約 985,757 件
https://w.atwiki.jp/boyfriendkari/pages/2202.html
生徒名簿 > 穂高夏生 >[誕生日]穂高夏生(SR) [誕生日]穂高夏生(SR) 攻魅力 2308 守魅力 2131 攻M 8511 守M 7857 コスト 12 卒業祝い 20000メン [誕生日]穂高夏生+(SR) 攻魅力 2770 守魅力 2557 攻2M 12478 守2M 11520 コスト 12 卒業祝い 30000メン [ハイカラなケーキ]穂高夏生(SSR) 攻魅力 3463 守魅力 3196 攻4M 18753 守4M 17311 攻3M 18332 守3M コスト 12 卒業祝い 60000メン アピール 誕生日なら、幸先良く勝たねぇとな。 └Prince Knightタイプの攻魅力大UP ストーリー 最高にうれしい日 入手方法 3キュンキューピッド8月のカレ1(2014/8/3 16 00〜2014/8/11 13 59) 台詞 ボイス +... ステップ1 おしゃべりタイム ああ、逢いに来てくれたのか。 おしゃべりタイム いつも、優しくしてくれんだな。 おしゃべりタイム あんたの気持ちがうれしいぜ。 デート電話コメント デ、デートか……。あんたとだったら、別に構わねぇぜ……。いや、むしろうれしいぜ。 カレ自慢アピール 誕生日なら、幸先良く勝たねぇとな。 ステップ2 おしゃべりタイム デートってのは、緊張すんな。 おしゃべりタイム ふたりでいる時間が好きでよ。 おしゃべりタイム 一緒にいると、うれしくてな。 デート電話コメント もしかして、俺の誕生日が近ぇから誘ってくれてんのか? ヘッ、うれしいもんだな。 カレ自慢アピール 誕生日なら、幸先良く勝たねぇとな。 ステップ3〜8 好感度レベルMAX あんたの幸せのためにできることを、いつだって探しちまう。俺は世界中で1番大事なあんたに、いつも笑顔でいてほしいんだ。 おしゃべりタイム(ステップ3〜4) デートってのは、緊張すんな。 おしゃべりタイム(ステップ3〜4) ふたりでいる時間が好きでよ。 おしゃべりタイム(ステップ3〜4) 一緒にいると、うれしくてな。 おしゃべりタイム(ステップ5〜7) 誕生日の祝い、ありがとうな。 おしゃべりタイム(ステップ5〜7) あんたのおかげで、幸せだぜ。 おしゃべりタイム(ステップ5〜7) 今日はずっとあんたといてぇな。 おしゃべりタイム(ステップ8) あんたのことが、大事でよ……。 おしゃべりタイム(ステップ8) ……俺は、あんたが好きだぜ。 おしゃべりタイム(ステップ8) 俺の、恋人になってくれねぇか? デート電話コメント(ステップ2〜4) もしかして、俺の誕生日が近ぇから誘ってくれてんのか? ヘッ、うれしいもんだな。 デート電話コメント(ステップ5〜7) あんたに誘われるなんざ、願ってもねぇことだ。もちろん、付き合わせてもらうぜ。 デート電話コメント(ステップ8) ヘッ、そうやって誘ってくれたことがうれしいぜ……。それだけで最高の誕生日プレゼントだ。 デート電話コメント(ステップ8) デートなんて興味もねぇが……あんたとだったら行きたくてたまらねぇから不思議だな……。 デート電話コメント(ステップ8) むしろ、俺からあんたを誘おうと思っててよ……。その、俺の誕生日に傍にいてほしくてよ……。 カレ自慢アピール 誕生日なら、幸先良く勝たねぇとな。 マイページ +... ステップ1 誕生日? 別に……何もねぇと思うが……。 野菜は旬の物を食うのが、1番美味ぇんだ。 露地栽培の野菜は太陽の味がして美味ぇぞ。 ステップ2〜3 そこの川で冷やしたキュウリだ。食うか? 夏も早朝と夕方なら、そんなに暑くねぇよ。 野菜が育つとこを見るのが一番の楽しみだ。 ステップ4〜5 あの入道雲……ひと雨、来るかもしれねぇ。 そこ、暑くねぇか? 日陰に入ってろよ。 夏野菜は好きか? トマト、持ってけよ。 ステップ6〜7 あんたがいると、野菜も喜ぶ。嘘じゃねぇ。 俺の誕生日……覚えててくれたのかよ? 帽子、忘れたのか? ……これ、使えよ。 ステップ8 俺、あんたのことが……好きみてぇだ……。 ずっと一緒に……野菜作っていきてぇな。 そ、そんな顔で笑いかけるんじゃねぇよ。 傍にいてくれるだけで……俺はうれしいぜ。 な、なんだよ……。照れるじゃねぇか……。 登校 +... 朝 ステップ1 朝採れのトウモロコシだ……美味ぇから、食ってみろよ。 手をかけりゃあ……野菜づくりに農薬はいらねぇんだ。 畑仕事は涼しいうちにやりてぇからな。朝は早ぇんだ。 ステップ2〜4 暑いだの寒いだの言ってちゃ、畑仕事はできねぇよ。 今年は野菜の出来がいいな。お天道様のおかげだ。 誕生日って、あんまり意識したことねぇんだよな……。 ステップ5〜7 朝からいい天気だ……。お天道様に野菜も喜んでんな。 俺のトマトは瑞々しくて甘ぇんだ。ひとくち食ってみろ。 キュウリは成長が早くてよ……収穫が追いつかねぇんだ。 ステップ8 あんたが来ると、なんだか顔が熱くなっちまうぜ……。 あんたと畑仕事してると……で、デートみてぇだな……。 あんたに料理してもらうと、野菜も喜んでるみてぇだな。 誕生日、覚えてたのかよ。ヘッ……うれしいじゃねぇか。 誕生日だからって、何もいらねぇ……あんたがいればな。 放課後 ステップ1 大量に収穫できたから、白川にも野菜渡してきたとこだ。 夏は弁当が痛まねぇように、梅干しを入れとかねぇとな。 弁当のおかずは9割方、俺の畑で採れた野菜だな。 ステップ2〜4 愛情込めて育ててやりゃ、野菜はちゃんと応えてくれる。 東麻さんがくれたアフリカの野菜の種、植えてみたんだ。 昼飯を食うなら、畑の傍の木陰がいいぜ。涼しいからよ。 ステップ5〜7 さてと……午後の授業が始まるまで、ひと眠りするか。 誕生日なんて照れくせぇな……。気持ちだけで充分だ。 昼飯用に、冷やしたトマトがあってよ。あんたも食うか? ステップ8 あんたと畑の世話をしてる時間が……俺は好きなんだよ。 あんたに誕生日を祝われるのは、そりゃうれしいぜ……。 いつか、俺の最高傑作の野菜を食わせてやりてぇな……。 最近は……野菜より、あんたのことを考えてるみてぇだ。 たまには畑じゃねぇとこに、あんたと出掛けてぇな。 夜 ステップ1 今日もいい天気だったからな。たっぷり水、まかねぇと。 さて、涼しくなってきたな……もう一仕事してくるぜ。 夏は日が長いからよ……結構遅くまで、畑にいられんだ。 ステップ2〜4 このスイカは……食べごろまで、あと少しってとこだな。 さすがに暗くなってきたな。そろそろ帰るとするか。 手伝ってくれるのはありがてぇが……無理はすんなよ? ステップ5〜7 ああ、この野菜か? 今日の夕飯に使おうと思ってよ。 汗水流して畑仕事した後の風呂は気持ちがいいもんだぜ。 この音は花火じゃねぇか……どっかで打ち上げてんのか? ステップ8 あんたには、いろんなもんをもらってる。ありがとうな。 あんたの分の野菜……遠慮しねぇで、受け取ってくれよ。 俺も畑仕事が終わったところだ……一緒に帰らねぇか? 誕生日か……。あんたが傍にいてくれりゃそれでいい。 見ろよ、綺麗な星が出てるぜ。ヘッ……いい夏の夜だな。 デートの約束 +... ステップ1 よう、あんたか。ああ、今、風呂から出て涼んでたところだ。何か話してぇことでもあんのか? デ、デートか……。あんたとだったら、別に構わねぇぜ……。いや、むしろうれしいぜ。 ああ、わかった。その日は空けとく……。あんたは、どっか行きてぇところとか、あんのか? ステップ2〜4 あんたか。ああ、ちょっと待ってくれ……畑仕事の道具を片づけるからよ。……よし、いいぜ? もしかして、俺の誕生日が近ぇから誘ってくれてんのか? ヘッ、うれしいもんだな。 その日なら……大丈夫だ。毎日、暑いからよ……ちょっと涼しいところに行きてぇな。 ステップ5〜7 少し待ってくれねぇか……。悪ぃ。土いじりで手が汚れてたもんでよ。……これで大丈夫だ。 あんたに誘われるなんざ、願ってもねぇことだ。もちろん、付き合わせてもらうぜ。 その日はなんの用事もねぇはずだ。その……夏風邪とか流行ってるみてぇだから、気をつけろよ。 ステップ8(1) あんたから電話もらえるってのは……うれしいもんだな。今度……俺から、電話していいか? ヘッ、そうやって誘ってくれたことがうれしいぜ……。それだけで最高の誕生日プレゼントだ。 あんたと一緒に過ごせんなら、こっちの用事はなんとかする。……それじゃ、その日で約束だ。 ステップ8(2) お、おう……あんたか。いや……驚いちまってよ……。もしかして、誕生日のこと……か? デートなんて興味もねぇが……あんたとだったら行きたくてたまらねぇから不思議だな……。 ああ、それで問題ねぇ。その日は、採れたての夏野菜を持ってってやるから楽しみにしとけよ。 ステップ8(3) もちろん大丈夫だ。電話でもいいから、あんたと話がしてぇなあって……思ってたからな。 むしろ、俺からあんたを誘おうと思っててよ……。その、俺の誕生日に傍にいてほしくてよ……。 空いてなくても、空けるつもりだ。あんたと一緒にいる時間は、何より大事にしてぇからな……。 デートコメント +... あんたが横にいると、胸が騒いじまって、まともにあんたを見れねぇんだがよ……。 今日はあんたを喜ばしてやりてぇと思ってる。俺を誘ってくれた礼がしてぇんだ。 カレ自慢 +... 対決画面 ステップ1 まったく……暑苦しい奴だな。 ステップ2〜4 力仕事なら任せてくれねぇか? ステップ5〜7 夏はこういう奴が増えんのか? ステップ8 それじゃ、さっさと片づけるぜ。 勝利 ステップ1 なんだ、こんなもんかよ、あんた。ちゃんと野菜食わねぇと俺には勝てねぇと思うぜ。 ステップ2〜3 少し驚いたけどよ……なんとかなったな。気を取り直して、次の場所に行かねぇか? ステップ4〜5 暑さでイラついてる奴が多いみてぇだな。危ねぇから、あんまり……離れんなよ? ステップ6〜7 毎日、美味くて栄養のある野菜食ってんだ。その辺の奴に負けるわけがねぇよ。 ステップ8 大丈夫だ。あんたの声援をもらったら、俺は絶対に負けねぇ気がするからよ……。 ステップ8 ヘッ。夏の畑仕事に比べりゃどうってことねぇよ。冷えた麦茶で祝杯でもあげようぜ。 敗北 ステップ1 悪ぃ、負けちまった。やっぱり俺は、こういうのには向いてねぇみてぇだな……。 ステップ2〜3 デート中に、悪いことしちまったな……。どっかで茶でも飲んで、気分転換するか。 ステップ4〜5 まだ終われねぇ。ここで逃げ帰ったら、畑で待ってる野菜に会わせる顔がねぇだろ。 ステップ6〜7 負けちまったが、俺の本当の勝負は畑で最高の野菜を作ることだから、気にすんなよ。 ステップ8 あんたの応援を無駄にしちまって悪かったな……。もういっぺんやらせてくれねぇか? ステップ8 ヘッ……この程度でめげるほどヤワじゃねぇよ。次はあんたのために……必ず勝つ。 告白タイム +... [部分編集] 戦闘中台詞 ステップ1 ステップ2〜7 ステップ8 勝利 ステップ1 ステップ2〜7 ステップ8 敗北 ステップ1 ステップ2〜7 ステップ8 アルバイト +... ステップ1 夏場のバイトは、体力使うからよ……。疲れたら、遠慮せずに休んだほうがいいぞ。 ステップ2〜7 夏休みは学生にとっちゃ、稼ぎどきだよな。あんたはバイト代、何に使うんだ? ステップ8 畑仕事をあんたと一緒にやるのは楽しいけどよ……こういうバイトも、いいもんだな。 好感度MAX +... 今、思えば……あんたと初めて逢ったときから、俺はあんたに惚れてたのかもしれねぇ。 他の誰にもねぇあんただけの魅力ってやつに、俺は虜になっちまってたんだと思う……。 いつからかあんたに喜んでもらう為なら、なんでもしてぇと思うようになってた……。 あんたの幸せのためにできることを、いつだって探しちまう。俺は世界中で1番大事なあんたに、いつも笑顔でいてほしいんだ。
