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錬丹「水銀の海」 No.1307 錬丹「水銀の海」 スペルカード 攻撃3 迎撃1 命中5 通常 条件:永琳 永琳 呪力4 高速移動(3) [戦闘フェイズ]常時 このスペルで戦闘を行った場合、戦闘フェイズ終了時にこのスペルを準備状態にする。 [戦闘フェイズ]常時 このスペルで戦闘を行った場合、戦闘フェイズ終了時に相手のリーダーに1ダメージを与える。 イラスト:嶋村美和 考察 考察の入力。必須ではない。
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リードの銀の皿 (ナンバー0048) 青・キープスペル S4/C4 あなたのエンドフェイズ時にあなたの場に魔術師が存在する場合、あなたは2点のマナを得る。 フレーバー:ちょっとここに血を注いでみろ、もっとましな物に変えてやる。-強欲なる魔術師リード 収録:第一弾リスト
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傭兵傭兵の寸評 女性キャラクター女性キャラクターの寸評 その他その他の寸評 傭兵 初期メンバー及びイベントで加入するメンバーを含む男性傭兵キャラクターたち。 大半は砦内で行う人材登用で加入させることができる。 名前 加入時の職業 固有スキル1(加入時習得済) 固有スキル2(勲章で習得) 備考 ゴメス 戦士 剛腕:攻撃に気絶効果を付加する特性。 気迫:敵全体を気絶させる技。戦闘時に一定確率で自動的に発動する。 初期メンバー ジョー 戦士 免疫力:毒と麻痺を無効化する特性。 秘槍・避雷針:敵1体を槍で貫き落雷を呼び寄せる技。槍専用 初期メンバー ケイン 盗賊 身軽:敏捷性と回避率が10%アップする特性。 銀の弾丸:銃によるアンデッド系に特攻となるパッシブスキル。 初期メンバー イーゴ 料理人 ムードメーカー:戦闘開始時に仲間のTPを増加させる特性。 チームワーク:仲間全員のHPを少量回復し状態異常も解除するスキル。一定確率で自動的に発動する。 王国軍の補給路攻略後に加入 ミッチ 盗賊 勤勉:戦闘による獲得経験値が20%上がる特性。 勇猛:HPが一定以下になると会心率が上昇するスキル。 草原の野営地攻略後に加入 セルバンテス 戦士 頑強:最大HPが20%アップする特性。 耐火:火属性の攻撃を80%カットする特性。 デミトリー 戦士 雑魚狩り:雑魚敵への攻撃力が上昇する特性。 邪眼:敵を睨みつけて恐怖状態にさせるスキル。戦闘時に一定確率で自動的に発動する。 ウォルドー 商人 火遊び:攻撃に炎上効果を付加する特性。 火計:敵全体を炎に包んで攻撃するスキル。一定確率で自動的に発動する。 メルビン 射手 毒使い:攻撃に毒効果を付加させる特性。 毒霧:敵全体を毒に冒す霧を噴射する技。戦闘時に一定確率で自動的に発動する。 シェムハザ 魔導士 老練:MP消費を30%少なくする特性。 魔力充填:味方全員のMPを回復する技。戦闘中に一定確率で自動的に発動する。 コーネリアス 射手 心眼:視界不良を無効化し命中率も30%アップする特性。 ブラストアロー:炸薬を込めた矢を放つ技。弓装備時のみ使用可能。 リザード 戦士 豪胆:恐怖を無効化する特性。 鮫肌:水属性の攻撃と物理攻撃を10%カットするパッシブスキル。 ジャック 剣士 反骨精神:反撃率が10%アップする特性。 武器の達人:全職業で剣、斧、槍が装備可能になるパッシブスキル。 アーネスト 騎士 威圧:攻撃に恐怖効果を付加する特性。 堅守:HPが一定以下になると防御力が上昇するスキル。 クレイマン 剣士 マゾヒズム:HPが減るとパワーアップする特性。敵から狙われやすくなる効果もある。 流血嗜好:状態異常になるとパワーアップするスキル。 オーランド 射手 鷹の目:会心率を3%上げる特性。 銀の矢:弓による攻撃がアンデッド系に特攻となるパッシブスキル。 カーマイン 剣士 不眠症:睡眠、気絶を無効化する特性。 魔剣・霜柱:氷柱と化した剣で敵を切り裂く技。剣・短剣専用 追加:氷結 セルゲイ 暗殺者 待ち伏せ:戦闘開始時に敵を麻痺させるスキル。一定確率で自動的に発動する。 潜伏:HPが一定以下になると回避率が上昇するスキル。 ベニー 盗賊 強運:運と回避率が20%アップする特性。 完全被甲弾:銃による攻撃が敵の防御力を無視となるパッシブスキル。 傭兵の寸評 ゴメス 初期加入メンバーの一人。 パラメータ的には前衛向きと思われる。 2つの固有スキルはどちらも敵を気絶させるもの。雑魚戦では役立つがボス戦では微妙。 ジョー 初期加入メンバーの一人。 能力的には前衛(アタッカー)向き? 毒と麻痺無効は地味だがシンセミア戦など主に序盤では役立つ。 勲章で習得する固有スキルは槍専用でMPを消費するため運用するには準備が必要。 ケイン 初期加入メンバーの一人。 敏捷性が高いため後衛向き。勲章で習得するスキルを有効活用するためには銃士や技師にする必要アリ。 銃装備時の攻撃力はかなり高い。戦闘に参加させずに探索要員として運用してもよい。 イーゴ 最序盤に敵拠点を攻略すると仲間にできる。 固有スキルは味方をサポートするものが多い。 戦闘に出す場合は料理人から他職に転職させるほうがよい。サポート特化であれば僧侶。前衛職も普通にこなせる。 ミッチ 最序盤に敵拠点を攻略すると仲間にできる。 固有スキル「勤勉」により経験値取得率が高いため育成はしやすい。複数職を経験させるのもアリ。 勲章で習得する「勇猛」は瀕死時にしか発動しないため役に立つ場面は限定的。 セルバンテス HPが非常に高いため騎士にして壁役を任せると頼れる。 HPの高さを活かして僧侶にするとパーティの安定度が増す。 支度金が安くても加入させやすい。 勲章で習得するスキルは火耐性を大幅に上げる(終盤の敵の火の攻撃が2桁ダメージ程度になる)。 デミトリー 固有スキルのおかげで雑魚戦では無類の強さを誇る。 支度金も安く済むので序盤に加入させて前線に出すと活躍してくれる。 勲章で習得する「邪眼」はダメージこそないものの敵全体を恐怖にして行動不能にする強力なスキル。 反面、2つの固有スキルはほぼ雑魚戦特化のため注意。 ウォルドー 加入時から商人の職業に就いている唯一のキャラクター。 固有スキルはどちらも敵を炎上させる効果だがそれほど強力とはいえない。 加入時の商人のまま置いておくだけで金を生んでくれるのでそのままでよいと思われる。 戦闘に参加させる場合は魔導士系に転職させるとよいかも。 メルビン 序盤では貴重な後衛(射手)枠。 固有スキルはどちらも毒効果を持つもの。雑魚相手にはそれなりに使えるがボス戦では微妙。 少ないが加入時に最大MPが多少あるため魔導士系の職業に変えてもよいと思われる。 シェムハザ 唯一の魔導士傭兵。 固有スキルはどちらも有用。本ゲームでは女性キャラに魔導士系が多いがスキルの有用度ではひけをとらない。 ただずっと魔導士のままだと終盤HP不足でやられる場面が増える。長く使うなら魔導戦士等への転職も検討。 コーネリアス 序盤では貴重な後衛(射手)枠だがメルビンよりもやや加入しにくい印象。 固有スキル「心眼」(視界不良無効+命中率アップ)は地味だが役に立つ。特に後半は回避率が高い敵が出てくるため。 勲章で取得するスキルは弓専用なので転職させるときは常時弓装備可能を取得後にするとよい。 リザード 前衛向きのスキルとパラメータを持つ。 固有スキルはどちらも防御・耐性系だが終盤では恐怖効果を持つ攻撃をしてくる敵が多いこともあり有用。 騎士として壁役を任せるのが適任か。 ジャック 支度金が安いとやや仲間にしにくい印象。 