約 17,759 件
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/10793.html
栄養 / 炭水化物 / 多価不飽和脂肪酸 / 糖質制限 ■ 【糖質の基本】放課後ゼミ 井上一樹のゼミチャンネル 00 00 はじめに ◆私の実践 00 53 ①私が糖質制限をするようになった理由 21 13 ②私の食べている甘いもの ◆糖質の現状 28 23 ③大学の生協もコンビニも糖質だらけ 30 20 ④糖質と不調の関係 ◆社会的視点 37 30 ⑤楽しくない毎日を紛らわすもの 42 05 ⑥現代人における糖質の位置づけ 44 02 ⑦医師の問題 50 38 おわりに 51 50 おまけ ■チョコレート効果■ 明治 チョコレート効果カカオ72%大容量ボックス 1kg https //amzn.to/3LXXyG1 明治 チョコレート効果カカオ86% 大容量 940g https //amzn.to/39zzT0e ■ 無料動画:ポストワクチン時代の処方箋 「TUEET()」より / ポストワクチン時代の処方箋:なぜ今ハチミツなのか? ハチミツは、世界各国で古(いにしえ)の時代から健康増進や治療を目的に使用されてきました。ハチミツが「メディシナル・ハニー(medcinal honey, 治療目的のハチミツ)」と呼ばれている所以(ゆえん)です。 ハチミツの治療目的の利用は、人類発祥から時代を経過しているにも関わらず、その正確な効果を調べた研究は、現在に至るまでほとんど皆無です。そればかりか、ここ数十年で唱えられてきた「砂糖悪玉説」、そして最近は「フルクトース(果糖)悪玉」説に装いを変えて、ハチミツやショ糖などの自然の根本治癒物質を慢性病の根源にまで貶めています。 ところが、2021年以降のニュー・ノーマル(ポストマスワクチン時代)には、サバイバルに必須の糖質として世界中の注目を集めています。 遺伝子ワクチンの代表的な副作用である血栓形成、心筋炎、アナフィラキシーショック、自己免疫疾患、不妊などにハチミツの高い効果が認められているからです。 ワクチンを接種していない人にも、遺伝子ワクチン接種者からの感染(エクソソーム)が認められていますので、遺伝子ワクチンを接種した場合と同じ症状が出る可能性があります。したがって、ポスト総ワクチン時代には、遺伝子ワクチン接種者と未接種者に関わらず、ハチミツなどの良質な糖質を摂取しておくことは不可欠になっています。 (※mono....この後、サイト内貼り付け動画があります。詳細はサイト記事で。) .
https://w.atwiki.jp/asman/pages/26.html
▲体内分泌のさまざまなホルモンが酵素の働きをコントロールしています。 hr ▲脳にはグリコーゲンが少なくエネルギー源は血中ブドウ糖に依存するので低血糖状態が続けば脳細胞は変性し生命が危険な状態となる。 血糖値を維持しているのは肝臓でグリコーゲンをブドウ糖に分解し血中に放出している。 肝のグリコーゲンが消費つくされると、体の蛋白質の分解が起こり解糖系とは逆の代謝(糖新生系)によりアミノ酸からブドウ糖が生成され血中に放出される。 肝機能が正常ならば数日間の絶食でも低血糖にはならない。 血糖値の調節には腎臓、自律神経あるいは種々のホルモン等も関係し微妙に調節されている。 ▲糖分の貯蔵手段としてはほかに、脂肪とアミノ酸という形によるものがありますが 脂肪酸という形でしかエネルギーを取り出せない脂肪や、合成分解に窒素代謝の必要なアミノ酸と違い、グリコーゲンは直接ブドウ糖に分解できるという利点があります。 (脳細胞以外は)体は血中のブドウ糖を使えないので皮下脂肪をエネルギーとすることから、急激に痩せていくこともあります。 ▽脂肪は沈着したままでなく、絶えず溶出と沈着を繰り返します。一般に、脂肪量は食欲という調節機構でかなり長期間一定に保たれます。(ネット情報) ▽ご飯・パン・果物などの糖質を取ると、十二指腸でブドウ糖に変わって血液中に吸収され血糖値が上がります。 すると、膵臓から速やかに十分量のインスリンが分泌され、その働きでブドウ糖は肝臓に取り込まれ、急激に処理されます。 さらに、体を動かしていれば筋肉に、運動不足であれば脂肪細胞にブドウ糖は取り込まれます。 夜寝ている間は食事を取りません。ですが脳も心臓も全身の細胞は休みなく働き、ブドウ糖を使っています。 ところが血糖値は70mg/dl以下には下がりません。それは肝臓がブドウ糖をつくり、放出しているからです。 こうして、①インスリンがタイミングよく十分量分泌され②肝臓や筋肉、脂肪細胞といった細胞がインスリンに対して上手く働くからこそ、極めて限られた範囲内に血糖値が調整されているのです。そしてこのシステムに乱れが生じると糖尿病になるのです。 ▽慢性膵炎では、膵臓の組織全体が障害を受けるため、インスリン(血糖値を下げるホルモン)などを分泌するランゲルハンス島の部分も障害を受け、インスリンが十分に分泌されなくなり、糖尿病の症状が起こってきます。 また、インスリンとともに、血糖値を上げるグルカゴンも分泌不足になるので血糖のコントロールが難しく、低血糖による意識の混濁や昏睡が起こることもあります。 ▼アルコールは毒物として、何よりも優先して肝臓で分解されますので、その間同じ補酵素を使う「糖新生=乳酸やタンパク質を分解してブドウ糖を作ること」や「脂肪代謝」のような大切な生理作用がブロックされてしまいます。 アルコールによる低血糖、乳酸アシドーシス、脂肪肝はこのようにして起こります。 hr ▽動脈と違い静脈は弁による血液の逆流防止機構があります。それが破綻すると静脈瘤がおこります。座りっぱなしでもおこりうると思います。 hr ▽健康な血管の壁は、柔軟性に富み、血液の圧力を拡散しています。ところが、高血圧のように高い圧力がかかると、血管は柔軟性を失って硬くなり、細く、ボロボロになります。 hr ▼医学や薬学が進歩しいかに良い薬が開発されようと、 s 運動療法・食事療法 /s (栄養)に勝る薬はありません(香野修介)。 ▽HbA1cは、エネルギーとして、燃やされない、使われない脂肪細胞の中性脂肪が増える事によって、結果的に血中の中性脂肪値も上昇し、その中の遊離(飽和)脂肪酸が多くなれば、HbA1cも上昇する。 燃やされる、使われる中性脂肪が少なければ、体中のたんぱく質をエネルギーとして使う事になり、HbA1cは下がる。 ▼ font color="#0000FF" span style="font-size large" 尿ケトン体が陽性(尿に蛋白が降りている)となっている重度の糖尿病患者は絶対安静が必要です。 /span /font ▲糖尿性うつ病は、アシドーシスで起こる。 ▽アシドーシス=「酸性血症」とは、動脈血のpHが7.35以下になった状態。 ◎体内の酸の蓄積、または体内からの塩基消失によって起こる病的な状態。 ◎アシドーシスになるとシナプス伝達が抑えられ中枢神経の活動が抑制される。もし、動脈血のpHが7以下になると、錯乱から昏睡状態になり死に至る。 ▽インスリン分泌がほとんどない1型糖尿病の患者さんは,インスリンを注射しないと血糖が上昇しケトアシドーシスを起こします。 脱水と意識障害を伴う危険な病態です。 ●糖尿病性アシドーシス(diabetic acidosis)=「酸性血症」: 治療されない糖尿病のとき起こる。ケトン体の蓄積によって生じる様々な代謝性アシドーシス(マグネシウム不足でも起こる) ●飢餓性アシドーシス: 「カロリー不足の後に起こりやすい。(低血糖後の)ケトン体蓄積によって起こる代謝性アシドーシスの1つ。」 ▼アルコールは毒物として、何よりも優先して肝臓で分解されますので、その間同じ補酵素を使う「糖新生=乳酸やタンパク質を分解してブドウ糖を作ること」や「脂肪代謝」のような大切な生理作用がブロックされてしまいます。 アルコールによる低血糖、乳酸アシドーシス、脂肪肝はこのようにして起こります。 ▼(飽和)脂肪酸からはブドウ糖を作れないのです。 ▼遷延性(せんえんせい)低血糖とは、インスリンを余分に注射したような状態になります。 ▽インスリンとともに、血糖値を上げるグルカゴンも分泌不足になるので血糖のコントロールが難しく、低血糖による意識の混濁や昏睡が起こることもあります。 ▼2型糖尿病は炭水化物(ブドウ糖)がうまく利用できない障害です。それなのに炭水化物をたくさん摂れと言われます。医療従事者は矛盾を感じないのですね! (1型糖尿病は、脂質ががうまく利用できない障害です。それなのに脂質をたくさん摂るなと言われます。医療従事者は矛盾を感じないのですね!) ▼炭水化物以外のものからブドウ糖を作ることを『糖新生』といいます。 糖新生は飢餓時(断食)や糖尿病者にとって、大きな意味をもっています。 ▼肝臓や筋肉のグリコーゲンはブドウ糖(グルコース)から作られます。余ったエネルギー源(アセチル-CoA)から生合成されるのは『脂肪』です。 ▼インスリン療法の運動前後の補食は、『高タンパク質 炭水化物』が鉄則です。たとえば、チーズ クラッカーやミートサンドイッチのようなものです。 ▼スナック菓子のケーキ類の生クリームに含まれる、牛乳、卵黄、バター、チーズ(その他グラタン料理=動物性で飽和脂肪酸)とチョコレートなどの過剰摂取は、脂肪細胞(合成)に脂質から糖質として貯えらる場合は、粘着脂肪(元々べとべと)に成り易くエネルギーとして燃やされなくて残留期間が長ければ変性し易い性質を有します(エネルギーとして燃焼させる栄養成分は、クエン酸と鉄である。肥満解消に役立つ)。 また、中性脂肪の内の遊離した飽和脂肪酸は、糖新生されないためエネルギーとして燃やされないのです(鉄)。体脂肪(内臓脂肪=脂肪肝や皮下脂肪)が増え痩せにくい体質になります。(註:炭水化物以外のものからブドウ糖を作ることを『糖新生』といいます。) 1、蛋白質の摂り方と2、各種消化酵素の摂取不足に起因する(膵炎は、マグネシウム不足でも起こる)。 ▼ font color="#0000FF" インスリンは結果的に血糖を下げる働きをします。従ってインスリン作用が悪い(インスリン抵抗性が高い)と、筋肉では糖の取り込みが減ることにより、肝臓では糖の放出が血中に盛んに行われ、高血糖をもたらします。 /font ▽果糖は基本的にインスリンに支配されないので、やはり糖尿病者には有利なエネルギー源であり、甘味料なのです(http //www.somos.co.jp/solution/013.htm)。 hr ▼きつすぎない運動を継続する 運動は肥満解消になり、尿酸コントロールには重要です。ただし息が切れるほどきつい無酸素運動では、エネルギーを出す ATP(アデノシン三リン酸)が再生されず尿酸になってしまうので、尿酸値が上がります。運動療法もやはり糖尿病の場合と同じで、毎日少しずつ、適度なレベルで続けることが大切です。 なお、減量を急ぐあまり、絶食するなど極端に摂取カロリーを減らしすぎると、体内でエネルギー源として主にたんぱく質が利用される結果、ケトン体(酸性血症)が発生します(その後放置はケトーシス・低酸素血症起こる)。 血液中のケトン体濃度が高くなると尿酸は排泄されにくくなり、尿酸値が逆に上昇してしまいます。また、急な減量で細胞が壊れ、核酸からプリン体が放出されることからも尿酸値が上がります。
https://w.atwiki.jp/sanrikuchookirai/pages/102.html
削除文章 【編集中】物資を提供くださった方と連絡をとっております 海外製品のミルクが届きました。日本語表記のシールが貼られていないパックがあります。 下記情報を参照のうえ、必要となさっている方に届けていただきたい… ご協力よろしくお願いいたします。 製品名:Nutricia Tutteli Plus 2 - 赤ちゃんのミルク(人工乳) 6~12ヶ月用 パックを開封してすぐにお召し上がりいただける、調乳済みの液体人工乳です。 Tutteli PLUS 2 は、お母さんの母乳が充分に出ない場合、6ヶ月以上の赤ちゃんに対し、固形の離乳食と併用して授乳にご使用いただけるものです。 対象年齢:6ヶ月以上 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ミルク.jpg) 保存方法:未開封の場合、商品は常温で記載の消費期限まで保管できます。開封後は冷蔵庫に保管し、1時間以内にお召し上がりください。 消費期限の読み方 左側から! [04.09.11]→2011年9月4日 製造年月日[07.04.11]→2011年4月7日から5カ月間有効とのことです(海外製品ですので表記方法が異なります) 特質 オリゴ糖含有 GOS-FOS オメガ6(AA)およびオメガ3(DHA)系長鎖不飽和脂肪酸含有 ヌクレオチド含有 なお、赤ちゃんの健康のため、次の使用方法に従ってください。 パックに損傷がないか確認してください。 薄めずに飲用させてください。 開封前にパックをよく振ってください。 パックのまま、または哺乳瓶に詰め替えてお湯で温めたり、哺乳瓶に入れ、哺乳口を外して電子レンジで温めることができます。(パックは電子レンジで温めないでください!) よく混ぜて、やけどしない温度であるか必ず確かめてください。 授乳前に必ず味見してください。 一度温めた後、再加熱はお避けください。 内容:水、粉ミルク、ホエイパウダー、植物性油(パーム油、なたね油、ひまわり油、シングルセルオイル)、ラクトース、オリゴ糖GOS-FOS (0.8 g/100ml)、魚油、ビタミン(A、D、C、ナイアシン、E、チアミン、B6、葉酸、ビオチン)、ミネラル(塩化ナトリウム、硫酸亜鉛、グルコン酸第一鉄、グルコン酸銅、ヨウ化カリウム、硫酸マンガン、亜セレン酸ナトリウム)、アミノ酸(タウリン)、ヌクレオチド 下記、商品取り扱い業者のサイトから転記いたしました。 フィンランド雑貨の通販専門店 http //www.suomikauppa.fi/product_info.php?language=ja products_id=3375 select=%E2%80%BA
https://w.atwiki.jp/sekkenkakumei/pages/77.html
炭酸カリと脂肪酸について 炭酸カリ pH11くらいの炭酸ソーダに似たアルカリ性物質で、酸と混ぜると炭酸ガスが発生します。 食品添加物や水草栄養剤として使われ、ネット通販で購入できます。 本レシピでは純度99%以上のもを使用しています。 脂肪酸 脂肪酸とは、油脂からグリセリンを取り除いたものです。酸の仲間であり、アルカリによって一瞬のうちに中和します。 中でもミリスチン酸とステアリン酸は、石けん作りの材料として使われる代表的な脂肪酸です。これらはすぐにカリウムやナトリウムと結合するため、短時間で石けんを作ることが出来ます。 ミリスチン酸とステアリン酸は、石けん材料店で購入出来ます。 ミリスチン酸石けんの特徴泡立ち良く、ココナッツ油やパーム核油に比べ、きめ細かく泡持ちがよい。ラウリン酸石けん同様、電解質ではとろみが出ない。 ステアリン酸石けんの特徴気泡力は弱いが、より泡持ちがよい。油に対する洗浄力が強い。水に溶けにくい。 炭酸カリ石鹸 炭酸カリと油脂を使った石けん作りは、昔は行われていたようですが、家庭で手作りするのは少しむずかしいようです。 そこで、油脂のかわりに脂肪酸を使えば、家庭でも簡単かつ安全に炭酸カリ石鹸を作ることが出来ます。 炭酸カリで作った石けんは、炭酸水素カリウムを含みます。
https://w.atwiki.jp/matomeswiki/pages/4.html
まず、初めにニキビの原因を知りましょう。 思春期ニキビ・大人ニキビが主です。 思春期のニキビの原因 ニキビは分泌された皮脂が毛穴に詰まって起こります。 思春期の頃は皮脂分泌を活性化させる男性ホルモンの分泌が男女とも盛んで、皮脂の分泌が多すぎるため、毛穴に詰まりやすくなっています。 さらに、詰まった皮脂をアクネ菌が分解してまわりに炎症をおこさせて、ニキビになってしまうのです。 大人のニキビの要因 大人ニキビ(吹き出物)は皮脂分泌が過剰になってできるだけではなく、さまざまな要因がありますが、皮脂や汚れが毛穴に詰まって引き起こされるというメカニズムは同じです。 ストレス 大人ニキビはストレスが大きな原因の場合が多いです。 ストレスを感じるとストレスと戦うホルモンが分泌されますが、これと同時に男性ホルモンも分泌されます。 思春期の頃と同じように、男性ホルモンは皮脂の分泌を促す働きがあるので、毛穴が詰まりやすくなってしまうのです。 生理前 生理が始まる2週間くらい前は、プロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンの分泌が高まりますが、このホルモンは男性ホルモンと似た働きがあるため、皮脂の分泌を促し、ニキビや肌荒れを起こしやすくなります。 また、生理直前にはエストロゲンとプロゲステロンの2種類のホルモンの分泌が減り、常に出続けている男性ホルモンが優位となるので、皮脂の分泌が活性化します。女性に取って生理直前はニキビの出来やすい時期なのです。 便秘 便秘で排泄がスムーズに行っていない時には、毒素を体に取り込みやすく、この毒素がお肌に悪影響を及ぼしやすい人も多くいます。 紫外線 アクネ菌がつくるポルフィリンという物質が、紫外線に当たると活性酸素を発生させ、皮脂の酸化を促して、ニキビになりやすくなります。 食生活 動物性脂肪には男性ホルモンを活発にする飽和脂肪酸が多く含まれています。お肉ばかり食べていると、皮脂分泌が増えて毛穴が詰まりやすくなります。 正しい洗顔方法 洗顔料を使う場合はよく泡立ててから使うのがコツです。 泡立てずに肌につけてしまうと刺激が強く、毛穴にも洗顔料が詰まりやすくなります。 「ニキビ用」とされている洗顔料を使うのがオススメですが、合成界面活性剤が入っていないか、弱酸性かということもやさしい洗顔料を見極めるポイントです。 泡はしっかりあわだてて作り優しく洗うようにして、手でゴシゴシと強くこすらないようにしましょう。 洗顔料をおとすときも、ぬるま湯がおすすめです。冷たすぎたり熱すぎたりすると水やお湯の温度が肌への強い刺激になってしまいます。また、髪の毛の生え際やあごなどはすすぎ残しやすい場所ですので注意して丁寧にすすぎます。 タオルで顔をふくときにも、繊維のやわらかめのものでやさしく押さえるようにして水分をとるといいでしょう。カリカリに乾燥したタオルなどを使ってしまうと刺激になるうえ、肌を傷つけやすくなります。
https://w.atwiki.jp/shin-16m/pages/14.html
p168 CHAPTER 8 消化器系と栄養 32歳のニコルは激しい胸焼けとげっぷ、腹痛と体重の減少を訴え胃腸科に行った。最近になって血を吐き始めた。彼女は市販の医薬品を数年にわたって服用していたが、効果は感じられなくなってきて、食後の胃痛もひどくなってきた。右の上腹部を鋭く刺すような痛みも強くなり、慢性的な疲労も感じていた。一日でタバコをひと箱の半分を吸い週に2~4杯のアルコールを摂取する。適度に健康的な食生活を送っていたが、運動はほんの時々のみであった。168cmでがっしりした体格というわけでもないが、すぐに適正体重から5~10kg増えた。 ウィンチ博士は上部消化管内視鏡というカメラ付きのチューブを用意した。食道から胃と小腸の合流地点である十二指腸の写真を撮るためである。バリウム検査と呼ばれる上部消化管のテストも行った。その検査では患者は液状のバリウムを飲み込む。バリウムがX線照射により反射して、消化管の全容を見ることができる。 このチャプターを読んで、次の問題について考えよ。 1 ニコルの身長や体重、生活習慣が消化にどういう影響を及ぼすか。 2 胸焼けとは何か。そしてそれはどうやって悪化して、生活の中での過ごし方がどう影響するか。 3 胃腸病学において使われる診療器具は何か。どの種類の異常が確認できるか。 9.1 消化の概観 消化器系の器官は胃腸管と呼ばれる管の中にあり、図9-1に描かれているとおりである。食べ物は、それがサラダであろうとチーズバーガーであろうと第2章で学んだ有機高分子からなる。それは、炭水化物、脂質、タンパク質である。 これらの分子は大きすぎて細胞膜を透過できない。消化の目的はこれらの高分子をhydrolyze(加水分解)、つまり水を使って壊して単量体にすることである。主に単糖、アミノ酸、脂肪酸、グリセロールといったこの単量体は促進輸送や能動輸送によって細胞膜を透過することができる。食べ物は水、塩分、ビタミンや、体が正常に機能するのを助ける無機塩類も含んでいる。消化する過程で利用可能な栄養素は血液によって細胞に運ばれる。次のような過程は消化する過程にとって必要なものである。 ingestion(摂取)は、口に物が運ばれたときに起こる。摂取は私たちの食事と関連がある。「人間はその人が食べるものである」という表現は、私たちの食事は健康に非常に大切なものであるということを意味する。よい栄養習慣を身につけることによって、より長く、活動的で、生産的な人生を送る可能性が高まる。アメリカでは残念なことに、喫煙と並んで、よくない食事や身体的活動の不足が避けられるであろう死の原因となっている。 digestion(消化)は、大きな食べ物を、消化酵素が働けるぐらいの小さな塊にする行程を含んでいる。消化は、機械的であるか、化学的であるかのどちらかである。機械的な消化は、咀嚼時に主に口の中で起こり、胃の平滑筋の収縮時に起こったりする。化学的消化が行われている間、消化酵素は高分子を吸収できる単量体に加水分解する。すべての消化酵素には、それぞれ最も効果のあるpHの範囲があり、消化管の分画はこれらの理想的なpHの範囲を作るのに役立っている。化学的な消化は、口に始まり、胃に続き、小腸で完成される。 消化管に沿った胃腸管の動きは、胃腸管が他の機能を果たすのにとても大切である。例えば、食べ物は、通常peristalsis(ぜん動)と呼ばれる、平滑筋の収縮によってある器官から次の器官へと通らなければならず、消化できなかった残りものは排除しなければならない。 absorption(吸収)は、化学的な消化によって生成した単量体が胃腸管の壁を通って、その管に並ぶ細胞の中に入るときに起こる。そこから、栄養素が血液に入る。 elimination(排泄)は、消化することのできない、そして体から排出されなければならない分子を除去する。肛門を通じた消化できない排泄物の除去は排便と呼ばれる。 <図9-1> ~accessory organs(副器官)~ salivary glands(唾液腺)…炭水化物を分解する酵素を含む唾液を分泌 lizer(肝臓)…主要な代謝器官、栄養分の加工と貯蔵、脂質を乳化する胆汁の生成 gallbladder(胆嚢)…胆汁を貯蔵し、それを小腸に送る pancreas(膵臓)…膵液を生成し、それを小腸に送る。インスリンを生成し、血液中に分泌する。 ~digestive tract organs(消化管器官)~ 口…歯でかみ、舌で味わう。 pharynx(咽頭)…食べ物が呑み込まれるときの通路 esophagus(食道)…ぜん動によって食べ物が腹に押し込まれるときの通路 stomach(胃)…胃酸と、タンパク質を分解する酵素を分泌。チームスを小腸に送る。 small intestine(小腸)…チームスと消化酵素を混ぜる。栄養素の分子を吸収する。消化ホルモンを血液中に分泌する large intenstine(大腸)…水や塩分を吸収し、便を作る rectum(直腸)…排便の規制 anus(肛門)…消化器官からの排泄物の放出を管理する。 <消化管の壁> 私たちは胃腸管を、始め(口)と終わり(肛門)のある庭のホースに例えることができる。lumen(管腔)とは、中空の器官や管の開けた部分で、胃腸管の場合、消化される食べ物を含む真ん中の空間を指す。消化管の壁は4層からなり、それぞれの層には特定の機能や疾患と関連がある。 最も内側の層は、mucosa(粘膜)と呼ばれる。粘膜層は、管腔内の消化酵素からすべての層を保護するのに使われる粘液を生成し、分泌する。口、胃、小腸の粘膜の中の腺もまた消化酵素を放出する。塩酸という重要な消化酵素は、胃の粘膜の中の腺で生成される。 diverticulosis(憩室症)は、ある胃腸管の粘膜が他の層を押し上げて嚢を形成し、そこに食べものがたまる病気である。その嚢は、弱い場所を通る内部の管につながる可能性がある。この嚢が曲がったり炎症をおこしたりすると、憩室炎となる。これは、憩室症患者の10~25%で起こる。 2番目の層はsubmucosa(粘膜下組織)と呼ばれる。これは、血管、リンパ管、神経を含む疎性結合組織の広い帯である。これらは、粘膜によって吸収された栄養素を運ぶ管である。粘膜下組織にはパイエル斑とよばれるリンパ小節もある。扁桃のように、それらは私たちが病気にかからないようにする手助けをする。血管を含むので、炎症性腸疾患につながる炎症性反応の起点となりうる。炎症性腸疾患の症状としては、慢性的な下痢、腹部の痛み、熱、体重減少などがある。 3番目の層はmuscularis(筋層)と呼ばれ、これは次の二つの平滑筋の層からなる。内側が輪筋層で管を取り囲んでおり、外側が縦筋層で管と同じ方向にある。神経、ホルモンの統制下におけるこれらの筋肉の収縮は、食道から肛門まで消化された食べ物の連続したぜん動運動に重要である。この層は、壁の収縮が腹部の痛みをひきこす、過敏性腸症候群と関連がある。過敏性腸症候群の根本的な原因はわかっていないが、この領域は神経系の統制下にあるので、ストレスが主な原因ではないかと提唱する人もいる。 最も外側の層はserosa(漿膜)と呼ばれ、潤滑性の液体を分泌する。これは腹膜の一部で、腹腔の内側の部分である。 9.2 口、咽頭、食道はGⅠ管の最初の部分である。 口 口(口腔とも呼ばれる)は食べ物を受け入れ、機械的、化学的消化を始める。口は外部から唇と頬によって結合されている。唇は鼻の基部からあごの先まで続く。唇の赤い部分は角質が少ないため血が透けて見える。 口の上部で口腔と鼻腔は分けられる。この上部は二つの部分からなり硬口蓋(前部)、軟口蓋(後部)に分けられる。硬口蓋はいくつかの骨でできているが、軟口蓋は筋肉でできている。軟口蓋は口蓋垂と呼ばれる突起で終わっている。扁桃はまた、舌の両側の口の後ろにある。扁桃は病気から守ってくれるリンパ組織である。軟口蓋の上で鼻腔が開いている鼻咽頭には一つの咽頭扁桃がある。これがいわゆる咽頭扁桃腺である。 三つの組の唾液腺は導管から唾液を分泌する。その一組は耳の前で顔の側面にある。これらの唾液の導管は第二上臼歯の上の頬内表面から分泌する。人がウイルス疾患であるおたふくかぜにかかると、ここが腫れる。子供の時にかかったはしか、おたふく、MMRはおたふくにかかるのを防ぐ。ほかの唾液腺は舌の下、また口腔の下にある。これらの唾液の導管は舌の下から分泌する。舌で頬の内側と舌の下にある盛り上がりを触ることで、その位置を特定できる。唾液は粘液と水の解決策である。重炭酸塩とリゾチームと呼ばれる抗菌剤化合物と同様に、糖質の化学的消化を始める酵素である唾液アミラーゼを唾液は含んでいる。 歯と舌 呑み込みやすくなるまで噛んだとき、機械的消化は始まる。人生の最初の二年間で20本の乳歯が現れる。これらは最終的に32本の永久歯に生え変わる。3対目の大臼歯の親しらずは、生えてこないことがある。これがほかの歯を押したり、痛んだりすると、歯医者が取り除く。ひとつの歯は歯肉線より上の冠部と下の根部に分けられる。冠部はカルシウム化合物のきわめて硬いエナメルの層、骨に似た組成の象牙質、神経や血管を含むやわらかいものからなる。象牙質と柔らかい部分は根の部分も構成していて、それは歯周の膜からあごの骨の支えも含んでいる。 虫歯は口の中の細菌が糖を分解するときにおこる。この代謝の時に排出される酸が歯を腐食する。やわらかい所の神経に腐食が達したとき虫歯は痛む。虫歯には二つの予防策がある。甘いものを控え、歯磨きと歯間の掃除を毎日やることである。特に子供はフッ素でエナメルが強くなり、虫歯に耐性ができる。心臓血管の病気と関連していることが知られる歯肉の病気は加齢とともにより起こる。歯肉炎とよばれる歯肉の炎症は歯槽の歯周の膜に広がる。そしてその後、骨の喪失と歯が緩くなることに特徴付けられる歯周炎をそのうち持つことになる。歯の治療が必要であり、さもなければ歯が完全になくなる。歯科医に教えられた歯肉の刺激はこの症状の改善に役立つ。薬物療法もまた、有効である。 味蕾とよばれる受容体を含んだ粘膜で舌は覆われている。食べ物により味蕾が活性化すると神経伝達が脳に起こる。舌は骨格筋からなり、それは口の食べ物を動かし機械的消化をする歯の助けをする。飲み込む準備の時、舌は食べ物を食塊とよばれる固まりにして咽頭に押し込む。 