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C ガウェイン 最終更新日時 2019年05月18日 (土) 02時21分50秒 基本情報 名前 ガウェイン 種族 不死 ジョブ ディフェンダー 召喚コスト 60 セフィラ なし タイプ ラウンドナイツ HP 550 ATK 90 DEF 100 PSY 80 武装 可 血晶武装 可 アーツ 無 CV 西田 雅一 対象称号 円卓に集いし千古の剣「円卓」と共にある者たちの物語にまつわる使い魔を使って50回勝利する。 アビリティ 状態 ボーナス アビリティ 召喚 なし なし 武装 なし なし 血晶武装 ATK+20DEF+60 オートシールド ファイタースタイル時に施設防衛することができる。ただし、自身のバトルスタイルがファイタースタイルに固定される。 パラメーター 状態 HP ATK DEF PSY 備考 召喚 550 90 100 80 武装 600 130 140 100 血晶武装 650 180 230 130 修正情報 +修正履歴 修正履歴 ▲Ver4.103(2018.03.29)にて、上方修正 武装ボーナス 血晶武装時防御力 +30→+60 DATA・フレーバーテキスト +Ver4.0/EVR Ver4.0/EVR Ver4.0 No 不死:032/032EV 身長 1.87[meter] 体重 78[kg] 能力 太陽の光で力が3倍 かつての主 キング・アーサー かつての愛剣 ガラティン 目覚めた場所 青山霊園 イラストレーター あかぎ フレーバーテキスト(通常カード裏面) 太陽燦々!お前、生きて帰れりゃついてるぜ? フレーバーテキスト(EVRカード裏面) このオレも 昔はちったぁ名の知れた騎士だったのよ フレーバーテキスト(LoV4.net) 「オ~~~ラ、バッコオオオンっ!!」石壁に囲まれた暗い通路に、威勢のよい怒声と爆ぜる燈炎が舞った。爆発に巻き込まれて吹き飛んだこの世ならざる異形の戦士たちが粉々に砕かれて灰と化す。灰を巻き込みもうもうと立ち込める煙の中に立つは、黄金の甲冑に身を包んだ男―― 一見騎士のように見えるが、その手に握るは盾のみで、もう片方の手に騎士の誇りたる剣は無い。男は煙を吸い込んでしまったようで、けほけほと咳をしたあと、勢いよく盾を振るって煙を払い、しかめっつらに涙を浮かべて周囲を見渡した。「けほっ……この技、狭いとこで使うもんじゃねぇな。しっかし、どんだけ歩かされんだよ? ながーい通路で動く骸骨に襲われ続けるなんてのは何地獄だぁ? ……てか、これやっつけちゃって良かったのかね? 生前けっこういいことしてたと思うんだけどなぁ……でも俺強いからいっぱい殺しちまったし……どんな大義があっても、所詮殺しは殺しってわけね。神さんもせちがらいぜ……と、痛って。結構細かく斬られてんな」そう一人ごちると、石壁に開いた窓から差し込む光の下へと歩いていく。そして両手を広げ陽の光を全身に浴びると、不思議なことに黄金の鎧が輝きだし、体に付いた無数の小さな斬り傷がすぅっと消えていった。「太陽燦々! う~ん気持ちいい! 地獄に太陽があるなんて知らなかった! ありがたいねぇ、死んでもこの“呪い”は健在かよ。なら、剣くらい持たせてくれてもいいのになぁ」男は、失った『聖剣』を握っていたはずの左手を握り開きして見つめる。「……アーサーはいねぇみてぇだし、ケイもランスロットの阿呆もいねぇ。死んだのは俺だけかよ。……あ、実は地獄に落ちたのが俺だけとかだったら嫌だなぁ……ランスロットは阿呆だけどいい奴だから、徳の方が高そうだし……いや、大丈夫だ。モルドレッドの馬鹿野郎なら絶対“こっち組”で間違いねぇ! おーーい、モルドレッドオオオ! 反乱起こしたの許してやるから早く来おおおい!」」暗い天井に向かって叫んでみるが、返ってくるのは跳ね返された己の声ばかり。男はそのまま、黙って天井を見上げていたが、頭を無造作に掻くと「馬鹿なことやってねぇで行くか!」と気を取り直し、勢いよく建物の扉を開け放った。暗所から急に出た所為で目に白光が飛び込んでくる。そして次第に目が慣れていき――、「……なんだ、こりゃ……」そこに広がっていたのは、天高く巨石を積み上げたような建物が並び立つ、見たこともない街並み――しかし、その青い空と、緑を揺らす風の感触は知っていた。そこは天国でも地獄でもない、間違いなく人の暮らす世界だった。「……ああ、そうか。どうやらいつの間にか死の国の門を逆走しちまってたみてぇだなぁ……まいったね、後悔しながら死んでよ、無念が過ぎてこの世に戻って来てちまうなんて……死んだ甲斐ねぇだろ……なぁ、アーサー ――」男は剣の無い方の手を開き、寂し気な目で見つめる。しかし、それをぐぅっと握りしめると、「――けどな、太陽がある限りガウェイン兄さんはすぐに立ち直っちゃうぜぇ! こんなのはきっと俺だけの所為じゃねぇ! きっと誰かが仕組んでやがる! “湖の乙女”か、“性悪宮廷魔法使い”の仕業か、はたまたえ~~とぉ……ま、なんでもいいや! とりあえず、お日様あびて、そこらへんを歩き回ってみようかね!」そういって勢いよく楯を背をい、太陽のような笑顔を浮かべ歩き出した。 +Ver4.2 Ver4.2 Ver4.2 No 不死:2-018 身長 1.87[meter] 体重 78[kg] かつての主 キング・アーサー 長所 勇敢で義に熱く、細かいことは気にしない 短所 大雑把で、思ったことを言ってしまう 現在の場所 銀座 イラストレーター 小城 崇志 フレーバーテキスト(カード裏面) さぁて お天とさんの具合はどうだ? フレーバーテキスト(LoV4.net) ≪ From“カリバーン(ver 4.2)”≫「しっかし、なんだここ……まったく意味がわからんな」ガウェインは見慣れぬ街の大通りを歩きながら首を捻った。ここが人の世界であることは間違いない。だから当然、この世界の人間たちには自分の姿が見えていないことにも納得がいく。何せ、自分は既に死んでいるのだから。「俺がおかしいのか、世界がおかしいのか……」見えないならば、幽霊なのだから物にもふれられない――そんな風に考えていたのだが、すこし“その気”になれば、物に触れるどころか食べ物を食べたり、なんだったら“自分の意志”で人の目に触れることすらできるのだ。ものの試しにやってみたものの、あまりにも怪訝な目でみられたので、すぐに路地裏に隠れて再び姿を消したが……。「“こういうこと”で合ってんのか? まぁ幽霊なんて初めてなったからわかんねぇけど……はてさてこれを仕組んだ誰かさんは、こんな俺にいったい何をさせようっていうのかねぇ?」そう肘をついてオープンテラスの椅子に座り、道行く人々を眺めていると――「……んあ?」もともと祭りのように賑やかな往来だとは思っていたが、にわかに目の前をいく人々の数が増えたように感じた。そしてその数は、気のせいではなく、瞬く間にひとつの方向から増えていき、悲鳴や怒声と共に、逆方向へ向かおうとする人々を飲み込んでいく。当然、ただ事ではない――少し遅れて、何かの破砕音が聞こえ、ガウェインはそちらに首を向けた。「なんだありゃあ……」大通りの遠く向こうで、蹴り飛ばされた小石のように何かが高く跳ね上がる。動きは“そう”なのだが、そのスケール感は決して小石などではなかった。それは、道路に停車していた車や、街路樹――それを為す“目に映らない何か”が、道路をへこませ、ビルの壁面を削り取りながら、こちらに迫ってくるのだ。流れてくる人波を避けてその様子を携帯カメラに収めていた者たちも、次第にボルテージが上がり始めた悲鳴の渦に煽られ、慌てて人波に加わり逃げていく。「おいおいおい、マジかよ……」押し寄せる“見えない『破壊』”――しかし、ガウェインにはこう見えていた。自身の歩みを遮るものを全て破壊して進む、二振りの真紅のファルシオンを左右に備えた、巨大な白銀の甲冑――「あいつは……“カリバーン”……」それは、かつてガウェインが生きていた頃、まだ王になりたてだった彼の主が使っていた『剣騎士』だった。「ふ……ふは……あははははは! こりゃあとんでも無く懐かしいのが出て来たなぁ! やっぱり俺がこの世界呼ばれた意味はあったらしいや!! あんなん、円卓最古参のケイか俺、ベディの奴しか見たことねぇだろうよ!」ガウェインは椅子から跳び立つと、背中に担いだ盾を右手に持ち、もはや群集の川と化した人波を逆へ逆へと進んでいく。「しっかしやたらデカくねぇか? 普通の『剣騎士』の5、6倍はあんぞアレ。中にちゃんと人入ってんのかねぇ――けど嬉しいや。あの世からずーっと一人ぼっちで、実はちょっと寂しかったんだよね」そこに黒い影が落ち、見上げると、カリバーンの蹴飛ばした車が真上に降って来ていた。ガウェインは「ほっ!」と軽く小枝でも払うように盾で跳ね飛ばすと、カリバーンの手前20m程のところで足を止めた。「うおーーーい、カリバーンの中の奴ーーーー!!」その大声に、進むカリバーンの足が止まる。「お、こっち見たな。見えてるか! 良し良し!」そう嬉しそうに笑みを浮かべると、ガウェインは天を見上げる。日はまだ高く、そこにはカッカと熱い太陽が輝いていた。「ぃよーーし、こっちも良し! 