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ナバル人 とは、【ソーマブリンガー】の種族。 プロフィール 作品別 関連キャラクター コメント プロフィール ナバル人 初登場 【ソーマブリンガー】 大昔に東方の大陸ギレアデからバルネアに渡来した種族。古くから伝わる機動化技術により、高度な文明を有している。 男性は屈強な体格を持ち戦闘能力が高く、反対に女性は小柄ながら、機械の発明や製造といった操作技術に長けている。 同じナバル人でも南方と北方では容姿が異なり、【ゲッツェ・ミシオン】は南方出身で【ハス・アングスト】は北方民族をその祖に持つ。 元々機動都市オーディタールは、西方調査団が作った自治区であり、西方調査団の拠点となっていた母艦に改造を施し、発展させたものである。そのため都市でありながら移動能力と戦闘能力を有している。 西方特有の物資、ソーマ資源の供給を盾に、ギレアデの本国に対して、オーディタールの独立自治権の求めている。 機動都市オーディタールとグラーヴェ要塞を結ぶ二階層式構造の石造橋であるラルゴブリッジは、世界の表舞台に立つ機会の少なかったナバル人の高い技術力をバルネア大陸中に示威し、建造から長い年月が経った現在でも、ユーロス地方で最も長大な橋として広く知られている。 作品別 【ソーマブリンガー】 第七中隊のメンバーであるモニカは劇中の会話にちょくちょく顔を出す。 それ以外のナバル人は主にAct.2に登場する。 Act.5では種族に伝わっていた古い歌に「炎の海に塔を見て」という節があり、ギナス溶岩帯にそびえ立つ巨大な塔「リングタワー」との関連を見出だす。 関連キャラクター 【モニカ(ソーマブリンガー)】 【ゲッツェ・ミシオン】 【ハス・アングスト】 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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『ここだけ魔法戦記』の世界へようこそ! このwikiは"IDで魔法戦記"の流れを汲むコンマゲームです。 その日のIDと書き込んだ際のコンマの数字に翻弄されながら、 プレイヤー・キャラクター(PC)達は時には未踏の地に踏み込み、悪党どもに戦いを挑み、魔法や剣、祈りをもって怪物どもを打ち倒していきます。 彼らの行く末が路傍に哀れな骸を晒すことになるのか、それともまだ見ぬ新天地を見つけ、栄光を手にするのか。 それは全てあなたの判断とダイスだけが知っています。 ここだけ魔法戦記について 『IDで魔法戦記』というPBBBS(*1)の流れを汲むRPGです。 その日のIDで自分のできる事(魔法の属性や戦士の技術)を決め、コンマの出目(ダイス)でイベントや戦闘をこなしていきます。 「とりあえずやってみたい」という人は遊び方に沿ってPCを作成してください。 現在のロール場所 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1369556114/l50 IDで魔法戦記について 大本である『IDで魔法戦記』に興味のある方は、以下の避難所を覗いてみてください。 http //yy71.60.kg/magicwar/ なお、大本の『IDで魔法戦記』は、現在週末にVIPにて本スレをたてて行っています。 本スレがたった場合は、このスレにも告知が掲載されます。 このゲームがダイスとの戦いだとすれば、『IDで魔法戦記』は物語の紡ぎ合いといっても良いでしょう。 興味がある方は、ぜひ『IDで魔法戦記』にも参加してください。 背景 200年ほど前のことだ。人と魔族という反目し合う二つの種族は、大陸を二分する国家を作り上げていた。 戦火は大陸中を巻き込み、力無い者達は草木を薙ぐように蹂躙されていた。 暗澹たる空気が世界を覆う中、大陸北西部の小さな村で武装蜂起が起こった。 当時の乱れた情勢を鑑みれば、誰も気に留めないほどの小さな出来事だった。 しかし、その蜂起を率いていた人物は多大なカリスマ性を持ち、圧倒的不利と思われた状況を次々とひっくり返していった。 やがて小さな村で小さな武装蜂起を率いたその青年は世界の戦いへと身を投ずることになる。 人間領、魔族領の区別無く、次々と領地を傘下に納めていくその手腕。 そして、自領土になった者達への善政は、戦いに疲弊していた民衆にとってはまさに救いだった。 彼の起こした蜂起は連鎖反応を引き起こし、爆発的に大陸中へと広まって行く。 度重なる自国内の武装蜂起に戦いを続けることが難しくなった両大国は講和条約を締結。 この戦いを終結に導いた英雄は讃えられ、彼が参加に収めた土地はそのまま領地として統括することとなった。 こうして聖魔大戦と呼ばれた戦いは英雄の活躍によって幕を閉じた。 それから百数十年は何事も無く過ぎていった。 大戦の英雄はすでに亡く、武力での衝突は技術の競争や植民地戦争へと成り代わっていった。 三大国は、それぞれ西方、北方、南方へと開拓を開始する。 煌びやかな甲冑に身を包み、鋭い穂先を意気揚々と掲げて出発した開拓団は、しかし誰も帰っては来なかった。 たった一人、大陸西方に位置する、かの英雄が作り上げた国では一人の男が帰還していた。 身を包んでいたはずの真鍮の鎧は無残に溶け、鋭かった槍は途中から折れ、ただの棒となっていた。 男は駆けつけた治療師の手当ても虚しく死亡した。 帰還した彼の担いでいた袋の中から、彼の物と思われる日記が発見された。 新天地へ到達してからの周囲の状況が事細かに記されたその日記は、読んだ者に衝撃を与えた。 全く知られていない土地、気候、生態系、そして古代の財宝と資源。 男の日記の最後は殴り書きでこう記されていた。 『ここでは全てが混沌で、だからここでは全ての望みが叶う』 錯乱者のたわ言だと一笑に伏す者が多い中、一握りの者達は未踏の地へと赴いていった。 まだ見ぬ財宝を、心躍る冒険を、多くの栄光を求めて旅立った彼らを人は【探索者】と呼んだ。 世界観 『ここだけ魔法戦記』の世界は中近世のヨーロッパの生活水準を基盤としています。 しかし、この世界では魔法が発達し、当然のことながらそれを追求する学問や技術も発達しています。 主な舞台となる「フロンティア」では、何かの不思議な力によってこの魔法の素養が常にたゆたっています。 このため、日によって扱える魔法は刻々と変化していきます。 13の属性に分けられたどの魔法が使えるのかは、その日によってランダムに変わり、 昨日までは歴戦の勇者だった者が今日は村人にも劣る凡夫となることも珍しくありません。 合計: - 今日: - 昨日: - 以下広告
