約 820,779 件
https://w.atwiki.jp/g-ea/pages/26.html
神威先生のWiki講座 命令文の使い方について 今度は命令文の使い方について学ぶぞ! WIKIでは命令文を使うことで文字を大きくしたり、色をつけたり リンクを張ったり、見出しを作ったり、横線を引いたりと、 いろいろ設定することができるんだw こんな風にね! さてその方法なんだけど・・・・ 基本的なものは上にあるボタンを使うことで簡単に作ることができるんだ! 方法は簡単このボタンをぽんと押すだけ! #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (meirei001.jpg) これで投稿してみるとこうなる 中見出し 文字を別のものに変更すれば・・・ 命令文の使い方~ と・・・変更ができるわけですw ここでは中見出しを例に取ったが、それ以外のボタンもいろいろ個人で試してみよう! もっと高度な命令文を学びたい人はここをクリック!!!
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/426.html
シエスタ@ゼロの使い魔 トリステイン魔法学院で働く平民の17歳のメイド。 ゼロの使い魔に出てくるメインキャラの女子では珍しく貴族以外のキャラである。 曽祖父が日本人であるため、1/8だけ日本の血が流れている。
https://w.atwiki.jp/t-kimura_ss/pages/135.html
(豪三郎先生の声で) ハイ 295続きぃ 「その言葉、忘れんなやぁ!!!」 雄叫びと共に超巨大ウツボを屠った瀬戸豪三郎が、脱いだ羽織を永澄に放る。 それを受け取った満潮永澄は、そういえば今日他に託されたものがあったことを思い出した。 『……はいこれ。巡の靴下。イザというときに使ってね』 あの時は全く意味が解らなかったが、イザという時があるとすれば、それは今ではないだろうか。 ポケットをまさぐり、黒いソックスを取り出す。どう使うのか一瞬思考を巡らせた永澄は、 豪三郎から受け取った羽織に袖を通すと、転がっていた瓦礫から手頃な石を掴んで走り出した。 魚 (←区切りでごぜぇやす) 「――こんなウゼェ女だとは思わなかったぜ、もう死んでくんねぇ!?」 正気を取り戻し、啖呵を切った燦に、義魚が豪華な装飾を施された拳銃を向ける。 そこに永澄が燦を庇うようにして割って入った。 「女の子になに向けてんだよ……! 燦ちゃんに、なに向けてんだよぉぉッ!!!」 「永澄さん! いま英雄の詩を――」 永澄に力を与えようと、人魚古代歌詞『英雄の詩』を唱えようとする燦。 だが、遅い――義魚はニヤリと笑った。詩で力を与えるまでの間隙を狙うべく引鉄を引こうとする。 ――しかし。 がしゃっ 拳銃が弾き飛ばされ、大理石の床に音高く跳ねる。 呆然とした義魚は、どこか焦点の合わない瞳で赤く腫れた手の甲を見た。 ゴツッと音を立てて、永澄の手に握られていた即席のブラックジャックが落ちる。 ただの人間に出し抜かれて硬直する義魚。そして燦の英雄の詩が発動して――決着が訪れた。 魚 十字架のシルエットを浮かべる瓦礫の下で寄り添う燦と永澄。下では留奈や豪三郎が騒いでいる。 戦いの余韻と愛しい人の触れ合いに浸っていた永澄は、ふと思い出して歩き出した。 銃を叩き落した即席のブラックジャックを拾い、石を取り出して、ただの使用後の黒ソックスに戻す。 「永澄さん、それなに?」 「ああ、これは巡が持たせてくれたんだ。イザというときに使ってくれって。おかげで助かったよ」 「はぁー、さすがお巡りさんじゃー。なんでもお見通しやんねー」 婚礼衣装のような白いドレス姿で、いつものように天然の感心と笑顔を浮かべる燦。 それを見て、永澄は本当に大切なものを取り戻すことができたのだと実感する。 (……靴下、これからはちゃんと裏返して洗濯に出さないとな) 永澄はそんなことを思いながら、手を繋いで皆の元に降りて行った。 魚 『翌朝ぁ』 (←チビッこっぽい声で) 川に架かる橋で潜水艦に乗った永澄を敬礼で送り出した翌日、銭形巡は困惑していた。 やたら逞しい超戦士状態のガッチリした幼馴染、満潮永澄から深い感謝と共に靴下を返されたからだ。 しかもその隣には彼が昨日連れ戻したであろう、親戚にして同居人の少女、瀬戸燦の姿もある。 「ムゥ、巡、これに危ないところを助けられた。深く感謝する」 「巡ちゃんありがとー。ちゃんと洗ってきたきん。安心してな」 薄い水色の小さな紙袋に入った靴下を、呆然としたまま受け取る。 巡にはさっぱりわからなかった。 『靴下を貸したことを感謝された』ことがではない。 『燦と共に返しに来た』ということが、だ。 続き→靴下の使い方・2
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5617.html
前ページ次ページ狂蛇の使い魔 第六話 ルイズは一人、夜の学院を歩いていた。 窓を見やると、雲一つない澄みきった夜空に、二つの月が皎々と輝いている。 暗い学院の敷地内のあちこちを淡く照らし出す月の光を見て、ルイズはその光源に顔を向けた。 (月が綺麗……) そう思った瞬間、突然強い耳鳴りがルイズを襲う。 「……っ!」 ルイズは思わず両手で頭を抱え、しゃがみこむ。 辺りを見回したが、特に変わった様子はない。 そう思った時、壁に掛けられた鏡に気づいた。 鏡の方を向き、恐る恐る覗いてみる。 すると、そこには異様な物が映り込んでいた。 全身真っ白で、のそのそと動く人の形をした影のようなものが、丁度ルイズが立っている後ろの辺りを通り過ぎようとしている。 その光景にルイズは総毛立ち、あわてて後ろを振り返る。 が、誰もいない。 もう一度鏡を見ると、そこに映っていたはずの白い影もなかった。 いつの間にか、耳鳴りも消えている。 ルイズは再び、その場にへたりこんだ。 「ま、まさか、今のって……」 「……と、いうことがあったのよ」 そう言うと、ルイズは紅茶の入ったカップを口に運んだ。 残っていた紅茶を飲みほすルイズの姿を見ながら、キュルケが言う。 「へぇ……。でもそれ、本当に幽霊だったのかしら。顔つきとか分からなかったの?」 「暗くてよく見えなかったし……」 腕を組み、眉をひそめてあの時のことをよく思いだそうとしながら、ルイズは答えた。 「でも、幽霊以外に考えられないわよ。あんな姿の生き物なんて聞いたことないし……ねえ、タバサ?」 ルイズはタバサの方に顔を向け、尋ねる。 が、彼女からの返事はなかった。 それどころか、タバサは大きく目を見開き、小刻みにその小さい体を震わせている。 開かれている本のページが、先ほどからいっこうに変わっていない。 答えられそうにない彼女に代わって、キュルケが言った。 「ああ。この子、幽霊とか大がつくほど苦手なのよね。女の子っぽいっていうか、なんというか……」 「へぇ……タバサにも苦手なものとかあったんだ。」 何があっても動じない、常に冷静な普段のタバサを思うと、ルイズは少し親近感をおぼえたのであった。 ギーシュと浅倉の決闘から三日。 あの日以来、ギーシュは毎日のように浅倉に呼び出されていた。 あの手この手で浅倉がワルキューレたちを次々と打ち倒していく光景に、その物珍しさからか、いつも見物客が集まっていた。 今では、広場のちょっとした名物となっている。 今日もそんな「決闘」を終えた浅倉は、いつものように意気消沈しているギーシュをよそに、厨房の方へと向かっていった。 「あ。浅倉さん、いらっしゃい。」 厨房に着くと、黒髪の給仕シエスタが笑顔で浅倉を出迎えた。 