約 4,192,553 件
https://w.atwiki.jp/akadama/pages/205.html
返信は―― D.僕の送信内容には触れる事も無く、いつもと変わらぬメールが届いた。 僕は迷った末に会いたいというメールを送信した。 それまでのお互いの境界線を踏み越える事はとても怖かった。 だけど、僕の気持ちは止められないから。 しかしその晩結局返信が来る事は無かったのだ。 翌日相手の反応の無さに不安に駆られながらも登校する。 欠席者は居ない。だからこの中に相手は居るはずで。 やがて携帯が震える。 緊張に顔が強張るのを感じながら僕はそれを見た。 返信の遅さに見限られたのかと思っていた僕は、相手からメールが来た事が純粋に嬉しくて。 そして、そこにあった内容に安堵と共に落胆を覚えた。 昼休み。 僕は昇降口に寄り、下駄箱に入っていたそれを見つける。 小さな350ccの空のペットボトルだった。それを手にトイレへと向かう。指示に従う為に。 僕はもう相手に背く気はあまり無い。自分で会いたいと思う程なのだからそれも当然だろう。 きっと相手は僕の性癖を良く理解した上で、これらの事を要求しているのだ。 またこれまでの相手の行動からしても、事を公にする気も無さそうだった。 そう思えば、どんな事だって僕は出来る。 個室に入った僕は、ペットボトルの蓋を開けて性器の先端を触れさせた。 ゆっくりと体から力を抜いて、溜めていた物を中に注いだ。 容器越しに排出した液体の生暖かさを感じて奇妙な気持ちにはなるが 蓋さえ閉めてしまえば、外観から逸脱する事も無いのだろう。 これを持って教室に戻れと。そういう指示だった。流石に抵抗感はある。 だけど相手がそれを望むなら。 そして僕自身、常識から外れた行為をする程に興奮を覚えるのだから。 出来るだけ平静を装い、生温いペットボトルを手に教室へ戻った。 教室が近付く程に僕の鼓動は早まっていく。 今は昼休みだ。教室で食事をしている生徒も当然いる。 そんな中にこんな物を持ち込む事が知られたら。 冷静に考えれば、引き返して捨ててきた方が良いのだとは解っている。 躊躇いながらも教室に足を踏み入れた所で、声を掛けられた。 慌てて振り向けば、クラスメイトの彼だった。 「古泉。ちょっと用事があるんだけどさ。今良い?」 そう言いながら彼は僕の手に持ったペットボトルをちらりを見やる。鼓動が早まった。 「あ、はい。良いですよ」 本当はこのペットボトルを捨ててからにしたい。 でも僕は彼の誘いを断れなかった。 彼の後を僕は付いて行った。 昼休みに賑わう廊下を通り、階段を上って行く。 いつもなら気さくなクラスメイトは、考え事でもしているのか口数が少ない。 やがて屋上へ着いた。当然人気の無い場所だ。一体何の用事なのかと緊張が走る。 「一体どうしたんですか? 何か込み入ったお話でしょうか」 沈黙に耐え切れなくて、僕の方から口を開いた。 彼が振り向く。その目は何処か暗くて。静かに彼の手が挙がった。 「それさ」 彼の手が指した先は、僕の持つペットボトルだ。 「今買ってきたのか?」 確かに僕は教室から出る際には何も持っていなかった。 買って帰ってきたと思うのが普通だろう。 だけど、抑えた彼の声にどうしても違和感が拭えない。 「……ええ」 「そうか。そんな時に呼び出して悪かったな。それなら今飲みながら話そうか」 僕は言葉を失った。 これをこの場で飲まないといけないのだろうか。彼はこの中身を知っているのか。 いや、もしかしたらメールの相手は。 必死に僕はこれまでの彼の行動を思い返す。 そうだ。あの時保健室に連れて行ってくれたのも。 あの日教室で着替えなければならない時に声を掛けてくれたのも。 机に生理用品が入っていた時に、後ろにいたのも。 「……いえ、話が終わってからで良いですよ」 答える僕の声は掠れていた。 「飲む為に買ってきたんだろ? 良いだろ。飲めよ」 「先にお話を……」 「飲みたくないのか?」 僕の中の疑惑は確信に変わる。 これに口を付けなければ、きっと彼は自分がメールの送信者である事を言い出さない。 彼の目はじっと僕を見ている。まるで僕を試しているかのようだった。 