約 2,906,311 件
https://w.atwiki.jp/nioka/pages/144.html
1 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/06/18(月) 00 01 39.87 ID vWnGa/GV] お尻を拭いた万札でビンタ 2 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/06/18(月) 00 08 41.75 ID fTwrFmSq] 4番ショート二岡 3 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/06/18(月) 00 09 18.29 ID YQNXvZxN] 顔射 4 名前:どうですか解説の名無しさん mailto sage [2007/06/18(月) 00 10 59.48 ID X+zGyYU+] キン肉バスター 12 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/06/18(月) 00 45 27.62 ID KhFtHxaC] パンダを飼育させる 13 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/06/18(月) 00 47 31.33 ID fW7cRbO/] . 15 笑わせろ 15 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/06/18(月) 00 52 24.19 ID /c3oW1ah] 黒田とトレード 16 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/06/18(月) 00 52 56.32 ID U/uYjjI4] 2chでこんな目にあってるという事を教える 21 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/06/18(月) 01 16 51.80 ID RXSrzDLg] MMRのキバヤシの真似 24 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/06/18(月) 01 57 43.09 ID 5+9hHyDO] 猿の惑星へ誘拐
https://w.atwiki.jp/iwasawaaho/
成東高校 同窓会 1998年卒業 幹事 葛岡 哲夫 日程 平成23年12月30日 場所 エストーレホテル(東金市 東金文化会館近く) 会費 男性6,000円 女性4,000円(飲み放題付) ※ 男なら、やっぱ多くださないと気が済まないはずなので 差をつけました。 ※ 東金駅と成東駅から無料でバスをだせるけど、必要か迷ってます 必要な方は、連絡ください。 対象者なら、だれでもいいので誘ってください なるべく早く連絡ください 幹事の連絡先がわからない場合 →narukou1998@yahoo.co.jp 参加者(報告あり次第記載します。だいたい、朝か夜の8時ごろ編集します) 伊橋たかよし 花沢きよたか 若井しま 二木あやこ 中村 りょうすけ 佐藤 しんいち 岩澤としゆき 石原 なおみ 金坂 ゆか 木原りか 川口ようじろう 榊原 かつみ 鈴木 かずみ 渡辺 のりあき 長谷川けんご 高宮知子 山崎志津子 加藤裕美 並木ひでゆき 丹羽あつとも 松岡たかし 柿栖むつみ 吉田あきこ 稗田華子 中村英里 世良洋一 関芳ゆみこ 小山かずや 村井たかし 森川さとし 酒井みか 山口あつし 谷口とよかず さそういそみ 石橋めぐみ 東村やすのぶ 島田こうじ 永田ともみ 東田けいこ 計 39名 二次会からなら 小川ひさよし 長谷川なおみ
https://w.atwiki.jp/25438/pages/638.html
そんな楽しい時間もあったけれど新入部員は一向に増えず、とうとう締め切りの日が来てしまった。 梓「よろしくおねがいしまーす!」 憂「軽音部でーす!」 純「よろしくお願いします!」 梓「……だめだ」 純「まだ時間はあるよ」 憂「そうだよ梓ちゃん」 梓「無理だよ……先輩達になんて言ったらいいの……グス」 憂「梓ちゃん……」 純「梓……」 憂「……よろしくお願いしまーす!」 純「……軽音部です! よろしくお願いしまーす!」 梓「……」 憂「ほら梓ちゃんも!」 純「部長がサボってどうすんのさ」 部長……そういえば私が部長だったんだ。 すっかり忘れていた。 こんなんじゃ律先輩のこと言えないな私。 先生にも先輩達にも友達にも助けてもらって…… 私だけ何もしないわけにはいかない。 みんな私のために手を貸してくれてるんだから。 梓「うん、ごめん! とにかく最後まで頑張ってみる!」 憂「梓ちゃん……!」 純「そうそう!」 梓「よろしくお願いしまーす!」 こうして生徒がいなくなり、さわ子先生に呼ばれるまで私達は必死に勧誘した。 勧誘チラシはまだ沢山残っていた。 さわ子「……みんなお疲れ様」 あたりが薄暗くなっても昇降口前にいた私達に先生が声をかける。 タイムリミット。 憂と純が俯く。 私の手にあるチラシは汗で少し湿っぽかった。 さわ子「私も先生方に掛け合ってみたんだけど……ごめんなさいね」 梓「いえ、ありがとうございます」 先生は軽音部がなくならないように尽力してくれた。 普段はあんなだけどやっぱりいい先生だ。 憂「梓ちゃん……」 純「梓……」 2人にも感謝している。 私のためにこんなに遅くまでまで付き合ってくれた。 梓「はは、しょうがないよね」 梓「みんな暗いよ。あ、それより明日1日だけ部活延長できませんか?」 さわ子「明日?」 梓「はい。せっかく2人にふわふわ時間練習してもらったんだしちゃんと合わせてみたくて」 さわ子「そういうことなら任せなさい。私が何とかするわ!」 梓「ありがとうございます。2人もいいかな?」 憂「もちろん!」 純「せっかく練習したんだしね」 梓「ありがと」 さわ子「それじゃもう遅いからみんな気をつけて帰るのよ?」 梓憂純「はーい」 帰り道はみんないつもより口数が少なかった。 私はやることをやったからそんなに落ち込んでないんだけど…… 梓「もー元気出してよ! 明日の演奏はしっかりしてよね!」 憂「梓ちゃん……」 純「……あ、ねえあれって」 梓「え? ……あ」 憂「お姉ちゃん!」 唯「ん? あ、憂~今帰り?」 憂「うん。お姉ちゃんも?」 唯「そうだよ~」 純「こんばんは」 唯「こんばんわ~」 梓「……」 唯「あずにゃん?」 さっきまで平気だったのに。 落ち込んでないって思ってたのに。 梓「あ、あの……」 唯「どしたのあずにゃん?」 