約 481 件
https://w.atwiki.jp/trinanoss/pages/39.html
ACE COMBAT04 THE OPERATION LYRICAL 第16話 炎上、機動六課 前編 迫る敵影――しかし、それすらも欺瞞の一つ。 地上本部、陳述会会場。 物々しい警戒態勢の中、ヘリポートに降り立った機動六課の面々を出迎えたのは、レオナード・ベルツ二尉と名乗る地上本部の兵士だった。 「お迎えにあがりました。地上本部B部隊指揮官、ベルツと言います。当会場の警備を担当しています」 「お疲れ様です。機動六課所属、高町なのは一尉です」 互いに敬礼を交わし、同時になのははベルツの、明らかに従来の陸士たちとは違う装備に目をやった。 灰色主体の市街戦を想定した迷彩服に、分厚い防弾ベスト。肩に引っ掛けているのは、特殊部隊向けに小型化されたアサルトライフル。ただし 発砲するのに魔力を使用する、戦闘機と同じく黒に近い灰色の装備。これも最近地上本部が急ピッチで進めているという戦力再編成の一環なの だろう。今回の陳述会の議題も、それが焦点らしい。 「……何か?」 「あ、いえ。何でもありません」 なのはの視線に気づいたベルツは怪訝な表情を浮かべ、慌てて彼女は誤魔化しの笑みを浮かべた。 とりあえずベルツから会場の状況、警備の配置などを聞き、現状を把握。それが終われば、しばらくの間六課は待機だった。 「……なんだか、凄い重装備ですね」 持参した水筒から、眠気覚ましの効能を持ったお茶を紙コップに注ぎながら呟くのはティアナ。彼女の視線を辿ると、地上本部のものと思われ る装甲車があった。その周囲を、アサルトライフルやサブマシンガンなどで武装した地上本部の兵士たちがうろついている。 「地上本部の戦力再編成がアレらしいけど、これは確かに、本局から批判されてもしょうがないかな」 ティアナが差し出したお茶を受け取って、なのはは言った。 ちょうどその時、彼女たちの頭上を、ジェットの轟音が駆け抜けていくのが聞こえた。言うまでも無く、陳述会上空の警戒を行っている戦闘機 隊のものだろう。夜のため姿こそ見えなかったが、きっとあの中にメビウス1がいるに違いない。 そのジェットの轟音に少し遅れる形で、今度ははっきりと本局の空戦魔導師たちが夜空を駆け抜けていくのが見えた。夜間、視界の悪い状況で 低空飛行は戦闘機にとって危険なため、彼らは低空域をカバーしているのだろう。 先日の合同演習の結果から、地上本部の戦闘機と本局の魔導師が協力して警戒を行っているのだ。 「――人は分かり合えるって、メビウスさんは言ってたけど。今日の陳述会で、ちょっとでも陸と海の対立がなくなるといいね」 夜空を見上げながら、なのはは呟く。結局のところ、地上本部と本局の対立が無くなれば六課も動きやすくなるのだ。期待して損は無い。 「そうですね……」 同じように夜空を見ながら、しかしティアナはどこか違う期待の目をしていた。 ちらっとでもいいから、あのリボンのマークが見えないものか。 「へっくしょい!」 ちょうど陳述会会場上空を駆け抜けたところで、愛機F-2のコクピットでメビウス1は盛大なくしゃみをした。 「……下で誰か、俺の噂をしてるようだな」 酸素マスクを外し、サヴァイバル・ジャケットの内ポケットに入れておいたティッシュを取り出し、思い切り鼻をかむ。その姿に威厳はまるで なく、地面の方にいる若い銃士が見たらため息を吐くだろう。 「何を言っているんだ、メビウス1」 「いや、何でもない」 同行するF-16Cの編隊の隊長機、ウィンドホバーから呆れたような声が入り、メビウス1はティッシュを片付けながら返答。 しかし、本当に来るのかね――。 酸素マスクを装着しなおし、メビウス1は周囲をしっかり警戒しながら、思考を巡らせた。 現状を鑑みるに、この陳述会を襲撃してくるとしたら例のスカリエッティとやらだろう。そうなればZ.O.Eシステム搭載の無人戦闘機も出てくる はず。 だが、メビウス1には彼がなぜ管理局にテロ行為を仕掛けてくるのかさっぱり理解できないでいた。いくら天才とはいえ、一介の科学者が管理 局に喧嘩を売って何になるのだろう。 科学者として己の技術力を証明したいのだろうか。いや、それならテロ行為でなくても他にもっと正当な手段がある。 「まさか、世界征服とかじゃあるまいな……」 今時子供でもそんなことは言わないであろう、馬鹿げた妄想。それでも、スカリエッティなる人物がいかに頭のおかしい者なのかは、過去の犯 罪歴を見れば一発で納得がいく。ならば、世界征服を真剣に考えていても――。 そこまで考えて、まぁいいやとメビウス1は思考を投げ出した。あれこれ考えたところで、結局やることは変わらない。 「それに、俺としてはあいつの方が気になる――」 目を閉じれば、はっきりと浮かび上がってくる。幾度と無く熾烈なドックファイトを繰り広げ、そしてこの世界に来てもなお、自分の前に立ち 塞がったライバル――黄色の13。仮に襲撃があったとして、彼は来るのだろうか。 夜空は何も、答えない。 そうして夜が明け、いよいよ陳述会会場に、本局の代表、各管理世界の代表、地上本部の代表一行が集まった。 警備体制は最高状態となり、代表たちに詰め寄るマスコミたちを、地上本部の兵士たちががっちり抑えていた。 議論となるのは、地上本部の戦力再編成。それに伴う魔力を組み込んだ質量兵器について。戦闘機については先日の演習で本局はある程度理解 を示したものの、まだまだ議論の対象となるものは多い。陳述会に臨むレジアスとしては、いかに本局からの批判を回避するかが鍵となる。 「……警備体制は、完璧だろうな? 落ち着いて議論できなければ意味が無い」 「ハッ。上空は二四時間体制で戦闘機と魔導師による警戒が行われています。地上は、我々がしっかり守っています」 「結構なことだ」 会場にレジアスを案内したベルツは、彼の問いに自信を持って答えた。 元はと言えば、彼は次元漂流者だった。それも、メビウス1と同じ世界出身である。ISAF陸軍に所属し、ユージア大陸をエルジアから奪回する ための第一歩、バンカーショット作戦の真っ最中に、敵兵に狙撃され、死んだはずだった。 それがどういう訳か、目を覚ましたら今の魔法の世界だった。元の世界に戻るすべも見つからず、成り行きで管理局に入局した。そこでISAF陸 軍時代の中隊長としての経験を生かし、短期間で二尉にまで上り詰めたのである。 「――こちらアルファ小隊、ブラボー、応答願います」 「こちらブラボー。どうした、コリンズ?」 突然、左肩に装着していた通信機に、部隊の副官でありアルファ小隊の指揮を執っているコリンズ陸曹から通信が入った。皮肉にも、元の 世界での部下と同じ名前で、容姿も声もそっくりな男だった。 念話ではなく通信機を使うのは、少ない魔力量を少しでも節約するためだ。バッテリー式のため限界はあるが、短期間なら問題は無い。 「ベルツ二尉に言われた通り、要人の脱出ルートの確認を行いました」 「ああ、どうだった?」 手近にいた部下に命じて、地図を広げさせながら、ベルツはコリンズに問う。 今日は各管理世界の代表など、文字通り世界を動かす要人たちが多数訪れている。万が一彼らを狙ったテロが起きた場合、無事に安全な地帯 まで逃がすのも、彼らの任務の一つだった。 「やはり、地上からの脱出は危険です。遮蔽物の間隔が広すぎる、これじゃ銃撃を凌げない……装甲車も、一度に積める人員は限界があります」 「そうか……となると、やはり地下から?」 「そうなります」 地図を確認してみると、事前のブリーフィング通り、地下の駐車場及び排水施設は遮蔽物が多く、要人を逃がすには格好のルートだった。 各部に非常階段もあるので、地上への脱出も容易だろう。 心配なのは、敵が大型爆弾などで地下もろ共粉砕を図った時だが、それなら地上にいても危険だ。 「よし、ご苦労。コリンズ、アルファ小隊は待機だ。今のうちに休んでおけ。交代にチャーリー小隊を出す」 「了解、交信終わり」 通信は、そこで切れた。ベルツは通信機を元の位置に戻し、部下に装備の確認を命じると共に、要人たちの具体的な脱出ルートを考え始めた。 ――夕方。陳述会で繰り広げられていた議論は平行線のまま、予定された終了時刻に迫ろうとしていた。 そこから遠く離れた、茜色に染まりつつある空。鋼鉄の翼を持った鳥の群れが、高度三万フィートの空を飛んでいた。 鳥の名は、F-15Eストライクイーグルと言う。F-15シリーズの中で、高い空戦能力はそのままに、電子装備の改修や燃料タンクの増加で対地 攻撃能力を高めてあるのが特徴の戦闘爆撃機だ。いずれも無人機、針路は地上本部、陳述会会場に向けられていた。 その群れにひっそりと隠れるように飛ぶのは、一機のSu-37、黄色中隊仕様。パイロットはもちろん、黄色の13だ。 「連中の尻馬に乗るのは、どうも気がすすまねぇけど……」 突然、ぼやき声が聞こえてきて、黄色の13は声のした方向に振り向く。視線の先にあったのは、大柄の男に、小さな妖精。声の主は妖精 だった。名を、アギトと言う。 「それでも、貴重な機会だ。全てが今日片付くなら、それに越したことは無い」 「確かに――少ないチャンスをものにするなら、ある程度手段は問わないようにしなければな」 アギトのぼやきに、大柄の男、ゼストが答えた。その言葉に、黄色の13は同意する。 初めて会った時から、同じ根っからの武人として、お互いどこか気の合う相手だった。スカリエッティと違って怪しい趣味も無いので、黄色 の13はゼストを信頼していた。 「まあねぇ……っつーか、あたしはルールーも心配だ。大丈夫かな、あの子」 今回は訳あって別行動中の幼い召喚師のことを口に出し、アギトは心配そうな表情を浮かべた。立場上管理局と敵対しているとはいえ、決 して彼女たちは、根っからの悪人ではないのだ。 「心配なら、ルーテシアについてやればいい」 「……っ今回に関しては、旦那の方も心配なんだよ! ルールーには蟲たちやガリューがいるけど……」 「俺じゃあ不満か?」 アギトの言葉を遮る形で、黄色の13が割って入った。確かに魔導師と戦闘機では速度差など、互いに援護しようにも難しいところがある が、ゼストと黄色の13、どちらも一騎当千の強者だ。 「そういう訳じゃないけどさ。あたしは戦闘機についてはよく知らないけど、13が凄いってのは分かってる……でもよ」 「分かった。心配なんだろ? ついて来るといいさ、期待しているぞ」 黄色の13がそれだけ言うと、彼の言葉が嬉しかったのか、アギトは「当ったり前さ!」と威勢のいい声を上げた。 やれやれ、と黄色の13は苦笑いを浮かべ、飛行服の内側に入れていた、今回の作戦の詳細が綴られた書類を引っ張り出す。 「……ゼスト、お前の目的は、この男だな?」 「ああ、そうだ」 書類を捲り、黄色の13はゼストに確認するように言った。そこに載っていたのは、レジアスの写真だった。 スカリエッティ曰く「スポンサー」とのことだが、要するにこの男、不足する地上本部の戦力を補おうと、違法研究である戦闘機人の開発 をスカリエッティに依頼していたらしい。見返りとして、研究に必要な資金を支給し、違法行為には目を瞑る。 ところがごく最近になって、彼からの協力はその全てが中止になったと黄色の13は聞いた。「怖くなって舞台から勝手に降りた」とスカ リエッティは言っていたが、開発そのものはすでに終了していたので、なんら問題ないらしい。事実、その証拠にナンバーズの皆は全員が この作戦に参加している。 「ゼスト、一つ聞いていいか? お前は、この男とどんな因縁があるんだ?」 気になるところがあり、黄色の13はゼストに訊ねた。彼のような武人が、犯罪者で狂気の科学者に協力するのは、それなりの理由があるはず。 レジアスが絡んでいることは間違い無さそうだが、黄色の13はそこから先を聞いたことを無かった。 「……そうだな、13なら話してもいいだろう」 わずかな逡巡の後、ゼストは重い口を開いた。 かつて自分はレジアスと共に理想を語り合った親友であり、地上の平和のために戦っていたこと。ある日、戦闘機人に関する任務で多数の 部下を失い、自身も一度生死の境を彷徨い、しかしスカリエッティの手で復活させられたこと。その任務の背後に、親友であるはずのレジア スの姿があったこと。部下の一人であるメガーヌを人質に取られ、彼女の娘であるルーテシアが母を解放するという条件の下、スカリエッティ に協力していること、それゆえ自分は管理局に敵対していること。 「――そうか。悪かったな、辛い過去を思い出させてしまって」 「いや、構わん」 大して気にした様子も無く、ゼストは首を振る。だが、彼の言葉は、黄色の13の胸に響いていた。 「ゼスト、安心しろ。俺が必ず、このレジアスという男に会わせてやる」 「13……?」 「組織に振り回されるのは、俺や"片羽"だけで充分だ」 ぐっと軽く操縦桿を捻り、黄色の13はSu-37の主翼を翻させる。黄色中隊は文字通りエルジア空軍のトップエースだったが、それゆえプロバカンダ に利用されることも多く、純粋な戦闘機乗りとしての生き方を望む彼にとって、あること無いこと描かれるのは苦痛の他ならなかった。 まして、所属する組織に裏切られるなど、たまったものではない。そうされることで、世界に反旗を翻すことになった一人の傭兵、片羽の妖精の名を 持つパイロットの存在を、黄色の13は知っていた。 さて、リボン付きは出てくるだろうか――? 姿を見せない好敵手を思いながら、黄色の13はゼストたちとF-15Eの編隊と共に、陳述会上空に近付きつつあった。 「警報! 所属不明の航空機が陳述会会場に接近!」 空中管制機ゴーストアイから知らされた報告で、飛行場で待機していたパイロットたちは一斉に立ち上がり、駐機されている愛機へと走った。 耳障りな警報音がスピーカーから鳴り響き、滑走路からはイーグル、ドラゴンのコールサインを与えられたF-14Bトムキャットの二個編隊がスクランブ ル発進していく。今頃、会場の方も大騒ぎに違いない。 仮眠を取っていたメビウス1も跳ね起き、F-2のコクピットに転がり込んで、あっという間に空に上がっていた。 「管制、どんどん空に上げろ」 「敵機の数は……分からない? ふざけるな、確認しろ!」 「これは演習ではない、繰り返す。これは演習ではない」 「見りゃ分かるぞ、馬鹿野郎!」 通信機のスイッチを入れると、友軍の交信が耳に飛び込んできた。長い間来るか来ないか分からない敵を待っていたため、皆荒れているようだ。 「敵編隊は陳述会会場へと接近中。ガジェットⅡ型も多数含まれている」 「ガジェットの方は、本局の魔導師に相手してもらった方がよさそうだな。弾がもったいない」 空中で続々上がってきた友軍機と編隊を組んでいる間、ゴーストアイが情報をくれた。メビウス1はウエポン・システムを起動させて、搭載している装備の確認を行う。 ガジェット如きにミサイルや機関砲は、きっとやりすぎだろう。あまり高いところには上って来れないだろうし、そこは素直に魔導師に任せることにした。 サブディスプレイに目をやると、ゴーストアイが捉えた空域の全体図がデータリンクで送られてきていた。機影は十機、まっすぐ陳述会会場に接近しつつある。 「よし、先行する。ウィンドホバー、俺が突っ込んで蹴散らすから、下から一撃仕掛けて……?」 兵装のセーフティを解除し、隣を飛ぶF-16Cに通信機を通じて声をかけたが、応答が無い。代わりに返ってきたのは、耳障りな雑音だった。 ――故障か? いや、さっきまで普通に動いていた。 周波数を切り替えてるが、ときどき友軍の声が雑音交じりで聞こえるだけで、すぐにかき消された。電波妨害の類を受けているのは、間違いなさそうだ。 しかし、それならゴーストアイがECCM(対電波妨害)をかけてくれるはずなのだが、どうやらその様子は無い。 この時、すでに地上本部の通信システムはナンバーズの電子戦担当、クアットロの手でハッキングをかけられていたのだが、メビウス1はそれを知る由も無い。 「……まあ、いいか」 電波妨害を受けるのは別に初めてではないし、そういう状況を想定して訓練も行っている。もともと通信は必要最低限で行うのが望ましいのだから、普段からしっかりコンビネーション をやっておけば、問題は無い。 主翼を振って、ウィンドホバー率いるF-16Cの編隊にこっちを向くよう合図をして、身振り手振りでメビウス1は通信が使えないことを知らせ、その上で敵機を迎撃しようと伝えた。 ウィンドホバーは了承した、と親指を立てて応えた。 「今更意味は無いが……一応、言っておくか」 操縦桿とエンジン・スロットルレバーを握りなおし、メビウス1は自機のレーダーが捉えた敵機に立ち向かう。 「メビウス1、交戦!」 一方、地上でも異変は起きていた。 突然の通信システムダウンにより各部の連絡は遮断され、外部から何者かによる砲撃、地下からは破壊工作と思われる爆発音が響いてきた。 同時にガジェットⅠ型及びⅢ型が出現、展開していた地上本部迎撃部隊と交戦を開始していた。 「……陳述会は中止だ。ただちに、各代表たちを安全な場所へ」 通信は使えなくなったが、人間による伝令までもが途絶えた訳ではなかった。襲撃の知らせを受けたレジアスは会を中断させ、部下たちに要人たちの脱出誘導を行うよう命令した。 「閣下、いつここも攻撃を受けるか分かりません。閣下も脱出を……」 部下は脱出するよう薦めてきたが、レジアスは愛用の葉巻に火を点け、彼の言葉を聞き流す。 「指揮官が真っ先に逃げ出してどうするのだ」 「……でしたら、せめてこれを」 そう言って部下が差し出してきたのは、分厚い防弾ベスト。拳銃弾ならストップさせる程度だが、無いよりはマシだろう。動き辛くなるのでレジアスはあまりこれを着たくなかったが そうでないと目の前の部下は心労で倒れてしまうだろう。 地上本部の制服の上に防弾ベストを着て、しかしレジアスはどこか別のことを考えていた。 ――このタイミングでの襲撃。あのマッドサイエンティストめ、支援を打ち切られた腹いせか。 通信システムは機能不全に陥ったが、目の前の地上本部の兵士たちは、あまり焦っている様子はなかった。 むしろ、そうされることを読んでいたかのように、警備部隊のベルツとその部下たちはテキパキと脱出ルートの確保、その手順などを確認していた。 「訓練された兵士って、こういう時でも冷静なんだね……」 「うん……っと、こうしちゃいられない」 兵士たちの動きに見とれていたフェイトとなのはだったが、守るべき要人たちは、より深い内部にいる。一にも二にも、彼らを保護すべきだろう。 ところが、扉やエレベーターは全て電子ロックがかかっていた。非常時に発動する隔壁閉鎖システムが、誤作動でも起こしたのかもしれない。 「ベルツ二尉、扉を開けるのを手伝ってくれませんか?」 「え? ああ――その必要は、ありませんよ」 電子ロックとはいえ、数人がかりなら力ずくで開かないこともない。なのははベルツに声をかけたが、彼は何を思ったのか、突然腰のホルスターから拳銃を引き抜いた。 エレベーターの扉の傍にあった隔壁閉鎖システムの端末に向かって、ベルツは拳銃を発砲。端末が火花を上げて絶命し、同時に扉が開いた。 「こうした方が早い」 「――なるほど」 なんとまあ、荒っぽいことか。フェイトとなのはは冷や汗をかきつつ、開かれた扉の下を覗き込む。エレベーターは動いてないが、ワイヤーに捕まって降りていけば、下に辿り着けそうだ。 そうしてあらかじめ決めておいた合流地点に向かい――。 ところが、それに待ったをかけたのはベルツだった。 「お二人はここに残ってください。我々が地下を確保してからの方が、安全です」 「え、でも――」 「デバイスを持っていないでしょう?」 ぐっと、二人は言葉を呑み込んだ。確かに、陳述会会場ではデバイス持込が禁止されていたため、今は新人フォワード部隊に預けてある。 今のフェイトとなのはに比べれば、ベルツたち地上本部の兵士の方がはるかに戦力になるだろう。 「なのは、仕方がないよ。ここは、彼らに任せよう」 「うん……」 やむを得ず、二人はベルツたちが道を開いてくれるのを待つことにした。連絡手段は、伝令を出すとのことだ。 「いいか、ヘリからの高速降下と同じ要領で行くぞ。降下したらただちに周辺警戒の後、脱出ルートの確保に入る。質問は?」 「ありません」 「よろしい……行くぞ、GO!GO!GO!」 ベルツの指示が飛び、ただちに迷彩服の兵士たちが、慣れた手つきでエレベーターのワイヤーに捕まり、降下していった。 通信システムは依然としてダウンしたままだったが、メビウス1と戦闘機隊には大した障害にはならなかった。 目の前に捉えた敵機――F-15Eは右旋回でメビウス1のF-2から、逃れようとする。 ところが、メビウス1はF-15Eの機体各部の動きからその機動を読み、ラダーを踏み込んで機首を右に振り向かせる。案の定、F-15Eは正面に躍り出て来た。 所詮は無人機、機動がワンパターンだ――。 動きの一つ一つは鋭いが、どう動くか分かれば対処は難しくない。メビウス1はF-15Eをロックオンすると、ただちにミサイルの発射スイッチを押す。 「メビウス1、フォックス2」 主翼の先端から、短距離用の空対空ミサイル、AAM-3が飛び出す。以前の演習と違って実弾だ。AAM-3はF-15Eに食らいつき、爆発。爆風と破片がF-15Eの主翼を引き裂き、機体は空中分解を始めた。 次、とメビウス1は敵機撃墜に酔いしれることなく、周囲を見渡し、同時にレーダーを確認。見れば、スカイキッド隊の二番機、ブルーマックスが後ろにつかれていた。気付いている様子は、無さそうだ。 「ブルーマックス、後ろに……そうだ、通信はダメだった」 仕方がない、とメビウス1はブルーマックスの後方に位置するF-15Eに向かって、レーダーロックオンを仕掛けた。角度がよろしくないので今ミサイルを撃 っても当たらないだろうが、目的はF-15Eの注意を逸らすことだ。目論見通り、自分がロックオンされていることに気付いたF-15Eは反転、ブルーマックスへの攻撃を中断した。 そこに、上空から浴びせられる弾丸。ブルーマックスの隊長機であるスカイキッドが、僚機のピンチに気付き、攻撃を仕掛けてきたのだ。いきなり上から三〇ミリの弾丸を浴びたF-15Eはなすすべく火の鳥と化し、空中で爆発した。 「……おかしい」 主翼を振って礼を言ってきたブルーマックスに、同じように主翼を振って答えつつ、メビウス1は違和感を感じていた。 敵機が、あまりに脆すぎるのだ。陳述会を爆撃するのが目的ならば、もっと大挙して押し寄せてきたり、何としてでも自分たちを振り切ろうとするはず。 だが、このF-15Eの編隊は抱えていた爆弾を自ら投棄し、迎撃に上がってきたメビウス1たちに立ち向かってきた。その割りに、戦い方はどこか及び腰で、楽に撃墜できる。 陽動作戦か? 戦闘機を陳述会会場から引き離す――いや、それにしては数が少ない。この程度ならあっという間に全滅だ。 「しかし、それなら連中の狙いは……うお!?」 いきなり、正面から紫色の刃が飛び込んできた。人間の視認速度を凌駕する勢いでやって来た刃だったが、戦闘機乗りとして鍛えられたメビウス1の眼は、かろうじてそれを捉えていた。 操縦桿を右へと叩き倒し、F-2をロールさせる。一瞬で入れ替わる天と地、襲い掛かってくる横方向の強いG。しかし刃はF-2を斬りつけることなく、通り過ぎていった。 一瞬でも回避が遅れたなら、機体が真っ二つになっていただろう。 「……くそ、なんだ!?」 振り返ってみたが、刃を振りかざしてきた犯人は見つからない。ひとまずアフターバーナーを点火させ、メビウス1は急上昇、距離を取ることにする。 その瞬間――メビウス1は、背筋にひどい寒気を感じた。確証があった訳ではないが、敵の攻撃だと思い、操縦桿を前に突く。 F-2は強引に機首を下げて上昇を中断、急降下へ。上に引っ張りあげられるようなGがかかってきて、メビウス1はたまらず、表情を歪めた。 なんとか我慢しつつ首を上げると、二本の刃がついたブーメランが行き過ぎていった――なんだって、ブーメラン? 冗談じゃない。 操縦桿を操って急降下から反転、旋回して高度を回復しつつ、メビウス1は一連の攻撃の主を探す。 「――見つけた、タリホー」 首を上げると、日が傾き、夕暮れに染まりつつある空に、二人の人間が浮かんでいた。彼は知る由もないが、名前をセッテとトーレと言う。 「完璧な奇襲だったが、反応してみせるとは――13の言うとおり、只者ではないな。気を引き締めていくぞ、トーレ」 「了解」 セッテとトーレは各々の武器、インパルスブレードとブーメランブレードを構え、メビウス1のF-2に再び挑む。 「こいつらもスカリエッティの一味か……!?」 飛び掛ってくる二人に機首を向け、メビウス1は彼女たちを迎え撃つ。 ナンバーズとメビウス1による、初の交戦が開始された。 その頃。ほぼ同時刻の、陳述会会場から離れた、洋上。 一人の少女が、ガジェットⅡ型の背に乗って、海面スレスレの低空を駆け抜けていた。少女の名は、ルーテシアと言う。 「…………」 彼女はふと、自身の周囲を囲むように飛ぶ鋼鉄の翼たちに視線をやった。 航空機としては異常なまでに分厚い装甲で覆われた胴体、主翼下に搭載された大量の質量兵器。機首に伸びる長く大きな砲身が、この機体の性能を物語って いる。描かれたシャークマウスが、それをさらに強調しているような気がした。 A-10サンダーボルトⅡ、それがこの機体の名だ。対地戦闘にて恐るべき威力を発揮する攻撃機。速度は決して速くないが、低空域での運動性能はなかなか馬鹿に出来ないものがある。 何より、ゆっくりと飛んで地上の目標を狙い撃ちするその速度性能は、戦闘機に比べて足の遅いガジェットⅡ型の援護にはぴったりなのだ。 ――でも、嫌い。 胸のうちで、ルーテシアは呟いた。スカリエッティが援護のために出してくれたのだが、エンジン音がうるさくて仕方が無い。 それでも彼女たちは低空を這うように飛行し、レーダーや各種センサーに引っかかることなく、目標地点に接近しつつあった。 目的地は、機動六課隊舎。 戻る 目次 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2622.html
ぱたりと無くなった緊急出動。 相も変らぬ変わり映えのしない日々。 そんな日々にどっぷりと浸かりきっていたあるとき、ふと気になった。 調べてみようと思ったのは気まぐれか。 それともハンターとしての本能がなにかを感じたからか。 調べたそこにあったものは魔道士ランクSやAAなどという言葉で騙された歪な建物。 機動六課の建物には魔道士が常駐している。 突出した戦力は7機。 八神はやて、高町なのは、フェイト・テスタロッサ、ヴィータ、シグナム、シャマル、ザフィーラ。 それなりの戦力は4機。 スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスター、エリオ・モンディアル、キャロ・ル・ルシエ。 他の課員は無いよりマシ程度。 大半が事務屋か便利屋か非戦闘員か、11機に比べて余りにも見劣りする戦力の集まり。 もしかしたらヴァイスが使い物になるかどうか。圧倒的に数が足りない。 それなのに『迎撃システム』が一切存在しない建物。 それが機動六課。 使い物になる11機の大半が出ていったなら、襲わない賞金首がどこにいる? 魔法少女リリカルなのはStrikerS―砂塵の鎖―始めようか。 第16話 不意打ち 9月11日 機動六課隊舎 PM19:14 「と、いうわけで、明日はいよいよ公開意見陳述会や。明日14時からの開会に備えて現場の警備はもう始まってる。 なのは隊長とヴィータ副隊長、リイン曹長とフォワード4名はこれから出発。ナイトシフトで警備開始。」 「皆、ちゃんと仮眠とった?」 「「「「はい!!」」」」 うん。ええ感じや。気合いものってるし、疲れた様子も無い。 入れ込みすぎてるわけでもないし、だらけてるわけでもない。 コンディションとしては最高といってええかもしれんな。 この子達にはテロが起こる『かも』しれないという次元でしか情報は伝えられない。 もっとも、テロが起こるとはっきり伝えたところで根拠に予言と言われれば信じるか危うい。 レアスキルを毛嫌いしているレジアス中将は別にしても、 『予言だから』と言われ『はい、そうですか』と信じてたら、詐欺なんかにひっかかりそうでむしろ将来を心配したくなる。 その予言が騎士カリムのプロフェーテン・シュリフテンでなければ私も一笑に付したかもしれない。 悪質な冗談かと・・・・・・。 けれど、あまりにも高すぎる的中率を誇るその予言。 解釈によって外れることがあると言われても、間違えようの無いほど確実な部分が『地上本部が襲われる』ということ。 ただ、落とせるものなら落としてみろとも思う。 例えレジアス中将がレアスキル嫌いとかであろうとも地上本部の堅牢な構造は疑いようの無い事実。 そしてなにより私らSランク魔道士とヴォルケンリッターの皆、 なのはちゃんの指導した武装隊の人々、他にも仰山いる。 どれだけの数で攻め込んでこようとガジェットの100や200ぐらいぱぱっと片したる。 そう思ってしまうのは過信じゃないと思う。 万に一つ、こんな状況を落とせるのは・・・・・・あかん、該当者1名おった。 ま、まぁ、最近おちついとるし大丈夫やろ。 しかし、どうやって管理局システムの崩壊を導くんかなぁ。 仮に地上本部を跡形も無く破壊したとしても、管理局システムには何の影響もない。 少しだけ人事面で大変になるかなとは思うけど・・・・・・。 それだけが未だに分からない。 もっとも肝心だというのに・・・・・・。 「私とフェイト隊長、シグナム副隊長は明日の早朝に中央入りする。それまでの間、よろしくな。」 「「「「はい!!」」」」 「それと、はんたは留守頼むな。シャマル達と私らが帰ってくるまできっちり守っといてや。」 「了解しました。」 うん?なんでアルファが答えとるんや? そういえばここしばらくはんたが喋った記憶が・・・・・・。 まぁ、ええか。気にすることやないやろ。 シャマルやザフィーラもいるし、はんたまでおれば守りは万全や。 さて、とっとと事務仕事片して中央入りするための準備を万端にしておかなな。 ======== 9月12日 中央管理局 地上本部 AM02:35 一息ついて開いていたディスプレイを閉じる。 まったく、職業病ってやつは本当に治らねぇんだな。 警備の配置なんかを確認するつもりだったのに、気がつけば狙撃ポイントを探している。 あんなことがあってトリガーを引くときに手が震えるダメスナイパーなのにな・・・・・・。 しかし、本当にテロが起こるのかねぇ。 俺としちゃ半信半疑ってとこなんだが・・・・・・。 凄腕さんがいないのが酷く心細い。 不安と置き換えてもいい。 なのは隊長たちの実力は疑っちゃいない。 でも、最悪の最悪が起こったときに一番動き回れる人がいるとすれば間違いなく凄腕さんだ。 シグナム姐さんも動き回れるとは思うが、リミッターなんてもんがついちまってる。 部隊である以上、個人の判断で動く人間の存在は決していいものじゃない。 しかし、嵐のど真ん中に放り込まれたとき、部隊を取りまとめて動かすには八神部隊長には悪いが経験が足りない。 お役所仕事の管理局が緊急時にどこまで立ち回れるか・・・・・・。 まぁ、管理局に喧嘩売るやつなんてまともな神経してりゃいないはずなんだがな。 さて、喉が渇いちまったな。 コーヒーでも買って・・・・・・。 うん?ティアナ? 「おう、どうした?」 「警備部隊の方からお茶の差し入れをいただきましたんでお届けに。」 「いいねぇ。ありがとよ。」 ナイスタイミング。 気が利くねぇ。 ヘリの装甲にもたれかかりながら紙のカップを傾ける。 粉から挽いたもんなんて期待しちゃなかったが、 それでもコーヒー特有の芳香とカフェインに脳のどこかが緩むような感じを覚える。 「連中は?」 「警備の端っこのほうですし・・・・・・。交代でのんびりやってます。」 のんびりねぇ。 配置としちゃ無難というしかないのかね。 地上本部の面子の問題とかレジアス中将の私情まじりまくってる采配を考えれば・・・・・・。 ただ、テロ屋が来るとすれば確実にガジェットを持ち出すだろう。 少なくともテロ屋が俺だったら絶対に・・・・・・。 なんせ、管理局員の多くがAMF環境で戦いなれていない。 俺の古巣の武装隊の連中もヴァリアブルシュートで抜けるって気がつくのが先が、動揺している間にやられちまうのが先か。 地上本部の規模がでかすぎてこいつらも端から端まで走り回れそうにねぇし。 凄腕さんがいれば動揺なんてしないで機械みたいに淡々と処理していくんだろうがねぇ。 それこそ建物の崩落まで併用して、人間とガジェットの1対10トレードとかを当たり前と考えて淡々と・・・・・・。 しかし、どんな経験積めばあんなふうになれるんだか。 何回か試したが、構えた時点でターゲットとスコープに映るクロスヘアの中心が一致したためしなんてありゃしねぇ。 一流なんて評価されてた俺が本当にムシケラみたいなんて思っちまった。 そういえば、確か会議の最中はデバイスの持ち込み禁止とかいうわけのわからねぇ決まりもあったはず。 そのときだけは、なのはさん達も丸腰になっちまう。 叩くタイミングならそこなんだろうが、それでもここは地上本部。 簡単にどうにかできるわけじゃねぇ。 「ご一緒しても?」 「・・・・・・おぅ。」 思考の海に沈んでいた俺を引き上げたのはティアナの遠慮交じりの声だった。 まだいたのか。 珍しいな。ティアナが話しかけてくるなんて。 しかし、本当に変われば変わるもんだねぇ。 憑き物が落ちたっていうのかね。 印象が全然違う。 しかし、なんでこんな沈んだ顔してんだ? 近頃事件らしい事件もなかったし、こんな面するような話題なんかあったか? 「実は、失礼かと思ったんですが、ヴァイス陸曹のこと、ちょっと調べちゃいました。」 「あん?」 「数年前までエース級の魔道士だったって・・・・・・。」 ああ、そういうことか。 なんで俺のことで沈むのかねぇ。 気にしなきゃいいのに。 しかし、エースか・・・・・・。 「なんだそりゃぁ。エースなもんかい。俺の魔力値なんざお前の半分以下だっつーの。」 「それでもアウトレンジショットの達人で優秀な狙撃手だったって・・・・・・。」 「昔はどうあれ、今の俺は六課のヘリパイロットだ。お前が聞いて参考になる話なんざねぇぞ。」 ふと、横を見れば俺をじっと見つめる強い視線がある。 それがまるで俺の内心を見透かしているみたいで・・・・・・。 「だいたいおめぇは余計なこと考えている場合か?ぼけっとしてるとまたミスショットで泣くぞ。このばかたれが。」 「すみませんでした。気をつけます。」 「分かれば良し。行け!!」 俺も小せぇ男だよな。 古傷に触れられたぐらいでやつあたりなんて・・・・・・。 妹の目玉を撃ち抜いてしまうなんて取り返しのつかないミスショットしちまって今でも後悔しっぱなしなんだから。 エースなんて呼ばれて粋がっていたバカに与えられた罰。 でも、昔のことなんだ。 「昔の話さ。そうだろ?ストームレイダー。」 「I think so.」 昔からの相棒たるストームレイダーの答えにいくらか落ち着きを取り戻した。 さてと、さっきの考えを掘り下げよう。 まじでどうやって地上本部を襲うのかねぇ。 分厚い結界を破っても、警備の連中がいる。 警備の連中をどうにかするために数で侵攻しても、管制がしっかりしてるから指揮はスムーズに取れるし本局から増援も来ちまう。 管制を潰したとしても動力系が生きているから中にいるなのはさん達Sランク魔道士が出撃してくる。 つまり、動力室と管制を同時に襲ってSランク魔道士を地上本部の中に閉じ込めて身動き取れなくした上で 圧倒的な数で侵攻し、なおかつ結界を破壊・・・・・・。 考えてみたけどこりゃ荒唐無稽だな。 なのはさんクラスの砲撃を外からぶちこめばあるいは・・・・・・ってところか。 凄腕さんならやっちまいそうで怖いんだが、留守番頼まれたらしいし。 うん?待てよ・・・・・・。 数はガジェットで代用可能。結界破りも同様。 あとは、動力室と管制さえどうにかできれば・・・・・・。 やっぱ無理だな。 手品師みたいに壁抜けとか瞬間移動でもやって、動力室と管制室のど真ん中に爆弾置いてこれるなら別だろうが。 心配のしすぎか。 ピリピリした空気に俺もあてられちまったみたいだな。 やれやれ。まるでひよっこみたいじゃないか。 ======== 「地上本部では陳述内容について注目が集まっています。」 手元の書類から目を離し、流れるニュースに視線を向ける。 今頃隊長達はあそこか。 何事も無く終わればいいけど・・・・・・。 そんなとき、こちらに駆けて来たのははんた君。 どうしたんだ?そんなに慌てて・・・・・・。 「グリフィス・ロウラン。機動六課の設計図面はこれで間違いがないのですか?」 「どうしたんだい?急に・・・・・・。」 デバイスのほうが喋っているのが気になったけど、どうしたんだ? 欠陥住宅ってわけじゃないし。 今更設計図を持ち出す意味なんてあるのか? 「これらのポイントには監視カメラがあるんですね?」 「そうだよ?そう書いてあるし、その様子だと見てきたんじゃないの?」 「他には?」 「え?」 「他にはなにもないのですか?」 「ああ、そういうことか。火災時のためのスプリンクラーとかはついてるよ。見落としたのかい?」 「鎮圧用の装備はないのですか?」 「あるわけないじゃないか。」 「なぜ?」 「なぜ?ってこれだけ魔道士が詰めているし、そんな物物しいものを配置できるわけ無いじゃないか。 非殺傷設定の問題もあるし、それに質量兵器は禁止だからね。」 「そう・・・・・・ですか。」 立ち去っていくはんた君。 いったいなんだったんだ? なにかおかしいことでもあるのか? でも死角が無いように監視カメラは配備してあるし。 火災対策にスプリンクラーも完璧。 遮断するための隔壁も用意してあるし・・・・・・。 これだけ魔導師がつめているんだから、今更なにを心配することがあるんだろう? ======== 「間に合わないねえ。本体だったらぱぱっと作ってあげられるけど弾が揃わない。 弾だけはちまちましこしこ作らないといけないし、炸薬の材料が足りないからね。 魔力式にしても動力になるアルティメットフレンド組んでいたら日が暮れちゃうよ。」 「やはり・・・・・・。」 「だから、代わりにこのトモダチ戦車のフィギュアを展示してきてよ。」 「これは!?バトー博士・・・・・・。」 「ボクも1人暮らしが長かったから気がつかなかったんだよね。本当に天才らしからぬミスだよ。 ボクのアダナはボケ老人とでもするかい?」 「いえ、これならあるいは・・・・・・。」 「問題は侵攻ルートだね。無差別破壊ならこことここと・・・・・・・に配置して六課を崩して全滅させちゃうんだけど。」 「ヴィヴィオですね?」 「そうなんだよね。バカチンの引き取った泣き虫がひっかかるんだよね。」 私とバトー博士の懸念は同じ。 マスターもポチも同感。 それは、ヴィヴィオが破壊工作などを一切しなかったこと。 まるで普通の子供のような振舞いが懸念の種。 クローンを作るのなら何かしらのコンセプトがついてくる。 戦闘用や愛玩用のように・・・・・・。 しかし、ヴィヴィオは余りにも歪。 戦闘用でないことがおかしいくらい戦闘適正に恵まれている。 しかし、意識は戦闘用に不向き。 なにより幼子であるボディの年齢が不釣合い。 戦闘用でも愛玩用でも子供であることにメリットは存在しない。 膂力、持久力、リーチ、判断力、その他諸々の点においてデメリットしか存在しない。 暗殺用であれば若干のアドバンテージが期待できるが。 それこそ金持ちの道楽や異常性癖者、あるいは死んだ子供の代用品でも無い限り、子供という形で設計はしない・・・・・・。 ならば工作用かと思ったが、それもはずれ。 何1つおかしな行動をとっていない。 ならば本当にモルモットなのか? そうだとすれば、今度はレリックと繋がらないことがおかしい。 モルモットにしては戦闘適正が高すぎる。 モルモットはモルモットらしく貧弱で脆弱で惰弱で数が揃えられるように作るものだから。 「まさか生体認証キーなんて旧式のシステムを動かすためなんてありえないだろうしね。 まぁ、なんでもいいや。前の改造でダッチワイフに遠隔操作用のコードは組み込んであるから状況を見て使ってよ。」 「了解。それとバトー博士・・・・・・。」 「スクラップになるのとスクラップにされるの、どっちが早いかって思ってたとこだから気にしないでいいよ。 そんなクソみたいなこと気にする暇があったらさっさとフィギュアをおいてきなよ。これでもボクは忙しいからね。」 「ありがとうございます。バトー博士。」 「礼を言う暇があったらさっさと行ってきなよこのウスノロダッチワイフ。時間がろくに無いって分かりきってるんだからさ。 アッパー系薬物キメたジャンキーよりもお気楽で危機管理の足りない六課の人間は手伝ってくれないだろうからね。 ゴキブリもせいぜい悪あがきしなよ。1秒でも長生きできるようにさ。」 ======== ついに始まってしまった公開意見陳述回。 予言には『いつ』『どのように』の記載が無い。 だからこうやって警戒してるんだが・・・・・・。 「ひとまず・・・・・・なにも起こらなそうな気配ですが・・・・・・。」 油断無く見回すエリオ。 その手元にはフェイトのバルディッシュが収まっている。 そうだ。中にいるはやてやなのは達は丸腰なんだ。 デバイスなしでも魔法は使える。 それでも、戦力は激減しちまうのは疑いようがねぇ。 なにか起こったときに、最低でもなのは達にデバイスが届くまで時間は稼がねぇとな。 しかしエリオのやつ、顔つきが少し変わったか? 訓練漬けの毎日と実戦の繰り返しで成長したんだろうが、たぶん伸び率は4人の中でトップと言っていいかもしれねぇ。 あたしやなのはの育て方が悪いとは思っちゃいねぇ。 もちろん、はやてやフェイトの育て方も間違っているとは思わねぇ。 でも、裁断機野郎の育て方が心構えを作るのに一番良かったのかもしれないなんて考えるあたしがいる。 技術も経験値も数こなせば補える。 それでも、疲れないように適度に気を抜きながらも張り詰めるなんて高度な真似は数をこなしても覚えられるもんじゃねぇ。 とにかく身体で理解するしかねぇのに、意識的にやろうとしてもそう簡単にはできねぇ。 たいていはガチガチに緊張しちまうか、気を抜きすぎてバカをやるかのどっちかになっちまう。 そんなあり方を物凄く自然にフォワード4人の中でエリオだけができているのが酷く気になった。 「油断すんなよ。しっかり警備してろ。」 「「はい!!」」 分かりきっていることを確認させるつもりでそう声をかけるとあたしは少し距離をとって、意識を念話に向けた。 予言についていろいろ考えてみたが、どれもしっくりこねぇ。 なのは達ならなにか分かったかもしれねぇ。 どっかで見落としがあるかもしれねぇしな。 『それにしてもだ。イマイチわからねぇ。予言どおりに事が起こるとして、内部のクーデターって線は薄いんだろ?』 『アコース査察官が調査してくれた範囲ではね。』 『そうすっと外部からのテロだ。だとしたら目的はなんだよ。』 『うーん。』 『犯人は例のレリックを集めている連中、スカリエッティ一味だっけか?』 『うん。』 『やつらだとしたらさらに目的が分からねぇ。局を襲ってなんの得がある?』 『兵器開発者なら自分の兵器の威力証明かな。管理局の本部を壊滅させられる兵器や戦力を用意できるって証明できれば欲しがる人はいくらでもいるだろうし。』 『威力証明なら他でも幾らでもできる場所はある。リスクが高すぎるだろ。』 「・・・・・・だよね。」 『どうにも読めねぇ。』 『まぁ、あんまり考えてもしょうがないよ。信頼できる上司が命令をくれる。あたし達はその通りに動こう。』 『そうだな。』 そうだ。ぐだぐだ考えたところでどうしようもねぇ。 襲ってくるやつを片っ端からぶっつぶしてやる。 今はそれだけで十分だ。 ふと、気になったのはこの場にいないあいつ。 なぜこちら側に立っているのか理解できない裁断機野郎。 あいつだったらなにを考えただろう。 『裁断機・・・・・・。』 『え?』 『裁断機野郎だったらなにを考えて壊すかな?』 『はんた君だったら・・・・・・気に入らないとか壊したいから壊すってところじゃないかな?』 『ははっ。言えてんな。それ。』 ムチャクチャ単純で利害も得も勝ち目もなにもかも取っ払っちまった獣じみた思考。 何故なんて問いかける大前提こそが間違ってる。 そこに何故は存在しないのだから。 鳥になんで飛ぶのかって聞くみてぇなもんだ。 そんな思考する人間なんていねぇだろうけどな。 しかし、本当に機械じみてんな。 まるでそうやって作られた機・・・・・・!! ガジェットも戦闘機人もスカリエッティが作っている。 スカリエッティが命じたから戦う。 それならスカリエッティってやつは? スカリエッティも実は戦闘機人で誰かに作られたなんてどうよ? ・・・・・・はっ。ありえるわけねぇな。 ばかみてぇな思考しちまったぜ。 口に出してたら皆に大笑いされちまってたところだ。 けど、なんで嫌な予感がおさまらねぇんだ。 ======== 「連中の尻馬に乗っかるのはどうにも気がすすまねぇけど。」 「それでも貴重な機会ではある。今日、ここで全てが片付くならそれに越したことは無い。」 かつての古巣たる地上本部を眼下に見下ろし、 端末に映し出された公開意見陳述会を眺めながらアギトにそう告げた。 俺の目的はただ1つ。 そのためにはなんとしてもレジアスに会わねばならん。 「まぁねぇ。あたしはルールーも心配だ。大丈夫かなぁ。あの子・・・・・・。」 「心配ならルーテシアについてやればいい。」 心配なら行ってもいいんだと視線で告げる。 壊れかけの俺なんかより、未来があるルーテシアのほうがずっと大切なのだから。 「今回に関しちゃ旦那のことも心配なんだよ!!ルールーにはまだ蟲達やガリューがいるけど旦那は一人じゃないか。 旦那の目的はこのヒゲ親父だろ。そこまではあたしもついていく。旦那のこと、守ってあげるよ。」 「お前の自由だ。好きにしろ。」 「するともさ。旦那はあたしの恩人だからな。」 端末を消しながらそう告げると、どこか嬉しそうにアギトが声を上げる。 アギト。お前はルールーや俺が心配と言ったが、俺にはお前も心配だ。 古代ベルカの遺産、ユニゾンデバイス。 仕えるべきロードを失った孤独なデバイス。 俺の命が終わる前にルーテシアのことも、アギトのことも、レジアスのことも全て決着をつけなければ・・・・・・。 ======== 「ナンバー4。ナンバー3、トーレからナンバー12、ディードまで配置完了。時間通り。」 「お嬢とゼストも所定の位置につかれた。」 「攻撃準備は全て万全。あとはゴーサインを待つだけですぅ。」 「ええ。」 私の作品たるナンバーズ達の会話にくくくっと笑いがこぼれる。 いや、笑いが止まらない。 大事に大事にしていたケーキのイチゴを横から掻っ攫うような、 頑張って作っていた砂の城を無残に踏み潰すような、 完成目前のパズルをひっくり返してやるような気分だ。 最高にいい気分だ。 「楽しそうですね。」 「ああ、楽しいさ。この手で世界の歴史を変える瞬間、技術者として心から沸き立つじゃないか。」 これほど楽しいことがあっただろうか。 私の声色にそれがはっきりと出ていたのだろう。 ウーノが嬉しそうな笑みを浮かべる。 「そうだろ。ウーノ。我々のスポンサー衆にとくと見せてやろう。我らの思いと研究と開発の成果を・・・・・・。」 アンリミテッドデザイアはアンリミテッドデザイアらしくやろうじゃないか。 なんせスポンサーが私をそうやって作ったのだ。 なにを躊躇う必要がある。 「さぁ。始めよう!!」 モニターの向こうで始められるナンバーズ達の地上本部侵攻と機動六課への侵攻。 慌てふためくばかりの管理局員。 塵芥のように吹き飛ばされる管理局員。 さぁ、どうする。時空管理局。法の番人様。 この絶望的なゲームをひっくり返せるものならひっくり返して見せるがいい。 「ところでドクター。試作の彼女を実戦投入してもよろしかったのですか?」 悦に入っていた私にウーノが問いかける。 ああ、なるほど。たしかにその懸念も分からないでもない。 だが、これは大切なことなのだよ、ウーノ。 「もちろんだよ。スポンサーも実にいいタイミングで面白いモノを流してくれたものだ。」 「確かに・・・・・・。しかし、ならばなぜ彼女の名はナンバーではないのですか?」 「語呂が悪いじゃないか。それに、彼女は君達とは根本的なコンセプトが違う。」 「どのようなコンセプトですか?」 「戦闘機人システムのメリットとデメリットは分かっているだろう?」 「はい。」 「インヒューレントスキルの記憶転写クローンを使ったところで元の基本性能差はどうにもならない。 ならば、元の個体性能が飛びぬけたものをベースにして製造した量産機。それが彼女のコンセプトだよ。 信じられるかね。並の人間の4倍強の性能が全てにおいて見られるのだよ。まったく手を加えていないのにも関わらずだ。 それをベースに戦闘機人を作る。ゾクゾクしないかね。 そうだ。次の研究テーマにでもしよう。どうして女性体のほうが強い個体が多いのか。 八神はやて然り、高町なのは然り、フェイト・テスタロッサ然り、 リンディ・ハラオウン然り、プレシア然り、そして彼女然りだ。」 「ではなぜロッソなんて名前を?」 「忘れられし都でそう呼ばれていたらしいからそのままつけただけさ。 それに、私は量産と言ったはずだよ。数字を当てていてはキリがなくなる。 さて、作戦は順調なようだ。ウーノ、お湯を取ってくれ。」 「・・・・・・ドクター。」 ポケットから取り出したそれを開封するととがめるような視線を向けてくるウーノ。 いいじゃないか。食事なんて最低限の栄養さえ補給できればいいが、最後に食事したのは5日前・・・・・・。 さすがに私も飲まず食わずで平気でいられるほど超人ではないのだよ。 「いいじゃないか。小腹がすいたんだ。第97管理外世界にあったこれが実に私の好みでね。 インスタントで機能性に優れていることといい実に素晴らしい。ウーノもどうかね。」 「・・・・・・いただきます。」 更にポケットから取り出すといそいそと近寄ってくるウーノに笑みがこぼれる。 素直に食べたいと言えばいいだろうに。 「どっちがいい?」 「では、赤いほうを。」 「しかし、なぜ緑だとたぬきなのだろうか。生物学的にはなにも関係ないのだがね。気にならないかね。」 ======== 必然のように起こった機動六課への襲撃。 空を埋め尽くすガジェットドローン。 勝率は5%を割っている。 あまりにも積み重なった不利になる要素。 数の不利、AMF環境に不慣れな要員、迎撃設備を持たない建物、非戦闘員の存在・・・・・・。 あげ始めれば終わりが無い。 本来であれば有利になるはずの施設防衛という状況でさえ、 塹壕にも城砦にもならない脆弱な構造の建物によって不利に機能する。 なにより致命的なのはマスターのプロテクトが破れなかったこと。 マスターの戦闘スタイルは相手より先に襲い掛かり1秒でも早く撃滅すること。 攻撃が最大の防御をその身で体現するのがマスター。 しかし、相手を破壊できずに、どうやって相手を食い止める? 『破壊さえ』できればこちらの消耗よりも早く相手を全機撃破できるのに!! 例え10倍や20倍の戦力差があろうともだ。 ザフィーラとシャマルがどれだけ役に立つかさえ未知。 ただ、ホテル・アグスタの際に計測したデータからすれば望み薄といわざるを得ない。 ザフィーラは地形に隣接した場所からしか展開できないという鋼の軛の制約。 シャマルはサポートデバイスのクラールヴィントの制約。 なにか劇的な、それこそ時間を停止させたり、跡形も無く消し飛ばすアレのような攻撃手段があるのなら別なのだが・・・・・・。 対多数戦においてあまりにも不向きの2機。 よってマスターとポチの2人が実質的な戦力。 しかし・・・・・・。 目の前にいるのはいつぞやのレッドフォックスもどき。 容姿と装備の違いから後継機、あるいは先行機と推測。 装備から近接戦闘に偏りの可能性を考慮。 能力で言えばマスターのほうが遥かに勝ることに疑いはない。 しかし、これらを相手にしながら、ガジェットの群れを制圧しつつ、建物を守り、人を守り・・・・・・。 なにより八神はやてがマスターに頼んだ依頼がある。 「留守を頼む」と・・・・・・。 そのせいで逃げ出すことさえ許されない。 大破寸前のマスター、最悪の戦闘環境、ろくに揃わぬ防衛戦力、望み薄の援軍到着・・・・・・。 どうすればいい? ありとあらゆる条件を検索していく。 しかし、不可能ばかりが導かれる。 勝利条件を増やすもの全てがイレギュラーの発生。 つまり、極小の確立でしか起こりえない事象ばかり。 唯一まともな可能性さえ私が戦うというもの。 ユニゾンによって改造し放題となったマスターを強制的にシステムダウンさせ、 私の単独行動に移行・・・・・・。 答えはNo。 論外。 私が単独行動を行使するにはマスターが行動不能になっていなければならない。 戦闘においてコンマ数秒でも行動できなくなるのは自殺行為。 ゆえにマスターに残された道は、たった1つ。 不具合だらけの肉体を稼動させ、マスターが駆け出す。 同時に牙を剥き出しにしたポチが敵に躍りかかった。 あの荒野を駆け抜けていた頃と同じように・・・・・・。 前へ 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/army2ch/pages/219.html
