約 7,813 件
https://w.atwiki.jp/prdj/pages/3091.html
社会的衝突 Social Conflicts 出典 Ultimate Intrigue 166ページ パスファインダーRPGは勇壮なゲームとしてプレイされることが多く、そこで英雄たちは原野、モンスター、ダンジョン、その他の危険に挑んで経験と宝物を得る。都市と社会は単に背景として扱われることが多い。それは休息と買い物の場所であり、工房や研究所として使われ、場合によっては地下下水道にある迷宮にいる残酷なモンスターや危険なカルトを狩るための場所となる。しかし少し見方を変えれば、ゲーム・マスターは冒険の中に社会的衝突を持ち込むことができる。このような他にない遭遇は暴力的な力を含んだ衝突の中に見られるものとは異なる種類の利害関係や報酬、結末をプレイヤーに提供することで、君のゲームに刺激を与えられる。 例えば、都市で略奪品を売る際に、地元の伝手が港関係の企業から貢ぎ物を強要されていることにPCは気づくかもしれない。恐喝犯と対決して近所から追い出した後、その恐喝犯は合法的な商売とは別に犯罪者のネットワークを管理する「実業家」のために働いていたことをPCは発見する。そうした実務は彼を豊かにしており、都市の主要地域に対して多数の市民活動を寄与するのに十分な程の資金を彼に与え、その結果彼は市会議員の有力候補となっている。選挙妨害のためのささやかな運動を展開している間にPCは、市長に現在の議会を解散して新しい選挙を実施するよう圧力をかけようとする、政治改革者たちの組織を知る。この団体は一見無害なように見えるが、実際には外国のスパイ集団が街に大規模な攻撃を仕掛けるための隠れ家になっている。PCがすべきなのはなんだろうか? 上に述べたような社会的衝突は、必ずしも戦闘を伴わないというわけではない――多くの場合、戦闘に発展する。しかし、法の及ばない辺鄙な場所で起きる通常の戦闘とは異なり、社会的衝突は見せかけの平和の満ちた街で発生し、気まぐれな暴力が不安定を生み、一般市民を脅かす。社会的衝突は、もの、名声、権力を得るために必要な繊細さ、魅力、巧妙さを取り扱う。 以下の章では、ゲーム内に社会的衝突を作成し実行する方法についての助言を提供する。そこでは、プレイヤー・キャラクターを社会的衝突に巻き込む方法についても提案している。また、冒険のデザインのために用いる、新しいイベントに基づいた構成法もある。そこでは、PCの行動が結果につながるよう、社会的衝突の次のイベントを決定したり、将来のイベントに手を入れたりする。本章の最後では、社会的衝突イベントのデザインに関する助言を示す。ここでは、社会的衝突の冒険の連作や、キャンペーン全体を運営するのに必要なツールを全て提供している。 ペース Pacing 出典 Ultimate Intrigue 166ページ キャンペーンに社会的衝突をデザインする前に、君はペースを決めるべきだ。ゲームに社会的衝突を導入する際、ペースにはエピソード型と連続型の二種類がある。それぞれには、以下のような長所と欠点がある。 エピソード型ペース Episodic Pacing 出典 Ultimate Intrigue 166ページ エピソード型ペースのゲームを運営していく場合、君は社会的衝突のちょっとした問題を冒険と探索における通常の流れに挿入する。これは通常、PCが街に入ったり他の社会的存在に連絡したりした際に、些細な社会的衝突を1~2つ差し挟むことを要求する。この種のペースは、こうした小規模の社会的衝突がより大きな社会的衝突の枠組みの中に散在しているときに最もうまく機能する。そしてその枠組みは、後述の連続型ペースを用いるキャンペーンにある、より大きな連続回の一部であるかもしれない。 エピソード型ペースの利点の一つは、一度に少しのイベントと結末を作るだけで良く、事件の長期的な結末を明らかにするのはしばしば後回しにすることができるということだ。これにより、君は後で導入したいと思っているかもしれない将来の計画の要点を考える時間を得られる。エピソード型ペースの欠点は、プレイヤーが後で結末に出会ったときに、ちょっとした事件のことを忘れていることがあり、思い出させる必要があることだ。エピソード型ペースを描くために、本章の導入にある例を詳しく見てみよう。いくつかの地元の遺跡のものをさらった後、PCは発見したものや戦利品を売るために町に戻る。様々な店と事業家をほとんど全て回ったところ、彼らは同じ話を耳にする。「無慈悲な無法者が、地元の事業から警備代を脅し取る」と。PCは地元の起業家の窮状を無視してもいいし、この恐喝屋と衝突しても良い。 この状況を無視すれば脅しはなすがままにされる。これによりPCが次に街に戻ったときに購入する消耗品の値段が上がることになる。彼らは帰路で1~2つの、店長が恐喝屋の不正行為によって閉め出され閉店したお店を見つけさえするかもしれない。犯罪との衝突を選べば、いくつかの偵察や襲撃、続いて路地裏を抜ける追撃が起こり、最終的には対決し、そこでPCはその不届き者を打ち据え、その悪人に近隣の商いは現在自分たちが保護していると警告することになるかもしれない。しかし勝利が続くのはPCが街にとどまっている間に過ぎない。PCが遺跡の調査に向かったり長期的な冒険に出向いたりするとすぐ、恐喝屋やその交代要員がより恐ろしい力を伴って戻ってきてパトロンの支援をする。パトロンとは、地元の盗賊ギルドだ。PCが街に帰ってくると、状況がよりひどくなっていることに気づくかもしれない。そして盗賊ギルドは冒険者にお灸を据える気になっている。 このような堂々巡りはPCの伝統的な冒険の間に行われたり、PCが町の仲間を蝕む問題に本気で対処しようとするまで続いたりする。その時点で、ペースは連続型に切り替わることもある。 連続型ペース Serialized Pacing 出典 Ultimate Intrigue 166ページ 連続型ペースでは、大量のイベントが素早く互いに流れ込む。あるときは、イベントの構造は過去のイベントの結末のためにすぐに変わってしまう。またあるときは、結末が次にPCの参加するイベントを決めることになる。社会的衝突がキャンペーンないし連作短編の主要な推進力である場合は、連続型ペースを使用すること。PCの行動によって頻繁にイベントを変更したりスキップしたりしないといけないので、連続型ペースで社会的衝突を運用することはずっと難しい。 連続型ペースを描写するために、奇妙なトラブルメーカーが公爵領の境でオークの略奪を引き起こそうとしている、とPCが気づいたことを想像してみよう。その後PCたちはすぐ、襲撃の報復を企てていると誤解して地元のハーフオークのカップルを襲撃するつもりでいる群衆に遭遇する。介入して2人を助けたPCは、すぐに公爵の法廷で、口のうまい新しい高官の支持者たちと衝突することになる。彼らは公爵に人でない存在は面倒を引き起こすから排斥するよう助言するだけでなく、人間に優位な政策を提唱してきた。 周辺の状況を調べてみると、この新しい高官と公爵領の境界にいる奇妙なトラブルメーカーにはつながりがあり、ひょっとすると同一人物かもしれない。これにより、PCは高官に関するさらなる情報、来歴、現在の支援を得た手段を知るため、あらゆる種類のイベントや舞踏会、政治集会に向かうことになる。これらの調査の中で、彼らは高官の支援者の多くと衝突することになる。衝突と集めた情報から、PCは高官と略奪との関係とその目的を突き止める。高官は地元の貴族の評判を落とし、公爵領の支配力を集中させ、公爵領を支配しようとしている。最終的にPCは、最後の対決として高官の計画を大衆に公開する機会を得る――PCの証拠の信用を落とそうとする、高官との舌戦によって。 この連続型ペースの例では、物語のほぼ全体が社会的衝突の中にあり、それぞれのイベントは複雑な陰謀の網で互いに繋がっている。 利害と競争相手 Stakes and Contenders 出典 Ultimate Intrigue 167ページ 冒険のペースを選択したなら、次のステップは社会的衝突の利害と競争相手を決定することだ。社会的衝突が始まるまでに、最低でもこれらは決めておこう。利害は社会的衝突の核心、すなわち競争相手が社会的衝突に勝利したときに得られる利益である。社会的衝突はしばしば経済、地位、政治権力が入り混じる。競争相手はこの利害を得るために蠢く個人もしくは集団である。 恐喝の例を考えてみよう。少なくとも1つの裕福な冒険者グループが新たな利益を街に広めており、地元企業は潤沢な資金を持っている。地元の盗賊ギルドはそのことに気づき、最もよく知られている方法、すなわち恐喝と窃盗の犠牲者とすることを決める。双方とも経済的利益をめぐって争っておりう。利害は本質的に経済的なもので、競争相手は事業家と強奪者である。 邪悪な高官の例では、利害は政治権力だ。公爵は世襲の地位であり、男爵に対して応じなければならないため、高官の計画は男爵の権力を解体し、公爵を催眠にかけ従わせることにある。高官とそのエージェント、公爵はみな、競争相手になる(知っているかどうかはともかくとして)。 利害が地位であれば、それは仲間が政治権力を得るために政治的地位の獲得を助けることにある。それは地元の博覧会での試合に勝利したり、宮廷でお気に入りの音楽家になることで名声を得たりすることなど、なんでもあり得る。 上記の例で分かるように、PCは利害上の競争相手と見なされているわけではない。社会的衝突では、PCは一方の競争相手(通常は倫理的な集団に基づいている)に与する外部の使者である。PCは社会的衝突の小キャンペーンの終わりまで利害の制御権を持たないだろうが、利害が適切な者の手中にあることを確かなものにする。 常にこのような状況になるというわけではない。君は政治に焦点を当てたキャンペーンを執り行うこともできる。そのような場合、PCは商人や貴族のために働くことになる。高レベルのキャンペーンでは、PCは人の国の境界で小さな要塞を引き継いだり建設したりして、木こりや鉱夫のように異議を唱える人と交渉したり、人間の地主やノールの部族の中心を確保することになるかもしれない。それぞれのパーティは自分の経済の権利、名誉、土地を守る方法を探しているだろう。ほとんどのキャンペーンでは、PCは自分の好む競争相手のエージェントとして行動し、所属している派閥が目的に向かうことを動機とし、その方法を操りさえする。連続型の社会的衝突が(場合によってはエピソード型であっても)成熟するにつれ、利害と競争相手も拡大していく。競争相手自身が利害となることさえある。 脅しの例に戻るとしよう。PCは恐喝屋を追い払った。恐喝屋――町の盗賊ギルドの1つの頭目――は波止場の至る所で起きる犯罪を操っていた。彼は用心棒と呼ばれる者たち――近隣の者が、恐らくは強盗からの「守護」を受ける為に金銭を支払わなくてはならないヤクザども――で他の魅力的な取引を補強する。その実行者たちが追い払われたことで、恐喝屋は組織がその経済力と政治力を取り戻す方法を探さなければならなくなる。それは他のギルドに対するメンツを守るだけでなく、儲かる縄張りでの犯罪活動を続けるためでもある。小さな脅しの縄張りはそれ自身が利害の一つとなり、厄介な犯罪組織の長がPCとの全面戦争を始める経済的な実現可能性を検討する一方でその揺すりを続けようとする相手とPCは戦うことになるかもしれない。 連続型ペースの社会的衝突はゲーム内に陰謀を加える良い方法だ。しかしすぐに利害と競争相手が入り組む迷宮に変わってしまう。そうなったなら、それぞれの詳細がまっすぐ繋がるように、様々な利害と競争相手を記録しておくと助けになるだろう。キャラクターと変化に富む課題の混じり合った中の暴れ回る関係それぞれを拾い上げる必要はない。しかし絶対的な脅威や過去数回のセッションから呼び起こされる関係を取り出すことができれば、全てを君が計画しているように見えるだろう。 利害の評価 Measuring the Stakes 出典 Ultimate Intrigue 168ページ 衝突の利害が単なるプロット上のアイテムに過ぎないなら、幾分ぼんやりとしたものとしても良い。別の状況では利害はかっちりしたもので、それらを測定する細かな手段が欲しくなるだろう。この目的において、休息期間で不労所得を得るルールや組織に対する感化ルールを使うことができる。 イベント Events 出典 Ultimate Intrigue 168ページ イベントは社会的衝突の各段階における舞台だ。イベントは多くの点で遭遇に似ているが、場所と住人の詳細を述べる代わりに、社会的衝突の側面や社会的衝突の試練の枠組みを明らかにする手法を提供する。社会的衝突はPCの行動によってずっと複雑になることもよくあるが。その行動は将来のイベントを引き起こしたり、作用したりする。社会的衝突のイベントには大きく2種類ある。開示イベントは社会的衝突の本質や特徴についてより多くの情報を得る機会をPCに与える。試練イベントではPCは社会的衝突に関連するいくつかの試練に直面しなければならない。開示イベントと試練イベントを分けて考えることは通常助けになるが、ときには社会的衝突のイベントが両方の性質を持つこともある。このような混在したイベントは、極めて複雑な社会的衝突では特にありふれたものだ。 イベントは多くの形を取り得るため、以降の各項では本書や他の出典に掲載される追加ルールを用いて開示イベントと試練イベントを用いる方法も併せて示す。 開示イベント Discovery Events 出典 Ultimate Intrigue 168ページ 開示イベントは社会的衝突に関する情報をPCが学ぶきっかけを与えることで、社会的衝突の物語に巻き込んだり、物語を進展させるために用いられることが多い。このようなイベントの成功で手がかりを見つけたり明らかにしたりできるかは、PCの能力次第である。 開示イベントを達成することは、宿にある暖炉のそばで座っている古顔から波止場での奇妙な失踪事件に関連する話を聞くとか、投票権を得ようとする活動への助力をPCに求めるハーフリングの一団と話すというように、簡単なものであることもある。通常、開示イベントはPCが衝突の本質に(少なくとも本質の一部に)ついて知ることのできる演出的な遭遇であり巻き込まれるかどうかの決定を行う場でもある。別の状況では、開示される本質や深度によっては、技能やその他の能力を使用するようPCに求められるかもしれない。 開示イベントは通常〈威圧〉、〈交渉〉、〈真意看破〉、そして様々な〈知識〉技能を使用することに強く偏りがちだ。開示イベントの概要を決める際、イベントが印象的になるような知識を根底に置いておくのが最良の手段である。こうすることで、その結末の一つの引き金になるためのイベントからPCが理解する必要のある要素を最小限にすることができる。この知識にはある種のデマや誤解が含まれることもある。それらは社会的衝突をより面白く、より劇的なものにするために、物語を後で動かす要素となる。 例えば、投票権を得る助けをPCに嘆願するハーフリングを考えてみよう。PCがハーフリングの言葉を額面通りに受け取ったなら、単にあからさまな不正に過ぎないと考えるかもしれない。しかし困難な〈真意看破〉判定に成功すれば、PCは話にはもう少し考慮すべき点があるのかと疑うことになる。その後、困難な〈知識:地域〉判定にさらに成功すれば、ハーフリングが投票権を持っていない理由の1つは、彼らは彼ら独自の王国の国民であると見做されており、国民税を支払う必要がないからだということが明らかになる。ハーフリングを問いただすことでハーフリングが投票したいことだけでなく、国民税を支払わない方法を考えているのだと分かる。 ときに、開示イベントには情報を得るための試練が含まれることもある。その試練は調査ルールを用いてあやふやな知識を深掘りするかもしれないし、追跡ルールを用いて情報を持つものを追跡するかもしれない。あるいは社交的な会合でPathfinder RPG Social Combat Deckや試練へのロールプレイや本章の後で示す試練の一つを用いるなどして、PCがどれだけの数の情報を明らかにできるかを試す場合さえあるだろう。開示を強調する混じり合ったイベントもしばしば存在する。滅多にないことだが、この種のイベントが戦闘を引き起こすこともある。例えば、地元の売春婦が運んでいた公文書を奪取する使命をPCが帯びており、彼女が単に自分の手で公文書を守る能力があるだけでなく、かつてPCに追い出された傭兵を数名雇った場合、面倒を引き起こすだろう。舌戦は社会的衝突に完璧に噛み合う。その一方で、状況に応じて呪文決闘、決闘、念術決闘を使って開示イベントに幾らかの行動を加えることも検討してみよう。呪文決闘や決闘は秘密のメッセージやウィットに富んだ会話から情報を炙り出すことができる。念術決闘はそのようなわずかな期間の二層の心象風景から決闘者が相手の精神の一部に触れることができるため、(少々不可解ではあるだろうが)より直接的に情報を手にすることができる。