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純「あれ、ここは?」 気がつくとそこは真っ白な部屋。 置いてあるものがひとつもない。ただただ、真っ白。 純「・・・とりあえず出口を探そう」 ない。出口どころか壁の継ぎ目すら見当たらない。 いったいここはどこだというのか。 そもそも私はどこからここへ・・・? 純「天井、とか?」 呟いて、見上げた天井も真っ白。 高い天井は照明もなく、ただ真っ白。 純「・・・どうなってるの?」 そのときだった。 ドサッ 落下音が響く。 落ちてきたのは 梓「・・・。」 私の親友だった。 彼女のもとへ駆け寄る。 純「あずさ、どうやってここへ?」 梓「・・・?」 尋ねる私を不思議そうに見つめる梓。 純「あずさ・・・?」 梓「・・・」 何も答えない。 ただ首をかしげて私を見つめている。 こうしてみると本当の猫みたいだ。 純「あずさ、返事してよ。」 梓「・・・」 私を見つめたまま一言も発しない。 純「なにそれ、意味わかんない。」 あきらめて、梓のそばにどっかりと腰を下ろす。 しばし沈黙。 しばらくして口を開くのはやっぱり私。 純「おなかすいたね」 梓「・・・」 返事を期待せずに呟くように言う。 親友は腕をまくって私の前に差し出した。 純「どういうこと?」 梓「・・・」 無言。 純「まさか、食べろってこと・・・なわけないか。」 そのときだった。 梓「・・・」 私の言葉に、梓がうなずいた。 純「え?ウソでしょ?」 梓「・・・」 無言。 無言で私を見つめている。 純「あずさ、いい加減にしないと怒るよ?」 梓「・・・」 黙ってじっとしている梓は日本人形みたいだ。 純「あずさ、私をからかってるんでしょ?」 梓「・・・」 立ち上がり、じりじりと彼女に詰め寄る。 純「そっちがその気なら私にも考えがあるよ。」 彼女に飛びかかる。 そのまま押し倒すと 純「くすぐり攻撃ぃ!どうだ、参ったか!」 梓のわき腹をくすぐる。 せめて。 せめて彼女の笑い声が聞けたら。 せめて。 せめて一声でいい。何か声を出してくれたら。 梓「・・・」 私の願いもむなしく、一言も発さない。 ただ人形のように、されるがまま。 純「はぁ、はぁ・・・」 くすぐり疲れて、荒い息を整える私。 あれだけくすぐられて息ひとつ乱さない梓。 純「どうなってるの・・・?」 明らかにおかしい。 あまりにも奇妙な状況。 でも・・・ 純「考えたってどうせわかんないよね。」 ごろん、と大の字になってみる。 広くて、大きな白い部屋。 見上げた天井が高い。 高すぎた。 純「おなかすいたな」 ふうっと息を吐いて、また呟く。 ぬっ 私の目の前には、可愛い細い腕。 梓「・・・」 親友が、立っていた。 純「何、やっぱり食べろって言うの?」 梓がうなずく。 私は溜息をついて言った。 純「じゃあちょっとだけ、ご馳走になろうかな。」 この部屋を、この梓を受け入れつつあるのかもしれない。 立ち上がって、梓と向かい合う。 むき出しになった細い腕は、私に差し出されたままだ。 そうっと、その腕を掴む。 甘い香り。 触れた肌はすべすべとしていて柔らかい。 純「いただきまーす。」 まずは味見。 ペロッと舌を出して、舐めてみる。 純「あれ・・・?」 想像していた味ではなかった。 甘い。 ひどく甘い。 人の肌とは、しょっぱく、そしてほのかに甘いものではなかったか。 ひどく甘い。 その甘さは、苺ショートに使われるホイップクリームを思い出させた。 純「もう一口・・・」 確認のため、もう一度舐めてみる。 甘い。 もう一度舐めてみる。 甘い。 甘い。 もう一度舐めてみる。 もう一度。 もう一度。 私はもう、この味の虜になっていた。 純「おいしいよ、あずさ。」 梓「・・・」 何も答えない。 しかしその表情は、心なしか喜んでいるように見えた。 純「あずさ、かじってもいい?」 なぜこんな味がするのか、という疑問はとうに忘れてしまった。 今私にある疑問は 歯を立てて、彼女の皮膚を破った先はどのような味がするのだろうか? それだけだった。 いや、もうひとつあった。 私が噛み付いたら、梓はどんな表情をするだろう? さすがの梓も、苦痛に顔を歪めるのだろうか。 私は親友のどんな変化も見逃すまいと、その顔をじっと見つめながら 歯を立てた。 