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ジョーカーに登場する武器。 名前の通り爪の武器であり、悪魔系に1.75倍のダメージを与えることが出来る。 攻撃力は63とそれほど高くはないが、素早さが30上がる特性も備えている。 悪魔系は強力なモンスターが多いので戦闘、スカウト両面において役に立つだろう。 対戦でも有効で、よく使われるゾーマやデスタムーア相手に威力を発揮する。 ラストダンジョンの宝箱に入っているので必ず入手しておこう。 一品物なので絶対に売ってしまうことのないように注意。
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インフェルノ・ブロンズ コモン 自然文明 コスト3 パワー1000 ビーストフォーク ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時 自分の手札を1枚選び、自分のマナゾーンに置く。 その後、マナゾーンにあるカードが持つ種族ひとつにつき 2枚まで、自分の山札の上から、カードを墓地に置く。 作者:mpedm 能力を強めてみました。 評価 素直に「青銅の鎧」か「幻緑の双月」を使えばいいと思いますが^^; liet 山札を圧縮したりするのには役に立ちますし、偉大なる恵みとかに繋いでみるのも面白そうなんで、そうとも限らないと思いますよ。 MorG リアニにも使えますしね でもパワー+1000ぐらい欲しいところです 紅鬼
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錆銅の鎧(マラカイト・アーム・トライブ) C 自然文明 (2) クリーチャー:ビーストフォーク 6000 W・ソウル ■W・ブレイカー ■マナ爆誕6 ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、「マナ爆誕」によって召喚されていなければ、自分のマナゾーンにタップして置く。 作者:はんむらび 《青銅の鎧》が錆びてしまった。 《霞み妖精ジャスミン》の亜種であり、タップインとなった代わりに「マナ召喚可能な最低限の打点」となるようになった。 本体性能は尋常でなく低いが、手札が枯渇した時の最後の手段となりうるのが強み。 フレーバーテキスト 長き時の流れは、英雄すら朽ち果てさせる。 関連カード 収録 DMHX-01 超絶強化!!デュエキングMASTERS? 評価 名前 コメント
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青銅カブトン コモン 自然 3 2000 ビークル・ビー/ドリーム・メイト ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から、フェニックスまたはゴッドを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。その後、山札をシャッフルする。 (F)世界樹から採れる「異界の蜜」を探しに、今日も元気に飛び回る。 作者:続火餅 フェニックス&ゴッド専用の「青銅の鎧」。 種族2つ持ち、パワー2000な所がメリット。 イラストは、コミカルな物だと考えております。 評価 つ・・・強。 壊れてはいませんが5色ゼンアクで重宝されるであろうカード。というか多色ゴッドを使うデッキなら確実に《青銅》以上のスペック。 限定的ですが3コスト「好きなカードをサーチする」だけで物凄いメリットです。 上記の通り限定的なデッキでの使用なのでバランスの取れたいいカードだと思います。 最後に「作者:○○○」と「:」を入れるとその人のカードが検索できますよ。 shinofu
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刺しゅう糸で編む シルバニアファミリーのかぎ針編みのお洋服(Heart Warming Life Series) 著者 発行日 2020/6/23 発行所 日本ヴォーグ社 ISBN 978-4529070188 収録パターン 合計○点 (例)ウエディングドレス (ヴェール、チョーカー、ノースリーブドレス、) (例)おでかけワンピース (半袖ピンタックブラウス、バルーンスカートワンピース、ソックス) ○コメント○ ~実際に作ってみての感想やその他この本の情報をお気軽にどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る