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『お互いに、望まざる世界には飽き飽きしている。そうでしょう?』 洋上の船室で対面した、あの魔導師……ティモル=ハイラルはそう言った。 望まざる世界、なるほど、確かにビクトールにとってこの世界には望まざるものがあった。 それを、これだと一口に言い表すのは難しい。ビクトールにとって望まざるものとは……いや、ビクトールには望むものが常にあったといえば適当だろうか。 この世に生れ落ちたならば、一旗上げて己を試してみたい、城持ち・国持ちの子として生まれたのであらば、自分自身の腕と足でどこまでいけるのかを知りたい。 キシュフォルドの西部を領しているのなら東部をも、島の外があるのならいけるところまで。 ただ、それだけで別段血に飢えているわけでも、興じる為の戦を求めて民を苦しめたいわけでもない。 自らがこの島国から大陸内地へとその手を伸ばすのに、ほんの少し世界に変化が起こればいい。ビクトールが望むものはそれだけであり、それを阻害するものとして横たわる自国の地理、国家間のバランス、秩序、安寧そういった諸々の情勢を望まない、ただただそれに尽きるのであり、その後は自ら腕を振るうからこそ楽しいのだ。 魔導師ティモル=ハイラルの何かを欲してやまぬ暗い炎を宿した瞳に、ビクトールは自身が望む変化をハイラルが世界にもたらせるのではないかと見込み、事実それはもたらされたかのように見えた。しかし…… --天地ごとひっくり返されてしまったのでは話にもならん。 かの魔導師が求めたものは”世界の結合と再構成”ともいうべきもので、この世界で失ったものを、失わなかった異世界から掠め取り、望むものだけ継ぎ接いで取捨選択することを目的としていた。魔導師が望んだものは既にこの世界からは失われたもの、この世界では手に入らぬからこそ、写し鏡の世界の自分自身からそれを奪おうとした。いうなればそれは世界の破壊と再構築。けれど同時にそれは今”ある”世界の消失を意味する。 無論、魔術士ならざるビクトールは魔導師が真実求めたものが何であったのか、それがもたらす筈であったものがなんであったのかなど知るよしも無い。 けれど、あの夏の日。まるでこの世界を押し潰すかのように空を裂いて侵入してきた、あの黒い空の奥深く、閃く雷に照らされて垣間見えたそれは……大地だった。魔導師の張り裂けんばかりの世界への憎悪と、狂おしいまでに熱望する愛しさが呼び出した、異なる世界とそこに居るはずの誰か。 まるで湖面に映る月影を見るかのように、仰ぎ見た黒い空の奥で揺らめいて見えた幻の大地。あれが地上へと到達していたなら、恐らく……この世界は終わったのではないか。 魔術の素養を持たぬビクトールといえども、あの奇怪な光景がもたらすものが、変化などという生易しいものでは済まないということだけは理解できた。 それはビクトールの望みを越えた変化であり、辛くもあの不可思議な緑の光によってその到来を免れたのだが、同時にそれは訪れかけた変化の終息をも意味した。 その所属魔導師に占拠されるや、政治的に中立であるはずの魔道協会によって、声明も要求も無いまま突如もたらされたウィスタリア帝国やヴェルツヴァインをはじめとする東部列強への都市攻撃が与えた混乱と打撃は、不可解ゆえに覿面の効果を発揮し、中央部の諸国家は理由も判然としないまま暴れまわる古代の魔導兵器や生体兵器への対処に汲々とした。初手で指揮系統を持った都市部に壊滅的な打撃を受けた大陸中央の諸国家が、辺境の島国の動向に手を回せるようになるまでには相当な時間がかかると踏んだビクトールは、まずは火事場泥棒よろしく嬉々として兵を南洋諸島へと向けたのだが……。 ハイラル事件に端を発した争乱は、都市部への最初の攻撃からおよそ半年足らずで、あの異様な空を呼び寄せた魔術暴走事故と賢者の塔崩落、首謀者ハイラルの死亡という形であっけない結末を迎えた。 竜腹内海を東西に伸びて点在する南洋諸島群のおよそ西半分に上陸し、表向きは大陸中央支援の為の橋頭堡として拠点を設けることで、事実上の占領には成功したものの、以前より帝国への領海防衛を条件とした加盟を打診していた東半分に対しては、予想外に出張ってきた帝国内海軍に手をこまねいている間に、ハイラルは死亡し、中央部の混乱も急速に収まりを見せたことで、それ以上の東侵を断念。 現在は火事場泥棒の稼ぎを守るべく、自国の正当性を主張しつつ四方へ繋ぎをつける日々に追われている。 待ちに待った大波に乗り遅れたというよりは、大波と踏んだものが期待はずれだった感が拭えず、キシュフォルド王はここ数ヵ月を、取りあぐねた稼ぎの残りをいかにして回収するかを思案して悶々と過ごしているというわけである。 - 乱を待つ王 -(2) (1)へ (3)へ
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#contents *詳細 [#aa5e48b6] **ステータス [#gc1e17a9] | |left |left |left |c | |詳細|カード画像|備考|h |BGCOLOR(#F1FDDF) モンスター名|ピグミーバット|CENTER ref(魔物/ピグミーバット/ピグミー.jpg,nolink);|| |BGCOLOR(#F1FDDF) 属性|COLOR(RED){火}10|~|~| |BGCOLOR(#F1FDDF) 種族|BGCOLOR(#9966cc) Fly|~|~| |BGCOLOR(#F1FDDF) Slot|10|~|~| |BGCOLOR(#F1FDDF) カードランク|銅R1|~|~| | |CENTER ref(魔物/noimage.jpg,nolink);|~|~| **出現場所 [#p5c82073] |left |left |left |left |left |c |場所|Lv|使用スキル|ドロップ|備考|h |フレイア大陸中央部|1〜6|||| |フレイア大陸西部|1〜6|||| |||||| *習得可能スキル [#h372e3f5] **戦闘スキル一覧 [#ycb15d61] ||||||||||||c |スキル名|習得|消費MP||スキル名|習得|消費MP||スキル名|習得|消費MP|h |諸刃 桜||||乾坤一擲 初||||崩撃 初||| |アイスフロスト?||||バニッシュブロー?||||メテオストライク?|○|5| |ヴォルケーノ?|○|5||フロストバーン?||||トゥワールブロウ?||| |グランドメテオ?||||インフェルノ?||||ヒール ?||| |ヒーリス ?||||気功弾 波||||目潰し 暗||| |ダブルエッジ ?||||エリセ ウノ||||||| //|||||||||||| *コメント [#k00be99d] #comment