プツリ 以外にも、皮膚はあっさり破れた。 そこにあるはずの弾力はまったく感じられない。 ジュゥ 破った皮膚から赤い汁があふれ出る。 私はそれを無我夢中で啜った。 純「・・・おいしい。」 これは、なんだろう。 血ではない。 ジャムのような味。 イチゴジャムのような味。 甘い。 甘酸っぱい。 ズルズルと啜っていると グニャリ 握った腕がぐにゃぐにゃになっているのに気付いた。 湿ったスポンジケーキのような感触。 中身を啜ったせいだろうか。 気味が悪くなって、慌てて手を離す。 ドチャ ジャム入りショートケーキは地面に落ちた。 私は地面に這いつくばるとそれを夢中になってむさぼった。 純「おいしい、おいしいよ。」 梓のことを忘れて夢中で食べる。 不思議なことに、食べれば食べるほど食欲は増していった。 純「あずさぁ!」 地面に落ちた腕をあらかた食べ終えると梓を見上げる。 相変わらずの無表情。 無言で私を見下ろしている。 そういえば 梓の腕に噛み付いた瞬間、彼女の表情は ニンマリ笑っていた。 気味が悪くなった私は、そろそろとあとずさりをはじめる。 梓は全く動かない。 相変わらずの無表情。 次の瞬間 私は梓に遅いかかっていた。 小さな体を押し倒し、もうひとつの腕へ歯を突き立てる。 もうためらいはない。 プツリ ジュヮ とめどなく溢れるジャムの甘酸っぱさに、生クリームの甘みが際立った。 親友の細い腕をシャグシャグと、無心に食べ進めていく。 ほどなくして小さな両腕は私の腹の中に納まった。 口の周りを舐めながら、梓の顔を見る。 純「・・・どうして?」 微笑んでいた。 今までに見たことがないほど優しい微笑をたたえている親友がそこにいた。 純「あずさ、私はなんてこと・・・」 梓「・・・」 何も答えない。 息遣いすら、感じられなかった。 純「あずさ、もしかして・・・」 梓「・・・」 私の言葉を先読みしたのだろうか。 言い終わらないうちに梓が首を横に振る。 純「生きてるの?」 梓がうなずく。 純「私に食べられて、平気なの?」 梓がうなずく。 純「どうして梓はケーキの味がするの?」 梓は何も答えない。 純「どうしてすごく甘くておいしいの?」 梓は何も答えない。 純「耳はどんな味がするの?」 梓は何も答えない。 代わりに、舌にまとわりつく爽やかな甘みと、苦味が私に教えてくれた。 耳はチョコレートケーキ。 純「おいしいよ、あずさ。」 チラッと見たその顔は 今まで見たことがないほどの笑顔で歪んでいた。 気味が悪くなった私は慌てて彼女から離れる。 しかし次の瞬間、彼女の太ももにかぶりついていた。 どうやら、私の気味が悪い、という感情は簡単に食欲に負けてしまうらしい。 もはや私の食欲は歯止めが聞かなくなっていた。 梓の太ももにかぶりつく。 ジュゥ あふれ出てきた汁を夢中で啜る。 カスタードクリームの味がした。 皮膚の表面は・・・チョコレート。 どうやら彼女の足の部分はエクレアであるらしかった。 シャグシャグ食べ進める。 おいしい。 甘い。 腕に続き、二本の足さえも食べ終えたはずの私の食欲はいまだ満たされることがなかった。 いや、正確には食欲はどんどん増しているのだ。 食べたい。 食べたい。 梓「おいしい?」 梓が尋ねる。 純「うん。すごくおいしいよ。」 私が答える。 梓はそれを聞いてニンマリ笑った。 純「あずさ、今度はおなかを食べるからね。」 言い終わらないうちに、私は梓の体を食べはじめる。 胴体はモンブラン味。 面白いことに、内臓はクッキー、マドレーヌなど、それぞれ味が違う。 純「おいしいよ、おいしいよ、あずさ。」 かぶりついた乳房の味はエッグタルト。 梓「えへへ。」 満足そうな梓。 その瞳を大きく見開いて、口元を大きく広げて笑っている。 純「このケーキおいしいよ?あずさも一緒に食べようよ。」 モチャモチャとケーキを咀嚼しながら、私が言った。 梓「私はいらない。純が食べなよ。」 純「遠慮するなんてあずさらしくないよ?お腹でも壊した?」 梓は首を振る。 純「こんなにおいしいのに。ところであずさ、このケーキどこで買ってきたの?」 言いながら、私はケーキの首筋にかぶりつく。 梓は何も答えなかった。 純「ケーキおいしい。おいしい。」 少しずつ、少しずつ、自我が失われていく。 自分がどこにいるのか 自分が何を食べているのかもわからない。 聴覚も、味覚も、視覚も、嗅覚もマヒした体で ただケーキを貪り続ける。 最後に自分が何者なのか忘れた瞬間、私は本当の意味で楽になった。 琴吹製薬が引き起こしたウイルス災害から一週間。 感染者たちはかつての友を貪りながら何を思うのか。 あるものは彼らに感情などないと主張する。 あるものは心の中で涙を流していると主張する。 だが彼らが本当に何を思い、また何を感じているのか。 それを知る者は言葉を持たない。 終わり 戻る