極度の緊張に蓋にかけた指先が震える。どくどくと脈打つ鼓動が煩いと思った。 彼の視線に晒されながら、僕は口元にペットボトルを近づけていく。 中の液体はジュースなどでは無い。僅かな刺激臭に動揺が抑えきれない。 唇まであと数センチという所で、僕の手は止まってしまった。 顔は紅潮しているだろう。手だって震えが止まらない。 縋る気持ちで彼を見やれば、その双眸はとても冷たい色をしていた。 「飲めよ」 冷めた声に促されて、僕はきつく目を閉じてそれを口に含んだ。 どうせ僕から出た体液の一種だ。無理やり喉を通らせればきっと何とかなる。 しかし。咥内に広がるそれを飲み込まなければいけないのに、体がそれを拒否している。 いけない。 そう思った次の瞬間、僕はそれを吐き出していた。 口元を押さえて咳き込み、床に蹲る。 唾液と吐き出したそれが掌を汚した。 取り落としたペットボトルは僕の傍らに転がり、薄黄色い中身を零していた。 屋上のコンクリートの床が色濃く染まっていく。 「本当に口にするんだな……吐いたけど」 彼の声が頭上から聞こえる。その声はとても冷たく硬質だった。 未だ咳き込み続ける僕には返事が出来ない。 彼の手が僕の髪を掴んで顔を引き上げた。 「お前は変態だ」 髪を引かれる痛みよりも、彼の言い放つ侮蔑の言葉と、露骨に軽蔑した眼差しが痛かった。 「……俺だって後悔してるんだ。最初は軽い気持ちだったんだ。 優等生を少し困らせてみようかと。それなのに」 彼の目には様々な感情が入り乱れて見えた。 そこにあるのは落胆なのか、軽蔑なのか。それとも失意か。 「どんな事を命令しても応じてくる。冗談だろうと思いながらも俺だって止められない。 段々俺の方が怖くなった。もう後に引けないんじゃないかって。一体何なんだお前は。 それでもまだ直接会おうなんて言い出して来なければ良かったのに。 ……お前は俺にどうして欲しいんだよ」 僕がずっと一人で悩んでいたのと同じように、彼もそうだったのだろう。 寧ろ僕が倒錯していく程に、彼の方が躊躇いを覚えていったのかも知れない。 「お前の事だ。今も詰られてどうせ興奮してるんだろ?」 ああ、やはり彼は僕の性癖をとても良く理解している。 体が引き起こされ、彼の足が僕の股間に押し当てられた。 踏み躙られて痛いと思う。 それなのにやっと会えたという気持ちと、直接嬲られる悦びに僕の体は反応してしまう。 耐え切れず喘ぎ声を漏らす僕の耳に、彼の舌打ちが聞こえた。 「……本当どうかしてるよ」 気持ち悪そうに彼は言い捨てて、足を離し僕から距離を置こうとする。 それが僕には彼に見捨てられたように思えて。その足に追い縋った。 僕の頭がおかしいのは重々承知している。 だけど、僕はもう彼が居ない日常が考えられなくて。 「いい加減にしてくれ古泉……これ以上俺を失望させないでくれ」 震える声に顔を上げれば、彼は今にも泣きそうな顔で僕を見ていた。 「お前が執着しているのは俺にじゃない。お前は自分しか見ていない。 お前は誰でも良いんだ。危ない事をする自分が誰よりも一番好きなんだろ?」 これ以上付き合いきれないと彼は言う。 何故。全て彼が仕向けていた事では無かったのか。 彼がこんな事をしなければ、僕だって自分の本性に気付く事も無かったはずなのに。 僕をこんなにしておきながら、彼は。 言い募る僕を見つめる彼の顔が、次第に歪んだ笑みへと変わる。 「もう嫌なんだよ、俺。だからさ……お前が今以上の事をして欲しいなら それこそもっと多くの、いっそ全校生徒を相手にでもすれば良い」 そう言って彼は制服から数枚の紙片を取り出し、僕へ見せた。 「ほら、全部お前が嬉々として送ってきた奴だ。 これを見せれば、誰だってお前の本性が解るだろ」 僕のためにわざわざ印刷してやったんだと彼は言いながら、屋上の際へと歩いていく。 奇妙な笑いを浮かべる彼は今にも風に攫われそうで。 僕はこんなにも彼を追い詰めていたのかと、今になって気が付いた。 彼が手にする写真で僕の顔まで含まれている物のは、一番最初の一枚しかない。 だけど、この状況でもし誰かに見られたら僕は破滅だ。 引きとめようと近付く僕に彼は言う。 「古泉。