基地祭で隊員の方に質問したらやっぱり命令口調で返すように教えられているんですかね? 営内で麻雀をしてはいけない理由というのは何かの規則に明文化されているのでしょうか? 情報の職種に就いたら2chも監視したりするんですか? 入隊後は坊主とは知ってますが定年までですかね? 自費でミリタリーショップ等で私物の装備品を購入することは許されますか? 丸坊主がNGなんですか!? 陸自に柔道部はあるのでしょうか? 女ですが、教育期間中はみんな髪の毛をベリーショートにしなければならないのでしょうか? 貯金の面でもやたら厳しいと聞いたんだか…?自由に金を卸せないんですよね? 自分達で髪を切ってくるんですか?それとも切られるんですか? 自衛隊協力会という組織があることを知りました。どんなことをしているのでしょうか? 父兄会も協力会の一種? 無線機で部隊を別名で呼ぶとき(マツ サクラとか)、そのあとにつく数字は、決まりがあるんですか? 耳が半分隠れたり眉毛にかかる程度でも、自衛隊では長髪とみなされるのかな? 自衛隊で謹慎の意味で「外出禁止」になると、日用品はどのようにして購入しているのですか? 自動車等の免許を持っていない営内居住の方、身分証明は何を使ってますか? 制服で街中をうろついてもいいのでしょうか? 中隊で窃盗事案が、発生しました。中隊が揉み消した場合、どうなるのでしょうか・・・? 自衛官が自衛隊病院にかかりたいときはどうするんですか? 自衛隊って職場の飲み会や上司からの飲みの誘い多いですか? 基地祭等で74式戦車の座席に座らせてもらえるようなことはあるのでしょうか? 航空自衛隊の人は帰省するとき自衛隊の輸送機で異動するのでしょうか。 自衛官が給料あげろ~、訓練経費増やせ~ってデモ出来るの? 自衛隊って坊主じゃなきゃダメなの? 年末年始、外出できず居残りの隊員さんもいると思うのですが、食事のメニューとかどうなんですか? 『代替』は『だいたい』と読むはずなのに陸自ではみんな『だいがい』と言うよね。これって自衛隊語なのでしょうか? 自衛隊に運動部っぽいのってあるの? 自衛隊では和洋両方の便器があるでしょうか? 父兄会というものについてあまり理解できてないので教えてください スケジュール帳とメモ帳が必要になることってありますか? 入隊したら2ch無理なんですか iPadに大量に漫画入れていこうと思ってるんですがそれすらだめなんですかね? 長髪はダメ~みたいなのあるんですか 佐世保市の成人式を妨害した自衛官の処分理由について教えて下さい 自衛隊の車両ってみんな新車みたいに綺麗だがどんな洗車してるんですか 外部の病院で自衛官診療証を使わずに治療を受けた場合、自衛隊はその通院した事実を知る手段はあるんでしょうか? 友人の名前や住所、職業を書類に書かされましたが自分が逃亡した時以外で連絡が行くことはありますか? 一般人が制服とかを着ると軽犯罪になると聞いたんだけど通販とかで普通に売ってる簡易ジャンパーとかも着たら犯罪になる? 自衛隊の車両でマックのドライブスルーは利用できますか? 自衛官が直営売店で働いていた訳ないだろ 自衛隊の銃器や火器を危険動物に対して使用することは許されますか? 自衛隊の車両でも、スピード違反や信号無視したら捕まりますか? 運転ミスで車両をぶつけたりしたら、やはり上官に怒鳴られることもありますか? 自分の職種に関係ないような資格を勤務外で取ろうとした場合でも便宜図ってもらえるの? 艦で航海中に盲腸とか病気になったらどうするんですか? 来年幹部候補生で入隊予定なんですが、PCや携帯など電子機器って持っていけるんですか? 国外の船の中では休憩時間にオンラインゲームや飲酒はできますか? 制服で外出してもいいんですね 自衛隊に入って働きながら他の公務員試験を受けることは可能ですか? 野外炊具で作られた食事はどのように隊員たちに配食されるのですか 戦闘機や戦車や輸送機に載せてもらうことはできますか 退官してから消防の試験受けても年齢的に大丈夫なんですが、退官前(任官2年目)に自衛官の身分で採用試験を受けるのは認められるんでしょうか? 自衛隊の戦車とか装甲車が納入されるときって部隊についてから組み立てるのか、トラックで輸送してくるのか 自衛隊の教範が手に入るって聞いたけど、本当ですか? 直立不動で銃構えて立って自衛隊員の銃触ると射殺される? 自衛艦 自由に写真を撮って構わないでしょうか 自衛隊の四次防案の一つに、DDAの短距離艦対艦ミサイルと、DDKのOH6A改対潜ヘリという記述が見受けられました。 射撃訓練中に突発的に発狂した仲間に撃たれて死んだ、という人がいたそうですが? 基地祭で隊員の方に質問したらやっぱり命令口調で返すように教えられているんですかね? そんなことはありませんよ。(w と言うより命令口調である意味がありません。 (自衛隊板初質スレ45 ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA) 営内で麻雀をしてはいけない理由というのは何かの規則に明文化されているのでしょうか? 【陸上自衛隊服務規則】 第7章 営内生活 第36条(営内生活にあたっての心構え) 2 自衛官は、営内にある者すべてが快適な生活を送りうるよう、公衆道徳を重んじ、他に迷惑を及ぼすような言動は厳に慎まなければならない。 3 自衛官は、営内において休息するときも、放縦に陥り、又は節度を失ってはならない。 「麻雀」は結構激しい音がします、また雀卓やコタツが必要となります。 よって営内において他の者が迷惑に思う行為や大きな家具などを持ち込むようなことをしてはいけません。 「麻雀」はしばしば賭博に饗されます。また「雀荘」が風営法の管理下に置かれることをみても一般社会常識では麻雀は「いかがわしい遊び」に分類されます。 よって自衛官は放縦に「いかがわしい遊び」を営内でうつつを抜かしてはいけません。 (自衛隊板初質スレ45 ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA) 情報の職種に就いたら2chも監視したりするんですか? ネットを監視する部署はある。 官品と思われる物品がオク等に流れた場合、落札して判別したりもする。 (自衛隊板初質スレ45 438) 入隊後は坊主とは知ってますが定年までですかね? 教育隊の後は好きな髪型にできる。 ただし、社会人・公務員・自衛官としてふさわしい髪型(さっぱり系、爽やか系、キッチリ系等)を求められる。 茶髪、モヒカン、パンチパーマ、リーゼント等は上司から半殺しにされる。 (自衛隊板初質スレ45 710) 自費でミリタリーショップ等で私物の装備品を購入することは許されますか? 装備品でない椅子つきリュックサックなどを買う椰子は多い しかし、それがいつも演習などで使えるとは限らない 官品以外使用禁止のお達しが出る場合がある (自衛隊板初質スレ46 269) 丸坊主がNGなんですか!? 髪長くしたら髪切る回数が増えるだろ。 新隊員は髪切りに行く時間だって惜しいぞ。 丸坊主がダメというより、余りにも短いのはダメ。「頭を守るモノ」だから。もちろん長いのもダメだけどね。 (自衛隊板初質スレ46 596-597) 陸自に柔道部はあるのでしょうか? 駐屯地によっては同好会がある。 ただあまりメジャーではない。 (自衛隊板初質スレ80 ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA) 女ですが、教育期間中はみんな髪の毛をベリーショートにしなければならないのでしょうか? 教育期間中はショート推奨だけど、 まとめてお団子にしていればロングでもOK。 ポニーテールやツインテールは不可。 纏めるときも後れ毛などが見苦しくないように また、激しい運動をしても乱れないように ネットなど使ってきちんと固めておく必要がある。 ただし、時間のない教育隊の生活の中でそれだけの準備を 朝食前に行うのはそれなりにハンデとなるので覚悟を。 でも、もしかしたら「絶対に髪切れ」っていうとこ、あるのかもしれない。 (自衛隊板初質スレ80 陸秀夫 ◆Bf5xepPT82 貯金の面でもやたら厳しいと聞いたんだか…?自由に金を卸せないんですよね? 今じゃ、共済組合の貯金も専用ATMで引き出せますが。 新隊員教育期間はある程度金銭指導をされるが、部隊配属後は基本的に自己管理。 (自衛隊板初質スレ80 ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA) 自分達で髪を切ってくるんですか?それとも切られるんですか? 基本的に教育隊では入隊前に案内書に示された髪型に切ってくるか、隊内の理髪店(有料)でカットしてもらうことになります。 ごく稀に普通科連隊等で行われる新隊員教育では、盛り上がってノリでみんなで丸坊主になる場合があり、 この際家庭用のバリカンでお互いカットし合う事もあるようです。 (自衛隊板初質スレ80 ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA) 自衛隊協力会という組織があることを知りました。どんなことをしているのでしょうか? 一つの組織ではありません。 応援する対象の自衛隊組織(自衛隊全般とか個々の師団や連隊とか)や 会員の背景(民間人有志とかOBとか)によって様々な団体があります。 まず貴方が協力会で何をしたいのかによって窓口が違ってきますね。 (自衛隊板初質スレ81 ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA) 父兄会も協力会の一種? 協力会ですよ。 防衛協会、父兄会、隊友会が協会3団体と呼ばれるもので規則等で示される公式な全国規模の団体。 (自衛隊板初質スレ81 ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA) 無線機で部隊を別名で呼ぶとき(マツ サクラとか)、そのあとにつく数字は、決まりがあるんですか? 無線で部隊名を呼ぶことはない。 呼んでいるのは系の中心となる通信所か、系全体。 隠語+数字は警察の呼び方だと思う。 (自衛隊板初質スレ81 陸秀夫 ◆Bf5xepPT82) 耳が半分隠れたり眉毛にかかる程度でも、自衛隊では長髪とみなされるのかな? 校則のような「眉上何cm」の様な基準はない。 入隊時には教育隊助教の主観で、長いと見做されれば駐屯地内の床屋で強制散発。 スポ刈り、坊主、新教スペックの普通の髪型(GIっぽい?)の 3タイプからの選択になるな。ウチでは。 (自衛隊板初質スレ81 966 自衛隊で謹慎の意味で「外出禁止」になると、日用品はどのようにして購入しているのですか? 外禁中は当然休日も外出できない。日用品は中の売店で買うか、他の 営内者に借りるなり買ってきてもらうなりするかですね。 (自衛隊板初質スレ81 824) 自動車等の免許を持っていない営内居住の方、身分証明は何を使ってますか? 入隊前なら原付の免許なら自分で本を読んで、試験センターで筆記と実技ですぐ取れる 後は危険物の丙なら…あまり役立たないけど (自衛隊板初質スレ82 業務車2号 ◆MdAOScW0Ss) 制服で街中をうろついてもいいのでしょうか? 海軍の町なら制服姿は珍しくない、加えて新兵が毎年春に制服で歩いている (自衛隊板初質スレ82 予備海士長 ◆0J1td6g0Ec) 中隊で窃盗事案が、発生しました。中隊が揉み消した場合、どうなるのでしょうか・・・? 事件が立件されなければ何もない。 窃盗が事実なら、警務隊に通報するか、懲戒処分の申し立てを中隊長に起こして下さい。 (自衛隊板初質スレ82 ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA) 基本、盗まれるほうが悪いって教わるはず。 自衛官が自衛隊病院にかかりたいときはどうするんですか? まず、所属の基地、駐屯地の医務室で受診し、判定を受けます。 風邪などの軽い一過性の病気でなければ、自衛隊病院への受診は可能です。 通院は、基本的に部隊の救急車を用いた定期便で行われますが、、この場合、 公務として扱われ、往復は制服です。 私的事情により、私服で直接自費で通院する場合、 公務にならず休暇処置が必要になる場合もあります。 (部隊によります) (自衛隊板初質スレ82 841) 自衛隊って職場の飲み会や上司からの飲みの誘い多いですか? 飲み会多いね人が出入りするたび歓迎や送迎会がある 職場の飲み会じゃなくても先輩に連れていかれて飲みにいくのも多いし (自衛隊板初質スレ81 22) 基地祭等で74式戦車の座席に座らせてもらえるようなことはあるのでしょうか? 座席は多分無理だ。自衛官でも戦車乗り以外は乗れないし。 (自衛隊板初質スレ81 483) 航空自衛隊の人は帰省するとき自衛隊の輸送機で異動するのでしょうか。 基本的には自前で民間の足。 申請して、輸送機の定期便に空きがあれば、乗せてもらえる場合もある。 たとえ金を貰っても乗りたい代物じゃないが。 (自衛隊板初質スレ82 435) 自衛官が給料あげろ~、訓練経費増やせ~ってデモ出来るの? 争議権(スト)は公務員全てに認められていないよ。 (自衛隊板初質スレ99 852) 自衛隊って坊主じゃなきゃダメなの? 坊主っていうより角刈り、スポーツ刈り。 坊主は品位を損なうってんでNGな場合もある。 まあ教育隊の間は髪を伸ばすのは諦めるしかないね。 部隊に行けばベリーショートくらいには伸ばせる場合もあるけど、それも上司次第。 (自衛隊板初質スレ106 731) 教育隊はスポーツ刈り。 でも、部隊で俺みたいにぬるいことをやっていると 横と後ろを刈りあげてさえあれば 15cmくらいまで伸ばしても全く問題ないこともある。 茶髪に指導もできないんだから。 着帽時に長髪が見えなければ、最低限はクリア。 後は部隊の指導による。 (自衛隊板初質スレ106 陸秀夫 ◆Bf5xepPT82) 年末年始、外出できず居残りの隊員さんもいると思うのですが、食事のメニューとかどうなんですか? クリスマスイブの晩飯には、学校の給食で出るような1人用のケーキに、ノンアルコールシャンパン みたいなのがついてきたりする。 正月は、お雑煮とか、おとそが出たりする。 ほかにも、バレンタインデーには籠に山盛りのハートチョコが、ホワイトデーには同じく山盛りの箱入りクッキーが 出て、「ひとり1個」と張り紙がしてあったりする。 駐屯地やそのときの栄養士とかによって違いはあるがね。 (自衛隊板初質スレ107 緑装薬4 ◆8R14yKD1/k) 年越しそばとおせち風は食べた事がある、こっちも調理員長次第 クリスマスは記憶がないな 船の中で男だらけのクリスマスは…(今は多くの船に女性も乗っているけど) 海自の場合だと後期休暇でもクリスマスや大晦日が休みの場合もある さすがにひな祭りに菱形の3段重ねのデザートとかは記憶にないな 菖蒲湯とかゆず湯ならやる気になればいくらでも出来たけどしなかったな (自衛隊板初質スレ107 予備海士長 ◆0J1td6g0Ec) 『代替』は『だいたい』と読むはずなのに陸自ではみんな『だいがい』と言うよね。これって自衛隊語なのでしょうか? 『だいがい』?『だいがえ』とは読むな。 『大隊』と間違えないようにね。 (自衛隊板初質スレ107 762) 自衛隊に運動部っぽいのってあるの? あるよ。 昼休みとか課業外、休日に集まって練習したりとかしてる。 (自衛隊板初質スレ107 912) 自衛隊では和洋両方の便器があるでしょうか? 両方あるから心配するな。 演習といって、1週間程度、長いときには1ヶ月ほど山の中で生活することがあるけど、 当然トイレは草むらの中、穴を掘ってその中に出して埋めることになる。 ずっと洋式の人は、なれるまでかなり苦労するらしい。 その点和式なら、最初の1回さえ乗り切れば、あとは余裕でできるようになる。 (自衛隊板初質スレ107 936-937) 父兄会というものについてあまり理解できてないので教えてください 自衛官現職と予備自は隊友会で 父兄会と言う事は自衛官親族会でしょ、入隊前の壮行会を主催していたような記憶が お子さんが自衛官で基地祭とか観艦式を見に行きたいなら父兄会に入れば良いような気がする (自衛隊板初質スレ108 予備海士長 ◆0J1td6g0Ec) 父兄会というのは、自衛隊に入隊した子供を持つ親が 自衛隊を支援しようという会ですから 現役自衛官だからといって入会しているわけではありません。 (自衛隊板初質スレ108 103) スケジュール帳とメモ帳が必要になることってありますか? 自衛隊手帳とメモ帳で十分、どちらも胸ポケットに入るサイズ (自衛隊板初質スレ108 予備海士長 ◆0J1td6g0Ec) 入隊したら2ch無理なんですか 見るのは問題ないかと、ただ電子記憶媒体の持ち込みは各部隊の規則に従ってください どうしても自衛官として書き込みたいなら上司に自衛隊に関する私的意見を投稿する主旨を伝え 上司の許可を得てから2ちゃんなりブログなり雑誌やアパグループに投稿してください (自衛隊板初質スレ108 予備海士長 ◆0J1td6g0Ec) iPadに大量に漫画入れていこうと思ってるんですがそれすらだめなんですかね? たしか、携帯や音楽プレーヤー等の可搬記憶媒体はグレーゾーンです どこかの駐屯地では携帯のSDカードは抜いて使用するように、との通達があったと聞きました 今後、規則が定められると思われます たぶん禁止はされていませんが、よろしくないこと、という認識でしょう (自衛隊板初質スレ108 1LT ◆JGSDF3rpf.) 長髪はダメ~みたいなのあるんですか 自衛官は端正な容儀をします だらしない格好だと国民からも信頼されない だから髪型にいたるまで端正なものを追求します (自衛隊板初質スレ108 1LT ◆JGSDF3rpf.) 佐世保市の成人式を妨害した自衛官の処分理由について教えて下さい 威力業務妨害にあたるのかな。 (自衛隊板初質スレ108 171) 自衛隊の車両ってみんな新車みたいに綺麗だがどんな洗車してるんですか 普通に水洗いだが。 って言うか、そんなに綺麗じゃないぞ。 式典の前なんかには念入りに洗うけどね。 洗剤はママレモンだし、ワックスなんてかけない。 (自衛隊板初質スレ108 350) 外部の病院で自衛官診療証を使わずに治療を受けた場合、自衛隊はその通院した事実を知る手段はあるんでしょうか? 他の病院で保険証も無いような人間は基本的には見ませんね。現金で払ったにしても、 看護師等が職業を聞くはずです。もし、無職と嘘を言えば、犯罪ですしね。 当然そのような事は出来ません。 べつに、自衛官と答えてもそれで連絡される事はない。 実家に忘れて来てしまって今持ってないと言えばいい話。 (自衛隊板初質スレ108 405-406) 友人の名前や住所、職業を書類に書かされましたが自分が逃亡した時以外で連絡が行くことはありますか? 殉職した時とかね (自衛隊板初質スレ108 521) 一般人が制服とかを着ると軽犯罪になると聞いたんだけど通販とかで普通に売ってる簡易ジャンパーとかも着たら犯罪になる? 通販とかで普通に売ってる簡易ジャンパーなんかは、官用品ではないので、まったく問題ありません。 普段着にしようが、街を闊歩しようが、まったく問題ありません。 グレーゾーンでもなんでもないですよw (自衛隊板初質スレ108 944) 自衛隊の車両でマックのドライブスルーは利用できますか? 車高制限とかの問題がなければ使えるけど 高速利用時のSAや長距離のトイレ休憩は有りだったけど(指導されている) ドライブスルーを使ったら、ふざけるなとか職務怠慢とか書かれちゃうよ (自衛隊板初質スレ109 予備海士長 ◆u2YjtUz8MU) 自衛官が直営売店で働いていた訳ないだろ 酒保 特殊な例なんだろうけど、八戸対空射場の売店では業務隊所属のの自衛官が店員やってたぜ。 (自衛隊板初質スレ109 373,377) 自衛隊の銃器や火器を危険動物に対して使用することは許されますか? 演習中に射場以外で隊員が持てるのは空包のみ、それも銃口に 補助具をつけるので発射ガスで動物に致命傷を与えるのは難しい。 (自衛隊板初質スレ109 461) 自衛隊の車両でも、スピード違反や信号無視したら捕まりますか? もちろん、捕まりますよ。 ただし、緊急車両登録された車両が緊急運行している場合を除く (自衛隊板初質スレ109 564-565) 運転ミスで車両をぶつけたりしたら、やはり上官に怒鳴られることもありますか? 公道上での事故なら、民間人と同様に処理される 基地、駐屯地内の事故でも、個人や国の保有財産に損害を与えれば補償請求される場合もある 無事故運用記録はゼロにリセットされるし、無事故記念章の着用資格は剥奪される (自衛隊板初質スレ109 639) 自分の職種に関係ないような資格を勤務外で取ろうとした場合でも便宜図ってもらえるの? 普段は無理だな 退職直前に休みをいっぱいもらって 各種免許をとりにいくってパターンはあるけど (自衛隊板初質スレ109 794) 艦で航海中に盲腸とか病気になったらどうするんですか? 艦で処置 艦での処置がダメなら 航空機等をつかって陸に緊急搬送 (自衛隊板初質スレ109 796) 来年幹部候補生で入隊予定なんですが、PCや携帯など電子機器って持っていけるんですか? ケータイはいつでも連絡がつくように持って行かなきゃダメ。 PCは教育期間中は持ち込み禁止。ネカフェかケータイで我慢すること(ただしケータイを弄る暇はほとんどない)。 後、iPadはPCとみなされてこれも持ち込み禁止だから注意ね。 下手するとスマートフォンもアウトかもしれん。 (自衛隊板初質スレ109 934) 国外の船の中では休憩時間にオンラインゲームや飲酒はできますか? 無理だ 飲酒は場合によってはないこともない ネトゲーは無理だな (自衛隊板初質スレ109 944) 制服で外出してもいいんですね オレが居た連隊の陸曹は、夜学で国士館へ通学時には常に制服で行ってたぞ。 半袖シャツの夏服3種は一般人に制服っぽく見えないからと、上着付きの夏服1種を着る徹底ぶり。 まぁ、その人はかなりの右寄りで中隊でも要注意人物のリストに入ってたり、警務隊に目を付けられたりしてたがw (自衛隊板初質スレ109 973) 自衛隊に入って働きながら他の公務員試験を受けることは可能ですか? 受験は可能。 でも、自分に与えられた任務を全うするために、みんなが勉強している時、 その横で全然違うことをやっていたら「お前、何やっているの?」と言われるかもね。 (自衛隊板初質スレ110 25) 野外炊具で作られた食事はどのように隊員たちに配食されるのですか 各自飯盒持って集まってそこいらで食う 少し離れたところにいる班なんかは届けてもらえる事も 戦闘中の前線なら携行食 (自衛隊板初質スレ110 70) 戦闘機や戦車や輸送機に載せてもらうことはできますか 記念館や資料館、記念祭なんかのイベントに行けば乗れるよ 動いてないけど 動いてるのに乗りたければ、学生から頑張るしかないかな 偉くなればヘリなら可能性あるけどね 職種によるけど一般隊員が希望して乗るってのは聞いたことないな 自衛隊お金ないから、なんかのイベントで行くしかない たまにヘリに家族と乗ることができるイベントとかある (自衛隊板初質スレ110 981) 退官してから消防の試験受けても年齢的に大丈夫なんですが、退官前(任官2年目)に自衛官の身分で採用試験を受けるのは認められるんでしょうか? 自衛官候補生は任期満了で再就職だから、公務員試験も再就職の一つとして配慮されるよ。 前もって予定を伝えておけば問題ない。警察、消防、市役所とかよくある話。 ただ、1任期で辞めるなら、教育隊から部隊に配属になって半年で試験だから、 部隊には最初から希望と予定を伝えておくこと。 (自衛隊板初質スレ115 陸秀夫 ◆Bf5xepPT82) 候補生から一般2士で1任期2年のコースなら退職が前提ですから話はしやすいです 1年目は特に言わず自主勉強して、2年目の希望調査の時に「地元の消防に行きます」と言い 試験日程が出たら早めに知らせて休みを取れるように調整しましょう ただし休みが取れるのかと言えば今年みたいな状況になると混乱しますよね、有事なら論外です 再就職の面接ですと言えば私の場合は普通に休暇を取り帰省しました ただ自衛隊で癖がつくと消防と癖が違うから嫌がられそう 消防団の訓練ビデオをみた感想です (自衛隊板初質スレ115 予備海士長 ◆0J1td6g0Ec) 自衛隊の戦車とか装甲車が納入されるときって部隊についてから組み立てるのか、トラックで輸送してくるのか 戦車は納入の際は車体と砲塔を分離して運んで引き渡してから結合すると聞いた事がある。 装甲車はそのまま納品できるでしょ。まあ、自走なんてのは無いだろうけど。 (45 209) 自衛隊の教範が手に入るって聞いたけど、本当ですか? 何処に行けば売ってるんでしょうか。 自衛隊の教範は情報公開法で情報を請求すればある程度の物は入手出来ます、 手数料が少し高いですが。 (54 806) 直立不動で銃構えて立って自衛隊員の銃触ると射殺される? 態度次第では警務隊の方が飛んできて警察に引き渡される可能性はありますが さすがに即射殺までは行きません (58 845) 自衛艦 自由に写真を撮って構わないでしょうか 自由に撮ってかまいません。日本には撮影を制限する法律はありませんから。 倫理的にも何の問題もありませんよ。 警官から職務質問をされることはあるかもしれませんが… 撮影自体には何の問題もありません。 (62 299) 基本的には問題ない ただし、米軍基地なんかで基地内を撮影することに神経尖らしてるとこ があるので、注意。 以上、日本国内では、ね。 海外では国にもよるが、下手すると逮捕されるので素人にはオススメできない。 (62 300) 自衛隊の四次防案の一つに、DDAの短距離艦対艦ミサイルと、DDKのOH6A改対潜ヘリという記述が見受けられました。 どのようなものかご存知の方はおられるでしょうか? 四次防の時代ですから、初期のスタンダードくらいではないか、と推定します。 後、OH-6A対潜ヘリについては、イタリアのBredanardliが、1974年からHughes H-500をLicence生産 していた時に、そのバリエーションとして、NH-500C ASWと言うのがありました。 Spainとか台湾で実際に使われています。 (314 眠い人 ◆gQikaJHtf2) 射撃訓練中に突発的に発狂した仲間に撃たれて死んだ、という人がいたそうですが? 山口事件ね。 1984年、山口市の山口駐屯地内の射撃訓練場で、射撃訓練中に突如隊員1名が 他の隊員に対して自動小銃を乱射した。 4名が重軽傷、うち1名は搬送先の病院で翌日死亡した。 撃った隊員は射撃場からジープで銃を持ったまま逃亡したが、その日の夕方には発見されて逮捕。 供述が一見マトモなようでいて変だったので、精神鑑定に回されてその結果「重度の鬱病のために責任能力がない」と して起訴はされず、懲戒免職の上で精神科の閉鎖病棟へ収監された。 その後どうなったかは不明。 この隊員は一回問題行動を起こして自衛隊を退職して再度入隊した、という「前科」があって、事件のかなり前から 「言動がおかしい」とされていた。 直属の上司はこの事件を苦にして「自分の監督責任だ」として後に自殺。 結果的には犠牲者2名、ということになるか。 (665 200)
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3361.html
爆発の直撃を受けたジョセフは朦朧とする頭を揺り起こす。攻撃が来ない。では奴は死んだのか? 周囲を見回すと、それはいた。倒れているデモニアックは自分同様意識を失っているのか、動く様子はない。 止めを刺さなければ。この機を逃せば勝ち目は薄い。XATの到着までも、そして倒されるまでにも大勢の人間が死ぬ。 身体を起こすと、全身が軋む。腕を動かす度に激痛が走る。それでも、剣を支えにして立ち上がる。 一歩を踏み出した瞬間、突如デモニアックが跳ね起きた。そしてジョセフに背を向けて走りだす。その先には、爆発によって空いた穴。 流石に状況の不利を悟り、逃げるつもりだ。現状では向かってこられるよりも性質が悪い。 ジョセフも痛みを堪えて追う。敵も相当のダメージを負っているのか、走るスピードは随分と遅いが、それでもジョセフよりは速かった。 「エレア!!」 ジョセフは声を張り上げる。ある種祈りを込め、この声が届く範囲にいてくれることを願いながら。 それに呼応して遠くエンジンの唸りが轟いた。 しかしまだ足りない。デモニアックは既に壁の穴から外に飛び立たんとしていた。 その時、ガルムのエンジン音とは別に、独特の風切り音。 それはセッテのブーメランブレード。いつの間に目を覚ましていたのか、ともかくジョセフの先へ回りこみながら、ブーメランはデモニアックを猛追する。 そしてデモニアックが空へと跳んだ瞬間、ブーメランはその両足を刈り取った。 これまで何度となく防がれた攻撃。それは敵が逃げに転じた時、初めて功を奏した。 デモニアックは空に放り出され、もがく様に姿勢を崩す。 ジョセフは足を止めない。飛行ができるなら、あの状態からでも飛ぶかもしれない。 ガルムの咆哮が近づく。一瞥したそれは戦闘形態でない、通常のバイク。ガルムはジョセフと同化することで、初めて戦闘形態を解放できるからだ。 融合している暇はない、その間に態勢を立て直される。 方法は幾つもない。いや、一つしかない。 「エレア! 俺を飛ばせ!!」 意図を汲み取ったのか、ジョセフの背後でガルムが加速。そしてデモニアックを追ってジョセフも跳ぶ。 計ったように正確なタイミングで、足裏にガルムが衝突。ジョセフを高々と空へと打ち上げた。 ガルムを蹴って跳躍し、剣を持った右手を振り被るジョセフ。その段になって初めて気付くことがある。 (距離が足りない……!) セッテが敵を減速させ、体勢を崩した。 ガルムがジョセフを加速させ、距離を縮めた。 それでも後わずか、ジョセフの剣は届かなかった。 当然、足場もない空中で移動する術などない。翼も魔力もないこの身では。 このままではデモニアックの逃走を許すばかりか、墜落する最中を光線で狙い撃ち。 この高さで受け身も取れず叩きつけられればどうなるか。たとえブラスレイターであっても死は免れない。 ほんのわずかの距離が果てしなく遠い。 自分はここで墜ちて死ぬというのか。彼――マドワルド・ザーギンにも届かぬまま。 あの男、ザーギンはブラスレイターを優れた者、選ばれし者と呼ぶ。しかし、そんなものはまやかしだ。 ブラスレイターとデモニアックに然して違いなどない。共に人の輪から外れ、神に拒まれた者。 信じている。ブラスレイターとデモニアックを隔てる距離、それは単なる位階などでは決してない、と。 違いがあるとするならば、それは意思。 思考でも本能でもなく、悪魔に身を堕としても祈りを捧げる心。 もしもその意思が残っていたならば、デモニアックとて埋まらない距離を埋めようとするだろう。それがブラスレイターとの距離であれ、人間との距離であれ。 そして、それを可能にするものが意志。 どれほど過酷な世界であっても、生きる価値を見出すもの。旅を止めぬ理由。 魂が研ぎ澄まされる。 衝動が強く身体を突き動かす。死ぬわけにはいかないと叫んでいる。 断じて死を受け入れることはできない。 この身に成さねばならない遺志がある限り。 故に埋めてみせる。この距離も、ザーギンまでの距離も。 力をみなぎらせ、ジョセフは身体を反らせる。右手に剣を握り締め、全身を限界までしならせた。 「おおおおおお!!」 雄たけびを上げ、極限まで溜めた力を解き放つ。 渾身の力で振り被った剣を振り抜く。 ジョセフの身体が縦に回る。ヨーヨーのように小さく、正確に回転することのみに意識を集中させる。 一度は空振り。しかしデモニアックが振り向くより僅かに速く、回転を重ねた二太刀目。 蒼白い光の刃はデモニアックの身体を肩から脇へ一閃。強靭な肉体を袈裟切りに両断した。 距離は埋まった。埋めたのはブラスレイターの能力ではなく、紛れもなくジョセフ自身の意志によるものだった。 ※ 誰もいない地上で一人、ディードは佇んでいた。見上げるビルでは激しい戦闘が続いている。 指をくわえて見ているしかない自分が悔しかった。だからといって、どうすればいいのかもわからない。 どちらが勝っても辛いことにしかならないのならば、いっそここで目を背けていたい。 やがて一際大きな爆発の数秒後、上空に影が飛び出し、それを追ってもう一つの影が。 それは漆黒の影。前者よりも明らかに濃い影は単に逆光によるものではなく。 戦闘機人の優れた視力は、起きたことの全てを脳に焼きつける。たとえそれが望まない事実であっても。 追いついた黒い影は一方の影を切り裂き、二つに分かたれた影は動きを止め、落下。同様に落下する漆黒の影には楕円形の物体が高速で接近し、急激に落下速度を緩めた。 「オットー!!」 高速で路面に叩きつけられたのは、かつてオットーだったもの。ディードはその傍らに駆け寄り、改めてその姿を確認した。 転がっているのは、右手と顔だけを残した無残な怪物。断面は組織の崩壊が始まり、塵に変わっていく。 オットーは息も絶え絶えに、何かを求めて手を伸ばす。 あれだけ猛威を振るったデモニアックが、それでもディードには酷く哀れに思えた。 「オットー……オットー……!」 掛けたい言葉は山ほどあるのに、言葉が出てこない。出てくるのは涙ばかり。 代わりに、伸ばした手をきつく両手で握るが、その手すら、自分の手の中で崩れていく。崩壊を止めようと力を込めても、弱弱しく反応を返すだけ。 「あ……ああ……」 オットーが、彼女の存在が指の隙間から零れていく。 零れた塵が風に流され消えていく。 痕跡一つ残さず、己が半身が消え去ってしまう。 共に生まれ、短い間とはいえ共に生きてきたオットーが死ぬ。たったそれだけの事実で、身体の半分が引き裂かれるような痛みが走る。 この気持ちを例える言葉は何だろう。こんなに強い感情が自分の中にあるとは思わなかった。 手の中の感触が消え、塵となって崩れ落ちた時、ディードは深くその感情を理解した。 それは理解した瞬間に爆発した。 その感情の名は悲しみ。 「オットー!! 行かないで、オットー!!」 既に首だけしか残っていないオットーを抱き締めるディード。頬を伝う大粒の涙が、血液すら涸れた皮膚をわずかに潤す。それでも崩壊は止まるはずもなく。 何か言ってほしい。できるならもう一度、目を見て名前を呼んでほしい。でも、それは無理だと心のどこかで理解している。 ディードは自分の身体で包みこむようにオットーを抱えた。 「ごめんなさい、オットー……私何もできなくて……!」 これが目を背けてきた代償。だとすれば、どうすればオットーを救えたというのか。 両手は自然と額の前で組まれ、地面に這いつくばる姿はまるで懺悔するかのよう。 せめて彼女の全てが消えてしまわないように。 冷たい風に流されてしまわないように。 彼女の存在した証を守ろうと、ディードは震えながらオットーの名前を呼び続ける。しかし、祈りが届くことはなかった。 「ディード……」 やがて胸に当たっていた感触が完全に消える。 その直前、オットーの声が聞こえた気がした。 真実はわからない。声はたちまち風に流れて消えてしまった。 ディードは、ただオットーの残滓にすがって嗚咽する。 そして丸めた身体を更に丸め、ほんの少しでも逃すまいと必死に塵を掻き集めた。 彼女の為に自分ができることは、もうそれしかないから。 それだけが唯一遺されたオットーの欠片だったから。 オットーより遥かに遅れて、ディードの前に降り立ったのは、ウェンディに手を掴まれた黒のデモニアック。 二人は塵を集めるディードを見ても何も言わない。ディードも、身体を丸めたまま動かない。 動けばオットーが風に流されてしまう。濡れた頬を冷やす風に、これ以上オットーを曝したくなかった。 歩み寄るウェンディは泣き出しそうな表情、デモニアックはもとより表情など読めなかった。 「ウェンディ……」 「ディード……」 「何か……オットーを入れるものを……」 淡々とディードは言う。その声にはまったく感情が籠っておらず、自分でもそのことに驚きもしない。どうやらすべてが抜け落ちてしまったようだ。 ウェンディは無言で離れると、しばらくして戻ってきた。 「ディード……これ……」 ウェンディが差し出したのは、小さな金属製の菓子箱。そこらに散乱した物から適当なものを見繕ったのだろう。 キラキラと安っぽい外装は、光の反射で見る角度によって色が変わった。 ウェンディも手伝って、無言で塵を掬い取っては缶に流し込む。座り込んだ二人はどちらからともなく、順番にそれを繰り返す。 黒のデモニアックの立ち会いの下、二人だけのオットーの葬儀は粛々と行われた。 塵を集めながら、ディードは思った。何故自分はこんなことをしているのだろう。 戦闘機人として生を受けた自分、ドクターの為に死ぬならそれでいいと思ってきた。でもこれは違う。こんな終わりは間違っている。こんな死は誰の為にもならない。 こうしたのは誰だ? そもそも何が間違っていた? 分からない。確かなことは、この気持ちを、奪われる悲しみの報いを、誰かに受けさせなければならないことだけ。 すべてが抜け落ちた空虚な胸に小さな炎が灯る。それもまた、これまで感じたことのない感情だった。 やり場のないこの感情を、どこかに吐き出さなければ気が狂ってしまいそうだった。 あの悪魔に、オットーを殺した悪魔に叩きつけてやらねばならない。 この憎しみを。 初めて生まれた感情を育てながら、ディードは表面上は淡々とオットーを集める。震える手の理由は、もう悲しみだけではなかった。 最後、塵とも砂埃ともつかない一つまみを入れて、ディードは缶に蓋をする。気づけば、隣にトーレとセインが立っていた。 顔を伏せたディードは幽鬼のように立ち上がる。虚ろな瞳は何も映さず、その手に握るのはオットーの入った缶ではなく、双剣ツインブレイズ。 自分はまだ、もう一つの弔いをしなくてはならない。 湧き上がる殺意は極力抑えたつもりだった。直前まで気取られず、確実に仕留める為に。 だらりと垂らした腕を跳ね上げ、地面を蹴ろうとした瞬間、背後から羽交い締めにされた。 「駄目ッス、ディード!!」 捕らえたのはウェンディ。 何故邪魔をするのか、彼女なら分かってくれると思ったのに。共にオットーを弔った彼女なら。 「放せ!!」 「こいつを殺っても何にもならないッス! それにあたし達じゃ勝てない!」 何度も何度も、肘をウェンディの腹部に叩きこむ。苦しげな呻きが聞こえたが構うものか。それでも掴む力は強まりこそすれ、弱まることはなかった。 デモニアックは微動だにせず、トーレがセインを振り解いてディードの前に立った。 立ち塞がるトーレの左手が動いたかと思うと。 パァンと乾いた音が響いた。数秒遅れて頬の痺れが伝わり、殴られたのだと気付く。 「子供の駄々に付き合っている暇はない。大人しくしていろ」 トーレは冷たい声で言い捨てると、デモニアックの方に向き直った。 「ドクターがお前と話したいそうだ」 それきりトーレはディードを一瞥もせず、会話を始める。完全な部外者扱いだ。 ディードは抵抗の意思を挫かれ、その場に立ち尽くす。オットーの仇討ちなど意味の無い些事だと姉に言われたことが、どんな説得や説教よりも気力を奪った。 張られた頬がじわりと痛い。涸れたと思った涙が再び溢れ出す。 ディードは崩れ落ち、顔を覆うと、声を殺して泣いた。オットーの死を嘆いているのは自分だけなのかもしれないとさえ思った。 自分がどれだけ叫ぼうと、この場ではさざ波のようなもの。邪魔にならないよう、独りで泣くしかない。それが酷く惨めで、堪らなく悔しい。 そっと肩に手が乗せられる。ディードが振り向くとそこには、同様に歯を食い縛り、顔をくしゃくしゃにして泣くウェンディの顔があった。 ※ 空中に浮かんだモニターに男の顔が映った。ジョセフにとっては初めて見る技術だった。 「初めまして、私はジェイル・スカリエッティ。彼女らの製作者、管理責任者、まあ父親だと思ってくれればいい」 胡散臭い男、それがスカリエッティの第一印象だった。顔に妙に薄っぺらい笑みを浮かべた白衣の男は、ジョセフの姿を見ても眉一つ動かさない。 「この度は、私の娘が大変な迷惑を掛けた。彼女はオットーと言って、君に斬りかかったディードとは双子だったんだよ。 いつも一緒で、とても仲が良くてね。残念なことだ……分かってやってほしい」 人間の姿だったなら、表情の変化を隠しきれなかった。斬ったデモニアックの身の上を聞いても無表情でいられるほど、ジョセフは割り切れてはいない。 この男はおそらくそれを知っていて、揺さぶりをかけている。なんのつもりかは分からないが。 「と……余計なことを言ったかな? 君には関わりのない話だった。それでどうだろう。 詫びと言ってはなんだが、君を私のラボに招待したい。色々と話を聞かせてほしい、君さえ良ければ」 「断る……」 ジョセフが答えに迷うことはなかった。この男は信用できない。 ディード、彼女にとっても、自分が招待されるなど望まないだろう。 返答に対し、スカリエッティはジョセフの予想外にあっさりと引き下がった。 「そうか、残念だが仕方ない。こちらも来客中ではあるし。しかし、せめて名前くらいは聞いてもいいだろう?オットーの父親として」 「ジョセフ……ジョブスン……」 「ありがとう。それではまたいつか会おう、ジョセフ。君達もご苦労だった。ただちに帰還してくれ」 通信が切れると、周りには新たに五人、見たことのない少女も二人いる。九人の戦闘機人は一様にジョセフを取り囲んでおり、いくつかの視線には明らかな敵意が込められていた。 「ドクターのご命令だ。戻るぞ」 トーレが言うと、他の少女達もそれに倣う。 彼女、トーレは他の姉妹に分からないよう、小さくジョセフに一礼して去った。 しかし何人かはまだ残ってジョセフを睨んでいる。当然、ディードもその一人。 ジョセフは少し逡巡した後、目の前で変身を解き、人間の素顔を見せた。 全員が目を見張る。ディードも同じく目を見開いていたが、すぐにその目は眇められ、 「ジョセフ・ジョブスン……その名前と顔、忘れない。絶対に……!」 そう言い残して飛び立った。重々しく掠れた、それでいて力強い声だった。 その瞳は例えるなら氷を内包した炎。激しいだけの怒りとは違う、静かで冷たい憎しみを孕んだ炎。 ディードが去ると、二人の赤毛の少女もそれに続いた。 「ジョセフ、どうして名前なんて名乗ったの。なんで素顔を晒したのよ」 「見ていたのか」 隣に停まったガルムからエレアが問いかける。露骨に不機嫌そうなエレアにも、 ジョセフは憮然として答えることはしなかった。 「あれでせめてもの償いのつもり? あの男の顔が娘の死を悼んでいる顔に見えたとでも?」 「別にあの男に対してじゃないさ」 「じゃあ、あの娘かしら? ジョセフ……あなたは間違ってないと思うけれど」 償う術などない。詫びるつもりもない。まだ死んでやることもできない。ならば仇の顔と名前くらいは知っていてもいいだろう。 間違っていないとエレアは言う。だが、あの目を見て、どうして自分が正しいなどと言えようか。 ようやく遠くからサイレンが近づいてきた。いつだって救いの手は来るのが遅過ぎる。だからといって、自分がそうであるとは口が裂けても言えない。 陽光に照らし出されるのは、横たわった死体と破壊された街。一台のバイクが遠く離れていく。それが去った後には、もう動くものは見当たらなかった。 XATの到着までに終わったことは、果たして良かったのか、悪かったのか。たぶん良かったのだと思う。 彼女達が去った方角を見つめるジョセフの目は、深い哀しみを湛えていた。 「……本当は泣きたい気分なんじゃなくって?」 「行くぞ」 エレアの言葉を冗談と受け取ったジョセフはガルムに跨る。襟首から自動で装着されるヘルメット。 それですべての音と感情を遮断してジョセフは前を向く。 そんなジョセフにエレアは呟いた。どこまでも不器用だと呆れながら。 「まったく……美しくないわ」 ※ 「恨みというのはいつ買うかわからん。たとえ正しい行いをしたとしてもだ」 時計は13時ちょうど。訪ねてきたシグナムの第一声はそれだった。 ドアに背中を預けた彼女は、言葉を尽くすというのは性に合わんと言いつつ、普段よりよほど饒舌だった。 「私達は自分の仕事の為、市民の安全を守る為に融合体を屠ってきた。だが、元を辿れば融合体も同じ人間。 殺せばそれを悼み、我々を恨む者もいる。それでも私は剣を収める気はない」 もしもティアナが、融合体になった姉や父が殺されたなら、自分はそれでも冷静でいられるだろうか。まったく恨まずにいられると断言はできない。 「融合体に関しては今も対策の研究がなされている。感染者を治療する方法は無いか、本当に殺すより他に手段がないのか、と。 だが、今危機に瀕している人間に、それを待てとはいえないだろう。ならば斬らねばならない」 「……だからティアも同じだってことですか?」 「お前にそう思えと言ったところで、できるものでもあるまい。ティアナも融合体も市民も命の重みは同じ、と言ったところで納得はできん」 しかし、と加えてシグナムは目を覗かせる。 今朝方見たなのはの目と同じ、確かな決意を秘めた視線は自分にはないもの。 「だからといって、綺麗事を否定して開き直った瞬間に我々の戦いは私闘になり、立ち行かなくなる。私もお前も、そういったジレンマ、一言でいえば業を背負っているということだ」 「業……」 「そこを考えず、二人を救いたいとのたまったところで耳を貸す者はいない。それだけは覚えておけ」 最後に、喋り過ぎた、とだけ言ってシグナムは歩き去った。 立ち尽くしたスバルはシグナムの言葉を反芻する。 シグナムの言うことは至極尤も、それでもスバルには割り切れるものではなかった。 融合体も元は人間であり、家族もいれば友人もいる。そもそもが死体でも、最近はそうとも言い切れない。生者がなる可能性も十分にあるのだ。 融合体の気持ち、周囲の感情。これまでは、なるべく考えないようにしてきた。その立場に立ってしまえば戦えないかもしれないから。 もっと考えておけばよかった。きっとシグナムもなのはも、自分なりの答えを出していたのだろう。 立ってみて初めて分かる。 これは――辛い。 スバルはベッドに寝転んでいた。何をするでもなく、何をしていいかも分からず。 眠る気にもなれず転がっていた時、ドアが小さくノックされた。 「スバルさん、キャロです。今いいですか?」 「うん、いいよ……」 覗き窓を見ても、姿はない。背が足りないのだろう。故にキャロの表情を窺い知ることはできなかった。 「あの……さっきエリオ君のお見舞いに行ってきました。2,3日は入院ですけど、すぐに退院できるそうです」 「そっか。良かった……じゃなくて、早く回復するといいね」 「はい。それで、あの……ティアナさんのこと、話を聞いてきたんです」 「ティアの……?」 