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【名前】ビーミ 【性別】不明 【年齢】不明 【職業】魔物 【特徴】体長20センチ、一つ目の猿のような姿 フォークのような尾を持つ 【好き】食事 【嫌い】無機物 【特技】狩り 【趣味】食事 【詳細】 森の奥地に生息する魔物。 フォークのような尾を持ち、それを獲物に刺して自らの体液を注入する。 彼らの体液は強力に食欲をそそる効果があり、 獲物は自らの部位であっても食べたくて仕方がなくなる。 獲物が自らを食らって力尽きたあと、元々小食であるビーミが残りを食らう。 これが彼らの狩りである 【備考】 魔物としてはそこまで強くはなく、一匹だけなら屈強な男一人で捕獲することも可能。 森の近くの村では彼らの体液が万能の調味料として売られていたりする。
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バースデイケーキ お店価格 269000G 妖精界のお偉い人に向けて作った誕生日ケーキ(精神+35) 精神力上昇+35 妖精さんが風の便りで知った、ほにゃらら歳になる スルーア様の誕生日を祝う為に作ったバースデイケーキ。 これでもかと盛られたクリームが、でろっとはみ出ており、 上品な見た目ではないが、食欲は非常にそそられる。 「ん?でもこれ蝋燭を刺す場所が……」と疑問を口にすると、 「いらないよ。だって女の子はいつまでも18だもの」 と妖精さんの包み込むような優しい切り替えし! うひゃあ!素敵だぜ、妖精さん! そうだよね、スルーア様やうちの母さんとかの蝋燭を 律儀に全部立てて回ったら、ケーキが潰れちゃうもんね! どうしたの、妖精さん?後ろ?やだぁ、いるわけな――――。
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【書きかけ】池波正太郎「私の歳月」(1972-77) 私の歳月 (講談社文庫) 分類 エッセイ(日本人作家) 文庫 目次 下町 東京の下町/縁台/地震・カミナリ・火事・オヤジ/隅田川情緒 食べ物 小説の中の食欲/私の銀座食物遍歴/当世豆腐考/五年間の十月一日/庶民の味の心意気 旅 休息の旅/信州・上田から松代へ/フランスの田舎 映画 映画を楽しんだ四十年/ジャン・ギャバン/池波正太郎の映画手帖 生活 池波正太郎の青春・小説・人生/機械に飯を食べさせろ/豪傑/いい男といい女/タバコ/仕掛け人に憩いなし/歳月/生き形見/梅安こぼればなし/人間はね、高踏的じゃないんだ/江戸に生きる実感/余裕ある時代の風俗 評価 ひとこと 気になる表現 メモ 参考文献
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私は食べる事が大好きでたまりません。 人間の三大欲求の中では断然食欲です! 食べ歩きとかも大好きで、 新しいお店のチェックもわりとマメな方だと思います。 ところが残念な事に、 子連れだと行けないお店とかあったりするんですよね。 そんな時は親に子供を預けて…とまではさすがに気が引けるので、 子連れで行ってもよい素敵なお店を見付けて行きたいと思っています。 探すと結構あるんですよね。 最近の私の中のお気に入りのお店は、 本格イタリアンでかなりオシャレな雰囲気のお店なのに、 とても子連れに優しい近所のお店です。 同じ気持ちの人は沢山いるみたいで、 予約は一か月先までいっぱいだそうです。 子供が小さい間は、 こういう子連れに優しいお店を探して癒されたいと思います。