https://w.atwiki.jp/kanakocafe/pages/36.html
1月6日はかな子ちゃんのお誕生日です!! というわけでカード画像のリンク先から特訓前後のバースデー コメント画像(通常、LvMAX、親愛度MAX)を閲覧頂けます。 三村かな子 ふわふわスマイル 三村かな子 CDデビュー 三村かな子 シンデレラドリーム三村かな子 LIVEゲスト 三村かな子 メルティスィート 三村かな子 LIVEゲストスマイル 三村かな子
https://w.atwiki.jp/rasutame/pages/84.html
年齢が判る人物をプライドの生年からの差で一覧・誕生日もまとめています。 年度は4月はじまり。(*1) 各部の期間 年齢表 誕生日表 コメント 各部の期間 第一部 08年~18年 第二部 19年~ ※プライドの生年を0年にしています。 年齢表 ※キミヒカの世界は日本の乙女ゲームなので現代日本と同じ年度基準(4月はじまり)となり(*2)、各年齢差は学年差で計算 プライドとの年齢差 人物 生まれ年 +22 ロデリック 前22年4月~前21年3月生まれ +20 クラーク 前20年4月~前19年3月生まれ +19 クラリッサ 前19年4月~前18年3月生まれ +10 カラム、アラン、ハリソン 前10年4月~前09年3月生まれ +9 前09年4月~前08年3月生まれ +8 前08年4月~前07年3月生まれ +7 ヴァル、エリック 前07年4月~前06年3月生まれ +6 ライアー 前06年4月~前05年3月生まれ +5 前05年4月~前04年3月生まれ +4 ランス、ヨアン、アダム 前04年4月~前03年3月生まれ +3 前03年4月~前02年3月生まれ +2 アーサー 前02年4月~前01年3月生まれ +1 レオン 前01年4月~00年3月生まれ ±0 プライド、セドリック、エルヴィン 00年4月~01年3月生まれ -1 ステイル、ホーマー、フィリップ 01年4月~02年3月生まれ -2 ティアラ、パウエル、ヘレネ 02年4月~03年3月生まれ -3 03年4月~04年3月生まれ -4 セフェク、レイ 04年4月~05年3月生まれ -5 アムレット、ディオス、クロイ 05年4月~06年3月生まれ -6 ネイト 06年4月~07年3月生まれ -7 07年4月~08年3月生まれ -8 ケメト 08年4月~09年3月生まれ -15 ステラ 15年4月〜16年3月生まれ 誕生日表 誕生日 人物 4月1日 ライアー 4月9日 アダム(*3) 4月17日 レオン 4月25日 アムレット 6月14日 プライド 6月21日 ヘレネ 7月3日 パウエル 7月25日 ステイル 8月9日 セドリック 8月27日 アーサー 9月4日 ヴァル(*4) 9月20日 クラーク 9月24日 ディオス クロイ 10月10日 アラン 10月16日 キース 10月26日 ヴァル(プライドと隷属の契約した日) 10月27日 セフェク ケメト 10月30日 ハリソン 11月11日 ロデリック 11月29日 ジルベール 12月9日 エリック 1月10日 カラム 1月17日 ネイト 2月2日 ノーマン 2月14日 ティアラ 2月18日 ロベルト 3月3日 レイ コメント このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。
https://w.atwiki.jp/25438/pages/1581.html
◇紬の部屋 菫「おねえちゃん、起きて」ポンポン 紬「zzz」 菫「起きてったら起きて」ポンポン 紬「むにゅむにゅ……」 菫「起きて!!」ドン 紬「むにゅぅ……すみれ?」 菫「あっ起きた」 紬「むにゅっ……今日は創立記念日で学校お休みじゃなかった?」 菫「お姉ちゃん、お友達が来てるよ」 紬「えっ、誰かしら」 菫「平沢唯さんだって」 紬「唯ちゃん? それは大変! 急いで寝ぐせを直さないと」 ◇応接室 紬「おはよう唯ちゃん。待った?」 唯「ううん、いいよいいよ。突然来ちゃった私が悪いし」 紬「それで、今日はどうしたの?」 唯「えっとね。今日はムギちゃんの誕生日でしょ」 紬「あ、うん。そうね」 唯「今日はね、いつもみんなに尽くしてくれてるムギちゃんに恩返ししようって色々計画したんだ」 紬「それで朝から来てくれだんた?」 唯「そうだよ」 紬「うふふ。嬉しいわ」 唯「じゃあさっそく私の家にレッツ・ゴーだよ」 紬「えっ、唯ちゃんの家に?」 唯「うん。憂が首を長くして待ってるからね」 ◇道中 紬「朝はやいからまだ涼しいね」 唯「うん。最近暑くて嫌になっちゃうよ」 紬「唯ちゃん、クーラー苦手だものね」 唯「うん。あっ、そーだ。手を繋いでこ」 紬「暑くない?」 唯「朝だからへーきへーき」ギュ 紬「そうだね」ギュ 唯「うんうん」ギュ 紬「唯ちゃんの手、ひんやりしていて気持ちいいわー」 唯「お褒めに預り恐縮です」 紬「あらあら」 唯「えへへー」 紬「そういえば今日はどういう予定なのかしら?」 唯「えっとね……それは秘密なんだ」 紬「そうなんだ。それは楽しみ」 唯「あっ、そういえば重要なこと聞き忘れてた」 紬「なぁに?」 唯「ムギちゃんって、今日おうちの予定とか入ってなかったの?」 紬「あっ、それなら大丈夫」 唯「そうなんだ。それは良かった」 紬「今から全部キャンセルしちゃうから」 唯「えっ」 ◇唯の家 憂「いらっしゃい、紬さん」 紬「ういちゃーん」ダキッ 憂「つ、つむぎさん」 紬「うんうん。憂ちゃんはいつ抱きついてもやわらかいわー」 憂「もうっ……」 唯「ムギちゃん、今は憂より朝ごはんだよ!」 紬「朝ごはん!!」 憂「あ、はい。紬さんのために朝ごはんを作ったんです」 紬「これ、私が食べてもいいの」 憂「そのために作りましたから」 紬「玉子焼き……焼鮭……海苔……それに白いご飯。まさしく日本の食卓ね!」 憂「もっと豪勢なものにしようかとも思ったんですが」 紬「ううん。私、これがいい! 憂ちゃんありがとう」ダキッ 憂「つ、つむぎさん//」 ◇ 紬「うーん、美味しい♪」モグモグ 唯「ね、ムギちゃん。憂の朝ごはんは絶品でしょ」モグモグ 紬「本当ね。この焼鮭の焼き加減と塩加減が最高」 唯「うん」 憂「そう言ってもらえると嬉しいです」 紬「我が家にも憂ちゃんが欲しいわー」 唯「一家に一台憂がいればいいのにね」 憂「一台?」 紬「憂ちゃん量産計画ね。今度御父様と相談してみるわ」 唯「実現したら素敵だねー」 紬「ねー」 憂(一体なにがはじまるんだろう?) ◇朝食後 唯「それじゃあムギちゃん、出かけるよ」 紬「出かけるんだ?」 唯「うん。次は和ちゃんの家に行くんだよー」 紬「和ちゃんの家!? 行く行く」 唯「それじゃあ行ってくるね、憂」 憂「うん。いってらっしゃい。お姉ちゃん、紬さん」 紬「あら、憂ちゃんはいかないの?」 憂「私はパーティーの準備があるので」 紬「パーティー!?」 憂「はい。腕によりをかけてごちそうを作るので楽しみにしてくださいね」 紬「うんっ!」 ◇和ちゃんの家 和「あら、いらっしゃい、唯、ムギ」 唯「おはよー和ちゃん」 紬「おはようございます、和ちゃん」 和「誕生日おめでとう、ムギ」 唯「あっ、誕生日おめでとうムギちゃん」 紬「ありがとう、ふたりとも」 和「なんで唯もこのタイミングで言うのよ」 唯「だって言うの忘れてたし……」 和「はぁ……」 ?「あ、唯お姉ちゃん……こっちのお姉さんは誰?」 唯「あっ、和妹ちゃんだ!」ダキッ 和妹「唯お姉ちゃん、くすぐったいよー//」 和「あ、ムギははじめてね。この子は私の妹よ」 和妹「お姉さんのお名前は?」 紬「はじめまして和妹ちゃん。私は琴吹紬っていいます」 和妹「つむぎおねえさん……」 紬「……あの、和妹ちゃん」ウズウズ 和妹「なぁに?」 和「ふふ。いいわよ。ムギの好きにして」 紬「もうしんぼうたまらんとです」ダキッ 和妹「つむぎおねえさん……//」 紬「和ちゃんにこんなにかわいい妹がいたなんて」 和「弟もいるんだけど、朝からサッカー教室で留守なのよ」 紬「そっかぁ」ハグハグ 和妹「おねえさん……//」 紬「うふふ。和妹ちゃんかわいい」 和妹「もうっ……//」 唯「私も混ざる」ダキッ 和「それじゃあ私も混ざろうかしら」ダキッ 和妹「わっ、くるしいよぅ……//」 ◇10分後 唯「それじゃあ私達はそろそろ行くね」 紬「もう行くんだ」 和「ええ、パーティーには私も参加させてもらうわ」 和妹「私もいきたい……」 和「えっ」 紬「和妹ちゃんも来てくれるんだ」 唯「うんうん。ひとりぐらい増えても大丈夫だから絶対きてね」 和妹「うんっ♪」 和「もう、仕方ないわね……」 紬「じゃあ、またね、和ちゃん、和妹ちゃん」 唯「ばいばーい」 ◇公園 紬「うふふ。和妹ちゃんかわいかったわー」 唯「うんうん」 紬「ね、唯ちゃん。今日はありがとう」 唯「どうしたの、畏まっちゃって」 紬「こんなに楽しくていいのかなって、不意に思っちゃったんだ」 唯「いいんだよ。ムギちゃんはいつも私達のために色々してくれてるし」 唯「これくらいどうってことないよ」 紬「唯ちゃん……」 唯「ムギちゃん……」 律「お、唯、ムギ、もう来てたのか」 紬「あっ、りっちゃん」 唯「りっちゃん。10分遅刻だよ」 律「悪い悪い」 紬「ここでりっちゃんと合流する予定だったんだ?」 唯「うん」 紬「それで、これからどうするの?」 唯「実はね、今日のこと一人だけ説明してない人がいるんだ」 紬「え、説明してない」 律「今からそいつのところへ行きます」 紬「えっと、アポ無し訪問ってこと?」 律「あぁ、そうだ。じゃあいくぞー」 唯・紬「おー!」 ◇澪の家 澪「あ、はーい」 唯・紬「こんにちは澪ちゃん」 澪「え、唯とムギ? それに律まで」 律「あぁ、今日はムギの誕生日だからアポ無しで澪の家に来たんだ」 澪「え、意味がわからないんだけど」 紬「ごめんなさい。お邪魔だったかしら」シュン 澪「あ……。っと、それはそうとムギ、誕生日おめでとう」 律「あ、ムギ、誕生日おめでとう」 紬「うん。ありがとう、ふたりとも」 澪「なんで律も言うんだ」 律「いい忘れてたから」 澪「まったく……」 唯「えっと、澪ちゃん。ちょっとお願いがあるんだけど」 澪「なんだ」 唯「澪ちゃんの部屋を物色させて欲しいんです」 澪「え、なんで私の部屋?」 唯「それは、澪ちゃんの部屋が一番おもしろそうだから、かな」 澪「嫌だよ」 唯「そこをなんとか、ムギちゃんの誕生日だし、ね」 紬「えっと……無理には」 澪「……そうだな。ムギにはいつもお世話になってるし、ちょっとだけなら」 律「おしっ!」 澪「変なもの……なにもなかったよな」ブツブツ ◇20分後 唯「見て見てームギちゃん」 紬「あら、小さい頃の澪ちゃんとりっちゃんね」 唯「うん。