殺のロンド』/小島正樹 要するに、これはわたしの小切手なのさ。期限を過ぎているし、借り越しになっているけどね。地獄で現金化するんだな。/『隣の家の少女』/ジャック・ケッチャム 俺は警視庁へ帰ろう。あそこでは殺人者は殺人者として扱われ、A氏に通用することはB氏にも通用するのだ。/『時の娘』/ジョセフィン=テイ 「俺とその男は面識がなかった。知り合いになる機会はあったようだが、俺の方で断った。知り合いになっていたら親しくなっていたかもしれない。ならなかったかもしれない。その男はヘロイン中毒だった。たぶん友達はヘロインだけで十分だっただろう。たいていそうなるものだ。だが、いずれ一緒に歳をとって、このホテルのロビーのソファーで手を握り合うようになる友達どうしじゃなかったとしても、そんなことは関係ない。俺が宿にしているホテルに誰かが入り込んできて、夢の国に遊ぶあの男の頭のうしろを撃ちぬいた。それがたまらないんだ」/『ユダヤ人警官同盟』/マイケル・シェイボン 「差別というのは集団による行為だ。例えばアブナイ例で言うと、仮に、俺がインド人を嫌いだとする。それはただの個人の感情なんだよ。ほら、ウナギが嫌いで食えないとか、英国王室が陰険そうで気に入らないとか、それは個人の好き嫌いの感情だろ。でも、その感情が個人レベルでなくて、個人と個人が結びつき、集団で同意しあうこと、感情の合体、それが差別なんだよ。だから、インド人なんか嫌いだというやつらが、俺に対し仲間意識を持ってコンセンサスを得ようとすること、それが差別だ」/『赤き死の炎馬』/霞流一 「カロリンもアミアスも、二人一緒に、わたしの手の届かないところに行ってしまったのです。結局、二人は死ななかったのです。死んだのはわたしでした」/『五匹の子豚』/アガサ・クリスティー 「そりゃそうだよ。だってマホーはリアルじゃないんだぜ。リアルでマホーやろうとするのは現実的じゃないじゃん。マホーならそんなことは簡単だったワケね」/『ルー=ガルー』/京極夏彦 「教えてもらったら探偵じゃないだろ。つまり考えることが俺に与えられた仕事なのだ。答えを覗き見ては辿り着けない場所がある」/『ディスコ探偵水曜日』/舞城王太郎 警視はとぎれとぎれにいった。「奇跡だ」 「奇跡?」エラリーはばかのように口コミをあんぐり開けた。 「雨が降っている」/『シャム双生児の謎』/エラリー・クイーン 「僕にとって推理小説はあくまで知的な遊びの一つなんだ。小説という形式を使った、読者対名探偵、読者対作者の刺激的な論理の遊び(ゲーム)――それ以上でも以下でもない。」/『十角館の殺人』/綾辻行人 「子供はいつでも 大人にナイフをなげて 血を流すなと言う 愛情は無限に生まれても 傷つけられた心の膿は魂を腐らせ肉体を蝕む 健常な者には刺激にもならぬ言葉が毒の霧になる」/『アンダー ザ ローズ』/船戸明里 世界は、そう、少しでも美しくなければ。/『赤朽葉家の伝説』/桜庭一樹 わたしは万葉の不肖の孫娘なのである。あぁもう。死んでお詫びをしたいところだが、でも生きていたいんです。/『赤朽葉家の伝説』/桜庭一樹 「難儀な時代に、生まれるねぇ」「いつだってそうさ。おばあちゃん。いつだって、それなりサ、難儀な時代だよ」/『赤朽葉家の伝説』/桜庭一樹 「そもそも画期的で独創的な新技術などというものはないんだよ。ひとつの技術が完成するまでにはいくつもの段階を必要としている。ある陣営でモノにしている技術は、経済的な、あるいは熟練度の理由でもない限り他の陣営でも実現できることばかりなんだよ」/『殺竜事件』/上遠野浩平 「だがね、思うに、君をもっとも必要とするのは、むしろ法的証拠が、文句なく、君の犠牲者をさしている場合だろうじゃないか」/『ベンスン殺人事件』/ヴァン・ダイン、井上勇訳 「目に見える事実は、見方によってはどうにでも解釈できてしまうので、事実をもとに推理すると、しばしば判断を誤ることがある」/『黄色い部屋の謎』/ガストン・ルルー 「少女をレイプして殺し、そのあと少年をレイプして殺すというのはどういうタイプの人間だ? 言ってみてくれ。私は民警に二十年近くいるが、そんなやつに出くわしたことは一度もない。聞いたこともない」/『チャイルド44』/T・R・スミス ミステリとの付き合いはSFのそれに劣らず長い。十歳の頃、私は昼寝をしている父親の枕下から、読むことを禁じられていた『ザ・シャドウ』をこっそり持ち出したことを覚えている(私が読んではならないものならばなぜ父はそれを読むのか、私は父に尋ねた。父は英語の勉強だと言った。私は学校で英語を習っているから読まなくていいのだ、というのである。なんと馬鹿げた理屈なのだろうその時私は思った。/『黒後家蜘蛛の会1』/アイザック・アシモフ まだ読んでいない人は幸せである。『薔薇の名前』を読めるのだから。 