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DQM2(GB版) モンスターズ2に登場する不思議な鍵の一つ。 シナリオクリア後に入手でき、使うと【エルフの世界】?に行くことができる。 入手するには、クリア後に魔物を50種類以上集めてカメハに会いに行き、彼の率いる魔物に勝利する必要がある。 どちらもさほど難しくはないだろう。 特に重要な鍵というわけではないので、捨てたり交換することもできる。 エルフの世界に未練がない人は、鍵束を空ける為に捨ててしまおう。 しかし、捨ててしまったら通信手段を用いない限り二度と入手できない。 PS版、3DS版では削除された。
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登録日:2020/09/02 Wed 20 28 20 更新日:2023/02/19 Sun 19 14 42NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 カレーライス キレンジャー ヨーロッパ 仮面怪人 大逆襲!黄色いつむじ風 怪人 戦隊怪人 戦隊悪役 新型混合火薬 横笛 秘密戦隊ゴレンジャー 竹内靖 釣り鐘 青銅 青銅仮面 黒十字軍 後5分で爆発する! できるものなら助けてみろ! 出典:秘密戦隊ゴレンジャー/東映/第3話「大逆襲!黄色いつむじ風」/1975年4月19日放送 『秘密戦隊ゴレンジャー』の第1話「真赤な太陽!無敵ゴレンジャー」と、第3話「大逆襲!黄色いつむじ風」に登場した仮面怪人。 身長:179㎝ 体重:73kg 出身地:ヨーロッパ 声:竹内靖 【概要】 青銅の鎧を身に付けた戦士のような、重厚な外見の仮面怪人。 イーグル日本ブロック各支部の奇襲作戦に参加した5人の仮面怪人の一人であり、キレンジャー(初代)/大岩大太が所属していたイーグル九州支部を壊滅させた。 パワー系な見た目の割に、武器は横笛で笛の先からロケット弾や吹き矢を発射して攻撃する。 この笛は武器として以外にも、スパイを見分ける機能があり、スパイの前に向けると先端が点滅して見分けることが可能。 接近戦では青いランス状の長槍を使い、盾を構えて巨大な釣り鐘に変身することで防御体制を取ってゴレンジャーの攻撃を防ぐが、動けなくなってしまう弱点がある。 大ちゃんに毒も何も入っていない大盛りカレーライスを振る舞って交渉するなど、どこかとぼけた部分もある。 【概要】 第1話で青銅仮面軍団を率い、柔道で鍛練を行っていたイーグル九州支部を襲撃。 後のキレンジャーである大岩大太を残して全滅させる。 第3話で再登場し、その破壊力は、地底500mまでに及ぶという恐るべき威力を持つ「新型混合火薬」を完成させ、ゴレンジャーの基地を見つけて破壊するため行動を開始する。 しかし、黒十字軍に科学者の一人に化けスパイとして侵入していた秘密工作員003からの情報で海城と大ちゃんが研究所に侵入し、混合発火装置を奪われてしまう。 怒った青銅仮面はスパイ発見器でもある笛で003を見つけて殺害すると、003が持っていた通信機を使ってゴレンジャーを誘きだそうと画策する。 通信機で大ちゃんを誘い出してゾルダーに後を付けさせ、スナックゴンに入り込むと、人質として太郎を拉致。 大ちゃんがキレンジャーに変身してバーディで後を追い、アジトらしき建物を見つけて中に入ると何と中には大盛りのカレーライスが用意してあるのを発見。 出典:同上 こりゃあ美味そうなカレーたい……! いただきます…美味い……! 出典:同上 お口に合って、私も嬉しい 出典:同上 太郎くんはどこじゃい! そこに現れた青銅仮面は、太郎はここにいないと告げる。 出典:同上 太郎が欲しくば、混合点火装置を持って来い 場所はここだ。良いか、30分以内に持って来なければ、子どもの命はないものと思え! 出典:同上 分かっとるわい!待っとれ! 青銅仮面は太郎と引き換えに混合点火装置を持ってくるように要求。 大ちゃんも怒りに打ち震えながらもカレーを食べ、言う通りにするために一度引き上げる。 