相手の精神覆面を読み取ったり、相手の攻撃様式から奇妙なメタファーを見抜いたりすることで、決闘者は相手についてより多くのことを知ることができる。 開示イベントを作成するにあたり、重要なことは君がPCと競争相手がイベントでできることを予想することだ。うまく使用される占術呪文程に、イベントがどう進んでいくかという予想を無駄にするものはない。陰謀の呪文章に掲載された指針と助言は、このような問題解決の助けとなるだろう。 結局のところ、開示イベントの結末はどれだけのことをPCが見つけられたか、知識にどのように反応したかによって決まるべきだ。これらの結末は利害関係と、PCが巻き込まれたり嗅ぎ回ってしているという知識に対し競争相手がどう反応するかを考慮すべきである。開示イベントにおける試練でのずば抜けた成功は、試練イベントを良い方向にもたらすPCの能力に影響を与えるべきだし、逆に酷い失敗は試練の範囲をPCが誤解したり、ある側面のみに注視したり、間違った手がかりを追ったりすることになるかもしれない。 試練イベント Challenge Events 出典 Ultimate Intrigue 169ページ 試練イベントは社会的衝突の力の均衡にPCが影響を及ぼしたり妨害したりする機会を与える。目的が社会的情勢のある特定の要素を調べることとなることが多い開示イベントとは異なり、試練遭遇に於いてPCはその要素を変えるために一撃を入れる。 試練イベントをデザインする際、全競争相手の利害、巻き込まれたパーティの現在の競争の本質、PCが協力するグループの全てについて検討すること。試練イベントの終了によって、PCには衝突の利害を変えたり価値を高めたりする機会が与えられるべきだ。一般に、PCが成功すれば、協力している競争相手は利害の制御権を得たり大きな分前を得たりする。逆にPCが失敗したなら、敵は利害の制御権を保持し、利害の獲得に向けた地歩を獲得する。 このようなイベントでは、PCは一連の試練に直面し、その成否が将来の社会的衝突のイベントを引き起こしたりその内容を変えてしまったりする。パスファインダー・ロールプレイング・ゲームは、君が「社会に基づく遭遇で使用すべき、非戦闘のあるいは戦闘の軽微な挑戦」を作成する助けとなるよう設計された、副システムと小道具を多く持つ。加えて、より自由な形式の社会的試練の作成方法については、本章の後半に示されている。 例として、街のハーフリングに投票権を与える際の揉め事について話を続けよう。ハーフリングは投票によって政治権力をより多く手にしたいが、免税措置は引き続き受けておきたい。ハーフリングの投票者の流入が政治情勢に与える変動を恐れるため、他の競争相手――地域の政治を現在牛耳っている評議会議員――は現状を保とうとするだろう。ハーフリングに協力するPCは、ハーフリングのために活動するよう地元の政治家を説得したり無理強いしたりする計画を立てることになる。Social Combat Deck、個人への感化ルール、舌戦、本章の後半に示される自由形式のイベントを使うことで、ハーフリングが免税を保ったまま投票権を得られる支援を政治家にしてもらうようPCが活動する際の試練イベントを作ることができる。それは特定の候補者を後押しすることになるかもしれない。 それからPCは街の様々な政治家を説得して回る。この試練の結末は様々な政治家に対する成功数の合計に基づいて決まる。また、それぞれの政治家には異なる個性があるため、成功の鍵はそれぞれに対して異なっている。肉体的な脅威や威圧によってすぐに大人しくなるものもいれば、腐敗していて賄賂ですぐに転ぶ政治家もいるかもしれない。頑固で立場をすぐには変えない政治家もいて、そのようなものは汚れた方法や恐喝に手を染めたり、政治家の愛する人を脅すとPCが決めなければ動かない。この特定の例では、個人への感化ルールを使用する良い機会だが、やりとりそれぞれをSocial Combat Deckを使った異なる試練に変えたり、自由形式のイベントとして作ることもできる。 社会的な試練は技能判定やアクションに満ち満ちたものよりも行動的で興味をそそるものであるべきだということは心に留めておこう。社会的な試練を追撃(追撃ルールを用いたり、Pathfinder Cards Chase Cardsやその続編Chase Cards 2 Hot Pursuitを使う)、追跡、強奪を用いて強調し、より興味を引くものとすることを考えてみよう。高レベルのゲームでは、試練イベントはPCが建国ルールを使ったり、外交が失敗したときに大規模戦闘ルールを使ったりすることで、より複雑なものとなる。 最後に、社会的衝突は物理的な衝突や対立を避けようとする試みである一方で、時には社会的衝突を解決するためにPCが戦闘に巻き込まれることもある。反乱軍との調停に失敗した後には、おそらくPCはその共同体に暴力で訴えることで鎮圧して止めようとしなければならない。頭に血の昇った貴族家の一族からの援助を得ようとする間に、PCたちは自分たちは彼らを侮辱し、うっかり若いアリストクラートの怒りに火をつけたことに気付かないかもしれない。後者の状況では、命に関わらない程度に打ち据えることでこの向こう見ずでお喋りな自慢屋からの敬意を回復させられるかもしれない。一般的な指針として、社会的衝突における成功を得るために戦闘に頼ることは最後の手段であり、イベントの連鎖の中での失敗をある時点より早く塞き止めることになる。このような場合でさえ、戦場に優雅な様式を持ち込む機会を示す努力をしよう。それは屋根上での戦闘や夕暮れの決闘のような劇的な状況を準備することかもしれないし、バードの風刺に満ちた朗唱やスワッシュバックラーの心意気のような派手な能力を持つ敵かもしれないし、不安定に下がったシャンデリアや今にも倒れそうな柱のように戦闘全体を変えてしまうような災害であったりする。 イベントの結末 Event Consequences 出典 Ultimate Intrigue 170ページ 開示イベントや試練イベントのどちらを執り行うにせよ、PCがどれだけ試練を解決したかに応じて、成功と失敗の両方の結末を作るために骨を折るべきだ。試練イベントや容易な開示イベントの中には直接的で明確な結末を持つものもあるが、より複雑な試練は成否の度合いに応じた結末を持つこともある。 PCが試練を突破したなら、成功もしくは大成功を成し遂げたのだろう。試練イベントで焦点を当てた舌戦に勝利することは成功であるかもしれないが、大成功の成立を決定するような不測の事態を追加しても良い。舌戦に巻き込まれたPCが勝利し、その仲間が好む偏見を全て植え付けることができたなら、大成功となるのかもしれない。例えば、PCがハーフリングの選挙権に反対する政治家の一人と公開討論で舌戦したなら、大成功はその政治家がハーフリングの大義について異見を差し挟まなかっただけでなく、決定的な部分でその議論の世論を変えもし、それによって将来PCたちが揺るがそうとしているものに対する挑戦のDCを下げることができるかもしれない。 他方、失敗は利害を獲得する際の一時的な後退を意味する。そして大失敗はPCが劇的な損失を被り、将来においてもPCの傷となりうるものとなる。上述の同じ例を用いると、ハーフリングの投票権に関する舌戦で政治家と群衆の説得にPCが失敗したなら、ハーフリングの主張を擁護する別の政治家を説得する羽目になるだけかもしれない。しかし政治家が討論するPCを劇的に打ち負かしたなら、他の1~2名の政治家をPCの側から引き剥がし、PCは他の政治家を取り込むための判定にペナルティを受けるかもしれない。これはPCにとって大失敗と言えるだろう。 イベントの結末の調整 Finessing Event Consequences 本章のほとんどはGMが自分の社会的衝突のイベントを作る助けになる道具と提案を掲載している。しかし、PCが全く予想できない方向にイベントを向かわせることができる場合もある。行動と結論がかっちり決まっている戦闘遭遇とは異なる点だ。素晴らしいロールプレイに訴えかけるのではなく、技能、特技、呪文、魔法のアイテムを興味深い形で使用することは、しばしば君が予想もしていない状況を引き起こすことがある。このような事態になったなら、プレイヤーのやる気を削ぐのではなく、その創意工夫に報いるのが良いだろう。 自由形式のイベント Freeform Events 出典 Ultimate Intrigue 170ページ Social Combat Deckや他のパスファインダーRPGにある多くの既存のツールを使って社会的衝突を運用することもできるが、ときにPCが関わったかつての行動の結末や自作の物語に併せて遭遇を作っていきたいと思うかもしれない。そのような遭遇を計画する際、継続する物語を作る際にプレイヤーがより行動的になる、自由形式のイベントを作りたいと思うだろう。社会的衝突のイベントは戦闘遭遇よりも予測のつかないものだ。だから以下のツールや指針はプレイヤーが想定外の行動をとったときに、君がアドリブで進める際の助けになるだろう。 行動と目的の作成 Creating Actions and Goals 出典 Ultimate Intrigue 170ページ 君が作った自由形式のイベントそれぞれは、PCが目標を達成するまでに行うアクション数を持つ。常に君が必要と思うよりも多くのアクションと目標を作るのが良い。そして多様なものが含まれるのが良い。そうすれば、多くのキャラクターがイベントに参加できる。それらの目標は判定や特定のアクションを行うことで展開していく。 社会的イニシアチブ Social Initiative 出典 Ultimate Intrigue 171ページ 機知や魅了において効率よりも素早い反応が求められる自由形式の遭遇を運用する際、異なるキャラクター(PCとNPCの両方)がその行動を行う順番を決めることが重要になるかもしれない。そのような状況では、それぞれのキャラクターに社会的イニシアチブ判定を行わせるのも良いアイデアだ。社会的イニシアチブ判定は、【敏捷力】基準ではなく【魅力】基準である。しかしイニシアチブ値を上げる他の標準的な要素(《イニシアチブ強化》など)は通常通り適用される。 自由形式の判定 Freeform Checks 出典 Ultimate Intrigue 171ページ プレイヤーはパスファインダーRPGのルールで見られる様々な技能判定に標準的なDCを使用するだろうが、ときに君はルールに定義されていない形で技能判定を行わせたいと思うだろう。それは特に、PCが巻き込まれる試練イベントの範囲に見事に噛み合う。そのような場合、表4-1:レベル毎の自由形式の判定のDCがこのような自由形式の判定の指針を提供してくれる。 表4-1:レベル毎の自由形式の判定のDC Freeform Check DCs by Level レベル 簡単な判定のDC 中程度の判定のDC 困難な判定のDC 1 12 17 22 2 14 19 23 3 15 21 26 4 16 22 28 5 17 23 29 6 18 24 30 7 19 25 31 8 20 26 33 9 21 27 34 10 22 28 39 11 23 29 41 12 24 30 43 13 25 31 44 14 26 32 45 15 27 33 47 16 28 34 48 17 29 35 50 18 30 36 51 19 31 37 52 20 32 38 54 上述の表の低い値は、掲載されているレベルのPCが達成するのが比較的容易な判定の目標DCとしてデザインされている。複数のパーティ・メンバーが成功を構成する判定に全て成功しなければいけない場合や、参加している役割を満たすことを強いられた、達人でないキャラクターがいる場合にも、低い値は適しているだろう。このDCは通常、技能を訓練したキャラクターが厳しい条件の仕事や他の有利な要素(道具、呪文、魔法など)をもたない場合か、その逆(ほとんど訓練を受けていないキャラクターが、大量の有利な要素を持つ)の場合に、50%の確率で成功するものだ。真ん中の値は一人のかなり熟練した冒険者が支援なしに突破できるはずのものだが、失敗する危険がないわけではない。困難な値はその技能の達人か、その技能に対するいくつもの有利な要素を持つか、さほど熟達していないキャラクターを支援するために大量のキャラクターが支援してくれるかのいずれかの場合に適したものとなっている。 PCが特定の技能判定にボーナスを得るために高価な呪文や魔法のアイテムを頼りにするのが常ならば、表4-1のDCはキャンペーンにおいて簡単すぎるかもしれない。君はその理由によってここに示した値を変更したいと検討して良い(そのような呪文や魔法のアイテムを重く用いるキャラクターが一方の側にいるキャンペーンなら、その相手側も同様にそのようなアイテムを使用するのだから)。 PCが特定の技能や役割で成功確率を最大化するように振る舞うなら、その選択が良いものであると感じさせるべきだということは心に留めておこう。有利な選択肢を選んだときにあまりに簡単になるからと言って単にDCを増加させるのではなく(それはPCを手ひどく罰することになる)、より高いDCを持つ仕事を作り、より良い報酬を作ると良い。そうすれば、プレイヤーの選択は新しく興奮する結果につながり、他のキャラクターではその利益を勝ち取ることができない(そしてもちろん、プレイヤーが困難なDCに挑むのを避けるようなら、経験を失うことはないが追加の報酬を諦めることになる)。 成功の測定 Gauging Success 出典 Ultimate Intrigue 171ページ 社会的衝突の試練と目的をデザインする際、君はPCの成功を測定する手段を決める必要に迫られるだろう。以下に、社会的衝突のイベントにおける成功を計測する3つの異なる手法をまとめた。どの成功の測定方法を使用したかに拘らず、目的すべてを達成するためにPCがどれだけの成功を積み重ねる必要があるかを決定する必要があるだろう。 競争相手との対決/Contest Against Competitors:恐らく敵対派閥は社会的衝突においてPCの計画と対立している。このようなイベントにおいては、PCは他の派閥に勝つように行動する。PCは相手の評判に傷をつけてその活動が続けられないようにしたり、対戦相手が目標を達成する障害になるもの(対立する派閥よりもずっと危険な連合を組ませるなど)を探し出さなければならなかったりする。競争相手との対決は人間の対抗心を引き出すため高い満足感を得られる可能性がある。しかしそれを社会的衝突で執り行うのは極めて難しい。それは、特に複数の派閥が存在する場合に顕著である。このような対決では、利害と複数の派閥の頑強さを決め、どれだけ成功すればそれぞれの派閥が活動できないようにするかを決める必要があるだろう。その数は社会的衝突の規模とペースに合うものであるべきだ。速いペースの連続型衝突や長い期間続くと予想される衝突では、より多い相手に呼びかけをする。それにより成功を得る機会がより多くなる。ゆっくりとしたエピソード型ペースや短期間の小キャンペーンではその逆になる。 目的の収集/Goal Collection:この種のイベントでは、PCが目的をどれだけ達成できたかが全体の成功を決める。しかし、合計する前に、キャラクターは社会的衝突を成功させるために取り去らなければならない面倒な状況を取り去ることができなければならない。 時間との競争/Race Against Time:この種のイベントでは、PCは一定時間が過ぎる前に可能な限り目的を達成するという競争を行わねばならない。時間制限はプレイヤーにとってイベントをより興奮させるものにしてくれる。時間制限がある理由を作ることはPCに興味をもたらせ、物語を作ることも面白くしてくれる。時間制限にゲーム内の理由がある場合、それは次の投票や差し迫った侵略、目的の核心事項への一般の関心が薄れることだったりする。時間に厳しい衝突の全体の目的を決定する際、複数の勝利段階を設定しておき、最高と最低の間に有り得る結末を整理し、より良い結末それぞれ用の最低成功数を一覧化しておくと良いだろう。 前進させる敗北 Failing Forward 出典 Ultimate Intrigue 172ページ どんな種類の社会的衝突のイベントをデザインするにせよ、致命的な失敗に直面した場合であっても、とにかくPCが前進するようにするのが良い。もちろん、失敗による結末があって然るべきなのだが、それによって物語が終わってしまうべきではない。言い換えれば、成功はPCを勝利に導き、失敗は競争相手を勝利に導くのではあるが、その結果が手詰まりを引き起こしたり行動の流れを止めるように計画してはならない。敗北がパーティ全体の死を招くものではない以上、様々な予期せぬ影響をもたらしてワクワクさせるのもよいだろう。ときには成功したときよりも面白いものになるかもしれない。PCの敗北を新しい計画や将来のよりよい成功の出発点として自由に用いよう。 