お前さ……気持ち悪いんだよ」 不安定な彼を止めたくて、僕は手を伸ばす。 しかし、それは逆効果だった。 「触るな! 消えろよ…! 消えてくれっ!」 その顔にあったのはただ拒絶ばかりで。 バランスを崩しながら癇癪を起こしたように叫んだ彼の手が 僕の手を振り切り空を切る。 勢い良く伸ばされた手に掴まれていた紙片は風に晒されて指先を離れ フェンスの向う側へと舞い上がり広がっていく。 全てがスローモーションのように。 僕は思わず足を踏み出して。目の前で危なげに崩れる彼を突き飛ばし 空へ舞い上がった写真へと腕を伸ばす。 勢いづいた体は簡単にフェンスをも乗り越える。 視線だけで後ろを向けば、そこにはあの写真だけは手放さなかった彼の手と 泣きながら驚愕に目を見開いた彼の顔があって。 次いで一瞬の浮遊感。 それが最後だった。 D.対面END「募る思いは天高く宙に舞う」
https://w.atwiki.jp/p3etc/pages/31.html
大晦日の選択肢関連レス P3の場合は死ぬことが前提で「選ばされた」感が否めない 何ていうか、自分で「選んだ」と言われても納得できない 大晦日の選択肢もだが、理不尽だよな。 →この話何回目だろうな。 どっち選んでも死ぬって何の意味が有る選択肢だったんだか →どっちにしろ死ぬっていう2択でも 「ぼくらの」みたいに上手いこと使えばいいドラマがかけるんだけどな P3の場合事前にそういう選択であること説明しないわ ユアセルフな無口無個性主人公のせいでキャラの苦悩もその他も一切ないわ 本当何の為のものだったのか意味がわからない
https://w.atwiki.jp/supportail/pages/16.html
最終更新日:2007-06-10 手紙 他の行動をしていない時に、「手紙を届けてもらう」を選択すると行うことができます。 手紙を受け取るだけなら、レーヴァテイルが行動中でも大丈夫です。 手紙まるちメール ぷちメール 風まかせ WEBメール 塔内通信 レーヴァテイルの手紙 まるちメール 送信 相手がメールを受け取るまで待機し続け、最大で24時間待機します。アイテムを持たせられます。 もし相手が持っている思い出を送信した場合は、そのまま持ち帰ります。 受信 送信者のレーヴァテイルと対面すると「どうしますか?」という選択肢が現れます。 そこで「一緒に遊ぶ(HP -10)」を選ぶことにより、HPは-10されますが相手のHPは+20回復されます。 また、ここで選ぶ選択肢によって、レーヴァテイルが帰る時のセリフも変化します。 行動キャンセル この行動を中断しても、手紙や持たせた思い出は相手の元に置いて返ってきます。 ただし愛情Exp.は-20され、キャンセル後に10分の調整時間を必要とします。 もし相手が持っている思い出を送信していた場合も、一応置いてきますが、相手がログインした時に、自動的に送り返されてきます。 また、送り返されてきた時に、すでに同じ物を持っていた場合、その思い出は消滅します。 ぷちメール 送信 30分で帰ってきますが、相手に文書を置いてくるのみです。 まるちメールでは受信者が受け取れば即帰ってきますが、ぷちメールでは30分帰っては来ません。 受信 相手のレーヴァテイルと対面することはありません。手紙だけが置かれています。 行動キャンセル この行動を中断しても、手紙は相手の元に置いて返ってきます。 ただし愛情Exp.は-20され、キャンセル後に10分の調整時間を必要とします。 風まかせ 送信 風まかせを選択すると、趣味や好きな色が近いレーヴァテイルの誰かへ手紙を運びます。小瓶を海に流すようなものですね。 風まかせで運ばれた手紙が何処に着いたかは、相手の人が返信しない限りわかりません。 また、届いた相手にもその手紙が風まかせなのかは判断できません。 送る際には風まかせであるということを明記したほうが良いでしょう。 受信・行動キャンセル 送信時に選択された、まるちメール・ぷちメールのそれに準じます。 WEBメール 送信 相手のホームページ上にいるさぽているに話し掛けて、コメントを送ります。 これは精神世界からの送信ではないので、レーヴァテイルが行動中でも関係ありません。 