約 758,130 件
https://w.atwiki.jp/llss/pages/221.html
元スレURL 穂乃果「天使と悪魔と星空凛」 概要 穂乃果の前に突然死神を名乗る少女が現れる タグ ^高坂穂乃果 ^星空凛 ^μ’s ^ファンタジー 雰囲気が凄く良い -- 名無しさん (2015-06-29 15 23 53) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vtsr/pages/1059.html
【初音ミク】星降る街のクリスマス【オリジナル】ZZ http //www.nicovideo.jp/watch/sm1723411 http //www.nicovideo.jp/watch/sm1723411 Vocaloid2のオリジナル曲 使用Vocaloidは初音ミク 製作者は佐藤孝志氏 一つ前のページにもどる
https://w.atwiki.jp/herikutu/pages/111.html
315: ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 20 55 20 ID Capa68zE0 相変わらず、さすがです。だいぶの久し振りになりますね。(ロノウェ感) 長らくネタ切れに見舞われてましたが、ようやく盤ができましたので投下します。 楽しんでいただけましたら幸いです、よろしくお願いします! 316: 玩具の魔女 ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 20 58 52 ID Capa68zE0 「魔法の風船」 少年は、離れて暮らす友達に手紙を出そうと思いました。 普通に送るんじゃつまらないから、何か面白いことをしたい。 そんな彼のところに、一人の魔女が現れました。 魔女「あら、あなたは友達思いなのね。 それじゃこんなのはどうかしら!」 魔女は風船を取り出し、少年の手紙をくくりつけました。 少年「風船?でもこれじゃ、あの子の家にちゃんと届くかわからないよ」 魔女「これは私の魔力が込められた、魔法の風船なの。 あなたが友達のことを強く思えば、ちゃんと届いてくれるわ」 少年は半信半疑ながら、 友達の顔を強く思い浮かべ、風船を空へ放しました。 すると数日後、友達からお返事が返ってきたので少年はびっくり! 魔法の風船は、ちゃんと友達の家まで届いていたようです。 317: 玩具の魔女 ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 20 59 33 ID Capa68zE0 魔女「 たまにはこんな盤もいいでしょう? 私だって悪事ばかりしてるわけじゃないんだから! さっそく赤字いくわよー! 【少年は風船に友達への手紙をくくりつけて放した】 【少年が風船を放した地点(以下、地点A)と、友達の家は100km離れている】 【風船と手紙は友達の家で拾われた】 【ゲーム終了時、風船と手紙は友達に届いている】 どうして風船は迷わず友達の家にたどり着いたのか? そんなの簡単よね、魔法の風船だもの!」 318: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 05 38 ID P4QnYzT60 待ってました 楽しみすぎて1時間ほど前から待機していたもの参上ってことで 簡単な青からいってみよう 『手紙には きちんと住所などが書かれていたため 親切な方が 友達の家に届けてくれた』 もしくは 『少年は風船に重りをつけて 乗り物の上で風船を放し友達の家に乗り物ごと運んで置いた』 319: 玩具の魔女 ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 21 09 28 ID Capa68zE0 魔女「 . 318 いらっしゃい! い、一時間も前から!? そんな熱いご期待に添えられるよう頑張るわ! 【手紙に住所は書かれていない】 【この盤に乗り物は関係しない】」 320: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 13 40 ID P4QnYzT60 まあPC前にいたってだけだけどね ニコニコ見ながら待ってた 乗り物じゃないなら 『少年は風船をカバンか何かにつけて放し 友達の家にカバンごと友達の家に持って行って置いた』 乗り物なしで100km移動は厳しいなぁ~ と思いつつ 321: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 16 00 ID sb19z/EI0 楽しみでした、よろしくお願いします! ひとまず思いついた青から 『少年の意図を知った誰かが、放した風船と手紙を拾って届けておいてくれた』 『少年は膨らんでない風船に住所を書いて手紙と合体させ、ポストの中に放した。 それが友人の家まで届いた』 322: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 16 50 ID P4QnYzT60 派生をもういっこ 『少年は 箱の中に風船を放し その箱に住所などを記載して 宅配便で友達の家に送った』 323: 玩具の魔女 ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 21 17 01 ID Capa68zE0 魔女「 . 320 楽しみにしててくれただけで、魔女冥利に尽きるってものよ! とりあえず瞬殺は免れたみたいで良かったわ…… 【少年は地点Aから移動していない】」 324: 玩具の魔女 ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 21 20 45 ID Capa68zE0 魔女「 . 321-322 いらっしゃい、待っててくれてありがとう! 【この盤に少年と友達以外の人間は存在しない】 【風船に文字は書かれていない】 【風船は容器に入れられていない】」 325: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 23 56 ID P4QnYzT60 よし 人間じゃないなら 伝書鳩でいってみよう 『少年は風船と手紙を伝書鳩につけて放した 鳩はきちんと友達の家に行き無事拾われた』 326: 玩具の魔女 ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 21 26 56 ID Capa68zE0 魔女「 . 325 ふふっ、そうくるわよね。 でも【この盤に登場する生物は人間のみである】! もちろん魔女は例外よー?」 327: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 30 01 ID bdqkpE2k0 こんばんは 『風船と言うなの友達に手紙をくくりつけた』 328: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 31 59 ID P4QnYzT60 さあ 早くも行き詰ってきました とりあえずとんでも系青をいくつか上げる方向の楽しみに入ろう 『少年が風船を放した位置を友達の家の位置関係は上下に100km離れていた 風船は順調に下降して少年の家に着いた』 もしくは 『順調に上に上がって友達の家に着いた』 329: 玩具の魔女 ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 21 34 53 ID Capa68zE0 魔女「 . 327 こんばんは、歓迎するわ! その発想、まさに屁理屈ね!エクセレントよっ! 【少年および友達の名前は「風船」ではない】 【少年および友達の名前は「手紙」ではない】 . 328 トンデモ推理こそこのゲームの華よ! 【地点Aと友達の家は縦方向に100km離れているわけではない】」 330: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 35 05 ID P4QnYzT60 『風船はものすごく大きくて(長くて?) 放した地点と友達の家と引っ張って伸ばせばつながるほどに 結果少年が放したことで 風船は収縮して 友達の家に手紙が運ばれた』 331: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 37 50 ID sb19z/EI0 100kmというと地表からオーロラ圏、大阪から福井に行けますね。 赤ほしさに青を 『手紙と風船は複数存在し、友達が拾ったのは最初から友達の家に仕込まれていたもの』 『少年は自分の家に遊びに来ていた友達に風船と手紙をくくりつけた。 友達は自宅に戻ってからそれに気づいた』 332: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 38 37 ID P4QnYzT60 友達に付けた案はいいな 簡単な修正いれてみよう 『少年は友達に気づかれないように 服か持ち物に風船付きの手紙をつけて別れた 友達は 家に帰り着き服を着替えた時にやっと風船に気づき拾った』 とかでもいいわけかな 333: 玩具の魔女 ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 21 40 14 ID Capa68zE0 魔女「 . 