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水羽皇国とは 和の雰囲気を保つ民主主義国である。軍事力は小さいが桜などの景観が美しい。 国家状態 国土 アメリカ大陸中部から東部付近を国土としている。 首都 未定 公用語 日本語 通貨 円 (通貨換算 日本円そのまま) 保有戦力 海軍(海防局) ありあけ級護衛艦×9艦 └DDG-001 ありあけ └DDG-002 ぶんご └DDG-003 くにさき └DDG-004 きりしま └DDG-005 あまくさ └DDG-006 さつま └DDG-007 おおすみ └DDG-008 つしま └DDG-009 しらぬい すおう級護衛艦×7艦 └DD-001 すおう └DD-002 いずも └DD-003 いなば └DD-004 みまさか └DD-005 いわみ └DD-006 あき └DD-007 ほうき あかつき級海防護衛艦×7艦 └DD-008 あかつき └DD-009 ひびき └DD-010 いかずち └DD-011 いなづま はやぶさ級空母×3艦 └CV-001 はやぶさ └CV-002 しらさぎ └CV-003 くまげら のと級多用途特務艦×2艦 └AS-001 のと └AS-002 かが かえで級ミサイル艇×3隻 └PG-001 かえで └PG-002 さくら └PG-003 もみじ ひめしま級掃海艇×6隻 └MSC-001 ひめしま └MSC-002 やくしま └MSC-003 あおしま └MSC-004 あわしま └MSC-005 さくしま └MSC-006 のとしま 陸軍(陸防局) ASR-1中型戦車×60両(順次廃車) AS-2大型戦車×10両 ASM-3中型戦車×80両(配備中、両数は予定) その他、Flans系車両並びにHMMWVも大量保有している。 空軍(空防局) BS-1大型爆撃機×2機 PS-1A哨戒機×1機 FS-1A小型戦闘機×(配備中、現在5機) FS-2A小型戦闘機×(配備中、現在3機) AS-1A中型攻撃機×(配備中、現在3機) その他、Flans系航空機も大量保有している。 階級制度 旧日本軍の方式を基にしている。 産業 主に造船産業が盛んである。 国内にチート重工業の造船所があり、皇国艦艇の建造などを行っている。
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リジャーズド・イレギュラーズ ムクガイヤは正式に第三軍としたのだが、ルートガルト旧来の将兵は成り上がりの余所者を快く思わず、 イレギュラーズ(不正規軍)と蔑称した。 当のリジャーズドは、イレギュラーに常識外れの強さとか、規格外のモンスターとかのニュアンスを感じ、むしろ自分たちの呼称として好んで使用した、 ムクガイヤの前でも、抜け抜けと言い放つのである。 リジャーズド「リジャーズド・イレギュラーズ、只今帰還致しました」 ムクガイヤ「ご苦労であった。功は追って厚く報ぜられるであろう」 リジャーズド「有り難き幸せ」 ムクガイヤ「だがそれは何とかならんのか。無駄に敵を作る事もあるまい」 リジャーズド「忠告有り難く受け賜わります。『恐ろしい』敵なら、作りたくないものです」 周囲に緊迫が走る。リジャーズドに憎悪の目線を投げかける者も居る。 さすがのムクガイヤも、この男には呆れざるを得ない。 ムクガイヤ「仕方のない奴だ。分かった、もうよい。下がれ」 戦場において、兵士、特に身の拠り所の無い傭兵は、指揮官の事を激しく峻別する。 兵士達の要求水準を満たさない将は人望を失い、悪い場合には殺される事すらあった。 ムクガイヤは金に糸目を付けず各地から傭兵を集めた。 大陸中から集まった多士済済の中で、一兵卒から始まり、自らの軍事的才能のみで将にまで成り上がったリジャーズドにすれば、 国軍からの嫉妬や侮蔑など、一顧だにくれてやる余地は無かった。 ムクガイヤは、この男の危険性を見抜いている。危険と耳に入れてくる者もいる。 だが、サルステーネでさえ扱いきれなかった傭兵達が、リジャーズドの指揮に掛かると、手足の如く動くのである。 四方に敵を抱える中で、リジャーズドの能力は極めて魅力的であった。 名前 コメント
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セントリアハイム 首都 セントールプトゥス 大陸中央に存在する最も広大な国土を有する国家。 北と東がノートラントハイムと接しており、西はミドナイトハイム、南はエトルハイムと国境を接している。 六カ国の中で最も人口の多い国であり、同時に最大規模の軍を持っている大陸一強大な国家である。 この大陸の覇者になるべく、他国の動向を常に窺っており機会があれば侵略し自国に取り込もうと考えている。エトルハイムとは同盟を結んでいるのだが、同盟国であったとしてもいつかは侵略しようとしている。 過去にノートラントハイムに対して侵略戦争を仕掛けたことがあるのだが、ノートラントハイムの勇敢な戦士たちと強力な魔法使いたちの活躍によって侵略戦争は失敗した。そのため戦争を仕掛けることに対し慎重になっている。 大陸一栄えている国であり、科学技術、魔法のどちらも一定以上の水準で発達しているのだが魔法に関する技術はノートラントハイムとエトルハイムに劣り、科学技術はラリヴァールハイムに劣っている。 しかし、それでも高い水準にあることは変わりなく正に大陸一といったところ。 イーザ・ヴアリ教を熱心に崇拝しており、神に対して暴言を吐いただけで鞭叩きの刑に処せられる。他の国では神々に対して暴言を吐いた程度ではたしなめられる事はあるかもしれないが、犯罪になるようなことはない。だがこの国で神を冒涜するような行為は全て犯罪となるのである。 住みやすい国ではあるのだが、法律が特に厳しいため人によっては住みづらく感じることだろう。そういった上からの圧力に嫌気が差している人々も非常に多く、他国と比べると犯罪率が高く盗賊団の数も多いといわれている。
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(べてぃ)【Betty Grof】 旧文明時代の人間の女性。サイモン・ペトリコフの婚約者。 概要・性格 ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり フルネームは「ベティ・グロフ」。茶色い髪・緑色のタートルネック・メガネという姿。非常に知性が高く行動力が旺盛で、恋人サイモン・ペトリコフに対してもハッキリものを言う性分。サイモンと共同で『神秘の儀式およびその時空的応用』を著している。 活躍 ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり アイスキングのビデオ日記の中で、サイモン・ペトリコフが所持していた写真に登場。サイモンと結婚を誓う仲であったが、魔法の王冠を被ったサイモンの奇行によって愛想を尽かし、離別したらしい。(#36-B) サイモン・ペトリコフ(偶発的な事故に遭ったアイスキングが一時的にこの姿に戻った)の作ったタイムポータル装置のポータルを無理矢理潜り抜け、サイモンとの再会を果たしたのも束の間、徐々に衰弱していくサイモンを救うため奔走。ベラノーチェを撃退して魔法の王冠の魔力を戻したことで、サイモンを再びキングの姿に。(#77-B) その後ウー大陸中を放浪しながらも、サイモン・ペトリコフを狂わせる要因となっていると思われる魔法の王冠や魔法使い、魔法そのものなどをを研究・分析(#87-A)し、魔法使いが“魔法”・“狂気”・“悲しみ”の3要素で成り立っていることを突き止め、さらなる研究のためマジックマンに師事。しかし、彼の邪な魔術的実験に付き合う過程で事故が起こり、彼の“魔法”・“狂気”・“悲しみ”を取り込んでしまったことで“マジックベティ”となってしまった…。(#97-A) タグ:キャラクター・旧文明時代のキャラクター