結果的にシエスタを庇ったことになる浅倉は、彼女にすっかり気に入られていた。 料理長のマルトーを始めとする厨房の面々にも、貴族に臆せず立ち向かう浅倉は平民の鑑であるとして『我らが剣』と崇められる始末。 いつの間にか、厨房で好きな時に食事ができるという権利を獲得していたのであった。 浅倉は厨房にあった椅子にどっかりと座り込むと、脇にあるテーブルに肘をつき、足を組む。 「何か食い物は……!!」 言いかけた時、元いた世界で感じ慣れていた「あの」感覚が突然、浅倉を襲った。 タバサは廊下で立ちすくんでいた。 あの二人がいつまで経っても別の話題に移ろうとしなかったため、思わず部屋を飛び出してきてしまった。 とりあえず気分転換にでもと図書室へ向かっていたのだが、今になってこの判断をしたことを悔やんだ。 誰かに見られている気がする。 ルイズの話を聞いていなければ、ただ気配に気をつけるだけで先に進めただろう。 しかし、話の内容はすでに記憶済みだ。 その上運の悪いことに、ここの壁には鏡が掛けられているのである。 ルイズの話を思いだし、全身に鳥肌が立つ。 タバサは覚悟を決め、顔をゆっくりと、壁に掛けられた鏡の方へと向けた。 しかし、鏡はいつもと同じ廊下の風景と、緊張してこわばったタバサの姿以外、何も映し出していなかった。 (特に変わった様子はない……) ふぅ、と思わずため息をつく。 そして、急に馬鹿馬鹿しくなってきた。 そもそもルイズの話だって、どこまでが本当なのか分からない。 それをそのまま真に受けてしまったなんて。 そう思うと、いくらか気持ちが楽になった。 鏡から顔を背け、再び歩き出そうと足を一歩踏み出した、その時。 後ろから、ウヘ、という声がした。 タバサが反射的に後ろを振り向くと、そこには、見たこともないものが立っていた。 二メイルほどの、所々に線状のくぼみがある白い体。 頭部は透明の膜のようなものに覆われていて、顔と思わしき部分が透けて見える。 口元に生えた金属製の牙や、何かを着けたような丸みを帯びた両腕は、およそ生物とは思えない出で立ちであった。 常に絶やすことのないぐねぐねとした動きに合わせて、ウへ、ウへ、という不気味な声をあげている。 タバサは絶句した。 何もいなかったはずの場所に、いつの間にか奇妙な怪物が存在していたのである。 (これが、噂の幽霊……!?) 見た目からして、明らかに幽霊ではない。 それどころか、生物かどうかも怪しい。 ゴーレムやガーゴイルの類だろうか……? タバサが観察していると、目の前の怪物がのそのそと動き出した。 杖を構え魔法の詠唱に入ろうとした時、怪物の口から突然何本もの白い糸が吐き出された。 「!!」 いきなりの動きに反応できず、四肢と首を取られ、杖を手放してしまう。 怪物が相変わらずぐねぐねと動きながら、タバサを鏡の方へ引きずっていく。 タバサは必死に糸を掴むが、抵抗らしい抵抗ができない。 怪物が鏡まであと一歩と迫った、その時。 何処からか駆けつけた浅倉が、横から怪物に飛び蹴りをくらわせた。 怪物の糸に絡まれたままのタバサも吹き飛ばされる。 突然の乱入者に驚いた怪物は、タバサを捕らえていた糸を回収すると、慌てて鏡の中に消えていった。 浅倉はその光景に笑みを浮かべながら、呟く。 「まさかこの世界にもいるとはな……。ま、戦えればどうでもいい」 言い終わると鏡の方を向き、紫の箱をかざした。 タバサは吹き飛ばされた体勢のまま、呆然とその様子を眺めている。 機械のベルトが装着された後、右腕を胸の前で前後させ、叫んだ。 「変身!」 ガラスの割れるような音と同時に、その姿が紫の蛇の鎧へと変わる。 ため息とともに首を回すと、王蛇は一瞬タバサの方へ顔を向けたが、すぐに鏡の方へと向き直し、鏡に向かって歩き出した。 王蛇が鏡に吸い込まれるようにして消えると、廊下の奥からバタバタという足音が聞こえてきた。 見ると、ルイズがこちらに向かって駆け足で近づいてくる。 タバサは杖を拾って立ち上がり、服についた埃を払った。 「タ、タバサ! 大丈夫!?」 ルイズが慌ててタバサに駆け寄る。 「どうしてここが?」 キョロキョロしているルイズに、タバサが尋ねた。 「変な耳鳴りがしたから、それがする方に近づいていったら……それより、一体何が?」 タバサが鏡の方を向き、彼女とルイズを映し出している鏡面を指さして、言った。 「怪物」 「えっ!? よ、よく分からな……」 ルイズが鏡に顔を向けると、口を開けたまま、その目を大きく見開いた。 「あ、あのときの……バ、バケモノ!? 白いバケモノが後ろで……あれ?」 後ろを振り向くが、誰もいない。 「ど、どういうこと……!? あっ、アサクラ!! アサクラが中に!!」 ギーシュとの決闘の時と同じ格好をした浅倉が、鏡の中で怪物に剣を振るっている。 「見える? 何が?」 タバサが再び尋ねた。 タバサには、普段通りの鏡の様子しか見えていない。 アサクラと呼ばれたルイズの使い魔が鏡に消えていくのは目撃したが、その後の消息は分からない。 「えっ……? 見えないの?」 王蛇と怪物が鏡の中に存在し、タバサはそれが分からないという。 ルイズの頭は混乱しきっていた。 「い、一体何が、どうなって……」 「ハァッ!!」 かけ声とともに剣が突き出され、白い怪物、シアゴーストが火花を散らしながら弾き飛ばされる。 後から湧いて出た二体を巻き込み、呻き声をあげながら廊下の床に倒れ込んだ。 「ふん……餌には丁度いい」 王蛇はそう言うと、箱から素早くカードを抜き取り、杖に装填する。 『FINAL VENT』 杖から音声が鳴り響くと、王蛇のいるすぐ後ろの壁をぶち破り、鋼鉄のサイ、メタルゲラスが姿を現した。 銀色の表皮に包まれたその体は王蛇より一回り大きく、二・五メイルはあるだろうか。 頭部には黄色い角が反り立ち、顔の両脇では赤く鋭い目が光っている。 唸り声をあげ、肩を上下に揺らしながら、王蛇の真後ろで待機していた。 右腕にメタルホーンが装着されると、王蛇は飛び上がり、後ろから走り出したメタルゲラスの肩に足を乗せる。 まるで一本の巨大な角と化した王蛇は、猛スピードで廊下を駆け抜けていく。 起き上がった三体のシアゴーストたちは、必殺の一撃をその身に受けると、ウヘァという断末魔の叫びとともに爆発し、消滅した。 「あっ! アサクラ!!」 浅倉が廊下の鏡から元の世界に戻ると、その場にいたルイズとタバサが、驚きの表情とともに出迎えた。 ガラスの割れるような音とともに王蛇の姿が砕け散り、浅倉の姿に戻る。 「一体何がどうなってるのよ!! あのバケモノは何なの!? それになんであんなところにいたのよ!?」 困惑した表情で、ルイズが浅倉に向かって矢継ぎ早に質問を浴びせる。 だが、浅倉はニヤリと笑うと、踵を返して無言で廊下を去っていった。 「あ、待ちなさい! 質問に答えなさいよー!!」 ルイズが慌てて浅倉を追いかける。 「お礼……」 追いついたルイズが捲し立て、浅倉がそれを無視して歩き続ける。 礼を言うタイミングを完全に失ったタバサは、そんな二人の姿を見ながら、ぼんやりと立ち尽くすのであった。 日は既に傾き始め、大地を朱色に染め上げていた。 前ページ次ページ狂蛇の使い魔
https://w.atwiki.jp/hinoriewiki/pages/16.html