咽頭と食道 口と鼻腔は、喉の後ろの場所である咽頭につながる。咽頭は食事の通り道の食道と、空気の通り道気管に通じている。これらの二つの菅はお互いに平行で、食道の前に気管がある。 嚥下 嚥下には自発的な段階があるが、一度咽頭の奥まで飲み込むと非自発的な行為になる。飲み込む間食べ物は胃に繋がる筋肉質の食道に入る。なぜなら気管は閉ざされているからだ。柔らかい口蓋が気管を閉じるために後ろに動き、気管が喉頭蓋の下に、声門を覆うために動く。その声門は喉頭声帯の最初つまり気管の最初である。これにより飲み込むときには息は出る。時々喉頭蓋が声門を覆うのが間に合わなくて、食べ物や飲み物が食道ではなく気管に入る。この時肺の筋肉が収縮し咳を引き起こし食べ物を咽頭に戻す。 蠕動 蠕動は食道まで食べ物を押す。蠕動収縮は胃と腸でも続く。食道は食べ物の化学的消化にはなんの役割も果たさない。その唯一の目的は食べ物を口から胃まで運ぶことである。下部食道括約筋と呼ばれる狭窄は胃の入り口から腸まで特徴づける。括約筋は菅をとりまく筋肉で、栓の役割を果たす。括約筋が収縮するとき菅は閉じて、弛緩するとき開く。食べ物や唾液が飲み込まれたとき、括約筋は胃に食べ物を入れるために弛緩する。また食道に胃の酸性の消化物が戻ってこないために括約筋は緊張する。下部の括約筋が開かなくて食べ物が胃に入らないとき、また括約筋が開いていて食べ物が食道に戻ってくるとき胸焼けが起こる。胸焼けがセクション9.3で述べられているように、この状態は食道と下部食道括約筋に損傷を与える。腹筋と横隔膜の強い収縮で胃の中身が食道や口腔に押し出されるとき、嘔吐が起こる 9.3 The Stomach and Small Intestine【胃と小腸】 LEARNING OUTCOMES 1.胃の構造と消化におけるその役割を説明できる。 2.小腸の構造と消化におけるその役割を説明できる。 3.炭水化物、脂質、タンパク質が小腸によってどのように処理されるか説明できる。 The Stomach【胃】 胃(図9.5) は厚い壁を持つJ型をした臓器であり、体の左側、横隔膜の下側に位置する。胃は上方で食道と下方で小腸の十二指腸と連続している。胃は食べ物を蓄え、タンパク質の消化を開始させ、小腸への食べ物の動きを管理する。胃は栄養を吸収することはないが、アルコールが脂溶性であり、細胞膜を容易に通過するので、胃はアルコールを吸収する。 胃壁には一般的に4つの層(図9.2) があるがそのうちの2つは特定の機能のために調整されている。筋層は3層の平滑筋を含む。(図9.5a) 円形で縦の層に加えて、胃は他の二つの層に斜めに伸びている平滑筋の層を含む。斜めの筋層【oblique layer】は胃を伸ばし、食べ物を胃液と混ざった小片へと機械的に分解することを促している。 胃の粘膜には襞【rugae】と呼ばれる深いくぼみがある。これらは胃が1Lのおおよその容量に満ちるにつれてなくなる。胃の粘膜には何百万個もの胃小窩があり胃腺【gastric glands】(図9.5b、c) につながっている。胃腺は胃液を作る。胃液はペプシンと呼ばれる酵素であり、タンパク質を消化し、塩化水素(HCl)と粘液を含む。塩化水素はおよそ2のpHで胃を強い酸性にする。この酸性は食べ物中に存在するほとんどのバクテリアを殺すので有益である。塩化水素は食べ物を消化しないが、つながっている組織を分断し、ペプシンを活性化させる。 普通、胃はおよそ2~6時間で空になる。食べ物が胃を離れるとき、それは糜粥【chyme】と呼ばれる厚く、どろどろした液体になっている。糜粥の小腸への進入は、一定間隔で少量が入るように制限される。ぜん動波は糜粥を幽門括約筋に向かって動かす。また、幽門括約筋は閉じて糜粥のほとんどを搾り戻すことで、1度にほんの少しだけが小腸に入るようにしている。 Figure9.5 The layers of the stomach 胃の層 a三層の筋層と襞とよばれる層である胃の構造 b,c粘膜にある胃腺は粘液、塩化水素、ペプシンというタンパク質を消化する酵素を分泌する d胃のぜん動は幽門括約筋で小腸への糜粥の分泌を制御する SCIENCE IN YOUR LIFE Why does my stomach “growl”? 【どうしてお腹は鳴るのか?】 食べ物や飲み物を消化するとき、消化管を通してガスや空気も動かしている。ガスや空気のポケットが胃や小腸の中でぜん動運動によって押しつぶされているとき、音が鳴るのである。どれならば、どうしてお腹がすいているときにお腹が鳴るのだろうか?消化の工程は食べるよりずっと前から始まっている。胃が空っぽのとき、脳が胃の筋肉に空腹を刺激することを助長するために、ぜん動運動を始めるよう指令を出すのである。それらの筋肉が空っぽの胃の周りで収縮することで、振動し反響してごろごろと鳴る音の原因となるのだ。 BIOLOGY MATTERS HEALTH Heart Burn(GERD) 【胸やけ】 他の症状がない場合、胸やけの感覚は胸と関係ない。そのかわりおそらく酸逆流が原因だろう。ほどんどのひとがあるとき酸逆流と胸やけを経験したことがあるだろう。胸やけの感覚は胸のうしろの食道で起こり、これが胸やけといわれる理由だ。胸やけは胃の内容物が食道のものより酸性であるために起こる。胃の内容物が、食道へと上方に通過するとき(図9A)、酸度が食道の裏地を侵食しはじめ胸やけと関連のある、焼けているような感覚を生じる。 胃がいっぱいになるほどに多くの食べ物を食べた後に胸やけを経験する人もいる。女性はときどき妊娠中に胸やけになるが、これは発達中の胎児が内部の臓器を上方に押すためである。肥満による腹壁への圧力もまた胸やけを引き起こす。 胸やけや酸逆流が慢性な状態になると、患者は胃食道逆流性疾患(GERD)と診断される。この用語は胃と食道が病気になっていることを示している。GERDでは患者は頻繁に逆流を起こし、食道を広げたままにしてしまい、典型的な胸やけと酸逆流よりより高い酸度となる。GERDと診断された人々は胸に痛みを経験し、つまっている感じがし、飲みこむのに苦労する。 体が弱い、または食道の収縮に異常のある患者は、食べ物を胃に押し込むことが困難である。このような弱い収縮は逆流が1度食道へ入った後、胃へ押し戻すのを妨げることもあり、このようにしてGERDが生じる。患者が横たわっているとき、異常な食道の収縮はさらに厳しくなる。これは重力が逆流を胃へ戻す手助けをしてくれないからだ。一部のGERDの患者は通常より胃と食道の括約筋が弱い。彼らの括約筋は食べ物が胃の中に押し込まれた後、完全にしまらない。括約筋をきつくする手術によってGERDの症状は緩和される。 店頭販売の薬は塩基性のpHをもち、胃酸を中和するため酸逆流の治療として役立つ。ネキシウムやプリロセックなどの他の薬は酸生成物を減らす。結局のところ、酸逆流の患者は食習慣を見直すことをはじめにすすめられる。 Diet and Exercise 食事と体重管理が酸逆流を制御する手助けになるとわかってきた。いくつかの心がけで酸逆流を減らすものは以下の通りである。 3食の代わりに1日に数回の小食を摂り、トマトソース、柑橘類、アルコール、カフェイン入りの飲み物などの胃が酸性になる食べ物を避ける。 高脂質な食べ物(ファストフード)や製糖を多く含む食べ物(ケーキ、キャンディ)の消費を減らす。 食事で複雑な炭水化物(2種類以上の穀物でできたパン、玄米,パスタ)を増やす。 軽い運動(自転車、歩き、ヨガ)や軽い重量挙げに参加して体重を制御する。 Questions to Consider 1.pHの視点から、制酸剤はどのように胸やけとGERDを制御するのか? 2.胃腸管が筋層を含むことを考慮し、なぜ運動がGERDを制御するかもしれないの か? Figure 9A Heartburn 普通の胃(左)では食道括約筋は閉じている。GERD(右)では下部の食道括約筋が正しく閉じておらず、胃の中のものを食道へ逆流させてしまう。 The Small Intestine【小腸】 小腸【small intestine】は大腸と比べたときのその直径の小ささで名付けられた。小腸は非常に長く、大腸が長さ約1.5mであるのに比べて、小腸は約6mである。 Digestion Is Completed In the Small Intestine【消化は小腸で完結する】 小腸は食べ物中の炭水化物、タンパク質、脂肪を消化する幅広い酵素を含んでいる。(表9.1) これらの酵素のほとんどは膵臓から分泌され、小腸の最初の25cmである十二指腸【duodenum】の輸送管を経由して入る。別の輸送管が肝臓と胆嚢から胆汁を十二指腸に送る。(図9.8) 胆汁は脂肪を乳化する。乳化とは脂肪の液滴を水中に分散させるようにする機械的な消化の形態である。乳化の後、膵臓で作られるリパーゼ酵素が脂肪をモノグリセリドと脂肪酸に加水分解する。膵臓のアミラーゼは炭水化物の消化を開始し、腸の酵素が炭水化物のグルコースへの消化を完了する。同様に、タンパク質分解酵素である膵臓のトリプシンで始まり、腸の酵素がタンパク質のアミノ酸への消化を完了する。膵液が糜粥を中和するための炭酸水素ナトリウムを含んでいるため、腸はわずかに塩基性pHである。 Nutrients Are Absorbed in the Small Intestine【栄養は小腸で吸収される】 小腸壁は消化行程の産物である、糖、アミノ酸、グリセリン、脂肪酸分子を吸収する。小腸の粘膜は吸収のために調整されている。小腸の表面積はテニスコートの表面積と同じくらいであるといわれている。この広い表面は狭いものよりも多くの栄養を吸収する。小腸の粘膜には絨毛【villi】と呼ばれる指のような形をした突起があり、腸の壁を柔らかく、なめらかな外見にしている。(図9.6) 絨毛には柱状の上皮細胞の外層があり、細胞のそれぞれが微絨毛【microvilli】と呼ばれるごく小さな伸長を何千個も持っている。まとめると、電子顕微鏡写真では、微絨毛が絨毛に刷子縁として知られる微毛の縁を与えている。微絨毛は消化課程を完結させる、刷子縁酵素と呼ばれる酵素を含んでいる。微絨毛は栄養を吸収するために絨毛の表面積を大きく増加させる。 栄養は絨毛の管へ吸収される。(図9.7) 絨毛は毛細血管と乳糜管【lacteal】と呼ばれる小さなリンパの毛細管を含んでいる。知っての通り、リンパシステムは循環器システムに付属している。リンパ管はリンパと呼ばれる液を循環器静脈へ運ぶ。糖(単糖)とアミノ酸は絨毛の毛細血管に入り、モノグリセリドと呼ばれるグリセリンの単分子と脂肪酸は絨毛の上皮細胞に入る。カイロミクロンというリポタンパク小滴はモノグリセリドと脂肪酸が絨毛の上皮細胞で再び一緒になったときに形成される。カイロミクロンはそれから乳糜管に入る。栄養が吸収されたあと、それらは血流を通して体の細胞に徐々に運ばれる。 Figure9.6 Absorption in the small intestine 小腸での吸収 小腸の壁には絨毛という指のような突起がある層がある。消化の生成物は微絨毛により毛細血管と絨毛の乳糜管に吸収される。 Figure9.7 Digestion and absorption of organic nutrients 消化と有機栄養の吸収 a. 炭水化物はグルコースに消化され、積極的に腸絨毛の細胞に輸送される。そこからグルコースは血液の流れに乗っていく。 b. タンパク質はアミノ酸へと消化され、積極的に腸絨毛の細胞に輸送される。そこからアミノ酸は血液の流れに乗っていく。 c. 脂肪は胆汁によって乳化され、モノグリセリドと脂肪酸に消化される。これらが細胞内に拡散されると、そこで再び結合し、タンパク質と一緒になる。カイロミクロンと呼ばれるこれらのリポタンパク質は、乳糜管へと入る。 Lactose Intolerance【乳糖不耐症】 ラクトースは牛乳中の主な糖である。刷子縁酵素を持たない人はラクトースを消化できない。その結果、牛乳や他の乳製品を窃取した後の、下痢やおなら、腹部膨満、急激な腹痛に特徴付けられる乳糖不耐症【Lactose Intolerance】という状態になる。未消化のラクトースが小腸内で水分貯留を引き起こしてしまうため下痢になる。おなら、腹部膨満、急激な腹痛はバクテリアがラクトースを嫌気的に分解するときに起こる。 乳糖不耐症を抱える人もラクトース無しのものやラクトースがすでに消化されている乳製品を摂取することができる。それらはラクトース無しの牛乳やチーズ、ヨーグルトなどが含まれる。ラクトースの消化を補助する栄養補助食品も有効である。 p177 Chapter9.4 付属器と分泌の調節 LEARNING OUTCOMES この節を完了する前に 1.消化の間の膵臓、肝臓、胆嚢の機能の説明 2.膵臓、肝臓、胆嚢の分泌物の一覧 3.どのように付属器の分泌物が調節されているのかの意識 ができているべきである Pancreas(膵臓)、liver(肝臓)、gallbladder(胆嚢)といった臓器のsecretions(分泌)の仕方や、 GI(胃腸)tract(器官系)の調節のされ方について考慮する前に、最初にそれらの臓器の消化における役割を見てみよう。 The Accessory Organs(付属器) 膵臓は、魚の形をし、海綿状で、灰色がかったピンク色の臓器で、腹の胃の裏側を横切っている。多くの膵臓の細胞は膵臓の管を経由してduodenum(十二指腸)に入るpancreatic juice(膵液)を生産する。膵液は炭酸水素ナトリウム、すべての食物に対応する消化酵素を含む。炭酸水素ナトリウムは胃から出る酸性のchyme(糜汁、びじゅう)を中和する。膵アミラーゼはデンプンを、トリプシンはタンパク質を、膵リパーゼは脂質を消化する。 膵臓は、インスリンというホルモンを血中に分泌する内分泌腺でもある。Hormone(ホルモン)は、様々な(目的の)細胞の機能に影響を与える、細胞によって生産されるタンパク質あるいはステロイドである。血糖値が急速に上がると、膵臓はその値をコントロール下に戻し、恒常性を取り戻すために過剰なインスリンを生産する。一型糖尿病は膵臓が十分な量のインスリンを作れないときに起こる。この状態は通常子供時代に診断される。二型糖尿病は膵臓が必要な量のインスリンを作らないときや体細胞がインスリン抵抗性を持つときに起こる。二型糖尿病は通常成人期に、肥満や不活発や一族のこの病気の病歴のような危険な要素とともに起こる。(16章参照) 体内で最も大きな腺であるliver(肝臓)は主にabdominal cavity(腹腔)の右上部分、diaphragm(横隔膜)の下部にある(図9.1参照)。肝臓はその構造的かつ機能的単位である約100,000のlobules(小葉)を持つ主要な代謝性の腺である(図9.8b)。hepatic portal vein(門脈)が胃腸組織系のcapillary bed(毛細血管床)からの血液を肝臓に運ぶ。小葉の毛細血管がこの血液をろ過する。ある意味、肝臓が血液からの有毒な物質を取り除いたり、それらを解毒したりするとき、肝臓は下水処理場のように働いているのだ(表9.2)。 肝臓は貯蔵器官でもある。鉄分とビタミンA,D,E,K, B12を血液中から取り去り貯蔵している。肝臓は血糖の恒常性にも関与している。インスリンの存在によって、肝臓はグルコースをグリコーゲンとして貯蔵する。肝臓は、糖が低くなったとき、グリコーゲンを分解することによってグルコースを放出する。必要ならば、肝臓は(脂肪からの)グリセロールやアミノ酸をグルコース分子に変える。アミノ酸がグルコースに変えられるとき、肝臓は、通常人間にとって窒素性の廃棄物であるurea(尿素)を生じさせるためにアミノ基と二酸化炭素を合成させる。血液に必要な血漿タンパク質も肝臓によって作られる(6.1節参照)。 肝臓は血中cholesterol(コレステロール)値を調節する手助けもする。肝臓によって、あるコレステロールはbile salt(胆汁酸塩)に変えられる。bile(胆汁)は胆汁酸塩、水、コレステロール、重炭酸塩の溶液である。胆汁はヘモグロビンの分解の間に構成される色素であるbilirubin(ビリルビン)を含むので、黄味がかった緑色である。胆汁はbile duct(総胆管)を経由して十二指腸に送られるまで、セイヨウナシ型で肝臓の真下にあるgallbladder(胆嚢)に蓄えられる。Gallstone(胆石)は胆嚢に蓄えられた液体が石状の物体の小片に固まるときに形成される。小腸の中で、胆汁酸塩は脂肪を乳化する。脂肪が乳化されると、小滴となってばらばらになる。その小滴は消化酵素によって消化ができるような広い表面を提供する。 Liver Disorders Hepatitis(肝炎)と、cirrhosis(肝硬変)は肝臓全体に影響を与え自己修復能力を妨げる。したがって、それらは生命を脅かす病である。人が肝臓に病を抱えるとき、胆汁の色素が血液中に漏れ出し、jaundice(黄疸)を引き起こす。黄疸とは白目と色素の薄い人の肌の黄味がかった色合いである。黄疸は肝臓の炎症である肝炎から生じる。ウイルス性の肝炎はさまざまな形で起こる。A型肝炎は汚水で汚染された飲み水や食べ物から感染する。B型肝炎は通常性的接触により蔓延するが、輸血や汚染された針でも感染する。B型肝炎ウイルスは同様に蔓延するAIDSウイルスよりも感染しやすい。A型肝炎とB型肝炎にはワクチンが利用可能である。C型肝炎は感染した血液との接触によって感染し、慢性的な肝炎、肝臓がん、そして死を導きうる。C型肝炎のワクチンは存在しない。 肝硬変はもう一つの肝臓の慢性的な病である。まず、肝臓が脂肪質になり、肝臓の組織が不活発で、線維性の瘢痕組織に取って代わられる。栄養不良や過剰な量のアルコール(毒物)で肝臓が破壊されるため、肝硬変はしばしばアルコール中毒者にみられる。内科医は脂肪質の多い食生活によって過体重になっている肥満の人々の肝硬変も観察した。 肝臓は驚くべき再生力を持ち、もし再生の割合が損害の割合を超えても回復できる。しかしながら、肝臓が不全な間、肝臓が自己回復するのを待つ十分な時間がないとき、肝臓移植が好ましい治療法である。肝臓は極めて重要な臓器なので、その不全は死を導く。 Regulation of Digestive Secretions 消化液の分泌は神経系と消化管ホルモンによって操作されている。食べ物を見たりにおいを嗅いだりすると、parasympathetic nervous system(副交感神経系)が自動的にgastric secretion(胃液分泌)を刺激する。また、ヒトが特にタンパク質の多い食べ物を食べたとき、胃はガストリンというホルモンをつくる。ガストリンは血流に入り、すぐに胃腺の分泌の活発性を高める。 十二指腸の壁の細胞は特定の重要性を持っている、secretin(セクレチン)とcholecystokinin(CCK)(コレシストキニン)という二つの異なるホルモンをつくる。セクレチンの放出は酸、特に糜汁のHClの存在によって刺激される。部分的に消化されたタンパク質や脂肪質はCCKの放出を刺激する。これらのホルモンが血流に入った直後に、膵臓は膵液の排出も増加させる。膵液は胃から小腸に酸性の糜汁が入る衝撃を和らげ、食物の消化を助ける。また、CCKは肝臓に胆汁の作成を増やさせたり胆嚢を縮ませ蓄えていた胆汁を出させたりしている。CCKの放出に刺激され、胆汁は脂質の消化を助ける。図9.9がガストリンやセクレチンやCCKの動きを要約している。 Figure 9.8 Accessory organs of the digestive system a.小腸に関係しての肝臓、胆嚢、膵臓の位置 b.肝臓は100,000の小葉を含む。それぞれの小葉は肝臓で様々な働きをするたくさんの細胞を含む。(表9.2参照) Table9.2 Functions of the liver 1.古い赤血球を破壊する。肝臓の生成物である胆汁の中にある、ヘモグロビンを分解した生成物であるビリルビンを排出する。 2.有毒な物質を取り去ったり代謝したりして血液の解毒をする。 3.鉄イオン(Fe2+)水溶性のビタミB12、脂溶性のビタミンA,D,E,Kを蓄える。 4.アミノ酸からアルブミンやフィブリノーゲンといった血漿タンパク質を作る。 5.食後にグルコースをグリコーゲンとして蓄える。食事しているあいだの血中グルコース濃度を維持するためにグリコーゲンをグルコースに分解する。 6.アミノ酸を分解した後に尿素をつくる。 7.何か(コレステロール)を胆汁酸塩に変え、血糖値の調節を助ける。 Figure9.9 Hormonal and regulation of digestion 胃の下部からのガストリン(青)が消化液をつくるために胃の上部に戻り刺激する。十二指腸の壁からのセクレチン(緑)とCCK(紫)は消化液を分泌させるために膵臓を、胆汁を放出させるために胆嚢を刺激する。 p180、181 9.5大腸と排便 大腸は盲腸、結腸、直腸、そして肛門管をふくみます(図9,10)。大腸は省庁よりも直径がおおきいが、(6.5cmと2.5cm)短いです。(図9.1参照) 盲腸は大腸の最初の部分で、小腸とつながっています。結腸はふつう、虫垂と呼ばれる突起物をもちます(図9.1)。人間では垂は幹線と戦うと考えられています。科学者は最近、垂は大腸で必要とされるバクテリアの数に貢献していることも提案しました。炎症を起こした垂は抗生物質として扱われたり、外科的に取り除かれたりします。 垂が炎症を起こすと、命を脅かし、膨張し、腹膜が感染する、腹膜炎となります。 結腸は体の右側を肝臓のところまで行く上行結腸、フック鵜を横切り、肝臓と胃の下を通る横行結腸、体の左側を降りる下行結腸、大腸の最後の20cmである直腸に入るS状結腸があります。直腸は肛門を開き、そこで排泄物の排泄が起こります。 大腸の機能 大腸は消化酵素を作りません。また、栄養も吸収しません。大腸の機能は水を吸収します。これは脱水を防止し、ホメオスタシス(恒常性)を保つのに大切なプロセスです。 大腸は腸内細菌叢(腸にすみ、我々を健康にする細菌)によってつくられるビタミンの吸収ができます。長年、大腸菌は結腸の主なすみかです。しかし、文化的方法は、99%以上の結腸バクテリアはほかのタイプのバクテリアと違います。大腸のバクテリアは消化できない物質を分解し、ビタミンB複合体と体で必要とされるビタミンKのほとんどをつくりだします。 大腸は排泄物をつくります。普通の排泄物の内容は水が75%と固体のごみが25%です。バクテリア、食物繊維、ほかの消化できない物質は固体のごみをつくります。消化できない物質におけるバクテリアの行動は排泄物のにおいとガスの発生をひきおこします。ステルコビリン(ビリルビンが分解されたもの)と酸化鉄は排泄物が茶色になるのをひきおこします。 ※ビリルビンとは胆汁に含まれる赤黄色の色素 排便は大腸の機能でもあります。蠕動は大腸で頻度が高いわけではありませんが、おこります。しかし、それがおこるとき、排泄物は直腸へ押し流されます。排泄物は再説されるのに適当なときまで、直腸にたまります。そのとき、直腸の壁がのびることは神経衝動を促し、よくわからない ※蠕動(ぜんどう)…筋肉の収縮派が徐々に移行する型の運動、高等動物が腸の内容物をおくる運動 それ以降は、直腸の筋肉は収縮し、肛門括約筋はリラックスします。こうして排泄物は体からでます(図9.10)。人は骨格筋肉でできた外交門括約筋排便収縮することで排便を我慢することができます。わからない 結腸と直腸の障害 大腸は数々の障害を受けやすいです。それらの多くは健康的な食事や適切な衛生によって妨げられたり、悪影響を小さくされたりします。 下痢 下痢はゆるくて水を多く含んだ腸の動きによって特徴づけられます。下痢の主な原因は弱まった腸管感染と神経の刺激です。腸が感染すると腸の壁が炎症を起こしたり、蠕動が増えたりします。水は吸収されず、下痢は体内で感染したものを取り除きます。不安定な下痢では、神経システムが腸の壁を刺激し、下痢が起こります。ほとんどの人は、毎年苦しむことなく下痢を数回起こします。しかし、長く続く下痢は脱水につながります。脱水は血液中の塩分のバランスを悪くし、それは心臓の筋肉の収縮に影響し、潜在的に死につながります。 便秘 人が便秘になると排泄物は乾燥し硬くなり、排泄することが難しくなります。穀物の摂取が少なかったり、排便を我慢したりすると便秘がよくおこります。規則的に排泄物が体の外に出されないと多くの水がそれらから吸収されます。そして、排泄物は乾燥し硬くなり、体外に放出することが難しくなるのです。十分な水と食物繊維の摂取が排便を規則的にするのと助けます。お通じ薬を多くを使うことは奨励できません。なぜなら、それは普通の排泄に薬を使うことに依存してしまうからです。しかしながら、もし、お通じ薬を飲むことが必要ならば、最も自然なのはばらの薬です。(訳に自信なし)繊維のように、それは結腸の中でセルロースのかさを増やします。自然油のような潤滑油は結腸をスムーズにします。酸化マグネシウムの牛乳のような塩辛いお通じ薬は水が吸収されるのを妨げることで浸透するように働きます。いくつかの潤滑油は刺激性であり、蠕動を増やします。 慢性の便秘は痔と結び付けられます。肛門で欠陥が肥大し、炎症を起こすのです。痔が起こるほかの理由は妊娠、老化、性交です。 憩室症 9.1で述べたように、憩室症は食物が集められる粘膜の小さな嚢の発生です。粘膜が筋層で弱い部分を押されることによって、嚢は形成します。即ある場所は下行結腸の最後の部分です。 過敏性腸症候群 9.1で述べたように過敏性腸症候群(IBS)は異常に筋性が強く収縮してしまう状態です。これにより腹部痙攣、おなら、便秘、勢いの良い便といった症状がでます。 炎症性腸疾患 炎症性腸疾患は数ある炎症性病気の集合的な名前です。潰瘍性大腸炎は大腸と直腸に影響し、下痢、下血、腹部痙攣、異常に排便したい気持ちを引き起こします。クローン病は普通、小腸とはかけ離れていますが、結腸と直腸を含む消化管のどの場所にも影響を及ぼしうるのです。クローン病は…訳せない。潰瘍は痛みを伴い、出血を引き起こします。なぜなら、それらは神経と血管がある粘膜下の層をむしばむからです。これはクローン病の影響を受けた部分で栄養を吸収するのを不可能にします。クローン病の症状は下痢、体重低下、腹部痙攣、貧血、出血、栄養不良をひきおこします。 ポリープと癌 結腸はポリープを作りやすいです。ポリープは害があるかないかに関わらず、外科的に取り除くことができます。もし、結腸癌が見つかり、ポリープにくっついていたら、完治することが望まれます。National Cancer Instituteは1年間に96000件以上の新しいケースの結腸と直腸の癌がアメリカで診断されていると推定しています。食事脂肪が結腸癌の可能性と高めると考えている研究者もいます。なぜなら、食事脂肪は胆汁の分泌を促すからです。腸内バクテリアは胆汁酸塩を癌の発達を促す物質に変える可能性があるからです。食物繊維は結腸癌の発達を抑制するようです。規則的なeliminationは結腸の壁が排泄物内の癌を促す物質にさらされる機会を少なくします。 これらのすべて病気に使える診断は結腸内視術と呼ばれる内視鏡検査です。結腸内視術ではカメラをもつ柔軟な管が胃腸管に差し込まれます(一般的には肛門から)。そのあと、医師が結腸の長さを診断し、同時に組織のサンプルをさらなる検査のために採取します。しかし、これは徐々に飲み込み型のカメラに置き換えられてきています。 9.6 Nutrition and Weight Control LEARNING OUTCOMES この節を終えれば以下のことができるようになる。 1 BMI指数を計算し、健康との関係を説明する。 2 人体におけるそれぞれの栄養段階の役割がわかる。 著しく太っている状態であるObesity[肥満]はアメリカにおいて最も大きな健康問題の一つとなっている。Centers for Disease Control and Prevention(CDC)によると、だいたい大人の36%、子どもの17%が肥満であるとされている。こうした統計は大きな関心事である。なぜなら余分な脂肪は早死、2型糖尿病、高血圧、循環器系の病気、脳卒中、胆のうの病気、呼吸器の機能不全、骨関節炎、ある種の癌といったことへの危険性を高めるからだ。 Healthの記事、「Searching for the Magic Weight-Loss Bullet」では体重を制限するために人々が試してきた様々な方法が説明されている。結局、健康的な体重を手に入れ、維持するためには様々な健康にいい食べ物を食べるだけでなく、運動をする必要がある。つまり肥満化の流れを変えるためには、賢く食べ物を選ぶことで摂取するカロリーを減らし、活動的になる必要がある。 