約 1,634 件
https://w.atwiki.jp/tk_takehiko/pages/15.html
目次 執筆時期:2011年2月初稿→2021年2月改訂 著:高宮 毅彦 一部参考:「Hiro's Game Game Town(http //www.geocities.co.jp/Playtown/4342、現在閉鎖)」内「ダブルバトルを極める(投稿日:2006年6月27日、作:モルフ〔https //twitter.com/Master_of_Eifie〕)」 第1章 ダブルバトルとは何ぞや? 第2章 ダブル2大要素その1:行動順と縛り 第3章 ダブル2大要素その2:コンボ 第4章 ダブルで強い要素、強くない要素 第5章 パーティ構築考察 第6章 立ち回り考察 終章 まとめ 第3章 ダブル2大要素その2:コンボ ダブルバトルでは、2匹がかりで行う「コンボ」が多く見られる。 シングルであれば「ステルスロック」→「あくび」や「みがわり」→「バトンタッチ」など、1匹で複数ターンにわたって行うコンボが主となるが、ダブルでは即効性を重視し2匹がかりで1ターンのうちに決めるものが多い。 最も手軽なのが「てだすけ」で、味方の火力を1.5倍にする。たとえ自身の火力が低くても味方の火力を上げれば、自身がわざわざ攻撃する以上のダメージを相手に与えることもできる。 主なコンボ集 これから紹介するのはほんの一部であり、未開発のコンボも沢山眠っている。 〈範囲攻撃系〉 ◆2体攻撃+2体攻撃 至って単純。2体攻撃を相手に2回ぶつけるだけ。 2体攻撃は「いわなだれ」「ねっぷう」「マジカルシャイン」「ハイパーボイス」「ふぶき」「ワイドフォース」「こごえるかぜ」「エレキネット」「だくりゅう」「ふんか」「しおふき」「バークアウト」など。 異なったタイプの技2連発は受け辛く中々の恐怖。同じ技2連発でもそれなりに脅威。 ◆3体攻撃+「まもる」「ワイドガード」 3体攻撃を使う場合の基本となるコンボ。自分にも当たってしまう攻撃を「まもる」や「ワイドガード」を使うことで防ぐ。 3体攻撃は「じしん」「ほうでん」「なみのり」「ヘドロウェーブ」「ふんえん」「ばくおんぱ」「だいばくはつ」「じばく」など。 「フェイント」注意! 「みがわり」でもよいが3体攻撃発動の前に壊れないように。 ◆3体攻撃+その攻撃を無効化できるポケモン 具体的には「だいばくはつ」+「ゴーストタイプ」や「なみのり」+「ちょすい」「かんそうはだ」など。 無効化できるポケモンで「てだすけ」等のサポートを入れると更に強力になる。 中でも「ほうでん」+「ひらいしん」、「なみのり」+「よびみず」は隣の「とくこう」が上昇するので非常に便利。 特性「テレパシー」であればあらゆる3体攻撃と組ませることができる。 ◆3体攻撃+2体攻撃 上記の応用。 3体攻撃を無効化できるポケモンが更に範囲攻撃を使うことでラッシュができあがる。 例えばガブリアスの「じしん」とリザードンの「ねっぷう」、サンダー原種の「ほうでん」とランドロスの「いわなだれ」、ランドロスの「じしん」とサーナイト(テレパシー)の「マジカルシャイン」、キングドラの「なみのり」とトリトドン(よびみず)の「こごえるかぜ」など。 ◆3体攻撃+3体攻撃 更に応用。 組み合わせによっては味方も被害を受けてしまうが、1/4程度に抑えられるならそこまで支障はない。 例えばサンダー原種の「ほうでん」とランドロスの「じしん」、ルンパッパの「なみのり」とトリトドンの「なみのり」など。 ◆「ねこだまし」+範囲攻撃 「ねこだまし」で片方を妨害して範囲攻撃を繰り出しやすくさせるもの。 特にダメージを貰うと威力が下がる「ふんか」や「しおふき」、「すばやさ」を下げて行動順番を遅らせる「こごえるかぜ」「エレキネット」との相性がよい。 ◆「このゆびとまれ」「いかりのこな」「ファストガード」+範囲攻撃 上の「ふんか」「しおふき」に特化した版。 「このゆびとまれ」「いかりのこな」である程度の攻撃を吸い寄せるか、「ファストガード」で先制での妨害を防ぐことで、隣で安全に「ふんか」「しおふき」を撃つことができる。 初手の「ねこだまし」にくれぐれも注意。「ファストガード」とは純粋な「すばやさ」勝負になる。 ◆「フェイント」+範囲攻撃 「フェイント」で「まもる」「みきり」「ワイドガード」を解除することで範囲攻撃を確実に決める。 3体攻撃の場合味方に当たらないように。 ◆「ほろびのうた」+「かげふみ」 「ゆっくりしんでいってね!!!」 なお「とんぼがえり」「ボルトチェンジ」「クイックターン」「すてゼリフ」そしてゴーストタイプ(特にギルガルド)には無力のため対策を練る必要がある。 〈天候系〉 ◆天候変化特性持ち+天候の恩恵を受けるポケモン・技 例えば「あめふらし」ペリッパーと「すいすい」キングドラを同時に場に出すことによって、キングドラが超速で強力なみず技を使えるようになる。 もちろん天候を変えられるとその瞬間に弱体化するため、相手に天候変化要素がないかどうか注意すること。 ◆天候変化+「すいすい」「ようりょくそ」「すなかき」「ゆきかき」 そのターン内に天候を変えることで、天候によって「すばやさ」が倍化する特性を発動させて速攻をかける。第8世代から可能になったコンボ。 主に天候変化特性持ちを交代で出すことで発動させるが、技によって天候を発動させてもよい。 〈フィールド系〉 ◆フィールド変化特性持ち+フィールドの恩恵を受けるポケモン・技 例えば「サイコメイカー」イエッサンと技「ワイドフォース」「トリックルーム」を覚えたサーナイトを同時に出すことによって、「ワイドフォース」を相手2体にぶつけることができる他、先制技を防ぎつつ「トリックルーム」を使うこともできる。 フィールドは天候に比べて変えられる可能性が少ないが、上書きの可能性に注意すること。 〈トリックルーム系〉 ◆「トリックルーム」+遅いポケモン 5ターンの間すばやさを逆転させ、遅いポケモンから攻撃できるようになる。 シングルでは自身もある程度攻撃する必要があるが、ダブルでは隣に任せることができる。 だが「トリックルーム」のコンボという点で言えば下記に挙げる発動に使うコンボの方が有名。なぜならトリックルームは全技の中で最も優先度が低く(-7)、発動の邪魔をされやすいから。 ◆技「ねこだまし」+「トリックルーム」 発動コンボその1。相手1体を封じて隙を作る。 自分より速い「ねこだまし」持ちに弱く、かといって速いポケモンを用意しようにも今度は「トリックルーム」との相性が微妙になってしまう。 発動要員がゴーストタイプならその心配はないと思いきや、特性「きもったま」持ちの「ねこだまし」は食らってしまうので要注意。 ◆技「このゆびとまれ」「いかりのこな」+「トリックルーム」 発動コンボその2。「トリックルーム」持ちが技を受けるのを防ぐ。 ただしどちらも「ねこだまし」より優先度が1低い(+2)ため、これまた「ねこだまし」に弱い。 ◆技「おさきにどうぞ」+「トリックルーム」 発動コンボその3。この技を隣に使うことで、優先度を無視して隣がすぐ「トリックルーム」を使える。 だが「おさきにどうぞ」は優先度0のため、先制して使うには「すばやさ」が高くないといけない。しかしそうなると「トリックルーム」との相性がこれまた微妙になる。そして優先度0のせいで「ねこだまし」にも弱い。 ◆技「ファストガード」+「トリックルーム」 発動コンボその4。ほぼニャオニクス(いたずらごころ)専用。辛うじてクロバットやファイアローも有効。相手の「ねこだまし」を確実に防ぐことができる。 範囲攻撃や「ちょうはつ」「いばる」等には弱い。 ◆特性「アロマベール」「マジックミラー」+「トリックルーム」 発動コンボその5。「ちょうはつ」を完全に防げるため、「ねこだまし」さえ飛んでこなければ安全に「トリックルーム」を始動できる。「サイコフィールド」が展開されていればそれをも防げる。 ◆特性「サイコメイカー」+「トリックルーム」 発動コンボその6。「サイコフィールド」を展開し、相手の「ねこだまし」を防ぐことができる。ただし発動要員が地面にいる必要がある。 この特性を持ち、かつ「このゆびとまれ」も持つイエッサン♀は発動サポート要員として第一級の性能を持つ。 そして上2つの要素を合わせたイエッサン♀(サイコメイカー)+ブリムオン(マジックミラー)の組み合わせはトリックルーム始動要員としてかなりの安定感を誇る。 だが彼女達であっても「いわなだれ」で怯まされて発動が失敗するリスクは防げない。怯め! ◆「ダイウォール」+「まねっこ」→「トリックルーム」 裏技的なコンボ。 「トリックルーム」を持つポケモンがダイマックスをするとこの技が「ダイウォール」になり、先制で使えるようになる。そして味方が自分に対して「まねっこ」を使うと、何と「トリックルーム」が出る。これによって先制で「トリックルーム」が使えてしまう。 なお、上記全ての発動コンボは「トリックルーム」以外に「おいかぜ」「じゅうりょく」等に流用可能。 〈場の変化系〉 ◆「おいかぜ」+「すばやさ」の中途なポケモン 4ターンの間自分と味方の「すばやさ」を2倍にすることができる。 第8世代から「すばやさ」の操作が即時反映するようになったため、「おいかぜ」が決まれば隣の「すばやさ」がすぐ2倍になり、「おいかぜ」の直後に動ける可能性が高まった。 弱点は言わずもがな「トリックルーム」。 ◆「じゅうりょく」+一撃必殺以外の低命中技、じめんタイプの技 5ターンの間命中率が低い技やじめんタイプの技を強引に当てることができる。 ただし、じめんタイプの技はこちらも避けることができなくなるので、たとえば味方が「じしん」を打つ場合などは注意。 また、命中率が低い技と言っても「とびげり」「とびひざげり」は「じゅうりょく」のせいで技が失敗するので、間違ってもコンボに入れないこと。 〈能力強化系〉 ◆味方攻撃+「じゃくてんほけん」 第8世代注目のコンボ。 わざと味方の弱点を突くことで、味方の「じゃくてんほけん」を発動させてリミッターを解除する。「じならし」サマヨールや「なみのり」ドラパルトで味方諸共攻撃してしまうのがお手軽。 単体攻撃技でもよいが、「このゆびとまれ」「いかりのこな」で吸い寄せられないように注意。 ◆味方能力強化技+攻撃技 ダイマックス技のうち「ダイジェット」「ダイナックル」「ダイアシッド」「ダイアース」「ダイスチル」、技「おたけび」「コーチング」は味方を強化する。このうち「こうげき」「とくこう」「すばやさ」が上昇する効果を持つ技は、隣にこれらの恩恵を強く受けるポケモンを並べることで効果を存分に生かすことができる。 例えばダイマックスしたウツロイドの隣にサンダー原種を置いてウツロイドが「ダイアシッド」を使うことで、ウツロイドとサンダー原種の「とくこう」が上昇し特殊技の火力が強まる。 やや毛色が異なるがカイリキーの「キョダイシンゲキ」もこれに分類され、味方が急所に当たりやすい技や使うと能力が下がる技を覚えている場合活用しやすくなる。 ◆「いばる」+「キーのみ」「ラムのみ」 「いばる」で味方の「こうげき」を2段階上げ、持たせたきのみを使い回復させることによって物理火力が通常の2倍のポケモンが誕生する。 ダブルバトル草創期から続く由緒あるコンボだが、「いばる」は第8世代で習得者が大きく減少してしまい、かなり下火になった。 ◆「しんぴのまもり」「ミストフィールド」+「いばる」 上記の応用。「しんぴのまもり」や「ミストフィールド」を貼ることで状態異常に強くなり、更に効果がある間は「いばる」を使いたい放題となる。 ただしこの2つを両立できるポケモンはごく僅か。 ◆「いばる」→「マイペース」 こちらは特性「マイペース」持ちに「いばる」を撃ち続けて強化するもの。 「しんぴのまもり」を貼らなくていいのが利点だが「マイペース」持ちがそもそも限られるのであまりお目にかかることはない。 ◆「おだてる」+上記組み合わせいずれか 「いばる」があるなら「おだてる」を基点としたコンボもあるにはあるのだが、そもそも「おだてる」所有者が少なく、能力が1段階しか上がらず爆発力に欠けてしまう。 それなら「じゃくてんほけん」で2段階まとめて上げてしまえばよいとなるため、ほとんどお目にかかれない。 ◆「はらだいこ」+「じこあんじ」 通称「太鼓暗示」。 「はらだいこ」で最大まで上がった「こうげき」を「じこあんじ」でコピーし、超火力を場に2体並べて暴れるもの。 1ターン無防備なのでいかに隙を作るかがカギ。 「じこあんじ」を覚えるポケモンが大きく減少してしまったため、このコンボも下火になった。 ◆「ガードシェア」+「ちいさくなる」 通称「デスラッキー」と呼ばれる鬼畜コンボの肝。 デスカーンとラッキーを並べて「トリックルーム」を使い、「ガードシェア」を味方のラッキーに使うことで物理耐久を恐ろしく引き上げる。その後「ちいさくなる」で回避ゲーム。 能力を高めきったら味方に「じこあんじ」して引き継いでもらう。 ダイマックス技が必中なのが難点だが、こちらもラッキーをダイマックスさせて「ダイウォール」で凌ぐ手もある。 ◆「このゆびとまれ」「いかりのこな」+能力強化技 能力強化技を安全に使うコンボ。 「このゆびとまれ」「いかりのこな」で攻撃を吸い寄せて「からをやぶる」「つるぎのまい」「わるだくみ」等を使えば次のターンから大暴れできる。 勿論「めいそう」「ちょうのまい」「ビルドアップ」「とぐろをまく」「のろい」等でもよい。場合によっては「てっぺき」「ドわすれ」も。 範囲攻撃にはすこぶる弱いので注意。 ◆「リフレクター」「ひかりのかべ」「オーロラベール」+能力強化技 シングルに比べ軽減率が下がるが、安全に能力強化技を使うのであればこちらでも可。 特に「いたずらごころ」で「リフレクター」「ひかりのかべ」が発動できるオーロンゲや、キョダイマックスで「オーロラベール」が展開できるラプラスの登場で、様々な構築が考案されている。 ◆「まもる」+「つぼをつく」 実は「つぼをつく」は「まもる」を貫通する。身を守っている間に望みの能力が上げられれば大きな強化を得ることができる。 ◆「シンプルビーム」+能力強化技 「シンプルビーム」を貰うことで特性が「たんじゅん」になり、能力強化技の上昇率が通常の2倍となる。 例えば特性「たんじゅん」で「コスモパワー」を使えば「ぼうぎょ」「とくぼう」が一気に2段階も上がるため、瞬時に耐久が上昇し相手の攻撃を受け切ってしまう可能性が高くなる。 味方に打つ際はそのポケモンにとって有利な特性を間違って消さないように。 ◆「スピードスワップ」→遅いポケモン この技は自分と相手の「すばやさ」の値(能力ランクではない)をそっくりそのまま入れ替えてしまう技である。よって、「すばやさ」が低いポケモンに使えば、この手のポケモンが大体耐久や火力が高いことも重なり、火力・耐久・機動力の3拍子揃った化け物が誕生する。 技を使った瞬間に「すばやさ」が反映されるため、技の直後に味方が動くことができるのも利点。 〈特性系〉 ◆「プラス」+「プラス」「マイナス」 ◆「マイナス」+「マイナス」「プラス」 存在からダブル向けのこの特性。横に2体並べることで「とくこう」が互いに1.5倍になる。 保有者が全てじめん弱点というのが最大の欠点。 ◆「ひらいしん」+でんき弱点 ◆「よびみず」+みず弱点 弱点攻撃を隣のポケモンに受けて貰うことによって身を守る。たとえばギャラドス+ドサイドン、シャンデラ+トリトドンなど。 味方の対象タイプの技も吸い寄せてしまうので注意が必要。 ◆「かがくへんかガス」+デメリット特性持ち 「なまけ」「よわき」「スロースタート」といったデメリット特性を発動させなくしてしまう。 相手の特性も発動しなくなるため、特性に依存した立ち回りを崩壊させることもできる。 「かがくへんかガス」を持つポケモンが2種類に限られてしまうのが難点。 ◆「いえき」「スキルスワップ」「なやみのタネ」「シンプルビーム」「なかまづくり」→デメリット特性持ち デメリット特性を技で取り除く場合はこちらになる。 ただし「なまけ」には「なやみのタネ」「シンプルビーム」「なかまづくり」が効かないので注意! ◆「スキルスワップ」 特性を入れ替えてしまうこの技は、それだけで様々なコンボができる。 例えばクレセリアがヒードランに対して使えば、ヒードランの4倍弱点が消え、かつクレセリアはほのお無効になる。 「りんぷん」を味方に渡せれば「ねこだまし」等で一切ひるまなくなる上にダイマックス技以外の追加効果も封じ込められる。 今誰が何の特性を持っているか混乱しがちなので注意が必要。 ◆「なりきり」 相手の特性をコピーする技だが、当然味方にも使える。 例えばフーディンとフライゴンで、フーディンが「なりきり」を隣に使いフライゴンの「ふゆう」になりきると、フライゴンは「じしん」を味方に当てることなく使うことができる。 このコンボはこの他にも「ちくでん」で「ほうでん」を持つサンダース、ランターン、「よびみず」で「なみのり」を持つトリトドン等で可能。 ◆「なかまづくり」 相手を自分と同じ特性にする技。 使いどころが限られるが、「ようりょくそ」「プラス」「マイナス」「きもったま」「かたやぶり」などを味方に渡すことで火力増強ないし立ち回りの補助が可能になる。 なお、ブロスターがルカリオにこの技を使うと、ルカリオが真の波導の勇者になれる。 ◆「ふくろだたき」+「せいぎのこころ」 自分を含めた味方の数だけ連続攻撃を行う「ふくろだたき」を使い、「せいぎのこころ」を能動的に発動させて一気に「こうげき」を上昇させる。 ダブルは大体の場合4体戦であるため、最大で4段階上昇させることができる。 なお「そうしょく」の場合技を無効化してしまうため、1回の技で1段階までしか上げられない。また「まけんき」「かちき」は味方からの能力低下では発動しない。 ◆必ず急所に当たる技+「いかりのつぼ」 わざと味方に急所攻撃をぶつけて、「いかりのつぼ」を能動的に発動させる。現在の「じゃくてんほけん」コンボの前身と言えるだろうか。 始動方法は「こおりのいぶき」「やまあらし」を使う、「きょううん」+「ピントレンズ」+「急所に当たりやすい技」の3つが揃えて攻撃するなど。 たとえばケンホロウのとワルビアルを並べてケンホロウの「つじぎり」をワルビアルに使うことで発動させることができる。 〈技系〉 ◆「てだすけ」+攻撃技 お手軽簡単。味方の放つ技の威力が1.5倍になる。 場合によっては普通に2回攻撃する方が強いので、「てだすけ」を行うのは火力の低い(一時的に低くなっている)ポケモンないしサポート専門のポケモンが望ましいだろうか。 味方が攻撃する前に「てだすけ」使用者が倒されても効果は有効なので、死に際「てだすけ」も有用。 間違っても「てだすけ」+「まもる」などをしないように。 ◆低い「HP」ポケモンの「がむしゃら」+攻撃技 相手の耐久に関係なく確実に1体倒すことができる。 「がむしゃら」持ちが大幅に少なくなった上にランクバトルはレベル50に統一されるようになったため、成立はしづらくなった。 ◆能力低下技+攻撃技 相手の能力を下げる技は、例えば「いやなおと」「うそなき」「しっぽをふる」等の技が挙げられる。また、ダイマックス技のうち「ダイアタック」「ダイホロウ」「ダイアーク」「ダイワーム」「ダイドラグーン」「キョダイホウマツ」は相手の能力を低下させる。