憂「お姉ちゃん」 唯「あ……もしかして」 憂「うん……」 唯「そっか……」 梓「すいません唯先輩、軽音部……なくなっちゃいました」 唯「あずにゃん」 梓「はい」 唯「よく頑張ったね、お疲れ様」 梓「う……ゆ、ゆいせんぱぁ゛い……」 みっともない。 憂や純が見てるのにボロ泣きしてしまった。 唯「よしよし、いいこいいこ」 高校3年生にもなっていいこいいこされてることも、 鼻水が垂れてることも気にせずに。 梓「うぐっ、うえ、ごめんなさいっ……ひっく」 唯「あずにゃん……ぎゅっ」 そんな鼻水たらしを気にせずに抱きしめてくれた。 唯「憂から聞いてたよ。あずにゃん毎日遅くまで頑張ってたんだよね」 梓「で、でもっ、廃部になっちゃって……先輩方に……申し訳なくて……!」 唯「誰も怒らないから大丈夫だよ~。よしよし」 梓「う……ぐすっ……うう……!」 抑えきれなくて唯先輩に抱きついて泣きじゃくった。 落ち着いてきた時になって恥ずかしさがこみ上げてくる。 梓「あぅ……」 暫く純にからかわれそうだ。 それにいつまでもこうしてるわけにもいかない。 ここは路上だし唯先輩にも迷惑をかけてしまう。 梓「……すいませんでした」 唯「え? なにが?」 梓「……ふふ。あれ、憂と純は?」 唯「2人なら先に帰ったよ」 梓「う……」 こんな私に呆れて帰ったのか、気を利かせてくれたのか、 泣くのに必死だった私にはわからない。 出来れば後者がいいな。 唯「落ち着いた?」 梓「……はい」 梓「本当にご迷惑を……」 唯「も~だから気にしてないって」 こんな時は唯先輩も年上のひとなんだなって思える。 甘えておいて失礼な言い草だけど。 梓「なんだかすっきりしちゃいました。ありがとうございます」 唯「よかった。これでも私はあずにゃんの先輩だからね!」 梓「そうですね……実感しました。では落ち着いたのでそろそろ帰ります」 唯「送っていこうか?」 梓「いえ、もう大丈夫です」 唯「そっか、バイバイあずにゃん。今度遊ぼうね!」 梓「はい。失礼します」 今度こそ吹っ切れた……かな。 唯先輩ありがとう。 あとは……とにかく明日のために練習しよう。 梓「こんにちは~……」 翌日の放課後。 私は一足先に部室を訪れていた。 見納めという訳じゃないけど私にとっての高校生活はこの部室だったからなんとなく…… 梓「あれ?」 ソファーにギターケースが立てかけてある。 もちろん私のじゃない。 梓「これって……」 憂「こんにちは~」 純「なんだ先に来てたんだ」 梓「うん。それよりこれ……」 憂「そのギターお姉ちゃんに貸してもらったんだよ」 道理で見たことあると思った。 憂がケースを開けて中身を取り出す。 久しぶりに見たけどどうやらちゃんと手入れしているみたい。 梓「ギー太……」 純「ギー太?」 梓「そ。このギターの名前」 憂「お姉ちゃん自分のものによく名前つけるんだ」 純「へえ~それでギー太ねえ」 純「梓のギターにも名前あるの?」 梓「な、ないわよ」 純「へえー……」 さわ子「あら、じゃあこれはまたお役ゴメンね」 いつの間にか私達の隣にいた先生がフライングVを持っている。 梓「それなら先生も一緒にやりませんか?」 さわ子「あらいいの?」 梓「もちろんです」 さわ子「ギターが3人にベースが1人ねえ」 梓「あはは、それを言ったらドラムもキーボードもありませんよ」 さわ子「それもそうね。でもリズムが取りにくいんじゃない?」 梓「なので、これを持ってきました」 さわ子「……オッケー。ちょっと取ってくるわね」 私の、私達の軽音部はこれで終わってしまうけど。 それでも力を合わせてくれて…… さわ子「はい、準備できたわよ。でもこれだとさらにごちゃごちゃになるんじゃない?」 梓「今回は楽しければいいです」 純「それなら私も失敗が怖くないわ」 憂「もうー純ちゃんてば」 こうして音楽を楽しめる仲間がいる。 部長をやった甲斐もあるというものだ。 さわ子「それじゃいくわよー。ポチっとな」 『うわっとっと!』 END 戻る
https://w.atwiki.jp/seitei/pages/79.html
こんな議論をやってたんじゃ何時間やったって同じですよ 2016年11月25日衆議院厚生労働委員会において年金法案が強行採決される直前の晋さんの発言 全文を読むと論点ずらしマスター晋さんが「中身のある議論」について言及しているのも含め、なかなかツッコミどころの多い発言である 画像 動画 3 50 56~ 全文 (国会議事録より) ○安倍内閣総理大臣 私は、所得代替率が三割減ることを野党のせいになんか全くしていないじゃないですか。 二〇〇九年の段階の試算というのは、それまでずっと自民党が政権をとってきたことも含めて、それは、自民党のせいとか、どこの党のせいではなくて、人口動態によるんですよ、これは。年金というものはそういうことなんですよ。 これを御理解いただけないとそもそも議論にならないし、しかも、私が述べたことを全く御理解いただいていないようでは、これでは何時間やったって同じじゃないですか。こんな議論をやっていたんでは何時間やったって同じですよ、それは。 中身のある議論というのは、私が述べたことをしっかりと受けとめていただいて、その上で、では、こうすればいいという建設的な議論を述べていただいて初めて議論は機能するのではないかな、こんなように思う次第でございます。 議事録 第192回国会 衆議院 厚生労働委員会 第9号 平成28年11月25日
https://w.atwiki.jp/tarupa/pages/137.html
オート化で皆さんがやっていることってなんですか? タルパ視点での日記法。 自分がタルパの気持ちになって1日を過ごす。つまり自分を自分と認識せずにタルパの視点でいる。 Q Aトップページに戻る
https://w.atwiki.jp/esekouhaotoge/pages/885.html
お前じゃい! うちさぁ、音ゲーあんだけど、やってかない?*177 116 : 爆音で名前が聞こえません (アウアウカー Sa89-vNoG [182.249.245.150])[sage] 投稿日:2017/06/26(月) 21 44 33.67 ID f1c6YLlSa.net [1/1回] https //twitter.com/Myosuke/status/879306244288270337 https //twitter.com/Myosuke/status/879309728437764096 Mysk兄貴怒涛の隙あらば自分語り 117 : 爆音で名前が聞こえません (スププ Sd03-xldx [49.98.67.200])[sage] 投稿日:2017/06/26(月) 21 48 29.58 ID ZRjQsA98d.net [1/1回] 音ゲーやっててハードコア知らない奴とかいるんですかね…?
