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カシーシュ=ニヴィン 「セット〈DDS《デジタルデストロイサージ》〉――バースト!!」 基本情報 名前 カシーシュ=ニヴィン 学年・クラス 中等部3年・D組 性別 女性 年齢 15 身長 151 体重 秘匿事項 性格 日本語が上手いインド娘 生い立ち 実家は裕福。菜食主義者(摂取可能動物性タンパク質は乳製品のみ)。英語と数学はめちゃできる 基本口調・一人称 「わたし」/語尾は伸ばすことが多い 基本口調・二人称 基本は名字、または「きみ」。好感度を持つ年長者には「〜じぃ」(ヒンディーで「さん」の意をつける 特記事項 とくになし キャラデータ情報 総合ポイント 18 レベル 5 物理攻防(近) 1 物理攻防(遠) 1 魂源力 2 体力 2 学力 6 魅力 3 運 2 能力 電子駆逐艦MDH 特記事項 下記参照 超科学技術により稼働する電子駆逐艦MDHを操る風紀委員第16課の平隊員 MDHは電子戦に特化しており、デジタル機器を完全破壊するレーザーや、超高強度ジャマー、アンチECMなどの機能を備える カシーシュ自身に戦闘要員としての実力はまったくないがMDHは法外に強い 主砲DDS〈デジタルデストロイサージ〉は新宿ドコモタワーを一撃で全機能不随にするくらいの威力 ただし物理攻撃手段はネットガンと催涙弾くらい 登場作品 【虚海】 作者のコメント インドっ娘は可愛いよ
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高田春亜 「あははは、下着くらい気にしないしない」 基本情報 名前 高田春亜(たかだはるあ) 学年・クラス 中学一年N組 性別 自称いい女 年齢 13歳 身長 154cm 体重 49kg 性格 色々と大雑把でネジが色々緩んでいる。羞恥心が足りない。 生い立ち オカルトマニアのご先祖様の影響で怪しげな地下室のある部屋で育つ 基本口調・人称 あっけらかんとした喋り、アタシ、キミ、アイツ 特記事項 エロ方面への解放を目指しすぎたせいか逆に使いづらい気もするけど一応エロ担当。誘いへタレとかになる予定も無し。素敵な魔法の数B84(F)W55H82 キャラデータ情報 総合ポイント 14 レベル 3 物理攻防(近) 1 物理攻防(遠) 4 精神攻防 2 体力 2 学力 1 魅力 3 運 1 能力 魔法系異能、身体に刻まれた文様と踊りを儀式として雷撃を放つ。儀式に掛かる時間が長いため、近接戦闘には不向き。雷撃の操作制度は高い。 特記事項 身体に呪術文様が刻まれているが、魂源力を通していないときは見えない。脱いで文様が曝け出されているほうが効率がいい。 その他詳細な設定 登場作品 シャイニング!シリーズ 作者のコメント 中一にするの忘れてて高校生設定にしちゃったので修正しました。 エロやっちゃダメなんじゃねえの!?
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盾 コメント 盾 名称 必要素材 必要数 備考 三日月の盾 綺麗な鏡 1 素早い木材 1 半月の盾 綺麗な鏡 2 星屑の欠片 1 素早い木材 1 鋼鉄の盾 綺麗な鏡 1 妖精の忘れ物 1 白銀の盾 綺麗な鏡 2 妖怪の思い出 1 結界の盾 オリハルコン 1 鳥人の宝玉 1 新月の盾 大きな鏡 1 鳥人の宝玉 1 隕鉄の盾 綺麗な鏡 3 人の智慧 1 隕石の欠片 1 太陽の盾 大きな鏡 1 究極陰陽玉 1 皆既日食の盾 大きな鏡 2 夜のヴェール 1 鳥人の宝玉 1 大結界の盾 結界の盾 1 合成 魔王の彫像 1 ジュエルシールド 大きな鏡 1 トラペゾヘドロン 1 ペルセウスの盾 大きな鏡 1 魔の結晶 1 グレートミラーシールド 大きな鏡 1 ミラーシールド 1 宝箱:終末の時計塔(魔城) ヴィガネッラの鏡 1 金塊 1 ヘルメット・ストリーマ 太陽の盾 1 合成 皆既日食の盾 1 合成 テレスコープ 1 イージスの盾 アダマンタイト 1 オリハルコン 1 複合装甲板 オリハルコン 1 綺麗な鏡 1 カオスガーダー 魔界の宝玉 1 大きな鏡 1 メイプルリーフシールド 大きな鏡 2 古代の円盤 1 ハイパーミラーシールド グレートミラーシールド 1 合成 テレスコープ 1 ダイヤモンド 1 サンクタム・イージス イージスの盾 1 合成 魔王の彫像 1 天石楯 大きな鏡 1 究極陰陽玉 1 複合装甲板・弐式 複合装甲板 1 合成 魔王の彫像 1 フォルティッシムス・イージス サンクタム・イージス 1 合成 ゴッドアイドル 1 ライブラシールド 大きな鏡 2 黄金の盾 1 ネオアンラ(100%) スーパーアジアン 1 神々の盾 大きな鏡 3 ライブラシールド 1 合成 スーパーアジアン 3 魔王の彫像 3 鬼神の盾 アダマンタイト 1 綺麗な鏡 1 エイリックシールド バイキング・スパイクシールド 1 ジン(4%) 酒呑童子の手首 1 フンババ(6%) 黒曜石 1 破壊神の盾 鬼神の盾 1 合成 魔王の彫像 1 魔神の盾 大きな鏡 2 暗黒の盾 1 饕餮(10%) スーパーアジアン 1 魔王の盾 大きな鏡 3 魔神の盾 1 合成 スーパーアジアン 3 魔王の彫像 3 CD-ROM 綺麗な鏡 1 魔源石 1 DVD-ROM 綺麗な鏡 2 精霊石 1 BD-ROM 綺麗な鏡 3 幻魔石 1 ライデンシールド 大きな鏡 1 雷の結晶 1 HVD-ROM 大きな鏡 1 神霊石 1 フォースシールド オリハルコン 1 神秘的な枝 1 フォースフィールド フォースシールド 1 合成 魔王の彫像 1 コメント グレートミラーシールは合成全部やりきった後、一覧に残るのかな。すっきり全消ししたいところだけど。 -- 名無しさん (2021-03-13 21 31 58) 名前 コメント
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「何も…気配はしないけど」 「でも、何かがあるはずです。…これは絶対に起こるんです」 「ごめん、疑ってるつもりではなかったんだ」 直はかなりの手傷を負っており、伊万里も走りづめで相当疲労している。遠からぬうちに直に死をもたらすであろう何かに対処するにはとても万全とはいえない状態であった。 自然、どちらともなくお互いの死角をカバーするようにお互い背中を預ける形になっていた。 突如、木立が無遠慮に揺れる。 「誰!?」 直の誰何に答えたのは、 「私だって。そっち向かってるって言ったじゃない」 事情を知らないが故の温度差に困惑する宮子だった。 「ってナオ!…あー、ま、それなりに大丈夫みたいね」 どうやら満足に立って歩けるようなら『それなりに大丈夫』という扱いらしい。短い間とはいえこの二人と付き合ってきた身としてみればそれなりに納得のいく話である。そう普通に考えている自分に伊万里は軽い驚きを感じていた。 「…そういうことなの」 伊万里から手短に事情を聞いた宮子は何度か頷きそう言った。 「でも、まあ私がまずやることは変わらないわ」 ナオの怪我をどうにかするのが最優先よと告げ、宮子は直のもとに歩み寄る。 伊万里が周辺を警戒しながら見守る中、宮子はじろじろと直の体を眺めながらどこから治すべきか首をひねっていた。足だ、と結論を出したようでしゃがみこんでふくらはぎを触る。 「うわー、凄い傷。これじゃ走るのも大変だった…で…しょ」 螺子巻き人形の螺子が切れる時のようにゆっくりとその動きを止める宮子。 「…ねえ、ナオ?さっき丘のてっぺんから電話した時何をしてた?」 宮子は感情のこもらない平板な口調でそう尋ねた。 「あの時?巣鴨君を探そうと頂上の近くで何度か跳んでいたけど…それがどうしたのかな?」 その答えに宮子の体が弾かれるように揺れる。わなわなとその身を震わせ、宮子は縋るような目で直を見上げた。 「それじゃ…それじゃあの時私が見たナオは…ううん、絶対見間違いじゃない…一体、一体何なのよ?」 「何なのよ?」と聞かれてもそもそも言っていることがよく分からない、と眉根を寄せる直。 と、突如その直の体がぐらり、と揺らいだ。 「ナオ!」 「先輩!」 倒れかけるところを何とか踏みとどまった直は木立の一点を睨め付けながら二人に告げた。 「体から力が抜けていくんだ…二人は大丈夫?」 二人とも特に異常は感じなかった。その旨を直に伝えると、それを待っていたかのように直の視線の先の木立が揺れる。 気配がゆっくりと近づいてきた。その気配から何らかの攻撃を受けている直には何か感じるものがあるのか、その表情には疑念と困惑の度が増している。 やがてその気配が木立を抜け、三人の前に姿を現した。 伊万里や宮子よりも頭一つ近く大きな体。全身各所を傷で埋め尽くしており、あらわな四肢と乱雑にはねる短髪が強い印象を叩きつける。 「やっぱり…」 という言葉を漏らしたのは直か宮子か。 唇を吊り上げて作る悪意に満ちた笑みを除いて、それは直そのものだった。 