かわいいねー」 紬「お人形さんみたい」 澪「あっ、これかー懐かしいな。これは律が隣の家の飼い犬にちょっかいを……」 律「お、おい。その話は」 紬「気になるわー」 唯「わー」 律「駄目だ。それだけは話せない。私の女としての尊厳にかかわるから」 紬「それじゃあ仕方ないか」 唯「えー」 紬「それにしても澪ちゃんの部屋っていろんなものがあるのね」 唯「そういえば、ムギちゃんの部屋ってどんな感じなの?」 澪「あ、私も気になる」 律「誰も行ったことないよな」 紬「実は梓ちゃんだけ来たことがあるんだけど」 唯「むっ、あずにゃんめ」 紬「そうだ。今度私の家でお泊り会しない?」 澪「いいのか?」 紬「うん。ちゃんと予約をとれば大丈夫」 律「そういうことなら、なあ」 唯「うんうん。今度ムギちゃんの家でお泊り会だね」 紬「うふふ。楽しみねー♪」 唯「じゃあ、次は……」 律「私の家だな」 紬「りっちゃんの家?」 律「あぁ、っと。私は先に走って帰るから。じゃあ」 紬「いっちゃった。なんだったのかしら?」 唯「お昼御飯はりっちゃん担当なのです!」 紬「りっちゃんが?」 澪「あぁ見えて律の料理の腕はなかなかなんだ」 唯「うんうん。じゃあ私たちはゆっくり歩いて行こう」 ◇律の家 律「おまたせー。りっちゃん特製あんけかパスタだ」 紬・唯・澪「いただきまーす」 紬「ぱくっ……これは」 唯「おお、これは……」 澪「ああ、これは……」 律「寸劇はいいから、早く食べてくれ」 紬「ご、ごめんなさいりっちゃん。じゃあいただきます」パクッ 唯「うん」パク 澪「ふむふむ」パク 紬「うん。あんがよくパスタに絡んで普通に美味しいわ」 唯「うん。普通に美味しいね」 澪「あぁ、感動するほどじゃないけど、普通に美味しい」 律「なんか微妙なリアクション……」 紬「りっちゃん、落ち込まないで。普通に美味しいから」 唯「うんうん。普通に美味しいよ」 律「まあ、いいか。おかわりも……」 紬「おかわり!!」 律「え、ちょっと早過ぎないか」 紬「だって、普通に美味しいもの」 律「そうか! じゃあすぐよそってくるから」 唯「りっちゃん嬉しそうだね」 澪「うん。やっぱり普通に美味しいな。このパスタ。私もおかわりもらおうかな」 ◇30分後 梓「こんにちはー」 唯「あっ、あずにゃん」 梓「ムギ先輩を回収にきました」 紬「えっ、私?」 唯「私とりっちゃんはこれからパーティーの準備があるから一旦抜けるね」 紬「えっ、唯ちゃんいなくなっちゃうんだ……」 唯「ムギちゃん……かなしいね」 紬「唯ちゃんと離れ離れになるなんて……」 梓「そこ、そういうのはいいですから」 唯「あっ、うん。澪ちゃんはムギちゃん達と一緒に行くでしょ?」 澪「あ、私は唯たちが来るなんて知らなかったから……」 唯「うん?」 澪「お昼のうちに誕生日プレゼントを買いに行こうと思ってたんだ……」 唯「じゃあ仕方ないね。あずにゃん、あとのことは任せたよ」 梓「はい、任されました。じゃあムギ先輩行きましょう」 紬「はい」 ◇梓の家までの道のり 梓「だいぶん暑くなってきましたね」 紬「ええ、朝は涼しかったんだけど」 梓「まぁ、夏は仕方ないです。それはそうと、ムギ先輩」 紬「なぁに」 梓「誕生日、おめでとうございます」 紬「ありがとう、梓ちゃん」 梓「プレゼントは後からになっちゃいますが」 紬「うふふ。楽しみにしてるわ」 梓「あ、せっかくなので手を繋いでいきませんか?」 紬「でも、暑いよ?」 梓「先輩は嫌ですか?」 紬「ううん。そんなことないけど」 梓「じゃあ、失礼します」ギュッ 紬「梓ちゃんの手、あんまり冷たくないね」 梓「ムギ先輩の手も、あんまり暑くないです」 紬「なんだかいいね、こういうの」 梓「そうですね。あ、もう着いちゃいました」 紬「そう。えっと、梓ちゃんの家では何をするの?」 梓「ジャズタイムです!」 紬「ジャズタイム?」 ◇梓の部屋 紬「あ、これお祖父様の家で見たことある」 梓「はい。レコードっていうんです」 紬「昔のCDプレーヤーよね」 梓「はい。またCDとは違った趣があっていいものです」 紬「そうなんだ」 梓「今日は中野家秘蔵のレコードの数々を聞いてもらいます」 紬「うふふ。それは楽しみ」 梓「じゃあ、このレコードをセットして……と。ちょっと待っててくださいね」 ◇10分後 梓「おまたせしました」 紬「ねぇねぇ、梓ちゃん、すごいね、この音」 梓「はい。音響機器の類にすごいお金がかかってますから」 紬「うん。こんな迫力のある音を聞いたの、演奏会以外じゃはじめて」 梓「ふふ。喜んでもらえたようで嬉しいです。それはそうと……」 紬「あ、お茶とおかし?」 梓「はい。アイスレモンティーとドーナツです」 紬「ひょっとして、梓ちゃんが作ってくれたの?」 梓「ドーナツは憂と一緒に作りました。レモンティーは私が」 紬「嬉しいな。でも」 梓「どうしました?」 紬「なんで梓ちゃんは猫耳なの?」 梓「純が、こうしたほうがムギ先輩が喜ぶからって……」 紬「そっかぁ、ねぇ、この部屋空調も聞いてて涼しいね」 梓「……? あ、はい」 紬「でも、ちょっと寒いぐらいだと思わない?」 梓「あ、そうですね。じゃあ……」 紬「梓ちゃん、おいで」 梓「はい」 紬「ふふ、こうやってくっつくとあったかいね」 梓「にゃん♪」 紬「いい音を聞きながら、可愛い後輩と過ごす午後。こんなに幸せでいいのかしら」 梓「いいんです」 紬「梓ちゃん?」 梓「だって、ムギ先輩は本当にいつも私達に……」 ◇1時間後 ピンポーン♪ 紬「あら」 梓「誰か来たみたいですね」 さわ子「あ、ムギちゃん。誕生日おめでとう」 紬「さわ子先生!?」 唯「えへへー。私達もいるよ」 憂「あ、私もいます」 紬「唯ちゃん、それに憂ちゃんも」 さわ子「買い出しに私が必要ってことで、一肌脱いだわけ」 紬「さわ子先生……ありがとうございます」 さわ子「気にしないで。ムギちゃんにはいつもいつも美味しいお茶とケーキを頂いてるから」 紬「あら、この車……前に乗せてもらったのと違いますよね」 さわ子「ええ。人数が多いからワゴン車を借りたの」 唯「ほら、ムギちゃん、あずにゃん、乗って」 紬「うんっ♪」 梓「はい」 さわ子「それじゃあ行くわよー」 ◇純の家の前 梓「あ、ちょっと止まってもらっていいですか」 さわ子「うん」 梓「ちょっといってきます」 ◇3分後 梓「おまたせしました」 唯「何か用事だったの、あずにゃん?」 梓「あ、ここ純の家なんです。残ったドーナツと、ちょっと言付けを」 紬「そっかぁ」 さわ子「じゃあ車を出すわね」 ◇業務用スーパー 紬「見て見て、このカレー粉。148人前用だって」 梓「すごく大きい。そして1870円……これは安いんでしょうか」 唯「ねぇ、こっちの胡椒もすごいよ」 紬「わっ、大きい」 さわ子「憂ちゃん。あの子達遊んでるけどいいの?」 憂「いいんです。何を買わなきゃいけないのか把握してるの、私だけだから」 さわ子「そっか。あ、あの冷凍鶏肉安い」 紬「ねぇ、憂ちゃん。何を買うの?」 憂「えっと、チーズと、お菓子と、生ハムと……」 紬「ふぅん。じゃあ順番に買って行きましょうか」 憂「はいっ♪」 ◇10分後 紬「いろいろ買ったわねー」 唯「あ、さわちゃん。そっちのかごは?」 さわ子「これは自宅用よ」 唯「そうなんだ」 梓「ムギ先輩」 紬「なぁに?」 梓「こうやってスーパーをみんなで見てまわるのも楽しいですね」 紬「ええ、ほんとに」 唯「あ、ムギちゃん、あずにゃん、こっちきて、すごいよ、この骨付き豚肉」 紬「うん、いま行くねー」 ◇唯の家 唯「準備はほぼできてるんだけど、まだ来てない人がいるからもうちょっと待ってね」 紬「うん」 和「こんばんは、あ、ムギ」 和妹「あ、つむぎお姉さん」 紬「こんばんは、和ちゃん。和妹ちゃん」 和妹「お誕生日おめでとうございます。お姉さん」 紬「ありがとう、和妹ちゃん」ギュッ 和妹「あわわ//」 紬「うふふ」 菫「お姉ちゃん?」 紬「あら、菫?」 唯「私が呼んだんだよー」 菫「うん。私も……いいかな」 紬「もちろん。菫が一緒に祝ってくれるなんて嬉しいわ」 菫「えへへ//」 唯「これでみんな揃ったかな」 梓「はい。これで全員のはずです」 ?「待った!」 紬「あら、あなたは……佐々木さん?」 純「佐々木でもなく鈴木でもなく斎藤でもなく、鈴木純です!」 紬「いま鈴木でもなくって言ったような……」 純「細かいこと気にしちゃ駄目です」 紬「うん。そうね。鈴木純ちゃんも来てくれたんだ」 純「はい。お誕生日おめでとうございます、琴吹先輩」 紬「うん。ありがとう純ちゃん」 純「あ、これ誕生日プ」 梓「純、誕生日プレゼントは後から」 純「そうなんだ」 唯「これで本当に全員だね」 憂「ケーキの準備ができました」 唯「じゃあみんなで歌おう」 律「おお」 澪「せーの!」 唯・律・澪・梓・憂・純・和・和妹・さわ子・菫「はっぴばーすでいとぅーゆー」 唯・律・澪・梓・憂・純・和・和妹・さわ子・菫「はっぴばーすでいとぅーゆー」 唯・律・澪・梓・憂・純・和・和妹・さわ子・菫「はっぴーばーすでいでぃあ(ムギちゃん)(ムギせんぱい)(ムギ)(つむぎさん)(琴吹先輩)(紬お姉さん)(お姉ちゃん)」 唯・律・澪・梓・憂・純・和・和妹・さわ子・菫「はっぴーばーすでいとぅーゆー」 唯・律・澪・梓・憂・純・和・和妹・さわ子・菫「誕生日おめでとう」 紬「みんな、ほんとにありがとう」 梓「ほら、ムギ先輩」 和「ろうそくを消して」 紬「うん……」フーッ パチパチパチパチ パチパチパチパチ ◇1時間後 紬「今日は本当に楽しかったわぁ」 唯「まだだよ、ムギちゃん?」 紬「えっ」 唯「これから人生ゲームをチーム対抗戦でやるんだから」 紬「人生ゲーム!?」 唯「うん。そうだよ」 紬「ふふっ、こんなに楽しくていいのかしら」 澪「いいんだよムギ」 紬「あっ、澪ちゃん」 律「あぁ、そうだぞ、ムギ」 紬「りっちゃんも」 梓「私たちはムギ先輩に色んなものをもらってますから」 紬「梓ちゃん」 澪「今日はそれをほんのちょっと返しただけだからさ」 紬「でも、私はいつも自分の好きにやってるだけだよ」 律「それでも、私たちはムギに感謝してるんだ」 澪「特に私なんか、ムギがいなかったらここまでやってこれなかったかもしれないと思ってるんだぞ」 唯「だからね」 梓「これからも、ずっと仲良くしてくださいね、ムギ先輩」 紬「うんっ♪」 おしまいっ! あとがき 元ネタは去年のムギ誕スレの↓のレス。ムギちゃんを高校生設定にしたため直は出せなかった ムギの誕生日 朝 平沢家で憂の手作り朝食を堪能。 朝食後、真鍋家訪問。 その後、散歩がてら秋山家にアポなし突撃。 唯 律と澪の部屋を一通り漁ったところで、田井中家を訪れ昼食。もちろん律の手料理。 午後は鈴木家の家の前に食べかけのドーナツを置いて、そのまま中野家へ直行。 ティータイムを中野家秘蔵のジャズレコードコレクションと、梓の猫耳と供に過ごす。 夕方、さわちゃんの運転するワゴン車(レンタカー)で業務用スーパーへ買い出し。 ムギ、初めての業務用スーパーにはしゃぐ。 夜は再び平沢家へ。 菫や直、忘れられかけた純を加えてバースデー焼きそばパーティー。 そのまま、チーム対抗の人生ゲーム大会に雪崩れ込んで、夜は更けて行くのでした。 戻る
https://w.atwiki.jp/kiyotaka/pages/24.html