反撃率を上げる固有スキルは強力。「後の先」を持つ侍にして「反撃率増加」までとると敵の攻撃をかなり捌いてくれる。 勲章で取得するスキルはやや使いどころが難しい。戦士系の職業の場合ほぼ意味がない。 反撃の仕様上、発動すると物理攻撃を無効化できるのでHPが低い暗殺者などにも向いているかも。 アーネスト 傭兵キャラの中では唯一最初から騎士になっている。 固有スキル「威圧」は雑魚敵向けのスキル。終盤だと恩恵が感じられる場面は少ないかも。 勲章で習得する「堅守」は瀕死になるのが発動条件のため活用しにくい。 クレイマン 固有スキルに癖があるキャラ。 「マゾヒズム」によるパワーアップのためには瀕死になる必要があるため使いにくい。 「流血嗜好」は状態異常になれば発動するため多少使いやすいが、そのためには状態異常耐性を意図的に低めにしておく必要がある。 オーランド 支度金が低いと仲間になりにくいかも。 会心率アップの固有スキルは前衛・後衛どちらにとっても有用。 勲章で習得する「銀の矢」を活かすには弓装備が必要。転職は常時弓装備可能を習得後がよい。 カーマイン 支度金が低いとやや仲間になりにくい。 「不眠症」は睡眠と気絶無効。終盤でも地味に役に立つ。 勲章で習得する攻撃スキルはMPを消費するため活用するなら装備や職業に気を付ける必要がある。 セルゲイ 加入にはかなり高額の支度金(2000G以上?)が必要。 「待ち伏せ」のスキルは雑魚戦では有用だがボス戦ではほぼ効果は見込めない。 「潜伏」のスキルは発動のために瀕死になる必要があるため使いにくい。 ベニー 運と回避率が高い盗賊。比較的仲間に加えやすい。 固有スキル「強運」のため探索要員として役に立つ。 勲章スキル「完全被甲弾」を習得して銃を装備させると攻撃面も優秀。 常時銃装備可能を習得後に暗殺者にするのがよいと思われる。 女性キャラクター 名前 加入時の職業 固有スキル 備考 リステル 騎士(固有) 不屈:瀕死になると戦闘中1回のみHPが全回復する特性。汗かき 火属性の攻撃を受けると発汗してしまう特性。鉄壁:物理攻撃を20%カットする特性。鉄壁の構え:物理攻撃を50%カットするスキル。戦闘中一定確率で自動的に発動する。反撃の構え:数ターンの間、反撃率を上昇させるスキル。戦闘中一定確率で自動的に発動する。 街道沿いの砦攻略で捕虜→4回凌辱で加入加入時習得済みスキルV字斬り:敵を1体を2回斬りつける剣技。剣・短剣専用裂空斬:敵を4体切り裂く強力な剣技。剣・短剣専用絶佳一閃:敵全体を一度に攻撃する華麗な剣技。剣・短剣専用 シャーロット 僧侶(固有) 信仰心:魔法防御が20%アップする特性。神の加護:魔法回避率が10%アップする特性ホーリーウォール:魔法を反射する光の壁を召喚する魔法。光の攻撃を無効化し他の全属性の攻撃も軽減する。ディバインウェポン:聖なる力で武器の威力を高める魔法。会心率が上昇する。 カナリリス修道院攻略で捕虜→4回凌辱で加入加入時習得済みスキルエリアヒーリング:仲間全員のHPを一度に回復し状態異常も解除する魔法。ヒーリング:仲間1人のHPを回復し状態異常も解除する魔法。ホーリーライト:聖なる光弾で敵を1体を攻撃する魔法。アンデットに特攻 シンセミア 魔導士(固有) 闇の女王:闇属性の攻撃に対して耐性を持つ特性。闇属性のダメージを50%カットし視界不良を無効化する。魔力吸収:敵のMPを吸収する特性。戦闘中一定確率で自動的に発動する。アースウォール:巨大な土の壁を出現させて仲間全員を守る魔法。物理攻撃を半減させる。 セラフィムの森攻略で捕虜→4回凌辱で加入加入時習得済みスキルポイズンクラウド:毒の雲で敵を2体攻撃する魔法。追加:毒ペトロファイ:敵3体を石化させる魔法。追加:敏捷性低下アースウォール 巨大な土の壁を出現させて仲間全員を守る魔法。物理攻撃を半減させる。 ブレンダ 戦士(固有) 闘志:戦闘開始時に攻撃力が上昇する特性。一定確率で自動的に発動する。怪力:力が20%アップする特性。 ラヴィエンタの炭鉱攻略で捕虜→4回凌辱で加入加入時習得済みスキルスマッシュ:敵を1体を武器で強打する技。スタニングバッシュ:敵1体を武器で殴りつけて気絶させる技。追加:気絶バッシュ:敵1体を武器で殴りつけてダウンさせる技。追加:ダウン レベッカ 射手(固有) 早撃ち:ターン開始時に弓で攻撃できる特性。発動には弓装備が必要。バラージショット:敵3体に矢の速射を浴びせる技。発動には弓装備が必要。精神統一:精神を統一して会心率を大幅に上げる技。 マズルカ海岸攻略で捕虜→4回凌辱で加入加入時習得済みスキル常時弓装備可:射手以外でも弓が装備可能になるパッシブスキル。 シンディ 魔導士(固有) 才気:魔力が20%アップする特性。氷の女王:氷属性の攻撃に対して耐性を持つ特性。氷属性のダメージを50%カットし氷結を無効化する。アイスウォール:魔法を打ち消す氷の壁を召喚する魔法。氷の攻撃を無効化し火の攻撃も軽減する。 ウィステリア要塞攻略で捕虜→4回凌辱で加入加入時習得済みスキルフリージング:敵1体を凍り付かせて攻撃する魔法。追加:氷結ダイヤモンドダスト:強力な冷気で敵全体を凍り付かせる魔法。追加:氷結アイシクルダーツ:敵を3体を凍りの矢で貫く魔法。追加氷結ペイルランス:敵4体に巨大な氷柱を降らせる魔法。追加:氷結 ベアトリス 聖騎士 カリスマ:仲間の防御力を一定時間上昇させる特性。戦闘開始時に一定確率で自動的に発動する。天賦の才:習得経験値が2倍になる特性。 城下町レナグラード攻略で捕虜→4回凌辱で加入加入時習得済みスキルなし メリッサ 剣士(固有) 天賦の才:獲得経験値が2倍になる特性。ふたなり:ふたなりの魔族を再起不能にして仲間に引き入れる特性。 街道沿いの砦攻略→加入(隠しシナリオ)凌辱しなくても加入する加入時習得済みスキルペネトレイション:敵1体に防御力を無視した刺突を浴びせる技。剣・槍専用デッドリースタブ:敵1体に3回突き攻撃を行う技。剣・槍専用 ブリジット 賢者(固有) 防御結界:味方全員を魔法と状態異常から守る結界を張るスキル。戦闘中一定確率で自動的に発動する。高速詠唱:ランダムで攻撃魔法による追加攻撃を行うパッシブスキル。戦闘中一定確率で自動的に発動する。メテオコーリング:時空間の裂け目から隕石を呼び出す魔法。 カナリリス修道院攻略→1回凌辱でLv12で加入(隠しシナリオ)加入時習得済みスキル最大MP増加Level2:最大MPが12%増加するパッシブスキル。他の最大MP増加スキルと重複して効果を発揮。魔力増加Level2:魔力が6%増加するパッシブスキル。他の魔力増加スキルと重複して効果を発揮。MP自然回復:戦闘時にMPが毎ターン5%回復するパッシブスキル。サンダーボール:敵3体に放電を浴びせて攻撃する魔法。追加:感電ダイヤモンドダスト:強力な冷気で敵全体を凍り付かせる魔法。追加:氷結サンダーブラスト:敵4体に強力な電気を浴びせて攻撃する魔法。追加:感電トルネード:猛烈な竜巻を起こして敵全体を攻撃する魔法。メテオコーリング:時空間の裂け目から隕石を呼び出す魔法。 ジェニファー 魔導戦士(固有) 高電圧:強力な雷の力を身に纏う特性。HPが一定以下になると自動的に発動する。帯電:体に電気を帯びる特性。攻撃に感電効果が付加され、雷の攻撃にも耐性を持つ。秘槍・避雷針:敵1体を槍で貫き落雷を呼び寄せる技。槍専用 セラフィムの森攻略→1回凌辱でLv10で加入(隠しシナリオ)加入時習得済みスキル力増加Level1:力が5%増加するパッシブスキル。他の力増加スキルと重複して効果を発揮。魔力増加Level1:魔力が5%増加するパッシブスキル。他の魔力増加スキルと重複して効果を発揮。