既に読んでしまった人も幸せである。『薔薇の名前』を読み返せるのだから。/『新装版 ミステリベスト201』/池上貴史 「怒りを捨てるのは無理よ。反射の問題から。ただ、そのやましさを自覚していない怒りは底なし沼のようなもの。何を呑み込んでも満足しない。次第に呑み込むことが自己目的化する――あなたの怒りは何が得られれば鎮まるのかしら」/『天帝のはしたなき果実』/古野まほろ 「警部補もご自分の勘に従う事があるんですか?」 「たまにな」カーマイケルは正直に答えた。「ただし、ルールをひとつ決めているんだ。今みたいに、仕事の手間を増やすような勘だったら従う。時間が節約できたり手抜きができるような勘だったら、無視する。たとえば、手がかりが十六個あって、これ以上出てきそうになかったら、ひとつずつ地道に潰していくだろ。そんなときぱっと勘がひらめけば、何をみおとしていたか気づくこともあるわけだ」/『英雄たちの朝 ファージング I』/ジョー・ウォルトン (茂木健 訳) 「最初から話してもらったほうがよさそうですね」とテレンスがいった。「最初から(アブ・イニシオ)か。卓抜な提案だ」とぺディック教授。/『犬は勘定に入れません-あるいは消えたビクトリア朝花瓶の謎/コニー・ウィリス 「ああ、多分氏ぬ。・・・・・・だけどさ・・・・・・、あいつら、そのとき、何を思うんだろうな? 後悔するのかな? ・・・・・・しないんだろうなぁ、って思う」(中略)「生きてるから暇つぶししているだけでさ・・・・・・生きてるだけなら死んでもいいんだろうな・・・・・・」/『クビシメロマンチスト』/西尾維新 「どこかで声がしたようだった。『もう眠りはないぞ!』と」/『マクベス』第二幕ニ場/ウィリアム・シェークスピア 「あの晩の、犬の不思議な行動に、ご注意なさるといいでしょう」 「犬は全然何もしなかったはずですよ」 「そこが不思議な行動だと申すのです」/.『白銀号事件』/サー・アーサー・コナン・ドイル ーーこれは私の知る限り、最も不思議な事件だ。おそらく世界にもまずめったに例を見ない不可能犯罪であろうと思う。/『占星術殺人事件』/島田荘司 目が覚めると、葉古小吉はゴキブリになっていた。これとよく似た設定の小説があった。(中略)したがって以下に繰り広げられる物語では、葉古小吉がゴキブリのまま、探偵事務所の助手として活躍する。なぜ、と問うてはならない。物語の神様がそう決めたのだから仕方ない/『昆虫探偵 シロコパκ氏の華麗なる推理』/鳥飼否宇 殺虫事件(さつじんじけん)/『昆虫探偵 シロコパκ氏の華麗なる推理』/鳥飼否宇 complicatedとcomplexがおなじとはかぎらない。/『鳥有此譚』/円城塔 ――こういう時代には殺伐とした事件があっても、念入りに計画された犯罪なんてないものだ。/『蝶々殺人事件』/横溝正史 「しかし、新しい支点のもとに事件全体を再構成しよと試みる時、もはや事件の密室性は瑣末な条件になります」/『哲学者の密室/笠井潔 「付け加えるなら、この出来事には多分、偶然が大きく作用していると思いますよ」/『夜の蝉』/北村薫 「犯人は、この二次元の密室のたった一つの死角を利用して、被害者を自分の手で刺し殺したのです」/『吸血の家』/二階堂黎人 「俺は、とっくに死んじまってるんだよ。話はまず、そこから始めなきゃいけない」/『生ける屍の死』/山口雅也 「――つまりあなたは、あらゆる制度の呪縛から解き放たれ、個を貫き、己の居場所を獲得するために、この計画を練り上げた――そう仰るのですね。」/『絡新婦の理』/京極夏彦 「最初から一言、不合理ゆえに我信ず、と言ったほうがわかりやすかった」/『一の悲劇』/法月綸太郎 「身も捨てて、誇りも自尊心も捨てて、真実を、灼熱の太陽を、バリケードの日々を昏倒するまで生きることだ」/『バイバイ、エンジェル』/笠井潔 「ある蜂起で死んだ人間は、それが本人には制度破壊の究極的な体験になるんだから、それで文句ないだろう」/『ユートピアの冒険』/笠井潔 「無条件でお前のことを愛してくれる存在は確かにある。それが世の中のサーキットだよ。今のお前にはまだ理解できないかもしれないが私が言った言葉をよく覚えておけ。いずれ解かるときがくる。少なくともそれまでは生きてみろ」/『クビシメロマンチスト』/西尾維新 「首になるのがそんなに怖い?私なんか、もう何もないのよ。全部なくなってしまった。全部取られてしまったのよ。」/『恋恋蓮歩の演習』/森博嗣 「だけどね、どうしても取られないもの、誰にも渡せないものがあります。それが、人の価値を決めるものです。それだけは、最後まで、死ぬまで、誰のものでもありません。立ち上がりなさい。人の誇りを持ちなさい!」