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第84話 シホールアンルの真意 1483年(1943年)9月26日 午前7時 カレアント公国東ループレング市 アメリカ陸軍第4軍は、9月10日からこの東ループレング市に司令部を移し、ここから軍の指揮を取っていた。 「軍司令官閣下、おはようございます。」 アメリカ陸軍第4軍参謀長であるフリッツ・バイエルライン大佐は、作戦室に入ってきた軍司令官のドニー・ブローニング中将に挨拶した。 「おはよう。今日はどうも天気がすぐれないな。」 ブローニング中将は、ややしかめた表情でバイエルライン大佐に言った。 空は、全般的に曇っている。気象班からは、西から低気圧が向かっていると報告されていた。 「気象班からの報告では、ここ3日ほどは雨が降るようです。」 「そうか。」 ブローニング中将は頷くと、テーブルに置かれている作戦地図に目を向けた。 「第4軍の各隊はどこまで進んだかね?」 彼はバイエルライン大佐に質問した。頷いた彼は、指示棒を取って、それで地図上の味方部隊の位置を示した。 「第5軍団が我が軍の中では最も進んだ部隊です。特に第4機甲師団は、現在グラガランド北方7マイルの地点にまで進出し、 首都カレアルクまで南西20マイルほどの位置で補給のため、一旦停止しています。第9歩兵師団並びに第21歩兵師団は 第4機甲師団の側面警戒に当たっています。」 「カレアルクまであと10マイルか。後続部隊のカレアント第103軍は第5軍団に追従している筈だが、彼らはどのぐらいまで進んでいる?」 「第5軍団の南2マイルの位置にまで進出しています。連絡官の話では、カレアント兵は間も無く始まる首都解放作戦に鼻息を荒くしているようです。」 「そりゃそうだろうさ。」 ブローニング中将はさも当然とばかりにそう言った。 「彼らは国の要とも言える首都を、2年前にシホールアンルから奪われたんだ。今は、俺達の力を借りているとはいえ、あと少しで奪われた首都を 取り戻せるんだ。鼻息が荒くなるのは致し方ないことだ。」 彼はそう言って苦笑したあと、浅いため息を吐いて地図のとある部分を眺めた。 地図上には、青で記されている線や駒がアメリカ軍。緑が連合軍部隊。 そして、赤がシホールアンル軍を示している。 第4軍が追っているシホールアンル軍部隊は、攻勢開始以来後退を重ね、今では首都カレアルク周辺や、その北方に防御線を構えている。 「しかし、敵も上手く逃げ回っているな。こちらの総攻撃にも目立った損害を受けずに、ひょいひょい後退していく。野砲の配置や、 航空支援のタイミングも、いつ後退するかも、敵は熟知している。機械化部隊でもないのに、見事な動きだ。そう思わんか?」 ブローニング中将はバイエルライン大佐に言った。 「思います。敵将はこちらの出方が段々分かって来ているようですな。この敵部隊は、中央戦線や左翼戦線の敵部隊とは大違いです。」 現在、アメリカ軍を含んだ連合軍部隊は着実に進撃を続けている。 ループレング戦線では、攻撃の主役を務めるアメリカ軍が逃げるシホールアンル軍を猛追撃している。 特に左翼戦線を破った第1軍の進撃は目覚しい物があり、今日までに260キロも前進した。 先遣部隊はバルランド軍第98軍と共に地方都市マリキラを占領した。 中央戦線でもほぼ同様で、こちらは170キロ前進した。 一番遅れているのは右翼戦線を突破した第4軍であり、作戦開始から80キロほど前進しているが、追っている敵軍に対して、 未だに致命的なダメージを与え切れていない。 左翼戦線の第1軍は、既にシホールアンル軍第5軍団を包囲、殲滅し、その後も2個師団相当に大損害を与え、中央戦線でも 第1軍のように敵大部隊を包囲する事は出来なかったが、それでも1個軍団相当の敵部隊に壊滅的な打撃を与えている。 無論、全てが順調に言った訳ではない。 快進撃を続ける第1軍は、9月5日の夜間に突如、シホールアンル第77石甲師団と、第31軍団の反撃を受けた。 側面を突く形となったこの反撃に、第1軍は混乱しかけた。 敵反撃部隊の一部は、急造の燃料集積所まであと少しという距離にまで突入するという所までいったが、各部隊の猛反撃によって シホールアンル側の逆襲はことごとく頓挫した。 アメリカ側はこの不意打ちで無視し得ぬ損害を追ったものの、逆に第77石甲師団や第31軍団に大損害を与えて撃退した。 後に行われた17日の攻防戦で、守備に当たった第31軍団と第77石甲師団は第1軍の猛攻を受けて壊滅し、北方へ撤退していった。 中央戦線の第3軍は9月12日に敵第14軍の担当する防御線に突き当たった。 シホールアンル第14軍は、持てるだけの火砲を付近の丘陵地帯に巧みに隠蔽して第3軍を待ち受けた。 しかし、事前の猛爆撃と砲撃によって陣地があらかた叩き潰され、突進部隊である第3、第6機甲師団が敵の陣地に突入した時には、 用意されていた火砲は4割以上が破壊されていた。 だが、第14軍はそれにもかかわらず勇戦敢闘し、14日まで第3軍の前進を阻み続けた。 猛爆撃や猛砲撃に耐え抜きながら戦い続けたシホールアンル軍に、第3軍の司令部は感嘆の言葉を漏らすほどであったが、その抵抗もついに限界が来た。 16日に、再度攻撃を行った第3軍はシホールアンル軍の陣地を突破し、敵第14軍を北方に押し戻した。 それ以降は逃げる敵部隊を追う形で、第3軍は快調に進撃を続けている。 そして、一番進撃の遅れている第4軍は、ようやく前進に弾みがつき始めた頃である。 だが、敵に与えた損害は、せいぜい2個師団強の部隊を壊滅させたか、それより少し上と言った程度であり、敵部隊の主力は未だに健在である。 「情報によれば、我々が相対している敵部隊は、シホールアンル陸軍第20軍と呼ばれる部隊で、これらの他に撤退予定であった敵軍、 約1個軍団ほどが増援部隊として新たに加わっているようです。兵の質、装備共にカレアント戦線では優秀な部隊が揃っているようです。」 情報参謀のレニー・ジェンキンス中佐が言ってきた。 「また、この第20軍を指揮する司令官も、シホールアンル陸軍では武の秀才として知られた将軍のようです。」 「名前は分かるか?」 バイエルライン大佐はジェンキンス中佐に聞く。 「敵将の名は、ムラウク・ライバスツという名前で階級は中将。年は50代のようです。」 「ライバスツか・・・・なかなか良い名前だ。」 