受信 WEBメールが届いていると、次のログイン時に、どんすけが着信を知らせてくれます。 自分の精神世界で「メールを読む」を開くと、メールの履歴を確認できますが、戻るボタン左下のプルダウンメニューをクリックすると、「送信メール」「WEBからのメール」を読むことができます。 受信メールは全部読んだはずなのに未読マークが消えない?と言う時は、WEBメールを確認していない場合が多いです。 塔内通信 受信 塔内通信(広報)が届いていると、次のログイン時に、ハマが着信を知らせてくれます。 塔内通信(広報)とは、管理者から発信されるさぽている内の有益な情報です。 またごく稀にですが、管理者から直接メールが来る時もあり、それもハマが知らせてくれます。 大事なお知らせなので、受け取ったら必ず目を通しておきましょう。 レーヴァテイルの手紙 何度かメールのやり取りをしていると、オーナーではなくレーヴァテイルから手紙が来ることがあります。 レーヴァテイルが勝手に送っているものなので、オーナーは一切関知していません。 代表的なところで「たすけて~…」「ねえねえ、見て見て!」といった題名のものがあります。 詳細はRTの手紙(内容ネタバレ注意)を参考にして下さい。
https://w.atwiki.jp/akadama/pages/203.html
返信は―― C.別のアドレスからメールが届いた。 僕は相手に直接会いたいという旨のメールを送る。 送信ボタンを押す瞬間、日中の長門さんの言葉が脳裏に蘇った。 彼女は堕落し続ける僕を引き止めたかったのだろうか。 だけど、僕は自分の欲望に逆らえない。 一度口にしてしまった禁断の果実の味は忘れられないのだ。 だが、待てど暮らせど返信は来なかった。 これまでの相手の行動を思えば、それは不思議な事だった。 理由を問いたくて、何度かメールを送ったが何も無い。 指示が無くなり、快楽を禁じられた僕の文面は次第に熱を帯びてくる。 命じられても居ないのに、誘うように卑猥な画像まで送りつけた。 数日後、刺激を待ち侘びる僕に一通のメールが届いた。 それはあのアドレスからではなく、彼からの物だった。 話があるから昼休みに部室に来いと。 一体何の話なのだろうか。 彼らに心配をさせぬよう、部室へは出来るだけ顔を出している。 時には体内に淫具を仕込みながら。 上気した顔を指摘されれば、この所風邪を引きやすいからだと嘘までついて。 自由に快楽に耽る時間を割いて、僕は彼に会うべく昼休みに部室へと向かった。 午前中僕を愉しませた小道具は、全て体から外しておいた。 最早常に自分の欲望に振り回されてはいるが それでも僕の中での優先順位は明らかだ。 彼がこうやって呼び出す以上、大事な話なのだろう。 部室の扉を開ければ、彼は一人僕を待っていた。 「こんにちは。どうかされましたか?」 何時も通りの声色で僕は問う。 彼は返答もせずに、しかし視線を逸らす事も無く僕を凝視していた。 彼の顔色はあまり優れなかった。その目に浮かんでいるのは、戸惑いと疑惑の色だ。 何となく、呼び出された理由が解った気がした。 「……お話があるのでは無いのですか?」 僕としてもこれ以上は聞かない方が良いのだろうと思う。 しかしこのまま帰る訳には行かない。 彼は暫しの迷いを見せた後、重い口を開いた。 「だめだ、上手い言葉が見つからん。……古泉、これを見てみろ」 僕の手に彼の携帯が渡される。 見ない方が良い。そう思いながら、携帯の画面に視線を落とした。 案の定、それは元凶となった保健室での写真だった。 それは以前クラスメイト相手に晒された、下腹部だけで切り取られた画像では無く 全身が入っている一番最初の物だった。 これを撮られたからこそ、僕はここまで堕ちたのだ。 俯いた顔は影になって見えない。だけど、彼が僕を見間違えるはずが無い。 画面を見つめたまま言葉を失った僕に、彼が言う。 「なぁ古泉……これは本当にお前なのか?何でこんな物が俺に送られてくるんだ? いや、何でお前はこんな物を撮られてるんだ」 そんな事、僕にだって解らない。 何で僕がこんな事態に陥る事になったのか。 