/『恋恋蓮歩の演習』/森博嗣 「人間というのは、本当は、平凡に生きることが一番難しい」/『誰もわたしを愛さない』/樋口有介 「『いかに』の問題を考えているときは、『なぜ』はひとまず棚上げにしておいた方が混乱せずに済みますよ」/『原罪の庭』/篠田真由美 「でも、これが、あらゆる感情の中で、最も知的で、最も人間的なものだよ」「え?何がですか?」「わからない、という感情」/『有限と微小のパン』/森博嗣 「それを忘れないで。言葉だけのことなの。全部そうなんです。言葉で理由をつけて、どんなふうにでも変えてしまえるの。言葉こそが、悪魔であり、神であり、私たちの罪でもある。でも、そこにしか、真理はないのよ」/『人形式モナリザ』/森博嗣 「知らない、ということはつまり、知れば解決することだからね。重要なのは、それでどうした、ということだよ。考えることだ。自分の頭でね」/『QED 東照宮の怨』/高田崇史 「そうですねぇ。僕自身は、この世に『説明のできないこと』という余白を残しておきたいほうなんですが。あらゆることに説明をつけてしまっては息苦しいでしょう」/『遠い約束』/光原百合 「人は誰かのために死んだりはしない。本人はそのつもりかもしれないが、たいていは自分のために死ぬんだ」/『さらば長き眠り』/ 原寮 「だから人間は結局、自分が何を欲しいのか知らないのさ。知らないからとりあえず自分が持っていないものを欲しがる。そういうことなんじゃないのか。」/『猟死の果て』/ 西澤保彦 「綺麗という形容詞は、たぶん、人間の生き方を形容するための言葉だ。服装とかじゃなくてね」/『幻惑の死と使徒』/ 森博嗣 「人間って欲が深いんです、自分が得たものではなく、失ったものを見てしまう。なにかを得ればなにかを失うのは道理だというのにそれが解らない」『製造迷夢』/ 若竹七海 「人の棲むところに理想郷などありませんよ」/『鴉』/ 麻耶雄嵩 「相手の思考を楽観的に期待している状況…、これを、甘えている、というんだ。いいかい、気持ちなんて伝わらない,伝えたいものは、言葉で言いなさい、それがどんなに難しくてもそれ以外に方法はない」/『詩的私的ジャック』/ 森博嗣 「どうして人間は、大きくなったら何かにならなきゃ、ならないんでしょうね?」「別に他のものになる必要はないじゃないか。今のままでいいよ。君は君なんだから」/『ハロー、エンデバー』/ 加納朋子 「あなたには才能があるのです。しかしその才能は、名もなく声もない多くの平凡な人々から、あなた一人が、税金のようにわずかずつ徴収したものなのです。才能とは負債なのですよ。あなたは生き延びて、大衆にこれを返済しなくてはならないのです」/『暗闇坂の人喰いの木』/ 島田荘司 「全ての不可能を消去して、 最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、 それが真実となる」/『シャーロック・ホームズの冒険』/コナン・ドイル 「ああ、そうだわ──喪服を用意しておかないと・・・」/『密やかな喪服』/真保裕一 「だから一時期日本でもてはやされた“社会派”式のリアリズム云々は、もうまっぴらなわけさ。DKのマンションでOLが殺されて、靴底を擦り減らした刑事が、愛人だった上司を捕まえる。――やめてほしいね。」/『十角館の殺人』/綾辻行人 (蘇部健一の『六枚のとんかつ』を評して)「たんなるゴミ」/笠井潔 「現実とは現実とは何か、と考える瞬間にだけ人間の思考に現れる幻想だ。普段はそんなものは存在しない。」/『すべてがFになる』/森博嗣 「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない。ましてや雨の中となるとなおさらだ 」/『九マイルは遠すぎる』/ハリイ・ケメルマン 「きちがいじゃが仕方がない」/『獄門島』/横溝正史 「古典にもっと親しむべきだという意見はよく言われるものだが、そんなもの、たまには初代ファミコンで遊べと言われているみたいなものだからな」/『きみとぼくの壊れた世界』/西尾維新 「哀しいかな、基本的に私は長編には向かない探偵だな」/『メルカトルと美袋のための殺人』/麻耶雄嵩 「どうして私が推理などという面倒なことをしなければならないんだ。雑事は使用人に任せておけばいいんだよ」/『貴族探偵』/麻耶雄嵩 「どうだね、クラリス、子羊の悲鳴は止んだかね?」/『羊たちの沈黙』/トマス・ハリス 「杉下君、これから何が起きても驚いてはいけません。いいですね、僕が何を云っても、他の皆さんの前では平静を保つように心がけていてください。判りましたね」/『星降り山荘の殺人』/倉知淳 「……煙草は健康に悪いですよ」「健康が煙草に悪いのだよ」/『クビキリサイクル』/西尾維新 「ああ、なにも入っていない――ただのブラック・コーヒーだ」/『カップの中の毒』/クリスチアナ・ブランド 「憂鬱なことが多い世の中です」/『切り裂きジャック・百年の孤独』/島田荘司 「ぼくにさよならを言うことがどういうことなのか、思い知らせて差し上げるんですよ」/『丸太町ルヴォワール』/円居挽 「ミステリー研の連中が、集まってやるのは何だ? ただの飲み会か? それとも麻雀大会か? 違うだろ?」/『ミステリー・アリーナ』/深水黎一郎 だけど、死のうと考えることは、きっと自由なのだ。 それを考えられることは、人の尊厳の一部。 考えても良い。 考えるべきなのだ。 そして、考えても死なないことに、価値があるのではないか。 結果として、死ななかったことに、価値があるのではないか。/『εに誓って』/森博嗣