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/58961.html
【検索用 はつねみくかやつてこないめいきゆうくみきよく 登録タグ 2007年 MEIKO VOCALOID は ワンカップP 初音ミク 曲 曲は 替え歌 殿堂入り】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:ワンカップP 作曲:国本剛章 編曲:国本剛章・ワンカップP 唄:MEIKO・初音ミク 曲紹介 発売日からどれだけ経ったかもう忘れてしまいました。そんな想いを高らかに歌いますが、もう疲れました。ごめんなさい。どう考えてもこの一連のもののおかげでかなりのメイコ上手になったような気がします。全ては皆様とアマゾンのおかげです。皮肉っぽいね。とにかくこれで普通の駄目なおっさんに戻れます。 曲名:『初音ミクがやってこない迷宮組曲』(はつねみくがやってこないめいきゅうくみきょく) 迷宮組曲のBGMの替え歌。 ようやく初音ミクが来た。 歌詞 (動画より書き起こし) 発売日から100年の月日 流れる雲をただ眺めてた 星の降る夜は枕ぬらし 愛しいあの子を待っている アマゾンの罠 タマキン攻撃 すさむ心を酒にひたして メイコは横で馬鹿歌うたい わたしは郵便受けみがく 2個目のアマゾン ボール箱開けると 出てきたワンカップ じゃなくて 初音ミク(あたしだよ) んあー とうとう恐れていたこの日が んあー とうとう恐れていた日が来たのね まとめ動画にコメントを取られ 見に行くたびに ラマがエオエオ~ 「来ない」のネタはもう終るけど これからは二人でうたっていこう あたまわるい歌うたっていこう コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/23356.html
登録日:2011/10/23 Sun 08 10 32 更新日:2022/07/17 Sun 06 02 50 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 エデンの檻 クールビューティー スレンダー ツリ目 ナイフ ナイフ少女 ブルマ 中学生 常盤あや 敏感 敏感肌 無表情 負けず嫌い 貧乳ランキング2位 超ビンカン娘 陸上部 次やったら殺すっっ!! 常磐あや(ときわあや)とは『エデンの檻』の登場人物である。 生年月日:2月9日 年齢:14歳 身長:159cm 血液型:A型 3サイズ:B78 W56 H82Aカップ 初出は1巻。 11巻13巻の表紙、11巻の背表紙に登場。 ヘアバンドに吊り目、無表情、スレンダーな身体に陸上部仕込みの素晴らしい運動神経が特徴。 負けず嫌いである。 常にブルマ着用。 スカートが短いためチラチラとブルマシーンが見れる。 明協中学の3年2組である。 初めはエイケングループにいたが、罠にはまっていたところをアキラ達に助けられ、以降はアキラ達と行動を共にする。 1巻ではエイケンと逃げるシーンが描かれている。 中学では陸上部に所属しており非常に運動神経が良く、ティタニスやスミロドン、不審者と戦ったときも目覚ましい活躍を見せている。 アキラもあやのことをかなり強いと認めていて心強いと思っている。 また、遠くを見る時には木に登ったり足場の悪いところでも平気だったりと戦いの場以外でも運動神経の良さを見せている。 先の尖った木の棒を良く持っており、獲物を突き刺したり物を叩いたりと色々な場面で役立たせている。 ふあぁっ 背中に弱点を持っており、とっても敏感である。 アキラがあやの背中を叩いた時に偶然ビンカンスイッチに触れてしまい、それを見逃さなかった鈴木によって確認された。 ぞくぞくぞくっ びくびくびくっ おかげで凶暴な女は嫌いだと言っていた鈴木に狙われるようになる。 そのあと鈴木は鼻の穴を3つにされかけたが… エロ僧侶の正剛さんの採点はなし。 アキラ達と合流する前から行動を共にしていた為だと思われる。 スカートの中からブルマが見られた時、正剛さんはパンツが見れなかったことを残念がっていた。 貧乳ランキングでは第2位である。 追記修正よろしく △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 常磐あや嬢が小さめの濃紺ブルマと半袖体操服に黒ソックスの姿で、深夜の小学校校庭の鉄棒の継ぎ目に、膝をすぼめ美脚をくの字にしながらまたがり、甘く激しく子宮を疼かせる性感にまかせてブルマ桃尻を振り立て恥ずかしい体液の染みだした彼女の女を激しく擦り付けながら、美しく反らしたそのしなやかな女体の律動とともに、甘酸っぱく悩ましい発情した少女の匂いを周囲にふりまき、紅潮した美貌を喜悦にゆがめ切ないすすり泣きを洩らしながら狂おしく昇り詰めて行くさまを見たいものです。 -- ネクライ8世 (2016-09-04 01 18 42) チラ見しかなかった出番の頃からこの子が一番カワイイと思ってた。合流したら想像以上に可愛かった -- 名無しさん (2016-12-15 19 27 49) 読んでた時はこの子がサブヒロインかな?って位には好きだった。アキラとの(戦闘)相性も良いし相棒になっててもおかしくないね -- 名無しさん (2018-03-19 15 42 24) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/uratetsurowa/pages/37.html
ヒーローは遅れてやってくる 「タカミイイイイイイィッ!」 あたしはよくわからない掛け声とともに街路樹に飛び蹴りをかました。 細い木だったためか、ベキベキと音を立ててその場に崩れ落ちていった。 大きな音を出すのは危険かもしれないが、ムシャクシャするのでこうせずには居られなかった。 ああ、イライラする!まだ怒りが収まらない!誰かにプロレス技でもかけたい気分だ。 プロレスといえば、主催者の被っていたマスク。あれは明らかにとある覆面レスラーのマスクと同じものだった。 それもあまり有名ではないマニアックなレスラーの物。この事から、主催者は間違いなくプロレスファンであると直感した。 「クソッ…」 主催者のことを考えたらさらにイライラが増してきた。 何が『殺し合いをしてもらいます』だ! しかもその殺し合いのルール、明らかにプロレスの"バトル・ロワイヤル"ルールだ。 "バトル・ロワイヤル"ルールとは、リングに多人数が上がって全員が敵同士。最後に残った1人だけが栄冠を手に入れることができるという物だ。 