Defining Obesity[肥満の定義] 現在、肥満はbody mass index(BMI)が30以上であるとしてよく定義される。BMIでは体脂肪率の一般的な概算をするために身長と体重を用いる(Fig.9.11)。BMIはポンド単位での体重を、インチ単位での身長の二乗で割り、変換要素の703を掛けることによっても計算されうる。 (図は省略) ほとんどの人は表(Fig.9.11)またはいろいろあるオンラインの計算機のうちの一つを用いた方が簡単だと思うだろう。一般的な基準として、 (図は省略) BMIによって体重のどれほどが脂肪組織、俗にいう脂肪によるものかを知ることができる。一般的に身長が高ければ、脂肪によるものでなくても体重が重くなりうる。このようにしてBMIを使用することはほとんどの人にとって有効である。とくに座りがちな人であればなおさらである。だがしかしBMI指数は一般的な規準としてのみ使用されるべきである。これは健康や骨格、性別を考慮していない。例えば重量挙げ選手はBMI指数が肥満であるとなるかもしれない。しかしそれは体脂肪の量のためでなく、骨や筋肉の重さが増したためである。 Classes of Nutrients[栄養素の種類] 栄養素は体内で生理学的機能を果たす食物の不可欠な構成要素と定義できる。栄養素は私達にエネルギーを与え、成長や発達を促進し、細胞における代謝を調整する。 BIOLOGY MATTERS Health Searching for the Magic Weight-Loss Bullet (P183) 「多様な食物を食し、自身の体重を鑑み、運動せよ」というのは体重を減らす魅力的な方法であるとはあまり思われない。しかも大衆にこのメッセージを売りにして多くの金を儲けることはできない。体重を減らす魔法の弾丸をいつでも探し求める大衆がとても多くの解決法を提供され、結局肥満になったということは疑いようもない。しかもそうした解決法のほとんどは健康的でない。それらは流行のダイエットプログラム、新しい処方薬、さらには手術さえも含んでいる。後者2つの選択肢は低カロリーの食事や定期的な運動を試したものの、体重を減らすことに失敗した人々のためのものである。処方薬は医師のアドバイスのもとでのみ使用されるべきである。もちろん手術は医師によってのみ行われる。 Trendy Diet Programs[流行のダイエット法] 肥満に対する様々なダイエット法は長年いたるところにあった。これらは近年騒がれているものである。 The Pritikin Diet このダイエットではすべての穀物や野菜から多量の炭水化物や繊維を摂取することが推奨される。こうした食事は脂肪がとても少なく、ダイエットをしている人が「健康にいい」脂肪を十分に摂取できなくなるかもしれない。 The Atkins Diet このダイエットは炭水化物をあまり摂取しないため、The Pritikin Dietとは正反対のものである。これはより多くのタンパク質や脂肪を摂取すれば、蓄えられていた体脂肪が燃焼し、体重が減少するという想定に基づいたものである。多くの人がThe Atkins Dietは恒常性へは深刻な脅威であると考えている。The Atkins Dietにより人体は血糖値を維持するために緊張し、脂肪の分解が血液のpHを下げ、タンパク質の分解による窒素の排出は腎臓を緊張させる。 The Zone Diet and the South Beach Diet The Atkins Dietへの反応として、これらのダイエットは「健康にいい」脂肪を推奨し、糖が少ない炭水化物の摂取を認めている。つまりこうしたダイエットは再び「多様な食物を食し、自身の体重を鑑み、運動せよ」を繰り返している。 The caveman dietのことを聞いたことがあるかもしれない。The caveman dietは農耕を始める前の人間の食事をまねする。肉や魚、果実、野菜の消費を推奨する。栄養士によれば、もし生活様式を急激に変えたくないのであれば、食事から脂肪を「流し去る」ことができる。彼らはトウガラシやマスタード、シナモン、緑野菜、オメガ3脂肪酸を豊富に含む魚といった特定の食物を摂取することで代謝を高め、体脂肪を減らすことができると主張する。Brigham Young Universityの教授によると、絶え間ないダイエットへの治療法と、適正な体重へのカギは自分自身の体に尋ねることである。1から10までの、1が空腹で10が満腹の空腹度を用いれば、3から5までに維持すれば、食べる量が減る。不幸なことにそのような分別のある意見はまだ人気がないようだ。 Prescription Drugs[薬の処方] 肥満は病気であると分類されるため、薬産業は体重を減らす手助けをする製品を活発に開発している。心臓の問題の原因となりうるヘンフォンの製薬会社を相手取った訴訟にも関わらず、新たな薬の臨床実験が行われている。すべてが成功しているわけではない。たとえばリモナバンは脳の快感リセプターを阻害すると考えられていたが、神経の複雑さのためアメリカの市場に出回ることはなかった。シブトラミンと呼ばれる他の薬が脳卒中や循環器の問題の割合を高めることにつながり、市場から撤退した。 Burning Calories[カロリーの燃焼] 運動は体重を減らす努力の一部であるべきである。身体の教育課程にかける予算の削減に関わらず、多くの学校では、子供の肥満と戦う努力の中で、生徒の活動を増やす教育課程が開発されている。しかしながらアメリカの10代の4分の3の生徒は健康のために必要な運動に参加していない。研究者によると、少なくとも毎日10000歩が体重の維持と健康のために必要である。1日の歩数は毎日30分の運動とだいたい等しい。ほとんどの人が1日10000歩という目的に達するために歩く量を増やす必要があると思っている。日常に歩数を加える簡単な方法がいくつもある。会社や店から少し離れたところに車をとめなさい。エレベーターの代わりに階段を使い、食後は歩きなさい。もし目的が体重を減らすことなら、毎日12000から15000歩は歩きなさい。 p184 炭水化物 炭水化物は2の4章のように単純でもあり、複雑でもあります。グルコースは単糖でエネルギー源として、体に好まれます。多糖を含む複雑な炭水化物はグルコースに分解されます。体は脂肪酸をエネルギー源として使えるにもかかわらず、脳細胞はグルコースを必要とします。この理由だけで、食事に炭水化物を含むことは必要です。なぜなら、体は脂肪酸をグルコースに変えることができないからです。パン、ケーキ、クッキーのような精製された穀物からできたものはなんでも食事の中で最小化されるべきです。なぜなら、食物繊維、ビタミン、ミネラルが穀物から取り除かれ、最終的には構成成分が主にでんぷんとなってしまうからです。これとは対照的に豆、エンドウ、ナッツ、果物、全粒のもののような複雑な炭水化物を含む食べ物はビタミン、ミネラル、食物繊維の良い摂取源として、推奨されます。不溶性の食物繊維は大便にかさを増やし、大腸の運動を活発にし、便秘を予防します。可溶性の食物繊維は小腸の胆汁酸塩やコレステロールと結びつき、それらが吸収されるのを妨げます。 炭水化物が有害となることがあるのでしょうか? 精製された炭水化物とトウモロコシでんぷんから加工されたフルクトース甘味料の多量摂取がアメリカでの肥満につながっていると栄養学者たちは認識しています。それに加えて、これらの食べ物は高い血糖指数を持つと言われています。ねぜなら、それらはすぐに血糖を上げるからです。血糖値が素早く上がると、膵臓が過量のインスリンを分泌し血糖値を調節できるまでに下げようとします。慢性的にインスリン量が多いことはインスリン抵抗性と脂肪沈着につながります。脂肪沈着は冠動脈の心臓病、肝臓病、様々な種類のがんとかんれんがあります。表9.3にはどのように食事の等の摂取を減らすかについて言及しています。 たんぱく質 食物性たんぱく質はアミノ酸に分解され、それを細胞は何百ものたんぱく質に再合成する。20のアミノ酸のなかで、8つは必須アミノ酸であり体内で合成できないので食事から接種する必要がある。そして他2つは体内で十分には合成できない。卵、乳製品、肉、家畜の肉、そして動物由来の他の食べ物は8つの必須アミノ酸を含んでおり、完璧もしくは高水準のたんぱく質源である。またマメ科植物、野菜の他の種類、種、ナッツ、そして穀物もたんぱく質源である。しかし、これら単体では不完全なたんぱく質源であり、それは少なくともひとつのアミノ酸が欠如しているからである。一つの必須アミノ酸の欠如は他の19種類のアミノ酸の利用を妨げる。したがって、ベジタリアンはすべての必須アミノ酸をとるために、複数の不完全な植物製品を組み合わせる。豆腐、豆乳、他の大豆から作られた製品は完璧なたんぱく質源である。バランスのよいベジタリアンの食事は少ない知識と計画で可能である。 日常的な必須アミノ酸の接種は必要であり、それは体内に蓄えることが出来ないからだ。一方その他のアミノ酸はたんぱく質の形で蓄えられ、必要なときに代謝することができる。しかし毎日の必要量を満たすためにたくさんのたんぱく質をとらなくてもよい。一日に2切れの肉(一切れはカードの大きさくらいで)で普通は足りる。 たんぱく質は有害か 肝臓はアミノ酸に含まれている窒素を取り除く。これを尿素に変えることで肝臓は有害な窒素を私たちの体から取り除く。しかしこの行程には大量の水が必要となる。よってたんぱく質が多量に接種されれば水不足が起こる。高たんぱく質の食事は(特に動物性)体内のカルシウムの量を尿で減らす。カルシウムの排泄は腎臓結石を引き起こし、骨をもろくさせる。ある種の肉、特に赤い肉は飽和脂肪酸が多いことで知られる。他のたんぱく質源例えば鳥、魚、卵は飽和脂肪酸が少ない。セクション5.7で述べたように、過度な飽和脂肪酸の接種は心臓血管の病気の要因となる。 Lipids(脂質)(P186) 脂肪質や脂肪油やコレステロールは脂質である(2.5節参照)。室温で固体の飽和脂肪はたいてい動物由来である。二つのよく知られた例外がパーム油とココナッツ油であり、主に飽和脂肪酸を含み、植物由来である(図9.14)。バターや肉に関する脂肪(ステーキやベーコンの上の脂肪)は飽和脂肪を含む。 脂肪油は心血管の病気を引き起こさない不飽和脂肪酸を含む。トウモロコシ油とベニバナ油は高度不飽和脂肪酸を多く含む。高度不飽和脂肪油は体が作ることのできないリノール酸とリノレン酸含む唯一の脂質である。これらの脂肪酸は食事によって供給される必要があるので、essential fatty acids(必須脂肪酸)と呼ばれる。 オリーブ油とカノーラ油は他の調理用油よりも大きな割合の一価不飽和脂肪酸を含んでいる。三番目の炭素-炭素結合に二重結合を含むω-3脂肪酸は脳の機能を保存し心臓病から守ると信じられている。アマニンは大量のω-3脂肪酸を含む。サケ、サーディン、マスのような寒海の魚もまた非常に優れた供給源である。 Can Lipids Be Harmful? 心血管の病気の危険性は飽和脂肪やコレステロールの多い食事によって増加する。飽和脂肪は血管の内側のアテローム性動脈硬化症を原因とする病変の形成の一因となっているこれらの病変はアテローム斑と呼ばれ、これらの血管を通る血液の流れを制限する(5,7節参照)コレステロールは血液中を二つの輸送タンパク質によって運ばれる。高比重リポタンパク(HDL)と低比重リポタンパク(LDL)である。HDL(良性のリポタンパク)によって輸送されたコレステロールが代謝される肝臓に行き着く。LDL(悪性のリポタンパク)によって輸送されたコレステロールは組織に沈着する。アテローム斑はHDLの値が低いときやLDLの値が高いときに形成される。推奨されているHDLとLDLの値は飽和脂肪やコレステロールの少ない食事によって回復できる。 トランス脂肪酸(トランス脂肪)は固体の脂質を作るために不飽和脂肪酸が水素添加されたときに生じる。細胞膜の受容体の血流からのコレステロールを取り除く機能がトランス脂肪によって弱まり、結果として高い血中コレステロール値になるかもしれない。トランス脂肪はクッキーやクラッカーのような商業的に包装された商品に見られる。残念なことに、電子レンジ用のポップコーンなどのほかのスナック菓子もまたその源である。部分的に水素添加された油やショートニングを含む包装された商品に気を付けましょう。特集記事のHealthの”Trans Fats and Food Labels” でこの問題を詳しく見ている。家庭料理や家庭での製パンに使われるいくつかのマーガリンは水素添加された野菜油を組み込んでいる。いくつかのファーストフードチェーンからのフライドポテトのような商業的な揚げ物は健康的な食事という点では厳しく制限されるべきである。美味しいけれども、それらはしばしば多くのトランス脂肪を含んでいる。表9.4がどのよう食事の飽和脂肪やコレステロールを減らすかを示している。商業的に生産された低脂肪の食べ物に頼るのは良い考えではない。ある商品では、砂糖の代わりに脂肪や、タンパク質や、その他の物が使われているからだ。 Figure9.14 Saturated and unsaturated fatty acids この説明図は脂質や油の選択に応じてのコレステロールと飽和脂肪と不飽和脂肪の割合を示す。 MP3 Lipids 油の中にあるような不飽和脂肪は心血管の病気を導かず好まれる。脂質や油は炭水化物やタンパク質より多くの質量に対する熱量を持つ。 Minerals【無機物】 ミネラルは主要なミネラルと微量なミネラルに分けられる。主要なミネラルは1日に100mg以上の量が必要で、微量なミネラルは1日あたり100mg以下でも十分である。表9.5は重要なミネラルとその機能、食料源がまとめられている。 主要なミネラルは細胞と体液の構成成分であり、組織の構造的構成要素である。 微量なミネラルはしばしば大きな分子の一部である。たとえば、鉄はヘモグロビン中に存在し、ヨウ素は甲状腺で作られるホルモンの一部である。亜鉛、銅、マンガンは様々な反応において触媒作用を及ぼす酵素中に存在する。調査が進むにつれて、多くの元素が必要とされる微量なミネラルのリストに加えられているたとえば、過去30年間でごく微量のセレン、モリブデン、クロム、ニッケル、バナジウム、ケイ素、ヒ素までもが健康のために必要だとわかってきている。表9.5は重要なミネラルの欠乏による影響と毒性を示している。 場合によれば、人は十分な鉄分(特に女性)、カルシウム、マグネシウム、亜鉛を食事において摂取しない。毎月の月経中にヘモグロビンを失うため、成人女性は食事で男性より多くの鉄分を摂る必要がある。(男性8~11gに比べて、女性8~18g)ストレスはマグネシウムの欠乏を引き起こしうるし、菜食はその繊維質のために亜鉛不足を引き起こす可能性がある。しかし、多様であり完全な食事はいつもそれぞれのミネラルを十分に供給する。 Calcium カルシウムは骨や歯の構成に必要な主要ミネラルであり、神経伝導、筋肉収縮、血液凝固にも必要である。多くの人は骨粗鬆症【osteoporosis】(アメリカの高齢男性の4分の1、高齢女性の半分を苦しめていると見積もられている変形性骨疾患)を防ぎ、阻害するためにカルシウムのサプリメントを飲む。骨粗鬆症は、破骨細胞と呼ばれる骨を食べる細胞が、骨芽細胞と呼ばれる骨を形成する細胞よりも活発になるために進行する。それ故、骨が多孔になり、カルシウムが不足するため、骨が折れやすくなる。カルシウム必要摂取量は年齢によって異なるが、一般的に男女ともに1日1000mgが推奨されている。女性は50歳以上、男性は70歳上で1日1200mgに増加する。多くの人にとって、カルシウムのサプリメントは彼らの基準量を獲得するために必要となる。 痩せ型で骨粗鬆症の家族歴を持つ白人女性は発病する危険性がとても高い。喫煙者や毎日9杯以上のカフェイン入りの飲み物を飲む人も危険性が高い。ビタミンDは骨粗鬆症を防ぐのに不可欠な、カルシウムの相棒である。その他のビタミンもまた有用である。たとえば、マグネシウムは骨量の減少につながるサイクルを抑制することがわかってきた。十分な量のカルシウムとビタミンの摂取に加えて、運動もまた骨粗鬆症の予防を助ける。薬物療法は、骨格量の増加に伴う骨量の減少の速度を緩めることで骨粗鬆症を予防する。 p188-192 やたかゆりな ナトリウム ナトリウムは体内の水分バランスを保つめに重要な役割を果たしている。塩化物イオンがそうであるのと同じように。ナトリウムは細胞膜にある物質の運動や神経の刺激の伝達において重要な役割を果たしている。推奨されているナトリウム摂取量は一日当たり1500㎎だが、アメリカ人は平均3400mg以上の食塩を毎日摂取している。この不均衡は問題を引き起こしてきた。なぜなら食塩に含まれているナトリウムは血圧を高めるからである。我々が消費している食塩の約3分の1はもともと食物に含まれている。さらに3分の1は商品に加工される過程で追加される。さらに3分の1は料理する過程で、または食卓塩によって食卓で追加される。 明らかに、食事においてナトリウムの量を減らすことは可能である。表の9.6がそのようにすることを推奨している。 ビタミン ビタミンは有機化合物である。(その他の有機化合物は、炭水化物、脂質、タンパク質である。)これらは体が代謝のために用いるものであり、体内で十分な量を生産することが出来ない。多くのビタミンは酵素を手助けする補酵素タンパク質である。たとえば、ナイアシン補酵素NADの一部であり、リボフラビンは脱水酵素FADの一部である。(チャプター3で論じられている。)補酵素はごく少量しか必要でない。なぜなら各々は何度も何度も繰り返し用いられるからだ。すべてのビタミンが補酵素という訳ではない。たとえば、ビタミンAは、夜盲症を防ぐ視色素の代表である。もしビタミンが食事において欠乏すると、様々な症状が発露する。13のビタミンがあり、脂溶性と水溶性に二分される。脂溶性と水溶性の違いは化合物が体内に吸収される方法や、細胞との関わり方や、細胞内にどのように蓄積されるかと関係がある。 抗酸化物質 過去数十年間に渡って、多くの統計によって果物や野菜に富む食事は癌を予防すると決定付けられた。細胞内代謝によってフリーラジカルが発生する。これは余分な電子をもつ不安定な分子である。細胞内で最も一般的なフリーラジカルは活性酸素や水酸化物である。安定化するために、フリーラジカルはDNAやタンパク質(酵素を含む)や脂質に電子を渡し、それが細胞膜上に確認される。この電子の受け渡しはしばしば細胞分子にダメージを与え、その結果、細胞の機能が崩壊してしまう。もちろん癌も含めて。 ビタミンCやEやAは体をフリーラジカルから守ると信じられており、その結果抗酸化物質と言われている。これらのビタミンは特に果物や野菜に豊富に含まれている。食事ガイドラインでは毎日果物と野菜の消費量を増やすことを推奨している。この目標を達成するため野菜サラダや、調理された野菜、ドライフルーツ、フルーツジュース、りんごやみかんなどの果物といった観点から考えてみよう。 サプリメントは癌や心血管系の病気の潜在的な保護要因にはなる。果物や野菜から栄養をとるよう心掛ける代わりにサプリメントで摂取するべきではない。ビタミン剤には含まれていないたくさんの有用な成分が食べ物には含まれている。これらの食べ物は生体機能の吸収作用やパフォーマンスを高めてくれる。 ビタミンD 皮膚細部は、紫外線に暴露した時ビタミンDに変わるコレステロール(カルシトリオールの間違え?)前駆体分子を含んでいる。ビタミンDは皮膚に残り、最初に腎臓に送られ、その後に肝臓に行き、最終的にカルシトリオールになる。カルシトリオールは強烈にカルシウムの吸収を促進する。カルシウムのサプリメントを摂取した時に、ビタミンDのサプリメントも摂取するのが良い。ビタミンDが欠乏すると子供のくる病を引き起こす。この病気は足が折れ曲がっていることに特徴付けられ、骨のミネラル不足によって引き起こされる。多くのミルクにはビタミンDが加えられており、これがくる病の発生を防いでいる。 栄養ある食事を計画立てる方法 多くのアメリカ人の深刻な不調は体脂肪の過多による食事と関係している。遺伝子は肥満の要因ではあるが、必要以上にカロリー摂取しなければ肥満にはならない。人間は基本代謝のためにカロリーが必要である。基礎代謝とは通常体の機能を維持するために、体内で燃焼されるカロリー量である。人間はさらに運動のためのエネルギーが必要である。少ない運動であればあるほど必要なカロリー量は少なくてよい。だから、ダイエットの計画の第一ステップは、食事のカロリー量を一日に使うであろう量に限定することである。すべての必要なカロリーを計算してみよう。女性ならば一日に摂取してよいカロリーの最高値は、2000である。男性であれば約2500カロリーの摂取であれば太らないで済む。 アメリカの農林水産省でつくられた新たなガイドラインはマイプレートと呼ばれている。(表9.15参照)このグラフは古いピラミッドに代わるものである。なぜなら新しい方が多くの人が理解しやすいからである。食事にどれだけのカロリーを配分すべきか決定するのに役立つものである。マイプレートは毎日摂取すべき各々のグループの割合を強調している。それに加え、農林水産省は各々のグループの推奨される最小量も提示している。一般的に、 ・多くの種類の食べ物を食べるべきである。すべてのグループの食べ物を含む食事を摂取すべきである。 ・少なくとも下記の食べ物は食べるべきである。 果物、野菜、穀物類、無脂肪もしくは低脂肪乳製品。緑黄野菜や葉物野菜を選ぶべきである。乾燥豆やえんどう豆は良質な食物繊維源であり、蛋白源である。じゃがいもやとうもろこしは制限すべきである。穀物を食べるときは玄米やオートミールや全粉パンなどの全粒性のものを選ぶべきである。そしておやつやトッピングには、砂糖の代わりに果物を用いるべきである。 ・鶏肉の代わりに赤肉を選び、サーモンやトロやニシンのようなオメガ3脂肪酸を多く含む魚を適量摂取すべきである。不飽和脂肪酸や一不飽和脂肪酸を多く含む油も摂取すべきである。 ・飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を含む食品に加え、砂糖やコレステロールや塩やアルコールは避けるべきである。 ・毎日運動すべきである。もし減量が必要ならば十分な栄養を保ったまま徐々にカロリーを減らし、運動量を増やすべきである。 摂食障害 摂食障害の人は自分の体の見た目に満足していない。社会的、文化的、感情的、生物学的なすべての要因が摂食障害の発症に関わっている。肥満、拒食症、神経性過食症といった深刻な状態は栄養失調や障害、死をももたらす。摂食障害か如何に関わらず、早めの診断と治療が重要である。 神経性拒食症は、太ることはの非合理的な恐怖によって特徴付けられる深刻な精神的な不調である。患者は健康的な体重を維持するのに必要な量の食事を摂取することを拒む。自ら課す過度の食事制限によるダイエットは、しばしば一時的な過食を行い、それを帳消しする行動をしたり、体重を増やさないために過度な運動をしたりする。過食はしばしば高カロリーな食品を含み、それを帳消しにするために自分で吐いたり、下剤の乱用をすることが多い。神経性拒食症に悩むのは90パーセントが若い女性である。若い女性の200人に1人が患者である。 神経性拒食症の患者の患者は過食をし、体重増加を避けるためそれを帳消しにする行動をする。 過食と帳消しのサイクルは一日に何回も行われる。過食症の患者を特定するのは難しい。なぜなら彼らの体重は平常であり、過食と帳消しを隠そうとするからであう。女性は男性よりも過食症になりやすい。若い女性の4パーセントが過食症に悩んでいる。 その他の異常な過食には、やけ食い症候群や自分の体が貧弱と思い込む症候群がある。これらは、帳消し行動なしの過食によって特徴付けられる。ストレスや不安や怒りや抑うつによって過食は引き起こされる。自分の体が貧弱と思い込む症候群の患者は自分の体が発達していないと思い込む。体を作るための活動をし、食事に夢中になる。毎日、何時間もジムで過ごし筋力を強化する機器で訓練する。神経性拒食症や過食症と異なって、この症候群は女性より男性の方が多い。 9.3 summarize 胃【stomach】は拡大し、食べ物を蓄え、胃酸と食べ物をかき混ぜる。胃には食べ物を混ぜるときの補助となる、平滑筋の斜めの筋層【oblique layer】や襞【rugae】と呼ばれるくぼみがある。胃腺【gastric glands】はタンパク質を消化する酵素である、ペプシンを含む胃液を製造する。胃を離れるときの内容物は糜粥【chyme】と呼ばれる。 小腸【small intestine】の十二指腸【duodenum】は肝臓から胆汁、膵臓から膵液をそれぞれ受け取る。胆汁は脂肪を乳化し、リパーゼにより脂肪が消化されるための準備を整える。 膵臓はデンプン(アミラーゼ)やタンパク質(トリプシンのようなタンパク質分解酵素)、脂肪(リパーゼ)を消化するための酵素を生成する。腸の酵素が化学的な消化を完了させる。 小腸の刷子縁酵素が消化行程を完結させる。小さな栄養分子は小腸壁にある、絨毛【villi】や微絨毛【microvilli】で吸収される。栄養は循環システムの毛細血管と、リンパシステムの乳糜管【lacteal】に入る。乳糖不耐症【Lactose Intolerance】は小腸のラクトース酵素が欠失しているときに発病する。
https://w.atwiki.jp/matome3435/pages/1340.html
UDO OIL(ウドオイル)~良い油 2008年7月22日 (火) 2008/07/22 09 54 21 SH903i 現代の食事からは摂取することが難しい必須脂肪酸をこのウドオイルから美味しく摂ることがことができます。 栄養学の世界的権威、ウド博士が完成したこのオイルは、厳選された無農薬栽培の原料を未精製のまま、カナダ・フローラ社独自の低温圧搾法で抽出しました。人間の体が自然に取り込めるよう、必須脂肪酸のオメガ3(α-リノレン酸)とオメガ6(リノール酸)が2対1という最適のバランスでブレンドされています。 原材料は、すべて厳選されたオーガニックの亜麻仁、ひまわり、ごま、米胚芽、米ふすま、オーツ麦胚芽、オーツ麦ふすま、ココナッツオイル、月見草油、大豆レシチン、トコトリエノール。植物に含まれている、脂肪酸以外の自然な栄養素もそのまま瓶詰めされており、不自然な保存料や添加物などは一切入っていません。 私がこのオイルを知ったのは、学会で、体脂肪に溶け込んだ化学物質を解毒すると聞き、毎朝ミキサーで作る野菜ジュースに混ぜて飲むようになりました。このオイルの特徴として、加熱調理には使えませんから、冷蔵または冷凍保管し、フレッシュなまま料理に使います。 都会に住んでいると、息を吸うだけでもケミカルなものがどんどん身体に入ってしまうので、それを体外に排出する目的で摂っています。 油を摂ると太る、油を食べると血液がどろどろになる、油は生活習慣病の元凶になる、と思い、できるだけ油を口に入れないように気をつけている方は多いでしょう。 しかし、こうした油に対するマイナスの考え方のほとんどが間違いであることが、最近の栄養学や医学研究で明らかになっています。 油や脂肪に含まれる脂肪酸という栄養素には、摂って太るものと、減量を助けるものがあり、食べると血液がどろどろになるものと、サラサラになるものがあり、生活習慣病の元凶になるものと、生活習慣病の予防になるものがある、ということがわかってきたのです。 どんな脂肪酸が、どんな油脂製品にたくさん入っているのかを意識して油を選ばなくてはいけません。 オメガ9には、キャノーラ油、オリーブ油、ひまわり油、紅花油、ピーナッツ油、パーム油など。 オメガ6には、コーン油、ひまわり油、紅花油、大豆油、ごま油、くるみ油、綿実油など。 オメガ3には、亜麻仁油、しそ油、えごま油など。 不飽和脂肪酸には、ヘッド、ラード、牛や豚の脂身、ショートニング、マーガリン、ココナッツ油など。 質の悪い油脂製品には不自然な脂肪酸、トランス型脂肪酸も入っています。マーガリンやショートニング、精製された油などは最悪です。 どんなに良い生活習慣でも、素晴らしい健康食品を食べていても、マーガリンやショートニングを常食している限り、解毒された綺麗な血液にすることは難しいでしょう。 マーガリンではなくバターを、安価なサラダ油ではなく良質な油を摂取する習慣は、健康なからだ作りには不可欠です。 ウドオイルはカロリーの燃焼を促進させる油であり、体に脂肪が蓄積しないようにさせながら、一方では脂肪を燃えやすくしてくれるのです。 今回、ダイエットを考えて、ウドオイルを定期的にきちんと摂取し直そうと思っています。ジュースに混ぜたり、スープにかけたり、サラダのドレッシングとして、生のまま一日大さじ2~3杯摂取します。 健康に対する不安を持つ人が増え、それを解決するための 健康食品やサプリメントがたくさん売られるようになりました。 何を信じてどう使うかは、一人ひとりの選択責任ですが、健康食品に対して、過信、盲信、誤解をしている人も多いように感じます。 どんなに効果がある健康食品やサプリメントも、夢の宇宙食ではない、ということです。 これさえ食べていれば健康が約束される、というわけではないのです。 健康な心身のためには、十分な睡眠が不可欠ですし、運動も大切です。お腹がすいたらご飯を美味しくいただくことも生きていくための基本です。 ウドオイルのような良い油は、このように規則正しい自然のリズムがある暮らしの中で、最大の力を発揮するものです。 私たちのからだも自然の一部だからです。 自然な生活のリズムを忘れずに、良質なオイルで健康な暮らしを目指していきます。 おいしいもの かなえキッチン : ごはん日記