「あの日とその前日に何があったのか、何か変わったことがなかったかを、看護師さん達に。……聞いてくれますか?」 自然と身を正すスバル。ティアナの身に起こった出来事、彼女の本心。それを知る為にはどんな小さなことも聞き逃す訳にはいかない。 深呼吸をし、緊張する胸に手を当てて答えた。 「うん、お願い」 「ティアナさん、スバルさんが来るまでは普通だったそうです。それが、夕食の頃から様子が変ったって言ってました。塞ぎこんで、何も話そうとしなかったと……」 「でも、あたしが言った時は普通だった。ううん、むしろ機嫌良さそうだった」 入院して以来、あれほど上機嫌なティアナを見たことはなかった。ただ一つ変わったことと言えば、クロスミラージュを持ってくるよう頼まれたことくらい。 あの瞬間だけは、どこか寂しそうに見えたのを覚えている。 「なんでもいいから教えて下さいって言ったら、スバルさんが帰った後、病室の前で世間話をしたらしいんです。スバルさんや私達がいつも傷を作って大変そうだって」 「え……」 「私達、ティアナさんの前では疲れてても、怪我してても元気そうに演技してましたよね。心配させないようにって。それがティアナさん、ショックだったのかも……」 それはスバルがティアナの前で重ねた嘘。だが、この瞬間キャロに指摘されるまで、それが問題だとは考えてもみなかった。 司令塔だったティアナが抜けてからというもの、出動、訓練共に三人は動きに精彩を欠き、大きなものではないが、ストレスや疲労は蓄積され始めていた。 それをティアナに気取られないよう、最初に取り繕うことを始めたのはスバル。エリオやキャロもそれに倣い、いつしか全員が嘘を吐く形になってしまった。 共通していたのは、心配を掛けたくないという思い。なのに、今になって急速に罪悪感が顔を覗かせる。 「でも、そんな些細なことで……」 「些細なことですけど、でも……私はちょっと分かる気がします。自分がちゃんと役に立ってるのか、ちょっと前まで不安になってたことがありました。 私は後衛で、傷つくのはいつもエリオ君やスバルさんばかりで……」 キャロの存在は必要不可欠であるが、その成果は目に見える形では分かり辛い。スバルもキャロが思い悩んでいたことは知っていた。その時は気付いてやれたのに。 「ティアナさんは、ああなっても役に立ちたかった。実感が欲しかったんじゃないでしょうか。自分には心配くらいしかできることがないから……私の勝手な憶測ですけど」 もうしそうだとしたら、スバルのしてきたことはすべて裏目だったことになる。 毎日、不必要なまでに順調さをアピールしていた。 心配するティアナの言葉をいつも流してきた。 ティアナの気持ちも考えずに、何十回と笑顔で疎外感を与えてきた。 それが彼女の為だと信じて。 相槌が返ってこないことで不安に思ったのか、キャロが慌てた声で言った。 「でも、これが正しいとは限りません。融合体になった理由は全然分かってませんし……。私にはティアナさんがそこまでショックを受けるとは……」 「キャロ……なのはさんに何か言われた……?」 キャロを遮って、唐突にスバルは話題を変えた。もうこれ以上、このことで会話を続けたくなかった。 キャロの前で自らの罪が暴かれるのが恐ろしい。そして、それを恐ろしいと感じることが情けなかったから。 「え、はい……明後日にはXATにティアナさんとヴァイス陸曹の手配が回る。その手で二人を殺すことになったらどうするかって……」 やはりなのはは、キャロにも同様の課題を出していた。エリオは入院しているからどうか分からないが。 本当は聞くべきではなかった。相談する内容ではないし、聞けばなのはに提示されたルールを破ることになる。 それでも、スバルは訊ねずにいられなかった。もしもキャロがティアナを救いたいと言ってくれれば。ほんの少しでも光明があるならば、自分も立ち上がれるかもしれないと。 「キャロは……どうするの?」 「正直分かりません……明日もう一度病院に行って、他に何か聞けるか試してみるつもりです」 「そっか……。ごめん、少し一人で考えさせて……」 互いの顔が見えなくて良かった。心底、スバルはそう思っていた。 平静を装っても、声の震えは隠せない。それは落胆と恥ずかしさによるもの。 キャロは手がかりを掴みかけている。少なくとも、手段すら分からない、分かってもままならない自分とは違う。 顔は見えずとも、スバルの様子を感じ取ったのだろう。キャロは、失礼しますとだけ言うと、静かに帰って行った。 なのはから突きつけられた選択。ティアナの真実。 思考の迷路に迷い込んだスバルに道を示してくれる者はいなかった。 「分からない……」 スバルは一人呟く。何が分からないのかも分からないほど、すべてが分からない。 スバルは再びベッドに寝転がっていた。仕方がない、それしかすることがないのだから。 目を閉じて、自分の世界に入る。ネズミ色の天井と儚い明りは見つめていると不安を煽られるからだ。 狭い独房では、自分の声も想いも全部跳ね返ってくるような錯覚に陥る。唯一外と繋がる覗き窓も、人が立たなければ無いのと同じ。 『彼女の気持ちが分からないのは、彼女の気持ちを理解しようとしていなかったから』 どこからともなく、不意に声がした。それは心の声、誰かに責められたいという自己満足が生んだ幻影だった。瞼の裏に浮かぶ声の主は、スバルと同じ顔をした分身。 「あたしはティアを一人にしたくなかった。傍にいて、笑っててほしかった」 『その為に吐いた嘘が彼女の孤独を助長した』 「本当は分かっていた。たぶん、キャロの言うことが正しいんだって」 『彼女は全てを失ったものと受け入れ、緩やかに、穏やかに諦める道を選びかけていた。それは薄々感付いていたはずなのに』 「裏切られたって思ったんだ、きっと」 『プライドの高いティアなら、そう思ってしまう自分が悔しいと思う……』 「つまりそれは……」 『全部あたしのせい……』 言葉を紡ぐごとに罪が浮き彫りになっていく。 最後の台詞は自分のものか、幻影の物だったか。スバルにも判断が付かなかった。 「あたしは、どうすればよかったんだろう……」 幻影は何も語らない。 それは欺瞞と偽善で凝り固まった自らの鏡像。スバルの答えられない問いに、答えられるはずがなかった。 『あの日、病院でも間違いはあった。彼女のことを顧みることもなく、見ていたのは自分ばかり』 「そんなことない……あたしはただ、ティアに謝りたかっただけ……」 『それが間違い。病院では己の贖罪を優先し、その結果彼女は罪を犯した。雨の中を探しても、事実に目を背け、求めていたのは都合のいい真実』 「……本当にティアを思うなら、首を絞める手を振り解いてでも、ティアの傍にいればよかった。どんな手を使っても、融合体になったティアを探すべきだった」 一つ一つ、答え合わせは続き、幻影はここぞとばかりに饒舌にスバルを責め立てる。 終わらない自己採点。それは、ある意味では自傷行為に等しい。最初から結果は落第だと分かっていても、せめて自身を痛めつけなければ、罪の意識に耐えられそうになかった。 朝のなのはとの会話を思い出す。 『他の融合体は殺しておきながら、仲間だったら助けたい。それは残酷じゃないの!?』 それに対して自分の反応はどうだったか。 『それはおかしいですか!? あたしは今もティアを仲間だと思ってます! たとえなのはさんにとって、ティアがもう融合体でしかなかったとしても!!』 感情に任せて酷いことを言ってしまった。なのはを怒らせてまで啖呵を切っておいて、何一つティアナを理解していなかったのは、仲間と思っていなかったのは自分の方。 それどころか、傷ついた彼女を一番追い込んだ。 いつもティアナに鈍感だの馬鹿だのと言われていたが、まったくその通り。救いようのない大馬鹿だ。 何としてでもティアナを救いたい。キャロが来るまでは、スバルも薄々ながらそう考えていた。もしそれが、管理局に背くような行為であっても辞さないつもりで。 今、その考えは大きく揺らいでいた。 ティアナから視力を奪い、夢を奪い、誇りと僅かな拠り所すら奪った。 無自覚の罪。これほど性質が悪いものはない。 おまけにそれが彼女の為だと思っていたのだから笑わせる。 こんなことでティアナを救えるはずがない。そんな資格があるとは到底思えなかった。 「ティア……あたし、もう……どうすればいいのか分かんないよ……」 声に乗せて放った迷いは、厚い壁に阻まれて宙を漂う。 行き場を失った想いの残骸が閉ざされた室内を埋め尽くす。 自分自身に押し潰されたスバルは、逃げるようにベッドの上で背中を丸めた。 現在時刻17時40分。 スバル解放まで残り、約16時間20分。 予告 虚ろな瞳が映すのは、温かかった昨日と灰色の壁。救いを求める子羊は、己の形すら見えていない。 第4話 慰めの対価 使命と願望の狭間から生まれ出でた物は、果てなき試練への片道切符。 前へ 次へ 目次へ
https://w.atwiki.jp/maikuragunzibu/pages/533.html
Welcome to the kingdom of Shiden KING TOYから絶賛高評発売中!! 最近作ったもの 小火器。多用途機器まで 目次-MENU- 国家情報 王家 国家状態 政治 王立新聞 軍事力-Military- 陸軍(Shiden Loyal Army) 海軍(Shiden Loyal Navy) 空軍(Shiden Loyal Air force) 戦略宇宙軍(Militly Space Air Force) 国境警備軍(Border guard) 多用途機器 輸出 歴史 同盟国一覧 企業一覧 連絡先 コメント 本日訪れた外交官の人数: - 最終更新日時:2021年02月12日 今までに訪れた外交官の人数: - 王国ニュース[紫電国防省検閲済み] 2021年02月12日陸海空軍統合司令部準備室設立へ 多様化する時代、陸海空軍での連携を密とするため準備室が設立された。室員の構成は陸:海:空=4 3 3 現在の主な活動は統合へ向けての関係各所との調整や要項の制定、海外部隊への視察など 12個連隊を解体へ 近年の情勢や軍備の必要性について議会は軍縮の意向を示している。今回は12個連隊が解体されるようだ。 解体に向けて準備が進められており、既に3個連隊は軍旗が焼失された。 5個連隊を予備役師団へ 2020.4.14 近年の情勢や軍備の必要性について議会は軍縮の意向を示している。 近日軍縮に関して採決が取られるようだ。 南西の隣国に対し国境へ部隊増強。我が国、欧州平和を主張3/11 国防省発表 今日午後12時00分に国防省は南西の隣国(通称A国)の国境に日本派遣軍からブラザーズ旅団と混成旅団が、リビア派遣軍からは一個師団が編入された。 このような国境の軍備を拡大した要因は、現在でも続くA国での泥沼化し解決に至っていない紛争が大きな理由である。紫電国防省の調べでは既に死傷者の数は両陣営合わせ10万名以上に膨れ上げっているとみられ、これ以上の長期化は彼らの紛争問題に対する解決への取り組みの姿勢を疑うところである。 このまま泥沼の内戦は続き、仮に終結したとしても国内は荒れ果て残ったのは行き場を失った兵士ばかりで復興のため、裕福な土地や工業地帯、財産を求める可能性が高いと我が政府は判断した。 そのようなことが無いようにするため我が政府はこれ以上長引くようであればこちらも積極的自衛のため手段を講じる必要があると発表した。 既に国境には数多くの師団が到着しており、空軍による領空侵犯をしない範囲での国境の偵察任務を行っている。空軍の情報によれば国境には警備部隊は多少いるもの上空は警戒の飛行隊すら来なかったそうだ。 LB*に集積される第一機甲師団の車輛 *LB Logistics Base 国境付近で警戒任務を行う我が航空隊 在日紫電軍、大三本帝国から撤退2/20 我が紫電政府は情勢を鑑み日本列島から撤退することを決定した。 既に構築済みの陣地や施設、持ちは運べない兵器は爆破されるようだ。 新型戦車、200輌導入を決定2/9 新たに紫電陸軍機甲部隊へ新型戦車が導入された。この車両は以前から各国数社によってトライアルが行われており、。それが最近になって制式採用が決定した。 搭載砲は驚異の190~316弾頭18~60装薬戦車砲でとても高価である。そのため当初予定していたmk7を総入れ替えしての制式採用は見送り、200輌前後のみの納入で商談がまとまった。 予定では第1~3戦車連隊に配備される予定となっている。 在日紫電軍、三本の要請により治安出動へ1/23 キャンプ・サンボンから各地へ展開する紫電軍 海外派遣軍司令部の情報では昨日未明、三本帝国内で内乱が発生。現在混乱が起こっており、暴動や窃盗などの犯罪が横行している。また、大三本政府が対トラキア・ローマ政策の一環で小火器、弾薬を分配してしまったことも治安を悪化させた一因だとみられる。 これに対し大三本政府は目下の反乱勢力への対応で精一杯であり、国内の治安回復までは手が回らない状況である。そのため我が紫電軍は治安出動の要請を山田浩一内閣総理大臣から受け取った。 在日紫電軍総司令官の何某海軍少将はワルシャワの許可を経て23日0300時命令を下達。第21独立混成旅団が出動した。 国立中学校を警備する紫電軍 軽戦車と歩兵の行進。日本には我が戦車隊は展開していない。なぜ戦車部隊がいるのだろうか? 日本列島で演習を開始1/21 我が国は日本で現在合同演習を行った。参加したのはブラザーズ戦闘旅団で精鋭部隊である。 世界に我が国の練度を知らしめてほしいと陸軍省広報官(少佐)は述べた・ 国際法や倫理観はないのだろうか?1/11 ヒトラント軍による虐殺はいつまで続くのだろうか。彼らには国際法や倫理観はないのだろうか? 私はこの虐殺に遺憾の意を表明する。 トラキア・ローマ人義勇兵連隊創設へ01/07 国防省発表によると、紫電陸軍では来たる有事に備えて様々な対外活動を行っている。中には海外軍事組織との交流も活動範囲に入っており、以前から友好国に交渉を図り数か国が協力をしてくれた。その中の一つがトラキア・ローマ帝国である。かの国は以前から軍事的交流があり、軍備も目を見張るものがある。また、近年緊張化する地中海問題にも深くかかわっておりリビアで活動している我が軍としても是非とも連携したいという目論見があった。その一環として初期の段階から計画にあった外人部隊創設が今回行われた。 今回創設された連隊は兵科が歩兵の通常連隊である。連隊長には欧州大戦の英雄であるオットー・リゲル大尉(現中佐)であり戦闘に投入されれば一番の戦功を立ててくれるだろう。義勇兵はトラキア・ローマ政府後援の元、現役、退役軍人から募られ3000人もの人々が志願した。兵から将校まで幅広く採用しており、4年の兵役を務めたものは紫電の永久住民権が付与される。現時点では部隊内での言語はラテン語、ギリシア語、英語が主流であり、将校や通信部隊などの隊員は他部隊と連携するため英語、ポーランド語を喋れられるようになっている。最終的には部隊内の公用語をポーランド語にしたいため現在は目下ポーランド語、英語を随時教育中である。 今回の義勇部隊のほかにも計画中であり、近いうちに新たな部隊や活動が始まるだろう。 義勇兵は一般兵と比べて制服が特殊である。ワインレッドのベレー帽は義勇兵のトレードマークである。部隊章は赤と黄色である。 国防省、在日紫電軍縮小を表明1/3 国防省は近日中に在日紫電陸軍第4ブラザーズ戦闘旅団を内地に撤退させる旨を発表した。現在東アジアは緊張状態にあり無駄に緊張状態を高めるのは得策ではないというのが上層部の結論なのであろう。 新年の観閲式を開催01/03 昨日の1月2日に首都ワルシャワで毎年恒例の観閲式が開催された。観閲式の総責任者である第10師団のヤルゼンスキ陸軍中将の号令を元に陸海空宇宙軍の精鋭が威風堂々と首都を行進した。 開催の祝辞では国王陛下自ら新年の喜びと今後の紫電安泰について述べられ出席した臣民は今年一番の歓喜を上げた。 観閲では戦車から歩兵までのあらゆるものが参加しており、空軍は新型戦闘機であるP-30戦闘機5機などを含めた計120機が参加した。だが、海軍は軍の特質上行進以外の術を持たずほかの部隊に比べ見劣りするものとなってしまった。 今回の観閲式には去年創設されたばかりのワルシャワ旅団隷下ワルシャワ宮殿衛兵連隊(旧第一近衛歩兵連隊)が参加し、異様で煌びやかな制服は戦車に劣らぬほど参列者を圧倒させた。 ハプスブルク=ルーゲンスベルク家は聖紫電王国王朝アームストロング家と婚姻12/10 ハプスブルク=ルーゲンスベルク家は聖紫電王国王朝アームストロング家と婚姻を結んだ。マルツェリン帝の甥にあたるヨーゼフ・アレクサンダーとローラウ派ハプスブルク=ルーゲンスベルク家当主マクシミリアン・クサーヴァの娘マリア・アンナがアームストロング家の者と婚姻関係になった。 最も高貴な共和国モレラと不可侵条約締結12/10 これからも仲良くね! 統一タシュケンブルク連邦共和国が我が庇護下に 紫電政府は以前から進めていた統一タシュケンブルク連邦共和国吸収が成立したことを公式に宣言した。 体制は国王陛下から委任統治を任された前政府が総督府として機能し、我が国の配下にあるという構図となった。また、タシュケンブルク軍はそのまま紫電-タシュケンブルク軍として存続することになり、国防はほとんど変化はないようだ。 国王陛下は聖紫電王国領タシュケンブルグになったことを踏まえて新たに部隊を派遣する意向で、既に2個師団がアフリカを目指しているところだ。 聖紫電王国領タシュケンブルグの国旗 ソベリア共和国と条約を締結。両国の安全保障盤石に12/8 紫電政府、ソベリア共和国の根こそぎ動員に遺憾声明発表12/05 今日紫電政府は会見を開き近隣諸国の情勢について見解と分析を発表した。発表の中でソベリア共和国で発令された国家総動員法について触れられた。発令後は15歳以上及び59歳までの男女250万人が 招集 ではなく新規の 徴兵 が行われるようだ これはソベリアの軍人560万名と今回の徴兵250万名を足せば810万名になり、国民の38.5%が兵役に就くということになる。中でも未成年の少年、JKが招集されるという極悪非道な事態である。JKはまずいですよ!!!!国際法上捕虜になった場合どうなるんでしょうねぇぇええ。気になります! 軍事情報部の分析ではいきなり250万名もの人員が軍の統制に加われば、第一に兵器をはじめとする食料、衣類などを生産をする労働力が減り、そのうえその労働力が丸々今度は消費する側に立つという負の連鎖が起こり、第二に250万名の訓練過程を終了したとしても今から250万名分の武器弾薬の生産を完了できるのはいくら早くても5年後という分析を発表した。また、250万名分の部隊を運用するための上級・下級将校も必要となり、必然的に軍全体で将校不足になり、現在のソベリア軍から練度が著しく低下するだろうと発表した。 最後に担当官は声明文を発表し、発言では 以前、彼の国は大三本帝国を国家と認めない声明を発表した。我が国としては八洲帝国の統治の元、各国寄り添っての日本太平を願っており国家と認めないという発言は到底信じがたいことである。 そのため、我が国は国民に無理な生活を強いるソベリア共和国に対し、警戒を強めるとともに人民のための政治をしてほしいと強く警告する。そのためには今すぐの無理な根こそぎ動員をやめるべきだと提案する。 とコメントしました。 今後の展開に注目です。 師団改編。二個師団予備役に編入へ12/2 我が紫電軍は国際情勢が激化する中、部隊を軍縮した。 某国の欧州侵略を思わした発言に疑問視。11/27 我らの故郷が脅威にさらされている!卑しき者共がこの地を蝕んとしているのだ!我が国は抗議する!我らの地は何千年も前から守り抜いた土地で、先の欧州大戦でも我が国は屈することなく守り抜いた。 その神聖不可侵な権利・領土・臣民を蔑ろにしようとするのであればことのほか手段は一つであるだろう! 某国の独立保障に疑問視。11/18 国王陛下は王立自然博物館の開館式典で日本の情勢についてコメントした。 「現在、着々と緊張状態に進んでいるジパングであるが先日、近隣国家が八洲帝国以外の国に独立保障を掛けたようだ。我が国としては大変遺憾で信じがたい事実である。」 今後の動向に注目です。 日本に駐留する我が紫電軍航空隊 空軍、新型戦闘機を導入開始。11/16 昨日から紫電空軍に新型機体が導入された。名前はドリーチェと名付けられた。 ドリーチェは既に2個飛行団分が引き渡されており、防空任務に組み込まれている。 紫電領東茨城を飛行するドリーチェ 大三本帝国と国交を樹立。11/14 我が紫電王国は東アジアの大三本帝国と国交樹立した。内容は交易や我が軍のアジア地域への進出の足掛かりとなる鹿嶋市と神栖市の租借である。 この地域には我が陸海空軍が少なからず駐留することになる。既に戦艦キング・アームストロングを旗艦とした我が艦隊は調印式に参加、無事終了し一部の艦艇を残し帰投途中である。 全権団、陸海軍人達はキングアームストロングへ向かう 署名する大三本帝国代表 署名する紫電代表ナイジェル少将 日本列島の動向に疑問視 最近某日に日本列島の国が白昼堂々核実験を行ったそうだ。この平和の世の中でなぜそんなものが必要なのだろうか? もしかしたら平和を脅かす新たな脅威ではないかと我が王国は考える。 我が国としては唯一無二の日本列島の君主は我が友好国である伊予洲帝国と考えるし、それ以外に考えられない。 八洲帝国のもと一体となり国体護持に努めるのが日本列島諸国の使命であると思う。 それでも収まらなければ我が国は平和を求めて立ち上がるだろう。 我が王国陸軍。陸軍省前広場にて 新機構設立。バルト諸国の足並み揃う11/8 今回バルト諸国4ヵ国で機構を設立した。我が国が仲介し強固な同盟関係を築くことに成功したのだ。 欧州はこれまでも一体となろうとしたが、失敗を繰り返し今日まで連携が取れていたことはあまりなかった。 そのため、我が国王は皆を束ね欧州の平和を願わんと機構設立を決意したのだ! 機構では今まであやふやになっていたバルト海領海問題や交易関税問題、欧州団結の統合軍設立が盛り込まれ対外の脅威に対する軍備も整えつつある。 これで欧州は太平となり、各国に平安が訪れるだろう! 「聖紫電王国万歳!」「バルト諸国万歳!」「ヨーロピアン万歳!」 国家情報 概要 正式国名 聖紫電王国 略名 紫国 国政 王政,専制主義 首都 ワルシャワ 国土面積 312,700 km² 代表 アームストロング家 国歌 神よ。我が国と王を守り給え 国歌標語 国王に栄光を! 宗教 キリスト教 人口 3853万人 主要言語 日本語.ポーランド語.英語 通貨 Cクーロン[1C 50円] GDP 5259億USD 国家方針 王のもとの統治 活動領域 1.7.10 王家 アームストロング家 アームストロング家は前王国時代では有力な貴族であったが、共和政へと変わった折没落するという経緯を持つ。 13代目アームストロング家当主は紫電陸軍創立に大いなる貢献し陸軍大将へとなった。 このことによりアームストロング家は陸軍の軍人になる家系へとなり一族からは多くの上級将校を輩出している。 ダニル・W・アームストロング アームストロング家16代当主 役職 聖紫電王国国王陛下・リビア国王・陸軍上級大将 趣味 鹿狩り・ライフル射撃 好きな食べ物 サーモン 嫌いな食べ物 MRE 現16代目は21の時に大学を中退し、陸軍に入隊した。それからは激戦につぐ激戦に従軍でその英知を認められ26の時に 現ブラザーズ旅団 旅団長に任命された。 妃は旧神州大和帝國の王家である。この結婚により、アームストロング家とマリーネ家は親類関係へとなった。 シャーロット・W・アームストロング マリーネ家当主 元神州大和帝國陸軍参謀総長(機工突破ドクトリン) 女 体重 検閲 身長 166cm 性格 青髪 ロング 才色兼備 メガネ 頭脳派 帝政時は高級貴族であったがクーデターが発生し、一家は一時期没落してしまう だが、徐々に名誉や資金が回復する 父のエドガー・E・マリーネ氏は旧列島州州知事や赤色陸軍中将となり一家の立て直しに見事成功した 父は赤狩りの際に王立陸軍大将とし、数多くの戦闘に参加し、勲章を数多く授与 しかし、武装民や旧正規軍による奇襲攻撃により壮絶最後の戦死を遂げる エドガー氏は女王勲章を授与され彼の墓は首都マドリッドの帝國陸軍省に祀られている シャーロット殿下は物静かでおしとやかな方だが父の血からか、戦闘になると巧みな戦術の指揮のもと負けることがないという 陛下の命令とあれば何事も遂行されるお方 現在は紫電の王妃 カール・W・アームストロング ダニル・W・アームストロング国王陛下の弟君 役職 空軍大尉 趣味 タバコ愛好家・ゴルフ 好きな食べ物 魚のフライ 嫌いな食べ物 スパム 兄、ダニル・W・アームストロングとは性格は大局的で子供の頃は物静かで読書が好きなどインドアだった。そんな彼の人生を変えたのは大学2年生の時で、仲の良かった親友が日紫戦争で戦死したからである。 大学卒業後、家訓に従い陸軍士官学校に入校したものの肌に合わず空軍のパイロット養成学校へ入校する。無事卒業し空軍少尉に昇進した。その後はI-130やJak 163などのパイロットを経験したのち、現在はP-53 jastrząbを操縦する小隊の小隊長を務めている。 未婚。彼女存在は諸説あり。 国家情勢 現在 LVⅠ 治安維持レベル内訳 説明 詳細 LVI 通常状態。 LVⅡ 警戒態勢。戦争状態に突入しそうな状態です。 LVⅢ 戦争状態。部隊が展開する以外何も変わりません。 欧州騒乱中,紫亜戦争 LVⅣ 戦争状態。兵站を増やすため配給制になります。 LVⅤ 本土決戦中。主に本土でゲリラ戦が展開されています。 戦闘名 戦域名 部隊名 政治 法 経済法 自由経済 民法 議会制民主主義 徴兵制 2ヵ年兵役義務 出版法 法による自由を保護 工業政策法 私営が大半。一部国営企業あり。 二院制 協和院 定員数 80名 任期 5年6カ月 選挙方法 小選挙区制 衆議院 定員数 215名 任期 2年6カ月 選挙方法 中選挙区比例代表並立制 政党 与党民主連合 野党紫電共産党 労働党 民進党 緑化党 偉人名言集 この街に民間人は存在しない!我々は紫電軍である! エメリア戦での民間人の確認を無線で聞いたフィアンマ陸軍中尉の返答 石があるだろう! 欧州大戦北部戦線前線から補給を要請した部隊長に発した、デグレチャフ陸軍大佐 YESかNOか? 条約会議で大三本帝国首脳に対し紫電軍駐留の許可を取る紫電全権大使 弱ったなぁ... 各国による通商攻撃開始の第一報を聞いた紫電大統領 王立新聞07/21... 紫電の防人の日々を掲載する + ... ブラザーズ歩兵中隊 欧州戦線で敵に射撃している支援兵11/18 紫電海軍総司令部入口を警備する陸戦隊員11/17 HK型小銃で射撃訓練を実施する新兵11/17 先日行われた国境警備軍とワルシャワ特別機械化旅団との合同演習の様子 新型迷彩服を着る兵士 紫電共和国某基地で歩哨する新兵のブラウン二等兵 紫電共和国陸軍の歩兵装備*所持している武器は例外 某基地で撮った小隊の第一班の兵士たち 実射訓練を行う兵士の目線カメラから撮影しました 某国の陸自装備である。中の人は今GA0Tにはまっているらしい。「GATEはいいぞー」 Y H社本社の地下にある射撃場の武器庫。社員の気分転換のため作られた。火器は主に西側諸国が多く半年に一度射撃大会があるようだ。 軍事 紫電陸軍(Shiden Loyal Army) 陸軍部隊 定員 33万人 主要部隊 編制 兵科編成 師団編成 部隊稼働率 歴史・伝統 歴史 徴兵制と志願制 各種軍装 階級 装備品 装備一覧 主要機関 教育学校 特殊作戦軍 546教育大隊 研究開発 生物兵器 陸軍軍旗 陸軍省総軍司令部 歴史 紫電陸軍の前身は旧紫電王国軍から約250年続く。もともとは王の私兵部隊として2万人の職業軍人が召し抱えられ、王国から共和制への転換時に正式な紫電軍として成立した。もともと騎兵部隊が強力で現在でもその伝統が受け継がれ軽装甲歩兵という機械化歩兵部隊が独自に存在している。 徴兵制と志願制 王国から共和制への転換時に現在も続く徴兵制が導入され、満18歳の若者も中から毎年7万名が陸軍に入営している。入営後は各軍管区の予備役連隊に2年間在籍し、満期除隊となる。その後、4年間予備役に在籍し定期的な教練に招集されることになる。招集時は若い年齢の予備役から順に招集し、適時適切な教練を済ました後、各連隊へと転属される。職業軍人(志願兵)は現役2年任期,除隊後予備役6年任期というシステムになっている。 編制 紫電陸軍省 陸軍総軍 第1軍管区[東部方面軍] 直轄部隊 第23地対艦ミサイル連隊、第16工兵連隊東部方面兵站群 第1軍 第6師団 第2軍 第12師団、第1予備役師団 第2軍管区[南部方面軍] 直轄部隊 第17工兵連隊南部方面兵站群 第3軍 第8山岳師団、第2師団 第4軍 予備役第15騎兵師団、第2機甲師団 第3軍管区[北部方面軍] 直轄部隊 第24地対艦ミサイル連隊、第25地対艦ミサイル連隊第18工兵連隊、北部方面兵站群 第5軍 第13師団、予備役第9師団 第6軍 第18海上師団、第3師団 第4軍管区[西部方面軍] 直轄部隊 予備役第19山岳師団、第19工兵連隊西部方面兵站群 第7軍 第11師団、第7空挺師団、第21独立混成旅団、第4ブラザーズ戦闘旅団 第8軍 第22師団、第1機甲師団、第10騎兵師団 中央軍管区[中央軍集団] 第9軍 第1師団、ワルシャワ特別機械化旅団 海外方面派遣軍 在ヴィリタリガ紫電陸軍 第20師団、第6支援連隊 TANPATSU基地紫電軍 第1海上機動旅団 在リビア紫電陸軍 第5師団、アフリカ後方支援群 直轄部隊 特殊作戦軍 諸兵科教導群 546教育大隊や各兵科教育団など 陸軍憲兵司令部 陸軍工兵司令部 工兵と民間建設会社との合同部隊。また、工学研究開発センターなどの研究機関もある。初めての任務は陸軍省本館の建築だった。 予備役管理司令部 予備役の各兵科教育団など 陸軍輸送群 配備物流管理群 陸軍・空軍合同レイダーシステム管理旅団 宇宙軍・陸軍合同旅団 546衛生研究旅団 陸軍司法教化司令部 情報サイバー危機管理センター 師団編成 第1師団(花師団) 人員 13500名 編成 第1歩兵旅団 ・第1歩兵連隊 ・第2歩兵連隊 第2歩兵旅団 ・第3歩兵連隊 ・第14歩兵連隊 第11軽戦車大隊 第12軽戦車大隊 第1砲兵連隊 第1支援連隊 師団司令部 └第1飛行隊 沿革 創立は200年以上も前になり、陸軍の中核を担ってきた。一時は御召師団として、ワルシャワ近郊に駐留する親衛隊であったが現在ではワルシャワ特別旅団にその場を譲った。欧州大戦では北進部隊の一翼を担い、少なくない被害を受けた。 画像 ラプラ演習作戦で砲撃する第1砲兵連隊のB中隊 第2師団 人員 編成 第3歩兵旅団 ・第4歩兵連隊 ・第5歩兵連隊 第4軽歩旅団 ・第2軽装甲歩兵連隊連隊のモットー[怪物と戦うものはその過程で自らが怪物に化さぬよう心せよ] ・第3軽装甲歩兵連隊 第2砲兵連隊 第2支援連隊 師団司令部 └第2飛行隊 第3師団 人員 12470名 編成 第1ブラザーズ戦闘旅団4000名 第2ブラザーズ戦闘旅団 機甲戦闘団 ・第1戦車連隊 ・第2戦車連隊 ・第3戦車連隊 第3支援連隊 師団司令部 └第3飛行隊 沿革 第3師団は機動性の高さが特徴で、世界各所や国内すべてに速やかに展開できるような師団構成となっている。なかでもその筆頭を担うのがbrothers戦闘旅団である。同旅団は部隊が装輪装甲車のみ(一部を除く)で編成されており、空輸ができ歩兵師団より高火力で機甲師団より展開力に優れているのが特徴である。即応部隊のため同師団は練度も高く、常に最新の装備でコンディションを整え待機している。 画像 brothers中隊 日紫戦争にて戦闘するMGS小隊 日紫戦争にて戦闘する小隊 第5師団 人員 12310名 編成 第7歩兵旅団 ・第11歩兵連隊 ・第8歩兵連隊 第5ブラザーズ戦闘旅団 第3戦車旅団 ・第4戦車連隊 ・第5戦車連隊 第4支援連隊 師団司令部 ├568特別教育中隊 └第4飛行隊 沿革 この部隊は完全機械化部隊であり、機甲師団に迫る勢いの装甲・火力である。中でも目を引くのが唯一のMLRS部隊があり火力支援についてはどの部隊よりもぴか一である。 画像 軽戦車中隊 第6師団 編成 第10歩兵旅団 ・第9歩兵連隊 ・第10歩兵連隊 第11軽歩旅団 ・第8軽装甲歩兵連隊 ・第9軽装甲歩兵連隊 第4軽戦車旅団 ・第6軽戦車連隊 ・第7軽戦車連隊 第4砲兵連隊 第5支援連隊 師団司令部 └第5飛行隊 沿革 2年前の師団改編で軽戦車連隊が2個連隊追加された。この連隊はその名の通り、軽戦車を運用した連隊で、機動力大変高くあまたの戦闘で切込み役を担った。 画像 欧州大戦で活動する軽戦車部隊。 第7空挺師団 編成 第1空挺旅団 ・第1空挺連隊 ・第2空挺連隊 第2空挺旅団 ・第3空挺連隊 ・第4空挺連隊 第3空挺旅団 ・第5空挺連隊 ・第7空挺連隊 第1空挺支援旅団 ・独立輸送集団 ・空軍7航空集団1/3 ・第1空挺混合連隊 師団司令部 第8山岳師団 編成 第1山岳旅団 ・第1山岳猟兵連隊 ・第2山岳猟兵連隊 第2山岳旅団 ・第3山岳猟兵連隊 ・第4山岳猟兵連隊 第1山岳支援旅団 ・第8山岳工兵連隊 ・第5軽砲連隊 飛行旅団 ・第1ヘリ空輸航空集団 ・第4陸軍航空旅団 師団司令部 沿革 北部の山々に駐留する山岳師団。歴史も古くもとは地元の狩人が前身となっていた。そのため代々山岳猟兵となる家計が多く、制服では独特な民族衣装の軍帽をかぶっている。イメージカラーはオレンジで、戦歴はエメリア戦争や欧州大戦、日紫戦争などに参加している。 画像 欧州大戦ではユーラヌス王国へ派遣された。同地で活動する山砲部隊 予備役第9師団 編成 第13歩兵旅団 ・第12歩兵連隊 ・第13歩兵連隊 第14軽歩旅団 ・第10軽装甲歩兵連隊 ・第11軽装甲歩兵連隊 第6砲兵連隊 第15支援連隊 師団司令部 └第7飛行隊 沿革 2018/12/2常備から予備役に編入。 第10騎兵師団 編成 第16騎兵旅団 ・第4機械化騎兵連隊 ・第5機械化騎兵連隊 第17騎兵旅団 ・第6機械化騎兵連隊 ・第7機械化騎兵連隊 支援旅団 ・第10混成連隊 ・第7支援連隊 第3陸軍航空旅団 師団司令部 沿革 紫電陸軍唯一の空中機動師団でヘリコプターを主力として運用している。戦闘ヘリも運用しており空軍に迫るヘリコプターの保有数だ。 画像 海上師団の輸送機とともに飛ぶ10師団所属のヘリ 第11師団 師団長 ロッテ ヤルゼルスキ中将 編成 第3ブラザーズ戦闘旅団 第19軽歩旅団 ・第1軽装甲歩兵連隊 ・第7軽装甲歩兵連隊 第7砲兵連隊 第8支援連隊 第2陸軍航空旅団 師団司令部 第2種実験大隊 沿革 師団長のロッテ ヤルゼルスキ中将は、欧州大戦で全権大使として条約に調印を果たした。同師団は欧州大戦時には南進をしており、第3軽装甲歩兵連隊は10分の6まで消耗した。 画像 建国してから間もないころに発生した暴動へ派遣される11師団 第12師団 人員 13100名 編成 第20歩兵旅団 ・第15歩兵連隊 ・第16歩兵連隊 第2野砲旅団 ・第8砲兵連隊 ・第9砲兵連隊 第5重砲旅団 ・第9砲兵連隊 ・第13重砲連隊 第9支援連隊 師団司令部 沿革 創立43年を迎えた守備師団である。配置は北東国境沿いで4個歩兵連隊を基盤に砲兵連隊を3個連隊と守備に特化した師団である。中でも重砲連隊の超重自走臼砲M21はこの師団にしか配備されておらず、それがこの部隊の見どころだろう。 画像 演習中の重砲連隊 第13師団 人員 15000名 編成 第23歩兵旅団 ・第17歩兵連隊 ・第33歩兵連隊 第24歩兵旅団 ・第34歩兵連隊 ・第35歩兵連隊 第1野砲旅団 ・第10砲兵連隊 ・第11砲兵連隊 第1支援旅団 ・第3工兵連隊 ・第10支援連隊 師団司令部 └防疫給水部 予備役第15騎兵師団 編成 第25騎兵旅団 ・第8機械化騎兵連隊 ・第10機械化騎兵連隊 第26騎兵旅団 ・第11機械化騎兵連隊 ・第12機械化騎兵連隊 第12砲兵連隊 第11支援連隊 師団司令部 └防疫給水部 第18海上師団 編成 第1海上機動旅団(3400名) 第2海上機動旅団 海上空挺旅団 ・第1海上空挺特別連隊 ・第2海上空挺特別連隊 第8戦車大隊 空軍八航空集団 沿革 陸海空軍の合同師団である。主に会場からの上陸作戦に特化した部隊で装備も水陸両用車や揚陸艦など通常の部隊が運用していないものまである。また海からではなく空から侵入し、沿岸を確保せしめんとするため、独自の空挺部隊がある。隊員は陸海軍の兵でまちまちであり、陸軍の訓練と、海軍の訓練を行うところが特徴である。同部隊は指揮系統の混乱を避けるため軍籍は陸軍にあるものとしている。師団司令部は陸海空の統合幕僚司令部となっており、速やかな作戦行動が行えるようになっている。 画像 同部隊にのみ配備されているAAVR-3M アフリカで上陸作戦を行う同部隊 予備役第19山岳師団 編成 第3山岳旅団 ・第5山岳猟兵連隊 ・第6山岳猟兵連隊 第4山岳旅団 ・第7山岳猟兵連隊 ・第8山岳猟兵連隊 第2山岳支援旅団 ・第9山岳工兵連隊 ・第15軽砲連隊 第11戦闘航空旅団 第2ヘリ空輸航空集団 師団司令部 沿革 2018/12/2常備から予備役に編入。 画像 第5山岳猟兵連隊所属車輛 第20師団 人員 15000名 編成 第27歩兵旅団 ・第36歩兵連隊 ・第37歩兵連隊 第28歩兵旅団 ・第38歩兵連隊 ・第39歩兵連隊 第3野砲旅団 ・第20砲兵連隊 ・第21砲兵連隊 第2支援旅団 ・第15工兵連隊 ・第13支援連隊 師団司令部 第21独立混成旅団 編成 第20歩兵連隊 第3機械化騎兵連隊 第22砲兵連隊 第14支援連隊 旅団司令部 第22師団 編成 第18軽歩旅団 ・第13軽装甲歩兵連隊 ・第14軽装甲歩兵連隊 第6軽歩旅団 ・第4軽装甲歩兵連隊 ・第5軽装甲歩兵連隊 第4ミサイル旅団 ・第18ロケット連隊 ・第19ロケット連隊 第12支援連隊 師団司令部 第1機甲師団 15000MEN 編成 + ... 師団特別任務大隊憲兵中隊 通信大隊 軍事情報大隊 師団音楽隊 高射砲大隊 第1戦闘団第1戦闘団特別任務大隊 第1軽装甲歩兵大隊 第1機甲大隊 第2機甲大隊 第2支援大隊 第2戦闘団第2戦闘団特別任務大隊 第2軽装甲歩兵大隊 第3軽装甲歩兵大隊 第1野戦砲大隊(M226A2E1 自走榴弾砲) 第3機甲大隊 第1支援大隊 第1工兵大隊 第3戦闘団第3戦闘団特別任務大隊 第4軽装甲歩兵大隊 第4機甲大隊 第5機甲大隊 第3支援大隊 第4戦闘団第4戦闘団特別任務大隊 第1混成大隊 第2混成大隊 野戦砲大隊(M226A2E1 自走榴弾砲) 第4支援大隊 航空旅団本部中隊 第1航空大隊 第2航空大隊 第3航空大隊 第4航空大隊 航空支援大隊 第2機甲師団 15000MEN 編成 + ... 師団特別任務大隊憲兵中隊 通信大隊 軍事情報大隊 師団音楽隊 高射砲大隊 第1戦闘団第1戦闘団特別任務大隊 第1軽装甲歩兵大隊 第1機甲大隊 第2機甲大隊 第2支援大隊 第2戦闘団第2戦闘団特別任務大隊 第2軽装甲歩兵大隊 第3軽装甲歩兵大隊 第1野戦砲大隊(M226A2E1 自走榴弾砲) 第3機甲大隊 第1支援大隊 第1工兵大隊 第3戦闘団第3戦闘団特別任務大隊 第4軽装甲歩兵大隊 第4機甲大隊 第5機甲大隊 第3支援大隊 第4戦闘団第4戦闘団特別任務大隊 第1混成大隊 第2混成大隊 野戦砲大隊(M226A2E1 自走榴弾砲) 第4支援大隊 航空旅団本部中隊 第1航空大隊 第2航空大隊 第3航空大隊 第4航空大隊 航空支援大隊 ワルシャワ特別旅団 編成 + ... 第1戦闘団即応自動車化歩兵大隊 即応機械化歩兵大隊 強襲偵察中隊 第2戦闘団第1ブラザーズ歩兵中隊 第2ブラザーズ歩兵中隊 第3ブラザーズ歩兵中隊 第3戦闘団第一航空中隊 第二航空中隊 第三航空中隊 航空整備小隊 第4支援団整備中隊 補給中隊 工兵中隊 ワルシャワ宮殿衛兵連隊A中隊 B中隊 C中隊 D中隊 教育中隊 本部中隊 首都警務大隊(憲兵)テロ対策中隊 NBC対策中隊 第1警務機動中隊 第2警務機動中隊 大隊本部中隊 特別任務大隊旅団司令部 軍事情報中隊 事務隊 通信中隊 各種学校 陸軍士官学校(NANA) 陸軍下士官学校 陸軍准尉学校 国立陸軍技術大学 国立陸軍軍医大学 予備役将校訓練センター 特殊作戦軍-陸軍省隷下の特殊部隊- 編成 特殊作戦連隊 第1レンジャー連隊 特殊作戦支援旅団 特殊作戦最先端センター 特殊作戦航空連隊 極秘 極秘 極秘 など 概要 紫電共和国特殊作戦専門集団の活躍により規模を拡大させ設立された。紫電陸軍内での特殊部隊はここであり、そのほかではワルシャワ特別旅団のみである。初の実戦はヴィリタリガ侵攻でその後の様々な紛争や戦争に参加していると思われる。国内外で国益のため活動しており、様々な任務に現在でもついている。 画像 隊員の訓練様子を捉えた数少ないうちの一枚 第546教育大隊-陸軍唯一のアグレッサー部隊- 編成 大隊本部 機械化歩兵隊 A中隊(ハートマーク) B中隊(スペードマーク) 戦車中隊 戦車小隊 軽戦車小隊 施設小隊 指揮観測班 概要 対抗部隊に扮して戦闘を行い、受閲部隊の練度を評価、教訓を付与する部隊。装備も対抗部隊を担うため外国製の装備が供与されており、一般部隊とは一目で違いが識別できる。 以前は通常の迷彩服だったが、現在は識別できるよう違う迷彩服を着用している。編成は【機械化大隊】。歩兵の他、戦車、施設小隊を有している。構成隊員は全国から選りすぐりの精鋭が選ばれ、特別手当も出る。この部隊に全国の部隊が挑戦するがほぼ負けなし。 迷彩服 右二人が着用しているのが、特殊迷彩服。その一番左が改良の元となったwood land camo LAV16E42 パンテラ紫電陸軍仕様 546大隊A中隊所属車輛 性能諸元 武装 トラキアローマ製重機関銃 装甲 瓦石装甲 乗員数 乗員2名+兵員若干名 開発国 運用者 ユニットコスト 0.42億C 運用状態 現役 保有数 47輌 概要 同じ欧州のトラキア・ローマから輸入した車輛。紫電輸出仕様として泥除けの形状が違っていたり、カラーリングが紫電陸軍向けのグレーになっているところだ。以前にも海軍がトラキアローマ製の戦艦を輸入したという実績があり今回のトライアルで選ばれた。 POZI-Armoured Personnel Carrier.4/B Árpádok紫電陸軍仕様 546大隊A中隊所属車輛 性能諸元 武装 SG-11RWS(12.7mmFC機関砲) 装甲 瓦石装甲 乗員数 乗員3名+兵員若干名 開発国 アングルテール帝国 運用者 ユニットコスト 4.5億C 運用状態 現役 保有数 35輌 概要 アングルテール帝国から購入した車両で歩兵中隊の装備として運用されている。タイヤやRWSは自国製のものに置き換えており、弾薬の互換性については申し分ない。操縦技術に関しては隊員が実際にアングルテール帝国に渡り、技術を身に着けそれをもとに運用されている。 Combat Unifrom 制服 兵・下士官の制服。頭には国章付きのヘルメットをかぶっている。 士官の正装。独式の軍服に似ているのが特徴である。将官クラスになると略称などが多くつけられている。 夏服。クールビズのためシャツである。この時、兵・下士官の階級章を肩につける。 ワルシャワ宮殿を警備する部隊の制服。前身の近衛兵時代から伝統を受け継いでおり、このような特殊な制服となっている。 戦闘服 3CdsertNPC woodland camo 紫電軍創設当時の迷彩服。NPCmodのものをそのまま使っていた。陸軍ではもう使われていない。 3CdsertNPC後に採用された本格的に開発された迷彩服。シンプルなwoodland迷彩である。本土部隊ではUCPの前はこれが主流であった。草木などの中で隠ぺい性が高く現在でも国境警備軍、空挺部隊、偵察部隊、特殊任務部隊など数多くの部隊で使われている。 89年式秋戦闘服 UCP 欧州大戦時に開発された。我が紫電軍は欧州大戦時近隣国家のユーラヌス国に侵攻したが、UCPではあまり迷彩効果が出なかった。そのため明るいユーラヌスの領土に合わせて、wood landをベースに溶け込みやすい迷彩服が作られた。現在では山岳師団を中心に運用されている模様だ。 陸軍の主な迷彩柄。従来のwoodland camoや3C desertを一新する目的で採用された。だが、当初期待されていた迷彩効果はこれまで行われたいくつもの戦争でそこまで柔軟性を見せなかった。それに、兵士からの批評があり現在では減益を退き、Multicamなどに隻を譲った。だが、予備役や教育隊ではまだまだみられる。 Mluticam MultiCam Tropic 陸軍のトラアルではtropicとともに提出され乾燥帯ではMulticamで本土などではTropicという風になった。例外としてブラザーズ戦闘旅団ではMulticamを基本装備としている。 wood landの後継。最近採用しているのが確認された。Multicamの兄弟で緑が濃く空挺、偵察、特殊などの部隊に配備されている。本土部隊は基本的にこの迷彩になる。 自作ですので本物とは似ても似つかないと思いますが茶番だと思いご容赦ください[NPCmodの旧型は除く] 階級 分類 name 階級章 詳細 兵 訓練兵 分隊員課程中。終わり次第、部隊と役職を選択し二等兵に自動昇進する 二等兵 陸軍で一番低い階級。この階級の者は特殊な過程をこなしているものが多い。階級は8か月たてば自動で一等兵に昇進する 一等兵 この階級のものは1.2年軍の飯を食べてきた人間である。このあたりから部隊に慣れて中核戦力となる。 上等兵 三年間満期を終えて更新したものがなる。 伍長勤務上等兵(兵長) この階級は特別である。文字どうり特技に特化しており、専門的知識を兼ね備えている。またこの階級になると特技記章も付与される。 下士官 伍長 下士官見習いである。また初等戦闘過程、高等戦闘過程などをこなすと自動で昇進ができる。また伍長になれば下士官候補生にもなる。 三等軍曹 下士官候補生が過程が終わり初めてなる階級。主に分隊を指揮する。 二等軍曹 曹の役職にもなれたものが付与される。このあとはついに管理職に近づくため昇進には中々難しい筆記テストなどをクリアしなければいけない。戦時中なら余裕で階級が上がる。 一等軍曹 小隊のサポーター。先任軍曹などがここから選抜される。曹長になるには、筆記試験が必要である。 曹長 部隊の人事担当。下士官・兵の指揮・訓練・昇任等について上官に助言を行い士気の上昇を図る任務をしている。 先任曹長 曹長と基本同じ。下士官・兵の指揮・訓練・昇任等について上官に助言を行います 上級曹長 この階級になるころには士官候補を視野に入れなければならない。この階級の者から優れたものが次の階級へ行く。 最先任上級曹長 下士官の中で最も高い階級。主に司令部附きで師団、旅団長に助言を下す。現在紫電陸軍では20名しかいない。 准士官 一等准尉 下士官出身者で士官に準じる待遇を受ける者。 二等准尉 最近追加された新しい階級 三等准尉 最近追加された新しい階級 尉官 少尉 軍学校をでた者の登竜門。下士官から来たものは、普通に大出世である。主に小隊長が多い。 中尉 少尉で経験を積みこの階級になる。中には中隊長などになるものが多いが、戦闘指揮が不十分だと判断されると後方部隊の指揮官や本部での事務作業に就かされる 大尉 主に中隊長である。士官学校卒であれば大体がこの階級まで上がる。ここから佐官に上がるためには難問の試験を受けなければならない。 佐官 少佐 将来は立派な将軍になる人間は登竜門である。主に大隊指揮官。 中佐 主に連隊長である。 大佐 大体の人間が大佐で予備役か退官する。ここからは頑張らないと将官にはなれない 将官 少将 旅団長級。少将は戦闘で活躍しやすいためここで点数稼ぎで決まる 中将 師団長級。一部の兵科ではこれ以上昇級できません 大将 方面軍総司令官を指揮する。皆のあこがれ。だけど、皆の命も背負っているため重大な役割である 上級大将 陸軍の頂に立つ役職。陸軍総司令部の代表である。軍事行動の会議などの議長などを行うまとめ役。陸軍総司令官ただ一人の階級 車輛 偵察戦闘車 + ... YHR Mk1 ドゥーチェ 創立当時の画像 性能諸元 武装 7.62mmFC機関銃 装甲 瓦石装甲 乗員数 2名 運用者 ユニットコスト 1億C 運用状態 A2へと改装 保有数 なし 概要 Y H社が初めて作成した兵器です。武装はFC機銃だけにして、低車高と低コストを実現させました。現在はすべて改装またはスクラップになっており一輌も保有していない。 YHR Mk1A1 ドゥーチェ 性能諸元 武装 7.62mmFC機関銃,SG-9RWS(7.62mm) 装甲 瓦石装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 1.3億C 運用状態 A2へと改装 保有数 なし 概要 YHR Mk1の改良型A1で武装をFC機銃2つにして攻撃力増大を図った攻撃向上型である。現在はすべてA2へと改装された。 YHR Mk1A2 ドゥーチェ 山岳猟兵連隊所属車輛 性能諸元 武装 SG-11RWS(12.7mmFC機関砲),7.62mmFC機関銃 装甲 瓦石装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 1.3億C 運用状態 現役 保有数 約1300輌 概要 YHR Mk1の改良型A2である。新技術であったRWSが搭載されより、偵察や攻撃力が向上した。現在偵察部隊の主力車輛である。 装甲兵員輸送車両 + ... 十六式一号兵員輸送車 大森林共和国の憲兵隊で運用されている車両。 性能諸元 武装 7.9mmFC機関銃 装甲 瓦石装甲 乗員数 乗員2名+兵員8名 運用者 ユニットコスト 2,500万C 運用状態 退役 保有数 約32輌 概要 Y H株式会社が開発した装甲兵員輸送車両です。