死亡はノックアウト、禁止エリアはリングアウトでも表しているのだろうか。 様子見しておくのも良し、不意打ちするのも良し。何でもありでとにかく最後までノックアウト、リングアウトされずに残っていれば勝ちなのだ。 あたしはプロレスに独自の美学を持っている。 プロレスとは途中痛みを伴いつつも、最終的には楽しく、笑顔になれるもので無くてはならない。 それは観客だけでなく、リングの上のレスラーも同じだ。 この場合あたし含め参加者は、リングに上げられた"レスラー"。 主催者どもは観客あるいは実況だろうか。レフェリーかもしれない。 確かに観客やからしたら、蚊帳の外から殺し合っている様を見るのは楽しいのかもしれない。 だがその"レスラー"当人はどうか。突然、強制的に参加させられ、有無をいわさず非道なことをさせられる。 実際に死人が出たり、戦いに慣れていない者に無理やり殺し合いを強制させるなど、 そんなものをあたしはプロレスとは認めない! 「コウシュゥゥゥウウン!!」 衝動的に、脇にあったフェンスの網をぶち破る。 あかねや中田から"最近花子はおとなしくなった"と言われることがある。 確かに以前に比べたら丸くなったとは自分でも思う。だが今日だけは別だ。 「クソがッ!!」 あぁ、ダメ!全然スカッとしない! 殺されたフグオは、ノブちんとは別の意味で嫌いではない男子だっただけに余計にムカつく。 隣の席で連日一緒にお菓子を食べた思い出が蘇る。 彼に特に思い入れはなかったはずだが、もう二度と会えないということが分かると、 あんな自分のタイプとは正反対のデブちんでも、心にくるものがある。 ダメよ花子!哀感に浸ったってって何もいい事はないわ! それにあたしはそんなにひ弱なキャラじゃない。主催者をぶっ潰してこの舞台(リング)をぶっ壊すのよ! とりあえず水をガブ飲みする。頬を伝って水が零れていくのも気にせず、目一杯に流し込む。 「んぺーっ!」 喉は潤い気分爽快。なんだかスッキリして、一時的にでも落ち着けた気がする。 悲しんでいるだけでは何も進まない、とりあえず今の状況を整理してみよう。 あたしの今居る場所はC-7。浦安の外れも外れで、周りには工場と雑草で荒れ放題の空き地しか無い。 こんなとこ普段はほとんど来ないので土地勘もないから、無闇に徘徊するのは危険だ。 それにこの"試合(マッチ)"に乗り、先制攻撃を仕掛けてくる"レスラー(参加者)"も居るかもしれない。 デイパックの中身は既に確認した。ボロボロの軍服の他に切れ味の良さそうな日本刀が入っていたが、こんな物使う予定はない。 身を守るならこの拳だけで充分だし、刀なんてうまく使えないから邪魔なだけだ。 それに本気で殺しにかかってくるような相手とはプロレスにならないので、説得できなければ逃げる。不服だがそれしか無いだろう。 とりあえずあたしの行動指針は決まった。人は殺めず、知り合いを探して合流する。 その後何とかして主催者を見つけ出し、渾身の一撃を叩き込んでやる! 「そうと決まったら少し休憩ね。さすがにちょっと眠いわ…」 これでもあたしは年齢が10にすら達していない少女なので、夜は普通に眠くなる。 いざという時は即座に臨戦態勢になれるよう気をつけつつ、道のわきにあったブロックに腰掛けて目を瞑った。 ―― ……! 誰かの足音が聞こえてくる。とっさに立ち上がるが、まだ姿は見えない。 1時間弱くらい仮眠していたのだろうか。空はまだまだ暗いが、気分はだいぶ明るくなってきた。 だからこそ気持ちを入れ替え、いつ攻撃されても大丈夫なよう構えておく。周囲に隠れる場所もないので、ただ警戒するだけだ。 少しして交差点を曲がってきたのは、フグオを大きくしたようなデブデブの男だった。 妙に辺りをキョロキョロしながら、ぎこちなく歩いている。きっと怯えているのだろう。 その様子を見る限りおそらく"試合"には乗っていないはず。顔色からはとにかく恐怖の色が見える。 どことなく頼りなさそうだが、主催者をKOするにはなるべく多くの人と協力した方がいい。あたしは話しかけてみることに決めた。 「ねぇアンタ…ちょっといい?」 「ひっ…!」 あたしの存在に気づいていなかったのか、飛び上がって驚く男。 とりあえず、殺し合いなんかするつもりが無いことを説明しなくちゃ。 「あたしは花子。…殺し合いには乗っていないわ。アンタも人を殺そうだなんて思ってないのよね?」 「…ごめんっちゃ…花子さん」 男は下を向きながら、ボソボソとひねり出すように呟いた。 昔の自分なら『ちぇめー!声が小せぇええ!』とか言って殴り倒していた所だろう。 「いいのよいいのよ。こんな状況だから多少相手を疑っちゃうくらい…」 だがそんな事はしない。今、この場では何よりもまず仲間(チーム)が必要なのだ。 できるだけ優しく話し、警戒心を与えないように注意する。 分かってくれたのか、ポケットにつっこんでいた手を取り出してくれた。 握手を交わすのだろうと思い、あたしも自然と右手を前に出す。 しかし男の手には、何かが握られていたようだった。 「ごめんっちゃ…わしはまだ死にたくないズラ…!」 バキュンという破裂音が周囲に響くと同時に、プロレスでは考えられない程の痛みがあたしの左胸を襲った。 ―― 時は遡り、ゲーム開始直後。 晴郎はC-5の辺りでのっそりと目を覚ました。 「アレ?布団や抱き枕が無いっちゃ…」 まだ寝ぼけているようで、ここが自分の部屋だと勘違いする晴郎。 だが少しずつ意識が覚醒していく。そして今の状況を思い出した瞬間、思わず飛び起きる。 「そうズラ!わしは…わしは殺し合いに参加させられたのだ!」 洋画好きである晴郎は最初に殺し合いのルールを説明されたとき、何年か前に見た"フンガー・ゲエム"というハリウッド映画を連想させた。 だが現実は映画と違ってフィクションではなく、殺された垣ママとフグオが復活することは二度となかったのだ。 「そしてこの首輪…恐らく本当に爆発するっちゃ…」 お掃除ロボットを改造する等かなりの技術力を持つ晴郎だが、さすがに爆弾を解除したことは無い。 第一、ヒントも無い状態で無闇に触るのは危険であった。 一瞬で自身を粉々にしてしまう程の威力を持つ兵器が首元に存在するという異質感に、大柄な体格に似合わず小心者の晴郎は恐怖を募らせる。 「本当に殺人者が目の前にやって来たら…わしはどうするっちゃ…?」 晴郎は今までたくさんの映画を見てきた。特に西部劇なんかは好みで、映画好きの仲間や弟の裕太とよくおもちゃの銃を使ってごっこ遊びをしたりする。 侍映画なんかも好きで、刀で斬られる演技なんかは十八番中の十八番だ。 だがこの殺し合いはフィクションではなく現実だ。 自分のような力もなく動きも鈍い者が本物の暗殺者と対峙した時に、対応できるのだろうか。 