https://w.atwiki.jp/qmarikei/pages/74.html
次の虫とその英語での呼び名の正しい組み合わせを選びなさい シラミ:louse シロアリ:termite ムカデ:centipede ミミズ:earthworm ダニ:tick ヒル:leech カゲロウ:ephemeron ウジ:maggot コオロギ:cricket テントウムシ:ladybird ノミ:flea ミノムシ:bagworm アメンボ:pond skater 次の人物とその業績の正しい組み合わせを選びなさい 宮入慶之助:日本住血吸虫中間宿主の発見 石田名香雄:センダイウイルスの発見 二木謙三:駒込菌(赤痢菌)の発見 次の心理学者とその出身国の正しい組み合わせを選びなさい ウィリアム・ジェームズ:アメリカ アルフレッド・ビネー:フランス チャールズ・スピアマン:イギリス 次の数学の賞とそれに名を残す人物の出身国の正しい組み合わせを選びなさい ショック賞:スウェーデン ネヴァンリンナ賞:フィンランド コール賞:アメリカ 次の生物学者と著書の正しい組み合わせを選びなさい リチャード・ドーキンス:利己的な遺伝子 ドブジャンスキー:遺伝子と種の起原 スティーブン・J・グルード:ワンダフル・ライフ 次のソ連の宇宙開発で打ち上げられた宇宙船と達成した業績の正しい組み合わせを選びなさい スプートニク1号:世界初の人工衛星 ボストーク1号:世界初の有人宇宙飛行 サリュート1号:世界初の宇宙ステーション 次の科学者とその科学者が研究・考案したものの正しい組み合わせを選びなさい ジョン・H・ホランド:遺伝的アルゴリズム リチャード・ベルマン:動的プログラミング レフ・ポントリャーギン:最適制御の数学的理論 レオナルド・エーデルマン:DNAコンピュータ 次の植物とその和名の正しい組み合わせを選びなさい アガパンサス:ムラサキクンシラン アルファルファ:ムラサキウマゴヤシ ライラック:ムラサキハシドイ 次の植物とその和名の正しい組み合わせを選びなさい ディスキディア:フクロカズラ ポトス:オウゴンカズラ ブーゲンビリア:イカダカズラ チューリップ:ウッコンソウ マーガレット:モクシュンギク スイートピー:ジャコウエンドウ 次のハーブとその和名の正しい組み合わせを選びなさい バジル:メボウキ カモミール:カミツレ キャラウェイ:ヒメウイキョウ ノニ:ヤエヤマアオキ ローズマリー:マンネンロウ オレガノ:ハナハッカ ペパーミント:セイヨウハッカ スペアミント:ミドリハッカ 次のハーブとその和名の正しい組み合わせを選びなさい サルビア:ヒゴロモソウ タイム:タチジャコウソウ チコリ:キクニガナ ベルガモット:タイマツバナ 次の植物と、それが属する科の正しい組み合わせを選びなさい ラズベリー:バラ科 マルベリー:クワ科 ブルーベリー:ツツジ科 グースベリー:ユキノシタ科 次の植物と、それが属する科の正しい組み合わせを選びなさい アーモンド:バラ科 ピスタチオ:ウルシ科 マカダミア:ヤマモガシ科 次の植物の特別天然記念物とそれが所在する都道府県の正しい組み合わせを選びなさい 狩宿の下馬ザクラ:静岡県 春日山原生林:奈良県 青島亜熱帯性植物群落:宮崎県 宝生院のシンパク:香川県 田島ヶ原サクラソウ自生地:埼玉県 蒲生のクス:鹿児島県 次の医療の用語とその意味の正しい組み合わせを選びなさい アポ:脳卒中 カルチ:ガン ミオーマ:子宮筋腫 次の医療の用語とその意味の正しい組み合わせを選びなさい アルサー:潰瘍 アネミー:貧血 アナトミー:解剖 次の療法とその訳語の正しい組み合わせを選びなさい ホメオパシー:類似療法 キネジセラピー:運動療法 オステオパシー:整骨療法 次の医療資格と、その略称の正しい組み合わせを選びなさい 作業療法士:OT 理学療法士:PT 言語療法士:ST 次の世界的な製薬会社とその本社がある国の正しい組み合わせを選びなさい ファイザー:アメリカ グラクソ・スミスクライン:イギリス ノバルティス:スイス 次の魚とその一般的なひげの数の正しい組み合わせを選びなさい アロワナ:2本 ナマズ:4本 ドジョウ:10本 次の虫とその別名の正しい組み合わせを選びなさい アリジゴク:スリバチムシ シャクトリムシ:ツエツキムシ ヤゴ:タイコムシ 次の恐竜とその名前の意味の正しい組み合わせを選びなさい ブラキケラトプス:短い角のある顔 アリノケラトプス:鼻角のない顔 アンキケラトプス:角のある顔に近いもの ステゴケラス:ツノのある屋根 次の蝶とオスの羽の色の正しい組み合わせを選びなさい ベニシジミ:オレンジ ヤマトシジミ:紫 アドニスヒメシジミ:青 次の文字列を組み合わせて環境省による「レッドリスト」で絶滅種に指定されている動物の名前にしなさい エゾ:オオカミ オキナワ:オオコウモリ オガサワラ:アブラコウモリ 次の文字列を組み合わせて感染症の名前にしなさい レプト:スピラ病 チクン:グニア病 コクシジ:オイデス病 次の鳥とその英名の正しい組わせを選びなさい ウズラ:クェイル ミソサザイ:レン 九官鳥:マイナ ツグミ:スラッシュ キジ:フェザント コウノトリ:ストーク 次の全滅した生物とそれが主に繁栄した地質年代の正しい組み合わせを選びなさい メガロドン:第三紀 プラテオサウルス:三畳紀 アパトサウルス:ジュラ紀 ティラノサウルス:白亜紀 次の植物の分類とそれに該当する樹木の正しい組み合わせを選びなさい 常緑針葉樹:ヒノキ 常緑広葉樹:サザンカ 落葉針葉樹:カラマツ 落葉広葉樹:ケヤキ 次のセミとその鳴き声の正しい組み合わせを選びなさい クマゼミ:シャーシャー ニイニイゼミ:チーチー ヒグラシ:カナカナ 次の魚と、それが属する科の正しい組み合わせを選びなさい ウルメイワシ:ニシン科 オイカワ:コイ科 カツオ:サバ科 マスノスケ:サケ科 次の歯の病気とその進行度合を指す記号の正しい組み合わせを選びなさい 歯肉炎:G 歯周炎:P1~P4 虫歯:C1~C4 次のノーベル賞を受賞した日本人と、その出身大学の正しい組み合わせを選びなさい 鈴木章:北海道大学 山中伸弥:神戸大学 白川英樹:東京工業大学 小林誠:名古屋大学 田中耕一:東北大学 次の文字列を組み合わせてウシ科の動物の名前にしなさい ニル:ガイ シャ:モア ダイ:カー 次の土星の環の場所とそこにあるすき間の正しい組み合わせを選びなさい A環内:エンケの空隙 A環とB環の間:カッシーニの空隙 C環の外側:マクスウェルの空隙 C環の内側:コロンボの空隙 次の歯に関係する言葉とそれを意味する英単語の正しい組み合わせを選びなさい 歯石:tartar 小臼歯:premolar 臼歯:molar 門歯:incisor 犬歯:canine 次のサルとその別名の正しい組み合わせを選びなさい ウーリーモンキー:ヨウモウザル ラングール:ヤセザル キャプチンモンキー:オマキザル 次の生物が大人のとき最も一般的な歯の数の正しい組み合わせを選びなさい 人:32本 猫:30本 ウサギ:28本 牝馬:36本 雄馬:40本 次の体調の基礎データとそのアルファベットでの略称の正しい組み合わせを選びなさい 呼吸数:RR 脈拍数:PR 血圧:BP 次のドイツ出身の科学者と開発したものの正しい組み合わせを選びなさい アレクサンダー・リピッシュ:無尾翼機、デルタ翼機 ハンス・フォン・オハイン:ジェット推進機 ホルテン兄弟:全翼機 次の文字列を組み合わせて医療現場にいたことがある作家の名前にしなさい 海堂:尊 木々:高太郎 渡辺:淳一 次の文字列を組み合わせて有名な数学者の名前にしなさい 秋山:仁 森:毅 加藤:和也 藤原:正彦 岡:潔 小倉:金之助 広中:平祐 次の動物とその英語名の正しい組み合わせを選びなさい バク:tapir ヤマアラシ:porcupine リス:squirrel 次の文字列を組み合わせて沖縄で有名な魚の名前にしなさい イラブ:チャー チン:バニー マン:ビカー 次のアメリカの天文台とそれが位置している州の正しい組み合わせを選びなさい ローウェル天文台:アリゾナ州 ゲート・リンク:インディアナ州 ウィルソン山天文台:カリフォルニア州 次の太陽系の衛星と発見した天文学者の正しい組み合わせを選びなさい フォボス:アサフ・ホール タイタン:クリスチャン・ホイヘンス ミランダ:ジェラルド・カイパー 次の医療用語とその意味の正しい組み合わせを選びなさい ネーベン:研修医 コーマ:昏睡 プラセボ:偽薬 ニーレ:腎臓 次の動物とその別名の正しい組み合わせを選びなさい ヌートリア:カイリネズミ チンチラ:ケイトネズミ マスクラット:ニオイネズミ アルマジロ:ヨロイネズミ 次の物質を、官能基異性体の関係にある者同士で組み合わせなさい カルボン酸:エステル アルコール:エーテル アルデヒド:ケトン 次の甲殻類と属する科の正しい組み合わせを選びなさい ケガニ:クリガニ科 タカアシガニ:クモガニ科 ベンケイガニ:イワガニ科 次の星座と、そのアルファ星の正しい組み合わせを選びなさい みなみのうお座:フォーマルハウト みなみのかんむり座:アルフェッカ・メリディアナ みなみじゅうじ座:アクルックス みなみのさんかく座:アトリア 次の星座とそれを設定した天文学者の正しい組み合わせを選びなさい やまねこ座:ヘベリウス くじゃく座:ケイセルとデ・ハウトマン きりん座:プランシウス 次のカルボン酸とその分類の正しい組み合わせを選びなさい 酢酸:低級飽和脂肪酸 アクリル酸:低級不飽和脂肪酸 パルミチン酸:高級飽和脂肪酸 オレイン酸:高級不飽和脂肪酸 次の文字列を組み合わせてガの名前にしなさい カシワ:マイマイ ブドウ:スズメ キマダラ:コウモリ 次のプログラミング言語の作者とその技術者が開発したものの正しい組み合わせを選びなさい ジェームズ・ゴスリン:Java デニス・リッチー:C言語 ラリー・ウォール:Perl ジョン・ケムニー:BASIC アラン・カルメラウアー:PROLOG ジョン・マッカーシー:LISP グレース・ホッパー:COBOL 二クラウス・ビルト:パスカル 次の国と最初に打ち上げた人工衛星の正しい組み合わせを選びなさい イギリス:プロスペロ フランス:A-1 旧ソ連:スプートニク1号 中国:東方紅 次の植物と、その和名の正しい組み合わせを選びなさい シクラメン:カガリビバナ ミモザ:ギンヨウアカシア スイートピー:ジャコウエンドウ チューリップ:ウッコンコウ マーガレット:モクシュンギク 次の原子炉の種類とそのアルファベットの略称の正しい組み合わせを選びなさい 加圧水型軽水炉:PWR 沸騰水型軽水炉:BWR 改良型沸騰水型軽水炉:ABWR 改良型加圧水型軽水炉:APWR 高速増殖炉:FBR 新型転換炉:ATR 高速中性子炉:FNR 次の甲殻類と属する科の正しい組み合わせを選びなさい タカアシガニ:クモガニ科 ベンケイガニ:イワガニ科 シオマネキ:スナガニ科 次のものの基準を意味する「度量衡」の3文字とそれが表すものの正しい組み合わせを選びなさい 度:長さ 量:体積 衡:重さ 次の文字列を組み合わせてホルストの組曲『惑星』に収録されている曲のタイトルにしなさい 水星、:翼のある使者 金星、:平和をもたらす者 火星、:戦争をもたらす者 木星、:快楽をもたらす者 土星、:老いをもたらす者 天王星、:魔術師 海王星、:神秘主義者 次の星の和名とその星の一般名の正しい組み合わせを選びなさい 布良星:カノープス 真珠星:スピカ 酒酔星:アンタレス 次の宇宙に関する理論とその主な提唱者の正しい組み合わせを選びなさい インフレーション理論:佐藤勝彦 定常宇宙論:フレッド・ホイル サイクリック宇宙論:ポール・スタインハート 次の天体とその最大のクレーターの正しい組み合わせを選びなさい 火星:ホイヘンス 月:ヘルツシュプルング 金星:ミード 水星:レンブラント 次の天文学者とその出身国の正しい組み合わせを選びなさい ジョン・ドレイヤー:デンマーク ペトルス・プランシウス:オランダ ジェローム・ラランド:フランス ウィリアム・ハーシェル:ドイツ 次の太陽系の天体とその特徴の正しい組み合わせを選びなさい ガニメデ:太陽系最大の衛星 タイタン:大気を持つ衛星 エリス:太陽系最大の準惑星 パラス:メインベルト最大の小惑星 次の星座とその特徴の正しい組み合わせを選びなさい こうま座:全天で2番目に小さい こぐま座:北極星がある こじし座:α星がない 次の星座とそれを設定した天文学者の正しい組み合わせを選びなさい いっかくじゅう座:プランシウス りゅう座:プトレマイオス ほうおう座:ケイセルとデ・ハウトマン 次の植物と、それが属する科の正しい組み合わせを選びなさい ミラクルフルーツ:アカテツ科 スターフルーツ:カタバミ科 ドラゴンフルーツ:サボテン科 ジャックフルーツ:クワ科 次の恐竜の化石と発掘された場所の正しい組み合わせを選びなさい モシリュウ:岩手県岩泉町 フクイラプトル:福井県勝山市 ワキノサウルス:福岡県宮若市 ミフネリュウ:熊本県御舟町 フタバスズキリュウ:福島県いわき市 サンチュウリュウ:群馬県神流町 トバリュウ:三重県鳥羽市 カガリュウ:石川県白山市 次のソ連の宇宙開発で打ち上げられた宇宙船と達成した業績の正しい組み合わせを選びなさい ルナ1号:世界初の人工惑星 ルナ2号:世界初の月面衝突 ルナ3号:世界初の月裏側撮影 ルナ9号:世界初の月面軟着陸 次の天球上の座標とそれが存在する星座の正しい組み合わせを選びなさい 黄道北極:りゅう座 黄道南極:かじき座 銀河北極:かみのけ座 銀河南極:ちょうこくしつ座 次の魚と英語での呼び名の正しい組み合わせを選びなさい サバ:mackerel ニシン:herring サンマ:saury カツオ:bonito ヒラメ:flounder 次の動物とその英語名の正しい組み合わせを選びなさい カモノハシ:platypus イタチ:weasel アライグマ:raccoon リス:squirrel 次の植物とその名前の由来となった人物の国籍の正しい組み合わせを選びなさい ダリア:スウェーデン ガーベラ:ドイツ ポインセチア:アメリカ 次の細胞と日本語名の正しい組み合わせを選びなさい iPS細胞:人工多能性幹細胞 STAP細胞:刺激惹起性多能性獲得細胞 ES細胞:胚性幹細胞 次の日本のロケットと初めて打ち上げられた場所の正しい組み合わせを選びなさい H-2ロケット:種子島宇宙センター カッパロケット:秋田ロケット発射場 ミューロケット:内之浦宇宙空間観測所 次の天文学の賞とそれを贈っている団体の正しい組み合わせを選びなさい コプリ・メダル:イギリス王立協会 ブルース・メダル:太平洋天文学会 レオナード・メダル:国際隕石学会 次の動物とその別名の正しい組み合わせを選びなさい パームシベット:マレージャコウネコ マングース:ネコイタチ ビンツロング:クマネコ 次のハーブに使われる植物と属している科の正しい組み合わせを選びなさい レモングラス:イネ科 レモンバーム:シソ科 レモンバーベナ:クマツヅラ科 次の文字列を組み合わせてマーキュリー計画に参加しマーキュリー・セブンと呼ばれた宇宙飛行士の名前にしなさい アラン:シェパード スコット:カーペンター ウォルター:シラー (他にガス・グリソム、ジョン・グレン、ゴードン・クーパー、ディーク・スレイトン) 次の鉱石と不規則に割れた断面の特徴の正しい組み合わせを選びなさい 石炭:平坦状 黒曜石:貝殻状 カンラン石:鋸刃状 ボーキサイト:土状 次のビタミンと人体における働きの正しい組み合わせを選びなさい ビタミンB1:糖質の代謝 ビタミンB6:アミノ酸の代謝 ビタミンB12:赤血球の合成 次のビタミンと人体における働きの正しい組み合わせを選びなさい ビタミンA:視力の維持 ビタミンC:抗酸化作用 ビタミンK:血液凝固 次の合金と、その開発者の正しい組み合わせを選びなさい パーマロイ:C・W・エルメン ステライト:エルウッド・ヘインズ ジュラルミン:アルフレッド・ウィルム センダスト:増本量 次の海の生物と英語での呼び名の正しい組み合わせを選びなさい ナマコ:sea cucumber フナムシ:sea slater ウニ:sea urchin イソギンチャク:sea anemone ウミウシ:sea slug 次の生物の分類とその日本語名の正しい組み合わせを選びなさい ネクトン:遊泳生物 ベントス:底生生物 ニューストン:水表生物 総計 - ; 今日 - ; 昨日 - ;
https://w.atwiki.jp/tanaka_mohs/pages/81.html
部品構造 大部品 栄養学 RD 21 評価値 7部品 栄養学とは 部品 欠乏症・過剰症 部品 食事摂取基準 大部品 栄養素 RD 12 評価値 6大部品 エネルギー産生栄養素 RD 7 評価値 5部品 エネルギー産生栄養素とは 大部品 炭水化物 RD 3 評価値 3部品 炭水化物とは 部品 糖質 部品 食物繊維 部品 脂質 大部品 蛋白質 RD 2 評価値 2部品 蛋白質とは 部品 アミノ酸 大部品 微量栄養素 RD 4 評価値 3部品 微量栄養素とは 部品 ビタミン 大部品 無機質 RD 2 評価値 2部品 無機質とは 大部品 微量ミネラル RD 1 評価値 1部品 鉄 部品 水 大部品 栄養素の生理 RD 6 評価値 4大部品 栄養感覚 RD 3 評価値 3部品 栄養感覚とは 部品 味覚 部品 空腹感 部品 消化 部品 吸収 部品 排泄 部品定義 部品 栄養学とは 栄養学(science of nutrition)とは、食品の持つ栄養素やその働きについて、科学的方法に基づいて系統的に研究・教育する学問である。 栄養学は生命科学の一分野である。 栄養学の領域には、基礎栄養学・食物栄養学・臨床栄養学・公衆栄養学などがある。 基礎栄養学(basic nutrition)とは、栄養の基礎的問題を課題とする学問である。 食物栄養学(food nutrition)とは、食物を中心とした栄養学である。 臨床栄養学(clinical nutrition)とは、個々の知類を対象とした栄養学である。 公衆栄養学(community nutrition)とは、集団や地域を対象とした栄養学である。 /*/ 栄養学は、保険・医療・福祉など、さまざまな領域に影響をおよぼす。 たとえば、栄養の改善によって不健康な知類を減らすことで、医療費や介護費を減少させられる。 とくに人知類のような雑食の動物は、さまざまな食品からどの食品をどれくらい食べれば生きていけるのかという知識が必要である。 /*/ 栄養素(nutrient)とは、生命を維持し、生活現象を営むため、外界から摂取しなければならない物質のことである。 生活現象とは、生きている生物に限ってみられる物質代謝・生長・生殖・運動・知覚などの現象のことである。 生活現象は、生命現象とも呼ばれる。 /*/ 植物が摂取する主な栄養素は、窒素・リン・カリウムが挙げられる。 動物が摂取する栄養素は、大別すると、有機栄養素と無機栄養素がある。 有機栄養素には、糖質・脂質・蛋白質・ビタミンがある。 部品 欠乏症・過剰症 知類を含む生物の栄養状態は、栄養が過剰でも不足でもない適正状態を中心に、欠乏状態と過剰状態に大別できる。 /*/ 欠乏状態は、欠乏症と潜在性の欠乏状態に分けられる。 栄養欠乏症とは、栄養素の著しい欠乏が長期におよび、心身に異常が現れた状態である。 潜在性の欠乏状態とは、健康な状態と欠乏症との境界にあり、栄養素の摂取量が不足し、さまざまな不定愁訴が現れやすくなっている状態である。 不定愁訴(indefinite complaint)とは、はっきりした理由や原因がわからない体調不良を訴える状態のことである。 ここでいう体調不良とは、たとえば、手足のふるえ・しびれ・めまい・発汗・動悸・頻尿・肩こり・不眠などである。 /*/ 過剰状態は、過剰症と潜在性の過剰状態に分けられる。 栄養過剰症とは、特定の食品を大量に摂取することで、栄養素の過剰摂取が長期におよび、心身に異常が現れた状態である。 潜在性の過剰状態とは、健康な状態と過剰症との境界にあり、栄養素の摂取量が過剰で、さまざまな非感染性疾患が誘発されやすい状態である。 非感染性疾患(noncommunicable diseases)とは、循環器疾患や糖尿病など、感染性ではない疾患の総称である。 /*/ 栄養について、同じ者が欠乏状態かつ過剰状態という状態は起こりえる。 たとえば、糖質や資質については過剰摂取だが、ビタミンについては摂取不足という場合である。 このように、同じ者や同じ集団の中で、過剰栄養と低栄養が混在する状態を「栄養不良の二重負荷(double burden malnutrition)」と呼ぶ。 栄養不良の二重負荷は、経済状況や生活習慣の変化など、さまざまな要因によって起こる複雑な問題である。 そのため、栄養不良の二重負荷を解決することは難しく、各藩国の取り組みによって徐々に改善する必要がある。 部品 食事摂取基準 栄養素の摂取不足を回避するための指標として、推定平均必要量・推奨量・目安量などの基準値がある。 また、栄養素の過剰摂取による健康障害を回避するため、耐容上限量の指標がある。 /*/ 推定平均必要量(estimated average requirement)とは、ある対象集団において測定された必要量の分布に基づいて、母集団における必要量の平均値の推定値を示した指標のことである。 つまり推定平均必要量とは、ある集団の平均摂取量がこの値の近似値であれば、半数の者が必要量を満たし、残りの半数の者が必要量を満たさないと推定できる摂取量である。 推定平均必要量は、摂取不足の回避が目的であるが、ここでいう不足の定義は栄養素によって異なる。 /*/ 推奨量(recommended dietary allowance)とは、ある対象集団において測定された必要量の分布に基づいて、母集団に属するほとんどの者が充足する量のことである。 推奨量は、推定平均必要量と推奨量算定係数を用いて算出される。 推奨量が満たされていれば、対象集団に属するほとんどの者は欠乏症を予防できる。 そのため、栄養素の摂取を回避する際は、推奨量を目標とする。 /*/ 目安量(adequate intake)とは、推定平均必要量を測定できるほど科学的根拠が得られていない栄養素に対し、ある一定の栄養状態を維持するために十分な量のことである。 目安量は基本的に、多数の健康な者を対象とし、栄養素摂取量を観察した疫学的研究によって算定される。 /*/ 耐容上限量(tolerable upper intake level)とは、健康障害をもたらすおそれがないとみなされる習慣的な摂取量の上限のことである。 つまり、耐容上限量を超えて摂取し続けると過剰摂取によって生じる健康障害の危険性が高まることになる。 耐容上限量は、健康障害非発現量と最低健康障害発現量との間に存在する。 /*/ 健康障害非発現量(no observed adverse effect level)とは、健康障害が発現しないことが知られている習慣的な摂取量の最大値のことである。 /*/ 最低健康障害発現量(lowest observed adverse effect level)とは、健康障害が発現したことが知られている習慣的な摂取量の最小値のことである。 /*/ 種族・年齢・性別・傷病などにより、これらの指標で示される摂取量は変わる。 たとえば、同じ種族・年代・性別の者であっても、活発な運動習慣をもつ者は、静的な活動が中心の者よりも、多くのエネルギー産生栄養素の摂取が必要である。 また同じ年代の人知類の女性でも妊婦や授乳婦の場合、そうではない女性よりも、蛋白質やビタミンなどを多く摂取する必要がある。 妊娠の初期・中期・後期で必要な摂取量が変わる栄養素もある。 ただし、妊婦が過剰摂取することで胎児に悪影響を与える栄養素もあるため、注意が必要である。 なお、これらの指標で示される摂取量は、最新の研究結果を反映し、適切となるよう定期的に見直される。 部品 エネルギー産生栄養素とは エネルギー産生栄養素(energy-providing nutrients)とは、食物中に含まれる身体に必要な栄養素のうち、エネルギー源となる栄養素の総称である。 エネルギー産生栄養素は、摂取量が多いため、マクロ栄養素(macronutrient)とも呼ばれる。 エネルギー産生栄養素は、炭水化物・脂質・蛋白質に分類できる。 /*/ エネルギー換算係数とは、炭水化物・脂質・蛋白質を摂取した場合、各成分1グラム当たりの利用エネルギー量のことである。 エネルギー換算係数は、炭水化物・脂質・蛋白質を1グラムを空気中で燃焼させた際に発生する熱量とは異なる。 たとえば、紙を燃やせば熱エネルギーになる。 しかし、人知類は紙の成分であるセルロースの分解酵素をもたない。 そのため、紙を食べてもエネルギーにできない。 エネルギー換算係数は、その藩国や種族の平均的な食事内容から消化・吸収率を算定される。 部品 炭水化物とは 炭水化物(carbohydrate)とは、エネルギー産生栄養素のひとつで、炭素・水素・酸素の元素から構成される化合物である。 炭水化物を多く含む食物に、穀物やイモ類がある。 穀物とは、農作物のうち、種子を食用として収穫するために栽培される作物や、その種子の総称である。 穀物(grain)には、米・麦・粟・稗・豆・黍などがある。 穀物から作られるパンや麺類にも、炭水化物が多く含まれる。 /*/ 炭水化物には、糖質と食物繊維がある。 部品 糖質 糖質(glucide)とは、糖を主成分とする物質の総称で、動物の消化酵素で消化され、エネルギー源となる。 糖質は、糖類(saccharide)とも呼ばれる。 糖質は、単糖類・少糖類・多糖類に分類できる。 /*/ 単糖類(monosaccharide)とは、加水分解によってそれ以上低分子の糖に分解できない糖類のことである。 単糖類には、ブドウ糖(glucose)・果糖(fructose)・ガラクトース(galactose)などがある。 /*/ 多糖類(polysaccharide)とは、単糖類やその誘導体が、数分子から万を超える数まで脱水縮合して生じた分子の総称である。 多糖類は、消化性多糖類と難消化性多糖類に分類できる。 消化性多糖類には、デンプンやグリコーゲンなどがある。 難消化性多糖類は、食物繊維の仲間である。 /*/ 少糖類(oligosaccharide)とは、多糖類ほどは分子量が大きくない糖質である。 少糖類と多糖類を分類する境界は、結合した単糖類やその誘導体の数が、だいたい10個以下か・10個より多いかである。 少糖類は、オリゴ糖とも呼ばれる。 天然に存在する糖の多くは、二糖類である。 二糖類とは、ふたつの単糖類からなる糖質のことである。 二糖類には、蔗糖・麦芽糖・乳糖などがある。 蔗糖(sucrose)は、一般に砂糖とも呼ばれる。 麦芽糖(maltose)は、水飴の主成分である。 乳糖(lactose)は、牛乳に含まれる成分である。 二糖類は、少糖類に含まれる。 /*/ 一般的な人知類の食事の構成比率は、エネルギー比で糖質が過半数を占める。 ただし、摂取した糖質の大部分がエネルギー源として消費されるため、人体を構成する成分として、糖質は1パーセント以下である。 糖質が不足すると集中力の減少や疲労感が見られ、意識障害を起こすこともある。 糖質を過剰に摂取した場合、消費されなかった糖質が中性脂肪として蓄積され、肥満の原因となる。 部品 食物繊維 食物繊維(dietary fiber)とは、動物の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分のことである。 消化酵素(digestion enzyme)とは、生体内で食物を消化する酵素の総称である。 食物繊維は、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維に大別できる。 /*/ 水溶性食物繊維には、ペクチンやイヌリンなどがある。 