太陽燦々! 気力も十分、力は三倍!! 良く聞けカリバーンの中の奴――」ガウェインはガッと足を広げて拳を握り、『太陽の盾』を突き出してカリバーンを睨んだ。「そういう“オイタ”はなぁ、円卓の騎士一か弱き民衆の味方な、このガウェイン様が許さねぇぞおおお!!」≪ Continued to “パーシヴァル(ver 4.2)”≫ セリフ一覧 +通常版/Ver4.0、Ver4.2 通常版/Ver4.0、Ver4.2 召喚 おーまたせっ!ガウェイン卿推参だぜ! 武装 さて、お天道さんの具合はどうだ? 血晶武装 太陽燦々!お前、生きて帰れりゃついてるぜ? 通常攻撃 もらっ…たぁーっ! タワー制圧 ストーン破壊 お前ら調子に乗ったろー?そういうの、ガウェインさんわかっちまうんだよなー 死滅 うわぁぁぁっ!! …って俺もう死んでるんだわ、ついつい忘れちまうなぁ サポート(Ver4.0) 明るく笑ってぶちのめす! サポート(Ver4.2) 馬鹿野郎が +EVR EVR 召喚 武装 この俺も 昔はちっとは名の知れた騎士だったのよ 血晶武装 (~?) ちぃと意地張ってやらかしてなぁ 正直悔やんでるよ 通常攻撃 タワー制圧 ストーン破壊 死滅 サポート キャメロットに! 考察 コスト60ディフェンダーとして参戦したラウンドナイツの新顔。 高めの基礎スタータスを持ち、召喚~武装段階でもある程度は戦える。 結晶武装「オートシールド」はステータスを上げる代わりにスタイル変更が不可能になる代償付きアビリティ。 フリックの妨害や敵マジシャンからの追撃を防ぐためにガーディアンスタイルを活用するディフェンダーにとっては少々痛いデメリット。 だがそこは代償持ちアビリティ。血晶武装時はDEF230という最高クラスの防御力を得るので、殴り合いや得意ジョブ相手には十分な硬さと言える。 また、過去作のスタイル固定アビと違いこのユニットはファイタースタイルでも自軍施設にシールドを張れるという特性がある。 ガーディアン状態のユニットに比べると流石に耐久性は劣るが、ATK180の打点で敵を殴りつつ施設を守れるという強みがある。 タワーやストーンに来た敵主力を相手取りつつ、一緒に攻め込んで来た根本達によるタワー侵攻を止めたりする等、独特の動きが可能。 「守りながら高火力で殴る」というムーブは現時点ではこのユニットだけの強みと言える。 当然と言うべきかシールドをはればしっかり防衛ポイントも入る。 だが悲しい事にシールドを張っても大量に根元が襲撃に来て合計PSYが230を超え始めるとシールドを貫通し始める。 キャラクター説明 アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人。アーサーの甥にあたり、彼の右腕とも言える存在。 朝から正午までの間は身体能力が3倍に強化されるという特異体質を持ち、太陽の輝く戦場では化け物じみた耐久力と無双の強さを誇っていた。 しかし、ランスロットとの戦いで傷を負い、最期はその傷をモルドレッドに攻撃されて命を落とす。 エクスカリバーの姉妹剣とされる聖剣ガラティンを所有していたと言い伝えられているが、剣が持つ力や逸話については詳しいことが分かっていない。 アーサーからも「いつも明るいガウェイン」と言われるほどには底抜けに明るいお調子者。自分の死の原因ともいえるランスロットとモルドレッドもあまり恨んでいないほど。 その性格と太陽に関連した力に反して種族はまさかの不死。己の持つアンデッドじみた不死性から、あえて不死に属しているのではないかと思われる。 +編集用コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします 血晶武装時の数値は180/200/130でした。 -- 名無しさん (2017-08-22 02 30 56) 名前 コメント 余りにも当Wikiやゲームから逸脱した無関係な雑談や、誹謗中傷めいた暴言、ページに関係ないコメントはおやめ下さい。 wikiは不特定多数の人が利用する場です。プレイヤーの個人名や所属ギルドなどを書き込む行為は慎んで頂きますようお願いします。 個人的な日記として使用するのも控えて下さい。 +コメント *雑談や使用方法などの相談にご利用下さい 名前 コメント
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← ↑ → 20 : ◆KjoXDJ3iYI :2006/12/16(土) 21 17 11.72 ID 1qCfKQVh0 友「信じられないが、そのフォームは俺に間違いないな……」 どうしても信じないので、キャッチボールをした。 ずいぶん久しぶりだったが、肘はなんともなかった。 多少力は落ちているが、フォームそのものは変わっていない。 まあ、サイドスローでまともに投げられる女なんてめったにいないしな。 友「とりあえずお茶。で、これからどうするんだ?」 家に上がるなり飲み物を要求してくる。さすが親友。まったく遠慮がない。 俺「カルピスしかねーや。というかその相談のために来てもらったんだが」 友「サンキュー。そうだな……とりあえず親父に……ってこれ原液じゃねーか!!」 妹「もう、そんなことばかりして!!はい、粗茶ですが……」 友「ありがとう。で……とりあえずうちに来い。妹ちゃんも一緒に」 21 : ◆KjoXDJ3iYI :2006/12/16(土) 21 18 04.83 ID 1qCfKQVh0 実は友の親父さんは俺たちの学校の理事だったりする。 友「で、かくかくしかじかなわけで、来てもらったんだけど」 友父「うーむ。にわかには信じがたいが、嘘ではないようだ。で、ご両親には?」 俺「今は南極に行っていて連絡が取れません」 うちの親は冒険家である。夫婦そろって仲のいいことだ。 友父「ふむ。相変わらずお元気なようだな。」 妹「本当に……」 友父「で、俺くんの件だが、アメリカへ留学したことにしよう。で、俺君は、転校生の『女さん』として学校に通ってもらう。これでどうかね」 俺・友・妹「( ゚Д゚)゚Д゚)゚Д゚)ジェットストリームポカーン」 友父「どうした?不満かね?」 俺「いえ、そうじゃなくて……いくら理事とはいえ……そこまでしては……」 妹「兄のためにそこまでしていただくわけには……」 友「そんな嘘よく思いつくな……アメリカって……お前英語出来たっけ?」 友父「気にしなくていい。ほかでもない君たちの頼みだし、困っている美しい女性たちをほおっておくのは私の流儀に反する。というわけで、友!しっかり支えてやれ。」 妹「……やっぱり美しいんだ……」 22 : ◆KjoXDJ3iYI :2006/12/16(土) 21 18 56.44 ID 1qCfKQVh0 翌日 担任「というわけで、俺君は留学してしまいました」 女1「えー!?いきなり?」 女2「ショック!結構狙ってたのに……」 男1「あの馬鹿野郎!一言言ってくれればよかったのに」 もしかして俺以外と人気あった? 担任「で、代わりといってはなんですが、転校生が来ました。じゃあ自己紹介どうぞ」 うーむ。見た顔ばかりだからやりづらい。ここは女らしく 俺「皆様、おはようございます。このたび転校して参りました女と申します。どうぞよろしくお願いします」 ……やりすぎた。お嬢様キャラ決定か?皆様って…… 男2「うわ……すげえ美人……」 女3「口調が上品。お金持ちかな?仲良くなったほうがいいのカナ?いいのカナ?」 友「……」 あの野郎、笑いをこらえてやがる。 担任「じゃあ、女さんの席は、空いた俺君の席ね」 つまり友の隣である。ちょうどいい、どうせなら追い討ちをかけてやる。 俺「始めまして。友さんというのですね。どうぞよろしくお願いします」 友「く……い……いえ……こちらこそ……」 顔を背ける。友、必死だな(笑) 担「じゃあ朝のHRはここまで」 友「ちょ……俺トイレ…… だはははwwwwwww皆様ってwwwww」 男3「おわっ!どうした友!?」 そうとう無理してたようだな。 ?「ちょっとごめん、そこまで来てもらえる?」 ……何だ? 24 : ◆KjoXDJ3iYI :2006/12/16(土) 21 22 58.58 ID 1qCfKQVh0 で、いま俺の目の前には変な三人組の女。通称「グロい三連星」が立っている。 あらためて近くで見ると名づけたやつを尊敬する。いいセンスだ G1「ちょっとあんた、いきなり友君に色目使うってどういうこと?」 俺「は?」 正直意味分からん…… G2「あの人はね、顔も抜群だし、成績も優秀。そして野球部のキャプテンなわけ」 G3「つまり、この学校のスターなのよ。転校生のあんたがいきなり馴れ馴れしくできる存在じゃないの」 いや、少なくともお前らよりは長い付き合いなんですが。 G1「いい?今度へんなそぶりみせたら、私らが黙ってないからね」 そういい残して歩いていった。……なんじゃありゃ 友「おい、なに言われてたんだ?」 俺「転校生への洗礼。お前に軽々しく近づくなってさ」 友「うげ、まじかよ。キモッ。まあそんなことはどうでもいいや。お前、マネージャーやらね?」 俺「マネージャー?」 友「まあ、あと3ヶ月くらいだけどな。妹ちゃんも二人じゃ大変だって言ってたし……」 俺「うーん、どうせなら選手でやりたいが……こんなんなっちまったし、お前の頼みだし、妹のためだ。やるよ」 友「まじ?よし、じゃあ放課後部室前に来てくれ」 25 : ◆KjoXDJ3iYI :2006/12/16(土) 21 27 34.73 ID 1qCfKQVh0 友「というわけで、新しいマネージャーの女さんだ。」 俺「よろしくお願いします」 部員1「うひゃー……すげえ美人だな」 部員2「ウチの部って、マネージャーだけなら甲子園レベルだな」 部員3「弾道があがった!」 部員4「いや、パワーないのに弾道があがると正直困る」 マネ「クラスも一緒だし、これから一緒にがんばろうね」 妹「……嘘でしょorz」 友「じゃあ、今日もがんばっていこう!」 妹「ちょっと兄さん!なにやってるの!」 俺に仕事を教えるといった妹とバックネット裏にいる。話は聞こえないだろう 俺「マネージャー。いや、あいつに誘われたから。大丈夫。お前の恋路の邪魔はしねーから」 妹「……いまでも、将来的にはさらに邪魔になりそうですが……」 俺「ん?まてよ、あいつからしたら『姉妹丼ktkr』ってことなのか?」 妹「そんなわけないでしょーがー!!」 俺「じゃあ、これからよろしくお願いしますね。妹さん?」 妹「こき使ってやるから覚悟しとけ……」