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2010年10月15日作成 最終更新:2010年10月15日(未完成) ミステリー板は、2000年当時に存在した「文学、本雑誌板」が6分割される中で生まれた。 2000年の1月から11月にかけて、「文学、本雑誌板」は「文学板」、「ライトノベル板」、「ミステリー板」、「雑誌板」、「SF・ファンタジー・ホラー板」、「一般書籍板」の6つに分割された。 「文学、本雑誌板」の6分割第1段階 「文学」と「エンターテインメント(ライトノベル含む)」に2分割(2000年1月24日)《周辺状況》「哲学板」の成立 「ライトノベル・雑誌・エンターティメント板」の成立 第2段階 帰属不明となった話題を扱う板の独立/「ミステリー板」、「雑誌板」、「SF板」成立(2000年2月)「ミステリー板」の成立 「雑誌板」の成立 「SF板」の成立 「ハードボイルド板」設立?? 第3段階 「一般書籍板」成立(2000年11月) 「文学、本雑誌板」の6分割 2ch批判要望@2ちゃんねる掲示板(リンク先は当時のもの)に立てられた、新板開設を要望するスレッド 新板の設立を告知宣伝するスレッド 新板の最初のスレッド 以上の3つから、「文学、本雑誌板」の分割を振り返る。 第1段階 「文学」と「エンターテインメント(ライトノベル含む)」に2分割(2000年1月24日) 《周辺状況》「哲学板」の成立 下に引用したスレッドの書き込みによれば、当時、哲学関連の話題は「文学、本雑誌板」、「言語、心理学板」、「社会学板」に分散していたらしく、新たに「哲学板」を作るかどうか話し合う中で、「文学、本雑誌板」の分割についての話題も出ている。 哲学思想板 (41) (批判要望板) 1 名前: ぱい 投稿日: 2000/01/18(火) 20 53 哲学や思想の板が欲しいです。 煽りや罵倒合戦になりそうな気もしますが、なかなか面白いのではないかと思います。 7 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/19(水) 01 28 1 全く同感。 それが無いために、文学・本雑誌の板がややこしいことになっている。 要するに文学・本雑誌の板を、「哲学思想」「文学」「エンターテイメント」 の三つくらいに分けていただきたい。 現在の板では非常にカキコしにくいのです。そのため人も減っている。 下らない板がこんなにたくさんあるのに何で本系の板が一種類しか ないのか? 2ちゃんのレベルがもう一つなのもこのためだ。 板の種類と分け方が頭わるすぎなのだ。 ひろゆき氏の賢明なる対処に期待します。 9 名前: 哲学思想ネタなら 投稿日: 2000/01/19(水) 02 09 心理学板や社会学板にあるな。ただ哲学思想板を新たに作るのなら 反対です。他の板と整理統合ならいいけどそれを考えるとめんどく さいかも。ひろゆき氏の賢明なる対処に期待します。 13 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/19(水) 02 27 少なくとも「文学」と「エンターテイメント」をわけてくれろ。 ひろゆき氏の賢明なる対処に期待します。 17 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/19(水) 09 20 7に同感。 やはり「哲学」「文学」「エンターテイメント」ぐらいには分割して欲しい。 「人文」だと範囲が広すぎない? アイドルの板をどんどん分割するんだったら、こっちを分割したほうが良いと思う。 19 名前: ひろゆ子 投稿日: 2000/01/19(水) 22 25 結局、よくわからんのだけど、「思想哲学」ってのをつくればいいのかしら? 22 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/20(木) 00 34 19 だから「思想哲学」をつくるのと 文学・本雑誌を「文学」と「エンターテイメントorミステリー」みたい なのに分ける。 