これらのうち防御系能力を下降させる技を用いることで、味方の火力を擬似的に上昇させることができる。 たとえば「うそなき」を使った後に味方が特殊技をぶつければ、通常の2倍のダメージを相手に与えることができる。 シングルだと追加効果が活かしづらい物理「ダイアーク」や特殊「ダイホロウ」も、味方にそれぞれ特殊主体・物理主体のポケモンを並べることで大いに活かすことができる。かの一撃ウーラオスすらキョダイマックスではなくダイマックスを採用して味方の特殊主体ポケモンと組ませることがあるほど。 ただし「クリアボディ」に無力な他、「まけんき」「かちき」持ちにぶつけて倒しきれないと大変なことになる。 ◆「いかりのまえば」「しぜんのいかり」+高火力技 「いかりのまえば」または「しぜんのいかり」で相手の「HP」を一気に半分にすることで、追撃で倒せる確率が上がる。 「いかりのまえば」「しぜんのいかり」共に命中率90なので、もう片方の技はできれば命中率100が望ましい。 ◆使うと能力が下がる技+「くろいきり」 例えば「りゅうせいぐん」+「くろいきり」で次のターンも前のターンと同じ威力の「りゅうせいぐん」を使うことができる。このほか「ばかぢから」「インファイト」と組ませてもよい。 「くろいきり」は「クリアボディ」「しろいけむり」、状態「みがわり」の影響を受けないため、相手の能力強化やダイマックス技に対しても有効。 特性「きみょうなくすり」はこれの特性版かつ味方限定で発動するのだが、残念ながら技を使う前に発動してしまうためこのコンボには組み込めない。 ◆「ふういん」→「まもる」「トリックルーム」など 「ふういん」で「まもる」や「トリックルーム」を使えなくして相手の行動の自由を奪う。「トリックルーム」対策に用いられることがある。無論「ふういん」持ちはなるべく倒されにくいポケモンがよい。 「まもる」の方はダイマックス環境において「ダイウォール」を使われ放題であるため、安定しなくなっている。 なお、「まもる」以外の「まもる」系統の技(「みきり」など)を「ふういん」できるポケモンは限られている。このため、「みきり」を覚えられるポケモンは「ふういん」対策のため「まもる」ではなく「みきり」にした方がよいと言われている。 ◆「みやぶる」「かぎわける」+ノーマル技 ゴーストタイプにノーマル技・かくとう技を当てることができる。味方のノーマル・かくとう技持ちのサポートとして有用。 ◆「アンコール」+「かなしばり」 直前に使った技を何度も出させると同時に、直前に使った技を封じる。これを同時に食らった相手は出せる技がなくなり、次のターン「わるあがき」しかできなくなる。 交代すれば元に戻るが、交代できない場合(例えば「アンコール」使用者が「かげふみ」ソーナンスだった場合)はどうすることもできない。 が、ダイマックスで全部台無しにさせられるので、相手がダイマックスを消化したタイミングで使うのがベスト。 ◆「みずびたし」「まほうのこな」+みず・エスパーの弱点を突ける技、「どくどく」、「おにび」等 相手を強制的にみずタイプまたはエスパータイプにしてしまうことで、弱点を変更し味方で突破しやすくするほか、従来効かなかったものを無理矢理効くようにすることができる。 例えばこの技を使うと相手がナットレイであろうが「どく」状態になり、相手がシャンデラであろうが「やけど」状態になる。 ただしギルガルドは「キングシールド」でタイプを元に戻してくるので要注意! 味方に使う場合、例えばヌケニンに「みずびたし」を使うと…… ◆「もりののろい」「ハロウィン」+くさ・ゴーストの弱点を突ける技等 上記とはやや種類が異なり、これら2つの技はタイプを追加する技である。このため元からタイプが2つあるポケモンはタイプが3つになる。 相手に使ってもよいが、味方に使うことでたとえばポリゴン2の弱点をかくとうからあくに変更させることができる。 ◆「りんしょう」+「りんしょう」 1発目の「りんしょう」を使った時に隣が「りんしょう」を覚えていると直後に発動でき、かつ2発目は威力が2倍となる。 「フェアリースキン」等のスキン系特性のポケモンを2発目に据えておくと物凄い火力になる。 ◆3種の「ちかい」 草+炎で「相手のフィールドが火の海となり、ほのおタイプ以外スリップダメージ」、炎+水で「味方ポケモンの追加効果発動率上昇」、水+草で「相手の『すばやさ』低下」。 1発目が決まると直後に2発目が発動し、2発目の威力は150となる。 ◆「おさきにどうぞ」+「きあいパンチ」「ふんか」「しおふき」 先制で出すと強力な攻撃技を「おさきにどうぞ」で自分の次の番に繰り出させることができる。ただし「おさきにどうぞ」は優先度が0のため、「すばやさ」が高いポケモンで行う必要がある。 「きあいパンチ」の方は元が優先度-3であり、技を受けると失敗するため、このコンボでのサポートがほぼ必須。ただし単体攻撃なのでもう片方はフリーになるのが難点。 「ふんか」「しおふき」は「HP」が満タンの状態で最大威力になり、かつ2体攻撃であるため決まれば非常に強力。かつてこれをコータスとドレディアで行ったことで話題になった。 コンボの究極系:モルフパ コンボをパーティ全体で行い、かつ全国のポケモントレーナーに衝撃を与えたのが『ダイヤモンド・パール』時代に登場した通称「モルフパ」である。 全国制覇を成し遂げた当時の構築をここに紹介する。 ドーブル(レベル1) ねこだまし このゆびとまれ ダークホール がむしゃら 持ち物:きあいのタスキ ドータクン トリックルーム さいみんじゅつ ジャイロボール だいばくはつ 持ち物:カゴのみ カビゴン おんがえし ほのおのパンチ みがわり はらだいこ 持ち物:オボンのみ メタグロス バレットパンチ じしん いわなだれ じこあんじ 持ち物:ラムのみ (この当時のルールによりパーティメンバーは4匹まで、はがねタイプは当時ゴーストとあくを半減し、フェアリータイプは存在していなかった。またレベルは49未満の場合そのまま反映されていた) このパーティは「このゆびとまれ」or「ねこだまし」+「トリックルーム」、低レベルの「がむしゃら」+隣の追撃、「はらだいこ」+「じこあんじ」という3つの強力なコンボを1つのパーティに集約させ、さらに「ダークホール」や「さいみんじゅつ」で相手の動きを止める手段も完備した、非常に完成度の高いパーティである。 これは第4世代で組まれたものであり現在そのままでは通用しないが、ここまで作り込まれたコンボ主体のパーティはそれ自体切り崩すのが大変に難しい。 (現に優勝した当時、地区予選、全国決勝リーグを通じて10戦以上も行っているが負けたのは僅かに1回のみだったという。当時はオンライン大会がなかったことを考慮しても恐るべき勝率である) ここまでがっちりと組めれば理想的ではあるが、そうでなくても天候や「てだすけ」「じゃくてんほけん」は手軽かつ強力な戦術になりえるので、是非採用しておきたい。 まとめ 以上で見てきたように「コンボは多岐に渡り、その大半が1ターンに一気に決めることを目的とする」。 奇襲からパーティの中心的な役割を担うものまで様々あり、この点でも「味方とのコンビネーション」が試される。 ただ何となく戦うより少しでもコンボを取り込んでいくと、よりダブルらしく戦えるだろう。
https://w.atwiki.jp/tk_takehiko/pages/36.html
執筆時期:2011年11月~2012年2月 著:高宮 毅彦 元々pixivに上げていたもの(現在は公開停止)を一部を改訂してこちらに公開。 機会があればそちらで再度公開するかもしれない。 なお、この文章はBW時代に書かれたもの為、現在とはやや異なることに注意されたし。 1号 2号 3号 支線(著:空時さん) 特別トレイン「ポケモンの能力の仕組み」3号 【0号車 前回までのお話】 ▲あらすじ バトルサブウェイにて定期的に運行される、特別トレイン「能力の仕組み」号。 それは、とある白黒車掌がお客様の為に、「ポケモンの能力」について事細かに解説をするという、何とも不思議なトレイン。 基礎、応用の解説が終わり、次はいよいよ実践する番。 何やらゲストも登場するみたいですよ? ノボリ式、強いポケモンの育て方、教えます。 ▲作者よりご案内 これより先、所謂「廃人要素」が満載でございます。 お体を悪くされないようくれぐれもご注意下さい。 【1号車 今までのおさらい】 さて、ここで再度、今まで紹介致しました内容について、1号から順に再度確認を致しましょう。 ▲「種族値」 いうなれば「ポケモンの種類ごとの特徴」 ▲「個体値」 いうなれば「1匹の素質、才能」 ▲「努力値」 いうなれば「どこまで鍛えたか」 ▲「性格」 実は「能力の伸びやすさに多大な影響を及ぼしている」 ▲「能力の計算式」 ▲「HP」 (種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+レベル+10 ▲「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」 {(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+5}×性格補正〔上昇1.1、下降0.9、それ以外は1〕 (但し小数点は「出るたびに全て切り捨て」される) ▲個体値の調べ方 ジャッジさん→「トライアルハウス」か「バトルサブウェイ」→必要ならツールで細かく測定 ▲努力値稼ぎ補佐アイテム 「きょうせいギプス」「ポケルス」:どちらも貰える努力値が2倍 「パワーシリーズ」:特定の能力の努力値が更に+4貰えるが、サブウェイ限定品 ▲努力値の稼ぎ方 必要な努力値を決める→「きょうせいギプス」「パワーシリーズ」「ポケルス」の確認→ドーピング→残りはバトルで稼ぐ もし再度お勉強をなさりたいお客様は、 次の停車駅にて反対側のホームに参ります「ライモン中央」行きにお乗換えになり、 再度このトレインへご乗車下さいますよう、お願い申し上げます。 さて、次なる停車駅「育成基礎」でございますが、乗り換えトレインとの接続の関係上長時間停車をさせて頂きます。予めご了承下さい。 ここからはいよいよ「実践」の番でございます。「能力の仕組みを活かした育成」を、たっぷりと紹介させて頂きます。 【2号車 育成基礎 下準備編】 さて、能力の仕組みを学んだ上で「バトルに向いたポケモンを育てたい」と思い立った場合、一体どのようにすればよいのでしょうか。 「バトルに向いたポケモン」といいましても、ありとあらゆるポケモンがバトルを行うことができます。 しかしながら、当バトルサブウェイにおけますシングル、ダブル、マルチ、Wi-Fiの各トレインにご乗車なさるのであれば、 「勝てるポケモン」を連れて行かなくてはなりません。 勝って勝って勝ちまくり、その先に進むことのできる方のみが、わたくしやクダリと戦うことを許されるのでございます。 勿論、強そうなポケモン、そうですね例えば、ジムリーダーや四天王の皆様が切り札としてお使いになるポケモン達を連れて行く、という方法もございますでしょう。 ですが、そのようなポケモンにおかれましても、ただ何となく育てているのであれば、ノーマルはともかくスーパートレインはとても太刀打ちできません。 そして、そのような育て方から脱却させる為に、わたくしが「能力の仕組み」を一から解説致しておりました。 そうです。 これまでに解説致しました「能力の仕組み」に沿った育て方を行いますことで、「バトルに向いたポケモン」を育てることができるのでございます! その「バトルに向いたポケモン」を具体的に申し上げますと、 ▲バトルに適した技、持ち物、特性 ▲よい性格、高い個体値 ▲考えられて配分された努力値 このような要素を兼ね備えたポケモン達でございます。 ではこのようなポケモン達をどのようにして育てればよいのか。これを順を追って紹介させて頂きます。 さてまず、いくつか準備を行うことに致しましょう。なにごとも指差し確認、準備を怠ってはいけません。 必要なものと致しましてはまず、特性「シンクロ」でございます。 この特性のポケモンは、手持ちの先頭に置くことで「自分の性格と同じ性格のポケモン」が5割の確率で出現するようになります。 少々可哀想ではありますが「ひんし」状態でも有効ですので、すぐ倒されてしまうような弱い状態でも問題はございません。 この特性「シンクロ」のポケモンを集めますことで、望みの性格のポケモンが手に入りやすくなります。 特性「シンクロ」は、イッシュ地方に出現するポケモン達ですと以下のポケモンが保持しております。 ムンナ、リグレー、ラルトス※ ※ラルトスはホワイトフォレストで条件を満たした時にのみ出現 このうちイッシュで最も手に入りやすいのは間違いなくムンナでしょう。 「ゆめのあとち」に出現しますので冒険を始めたばかりのトレーナーでも手に入ります。 また、出現した際に特性が判別可能(「よちむ」だとメッセージが出る)ですので確認も大変に楽ですし、野生で大量に捕まえずとも孵化を行うことで、特性「シンクロ」のムンナを増やすことができます。 とはいいましても、何も全部の性格を集める必要はございません。 バトルでよく使われるであろう性格、そうですね、 「いじっぱり(攻撃↑特攻↓)」 「ゆうかん(攻撃↑素早さ↓)」 「ひかえめ(特攻↑攻撃↓)」 「れいせい(特攻↑素早さ↓)」 「おくびょう(素早さ↑攻撃↓)」 「ようき(素早さ↑特攻↓)」 「むじゃき(素早さ↑特防↓)」 「せっかち(素早さ↑防御↓)」 最低限これらの性格を集めておけば、バトルに向いたポケモンを育てるのには困らないでしょう。 次に「メタモン」を捕まえることに致しましょう。 メタモンは「ジャイアントホール」の奥にございます草むらに出現致します。 先の特性「シンクロ」のポケモンを先頭にし、捕まえる為のポケモン(「みねうち」や「ねむりごな」「キノコのほうし」など)を控えさせて、後はメタモンをひたすらに捕まえましょう。 しかしながら、メタモン含め周りの野生ポケモンのレベルはかなり高いので、こちらもレベルをある程度上げておきましょう。 どうしても厳しいようであれば、別地方でメタモンを捕まえてイッシュに連れてくる、という方法でも構いません。 ……はい?捕まえるのに便利なポケモンがいらっしゃらない? そうですね、手軽な所ですと…… オノノクス(攻撃力が高く、技マシンで「みねうち」を覚える) ムシャーナ(毎週金曜に「ゆめのあとち」に出てくるムシャーナならレベルが高く、最初から「さいみんじゅつ」を覚えている。ただし特性は「テレパシー」なので注意!) ドータクン(「さいみんじゅつ」を覚え、鋼タイプなので耐久が高い。「さいみんじゅつ」は「ハートのウロコ」が必要なので注意!) ルージュラ(「さいみんじゅつ」より命中率の高い「あくまのキッス」を覚える。どうしても「さいみんじゅつ」ではイヤ!という方は是非) ビーダル(「あくび」と「いかりのまえば」で捕獲のサポートができる。「なみのり」「たきのぼり」で秘伝技要員にもなる) キノガッサ(ブラックのみで大量発生。「キノコのほうし」と「みねうち」を両方覚える最強の捕獲キャラ!レベルの高いキノココを捕まえて「キノコのほうし」を覚えさせてから進化させよう) パラセクト(ホワイトのみで大量発生。こちらも「キノコのほうし」と「みねうち」を両方覚える最強の捕獲キャラ!ただし「素早さ」が極端に低い) これらのポケモン達でしょうか。 こちらも、別の地方から捕獲用に連れて来られるのでしたら、連れてきて頂いて構いません。 ある程度捕まえましたら、個体値をジャッジさんに見て貰いましょう。 性格によってよく伸びる能力(例として「いじっぱり」なら「攻撃」)が31であれば、ここから先大活躍間違いなしでございます。 そのようなメタモンを集められるだけ集めてしまいましょう。 次にアイテム「かわらずのいし」を手に入れましょう。 本来は「持たせるとポケモンが進化しなくなる」というアイテムですが、育て屋に預ける際にポケモンに持たせますと、 持たせたポケモンの「性格」が、見つかったタマゴから孵るポケモンに高い確率で継承されるようになります。 このアイテムは野生のダンゴロ、ガントルが高い確率で所持しております。 特性「がんじょう」によってほとんどの攻撃をHP1で耐えてくれるので、その状態でダークボールなどをお投げになれば、簡単に捕まえられるでしょう。 最後に、これは任意で構いませんが「ふしぎなアメ」を集めましょう。 このアイテムは道の途中に落ちていたり、人から貰うなどをして手に入れるのが主ですが、ライモンにございますビッグスタジアム、リトルコートにて日替わりで来訪致します「ほいくしのナナコ」というトレーナーと戦うことで毎日手に入ります。 また特性「ものひろい」にてたまに拾ってくることがございます。しかしながらレベル41でないとまともに拾ってきてはくれません。 イッシュ地方に生息する特性「ものひろい」持ちはヨーテリー唯1種類……。 他の地方から特性「ものひろい」のポケモンを連れて来られるのでしたら、そちらの方が効率がよいでしょう。 以上が一通り終わりましたら、実際にポケモンを1匹、育てることに致しましょう。 【3号車 育成基礎 方針編】 さて、ポケモンをバトル用に育てるにあたりまして、そのポケモンをどのように戦わせたらよいのでしょうか? 「ポケモンバトル」という競技は大変に面白いものでして、攻撃役、持久戦役、味方のサポート役等、様々な「戦い方」がございます。 (人によりこの「戦い方」に代えて「役割」という語を用いますが、こちらでは「戦い方」として解説を進めさせて頂きます) 例と致しましては、そうですね、 「圧倒的攻撃力ッ!!!攻撃技以外不要ッ!!!!攻撃は最大の防御ッ!!!!!!」 「『ちょうのまい』強くね?『特攻』『特防』『素早さ』が同時に上がるってお得じゃね!?」 こういったものがございますでしょうか。中には、 「私攻撃技駄目なんです……ぷんぷん!ポケモンが傷つくのって可哀想じゃないですかぁ!」 等おっしゃる方もいるかも分かりません……勿論このような戦い方でもよいでしょう。 ……不慣れな口調は、真似するものではない、ですね……虫唾が走ってしまいました、申し訳ございません。 「ポケモンの能力のお話なのに何故いきなり戦い方?」とお思いかもしれません。 ですがよくお考え下さい。 例えば「攻撃技を一切覚えさせないポケモン」に「攻撃」や「特攻」の努力値を与えても、何の役にも立ちません。 同様「攻撃」や「特攻」の個体値が高くても全く無意味でございます。 逆に「物理攻撃技を中心に戦うポケモン」に「攻撃」の努力値を一切与えなければ、よほどのポケモンでない限り活躍は難しいでしょう。 加えて「攻撃」が下がる性格だったらどうでしょうか。倒したい相手も倒すことができません。 そうです。 「戦い方」を決めることで、そのポケモンに与えるべき「努力値」や狙うべき「性格」「個体値」がほぼ同時に決まるのでございます。 この「戦い方」を大きく分類するとなれば、以下の表のようになるでしょう。 ▲攻撃役 主に覚えさせる技:攻撃技 振り分ける努力値:攻撃系能力(「攻撃」「特攻」どちらか)と、「素早さ」か「HP」 狙う性格:「いじっぱり(攻撃↑特攻↓)」「ひかえめ(特攻↑攻撃↓)」「おくびょう(素早さ↑攻撃↓)」「ようき(素早さ↑特攻↓)」など ▲持久戦役 主に覚えさせる技:回復技、状態異常技など 振り分ける努力値:「HP」、「防御」、「特防」のうち2つ 狙う性格:「おだやか(特防↑攻撃↓)」「しんちょう(特防↑攻撃↓)」「ずぶとい(防御↑攻撃↓)」「わんぱく(防御↑特攻↓)」など ▲サポート 主に覚えさせる技:場を変化させる技、味方を強化する技など 振り分ける努力値:「HP」、「素早さ」などお好み 狙う性格:耐久が上がり攻撃か特攻が下がる性格、もしくは「素早さ」が上がり攻撃か特攻が下がる性格 このように、「努力値」や「性格」は「戦い方」によって相応しいものが大幅に異なります。頭に入れておくとよいでしょう。 とはいいましても、これらは大雑把に分けたものでございます。振り分ける努力値も「この通りに分けなければならない」という代物では決してございません。 ポケモンの種類や覚える技次第でいかようにも変化致しますので、決して鵜呑みにして頂かないようお願い申し上げます。 この「戦い方」、「ポケモンバトルを志す方達」にとってみれば永遠の課題でございます。 何故なら「正解」が存在しないからでございます。 確かに「広く使われているもの」「一定の強さが保証されているもの」は存在するでしょう、しかしそれが「正解」ではございません。 攻撃技1つ取ってみましても、威力が高くて命中率が不安定な技か、命中率が高くて威力が低い技か。 この2つのうちどちらを選ぶかなどは、戦う場所やチームの事情によって大きく左右されます。 この「戦い方」の試行錯誤は、最終的にはお客様ご自身で是非行っていただきたく存じます。 何故ならこれこそが、「ポケモンバトル」の奥深さそのものなのですから。 異なる戦い方がぶつかり合いどちらが強いかを決めること、これこそが「ポケモンバトル」であり「ポケモンバトルが広く親しまれている理由」でもあります。 とはいいましても、何の手解きもなしにいきなり考えるのは大変心細いかと思われます。 そこで、今回「育成」の例と致しまして、クダリの愛好致します「デンチュラ」を育成することに致します。 このポケモンの戦い方を、ここで決めることに致しましょう。 【4号車 育成基礎 方針の決定編】 さて、デンチュラの育成を思い立ったとしまして、まず何をしなければならないのか?といいますと、 当然ながらタイプや覚える技などの確認でございます。 別に未知なる土地、未知なるポケモンと冒険をするわけではございませんので、先にそのポケモンのことを調べてしまいましょう。 というわけで、各種サイト様などで「デンチュラ」を調べてみましょう。 電脳世界ですと、そうですね、このようなサイト様がございますでしょうか。 「ポケモンの友」様:http //pokemon.maruamyu.net/tools/pokedex.php 「トレーナー天国」様:http //trainer.geo.jp/bw/pokedex.cgi? 調べました所、大まかなスペックと致しましては以下のようなものになります。 ▲デンチュラ タイプ:虫/電気 とくせい:ふくがん/きんちょうかん 種族値:HP70-攻撃77-防御60-特攻97-特防60-素早さ108 なお一般販売されております攻略本の場合、通常「種族値」は掲載されておりません。「能力の伸びやすさ」として何段階かに分かれたものでしたら書かれてありますが……非常に簡易的なものでございます。そこだけご注意ください。 使う場合、電脳世界で事前に調べました「種族値」を書き込んでしまった方が分かりやすいかと思われます。 さて、ここからが重要でございます。 このポケモンの「種族値」、「覚える技」そして「特性」から「得意な戦い方が何か」を考えてみましょう。 まず最も高い種族値は「素早さ」でございます。従いましてバトルにおきまして先手を取ることが簡単にできますでしょう。 次に高い順に「特攻」、「攻撃」と続きますので、速攻攻撃役、どちらかといえば特殊技を中心とした速攻攻撃役が適任でしょう。 そして、「特攻」だけでなく「攻撃」も高いので、特殊技だけでなく物理技も覚えさせても活躍できますでしょう。 覚える技を見てみますと……特殊より物理の攻撃技の方が多いですね。 特殊ですと「かみなり」、「10まんボルト」、「ほうでん」、「むしのさざめき」、「エナジーボール」等が候補でしょうか。 物理ですと「ワイルドボルト」、「シザークロス」そして「ふいうち」等がございます。 変化技では「かなしばり」や「いとをはく」、「でんじは」等が便利でしょう。 特性は「ふくがん」と「きんちょうかん」でございます。 「ふくがん」は命中率が上昇致します。デンチュラが覚えます技の中で命中率が低い技といえば、言うまでもなく「かみなり」でしょう。 「ふくがん」で「かみなり」が命中しやすいので、大技で相手に大ダメージが期待できます。 一方「きんちょうかん」は「相手がきのみを食べられなくなる」という効果でございます。 相性抜群を半減するきのみ、例えば電気半減の「ソクノのみ」などを持っておりましても、発動させることなく攻撃することができます。 加えてこの特性は「相手全員が対象」ですので、シングルよりはダブル、トリプルの方が活躍する機会が多いでしょう。 (解説をし忘れておりましたが、バトルのルールによって強いものとそうでないものは変化致します。 例えばシングルでは大変強い「げきりん」でも、ダブルやトリプルでは相手のどのポケモンを攻撃するか一切指示を出すことができません。従いまして扱い辛い技となっております。 実際に育成を計画する際は、先に「戦わせるルール」も予め決めておくとよいでしょう。 今回は、わたくしがシングルバトルの方が得意ということもありますので、シングルバトル用のデンチュラを育成する、ということに致しましょう) さて、以上のような特徴から、デンチュラをどう育てたらよいか考えていきましょう。 まず種族値から分かりますように、素早く特殊攻撃をぶつけるのが得意なようです。 加えて特性の「ふくがん」で電気の大技「かみなり」が高確率で命中致します。従いましてこの「かみなり」を中心に戦うことに致しましょう。 もう1つのタイプである虫は、高い威力と命中率を持つ「むしのさざめき」を覚えます。こちらを覚えさせましょう。 しかしながら、タイプ一致以外の特殊技は殆ど覚えず、「エナジーボール」くらいしかございません。 一応「エナジーボール」は、電気が効かない地面タイプやデンチュラの弱点をタイプ一致で突く岩タイプに効果抜群ですので、役に立たないことはないでしょう。 (ここで、同じタイプの技を2つ以上入れようとする人が時々いらっしゃいますが、お勧めは致しません。 何故なら「技タイプや命中率等がほぼ同じで威力だけ異なる技」2つがあったとして、威力の高い方と低い方どちらを使うかと言われましたら、間違いなく威力の高い方でしょう。 「ポケモンバトル」は「競技」でございます。普段の冒険とは異なります。 秘伝の技も無理して覚えさせる必要はございませんし、弱い相手の為に威力の低い技をわざわざ覚えさせる必要もございません。 不要な技は覚えさせない方が賢明でございます。 そうですね例えば、片方が「先制攻撃できる技」で、普通の技を使った後に先制攻撃で仕留める、という戦法をお取りになる場合などでしたら、入れても役には立ちますが……) ……「めざめるパワー」、ですか?それを使うだなんてとんでもない!クダリではあるまいしこんな玄人向けの技……。 おっと、失礼致しました。「めざめるパワー」も確かに特殊技ですが、こちらは特殊技どころか技自体が大変に特殊なものでございます。 今は採用を見送られた方がよいでしょう。 ご安心ください、気になる方の為に別の路線にて解説を致します。致しますが、どうかお体を悪くなさらないように、お気を付け下さいまし……。 本線に戻りましょう。 特殊攻撃で戦いたいのですが、残りの1つの技を決めなくてはなりません。 「でんじは」で簡単なサポートを行ってもよいのですが、今回は「かみなり」を中心に戦います。この「かみなり」は3割の確率で「まひ」状態にすることができます。 つまり3割の確率で「でんじは」の代わりになってしまうのでございます……。 3割は低い!とお思いの方もいらっしゃいますでしょうが、2回使いますと大体5割くらいの発動率がございますので、そこまで低くはございません。 となれば、「でんじは」はあまり相応しくない、ということになりますでしょう。 さて、特殊攻撃に比べると物理攻撃は比較的多く揃っております。 中でも「ふいうち」は発動条件が特殊ですが威力の高い先制技でございます。 先制技は「タイプが一致している」か「威力が高い」ものですと、ギリギリ耐えられた時や倒されそうな時に素早く攻撃できますので、大変重宝致します。 デンチュラは攻撃の種族値もそこそこございますので、この技を残りの技と致しましょう。 以上で、4つの技と特性が決まりました。 「技:かみなり むしのさざめき エナジーボール ふいうち 特性:ふくがん」 この4つの技と特性とで、高い素早さで特殊攻撃を中心に戦う攻撃役として育てることに致しましょう。 ここまで決まりましたら、次は性格と努力値を決める番でございます。 「性格」は、より素早く攻撃したいので、「素早さ」の上がる性格と致しましょう。 そして特殊攻撃を使いますので「特攻」が下がってしまう「ようき」や、特殊と同時に物理攻撃も使いますので「攻撃」が下がってしまう「おくびょう」を除外致しましょう。 残りました「せっかち」と「むじゃき」ですが、特にどちらが下がっても違いはございませんので、お好きな方を選んで頂いて構いません。 「努力値」ですが、以前に申し上げました通り、「基本は『252-252-4』」でございます。 ですので、「鍛えるべき能力を2つ決めて、そこに252を振り、余った4は3番目に重要な能力に振る」という振り分け方を実践致しましょう。 さて、このデンチュラですと、まず鍛えるべき能力は「素早さ」でございます。 元々素早いポケモンですので、「素早さ」を上げることによってより素早く攻撃することができます。 残った中で鍛えるべき能力は「攻撃」と「特攻」ですが、「特殊攻撃を中心に戦う」ので「特攻」を極限まで上げてしまいましょう。 そして、余った4は「攻撃」に入れましょう。 ところで、物理特殊両方使うことから、「攻撃」と「特攻」の両方に128ずつ振ろうとする方が時々いらっしゃいますが、それではあまりに中途半端でございます。 そもそも「特殊攻撃を中心に戦う」という方針ですのでメインは特殊攻撃でございます。「ふいうち」の為だけに128もの努力値を割いてしまうのは大変に勿体無いお話でございます。 ですので、ここは「特攻」に252、「攻撃」を4とする方が使いやすくなります。 さて、デンチュラの大まかな育成方針が決まりました。今回育てますデンチュラは以下のようになります。 特性:ふくがん 性格:せっかち(素早さ↑防御↓) か むじゃき(素早さ↑特防↓) 努力値:特攻252 素早さ252 攻撃4 技:かみなり むしのさざめき エナジーボール ふいうち 勿論これ以外にも育て方はございますし、他のポケモンでも同様に決めることができます。 様々なポケモンで方針を決めるとよいでしょう。 なお、持ち物に関しては今決めてもよいですが、実際にバトルをする際に決めても問題はございません。 大事なのは、 「そのポケモンで何ができるのか」を知り、 「行いたい戦い方」を考え、 「相応しい技と努力値と性格」を決めること。 この3つでございます。 この3つが揃って初めて、「バトルに向けたポケモン」を育てることができるのです。 【5号車 育成基礎 孵化と個体値編】 さて、先のようなデンチュラを実際に育てたい、とお思いになった場合、どのようなバチュルを手に入れればよいのでしょうか。 技自体はレベルアップと技マシンで全て覚えることができますので、電気石の洞穴に出てきます「むじゃき」、ないし「せっかち」な性格で特性が「ふくがん」のバチュルを捕まえまして、努力値を振って必要な技を覚えさせ、デンチュラまで進化させましても一応戦うことはできます。できますが、 果たしてそのデンチュラ、「個体値」はいかほどでしょうか?そこまで高くはないのではないでしょうか? 「ポケモンバトル」は大変に競技人口の多い種目でございます。当バトルサブウェイにおきましても終日熱く激しいバトルが繰り広げられております。 それだけ競技人口が多いと、能力にこだわる方もその分多くなりますでしょう。当然ながら「個体値」もできるだけ最高のものを欲しがるでしょう。 そうです。「個体値が高くなければ、ライバルのポケモンに負けてしまうかもしれない」のです。 特にデンチュラのような素早さが高く耐久が低いポケモンは、相手より素早さが1でも低ければ即命取りでございます。 従いまして、本格的にバトル用に育てるのであれば、「個体値」はなるべく高い方が望ましいでしょう。 その中でも、最高個体値の「31」ができれば望ましいでしょう。 とはいいましても、全ての個体値が「31」というのは、そうですね、まず普通なら出会うことは叶いません。 ですので、最低限「努力値を入れると決めた能力」の個体値が「31」であれば、周りとも引けを取らず十分に戦うことができます。 このデンチュラですと、「攻撃」と「特攻」と「素早さ」が「31」のバチュルであれば、育てるに相応しいということになるでしょう。 すなわち、手に入れるバチュルの目標としては、 性格:せっかち 特性:ふくがん 目標個体値:A31、C31、S31 となりますでしょう。 (もし「全ての個体値が31のポケモン」が身近に存在するのでしたら、 そのポケモンは普通ではない方法で手に入れたか、それとも最初からその存在が許されていないのか……どちらかでございますが、 今考えることはおよしになった方がよいでしょう) さて、この「必要な個体値が31のバチュル」はどのようにして手に入れたらよいのでしょうか。 先ほどのような「野生のバチュルを1匹ずつ捕まえて調べる」のではかなりの労力と時間が必要ですし、かつ手に入る確率も大変低うございます。 では時間短縮の為にどうすればよいのかといえば、「孵化」でございます。 以前解説致しました通り、「タマゴから孵ったポケモン」は預けたポケモンの12の個体値(♂6つ♀6つ)のうち3つをランダムで「継承」して生まれます。 従いまして、高い個体値をある程度集めた上で育て屋に預けますことで高い個体値を「継承」し、より高い個体値のポケモンが早く手に入りやすいのでございます。 これ以外にも孵化は、「タマゴから孵った際にのみ覚えている技」、いわゆる「タマゴ技」を覚えることができる、というメリットがございます。 今回は「タマゴ技」が特に必要ではございませんが、ポケモンや戦い方によっては必須の場合が多いので、覚えておいて損はないでしょう。 さて今回、何と孵化のスペシャリストをお呼びしておりますので、 「孵化」の詳しい手順などはそちらにて解説を行わせて頂きます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 【6号車 育成基礎 孵化実践編】 この車両では、以下にございますリンク先にて、ポケモン孵化の詳しい手順などを紹介させて頂いております。 孵化による個体値厳選が未経験の方は是非ご覧になって下さい。 「特別トレイン「ポケモンの能力の仕組み」/支線 孵化実演ライン」 そして、その中で生まれましたバチュルがこちらでございます。 ▲詳細 性格:せっかち 特性:ふくがん 性別:♀ 個体値:30-30-23-31-21-31 この先の車両にて、こちらを育成させて頂きます。 さて、乗り継ぎの連絡が届きましたので、先に進むことに致しましょう。 【7号車 育成基礎 タブンネボム編】 確かに乗り継ぎ確認致しました。大変お疲れ様でございました。 予想以上に時間がかかってしまったようで……大変申し訳ございません。 さて、孵化は一日にして成らず。この通り中々の苦行でございます。 実際、望みの個体値がすぐ出てくる、なんてことは中々ございません。 そのような苦行がいやだ!という方もいらっしゃるでしょう。中々生まれませんと大変イライラし始めます。 そうですね、短いノーマルトレインでしたら、野生のポケモンであったり、多少個体値が低くても問題はございません。 確固とした戦術をお持ちで、かつそれに見合った「性格」と「特性」と「努力値」であれば、連勝をきちんと重ねることが出来ますでしょう。 そして、3匹ないし4匹のバランスがよければ、わたくしやクダリに挑戦することも、また勝利なさることも、容易に出来ますことでしょう。 ですが。 スーパートレインともなりますと、わたくしどもの精鋭部隊が出動致します。 より高い能力のポケモンで挑まないことには、わたくしと戦うことはおろか1号を乗り切ることも難しいでしょう。 わたくしの本気の姿を見てみたい、もしくは自らの限界に挑戦したい、そんな方は、是非とも孵化をなさって下さい。 そしてその延長線上に、皆々様が日頃から切磋琢磨しながら戦っております「ポケモンバトル」がございます。 本線に戻りましょう。 さて、育てる予定のポケモンが決まりましたら、次は育てる番でございます。 「育てる」といいましても、「予め決めてあった努力値を正しく振り分け」て、「レベルを上げる」だけでございます。 しかしながら、レベルの低い状態ですと自力で野生のポケモンを倒すことは難しく、交代を必要としますので時間がかかってしまいます。 ですので、まともに戦えるように、先にある程度レベルを上げてしまいましょう。 と言いましても、アイテムを投与するわけではございませんし、育て屋に預けるわけでもございません。 「あるポケモン」の力を借りるのでございます……。 ここで、皆様に思い出して頂きたいことがございます。 努力値の上限は「510」ですが、そのうち「計算式の都合上絶対に反映されない分」があったかと存じます。 そうです、「510」のうちの「2」でございます。 この「2」につきましては、どこに振り分けようが反映されることはございません。 逆に考えますと、「2」はどこに振り分けても構わない、という解釈もできますでしょう。 そして、です。 努力値「2」を貰えて、しかも倒すと大量に経験値をくれるポケモンがおりますでしょう。 そうです、タブンネでございます。タブンネを倒すと「HP」に「2」の努力値が入ります。 更に、イッシュ地方では「レベルの低いポケモンがレベルの高いポケモンを倒す」と、より大量の経験値を得ることができます。 ……これを組み合わせますとどうなりますでしょうか。 そうです。 「生まれたばかりのレベル1のポケモンを先頭にして相手のタブンネの前に出して、すぐに引っ込めて別のポケモンでタブンネを倒す」 これによって、「大量の経験値を得られる」と共に「反映されない『2』を先に埋めることができる」のです! 更には、別のポケモンが、例えば「だいばくはつ」によってタブンネと共倒れになったら、どうなりますでしょうか? その場合、経験値はバトルに出したレベル1のポケモンが総取りとなります。 するといかがでしょう。レベル1のポケモンが一気に30、40、ポケモンによっては50近くまでレベルが一気に上がるではないですか! これを人呼んで「タブンネボム」と申します。 