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千鶴「特に何も進まない話」 執筆開始日時 2018/06/10 元スレURL https //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528621980/ 概要 〜夜・たるき亭にて〜 小鳥「ええ、もういいんです。一生私は独り身ですよ。負け犬、いや負けぴよ確定なんです。」 プロデューサー(以下P)「負けぴよって・・・。とにかく元気出してください。ほら、これ美味いですよ。」 小鳥「はいはいありがとうございます。めんどくさい女ですみませんね、ええ。」 P「気にしなくていいですって。あ、ビール追加で頼みますか?」 小鳥「日本酒でお願いします。うう…」 千鶴「荒れてますわね、何があったんですの。たしか、音無さんは昨日…」 あずさ「高校時代の同級生と偶然再開して、食事のお申し込み。デートのお誘いだって本人張り切って出掛けていった。ここまでは知ってるわよね?」 千鶴「ええ、莉緒さんや歌織さんが頑張ってって大騒ぎしていたのはわたくしも見てましたから。あの荒れようだと上手くいかなかったんですのね。」 タグ ^音無小鳥 ^三浦あずさ ^二階堂千鶴 まとめサイト アイマスSSまとめサイト 456P あやめ2nd エレファント速報 おかしくねーしSSまとめ プロデューサーさんっ!SSですよ、SS! ポチッとSS!! SSまとめ SSでレッツゴー SSびより SS2chLog YomiCom wiki内他頁検索用 ミリオンライブ 三浦あずさ 二階堂千鶴 作者◆UEry/CPoDk氏 音無小鳥
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春香「旅立ちの風景」 執筆開始日時 2012/10/14 元スレURL http //ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1350/13502/1350224281.html 概要 1.流星 ああ、音無さん、こっちです。こっち。 お久しぶりです。何を飲まれます? え? 私ですか。ジン・バックです。 そんなにびっくりすることですか? 私だってもう二十二ですよ。 え? ああ、喉ですか……。そんなにたくさん飲まなければ大丈夫ですよ。それで、音無さんは? はい、カシスオレンジですね。 じゃあ、乾杯。 不思議な気分ですね。まだ子供だった頃のことを知っている人と飲むって。まあ、いまでも小娘ですけど。 いや、音無さんに比べてとかじゃありませんよ。なに拗ねてるんですか。 ともあれ、お久しぶりです。日本に戻ってすぐ連絡しようと思ったんですけど……。勇気が出なくて。 はい、春香が別の事務所に移ったのは知ってます。いまは765には真だけしか残ってないんですって? 律子の事務所の方がメインになってるんですか。へえ……。 765プロのみんなの、ちょっと未来の話を、こんな風に書いていきます。 それぞれの話は、中島みゆきの曲をテーマに書いてます。 タグ ^オールキャラ^アフター まとめサイト SS CLUB SSオタかのじょ SSちゃんねる SSRE@DY!! プロデューサーさんっ!SSですよ、SS!
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アドベンチャー 逆転裁判逆転裁判1体験版をモナーでリメイクされてます http //www.geocities.co.jp/Playtown-Yoyo/6165/gyakuten.swf 逆転裁判 蘇る逆転体験版http //www3.capcom.co.jp/ds_saiban/taiken/ 逆転裁判1体験版http //www3.capcom.co.jp/saiban3/play01_1/gya1.html(音無) 逆転裁判2体験版http //www3.capcom.co.jp/saiban3/play02_1/gya2menu.html(音有)リンク切れ http //www3.capcom.co.jp/saiban3/play02_2/gya2menu.html(音無)リンク切れ 逆転裁判3体験版http //www3.capcom.co.jp/saiban3/play03_1/gya3menu.html(音有)リンク切れ http //www3.capcom.co.jp/saiban3/play03_2/gya3menu.html(音無)リンク切れ 逆転裁判?2chhttp //www.geocities.jp/ryunosuke_gyakusai/gyakusai2ch.html 逆転裁判の2ch版です。 密室船非常に秀逸な推理アドベンチャー http //tentree.hp.infoseek.co.jp/gametop.htm
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【検索用 なつたいさんかくにはなつたいたんさく 登録タグ CD CDな ShuCD SohbanaCD appyCD rukakuCD ど~ぱみんCD 吉田夜世CD 夏山よつぎCD 山桜PCD 春馬崚木CD 桜餅ルナCD 藤墅。CD 袖野あらわCD 音無あふCD】 + 目次 目次 CD紹介 曲目 リンク コメント 前作 本作 次作 春めく僕らのカリキュラム 夏大三角に放つ大短冊 - Shu 音無あふ rukaku 袖野あらわ 桜餅ルナ ど~ぱみん ZEROKU appy 夏山よつぎ 春馬崚木 Sohbana 吉田夜世 藤墅。 発売:2023年07月23日 価格:¥2,500(税込) 流通:即売 サークル:私立ボカロP学園初等部 CD紹介 CD名:『夏大三角に放つ大短冊』(なつだいさんかくにはなつだいたんざく) 今回は七夕や夏をテーマにメンバーの熱い願いや想いを詰め込んだアルバム、ですが、メンバーの願い事が尖りすぎて尖った曲の集結になってしまいました!!!!!!!!Oh My God!でも全世界はばかすき(投稿者コメント転載) 2023年7月23日に開催されたTHE VOC@LOID 超M@STER 52にて頒布された。 曲目 落伍者各停 - Shu メア? - rukaku ばなそに叱られる!www - Shu akeruE - 夏山よつぎ&ど〜ぱみん シノプシス - 音無あふ ベガ - Reta Campanella - ど〜ぱみん アンタは三日天下 - Shu バカ学人生概論 - 私立ボカロP学園初等部(Prod. ど〜ぱみん) Chime!! - 私立ボカロP学園初等部(Prod. appy) リンク 私立ボカロP学園初等部公式Twitter 私立ボカロP学園初等部公式HP コメント 名前 コメント
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小鳥「プロデューサーさん、今朝私のパ…パ…パ…」 執筆開始日時 2012/05/09 元スレURL ログ速URL 概要 P「なんですか?」 P「ぱ?」 P「音無さんが買ってきたパンは冷蔵庫に入ってますけど」 小鳥「…」 小鳥「…違います?」 P「?」 小鳥「プロデューサーさん、階段で私のパ…下着みましたよね?」 P「は?」 タグ ^音無小鳥 まとめサイト SSちゃんねる SS森きのこ! プロデューサーさんっ!SSですよ、SS!