第13話 誕生日 『遊園地のフリーパスチケットがあるんです。レッド先生と二人で行けば・・』 『え、え!私がですか~!?』 『もちろんです!』 『・・さ、さすがに2人っきりは・・』 『・・・・それじゃ、こうしましょう。』 運命の8月8日。ついにこの日がきた。 その日、イエローは6時に目が覚めてしまった。 約束の時間は午後8時。少し早めに起きてしまったかもしれなかった。 眠気がまだ頭に残っていたものの、イエローはベッドから起きた。今から寝てしまうと、それこそ遅刻だ。早めに用意 をした方が何かと都合がいい。 顔を洗おうとして洗面所に入ると、真っ先に目に入った自分の顔に驚いた。鏡に反射している顔は、髪が寝癖でぐち ゃぐちゃとなっていて、目の下にうっすらとくまが出来ていたのだ。昨日、緊張のせいで眠れなかったのが原因だろ う。 はぁ、と息を漏らしたイエローは、すぐに顔を洗って、まっさきに髪の毛を整え始めた。ここまで寝癖になっているのは 久しぶりのことだった。 30分ほどかけて、ようやく寝癖がましになると、イエローは洗面所から離れて台所に向かった。今度は朝食の用意 だ。 食パンと目玉焼き、牛乳の簡単なメニューにしておいて、朝食は終わり。手抜きと言われようが、今は時間が無いの でしょうがない。寝癖を直すのに結構な時間がかかってしまったのだ。 朝食を食べ終わると、イエローは自分の部屋に向かった。時刻はすで7時になりかけ。あと1時間で全てを終わらせ ないといけない。 洗濯などの家事は帰ってからする事にして、イエローは着ていく服を決める事にした。これが1番重要だ。慎重に、か つ迅速に決めなければならない。 ならないのだが・・・ 「・・・・あ~もう、決まらない~・・・」 どうしても着ていく服が決まらなかった。 あれとこれじゃ色が合わない。これじゃちょっと形が変になる。これはちょっと子供っぽい・・・・ などなどのセリフを鏡の前で呟き、自分が持っている服のほとんどを引っぱり出して色々な組み合わせを試してみ る。 元々持っている服が少ないので、組み合わせはそれほど多いわけでもない。だが、それでも出来るだけ可愛い格好 で行きたかった。 鏡の中の色々な服装をした自分と何度も向き合って、1番いい服を選ぼうとする。だが、その間にも時間は淡々と進 んでいた。 なんとか服を選び終えた時には、時刻はもう7時半になっていた。 部屋に散らばっている服をそのままにして、イエローはすぐに玄関に向かう。 荷物を持ち、玄関で靴を履いた時、ふと、本当に行っていいのか自分で最終チェックをしてみようと、イエローは思っ た。 部屋と自分を見回してみる。 ――服装・・OK―― あれだけ服をかき回して、結局決まったのは黄色いワンピースだった。あまり工夫をしたら変になるし、第一自分に似 合わない。やはりここはシンプルに行くのがベストだろう。 もちろん、麦わら帽子は持って行く。 ――髪型・・OK―― 寝癖を直すのは疲れたが、その成果あって、髪はいつも以上によく仕上がっていると思っている。今回はポニーテー ルにしていない。背中まで下ろして、うなじ辺りでバレッタをつけていた。このバレッタは、デパートで一目惚れした髪 留めだ。 ――持ち物・・OK―― 小さいバッグの中に、日常に必要なものとプレゼントが入っている。これが渡せるかどうかが、今回のイベント中1番 のポイントだ。 ――お金・・OK―― 財布の中には、苦渋の選択によって生活費から絞り出した、なけなしのお金が入っている。これで向こう1週間は、 質素な生活になってしまうだろう。 だが、これから先生にプレゼントを渡せる代償がこれなら、それもしょうがない。。 ――ポケモン・・は持っていけない、と・・・・―― 玄関の棚には、いくつかのモンスターボールがある。その中から、寂しそうな顔をしてこちらを見ているポケモンを見 ていると、少し心が痛んだ。 だが、今日行く遊園地はポケモンお断りらしいので、さすがに連れていけないのだ。 イエローはボールの中に向かって、ごめんね、と呟く。 そして、 ――・・よし!オールパーフェクト!―― 全てを確認し終えたイエローは、すぐさま玄関から飛び出していった。 そして、小走りで駅まで向かう。 急がなくても、目的の電車に乗れば間に合うのだが、これからある出来事のことを思うと足取りが軽くなってしまうの だ。 ――遊園地だ~!―― イエローは、駅までの道のりをスキップしそうな勢いで歩いていくのだった。 そして、物語は前回の冒頭に戻る。 イエローは、待ち合わせ場所の最寄の駅で、電車から降りたところだった。 「ゆうっえんち~遊園地~♪」 イエローは、駅の中でも特に周りの注目を引いていた。 その注目というのは、もちろんこの歌のせいでもあった。電車を降りるなり、いきなり歌を歌われるとびっくりするだろ う。 しかし、それだけではなかった。今のイエローの容姿もその原因だったのだ。 普段は服などに気をかけず、男の子っぽい服装をしているイエローが、かなり気合を入れて服をきめている。その容 姿は、駅にいる男の10人中9人は振り向くであろうものだった。 しかし、イエロー自身はそんなことはおかまいなしといった様子で、機嫌良く学園に向かって歩き始めていたのだっ た・・・・ 学園前・・ やっと待ち合わせ場所に着いた時には、時刻は8時を越えてしまっていた。約束の時間は8時。本当なら、その10 分前には来るつもりだったのだが、今日は朝の支度で戸惑ってしまい、遅れてしまった。もう皆も来ているのだろう。 とりあえず、待ち合わせ場所である犬の銅像の前についた。だが、待ち合わせしている人物の姿が見えない。どうし たのだろうか? イエローは周りを見回してみる。 銅像の周りには、自分と同じ様に待ち合わせをしている人達がたくさんいた。これでは、特定の人物を探すのは難し い。 「あ!イエローさ~ん!こっちです!」 急に後ろから声が聞こえたので、振り向いてみる。 そこにはクリスがいた。 イエローは安心して、クリスがいる方に近づいていった。 「クリスさん!遅くなってすいません・・・・って、あれ?」 近くまで行って気付いた。 先ほどは、銅像や木の陰になっていて分からなかったが、クリスと一緒にいる人が・・・ 「よ!イエロー!」 はレッド。 「おそいぜ~」 はゴールド。 続いて・・・・ 「まったく・・・・遅刻は駄目だと言ってるだろうはずだ・・・・」(グリーン) 「まあ、いいじゃない。女の準備っていうのは、時間がかかるものよ」(ブルー) 「ふ~ん、そういうものなのか?」(ジェルブ) 「俺に聞くな・・・」(シルバー) ――・・・・・・・・・―― イエローは、目の前にいる人々の顔を眺めて呆然としてしまった。レッドが「お~い?どうした?」と声をかけてきた が、それにも反応できなかった。 しかし、すぐにハッ!となって、クリスの袖を掴んで引っ張っていく。クリスは「イ、イエローさん!?」と驚いた声を出し ているが、それは気にしない事にした。 銅像の後ろ側にまでクリスを引っ張っていったイエローは、皆からは見えてないことを確認すると、「クリスさん・・・」と 口を開いた。 「は、はい?」 「・・・あれはどういうことですか?」 イエローはすぐさま真剣な顔になって、皆がいる方を指差した。 それはこう暗に示していた。「どうしてあんなに多いんですか?」と。 2日前の8月6日。レッドへの誕生日プレゼントをどう渡すか悩んでいると、急にクリスから電話がかかってきた。その 内容は、レッドと遊園地に行ってみてそこでプレゼントを渡すのはどうか?という提案だった。 だが、さすがに2人っきりというのは緊張してしまう。プレゼントを渡すという目的も忘れてしまうかもしれない。 それをクリスに言うと、「じゃあ、私とゴールドもついていきますよ。他にも1人ぐらい誘いますけど?」と言ってくれたの だ。 そうして土壇場で2人っきりになってプレゼントを渡す、というのがクリスの意見だった。 それに対しては、イエローも賛成した。それなら渡せるかもしれない、と。 だが、先ほどの人数を見て愕然とした。あまりにも人が多すぎて、これでは逆に渡せなくなってしまうかもしれな い・・・ イエローは、落胆した顔でクリスを見つめていた。 するとクリスは、申し訳なさそうな顔をして口を開いた。 「すみません。大人がレッド先生だけじゃ駄目かなと思って、ブルー先生にも声をかけたんです。そうしたら、いつの間 にかこういう風になっちゃって・・・・」 「はあ・・それじゃ、仕方ありませんね」 ブルー。 やはり彼女が今日の鍵となる人物なのだろう。 イエローはそう思って、銅像の影からブルーを覗き見た。今彼女は、グリーンと何かを喋っている。グリーンはかなり 嫌そうだったが・・ ――今年も・・・ブルー先生に邪魔されたりして・・―― 2年前は、ブルーの薬のおかげで見事に玉砕してしまった。 普段も、色々な実験とか何とかで、なにかとトラブルが絶えない。 彼女が意図的に邪魔しようとしているわけではない。その行動が、気付かない内に間接的な障害となるのだ。「風が 吹けば桶屋がもうかる」ということわざと似ている。 今回ももしかしたら・・ イエローは、なんだか嫌な予感がしてきた。 ――本当に・・・・ちゃんと渡せるかな・・?―― バッグの中にあるプレゼントを思い返しながら、これから起こるであろう苦労に気を重くしたイエローは、再びレッド達 の元に戻っていった。 こうしてイエロー達は、8人という大所帯で遊園地に向かう事になったのだった。 タマムシシティの郊外。 街の近くにある山の中腹に、その遊園地はあった。 普通の町ぐらいの大きさをしているその遊園地には、外国の映画に登場する乗り物やキャラクター、その他色々なも のが、アトラクションとして再現されている。 ジェットコースターや観覧車など、遊園地としては基本となっている物のほか、ここにしかないアトラクションも数多くあ る。 また、昨年開園されたばかりなので、やってくる人も多い。入り口付近でも多くの人が、胸を弾ませながら遊園地へと 入ろうとしていた。。 そんな中で、自分達は絶対に周りの注目を集めているだろう。 そう思ったイエローは、今の状況をつぶさに観察していた。 「さあ~行くぜ~!!」 「おいおい、バクハツ頭!俺が先に入るんだ!!」 「ちょっと2人共!勝手に先に行かないで!!」 フリーパスのチケットを持って、勝手に入り口に向かおうとするゴールドとジェルブを、クリスが止めている。 いつもならクリスが静止するのはゴールドだけだが、今日はそれにジェルブまで入っている。彼は、いつもより興奮気 味だった。 何故だろうか?と思って、行きの電車の中でジェルブに聞いてみると、彼は遊園地に始めて来た、という答えが返っ てきた。 十数年生きてきて、遊園地に1回も行った事が無いというのは不思議だったが、ジェルブ曰く「色々事情があってな」 だそうだ。 そんなことを思い返していると、ゴールドとジェルブが、クリスに何かを言い返しているのが聞こえた。 「いいじゃねえかよ!クリス」 「そうだ、そうだ。早く行ってみたいんだよ、委員長」 「駄目!それとジェルブさんは委員長って呼ばないで下さい!」 ジェルブは最近、クリスのことを、『委員長』と呼んでいる。 前にゴールドがクリスと喧嘩している時「超マジメ系学級委員長!」と言ったのを聞き、大変気に入ったらしい。ジェル ブはあだ名付けが楽しいようだ。 「とにかく、戻ってきなさい!」 