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作者:◆gGWjPaYNPw 「やっと……街に着いたぜ」 あれから二週間を樹海の中でさ迷った お陰で体力使う為に、スイミーを食い尽くしちまった 荒事に使うパワーが必要になったら、どうしてくれる? 暫くはひたすら歩いていき、また新聞紙が木枯らしに乗って飛んで来た 紙面のトップは、まだ連続殺人らしい 犠牲者が更に増えている まぁ、俺の依頼には関係無い 何故なら俺の依頼品は紙、しかも高い確率で文字がびっしり書かれた紙だ ハルトシュラーがわざわざ俺に依頼したからには、多分俺達と同じく普通じゃないと思うんだが、あんまし期待出来ねぇ なんせ『創作』中のアイツは、基本的に完成するまで引きこもってる 煩わしい事を適当に与えて、『創作』のネタにしてる可能性は否定出来ない 何故なら、アイツはそういう奴だからだ 『創作』の為なら何でもする、奴に取って金なんざ必要ない だから、『創作』のネタになるならあっさり使う つまり、俺は奴の『創作』のネタとして、要求されてる場合が非常に高い、ってか十中八九そうだろう 弟子共にはアレでもスパルタで、自分の弟子なら『創作物』で収入を得よと、一切金を渡してないらしい まぁ、食と住が保証されているから、問題無いのだろう 最も、食事は倉刀達が担当してるので、あんまり説得力ねぇな さて、取りあえずは飯をと思ったが、小銭がねぇ ……仕方ない、河原行って手長海老やスジエビ漁るか そう思ってつらつら街から河原に向かって歩いて行ったんだが、検問張ってやがる 一体何なんだよ? まぁ、人外の俺でも多少しか気にせず接してくれるこの街の連中には、助かっている 素直に検問待ってても文句すら言われねぇし、子供がきゃあきゃあ騒ぐ位だ 検問張ってる警官に着いたので聞いてみた 「よう、仕事ご苦労さん」 「あぁ、アジョ中さんですか。今回は貴方の仕業じゃないですよね?」 「何か有ったのかよ?今の今まで、樹海で迷子になってたぜ」 そう言って、俺は服に付いてた葉っぱを渡した 遺伝子検査すりゃ、警察なら生息地証明が出来る、つまりアリバイの証拠だ 「ありゃ、証拠迄渡されちゃ、違いますな。例の連続殺人です」 「何だ、この街で起きてたのかよ?」 「いえ、今回が初めてです。手口で分かったんですよ」 「ま、頑張ってくれや」 「また、射撃の的になって下さいね」 「ごめんだ、馬鹿野郎」 どうにも警察の連中は、俺を射撃の的と勘違いしている 俺には人権が無いのか? ……人外に有る訳ねぇよな 検問を抜けて河原に向けて歩いていたら、前方から前を見ずに全力疾走してくる女が走って来た ったく、前位見ろよ、おい 俺は道端に避ける為に身体を端に寄せると、何故かそいつも俺の方に方向を変えて来る ……狙ってんじゃねぇだろうな? だから、逆に避けてみた ……同じ方向に進路変更してくる ロックオン機能付きかよ、チクショウめ 最近の女はとんでもねぇな そんな事を思いながら、正確に女は俺の胸に着弾しやがった 「ぐっは」 えぇえぇ、二人まとめてどんがらがっしゃん まぁ、当然っちゃ当然 「ってぇな!前見て走れよ、チキショー」 絶対に俺は悪くないと思うぞ?そう思うよな? そしたら、女が開口一番、俺に怒鳴りつけやがった 「ちょっとあんた、どこに目を付けてんのよ!」 「どこって、横だな」 魚だもんよ 俺を見た女は指を差して暫くパクパク口を開閉して、お前の方が魚だろ? 「さ、鮫~~~!」 何だよ、鮫に見えてんのか そりゃ、怖いだろうよ 「俺は避けたのに、突っ込んで来たのはそっちだろ?謝んのが礼儀じゃねぇか?」 鮫に見えてんなら、口を開いてみっか 牙がずらりと見えておっかないだろ? 「あら、お婆さんたら大きなお口」 ……余裕じゃねぇか 全く、変なのに関わっちまったな さっさと河原に行くか 「分かった、俺が悪かった事にしとくから、謝るわ。じゃな」 そう言って、俺は河原に向かおうとしたら、ガシリと腕を掴まれた 全く厄日だな、おい 「んだ?慰謝料請求か?文無しだから、今から漁すっけど、山分けで勘弁してくれ」 「ちょっとあんた、鮫なら強いんでしょ?ちょっと付き合いなさい」 ……なんつう自己中 全く、世の中には俺しかまともな奴は居ないのか? 「あっ、居たぞ………アジョ中さん、あんたやっぱり関わってたんじゃないですかぁ!」げっ、検問の警察官 って事は、この女まさか 「…つかぬ事聞くけど……検問突破した?」 「うん」 最悪だ。何でこうなる? 次の事態なんか、容易に想定出来る 俺は思わず女を庇って盾になり パンパンパンパンパン うわぁ、ニューナンブ五発全弾ぶち込まれた 服に穴が空いて、弾が明後日の方向に跳弾していく。あぁ、鱗と粘液のお陰で拳銃弾は弾くのさ、俺。直角に当たらんとこうなる でも、痛い事には変わらねぇ 「庇った!やっぱり仲間だったんですね?」………いや、庇うだろ?それにしても、嬉しそうに応援要請してやがる 「それじゃ、アジョ中さんいきます!」 げっ、リロードしやがった。スンゲー嬉しそう 因みに俺の視界は360゜だからな、背中側も見えんだよ 「今日こそクリティカルヒットォォォォ!」……いい加減にせぇよ、おい 俺は思わず女を抱き上げて走り始めた 全く、トリガーハッピーな警官なんざに、構ってられるか パンパンパンパン いやもう勘弁してくれ ……俺は、ハルトシュラーが大嫌いだ 奴の依頼は、災難しか寄越さねぇ ※※※※※※※※※※
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現代世界で愛理を襲おうとしたイマジンたちを、ゼロノが次々に蹴散らす。 そこへデネブも駆けつけ、加勢する。 デネブ「侑斗(ゆうと)ぉ──!」 侑斗「デネブ!」 イマジン「邪魔してくれるよ!」 イマジンたちが退散してゆく。 デネブ「侑斗、大丈夫か?」 変身を解いた侑斗が、カイに襲われて倒れている愛理のもとへ駆けつける。 デネブ「侑斗ぉ!? あぁ、愛理さん!?」 侑斗「おい、しっかりしろ! おい!」 デネブ「あぁっ…… 侑斗、どうしよ? 愛理さん、大丈夫?」 良太郎たちの乗ったデンライナーは、過去から現在を目指している。 一同を行かせるために敢えて過去に残ったキンタロスの姿は、車内にはない。 リュウタロス「クマちゃん、いなくなっちゃった……」 モモタロス「大丈夫だよ。そう簡単にくたばるか、あのクマが」 ウラタロス「……」 ウラタロスの拳が、蒸発を始める。 そして、モモタロスの体も。 良太郎「モモタロス……?」 モモタロス「何だよ?」 一同「……」 モモタロス「お前ら辛気臭ぇぞ! 戦いは勢いなんだ。こんなんじゃ負けちまうっつぅんだよ! そうだろ、良太郎?」 コハナ「モモ……」 良太郎「……そうだね。とにかく早く戻らないと!」 モモタロス「そういうことだ」 ウラタロスは1人、食堂車を去って、デッキでうな垂れる。 ウラタロス「はぁ…… 参ったなぁ、結構平気だったはずなんだけど…… ん?」 操縦席では、騒ぎに乗じてデンライナーに忍び込んだモールイマジン3人が、爆弾を取り付けている。 モールたち「ギャハハ!」「あいつら、まんまと囮に引っかかっちゃって、俺たちに全然気づかなかったよ」「あれだけ数がいればな、作戦成功!」「これで電車はバラバラ、電王もバラバラァ!」 ドアが開き、ウラタロスが操縦席に躍り出る。 モールたち「ムッ?」「おわぁ!?」 ウラタロス「あ、どうも♪ 珍しいお客さんだねぇ」 モール「おとなしくしてないとドカン!だよ」 モールイマジンの1人の手に、起爆スイッチがある。 ウラタロス「へぇ~、そういうこと?」 モール「もう、もとの時間には戻れない。永遠に時間の中だよ!」 ウラタロス「わかったよ…… そろそろ僕も、そっちに戻ろうか」 モールたち「何?」「お前、まさか!?」 