吹き出すのは血糊ではなく本物の血である。 攻撃も劇として見せるものではなく、本気で人を殺めるためのものだ。 「嫌でやんす…!怖いのだ!」 戦争や殺し合いは、映画の中だけで繰り広げられるもので、自分が当事者になることはないと思ってきた。 晴郎にとって映画とは、嫌な現実から逃れるための娯楽であり、生きがいでもあった。 晴郎はどんどん現実逃避の方向に考えをふくらませる。 「そうだ、これは夢なのだ。映画の見過ぎでこんな夢を見てしまってるなり…。 きっと目が覚めたら、またいつもの一日が始まるのだ…!」 「ちょっと、そこのお兄さん」 「…えっ!?」 背後から聞こえた知らない声で突然現実に呼び戻され、ビクビクしながら振り返る晴郎。 そこに居たのは、一見ヨボヨボのお爺さんだった。 「お、お爺さん…どうもこんばんはだっちゃ」 とりあえず挨拶をするが、晴郎は人と会えた安心感より知らない人と遭遇した不安感のほうが強かった。 「お兄さん名前はなんというじゃ?」 「お、大沢木晴郎でやんす」 「晴郎か。お前さんも大変じゃなぁ。こんな訳の分からない事態に巻き込まれてしまってのぉ」 「はぁ…」 急に同情されてどこか余所余所しくなる晴郎。構わず老人は話を続ける。 「実はワシはデデニーのほうから逃げて来たんじゃが…こっちに進むのはやめておいたほうがいい」 「な、何故だっちゃ…?」 その言葉で、自分がどこにいるかすら確認してなかったことに気づく晴郎。 「歩いとったら突然、危険人物に襲われてのぉ。幸い何とか逃げられたからよかったんじゃが、この通り、左腕をやられてしまった」 「ひええええぇっ!」 そう言って、腕が抜けて宙ぶらりんになった左裾を見せる老人。 そのあまりの衝撃に、晴郎は情けない悲鳴を上げた。 「…もしかしたら、殺人者もその内こっちにやって来るかもしれんのぉ」 「ほ、本当なりか!?今すぐ逃げなくては!」 逃げる体制になる晴郎だが、老人はそれを諌める。 「まあ待て、わしからの忠告を聞いておきなさい。お前さん何か武器を持っていないか?」 そう言われて初めて、晴郎はデイパックの中を確認する。 基本支給品以外は、ガスマスクと拳銃という物騒なコンビが出てきた。 「ほ、本物の銃だっちゃ…」 初めて触れる実弾の入った銃に、一瞬恍惚とした表情になる晴郎。 だが目の前に人がいることを思い出し、すぐ元の表情に戻る。 「いいか、もし少しでも危険だと思う人物に会ったら、すぐにその銃を撃ちこむんじゃ!」 「え、ええ!?」 銃を使ってみたいと思ったことは否定できないが、いきなり人に向かってぶっ放すのは気が引ける。 「絶対に躊躇するんじゃないぞ!ワシとさっきまで一緒に居た子供も、躊躇した僅かな隙に殺されてしまったんじゃ…!」 そう言って右腕で顔を抑える老人。裾の部分が濡れているため、どうやら涙を流してるようだ。 晴郎の脳内にどんどん恐怖感が湧き上がっていく。 こんな状況で、まさか嘘ということもないだろう。晴郎は老人のいうことを全て信じていた。 「それはご冥福をお祈りするズラ…。よかったらお爺さん、わしと一緒に行動しないなりか? 1人で居るより安全だと思うっちゃ…」 晴郎は突然、チームを組もうと持ちかけた。見ず知らずの人物、それも力になれそうにない老人を誘うなどお人好しにも程があるが、 晴郎はこの可哀想な老人を放っておけなかったのだ。 だが予想に反し、老人は首を横に振った。 「残念じゃがこの状況、お前さんでも完全には信用できん。何故ならワシを襲った奴も最初は『仲間になろう』と言って近寄ってきたのじゃからな」 その言葉に、またも震え上がる晴郎。 「だからもし相手が『殺すつもりはない』とか言い出しても決して信用してはならんぞ! 100%、騙すためのフリじゃ。現にワシもそう言われて騙された結果、左腕はこの通り…」 「な、何回も見せなくていいズラ…!」 老人が再びぶらんとした左裾を見せると、晴郎はますます怯えた。 これでは誰も信じられないではないか。 今後、どんな人物でも警戒することを晴郎は自分の中で再確認したのだった。 「そういう訳でわしは1人で行かせてもらうよ。くれぐれも躊躇するんじゃないぞ!その時はお前さんの体が吹き飛ぶことになるだけじゃ!」 最後に念を押すようにそう言って、老人はそそくさと去っていった。 聞かされた一連の出来事に、晴郎はかなりショックを受けていた。 殺し合いに参加させられただけでも辛いのに、これから会う人ごとに疑わなければならないかと思うとさらに気分が沈んだ。 先程確認した銃をポケットに締まった後、地図を取り出して位置を確認する。 自分の土地勘と周囲の公園などから今居るエリアをだいたい特定できた。 上のほうはお爺さんが危険だと言っていたので、進む方向は右か下に限られる。 右に行って橋を渡り、警備すべき自宅へと向かうべきか? いや、ここからでは家はあまりに遠すぎる。バスも通っているはずないので、家まで歩いて行くことはほぼ不可能だ。 先ほど会ったのが"マーダーではない"お爺さんだからよかったが、もし極悪非道なマーダーに会ったらただでは済まない。 銃も持っているが、やはり怖いので人との接触をなるべく避けたい。 よって、晴郎は下方向。浦安の最奥部の辺りへと進むことに決めるのだった。 ―― 「ホッホッホ、やはり恐怖に支配された人間は騙しやすいのぉ」 少し離れた所で老人、別名"ホラ吹きじーさん"は愉快そうに先ほどのことを振り返っていた。 ホラ吹きじーさんが晴郎に言った話…これらほぼ全てが"嘘"であった。 危険人物に襲われたことはもちろん、既に殺された子供の話も。 そして"殺し合いに乗っていないこと"すら含め、全てが嘘だった。 「小心者でお人好しの晴郎はそう長くは生存してられんだろう。図体だけはデカイから1人くらい始末してくれれば助かるんじゃが…」 殺し合いに乗っていると言っても、ホラ吹きじーさんは自分の手を汚そうとは考えていなかった。 支給品に武器はなく、何より自分は老体である。物理で戦う事をはなっから諦めていた。 しかし脱出することも恐らく不可能。それだったら残り少ない人生、せっかくなのでここで勝負に打って出ることにしたのだ。 ホラ吹きじーさん自身も、自分が最後まで生き残れる可能性が高いとは思っていなかった。 だが、首輪を付けられたこの状況。主催者に完全に命が握られており、半分死んでいると言ってもおかしくはない。 長い人生の中で酸いも甘いも噛み分けた老人は、半ば消去法的に殺し合いに乗ることを選んだのだった。 「さて、そろそろ腕を出しますか」 そう言って、裾を通さずに隠しておいた腕を取り出す。 晴郎には"腕がやられた"と言ったが、実際は裾を通さないで腹の方に隠していただけだった。 