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「落ち着いたか音無」 「あぁ、なんとかな」 「そっか、良かった」 俺と相沢はあの化け物2人から死に物狂いで逃げ出した。 まぁ、俺も何度か死んだのだから死に物狂いなんてのも変だが。 それからもしばらく動いた俺と相沢。 「しかしこれからどうしような音無」 「そうだなー……」 相沢の提案に考える俺。 無闇に逃げているだけじゃまた危険な奴と出会ってしまうかもしれない。 ただ動かないのも敵を待つ様なものだし……。 となると襲われにくい環境を作ってやれば良い。 その為には……。 「まずは仲間探しじゃないか音無?」 「それが一番か……」 やはりそうであろう。 俺もその事が真っ先に思い浮かんだ。 だが奏や日向や椎名は大丈夫だろう。 直井は人殺しはしそうだが、俺の事を慕っている。 奴は俺相手なら問題ないが相沢が若干やばいかもな。 だが一番の悩みの種はゆりだ。 『どうせ私達は生き返るでしょ?』とか言いそうだ。 どうせ反論しても、『何よ、日向君や大山君ならすぐに死んでくれるわよ!』とか言うんだ。 いや、死ぬわけねーだろ。 んでゆりが死ねば良いじゃんとか言っても、『なんの為の駒よ?』ってもう扱いが面倒そうだ。 『もう良いから死ねーっ!』って銃でバーン!って撃たれて俺死にそうだなー……。 やばい。 想像が当てはまりそうで嫌だ……。 「おい、どうした音無?顔青いぞ?」 相沢にはまだ早い。 この事は秘密にしといた方が良いかもな。 「いや、なんでもない。だが仲間集めは大事だと思う」 そう言うとデイパックから名簿を見せ、俺に見せる様に向けた。 「だな。俺の親友で信じられるのは川澄舞、倉田佐祐理、水瀬名雪、北川潤だ。……ん?北川の名前潤っていうのか」 「…………」 あれ? 今の北川って奴本当に信頼出来る? いやそんな事いったら俺だって下の名前知らない奴多いけど。 椎名、野田、高松、藤巻、遊佐、大山、竹山、岩沢、関根、入江、。 上の名字を知らない奴。 ユイ、ひさ子。 名前かどうかすらわかんない奴。 TK。 つい最近まで名前忘れてた奴。 俺。 「…………」 「どうした音無?」 「だ、大丈夫だ」 本当に仲間と呼んでいいのかわからなくなってしまった……。 いや、死んだ世界戦線メンバーが異常なだけだ。 そうであると信じたい。 「んでお前の仲間は参加させられているのか?」 「ん、あぁ……。だが俺の仲間は一癖も二癖も変わった奴しか居ないんだけど……」 「お前も苦労人だなー」 共感してくれた。 確かに苦労人みたいな顔付きはしているのだが、逆にこちらも苦労させる側にも見える。 「立華奏、日向秀樹、椎名はおそらく大丈夫。直井文人は俺以外にはちょっと喧嘩腰になりやすい。仲村ゆりはー……まぁ大丈夫じゃないか?」 「何故俺に問いかける!?」 ドSなリーダー気質の事を言おうと思ったが辞めておいた。 だがその部分がなければ心強いだろう。 ゆりなら最後まで抗ってみせそうだ。 「なんか釈然としないがその仲間の事を中心に仲間になれる奴を探していこう」 「あぁ、そうだな」 俺と相沢。 とりあえず方針は決まった。 今すぐ仲間を探しに出る。 これから行動に移す――はずであった。 「なるほど。なら貴様らは戦うつもりはないと……」 どこからか渋い声が響く。 そして……。 「ぐはっ……!?」 「相沢っ!?」 相沢の体に斬られた跡が付けられた。 まばたきする間もなかった瞬間であった。 「ならば戦わせようとするのみ」 影が形を作り上げる。 そして1人の男が浮かび上がる。 「な、何者だ……」 相沢がうつ伏せになりながら斬った主まで顔を上げている。 その目線の先には、紫の羽織姿の侍の格好をした人物が刀を構えこちらに向いていた。 「アサシンのサーヴァント佐々木小次郎」 暗い空が彼の登場を喜び明るくなった気がした。 「さ、佐々木小次郎だと!?」 日本の中でも有名な侍。 剣豪である宮本武蔵と巌流島で戦ったとされる剣士。 生前というかどこでだって聞ける名前だなそれは。 「でも……?」 それは確か実現したかどうか曖昧な人物なはず。 いや、彼が佐々木小次郎本人であるわけがない。 俺は拳銃を構える。 「顔付きは良し、では参る」 と、素早い移動で俺に向けて走ってくる。 人間の速さじゃない。 俺の拳銃は先程眼帯男が乱入した時に撃ちそこねていた為に安全装置が外れていた。 それが運良くすぐに引き金が引ける状況となっていた。 「はぁっ!」 銃弾が放たれる。 だが佐々木はそれを体を傾け、優雅に受け流す。 「甘い、その程度軽くかわせるわ」 そしてまたこちらに迫る。 間合いも先程より短く、安全装置は今外れていない。 佐々木は刀でこちらを斬る気満々だ。 「危ない!音無!」 大声と共になにか頼りなさげなものが飛んでくる。 ――キンッ! おもちゃのナイフが佐々木に投げられたのを弾く。 すぐにおもちゃのナイフを投げたのが誰か想像がついた。 「無理するな相沢!」 「いや、傷が浅いから大丈夫だ」 本当に大丈夫らしく相沢が木刀を構えながら立ち上がる。 ただの木刀なら頼りなく思えたであろう。 だが相沢の持つ木刀はしっかりと研がれていて、『風林火山』と彫られていて歴史を感じさせる。 それに口では言えないが多分相当力のある木刀だ。 「む?貴様その木刀は宝具か?」 「知らねーよ。だがお前を倒す木刀だ!」 自信満々に笑う相沢。 彼の闘志は激しく燃え上がっていた。 「よし!協力だ相沢!」 俺は拳銃を佐々木に向ける。 ……が、相沢がなんのリアクションも起こさない。 