編集 ゼロの使い魔 on the radio ~トリステイン魔法学院へようこそ~ ゼロの使い魔のインターネットラジオ 釘宮理恵(ルイズ)×日野聡(サイト)が贈る、もう一つの『ゼロの使い魔』。 二人の "ボケ・ツッコミ"、"S M"トークが炸裂しまくる(?!)あっという間の30分間プログラム! パーソナリティ:釘宮理恵(ルイズ役)×日野聡(サイト役) メディファクラジオにて配信 ゼロラジへの投稿フォームはこちら 各コーナーについて ゼロラジ内容 インターネットラジオ更新間隔 各話タイトル ゲスト出演回 その他のゼロの使い魔 on the radioキャララジオ出張版 雑誌付録 DVD特典 ゼロの使い魔 on the radio CD モバイル [部分編集] 更新間隔 期間 回 更新間隔 2006年06月09日 - 2006年09月29日 第1回 - 第17回 毎週金曜日配信 第一期放送 2006年12月27日 第18回 第2シーズン記念版・2006年冬スペシャル 2007年01月27日 - 2007年06月27日 第19回 - 第24回 毎月27日配信(月1回) 2007年07月06日 - 2007年9月28日 第25回 - 第37回 毎週金曜日配信 第二期放送 2007年10月25日 - 2008年06月27日 第38回 - 第47回 毎月1回配信 2008年07月04日 - 2008年09月26日 第48回 - 第60回 毎週金曜日配信 第三期放送 2008年10月31日 - 2009年03月27日 第61回 - 第66回 毎月1回配信 2009年10月30日 第67回 2009年 秋の特番 復活スペシャル 2010年1月29日 第68回 2010年 冬のスペシャル 各話タイトル 回 更新日時 タイトル ゲスト 第1回 2006年6月9日 いよいよ番組スタート! 第2回 2006年6月16日 新コーナー「ルイズのお部屋」大奮発! 第3回 2006年6月23日 「日野ちゃまについて知ろ~う」のコーナー特別開催 第4回 2006年6月30日 「ルイズ」が「エンディングテーマ曲」について解説 第5回 2006年7月7日 「ヴェストリの広場」(お便りコーナー)新スタート 第6回 2006年7月14日 2人とも「言ったこと忘れてた」? 第7回 2006年7月21日 日野ちゃま、とうとう部屋にエアコンを「つける」?? 第8回 2006年7月28日 続「エアコンつける発言」で追い詰められる日野ちゃま 第9回 2006年8月4日 日野ちゃまの誕生日! ICHIKO(オープニングテーマの歌手) 第10回 2006年8月11日 「番組挨拶」はどうなるのか? 第11回 2006年8月18日 ゲスト「キュルケ役」井上奈々子さん登場! 井上奈々子(キュルケ役) 第12回 2006年8月25日 日野ちゃまを”かませたい”対決メール 第13回 2006年9月1日 またまた日野ちゃまを「かませる」メールでいっぱい! 第14回 2006年9月8日 かみかみ現象「小芝居コーナー」にも波及・・・ 第15回 2006年9月15日 もうこれしか書かないヨ「がんばれ!日野ちゃま!」 第16回 2006年9月22日 消え物コーナー日野ちゃま「バ○ナ+マ○ネーズ」 第17回 2006年9月29日 とうとう最終回!「オープニング小芝居」は凄いぞ 第18回 2006年12月27日 ゼロラジオが”冬”スペシャルで帰ってきた!! 第19回 2007年1月27日 復活2回目!息のあった(?)トークをお聴き逃し無く! 第20回 2007年2月27日 早口言葉。今回の日野ちゃまは冴えているゾ! 第21回 2007年3月27日 ゲストは原作者ヤマグチ先生。オープニングは必聴! ヤマグチノボル(原作者) 第22回 2007年4月27日 ゼロラジオにとって「スペシャル」な発表があります 第23回 2007年5月27日 理恵ちゃんへの「サプライズ」。さてさて、その訳は? 第24回 2007年6月20日 人気コーナー復活!魔法学院宝物庫 ”リターンズ” 第25回 2007年7月6日 魔法学院広報室で7/25発「ラジオCD」の詳細を紹介! 第26回 2007年7月13日 7/7(土)に行われた”初”公開録音の模様を放送! 第27回 2007年7月20日 今回からオープニングを衣替え。心機一転だ~!! 第28回 2007年7月27日 ゲストはICHIKOさん。公開録音を振り返ります! ICHIKO(オープニングテーマの歌手) 第29回 2007年8月3日 日野ちゃま誕生日リターンズ!山Pからの贈り物は? 第30回 2007年8月10日 ルイズと理恵ちゃんで、スキ?キライ?スキ!!!のCD解説! 第31回 2007年8月17日 ネタバレ注意!!ゼロラジオCDを聞いた方のメールを紹介 第32回 2007年8月24日 ゲストが来たよ!ヤマグチ先生 お忙しい中、再登場! ヤマグチノボル(原作者) 第33回 2007年8月31日 釘「ティーパック」→日野「Tバック」=暑さのせい? 第34回 2007年9月7日 いつも以上に笑う2人。番組はマターリとマターリと・・・ 第35回 2007年9月14日 うう~っ、番組から重大発表...ホタ~ルの...ン? 第36回 2007年9月21日 今回は発売予定のゲームの情報を詳しくお伝えします 第37回 2007年9月28日 次回より月一更新。でも10月はキャララジマンスリーだ! 第38回 2007年10月25日 お久しぶり!明日のキャララジもあるから連日更新だ~! 第39回 2007年11月22日 「ゼロ使」ゲームのテスト版を体験プレイしちゃいました! 第40回 2007年12月21日 年末を締めくくる「懺悔室」にて、ルイズ様にバッサリと。 第41回 2008年1月25日 新年を迎えた最初の更新。さて、2人の今年の目標は? 第42回 2008年2月22日 あれ?サイトから消えた??発表、盛りだくさん!来た~! 第43回 2008年3月27日 新コーナー発表!え、でも一度だけの募集って?何故? 第44回 2008年4月11日 3/30(日)TAFで行われた公開録音(2回目)の模様を放送! 川澄綾子(アンリエッタ役)能登麻美子(ティファニア役) 第45回 2008年4月26日 今回は「魔法学院校舎裏スペシャル!」ニヤニヤ度MAX! 第46回 2008年5月27日 webラジオCD第2弾のタイトルが決定!!詳細はいかに! 第47回 2008年6月27日 お・ま・た・せしました!来週から待望の「毎週更新」だ~! 第48回 2008年7月4日 第3期もよろしく!!今週は色々な情報をお届けします。 第49回 2008年7月11日 ゲスト登場!OP曲を歌っているichikoさん! ICHIKO(オープニングテーマの歌手) 第50回 2008年7月18日 お陰様で、放送50回!感謝を込めて、プレゼント大放出! 第51回 2008年7月25日 メール沢山送ってくれてありがとう!ほんとスッゴイ数です 第52回 2008年8月1日 日野ちゃま、30歳の誕生日おめでとう!やっぱ贈り物は? 第53回 2008年8月8日 鯖缶30個のおかげ?で今日の日野ちゃまは、お・と・な? 第54回 2008年8月15日 髭○爵ギャグで動揺した理恵ちゃん。その理由は? 第55回 2008年8月22日 ゼロラジCD第2弾がまもなく発売!今日は内容詳細紹介! 第56回 2008年8月29日 今日の声って調子いい?何故?耳がいいから。耳って何? 第57回 2008年9月5日 夏と言えばゼロ!9月に入りましたが、夏はどうでしたか? 第58回 2008年9月12日 「楽しそうね!」「楽しくないの?」の後を聞き逃すな! 第59回 2008年9月19日 「魔法学院実験室」は聞き逃すな!理恵ちゃん約束果たす!? 第60回 2008年9月26日 とうとう60回を迎えました!でも、今後の更新間隔が... 