約 139,410 件
https://w.atwiki.jp/neworesaba/pages/25.html
ここで紹介するお金の貯め方はGMのお手伝い「卯月 静」がゲーム内で行っている貯め方なので、さらに効率の良い貯め方がある可能性が高いです。 なお、エル・オリ集めでのお金稼ぎは掲載しまてせん。 効率は大体です。(参考までに私がやったときの額を載せてます。) お金の貯め方 ①迷宮の森1 効率:1,2M/h 使用JOB:特になし。(どのJOBでも可) 方法:ポリンを狩るだけ。 狙うアイテム:ポリンc(100k) ②FD1(フェイヨン地下洞窟1) 効率:4,8M/h 使用JOB:特になし。(どのJOBでも可) 方法:とにかくMobを狩りまくってください。 狙うアイテム:各種c FD1のMobのcはすべて100kで売れます。 狩る速度とリアルラックによっては結構な儲けが出ます。 ③FD4(フェイヨン地下寺院1) 効率:90M/h 使用JOB:BS(WS)とWIZ 方法:WIZで大魔法(SG・メテオ)をマンドラゴラにとにかく使いまくる。 (マンドラゴラは入り口からの左右の通路に群生)※即沸きです。 それをBS(WS)がグリード(貪欲)でかたっぱしから拾うだけです。 狙うアイテム:四葉のクローバー(40k)・マンドラゴラc(100k) 備考:コットンシャツなどの重量の軽い装備品でアイテム所持限界にしとくと重量効率がいいです。 もちろんWIZは無詠唱がいいです。 ④ジュピロス1 効率:(狩り続けることができれば)30M/h 使用JOB:範囲攻撃のあるJOBとBS(WS) 方法:ヴェナートと範囲攻撃で大量に狩ってください。 紋章の欠片とエルニウムをグリード(貪欲)で入手。 狙うアイテム:紋章の欠片(全3種)(2,5k)・エルニウム(20k) 備考:結構強いです。転生してそれなりのステになってからの挑戦をオススメします。 その他「こんな稼ぎ方してます!」ていうのがあったら掲示板かゲーム内にて「卯月 静」にお願いします。 (※キャラクター名は前後に記号がついてます。)
https://w.atwiki.jp/tenj/pages/1456.html
黄金の具足 (防御力:57) 防御力 重量 落としやすい敵 ドロップ地域 57 285 不明 文殊殿 五龍聖殿2階 敦煌石窟 火土装備 ↓強化/五行→ \ +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +10 +11 +12 +0 3 8 14 21 29 38 48 60 73 87 101 118 +1 3 8 14 22 31 41 52 65 79 95 111 129 +2 3 8 15 23 33 44 56 70 86 103 121 141 +3 3 9 16 24 35 47 60 75 92 111 131 152 +4 3 9 17 26 38 51 66 83 102 123 145 169 +5 4 10 18 29 42 57 74 93 115 139 164 192 +6 4 11 20 32 46 63 82 104 128 155 184 216 +7 4 11 22 35 52 71 94 119 147 179 213 250 +8 4 12 24 39 58 80 105 134 167 203 242 285 +9 4 13 26 43 64 88 117 150 186 227 271 319 +10 5 15 31 51 76 106 142 182 227 277 331 391 金装備 ↓強化/五行→ \ +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +10 +11 +12 +0 4 11 18 28 39 51 65 80 97 116 135 157 +1 4 11 19 29 41 55 70 87 106 126 148 172 +2 4 11 20 31 44 59 75 94 114 137 161 188 +3 5 12 21 33 47 62 80 101 123 148 174 203 +4 5 12 23 35 51 68 88 111 136 164 194 226 +5 5 13 25 39 56 76 99 125 153 185 219 257 +6 5 14 27 42 61 84 109 138 171 206 245 288 +7 5 15 29 47 69 95 125 159 196 238 284 334 +8 6 17 32 52 77 107 141 179 222 270 323 380 +9 6 18 35 58 85 118 156 200 248 302 361 426 +10 7 21 41 68 102 142 189 242 302 369 442 522 木装備 ↓強化/五行→ \ +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +10 +11 +12 +0 219 476 771 1104 1475 1884 2331 2816 3339 3900 4499 5136 +1 221 486 795 1146 1541 1980 2461 2986 3555 4166 4821 5520 +2 224 497 819 1189 1608 2076 2592 3157 3771 4433 5144 5904 +3 227 508 843 1232 1675 2172 2723 3328 3987 4700 5467 6288 +4 231 524 879 1296 1775 2316 2919 3584 4311 5100 5951 6864 +5 236 545 927 1381 1908 2508 3180 3925 4743 5633 6596 7632 +6 241 566 975 1466 2041 2700 3441 4266 5175 6166 7241 8400 +7 249 598 1047 1594 2241 2988 3833 4778 5823 6966 8209 9552 +8 257 630 1119 1722 2441 3276 4225 5290 6471 7766 9177 10704 +9 265 662 1191 1850 2641 3564 4617 5802 7119 8566 10145 11856 +10 282 729 1341 2117 3058 4164 5434 6869 8469 10233 12162 14256 水装備 ↓強化/五行→ \ +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +10 +11 +12 +0 7 16 28 42 58 77 97 120 146 174 203 236 +1 7 17 29 44 62 82 105 131 159 190 223 259 +2 7 17 31 47 66 88 113 141 172 206 242 282 +3 7 18 32 49 70 94 121 151 185 222 262 305 +4 7 19 34 53 76 102 133 167 204 246 291 339 +5 8 20 37 58 84 114 148 187 230 278 329 385 +6 8 22 40 64 92 126 164 208 256 310 368 432 +7 8 23 44 71 104 143 188 238 295 358 426 501 +8 9 25 49 79 116 160 211 269 334 406 484 570 +9 9 27 53 87 128 177 235 300 373 454 542 639 +10 10 31 62 103 153 213 284 364 454 554 663 783 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tenj/pages/1421.html