ブローニング中将は、どこか感心したような表情でそう言う。 「恐らく、このライバスツと呼ばれる敵司令官は、基本的に堅実な用兵を好む司令官と思われます。」 バイエルライン大佐はブローニング中将に言った。 「攻勢開始時の反撃や、諸地方都市を攻略する際の兵の指揮振りから見て、そのどれもが我が軍の前進を押さえ込むように仕向けられています。 この間のリガギド攻略で行われた敵砲兵隊の巧みな移動射撃や、グラガランド攻略の際の執拗な夜襲など、どの攻撃も我々は制圧してきましたが、 貴重な時間を失いました。我々を足止めしている間に、敵主力部隊は後退を続けていたのです。」 「敵の攻撃一つ一つは、突拍子の無い物や、無謀と思われても仕方の無い事だったが、それらを1つに纏めると、敵軍の後退作戦の一部であった。 という訳か・・・・・なかなか食えん奴だ。」 バイエルライン大佐の説明に、ブローニング大佐は苦笑しながらそう言い、自分の頭を軽く撫でた。 「問題は、敵の後退作戦が我々の正面にいる第20軍のみで行われているか、否かです。」 そこで出てきた、バイエルライン大佐の意外な一言に、ブローニング中将や他の幕僚達は首を捻った。 「参謀長、それはどういう意味でありますか?」 ジェンキンス中佐が質問してきた。 「18日以来、我が第4軍は敵の大した抵抗も受けずに、やっと進撃に弾みがついて来た。18日から1週間以上経った今日までそれは続いている。 だが、同様の事は、第1軍や第3軍でも起こっている。」 バイエルライン大佐はそう言いながら、1冊のファイルを取り出し、それを広げた。 「攻勢開始から2週間に渡り、敵は前戦線で激しく抵抗してきた。ミトラ戦線やジリーンギ戦線でもだ。だが、17~19日を境に、 侵攻部隊の各部隊からは敵の大なる抵抗を受けたと言う報告が、1つもない。第1軍の猛攻を受けた左翼軍の敵軍は、既に予備兵力が 壊滅したせいもあって反撃ができないだけかも知れないが、まだ後方に戦力を残しているであろう中央戦線や、敗走しているとはいえ 装備の劣る連合軍相手にそれほど大損害を受けているはずが無い敵軍までもが、この1週間ほど経った現在まで、全くと言って良いほど 抵抗らしい抵抗をしていない。あるのは散発的なゲリラ攻撃や、ワイバーンの空襲のみだ。」 バイエルライン大佐はそう言いながら、作戦地図に視線を移した。 作戦地図には、進撃中の第1、第3、第4軍の各部隊がどこに配置されているかが分かるように描かれている。 青く塗られた地域は、アメリカ軍及び、連合軍の占領下に置かれた地域を指し、緑のバツ印はシホールアンル軍の師団や旅団部隊が壊滅したという印である。 青の地域から大きく北に下がっている濃い赤の線が、シホールアンル軍の前線である。 この敵軍の前線は、ここ1週間で1日おきに後退を続けている。 それも、全戦線で、である。 幕僚達は、バイエルライン大佐の説明と、彼が見せてくれた各部隊の交信記録を見て、バイエルラインが何を言いたいのかが分かった。 「司令官。おかしいとは思いませんか?確かに敵は大損害を受けながらも、今現在、必死に後退を続けている。ですが、その後退の仕方が 妙に上手いとは思えませんか?」 「前々から思っていたが、参謀長の言う通りだ。シホールアンル軍の後退戦はなかなかな腕前だ。まるで、事前に準備していたかのようだ。」 ブローニング中将の言葉に、幕僚達は喉を唸らせた。 「そうです。敵は我々が攻撃する前に、このカレアントから撤退しようとしていたのです。」 「しかし参謀長。それはおかしいのではりませんか?」 作戦参謀が怪訝な表情を浮かべながら、バイエルラインに言ってきた。 「攻勢開始直後の敵軍は、猛烈に反撃して来ました。今、敵が反撃に出れないのは、度重なる損耗に反撃が出来るほどの兵力が無いか。 あるいは、時機を見て反撃を行うため、散発的なゲリラ戦に終始しているか、では?」 「もう1つあるぞ。」 バイエルライン大佐は、指先でループレング戦線を叩いた。 「敵部隊が、既に撤退を開始していたか、だ。」 「しかし、シホールアンル軍は装備も改変し、北大陸から事前に部隊を移動するなど、攻勢準備を進めてきました。だが、攻勢に入る前に いきなり我々が向かってきたため、虚を突かれたシホールアンル軍は止む無く敗走するに至った。そうではありませんか?」 「違うな。」 唐突に、ブローニング中将が口を挟んだ。 「閣下。我々は相手が攻勢を仕掛ける前に不意打ちを行ったのですよ?今では、敵軍は後退を続けていますが、体勢を立て直せば 逆に攻撃を仕掛けてきます。」 「それが違うと言っとるんだ。」 ブローニング中将はやや苛立ったような口調で作戦参謀を黙らせた。 「確かに、俺も君の言う通りだと思っていた。だが、不自然なほどに敵は反撃して来ない。本来ならば、死に物狂いで戦いを挑む奴らがだ。 俺は、最初のままの調子なら10月一杯までに60キロ前進できるかどうかと思っていた。所が、いきなり前進に弾みがつき始めた。 それに対して、敵の防御線は後退し続けている。私は、この敵の不審な動向と、参謀長から聞かされた意見に、こう思ったのだよ。」 ブローニング中将は一旦言葉を区切ってから、続きを言い放った。 「我々は、後退中の敵を叩いたんだとな。要するに、シホールアンル軍はこの南大陸からさっさとおさらばしたい訳だ。」 ブローニング中将の言葉に、作戦室内に再びどよめきが起こる。 「では、我々は最初から、決戦を諦めていた敵を叩いたという訳ですか?」 「その通りだ。どうして敵がやる気を無くしたかは詳しく知らんが、決め手となったのは、やはり距離であろう。」 「とすると・・・・シホールアンル側は伸び切った補給線を支える事が出来ず、攻勢の限界点を迎えたのですか?」 「最初から補給線が細かった訳ではないな。」 バイエルライン大佐が言った。 「元々、シホールアンル側の補給線は今よりもずっと太かった筈だ。だが、海軍が今年の初めから行った、機動部隊によるゲリラ戦や、潜水艦 による海上交通路の攻撃によって、物資補給量は減り始めた。そこに乗じて我が陸軍航空隊や、現地人のレジスタンスが補給線の攻撃に加わっ たため、物資の減りは徐々に増えていった。その後は君達も知っているだろう。海軍は新鋭のエセックス級やインディペンデンス級空母も加えた 大機動部隊で南大陸中北部や北大陸南部沿岸を荒らし回り、6月には我が陸軍航空隊のB-24までもが、シホールアンルの貴重な魔法石供給 施設であるルベンゲーブ精錬工場を爆撃し、物資の供給量は加速度的に低下した。そして、見るに見かねた上層部が、遂に撤退命令を出したのだろう。」 「つまり、我々が延々と続けた補給物資の漸減活動によって、シホールアンル側の補給は細くなり、ついには限界点に達した。その事が、 撤退命令を出す要因となった。そう言う事ですね?」 ジェンキンス中佐の問いに、バイエルライン大佐は深く頷いた。 「その通りだ。彼らは我々のように自動車化された部隊を保有していない。