社会的衝突のイベントと成長 Social Conflict Events and Advancement 出典 Ultimate Intrigue 172ページ 社会的衝突のイベントは、いつPCに経験点と宝物を与えればよいのだろうか? 短い回答は君が選ぶタイミングで良い、ということだ。パスファインダー・ロールプレイング・ゲームの一般的な経験点の増加は、英雄的な経験がプレイヤー・キャラクターの個人能力を高め財産を増やすことを根底に置いている。戦闘で起こされるキャンペーンは戦闘用リソースを一通りPCが持つことを仮定してバランスをとっている。そして目的を達成する際にリソースがゆっくり削り取られていき、時が過ぎれば成功の価値が下がっていく。この成長の基本にたてば、社会的衝突が与える経験点や宝物は少なくなる。この種のプレイ形式はPCのリソースを削るかもしれないが、戦闘遭遇が頻繁に起きるのに比べればそうでもない。そのため、社会的衝突のイベントに成功したことによる報酬はその場しのぎのものか、小キャンペーンの筋書きに味付けするような数回の戦闘遭遇に基づくものになる。しかし社会的衝突に重きを置いたキャンペーンを運営する場合、この基本思想は捨て去る方が賢明だ。そしてその代わりに、より一般的な基本のもとに経験点と宝物をPCに与えよう。 社会的衝突のイベントの中でPCが得る宝物の一部は、敵に紐づいていたり社会的状況での冒険の間に見つかったものとなる。しかしほとんどは同盟関係にある競争相手からの贈り物、経済的利益から流れてきた報酬、究極的には賄賂や贈り物、税金として街から得られたものなどである。 社会的衝突の範囲とペースに基づいて、PCにどれだけの報酬を与えるかについていくつかの提案を以下に示す。 開示イベント:ほとんどの場合、開示イベントでPCが経験点と宝物を得ることはない。大抵、PCが将来出会うことになる試練についての情報を得る機会をPCに与えることになる。しかしときには、開示イベントが試練に焦点を当てていることもある。そのような場合、君はイベントにCRを設定できる。社会的衝突がエピソード型ならば、イベントのCRはPCの平均パーティ・レベル(APL)よりも2~4低いものとすべきである。その値はキャンペーンにおいてその社会的試練がどれだけ酷いものかによって決まる。APLが低い場合、CRを適切な分数にずらすこと。同様の方法で宝物も取り扱う。表12-5:遭遇ごとの宝物の価値にはCRではなくAPLに基づく宝物の値が示されている。もし低いCRの開示イベント用に報酬を準備したくなったなら、表4-2:低いCRの遭遇における宝物の価値の適切な場所を参照すること。 表4-2:低いCRの遭遇における宝物の価値 Treasure Values for Low-CR Encounters 遭遇毎の宝物CR 遅い 中程度 速い 1/8 21GP 33GP 50GP 1/6 28GP 42GP 65GP 1/4 43GP 65GP 100GP 1/3 57GP 88GP 135GP 1/2 85GP 130GP 200GP 試練イベント:試練イベントはほとんど常に経験点と宝物を与えるべきだ。君が連続型の社会的衝突キャンペーンを運営している場合は特にそうである。社会的衝突がキャンペーンの主要な推進力である場合、ほとんどの試練イベントはPCのAPLに近いCRを持つべきだ。戦闘遭遇と同様に、特に厄介な試練イベントを処理する場合は(それがPCのリソースを消費しうるものや利害の大きな変化を伴うものなら)、CRはAPLより高くすべきだ。しかし、APLより4以上高くしてはならない。PCが戦闘遭遇に巻き込まれた場合は、試練イベントに通常の経験点と報酬を用いること。 社会的衝突の例: The Taken Example Social Conflict The Taken 出典 Ultimate Intrigue 173ページ 以下に示す連続型の社会的衝突は、本章で紹介した指針を用いた満足の行く一連の遭遇と冒険を構築する方法の一例として役に立つだろう。社会的衝突はPCの行動に応じて時間とともに進んでいくため、この例では衝突の初期段階を段階を追って説明している――このあとは君が合うと思う通りに発展してよい。これらの要素は他の冒険の背景や、本格的なキャンペーンの基盤になるかもしれない。 PC以外にも、この社会的衝突には革命派と王国派という2つの明らかな競争相手が関わっている。しかし、フェイの里子という隠れた競争相手もいる。 競争相手 The Contenders 革命派は、王国の貴族は退廃的で、庶民の苦しみとは無縁であると考えている一般市民だ。彼らは最近の問題を貴族の怠慢のせいにしている。この競争相手は基本的には王国派の基盤を揺るがし、政治権力を奪おうとしている。しかし彼らは統率されているわけではなく、調整できることはほとんどない。彼らは政府を変えたい、転覆させたいと思っている。しかしその後に何が起きるべきかについて団結することはない。革命派の中でさえ、どのようにして賞金を増やすべきかについて見解は一致しないのだ。革命派の中には、貴族というものを全て滅ぼしたいと思うものもいる。それ以外のものは、君主テオバード王の手前で足を止めたいと考えている。後者は国王を完全に追放するのではなく、国王の関心を向けて問題に取り組ませられれば十分だと考えている。国王を批難し、国王の退位を求める人々の中でも、大半の人々は未だにアニカ王女を支持しており、王をテオバードからその娘へと交代させたいと考えている。極少数の者は、全く異なる、より平等な政府形態の設立を夢見るものもいる。 王党派は王に忠実な上記以外の市民と、貴族の両方で構成されている。革命派とは異なり、彼らは一人の指導者、テオバード王に従っている。王党派は、革命派がその政治信条のために最近の問題を生み出しているか、あるいは少なくとも誇張していると信じており、王党派の多くは、彼らは現状を破壊して王国の富を略奪しようとする血に飢えた無政府主義者に過ぎないと信じている。王党派は革命派よりも権力があり組織化されている。しかし少なくとも最初のうちは、民衆は一握りの扇動者に引っ張られた、混乱した羊の群れとして扱うため反応が鈍い。国王や多くの貴族は、対応するのに費用がかかりすぎると考えており、高圧的な対応がどこかで混乱を引き起こすかもしれない。 フェイの里子は最後の競争相手である。表面的には、彼らが糸を引いているように見える。フェイの里子はゆりかごの中で人間の子供と入れ替えられたフェイの子供だ。彼らは完全に人間のように見え、魔法によっても人間であると識別される。フェイの里子は王国じゅうに広がっており、アニマル・メッセンジャーのような効果で密かに連絡を取り合う。彼女たちの最大の政治的資産は、アニカ王女が里子であり、派閥の主たるまとめ役であるという事実だ。どれだけ革命派の統制が取れていなかろうと、彼らの中にフェイの里子が入り込めたのは簡単な行いであったし、アニカ王女と貴族の子供の少数の手によって、簡単に王党派を操ることもできる。しかし、アニカ王女とその仲間は、派閥の背後にいる本当の権力者ではない。ある強力なノルンは、命運はこの王国との確固とした関係を求めていると確信しており、実のところ彼女が糸を引く者である――そして必要に応じて糸を断ち切る。 PCは、革命派と王党派のバランスを崩したり、真犯人を明らかにすることのできる、第四の派閥としてこの状況に加わることになる。 衝突と利害 Conflict and the Stakes この衝突は政治闘争の一つだ。王党派は権力を持ち、革命派はそれを望み、フェイの里子は誰が権力を握ろうと、最終的にそれを支配しようとする。社会的衝突の過程で、PCはおそらく派閥のエージェントになり、最終的には王国の本当の政治権力の背後にある力に気付き、革命派と王党派が力を合わせて、王国の政治的な未来に対する真の脅威に立ち向かうように動機づけることさえできるだろう。 衝突の火種と初期のイベント Conflict Arc and Early Events 衝突の火種は、王国の郊外にある町で、PCのいるところで始まる。この町はフェイのすみかとして知られる森の端にある。迷信深い住民はフェイから家を守るために護符を購入したが、村に住むフェイの里子がフェイの魔法に護符を晒し続けていたため、通常より早く傷んでしまった。護符がだめになったことで、クイックリングはなんとか人望の厚い木こりの家に侵入して赤ん坊を持ち去ることができ、その親はそれに気付くことはなかった。木こりと革命派の友人は、赤ん坊がさらわれたのは貴族のせいだと非難している。なぜかと言うと、国から任命された町長は荒唐無稽な迷信だと考えて砕けた護符の交換のための支払いを断ったからだ。 試練イベント:怒れる暴徒 Challenge Event Angry Mob PCは、町長の家の周りに怒った群衆が集まっていることに気付く。これら革命派は赤ん坊の誘拐に町長が関わっていると考え、町長を処罰しようとしている。町長が雇った警備兵が、問題が起きる前に暴徒を抑えようとする。警備兵は数で勝っているが、町民が手心を加えることはなさそうなので、町民を撃退するには殺傷力のある武器を使う必要があるだろう。現時点では、PCはどちら側からも攻撃される可能性がある。一方の派閥に加わって戦闘に参加するか、(場合によっては舌戦によって)暴徒を黙らせようとするかのどちらかとなる。 結末:PCが革命派の指導者との舌戦に勝つことができれば、暴徒は自分たちが町長に対する証拠をほとんど持っていないこと、そして解決しなければならない本当の謎があることに気付く。大成功(3回以下の論議で指導者を言い負かす)に至れば群衆は落ち着き、町長は貴族のために働いているが、自分の地位よりも住民のことを気にかけており、今の所敵ではないことを理解する。 失敗すると、PCは物理的に町長を守るか、暴徒に思うままにやらせるかを選ばなければならない。大失敗(3回以下の論議で革命派の指導者との舌戦に敗れる)では、本意がどこにあるにせよ、PCは王党派の協力者としてのレッテルを貼られる。 この出来事への対処が理性によるものか暴力によるものかに拘らず、PCは1つ以上の開示イベントに進む可能性が高い。赤ん坊の失踪を調査するか、王国の政治的混乱について調べるかのどちらかだが、両方行うというのがありそうなことだ。 開示イベント:事件現場:「怒れる暴徒」イベントがどういう結果になったにせよ、PCは暴徒のきっかけとなった赤ん坊の失踪を調査したいと思うだろう。“目的の収集”の自由形式の試練という形で、ちょっとした探偵の仕事をすることになるかもしれない。 結末:PCが十分な手がかりを集めると、赤ん坊が森のクリーチャーに連れ去られた証拠が見つかった。十分な成功数を得られれば、誘拐犯がフェイだと判断し、フェイの関与を疑って森を捜索することもできる。これにより、PCはこの衝突の隠れた競争相手を突き止めることができるかもしれない。しかし、フェイの動機を見抜くのはかなり難しいだろう。これは、“丘の下の回廊”の試練イベントに直接つながる。 この発見が失敗した場合、少なくとも現状では失踪は謎のままということになる。しかしPCは後になって、この社会的衝突に関連する手かがりを他に見つけられるかもしれない。これによって、PCを革命派と貴族との対立を中心に展開するイベントに招き入れることになるだろう。 試練イベント:丘の下の回廊 Challenge Event Hall Under The Hill 森の中のなにか、あるいは誰かが赤ん坊を誘拐したという手がかりを追って、PCは苔むした丘の下にある奇妙な大広間へとたどり着く。そこには、森の近くの様々な集落から赤ん坊たちを誘拐してきた略奪者の一団がいる。このクイックリングはノルンの全体的な計画に精通しているというわけではなく、石が立ち並ぶ場所で満月のときに出会ったフェイの商人のために赤ん坊を捕らえているに過ぎない。そして彼らは古銭で支払われる追加の料金に従って、赤ん坊を奇妙な里子に取り替えていく。 結末:クイックリングは誰が料金を支払うかを知らない(し、興味もない)。しかし、クイックリングを倒すか騙すか賄賂で情報を買うかすることで、PCは革命派も王党派も、この異常な誘拐事件と何の関わりもないと知ることができる。 衝突の継続 Continuing the Conflict この時点では、PCには探索経路について多くの選択肢がある。木こりの赤ん坊を返せば、町の住人から感謝してもらえ、町にいる協力的な伝手の1人に、町へ援助金を求める手紙(町長と協力している場合)を、あるいは大規模な抗議運動を手助けするという手紙(革命派と協力している場合)を運んでくれるよう都市へと向かってくれと依頼される。PCがそれらと異なる道を選んでいたとしても、大規模な抗議行動の可能性があるとわかれば都に向かいたいと思うかもしれない。あるいは、前回のイベントの結果次第では、PCはクイックリングから買い付けた存在を追いかけようとしたり、クイックリングの持つリストに乗っている他の項目を調べようとするかもしれない。 社会的衝突は急速に枝分かれし、PCの選択に対応する。そのため、多くの緊急事態に急速に対応しない限り、1~2件を超える仕事を計画することは難しい。社会的衝突をPCがどのように進めるかにもよるが、最終的には、PCは王国の宝物庫を強奪したり(118~129ページの強奪ルールを用いる)、上級貴族の影響力を得るための祝賀会に参加したり(102~109ページの感化ルールを用いる)、密かに里子計画を進めようとするアニカ王女と協力して平和的な解決策を模索したり、フェイの誘拐団を追いかけて買い手の行方を突き止めたり(追跡ルールを用いる)、君主制を転覆せんとする行為の妨害を行ったり(調査ルールを用いる)、革命派の創立者の一人とその取り巻きの前で口論をしたり(舌戦ルールを用いる)、その他諸々の行為を取ることになる。PCが何をしようと、フェイの里子は利益を得ようとし続け、PCがフェイの里子の存在を明らかにして裏で戦いを仕掛けるなら、フェイの里子はPCを殺しその評判を台無しにするために、なるべく他の派閥を使ってあらゆる努力を傾ける。 衝突の終焉 Concluding the Conflict PCの行動に応じて、この衝突は様々な結末に行き着く可能性がある。しかし一般的には、各派閥は敗北に近づくにつれて、ある決まった行動を取る。 王党派が敗北に近づくと、彼らは社会的衝突を降りる。王は退位してアニカ王女にその座を譲ることに同意し、それは革命派の中の本当に急進的な人々の大多数が残る支持のほぼ全てを失うには十分な出来事だ。残された急進的な革命派は、君主制を打倒しようと試み続けるものの、その効果は遥かに小さくなり、その将来の行動はPCの援助がなければ実りのないものとなる可能性が高い。 革命派が敗北に近づくと、彼らは社会的衝突を続けることを諦める。不安は残るものの、少なくとも今のところは落ち着きを取り戻す。王党派はこの譲歩を受け入れ、政府全体を転覆し、貴族達を火炙りにしようとする過激な首謀者を除き、他の革命派に恩赦を与える。首謀者は恩赦を拒否したために革命の指導者という名を着せられ、処刑される。 フェイの里子は完全に破滅するまで、社会的衝突から降りない。アニカ王女は自分の部下達がひっそりとやめていくことを許し、里子との関係を立つことを望む。その一方で、全ての里子を指揮するノルンは、最後まで戦い続けることを要求する。完全に敗北すると、フェイの里子は明らかになり、その存在は王党派と革命派の双方に明らかになり、アニカ王女も彼らとともに暴かれることになる。PCが王女と個人的なつながりを持つなら、彼女は主のノルンから自分を守って欲しいと依頼される。ノルンが倒されれば、王女とフェイの里子は新しく住む場所を必要とするかもしれない。その時点になれば、かつての侵略者を忠実な国民にすることの利点を、国民に納得させることができるかもしれない。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3079.html