「なるほど、これが私の『死』か…!」 それは半ば無意識に口にした言葉だった。だが、そう口にすることでどこか腑に落ちた感もある。 「それ」が果たして何なのかもよく分からぬまま、直はそう確信していた。 「あれには勝てないわ!逃げるわよ!」 宮子の叫びを受け、弾かれる様に三人は駆け出した。 「結城さん、あれ…先輩そっくりなあれが何か知ってるの?」 「『ミラー』。対象をつけまわして姿を模倣し対象から魂源力を吸い取るっていうラルヴァよ」 ストーカーの話をもっと真面目に聞いてれば!と宮子は悔しそうに歯噛みする。 「ミラー…鏡のようにってことね?」 「姿どころじゃないわ。その能力も、異能も何もかも真似る。実質あれはもう一人のナオよ」 「なるほど」 心なしか苦しそうな表情で直は頷き、その場で足を止めた。 「先輩、何してるんですか!」 慌てて呼び止める伊万里を一瞬見やり、直は苦笑いと共にミラーの方を指差して見せた。 その指の先でミラーは大きく大地を蹴って飛び上がると、急加速し弾丸のように突っ込んでくる。 「勝手知ったるなんとやら、あれがミヤの言う通りならどの道逃げられはしないさ」 その様子を遅れて確認した宮子は一瞬唇を噛み、更に一拍の時を置いて口を開いた。 「ナオならできる、迎撃して!」 「そんな、先輩あんなに大怪我してるのに!」 半ば悲鳴に近い伊万里の声。だが直はそれには構わず近づいてきたミラーを加速した右ストレートで迎えうつ。と、突然映像のコマが何コマか飛ばされたかのようにミラーの姿が拳を伸ばす直を鏡写しにした姿に転じる。一瞬の後、お互いの拳が噛み合い、その反動で双方同じだけ後ろに退いた。 「ミラーには獲物として真似た人間の自分に対する攻撃行動を最優先でトレースする習性があるの。たとえナオが疲れてても向こうが勝手に合わせてくれる。ナオが頑張ってくれる限り食い止められるわ」 稲生先生の脱線さまさまね、と唇だけで笑う宮子。 「でもそうしてる間に魂源力を持ってかれるわよ。時間稼ぎにしか…」 「そんなの言われなくても分かってるわよ!」 下を向いたまま怒鳴り散らす宮子。いつも直をリードし続けていた宮子の姿しか知らない伊万里にとって、彼女のこんなに余裕の無い姿を目の当たりにするのは初めてだった。 この二人の苦難を苦難とも思わないような姿に少し感覚が麻痺しかけていたが、今こそがこの二人にとって最大のピンチなのだと伊万里は改めて体感した。 (だったら、私の出番だ) 先程の戦いが彼女の自信を確固たるものとしていた。 苛立たしげに考え込んでいる宮子を残し、伊万里は試合用薙刀を構えて飛び出す。 「駄目、巣鴨さん!」 思考に没頭していたため気付くのが一瞬遅れた宮子が大声で制止する。 (倒せるとは言わない、でも、隙を作るぐらいなら…!) 「そいつはエレメントなの!」 (…え?) だが、既に遅かった。力強く振り下ろされた薙刀は暖簾に腕押しという言葉そのままになんの引っかかりも無くミラーの体をすり抜けていく。 ミラー。カテゴリーエレメント、ランク上級B-4。上級ゆえに物理的干渉は一切受け付けない。ただ、獲物から魂源力を簒奪するための器として獲物の魂源力を使い擬似的な肉体を構成する必要があるので、同一の魂源力を有する獲物本人なら普通に触れることができるのだ。 そのことを知らずに思い切り薙刀を打ちこんだ伊万里の体は大きく前に流れ、その頭めがけてミラーの拳が振り下ろされる。 直は半ば反射的に伊万里とミラーの間に踏み込みミラーに向けフックを放っていた。ミラーは瞬時にその攻撃をトレースする。お互いの距離が詰まっているため攻撃がぶつかって相殺することも無い。自分の拳とまったく同一の軌道でミラーの拳が直の頭を狙う。 (…そういえば、自分の拳を受けたことなど無かったな) 自分の拳がどれだけ自分を壊しうるのか、そんな疑問が不意に浮かび上がってきた。その答えがじきに分かる、そう思った瞬間直の体は大きく横に流された。 その方向を見やる。今まで直がいた場所に必死な表情の宮子がいて、ミラーの拳は変わらず迫ってきて。 そして、ミラーに殴り飛ばされた宮子は直の視界から消えた。 思わず視線で追いかける直の前で宮子は地面に打ち付けられ、そのまま動かなくなった。 自分の体がごっそりと削られ、そこから削られた分の埋め合わせとばかりにさまざまなものが流れ出るような感覚だった。 その感情の激流のままに、直はミラーに飛びかかった。 「ここから…いなくなれ!!」 掌底同士がぶつかり合う。同時にその激突面からあふれ出た多量の風がお互いを吹き飛ばす。宙に浮いた状態の直は大きく林の木立の中に、そしてミラーはその反対側の海の方へ。飛ばされる直と同じ動きをするミラーだが、擬似的なものとはいえ体を得た以上、エレメントとはいえある程度は物理法則にも従わざるを得ない。 そのためフェンスをすり抜けたミラーは宙に留まることができずそのまま海へと落下していった。 だが、それも今の直にはどうでもいいことだった。直は気もそぞろに宮子のもとに駆け寄る。 「ねえ、ミヤ…起きてよ、ねえ!」 顔をくしゃくしゃに歪め、直は動かぬ宮子を強く揺さぶり続けた。 「落ち着いてください、先輩!」 一足先に宮子に処置を行っていた伊万里が直を突き飛ばした。 直と違い『護る』ための一環として救命措置も学んでいた伊万里はこの事態にもまだ冷静でいられたのだ。 いや、正確には間接的にとはいえ宮子を傷つけてしまったことに対する責任感でいっぱいで他の感情が抑制されていた、というのが真相だった。 「鼓動も呼吸も特に問題ないです。頭も打ってるわけじゃないみたいですし、気絶してるだけです」 「え?そう、そう、なんだ…」 緊張を解く直。伊万里もむしろ直以上にほっとしている。 (それにしても…) ようやく他の事に思考を向ける余裕が戻った伊万里は考える。 伊万里にとって、ここまで取り乱す直の姿を見るのも初めてだった。伊万里は宮子の左腕が脱臼していること、そしてさっきの判断はあくまで素人判断に毛が生えた程度もので確実と断言できるものではないことは伏せることにした。 「結城さんは私が担ぎます。今のうちに逃げましょう」 そう言いながら伊万里は宮子を担いだ。 「いや、巣鴨君はミヤと一緒に降りて。私はここに残るよ」 「何言ってるんですか!?一人じゃ絶対あれには勝てないですよ!」 怒りと共に翻意を迫る伊万里。 「…誰かがあれを食い止めないと三人とも共倒れだよ」 ため息と共にそう答える直。この直後の事態――ミラーが限定飛翔で舞い戻ってきた――を察したゆえの言葉だった。 「だからって先輩ほどの人がそんなに簡単に諦めないでください!皆で生きて帰るんです!」 業を煮やした伊万里は直の手をとり、半ば引きずるように走り出した。 「…ありがとう」 とっくに直は自分で歩を進めている。迫るミラーを先程と同じ要領で海に追い返しながら逃げ続けるその最中、突然直が口を開いた。 「え?」 状況は一向に好転しなかった。悪い予感を否定してほしい、そう思いながら伊万里は聞き返した。 「ミヤにしろ君にしろ、私のことをそんなに気にかけてくれて嬉しかった。だからこそ君たちには生き残ってほしい」 「何でそんな簡単にそういうこと言えるんですか…?」 どうしてそんなことが言えるのか、伊万里には全く理解できなかった。 「どちらが必要なのか、そういう問題だよ」 悲壮感でも自分を貶める故でもない、ただただ淡々とした口調だった。 ああ、そうか。 道理で、何かあるたびに死の旗が立つわけだ。 ――この人は自分の命に対する執着が薄いんだ。 …でも、それは。 「だから、行くね」 そういい残してそばから離れようとする直の腕を、伊万里は再び掴み取るや否や思い切り自分の方に引き寄せた。 不意を突かれた直の体は小さくつんのめるようになり、その頭は伊万里とほぼ同じ高さまで下がる。 「失礼します」伊万里はそう呟き、引き寄せた勢いのままに大きく振りかぶった手で力強く直の頬を張った。 「なんで…わからないんですか?」 頬を張られたそのままの状態で固まっている直に告げる伊万里。 「先輩の命はもう…先輩一人のものじゃないんですよ」 「……」 何かを言おうとした直だったが、まるで自分がぶたれたかのように声が震えている伊万里の姿に口を挟むことができない。 「あの時先輩が火事から助けたあの子も、バイクに轢かれるかもしれなかった人たちも、そして私だってみんな先輩には感謝してるんです。それなのに先輩が簡単に自分の命を投げ捨てたら私たちのこの気持ちはどうしたらいいんですか!助けるだけ助けておいて先輩は無責任です!」 伊万里の言葉を咀嚼するように何度も頷く直。しばしの静寂。そして。 「…私がいてくれないと…困るということ?」 「当たり前です!」 きっぱりと断言する伊万里。 「そうか。そう、か…」 そう絞り出すように言う直。 「…それならまだまだ足掻いてみなければいけないか。知らぬ間に随分と重いものを背負い込んでしまったものだね…」 嘆くような言葉ではあったがその声音は確かにどこか嬉しそうな色が支配していた。 「…重たい女で…悪かったわね」 伊万里の背中から切れ切れの声が響く。 「結城さん!」 「ミヤ!大丈夫なの!?」 