機動力の劣るシホールアンル側が取る道は、攻めにくい地域で 遅滞戦術を取るか、犠牲覚悟の反撃で進撃速度を減殺させるか・・・・・これは、後退作戦の際に後衛部隊がよく取る戦法だ。」 「後衛部隊・・・・・にしては、敵の規模はかなり大きいですが・・・・」 ループレング前線軍でアメリカ軍や連合軍と戦ったシホールアンル軍は、計4個軍だ。 後に足止めに加わった部隊も加えれば、総兵力は約20~30万ほどだ。 この30万の“大後衛部隊”が、残りの40万近い将兵を北大陸に逃がそうとしているのだ。 アメリカ側からして見れば、とんでもない物である。 「シホールアンル軍はループレングのみならず、他の戦線にもいる。2、30万の犠牲で、100万以上の将兵が助かるのだから、 敵にとっては致命的な事態でもないのだろう。」 「司令官。この事は、すぐに南西太平洋軍司令部に知らさねばなりません。これは、重大事件です。」 バイエルライン大佐は、ブローニング中将にそう意見具申した。 ブローニング中将も、バイエルライン大佐の言葉に賛成であった。 「分かっておる。通信参謀、この事をすぐに伝えてくれ。敵の本意が理解できたのは我々だけだ、と言う事態になっては非常に不味い。 他の部隊にもすぐ知らせるべきだ。この事を知らなかったばかりに、味方部隊が大損害を被るという事も有り得るからな。」 「分かりました。早急に報告いたします。」 通信参謀はそう言うと、持っていたメモ用紙をポケットに放り込んで、作戦室から飛び出していった。 1483年(1943年)9月28日 午前7時 カレアント公国イチョンツ この日、カレアント公国北部にある地方都市、イチョンツではこの日も雨が降っていた。 今日の雨は、いつもの雨と比べてどこか激しかった。 そのイチョンツの西部に、一群の施設群があった。 施設群は、いずれも2階建てて、長方形の形をしている。所々に見える窓には、鉄格子がはめられていた。 その建物群の周囲には高さ3メートルほどの壁で覆われていた。ここは、シホールアンル軍が運営する捕虜収容所であった。 「・・・・最低な・・・・・根性・・・ね・・・・」 背中から切っ先を生やした獣人の女が、目をぎらつかせながらそう言うと、体を脱力させた。 「最低な根性・・・・・か。」 男はそう言うと、抱き上げる格好となった女性捕虜から刺していた剣を引き抜いた。 彼はふん、と鼻で笑いながら、既に息絶えた女性捕虜をそのまま倒した。 仰向けに倒れた捕虜を、彼はしばらく見続けた。 「なかなか良い女だったな。昼も夜も、本当にご苦労だったよ。」 彼は皮肉気にそう言いながら、剣に付いた血を布でふき取り、それを死んだ捕虜に投げつけた。 「獣人も悪くなかったな。いやはや、捕虜をあれこれいたぶるのは面白いもんだ。それも、今日でおしまいだがね。」 「所長。準備が整いました。」 全身ずぶ濡れとなった兵が彼に報告してきた。 「そうか。では早めに出るぞ。」 彼、ムレイク・リビッヂオ大佐は薄ら笑いを浮かべながらその場を離れた。 外見は端正な顔立ちだが、どこか陰険そうな感がある。年は37歳だ。 彼は、シホールアンル陸軍イチョンツ捕虜収容所の所長であり、今しがた最後の“仕事”が終わったばかりだ。 「しかし、あの女捕虜をよく抑えられましたね。」 「お前達が虐めすぎたのだよ。それで下手に出ていた奴に油断したため、2人も殺されたのだ。全く、女の恨みほど怖い物は無い物だ。 まあ、あんな程度の女は、私にとって雑魚同然だがね。動きがとろ過ぎるから胸に剣を一突きするだけで終わったよ。ベッドではなかなか良かったんだが。」 「しかし、これで捕虜523人全員の処理が完了しましたな。」 「そうだな。それにしても・・・・」 リビッヂオ大佐は、別の施設に顔を向けた。そこは3号棟と呼ばれる施設だ。 この施設には、連合軍の捕虜の中でも特別な者達が収容されていた。 「アメリカ人という奴らは、死ぬ寸前でも口汚い奴らだったな。最後に処刑した奴などは、私に向かって“俺のけつをなめろ”とまで 言って来た。全く、アメリカ人の凶暴性には心底驚いた物だ・・・・」 「はあ・・・・」 「だが、これで捕虜の処理も終わった事だ。後は北大陸に帰るのみだな。君、このような事は予想できたかね?完全無欠の我がシホールアンルが、 敵に追われて逃げ散ると言うこの悪夢が。」 「いえ、全く予想できませんでした。」 「そう。私もそうだった。だが、敵はイチョンツの南方80ゼルドにまで迫って来ている。このイチョンツにすら、アメリカ軍機が押し寄せてくる。 お陰で、私達までもが、迫り来る敵から逃れるために、ここから撤退するという有様だ。」 「前線の軍は、なんとか後退を続けていますが、相変わらず苦戦を強いられているようです。」 「これも時の流れなのだろう。だが、今回はただ、運が無かっただけだ。それはともかく、今日は疲れた。」 リビッヂオ大佐は、どこか満ち足りたような口調でそう言った。 「馬車の中で一眠りして、体力を回復しようか。捕虜の処理と言う物も、いつもながら疲れるものだね。」 「そうですか。目的地に向かうまでは、まだ時間がありますから、ごゆっくりお休み下さい。」 リビッヂオ大佐は兵の言葉に頷いた。 後に、イチョンツの虐殺と呼ばれるこの事件で、リビッヂオ大佐は南大陸連合軍やアメリカ軍の捕虜、計523人全員の虐殺を指示した。 この事件に関わった者達は、後年に開かれた軍事裁判で厳しい判決を受ける事になる。 1483年(1943年)9月29日 午後8時 シホールアンル帝国領ジャスオ シホールアンル軍第4機動艦隊は、9月28日早朝にジャスオ中西部にある根拠地、レドグナに錨を下ろした。 それから丸1日経った29日。このレドグナに70隻の護送船団が現れた。 その日の夜、第4機動艦隊司令官であるリリスティ・モルクンレル中将は、作戦室で護送船団の司令官と話し合っていた。 「緊急輸送?」 「はっ。」 リリスティの素っ頓狂な声に、護送部隊司令官であるマリングス・ニヒトー少将は頷いた。 「現在、南大陸戦線の友軍はなんとか後退戦を続けています。しかし、現地軍からの情報では、必要物資の備蓄は、現状ではあと2月も 持たぬと報告されています。今の所、物資の輸送はマルヒナス運河を中心に行われていますが、補給量は常に定数を割り込んでいるとの事です。 そこで、上層部は戦線の崩壊を防ぐためには、一にも二にも、まず補給物資を送り込む事が先決であると判断し、急遽かき集めた輸送船団を一刻 も早く、南大陸に送り込む事を決定しました。」 「私も事前には聞いていたけど・・・・・でも、今行うには危険が大きいわ。連合軍のスパイ網はここにも及んでいるから、情報はすぐに伝わる。 それに加え、北大陸から南大陸北部の沿岸海域には、アメリカ機動部隊が遊弋中との情報も入っている。もしやるとしたら、相当な覚悟が要るわね。」 「はっ。上層部からは、第4機動艦隊との協力を密にして、作戦に当たるよう命ぜられています。この緊急輸送を成功させるには、あなた方の艦隊が 頼りなのです。今度の作戦では、我が部隊の上空援護をよろしくお願いします。」 