ウラタロス「千の偽り、万の嘘。僕が嘘をつき続けた理由…… 教えようか?」 第48話 ウラ腹な別れ… ターミナルでは、オーナーと駅長がチャーハン対決を繰り広げている。 オーナー「今回で長年の対決に、決着がつきそうですねぇ~」 駅長「素晴しい! この無限の米粒に支えられた1本の旗を制する瞬間、時の真実にまた1歩近づき~」 オーナー「続けませんか?」 駅長「──せんか? この試合、何やら波乱の予感が……」 デンライナーの車体が大きく傾く。 コハナ「きゃあっ!?」 リュウタロス「わぁ~!?」 モモタロス「何だ!? どうした!?」 リュウタロス「わぁっ! 脱線しちゃってるぅ!」 良太郎「えぇっ!?」 デンライナーが大きく、線路を外れてゆく。 扉が開き、ウラタロスとモールイマジン3人が現れる。 リュウタロス「カメちゃん!?」 モールたち「ギャハハ!」「ヒッヒッヒ!」 モモタロス「おい、カメ…… 何だ、そいつら?」 ウラタロス「悪いけど、降りてもらうよ。元の時間には帰らせない」 モモタロス「何ぃ……!?」 デンライナーが現実世界の空中に現れ、土くれを上げながら地上に着陸する。 良太郎、モモタロス、リュウタロス、コハナ、ナオミの5人が車外に放り出される。 コハナ「きゃあ!」 モモタロス「てめぇ!」 モモタロス「カメ! てめぇ一体こりゃ、何のマネだぁ!?」 良太郎「ウラタロス……!?」 ウラタロス「あれ? 何で実体化してんのぉ?」 車内でしか実体化できないはずのモモタロスたちが、なぜか車外で実体化している。 リュウタロス「本当だ……」 モモタロス「一体どうなって…… 今はそんなこと言ってる場合じゃねぇ、どういうつもりだって聞いてんだぁ!」 ウラタロス「こういうつもり」 コハナ「嘘でしょ……? まさか、あんた最初っから!?」 ウラタロス「そう、最初っから。もっと疑っておくべきだったねぇ」 モモタロス「てめぇ! カメ、てめぇマジかよ!? クマ公があそこまでしたのを見てたろうが! そいつを無駄にすんのかよぉ!?」 ウラタロス「手に入れた時間を守る、か。けど自分が消えたら終わりだよ。あのクマ、やっぱり脳味噌、干物だね」 モモタロス「くっ…… カメェ!!」 ナオミ「ひどぉい! ウラちゃん!」 リュウタロス「カメちゃんの馬鹿、大馬鹿ぁ!」 ウラタロス「うるさいよ、坊や……」 ウラタロスが引っ込み、替わってモールイマジンたちが、良太郎たちに攻撃の狙いを定める。 モモタロス「危ねぇっ!」 モモタロスが、モールの攻撃から良太郎たちをかばい、逃げ去る。 現代、愛理を分岐点の鍵と睨んで襲ったカイ。 カイ「何だ、あれ…… 分岐点の鍵なのに鍵じゃない…… クッ、どうなってんだ…… 俺、最高に怒った顔してるよなぁ、してるよなぁ!」 絶叫と共に、最強のイマジン・デスイマジンが出現する。 カイ「もう全部潰せよ……」 デスイマジン「潰せ……!」 良太郎たちは過去の世界の町外れで、火を炊いて暖をとっている。 モモタロス「あのカメ野郎…… ずっと騙してやがったのかよ!」 コハナ「嘘つきだとは思ってたけど……」 ナオミ「もう、私の食堂車には戻れないんですかね…… これから、どこでコーヒー入れればいいんだろ…… ウラちゃんも、女の子には優しかったのに……」 リュウタロス「ねぇ、何で? クマちゃんいなくなって、カメちゃんが変な風になって、なんか、すごくイヤだぁ!」 良太郎「みんな、おかしいよ……」 コハナ「……?」 良太郎「ウラタロスと一緒にいた間のこと、忘れちゃった? 僕は憶えてるよ、全部…… ずっと一緒戦ってきたこと」 モモタロス「……」 良太郎「だから、心配してない……」 コハナ「良太郎……!」 良太郎「とにかく、今やらなきゃいけないのは、デンライナーを取り戻して帰ることだよ。それから、もう一つ」 コハナ「え?」 良太郎「あれ見て。僕たちが今いる時間……」 良太郎が指した先の電光掲示板には「2007年1月9日」の表示。 コハナ「去年の1月! まだ、愛理さんが記憶をなくしてない時間?」 デンライナーの車内。 モール「こんなあっさり、デンライナーを手に入れるとはなぁ!」「あのカイに信用されてるってだけのことはあるよ」 ウラタロス「フン…… 何も爆発させて海の藻屑にすること、ないんだよ」 モールたち「えぇ?」 ウラタロス「この電車、案外使えるんだ」 モール「けどぉ、いつまでこの時間にいる気だぁ!」「そうだ、早く動かせぇ! 動かせって言ってん……」 ウラタロス「それがさ、パスがないと1ミリも動かないんだよね」 モール「なぁにぃっ!?」 ウラタロス「大丈夫…… 取りに行けば済む」 良太郎とコハナは、2007年当時のミルクディッパーを訪れる。 コハナ「お店行って、大丈夫かな…… 過去の良太郎に会っちゃうかも」 良太郎「でも、のんびりしてる暇ないし、あの日のこと、姉さんに聞くのが一番早いよ」 「そんな…… そんなことできないよ!」 この時代の良太郎の声が、店の外まで響いてくる。 良太郎とコハナが覗くと、この時代の良太郎と愛理がいる。 良太郎「どうして忘れなきゃいけないわけ!? 新しい家族ができるって、姉さんも桜井さんもあんなに喜んでたのに!」 愛理「お願い、ちゃんと話を聞いて」 現代の良太郎 (新しい家族……?) 良太郎「だいたい、僕が時間を元に戻すとか…… 意味わかんないよ!」 愛理「あ、良ちゃん!?」 良太郎が店の外へ飛び出す。 現代の良太郎「ちょ、ちょっと待って!」 呼び止められた過去の良太郎が、自分自身を見て腰を抜かす。 現代の良太郎「大丈夫……?」 過去の良太郎「ぼ、僕……?」 現代の良太郎「今言ってた、新しい家族って……?」 過去の良太郎「ね、姉さんに、赤ちゃんが…… 桜井さん、との……」 現代の良太郎「姉さんに…… 赤ちゃん!?」 過去の良太郎が驚きのあまり、そのまま気を失う。 良太郎「そんな…… 僕、そんなこと全然……!」 コハナ「ねぇ、もしかしてそれが、良太郎の欠けた記憶?」 良太郎が過去の自分から上着を脱がし、自分が着込み、この時代の自分になりきってミルクディッパーへ。 コハナ「良太郎……?」 玄関をくぐる。 この時代の姉・愛理がいる。 愛理「良ちゃん……」 良太郎「……」 愛理「良かった、戻って来てくれて。あんなこと…… 急に納得しろって言う方が、無理よね」 良太郎「姉さん……」 現代の世界では、気を失ったままの愛理が病院にかつぎ込まれており、侑斗が付き添っている。 侑斗「イマジン……?」 病院の前に、イマジンの大群が詰めかける。 侑斗が気配を察して、玄関から飛び出す。 侑斗「ここから先は立ち入り禁止だ!」 イマジンたち「うるせぇ……!」「どけぇ!」 デネブも駆けつけ、加勢する。 イマジン「邪魔すんじゃねぇよ!」 侑斗がゼロノスカードを取り出す。最後の1枚のカード── 侑斗「変身」 音声『チャージ・アンド・アップ』 侑斗がゼロノスに変身する。 そこへ、デスイマジンが現れる。 デスイマジン「今日、ゼロノスが死ぬ…… 憶えておけ!」 デスイマジンが大鎌を振り上げると、衝撃だけで病院の壁が大きく砕け、破片が飛び散る。 デネブ「侑斗! 何だ、あのイマジンは!?」 ゼロノス「こんな奴と戦ったら病院が…… デネブ、ここは任せる! 絶対、中入れんな!」 デネブ「了解!」 ビルの屋上で、カイが街並みを見つめている。 カイ「よく見たらこんな時間、面白くも何ともないって気がするよ……」 2007年の過去の世界での、良太郎と愛理。 良太郎「赤ちゃんを忘れるなんて、どうしてそんな……?」 愛理「この子を、イマジンから守るために……」 良太郎「……!?」 愛理「イマジンが壊した過去は、明日や明後日にいる良ちゃんの記憶が修復してくれる……」 良太郎「でも…… もし、僕が忘れてたら?」 愛理「欠けた記憶で修復された時間には、赤ちゃんはいない。イマジンから赤ちゃんを隠せるのよ! そうしなければ、イマジンは何度も何度も襲って来る……」 良太郎「でも、どうしてそこまで……?」 愛理「この子は…… 良ちゃんと同じ、未来の特異点なの」 コハナ「……!?」 愛理「だから…… 明日、侑斗はカードを使う。忘れなきゃいけないから…… 未来を守るために。この子も、侑斗のことも……」 一方でモモタロスたちのもとには、モールイマジンたちが現れる。 モールたち「ヒッヒッヒ!「ヒャッヒャッヒャ!」 モモタロス「何の用だ!?」 ウラタロスも現れる。 ウラタロス「パスもらわないと、デンライナー動かないんだよね」 モモタロス「カメ、やっぱマジなのかよ!?」 ウラタロス「だったら?」 モモタロス「てめぇ……!」 睨み合いの末、ついにモモタロスとウラタロスの戦いが始まる。 リュウタロス「カメちゃん……!?」 ナオミ「本気なのかな……?」 モールたちが、2人の戦いを面白がって歓声を送る。 ナオミが、その人数を数える。 ナオミ「1、2、3…… あれ? 今、デンライナーからっぽ?」 良太郎「姉さんたちは、そこまでして守ったんだ。未来を……」 良太郎が懐中時計を見つめる。 良太郎「僕がこれを買ったのは、新しい家族のために…… それって!?」 そこへデンライナーが駆けつける。 モモタロスとウラタロスの戦いの最中、デンライナーが駆けつけ、良太郎が顔を出す。 