あの日保健室で僕を駆り立てたあの劣情は一体何だったのか。 そして何故今になって、僕を突き放して彼に伝えたのか。 「僕にも解りません」 僕の返答は内心の動揺とは裏腹に、震える事も抑揚も無い平坦な物だった。 「何でだよ!」 彼が声を荒げる。腕を掴まれ、手にしていた彼の携帯が床に落ちた。 「性質の悪いコラだよな?お前はこんな事してないよな?」 その必死な様子に、彼の元にはこの画像以外の物も届いているのだろうと思った。 写真に頭部さえ入っていなければ、僕だと解る事も無かっただろうに。 「誰かに何か……言われたんですか?」 僕の問いに彼は言葉を無くした。もう確定だった。 「一体誰に言われたんですか」 僕はそれが知りたくて、つい語尾が強まる。 「俺の質問には答えないのか」 「……コラージュにしては良く出来ていると思いませんか」 そう答えると、彼は傷ついたような顔を浮かべた。 これではもう僕の問いには答えてくれないかも知れない。 いやそれよりも、僕が彼にこんな表情をさせてしまっているのだと気が付いた。 「……そうですね……出来ればこんな事は、あなたの記憶から消して欲しい所ですが」 いつか彼らに知られるかも知れないと思い、今までそれに興奮していたのに いざそれが現実となれば、僕は掌を返したように後悔の念に囚われた。 現金な物だ。長門さんにお願いして彼の記憶を弄って欲しいくらいだった。 「本当にお前なのかよ、これ……。そうだとしても 変な奴に脅されたとか……そういう事なんだろ?」 「女生徒ならいざ知らず、男子生徒を脅す必要性は」 「じゃあ何でこんな物撮られてんだよ!機関絡みか?そうなんだろ? こんな事を……自分からしたとか……言うなよ……」 「そうだと言ったら、どうしますか」 そう、元々は脅されたからには違いない。だけど。 数々の写真を見れば、僕が自ら進んで行っていたのも解ってしまうだろうから。 彼の体が緊張に強張ったのを掴まれたままの腕で感じた。 「……どうしようも無いだろ」 暫くして、彼は力なく手を離し、椅子に凭れて項垂れた。 「仮に僕にどんな性癖があっても、僕の問題ですから。あなたに迷惑をお掛けする事は」 今既に僕は彼に迷惑を掛けている。それを痛感しながら尚も取り繕った。 そしてどう思われようとも、まず気にしなければならない事があって。 「それとも……こんな僕と共に過ごすのは、お嫌ですか?」 彼に団を出て行けと言われれば、それは涼宮さんに言われたも同義だ。 本当なら問うまでも無い。軽蔑され疎まれて当然だ。 しかし彼は言葉を失ったままだった。 口の堅い彼なら、僕が頼めば黙っていてくれるだろう。 だけど、それではまた似た事態が起こる可能性がある。 機関に報告もせず、真剣に相手を突き止める事もせず 一人快楽に流され色欲に耽っていたツケが今来ているのだ。 彼の目が僕を見る。ショックに頭が追いつかないのだろう、失望の色は無い。 ただただ困惑しているその目が気の毒に思えた。そしてその視線に僕は。 「……答えは直ぐで無くとも構いません。 そろそろ時間が無いようなので、これにて失礼します」 彼を置いて僕は部室を後にする。 扉を閉めてそこに背を預けた。張り詰めていた緊張を解いて息を吐いた。 あまり人気の無い部室棟の廊下で、僕は着衣の上から自分の中心部にそっと触れる。 彼に知られ彼の視線に晒されて、自分の行いを心底悔いているはずのそこは熱を持っていた。 本当に僕はどうしようもない人間だった。 どんなに心は冷めていても、肉体の熱は消えない。 そんな体に僕はなっていた。自分からそうした。 しかし今だけは欲求に負けてはならない。放課後まで時間は少ない。 これまでのやり取りを思い出し、考え整理していく。 一番無理無く最初の写真を撮る事が出来るとしたら、それは誰だ。 下着を着けずに着替えなければならない時に、声を掛けてくれたのは。 机に生理用品が入っていた時に、後ろに居たのは。 欲望に思考を放棄していた間の記憶を手繰り寄せれば 疑わしい人物は簡単に絞られた。 ミスリードを誘っているのでは無いかと思う程。 しかし事実に反し、動機が全く掴めない。彼に知らせた理由もだ。 それでも確かめておく必要がある。 