330 【風船の大きさは一般的なものとする】 . 331 【この盤に風船と手紙は一つずつしか存在しない】 【友達は地点Aを訪れていない】 【友達は自分の家で風船を拾うまで、風船に触れていない】」 334: 玩具の魔女 ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 21 42 34 ID Capa68zE0 魔女「 . 332 友達にくっつけた説も個人的には好みなんだけど、 . 333の一番下の赤を、もう少し厳密にして斬るわ。 【友達が自分の家で風船を拾うまで、友達の身体および装備品に風船は接触していない】」 335: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 45 25 ID bdqkpE2k0 『友達が必死に手紙を探して、見つけて、そこに家を建てた』 336: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 46 40 ID P4QnYzT60 『手紙とは 電子メールで 風船とは電子メール用のソフトであった 少年は友達に電子メールを送っただけであった』 最近メール使ってないかわうろ覚えなんだけど なんか風船のようなもの付けて送る機能があったようななかったような? 重要か既読かなんかの通知ようとかで かんけいないかな? 337: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 46 59 ID sb19z/EI0 とんでも推理でいきます 『地点Aは川の上流、友達の家はその川の下流にあった。 少年は風船の中に手紙を入れて川に流した。 北海道の農家がごとく友達の家の敷地内に川が通っており、 そこの水門にひっかかったのを友達が拾った』 338: 玩具の魔女 ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 21 49 24 ID Capa68zE0 魔女「 . 335 友達の頑張り物語、有効よ! 【少年が地点Aで風船を手放した時点で、既に友達の家は存在している】 . 336 探せばそういうアプリもありそうよね! 【手紙はデジタルではなく、形ある手紙のことを指す】 【この盤に出てくる風船とは、ゴム製の袋に空気を入れて膨らませる 一般的な玩具としての風船である】」 339: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 51 05 ID OjzaiAQM0 よろしくですー とりあえずトンデモ 『時限式で電子メールを送る設定の携帯電話を風船にくくりつけて離した、 少年は家のPCで返信を受け取った』 340: 玩具の魔女 ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 21 53 01 ID Capa68zE0 . 337 魔女を覆う幻想の風船に、幾多の青い杭が突き刺さる! 魔女「くっ、こ、これは……避けられない……ッ!」 風船は派手な音を立てて割れ、中から一なる真実が姿を現す-- 【風船は水風船で、川に流された。 地点Aと友達の家は一直線で繋がっていたので、 風船は迷わず目的地へたどり着けた】 おめでとうございます、あなたの勝利です。 341: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 53 50 ID OjzaiAQM0 書き込んでるうちに切られてたや 342: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 55 09 ID OjzaiAQM0 おお、おめでとうございます! 343: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 55 21 ID P4QnYzT60 『地点Aと友達の家には 紐のようなものでつながっていた その紐に風船をくくりつけて放した 友達はその紐を巻き上げることで 風船を回収した』 とんでも系も思いつくのはとりあえずこんなもんか あとはもう少し真面目にかんがえてみるか 344: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 56 01 ID bdqkpE2k0 おめでとうございます 345: 玩具の魔女 ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 21 57 49 ID Capa68zE0 魔女「 . 339 リザイン済みだけど、お応えするわね! 【風船に機械の類はついていない】 . 343 【地点Aと友達の家を直接つなぐ人工物は存在しない】 まさか一時間持たないとは思わなかったわ……」 346: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 21 58 18 ID sb19z/EI0 ヴェー!? なんだか流しそうめんが食べたくなって思いついた推理でしたが…ありがとうございます 魔女さん側もお疲れ様です! 347: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 22 00 03 ID P4QnYzT60 あら 終わってた おめでと~ なかなか面白い真実でした 私には思いつけないタイプだわ 348: アンチファンタジーorミステリーさん :2018/05/01(火) 22 02 37 ID sb19z/EI0 そもそも風船の存在を目くらましだと思っていたので 風船は本当に必要なのか、の復唱を出そうか悩んでましたね すばやくお返事を下さるので推理のテンポも良く、楽しかったです 349: ◆q/0rDO1/So :2018/05/01(火) 22 10 15 ID Capa68zE0 参加していただいたニンゲンの皆さま、ありがとうございました! 久々の魔女サイド、とても楽しかったです。 . 346 まさか流しそうめんに敗北を喫するとは……w 水風船も夏の風物詩ですし、 同じく夏の風物詩である流しそうめんに敗れるのも必然だったのかも知れません(?) . 347 面白いと言っていただけて嬉しいです! 真実が明かされた時に、解く側にとってしっくりくるかを大事にしたいので そう言っていただけると考えた甲斐があります~ . 348 風船が目くらましで手紙が本命、それも面白そうです! 今回はあらかじめ来そうな青や復唱要求を予想して、それに返す赤を用意していたので テンポが良いと感じていただけたならとても嬉しいです。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/10456.html
【登録タグ L ハウチュ 初音ミク 曲】 作詞:ハウチュ 作曲:ハウチュ 編曲:ハウチュ 唄:初音ミク 曲紹介 役所広司P こと ハウチュ氏 の4作目。 壮大で楽しい曲に仕上がりました。(作者コメ転載) 歌詞に音楽用語が散りばめられている、マーチ風オーケストラサウンド。 イラストは 登希氏 の書き下ろし。 歌詞 響き渡る スネアの律動(リズム) キミに届け 愛の旋律(メロディー) 騒ぐ街を 駆けて向かうわ キミと踊るの LOVE PARADE 溢れる音符(ノート)に 背中押され 焦る足 allegro con fuoco 揺れる心 あなたはどこ 潤む瞳 con malinconia 華やかな街に一人 膝抱え 静かな世界 「探したよ」優しい声 「何処にいたの」俯く声 零れ落ちる キミのその笑顔 キミと紡ぐ LOVE PARADE 包む和声(ハーモニー) 手を繋いで 歩く道 alla marcia 空に浮かぶ 虹色の 風船は grazioso 響き渡る スネアの律動(リズム) キミに届け 愛の旋律(メロディー) 弦が鳴らす 心は キミと踊るの LOVE PARADE 歌う街に舞う木の葉は 飾るもの ad libitum 踊る人は地面を蹴って 祭典を espressivo 溢れる音符(ノート)に 背中押され 二人は affettuoso ※ 楽曲中に使われている音楽用語 allegro con fuoco(アレグロ・コン・フォーコ)…速く、活発に、そして 熱烈に、火のように con malinconia(コン・マリンコニーア)…憂鬱に alla marcia(アラ・マルチャ)…行進曲風に grazioso(グラツィオーゾ)…優雅に、気品を持って dolce(ドルチェ)…柔らかく、愛らしく ad libitum(アド・リビトゥム)…自由に、随意に espressivo(エスプレッシーヴォ)…表情豊かに、感情を込めて affettuoso(アフェットォーソ)…愛情をこめて コメント もっと伸びてもいいのに -- 名無しさん (2012-04-02 20 34 31) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/versesaver/pages/482.html