良太郎「みんな乗って! 急いで戻るよ!」 モモタロス「良太郎!」 リュウタロス「デンライナーだぁ!」 モール「どうなってんだぁ!?」 リュウタロス「邪魔ぁ!」 リュウタロスがモールイマジンを突き飛ばし、デンライナーに飛び乗る。 ウラタロス「あぁ、誰か留守番、残るべきだったねぇ」 モモタロス「舐めやがって…… どけぇ!」 モモタロスもデンライナーへ駆け込む。 モールたち「全員で行くっつったの、おめぇだろ!?」「まさか!?」 ウラタロス「ご冗談……」 モール「待て! そうだ、これで仕掛けた爆弾がドカンだぞ!」 モモタロス「何っ!?」 モールの1人が取り出した起爆スイッチを、ウラタロスがひょいと取り上げる。 モール「お、おい!?」 ウラタロス「フフッ♪」 モール「おい、返せ!」 良太郎「ウラタロス……!?」 ウラタロスがスイッチを入れる。 良太郎たちが思わず身構える──が、爆発は起こらない。 リュウタロス「あれ……?」 モールたち「あ!?」「ありゃあ!?」 操縦室には、解体された爆弾が転がっている。 ウラタロス「フフン♪」 モモタロス「カメ…… おめぇ、やっぱり!」 モール「この野郎!」 襲い来るモールたちを、ウラタロスが蹴り飛ばす。 良太郎「ウラタロス! ここは僕に任せて、早く乗って!」 良太郎がデンライナーから飛び出してベルトを構えるが、そのベルトをウラタロスが奪い取る。 良太郎「ちょっとぉ!?」 ウラタロス「変身──」 音声『ロッドフォーム』 キンタロスと同様、ウラタロス自らが電王ロッドフォームに変身する。 モール「このぉ!」 電王「フン……」 音声『フルチャージ』 電王「やああぁぁっ!!」 デンライダーキックでモールイマジンを撃破する。 モモタロス「おい、2人とも早く乗れ!」 良太郎たちがデンライナーへと走る。 だが電王(ウラタロス)は、良太郎を突き飛ばし、デンライナーに押し込む。 良太郎「ウラタロス!?」 モモタロス「カメ公!?」 電王(ウラタロス)を地上に残したまま、デンライナーが動き出す。 モモタロス「何やってんだカメ公、早くしろぉ!」 リュウタロス「ねぇカメちゃん、カメちゃん! 何してんの、早くぅ!」 変身を解いたウラタロスが、パスとベルトを良太郎に投げ渡す。 良太郎「え…… ウラタロス!?」 モモタロス「馬鹿野郎!」 モモタロスが操縦席に飛び込み、必死にブレーキをかける。 モモタロス「止まれ! くそっぉ、止まれぇ! 止まれって言ってんだ、この野郎!!」 ウラタロスが、残りのモールイマジンたちを蹴り飛ばす。 ウラタロス「お前たちには感謝してんだよねぇ。これ以上あっちにいたら、クールで格好いい僕じゃ、いられなくなりそうだったから。僕、嘘泣きしかしたことないし。時間を手に入れるのも、良し悪しだよね……」 デンライナーが時の彼方へと走り去る。 車内では、良太郎ががっくりと座り込み、リュウタロスが泣き崩れる。 良太郎「ウラタロス……」 リュウタロス「うぅっ……」 モモタロス「大馬鹿野郎……」 ウラタロスのもとに、さらに無数のモールイマジンたちが現れる。 ウラタロス「今夜は…… 僕に釣られてみる?」 現代世界では、デネブがイマジンたちの攻撃から、愛理のいる病院を死守している。 デネブ「キリがない…… しかし、ここは絶対に!」 ゼロノスが、デスイマジンの攻撃を浴び続ける。 ゼロノス「うぅ…… くそぉ!!」 カイ「どいつもこいつも……消えろ……!」 空中に次第に、亀裂が走っていく── ※ この続きは本家エンディングドットコムをご覧下さい
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12月25日。 世間一般で言う「クリスマス」という日だ。 だけど彼女・・・いや、彼氏のいない自分にとって、全く意味の成さないイベントだ。 というか、日本人の大半は仏教なんだぜ? なんでクリスマスとか誕生日とかバレンタインの時だけ他の宗派になるんだ? 意味分からねぇよ。 日本人ってのは、こういうイベントに踊らされすぎなんだよ。常考。 これらの時期になると、どこにもぶつけようのない怒りが俺の中で沸々と沸き上がる。 生涯一度も彼女という存在がなかった俺は、例の如く女体化してしまった。 俺だけ女体化しないのかな?と少しだけ淡い期待を抱いていた時期もあったが、女体化しない確率は天文学的数値のようだ。 そんな数値を引ける運はないだろうし、そこまで期待していたものでもなかったので、女体化した時はそれほどショックはなかった。 あてもなく街を歩いていると、見慣れた髪型の男が一人、洋菓子屋の前で立っていた。 整髪剤なんかひとっこ一つもつけている様子のないその特徴的なくるくる天然パーマ。遠くからでも一発でこいつだとわかる。 「・・・何一人でケーキなんか見てるの?」 「わ、悪いのかよ?」 少し顔を赤らめながら答える。 そいつの名は瑞江(みずえ)。小学校来の幼馴染だ。 しかしこいつが洋菓子屋の前に立っているなんて、想像もつかない。 いや、現に立っている。不思議でしようがない。 「一人でケーキでも食べるの?」 「い、いや・・・」 なんだかうやむやな言い方。とても引っかかるような感じがする。 何か言いたそうな感じがする。 10年近く付き合いがあれば、何がしたいのか何となく分かる。 こいつは昔っからそうだった。表情によく出るタイプだ。 「何か言いたいことあるでしょ?」 俺がそう言うと、目を少し大きく開け、「何で分かったの?」というような表情でこちらを見てきた。 そりゃあ、昔っからの幼馴染ですもの。 俺はそいつの言いたいことを聞くために、じっと見つめる。 そいつはもじもじとしながら、なかなか話を切り出せずにいた。 俺が見つめているせいもあるのだろうか。体をうねうねさせながらダンマリとしていた。 「別に隠すようなことじゃないんだろ?早く言えって。」 「ううんと・・・ええっと・・・」 もじもじしながら、なぜか顔が赤くなっていく。 俺は首を捻りながらそいつのことを見る。 「いや、本当に早く言って欲しいんだよね。なんか雪がちらついてきたみたいだし。」 「わかったよ・・・あの・・・えっと・・・」 「早く言えっての。」 「一緒に・・・ケーキでも食べない?」 「はぁ?」 変なところから抜ける空気のような声が出た。 こいつがそんなこと言い出すとは微塵にも思っていなかった。 全く予想もつかなかった答えだ。逆に俺がどう反応していいのか分からない。 何故俺とケーキを食べようとしているのだろうか? 俺が女だからなのか? それとも純粋に友人としてだからか? 色々と複雑な感情が交錯する中、瑞江が口を開く。 「とりあえず・・・中に入る?」 「ん・・・そだね・・・」 いまいち状況が飲み込めていない自分。 俺は流されるままに、彼と一緒に洋菓子屋の中に入って行った。 「・・・何で俺、瑞江の家に来てるんだろ・・・」 「ん?何か言った?」 「いや、別に・・・」 いつの間にかケーキを買い、いつの間にか瑞江の家に来ていた。 いや、こいつの家に来るつもりは毛頭なかった。 だけどホイホイと付いていってしまった。 何で付いていったのか、全く分からない。 洋菓子屋に入って・・・入って? その後は・・・? そういえば、洋菓子屋の中に入って以降の記憶があんまりない。 1時間も経っていないのに、何故か記憶が飛んでいる。 俺はその間の記憶を辿っていたが、どうしても思い出せない。 なぜだろう、とただただ首をひねるばかりであった。 記憶がないのも結構問題だが、こいつの部屋の臭いにも結構問題がある。 まずイカ臭い。自重しろ。 汗臭い。洗濯物溜めるな。 そして・・・焦げくさい・・・? そういえば、先ほどから妙に焦げくさい臭いが鼻につく。 くんくんと嗅ぎながら辺りを見回すと、丸っこい大きな石があった。 「・・・何これ?」 「え、火鉢」 「エアコンとかファンヒーターは・・・?」 「ない」 即答。見事なまでの即答だ。 ないって言われると、ついついあるかどうか探してしまう。 確かに辺りを見回すと、それらしきものはどこにもないみたいだ。 しかし今時火鉢が暖房代わりとは・・・。 でも案外暖まるものなんだな、と少し思う。 そんなこんなで、俺たちは二人さみしくケーキを頬張った。 クリスマス馬鹿野郎と叫びながら・・・ 「・・・頭がぼーっとしてきたんだけど・・・」 「そう?」 「そうって・・・あんたいつの間にマスクしてんだよ。」 「いつの間にだろうね。」 「ちょ・・・いつの間にって・・・」 段々と薄れゆく俺の意識。 瑞江はいつの間にかマスクを装着していた。 「ねぇ・・・ファン回ってる・・・?」 「ファン?俺のファン?」 「瑞江ファンクラブなんてねぇよ。換気扇ってこと。」 「換気扇?そんなものないよ?」 「それじゃ・・・窓・・・あけ・・・て・・・」 体の力が一気に抜け、ふらっ床に倒れる。俺の意識は飛んだ。 そういえば瑞江の行動は少し変だった。 普通に考えれば一酸化炭素が充満し、危険な状態になることは分かるはず。 車の中で練炭自殺するのと全く同じ状態なのだ。 だけど彼はあえてその状態にした。 なんでだろう・・・? とにもかくにも、俺の記憶はそこで終わった。 それにしても、何でだろうなぁ・・・ 完・・・・・・?