恐怖に囚われている晴郎はこの陳腐すぎる嘘も疑うこと無く受け入れたので、ホラ吹きじーさんは愉快でたまらなかった。 途中の泣く演技も、ペットボトルの水を予め少し染みさせておき、涙を流しているように見せかけただけだった。 「化かし合いなら負ける気はせんわ。とりあえず集団になっている参加者を見つけて、そこに合流したいのぉ」 チームを見つけてその輪の中に入り、話術や工作で参加者同士の不和を招いて戦わせ、漁夫の利を得る。 それを当分の目標とした。 この老いたペテン師はどれほど暗躍できるだろうか。 その実力は、まだまだ未知数である。 【C-5 橋の近辺/1日目・深夜】 【ホラ吹きじーさん】 [状態] 健康 [装備] なし [道具] 支給品一式、未確認支給品(非武器) [思考・状況] 1:得意の嘘で翻弄しつつ優勝してみせますぞ。 2:チームと合流して撹乱させたいのぉ。 3:晴郎が何人か始末してくれると手間が省けるわい。 ――― 「ハァ…たくさん歩いて疲れたのだ…」 あれから約1時間ほど。休み休みやっとこさC-7の辺りにやって来た。 のしのしと見た目は怪獣のようだが、早さは亀並みである。 予想通りここまで誰とも遭わなかった。 あとは海に面する辺りまで行って、隠れ場所を探してそこで就寝するだけだ。 「ねぇアンタ…ちょっといい?」 「ひっ…!」 背後から唐突に声をかけられ、またも緊張感が走る晴郎。 振り返るとそこに居たのは、個性的な顔をした大女だった。大女といっても、晴郎より10センチ以上も低い。 だが大柄な態度やその雰囲気から、そう連想させることは簡単だった。 二回目なのでさすがに大声は上げずにすんだが、体中から嫌な汗が吹き出す。 「あたしは花子。…殺し合いには乗っていないわ。アンタも人を殺そうだなんて思ってないのよね?」 『自分は殺し合いには乗っていない』、先程ホラ吹きじーさんから言われた危険人物の騙し方その通りだ。 百戦錬磨の戦士のような筋肉質な腕に、高圧的な態度を取る大女。 意外なほどに頭は冷静だった。誰かを殺らなきゃ自分が殺られる。だったらこっちからやるしか無い! 「…ごめんっちゃ…花子さん」 ポケットに手をつっこみ、いつでも拳銃を取り出せるようにしておく晴郎。 こういう時に西部劇のガンマンの早打ちを、モデルガンマネしていた経験が活かされる…のかは微妙だった。 「いいのよいいのよ。こんな状況だから多少相手を疑っちゃうくらい…」 花子の話をを聞きもせずに銃を取り出す。少しでも隙を見せたら終わりだ…! 指先の震えを何とか抑えながら、引き金に指をかける。 「ごめんっちゃ…わしはまだ死にたくないズラ…!」 心優しい晴郎は、隙になることを覚悟で最後に謝罪の念を伝える。 しかし花子がその言葉の意味も理解できないまま銃弾を打ち込んだので、全く意味を成さない謝罪だった。 モデルガンといえど銃に触れたことがあるからなのだろうか。銃弾は正確に花子の胸元に命中した。 「ニメガッ!!」 さすがの花子でも、至近距離からの銃撃は避けることができなかった。 プロレス技とは別次元の痛みに、顔を歪めて悶絶する。 「ちぇめエエエエエ!!」 花子は一瞬意識が薄れかけるもののなんとか気合で踏ん張り、そのまま晴郎に向かってエルボーをかます。 「オダーッ!!」 見事左頬に命中し、大量の血を吹き出す晴郎。 怖くなり、とどめを刺すこともせずそのまま回れ右をして逃げ出すのだった。 後ろから追いかけてくる足音が聞こえる。 これまでの人生で最速かもしれない早さで元来た方向へと全力疾走する。 次第に足音が遠くなっていき、完全に聞こえなくなった所で、晴郎は道端に倒れこむようにして休憩した。 「ハァ…ゼェハァ…ゲホッ!ゴホッゴホッ!」 走りすぎてむせ返り、あわててデイパックからペットボトルを取り出す。 喉が潤っていく感覚は快感だが、口の中がケガしているので水が染みてヒリヒリする。 ペットボトルの水の量も限られているので、節約しなければならないことに今更気づく晴郎。 水道を見つけて、ペットボトルに水を補給することもやるべき事の1つに加わった。 「とりあえずこっちは殺人者が居るからもう行けないズラ…。怖いけど、橋を渡るしかないでやんすね…」 自分が銃で撃たなければ花子は攻撃してこなかったのだが、 恐怖で正常な思考ができない晴郎はその事に気づくことはなかった。 【C-6 工場地帯/1日目・黎明】 【大沢木晴郎】 [状態] 疲労、顔や口内のケガ、恐怖、疑心暗鬼 [装備] 拳銃 [道具] 支給品一式、ガスマスク [思考・状況] 1:殺し合い…怖いっちゃ 2:死にたくないから、殺られる前に殺るのだ…! 3:水を補給したいでやんす… ※ホラ吹きじーさんの嘘に惑わされています ※拳銃 ごく一般的な回転式拳銃。偶然にも、弟の裕太と同じものが支給された。 ※ガスマスク 実際はガスマスク型花粉予防マスク。毒ガスも防げるのかは不明。 転校生のヒロミが付けていたもので、ゴーグルと合せるとかなり花粉をシャットアウトできるらしい。 ―― 「ハァ…チクショオ…!」 あの野郎、突然銃を撃ってきたかと思ったら今度はいきなり逃げやがった! 何としてもやり返してやろうと追いかけるも、既に体は致命傷なのかすぐに体は地面へと崩れ落ちる。 あのクソ豚がァァアアアア!次会ったら体中の骨という骨をベキベキに砕いてやるッ…! ヘッドバンドで突き倒して、固め技をお見舞いし、意識が飛びかけた所でスープレックスで思いっきり顔面をアスファルトに叩きつけてやる!! 「ゼェ…ハァ…、今そんなこと思っても…所詮負け犬の遠吠えね…」 口ではいくら強いことを言えても、KOされたらお終いだ。 そうだ、あたしはKOされたレスラーだ。いや、まだ倒れただけだろうか。 でもカウントは始まっている。レフェリーの『ワーン!ツー!』とカウントする声が聞こえるような気がする。 立ち上がらなきゃ…!立ち上がらなきゃ負けてしまう…! 観客の歓声が聞こえる気がする。実況や解説の大げさな喋りも聞こえるに思える。 そうだ、ちょうど先週の休みもプロレスを見に行ったんだっけ…。 そこで花子の意識は途絶えた。 もっともまだ一命は取り留めているので、"殺し合い"という試合(マッチ)からKOされたわけではなかった。 だが手当が必要な状態なのは間違いないので、KOへのカウントが止まることはなかった。 【C-7 工場地帯と空き地/1日目・黎明】 【花子】 [状態] 気絶、致命傷、胸元に被弾 [装備] なし [道具] 支給品一式、日本刀、軍服 [思考・状況] 1:(気絶中) 2:他のレスラー(参加者)と協力して、主催者をぶっ倒す! 3:あのデブは次会ったらただじゃ済まさねえぞオォォオオ!! ※日本刀 晴郎の持つコスプレ用ではなく、本物の日本刀。 近距離では間違いなく最強の武器なのだが、花子は使おうとはしなかった。 ※軍服 元祖24巻で春巻が同アパートに住むお婆さんから貰ったもの。水筒付き。 成人男性サイズで、かなりボロボロだが一応着れる。帽子には星マークがついている。 14話:真実はいつも2つ3つ 時系列順 14話:真実はいつも2つ3つ 投下順 16話:[[]] 花子 話:[[]] 大沢木晴郎 話:[[]] ホラ吹きじーさん 話:[[]]