外伝「少女と悪魔と魔法の軌跡」 プロローグ 魔法少女世界 前編第1話 彼女たちの日常 前編第2話 悪魔と決意 前編第3話 存在の証 前編第4話 記憶の欠片 前編第5話 交差する思い 前編第6話 天姿の魔法少女 前編第7話 “ひずみ”へ 前編第8話 闇と光 前編第9話 決断 後編第1話 今と昔 後編第2話 希望の光 後編第3話 真実を探して 後編第4話 もう一人…… 後編第5話 誰が為 後編第6話 傘の行方 後編第7話 選択 後編第8話 残ったもの 後編第9話 決戦の刻 エピローグ そして…… プロローグ 魔法少女世界 ストーリーのみ。 前編第1話 彼女たちの日常 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×1 前編第2話 悪魔と決意 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×3 前編第3話 存在の証 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×1 前編第4話 記憶の欠片 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×5 Wave2 ダーマ:無×3 前編第5話 交差する思い 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×3 前編第6話 天姿の魔法少女 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×3 Wave1 ダーマ:無×3 前編第7話 “ひずみ”へ 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×2 Wave1 ダーマ:無×3 前編第8話 闇と光 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×3 前編第9話 決断 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×5 後編第1話 今と昔 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×1 後編第2話 希望の光 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×3 Wave1 ダーマ:無×5 後編第3話 真実を探して 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×5 後編第4話 もう一人…… 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×5 後編第5話 誰が為 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×3 後編第6話 傘の行方 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×3 後編第7話 選択 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 赤 - Wave1 彩:緑×1、みる子:赤×1、香月:黄×1 後編第8話 残ったもの 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 H鎖:無×1 後編第9話 決戦の刻 敵平均LV (ノーマルのみ) 100 出現ボス属性 世界相 特殊追加報酬 備考 無 - Wave1 ダーマ:無×4、H鎖:無×1 エピローグ そして…… ストーリーのみ。
https://w.atwiki.jp/shinmegamitensei1/pages/66.html
トップ|基本データ|悪魔データ|ダンジョン|シナリオ 悪魔と属性 『真・女神転生』に登場する悪魔の種族には、5つの属性からなる“性格”が決められている。その5つとはニュートラルを中心とし、ライトとダーク(縦軸)、ロウとカオス(横軸)の各属性である。この5つの属性からなる関数表に種族を当てはめたものが上の図だ(仲魔にできない魔人とマシンは割愛している)。種族の性格を把握することで、悪魔に対する見方や知識といったものも随分と変わってくるだろうと思う。 まず縦軸のライトとダークだが、これは言わば善と悪と意味する。表の上に行けば行くほど神聖度が高い、高次元の神、あるいはそれに準ずる存在と言える。逆に表の下に位置するものは破壊的な衝動が強い邪悪な存在である。自らの欲望の赴くままに行動をし、人間界においては人間の怒り、悲しみ、絶望といった負のエネルギーを喰らって自らのパワーとしている者たちだ。 次に横軸のロウとカオスだが、これは秩序と混沌を意味する。人間は縦軸に関してはニュートラルで固定されているが、横軸に関してはロウとカオスの中で揺れ動き続ける。それはあなたも例外ではない。 ■LIGHT-LAW 善行を旨とし、整然とした秩序を重んじる性格。魔神やセラフといった高次元の神、あるいはそれに準ずる者たちが属する。神聖度がきわめて高く、“神”という言葉のイメージに一致している。時として人間を試し、恵みを与えるため、世界各地で崇められている。 ■LIGHT-NEUTRAL 善なる性格ではあるが、自分の世界以外には極力干渉しない者たち。神獣と精霊が属する。霊的な存在で、現世では実体が薄い。よほどの霊能力者であるか、歴戦のデビルバスターでもなければ、その存在には気付きにくい。非常に儚い存在である。 ■LIGHT-CHAOS 善行を旨とするが、秩序だった世界を嫌い、混沌的状況を好む。一般的に戦や自然を司る神が多く属し、またそれゆえに自分に厳しい性格である者も多い。当然ながら人間に対する態度も非常に厳しい。 ■NEUTRAL-LAW 善悪にはこだわりを見せず、自分が思うところの正義の実現を目標に行動する性格。特にメシア教徒はそれが神のためであると判断すれば、殺生にも迷いがない。きわめて頑固な性格とも言えるだろう。 ■NEUTRAL-NEUTRAL 固定的な主義主張を持たず、その場その場で右にも左にも行く性格。何かひとつの思想に縛られることがない自由な性格だが、荒れ果てた東京で頼るものすがるものなく生きていくのは難しいだろう。 ■NEUTRAL-CHAOS 善悪といったものには興味がなく、自由気ままに、自分の快楽や興味だけを求めて生きていく性格。そのため、自分の行動を制限されるような秩序的な世界を激しく嫌う。 ■DARK-LAW 邪悪な意図のもとで世界を統制しようと企てる性格。邪神が象徴的な存在である。自らの意思にそむく者には徹底的な破壊と死の制裁を加える。 ■DARK-NEUTRAL 自分の思想云々と言うよりは、単純に気が赴くままに破壊的行動を起こす性格。他者に支配されるのを極端に嫌い、自らを動かすものは欲望のみである。 ■DARK-CHAOS 破壊や殺戮といった、極端な混沌的状況を好む邪悪な性格。破壊の衝動だけでなく、怒りや妬みといった負のエネルギーを感知、吸収し行動する。世界に混乱を招こうと画策する魔王をはじめ、ありとあらゆるものを破壊する邪龍が象徴的存在である。 上へ
https://w.atwiki.jp/bemanilyrics/pages/974.html
[MYSTERIOUS ROCK] RESISTANCEセリカ 追憶の海に 溺れてく まやかしの ぬくもり探して 一瞬の快楽 求め 「これが現実」と笑うの OH ×3 私に棲む二つの魂(ココロ) 暗闇に潜む 矛盾的ヒカリ信じ 迷いを脱ぎ捨て ※揺れて揺れる幻惑レジスタンス 狂い咲いて薔薇がなるまでKISS ココロ照らす億千の星が 私貫かせる 揺れて揺れる幻惑二重奏 狂い咲いて薔薇になるまでKISS 揺れて揺れる誘惑と踊る 正義は私の証 無数の嘆きに囚われて 弱さだけ感極まってく 変わる事恐れてしまうから 今日も明日も遠慮取り繰り返す OH ×3 運命でも偶然でも守るものがある 悪魔と踊り続けよう 手足痺れるまで 揺れて揺れる極限覚醒 狂い乱れ薔薇の刺を取れ 闇夜浮かぶ満月照らして 私導いてく 揺れて揺れる幻惑二重奏 狂い咲いて薔薇が舞い散るKISS 揺れて揺れる灰になるまで 正義は私の命 ※繰り返し
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/344.html