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第一章『泣きたくなる音』 猫先生文章力やばい…普通に泣く… ずるい…その流れずるいよ… その流れずるいっつってんだろ!!!(謎ギレ) せやで…もっと自分愛してええんやで… 傲慢の権能は『罪』、おっけーおっけー覚えたぞ ドナちゃんにキュウべえみを感じるんだけど何かが違う これやばない???プロローグ読み返すと幸せになれるね!!やったね!!!>そしていつか―必ず、私を殺しに来てね⇒―俺が必ず、お前を救ってみせる 第二章『勝算度外視』 パトラッシュ!!!!!オットー!!!!! どかん!と逃げられた…?どかん…? オットーヤバいっつてるな???スバルのがうつったかこの世界に元からあるのか 90%くらいの確率で多分おそらくきっと前者 パトラーーーーーッシュ!!!!! パトラーーーーーッシュ!!!!!(二回目) すたこらさっさってきょうび聞かねぇな! 友達!!!!!オットーからでなくスバルからの友達!!!!!オアーッ カサネル…ウッ頭が おうレムのことか???お???????>君の権能を以ってしても、二つの場所で大事なものが危難に晒されれば、両方を救うことはできない。 エミリアたんにバブみを感じる…いや私よりむっちゃ年上だけど… エミリアーーーーー!!!! オットー!オットーじゃないか!!!!! カルステン公爵…?と思ったらクルシュ様か アッ(突然の死)>―友達の前で、カッコつけるのなんかやめちまえよ、ナツキ・スバル オアーッ(死) 感情押し殺そうとして逆に声震えるのほんすこ ヒエーッオットーかっこいい… 尻尾巻いて逃げようとするのなんかもうほんとオアーッってなる オットー騙されたことあるのか…ほんとに自慢にならない話で草 『勝算度外視』!!!!! 賭け!!!! 第三章『STRAIGHT BET』 勝負!!! あれ、契約してない?カットされたかな 姉様… 死なないぞ!!! 無駄、むーだー!(かわいい) ちゃんちゃらおかしいってきょうび聞かねぇな オットーは花京院だった…?(困惑)>オットーの魂を賭けるぜ リューズさんはリューズ・メイエル、よーし覚えたぞ リューズ・アルマ、リューズ・ビルマ、リューズ・シーマ、リューズ・デルマね、おっけーおっけー あれ、でもジータとかベータとかオメガとかいなかったっけ?名付けカット? 寝相が悪くてって言い訳かわいいよエミリアたん 怠惰ですねが変な気分なのはジュース関連かな??? 美学ある性悪…? キェェェェェェアァァァァァァパックシャァベッタァァァァァァァ!!! 待ってスバル女の子みたいな可憐な見た目でそんな重いラブレター保母さんに書いたの…? 第四章『噓と、嘘つきと、大法螺吹きと』 夢じゃないよエミリアたん… キェェェェェェアァァァァァァパックジッタイカシタァァァァァァァ!!! エミリアのすごーくはここからだった…?フォルトナ母様かな>エミリア。あなたのこと、すごーく、愛してる んんんんん>お父さんの、嘘つきぃ……っ フォルトナ母様の嘘つき、パックの嘘つき、スバルの嘘つき…嘘つき… オットー!!!! あれ、こんなとこ来たっけ?ここもなろうの方と展開ちがう?? オットー!!!!!(二回目) オットーーーーー!!!!(三回目) ゾッダ虫さん!ゾッダ虫さんじゃないか!!! 『クレマルディの迷い森』、覚えた 命知らずの馬鹿野郎(特大ブーメラン) エミリアたん!!!!! 第五章『オットー・スーウェン』 名前回!!!!! オアーッ お人形さんかな????? 二度目の産声 (あかん)とりあえずでなんということをしてくれたのでしょう…>とりあえず、街中のゾッダ虫を全てその場に呼び寄せた。 八股もかけてたクソビッチが悪いと思うんですけど…阿呆なのかその女、レグなんとかさん未満では???ノミ未満さんより下では???世の中にはこんなにもクズがいるの???どぉして??? フルフーーーーー!!!! 貸し借りは正しく、正確に。貸しを返してもらうためじゃなくて借りを返す方向で使うのほんすこ… ペテ公ーーーー!!! リカードさん!!!!! 三度目の産声!!! ヒエーッかっこいいなちくしょう!!! 懐かしい地獄 ガーフ足はええな!!! 手荒な真似はしたくねぇガーフ アル・ドーナ!!!! ラム!!!!!かっこいい!!!姉様すごー!!!すごーかっこいいぞー!!! タイミングがいいだけの男、ナツキ・スバル。茂みに突き刺さる男、オットー・スーウェン。こいつら大丈夫か?? 名誉の死(まだ死んでない) アル・フーラ!!! 第六章『信じる理由』 魔法の才能がすごいと弾けるのか… エミリア… 嘘つき…だいぶ精神年齢幼いなぁ、まだ魔法も復活してないしなぁ 逃がさないスバル 面倒な女 仲良く喧嘩してる…せやな、痴話喧嘩大事やな んんんんお母さん… ヒエーッ 第七章『クウェインの石は一人じゃ上がらない』 満身創痍ガーフ 原始人ガーフ エミリアたん エミリアたん14歳、ガーフも14歳。フェルトと一緒なのにみんな重いもん抱えすぎでは??? 重いよ… もうここでうるっときてる…うわ、私の涙腺ガバガバすぎ…? んんんんんん あれっシャマク先輩!? ゲート壊れたのここだっけ?ユリウス戦じゃなかった? ここだった気がしてきた パック!!! (語彙力の死) いっけーインビジなんとか!!! ガーフィール、エミリア、レム!!!! インビジブルプロヴィデンス!!!(うろ覚え) パトラーーーーーッシュ!!!!!(三回目) 『クウェインの石は一人じゃ上がらない』 オットーラム背負える体力あったの…? 第八章『らぶれたー』 エミリアたんかわいい ぎゃふー!?(かわいい) バーカ、バーカ! ツンデレスバル パトラーーーーーッシュ!!!(四回目) ガフラム!!! デコピン めちゃくちゃな姉様すこ 姉様かっこいい そういやこれ『混じり』に資格があるならフェリちゃんもいけるんかな かあさんね、プリステラにいるのよ ガーちゃん、フーちゃん… フレデリカ姉様… お姉ちゃん… ガーフは万引き自慢する中学生だった…?いやそんなことしないってわかってるけども 『大将』!!! オタンコナスってきょうび聞かねぇな! この流れずるいぞ 「―私、面倒臭い女だもの」 その他 夢見るレムりんかわいい あとがきの文字がすごーくぎゅうぎゅう ガーフの扱いに手馴れてきたオットー
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バスッ!ドン! 小柄な体が地面にたたきつけられた。 「くそっ!まだだ!」 小柄な体がたちあがった。 そこから出された声はとてもハスキーであった。 その体はボロボロであった。 「遥ちゃん、もうやめようよ。」 「馬鹿野郎!おまえが作ったロボットごときを倒せなくて、リゾナンターになれるかよ!」 「でも、リゾナンターにはなりたくて、なれるものじゃあ・・・」 「おれにだって、なれる!まずはこのポンコツをぶっ壊す!」 工藤遥。 Mの養成機関「EGG」に属している少女である。 小柄な体格であるが、その男勝りな性格とある特殊な能力で成績をあげているのだ。 だが、彼女の夢はあこがれの存在であるリゾナンターになること。 そのために同輩である宮本佳琳に頼んで、あるデータを取り寄せたのだ。 『AK-Bシステム』 かつてリゾナンターが関わったPEPPER事件でPEPPERたちによって破壊されたロボットである。 事件の後でそのシステムは封印されたが、佳琳がハッキングでデータを手に入れて、設計したのである。 「やっぱりやめようよ。ハッキングしただけでもまずいんだから・・・」 「安心しろ、すぐにぶっ壊して証拠隠滅してやるから。」 遥はその性格からか無茶をすることがよくある。 M上層部に知れたらただではすまないこの行為も遥の野望のためでもある。 しかしこの復元されたAK-Bシステムには苦戦しているのだが、遥には勝算があった。 (さきほどの攻撃でひずみができたはずだ。千里眼で見えるはずだ。) バキッ! 遥の放った攻撃は強固なAK-Bの体を破壊した。 千里眼 遥の特殊能力でありとあらゆるものを見ることができる力である。 この能力を遥は敵の弱点を探ったりすることに使っている。 遥はさきほどまでの攻撃で生じたわずかなひずみを狙ったのだ。 「どうだ、見ただろう?俺にかかればこんなポンコツ・・・」 バキッ! 強烈な一撃が遥の頭を襲った。 「遥ちゃん!AK-B止まりなさい!」 佳琳がAK-Bシステムを止めようとするが、命令を聞こうとしない。 どうやら遥の攻撃が暴走を引き起こしたようだ。 バキッ!ボコッ! AK-Bは遥に容赦ない攻撃を仕掛けている。 このままでは命を奪われかねない。 (くそっ・・・もうだめか・・・誰か・・・誰か助けて!) 普段は強がりの遥が初めて、心の底から弱さを見せ、助けを求めた。 そんな中でもAK-Bの攻撃は止まらない。 「もうやめて!」 泣き叫ぶ佳琳の脇を人影が走りこむ。 人影が手をAK-Bにかざすと、その大きな巨体は粉粒になるかのように消滅していった。 (ここは・・・天国か?いや地獄だろうな・・・まぁ、自業自得だよね。佳琳に違法行為すれすれのことさせて・・・悪かったな、佳琳・・・) 遥ちゃん・・・遥ちゃん・・・ (佳琳の声だ・・・・まずい、佳琳まで地獄に連れてきちまったか。本当にすまねぇな、佳琳。) 遥ちゃん・・・遥ちゃん・・・起きて 「うーん、少しは休ませて・・・あ、あれ?ここは・・・」 遥が目を覚ますとそこはEGGの診療所であった。 横には佳琳が心配そうな表情を浮かべていた。 「佳琳・・・俺はどうしたんだ・・・イタタ!」 「あっ、遥ちゃん・・・本当は全治一カ月の大けがなんだから。」 「えっ、でもとてもそんな風には思えないが・・・」 「あの人が治してくれたんだよ。」 佳琳はある方向を指さした。 そこには身長と黒髪が長い女性がたっていた。 遥はその女性の顔に見覚えがあった。 「あ、あなたは・・・道重さん!」 「あら、さゆみのことを知っていてくれたの?工藤遥ちゃん。」 「えっ、なんで俺・・・いや私のことを知っているんですか?」 「吉澤さんに聞いたの。最近、危ない訓練している子がいるからね、念のために呼ばれていたの。」 吉澤ひとみはMの諜報機関の隊長である。 どうやら吉澤に遥の危ない行為がばれていたようだ。 「どうしてそこまで危ないことをしてまで訓練しているの?」 「私もリゾナンターになりたいんです。あなたたちの武勇伝は聞いています。」 「あなたは戦いたいの?」 「そうです、私は戦って、活躍したいんです。」 そう意気込む遥の言葉を聞く途端、さゆみの顔は少し悲しそうな表情を浮かべた。 「えっ、どうしたんですか?」 「さゆみはもうこれ以上、戦いなんて起きてほしくないと思うの。」 「でも、私たちが戦わないと悪い奴がのさばるばかりじゃないですか。」 「確かにそう・・・でも、遥ちゃんたちのような子が戦う必要はないの。あんなつらい戦いをするのはさゆみたちで十分。」 さゆみにはこの長きにわたるダークネスの戦いが自分たちを確実に消耗し続けている。 もしかしたらこの先、自分たちの誰かが命を落とすかもしれない。 何よりも命を大事に思うさゆみにとってはもはやこれ以上、ダークネスの戦いに人々を巻き込みたくないのだ。 「頑張ろうという気持ちはわかるけど、できれば普通の女の子として過ごしてほしいの。」 「そうですか・・・」 「今すぐに考えをまとめてとは言わないわ。」 そういって、さゆみは部屋を後にした。 チッ! それを黙って、遥は見守ると思わず舌打ちをした。 「佳琳・・・俺は必ずリゾナンターになってやるぞ!あんな腰ぬけを見返してやるんだ。」 「そんな・・・道重さんは遥ちゃんのことを思って・・・」 「黙ってろ!ここで引っ込んでいたら今までの努力を水を泡にするんだぞ。絶対にあきらめないぞ。」 工藤遥・・・この小さな狂犬が今後のリゾナンターにどんな影響を及ぼすのか誰にもわからない。