つまりどういうことかと申し上げますと、 「510」の努力値を振り分ける際に、まず能力に一切影響を与えない「2」をタブンネを倒すことによって先に埋めてしまうことで、 レベルがある程度上がった状態で残りの「508」を振り分ける、というテクニックでございます。 育てるポケモンが先にある程度のレベルに達していれば、努力値を稼ぐ際に戦いやすくなりますので、大変に便利というわけでございます。 倒すタブンネはできるだけレベルの高いものがよいでしょう。 ジャイアントホールに出現します野生のタブンネでもよいですが、あそこはメタグロスも出てきますので大変危険な場所でございます。 ライモンシティのビッグスタジアム、リトルコートに日替わりで来訪します「ドクターのリョウイチ」「ナースのフミエ」という方がタブンネを連れておりますので、 そちらの方がよいでしょう。 また、倒す際はレベル1のポケモンに必ず「しあわせタマゴ」を持たせておきましょう。より経験値を多く貰うことができます。 (ここで、「ポケルス」をお持ちの方にご注意頂きたいことがございます。 育てる予定のレベル1のポケモンを先に「ポケルス」に感染させてしまいますと、「2」入る所が「4」入ってしまいます。これでは能力に反映されてしまいます……。 もしこの「タブンネボム」を御使用になる場合、「タブンネボム」を使う前には『絶対に』ポケルスに感染させないよう、御注意下さい。 大事なことなのでもう一度申し上げますが、「タブンネボム」を使う前には『絶対に』ポケルスに感染させないで下さい) ……はい?「だいばくはつ」でどうしても倒せない? その場合はレベルを上げるか、「プラスパワー」などを使いましょう。 それでも足りなければ「シルクのスカーフ」を持たせてしまいましょう。 ……はい?そもそも「だいばくはつ」を覚えているポケモンがいらっしゃらない? 野生のガントルを捕まえてレベルを上げてしまいましょう。 その際「きょうせいギプス」を持たせてミネズミやヨーテリーを沢山倒しますと「攻撃」がよく伸びますので、努力値の予行演習に使うとよいでしょう。 技マシンもございますが、申し訳ございません、サブウェイ限定品となっております……。 さあ皆様、ポケモンをレベル1から育てる際は是非、タブンネにお力添え頂きましょう……! 【8号車 育成基礎 努力値振り編】 さて、「努力値の振り方」につきましては以前に説明致しました通りでございます。 「予め振り分け方を決めてあります」ので、それに従って正しく振り分けるだけでございます。 今回育成致しますデンチュラですと、「特攻252、素早さ252、攻撃4」と振り分けるように決めておりました。 では、まずはあるアイテムを買った方がよいでしょう。何でしょうか? ……その通り、「リゾチウム」10個と「インドメタシン」10個でございます。 こちらをバチュルに投与し、残り「特攻152、素早さ152、攻撃4」を野生のポケモンと戦うことによって振り分けます。 今回「ポケルス」がなく、「きょうせいギプス」しかお持ちでないと致しますと、 「特攻」はヒトモシを倒せば「1」ずつ伸びますので、152÷2(「きょうせいギプス」なので2倍)で「76」匹、 「素早さ」はバスラオを倒せば「2」ずつ伸びますので、152÷2÷2(同上)で「38」匹、 「攻撃」はミネズミかヨーテリーを倒せば「1」ずつ伸びますので、4÷2(同上)で「2」匹、 以上を倒せば、「特攻252、素早さ252、攻撃4」に振り分けることが出来ます。 後は必要な技を覚えさせれば、「バトルに向けたデンチュラ」の完成でございます。 皆様お疲れ様でした。 (……実はここで、 わたくしはこのポケモンの努力値を振る際に、1つだけ重大な間違いを犯しております。 といいましても「振り方」は間違っておりません。「努力値の計画」も間違っておりません。 ではどこをどのように間違えたのか。 そのお話は、また別の機会とさせて頂きます……) さて、長々と解説して参りましたが、「バトルに向けたポケモン」の育成手順は次のようになります。 ▲バトルに向けたポケモンの育成手順 ・(「下準備」) ・戦い方を決める ・孵化 ・(タブンネボム!) ・努力値振り&レベル上げ 「下準備」は「あらゆるポケモンをバトルに向けて育成する為の準備」ですので、毎回行う必要はございません。 ですが、事前に行うことによって格段に楽になりますので、初めての方は是非行うとよいでしょう。 このように、「能力の仕組み」を理解した上でポケモンを育てることによりまして、 より強く、よりたくましいポケモン達でバトルすることができるのでございます! 恐らく「戦い方を決める」所と「孵化」に途方もない時間を割くことになるでしょうか。 考えがまとまらないこともありましょう。中々望みのポケモンが来ないこともありましょう。 しかしながら、綿密に考え手塩にかけて育てたポケモン達でバトルに勝利すること、 これはバトルを志す方達にとっては何物にも代えがたき喜びでございます。 是非とも皆様にも、この喜びを味わって頂きたく存じます。 【9号車 エピローグ】 さてこのトレイン、間もなく終点「廃人見習い」駅へ到着致します。 その前に、再度お客様にお伝えしたいことがございます。 ▲「種族値」は「ポケモン1種類の能力の特徴」のこと ▲「個体値」は「1匹ごとの素質」のこと ▲「努力値」は「鍛え方、育ち方」のこと ▲「性格」が噛み合えば能力は更に伸びる ▲バトルを志すならばどの要素も欠かしてはならない ▲「個体値」はまずジャッジさんを頼れ ▲「個体値」を自分で調べるにはレベル25とドーピング ▲「努力値」稼ぎはまずドーピング、その後倒す回数を逆算してその分だけ正確に倒す ▲どう戦うかで振るべき「努力値」が変わる、最初は2箇所に極限まで振ろう ▲高い個体値の近道は「孵化」 ▲シンクロを集め、メタモンを集めてタマゴを孵せ ▲孵化は「運」! ▲「努力値」は必ず「2」余る、余りの「2」は先にタブンネで埋めよ こんな所でしょうか。 わたくしめの解説でご理解頂けましたら、嬉しいことこの上ございませんが、 恐らく質問や訂正依頼等多々ございますでしょう。 その場合お手数ですが、お近くにおります乗務員までお気軽にお尋ね下さいませ。 ここでお客様にお乗換えのご案内を申し上げます。 「個体値厳選応用」線は降りましたホーム向かい側2番線、 「努力値応用」線、「バトル基礎理論」線は3番線、4番線、 「シングル概説」線、「ダブル概説」線は階段登りまして5番線、6番線、 「トリプル概説」線、「ローテーション概説」線は7番線、8番線にてお乗換えとなります。 今度のスーパートレイン「シングル1号」は10時丁度、「ダブル1号」は10時20分、「マルチ1号」は10時40分の到着を予定しております。 お乗換えは9番線にてお待ち下さい。 なおこのトレインは回送トレインとなります、ご乗車になれませんのでご注意下さい。 間もなく終点、「廃人見習い」、「廃人見習い」でございます。 本日は当バトルサブウェイを御利用頂きまして、誠にありがとうございました。 是非、是非、各シングルトレイン、ダブルトレイン、マルチトレインへの挑戦を、心よりお待ちしております! fin. 【エンドレール あとがき】 まず最初に言わせて下さい。 「ノボリ兄さんマジくど過ぎ!」 自分で書いててここまでくどくなるとは思ってませんでした……。 まあかわいいからいいんですけど! 後進のポケモントレーナーの指導、という形で前々から何かを書きたかったのですが、 そのうちの1つが実現できたこと、非常に嬉しく思います。 ですが旅はまだまだ終わりません。 これから本番である「バトル」のお話を書かねばならないのです。 勿論もう片方の車掌も登場します。ハッスルしまくる予定。 それでは、またのご乗車、お待ちしております! スペシャルサンクス 「ポケモンの友」様:http //pokemon.maruamyu.net/ 「ポケモン徹底攻略」様:http //yakkun.com/ 「トレーナー天国」様:http //trainer.geo.jp/ 「ポケモンの館」様:http //pokem.client.jp/ 「ぼ~るぱ~く」様:http //www5.ocn.ne.jp/~kairyus/ 「空時」様(孵化解説)
https://w.atwiki.jp/tk_takehiko/pages/35.html
執筆時期:2011年11月~2012年2月 著:高宮 毅彦 元々pixivに上げていたもの(現在は公開停止)を一部を改訂してこちらに公開。 機会があればそちらで再度公開するかもしれない。 なお、この文章はBW時代に書かれたもの為、現在とはやや異なることに注意されたし。 1号 2号 3号 支線(著:空時さん) 特別トレイン「ポケモンの能力の仕組み」2号 【0号車 前回までのお話】 ▲あらすじ バトルサブウェイにて定期的に運行される、特別トレイン「能力の仕組み」号。 それは、とある白黒車掌がお客様の為に、「ポケモンの能力」について事細かに解説をするという、何とも不思議なトレイン。 種族値、個体値、努力値、性格、そして能力の計算式の解説を終え、 次は各値について更に詳しく掘り下げる番。 あの温厚なノボリ兄さんが思わず熱く……!? 君は、たった今捕まえたポケモンの個体値を、知りたいか……! ▲作者よりご案内 計算式や、実機での様々な現象を口頭で説明する場面が多くなります。 なるべく分かりやすく解説を行うつもりでいますが、どうしても分かりにくい部分が出てきてしまうかもしれません。 なにとぞご了承頂ければ幸いです。 【1号車 今までのおさらい】 さて、ここで今まで紹介致しました内容について、再度確認を致しましょう。 ▲「種族値」 いうなれば「ポケモンの種類ごとの特徴」 ▲「個体値」 いうなれば「1匹の素質、才能」 ▲「努力値」 いうなれば「どこまで鍛えたか」 ▲「性格」 実は「能力の伸びやすさに多大な影響を及ぼしている」 ▲「能力の計算式」 ▲「HP」 (種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+レベル+10 ▲「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」 {(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+5}×性格補正〔上昇1.1、下降0.9、それ以外は1〕 (但し小数点は「出るたびに全て切り捨て」される) どれも大変に重要なものでございます。1つとして覚え間違いのなさらぬよう、十分ご注意下さい。 なお「計算式」ですが、実際の所と致しましてはこれを完全に覚えなくてはならない、というわけではございません。 現代のポケモンバトルは大変ハイテクノロジーでございます、ポケモンの能力を計算してくれるツールがいくつもございますので、 もし覚えるのが困難でしたらツールに頼ってしまっても構いません。 そのようなツールにつきましては、ここから先にて詳しくご案内させて頂きます。 もし万が一、再度お勉強をなさりたい、そんなお客様は、 現在トレインが停車しておりますので、反対側のホームに参ります「ライモン中央」行きにお乗換えになり、 再度このトレインへご乗車下さいますよう、お願い申し上げます。 お待たせを致しました、前のトレインただいま発車を致したとの連絡が入りました。 従いましてこのトレインもう間もなくの発車となります。ご乗車になりましてお待ち下さい。 さてここからは、先にご紹介いたしました「能力」を「どのように用いるか」という、応用的なお話をさせて頂きます。 次の停車駅は、「個体値の調べ方」、「個体値の調べ方」でございます。 なおこのトレイン、「個体値の調べ方」にて快速の待ち合わせを行います。その為長時間停車致しますので御了承下さい。 【2号車 「個体値」の調べ方 簡易測定編】 さて、先ほど紹介致しました「個体値」でございますが、バトルを志す方でしたら誰もが気になる値でありますでしょう。 しかしながらいかんせん細かい値でございます。低いレベルですとほぼ判別することができません。 では皆々様は一体どのようにしてらっしゃるのか。それをこちらにて紹介致す次第でございます。 しかしながら独特の工程を必要と致す場合がございます。くれぐれもお体を悪くなさらぬよう、十分ご注意下さい。 さて、皆様がバトルサブウェイを御利用される際、ギアステーション入り口に不思議な青髪の青年がおりますでしょう。 人呼んで「ジャッジさん」といいますその人にございます。 彼に話しかけますと、何と、「手持ちポケモンの個体値」を大まかにですが教えてくれるのでございます! 「大まかに」ですので、詳細までは教えてくれないのですが……。 「ジャッジさん」は次のように判定を行います。 見てみますと「合計」と「最高個体値」どちらも4段階となっております。また、「最高個体値」が2ヶ所以上ある場合、全て教えてくれます。 「合計」につきましては、全て「31」であれば合計「186」ですので、そこから考えますと「121以上」であれば高い、といえるでしょうか。勿論「151以上」であれば文句なしでしょう。 「最高個体値」につきましては、「31」はハッキリと判定してくれるようです。恐らく彼は「31」が好き過ぎてぱっと見ただけですぐ分かるのでしょう。大したものでございます。 ポケモンバトルを志したのであれば、個体値「31」は目指すべき値となります。高くあって欲しい場所に「31」があれば、バトルでの活躍が見込まれるのでございます。 勿論それ以外の個体値もできるだけ高い、もっと言えば全て「31」であって欲しい、そう願うものでございます。 従いまして、強そうなポケモンが手に入りましたらまず「ジャッジさん」に尋ね、個体値を判定して貰うのが流行となっております。 そして「個体値の合計」と「『31』の個数と位置」とでそのポケモンの大体の強さが分かりますので、これによってポケモン達を「選別」して、別の方法にて更に詳しく調べるのでございます。 ポケモントレーナーは本当に一日にして成らず、というわけでございます……。 尚この「ジャッジさん」は、イッシュ内のレシラムゼクロム騒動が決着した後にサブウェイに来訪されるとのことですので、まずは騒動を決着させることをお勧め致します。 【3号車 「個体値」の調べ方 自力測定編】 さて、ジャッジさんですと本当に大雑把にしか測定してはくれません。 更に詳細に測定するには、「実際の能力から個体値を測定する」しかございません。その手段を幾つか紹介致します。 とはいいましても、幾つか注意点がございます。 まず、実際の能力から「個体値」を測定する場合、「努力値が入っていない」状態でないと、うまく測定することができません。 具体的に申しますと「一度も戦闘を経験していない」か、「タウリン等のアイテムを投与されていない」ポケモンでないといけない、ということでございます。 (どのくらい戦闘を重ねたか、幾つアイテムを投与したかを正確に覚えていれば、その分を計算に入れてもよいのですが、 よほど綿密な方でもない限りそこまで覚えているのは困難でしょう……) 努力値がある程度入ってしまったポケモンの個体値をどうしても詳しくお調べになりたい、その場合は努力値を「下げる」しかございません。 下げるアイテムは貴重でございます。手に入る環境にない方は無理をなさらない方がよいでしょう。 次に、レベル100でもない限り、1回能力を入力しただけでは、個体値を詳細まで完璧に測定することはまずできません。 詳細を調べる為にはどのようにすればよいかと申しますと、「レベルを上げる」か、「ドーピングアイテムを使う」ことで、絞り込みを行う必要がございます。 さてここで「どのようにしてレベルを上げればよいのか?」と申しますと、アイテム「ふしぎなアメ」の出番でございます。 このアイテムは「レベルを1上げる」効果しかございません。投与しても努力値は一切入りません。個体値を調べるにはもってこいのアイテムなのでございます! 売り払ってしまった方は今からでも集めておきましょう。 もし「足りない!」という場合、そうですね、低いレベルでしたら「育て屋」に預けてレベルを上げましょう。 「育て屋」も「ふしぎなアメ」同様、努力値は一切入りません。 (余談ですが、わたくしは昔「ふしぎなアメ」を「強く育たないアイテム」であると判断し全て売り払ってしまった覚えがございます。 思えば勿体無いことをしたものでございます……) また「ドーピングアイテム」ですが、何故これを使用するのかといえば「努力値が必ず10ずつ入るので、変化の度合いが分かりやすい」からでございます。 ツールには必ず「努力値」ないし「ドーピング」の欄がございますので、そちらに投与した数を入れて頂ければ反映されるようになっております。 最後になりますが、 上記のような貴重なアイテムを投与しながら調べるのはもったいない、とお思いのお客様もいらっしゃいますでしょう。 ですが、先にレポートをお書きになり、調べ終わった後でリセットを行うことで、アイテムの消費なく調べることが可能となります。 「調べる前には必ずレポート、調べ終わったら必ずリセット」、これをくれぐれもお忘れにならぬよう、ご注意下さい。 さて、こちらが電脳世界に存在致します個体値の計算ツールにございます。 「ポケモンの友」様:jumpuri http //pokemon.maruamyu.net/tools/toolpa.php 「ポケモン徹底攻略」様:http //yakkun.com/dp/ic.htm 「トレーナー天国」様(その1):http //trainer.geo.jp/bw/indc.cgi 「トレーナー天国」様(その2):http //trainer.geo.jp/i/ind/indd.html 「ポケモンの館」様:http //pokem.client.jp/check.htm こちらに測定したいポケモンとレベル、そして能力を入れますことで、個体値が分かるようになっております。 ある程度高いレベルのポケモンですと、このままツールに入力致しまして、レベルを上げるか、ドーピングアイテムをお使いになって絞り込むことで、 「個体値」が詳しく分かるようになっております。 しかしながら、これらのツールに、例えばタマゴから孵ったばかりのレベルの低いポケモンの能力を入れても、うまく測定することはできません。 何故なら個体値の差の幅が小さすぎる為に「同じ能力値」になってしまう場合が多いのです。 ではそのようなポケモンはどのようにすれば測ることができるのかを、これより先にて紹介致します。 まず1つ手軽なものと致しましては、トライアルハウスに持ち込んで頂き、バトルの最中に測定する、という方法がございます。 トライアルハウスは全てのポケモンが「レベル50」となりますので、戦闘中にステータスをご覧頂き、値を入力することで測ることが可能となっております。 とはいいましても、事前に測定したいポケモンの「性格」を覚えておりませんとうまく測定することができませんのでご注意下さい。 (ステータス画面では性格を表示してはくれません。能力値だけ表示されるようになっております) また、5戦必ず行いますので多少なりとも時間がかかってしまいます。その点もご注意下さい。 レベル50ですので、そうですね、候補が2つ(場合によっては4つ)ほど出ますでしょうか。 