第292話:神は悪魔に微笑まない 作:◆5KqBC89beU 居るのが知られてしまった以上、じっとしている訳にはいかない。 (休憩は終わりや。あの男の一味に、いつ襲われても不思議やない) あの男が、平和主義者の正直者だった可能性はある。だが、信じる気になれない。 むしろ初めから、隙を作らせる為に嘘をついていたのかもしれない。 そう簡単に他人を信じてはいけない。かつて人々を惑わし、巻き込んで利用した 悪党だからこそ、断言できる。疑わなければ生き延びられない。 最悪の事態にも対処する為、すぐに動く必要がある。では、どう動くべきか。 (逃げるか、それとも接触するか……さて、どっちに賭けよか) どちらを選ぶにせよ、準備は必要だ。時間が惜しい。行動しながら考える。 できるだけ静かに、泥棒の如く部屋中をあさる。右腕が折れているので、左手に 何かを持ったら探知機が持てない。視界の隅に探知機を置き、不便さに舌打ちしつつ、 役に立ちそうな品を探す。けれど、有るのはガラクタとゴミだけだ。 無論、ここで武器を見つけても、武器を持った時点で探知機が持てなくなる。 当然、食料や水や、他の何かが有っても、荷物が重くては逃亡する時に困る。 近くの部屋も探しまわるなら、制限時間は、あの男が戻ってくるまでだ。 (吉と出るか凶と出るか……ていうか何も出てけえへん……) 隣の部屋には何も物が無かった。元は物置だったらしいが、今は空っぽだ。 さらに別の部屋に移り、探索を続行する。あの男は、まだ戻ってこない。 聞こえていた声からして、あの男たちが三人組だというのは、ほぼ間違いない。 仮に伏兵が潜んでいたとしても、探知機があれば察知できるはずだ。 多分、あの男は斥候だろう。単独行動の理由が仲間割れだった、とは考えにくい。 では何故、彼らは全員で動かなかったのか。あの男が一人でも強く、残り二人も 強いからか。それとも、何か別の事情があるのか。現時点では分からない。 接触する相手としては、なかなか悪くないような気もする。少なくとも問答無用 ではないらしい。不干渉を望んでいるようだが、まだ交渉できる余地がある。 敵意が無いと伝えれば、情報交換くらいには応じそうな雰囲気だった。 約束を破る事になるが、必要だと決断すれば、そんなもの幾らでも破るつもりだ。 (次に会う相手が、あの男たちよりマシとは限らへんもんなぁ) 思い出すのは、一番最初の会場で見た光景。他の参加者たちの姿。 (明らかに尋常やない連中が混ざっとった。人間ですらない奴まで見かけた) 外見が弱そうでも油断は禁物だ。昨日の眼帯娘のように、どんな奥の手を 隠し持っているか分かったものではない。そして、ランダムに配られた道具が 「当たり」だった場合、持ち主が普通の人間でも充分に危ない。 (殺戮者やら戦闘狂やら、頭のネジが飛んどる奴らに会ってもうたら……) その点、あの男は比較的まともそうな様子だった。あの言葉が演技であっても、 理知的な相手には違いあるまい。この際、ちゃんと会話できるだけでも好印象だ。 (でも、あの男の仲間が、もしも昨日の眼帯娘やったら……俺、今度こそ死ぬな) 次の部屋は、元の部屋と同様に、仮眠室か何かだったらしい。 またしても、ろくな物が存在しない。それでも片端から確認していく。 (三対一か……戦うくらいやったら、逃げた方がええなぁ……) とはいえ、情報は欲しい。特に、禁止エリアの情報は知らないと命に関わる。 カプセルを持っていないか確かめたいし、刻印を解除できないか尋ねたい。 物部・甲斐・海野の三名を見なかったかどうか。彼らは今も生きているのか。 復活した死者は自分だけなのか。知りたい事の多さに、溜息をつく。 (『今の俺』は『俺』やないのかもしれへん。他の参加者もそうやったとしたら……) ひょっとすると、「力が制限されている」というのは勘違いかもしれない。 (劣化コピーが、本物の力を再現しきれてへんだけやったとしたら……) ますます事態は悪化する。そうならば、黒幕に逆らうなど、夢のまた夢だ。 この推測が正解なら、絶望した末に狂ってしまう参加者も出てくるだろう。 (……考えても無駄やな。今は、目の前の問題から片付けていくしかあれへん) 逃げるか、それとも接触するか。こうして迷っている間も、時間が過ぎていく。 (さて、接触した場合、情報収集の他にやれる事は……) あの男の持つ銃と、己の探知機を交換できる可能性がある。何かを手にする為に 何かを手放さねばならない以上、装備品が一つだけでも別に構わない。 (交換した後で誰かを人質に、ってのは無理そうやな。俺、怪我しとるし) だからこそ逆に、相手の性格と戦力と目的次第では、平和的に交換できるはずだ。 銃との交換を拒まれても、片手で使える武器と交換できれば御の字だろう。 一緒に行動しないか、と誘われるような事態も有り得る。利害が一致するならば、 上手く利用できるかもしれない。裏切るかどうかは、ゆっくり考えればいい。 手を組む利点と、裏切られる危険――どちらを重視するかは微妙な問題だが。 (それ以前に、接触してみたら罠でした、って可能性も無視できへんねんけどな) のるか、そるか。まさしく賭けだ。どちらを選んでも、破滅しかねない。 まだ何も収穫は無かった。さすがに、そろそろ時間切れかもしれない。 (あ……まだ他にも、このビルに別の参加者が隠れてたりせえへんやろな) あの男が索敵しているはずだが、一応、逃げる用意はした方が良いだろう。 二階の大部分を探し終わったが、結局、ガラクタとゴミしか無かった。 もう諦めようかと思い始めた頃、戸棚の中からガラスの小瓶が出てきた。 小瓶の中には、ちっぽけな何かが、ぎっしりと詰まっていた。 赤と白の色彩。豆粒くらいの大きさ。見慣れた形状。小瓶いっぱいの、錠剤。 (――カプセルっ!?) 大急ぎでフタを開け、一錠だけ取り出し、そして、ようやく気づく。 (……違う。そっくりな薬やけど、これはカプセルやない) 大いに落胆した。だが、気を取り直し、戸棚を調べる作業に戻る。 (せめて毒薬やったら、武器として使えるかもしれへん) 小瓶の入っていたらしい箱が見つかった。大きく「風邪薬」と書いてある。 (は、ははは……まぁ、ブラフの小道具くらいには使えるか……) 残念ながら、気を取り直せなかった。改めて、大いに落胆した。 【B-3/ビル2F、室内/1日目・09 00】 【緋崎正介(ベリアル)】 [状態]:右腕・あばらの一部を骨折。それなりに疲労は回復した。 [装備]:探知機(半径50メートル内の参加者を光点で示す) [道具]:支給品一式(ペットボトル残り1本) 、風邪薬の小瓶 [思考]:カプセルを探す。生き残る。次の行動を考え中。 [備考]:六時の放送を聞いていません。刻印の発信機的機能に気づいています。 その他の機能は把握できていません。 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第291話 第292話 第293話 第240話 時系列順 第332話 第266話 ベリアル 第332話
https://w.atwiki.jp/bwhayashi/pages/45.html
●ゆがむ子どもの心 +++++++++++++++ F県に住んでいる、YSさん(母親)から、 こんな相談が届いた。 転載許可がもらえたので、そのまま紹介する。 Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司 おはようございます。 前回は夫との事についての返信ありがとうございました。 今のところ、ごくごく普通に(?)過ごしています。 (腹の立つこともありますが…。) 今回は、小1から不登校中の次女(小5)のことで、少し気になることがあったので 相談させてください。 つい最近、次女がとても怖いことを言い出しました。 「ナイフとか銃とかで、人を殺してみたい。あと、魔法が使えたら一回死んでみたい。 一回死んで、魔法で生き返る。飛び降りるのとか楽しそう。」 とか、さらっと普通の口調で言ったんです。 「魔法が使えなかったら、生き返らないね。」って言ったら、 「魔法が使えなかったらそんなことしない。」とは言っていましたが、とても不安で 怖くなりました。 「この世がつまらない?」って聞いたら、「べつに。」だそうです。 毎日家で普通に元気に過ごしているようにみえますし、会話も普通に しています。 他に気になるような症状などはないと思っているのですが…。 これが本音ならどうしたらいいのか怖くなってしまいました。 5年生になってからの担任が熱心(?)で、今までよりも少し学校に関する 刺激は増えているかなとは思いますが、そのせいもありますか? 学校のことを聞いてみても、特別嫌そうな顔はしませんし、イヤだと言ったことは すぐに引いてしつこくはしていません。 最近アニメが大好きで、アニメばかり見ているのですが、(ガンツという殺し合いの 映画も見ました)、戦いモノがあったりもするので、その影響?とも思ってはいますが…。 半年ほど前にも「火をつけてみたい。」と言ったことがあったので、 次女の心の中はどうなっているのかとても不安です。 どうぞよろしくお願いいたします。 Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司 ●「抑圧は悪魔を作る」 イギリスの教育格言に、『抑圧は悪魔を作る』というのがある。 心理的な抑圧感が長くつづくと、ものの考え方が悪魔的になることを言ったもの。 その一例として、H・フォスデックも、つぎのように言っている。 『Hating people is like burning down your house to kill a rat(人を恨む(憎む)というのは、ネズミを殺すために、家を燃やすようなものだ)』と。 ゆがんだ感情(劣勢感情、陰性感情、劣等感情)は、脳内ホルモンの分泌そのものにも大きな影響を与える。 サイトカインを例にあげるまでもない。 サイトカインは、脳内ストレスを引き起こす。 それだけではない。 低体温を引き起こし、免疫機能を低下させる。 もちろん精神活動にも大きな影響を与える。 