7.9mmの弾を使うのはこの車両くらいなので補給が困難なのが難点です。 AAVR-3 性能諸元 武装 100mm低圧砲,7.62mm同軸FC機銃 装甲 瓦石装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 2億C 運用状態 Mへと改修済み 保有数 回収型20輌のみ 概要 海上機動連隊のために開発した車両。そのため水陸両用車輛である。武装も低圧砲を搭載しLVZ-1より大幅な攻撃力を獲得することができた。それに加えて兵員輸送も行うことができるため世界でも有数の水陸両用車になった。アフリカ戦線では上陸作戦で目覚ましい活躍を見せ兵士からの信頼も厚かった。だが、エンジンがイマイチ馬力が足りず陸走行時の加速が比較的遅いのが悩みの種。回収型が存在する。 AAVR-3M 性能諸元 武装 100mm低圧砲,7.62mm同軸FC機銃,対戦車ミサイル 装甲 瓦石装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 2.5億C 運用状態 現役 保有数 362輌 概要 AAVR-3の改良型。車体の構造と対戦車ミサイルを搭載し、防御力と攻撃力を上昇させた。それに先の車両で問題だったエンジンを新型のUTD-32T(660馬力)に向上させ、最大速度は80km/hに達するよう改良された。指揮通信専用車両がある。 AAVR-3M追加装甲付き 性能諸元 武装 100mm低圧砲,7.62mm同軸FC機銃,対戦車ミサイル 装甲 瓦石装甲,追加装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 2.5億C 運用状態 現役 保有数 不特定数に搭載を確認。 概要 AAVR-3Mの改良型。追加装甲が施されている。 ブラザーズシリーズ + ... Y H W1212 ブラザーズ 性能諸元 武装 SG-9RWS(12.7mmFC機銃) 装甲 水流装甲,複合装甲,車輌下装甲 乗員数 2名+9名 運用者 ユニットコスト 2.65億C 運用状態 退役 保有数 概要 装輪装甲車ブラザーズの最初の車輛。現在はA3に更新され本車は退役した。 Y H W1212A1 ブラザーズ 性能諸元 武装 SG-10RWS(12.7mmFC機銃) 装甲 水流装甲,複合装甲,車輌下装甲 乗員数 2名+9名 運用者 ユニットコスト 2.8億C 運用状態 退役 保有数 概要 装輪装甲車ブラザーズの1212型の改修型。当時新型のRWSを搭載した。 Y H W1212A2 ブラザーズ 性能諸元 武装 SG-11RWS(12.7mmFC機銃) 装甲 水流装甲,複合装甲,車輌下装甲 乗員数 2名+9名 運用者 ユニットコスト 3.3億C 運用状態 一部の部隊が所有 保有数 概要 装輪装甲車ブラザーズの1212A1型の改修型。当時新型のRWSを搭載した。またB型C型が存在する。 Y H W1212A3 ブラザーズ 性能諸元 武装 SG-11RWS(12.7mmFC機銃) 装甲 水流装甲,複合装甲,車輌下装甲 乗員数 2名+9名 運用者 ユニットコスト 3.1億C 運用状態 現役 保有数 概要 装輪装甲車ブラザーズを再設計した車輛。(通称 A3車体)防御力や機能性が向上し、A2とはシルエットが大きく変わった。紫電を代表する傑作兵器である。 Y H W1213 ブラザーズ 性能諸元 武装 12.7mmFC機銃、7弾頭砲 装甲 水流装甲,複合装甲,砲塔専用水流装甲,閉鎖装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 2.8億C 運用状態 退役 保有数 概要 我が国の最新技術をすべて詰め込んだ兵器でした。中には多分初めて試みであろう機能も追加されています。現在では新型の105mm砲搭載された車両があり、今では過去の遺物。 Y H W1213A1E105B ブラザーズ 性能諸元 武装 12.7mmFC機銃,105mm滑走砲 装甲 水流装甲,複合装甲,かな床装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 3.2億C 運用状態 退役 保有数 概要 1213では七弾頭砲という貧弱な砲でした。そのためブラザーズが主力車輌であるブラザーズ戦闘旅団はMBTなどの支援がなければ敵の装甲部隊には太刀打ちできない状況でした。そこでW1213の改良型を開発がはじまりました。多くの失敗過程がいたりこの車両が誕生しました。この車両の主な改良点は貧弱であった砲の改良です。新しい最新型の砲を乗せたことにより前砲7弾頭だったのに対し105弾頭に増えHEAP[耐水弾]を発射することができるようになりました。 Y H W1213A3 ブラザーズ 性能諸元 武装 12.7mmFC機銃,105mm滑走砲 装甲 水流装甲,複合装甲,砲塔専用水流装甲,閉鎖装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 3.7億C 運用状態 現役 保有数 概要 A3車体が開発されたため、A3に合わせて新たに開発された。 Y H W1214 ブラザーズ 性能諸元 武装 TNT自動擲弾銃 装甲 水流装甲,複合装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 2.7億C 運用状態 退役 保有数 約300輌 概要 ブラザーズの派生型です。まさに我が国の最新技術をすべて詰め込んだ兵器です。初期のころに運用されていたが、現在は擲弾搭載車輛は運用されずにいる。 Y H W1215 ブラザーズ-FSV 性能諸元 武装 12.7mmFC機銃 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 2.65億C 運用状態 現役 保有数 概要 ブラザーズの派生型です。砲兵部隊の観測用車輛です。 Y H W1216 ブラザーズ 迫撃砲搭載タイプ 性能諸元 武装 12.7mmFC機銃,コマンドブロック重迫撃砲 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 2.8億C 運用状態 退役 保有数 概要 ブラザーズの派生型です。迫撃砲部隊の車輛で、後部に重迫撃砲が搭載されている。 Y H W1216A1 ブラザーズ 迫撃砲搭載タイプ 性能諸元 武装 12.7mmFC機銃,コマンドブロック重迫撃砲 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 3.1億C 運用状態 現役 保有数 概要 A1タイプの車両に迫撃砲を載せた。 Y H W1217 ブラザーズ-CV 指揮車 性能諸元 武装 SG-11RWS(12.7mmFC機銃) 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 2.85億C 運用状態 現役 保有数 概要 ズラザーズの派生系列で指揮車である。見た目がほとんどW1212と変わらない。 Y H W1218 ブラザーズ 地対空ミサイル二基搭載 性能諸元 武装 SG-9RWS(12.7mmFC機銃),地対空ミサイル二基 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 3.4億C 運用状態 現役 保有数 概要 ブラザーズの派生系列です。地対空ミサイルを搭載し紫電共和国陸軍では貧弱であった対空能力を向上させるさせるために開発された車両であった。地対空ミサイルが搭載できたということは、軍に納品された車両は本土上空防衛または基地防衛のため空軍にも配備された。 Y H W1219 ブラザーズ 野戦救急車 性能諸元 武装 なし 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 2.7億C 運用状態 現役 保有数 概要 ブラザーズの派生系列で野戦救急車仕様です。 Y H W1220A1 ブラザーズ 工兵車輌 性能諸元 武装 SG-11RWS(12.7mmFC機銃) 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 3.0億C 運用状態 現役 保有数 概要 ブラザーズの派生系列で工兵部隊が使うため開発されました。ブラザーズ-ESV(Engineer Support Vehicle)は工兵分隊用の車両で、主に地雷原の掃討や障害物除去などを行う。車体前部にマインプラウまたはマインローラーを装備可能で、牽引しているトレーラーには地雷原除去用の爆導索や地雷散布装置などが搭載されている Y H W1221 ブラザーズ通信車輌 性能諸元 武装 7.62mm機銃 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 2.8億C 運用状態 現役 保有数 概要 ブラザーズの派生系列で通信機器を搭載し、衛星を使用し遠くと通信することを可能としました。この兵器は各通信中隊に配備されることでしょう。 Y H W1222 ブラザーズMOUT 市街戦闘型 性能諸元 武装 SG-9RWS(12.7mmFC機銃) 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 3.1億C 運用状態 A2へ更新 保有数 概要 ブラザーズの派生系列で原型のブラザーズを設計を見直し、水流装甲を強化し、兵員輸送をオープンできるようにしてより市街戦闘に特化した仕様になっています。高価な部品や機材を多く使い、少数の配備予定のため納品価格がM45ハリケーンを抜く値段となり防衛費圧迫が懸念されています。現在ではワルシャワ特別旅団と一部の教育・実験部隊に配備されるのみとなった。 Y H W1222A1 ブラザーズMOUT 市街戦闘型 性能諸元 武装 SG-10RWS(12.7mmFC機銃) 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 3.4億C 運用状態 A2へ更新 保有数 概要 ブラザーズの派生系列で原型のブラザーズを設計を見直し、水流装甲を強化し、兵員輸送をオープンできるようにしてより市街戦闘に特化した仕様になっています。高価な部品や機材を多く使い、少数の配備予定のため納品価格がM45ハリケーンを抜く値段となり防衛費圧迫が懸念されています。現在ではワルシャワ特別旅団と一部の教育・実験部隊に配備されるのみとなった。 Y H W1222A2 ブラザーズMOUT 市街戦闘型 性能諸元 武装 SG-11RWS(12.7mmFC機銃) 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 3.8億C 運用状態 現役 保有数 概要 ブラザーズの派生系列で原型のブラザーズを設計を見直し、水流装甲を強化し、兵員輸送をオープンできるようにしてより市街戦闘に特化した仕様になっています。高価な部品や機材を多く使い、少数の配備予定のため納品価格がM45ハリケーンを抜く値段となり防衛費圧迫が懸念されています。現在ではワルシャワ特別旅団と一部の教育・実験部隊に配備されるのみとなった。 Y H W1223 ブラザーズ 偵察車 性能諸元 武装 7.62mmFC機銃) 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 2.9億C 運用状態 現役 保有数 概要 ブラザーズの派生系列で Y H W1223A3 偵察車 性能諸元 武装 7.62mmFC機銃 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 3.4億C 運用状態 現役 保有数 概要 ブラザーズの派生系列でA3車体を改良し偵察車にした。 Y H W1223A4 NBC対応車輛 性能諸元 武装 SG-11RWS(12.7mmFC機銃) 装甲 水流装甲,複合装甲,水流床下装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 3.9億C 運用状態 現役 保有数 概要 ブラザーズの派生系列で対NBC戦で十分活動できるように内部は密閉されており、また後部ドアは二重の扉となって乗り降りを可能とした。外のサンプルを回収するためのアームや装置などが積まれている 駆逐戦車 + ... YHJ Mk2 パトリック 性能諸元 武装 28弾頭りゅう弾砲,7.62mm機銃 装甲 水流装甲 乗員数 4名 運用者 ユニットコスト 2.2億C 運用状態 退役 保有数 概要 小型で使い勝手の良い駆逐戦車です。28弾頭28装薬の主砲を備えています。 YHJ Mk1A1 パトリック 性能諸元 武装 56弾頭りゅう弾砲,7.62mm機銃 装甲 水流装甲 乗員数 4名 運用者 ユニットコスト 2.5億C 運用状態 退役 保有数 概要 小型で使い勝手の良い駆逐戦車です。56弾頭の主砲を備えています。 M1806 装輪駆逐戦車 ケブラー 性能諸元 武装 140mm対戦車粘着砲弾砲,12.7mmFC機銃 装甲 複合水流装甲[三重],ノーマル水流装甲.蜘蛛の巣粘着装甲 乗員数 5名 運用者 ユニットコスト 4.3億C 運用状態 現役 保有数 42輌 概要 我が紫電共和国の駆逐戦車の定義は固定砲塔、分厚い正面装甲、待ち伏せに特化している、高い攻撃力である。だが我が国の駆逐戦車は創立初期に採用された旧式の駆逐戦車でこの定義に当てはまらない。そこで陸軍は旧式駆逐戦車を更新するためY H社に要請した。そしてこの車両が開発された。この車両の特徴は何といってもこの装輪式であろう。駆逐戦車とは装軌であるのが通常だ。だが、駆動の場合、どうしても燃費が悪くなる。そこでY H社は新時代の駆逐戦車として装輪式を採用した。そのおかげで大きな機動力と低燃費を手に入れた。装甲では全面装甲に水流装甲を4重も施されている。なので他国のMBTの砲撃を2,3発を受け止めることができる。[多分]紫電陸軍での駆逐戦車の運用思想は我が国土に進軍してきた敵戦車部隊の待ち伏せ砲撃による各個撃破である。この車両はその思想に特化しているといえるだろう。なのでこの車両は国境付近に展開する部隊に集中配備される模様だ。 軽戦車 + ... 軽戦車B型 性能諸元 武装 105mm戦車砲,7.62mm同軸機銃,12.7mm機関砲 装甲 水流装甲,複合装甲など 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 5.9億C 運用状態 現役 保有数 327輌 概要 一時期陸軍内でささやかれた機動戦優勢論が功を奏し、陸軍機甲部隊で採用されることになり、そのためにはそれに適合した戦車を開発されることが前提で本車が開発された。この計画は極秘で開発計画も軽戦車ABCD開発計画としてひそかに行われた。そのため名称が軽戦車B型であり採用後もこの名のままであった。機動力を優先として開発された本車は小型化されどんな悪路も撮り抜けやすいよう七マスという驚異的なサイズへと収まった。だが、それと引き換えに砲は105mmと小口径で他国戦車と正面切っての打ち合いとなると何分サイズが故不利なのは明確だ。また、この計画ではほかに何両もの派生形があり、細かく使い分けられている。このB型は偵察が主な任務であり、機動力、偵察装置が他より優れている。 軽戦車D型A4 性能諸元 武装 105mm戦車砲,7.62mm同軸機銃,12.7mm機関砲 装甲 水流装甲,複合装甲など 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 6.7億C 運用状態 現役 保有数 630輌 概要 我が国の技術を結集してくつったD型A4である。軽戦車連隊では敵との交戦の主力を担う。そのため装甲などが強化されており欧州大戦では北進部隊の主力機甲戦力となった。かつては機甲師団の主戦力としており、MBTは補佐的存在となっていた。だが、欧州大戦で明るみに出たぬかるみや道なき道などの地形で機動戦がとりずらくなり、撃破されるという事態が多発し、現在の機甲師団ではメルカバ戦車の最新改修型が主力となっている。アフリカなどの乾燥地帯や高原などでは機動戦で効果絶大であり、戦闘の際はそういった地形に投入されるのが、現在の陸軍内での運用方法となっている。 二号軽戦車Ⅰ型 性能諸元 武装 105mm戦車砲,7.62mm同軸機銃,12.7mm機関砲 装甲 水流装甲,複合装甲など 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 5.6億C 運用状態 現役 保有数 580輌 概要 欧州大戦時に主力のD型が激しく消耗したので急遽増産したが、高価で精密だったこともあり大幅な増産に限界があった。そこでD型や各車両の一部の部品を受け継ぎ生産性を向上させたのがこの二号軽戦車である。車体は9マスになり砲塔は7マスと統一されておらず、大きな車体に小さい砲塔という風な攻勢となっている。生産性はとても高く月間で102輌という成果も打ち立てた。これこそ紫電の戦間戦車である。欧州大戦終了時には1264輌と各部品の在庫があったが、これまでのエメリア戦やアフリカ侵攻、バルト侵攻などで徐々に消費されており現在は約750輌ほどへと減少した。近年そのうち170輌がヴィリタリガ帝国へと有償供与され580輌ほどが国内に残っていると思われる。 主力戦車 + ... YHT Mk4 性能諸元 武装 28粍砲,12.7mm機関砲 装甲 水流装甲,複合装甲など 乗員数 5名 運用者 ユニットコスト 5億C 運用状態 退役 保有数 832輌 概要 我が国初の主力戦車で創立当初の紫電陸軍を支えた。当時我が国が生産可能だった国産砲は28弾頭りゅう弾砲しかなく、この砲を戦車砲として載せた。耐水弾も撃てぬ貧弱な戦車だった。だが、そのフォルムは目を見張るものがあり、造形美が感じられる。結局1500輌近く生産され、現在ではほとんどが退役し、スクラップにされた。一部が記念車輛となっており、その中でも試作一号車は陸軍省の空き地に野外展示されている。 YHT Mk4A1 性能諸元 武装 58弾頭滑走砲,12.7mm機関砲 装甲 水流装甲,複合装甲など 乗員数 5名 運用者 ユニットコスト 5.2億C 運用状態 退役 保有数 271輌 概要 改良型で採用から幾分時がたち、国内の砲身生産技術が向上し、58弾頭砲を搭載することが可能になった。だが、その時点ですでに新型MBTが開発段階に入っており、その場つなぎでしかなかった。運用期間も我が国の戦車の中で断トツ短かった。 YHT Mk5A1 ロス 性能諸元 武装 不明 装甲 水流装甲,複合装甲など 乗員数 5名 運用者 ユニットコスト 不明 運用状態 退役 保有数 620輌 概要 Mk4の火力は28弾頭のりゅう弾砲であったため、新型耐水弾搭載戦車を開発するという課題のもと、当時の紫電共和国陸軍省兵器開発局が開発、Y H社が生産を行った。弾頭数は現在では定かになっておらず、資料は完全に失われた。当然現在に残った車両はなく、すべてスクラップかどこかに眠っているのだろう。 YHT Mk5A2E3 ロス 性能諸元 武装 72mm対戦車砲 装甲 水流装甲,複合装甲など 乗員数 5名 運用者 ユニットコスト 不明 運用状態 退役 保有数 改良した数=592輌 概要 改修型でこの車両は72弾頭の耐水弾が撃てる戦車砲だったということが分かっている。 YHT Mk6 黒豹 性能諸元 武装 136mm対戦車ライフル砲,12.7mmFC機銃,7.62mm同軸機銃 装甲 水流装甲,複合装甲など 乗員数 4名 運用者 ユニットコスト 7.5億C 運用状態 退役 保有数 概要 我が国の領事館付き武官が他国主催の商談会で紫電の機甲戦力が完全に旧式化しているということに確信を抱き、開発がされた。これまでは国内の部品加工技術はお粗末なものだったが、このころになってくると軌道に乗り始め、136弾頭対戦車砲を製造できるまでの技術があった。その技術があったからこそこの車両が完成した。性能に関してはやっと他国に渡り合えるぐらいまでの域に達したのだ。本車はその後、長らく陸軍の機甲部隊主力を務め、メルカバに席を譲った後もC型が欧州大戦や日紫戦争などで奮闘した。 YHT Mk6 黒豹B型 性能諸元 武装 136mm対戦車ライフル砲,12.7mmFC機銃,7.62mm同軸機銃 装甲 水流装甲,複合装甲など 乗員数 4名 運用者 ユニットコスト 7.3億C 運用状態 退役 保有数 概要 YHT Mk6 黒豹C型 性能諸元 武装 136mm対戦車ライフル砲,12.7mmFC機銃,7.62mm同軸機銃 装甲 水流装甲,複合装甲など 乗員数 4名 運用者 ユニットコスト 8.2億C 運用状態 一部現役 保有数 概要 YHT Mk6 黒豹D型 18師団仕様 性能諸元 武装 136mm対戦車ライフル砲,12.7mmFC機銃,7.62mm同軸機銃 装甲 水流装甲,複合装甲など 乗員数 4名 運用者 ユニットコスト 9億C 運用状態 現役 保有数 概要 YHT Mk7 メルカバ 性能諸元 武装 132mm対戦車滑走砲,12.7mmFC機銃,7.62mm同軸機銃 装甲 水流装甲,複合装甲.垂直装甲.砲塔内水流装甲.砲塔内水流装甲 乗員数 4名 運用者 ユニットコスト 11.8億C 運用状態 R18計画で全て改修 保有数 概要 現在は存在しない国の共同鯖で開発された。容姿がとてもメルカバ4に似ており制式にメルカバと名付けられた。砲身も新型のものが搭載され、防御力ともにMk6から段違いの性能となった。 YHT Mk7A2R メルカバ 性能諸元 武装 118mm対戦車滑走砲,12.7mmFC機銃,7.62mm同軸機銃 装甲 水流装甲,複合装甲.垂直装甲.砲塔内水流装甲.砲塔内水流装甲 乗員数 4名 運用者 ユニットコスト 14.1億C 運用状態 現役 保有数 約850輌 概要 MK7 メルカバをR-18計画により近代化改装した戦車。紫電初となる砲塔閉鎖装置の搭載など多数の改良が施された。その代わり少し火力が下がった。エメリア戦が初陣で敵の戦車500輌配備の機甲師団2個師団にに対し、我がメルカバ戦車は78輌で勝利した。 YHT Mk7A2R(TUSK) メルカバ 性能諸元 武装 118mm対戦車滑走砲,12.7mmFC機銃,7.62mm同軸機銃 装甲 水流装甲,複合装甲.垂直装甲.砲塔内水流装甲.砲塔内水流装甲 乗員数 4名 運用者 ユニットコスト 15.8億C 運用状態 現役 保有数 約320輌 概要 YHT Mk7A2R メルカバを対市街地戦用に改修したものである。現在のMBTで一番の新型であり、外部の追加装甲や中に乗せてある衛星通信を利用したネットワーク設備などすべてを合わせると膨大な費用になってしまった。値段が値段のため全てがこの改修を受けたわけではなく、新規納入のものと合わせて少しずつ改修が進められている。 Pz.Kpfw.I_Ausf.E3_JagdhundII 紫電陸軍仕様 性能諸元 武装 190~316弾頭18~60装薬戦車砲、W2機関銃、FC同軸機関銃 装甲 極秘 乗員数 極秘 運用者 ユニットコスト 20億C 運用状態 現役 保有数 180輌 概要 とんでもねぇえ戦車だこりゃ 空挺戦車 + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 【退役】YHL Mk1 打ち切り 14B 7B 7B 機密B 7弾頭砲 石煉瓦装甲水流装甲 我がY H社が開発した空挺戦車です。この空挺戦車はわが社の粋を集め軽量化小型化下車輌です。 【予備役】YHL Mk1A1 打ち切り 14B 7B 7B 機密B 7弾頭砲 石煉瓦装甲水流装甲 Y H株式会社が開発した空挺戦車YHL Mk1の改良型A1です。主な改良点は砲塔を改良しました。 YHL Mk1A2 打ち切り 14B 7B 7B 機密B 機銃+7弾頭砲 水流装甲 Y H株式会社が開発した空挺戦車YHL Mk1の改良型A2です。標準で迷彩と機銃の追加と水流装甲の改良をしました。 YHL Mk1A3 打ち切り 14B 7B 7B 調達中 機銃+14弾頭砲 水流装甲 Y H株式会社が開発した空挺戦車YHL Mk1の改良型A3です。標準で迷彩と機銃の追加と水流装甲の位置変更.砲の強化をしました。 YHL Mk1A4R 調達中 14B 7B 7B 調達中 機銃+14弾頭砲 水流装甲 R-18計画によって開発された車両。装甲が改良されより便利な機能が増えた。空挺部隊を優先的に配備される模様。 装甲回収車 + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 YHT MK4 装甲回収車 生産停止 12.7mmFC機銃 石煉瓦装甲水流装甲複合装甲 Y H株式会社が開発した次世代装甲回収車です。車体はYHT Mk4のを流用しました YHT Mk4装甲回収車改 調達中 TNT自動擲弾銃,12.7mmFC機銃一門 石瓦装甲、複合装甲。 前作の装甲回収車の改良型で大きな改良は二つあり、一つ目に貧弱であった12.7mmFC機銃一門がTNT自動擲弾銃が搭載され火力が向上しました。二つ目は中の複合装甲が改良されより耐久性が上がったことです。これからはこの車両に更新されていく予定です 架橋戦車 + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 YHT Mk5 ロス 架橋戦車 調達中 なし 水流装甲、 架橋戦車です。YHT Mk5 ロスの再利用車輌で上には分解された橋が乗っており即席の橋を作ることができます。橋はなかなか工夫されています。 歩兵戦闘車 + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 M45 ハリケーン 生産打ち切り 機銃,28弾頭砲 砲塔複合装甲、車体複合装甲、水流装甲、 Y H社が解発した兵器です。我が紫電陸軍は装甲車は多数保有しておりますが歩兵戦闘車がなくにわかに火力が不足しておりました。その要望に応えY H社が解発しました。この車両は単価が高く配備数はあまり多くないと思われます。 M45A2R ハリケーン 調達終了 機銃,28弾頭砲 砲塔複合装甲、車体複合装甲、水流装甲、 Y H社が解発した兵器です。我が紫電陸軍は装甲車は多数保有しておりますが歩兵戦闘車がなくにわかに火力が不足しておりました。その要望に応えY H社が解発しました。この車両は単価が高く配備数はあまり多くないと思われます。 M46A3 サンダー歩兵戦闘車 調達中 機銃,105mm耐水弾頭砲 垂直装甲、車体複合装甲、水流装甲、 旧型ハリケーンは紫亜戦争に使用されました。その戦いで28弾頭の方は火力不足であった。そこで兵器開発局は新型歩兵戦闘車を開発に着手した。そこで完成したのがこの車両だ。今後ハリケーンと交換されてゆくだろう 砲兵科 + ... 55弾頭級りゅう弾砲 性能諸元 武装 55弾頭りゅう弾砲 運用者 ユニットコスト 運用状態 退役 保有数 概要 Y H社が開発した榴弾砲です。退役済み。 M177Sりゅう弾砲 性能諸元 武装 運用者 ユニットコスト 運用状態 現役 保有数 概要 55弾頭級りゅう弾砲の後継であるりゅう弾砲。 超重自走臼砲M21 性能諸元 武装 運用者 ユニットコスト 運用状態 現役 保有数 概要 この車両は旧赤座様からいただいた兵器をもとに建造されました。見た目は某アニメに出てくるカールで弾頭数驚異の3000超えるという代物になっています。この砲は空輸は完全不可能、足も遅く鉄道輸送が主な兵器です。この車両は大きさまたはコストがやばいので全部で10輌しか配備されておりません。兵士の間では一両一両に女性の名前が非公式につけられているようです。 M226 自走榴弾砲 性能諸元 武装 180mm榴弾砲.12.7mmFC機銃 運用者 ユニットコスト 運用状態 退役 保有数 概要 M226A2E1 自走榴弾砲 性能諸元 武装 180mm榴弾砲.12.7mmFC機銃 運用者 ユニットコスト 運用状態 現役 保有数 概要 M226自走榴弾砲の改良型です。主な改良点は装薬数と弾頭数が大幅に増やしたことです。 十六式一号Mk2カティン自走榴弾砲 性能諸元 武装 380弾頭榴弾砲.12.7mmFC機銃 運用者 ユニットコスト 運用状態 現役 保有数 概要 我が国二番目の自走榴弾砲です。元は大森林共和国所属の車両だったがわけあって車輌の特許が我が国のものになり採用された車輌。元の車両から主に造形が改良されている。なのでほとんど原型がなく見分けがつかなくなっている。武装は300弾頭56創薬ととても高い火力である。 弾薬運搬車乙型 性能諸元 武装 無 運用者 ユニットコスト 運用状態 現役 保有数 概要 超ド級臼砲専用砲弾運搬のため開発されました。車体にはクレーンが搭載されておりでかい弾薬の出し入れを容易にしてくれます。ですが通常の弾薬の輸送も可能です。 M89弾薬運搬車 性能諸元 武装 12.7mmFC機銃 運用者 ユニットコスト 運用状態 現役 保有数 概要 夏の工兵軍拡で唯一採用された車輌です。この車両は火砲の弾薬運搬専用車輛で多くは砲兵に納品されりゅう弾砲などとセットにされます。 52式山砲 性能諸元 武装 5弾頭無限装薬砲 運用者 ユニットコスト 運用状態 現役 保有数 概要 山岳師団に配備されている臼砲です。山岳での運用が想定されているので軽量です。そのためヘリでの運用が可能です。 山岳連隊配備兵器 + ... 52式山砲 調達中 5弾頭無限装薬砲 無 山岳師団に配備されている臼砲です。山岳での運用が想定されているので軽量です。そのためヘリでの運用が可能です。 23式トレーラー 調達中 W2 LMG 12.7mmFC機銃 無 山岳師団に配備されている兵員輸送車です。とてもコンパクトで山岳地帯の険しい道を駆け抜けるために開発されました。欧州大戦ではその機動性から山岳連隊の作戦のかなめとなりました。 自走無反動砲 + ... 名称 画像 状態 武装 装甲 詳細 15式自走無反動砲 調達中 HAC×2 石瓦装甲など 自走無反動砲です。主に留守師団に配備されており待ち伏せを得意としています。 対海空車輌 + ... M56 自走対空砲 性能諸元 武装 35mm対空機関砲 装甲 乗員数 3名 運用者 ユニットコスト 運用状態 現役 保有数 概要 この車両は我が軍で初の本格的な対空車輌です。以前地対空ミサイルを載せたブラザーズがありましたが、二本しか発射できずコスパもよく話ありませんでした。そこで今回この車両が生まれました。この車両はTNTトロッコを創薬とした連射砲で素晴らしい防空車輌になりました。この車輌はは自走式であるため戦車部隊に組み込み空からの攻撃から守ることを可能としました。この車両は空軍にも納品予定です。 LPWS 防空火器 性能諸元 武装 20mm6連装機関砲 運用者 ユニットコスト 運用状態 現役 保有数 概要 CIWSの派生形。地上基地などの防空に用いられる。車輪がついているため持ち運びが容易。毎分の連射速度が早く弾薬の減りが速い。配備数はあまり多くない。だが、この兵器があるだけで相当な防空能力を有する。 Mk52 地対艦ミサイル 性能諸元 武装 Mk52 対艦ミサイル 運用者 ユニットコスト 運用状態 現役 保有数 概要 半装軌車 + ... 名称 画像 配備数 武装 詳細 フィアルト12 兵員輸送ハーフトラック 紫電陸軍ver この車輌は先の商談会で卵饅頭統帥国様から10輌輸出していただきました。この車両は砲の牽引と兵員輸送に使われます。紫電陸軍用に少し改造が施されています。この車両はすべて第六砲兵連隊に納入されます。仕様上便利だったため新たに20輌輸入される計画があったがほどなくホハ車が全軍に配備されたため計画中止となった フィアルト13 兵員輸送ハーフトラック この車両は機甲師団の機械化歩兵部隊に配備する趣旨で調達されている。機甲師団以外にも一部の部隊にも配備されいるt模様だ。基本オープントップで市街地戦頭を出し攻撃ができるなど使いやすい一面もある。派生型は随時開発中である。 MLRS砲 + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 MLRS W15 ファイアボックス 調達終了 12.7mmFC機銃、多連装ロケット砲 無 我が国初のロケット砲です。この車両開発間での過程はとても長く厳しいものでしたが無事正式採用できました MLRS W16 アーチャー 性能諸元 武装 122mm多連装ロケット砲 運用者 ユニットコスト 運用状態 現役 保有数 概要 ファイアボックスが旧式化,老朽化したため新規に開発された車両。ファイアボックスの後継車両である。この車両は弾頭数と装薬数が大幅に増加し,より長い射程に多くの弾頭を飛ばすことができるようになった。 ヘリ + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 SH-21A ウーワン 調達中 12.7mmFC機銃×2 瓦装甲 Y H社が開発した初の本格的な多用途ヘリです。兵員輸送はもちろんのこと両サイドに兵器を搭載することで攻撃ヘリにもなります。今現在陸軍に納品されている機体は兵員輸送用の機体です。ウーワンとはポーランド語で騎兵という意味です。この機体は機械化騎兵連隊に集中的に配備されます。 SH-21C スーパーキャサリン 調達中 12.7mmFC機銃,耐水砲×2,耐水爆弾×2 瓦装甲 Y H社が開発した初の本格的な多用途ヘリです。この機体は対水流装甲兵器に対する攻撃に特化した機体となっています。 政府公認 NBC兵器群 + ... 名称 画像 詳細 保有数 試作一号爆弾G1 欧州大戦前に制作。試作のため10基が作られたが現存しておらず、無可動標本の一基が残るのみである。 無可動1基 初期生産型二号爆弾G2 初の量産型。試作と比べ滑車専用の金具など実用的な改良がされた。 150基 中期生産型二号爆弾G2B 欧州大戦中期から末期に生産された。これまでリベット止めなど簡略化された。 1200基 後期生産型二号爆弾G2C 欧州大戦末期から戦後に開発された。高価であった部品を新型のより安価な部品へと変わった。 400基 三号爆弾 二号爆弾では改良不可能であった降下の際、速度を上げる、散布範囲増大。二号より高価。 200基 三号爆弾改 改良型。 300基 45型改良砲弾 超重自走臼砲M21の砲弾。空爆ではなく砲撃で炭素菌を散布できる。 500基 47型改良砲弾 超重自走臼砲M21の砲弾。空爆ではなく砲撃でペスト菌を散布できる。 300基 左から防護マスク2型、化学防護衣、化学防護服 紫電海軍(Shiden Loyal Navy) 人員 4万人 主要部隊 艦隊 歴史・伝統 軍装 階級 装備 所属艦 海軍省 軍装 将校用正装 下士官以下用正装 Blue戦闘服 woodland camo 階級 分類 name 詳細 兵 二等水兵 一等水兵 上等等水兵 三等兵曹 二等兵曹 一等兵曹 上等兵曹 下士官 上級上等兵曹 最先任上等兵曹 部隊最先任上等兵曹 艦隊/司令部最先任上等兵曹 海軍最先任上等兵曹 四等兵曹長 三等兵曹長 二等兵曹長 一等兵曹長 少尉 中尉 大尉 佐官 少佐 中佐 大佐 将官 少将 上級少将 中将 大将 上級大将 揚陸艦 + ... 名称 画像 詳細 マリオ級強襲揚陸艦 我がY H社が開発したヘリコプター揚陸艦です。他国と比べ小さいので搭載できる兵器や航空機が極めて少なく海上輸送の悩みの種です。現在姉妹艦は6隻あります。艦載機はヘリを中心に編成されており上陸作戦などの最前線基地となります。 配備 艦番号 艦名 建造 所属 LPH-11 ピーチ 大森林共和国共同開発鯖 特別派遣輸送艦隊 LPH-12 デイジー グダニスク造船所 撃沈により除籍 LPH-13 マリオ シチェン造船所 特別派遣輸送艦隊 LPH-14 ヨッシー シチェン造船所 特別派遣輸送艦隊 LPH-15 ルイジー シチェン造船所 第二艦隊 揚陸艇 + ... エア・クッション型揚陸艇 エア・クッション型揚陸艇です。主力戦車の揚陸も可能です。 エア・クッション型揚陸艇改 延命改良型 汎用揚陸艇1型 特に中小型車両や兵員運搬に使われています。 駆逐艦 + ... 赤座級駆逐艦 リビア民主連邦と共同開発した駆逐艦。 配備 艦番号 艦名 建造 所属 DD-11 赤座 紫電合同開発鯖 未定 DD-12 アルヌス DD-13 イタリカ DD-14 シュナイダー DD-15 ラッカ DD-16 ハゲン DD-17 ライトラス DD-18 センタ E型防空駆逐艦 紫電初の防空駆逐艦。主に主力艦などの追随させ防空の警戒、防衛を行います。 配備 艦番号 艦名 建造 所属 DD-30 マウス グディニア造船所 未定 DD-31 アルカイック グディニア造船所 バルト艦隊 DD-32 ライフ グディニア造船所 バルト艦隊 DD-33 ライン グディニア造船所 バルト艦隊 DD-34 アンダール グディニア造船所 バルト艦隊 ミサイル駆逐艦 + ... 名称 画像 詳細 トルン級ミサイル駆逐艦 我が海軍初のミサイル駆逐艦です。我が紫電共和国海軍は製作者が小物がゆえに大きい船を建造すると結構小さくなっちゃいうことがありますが、この艦は典型的な例です。コマブロ装備がほとんどで後部甲板ではヘリの離着陸することができます。紫電共和国は海は地味に接しているため主に哨戒任務が多いのですが、この型が就任したことで海上防衛力がより向上し紫電共和国は安泰でしょう。 配備 艦番号 艦名 建造 所属 DDG-11 サントリー グディニア造船所 DDG-12 キリン グディニア造船所 DDG-13 ドネツク シチェン造船所 DDG-14 トルン シチェン造船所 DDG-15 カティン シチェン造船所 ウクフ級ミサイル駆逐艦 紫電共和国海軍のミサイル駆逐艦ウクフ級の一番艦モリサマです。特徴は甲板のよくわからない紫とかの模様です。気分でつけてしまいました。後部甲板にはヘリが離着陸できますが、模様で少し醜いという声もあります。この艦は海外派遣を主な任務として運用されるでしょう。姉妹艦は随時建造中です。 配備 艦番号 艦名 建造 所属 DDG-21 モリサマ グディニア造船所 DDG-22 ウクフ グダニスク造船所 DDG-23 ユフタ グダニスク造船所 DDG-24 ゴルフ グディニア造船所 ヘル級ミサイル駆逐艦 紫電共和国海軍のミサイル駆逐艦ヘル級です。紫電初の大量生産を視野に入れた船で予定では20隻建造を予定しています。今後この船が我が紫電海軍の標準的戦力となりうるでしょう。 配備 艦番号 艦名 建造 所属 DDG-31 スバル グディニア造船所 DDG-32 ユリウス グダニスク造船所 DDG-33 タワラギ グダニスク造船所 DDG-35 ルグニカ グディニア造船所 DDG-36 ベル グディニア造船所 DDG-37 オット シチェン造船所 DDG-39 フェルト シチェン造船所 DDG-310 ライ グディニア造船所 DDG-311 ロイ シチェン造船所 DDG-312 ルイ シチェン造船所 DDG-313 ペテルギウス グディニア造船所 ミサイル巡洋艦 + ... 名称 画像 詳細 PEI級ミサイル巡洋艦 我が国初のミサイル巡洋艦です。 配備 艦番号 艦名 建造 所属 CL-11 PEI グディニア造船所 CL-12 Washington グディニア造船所 CL-13 Yukon グディニア造船所 戦艦 + ... 名称 画像 詳細 ケーリ・レギア級戦艦二番艦キング・アームストロング トラキア・ローマ製唯一無二の戦艦。 配備 艦番号 艦名 建造 所属 BB-1 PEI トラキア・ローマ ミサイル艇 + ... 名称 画像 詳細 オーデル級ミサイル艇 我が国初のミサイル艇です。 配備 艦番号 艦名 建造 所属 PG-11 ノドゴシ グディニア造船所 PG-12 キリン グディニア造船所 PG-13 ドネツク シチェン造船所 PG-14 トルン シチェン造船所 PG-15 カティン シチェン造船所 PG-16 カイル グディニア造船所 PG-17 カイキ シチェン造船所 PG-18 カイト グダニスク造船所 PG-19 カンパ グダニスク造船所 PG-110 カネ グダニスク造船所 PG-111 カシュ グダニスク造船所 PG-112 カジ グダニスク造船所 PG-113 カキン グディニア造船所 PG-114 ヒカキン グダニスク造船所 PG-115 カネキン グダニスク造船所 PG-116 ワタキン グダニスク造船所 PG-117 キモ グダニスク造船所 航空母艦 + ... królik級軽空母 紫電共和国国産の軽空母です。2017/5/21に近代化改装が行われました。 配備 艦番号 艦名 建造 所属 CVL-11 ロス 紫電共同開発区 第一空母打撃艦隊 CVL-22 ちゃぱ グダニスク造船所 第一空母打撃艦隊 CVL13 あきな グダニスク造船所 潜水艦 + ... 56型潜水艦 紫電共和国で運用されているUbotです。今は亡きドイツ重工製で特徴的なのが前方の砲です。この砲は潜っても回路がこわれぬよう工夫して建造されました。 配備 艦番号 艦名 建造 所属 SS-11 はぎ 大森林共和国共同開発鯖 SS-12 なぎ SS-13 まぎ SS-14 すぎ SS-15 とき SS-16 さき SS-17 まき SS-18 ライム SS-19 オリーブ SS-19-1 サイダー 60型潜水艦 カレンテルニア製。2017年の12月ごろから運用が確認されている。 配備 艦番号 艦名 建造 所属 SS-20 シャーク SS-21 ティブロン SS-22 ガレオス SS-23 パパ 補給艦 + ... 名称 画像 詳細 192型給油艦 艦番号 艦名 建造 所属 T-AO110 1 T-AO111 2 T-AO112 3 T-AO113 4 T-AO114 5 T-AO115 6 T-AO116 7 T-AO117 8 T-AO118 9 T-AO119 10 T-AO120 11 T-AO121 12 フロリダ級貨物弾薬補給艦 艦番号 艦名 建造 所属 T-AKE-1 1 T-AKE-2 2 T-AKE-3 3 T-AKE-4 4 T-AKE-5 5 T-AKE-6 6 T-AKE-7 7 T-AKE-8 8 T-AKE-9 9 T-AKE-10 10 T-AKE-11 11 T-AKE-12 12 輸送艦 + ... 名称 画像 詳細 三浦型輸送艦 もとは日ノ本所属艦艇。日紫事変で鹵獲。現在紫電海軍に船籍を移し運用中。 艦番号 艦名 建造 所属 強襲輸送車両 + ... 名称 画像 配備数 全長 全幅 全高 重量 武装 装甲 詳細 LVZ Mk1 調達終了 16B 7B 6.5B 365B FC機銃 石煉瓦装甲・水流装甲 Y H社が開発した水陸両用強襲車です。主に上陸作戦で活躍するでしょう。武装がFC機銃だけであり貧弱であります。近代化改修が今後の課題です。現在はすべて退役かMk1A3にグレードアップされた。 LVZ Mk1B 調達終了 16B 7B 6.5B 365B FC機銃 石煉瓦装甲・水流装甲 Y H社が開発した水陸両用強襲車です。主に上陸作戦で活躍するでしょう。武装がFC機銃だけで貧弱です。クレーンがついているので積み下ろしや車両の回収など使いやすいでしょう。 LVZ Mk1A1 調達終了 16B 7B 6.5B 365B FC機銃、TNT自動擲弾砲 石煉瓦装甲・水流装甲 Y H社が開発した水陸両用強襲車です。主に上陸作戦で活躍するでしょう。武装がFC機銃とTNT自動擲弾砲です。この近代化改修のおかげで大きな火力を手にしました。 哨戒艇 + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 小型哨戒艇 プラテイ 調達終了 16B 7B 6.5B 12.7mmFC機銃 石煉瓦装甲 Y H社が開発した哨戒艇です。海の治安維持をしてもらっています。 小型哨戒艇 プラテイMK2 生産中 16B 7B 6.5B 12.7mmFC機銃 石煉瓦装甲 Y H社が開発した哨戒艇です.近代化がされました。 ヘリ + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 哨戒ヘリコプター HPH-826plus 紫電海軍ver 全機改良済み 無し 無 このヘリは中南北雛島連邦様からいただいたHPH-826plusを我が国に合った改造を施したヘリです。この機体はとても使いやすく幅広く使われています。海軍では中南北雛島連邦様への追加注文の検討がなされています 哨戒ヘリコプター HPH-826plusMk2 紫電海軍ver 45機 耐水爆弾、×2 無 このヘリは中南北雛島連邦様からいただいたHPH-826plusを我が国に合った改造を施したヘリです。を改造した機体です。 V-44 輸送機 紫電ver. 20機 なし 無 このヘリはR.STec corporation "赤石テック"から購入された機体。海上機動連隊に配備されている。 艦載機 + ... 名称 画像 配備数 武装 詳細 P-54 Lee 艦載機 調達終了 FC機銃×3,70弾頭級TNTキャノン砲×2,爆走49弾頭分 この機体は我が国初の国産空母が編入されるにあたり開発されました。武装上記のとうり多く汎用性に優れた機体となっています。羽は折り畳み可能でこのことによりより多くの機体を積むことを可能にしました。トレードマークは先っぽの青色です。 P-54Mk1 Lee 艦載機 調達中 FC機銃×2,105弾頭級TNTキャノン砲×2,爆走49弾頭分 この機体は日紫事変の教訓からLeeを改良した機体です。改良点は大幅な火力です。以前の70弾頭から105弾頭に変更しました。このことで平均性能の敵機なら苦戦を強いられることはないでしょう、 P-54Mk1C Lee 艦載機 調達中 FC機銃×2,105弾頭級TNTキャノン砲×2,特殊HACミサイル4本 この機体は日紫事変の教訓からLeeを改良した機体です。改良点は大幅な火力です。以前の70弾頭から105弾頭に変更しました。そこから羽の形状を変更しHACミサイルを搭載しました。 空軍(Shiden Loyal Air Force) 人員 2万人 主要部隊 空軍総軍一覧 歴史・伝統 軍装 階級 装備 装備一覧 空軍総軍 主要軍団 第1航空集団(XX-1) 直接的な戦闘能力を有する航空兵力を提供するのが主任務。そのために、戦闘機や爆撃機、さらには偵察機などを運用している。 第2航空集団(XX-2) 指揮系統では空軍参謀本部に直属する。主に、空軍への新入隊員を募集し、募集した新入隊員に軍事教育、技能訓練、飛行訓練を行う組織。 第5航空集団(XX-5) いつでも戦争が行なえるように空軍の兵器体系全体に関して、研究、開発、試験、評価を主導し、兵器取得の管理と兵站支援を担っている。 第7航空集団(XX-7) 陸軍空挺部隊の輸送機を担当 航空軍 第1空軍(X-1) マゾフシェ県 ワルシャワ基地 第2空軍(X-2) マウォポルスカ県 クラクフ基地 第3空軍(X-3) ウッチ県 ウッチ基地 第4空軍(X-4) ドルヌィ・シロンスク県 ヴロツワフ基地 第5空軍(X-5) ヴィエルコポルスカ県 ポズナン基地 第6空軍(X-6) マウォポルスカ県 タルヌフ基地 第10空軍(X-10) ポドラシェ県 スヴァウキ基地 第11空軍(X-11) マゾフシェ県 プウォツク基地 第13空軍(X-13) ウッチ県 ピョートルクフ・トルィブナルスキ基地 第14空軍(X-23) 紫電空軍エストニア基地 第15空軍(X-23) 紫電空軍ラトビア基地 第16空軍(X-23) リトアニア合同基地 第21空軍(X-21) 戦略宇宙軍へ移籍 第23空軍(X-23) 戦略宇宙軍へ移籍 軍装 正装 フローラ デザートフローラ 階級 分類 name 詳細 兵 初等空兵 二等空士 一等空兵 上等空兵 下士官 軍曹 先任曹長 先任上級曹長 空軍最先任上級曹長 士官候補生 尉官 少尉 中尉 大尉 佐官 少佐 中佐 大佐 将官 少将 中将 大将 上級大将 装備一覧 戦闘機 + ... P-32 マーム 空軍創立当時の画像 分類 制空戦闘機 運用者 ユニットコスト 戦車2台分 運用状態 退役 保有数 142機 概要 Y H社が開発した初めての機体。性能は8弾頭砲2門と貧弱だった。 P-53 jastrząb P-53C 分類 制空戦闘機 運用者 ユニットコスト 戦車3台分 運用状態 現役 保有数 237機(実機+予備部品専用機) 概要 この機体は前採用されたP-32を更新するために開発されました。我が国の戦闘機の分類に入る兵器はミサイルが搭載されていない傾向があった。そのため、爆装などの装備搭載が容易だった。現在は第一線を退いて予備機体として眠っている。 P-72 ハサー P-72A アグレッサー部隊所属機 分類 制空戦闘機 運用者 ユニットコスト 戦車5台分 運用状態 現役 保有数 不明 概要 P-30 ドリーチェ 東アジア派遣軍所属機 分類 多用途戦闘機 運用者 ユニットコスト 不明 運用状態 現役 保有数 不明 概要 画像 戦闘爆撃機 + ... P-55 pick 戦闘爆撃機 分類 戦闘爆撃機 運用者 ユニットコスト 不明 運用状態 現役 保有数 不明 概要 我が国初の戦闘爆撃機です。この機体は紫電陸軍と空軍の連携のため作られました。この機体採用されたことでより強固な連携を可能としました。 P-55 pick Mk2B戦闘爆撃機 分類 戦闘爆撃機 運用者 ユニットコスト 不明 運用状態 現役 保有数 不明 概要 攻撃機 + ... He 162 改2 分類 攻撃機 運用者 ユニットコスト 不明 運用状態 現役 保有数 不明 概要 我が空軍元帥のルーデル閣下が自分の経験をもとに作り上げた対地攻撃機です。