しかし、浮かんだ人物の名をあのアドレスに尋ねても、返信はもう無いのだろう。 僕は直接聞くことにした。何時に無く焦っていた。 授業を終え、各々が部活なり帰宅なりの理由で教室から出て行く。 彼もまた鞄を手にしていた。 「すみません、ちょっと良いですか?」 「おう、どうした古泉?」 僕の声に彼は笑顔で応じる。気さくで優しいクラスメイトの一人だった。 要らぬ警戒を抱かせぬよう、何処かに呼び出して話すまでも無い。 質問内容は、メールの送信者でしか知りえない事。 本来ならもっと慎重に行くべきだと思いながらも、僕は急いた。 出来るだけ当たり障りの無い口調で軽く問う。 「少々聞きたい事がありまして――」 結果、彼は一度も表情を崩す事が無かった。 疼いた体のまま至近距離で視線に晒されていた僕の方が 動揺していたような気がする。 手応えの無さに半ば呆然としながら、僕は彼の背を見送る。 僕は間違ったのか。 やはり、もっと早くに機関を頼るべきだったのだ。 僕だけならまだしも、このままでは彼らに迷惑を掛けてしまう。 全て僕の落ち度だ。 だからせめて責任だけは取らなければ。 部室へ着けば、既に皆揃っていた。 各自がいつも通りに過ごしている。 その中で彼の態度だけが異質だった。無理も無い。 しかしこれでは直ぐに涼宮さんや朝比奈さんも気付くだろう。 何よりも、こんな彼を見て居たく無かった。 そして彼以外の二人も、僕の本性を知ってしまえばこうなるのだと思うと怖かった。 「遅れてすみません。涼宮さん、急ではあるのですが少々お願いがありまして」 「あら、どうしたの古泉くん。お願いだなんて珍しいわね」 一体何事かと皆が僕を見た。その視線に僕は躊躇いと緊張と……興奮を感じる。 「僕を今日付けでSOS団から除名して貰えませんか?」 彼が驚きに吐息を漏らしたのが聞こえた。 「へ?どういう事?」 涼宮さんは大きな目を丸くして僕に問う。 「理由は……そうですね、遠からず転校する可能性がありまして」 機関に正直に伝えて、僕が使い物にならなくなったと解れば きっとそうなるだろうから。 「可能性って……それなら、まだ決まった訳じゃないんでしょ?」 「しかし今後忙しくなるものでして。大変心苦しく申し訳ないのですが」 「おい、待て古泉」 彼が背後から声を掛けてくるが、僕はそれを無視した。 「今日はそれを伝えに参りました。それでは」 「ちょっと古泉くん!」 言うだけ言って僕は踵を返す。 引き止められた色々な意味でボロが出そうだから。 涼宮さんと彼が言い合う声を聞きながら扉を閉じる。 階段を下りていくと携帯が震えた。 勿論あのメールでは無い。 閉鎖空間だ。 自分で閉鎖空間発生の原因を作るなんて馬鹿げていると思いながら 僕は久しぶりのバイトへ向かう。 迎えの車に乗った時点で、携帯の電源は切っておいた。 思っていたよりも閉鎖空間の規模は大きく、処理は長引いた。 夜更けに帰宅して電源を入れると、何通かのメールと留守電の知らせがあった。 それらを確認し、返信はしなかった。 その後数日は僕の言った通りにかなり忙しくなった。 日夜閉鎖空間の処理に追われる。家に帰れば何もせず倒れるように眠った。 あれだけ肉欲に振り回されたのも、涼宮さんが落ち着いていて 時間が有ったからこそだったのと思った。 多分、僕の言動も一因となっているのだろう。 僕の言動でも、多少なりとも彼女の精神に影響を与えられる。 屈折してると気付きながらも、それが少しだけ嬉しかった。 まるで以前の生活に戻ったようで。学外ではほぼ神人を狩って過ごした。 それでもやはり躊躇があって、機関に全ての報告は出来ていない。 勿論、部室にも顔を出していない。 その場凌ぎの事しかせずに、現実から逃げているという自覚はある。 ただ時間だけが過ぎ、閉鎖空間の発生はやがて減少傾向を見せた。 授業を終えた僕は、今日もまた帰宅の準備をしていた。 教室の扉が開く音、次いで勢い良く近付いてくる足音が聞こえて。 顔を上げてそちらを見れば、涼宮さんだった。 「あ……」 避けていた負い目から、つい言葉に詰まってしまった。 「そろそろあたしも怒っても良いと思うのよね」 きつく眉を吊り上げ、僕を見つめていた彼女の手が上がる。 