「どうした相沢?戦うぞ?」 そう言ったのだが相沢は微妙な顔をしていた。 目を深く閉じ、何かを深く考えて悩んでいる優柔不断な顔。 だが、目が開かれた瞬間にそれは決意の顔へと変貌した。 「逃げろ音無、この侍野郎は俺がぶっ倒す!」 今、こいつは何を言った? 反論するに決まっている事を言わなかったか? 「待て、お前死ぬ気か!?」 「死ぬわけねーだろ!ただ追い払うだけだ!だから逃げて俺と後で合流だ」 どうする俺は? このまま相沢を見殺しにしても良いのか? だが逃げないと相沢の命を無駄に無くしてしまうし、俺も多分殺されるだろう。 相沢の行為自体が無駄になる。 それなら俺は―――。 「良いんだな相沢?」 「あぁ、舞に佐祐理さんに名雪に北川に会えたらよろしく言っておいてくれ」 「……あぁ」 走る。 先程は相沢と肩を並べた逃走。 仲間も居た。 だが今回は違う。 1人で、この相沢が繋いでくれた命を繋げて仲間に伝えていかなければ……。 後ろは振り向かない。 相沢の無事を祈りながら俺は1人背中を向けた。 【E-5 野原/早朝】 【音無結弦@Angel Beats!】 【装備:CZ75 14/15@現実】 【所持品:支給品一式 CZ75の弾丸30/30 ランダム支給品×2】 【状態:疲労(中)、健康】 【思考・行動】 1:殺し合うつもりはなく、このゲームからの脱出を考えている。 2:今は逃げて仲間を探す。 3:相沢……無事でいてくれ。 【備考】 ※ユイ消滅より少し前からの参戦。 ※祐一を別世界の死後の世界の住人だと思っており、祐一の言う魔物を奏の様な人間だと思っております。 ※水瀬名雪、川澄舞、倉田佐祐理、北川潤の名前を知りました。 ◆ ◆ ◆ 音無の背中が見えなくなる。 一番最初にした俺の行動は――。 「ありがとうよ、佐々木小次郎」 敵へ感謝する事であった。 「敵に礼か?おかしな奴だ」 「音無を狙わないでくれただろ?」 「武士の情けだ、私にかかればそなたらなどすぐに片を付けられる」 佐々木小次郎は再戦とばかりに力を放出している様だった。 こりゃあ舞が戦っている魔物より見えるのはマシだが、魔物より遥かに強い奴じゃねーか。 俺と佐々木小次郎が強く向き合う。 「そなた名は?」 「相沢祐一」 「勇ましい名前だな」 「そんなに気に入っている名前でもないんだがありがとうな」 そういえば真琴と名前の話をしたっけ? こないだの話なのに随分と前にした会話の様な気がする。 いや、こんな状況だから懐かしく感じるのか? 俺が死んだら、俺を嫌う真琴含め、両親と秋子さん、あゆ、香里、そしてこのゲームに巻き込まれた名雪、北川、佐祐理さん、音無。 そして俺が今一番気になっている舞も悲しんでくれるかな? (弱気になるんじゃねぇ!) 無理だ、勝てるわけない……。 (死ぬわけねぇだろうが!) 無理だ、殺される……。 「負けるかよぉ!」 木刀の刃を地面にこすりつけながら佐々木小次郎に踏み込む。 「おりゃあ!」 砂をばらまく形にする。 が、上手く砂は広まらない。 「そんな小細工など用心に値せず」 一閃。 一筋の切り傷が首に走る。 「ぐああっっっ!?」 首輪の若干上辺りから血を流し、首輪に溜まっていく様が気持ち悪いながらわかる。 拭き取りたい。 だが時間もなければ、拭き取る道具すらもない。 「そなたはまだ逃げぬか」 「お前に背中を向けられるわけがねぇ!」 音無の様に俺が逃げたら背中へ一撃。 すぐに殺されるだろう。 「はじめて使う刀だか忘れたが使ってみよう」 「佐々木小次郎だからって燕返しってか?」 「残念ながらそなた相手に使う様な燕返し(技)ではない」 刀を縦に持つ。 ただ不用心に立っているだけ。 それなのに何故こんな嫌な予感が離れないのか? 何故一瞬で殺されると思ったのか? すぐ答えはわかる。 「散れ、千本桜」 刀の刀身が消えた。 いや、バラバラに別れた。 それは俺を殺す技(攻撃)とはわかっているのに……。 「キレイだ……」 ただ褒め言葉しか浮かばなかった。 侮辱をさせない、そんな風に俺は言われた気がした。 ◆ ◆ ◆ 「散ったか……」 ふむ。 はじめて使った斬魄刀とやらの解放であったがどうやら我々サーヴァントの宝具の様であった。 桜の花びらの様に美しい刀は私とてはじめて見た。 生前の花を眺めながらの酒を飲んだ光景が思い浮かぶ。 本来私は佐々木小次郎などという名前ではないただの剣術に長けたという農民に過ぎない。 それがこのバトルロワイアルとやらの参加者である女狐(キャスター)に呼ばれたに過ぎん。 「相沢祐一だったか、お主との戦いもう少し楽しめると思ったが残念なり」 せめて逃げ出したあの男も居ればもう少し楽しめたであろうか。 私は優勝する為ではなく、女狐に捕らわれぬ今、強者と思う存分戦いたいだけだ。 その強者とは思ったのだが所詮はケツの青い少年達ではあったのだが。 「もう少し楽しめると思った?まだテメェは勝ってすらいないのにか?」 もはや聞き慣れた声。 その声は散ったはずの少年、相沢祐一のものであった。 「なんだと……?」 ありえん。 そんなはずはない。 あの桜吹雪に全身を切り刻まれたはず!? 「驚くなよ佐々木小次郎?」 この男、化け物なのか? いっそう深く刀を構える。 「化け物なのは貴様なんじゃないのか?」 先程よりケガが増えた程度。 相沢祐一という男はまだ戦える体力、折れぬ心を持っていた。 ◆ ◆ ◆ 花びらが俺を襲う。 首を切り刻もうと。 手を切り刻もうと。 指を切り刻もうと。 腕を切り刻もうと。 肘を切り刻もうと。 胸を切り刻もうと。 腹を切り刻もうと。 