「まだ頭ぐらぐらするから大声はやめて…」 宮子はするりと伊万里の背中から降りるとよろめきながらもしっかと立ち上がった。 「良かった…」 涙を滲ませ目頭を押さえる直。 「安心するのはちゃんと戻ってからよ。…『皆で生きて帰る』んでしょ?」 「結城さん、本当に大丈夫?」 先程身を挺して直を庇った時といい、ある意味ではとても似たもの同士だと伊万里は思っていた。 ついつい問う口調もきついものになる。 「無理してないって言ったら嘘になるけど、今はそれどころじゃないわ。…ナオ!」 まだ話すのも辛そうな宮子だったが力を振り絞り強い声でパートナーを呼ぶ。二人の視線が自分に集まるのを確認し宮子は口を開いた。 「心配かけちゃってごめん。でもおかげで一つ、とても大事なことが分かった。とても難しいけど、私たちが勝てる手が一つだけあるわ」 直はフェンスを破壊し外枠から手早く即席の剣もどきを作り出した。 大きくジャンプして襲い掛かってくるミラーに向かってそれを突きつけると、ミラーは瞬時にその姿をトレースして直と正対する形になる。 攻撃動作を全てトレースするのだからいつでも攻撃できるという態勢と気迫さえ保っていればその状態でミラーを金縛りできる、ここまでは宮子の言ったとおりであった。 伊万里はその直の後ろで薙刀を普段とは逆に石突の部分を前に向ける形で構えをとっている。 宮子の作戦では彼女が最大のキーマンだった。 (そう、先輩が生きるか死ぬかは私次第なんだ…) と、構える薙刀の先端がゆっくりと下に下りていく。慌てて元の位置に戻そうとするが、 (なんで!?) 毎日のように振るっていたそれが、あり得ないほどに重い。重い、と認識することで更に刻一刻とその重みは増していく。 今までは何かしら「~かもしれない」と解釈する余地がある余地があった。例えば先の謎の異能者との戦い。もし自分が動くことができなくても先輩は自力であの男に勝てたかもしれない。 だが、今回はその余地はない。躊躇えば死ぬ。タイミングが少しでもずれたら死ぬ。場所が少しでも違ったら死ぬ。 偶然がめぐり合わせたこの先輩、どこか人とずれてて、一見他人のことなどどうでもいいように見えて意外と人には優しかったりするこの少女の生も死も、全ては自分の責任なのだ。 (動いてよ、今、今動かないと…!) その焦りが、今度は彼女の腕から力を奪っていく。 縋るように直の背中を見やる。負傷が激しく、しかもこうしている間にも魂源力を奪われ続けている彼女は気迫を保ち続けてミラーの動きを留め続けるので精一杯だ。 無意識に視線をあちこちに彷徨わせる。だが宮子はもういない。「もう何の役にも立たないだろうし、怪我した私がいたらナオの集中の妨げになるだけだから」と苦渋の決断で既にこの場を離れていたのだ。 (自分で何とかしないといけないのよ) 何度もそう言い聞かせる。だが、思えば思うほどに重みは増していく。 ついには、泥沼のようになった地面に飲み込まれていくような感覚まで伊万里を苛み始めた。 「…困ったな」 十重二十重に伊万里を押し包む精神的重圧が生み出した偽りの感覚を矢のように貫き、直の言葉が伊万里の体を射抜く。 「え?」と顔を上げる伊万里。背を向けたまま直は語る。 「先輩らしく何か心を解きほぐせるようなアドバイスをしようかと思ったのだけれど、いい言葉が思い浮かばないんだ」 「正直に言います。先輩に言葉でどうこうなんてのはあまり期待してませんから」 半ば習い性になっていたやりとりが、思わずそう口にさせていた。 「相変わらず手厳しいね」 「あんなことしておいてすぐにこういうこと言うのもどうかと思うんですが、らしくないですよ。先輩はもっとこう…目の前の障害とかそういった余計なものなんてどこ吹く風って感じで吹き抜けるように走り続けていればいいんです」 あっという間にこちらがアドバイスする側になっていた。仕方がない、と伊万里は思う。 この人はどうにも放っておけないところがあるのだ。この場に宮子がいれば全力で頷いてくれることだろう。 「で、こっちが先に行く先輩の背中を見る。そういう先輩らしさもありだと思いますよ」 「背中で語るって、それまるっきり男性のやり方だよね…」 がっくりと肩を落とす直。気迫の網が緩み、ミラーがゆっくりと動き出す。 「先輩!」 伊万里の警告に慌てて直は姿勢を正しミラーを封じた。 「…まあ巣鴨君がそれでいいなら私も構わないのだけれど。…では、行こうか」 言葉と同時に、直はゆっくりと歩き始めた。ミラーも全く同じ動作で近づいてくる。 伊万里も直に続いて歩き出す。伊万里をあれだけ苦しめてきた重圧は既に吹き払われていた。 (『自分ひとりの命じゃない』) 放った言葉がブーメランのように回帰してきた。 少なくとも、目の前の大きな背中は私を見守っていてくれる。 一人と一体はお互いの間合いを無造作に踏み越えた。直のすぐ後ろをついていく伊万里も続けて間合いに踏み込む。直と全く同じ姿のミラーは直と睨み合いこちらなど目にも止めていない。それでも、その大きな体は直の持つ威圧感すらトレースしているかのようであった。 それでも伊万里は躊躇わない。迷いはもう消えた。それに、 (私と先輩とで二対一だ) 何するものぞ、という気概が伊万里の体に漲っていた。 ――私がナオを突き飛ばしたあの時、ナオの位置が変わったのにミラーはそれには反応しなかった。 す、と直は鉄の棒の先端をミラーの胸に押し当てる。同時にミラーの手の中にも棒の姿が浮かび上がり、直の胸に押し当てられる。直が鉄の棒に魂源力を纏わせたのだ。 それを確かめるかのように一瞬動きを止めた後、直はゆっくりと棒を前に突き出した。 ――つまり、トレースする対象が第三者の介入で動かされてもその動きはミラーのトレースの対象にはならない、そのはずよ。 ナメクジが這うような速度でじりじりと力を込めていく。まず、服が容易く突き破られる。更に前へ。皮膚が強引な進入に引き伸ばされながら悲鳴を上げる。 ――そして、ミラーは今ナオの体を正確にトレースした擬似体の形をとっている。 と、限界に達した皮膚がブツン、と破れ切っ先が肉の中へと食い込んだ。 「ん、ぅうん…」 滴る血が服をゆっくりと紅く染めていく。更に前へ。鈍色の侵入者は肉を引き裂きこじ開け奥へと進んでいった。 ――つまり以上のことから結論を言えば、ナオの魂源力を使ってナオが死ぬような攻撃を与えればミラーは倒せるわ。 「ん…あっ」 鉄の先端が肉一枚越しに心臓を突き上げる。思わず、肺の中の空気を吐き出していた。 ――ここで出てくる戦術は一つ。ナオの魂源力を宿した何かを第三者、つまりは巣鴨さんの手でミラーの急所に叩き込む。勝つにはこれしかないわ。 伊万里は宮子の話を順繰りにスクロールする。そう、ここからが最も大事な局面だ。 ――ナオの残りの体力から考えて一発勝負、次はない。だからこうするわ。まず棒なり杭なりを用意して、ナオはそれをミラーの心臓の近くまで突き立ててやって。 鉄の棒をミラーに突き入れる直の手からふ、と力が緩む。 ――ナオが手を離したら、巣鴨さんがそれを押し込んでミラーの心臓を貫く。…分かってると思うけど、棒なり杭なりにナオの魂源力が残留できるのはほんの一瞬だけ。少しでも遅れると全く効果は無いわ。 勿論分かっているわ。最初に話を聞いたときと同じ答えを呟く。相手の動きの機を察するやり方は部活で叩き込まれてきた。それに、短い間とはいえ何度も手合わせをしたり共に戦ったりもした。さっきのやり取りで彼女の人となりも大分分かってきた。 今この時、この場所、この状況。この一時だけならば。 いつも隣で支えている少女を差し置いて、私こそが皆槻直のパートナーだ、と躊躇いなくそう言える。 (私の手で先輩を護る…絶対に!) 直の手が棒から離れる。それを伊万里が認識した瞬間、半ば自動的に薙刀が突き出されていた。石突が鉄の棒をミラーの体内へ深く押し込む。 妙に機械じみた動きで向き直るミラーの顔――能面じみた無表情の直の顔が伊万里を見下ろす。 (…やった) 確かな手ごたえを感じた伊万里は確信を込めて思う。 同時にミラーは顔を歪め狂ったようにのたうち回り始めた。 「先輩!」 伊万里は緊張の糸が解けたように膝をつく直に目をやった。 片手で胸を押さえて俯く直のもう片方の手がゆっくりと上がり、大丈夫だよと告げるかのように軽く振られた。 「…やった!やりましたよ、先輩!」 どうにか顔を上げた直の視線の先では熱せられた飴細工のようにミラーがゆっくりと溶け崩れていた。 最早ついさっきまで直の体を模倣していたといわれても信じるものはいないだろう。その体は蒸発しているかのように縮み続け、重力に耐えかねたかのように頭が肩の上に崩れ落ちそのまま同化していく。 「逃げて!」 何かを察した直が警告を発する。だが安堵に浸っていた伊万里の反応は一瞬遅れた。「え?」と無防備に振り返る伊万里の前でミラーの肩が急激に膨らむ。膨らんだその中央が盛り上がって鼻となり、その上に二つの小さな窪みが、下に一つの大きな窪みが生まれてそれぞれ目と口になる。 それは更に細かい造形を加え伊万里の――「前衛芸術的な」か「冒涜的な」といった形容詞が必要だが――顔となった。 