現在は全機退役。スクラップ又は友好国に払い下げなどが行われた。 AI-130 分類 攻撃機 運用者 ユニットコスト 不明 運用状態 現役 保有数 不明 概要 I-130Bの派生型で地上目標撃破など支援に特化した機体です。 P-25T 分類 攻撃機 運用者 ユニットコスト 不明 運用状態 現役 保有数 不明 概要 画像 局地戦闘機 + ... 名称 詳細 Jak 163 ドイツ印重工が作り上げた局地戦闘機です。ドイツ印重工のMa163改二をライセンス生産、名前をjakに紫電共和国製だとわかるようにしました。三分で高度1万に到達するこの機体は本土の制空権を保つと同時に、お空にいるハエどもを掃除する悪魔の機体です。 機体をできるだけ小さくし、上昇力を上げましたMe163の燃料の危ない燃料問題を改善し安全性を上げました。現在は全機退役。スクラップ又は友好国に払い下げなどが行われた。 I-130 + ... 名称 画像 詳細 I-130A 我がY H社が開発した輸送機です。この機体はC-130Hを参考に作りました。この機体は多用途で派生型では空中給油機や爆撃機があります。このA型は主に空挺部隊や物資の空中投下に使われます。この機体はレンドリース法の対象で同盟国の希望であれば無償輸出します。 I-130B 我がY H社が開発した輸送機です。この機体はi130Aの改良型で改良型Bとなずけられました。主な改良点は輸送時大変だった積み荷の固定装置などです。この機体は今後我が空軍の第一線で活躍していくでしょう I-130C 我がY H社が開発した輸送機です。この機体はi130Aの改良型で改良型Cとなずけられました。主な改良点は待望の空中給油専用機です。この機体が採用されたおかげで我が紫電空軍の活動領域の幅が大幅に広がりました。*近日画像は公開されます。 I-130E 我がY H社が開発した輸送機です。この機体はi130Aの改良型で改良型Eがたで爆撃を可能としています I-130W 我がY H社が開発した輸送機です。この機体はi130Aの改良型でブラザーズを空輸することに特化しておりブラザーズ旅団に配備されています 輸送機 + ... 名称 画像 配備数 全長 全幅 全高 重量 詳細 I-10“ビクトリア” 生産中 225B 246B 44B 10万2608B 超大型輸送機です。Y H社と日陰桫製作所の共同開発です。我が国の戦車5輌搭載可能。乗用車30輌搭載可能。兵士900人搭乗可能*専用の装置を付けた場合 練習機 + ... 名称 画像 配備数 全長 全幅 全高 重量 武装 装甲 詳細 初頭練習機P-10 我がY H社が開発した練習機です。この機体は民間用小型機として開発されましたが、練習用に空軍に30機納品されました 偵察強襲練習ヘリ 我がY H社が開発した練習用ヘリです。武装がないので練習になっていますが、普通に兵員輸送や偵察として運用されています。小さく軽いのでどこでも運用しやすく評価が高いです。 ヘリ + ... 名称 画像 配備状態 武装 装甲 詳細 偵察強襲ヘリ 通称豆ヘリ.png 我がY H社が開発した練習用ヘリに武装をつけました。 戦闘ヘリ ブラックドット 全機退役 FC機銃×4 35弾頭小型砲 対地用爆雷 ミサイル×4 我が国が世界のヘリに水準にたどり着くため作成しました。砲は35弾頭と多めで対地対空両方に対応しています。これからの戦場で制空権や対地支援で多く活躍することでしょう SH-21A ウーワン 調達中 12.7mmFC機銃×2 瓦装甲 Y H社が開発した初の本格的な多用途ヘリです。兵員輸送はもちろんのこと両サイドに兵器を搭載することで攻撃ヘリにもなります。今現在空軍に納品されている機体は兵員輸送用の機体です。ウーワンとはポーランド語で騎兵という意味です。 SH-21B スーパーシャーロット 調達中 59弾頭砲×2、FC機銃、TNTトロッコ爆弾×2 瓦装甲 Y H社が開発した初の本格的な多用途ヘリです。多用途ということで設計に余裕があり今回のこういった武装が実現可能となりました。 SH-21C スーパーキャサリン 調達中 12.7mmFC機銃,耐水砲×2,耐水爆弾×2 瓦装甲 Y H社が開発した初の本格的な多用途ヘリです。この機体は対水流装甲兵器に対する攻撃に特化した機体となっています。 SH-25 分類 汎用ヘリコプター 運用者 ユニットコスト 不明 運用状態 現役 保有数 不明 概要 SH-21の後継機。再設計で全長が伸びた 爆撃機 + ... 陸上攻撃機 連山 分類 爆撃機 運用者 ユニットコスト 不明 運用状態 退役 保有数 182 概要 4発機の重爆撃機です。 高高度爆撃、まだ開発中ですが魚雷を積めば雷撃、TNT連続投下、防御力、運動性がないかわりに防護機銃が強力です機体が重いことが弱点でエンジンが不調を起こすとバランスを崩してしまいますドイツ印重工で初めての4発機です B-18M(紫電仕様) 分類 爆撃機 運用者 ユニットコスト 不明 運用状態 現役 保有数 74機 概要 シランナ民主共和国製爆撃機。現在の主力爆撃機である。4機がシランナ製で70機が国内生産である。 画像 対空兵器 + ... Y H W1218 ブラザーズ 地対空ミサイル二基搭載 納品中 fc機銃.地対空ミサイル二基 水流装甲、複合装甲。水流床下装甲 ブラザーズの派生系列で地対空ミサイルを搭載し紫電共和国陸軍では貧弱であった対空能力を向上させる車輌です。空軍ではそこそこの量を運用している模様です。 140mm高射砲 納品中 140弾頭砲 なし ドイツ重工製。140弾頭もの数が撃てHE,AT,HEATを撃つことができます。 M56 自走対空砲 調達中 対空機関砲 石瓦装甲など この車両は我が軍で初の本格的な対空車輌です。以前地対空ミサイルを載せたブラザーズがありましたが、二本しか発射できずコスパもよく話ありませんでした。そこで今回この車両が生まれました。この車両はTNTトロッコを創薬とした連射砲で素晴らしい防空車輌になりました。この車輌はは自走式であるため戦車部隊に組み込み空からの攻撃から守ることを可能としました。この車両は空軍にも納品予定です。 LPWS 防空火器 納品中 コマブロ20mm機関砲 なし CIWSの派生形。地上基地などの防空に用いられる。車輪がついているため持ち運びが容易。毎分の連射速度が早く弾薬の減りが速い。配備数はあまり多くない。だが、この兵器があるだけで相当な防空能力を有する。 S264発射機 納品中 コマブロ20mm機関砲 なし 地上基地などの防空に用いられる。車輪がついているため持ち運びが容易。配備数はあまり多くない。だが、この兵器があるだけで相当な防空能力を有する。 戦略宇宙軍(Military Space Air Force) 人員 2500人 主要部隊 部隊一覧 部隊編成 XXXXX+ X Ⅲ 戦略宇宙軍 第21空軍 第6宇宙航空団 合計2,500名 第7宇宙航空団 第8宇宙航空団 第9宇宙航空団 第10宇宙航空団 第23空軍 第1ネットワーク戦団 第2情報管理大隊 第3通信戦闘団 第4通信宇宙航空団 第6装備開発団 第7作戦航空団 第8運用優勢システム航空団 第9情報優勢システム航空団 新設された第18ロケット発射場 SBRRI 宇宙空間に飛ぶ 分類 軍事情報衛星 運用者 ユニットコスト 運用状態 現役 保有数 3基 概要 謎の軍事衛星。情報通信の核である。 国境警備隊 国境警備隊は紫電王国国境を警備する準軍事組織 人員 2万人 歴史・伝統 軍装 階級 装備 兵器一覧 woodland camo 階級 陸上国境警備軍 海上国境警備軍 分類 name 詳細 分類 name 詳細 兵 新兵 徴兵された兵士が持つ階級。訓練課程中。 兵 新兵 二等兵 一年の徴兵生活を終えた者の階級。ここから実務機関に入る。 二等水兵 一等兵 徴兵を終了したものに与えられる階級。招集がかかり陸軍に配属された場合階級は二等兵から 一等水兵 伍長 徴兵されたもので成績優秀者に与えられるもの。 上等水兵 下士官 第三種陸曹 下士官 三等兵曹 第二種陸曹 国境警備軍の多くはこの階級 二等兵曹 第一種陸曹 一等兵曹 先任陸曹 上級兵曹長 尉官 少尉 尉官 少尉 中尉 中尉 大尉 大尉 佐官 少佐 佐官 少佐 中佐 中佐 大佐 大佐 巡視船 + ... 名称 画像 詳細 柏型巡視船 もとは日ノ本所属艦艇。日紫事変で鹵獲。現在紫電国境警備軍に船籍を移し運用中。 偵察戦闘車 + ... YHR Mk1 ドゥーチェ 我がY H社が初めて作成した兵器です。武装はFC機銃だけにして、低車高と低コストを実現させました。この車両は空挺部隊をはじめいろいろなところで活躍するでしょう 戦車 + ... 名称 画像 配備数 全長 全幅 全高 重量 武装 装甲 詳細 【退役】YHT Mk4 未定 28B 9B 8.5B 916B 28粍砲(装薬数287tick)FC機銃 石煉瓦装甲水流装甲複合装甲 急成長中のY H株式会社が開発した戦車です。 【予備役】YHT Mk4A1 未定 58滑走砲(装薬数567tick)FC機銃 石煉瓦装甲水流装甲複合装甲 前のMBTの改良型A1で弾頭数が増えました。 【予備役】YHT Mk5A2E3 ロス 調達中 72 12.7mmFC機銃 石煉瓦装甲水流装甲複合装甲 急成長中のY H株式会社が開発した戦車です。この戦車は改良型でこのほかにもこの車両をもとに改良型や派生形などが開発されるでしょう。 【予備役】YHT Mk6 黒豹 生産打ち切り 136mm滑走砲(装薬数1367tick)12.7mmFC機銃 石煉瓦装甲水流装甲複合装甲 新しく作った最新主力戦車です。中の人ことyutahimaは商談会などを通し我が国の戦車は威力不足と確信しました。そこで大森林共和国に砲の技術のメカニズムを伝授していただき 環境の整ったserverを使わしていただき開発しました。性能は前の戦車から2倍ぐらいの性能になりました。 装甲輸送車 + ... 十六式一号兵員輸送車 調達中 7.9mmFC機銃×1 瓦装甲 Y H株式会社が開発した装甲兵員輸送車両です。7.9mmの弾を使うのはこの車両くらいなので補給が困難なのが難点です。 【予備役】Y H W1212 ブラザーズ 調達中 12.7mmFC機銃 水流装甲、複合装甲。車輌下装甲 開発をはじめ脅威の三時間で完成させてしまいました。正直作者も驚いています。砲塔回りも水流装甲も思いのほかうまくいきました。まさに我が国の最新技術をすべて詰め込んだ兵器です。開発したばかりで機密が多いです。日がたつにつれ公開されるでしょう。 【予備役】Y H W1213 ブラザーズ 打ち切り 12.7mmFC機銃、7弾頭砲 水流装甲、複合装甲。砲塔専用水流装甲。閉鎖装甲。 開発をはじめ脅威の三時間で完成させてしまいました。正直作者も驚いています。砲塔回りも水流装甲も思いのほかうまくいきました。まさに我が国の最新技術をすべて詰め込んだ兵器です。中には多分初めて試みであろう機能も追加されています。日がたつにつれ公開されるでしょう。 多用途機器 + ... 小火器 + ... W2重機関銃 仕様 種別 重機関銃 口径 12.7mm 射程 2,000m(有効射程) 運用者 ユニットコスト 不明 運用状態 現役 保有数 不明 概要 主力重機関銃。 W12 81mm迫撃砲 仕様 種別 迫撃砲 口径 81mm 射程 約3,000m 運用者 ユニットコスト 不明 運用状態 現役 保有数 不明 概要 主力迫撃砲 機銃方式 内設定。 + ... 名称 画像 仕様弾薬 詳細 SG-9RWS 12.7x99mm実包 我が国の兵器開発を支えた逸品。RWSとは(Remote Weapon System、Remote Weapon Station)という意味で車輌や船舶に乗っている無人砲塔などのことでマイクラで我が国はRWSを実現しようと先人は試行錯誤を繰り返した。そして完成したのはこの一品で、なかから機銃が撃てる仕様で敵から銃弾を受けることがなくとても安全だった。欠点はすごくダサいこと。 SG-10RWS 12.7x99mm実包 SG-9システムが長く紫電軍に採用されており見た目の出ささもろもろ背負ったままであった。そこで新型砲塔が開発された。それがこのSG-10RWSシステムで高さが一つ上がったことを除けば大変革新的な仕上がりとなった。 SG-11RWS 12.7x99mm実包 前作のRG-10RWSの改良型現在紫電陸軍はこの仕様へと各兵器の改良計画[RWS SHIFT PLAN A]を決行中である。 トラック + ... 名称 画像 配備数 全長 全幅 全高 重量 武装 装甲 詳細 中型輸送トラック シスター 納品中 16B 6B 5B 337B 無し 無し Y H株式会社が開発した輸送トラックです。兵員、機材、兵站なんでも輸送できます M959 軍用トラック + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 M959 軍用トラック 基本型 調達中 部隊によって仕様が異なる。 無 新型軍用トラック。シスターの後継。兵員輸送から補給物資輸送まで行う軍の縁の下の力持ちである。 M959 軍用トラック 燃料タンク型 調達中 部隊によって仕様が異なる。 無 燃料を運搬する。 M959 軍用トラック 小型砲搭載型 調達中 部隊によって仕様が異なる。 無 小型で強力な対空砲を搭載している。 M959 軍用トラック コンテナ運搬型 調達中 部隊によって仕様が異なる。 無 コンテナ運搬型。 M959 軍用トラック 幕型 調達中 部隊によって仕様が異なる。 無 幕がついている。 M959 軍用トラック 地対空ミサイル搭載型 調達中 部隊によって仕様が異なる。 無 防空のための車輛。防空警戒部隊などに配備されている。 半装軌車 + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 一式半装軌装甲兵車-ホハ- 調達中 部隊によって仕様が異なる。 無 我が国にはシスターやシバラを含め非装甲輸送車が年々旧式化する状況下にありました。前者のシスターは多くの貨物や人員を輸送できましたが、放送されていない非整地の場所ではたびたび溝などにはまり兵士の悩みの種でした。そこで紫電共和国兵器局はどんな場所でも走行でき多くの貨物を輸送できる車両の研究を開始しました。この計画では他国の様々な車両が輸入され技術研究がなされました。そうしてようやく完成されたのがホハ車です。この車両はタイヤとキャタピラが付いている半装軌車です。半装軌車にしたことによりどんな土地でも安定した走行ができ行軍など各部隊の機動力が大幅に上がる模様です。この車両の派生型は8種も開発されており随時全軍に納品されています。 指揮車 + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 M-21-指揮通信車 調達中 部隊によって仕様が異なる。 無 指揮車両。全軍配備予定。 軽汎用車 + ... シバラ 500 12.7mmFC機銃し 無し Y H株式会社が開発した汎用車両です。 M452 チャップリン 納品中 なし なし 以外にも兄弟重工が製造している車輌です。この車輌は戦闘向けというよりはMPなど内政関連の業務車で、ほとんどは非武装です。ですが、この画像のように武装化も可能とします。 MRAP M67 スクエア 調達終了 12.7mm機銃。SG-11型新型砲塔 なし 対地雷兵員輸送車です。武装は最近開発されたSG型砲塔をのせ攻撃力が上がりました。 MRAP M67 スクエア 二次生産型 納品中 12.7mm機銃。SG-11型新型砲塔 なし 対地雷兵員輸送車です。全スクエアから改良し生産したタイプです。 牽引自動車 + ... M39 牽引トレーラー 調達中 12.7mmFC機銃など 無し 荷台の方では戦車、装甲車、物資、兵器など様々なもの運べる。シスターに代わり多くの車両が納品される模様。 建設機械 + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 ブルトーザーⅠ型 納品中 なし なし 目覚まし重工が単独開発した車輌です。大きさはとても小さく使いやすくしました。この車両は設営など陸海空軍に配備されます。 野外炊具 + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 野外炊具Ⅰ型 納品中 なし なし 目覚まし重工が単独開発した車輌です。野外で大活躍しています。 橋 + ... 名称 画像 配備数 武装 装甲 詳細 01型橋梁 納品中 なし なし 貿易 品名 金額 飲料・たばこ 2,559 鉱物性燃料 6,665 原材料(非食料品) 3,985 化学製品 14,857 その他工業製品 22,460 食料品・動物 17,525 1=2,26億BET 輸出国 品名 アルデラ帝国 たばこ,動物 ブルトーザーⅠ型 目覚まし重工が単独開発した車輌です。大きさはとても小さく使いやすくしました。この車両は設営など陸海空軍に配備されます。 ダウンロード 一式半装軌装甲兵車-ホハ-4弾頭砲附き 全軍に配備されている汎用ハーフトラック。 ダウンロード YHT Mk6 黒豹 紫電陸軍の主力戦車!パっトン似。欧州大戦までは第一線兵器だった。 ダウンロード 偵察戦闘車デゥーチェ 我が国が建国され始めて作った車両。偵察にどうぞ ダウンロード I-130A 汎用中型輸送機。 ダウンロード マリオ級強襲揚陸艦3番艦マリオ-2- 強襲揚陸艦。 ダウンロード 歴史 2016年1月5日 Y H社創立 2016年2月22日 紫電共和国建国 2016年2月23日 共和国議会成立 2016年2月25日 消費税制度開始5% 2016年2月25日 紫電共和国憲法発布 2016年2月28日 中南北雛島連邦と同盟 2016年2月29日 レンドリース法に調印する 2016年3月1日 もののけ国と同盟 2016年3月1日 日ノ本帝国連邦と同盟 2016年3月7日 大ヒトラント帝国と同盟 2016年3月7日 中央集権から地方分権へ 2016年3月13日 二院制が完成。衆議院と協和院 2016年3月18日 大森林共和国と同盟 2016年4月13日 フランドル重工と同盟 2016年5月21日 トライデント共和国連邦同盟 2016年6月15日 アルデラ帝国と同盟 2016年7月17日 夏の政治改革始動。 2016年8月24日 ディルツラント国と不可侵条約 2016年8/16 紫電海軍暴動事件 2016年8/17 第一次日紫事変勃発 機構,締結同盟 同盟国一覧 国名 内容 詳細 中南北雛島連邦 軍事同盟、兵器の貿易 我が国初めての同盟国です。 バンクス・イタリア統帥国 友好国 いつか旅行したい国です。友好国ということなので軍事加入などはできませんが、兵器がとてもおしゃれだとおもいました。 シシ王国 軍事同盟並び貿易協定 我が国二番目の同盟国。 アルデラ帝国 軍事同盟、技術提供 我が軍の補給場所を提供してくださってます。このことによりより広範囲の軍事行動ができるようになりました。 エスペランサ共和国 軍事同盟 日ノ本共和国連邦から独立した国。平和的海外派遣をしている。 ディルツラント民主共和国 相応の防衛同盟,軍事通行権を受領 我が国の隣の国。平和的不可侵条約を結んでおり関係は良好である。 レミニセンス共和国連邦 相応の防衛同盟, 欧州にある国。兵器の輸出を行っている 伊予洲帝国 友好国 日本列島の四国に位置する国。海軍が強く我が国から多数の士官候補生を留学させている。 企業一覧 海軍兵器局 主に海軍の兵器を開発しています。 アインサイト工業 海軍の艦船を造船しています。海軍兵器局と連携し兵器を製造しています。 孫なり造船株式会社 Y H社㍿ Y H社旗 我がY H社はもともとの国に怒りを爆破しついに独立を果たしてしまいました。 今紫電共和国に納品している兵器を開発している企業。 横寺重工 陸海空の兵士の小火器や弾薬などを製造納品しています。 目覚まし重工 Y H社の下請け企業で兵器を生産して納品している azuman社 世界すべてのAからNまで銃器をそろえる武器商人です。とても安いです。「なぜだろう...」振り込んだら二日で配送されます。恐怖です。特殊部隊の銃器などはここから調達されます。 北洋紡社㍿ 繊維を中心に化成・バイオ・医薬など高機能製品の開発・製造を行う、紫電共和国の企業。主に迷彩服やタクティカルベストやヘルメットカバーなど衣類系を納品しています。 アルプラ薬品(財) 医療道具の納品。北洋紡との共同開発で新しい繊維などを開発しています ドイツ印重工 空軍の機体の開発を行っている会社です。ww2に出てきそうな機体が多いです。最近では地上兵器も作成しているようです。 兄弟開発(株) 軍にブラザーズを納品している会社 その他リンク SkypeID yuuta1600 Twitter yutahima_siden Discord fujisan sub#5328 コメント 過去のログ + ... リクシリアの外交官です。建国おめでとうございます。 -- akimoko (2016-02-23 20 23 22) 卵饅頭帝国の者です。建国、おめでとうございます!もし良ければ、卵饅頭帝国の友好国になっていただけませんか? -- 卵饅頭 (2016-02-23 20 26 12) 神楽月共和国政府は紫電共和国の建国をこのような簡単な形ではありますが心より祝します。 -- asutako995 (2016-02-23 21 43 43) ↑リクシリア様ありがとうございます。 -- yutahima (2016-02-23 22 29 01) ↑卵饅頭帝国様ありがとうございます。友好国の件喜んでお受けします。よろしくお願いします -- yutahima (2016-02-23 22 30 52) ↑神楽月共和国政府様ありがとうございます。 -- yutahima (2016-02-23 22 31 36) ありがとうございます!これからよろしくお願いします。 -- 卵饅頭 (2016-02-24 00 08 22) 中南北雛島連邦です。同盟の件なのですがぜひ結ばせていただきたいです! -- zazave (2016-02-28 21 01 01) ありがとうございます!よろしくお願いします -- yutahima (2016-02-28 21 15 07) 歩兵装備の銃器類は、フランズMODの何パックですか?教えていただけると幸いです -- ちく (2016-02-28 22 01 42) こんばんは。質問の歩兵装備ですが確かにFlansmodのパックですが、今導入している数が大体20ぐらいありしかも自分のニーズに合ったように中身を改造とかわかりやすいようファイルの名前を変えたりとかしているのでよくわかりません。今入れているパックは中にはもう配布されてないものもあるので申し訳ありませんが、一概にどのパックだとは言えません。言えたとしてももうネット上にはないかもです。すいません。無断で二次配布ができませんので、個人でスカイプとかでほしいという人がいるならあげるかもです。 -- yutahima (2016-02-29 00 21 21) 日ノ本帝国連邦のものです。我が国と同盟を締結していただけないでしょうか。 -- yuyuyuuta (2016-03-01 08 10 48) 喜んでお受けいたします。詳細はスカイプでお願いします。 -- yutahima (2016-03-01 13 14 36) ケストレル共和国連邦です。我が国と同盟を組みませんか。 -- tuporehu25 (2016-03-02 22 58 40) わかりましたお受けします。詳細はスカイプでお願いします -- yutahima (2016-03-03 22 12 41) くろびん小国家連邦の者です。同盟のお誘いありがとうございます。しかし、我が国に同盟を結ぶ利点が無いと判断致しましたので残念ですが同盟締結は遠慮させていただきます。 -- くろびん (2016-03-06 07 25 28) わかりました。ご検討ありがとうございました -- yutahima (2016-03-06 18 07 51) ケストレル共和国連邦です。申し訳ありませんが私はスカイプなどはやっておりません。 -- tuporehu25 (2016-03-08 18 10 58) はーい。トライデント共和国連邦のStack_777です。同じ開発サーバーの好ということで同盟締結のお願いにまいりました。よければご検討よろしくお願いします! -- レフ / Stack_777 (2016-04-13 19 28 09) 同盟とまでは難しいので -- 紫電共和国外交大臣 (2016-04-15 04 06 54) アルデラ帝国の者ですよろしければ我が国と同盟を結んではいただけませんでしょうかご検討お願いします。 -- aki (2016-05-04 13 25 50) 了解です -- aki (2016-05-11 00 22 32) ありますよコンタクト送ります -- aki (2016-06-13 16 57 18) こんばんは、大逐民国の者です。この前言っていたフランズMODのパックですが、私のスカイプにて渡していただけないでしょうか? -- ちく (2016-06-17 00 51 15) こんばんは。月光帝国のLuna Dialです。この度、我が国と同盟を結んでいただきたくやって参りました。ご検討いただけたら幸いです。 -- Luna Dial (2016-07-26 21 15 58) 月光帝国のLuna Dial様同盟のお話ありがとうございます。すいませんがお断ります。理由としては現段階で結んでもあまり意味がないと思うからです。 -- 紫電共和国 (2016-08-12 19 28 36) 中南北雛島連邦です。現在、欧州大戦が勃発しておりますが貴国陣営に逐国動乱における我が国の敵陣営に所属するリクシリア労働社会主義共和国が含まれていることから、支援を見送らせていただきます。大戦終結後、お詫びとしていくつか兵器を輸出いたしますのでご容赦お願い申し上げます。 -- zazave (2016-09-04 12 12 01) 初めまして、レミニセンス共和国連邦のarumeaという者です。今回は我が国と比較的近隣に存在する貴国と同盟を結んで頂きたく参りました。内容としましては軍事同盟を考えさせて頂いております。ご検討の程、よろしくお願い致します。 -- arumea (2016-11-24 07 38 04) 専制主義カレンテルニア帝国です。同盟を締結したいのですがよろしいですか? -- ハプスブルクほーえん (2017-07-17 18 10 42) 1145...うっ頭が -- fujisan (2017-07-17 18 22 29) 編集してください!!!! -- NYN (2017-11-06 23 27 57) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/1501.html
145 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2015/10/10(土) 23 16 14.24 ID WLgHKXml [1/4] 第2話『装甲列車とサークル』 大陸南部 ハイライン侯爵家が南部に港町を建設する計画は周辺地域に降って湧いた好景気をもたらしていた。 旧ノディオンの商人リュードは侯爵家の要請もあり、王都で開いていた店を畳んでハイライン侯爵領に向かっていた。 資産と家族の人数はそれなりにあるので馬車を七台仕立ててることとなった。 同様にハイライン侯爵領に向かう旧ノディオン住民達と合流し、馬車15台の大規模なキャラバンのようだ。 いずれも商人ばかりだから間違いでもない。 安全の為に傭兵も20人ばかりを雇っている。 いずれも十代から二十代の傭兵達なので、3人いる娘や妻や3人の妾に手を出さないか心配である。 だが三十代、四十代の傭兵など信用ならないから仕方がない。 この年代の傭兵は腕も悪いし、度胸も無い連中ばかりなのだ。 最近は街道もだいぶ整備された。 日本の連中が年貢や鉱物資源を輸送する為に整備したのだ。 街道の横には煙を立てて動く列車の線路が敷かれている。 この線路に沿えば日本の軍隊のいる治安のよい町や村に通じているわけだ。 だからといって完全に安全というわけではない。 南部地域は元々亜人の諸部族が多く住んでおり、帝国は彼等の族長に辺境貴族の称号を与えて支配領域の保障を与えていたのだが帝国は滅び王国にその力はない。 亜人達は各部族内部でも分裂や権力闘争が起こっているらしい。 王国の後ろ楯である日本も介入する様子は全くみせずに放置している。 そんなことを考えていると、リュードの近くで後方を警戒していた傭兵が胸を矢で貫かれて馬車から転がり落ちていく。 リュードは指揮を執る傭兵隊長にかわり大声を張り上げる。 「敵襲!!」 馬車のスピードを上げ、傭兵達は各々持ち場で警戒をして武器を抜き放つ。 だが森の中から放たれた数本の野矢が傭兵二人の命を奪う。 「山賊か?」 森の木々の間から馬車に並走して矢を射ってくるのは・・・ 「ケンタウルスか!!」 森から街道に30騎ばかりが唸り声を上げながら躍り出てくる。 「まずい、女達を守れ!!」 傭兵隊長が叫んだ瞬間に体に矢を数本生やして馬車から転がり落ちる。 ケンタウルスの目的は女と酒だ。 なぜか人間の若い娘に目が無い彼等は、発情した顔を剥き出しにして襲い掛かってくる。 傭兵達も弓矢で応戦するが、その数をまた一人一人と減らしていく。 「冗談じゃ無い。後払いの料金は少なく済むが、全滅されちゃ意味はない。急げ、馬車のスピードを上げろ!!」 馬車の壁に貼られた『時刻表』によればそろそろ遭遇するはずだ。 馬車が1台横転し、亭主が刺され女房がケンタウルスに抱えられている。 助ける余裕はない。 「もうすぐ・・・もうすぐだ!!」 また、1台の馬車が車輪に槍を差し込まれて横転する。 あの馬車には年頃の姉妹を乗せていたはずだ。 後ろで怯える娘達を同じ目に合わすわけにはいかない。 その時、リュードが求めていた汽笛の音が聞こえてくる。 「来たぞ、日本の装甲列車だ!!おいお前!!馬で先導して救援を求めろ。」 予めこちらの状況を知らせる為に馬に乗っていた傭兵の一人に命じる。 馬に鞭を入れて煙を上げる汽車に向かって走らせる。 ただ汽車は線路の上以外は動くことが出来ない。 だが装甲列車の機関車から、筒状の何かを口に着けた車掌がこのまま街道を走り抜けろという声が伝わってきた。 なんと大きな声だと驚くが、馬を操る手を止めるわけにはいかない。 キャラバンと機関車が対抗車線側にすれ違い、ケンタウルスの群れがそれに続く。 大陸東部 新京特別区 西区 許忠信は転移前は中華人民共和国国家安全部第十局(対外保防偵察局)に所属し、日本国内で外国駐在組織人員及び留学生監視・告発、域外反動組織活動の偵察などの任務に携わっていた。 転移後、新香港に移住したが日本後に堪能なことと、転移前の経歴を買われて新香港武装警察公安部の一員として、新京で中華料理店の皿洗いとして情報収集の活動を行っている。 先日、新京で林修光主席が遭遇した日本人の尾行を7人の同僚と行っていた。 「主任、李と田のチームが撒かれました。」 「くそ、またか・・・」 尾行対象は明らかに尾行を意識した行動を取っている。 唐突に建物の中に入り別の入り口から出ていったり、階段を登ったかと思えばそのまま降りてきたりを繰り返したりしてこちらの尾行チームが二組も撒かれたのだ。 尾行対象はハイライン侯爵家令嬢ヒルデガルドの従者斉藤光夫。 まだ、新京大学の四年生である。 今も学生街の一角の複雑な路地を歩いて、許と新人の王成明の尾行を受けている。 「他の連中との合流は無理だな。まったく、どこまで行く気だ。」 ぼやいていると斉藤はビルの地下に入っていく。 何やら地下街になっているようだが、この時間はほとんどの店が閉まっているのは看板から伺える。 「一人ずつ入るぞ、先に行け。」 情報機関の人間として、些か不安を感じさせる王成明は転移前は日本に留学していた学生だった。 相当な日本被れだったが日本通だったこともあり、公安部にスカウトされたが情報部員としては三流もいいところだった。 王がビルの入って数分後、許も地下街に入る階段を降りていく。 たがその行く手を塞ぐ男がいる。 左目に眼帯、十字架を首から掛け、黒いパーカーにはドクロと羽がプリントしてあり、指には一つずつ指輪が嵌めている。 ズボンも黒いジーンズで靴は黒い安全靴だ。 「待ちな・・・あんたは同胞じゃない・・・ここから先を行く招待状は持ってないだろう?」 許は警戒して、背中のホルダーに隠した拳銃を使うか迷う。 しかし、黒い男は左腕を前へ伸ばし、鼻筋へ左手人差し指を合わせる、右肩をあげ右手をピーンと伸ばすという奇妙なポーズを取っている。 あまりに奇妙な動きに対応を躊躇してしまう。 許は中国人だ。 黒目黒髪で基本的に日本人とは見分けはつきにくい。 『だが一瞬で同胞では無いと見破られた。こいつはただ者ではない。王は通れたのか?あいつどうしたんだろう・・・』 「我が左手に刻印されし、暗黒の炎に抱かれて灰となるか。封印されし、左目に封印されし魔眼の魔力に魅入られるか・・・選ぶがいい・・・」 許は一目散に階段を掛け上がって逃げ出していった。 『奴は何を言った?魔力だと、そんな馬鹿な・・・ついに日本人も魔力を手にいれたというのか?』 現在までに転移してきた人間で、魔法が使えるようになった事例は1例しか確認できていない。 在日米軍のパイロットで、皇都空爆を行ったB-52の編隊長だった男だ。 現在は行方不明で暗黒神の大神官となっているらしい。 まずはこの場を退き、本部に連絡してこの男を観測する準備を整えねばならない。 「行ったか・・・何者だ?」 黒い服の男の後ろから二人の男が現れる。 斉藤とこの場の取り仕切っている後藤だ。 「いや、それより黒川さん何してるんですか?」 後藤が床に目をやると、黒ずくめの男が苦悶の表情で転がりまわっている。 「中学時代の多感な自分を再現して身悶えして転がってるだけだ。ほっといてやれ。」 「・・・まあ、それはいいとして・・・斉藤さんつけられましたね?当局の奴等でしょうか・・・」 「それはそこの彼に聞けばいいさ。」 二人が振り返ると数人の男達に拘束された王成明がパイプ椅子に座らされている。 「き、貴様らはいったい何者だ!!」 斉藤が苦笑いしながら答える。 「何者?おかしなことを聞くね。我々は君の同胞だよ。」 怯える王に後藤が扉を開けて部屋の中に招待する。 「ようこそ、我々の世界へ・・・」 数日後、行方不明だった王成明から郵送辞表が届けられた。 『僕は自分が行くべき世界を見つけました。』 と、書かれていたので新たな異世界転移かと物議を醸しだした。 大陸南部 ケンタウルス自治伯領 ケイトレン氏族トルイの町 ケンタウルス族は大陸において、大族長が自治伯爵として帝国に任命され、その武力を背景にそれぞれの氏族の縄張りを統合して自治伯領として存在していた。 大族長は世襲ではなく族長選挙によって選ばれる。 帝国が滅び王国にその統治機構が変わってもその盟約は存在したが、問題は王国がケンタウルス族を武力を背景に抑えることが出来なくなりつつあることになった。 このトルイの町のケンタウルス人口は五千人、人間は主に奴隷が千人ほど。 町は当然ケンタウルスに優しいバリアフリー完備だ。 族長の名前は町の名前そのままのトルイ。 後継者が跡を継げば町の名前は代わる。 その族長トルイは怒り心頭で客人を待っていた。 「遅い、エリクソンはまだか!?」 召し使いの人間の女達は投げ飛ばされる杯に怯えきっている。 トルイはケンタウルス族の中ではこれでも理知的な方だ。 人間の商人と組み獣の革や工作物に使える骨。 この地域の特産物である病気によくキノコやニンジンを各氏族から集め、商人に高値で売り付けて利益を得る。 周辺の鉱山で奴隷に採掘させている鉱物資源。 狩猟部族であるケンタウルスが町を築いていることからもその辣腕ぶりが伺えるだろう。 そして各氏族の族長には安値で卸した酒や奴隷女をあてがい機嫌を取ることにも長けている。 そんなトルイが怒っているのは館の庭に並べられていた町の若衆の遺体30体ばかりが原因である。 遺体のほとんどは体に穴を開けられ、原形を留めていない者も多い。 若衆の遺族代表は館の中に。 他の遺族も館を取り囲んで騒ぎ立てていた。 そこに商人エリクソンがやってくる。 場所が場所だけに馬車が使えない。 うっかり使ったらケンタウルス族の中には襲ってきたり、嫁に欲しいとか言い出すものがいる。 少し高価だが地龍に車を曳かせた龍車で館の門を潜り、トルイのもとに参上する。 ケンタウルス自治伯領との折衝や交易の独占権を持つ帝国貴族シルベール伯爵は商場(あきないば)を割り当てて、そこで交易を行う権利を商人に与えて運上金を得ていた。 エリクソンはその一人でこのトルイの町の交易の独占権を持つ商人だった。 「これはまた・・・派手にやられましたなあ・・・」 事前に聞いてはいたが、勇猛なケンタウルス族がここまで一方的にやられるとは思ってもいなかった。 「貴様のいう通りにキャラバンを襲ったらこの様だ。まさか貴様、我々を嵌めたのではないか?」 エリクソンは首を振って否定する。 確かに長年の商売敵のリュードに対する恨みからケンタウルス族を煽ったの間違いないが、失敗は望んでいない。 「冗談じゃない。あのへんはあんたらが詳しいというから、襲撃を一任したんじゃないか。日本の装甲列車が通る時に襲うとは思ってなかったしな。」 確かに若衆達が襲撃したのは予定より早い時間だった。 襲撃は夕暮れの予定だったが、昼日中に襲っている。 若い女の姿に興奮して暴走する若衆の姿がトルイにも目が浮かぶようだった。 「判った信じよう。」 トルイか手を挙げると、遺族達が退室していく。 エリクソンは安心してない。 トルイがこの程度でことを納める筈が無いからだ。 「貴様のことは信じるが、今回の件で族長会議での面目は丸潰れだ。次の大族長を選ぶ会議での不利になる。失った倍の日本人の首か、女を手に入れねばこの町での立場まで弱くなる。 貴様もそれでは不味かろう。」 「何をお考えで?」 「また列車を襲う。ただし今回は装甲列車じゃなくて襲いやすいのだ。一週間やるから考えろ。」 さても厄介なことになったとエリクソンは苦虫を潰していた。 大陸東部 新京特別区から海岸に沿って南に50キロ。 車両が通れるように舗装された道路の終点に大陸総督秋月春種が、秘書官の秋山や護衛のSPを引き連れて視察に訪れていた。 一行は先に完成していた市役所庁舎ビルの会議室に入る。 窓から見える光景はほとんど原野の土地でブルドーザやショベルカーが、整地作業を行っている。 会議室ではレーザーポインターでプロジェクターに映し出された画像や動画を解説する責任者の朝比奈順一部長の話を聞いている。 「市役所や駐屯地、港湾、電気、ガス、水道、通信、病院のインフラ設備も完成しております。 第一期の団地も現在は内装工事中。 病院、駅、学校に関しては、来年着工になります。」 「まあ、上出来だろう。 最初の住民は新京からの異動組に単身赴任で来てもらうから家族はいない。 インフラ設備の職員や自衛官、警察官、役所の職員。 2月いっぱいはそれで済むはずだ。」 秋月の言葉に全員が頷く。 新京特別区の住民は来年の1月をもって、人口が二百万人を越える。 大半が団地や寮住まいだが、こちらの大陸で財を成した者が一軒家を建築する光景も珍しくもなくなった。 中には新京を飛び出して大陸の他の町に住民に混じって生活の居を移した者もいる。 だが日本本土からの移民希望者は新京の住民の20倍はいる。 そこで新京の開発も一段落した頃から新都市開発を進めていたのだ。 官民合わせて異動組が2月から3月に生活を始める。 その後は家族を呼び寄せて、彼等の穴を新着の移民で埋めていく。 「民間からの工場やスーパーの建築、一軒家の購入の要望も殺到しています。 新京からの引越し組も考慮して、移民組第一期の居住は6月あたりになります。」 秋山は新京からの要望も合わせた話を語る。 移民の問題は現時点で問題はない。 秋月は次の問題を提起する。 「次の案件は・・・これは大事だな。 この市の名前は何にするか一般公募か・・・」 「名称、由来、構想・・・まあ、新市民に夢と希望を抱かせる誤魔化しですな。」 秋山は容赦がない。 秋月はスルーして話を進める。 「大々的に募集してくれ。 締め切りは今月中だ。」 「手配致します。 ところでこの新都市開発計画とは関係無いのですがもう一件よろしいでしょうか? 例のアンフォニーの代官が決まりました。」 秋月は総督府執務室に飾られたマーマン王のホルマリン漬けを思いだしてうんざりした声で話を続けるよう促す。 わざわざ代官の任命に総督府が関与することは少ない。 わざわざこの場で議題にあげるのは、代官当人に大きな問題を抱えているからだ。 「どうも日本人のようなんです。」 秋月秘書官も困惑したように説明をはじめた。 大陸中央部 旧皇室領現子爵領 マッキリー 第四分遣隊分屯地 マッキリー子爵は帝国解体時は、男爵に過ぎなかったが日本との和平に尽力して昇爵と加増を勝ち得た人物である。 その子爵領では金、銀、銅、石炭、ニッケル、ボーキサイトが採掘されて大陸総督府が管理している。 ニッケル、ボーキサイトについては現在は唯一の鉱脈であり、重要視されている。 その為に混成部隊である第四分遣隊は300名と各分遣隊の中でも最大規模であり、1機ではあるが唯一汎用ヘリコプターMi-8、ヒップが配備されている。 石炭が採掘出来ることから、新京と王都を繋ぐ東西線東部方面の中間地点としての賑わいも見せている。 「浅井治久二尉、入ります。」 入室して敬礼すると、分屯地司令の朝倉三等陸佐の答礼を受ける。 「浅井二尉、二年間のお勤めご苦労だった。君が補佐官だったおかげで任務は楽をさせてもらえた。昇進は来年になるが先に一つ派遣任務を司令部から命令された。」 浅井二尉は一等陸尉に昇進後、 来年創設される第七分遣隊90名の指揮官となる。 この分屯地には研修の一環として赴任していた。 「現在、建設中の第六分屯地のアンフォニーに新たな代官が任命され赴任する。新領地ということもあり、現在新京で留学中のハイライン侯爵令嬢も視察として同行することになり、このマッキリーを列車で通過する。貴官もこれに同行し一連の行動を視察せよ。また、これは第六分遣隊の進捗状況を貴官の参考にする為でもある。」 「はっ、浅井二尉命令謹んで拝命致します。また、この度のご配慮感謝致します。第四分屯地での毎日は大変勉強になりました。マディノの地でも精励していきたいと思います。」 二人は握手をかわし、朝倉は浅井に椅子に座るよう促す。 「しかし、代官の視察ですか。たぶん監視せよと総督府あたりからの指示なのは判りますが、問題のある人物なのですか?」 「詳細はこちらにも伝えられていない。総督府はよほど知られたくないらしいが、機密にも指定されていない。民間絡みじゃないのかな?とにかく明後日の1000時にマッキリー駅、王都行き『よさこい3号』で、令嬢を伴って乗車している。これに同行せよ。」 明後日 昨晩の送別会で散々に酒を飲まされた浅井二尉であったが、習慣から朝6時に起床して身なりを整え分屯地を後にすることにした。 分屯地の受付では、カラシニコフ小銃を持った歩哨や警衛、受付の隊員達から 「浅井二等陸対し・・・捧げ銃!!」 の敬礼を受けて、少し涙目になってしまった。 駅には一時間早く到着して汽車を待っていた。 汽車は定刻通りに停車する。 鉄道公安官にAK-74を初めとする護身用の武器をほとんど預け、自身はマカロフ PM拳銃と予備の弾装1個を携帯して列車に乗り込む。 座席は指定席だ。 令嬢と新任代官は同じ車両に乗るよう手配されているのだ。 青と黒を基調とした騎乗服に身を包み、ポニーに結んだブロンドドの髪を靡かせている美少女だった。 歳は十代半ば。 透けるような白い肌を持ち、ぴっちりとした軍服が彼女の均整の取れたスタイルを強調している。 「レディ・ヒルデガルドさんですね。お初に御目にかかります。自分は陸上自衛隊二等陸尉、浅井治久と申します。アンフォニーまで同行を命じられました。よろしくお願いします。」 貴族令嬢への敬称『レディ』と日本人風に『さん』付けしている完全に失敗な挨拶だが、浅井は気が付かずに握手を求める。 だがその手は若いリクルートスーツを着た男に握られる。 「お初に御目にかかります。この度、アンフォニー領の代官として着任することとなった斉藤光夫と申します。道中、短い間ですが宜しくお願いします。」 丁寧な挨拶だが目が笑ってない。 同時に周囲から敵意が一斉に向けられるのを感じた。 周辺の座席の若い男達が一斉にこちらを見てるのだ。 「ああ、お気になさらずに。彼等は代官所のスタッフと研修生です。」 「研修生?」 「お気になさらずに。」 強調されて困惑する浅井にヒルデガルドは、クスクスと笑っている。 「ヒルダでいいですわ。楽になさって下さい。」 「・・・、お言葉に甘えて・・・」 ようやく座席に座ることが出来た。 ギスギスした車両はたいへん居心地が悪かった。 ヒルダとの会話には支障はなかった。 大貴族ほど日本語を学んでいるし、ヒルダは新京に留学出来るくらい優秀なようだ。 日本人の方が大陸での言語を学ぶのに苦労している。 大陸の統治に旧帝国の貴族や役人を排除出来なかった一因でもある。 会話は進み、旅程について話が進むとヒルダが浅井の赴任地について訪ねてくる。 「浅井様が赴任するマディノというと、旧マディノ子爵領の?」 「はい、『横浜広域魔法爆撃』で改易となったマディノ子爵の領地だった場所です。」 「確か金、銀、銅の鉱山があったかしら?日本の鉱物資源の欠乏は切実のようね。」 「まあ、そんなところです。」 今度は浅井が斉藤達を睨み付けるが、斉藤は意にも介さない。 「姫様は新京の留学生ですからその辺りは授業で習いますよ。我々が教えるまでなくね。二尉殿は我々が大陸技術流出法に違反してないか心配のようですが、あの法律は木材を使った技術は規制してないし、農業に関しては奨励しているくらいですからご心配なく。」 確かに木材技術は日本としては眼中に無いし、食料生産の向上は望むところなのだ。 「単刀直入に言おう。大陸総督府は今回の代官就任に注目している。君たちが危険かそうじゃないかだ。だいたい君らは一体何者なのだ?」 斉藤は自信満々に答える。 たぶん、用意してあったような発言だった。 「ただの就活中の大学生ですよ。」 そのどや顔をおもいっきり殴りたかった。 睨み付ける浅井をヒルダが話掛けてきて会話が変えさせられる。 「浅井様、前々から疑問だったのだけど、日本は、鉱山を発見したり開発するの早すぎないかしら?どうやって見つけてるの?あと、やたらと金、銀、銅に片寄ってるのは何故なのかしら?」 答えていいものなのか浅井は迷ってしまっていた。 金、銀、銅、それに加えて鉄が多いのは最初から帝国や貴族たちが発掘したのを接収したからだ。 それ以外、石炭、亜鉛、鉛、ボーキサイト、ダイヤモンド、ニッケル、カリウム、リチウムに関しては、帝国が設立した学術都市での調査記録に基づいている。 他にも色々発見はしているのだが転移当時の鉱山労働者の数が少なかった日本には手がつけられなかったのだ。 現在は鉱山労働者を教育、経験を積ませて順次鉱山に割り振っているのが現状だ。 同時に冒険者を雇って、未開発鉱山からサンプルを持ち帰らせたりしている。 「私は自衛官なので専門外のことはわかりませんな。」 お茶を濁すことにした。 「自分も聞いていいですか?」 斉藤からの質問である。 身構えるが内容はたいした質問でじゃなかった。 「なんで分遣隊の隊員さん達は東側の装備なんですか?」 転移6年目 南樺太道 大泊郡深海村(旧サハリン州ダーチェ) 日本に返還された南樺太は食料増産を目論む日本政府によって、幾つもの開拓団が組織された。 中心となるのは転移前に廃業した農家や漁師達で、第三次産業に従事していた者達である。 もちろん一朝一夕に畑は出来ないし、漁船だって足りてるわけじゃない。 それでも南樺太に駐屯する陸上自衛隊第2師団の隊員達が手伝いに来ることもあって、ようやく東京への出荷が出来る規模の生産が可能となっていた。 そんなある日、人口四千人ほどの豊原市に隣接する深海村に三千人ほどの第二師団の隊員が展開していた。 動員されているのは豊原の第2普通科連隊、第2後方支援連隊。 住民達は普段は地引き網や開墾を手伝ってくれる隊員達が怖い顔をしてある倉庫のような建物を包囲しているのに驚愕していた。 隊員の中には村の娘と恋人関係或いは結婚した者も多いが誰もが家族にも理由を明かさない。 不安がる住民を代表して、村長と駐在が村の代表数人を引き連れ自衛隊の仮設司令部を訪れていた。 「お騒がせして申し訳ない。」 開口一番、第二師団団長穴山友信三等陸将が頭を下げてくる。 三等陸将は自衛隊の大幅な増員を受けて、予てより計画されていた将・将補の2階級制度を4階級制度にした為に出来た階級だ。 だが呼びにくいので部下達すらいまだに陸将としか呼称してくれない。 「穴山団長、我々としても朝っぱら自衛隊さんが大挙して押し掛けてきた困惑している。村の中じゃ、ここにもモンスターが出たのかと怖がっている者も多い。機密とかに縛られてるあんたらの事情も理解は出来るが、村の者を安心させる発表を欲している。そこらを説明してくれないだろうか?」 村長は元は大阪の住民だ。 樺太開拓は様々な地方から集まった住民がいるため、極力標準語で喋っている。 北海道ではいまだに存在する『隣の町の人間が何を喋ってるか判らない』問題を南樺太にまで持ち込まない為だ。 故郷への郷愁を断ち切る為でもある。 「そうですな・・・、皆さんはニコラス・ケイジが昔主演した武器商人の映画を観たことがありますか?」 唐突に始まる映画鑑賞会。 ソ連崩壊によりウクライナで将軍の叔父を訪れた主人公は、叔父が管理する基地で膨大に保管されている兵器を売却して富を築いていく。 