YSさんの子どものばあい、表面的にはともかくも、かなりこころがゆがみ始めているとみる。 が、このタイプの子どもは少なくない。 ●I君(小6)のケース I君は、父親が中学校の教師だった。 それもあって、教育熱心な家庭環境で生まれ育った。 ふだんは静かで、それなりに勉強もよくできた。 私の指示にも、素直に(?)従った。 が、ある日、そのI君のノートを見て、びっくりした。 そこには血を出してもがき苦しむ人間の顔が、実にリアルに描かれていた。 ほかに「死」「殺」などの文字も並んでいた。 現実にそこに見る(I君)と、ノートに見る(I君)は、あまりにもかけ離れていた。 私はそれに驚いた。 ●M子さん(中1)のケース M子さんは早熟で、体格もすでにおとなになっていた。 そのM子さんが、教室にプリクラ・ブックを置き忘れていった。 で、私はそれを「忘れ物コーナー」に置いた。 が、翌日、そのブックが、騒動の種になった。 別の子どもがそのノートを開いた。 見て、ワーワーと騒ぎ出した。 ほかの子どもたちも騒ぎ出した。 見ると、メモページには、全裸の女性が椅子に縛られ、性的拷問を受けている絵が、何枚も描かれていた。 残虐な絵もあった。 そのM子さんの絵も、絵というよりは、写真を思わせるほど、リアルな絵だった。 ただM子さんは、頭もよく、行動的で活発。 絵から想像するような陰湿さは、みじんもなかった。 M子さんは、脳内で起きている性的エネルギーを、自ら抑圧し、それが原因で、心をゆがめていた。 ●抑圧 心理学でいう「抑圧」を、安易に考えてはいけない。 私は「心の別室」と呼んでいる。 それについて書いた原稿をさがしてみる。 Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司 ●「抑圧」の恐ろしさ(Another Room in the Mind) (電子マガジン・2009年7月15日より) ++++++++++++++++++++ よく兵士、あるいは元兵士の残忍行為が問題になる。 最近でも、アメリカの収容所で、アメリカ兵が イラク軍捕虜に対して暴力、暴行を繰り返したという事件が 問題になった。 こう書くからといって、アメリカ兵を擁護するわけではない。 が、こうした問題は、常に戦争について回る。 戦時中には、日本軍もした。 ドイツ軍もした。 その多くはPTSDに苦しみ、さらには心そのものを 病んでしまう兵士も珍しくない。 昨年見た映画の、『アナザー・カントリー』も、そうした兵士を 題材にした映画だった。 が、こうした問題も、心理学でいう「抑圧」を当てはめてみると、 理解できる。 ++++++++++++++++++++ ●抑圧 自分にとって都合が悪い記憶があると、人はそれは心の別室を用意し、そこへそれを 押し込めてしまう。 そうすることで、自分の心が不安定になったり、動揺したりするのを防ぐ。 こうした現象を、心理学の世界では、「抑圧」という。 「隠ぺい記憶」と言う人もいる。 もともとは乳幼児期の不快な思い出や記憶について起こる現象を説明したものだが、 もちろんおとなになってからも、ある。 何かのことで失敗したり、いやなことがあったりすると、それをできるだけ早く 忘れようと、心の別室を用意し、その中に押し込んでしまう。 ●上書きされない ふつう記憶というのは、どんどんと上書きされていく。 たとえば不愉快なことがあっても、そのあと楽しいことがつづくと、過去の記憶を 忘れてしまう。 が、心の別室に入った記憶には、その(上書き)という操作が働かない。 別室に入ったまま閉じ込められているから、修正されるということもない。 だから何かの拍子に表に出てくる。 たとえば高校生になった子どもが、5年前、あるいは10年前にあったことを持ち出し、 「あのとき、テメエは!」と言って、親に対してどなり散らすことがある。 また最近聞いた話では、ともに70歳前後の夫婦なのだが、喧嘩するたびに、30年前、 40年前の話を持ち出して、たがいに責めあうという。 それを横で聞いていた娘(50歳くらい)は、こう言った。 「どうしてそんな昔の話をして、喧嘩するのでしょう。 頭がボケてきたのでしょうか」と。 もちろん頭はボケていない。 (あるいはボケとは関係ない。) 抑圧された記憶というのは、そういうもの。 ●子どもの世界でも 「いい子ほど心配」とは、教育の世界では、よく言う。 先生や親の言うことに従順で、すなお。 ハイハイと指示や命令に従う……。 しかしこのタイプの子どもほど、あとあと心をゆがめやすい。 (あるいはその過程で、すでに心をゆがめている。) 思春期前夜、あるいは思春期になると、突然変化することも珍しくない。 はげしい家庭内暴力や、引きこもりにつながることもある。 何かのことで突発的に爆発して、こう叫んだりする。 「こんなオレにしたのは、テメエだろう!」と。 心の別室には、キャパシティ(容量)というものがある。 そのキャパシティを超えると、隠ぺいされた記憶が、そこから突然、飛び出す。 本人ですらも、コントロールできなくなる。 そんなわけで、子どもを指導するとき大切なことは、子どもに、 心の別室を作らせないこと。 まず言いたいことを言わせる。 したいことをさせる。 常に心を開放させる。 それが子どもの心をゆがめないコツということになる。 ●兵士のばあい 話を戻す。 もちろん私には戦争の経験はない。 ないが、おおよその見当はつく。 つまり兵士たちは、戦場では、慢性的に恐怖感にさらされる。 そのとき兵士は、その恐怖感を、心に別室を作り、そこへ押し込めようとする。 その上で、勇敢な兵士を演じたりする。 が、これが心をゆがめる。 何かのきっかけ、たとえば相手が捕虜であっても、敵の顔を見たとたん、隠ぺい された記憶が暴走し始める。 それは「記憶の暴走」と言うような、簡単なものではないかもしれない。 暴走させることによって、心の別室にたまった、恐怖感を解消しようとするの かもしれない。 それが捕虜への、暴力や暴行へとつながっていく。 ●教授の殺害事件 今年(09)に入ってから、ある大学で、ある大学の教授が、元学生に殺害 されるという事件が起きた。 動機はまだはっきりしていないが、その学生は教授に対して、かなりの恨みを もっていたらしい。 この事件も、「抑圧」という言葉を当てはめてみると、説明できる。 というのも、その元学生のばあいも、元学生とはいっても、大学を卒業してから、 すでに10年近くもたっている。 ふつうなら、いろいろな思い出が上書きされ、過去の思い出は消えていてもおかしく ない。 が、先にも書いたように、一度心の別室に入った記憶は、上書きされるということは ない。 いつまでも、そのまま心の中に残る。 そこで時間を止める。 ●心の別室 ところで「心の別室」という言葉は、私が考えた。 心理学の正式な用語ではない。 しかし「抑圧」を考えるときは、「心の別室」という概念を頭に描かないと、どうも それをうまく説明できない。 さらに「心の別室」という概念を頭に描くことによって、たとえば多重人格性などの 現象もそれで説明ができるようになる。 人は何らかの強烈なショックを受けると、そのショックを自分の力では処理することが できず、心の別室を用意して、そこへ自分を押し込めようとする。 「いやなことは早く忘れよう」とする。 しかし実際には、「忘れる」のではない。 (その記憶が衝撃的なものであればあるほど、忘れることはできない。) だから心の中に、別室を作る。 そこへその記憶を閉じ込める。 ●では、どうするか すでに心の別室を作ってしまった人は、多いと思う。 程度の差の問題で、ほとんどの人に、心の別室はある。 暗くてジメジメした大倉庫のような別室をもっている人もいる。 あるいは物置小屋のような、小さな別室程度の人もいる。 別室が悪いと決めつけてはいけない。 私たちは心の別室を用意することによって、先にも書いたように、 自分の心が不安定になったり、動揺したりするのを防ぐ。 が、その別室の中の自分が、外へ飛び出し、勝手に暴れるのは、よくない。 その瞬間、私は「私」でなくなってしまう。 ふつう心の別室に住んでいる「私」は陰湿で、邪悪な「私」である。 ユングが説いた「シャドウ」も、同じように考えてよい。 あるいはトラウマ(心的外傷)も、同じように考えてよい。 そこで大切なことは、まず自分自身の中にある、心の別室に気がつくこと。 そしてその中に、どんな「私」がいるかに気がつくこと。 シャドウにしても、トラウマにしても、一生、その人の心の中に残る。 消そうとして消えるものではない。 だったら、あとは、それとうまく付きあう。 うまく付きあうしかない。 まずいのは、そういう自分に気がつかないまま、つまり心の別室にきがつかない まま、さらにはその中にどんな「私」がいるかに気がつかないまま、その「私」に 振り回されること。 同じ失敗を、何度も繰り返すこと。 たとえば夫婦喧嘩にしてもそうだ。 (私たち夫婦も、そうだが……。) もうとっくの昔に忘れてしまってよいはずの昔の(こだわり)を持ち出して、 周期的に、同じような喧嘩を繰り返す。 「あのときお前は!」「あなただってエ!」と。 もしそうなら、それこそ「愚か」というもの。 が、もし心の別室に気がつき、その中にどんな「私」がいるかを知れば、あとは 時間が解決してくれる。 