214 :影響を受ける人:2014/04/13(日) 21 59 19 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第四話 ―勇気か、無謀かⅢ― 衝撃により、悲鳴が上がる壕の内部で行動をいち早く起こしたのは徹子だった。 「落ち着け!」 一括により何とか治まるものの、衝撃は連続して襲ってくるため余裕はない。 隣に並んだ凛と目配せする。彼女が頷いたのを見て美緒に話しかける。 「悪い、外の様子を見てくれるか?」 「わ、わかった。」 徹子が動揺していなかったおかげで、多少冷静でいられた美緒は御願を承諾し、もう一度魔眼で外を透視してみる。 外では二体のネウロイが飛び回って、執拗に赤いビームを結界に叩きつけている。 絶えず高角砲が射撃しているのだが当たる様子は全くない。 その事を二人にだけ聞こえるように伝えると、唸り始めた。 「どうするかなぁ・・・」 「出ていけばお叱りだけでは済みませんわ。」 「かと言って、いつまでも結界が持つわけじゃないし・・・」 確かに扶桑国独自の技術である“結界”は広域を守れるが、それを維持するには十数人のウィッチが必要であり、攻撃を受けるたびに稼働時間が短くなる。 更に他のウィッチと同調せねばならず、一度でも狂えば再展開しなければならないという欠陥がある。 この問題を解決するには・・・誰かが時間を稼がねばならない。 攻撃を受けてそんなに経っていないからまだ余裕はある。その間に先生たちが戻ってくれば、こちらが有利になる。 「私達が考えてもしょうがないよ。とにかく今は待と?」 まだソワソワしている醇子だが、会話は聞こえていたらしい。 徹子と凛も頷いて憮然としながらも椅子に座った。 しかし事態は彼女等が思っているよりも切迫していた。 彼女等の元に再び兵士がやってきて、美緒たちは緊張感と切迫した事態を思い知る。 ――――― 美緒達三人とそれに凛と里子、他数名の整備兵が格納庫で作業をしている。 何故作業をしているかと言うと、基地司令の嘆願だったからだ。 本来ならば、民間人は基地から離れた場所に避難するのが決まりなのだが、近隣住民が「ウィッチがいる基地なら大丈夫」と思っていたのでこっちにくる人出が多かった。 その為避難してきた民間人が殺到してきており、気分を落ち着かせるために呪歌使いが奮闘し、警備兵が案内しているが現在上空で攻撃に晒されているという光景にパニック寸前らしい。 何とか追い払いたいが、高角砲で狙いつけるにはネウロイは早すぎて無理。 結界維持にかかる負担はどんどん重くなっており、方法は限られている。 すなわち・・・ 「結局、囮作戦か・・・」 「仕方ありませんわ・・・不本意ですけれど・・・」 徹子がストライカー【鍾馗】を履いて調整している横で、凛が防護符を仕込んだ手投げ弾、効果が有るかわからないが煙幕弾を装備させていく。 その隣で飛行士に自ら志願した美緒が、醇子と共に同じように調整しつつ準備を整えている。 「重いな・・・」 「美緒ちゃん、怖いなら・・・」 心配そうに・・・いや、事実心配なのだろう。美緒は醇子を安心させようと少しだけ微笑む。 215 :影響を受ける人:2014/04/13(日) 21 59 55 「大丈夫、無理はしない。」 「うん・・・」 「いやぁ。アタイも心配されたいっす!」 里子がおどけていうと少しだけ場の雰囲気が和らぐ。彼女もストライカーを履いて飛ぶが、役割は違う。 戦線から急いで帰ってくるウィッチの弾薬補給をするため、その為に飛び上がるのだ。 銃器も使い物にならなくなっているはずなので、その交換も兼ねている。 段取りは・・・まず対空砲群がネウロイを滑走路から遠ざけるように牽制、次に美緒と徹子が発進して【鍾馗】が最も得意とする急上昇でネウロイを引き付ける。 ネウロイが二人に夢中になったら里子が飛びあがり、一目散に帰ってくるウィッチに合流する。 作戦とは言えないものだが、これしか思いつかなかった。 幸い帰ってこれそうなウィッチに連絡はついている。後は粘るだけだ。 「飛べなくて残念ですけれど。貴方がた二人の実力は認めていますわ。」 「羨ましいか?」 ちょっと自慢げに言うと、真剣な眼差しで徹子を見上げる。 「ええ、羨ましいですわ。だから・・・無事に帰って来なさいな。死ぬなんて許しませんことよ。」 「お、おう。」 気圧されて怯んだ徹子に満足したのか、離れていく。 負けたと思って少しだけブスッとしていると、となりの美緒から準備良しと合図が送られ、自分も慌ててOKを伝える。 「格納庫からの緊急発進だが、大丈夫だね!?」 「「はい!」」 伊達にあの『鬼神』と呼ばれている人に鍛えられていない。力強い返答を返し、意思を確認した兵士は、備え付けの電話に張り付いていた別の兵士に合図を送る。 同時に用の済んだ学兵達は、出撃する共に対して最後のエールを送って退避する。 そして、接近してきていたネウロイに対し、限界まで奮闘しての連続射撃による弾幕が形成された。 「いまだ!」 ネウロイが怯んで退避瞬間、美緒と徹子は一気に飛び出す。 それに気が付いてネウロイが戻ろうとするが、二人を出すために、結界に負担をかけない為に限界まで奮闘する対抗撃砲座の兵士達により無事に飛び立った。 「美緒! ここからが勝負だ!」 「ああ!」 元気よく返事したが、正直喉はカラカラになっている。 飛び上がってそんなに経っていないが初の実戦で、頼りになる指導者がいない状況で、攻撃を避けて時間を稼がねばならないとう言う、極限な状況。 恐らく徹子も同じなのだろうが、空元気で悟増している分、自分よりも良いだろうと思っている。 「離れるなよ!」 「わかってる! そちらも!」 二人は一気に上昇した後、すぐに急降下に移る。 一撃離脱が身上の【鍾馗】は防御力も優れており。通常のシールドで呼称“スズメバチ”と言うネウロイの攻撃を防げる それでも安全を考慮して防護符入り手榴弾を装備した。 ネウロイは目の前の新たな脅威に対して攻撃を仕掛ける。 もう基地にも、対空砲にも興味を失っているかのように乱射してきた。 「うぉぉぉ!!」 「あぁぁぁ!」 想像していたよりも激しい攻撃に、二人は怯みそうになった。 しかし 根 性 で恐怖心をねじ伏せ、教えられた回避方法で避けていくそして水平飛行に移って敵を誘導にかかる。 加速力だけならばぴか一の【鍾馗】だが、水平飛行となると少々物足りない。 その所為で追いつかれそうになるが、再び急上昇して引き離し、急降下と防護符でもって攻撃を捌く。 そうしている内に基地から離れ、滑走路から里子が飛び出していくのが見えた。 216 :影響を受ける人:2014/04/13(日) 22 00 31 さあ、ここからが正念場だ。 志願学兵の中で最も優れた乗り手の二人だが、さすがに新型と言える“スズメバチ”相手はきつい。 最初から攻撃など考えていないとはいえ、苛烈な攻撃は精神をがりがりと削る。 (耐えられるか?) 一瞬だけ弱気な事を考えてしまう。だがここで粘らないと皆が危ない目に合う。 不穏な考えを捨て、ただひたすらに回避する事に集中した。 ――――― あれからどれだけ経ったろうか。 「はぁ、はぁ・・・」 荒くなった息を整えて、後ろに張り付くネウロイを見やる。 瘴気の無い場所では、戦闘時間が限られているという話だがまったくそんな感じは見えない。 疲れなどないのか? そう思った時、徹子から通信が入った。 『美緒、どうだ。まだいけるか?』 「正直・・・厳しいな。」 『なら、ちょっと良い事思いついたんだが、どうだ?』 彼女の口調はいつもサボる口実を思いついたかのような感じだったが、正直言って今の美緒にはそれにもすがりたい気持ちになっていた。 説明を受けて不安になったものの、何も浮かばず反論も出来なかったため頷いて実行に移す。 二人は適度な距離を保って飛行していたのだが、突如二手に分かれて急上昇に移る。 ネウロイは最初こそ戸惑っていたが、今では普通に追撃してくる。 それを見て良い所まで上昇した徹子は、急降下を開始する。美緒が上昇しているのにだ。 この事態に戸惑った敵だったが、すぐに自分達も分かれて追撃に移る。 二手に分かれた美緒と徹子は、敵の攻撃をかわしつつ水平飛行に入りタイミングを計る。 北郷章香から見れば二人の行動は厳罰モノの動きだった。 しかし二人はそれを気にする余裕もない。 そして、二人の飛行コースが上下ですれ違う時に行動を起こす。 美緒は急降下、徹子は急上昇に入ったのだ。 その機動に易々とネウロイはついていく。もう遊ぶ気はないというかのように今までの乱射が嘘の様に狙いを定める。 そして・・・近づいた美緒達は更に行動に入った。 まず、行動を鈍らせる効果のある符術手榴弾を投げる。そしてタイミングを見計らって今度は煙幕弾を発射した。 中間点でちょうどよく爆発した二つは、後から発射された煙幕弾の煙を拡散せずにいけた。 そして二人が飛び込んでいくのに合わせてネウロイも突入する。 敵の反応は目の前にある。それがどんどん近づいてきて・・・ あれ?なんで近づく?? おかしいと気が付き、ネウロイが慌てて行動に起こそうとした時にはもう時間は消費されていた。 薄い煙の中から黒い物体が飛び出してきた。それは共に飛行していた仲間のネウロイで・・・ 回避も出来ずに両者は衝突し、爆発した。 「やったぜ!」 「よかった・・・」 煙幕の範囲から離脱していた二人は、それぞれしたり顔と安堵の表情で、吹き飛んで煙幕が晴れた場所を見た。 徹子が考えた方法は一つ、敵をお互いに衝突させることだった。 正直上手くいくとは思えなかったが、こうして撃破できたのを考えると・・・ 「よかった・・・のかな?」 美緒はちょっとだけ親友を見直した。 以上です。 今回で初期戦闘を終わらせるためにだいぶ端折ったうえに、簡略してしまった。 それでも自分で定めた5ページ以上になってしまったけれど・・・ 体調がすぐれないので、すぐに寝ます。
https://w.atwiki.jp/dzuka/pages/1844.html
大和悠河をお気に入りに追加 大和悠河とは 大和悠河の72%は厳しさで出来ています。大和悠河の15%は宇宙の意思で出来ています。大和悠河の7%は税金で出来ています。大和悠河の4%は心の壁で出来ています。大和悠河の1%は果物で出来ています。大和悠河の1%は犠牲で出来ています。 大和悠河の報道 【プレミアプレーオフ登録メンバー】阪南大高(関西2/大阪) - 高校サッカードットコム 2021年 読者が選ぶ高知県内10大ニュース募集 記憶に残る出来事は?12/23締め切り 30人に賞金 | 高知新聞 - 高知新聞 川開書道展 作品紹介/下 /宮城 - 毎日新聞 波乃久里子、5年ぶり再演舞台「糸桜」への意気込み語る 初演キャストの喜多村緑郎、大和悠河とともに「私たちのレパートリーにしたい」(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 波乃久里子、5年ぶり喜多村緑郎、大和悠河と舞台「糸桜」再演(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 波乃久里子&喜多村緑郎&大和悠河 作品ゆかりの石灯籠の前で意気込み 舞台「糸桜」29日開幕 - デイリースポーツ みんなのうたミュージカル『リトル・ゾンビガール』2022年版に大和悠河ら決定(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 大和悠河がゾンビの長老・リリィ役で出演 NHKみんなのうたミュージカル『リトル・ゾンビガール』全キャストが決定(コメントあり) - http //spice.eplus.jp/ 東京宝塚劇場リニューアル20周年記念、宝塚歌劇歴代トップスターの37曲をBlu-ray / CDで(ステージナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【宝塚歌劇団】「宙組」歴代トップスター人気ランキングTOP5! 1位は初代トップスター「姿月あさと」さん【2021年最新調査結果】(1/2) | ねとらぼ調査隊 - ねとらぼ <『脳ベルSHOW』クイズ>2つのシチュエーションを表したイラストに共通するセリフとは…? (2021年6月16日) - エキサイトニュース 【宝塚歌劇団】「宙組の歴代トップスター」であなたが一番好きなのは誰?【人気投票実施中】 | ねとらぼ調査隊 - ねとらぼ 【一聞百見】絶望の果て 大阪で立つ本名での夢舞台 OSK日本歌劇団トップスター・楊琳さん - 産経ニュース 元宝塚女優、“帝国ホテル暮らし” を公開「おもてなしの心得がすごい」 | Smart FLASH[光文社週刊誌] - SmartFLASH トヨタの御曹司と結婚! 究極の玉の輿に乗った元宝塚・星蘭ひとみの“恵まれすぎ人生”|日刊サイゾー - 日刊サイゾー 大和悠河、月影瞳らが宝塚の先輩、峰さを理さん追悼 - ニッカンスポーツ 峰さを理さん死去、元宝塚星組トップスター 甲状腺未分化がん、周囲に闘病知らせず3月公演出演予定も - サンケイスポーツ 宝塚・専科の凪七瑠海が「八変化」 あの名場面も再現 [宝塚歌劇団] - 朝日新聞デジタル なにわ男子・西畑大吾、『まいジャニ』で「あんたら負けたで!」とメンバーに喝! 胸キュン告白で絶賛されたフレッシュJr.とは (2020年3月24日) - エキサイトニュース まだ中学生のジャニーズJr.に「やめろ、お前!やめろ」元宝塚がセクシーすぎて「目そらしたらアァ、ウゥン」 - COCONUTS 大和悠河がタオル1枚で夢舞台、「魔弾の射手」でオペラデビュー「下着は着けてない」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 元宝塚大和悠河、バスタオル1枚でオペラデビュー - 芸能 - 日刊スポーツ セラミュー最終章DVD特典に回替わり楽曲や大和悠河×おさBU対談、アンケート企画も - ナタリー 元宝塚・大和悠河の優雅な毎日に密着したフォトブックが発売! - RBB TODAY 私服姿や大胆なファッションも披露!元宝塚トップスター・大和悠河フォトブック『YUGA』発売 - music.jpニュース 元宝塚トップスター 大和悠河フォトブック『YUGA』1月 31 日(水)発売! - PR TIMES 益山貴司×吹原幸太、世界の終わりを回避した「終わらない世界」に大和悠河ら - ステージナタリー 大和悠河「進化して、永遠なるものへ」ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」-Le Mouvement Final-連続インタビュー - エンタステージ 大和悠河がオペラ・デビュー!~東京二期会 2018/2019シーズンラインアップ 記者会見レポート - http //spice.eplus.jp/ 元宝塚・大和悠河 セクシードレスで登場「全てを見せたい」 - 東スポWeb 大和悠河がオペラデビュー 「魔弾の射手」悪魔役に「私の全てを見て」 - デイリースポーツオンライン 女性だけの「シカゴ」 宝塚OGがニューヨーク公演:時事ドットコム - 時事通信 中村梅雀&大和悠河が紡ぐ“究極の恋”「二月喜劇名作公演」本日開幕 - ナタリー 中村梅雀と大和悠河主演で喜劇「恋の免許皆伝」 - 産経ニュース 波乃久里子らが出演、新橋演舞場「二月喜劇名作公演」共演に大和悠河 - ナタリー 大和悠河「私もオンナ」実感 アルバムイベントで1億円サファイア - スポーツニッポン 大和悠河 テンション上がる「あとは殿方が来てくださればバッチリです」 - スポーツニッポン 大和悠河、宝石に「テンション上がります」|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 大和悠河、総額1億円のジュエリーをつけて登場 「あとは殿方が来てくだされば」 - サンケイスポーツ ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」-Amour Eternal-大和悠河に独占取材!「一味違うタキシード仮面をお見せできると思います!」 (2016年10月17日) - エキサイトニュース 「セラミュー」新5戦士に大和悠河が太鼓判「どんどん強い戦士になる」 - ナタリー 大和悠河、セーラームーンでタキシード仮面役「快感覚えています」 - スポーツニッポン 大和悠河の私物アンダーウェア披露に「センスなさすぎ」「激安品に見える」の声 (2016年10月14日) - エキサイトニュース ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」-Amour Eternal- 野本ほたる×大和悠河インタビュー! - エンタステージ 元宝塚男役が集うコンサート、真琴つばさ「お衣装でも勇気を出して魅せます」 - ナタリー 【芸能プレミアム】驚異のくびれ セクシーに…大和悠河「ようやく女性になじみつつあるところなんです」 - 産経ニュース 大和悠河「宝塚OG集まると品格が」 » Lmaga.jp - Lmaga.jp(京阪神エルマガジン社) 大和悠河 名作ミュージカルで「この体も含めて見て」 - スポーツニッポン 大和悠河 チラ見せ「この身体も含めて見て下さいって感じですね」 - スポーツニッポン 大和悠河、腹筋チラ見せ 宝塚OG公演「体も含めて見て下さい」 - デイリースポーツ 宝塚OG版「シカゴ」、公開稽古で羽根を手に「もう一生ないと思っていた」 - ナタリー タカラジェンヌの恥!大和悠河の超高飛車セレブ生活に罵声の嵐 - アサ芸プラス 元宝塚・大和悠河の食べ物を粗末にするセレブ流ランチに視聴者から非難が殺到 - アサジョ 元宝塚男役トップたちの新アルバム、参加17名のビジュアル公開&コンサートも - ナタリー タキシード仮面、優雅に参上! 元宝塚歌劇団宙組トップスター・大和悠河さんがミュージカル『美少女戦士セーラームーン』新作公演に続投決定! - アニメイトタイムズ 大和悠河、『セラミュー』タキシード仮面を続投「全てのお客様にときめきを」 - ORICON STYLE 大和悠河、タキシード仮面続投!