「な、に…これ…」 伊万里の体から力が抜けていく。それはまるで掃除機か何かで内臓をゆっくりと吸いだされるような感覚だった。力を込めて動こうとするが、その力もすぐに吸われていく。薙刀を杖にして立ち続けるのもやっとの有様だった。 (嫌だ、ここまで来たのに…) 半ば溶けた自分の顔がせせら笑う姿に敵愾心が湧き上がるが、その気持ちすらすぐに削られ吸い込まれていく。二つの顔がその伊万里の姿を見て楽しげに歪む。 だが、その片方、直の顔の面影が残るその顔が更に歪み崩れる。一足飛びにミラーの元に飛び込んできた直が握りつぶさんばかりの勢いでその顔を強く掴んだのだ。 (先輩、その怪我で動いちゃ駄目です) そう言おうとした伊万里だったが、体全体が軽く痺れたように動かない。弱弱しく唇を動かすのが精一杯だった。 「大丈夫、『皆で生きて帰る』のだからね」 伊万里に小さく頷きそう優しく告げた直は、ミラーの方に向き直ると一転して厳しい顔となり腕に力を込めた。 「私も女だからね、人の顔をそう醜くされると流石に腹も立つというものだよ」 直は掴んだ顔を強引にミラーの胸の辺りまで移動させる。溶けかけた腕がいやいやをするように襲い掛かる中、直の腕に急速に力が満ちていく。 「大好きな魂源力なのだろう?人のものだと思って散々使い倒してくれたせいで大して残ってもいないけど、しっかり受け取ってもらうよ!」 瞬間、ミラーの背中が数倍に膨れ上がった。直に掴まれていない顔も水死体のように膨れ上がりガクガクと揺れている。 そして、空気を入れすぎた風船のようにミラーは弾け、跡形も残さずに消え去った。 しばらくの間、二人の呼吸音と規則正しい波の音だけが緩やかに流れていた。 「…巣鴨君」 直は伊万里に背を向けたまま口を開く。返事はなかったが、視線はしっかりと感じられた。 「一つだけ、どうしても言っておかなければいけないことがあるんだ」 一呼吸置き、直は続ける。 「君の言うとおり、私はずっと一人で生きてきたと思っていた。正月の凧、そんな感じなのが私の本質だと思う。風に揺られて気ままに流れ、いつか強風に飛ばされ消えていく、それでいいと信じていた。…私のせいで君にはとても迷惑をかけた、本当にすまない」 少しの間、その場を波の音が支配する。やがて伊万里が口を開いた。 「先輩じゃないけど、結果よければ全て良しってことでそれはもういいです。それより、今はどう思ってるんですか?」 「人の本質なんてそうそう変わりはしないさ」 後ろで息をのむ気配が伝わってくる。直は言葉を続けた。 「…それでも、ミヤや君のような人がいてくれるから、今更だけどその意味が分かったから…多少は未練も出てきた。それだけははっきり言えるよ」 「なんだ、びっくりしましたよ」 春の太陽のように明るく暖かい口調だった。思わず振り向いた直を伊万里の柔らかな笑みが出迎える。 「そういう風に思えるなら、もうとっくに先輩は…先輩の本質とやらはもう変わってます。ちゃんと変わったって分かるまでまだ少し時間はかかるかもしれないけど…。もう先輩は大丈夫です。これで私も…安心…」 「!」 くずおれる伊万里を慌てて支える直。 (…いや、気絶しただけか) ほっと胸をなでおろす直。 連戦の肉体的疲労と精神的緊張に加えミラーに魂源力を吸われたために既に体力が限界に達していたようだ。 気力だけで意識を保っていたところに彼女の懸案――死の旗との縁を切らせる――の解決のめどがついたことで気力も途切れてしまったのだろう。 「こんなになるまで…不甲斐ない先輩で、ごめん」 抱き寄せた伊万里の体は予想以上に軽かった。 「…でも、君だって大分無茶しているよね」 もし自分の異能が〈アウト・フラッグス〉なら私はここまで強くあろうとできただろうか? そう考えると、伊万里はある意味では既に「最強」にそれなりに近い位置にあるのかもしれない。 だが、それでも彼女は一人の少女なのだ。 (誰か彼女と共にあり支えてくれる人がいればいいのだけれど) 直はそう考える。だが今のところ、伊万里には浮いた話はないらしい。 「世の中というのは不条理だよねえ、本当に」 まあ彼女ならいずれ必ずそういう人に出会えるだろう、とこれは理屈抜きでそう確信できた。 「こちらの腕も限界、か」 そうこうしているうちに、今度は伊万里を支える腕が悲鳴を上げ始めた。直は苦笑しながら伊万里を地面に横たえる。そのまま立ち上がろうとしたが、今度は足が意思に反して動かない。 「なるほど」 と直は呟いた。限界なのは腕ではなくて私そのものか。 意識を失った二人が発見・保護されたのはその五分後だった。 「正直うるさいって思う時もあったけど、いなくなると寂しいね」 「うん、そうだね」 しばらくの時が過ぎたある日、いつものように直と宮子は二人で帰り道を歩いていた。ただ、ここしばらく馴染みだった二人の同行者は今では滅多に現れることがなくなっていた。 あれから何日かは伊万里たちは一緒に行動していた。だが、彼女以外には知りようもなかったが、直の死の旗は現れることはなくなったようだ。ある日の別れ際、伊万里は困惑混じりに宣言した。 「どうしてだかはよく分からないですけど、先輩は無事死の旗から縁切りされたようです」 …ミラーに魂源力を吸われた影響からか、伊万里はあの日の記憶が曖昧となっていた。自分に大事なことを教えてくれた伊万里が居なくなったようで直は無性に寂しかったが、 「だから、もう先輩は大丈夫です」 と言った後に原因が分からないはずなのにどうして断言できるのか、と言いたげな表情で首をひねる伊万里。その姿を見て直は違う、と思い直した。 (たとえ記憶が無くなっても、あの日のことが無くなったわけではない…そうだよね) 「巣鴨君、本当にありがとう」 「私、大したことしてないですし」と慌てる伊万里に、直は感謝の気持ちを込めて深々と頭を下げた。 「…仕方ないさ、彼女の『最強への道』は大変な道だからね。安全宣言が出た私たちにそうそう構ってもいられないよ」 「そんなこと言って、顔に寂しいって書いてるよ」 「はは、だろうと思った。…だったら今度はこちらから会いに行こうか?」 珍しい発言に宮子は驚き、まじまじと直の顔を見上げる。 「…そうね、なんなら今からでも。びっくりさせてやりましょ!」 だが勿論、宮子に断る理由などなかった。 死を視る少女と死に惹かれる少女との邂逅の物語は、ここで幕を閉じる。 だが、水面に落とした小石が作る波紋が水面に写る像を揺らがせるように、この小さな事件はさまざまなものの因となる。 最も近くで影響を受けるのは、やはり当事者たる四人の少女であろう。 この事件により四人共に大なり小なり変化を得た。それが各々の人生にいかなる影響を及ぼすのか…それは神以外には知る由はない。 だが、神ならずとも理解できる因果の連なりもある。 少女たちよりやや遠く、聖痕(スティグマ)では放った刺客の敗北を受け、次なる刺客の選出が行われていた。 当然、その刺客は更なる強い力を持つはずである。一人の少女を消すために町一つ巻き添えにするのも辞さない、確実に死の巫女を抹殺するためそのような異能の持ち主が選ばれることであろう。 そして、更に遠くまで届いた波紋は、ある組織を動かすに至った。 違法科学研究機関「オメガサークル」。 科学を絶対視し倫理を踏み越えることを辞さない者たちの集団である。 その彼らがなぜ死の巫女に目をつけたのか、あるいは何か他の意図があるのか?それはここで語るべきことではないだろう。 ともあれ、彼らは死の巫女たる巣鴨伊万里に護衛を派遣することを決定した。 殺風景な部屋に軽いノックの音が響く。 「入っていいわよ」 部屋の主、眼鏡の女性が告げると一人の少年がドアを開けて入ってきた。 首に下げた真っ赤なヘッドフォンはトレードマークなのだろうか。どこか幼い顔だちには存外良い組み合わせなのかもしれない。 「悪いけど今日も新しい仕事よ」 「はっ、ここに仕事の話以外で呼ばれたことなんてないけどな」 仏頂面で毒づきながらも少年は女性が執務机のこちら側に押しやったものに目をやる。 「なんだこりゃ、…制服、か?」 「おめでとう」 女性は大仰な身振りで少年にそう告げた。 「あなたはこれから学生として学校に通うのよ、オフビート」 オフビートと呼ばれた少年と「死の巫女」巣鴨伊万里。 かくして運命は二人を引き寄せることになる。 この二人が出会い始まる物語、その物語は大きなうねりとなって世界を揺るがすだろう。 その時は、もう近い―― ――――――To Be Continued 反逆のオフビート 次回予告 「君はもう少しクラスに溶け込む努力をしたほうがいいと思うよ」 「なんとまあ、浅ましいものだね」 「呪いの文章縫いこんでるの、タミル語で」 「どういうことなのかな、それ?」 「こんなの、もう二度と、真っ平ごめん!」 Next Mission 私たちの七日間戦争 中編 Mission XXXシリーズページに戻る トップに戻る 作品保管庫に戻る