第61回 2008年10月31日 重大?発表あり! 惜しまれつつ今回で全コーナー打止め 第62回 2008年11月28日 新コーナー開始!驚くほど沢山のメールありがとう! 第63回 2008年12月26日 ヤマグチ先生 久々の登場 一日遅れのメリークリスマス! ヤマグチノボル(原作者) 第64回 2009年1月30日 Hop→Step1→Step2→Jump!やる時はやるゼ!by 山森P 第65回 2009年2月27日 Hop→Step1→Step2→Jump!次のMissionは・・・by 山森P 第66回 2009年3月27日 次のMission。それはラジオよりの卒業。3年間ありがとう! ヤマグチノボル(原作者) 第67回 2009年10月30日 2009年 秋の特番 復活スペシャル!!! 第68回 2010年1月29日 簡単にゼロラジは終わらない!またまた復活スペシャル! ゲスト出演回 登場回(更新日時) ゲスト 第9回(2006年8月4日) ICHIKO(オープニングテーマの歌手) 第11回(2006年8月18日) 井上奈々子(キュルケ役) 第21回(2007年3月27日) ヤマグチノボル(原作者) 第28回(2007年7月27日) ICHIKO(オープニングテーマの歌手) 第32回(2007年8月24日) ヤマグチノボル(原作者) 第44回(2008年4月11日) 川澄綾子(アンリエッタ役)、能登麻美子(ティファニア役) 第49回(2008年7月11日) ICHIKO(オープニングテーマの歌手) 第63回(2008年12月26日) ヤマグチノボル(原作者) 第66回(2009年3月27日) ヤマグチノボル(原作者) キャララジオ出張版 キャララジオ出張版についてはこちらへ 雑誌付録 「ゼロの使い魔 on the radio」スペシャルCDメガミマガジン特別版『メガミにルイズが降臨しちゃったぞCD』 メガミマガジン2007年8月号(Vol.87)読者プレゼント 抽選で1000名にプレゼントされた。 + 詳細内容 詳細内容 1.オープニングアクト 2 15 2.オープニング 2 57 3.魔法学院・懺悔室 8 49 4.メガミマガジンセレクション 名ゼリフベストセレクション 10 00 5.告知 0 51 6.エンディング 2 05 ゼロの使い魔 on the radio ~アニメージュ特別版~ 2008年6月10日 アニメージュ2008年7月号の付録(アニメージュ30周年特別付録 スペシャルラジオCD) + 詳細内容 詳細内容 1.オープニング 2.オープニングアクト 3.オープニングトーク 4.魔法学院相談室 5.言葉の魔法 6.ホントノキモチ 7.エンディング DVD特典 ゼロの使い魔 on the radio~ア、アンタのためだけにラジオをやる訳じゃないんだから!~ 2009年3月6日 録り下ろしラジオCD(約30分) ゼロの使い魔 第1シリーズ DVD-BOXの特典 ゼロの使い魔~双月の騎士~DVD-BOX 2009年12月4日 第2シリーズのDVDBOXの特典に「ゼロの使い魔 on the radio」録り下ろしラジオCD (約30分) ゼロの使い魔~三美姫の輪舞~DVD-BOX 2010年3月5日 第3シリーズのDVDBOXの特典に「ゼロの使い魔 on the radio」録り下ろしラジオCD (約30分) ゼロの使い魔 on the radio CD ゼロラジCDはエンハンスドCDです。 新録音分のオーディオパートとバックナンバーがmp3形式で収録されています。 ゼロの使い魔 on the radio スペシャルCD~聞かないと、許さないんだから!~ 2007年7月25日 ゼロラジCD第1弾 【オーディオCDパート】ゼロの使い魔 on the radio スペシャルCD~聴かないと、許さないんだから! 【データCDパート】第1~17回までの17回分をmp3化させたデータを放送時よりさらにハイクオリティな状態にして約510分収録! クイズ!正解は釘宮理恵!超高級料理対決(赤坂璃宮) ゼロの使い魔 on the radio ~南国に行けないって どっ、どういうことなのよーっ!~ 2007年8月27日 ゼロラジCD第2弾 【オーディオCDパート】 ゼロの使い魔 on the radio スペシャルCD ~南国に行けないって どっ、どういうことなのよーっ!~ 【データCDパート】 第18~29回までの12回分を配信版より高品質にしてmp3で収録(約360分) クックベリーパイを二人で作る ゼロの使い魔 on the radio ~南国は一切無視!?アンタ達全員、バカ犬よぉー!~ 2008年12月25日 ゼロラジCD第3弾 【オーディオCDパート】ゼロの使い魔 on the radio ~南国は一切無視!?アンタ達全員、バカ犬よぉー!~(新録音30分) 【データCDパート】第30回~41回までの12回分(約360分)を配信より高品質にして収録 ゼロの使い魔on the radio デラックス~ラジオなのに沖縄ロケ?南国に行ってきました!~ 2009年3月25日 ゼロラジCD第4弾 【オーディオCDパート】ゼロの使い魔 on the radio ~ラジオなのに沖縄ロケ?南国に行ってきました!~(新録音30分) 【データCDパート】第42回~53回までの12回分のmp3化させたデータを配信より高品質にして約360分収録! ラジオCD初!沖縄ロケ敢行!!沖縄での2人の2ショットを多数収録した、36Pに及ぶ豪華ブックレット付き!! ゼロの使い魔 on the radio スペシャルCD 今までありがとう!そして、また逢う日まで! 2010年3月25日 ゼロラジCD第5弾 【オーディオCDパート】ゼロの使い魔 on the radio ~今までありがとう!そして、また逢う日まで!~(新録音30分) 【データCDパート】第54回~66回(最終回)+秋と冬のスペシャルの15回分のmp3化させたデータを配信より高品質にして約560分収録! ゼロの使い魔 on the radio モバイル限定版 2010年2月12日 2010年2月12日 ~ 2010年3月12日までの期間限定配信 ゼロの使い魔 on the radio モバイルでもやっちゃうんだからスペシャル
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8408.html