黄金の外套 (防御力:60) 防御力 重量 落としやすい敵 ドロップ地域 60 300 白髪武士 武当山周辺 火土装備 ↓強化/五行→ \ +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +10 +11 +12 +0 3 8 14 21 30 39 50 62 75 84 87 92 +1 3 8 15 23 32 43 55 68 83 93 96 101 +2 3 9 16 24 35 46 60 75 91 102 105 111 +3 3 9 17 26 37 50 65 81 99 111 114 120 +4 4 10 18 28 41 55 71 90 111 123 127 133 +5 4 10 19 31 45 61 80 102 125 139 144 150 +6 4 11 21 34 50 68 89 113 140 156 160 167 +7 4 12 23 38 56 77 102 130 161 179 184 192 +8 4 13 26 42 63 87 115 146 182 202 207 216 +9 5 14 28 46 69 96 127 163 203 226 231 240 +10 5 16 33 55 82 115 153 196 245 273 278 289 金装備 ↓強化/五行→ \ +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +10 +11 +12 +0 4 11 19 28 40 52 67 83 100 120 140 163 +1 4 11 20 30 43 57 73 91 111 133 156 182 +2 5 12 21 33 46 62 80 100 122 146 173 201 +3 5 12 22 35 50 67 86 108 133 160 189 220 +4 5 13 24 38 54 73 95 120 148 178 211 247 +5 5 14 26 42 60 82 107 136 167 202 240 282 +6 5 15 28 45 66 91 119 151 187 226 269 316 +7 6 16 31 51 75 103 136 173 215 261 311 366 +8 6 18 35 56 84 116 153 195 243 296 353 416 +9 6 19 38 62 92 128 170 218 271 330 395 466 +10 7 22 44 73 110 153 204 262 327 400 479 566 木装備 ↓強化/五行→ \ +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +10 +11 +12 +0 220 480 780 1120 1500 1920 2380 2880 3420 4000 4620 5280 +1 223 493 810 1173 1583 2040 2543 3093 3690 4333 5023 5760 +2 226 506 840 1226 1666 2160 2706 3306 3960 4666 5426 6240 +3 230 520 870 1280 1750 2280 2870 3520 4230 5000 5830 6720 +4 234 538 912 1354 1866 2448 3098 3818 4608 5466 6394 7392 +5 240 562 966 1450 2016 2664 3392 4202 5094 6066 7120 8256 +6 246 586 1020 1546 2166 2880 3686 4586 5580 6666 7846 9120 +7 255 621 1098 1685 2383 3192 4111 5141 6282 7533 8895 10368 +8 264 656 1176 1824 2600 3504 4536 5696 6984 8400 9944 11616 +9 272 690 1254 1962 2816 3816 4960 6250 7686 9266 10992 12864 +10 290 760 1410 2240 3250 4440 5810 7360 9090 11000 13090 15360 水装備 ↓強化/五行→ \ +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +10 +11 +12 +0 7 16 28 43 60 79 100 124 151 180 211 244 +1 7 17 30 46 65 86 110 137 167 200 235 273 +2 7 18 32 49 70 93 120 150 183 220 259 302 +3 7 19 34 52 75 100 130 163 199 240 283 331 +4 8 20 36 57 82 110 143 181 222 268 317 371 +5 8 21 39 63 91 123 161 204 251 304 361 423 +6 8 23 43 68 100 136 179 227 280 340 404 475 +7 9 25 47 77 113 155 204 260 322 392 467 550 +8 9 27 52 85 126 174 230 293 365 444 530 624 +9 10 29 57 93 139 192 255 327 407 496 593 699 +10 11 33 66 110 165 230 306 393 491 600 719 849 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tensaba/pages/16.html
お金の稼ぎ方には種類がありますが、効率的なやり方を紹介します。 【初心者なら】 ‣洞窟に行って鉱石を掘る →ブランチマイニングをするために、お金を貯めて幸運を買いましょう。 ‣釣りをする →公式ショップで釣り竿が買えます。釣りはすぐにお金に変換できるのでおすすめです。 【中級者なら】 ‣ブランチマイニング →幸運を付けたダイヤツルハシを持ち、Y-54辺りでダイヤモンドを採掘しましょう。 ‣レアアイテムを狙おう。 →釣りから得られる修繕などは大変高価で売れます。必ず宝釣りがついた釣り竿でやりましょう。 ‣商売をしよう。 →土地を買い、需要があるアイテムを売りましょう。 【ギャンブラーなら】 デパート3階にあるカジノに行きましょう。
https://w.atwiki.jp/librastra/pages/129.html
説明 ┌〘黄金の欠片〙├【素材アイテム】/【換金アイテム】│ 「金塊というほど大きくはない、金の欠片。│ 一握りであっても破格の価値が付けられるが、└ 延べて加工するとこの世の最上の輝きを齎す素材となる。」 素材活用度 072 換金価値 140 入手先 いたずらもぐら ,マドハンド
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/9096.html