ライトニング:敵1体に落雷を浴びせて攻撃する魔法。追加:感電サンダーボール:敵3体に放電を浴びせて攻撃する魔法。追加:感電サンダーブラスト:敵4体に強力な電気を浴びせて攻撃する魔法。追加:感電ストロングボルト:敵1体に極大の雷を落として攻撃する魔法。追加:感電 サバティーニ 賞金稼ぎ(転職不可) キャプチャーネット:敵全員を麻痺させる技 ラヴィエンタの炭鉱攻略→1回凌辱でLv11で加入(隠しシナリオ)タイプライター:機械仕掛けにより弾丸を連射する特殊な銃。サバティーニ専用 ※外せない加入時習得済みスキル常時銃装備可:銃士・技師以外でも銃が装備可能になるパッシブスキル。敏捷性増加Level1 敏捷性が5%増加するパッシブスキル。他の敏捷性増加スキルと重複して効果を発揮。回避率増加Level1:回避率が5%増加するパッシブスキル。他の回避率増加スキルと重複して効果を発揮。スタングレネード:閃光弾を炸裂させて敵全体を攻撃する技。追加:気絶スモークグレネード:煙幕弾を炸裂させて敵全体を攻撃する技。追加:視界不良ナパームボム:焼夷弾で敵4体を攻撃する技。追加:炎上フラググレネード:破片手榴弾を炸裂させて敵4体を攻撃する技。キャプチャーネット:トゲのついた捕獲網で敵全体を攻撃する技。追加:麻痺、敏捷性低下 バージニア 聖騎士(固有) 鉄壁の構え:物理攻撃を50%カットするスキル。戦闘中一定確率で自動的に発動する。乾坤一擲の構え:会心率を大幅に上昇させるスキル。HPが一定以下になると自動的に発動する。反撃の構え:数ターンの間、反撃率を上昇させるスキル。戦闘中一定確率で自動的に発動する。 ウィステリア要塞攻略→1回凌辱でLv10で加入(隠しシナリオ)加入時習得済みスキル最大HP増加Level1:最大HPが10%増加するパッシブスキル。他の最大HP増加スキルと重複して効果を発揮。最大HP増加Level2:最大HPが12%増加するパッシブスキル。他の最大HP増加スキルと重複して効果を発揮。鉄壁の構え:物理攻撃を50%カットするスキル。戦闘中一定確率で自動的に発動する。ペネトレイション:敵1体に防御力を無視した刺突を浴びせる技。剣・槍専用ウォークライ:雄叫びを上げて敵全体を攻撃する技。追加:恐怖デッドリースタブ:敵1体に3回突き攻撃を行う技。剣・槍専用乾坤一擲の構え:会心率を大幅に上昇させるスキル。HPが一定以下になると自動的に発動する。 女性キャラクターの寸評 リステル 防御に優れた前衛キャラクター。攻略難易度的に比較的序盤で加入させることが可能。 通常の騎士とは異なり槍技ではなく剣技を習得する。いずれも強力。 騎士で成長させると「鉄壁の構え」「反撃の構え」も覚える。特に「反撃の構え」は強力なので取得推奨。 火の魔法を受けると発汗して行動不能になるという弱点アリ。汗止めの指輪を装備すると防げる。 シャーロット 比較的序盤から加入させることができる回復役として長く役に立つ。 僧侶で習得できる固有スキルの「ホーリーウォール」と「ディバインウェポン」がどちらも強力。起用するなら取得推奨。 魔法回避率を上げる固有スキルも特に終盤で役に立つ。 シンセミア 闇・毒・土の魔法を習得する魔導士。 女性キャラの中では性能的には地味であり抜きんでた活躍はさせにくい。 物理攻撃を割合カットできる「アースウォール」は有用。 通常シナリオのラストバトルでイベントにより発動する「闇のゆりかご」は強力なので加入させてもよい。 ブレンダ 攻撃力アップ系の固有スキルを持つパワータイプ。 狂戦士や侍など二刀流可能の職業に就けると全キャラトップクラスの火力を発揮する。 防御面はやや手薄なので騎士で最大HP増加スキルを揃えるなど手当てをしておくとよい。 レベッカ 弓による攻撃に特化したアタッカータイプ。 射手で高レベルになると習得できる「バラージショット」が強力なのでまずは射手で育成するのがよい。 「早撃ち」「バラージショット」を活かすために弓装備が必須。常時弓装備可能を習得済みなので転職しても弓を装備させるべき。 HPが低くなりがちなので装備や転職により習得するスキルなどで補うとよい。 シンディ 本作のパッケージ絵にも使われておりイベントでの絡みも多いが性能的には微妙。 固有スキルの「アイスウォール」の全体魔法回避率アップは有用。 魔導士のまま運用するとHPが低いため魔導戦士や聖騎士などに転職させるのがよいと思われる。 ベアトリス 聖騎士のパラメータ的には前衛・後衛どちらも可能な万能タイプ。 固有スキル「カリスマ」は仲間全員の防御力を上げる有用スキル。これ目的でスタメンに入れるのもアリ。 「天賦の才」により成長させやすいため複数職を経験させて強化するのもよい。 メリッサ 通常の剣士とはやや異なるスキルを覚える。 能力やスキル的には平凡だが「天賦の才」があるため強化しやすい。 四天王を仲間に入れるにはこのキャラをスタメンに入れておく必要がある。 ブリジット 攻撃重視型の魔導士タイプ。 加入時点で強力な攻撃魔法を習得済みで、固有スキル「高速詠唱」により魔法での追加攻撃もできるため火力は高い。 反面、賢者のまま育成するとHPが低く、敵の攻撃が強力な隠しシナリオ終盤では使いにくい。 終盤も起用するなら装備や転職で耐久力を補う必要がある。 ジェニファー 物理・魔法両方が可能だがやや中途半端になりやすいタイプ。 固有スキルはどちらも雷関係のものだが、終盤は感電が効きにくい敵も多くあまり有効活用できない。 サバティーニ 固有職業の賞金稼ぎであり転職はできない。 性能的には敏捷性の高い後衛向きのタイプ。各種爆弾系の技(技師が習得するものと同様?)を使える。 専用の銃(マシンガン)を装備しており敵全体を攻撃可能。 火力は高めだがHPがやや低く転職で強化もできないため装備に気を使ってやる必要がある。 バージニア 習得スキルが通常とは異なる聖騎士。 固有スキルは瀕死時に会心率が大幅に上がるというもの。発動条件的に有効活用は難しい。 パラメータは高いものの前衛職は他にも優秀なキャラが多いため起用はしにくいか。 その他 名前 加入時の職業 固有スキル 備考 ゴンザレス オークの頭領(転職不可) 剛腕:攻撃に気絶効果を付加する特性。豪胆:恐怖を無効化する特性。免疫力:毒と麻痺を無効化する特性。 セラフィムの森攻略後のクエスト「オークの洞窟」で加入加入時習得済みスキルウォークライ:雄叫びを上げて敵全体を攻撃する技。追加:恐怖脳天砕き:敵1体の脳天に強烈な打撃を加える技。追加:気絶 オーガス 邪神の眷属(転職不可) 炎の鱗:火属性の攻撃を無効果するパッシブスキル。 ラヴィエンタの炭鉱攻略後のクエスト「暗黒教団」で加入加入時習得済みスキル魔剣・送り火:炎を纏った刃で敵を焼き切る技。剣・短剣専用 追加:炎上炎の息:説明なしファイアスターター:敵1体を発火させて攻撃する魔法。追加:炎上ボルケーノ:強力な火炎を巻き起こして敵3体を焼き払う魔法。追加:炎上ファイアストーム:炎の嵐を呼び出して敵全体を攻撃する魔法。追加:炎上 スヴェンソン 公爵(転職不可) 援護射撃:隠れている伏兵に援護射撃させるスキル。戦闘中一定確率で自動的に発動する。 マズルカ海岸攻略後に捕虜→「仲間に加わるように言う」or「やはり凌辱する」どちらでも加入(隠しシナリオ)セリフに変化有り「仲間に加わるように言う」を選ぶと、「この私が汚い砦暮らしとは……これも全てハロルドのせいだ。」「やはり凌辱する」を選ぶと、「我が親愛なる同志……このスヴェンソン、いつでも命を懸ける所存。」仲間にすると戦闘後に「スヴェンソンの所領から送金がありました!」とメッセージが流れてお金を貰える。デリンジャー:ポケットに入るサイズの護身用の銃。