セラミュー新作は「マントと薔薇に魂込めて」 - ナタリー 元タカラジェンヌ・大和悠河、退団後初めてのデート - ORICON STYLE 初対面で盛り上がった!大和悠河 イケメン弁護士と“カップル成立” - スポーツニッポン ミュージカル『シカゴ』、宝塚歌劇団OGバージョンで再演決定。NY公演も! - PR TIMES 宝塚OG「シカゴ」“清く正しく美しく”を背負いNYへ「ワクワクします」 - ナタリー 旅行代だけで2500万円! 元宝塚・大和悠河の仰天セレブ生活のカラクリとは? - 株式会社徳間書店 大和悠河 豪華海外旅行でお買い物 - デイリースポーツ 大和悠河 舞台セーラームーンのタキシード仮面「より格好良く参上」 - スポーツニッポン 元男役トップ大和悠河 オペラと宝塚を重ね「舞台裏は運動会」|日刊ゲンダイDIGITAL - 日刊ゲンダイ 戦後70年「南の島に雪が降る」相次ぎ上演 柳家花緑×大和悠河 - 産経ニュース 大和悠河:又吉に“宝塚仕込み”のエスコート術伝授 - MANTANWEB(まんたんウェブ) 浮世離れ?セレブ発言で人気急上昇の大和悠河 その真相と真意は… - スポーツニッポン 大和悠河 宝塚男役から“男殺し”に - デイリースポーツ セーラームーン、“タキシード仮面”大和悠河にうっとり - ORICON STYLE 大和悠河 久々の男役挑戦「みんなキャーキャー言ってくれる」 - スポーツニッポン 『美少女戦士セーラームーン』ミュージカル復活、タキシード仮面は大和悠河 - マイナビニュース 大和悠河&敦士、セリフ覚えに大苦戦 二人舞台『GULF』開幕 - ORICON STYLE asahi.com(朝日新聞社):男役の美学生かして 「戯伝写楽」大和悠河が着物で主演 - 演劇 - 舞台 - 朝日新聞 asahi.com(朝日新聞社):宝塚元トップの大和悠河、退団後第1作でヒロインに - インタビュー - 舞台 - エンタメ - 朝日新聞 asahi.com(朝日新聞社):大和悠河サヨナラ公演、熱くて強いタニちゃんにドキドキ - ステージレビュー - 舞台 - エンタメ - 朝日新聞 集大成/大和悠河、陽月華 - プレシャス! 宝塚 nikkansports.com - 日刊スポーツ 新宙組のスタート/大和悠河 - プレシャス! 宝塚 nikkansports.com - 日刊スポーツ 大和悠河のウィキペディア 大和悠河 大和悠河の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 大和悠河のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 大和悠河 宝塚歌劇団 このページについて このページは大和悠河のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される大和悠河に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/stimme/pages/2096.html
長谷川明子をお気に入りに追加 長谷川明子とは 長谷川明子の86%はスライムで出来ています。長谷川明子の6%はマイナスイオンで出来ています。長谷川明子の3%は見栄で出来ています。長谷川明子の2%はビタミンで出来ています。長谷川明子の1%はハッタリで出来ています。長谷川明子の1%は食塩で出来ています。長谷川明子の1%は毒物で出来ています。 長谷川明子の報道 【全日本フィギュア】本郷理華が注目する、東日本を勝ち抜いたスケーターたち! - goo.ne.jp 「ミリシタ」,期間限定イベント“プラチナスターチューン~ミラージュ・ミラー~”が開催中 - 4Gamer.net 令和3年11月25日のおくやみ情報 - にいがた経済新聞 錦鯉・長谷川もファンだった武田久美子のアイドル時代 同期には“銀蝿の妹”も(2021年11月24日)|BIGLOBEニュース - BIGLOBEニュース 本戦2日目が終了、男女単複のベスト8が出揃う [中国四国学生テニス](テニスマガジンONLINE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」でイベント「プラチナスターシアター~Emergence Vibe~」が開催!|ゲーム情報サイト Gamer - Gamer 『リーグ・オブ・レジェンド』で全体チャットが無効化へ。暴言などのネガティブな行為を抑制するのが目的で、その影響は今後精査(ファミ通.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 白石晃士や深田晃司らが称賛、自殺図った女子高生の孤独な復讐劇「彼女はひとり」(映画ナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『スタマス』発売直前“スペシャルトーク&ステージ”リポート。中村繪里子さん&長谷川明子さんによる『Spread the Wings!!』というような特別な組み合わせでの歌唱や新曲『GR@TITUDE』の披露も! - ファミ通.com PlayStation(R)4 / Steam(R)「THE IDOLM@STER STARLIT SEASON」新曲「GR@TITUDE」ローンチPV公開のお知らせ | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com - ファミ通.com 「ミリシタ」で桜守歌織と四条貴音の限定カードが獲得可能なイベントが開催中 - 4Gamer.net アニサマ2021:アイマス765プロ ピアニート公爵コラボで「約束」熱唱 「キラメキラリ」「Colorful Days」「M@STERPIECE」も - MANTANWEB パラアーチェリー長谷川が出場辞退、無断で他人の弓触る…競技団体の安全規定に抵触 - 読売新聞 DJ和、2000年代のアニソン40曲収録のノンストップMIX CD8月発売 - BARKS 『アイドルマスター スターリットシーズン』体験版の配信が決定! 新曲『夏のBang!!』やパワーアップした“S4U!”の詳細も発表 - ファミ通.com アニサマ2021:アイマス765プロ中村繪里子、釘宮理恵ら出演 シャニマス「アルストロメリア」も - MANTANWEB バンナム、『ミリシタ』でSRカードのみが出現する「プレミアムピックアップSRガシャ」を開始 新たな限定SRカード「夏服シリーズ」が登場! | gamebiz - SocialGameInfo 三洋化成工業、環境や人へのやさしさ実現をテーマにユニークな機能性素材をアピール - 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン - 週刊粧業オンライン 【『鬼滅の刃』鎹鴉役の山崎たくみさんも】4月14日がお誕生日の声優さん (2021年4月14日) - エキサイトニュース 【4月12日~4月18日生まれの声優さんは?】沼倉愛美さん、黒田崇矢さん、嶋村侑さん… - 超! アニメディア たかはし智秋さん&長谷川明子さんがゲスト出演決定。『今井麻美のニコニコSSG』2021年4月27日配信 - ファミ通.com 『ウマ娘』“★3ミホノブルボン”(声:長谷川育美さん)がプリティーダービーガチャに3月9日より登場! 新たなサポートカードも追加 - ファミ通.com アイドルマスター 15周年の「今までとこれから」⑦(星井美希編):長谷川明子インタビュー | アニメ ダ・ヴィンチ - ダ・ヴィンチニュース 『ミリシタ』学園モノの劇中劇“聖ミリオン女学園”をテーマにしたイベントが開催中! | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通App グラブル人気楽曲満載 人気声優が大いに歌う! 『グラブルフェス2020ナイトパーティー』配信ライブレポート - http //spice.eplus.jp/ 『今日は一日“アイマス”三昧』が明日お昼ごろから聞き逃し配信で楽しめます - 電撃オンライン 「今日は一日“アイマス”三昧」11月に放送、MCは天海春香役の中村繪里子が担当 - ナタリー 『アイマス』星井美希が初のアイドル生配信 SHOWROOMに駆け込め〜 - KAI-YOU 961の系譜、奇跡の共演にアンフィ激震! 『ミリシタ』感謝祭レポ - 電撃オンライン 『アイマス ミリオンライブ!』“ミリシタ感謝祭2019~2020”リポート――玲音&詩花による新曲や765プロ&961プロによるコラボなど、盛りだくさん! - ファミ通.com 『アイドルマスター』『アイカツ!』『ラブライブ!サンシャイン!!』『ワンダーモモ』アイドル達が集った“バンナムフェス”2日目をレポート! - パッシュ編集部 【moraアニソンハイレゾTOP10】アイマス新ユニット「Straylight」「Xs」が先行配信でロケットスタート! - PHILE WEB - PHILE WEB 新衣装で「LEADER!!」初披露!「アイドルマスター ミリオンライブ!」MTG18発売記念イベント|ゲーム情報サイト Gamer - Gamer 再エネビジネスの立ち上げに力を発揮 - 環境ビジネスオンライン 圧倒的なパフォーマンスと安心感で“頂点”を目指して! “THE IDOLM@STER ニューイヤーライブ!! 初星宴舞”Day1リポート - ファミ通.com 熱戦を盛り上げた「ドームですよ、ドーム!」の声! 「パ・リーグ6球団×アイドルマスターシリーズ」〜765PRODUCTION DAY〜レポート - WebNewtype 埼玉西武ライオンズが「アイドルマスター」とコラボ 未来、美希らがやってくる! - http //spice.eplus.jp/ 2年ぶりに登場の長谷川、若林、仁後に「おかえり!」の大合唱 - ニコニコ超会議2016 『アイドルマスター プラチナスターズ』ステージ - マイナビニュース 「アイマス」星井美希役の声優・長谷川明子さん 第1子出産を発表! - - ねとらぼ 『アイマス』声優・長谷川明子が第1子男児出産 - ORICON STYLE 「アイマス」声優・長谷川明子が第1子妊娠「家族が増える喜びでいっぱい」 - ORICON STYLE 「アイマス」声優・長谷川明子が結婚 - ORICON STYLE 声優・長谷川明子が結婚!「アイマス」星井美希役などで知られる - シネマトゥデイ アッキーセンパイが大車輪の活躍!! 『THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE 06』発売記念イベントリポート - ファミ通.com 『アイマス』の長谷川明子、若林直美、平田宏美が出演! “リアニメーション4”イベントリポート - ファミ通.com 声優・長谷川明子のNEWシングル『ミラクルエール!』が10月24日にリリース - ファミ通.com 長谷川明子と今井麻美も登壇 “アイドルマスター LIVE in SLOT! プレスミーティング” - ファミ通.com 長谷川明子ライブDVD発売&2ndライブ開催直撃インタビュー - ファミ通.com ファンとの一体感を感じた長谷川明子1stソロライブ“Simply Lovely” - ファミ通.com 長谷川明子のウィキペディア 長谷川明子 長谷川明子の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 長谷川明子のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 長谷川明子 このページについて このページは長谷川明子のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される長谷川明子に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/mankake/pages/18.html
さ し す せ そ さ サイコアサシン 最高のパートナー 最後の母の日 最期の日 作品紹介 佐倉白雪は人に好かれる運命を背負っている サッカーワールドカップ 殺× さとう友希の私的雑談 ザ・ドキュメント サマーメモリーズラバー 寒い日 さよなら、姉さん サラリーマン フアカ し し あわせに なぁーれ! 4月1日 四季折々 死刑囚の通り道 至高のラーメン 地獄 ジジイとJk 四条ミサ! 使者 死者たちの村 じだいげき 自転車 死神さん 死神の唄 謝罪と提案(?) ジャッカス、サーフィン・バード版 重力的受難 祝 祝・投稿上限増加 将軍さまは女子高生! 少年のAについて ジョジョジョの女子高生 しろい しろい こころのわけ 白の衝動 神化機甲アストレア 新企画の提案 心曲(シンキョク) じんぐるしゃんしゃん 新次元野球パンチラナイン 新入社員の憂鬱 人生最後の日 新年のご挨拶 新漫画キャラクター募集! す 推定共犯者 水平線の向こうには 推理物 杉山里子はエロスで構成されている スクラップ帳はわたさないよ! スケバン聖女マリー 少し前の、見たことのない君へ ステキなハーモニー 話の話 スマホくん せ セーラー服とポン刀 セールスマンとぼく 絶体絶命かもしれないエレベーター 絶体絶命都市やってみたマンガ 絶体絶望都市4 Plus 絶対絶命都市4+を買いにいこう! 絶対絶命はやとくん 切望の唄 全員笑顔マンガ 宣伝的なマンガ 前略 Liesbet先生 そ そう言われても描く 増刊·なりコミ!! 創作ロボ マンガイオー そのすべては希望 空の上まで… それは何もない空に現れた それゆけサラちゃん!! それゆけ!ベンキくん そんなヒカリちゃん
https://w.atwiki.jp/bzspirit/pages/257.html
篠田麻里子(しのだ まりこ、1986年3月11日 - )は、日本のアイドル、女優、ファッションモデル。女性アイドルグループ「AKB48」の元メンバー。 ブログにて、おすすめのCDとして『B z The Best Treasure 』を挙げたことがあり(*1)、Twitterでは「声が好き」と述べている。(*2) また、ラジオやテレビ番組などでB zの曲が流れたり、B zの話題になったりすると、「B z大好き」という発言をすることがある。(*3) 関連リンク 篠田 麻里子 Diary オススメ Twitter(@mariko_dayo) 外部リンク AKB48公式プロフィール Mariko Shinoda.net(公式サイト) 篠田 麻里子 Diary(公式ブログ) Twitter(@mariko_dayo) 名前 コメント さすが麻里子さん。見る目あるねぇ。 -- 太陽のこましANGEL Jr. (2012-04-28 23 58 53)
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/10174.html
求道 ● 如水淡々〔DukDukGo検索〕 ■ 名弓「肥後三郎」の製作風景 kyudo ■ 弓師と外国人弓道家との出会い Part1 kyudo ■ 弓師と外国人弓道家との出会い Part2 kyudo ■ 弓道 体配(弐段) Kyudo zassha taihai 2nd dan 坐射 一手 Japanese Archery dojo ニュージーランド出身 埼玉観光大使 ジェシカ ジェシカtv ■ KYUDO - Mariko Satake/Interview - IS JAPAN COOL? DOU(弓道 - 佐竹 万里子) ANA Global Channel ■ マンチェスターで弓道! 2019/01/29 Yuko's World {■ スイスで弓道 日本から学ぶ心身と力のハーモニー blanklink プラグインエラー URLかページ名を入力してください。{https //www.youtube.com/channel/UCrnyUt8SaCD7ay5IjFiSQkA] } {■ 【弓道_35】天皇盃 第70回 全日本弓道選手権大会決勝 的中射の離れ【kyudou】 ] ■ 【海外の反応】外国人が日本の弓道の完璧な凄さに魅入られた!!「日本は常に礼儀を重んじる」【感動心をゆさぶるチャンネル】 弓道が語源?の言葉 的を射る(得る) 手の内を明かす(隠す) ~なはず かけがえのない 矢面に立つ 矢場→ヤバイ 図星 手ぐすねを引く 矢継ぎ早 ■ 『凛とした心と体が的中を生む!』弓道家・桂木美咲 So Beatutiful!! 【Kyudo/Japanase archery】 Misaki Katsuragi BUDO JAPAN CHANNEL ■ All Japan Invitational College Championship Women's 1st round Rits U VS Kwansei Gakuin U 弓道 .