https://w.atwiki.jp/83452/pages/15124.html
梓友「ジャズ研どうだった?」 梓「ん~……。本物のジャズってのとは少し違ったかな」 梓友「そっか~」 梓「やっぱり、しょせん高校レベルでは期待する方が酷ってことかな」 梓友「梓がそう言うなら、そうなんだろうね」 梓「まぁ、私は小さい頃から本物のジャズを生で聴いて育ってきたから」 梓友「なんせ両親がジャズバンド組んでるんだもんね」 梓「子守唄はずっとジャズだったよ」 梓友「さすがだよね」 梓「まぁね」 … … … 梓友「梓、軽音部に入っちゃったの!?」 梓「あ、うん」 梓友「でも、チラッと見たときなんだかヤル気のないクラブっぽかったじゃん」 梓「だからさ、私が教えてあげようと思って」 梓友「あ、そうなんだ」 梓「ジャズ研は活動自体は真面目っぽかったし。 そんなちゃんとしてるところにいきなり新入部員が 『こんなのは本物のジャズじゃありません』って言ったらどうなるか」 梓友「普通に考えたらイジメられそうだよね」 梓「うん。でも私、きっとその内我慢出来ずに言っちゃうと思うし」 梓友「梓は本物を知ってるもんね」 梓「それに新歓ライブ見た時、そこそこ面白い演奏もしてたし」 梓友「軽音部が?」 梓「そう」 梓友「ふ~ん。梓のお眼鏡にかなったんだ」 梓「そういう事。学校でくらい、ただ楽しいだけの演奏するのもいいかなって」 梓友「家では違うの?」 梓「親が本物だからね。暇つぶしに部屋でギターかき鳴らしてても すぐ『ここはこうした方がいい』とか言ってくるんだよ」 梓友「やっぱり本物は厳しいんだね」 梓「うん、どうしても本物はそうなっちゃうよね」 梓友「だから、せめて学校ではってことなんだ」 梓「さすがに、私の親も学校にまでは乗り込んで来ないだろうしね」 梓友「本物でも、それはさすがにないよね」 梓「まぁ、本物はやることが極端だから、実際そうならないって保障もないけど」 梓友「本物って恐い」 梓「なんせ本物だからね」 梓友「でも、梓もそんな本物の娘なんだから、梓自身も本物なんじゃないの?」 梓「まぁ、私が本物か本物じゃないかと聞かれたら、本物と答えざるを得ないね」 梓友「だったら本物である梓が軽音部に入ったら、軽音部も本物になっちゃうね」 梓「うん、きっと本物に変えてみせるよ」 梓友「いよっ! ほんものっ!」 梓(そう……変えてみせる。この私自身を!) … … … 梓「こんにちは!」 律「おっ、新入部員様がいらっしゃった」 紬「なんだか元気いっぱいね」 梓「はい! 早く部活の時間にならないかなって、授業中もそわそわしてました」 唯「そうなんだぁ」 律「じゃあ、さっそく……」 梓「練習ですね!」 唯「お茶にしよ~!」 梓「えっ」 律「ティータイムがウチの売りだから」 梓「……」 紬「梓ちゃん?」 梓(な、なんて……) 梓(なんて軽いノリの素敵な部活なんだろう!) 澪「こらこら、折角やる気出して来てくれてるんだから、まずは練習だろ」 澪「とくに唯は同じギターなんだから、もっと先輩として恥ずかしくないレベルにならなきゃ」 唯「え、えへへ、そうだね」 律「しゃーない、先に練習するか」 紬「あ、あの~。もう紅茶淹れちゃったんだけど……」 澪「な、なら飲まなきゃもったいないな」 唯「ムギちゃんナイス!」 梓(一番厳しそうな先輩も結局のところ、お茶とお菓子の誘惑には弱そう) 梓(中学では部活やってなかったし、高校で初めて部活に入ったけど、皆さん優しそうな感じでよかった) 律「そういえば、梓はギター凄く上手かったよな」 梓「あ、いえ……たまたまです」 律「嘘つけ~、たまたまであんな演奏できないって」 梓「えへへ」 梓(そりゃ、あれだけ魅せつければ、どんな下手くそでも私が上手いってわかるよね ってか正直言って、私がこの中で一番上手いでしょ) 唯「梓ちゃんって、いつからギター始めたの?」 梓「あ、えっと、小4くらいからです」 澪「そんな早くからなんだ」 律「小4ってたら私なんかまだ公園で鬼ごっことかやって遊んでた時期だなぁ」 紬「ギターやってみたいと思った切っ掛けは?」 梓「あ……それは……」 唯「なにかあるんだ」 律「こんなに上手いんだからさ、なにか特別なすっごい理由があるんじゃないの?」 紬「確かに、女の子で小学生のころからギターやってるなんて珍しいかも」 梓「り、両親がジャズバンドをやっていたのでその影響で」 澪「へ~、夫婦でバンド組んでるんだ」 律「え! それって普通に凄いじゃん!」 梓(……また、やってしまった) 澪「どおりで演奏が上手いはずだよ」 律「環境からして違ったんだな」 紬「まさにサラブレッドね」 唯「梓ちゃんすごーい!!」 梓「いや……あの……」 梓(今なら、まだ引き返せる) 梓(中学までの自分とはもうサヨナラしなきゃ) 梓(高校に入って、こんな楽しそうな部活に出会えたんだから) 梓(だから、ちゃんと言わなきゃ……) 梓(本当はお父さんはトラックの運転手で、お母さんは売れない演歌歌手やってたって言わなきゃ!) 梓(物心ついたときから家には演歌が溢れていた) 梓(正直私はそんな濃すぎる日本の魂に辟易していた) 梓(そして小学生のときには私に触れると喋りに『こぶし』がきいてしまうという設定の 『梓演歌菌』なんてものもクラスで流行ってしまった) 梓(そんな親への反発と演歌のイメージを払拭しようとして、私は小4でギターを始めた) 梓(中学へ上がる頃には、私の努力もあって徐々にそんなイメージも消えつつあった) 梓(しかも、ちょうど学区の整備により、私のことをよく知っている以前の小学校のクラスメイトの大半とは 違う中学校へ行くことになった) 梓(すでに、演歌のイメージは無いに等しい私だったけど、これによって 同じ中学には私の過去を知る者は殆どいなくなった) 梓(そんな私が演歌歌手の娘だと知らない子からの質問) 「梓ちゃんってなんでギター始めたの?」 