「「はいはい・・・」」 眉を吊り上げて怒っているクリスに、ジェルブとゴールドは渋々といった様子で戻ってきた。 それを確認したクリスは、今度はバックから数枚の紙を取り出した。その紙は、この遊園地のフリーパスチケットだ。 それを、クリスは皆に1枚ずつ配っていく。 最後のグリーンにまで行き渡り、クリスが息をつくと、ふとレッドが口を開いた。 「そういえば、何でこんなにフリーパスがあるんだ?」 それを聞き、イエローも不思議に思った。 フリーパスはかなり値段がはる代物だ。しかもこの遊園地は結構人気あるので、チケット自体が売り切れ、というの が普通だ。 なのに、8人分きっちりとある。 この質問に対し、ゴールドが誇らしく答えた。 「俺の母さんの友達がここの経営者で、今回は特別にもらえることが出来たんぜ。へへ~ん、すげえだろ?」 「それはお前が凄いのではなく、お前の母親、もしくはその友達が凄いということだろうが」 シルバーが吐き捨てるように言った。彼はブルーに無理やりに連れられたらしく、機嫌が悪いらしい。 そんなシルバーの言葉に対し、ゴールドがムッとした顔をする。 「結局俺が頼まなきゃ、これは手に入らなかったんだよ」 ゴールドは穏やかな表情で言っていたが、頭の端には青筋が立っている。少しいらついているようだった。 これではまた喧嘩が始まる。 そう思ったイエローは、ゴールドだけでもなだめようと、2人の間に割って入った。 「まあまあ、確かにゴールドさんが持ってこなければ、ここには来れませんでしたから・・・・・ありがとうございますね。 ゴールドさん」 にこっと笑ってそう言うと、ゴールドは顔を赤くした。 その様子を不思議に思ったイエローは、さらに首を傾げると、ゴールドは「いや、その、どうも!」としどろもどろに答え て、そのまま入り口に向かっていった。 喧嘩が始まらない事にほっとしつつも、何故ゴールドが素直に怒りを収めたのか不思議に思ったイエローは、さらに 頭に?マークを浮かべていた。 すると、いつの間にかグリーンが目の前にやってきて、「イエロー・・・・・その姿で、あまり男に微笑まないように」と、 注意してきた。 その言葉のせいで、さらに訳が分からなくなったイエローだったが、もう他の皆が入り口に向かっているのを見て、「う ~ん・・」と呟きながら遊園地へと向かっていくのだった。 ジェットコースター・・ 「あの・・・・本当に乗るんですか?」 「「当たり前だ!!」」 ハイテンションなゴールドとジェルブに、イエローが溜息をついた。 ここはジェットコースター前。遊園地の中でも、1、2を争うほどのアトラクションの乗り場だった。 ここのジェットコースターは、全カントーの中でも最も急な角度で落ちるため、スピードは150キロを越えると言われて いる。 しかもループあり、トルネードあり、逆走ありと、普通の少年少女が乗ったならば、何人かはトラウマになってしまう可 能性があるアトラクションだ。 しかし、目の前の2人は、瞳をきらきらさせながら長い列の最後尾に入っていき、他の面々さえも、平気な顔で向かっ ている。 なぜ、こんなものに乗るのか・・・1時間も並んで、150キロの猛スピードを体感しなければならないのか。 イエローにはどうしても分からなかった。 「はあ・・・・・」 「なんだ、イエロー。ジェットコースターは苦手なのか?」 溜息をついていると、前にいたレッドが振り返って問い掛けてきた。 「いえ、そういうわけじゃないんですけど・・・」 「じゃ、行こうぜ」 そう言われて手を差し伸べられれば、掴まざるをえない。 レッドと手を繋いで、引っ張られながら、結局、列の最後尾まで歩いていくことになるのだった。 後の恐怖も知らないで。 休憩時間・・ 頭がくらくらして、足元はおぼつかない。なんだか夏休み前の球技大会の気分だった。 イエローは、やはりジェットコースターに乗らなければ良かったと後悔していた。思っていた以上に速かったそのスピ ードは、まるで高速道路を走っている車の窓から顔を出しているようで恐かったし、ループやトルネードで思いっきり酔 った。 コースターが走っている間は、叫び声さえも上げられない状態。 そんな悪夢にも思えるような状況から解放され、やっとのことでコースターから降りれたと思った途端、イエローは気 分が悪くなり、その場で倒れてしまったのだった。 ※ 倒れたイエローを気遣ったメンバーは、彼女のためにベンチ近くで休憩を取る事にしてくれていた。レッドとグリーンが 買ってきたアイスクリームなどを食べたり、色々と喋ったりして、イエローの気分がよくなるまで時間を潰そう。そう、ゴ ールドとレッドが口を揃えていってくれた。 そんな気遣いに嬉しくなりながらも、コースターでの恐さが抜けないイエローは誰かと喋るような気分がしなかった。 しかし、黙ってベンチに寝転がりながるのも暇だ。 どうせなら、と仰向けになりながら思ったイエローは、おしゃべりを続けている周りの会話に聞き耳を立ててみた。 「へえ、レッド先生って1人暮らしなんですか?」 「まあな。もう何年も前からそうなってる。料理を作るのだけは、いまだに苦手だけど・・・」 この会話は、クリスとレッド。主にレッドの生活についての話らしい。 レッドは1人暮らしをしているのは、前々から知っていた。なんでも、5年以上も前から1人で暮らしているらしく、料理 が苦手なレッドは何度か保険医のナナミやブルーに夕食を作ってもらっている、と前にレッドが言っていた。ブルーの 場合、料金を取られるようだが・・・・ イエローはその会話から注意をそらし、他のところにも耳を向けてみる。 「シルバー!俺のポッキ―食ったろ!」 「お前のものなど食べるか」 これはゴールドとシルバー。 どうやら、ゴールドのポッキ―を奪った奪わないで揉めているようだが・・・・まあ、どうでもいいことだろう。 今度はジェルブとブルーの会話を・・・・ 「へえ、沸騰してきたら硫酸を入れるのか~」 「ええ、そうしたら結構な量の爆薬ができるし・・」 聞かなかった事にしよう。 ひと通り聞いて回ると、グリーンの声だけが聞こえないことに気が付いた。ここにはいないのだろうか?それとも黙っ ているだけ? 不思議に思ったイエローは、周りに様子を伺おうと体を起こしてみた。 「あれ・・・・?やっぱりいない・・」 「イエロー、もういいのか」 「ひゃ!」 周りにグリーンがいないと思った瞬間、急に後ろから声をかけられたイエローは、驚いて大声をあげた。 そして振り向くと、そこには呆れた顔をしているグリーンがいた。 「グ、グリーン先生・・・」 「・・・その様子だと、もう気分はよくなったようだな」 「そうなのか?イエロー?」 驚いていると、今度はレッドの声が後ろから聞こえてくる。振り返ると、レッドを含めたメンバー全員が自分の方を向い ているのに気付き、イエローは恥ずかしくなってきた。おそらく、さっきの大声に驚いているのだろう。 イエローは顔が赤くなりつつ、「は、はい・・・もう大丈夫です」と小さく言う。 それを聞いたレッドは、「そっか」と微笑んで、みんなの方を向いた。 「じゃあ、次に行くか?」 「よっしゃあ!今度はあそこだ!」 レッドの言葉に1番に反応したゴールドは、今まで持っていたポッキ―の箱をゴミ箱に放り投げ、一気に駆け出してい く。「ちょ、ちょっとゴールド!」とクリスが声をあげるが、それにまったく反応せずに走っていった。 その様子を見て、レッドは「じゃ、ゴールドについていくか」と苦笑いを浮かべながら皆に言うのだった。 お化け屋敷・・ だが、そうやっていくらか回復した身体でも、次のアトラクションに入るのはかなり嫌だった。 「お化け屋敷・・・」 イエローはお化け屋敷の看板を見ると、周りに聞こえないように呟いた。 この遊園地のお化け屋敷は、『本物の恐怖の館』と言われていて有名だった。どんな生意気な子供でも入れば泣く し、大人のお客さんでもその恐怖のために失神してしまった、という話もよく聞く。 入り口の前にも、「心臓の弱い方は、ご入場をお控えください」という張り紙が貼ってあり、一層恐さを引き立たせてい る。 だが、そんなお化け屋敷にイエロー以外のメンバーは躊躇せずに入っていった。ゴールドやジェルブなどは笑ってさ えいる。その姿がイエローには信じられなかった。 イエローは、お化け屋敷の戦々恐々とする看板を見上げながら、呆然と立ちすくんでいた。 「・・・・・・」 「何をしている。早く入れ」 「グリーン先生・・・」 看板を見上げ、入り口の前で入るべきか入らざるべきか迷っていると、後ろのグリーンが文句を言ってきた。もうすで に他のメンバーは中に入っている。 驚いた事に、グリーンはお化け屋敷はむしろ好きらしい。自分には到底理解できない事だが、ああやって恐がる事も たまにはいい、と彼はここに向かう道上で言っていた。 それを思い出しながらイエローは後ろを向いた。グリーンは「なんだ?」と言って不思議そうな顔をしている。 しかし、イエローにはそんなことにかまっている暇は無かった。今は、グリーンをなんとしてでも口説き落として、この お化け屋敷に入らなくてもいいようにしなくてはならない。いわゆる、言い訳を始めるのだ。 イエローは口を開いた。 「あのですね・・・・・やっぱりこういうものは苦手な人が入っても、一層苦手にさせてしまうだけだと思うんです。そもそ も、お化け屋敷というのはあまり良いものではないと思いませんか?人を脅かして、それでお金を取るだなんて、な んだか理不尽な気がします」 捲くし立てるように次々と言葉を出して行くイエローは、そこで一息を入れた。グリーンは驚いた顔をしている。よし、 なんとか全部かまずに言う事ができた。これでなんとかグリーンが言いくるめられてくれれば・・・・ そう思ったイエローだったが、次の瞬間、グリーンが自分の体の1点を静かに見つめている事に気付き、そこに目を移 す。するとそこには、震えている自分の手が・・・ まずい。これじゃあ、ただ単に恐がっているだけだと思われる! イエローは危機感を感じ、すぐに次の言葉を続けようとした。 だが、その前にグリーンからの反撃がやってきた。 「そうだな・・・だが、恐怖を克服することも人生においては大事なことだ・・・・・お化け屋敷というのは、お金を払う事 で恐怖に慣れることができるという利点を、我々が買っている・・・・・・そう思えば、あまり理不尽でもないはずだ」 イエローは「うぅ・・」と小さく呻き声をあげる。グリーンの意見は的を得ている。これでは負けてしまう。 彼の言葉に続いて「ですけど、」と言おうとしたイエローだったが、その前にグリーンに震えている手を捕まれた。 「けども何も無い。議論は終わりだ。早く行かなければ他の奴らとはぐれる。行くぞ」 「ま、待って下さい、先生!」 グリーンは自分の手を掴みながら、どんどんとお化け屋敷に入っていく。イエローは必死になってそれに抵抗したもの の、そこは大人と子供の差。そして男女の差。力では到底かなわない。力ずくとも言っていい。グリーンに引っ張られ ながら、イエローは嫌々ながらにお化け屋敷へと入っていった。 そうして10分後には、 「やぁ~~!!!」 イエローの叫び声がお化け屋敷中に響き渡っていた。 ベンチの上・・ やはり駄目だった。あんなものに耐えられるはずが無い。 イエローはベンチの上で再び寝転びながら、お化け屋敷の恐さを思い出していた。周りには誰も居ない。