5年とか、10年はかかるかもしれないが、(あるいは程度の問題もあるが)、 時間が解決してくれる。 あとは心の別室を静かに閉じておく。 その問題には触れないようにする。 心の別室のドアは、開かないようにする。 対処の仕方は、シャドウ、もしくはトラウマに対するものと同じように考えてよい。 (はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW BWきょうしつ 心の別室 はやし浩司 抑圧 抑圧と 心の別室 シャドウ はやし浩司 トラウマ) (付記) 心の別室といっても、けっしてひとつではない。 そのつど人は、様々な大きさの別室を、作る。 作って、自分の心を救済しようとする。 ……と考えていくと、心の別室というのは、脳の問題というよりは、習慣の問題 ということになる。 心の別室を作りやすい人と、そうでない人がいるということ。 何かあるたびに、心の別室を作り、そこへ自分を閉じ込めようとする人もいれば、 そのつど自分を発散させ、心の別室を作らない人もいる。 だから「習慣の問題」ということになる。 もちろんできれば、心の別室など、作らないほうがよい。 そのつど自分を発散させたほうがよい。 (追記) 同じような原稿を、この3月にも書いた。 あわせて読んでほしい。 『●「抑圧」(pressure) +++++++++++++ 昨日、「抑圧」について書いた。 強烈な欲求不満がつづくと、人(子ども)は、 その欲求不満を、心の中の別室に押し込んで、 それから逃れようとする。 が、それでその欲求不満が解消されるわけではない。 10年とか、20年とか、さらには40年とか、 50年たっても、それが何らかのきっかけで、 爆発することがある。 「こんなオレにしたのは、お前だろう!」と。 ++++++++++++++++++ が、こうした「抑圧」は、形こそちがえ、また 大小のちがいもあるが、だれにでもある。 あなたにもある。 私にもある。 だから、何かのことで不満を感じたら、そのつど、 外に向かって吐き出すのがよい。 けっして、心の中にためこまない。 徒然草の中にも、『もの言わぬは、腹ふくるるわざなれ』※ とある。 「言いたいことも言わないでいると、腹の中がふくれてくる」 という意味である。 が、その程度ですめばよい。 ひどいばあいには、心に別室ができてしまう。 本来なら楽しい思い出が上書きされ、不愉快な思い出は消える。 しかし別室に入っているため、上書きされるということがない。 そのまま、それこそ一生、そこに残る。 そして折につけ、爆発する。 「こんなオレにしたのは、お前だろう!」と。 そして10年前、20年前の話を持ち出して、相手を責める。 こうした抑圧された感情を解消するためには、2つの 方法がある。 ひとつは、一度、大爆発をして、すべて吐き出す。 もうひとつは、原因となった、相手が消える。 私のばあいも、親に対していろいろな抑圧があるにはあった。 しかし父は、私が30代のはじめに。 母は、昨年、他界した。 とたん、父や母へのこだわりが消えた。 同時に、私は抑圧から解放された。 親が死んだことを喜んでいるのではない。 しかしほっとしたのは、事実。 それまでに、いろいろあった。 ありすぎてここには書ききれないが、それから解放された。 母は母で、私たちに心配をかけまいとしていたのかもしれない。 しかしどんな生き方をしたところで、私たちは、それですまなかった。 「では、お母さんは、お母さんで、勝手に生きてください。 死んでください」とは、とても言えなかった。 人によっては、「朝、見に行ったら死んでいたという状態でも しかたないのでは」と言った。 が、それは他人のことだから、そう言える。 自分の親のこととなると、そうは言えない。 いくらいろいろあったにせよ、家族は家族。 いっしょに生きてきたという(部分)まで、消すことはできない。 話が脱線したが、抑圧は、その人の心までゆがめる。 そういう例は、ゴマンとある。 大切なことは、心の別室を作るほどまで、抑圧をためこまないこと。 言いたいことも言えない、したいこともできないというのであれば、 すでにそのとき、その人との人間関係は終わっていると考えてよい』。 Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司 ●思春期の子どもの心理 抑圧は、(1)内的抑圧と、(2)外的抑圧に分けて考える。 内的抑圧というのは、欲望、願望、希望などが原因で起こる、もろもろの欲求不満、不平、不完全燃焼感などを抑圧することをいう。 外的抑圧というのは、たとえばきびしい家庭環境、威圧的、権威主義的な親の育児姿勢が原因で起こる、もろもろの欲求不満、不平、不完全燃焼感をいう。 思春期前夜から思春期にかけては、この双方が、子どもの内部で起こりやすい。 それが結果として、子どもの心をゆがめる。 ●すなおな子ども 「すなお」というより、「さわやかな」と言い換えたほうがよいかもしれない。 このことは幼児を観ると、よくわかる。 たとえば「野原と森、それに赤い屋根の白い家」を描かせてみる。 そのとき心がさわやかな子どもは、見ても、ほっとするようなやさしい絵を描く。 そうでない子どもは、どこか不気味。 もう30年前のことだが、こんなことがあった。 お父さんとお母さんの絵を描かせていたときのこと。 M君(年中児)が、お父さんの顔を描き始めるとすぐ、その顔を真っ黒に塗りつぶしてしまった。 で、別の紙をあげ、もう一度描かせてみたが、結果は同じだった。 しばらくしてから母親に理由をたずねると、母親はこう言った。 「実はあの前の夜、夫が蒸発しまして」と。 当時は突然の家出を、「蒸発」といった。 その前後にも、似たような子どもがいた。 年長児の男児だったと思う。 その子どもは、父親の顔を描くのだが、体、とくに腕から手の部分を、鉛筆で真っ黒に塗りつぶしてしまった。 母親に理由を聞くと、母親はこう言った。 「主人(=父親)は、子どものころ大きな事故を経験し、右手が使えません。しかし息子がそんなことを気にしているとは、夢にも思っていませんでした」と。 ●YSさんのケース それが内的抑圧によるものなのか、それとも外的抑圧によるものなのかは、わからない。 というのも、年齢的に、思春期に入っている。 脳内で起きている変化によるものであれば、内的抑圧になる。 しかし環境的に考えると、外的抑圧になる。 どちらであるにせよ、先に書いた、欲求不満、不平、不完全燃焼感が、怒濤のごとく渦を巻いていると考えられる。 そのはけ口があればよいが、そのはけ口もない。 YSさんの娘は、きわめて閉塞的な環境の中で、袋小路に入ってしまっている。 心理カウンセラー的な言い方をすれば、スポーツでも何でも、自分を発散させる場所を与えろということになる。 が、実は、これと並行して、「自我の葛藤」の問題もある。 ●自我の同一性 自我の同一性についても、たびたび書いてきた。 原稿をさがしてみる。 Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司 Q: 最近わが子の親に対する話し方が気になります。 たとえば、私が何か「こうしなさい」と注意すると、「そんな法律がどこにあるの?」などと言ってくるので、ついつい怒ってしまうこともしばしば……。 これは反抗期なのでしょうか? A:思春期最大のテーマは、「同一性の確立」(エリクソン)です。 (私はこうでありたい)という理想の自己像と、(現実の私)、つまり現実自己を、一致させようとします。 一致した状態を「自我の同一性」と言います。その第一歩が、おとなの優位性の打破です。それが「思春期の反抗」と考えてください。 (悪態)もそのひとつ。「そんな法律がどこにあるの?」と。 それを許せということではありません。 それができないほどまでに、子どもを抑えてはいけないということです。カリカリするのはしかたないとしても、「ああ、うちの子は、今、児童期から青年期へと、脱皮を始めているのだ」と、一歩退いて子どもを見ます。 この時期、親意識(とくに「親に向かって何よ!」式の悪玉親意識)が強すぎると、子どもは親の前では仮面をかぶるようになります。 自我の確立に失敗し、非行に走ったり、親子の間にキレツが入り、親子が断絶するケースも目立ちます。 最悪のばあいには、自我の崩壊……。 ナヨナヨとした軟弱な人間になることもあります。 親には3つの役目があります。 ガイドとして子どもの前に立つ。 保護者として子どものうしろに立つ。 そして3番目が重要ですが、友として子どもの横に立つ、です。 悪玉親意識を捨て、子どもの友になるつもりで、子どもの横に立ってみてください。とたん、肩の荷が軽くなりますよ。 Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司 ●言葉として発散させる YSさんの娘が慢性的な抑圧状態にあることは、まちがいない。 が、こうした抑圧は、多かれ少なかれ、どの子どもにもある。 それがない子どもは、いない。 YSさんは、自分の子どもを「異常」と思う必要はない。 平たく言うと、「この時期の子どもによく見られる現象」ということになる。 あまりおおげさに考えないこと。 「バカなこと言ってないで、さっさと自分のことをしなさい」程度に、軽く受け流していく。 ただし何らかの行動をともなうようであれば、要注意。 