詳細が分からずとも外観は分かりますので、素早く確認するには便利でしょう。 しかしながら、同じ種類のポケモンを連れてくることは出来ませんので、数匹ほどまとめて測定を行いたい場合時間がかかってしまいます。その点はご了承下さい。 また、トライアルハウスでなくとも、こちらバトルサブウェイに持ち込んで頂いても測定は可能でございます。ございますが、 事前にセーブする必要がございますのでいささか面倒かと思われます。 加えて、測定直後にバトルを降参して頂ければそのまま下車して頂くだけですので構いませんが、 もし強制的に電源を落とした場合、「バトル中の故意の逃亡行為」とみなしギアステーションまで直ちに!直ちに!!連れ戻させて頂きますので、ご覚悟下さいまし……! (困ったことに最近そのようなお客様が増えております。仕方のないことではございますが…… なお、対人戦でそのような行為をなさることのないよう、皆様マナーを守って楽しくバトルを行いましょう) あとはそうですね、「ソフト2個、DS2台以上でないと行うことができない測定方法」がございます。 簡単に申し上げますと通信対戦でございます。 「IR」を利用したワイヤレス対戦であれば、全てのポケモンがレベル50となりますので、これを利用して調べることができます。 これでしたらポケモンの数の制限はございませんので、いくらか楽かと存じます。 残念ながらWi-Fi通信を利用しての対戦は、「レベル49以下はそのまま」となりますので、そちらを利用して測定することはできません。ご了承下さい。 また「ハイリンク」といいまして、イッシュの中央にございます不思議な空間ですが、 こちらのミッションに「レベル100でバトル」というものがございます。 こちらを利用されますと、何と一時的にレベル100に引き上げられるので、測定が容易に行えるのでございます! レベル100ですので測定漏れもほぼございません。 ……とはいいましても、測ることのできるポケモンは一度に2匹で、また1ターンの制限時間も30秒と大変に短くなっております。 そもそもミッションが出現するまでが大変な苦行ですので、このような方法もあるということだけ覚えて頂ければと存じます。 【4号車 「個体値」の調べ方 レベル25測定編】 さて、レベルが低いポケモンの個体値を知りたい場合、上記の測定方法ですと、レベル100での測定を除きましては、全ての個体値を確定させることはできません。 ではもし、「レベルが低いポケモンの個体値を全て知りたい」とお考えになった場合、どうしたらよいのか。 先ほど申し上げました通り、「レベルが低いポケモンではうまく個体値を測定することができません」。 従いまして「ある程度のレベル」でないと、自らの手で測ることはできません。 ではどのようなレベルであればよいのか?と申し上げますと、「25」でございます。 どのようなポケモンであれ、どのような個体値であれ、「レベル25」に達していれば、全て調べることが可能となっております。 ですので、例えばタマゴから孵ったばかりの低いレベルのポケモンでありましても、このレベルまで上げると調べることが可能なのでございます。 (詳しいことは「ぼーるぱーく様:http //www5.ocn.ne.jp/~kairyus/」の「コラム」の一番下に書かれておりますが、数学的なお話ですので興味がある方だけご覧下さいまし……) 測定にあたり準備するものと致しましては、まず先ほども申し上げました通り「ふしぎなアメ」と「ドーピングアイテム」でございます。 「ふしぎなアメ」は、レベル25まで上げますので最大で24個必要となります。もしご用意できない場合は一旦「育て屋」に預けてレベルをある程度上げるとよいでしょう。 「ドーピングアイテム」は基本2~3個、最大で7個必要となります。 (通常ですと2個ないし3個で調べることができますが、性格によって下がっている能力の場合最大で7個必要になるケースが存在致します) 以上をご用意頂ければ、レベル1のポケモンであっても、多少時間はかかりますが個体値を全て細かく測定することが可能でございます。 さて、レベル25にてどのように測定することができるのか。実際に測定してみることに致しましょう。 先ほど「レベル25にするとよい」と申し上げましたが、必ずこのレベルで入手できるポケモンがございます。 そうです、各種「カセキ」を復元させたポケモンでございます。 「ふしぎなアメ」がご用意できない方もいらっしゃるでしょうので、このカセキから復元されたポケモンの個体値を測定することに致しましょう。 さて、こちらにございます「ハネのカセキ」を復元致しました所、次のようなアーケンが手に入りました。 性格:のんき 個性:きがつよい 能力:HP63-攻撃63-防御31-特攻42-特防33-素早さ37 このアーケンの個体値を、早速調べてみることに致しましょう。 上記のツールのうち、この25での測定に適したツールはと申し上げますと、 「トレーナー天国」様(その1):http //trainer.geo.jp/bw/indc.cgi 「トレーナー天国」様(その2):http //trainer.geo.jp/i/ind/indd.html こちらの2つでしょうか。 今回はこのうち「その1」を使うことに致しましょう。「個体値くんD風」のモードを使いますとレベル25での測定が容易に可能となっております。 さて、先ほどのアーケンの能力と、性格、個性をツールに入力致しますと、このような結果が弾き出されました。 個体値:HP2~5-攻撃8~11-防御6~9-特攻0~3-特防25-素早さ8~11 個性が「きがつよい」ですので、「特防」の個体値が最も高く、かつ「5の倍数」であることから、 「特防」の個体値は「25」で確定したようです。 この状態から、まだ分からない能力にドーピングアイテムをそれぞれ1つずつ投与して、再度測定を致します。 ここですと「特防」以外が不確定なですので、「マックスアップ」「タウリン」「ブロムヘキシン」「リゾチウム」「インドメタシン」を各1個投与致します。 すると、このような能力になりました。 能力:HP64-攻撃64-防御31-特攻43-(特防33)-素早さ37 これを再度、先ほどのツールに入力致しますと、次のような結果が弾き出されます。 個体値:HP4~5-攻撃10~11-防御6~7-特攻2~3-特防25-素早さ8~9 更にもう1つずつドーピングの薬を与えますと、次のような能力になりました。 能力:HP65-攻撃65-防御33-特攻43-(特防33)-素早さ38 これをツールに入力致しますと、次のような結果が弾き出されます。 個体値:HP5-攻撃11-防御6~7-特攻2-特防25-素早さ8~9 おっと、「HP」と「攻撃」と「特攻」が確定したようですね。この3つにつきましてはこれ以上ドーピングの必要はございません。 残ります「防御」と「素早さ」を測定する為に、「ブロムヘキシン」と「インドメタシン」を更に1つずつ投与してみましょう。 すると、次のような能力になりました。 能力:(HP65)-(攻撃65)-防御34-(特攻43)-(特防33)-素早さ39 これをツールに入力致しますと、次のような結果が弾き出されます。 個体値:HP5-攻撃11-防御7-特攻2-特防25-素早さ9 おお、どうやら全て特定できたようですね。 さて、個体値の特定が完了致しました。このアーケンの個体値は以下のようになります。 HP5-攻撃11-防御7-特攻2-特防25-素早さ9 このように、レベル25の時にドーピングアイテムとツールを駆使することにより、個体値を全て特定することが可能となっております。 もちろん、今行いました測定方法は「四則演算」ですので、お客様ご自身の手でも計算自体は可能でございますが、「能力の計算式」でお話致しました通り、ポケモンの能力は「端数が出る度に切り捨て」となっております。 こちらを一々直していかねばなりませんので、お勧めは致しません……。 さて、望みのポケモンの個体値を調べることはできましたでしょうか? 「測定の基本は努力値0 『飴』と『薬』は貯蓄せよ リセット励行事故防止」 以上をしっかり覚えて頂ければ、調べる上でのミスはなくなるでしょう。 以上を踏まえますと、 「ジャッジさん」→「バトル検定もしくはサブウェイ」→ツールで判定 個体値測定はこの順番で行うのが恐らく効率的かと思われます。 いずれに致しましても、ポケモンを見ただけで個体値が分かるというジャッジさんは「とんでもない個体値マニア」であることがよくお分かり頂けるでしょう……。 お待たせを致しました、当トレイン間もなくの発車となります。ご乗車になりましてお待ち下さい。 次の停車駅は「努力値の稼ぎ方」、「努力値の稼ぎ方」でございます。 【5号車 「努力値」の稼ぎ方 その1】 さて、こちらも先ほど紹介いたしました「努力値」ですが、こちらは一体どのようにすれば効率よく得ることができるのでしょうか? それをこちらにて紹介させて頂きます。 その前に、努力値について簡単なおさらいを行いましょう。 努力値は、ポケモンを倒した時に、「倒されたポケモンに応じて」倒したメンバー全員が等しく貰うことが出来ます。 勿論「がくしゅうそうち」を持たせたポケモンも貰うことが出来ます。 但し経験値と異なり「倒すメンバーが多くなることによって軽減されることはございません」。 また「倒されたポケモンのレベルによって努力値が変化することもございません」。 例えば、ミネズミを手持ちの3匹で倒し、控えに「がくしゅうそうち」を持たせたポケモンがいた場合、 手持ちの3匹と「がくしゅうそうち」を持たせていた控え1匹の、計4匹に「攻撃」の努力値が「1」入ります。 また、1つの能力につき「255」、1匹全体では「510」までしか努力値を入れることができません。 加えて、努力値は「4」ごとに能力に反映されますので、「255」まで入れることができますが、能力に実際に反映されますのは「252」までとなります。 「510」も同様で、実際に反映されますのは「508」まででございます。残りの「2」はどんなに頑張っても反映されることはありません。 努力値を「510」入れ終わったならば、ソウリュウシティのポケモンセンター裏にございます民家の女性に、そのポケモンをパーティの先頭にして話しかけてみましょう。 そうしますと、「ものすごく がんばったのね!」とおっしゃっていただけます。 この「ソウリュウシティの民家の女性に上記の台詞を言われること」が「努力値が上限まで達した証」となりますので、覚えておくとよいでしょう。 なお509以下ですと「まだまだ がんばれるって かんじね」としかおっしゃってくれません。こちらも合わせて覚えておくとよいでしょう。 さて、まずは「どの努力値をどこまで伸ばすか」を決めましょう。 お好きな所を伸ばすことができますが、ある程度のルールといいますか、「皆々様が育成の際に考えていること」がいくつかございます。 「努力値」にてお話致しましたが、どの能力を伸ばすかを考える際に、「そのポケモンの能力的な長所を鍛える」のが基本でございます。 シャンデラですと特攻、ドリュウズですと攻撃にまずは努力値を入れてしまいましょう。 その次は「2番目に高い場所」と言いたい所ですが、こちらにつきましてはお好きな場所を鍛えてしまって構いません。 といいますのも「用途」により変化する為でございます。詳しいお話につきましては後述致します。 さてここで、2つの能力に「252」ずつ入れた場合、余りは「508-504=4」でございます。ですので、残りの「4」をもう1つ別の能力に入れましょう。 このように、最初は分かりやすく「2箇所を最大にし、残った4をお好きな所に入れる」という努力値の振り方を行いましょう。 つまりは3箇所に「252、252、4」と振り分ける方法でございます。 この「252、252、4」が、ポケモンの努力値配分の基礎基本となります。 さて、小難しいお話はひとまず置いておきまして、実際に努力値を「稼いで」みることに致しましょう。 (ポケモンバトルを志す方の俗語と致しまして、努力値を入れることを「稼ぐ」と表現することが多々ございます。覚えておくとよいでしょう) 各能力の「努力値」は、それぞれ稼ぎやすい場所がございます。 ▲HP セッカシティ水上:マッギョ(HP+2) ホドモエの跳ね橋:コアルヒー(HP+1) ▲攻撃 1番道路:ミネズミ、ヨーテリー(どちらも攻撃+1) ▲防御 ヤグルマの森:クルミル、フシデ(どちらも防御+1) ▲特攻 タワーオブヘブン:ヒトモシ(特攻+1) ▲特防 ホドモエシティ水上:プルリル(特防+1) ▲素早さ サンヨウシティ水上、3番道路水上:バスラオ(素早さ+2) ちかすいみゃくのあな:コロモリ(素早さ+1) 上記に示しました場所は、これらのポケモン達の出現率が高いので、該当能力の努力値を稼ぐのに適しております。 これらの場所に行きまして、例えば「攻撃」の努力値を252まで稼ぐのであれば、1番道路に行きまして、ミネズミとヨーテリーを252匹倒せばよいのですが…… 252匹も倒すのは非常に時間がかかってしまいます。途中で数え間違えてしまうかも知れません。 従いまして、「時短!」ではないですが、効率よく努力値を稼ぐ方法を、いくつか紹介致しましょう。 【6号車 「努力値」の稼ぎ方 その2】 さて、先ほど申し上げました「努力値を効率よく稼ぐ」方法ですが、いくつかございます。 まずは「ドーピングアイテム」でございます。 先に解説致しました通り、1つにつき「10」の努力値を入れることができ、「100」ぴったりになったらそれ以上投与することは出来ません。 これらのアイテムを努力値を稼ぎたいポケモンに集中的に投与することによりまして、大幅な時間短縮となります。 例えば「攻撃」の努力値を「252」を稼ぐ場合ですと、「タウリン」を10個与えることで事前に「攻撃」の努力値が「100」入ることとなり、 戦闘によって稼がなくてはいけない分、つまりはミネズミやヨーテリーを倒す回数を「252-100=152」にまで減らすことが可能となります。 大変に効率がよい代物ですので、事前に投与することを強くお勧め致します。 多少高価ですが買えないものではございません。四天王を何回も倒すなりしてお金を沢山稼ぐとよいでしょう。 尚、ライモンの東西に架かります橋にて手に入ります各種「ハネ」でございますが、こちらは入手性能が悪く「1」ずつしか稼げません。 おまけ程度に考えて頂ければ結構です。 なお、これらのアイテムは「戦闘外」に事前に与えるものですので、ここから先の「戦闘中に効果のある」アイテムとは効果が重複致しません。御了承下さいませ。 続きましては「きょうせいギプス」でございます。 こちらのアイテムをポケモンに持たせることによりまして、何と「戦闘した際に獲得できる努力値」を「2倍」にすることが出来るのでございます! つまりはミネズミを1匹倒しますと「攻撃」の努力値が「1」ではなく「2」入る計算となります。 少ない努力値ですとあまり差を感じませんが、倒せば倒すほどその差は大きくなって参ります。 例えば前述のように「攻撃」の努力値を「252」稼ぎたいという場合、 事前に「タウリン」によってまず「100」を稼ぎ、残りの「152」の分を「きょうせいギプス」を持たせて倒すことにより、 戦闘1回当たり「2」の「攻撃」努力値を稼ぐことになりますので、 ミネズミやヨーテリーを倒す回数を「152/2=76」にまで減らすことが可能となります。 更には「ポケルス」でございます。 こちら、ポケモンが戦っておりますと「戦闘終了後にたまにくっついていることがある」というウイルスでございますが、 このウイルス、「ポケモンがよく育つ」といいますが具体的にどのようになるのかと申し上げますと、 「きょうせいギプス」と同じ効果、つまり、「戦闘した際に獲得できる努力値」が「2倍」になるのでございます! 「きょうせいギプス」とは異なり戦闘中の「素早さ」が下がる等のデメリットはございません。 因みにこのポケルスにつきまして、その仕組みをここでご説明致しますと、 1匹が感染した状態で戦闘を行いますと(逃げても構いません)、ポケルスが周りのポケモンに感染することがございます。 ポケルスを持ったポケモンを手持ちに入れて、戦闘後に逃げる、これを繰り返すことで、手持ちのポケモン全てにポケルスを移すことが可能となり、 これによってより多くのポケモン達が育てやすくなるのでございます! また、ポケルスは数日間手持ちに入れておりますと消え、抗体だけが残ってしまいますが、 一度感染すると「永久的に獲得できる努力値が2倍になる」という代物ですので、問題はございません。 しかしながら、持っております全てのポケモンのポケルスが消えてしまいますと、自らの手では二度と感染させることはできません。 ボックスに預けてしまえば消えることはございませんので、ポケルスに感染させた状態のポケモンを1匹は残しておきましょう。 勿論こちらは「きょうせいギプス」との併用が可能となっておりまして、 前述の「攻撃」の努力値を「252」稼ぎたいという場合、 事前に「タウリン」によってまず「100」を稼ぎ、残りの「152」の分を「ポケルス」に感染させた状態で「きょうせいギプス」を持たせて倒すことにより、 戦闘1回当たり「4」の「攻撃」努力値を稼ぐことになりますので、 ミネズミやヨーテリーを倒す回数を「152/4=38」にまで減らすことが可能となります。 最後に「パワーシリーズ」という類のアイテムがございます。 「パワーウエイト」「パワーリスト」「パワーベルト」「パワーレンズ」「パワーバンド」「パワーアンクル」という6種類のアイテムでございますが、 こちらをポケモンに持たせますと、ポケモンを倒した際に、 「実際に倒したポケモンとは別に『該当する能力の努力値』を追加で『+4』も貰うことができる」というアイテムでございます。 それぞれ「HP」「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」の努力値を追加で貰うことができ、更には「ポケルス」との併用が可能でございます。 具体的にどのようになるのかと申しますと、 例えば「攻撃」の努力値が新たに加わります「パワーリスト」を持たせて、「攻撃」に「+1」の努力値が貰えますミネズミを倒した場合、 本来貰えます「攻撃+1」に「攻撃+4」が加わり、合計で「攻撃+5」の努力値を貰うことができるのです。 また、同じく「パワーリスト」を持たせて、今度は「素早さ」に「+2」の努力値が貰えますバスラオを倒した場合、 本来もらえます「素早さ+2」に「攻撃+4」が加わり、1回戦闘しただけで「素早さ+2、攻撃+4」と、2ヶ所に多くの努力値を獲得することができるようになるのです。 勿論これらは、ポケルスに感染させた状態で倒しますと、全て「2倍」となります。 これによりまして、前述の「攻撃」の努力値を「252」稼ぎたいという場合、 事前に「タウリン」によってまず「100」を稼ぎ、残りの「152」の分を「ポケルス」に感染させた状態で「パワーリスト」を持たせて倒すことにより、 戦闘1回当たり「10」の「攻撃」努力値を稼ぐことになりますので、ミネズミやヨーテリーを倒す回数を「152/10=15.2→16」にまで減らすことが可能となります。 (と言いましても、最後の「2」に関しましては「パワーリスト」を外さないとオーバーしてしまいます。ご注意下さい) 最短で僅か16回の戦闘であっと言う間に努力値「252」まで到達することができてしまうのですから、とんでもないものでございます。 ここまで便利なアイテムでございますが、最大の問題点がございます。 何と何と、入手方法が「バトルポイントとの引き換えのみ」かつ、「16BPが必要」となっております。 つまりは、我々サブウェイマスターに一度でも勝利しなくては、手に入れることは難しくなっております。 シングルトレイン、ダブルトレイン、マルチトレインの1号2号が3BPずつ、最終電車3号が10BPですので合計が16となります。 つまりは、わたくしかクダリを倒しますことで、ちょうど上記のアイテムが1つ手に入るという計算になるでしょう。 ある程度育ったポケモンをお持ちであれば、そちらをお使いいただきますことでシングルトレインくらいでしたら勝ち進むことは出来ますでしょう。 ですのでどんどん挑戦しに来て頂きたく存じますが、勿論我々は簡単には勝たせませんので、どうかご覚悟をよろしくお願い申し上げます……! さて、以上のような様々な条件にて、例えば「攻撃」に努力値「252」を振りたいと思い立った場合、 各ポケモン達を何回倒さなければならないかの比較がこちらでございます。 見てみますとドーピングアイテムだけでも随分と軽減されますね。しかしながら152回はまだまだ多いです。 「きょうせいギプス」ですと76回ですので、多少なりとも楽になりますでしょう。 【7号車 「努力値」の稼ぎ方 その3】 さて、以上を踏まえまして、「努力値」を実際にどのように稼いだらよいのかと申し上げますと、 以下の手順を踏むことで効率よく行えるでしょう。 ▲主な手順 1.「必要なだけ(100以上なら100)ドーピング」 2.手持ちのアイテムとポケルスの有無を確認 3.どのポケモンを倒すかの決定 4.残りの努力値から倒す必要のあるポケモンの数を逆算 5.必要なだけバトル 6.終わったらソウリュウの女性に確認 具体的に申し上げますと、そうですね、「きょうせいギプス」くらいでしたら必ず手に入るでしょうので、 「攻撃」と「素早さ」に「252」、「HP」に「4」の努力値を入れたい、というような場合、次のような手順を踏むと効率よく稼ぐことが出来ます。 まず「タウリン」と「インドメタシン」をそれぞれ10個ずつ与えます。 次に「きょうせいギプス」を持たせまして、まずはミネズミ、ヨーテリーを76匹倒します。 続いてバスラオを38匹倒します。こちらは「素早さ+2」ですので上記の半分で大丈夫でございます。お間違えのないようご注意下さい。 最後にマッギョを1匹倒しますと、終点に到着致します。 (さて、これで「508」稼ぎ終わったのですが、先程も申し上げました通り「508」ではソウリュウの女性は「まだまだ がんばれるって かんじね」としかおっしゃってくれません。 このままでも能力的には問題ありませんが、どうしても気になるのであれば、適当に2匹ほど倒してしまいましょう。 こうしますことで「510」となりますので「ものすごく がんばったね!」とおっしゃってくれるようになります) このように、「必要な努力値」と「倒した時に貰える努力値」と「便利なアイテム」とを駆使しまして、 倒すべきポケモンの数を減らしながら倒して行く、というのが「努力値を稼ぐ」コツでございます。 最後になりましたが、努力値を稼ぐ際は、お友達等にお願い致しまして、出来る限り「ポケルス」は入手して下さいますよう、お願い申し上げます。 76回はまだ少ない方ですがそれなりの時間がかかります。なるべくその半分、38匹くらいにした方が、ミスも少ないでしょう。 勿論「パワーシリーズ」のアイテムが最も効率の良いことに変わりはございません。バトルサブウェイのシングルトレインへの挑戦、是非、是非お待ちしております! ……宣伝になってしまいました、申し訳ございません。 さて、以上を踏まえました上で、ポケモンバトルを志す方達が実際に行っております、「ポケモン育成の手順」を、紹介することに致しましょう。 次の停車駅は、「育成基礎 下準備編」でございます。 to be continued...
https://w.atwiki.jp/takaradzuka/pages/405.html
高宮沙千をお気に入りに追加 高宮沙千とは 高宮沙千の53%は信念で出来ています。高宮沙千の19%は希望で出来ています。高宮沙千の15%は濃硫酸で出来ています。高宮沙千の12%は罠で出来ています。高宮沙千の1%は気の迷いで出来ています。 高宮沙千の報道 gnewプラグインエラー「高宮沙千」は見つからないか、接続エラーです。 高宮沙千のウィキペディア 高宮沙千 高宮沙千の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 高宮沙千のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 高宮沙千 宝塚歌劇団 このページについて このページは高宮沙千のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される高宮沙千に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/tk_takehiko/pages/34.html
執筆時期:2011年11月~2012年2月 著:高宮 毅彦 元々pixivに上げていたもの(現在は公開停止)を一部を改訂してこちらに公開。 機会があればそちらで再度公開するかもしれない。 なお、この文章はBW時代に書かれたもの為、現在とはやや異なることに注意されたし。 1号 2号 3号 支線(著:空時さん) 特別トレイン「ポケモンの能力の仕組み」1号 【0号車 はしがき】 ▲このお話は何? バトルサブウェイにて定期的に運行される、臨時トレイン「能力の仕組み」号。 それは、とある白黒車掌がお客様の為に、「ポケモンの能力」について事細かに解説をするという、何とも不思議なトレイン。 各バトルトレインに来訪する挑戦者の実力底上げの為に、その白黒車掌自らが発案し、定期的に挑戦者を育成するプロジェクトが行われているという。 「能力の仕組み」号はその一環にして、入口となる大事な路線。 そんな架空の設定。 ▲解説は誰? ノボリ。 ライモン名物、バトルサブウェイの黒服車掌。 ポケモンバトルが大好き。中でもシングルバトルが得意。 くどいくらいに丁寧な口調が特徴。 ▲何の為に? サブウェイマスターに惹かれ、彼ら会いに行くべくサブウェイへ挑戦しても、 準備不足ではノーマルはともかくスーパーでは簡単に返り討ちに遭ってしまいます。 「そもそも育て方が分からない!」という人もいることでしょう。 そんな駆け出しトレーナーに送る、能力の解説書でございます。 どちらかというとアニマス寄り、かも。キャラ崩壊注意。 【1号車 プロローグ】 本日は当トレインにご乗車頂き、誠に有難うございます。 さて、皆様はポケモンの能力についてどれくらいの知識がございますでしょうか? ただ何となくレベルを上げて育てているだけ、そのような方が多いのではないでしょうか? かくいうわたくしも昔はそのうちの一人でございました。 ですがある時、その仕組みを事細かに教えて下さった方がおりまして、 それ以来わたくしはポケモンの育て方を大きく変えることになりました。 ポケモンバトルを極めるにあたり、この仕組みを理解し、使いこなすことなくしては、 わたくしがサブウェイマスターになることはなかったでしょう。 そうです、ポケモンの能力は、ただ単にアトランダムに決められているわけではございません! いくつもの「法則」によって決められており、そのうちほんの僅かな部分がアトランダムであるだけなのです! 当トレインではその「能力の仕組み」について、「仕組みの中身」から「強いポケモンの育て方」まで解説を致す次第でございます。 担当はわたくし、サブウェイマスター、ノボリが務めさせて頂きます。 それでは、出発進行ーッ! 【2号車 能力に関わる3つの「値」】 さて、ポケモンの能力はどのように決まっているのかと申しますと、 先ほども申し上げましたいくつもの「法則」、具体的に申し上げますと、特別な「値」が大きな影響を及ぼしております。 そして、「数」でございますので計算式がございます。ございますが、 いきなり計算式を持ち出して説明を始めますのは、大変に不親切であると考えております。従いまして、それらの「値」の解説から始めさせて頂くことに致します。 さて、その「値」といいますのは、以下の3つでございます。 ▲種族値 ▲個体値 ▲努力値 これらは全て目には見えませんし、公式的な用語ではございません。 しかしながら、電脳世界を始め多くのコミュニティで使われており、非常に知名度の高い用語となっております。 従いまして、これら3つの「値」について、意味が分からないまでも、名前ぐらいでしたら耳にしたことがある、そういう方もいらっしゃると思われます。 (なお、この3つの「値」を総称して、俗に「3値」と呼ばれることもございます) そうです、この3つの「値」がポケモンの能力に大きな影響を及ぼしているのでございます! これら1つ1つにつきまして、順を追って解説を進めることに致しましょう。 次の停車駅は「種族値」、「種族値」でございます。 【3号車 「種族値」とは?】 「種族」の「値」、つまり何かと申しますと、ポケモンの種類ごとに決まっております「能力の伸びやすさ」のことでございます。 この数値が高ければ高いほど、基本的な能力が高くなります。 例えばわたくしのパートナーでございますシャンデラは、いかようなシャンデラでありましても特攻が凄くよく育ちます。 これは、シャンデラの種族値が次のようになっているからでございます。 シャンデラ:HP60-攻撃55-防御90-特攻145-特防90-素早さ80 見てみますと「特攻」が大変に高いですね。ポケモンの種族値は3桁を超えますと「高い」と言われますが、145もありますと高過ぎるくらいでございます。 次に高いのが「防御」と「特防」となっております。こちらは3桁を超えておりませんので、そこそこといった所でしょうか。 一方「攻撃」は低く、どのようなシャンデラであってもあまり伸びないことが分かります。 このような「能力の伸びやすさ」、「どれが伸びやすいか伸びにくいか」の目安となるのが「種族値」でございます。 また、「種類ごと」に決まっておりますので、「進化」しますともちろん種族値は変化致します。 例えばシャンデラの進化前でありますヒトモシ、ランプラーの種族値を見て参りましょう。 ヒトモシ:HP50-攻撃30-防御55-特攻65-特防55-素早さ20 ランプラー:HP60-攻撃40-防御60-特攻95-特防60-素早さ55 上がヒトモシ、下がランプラーとなっております。 見てみますと、進化するごとに「特攻」を中心として種族値が上がっているのがお分かり頂けるかと思われます。 とはいいましても、中にはランプラーからシャンデラに進化した際の「HP」のように上がらないものや、 カブルモ:HP50-攻撃75-防御45-特攻40-特防45-素早さ60 シュバルゴ:HP70-攻撃135-防御105-特攻60-特防105-素早さ20 上記、カブルモからシュバルゴに進化する際の「素早さ」のように下がってしまうものもございます。 種族値が下がってしまった場合、勿論能力も下がってしまいます。 進化ではなくとも「フォルムチェンジ」という、形態が変わることによって種族値が変わる場合もございます。 例えば特性が「ダルマモード」のヒヒダルマは、ダルマモードになった瞬間に能力が変化致します。 ヒヒダルマ(通常):HP105-攻撃140-防御55-特攻30-特防55-素早さ95 ヒヒダルマ(ダルマモード):HP105-攻撃30-防御105-特攻140-特防105-素早さ55 見てみますと、フォルムチェンジした瞬間「攻撃」と「特攻」の高さが大きく入れ替わりますね。 それと引き換えに素早さが低くなり、フォルムが変わった途端に鈍足になることが分かります。 以上のような性質がございますので、よく迷信で言われますような「何レベルで進化した方が能力が高くなる」等と言ったことは全くございません。 進化によって能力の値が変化するのは「種族値」だけで、それ以外は一切増えたり減ったり致しません。 ですので、同じ条件であればいつ進化させても同じ能力となります。 また、種族値はサブウェイのダイヤのように予め決められておりますので、覆すことは絶対にできません。 そして、予め決められていることから、時刻表のような「一覧表」がございます。 その「一覧表」は、例えば次のようなサイト様に置かれております。 「ポケモンの友」様:http //pokemon.maruamyu.net/data/status.html 「ポケモン徹底攻略」様:http //bw.yakkun.com/zukan/syuzoku_list.htm 「トレーナー天国」様:http //trainer.geo.jp/bw/data.html この他様々なサイト様に置かれております。 先ほどもちらりと申し上げましたが、「種族値が3桁を超えていれば、その能力は高い」とされております。 さて、貴方のお好きなポケモンの種族値はいかがでしょうか? 余談ですが、6つの数字から成り立っておりますので、覚えようと思えば覚えることも可能でございます。中には大半の種族値を丸暗記してしまう酔狂な方もいらっしゃいます。 わ、わたくしですか? そうですね、シャンデラの種族値くらいでしたら暗唱可能でございます。 次の停車駅は「個体値」、「個体値」でございます。 【4号車 「個体値」とは? その1】 「個体」の「値」、つまり何かと申しますと、「ポケモン1匹ごとに決められた『素質』ないし『才能』のこと」でございます。 「素質」や「才能」と言いましてもあまりピンと来ないかと思われますので、実例を挙げて説明致しましょう。 例えば、レベルと性格が同じ2匹のポケモンを捕まえてみましょう。 低いレベルですとあまり分からないかと思われますが、そうですね、タワーオブヘブンに行きましてヒトモシなど捕まえてみるとよいかと思われます。 同じ性格のポケモンが中々捕まらない時は、そうですね、特性「シンクロ」のポケモンを先頭にしてみましょう。そうすれば同じ性格のポケモンが集まりやすくなります。 実際に捕まえた個体がこちらに2匹ございます。 するといかがでしょう、2匹の能力、微妙に差がございますでしょう? 種族値は当然、同じヒトモシという種類のポケモンであれば同じはずなのに、何故能力の差が存在するのか。 そうです、「同じポケモンでも捕まえた時に能力の差がある」ことこそが、正に「個体値に差がある」ということなのでございます。 この「個体値」、「HP」から「素早さ」までの6つの能力にそれぞれ「0から31まで32段階の値」が決められております。 個体値が高ければ高いほど、能力は勿論高くなります。 例えば、捕まえたポケモンが次のような個体値であったとしましょう。 HP12-攻撃0-防御31-特攻15-特防6-素早さ21 見てみますと、「防御」の個体値が最も高いですね。最高値である「31」となっております。同じ種類の他のポケモンよりも「防御」がよく伸びます。 次いで「素早さ」、「特攻」、「HP」、「特防」、「攻撃」と続きます。 「攻撃」は何と0……最低値でございます。同じ種類の他のポケモンよりも「攻撃」は伸びません。 このような、「生まれ持った能力の強さ」が個体値なのでございます。 さて、この「個体値」は、ポケモンバトルを志す方達の間では「こだわらなければならぬ値」と言われております。 確かに「種族値」と比べますと最高で31しかございませんので、微々たる差ではございますが、 個体値0と個体値31とでは、レベル50でしたら15、レベル100にもなると32もの能力の差が出てしまいます。 「攻撃」や「特攻」が1低いだけで倒せるはずの相手が倒せない。「防御」、「特防」、「HP」が1低いだけで倒されないはずの攻撃で倒されてしまう。 ポケモンバトルではこのようなことが往々にして起こりえるシビアな世界でございます。 そこまで極端でなくとも、そうですね、分かりやすい所でいいますと、相手よりも「素早さ」がほんの僅か1低いだけで、バトルにおいて後手に回ってしまいます。 もし同種のポケモン、そうでなくても、「素早さ」の種族値が同じ値のポケモン、例えばシャンデラでしたら「素早さ」は80ですので、「素早さ」の種族値が同じ値のポケモンですとサーナイトやトゲキッス等が当てはまります。 このようなポケモン達にバトルにおいて先手を取らなければならないのであれば、「素早さ」の個体値をなるべく高くしなければならないのでございます。 以上のような現象が起こりうることを考えますと、個体値は「高ければ高いほどよい」、「できれば最高個体値で揃えたい」、そう考えるのは至極当然のことでございます。 その為、ポケモンバトルを志す方達は高い個体値を目指して日々ポケモン達を選定しているのでございます。 さて、この「個体値」は1匹1匹ごとに決められておりますが、当然目に見えるものではなく、 お知りになりたいのであれば自らの手で調べなくてはなりません。 しかしながら、個体値を調べるには、山道を走るトレインのように相応の準備をしなくてはなりません。 従いまして、また後ほど、詳しく解説をさせて頂きます。 なおこの「個体値」は、生まれながらに持っている値でございます。 ポケモンを捕まえた時に、もしくはタマゴ等で人から貰う時に既に決まっており、変化することはございません。 言ってみればサブウェイを走るトレインの車体のようなものでございます。 同じ形式の車体でございましても、例えばスピードが出しやすいもの、座席の座り心地がよいもの、空調設備が優れているものなど、様々な特徴がございます。 従いまして、例えば個体値がとても低いポケモンをお持ちであったとしても、もっと個体値の高いポケモンが欲しい時には、 新たに捕まえるか、タマゴ等で人から貰うかしかございません。 かつ、「とある1匹がどのような個体値になるか」は「ランダム」となっております。能力の要素の中で数少ない「ランダム」な要素でございます。 従いまして「同じ個体値のポケモン」といいますのは通常ではほぼ会うことが叶いません。 なお当トレイン、この「個体値」にて少々停車を致します。 【5号車 「個体値」とは? その2】 さて、いささか脱線したお話にはなりますが、「個体値」の表記方法には何種類かございます。 先ほど記しました、 HP12-攻撃0-防御31-特攻15-特防6-素早さ21 こちらですと、数字と文字が混ざってしまい入力が大変に煩わしくなっております。従いまして、文字を取りました 12-0-31-15-6-21 こちらか、もしくは「HABCDS方式」と申しまして、「ポケモンの能力」の6つの項目、「HP」から「素早さ」を簡略化し、 「HP」と「素早さ」はそれぞれ英訳の「Hit Point」「Speed」の頭文字を取り「H」と「S」、それ以外は「A」から「D」までを順番に当てはめることで、 「HP=H」「攻撃=A」「防御=B」「特攻=C」「特防=D」「素早さ=S」と、このような置き換えがお客様の間で流行しております。 