これに決定!!! 23 名前: スパルタ 投稿日: 2000/01/20(木) 01 53 「文学・本雑誌」を「本雑誌」だけにして、「文学」を 「思想哲学」と統合するかたちで、「批評・哲学」にす れば事足りる。日本では文学と哲学とを合わせて思想だ ったんじゃない? 24 名前: 23 投稿日: 2000/01/20(木) 09 26 でもやっぱり文学と哲学は別板にして欲しい。 26 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/20(木) 13 00 「哲学一般」でいいじゃん 「哲学一般」「文学」「本雑誌」でいかがでしょう。 30 名前: スパルタ 投稿日: 2000/01/20(木) 18 40 「哲学」や「文学」単独では過疎化が目に見えている。 要は、「哲学思想」や「批評哲学」みたいのを一つ新設して もらえばいいだけだろう?名称は管理者に一任。 31 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/01/20(木) 19 19 じゃあ、黒柳徹子と哲学とかでいいんでしょうか、、 ( ̄ー ̄)ニヤリッ 40 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/01/21(金) 15 25 愛の哲学です。 http //www.jbbs.net/2ch/philo/index2.html 41 名前: 40 投稿日: 2000/01/21(金) 16 33 ありがとさん。 新規開店 哲学板 (22) (哲学板) - 哲学板 初代スレッド 1 名前: やりー 一番乗り 投稿日: 2000/01/21(金) 16 16 なんでもいいから哲学しましょう 哲学板の設立をめぐる意見の中で、「文学、本雑誌」を「文学」と「エンターテイメント」に二分するという案が出ていることが分かる。 この2分割案と、ほぼ同時期の下記の「ライトノベル批評感想板」設置の要望が結びついて、「文学」と「エンターテイメント(ライトノベル含む)」という2分割へと進んでいくことになる。 「ライトノベル・雑誌・エンターティメント板」の成立 ライトノベル批評感想板設置要望! (43)(批判要望板) 1 名前: 天波 投稿日: 2000/01/20(木) 15 38 マジで希望します。 「文学、本雑誌」板だと、ジュニア小説だということで バカにされ、罵倒され、まともに議論できません。 もはや見逃すことの出来ない一つのカルチャーに ライトノベルはなっていると思うのです。 と、いうわけで、私はライトノベル批評感想板 の設置を熱望します。 6 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/01/22(土) 05 58 すいません、ライトノベルってなんですか? 8 名前: >6 投稿日: 2000/01/22(土) 21 43 主に若年層向けのSFやファンタジー作品が多い文庫やノベルスのこと だと思う。角川のスニーカー文庫とか。コバルト文庫もそうかな? アニメの原作やテレビゲームの小説版も多い。 9 名前: 保夫良 投稿日: 2000/01/22(土) 21 43 >ひろゆきさん ライトノベルって、たぶん集英社コバルト文庫とか、小学館パレット文庫とか、 角川スニーカー文庫とか、富士見ファンタジア文庫など、 10代以下の低年齢層とアニメマンがファンをターゲットにした ファンタジーやライトSF、(同性異性)恋愛小説とかのことでしょう。。 (違ってたらごめんなさい) 専用板が必要かどうかはわかんないですけど。。 15 名前: >ひろゆきちゃん 投稿日: 2000/01/23(日) 03 23 だから「文学、本雑誌」を「文学」と「エンターテイメント」 に分けてくれれば良いと再三にわたって言うておるのでござる。 18 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/01/23(日) 10 29 んじゃ、文学と、エンターテイメント(ライトノベル含む)ってかんじですか? 22 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/01/24(月) 14 52 ライトノベル・雑誌・エンターティメントですー http //www.jbbs.net/2ch/magazin/index2.html 以上のやり取りから、この2分割は「文学、本雑誌板」を「文学」を扱うものと「エンターテイメント」(ライトノベルを含む)を扱うものとに二分するためのものであったことが分かるが、「ライトノベル批評感想板」設置希望に答えるという形での新板設立であり、板の名前には一番最初に「ライトノベル」が来ている。 