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1407.html
490 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 10 47 ID tq075IaU 支倉家の夏を支える冷房は、各部屋に置かれた扇風機が主である。 木造の少し古い造りの住宅は、いくつか窓を網戸にしておくだけで風通しが良く、扇風機だけでも快適に過ごすことができた。 クーラーをつけようと陽一が提案したこともあったが、綾は電気代が高くつくからと却下した。 実際のところは、各部屋にクーラーをつけると陽一が自室にこもりがちになって、今までのように一緒に居られなくなるのではと思ったからなのだが。 その晩も扇風機が回る居間で、陽一は本を読み、綾は家計簿をつけて、各々夕食後のひと時を過ごしていた。 窓から流れる夜風に風鈴がちりんと揺れる。 「……ねえ、お兄ちゃん」 不意に綾が口を開いた。 「ん?」 「もう明日から夏休みなわけだけど」 「ああ、そうだな」 「お兄ちゃんって、彼女いないわよね?」 突然の問いに、陽一は持っていた本を取り落とした。 「な、何でそんなこと……」 「いないわよね?」 「まあ、いないけどさ」 「つまり、今年の夏も一人寂しく過ごす、と……」 綾は家計簿を閉じると、深々とため息をついた。 「情けない……」 「え?」 「情けないって言ったのよ! いい若い者がそんなことでどうするのよ!」 「い、いきなりだな、おい」 「いきなり心配になったのよ! お兄ちゃんの今後が!」 綾はびしりと陽一の顔に指を突きつけた。 「生まれてから十七年間、彼女の居た気配なし! よくわからん女に痴漢と決め付けられ、私が告白された時はまともに相談に乗れず、中学生の色仕掛けにもめろめろになる始末! まともに恋愛が出来るのか、悪い女に引っかかるんじゃないか、妹として心配するなって方が無理でしょう!?」 「す、すまん」 本当は彼女なんて出来たら一番困るのは綾であり、数年にわたってそれを全力で防いできたのも綾自身なのだが、陽一はそんなこと知る由も無い。 ただ勢いにのまれて謝った。 「というわけで決めたからね」 「何を?」 「この夏はお兄ちゃんを鍛えてあげる。女の子とまともに付き合えるように」 「え?」 「頼める人も居ないでしょうし、ひとまず私が相手になるからね」 「ちょ、ちょっと待て! 意味がわからん!」 「夏休み中は私を恋人と思っていいわよ。私もお兄ちゃんを恋人と思って接するから」 さすがに慌てて陽一は手を振った。 「いや、いい、いいから……それは変と言うか、まずいだろ」 「何よ、お兄ちゃんは一生恋人いらないの? 女の子に興味は無し?」 「そりゃ俺も男だし、無いわけじゃないけどさ」 「あのね、お兄ちゃんが女で身を持ち崩したとき、一番被害を受けるのは私なの。だから少しは女の子との付き合いに慣れていてもらわないと困るのよ」 「う……」 「だいたいね、可愛い妹が貴重な休みを潰して付き合ってあげようってんだから、少しは感謝しなさいよ」 「いや、でも……」 「だまらっしゃい! もう決めた! 明日はデートよ! わかった!?」 問答無用とばかりにテーブルを叩いて、綾は叫んだ。 491 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 12 01 ID tq075IaU 事の起こりはアキラとの一件であった。 中学生の少女が兄の性欲を刺激したことに、綾は強い衝撃を受けた。 「陽一は女性に対する欲望を持った、一人の男である」 そのことを強く意識させられたのだ。 そして、陽一が男としての反応を自分に対してただの一度も見せたことがないことに気がつき、さらに動揺した。 (お兄ちゃんにとって、私は女ではない……?) 綾は今までずっと妹として陽一の傍についてきた。 陽一に見えないところで尋常ならざる独占欲を抱いても、表面上は兄想いの一人の妹として振舞ってきた。 妹として振舞ってきた以上、陽一からしたら綾は家族であるというのが道理だ。 (私は持ちうる全ての愛情をお兄ちゃんに注いでる。その自信がある。けど……お兄ちゃんが私に抱いているのは……) 家族愛――その言葉が、綾の胸に重く突き刺さった。 家族の絆と男女の絆、どちらが強いのかはわからないが、たとえ一部分にせよ、陽一の愛が自分以外に向けられることは許されることではない。 だからこそ陽一に近付く女は全力で遠ざけてきたし、いざとなれば殺すことも厭わなかった。 しかし、殺しても殺しても、次から次に陽一と関わりをもつ女は現れる。 終わりのない嫉妬の渦に、どうすれば良いのかずっと悩んできた。 「……簡単なことだったんだ」 陽一に近付く女たちだけではなく、自分や陽一にも原因があったのだ。 「お兄ちゃんと、男と女の関係になれば良かったんだわ……他の誰も入り込めないように」 家族愛と男女愛の二つを得れば、もう陽一の愛は全て自分のものだ。 綾はこの結論に至るきっかけとなったアキラに、心の底から感謝した。 せめて楽に死なせてやれば良かったと、今更ながら哀れんだ。 陽一と男女の関係を結ぶことは、想像するだけで笑みがこぼれてしまう、素晴らしく甘美で魅力的な世界だった。 近親愛が世間でどう言われていようと、法律で禁じられていようと、綾にはそんなことは関係ない。 問題は陽一の方だった。 「お兄ちゃん大好き! 恋人になって!」 「よしわかった!」 で済むなら問題は無いが、そう簡単にはいかない。 「あれでそれなりに倫理観はある人だから……」 もし真正面から行こうものなら、さすがに引かれてしまうか、陽一を大いに悩ませてしまうことになるだろう。 いずれにせよ、綾の望むところではなかった。 ならばどうすればいいか。 陽一が自然に、一人の男としての女に対する興味を、自分に抱くよう仕向ければよい。 勉強熱心な綾は、本を読むなどしてその具体的な手段を得ようとしたが、どうにもはっきりしなかった。 近づく人間を遠ざけることで陽一を独占してきた綾は、他人を排除することには人並み外れた力を発揮しても、自分に好意を向けさせるという一般的な恋愛については、まったくダメだったのである。 結局綾は、終業式が終わった学校の帰り、冷房の効いた喫茶店で、小夜子からの助言を受けることにした。 492 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 13 15 ID tq075IaU 「んっふっふ。ようやく綾もそういうの気にするようになったのね」 「悪かったわね。ようやくで」 「悪くない悪くない。嬉しいような寂しいような、複雑な気分だけど……」 コホンと、小夜子は一息ついた。 「その人とは話をしたりするの?」 「別に相手がいるわけじゃなくて、ただ一般論として知りたいだけよ」 「ふーん……?」 小夜子は疑わしげに綾を見たが、まあよしと話を進めた。 「まあ……男の人っていうのは、確かにいろんな好みを持ってもいるけど、そういうのは気にせずに、一緒に遊びに行ったりして二人で過ごす時間を増やせば、自然と相手も好きになってくれると思うよ」 「そ、そういうものなの?」 「あれよ。どこかの心理学の実験によると、人間が他人と顔を合わせたとき、初めに好感を持てば、あとは接する時間に比例してその人への好意は増加していくらしいのよ」 「ふーん……」 「逆に悪感情を抱いた後だと、接する時間に比例して嫌悪感が増すから、その辺は注意が必要らしいけどね」 「第一印象をしっかりとして、後は一緒の時間をつくるようにすればいいってこと?」 「いいってこと。そのうち相手の好みとかもわかってくるだろうしね」 ふむ、と綾は腕を組んで考えた。 一緒の時間はたくさんある。 何しろ家族なのだから、世界で一番陽一と接している時間は長いだろう。 しかし、それで陽一との間に何か恋人めいた関係が生まれたかというと、まったくそんなことは無い。 「やっぱり、『男女として』っていうのが大切なのかしら……」 陽一が自分に悪感情を持っているということは、とりあえず無いだろうから、第一印象の点はクリアしていることになる。 後は、家族としての時間ではなく、男女としての時間を過ごせれば―― 「ねえ小夜子、男と女として過ごす時間っていうのは、どんなのかしら?」 「え……えーと……エッチとか?」 「……あまり過激じゃないやつで頼むわ」 「デートとか?」 「デート、か……」 493 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 14 23 ID tq075IaU そんなわけで七月二十一日、陽一と綾は隣町の百貨店にやってきた。 「まずはデートの基本。ショッピングよ」 「……まあ、買い物に付き合うのはいいんだけどさ」 言って、陽一は傍らの綾を見る。 綾は自分の腕を陽一の腕に絡め、ぴたりと陽一にすがり付いていた。 「その……くっつき過ぎじゃないか?」 「恋人なんだから、くっついてるのは自然でしょ」 「というか、暑いしさ」 「あのねえ、誰のためにやってると思ってんのよ! 暑さぐらい我慢しなさいよ!」 綾はいつもはツインテールに結んでいる綺麗な髪を背中に流し、一見すると別人のようである。 普段と違う姿をした方が、兄に家族としての感情以外の何かを抱いてもらえるのではと、綾なりの試行錯誤の結果であった。 口を開いてみるといつも通りだが、外見に関しては活発な印象が薄れ、どこか清楚な雰囲気をかもし出していた。 「ねえ、いつもの髪型と、こっちと、どっちが可愛い?」 「まあ……好みとしては今日のかな。ロングヘアーは好きだし」 その言葉に綾はますます元気になり、陽一の腕に強くしがみついた。 「ふふ。今日は服とかきっちり見てもらうからね」 「お前、着る物ってそんなに気にしたっけ?」 「気にするわよ。それなりに」 実のところ、これまで綾は、服や装飾品にそれほどこだわりを持っていなかった。 服はあまりにひどいものでなければそれでいいし、装飾品は料理のときや体を動かすときには邪魔になるので、むしろ無い方がいいと思っていた。 しかし、陽一の好意を得ようとしたら話は別だ。 服にも装飾品にも気を遣い、陽一の好みの姿になる必要があった。 この日のデートは、単純に恋人としてデートをするという以外に、陽一の好みを探る目的もあったのである。 「というわけで、お兄ちゃん、はっきりと意見を言うのよ? いいかげんにしてたら張り倒すからね」 「素朴な疑問だけど、恋人同士ってそんなことで張り倒すものなのか……?」 「今までこういうのは着たことないけど、どう?」 陽一の質問は無視して、綾はいくつかの服を試着して意見を求めた。 ミニのフレアスカートから綺麗な脚をのぞかせ、胸元の開いた露出の高いシャツを合わせてみる。 いわゆる女らしさのアピールだが、陽一の反応は芳しくなかった。 「うーん、微妙かも」 「じゃあどういうのがいいのよ。参考にするから聞かせなさいよ」 「そうだな……」 陽一の示したものは、薄手の長袖シャツに、膝下までのスカートという、いつも綾が着ているものと似たような取り合わせであった。 「えー……何だかいつもと変わらないわけだけど」 「まあそうだな。変わらないな」 「あ、そ、それってひょっとして、私の普段の格好って、お兄ちゃんの好みだったってこと?」 思わず声をうわずらせて聞く綾に、陽一は首を横に振った。 「いや、俺の好みってわけじゃないけど……」 「じ、じゃあ、他の人に私の肌を見られるのが何か気に食わない、とか……?」 さらに期待の眼差しで見る綾に、やはり陽一は首を横に振る。 「いや、そうじゃなくて……お前、お腹強くないだろ?」 「は?」 「ミニスカートや生地の薄いシャツだと腹が冷えちゃうからな。下痢には要注意だ」 「げ……り……?」 「どうだ、参考になったか?」 「ならんわ!!」 陽一は何度も張り倒されたが、それはそれで楽しい買い物であった。 494 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 16 22 ID tq075IaU 七月二十五日、陽一と綾は隣町にある大きなプールにやってきた。 「……ここでなら、お兄ちゃんも女としての私に、少しは刺激を受けてくれるはず……!」 この日の目的は、陽一に女として迫ることであった。 プールという場でなら、自然に己の体を見せつけて、普段は恥ずかしくてできない迫り方をすることが出来る。 というわけで、綾はこの日のデートのために作戦を練り、気合を入れて臨んでいた。 ――作戦その一、大胆水着で迫ってみる。 綾がこれまで着たことのある水着といったら、基本的にワンピース型の露出の少ないタイプであったが、この日は思い切って水色のビキニを身につけてみた。 (ちょっと恥ずかしいけど……これならお兄ちゃんも……!) 期待と緊張に胸を鳴らしながら、更衣室を出て、陽一の前に進み出た。 「ど、どう? この水着」 「……お前、前も言ったけど、腹壊してもしらないぞ?」 「それだけか!」 終了。 ――作戦その二、腕を組んで迫ってみる。 綾は腕を組む際に、胸を陽一の腕に押し付けるようにした。 これまでも時折やっていたことだが、今回はまた状況が違う。 陽一の腕と綾の胸とを隔てるのは、薄いビキニの水着一枚のみである。 (さすがにこれは、意識せずには居られないはず……!) ぴったりと兄の腕に胸を押し付けて、ちらりと表情を窺う。 陽一はというと、真剣な表情でどこか遠くを見ていた。 「……?」 一体何を見ているのか。 陽一の視線を追うと、その先には、大きさも形も申し分ない、はちきれんばかりの胸を瑞々しく揺らすお姉さんの姿があった。 「ち、小さくて悪かったわね……!」 綾は陽一の脛を思い切り蹴飛ばした。 ――作戦その三、ストレッチで迫ってみる。 プールに入る前の準備運動でも、陽一にアピールして見せた。 まずは自分のストレッチの際、陽一に見せ付けるように股を開き、脚の筋を伸ばした。 水着に包まれた秘所が、完全に陽一の視界に入るようにである。 一瞬息を呑む気配がして、今度こそやったかと陽一の表情を窺うと――とてもわくわくした目で見られていた。 「お前体柔らかいな! 俺と体前屈勝負するか!?」 「子供かあんたは!」 まだまだ綾はくじけない。 今度は陽一のストレッチを手伝うということで、背中からのしかかるようにして胸を押し付けた。 「……綾、お前……少し体重増えた?」 「黙れ!」 そんなこんなでその日一日色々と試みたのだが、陽一からの望むような反応は得られなかった。 「あーあ……欲情してもらうはずが、全然ダメだわ……」 帰り道、プールを満喫して上機嫌の陽一の後ろを、綾はしょんぼりと肩を落として歩いた。 495 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 17 28 ID tq075IaU 八月二日、二人は近所の神社で行われるお祭に出かけた。 参道にたくさんの屋台が並び、地域住民がにぎわいを見せるお祭である。 紺色の浴衣に下駄を履いた綾は、またいつものように陽一と腕を組んだ。 陽一ももはや、初めのような抵抗は見せなくなっていた。 (これって、少しは進展したってことなのかしら?) ただの慣れと言ってしまえばそれまでだが、恋人として腕を組んで歩けるのは、綾にとってこの上ない幸せだった。 綾はその日もまた目標を立てていた。 ずばり、陽一とキスをすることであった。 眠っている間に一方的にしたことはあるが、陽一の意識のあるときに、合意の上で唇を重ねたことは無い。 ちょうど、お祭の行われる神社の裏手の林を抜ける林道は、カップルたちが逢瀬を重ねる場として知られている。 お祭を一緒に歩いて、人ごみに疲れたあたりで林道に誘い、雰囲気が出たら一つ提案してみようというわけである。 しかし、それはそれとして二人ともお祭は大好きなので、神楽を見た後は次から次に屋台を巡り歩いた。 射的で三つ立て続けに落とし、金魚すくいに惨敗した綾が見事に一匹すくった陽一に八つ当たりし、どこか懐かしい味のする焼きそばやたこ焼きを食べた。 そうやって充実した時間を過ごしていたが、しばらくして陽一は綾の様子がおかしいことに気がついた。 歩調が最初よりも遅れて、時折陽一を引っ張るようになっているのが感じられたのだ。 