また倒れて しまったイエローを置いておき、他のところに遊びに行っているのだ。もちろん、1人で置いていかれては居ない。傍ら にはジェルブが座っていた。 お化け屋敷は、本当に恐かった。思い出したくないのに、勝手に頭が考えている。 お化け屋敷の中に入って早々、辺りは真っ暗になってしまった。いくら目をこらしても周りには何も見えず、唯一の灯 りは順路に点々とあるロウソク型のランプだけだ。1メートル先も見えない状況の中、歩くのは本当に恐い。 しかも入るのが遅かったため、イエローとグリーンは他のメンバーからの距離が離れてしまった。出口に行けば待っ ていてくれるだろうが、やはり大人数で行きたかったとイエローは思っていた。2人だと余計に恐さを助長させている 気がする。 建物の中を歩いている間、イエローはずっと目を瞑っていた。回りの恐いものを見ないように、力の限り瞼を閉じてい た。そのままでは歩くことも出来なくなってしまうので、とりあえずグリーンの服の裾を掴みながら歩いていた。グリー ンはそれに関しては何も言わなかった。しょうがない、とでも思っていたのだろう。 だが、問題があった。 目を瞑っていても、恐いものは恐いのだ。 視覚的恐怖がない代わりに、耳から入る奇声や何かの気持ち悪い感触を、敏感に感じ取ってしまっていたのだ。 変に冷たい空気を感じたと思えば、急に化け物の雄叫びのような声が聞こえ、そうかと思えば女の人の悲鳴が聞こ え、そして耳の辺りに生温かい空気を感じる。 そこまでくると、イエローはパニック状態になってしまった。 グリーンの服を掴んでいた手は、いつの間にか彼の右腕を抱き締めていて、何かの音が響くたびに思いっきりその腕 を抱き締めていた。 そうして出口に着き、グリーンの腕を放すと、イエローはすぐに腰が抜けてしまい、全く歩けなくなってしまったのだっ た。 ――・・・・2度と入らないようにしよう―― 木陰の下にあるベンチで、イエローは人知れず決意していた。これからどんなことがあろうとも、お化け屋敷には入ら ないでおこう、と。 決意を固めた後は、イエローは「皆はどうしているんだろう」と思い始めていた。今、横にはジェルブしかいない。他の メンバーは自分達より先に、他のアトラクションに行っているはずだ。 お化け屋敷から出てきて倒れてしまった時、皆は自分が回復するまで待とう、と言ってくれた。 だが、イエローはそれを遠慮した。 もうすでにジェットコースター後に1度待たせているから悪いし、皆も他のアトラクションに早く行きたいだろう、と思った からだった。 それを言葉で言った時、最初に答えたのはクリスだった。 「じゃあ、誰か1人だけ残りましょう」 そう言って、周りを見回し始めた。誰かを探しているような感じだ。 そして、ある程度まで首をあちこちまで向けると、「あれ・・・?レッド先生は?」と呟いた。どうやら、彼女はレッドを残 しておいてくれるつもりだったのだろう。 しかし、その思惑は「レッド先生ならさっきブルー先生に連れていかれたぞ?」というゴールドの言葉によって否定さ れてしまった。 「ええ!?」 驚くクリスに、ゴールドが答える。 「さっきブルー先生が『先に行ってるから!』って言って、レッド先生とグリーン先生の2人を連れて行っちまったぞ?」 「そ、そんな・・・」 落胆するクリスがこちらを向き、小さく呟いた。「すみません、イエローさん」と。 その時イエローは気付いた。クリスは、自分がレッドにプレゼントを渡せるように取り計らってくれるつもりだったのか、 と。しかし、どうやら失敗に終わったようだ。 その失敗の原因は、やはりブルー。 今回プレゼントを渡せるかどうか、彼女の行動にかかっていると言ってもいいだろう。今までそうだったのだから・・・ 「いいですよ」 申し訳なさそうな顔をしているクリスに向かって、イエローは小さく言った。仕方が無い。まだチャンスはあるはずだ。 そして、結局ここに残る事になったのは、それを自ら志願したジェルブになったのだ。 だが、今はそれでもよかったと思っている。 いや、それ以上にジェルブが居てくれて、本当に良かったと思っていた。 なぜなら、ジェルブは親切だし、何より傍にいるとほっとするのだ。なんというか、恋人と一緒にいるとしたら(今までい たことはないが)こんな感じなのかなあ、と思うような感覚だった。 ジェルブの話は面白いし、話し方なども楽しい。おおげさに表現する時もあれば、小さく呟くように話すときもある。と にかく千変万化なのだ。 先ほどまでも色々と喋っていたが、今は沈黙が訪れている。しかし、それも居心地が悪いものではなく、何かしら温 かい雰囲気がするものだった。 自分の額には、ジェルブが持っていたハンカチを水で濡らして置いてある。布にしみこんでいる水は、暑い外気に触 れてどんどん暖かくなっていくと思ったが、それほどすぐに温度は上がらず、冷え冷えと額の温度を下げていった。 それにともなって、先ほどお化け屋敷のせいでパニックになっていた心も、落ち着いていくような気がした。 「なあ、イエロー」 「はい?」 しばらく何も考えず、ハンカチの冷たさを感じて目を瞑っていると、突然ジェルブが話し掛けてきた。すぐさま目を開 け、先ほどまで寝転んでいたベンチから、上半身だけを起こす。 ジェルブはこちらを見ていなかった。その視線の先には、子供連れの男女がいる。両親と思われる人物が、双子のよ うにそっくりな男の子と女の子にソフトクリームを手渡していた。 「なんか、今日、レッド先生に渡すんだろ?」 「え?」 その家族見ながら目を動かしもしないで言ったジェルブ。イエローはその言葉に、一瞬、思考が止まってしまった。 そして、それは数秒後に再び動き始めた。何かを言われたことを頭が認識し、1文字1文字も整理していく。 彼の言葉の意味を理解した時には、驚きが身体の底から出てくるのを感じた。 「・・・・どうして分かったんですか?」 「ん・・雰囲気で・・・・・かな?」 雰囲気で分かるものなのだろうか? だが・・・・・ばれているのならしょうがない。 イエローはそう思い、もう観念する事にした。隠していても仕方が無い。ここは正直に言っておこう。 「・・・・そうです。誕生日のプレゼントが渡したくて・・」 イエローが言い終わると、ジェルブはただ、「そうか・・・・」と言うだけで終わった。何も反応を返してこずに、黙りこくっ てしまう。顔はなんだか寂しそうな表情をしていた。 イエローは不思議に思い、「ジェルさん・・・?」と声を掛けた。ジェルブは、それを聞き、一瞬だけビク!となったが、す ぐにそれは無くなる。そして身体を横に向けて、こちらを見つめてきた。 ジェルブは微笑みながら口を開く。 「ならさ、協力してやるよ」 「え・・・・・・本当ですか!?」 「ああ」 ジェルブの言葉に、イエローは素直に喜んでいた。 協力してくれるというのなら、それは願っても無い事だった。先ほどもクリスが、レッドを付き添いにしてくれるようにし てくれたが、それもあえなく失敗してしまった。 それを見て自分も、もしかしたら渡す事が出来なくなるかもしれない、と少し思い始めていたのだ。 だから、彼の申し出は本当に嬉しい。 しかし、理由が分からなかった。 そんなことをして、何かジェルブに得はあるのだろうか? しかしそれをジェルブに聞くと、 「別に・・・・ただの気まぐれ。」 と答えた。 これにイエローは少し笑った。それは彼らしくあって、彼らしくもなかったからだった。 それからしばらく、どうやって渡そうかとか、渡す時はこういうセリフを言ったほうがいいとかを笑い合いながら話し込 んでいると、気分はすっかりよくなっていった。 「もう行きましょうか?」 「気分は?」 「大丈夫ですよ」 回復したならば、こんな事でぐずぐずしている暇は無い。早くレッド達に合流するべきだ。 それに、この遊園地に来る事自体、前々から楽しみにしていた。レッドへのプレゼントなどを抜きにしても、普通に遊 びたい。 イエローはベンチに座っていた身体を立ち上がらせ、大きく伸びをした。 ずっと寝ていたせいで、後ろの髪が、少し乱れている気がしたが、それは手ぐしで、さっと直しておいた。やはりポニ ーテールじゃないと少し面倒だと思う。 それから、すぐにジェルブの方を向き、目で、『行きましょう』と言った。 だが、ジェルブは「先に行っといてくれ。トイレに行くから」と言うので、イエローは「そうですか」と言って、みんなが言 っているであろう方向に歩き始めた。 と、歩き始める直前、イエローはジェルブの方を振り返った。 「協力お願いしますね。ジェルさん」 笑顔で言うと、ジェルブは「分かってるよ」と返してきた。これで本当に安心。彼ならなとかしてくれる。そんな気がして ならない。 そうしてイエローは、これからのことを前向きに考えながら、元気よく歩き始めていったのだった。 「・・・・・・・・」 トイレに行くと言ったはずのジェルブは、イエローを見送った後も、その場から全く動かなかった。ベンチに座ったま ま、どこかを見ている。 その視線の先には、先ほどの親子がいた。 なにやら女の子が泣いている。両親はなだめるようにその子の頭を撫でてやっているが、女の子はまったく泣き止む 様子が無い。 どうやら、女の子の持っていた風船が木に引っかかってしまったようだ。 ジェルブは立ち上がり、まっすぐに女の子の前に歩いていった。 「どうかしました?」 両親に向けて言った。 「風船が木に引っ掛ってしまって・・・」 「・・・なら、任せてください」 両親にそう告げると、今度は女の子の前に立ち、その場にしゃがんだ。そうして目線の高さが同じになるようにしたの だ。 ジェルブは言った。 「お兄ちゃんがとってやるよ」 泣いている女の子の頭を撫でてやると、ジェルブは立ち上がり、ちょうど真上に引っ掛っている風船を見上げた。 風船が引っかかっている場所まで約5メートル。普通ならジャンプをしても届きそうに無いだろう。 「あの・・・・木に登るのは危ないですよ?」 女の子の母親が言った。隣にいる父親も頷く。どうやら彼らは、自分が木に登ると考えているらしい。 だが、そのつもりはなかった。 ジェルブは両親に微笑みだけを返して置き、再び風船を見上げる。 そして・・・・・膝を思いっきり曲げて、飛んだ。 「よっ、と」 ジェルブは思いっきりジャンプすると、木の枝の中でも1番低いものに手をかけ、宙ぶらりんになった。 そして、鉄棒の要領で枝を逆上がりし、その枝に登り、少しからだを動かして枝の上に乗った。 そうすれば、後は簡単だった。枝を数回登り、伸ばせる限り腕を伸ばして風船の紐の部分に手をかける。 風船をしっかりと掴むと、それが枝に引っかからないように気を付けながら、3メートル以上の高さがある枝の上から ジャンプして、下に降りた。 一連の動作が終わり、家族の方を向いた。両親は唖然とし、女の子は拍手をしている姿がそこにはあった。 ジェルブは女の子に近づいていく。 「ほら、お嬢ちゃん。もう離すなよ」 「うん!」 風船を手渡してやると、女の子は嬉しそうな顔でお礼を言い、両親に取ってもらった風船を見せに行った。女の子が 近づくと、両親は頭を撫でてやり、ジェルブの方に向かって頭を下げた。お礼を言っているようだ。 ジェルブはそれに手を挙げて会釈した。 「お兄ちゃん、ありがとう!」 女の子がお礼を言ってきたので、ジェルブはそれにも「ああ」と言って微笑み、答えた。 ある程度まで話を終えると、両親たちは去っていった。