たとえば「殺したい」と言いつつ、ナイフを買い求める。 「死にたい」と言いつつ、その種の本を買ってくる。 あるいはペットなどに、残虐な行為を繰り返す。 リストカットをする。 そういうことがあれば、「観察」の段階を超えているとみる。 学校を通して、専門医もしくは心理療法士を紹介してもらう。 「治療」を考えた指導に切り替える。 で、同時に、「子どもは家族の代表」と考え、原因は家庭にあると考え、YSさん自身が猛省する。 「家庭は休む場所」「憩う場所」「心を休める場所」と心得、それに適した環境を娘に用意する。 そのときコツは、娘の中で、心の別室がどのように形成されているか、静かに観察、判断すること。 子どもの立場になり、子どもの心の中から、子どもを見る。 頭ごなしに叱ったり、注意しても意味はない。 ないばかりか、かえって症状を悪化させるので、注意する。 以上ですが、ここの書いたことを参考に、子どもを観察してみてほしい。 何が子どもを抑圧状態にしているかがわかれば、解決策も自ずと見えてくる。 (はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 抑圧 心の別室 はやし浩司 自我の同一性 はやし浩司 残虐な言葉 思春期の子どもの心 心のゆがみ ねずみを殺すために家に火をつける はやし浩司 内的抑圧 外的抑圧) Hiroshi Hayashi++++++Oct. 2011++++++はやし浩司・林浩司
https://w.atwiki.jp/isekaikouryu/pages/329.html
白帆和馬がその奇妙な客に遭遇したのはバイト先の中華料理店でのことだった。 彼がバイトをしているのは神戸南京町の一角にある中華料理店天翔楼である。 華やかな高級中華と言うよりは地域に根差した中華料理店といったところだが過去には何度も地元テレビや全国放送で取り上げられた味に定評のある店である。 時間は丁度昼時のランチタイムの客が掃け、ディナータイムまでのもっとも飲食店にとって暇な時間、その日その時間も店内には他に客はおらず、後から振り返ってみればまるでそのタイミングを見計らったようにその客は来店した。 「ここから・・・・ここまで順に出してくれるかしら?」 そう言ってその客が応対した和馬に指し示したのは店のメニューの端から端までだった。 「あの・・・」 和馬は言葉に詰まる。どう考えてもふざけているかそうでなければタチの悪いイヤガラセだ。 「お客様。お一人でございますか?」 「そうよ?食事は大勢で食べるのは好きだけど今日は一人。何か問題があるのかしら?」 和馬は改めて気づかれないようにその客の身なりを観察する。はっきり言って数馬がこれまで見たこともない美人である。切れ長のどこか狐を連想させる瞳にぽってりとした唇は思わず吸い寄せられそうになる魔性めいたものを感じるほどで真っ赤なチャイナドレス風の衣装によって浮かび上がるボディーラインは年頃の男性にははっきり言って凶悪すぎる。 「・・・店員さん?」 それとなくだったつもりが思わず見とれていたのかもしれない、女性の声に我に返る。 「あ、えっと・・・しかしお一人でこの量は無理があるかと・・・当店ではテイクアウトは行っておりませんし・・・」 「全部食べるわよ?残すなんてもったいないじゃない」 和馬の言葉に当然じゃないといった表情と声音で客の女性は言い切る。 「そう・・・ですか・・・」 「ね?だから早く料理をもってきてもらえる?私おなかがペコペコなの」 「は、はぁ・・・」 返答に窮した和馬の横に人影が現れ彼の聞きなれた声が発せられる。 「どうされましたか?」 和馬のバイトの先輩でありフロアリーダーを勤める大谷がやってきて和馬に代わって応対する。 「私おなかがペコペコなんだけど店員さんがイジワルするの、なんとかしていただけないかしら?」 「かしこまりました。それではドリンクと前菜からでよろしいでしょうか?」 「えぇ、それじゃお願いね」 「それではごゆっくりお楽しみください」 大谷は接客スマイルでメニューを下げると隣でポカンとした表情をした和馬を連れてバックヤードへと戻る。 そしてフロアの客からこちらが完全に見えなくなったことを確認して和馬は思わず大谷に向かって声を上げる。 「大谷さん!いいんですか!?」 「声がちょっと大きいよ和馬君、それからあのお客さんすごい美人だったね、芸能人かな?テレビで見たことないからモデルさんかもしれないなぁ」 「いや、それは僕も思いましたけど・・・ってそうじゃなくて!」 「だから声がちょっと大きい、何?」 「何って注文受けちゃったことですよ!どう考えてもおかしくないですか!?」 「ん?ああいうお客さんほどたまにおかしな人がいるんだよ。だけど客として来店する以上はそれなりの対応しないとダメでしょ?」 「そりゃ・・・そうですけど・・・」 大谷の言葉にそれ以上の言葉を失う和馬。 「時々いるんだよね、ストレスがたまってるのか無茶なことやってそれを発散しようとする人がさ」」 「大谷さんこういうお客さんの経験あるんですか?」 「別のお店でのことだけどね、すごく横柄な態度になる人とかいろいろいたなぁ~、無茶な注文をする人もいたし」 大谷が過去に何件かの飲食店で働いていたことは以前に聞いていた和馬はやっとそこで得心する。 「なるほど、そういうことだったんですね・・・」 「うん、そういうこと。だから私から調理スタッフに事情説明するから和馬君はお客さんにドリンクから運んでよ」 「わかりました」 自分よりはるかに経験豊富な大谷の言葉に平静を取り戻した和馬はドリンクの用意を始める。 「まるで子供会のイベントみたいだな・・・」 一カ月ほど前にあった近くの子供会のイベントでの子供相手のてんやわんやを思い出す。 和馬はそんなことを考えながら丸トレーに色とりどりのソフトドリンクのコップを載せそれを慣れた手つきで持ち上げると客のテーブルへと運び並べていく。 「これはお酒?」 「いえ、コーラやオレンジジュースなどのソフトドリンクだけです」 「そう、じゃあお酒も持ってきてくれるかしら?」 「・・・・わかりました」 内心「いいのかな・・・」と思いつつも大谷の対応を真似て答える。 バックヤードに引き返す途中前菜の皿をトレーに載せた大谷と入れ違いになり「問題なさそうです」というニュアンスの目配せをし大谷も「でしょ?」というような目配せでそれに応えた。 「お待たせしました。中華風海鮮サラダと香草と海老の生春巻きです」 「あら、思ったより早いのね」 「早い、安い、ウマイが当店のモットーです」 「それじゃ味にも期待させてもらおうかしら」 背後の女性の楽しそうな声が響く。 それは後から思えばこれから始まる戦いのはじまりを告げるゴングだったのかもしれない。 「大谷ちゃん、こういうのも経験したことあんの?」 厨房スタッフのリーダーを勤める土井がフロアの様子を伺いにバックヤードにまで姿を表し大谷に尋ねたのはそれから1時間後のことだった。 「いやぁ・・・さすがにこんなのは未経験ですよ・・・」 大谷は土井に苦笑いを浮かべて答える。 当初はドリンクと前菜でダウンするだろうと思われていた客の女性はその予想を簡単に裏切り、運ばれてきたソフトドリンクや酒を次々に飲み干し料理を瞬く間に平らげながら、なおも「次の料理はまだかしら?」と料理の催促をしている有様だ。 「あの細い体のどこに飲み物と料理が入ってるんだ?」 「ギャル茂木ちゃんみたいですね?もしかして本当に大食いタレントとか?」 「でもある程度食ったらトイレとかで吐いてるって聞いたぞ?そうじゃなかったら物理的に無理だろ・・・」 「でも、あの人料理食いはじめてから一度も席立ってないよ?」 そんな会話がバックヤードでは数人のフロアスタッフの間で囁かれていた。 「俺、こんな光景どっかで見たことあると思ってたですけど・・・アレですよ、那由多と不可思議の神隠しに出てきたアレですよ」 和馬が思わず例に挙げた日本人ならある程度の割合で知っているであろうアカデミー賞受賞アニメ映画に普段なら「お客様に向かって何言ってんだ」と言いそうな大谷を筆頭に「あぁ、アレか・・・」と頭の中に映像が再生されたのかその中の数人が呟く。 それほどその客の女性の食べっぷりは異様だった。上品さこそ欠片も損なわれていないが「これだけの量が一体どこに消えるのか?」と疑わずにはおれないほどの量をすでに彼女の胃袋の中に消えているはずであり、彼女は来店して席についてから一度としてトイレなどに立ったこともなく黙々と飲み物と料理を食べ続けている。 「次の料理はまだかしら?」 「おいおい、まだ食う気かよ・・・」 その声を聞いた土井が怪物でも出くわしたかのような表情を浮かべて声を漏らす。 「今日平日だから上のほうのストックねぇぞ・・・」 土井の言う上とは普段滅多に注文が出ない高級料理のことだ。高級料理を売りにしている店ならともかく事前予約や宴会シーズンなどを除いて冷凍などで鮮度が落ちにくい食材を除いて少数の食材ストックしかないのが多くの中華料理店の内情である。 「土井さん、どれが完全に無理です?」 「あ?・・・コレとコレは昨日使って完全にアウトだな。こっちの列もちょっと厳しいと思う」 大谷の差し出したメニューを指差しながら土井が材料の不足しているメニューを伝える。 材料の不足しているのはどれも高級食材か調理するのに事前準備が必要なものだ、天翔楼では主に馴染み客の事前予約か年末年始などの宴会シーズンなどでしかオーダーされた記憶がない。 