ペクチン(pectin)とは、柑橘類の皮やリンゴなどに多く含まれる食物繊維で、増粘安定剤として加工食品に添加することが認められている。 イヌリン(inulin)とは、ゴボウやキクイモなどキク科植物の根に多く含まれる食物繊維で、腸内細菌が利用できる。 水溶性食物繊維を摂取することによって、「コレステロールの吸収を抑制する」「グルコースの吸収を穏やかにする」などの効果があるとされている。 /*/ 水溶性食物繊維には、セルロース・ヘミセルロース・リグニンなどがある。 セルロース・ヘミセルロース・リグニンは、いずれも木材・草・竹・稲わらなどの植物の主要な成分である。 不溶性食物繊維を摂取することによって、「便のかさを増やす」「腸内環境を改善する」などの効果があるとされている。 牛・羊・山羊などの反芻動物は、セルロースを糖に分解する微生物が胃の中にいるため、セルロースを消化できる。 また、シロアリやカミキリムシなどの昆虫、カタツムリもセルロースを消化できる。 このように、人知類以外の動物の中には、食物繊維をエネルギー源として消化できるものもいる。 部品 脂質 脂質(lipid)とは、生体成分のうち、水に溶けにくく、エーテル・クロロホルム・ベンゼン・エタノールなどの有機溶媒に溶ける物質の総称である。 脂質は、常温で液体のものを油、固体のものを脂と呼ばれる。 脂質は、体内では水分の次に多く含まれており、単純脂質・複合脂質・誘導脂質に大別できる。 /*/ 単純脂質(simple lipid)とは、脂肪酸とアルコールの炭素・水素・酸素の原子から構成される脂質の総称である。 代表的な単純脂質として、中性脂肪がある。 /*/ 複合脂質(complex lipid)とは、脂肪酸とアルコールの炭素・水素・酸素の原子以外に、リン・窒素・硫黄などの原子を含む脂質の総称である。 代表的な複合脂質として、リン脂質や糖脂質がある。 /*/ 誘導脂質(derived lipid)とは、単純脂質や複合脂質が加水分解してできた化合物のうち、水に溶けにくく、有機溶媒に溶ける物質の総称である。 代表的な誘導脂質として、脂肪酸やステロイドなどがある。 脂肪酸は、さらに二重結合の有無によって、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別できる。 不飽和脂肪酸は、植物や魚の脂に多く含まれる脂肪酸である。 二重結合がひとつの不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸と呼ばれる。 また二重結合が複数ある不飽和脂肪酸は、多価不飽和脂肪酸と呼ばれる。 α-リノレン酸・リノール酸・アラキドン酸などの多価不飽和脂肪酸は、人知類の体内で合成できないか、合成量が少ないため、必須脂肪酸と呼ばれている。 不飽和脂肪酸は、熱や光で酸化しやすいため、食物として摂る場合、揚げ物や炒め物よりドレッシングなどが適している。 /*/ 藩国の食文化によって異なるが、現代のにゃんにゃん共和国において、通常の食生活で脂質が不足することはないと考えられている。 摂取する脂質の量を極端に減らすと、肌が乾燥しやすくなる。 逆に、脂質を過剰に摂取すると、肥満や高脂血症などの原因となる。 脂質を多く含む食品として、バターやマヨネーズなどがある。 部品 蛋白質とは 蛋白質(protein)とは、アミノ酸がペプチド結合で連結された高分子化合物である。 生体を構成する成分として、蛋白質は、水分の次に多い。 蛋白質は、筋肉・骨・血液など、体を構成する主成分である。 蛋白質は、体内でさまざまな役割を営み、機能性蛋白質・貯蔵蛋白質・構造蛋白質に大別できる。 機能性蛋白質は、さらに酵素蛋白質・輸送蛋白質・収縮運動蛋白質・調整蛋白質・防御蛋白質に分類できる。 食事によって摂取した蛋白質は、消化されてアミノ酸として吸収される。 吸収されたアミノ酸の一部が、筋肉を構成する蛋白質に利用される。 蛋白質の摂取量が不足すると、体力の低下や貧血などの悪影響があるとされている。 /*/ クワシオルコル(kwashiorkor)とは、蛋白質の摂取不足による蛋白質欠乏症である。 クワシオルコルは、発展途上国の小児に多い。 クワシオルコルは、エネルギー不足よりも蛋白質の欠乏した食事に由来する栄養失調である。 クワシオルコルになると、髪が赤くなり、皮膚が暗赤色を呈する。 クワシオルコルの患者は、著名な筋萎縮にもかかわらず、皮下脂肪が比較的保たれ、脂肪肝をみとめる。 /*/ 消耗症(marasmus)とは、蛋白質とエネルギーの摂取不足によって起こる栄養障害である。 クワシオルコルにエネルギーの欠乏症を加えたものが、消耗症である。 消耗症は、食糧事情の悪い地域に多い。 消耗症の患者は、著名な痩せにもかからわず、腹部が膨満する。 消耗症になると、皮下脂肪がなくなり、筋肉が萎縮する。 部品 アミノ酸 アミノ酸(amino acid)とは、ひとつの分子内にアミノ基とカルボキシル基を有する化合物の総称。 アミノ酸はアミノ基の位置によって、「α-アミノ酸」「β-アミノ酸」「γ-アミノ酸」などと呼ばれる。 自然界には様々なアミノ酸が存在するが、蛋白質は基本的にL体の立体構造を有する20種類のα-アミノ酸で構成されている。 L体とは、D体の鏡像異性体である。 鏡像異性体(enantiomer)とは、掌性をもつ分子の異性体である。 異性体(isomer)とは、同じ分子式だが、異なった物理的・化学的性質をもつ化合物のことである。 掌性(chirality)とは、ある分子の立体構造において、その分子とその鏡像とが互いに重なり合わない性質のことである。 掌性は、分子の回映対称の欠如による性質である。 /*/ 蛋白質を構成するアミノ酸は、必須アミノ酸と非必須アミノ酸に分類できる。 /*/ 必須アミノ酸とは、体内で合成されないアミノ酸のことである。 体内で合成できるが、必要量を合成できないアミノ酸を必須アミノ酸に含む場合もある。 人知類の場合、バリン・ロイシン・イソロイシン・リジン・スレオニン・ヒスチジン・トリプトファン・フェニルアラニン・メチオニンの9種類が必須アミノ酸である。 犬知類や猫知類の場合、必須アミノ酸の種類が人知類より多い。 必須アミノ酸は、不可欠アミノ酸とも呼ばれる。 /*/ 非必須アミノ酸とは、体内で合成されるアミノ酸のことである。 人知類の場合、グリシン・アラニン・セリン・アスパラギン酸・アスパラギン・グルタミン酸・グルタミン・アルギニン・システイン・チロシン・プロリンの11種類が非必須アミノ酸である。 ただし、アルギニンは速やかに分解されるため、必要量を合成できない子どもの場合、必須アミノ酸となっている。 非必須アミノ酸は、可欠アミノ酸とも呼ばれる。 /*/ アミノ酸スコアとは、食品に含まれる必須アミノ酸の含有バランスを評価する指標である。 アミノ酸スコアとは、必須アミノ酸のうち、もっとも含有量が少ない必須アミノ酸の水準に制限される。 食品のアミノ酸スコアが低ければ、その食品を食べても、摂取したアミノ酸が体内の蛋白質に利用されにくくなる。 アミノ酸スコアは食品単体の評価であるため、アミノ酸スコアが低い食品であっても、足りない必須アミノ酸を他の食品から補うことで、摂取したアミノ酸が体内の蛋白質に利用されやすくできる。 部品 微量栄養素とは 微量栄養素(micronutrient)とは、必要な摂取量が微量だが、心身の発達や代謝機能を適切に維持するために必要な栄養素のことである。 微量栄養素には、ビタミンと無機質がある。 部品 ビタミン ビタミン(viamin)とは、炭水化物・脂質・蛋白質・無機質以外のもので、正常な発育や代謝の維持に必要な有機物のうち、体内で合成されないか、合成されても必要な量に足りないものである。 ビタミンは、脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに大別できる。 /*/ ビタミン欠乏症(avitaminosis)とは、ビタミンを含む食品の摂取不足・吸収障害・必要量の増加などで起こる症状である。 ビタミン欠乏症は、一次性欠乏症と二次性欠乏症に分類できる。 一次性欠乏症とは、食事としての摂取量の不足によるビタミン欠乏症である。 二次性欠乏症とは、吸収障害・利用障害などによるビタミン欠乏症である。 二次性欠乏症は、吸収不良症候群や肝胆道疾患、薬剤などにより生じる。 ビタミン欠乏症は、欠乏するビタミンの投与で、劇的に改善するが、他のものでは代用できない。 二次性欠乏症では、ビタミン補給に加え、原疾患の治療もあわせておこなう必要がある。 /*/ プロビタミン(provitamin)とは、生体内の反応や紫外線照射などでビタミンに変化する化合物である。 たとえば、ビタミンAに変化するカロテンがある。 /*/ ビタミンと類似した生理作用をもつ物質に、ビタミン様作用物質がある。 ビタミン様作用物質(vitamin-like active substance)とは、ビタミンと同様に、生理的に必要であり、微量で有効な有機化合物であるが、体内で生合成できるため、必ずしも栄養素として摂取する必要がない一群の物質である。 /*/ 脂溶性ビタミン(lipid-soluble vitamin、fat-soluble vitamin)とは、水に溶けにくいイソプレン(isoprene)の誘導体である。 脂溶性ビタミンは、体内で脂質とともに代謝され、肝臓や脂肪組織に貯蔵される。 脂溶性ビタミンは、尿中には排泄されず、胆汁中に出現しやすく、排便中に排泄される。 脂溶性ビタミンを過剰に摂取すると、貯蔵組織に蓄積し、ビタミン過剰症(hypervitaminosis)と呼ばれる中毒症状を起こす。 脂溶性ビタミンには、ビタミンAやビタミンEなどがある。 /*/ 水溶性ビタミン(water-soluble vitamin)とは、水に溶け、一般に血液などの体内の液性部分に分布するビタミンである。 水溶性ビタミンの血清濃度が組織の飽和濃度を超えると、尿中に排泄される。 水溶性ビタミンを過剰に摂取しても排泄されるため、一般的に毒性は低い。 水溶性ビタミンには、ビタミンB群やビタミンCなどがある。 部品 無機質とは 栄養学において、無機質(mineral)とは、生体を構成する主要な元素、酸素・炭素・水素・窒素以外のものの総称である。 無機質は、体内で合成できないため、食物として摂る必要がある。 無機質の中で、栄養素として欠かせないことが確定しているものを必須ミネラルと呼ぶ。 必須ミネラルは、多量ミネラルと微量ミネラルに大別できる。 /*/ 多量ミネラルは、必須ミネラルのうち、必要な摂取量が多い無機質のことである。 多量ミネラルには、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リンなどがある。 /*/ 微量ミネラルは、必須ミネラルのうち、必要な摂取量が少ない無機質のことである。 微量ミネラルには、鉄・亜鉛・銅・ヨウ素などがある。 /*/ ミネラルの主な働きは、よっつに整理できる。 ひとつ目は、骨や歯など硬組織を形成する働きである。 硬組織の形成に関与するミネラルに、カルシウム・リン・マグネシウムなどがある。 ふたつ目は、蛋白質や脂質の成分となる働きである。 ふたつ目の働きに関与するミネラルに、リンや鉄などがある。 みっつ目は、生体機能の調整をおこなう働きである。 生体機能の調整とは、具体的には浸透圧の調整や酸塩基平衡、筋肉や神経などの刺激に関与するものである。 生体機能の調整に関与するミネラルに、カルシウム・リン・カリウム・ナトリウム・塩素などがある。 よっつ目は、酵素の補助因子やホルモンの成分となる働きである。 よっつ目の働きに関与するミネラルに、マグネシウム・銅・亜鉛・マンガンなどがある。 /*/ ミネラルもビタミンと同様に、摂取量の不足や過剰などによって、心身に悪影響を与える。 部品 鉄 鉄(iron)とは、元素記号Fe、原子番号26の元素である。 栄養素として鉄は、人知類を含む多くの生命体の正常な生理機能にとって、必要不可欠な必須ミネラルである。 たとえば、植物の光合成の働きは葉緑素によるものだが、この葉緑素の合成には鉄が必要である。 また、生体活動の源となるエネルギーを産生しているミトコンドリアが働くために最も大切なミネラルである。 人知類の体内にある鉄は、その過半数がヘモグロビンに存在する。 また、ミオグロビンなどにも少量の鉄がある。 /*/ ヘモグロビン(hemoglobin)とは、赤血球中に存在するヘム蛋白質である。 グロビン(globin)という蛋白質に、ヘム鉄が結合したものがヘモグロビンである。 ヘモグロビンは、鉄原子に酸素を着脱することで、肺で受け取った酸素を、全身の細胞へ運搬する役割を担っている。 また、ヘモグロビンは弱酸としての性質によって、二酸化炭素の運搬にも重要な役割を果たす。 鉄が不足すると、ヘモグロビンを合成できないため、赤血球自体が小さくなり、赤血球の数も減少する。 ヘモグロビンのグロビン各鎖は、それぞれ異なった遺伝子の支配を受けている。 その遺伝子に変異が起こると、その支配下のグロビン各鎖に質的・量的異常をまねく。 ヘモグロビンは、血色素(blood pigment)とも呼ばれる。 /*/ ミオグロビン(myoglobin)とは、筋肉組織に存在する蛋白質である。 ミオグロビンは、筋肉への酸素供給を助ける役割を担っている。 そのため、筋肉中のミオグロビンが減ることで、筋力低下や疲労感といった症状が起こる。 ミオグロビンは、筋肉ヘモグロビン(muscle hemoglobin)とも呼ばれる。 /*/ 栄養素として、食事由来の鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄が存在する。 また、鉄の栄養補助食品には、ヘム鉄・非ヘム鉄・キレート鉄が存在する。 /*/ ヘム鉄(heme iron)とは、ポルフィリンに配意した鉄のことである。 ポルフィリン(porphyrin)とは、4個のピロールがメチル基によって結合した環状テトラピロール誘導体である。 ヘム鉄は、ヘモグロビンやミオグロビンなどのタンパク質を構成し、それらの機能の中核を担っている。 栄養素としてのヘム鉄は、主にヘモグロビンに由来し、赤身肉・魚・鶏肉などヘモグロビンを含む動物性食品にみられる。 ヘム鉄は専用の吸収経路があるため、胃腸にやさしく、通常、非ヘム鉄より吸収されやすい。 /*/ 非ヘム鉄(non-heme iron)とは、レンズ豆やエンドウ豆などの植物性食品に含まれる鉄である。 非ヘム鉄は、phの低い胃酸によって吸収されやすくなり、十二指腸を中心とした上部空腸から吸収される。 phとは、溶液中の水素イオンの濃度を示す指数である。 pH7が中性を示し、ph7未満が酸性、ph7超過が塩基性となる。 胃酸が出ていない場合や制酸剤で胃酸を中和した場合、腸管などに炎症がある場合、非ヘム鉄は吸収されにくくなる。 鉄欠乏が重度になるほど、胃腸の粘膜の状態も悪くなっていることがほとんどであるため、そこに非ヘム鉄を摂取すると、腸から吸収されなかった鉄がさらに腸内環境を悪化させるおそれがある。 非ヘム鉄の吸収率は、食品中のさまざまな成分によって大きく左右される。 ビタミンCや食肉の蛋白質は、非ヘム鉄の吸収を向上させる。 タンニン・蓚酸・フィチン酸などは、非ヘム鉄の吸収を妨げる。 タンニン(tannin)と蓚酸塩(oxalic acid)は、紅茶・緑茶・コーヒーなどに多く含まれている。 フィチン酸(phytic acid)を含む食品は、米・麦などの穀類や大豆などである。 非ヘム鉄の吸収経路は、亜鉛・カルシウム・銅などの吸収と競合する。 そのため、牛乳とともに非ヘム鉄を摂取すると、牛乳に含まれるカルシウムによって、非ヘム鉄の吸収が妨げられる。 非ヘム鉄は、無機鉄とも呼ばれる。 /*/ キレート鉄とは、非ヘム鉄をアミノ酸やクエン酸で挟み込んだ、天然には存在しない鉄である。 キレート鉄は、アミノ酸の吸収経路から能動的に吸収される。 そのため、吸収効率が非常に高い。 ヘム鉄と非ヘム鉄は、体内の鉄貯蔵量が多ければ、過剰摂取による毒性作用を防ぐため、吸収率が低下する。 しかし、キレート鉄はアミノ酸の吸収経路から吸収されるため、吸収量の調整機構がない。 鉄の過剰摂取は胃腸障害などを起こすため、キレート鉄を摂取する際は注意を要する。 なお、キレート鉄を過剰摂取しなければ、胃腸への負担は少ない。 /*/ 鉄の過剰症として、ヘモクロマトーシスが知られている。 ヘモクロマトーシス(hemochromatosis)とは、体内の鉄の蓄積が過剰になり、鉄が組織に沈着し、肝臓・膵臓・心臓・甲状腺で臓器障害を引き起こす疾患である。 ヘモクロマトーシスは、血清鉄も非常に高値を示す。 皮下に鉄が沈着、皮膚の色が青銅色を呈し、糖尿病を併発するため、ヘモクロマトーシスは青銅色糖尿病(bronzed diabetes)やブロンズ糖尿病とも呼ばれる。 また、ヘモグロビンが血色素と呼ばれるため、ヘモクロマトーシスは血色素症とも呼ばれる。 ヘモクロマトーシスの治療には、鉄排泄促進薬の投与や瀉血で、過剰に蓄積された体内の鉄を除去する方法がある。 瀉血(bloodletting、exsanguination)とは、治療目的で適切な量の血液を注射器などで取り除くことである。 静脈を針などで刺す瀉血は、刺絡と呼ばれる。 刺絡の絡は、静脈を意味する。 ヘモクロマトーシスは、遺伝性ヘモクロマトーシスと続発性ヘモクロマトーシスに分けられる。 /*/ 遺伝性ヘモクロマトーシス(hereditary hemochromatosis)は、鉄代謝の遺伝子疾患が原因のヘモクロマトーシスである。 遺伝性ヘモクロマトーシスは、変異した遺伝子によって、さらに細かく分類できる。 遺伝性ヘモクロマトーシスは、原発性ヘモクロマトーシス(primary hemochromatosis)とも呼ばれる。 /*/ 続発性ヘモクロマトーシス(secondary hemochromatosis)とは、鉄の吸収亢進や頻回の輸血、貧血の治療で投与された鉄の過剰摂取などに起因するヘモクロマトーシスである。 /*/ 鉄欠乏性貧血(iron deficiency anemia)とは、鉄の欠乏によって生じる貧血である。 鉄欠乏性貧血の原因は、ほとんどの場合、失血である。 最も頻度の高い原因は、慢性の不顕性出血である。 たとえば、消化性潰瘍や悪性腫瘍など、消化管からの出血が該当する。 人知類のような月経のある一部の哺乳動物の場合、閉経前の女性は、月経による累積失血が鉄欠乏性貧血の一般的な原因である。 このほか、鉄摂取量の減少、鉄吸収の低下、鉄需要の増大などが鉄欠乏性貧血の原因となる。 /*/ 貧血に至らない鉄欠乏であっても、さまざまな身体症状や精神症状が起こり得る。 /*/ 鉄欠乏にみられる特異的な身体症状としては、爪の扁平化・脆弱化がある。 とくに重度の鉄欠乏では、匙状爪となる。 匙状爪(spoon nail)とは、爪甲が陥凹し、スプーンのように反り返ることである。 /*/ 鉄欠乏にみられる特異的な精神症状としては、異食症がある。 異食症(pica)とは、非栄養性物質を食べたいという異常な欲求を示す病態である。 とくに異常なほど氷を食べる異食症を、氷食症(pagophagia)と呼ぶ。 非栄養性物質の摂食によって食欲が満たされると、鉄摂取量のさらなる減少につながるため、注意が必要である。 なお、民間療法や宗教儀式など文化的伝統での摂食は、異食症に含まない。 /*/ 鉄欠乏が原因となる他の精神症状としては、むずむず脚症候群が挙げられる。 むずむず脚症候群(restless legs syndrome)とは、下肢や上肢などを動かしたくなる、抗いがたい衝動が生じる感覚運動疾患である。 むずむず脚症候群は、通常、上肢や下肢に皮膚の上を虫が這うようなむずむずする感覚が起こる。 眠ろうとしても、むずむず脚症候群の異常知覚を緩和する目的でその部位を按摩したり、動かしたりせざるを得ないため、重度の不眠症状を呈することが多い。 /*/ 鉄欠乏の診断には、血液を採取し、赤血球や血色素、血液中の成分などを検査する。 鉄が欠乏している場合、まず血清フェリチン濃度が低下し、次に血清鉄が低下、その後ヘモグロビン濃度が低下する。 フェリチン(feritin)とは、再利用可能な形で鉄を貯蔵するために必要な水溶性蛋白質である。 体内で鉄が不足すると、フェリチンから減ってくる。 そのため、血清フェリチン濃度は、生体に蓄積されている鉄の貯蔵量を推定する指標となる。 ただし、血清フェリチン濃度は、感染や炎症などで増加するため、鉄不足を反映しないこともある。 そのため、鉄不足の診断には、平均赤血球容積も同時に確認する必要がある。 平均赤血球容積(mean corpuscular volume)とは、ひとつの赤血球の平均的容積である。 つまり、平均赤血球容積とは、赤血球の大きさの指標である。 平均赤血球容積は、ヘマトクリット値と赤血球数から計算される。 ヘマトクリット値(hematocrit)とは、血液中に占める赤血球の容積の割合をパーセントで表したものである。 平均赤血球容積は、葉酸やコバラミンの不足によっても上昇するため、鉄不足の参考にならないこともある。 このように検査数値は複数の要因で上下する。 そのため、検査数値を適切に解釈するには、他の検索項目と照らし合わせ、なにが起きているかを推測しなければならない。 部品 水 水は、酸素と水素の化合物で、一般に栄養素には含まれないが、重要な物質である。 成年の人知類の場合、水は体重の45パーセントが細胞内、体重の15パーセントが細胞間、体重の5パーセントが血液中に存在する。 体内水分の10パーセントを失うと機能障害を生じ、20パーセントを失うと死を招く。 摂取した水分は、小腸・大腸から吸収される。 体内で代謝された水分は、腎臓から尿として、消化管から消化液として、皮膚から汗として排泄される。 部品 栄養感覚とは 栄養感覚とは、栄養素の摂取に関係する総合的な感覚のことである。 人知類の食欲は、単に空腹から発生するわけではなく、局所性栄養感覚と全身性栄養感覚が作用して発現している。 局所性栄養感覚とは、視覚・味覚・触覚・嗅覚・聴覚などのことである。 全身性栄養感覚とは、空腹感・満腹感・口渇感・嗜好などのことである。 食欲旺盛で過食の場合や、食欲不振で低栄養の場合は、さまざまな要因を調整する必要がある。 たとえば、食欲不振の原因は、運動不足・過労・不眠など生理的なものから、精神的な落ち込みや悩み事など心理的なものまでさまざまである。 また、傷病者や高齢者の場合、臓器の機能低下・機能異常、薬物の副作用も食欲不振の原因と考えられる。 食欲不振による低栄養を防ぐためには、これらの原因を取り除く必要がある。 部品 味覚 味覚(sense of taste)とは、食物の物理的・化学的性状に対する感覚である。 脊椎動物は、主に舌の味蕾中の味細胞で感受される。 人知類の場合、甘味・酸味・塩味・苦味・旨味が存在する。 辛味・渋味・あぶら味などは、痛覚や触覚の一種と考えられている。 /*/ 甘味とは、甘さに対する感覚である。 甘味を感じる食品の成分は、蔗糖やアミノ酸などがある。 /*/ 酸味とは、酸っぱさに対する感覚である。 酸味を感じる食品の成分は、クエン酸やリンゴ酸などがある。 /*/ 塩味とは、中性塩に対する感覚である。 塩味を感じる代表的な食品は、食塩である。 /*/ 苦味とは、苦さに対する感覚である。 苦味を感じる食品は、ビール・チョコレート・コーヒーなどがある。 /*/ 旨味とは、旨さに対する感覚である。 酸味を感じる食品の成分は、グルタミン酸やイノシン酸などがある。 部品 空腹感 空腹感(hunger sensation)とは、固形の食物を食べたいという欲求の表れである。 空腹感は、摂食中枢の興奮によって起こる。 摂食中枢(feeding center)とは、脳の視床下部という部位の近くにある、食物の摂取を促すように働く中枢神経系である。 空腹感は、飢餓収縮や血液中の遊離脂肪酸などが関与する。 /*/ 飢餓収縮とは、胃が空になったときに起こる強い緊張性の周期的な収縮運動である。 飢餓収縮の刺激が、胃に分布している迷走神経を通し、摂食中枢に伝えられることで空腹感を感じる。 長期間断食し栄養状態が低下すると、胃の運動が鈍くなるため、胃の内容物がなくても空腹感は感じなくなる。 /*/ 遊離脂肪酸とは、食後時間が経過し、低下した血糖値を補うため、分解・放出された体脂肪のことである。 血液中の遊離脂肪酸の刺激によって、摂食中枢が興奮すると、空腹感を感じる。 /*/ 冷気に触れて寒さを感じると、その刺激が摂食中枢に伝わり、食欲が増進する。 逆に、夏場や発熱で体温が上昇すると、食欲は減退する。 部品 消化 消化(digestion、peptization)とは、消化管内に取り入れた食物の成分を吸収されやすい最小単位、あるいはそれに近い状態まで分解することである。 消化の方法は、機械的消化・化学的消化・細菌学的消化に分類できる。 /*/ 機械的消化とは、磨砕・攪拌・移動などの作用による消化のことである。 たとえば人知類や猫知類などは、食品を咀嚼して細かく砕き、消化管の蠕動によって内容物を混合・攪拌・移動することで化学的消化を助ける。 咀嚼(mastication、chewing)とは、食物を摂取してから下顎の運動と舌や唇によって、上の歯と下の歯の間に運ばれ、食物を噛み砕くまでにおこなわれる口腔内でおこなわれている生理的過程のことである。 蠕動(peristalsis)とは、消化管などの管腔臓器で、縦走筋と輪状筋を協調して動かすことによって、その内容物を押し進める運動のことである。 機械的消化は、理学的消化とも呼ばれる。 /*/ 化学的消化とは、唾液・胃液・膵液などの消化液や小腸粘膜に存在する分解酵素による栄養素の化学反応のことである。 化学的消化には、接触消化と膜消化に分けられる。 化学的消化は、酵素的消化とも呼ばれる。 /*/ 細菌学的消化とは、腸内細菌による腐敗や発酵のことである。 細菌学的消化は、生物学的消化とも呼ばれる。 /*/ 消化によって食物が分解されることで、食物がもつ種特異性や抗原性が取り除かれる。 たとえば、人知類が牛肉を食べても人の筋肉が牛の筋肉と同じものにはならない。 牛の蛋白質を牛特有のものではないアミノ酸やペプチドに分解して吸収し、体内亜で人の蛋白質に合成するからである。 /*/ 消化器官には、口腔・胃・小腸・大腸などの臓器がある。 部品 吸収 栄養学において、吸収(absorption)とは、生体が外界から物質を取り込むことである。 人知類や猫知類など多くの高等動物の場合、吸収とは、消化器官で分解された成分が消化管壁から体内に入ることである。 栄養素が吸収される機構には、受動輸送と能動輸送がある。 /*/ 受動輸送とは、浸透や拡散の現象によって、溶解成分の濃度が高いところから低いところへと膜を通過する機構である。 /*/ 能動輸送とは、エネルギーを使い、濃度勾配に逆らって、溶解成分の濃度が低いところから高いところへ積極的に膜を通過する機構である。 部品 排泄 食物の成分は、消化・吸収され、残りは便として排泄される。 便には、「水分」「消化・吸収されなかった食物の残渣」「胆汁・酵素・粘液など消化管の生成物」「消化管上皮細胞からの剥離成分」「カルシウムや鉄など消化器官に排泄された成分」「腸内細菌」が含まれる。 便の量や排便回数は、食習慣や食事量に依存する。 食物繊維の摂取量が増大すると便量が多くなる。 提出書式 大部品 栄養学 RD 21 評価値 7 -部品 栄養学とは -部品 欠乏症・過剰症 -部品 食事摂取基準 -大部品 栄養素 RD 12 評価値 6 --大部品 エネルギー産生栄養素 RD 7 評価値 5 ---部品 エネルギー産生栄養素とは ---大部品 炭水化物 RD 3 評価値 3 ----部品 炭水化物とは ----部品 糖質 ----部品 食物繊維 ---部品 脂質 ---大部品 蛋白質 RD 2 評価値 2 ----部品 蛋白質とは ----部品 アミノ酸 --大部品 微量栄養素 RD 4 評価値 3 ---部品 微量栄養素とは ---部品 ビタミン ---大部品 無機質 RD 2 評価値 2 ----部品 無機質とは ----大部品 微量ミネラル RD 1 評価値 1 -----部品 鉄 --部品 水 -大部品 栄養素の生理 RD 6 評価値 4 --大部品 栄養感覚 RD 3 評価値 3 ---部品 栄養感覚とは ---部品 味覚 ---部品 空腹感 --部品 消化 --部品 吸収 --部品 排泄 部品 栄養学とは 栄養学(science of nutrition)とは、食品の持つ栄養素やその働きについて、科学的方法に基づいて系統的に研究・教育する学問である。 栄養学は生命科学の一分野である。 栄養学の領域には、基礎栄養学・食物栄養学・臨床栄養学・公衆栄養学などがある。 