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7 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/18(水) 22 49 30 ID dXCPy6V7 namberさんが入室しました。 のどっち:え namber:あ、えっと namber:こんにちは のどっち:おう namber: のどっち: namber:あの、一つ聞いていいですか? のどっち:ちょうどいい。私も聞きたいことがある namber:平日の昼前ですよね。今って のどっち:そう。それだよ namber:どうしたんですか。開校記念日とかですか? のどっち:ちょっと風邪がひどくなったから今日は休んだんだよ namber:そうなんですか!実は私もなんです! のどっち:何でちょっと嬉しげなんだよ のどっち:ていうかおまえ、風邪で休んどいてPCいじってんじゃねーよ namber:それを言うならのどっちさんだってそうじゃないですか namber:しかも誰もいない長野女子部屋で何をしてたんですか・・・ のどっち:だから言ってるだろ。大事をとって休んだけど、それ程ひどくはない namber 私もそれほどひどくはないんです。あと、ちゃんと質問に答えてくださいよ のどっち:・・・PC立ち上げたら、無意識のうちに入室ボタンを押してた namber:・・・それも私と同じです のどっち:いやな習慣だなおい namber:ですね namber:あ、でもちょっと意外です のどっち:何がだ? 8 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/18(水) 22 50 25 ID dXCPy6V7 namber:いえ、のどっちさんなら風邪なんて気にせずに登校しそうなイメージがあったので namber:「みや○がさんに会うためならこれぐらい何ともない!」みたいなノリで のどっち:馬鹿野郎!それでみやながさんに風邪がうつったらどうする! namber:あ、それもそうですね のどっち:そういうのは愛とは言わん。おまえもまだまだだな namber:何がまだまだなのかはよく分かりませんけど ステルスモモさんが入室しました ステルスモモ:こんにちはっす のどっち:Ohh.... namber:わお ステルスモモ:ビックリしたっす。何となく覗いたら二人がいたんdw のどっち:とりあえず何故ここにきたか説明してもらおうか namber:もしかしてモモさんも風邪で休んだとかですか? ステルスモモ:あたいもってことは、二人も風邪なんすね のどっち:「あたい」っておまwwwその誤字はやめろwww ステルスモモ:ああ。何か手が震えてうまくタイピングできなくて namber:あれ、もしかして結構ひどいんですか? ステルスモモ:熱が38.9℃あるっす・・・ namber:!! のどっち:おいこら。今すぐ電源を切って病院行って寝ろ ステルスモモ:ホントはお母さんが病院へ連れて行ってくれるハズだったんすけど ステルスモモ:私のこと忘れて買い物に行っちゃtったっす のどっち:そのステルス性能はもっと社会に活かされるべき namber>のどっち:のどっちさん、さすがに今は慎んで下さい のどっち>namber:いらん気遣いだと思うけどな 9 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/18(水) 22 51 21 ID dXCPy6V7 ステルスモモ:ああ、頭も痛くなってきたっす・・・ のどっち:おいおい、とりあえず早く寝t ステルスモモ:あ のどっち:ん? namber:え? のどっち: namber: のどっち:おいおいまさかぶっ倒れてんじゃねーだろうな namber:そ、それならもう救急車とかy ステルスモモ:いいいいやっほおおおおおおおおおお!!!っす!!!!!!! namber:なななんですか!? ステルスモモ:先輩が看病しにきてくれたっす!! namber:おお のっどち:は?学校はどうしたんだよ? ステルスモモ:先輩はアクティブっす! のどっち:早退してまできたのか? ステルスモモ:先輩はアクティブっす!!! のどっち:いや聞けよ ステルスモモ:じゃあ失礼するっす。二人ともお大事にっす namber:はい、どうぞお大事に ステルスモモさんが退室しました namber:何はともあれ、これで一安心ですね のどっち:けっ、おもしろくねーの namber:のどっちさん? namber:ああ。もしかして嫉妬、ですか のどっち:アホか!何で嫉妬しなきゃいけねーんだよ! 10 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/18(水) 22 52 17 ID dXCPy6V7 namber:まぁまぁ。暇つぶしの話し相手になら私がなりますよ namber:風邪で休んだ時は、時間持て余しちゃいますからね のどっち:うるせえよぼっち。おまえが寂しいだけだろ namber:正直に言うとそうです のどっち:一点の曇りもない澄み切った発言をどーも。でも遠慮しとくわ のどっち:何か眠くなってきたし。おまえも今日は寝て早く治せ namber:そうですか。じゃあそうします namber:あ!ネギを喉に巻くといいらしいですよ のどっち:うちの部長みたいによくわからん雑学を吹き込むな のどっち:まぁどうでもいいけど。・・・・・お大事に namber:はい!どうぞお大事に! 翌日の夜 のどっち:休んだ次の日に学校行った時、クラスメイトが妙にやさしいのってなんか気持ち悪いよな namber:素直に嬉しかったって言えばいいじゃないですか ステルスモモ:先輩はアクティブだったっす・・・ 紫炎姫さんが入室しました 紫炎姫:風邪ひいた のどっち:ざまぁwwwwwwwww namber:あらら ステルスモモ:ちょうど私たちと入れ替わりっすね 紫炎姫:昨日の夜おまえらが来ないから夜通しネトゲやってたら風邪ひいた のどっち:ざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwww namber:大丈夫ですか?今日は早く寝た方が・・・ ステルスモモ:アクティブに動いて汗かくと治るっすよ! のどっち:なるほど。あえての風邪プレイってのもアリか・・・ 紫炎姫:ありがとう、いい感じに気分が悪くなってきた
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七誌◆7SHIicilOU氏の作品です。 喫茶店、といってもいつものSOS団御用達の喫茶店じゃない そんなところで休日を過ごそうものならば ものの5分とせずに団員の誰かに発見されて、即座に八時だよ!になってしまうからな まぁでも喫茶店であることにはかわりないし べつにいつものところじゃないからといって現在地を詳しく記す必要もないだろう とにかく喫茶店で俺はあやのを待っていた 待っていたというと相手が遅れたような印象を受けるかも知れんが この場合俺が単に少し早めに来ただけであってあやのに非は無い事を明記しておく カランと入り口にぶら下がる小さな鐘が鳴る 最近の喫茶店は自動ドアで入ったときは電子音でピローンとなるだけだったりするので そういう面ではこの店を非常に気に入っている 「ごめんねキョン君、待った?」 「いや、今来たところだ」 少し大げさに、芝居がかった調子で俺は答える ただ単にいい返しが浮かばなかったからテンプレートで答えたのだが 普通にいってもつまらないので、変な感じで答えたのだが 「ふふっ、なら良かった」 俺は正面に座ったあやのを見て安心する 良かった受けたみたいだ、この手のは意外と滑ったときのリスクがでかい もし素で返されようもんなら俺の精神は海底二万マイルまで沈み込む 「ご注文はお決まりですか?」 店員が素早く注文をとりに来た 対応が早いのはいいが早すぎると少し問題だ 俺はともかくあやのは来たばかりでメニューに目を通してない だがどうやら最初からあやのはなにを頼むのか決めてたらしく 店員に向かって、長ったらしい名前のパフェを頼んだ あぁ、俺は普通にコーヒーだなんの捻りも無いが ここで捻る必要はなんて毛頭無いので気にしない、俺はハルヒとは違う 「えへへ、これ新商品で食べてみたかったんだ」 子供のように舌を出して無邪気に純粋な笑みを浮かべるあやの 自分には到底できない笑顔 とうの昔に忘れたもの、少し羨ましかったけど この笑顔は自分には似合わないだろうなと苦笑した 「? どうしたのキョン君」 「いや、あやのの笑顔は綺麗だなって思ってさ」 こんな事をさらりと言えるようになった自分に半分驚き、半分呆れ でも本音には変わりなく、照れるあやのを眺める自分はひどく穏やかな気分だった と、店員が本来同時にでるとは考えにくいはずの結構豪華なパフェとコーヒーを持って現れた おぼんから両方を順番において、ごゆっくりといって店員は去っていった 「…でかいな」 「パフェってみんなこんなものよ?」 