脚を切り刻もうと。 足を切り刻もうと。 顔を切り刻もうと。 ――全身を切り刻もうと。 全てが包み込む様に襲う花びら。 だが木刀がそれを許さぬと潜在能力を引き出すかの様に勝手に体が動いた。いや、動かされた。 気づけばほとんどの花びらを叩きつけた光景が広がっていた。 ◆ ◆ ◆ 「フフフ、面白いなそなた」 佐々木小次郎が今まで俺や音無を斬りつける時以上に楽しそうな表情で見上げていた。 「いや、刀の能力だとしてもそれでも立ち向かう心良しとする」 「天才の剣士に言われると照れるぜ」 全然嬉しくはないんだがな。 照れるのもだいたい嘘である。 「では正々堂々と」 「あぁ!」 佐々木小次郎と俺。 素早く駆けつけ佐々木小次郎は刀を、俺は木刀を振るう。 ガンッ! 普通は折れるであろう木刀。 だが強度は相当強いらしく、本物の刃を使っている刀と同格の硬さを誇っていた。 「くらえっ!」 振るう木刀。 避けられる一撃。 「はっ!」 振るわれる刀。 避ける一撃。 剣士と高校生。 火を見るより明らかな戦いは平行線を辿っていた。 だが体力と経験。 サーヴァントか人間。 先にダメになるのは言わずもがなである。 「はぁ、はぁ、はぁ……。はぁ……はぁ……」 脳みそに酸素が行き渡らない。 目の前は真っ白。 揺れる視界。 限界の体。 棒の様な脚、腕。 俺は何をしているんだ。 ……舞だったら。 普段から戦っている舞が俺の立場であったらどうするんだろうな。 「限界の様だな」 佐々木小次郎。 未だに体力は減ってはいなく、ほぼ無傷。 俺の負けだ……。 「倒してはおきたいがつまらん」 刀を鞘にしまう侍。 もう充分とその表情は言っていた。 「待てよ、佐々木小次郎……」 「勘違いするな相沢祐一、このままそなたを回復させて、貴様がもっと強くなったところを私が殺すまで。生かされたと思うなよ、死が伸びただけだと思え」 死が伸びただけ。 彼はまた俺を殺すつもりでいる。 「私もまだまだ甘い」 どこまでが本当で、どこが嘘かはわからない。 だが彼は今は逃がしてはくれるらしいのは察しられる。 「そうだ、どこかに強者は居ないか相沢祐一?」 また彼は俺と戦ったみたく誰かと戦うのであろう。 だから教えてやった。 「……【E-6】に強い2人が戦っているはずだ」 「ほぅ」 「両方の目玉が大きい化け物みたいな奴で触手を出したりする奴、もう片方も化け物みたいな人間でツンツン頭の眼帯男だ」 「なるほど。強そうな予感がするな」 佐々木小次郎は俺から離れて行く。 これからも彼は戦い続けるのだろう。 「お前なんかどっちかにやられちまえ!」 「そなたと再戦するまで私は死なないさ。因みに名簿では佐々木小次郎ではなくアサシンと書かれてあるから私の死の報告が聞けるかどうか試してみればよかろう」 俺はいずれこの男、佐々木小次郎と決着をつけたい。 はじめて少年マンガの主人公の気持ちがわかった。 既に侍の姿はない。 【アサシン@Fate/stay night】 【装備:千本桜@BLEACH】 【所持品:支給品一式 ランダム支給品×2】 【状態:疲労(小)、健康】 【思考・行動】 1:強い者の為に刀を振るう。 2:相沢祐一といずれ決着を付ける。 3:相沢祐一の手がかりを元に強い者と戦う。 【備考】 ※セイバールートのセイバー戦以後からの参戦。 ※一応燕返しは出来ますが物干し竿がないと本来の力は使えません。 ◆ ◆ ◆ 「引き分けか……?いや、これは負けだ……」 その場に倒れ込む。 首輪に溜まった血が気持ち悪い。 「だが生きているだけまだマシか……」 ゲーム開始からどのくらい経っただろうか? よくわからない。 ただ佐々木小次郎と戦ったさっきの時間はすごく濃密な時間だと思わされた。 「音無……。俺は死んでねーからな!……せっかく逃がしてやったんだから死ぬなよ!」 もはやどちらに向かったかすら覚えていない。 これから音無を探すにも手がかりは0。 「まぁ、良い。とりあえず動けるぐらいまで休んでいても罰は当たらないよな」 音無に追いつきたいのは山々。 だがそれも今は出来ない。 まぁ、のんびり探せばいずれ見つかるだろう。 こんな島なのだから。 「絶対佐々木小次郎は俺がぶっ倒して屈伏させてやりてぇ……」 仲間探し。 それ以上に俺は打倒佐々木小次郎の事から頭が離れられないでいた。 【相沢祐一@Kanon】 【装備:木刀正宗@ハヤテのごとく!】 【所持品:支給品一式 ランダム支給品×1】 【状態:疲労(大)、傷(大)】 【思考・行動】 1:佐々木小次郎を屈伏させたい。 2:殺し合うつもりはなく主催者に怒りを感じている。 3:音無と仲間を探す。 【備考】 ※舞ルート確定直前からの参戦。 【千本桜@BLEACH】 朽木白哉の斬魄刀。解号は『散れ、千本桜』。解放すると刀身が花びらの様に別れて鋭い刃と化する。 【おもちゃのナイフ@リトルバスターズ!】 本編では武器扱い。名の通りただのおもちゃの為、殺傷能力は0。 【木刀正宗@ハヤテのごとく!】 潜在能力を極限まで引き上げる鷺ノ宮家に伝わる宝具。『風林火山』と彫られている。 076 仮面は微笑む。 時系列 057 中二病でも殺したい! 048 にげないで 過ちも 真実も 嘘も 全て赦す魔法へと変えよう 投下順 050 剣ツルギ物モノ語ガタリ 010 その男ら、凶暴につき 音無結弦 075 学園黙示録 相沢祐一 087 撫子の唄 START アサシン 074 セッキン