《成金の微笑み》 通常魔法 相手は次の効果から1つを選択する。その効果を発動する。 ●自分は自分の墓地からカードを1枚選択してデッキの一番上に乗せる。 相手は2000ライフポイントを回復する。 ●相手は手札が6枚になるようにデッキからカードをドローする。 自分は相手の墓地からモンスター1体を選択して自分フィールド上に特殊召喚する。 part19-572 作者(2007/09/09 ID IOXuh+Z80)の他の投稿 part19-544 / part19-546 / part19-552 / part19-560 / part19-565 / part19-583 / part19-598 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/marcher/pages/1090.html
投稿日:2014/10/31(金) 12 58 32.97 0 【注意書き】 冒頭で期待されるかもしれませんが娘OGのみで話が進みますw 『黄金の魂』 トリック・オア・トリート!! 不意を突かれて一瞬固まっちまった。 ああ、そういえば今日はそういう日だっけ。 髪を伸ばせばとびっきりの美少女になるだろうに、敢えてそうなるのを拒否しているかのような娘。 まっすぐ育てば白黒の頃の映画女優みたいな美人に仕上がりそうな雰囲気を漂わせた娘。 要するにこまっしゃくれたガキ二人がお菓子のおねだりをしてきたってわけだ。 目障りだ、くそガキどもが! そんな風に言いたいのは山々だった。 ただそれをしてガキどもに泣かれたり、騒がれたりして時間を費やすと困る事情がこっちにはある。 だからジャージのポケットに突っ込んでいた酢こんぶをガキどもの前に差し出した。 「悪いがこれしか持ってねえんだ」 古風な美人顔のガキはきゃっきゃきゃっきゃと喜んでいるが、ショートヘアのガキはどこかすまなさそうな様子で礼を言ってきた。 どうやらこいつの方が飼い主らしい。 いいさ、と鷹揚に手を振りながら目的の場所に重い足を進めていく。 まーちゃんもお礼を言ってという飼い主の声を背中に聞きながら溜息を一つ吐く。 アタシはいま喫茶リゾナントのある町のメーンステーション、JRの在来線の駅前商店街を歩いている。 目的はアタシが所属している組織の同僚、というか先輩の一人に呼び出されて、指定の場所に向かっているわけだ。 正直に言うと気が重い。 バックれていいならとっととバックれたいところだが、もしそうしたらいま感じている気の重さの何倍もの精神的負荷を味合わされることになる。 だから体調や気分に余裕があるいまのうちに済ませておきたいというわけ。 ああ、にしても憂鬱だぁ。 私は一軒のカラオケボックスの前に立っている。 建築法だか消防法だかを厳密に適用すればほぼ確実に指導を受けそうなボロっちいビル。 ここの四階にアタシを呼び出した当人がいるわけだが…。 このビルたった今崩れればいいのにと思いながら自動ドアを潜った私の目に映った物、それは…。 人外だ。 人外の化け物どもが、闇から這い出てきた魑魅魍魎どもがカラオケボックスのロビーにたむろしていた。 息を止め、黙ってムーンウォークで店外に脱出したアタシは深呼吸した。 これはもう、二週間ぐらい高飛びする覚悟で呼び出しを無視するしかねえ。 そんな私の思いを見透かしたかのよう、メールを受信した旨を知らせる着信音が鳴った。 多分早く来いという催促のメールだ。 こんなことならさっきの電話に出るんじゃなかった、まったく。 やっぱ着信音とか細かく設定しとかなきゃなあと後悔したところで手遅れだ。 しょうがない、もう一度だ。 もう一度だけ、店に入ってみて人外どもが跋扈していたら全速力で離脱してその足で高飛びしよう。 意を決して再度、自動ドアを潜ると意外なことに十二、三匹いた人外どもの影も形も無い。 どうやら客として上階のボックスに入ったのだろう。 かちあわないことを祈りながらエレベーターに向かう私を呼び止める声。 「カラオケチェーン CYOIKARA へようこそ。 お客様はお一人様アルかっ、おお前は…」 一応は客に向かってお前呼ばわりする不届きな店員を睨んで震え上がらそうとしたアタシ。 店員の顔を見て意表を突かれる。 向こうも同じ思いなのか暫くの間、睨みあう形になった。 「お前は、リンリンじゃねえか!」 「氷の魔女、ミティ!!」 カラオケボックスの制服に身を固めた少女…いや、もう少女という歳じゃねえ。 アタシの仇敵にして旧敵。 喫茶リゾナントを拠点に活動する能力者集団、リゾナンターのオリジナルメンバーにして中国の国家機関、刃千吏の機関員。 銭琳ことリンリン。 いや、こういう場合はリンリンこと銭琳っていうのが正しいのか。 どっちにせよやつがロビーのカウンターに猫足立ちで身構えながら、目を緑色に輝かせている。 「悪い魔女は火あぶりアルね!!」 言い放つリンリンの手にはカウンター脇に置いてあったらしいパンフレットの束。 どうやらいきなり緑炎で攻撃してくるつもりらしい。 「ちょ待てタンマ。この状況で火熾せば火災報知器が発動して、スプリンクラーで店内水びたしになるぞ」 「心配ナイ。消防の査察がある時以外は報知器はちゃんと切ってアルね!」 「ちゃんとじゃねえ。物凄く心配だよ、大丈夫かCYOIKARAチェーン。 もしも火事とか出したらどうすんだよ」 「そんな時の為にニートの引きこもりを役員待遇で飼ってアルね。そいつに遺書を書かせて首を吊らせたらそれでしまいネ」 「しまわねえよ。もし犠牲者とか出たら保証もあるだろうし、営業だって出来なくなるだろうが」 「保証は誠意を以って対応するネ。店の利益から月額五百円でも支払ってる限り追求は出来ないアルね」 「しかし店の名前が報道されたら客足だって鈍るだろうが」 「その時は頭の CY を削って OIKARA にするネ。百円ショップで仕入れたサイリウムを千円で売ってぼろ儲けするアルよ」 「うりゃおい! うりゃおい! っていい加減にしろよ。 つうかさっきから聞いていると。お前相当深くブラックな経営に関わってるみたいじゃねえか」 アタシの言葉を聞いたリンリンは凄みある笑みを顔に浮かべた。 「ちっばれちまったらしょうがない。死人に口なしとはよく言ったものアルね」 「待て待て。どうでもいいから。 CYOIKARAの諸事情とかどうっでもいいから。そもそもお前とここでバトる気もねえし」 ともかく発炎能力を解除して気を落ち着かせるようにという説得を不承不承受け入れたリンリン。 どの程度の深さで店の経営に参画してるのかはわからないが、やはり金蔓の中で騒ぎは起こしたくないと見える。 「お客様はお一人さまアルか。今夜はハロウィンナイト特別キャンペーンを実施中アルね」 「だからアタシは先客に呼ばれ…、ってハロウィンナイトのキャンペーンって何だ」 「今宵ハロウィンのコスプレをして来店されたお客様にはお一人様五百円の御食事券をサービスサービス」 「ありがたいっつたらありがたいけど、これまた微妙な金額だな」 「CYOIKARAを見くびったらいけないアルね。 更に魔法少女のコスプレをされたお客様には魔法少女世界一決定戦への出場権が与えられるアルね」 要するにまどかだか、なのはだか。 はたまたクリィミーなマミだかプリティなキュアだか。 魔法少女のコスプレをしてそのアニメの主題歌を歌って高得点を出せば賞品が出るイベントがあるらしい。 全国規模で。 「一等賞品はなんと、だららららららららららららららららららららららららららっじゃじゃん♪ おこめ券五千円分」 「反応に困るわ。それは五千ありゃあ五㌔は買えるけど」 アタシの言葉を合図に朗らかな営業スマイルを浮かべていたリンリンの顔にどす黒い闇が翳った。 「ごご五千円で五㌔ってまじアルか。 お前金持ちアル」 「あんまし気にしたことはねえけど魚沼産の特Aとかだとだいたいそんなもんじゃね、あれ、もうちょっと安かったちょ待て」 明確な殺意を目に宿したリンリンが能力を発動しようとしていた。 「このブルジョワジーな小日本人。 魚釣島是一个独特的中国領土」 「どさくさにまぎれて政治的主張を行うな。つうかお前ん家だって中国じゃ名士の部類に入るんだろうが」 「アノクソオヤジ」 「はぁ? つうか待て。 お前の親父スレのオリジナルキャラの中じゃ結構人気ある方だぞ。それをお前」 「わたしまだまだまだまだ日本で学ぶことたくさんあるアルよ。