爆弾の実験場に混合点火装置を持ったキレンジャーが現れて装置を取り戻すが、実は太郎は爆弾の中に閉じ込められており、キレンジャーを攻撃して倒そうとするがそこにアカレンジャーたちが駆け付けて決戦となる。 爆弾の爆発まで後5分と迫り、モモレンジャーが爆弾を解体しようとするが横笛を吹いてダイヤルをロックして妨害。 ならば先に青銅仮面を倒そうとするゴレンジャーの攻撃を釣り鐘に変身して防ぐが、動けなくなってしまう弱点を突かれてキレンジャーに投げ飛ばされてしまう。 モモ、ゴレンジャーストームだ! OK! ゴレンジャーストーム! ミド! アオ! ようし、アカ! フィニッシュ! 出典:同上 キレンジャーに投げ飛ばされた青銅仮面にゴレンジャーストームが直撃し、青銅仮面は元に戻って爆散。 青銅仮面のゴレンジャー殲滅作戦は阻止されたのだった。 【その他】 最初期の作品ではあるが、研究所で監視モニターを見ながら「退屈だなぁ」とぼやくゾルダーや、カレーを用意してただ食べさせるだけの青銅仮面など、後のコメディチックな作風が垣間見えるような作品である。 黒十字軍のテーマソングである『悪魔の黒十字軍』の2番に、名前が登場している。ちなみに1番は黄金仮面。 この時期の悪の組織のテーマソングには初期の怪人の名前が歌詞に出てくることが多いのだが、金と銅で合わせたかったのであろうか。 山田稔監督が初めてスーパー戦隊シリーズで監督を務めた作品である。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 青銅という金属が新品の時点からメタリック青緑色であるというよくある思い込みの何割かはこやつが原因であろう -- 名無しさん (2020-09-04 23 20 05) 黄金仮面と他には銀熱仮面もいたが「白銀仮面」はついに登場せずじまいだった。貴金属三種の中で銀が割りを食うジンクスはこの頃からあったのか -- 名無しさん (2020-09-04 23 26 37) つべの公式配信で初めてみたが、あのカレー絶対毒入りか罠だと思ってた -- 名無しさん (2021-02-06 02 04 39) 黒十字軍の厨房担当なんだろうか -- 名無しさん (2021-02-10 14 42 56) 名前 コメント
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タバサは最近、自分の使い魔におきた変化に困惑していた。 最近、妙に身体が重い。 私のことではない。使い魔のシルフィードのことだ。 先日ギュルケを乗せてルイズとその使い魔の尾行をした際に気がついた。 切り返し等の空中機動が以前より少し鈍っている気がする。 (なお、ルイズはあの使い魔にインテリジェンスソードを買い与えた。 ギーシュの劣化ぶりを目の当たりにして、自分も使い魔に似るのではと危機感を抱いたらしい) スタイルも多少変化しているような…ありていに言えば、太りはじめた? ここ数日で特に普段と変わった食事は与えていない。 数日前にキュルケから、厩舎に置いておくとギーシュの使い魔が世話してくれると聞いて、あの子に伝えた。 次の日ぴかぴかになっていたので噂は事実なのだろう。 …ひょっとしてそこで何かもらっているのだろうか? 午後の授業を抜ける。 この時間、普通ならシルフィードはその辺を飛び回っている。 …何故厩舎に反応があるのか。 影からこっそりと様子を伺う。 いる。 厩舎前にでっぷりと(仮にも風韻竜についていい形容ではない!)寝そべっている。 ツバサをギーシュの使い魔が磨いている。何やら実に楽しそうだ。 シルフィードは、寸胴鍋に頭を突っ込んでいる。 しかも、空の寸胴鍋がいくつか周囲にある。 運動するべき時間にこれだけ食べて寝そべっていればそれは太る。当たり前だ。 (…シルフィード) 真後ろに立って思考で呼びかける。 びくん!と竜の巨体が震える。 (お、おねえさま…) (説明を) (…はい) ギーシュの使い魔(ミドラーというらしい)とシルフィードを並べて尋問する。 この竜の飼い主だ、と名乗ると意外にもミドラーは大人しくなった。 数名の生徒に対する暴行(いや、強盗か)から推測していたよりは凶暴ではないようだ。 (何故ここにいるのか) (このおねーちゃんが翼を洗ってくれるって言うからおねがいしてました) 杖で寸胴を指しながら訊く (これは何か) (細かいお肉とご飯をねって、ぶどうの葉っぱでくるんで煮たものだそうです。