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喝采すべき、英傑の唄(後編) ◆auiI.USnCE 「………………」 静かな街の中を、三人組がこれまた静かに歩いていた。 先程まで街中の診療所を騒がしていたのだが、流れてきた放送で途端に押し黙ってしまった。 それは、三人の知り合いが呼ばれていたから。 放送が終わった後、診療所に居続けるのが辛くなってしまって、三人纏めて外に出た。 休憩なんかしてられない、そう思って。 「あはは……冗談がきついですヨ……」 空元気で言葉を発するのは、三枝葉留佳。 井ノ原真人という友人を失って、それを笑い飛ばす事は流石に出来やしなかった。 筋肉、筋肉言っていたあのバカが簡単に死んでしまうなど思いたくない。 けど、本当に死んでしまったのだろう。それが何となく解かってしまう。 だから、気軽な言葉を発する事が出来ない。 「このこの……皆」 しょんぼりと肩を落として、歩くのはシルファ。 柚原このみ、向坂雄二。他にも貴明や珊瑚を通して知り合った人達。 どの人もシルファにとって大切で。 ただ、悔しくて、哀しくて。 一人で、落ち込むしかなかった。 「………………」 そして、ただ押し黙るだけだったのが音無結弦。 沢山の仲間が死んだ。 ユイ、高松、竹山、大山、松下、ひさ子。 しかし、彼女達は本当に死んだのか。 いや、死んだはずだこの世界では。 でも、それも確証が持てない。 どうなのかが、はっきりしない。 そう、自問自答しながら、音無はただ歩く。 けど、今はそんな事はどうでもいい。 ぐちゃぐちゃな心が、ぐちゃぐちゃなままだ。 結局自分自身は無で空虚でしかない。 それを、突きつけられて、結局結論もでないまま、歩いていた。 こういう時、シルファ達が黙っていて助かった。 どんな顔すればいいか音無にも解からないから。 解からないまま、歩いて。 どうすればいいか、答えも出ず。 ただ、歩いて、歩いて。 それで答えが出ればいい、なんて甘い事を考えて。 でも、何も解からなくて。 歩いて、歩いて、その時。 「――――はっ?」 真っ直ぐ、矢のように、飛んでくるモノ。 長く太い、コンクリートの柱。 そう。 電信柱が、貫くように、音無たちに向かって来る。 「ぴぎゃー!?」 何が、わからないまま、音無たち三人は横に飛び退いて、避ける。 間一髪、大丈夫だったが、何が起こったか、よく解からなかった。 三人が、前を向いた瞬間 「はっ……?」 空から、落下してくる、電信柱が二つ。 音無たちを貫こうと向かって来る、電信柱が二つ。 計4本の電信柱が、弾幕のように、降り注いできて。 ズンと、鈍い地鳴りのような音が、街中に響き続いていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「さて、見慣れない街ですが、こういう柱は投げるに限りますわ」 そう言って、獣の耳と尻尾を持つ女は可憐に笑う。 そう、ありえない膂力で、電信柱を投擲したのは彼女。 ギリアギナの剣奴、カルラだった。 殺すべき敵を発見した彼女は、まず街中にあるものを利用した。 隙を突く為に、まずは投擲から。 幸い、投げる物は沢山あった。 鉄の塊などなどあったが、一番都合のいい物がある。 それはカルラにとって硬い石のような柱が乱立していたからだ。 少し力を入れれば簡単に折れた。 だから、それを殺すべき相手に、投擲した。 それだけ。それだけの規格外の事をしただけだった。 「……し、死ぬかと思った」 「……おや、まだ生きてるようですわね……意外ですけれども、別に構いませんわ」 どうやら、まだ生きていた。 少年達はあの弾幕を脇の路地に入って回避したらしい。 瞬時にその判断が出来たのは賞賛すべきだろう。 けど、別にやる事は変わらない。 「ちょっと、お前なに……」 「殺そうとしてるだけですけれども?」 音無達何かを言いかける合間に、細い鉄の棒に何か丸い物がついたものを投げる。 それは道路標識で、素早く矢の様に向かっていくがそれも、避けられる。 投げる物が大きいから、避け易いようだった。 「くっそ……なら、手加減をしない!」 そう、言って音無は銃を構える。 助けるとか初音の意志とか、今はどうでもいい。 そんな事を考えていたら、自分が死んでしまう。 だから、今は生き残る事だけを考えろ。 自己のことを見つめなおすなら、戦闘の後だと思いながら。 「おや……鉄の塊を撃ち出す道具…………当たったら死にますわね」 そして、銃を撃つが、心の乱れのせいか、あらぬ所にいってしまう。 カルラは見慣れぬ道具に驚きながらも、平然としていて。 音無が今度は狙いをつけて再度、銃を撃つ。 「……が、」 カルラは向かってくる鉄の弾。 今度は、カルラの胸に一直線に向かっていく。 しかし、カルラは余裕を保ったまま、 「当たらなければどうともないですわ」 強く地面を蹴った。 そして、砕け地面に舞うコンクリート。 そのコンクリートの壁に銃弾は防がれてしまう。 「……んな、アホな」 「……有り得ないれす」 「……凄いしか言えませんな」 音無と、シルファ、葉留佳は唖然としたまま、カルラは見つめる。 常識外、規格外、予想外。 それしか言葉が浮かばなかった。 カルラはにっこり笑って 「終わりですわね? じゃあこちらから、いかせてもらいますわよ」 そして、彼女に背後においてあった鉄の塊―――バイクを片手に一台ずつ持って。 笑って。 「死ぬ気で避けてくださいな」 バイクを、音無に向かって、軽々と投げつけた。 ◇ ◇ ◇ 「避けろっ!」 音無の合図で派手に、横飛びする三人。 そして、その合図と共に、ドンと地面にバイクが叩きつけられる音が響く。 またしても奇跡的に、三人は避ける事が出来た。 