だからリゾナンターを離れても留学を続けたいって言ったらあの頑固親父」 「そういう金は自分で稼げって言ったんだな」 反抗期をこじらせた中国娘が不満そうに頷いてみせる。 「いやっそれはお前には厳しく思えるかもしれないけど、親父さんの言ってることももっともだと思うぜ」 アタシの慰めが耳に入ったのか入ってないのか。 「あ~あ。昔みたいにパンダの密猟を見逃して結構な金が入ってきた時代が懐かしいネ」 「はい↑」 知らず知らずのうちに声が裏返っていた。 「あのなお前ちょっと言葉には気をつけてだな…」 「生きたパンダ一頭密輸すれば家が一軒立ったネ。 病死したパンダの毛皮を剥いでも車一台ぐらい」 「こら待てこら」 「何目を白黒させてるアルか。こういうの役得いうアル。、中国じゃ常識のことネ」 「いやほんとに待てしゃべるの止めろお前今すぐ」 全力で不測の事態を回避しようとするアタシに対してリンリンは素のままの様子だ。 「お前それ以上話したら、いろんなものが終わっちまうぞ」 アタシの言葉を耳にしたリンリンが不敵な笑いを浮かべ、掌に緑炎を宿す。 「では終わりの始まりを始めようアルか」 「火は止めろ火は」 終わりを始めようとか大層な台詞、カラオケボックスで働いている奴の言うことじゃねえし。 結局のところパッチリ眼の中国娘はなにやら日本で行われるイベントに参加したいという願いが親父さんに聞いてもらえず、それに反発して家を飛び出し単身日本にやってきて中国資本のこの店で働いているらしい。 いや何か違うかもしれないがそういうことにしておこう。 「つうかコミケに行きたいんだよな」 「はっどうしてわかったアルか?」 「いや前にアニメだかコミックだかのコスプレをUPしてたじゃねえか。それにどこかのスレではそういうキャラってことにおいなんでまた火を熾す火を」 「お前のこと見損なってた。乱暴で残忍でもストーカーまがいの陰湿な奴じゃないと思ってたアル、はっまさか」 今度は自分の意志で緑炎を収めたリンリンの頬が赤く染まりでれ~っとしてきた。 「そうアルか?」 「何が?」 「そうだったアルか?」 「だから何がそうだってんだって多分っていうか絶対違ってると思うぞ」 「そんなに私のことが気になっていたアルか?」 「いやっ、別に」 何かよからぬ方向に妄想を始めたのか。 光と闇。炎と氷。相容れぬ仇敵同士などぶつぶつつぶやき始めたリンリンが妙に気色悪すぎる。 っていうかおぞましい。 「あはぁ~。 美貴琳アルか。 いま時代は敢えて、敢えて一周回って美貴琳アルか」 受けとか責めとかもうアタシには訳がわからないことを口にし始めた妄想娘の鼻から紅いものが…。 「ぶはぁぁぁぁぁっ。 美貴琳キタ──ヽ( ∀ )ノ──!! 」 「来ねえよ。時代を何周回ってもそんなもの来てたまるか」 手刀で軽い当身を奴の後ろ首筋あたりにくれてやり、鼻血のストップに協力してやった。 数分後。 「お前の気持ちはうれしいアルがやっぱりそれはいけないアルね」 「まだ言っているのかテメー。無いから、それだけは絶対無いから」 「だったら今日はなんでこの店に…? まさかお前も魔法少女世界一決定戦にエントリーしにきたアルか?」 「それもねえよ」 「それはそうアルね。もう少女って歳じゃ…」 「テメーそれ以上ふざけてるとまじで凍らすぞ」 不毛なやり取りを続けながらふと思い当たったことがある。 「つうか、さっきこの店のロビーにたむろしてた化け物どもも」 「そうアル。魔法少女の仲間アル」 「いや魔法少女って、明らかな男もいたじゃねえか。いまいちデラックスじゃないマツコとか」 「お前何も知らないアル。仲間を守るため世界を救うため魔法を手に入れようとする人はみんな魔法少女アルね」 いやさっきアタシが見かけた人外の化け物ども。 カラフルな衣装にゴツゴツして厳つい身体を無理やり詰め込んでいた野郎どもは魔法少女というよりは使い魔が精々だと思うが。 「まあいいアル。とにかくそんなジャージ姿じゃハロウィンナイト特別キャンペーンの対象にはならないアル」 だから正規料金だと強く迫ってくる。 ようやく話の出口に近づいてきた、そんな気がする。 「いやっだからアタシは先にこの店に来てる人間に呼ばれてきたんだって」 「何だつまらない。そうならそうと早く…はっ」 おいまた様子が変になったぞ、まったく。 「その先客というのは男アルか? 女アルか。女アルね。女に違いないアルね、女同士の密会アルね」 口角から飛ばしてくる唾がなんか気持ち悪い。 アタシはジャージのポケットからスマホを取り出した。 メールの受信を知らせる青いライトが点灯したままだ。 受信ボックスを調べてみると、やっぱりそうだった。 送信者 保田圭 件名 「黄金の魂」 について早急に話し合いましょう まったく何が「黄金の魂」なんだか。 運命に導かれて集いし戦士たちが邪悪な敵に打ち勝って、各々の帰るべき場所に戻る際の別れ際。 岸壁を離れる船と陸。 海を隔てて対峙する仲間に向かって、彼らには「黄金の魂」があるとかいうならちょっとばかし荘厳で清々しい感じはするだろう。 しかし場所は狭っ苦しいカラオケボックス。 対する相手は保田大明神。 気分はどんより曇るしかねえってもんだ。 そんなアタシの気持ちを知ってか知らずか。 メールを盗み見したリンリンは相手が女だと知って歓喜する。 「やすみきキタ──ヽ( ∀ )ノ──!」 「いやっ来ないから。金輪際来ないから」 「いいアルいいアル。いや~それにしても意外なカップルアルね」 「だからカップルじゃねえし」 「保田さんというとあの将棋の駒みたいな顔をしたおばさんアルね」 こいつ。 ちょっと見ない間にいろんな意味で腐ってやがる。 まあそれはそれで構いはしないが、この調子でまとわりつかれると色々面倒だ。 そう思ったアタシは少しばかり話を盛って釘を刺しておくことにした。 「お前な。まあアタシだからまだそういう感じでもいいけど保田さんに対して同じ調子で絡んでみろよ」 「いったいどうなるアルか?」 たとえば…。 バスルームで髪を洗ってると、シャンプーを洗い流してる先から背後に忍び寄った大明神様にシャンプーをぶっ掛けられる。 それも墨の香りだとか納豆由来成分だとか。 髪のためにはいいんだろうが、オバハンくさい匂いプンプンになるまで延々シャンプーを続ける羽目になるとしたら。 「それは…いやアルけど私の今すんでるところ、安いけど一応オートロックアルね。 セキュリティ上の心配は一切…」 「要らねえって言いたいんだろうが、あの人の【時間停止】の前にはそんなもん何の役にも立たねえってことはわかるだろうが」 心なしか顔が曇った中国娘に追い討ちをかけることにした。 投稿日:2014/10/31(金) 12 58 32.97 0 投稿日:2014/11/11(火) 14 31 56.45 0 【お詫び】 「黄金の魂」という題名に相応しい崇高な物語になるはずだったんです だったんですが、なんだかもうねえ 共鳴って素晴らしいねって思っておられる方にとっては許せない内容かもしれませんね 回避した方がいいかもしれないと誘い受け 更にだ…。 朝目覚めると何故か立ってるんだ。 ちゃんとベッドで眠ったはずなのに立った状態で目覚めるんだ。 そして頭の上には大皿に盛られた汁満タンの冷やし中華。 足元にはお気に入りの服が広がってる。 腕は使えない。 何故か ガムテープで後ろ手に縛られてるんだ。 別に金属製の手錠とかじゃねえ。 ただのガムテープだ。 力づくなら剥がせねえわけじゃねえ。 ただそうするには頭の上の冷やし中華が邪魔だ。 それをどうするか。 部屋や服が汚れるのを覚悟で冷やし中華をぶちまけるか、それとも何とかバランスを取ってせめて流しまで辿り着こうか考え中、不意に真横にあの人が現れて、鼻息も荒く耳元に囁かれるんだ。 「冷やし中華はまだ冷やし中か…なんて・ね」 ただでさえ曇っていたリンリンの顔が土気色に染まっていくのがわかる。 「そそれは恐ろしい。 というかとてつもなく嫌です」 状況を想像してあまりの恐ろしさゆえか、せっかく構築していたアルアルキャラが崩壊してしまっている。 「これが真っ向からの殴り合いなら望むところだ。正直そういうの好きだし。