おいしかったです) (そんなことは訊いてない) (ごめんなさいごめんなさいおねえさまおこらないで) ミドラーにも話を聞く。 どうやら洗っている間に逃げたりしないように与えていた餌がどんどんエスカレートしたらしい。 状況を聞くに付け、どうやらシルフィードがせがんだようだ。 この竜はどこにいるのか、どうやって飼い慣らすのかと訊ねてくるが、曖昧にスルーする。 竜自体を学院で初めて見たようだ。風韻竜がばれた様子はない。 ただの風竜としての知識を教えておけばいいだろう。 「喋れるなんていいなあ…」 その、肩を落としてシルフィードに呟いた台詞に、心臓が凍りつくようなショックを受ける。 (シルフィード!) 「しゃ、しゃべってなんかいません!」 もう駄目だ。 仕方なく風韻竜について説明する。 絶滅危惧種なので無用のトラブルを招かない為に風竜を装っていること。 人語で会話も可能、呪文詠唱、アイスブレスも可能。 人間に変身することも可能。 この子の為を思うなら秘密にしてほしい、と伝えると快諾してくれた。 さっきの台詞は「(テレパシーで)喋れるなんて(飼い主は)いいなあ…」という意味だったらしい。 簡単に動揺した自分を戒める。 気を取り直してシルフィードに訊く。 (今までどんなものを食べたか報告) 竜にはよくない食物だってある。 場合によっては薬草を飲ませる必要があるかもしれない。 (なすとピーマンとにんにくと、細かく砕いたお肉をまぜて焼いたものをいただきました。おいしかったです) …この子はピーマンが嫌いだった気がするのだが…? (見たことのない緑色の何かをいただきました。おいしかったです) ミドラーに確認。たーめいやというものらしい。主成分は空豆か、なら大丈夫。 (くるみとぶどうのつつみ揚げをいただきました。おいしかったです) …その組み合わせは初耳。おいしいのか。 (お肉とトマトと豆の入ったスープをいただきました。おいしかったです) ……… (あと今日はぴらみすというお菓子をくれるそうです) すっかり餌付けされている気がする。 これはいけない。 私がミドラーに話をしようと振り向くと、彼女は四角錐の奇妙なケーキを運んできた。 ぴらみすとはこれのことらしい。 勧められるままに味見をする。 甘い。 独特の風味があって実に美味しい。 二人の使い魔のすがるような目を前に、わたしは考える。 これは、明らかに未知の調理。 私の知る限りの国には、このようなものはない。 つまりこのミドラーという使い魔は、私の知らない異国の出身。 彼女はシルフィードに餌付けして支配、という意思はなさそう。ただ餌を与えたいだけだろう。 シルフィードも彼女の料理を望んでいる。私のあげるサラダは残すくせに。 彼女との交流は非常に意義深い。 見知らぬ異国の薬や魔法ならば、母を治すことも可能かもしれない。 私には既存の知識だけでなく異国の知識も必要なのだ。 しかし主のいない場所で使い魔が他人に餌付け、というのは実に拙い。 ……… 決めた。 私は彼女達に伝える。 「このままではよくない。シルフィードは太りつつあるし、いつ毒性の食物が混じるかわからない」 がっくりする二人に、言葉を続ける。 「午後の授業が終わった後、私が同伴して毒見をしてもいいなら許可」 「シルフィードは晩御飯の減量と特別の機動訓練をすること」 歓声をあげて二人の使い魔は抱き合って喜んでいる。 ちょっとミドラーに嫉妬した。 料理の取り分は、4:6にしよう。
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決闘から数日。 私(ミドラー)はここでの生活に順応しつつあった。 朝、ギーシュより少し早く目を覚ます。 豪華な寝床から這い出して大きく伸びをする。 ちなみにこの豪華なベッドは初日に絡んできた三人組の部屋から調達した。 有り金も金目の物も全て失った三人は泣いていたが、命の代金としては安かろう。 今日も一日が、始まる。 着替えて、朝早くから稼動している厨房にまず向かう。 厨房の面々とは良好な関係だ。 決闘直後、まず食堂の大惨事の件をギーシュともども謝りにいったのが良かったのだろう。 オスマンとかいう爺もあれ以来すっかり元のセクハラ爺に戻ったらしい。 平和でいい。避難していた秘書も戻ってきたらしい。全てこの世は事も無し、だ。 厨房に挨拶してお湯を分けてもらう。面倒なのでその場でポットを作って入れてもらう。 