「ええ。危険は大きいけど、私が居るからには敵の好きにはさせない。大船に乗ったつもりで居ていいわ。」 「ありがとうございます。これなら、私も安心して護衛部隊を率いる事が出来ます。」 ニヒトー少将が指揮する護衛部隊は、第2艦隊のオーメイ級、ルオグレイ級巡洋艦計5隻と、駆逐艦18隻で編成されている。 ある程度の水上部隊には対応できる戦力だが、空の敵に対してはほぼ無力である。 そこで頼りになるのが第4機動艦隊だ。 竜母10隻を有する高速機動部隊が護衛に付いていれば、アメリカ側とて慎重に艦隊を進めるはずだ。 (最も、あたしとしては今の時期に出撃したくなかったんだけど・・・) 喜ぶニヒトー少将とは対照的に、リリスティの内心は酷く冷めた物であった。 彼女は元々、機動部隊をウェンステル海域に派遣する事は反対であった。 数は10隻と、開戦前より拡大している竜母部隊だが、アメリカ機動部隊と違って用意できる機動部隊は、彼女の第4機動艦隊のみだ。 まだまだ戦力拡充の余地がある機動部隊を、増強途上で戦場に引っ張り出してあたら損耗するのは後に良くないと、リリスティは公言していた。 だが、海軍上層部の命令と、戦局が逼迫していく中では止むを得ないと折れた彼女は、第4機動艦隊をジャスオに移動させた。 艦隊の将兵達は、近きに行われるであろう、宿敵アメリカ機動部隊との戦いに次こそは勝ってやると、鼻息が荒かった。 だが、リリスティとしては今すぐにでも本国に帰還したかった。 (ここで竜母部隊が敵機動部隊との決戦で敗れれば、オールフェスが考えた作戦は大きく修正を余儀なくされる。なるべくは、敵機動部隊とは 戦いたくない。でも、命令に従うのが軍人の定め。命令された以上は仕方ないわね) 彼女はそう思う事で、自らを納得させた。 「出港は、明日の早朝だね。輸送船の乗員は大丈夫かな?」 リリスティは輸送船の乗員の事に話を変えた。 「明日は敵の潜水艦や機動部隊が待っているかもしれない危険海域に突入する。もしかして、輸送船の乗員の中には、船を下りるとか 言い出している人が居たりするかもしれない。」 「いや、その点に関しては問題ありません。乗員にはあまり不必要な情報を与えていませんので、今の所。航海の先行きを不安に思う者は、誰1人と・・・・」 「そう・・・・・ならいいわ。」 リリスティは、苦笑しながらそう返事した。 その後、ニヒトー少将は10分後にリリスティと別れた。 10月1日 午後4時 ポーライン沖東300マイル 「ふむ、アルバコアが新たに敵輸送船団を発見した訳か・・・・・」 第5艦隊旗艦である重巡洋艦インディアナポリスの作戦室で、レイモンド・スプルーアンス中将は報告書を読むなり、眉をひそめた。 「最初は補給を終えたばかりのTF57で、敵の輸送船団と機動部隊を叩こうと思ったのだが、天候に見放されるとはな。」 シホールアンル軍が護送船団と、機動部隊を出航させたと報告が入ったのは午前7時頃のことであった。 ジャスオのシホールアンル軍根拠地を見張っていた、潜水艦のノーチラスが報告を送って来た。 それから2時間後には、潜水艦のガバラが20ノットで航行する敵船団と敵機動部隊を音響で探知したと報告した。 スプルーアンス中将は、補給を終えたばかりのTF57に敵機動部隊並びに、敵輸送船団を撃滅せよと命じ、TF57は盛んに偵察を行った。 所が、敵艦隊は一向に見つからず、ただ時間のみが過ぎた。 TF57が全く見つからぬ敵艦隊に苛立っている時、潜水艦のアルバコアから敵艦隊発見の報告が入った。 だが、敵艦隊が見つかった場所は、猛烈なスコールに覆われており、TF57の艦載機では手も足も出なかった。 結局、TF57は、敵艦隊を攻撃可能範囲に収めながらも天候の影響で攻撃隊の発艦を見合わせる事にし、一路南東に避退した。 そして、敵艦隊は悠々と、南大陸北部に向かいつつあった。 「敵船団の積荷は、恐らく南大陸にいる友軍部隊への補給物資でしょう。」 参謀長のカール・ムーア大佐が口を開いた。 「これを攻撃できれば、シホールアンル側に対して物理的にも、精神的にも打撃を与え垂れたはずなのですが・・・・・」 「だが、敵はスコールという味方を得て目的地に向かいつつある。天候が敵に味方した今、攻撃隊を放ってもあたら失うだけだ。」 「では・・・・・この敵船団は見過ごすしかないのでしょうな。」 ムーア大佐はやれやれと言った表情でそう漏らした。 いくら対艦攻撃力に優れる空母艦載機といえど、悪天候の中を飛行して攻撃に向かう事はかなり難しい。 単機や少数機なら、嵐に飛び込んでもなんとか生き残れるかもしれない。 しかし、飛行機と言う物は元々悪天候に弱い。 スコールにぶち当たっただけで、雲の中で荒れ狂う気流に流されて、パイロットが機位を見失う事は珍しくない。 単機や少数機でも、悪天候の中を飛ぶのは難しいのに、100機単位の大編隊がそれと同様な事をやれば、未曾有の大惨事と化す。 故に、TF57はただ手をこまねいているしかなかった。 「空母部隊はそうだろうな。」 スプルーアンス中将はそう言ったが、言葉の中には別の響きが混じっていた。 「これから間も無く夜間だ。確かに空母は使えん。しかし、艦は使える。幸い、スコールは一過性の物だし、夜には恐らく晴れているに違いない。」 「長官・・・・・まさか・・・・」 ムーア大佐は、スプルーアンス中将の言わんとしている事がすぐに理解できた。 「飛行機が使えんのなら、船を使えば良い。それだけさ。」 10月1日 午後9時 ウェンステル領マルヒナス岬沖340マイル地点 夜闇の向こうにうっすらと浮かぶ陰が、ぱっぱっと、こちらに向けてライトを断続的点滅させている。 「司令、TF57の軽巡サンアントニオより通達です。会合を祝す。」 第61任務部隊第3任務群司令官である、ウォルデン・エインスウォース少将は、旗艦である軽巡洋艦ブルックリンの艦橋上で、 発光信号を読み取っていた。 「サンアントニオに返信。了解、敵艦隊との会敵は午前1時を予定せり。共に勝利を飾らんとす、だ。」 「アイアイサー」 エインスウォース少将の言葉を聞き取った通信員が、速記した文字を言いながらライトで返信させる。 「しかし、スプルーアンス長官も急なものですな。」 軽巡洋艦ブルックリンの艦長であるマンナート・フロワード大佐が言って来た。 「いきなり我が任務群に対して、敵船団のケツを蹴り飛ばして来いと言うとは。」 「おいおい、スプルーアンス長官はそんな乱暴に言っていないぞ。それに、提案者はスプルーアンス長官だが、ちゃんとスコット長官を 経由してから言ってきている。」 「その事は分かっとりますよ。今のは冗談です。」 「冗談もほどほどせんとな。」 エインスウォース少将の言葉に、艦橋で笑いが起こった。 「用は、飛行機が使えぬのなら軍艦で敵の輸送船団を叩きのめすという事だ。そのため、敵との会敵は夜中になってしまったが、 別に心配することは無い。我々には濃密に配置した潜水艦の散開線。それに、艦自体が搭載するレーダーがある。