「綾、どうしたんだ? 体調悪いのか?」 「え……? ううん、別に……」 「腹壊したのか?」 「何でいつもお兄ちゃんはそればかりなのよ!」 噛み付くように言いながら、顔をしかめて足を引きずる。 見ると、綾は下駄を履いた右足の甲を赤く腫らし、薬指と小指の爪を割って血を流していた。 「お前その足……どうしたんだよ!」 「金魚すくいをやった後……人ごみの中で踏まれちゃったのよ」 笑ってごまかそうとするが、やはり痛みに小さく声が漏れてしまう。 陽一は慌てて綾の肩を支え、歩くのを助けた。 「どこかで休もう」 「そ、それなら、神社の裏の林道が静かだから……」 「馬鹿! こんな足でそこまで歩けないだろう!」 「ば、馬鹿とは何よ……! 大丈夫だって本人が言ってるんだから……」 抗議を無視して、陽一は人ごみを抜けると、綾を神社の境内の手水場の傍に座らせた。 ぴしゃりと、柄杓で水を汲んで、綾の足に流す。 冷たい水が血と泥を拭い、白いつま先から地面に落ちた。 「痛いか?」 「別に」 「無理するな。どうしてすぐに言わなかったんだ。骨がどうにかなってるかもしれないぞ」 「大したこと無いわよ。ねえお兄ちゃん、ここからすぐだし、ちょっと林道を散歩してみない?」 「ダメだ。足を綺麗にしたら帰るぞ」 お祭の喧騒が遠くに聞こえる。 綾は拗ねたように唇を尖らせ、下を向いた。 「……だから、言いたくなかったのよ」 「あのな、子供じゃないんだから。祭なんてまた来年になれば来れるだろ?」 「今年のお祭はもうこれっきりでしょう!? せっかくお兄ちゃんと二人で……」 キスをするという目標が達成できていないこともある。 しかし何よりも綾は、年に一度のお祭を陽一と一緒に歩けなくなることが悲しかった。 「とにかく、まだ帰らないから」 「ダメだ。帰るぞ」 「イヤ」 二人は睨みあい、やがて陽一がため息をついた。 「なあ、頼むよ。どうしたら言うことをきいてくれる?」 「どうしたらって……」 不意に浮かんだ言葉を、綾は思わず口にしてしまっていた。 「キスしてくれたら……言うこときく」 496 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 18 51 ID tq075IaU 「え」 陽一の顔がこわばった。 「お、おま、何言ってるんだよ!」 「だから、キスよ、キス! 口付け! 接吻!」 「そんなことできるわけないだろ!?」 「何で? 今私たちは恋人同士なんだから、問題ないわよ」 「問題あるだろ!」 「どんな問題よ?」 「いや、だって……お前は妹だし……」 食い下がる綾に、陽一はますます困惑する。 「お前だって嫌だろ? 俺の、その……練習台になるなんて」 「そりゃ好き好んでするわけじゃないけどね。変な女に引っかかる方が余程迷惑だから、キスの練習台になるくらいかまわないわよ」 「それでも……やっぱりダメだろ」 「ふーん、お兄ちゃんはそんなに嫌なんだ……」 半眼で睨んで、綾はすっと足を陽一に向けて突き出した。 「じゃあ、足にキスして」 「は?」 「血が流れちゃってるから綺麗にして。恋人としてそれくらいするのが普通よ」 「いや待て。それはむしろ普通じゃないだろ」 「唾つけると消毒になるっていうじゃない。それに……女王様気分に浸れて気持ちいいし」 「……まったく、悪趣味な奴だな」 何のことはない、いつもの生意気な妹だ。 陽一の顔からは戸惑いの色が消え、呆れたように息をついた。 「ちゃんと言うこと聞けよ」 「え……」 陽一は綾の足を手に包むようにして持ち、血の滴る小指と薬指に唇を当てた。 そして、流れ出た血を軽く吸い、そのまま飲み込んだ。 「……帰るぞ」 「うん……」 綾はそれまでの勢いは失せて、おとなしく負ぶわれ、後ろから陽一の首にぎゅっと抱きついた。 人のまばらな境内から、わき道に抜ける。 祭のざわめきが、次第に遠ざかっていった。 「お兄ちゃん……私の血の味、どうだった?」 「ええ? また変なこと聞くな、お前……」 「ね、どうだったの? 答えてよ」 「別に……何ていうか、血の味だったよ」 「ふーん」 色の無い答えだったが、それでも綾は嬉しそうだった。 綾の足先には、まだ血が固まりきらず、時折雫となって落ちる。 小さく街灯の灯る裏道に、綾の静かな笑い声が響いた。 497 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 20 57 ID tq075IaU そうやって、夏休みが始まってからずっと、綾は恋人として陽一と接してきた。 あらかじめ演技だと言ってのことなので、陽一から綾への意識が変わったかというとそんな様子は見られなかったのだが、それでも綾は陽一と恋人として触れ合う毎日に満足していた。 八月に入ってからはおおむね機嫌が良く、 「何か、この頃は随分と優しいよな」 「恋人なんだから、優しくするのが当然でしょ?」 と、陽一の言葉に笑顔で返した。 さらには、 「綾……俺、夏休みの宿題が全然進んでなかったりするんだが」 「ふーん?」 「……宇喜多を家に呼んでもかまわないだろうか」 「ん、いいわよ」 と、縁の訪問を一言で許すほどであった。 先日のウサギ肉の件もあり、やや萎縮してやって来た縁だったが、 「いらっしゃい。この暑いのに、兄が迷惑をおかけしてすみません」 「すぐに冷たいものを持ってきますね。あ、今日はちゃんといいところのお菓子も用意しておいたので、楽しみにしていてください」 綾の笑顔でのもてなしに、すぐに緊張感はなくなった。 「私、ひょっとしたら綾ちゃんに嫌われてるのかと思ってたんだけど……そうでもなかったのかな?」 机に向かって陽一に宿題を教えながら、縁は嬉しそうに言った。 「うん、まあ、この前は機嫌が悪かっただけだと思うけど」 「機嫌?」 「ああ。あいつ、その時々で寛容だったり厳しかったり、差が激しいんだよ。同じ人に対しても反応が全然違う時があるし。もう一貫性とか全然無いから、やっぱりその時の機嫌なんだろうな」 「なるほど。でも良かった。綾ちゃんとは仲良くなりたいと思ってたから」 「ん? 何で?」 「仲が悪いよりかは、仲がいい方が断然いいでしょ?」 微笑んで、縁は綾の用意した水羊羹をつまむ。 口の中で溶けるような、上質の味わいだった。 陽一の言葉は、間違ってはいないが正しくもなかった。 確かに綾の人への態度はその時の機嫌で決まるが、その機嫌は全て一貫性を持って、陽一に関わるところで決まっているのだ。 陽一を害することがなく、陽一を自分から奪うことがない人間には、綾はどこまでも寛容だ。 いや、無関心といった方がより近い。 大概のことは許せるし、その人間が幸運になろうが不幸になろうが、死のうが生きようが何の感情も抱かない。 元気よく適当なことを言って、それで終わりだ。 しかし陽一に関するところで少しでも不利があれば、一転激しく反応し、ある一線を越えると全ての能力を以ってして陽一と自分の防衛にあたるのである。 そして、綾にとって縁は、もはや危険因子ではなくなっていた。 綾が夏休みの半分近く陽一と恋人同士として過ごしてきたのに対し、陽一が縁と会ったのは一日のみ。 その差から来る優越感に支えられ、ごく穏やかな友好的態度で、綾は縁と接することができたのである。 (何でこんな簡単なことに今まで気付かなかったのかしら) かつてはあれほど嫌った縁とにこやかに話しながら、綾は思った。 (人を遠ざけるよりも、私がお兄ちゃんに近付く方が、ずっと幸せな気持ちになれるのね……) 普通の女としての恋愛はあまりにも幸せで、これまで躍起になって邪魔者を排除してきた自分が馬鹿らしく思えた。 そもそも、他人を排除することで傍にいるよりも、陽一本人に選ばれて傍にいる方が、ずっと尊いに決まっている。 周りに誰も居なくなった結果愛されたからといって、それは真の愛ではないのだ。 (頑張って、お兄ちゃんにとって一番の女になろう) 訪問者に愛想良くするのもその一環だ。 綾は縁と、終始和やかに言葉を交わした。 498 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 21 55 ID tq075IaU 数日後、綾はまたいつものように陽一を誘った。 「お兄ちゃん、デートするわよ。今日は映画ね」 事前に用意しておいたチケットを見せて、にっこりと笑う。 「何を見るかは私の好みで勝手に決めておいたから。もし他のが見たかったら、お兄ちゃんから私を誘い直すように。いいわね?」 上機嫌で準備を促す綾に、陽一は「ごめん」と謝った。 「え……ごめんって……何が?」 「いや、今日は訓練は無理だ。ちょっと予定があって」 「予定? それなら私もその予定に付き合うけど?」 「そういうわけにもいかないんだ、これが……」 陽一は赤面しながらぼそぼそと言った。 「その……恥ずかしながら本物のデートをすることになった」 「……!」 映画のチケットがひらりと床に落ちる。 陽一の襟首をひっつかんで、綾は叫んだ。 「な、な、なんですって!? よく聞こえなかったわ!!」 「デートをすることになりました。訓練でなく本番です」 「どうしてもっと早く言わなかったの!! そんな大事なことをっ!!」 「いや、昨日の夜決まったもんで」 綾は眩暈を起こし、倒れそうになるのを必死に耐えた。 「だ、誰なの? 相手は誰なのよ」 「四辻夕里子さんという人だ」 「誰よそれ」 「宇喜多と去年同じクラスだったらしい。この前宇喜多がうちに来たとき、一度会ってみてくれないかって言われてさ」 「それで会うことにしちゃったわけ!? どんな人かもわからないのに!? 変な人だったらどうするのよ!!」 「相変わらず変に心配性だな、お前は」 凄まじい剣幕で食って掛かる綾を、陽一は呆れたように笑っていなした。 「大丈夫だよ。綾がこの夏休み鍛えてくれたのは、こんな時のためだろ?」 「ま、まあそうね。そうだけど……」 「お前に心配かけっぱなしっていうのも悪いしな。ともかく一度会ってみるよ」 違う。 陽一を貶して鍛えるなどと言ったのは、陽一と恋人のように触れ合いたいがための建前に過ぎない。 黙りこくる綾に、陽一が心配そうに声をかけた。 「おい、どうした、ぼんやりして」 「べ、別に……! あー、良かったって感じ。お兄ちゃんに興味を持ってくれる人がいて」 「はは、そうだな」 「デートの結果、ちゃんと報告しなさいよね。せっかく鍛えてあげたんだから」 「ああ、わかったよ。……と、そろそろ行かなきゃ」 約束の時間を気にして慌てて家を出る陽一を、綾は静かに見送った。 (一度会うだけだもの……大丈夫よ……私の方が何回もデートしてるんだし……たった一度他の女に会うくらい……) 目を閉じて、深呼吸する。 「大丈夫よ……」 呟きながら、綾は受話器を取っていた。 499 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 22 41 ID tq075IaU 「あ、綾ちゃん、こっちこっち」 綾が喫茶店の中に入ると、すぐに三つ編み眼鏡の少女に声をかけられた。 他でもない、宇喜多縁その人である。 綾は手を振る縁の対面の席に着くと、まず頭を下げた。 「すみません。突然呼び出したりして」 「いいよいいよ。ちょっと驚いたけどね」 綾は陽一が出かけてからすぐに縁に電話をかけた。 四辻夕里子なる人物について話を聞くためだった。 支倉家に来てもらってもよかったのだが、今のざわついた気持ちでは何をするかわからないので、あえて人目のある喫茶店で会うことにした。 「縁さん、四辻夕里子さんって誰なんですか? 何でお兄ちゃんに会いたがってるんですか? そもそも何で紹介なんかしたんですか?」 「ちょっと落ち着こうか」 「落ち着いてます!!」 綾の剣幕に、注文をとりに来た店員が、びくりと肩を震わせた。 「あ、すみません、アイスレモンティーもう一杯。綾ちゃんは?」 「私もそれで」 綾は机に置いた拳を震わせて、縁を睨みつけた。 すぐに店員が二つのグラスを持ってきて、テーブルの上に置き、逃げるように席を離れる。 綾の震えにあわせて、グラスの中の氷がかちゃかちゃと揺れた。 「あはは……怒ってるね」 眼鏡をかけなおし、困ったように縁は笑う。 「順番にいってみようか。まず……」 「四辻夕里子って誰ですか?」 「私の友達。元クラスメートだよ」 「何でお兄ちゃんに会いたがってるんですか?」 「一年前から支倉君が好きなんだって」 「そもそも何で紹介したんですか?」 「友達だもん。断る理由は無いでしょう?」 縁は綾の問いに、すらすらと答えた。 あまりにもあっさりと答えられて、肩透かしをくった気分になる。 レモンティーをぐっと飲み、綾は喉を潤した。 「……具体的に、どんな人なんですか、四辻さんという人は」 「あ、ちょっと待って。綾ちゃんの聞きたいことには出来る限り答えるけど、質問は公平に順番にということで、私からも綾ちゃんに聞かせてね。綾ちゃんは、私にそれを聞いてどうするの?」 「え……」 虚を突かれて、綾は一瞬口ごもってしまった。 「それは……どうするとかじゃなくて、お兄ちゃんと知らない人が会うんですから、興味を持って当然でしょう」 俯いて、愚痴をこぼすように言う。 「……まったく、お兄ちゃんもお兄ちゃんよ。見ず知らずの人と、どうしてすぐに会う気になるのかしら」 「支倉君も年頃の男の子だしね。特別好きな人も居ないみたいだし、機会があったらチャレンジしたくなるのは仕方ないよ」 「随分落ち着いてるんですね」 「綾ちゃんは随分怒ってるね」 「心配してるんですよ! 兄が変な女に引っかからないか! もしもの時のことを考えて腹を立ててるだけです!」 なるほど、と縁は感慨深げに頷いた。 「お兄ちゃん思いなんだね、綾ちゃんは。それにしっかり者」 「それはどうも」 500 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 23 41 ID tq075IaU もはや綾は敵意を隠そうとしない。 声にはとげとげしさが溢れていた。 縁はまったく気にした様子も無く、それじゃあ、と口を開いた。 「夕里子ちゃんのことを話すね。四辻夕里子、十六歳。誕生日は十一月二十二日。資産家の四辻家の一人娘。成績は評定平均が7.5。とっても綺麗な子だよ」 「お金持ちで成績が良くて美人だなんて、死角無しですね」 「んー、運動と家事は苦手だよ。それに綾ちゃんだって美人だし、成績はもっといいでしょ?」 後半の言葉は無視して、綾は質問を続けた。 「どんな性格なんですか?」 「温厚だけど、弾けるときは弾けるかな。今回みたいに、意外なところで積極的だったり、怒ると怖かったり……って、怒ると怖いのは当たり前だね」 「なるほど。どうして四辻さんは、お兄ちゃんを好きになったんですか?」 「それは知らないよ、さすがに」 「今日……四辻さんがお兄ちゃんとどこに行くのか、わかりますか?」 「それも知らないよ」 「本当に?」 「嘘ついてどうするの」 綾は縁の顔をじっと見つめた。 表情にも声色にも、まるで変化は無い。 レンズの向こうの瞳は静かな黒色をたたえ、発言の真偽を読み取ることはできなかった。 「満足した?」 レモンティーをストローで吸い上げながら、縁が聞いてきた。 「……ええ、まあ、聞きたいことは大体聞けました」 「安心した? それともまだ心配?」 「……」 「……不安になるのもわかるけど、少しは支倉君のこと信じてあげてもいいんじゃない?」 綾に鋭く睨まれていても、縁は何ら感情を動かすことが無い。 やりにくい人だと、綾は改めて思った。 「……お兄ちゃんの一番身近に居るのは私なんですから、私が心配しないで誰がするっていうんです」 「黙って見守るのも愛情だと思うけどな」 説教をするわけでも諭すわけでもない。 ただ淡々と言う縁に、綾は言い返すことができなかった。 しばらくの沈黙の後、綾は伝票を手に取った。 「……帰ります。ここの支払いはしておきますので。ご迷惑をおかけしてすみませんでした」 「あー、そんな、別にいいよ。どうせ暇だったし」 ぱたぱたと縁は手を振る。 二人の間を遮るように、陽光が窓から差し込んだ。 「……最後に聞きたいんですが、縁さん、どうして四辻さんをお兄ちゃんに紹介したりしたんですか?」 「さっき同じ質問に答えたと思うけど」 「私は、縁さんは、お兄ちゃんを好きなんだろうって思っていました」 はは、と縁は笑った。 