スヴェンソン専用 ※外せない加入時習得済みスキル援護射撃:隠れている伏兵に援護射撃させるスキル。戦闘中一定確率で自動的に発動する。常時銃装備可:銃士・技師以外でも銃が装備可能になるパッシブスキル。 ハロルド 勇者(転職不可) 伝説の勇者:戦闘中TPが徐々に上昇する特性。恐怖も無効化する。 ハロルド伯爵の城攻略後に加入(隠しシナリオ)加入時習得済みスキルX字斬り:敵1体を2回斬りつける剣技。防御力無視。剣・短剣専用魔剣・送り火:炎を纏った刃で敵を焼き切る技。剣・短剣専用 追加:炎上魔剣・叢雲:落雷とともに敵を切り裂く技。剣・短剣専用 追加:感電聖光斬:聖なる光の刃で敵1体を切り裂く技。剣・短剣専用 アンデットに特効サンダーブラスト:敵4体に強力な電気を浴びせて攻撃する魔法。追加:感電ストロングボルト:敵1体に極大の雷を落として攻撃する魔法。追加:感電 アウズンブラ 土の魔人 魔王出現後のセラフィムの森攻略時にメリッサが戦闘パーティにいると加入(隠しシナリオ) ヨルムンガンド 水の魔人 魔王出現後のマズルカ海岸攻略時にメリッサが戦闘パーティにいると加入(隠しシナリオ) フレスベルグ 風の魔人 魔王出現後のカナリリス修道院攻略時にメリッサが戦闘パーティにいると加入(隠しシナリオ) ムスッペル 火の魔人 魔王出現後のラヴィエンタの炭鉱攻略時にメリッサが戦闘パーティにいると加入(隠しシナリオ) ザナルード 王 ベアトリス城第一陣攻略後に加入(隠しシナリオ) その他の寸評 ゴンザレス オーガス スヴェンソン アウズンブラ ヨルムンガンド フレスベルグ ムスッペル ハロルド ザナルード
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銀の結婚指輪(仮)(ぎんのけっこんゆびわ(かり)) 結婚指輪 銀で出来ている。 L:銀の結婚指輪(仮) = { t:名称 = 銀の結婚指輪(仮)(アイテム) t:要点 = 結婚指輪,銀でできている t:周辺環境 = レンジャー連邦 t:評価 = なし t:特殊 = { *銀の結婚指輪(仮)のアイテムカテゴリ = ,,,着用型アイテム。 *銀の結婚指輪(仮)の位置づけ = ,,,<結婚指輪>。 *銀の結婚指輪(仮)の着用箇所 = ,,,手先に着用するもの。 *銀の結婚指輪(仮)の形状 = ,,,指輪。 } t:→次のアイドレス = にょろにょろ(アイテム),家の中でいちゃいちゃ(イベント),お散歩(イベント),液状武器(アイテム) } 保有国一覧 藩国名 入手履歴 保有者 使用履歴 現在所持数 鍋の国 08/2/6:小笠原ゲームで入手 矢神サク 08/6/30:使用 1 ACE 08/2/6:入手 矢神総一郎 1 参考資料 世界間設定掲示板 No.15518 世界間設定掲示板 No.15515 イベント掲示板 No.18591 アイドレスWiki:銀の結婚指輪(仮) 上へ 戻る 編集履歴 矢上麗華@土場藩国 (2008/12/17)
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白銀のロザリオ 【特殊装備】 基本性能 価値 重量 防御力 耐久度 6 2.5 2 24 装備可能 全職 装備区分 特殊装備 必要Lv 13以上 魅力 +6 買値/売値:取引不可 備考 伊勢のクエスト「祈りとともに」の報酬
https://w.atwiki.jp/nolnol/pages/9613.html
白銀のロザリオ 【特殊装備】 基本性能 価値 重量 防御力 耐久度 6 2.5 2 24 装備可能 全職 装備区分 特殊装備 必要Lv 13以上 魅力 +6 買値/売値:取引不可 備考 伊勢のクエスト「祈りとともに」の報酬
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銀の結婚指輪(仮) アイドレスWiKiの該当ページ 名称:・銀の結婚指輪(仮)(アイテム) 要点:・結婚指輪・銀でできている 周辺環境:・レンジャー連邦 評価:なし 特殊: *銀の結婚指輪(仮)のアイテムカテゴリ = ,,,着用型アイテム。 *銀の結婚指輪(仮)の位置づけ = ,,,<結婚指輪>。 *銀の結婚指輪(仮)の着用箇所 = ,,,手先に着用するもの。 *銀の結婚指輪(仮)の形状 = ,,,指輪。 →次のアイドレス:・にょろにょろ(アイテム),家の中でいちゃいちゃ(イベント),お散歩(イベント),液状武器(アイテム)
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――六日目、朝 自宅―― 「…現状をどう思う? アサシン」 動かす度に悲鳴をあげる両腕を手持無沙汰に、私は尋ねた。 五日目を経て、私にとっての聖杯戦争は大きな転機を迎えた。 雁夜の約束を果たし、遠坂との同盟を終える。 それら全てをまっさらにして、ようやく出発地点に戻ってこれたような心地。 それでも、いつまでも感傷に浸っている暇はない。 次の一歩を踏み出すために、最善の体勢を整えなければならない、のだが。 「い、っつぅ……!」 「難儀だな、髪を結うのも儘ならぬとは。どれ、拙者に貸し給え」 「…ダメ、触んな」 女の髪は、魔術的にも最後の切り札。 だからこそそれを結う時も、男に気安く触れさせていいモノじゃない。 「これは…失敬した」 なんて強がっては見たものの、昨日の反動で両腕がボロボロだった。 指一本でも変な方向に動かそうものなら、電流のような痺れが走る。 現在は少量の魔力を緩やかに通して、クールダウンの真っ最中。正午までには元通りになる、はず。 筋肉を使いすぎれば筋肉痛、目を使いすぎれば頭痛。 同様に、魔術を使いすぎた後は、魔術回路も休めなければならない。 だからこそ午前を丸々休息にあてて、ついでに英霊と軍略を練るのに費やしているわけである。 「まあ、私たちがどう動くかが、今後の展望を握っているということは確かだな」 肩を竦め、先程の質問に漠然と答えるアサシン。 けれどもそれは、的を射た意見でもあった。 セイバーとバーサーカーを破り、ランサーを消滅させた現状。 おそらくその全てに関わっている私たちが、最も行動を注目されているだろう。 遠坂のライダーを除けば、残るクラスはアーチャーとキャスター。 どちらも、拠点の防衛や籠城戦に強いクラスだ。 凛に確認を取った新都の魔術師は、そのどちらかを従えているマスターである可能性が高い。 「他マスターの情報がよくわからないとなると…取り得る情報は限られる」 アサシンの提示した選択肢は、次の四つだ。 1、遠坂凛とライダーのコンビを最初に狙う。 2、新都の魔術師を探し当てる。 3、情報の確定していない最後のマスターを探し出す。 4、新たな情報を得るまで、此方も籠城戦を展開。泥仕合スタート。 「…まあ、4はないわ」 「だろうな、マスターの性格上」 ついでに3も選択肢から外す。 手つかずの相手を探るより、他に取り得る選択肢が用意されているのだから、素直にそれを選べばいい。 遠坂とライダーを相手にするにしても、それはいつでも打てる手だ。 ともなれば、消去法。 どのみち籠城が得意なサーヴァントを有する工房を、このまま放っておくつもりはない。 「新都に行きましょう。探索を…って、その嫌そうな顔は何?」 「…いや。まだ飽きていなかったか、と思ってな」 言ってろ。 前はたまたま、相性と運と日が悪かったんだ。 学校のサボりついでだったから、ろくな触媒も用意できない状態での探知だったし。 今日こそは、と、ようやくマシになってきた腕で、どうにか魔術の道具箱を漁るのだった。 ――六日目、昼 新都―― 半ばガラクタ入れと化した魔術箱から、道具を引っ張り出して新都に望む。 