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◆吉福交換 ◆ガチャゴールド活躍イベント ◆新年お年玉イベント ◆新年合計チャージ ◆新年ログインボーナス ◆暗黒闘獣場ドロップアイテム ランキング報酬 ◆新年ルーレットペットルーレット券消費枚数 入手可能アイテム ◆新年活躍イベント ◆吉福交換 ドロップ期間:2023年1月17日5 00~2023年1月31日4 59 交換期間:2023年1月17日5 00~2023年2月2日4 59 期間中、古代遺跡とアリーナで新春吉福を入手可能。 新春吉福とアイテムを交換できる。 新春吉福は毎日最大180個まで獲得可能。 (古代遺跡:毎日最大90個まで、アリーナ:毎日最大50個まで、合計で毎日最大140個まで) 画像 交換可能アイテム 新春吉福要個数 交換可能回数 解放・キューティヘア 800個 1回まで ピンク結晶宝箱×2 500個 1回まで 不滅の銘文宝箱・三角×2 400個 1回まで 橙結晶宝箱×5 100個 1回まで 原始の力の残骸×3 60個 3回まで ランダム染色剤×10 30個 5回まで エビフライ×5 25個 5回まで スキル書×50 25個 5回まで 神紋の粉×300 20個 5回まで 10,000ゴールド 10個 10回まで ◆ガチャゴールド活躍イベント 期間:2023年1月3日~2023年1月10日 ◆新年お年玉イベント 期間:2022年12月31日~2023年1月14日 デイリークエストをクリアして、ボーナスを獲得できる。 期間中、ログイン及び古代遺跡とアリーナに参加して、お年玉を入手可能。 お年玉を使用し、アイテムと交換できる。 お年玉は毎日最大115個まで獲得可能。 (古代遺跡:毎日最大60個まで、アリーナ:毎日最大25個まで) 画像 交換可能アイテム お年玉必要個数 交換可能回数 大吉宝箱 250個 1回まで 中吉宝箱 200個 1回まで 小吉宝箱 150個 1回まで 末吉宝箱 100個 1回まで 原始の力の残骸×2 50個 3回まで ランダム染色剤×4 40個 5回まで 年越そば×5 25個 5回まで スキル書×50 25個 5回まで 神紋の粉×300 20個 5回まで 10,000ゴールド 10個 20回まで ◆新年合計チャージ 期間:2022年12月31日~2023年1月14日 期間中、ギフトを購入することで、目標を達成して報酬を獲得することができる。 チャージ額 画像 報酬 120ダイヤ 属性1回ガチャカード×1ペットランダム染色剤×2 600ダイヤ 属性1回ガチャカード×2橙結晶宝箱×10 1,500ダイヤ 属性1回ガチャカード×5上級武器強化粉末×10自然の恵みギフト×5 3,000ダイヤ 属性1回ガチャカード×8自然の恵みギフト×10上級防具強化粉末×20 6,000ダイヤ 属性10回ガチャカード×1自然の恵みギフト×20ピンク結晶宝箱×2 12,000ダイヤ 属性10回ガチャカード×2自然の恵みギフト×25ピンク結晶宝箱×3 15,000ダイヤ 属性10回ガチャカード×2自然の恵みギフト×25ピンク結晶宝箱×4 20,000ダイヤ 属性10回ガチャカード×2ピンク結晶宝箱×5解放・水晶の翼×1 ◆新年ログインボーナス 期間:2022年12月31日~2023年1月13日 毎日ログインする度に、お年玉が貰える。 画像 名称 詳細 備考 お年玉 交換アイテム ◆暗黒闘獣場 期間:2022年12月31日~2023年1月7日 期間中、ボスに挑戦し、選択した試薬によってポイントを獲得できる。 撃破報酬は毎日1回のみ受取ることができる。 重複で挑戦すると当日の最高ポイントが更新される。 報酬回数は毎朝5時にリセット。 対象モンスター:アイスベア ドロップアイテム 画像 名称 B運命カードの欠片×2 天界ルーレット×4 命星×500 ランキング報酬 順位 画像 報酬 第1位 B運命カードの欠片×25、天界ルーレット×30 第2位 B運命カードの欠片×20、天界ルーレット×25 第3位 B運命カードの欠片×15、天界ルーレット×20 第4~10位 B運命カードの欠片×13、天界ルーレット×18 第11~20位 B運命カードの欠片×11、天界ルーレット×16 第21~50位 B運命カードの欠片×9、天界ルーレット×14 上位10% B運命カードの欠片×8、天界ルーレット×12 上位15% B運命カードの欠片×7、天界ルーレット×11 上位20% B運命カードの欠片×7、天界ルーレット×10 上位35% B運命カードの欠片×6、天界ルーレット×9 上位55% B運命カードの欠片×6、天界ルーレット×8 上位80% B運命カードの欠片×5、天界ルーレット×7 上位100% B運命カードの欠片×4、天界ルーレット×6 ◆新年ルーレット 期間:2022年12月31日~2023年1月7日 ペットルーレット券を使用し、ルーレットを回すことが出来る。 一定確率でペット秋月の兎1号(永久)を獲得可能。 後半になる程確率アップ。 16回回すと必ず永久ペットを獲得できる。 画像 名称 入手方法 ペットルーレット券 10ダイヤ ペットルーレット券消費枚数 回数 必要枚数 1回目 2枚 2回目 4枚 3回目 8枚 4~5回目 10枚 6~7回目 20枚 8~10回目 40枚 11~13回目 80枚 14~16回目 100枚 入手可能アイテム 画像 名称 秋月の兎1号 ペットLvUP果実×1ペットLvUP果実×2ペットLvUP果実×2 召喚のタネ×450 橙結晶宝箱×12 1,000ガチャシルバー 4星花精霊の欠片×60 中級光源石×12中級光源石×24 スキル書×600 上級武器強化粉末×35 中級武器強化粉末×300 中級防具強化粉末×300 3,000,000ゴールド ◆新年活躍イベント 期間:2022年12月31日~2023年1月3日 デイリークエストをクリアして、ボーナスを獲得できる。 目標 画像 報酬 8件クリア 元素召喚のタネ×150、スキル書×300 15件クリア 橙結晶宝箱×10、中級武器強化粉末×200、中級防具強化粉末×300 25件クリア 解放・飛星×1
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神楽 二礼 「刃物じゃないからセーフっすよ?」 基本情報 名前 神楽 二礼(かぐら にれい) 学年・クラス 高等部 1年生 B組 風紀委員見習い 性別 女 年齢 16 身長 155㎝ 体重 懲罰台にのるっすか? 性格 人を馬鹿にするのが大好き。後、地味に馬鹿 好きなもの 肉の一杯入ったチャーハン 人をからかうこと 嫌いなもの 肉の入ってないチャーハン からかい甲斐の無い人 生い立ち 都内にあるそこそこ有名な神社の娘。ちいさい時から男の子に混じって遊びまわるくらい元気な娘だった。何処で道を踏み外してこんな外道巫女になったのかは不明。拍手と同じく実家の神社を継ぐための婿探しと神道系の大学へ行くための前準備として双葉学園に入る。 基本口調・人称 あまり語尾に「!」が着くように声を荒げることはなく飄々としたしゃべり方で語尾は「~っす」(語尾は癖で、余裕が無くなると抜けます)人を小馬鹿にするような喋り方が基本私、あなた、目上は「~さん」年下は呼び捨て 特記事項 巫女万歳な黒髪ストレートの長髪を腰の後ろで赤いリボンで纏めた髪型顔は美人というよりも可愛い系後、巨乳※注:普段の服装は制服です風紀委員見習いなので非番の時意外は常に制服、非番の時だけ普通の私服巫女服は祭事や神事の時だけです キャラデータ情報 総合ポイント 20 レベル 5 物理攻防(近) 3 物理攻防(遠) 1 異能力 5 体力 4 学力 2 魅力 2 運 3 能力 神下ろし(かみおろし):『場』を用意し神楽を舞うことによって実家の神社で祀られている神を召還する その他詳細な設定 魂源力は人並みだが、実家の神木の枝を拝借して作った木刀を振るう。幼き日より家族同然に育った木から生まれた刀はその身の延長のように振るえ、魂源力を浸透させることが出来る。魂源力の篭った刃はエレメント系のラルヴァですら傷つけることが可能になるが、物理攻撃力が増す訳ではないので鉄とか切れるわけではない。 コンクリート殴っても木刀の方が折れます。 