「私は支倉君の親友だよ」 夏の光はきらきらとまぶしく、縁の表情を読み取ることはできなかった。 501 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 24 45 ID tq075IaU 陽一はあれ以来四辻夕里子とデートを重ねていたが、綾はそれを黙って見守っていた。 いつもなら、相手の家やその周辺の地理、交友関係を調べ、いざという時の備えにするのだが、それもしなかった。 「四辻夕里子よりも愛されればいいだけのことだもの……」 綾は、恋愛で勝負してやろうと心に決めていた。 陽一にとって魅力的な女になって、陽一に選んでもらうのだと。 誰よりも傍にいて、誰よりも一緒の時間を過ごしている自分なら、それができるはずなのだからと。 しかし、陽一からデートの報告は必ず聞くようにしていた。 「で、今日はどうだったの?」 「ん、まあ楽しかったよ」 「どこに行ったの?」 「色々とお店を巡ったり。あ、お前と一緒に行ったケーキ屋に寄ったら、おいしいって喜んでたよ」 「そう」 「普通に会話も出来たし、訓練の甲斐があったな。ありがとう」 「ま、良かったんじゃない?」 嬉しそうに礼を言う陽一に、綾は複雑な気分ではあったが、それでも余裕を持って報告を聞いた。 陽一が四辻夕里子に会うのはせいぜい三日に一回程度だが、綾はそれ以上のペースで、相変わらず訓練と称して陽一と出かけている。 腕も組むし、抱きつきもする。 縁に対するのと同様に、自分の方が陽一に近いという安心感が、四辻夕里子への敵意と警戒心を薄めていた。 そうして日々は過ぎ、セミの声も衰えをみせる八月の終わり、四辻夕里子との五度目のデートを終えて帰った陽一に、綾はいつものように尋ねた。 「今日はどんなことをしたの?」 「え……あー、うん。色々と」 「何よ、はっきりしないわね」 夕食の支度の手を止めて、綾はおたまを陽一に突きつけた。 「ちゃんと話しなさいって。鍛えてあげた恩を忘れたの?」 「ちょ、おたまはやめろって。味噌汁が飛ぶ」 困ったように頭をかいて、陽一は顔を赤らめた。 「えーと……今日はキスをしたよ」 「ふーん」 「……何ていうか……妹にこんなこと言うのは恥ずかしいな」 「……」 綾は一瞬停止して、またすぐに陽一に掴みかかっていた。 「なな何ですって!? 今何て言ったの!?」 「だから、恥ずかしいって……」 「その前! よく聞こえなかったわ!」 「え……だから、キスをしたって……」 また陽一は顔を赤らめ、目を逸らした。 綾は脳をがつんと殴られたかのように感じた。 何故? と、頭の中に問いが反復する。 何故、自分以外の人間が兄とキスをするのか。 自分の方がたくさんデートしているのに、何故? 自分の方が陽一に近いはずなのに、何故? 自分がしてくれと言った時には断ったのに、何故? 吐き気と眩暈に耐えながら、綾は尋ねた。 「ど、どんな風に? どうしてキスしたの?」 「いや……まあ、突然抱きつかれてキスされたって感じなんだけど……」 「あ、ああ、そう。無理矢理なのね」 「それで、付き合ってくれって言われた」 「!!」 そうだ。 縁も、四辻夕里子は陽一ことが一年前から好きなのだと言っていた。 好きならば、ただ仲良くお出かけするだけの関係で終わらせようとはしない。 「……お兄ちゃんは、何て答えたの?」 「とりあえず、考えさせてくれって……」 「断らなかったの? お兄ちゃんは四辻さんが好きなの?」 「好きかと言われるとわからないけど……」 「好きじゃないならすぐに断りなさいよ! 何で断らなかったの!」 「……いい人だと……魅力的な人だとは思ってる」 その日の夕食の味付けは、何ともひどいものになった。 502 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 25 45 ID tq075IaU 冷たい夜風が窓から流れ込み、秋の虫の声が心地よく響く真夜中。 綾は陽一の部屋に居た。 ベッドの脇に立ち、眠る陽一を静かに見下ろしている。 「お兄ちゃん……」 呟いて、綾は人差し指で陽一の唇をなぞった。 「キス、しちゃったんだね」 顔を赤らめてデートの報告をする陽一を思い出す。 はらわたが煮えくり返り、悔しさに奥歯を噛んだ。 「私の……私だけのお兄ちゃんのはずなのに……」 奪われた。 先を越された。 そんな感覚が大きかった。 ベッドに腰掛けて、陽一の顔に自分の顔を近づける。 木製のベッドが、小さく軋んだ。 「ん……」 もう何度目かもわからない、眠る陽一とのキス。 小鳥がついばむように軽く、何度も唇を吸い、やがてねっとりと舌を這わせた。 「ん……は……お兄ちゃん……」 息を荒くして、むさぼるように兄の唇を味わう。 ぴちゃぴちゃと、唾液のはねる音が虫の音の中に混じった。 「そうよ……たかが一回くらいのキスが何よ……私は、私はこうやって何度もお兄ちゃんとキスをしてるんだから……」 唇の裏に舌を這わせ、歯の表面を丁寧に舐め取り、口の中の空気を吸い上げる。 情熱的な激しいキスを、何度も何度も繰り返した。 「お兄ちゃんの口……おいしい……」 うっとりと目を細めて呟く。 まだ見ぬ四辻夕里子への強烈な対抗意識が、綾に更なる情欲の火を灯していた。 「そう……キスなんて……たかがキス一つされたところで、お兄ちゃんは私のものなんだから。私は、キスなんかよりずっと凄いことができるんだから……」 ごくりと唾を飲み込み、綾は陽一の下半身に手を伸ばす。 夏用の薄い掛け布団を跳ね除け、パジャマの上から陽一の股間にそっと触れた。 「そうよ……私の方がお兄ちゃんの近くに居る……私にしかこんなことはできないんだから……四辻夕里子にはこんなことはできないんだから……!」 陽一が起きてしまったらどうするのか、そんなことは考えなかった。 ただ、自分の方が陽一の傍にいるのだという優越性を確認したいがために、綾は夢中になって陽一の体をまさぐった。 最初はゆっくりと、やがて激しく、陽一のペニスをパジャマの上から擦り上げる。 なかなか反応しないと見て取ると、綾は寝ている陽一のズボンをずり下げて、トランクスの隙間から直にペニスに触れた。 「お兄ちゃんの、おちんちん……」 熱く息を吐く。 綾も、陽一の性器に触れるのはこれが初めてだった。 暗闇の中、ベッドに腰掛けて、その形を確かめるように手を這わせる。 白魚のような手が細やかに蠢き、やがてその刺激に、陽一の体は勝手に反応していた。 綾の手の中でみるみるうちに陽一のペニスは膨らんでいき、トランクスの隙間からその姿をさらけ出していた。 「……!」 綾は思わず息を呑んだ。 陽一のそれは立派で、真上に向かってそびえ立ち、時折小さく震えている。 初めて見る男性器の異様な姿に、綾はショックを受けつつも、この上ない喜びを感じていた。 「私が……一番最初よね? お兄ちゃんのおちんちんを見るのは……」 喉の奥から笑いを漏らし、震える手で改めて陽一のペニスに触れる。 「お兄ちゃんのおちんちんを見たのも、お兄ちゃんのおちんちんに触ったのも……私が一番最初よね……?」 しばらく兄の体温を感じた後で軽く握り、本で得た知識のままに上下に擦った。 503 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 26 48 ID tq075IaU 「そうよ、キスなんて問題ないわ。四辻夕里子にはこんなこと出来ないもの。私しか……お兄ちゃんの傍に居る私しかできないもの」 綾が擦りあげるにつれて、陽一のペニスはますます固くなる。 やがて先端から透明な液が溢れ、綾の手を濡らした。 「や……何これ?」 手を見ると、指の間に透明な液が糸を引いている。 綾は恐る恐る、その粘液を舌の先で舐め取った。 「……怖くなんてないわ……お兄ちゃんの体から出てきたものだもの……」 見ると、陽一のペニスは先ほどよりも一回り大きく膨れ、先端から流れる汁が、亀頭のあたりをぬらりと光らせている。 「そうよ……怖くなんてないわよ……」 自分に言い聞かせるようにして、綾は亀頭に舌を這わせた。 何とも言えない臭いと味がしたが、興奮と緊張がそれらの感覚を麻痺させた。 「ん……ん……」 小さな猫のようにちろちろと、綾は舌を這わせる。 時折陽一のペニスがびくりと反応を示すのが嬉しくて、いつしか綾は夢中で陽一のペニスを舐めた。 「お兄ちゃん……」 ぴちゃ、ぴちゃ、と暗い部屋に響く水音。 荒い息。 一心に兄のペニスを見つめ、顔を紅潮させて舌を出す妹。 異常な状況の中、陽一は寝返りを打ち、小さく口を開いた。 「……りこ……さん」 不意の陽一の言葉に、綾ははっと身を離した。 「お兄ちゃん……?」 呼びかけてみるが返事は無い。 返事の変わりに陽一は再び、 「……ゆりこさん……」 そう呟いた。 綾の唾液にまみれた、これ以上なく固くなったペニスを脈打たせながら。 陽一は夕里子の名を呟いた。 「寝言……?」 綾は呆然とした面持ちで問いかけた。 「……何で、『ゆりこ』なの?」 陽一は寝息を立てたまま、答えはない。 夜風が部屋に吹き込む。 綾は立ち上がり、陽一のズボンと布団を元に戻すと、よろよろと部屋を出て行った。 504 名前:夏の綾 ◆5SPf/rHbiE [sage] 投稿日:2007/06/06(水) 04 28 34 ID tq075IaU 自室に戻った綾は、明かりもつけず、鏡台の前に立った。 長袖の白いシャツに膝下までのスカートを着た、長い黒髪の美少女が、大きな鏡に映る。 夏休みに入ってからずっと、結ばずにおいた長い髪。 陽一が好みだと言ってくれたから。 夏休みが始まってから一月余り、綾は一人の女として陽一に愛されようと頑張ってきた。 陽一の好みの女になろうとしてきた。 「魅力的な女の子、か……」 呟いて、綾は鏡の中の少女を思い切り殴りつけた。 大きな音と共に鏡が割れ、床に転がり落ちる。 膝をついて、拳を振り回し、落ちた鏡をさらに殴りつけた。 何度も何度も。 拳はガラスに刻まれて、振り上げるたびに、壁に、天井に、血が飛び散った。 「は……ははは……」 笑いながら、綾は涙を零していた。 「馬鹿だわ……私は……大馬鹿だわ」 自分なら大丈夫だと思っていた。 必ず兄にとって一番の女になれると思っていた。 恋人として夏を過ごし、自分こそが女としても兄に一番愛される存在になりつつあるのだと思っていた。 「それが……よくわからない女にお兄ちゃんの唇を奪われて……おまけに……」 陽一は夕里子の名を呼んだ。 ペニスを愛撫されている最中に。 愛撫していたのは綾なのに。 「許せない……! 許せない! 許せない!! この馬鹿!! 大馬鹿者!!!」 凄まじい怨嗟の声を吐きながら、綾は床に落ちた鏡を殴った。 自分の姿が映らなくなるよう、細かい破片になるまで、何度も殴りつけた。 自分が許せなかった。 根拠のない優越感に余裕をかまし、兄の唇を奪われた自分が。 兄の性器を愛撫している最中に、他の女の名前を呼ばれた自分が。 そんな状況を作り出した自分が。 甘い恋愛などというものにうつつを抜かして、勘違いをしていた自分が許せなかった。 「所詮私は……お兄ちゃんにとって……女じゃない……」 床に散らばった鏡の欠片を浸すように赤い血が流れ、そこに透明な涙が幾筋も落ちた。 恋人として陽一と過ごした日々は幸せだった。 演技だということを忘れるほどに。 あまりにも幸せで、自分も普通の女として恋をして、陽一の傍にいられるのだと思ってしまった。 自分がいくら恋焦がれようが、陽一からしたらただの家族だということに、何も変わりはなかったのに。 「ホント、馬鹿だわ……勝手に思い込んで……油断して、奪われて……」 暗い部屋にへたり込み、綾は声をあげて泣いた。 身を震わせて泣いた。 「私なんかに……普通の恋愛ができるわけがなかったのよね……」 鏡に切れた手の甲が重く痛む。 この痛みを忘れまいと、綾は思った。 もう鏡に映った綾は居ない。 愚かな勘違いをして、最愛の人を奪われた綾という人間はいない。 痛みと引き換えに、甘い夢を見ていた自分は消えたのだ。 「はは……は……あはは……」 何でもしようと、綾は思った。 恋愛感情などいらない。 選んでもらわなくとも良い。 ただ結果として、自分が陽一の一番近くにいられればそれでいいのだ。 「あははは……はは……ははははははは……!」 嗚咽に混じって、乾いた笑いは続く。 夏はもう終わりを迎えようとしていた。 戻る 目次 進む
https://w.atwiki.jp/announcers/pages/320.html
小正裕佳子をお気に入りに追加 小正裕佳子アナのリンク #blogsearch2 小正裕佳子アナをキャッシュ サイト名 URL 小正裕佳子アナ@ウィキペディア 小正裕佳子 小正裕佳子アナとは 小正裕佳子の99%は愛で出来ています。小正裕佳子の1%は気合で出来ています。 NHKとは NHKの59%は玉露で出来ています。NHKの14%は税金で出来ています。NHKの10%は理論で出来ています。NHKの8%は電波で出来ています。NHKの6%は情報で出来ています。NHKの2%は乙女心で出来ています。NHKの1%は優雅さで出来ています。 その他のNHK女子アナ 一柳亜矢子中川緑中條誠子久保田祐佳伊東敏恵佐々木彩佐々木萌美兼清麻美内藤裕子北郷三穂子古野晶子塚原愛大沼ひろみ安部みちこ宮本愛子寺門亜衣子小林千恵小郷知子小野文惠山本志保山本美希山田敦子岩槻里子島津有理子廣瀬智美有働由美子杉浦友紀村上由利子柘植恵水桜井洋子武内陶子江崎史恵池田伸子目加田頼子石井かおる石井麻由子礒野佑子神田愛花秋野由美子與芝由三栄荒木美和鈴木奈穂子鎌倉千秋青山祐子首藤奈知子高橋美鈴黒崎めぐみ ページ先頭へ 小正裕佳子 このページについて このページは小正裕佳子アナのインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される小正裕佳子アナに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/nioka/pages/1823.html
1 :どうですか解説の名無しさん:2009/02/27(金) 15 02 52.60 ID 94q6cJpQ 上戸彩 ガッキー 浅尾美和 広末涼子 宮崎あおい 宇多田ヒカル 荒川静香 小林麻耶、麻央姉妹 ざっとこんなもんか 2 :どうですか解説の名無しさん:2009/02/27(金) 15 03 56.72 ID s4cRnWU3 おいモナ 3 :どうですか解説の名無しさん:2009/02/27(金) 15 04 19.35 ID LBG6k999 なんで愛内里奈がいないの 5 :どうですか解説の名無しさん:2009/02/27(金) 15 04 48.92 ID iT/un7Mi で・・・何? 6 :三下沢おゲス晴(種 NOAH豚) ◆MW0crJ.GXY :2009/02/27(金) 15 05 17.44 ID +iZJa1sI 亀井義行 7 :どうですか解説の名無しさん:2009/02/27(金) 15 06 07.69 ID QvywtL6D 「あたしもなー(顔文字略」って書いてる人がいるかと思ったらいなかった 8 :どうですか解説の名無しさん:2009/02/27(金) 15 06 10.89 ID MEITqQyO (´・ω・`)坂下・・・ 9 :どうですか解説の名無しさん:2009/02/27(金) 15 17 43.44 ID a8He37i8 原辰徳 10 :どうですか解説の名無しさん:2009/02/27(金) 15 18 42.34 ID Ar3eVbVz 千里子… 11 :どうですか解説の名無しさん:2009/02/27(金) 15 39 38.81 ID 3XKfEw/c 坂下千里子忘れんな 12 :どうですか解説の名無しさん:2009/02/27(金) 15 42 36.34 ID 5P7nXTOV 愛内里菜は? 13 :どうですか解説の名無しさん:2009/02/27(金) 15 45 50.17 ID dyWQr7LS 広末と上戸の事務所にここのURL送っといた 14 :どうですか解説の名無しさん:2009/02/27(金) 15 47 34.80 ID tgQHcYiG 1 お前の好きな有名人だろ?