それにのっとりまして、 H12-A0-B31-C15-D6-S21 以上のような表記が一般的となっております。 ところで、「ポケモンバトルを志す方達は個体値にこだわる」と申し上げました。 そのような方達におかれまして、例えば高い個体値だけを記したい、といった場合がありますでしょう。 その際に、「32進数」を使い手早く個体値を記すことがございます。 「32進数」とは何かと申しますと、1~9までを普通に記し、「10」を「A」、「11」を「B」と置き換えて、そのままアルファベットを続けまして、「30」を「U」、「31」を「V」と記すものでございます。 このうち10~29は滅多に使われることはございませんが、「30」を表します「U」と「31」を表します「V」は大変に広く使われております。 従いまして、先ほどのポケモンの個体値を、 H12-A0-BV-C15-D6-S21 このように表記するか、もしくは、 BV と簡略化致しまして、「防御」の個体値が「31」であることのみ記す、という場合もございます。 上記の法則によりますと、「攻撃」が「30」ですと「AU」、「特防」が「31」ですと「DV」、「特攻」と「素早さ」が共に「31」ですと「CSV」と、このような表記が可能でございます。 ……別の意味を背負っている単語がいくつかございますが、ポケモン界隈ではこのような意味でございます。 しかしながら、これらは飽くまでスラングでございます。車内での携帯電話御使用の際と同様、他のお客様のご迷惑にならぬようにお使い下さいますよう、お願い申し上げます。 (それにしましても、いちいち「特攻と素早さの個体値が31である」と書かずとも「CSV」と書くだけで意味が分かってしまうのですから、略称というのは大変に恐ろしいものでございます……) さて、本線に戻ると致しましょう。 この「個体値」ですが、能力の数値以外にも次のものに影響を及ぼします。 〔1〕個性 〔2〕技「めざめるパワー」のタイプと威力 〔1〕の「個性」は何かと申しますと、ポケモンのステータスを確認する際「性格」の下に例えば「あばれることがすき」「こうきしんがつよい」等のコメントがあるかと存じます。 このようなコメントを公式的には「個性」と呼んでいるのでございます。 この「個性」は、実は「個体値」によって決まりまして、「6つの中で最も高い個体値」と「最も高い個体値が存在する能力」を表しております。 具体的には「最も高い個体値を5で割った余り」によって決まり、それが6つの能力それぞれに存在しますので合計30種類の個性が存在致します。 「個性」と「最も高い個体値を5で割った余り」との関係は、次の通りとなります。 例えば「きがつよい」という個性をお持ちのポケモンですと、そのポケモンの個体値が最も高いのは「特防」で、かつ「5の倍数で割った余りが0」、つまり「0,5,10,15,20,25,30のどれか」であることが分かります。 また、先ほどの、 HP12-攻撃0-防御31-特攻15-特防6-素早さ21 このポケモンの個性は何かと申し上げますと、「防御」の個体値が最も高く、かつ「31」ですので5で割った余りは「1」となり、 従いまして「うたれづよい」であることが分かります。 さて、何故こちらの表で「1」が一番上であるのかと申し上げますと、最高個体値が「31」である場合、余りは「1」ですので、 必ず「ひるねをよくする」「あばれることがすき」「うたれづよい」「イタズラがすき」「ちょっぴりみえっぱり」「ものおとにびんかん」の個性になるからでございます。 言い換えてしまえばポケモンバトルを志す方達が使いこなすポケモン達は、ほぼ必ず上記の個性となっているのでございます……。 但し、飽くまで上記の6つは「31である可能性がある」というだけでして、例えば26が最高個体値である場合でも上記の個性となります。 そこをどうかお間違えのないよう、お気を付け下さいませ。 〔2〕の「めざめるパワー」のタイプと威力、こちらですが、「個体値の組み合わせ」によってタイプと威力が変動致します。 ですが当トレインは「めざめるパワー」には停車致しません。隣のホームに参ります「めざめるパワー」行きにお乗換え下さい。 (といいますのも中身が大変に複雑なのでございます。従いましてこの段階では、「めざめるパワー」は個体値によって決まる、ということだけ覚えておいてくださいまし) さて、先ほど「ポケモンバトルを志す方達は個体値にこだわる」と申し上げました。 とはいいましても野生のポケモンを何匹も捕まえて1匹1匹選別するのは大変に面倒な作業でございます。遠出するのに各駅停車に乗るようなものでございます。 ではどのようにすればよいのかと申し上げますと、 実は「タマゴを孵化した際、預けたポケモンの個体値の幾つかがタマゴに継承される」という現象が発見されております。 そうです、1つでもよいので最高能力である「31」が見つかりましたら、そのポケモンを育て屋に預けタマゴを作ることで、タマゴから生まれたポケモンがその「31」を継承させることができるのでございます! このようにして「31」を増やしていけば、最終的に大変高い個体値のポケモンを見つけることができるのでございます! (といいましても、例えば「HPの個体値が31であるポケモン」を預けることで、見つかったタマゴに「31」が、例えば特攻に継承される、ということではございません。 飽くまで「HPの個体値31」が継承される可能性がある、という意味ですので、勘違いなさらぬようお気を付け下さいまし) また、最も多くのポケモンとタマゴが作れるポケモンが1匹おりますでしょう。そう、メタモンでございます。 このメタモンの個体値が高ければ高いほど、育て屋に預けた時作られたタマゴの個体値が高くなりやすいのでございます。 以上の理由から、「ポケモンバトルを志す方達」は個体値にこだわる為に、 「メタモンを捕まえ、その能力を選別し高い個体値のものだけを残す」こと、「まるで廃人の如く3番道路を往復しタマゴを受け取りポケモンを孵し続ける」こと、 この2つの作業をひたすらに繰り返すのでございます。 「ポケモンバトルは一日にして成らず」とは、よく言ったものでございます……。 さて、当トレイン間もなく発車となります。ご乗車になりましてお待ち下さい。 次の停車駅は「努力値」、「努力値」でございます。 【6号車 「努力値」とは? その1】 「努力」の「値」、つまり何かと申しますと、「バトル等によって能力がどう鍛えられたか、どのように育ったか」を数値化したものでございます。 ポケモンの種類ごとの特徴が「種族値」、生まれつきの特徴が「個体値」であるなら、「努力値」は「生まれた後の育ち」と表現することができますでしょう。 人間でも「氏より育ち」とよく言いますように、「育て方」は大変重要な項目でございます。 ポケモンはどのようにして育つのかを、一緒に見ていくことに致しましょう。 よく「ポケモンはバトルを重ねると強くなる」と言われますが、「努力値」とは正にその現象自体のことでございます。バトルを行うことによって努力値を得まして、それを何度も繰り返すことで強くなっていくのでございます。 例えば、野生でもトレーナーでも構いませんが、相手のポケモンを倒したとします。その際に経験値を貰うことができますでしょう。 実はその際に、目には見えませんが「努力値」も貰うことができるのです。 そう、努力値をくれるのは「相手のポケモン」なのでございます。「弱肉強食」とはよく言ったものでございます……。 (但し、こちらバトルサブウェイのポケモン達や、同じライモンにございますトライアルハウスのポケモン達に関しましては、倒しても努力値が入ることはございません。ご注意ください) 「相手のポケモン」が努力値をくれますので、努力値の中身は「相手のポケモン」の種類によって異なります。 貰える経験値の多さがポケモンごとによって異なるのと同じようなものと考えて頂ければ分かりやすいかと思われます。 但し、経験値と異なり努力値は「相手や自分のレベル、バトルに参加していたポケモンの数によって獲得できる値は変動致しません」。 別の条件によって変動することはございますが、例えば誰かに「がくしゅうそうち」を持たせていた場合貰える努力値が半減する、等と言ったことは起こらないのでございます。 別の言い方を行えば、「努力値」とは「今までに積んできたバトルの経験がどのようなものであったかを示す値」である、という解釈もできますでしょう。 「素早さ」の高いポケモンをどれだけ倒したか、「攻撃」が高いポケモンをどれだけ倒したか、このようなものと考えて頂いてもよいでしょう。 さて、実際に貰える努力値の中身ですが、ポケモンの種類ごとに「各能力どれか1~3つに対して+1~+3」の値を貰うことができます。 例を挙げますと、 ▲ポケモンを倒した時に貰える努力値の例(数値は貰える数) ミネズミ:攻撃+1 ヨーテリー:攻撃+1 ヒトモシ:特攻+1 レシラム:特攻+3 ゼクロム:攻撃+3 キュレム:HP、攻撃、特攻それぞれ+1 上記の通り、基本的にそのポケモンの種族値の中で最も高いポケモンの努力値を得ることができる、と考えて下さって差し支えございません。 それにしても何とミネズミやヨーテリーを3匹倒すだけでゼクロム1匹分の努力値を貰うことができてしまいます。全くもって興味深い現象でございます。 何が言いたいのかと申しますと、無理して強いポケモンと戦わず、弱いポケモンと戦い着実に努力値を稼いだ方が賢明、ということでございます。 たとえどんなに強くても「多くて3」しか貰うことができません。 さて、この「努力値」には上記以外にも独特の性質がございます。 まず、手に入れた(捕まえる、タマゴから孵す、他人との通信以外で貰う)直後のポケモンの努力値は0となっております。 この状態で例えば「ふしぎなアメ」をあげたり、育て屋に預けっぱなしにしてしまうと、努力値0のまま高いレベルになってしまいます。 あくまで「自分で鍛えて初めて努力値が入る」ようになっておりますのでご注意下さい。 次に、先ほども申し上げましたが、バトル中のポケモンチェンジや「がくしゅうそうち」などによって経験値が減少した場合でも、貰える努力値が減少することはございません。 バトルに参加していなくても「がくしゅうそうち」を持たせてあれば、ポケモンを倒した瞬間に貰うことができます。 つまり、手持ちの3匹に「がくしゅうそうち」を持たせた状態で1匹のポケモンがミネズミを倒した時には、直接倒した1匹と「がくしゅうそうち」を持たせた3匹それぞれに「攻撃」の努力値が「1」入ります。 また、あくまでも「倒したポケモン」によって決まりますので、倒した相手のレベルが高かろうが低かろうが、倒した種族が同じであれば貰える努力値は変化致しません。 つまり、例えばどのようなレベルのミネズミを倒そうが、2だろうが3だろうが8だろうが9だろうが、倒した時に貰える努力値は一律「攻撃」に「1」でございます。 更に申し上げますと、 努力値は「1」入れただけでは能力に反映されまず、「4」入って初めて反映されます。 これは後ほど触れますが、いくら努力値をたくさん入れても、「4の倍数」ぶんしか反映されません。 例えば「74」の努力値を入れたとしましょう。 これを4で割ると「18あまり2」でございます。つまり「72」ぶんだけ反映され、残りの2は反映されません。 ですので、もし自分で努力値を入れたいとお思いになった場合、必ず「4の倍数」にしないと、無駄が出てきてしまいます。 また、ポケモンを鍛えるのには限界がございます。つまり「努力値」には限度が存在致します。 1つの能力、「HP」から「素早さ」それぞれに対して「255」まで、1匹のポケモン全体では「510」までしか入れることができません。 つまり1匹につき、限界まで鍛えることができる能力は「2つまで」となっております。 (補足と致しましては、 「255」を4で割ると「63あまり3」でございます。「252」ぶんまでが反映され、残りの3は反映されません。 つまり、上記2つの制約の関係上、「255まで」とは申し上げましたが、実際に反映されるのは「252」までとなります) とはいいますものの、上記の性質を踏まえますと、 例えば「ミネズミやヨーテリーばかりを倒す」ことで「攻撃」を物凄く鍛えることが可能ですし、 「ヒトモシばかりを倒す」ことで「特攻」を物凄く鍛えることも可能なのです。 つまりは、「1つの能力につき最大255、1匹につき最大510」というルールを守りさえすれば、どのように育てることもできてしまいます。 2つまで最大にできますので、例えばクダリの使いますアーケオスは、素早くかつ物理攻撃に長けることから、「攻撃」と「素早さ」を極限まで鍛えることで、速攻物理攻撃役として活躍しております。 (アーケオス:HP75-攻撃140-防御65-特攻112-特防65-素早さ110 +攻撃255-素早さ255) また同じくクダリの使いますシビルドンは、素早くないものの物理攻撃、特殊攻撃に長けております。 ここからクダリは特殊攻撃を使わせることを選び、素早くなくとも攻撃を耐えてから特殊攻撃で反撃する、という育成方針から、「HP」と「特攻」を極限まで鍛えることで、ある程度の耐久を持った特殊攻撃役として活躍しております。 (シビルドン:HP85-攻撃115-防御80-特攻105-特防80-素早さ50 +HP255-特攻255) このように、「努力値」は「自分である程度操作することができる」値であることがお分かり頂けるでしょう。 トレインで言い換えますと、「努力値」はわたくしども車掌、ないし運転士のような存在にございます。 車掌や運転士のでき一つでトレインを安全かつ快適に御利用頂けるかどうかが全て決まってしまうのです。つまりは我々の力量が試されるのでございます。 自由である分責任も大変重大でございます。よく考えてポケモンを鍛えて下さいまし……。 努力値の詳しい鍛え方につきましては、こちらもまた、後ほどご紹介させて頂きます。 (これは余談になりますが、 1匹のポケモンに「努力値」をこれ以上入れることができなくなった時、「ソウリュウシティのポケモンセンター北の民家に住んでいる女性」に話しかけると「ものすごく がんばったのね!」と言われます。 そのように言われたポケモンに対しては努力値を入れることができませんので、これ以上鍛える為に弱いポケモンを倒さなくてもよいのです。 冒険のお供として戦ってこられましたポケモン達は大半がこのような状態になっているかと思われますので、それ以上鍛える必要は恐らくないでしょう) 勿論、この値も目に見えるものではございません。従いまして自分の手で1つ1つ数えなくてはいけません。 ポケモンを倒した際に技のPPが減りますので、そちらで確認するのが最も分かりやすいかと思われます。 なおこちらにも「このポケモンを倒した時に貰える努力値とその量」の一覧がございます。 以下のサイトにてご確認下さい。 「ポケモンの友」様:http //pokemon.maruamyu.net/data/status_exp.html 「ポケモン徹底攻略」様:http //bw.yakkun.com/zukan/doryoku_list.htm 「トレーナー天国」様:http //trainer.geo.jp/bw/data.html ちなみにですが、イッシュ地方ではあらゆるレベルで努力値を得ることが可能となっております。 ところが、イッシュ以外のカントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ等の地方ではレベル100になると努力値を得ることができなくなっております。 地方によって差がございますのでくれぐれもご注意ください。 なお当トレイン、この「努力値」におきましても少々停車を致します。 【7号車 「努力値」とは? その2】 さて、「努力値」ですが、基本と致しましてはバトルによって得ることができます。 しかしながら、バトルによらずとも得ることができる方法がいくつかございます。 まず1つは、「マックスアップ」「タウリン」「ブロムヘキシン」「リゾチウム」「キトサン」「インドメタシン」の6つのアイテムでございます。 これらは時に「ドーピングアイテム」とも呼ばれます。 それぞれ「HP」「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」の「基礎ポイント」を上げるアイテム、として紹介されておりますが、これは実は「努力値を上げるアイテム」なのでございます。 こちらをポケモンに投与致しますと、何と!一気に「10」の努力値を該当する能力に入れることができるのです。例えば「タウリン」でしたらミネズミヨーテリー10匹分に相当致します。 そう、これをポケモンに投与致しますことで、育成の時間短縮ができるのでございます。 とはいいましてもこのアイテム、1つの能力につき最大10個まで、努力値に致しまして「100」までしか投与できなくなっております。 (たとえ努力値99のポケモンに上記のアイテムを使いましても、「109」にはならず「100」になってしまいます……) 例えば限界である252を入れたい時でも、残り152は御自身の手で入れなくてはなりません。ご了承下さい。 また、ライモンを東西に走ります「ホドモエの跳ね橋」、「ワンダーブリッジ」を歩いておりますと、様々な「ハネ」を手に入れることができます。 それぞれ「たいりょくのハネ」「きんりょくのハネ」「ていこうのハネ」「ちりょくのハネ」「せいしんのハネ」「しゅんぱつのハネ」の6つにございますが、 こちらもドーピングアイテムと同様に、投与することで「努力値」を上げることができるようになっております。 それぞれ、「HP」「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」の努力値を上げることができまして、こちらは何と100までの制限はございません!255まで使い切ることが可能となっております! …………とはいいましても、「1」ずつしか上げることができず、入手性はあまりよくありません。飽くまで保険として考えて頂ければと思います。 次に紹介致しますアイテムは、何と努力値を「下げることができる」アイテムにございます。 「ザロクのみ」「ネコブのみ」「タポルのみ」「ロメのみ」「ウブのみ」「マトマのみ」の6種類にございます。 これらをポケモンに投与致しますと、それぞれ「HP」「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」の努力値を「10」下げることができるのです。 これによりまして、例えば入れるべき努力値を間違えてしまっても修正することが可能となります。 …………とはいいましても、「ドリームワールド」に行くか「ぐるぐるタマゴ」なるミニゲームを行わない限り、これらのアイテムは手に入りません。 これらを行えるような状態にないお客様は、そうですね、努力値を修正したい場合はお友達様に頼むのが恐らく最も早いでしょうか。 早くイッシュ地方でも木の実の栽培が行えるとよいのですが……。 