前ページ次ページ呪いの使い魔 ここはアルヴィーズの食堂。 多くの生徒たちが豪華な朝食に舌鼓を打つ中、花鶏は不機嫌な顔で床の上に置かれたパンとスープを睨み付けていた。 そして、すぐ側でクックベリーパイを幸せそうに頬張るルイズに声を掛けた。 「ちょっとルイズちゃん?」 「もぐもぐ……何かしら?」 ルイズは勝ち誇ったような表情で花鶏を見つめた。 花鶏はパンとスープを指差して訊ねる。 「これは何かしら?」 「何って、アンタの朝食に決まっているじゃない!」 当然のようにルイズは言い切った。 こうして、花鶏に明らかにランクの下がった食事を与えることにより、使い魔と主人の差を思い知らせるのがルイズの目的であった。 (……とは言え、流石にこれだけは可哀想だったかしら?) 一瞬、そう考えたがルイズはこちらをじーっと見つめる花鶏を見て、首を振ってその考えを払拭した。 相手はあの花鶏である。 昨晩、そして今朝彼女にされたことを考えれば、これくらいの処遇はあって然るべきである。 (そうよ!これは御主人様に粗相を働いた使い魔への罰なのよ!……それに、食事を抜いてるわけじゃないし、気に病むことなんて何も無いわ!) そう自分に言い聞かせて、ルイズは皿の上にあるクックベリーパイの最後の1枚へと手を伸ばそうとする。 しかし、ルイズの手は何も掴むことは出来なかった。 「へ?」 慌てて見ると、つい先程まで確実に皿の上にあった筈のクックベリーパイが今は影も形も無い。 落としたのか?と思って、周辺の床を見てみるが何も無い。 誰かが食べた?と思ったが、周りには自分と花鶏しかいない。 花鶏は不服そうな顔でパンを千切りながら丁寧に口の中へ運んでいる。 (……自分でも気付かない内に食べてたのかしら?いけない、いけない気を付けないと!) ルイズは仕方が無いので、新しいクックベリーパイを取りに席を立った。 それを横目で確認した花鶏はさっとクックベリーパイを取り出し、それを頬張った。 「……無駄に甘いわね。あ~あ、何でもいいから野菜が食べたいわ」 その様子を遠目で見つめる少女がいた。 彼女の名はタバサ。 青い髪にメガネを掛けている。 タバサはハシバミ草のサラダを食べながら、花鶏の一挙一動を見つめていた。 「あら?タバサが他人に興味を持つなんて珍しいわね?」 彼女にそう声を掛けたのは、今朝ルイズの部屋にやって来たキュルケである。 キュルケとタバサはとても仲が良く、正に親友という関係であった。 そんなキュルケが友人の希少な行動に思わず声を掛けたのである。 「彼女、ルイズの使い魔よ」 「そう……」 「あなたから見て、彼女はどう?」 「……分からない」 タバサはボソッとそう言うと、再びハシバミ草のサラダに口を付けた。 ハシバミ草を咀嚼しながらタバサは先程の花鶏が取った行動を思い出していた。 花鶏はルイズが意識を外した僅かな時間を利用して、テーブルの上からクックベリーパイを一切れ掠め取ってみせた。 その一連の淀みない動きはとても素人のものではない。 キュルケの問いに「分からない」と答えたが、花鶏という人物はただ者では無いのだろうとタバサは思った。 「……ん?」 ふと視線を感じ、そちらへ目を向けると花鶏がこちら見つめていた。 探るような、分析するような目。 タバサは思わず背筋に冷たいものを感じた。 と、花鶏がこちらへ向かって歩いて来るのが見えた。 タバサは杖に手を置くと、彼女が何かして来たとしてもすぐに反撃へ移れるように準備をした。 花鶏がこちらへ近付いて来る。 と、次の瞬間彼女が自分の背後に回っていた。 「あ……!!」 杖を向けようとした瞬間、タバサは感じたことの無い刺激に襲われた。 思わず口から言葉が漏れる。 それを聞いて、花鶏がニヤッと笑う。 「……無口で無愛想っぽいから茅場みたいなタイプかと思ったけど、うふふ」 そう言いながら、花鶏はタバサの胸を擦った。 そんなことを一度もされたことのないタバサはこの何とも言えない刺激に戸惑いを見せる。 「や……あ……」 「うふふ……いいわあ。やっぱりこの平べったい胸は至高ね」 その様子を隣で呆気に取られた様子で見ていたキュルケだったが、すぐに気を取り直して花鶏に杖を向けた。 「ちょっとあなた!タバサを離しなさい!!」 「丁重にお断りするわ」 花鶏はそう即答すると、目をハートマークにし、だらしなく涎を垂らしながらタバサの体をあちこち弄る。 そうしていると、タバサも切ない吐息をこぼしだす。 「あ……はぁ……」 「うふふふふふふ」 何時の間にか周りの生徒たちもその様子を遠目で眺め始めていた。 男子生徒の何人かはその光景に興奮し、思わず股間にテントを張っていた。 当然、ルイズもそれを見ている。 「あ、あはは、あはははは……」 花鶏が如何わしいことをしている相手はガリアからの留学生である。 下手をすれば国際問題になりかねない。 「アハハハハハハ(ry」 ルイズは狂ったように笑って現実逃避していた。 「ああ……いいわあ、とってもいいわあ」 花鶏はうっとりとしながらタバサの体を弄り、ローブの中へ手を入れようとする。 その瞬間、タバサの中で何かがキレた。 「ウィンディ・アイシクル」 氷の矢が周囲に放たれる。 食堂内はパニックになった。 「うわあああああ」 「いてえええええ」 「あ……僕のおちん○んに……」 流石にこれには花鶏もやばいと察する。 しかし、時既に遅し。 「ウィンディ・アイシクル」 再び氷の矢が放たれると、それは食堂内のありとあらゆるものを破壊した。 そして、天井から小型の照明が落ちて来る。 それは花鶏の頭に命中すると、そのまま彼女はバタンキューと気絶した。 「た、タバサ!もう止めて!!」 キュルケの声ももうタバサの耳に入らない。 タバサの目は光を失い、その口には乾いた笑みさえ浮かべていた。 「ウィンディ・アイシクル」 こうして今朝のアルヴィーズの食堂は地獄絵図となったのだった。 「アハハハハハハ(ry」 「うう……、あの平べったい胸をもう一度……あ、ルイズちゃんでもいいわよ」 「アンタはそこで永遠に気絶してなさい!!」 前ページ次ページ呪いの使い魔
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6927.html
前ページ次ページお前の使い魔 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『いい知らせだぜ相棒』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 仮面の男の魔法を受け、崩れ落ちたダネットに向かって、必死に呼びかける声が一つ。 「しっかりしろ嬢ちゃん!」 「…………かはっ! あぐぅ……」 ダネットは、雷を背に受けながらも生きていた。 だが、強烈な電気と熱による痺れと傷で、立ち上がることも出来ずにいた。 「おいワルドとかいう貴族の兄ちゃん! 嬢ちゃんまだ生きてるぞ! 助けてやってくれ!」 ダネットが生きていることにほっとしながらも、脅威はまだ去っていないとばかりに叫ぶデルフリンガーの声が響く中、ダネットを冷ややかに見つめる瞳が二つ。否、四つ。 デルフリンガーの言葉に、ワルドの眉がぴくりと動き、気絶させたルイズを傍らに寝かせた後、ゆっくりとダネットへと歩み寄ってくる。 「なにチンタラやってんだ! 早くしねえとあの仮面付けたメイジが!!」 しかし、ワルドの歩調は変わらない。そして、ダネットの背に雷の魔法を浴びせた仮面の男は動かない。 「おい……おめ、何するつもりだ?」 ワルドの様子に違和感を感じたデルフリンガーが、いぶかしむ様に尋ねる。 「何をするというと……例えばこんな事かな?」 「お、おい! おめ何を!?」 夜明け前の船着場の下で、一際大きな破裂音が響いた。 「お別れだ、ガンダールヴ」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『そろそろ時間切れだ』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 頭がぼんやりする。 景色は見えるけれど、どこか現実感が無い。 「起きたかいルイズ?」 誰かがわたしに話しかけてる。 「実は……彼女は……」 誰かがわたしに話しかけて、返事もしていないのに勝手に話を続ける。 「そうか……強いなきみは」 そうだ。わたしは強くなった。 前みたいにゼロだと思い悩んだり、苛立ったりする事が少なくなった。 「じゃあ僕は行くよ。もう少しだけ手伝ってこないといけないんだ」 前みたいに一人で泣かなくなった。心細くなくなった。 貴族足れと入れていた力が抜けた。学院で笑っている時間が増えた。 何故? 何故わたしは強くなれたの? 「さぁな。いいから寝てな」 ……あんた誰? 