しかし地味に確実にHP削られてくの…辛いぜ」 更にと付け加えようとしたアタシを手で制したリンリンは、エレベーターの方へ向かうよう促した 「出来るだけ大人しくしてますから何とか穏便に。それとさっき私が言ったこと保田さんにはなにとぞ内密に」 ふぅ。 どうにかエレベーターに乗れた。まったく最初の関門でどれだけ時間を費やしてるんだか。 あとはさっさと保田の大明神に拝謁して「黄金の魂」とやらについて意見を交換して、あとはさっさと退散だ。 つうか遅い。 このエレベーターのスピードまじ遅いだよ。 いや遅ければご対面が遅れていいといえばいいんだが、遅すぎるのも苛つく。 どう考えたって階段を歩いて上った方が早いっていうぐらいの時間がかかって到着した四階。 このカラオケボックスの建物は大雑把にいうと凹形になっている。 勿論上からみたらの話な。 その左右がボックスになっていて真ん中の部分がエレベーターや階段、そしてトイレが設けられている。 但し一階当たりの面積は狭いので一フロアには男女どちらか一方の専用トイレが作られてるそういう感じの構造。 確か最初の電話では四階にある女子トイレに来てくれって話だった。 でもいきなりトイレに向かうってのもぞっとしない。 とりあえずこの階にあるボックスを覗いてみることにする。 ひょっとしたらそっちの方に鎮座されてるかもしんねえし。 四階の女子トイレを指定してきたってことは三階か五階のボックスに陣取ってる可能性あるわけだが。 とにかくエレベーターを出て向かって左側のボックスに向かおうとしたちょうどその時、そのボックスの扉が開いた。 中からは若い連中の賑やかな声。 違ったか。 出てきたのは基本リンリンのと同じ色調の制服。 ただし男verを着た店員だった。 イケメンの部類には入らないな。 こういう接客業で働いている人間特有のちょっと崩れた感が無いどちらかというと無骨な感じ。 髪も短めにカッとして、顎にはゴート髭。 ラーメン屋の大将とか創作居酒屋のマスターなんか似合いそうだな。 そんな感じのCYOIKARAの店員が空になった大皿を抱えて歩いてきた。 「いらっしゃいませ!! 前を通らせていただきます」 「あ、どぅも↓」 なんか活力に満ち溢れてる感じに軽く気圧されたみたいな。 まあアタシはこれからのことでちょっと落ち気味なこともあるけど。 どうやら左側のボックスは関係無いみたいだね、だったら一応右側を覗いとくか。 つうかゴート髭の兄ちゃん呼び止めて保田さんの取ってる部屋番訊こうかな。 らしくもない逡巡で立ち止まっているとジトッとした視線を感じる。 こ、この雰囲気は…。 女子トイレの扉が少しだけ隙間が開いている。 そこからアタシに視線を注いでいるのは。 「遅かったじゃない、藤本」 裏の世界では「永遠殺し」という二つ名で呼ばれている保田圭その人だった。 「つうかアタシ別にあんた直属の部下でもないんですけどね」 意外だと思われるかもしれないが、アタシが身を預けている組織には確固たる指揮系統だとか鉄の規律だとかは存在しない。 各々が心の中に抱く闇で世界中を覆い尽さんとする意志の集合体。 それがダークネスの真実だ。 だから【永遠殺し】と呼ばれる女とアタシの関係も本来なら上下関係なんか無い対等の筈。 だから事前のアポイントメントもない当日の呼び出しなんか応じる義理は無い。 なのにこうしてノコノコ顔を出しているのは個々の力関係とか器の大小とか。 まあそれ以上にリンリンにも言ったけどこの人特有の能力を利用しての嫌がらせがたまんないという面もあるんだが。 いまふと思ったんだが保田さんの能力を使った数々の嫌がらせこそ本当の「パワーハラスメント」ってやつじゃねえか。 ま、ともかく完全に無視を貫くのはキツイ相手だが、唯々諾々と従うのも業腹だってわけさ。 ま、そんなアタシの感情なんか目の前にいるオバハンには関係なさそうだが。 「まあいいわ。重大事なのよ藤本」 だからね~もう少し手順を踏むとか相手に花を持たせるとか思わないのか。 思わないんだろうね。 そういう先輩風っつーかボス風を吹かせたいんならテメーのシンパ相手に吹かせて欲しいもんだが。 まあ来てしまったんだから仕方ない。 とりあえず話は聞いてやる。 が、その前にだ…。 「重大な話をこんな所で立ち話するのもなんでしょうが。 部屋に行ってますから何号室か教えてくださいよ」 初冬っていうには早い時期。 それでも外を出歩くのに少し肌寒くなってきたのは事実だけど、ビル内は空調のおかげでまあ快適にすごせる温度である。 一体型なのか女子トイレもその恩恵は被っている。 寒くてしょうがないというわけではない。 だったら何故場所を変えたいかというと。 臭いのだ。 いやっ、誤解しないで欲しい。 そっちの方の臭いじゃない。 芳香剤だかなんだかの匂いが強烈過ぎて、鼻が拒絶反応を起こしそうなんだ。 アタシは【永遠殺し】にそのことを伝えるために、わざと鼻をクンクンさせてやった。 こんな臭いところじゃ話をする気になれませんってなぐあいに。 「鼻が利くわね、藤本。Chloeのオードパルフォムよ。このひねりを加えた遊び心が気に入ってるのよね」 悪かった、Chloe。 あんたらの賞品を貶すつもりじゃなかった。 ただどんな香水でも度を過ぎてしまったら逆効果だと思う。 っていうか、このオバハンはいったいどれほどの量を身に着けてるんだ。 それとも瓶ごとぶちまけたのかってぐあいの感じなんだが。 「とにかくここから離れるわけにはいかないの」 「ですけど他の客がいつ入ってくるかもしれませんし」 「その点は大丈夫。この階のもう一方の部屋は若い男の子ばっかりみたいだし」 いやっそれだけじゃ不十分だろう。 一階ごとに男女各々の専用トイレが交互にあるってことはこの階の上下階の女性客がやってくる可能性も高い。 女子会とかやってる部屋があったら、ただでさえ足りないだろうし。 「とにかく今ここを離れるわけにはいかないの。最悪誰かが来たときには【時間停止】を使用してでも排除するから」 オバハ…いや保田さんの口から【時間停止】という言葉が出たことでだらけてたアタシの中の緊張が高まった。 何故かって? 一口に能力者といってもいろんなタイプがある。 能力の種類に色々あるというのは勿論だが、今アタシが言っているのはそういうタイプ分けじゃない。 その能力者の品性というか人格、ようするに自分の能力を必要以上に誇示するかしないかっていうタイプ分けだ。 神様の気まぐれってやつで異能を手にしたことに不幸を感じるどこかの喫茶店の連中みたいな奴ばかりじゃないってこと。 人とは異なる能力を手にしたことに浮かれちまって使いまくることで自己主張するタイプも少なくない。 勿論誇示するといったってテレビのバラエティ番組で実演したり、動画サイトにアップしたりするとかじゃない。 そんなやつらは全てとまではいわないが殆どがまやかしのイカサマだ。 要はここで使うかってタイミングで必要以上の強度で能力を行使してみたり、その能力を応用した技にこっぱずかしい名前をつけたりする奴。 一番わかりやすい例えが石川梨華だ。 アイツのサイコキネシスは確かに協力だ。 そんなものに番付があるのかどうかわからないが、力の最大出力や精緻さ連発が効くか。 いろんな面を総合すれば、アイツはサイコキノの横綱級だろう。 その念動力を使って粛々と粛清人をやってればいいものを、アイツはそれだけに留まらなかった。 念動波による攻撃にオリジナルのネーミングをつけるという痛い真似をしえかした。 波動を刃状に形成した攻撃を念動刃(サイコブレード)と名づけたあたりはまだ良かった。 しかしバカなアイツはやらかしちまった。 銃弾状に調整した波動を念動弾(サイコブレッド)と名づけちまった。 弾丸といえばブレット。 ブレッドといえばパンのことじゃねえか。 念動で捏ね上げたパンはさぞかし弾力があって美味いことだろうよ。 アタシが皮肉交じりに教えてやっても間違いに気がつかねえ。 そればかりかその名を裏の世界に広めようと、サイコブレッドを放つ度に従属武官(取り巻き)の岡田とか三好とかに叫ばせる始末。 「石川さん、あかん。 