これがあれば、私にだって探知は出来る。 とはいっても道具の仕組み自体は簡単なものだ。 俗に言うなら、ペンデュラム・ダウジング。自動筆記の類友でもある。 紐の先に、魔力を染み込ませた方位磁針の類。 私以外の強力な魔力に反応し、揺れ動く探知用の簡易礼装。 (…道具に頼るか) (『剣士』が何か言った?) イレギュラーに反応しないよう、アサシンは霊化させている。 まあ、現界させて練り歩かせるなんて酔狂な真似を、私が許さなかったのだけれど。 アサシンにしても、元より手伝うつもりはないらしい。 一度戦闘が始まれば、その気配は分かるというのだが、ただ籠っている穴熊を見つけ出す術はないのだとか。 武を極めた英霊といっても、存外に不便なものだ。 ともかく、サーヴァントの直観や私の付け焼刃の探知術ではなく、そのために特化した礼装。 驚くほど簡単に、それは結果を出した。 「見つけた…」 二度ほどその周囲を回ってから、私はそのビルを足元から見上げた。 最初は礼装のエラーかと思ったけれど、違う。 気付けないはずだ、こんな大きいモノ。蟻が象を、蛙が大海を、人間が地球を知覚できないのと同じように。 当たり前すぎて見落とすという、推理小説なんかじゃ典型のトリック、心理の盲点。 魔力は、ビル全体を覆うようにして展開されていた。 以前探知した時は、どこを走りまわっても辿り着けないような感覚に見舞われた。 そこに在るのに、在ると知覚できなかった。 私はおそらく、この周辺をぐるぐると回っていたのだろう。 ホテルを貸し切りで工房化するなんて、誰が予想しただろうか。 ダウジングの礼装を外し、改めて見上げる。 魔天楼。これほど、その言葉にあつらえた様な塔はない。 注視すれば、空間がところどころ蜃気楼のように歪んでいる。 一部の階層は、窓から内側を除くことが出来ない。ともすれば、狙い目はあそこか。 (なにやら、誘われているような…そんな気配だな) アサシンの言葉に頷いて返す。 人払いや結界どころではない。あんな簡易礼装でも発見できたのだ。 このビルは、一度見つけてしまえば分かりやすいほどに、此方を挑発していた。 入れるものなら入ってみろ、とでも言いたげに。 (一応尋ねるが…どうする?) (決まってるわ。殴りこみましょう) 此処で退いては、何のために足を運んだのかわからない。 誘われているというのなら、受けて立たねば魔術師の名折れだ。 工房の仕掛けに余程自身があるのか知らないが、私の縄張りででかい顔をしているのは気に食わない。 (まこと、血の気の多いマスターだ) (でも、嫌いじゃないでしょ?) ――六日目、昼 ハイアットホテル―― ビー、ビー、ビー、と、三度。 耳障りな警告音の後に、アナウンスが流れた。 『12階にて、火災が発生しました。係員の指示に従って、速やかに避難してください…繰り返します』 ふん、と、首を鳴らす。 民間人を避難させるのに、随分と古い手を使うものだ。 まあ、これで向こうもやる気だということは確認できた。 古い魔術師の決闘でもあるまいし、こっそりと私を闇討ちでもすればいいモノを。 どこぞの槍の英霊を彷彿とさせる人の波に、人避けの魔術を重ねる。 向かう先は非常階段。 アナウンスの知らせた十二階は、外の窓から中を覗けなかったあの階層だ。 例によって足に強化を施し、階段を駆け上がる。 途中鉄板が何段か、此方の脚力に負けてひん曲がったけれど、そこはご愛敬。 二十余秒、エレベーターもビックリの速度で辿り着き、扉を蹴り飛ばした。 「…普通に開けることは出来ないのか、お主は」 既に霊体化を解除しているアサシンが、呆れ顔で呟く。 それでも、敵地に強襲するなら、これは鉄則だ。 扉を開けることで作動する罠だってある。先手を取るには、蹴破るのが常道。 案の定、扉の向こうで待ち構えていたそれが、ゆっくりと姿を現した。 視力への冒涜のような、不快な半透明の黒。 粘土のように捻れ、かと思えば三つに分裂し、地面に落ちたものはブクブクとマグマのように泡立つ。 浮遊しているものは、羽根か足のような何かを生やして、わさわさと壁を駆けずりまわる。 耐性が無ければ、見るだけで汚染されてしまうだろう。間桐の蟲といい勝負だ。 「亡霊か…!」 珍しく、アサシンが焦る。 彼の生きた時代は特に、鬼や霊魂が人を食う時代だったから、苦手意識があるのも無理はない。 「貴方も似たようなもんでしょ」 が、残念ながら現代は、それで金儲けしている罰当たりな人間もいるほどだ。 霊の一つや二つで怯んで、聖杯戦争が出来るか。蟲は別だけど。 「『前進を許さず』(ノックバック、オン)」 撃鉄で、灼熱の魔力をブチ込む。 紫電の燐光を握りつぶし、神秘の拳を作りあげる。 この聖杯戦争で、私自身の異常とも随分深い付き合いになってしまった。 体を斜に構え、最小限の動きで左手で突き殴る。 ぼひゅ、と、豆腐の塊に手を突っ込んだような殴り心地。 通常なら触れるだけで侵食されてしまうのだろう。 しかし、私の拳は神秘の濃縮だ。 触れ合えば、より強い方が弱い方を侵食する。 空いた風穴から、三分した悪霊の一匹が溶かされていった。 そこに在るのなら、実体・非実体を問わず干渉することができる。 それが、私の魔術の強みだ。 「そこに在る」というだけで私を止められると思ったのなら、砂糖を吐きそうなほどに甘い。 「残念ながら、私の剣では相手出来ぬのでな…任せることにする」 適材適所だ、と、私の後ろに付くアサシン。 亡霊への苦手意識は、割と根強いらしい。というか、恐らくは刀で斬れないものが嫌いなのだろう。 ぼひゅ、ぼひゅ、と、残った二匹にも拳の墓標を突き立てる。 炭酸の抜けるような音がして、不快な黒が溶けていく。 成仏しろとは言わないが、私の邪魔立てはするな。 状況をクリアして、足を踏み入れた。 廊下は暗い。電球は灯っているが、その光を捻じ曲げてしまうほどの異質な空間と化している。 むしろこれは、異界の域だ。 「っ、と…」 どれほどの魔と神秘を詰め込んだら、物理法則まで捻じ曲げてしまえるのだろう。 一歩前に踏み出したはずが、目の前には壁があった。 干渉されている。 おそらくは悪霊を殴っている間に、既に精神系の侵食が始まっていたのだろう。 一歩退いて、自分を魔術で固定化する必要がある。 そう思って足を引いた、その時だった。 「っ、…!?」 銀色の大きな滴が、閉まりかける扉の裏側から現れた。 その一粒一粒に宿る、明確な敵意。 滴はまるで目を持っているかのように、私に反応を見せ、鋭く尖る。 アレは、拙い。 反射で体を庇う。 そうか、二段構えの罠。 悪霊は囮でしかない。本命は、それを倒して踏み入ってきた侵入者を撃退する、此方の―― 「――やれやれ、私の剣は受けに向かないのだが」 ぱ、と銀の滴が弾ける。散弾だ。 幾重にも別れた銀が、雨霰となって私に飛びかかる。 それを、紫紺の布が覆った。 「そうも言ってられぬか」 ギィン、と、金属の弾ける不協和音。 身を守るために構えた腕の向こう側に、アサシンの背中。 襲いかかる銀の矢よりも早く、刃がそれを叩き落とす。 二度、三度。点を線で弾くという神業を、種も仕掛けも無しに、涼しげにやってのける。 例え視覚を強化しても、その剣閃を見切れる自信はなかった。 しばらく活躍の場面が無くて、忘れかけていた。 彼もまた、英霊になるほどの功業を編み出した超人なのだ。 「何、礼には及ばぬ」 十回分の不協和音が続いて、銃撃は止んだ。 燕返しが同時の三撃なら、今のは神速の十連撃。 彼の剣術に決まった型はない。それこそ、当意即妙で振るったのだろう。 化け物め。 まさか罠を物理的に斬り捨てる英霊がいるなんて、これを設置した魔術師も想定はしていなかっただろう。 …いや、それをいうなら私もいい勝負か。 「…だから、それは普通お礼をされてから言わない?」 