潜水艦の情報が的確で、 かつ、レーダーがしっかり作動してくれれば、この海戦は負ける事は無い。」 エインスウォース少将は自信満々にそう言った。 エインスウォースの率いるTG61.3は、TF57の燃料、弾薬を運んで来た補給艦部隊を護衛する目的で南大陸北部の西海岸沖に進出していた。 半日ほどかかった燃料、弾薬の補給を終えて、補給艦部隊と供にエスピリットゥ・サントに向かっていた時、ノーマン・スコット第6艦隊司令長官から、 急遽南大陸北部に向かいつつある敵輸送船団を撃滅せよとの命令を受け取った。 TG61.3は、命令通りに敵輸送船団を叩くべく、敵との会敵地点に急いだ。 TG61.3は、軽巡洋艦ブルックリン、ボイス、フェニックス、フィラデルフィアと、駆逐艦16隻で編成されている。 この他に、TF57からも軽巡洋艦サンアントニオとコロンビア、駆逐艦4隻がTG61.3に増派された。 エインスウォースは巡洋艦6隻、駆逐艦20隻を持って敵輸送船団に向かう事となった。 この輸送船団攻撃部隊の背後には、TF57が控えており、日中ともなれば艦載機で艦隊の上空を援護できるようになっている。 「午前1時まであと・・・・4時間か。」 エインスウォース少将は、小さい口調でそう呟いた。現在、敵輸送船団は18ノットの速力で、マルヒナス運河に向かっている。 エインスウォースが率いる輸送船団攻撃部隊は28ノットの高速で、敵の後ろから突っかかる形になる。 水上戦闘は、去年行われた第2次バゼット海海戦以来、実に11ヶ月ぶりだ。 「待ってろよ、シホット共。自慢のブルックリンジャブで貴様らを残らず叩き潰してやるぞ。」 エインスウォース少将はそう意気込みながら、真っ暗な海上を睨み据えていた。
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「ぬああっ!」 アグリアスはヘンリーに向かって剣を振り落とした、 空を切る音がして服の袖だけを斬っていた。ヘンリーは咄嗟に身をかわしたのだ。 「はあっ、はあ……やかましい」 心よりも先に体が動いたような感覚だった。自分自身をコントロールしての行動とは思えなかった。 今手にしたマンイーターを手の上で返してぐっと力強く握り直したのは戦闘者としての本能ゆえか、 と自己に問わねばならないのはどういう精神状態なのか。 状況は把握できてもどう動くべきかアグリアスは決断できない。 まだヘンリーを斬ろうと思えばできる位置にいる。 リバストは苦悶の表情を浮かべながら斧を肩から抜こうとしている。 感情を爆発させても良い結果を生むはずがないとわかっている。 ――けれどもヘンリーの言ったことは私を暴走させるに足りるもの そう考えている間にも、咎めるように剣の切っ先をヘンリーに向けるアグリアス。 「……まだしがみつく気か? 意地を張ってるとしか思えん」 ヘンリーが苦々しそうに言い放った時、 リバストが動いた。肩から溢れる血が体を濡らしていたがまるで気にかけてもいない。 「許せっ、この剣を汚すことを!」 誰に向かっての言葉なのか、わからずともアグリアスは咄嗟に身構えた。 脇を覗くとヘンリーが素早く逃げるように身を離していたのに愕然とする。 リバストはヘンリーに目をくれず自分に向かって一直線に迫ってくる。 「それほどに許せんのだっ!」 渦巻いた剣を、突くのではなく叩き落す。 「ぬっああっ!」 アグリアスはマンイーターで受け止めたが、尋常ではない力がどっと押し寄せてきた。 深手を負った者の力ではなかった。 激しい怒りがリバストに限界以上の力を発揮させたのだろう。 ――何故受け止めた、何故私はまだ生きようとする、 額から流れる汗を感じながらまたも自己に問いかけるアグリアス。 騎士の誇りなどもう無い。 卑劣に走ったあの瞬間に、騎士である自分は終わりを告げていた。 それでも、誇りと呼べるものはまだ残っていた。 騎士でなくとも備わっている、卑劣な真似を決して快く思わない、自分としての…… 後ろでチラチラと動く陰が見える。 ヘンリーが捨てられた斧を拾いに走っていた。 ――あいつだ、あいつが私を惑わす! ヘンリーの姿は戦場を逃げ回る小兵のように見える。小賢しい、と 「そのままやられるつもりはないんだろ!」 アグリアスがもう一度横目で見たヘンリーの姿は、斧を握った右手を大きく振りかぶっているところだった。 「俺はどっちでもいいんだぞ」 「なにいっ」 リバストの押さえこむ力が更に増し、アグリアスは観念しそうになる。 このまま力を緩めれば己に殉じることができる。 だがそれにしても! 許せないのはヘンリーだ。 アグリアスは今のヘンリーの言葉が誘導にしか聞こえなかった。 ――何がどちらでも良いだ! 生きるべきか、死ぬべきか、どちらが本心かわかっているのに体だけは抵抗を続ける。 ――もう止めろ! 何も言うなぁぁっ ヘンリーの声が体の中に響き渡り、薄汚い生を掴もうとさせるのだ。 体も精神も限界を迎えていた。 ついに体は耐え切れず雪の上に膝をつき、自分の領域である肉体を守る最後の砦も崩れ落ちようとしていた。 上からのしかかる圧倒的な力で、蹂躙され、自分が侵される。 それは屈辱だが、これ以上の卑劣を重ねるのは……また声が聞こえた 潔く負けを認めるしかないと、今、、また声が聞こえた 手を貸して欲しいんだろと、声が聞こえた。 だが許せないのはヘンリーだ!! アグリアスは限界を超えた。 「自分の誇りまで捨てろと言うかァァァァァ!!」 想像もできない怒りが信じられない力を生み出した。 大きく目を見開かすリバスト。アグリアスが短剣で長剣を押し返した。 リバストの背中が一気に後退して、横になる。雪煙が舞って二人の剣士は上下逆に、 今度はアグリアスがリバストの領域を、しかも完全に制圧した。 「ぐはあっ!」 リバストは口から血を吐き出した。渦巻いた剣がリバストの胸を潰していた。 凄まじい血の勢いは何かを叫びたかったからなのか。 雪の上で、アグリアスの下になって、強者の名を呼ぶこともできず自らの剣で体を切り裂き、 リバストは死んだ。 「ああああぁぁぁぁっ!!」 血塗られた顔を上げ、もう動かないリバストの上で絶叫するアグリアスはヘンリーしか見ていない―― 【ヘンリー 所持品:ミスリルアクス イオの書×3 第一行動方針:とんぬら達を追う(遭遇すれば他のキャラも倒す) 基本行動方針:皆殺し 最終行動方針:全てが終わった後、マリアの元へ逝く】 【現在位置:大陸中央北西の湖よりの森】 【アグリアス(負傷)@ホーリーナイト(アビリティ:時魔法) 所持品:スリングショット なべのふた マンイーター 第一行動方針:ヘンリーを殺す 第二行動方針:ティファを倒す 最終行動方針:元の世界に帰還する】 【現在位置:大陸中央北西の湖よりの森】 【リバスト 死亡】 【残り 51人】 ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV アグリアス NEXT→ ←PREV リバスト NEXT→死亡 ←PREV ヘンリー NEXT→