「この保管基地がですね。実はこの村にもあったんです。」 名称は第230保管基地。 2008年、ドミートリー・メドヴェージェフ大統領が承認した「ロシア連邦軍の将来の姿」に従い、ロシアの各師団は一度全て旅団に改編された。 さらにもう一歩進めて、第230保管基地は平時には基幹部隊と装備のみ維持し、戦時に完全編成の第88独立自動車化狙撃旅団として展開する予備旅団の基地となった。 そして日本転移に巻き込まれ、日本政府の支援の代償に千島列島と南樺太を返還すると、各地に点在していたロシア軍北サハリンに集まり統合された。 「ところがですな問題はもう1つありまして、樺太にも千島にもロシア製、いや東側の武器弾薬を造る工場なんてこの世界にはどこにも無いわけです。さらに新設の部隊を創設出来るほど、ロシア人人口に余裕があるわけでもない。ならばいっそ我々に造らせてしまえと。この保管基地はそのサンプルとして譲渡されたわけです。これには同系統の装備をしている新香港の意向でもあるわけですな。まあ、我々も武器弾薬の消耗は悩みの種でしたからな。」 安全が確認され、保管基地の地下倉庫の扉が開けられる。 そこには無数のロシア製兵器がところ狭しと鎮座している。 その規模には同行した村長や駐在はともかく穴山団長や隊員達も驚いている。 「とても旅団用の数じゃないな。」 自分達第二師団はずっとこんな連中と対時していたのだと冷や汗が流れた。 転移から九年目 大陸中央部 東西線『よさこい3号』 「その後、山口の第17普通科連隊にロシア製兵器の転換訓練が行われた。大陸派遣を命令させて6っの分遣隊が同連隊から組織されて今に至るわけだ。」 あれだけ敵意を向けていた斉藤やスタッフ達が、浅井の話を聞き入っていた。 久し振りの本国の話も聞けたからというのもあるだろう。 次はこちらが彼等に聞く番と考えていると、全員の携帯から一斉に着信音が鳴り響く。 浅井や斉藤達だけでなく、車両に乗り合わせた日本人乗客からもだ。 「安否メールか。」 浅井が携帯から確認したのは、新京から出た日本人に配布された総督府からの安否確認を行うサイトに繋がるメールだ。 災害やテロが発生した時に一斉に送信される。 もとは警備会社が顧客サービスに使用していたシステムだ。 そして、内容も書き込まれている。 「テロ警戒か・・・君らは護身用の武器を持ってきたか?」 大陸中央部 旧皇室領現子爵領 マッキリー 町の片隅で一頭のケンタウルスが弓を構えていた。 傍らには商人エリクソンから派遣された男が目標を指差して頷いている。 「あいつを殺ったら俺は一族に復帰できるとトルイの叔父貴は行ってたんだな?」 ケンタウルスはトルイの甥でセルロイ。 素行の悪さから一族を追放され、マッキリーの鉱山で荷車を運ぶ日雇い人夫をして過ごしていたが、ようやくチャンスが巡ってきた。 セルロイは一撃離脱の騎射の名手である。 ビルの路地から飛び出し、一騎駆けで目標の陸上自衛隊第四分遣隊隊長朝倉三等陸佐が軽機動車の後部座席に乗り込もうとするところを騎射する。 「往生せいや!!」 肩を射抜かれた朝倉三佐の部下達が離脱しようとするセルロイを銃撃で蜂の巣に変える。 「隊長!?」 「大丈夫だ。肩に刺さったがこれくらいなら・・・」 だが朝倉三佐は青い顔をして口から泡を吹いて倒れる。 「これは・・・毒か!?救急車だ、救急車を呼べ!!」 慌てる隊員達を尻目に見届け役の男は人ゴミの雑踏に紛れ込んで消えた。 大陸中央部 旧天領トーヴェ 第5分遣隊分屯地 第5分遣隊は各分屯地の中でも最小で僅かに50名しかいない。 分屯地も小規模であるがT-72戦車、2К22ツングースカ自走式対空砲、2S19ムスタ-S 152mm自走榴弾砲などが1つずつ格納庫に鎮座している。 専門の隊員も足りないので普通科から人数を借りて教育して運用したりしている。 現在、この分屯地には10名の隊員しかいない。 鉱山、居住区の警備、市街地の巡回、訓練中などで4個分隊が留守にしているのだ。 「先生、よろしくお願いします。」 「オウ、マカセロ」 分屯地の営門で警衛任務にあたっていた加藤二等陸士は信じられない者が街中からこちらに歩いてくるのを目撃する。 身長210センチほど、角の生えた兜からはタテガミを靡かせている。 肩鎧には一角馬の頭部を模した金属で造形されている。 鎧は蹄を模したデザインで全身鎧だ。 ベルトも蹄の形の紋章のバックルとなっている。 腰鎧も装着して、分厚い金属の盾と巨大なバスターソード。 それなりに強そうな騎士に見える。 問題は顔が馬だったことだ。 「獣人?」 疑問を口にしたところで、巨大な剣で脇から凪ぎ払われた。 馬の騎士は剣を見て不思議そうな顔をしている。 剣で斬り裂くつもりがケプラー繊維の防弾・防刃ベストがそれを防いだのだ。 馬の騎士は大して力は込めていなかったのだが、衝撃で五メートルは飛ばされた加藤はあばら骨が折れて気を失っている。 防刃ベストも穴だらけでもはや使い物にならない。 飛ばされていく加藤を警衛所から目撃した宮崎陸士長は即座に分屯地に鳴り響く警報のボタンを押す。 これで現在分屯地にいない部隊にも連絡がいく。 同時に受付業務にあたっていた前川一等陸曹が机の引き出しから、拳銃を取り出して受付ブースから発砲する。 馬の騎士よろめきこそしたが、盾や鎧に拳銃弾の穴を開けただけだ。 宮崎陸士長も壁に立て掛けているAK-74を窓口から発砲する。 「馬鹿な効いてない?」 今は亡き帝国の重装甲騎士団のプレートメイルすら穴だらけに出来る拳銃で相手にダメージを与えられていない。 だが警報を聞いて隊舎から出てきた隊員が撃ったAK-74も加わると、衝撃で仰け反っていたが盾を構えられると途端に防がれてしまう。 そして、その太い足からの瞬発力で銃口を定めさせない。 さらに三人の隊員が建物から出て来る。 一人が銃撃しながら牽制し、二人が加藤を担架に積んで建物に引き返しながら後退する。 警衛所から出てきた前川一等陸曹は今更ながら相手を誰何する。 「貴様、何者だ!!何が目的だ!!」 「ダダノルロウノダバデアル。ベツニオヌシラニウラミハナイガ、イッショクヒトバンノオンギ二アズカリオヌシラノクビヲショモウスル。」 人間の言葉に慣れて無いのだろう。 聞き取りずらいがなんとなく意味は理解できた。 問題は相手の目的だ。 現在、戦えるのは残っているのは普通科の5名。 残りは通信科1名、医官2名、飛行科1名、負傷者1名。 重火器のほとんどが持ち出されて分屯地には残っていない。 だが簡単に首を獲らせるわけにはいかない。 新たに駆けつけた二人も警衛所の反対側から銃撃を浴びせる。 隊舎の1人も玄関から発砲して、3方向から防御を崩そうと攻め立てる。 だが自衛隊側の誤算は彼らの考える鎧甲冑はあくまで人間の騎士のものを想定していたことだ。 馬の騎士の鎧兜盾一式の重量は、人間の騎士の物の四倍の重量があり、その分装甲も分厚くなっている。 それらを着こなしてなお軽いフットワークでこちらに接近してくる。 遮蔽物も利用してきてこちらとの戦い方も理解している。 そして獣人特有の痛覚の鈍さが 多少のダメージを無視した戦いを繰り広げてくる。 銃撃を避けながら、隊舎の普通科隊員が壁に追い詰められていく。 隊員の持っていたAK-74が剣で破壊される。 「マズヒトリメ。」 「舐めるな。」 普通科隊員の首が斬り落とされる。 だが斬り落とされる寸前、防弾・防刃ベストのアタッチメントに装着していた手榴弾のピンを引き抜いていた。 「サテツギハ・・・グホッ!?」 手榴弾の爆発に巻き込まれて、馬の騎士は爆風で転がってくる。 前川も宮崎もマカロフ PMの銃弾を浴びせまくる。 だが数発命中しただけで飛び退かれて 「ハッハハサスガニイマノハシヌカトオモッタゾ。ケッコウイタカッタナ。」 血塗れの馬の騎士が起き上がってくる。 鎧がかなり破壊されたのを見て剣を鞘に納める。 「マアヒトリハヤッタシギリハハタシタ。」 天に向かって嘶くと、営門のゲートを潜って巨大な白馬が現れる。 この白馬も馬用の鎧が着せられている。 その白馬に颯爽と馬の騎士が乗り込む。 宮崎は後ろから銃弾を撃ち込もうとしたが、前川に止められる。 このまま戦えば死人が増えるだけである。 「アアマダナノッテナカッタナ。ワガナハアウグストス。ソシテワガアイサイセレーヌデアル。ソレデハサラバダイカイノヘイシタチ。!!」 去っていく白馬の馬の騎士に隊員達は戦う気力も無くして立ち尽くして見送るしかなかった。 「な、なんだっだんだアイツは・・・」 大陸中央部 東西線沿線 70騎のケンタウルスが線路に石や斬り倒した木を積んでバリケードを築いている。 エリクソンの金の力と日本への反発を利用して、各領地の貴族達にケンタウルスの通過を黙認させた。 そして、『よさこい3号』は間もなくここを通過して停車を余儀無くされる。 トルイはここに一族の戦士全てをここに集めた。 「男は首を斬れ、女は全部連れ帰る。マッキリーとトーヴェの日本軍は動けん。この機を逃すな!!」 『『『おおぉぉ!!!』』』 機関車の汽笛の音が聞こえる。 バリケードに気がついてブレーキを架けている。 「車両の両側から矢を射る。 連中はまだ何が起きてるか知らないはずだ。 女は殺すなよ、突撃!!」 半数に別れたケンタウルスは弓に矢をつがえながら駆け出した。 『よさこい3号』車内 浅井は斉藤達が持ち込んだ物を並べて呆れ返っていた。 鉄道公安官の二人もこれが何のか理解できなかったらしい。 「てっきりおもちゃかと・・・」 女性公安官の建川は困惑している。 実際の物を見て浅井が思ったのは模型か夏休みの自由研究である。 「間違いなく使えるんだな?」 「使い捨てだがね。まあ、4発が限界だが。」 斉藤は自信満々だ。 サークルのメンバーが組み立ている。 手順の確認を取っていると、前方車両から公安主任の久田がやってくる。 「来ましたよ、ケンタウルスがいっぱい。マッキリーとトーヴェのテロと同様です。」 「安否メール通りだな。」 列車の乗員、乗客達はすでにテロの情報は伝わっていた。 各々が身を守る準備を始めている。 ヒルダが護身用のレイピアを抜いて宣言する。 「こちらも歓迎の準備は整いましてよ。」 「よし、戦える奴等を配置に付けろ。」 王都ソフィア 第17普通科連隊戦闘団司令部 王都にて各分遣隊を派遣する基幹部隊である。 すでに半数もの隊員を分遣隊に派遣したが、戦力の半分は集中してこのソフィアに駐屯して、近隣の盗賊や帝国残党、モンスター退治を一手に引き受けている部隊でもある。 その司令部に次々と訃報が届けられる。 所用で留守にしていた連隊長碓井一等陸佐は幕僚達からの報告の数々にこめかみに青筋を立てている。 「マッキリーで朝倉三佐が殉職されたとの報告がありました。」 「トーヴェで大林陸曹長の戦死に続き、加藤二等陸士が内臓破裂で死亡したとの報告がありました。」 机の上に被害などの報告書が山と積まれている。 「どこもかしこも馬、馬か・・・鉄砲玉に出入り、列車強盗とは恐れ入る。最近、馬にケンカ売られるような事態はあったか?」 「南部で装甲列車がケンタウルスの略奪集団を攻撃した事例が二週間ほど前にありました。その報復ではないかと思います。」 「その件は総督府が役人送って、シルベール伯爵と交渉中だろ?交渉中に手を出して来やがったのか?あと鉄道公安本部から要請の件はどうなった。」 「マッキリーの連中が朝倉三佐の敵討ちだと、Mi-8に普通科1個小隊が乗り込み現地に向かっています。」 自分の留守中でも対応していた幕僚達に満足する。 「だかこの出入りの馬頭はなんだ?こんなのが今までノーマークだったのか?」 「その件に付きましては、王国外務省が総督府に取り次いで欲しいとの連絡がありました。あちらが何やら情報を持っているようです。」 大陸東部 東西線沿線 東西線、『よさこい3号』先頭車両は当然機関車である。 運転台には機関士と助手が交代要員も含めて四名が乗り込んでいた。 昔は三名で運用していたが失業者対策と労災の問題がそれを許さなかった。 機関士大沢は最初にバリケードを発見すると列車にブレーキを掛けて停車し、助手を車掌に知らせに行かせた。 「まずいな司令車から銃を持って来い。」 二両目の炭水車の梯子を登って、三両目の司令車に向かう。 司令車には列車乗務員の待機室や通信室、食料や水の保管庫、武器庫、発電機が置かれている。 話を聞いた車掌の岡島は 「鉄道公安本部に電話だ。」 もう1人の車掌平田が受話器を手に取る。 「こちら『よさこい3号』、大規模な襲撃を受ける可能性有り、線路上に石を積まれ進路を防がれた、救援を求む。襲撃者はケンタウルスが数十頭・・・頭だよな?数十人か・・・数十匹かな?」 「どっちだっていいさ。」 平田は武器庫から猟銃を取り出している。 何れも散弾銃でシトリ525だ。 「四丁を機関車に2丁は我々が使う。森山くん達の2丁と後尾車両の建川さん、久田さんの分。」 銃を渡された車内販売員の女性、森山と川田にも銃が渡される。 「あの・・・やはり私達も?」 「訓練は受けてるだろ?お客様と自分の身の安全は守るんだ。」 国鉄職員としての公務員の義務でもある。 機関車の運転台では機関助手達が炭水車の中や運転台の壁に身を潜めて手渡された銃に弾込めをしている。 「おやっさん・・・」 「情けない声を出すな。一時間もしないうちに鉄道公安本部や自衛隊から援軍が来る。それまで持ちこたえればいいだけだ。開通当初は山賊だの帝国残党だのゴブリンだのが襲ってきて蹴散らしてやったもんだ。」 大沢の言葉に機関助手達が勇気付けられる。 「おやっさん来ました!!左右に別れて、弓をこちらに向けてる!!」 「奴等は密集している。狙いなんぞいらんから、通過する音が聞こえたら銃口だけ隙間から出して、とにかく外にぶっぱなせ!!体を壁から出すなよ?」 大量の蹄の音が接近を告げている。 左右に2丁ずつ散弾銃。 ケンタウルスの集団が最初の一頭が炭水車に到達すると一斉に発砲された。 至近距離から互いに効果範囲がカバーしあうように放たれたため、ケンタウルス四頭が転倒、3頭が死亡し、1頭が後続のケンタウルス達に踏まれ死亡した。 攻撃されたことを悟ったケンタウルス達は一斉に上半身を後ろに捻り、前進しながら騎射を敢行してくる。 「おやっさあ~ん!?」 「馬鹿、頭あげんじゃねえ。」 立ち上がろうとした助手の服をつかみ引きずり倒す。 トルイは倒された戦士達が起き上がらないことを憂慮を覚える。 だがまずは前進を優先させた。 「四騎ずつ残して前進だ!!」 司令車両では平田と岡島が銃眼から銃を射っていた。 司令車両はモンスターや武装勢力の襲撃に備えて窓はなく、壁は鉄板を貼り付けてある。 外の状況は外部カメラで確認できる。 狙いは外部カメラから確かめたので、機関車で不意打ちを受けたトルイ達は少し距離を取っていたが、右側で3頭、左側で2頭が撃ち殺される。 「あの穴に向けて一斉射!!」 ケンタウルスは何れも弓の名人である。 鉄張りしてある司令車両とはいえ、一ヶ所に20本もの矢がほぼ同時にに命中すれば、2、3本は壁に刺さって車掌達を驚かす。 平田は驚いて銃から手を離して後ろに転がっている。 「だ、大丈夫か。」 「ああ、当たってはいない・・・すまない。」 だがケンタウルス達の武器は弓矢だけではない。 「やれ。」 左右から3頭ずつが紐に球形の物体をくくりつけて投擲してくる。 車両に当たると同時に爆発する。 「爆弾!?」 「馬鹿な、そんな物が使えるのか?」 たが司令車両には穴は空いてない。 外側に幾つか燃えてる部分はあるが極僅かな損害だ。 だが銃眼や矢で開けられた穴から幾つかの物体が侵入し、壁や床を破壊した。 迂闊に壁際に近付けなくなった。 「外部カメラも破壊されたか・・・」 傷ついた穴にはケンタウルス達の馬力とスピードで威力を増した破城槌が両側から叩きつけら穴が拡大されていく。 最後尾車両 望遠鏡で前方車両の戦闘を覗き見てた斉藤は眉を潜める。 「まずいですな。」 「そうですの?」 望遠鏡をヒルダに渡すとサークルのメンバーを集める。 「諸君、あれはてつはうだ。」 「てつはう?」 ヒルダも混じって聞いてくる。 「「てつはう」は鉄や陶器の容器に火薬を詰め込み、導火線で火をつけて相手に投げつける擲弾です。巨大な爆裂音をたてて爆発するので、人馬がその音に驚いたと記録されていますがそれほどの破壊力はありません。」 「何が不味いの?」 「ネタが被りました。」 斉藤とヒルダのまわりでもサークルのメンバーが座席を車両から取り外して即席の砲座を作っていた。 座席を2つ重ね合わせて紐で縛る。 問題は砲身だ。 だがそこに和紙を塗り作り上げた紙の筒を重ねた座席の真ん中にセットする。 すでに内部に火薬と導火線は仕込んでいる。 「ネタは被ってるからもう一工夫。やれ!!」 「座席、後で弁償が必要かしら?」 左右に2門ずつ。 座席の砲台は、紙砲の発射の衝撃を可能な限り固定して狙いをぶれさせないためだ。 紙砲の中に装填された日本版てつはうが四発発射される。 てつはうはこちらに向かってくるケンタウルスの集団内部の足元にそれぞれ着弾する。 「鎌倉武士なら馬がケガした程度かも知れないが、連中は人馬一体。さて、どれほど効果があるか・・・」 斉藤が望遠鏡で確認すると、負傷して倒れたケンタウルスが八頭。 反対側も六頭が負傷して倒れている。 「死んでないみたいね。」 「動けなくなれば上等です。」 だが爆煙の中から10頭ずつのケンタウルスがそれぞれから飛び出してくる。 機関車や司令室への攻撃していたケンタウルスは留まっている。 「怒らせたみたいですから客車に立て籠りますよ。」 「紙砲はいいの?」 「どうせ試作品で一発しか撃てません。さっさと逃げますよ!!」 紙砲を補強していた座席はボロボロになっている。 紙砲がどうなったかは見るまでも無いだろう。 大急ぎで斉藤やヒルダ、サークルのメンバーは客車に乗り込んでくる。 「予定通りこっちに引き付けたから、浅井様は辿り着けたかしら?」 四号車 浅井二尉は車両内部を姿勢を低くして移動し、司令車まで後一両のところまで来ていた。 持っている武器はマカロフ拳銃一丁と途中で取り外した座席。 四号車の屋根に連結部からよじ登る。 司令車は先程から爆発にさらされていたが意外に破損は少ない。 だが破城槌やてつはうが交互に叩きつけられて、穴が空くのは時間の問題だろう。 屋根の上から先ず右側のケンタウルスを始末することに決めた。 ケンタウルスの腰に紐で括りつけられたてつはうに、9mmマカロフ弾を三発命中させてあたり爆発させる。 そのまま破城槌を持っていた四頭に銃口を向けて発砲する。 重量物を持っていたケンタウルス達は回避行動も取れずに3頭を射殺、1頭が地面に倒れ伏す。 予備のマガジンに交換して、てつはうを持っていた2頭も始末した。 「残り6発・・・」 浅井の存在に気がついた左側のケンタウルス達が矢やてつはうを放ってくるが、屋根まで持ち込んだ座席を盾に移動し、司令車両の屋根に飛び付く。 だが幾つかのてつはうに仕込まれていた土器の破片が、座席の隙間から背中や足に当たる。 「痛・・・」 幸い刺さりはしなかったようだ。 叫びたいのを我慢して、手近にいた破城槌を持ったケンタウルス2頭に残りの弾丸を全部叩き込んで射殺する。 半分は八つ当たりだ。 槍に持ち変えたケンタウルスが屋根の上で転がる浅井を狙うが、屋根の扉を開いた平田が散弾銃で槍持ちを射殺し、岡島が浅井を車内に引き摺って中に入れる。 「状況は?」 ようやく一息付けるが休む暇はない。 「機関車両に8頭にこちらは四頭、最後尾車両に25頭までは確認できてます。」 司令車両には各車両からの内線から報告が来ている。 「こちらは悪い知らせだ。拳銃の弾がもう無い。」 岡島と平田は顔を見合せて苦笑する。 「ご安心をこちらも弾切れです。でも預かってたものがありましたよね?」 「ああ、そいつを取り来た。」 機関車両 「おやっさん弾切れです」 「俺も・・・」 「自分もです・・・」 機関助手達は猟銃を置いて、スコップを持つ。 「馬鹿野郎、撃ちすぎだ。」 だが大沢ももう二発しか持ち合わせていない。 まだ、この機関車両を攻撃してくるケンタウルスは7頭もいる。 だが司令車両の屋根から再び飛び出した浅井の手には、出発前に鉄道公安官に渡して預けていたAK-74が握られていた。 司令車から炭水車に移り、一頭ずつ撃ち殺していく。 「大丈夫ですか?」 「若ぇのを一人、死なせちまったよ・・・」 大沢が矢が数本刺さった機関助手の一人を床に寝かせて、他の二人は泣きはらした目をしている。 「おまえさん自衛隊だな、援軍かい?」 「自衛隊だが乗客です。」 「そうか、まだ続くんだな。」 車掌の二人もこちらに合流してくる。 「お前ら全員、シャベルとツルハシを持て!!」 「おやっさん、さすがにそれは無茶だ!!」 平田が大沢を止めにはいる。 銃弾が残っているのは浅井だけだ。 ケンタウルスにシャベルやツルハシで勝てるとは思えなかった。 「勘違いするな、俺達の相手はあれだ!!」 大沢が指を指した方向は線路の先、石や木が積まれたバリケードがそこにあった。 「機関車さえ動けば馬なんざ引き離せる。援軍の到着なんか待ってられねぇ!!」 途端にシャベルを持って駆け出し、助手達もそれに続く。 「浅井さん、我々も行きます。乗客を前の車両に誘導して下さい。」 「わかりました。なるべく連中から見えないバリケードの向こう側から崩してください。ああ、そうだ。救援の連絡から何分たちました?」 「25分。」 車掌達と浅井も反対方向に走り出す。 ケンタウルス達は途中の車両のドアや窓を一つ一つ破壊していたが中には侵入出来ないでいた。 「狭ぇ・・・」 外部の扉を破壊して内部に入ろうとしたが、下半身の馬の巨体では壁に体を擦りながら進むことになる。 天井も低く、弓を縦にも横にも構えられない。 客室に通じる内部扉はさらに小さく、大柄なケンタウルスでは嵌まって動けなくなる者が続出した。 窓ガラスも強化ガラスで、頑丈でどうにか割っても破片で手を切る者がやはり続出した。 全ての車両がブラインドを締めていた為にどの車両に乗客がいるのかを確かめる必要があったのだ。最後尾車両に一度は到達したが、もう一度分散して探索に当たっている。 「くそ、ラチが明かないな。」 族長トルイは予想以上の被害と時間のかかりように苛立ちを見せていた。 「族長!!一番後ろの扉からなら直接中に入れるし、破城槌が使えるぞ。」 「でかした!!さっさと破壊して、矢を叩き込め!!」 乗客達は最後尾にある10号車両を放棄して、九号車両に移動していた。 ケンタウルス達に見付からないように身を屈めてである。 10号車両の後尾連結部入り口は外部に剥き出しになっていたので破城槌で破壊された。 ケンタウルス達は麻痺毒を塗った矢を入り口から放つ。 応戦が無いのを確認すると、客室に侵入に成功する。 だがボックスシート、4人掛けの向かい合わせ式の座席の通路はやはりケンタウルス達には狭かった。 それでも一頭ずつ中に入り、通路を進むが、反対側のドアが開いた瞬間、鉄道公安官の建川と久田が猟銃で撃ってきた。 逃げ場の無い先頭のケンタウルスは体に穴を開けて絶命し、後続のケンタウルスの進路を塞ぐ。 逃げようとしたケンタウルスは座席に阻まれて方向転換が出来ない。 「だめだ族長、狭すぎて狙い撃ちされてる。こっちは不利だ。」 「ふん、ならばこの車両には乗客はいないのだな。応戦してる連中を引き付けておけ。」 「如何なさるので?」 「まどろっこしいことは止めだ。壁を直接ぶっ壊す。まずはてつはうを1個ずつ車両に放り込んで連中の位置を確認しろ。その車両にロープを窓枠にくくりつけて引っ張る。端を破城槌をぶつけて剥がしやすくしろ。」 大陸南部 シルベール伯爵領 迎賓館 シルベール伯爵家は長年の間、ケンタウルス自治伯領と帝国の仲介役としての役割を担ってきた。 帝国が滅びた後も、王国と日本国大陸総督府の代理人として彼等との仲介を任せられている。 その為に領内に迎賓館を設け、日本の大陸総督府の外務局長杉村をはじめとする代表団とケンタウルスの長老会議代表団との会談の場を設けていた。 「日本国が我が種族の若衆30名を一方的に虐殺したのは甚だ遺憾です。謝罪と賠償を要求したい。」 「ケンタウルス若衆は日本国管理地域である鉄道線路沿線で略奪行為を働いていた。これは明らかに犯罪である。当方は犯罪行為に対し、実力を行使したに過ぎない。要求を拒否する!!」 「帝国並びにそれを継承した王国では、ケンタウルス自治伯領内での人族に対する治外法権が認められている。線路はともかく事件の起きた地域の沿線の街道は自治伯領の境界線に接している。そして、確実に十数頭は自治伯領内で殺害されている。これは法に反する行為ではないかね?」 南北線沿線の『ケンタウルス若衆によるキャラバン襲撃並びに装甲列車による撃滅』事件は、地域の名前を取って、ジェノア事件と呼称されることとなった。 当初は脳筋のケンタウルスなど力を背景にすれば容易く主導権を握れると思っていた。 総督府外務局は法を背景に弁護士の如く抵抗してくるケンタウルス長老会議代表団に意外な苦戦を味わうことになる。 なぜこんな会談が行われているのか? 傭兵やケンタウルスに多数の死者が出ていることからうやむやにするのは良くないと王国側から責任の所在を求める要請があったからだ。 総督府側は拒否もできたのたが、会談を受けたのはケンタウルス族に対する自治に対する介入が出来る機会と侮っていたことが大きい。 休憩を挟むこととなり、外務局員達は用意された迎賓館の部屋で予想外の苦戦に憤る。 「なんなんだあいつらは?我々が想定していたイメージとはだいぶ違うぞ。」 「ケンタウルス族は粗野で野蛮、そう考えてましたな?だが考えてもみて下さい。彼等は帝国から自治権を勝ち取った種族ですぞ。武力だけなら帝国は彼等の自治権など認めなかったでしょう。」 シルベール伯爵は仲介を担うが別に中立というわけではない。 伯爵の領地は年貢の他にケンタウルスと商人による交易に対する権利を認める運上金によって莫大な利益を上げて成り立っている。 「主な商品は傭兵、狩猟により得られる肉や毛皮、自治領特有の果実といった物です。 他にも医薬品や音楽を初めとする美術品、工芸品。 つまり野蛮な風俗とは別の文化的な側面があります。」 官僚達はシルベール伯爵の話に聞き入っている。 「ケンタウルスは性欲の強い種族ですが、腹上死は彼等の死因の上位にあたります。」 全員複雑な顔となった。 女性の官僚もこの場にいるのだから勘弁して欲しい話題である。 「ですが老齢に達すると性欲が霧散し、突然美術や医術、哲学に魔術、政治といったこと学問的なことに対する欲求が起こり極めようとします。長老と呼ばれる彼等がそうです。彼等は大族長や族長の諮問を担当する賢者達であり相談役なのです。」 「先にそれを話して欲しかった。」 「勘違いなされては困りますが、私は別に貴殿等の味方というわけでわないのですよ?寧ろ貴殿等が私の権益を犯さないか憂慮している。」 シルベール伯爵は自分の知識や経験が交渉には不可欠だと、自分達に売り込んでいるのだと杉村は悟る。 外務局員達は深刻な顔で対策を考えている。 その中若手の局員が思い詰めたように呟く。 「性欲が抜けて賢者に?・・・賢者モードか・・・」 杉村はその若手に書類を叩きつけた。 「つまらんことを言うな。」 「賢者モードとは何ですか?」 シルベール伯爵も真面目な顔で聞いてくる。 だが総督府と連絡を取っていた局員がパソコンを通じてプリントアウトしてきた書類を杉村に見せると彼の顔は豹変し、まわりの局員達も書類を見せられ雰囲気が変わっていく。 シルベール伯爵も場の空気が変わったことを悟る。 まるで示しあわせたかのように沈黙する外務局員達を不気味に思いつつ会議が再開される。 「話の続きの前に現在起こっている事態を説明しましょう。まず我々は今回の会談を打ち切る準備があります。」 突然の総督府外務局の豹変ぶりに長老達も緊張を新たにしていた。 大陸東部 東西線『よさこい3号』 機関車から少し離れた場所、ケンタウルス達が築いたバリケードを、機関士大沢達が必死に突き崩していた。 「壁の外側は最後だ。連中に気がついたら台無しだからな。」 「おやっさん、外側だけなら機関車で強引に突破できないかな?」 車掌の平田の提案に大沢は考え込む。 だがシャベルを持つ手は休めていない。 列車を傷付けない為と前方が確認出来ないから今回は停車させた。 しかし、バリケードをある程度排除し、状況が確認出来た今なら出来ると言える。 「やれるな・・・よし、お前らは機関車を動かす為に戻れ。俺らはもう少しバリケードを薄くする。準備が出来たら俺らも戻る。」 機関助手達を機関車に戻らせ、車掌達とバリケードの撤去作業を続ける。 九号車両の壁が破壊され、鉄道公安官の二人と浅井は八号車両に移動したが、ここの壁も破壊され始めた。 浅井のAKも久田と建川の猟銃もすでに弾はない。 「さて、白兵戦か。二人は下がっててくれ。」 「いえ、もう少しお付き合いしますよ。」 浅井はナイフを鉄道公安官二人は鉈を構える。 刃渡りはどう見ても浅井のナイフよりでかい。 「なんでそんな物が列車にあるんだ?ナイフと交換してくれ。」 「倒木が線路にあった時の為です。後は・・・刺又が二本有ります。」 そこにヒルダと斉藤達もやってくる。 「連中の弓矢を三セットばかり奪いました。扱ったことのあるのが姫様だけなので・・・」 「あら、私も使えるわよ。」 乗客の中から恰幅のよい主婦が名乗りを上げる。 「多少、ブランクがあるけどJK時代は弓道部だったから。和弓だから勝手が違うかもだけど、心得がない人よりはマシでしょ?」 JKと言われて浅井、斉藤、久田が顔を見合わせるがヒルダが弓を主婦の市原に渡す。 狭い通路で使うのだから期待は出来る。 「てつはうもまだ2個あります。直接、投擲する必要がありますが。」 色々とツッコミたいところがあったが、てつはうは土器で出来ているし火薬自体はすでに大陸でも流通しているので大陸技術流出法には違反していない。 「乗客の中に七人ばかり冒険者をしている日本人もいます。今は貨物車から彼等の武器を持ち出させています。日本刀や薙刀とか持ってきてましたね。」 転移から九年、大陸進出してくると六年も経過すると色んな日本人が出てくる。 「前方車両のドアを守らせてくれ。乗客の移動は勘づかれないように頼む。」 「浅井さん壁が破られた!!連中が入ってくる。」 「八号車両客室を放棄!!鍵を掛けて、七号車両で抵抗線を作るぞ。」 通路ならケンタウルスも自由に動けずこちらが有利だ。 腕時計で時間を確認する。 「通報から45分・・・」 族長トルイは些か焦っていた。 連れてきた兵は自分も含めて70騎ばかり、既に戦死が18騎、負傷して戦えないのが16騎。 戦でもないのに半数がやられたことになる。 「大損害だ。割には合わん・・・」 「族長、もう退くべきではないか?今なら近くの村でも襲って首をとって日本人ということにしておけば面目は立つ。」 顔は焼いとけば問題はない。 女はその場限りになるが、事が済めば口を封じればいい。 日本人どもにも一矢を報いた。 「よし、退くか。角笛を」 言い掛けたところで先頭の機関車が煙突から煙を吹き出し、下方からは水蒸気を噴出させ始めた。 バリケードからは数人の人間が機関車に駆け出している。 事態が理解できないトルイだが、列車がゆっくりとだが動き出すと失敗を悟る。 「連中逃げ出す気だ。いかん、早く角笛を吹け!!」 このままでは兵達が列車に追撃したまま付いて行ってしまう。 だが撤収の角笛は警笛にかき消される。 25騎ものケンタウルスが動き出す列車を追撃のために駆け出す。 列車の内部には5頭のケンタウルスが乗り込んだままだ。 「つ、連れ戻せ!!」 7号車両では突撃してくるケンタウルスを、久田と斉藤が刺又二本で押し止める。 狭い通路で走れないケンタウルスなら何とか押さえ込める。 座席の陰から浅井が鉈を振り回してるので勢いを殺したのも大きい。 市原とヒルダが弓でケンタウルスを射ると、後続のケンタウルスが前進できなくなる。 たがそこからケンタウルス達が矢を放ち久田に二本が刺さる。 「久田さん!!」 建川が久田を引きずりながら七号車両に移動しようとする。 だが久田が口から血と泡を吹き出している。 痺れる体で手だけ動かして、全員に六号車両に移動するよう指差す。 次にてつはうを指差した。 浅井達が六号車両に移動すると、サークルのメンバーがてつはうの導火線に火を着けて、七号車両に放り込んで七号車両のドアと六号車両のドアを閉める。 爆発音とともにドアが揺れる。 だがすぐにケンタウルスの姿がドアの窓から見える。 顔は血まみれだ。 「久田さんが・・・」 泣き顔の建川が敬礼しているので、浅井もそれに倣う。 「五号車両からは乗客が避難しているのでここらで食い止めたい。」 車掌の平田がシャベルを持ってやってくる。 「車両を切り離しましょう。」 「走行中に出来るんですか?」 「本来は配線やブレーキ管を外さないといけないのですが時間が無いから強引に切り離します。まずは連結機を切り離してから一つ一つ鉈で斬ります。」 平田が作業に入るが、岡島の声が車内放送で鳴り響く。 「バリケードに突っ込みます。何かに掴まりながら頭を守ってください!!」 全員が座席に捕まると何かに衝突したような衝撃が車内を揺るがしといく。 機関車 大沢達を乗せた機関車はゆっくりと加速を続け走り始める。 可能な限りに勢いを付けて、バリケードを吹っ飛ばして突破しないといけない。 機関助手達は必死に石炭を竈にくべている。 「いけ、いけ、いけぇ~い!!」 手を振り回しながら声援する大沢の声に応えるように機関車の先頭部分がバリケードにぶつかり、粉砕しながら土砂を撒き散らす。 機関車周辺を駆けていたケンタウルス達が土砂を浴びて転倒していく。 機関車は震動しながらバリケードを突破してさらに加速を続ける。 「やったあ!!」 大沢は歓声を挙げるが肩に矢を受けていた。 そのまま崩れ落ちる。 「おやっさん!!」 「退け、退くんだ!!」 トルイは追い付いた兵達を一人一人に声を掛けて列車の追撃を止めさせる。 合流した29騎のケンタウルスは負傷した16騎を回収して、撤退しようとする。 死体も18騎。 「数が合わないな、列車の中か・・・」 証拠は残したくないが長居は危険だった。 どうせ東部地域にケンタウルスの集落は無い。 列車の中のケンタウルスの素性を洗っても自治伯との繋がりを思わせる物は持たせていない。 流れのケンタウルスが勝手にやったと言い逃れが出来る。 遠ざかる列車を尻目に引き換えそうとすると、奇怪な羽音が上空から聞こえてきた。 「なんだ、この音は?」 同時に森の中からこちらを囲むように斑模様の緑の服を着た集団が現れる。 木々の間から銃を構えているのが判る。 「バカな日本兵だと、どっから現れたのだ。」 日本軍が駐屯する主要な町には見張りを置いてあったはずだ。 例え日本の車がどんなに早くてもケンタウルスの伝令に勝てるはずがない。 たが現実に目の前にいるのは・・・ 困惑するトルイ達の前に低空をホバリングするMi-8TB、ヒップEの機首の備え付けられた12.7mm機銃が火を噴いた。 族長トルイは一瞬にして、真っ先に肉塊となった。 同時に列車から七号車両以降が切り離された。 ケンタウルス達は車両に向かって逃げ出す。 そこなら攻撃を受けないと考えたからだ。 だが半包囲していた陸上自衛隊の第4分遣隊の隊員達が前進しながら銃撃を開始する。 「ケンタウルスの指揮官以外の生死を問わない。まあ、無理に捕まえる必要も無いがな。」 隊長の進藤一等陸尉の命令のもと、ケンタウルス達は一騎、また一騎と駆られていく。 そこに切り離された車両が線路で止まっているが乗客はとうにいない。 そのことは『よさこい3号』から連絡を受けている。 ケンタウルス達はそんなことは知らないので車両に集まっていく。 「いいカモだな、馬か?撃滅しろ。」 切り離された列車の中にいたケンタウルス達は先頭車両から飛び出し、遠ざかっていた列車に追い付いていく。 一匹が手摺を掴もうとしたところで、ヒルダのレイピアがドアの隙間からケンタウルスの手の甲を貫く。 「しつこいですわよ。」 反対側の手摺に掴もうとした一匹も浅井が鉈で手首ごと切り落とす。 残りの3頭は斉藤が転がしたてつはうの餌食となった。 ケンタウルス達が掃討され、再び汽車が停車する。 隊員達によって、乗客が外に出てきて治療や事情聴取を受けている。 「おやっさんしっかり!!」 「いやだよお、おやっさん、いかないでよう!!」 泣き叫ぶ機関助手達を尻目に、浅井と斉藤達はケンタウルスの荷物を漁る。 大半はケンタウルスの肉体ごとミンチに混じっていたが、車両近くのケンタウルス達は背後から銃弾を受けただけだ。 「あった!!」 ケンタウルスの腰ベルトに毒、毒消し、麻痺の薬が入った小瓶を手にいれた。 「これを機関士に」 斉藤の助言、毒を使うものは解毒薬も持ち歩いているはずという言葉に従い、賭けには勝ったようだ。 ケンタウルスの薬を人間に使ってよいかは迷ったが、このままではどうせ死ぬ。 投薬後、顔色や呼吸が正常に戻ったことから薬が効果は確かめられた。 大沢機関士はヘリで一足早く新京大学病院に運ばれることになる。 やはり人間には人間の為の医療の方が安心出来る。 精神的に 「浅井二等陸尉、よく持ちこたえたものだな?」 仮設テントの指揮所で、進藤一尉がその労を労う。 「二人も死なせてしまいました。そして、乗務員や乗客の奮戦の賜物です。」 「二人とも公務員として、国民に殉じた。御冥福を祈る。国鉄と鉄道公安本部は激怒してたよ。我々もだよ。大陸総督府は自衛隊に報復を許可した。」
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1275.html
――――クラウディア CIC 本編のちょっと前 「指揮官はお前じゃない!分かっているのか!」 クロノの叫びがクラウディアに響き渡る、怒鳴られているのは副官を務めるカール・ライカー一佐だった、事の顛末は、 ある反管理局組織の本拠地を発見制圧に向かったのだが、ライカーは罠があると想定して様子を見て(もしくは徹底した 攻撃を加えてから)という意見に対しクロノはあくまで証拠確保のためにも早期突入を示唆、結局クロノ案に従いクロノ 自ら陣頭指揮による早期突入となったが、それに案じたライカーは独断でクラウディアを動かし、搭載されている魔道火器使用に より本拠地を潰したのだ、それは結局功となった。もうすでに本拠地は蛻の空で内部には自爆用の爆弾が多数設置されていたからだ、 クロノは自分の迂闊さを呪い、ライカーには感謝した「流石は管理局で5本指に入る優秀な士官」と言われることはあると… ライカー自身も無能な上官に対しては徹底した侮蔑をするがそれを認め、意見を請うなど改善して行けば上官として認める。 そういったタイプだったが次の行動がクロノを激怒させた、反管理局組織を追いかけたがクロノが負傷した為ライカーが命令を 勝手に変更し組織のボス、ならびに幹部を皆殺しにしたのだ、それも徹底的に無慈悲に… 「無駄な抵抗して局員を負傷もしくは死亡させるより何倍もマシだろう、凶悪犯罪者は捕らえるよりも根絶やしにした方がいい」 (軍時代に対ゲリラ戦など見てきた)彼の合理的な持論が結果的にクロノを怒らせる事になった。 「管理局は法治組織だ、殺すと言う事はお前がかつて所属していた人殺しの組織…軍隊だ!」 クロノ叫んだ後のライカーの表情も不味かった、そう丸で「はぁ?何言っているんだこいつ?」といった 侮蔑した表情をした為だ、それが火に油を注ぐ羽目になった、何せ戦闘能力は低いが成績はきわめて優秀で バックサポートにおける役割はライカーの方が圧倒的高く局内の評価も高い(彼の手腕で解決した事件もクロノより多かった)、 それに比べ自分は局内で「親の七光」で蔑まれている事も知っていた、それらに対する鬱積、嫉妬などが一気に爆発した、 あらん限りの罵声をライカーに浴びせかけた。 「何が優秀な士官だ!血に飢えた殺人者じゃないか!」 「これだから元軍人は!」 だが周りの視線に気づいたのか罵声を止めると吐き捨てた。 「お前は副官解任だ!もう二度と船に乗れると思うな!」 ――だが断っておこう、クロノはその暴言を後で猛反省したし、彼自身の能力も高く、 ライカー自身も「嫉妬する奴にいちいち構うな」とクロノに言い聞かせていた。 だがクロノは提督になるには…あまりにも頑固すぎた。 ――――管理局内のある将官達の会話 「新設部隊の予算が決まったよ」 「どれどれ…ゲッ!うちらの部署の予算より倍以上じゃねぇか!」 「何てこった!とばっちりがこっちに来ているよ」 「頭痛ぇ~~~」 「んんんんん…ケッ!相変わらず予算が豊富なのは全部3提督の息のかかった連中じゃないか!」 「そりゃカナリスも逆らうわけだ」 「そういや一時期ゲーレンやシェルドンの更迭も考慮しているらしいぞ、カナリスの教え子たちで あり通じていたという事で…まぁ実際は提督派の人間がカナリスによって叩き出されて、主要幹 部が数少ない全員非3提督派で占められているのがよっぽど気に食わないらしくて」 「おいおいおい、どこまで強欲なんだよ」 「この前聞いたけど、情報局に圧力かけたらしいぞ、予算欲しければこちらの指名する人物を副局 長のポストに入れろと…しかも推薦した奴よりによって情報局に向かないボンクラだぞ」 「まぁゲーレンはその脅しに屈服することなく『俺のケツをなめろ』と言って叩き返したそうだ」 「…捕まらないのか?」 「いや、総務統括官の宗方中将や局の主要幹部がゲーレンのバックについているし、ゲーレンやシェルドンを 逮捕してみろそれこそ情報局の主要要員が怒り狂って辞表叩き付けるぞ」 「そうなると不味いな…しかし新設部隊の予算における内容見ろよ」 「何々…資材、機材は最新鋭、配備される戦闘部隊はあのエースオブエースと名高い高町なのは一等空尉を始めとする超絶優秀組」 「うがぁ!こっちは少ない人数と中古の機材でなんとかやりくりしているぞ、贅沢言いやがって」 「しかも地上本部で優秀な人材の引き抜きまで行っているぞ、ヴァイス・グランセニック陸曹と市川守二佐もだとさ、 後者は創設となえた八神はやて二等陸佐の推薦だとさ」 「前者は兎に角、後者はレジアス・ゲイズ中将の戦友で陸戦課の最重要人材の一人だぞ」 「不味いなぁ…しかし三提督の恩恵受けているとすぐこれだ」 「クーデター起こしてぇ」 「まぁ気持ちは分からんでもないがな」 ―――はやて本人達も時空を守る為に必死になっていた事は確かだ…だがそれに伴う犠牲(予算削減) や今までの鬱憤が後にある勢力にとって悲劇の幕開けとなる。 ――――情報局 「で、予算はこれか」 シェルドンは情報局に回された予算を見て呟く、数値には去年の予算より削減されているのだ。 「何が、『新設部隊の予算確保のために少し削らさせてもらいます』だ!ふざけやがって!あいつら (魔法至上主義者)の息のかかった部署の予算全然削られていないじゃないか!」 シェルドンは怒り狂っていた、重要な情報局の予算を減らすとはどういうことか、ジェイル・スカ リエッティの行動は兎に角、最近管理局の最大敵対組織と言える『セプテントリオン』の動きもこ こ最近活発化し始めているのだ、その情報を得る為にもなんとしても予算の増加は必須と言えるの に、予算を削るとは一体何を考えているのだ。 「だが…これでもまだマシなほうだ」 ゲーレンはもう一つの表を見せる、その表を見てシェルドンは息を呑む。 「こ、これ本当ですか?」 「ああ、本当だ。宗方中将の口添えや、その部署からの支援がなければこうなっていた」 その表には情報局に回されるはずだった予算は去年と比べて凄まじいほど減額されていた。 「そんなに気に食わなかったのか?提督派の人材を副局長のポストに付けなかった事が」 「シェルドン、本気で言っているのか?」 「…分かってますよ、ボンクラにポストついてもどうせ妨害する気は満々ですし、こちらの保持し ている重要情報があいつらに流れてしまいますよ」 そして呆れたようにゲーレンは言う。 「もうどうにもならないなあいつら、自分達が管理局のすべてだと思っている」 「だからこそ…宗方の企てに加担しているのでは」 「ああ、そうだな」 ―――――本局 宗方の部屋 「訓練場所の確保が出来たか、うん上出来だ、管理外の無人世界うん流石だ、揉み消しはまかせ てくれ」 宗方中将と斎藤中将との通信を切った、そして居並ぶ将校に不気味な微笑みを浮かべ告げた。 「対ジェイル・スカリエッティ用特殊部隊の訓練場所の確保が出来た」 それにニヤリと笑う夏目二佐とライカー一佐、ただベイツ二佐は渋い顔をしていた。 「どうした、ベイツ?」 ライカーはベイツに問うた。 「これで正しいのでしょうか?味方すら犠牲にしてまでここまで行う行為に… 確かに今の三提督もその取り巻きの横暴は目を被うばかりです…かといって」 「かといって、そこまでやる必要があるのかと…」 「はい」 宗方は真剣な表情を見せて、一切れの紙を取り出し見せた、その紙を見たベイツは仰天した、その紙に書かれているのは あの聖王教会の教会騎士団カリム・グラシアの保持するレアスキル『プロフェーティン・シュリフテン』、預言者の著書という 意味の成すとおり完全とは言わないが未来を予言出来るというスキルだ、その内容はこうだった。 「古い結晶と、無限の欲望が集い交わる地。死せる王の元、聖地よりかの翼が蘇る。死者たちが踊り、なかつ大地の方の塔は 空しく焼け落ち、それを先駆けに、数多の海を守る法の船も砕け散る」 と…それは明らかに時空管理局そのもの崩壊を予言したものであった 「ですがこれはよく当たる占いと…」 「確かにそうは言われているが…情報局が掴んだジェイル・スカリエッティに関する情報だ」 宗方はモニターを操作し、情報局が掴んでいるジェイル・スカリエッティの状況を纏めた物だ、それベイツは驚いた、 予言と類似する点が多数存在したのだ。 「八神はやてが述べている機動6課構想もこれに発端している」 「では彼女達に任せておけばよいのですか?人材は見たところ優秀です」 「確かに、致命的な面がある」 宗方は厳しい顔でベイツを見つめる、そしてベイツは分かった。 「…ベ、ベテランが市川二佐ただ一人!」 「そうだ、彼女達はあまりに後方を軽視している、そして慢心しているよ自分達の実力に、そしてやり通す意思はあるが致命的な面それは…」 「『殺』というわけですか?」 「ああ、そうだ彼女達は殺す事にすごく臆病だ、市川二佐を除いてね。ああ、ヴォルケンリッター?ああ、今は八神はやて二佐の忠実なる僕、もう牙の抜かれた犬だ」 宗方は素っ気無く言う。 「つまり、中将、貴方が考えているのは」 「最後の保険であり同時に局に対して意識改革、ならびに未だに強大な発言権を手放さない三提督とその取り巻きの排除だな」 「そうですか、分かりました…しかしミッドチルダは地獄になりますね」 「地獄か…あの時よりはマシだと思う」 「あの時とは?」 「クリムゾンバーニング…あの地獄はもうコリゴリだ」 宗方は虚空を見据える、あの戦争、とある独裁者の下らない理由で起きた世界を巻き込んだ戦争、 凄まじい死者と破壊を撒き散らした後に出来たのはただ広がるは破壊された都市や自然・・・宗方 は歯を噛み締めた。 「しかし、何故多大な成果を上げた三提督がこうも歪んだのでしょう?」 ベイツの疑問は最もだ。 「ベイツ二佐、人は大きな権力を握ってしまうと自然と腐り始める、それが過去に大きな成果を上げ、英雄と呼ばれたものたちでも …甘い蜜の味を覚えた人が苦い蜜を再び舐めるか?」 リリカルなのはストライカーズ・エピソード4 「黄色い悪魔」 ――――リッチェンス邸 市川はMP5の初弾を装填し、構えると敷地内に侵入した。すぐに低い姿勢をとる。視線と銃口 を周囲に向けた。人影は居ない。リッチェンスの手下どもは表門での戦いに駆り出されているらし い。だが市川は気を抜かなかった。庭に植え付けられた樹木や庭石に身を隠しつつ、屋敷の北側へ 進む。動作は素早いが、足取りは慎重さに満ちていた、市川は熱い闇に融けつつ前進した。 僅かに発汗しているのは、内心抑えがたいほどの興奮で満たされているからだった。このような環境こそ、 市川の生きる場所なのだった。彼はそれを実感した。 どやどやと表現するしか他ない騒音を立てながら4人の男が視界内に現れた。どうやって反応すべきか、 市川はコンマ一秒以下の時間で勘案し、決断した。MP5を彼らに向け点射を行った。無音に近い 銃弾を受けた男達は3秒で全員が絶命した。市川は足取りを早めた。屋敷の北側に到達し、周囲を確認し安全を確認する、 バッグからC4を取り出し壁に貼り付け信管を作動させる。右側から叫び声が上がった。 「野郎、こっちだ!殺せ!」 市川は足の筋肉を聞かせて低く飛んだ。空中で身をよじり、声のした方向に射撃する。着地前に弾倉は空になっていた。 匍匐前身で庭岩の影にもぐりこみ弾倉を交換した。銃声が響いた、周囲に着弾はない。市川は口を歪めた。あの莫迦どもは、 屋外で短銃身の散弾銃を使用している。爆発が発生し、壁が吹き飛ぶ、それを見た市川は閃光手榴弾を取り出し、 射撃をしている男達へと投げつけた、地面にしっかりと伏せ、瞼を閉じ右目を手で被った。小さな爆発音が起こり闇が白くなった。 悲鳴がいくつも聞こえる、そうした声を上げる元に市川はMP5を向けた。弾倉を二個消費し、全員を射殺した、 そして壁穴に破片手榴弾を放り込む…爆発、内部を銃弾で軽く撫でると邸内に突入した。 ―――邸近く 「何が起きているの?」 ギンガ・ナカジマはうめいた、ギンガによって正門の一部を砕く事に成功した、そして警察や局員がそこに向かって突入しようとしていた、 そんな中裏門の所から再び爆発音がした。 「裏門に警察か何かいますか?」 ギンガは警察部隊の隊長に通信を送る。 「いや、そちらにはいないはずだ」 「では一体誰が?」 「分からない、少なくともリッチェンスに対して何かしら恨みを抱いている連中かもしれん、こちらから何名か派遣する、 君はこのまま正門突入を行ってくれ」 ギンガは隊長からの要請に応じた、今そんな事を考えている余裕はない、今出来る事を成すだけだ、 リボルバーナックルからカートリッジを再び打ち出した、ギンガは決心したように空いた壁の中に突入しようとした。 ―――邸裏門 「全く派手にやりすぎだ」 副長はぼやく、地面には警察官と思われる数名の男女が地面に倒れていた。 