基礎栄養学(basic nutrition)とは、栄養の基礎的問題を課題とする学問である。 食物栄養学(food nutrition)とは、食物を中心とした栄養学である。 臨床栄養学(clinical nutrition)とは、個々の知類を対象とした栄養学である。 公衆栄養学(community nutrition)とは、集団や地域を対象とした栄養学である。 /*/ 栄養学は、保険・医療・福祉など、さまざまな領域に影響をおよぼす。 たとえば、栄養の改善によって不健康な知類を減らすことで、医療費や介護費を減少させられる。 とくに人知類のような雑食の動物は、さまざまな食品からどの食品をどれくらい食べれば生きていけるのかという知識が必要である。 /*/ 栄養素(nutrient)とは、生命を維持し、生活現象を営むため、外界から摂取しなければならない物質のことである。 生活現象とは、生きている生物に限ってみられる物質代謝・生長・生殖・運動・知覚などの現象のことである。 生活現象は、生命現象とも呼ばれる。 /*/ 植物が摂取する主な栄養素は、窒素・リン・カリウムが挙げられる。 動物が摂取する栄養素は、大別すると、有機栄養素と無機栄養素がある。 有機栄養素には、糖質・脂質・蛋白質・ビタミンがある。 部品 欠乏症・過剰症 知類を含む生物の栄養状態は、栄養が過剰でも不足でもない適正状態を中心に、欠乏状態と過剰状態に大別できる。 /*/ 欠乏状態は、欠乏症と潜在性の欠乏状態に分けられる。 栄養欠乏症とは、栄養素の著しい欠乏が長期におよび、心身に異常が現れた状態である。 潜在性の欠乏状態とは、健康な状態と欠乏症との境界にあり、栄養素の摂取量が不足し、さまざまな不定愁訴が現れやすくなっている状態である。 不定愁訴(indefinite complaint)とは、はっきりした理由や原因がわからない体調不良を訴える状態のことである。 ここでいう体調不良とは、たとえば、手足のふるえ・しびれ・めまい・発汗・動悸・頻尿・肩こり・不眠などである。 /*/ 過剰状態は、過剰症と潜在性の過剰状態に分けられる。 栄養過剰症とは、特定の食品を大量に摂取することで、栄養素の過剰摂取が長期におよび、心身に異常が現れた状態である。 潜在性の過剰状態とは、健康な状態と過剰症との境界にあり、栄養素の摂取量が過剰で、さまざまな非感染性疾患が誘発されやすい状態である。 非感染性疾患(noncommunicable diseases)とは、循環器疾患や糖尿病など、感染性ではない疾患の総称である。 /*/ 栄養について、同じ者が欠乏状態かつ過剰状態という状態は起こりえる。 たとえば、糖質や資質については過剰摂取だが、ビタミンについては摂取不足という場合である。 このように、同じ者や同じ集団の中で、過剰栄養と低栄養が混在する状態を「栄養不良の二重負荷(double burden malnutrition)」と呼ぶ。 栄養不良の二重負荷は、経済状況や生活習慣の変化など、さまざまな要因によって起こる複雑な問題である。 そのため、栄養不良の二重負荷を解決することは難しく、各藩国の取り組みによって徐々に改善する必要がある。 部品 食事摂取基準 栄養素の摂取不足を回避するための指標として、推定平均必要量・推奨量・目安量などの基準値がある。 また、栄養素の過剰摂取による健康障害を回避するため、耐容上限量の指標がある。 /*/ 推定平均必要量(estimated average requirement)とは、ある対象集団において測定された必要量の分布に基づいて、母集団における必要量の平均値の推定値を示した指標のことである。 つまり推定平均必要量とは、ある集団の平均摂取量がこの値の近似値であれば、半数の者が必要量を満たし、残りの半数の者が必要量を満たさないと推定できる摂取量である。 推定平均必要量は、摂取不足の回避が目的であるが、ここでいう不足の定義は栄養素によって異なる。 /*/ 推奨量(recommended dietary allowance)とは、ある対象集団において測定された必要量の分布に基づいて、母集団に属するほとんどの者が充足する量のことである。 推奨量は、推定平均必要量と推奨量算定係数を用いて算出される。 推奨量が満たされていれば、対象集団に属するほとんどの者は欠乏症を予防できる。 そのため、栄養素の摂取を回避する際は、推奨量を目標とする。 /*/ 目安量(adequate intake)とは、推定平均必要量を測定できるほど科学的根拠が得られていない栄養素に対し、ある一定の栄養状態を維持するために十分な量のことである。 目安量は基本的に、多数の健康な者を対象とし、栄養素摂取量を観察した疫学的研究によって算定される。 /*/ 耐容上限量(tolerable upper intake level)とは、健康障害をもたらすおそれがないとみなされる習慣的な摂取量の上限のことである。 つまり、耐容上限量を超えて摂取し続けると過剰摂取によって生じる健康障害の危険性が高まることになる。 耐容上限量は、健康障害非発現量と最低健康障害発現量との間に存在する。 /*/ 健康障害非発現量(no observed adverse effect level)とは、健康障害が発現しないことが知られている習慣的な摂取量の最大値のことである。 /*/ 最低健康障害発現量(lowest observed adverse effect level)とは、健康障害が発現したことが知られている習慣的な摂取量の最小値のことである。 /*/ 種族・年齢・性別・傷病などにより、これらの指標で示される摂取量は変わる。 たとえば、同じ種族・年代・性別の者であっても、活発な運動習慣をもつ者は、静的な活動が中心の者よりも、多くのエネルギー産生栄養素の摂取が必要である。 また同じ年代の人知類の女性でも妊婦や授乳婦の場合、そうではない女性よりも、蛋白質やビタミンなどを多く摂取する必要がある。 妊娠の初期・中期・後期で必要な摂取量が変わる栄養素もある。 ただし、妊婦が過剰摂取することで胎児に悪影響を与える栄養素もあるため、注意が必要である。 なお、これらの指標で示される摂取量は、最新の研究結果を反映し、適切となるよう定期的に見直される。 部品 エネルギー産生栄養素とは エネルギー産生栄養素(energy-providing nutrients)とは、食物中に含まれる身体に必要な栄養素のうち、エネルギー源となる栄養素の総称である。 エネルギー産生栄養素は、摂取量が多いため、マクロ栄養素(macronutrient)とも呼ばれる。 エネルギー産生栄養素は、炭水化物・脂質・蛋白質に分類できる。 /*/ エネルギー換算係数とは、炭水化物・脂質・蛋白質を摂取した場合、各成分1グラム当たりの利用エネルギー量のことである。 エネルギー換算係数は、炭水化物・脂質・蛋白質を1グラムを空気中で燃焼させた際に発生する熱量とは異なる。 たとえば、紙を燃やせば熱エネルギーになる。 しかし、人知類は紙の成分であるセルロースの分解酵素をもたない。 そのため、紙を食べてもエネルギーにできない。 エネルギー換算係数は、その藩国や種族の平均的な食事内容から消化・吸収率を算定される。 部品 炭水化物とは 炭水化物(carbohydrate)とは、エネルギー産生栄養素のひとつで、炭素・水素・酸素の元素から構成される化合物である。 炭水化物を多く含む食物に、穀物やイモ類がある。 穀物とは、農作物のうち、種子を食用として収穫するために栽培される作物や、その種子の総称である。 穀物(grain)には、米・麦・粟・稗・豆・黍などがある。 穀物から作られるパンや麺類にも、炭水化物が多く含まれる。 /*/ 炭水化物には、糖質と食物繊維がある。 部品 糖質 糖質(glucide)とは、糖を主成分とする物質の総称で、動物の消化酵素で消化され、エネルギー源となる。 糖質は、糖類(saccharide)とも呼ばれる。 糖質は、単糖類・少糖類・多糖類に分類できる。 /*/ 単糖類(monosaccharide)とは、加水分解によってそれ以上低分子の糖に分解できない糖類のことである。 単糖類には、ブドウ糖(glucose)・果糖(fructose)・ガラクトース(galactose)などがある。 /*/ 多糖類(polysaccharide)とは、単糖類やその誘導体が、数分子から万を超える数まで脱水縮合して生じた分子の総称である。 多糖類は、消化性多糖類と難消化性多糖類に分類できる。 消化性多糖類には、デンプンやグリコーゲンなどがある。 難消化性多糖類は、食物繊維の仲間である。 /*/ 少糖類(oligosaccharide)とは、多糖類ほどは分子量が大きくない糖質である。 少糖類と多糖類を分類する境界は、結合した単糖類やその誘導体の数が、だいたい10個以下か・10個より多いかである。 少糖類は、オリゴ糖とも呼ばれる。 天然に存在する糖の多くは、二糖類である。 二糖類とは、ふたつの単糖類からなる糖質のことである。 二糖類には、蔗糖・麦芽糖・乳糖などがある。 蔗糖(sucrose)は、一般に砂糖とも呼ばれる。 麦芽糖(maltose)は、水飴の主成分である。 乳糖(lactose)は、牛乳に含まれる成分である。 二糖類は、少糖類に含まれる。 /*/ 一般的な人知類の食事の構成比率は、エネルギー比で糖質が過半数を占める。 ただし、摂取した糖質の大部分がエネルギー源として消費されるため、人体を構成する成分として、糖質は1パーセント以下である。 糖質が不足すると集中力の減少や疲労感が見られ、意識障害を起こすこともある。 糖質を過剰に摂取した場合、消費されなかった糖質が中性脂肪として蓄積され、肥満の原因となる。 部品 食物繊維 食物繊維(dietary fiber)とは、動物の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分のことである。 消化酵素(digestion enzyme)とは、生体内で食物を消化する酵素の総称である。 食物繊維は、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維に大別できる。 /*/ 水溶性食物繊維には、ペクチンやイヌリンなどがある。 ペクチン(pectin)とは、柑橘類の皮やリンゴなどに多く含まれる食物繊維で、増粘安定剤として加工食品に添加することが認められている。 イヌリン(inulin)とは、ゴボウやキクイモなどキク科植物の根に多く含まれる食物繊維で、腸内細菌が利用できる。 水溶性食物繊維を摂取することによって、「コレステロールの吸収を抑制する」「グルコースの吸収を穏やかにする」などの効果があるとされている。 /*/ 水溶性食物繊維には、セルロース・ヘミセルロース・リグニンなどがある。 セルロース・ヘミセルロース・リグニンは、いずれも木材・草・竹・稲わらなどの植物の主要な成分である。 不溶性食物繊維を摂取することによって、「便のかさを増やす」「腸内環境を改善する」などの効果があるとされている。 牛・羊・山羊などの反芻動物は、セルロースを糖に分解する微生物が胃の中にいるため、セルロースを消化できる。 また、シロアリやカミキリムシなどの昆虫、カタツムリもセルロースを消化できる。 このように、人知類以外の動物の中には、食物繊維をエネルギー源として消化できるものもいる。 部品 脂質 脂質(lipid)とは、生体成分のうち、水に溶けにくく、エーテル・クロロホルム・ベンゼン・エタノールなどの有機溶媒に溶ける物質の総称である。 脂質は、常温で液体のものを油、固体のものを脂と呼ばれる。 脂質は、体内では水分の次に多く含まれており、単純脂質・複合脂質・誘導脂質に大別できる。 /*/ 単純脂質(simple lipid)とは、脂肪酸とアルコールの炭素・水素・酸素の原子から構成される脂質の総称である。 代表的な単純脂質として、中性脂肪がある。 /*/ 複合脂質(complex lipid)とは、脂肪酸とアルコールの炭素・水素・酸素の原子以外に、リン・窒素・硫黄などの原子を含む脂質の総称である。 代表的な複合脂質として、リン脂質や糖脂質がある。 /*/ 誘導脂質(derived lipid)とは、単純脂質や複合脂質が加水分解してできた化合物のうち、水に溶けにくく、有機溶媒に溶ける物質の総称である。 代表的な誘導脂質として、脂肪酸やステロイドなどがある。 脂肪酸は、さらに二重結合の有無によって、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別できる。 不飽和脂肪酸は、植物や魚の脂に多く含まれる脂肪酸である。 二重結合がひとつの不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸と呼ばれる。 また二重結合が複数ある不飽和脂肪酸は、多価不飽和脂肪酸と呼ばれる。 α-リノレン酸・リノール酸・アラキドン酸などの多価不飽和脂肪酸は、人知類の体内で合成できないか、合成量が少ないため、必須脂肪酸と呼ばれている。 不飽和脂肪酸は、熱や光で酸化しやすいため、食物として摂る場合、揚げ物や炒め物よりドレッシングなどが適している。 /*/ 藩国の食文化によって異なるが、現代のにゃんにゃん共和国において、通常の食生活で脂質が不足することはないと考えられている。 摂取する脂質の量を極端に減らすと、肌が乾燥しやすくなる。 逆に、脂質を過剰に摂取すると、肥満や高脂血症などの原因となる。 脂質を多く含む食品として、バターやマヨネーズなどがある。 部品 蛋白質とは 蛋白質(protein)とは、アミノ酸がペプチド結合で連結された高分子化合物である。 生体を構成する成分として、蛋白質は、水分の次に多い。 蛋白質は、筋肉・骨・血液など、体を構成する主成分である。 蛋白質は、体内でさまざまな役割を営み、機能性蛋白質・貯蔵蛋白質・構造蛋白質に大別できる。 機能性蛋白質は、さらに酵素蛋白質・輸送蛋白質・収縮運動蛋白質・調整蛋白質・防御蛋白質に分類できる。 食事によって摂取した蛋白質は、消化されてアミノ酸として吸収される。 吸収されたアミノ酸の一部が、筋肉を構成する蛋白質に利用される。 蛋白質の摂取量が不足すると、体力の低下や貧血などの悪影響があるとされている。 /*/ クワシオルコル(kwashiorkor)とは、蛋白質の摂取不足による蛋白質欠乏症である。 クワシオルコルは、発展途上国の小児に多い。 クワシオルコルは、エネルギー不足よりも蛋白質の欠乏した食事に由来する栄養失調である。 クワシオルコルになると、髪が赤くなり、皮膚が暗赤色を呈する。 クワシオルコルの患者は、著名な筋萎縮にもかかわらず、皮下脂肪が比較的保たれ、脂肪肝をみとめる。 /*/ 消耗症(marasmus)とは、蛋白質とエネルギーの摂取不足によって起こる栄養障害である。 クワシオルコルにエネルギーの欠乏症を加えたものが、消耗症である。 消耗症は、食糧事情の悪い地域に多い。 消耗症の患者は、著名な痩せにもかからわず、腹部が膨満する。 消耗症になると、皮下脂肪がなくなり、筋肉が萎縮する。 部品 アミノ酸 アミノ酸(amino acid)とは、ひとつの分子内にアミノ基とカルボキシル基を有する化合物の総称。 アミノ酸はアミノ基の位置によって、「α-アミノ酸」「β-アミノ酸」「γ-アミノ酸」などと呼ばれる。 自然界には様々なアミノ酸が存在するが、蛋白質は基本的にL体の立体構造を有する20種類のα-アミノ酸で構成されている。 L体とは、D体の鏡像異性体である。 鏡像異性体(enantiomer)とは、掌性をもつ分子の異性体である。 異性体(isomer)とは、同じ分子式だが、異なった物理的・化学的性質をもつ化合物のことである。 掌性(chirality)とは、ある分子の立体構造において、その分子とその鏡像とが互いに重なり合わない性質のことである。 掌性は、分子の回映対称の欠如による性質である。 /*/ 蛋白質を構成するアミノ酸は、必須アミノ酸と非必須アミノ酸に分類できる。 /*/ 必須アミノ酸とは、体内で合成されないアミノ酸のことである。 体内で合成できるが、必要量を合成できないアミノ酸を必須アミノ酸に含む場合もある。 人知類の場合、バリン・ロイシン・イソロイシン・リジン・スレオニン・ヒスチジン・トリプトファン・フェニルアラニン・メチオニンの9種類が必須アミノ酸である。 犬知類や猫知類の場合、必須アミノ酸の種類が人知類より多い。 必須アミノ酸は、不可欠アミノ酸とも呼ばれる。 /*/ 非必須アミノ酸とは、体内で合成されるアミノ酸のことである。 人知類の場合、グリシン・アラニン・セリン・アスパラギン酸・アスパラギン・グルタミン酸・グルタミン・アルギニン・システイン・チロシン・プロリンの11種類が非必須アミノ酸である。 ただし、アルギニンは速やかに分解されるため、必要量を合成できない子どもの場合、必須アミノ酸となっている。 非必須アミノ酸は、可欠アミノ酸とも呼ばれる。 /*/ アミノ酸スコアとは、食品に含まれる必須アミノ酸の含有バランスを評価する指標である。 アミノ酸スコアとは、必須アミノ酸のうち、もっとも含有量が少ない必須アミノ酸の水準に制限される。 食品のアミノ酸スコアが低ければ、その食品を食べても、摂取したアミノ酸が体内の蛋白質に利用されにくくなる。 アミノ酸スコアは食品単体の評価であるため、アミノ酸スコアが低い食品であっても、足りない必須アミノ酸を他の食品から補うことで、摂取したアミノ酸が体内の蛋白質に利用されやすくできる。 部品 微量栄養素とは 微量栄養素(micronutrient)とは、必要な摂取量が微量だが、心身の発達や代謝機能を適切に維持するために必要な栄養素のことである。 微量栄養素には、ビタミンと無機質がある。 部品 ビタミン ビタミン(viamin)とは、炭水化物・脂質・蛋白質・無機質以外のもので、正常な発育や代謝の維持に必要な有機物のうち、体内で合成されないか、合成されても必要な量に足りないものである。 ビタミンは、脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに大別できる。 /*/ ビタミン欠乏症(avitaminosis)とは、ビタミンを含む食品の摂取不足・吸収障害・必要量の増加などで起こる症状である。 ビタミン欠乏症は、一次性欠乏症と二次性欠乏症に分類できる。 一次性欠乏症とは、食事としての摂取量の不足によるビタミン欠乏症である。 二次性欠乏症とは、吸収障害・利用障害などによるビタミン欠乏症である。 二次性欠乏症は、吸収不良症候群や肝胆道疾患、薬剤などにより生じる。 ビタミン欠乏症は、欠乏するビタミンの投与で、劇的に改善するが、他のものでは代用できない。 二次性欠乏症では、ビタミン補給に加え、原疾患の治療もあわせておこなう必要がある。 /*/ プロビタミン(provitamin)とは、生体内の反応や紫外線照射などでビタミンに変化する化合物である。 たとえば、ビタミンAに変化するカロテンがある。 /*/ ビタミンと類似した生理作用をもつ物質に、ビタミン様作用物質がある。 ビタミン様作用物質(vitamin-like active substance)とは、ビタミンと同様に、生理的に必要であり、微量で有効な有機化合物であるが、体内で生合成できるため、必ずしも栄養素として摂取する必要がない一群の物質である。 /*/ 脂溶性ビタミン(lipid-soluble vitamin、fat-soluble vitamin)とは、水に溶けにくいイソプレン(isoprene)の誘導体である。 脂溶性ビタミンは、体内で脂質とともに代謝され、肝臓や脂肪組織に貯蔵される。 脂溶性ビタミンは、尿中には排泄されず、胆汁中に出現しやすく、排便中に排泄される。 脂溶性ビタミンを過剰に摂取すると、貯蔵組織に蓄積し、ビタミン過剰症(hypervitaminosis)と呼ばれる中毒症状を起こす。 脂溶性ビタミンには、ビタミンAやビタミンEなどがある。 /*/ 水溶性ビタミン(water-soluble vitamin)とは、水に溶け、一般に血液などの体内の液性部分に分布するビタミンである。 水溶性ビタミンの血清濃度が組織の飽和濃度を超えると、尿中に排泄される。 水溶性ビタミンを過剰に摂取しても排泄されるため、一般的に毒性は低い。 水溶性ビタミンには、ビタミンB群やビタミンCなどがある。 部品 無機質とは 栄養学において、無機質(mineral)とは、生体を構成する主要な元素、酸素・炭素・水素・窒素以外のものの総称である。 無機質は、体内で合成できないため、食物として摂る必要がある。 無機質の中で、栄養素として欠かせないことが確定しているものを必須ミネラルと呼ぶ。 必須ミネラルは、多量ミネラルと微量ミネラルに大別できる。 /*/ 多量ミネラルは、必須ミネラルのうち、必要な摂取量が多い無機質のことである。 多量ミネラルには、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リンなどがある。 /*/ 微量ミネラルは、必須ミネラルのうち、必要な摂取量が少ない無機質のことである。 微量ミネラルには、鉄・亜鉛・銅・ヨウ素などがある。 /*/ ミネラルの主な働きは、よっつに整理できる。 ひとつ目は、骨や歯など硬組織を形成する働きである。 硬組織の形成に関与するミネラルに、カルシウム・リン・マグネシウムなどがある。 ふたつ目は、蛋白質や脂質の成分となる働きである。 ふたつ目の働きに関与するミネラルに、リンや鉄などがある。 みっつ目は、生体機能の調整をおこなう働きである。 生体機能の調整とは、具体的には浸透圧の調整や酸塩基平衡、筋肉や神経などの刺激に関与するものである。 生体機能の調整に関与するミネラルに、カルシウム・リン・カリウム・ナトリウム・塩素などがある。 よっつ目は、酵素の補助因子やホルモンの成分となる働きである。 よっつ目の働きに関与するミネラルに、マグネシウム・銅・亜鉛・マンガンなどがある。 /*/ ミネラルもビタミンと同様に、摂取量の不足や過剰などによって、心身に悪影響を与える。 部品 鉄 鉄(iron)とは、元素記号Fe、原子番号26の元素である。 栄養素として鉄は、人知類を含む多くの生命体の正常な生理機能にとって、必要不可欠な必須ミネラルである。 たとえば、植物の光合成の働きは葉緑素によるものだが、この葉緑素の合成には鉄が必要である。 また、生体活動の源となるエネルギーを産生しているミトコンドリアが働くために最も大切なミネラルである。 人知類の体内にある鉄は、その過半数がヘモグロビンに存在する。 また、ミオグロビンなどにも少量の鉄がある。 /*/ ヘモグロビン(hemoglobin)とは、赤血球中に存在するヘム蛋白質である。 グロビン(globin)という蛋白質に、ヘム鉄が結合したものがヘモグロビンである。 ヘモグロビンは、鉄原子に酸素を着脱することで、肺で受け取った酸素を、全身の細胞へ運搬する役割を担っている。 また、ヘモグロビンは弱酸としての性質によって、二酸化炭素の運搬にも重要な役割を果たす。 鉄が不足すると、ヘモグロビンを合成できないため、赤血球自体が小さくなり、赤血球の数も減少する。 ヘモグロビンのグロビン各鎖は、それぞれ異なった遺伝子の支配を受けている。 その遺伝子に変異が起こると、その支配下のグロビン各鎖に質的・量的異常をまねく。 ヘモグロビンは、血色素(blood pigment)とも呼ばれる。 /*/ ミオグロビン(myoglobin)とは、筋肉組織に存在する蛋白質である。 ミオグロビンは、筋肉への酸素供給を助ける役割を担っている。 そのため、筋肉中のミオグロビンが減ることで、筋力低下や疲労感といった症状が起こる。 ミオグロビンは、筋肉ヘモグロビン(muscle hemoglobin)とも呼ばれる。 /*/ 栄養素として、食事由来の鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄が存在する。 また、鉄の栄養補助食品には、ヘム鉄・非ヘム鉄・キレート鉄が存在する。 /*/ ヘム鉄(heme iron)とは、ポルフィリンに配意した鉄のことである。 ポルフィリン(porphyrin)とは、4個のピロールがメチル基によって結合した環状テトラピロール誘導体である。 ヘム鉄は、ヘモグロビンやミオグロビンなどのタンパク質を構成し、それらの機能の中核を担っている。 栄養素としてのヘム鉄は、主にヘモグロビンに由来し、赤身肉・魚・鶏肉などヘモグロビンを含む動物性食品にみられる。 ヘム鉄は専用の吸収経路があるため、胃腸にやさしく、通常、非ヘム鉄より吸収されやすい。 /*/ 非ヘム鉄(non-heme iron)とは、レンズ豆やエンドウ豆などの植物性食品に含まれる鉄である。 非ヘム鉄は、phの低い胃酸によって吸収されやすくなり、十二指腸を中心とした上部空腸から吸収される。 phとは、溶液中の水素イオンの濃度を示す指数である。 pH7が中性を示し、ph7未満が酸性、ph7超過が塩基性となる。 胃酸が出ていない場合や制酸剤で胃酸を中和した場合、腸管などに炎症がある場合、非ヘム鉄は吸収されにくくなる。 鉄欠乏が重度になるほど、胃腸の粘膜の状態も悪くなっていることがほとんどであるため、そこに非ヘム鉄を摂取すると、腸から吸収されなかった鉄がさらに腸内環境を悪化させるおそれがある。 非ヘム鉄の吸収率は、食品中のさまざまな成分によって大きく左右される。 ビタミンCや食肉の蛋白質は、非ヘム鉄の吸収を向上させる。 タンニン・蓚酸・フィチン酸などは、非ヘム鉄の吸収を妨げる。 タンニン(tannin)と蓚酸塩(oxalic acid)は、紅茶・緑茶・コーヒーなどに多く含まれている。 フィチン酸(phytic acid)を含む食品は、米・麦などの穀類や大豆などである。 非ヘム鉄の吸収経路は、亜鉛・カルシウム・銅などの吸収と競合する。 そのため、牛乳とともに非ヘム鉄を摂取すると、牛乳に含まれるカルシウムによって、非ヘム鉄の吸収が妨げられる。 非ヘム鉄は、無機鉄とも呼ばれる。 /*/ キレート鉄とは、非ヘム鉄をアミノ酸やクエン酸で挟み込んだ、天然には存在しない鉄である。 キレート鉄は、アミノ酸の吸収経路から能動的に吸収される。 そのため、吸収効率が非常に高い。 ヘム鉄と非ヘム鉄は、体内の鉄貯蔵量が多ければ、過剰摂取による毒性作用を防ぐため、吸収率が低下する。 しかし、キレート鉄はアミノ酸の吸収経路から吸収されるため、吸収量の調整機構がない。 鉄の過剰摂取は胃腸障害などを起こすため、キレート鉄を摂取する際は注意を要する。 なお、キレート鉄を過剰摂取しなければ、胃腸への負担は少ない。 /*/ 鉄の過剰症として、ヘモクロマトーシスが知られている。 ヘモクロマトーシス(hemochromatosis)とは、体内の鉄の蓄積が過剰になり、鉄が組織に沈着し、肝臓・膵臓・心臓・甲状腺で臓器障害を引き起こす疾患である。 ヘモクロマトーシスは、血清鉄も非常に高値を示す。 皮下に鉄が沈着、皮膚の色が青銅色を呈し、糖尿病を併発するため、ヘモクロマトーシスは青銅色糖尿病(bronzed diabetes)やブロンズ糖尿病とも呼ばれる。 また、ヘモグロビンが血色素と呼ばれるため、ヘモクロマトーシスは血色素症とも呼ばれる。 ヘモクロマトーシスの治療には、鉄排泄促進薬の投与や瀉血で、過剰に蓄積された体内の鉄を除去する方法がある。 瀉血(bloodletting、exsanguination)とは、治療目的で適切な量の血液を注射器などで取り除くことである。 静脈を針などで刺す瀉血は、刺絡と呼ばれる。 刺絡の絡は、静脈を意味する。 ヘモクロマトーシスは、遺伝性ヘモクロマトーシスと続発性ヘモクロマトーシスに分けられる。 /*/ 遺伝性ヘモクロマトーシス(hereditary hemochromatosis)は、鉄代謝の遺伝子疾患が原因のヘモクロマトーシスである。 遺伝性ヘモクロマトーシスは、変異した遺伝子によって、さらに細かく分類できる。 遺伝性ヘモクロマトーシスは、原発性ヘモクロマトーシス(primary hemochromatosis)とも呼ばれる。 /*/ 続発性ヘモクロマトーシス(secondary hemochromatosis)とは、鉄の吸収亢進や頻回の輸血、貧血の治療で投与された鉄の過剰摂取などに起因するヘモクロマトーシスである。 /*/ 鉄欠乏性貧血(iron deficiency anemia)とは、鉄の欠乏によって生じる貧血である。 鉄欠乏性貧血の原因は、ほとんどの場合、失血である。 最も頻度の高い原因は、慢性の不顕性出血である。 たとえば、消化性潰瘍や悪性腫瘍など、消化管からの出血が該当する。 人知類のような月経のある一部の哺乳動物の場合、閉経前の女性は、月経による累積失血が鉄欠乏性貧血の一般的な原因である。 このほか、鉄摂取量の減少、鉄吸収の低下、鉄需要の増大などが鉄欠乏性貧血の原因となる。 /*/ 貧血に至らない鉄欠乏であっても、さまざまな身体症状や精神症状が起こり得る。 /*/ 鉄欠乏にみられる特異的な身体症状としては、爪の扁平化・脆弱化がある。 とくに重度の鉄欠乏では、匙状爪となる。 匙状爪(spoon nail)とは、爪甲が陥凹し、スプーンのように反り返ることである。 /*/ 鉄欠乏にみられる特異的な精神症状としては、異食症がある。 異食症(pica)とは、非栄養性物質を食べたいという異常な欲求を示す病態である。 とくに異常なほど氷を食べる異食症を、氷食症(pagophagia)と呼ぶ。 非栄養性物質の摂食によって食欲が満たされると、鉄摂取量のさらなる減少につながるため、注意が必要である。 なお、民間療法や宗教儀式など文化的伝統での摂食は、異食症に含まない。 /*/ 鉄欠乏が原因となる他の精神症状としては、むずむず脚症候群が挙げられる。 むずむず脚症候群(restless legs syndrome)とは、下肢や上肢などを動かしたくなる、抗いがたい衝動が生じる感覚運動疾患である。 むずむず脚症候群は、通常、上肢や下肢に皮膚の上を虫が這うようなむずむずする感覚が起こる。 眠ろうとしても、むずむず脚症候群の異常知覚を緩和する目的でその部位を按摩したり、動かしたりせざるを得ないため、重度の不眠症状を呈することが多い。 /*/ 鉄欠乏の診断には、血液を採取し、赤血球や血色素、血液中の成分などを検査する。 鉄が欠乏している場合、まず血清フェリチン濃度が低下し、次に血清鉄が低下、その後ヘモグロビン濃度が低下する。 フェリチン(feritin)とは、再利用可能な形で鉄を貯蔵するために必要な水溶性蛋白質である。 体内で鉄が不足すると、フェリチンから減ってくる。 そのため、血清フェリチン濃度は、生体に蓄積されている鉄の貯蔵量を推定する指標となる。 ただし、血清フェリチン濃度は、感染や炎症などで増加するため、鉄不足を反映しないこともある。 そのため、鉄不足の診断には、平均赤血球容積も同時に確認する必要がある。 平均赤血球容積(mean corpuscular volume)とは、ひとつの赤血球の平均的容積である。 つまり、平均赤血球容積とは、赤血球の大きさの指標である。 平均赤血球容積は、ヘマトクリット値と赤血球数から計算される。 ヘマトクリット値(hematocrit)とは、血液中に占める赤血球の容積の割合をパーセントで表したものである。 平均赤血球容積は、葉酸やコバラミンの不足によっても上昇するため、鉄不足の参考にならないこともある。 このように検査数値は複数の要因で上下する。 そのため、検査数値を適切に解釈するには、他の検索項目と照らし合わせ、なにが起きているかを推測しなければならない。 部品 水 水は、酸素と水素の化合物で、一般に栄養素には含まれないが、重要な物質である。 成年の人知類の場合、水は体重の45パーセントが細胞内、体重の15パーセントが細胞間、体重の5パーセントが血液中に存在する。 体内水分の10パーセントを失うと機能障害を生じ、20パーセントを失うと死を招く。 摂取した水分は、小腸・大腸から吸収される。 体内で代謝された水分は、腎臓から尿として、消化管から消化液として、皮膚から汗として排泄される。 部品 栄養感覚とは 栄養感覚とは、栄養素の摂取に関係する総合的な感覚のことである。 人知類の食欲は、単に空腹から発生するわけではなく、局所性栄養感覚と全身性栄養感覚が作用して発現している。 局所性栄養感覚とは、視覚・味覚・触覚・嗅覚・聴覚などのことである。 全身性栄養感覚とは、空腹感・満腹感・口渇感・嗜好などのことである。 食欲旺盛で過食の場合や、食欲不振で低栄養の場合は、さまざまな要因を調整する必要がある。 たとえば、食欲不振の原因は、運動不足・過労・不眠など生理的なものから、精神的な落ち込みや悩み事など心理的なものまでさまざまである。 また、傷病者や高齢者の場合、臓器の機能低下・機能異常、薬物の副作用も食欲不振の原因と考えられる。 食欲不振による低栄養を防ぐためには、これらの原因を取り除く必要がある。 部品 味覚 味覚(sense of taste)とは、食物の物理的・化学的性状に対する感覚である。 脊椎動物は、主に舌の味蕾中の味細胞で感受される。 人知類の場合、甘味・酸味・塩味・苦味・旨味が存在する。 辛味・渋味・あぶら味などは、痛覚や触覚の一種と考えられている。 /*/ 甘味とは、甘さに対する感覚である。 甘味を感じる食品の成分は、蔗糖やアミノ酸などがある。 /*/ 酸味とは、酸っぱさに対する感覚である。 酸味を感じる食品の成分は、クエン酸やリンゴ酸などがある。 /*/ 塩味とは、中性塩に対する感覚である。 塩味を感じる代表的な食品は、食塩である。 /*/ 苦味とは、苦さに対する感覚である。 苦味を感じる食品は、ビール・チョコレート・コーヒーなどがある。 /*/ 旨味とは、旨さに対する感覚である。 酸味を感じる食品の成分は、グルタミン酸やイノシン酸などがある。 部品 空腹感 空腹感(hunger sensation)とは、固形の食物を食べたいという欲求の表れである。 空腹感は、摂食中枢の興奮によって起こる。 摂食中枢(feeding center)とは、脳の視床下部という部位の近くにある、食物の摂取を促すように働く中枢神経系である。 空腹感は、飢餓収縮や血液中の遊離脂肪酸などが関与する。 /*/ 飢餓収縮とは、胃が空になったときに起こる強い緊張性の周期的な収縮運動である。 飢餓収縮の刺激が、胃に分布している迷走神経を通し、摂食中枢に伝えられることで空腹感を感じる。 長期間断食し栄養状態が低下すると、胃の運動が鈍くなるため、胃の内容物がなくても空腹感は感じなくなる。 /*/ 遊離脂肪酸とは、食後時間が経過し、低下した血糖値を補うため、分解・放出された体脂肪のことである。 血液中の遊離脂肪酸の刺激によって、摂食中枢が興奮すると、空腹感を感じる。 /*/ 冷気に触れて寒さを感じると、その刺激が摂食中枢に伝わり、食欲が増進する。 逆に、夏場や発熱で体温が上昇すると、食欲は減退する。 部品 消化 消化(digestion、peptization)とは、消化管内に取り入れた食物の成分を吸収されやすい最小単位、あるいはそれに近い状態まで分解することである。 消化の方法は、機械的消化・化学的消化・細菌学的消化に分類できる。 /*/ 機械的消化とは、磨砕・攪拌・移動などの作用による消化のことである。 たとえば人知類や猫知類などは、食品を咀嚼して細かく砕き、消化管の蠕動によって内容物を混合・攪拌・移動することで化学的消化を助ける。 咀嚼(mastication、chewing)とは、食物を摂取してから下顎の運動と舌や唇によって、上の歯と下の歯の間に運ばれ、食物を噛み砕くまでにおこなわれる口腔内でおこなわれている生理的過程のことである。 蠕動(peristalsis)とは、消化管などの管腔臓器で、縦走筋と輪状筋を協調して動かすことによって、その内容物を押し進める運動のことである。 機械的消化は、理学的消化とも呼ばれる。 /*/ 化学的消化とは、唾液・胃液・膵液などの消化液や小腸粘膜に存在する分解酵素による栄養素の化学反応のことである。 化学的消化には、接触消化と膜消化に分けられる。 化学的消化は、酵素的消化とも呼ばれる。 /*/ 細菌学的消化とは、腸内細菌による腐敗や発酵のことである。 細菌学的消化は、生物学的消化とも呼ばれる。 /*/ 消化によって食物が分解されることで、食物がもつ種特異性や抗原性が取り除かれる。 たとえば、人知類が牛肉を食べても人の筋肉が牛の筋肉と同じものにはならない。 牛の蛋白質を牛特有のものではないアミノ酸やペプチドに分解して吸収し、体内亜で人の蛋白質に合成するからである。 /*/ 消化器官には、口腔・胃・小腸・大腸などの臓器がある。 部品 吸収 栄養学において、吸収(absorption)とは、生体が外界から物質を取り込むことである。 人知類や猫知類など多くの高等動物の場合、吸収とは、消化器官で分解された成分が消化管壁から体内に入ることである。 栄養素が吸収される機構には、受動輸送と能動輸送がある。 /*/ 受動輸送とは、浸透や拡散の現象によって、溶解成分の濃度が高いところから低いところへと膜を通過する機構である。 /*/ 能動輸送とは、エネルギーを使い、濃度勾配に逆らって、溶解成分の濃度が低いところから高いところへ積極的に膜を通過する機構である。 部品 排泄 食物の成分は、消化・吸収され、残りは便として排泄される。 便には、「水分」「消化・吸収されなかった食物の残渣」「胆汁・酵素・粘液など消化管の生成物」「消化管上皮細胞からの剥離成分」「カルシウムや鉄など消化器官に排泄された成分」「腸内細菌」が含まれる。 便の量や排便回数は、食習慣や食事量に依存する。 食物繊維の摂取量が増大すると便量が多くなる。 インポート用定義データ [ { "title" "栄養学", "part_type" "group", "children" [ { "title" "栄養学とは", "description" "栄養学(science of nutrition)とは、食品の持つ栄養素やその働きについて、科学的方法に基づいて系統的に研究・教育する学問である。\n栄養学は生命科学の一分野である。\n栄養学の領域には、基礎栄養学・食物栄養学・臨床栄養学・公衆栄養学などがある。\n基礎栄養学(basic nutrition)とは、栄養の基礎的問題を課題とする学問である。\n食物栄養学(food nutrition)とは、食物を中心とした栄養学である。\n臨床栄養学(clinical nutrition)とは、個々の知類を対象とした栄養学である。\n公衆栄養学(community nutrition)とは、集団や地域を対象とした栄養学である。\n/*/\n栄養学は、保険・医療・福祉など、さまざまな領域に影響をおよぼす。\nたとえば、栄養の改善によって不健康な知類を減らすことで、医療費や介護費を減少させられる。\nとくに人知類のような雑食の動物は、さまざまな食品からどの食品をどれくらい食べれば生きていけるのかという知識が必要である。\n/*/\n栄養素(nutrient)とは、生命を維持し、生活現象を営むため、外界から摂取しなければならない物質のことである。\n生活現象とは、生きている生物に限ってみられる物質代謝・生長・生殖・運動・知覚などの現象のことである。\n生活現象は、生命現象とも呼ばれる。\n/*/\n植物が摂取する主な栄養素は、窒素・リン・カリウムが挙げられる。\n動物が摂取する栄養素は、大別すると、有機栄養素と無機栄養素がある。\n有機栄養素には、糖質・脂質・蛋白質・ビタミンがある。", "part_type" "part", "localID" 1 }, { "title" "欠乏症・過剰症", "description" "知類を含む生物の栄養状態は、栄養が過剰でも不足でもない適正状態を中心に、欠乏状態と過剰状態に大別できる。\n/*/\n欠乏状態は、欠乏症と潜在性の欠乏状態に分けられる。\n栄養欠乏症とは、栄養素の著しい欠乏が長期におよび、心身に異常が現れた状態である。\n潜在性の欠乏状態とは、健康な状態と欠乏症との境界にあり、栄養素の摂取量が不足し、さまざまな不定愁訴が現れやすくなっている状態である。\n不定愁訴(indefinite complaint)とは、はっきりした理由や原因がわからない体調不良を訴える状態のことである。\nここでいう体調不良とは、たとえば、手足のふるえ・しびれ・めまい・発汗・動悸・頻尿・肩こり・不眠などである。\n/*/\n過剰状態は、過剰症と潜在性の過剰状態に分けられる。\n栄養過剰症とは、特定の食品を大量に摂取することで、栄養素の過剰摂取が長期におよび、心身に異常が現れた状態である。\n潜在性の過剰状態とは、健康な状態と過剰症との境界にあり、栄養素の摂取量が過剰で、さまざまな非感染性疾患が誘発されやすい状態である。\n非感染性疾患(noncommunicable diseases)とは、循環器疾患や糖尿病など、感染性ではない疾患の総称である。\n/*/\n栄養について、同じ者が欠乏状態かつ過剰状態という状態は起こりえる。\nたとえば、糖質や資質については過剰摂取だが、ビタミンについては摂取不足という場合である。\nこのように、同じ者や同じ集団の中で、過剰栄養と低栄養が混在する状態を「栄養不良の二重負荷(double burden malnutrition)」と呼ぶ。\n栄養不良の二重負荷は、経済状況や生活習慣の変化など、さまざまな要因によって起こる複雑な問題である。\nそのため、栄養不良の二重負荷を解決することは難しく、各藩国の取り組みによって徐々に改善する必要がある。", "part_type" "part", "localID" 2 }, { "title" "食事摂取基準", "description" "栄養素の摂取不足を回避するための指標として、推定平均必要量・推奨量・目安量などの基準値がある。\nまた、栄養素の過剰摂取による健康障害を回避するため、耐容上限量の指標がある。\n/*/\n推定平均必要量(estimated average requirement)とは、ある対象集団において測定された必要量の分布に基づいて、母集団における必要量の平均値の推定値を示した指標のことである。\nつまり推定平均必要量とは、ある集団の平均摂取量がこの値の近似値であれば、半数の者が必要量を満たし、残りの半数の者が必要量を満たさないと推定できる摂取量である。\n推定平均必要量は、摂取不足の回避が目的であるが、ここでいう不足の定義は栄養素によって異なる。\n/*/\n推奨量(recommended dietary allowance)とは、ある対象集団において測定された必要量の分布に基づいて、母集団に属するほとんどの者が充足する量のことである。\n推奨量は、推定平均必要量と推奨量算定係数を用いて算出される。\n推奨量が満たされていれば、対象集団に属するほとんどの者は欠乏症を予防できる。\nそのため、栄養素の摂取を回避する際は、推奨量を目標とする。\n/*/\n目安量(adequate intake)とは、推定平均必要量を測定できるほど科学的根拠が得られていない栄養素に対し、ある一定の栄養状態を維持するために十分な量のことである。\n目安量は基本的に、多数の健康な者を対象とし、栄養素摂取量を観察した疫学的研究によって算定される。\n/*/\n耐容上限量(tolerable upper intake level)とは、健康障害をもたらすおそれがないとみなされる習慣的な摂取量の上限のことである。\nつまり、耐容上限量を超えて摂取し続けると過剰摂取によって生じる健康障害の危険性が高まることになる。\n耐容上限量は、健康障害非発現量と最低健康障害発現量との間に存在する。\n/*/\n健康障害非発現量(no observed adverse effect level)とは、健康障害が発現しないことが知られている習慣的な摂取量の最大値のことである。\n/*/\n最低健康障害発現量(lowest observed adverse effect level)とは、健康障害が発現したことが知られている習慣的な摂取量の最小値のことである。\n/*/\n種族・年齢・性別・傷病などにより、これらの指標で示される摂取量は変わる。\nたとえば、同じ種族・年代・性別の者であっても、活発な運動習慣をもつ者は、静的な活動が中心の者よりも、多くのエネルギー産生栄養素の摂取が必要である。\nまた同じ年代の人知類の女性でも妊婦や授乳婦の場合、そうではない女性よりも、蛋白質やビタミンなどを多く摂取する必要がある。\n妊娠の初期・中期・後期で必要な摂取量が変わる栄養素もある。\nただし、妊婦が過剰摂取することで胎児に悪影響を与える栄養素もあるため、注意が必要である。\nなお、これらの指標で示される摂取量は、最新の研究結果を反映し、適切となるよう定期的に見直される。", "part_type" "part", "localID" 3 }, { "title" "栄養素", "description" "流用可能", "part_type" "group", "children" [ { "title" "エネルギー産生栄養素", "description" "流用可能", "part_type" "group", "children" [ { "title" "エネルギー産生栄養素とは", "description" "エネルギー産生栄養素(energy-providing nutrients)とは、食物中に含まれる身体に必要な栄養素のうち、エネルギー源となる栄養素の総称である。\nエネルギー産生栄養素は、摂取量が多いため、マクロ栄養素(macronutrient)とも呼ばれる。\nエネルギー産生栄養素は、炭水化物・脂質・蛋白質に分類できる。\n/*/\nエネルギー換算係数とは、炭水化物・脂質・蛋白質を摂取した場合、各成分1グラム当たりの利用エネルギー量のことである。\nエネルギー換算係数は、炭水化物・脂質・蛋白質を1グラムを空気中で燃焼させた際に発生する熱量とは異なる。\nたとえば、紙を燃やせば熱エネルギーになる。\nしかし、人知類は紙の成分であるセルロースの分解酵素をもたない。\nそのため、紙を食べてもエネルギーにできない。\nエネルギー換算係数は、その藩国や種族の平均的な食事内容から消化・吸収率を算定される。", "part_type" "part", "localID" 6 }, { "title" "炭水化物", "description" "流用可能", "part_type" "group", "children" [ { "title" "炭水化物とは", "description" "炭水化物(carbohydrate)とは、エネルギー産生栄養素のひとつで、炭素・水素・酸素の元素から構成される化合物である。\n炭水化物を多く含む食物に、穀物やイモ類がある。\n穀物とは、農作物のうち、種子を食用として収穫するために栽培される作物や、その種子の総称である。\n穀物(grain)には、米・麦・粟・稗・豆・黍などがある。\n穀物から作られるパンや麺類にも、炭水化物が多く含まれる。\n/*/\n炭水化物には、糖質と食物繊維がある。", "part_type" "part", "localID" 8 }, { "title" "糖質", "description" "糖質(glucide)とは、糖を主成分とする物質の総称で、動物の消化酵素で消化され、エネルギー源となる。\n糖質は、糖類(saccharide)とも呼ばれる。\n糖質は、単糖類・少糖類・多糖類に分類できる。\n/*/\n単糖類(monosaccharide)とは、加水分解によってそれ以上低分子の糖に分解できない糖類のことである。\n単糖類には、ブドウ糖(glucose)・果糖(fructose)・ガラクトース(galactose)などがある。\n/*/\n多糖類(polysaccharide)とは、単糖類やその誘導体が、数分子から万を超える数まで脱水縮合して生じた分子の総称である。\n多糖類は、消化性多糖類と難消化性多糖類に分類できる。\n消化性多糖類には、デンプンやグリコーゲンなどがある。\n難消化性多糖類は、食物繊維の仲間である。\n/*/\n少糖類(oligosaccharide)とは、多糖類ほどは分子量が大きくない糖質である。\n少糖類と多糖類を分類する境界は、結合した単糖類やその誘導体の数が、だいたい10個以下か・10個より多いかである。\n少糖類は、オリゴ糖とも呼ばれる。\n天然に存在する糖の多くは、二糖類である。\n二糖類とは、ふたつの単糖類からなる糖質のことである。\n二糖類には、蔗糖・麦芽糖・乳糖などがある。\n蔗糖(sucrose)は、一般に砂糖とも呼ばれる。\n麦芽糖(maltose)は、水飴の主成分である。\n乳糖(lactose)は、牛乳に含まれる成分である。\n二糖類は、少糖類に含まれる。\n/*/\n一般的な人知類の食事の構成比率は、エネルギー比で糖質が過半数を占める。\nただし、摂取した糖質の大部分がエネルギー源として消費されるため、人体を構成する成分として、糖質は1パーセント以下である。\n糖質が不足すると集中力の減少や疲労感が見られ、意識障害を起こすこともある。\n糖質を過剰に摂取した場合、消費されなかった糖質が中性脂肪として蓄積され、肥満の原因となる。", "part_type" "part", "localID" 9 }, { "title" "食物繊維", "description" "食物繊維(dietary fiber)とは、動物の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分のことである。\n消化酵素(digestion enzyme)とは、生体内で食物を消化する酵素の総称である。\n食物繊維は、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維に大別できる。\n/*/\n水溶性食物繊維には、ペクチンやイヌリンなどがある。\nペクチン(pectin)とは、柑橘類の皮やリンゴなどに多く含まれる食物繊維で、増粘安定剤として加工食品に添加することが認められている。\nイヌリン(inulin)とは、ゴボウやキクイモなどキク科植物の根に多く含まれる食物繊維で、腸内細菌が利用できる。\n水溶性食物繊維を摂取することによって、「コレステロールの吸収を抑制する」「グルコースの吸収を穏やかにする」などの効果があるとされている。\n/*/\n水溶性食物繊維には、セルロース・ヘミセルロース・リグニンなどがある。\nセルロース・ヘミセルロース・リグニンは、いずれも木材・草・竹・稲わらなどの植物の主要な成分である。\n不溶性食物繊維を摂取することによって、「便のかさを増やす」「腸内環境を改善する」などの効果があるとされている。\n牛・羊・山羊などの反芻動物は、セルロースを糖に分解する微生物が胃の中にいるため、セルロースを消化できる。\nまた、シロアリやカミキリムシなどの昆虫、カタツムリもセルロースを消化できる。\nこのように、人知類以外の動物の中には、食物繊維をエネルギー源として消化できるものもいる。", "part_type" "part", "localID" 10 } ], "localID" 7, "expanded" true }, { "title" "脂質", "description" "脂質(lipid)とは、生体成分のうち、水に溶けにくく、エーテル・クロロホルム・ベンゼン・エタノールなどの有機溶媒に溶ける物質の総称である。\n脂質は、常温で液体のものを油、固体のものを脂と呼ばれる。\n脂質は、体内では水分の次に多く含まれており、単純脂質・複合脂質・誘導脂質に大別できる。\n/*/\n単純脂質(simple lipid)とは、脂肪酸とアルコールの炭素・水素・酸素の原子から構成される脂質の総称である。\n代表的な単純脂質として、中性脂肪がある。\n/*/\n複合脂質(complex lipid)とは、脂肪酸とアルコールの炭素・水素・酸素の原子以外に、リン・窒素・硫黄などの原子を含む脂質の総称である。\n代表的な複合脂質として、リン脂質や糖脂質がある。\n/*/\n誘導脂質(derived lipid)とは、単純脂質や複合脂質が加水分解してできた化合物のうち、水に溶けにくく、有機溶媒に溶ける物質の総称である。\n代表的な誘導脂質として、脂肪酸やステロイドなどがある。\n脂肪酸は、さらに二重結合の有無によって、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別できる。\n不飽和脂肪酸は、植物や魚の脂に多く含まれる脂肪酸である。\n二重結合がひとつの不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸と呼ばれる。\nまた二重結合が複数ある不飽和脂肪酸は、多価不飽和脂肪酸と呼ばれる。\nα-リノレン酸・リノール酸・アラキドン酸などの多価不飽和脂肪酸は、人知類の体内で合成できないか、合成量が少ないため、必須脂肪酸と呼ばれている。\n不飽和脂肪酸は、熱や光で酸化しやすいため、食物として摂る場合、揚げ物や炒め物よりドレッシングなどが適している。\n/*/\n藩国の食文化によって異なるが、現代のにゃんにゃん共和国において、通常の食生活で脂質が不足することはないと考えられている。\n摂取する脂質の量を極端に減らすと、肌が乾燥しやすくなる。\n逆に、脂質を過剰に摂取すると、肥満や高脂血症などの原因となる。\n脂質を多く含む食品として、バターやマヨネーズなどがある。", "part_type" "part", "localID" 11 }, { "title" "蛋白質", "description" "流用可能", "part_type" "group", "children" [ { "title" "蛋白質とは", "description" "蛋白質(protein)とは、アミノ酸がペプチド結合で連結された高分子化合物である。\n生体を構成する成分として、蛋白質は、水分の次に多い。\n蛋白質は、筋肉・骨・血液など、体を構成する主成分である。\n蛋白質は、体内でさまざまな役割を営み、機能性蛋白質・貯蔵蛋白質・構造蛋白質に大別できる。\n機能性蛋白質は、さらに酵素蛋白質・輸送蛋白質・収縮運動蛋白質・調整蛋白質・防御蛋白質に分類できる。\n食事によって摂取した蛋白質は、消化されてアミノ酸として吸収される。\n吸収されたアミノ酸の一部が、筋肉を構成する蛋白質に利用される。\n蛋白質の摂取量が不足すると、体力の低下や貧血などの悪影響があるとされている。\n/*/\nクワシオルコル(kwashiorkor)とは、蛋白質の摂取不足による蛋白質欠乏症である。\nクワシオルコルは、発展途上国の小児に多い。\nクワシオルコルは、エネルギー不足よりも蛋白質の欠乏した食事に由来する栄養失調である。\nクワシオルコルになると、髪が赤くなり、皮膚が暗赤色を呈する。\nクワシオルコルの患者は、著名な筋萎縮にもかかわらず、皮下脂肪が比較的保たれ、脂肪肝をみとめる。\n/*/\n消耗症(marasmus)とは、蛋白質とエネルギーの摂取不足によって起こる栄養障害である。\nクワシオルコルにエネルギーの欠乏症を加えたものが、消耗症である。\n消耗症は、食糧事情の悪い地域に多い。\n消耗症の患者は、著名な痩せにもかからわず、腹部が膨満する。\n消耗症になると、皮下脂肪がなくなり、筋肉が萎縮する。", "part_type" "part", "localID" 13 }, { "title" "アミノ酸", "description" "アミノ酸(amino acid)とは、ひとつの分子内にアミノ基とカルボキシル基を有する化合物の総称。\nアミノ酸はアミノ基の位置によって、「α-アミノ酸」「β-アミノ酸」「γ-アミノ酸」などと呼ばれる。\n自然界には様々なアミノ酸が存在するが、蛋白質は基本的にL体の立体構造を有する20種類のα-アミノ酸で構成されている。\nL体とは、D体の鏡像異性体である。\n鏡像異性体(enantiomer)とは、掌性をもつ分子の異性体である。\n異性体(isomer)とは、同じ分子式だが、異なった物理的・化学的性質をもつ化合物のことである。\n掌性(chirality)とは、ある分子の立体構造において、その分子とその鏡像とが互いに重なり合わない性質のことである。\n掌性は、分子の回映対称の欠如による性質である。\n/*/\n蛋白質を構成するアミノ酸は、必須アミノ酸と非必須アミノ酸に分類できる。\n/*/\n必須アミノ酸とは、体内で合成されないアミノ酸のことである。\n体内で合成できるが、必要量を合成できないアミノ酸を必須アミノ酸に含む場合もある。\n人知類の場合、バリン・ロイシン・イソロイシン・リジン・スレオニン・ヒスチジン・トリプトファン・フェニルアラニン・メチオニンの9種類が必須アミノ酸である。\n犬知類や猫知類の場合、必須アミノ酸の種類が人知類より多い。\n必須アミノ酸は、不可欠アミノ酸とも呼ばれる。\n/*/\n非必須アミノ酸とは、体内で合成されるアミノ酸のことである。\n人知類の場合、グリシン・アラニン・セリン・アスパラギン酸・アスパラギン・グルタミン酸・グルタミン・アルギニン・システイン・チロシン・プロリンの11種類が非必須アミノ酸である。\nただし、アルギニンは速やかに分解されるため、必要量を合成できない子どもの場合、必須アミノ酸となっている。\n非必須アミノ酸は、可欠アミノ酸とも呼ばれる。