俺は小さなスプーンでコーヒーをかき混ぜながら感想を呟く 正直俺にはこんな量の甘いものを食えそうにも無いのだが あやのは平然とスプーンで幸せそうにパフェを食べ始める 甘いものは別腹ってのは事実だったのか…知らなんだ 見てるだけで口の中が甘いので、少し砂糖の量を控えてコーヒーを飲む 結構普通に苦かった そういえばいつからだったろうか、コーヒーを苦く感じなくなったのは …いや違うな苦いものを苦いと感じたまま、それをまずいと思わなくなったのは 前はだめだった、苦いや辛いはそのまま等号で美味しくないだったのに 今は苦いものは苦い、辛いものは辛いでそれを普通に口にすることができる これも成長か、あるいはただの慣れか… 「でも、ブロッコリーは嫌いなままだ」 ぼそっと呟く 呟いた後に、一体俺は何を思考してるのかと馬鹿らしくなった 「ねぇキョン君、一口食べる?」 「んあ?」 変な返答をしてしまった いやこれはもう返答ではなくただのうめき声だ あやのはくすくすとそれに笑った後 いつのまにか結構減ったパフェをスプーンですくって もう一度聞いてきた 「食べる?」 「あぁ、貰うよ」 俺は今度こそ普通に答えてスプーンを受け取ろうとした 「ダメ」 スプーンを引っ込めて渡してくれなかった あやのは頬を膨らまして俺の事をジッと見る どうやら俺があやのの意図をわかってそういう行動にでたのはばれてるらしい 俺は諦めて 「わかったわかった悪かった」 「じゃあはい、あ~ん」 スプーンを真っ直ぐ俺に伸ばして 可愛らしい声で俺にパフェを向ける 俺は少々以上の恥ずかしさを感じながらも それを食べる、もちろん俺はあーんなんて事は言わない …非常に甘かったし美味かったのだが やはりその量は絶対に俺には食えそうに無い パフェの冷たさを口の中で感じた後 コーヒーに手を伸ばす 「うん、甘いの食べた後だから非常に苦い」 「あははっ」 愉快そうに笑うあやの 鶴屋さんのような快活な笑顔じゃなく ハルヒのような豪快な笑顔でもなく 笑顔、妹やゆたかちゃんに近い笑顔 俺はそれを見て、さっきよりも苦いコーヒーを飲み干した その後、あやのとウィンドウショッピングをして なにが欲しいとか、これあったら便利とか これが可愛いとか、どれが似合うだとか そんなことをやって別れて いまは自宅に向かう帰路 のんびりと今日一日の事を思い出しながら歩いていると 携帯 「ん、メールか」 ポケットから引っ張り出して携帯を見ると こなたからのメールだった なんだろうかと思い、メールを開くと 本文なしの添付ファイルが一つ ……それも俺があやのにパフェを貰ったときの写真 一体どこで見てやがったあの野郎 もしかしたらこなただけじゃなくて他の連中も居たかもしれないと思うと 背筋が凍る 俺は立ち止まって180度向きを変えて後ろでニヤ付いてるこなたに聞く 「一体どこから見てた?」 「おぅ! よく気が付いたね?」 「携帯の画面にたまたまお前が反射して映ったからな、答えろ」 眉間を押さえて俺はこなたに聞く 俺が答えたのだから、そっちも答えてくれなくちゃこまる するとこなたは急に腕を組んで あからさまに芝居がかった調子で 「いや、今来たところだ の辺り」 「最初からじゃねぇか!」 しかし俺が大げさに言った台詞をさらにこなたが演じるように言うと 非常にわざとらしい、無理にキザぶってる馬鹿野郎のような感じだ どことなく谷口に通じてる気がする程にな こなたは詰め寄ろうとする俺から素早い身のこなしで距離をとる 「ちょいとキョンキョンにお願いがあるんだけど」 「それは脅迫か?」 「受け取り方しだいだね~」 「…なんだ」 「いや、こんど荷物持ちをしてもらいたいだけだよ そんな警戒すること無いじゃない」 ストーカーまがいの事を平然としたくせに 盗人猛々しいとは思わんのか だが荷物持ちくらいならいいだろう 奢らされたりよりは少なくともいいさ 毎日暇人やってるんでね、俺は 懸念事項としてはあやのにあまり見られたくないって事ぐらいだが まぁあやのに限ってそんな勘違いをするはずも無いだろう 「わかったよ」 俺は不承不承頷いて メールを開きっぱなしの携帯に視線を落とす …やはりこっぱずかしい物があるが、保存しとこう 俺は自分の要求が通りしたり顔で頷くこなたにチョップをしながらそう思った
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鎧に身を包んだ青年、天十也は地面に槍の柄をたてる。 十也「いくぜ!チンピラ野郎!!」 槍の柄に力を込め、その反動で地面から高く飛び上がる十也。 チンピラ「けっ!まさか能力者だったとはな!だけど俺に会ったのが運のつきだぜ!」 体を棘で覆われたチンピラは両腕を交差し防御の体制をとる。 チンピラ「どうだ!空中に飛んじまったお前は攻撃をやめらんねぇ!そのまま俺の棘で返り討ちにしてやるぜ!」 十也「てりゃぁ!!」 十也は槍をチンピラに振り下ろす。しかし ガキィイン!! チンピラの棘は十也の槍をはじく。 十也「ちっ!」 体勢を立て直し、距離をとる十也。 チンピラ「俺の棘はそんな攻撃じゃ折れもしないぜ!今度はこっちの番だぜ!」 チンピラが両の腕に力を込める。 チンピラ「ぬぅぅぅ!!」 チンピラの体中の棘がみるみる膨らんでいく。まるで爆発寸前の風船のようだ。 チンピラ「でりゃぁぁ!!くらえ!ニードルミサイル!」 チンピラの体から棘が勢いよく発射される! 十也「な、なんだぁ!?」 ミサイルのように十也に向かって飛んでいく棘。 十也「うわぁぁ!!」 十也に降り注ぐ棘の嵐。たちまち辺りは爆風に包まれる。 チンピラ「ぎゃははは!俺の棘にはこんな使い方もあるんだぜぇ!」 チンピラ「ふー!これで終わりだな!どーれ新しいカモでも見つけにいくか…」 チンピラが言いかけたその時! チンピラ「なんだぁ?」 爆風の中に人影が見える。目を凝らすチンピラ。爆風がやみ、その人物が姿を現す。 チンピラ「テメー…」 十也「ふー!驚いたぜ、まさかその棘こんな使い方ができるなんてな。」 チンピラ「しつこい野郎だ!今度こそその息の根とめてやるぜ!」 ジャキン!! チンピラの体から再び棘が生える。 十也「同じ手は食うかよ!」 槍を構え突撃する十也。 チンピラ「けっ!おれの棘はお前の槍では壊せないのを忘れたのか?」 再び防御体勢を取るチンピラ。 十也「ふっ!それはどうかな?」 十也は突撃をやめようとはしない。 チンピラ「血迷ったか?バカが!」 十也の槍の先端がチンピラの棘に突き刺さる。 チンピラ「んなっ!?」 十也「なぎ払いとはワケが違うぜ!槍の突きをそんな棘で止められると思うなよ!」 棘を突き壊しながらチンピラに迫る十也の槍。 チンピラ「うぉわぁぁ!!」 あせるチンピラ。 十也「ぬぉぉぉ!!!」 十也の槍は止まらない。その一撃がチンピラに届くと思われたその瞬間。 バッ!! 突如、上を向くチンピラ。と同時に体中の棘が引っ込む。 チンピラ「くらえ!鋭い柱"チン・ピラー"」 チンピラの顎が大きな棘となりせり出す! ザシュッッ!! 鋭い音とともにチンピラの顎が突き刺さる。 チンピラ「くっはっはっ!!切り札ってーのは最後までとっておくもんだぜ!」 大きな棘となった顎を正面にむけ、上を向きながら高笑いをするチンピラ。 チンピラ「どーれ!あんんだけの速度で突進してきたんだ串刺しになって死んじまったか?てめーの死に顔を拝んでやるよ」 チンピラが顎を戻しその姿を確認する。そこには体に大きな風穴が開いた十也が倒れていた……… はずだった。 チンピラ「なんだぁ!?これは?」 チンピラの目の前に転がっていたのは大きな風穴が開いた中身のつまったゴミ袋だった。 チンピラ「何でゴミ袋が!?あいつはどこにいきやがったんだ?」 左右を見渡すチンピラ。しかし十也の姿は見当たらない。 十也「ここだ」 チンピラ「なっ!?」 チンピラの背後に立つ十也。 チンピラ「い、いつの間に俺の背後に!?(こいつ!あの一瞬で俺の攻撃をよけたって言うのか!?そんなありえねぇ!)」 勝利を確信していたチンピラはあまりの衝撃にあせりを隠せないでいる。 十也「動くなよ!動いたらお前を貫く!」 チンピラ「ひぃぃ!どうか命だけはお助けを~~!!(こ、こんなやつに勝てるわけねぇ!!とりあえず今は……)」 十也「安心しろ。元々その気はないさ。」 チンピラ「あ、ありがとうございます!!」 チンピラは十也に向かって土下座をする。 十也「お、おい!何もそこまでしなくても!」 チンピラ「いえいえ!これが大事なんですよ!俺が…」 十也「?」 チンピラ「逃げるためにはなぁ!!」 地面に向かって棘ミサイルを発射するチンピラ。 十也「なに!?」 突然のことに驚く十也。その隙に逃げ出すチンピラ。 ~路地裏~ チンピラ「へっへっへっ!!馬鹿野郎が!!俺がそんな簡単に捕まってたまるかよ!」 ドンッ!! チンピラが何かにぶつかった。それは人のようだ。 チンピラ「気をつけやがれ!この野郎!何様のつもりだ!」 ???「何様か…そうだな。」 チンピラがぶつかった相手。それは女だった。冷たくクールな表情を浮かべる女はチンピラに告げる。 ???「私は地球連邦統合治安維持機関E.G.O(イージーオー)ミストラルシティ支部所属カレン・ネティスだ」 チンピラ「E.G.O!?な、なんでこんな裏道に?」 カレン「さきほど通報があってな。ここら辺にたちの悪いチンピラがいるとな」 チンピラ「や、やべぇ!E.G.Oなんかに目をつけられたらおしまいだ!テメーを倒してトンズラこかせてもらうぜ!」 ジャキン!! チンピラの体から棘がはえる。チンピラが戦闘態勢に入る。 カレン「能力者か」 チンピラ「どうした?怖気づいたか?ネーちゃんよ!じゃあこっちからいくぜぇ!!」 ~~~ 十也「たしかあのチンピラはこっちの方に向かったと思ったんだけど…」 チンピラを追いかけて十也は路地裏に入る。 曲がり角をこえたその時、チンピラが目に入った。 十也「なっ!」 チンピラをみて驚く十也。チンピラは首根っこを捕まれ、体はボロボロ、今にも意識を失いそうになっていた。 しかしそのチンピラの首根っこをつかんでる相手をみて十也はさらに驚いた。女である。 チンピラ「た、助けへ…」 カレン「ほぅ。まだ口をきけるとは。なかなかタフなようだな。」 十也「あ、あの~」 カレン「ん?なんだ?」 十也「これは一体…?」 ~~~ カレンと十也はお互いに状況の説明をした。 カレン「なるほどな。協力に感謝する。天十也君。」 十也「いえいえ。目の前に困っている人がいれば見過ごすわけにはいかないですからね!」 カレン「いい心構えだな!では私はこのチンピラを支部まで連れて行かないといけないので失礼するよ」 カレンは気を失っているチンピラを片手でつかみ引きずりながら帰っていった。 その後姿を眺めながら十也は思った。 十也「俺は絶対悪いことはしないようにしよう。最低でもこの街では…」 十也の心に今日の光景は深く刻まれたのであった。 to be continued