そうレジアスの命令を受けた二人は市川を支援する為あえてこちらにやってくるであろう 警察や局員の阻止を行っていたのだ、副長は呆れ顔で煙を上げている裏門を見た。 「彼らしいと言えば彼らしいか」 スナブノーズもぼやいた、全く平和なクラナガンで戦争を起こせる御仁なんてあんたぐらいだよ市川二佐。 ――――邸内 部屋の中は破壊し尽くされていた。部屋には大きな布団が敷かれている。そこには血濡れになった筋肉の塊が二つ、 横たわっていた。二人とも裸だった。恐らく「ウホッ!」な趣味の持ち主同士が周囲の状況に気づかずに居たらしい。 上に居る男は死んでいたが、組しかれた姿勢の男にはまだ息がある。男は左手に包帯を巻いていた、市川は男に銃を向けた、尋ねる。 「すまないが、教えて欲しい。私の娘は何処に居る?」 男は恐怖に大きく目を見開き、市川を見つめた、市川は微笑を浮かべもう一度問うた。男は答えなかった。市川は僅かに眉をしかめ、 長靴で男の左手を踏みつけた。男は悲鳴を上げた。市川は言った。 「頼むから教えてくれ」 「ひ、左側の…い、一番奥だ」 「ありがとう」 市川は男の頭に銃弾を送り込んだ、頭蓋の中身がスイカのように飛び散った。 市川は半壊した扉を蹴破った。銃声が響き、弾が空気を切り裂く音がした。 着弾音が左右のどちらかで生じたかを確認した市川は狭い通路の左側へ閃光手榴弾を投げた。 そして絶叫があがり、何かの拍子でこちらに滑ってきた銃を見て市川は顔を顰める、 AK-47、作りやすさやメンテナンスが簡単な事で97管理外世界だけではなく、 他世界でも製造されている自動小銃だ…だが室内で自動小銃を使用する事は自殺行為だ (跳弾の可能性が高い)、恐らく閃光にやられてAKを落としてそのまま暴発したのだろう。 「ド素人だな」 市川は呟くと念のために左右を掃射した。そして散弾銃の持った男が飛び出してきた。 市川は通路の端に身を押し付けるようにした。男が発砲した、頬を小さな鉛球が撫でた。 妙な金属音がする。散弾をまともに浴びたMP5のサイレンサーと銃身が破壊されたのだった市川は反射的にMP5の残骸を捨て、 ククリナイフを抜いた、通路が狭いため、下から救い上げるようにしてそれを相手の喉にめり込ませた。 オリハルコンで強化されたククリの刃は呆気なく男にめり込む、すぐに引っ込める。喉から大量の血を噴出しつつ男は倒れた。 市川はククリナイフをさやに治め、不要となったMP5の弾帯を捨て、男の散弾銃を拾い上げる。安物だった、弾はまだ一発残っている。 男が飛び出してきた通路の過度の先から足音と罵声が聞こえる、市川は破片と閃光手榴弾を一個ずつ取り出し、同時にピンを抜く。 足音が接近するまで待ってから一気にニ個の手榴弾を投げた、目を閉じ、耳をふさぐ。爆発、悲鳴、閃光、怒声、爆風。 市川は僅かに顔を出し、通路の先を確認した。狭い通路には十名ほどの人間が倒れ、うめき、もがいていた。破片は数名にしか影響を与えていないが、 閃光は全員の視力を奪っている。市川は散弾銃を構え銃口をいくらか下向きにして発砲した。空中に飛び散ったいくつもの鉛玉は、 通路の固い床に跳ね返されながら、傷を受けていなかった男達の足元を襲い食い破った。散弾銃を捨てた市川はホルスターからベレッタを抜き、 一人一人の頭に9ミリ弾を送り込み、一番奥に居た男を除く全員を殺害した。 最後の男は腹と足に散弾を受け、床でうめいていた。銃は失っている。 墓石のような瞳にはようやく視力が戻りつつあった。彼は市川を見上げ、うめいた。 「あんたか」 「理由は説明するまでもあるまい。リンデマン君」 「まぁな」 リンデマンは通路に視線を向けた。そこには血とコルダイトの匂いに満ちた空間だった。 「ひどいものだ」 「私はもっと酷い場面を見た事がある。いや、作り出した事がある、というべきか」 「悪魔だよ、あんたは」 「自分でもそう信じ始めていたところだ」 リンデマンは楽しそうに笑った。顎で通路の先を示す。 「二つ先の部屋だよ」 「ありがとう」 「何、あそこであんたが見るものに比べれば、対した事じゃない」 「かもしれない。さようなら」 市川はリンデマンの額にベレッタの銃口を近づけると、トリガーを引いた。飛散した血液と脳漿が彼のバリアジャケットを汚した。 扉は硬く占められていた、市川は破片手榴弾を取り出し、ピンを抜いた。扉からいくらか距離をあけた床に置く。 後方へと駆け戻り、リンデマンの死体を起き上がらせて盾にした。爆発、爆風。 ボロボロになった扉の手前で立ち止まる。右手にベレッタ、左手にククリを握る、室内から音は聞こえない、 長靴で扉をけった。扉は室内に倒れる。市川は中へと飛び込んだ。銃声がおこった。右脇腹に焼け付くような痛みが走った。 市川は床を転がり、銃声のした方向へ、ベレッタで反撃を加えた。人影が崩れるのが分かる。市川は立ち上がった。華やかな飾り付けの施された部屋だった。 部屋の置くには大きなベッドがあった。腹を打たれたリッチェンスはベッドの端に上体を預けていた。ベッドの上には全裸に近い若い女が居た。 「やはりね」 口元から血を流したリッチェンスが言った。 「最初はただの警察との押し問答かと思ったが」 「丁寧な出迎え、痛み入る」 「あなたも盛装だな」 リッチェンスは微笑した。彼はダークスーツを着込んでいた。 「何、貴方だと検討が付いた時に着たのですよ、二佐。慌ててね。それまでは裸でした。 押し問答ならば、私が顔を出すまでもないですから」 「うん、貴方が評価すべき一面を持っている事は確かだ。少なくとも、娘をただの玩具にしていたわけではない事は理解している」 「良かった、貴方のような男に軽蔑されるだけは御免ですからね」 「それよりは憎悪の方がマシだ、と?」 「そんな所です。少なくとも、憎悪は積極的な感情ですから。貴方の娘さんも、 ただ自棄と悲しみだけから私に抱かれたわけではないのだと信じています。ええ、そう私は信じています」 市川はわずかにうなずいた。 「まさにそうかもしれない。貴方とは別の場所で会うべきだったな」 「私もそう思います。残念です」 「同感だ」 「それから、二佐」 「何だろうか?」 「この部屋の奥には誰にも見られずに敷地の外へ出られる扉が有ります。御帰りの際は、 宜しければそちらを使って下さい。これ以上、死体を作り出す事もないでしょう」 「感謝する」 「ああ、それにもうひとつ」 「窺おう」 「今度こそ彼女を幸せに」 市川は微笑した。 「娘を大事にしてくれて有難う。貴方の期待は裏切らないようにしたい」 「それでは」 「ああ。いずれ我々が会うべき場所で、また」 市川はククリをリッチェンスの頭頂部に振り下ろした。女に視線を向ける、右脇腹がしきりに痛ん だ。女の顔は恐怖と涙に引きつっている、生々しい情交の残滓や失禁などで汚れてはいた…が彼女 は美しかった。愛らしかった。父親たるとはこういうことなのかと市川は思った。残酷な真実は常 に絶望と憎悪を生み出すわけではないのだった。恐怖に震えていた女が幼児のような声を出した。 「お父さん?」 微笑を浮かべた市川は小さく頷いた。 「お父さん」 市川の娘は新たな涙を流しながら立ち上がった。震える声で彼女は言った。 「おかえりなさい」 「ただいま」 黄色い悪魔は優しげに答え、これほどの現実を目撃した後であれば父親以外には不可能な反応を示 した。愛すべき愚かな娘を強く抱きしめたのだった。 ――――裏門 市川が娘を連れ出して、敷地の外に出たタイミングを見計らってフレイザーの車がやってきた。 「急いで下さい、正門でドンパチ行っていた警察と108部隊が屋敷に突入しました」 市川は娘と共に車に乗り込んだ そして落ち着いてからフレイザーは問うた。 「二佐、戦争は無事終結しましたか?」 「ああ、戦争は無事終結した、こちらの圧倒的勝利で…」 ――――裏門への道 警察官や局員が一斉にリッチェンスの屋敷に突入した、それと前後して裏門で起きていた銃声や 爆発音はパタリと止んだ、そして裏門に回った警察官との連絡が取れないことに疑問に思ったギ ンガは自ら志願して裏門に回ろうとした、そしてギンガは発見した、裏門から逃げようとする車を、 それがリッチェンスなのか襲撃者なのか分からない、だが少なくとも重要参考人として認識したギ ンガはその車を追おうとした、そしてウイングロードを展開し、追撃しようとしたその時、目の前 にフェイスガードで顔の見えない巨漢が現れ、ギンガに向かって拳を打ち込んだ、咄嗟の判断が出 来ないギンガの鳩尾に拳がめり込む…ギンガの意識は吹っ飛んだ、だが吹っ飛んだ方が幸いだった かもしれなかった、そう屋敷の中は悪魔によって生み出された地獄そのものだったからだ。 ――――同 「戦争は終わったようだな」 「ええ、そうですね」 スナブノーズは気絶させたギンガの体を地面に寝かしつけた。 「我々も引き上げますか」 「ああ、そうだな」 スナブノーズはレジアスに連絡を入れると副隊長と車に乗り込みその場から去った。 ――――屋敷 「全く酷い有様だな」 ゲンヤ・ナカジマはリッチェンス邸内における惨状を見て呟いた、銃弾で負傷した者はいたものの、 幸い死者は出なかった。屋敷に突入した警察官や局員達が見た光景は凄惨な光景だった、血とコル ダイトの匂いに吐くもの、手足が千切れ飛んでいたり、臓物がぶちまけらた光景は地獄と言って いいだろう、それに耐性のない者達は皆吐いている…ミッドチルダではほぼ見れない光景、明ら かに質量兵器を使用したものであった。これを行ったのは一体誰なのであろうか、ゲンヤは悩んだ、 娘のギンガもその真相を知ろうとしたが気が付いたら地面に寝かされていた。そしてゲンヤは警察 や地上本部にとって宿敵であったリッチェンスの死体と対面する、リッチェンスの頭部は刃物を振 り落とされたのか脳漿が出ていたものの、顔は安らかでどこか嬉しそうだった。 何故、そんな顔が出来る?リッチェンス?…ゲンヤは物言わぬ死体に問うた。 ――――騒動翌日 地上本部 レジアス室 「…リッチェンス氏が行っていた密輸業が(以下略)…そして昨日警察と管理局の108部隊が リッチェンスの屋敷の強制捜査に踏み切り、突入しましたが何者かによってリッチェンス氏は殺害されており、 管理局ならびに警察はその襲撃犯の割り出しに全力を…」 モニターに映るニュース映像を消すとレジアスは襲撃犯に語りかける。 「全く君はとんでもない事をしてくれたよ、このクラナガンで戦争を起こすなんて」 呆れ顔のレジアスだったが襲撃犯は全く淡々としていた。 「だが…少なくとも金の魅力に虜になっていた馬鹿ドモの逮捕に繋がる事が出来たのは評価出来るな、市川二佐」 市川は礼を言った、そしてレジアスは本題を言う。 「君と言う男は…まぁいい、今回君の起こした行為は私の権威を持ってもしても揉み消せないのだが…どうやら本局にお前の事を評価する人間が居るらしい、 そいつのお陰でお前は其の日、クラナガン近郊の自宅でノンビリしていたというアリバイを作っておいた」 「ありがとうございます」 「市川二佐、その右脇腹完治の為の療養とほとぼりがさめるまでしばらく娘と共にクラナガンから離れて欲しい」 それに市川の顔が曇る、そう約束していた… 「機動6課の事は諦めてくれ、人事部も貴官の配属に猛反発した、すまないな」 それに渋々了承する市川、そして市川は言った。 「中将、貴方の事ですから八神はやて二佐などによい感情は持っていないと思いますが、出来るだけの協力をお願いしたい、 彼女達もまたミッドチルダを愛していますから、これは戦友として貴方に願っているのです」 「わかった、君の希望にそうようにする」 「ありがとうございます、では…」 市川は綺麗な敬礼を送ると退室した。それを見てレジアスはほっとした、少なくとも市川が最高評 議会によって殺される可能性が低いからだ(評議会もリッチェンス襲撃事件の犯人を知らない)、そ して写真を眺め、思い出に浸った…戦友達と共に戦場をくぐりぬけ笑いあったあの日を・・・ ―――通路 「まさか、クラナガンで銃撃戦が起きるとはね」 「今でも信じられないよ」 「しかし、あのリッチェンスさんがまさか密輸やってるなんて、世の中わからへんなぁ」 なのはとフェイトとはやても昨日の出来事の話題で盛り上がっていた、彼女達もリッチェンスが行 っていた慈善事業の事を知っているからこそ驚いたのだ。そしてこちらに向かってくる男を確認し、 敬礼する、男も敬礼する。 「「「御疲れ様です、市川二佐」」」 三人に対して微笑みながら市川ははやてにすこし要件があるから来てくれないかと言った。 「ええ?それってデート?それとも婚約について?いやぁ~市川二佐うちまだ心の準備出来てないし~~それに年離れすぎやないか」 と冗談をとばすはやて、それに微笑を浮かべる市川、そんなこんなで二人は誰も居ない一室に向かう事になった。 ―――― 一室 「はやて、実は…」 市川の切り出した事、それにはやてはショックを受けた、そう市川は機動6課に配属する話がおじ ゃんになったのだ、理由を問うはやて、そして市川は真実を言った。昨日のリッチェンス襲撃犯の 犯人が自分である事、レジアスがその事をもみ潰した事。 「な、何でそんな事をするんですか!」 はやては非難めいた口調で市川を問いつめる、目の前の男がとても襲撃犯に思えないからだ。そし て市川は何故それを行った理由を言った、娘の事を…そしてはやてはショックを受けた自分が何故 このことを知らなかったのか、そして何故教えてくれなかったのか、それに対して市川は君にまで 心配を駆けたくなかったから、君も家族と変わらないから(一時期はやては市川の家で世話になっ た)…と、そうしていくうちにはやてはこの男を批判する事が出来なくなる、大事な存在を守る為 に、親として自分が成せる事、はやてにとっては羨ましかった、市川の娘が… 「市川さん」 はやては真剣な表情で市川を見る 「私を抱きしめてくれませんか、6課入隊出来なかった代償に」 突然の言葉に動揺を隠せない市川。 「一度でいいんです、うちを抱きしめてください…その…私は…あの無理でしたら…」 珍しくはやては言葉に詰まった。市川は理解した、そうかこいつは…そして市川は行動に移った、 はやての細い身体を、小さいながらも大きい体で優しくそして力強く抱きしめた。父親が娘や息子 を抱きしめるように…そしてはやては一筋の涙を流すと呟いた… 「お父さん…」 はやてはもう忘れた父の温もりを感じたような気がした。 「もういいか?」 「はい!」 はやては吹っ切れたように言う。 「市川二佐有難うございます」 「ああ、八神二佐も隊長として頑張れよ」 「はい!」 二人は敬礼を行った後、それぞれの道の為に別れた。 ――――機動6課成立少し前の話である。 まぁ、レジアスが若干6課に対して協力的だったり、オーリスがはやてに刺のある態度 で接しないというのはまた別の話 そして――― 「間違いないな、あれは『聖王のゆりかご』だな」 「手はずは整った、後は彼ら次第だな、防衛ライン並びに研究所突入班、藤井のドレッドノートは?」 「既に配置についています」 「では作戦開始、奴らに血の代償がどれだけ高いか教えてやれ」 「目標はスカエリッティ研究所に居るジェイル・スカリエッティの確保そして…」 「ナンバーズと呼ばれる戦闘機人は?」 「言うまでもないだろ」 「そうだな…」 「では行くか、市川一佐」 「総員搭乗急げ!」 「目標、聖王のゆりかご」 「全VLSにミサイル装填完了、発射…5…4…3…2…1…スパーク!」 「フォイヤ!」 「まさか、ミッドチルダで質量兵器が使用される戦争が行われるとはな…」 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/1325.html
今 でも忘れられない出来事がある。最初の戦役でコルバーナ王都に着々と進攻しているころのことだ。ぼくとエスタは40普連の小隊と、土地に詳しいランドルフ の王室警護隊の騎士数名と行動をともにしていた。もう国境を超えて2日目だ。敵の反撃も激しくなり、この小隊でも数名の負傷者を出して隊員たちは疲れきっ ていた。 「この先にドラゴンランサーの邸宅があります」 乗馬した騎士がこの小隊の隊長である吉村一尉に報告している。そろそろ夕暮れが近 い。ドラゴンランサーも昼間の襲撃は自衛隊のたいした脅威にはならなかったが、夜間や森林での急襲は恐ろしいものがあった。戦闘機やヘリと違い音もなく 襲ってきて、至近距離からクロスボウを放ってくる。 「よし、第一班は先行して確保しろ。おい、無線よこせ。」 吉村は無線で司令部を呼び出す。 「企救丘より北方。ポイントチャーリーから4キロ南東の邸宅で待機する、送れ」 「企救丘、夜明けまで現状で待機せよ」 それを聞いた隊員たちから歓声が上がる。数日間彼らは休みなしで戦っていたのだ。久しぶりに夜ゆっくりと屋根の下で眠れる事になりそうだった。そこへ先行した偵察班が戻ってきた。異常はないようだ。 「よし、今夜の宿に出発だ」 日がすっかり暮れ、弱い雨が振りだしていた。 「マスター、これは・・・」 エスタが邸宅をカメラに収めながら思わずつぶやいた。無理もない。その邸宅は昔見た「風と共に去りぬ」のタラの邸宅のような、荘厳なたたずまいを見せていた。 「大田、道元、司令部を設置するぞ」 吉村がてきぱきと部下に指示を出す。ぼくたちも吉村に続いて邸宅の大きな扉の前に立った。吉村が手をかけると扉は思ったよりも軽がると動いた。 「こりゃすげえ・・・」 扉の向こうは大広間だった。この小隊くらいだったら余裕で寝泊りできそうだ。あたりにはソファーやらテーブルが乱暴に散らばっている。大広間の奥には大きな階段。踊り場があってそこから左右に分かれている。 「第2班。2階だ。」 数名の隊員が階段を上がって2階を調べている。その間に吉村は広間の奥の小部屋に無線を運び込んだ。 「小隊長、異常ありません。でも、2階はめちゃくちゃです。とても寝られる状況じゃないですな。」 「この大広間で十分だ。田中、踊り場で軽傷者の手当てだ。かすり傷でも一応手当てしとけ。」 田中と呼ばれた衛生科の隊員が肩を貸していた隊員を連れて踊り場に向かった。 「よし、第3班。代わりの陸曹が明日到着する。代わって指揮をとる者は誰かいるか?」 吉村の言葉を聞いて大森という少し大柄で強面な隊員がぴくっと反応した。 「小隊長、自分がやりましょう。自分がこの班では最古参です、なあ山本?」 山本と呼ばれた隊員は大森とは対照的な外見で、大森から目をそらすようにうなづくだけだった。吉村はその様子が気に入らなかったのか、大森の問いかけに答えずに立ち去った。 「小隊長も今夜一晩の代役に何を慎重になってんだか、おい、山本。タバコだ」 山本はおずおずとタバコを差し出すと大森に渡した。ご丁寧にライターで火までつけてあげている。思わずぼくは2人に話し掛けてみた。 「君たちは学校の先輩後輩かなにかかい?」 ぼくの問いかけに大森がうざったそうに答える。 「そんなんじゃないですよ。竹馬の友ってやつですよ。なあ、山本?」 制するような目で大森に見つめられた山本はぼくとも目をそらすようにしてうなづいた。そのときだった。 「大田!第3班の指揮をとれ!」 吉村の一声で大森の顔がさっと青ざめた。 「小隊長!」 大森が吉村に詰め寄った。 「なんだ?」 「小隊長、さきほど自分がこの班で最古参と申し上げたでしょう。」 「ああ。」 「だったら自分が代役として指揮をとってもいいんでは・・・」 吉村は地図を見ながら平然と聞いている。しばらくの沈黙の後彼は口を開いた。 「大田が代役だ。以上」 それだけいうと、吉村は無線が置かれた小部屋に入っていった。取り残された大森はしばらく苦虫をつぶしたような顔で立ちすくんでいたがやがて気を取り直したようだった。 「山本、おれの荷物あっちに置いとけ」 山本がおずおずと大森の銃と荷物を抱えて大広間の隅に持っていくのをエスタが怪訝そうに見つめている。 「マスター、あの人たち、ちょっと変です」 「ああ、普通の部隊の仲間ってだけじゃなさそうだ・・・」 この世界の人間であるエスタにもわかるような違和感のある2人の関係をこの小隊の人間はなぜ気にもとめないのだろうか・・・。一抹の疑問だけがぼくの中に残っていた。 こ の邸宅に到着してしばらくすると弾薬の補給と衛生科の応援として現地採用されたエルフが1名やってきた。ハンスというエルフだそうだが、非常にてきぱきと 田中の手伝いをこなしている。彼らの邪魔にならないようにエスタに2,3枚写真を撮るように頼んでぼくも沸かしてもらったお湯でカップ麺を作って平らげ た。 「原田さん、マージャンはどうです?」 大森がぼくを呼んだ。彼はいつのまにか広間の真中に大きな机といすを4つ用意して待ち構えている。 「面子がいるのかい?」 「そんなのはすぐどうにかなるものですよ。おい、山本!」 近くのソファーで横になっていた山本がびくっと体を起こす。 「山本、マージャンだ」 山本はおずおずとうなづいてテーブルにつく。大森はその間も広間を見回している。 「北見、どうだ?」 大森と同じ班の北見がタバコを床に落として踏みつけながらうなづく。大森はにやりと笑うとぼくにイスを勧めた。 「さあ、面子がそろいましたよ」 ぼくの心の中に残る大森と山本の関係に対する疑問からだろうか。彼の誘いを断る気持ちがなくなっていた。 「そうこなくちゃ。点は5でいきましょう。祝儀はとりあえずなしで」 「いいでしょう」 撮影を終えたエスタがぼくの後ろにやってきてぼくたちのやっていることを不思議そうに見つめている。 「何してるんですか?」 「ねえちゃん、ゲームだゲーム。ま、こんな高度なゲームねえちゃんじゃすぐに覚えられないがね!」 大森のこの言葉に一同は非難するような目を大森に向ける。だが彼は悪びれた風でもない。 「ねえちゃん、見てるだけだったらちょっとコーヒー沸かしてくれないかね・・・」 さすがにぼくも聞き捨てならなかった。思わず声をあげようとした時だった。 「大森、彼女は原田さんのスタッフだ。失礼なことはするな。」 何時の間にか広間に戻ってきていた吉村が一喝した。 「俺は中隊本部に言ってくる。緒方一曹!頼んだぞ」 小隊のまとめ役である緒方が部屋の隅のソファーから軽く手を上げた。吉村はそれを確認すると邸宅を後にした。 「幹部ってのはなんでああなのかね。吉村一尉は京大だったか?山本、おまえも京大だったな?」 大森の問いかけに山本はマージャン牌を手から落とした。 「あ。ああ・・」 「まあ、原田さん、こいつは優秀なんでよ。俺は京大には落ちましたがねぇ。たいしたもんでしょ」 大森が饒舌になればなるほど山本の動揺が広がっていくのが目に見えてわかった。北見はそれを見ながら何も反応していない。非難とも賞賛ともつかない、無機質な視線を向けるだけだ。 「大森、あんたの番だ」 「わかってるよ。原田さんにうちの班の紹介をしてるんだよ。班長が負傷して代理の班長がなぜか、よその班の大田になっちまう奇妙なわが班のな!!」 大森の皮肉が聞こえたのか緒方が立ちあがった。小隊の視線が緒方に向けられる。 「大森、いいかげんにしろ。」 緒方は静かに言った。大森は緒方を一瞥するとすぐにマージャン牌に視線を戻した。 「一曹、自分は世の中の理不尽について話しているだけです。一般論ですよ。自衛隊にもコネやら上官の覚えがいいといろんな役得があるものなんですねぇ。大学受験のように、なあ山本」 ここでも山本だった。ぼくは思わずエスタのほうを振り向いた。彼女の怪訝そうな表情がこの空気の異常さを物語っている。 「大森!いいかげんにしろといってるんだ!!」 緒方の罵声が大広間に響いた。ハンスまでもがこの空気の異常さに怪訝な表情を浮かべている。 「わかりましたよ・・・」 軽くため息をつくと大森はぼくのほうを向いた。すこしにやけた表情。おもわず背筋が寒くなった。 「原田さん、あなたの親ですよ」 マージャン自体は淡々と進んだ。ぼくは山本と大森の奇妙な関係を探ろうと世間話を仕向けたが、たいした事はわからなかった。 山 本は京大を卒業して幹部候補生を受験したが失敗、一般隊士に合格して幹部をねらっている。不況の現在ではよくあるパターンだ。一方の大森は、山本と同じ京 大を受験して失敗。その後別の私大に進んで山本と同じような経歴を歩んでいる。彼らの共通点は同じ高校の同級生というだけだ。大森の父親は自営業。山本の 父親は大学教授っていうことくらいしか両者の違いはなかった。 そのとき、邸宅の大きな扉が開いた。一同の視線が扉を開けた人間に集中した。王室警護隊の隊長ランドルフだった。 「やあ、皆さん。吉村一尉からの預かり物です。」 ランドルフは表で待っている現地人に振り向いて何か運び込むよう命令した。大きなクーラーボックスだった。 「ビールだそうです。全員インフルエンザの予防接種を終えてから飲むようにとのことでした。」 隊員たちからひときわ大きな歓声があがった。無理もない。連日の行軍と戦闘で疲れきった状態での隊長の粋な計らいだった。田中はハンスに予防接種の準備をさせている。 「ハンス、俺はちょっとこいつの縫合で手が離せない。注射はできるかね?」 「はい、田中さん。任せてください。」 田中はハンスの返事に安心して隊員の腕の縫合に集中した。緒方が立ち上がった。 「よし!第1班から順番に接種を受けろ!終わったらビールを受け取れ!」 階 段の踊り場の下にクーラーボックスが設置された。ぼくとエスタも一応接種を受けておくように指示が出された。自動的にマージャンは一時中断という形になっ た。騎士たちもおずおずと腕を出して注射を刺されている。普段は勇猛果敢な騎士団だがさすがに注射は初めてのものばかりでおっかなびっくりだった。 「緒方一曹!小隊長です!」 無線室の隊員が緒方を呼んだ。注射の済んでいた彼は腕を脱脂綿で押さえながら無線室に消えた。注射の終わった隊員たちは手に手にビールを持って乾杯している。騎士たちも初めてのビールを気に入ったようだ。ランドルフも満足げな顔をして見ている。 「大森!」 注射が終わってビールを一気に飲み干した大森が緒方の声で振り返った。 「まもなく小隊長が戻ってくる。偵察任務だ。同行しろ」 大森の顔が引きつる。無理もない。こんな雨の夜、しかもみんなはビールをやってよろしくやっているのだ。 「偵察か・・・、こんな日の偵察はやっかいだなぁ。山本?」 大森は鋭い視線を山本に向けた。エスタがすばやく山本に視線を走らせたのがわかった。山本は北見やほかの仲間に視線を走らせた。北見の無機質な表情が大森に向けられているだけだ。 「お、俺がいきます。俺マージャンってどうも好きになれなくて」 山本はそそくさと装備を持って準備をはじめた。 「山本さん、なんで・・・」 思わず声をかけたエスタを大森が大声でさえぎった。 「ねえちゃん。よそ者が口出すことじゃない。山本は志願したんだ。自衛隊では志願は受け付けないんですか?一曹?」 返答を迫られた緒方に隊員たちの視線が注がれる。事情のよく飲み込めないランドルフはきょとんとしている。緒方もまた無表情で大森の質問に答えた。 「よかろう、山本行ってこい。」 山本は準備するとしとしと雨の落ちている邸宅の外に出てこうとした。 「おい、山本!」 大森がそれを止めた。 「タバコ置いていってくれや。俺のは切れた。」 「あ、ああ。」 山本はまだ2,3本も吸っていない箱を大森に差し出して今度こそ雨の中へと消えていった。 マージャンが再開してしばらくたった。もう夜も10時を回ろうとしていた。働きづめの日々でいきなりの休息を与えられると時間が過ぎるのが意外と遅いものだ。 「大森、タバコもらうぞ」 ビールを一気に飲み干した北見が山本からせしめたタバコに手をつけた。そのままくわえタバコで牌をいじっている。 「けちな野郎だ。人のタバコを」 大森は北見に悪態をつきながら自分で吸っていた煙草を床に落として踏んだ。北見はにやっとしながら大森に返す。 「人のことが言えるのか?」 北見は短くなったタバコをビールの空き缶を切って作った灰皿に乗せて手でもみ消そうとした。 「いてっ!切っちまった」 缶の切り口でだろうか。北見は手を切ったようだ。 「大丈夫ですか?」 ぼくの問いかけに手を振って答えながら北見はティッシュをポケットから出した。そのときだった。 「ぐっっ!!ぐぇぇ!!!」 奇妙なうめき声をあげた北見の顔が見る見る青ざめていく。苦しげに手をばたつかせながら椅子から転げ落ちた。異変に気がついた緒方が駆け寄ってくる。 「田中!田中!こっちだ!」 緒方に呼ばれて田中が階段を駆け下りてくるのが見えた。エスタはあまりに出来事に青ざめたままで立ち尽くしている。 「ぐぐぐぐ・・・・」 のどを締め付けるようなうめき声を上げて北見はそのまま事切れた。 「だめです、一曹・・・」 田中が北見の脈を取りながら言った。すでに北見の目に生気はない。 「なんでやられた?」 緒方が大森とぼくに問い掛ける。 「いきなり苦しみだしたんですよ。あっという間でした」 北見の体を調べた田中が青ざめた表情のまま緒方に声をかけた。 「一曹、まだはっきりとはわかりませんが。北見は毒でやられてます。それもコルバーナ軍のよく使うやつです」 小隊全員に緊張が走った。どうして敵もいないこの屋敷の中で北見は敵の毒でやられないといけないのか?当然過ぎる疑問が一同を沈黙の中に引きずり込んだ。 「間違いないのか?」 「ほぼ間違いありません。」 緒方の再度の確認に田中ははっきりと断言した。 「入り口を固めろ!全員集合しろ!」 緒方の大声で固まっていた隊員たちがわれに返って動き始めた。手に自分の銃を持って緒方のところに集合するのにわずかな時間もかからなかった。みんながそろって少し沈黙が流れる。緒方だって予想外の事態にとまどっているのだろう。 「一曹!スパイに違いない!ここに現地の人間がいくらもいるじゃないですか!」 大森が開口一番ハンスやランドルフの連れてきた現地人を指差す。 「ば、ばかな!彼らは私の使用人や国王陛下からお預かりしている部下だぞ!」 ランドルフが大声で大森に抗議する。しかし大森はまったく意に返さない。 「どうかな?あんたの部下の騎士だって怪しいもんだ。ずっといっしょに行動していたんだからな」 「なんだと!」 騎士の1人が思わず剣に手をかけた。大森も銃を騎士に向けた。一触即発の空気があたりをつつんだ。この険悪な空気にかまうことなく大森は続けた。 「だいたい最初から気に入らなかったんだ。騎士の連中といっしょに行動するなんてね。しかも、うざったい記者までついてきて、しかもそいつまで現地の女をつれていやがる。スパイ天国じゃないか!」 大森は今度はエスタに銃を向けた。思わずぼくは彼女の前に進み出た。彼女がぼくのすそを握っている。かすかに震えている。 「大森!貴様いいかげんにしろ!」 ようやく緒方が大森の銃を無理やり取り上げた。それでもなお緒方に食い下がる。 「一曹、こいつら以外に誰がいるってんですか?もし、あのハンスがスパイなら注射を受けた俺たち全員危ないんですよ!それとも荷物運びがビールに一服盛ったのかもしれない!この女だって信用できたもんじゃないね!!どうです?」 「待て、彼女はぼくとずっと行動を共にしている。ちゃんとした市民階級の人間だぞ!」 あまりの侮辱にぼくも思わず声を荒げて反論した。緒方は田中に簡易キットで北見の周りの毒物反応をチェックするように命じた。緒方はぼくの方を向いて問いかけた。 「原田さん、申し訳ないがエスタさんのことについて聞かせてください」 「いいでしょう」 ぼくは即答で了解した。緒方はわかっている。大森が不必要に隊員たちを動揺させていることをだ。これを打開するには協力者が必要だった。 「よし、大森。貴様がそこまでいうなら聞いてみようじゃないか・・・」 結局、ハンスやランドルフの使用人たちは身元も何もはっきりしていることが判明した。もちろん、騎士たちやエスタも同様に潔白なのはあきらかだった。北見の体や周りを調べていた田中が緒方に報告した。 「一曹、おかしいんです。北見の指、タバコのフィルター、灰皿かわりの空き缶。どれからも毒が出てきません。まあ、簡易キットですからどこまで当てになるかわかりませんがね」 「なんだと・・・・」 緒方は初めて顔をしかめて考え込んだ。凶器もなし、犯行に使われた毒物も反応なし。犯人もここにはいない。一体全体どうなっているのかさっぱりわからない。 「面倒だ!現地人の身元なんてどこまで保証できるかわかったもんじゃねぇ!全員縛って絞り上げたら手っ取り早いじゃねえか!!」 がまんの限界に達した大森がエスタの手をつかんだ。 「きゃっ、なにするんですか!?」 「やめろ!」 「ひっこんでろ!」 思わず飛び掛ったぼくを大森は思いっきり突き飛ばした。 「大森!!」 緒方の声に大森の動きが止まった。緒方の手には拳銃が握られている。 「大森、彼女を離せ。」 「本気ですか?一曹?」 緒方が激鉄をおろした。誰かが生唾を飲み込む音が邸内に響く。緒方の額から汗が流れ落ちた。どれくらい時間が流れただろうか・・・ 「わかりましたよ」 大森はエスタの手を離した。エスタは半泣きでぼくに駆け寄った。大森は額に流れ出た脂汗を拭いながら不適な笑みを浮かべて緒方に問いかけた。 「一曹、どうします?これで犯人探しは振り出しだ・・・」 一同の重苦しい沈黙が何分続いただろうか。いきなり大きな音を立てて扉が開いた。さっとみんなの視線が注がれる。吉村だった。 「小隊長・・・」 誰かがポツリとつぶやくが吉村はそれには答えなかった。1人、隊員を背負っていながら氷のような表情で立ったままだ。 「田中、山本がやられた。脇に矢が刺さった。」 さっと田中が吉村に駆け寄って田中を床に横たえた。すぐに脈を取るが首を横に振った。 「だめです。毒矢だったんでしょう・・・」 隊員たち、いやきっとぼくやエスタ、騎士たちもだろう。みんなの顔がひきつった。また毒だ。 「この小隊は呪われてるんじゃないのか・・・」 誰 かがぽつりとつぶやいた。たった数十分の間に2名の隊員が毒で死んでしまった。非現実的だが、そもそもこの世界自体が現代社会の我々にとってはある意味、 非現実的なのだ。しかし、ぼくはひっかかっていた。非現実的なこの世界でこの小隊の雰囲気だけがある意味、現代日本独特の人間関係の雰囲気を醸し出してい るのだ。 明らかに異質な上下関係、無関心な同僚。それを阻止できない上司・・・。 「マスター、呪いだなんて・・・」 エスタがぼくに言おうとしたそのときだった。緒方がヘルメットを床にたたきつけた。ほとんど飛び上がるように隊員たちが緒方の方を一斉に振り返った。 「もうたくさんだ!」 まとめ役のベテラン一曹の突然の豹変に吉村が少しうろたえながら声をかける。 「緒方。どうしたんだ?」 その吉村に緒方はきっとにらみつけるような視線を投げつけた。吉村が少し後ずさるほどの殺気だった。 「小隊長、あなたも知っていたんでしょう?いや、知っていたはずだ。第3班の連中もな!」 その言葉に3班の隊員たちは一様にさっと顔をひきつらせた。なかでも大森のうろたえようは筆舌につくしがたかった。 「なんのことですか?一曹・・・・」 あくまでしらを切る大森に緒方は額がくっつかんばかりに近づいてから小隊全員、いや外まで聞こえるほどの大声で叫んだ。 「山本のことだ!!」 山本のこと・・・。第3班のみならず、小隊全員の顔が一様に青ざめた。この小隊にいたなら誰でも気がついているはずのこと。ぼくやエスタ、騎士たちですらうすうす何かあると考えるくらいのあの雰囲気。この謎が緒方の口から語られようとしていた。 「緒方一曹、いったい彼らの間になにが・・・」 ランドルフやエスタに代わってぼくが緒方に問いかけた。山本と大森の異常な関係。そしてそれを黙認するかのような小隊。そして今回の北見の変死。その真相の一端が緒方から語られた。 「山本の父親は大学教授だったんです。国文学だか古典文学だかの権威だったそうなんですが、彼は学会を追われました。セクハラ疑惑でね。」 「マスター、セクハラってなんですか?」 エスタの質問にぼくは自分のバックパックから広辞苑を取り出して彼女に渡した。 「ランドルフ隊長たちにも説明するんだ。」 緒方は続けた。 「大森はどいういわけか、そのネタをつかんでいたんです。そして一緒に幹部候補を目指していた山本を追い落とすためにこのネタを使った。ばらしてしまっていいのか?ってね。」 「まさか、彼は同じ仲間を蹴落とすために脅迫をしていたというのか?」 あまりのことにランドルフまでが声を上げた。忠義忠誠が信条の騎士団の彼としては信じがたいできごとなのだろう。緒方はランドルフに無言でうなずいた。 「ばかな・・・」 ランドルフの驚愕と怒りの混じった視線に大森は苦笑とも何ともつかない表情を浮かべた。もはやさっきまでの威勢の良さはない。 「山本だけじゃない。この小隊のほとんどが大森に弱みを握られて山本へのいじめを黙認していたんですよ」 な んということだ。ぼくが感じていた、現実的感覚と非現実的感覚の妙なブレンド。非日常の世界において感じる妙に生々しい現実感の正体は、ぼくたちの世界な らではの事象が原因だったのだ。非現実的な世界で命のやりとりをしながらも、日常世界への欲求なのだろうか、いじめとその黙認という集団社会で日常的に発 生しているようなことを続けることで隊員たちは現実感を確認していたのか。 「小隊長、あなたも大森に弱みを握られていますね。それが何かは私は言いません・・・」 隊員たちはうつむき、ある者は肩をふるわせていた。山本の死で初めて明るみになった事実。自分たちが見捨て、生け贄にすることで自分たちの保身を保つことのできた人物がこの世から消えてしまったことで皮肉にも彼らの苦悩が明るみになったのだ。 「ま、まさか・・・」 沈黙を破って田中が不意にテーブルに駆け寄った。ぼくもテーブルに駆け寄る。おそらくぼくと田中の考えは一致しているだろう。 「ハンス!ピンセットとメスだ!」 ハンスがすぐにメスとピンセットを持ってくる。田中は灰皿に残っていた吸い殻を丁寧にバラバラにし始めた。エスタもぼくの傍らでそれを見守っている。 「マスター、いったいなにが・・・」 「君たちの潔白の証拠さ・・・・」 田中は吸い殻の中からその証拠をピンセットで摘んで取り出した。 「緒方一曹・・・、ありました。凶器です。」 一同は沈黙したままだった。 「一曹、吸い殻の中に2個ガラス片が混じっていました。」 田中が取り出したのはわずか4,5ミリの小さなガラス片だった。やはり、北見はこのガラス片で指を切ったのだ。田中は残ったタバコケースからタバコを出すと次々とそれを切ってガラス片を見つけだした。 「山本が・・・・やったんだな・・・」 すべてのタバコからガラス片が発見された。あまりの衝撃に隊員たちは声もでない。ようやく緒方がかすれた声で田中に確認した。 「簡易キットで調べたらすぐにわかります。大森はタバコはほとんど山本からせしめていました。タバコのフィルター近くにこいつをしこんでおけば、いつかは火をもみ消す拍子に指に刺さるでしょう」 田中の言葉が終わらないうちに大森がその場にへたりこんだ。しかし誰もそれを助けようとはしない。 「なんで、そこまでして・・・。俺を殺してまで・・・」 言葉にならない大森に、思わずぼくは声をかけた。 「大森さん、あんたは山本の夢を壊したんだ。幹部になるって夢を。あんたの中にあったはずだ。山本への嫉妬が。あんたの醜い嫉妬が小隊をめちゃくちゃにして、ついに山本を死なせたんだ。」 ぼくの言葉が核心を突いていたのか、気に障ったのか今までおとなしかった大森がぼくの襟首につかみかかった。 「あんたになにがわかるんだ!?あいつの親父は卑怯者だ!そんな親父を持つあいつがすんなりと大学に合格して、俺と一緒に自衛隊に入ってこの上、あっさり幹部になるなんて許せねぇ!」 「大森、離れろ!」 緒 方がぼくと大森の間に割って入った。大森は軽く笑いながらぼくから離れた。山本への潜在的な嫉妬が大森をここまでかき立てていたのだった・・・。嫉妬。人 間誰しも持っている感情だがここまでくると異常の領域だった。そして、この非日常の中でその異常さが日常世界で誰もが抱える嫉妬の感情と重なってしまった 結果、この小隊はここまでおかしくなってしまったんだろう・・・。 「大森さん・・・・」 今まで黙っていたエスタが大森の名前を呼んだ。大森は薄笑いを浮かべながら力無くエスタの方を振り向いた。 ぱしっ! エスタの右手が大森の頬を叩いた。あまりの展開にだれもなにも言えなかった。エスタは目に涙を浮かべて邸宅から外に駆け出した。 「原田さん・・・・」 あまりのことに固まってしまったぼくにランドルフが軽く耳打ちしてくれた。それで我に返ってあわててエスタを追いかけて外に出た。彼女は雨の中で突っ立ったままだった。 「エスタ・・・」 「マスター、すみません。つい・・・、私、じゃあなりすと失格ですね」 ぼくはどう言っていいかわからずにそのまま、彼女の手を取って軒下に招き入れた。 「さあ、このままじゃ風邪をひくぞ・・・」 ぼくは彼女の肩を抱いて再び邸内に戻った。 邸内ではランドルフの使用人が大声を上げていた。言われもない疑いをかけられて怒り心頭だったのだ。ランドルフも自分の部下を侮辱された手前、彼らを押さえることはできないようだった。 大森への無表情な視線、今思うと隊員たちなりの静かなる非難の視線だったんだろう、は今や一触即発の危険な視線に変わっていた。大森は自らの招いた事態に窮しているのか、開き直っているのかさっきのひきつった薄笑いを浮かべるばかりだった。 「申し訳ありませんでした!!」 不意に、吉村がランドルフの使用人に頭を下げた。その突発的な事態に思わず使用人たちも一瞬沈黙する。 「当方の身内の恥のためにみなさんに多大な迷惑をおかけしました。本当に申し訳ありませんでした!」 吉村の再度の謝罪に使用人たちも互いに顔を見合わせている。それを見た緒方が頭を下げた。 「申し訳ありませんでした!この件は警務隊に報告し、今回のみなさまへのご迷惑については当方で全責任を負いたいと思っております!」 緒方の謝罪に続いて隊員たちが次々と緒方に続いた。 「わかりました。今日の件は自衛隊のみなさまの内部で処理していただきたい。王室警護隊としては一切の関知はいたしません。」 ランドルフがきっぱりと言い放った。彼は「これでいいんでしょう?」というような視線をぼくに向けた。ぼくも無言で彼にうなずいた。 「小隊長、本部からです!」 無線室の隊員が吉村を呼んだ。吉村は大森と山本の遺体を本部に搬送するように緒方に命じた。2名の隊員に挟まれて出ていく大森がぼくの方を振り返った。 「あんたにはわからねぇよ」 ぼくはなにも答えなかった。 わかりたくもなかったし、それをエスタやランドルフに説明するつもりもなかった。こっちの世界のごたごたでこれ以上この世界の人間を巻き込みたくはなかったのだ。 「ねえ、マスター。」 翌朝、迎えのヘリに乗り込んだぼくにエスタが話しかけてきた。 「私わからないんです。自衛隊のみんなはこの国のために戦ってくれてます。大きな敵とです。でも、その大きな敵と戦う仲間同士でどうして傷つけあうんですか?」 ぼくはタバコに火をつけながら考えた。日本人に自由と権利が与えられて50年。日本人はその権利と自由をいつのころからかはき違えてきたんじゃないのだろうか。 そ れがいつしか、自己の保身の権利、さらに自己の保身のために他人を脅かすことも許されると勘違いしたんじゃないだろうか。ぼくを含めて、そんな心が日本人 の中に芽生えていて、それがこの世界の非日常の中で色濃く出てしまったのが今回の事件の結果じゃないのだろうか。だとすれば、それは自由と権利を手に入れ た人間が誰しもぶつかる、公と私の壁なんじゃないだろうか。そうとさえ思える・・・ 「ねえ、マスター?」 エスタの無邪気な問いにぼくは一言での答えを見つけることができずに適当に答えた。 「それが人間なのかもしれないね・・・」 「私はそうは思いたくないです」 間髪を入れない彼女の反論にぼくはなにも言えなかった。そのかわり、彼女の手をぎゅっと握りしめるほかはなかった。
https://w.atwiki.jp/imaska/pages/302.html