風船を持っている女の子は本当に嬉しそうな顔をしている。ま た、男の子や父母も、女の子の様子を見て微笑んでいた。 ジェルブはそれを、見えなくなるまで眺め続けていた。 そこでふと、空を見上げる ――・・・・・・・・・―― 今日の空は快晴だった。夏の間は晴れが多いと言うが、ここまで綺麗な青空はめったに見られないだろう。 「嫌になってくるな・・・・」 ジェルブはそう呟くと、すぐに歩き始めた。歩幅を限界まで大きくし、急いでイエローが歩いていった先を追っていく。 先ほどの呟きは、誰にも聞かれることは無かった。 それからのイエロー達は、かなりの数のアトラクションを回っていった。 ウォータースライダー、ミラーハウスや、木造コースター。他にも、小さい船に乗って遊園地内の川を遊覧したし、立体 映画も見た。(ゴールドとジェルブはこれを見て、かなり興奮していた) しかし、まだ乗っていないものもある。 それは、遊園地の定番。なくてはならないもの・・・ 「観覧車!」 イエローは、いきなり聞こえてきた大声にびっくりした。 まだ乗っていないアトラクションがあるもの、時間も遅くなってきたのでそろそろ帰ろうか、とみんなで話し合っていた 時のことだった。 その時、ゴールドがいきなり叫んだのだ。 観覧車、と。 「観覧車・・・・?」 グリーンがピク!と反応し、なんだか嫌そうな顔をしてオウム返しに言った。顔色もそんなによくなく、いつの間にか持 っていた荷物も下に落としている。 しかし、ゴールドはそんなことなども気にもせず、大声で喋り続けていた。 「そうっスよ!観覧車!まだ乗ってないっスよ!」 「だけど、もう遅いぞ?」 レッドが腕時計を見ながら言った。 イエローも近くの柱時計を見て確かめると、レッドが言うように時刻は遅かった。あと30分もすれば閉園になってしま うだろう。 ゴールドもそれは気付いているようで、「そうっスけど・・・・・」と戸惑いながら言う。だが、やはり意を決したように続け た。 「それでも、やっぱり乗らないと!この遊園地の目玉っスよ!」 「「「・・・・・・」」」 みんなは一斉に黙ってしまった。 何故こんなにもゴールドは観覧車に乗りたがっているのだろうか? 確かに、ここの観覧車は大きいと言われている。テレビのCMでは、もっぱらそれが遊園地の目玉アトラクションと放 送している。それだけ、ここの観覧車は大きいのだ。 しかし時間が無いうえに、そろそろ並ぶことがみんな億劫になっているはずだ。もちろん、ゴールドも。 なのに、なぜそこまでゴールドが観覧車に乗りたがるのか・・・・ イエローには、ゴールドの真意がよく分からなかった。 それは他の面々も同じのようだった。 「・・・・・そうだな、行くか。」 と、急にジェルブが落ち着いた声を出す。ゴールドとはしゃいでいた時とは違い、冷静で策略を考えているかのような 口調。 そして、なにやらこちらを見てきて、含みのある目をする。イエローには、これも何を示しているのか分からなかった。 「う~ん・・・・じゃ、行くか」 一方、ジェルブの言葉を聞いたレッドが、そこまで言うなら・・・・という感じで言った。 他の面々も同じ様だった。 「じゃ、早速レッツゴー!」 ゴールドが先頭になり、イエロー達は観覧車へと向かって行った。 観覧車前・・ 観覧車前に着くと、クリスがいきなり、「くじを引いてください!」と言った。 それに対し、また皆が疑問顔をした。何故また、くじ?という感じだ。 「おいおい、これって1つで4、5人乗れるんだから、お前達と先生達で分かれれば・・」 「それじゃ、駄目です!とにかく、引いてください!」 レッドの意見はすぐに却下され、クリスは半ば強引ともいえる形で、みんなにくじを引かせ始める。くじは、何本もの細 長い紙に番号が書いてあるものだ。 イエローは少し身体を動かし、横にいるレッドの番号を覗いてみた。『3』と書いていた。 イエローが引く番になると、クリスがいきなり、「がんばってくださいね、イエローさん」と、耳元でささやいた。これもま た、イエローにはよく分からない。何をがんばるというのだろうか? 引いた番号はレッドと同じ、『3』だった。皆が引き終え、他に『3』を引いた人物を聞いてみると、ジェルブだけが『3』を 引いていた。 「あ!」 だが、この結果を聞いたクリスが一瞬、驚いた声を出していた。いったい何を驚いているのだろうか? しまった、という感じの顔をしているクリス。一方、『3』を引いたジェルブは、「俺、高所恐怖症だから」と言って、乗る ことを辞退する。 これもおかしいと思った。 ジェルブが高所恐怖症だなんて聞いたことが無い。それに、ジェットコースターは平気で乗っていた。すさまじいスピ ードを反対に喜んでいたくらいだ。 不思議に思っていると、ジェルブが歩いてきた。彼もまた目の前に来ると、「がんばれ」と、ただ一言だけいい、ベンチ の方に向かった。 それを聞いた時、頭にお化け屋敷の前のベンチでジェルブが「協力してやる」と言ったのを思い出した。 あの時、確かに協力してくれると言った。それに、クリスもゴールドも同じ様なことを言ってくれた。 ということは・・・・・これは・・ ――・・・・そっか―― ここでやっと、理解する事が出来た。 分かれば、今まで理解できていなかった自分がおかしくなってくる。 彼らはまさしく『協力』してくれたのだ。こんな直接的な方法で。 「観覧車に行こう!」と言ったゴールドは、とにかくみんなを観覧車に向かわせようとしてくれた。時間が無い事は自 分でも分かっていただろうし、無理矢理なことをいっている、と思っていたはずだ。 それでも、自分のためにやってくれた。 クリスは、これは推測だけれども、くじにイカサマをしたに違いない。 そうでないと、偶然レッドと同じ番号を引く事はできない。どんなイカサマをしたのかは分からないけど・・・ ジェルブは、2人の作戦の後押しだろう。 最初のゴールドの「観覧車に行こう!」を、自分が最初に賛成することで皆も行かせることに成功した。 観覧車のくじ引きも、おそらくクリスの手違いで『3』を引いたんだろうけど、それも乗ることを辞退したので何の問題も 無くなった。 ――・・・・・3人共・・・ありがとう―― イエローはこの3人に感謝した。 自分の為に、3人は出来る限りの事をしてくれたのだ。 後は、自分次第。 なんだか、今年の誕生日は無事にプレゼントが渡せるような気がしてきた。 観覧車に乗る直前、後ろから、「なんで私がグリーンと二人で乗らなきゃならないのよ!」という声が聞こえた。おそら くブルーだろう。 後ろを振り返ると、不満げな顔していながらも少し楽しみな顔をしているブルーと、顔がとても青いグリーンがいて、と ても対照的だった。 一瞬、ブルーがこっちに一緒に乗ってきそうな気配を見せたが、すぐにクリスが「ブルー先生、ちゃんと並んでください ね」となだめて、それを阻止する。 そして、クリスはイエローにウインクしてきた。 それを見ると、より一層「がんばろう」という気持ちがした。 観覧車の中・・ 観覧車の中は結構狭かった。レッドと互いに向かい合うように席に座り、係員がドアを閉めるのを待つ。 ドアが閉まると、それはゆっくりと上に向かいだした。段々と高くなってくると、窓から広がる景色は壮大なものとなっ てきて、その時イエローは素直に、「すごいなあ・・」と呟いた。 「結構高いな」 「はい」 レッドが言った言葉に、素直に返す。 レッドは窓の外を見ながら、色々な話をしてくれた。イエローもそれを聞いて笑った。 この観覧車は、1周約15分と長い時間をかけて回っているが、その程度の時間じゃ全然足りないくらい、おしゃべり をしていた。 「そういやさあ、グリーンが何で観覧車に乗る時に青い顔してたと思う?」 「さあ・・・・・・何でですか?」 そういえば、グリーンは「観覧車」という単語をした時に青い顔をしていたし、乗る前からぐったりとしていた。 レッドは続ける。 「あいつな、1度、観覧車に乗ってる時に、ドアの鍵が外れて開いちゃってさあ。外に落ちかけたんだよ」 「うわあ・・・・・それはまた、トラウマになりそうですねえ」 「ああ。今でもあいつは、観覧車って聞くだけでいっつも顔が青くなってる。それでもプライドのせいか知らないけど、 乗るのが嫌って言えない所が、面白い奴だよ」 その話を聞いてひとしきり笑った後、イエローは、前のゴンドラに乗っているブルーとグリーンを少し見てみようと、身を 乗り出した。すると案の定、顔を下に向けてぴくりとも動かないグリーンと、それを見て何かを喋っているブルーの姿 が、ちょっとだけ見えた。 なんだか、グリーンが気の毒に思えてきた。 ※ やっとゴンドラが頂上まで到達し、いよいよ見える景色も凄いものになっていた。 ずっと遠くにタマムシシティが見え、近くには凄いスピードだったジェットコースターや、凄く恐かったお化け屋敷など が見えた。 山も見える。タマムシとヤマブキの間にある小さな山だが、夏の季節となった今、その小さな山が深い緑に包まれて いるのがとても綺麗だった。 イエローは窓から見える景色に目を奪われ、おしゃべりを中断していた。レッドも同様だった。 イエローはちらりとレッドの顔を見た。彼は、目を細めて外の景色に見入っていた。何かを考えているのか、それとも 何も考えずに外を見ているのか、表情はぴくりとも動かなかった。 イエローは、自分の胸に手を当ててみた。 不思議と、気持ちは落ち着いていた。身体はまったく正常に動いていたし、心臓も早くなる事もなかった。 今なら、渡せる。 カバンの口を開けて、昨日、とても綺麗に包装し直したプレゼントを出した。 「レッド先生・・」 呼びかけると、レッドはこちらを向いた。 「ん?なんだ?」 「これを・・・・」 プレゼントをレッドの前に差し出す。なんだか手が震えてきた。とても緊張しているのだ。 だが、レッドはそれを見て、まず不思議そうな顔をした。まるで、何の箱?と思っているような様子だ。 まさか、と思った。いや、レッドなら考えられる事だ。 「あの・・・・今日はレッド先生の誕生日です」 「・・・・・ああ!そうだった!いや~すっかり忘れてた」 ハハ、と笑うレッドの言葉を聞いて、イエローは、2年前友達に言われた「レッドに誕生日を渡すとこうなるに違いな い」の話の内容を思い出した。 確かその中でも、レッドは自分の誕生日のことを忘れていた。プレゼントを渡すと不思議そうな顔をして、こちらから言 うとはにかむように笑う。そういう話だったはず。 それを頭の中に浮かべたイエローは、もう少しで笑いが出てきそうになった。 なんだか、デジャブのようなものを感じたからだ。 「開けてもいいか?」 「え?あ、はい、もちろんです。」 1人で色々と考えていると、レッドがいつの間にかプレゼントを受け取っていた。 開封する事を許すと、レッドはすぐに包装紙を取り始めた。しかし、結構不器用なのか、ところどころ破けてしまってい る。 不器用だというのは、ここで初めて知った。 それを見て、レッドのことをまた1つ知ったな、と思った。 「ふふ」 「笑うなよ・・・・・・・・」 自分が不器用なことが分かっているのか、レッドは恥ずかしそうに言う。それがまた面白くて、笑いそうになってしま う。 と、そうこうしている内に、プレゼントが開けられた。 「これは・・・」 レッドは、プレゼントの中身を見た途端、驚いた顔をして動きが止まってしまった。何か複雑な表情でそれを見てい る。 