「お主はへそ曲がりだからな、礼など素直には言えぬだろう」 へそ曲がりはどっちだ、という反論は飲み込む。 剣と同時に口も達者な英霊だ、付き合っていては日が暮れてしまう。 アサシンの弾いた銀の矢は、床に落ちると球体になった。 それ同士がぶつかると、まるで水のように互いを呑みこみ、大きな一つとなる。 「なんだ、その…面妖な鋼は」 「ハイドラグラム」 「…聞き及ばぬな」 「仙丹と言った方が、貴方には伝わりやすいかもね。要は水銀のこと」 液体にして個体。金属でありながら水の性質を持ち合わせる。 二重の属性、一時期は錬金術の頂点である不老不死の象徴として信じられていた物質だ。 柔軟性がある上に重く、温度で膨張し、生物に対しては毒となり得る。 兵装としては一級品。 おそらく此処の魔術師は、これを礼装として用いるのだろう。 なるほど、強力。 精神の干渉に備えて自身の内面を固定化し、再び異界化したフロアを睨む。 似たような罠のものと思える痕跡が、床や壁のあちこちに点在している。 何も考えずに突破していけば、自我が壊れるか肉体が壊れるかの競争を見る羽目になるだろう。 けれどもその実、配置は教科書通りだ。 おどろおどろしくはあるけれども、ともなれば読みやすい。 「さて、どうするのかな」 至極愉快そうに、アサシンは尋ねた。 私の辿り着く答えなど、彼はわかっているだろうに。 廊下が通れないなら、壁を破ればいいじゃない。 凝縮、濃縮、圧縮。 灼熱を拳の内に溜める。 体をしならせて、大きく振りかぶった。穴を穿つ点ではなく、壁を崩す面の一撃。 「せいっ!!」 振り抜けば、広範囲に弾けた魔力が、壁を粉々に吹き飛ばした。 トンネルを抜けると其処ハ血ノ海デシタ なんてことはもちろんなく、この階層には当然住人はいない。 なにせ先程の警報で、このビルには本来の住人や従業員は避難しているはず。 だから、土ぼこりを巻き上げる向こう側にある人影は、見えずとも知れている。 その精悍な顔立ちに、草木色のマントも。 「…おいおい、敵マスターかと思ったら化け物かよ」 ニヒルな笑顔を引き攣らせて、深緑色の若い狩人。 初日にセイバー&衛宮士郎と交戦していた、あの弓の英霊だ。 「久しいな、アーチャー。とは言っても、お主にとっては初対面か」 「いや、見られてたのは気づいてたさ…それにしても、なんで旦那の仕掛けを越えて来れるんだっての」 例によって、口で一の太刀を浴びせるアサシン。 返す言葉で、ぼやくアーチャー。 どちらからともなく、サーヴァント同士は得物に手を掛けた。 そう、会えば戦うしかないというのなら。 理解する必要もなく、ならば、言葉はもとより不要。 「まあいいさ――お仕事ってね」 矢を番える、弓の英霊。 摺り足で迫る、暗殺者の英霊。 その初めの大上段は、本当に優雅に、音もなく下ろされた。 後ろに跳ねるようにしてアーチャーがかわす。 直後、引き際に放った矢が、音もなく此方を狙った。 目が覚める。 談笑に騙されるな。 戦いは、既に始まっている――! 「ぐっ…!」 あまりにも静かな一瞬で、魔力を込めている暇などなかった。 罠の前で拳を強化していたのが幸いした。 ほぼ反射で、歪な軌道の矢を殴り払う。 形状からして、呪毒の矢。 これもおそらくは、下手な銃弾より殺傷能力が高い。 加えて、相応の神秘も宿しているのだろう。 拳で弾けば、想定外の衝撃を殺しきれず、後ずさった。 「…ひゅう、やるねぇ」 それでもその不意打ちの初撃を避けたことは、称賛に値するらしい。 アーチャーはアサシンへの注意を外さぬまま、目を丸くした。 「さて、どうしたもんか…」 建物の中であったことは幸いだ。 初日にセイバーを圧倒した連弾は、しかしアサシンには届かない。 二、三を弾いて、更に踏み込む長刀を、ギリギリでアーチャーが回避する。 戦況はアサシンが有利。 近接戦闘に特化したクラスが苦手な相手は、自分より速い遠距離クラス。 それを、このアーチャーはよくわかっている。 だから相手が踏み込んだ分だけ退いて、自分の射程を保ち、相手の間合いからは逃れ続ける。 それが弓の英霊の基本戦術、そのはずだった。 しかし、アーチャーは的を迷う。 踏み込まれた分だけ退くというのは、後ろに退路があってこそ活きる戦術。 強固な砦に籠城したのは彼の…いや、そのマスターの失策だったのだろう。 彼らを守るはずの盾は、今やその退路を塞ぐ壁でしかない。 「少々壁が邪魔だ…お主、破ってはくれまいか」 「いいねぇ! そこのアンタ、もうちょいこの部屋を広くしてくれよ」 「…人をクレーン車扱いするな」 軽口は止まらず、楽しそうに漏らすアサシン。 そのまま横一線に、剣を薙ぐ。 それを飛び退いて避けるアーチャーも、調子よさそうに乗ってくる。 しかし、そんな口車に合わせるほど私に余裕はない。 アサシンの長太刀も、本来は狭い室内では不利な得物だ。 アーチャーを追い詰めてはいるが、どうも振るいにくそうにしている。壁や柱にはまれば、それは致命的。 ともなれば、私が出るべきだろう。 再度放たれた矢を今度は弾かず、ダッキングで避けて、距離を詰める。 「っ、マジかよ…!」 アーチャーが青ざめる。 再び魔力を装填した此方の拳を見て、その異常が理解できたらしい。 さて、何発まで耐えてくれるのか。 「――殴りますね」 「ッ…!!」 宣誓と共に振るう、右フック。 ゴドン、 鈍く、固い音。 アーチャーに向けて放ったはずの拳は、寸でのところで回避される。 構わず振り抜けば、その背後にあった机を粉砕した。 「それ、洒落になってねぇって…よっ!」 サマーソルト気味に飛びのいたアーチャーが、更に矢を射る。 今度は私に二発、アサシンに三発。 避け、撃ち落とし、更に迫る前衛二人。 状況は、やや此方が有利だ。 手数は圧倒的だが、しかしアーチャーのクラスらしく、彼方も絶妙な距離感で二人分の攻撃を凌いでいる。 どちらかに決め手があれば、すぐに動く矢白べえのような戦況。 そこに、 「何を手間取っている、アーチャー。サーヴァントはともかく、そのような魔術師に後れを取るとは」 最後の役者が、出揃った。 聞き及んだ声とともに、ビキビキ、と、歪んだ音を立てて、アーチャーが背にしていた壁にひびが入る。 壁の内側にある鉄骨を的確に穿ち、此方に漏れ出てくる銀色の液体。 おそらくは、私の侵入を意識したパフォーマンスを兼ねているのだろう。 「そんなこと言ったってよ、旦那」 「言い訳は聞く耳持たん。仕切り直しだ…まったく、私の手を煩わせるなど…」 大きく跳び退いたアーチャーが、倒れた壁の向こう側の人影に身を寄せた。 中肉中背、やや年を刻んだ顔の皺は、どこか父性を感じさせる。 ワックスで整えた髪に、魔術師らしい高級な盛装。 尋ねずとも、状況で理解する。 彼がアーチャーのマスターだ。 「――アーチボルト家九代目当主、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトが此処に仕る」 その名にも、聞き覚えがある。 時計塔で教鞭を振るう、あの稀代の魔術師。神童と謳われた男。 ロンドンの時計塔からこんな極東の辺鄙な街まで、ご足労。 ともすれば、あの慎重すぎる方針も、教科書通りの罠の配置も、納得がいく。 「…其方の流儀に則って、私も名乗るべきかしら」 拳を構えながら、私は問いかける。 「そうしたまえ。聖杯に誇りを注ぐならば、これは魔術師同士の決闘だろう」 アサシンの癖が感染ったか、無駄な言葉が口をつく。 昔だったら、例え相手が名乗ろうが、敵だとわかれば問答無用で殴りかかっていたのに。 悪い傾向だろうか。 「ナナ・フミツキ。お会いできて光栄です、ロード=エルメロイ」 しっかり記憶に刻んで、忘れるな。 お前を殴る、女の名前を。 「ふむ。して、他所の工房を壊すじゃじゃ馬か…教育的指導が必要だな」 彼に付き従うように、銀の球体が床を転がる。 