「俺か? 俺は――」 私はどうしたのでしょう? 頭の中に霞がかかったような感じです。 目を開けると、何かが私の周りをドタバタと走り回っていました。 「……! …………!!」 誰ですか耳元で騒ぐのは? うるさくて寝てられやしません。 「……そいで! 早……!! …………!!」 ちょっと注意してやります。私は眠いんです。 「…………ひゅー……」 あれ? 声が出ません。おかしいですね? 「喋ら……で!! あぁも……! 急……!!」 眠いです、うるさいです、声が出ないです。 「駄……よ! 目……開け……!!」 知ったこっちゃないです。もう寝ます。だから騒がないで下さい。 「ダネ……! ……ネット!! しっか……!! 目を開……!!」 ああもう、騒がしいです。 ほっといて下さい。私が寝たら誰かに迷惑でもかかるんですか? 起きたら聞いてやりますから、今だけは寝させて下さ―― 「あんたが死んだら誰がルイズを守んのよダネット!!」 ルイズ……? 守る……? そうでした。私はルイズを守らなきゃいけないんです。 こんなとこで寝てる暇なんて無いんです。何故ならルイズは……。 「る……い…………ず」 「そうよダネット! あんたが守るの! だから……だから目を開けなさい!!」 朦朧とした意識の中、ぼやけた景色がわたしの目の中に飛び込む。 どこよこれ? パーティー会場? 誰かがわたしに話しかけている。誰だろうこの人? 「気分でも悪いのかな?」 「いえ。お気になさらずに」 わたしに話しかけた誰かの質問に誰かが答える。 はて? どこかで聞いたことがある声だけど誰の声だっけ? 誰かと誰かの話は続き、目の前の誰かががこう言った。 「ただ、こう伝えてくれたまえ。ウェールズは、勇敢に戦い、勇敢に死んでいったと。それで十分だ」 ウェールズ? 誰だったかしら。どこかで聞いたことが……駄目だ、思いだせない。 話が終わったのか、ウェールズという人が離れていった後、彼と話をしていた誰かがボソリと呟いた。 「ゴミむしの考えってのはアホらしいぜ全く。相棒もそう思うだろ?」 思い出した。この声は……わたしの―― ようやく容態の落ち着いたダネットを見て、あたしは自慢の赤い髪をかき上げほっとした。 そんなあたしを気遣うように、タバサが声をかけてくる。 「お疲れ様キュルケ」 無表情だが、流石のタバサの表情にも疲労の色が見える。 傭兵と土くれのフーケを撃退しただけでなく、あんなことまであったのだから疲れもするだろう。 「ほんと疲れたわ。治療費やら何やら含めて、後でルイズに請求しなきゃね」 最初、ダネットを見つけたときは流石に血の気が引いたのを思い出す。 全身に火傷を負い、虫の息だった。 もしあたし達が見つけるのが少しでも遅れたら確実に死んでいただろう。 急いでダネットを連れて戻り、街中の水のメイジを呼び集め、必死に治療を行った結果、どうにかダネットは息を吹き返した。 そう、『どうにか』なのだ。恐らくは彼女はもう戦えないだろう。生きているのが奇跡のようなものなのだ。 だからこの先の戦いには連れて行けない。 「じゃあ行きましょうか」 「頼む。早くしねえと娘っ子の命があぶねえ」 桟橋で何があったのか教えてくれたデルフに声をかけ、タバサと顔を合わせ頷くと、横で変なポーズを取っていたギーシュがこける様な仕草をした後に慌てて横やりを入れる。 「ぼ、僕を忘れないでくれたまえ! 全く、誰がそのインテリジェンスソードを見つけたと思っているんだ」 確かにお手柄といえばお手柄だ。 ただし、お手柄なのはギーシュではなく 「ヴェルダンデでしょ? ほんっといい子よねー。隠されてたデルフを見つけてくれたもの。後でお礼をあげるからよろしくいっててね」 「ちょっと待ちたまえ! 確かに見つけたのはヴェルダンデだが、僕の使い魔だぞ!?」 慌てるギーシュを見てくすりと笑ったあたしは、ギーシュの額をツンと突いて微笑んだ後、表情を正してタバサとギーシュに向かって言った。 「冗談よ。じゃあいきましょ。時間は無いわ」 こくんと頷くタバサと、勢いよく頷くギーシュ。 目指すは、浮遊大陸アルビ―― 「待ってください」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 私は見覚えのある湖の上の小船に乗っていました。 「ここは……」 確かこの船の上には、彼女がいるはずです。 しかし、船の上にいるのは私だけ。 「はて? 散歩にでも行ったんでしょうか?」 でも、散歩と言っても周りは水ですし、泳いで岸にでも向かったのでしょうか? そう考えた私が岸辺を見ると、見覚えのある桃色の髪が見えました。 「そんなとこにいたんですか。おーい! お前ー!」 しかしルイズは振り向きません。もしかして聞こえていないんでしょうか? 「お! ま! えー!!」 かなり大きな声で呼びましたが、相変わらず反応がありません。 むぅ、無視でしょうか。もしそうなら、後で首根っこを…… 「こんなとこにいたのかい。僕のかわいいルイズ」 どこからか、聞き覚えのある嫌な声がしました。 確かこの声はあいつです。 術を受けて倒れる私を見て、私以外の誰からも見えないように笑っていたあいつです。 「エロヒゲ! どこですか!? 姿を現しなさい!! 私が首根っこへし折ってやります!!」 ですがエロヒゲの姿は見えず、変わりに、岸辺にいたルイズがふらふらとした足取りでどこかへ行こうとしています。一大事です。 「お前! 行っちゃ駄目です! エロヒゲは悪い奴です!!」 ようやく私の声が聞こえたのか、ルイズはくるりとこちらに振り返りました。 「良かった……。さぁ、こっちへ――」 ルイズの髪はいつの間にか真っ赤に染まっていました。 いえ、髪だけじゃありません。服も、手も、足も、顔も真っ赤でした。 近くまでいかなくてもわかります。錆びた鉄のような臭いがここまで漂ってきます。 「お前……」 私が声を失っていると、血にぬれたルイズはニヤリと笑い、顔をそむけようとしました。 何となく、ここで見送っちゃいけない気がしました。 「駄目です! 行かせません!!」 船から飛び降りた私は、必死になって泳ぎました。 泳ぐなんて初めてでしたが、この時はそんなこと考えてもいませんでした。 だってルイズは……。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「冗談よ。じゃあいきましょ。時間は無いわ」 目を開いた私の耳に、最初に飛び込んできたのは乳でかの声。 続いて、身体中に走る痛みと痺れ。 思わず声を上げて泣きそうになりましたが、ここはぐっと我慢です。 「待ってください」 自然に口が動いてそう言っていました。 私の声に驚いた乳でか達がこっちを見ました。 「あんた目が覚めたの!? 驚いた……どんな生命力して――」 「そんな……事は……どうでもいいです。……乳でか、ルイズを……助けに行くのなら……私を連れて行きなさい。」 乳でかの声を遮って言いました。 口を動かすたびに痛みが全身に走りますが、今はそんなもん無視です。 「はぁ!? あんた何言ってんの!? 自分がどんな状態かわかってんの!?」 「……わかっています。骨は……折れていません。息もして……います。だから……連れて行きなさい」 少しでも身体を動かすと痛みが走ります。身体に巻かれた包帯が擦れるたびに飛び上がりそうです。 でも生きています。だったら私がやる事は一つです。 「ふざけないで! 死ぬわよあんた!」 「ふざけてなんかいません。……連れて……行きなさい。もし乳でかが……断るなら……タバサに頼みます」 私の言葉を聞いた乳でかは、頭をガシガシと掻いた後、タバサを見ました。 「だってさ。あんたからも言ってやってよタバサ」 「連れて行く」 「はぁ!?」 てっきり断られると思っていましたが、タバサはあっさりと承諾してくれました。 ちょっとびっくりです。 「ちょっと本気タバサ!? 下手したら向こうに付く前に死んじゃうわよ!?」 「断ったら他の誰かに無理矢理頼みにいこうとする。だったら私たちが連れて行ったほうがいい」 またびっくりです。タバサは私の頭の中が読める術でも使ったんでしょうか? そしてタバサは言葉を続けました 「それに、時間が無い」 乳でかは難しい顔をしていましたが、諦めたのかまた頭を乱暴に掻いた後、少し眉を上げながらいいました。 「全く。死んでも知らないわよ」 乳でかの言葉に私は力強く頷きました。 「おーい、僕は無視かーい? ……うう、ヴェルダンデ……お前だけだよ僕を慰めてくれるのは……」 目指すは、浮遊大陸アルビオン。 前ページ次ページお前の使い魔