また、メニューや掲示板一覧では単に「ライトノベル」と記されていたようで、そのこともあってか、数日のうちにほぼライトノベル専門板の様相を呈したようである。 ライトノベル・雑誌・エンターティメント板です。(25) (ライトノベル・雑誌・エンターティメント板) - 初代スレッド 1 名前: ( ̄口 ̄)わっ 投稿日: 2000/01/24(月) 17 10 今来たらこんなところが。。 2 名前: ライトノベル・雑誌はいいとしても 投稿日: 2000/01/24(月) 17 24 エンターティメント・・・ 幅広すぎ 3 名前: 京極は 投稿日: 2000/01/24(月) 21 00 こっちなのか?あっちなのか? 4 名前: 「雑誌」っていう 投稿日: 2000/01/24(月) 21 01 くくり方はいいね。 これで居場所が出来たカモ。 5 名前: 個人のホームページにある 投稿日: 2000/01/24(月) 21 59 ファンフィクションとかもここで話題にしていいのかな? 6 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/25(火) 07 41 メフィスト系のはあっち? こっち? ・・・こっちすかねやっぱり。 ライトノベル・雑誌・エンターティメント板できました (14) (文学板) - 新板を告知するスレッド 1 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/24(月) 20 41 http //www.jbbs.net/2ch/magazin/index2.html 14 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/27(木) 15 41 ライトノベル・雑誌・エンターティメント、ってあるけど。 ライトノベルだけ、って感じだね。なんか、入れない。 第2段階 帰属不明となった話題を扱う板の独立/「ミステリー板」、「雑誌板」、「SF板」成立(2000年2月) 先にふれたとおり、「ライトノベル・雑誌・エンターティメント板」は、数日のうちにほぼライトノベル専門の板となっており、「ミステリー」や「SF」、ライトノベル以外の「雑誌」がどこで扱われるべきか不明確になっていた。そのため、「ミステリー板」や「SF板」の新設を求める声が高まっていく。 「ミステリー板」の成立 ミステリ板つくってください (1)(批判要望板) 1 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/02(水) 11 57 「ライトノベル」板はコバルトやティーンズハートな方々に占領 されちゃいました。 かと言って、「文学」板に戻ると冷たくあしらわれそうです。 @ミステリー希望 (13)(批判要望板) 1 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/06(日) 23 15 改めて@ミステリー希望します。 ミステリー小説+ミステリードラマなどなどの話題です。 2 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/08(火) 00 54 賛成 3 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/08(火) 01 35 一応賛成。 >1 ここにスレッドを立てて書き込むより文学板やドラマ板など、 ミステリーに興味のありそうなところでまず票を集めてからの方がいいよ。 前から何度も同じようなスレッドが上がったけど、 ここに来ている皆さんは興味がないらしくレスがあんまりつかないから。 向こうで票を集めてから要望をだせば作ってもらえると思うよ。 4 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/08(火) 04 01 賛成に1票。 ミステリ板、わたしも欲しいですー。 5 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/02/08(火) 09 16 http //www.jbbs.net/2ch/mystery/index2.html 6 名前: おぉ!! 投稿日: 2000/02/08(火) 17 17 ありがとう、ひろゆきさん。 上に引用したように、「ミステリー」というのがジャンルとして分かりやすかったためか、大きな議論もなくあっさり新設されている。板の名称に関しては、要望スレッドの中で「ミステリ」と書いている人もいるが、より一般的な「ミステリー」という表記が採用されたようである。 