サイコブレッドみたいな強力な技使ったら跡形も残らへん!」 「うぉぉぉぉぉぉ。 さすがは黒の粛清。サイコブレッド、っぱねえっ!す」 恐怖を世界に知らしめるべき粛清人が、バカっぷりを裏の世界中に知らしめてしまった。 っていうかv-u-denも気づけよって話だ。 当の石川はというとオリジナル攻撃第三弾として念動嵐(Psy-clone)を編み出すために修行中だ。 ホントまじサイクロンでどっか飛ばされていってくれねえか。 話は逸れた。 そんな不詳の弟子である石川梨華とは違い、【永遠殺し】保田圭はその能力を誇示しないタイプだ。 いや【永遠殺し】という二つ名自体が香ばしいといえば香ばしい、それは認める。 能力を発動する際、“時間よ止まれ”だの“時間よ私の前に傅きなさい”だの詠唱を行うのも微妙なところだ。 そもそもアタシをはじめ意に沿わない相手に能力で悪さをすること行為自体が能力の誇示でないかという見方もできる。 しかしアタシから見た保田圭はやっぱり己の能力を誇示しないタイプに属する。 石川梨華が広く拡散するタイプなら、保田圭は一点に収束するタイプとでもいおうか。 石川梨華がバカみたいにくぱぁーっとおっ広げるタイプなら、保田圭はウジウジもったいぶるタイプとでもいうか。 とにかくそんな保田圭の口から【時間停止】能力を使用してでも機密を守ると言ったのだ。 緊張も高まるってものさ。 アタシが来るなり、重大事とやらについて話し始めようとしたってことにしても、アタシが頼りにされてるってことだろう。難儀なところもあるがその実力を認めざるを得ない先達に当てにされたんなら気分は悪くない。 密談に応じてやろうじゃねえか。 そんなこんなで香水の強烈な匂い漂う女子トイレに留まることを決めたアタシは、自分も警戒するつもりであるということを示すため、ドアに険し目の視線を注ぎながら話を促した。 そういや「黄金の魂」についてとかいう云ってたっけ。 「とんでもない事態に陥ったのよ」 「だからどんな事態だってんですか」 よく見るといつになく慌て気味のご様子だ。 こいつはほんとうに一大事が起こったのか。 例の喫茶店に新人が四名も入ったという情報は掴んでいるが、いきなり主戦力として使えるとも思えねえし。 ってことはやっぱり内向きの問題か。 「トイレの水が流れなくなったの」 は? 今なんと仰いましたかね。 「聞こえなかったの藤本。 トイレの水が流れないの」 「いやそれはおかしい。それはそれなりに大変だろうけどアタシをわざわざ呼び出すほどじゃないでしょうが」 これはからかわれてるのか。 いやっそれとも。 「黄金よ」 「あぁそういえばメールでそう書いてましたっけ。 確か黄金の魂」 「黄金の塊よ」 「はぃ?」 「本当に鈍い子ね。黄金の塊を詰まらせてトイレの水が流れなくなったって言ってるの」 あのすいません。 その黄金の塊っていうのは、まさか? 「ここ一週間お通じがすぐれなかったのよね。 だから午前中、前に効果があった骨盤矯正を整体院でやってもらったのよ」 「おい、アンタちょっと待てよ!!」 「午後は隠れ家でペーパーワークに没頭してたんだけど、全然来る気配が無くてね」 「言うに事欠いて何言ってるんだ」 「それで油断しちゃったのよね。で、執務が終わったからいつもみたくこの店に歌いにやってきたんだけど」 「語るな。しれしれと経緯を語るなっていうか聞かせるな。そんなもの聞きたくねえんだよ」 「ワインにシャンパンを空けて、あ勿論ミニボトルよ。それから定番の芋焼酎を頂いていると、来たのよ。ビッグウエーブが」 いやっ、もう何が来たのかとかは言うなっていうか言わせねえよ。聞きたくねえよ。 脱兎のごとくその場から立ち去ろうとしたアタシを【永遠殺し】の微妙に篭る声が制止した。 「そんなに今晩夢の国に辿り着くまで耳元で“おやすみきてぃ”って囁いて欲しいの?」 既に永遠に醒めない悪夢に迷い込んでいる気がするんだが。 「そんなに私の手作りの味噌汁の香りで目が覚めたいの? まな板で糠付けを刻む音で目が覚めたいの? ほっぺにチュッで目が覚めたいの?」 想像するだけで何かを催してきそうなシチュエーションから考えを逸らそうとするアタシ。 その原因たる【永遠殺し】は、あっと声を洩らしていた。 「よく考えると私の言ってること全部お仕置きじゃなくご褒美よね」 いえ、かなりキツイ地獄の刑罰なんですけど。 「とにかく待ちなさい。私の話を全部聞きなさい」 【永遠殺し】保田圭の口から語られたこと。 それは闇の、裏の世界における【永遠殺し】の存在意義。 さっきアタシは言った。 ダークネスには確固たる指揮系統だとか鉄の規律だとかは存在しないと。 ダークネスの幹部級は一国一城の主みたいなものだ。 ということはその稼ぎも自分の才覚によるってことだ。 勿論ダークネスの利益に繋がる破壊工作だとか粛清だとか。 そんな特別業務に携わった場合は特別報酬がきっちり支給される。 しかし基本的に二つ名持ちの幹部級の能力者は、自分の才覚で稼いだ金で自分を養っている。 そればかりかその稼ぎの中から少なからぬ献金だか上納金だかを上層部に収めてさえいる。 そこまでして組織に所属しているメリットがあるのかと言われたら、あるとしか答えられない。 詳しくは言えないけど、これまで散々派手に暴れてきたこのアタシが、警察の目とか気にせずお天道様の下を歩いているのはそのほんの一端なんだなあ。 とにかくアタシたちが口に糊するのにもっとも手っ取り早い稼ぎ口は、雇われの荒事だ。 石川なんかは粛清の他にどこかの金持ちの依頼で、貴重な美術品だかレアものの宝石だかを盗んだりしてる。 何を血迷ったのか岡田や三好を引き込んで“怪盗v-u-den”と名乗り、盗みの予告状を送り届けたり、盗んだ現場にメッセージを残したり。 まあ目立ちたがり屋のバカだ。 【催眠】能力を保有する吉澤あたりは、命知らずの密入国者や無知無教養なならず者に催眠を施して編成した一夜限りの軍勢、“Midnight shift”を派遣して結構な金を稼いでる。 かくいうアタシもそっちの方面じゃ【戦争魔女】として知られている。 アタシの異能は他の奴らの異能とは違っていて、発動やらに手順が必要で時間がかかる。 その所為で一対一のバトルでそのまま活用するのにはちょっと不利なんだが、一度発動すれば、ロングレンジかつワイドレンジの攻撃が可能。 つまり軍隊の援護射撃ってやつにおあつらえ向きってことさ。 そんな雇われの荒事がダークネスの利益に繋がらないと判断された場合は、依頼の段階で即時撤収命令が出る。 しかし利益を損なわないと判断された場合は何の連絡もない。 時に、戦争の相手側にダークネスの人間が立っていたとしてもだ。 あの時は熱くなりすぎた。 中央アフリカのとある国の守旧派と革新派の争い。 アタシの手駒は現地の正規兵が二百人ばかり。 革新派の支配してる地区に急襲を掛けた。 十三万発の氷槍を撃ち込んで突撃させた革命軍本拠はもぬけの殻。 正規兵とはいっても過酷な訓練を乗り越えた精鋭ってわけでもない。 所詮は烏合の衆。標的を見失って右往左往しているところに横槍を仕掛けてきたのが“Midnight shift”。 欧州で民主政権の発足を宣言した革新派に雇われた吉澤が指揮していた。 アタシたちダークネスは手を取り合って一つ船に乗り、同じ場所に向かって旅する同行者じゃない。 各々が約束の場所の方角に向けて走る船にたまたま乗り合わせただけの同乗者に過ぎない。 だから時にアタシたちは潰しあう。 だからこそアタシたちは常々蝕み合う。 戦い続け、最後に生き残ったたった一人の者に闇の王の王冠を授けることこそが、ダークネスの大義であるかといわんばかりに。 アタシたちの一人一人が心に秘めた目的と。 ダークネスが世界の闇に向けて掲げる一つの大義。 二つのものが必ず溶け合うとは限らない。 だからアタシは一杯喰らわされた吉澤の澄ました顔に最低三十発は叩き込むつもりで奴の率いる軍隊に突進した。 奴もアタシを殺る気満々で傀儡と化した部隊を展開した。 氷剣と銃剣。 結界と地雷網。 氷矢と銃弾。 眩霧と十字砲火。 