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豚みたいな爬虫類。 詳細な生態については謎。 おそらくは、卵のままで数か月か数年を過ごし、誕生後は一週間で死亡する。 そのわずかな期間で、如何にして交尾出産までこぎ着けるのかは不明。 明確にわかっている事は、食欲が旺盛だという事。 虫からネズミから、馬からドラゴンから、岩や木まで、何にでも食らいつく。 とにかく周囲のあらゆるものを食べつくし、そして成長する。 七日というわずかな生の間、食べた分だけおそらく際限なく成長し続ける。 ハイパロウによって持ち込まれた外海の生物の一種。 卵の状態で持ち込まれ、ギールシクリヒト大陸で誕生。 一週間で山二つと町一つを食いつくし更地へと変えた。 初期の目撃談では体長50cm程だったが、寿命で死んだ時には体長300mまで成長していた。
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#blognavi 二日酔いで午前中気分悪く横になっていました。食欲はありませんが無理してスパゲティーの昼食を食べました、水をたっぷり飲んで幾分良くなってきました、気合を入れて刈り取った草をミカン木の根元に集める作業にかかりました、ため息や、欠伸をかきながらなので能率が上がりません。3時ごろからようやく正気に戻りました。重点駆除対象の草を焼却したりで、今日は早めに6時ごろ終業しました。草刈り機がないと作業が出来ないので夕方草刈り機を買いに行ってきました、故障しているのは暇を見て修理して予備にします。明日から又頑張ろう。 カテゴリ [日記] - trackback- 2007年03月26日 21 35 13 #blognavi
https://w.atwiki.jp/k6deob9/pages/15.html
胃腸の調子が悪いです。 いや、悪かったのです。 今はもう大丈夫…っぽいです。 暴飲暴食する私に、神が与えた試練だったのだろうか。 夜中3時過ぎにふと目が覚め、むかむかと吐き気、胃腸の痛みがします。 あ~吐いちゃうかもしれない、とベッドの上でごろごろ。 いつの間にか朝を迎え、不思議なほど食欲がわかないです。 人生最大の膨満感です。 根菜たっぷりの豚汁をよく噛まないで飲んでいたからだろうか。 きっと胃腸が「よくも噛まないで牛蒡レンコン豚肉こんにゃ くを流しこんでくれたな!こっちの苦労も知らないで!こうなったら倍返しだ!」 と、激おこだったんだろうと反省です。 梅干しの汁だけなめて一日が終わりました。 よく噛もうと思います。
https://w.atwiki.jp/16seiten/pages/336.html
筋骨隆々の偉丈夫で、無造作に切った短い髪に無精髭、 目は縦についているのかと思うほどツリ上がっている。 破壊欲、食欲、色欲に従う狂人。 武者修行と称して各地を放浪しているが、真の目的は 伝説の武器の蒐集である。彼の現在の目標は表九位 アルスラー・ナッシュの『魔剣ミスト』と『イージス』他 『十二神具』、そして『聖剣エクスカリバー』である。 彼の剣技は次郎やアルスラー、アレクサー・リーンウォード などの達人の前では見劣りしてしまうが、彼が剣を振るうと 刀身に空間が接着剤のように粘りついて歪み、相対する者は 空間の歪みに捕らえられ身動きがとれずに斬られてしまう。 能力者ではない彼がどうやってこの剣法を身につけたかは不明。
https://w.atwiki.jp/pixivzombie/pages/76.html
キャラクター詳細 名前: デスパンダ(レオ) 性別: 男 年齢(享年): 20代 自我の有無: ありまくり。 ゾンビになった経緯:実際にはゾンビでなくモールに紛れ込んだ魔獣。一度死んでいるのでゾンビと言えなくも…ない? 特徴: 一度死んだ人間が動物の姿を借りて転生した魔物「デスパンダ」。人間体の時の名前は「レオ」。ゾンビでも人間でもない第三勢力的存在。性欲と食欲、殺傷欲で行動する。ショッピングモールの血のにおいに引き寄せられて現れた。人間の姿と魔物の姿に自由に変身できる。人間の姿をしている時だけしゃべれるが、かなり無口。位置づけは「EAT&FUCK&KILLER」 戦闘法: 爪・牙・腕力・性欲 攻略法: 破邪系の法力や聖水に弱い。惚れた女にはもっと弱い