その様子の変化に、イエローはなんだか不安を覚えた。 もしかしたら、中身は嫌いなものだったのだろうか? いや、それはないはずだった。中身はレッドがよく身に付けているもの・・・・ 「これは・・・・・グローブか・・・・・」 レッドは箱からグローブを取り出しても、まだ複雑な表情をしていた。 彼がもつグローブは、黒い革で作られたものだ。手を全体的に包むようにし、指先だけは素肌が出るようになっている もの。以前からレッドがつけていたものと、同じ種類のはずだ。 しかし、レッドの顔は晴れない。 イエローは不安になってきた。 「・・・はい・・・・もしかして、嫌でしたか?」 そう尋ねると、レッドは慌てたように答える。 「あ、そんなことないさ・・・・・・ありがとう、イエロー」 レッドはそう言うと、イエローの頭を撫でた。 これもまた、2年前に友達に聞いた話とまったく同じだった。プレゼント渡すと、レッドに頭を撫でられる。まさしくその 通りだ。 『最後は、頭を撫でてくれて、ハッピーエンドよ!』 嬉しさに包まれた中、なんだか、あの時の友達の声が聞こえてきた気がした。 観覧車を降りて・・ 「あの・・・・・レッド先生」 「ん?」 「どうしてあの時、グローブを見て驚いてたんですか?」 「ああ・・・・・俺さあ、そろそろ新しいグローブが買わないとなあ、って思ってたんだよ。今のは、俺が新任の時に買っ たグローブだからな。そしたら、イエローがプレゼントしてくれただろ?一瞬、何で俺の欲しいものが?って思ったん だ」 微笑みながら答えるレッドは、もう先ほどのような表情はしていなかった。 彼の言葉を聞いたイエローは、そうだったのかと安心した。別に嫌だったわけではなかったのだ。それだけがよかっ た。 ただ、レッドがグローブを欲しがっているというのは知っていた事だった。 何ヶ月か前、レッドがグリーンと学校の廊下を歩いている時に、『そろそろ新しいグローブいるよなあ』言っていたの を、こっそり聞いていたからだ。 何をプレゼントするかを決める時、まっさきに思いついたのはグローブだった。もうすでに新しいものを買っているかも しれなかったが、やはり相手の欲しいものをあげるというのが、1番のプレゼントになると思ったのだ。 そして、遠くのデパートまで足を運び、レッドに一番合いそうな手袋を見つけてきた。 それらの行動が実を結んで、本当によかった。 「レッド先生・・・・・」 「ん?」 「楽しかったですね、今日」 「ああ」 「おーい、レッド先生!部長!」 レッドと微笑みながら話していると、前からゴールドの声が聞こえた。 よく見ると、げっそりとしてブルーに寄りかかっているグリーンと、それに文句をいっているブルーと、なんだか楽しそう なゴールドとクリスとジェルブがいた。 もう、先に観覧車を降りていたらしい。 イエローは、そんな彼らに、手を振りながら、小走りで近づいていくのだった。 イエローの日記・・ 8月8日 金曜日 快晴 今日は、なんと!みんなで遊園地に行きました! 久しぶりに遊園地に行ったんで、すっごく楽しかった。あ、ジェットコースターとお化け屋敷以外・・・・ とにかく、よかったなあ。もう一度行きたいよ。 そして、やっと思いで渡せたレッド先生の誕生日プレゼント・・・・・ なんだか、渡した時、「数々の怨念を乗せて、今!」ていう感じがした。(なんだか変なセリフ・・) レッド先生は、すごく喜んでくれた。本当、遠くのデパートまで言った甲斐があったよ~ もう夏休みに入っているけど、やっぱり暇じゃないなあ。もうすぐ合宿もあるし、気を引き締めていかなくちゃ! それでは、もう寝てしまいましょう。身体は疲れてるし。 明日もいいことがありますように。
https://w.atwiki.jp/matome3435/pages/1612.html
お誕生日のケーキ 2008年11月22日 (土) SH903i 2008/11/22 20 55 52 妹たちが用意してくれたバースデーケーキ。 来週34歳になります、わたくし。 写真に入り込んでいる手は1歳半の甥君。 おいしいもの かなえキッチン : ごはん日記
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/14944.html
PD/SE32-05 カード名:鏡音リン“卑怯オレンジ” カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:1 コスト:1 トリガー:1 パワー:4000 ソウル:1 特徴:《音楽》・《ヒーロー》 【自】 あなたのクライマックスフェイズの始めに、あなたは自分のカード名に「卑怯」を含むキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+2000。 【起】[このカードをレストする] あなたは自分の《音楽》のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1500。 レアリティ:U Module Design:篠原 保 初音ミク -Project DIVA- X HD収録 卑怯戦隊の後列その2。 2種類のパンプ効果を持つ。 1つ目のパンプ効果はクライマックスフェイズに発動する「卑怯」ネームへの2000パンプ。 レベル1から使えるパンプとしては数値が高く、2つ目と合わせれば非力な初音ミク“卑怯グリーン”でさえ6000に達する。 2つ目のパンプ効果は自身レストでの《音楽》に対する1500パンプ。 こちらは《音楽》が対象のため、パワーのほしい鏡音リン“アストレイ”や罪の名前”初音ミク?を採用しているならそちらに割り振って効果のサポートをしたい。 なお自身レストコストのため、聖槍爆裂ボーイでもう一度使用することができる。 聖槍爆裂ボーイは鏡音レン“卑怯イエロー”とも相性が良いため、一考の価値がある。 KAITO“卑怯ブルー”のCXコンボ発動はリバースしていてもかまわないが、領域を移動させる助太刀を使われてリバースすると条件が満たせなくなる。 1500と2000のパンプを時には割り振り、時には合わせ助太刀を構えている相手を越えられるようにしたい。 卑怯盤面が完成している場合で卑怯戦隊うろたんだーが必要な場合、初音ミク“ラズベリーイズム”や“スキキライ”レン&リンでこのカードを圧殺し、鏡音レン“卑怯イエロー”で即座にアンコールするテクニックがある。 そうすることで盤面を崩さずに卑怯戦隊うろたんだーを手に入れることができるため、覚えておいて損はないだろう。 間違えて前列組で行うとアタック回数が減るので注意。 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 KAITO“卑怯ブルー” 3/2 10000/2/1 青 CXコンボで参照される
https://w.atwiki.jp/pjsekai/pages/32.html
種別 バーチャルシンガー名 初出 メインストーリー「Vivid BAD SQUAD」オープニング ORIGINAL CV 下田麻美 概要・人物 コーヒーを飲むときはミルクと砂糖を入れる。
https://w.atwiki.jp/birthday1207/pages/16.html
提出方法は、 主(ひなたろす)にSkypeで送って頂くか、 ちょこ(作曲・MIX担当)のメールまたはSkypeに送ってください! ひなたろす【 hinata_624 】 ちょこ 【chokochoko051☆yahoo.co.jp】 【chokochoko051】 メールで送る場合は、 お名前をしっかり記載の上送信下さい。 ファイル名はなるべく 【○○(お名前)たった誕生日企画】 でお願いします。 歌参加の方は主(ひなたろす)に連絡お願いいたします。 提出締め切りは、11月中旬までなのですが、出来るだけ早いほうが嬉しいです(´・ω・`)
https://w.atwiki.jp/mydolls/pages/48.html
1月 1日 ツネリ=ヴェンパー (青金石) 林道 律歌 (鈴) 4日 梨木 一 (在処) 6日 五十嵐 那智 (支葵) 7日 折崎 茉莉 (在処) 15日 夾竹桃 千両 (支葵) 26日 入間 シキ (在処) 30日 天ヶ瀬 紬 (陽華) 出灰 壽 (青金石) 連翹 紫蘭 (支葵) 2月 3日 巫 小宵 (鈴) 10日 有園 郁也(曖沙) 有園 花凛(曖沙) 11日 黒宮 類 (在処) 15日 白龍院 薔凪 (支葵) 16日 高遠 穹 (陽華) 3月 1日 四条 壹果 (在処) 3日 ノエル・シュヴァリエ (鈴) 離宮 エリ (陽華) 4日 言葉 綴 (青金石) 8日 早乙女 愛華 (鈴) 榊原 風雅 (青金石) 14日 黒須 アリサ (在処) 16日 來島 錐斗 (支葵) 22日 在処 透哭 燐紅 (青金石) 28日 小櫻 左京(曖沙) 4月 4日 四十万 黒虎 (青金石) 深見 火依 (在処) 深見 千鶴 (在処) 守下 伊織 (鈴) 6日 音梨 万里 (支葵) 11日 綿貫 羊花 (青金石) 13日 雷條 燈 (鈴) 20日 鎖月 聖 (在処) 蕃茘枝 秋明 (支葵) 27日 西塚 奏太 (鈴) 5月 3日 支葵 4日 四ツ葉 馨 (鈴) 5日 種村 千乃 (鈴) 7日 久遠寺 茅花 (陽華) 10日 三卦 湊 (青金石) 11日 陽々 紅乃 (青金石) 18日 不知火 櫟 (在処) 23日 真宵 棗 (在処) 30日 鋭鋒 長閑 (鈴) 6月 2日 姫野 閏 (青金石) 5日 蓮 梨於 (在処) 9日 鳳 燕 (鈴) 鳳 昴 (鈴) 25日 胡蝶 凛也 (鈴) 30日 神田 篝 (在処) 7月 7日 剣菱 星羅 (鈴) 15日 七海 皇 (陽華) 19日 桜庭 暁 (在処) 25日 川上 廉麻 (支葵) 斎日 理世 (在処) 29日 式織 狛鬼 (青金石) 8月 7日 鈴 8日 青金石 葛西 瑞希 (陽華) 10日 依田 灯子 (在処) 12日 鐙葉 廻牙 (青金石) 13日 冴周 青 (支葵) 冴周 緑 (支葵) 20日 黒金 玲音 (鈴) 鳩針 真希 (青金石) 21日 藤代 綾名 (陽華) 23日 藤倉 陽向 (鈴) 29日 糸日谷 燐 (在処) 9月 1日 小早川 弥啝 (支葵) 6日 烏羽 黒羽 (青金石) 13日 黒宮 於菟 (在処) 15日 灘浪 紗兎 (青金石) 灘浪 兎月 (青金石) 24日 黒宮 不律 (在処) 27日 信楽 鶫 (鈴) 30日 杜若 秋椎 (支葵) 10月 5日 二階堂 霙颯 (支葵) 12日 姫宮 沙百合 (鈴) 14日 木崎 結弦 (鈴) 19日 娃梁 夜姫 (青金石) 20日 月城 夕 (在処) 布巻 綺衣 (鈴) 25日 ロザリー・ガーネット (鈴) 31日 白野 時雄 (在処) 11月 3日 深見 二三人 (在処) 6日 陽華 乾 円 (在処) 11日 南雲 樹 (鈴) 18日 霜月 神流 (支葵) 天滝 鞠亜 (鈴) 21日 茜鬼 猩之介 (支葵) 12月 1日 中務 柊 (在処) 5日 久遠寺 一夜 (陽華) 8日 竜宮 龍魏 (青金石) 10日 珀蘭 夕霧 (支葵) 17日 碓氷 雪人 (鈴) 22日 榊 藍 (在処) 林道 冬兎 (鈴) 25日 曖沙 27日 鎖月 世賭 (在処) 30日 鳩針 荏宮 (青金石)