https://w.atwiki.jp/vipdelol/pages/230.html
そなたそ講座NORMAL編一覧 第一章 各レーンの特徴とロール 第二章 チャンピオンの性能と弱点 第三章 買い物上手になろう おまけ ビルドサイトの使い方 第四章 便利ツールで差をつけろ 第五章 レーン戦で勝利せよ 追記1 レーンの基礎知識 追記2 ヘルスマナ経済理論 追記3 Junglerをやろう 第六章 集団戦で勝ちに行け 第七章 タブーから学ぶ 第八章 よそみをするなMAPを見ろ 第九章 腕を上げずに強くなる方法 Hi!Neetの皆は元気かな?今回は英語が大嫌いな新規ちゃん向けにビルドサイトの使い方と良いビルドの探し方を解説するよ!つーか普通なら必要ないガイドだから読み飛ばしてくれても構わないよ! 目次 Solomidの場合 Mobafireの場合 コメント欄 Solomidの場合 SoloMidのトップへ チャンピオン名を入力するとガイド一覧へ飛ぶ。 FEATUREDかAPPROVEDの中から選ぶと良い。しかし、Last Update(最終更新日時)があまりにも古い物はオススメできない。 Mobafireの場合 Mobafireのトップへ Mobafireは見やすいが時々とんでもないビルドがあったりするのでSolomidの活用を薦める。 オールチャンプスからチャンピオン一覧へ。そこからガイドのページに飛べる。 各ガイドページのサイドバーからも検索できる。 ビルドガイドの他にビデオガイドなども見られる。カウンターチャンプ情報なども若干載っている。 ガイド検索などの便利ツールに関しては 第四章 便利ツールで差をつけろにて後述するのでそちらをどうぞ コメント欄 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yamatonadeshiko/pages/57.html
リンキングマシーン「くるーる」の使い方 備忘録 1.まずはプーリーを白丸に合わせて、 スイッチはオフ。 (針は引っ込んでいる状態で、リンキングは動くようになります。) 2.糸かけはこのように 3.針付近のアップ 4.ピンク文字は㎝。 グレー文字は針数(目数)。 5.中表になるようにかけます。 今回は袖付けに使ったので、 身頃を先にあらかじめ製図で計っておいたAH寸に付ける。 私は薄くつけたい派なので1目で、 きちんと割りたい場合はもう少し多く。 その分を含めて編成する。 6.目がかかってる針の一個向こうを、金属の合わせ位置に合わせる。 7.アップの写真。 8.抑えを下ろして、縫う? 編む? リンキングる。 突っ張るようなら先のほうを外しながら。 9.捨て編みを作っておいて。 ひと針開けて3cmぐらいまでリンキングる。 上へ 2016-05-06 17 44 21 (Fri)更新 ◎メモ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6543.html
前ページ次ページ残り滓の使い魔 粗末な食事を終え、悠二はルイズとともに教室に来ていた。 大学の講義室のような教室には、既に何人もの生徒とそれぞれの使い魔がいた。 昨日召喚されたときに大半の使い魔は見ていたが、それでもゲームなどでしか見たことのない架空の生き物たちは、悠二を魅了した。 ルイズが席に着き、その隣に悠二も腰掛けようとしたが、ルイズが非難するような目で自分を見ていたのに気づき、床に座りなおした。 しばらくして、先生と思われる中年のふくよかな女性が教室に入ってきた。女性は教室中を見回しながら言った。 「春の使い魔召喚の儀式は大成功のようですね。このシュブルーズ、毎年さまざまな使い魔を見るのが楽しみなのです」 「おやおや。変わった使い魔を召喚したのですね、ミス・ヴァリエール」 シュブルーズの目が悠二で留まり、隣のルイズを見て言った。 そう言うと教室中が笑いに包まれた。 「ゼロのルイズ! 召喚できないからって、その辺歩いてた平民を連れてくるなよ!」 そう誰かが言い出したのを発端に、しばらくの間、 「かぜっぴき!」 だの、 「ゼロのくせに!」 などといった、小太りのマリコルヌという生徒とルイズの小学生レベルの口げんかが続いた。 その後、シュブルーズがマリコルヌ他数名の生徒の口に赤土を押し付けることで教室に静寂が戻った。 授業が開始され、はじめに魔法について基本的な説明があった後に錬金の実演となった。 (魔法を自在法に応用できるのかな?) 多少の期待を胸に秘めつつ授業を聞いていたが、どう聞いても先生は自分の属性である『土』系統の魔法びいきであった。 しかし、シュブルーズが錬金の魔法を使ったときには“存在の力”の流れに微妙な変化があったので、授業を聞いたこと自体無意味ではなかった。 「ルイズ、スクウェアとかトライアングルって何なの?」 「簡単言うとメイジのレベルね。ドット、ライン、トライアングル、スクウェアがあって後者ほどレベルが高いってこと」 「ふーん。で、ルイズは何なの?」 こう聞くとルイズは下を向き黙ってしまったが、シュブルーズにこのやり取りを見咎められ、ルイズが錬金の実演をすることになった。 「先生、危険です」 なぜかキュルケがシュブルーズにやめさせることを提言していたが、先の錬金を見た悠二には、どこに危険な要素があるのか皆目見当がつかなかった。 教室の前にルイズが立ったとき、生徒たちは机の下に隠れていた。悠二は、なぜみんなが机の下に隠れているのかわからなかったが、とりあえず警戒だけはしておくことに決めた。 そして、ルイズが呪文を唱え、杖を振ると、大きな爆発が起こった。 現在、教室にはルイズと悠二しかいなかった。あの爆発の後、シュブルーズは気絶してしまい自習となった。 しかし、爆発を起こした罰として教室の掃除をすることになったのだ。もちろん魔法は使用せずに掃除することになる。 ルイズは不貞腐れているのか全く手が動いていなかった。それに反して、悠二はしっかりと掃除していた。ルイズがゼロといわれている理由も、爆発の後に生徒の誰かがルイズを馬鹿にしているのを聞いてわかった。しかし、悠二はルイズに何も声をかけず黙々と掃除をしていた。 ふと、ルイズが口を開いた。 「どうせあんたも心の中で私を馬鹿にしてるんでしょ! 魔法も使えないくせに威張ってるとか思って! そうなんでしょ! 何とか言いなさいよ!」 ルイズが怒鳴るように喚きたてると、悠二が静かに口を開いた。 「初めから全てができる人はいないよ。努力し続けて、ようやくできるようになるんだ」 悠二は自分の経験を元にルイズに言っていた。 悠二はここに来る前、身体能力向上のためにシャナと早朝鍛錬をしていた。 