相変わらず皆驚く。 厨房で欠けた包丁などを直して以来食器類の修理を請け負っているが、 本日の修理の依頼はないようだ。 部屋に戻る。 タオルを暖めておしぼりを作る。 ギーシュに声を掛けて起こす。 起きなければ揺さぶって起こす。いつもはこの辺で目を覚ます。 まだ起きなければ毛布を剥ぐ。ここまですれば確実に目が覚める。 これでも起きない事態になったらベッドごとひっくり返そう。 まだ半分眠っているギーシュの顔をおしぼりで拭く。 着替えをクローゼットから出して手渡してやる。 脱いだ服を洗濯籠に入れて部屋のすみに置く。洗濯はメイド任せだ。 寝癖をおしぼりで暖めて櫛で梳いて直す。 …まるで出来の悪い弟を世話しているようだ。 決闘した日の晩、ギーシュは部屋で宣言した。 「今の学院はよくない。緊迫しすぎている。 男はどうでもいいが、女性はもう少し気楽でないと辛いだろう。 今回の緊迫した空気を作った原因はひとえにぼくらにある。 だからぼくらは率先して緊張緩和に努めなければならない!」 「とりあえずぼくは、しばらくの間だらけた生活態度で過ごそう。 ミドラーには多少迷惑をかけるが、我慢してほしい。 オスマン師も戻るはずだし、問題はない。 ミドラーも何か日常でやれる事を探して、周囲に溶け込んでいることをアピールしてくれ」 たしかにかつてのピリピリした緊張感はない。 子供が集まる学校としてはこちらのほうがいいだろう。 二人しかいない部屋で、朝からだらける意味があるのか?とギーシュに聞いてみたが、 「常日頃からだらけてないと演技にほつれが出る」 と云われた。 朝食の為食堂へ連れ立って向かう。 横目でギーシュを見る。 目が糸のように細くなっている。まだ半分寝てるのだろう。 確かにこの状態を維持するのは、途中で正気に戻っていては無理だろう。 しょうがないか。 朝食自体は何事もなく進む。 …毎日疑問に思うのだが、あの少年はどうして床で貧しい食事をしているのだろう? 朝食後、授業に出るギーシュと別れて部屋に戻る。 自分の仕事の準備だ。 ブラシ数本、小型ニッパー(自作)、布数枚、ピンセット(自作)、刺抜き(自作)… ズボンは大きめの半ズボン、上はブラウスを袖まくりに、裾は縛っておなかは出しておく。 さあ自分も仕事をひとがんばりしよう。 使い魔の建物に向かう。 おめあては…いた! 赤い大トカゲを捕まえて頬擦りする。 細かい鱗が実に気持ちがいい。これを全身で味わうためにおなかを出しているのだ。 一通り頬擦りしてから放す。仕事はちゃんとしなくちゃ。 全身を布で拭きながらチェックする。怪我はないか?汚れは? 「はいちょっと裏返ってくださいねー」 トカゲなので引きずる腹のほうには結構ゴミや汚れが目立つ。綺麗にふき取る。 「はい爪ー、ああちょっとささくれがありますねー、処置しまーす」 爪を磨く、内側の汚れも取る。ささくれはピンセットやニッパーで処置する。 「あーんしてー」 口の中の食べ残しやカスなんかも取る。 のどをさりさりと撫でる。 目を綴じで気持ち良さそうだ。 名残惜しいがほどほどにしておく。これは仕事なのだから。 さあ次はイノシシの子供だ。 あぐらの上に乗せてまずノミ取りから始めよう。
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ギーシュの私室にて 午後3時 主と使い魔は召喚されてから約二日を経て、初めての意見交換を行っていた。 起きた瞬間暴れ出そうとしたミドラーを、グチャグチャに折れた左手で制止することから始まった話し合いは、 双方の微妙な誤解が解けぬまま進行していた。 ミドラーはエルフなど知らなかったのだが、ギーシュの生暖かい配慮(まあ、人間社会で名乗れないか)により ギーシュの頭の中では ・DIO族長を崇めるエルフの里出身 ・出身地のエジプトという里は色々な物が魔法で作られて繁栄しているらしい ・腕利きであったミドラーは国境付近で人間に変身して人間の侵入者を撃退しようとしたが、返り討ちにあった。 ということになった。 人間とエルフの戦いの情報は初耳だったギーシュだが、エルフに対して人間側が攻勢だと知って驚いていた。 (世界は広いな…エルフ相手に互角以上に戦えるメイジが沢山いるのか…) 明後日の方向に感心するギーシュ。 対するミドラーは ・ここはハルケギニアとかいうど田舎の、トリステイン呪術専門学校らしい。…エンヤ婆? ・土水風火の魔法、とか云っていた。