彼の礼装、水銀だ。 先程、その罠を受けておいてよかった。ある程度はアレの形態にも予想が付く。 おそらくはエルメロイの特定の指示で展開し、硬化や液体化、分裂に統合、高速運動などをこなすのだろう。 拳銃にも盾にも鞭にもなる、百キロ以上の金属の塊。 エルメロイ本人よりも、その礼装に常に注意を払わなければいけない。 大丈夫だ、私は負けない。 其処に在るものならば、この拳は神様だって殴ってみせたんだから。 アサシンは刃を、アーチャーは弓を、私は拳を。 それぞれの得物を掲げる中、エルメロイが開始の号令を放った。 「Scalp!!」 飛来する、水銀の鞭。 球体の形状をそのままに、触手を伸ばすようにして、右斜めから薙払う。 それを、 「弾けろっ…!」 魔力を込めた、右拳。 水銀に速さはない。重さ頼みの一撃だ。 これならまだ、バーサーカーの一閃の方が恐ろしい。 薙ぐのも、容易い。 魔力を宿すもの同士がぶつかれば、より濃い方が打ち勝つ。 「なん、だと…!」 まるで水弾を殴ったかのように、四散する水銀。 エルメロイの頭の中では、おそらく私の拳の方が討ち負けて粉々になる予定だったのだろう。 構えなおして、次の一撃に備える。 が、エルメロイは号令をかけず、信じられないものを見るような目で私の拳を見た。 「そんな、馬鹿な…それは封印指定クラスの、」 それ以上、いけない。 「マスターに負けては居れぬな」 向かいのホールでは、アサシンがアーチャーに攻め寄っていた。 剣技は剣の英霊をも上回る。速さは槍の英霊をも上回る。 規格外のアサシンは、三騎士の一であるアーチャーをも圧倒している。 「くそっ…」 放つ矢は、木の枝を切り出したような歪な線。 直線ですら捉え難い高速の矢を、さらに呪が軌道を歪める。 とても目で終えたものではない。 しかし、 「遅いな、それに固い。目を瞑っていても、容易く叩ける」 長太刀の一振りが、三本を同時に薙払った。 燕すら切り落としたその動体視力、勘、そして剣の技。 武の粋を極めた剣術を、ただの弓矢で討ち取れる道理はない。 アーチャーは、それでも矢を番える。 攻勢に転じるためではなく、それは己が身を守るため。 手数はアーチャーの方が上回る、しかしそれは、弾幕を張ることでしか自分を守れない彼の劣勢の表れだ。 彼の矢は常に正鵠を射る正確性でもって、間断なく撃ち続けられている。 けれどそれは、ただ正しく、速く、多いだけだ。 「至近距離で矢を切るとか殴るとか、ありえないでしょ…アンタらの主従、どうなってんだよ!」 アサシンのリーチは長く、敏捷もアーチャーより高い。 さらに、特定の型を持たない彼の剣術は、いうなれば「攻撃的防御」を体現している。 間合いに踏み込めば、自分の命を切り捨ててでも相手の命を獲りに来る、カミカゼの刃。 死合いに生を見出す、侍の一撃。 アーチャーに出来るのは、その間合いに踏み込まれないように彼を遠ざけることだけだ。 矢を外せば、それはすなわち死を意味している。 「馬鹿正直に此方に飛んでくる矢を切るなど、朝飯前よ。箸で羽虫を捉えるより容易い」 「例えがよくわっかんねえけど…っ、出鱈目だぜ、アンタ…!」 更に矢を射るアーチャー。 おそらくは焦りからだろう、その軌道も狙いもどんどん単調になっていく。 此方への牽制もなく、追い詰められているのが目に見てとれる。 「この程度の軽業をこなせねば、燕などは到底切れぬのでな」 「ハッ…俺の矢も、燕くらいなら軽く落とすぜ」 「ならば、試してみるか?」 「いいね…このままでも埒が明かねぇし、技比べと洒落こもうか!」 だからこそ、ただの一瞬、一撃に賭す。 持てる技の最大値を競うために、英霊二人は大きく距離を開けた。 アーチャーは壁を背負う。 距離を得た代わりに、退路を失った。 その覚悟とともに、弓を掲げる。 同じ英霊として、その不退転の覚悟を汲み取ったのだろうか。 アサシンもまた、勝負に乗って大きく足を開いた。 彼は討つべき敵こそ尊重する。嫌悪ではなく、嘲笑ではなく、最大限の敬意を以て相手の命を刈る。 それが、武士の道を行く者の心得なのだろう。 その一撃で決すると、幾度もの死線を乗り越えた二人だからこそ理解し、そして受け入れた。 「森の恵みよ――!」 ず、と、アーチャーの背後に新緑が見える。 固有結界、とまではいかない。新緑は蜃気楼のように消えて、彼の弓の中へ吸い込まれる。 おそらくは、それが彼の心象風景。 巨人の足のような大樹、波のように揺らめく木漏れ日、重なる葉と葉のグラデーション。 鬱蒼と茂る森の、切り取ったような一画。 それを、アーチャーは弓に番えた。 「祈りの弓(イー・バウ)…!!」 唱えた宝具の名は、おそらくは古代ヨーロッパの言葉を紡いだものだろう。 背後の大樹が残した、一際に大きな枝の束を、更に蔓で結ったような、大きな柱。 言うなれば、それは森の一撃。 音も無かったそれまでの射撃とは、一線を画す。 ドヒュ、と、空気を捻り穿ち、それは放たれた。 軌道は歪などというものではなく、何重にも絡みついた蔦の軌道。 太く、重く、速い。 先程までの、弾けば折れるような弱矢とは、比較にならないほどの圧力。 風を食い散らかして襲いかかる、森の牙。 弾くことも、避けることも、おそらくは叶わないだろう。 だからこそ、 「――燕返し」 アサシンは、その全力を以て、一撃を迎え撃った。 不退転の覚悟には、応じる気概を。 空気を喰らう森の牙には、空間を捻じ曲げる魔剣を。 人の身が成せるはずもない、極致の三閃を。 「…くそ、卑怯な手を使っても勝てないとか、何なんだよ」 アーチャーは、その刃が身を裂くよりも速く、己の敗北を悟った。 一の太刀、矢を叩き落とす。彼の剣閃は、ただ速いだけのものじゃない。 斬撃ではなく、撃墜。そこに渾身を注ぎ、鉄槌のような一撃で、束の矢を正面から打ち砕いた。 二の太刀、弓を切り捨てる。新たな矢を番える暇など、与えはしない。 柔らかく、しかし的確に。一歩踏み込んだ太刀筋は、器用に弓だけを断ち切った。 そして、三の太刀。距離が開いた分、それは一瞬だけ遅れて届く。 「…名乗り遅れた。某、号は巌流。名を佐々木小次郎と申す者」 「…ハッ、勝者の余裕かよ? 生憎と、俺は名乗り合わせるような立派な名前は持ち歩いてないぜ」 「いずこの英霊かは存じ上げぬが、さぞ名のある戦士とお見受けした」 自分が命を奪った者に対する、ささやかな礼儀。 心の臓に刃を突き立てながらも、アサシンはアーチャーに敬意を払った。 自分のものではないはずの『佐々木小次郎』の名を、あえて被ってまで。 血は出なかった。 現界が不可能になったサーヴァントは、ただ魔力に還るのみ。 消えかけた手で、アーチャーはバツが悪そうに自分の額をさする。 「やめてくれ…名前なんかねぇし、負けて掛けられる情けも嬉しくねぇよ。お国柄が違うんだ」 「名無しの英霊か。確かに国は違えど、他人とは思えぬな」 「お、アンタもその口か? なら、もう少し先に知っときたかったぜ」 最後に彼らしい軽妙な笑い声を残して、アーチャーは消えていった。 アサシンが見つめる虚空に、木の枝が散る。 サーヴァント同士の勝負は決した。 此方だって、負けていられない。 「ひっ、…Scalp、Scalp!」 馬鹿の一つ覚えか、狂ったラジオのように言葉を繰り返す。 その号令に合わせて、此方に殴りかかる水銀の大砲。 その一つ一つが、殺すための重さと速さを宿している。 避ければ壁や床を食い千切り、拳で弾けば衝撃で肘まで痺れた。 それでも、私の前進は止まらない。 その程度の火力で、この拳を砕けるとでも思ったのか。 こと殴り合いに関してなら、私は負けない。 ひと際大きな大砲を弾き、エルメロイの顔がことさらに歪んだ。 弾切れなのだろう。 側にある水銀の球体は、今や地面に飛散している。 