『振り回す枝を、目を開けて見続ける』 『前もって声を掛けた一撃を避ける』 『十九回の空振りの後に繰り出す、二十回目の本命の一撃を避ける』 『二十回の中に混ぜた本気の一撃をよけて、隙を見出したときは反撃に転じる』 このように段階を経て鍛錬を続けていた。はじめはシャナの振り回す枝を、目を開けて見ていることもできなかったが、努力し続けることでこの段階まで至っていた。 それに、他人がなんて言っても、自分で考えてどうするか決めないとダメだし」 そして、友人である佐藤啓作が悠二を羨望の眼差しで見ていたことを思う。 悠二が“徒”から“存在の力”を吸収し、フレイムヘイズと対等とまではいかないが、劣らぬ力を発揮して戦う姿を。 それを憧れとも嫉妬とも取れる目で見ていたが、彼は自分に出来ることをする、と外界宿に行くことを決断する。 ここに至るまでは、さまざまな葛藤があったようだが、彼なりの結論を出し、慕っているフレイムヘイズ、マージョリー・ドーを助けるという目的のために、羨望などを捨て前向きに進んでいた。 (それに、) 悠二は最初に会ったころのシャナを思う。 (最初は自在法が苦手だったシャナも、いきなり紅蓮の双翼を出せるようになったし) かつて、敵として『弔詞の詠み手』と戦ったときを思い出す。あの戦いを境に、シャナは突如として自在法を使えるようになっていた。 そう考えると、ルイズが魔法を使えない理由は、悠二には契機がまだだとしか思えなかった。 「ルイズも魔法を使えるようになるよ。僕はそう信じてるし、応援もする。使い魔でいる間は守るっても言ったしね」 「うるさいうるさいうるさい! いいから黙って掃除しなさい! それと、ご主人様に生意気な口を利いたからご飯抜き!」 他人にはバカにされてばかりであったが、悠二の邪気のない「信じている」という言葉にルイズは面食らった。 悠二は不意に怒鳴られ驚いたが、そっぽを向いたルイズの横顔が赤くなっているのに気づき、声は掛けず掃除に戻った。 このあと二人は一言も話すことなく掃除を続けた。 二人は掃除を終え食堂に行ったが、悠二は食事抜きだったことを思い出し、コルベールの所へ行こうとした。 (先生のいる場所の名前は聞いたけど、そこがどこにあるのかはわからないんだった) ルイズに聞こうにも聞きにくい雰囲気だしな、と食堂の前で途方にくれていた。肩を落としている悠二の前に、シエスタが現れた。 「あの、ユージさんどうしたんですか?」 「コルベール先生のところに行きたいんだけど、場所がわからなくて困ってたんだ」 「ミスタ・コルベールなら図書館にいると聞きましたよ。……ところで、図書館の場所はわかりますか?」 「……よければ教えてくれないかな?」 悠二はシエスタに図書館の位置を教えてもらいコルベールに会いに向かった。 図書館近くの廊下で偶然にも悠二とコルベールは鉢合わせた。 「コルベール先生、少しいいですか?」 「君は、昨日ミス・ヴァリエールの使い魔の……」 「坂井悠二です。あの、このルーンについて聞きたいことがあるんですが?」 悠二がそう言い左手に刻まれたルーンを見せると、コルベールはわずかに眉をしかめた。 「聞きたいことは何かね? 私にわかる範囲でなら説明できるが」 「ルイズに、ルーンは付与効果があるって聞いたんですけど、このルーンの効果って何ですか?」 「もう一度ルーンを見せてくれないかね? ふむ、しかし効果まではわかりかねますな」 そうコルベールは言って、無意識のうちに、持っている本を強く抱えなおした。その仕種を見た悠二は、違和感を覚えていた。 (見間違えかもしれないけど、なんで本を僕から隠すようにしたんだ? 本に、僕には知られたくないようなことが書いてあるのか? そうでもないと、隠すような行動をした意味がわからない) 悠二のルーンから手を離し、若干焦りを感じるような声色でコルベールは言った。 「力になれなくてすまないね。他にも何か困ったことがあったら相談してくれたまえ。私はこれから、学院長のところに行かなければならないので失礼するよ」 そういい残し、早足で去っていってしまった。 (コルベール先生の部屋は外にあるはず。それなのに、違う方向に向かった) 悠二は、戦闘時ばりに考えをめぐらせた。 (このまま学院長に会いに行くってことは、あの本も持っていくということだ。急いでいたということを考えると、早く伝えなければならないような重要な内容) 先ほどのコルベールの行動から推測を続ける。 (それに、さっきルーンの話で明らかにあの本を意識した。ということは、このルーンのことで学院長に急いで報告しなきゃいけないような大事な話か) 悠二は音を立てず、コルベールが行ってしまったほうへ走り出した。 悠二がコルベールを追って学院長室に向かっているころ、ルイズは自室のベッドの上でじたばたと暴れていた。 「わかわかわかわか! なんなのあいふは! そえい、ふふへはっへ! ん~~~~~!」 枕に顔を押し付けながら叫んでいたので、何を言っているのか全くわからないが、この場面を見れば、明らかに怒っているとわかる光景だった。 ルイズがこうなった原因は、昼食を食べている時にあった。 「あら、ルイズ。もう掃除は終わったの? 意外と早かったわね」 ルイズが食べようとすると、キュルケが不適に笑いながら話しかけてきた。 「ええ、おかげさまでもう終わったわ」 ルイズは、これでもうこの話はおしまい、とでも言うように言い放ったが、それに構わずキュルケは続けた。 「ところで、あなたの使い魔はどうしたの? ここにはいないみたいだけど」 「あいつなら、ご主人様に生意気なこと言ったから食事なし」 それを聞いたキュルケは、意地悪な笑みを浮かべた。 「あの使い魔が何を言ったか知らないけど、満足に食事もできないんなら、そのうち逃げちゃうんじゃないかしら? もしかして、こうしてる今にも逃げてるかもしれないけど」 「そんなわけないじゃない! まったく、失礼しちゃうわ!」 そう言って顔を赤くしながら食事をするルイズを見て、キュルケは満足げな笑みをたたえた。 「いじわる」 キュルケの隣に座る青髪の少女、タバサが呟いた。 「あの子をからかうのって、おもしろいのよね~」 そう言ってから食事に戻った。 (そうよね、あんまり厳しすぎてもダメよね。そうよ! 飴と鞭の要領よ!) キュルケにからかわれた後、ルイズはそう考え、食堂の前で待っているだろう使い魔のためにパンを持っていくことにした。 (お腹を空かしているだろう使い魔のためにパンを持っていく優しいご主人様、さらに従順になるでしょうね) 自分が食事を抜きにしたことを思考の脇に置き、ずる賢く笑い、食事を終え食堂を出たが、そこに使い魔の姿はなかった。 (どこ行ってんのよ、あいつったら) まあ、どうせ部屋に戻って空腹に悶えているのよね、と思い、またしても黒い笑みを浮かべ自室に戻った。 そして今である。意気揚々とした足取りで自室に戻ったが、空腹に泣いているであろう使い魔がいなかった。 (ごごご、ご主人様がせっかく食事を持ってきてあげたっていうのに、あのバカったらどうしていないのよ!) 声にならない怒声を上げ、ルイズはベッドにダイブしたのだった。 しばらく、うつ伏せで枕を抱きしめ、足をバタバタさせ、今いない悠二、パンを持ってくる原因とも言えるキュルケに対し、怒りをぶちまけていた。 ある程度冷静になると、急に不安に襲われた。 (本当に使い魔逃げちゃったのかしら? せっかく召喚したのに。初めて成功した魔法だったのに) 考え始めると、ネガティブな思考が頭の中を埋め尽くし、再度ルイズは枕を強く抱きしめた。 前ページ次ページ残り滓の使い魔