能力についての補足 巫女として実家の本殿にすむ神を四つ角を清められた触媒で作った結界『場』と呼ばれる所に召還する 『場』の広さ、触媒の霊格の高さ、神楽の舞の奉納時間、奏でられる音楽の質によって召還された時の見た目が変わる 最低限の召還では2頭身、そこから頭身が上がっていくにつれ力も神に近づく 最終的にはおっぱい大きめの8頭身の大人の女性になる あくまで二礼を寄り代としているのでろくな力が出せない上に効果の可否は神の機嫌次第 死者蘇生なんて絶対無理、数値的に頑張って7くらいの行動が限度 二礼は神に「お願い」して能力を使っているのであって 神が「そいつ嫌いだからイヤ」って言ったら効果は出ない しかも行動を起こすたびに神楽で溜めた力を使う為、限度を越えると『場』も消える 能力の効果も『場』の中でしか使えないという条件がある その代わり『場』の内部では敵を捕縛する『縛』、怪我を癒す『治癒』、穢れを払う『加護』を使うことが可能 また、『場』は神聖な場所であるため「二拝二拍手一拝」を行わずに入ったものには問答無用で『縛』がかかる 『場』は低級な結界としても仕様可能 ※注:「拍手 敬」との関係はただの知り合いです 接点は主に中華料理店のみ、他は道端で会えば立ち話を多少するくらい しかし、全てにおいて人をからかうことを優先するため 現状で一番からかい甲斐のある「拍手 敬」のいる中華料理店周辺によく出没する模様 拍手 敬の巨乳好きを自覚しており、それをネタ(おどし)に扱き使っています の、筈でしたが……どうなることやら 対PCの質問集 簡単に自己紹介をお願いします 神楽 二礼(かぐら にれい)、双葉学園1年B組で風紀委員見習いっすよ 異能について教えてください 神様呼ぶことかな 手間かかるんであんまり呼びたく無いっすけどねー 特技があったら教えてください 巫女の仕事が出来るっす 趣味や日課があれば教えてください からかいがいの有る人で遊ぶことっすかねー あとチャーハン食べに行くこと 自慢話があればご自由にどうぞ おっぱいの大きさ? ……やっぱ今の無しっす 朝の挨拶は何ですか? おはっすよー 好物(食べ物)を教えてください お肉いっぱい入ったチャーハンっすね 良く食べに行ってるっすよ 好きなおかずは最初に食べる?最後まで取っておく? 最初に食べるっす 出来れば多く食べたいっすからねー 体で最初に洗う箇所を教えてください 懲罰台行くっすか? 犬派か猫派どっち? 犬派っすね 猫も嫌いじゃないっすけど、やっぱり言うこと聞く犬の方が好きっすよ 家で落ち着く場所は? お風呂っすねー ストレス解消によくすることは? 知り合いにからかって楽しくて美味しいチャーハンも作れる人がいるので その人のところに行くっす お友達か知り合いを3人ほど教えてください 造間 改(ある店で良く会うっす) 星崎 真琴(ある店で良く会うっす) 拍手 敬(良く行く中華料理店の店員で先輩っす) 学園で何か頑張っていることはありますか? 風紀委員に巫女の修行に……あと婿探しっすかねぇ 双葉学園って、どういうところがスゴイと思いますか? んー、自由? 割と何でもやりたい放題出来るのが凄いと思うっすよ 逆に、この学園に足りないものって何だと思いますか? もうちょっと服屋さんの種類が欲しいっすね 胸にサイズ合わせるとどうしても他が合わなくなっちゃうんすよ 学園生活での一番の思い出を教えてください まだ一番って言えるほど学生やってないっすよ これからこれから テスト勉強は真面目にやりますか? (それとも一夜漬けか?ヤマは張るか?) 真面目にやってるっす 成績が実家に通知されさえしなきゃやらないんすけどねー 異性のタイプが知りたいです からかいがいの有る人っすね 学校内に好きな人がいたら教えてください! んー、ノーコメントっす 河でおぼれそうになってる人が二人居ますが助けられそうなのはどちらか一人だけ。どうしましょう? 助かる方だけ助けるっすよ 目の前にラルヴァがいます! どうしますか? とりあえず木刀で殴るっす あなたはラルヴァを殺して平気ですか? 向こうが襲ってくるなら良いんじゃないっすかね 初体験はいつ? 懲罰台確定っすね 巫女っすよ、私 何か言っておきたいことがあれば自由にぶっちゃけてください 特に無いっす お疲れ様でした。今日帰ったら何をしたい? お腹すいたんでチャーハン食べに行くっすよ 登場作品 【ある中華料理店店員の悲劇 前編】 作者のコメント 職業巫女兼風紀委員見習い、悪魔な性格を思う恩分発揮し木刀でラルヴァ(と人)を殴るため 「刃物じゃないからセーフっす」を免罪符に今日も二礼は行く チャーハン食べるよ!
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松明 よく燃える木を照明用具として加工した物。 蝋燭 蝋を使った明り。 そのまま蝋燭台に立てて灯したりランプに入れて使用する。 松明こん棒 松明を武器として使えるようにしたこん棒。 カタイカシの木をくり抜き、油をたっぷり吸わせたスポンジストーンを先端にくっつけて完成。 殴ると焼くのダメージを同時に与えられるが、あまり振り回し過ぎると火が消えてしまう事も。 魔導松明・魔導蝋燭 魔法の術式が組み込まれた原始的な照明。 部屋に人が入ると勝手に火が付く仕組みになっている。 古い遺跡等のダンジョンによく使われている。 周囲の酸素と魔力を消費するので閉所での長時間の使用は危険。 ランプ 蝋燭等を入れて使う照明の総称。 魔力いらずで安上がり。一般家庭の灯りと言ったら主にコレ。 魔石ランプ 魔石によって光る照明の総称。 内部の魔石の種類によって使い方は様々だが、いずれにせよ魔石に蓄えられた魔力が底をついた時点で唐突に光を失う。 魔力の再充填は不可能では無いが、それなら魔導ランプを使った方が効率的。 魔導ランプ 魔力を通す事で光る照明の総称。 当然だが魔力がなければ使用できず、使用中は絶えず魔力を消費する。 魔力の流し方次第で光量の調節が可能。また非常に軽い。 妖精ランプ 内部に閉じ込めた生物によって光る照明の総称。 「妖精」と名付けられてはいるものの、その中身は低位の精霊や発光性の生物である。 腐臭石ランプ 腐臭石を用いた燃料ランプの一種。 適量の石と水を容器内に入れ、反応して噴き出したガスに点火して使用する。 燃費はかなり良いが少し臭い。 関連 光源石 照明魔法 スポンジストーン 赤熱水晶 地光石 ピューマーライト 腐臭石 蛍珠 魔包瓶 関連する動植物 チョウチンダコ ヒカリスズラン ファイアフライジェリー ランタンツリー 魔物 ファントムランプ 目次に戻る
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9 ×××××は口を大きく開けて硬直していた。 視線の先では、××が「うっ」とうめいてずるずる横に倒れていった。わき腹のあたりから鮮血が噴き出し、ブラウスを濡らしていった。 「いやぁああ、××ちゃぁあん」 ×が自分の頭を両手で抱えて叫び、絶望を表現する。とっさに駆けつけるが、××は銃で撃たれた痛みに苦しみ喘ぎ、歯を食いしばっていた。 ジュンは拳銃を懐にしまい、静かに言った。 「××だけは、不合格だ」 ×××××もよろよろと××に近づき、怪我の様子を見る。幸い急所は外れていた。それからジュンをきっと睨んでこう声を荒げる。 「どうして、どうしてこんなことを!」 「用済みだからさ」ジュンはそう言った。「××は君との戦いで倒れた。そう、エリザベートには説明しておく」 「こんなことしなくたってぇ!」と、×が泣きながら怒鳴る。 「どうってことはない。××もそこの×××××も、結局のところエリザベートに魂源力を抜かれるんだから」 「そんなぁ・・・・・・やだ、ひどいよぉ。せっかくここまでやったのにぃ・・・・・・」 「ふふふ、こんな奴なんてどうでもいいじゃないか・・・・・・」 その発言に、×も×××××も大きく目を見開いた。 「クチだけで全然強くない。そんな情けないやつの、いったいどこがいいんだい?」 「やめて・・・・・・! ××ちゃんの悪口を言わないで・・・・・・!」 ジュンは前に出た。ずかずか×に接近して××から引き剥がし、無理やり立ち上がらせる。そして居間のじゅうたんに突き飛ばした。×は「きゃっ」と悲鳴を上げた。 「何かと目障りだったんだ、僕にとって」 ×が上体を起こしたときには、すでにジュンの顔が目の前にある。強引に押し倒されてしまった。 「僕ね、君のことが好きなんだ、×」 奔放すぎるジュンの振る舞い。×は何も言い返すこともできず、ただただ信じられなかった。「この人、どうしてこんなことするの?」と。 「××はどうもいけ好かない。君の隣にいるアイツが気に入らなかった。だからね、ずっと消すタイミングをうかがっていたのさ・・・・・・」 たったそれだけのことで、××をあんなかわいそうな目に合わせたのか。 たったそれだけのことを、こいつはこうでもしないとできないのか。 人に愛を告げることや、欲しいものを手に入れることを、こいつは暴力に訴えない限りできないのか。それで本当に欲しいものや欲しい人の心が、手に入るとでも思っているのだろうか? いや、力ずくで得られるものなど何もない――。 さぁっと×の心を黒い感情が支配する。ジュンに触れられただけで、ジュンの顔を見ただけで、ジュンと目と目が合うだけで、とてつもない不快感がこみ上げる。不快感はやがて怒りとなり、心のうちがめらめら燃える。 「さあ、×。もう邪魔者はいないよ。今日このときから僕らはずっと一緒だ」 「やめて」 「僕と一緒になって、エリザベートに力を捧げて。地獄の底まで君は僕のもの」 「やめて・・・・・・!」 「愛してるよ、×・・・・・・」 ジュンはそうささやきて、×の唇を奪おうとする。 「嫌ッ!」 うっとジュンがうめき声を上げた。×がガリッと彼の顔を引っかいたからである。 彼は無言で頬に手を当てる。斜めに赤い傷が走っており、出血を確認する。ジュンのこめかみに青筋が走った。 