ミステリー板です。 (9) (ミステリー板) - 初代スレッド 1 名前: ( ̄口 ̄)わっ 投稿日: 2000/02/08(火) 12 39 今来たらこんなところが。。 2 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/08(火) 12 59 要望板で板作成に賛成した者です。 ひろゆきさん、ありがとうございます。 3 名前: 宣伝マン 投稿日: 2000/02/08(火) 16 57 テレビドラマ板http //www.jbbs.net/2ch/tvd/index2.htmlと 文学板で宣伝してきました。 4 名前: ゆきねこ 投稿日: 2000/02/08(火) 20 27 うれしいな、うれしいな。。。(^^) できてみると、今までなかったのが不思議な気がします。 願わくばタイトルが「ミステリー&エンターテインメント」 だったらもっといいなぁ。 。。。&ハードボイルド&冒険小説。。。(きりない) 5 名前: (^‐^)V 投稿日: 2000/02/09(水) 01 23 できたのですね。できたのですね。 とうとうミステリー板ができたのですね。 要請したくれた人ありがとう!!! 下に引用した「ミステリー板」新設告知のスレッドでは、ミステリー板に続いてSF・ファンタジー板新設へ向けた動きが開始されている。 ●ミステリー板出来ました● (19) (文学板) - 新板を告知するスレッド 1 名前: 宣伝マン 投稿日: 2000/02/08(火) 16 49 http //www.jbbs.net/2ch/mystery/index2.html ミステリーファンの皆様、お待たせしました。 5 名前: 提言 投稿日: 2000/02/09(水) 21 11 ミステリー好きが引っ越すと SF・ファンタジー系が浮く感じになるなあ。 ライトノベルに行くのはやだし (ディックやダンセイニはライトじゃないだろう) 独立の潮時じゃないでしょうか。 6 名前: たしかに 投稿日: 2000/02/09(水) 21 35 ミステリー板があるのにSF板がないのはおかしい気がする。 要望板で言ってみたら? しかしジャンル関係なく広く浅く読んでるおれとしてはあんまり 細分化してほしくないなあ…。あめぞうのように文学とBOOKSみた いな感じで分けてほしかった。 7 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/09(水) 22 45 SF・ミステリ・冒険、どれも好きなおいらとしては エンターテインメントって括りのほうが良かったかな。 冒険はミステリ板に割り込めるけどSFはつらいよね。 8 名前: はやりの 投稿日: 2000/02/09(水) 22 56 ホラーとかはどこになるんだろ。 9 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/09(水) 23 35 ライトノベル板は 正式名称「ライトノベル・雑誌・エンターティメント」なんだから、 ホラーもSFも入るでしょ。 “文学”と“エンターティメント”とで分けるって感じで。 10 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/10(木) 10 38 個人的にはSF・ファンタジー板が欲しいところ。 ライトノベル板はちょっと雰囲気的にSFネタ書き込みにくい感じ。 なんか異様にSF嫌ってる奴とかも居るし… 11 名前: 10 投稿日: 2000/02/10(木) 10 58 要望版にSF板設立希望スレッド立てておきました。 意見ある人はどんどん書き込んで下さいな。 15 名前: 5 10 投稿日: 2000/02/10(木) 20 35 帰ったら要望板にスレッド立てようと思ってたら もう立ってた。 ありがとうございました。 「雑誌板」の成立 ★雑誌板出来ました★ (1) (文学板) 1 名前: 宣伝マン 投稿日: 2000/02/14(月) 19 08 http //www.jbbs.net/2ch/zassi/index2.html 「SF板」の成立 SF・ファンタジー板設立希望 (39)(批判要望板) 1 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/10(木) 10 54 ミステリー板が出来て文学板から独立したことですし、 現在、文学板で(同じく)浮いているSF・ファンタジーネタについて 語り合う専門板の新設を希望いたします。 カテゴリ的にはライトノベル板と一部重なるかも知れませんが SFやファンタジー全てがライトノベルという訳ではないと思います。 