「あぐっ……」 だが、完全に避けられた訳ではなかった。 戦闘慣れしている音無。 メイドロボで基礎能力が高いシルファ。 この二人は難なく避けられたが、もう一人はそうはいかない。 「足……挫いた……いたい」 三枝葉留佳。 ただの女子高生でしかない、彼女は避ける瞬間に足を挫いてしまった。 そのせいで、避けた場所から、動く事が出来ない。 そんな決定的な隙を――――カルラが逃す訳がない。 「あ……」 向かってくるのは、ただの石。 けれど、カルラの膂力で投げられた石はそれだけで、肉体を貫く威力がある。 まるで、それは鉄砲と同じ威力だろう。 そんな、威力の石が、恐るべき速度で、葉留佳の顔を貫こうとして向かって来る。 「……っ」 葉留佳が目を閉じ、死を覚悟した瞬間、 「れぁあぁああああああああああああああああ!!!」 聞こえてくる舌足らずの声の、裂帛の気合。 驚いて、葉留佳は目を開けると、其処に立つのは一人の少女。 鮮やかな黄色の髪を揺らして。 血のように、真紅の剣を両手で持って。 「らいじょうぶれすか! はるはるっ!」 剣で横を薙いで石を弾き飛ばした、シルファが其処に立っていた。 そう、葉留佳を庇ったのだ、シルファは。 葉留佳からみたシルファの表情は引き締っていて、とても頼もしくみえて。 「これから、はるはるを庇います。れすから、音無さんは援護してくらさい!」 「わ、解かった!」 その掛け声と共に、音無は拳銃で、カルラを狙う。 カルラはその音無の動きを察して、音無に向かって石を投擲する。 「やらせないれすっ!」 しかし、シルファのメイドロボ故の超反応で、剣で石を弾き返す。 今度向かって来る石は、葉留佳に。 それも、シルファは弾き返して。 「護ります、シルファが皆を護るんれす!」 その攻防が何度か続いて。 シルファは護り続けて。 そして―――― ◇ ◇ ◇ 「あぁ……愉しいですわ」 手持ちの石は尽きた。 全部あの金色の髪の少女に弾き返された。 手加減をして投げたから、予想はしていたが。 でも愉しい。 あの少女は、味方を庇いながら戦っている。 恐らく、あの子の中にある矜持に従って。 なら、ならば、カルラはがやる事は一つ。 全ての罪人に断罪を与える剣を掲げ。 そのまま、少女に向かって駆け出していく。 「はぁ!」 「ぴぎゃ!」 気合を入れた横薙ぎ。 それも、少女に、弾かれる。 単なる挨拶代わりだから、別にいい。 近距離で、自らの膂力で、剣戟にて戦う。 これこそが、カルラの誇り。 さあ、戦おう。 そして、聞け! カルラの矜持を! 喝采せよ! 英傑の出陣だ! 「我は、カルラ! カルラゥアツゥレイ! 元はギリヤギナのナクァン! 今はトゥスクルのハクオロ皇に仕えし、臣下である! ウィツアルミネティアの契約により、この身全て、血の一滴、髪の一つまで、主の物なり! 我がやるべき事は唯一つ! 主が為に戦い、礼を尽くし、忠を尽くし、武の極みをこの戦場に示す事! 最強のトゥスクルのカルラの名を、この地に轟かす事なり! 一歩たりとも、退く気はあらず! ただ、主の為に戦うのみ! さあ、見知らぬ戦士達よ! 名もない英雄達よ! このカルラに敵うというならば、かかってこい! そして、我に打ち勝ち、武と名を轟かせ! 我は退かず、主の為に忠義と武を尽くす! 故に、戦場に残るは汝らの屍のみよ! それでも、我と戦うと言うのなら! さあ、恐れを知らぬ、戦士達よ! ――――トゥスクルのカルラは、此処に在り!」 その名乗りは、正しく英傑の名乗り。 大気を震わせ、大地を震わせ、人の心をも震わせる。 なればこそ、名乗りを聞きし者達よ。 今一度言おう! 喝采せよ、喝采せよ! 喝采せよッ!! ――――英傑の宣戦布告は、街中に響き、そして、ただ、喝采されるべきなのだッ! ◇ ◇ ◇ 「さあ、そこの可愛い貴方。貴方は何故戦うのでして? 足手纏いを護りながら戦う、その理由。貴方の矜持を聞かせなさい!」 英傑は、ただ、笑い、少女の戦う理由と、矜持を問う。 少女もまた、毅然としながら、舌足らずな口調で語るのみ。 「決まっているれす! おもいらしたらけなんれす! 私はメイドロボれす! 大切な人達を、弱い人間を護るのが、私達の役目なのれす! 其処に理由なんてないんれす! いらないんれす! 大切な人たちを失って、おもったんれす! もう、失うのはこりごりれす! 私は持てる力を護るべき人たちの全てのために使うんです! シルファは、メイロロボらから! らから! もう、哀しい思いはしたくないから! ――――シルファはメイロロボとして、大切な人を、人間全てを、護るんれす!」 それこそ、メイドロボの矜持。 そして、シルファの誇りだった。 「ならば、その矜持と信念……カルラにぶつけなさい!」 「当然れす! シルファは負けません!」 そして、忠義を尽くすモノ同士が、衝突する。 互いの譲らぬ信念と、大切な人の為に。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「……銃声?」 時は少し遡って、民家にて、休憩を取っていた恭介達。 安らいでいた彼らの耳に届いたのは、何度も続く銃声だった。 命を狩る音が、響き続けていて。 「近いな……どうする?」 恭介は仲間達を一瞥して、少し迷う仕草をする。 現状、三人の女性を抱えて、戦場に向かうのは自殺行為でしかない。 けれど、もし其処に仲間や雪緒達の知り合いが居た場合の事を考えるなら、安易な撤退を選ぶことは出来ない。 どちらの選択もメリットとデメリットがあり、恭介が選択に迷っていると 「あぁ……あぁあああぁあああああああああ!?!?」 