「このッ!」×の頬を打った。「どうして言うことを聞かない! おとなしく僕のものになってしまうんだ!」 「触らないでぇ!」 次の瞬間、ジュンは×から弾き飛ばされていた。宙を舞い、床に叩きつけられた。 背中から叩きつけられたジュンは、びっくりして×のほうを向き直る。彼女は球状の結界に守られて立っていた。神聖な結界によってこの下種を弾き飛ばしたのである。 魂源力が静かに×の全身から放たれている。彼女の涙が左右にゆっくり泳いで流れていくのがそのしるしだ。 「××ちゃんを悪く言ったあなたを許さない・・・・・・」 ×の足元に白く発光を見せる魔方陣が出現したと思ったら、それが一気に床全体に広がった。「なんだ!」。これほどの力の具現を、島の外で暮らすジュンは見たことがない。 ×を包む結界が膨張を始めた。術者の少女を守る鉄壁のごとき甲羅は、下心に満ちた卑しい感情など一切許容しない。 「防御しかできない君に何が出来る!」 「あなたなんか」 結界はどんどん膨らんでいく。どこまで膨張するんだとジュンは固唾を呑んだ。 「あなたなんか・・・・・・!」 いや、違う。 ジュンはようやく気がついた。これは身を守るための結界ではない。 「消えてしまえばいい!」 ドンと、×は出せる限りの魂源力を解き放った。球状の結界はそれに反応して一度振動すると、怒りの爆発をそのまま描写するかのように膨れ上がっていったのだ。ジュンに向かっていく。 「ぐ、ぐぉおおお!」 両腕を前に突き出し、ジュンは×の結界を受け止めた。いくら彼が両足を使って踏ん張っても、彼はどんどん後ろへ押し込まれていった。 「結界で攻撃に出たか・・・・・・やるな!」 断固たる姿勢を貫き通すが如く、結界はジュンをどんどん押し出していく。まるで生きているかのような結界の壁だった。憤怒。拒絶。×の感情そのものがジュンに襲い掛かっている。 「だがそれでどうなるっていうんだ! 馬鹿な真似はやめ――何ぃ!」 ジュンは後ろを向いて愕然としたのであった。 そこには、居間を保護するために×に張らせた一枚目の結界があったのだ。ジュンは結界と結界に挟まれようとしているのだ。ズシンとついに結界どうしが衝突する。 「ぐぎゅううおぉおお、×ぅ、×××ぃいいいいいいいい!」 壁と壁に圧迫されて、めきめきとジュンの体が潰されていった。 「あなただけは絶対に許さないんだからぁ!」 両目をぎゅっと瞑り、最後、×は全力でジュンに向かって叫んだ。その瞬間、星が爆発を起こしたかのように結界が最後の膨張を見せ、部屋全体が閃光に包まれる。 力を全解放した×は両膝を付き、座り込んでしまう。最初に貼った結界も解除され、戦いで荒れた居間がもとの姿を取り戻した。 ぼたぼたと、壁際で何かが落ちた。 それは結界に押しつぶされて平面となってしまった、醜いジュンの死体であった。 「助かったわ、×。本当にありがとう・・・・・・」 顔面を脂汗でべったり汚している。生命力が高いのも異能者の特質だろう。 そんな二人の前に×××××がやってきた。そう、彼女たちにとって戦いはまだ終わってなどないのだ。毅然と二人にこう言った。 「馬鹿な真似はやめて、私たちと島に帰ることね」 くっと真横を向き、××は×××××の顔を見ない。 みんなを裏切ってエリザベートに付き、混乱に陥れた××と×。×××××は、今更二人がどんな抵抗をしてきても連れて帰るつもりでいた。 「×××××、××ちゃんを責めないで」 負傷した××の傍らについている×が、懇願するようにそう言う。 「××ちゃんはね、×××××を助けたくてわざとあいつらについていったの」 はぁ? と×××××の目が丸くなる。 つまり何だ。×××××を助け出すためにわざわざ双葉島の倉庫で戦い、学園やみんなを捨ててここまでやってきて、こうして大怪我してまで死闘を繰り広げたとでもいうのか。 「それだけじゃないわ。親玉を暴いてやりたかった」 ××は相変わらずそっぽを向いたまま、ぶっきらぼうに言う。 「何度も言ってるでしょ? 私はただ活躍したかっただけなの」 バシンと×××××が頬を叩いた。叩かれた××はようやく彼女の顔を見る。×××××はとうとうこらえきれずに、ぼろぼろ泣いて××に抱きついたのである。 「私たちがいるじゃない! 力を合わせればよかったじゃない! 何よもう、心配させて!」 胸元でわんわん泣き喚く×××××。しばらくぽかんとしてから、××にも笑顔が戻る。 「まったく、怒ったり泣いたり。表情豊かね・・・・・・」 ×××××を××は優しく抱きしめた。×は安心して肩をなでおろしている。 本当は自分たちだけでアジトを突き止めて、ジュンとシホに負けたとき、もうこうすることしか生き延びる手段がなかっただけのことだった。 情けなくてたまらなかったと思う。良心も痛んだだろうと思う。そして悪の手先となるのは屈辱的だったと思う。 でも×にはなんとなくわかる。××は活躍したかったからだけではなく、×を守るためにプライドを捨て、生き延びるためにあがいたことを。 ×はしっかりと前を向いた。二人にこう言う。 「何か手当てできるようなもの探してくるね。××ちゃん、待っててね!」 弾むように駆け出して、×は居間を出て行った。残された××と×××××は、そんな彼女の後姿を見ながらくすっと笑った。 「気持ちの切り替えが早い子ね。私、何だか×が恐ろしいわ」 「×はただ、あなたについていっただけなの?」 「え? ま、まあそうでしょうね。まったく、いっつもあの子は私に」 「×はね、きっと本当にあなたのことが好きだから付いていったのよ? 仲間を捨てて、悪者になってまでね。ちょっとは感謝しときなさいよ」 「う、う~ん。まぁ、いい友達を持ったと思うわ・・・・・・」 「うむ、いい友達を持ったもんじゃないか」 ビクッと二人は驚いてドアのほうを向く。完全に油断しきっていた。得体の知れない人物の声だ。 そして目に飛び込んできた光景に、××はひどく驚愕する。 「×!」 ×は意識が無いのか、襟首を掴み上げられている。 腕と足をぶらりと下げて、返事も無い。そんな彼女を片手だけで掴み上げているのは、赤いドレスに身を包んだ西洋風の少女であった。背丈も×とほとんど変わらないのに、とんでもない力だ。 「私のお友達も、それぐらい素直でおりこうだったらよかったのにな・・・・・・?」 隣に転がっている汚い死体に目をやってから、二人に苦笑を見せつけた。 「あんたがエリザベート!」 初見となる×××××はわなわな震えながら声を荒げる。×××××を拉致させその手にかけようとしている宿敵だ。 「そうとも呼ばれている。なかなか気に入ってるがな」 赤いボブカットに赤い瞳。肌は白い。エントランスホールの肖像画の通りだった。彼女こそがジュンとシホの親玉であり、この洋館の主・魔女・エリザベート。 「×をどうする気!」と、××が叫ぶようにして言う。 「君には教えたじゃないか? こうするんだよ」 「まさか、嘘でしょ?」 愕然とする。こいつは最初から自分たちを仲間として見ていなかったのだ。 敵を欺くはずのつもりが、結局は敵の言いように扱われていた。学園に二度目の背信をし、×××××を裏切って、不本意ながら悪に染まった結果がこれでは、あまりにも馬鹿げていて空しすぎるではないか。 もはや誰の味方でも敵でもない。涙を散らして懇願することぐらいしか、裏切り者の彼女にはできなかった。 「ダメ、やめて――――」 ぱっと手を離した瞬間、×の体がふわりとその場で浮いて静止する。それをエリザベートは背中から抱きしめた。×が赤いドレスに包まれる。 きゅんという、何かが発火したような音が×××××を驚かせる。×の肌や髪、瞳が真っ白になってじゅうたんに崩れ落ちたとき、彼女は物も言えないぐらい衝撃を受けた。彼女の始めて目撃する「魂源力強奪」の瞬間であった。 「・・・・・・ものすごい力だ。やはり双葉学園の生徒はいいモノを持ってるなぁ。あっはっは」 「いやぁあああああああああ・・・・・・」 ××は居間に泣き声を響かせた。いつも自分の後ろについて周り、懐き、共に戦い、時に守ってくれた親友が、無残にもやられてしまった。×を守ってやれなかったことがとにかく悔しくて、情けなくて、悲しい。 ボンとエリザベートの近くで爆発が起こる。魔女はすかさずそれを避ける。 ボンボンと爆発が連続して起こった。弾幕を貼ったような強力な攻撃だが、エリザベートは踊るように避けながら二人のところへ突っ込んでくる。 魂源力の回復した×××××が、エリザベートにエクスプロージョンで攻撃しているのだ。 「××! あなたは逃げて!」 ××はうつぶせになったまま、動かなかった。じゅうたんにうずくまったまま、長い黒髪を背中と床に散らばしてしくしく泣いている。 「大怪我してちゃ戦えない! 早く逃げて! ねぇ、聞いてるの――うっ」 ×××××は喉元を掴まれた、瞬時に重力から解放されたように体が浮き上がり、天と地がひっくり返る。 彼女の体が横の壁に叩きつけられた。エリザベートに投げられたのである。頭を強打したため出血を起こし、右目にべっとりかかった。「何てすごい力なの・・・・・・!」 しかしすぐにはっとしてエリザベートのほうを見る。