皆さんの意見をお聞かせ下さい。 文学板にも同趣旨のスレッドが立つ。「♪SF・ファンタジー板設立希望 ♪ (9)」(文学板) ★SF板出来たよ★ (2) (文学板) 1 名前: 宣伝マン 投稿日: 2000/02/15(火) 17 02 http //www.jbbs.net/2ch/sf/index2.html 2 名前: 宣伝マン 投稿日: 2000/02/15(火) 22 05 SF板→SF・ファンタジー板に改名 「ハードボイルド板」設立?? ハードボイルド板の設置きぼう (3)(批判要望板) 1 名前: 柏武文 投稿日: 2000/02/20(日) 17 45 SFとかミステリーばっかずるい。 キタカタせんせいもお怒りになられています。 そしてついに、ハードボイルドファン待望の瞬間が…?? ★冒険小説・ハードボイルド板できました★ (609) (ミステリー板) - 新板を告知するスレッド?? 第3段階 「一般書籍板」成立(2000年11月) 「書籍一般」板作って (50) (批判要望板、2000/05/23(火) 00 53) 最初の要望は却下。 ひろゆきさん一般書籍板作ってください (29) (批判要望板) 1 名前: おいら名無しさん 投稿日: 2000/11/22(水) 09 16 ID ??? なぜないのか不思議です。 2 名前: ひろゆき@管直人 投稿日: 2000/11/22(水) 12 39 ID hH/prPkI 雑誌板? 3 名前: 一般書籍板希望 投稿日: 2000/11/22(水) 13 58 ID ??? 文学というほど重くも無く、ライトノベルほどには軽くない小説もあるし、 小説以外にも面白い本はたくさんあるんですよ 4 名前: 名無しさんの声 投稿日: 2000/11/22(水) 14 00 ID ldQRK2.E 賛成です。 5 名前: 素朴な疑問 投稿日: 2000/11/22(水) 14 03 ID ??? 今の板だと「清水義範」や「中島らも」あたりはどの板になるの? 6 名前: おいら名無しさん 投稿日: 2000/11/22(水) 14 36 ID ??? 五体不満足や村上龍のJMMも一般書籍だろう 7 名前: ひろゆき@管直人 投稿日: 2000/11/22(水) 15 20 ID hH/prPkI それぞれのジャンルでいいような気もしますが、、 9 名前: 名無しさんの声 投稿日: 2000/11/22(水) 15 41 ID PvWCeyqg 分類の難しい小説・本は結構あるんですよ。 11 名前: 名無しさんの声~ 投稿日: 2000/11/22(水) 22 25 ID ??? これは大賛成。 今評判の本の2ちゃんでの評価はどうかいな?と思った場合、 あっちこっちの板を探すというのは実際には無理。と言うより、 皆さん仰るように、分類不能の本というのが実に沢山あるのですよ。 これは板立てたら盛り上がると思いますよ。 本の売り上げに影響したりしてね。 12 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/11/23(木) 07 12 ID ??? めんどくせ~ 14 名前: 名無しさんの声 投稿日: 2000/11/23(木) 18 02 ID Hy9DYUmE 以前出した要望は受け入れられなかったぞ。 無論今でも欲しいが。 乱読家が集まる板って欲しいよね。 17 名前: 賛成に一票 投稿日: 2000/11/23(木) 20 03 ID ??? 一つのジャンルを深く読み込むほどではないが、いろいろな本を読むのが好き という人はかなりいると思います 22 名前: あめんぼ 投稿日: 2000/11/26(日) 02 22 ID ??? マジでほしいです。 いつも、自分の読んでる本がどこの板なのか迷ってしまいます。 23 名前: ひろゆき@管直人 投稿日: 2000/11/26(日) 03 49 ID 9gWum5Uc http //natto.2ch.net/books/index2.html いっぱんしょせきー 24 名前: 名無しさんの声 投稿日: 2000/11/26(日) 04 30 ID ??? おお!ありがとうございます。 25 名前: のびた 投稿日: 2000/11/26(日) 04 32 ID ??? ありがとう!ひろゆき。 一般書籍板できました (15) (文学板) 1 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/11/26(日) 09 56 文学ほど重くなく、かといって雑誌やマンガほど軽くない そういった分類の難しい書籍を主に扱っています。 よろしくね。 http //natto.2ch.net/books/index2.html