またこちらのアイテム、地方によって若干仕様が異なっているようでございまして、 イッシュ地方やホウエン地方ではどのような努力値であっても「10」ずつ下がりますが、 シンオウ、カントー、ジョウト地方におきましては「努力値が110以上の時にこれらのアイテムを投与致しますと、一気に100に戻ってしまう」のでございます……。 これらの地方でポケモンを育てたい際にはどうかお気を付け下さい。 更には、バトル中に貰える努力値が変化するアイテムがございますが、こちらはまた後ほど、努力値を実際にどのように活用したらよいのか解説を致す際に、一緒にご案内させて頂きます。 大変長らくお待たせを致しました、当トレインも間もなく発車となります。ご乗車になりましてお待ち下さい。 さて、3つの「値」のご紹介が終わりましたが、実はもう1つ、能力に関わる大事な要素がございます。 それが次の停車駅、「性格」でございます。 【8号車 「性格」と能力への影響】 ポケモンの能力に影響する要素のなかで、数少ない「目に見えるステータス」がこの「性格」でございます。 25種類の性格のうち、能力に影響のない「がんばりや」「すなお」「てれや」「まじめ」「きまぐれ」を除きまして、 20種類の性格には「伸びやすくなる能力」と「伸びにくくなる能力」がございます。 これは先の「個体値」とは全く関係なく設定されておりまして、そうですね、人間でたとえますと、 音楽の才能があるにもかかわらず音楽が嫌いだったという人の場合いかがでしょう?その音楽の才能は伸びないままとなってしまうでしょう。 このように個体値と性格が一致するとは必ずしも限らないのでございます……。 また、性格におけます能力の上昇は通常の1.1倍、能力の下降は通常の0.9倍となっております。 たかが1.1倍されど1.1倍で、種族値等の値が近ければ高低が逆転してしまうことも少なくありません。 こちらが、性格による能力値の対応表となっております。 例えば「いじっぱり」な性格ですと、「攻撃」が1.1倍、「特攻」が0.9倍されることになります。 勿論、ポケモンバトルを志す方達にとってみればこの「性格」は大事な要素でございます。 よく伸びる能力に上昇する性格が噛み合えば、更に強くなること間違いございません。 勿論短所を補うという場合もありますでしょう、ですが基本と致しましてはやはり「長所を更に伸ばせる性格」を選びたいと考えるものでございます。 例えば、またこのポケモンの例で恐縮ですがシャンデラを見てみることに致しましょう。 HP60-攻撃55-防御90-特攻145-特防90-素早さ80 シャンデラは、種族値からしても特攻が大変に高いということはお分かり頂けるでしょう。 この特攻を更に伸ばすのであれば、「特攻」が上昇する「ひかえめ」「れいせい」「うっかりや」「おっとり」のいずれかの性格であればよい、ということになります。 その中でも、物理攻撃を一切使わないであろうので、不要な「攻撃」が下がる「ひかえめ」が理想的である、ということになるでしょう。 人によりましては、中途半端な「素早さ」を補うべく「おくびょう」にしたり、逆にその中途さから「れいせい」を選び素早さが反転する「トリックルーム」と合わせて使う方もいらっしゃるようです。 そうです、ポケモン育成はます性格を選ぶ所から始まるのでございます……。 さて、望みの性格を得るにはどのように致せばよいのか?といえば、答えは案外簡単でございます。 「シンクロ」という特性がございまして、この特性のポケモンを先頭に置くことで、出現した野生ポケモンの性格が5割の確率で「シンクロ」の特性を持つポケモンと同じになるのでございます。 孵化の場合ですと、「かわらずのいし」というアイテムがございます。これを預ける際にポケモンに持たせますことで、同じく5割の確率で生まれたポケモンが「かわらずのいし」を持ったポケモンの性格を引き継ぐのでございます。 上記2つをうまく使いまして、欲しい性格を望みのポケモンに何とか繋げていきましょう。バトル向きの性格を保有したメタモンを孵化に使うのもよいでしょう。 ……望みの性格自体が手元にいない?その場合は頑張ってポケモンを捕まえて下さいまし。 なおこの「性格」も、途中で変化することはございません。普通にポケモンを育てていてもお気づきかとは思いますが……。 かつ、「とある1匹がどのような性格になるか」は個体値と同様「ランダム」となっております。お気を付け下さいませ。 さて、お待たせ致しました。次の停車駅は、「能力の計算式」、「能力の計算式」でございます。 【9号車 能力の計算式】 さて、以上の要素が具体的にどのように能力に関わっているのか、見ていくことに致しましょう。 そうです、皆様お待ちかねの「能力の計算式」でございます。 ポケモンの能力の計算式は、以下の通りとなっております。 ▲「HP」の式 (種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+レベル+10 ▲「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」の式 {(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+5}×性格補正〔上昇1.1、下降0.9、それ以外は1〕 (但し小数点は「出るたびに全て切り捨て」される) HPとそれ以外とでは計算式が異なりますが、 「(種族値×2+個体値+努力値÷4)×Lv÷100」 の部分は共通して存在しておりますので、基礎となる部分は同じであることがお分かり頂けると思われます。 見てみますと「種族値」は2倍されております。 高い種族値であればより高くなりますので、「種類ごとの能力の特徴」であることが更に分かりやすくなるかと思われます。 一方で「個体値」はそのまま足されます。 最高で「31」ですので種族値に比べれば影響はそこまで大きくはありませんが、先ほど申し上げました通り「1の差でも勝負が変わります」ので気を抜いてはなりません。 「努力値」は何と1/4されております。また「小数点以下は切り捨て」となっておりますので、1、2、3のあまりが出てしまっても反映されません。 先ほど「4の倍数ぶんしか反映されない」と申し上げたのは、このためでございます。 (更に申し上げますと、1匹に入れることのできる努力値の最大値「510」も同様に4で割りますと、「510/4=127あまり2」となり、あまりの「2」は、能力の反映されることはございません。 そうです、先ほど「努力値」の説明の際最大「510」まで、とは申し上げましたが、こちらも反映されますのは「508」までとなっております。余りの「2」はただ入るだけで能力に影響することはございません……) 「性格」は、先ほども申しあげました通り「HP」以外に影響を及ぼします。 かつ、見てみますと「上記要素などを全て計算し終わった能力を1.1倍、ないし0.9倍」しますので、影響力は実は「個体値」よりも甚大でございます。トレインの乗り換えのように、育てるポケモンの性格はお間違えのないよう、十分ご注意下さい。 また、「ポケモンのレベル」も能力に影響していることが分かります。 大きく関わりますのが「レベル÷100」の部分でございます。他の値が変動していないのにレベルが上がるたびに能力が上昇しますのは、レベルが上がることによって「レベル÷100」の分子が増えているからでございます。 また、例えばサブウェイ公式ルールでございます「50」を入れてみますとちょうど「1/2」となります。 つまりサブウェイで戦う際は、「種族値」はそのままの値に、以下「個体値」は1/2に、「努力値」は1/8にされたものが能力に反映されることが分かります。 これ以外の要素につきましては、ポケモンの能力に影響することがございません。 例えば「性別」や「特性」といったものは能力の数値には何の影響も及ぼしません。 (「すなかき」や「とうそうしん」のように、能力の数値の「扱い」が特性によって高くなったり低くなったりすることはございますが、 「特定の特性の時に能力の数値自体が高くなる」等といったことはない、ということです) なお、ここで上記の計算式に当てはまらない事例がたった1つだけございます。 「ヌケニン」といいまして、抜け殻のような見た目をしてホウエン地方を中心に生息しておりますツチニンの進化形のポケモンでございますが、このポケモンの「HP」は、上記の計算式には当てはまらず「常に『1』」となっております。個体値が高かろうが努力値を入れようがレベルを上げようが増えたりすることはございません! この「ヌケニンのHP」を除きましては、全てのポケモンのすべての能力が上記の計算式に当てはまります。 さて、この計算式に基づき各値がどのように加わるのかを、例を挙げまして説明すると致しましょう。 例えば先の計算式に、 個体値:HP31-攻撃18-防御26-特攻31-特防23-素早さ31 努力値:HP4-攻撃0-防御0-特攻252-特防0-素早さ252 性格:おくびょう このようなシャンデラを当てはめますと、 能力:HP136-攻撃62-防御108-特攻197-特防106-素早さ145 と、計算によって実際の能力が出てくるようになっております。 とはいえ、計算式ですので多少苦手な方もいらっしゃいますでしょうか……。 ご安心ください、「この計算式を必ず覚えなくてはいけない」といった類のものではございません。少なくとも「計算式がある」ということだけ覚えて下されば幸いです。 さて、ここでご乗車の皆様にお知らせがございます。 前を走りますトレイン、現在急病人看護の為前の駅にて停車をしております。 運転間隔を空けます為このトレイン当駅にてもう少々停車をさせて頂きます。 お客様にはご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。 ……まったく、クダリは一体どのような教え方を……あ、失礼致しました。何でもございません。 to be continued...
https://w.atwiki.jp/dzuka/pages/464.html
高宮沙千をお気に入りに追加 高宮沙千とは 高宮沙千の53%は信念で出来ています。高宮沙千の19%は希望で出来ています。高宮沙千の15%は濃硫酸で出来ています。高宮沙千の12%は罠で出来ています。高宮沙千の1%は気の迷いで出来ています。 高宮沙千の報道 gnewプラグインエラー「高宮沙千」は見つからないか、接続エラーです。 高宮沙千のウィキペディア 高宮沙千 高宮沙千の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 高宮沙千のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 高宮沙千 宝塚歌劇団 このページについて このページは高宮沙千のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される高宮沙千に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/tk_takehiko/pages/87.html
テラレイドバトル研究室 第9世代『ポケモンSV』のテラレイドバトル、特に★5、★6、★7のレイドを研究する項目。 目次 システム研究 攻略の心得 レイドバスターズ(テラレイド用ポケモン) 強敵の対策 最強レイドの記録 『テラレイドバトル意識調査』の実施と結果報告 レイドバスターズ(テラレイド用ポケモン) 概要 ※現在テラレイドWiki様に情報を集約させるため更新停止中 テラレイドを攻略するには主に「アタッカー」と「サポーター」の2つの役割があるので、それぞれに向いたポケモンを紹介する。 ちなみに、テラレイド攻略メンバーを私は「レイドバスターズ」と呼んでいるので、ここでもそう表記する。 アタッカー向きのポケモン サポーター向きのポケモン パルデア外ポケモン コラム 育成方針考察
https://w.atwiki.jp/tk_takehiko/pages/108.html
テラレイドバトル研究室 第9世代『ポケモンSV』のテラレイドバトル、特に★5、★6、★7のレイドを研究する項目。 目次 システム研究 攻略の心得 テラレイド用ポケモン 強敵の対策 最強レイドの記録 最強レイドの記録 今までに行われた最強レイドの実施と攻略の記録。 再度ピックアップされる可能性があるため、実施期間などは特に記載しないこととする。 太字は注意、赤字は危険要素を表す。 最強レイド一覧 最強のリザードン 最強のエースバーン 最強のゲッコウガ 最強のピカチュウ 最強のジュナイパー 最強のダイケンキ 最強のバクフーン 最強のインテレオン 最強のブリガロン 最強のマフォクシー 最強のゴリランダー 最強のミュウツー 最強のインテレオン データ テラスタイプ こおり 技 ねらいうち(一致)ふぶき(テラス一致)あくのはどうなみだめ 特性 スナイパー 追加行動 しろいきり+ゆきげしき(初手およびHP5割以下)ふぶき 特筆 デバフ解除波動は使わない 攻略 コードネームは「黄昏」 初手に「ゆき」を降らせることでぼうぎょを上げつつ「ふぶき」を必中にしてくる上に「しろいきり」でデバフを防いでくる。 反面、こおりの弱点のうちかくとう・はがねに対する有効打は持ち合わせていないので、この2タイプが攻略の軸。さらに「なみだめ」をバフに変えられる特性「まけんき」持ちが重宝する。 ここから、アタッカーはバクフーンレイドから引き続いてのコノヨザル、「まけんき」持ちで最も入手しやすいドドゲザンなどが活躍した。 だが特性「スナイパー」のせいで急所被弾によるダメージが増加しているため、突然死のリスクが常につきまとう。ちち、ズルい サポーターは「しろいきり」を打ち消す「きりばらい」や特性「すりぬけ」持ちが多く見られ、モスノウ、アーマーガア、ミカルゲなどが起用された。意外なところではハブネークも起用され、能力の低さに目を瞑れば最強格だった。
https://w.atwiki.jp/tk_takehiko/pages/47.html
サブウェイマスター仕様マルチ版 作成時期 2012年4月→2013年4月変更 ルール 見せ合いなし4→4マルチ(「BW、BW2」期、バトルサブウェイ) 構築 (メイン:クダリ) 〔シビルドン〕 特性:ふゆう 性格:ひかえめ 努力値:C252、S44、H212 (配分詳細 早さ:無振りS種族値55族抜き) 技:ほうでん くさむすび めざめるパワー(氷) まもる 持ち物:オボンのみ 〔アーケオス〕 特性:よわき 性格:ようき 努力値:A252、S252、H4 技:アクロバット いわなだれ でんこうせっか まもる 持ち物:ひこうのジュエル (サブ:ノボリ) 〔ドリュウズ〕 特性:すなかき 性格:いじっぱり 努力値:A252、S252、H4 技:じしん いわなだれ シザークロス まもる 持ち物:いのちのたま 〔オノノクス〕 特性:かたやぶり 性格:ようき 努力値:A252、S252、D4 技:ドラゴンクロー じしん(BW)→けたぐり(BW2) いわなだれ まもる 持ち物:きあいのタスキ 解説 「目指すは 勝利! 出発 進行!」 サブウェイマスターVSサブウェイマスターをスーパーマルチトレインで実現させようという企画を実行した時に作ったもの。 「サブウェイマスター仕様」と異なる点として、シャンデラでなくアーケオスが入るのが一番の差。 ……実はこれが結構致命的で、襷で耐えてもアーケオスの特性のせいで反撃で倒しにくい為、襷をこいつに持たせられない=苦手な相手に対処不能になるケースが物凄く増えるということになる。 これでスターミーなぞ引こうものなら……。 襷+「がむしゃら」でもよかったといえばよかったんだけれども、そうすると「アクロバット」の使い勝手が悪くなるし。 中々に難儀なパーティだった。 バトルビデオ BW時代のものを友人が上げてくれました。感謝。 見どころはやっぱり最後のターン。のるかそるか。
https://w.atwiki.jp/tk_takehiko/pages/107.html
テラレイドバトル研究室 第9世代『ポケモンSV』のテラレイドバトル、特に★5、★6、★7のレイドを研究する項目。 目次 システム研究 攻略の心得 テラレイド用ポケモン 強敵の対策 最強レイドの記録 最強レイドの記録 今までに行われた最強レイドの実施と攻略の記録。 再度ピックアップされる可能性があるため、実施期間などは特に記載しないこととする。 太字は注意、赤字は危険要素を表す。 最強レイド一覧 最強のリザードン 最強のエースバーン 最強のゲッコウガ 最強のピカチュウ 最強のジュナイパー 最強のダイケンキ 最強のバクフーン 最強のインテレオン 最強のブリガロン 最強のマフォクシー 最強のゴリランダー 最強のミュウツー 最強のバクフーン データ テラスタイプ ゴースト 技 ふんか(一致)シャドーボール(テラス一致)じゃれつくじしん 特性 もらいび 追加行動 にほんばれふんか(どちらも数回発動) 特筆 バフ特性解除波動の直後に「ふんか」を使う可能性が高い 攻略 初手で何もしない最強レイド2つ目。 とはいえ持ち技が危険で、今作から新たに「シャドーボール」を習得したため、ゴーストテラスタルで高打点を出してくる他同タイプの弱点を突き、もうひとつの弱点タイプであるあくにも同じく新規習得の「じゃれつく」で弱点を突いてくる。 しかも特殊行動の発動タイミングの関係で「こちらの特性を消してから晴れふんかをねじ込む」とかいう鬼畜行動を取りやすくなっている。そうきたか。 この技プールで弱点を突かれないのはノーマル、みず、じめん、ひこう、フェアリーのみ。ではどうするか。 「負けなきゃ安い」戦術 「弱点被弾は経費」と考えて、とにかく大ダメージを与えられるようになるまで攻撃し続ける戦術。 これに特化しているのがコノヨザルで、「いやなおと」などを使う、もしくは思い切って初手から「ふんどのこぶし」を使って被弾を威力に変換しながら畳みかける。 残り時間を削られるにも関わらず、終盤になればなるほど威力が増すため十分勝てる。 ただし、被弾前提かつひんし回数が多くなるので、野良でコノヨザル4匹などという編成になってしまった場合はほぼ勝てない。きちんと育ったコノヨザル1匹だけでよく、2匹以上では逆に負け筋が増えるのが難しいところ。 この他「メトロノーム」を持たせて「パラボラチャージ」を連打するミライドンやハラバリーでもクリア報告が上がっている。 積み戦術 一致(相当)技を軽減できるノーマルやみずで能力バフ技が使えるなら、相手からの被弾を抑えつつ対抗できる。 相手のバフ技は「ふんか」強化の「にほんばれ」しかないため、「ふんか」のケアができることが安定して戦う条件の1つになる。「シャドーボール」のとくぼうデバフに対するケアもあるとよい。 ソロでは「スキルスワップ」で「もらいび」を奪って「ふんか」を無効化するリキキリン、連携・野良では「はらだいこ」を使えて弱点を突かれないマリルリなどが見られた。 サポート要員としては、特性でほのおを無効化しかつ弱点を突かれない「こんがりボディ」持ちバウッツェル、バクフーンに先制で「おたけび」を入れられて「じゃれつく」以外弱点を突かれないウネルミナモ、「ワイドガード」で「ふんか」「じしん」を防ぐキョジオーン・ドヒドイデ等が見られた。