「ウチってつくづく庶民的ですね・・・」 大谷が思わず苦笑する。 「高級食材なんて事前予約もない時にストックしてても鮮度が落ちるだけなんだから当然だろ」 大谷は当然といった口調でそう言い切り和馬も思わず苦笑いを浮かべる。 「じゃあ、この料理をもっていくついでにお客さんにそう伝えてきます」 「オゥ、頼むわ」 出来上がった料理を席へと運んだ大谷がメニューのいくつかが出せない趣旨を説明すると箸を止めてその説明を聞いていた女性は心底残念そうに肩を落とす。 「どうでした?」 客への説明を終え、綺麗に食べ尽くされた皿をトレーに載せて戻ってきた大谷に和馬が尋ねる。 「うん、わかったってさ。その代わりできる料理はジャンジャンもってきてだって」 「まだ・・・食べるんですか・・・?」 「みたいだね・・・」 それからさらに二時間。相変わらずのペースで料理の催促は続き、それに調理スタッフはまるで年末年始の宴会時かと思うような忙しさで対応し、ついにデザート料理の最後の一品を残すだけとなっていた。 「信じられねぇ・・・本当にうちのメニュー9割制覇しちまったよ・・・」 「土井さんお疲れ様です・・・」 最後のデザートメニューである天翔楼特製杏仁豆腐の器をもって厨房から呆然とした表情の土井が姿を現す。 「まさか本当にあるだけの料理食いきるとはな・・・一日で店のメニューほぼ全部作るなんてもう二度とねぇだろうな、というか無いことを祈るわ・・・」 大谷に杏仁豆腐を手渡しながら土井が疲労した声で呟く。 「お疲れ様です。調理の人たち大丈夫ですか?」 「まぁ大丈夫だろ。俺は裏でちょっとタバコ吸ってくるわ」 「はい、追加の注文あったら呼びますね」 「勘弁してくれ・・・」 ゲンナリした声を出して土井は奥へと消える。 「これが最後のデザートになります」 そう言って大谷は土井から渡された最後のメニューである杏仁豆腐を静かにテーブルの上へと置く。 「あら、これで最後?そう思うとなんだか名残惜しいわね」 そんなことを言いながら女性は目の前に置かれた杏仁豆腐の器を手に取るとレンゲでシロップに浸かった杏仁豆腐を掬って口へと運ぶ。 「うん、とっても美味しい♪」 程よい甘さとツルツルと喉越しの良い杏仁豆腐の食感に彼女は頬をほころばせる。 「当店自慢のデザートですから」 天翔楼の杏仁豆腐は牛乳寒天のなんちゃって杏仁豆腐ではなく正真正銘の杏仁を使ったものであり、創業者の頃から変わらぬ味と製法を貫き「天翔楼といえば杏仁豆腐」と言われるほどの自慢の逸品だ。 「そう。これだけでもこの店を選んで正解だったわね」 ほどなくして杏仁豆腐の器は空となりカランと乾いた音を立てて器の中にレンゲが置かれる。 「うん!満足満足♪」 ポンポンとあれだけの量を収めたにもかかわらずわずかに膨らんだようにしか見えない腹部を軽く叩く。 「食後のお茶はいかがしますか?」 「お願いするわ」 大谷の問いに、彼女はニッコリと笑って答えた。 「さて、御代はいくらになるかしら?」 ほどなくして大谷が持ってきた食後のサービスのジャスミンティーの注がれたアジアン調のティーカップを手に持ちながら女性は和馬に訊ねる。 「はい、こちらになります」 その言葉に応じて和馬は彼女に伝票を見せる。 「代金は現金でしょうか?カードでしょうか?」 「現金しか持ち合わせがないので現金でお願いするわ」 内心「一人でこれだけの値段は十分たいした金額だよ・・・」と思いつつも差し出された見慣れない厚みの一万円札の束を受け取る和馬 「領収書はいかがいたしますか?」 「え?そうね~・・・お願いするわ」 「お名前はどのようにいたしましょ?」 「名前ね、ちょっと書くものを貸してもらえるかしら?」 「あ、はい。これをどうぞ」 和馬は持っていたボールペンを差し出す。 「・・・・こういう字よ」 客は和馬のペンを取り、紙ナプキンにスラスラと書いてみせる。その字は一見漢字のように見えたが細かな部分が違っていた。 「それでは少々お待ちください」 そう言って和馬はレジのほうへと去り、入れ違いにやってきた大谷を女性は呼びとめる。 「ちょっといいかしら?」 「はい、どうかされましたか?」 呼ばれた大谷は彼女のほうに向き直る。 「ちょと料理を作ってくれた人に伝言お願いできるかしら?」 「はい、どのような伝言でしょう」 「あれだけの品数を一皿だって雑にせず手早く作りきったのは本当にお見事だと思うわ。ただし焼き飯の味がちょっとイマイチだったかも?あとは本当においしかったわって伝えておいてほしいの」 「伝えておきます」 「お願いね」 「さて、そろそろガミガミ五月蝿いのがきそうだからお店を出ようかしらね」 大谷が彼女の伝言を伝えに奥へと去るのを見送ると 彼女は誰にともなく呟き、空になったジャスミンティーのカップを静かにテーブルの上に置き静かに席を立った。 「あれ?お客さんは?」 領収書の紙を持った和馬が大谷に尋ねる。 「いない?さっきまで食後のお茶を飲んでたけど、お手洗いじゃない?」 「え?今までお手洗いの掃除してましたけど誰も来ませんでしたよ?」 奥からそれまでトイレ掃除をしていた別のスタッフがそう言いながら戻ってくる。 「じゃあ入れ違い?そんなバカな・・・」 慌てて客の後を追って店の外に出た和馬は雑踏の中であの客の姿を探したが見つけることができなかった。 「いない・・・まいったな・・・」 「お客さん見つかった?」 「あ、間に合いませんでした・・・」 「そか、まぁ仕方ないね。領収書は保管しておけばいいだろうし。それよりもうこんな時間か、今まであのお客さん以外に客が入ってこなかったのが不思議だなぁ」 大谷は人通りを増した通りを見て呟く。 昼のランチタイムと夕方からのディナータイムの谷間の時間帯だったとは言え、一組の客だけしか店内にいないというのは閑古鳥の鳴く店ならともかく彼らの働く天翔楼では経験したことのないことだった。 「今日は変な日でしたね・・・」 「まだ終わってないけどね」 そんな会話を交わして和馬と大谷は店の中へと戻っていった。 その日、神戸中華街では同じような時刻に味に定評のある高級中華料理店から知る人ぞ知る昔ながらの中華料理店さらには路上販売の屋台まで全メニューを注文し調理可能な料理すべてを完食し立ち去ったという年恰好や性別は見事にバラバラ老若男女わかっているだけで9人の謎のフードファイター集団が出没したという話を二人が知ることになるのは数日後のことになる。 そして、天翔楼ではこの日訪れた客が残して行った領収書が額が額だということで保管されることとなるが受け取りにやってくる者はおらず。しかし、いつの頃からか「触った者に福を呼ぶ領収書」と呼ばれることとなるのはまた別のお話。 「神戸中華街制覇なう・・・・っと」 平日の夜でも待ち合わせの人々で賑わう神戸中華街に程近い広場のベンチ、そこに腰掛けながら慣れない手つきで手に入れたばかりのスマートフォンを操作しツイッターに書き込む一人の女性の姿があった。 「探しましたぞ!まったく身代わりまでこさえて何をなさっておいでか!」 突如しわがれた声を上げて長身の人影がズカズカと人ごみを掻き分けて女性の方へと近づいてくる。 「あら?もうバレちゃったの~?」 女性はベンチに腰掛けたまま上目遣いに近づいてきた人影に尋ねる。 「バレちゃったの~?じゃありません!さぁ!帰りますぞ!」 「ヤダヤダ!まだお菓子屋さん巡りしてないもん!」 「じゃかあしい!大部分は向こうに置いてきてるとは言えあなたのような方がホイホイこちら側に来ていいものではありませんぞ!」 「グスン・・・・だっておいしいもの食べたかったんだもん・・・」 長身の人影に一喝されシュンとなる女性。 「まったく・・・・しおらしい態度を偽ってもダメですぞ?どうせ次はどこに行こうか考えておられるのでしょ?」 「うん♪」 彼女はケロリとした顔で小さく舌まで出してその言葉を肯定する。 「・・・・・ハァ、あなた様はいつものことながら・・・」 「いつものことならいい加減慣れたらどう?あなたといい他の二人といい少し心が狭いんじゃないかしら?」 「あなた様が自由すぎるだけじゃ!もういい!帰りますぞ!」 「は~~~い」 女性は反省の色が微塵もない声でそう応えると長身の人影の腕に自らの腕を絡ませる、長身の人影は深い溜息をつき、次に短く何事かを呟く、その瞬間キンと空間が鳴り常人には知覚できない波紋が周囲に広がる。 「あれ?さっきまでそこにスゲー美人な人いなかった?」 「え?いたっけ?」 「いやいや、いたっしょ?モデルみてーな美人がさ!」 先ほどまで二人の人影があった場所にはこの混雑の中不自然な空間があるだけ、それもすぐにそれはそうあるべきとでも言うように他の誰かがベンチに座り不自然な空間を修正する。 そのことに違和感を覚えた者はごく僅か、その僅かな者達もやがてはその違和感も忘れてその場を後にする。そこに少し前まで人知の及ばぬ超常の存在が居たことなど知るよしもない。 安定した満腹クオリティの金羅様。九人同時にやってきたら飲食店は全滅でしょうか。店側の在庫や小ネタも面白くて最後は純粋に食を楽しむ金羅様の可愛らしさで終わって爽やかでした -- (名無しさん) 2013-07-22 18 49 32 ふと思った。金羅様は不味いと感じたものを食べたことがあるのかと -- (名無しさん) 2018-11-11 13 14 36 名前 コメント すべてのコメントを見る