踏み込んだ。 「Fervor, mei Sanguis!」 立ち上る、銀の津波。 突っ込んだ私に覆いかぶさるように、水銀の柱が立ち塞がった。 これも計略の内か、黒銀に消える向こうで、安堵したようにエルメロイが笑うのが見えた。 「……ふ、は」 肺が震えて、吐息が思わず零れた。 私も、笑いそうになる。 悪戯を自慢げに披露してくる、子どもを相手している心地だ。 そうか、そこが安全だと、そう思ったか。 水銀の柱に覆われれば、もう此方の攻撃が届かないと思ったか。 その程度の膜で、私の拳を防げると、本気で思っているのか。 「――『前進を許さず』(ノックバック、オン)」 構わずに突き進み、詠唱を重ねた。 私の二つ名、『前進を許さず』。 邁進を止める役は、私のお株だ。 此方の前進、止められるものなら止めてみろ。 轟、と、音がするほどに、魔力が燃え上がった。 限界まで踏み込まれたアクセル。 魔術回路に熱が奔る。 一本、もう一本、灼熱を流し込む回路を増やす。十の回路に百の魔力を、千の力を。 銀の津波を貫くは、ムスペルヘイムの炎。 その軌道の万象を焼き払う、凍てついた灼熱の一撃を、この右拳で再現しよう。 「っ…づ、ぁああっ…!!」 ビキ、と、筋のどこかが違える音。 魔力を増やす都度、赤くなるまで熱した鉄の棒で、神経を掻き混ぜられる。 構うものか。 何よりもこの身を焦がすのは、敗北の屈辱それのみ。 掌から大気を燃やす焦熱を、感覚を失った指で握りしめる。 灼熱は燐光へ。 激痛は意志へ。 暴発しそうになる拳の魔力、肉体を破り飛び出しそうになる暴走を、それでも掌握して押し留めた。 魔力を濃縮し、ただ一撃のみに特化する。 耐えてみせろ、魔術師風情。 耐えてみせろ、水銀如き。 この拳を止められるのは、狂気に染まる半神の英雄のみ―― 「っ……ぁぁぁああああああああっっっ!!!」 目も眩むような光が先行し、次いで爆音が瓦礫を吹き飛ばした。 水銀の柱に広がる波紋。 その中心から立つ波が、徐々に徐々に深くなっていく。 圧縮していた魔力の開放で、空気が弾け飛ぶ。服は破れ、髪止めも解け、それでも突き出した右の拳を引くことはしない。 ぼひゅ、と、拳の延長線上に風穴が空いた。 気も遠くなるような量の魔力をぶつけられた水銀が、力を失って床に落ちる。 その奥から、金髪を振り乱した魔術師の顔。 奔る波動が、エルメロイの奥の壁に焦げ跡を走らせた。 それを見て引き攣る、時計塔の講師。敗北を確信したのだろうか。 さて、まだ左の拳が残っている。 「まっ…待て、私の――」 音よりも速い拳が、水銀を通り抜ける。 消耗した魔術回路に、残ったありったけを叩きこんだ。 「す、Scalp…」 なお遅い。 その分の水銀を盾に回せば、まだ幾許かは逃げおおせる可能性もあっただろうに。 滑らせるように上半身をスウェーさせて、此方の脳天を目指した銀の弾丸を回避。 三寸残して突き出したままの拳を、盾を失ったマスターに、渾身で叩きつける。 弾ける魔力。 衝撃波を撒き散らし、男の体は、永く長い放物線を描いた。 「っっっ……、は」 緊張の糸を切る。と、マリオネットのように体が崩れ落ちた。 「はっ、はぁ、はっ、ぁ…はぅ…っ」 動悸がまるでドラムロールだ。 酸素が足りない。まずは肉体の疲労が果てしない。 当然だ。殺し合いをしていたんだから。 止まった途端に、全身から汗が噴き出てきた。 どこともなく、体が震えだす。 平常時の数倍は、運動につけても体に負担を掛けていたのだろう。 「はぁ、っ、は、ふぅ……」 深呼吸もままならず、息が途切れる。 全身の魔術回路が、何時間も正座でもしていたかのように、ビリビリと痺れている。 それも当然だ。あんな無茶な使い方をしたんだから。 明日の昼頃まで、両腕は使い物にならないだろう。 ああ、勝ってしまった。時計塔のロードを相手に。 呆然とする頭で、それでも勝利を握り締めた。 それでもそれでも、気は抜けない。 勝って兜の、じゃないけれど。 拳に目をやった。 血が滴って、そろそろ神秘が剥がれつつある。 「すぅ……、んっ」 ボロボロの魔術回路に、無理矢理魔力を通した。 この拳が、私の肉体と完全なリンクを取り戻す前に、毒を抜いておかなければならない。 毒矢や水銀を殴って無事な方が、そもそもどうかしているのだ。 鉄で石を殴り続ければ、やがては鉄も傷つく。 それと同じで、私の拳に還ってくるダメージも、半端なものじゃなかった。 水銀も矢毒も、神秘を宿したままの拳に在る内は、体内に侵食はしない。 しかしこの拳が完全に私の肉体に戻ってきてしまえば、此処に宿る毒が肉体を蝕み始める。 だから、その前に毒分だけを抜いておかなければならない。 傷口を床に向け、魔力で押し下げる。 血液から、毒の成分と水銀だけ、絞り出す。 ぽとり、と、真珠のように銀の球が零れ落ちた。一粒、二粒。 「……アサシン、髪紐拾って」 死闘の直後なのに、ぶらぶらしている肝の太い英霊に呼び掛ける。 「…良いのか? 簡単に触れていいものではない、乙女の最後の切り札なのだろう」 「髪度めはただのゴムだから、大丈夫よ」 「ふむ、得心がいった」 何に得心がいったのか、深くは尋ねない。 聞かぬが仏だ。今こいつの軽口に付き合ったら、意識を持っていかれる。 手渡されたゴムの紐で、乱暴に髪を結ぶ。 もう指が細かい仕事を出来ない。 「さて、アーチャーもマスターも討ち取った。帰るとするか、マスターよ」 ――六日目、夜 自宅―― ホテルを出て数分もせずに、痺れは激痛へと変わっていった。 服、特に袖の部分はもうボロボロで使い物にならなかった。 引きちぎって包帯代わりに手に巻き、アサシンの陣羽織を体に巻きつけるようにして街を走った。 好機の目がいくつも私を見たけれど、もうそんなことを気にしている余裕はない。 「い、づっ……く、は」 自宅は目の前にあるのに、絵画のように届かない背景のように見える。 一歩踏み出すごとに、骨も筋肉も神経も、全てが悲鳴を上げた。 魔術の解錠にすら手間取り、玄関を開けると同時にその中でへたり込んだ。 足を引きずり、居間のソファーに身体を投げ出す。 シャワーどころか、ベッドまで向かう気にもなれなかった。 痛覚がうるさい。ズキン、ズキンと、頭の中でつるはしのように鳴っている。 後ろでアサシンが何かを語りかけてくる。 どうでもいい。どうせいつもの冗談の類だ。 コートを毛布代わりに横になれば、睡魔は波となって押し寄せ、私の意識を奪っていった。
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金の彼女 銀の彼女 重要人物 その他 コメント 赤衣丸歩郎による日本の漫画作品。『月刊少年マガジン』(講談社)にて2014年3月号から2018年5月号まで連載された。ダブルヒロインのラブコメとなっている。 メディアミックスの一環で、2015年にドラマCDが発売された。 重要人物 ゴルダックorルンパッパ:安田登郎 英里華・銀香から「エロガッパ」と突っ込まれたので ホウオウorキレイハナ:綾之峰英里華 後者は某ジムリーダーの名前から ルギアorラフレシア:綾之峰銀香 その他 ミロカロス:泉の女神 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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白銀のキャロン(PixivファンタジアW&K) 剣の陣営の女騎士。 剣の陣営に召喚された女騎士。数ある部隊の内の一隊長を務める。 魔術を使えない者が魔術師を倒す為の技を得意とし、灰の掌に呼ばれた戦士にその技を伝えている。 騎士道を重んじる忠義の騎士だが、勝つ為の冷酷さも持ち合わせている。 .