梓(まさか親が昔演歌歌手でそれがダサいからギター始めたなんて言えない) 梓(また皆に馬鹿にされるかもしれない) 梓(だから私は言ってしまった) 「親がジャズバンドやってるんだ」 梓(なんでジャズかは、なんだかジャズって言った方がカッコよさげだったから) 梓(中学のときについつい見栄を張って出てしまったデマカセが何故か今の今までそれを通してしまった) 梓(今度は嘘をつき通すことに神経をつかわなければならなくなっちゃったし) 梓(……まぁ、皆の羨望の眼差しが気持ちよかったってのもあるけど) 梓(だけど、高校への進学と同時に私は変わると誓った) 梓(この高校を選んだ理由は同じ中学からの進学者が比較的少ないってこと) 梓(その少ない中でも私の親がジャズバンドを組んでいると思っているのは部活見学を一緒に回った梓友ただ一人) 梓(今は同じ学校だったってだけでつるんでるけど、実際中学時代もそんなに仲が良かったわけじゃない) 梓(私があの子と違う部活を始めればその内疎遠になる) 梓(そして私は素直で正直な自分に生まれ変わって、楽しい部活ライフを始める) 梓(筈だったのに! 筈だったのにぃ!) 梓(私の小さくてくだらないプライドがどうしても親にジャズバンドを組ませたがるっ!) 唯「なんか親がジャズバンド組んでるってカッコイイなぁ!」 梓「まぁ、私は産まれた時からその状況だったので、特に意識したことはありませんが おかげで本物のジャズに触れることが出来たので感謝はしてますね」 梓(これ以上はいけない! さぁ梓、ちゃんと白状するのよっ!) 唯律澪紬「おぉ~」羨望の眼差し 梓(あぁ……気持ちいい) 梓「だけど、先輩方の新歓ライブでの演奏もなかなかのものでしたよ」 梓(って、なんでこんなに上から目線になっちゃうのっ!?) 唯「褒められたっ!」 律「いや~、下級生とは言え、実力者に褒められると嬉しいもんだな」 梓「そんな……実力者だなんて」 澪「梓には何かと教わることがありそうだな」 紬「お願いね、梓ちゃん」 梓(うへへ、上級生にお願いされちゃってるよぉ) 梓(って、調子に乗っちゃダメっ!) 梓「あ、あのですねぇ」 唯「そんなに昔からジャズに触れてるってことは何かジャズに関する特別なエピソードとかないの?」 律「あ、それは聞きたいな」 澪「親がジャズバンド組んでるなんて滅多にいないしな。よければ聞かせてくれないか?」 紬「きっと、とてもカッコイイお話に違いないわっ!」 梓「ま、まぁ、そこまで言うなら聞かせてあげないこともないですけど」 唯「わぁ! 楽しみ!」 梓「そうですねぇ……。中学のときの話なんですけど」 律「うんうん」 梓「先生にノートを持って来いって言われて、ついついブルーノートのCDを間違えて持って行っちゃったり」 唯「ブルーノート?」 澪「ジャズを専門に扱うレーベルだよ」 紬「昔からジャズに慣れ親しんできたからこその間違いよね」 律「さっすが! 親がジャズバンドやってると、間違いもなんかカッコイイよな!」 梓「ま、まぁ、私にとってはノートといったらどうしてもブルーノートになってしまいますからね」 唯「梓ちゃんカッコイイ!」 梓「えへへ」 唯「ねぇねぇ、他にはないの?」 梓「そうですね……。私くらいずっとジャズと共に生きていると たま~にジャージのことをジャーズって言っちゃいますね」 梓(うわっ! 糞つまんないっ! 私何言ってるんだろ!?) 澪「へ、へぇ……」 梓(そ、そりゃそんな冷めた反応になるよね……。言った私もビックリしたもん。 でも、これを機に親がジャズバンドやってるって嘘でしたって言っちゃおう) 唯「か、カッコイイ!!」 梓「へっ!?」 紬「ナチュラルにそんな事になっちゃうなんて凄いわ!」 律「普通の人が言ったら間違いなく『なに訛ってるんだよ』ってツッコまれるところだけど」 澪「梓が言うと、それらしく聞こえるから凄いよな」 梓「な、何を言って……」 唯「さすが親がジャズバンドやってるってだけあるよ~」 梓(そうか! 先輩方は私の親がジャズバンドやっているってことに取り付かれて 物事をちゃんと判断出来なくなっちゃってるんだ!) 梓(ある意味親の七光り! この場合は嘘だけど……) 梓(こんな状況で嘘でしたなんて言ったら可愛さ余って憎さ百倍 よくも騙してくれたな! と感心した分反発もものすごいに違いない!) 梓(いいカッコしいの梓で私のイメージが固まってしまう!) 梓(とりあえず、この場は私から話題を逸らそう) 梓「唯先輩はギター始めてどのくらいなんですか?」 唯「私? えっとね……ちょうど1年くらいかな」 梓「えっ!? 1年であの演奏ですか!?」 唯「う、うん。ごめんね下手くそで」 梓「い、いえ。そうじゃなくて」 梓「1年でボーカルしながらあれだけ弾けたら充分過ぎるなぁって」 唯「そう?」 梓「はい、結構才能あると思いますよ」 律「まぁ、唯も才能っていう点では梓に負けず劣らずだからなぁ」 澪「お、おい、あれ言っちゃうのか?」 律「この際だから言ってやれ唯」 梓「なんです?」 唯「えっとね、私のお父さんオーケストラの指揮者やってるんだ」 梓「!?」 梓「お、オーケストラの指揮者……ですか……」 唯「そうなんだ、マエストロってやつなんだよぉ」 梓「ま、マエストロ……」 梓(なんてカッコイイ響きなんだっ!) 唯「年中世界を飛び回っててね。この前もベルリンで公演したって言ってたかな」 梓(しかも世界的ときたもんだっ!) 梓「そんな指揮者の娘がなんでギターなんです? 本当ならバイオリンとかもっとクラシックな方面に行く気が」 唯「私の家には物心ついたときからクラシック音楽に溢れててね」 唯「作者がどう思ってこの曲を作ったのか、この一小節に込められてる想いはどうとか」 唯「私はもっと自由に音楽を聴いていたかったのにさ、すごく堅苦しくて……」 唯「おかげでなんだか音楽アレルギーになっちゃってね」 唯「高校へ入るまでは音楽とは無縁の人生を歩んで行こうって思ってたんだけど」 梓「へ、へぇ」 梓(やべぇ! 本物がここにいるっ!) 唯「ひょんなことからこの3人の演奏を聴いて、やっぱり音楽って こんなに楽しくて、こんなに自由なものだって気づいて」 唯「だから、私もこの3人となら一緒にやって行ける気がしてね」 澪「唯……」 唯「何よりも、あんまり上手くなかったのが決め手だったかな」 律「うぉい! せめていい話で終わらせとけよ!」 唯「えへへ、まぁ、ギターを始めたのは親への反抗心ってのもあるかな ほら、ロックってそんな感じでしょ」 梓(なんてこった……。ギター始めた切っ掛けは同じような理由なのに 片や世界的マエストロの娘、片や売れない演歌歌手の娘) 梓(圧倒的敗北感!!) 唯「梓ちゃん? どうしたの?」 梓「り、律先輩はいったいどのような理由でドラムを始めたんですか?」 律「へっ? 私?」 2