そういえば水はンドゥールが使っていた。 そうするとここはタロットやエジプトの神に分類されないスタンド使いの養成所だろうか? ・海岸で倒れていたところを、遠距離の召喚魔法で拾われたらしい。 と、こちらも一部間違っている。 (どうやらヨーロッパの山中にある未開の国か?ここは) ミドラーは中東から出たことが無かった為、砂漠地帯に居る少数の遊牧民のことを考え、 ヨーロッパにもそういう車などの文明を拒否する地方があるのか、程度の理解であった。 怪我の手当てをしながら、運ばせた夕食を食べながら話し合いは続く。 そして、話題が今日の昼の事件にさしかかる。 「あの爺、何者?」 震えそうになる手を隠してミドラーが問う。 (あれほどの凄み…DIO様にすら匹敵する!) どう表現するか迷ったが、簡潔に応えるギーシュ 「伝説のメイジで、この国で一番の凄腕で、この学院の院長。 あとそれと、このままだとばくらは師に殺される。」 「何よそれ!」 ギーシュは絶望に必死で抗いながら真実を告げる。 「師は『皆の前で証明しろ』と言われた」 「示せ、じゃない。証明しろ、だ」 「演舞だろうがなんだろうが、心の中まで示すことはできない」 「だから」 「皆の前で、証文を取った上で、真剣勝負をして、ぼくが勝つ」 ミドラーは、 (この子、馬鹿だと思ってたけど…予想以上ね…) 心底あきれていた。 「ねえボウヤ、今日アンタあの食堂で私の力、見たのよね?」 「もちろん」 「アンタ、あの吹っ飛ばされた奴らよりも強いの?」 「単純魔力で計算して、最初に吹っ飛ばした奴の、だいたい4分の1」 「打ち合わせして八百長?」 「即バレして二人纏めて殺される」 「その左手みたいな…よく判らない何か使う気?」 「そんなものは決闘じゃないって即殺されるよ」 「じゃあ…」 ギーシュは激発して立ち上がる。 「だ・か・ら! どうして気がつかないんだよ! 師はもうぼくらを殺す気でいるんだよ! 難癖を一つでもつける余地があったら死! 決闘をする、しないの選択は無いんだ。 あるのは決闘してどうなるか、だけなんだ!」 師の気に入らない事は何か?おそらくそれは『覚悟のできていない行為』 生き延びる為には、この凶悪なエルフを実力でねじ伏せ服従させなければならない。 「…そっちの最低限の保障はする。 決闘に勝てたら、ぼくの遺産の一部を持って学院を出られるようにしよう。 少なくとも学院を出るまでは命の保障はある。 全力で逃げればもしかしたら逃げ切れるかもしれない」 「僕が勝てば使い魔に。負ければ僕は死んで君は自由だ。 自由といっても多分、オスマン師は追っ手をかけるだろう。 けど面子もあるから学院では襲ってこない。時間は稼げる。 当座の資金と時間を得た上でここから出られる。悪い話じゃない」 ギーシュは真剣な目をして申し込む。 「この決闘、受けてくれ、ミドラー」 自らの命を賭けたその迫力に気圧される様に、ミドラーは頷いた。 その後。 今日は先生のところで治療受けてそのまま病室で一泊してくる、というギーシュを見送った後、 窓から外を眺めたミドラーは取り乱してギーシュを追いかけていた。 あまりの剣幕にすれ違ったマリコルヌがへたり込んでいたが放置。 病室のドアを蹴破る様にしてギーシュに詰め寄る。 「ちょっと!何で月が二つもあるのよ!」 麻酔で頭が曖昧になりつつあったギーシュは訥々と答える。 「そりゃ、月が二つなのは当たり前だろ?」 「普通、月は一つしか無いわよ!」 曖昧なままギーシュは考える。 確かどっかの蛮族は…月はそれぞれ16個あって日替わりで昇る、とか云っていたが…一つ、というのは初耳だ。 まあ隔絶された里にいたのでは天文学の学びようもないか、と納得する。 「いいかい、ミドラー。 土地によって見える星は違ってくるんだ。 何でも、極寒の地方では太陽が一日中沈んでいたりするらしい。 君がいたエジプトとかいう里では一つしか見えてなかったのかもしれないが、本当は二つある。 片方が地平線の下に隠れて見えてなかっただけだよ」 あまりに当然のように云われミドラーは言葉に詰まる。 云われてみれば自分は天文学など知らない。昇らぬ太陽も初耳だ。 「ほら、先生がびっくりしてるじゃないか。今日の所は僕のベッド使っていいから休んでてくれ」 納得がいかないながらもギーシュの私室に戻る。 途中、何度も月を見上げては 「…そういうものなのかなあ…」 と首を傾げるミドラーであった。