「し、志乃さん!?」 突然ベッドから飛び起き、出口に駆けて行く志乃の姿が見えた。 何事かと恭介は唖然とするも、原因を直ぐ理解する事は出来た。 それは、 「ちっ……銃か……」 恐らく聞こえてきた銃声が、スイッチだろうと恭介は推測する。 一ノ瀬ことみを目の前で殺されたそのショックがフラッシュバックしたのだろう。 参ったなと思いつつも、見捨てる事は出来ない。する事なんか絶対にない。 「……皆、志乃さんを追うぞ!」 恭介は二人の少女に、そう声をかける。 雪緒は無感情のまま頷き、芽衣は怯えながらも頷いてくれた。 そのことにあり難い気持ちになりながら、恭介は駆け出す。 そして、 『我は、カルラ! カルラゥアツゥレイ!』 外に出た恭介達に、聞こえるカルラの名乗り。 その内容は、つまり宣戦布告。 相当自信あるような名乗りだが、街に響く倒壊音が彼女が強者である事を証明しているようだった。 そして、視界に移る志乃は恐らく戦場の方に向かっている。 状況は最悪だなと思いながら、恭介は志乃を追いかけていく。 そして、志乃が、路地に入り込もうとした瞬間 「きゃあ!?」 「おっと」 長身の男の同じく飛び出してきた。 志乃はそのままぶつかり、尻餅をついて呆然としている。 その男が参ったなと頭を掻いてる素振りをしている時、恭介達は追いついて 「あ、芳野さん!」 「…………ああ、あの時の野球の子か」 「知り合いか?」 「はい! 憧れの人です」 芽衣が、男に向かって喜びの声を上げる。 男――芳野祐介は芽衣を驚いた風に、見つめていた。 ちょっとした縁で知り合っただけの仲なのだが、祐介は芽衣に懐かれていたのだ。 「俺も銃声や、あの女の声を聞いてきたんだ。そしたら女の人が飛び込んできてな」 「俺達は志乃さんを追って此処まで来たんです」 「そうか」 事情を説明する芳野に、恭介は笑顔で答える。 芽衣が懐いてる段階で悪い人ではないだろうと踏んで。 事実、芳野は笑顔で答えて、いい人そうに見えたのだ。 「俺は芳野祐介だが……お前は?」 「香月恭介、その人が折原志乃さんです」 「……須磨寺雪緒よ」 「……!……そうか、お前が……」 恭介の名乗りに吉野は納得したように頷き続け、恭介の方を見続けている。 恭介は俺の事を知ってるのかと訊ねようとしたその時 『――さあ、宴は始まったばかり。やがて、のぼり来る美しい月を肴に、宴を続けましょう!』 カルラと名乗った少女の、宣言が街中に響いてくる。 振り向けば、カルラと言う女の戦闘も視認できそうな距離になっている。 宴の継続という内容なのだろうが、その宣言をした意味が解からない。 なんだろうと芳野に尋ねようとした瞬間 「ああ――――因果なものだな」 芳野は、無表情のまま、ただ、銃口を、折原志乃に向けていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 折原志乃は呆然と、その光景を見ていた。 まるで他人事のように。 ただ、怖くて男の人とぶつかった時から、動けなかった。 やる事が自分にあるのに、ずっと怖かった。 ただ、何も動けず。 大人の責務も果たせず。 「母親と娘……両方揃って殺す事になるなんて……な」 目の前の男が明乃を殺した事に、大きく目を見開いて。 何か、罵倒を言おうかと思って。 「い…………いや……いやぁああああ!!!」 結局、恐怖に悲鳴しか出なかった事に絶望しながら。 ただ、恐怖に怯え続けていた折原志乃は ――――パァン。 最後に娘を想う事も出来ずに、怯えながら退場した。 折原志乃 【状況:死亡】 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「芳野さん……どうして……夢や希望を歌った芳野さんが……どうして?」 芽衣が、唖然としながら芳野を見る。 芳野は表情を出さずに、言い放つ。 「もう、夢も、希望も、歌わない」 何も、ない。 そう、言うように。 「だから、俺は、殺す……他人の為ではなく、自分の為に」 もう、後悔なんて、しないのだから。 だから、芳野祐介は、笑う。 「折原明乃を、殺したのは、俺だ、香月恭介」 恭介の驚く顔が見え、やがて、激怒する表情に変わった。 ああ、それでいい。 芳野祐介は、泣きそうになりながら笑い、銃を向け 「あの子の最後の様子を聞きたいか?」 それでも、芳野祐介は殺していく。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ (上手くいきましたわね) 背後から聞こえてくる銃声で、作戦の成功をカルラは知る。 この後芳野が生き残るかは、正直カルラにも解からない。 けれど、この程度で生き残らなければカルラの傍に居るに値しない。 いわば、この戦いは芳野の第二の試金石でもあるのだから。 そもそも、音無達も、恭介達も、カルラ達は発見していた。 各個撃破しようという、芳野の提案をカルラが一蹴しただけ。 だって (つまらないし、華がありませんの) そう言った時の芳野の間の抜けた顔が忘れられない。 思い出し笑いをしながら、カルラは目の前のシルファを一度弾き飛ばす。 カルラは、そろそろ腕鳴らしに本格的に暴れたかったのだ。 自分と言う存在を示しつけるためにもとりあえず派手に立ち回る。 その立ち回りに、誘蛾灯の如く集まってきた獲物を芳野に誘導してもらう。 集まったのを感じたら自分が合図をするから、その時芳野も牙をむいて戦え。 それが、カルラの作戦だった。 結果、発見した両方ともが入り乱れての乱戦になっている。 これは、これで楽しいし、成功したといえるだろう。 (とはいえ……少々歯ごたえがないですわね) 目の前のシルファは非常に頑張っている。 とはいえ、勝てない相手ではない。 むしろ、本気を出せれば、余裕で殺せる。 なのに、それをしないのは、もう一組来ないだろうかという期待だった。 だが、もう、来ないだろうとカルラは結論付けて 「はあっ!」 戦場を駆け抜け、命を狩ろうとする。 まず対象は、援護射撃をちくちくしていた卑怯な男。 一瞬で間合いを詰めて 「しまった!?」 断罪の剣を振り下ろそうとした、その瞬間 「――ガードスキル」 割り込んだ、白銀の少女。 琥珀色の瞳をもった、彼女は、まるで 「――――handsonic!」 命を護る天使のようだった。 カルラの剣を弾き、光る剣を頭上にかざすのは、 「奏……?」 「お待たせ」 音無が、天使と称した少女――立華奏だった。 奏は、音無に柔らかく笑い、そしてカルラを睨む。 弾かれた、カルラは、笑い、そして。 「ふふっ……ようやっと面白くなってきましたわ!」 最後の踊り手の参加を持って、戦いの宴は酣を迎えるのだった。 【時間:1日目午後7時00分ごろ】 【場所:F-7】 音無結弦 【持ち物:コルトパイソン(1/6)、予備弾85、水・食料一日分】 【状況:疲労小】 三枝葉留佳 【持ち物:89式5.56mm小銃(20/20)、予備弾倉×6、水・食料一日分】 【状況:右足捻挫】 シルファ 【持ち物:エドラム、水・食料一日分】 【状況:健康】 岡崎朋也 【持ち物:日本刀、水・食料一日分】 【状況:負傷(切り傷・治療済)】 立華奏 【持ち物:不明、水・食料一日分】 【状況:左肩口負傷(再生治癒中)】 カルラ 【持ち物:エグゼキューショナーズソード、酒、水・食料二日分】 【状況:健康】 芳野祐介 【持ち物:ベレッタM92(残弾9/15)、トランプ(巾着袋つき)、水・食料2日分】 【状況:健康】 香月恭介 【持ち物:ハリセン+鼻メガネ、火炎瓶×3、硫酸ビン×2、マッチ、水・食料一日分】 【状況:健康】 須磨寺雪緒 【持ち物:不明支給品、水・食料一日分】 【状況:健康】 春原芽衣 【持ち物:DX星杖おしゃべりRH、水・食料一日分】 【状況:健康】 ※折原志乃の支給品(不明支給品、水・食料一日分)志乃の死体の傍にあります。 129-1 喝采すべき、英傑の唄(前編) 時系列順 [[]] 129-1 喝采すべき、英傑の唄(前編) 投下順 130 揺れる少女の天秤 129-1 喝采すべき、英傑の唄(前編) 音無結弦 134-1 レクイエムは誰がために(前編) 三枝葉留佳 シルファ 岡崎朋也 立華奏 カルラ 芳野祐介 香月恭介 須磨寺雪緒 春原芽衣 折原志乃
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P「だからあんたは、高木社長と袂をわかったってのか?」 執筆開始日時 2012/12/09 元スレURL ログ速URL 概要 黒井「もう何年も前の、昔の話だ。音無小鳥と、小鳥の母親はアイドルをやっていた」 黒井「彼女たちはあの日高舞にも匹敵すると思えるほどの可能性を秘めていた」 黒井「私たちは、彼女たちの将来に期待し、必ず世界一のトップアイドルにすると意気込んでいた」 黒井「あの日がくるまでは」 タグ ^音無小鳥 ^黒井社長 ^高木社長 まとめサイト インバリアント SSだもんげ! SS保存場所 えすえすMIX
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小鳥「孤独に愛される私は妄想を愛す」 執筆開始日時 2012/11/14 元スレURL ログ速URL 概要 小鳥「……」 P「どうかしたんですか、音無さん」 小鳥「ふと思ったんですけどプロデューサーさんは、なんで私は名前で呼んでくれないんですか?」 P「えっ?」 小鳥「だって、律子さんは『律子』だし、あずささんも『あずささん』って呼んでるじゃないですか」 P「確かにそうですね」 小鳥「なら私も『小鳥』か『小鳥さん』って呼ぶべきですよ」 P「えぇー」 タグ ^音無小鳥 まとめサイト SS保存場所
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_1_ _2_ _3_ _4_ _5_ _6_ _7_ A B __壁 三八九繁次 結昨日空 C 外腹チェ子 音無廉也 銃々ゐくよ シェリー やすり ゼロ.アラン 土御門 埴 D __壁 ンジャメナ E 「2000万PUFFY」チーム<DP0/ボーナス2pt> 名前 性別 攻 防 体 精 FS 特殊能力 発 成 備考 音無廉也 男 20 0 3 2 5 漢の一撃 84 100 リーダー 銃々ゐくよ 女 13 6 8 3 0 680mmカノン砲 70 100 外腹チェ子 女 0 0 11 4 15 豚でも~ 75 100 シェリー 女 9 0 8 3 10 強化ワイン 100 100 やすり 女 0 0 7 3 20 えんちゃんと~ 98 100 「巌流島コンビ」チーム<DP0/ボーナス17pt> 名前 性別 攻 防 体 精 FS 特殊能力 発 成 備考 ンジャメナ 女 1 1 6 4 18 ジンの宴 85 100 土御門 埴 女 1 1 10 5 13 土兵召喚 100 100 リーダー 結昨日空 女 19 1 6 3 1 空断(からたち) 98 100 三八九繁次 男 20 0 3 3 4 超克次元断裂拳 84 100 ゼロ.アラン 女 0 0 5 5 20 浄化せよ 84 100