\n/*/\nアミノ酸スコアとは、食品に含まれる必須アミノ酸の含有バランスを評価する指標である。\nアミノ酸スコアとは、必須アミノ酸のうち、もっとも含有量が少ない必須アミノ酸の水準に制限される。\n食品のアミノ酸スコアが低ければ、その食品を食べても、摂取したアミノ酸が体内の蛋白質に利用されにくくなる。\nアミノ酸スコアは食品単体の評価であるため、アミノ酸スコアが低い食品であっても、足りない必須アミノ酸を他の食品から補うことで、摂取したアミノ酸が体内の蛋白質に利用されやすくできる。", "part_type" "part", "localID" 14 } ], "localID" 12, "expanded" true } ], "localID" 5, "expanded" true }, { "title" "微量栄養素", "description" "流用可能", "part_type" "group", "children" [ { "title" "微量栄養素とは", "description" "微量栄養素(micronutrient)とは、必要な摂取量が微量だが、心身の発達や代謝機能を適切に維持するために必要な栄養素のことである。\n微量栄養素には、ビタミンと無機質がある。", "part_type" "part", "localID" 16 }, { "title" "ビタミン", "description" "ビタミン(viamin)とは、炭水化物・脂質・蛋白質・無機質以外のもので、正常な発育や代謝の維持に必要な有機物のうち、体内で合成されないか、合成されても必要な量に足りないものである。\nビタミンは、脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに大別できる。\n/*/\nビタミン欠乏症(avitaminosis)とは、ビタミンを含む食品の摂取不足・吸収障害・必要量の増加などで起こる症状である。\nビタミン欠乏症は、一次性欠乏症と二次性欠乏症に分類できる。\n一次性欠乏症とは、食事としての摂取量の不足によるビタミン欠乏症である。\n二次性欠乏症とは、吸収障害・利用障害などによるビタミン欠乏症である。\n二次性欠乏症は、吸収不良症候群や肝胆道疾患、薬剤などにより生じる。\nビタミン欠乏症は、欠乏するビタミンの投与で、劇的に改善するが、他のものでは代用できない。\n二次性欠乏症では、ビタミン補給に加え、原疾患の治療もあわせておこなう必要がある。\n/*/\nプロビタミン(provitamin)とは、生体内の反応や紫外線照射などでビタミンに変化する化合物である。\nたとえば、ビタミンAに変化するカロテンがある。\n/*/\nビタミンと類似した生理作用をもつ物質に、ビタミン様作用物質がある。\nビタミン様作用物質(vitamin-like active substance)とは、ビタミンと同様に、生理的に必要であり、微量で有効な有機化合物であるが、体内で生合成できるため、必ずしも栄養素として摂取する必要がない一群の物質である。\n/*/\n脂溶性ビタミン(lipid-soluble vitamin、fat-soluble vitamin)とは、水に溶けにくいイソプレン(isoprene)の誘導体である。\n脂溶性ビタミンは、体内で脂質とともに代謝され、肝臓や脂肪組織に貯蔵される。\n脂溶性ビタミンは、尿中には排泄されず、胆汁中に出現しやすく、排便中に排泄される。\n脂溶性ビタミンを過剰に摂取すると、貯蔵組織に蓄積し、ビタミン過剰症(hypervitaminosis)と呼ばれる中毒症状を起こす。\n脂溶性ビタミンには、ビタミンAやビタミンEなどがある。\n/*/\n水溶性ビタミン(water-soluble vitamin)とは、水に溶け、一般に血液などの体内の液性部分に分布するビタミンである。\n水溶性ビタミンの血清濃度が組織の飽和濃度を超えると、尿中に排泄される。\n水溶性ビタミンを過剰に摂取しても排泄されるため、一般的に毒性は低い。\n水溶性ビタミンには、ビタミンB群やビタミンCなどがある。", "part_type" "part", "localID" 17 }, { "title" "無機質", "description" "流用可能", "part_type" "group", "children" [ { "title" "無機質とは", "description" "栄養学において、無機質(mineral)とは、生体を構成する主要な元素、酸素・炭素・水素・窒素以外のものの総称である。\n無機質は、体内で合成できないため、食物として摂る必要がある。\n無機質の中で、栄養素として欠かせないことが確定しているものを必須ミネラルと呼ぶ。\n必須ミネラルは、多量ミネラルと微量ミネラルに大別できる。\n/*/\n多量ミネラルは、必須ミネラルのうち、必要な摂取量が多い無機質のことである。\n多量ミネラルには、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リンなどがある。\n/*/\n微量ミネラルは、必須ミネラルのうち、必要な摂取量が少ない無機質のことである。\n微量ミネラルには、鉄・亜鉛・銅・ヨウ素などがある。\n/*/\nミネラルの主な働きは、よっつに整理できる。\nひとつ目は、骨や歯など硬組織を形成する働きである。\n硬組織の形成に関与するミネラルに、カルシウム・リン・マグネシウムなどがある。\nふたつ目は、蛋白質や脂質の成分となる働きである。\nふたつ目の働きに関与するミネラルに、リンや鉄などがある。\nみっつ目は、生体機能の調整をおこなう働きである。\n生体機能の調整とは、具体的には浸透圧の調整や酸塩基平衡、筋肉や神経などの刺激に関与するものである。\n生体機能の調整に関与するミネラルに、カルシウム・リン・カリウム・ナトリウム・塩素などがある。\nよっつ目は、酵素の補助因子やホルモンの成分となる働きである。\nよっつ目の働きに関与するミネラルに、マグネシウム・銅・亜鉛・マンガンなどがある。\n/*/\nミネラルもビタミンと同様に、摂取量の不足や過剰などによって、心身に悪影響を与える。", "part_type" "part", "localID" 19 }, { "title" "微量ミネラル", "description" "流用可能", "part_type" "group", "children" [ { "title" "鉄", "description" "鉄(iron)とは、元素記号Fe、原子番号26の元素である。\n栄養素として鉄は、人知類を含む多くの生命体の正常な生理機能にとって、必要不可欠な必須ミネラルである。\nたとえば、植物の光合成の働きは葉緑素によるものだが、この葉緑素の合成には鉄が必要である。\nまた、生体活動の源となるエネルギーを産生しているミトコンドリアが働くために最も大切なミネラルである。\n人知類の体内にある鉄は、その過半数がヘモグロビンに存在する。\nまた、ミオグロビンなどにも少量の鉄がある。\n/*/\nヘモグロビン(hemoglobin)とは、赤血球中に存在するヘム蛋白質である。\nグロビン(globin)という蛋白質に、ヘム鉄が結合したものがヘモグロビンである。\nヘモグロビンは、鉄原子に酸素を着脱することで、肺で受け取った酸素を、全身の細胞へ運搬する役割を担っている。\nまた、ヘモグロビンは弱酸としての性質によって、二酸化炭素の運搬にも重要な役割を果たす。\n鉄が不足すると、ヘモグロビンを合成できないため、赤血球自体が小さくなり、赤血球の数も減少する。\nヘモグロビンのグロビン各鎖は、それぞれ異なった遺伝子の支配を受けている。\nその遺伝子に変異が起こると、その支配下のグロビン各鎖に質的・量的異常をまねく。\nヘモグロビンは、血色素(blood pigment)とも呼ばれる。\n/*/\nミオグロビン(myoglobin)とは、筋肉組織に存在する蛋白質である。\nミオグロビンは、筋肉への酸素供給を助ける役割を担っている。\nそのため、筋肉中のミオグロビンが減ることで、筋力低下や疲労感といった症状が起こる。\nミオグロビンは、筋肉ヘモグロビン(muscle hemoglobin)とも呼ばれる。\n/*/\n栄養素として、食事由来の鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄が存在する。\nまた、鉄の栄養補助食品には、ヘム鉄・非ヘム鉄・キレート鉄が存在する。\n/*/\nヘム鉄(heme iron)とは、ポルフィリンに配意した鉄のことである。\nポルフィリン(porphyrin)とは、4個のピロールがメチル基によって結合した環状テトラピロール誘導体である。\nヘム鉄は、ヘモグロビンやミオグロビンなどのタンパク質を構成し、それらの機能の中核を担っている。\n栄養素としてのヘム鉄は、主にヘモグロビンに由来し、赤身肉・魚・鶏肉などヘモグロビンを含む動物性食品にみられる。\nヘム鉄は専用の吸収経路があるため、胃腸にやさしく、通常、非ヘム鉄より吸収されやすい。\n/*/\n非ヘム鉄(non-heme iron)とは、レンズ豆やエンドウ豆などの植物性食品に含まれる鉄である。\n非ヘム鉄は、phの低い胃酸によって吸収されやすくなり、十二指腸を中心とした上部空腸から吸収される。\nphとは、溶液中の水素イオンの濃度を示す指数である。\npH7が中性を示し、ph7未満が酸性、ph7超過が塩基性となる。\n胃酸が出ていない場合や制酸剤で胃酸を中和した場合、腸管などに炎症がある場合、非ヘム鉄は吸収されにくくなる。\n鉄欠乏が重度になるほど、胃腸の粘膜の状態も悪くなっていることがほとんどであるため、そこに非ヘム鉄を摂取すると、腸から吸収されなかった鉄がさらに腸内環境を悪化させるおそれがある。\n非ヘム鉄の吸収率は、食品中のさまざまな成分によって大きく左右される。\nビタミンCや食肉の蛋白質は、非ヘム鉄の吸収を向上させる。\nタンニン・蓚酸・フィチン酸などは、非ヘム鉄の吸収を妨げる。\nタンニン(tannin)と蓚酸塩(oxalic acid)は、紅茶・緑茶・コーヒーなどに多く含まれている。\nフィチン酸(phytic acid)を含む食品は、米・麦などの穀類や大豆などである。\n非ヘム鉄の吸収経路は、亜鉛・カルシウム・銅などの吸収と競合する。\nそのため、牛乳とともに非ヘム鉄を摂取すると、牛乳に含まれるカルシウムによって、非ヘム鉄の吸収が妨げられる。\n非ヘム鉄は、無機鉄とも呼ばれる。\n/*/\nキレート鉄とは、非ヘム鉄をアミノ酸やクエン酸で挟み込んだ、天然には存在しない鉄である。\nキレート鉄は、アミノ酸の吸収経路から能動的に吸収される。\nそのため、吸収効率が非常に高い。\nヘム鉄と非ヘム鉄は、体内の鉄貯蔵量が多ければ、過剰摂取による毒性作用を防ぐため、吸収率が低下する。\nしかし、キレート鉄はアミノ酸の吸収経路から吸収されるため、吸収量の調整機構がない。\n鉄の過剰摂取は胃腸障害などを起こすため、キレート鉄を摂取する際は注意を要する。\nなお、キレート鉄を過剰摂取しなければ、胃腸への負担は少ない。\n/*/\n鉄の過剰症として、ヘモクロマトーシスが知られている。\nヘモクロマトーシス(hemochromatosis)とは、体内の鉄の蓄積が過剰になり、鉄が組織に沈着し、肝臓・膵臓・心臓・甲状腺で臓器障害を引き起こす疾患である。\nヘモクロマトーシスは、血清鉄も非常に高値を示す。\n皮下に鉄が沈着、皮膚の色が青銅色を呈し、糖尿病を併発するため、ヘモクロマトーシスは青銅色糖尿病(bronzed diabetes)やブロンズ糖尿病とも呼ばれる。\nまた、ヘモグロビンが血色素と呼ばれるため、ヘモクロマトーシスは血色素症とも呼ばれる。\nヘモクロマトーシスの治療には、鉄排泄促進薬の投与や瀉血で、過剰に蓄積された体内の鉄を除去する方法がある。\n瀉血(bloodletting、exsanguination)とは、治療目的で適切な量の血液を注射器などで取り除くことである。\n静脈を針などで刺す瀉血は、刺絡と呼ばれる。\n刺絡の絡は、静脈を意味する。\nヘモクロマトーシスは、遺伝性ヘモクロマトーシスと続発性ヘモクロマトーシスに分けられる。\n/*/\n遺伝性ヘモクロマトーシス(hereditary hemochromatosis)は、鉄代謝の遺伝子疾患が原因のヘモクロマトーシスである。\n遺伝性ヘモクロマトーシスは、変異した遺伝子によって、さらに細かく分類できる。\n遺伝性ヘモクロマトーシスは、原発性ヘモクロマトーシス(primary hemochromatosis)とも呼ばれる。\n/*/\n続発性ヘモクロマトーシス(secondary hemochromatosis)とは、鉄の吸収亢進や頻回の輸血、貧血の治療で投与された鉄の過剰摂取などに起因するヘモクロマトーシスである。\n/*/\n鉄欠乏性貧血(iron deficiency anemia)とは、鉄の欠乏によって生じる貧血である。\n鉄欠乏性貧血の原因は、ほとんどの場合、失血である。\n最も頻度の高い原因は、慢性の不顕性出血である。\nたとえば、消化性潰瘍や悪性腫瘍など、消化管からの出血が該当する。\n人知類のような月経のある一部の哺乳動物の場合、閉経前の女性は、月経による累積失血が鉄欠乏性貧血の一般的な原因である。\nこのほか、鉄摂取量の減少、鉄吸収の低下、鉄需要の増大などが鉄欠乏性貧血の原因となる。\n/*/\n貧血に至らない鉄欠乏であっても、さまざまな身体症状や精神症状が起こり得る。\n/*/\n鉄欠乏にみられる特異的な身体症状としては、爪の扁平化・脆弱化がある。\nとくに重度の鉄欠乏では、匙状爪となる。\n匙状爪(spoon nail)とは、爪甲が陥凹し、スプーンのように反り返ることである。\n/*/\n鉄欠乏にみられる特異的な精神症状としては、異食症がある。\n異食症(pica)とは、非栄養性物質を食べたいという異常な欲求を示す病態である。\nとくに異常なほど氷を食べる異食症を、氷食症(pagophagia)と呼ぶ。\n非栄養性物質の摂食によって食欲が満たされると、鉄摂取量のさらなる減少につながるため、注意が必要である。\nなお、民間療法や宗教儀式など文化的伝統での摂食は、異食症に含まない。\n/*/\n鉄欠乏が原因となる他の精神症状としては、むずむず脚症候群が挙げられる。\nむずむず脚症候群(restless legs syndrome)とは、下肢や上肢などを動かしたくなる、抗いがたい衝動が生じる感覚運動疾患である。\nむずむず脚症候群は、通常、上肢や下肢に皮膚の上を虫が這うようなむずむずする感覚が起こる。\n眠ろうとしても、むずむず脚症候群の異常知覚を緩和する目的でその部位を按摩したり、動かしたりせざるを得ないため、重度の不眠症状を呈することが多い。\n/*/\n鉄欠乏の診断には、血液を採取し、赤血球や血色素、血液中の成分などを検査する。\n鉄が欠乏している場合、まず血清フェリチン濃度が低下し、次に血清鉄が低下、その後ヘモグロビン濃度が低下する。\nフェリチン(feritin)とは、再利用可能な形で鉄を貯蔵するために必要な水溶性蛋白質である。\n体内で鉄が不足すると、フェリチンから減ってくる。\nそのため、血清フェリチン濃度は、生体に蓄積されている鉄の貯蔵量を推定する指標となる。\nただし、血清フェリチン濃度は、感染や炎症などで増加するため、鉄不足を反映しないこともある。\nそのため、鉄不足の診断には、平均赤血球容積も同時に確認する必要がある。\n平均赤血球容積(mean corpuscular volume)とは、ひとつの赤血球の平均的容積である。\nつまり、平均赤血球容積とは、赤血球の大きさの指標である。\n平均赤血球容積は、ヘマトクリット値と赤血球数から計算される。\nヘマトクリット値(hematocrit)とは、血液中に占める赤血球の容積の割合をパーセントで表したものである。\n平均赤血球容積は、葉酸やコバラミンの不足によっても上昇するため、鉄不足の参考にならないこともある。\nこのように検査数値は複数の要因で上下する。\nそのため、検査数値を適切に解釈するには、他の検索項目と照らし合わせ、なにが起きているかを推測しなければならない。", "part_type" "part", "localID" 21 } ], "localID" 20, "expanded" true } ], "localID" 18, "expanded" true } ], "localID" 15, "expanded" true }, { "title" "水", "description" "水は、酸素と水素の化合物で、一般に栄養素には含まれないが、重要な物質である。\n成年の人知類の場合、水は体重の45パーセントが細胞内、体重の15パーセントが細胞間、体重の5パーセントが血液中に存在する。\n体内水分の10パーセントを失うと機能障害を生じ、20パーセントを失うと死を招く。\n摂取した水分は、小腸・大腸から吸収される。\n体内で代謝された水分は、腎臓から尿として、消化管から消化液として、皮膚から汗として排泄される。", "part_type" "part", "localID" 22 } ], "localID" 4, "expanded" true }, { "title" "栄養素の生理", "description" "流用可能", "part_type" "group", "children" [ { "title" "栄養感覚", "description" "流用可能", "part_type" "group", "children" [ { "title" "栄養感覚とは", "description" "栄養感覚とは、栄養素の摂取に関係する総合的な感覚のことである。\n人知類の食欲は、単に空腹から発生するわけではなく、局所性栄養感覚と全身性栄養感覚が作用して発現している。\n局所性栄養感覚とは、視覚・味覚・触覚・嗅覚・聴覚などのことである。\n全身性栄養感覚とは、空腹感・満腹感・口渇感・嗜好などのことである。\n食欲旺盛で過食の場合や、食欲不振で低栄養の場合は、さまざまな要因を調整する必要がある。\nたとえば、食欲不振の原因は、運動不足・過労・不眠など生理的なものから、精神的な落ち込みや悩み事など心理的なものまでさまざまである。\nまた、傷病者や高齢者の場合、臓器の機能低下・機能異常、薬物の副作用も食欲不振の原因と考えられる。\n食欲不振による低栄養を防ぐためには、これらの原因を取り除く必要がある。", "part_type" "part", "localID" 25 }, { "title" "味覚", "description" "味覚(sense of taste)とは、食物の物理的・化学的性状に対する感覚である。\n脊椎動物は、主に舌の味蕾中の味細胞で感受される。\n人知類の場合、甘味・酸味・塩味・苦味・旨味が存在する。\n辛味・渋味・あぶら味などは、痛覚や触覚の一種と考えられている。\n/*/\n甘味とは、甘さに対する感覚である。\n甘味を感じる食品の成分は、蔗糖やアミノ酸などがある。\n/*/\n酸味とは、酸っぱさに対する感覚である。\n酸味を感じる食品の成分は、クエン酸やリンゴ酸などがある。\n/*/\n塩味とは、中性塩に対する感覚である。\n塩味を感じる代表的な食品は、食塩である。\n/*/\n苦味とは、苦さに対する感覚である。\n苦味を感じる食品は、ビール・チョコレート・コーヒーなどがある。\n/*/\n旨味とは、旨さに対する感覚である。\n酸味を感じる食品の成分は、グルタミン酸やイノシン酸などがある。", "part_type" "part", "localID" 26 }, { "title" "空腹感", "description" "空腹感(hunger sensation)とは、固形の食物を食べたいという欲求の表れである。\n空腹感は、摂食中枢の興奮によって起こる。\n摂食中枢(feeding center)とは、脳の視床下部という部位の近くにある、食物の摂取を促すように働く中枢神経系である。\n空腹感は、飢餓収縮や血液中の遊離脂肪酸などが関与する。\n/*/\n飢餓収縮とは、胃が空になったときに起こる強い緊張性の周期的な収縮運動である。\n飢餓収縮の刺激が、胃に分布している迷走神経を通し、摂食中枢に伝えられることで空腹感を感じる。\n長期間断食し栄養状態が低下すると、胃の運動が鈍くなるため、胃の内容物がなくても空腹感は感じなくなる。\n/*/\n遊離脂肪酸とは、食後時間が経過し、低下した血糖値を補うため、分解・放出された体脂肪のことである。\n血液中の遊離脂肪酸の刺激によって、摂食中枢が興奮すると、空腹感を感じる。\n/*/\n冷気に触れて寒さを感じると、その刺激が摂食中枢に伝わり、食欲が増進する。\n逆に、夏場や発熱で体温が上昇すると、食欲は減退する。", "part_type" "part", "localID" 27 } ], "localID" 24, "expanded" true }, { "title" "消化", "description" "消化(digestion、peptization)とは、消化管内に取り入れた食物の成分を吸収されやすい最小単位、あるいはそれに近い状態まで分解することである。\n消化の方法は、機械的消化・化学的消化・細菌学的消化に分類できる。\n/*/\n機械的消化とは、磨砕・攪拌・移動などの作用による消化のことである。\nたとえば人知類や猫知類などは、食品を咀嚼して細かく砕き、消化管の蠕動によって内容物を混合・攪拌・移動することで化学的消化を助ける。\n咀嚼(mastication、chewing)とは、食物を摂取してから下顎の運動と舌や唇によって、上の歯と下の歯の間に運ばれ、食物を噛み砕くまでにおこなわれる口腔内でおこなわれている生理的過程のことである。\n蠕動(peristalsis)とは、消化管などの管腔臓器で、縦走筋と輪状筋を協調して動かすことによって、その内容物を押し進める運動のことである。\n機械的消化は、理学的消化とも呼ばれる。\n/*/\n化学的消化とは、唾液・胃液・膵液などの消化液や小腸粘膜に存在する分解酵素による栄養素の化学反応のことである。\n化学的消化には、接触消化と膜消化に分けられる。\n化学的消化は、酵素的消化とも呼ばれる。\n/*/\n細菌学的消化とは、腸内細菌による腐敗や発酵のことである。\n細菌学的消化は、生物学的消化とも呼ばれる。\n/*/\n消化によって食物が分解されることで、食物がもつ種特異性や抗原性が取り除かれる。\nたとえば、人知類が牛肉を食べても人の筋肉が牛の筋肉と同じものにはならない。\n牛の蛋白質を牛特有のものではないアミノ酸やペプチドに分解して吸収し、体内亜で人の蛋白質に合成するからである。\n/*/\n消化器官には、口腔・胃・小腸・大腸などの臓器がある。", "part_type" "part", "localID" 28, "expanded" true }, { "title" "吸収", "description" "栄養学において、吸収(absorption)とは、生体が外界から物質を取り込むことである。\n人知類や猫知類など多くの高等動物の場合、吸収とは、消化器官で分解された成分が消化管壁から体内に入ることである。\n栄養素が吸収される機構には、受動輸送と能動輸送がある。\n/*/\n受動輸送とは、浸透や拡散の現象によって、溶解成分の濃度が高いところから低いところへと膜を通過する機構である。\n/*/\n能動輸送とは、エネルギーを使い、濃度勾配に逆らって、溶解成分の濃度が低いところから高いところへ積極的に膜を通過する機構である。", "part_type" "part", "localID" 29 }, { "title" "排泄", "description" "食物の成分は、消化・吸収され、残りは便として排泄される。\n便には、「水分」「消化・吸収されなかった食物の残渣」「胆汁・酵素・粘液など消化管の生成物」「消化管上皮細胞からの剥離成分」「カルシウムや鉄など消化器官に排泄された成分」「腸内細菌」が含まれる。\n便の量や排便回数は、食習慣や食事量に依存する。\n食物繊維の摂取量が増大すると便量が多くなる。", "part_type" "part", "localID" 30 } ], "localID" 23, "expanded" true } ], "expanded" true, "localID" 0, "description" "流用可能" } ]
https://w.atwiki.jp/kaiyousei-daichoen/pages/35.html
「これが大丈夫と書いてあった」「これはダメと主治医に言われた」等、皆さんの知っている情報を是非書き込んで下さい。 ただし、編集時に自分の持っている情報と反対の事が書いてあっても、それは消さずに「~~だが、○○○とする説もある」などと、両方の情報を保持して併記するように編集して下さい。 編集とかめんどくさい、という方はコメントの方へどうぞ。 食材 動物 牛肉 | 豚肉 | 鶏肉 |胸肉などは特に脂肪が少なく、大腸への負担が軽いとされる。 魚肉 | 卵 | 他 | 植物 野菜 にんじん | 大根 | キャベツ | かぼちゃ | 果物 きのこ類 種 種や実などは硬い物が多く、一般に消化しにくいとされる。 ごま | 胡椒 | 虫 調味料等 砂糖 | 塩 |塩分は腸に負担をかけるため、あまりしょっぱくしすぎるのは良くないらしい。 酢 | 醤油 |塩分は腸に負担をかけるため、あまりしょっぱくしすぎるのは良くないらしい。 味噌 |大豆摂取自体の賛否の立場にもよるが、味噌汁など粒が残らない調理法であれば、超に負担が少ないと思われる。 塩分は腸に負担をかけるため、あまりしょっぱくしすぎるのは良くないらしい。 マヨネーズ |原材料に食用油そのままを使用しているため、油の塊と言えなくもない。 しかし、植物油を用いて作られたものは、不飽和脂肪酸や酸が健康に役立つ面もあるので、摂取量さえ気をつければ栄養的に優れた食品ともいえる。 そのため寛解時など症状が安定している時に、植物油を用い、且つ脂質を抑えたタイプの物を少量使用する程度であれば問題ないと思われる。 ソース |添加物がほとんど入っていない類稀な調味料らしい。 バター |動物由来の油の塊。牛乳を原料とするものが一般的。 マーガリン |植物由来の油の塊。 日本のマーガリンはトランス脂肪酸を含んだ商品が多い為、あまりお勧めできない。 はちみつ |乳酸菌の餌となるオリゴ糖が含まれている為、ヨーグルトと一緒に食べると良い。 しかし細菌の宝庫なので、免疫抑制剤の服用中は避けた方が無難か。 料理 主食 米 |玄米より精米した白米の方が良いとされる。 冷めたご飯はデンプンが消化されづらい状態になっている為、なるべく温めると良い。 その意味でも、「おかゆ」という調理法は炎症を起こしている日本人の強い味方となるかと。 パン |日本では原材料に、「トランス脂肪酸を含んだマーガリン」を使用している場合が多い為、マーガリンを多量に含んだ製品は避けた方が無難と考えられる。 このため、自家製パンを作る場合などは、マーガリンを利用するよりバターを少量だけ利用するレシピの方がオススメ。 天然酵母パンなどが取りざたされる事があるが、天然酵母とは自然界からとれた酵母を単一の株に選りすぐりせずにそのまま使用している、というだけの事なので、それ自体に健康に良い要素は含まれない。 「素材にこだわる姿勢」という意味で、酵母に拘る職人が他の素材に不健康(と思われるもの)を使用していない“可能性が高そう”というだけの事である。 参考: 天然酵母(自然発酵種)の魅力と特徴(All About) / 「天然酵母」とは何だ ※味については言及していませんのであしからず。 うどん |小麦を一度粉にした物を練って、柔らかく茹でているので、消化に良い食べ物代表として広く知られている。 炎症を起こしている時などは、素うどんなどで頑張る人も多いのでは? そば | パスタ |うどんと同じく消化はしやすいが、料理法によってうどんより固めに仕上がったり、ソースの脂質が高い事が多いため、レシピに工夫が必要。 素パスタというのはあるのだろうか・・・?(管理人は知りません) 主菜 副菜 デザート 加工食品 菓子類 ガム |最近のガムは甘味料すらも、砂糖ではなく人工甘味料を使用しているため、「人工物の塊」と言ってよい。 善し悪しの判断は、含まれる成分が体にどんな影響を与えるかどうか、と、その量による。 飲料 コメント ※最新10件のみ表示されています。ログページへは入力欄の下のリンクからどうぞ。 ※名前は自動改行されます。 名前 コメント すべてのコメントを見る