殴られでもするんだろうか。 しかし白く繊細な手は拳を作らず、おもむろに僕の手を握った。 そのまま問答無用で廊下へと連れ出され、引き摺られるように後に従う。 涼宮さんは手を離さない。僕は彼女の手を振り解けない。 以前も似たような事があった気がする。 あれは僕が転校してきた初日の事で。 行き着くところは、部室棟三階の文芸部室だ。 蹴破るように扉を開いた涼宮さんは、僕を勢い良く中へと放り込んだ。 思わず踏鞴を踏む。見れば他の三人も揃っていた。三者三様の表情で僕を見ている。 朝比奈さんなんかは既に泣きそうな顔だった。 ここへ来ていないのは実際には一週間程度だろう。それでも懐かしさを覚えた。 「ええと……お久しぶり、でしょうか」 間の抜けた挨拶をする僕を尻目に、涼宮さんは団長席へと向かい 僕を見据えて言う。 「話はキョンから聞いたわよ、古泉くん」 それはまるで死刑宣告のように思えた。 一瞬呆然とした後、僕は慌てて彼を見る。 彼は渋い顔で僕を見ていて。きっと彼は全部涼宮さんに話したのだ。 僕がどれ程に淫らで矮小な人間なのかを。 焦燥に駆られる僕に、涼宮さんは言葉を続ける。 「確かに家の事は大事よ。古泉くんにも古泉くんの事情はあるわ。 でも少しくらいあたしたちを頼ってくれても良いじゃない……」 予想外の言葉だった。 僕は気付く。彼は僕の本性を知りながら嘘を付いてくれたのだと。 僕がSOS団に戻れるように。 だから閉鎖空間の発生は収まったのだろう。 長門さんだってそうだった。ずっと知っていたのに黙っていてくれて。 それなのに、僕は。 「違うんです……そうじゃないんです」 彼らの厚意に僕はどう応えるべきなのか。 以前なら僕ももっと冷静だったはずだ。でも今の僕はとても心の弱い人間で。 どれ程彼らが取り繕ってくれたとしても、このまま黙って団に戻るなんて無理だった。 「僕は涼宮さんが思っているような人間じゃないんです……」 彼女の考える古泉一樹像から、以前の僕自身から、僕はあまりにも逸脱してしまった。 演じる事も出来そうに無い。 だからもう、全部話して見限って貰おうと思った。 「……僕は本当にふしだらで、どうしようもない人間なんです」 僕は顔を上げる事も出来ずに、それでもぽつりぽつりと話し始めた。 一体僕の身に何があったのか。これまで何をしてきたのか。 それでも機関の事だけは一切伏せて話せば 僕はまるで突如の不幸に見舞われた無力で淫猥な一高校生のようだった。 僕のあまりに卑猥な告白に、朝比奈さんは顔色を何度も変えた。 彼も渋い表情のまま頬を赤くして僕を見ている。 しかし長門さんはともかくとして、涼宮さんはまるで何かに挑むように きつい眼差しで僕を見つめている。 涼宮さんが使ってしまったリップの話をした時でさえ、彼女は動じなかった。 「――だから、僕はもうSOS団にふさわしくないんです」 長い長い懺悔を終えれば、一人で抱え込んできた何かを曝け出せ 肩の荷が下りたようだった。 どうしようもない僕を明かしてしまった。もう元には戻れない。 だけどそれでも緊張と羞恥心に鼓動は逸る。 「……そう、良く解ったわ」 こんな人間など見たくもないだろうに、涼宮さんは僕から視線を逸らさない。 次にどんな罵声と謗りがこようとも、僕は今までそれだけの事をしたのだから。 「古泉くんだって若い男の子なんだものね。体を持て余したっておかしくないわ。 ちょっとくらい変わった性癖があっても、古泉くんは古泉くんだもの。 それに今SOS団を辞めたとして、古泉くんは今後どうするつもりなの?」 本当に僕はどうするつもりなのだろう。 SOS団を辞めて、きっと機関の指示で転向して、それから僕は。 空虚な心と淫らな体を抱えてどうなるのだろうか。 「だから、ね、古泉くん。あなたが体を持て余してどうしようもないなら あたしが、ううん。あたしたちが見てあげるわ」 一瞬、何を言われたのか理解出来なかった。 涼宮さんは、今僕に何と言った? 「大体、可愛い副団長を好き勝手に開発されて許せる訳がないじゃない。 古泉くんはあたしたちの物だわ。そう思わない?有希」 「……古泉一樹は誰の所有物でも無いが、許せない事は確か」 「そう、許せないのよ!