存分に潰し合った結果、馬鹿を見たのはアタシたちの尖兵となった者たち。 敵のアイツの凶弾に倒れたのか、味方のアタシに背中を撃たれたのか。 敵のアタシに胸を貫かれたのか、味方であるアイツに欺かれ非業の死を遂げたのか。 合わせて五百近い死者が出て、内戦は実質的に終わった。 勇ましい兵隊たちは馬鹿を見たけどその国の民衆たちにとってはそれほど最悪の事態ってわけじゃなかった。 武器を持つ力を持たず、現為政者からも未来の為政者候補からも穀潰しの無駄飯食いとしか扱われてこなかった女子供に怪我人たち。 軍事力を喪失したその国の異常事態を憂いた世界の首脳が国連のPKOを派遣した結果、失われるはずだった多くの命が救われることになった。 でもそれで一件落着と収まらないのがこの世の中だ。 安全地帯から資金を提供してアタシたちを動かした支配者たちは自分たちの権益が損なわれる事態を快く受け入れるはずも無い。 最悪の事態をもたらしたアタシたちに制裁を加えるべく、手元に残った有り金全部つぎ込んで別なる闇を動かそうする。 そんな時にあの人は現れる。 【永遠殺しの調停者】 あの人は緊迫した時間を止め、時にスケープゴートを仕立て、時に代案を示し、時に当事者を時間から排除することで、錯綜した事態を調停する。 “Gravity” 後藤真希 “Terrible Assassin”高橋愛 世界の災厄と恐れられる二人の能力者と比してなんら劣らぬ力を持ちながら、そのチカラを誇示しようとしない存在。 チカラを誇示しないことで、その存在を誇示する存在。 「つまり私の存在があってこそ裏の、いやこの世界の均衡は辛うじて保たれているといっていい」 「それは確かにそうかもしれませんけどね」 「そんな私が黄金の塊でトイレを詰まらせたという恥辱に塗れて尊厳を失ったら、…この世界の均衡は損なわれてしまう。違うかしら?」 「台無しだ! 八十行近く使ってハッタリかまして何とか盛り上げようとした努力が“黄金の塊”の一言で台無しだ!」 「私の黄金の塊は結構盛り上がってるんだけどね」 「言うなぁぁぁぁぁぁ」 ふてぶてしいオバハン。 いや往生際の悪い永遠殺しに対して思いの丈をぶつける。 「あのな、このスレだって大変なんだぞ。リゾナントブルーの原点の九人はどんどん卒業していって、作者だって代替わりしていって」 「安易なメタは見透かされるわよ、藤本」 あんたの言ってることも大概メタメタだけどな 「とにかく黄金の塊とかむちゃくちゃだ。 時に寂れたり、時に荒れたりしながらなんとか百話までやってきたこのスレが終わっちまうじゃないか」 「…ふっ。 そう、だったら始めましょうか。スレの終わりの始まりをこれから始めましょうか」 「アンタ女として、いや人として終わってるけどな」 あまりにも理不尽な状況に巻き込まれたことへの抗議を口にしながら、それでもどこか違和感を覚えていた。 たしかに女性が自分のう・・・黄金の塊で水洗トイレを詰まらせてしまうという事態は深刻な事態ではある。 しかしそれはその女が普通の人間であればこその話だ。 今、アタシの目の前にいる女はただの女ではない。 【永遠殺し】なのだ。 時間停止能力を使える存在なのだ。 私怨と私怨を胸に激闘を繰り広げる能力者の間に立ち、戦いを調停できる存在なのだ。 調停に応じない不逞の輩には制裁を加えられるほどの強者なのだ。 たかだかカラオケボックスのトイレの水の流れとか気に病む必要など無いではないか。 「あっはっはっ」 かなり不自然だが何とか笑うことができた。 別に気が触れたとかではない。 【永遠殺し】はアタシをからかってるのだ。 あるいは、あるいは本当に自らが創り出した黄金の塊でトイレを詰まらせたことでパニくってしまって状況を必要以上に深刻に捉えているのだったら、そのことに気づかせてやればいい。 「何も深刻な事態なんかじゃねえじゃねえか」 怪訝そうにアタシを見ていた【永遠殺し】は首を傾げる。 「そう…かしら」 「そうに決まりきっているじゃねえか。アンタの能力なら誰に見咎められることもなくこの窮地から脱出できるじゃねえか」 そう、【永遠殺し】保田圭の能力は時間停止。 時間を停止させている間にこの場から立ち去って、ついでに店からも退去すれば何の問題も残らない。 いやっ何も問題が残らないということはないだろう。 少なくともこの女子トイレに黄金の塊は残る。 それを放置プレイというというモラル的な問題も発生はする。 料金を清算せずに逃亡するという明らかな犯罪も起こしてしまう。 だがそれだけだ。 それだけのことで、闇の世界で囁かれる【永遠殺し】の名誉は守られるのだ。 いきつけのカラオケボックスを一軒失うことにはなるだろうが、その程度で…。 「それはダメよ」 「はぁそれはまたどうして?」 ひよっとしてまさかの公徳心でも目覚めたか? 「そんな真似をしたらもうこの店を使えなくなるじゃないの」 それはトイレに黄金の塊を放置した奴がどのつ面下げて顔を出せるかって話だよな。 まあでもこの界隈でカラオケを唄える場所がここ一軒ってわけでもあるまいし。 まあ駅から一番近いし便利といえば便利だけど。 「そんなことをしたら、彼に会えなくなるじゃない」 はぁ? 彼ってなんだよ彼って。 この期に及んで新しい登場人物か。 オリキャラか、それともモデルはいるのか。 いたら面倒くさいぞ。 「あなただってさっき会ってたじゃない」 「あ、ええっとすいません。その彼ってまさか」 「この支店を取り仕切っている主任の彼よ」 あのゴート髭か。 ああまあこのオバハンの年齢的には、あのぐらいが似合いなのか。 「それで藤本、さっきは彼と何を話してたの?」 「いや、別に」 「別にってことはないでしょう。さっきだってアンタらしくもなくしおらしくしてたじゃない」 何がアタシらしくもなくだ。 さっきはアンタに会うのが気が重たかったからああだっただけで。 いやそもそもこんな目に遭うと分かっていたら、どんなイケメンだって突飛ばして逃げてるさ。 なんとなく話が見えてきた。 つまりこのオバハンは自分が憎からず思ってる男に醜態を知られたくないから、何とかして黄金の塊を極秘裏処理したいんだ。 その片棒を担がせるためにアタシを呼び出したと。 ほぅ、上等じゃねえか。だが、しかしだ。 「残念ながらそれはできませんぜ」 「何ができませんよ。私はあんたが彼と何を話してるのか訊いてるの」 「うっさい。もうそんなことはどうでもいい」 「よくないわよ。はは~ん。さてはあんたもあの男性を…」 「いやっ、まじカンベンしてくれよ。話がややこしくなるだけだからさ。とにかくアンタがアタシに何を望んでるかはわかった」 「…そうなの」 「いやっ、アンタ物憂げに喋ったらいい女に見えるとか思ってんじゃねえだろうな」 「そんなこと…ないけど」 うわ、むかつく。 アタシはわかってしまったんだ。 自らが創り出した黄金の塊で行きつけのカラオケボックスのトイレを詰まらせたこの女が、氷雪の魔女と呼ばれるこのアタシに何を望んでるかわかってしまったんだ。 何か雑学の本で読んだことある。 ひょっとしたらテレビのクイズ番組で知ったのかもしれないけど。 アラスカとか気温氷点下が当たり前の地域では、小用を足しているその先から凍っていって中々愉快なことになるとか。 「つまり大小の違いはあるけど、要するに処理しやすいように固めちまえってことだろう。アタシの魔術で」 「結構、固まってると思うんだけどね黄金の塊」 「だからしれっと状態を言うのはやめれって絵が浮かぶから」 本質的には常識人の部類に入ると思うんだが、どこかズレてるだこの人は。 魔法という自分の異能をそんな用途に使用するのはぞっとしないが、それでもそれを行使することでこの事態から抜け出せるのなら、使いもしよう、だが。 「今のアタシには新規の魔法は使えないんだ」 「…それはどういうこと」 だからその…は、まあいい。 とにかくアタシの事情を説明するのが先だ。 「アタシの魔法がアンタの能力とは仕組みが違うってことはわかってるでしょうが」 「確か魔法陣とか呪文とかが必要だったとかかしら」 厳密に言うと、アタシ藤本美貴は能力者ではない。 “普通”の能力者なら。 一度発現した能力を学習によって我が物にした“普通”の能力者は、自分の手足を動かす感覚で異能を行使できる。 しかし、“普通”の能力者ではないアタシの場合はそうはいかない。 アタシの異能は「魔法」だ。 「魔法」を使うには儀式という手順を経て、魔力を練成する必要がある。 「魔法」の種類によっては精霊の力を借りるだの、悪魔と交わって魂を売るだの表現は異なるが、要するに能力者と同じプロセスで異能を行使したりはできないということだ。 石川梨華や吉澤ひとみや保田圭たち“普通”の能力者にとって各々の異能を行使するということは、スーパーで買い物カゴに自分の必要な商品を詰め込む作業に等しい。 勿論、財布の中身が乏しければ買い物カゴに詰め込むことを諦めなきゃいけないだろう。 商品が大きすぎれば、買い物カゴが詰め込めないこともあるだろう。 しかし一定のレベルに達した能力者にとって、その能力を使うということは日常の延長戦にある。 だがアタシが「魔法」という異能を使う場合、ちょっとばかり面倒くさい。 買い物カゴの例えでいうなら、まずカゴを作成するところから始めなきゃいけない。 カゴが出来たら今度は商品の種類や価格を一つずつチェックしてそれを音読して、旦那様にお伺いを立ててようやくカゴに in みたいな感じ。 大喰らいの科学者なんかはアタシの魔法のプロセスをプログラミングみたいだと言うんだが、…そうなのか? 「藤本、あんたの方が格上なんだからお伺いなんか立てる必要ないでしょ」 「どれだけ出たがりなんだ。 ここ後々大事なところなんだからガメラみたいな首突っ込まねえでくれよ」」 何故、そんなプログラミングみたいな行程が必要なのか。 その件を科学者に尋ねたら、こんな説明をされたことがある。 どういうわけだか、能力者には女性が多い。 いやっ男の能力者だっているにはいるが、世界の災厄や最悪、最強と称せられるほどの高レベルの能力者。 たとえば、後藤真希。たとえば高橋愛。あるいは中澤裕子。 そして今目の前に居るガメラ、保田圭。 彼女たちはみな女性だ。 どうしてそういう分布になったのか。 女と男の脳神経の機能の仕方の違い。 脳梁と呼ばれる左右の脳を繋ぐ部分を中心に、右脳と左脳をつなぐネットワークが濃く形成されている女の脳。 左右の脳をそれぞれ使って、脳の前後を接続するネットワークが形成されている男の脳。 小難しい理屈はよくわからねえが、つまり女の方が男よりも左右の脳を連携して使っているということだ。 その差、情報処理力の差こそが高レベルの能力者は女に多く現れる原因だという仮説がある。 その仮説を元に人為的な処理を経ての能力者育成プログラムが世界のどこかの国ではすでに存在するとか、そんな噂はどうでもいい。 つまり“普通”の能力者と比べて情報処理能力に劣るアタシは魔法の儀式という拡張メモリーを使用して、処理能力の補完をしているのだと、科学者は言っていた。 自分ではそんな複雑なことをしているつもりは無いんだがな。 「でもアンタいちいち呪文とか唱えなくても、氷矢とか撃ってるじゃないの」 「それは細工があるんですよ。ちょっとした細工がね」 儀式を経て練成した魔力は強力だ。 厳選した強い地脈の上で練成した魔術は、気象にさえ干渉できる。 春だというのに遭難者が続出するほどの寒波さえ呼び込めるほど、強力かつ広大な魔法を行使できる。 しかしそんな魔法は能力者との近接戦では役に立たない。 特攻機に懐に飛び込まれた大型戦艦って感じだ。 儀式を必要とするタイムラグの問題も含めて、闘いの最前線に立つには通常の魔法では不利だ。 だから、あんまり気は進まないんだが練成した魔力を近接戦向きの能力に変換して蓄えるということをアタシはしている。 蓄えるものは出来るだけ、魔法ってものが発生した時代に存在していた形が望ましい。 古式ゆかしい杖とか箒でもいいし、装飾品であったり古式のドレスとか。 「アンタのドレスにもそんな意味があったのね。私はまた時代錯誤の痛々しいコスプレ女だとばっかり」 「コスプレとか言うなっ!!」 なぜ魔力から能力への変換に気が進まないか。 それは魔力を魔法のために使う場合に比べて、交換レートが悪いってこと。、 為替の円安ドル高みたいな感じの。 「ここのところの円安にも困ったものね」 「アタシは今、アンタに困らされてるけどな!!」 「どうしたの藤本、落ち着きなさい」 いやっ、アンタに言われたくは…まあいい。 「だから今アタシは護身用に氷矢と氷槍十発ずつぐらいしか魔力は確保してないんです」 「それは本当なの、藤本」 魔力の練成にはそれなりのコストが必要だし、体力だって消費する。 だから必要以上の練成は行いたくないし、擬似能力に変換するのもより効率良く行っておきたい。 「つまり氷矢用の魔法は最初から氷矢用の擬似能力として変換してるんで、それを凍結に転用したりは出来ねえってことです」 今すぐこの場で誰にも知られず、黄金の塊を処理しやすくするよう凍結させることはできないということだ。 新たに魔力を練成するにせよ、擬似能力を再変換するにせよそれなりの手順を踏まねばならない。 魔方陣をこの場で構築するには、必要なものが足りないし、アタシの家に一度は戻った方が早い。 「まあ残念ですけど」「それは好都合だわ」 えっ。 アタシは耳を疑った。 今アタシが魔法を使えないことが好都合。 どうやって隠蔽するつもりなんだ。 真意を問い質そうとしたアタシの目の前で【永遠殺し】は言葉を発した。 それはまるで魔法のような事象をこの世界に顕現させるキーワード。 【時間停止】能力を発現させる際に為される詠唱の文句。 「時間よ、私の前に傅きなさい」 闇色の光というものがいったいあるのかどうかそれまでわからなかったアタシだけどたった今それを見ちまった。 それは保田圭の暗く燃える瞳から放たれる漆黒のオーラ。 収束していく時間の中でアタシが見たもの、それは…。 投稿日:2014/11/11(火) 14 31 56.45 0 投稿日:2014/10/31(金) 12 58 32.97 0 投稿日:2014/11/11(火) 14 31 56.45 0
https://w.atwiki.jp/zsphere/pages/1926.html
古代ギリシャ、特に後期青銅器時代のミケーネの竪穴墓で見つかる、黄金で作られたマスク。 黄金の板を薄く引き延ばし、人の顔の形に成形したもの。葬られた有力者の顔を覆うように配置されていた。 ハインリッヒ・シュリーマンによって発掘されたものが名高い。 →アガメムノンのマスク 参考文献 『図説ギリシア』周藤芳幸 図説 ギリシア―エーゲ海文明の歴史を訪ねて (ふくろうの本)
https://w.atwiki.jp/tensanten/pages/13.html
お金の稼ぎ方 その1 ポリン系がドロップするポリンコインです ポリンコインをクリックすればお年玉3個でます(´・ω・) その2 フェイヨンダンジョンB2へ行きソルジャースケルトン、アーチャースケルトンを狩りましょう。 ドロップした装備を売れば少しはお金になります。 その3 迷宮の森3へ行きバフォメットjrを狩りましょう。 ブーツが10kで売れてイグミも手に入るのでなかなか美味しいです。
https://w.atwiki.jp/glserver/pages/15.html
お金の入手方法 お金の入手方法には2つの方法があります。 以下の2つです モンスターを倒す 店を開きアイテムを販売する それぞれの入手方法は各項目を御覧ください。 モンスターを倒す この世界ではモンスターを倒すことでお金を入手することができます。 倒すのみで自動的に入手されるので、ドロップなどでお金を拾う必要はありません。 モンスター別の入手金額は以下のとおりです。 モンスター 金額 クリーパー 15 ゾンビピッグマン 28 スパイダー 8 ゾンビ 5 ガスト 15 スケルトン 10 店を開きアイテムを販売する 手に入れたブロックや道具を販売してお金を手に入れることができます。 詳しくは店を開く方法を参照してください。