人物紹介その1へ 解説編へ ■【im@s×三国志ⅨPK+α】おれ達、黄巾賊! - 『三国志ⅨPK』登場人物紹介その2 ◆Magic The Gatheringの登場人物《ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord》 《ゴブリンの王/Goblin King》 《怒り狂うゴブリン/Raging Goblin》 《ゴブリンの司令官/Goblin Marshal》 《モグの狂信者/Mogg Fanatic》 《ダウスィーの大将軍/Dauthi Warlord》 《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer》 《ブラッド・ペット/Blood Pet》 《甲鱗のワーム/Scaled Wurm》 《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》 《カテラン組合の首領/Cateran Overlord》 《ストロームガルドの災い魔、ハーコン/Haakon, Stromgald Scourge》 《穢すものラクドス/Rakdos the Defiler》 ◆リリカルなのはStrikerSの登場人物ティアナ・ランスター(Teana Lanster) ゲンヤ・ナカジマ(Genya Nakajima) シグナム(Signum) ザフィーラ(Zafila) キャロ・ル・ルシエ(Caro Ru Lushe) リインフォースⅡ(Reinforce Zwei) ギンガ・ナカジマ(Ginga Nakajima) 八神はやて(Hayate Yagami) ◆涼宮ハルヒの登場人物谷口(たにぐち) 鶴屋さん(つるやさん) キョン 長門有希(ながと・ゆき) 朝比奈みくる(あさひな・みくる) 涼宮ハルヒ(すずみや・はるひ) 古泉一樹(こいずみ・いつき) 朝倉涼子(あさくら・りょうこ) ◆らき☆すたの登場人物柊かがみ(ひいらぎ・かがみ) 柊つかさ(ひいらぎ・つかさ) 白石みのる(しらいし・みのる) 泉こなた(いずみ・こなた) 日下部みさお(くさかべ・みさお) 高良みゆき(たから・みゆき) 小神あきら(こがみ・あきら) ◆戦国ランスの登場人物南条蘭(なんじょう・らん) 折女(おりめ) 野菊(のぎく) 北条早雲(ほうじょう・そううん) 直江愛(なおえ・あい) 独眼流政宗(どくがんりゅう・まさむね) ノワール お町(おまち) 徳川家康(とくがわ・いえやす) 本多忠勝(ほんだ・ただかつ) 服部半蔵(はっとり・はんぞう) ランス・スーパーキング シィル=プライン ◆無双OROCHIの登場人物卑弥呼(ひみこ) ◆抜擢武将周昱(しゅういく) 費沖(ひちゅう) 程憶如(てい・おくじょ) ■【im@s×三国志ⅨPK+α】おれ達、黄巾賊! - 『三国志ⅨPK』登場人物紹介その2 ◆Magic The Gatheringの登場人物 春閣下によると、武力チートを施されているのは《武芸の達人 呂布/Lu Bu, Master-at-Arms(PTK)》以上のパワーを持つカードのみらしい。 《ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord》 春閣下軍のNo.2で、中間管理職。その怪異な外見に似ず物腰穏やかな紳士。南蛮大王と差し替えられている。 画像を見る限り、ウルザズ・レガシー版。 小烏の監軍も務めている。プレインズウォーカーほど信用ならない存在はいないらしい。ごもっとも。 能力値統率:80 武力:78 知力:90 政治:70 熟練:歩兵・攻城・謀略を持つが他はほぼゼロ 特殊能力として、出撃中すべての敵部隊に士気-10と兵数-10%のダメージをターン毎に与え続ける 《ゴブリンの王/Goblin King》 春閣下軍。羌大王と差し替えられている。愚民。 画像を見る限り第五版だが、第五版には無いエキスパンション・シンボルがあり、日本語フォントも違っている。画像とシンボル以外は第九版と思しい。 春閣下の命令に従い、孟獲軍の雲南を雲霞のごとく襲う。 能力値統率:82 武力:70 知力:65 政治:75 熟練:騎兵・弓騎・攻城・策略を持つが他はゼロ 特殊能力として、自軍のゴブリン武将のステータスに+10の修正を与える 《怒り狂うゴブリン/Raging Goblin》 春閣下軍。羌武将と差し替えられている。愚民。 画像を見る限り第九版だが、エクソダスのエキスパンション・シンボルがある。 春閣下の命令に従い、孟獲軍の雲南を雲霞のごとく襲う。 能力値統率:89~80 武力:93~81 知力:11 政治:11 熟練:騎兵・弓騎・攻城(ゴブリンの王の修正込み) 《ゴブリンの司令官/Goblin Marshal》 春閣下軍。烏丸大王と差し替えられている。愚民。 ウルザズ・デスティニー出身。 春閣下の命令に従い、孟獲軍の雲南を雲霞のごとく襲う。 能力値統率:94 武力:88 知力:48 政治:52 熟練:騎兵・弓騎・攻城・策略を持つが他はゼロ 特殊能力として、出撃時または壊滅時(捕虜以外)に兵役人口の20%を兵力にプラス 《モグの狂信者/Mogg Fanatic》 春閣下軍。烏丸武将と差し替えられている。愚民。わかったぞ!わかったぞ!わかっ──。 テンペスト版だが日本語フォントがウルザズ・サーガ以降の唐風隷書体になっている。 春閣下の命令に従い、孟獲軍の雲南を雲霞のごとく襲う。 能力値統率:40~10 武力:91~84 知力:40~17 政治:49~26 熟練:騎兵・弓騎・攻城(ゴブリンの王の修正込み) 《ダウスィーの大将軍/Dauthi Warlord》 春閣下軍。山越大王と差し替えられている。「閣下の姉御」という不思議な敬称を使う。 エクソダス版だが日本語フォントがウルザズ・サーガ以降の唐風隷書体になっている。 兀突骨の藤甲兵を突破するために志願したのを皮切りに、春閣下のエージェントとして至る所で活動している。 大戦ネタが多い。 能力値統率:81 武力:123(83) 知力:39 政治:38 熟練:歩兵・攻城・水軍・策略を持つが他は低い 特殊能力として、他のシャドークリーチャーの数×10を武力にプラスする(最大で+40) 《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer》 春閣下軍。山越武将と差し替えられている。 テンペスト版だがデータは時のらせんタイムシフト版。 《ダウスィーの大将軍/Dauthi Warlord》の指揮で兀突骨を打ち破り、その後は春閣下軍の暗殺者として活動している。 能力値統率:78~69 武力:84~76 知力:30~8 政治:22~6 熟練:歩兵・水軍・攻城 《ブラッド・ペット/Blood Pet》 春閣下軍の伝令役。南蛮武将と差し替えられている。片言しか喋れない。春香に「ブラペちゃん」と呼ばれている。 テンペスト版だがフォントが第七版。 能力値統率:76~65 武力:70~46 知力:54~11 政治:33~8 熟練:歩兵・知識 《甲鱗のワーム/Scaled Wurm》 春閣下軍。倭武将と差し替えられている。こちらでも甲鱗様の名が。 やはりイラストとフレームに齟齬が見られる(イラストとシンボルは第五版で、枠は第九版)。 小烏のクリーチャーであるが、春閣下と木鹿大王に貸し出されて長沙戦で猛威を振るう。 能力値統率:120 武力:140 知力:1 政治:1 熟練:未公開 《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》 NEC(ノン・エントリード・キャラクター。武将としては登録されておらず紙芝居のみの登場)。ギルドパクト(GPT)出身。 春閣下に召喚され、ウィザード以外にも使える簡易的な呪文の研究をさせられていた。終了後ラヴニカ次元に戻せと迫ったが、今度は諸葛亮と龐統の補佐をさせられることになり、別なプレインズウォーカーに召喚され(て敵対し)た時は憶えていろと負け惜しみを言った。 名前の表記が“(Z- )90°- (E-N2W)90°t = 1”になっているのは、実際のカードに書かれているフレーバーテキスト通りで、一種の謎々である。リンク先に答えはあるが、M tG未経験者は是非自力で解いてみてほしい。 《カテラン組合の首領/Cateran Overlord》 NEC。メルカディアン・マスクス(MMQ)出身。春閣下軍の御用商人を担当する。売り言葉は「信頼と実績の総合傭兵商社」。 比較的丁寧で腰の低い物言いをするのは、商人という設定故か。原作ではボスっぽいのだが。 《ストロームガルドの災い魔、ハーコン/Haakon, Stromgald Scourge》 NEC。コールドスナップ(CSP)出身。死人騎士。 春閣下に召喚され、『百万騎夜行』に応えて屍人たちを蘇生させる。 この際に春閣下が支払ったマナは、騎士たちがどんなに軽量級であったとしても160万は下らない。恐らくは無限マナを使ったのだろうが、フレイアリーズの100万点《命の川/Stream of Life(2ED)》どころの話ではない。 《穢すものラクドス/Rakdos the Defiler》 ラヴニカ次元のディセンション(DIS)出身。ラクドス教団のパルンズ(創始者)にして現在まで続くギルドマスター。 汝南での春閣下軍と曹操軍の衝突中に現れた「悪魔」。腕の一振りで曹操軍全ての部隊を半壊させ、曹操をして「関羽でも気休めにしかならない」と言わしめた。 春閣下軍に追加された武将。第22話官渡ルート編のこうきん懺悔室で春閣下が語った、敗北条件に絡んでくるクリーチャーの一体だと思われる。他に強力なデメリットを持つ黒のクリーチャーというと、《ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator(UDS)》や《奈落の王/Lord of the Pit(4ED)》などが思い浮かべられるが、果たして……。 ◆リリカルなのはStrikerSの登場人物 ティアナ・ランスター(Teana Lanster) 劉辟と韓暹に発見され、あずさ保護以前に黄巾党に保護されていた。機動六課所属中の段階。階級は二等陸士。 常識人でツッコミ属性のため、あずさを筆頭にボケが多い面々の中でかがみと共に相応に苦労している。 鄭沖、邵悌、滕胤、方悦を仕官させるなど、デスクワークは優秀。凡人って言うな。 能力値統率:77 武力:76 知力:88 政治:78 義理:9 野望:11 相性:60 性格:冷静 熟練:弩兵と知識と謀略が高い クロスミラージュ(Cross Mirage)ティアナの銃型インテリジェントデバイス(知能のある喋る武器と考えてもらえば大体あっている)。男性人格。無口。 ファイレクシア病に感染した長門を診断した。 ゲンヤ・ナカジマ(Genya Nakajima) 八神はやて軍に所属。はやての機動六課と協調姿勢を取る陸士108部隊の隊長。階級は三等陸佐。スバル・ナカジマとギンガ・ナカジマの養父。 漢中攻略軍の司令官。陽平関の守りの固さをぼやく。 なお、魔力適正はゼロ。先祖は第97管理外世界(つまり地球)の出身。 シグナム(Signum) 八神はやて軍に所属。はやての守護騎士(ヴォルケンリッター)のリーダー格「烈火の将」。階級は二等空尉。 ゲンヤに従いザフィーラと共に漢中攻略に参加。自分達が巻き込まれているロストロギアの説明を行っている。 シュツルムファルケンで張魯を殺害している。これは不殺がメインのリリカルなのはシリーズにおいて、明確な形で相手の生命を断った事がある珍しいヒロインであることのオマージュ。レヴァンティン(Laevatein)シグナムの剣型アームドデバイス。「炎の魔剣」。男性人格。長剣・蛇腹剣・弓の三形態に変形する。割とファンキーな喋り方をする。 フルドライブモードのボーゲンフォルムに変形し、シュツルムファルケンで張魯を狙撃死させた。 ザフィーラ(Zafila) 八神はやて軍に所属。はやての守護騎士(ヴォルケンリッター)の一員「盾の守護獣」。階級・役職を持たない。 なのはStrikerSでは獣形態で通していたが、こちらでは本性の獣人の姿でいる。 ゲンヤに従いザフィーラと共に漢中攻略に参加。自分達が巻き込まれているロストロギアの説明を行っている。 キャロ・ル・ルシエ(Caro Ru Lushe) 八神はやて軍に所属。紙芝居未登場で名前も出ていないが、春閣下が漢中で戦ったのが竜召喚師であるため、ここに記載する。 二騎の竜を召喚して戦ったらしいが、残念ながら春閣下のドラゴンストームに成すすべもなく蹂躙され、たかが二匹程度と嘲笑われている。ケリュケイオン(Kerykeion)キャロの指貫グローブ型ブーストデバイス。女性人格。未登場。 フリードリヒ(Friedrich)キャロが普段連れているチビ竜だが、真の姿は翼長10mの白い飛竜。 春閣下の《煮えたぎる歌/Seething Song(9ED)》から発動した《ドラゴンの嵐/Dragonstorm(SCG)》に呼び出された《皇帝ヘルカイト/Imperial Hellkite(LGN)》ら各種ヘルカイトの前に手も足も出ず敗北したらしい。 ヴォルテール(Voltaire)稀少古代種の巨大な黒い火竜で、異形の竜。体長は15m。 キャロの究極召喚であったが、残念ながら春閣下の召喚した《鱗のヒヴィス/Hivis of the Scale(MIR)》によりコントロールを奪われてしまう。 リインフォースⅡ(Reinforce Zwei) 八神はやて自らが創った人格型ユニゾンデバイス。身長30cm前後であり、飛んで移動する。階級は空曹長。 本編未登場だが、ティアナが張角やあずさに語った「ちっちゃい曹長」であり、このことから張角がティアナを長門有希の診察に充てるという考えに繋がった。蒼天の書(Buch der blauer Himmel)魔導書型の非人格式ストレージデバイス。はやての夜天の書のデータ増大に伴い分割された断片集。未登場。 ギンガ・ナカジマ(Ginga Nakajima) 八神はやて軍。陸士108部隊の捜査官で、階級は陸曹。スバルの姉で師匠。 洛陽攻略中の真美と貂蝉の元に援軍を引き連れてやってくる。 春閣下が見れば、“アーティファクト・クリーチャー — 人間・ウィザード”と判断すると思われる。ブリッツキャリバー(Blitz Calibur)機動六課からギンガに贈られたローラーブーツ型インテリジェントデバイス。女性人格。 ギンガ登場時にモーター音がしている。 リボルバーナックル・左(Revolver Knuckle Left Hand)ギンガの非人格式・拳装着型アームドデバイス。元々は養母のクイント・ナカジマの形見。 八神はやて(Hayate Yagami) 八神はやて軍の軍主。機動六課部隊長。総合SSランクの大魔道士。階級は二等陸佐。別名、歩くロストロギア、管理局の腹黒ちびだぬき。 西涼から長安方面に旺盛に勢力を拡大している。プレインズウォーカーを次元犯罪者予備軍と捉え、春閣下軍包囲網の盟主になっている。 陳留の異変を予期し、あらかじめなのはとフェイト、厳顔に軍を動かさせていた食えない小娘。 なのはStrikerS本編と同様、司令官職に徹し、前線へは出向いていない模様。シュベルトクロイツ(Schwertkreuz)はやての非人格型・騎士杖アームドデバイス。未登場。 夜天の書(Buch der Nachthimmel)はやての魔導書型の非人格式ストレージデバイス。未登場。 ◆涼宮ハルヒの登場人物 谷口(たにぐち) 劉辟と韓暹に発見され、あずさ保護以前に黄巾党に保護されていた。大ファンであるあずさに遭遇して興奮する。 らきすた勢とは隣のクラスということになっている。 兵法を凄い勢いで憶えまくり、ラーニングマスターの異名をもらっている。 第二次南皮防衛戦時、なんと呂布をスナイプしてしまい、その顔を憶えられてしまう一幕も。後日、呂玲綺、恋、霞によって手合わせという名の公開処刑に処された。 能力値統率:65 武力:65 知力:65 政治:65 義理:5 野望:12 相性:87 性格:猪突 熟練:全般的に高い 鶴屋さん(つるやさん) ハルヒ軍に所属していたにょろよ。第一次南皮防衛では偽報にひっかかり、公孫瓚とキョンの隊を孤立させてしまう。 戦後、ティアナの説明であっさりと寝返ってハルヒ軍の編成を喋っている。勘が囁いたらしい。何気にこの一言は重要である。この勘が正しければ、物語を終わらせるキーパーソンはハルヒたちではなくなる。 能力値統率:56 武力:82 知力:70 政治:55 熟練:歩兵がかなり高く、騎兵と知識が高め キョン ハルヒ軍に所属、相変わらず振り回されている。軍師は長門だが、実質的に戦略担当。 捕虜になった際は、ハルヒが真っ先に返還交渉を行うなどAIすら空気を読んだ舞台裏も。 能力値統率:75 武力:75 知力:75 政治:71 熟練:歩兵がかなり高く、策略、騎兵を持つ 長門有希(ながと・ゆき) ハルヒ軍の軍師。軍師という立場のため、比較的饒舌。袁紹軍三人娘も呆れるほどの健啖家。 《憎悪/Hatred(EXO)》に蝕まれた呂曠の異常に気付き、顔良・呂布とともにつかさを殺そうとしていた呂曠を押さえ、軍師権限で前線から外したことがある。 朝倉涼子の罠にはまり、ファイレクシア病のウイルスを打ち込まれてダウン。以降は能力制限がかかる。 実は雪歩ファンである。 能力値統率:1 武力:130 知力:130 政治:130 熟練:全熟練MAX、全兵法所持 弱体化後統率:1 武力:20 知力:89 政治:78 熟練:全熟練150、初級兵法のみ 朝比奈みくる(あさひな・みくる) ハルヒ軍に所属。沮鵠とともに上党でまったりと過ごしていたが、黄巾党に奇襲される。 基本的にあまり役に立たない。 能力値統率:10 武力:12 知力:77 政治:62 熟練:策略のみ高め 涼宮ハルヒ(すずみや・はるひ) 烏丸人に天女と勘違いされたのをいいことにハルヒ軍を立ち上げ、公孫瓚・公孫度・劉虞・呂布を降して幽州・幷州を統一、一大軍閥を築いていた。官爵は王。超君主を名乗っている。 部下の報告を聞かない、配下の顔を憶えない、相手をこき下ろす、ろくな命令を出さず前進だけさせるなど、暴君というより、暗君。それでもなお元君主達がついてきているばかりか協力しているのが不思議なところ。 黄巾党の目的を聞いて目の色を変えて暴走、最後の戦いで負けたら解散、という条件で決戦を挑んできた。最終的には黄巾に降り、以降にぎやかしとなっている。 キョンとの関係は相変わらずで、こなたや霞にからかわれている。 能力値統率:88 武力:84 知力:92→93 政治:1 熟練:謀略MAX、歩兵と騎兵がかなり高く、策略、攻城を持つ 古泉一樹(こいずみ・いつき) ハルヒ軍に所属。んふっと笑う。原作では限定空間のみでしか超能力を使用できなかったが、この世界ではかなり自由に力を行使できており、赤い球の遠隔操作も可能。 抗菌Pの手により、字を衆道にされてしまった。 能力値統率:62 武力:80 知力:92 政治:84 熟練:策略が高く、弩兵・攻城・知識も高め、謀略を持つ 朝倉涼子(あさくら・りょうこ) ハルヒ軍に所属。元の世界では消滅しているが、死んだまま召喚されたためこの世界が論理矛盾を嫌い、蘇生させた。 呂曠の異常に長門よりも早く気付いていたが、その理由は……。 ハルヒの情報爆発を観測するためだけに、春閣下軍に内通していた。支配された呂布達を使って長門を捕獲し、ファイレクシア病の原液を打ち込む。 春閣下にはアーティファクト・クリーチャー扱いされている。 能力値統率:1 武力:115 知力:115 政治:115 熟練:全熟練MAX、全兵法所持 ◆らき☆すたの登場人物 柊かがみ(ひいらぎ・かがみ) 劉辟と韓暹に発見され、あずさ保護以前に黄巾党に保護されていた。 ツッコミ属性のため、あずさを筆頭にボケが多い面々の中でティアナと共に相応に苦労している。 能力値統率:58 武力:64 知力:78 政治:70 義理:10 野望:8 相性:69 性格:冷静 熟練:全般的に低い 柊つかさ(ひいらぎ・つかさ) ハルヒ軍に所属。黄巾に姉がいるという理由だけで、錯乱した呂曠に殺されそうになったことがある。 また姉の部隊と相対した際は積極的に射掛けられるなど、不遇。捕縛時、張遼に残るよう諭され黄巾に降る。 能力値統率:40 武力:20 知力:69 政治:55 熟練:全熟練がかなり高い、最高は弓騎 白石みのる(しらいし・みのる) ハルヒ軍に所属。閻柔の撤退に、ハルヒの命令は前進のみだったと異を唱えた。 能力値統率:60 武力:60 知力:60 政治:60 熟練:全熟練が相当高い、最高は弩兵 泉こなた(いずみ・こなた) ハルヒ軍に所属。ハルヒをハルルンと呼ぶ。 相変わらずオヤジ臭くオタクで、三国無双好き。ハルヒとキョンの関係を「それ、なんてエロゲ?」と例える。 ハルヒがぶっ飛んでいるため、何気に常識人のポジションにいる。縁の下の力持ち的な働きが多い。 貧乳ヒロインの宿命なのか、鉄壁さに定評がある。特に城防衛時はろくに兵法が通らない。 能力値統率:77 武力:95→85 知力:20 政治:30 熟練:弩兵が800を越え(後にMAX)、歩兵もかなり高く、攻城を持つ 日下部みさお(くさかべ・みさお) ハルヒ軍に所属。ヴァ。黄巾党が柊姉妹を攫ったと誤解していた。魏邈・傅士仁を一騎討ちで連破したことがある。 三国無双のプレイ経験あり。孔明と言えばビーム。 文欽と諸葛誕を接触させないようにするため奮戦するなど心根が優しい。 能力値統率:43 武力:88→83 知力:20 政治:36 熟練:弓騎と騎兵が高い 高良みゆき(たから・みゆき) 普段はおっとりとした天然系お嬢様だが、戦場に出ると黒くなる。またその際、顔グラが黒みゆき様になる。 普通の女子高生では確実に知らない、諸葛誕と文欽の因縁を知っているなど、三国志知識は深い。 能力値統率:65 武力:47 知力:95 政治:90 熟練:知識と謀略が高い、歩兵・策略も持つ 小神あきら(こがみ・あきら) 登録名が「あきら様」になっている。狙撃されることに定評がある。 相変わらず白石が下僕。芸能暦10年が誇りで、765プロのアイドルをライバル視している。 能力値統率:78→79 武力:30 知力:84 政治:77 熟練:謀略と策略がやや高いが他はゼロ ◆戦国ランスの登場人物 南条蘭(なんじょう・らん) 劉辟と韓暹に発見され、あずさ保護以前に黄巾党に保護されていた。常識人なので初期異世界人五人の中ではあまり目立たない。 ガチホモの楼玄の嫉妬を見て他人事とは思えないと感じてしまうのは、中の人のせいだろうか? 流浪中の孔融と厳白虎に出会い、北海に侵攻してきたのが妖怪王の軍、呉に侵攻してきたのが鬼畜王の軍だと知る。 益州からの商人が扱っていた指輪を見て動揺するが……。 船に弱い。 能力値統率:66 武力:30 知力:80 政治:77 義理:8 野望:15 相性:60 性格:猪突 熟練:知識・謀略・策略がとても高い 折女(おりめ) 妖怪王軍。政宗の奥方の一人。西方護天。二口女。 北海を陥れた後も非常にマイペースで、おはぎの事しか頭に無い。 ちゃらんぽらんなのでかえってお町たちと三国武将との潤滑油になっている面も。 能力値統率:83 武力:83 知力:78 政治:20 熟練:弩兵MAX、歩兵もかなり高く、謀略もやや高い 野菊(のぎく) 妖怪王軍。政宗の奥方の一人。南方護天。一つ目小僧。純心。 勉強は好きだが、人間の政治はちんぷんかんぷん。文官である王修に頼り切りなのを申し訳なく思っている。 能力値統率:90 武力:70 知力:85 政治:30 熟練:知識がほぼMAX、歩兵、謀略、策略も高い 北条早雲(ほうじょう・そううん) ランス軍の軍師。生真面目な眼鏡イケメン軍師。未だ蘭のことを想っているが、この世界で生きているとは気付いていない可能性がある。 直江愛(なおえ・あい) ランス軍所属。上杉謙信の親友。凸。早雲を気遣う。 独眼流政宗(どくがんりゅう・まさむね) 妖怪王。妖怪界のカリスマはこの世界でもカリスマであり、たった一声の檄で一気に士気を盛り返すほど将兵に信頼されている。 張横ら家臣に中華統一の夢を託されて旗揚げしている。 南条蘭に同情するが、彼女からは拒絶される。 顔芸どもに狙撃されたことがある。どこに当たった!? 全武将中統率が最高値。 能力値統率:130 武力:110 知力:80 政治:75 熟練:騎兵MAX、歩兵と策略も高く、攻城を少し持つ ノワール 妖怪王軍。政宗の奥方の一人。東方護天。絡新婦。ぶっきらぼうな喋り方をする。 劉勲らを引き連れて小沛に侵攻するが、司馬懿によって撃退される。 周浚に自分のフィギュアを作られていた(作者は笮融)。 抗菌Pのお気に入り。 能力値統率:85 武力:93 知力:62 政治:15 熟練:騎兵MAX、歩兵も相当高く、策略もやや高い お町(おまち) 妖怪王軍。政宗の奥方の一人。北方護天。白面金毛九尾の狐。 小沛攻めの総大将だが、司馬懿の包囲殲滅作戦の前に大敗を喫する。 能力値統率:100 武力:60 知力:130 政治:20 熟練:策略MAX、攻城を少し持つ 徳川家康(とくがわ・いえやす) 妖怪王軍。たぬー。化け狸の頭領。 政宗に拾われ、野菊に大好物の天麩羅を御馳走してもらったらしい。その恩義で政宗の助太刀として現われ、春蘭と対峙する。 さしもの大妖怪も、呂布には敵わなかったが、呂布の側では感ずるものがあったらしい。 能力値武力:100であることが判明している。 本多忠勝(ほんだ・ただかつ) 妖怪王軍に所属する妖怪狸で、家康の息子の一人。台詞は全て「・・・」で表されるが、その後の括弧書きで普通に会話する。 政宗から野心を警戒されている諸葛誕の、お目付け役として派遣されている。が、ややおだてに弱い傾向があり、目付として役に立っているかどうかは怪しい。 日下部みさお、文欽を一蹴する。 ハルヒにSOS団の第二マスコットとして狙われている。 能力値武力:98であることが判明している。 服部半蔵(はっとり・はんぞう) 妖怪王軍に所属する妖怪狸で、家康の息子の一人。語尾が幼児言葉。 襄平攻めの指揮を執るが、呂布隊、SOS団、文欽にフルボッコにされ、ハルヒにロックオンされるなどいいところが無かった。 スキルは『陣地構築』ではなく『木の葉隠れ』を優先して憶えたそうで、ハルヒの魔の手から逃れるのに役立っている。 戦闘時の挙動を見ると、女性武将と差し替えで登録されている模様。 ランス・スーパーキング ランス軍君主。官爵は王。初登場時は早速政宗の軍の侍女を連れ込んだため遅刻するなど、相変わらずフリーダム。 孫堅軍辺りと戦っていると思われていたが、いつの間にか勢力を伸ばし、阿会喃と諸葛誕の密約で政宗軍を乗っ取り、ついに黄巾党と領地が接してしまった。 諸葛誕の独立の条件が、黄巾党に所属する女性武将の顔写真だけだという、なんとも頭の痛い話ではある。 シィル=プライン ランスの侍女兼奴隷。相変わらず扱いはぞんざい。 ◆無双OROCHIの登場人物 卑弥呼(ひみこ) 春閣下軍。倭巫女と差し替えられている。関西弁。さばさばした性格。鬼道砲は使えるが時間がかかる。 《ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord(ULG)》の口振りでは、百合好きの春閣下に狙われているらしい。 前述した華佗の身におきた現象を考えると、同名のキャラが存在する恋姫との繋がりを疑わなければいけなくなるが……。 能力値統率:56 武力:86 知力:85 政治:60 熟練:弩兵・謀略・弓騎がかなり高く他も満遍なく高いが歩兵と騎兵が5 ◆抜擢武将 周昱(しゅういく) 鄴攻略直前に唐突に登場。発見は張宝。張角の弟子。弓騎を率いる。 伊織とあきらにしごかれる(仕事の指導だが)と聞いて興奮したので、恐らく下僕体質。 能力値統率:69 武力:58 知力:96 政治:65 熟練:弓騎が相当高く攻城・謀略・策略も高い。知識と騎兵も持つ 費沖(ひちゅう) 第二次南皮防衛~薊攻略時期に仕官。発見は劉辟。文醜の弟子。猪々子のことは「お嬢」と呼び狙っている。「~っす」口調。貧乳派。 必然的に麗羽組、二枚看板親子組と関わることが多く、目立つ。だが、出番があると何がしかの不幸な目に遭う事が多い。 名前から、視聴者に「ピチュー」「ピ○チュウ」などと呼ばれている。 なお、コメントされていた似た名前の殷の奸臣は費仲であり、字が違う。 能力値統率:72 武力:89 知力:60 政治:44 熟練:騎兵と弓騎がかなり高く歩兵と弩兵も高め、水軍・攻城・謀略を持つ 程憶如(てい・おくじょ) 襄平叛乱~三戦姫投降の時期に参加。張梁が発見。田豊の弟子。 田豊を師匠と呼び、露骨に好意を示している。修行中に一度実家に帰り、嫁入り道具持参で戻ってきたらしい。 田豊の性癖については気にしていない。 能力値統率:53 武力:69 知力:83 政治:80 熟練:水軍・攻城・謀略を持つが低い 人物紹介その1へ 解説編へ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3428.html
『本部!本部!こちら警備課ヘリ223!たった今、北部地区の上空へ到着』 夜空で青白い輝きを放っていた二つの月が、雲のベールで覆われ辺りが再び闇に包まれた時、上空を飛んでいた数機の ヘリが急速に高度を下げながら、その機首に搭載したサーチライトを下界へと向ける。 その光の輪が街の上を落ち着きなく動き回る中、その一角に建つビルの一つで小規模ではあったが地響きの如き凄まじ い轟音と共に幾つもの真っ赤な火柱が、まるで天を焦がさんばかりに連続して立ち上り街並みを紅く照らし出した。 『現在15分署の陸戦魔導師が、ビルの屋上にて犯人と交戦中!繰り返します!現在……』 その瞬間を目視で確認したヘリのパイロットが、無線のマイクに向かって刻々と変化していく状況を大声で報告し、そ の言葉が本部そして現場へと向けて車を走らせるミッド地上本部の陸士全員へと伝えられていく。 気が付けば風に乗って響いていた幾つものサイレン音が、その上空を飛ぶヘリの羽音さえも掻き消すほどにまで、更に いっそう数を増していた。 下界を見渡せばオフィス街の通りと云う通り全てが、通報を聞いて駆け付けたパトカーや、魔導師の増援を乗せた装甲 車の、回転灯から放たれる赤と青の輝きで埋めつくされ様としていた。 そこはクラナガン北部地区の47丁目にあるオフィス街。 ほんの数時間前までは明かりも消え、静まり返っていた夜のビジネス街が、今や戦場の如き異様な空間へと変貌を遂げ ていた。 そんな中で後に悪夢の様な記憶と伝承と共に、ミッドチルダの住民たちを何世代にも渡り震え上がらせる『黒衣の怪物』 が今、この街の守護者たる管理局地上本部、そして怪物自身にとっての”宿敵”となるナカジマ姉妹の少女達の前に、その 恐るべき姿を見せようとしていた。 鮮血に彩られた死と殺戮そして、不条理極まる暴威を振り撒きながら...... *リリカルxクロス~N2R捜査ファイル 【 A Study In Terror ・・・第四章 】 「逃げんなこのバケモン!戻って俺と闘えェェェ!!」 オフィス街の整然と建ち並ぶビルの屋上を伝って一つの黒い影が、まるで狩りをする黒豹の如き俊敏さでビルの谷間を 軽々と飛び越えながら走り抜ける。 その後を黒っぽいロングコート型のバリアジャケットを着込んだ、屈強で大柄な魔導師が追跡していった。 事の起こりは約1時間前の事...... 新暦82年5月11日の午後20時25分を約30秒過ぎた頃 本部からの連絡を受け時空管理局地上本部、通称『ミッド地上』第15分署に配置されていた、重犯罪を専門とする陸 戦魔導師の部隊15名がフル装備で出動する事となった。 だが現場へと到着した彼等が目にしたのは、猛スピードで横転した挙句に大破し、二人の陸士を乗せたまま黒焦げにさ れた一台のパトカーと、その向こうで更に二人の陸士達の遺体が転がっている状況だった。 一人は喉笛を切り裂かれて血だまりの中に横たわり、もう一人は乗っていた車から引きずり出され、そのまま路面へと 叩き付けられ、被っていたヘルメットごと頭蓋を砕かれた状態で路上へと放置された姿だった。 だが駆け付けた魔導師達にとって本当の悪夢は、その直後に訪れた。 何の前触れもなく暗がりの片隅から黒服の紳士が現れ、現場の惨状に呆然となる魔導師達に向かって、涼しげな笑みを 浮かべ軽く会釈をする。 だがその直後、突如として隠し持った刃渡り30cm以上はあろうかという銃剣で、文字通りほんの一瞬......それも 瞬きする間にリーダーの首を撥ねて殺害。 更には声を上げる間さえ与えず、返す刃でサブリーダーと傍らに居た部下一人の喉元を、続けて一気に斬り裂く。 そしてパニックに陥った部隊メンバー達の上を、驚異的な跳躍力で飛び越え、まさに風の様な速さで五番街の方角へと 逃走したのだった。 そして今、その五番街では...... 「このクソッたれたバケモンがぁ!テメェは俺の手でブッ殺す!!さぁコソコソ逃げてねぇで掛って来ぉいっ!!!」 追い掛ける相手を口汚く罵りながら彼、15分署内でも極め付きの”荒くれ者”として知られる魔導師のニコラス・ケ ルゲリアン三曹は、その肩まで伸ばした長髪を振り乱し、汗だくになって走り続けらがら時折立ち止まり、持っていた杖 型のストレージデバイスを相手に向けて構えては、すぐ目前で己の仲間を惨たらしく殺された怒りのままにオレンジ色の 魔力弾を乱射し、その度ビルの屋上には幾つもの炎の華が、黒煙と共に真っ赤に燃え上がった。 「クソ死ね死ね死ね!とっととクタばりやがれ、この人殺しのバケモンがァァァァ!!」 猛り狂った野獣の如く怒声を放ち、その手に握りしめたデバイスから聞こえる自制を求める呼び掛けすら耳に入らぬ状 態でニコラスは己が討つべき敵を求めてビルの屋上を走り抜け、その先に黒い人影が見え隠れする度に躊躇することなく 魔力弾を、それも非殺傷設定をオフにした状態で乱射する。 そうして彼が装填されたカートリッジを使い果たし、最後の薬莢がデバイスから弾き出された時、興奮と怒りに身を震 わせながらデバイスの弾倉を交換するニコラスの元に、その身体にピッタリとしたバリアジャケットを着込んだ赤毛の少 女が駆け寄る。 「ちょ、待つッス!止めるっス!!」 頭の後ろで纏めた赤毛を揺らしながら彼女は、未だ怒りの治まらぬニコラスのデバイスを両手で掴み、自身の顔を血走 った眼で睨む相手に怯む事無く、彼に向かって強い口調で自制を呼び掛けた。 「仲間やられて頭にキテんのは分かるっス!だからって、だからってそんなムチャクチャに暴れ回ったら・・・・・・」 「うっせぇ!こっちゃ隊長と副隊長二人ともあのバケモンに殺(や)られてんだぞっ!このままじゃヤラれっ放しじゃ ねぇか!!」 だが既に自制心を失い掛けているのか、ニコラスは少女の言葉に耳を貸すことは無く、むしろ更に逆上して彼を必死で 止めようする彼女を力尽くで振り払い、自分から無理矢理に引き離そうとするが、それでも赤毛の少女は引く事無く荒れ 狂うニコラスのデバイスを掴んだまま決して放そうとはせず、遅れて駆け付けた別の魔導師とともに二人して、暴走気味 になった彼を必死に説得する。 ......っが 「頼むから抑えろニック!このままだと、こっちの隙に付入られる。そうなったら奴(犯人)の思う壺だ」 「だから落っ着いて冷静になるっス!ヘタすれば逆にアタシら皆が返り討ちにされるっス!」 「放・せ!放せクソ!殺ってやらぁぁぁぁ!!」 それでも聞く耳を持たぬのかニコラスは、自身を何とか引き留めようとする二人を強引に振り払うや、犯人を追って隣 のビルへと飛び移る為に走り出そうとする。 だが彼がビルへと目を向けた時である。その視線の先に見えたのは屋上に設置された避雷針の傍に立ち、目深に被った 山高帽の下から覗かせた灰色の瞳で、猛るニコラスの顔をジッと見詰める黒服の紳士の姿が! 《Sir!Sir!お止め下さい!!》 「これでも喰らえバケモノ野郎ォォォォ!!!!」 デバイスの呼びかけを聞き流し、有らん限りの声を張り上げながらニコラスは装填したばかりの魔力弾を、その怨敵た る”黒衣の怪物”に向けて最大出力で撃ち放つ。 ビル全体が震る程に響き渡る轟音... 立ち上る真紅の火柱... もうもうと立ち込める黒煙... 皆が顔を上げれば隣ビルは、崩壊こそしてはいないものの屋上は一面炎の海と化し、その熱を伴った明かりが皆の顔を いやそれどころかビル周辺の街並みを煌々と照らしていた。 ”やった!遂に仕留めた!!”そんな興奮に身体を震るわせるニコラス......っが!しかし 彼の口元に勝ち誇ったかの様な笑みが浮かんだ瞬間、目前で燃え盛る炎を突き破る様にして放たれた”何か”が、ニコ ラスの顔面を直撃し、悲鳴すら上げる間も無く彼の頭は、まるで水風船が割れる様にして血飛沫を派手に撒き散らしなが ら破裂する。 何が起きたのか分からぬ状態でパニックに陥った他の魔導師たち、そして紅い瞳を大きく見開きガクガクと両肩を震わ せる赤毛の少女が、辺りを見回した時そこに見えたのは......避雷針 頭を失って無残に転がるニコラスの遺体、その遥か後方でドス黒い血を不気味に滴らせた避雷針が一本、まるで悪魔が 放った槍の様に突き刺さっているのが見えた。 「いけませんなぁ……」 唐突に響く声に驚き、皆が一斉に声が聞こえた方向......隣ビルの屋上へと目を向けると、そこには怪我はおろか服の 綻び一つない状態で炎に囲まれる様にして立つ黒服の紳士が居た。 「悪戯も度が過ぎれば、大怪我をしますぞ」 まるで近所の子供を諭すかの様な口調で、気取った捨て台詞を残すと黒服の紳士は、呆然と見守る魔導師たちと赤毛の 少女を一瞥すると、目深に被った山高帽の鍔に軽く右手を添えながら会釈し、そして外套の裾を翻して風の様に素早く惨 劇の場を後にする。 **************************************** 15分署の魔導師ニコラスが、壮絶な殉職を遂げてから約半時間後の22時35分...... その現場に居た本部中央警備課のウェンディ・ナカジマ一等陸士を通じ、同じく現場に居た西部地区第13分署の陸戦 魔導師部隊の指揮官ことテオ・ジョルダーニ准尉より、北部地区47丁目に集結していた地上本部の全陸士と捜査官達に 緊急連絡が入った。 その内容は犯人追跡を再開した第13および15分署、そして途中で合流した本部中央の魔導師部隊により逃走中の犯 人”黒衣の怪物”を、オフィス街の中心へと追詰めた上で各魔導師部隊によって包囲/逮捕するという事だった。 そして犯人を包囲する最終ポイントとなるのは...... 「ミッド貿易センター、ですか?」 陸士第108部隊の装甲車内でモニター画面に映し出されたオフィス街の地図、その一点を見詰めながらギンガ・ナカ ジマ准尉は静かに呟き、その横に居たラッド・カルタス陸尉が地図の一点を指差した。 「そこの第3ビルの屋上だ。北側から追い込めば第1と第2ビルが犯人の行く手を塞ぐ形になる」 「じゃあ後は三方から各部隊で包囲すれば犯人は……」 「そうこれで、あの殺人狂も袋の鼠だ!」 言葉の一つ一つを噛みしめる様にして話しながらラッドは、自身が示した地点に見入るギンガに作戦の内容を説明した 後、すぐさま無線を取って部隊メンバー全員へと指示を飛ばす。 そして約20台近い数の108部隊の装甲車が、まるで街のシンボルの如くオフィス街中央にそびえ立つミッド貿易セ ンターを目指して移動を開始する。 刻一刻と、ほぼ分刻みで事態が劇的な変化を見せる中、北部地区で待機していたミッド地上の全部隊が事件解決に向け その”決戦の場”を目指して集結していく。 そして108部隊の現場リーダーならびに各分署の指揮官を通じ、警備課の陸士達そして陸戦魔導師の全員に、オフィ ス街の中心部に於ける、犯人確保の指示が伝えられてから約20分後の22時55分...... 夜も宵の口を過ぎ様とする頃、ミッド貿易センター第三ビルの周辺は108部隊の捜査官と、本部中央の警備課陸士達 そして、更に応援で隣の西部地区より駆けつけた第15分署と、地元北部地区の第15分署の各警備課が貿易センターの 有る区画を中心に、一部の隙もない布陣を引き、犯人が現れる瞬間を今か今かと待ち構えていた。 そんな中、第三ビルの玄関前広場、そこに設置された本部テントの中で各警備課のリーダーたちと共にカルタスが、い よいよ大詰めを迎える作戦の最終確認をしていた時、何処からか彼の名を呼ぶ声が...... 「ラぁぁ~ッド!ラぁぁぁーーッド!!」 「げっ!(小声で)なんで彼女がここに……」 その呼び声に振返るや、気まずそうな表情を浮かべる彼の元に少し大柄で、体格がガッシリとしたショートヘアの女性 が一人、それもビル周辺で犯人逮捕に向けて待機していた、捜査官や陸士たちの人ごみを掻き分ける様にして私服姿で二 人の前に現れる。 「ふ、フランケ三佐!?情報部の方が何故ここに……」 「今晩はギンガ。丁度よかったわ、貴女にも確認したい事が有って」 カルタスの傍らで驚きの声を上げるギンガに微笑みで応えながら、その女性......ミッド地上の情報部に所属するマー サ・フランケ三佐が皆の元へとやって来た。 「……私に、何を?」 「貴女の妹さん事で、えぇ~と何て名前だっけ?」 「妹たちが、何か……」 「妹”たち”って、あぁそうだった!今は6人姉妹だったのよね、貴女を入れて」 ギンガの返事を聞いたマーサは、いかにも”忘れてた!”といった様子で自身の額に手を充て、大きく溜息を突きなが ら少し慌てた様子で、話を取り繕いながら質問を続けた。 「その妹さん達の一人が犯人を追跡してる時、本局の人間を目撃したとか言ってたでしょ?」 「あ、はい。確かウェンディが空戦魔導師を何人か……その事でこちらに?」 「そう非番でゆっくりしてた処をオーリスから、それも直々に呼び出し受けて叩き起こされたのよ!ったくお陰でせ っかく準備してた明日の、ダイビングの予定が全ぇ部パァになりそう」 「ゲイズ司令代理から、ですか……ハハッ」 未だ事態の深刻さを把握しきれていないのか、少し愚痴っぽい言葉を交えて溜息を吐く彼女の話をギンガは口元を微か にヒクヒクとさせ、少し苦笑いを浮かべながら聞いた。 「あぁそうそう、それでここへ来たのは他でもない。もし妹さんの話が本当だったとしたら、こっち(ミッド地上) の管轄に本局が干渉してるって事になるの。そうなったらウチとしても、ただ黙ってる訳にはいかないでしょ」 「干渉してるって、じゃあこう言う事ですか?もしかしたら犯人逮捕の際に、本局の人間が……」 「そう!横から割り込んで来る可能性があるの……聞こえは悪いけどね。どんな事情があるにせよ、私達の捜査に無 断で介入する様なら、そん時は私の出番!場合によっちゃ向こう(本局)の幹部連中を叩き起こしてでも……」 無理矢理に呼び出されたという割には、やたらと饒舌に語るマーサの話を聞きながらカルタスと、その傍らで相手から の質問に答えるギンガの二人は、今回の事件が自分たちが思っている以上に、複雑な問題を孕んでいる様に感じた。 っと、その時である 「全員急いで配置に付け!逃亡犯が来るぞ!!」 待機していた陸士達に向け警備課リーダーの一人が、大声で発した号令を聞きギンガとカルタスが、二人の前で事情を 説明してたマーサが、各分署の警備課リーダー達が、そして何よりビル周辺で待機中だった捜査官と陸士全員が、その視 線を第三ビルの屋上へと一斉に向けた。 そこに見えたのは...... **************************************** 『犯人に告ぐ!君は今完全に包囲された。今すぐ武器を捨てて降伏しなさい!繰り返す、今すぐ武器を……』 追詰められ逃げ場を失った逃亡犯に向け、大音量のスピーカーを通じて投降を呼び掛ける声が辺りに響く。 ビル屋上の表通りに面した側、そこの手すりに凭れ掛りながら黒服の紳士は、デバイスや銃火器で武装した陸士達が ひしめき合う下界を物憂げに、それこそまるで珍しいイベントでも眺めるかの如く、優雅に見降ろしていた。 通りを挟んだ向かいに建つビルへと目を向ければ、その屋上にはライフル型デバイスを構えた特機隊の魔導師達が20 名近く、彼に向かって照準を合わせているのがハッキリと見てとれた。 「どうした!ハァハァ……流石にもう、観念したか!?」 その声に後ろを振り返れば肩越しに見えるのは、汗だくの顔で熱い息を吐きながらデバイスを構え、遠巻きに紳士を睨 みつける魔導師達の姿、その数30、いやもっと...... 辺りを見回せば、既に100人は越えるであろう数の陸戦魔導師たちが第三ビルの屋上、更には周辺ビルの屋上で黒服 の紳士が立つ場所を包囲していた。 上を見上げれば、機体の横に地上本部のエンブレムが描かれた武装ヘリが、その機体下部に装備されたサーチライトで 眩い光を放ちながら上空を旋回していた。 「もうここで終わりにするっス!いい加減お縄に付くっス!!」 紳士を包囲する魔導師達に交じって、あの赤毛の少女ことウェンディが自身のボード型デバイスを構え、未だ投降する 気配を一切見せぬ相手に対し、かなり苛立った様子で怒声を浴びせる。 そうクラナガンの街を、いや強いてはミッド全体を震撼させた黒衣の怪物は今や、文字通り袋のネズミとなっていた。 だがそれでもなお黒服の紳士は怯む事は無く、それどころか逆に自身が置かれている状況を楽しんでいる素振りさえ見 せ、それが彼女を、そして魔導師達全員の神経を逆撫でする。 「おい貴様ァ!いったい何を考えてる!!もう逃げ道は無い……っ!?」 遂に痺れを切らしたのか魔導師部隊のリーダーが一人、大声で怒鳴りながら相手に近付こうとした瞬間である。 何かを思い付たかのような仕草を見せるや黒服の紳士は、それまで凭れかかっていた手摺から徐に離れる。 驚いて身構える魔導師達に背を向けたまま後ろへと大きく数歩下がったかと思うと、それまで身を預けていた手摺をじ っと見詰め始める。 その一挙手一投足に皆が息を飲んで身構える中、徐に彼は左手に持つ長いステッキの、そのドラゴンを象った金の装飾 が施されたグリップへと右手を掛ける。 上空を飛ぶヘリの羽音だけが、激しい風が吹き抜けるビルの谷間で不気味に木霊する中、堅い金属が何かを擦る音が不 気味に響いたかと思うや、暗がりの中で何かが鋭く光るのが見えた。 それはステッキに仕込まれた剣...... その磨き上げられた刀身から、鋼独特の青みを帯びた輝きを放つ、長く鋭い両刃の剣だった。 「な、何するつもりっスか!?ま、また暴れるんなら容赦しないッス!!」 思いも寄らぬ行動に出た相手を見て、更に険しい顔をするウェンディ。 声を震わせながら彼女が発っした警告を聞き流す様にして、紳士は手摺を見詰めたまま、深呼吸を大きく3回したかと 思うと、その右手に握りしめた剣を高く振り上げ、そして手摺に向かって素早く二度振り下ろす。 すると金属が打ち合う甲高い音と共に激しい火花が二度瞬いたかと思うと、それを見た紳士は何かに納得したかの様に 小さく頷き、そして落ち着いた無駄の無い動作で右手に持つ剣を、仕込みの鞘へと手早く収めた。 「では皆さん、後ろへ少し下がって頂けますか?」 相手が見せた奇妙な行動に唖然となる魔導師達に向け、穏やかな口調で注意を促すと紳士は、その視線を皆に向けたま ま右手をゆっくりと手摺に掛ける。 「そのままでも結構なのですが、もし大怪我をされても……」 話を続けながら彼が手前に向かって手摺を、片手でグイっと引っ張るや鉄の弾けるパキンっ!という音と共に、ちょう ど大人が横に三人並んで通れる位の幅で、切り取られた部分の手摺が外れた。 「私としては……」 信じられない様な光景を唐突に見せられ、魔導師達とウェンディが腰を抜かさんばかりに驚く中、紳士は切り取った手 摺を軽々と右腕に提げたまま、皆の方へゆっくりと歩を進める。 「……責任は持てませんので」 自身を包囲していた相手が、まるで潮が引く様に大きく一斉に後摺さるのを見ると彼は、それこそスポーツの円盤投げ さながらに持っていた手摺へと重心を掛けながら、身体を大きく三回スウィングさせたかと思うと、それを右腕一本で上 空に向け凄まじい勢いで投げ放った。 ブゥンッ!という風を切る音を立てながら手摺は、まるで円盤の様にクルクルと高速で回転しながら、ビルの上で旋回 していた武装ヘリの横を掠め、その更に上空に向かって消えて行く。 っと手摺が飛んで行った先で派手に火花が瞬いたかと思うと、何か黒く大きな物体が幾つか悲鳴の様な音を発しながら 暗がりの中を街に向かって落下していくのが遠目に見える。 皆が呆気にとられて見上げる中、自身の眼に内蔵された望遠センサーで物体を捉えたウェンディは、その正体が何なの か確認するや否や、ただでさえ青くなっていた顔を更に蒼白にしながらガクガクと震えだした。 「オイどうした、しっかりしろウェンディ!いったい何を見たんだ!?」 自分の見た光景に思わず気を失いそうになったウェンディを、横に居た魔導師のジョルダーニ准尉が慌てて抱え起こす と、大声で話し掛けながら彼女の意識を何とか取り戻そうとする......っが 「じ、准尉あれ!いま落ちてったアレ……さ、さっき見た空戦魔導師ッス!」 彼女の口から出た言葉を聞いたジョルダーニは、その背中に何か冷たい物が奔るような感触にウェンディだけではなく 自分までもが思わず身震いする羽目になった。 【おいウェンディ!聞こえるかよオイ!!今そっちで何が起きてんだ!?】 未だ震えの止まらぬ彼女の元に姉妹(=戦闘機人)同士のリンクを通じ、切迫した声で姉のノーヴェから連絡が入る。 【の、のの、のノーヴェ!い、いい今、いま今どこに居るっスか!?】 【今(第三)ビルの裏通りで待機してる!チンク姉も一緒だ】 【あ、ああアイツが、アイツが今・・・・・・】 【ったく、なに言ってんだよお前!アイツっていったい誰なんだよ!】 なんとか姉に返事をしようとするウェンディだったが、今しがた自分が目の当たりにした光景の凄まじさに、パニック に陥った為か思う様に返事ができず、その様子に連絡してきたノーヴェまでもが混乱するばかりだった。 っと次の瞬間! 「では御集りの皆さま……」 その声を聞きウェンディとジョルダーニの二人が、そして今やパニックに陥りかけていた魔導師達が、一斉に声が聞こ えた方角へと目を向けると、そこには吹き抜ける風に外套の裾を揺らしながらビルの端に立ち、緊張した面持ちで自身を 囲む皆に向かって、楽しげに笑い掛ける黒服の紳士の姿が在った。 「……御縁がありましたら、いずれまた」 そう言うと黒服の紳士は魔導師達に向かって、被っていた帽子を脱いで頭を浅く下げながら会釈をし、そして帽子を被 り直すと、その優雅に着込んだ外套を大きく翻すや...... 「お、おおい早まるなっ!!」 「ちょ、ちょちょちょ待つッスよ!!!」 ウェンディ達を始めとする皆の、引き留めようとする叫びを聞き流しながら紳士は、大きく切り取られた手摺の間を擦 り抜け、地上40階建ての第三ビル屋上から眼下に向かって素早く飛び出すや、それを見て大慌てで皆がビルの端から見 下ろす中、待機中の捜査官や陸士達がひしめく表通るとビルの間に広がる、玄関前広場へと真っ逆様に落ちていった。 **************************************** 【おいウェンディ、返事しろって!って、何だよもう……】 不意に途切れた妹との通信に焦燥感を募らせながら、リンクを通してウェンディへの呼び掛けを続ける姉ノーヴェ。 その時、第三ビルの裏通りでは、表通りと同様に逃亡中の凶悪犯を逮捕する為、108部隊ならびに本部中央警備課の 捜査官や陸士達が、それもフル装備で配置に着いていた。 そんな中でノーヴェは、つい今しがたビル周辺で発生した奇妙な出来事に関し、ビルの屋上で魔導師達と共に犯人を包 囲してる妹のウェンディに状況を確認していたのだ......のだが 「だぁー!ったくもう何やってんだアイツ」 「どうした、何か分かったのか?」 「ダメ全然。アイツ完全パニくってて、もう何言いたいのかさっぱり……」 彼女がリンクによる通信でウェンディに連絡を取っている事に気付いたのか、自身の相棒でもある姉チンクが、裏通り をガードする班のリーダーであるマルケス二等陸曹とともにノーヴェの元へとやって来る。 「じゃあ、さっき屋上から飛んでったのは一体……っ!?」 妹からの要領を得ない返事にノーヴェが苛立つ様を見て、不安げな面持ちでマルケスが口を開きかけた時、それは唐突 に始まった。 まるで地響きの如く小刻みに、皆の足元を震わせる爆発音...... 表通りの方角から響く、数え切れぬ程の銃声とデバイスの射撃音...... それらが渾然一体となり、それこそ地獄の釜の蓋が開いたかの様な、混沌とした騒乱の響きが、辺りの空気を揺さ振り 始めたのだ 「うぇ!?な、何が起こってんだよォ!!」 「クソ何てこった!皆とにかく落ち着けェ!!とにかく今は冷静に……」 突如として激変する状況にノーヴェが驚きの声を上げ、自身も不安に駆られつつもマルケス二曹は、パニックに陥りか けた陸士達の動揺を抑えつつ、状況を確認するため近くに停車していたパトカーへと飛び込み無線マイクを掴む。 時間が経つにつれ銃声に混じって男女を問わず痛々しい悲鳴や、狂ったかの様な怒声が聞こえてくる状況に、いつしか 耐え切れなくなったのか今度はチンクが、騒乱の真っ只中に居るやも知れぬ姉ギンガにリンクを通じて呼び掛けた。 【姉上!姉上!聞こえますか!?聞こえているなら返事を……】 だが幾度となく呼び掛けるも姉からの返事はおろか、リンクすら中々繋がらぬ状況に彼女は焦燥感を募らせて行き、そ の様子を見たノーヴェまでもが言い知れぬ不安に顔を曇らせる。 そうしてチンクが何度目かに呼び掛けた時...... 【返事をして下さい姉上!もし援護が必要なら私達もそちらへ……】 【駄目よ二人とも!こっちに来ちゃ駄目っ!!】 「あ、姉上……そんな」 リンクを通じ悲鳴にも似たギンガの叫びが聞こえた時、驚きのあまりチンクは自分の身体から、力が一気に抜けて行く 様な感覚に囚われ、同時に再び眼帯の奥で疼く右眼の痛みに思わず、その場に蹲る様にしてガックリと膝を突く。 危うく倒れそうになった処を、傍に居たノーヴェに抱え起こされながらも、彼女の脳裏には最悪の状況が過り、それは マルケスも同じだった様で...... 『だ、誰でも良い早く、た、助けてくれェ!アイツは本物のバケも…や、ヤメろぉぉぉぉっ!!!!』”ブツン!” 車内無線のスピーカーから響く断末魔の叫びを耳にし、ドアを開け放したパトカーの車内で彼は冷や汗を掻き、その顔 を真っ青にしていた。 「悪りぃ、ちょっとチンク姉のこと頼む」 「た、頼むって、オイ!どこへ・・・・・・」 そう言いながらノーヴェは、近くに居た陸士に抱えていた姉の身を預けると、懐から自身のデバイスを取り出しながら その場を後に何処かへ向かおうとする。 「ま、まてノーヴェ……お前いったい何処へ」 「そこに居てチンク姉。あたし、向こうの様子見てくる!」 苦しげな表情で右眼を押さえながら、彼女を引きとめようとする姉の声を振り払う様にして、ノーヴェは自分のデバイ ス『ジェットエッジ』を起動、その引き締まった身にピッタリとしたN2Rのバリアジャケットを展開し、両足のローラ ーブーツを音を立てて稼働させながら表通りを目指す。 どよめく空気を切り裂く様にして、紅い輝きを放つテンプレート=エアライナーの上を高速で移動しながら、建物を周 囲を回り込んだ彼女が、第三ビル前の表通りへと差し掛かった時である。 《10時の方角から障害物!気を付けてSir!!》 「……へっ!?」 デバイスからの警告に、思わず間の抜けた返事をするノーヴェに向かって突如!かなりの大きさの燃え盛る炎の塊が猛 然と飛来し...... 「……ッ!?ジェットエッジィ!!」 《All right!》 ノーヴェが叫ぶ必死の掛け声と共に、踵部分のブースターが火を吹き、全身のバネを振り絞る様にして繰り出す高速の 脚撃が、彼女のすぐ目前にまで迫っていた炎の塊を瞬時に粉砕する。 そのまま地上へと降り立ったノーヴェが辺りを見回すと、つい今しがた彼女が粉砕した物の破片が散らばり、それを目 にした瞬間ノーヴェは、自分に向かって飛来した物の正体に気付く。 それはバイク......そうデバイスの力を借りてノーヴェが叩き落とした物は、破壊され大破した上に凄まじい怪力によ り、何者かの手で放り投げられた民間の大型バイクだった。 「ど、どうなっ、てんだよ、コレ……」 あまりにも突然の事に肝を潰しながらノーヴェが、その眼をビルの玄関前広場へと向けた時、彼女の前で......混沌と 騒乱に満ちた「殺戮のオデッセイ」の幕が上がっていた。 それも、たった一人の”怪物”によって...... ・・・・・・Until Next Time