彼女はとうとう××のところに到達し、毒牙を伸ばそうとしているのだ。 「次は××××、君だ」 「いけない! ××、××ぁー!」 ×××××は必死に××の名を呼んだ。 ××はそれでも動かなかった。床に伏せたまましばらく固まっていた。 そして、フフッと一人で笑い出したのだ。エリザベートも怪訝そうな顔つきになり、手を止めた。 「馬鹿ね私ったら。力とか強さとかよりもっと大事なもの、あったのに――」 気が強くて、強がりで、みんなに美しい黒髪や鱗粉を見てもらうのが大好きな少女。これからも彼女は周囲に力を見せ付けるために、活躍をして実力をひけらかすために自分の戦いを続けるのだろう。 でも、本当に彼女の神秘的な鱗粉はそのためだけに使われるべきものなのか? ××はついに自分にとって大切なものを見つけた。××××という、守りたい人を守れなかったという悔しさから。 「君は何を考えて――?」 エリザベートがそう言ったとき。×××××は、××がスカートのポケットから何かを取り出したのを見た。「マッチ箱」だ。 青ざめる。××が何をしようとしているのか一瞬で理解したのだ。 「ダメ××ぁ! そんなことしたらあなたは――」 汗や汚れで湿っていた黒髪に魂源力が流れ込み、一瞬にして艶や揺らめきが蘇る。背中に張り付いていた後ろ髪がグワッと一瞬にして逆立ち、大粒の鱗粉が無数に発生した。ものすごい形相で××は赤き魔女を睥睨する。 「死ねぇええええええええええええええええええええ!」 マッチに火が点ると同時に、××の両目にも点火して怒りの炎が爆裂した。 ×××××が能力を活用してかきあつめてきた水素たちは、激しい烈風と爆音でもって××の怒りに応えた。さすがのエリザベートも「うぉおお?」と片腕で顔面を覆い、そして爆発に巻き込まれていったのである。 「××ぁ――――!」 爆発を手で覆ってしのいでから、×××××は叫ぶ。なんという壮絶な攻撃だ。鱗粉を最大限に発生させ、それを爆発で相手に浴びせたのだ。当然、爆発による破壊力も秘めたとんでもない自爆攻撃である。 もちろんこの攻撃は××自身もただじゃ済まない。煙幕が晴れるのを待ちながら、×××××は××が無事であることをひたすら祈った。 そして、彼女はその美しさに心を奪われてしまうのである。 制服が破れ、切れ端を埋めるかのように鮮血が全身を濡らしていた。それでも堂々と××××は直立している。黒髪は燃え盛るような揺らめきを持って、翼のように輝いていた。 まさに、ボロボロの羽を背にたたずむ美しいアゲハチョウ・・・・・・。 「見事だ、上出来だ」 ××はひどく顔を歪ませた。非常に悲しそうな顔になり、ぶるぶる小刻みに震えて宿敵の声がしたほうを向く。 自分の全力を持ってしても、大好きな×の仇をうてなかった。実力が足りなかったことよりも、そのことのほうがよほど辛かったからだ。 「しかし、自爆は哀しみしか生まないんだ・・・・・・!」 煙幕が晴れたとき、エリザベートの赤い髪と瞳とやや幼い表情が現れる。そう××に言う赤い魔女の顔は、どこかもの哀しげであった。 それよりも、彼女は信じがたいぐらい残酷な光景を目撃してしまうのだ。 「××××という子がいなければ、君の自爆攻撃で無様に干からびていたことだろう――」 「何者・・・・・・なの・・・・・・あんた・・・・・・」 ××は思わずそう言葉を発していた。眼球を細かく揺らし、がちがち歯を鳴らす。×××××もまた、魔女が見せた本当の力を前にして絶句させられていた。 エリザベートの真正面に、見慣れた透明の「結界」が展開されているのだ。××はその力のことをよく知っている。魔女はその結界で爆発から身を守ったのである。 「最後の最後でお友達の力に殺されるとは。裏切り者にふさわしいマヌケな結末じゃないか」 「×××××。私を殺し――」 ××がそう呟いたときには、エリザベートは「おっと」と彼女の喉を掴んで黙らせていた。華奢な黒髪の少女を、自分よりも背の高い××を、ぎゅっと抱きしめる。 きゅん、という魂を根こそぎ抜き取られる音。直視できず、×××××は悔しそうに横を向いた。 黒髪が一瞬にして毛先まで白くなり、台無しになってしまった。両腕もだらんと下がり、両膝もがくんとじゅうたんに付く。そしてその場に倒れ・・・・・・。 ・・・・・・倒れなかった。 ××はもう一度、自分の足で立ち上がってみせたのだ。 「ほう・・・・・・?」 この珍しい事態に、エリザベートがニヤリと笑う。 「×・・・・・・」 自慢の黒髪も老けたかのように真っ白。そんな無様な姿でもなりふり構わず、××は前へと歩き出した。輝きを失った濁りきった瞳が目指す先は、先に倒れていった×の体である。 「×、どこ? どこなの・・・・・・?」 やがて彼女は×のもとにたどり着けず、とうとう倒れこんでしまう。右腕を前に投げ出し、うつぶせに倒れた。学園や仲間を捨てて魔女の駒となった××と×は、結局エリザベートによって魂源力を奪われ、空しく散っていったのである。 最後、××はこう呟いて残した。 「一人にはしないから・・・・・・×」 彼女の白く枯れ果てた指先は、×の指先に触れていた。 「・・・・・・素晴らしいじゃないか。これが××××の、××××××の魂源力かぁ」 ウサギのような赤い瞳を小さく絞り、嬉しそうな哄笑を見せたエリザベート。 「無尽蔵に沸いてくる精気、異能力。奮えてしまいそうだ。あっはっは、これが欲しかったんだよ・・・・・・!」 そして、エリザベートに異変が生じる。 赤いショートカットの毛先から、みるみるうちに黒い影が伸びていった。それは「髪」だった。彼女に黒の後ろ髪が生えてきたのだ。 ロングヘアーになった魔女は、ばさっと片手で優雅に髪を払う仕草を見せた。 「優れた力を手にしたようだ。もう、この意味がわかるよな、×××××?」 ×××××の姿はなかった。 「逃げたか」クククとエリザベートは笑う。「賢い選択だ。マクスウェルの悪魔か。『欲しかった』――」 そして、真っ白に朽ちた××を見る。背中からは白髪となった後ろ髪が放射線状に伸び、床に散らばっていた。 「カピカピに干からびて標本にもならないじゃないか! 汚いちょうちょだ、あっはっはっはっは・・・・・・」 トップに戻る 作品保管庫に戻る
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異能 「異能」のA級設定 第六項 異能 異能力者は「異能」を生まれたときから持っている異能は一人一能力しか持つことができないものとし、途中で変更することはできないなお、作中では「大人の異能者」の数は少ないものとする原理として、異能力者は魂源力 アツィルト を用いることで能力を使うことができる 「異能」のB級設定 「ラルヴァ」と「異能者」は古来から存在したが、1999年に爆発的に増えたという設定です そのため「双葉学園」では「大人の異能者」の数は少ないものだとされています 作品ごとの傾向 PC一人につき異能は一つという原則はきちんと守られています 一つの異能を工夫して、様々な使い方をさせるのが主流です しかし、ラルヴァを利用したり特定の装置を利用したりすることで複数の能力を使うことのできるキャラもいます 大人の異能者は少数派という設定ですが、それはなるべく守ったほうが良いかと思われます D級設定の一例 主人公の異能が「永劫機」の召喚と操作。その「永劫機」の能力として時間停止能力がある(能力の複数保有の例) 主人公は「高周波のシールド」を出すことができるが、それを地面に流し込んで地震を起こした(工夫の例)
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スティッチ 「オイラは、スティッチ。直進する刺繍糸《ストレイト・スティッチ》のスティッチ」 基本情報 名前 スティッチ 学年・クラス 聖痕構成員 性別 男 年齢 不明 身長 153 体重 68 性格 ぼんやりのんびり 生い立ち ラルヴァ信仰団体“聖痕”の殺し屋 基本口調・人称 オイラ、お前 ゆったりと途切れ途切れに話す 特記事項 艶のある黒髪。黒いポロシャツに黒いオーバーオール小太りの小男で、額に数字の5をひっくり返したような刺青がある キャラデータ情報 総合ポイント 25 レベル 9 近距離攻撃 5 遠距離攻撃 3 異能のレベル 5 体力・防御力 5 学力 2 魅力 2 運 2 能力名 『ストレイト・スティッチ』 特記事項 社会人からレベル2下げ1ポイント余り その他詳細な設定 能力:上空の雲から魂源の柱を下ろし、それの密度と硬度を操る。物理攻撃が5以上なら柱を壊すことが出来る。その際、ガラスが割れるような音が響く。 装備:なし 特徴: 現在の任務は『双葉学園に不和と違和を蓄積すること』 能力発動に「雲」が必要なため、晴れの日は弱い。 荷物の運搬要員としても優秀だが、雨に濡れるか海に落とすかその両方かを覚悟しなければならない。あと遅い。 登場作品 【手のひらを太陽に。―空を歩く者達―】 作者のコメント スティッチとウルケルは殴られ役として考えました。 のんびり地球一周して何回も学園に来てます。