何処の誰だか知らないけれど こんな理由で古泉くんをSOS団から脱退なんてさせやしないんだから」 怒り心頭な涼宮さんの発言が心底予想外で、僕は頭が付いていかなくて。 「ま、待って下さい……僕は……」 「古泉くんは今の自分を知られるのが怖かったんでしょう? あたしたちに嫌われるんじゃないかって。でもそんな事無いわ」 あまりに慈悲深い彼女に僕は言葉を失う。 そして僕を見つめる彼女の強い眼差しに、別の色が浮かんだ。 「それにこれまでの話を考えると、古泉くん、今興奮してるんじゃない? 軽蔑なんてしないから。……オナニーしたいならしても良いのよ」 事の展開にショート寸前だった頭が、衝撃に機能停止したようだった。 涼宮さんがそんな単語を口にするなんて。 一瞬のうちに体温が急上する感覚を覚えた。 僕を見つめる涼宮さんの目には、労わりと好奇心の色がある。 どんなにその目を伺っても、そこに蔑んだ感情は見られなくて。 僕は困惑して、部室内に目を走らせた。 一人一人を見ていく。そこに嫌悪の表情は無い。ただ、皆が僕を見ていた。 「見られるの、好きなんでしょう?どんな古泉くんだって見ていてあげる。 だから安心して好きな事をすれば良いの」 涼宮さんの声は僕を包み込むかのように暖かく、そして淫靡な響きを持って聞こえた。 「したいんでしょう?オナニー」 僕は詰めていた息を吐いて跪く。 涼宮さんはずっと僕の神様で。その彼女がどんな僕でも見捨てないと言うのなら。 その囁きに抗う術は、いや抗う必要も無かった。 皆に見守られながらの行為は、これまでに無い程の興奮を僕にもたらした。 涼宮さんは僕の心を読んでいるのでは無いかと思う程に 要所要所で的確に僕の熱を煽ってくれた。 片手で性器を扱き、もう片方の手で後ろを弄りながら 快楽に濡れた目で見上げれば、皆の目にも熱が篭っていた。 中でも涼宮さんのまっすぐな視線は、まるで僕の心も体も射抜くようで。 程なくして僕は堪えきれずに声を上げながら開放の時を迎えた。 床に跪いたまま忙しない呼吸を繰り返す僕に 椅子から降りた涼宮さんが近寄ってくる。 「お疲れ様、古泉くん」 今まで一人で悩んでつらかったでしょう、と。 そう言って涼宮さんは僕の肩を抱いてくれた。 その柔らかな暖かさに、次の瞬間僕の目から快楽とは違う涙が溢れた。 僕はまた放課後を文芸部室で過ごすようになった。 ただ以前と違うのは、朝比奈さんは恥じらいながらも お茶を口移しで僕に与えてくれるようになり 彼はゲームの勝敗により僕に仕込んだ玩具を弄る。 発情しきった僕は我慢出来ずに彼自身を舐めさせて貰う事もある。 長門さんは変わらず物静かに読書に耽っているが 時折嵐のような快楽を与えてくれた。それは宇宙人的な力なのかも知れない。 そして涼宮さんはいつでも堂々と僕の上に君臨する。 仮に僕が指示通りに出来なくとも、怒る事もなく慰めるように僕を撫でてくれるから。 「次はちゃんと頑張れるわよね?」 優しくそう言われれば、僕も次こそは頑張ろうと思えるのだ。 長門さんがこっそり僕に打ち明けてくれた事がある。 あの日、僕があの送信者に送ろうとしたメールは 長門さんの力で彼の元に転送したらしい。 あんなメールが突然僕から届いて、彼もさぞかし迷惑だったろう。 それを知ってしまえば、彼の困惑っぷりも納得がいった。 また、長門さんはメール転送の際に あの送信者の携帯にあったデータを全て移したとも言っていた。 その誰かの記憶まで情報操作したのかどうかは定かでは無いが 僕は長門さんに助けられたという事だけは解った。 長門さんには感謝してもしきれない。 僕の記憶は弄られる事も無く、目覚め染み付いた欲望は僕の身を焦がすが それでも彼らのお陰で、大分上手く折り合いを付けられるようになっていった。 どんなに淫らな自分を晒しても彼らは受け止めてくれる。 その充足感安心感は計り知れない。 大好きな彼らに囲まれて、僕は幸せだった。 C.SOS団END「そのような存在を、人はご主人様と定義しています」
https://w.atwiki.jp/akadama/pages/200.html
返信は―― A.届いた。 緊張しながらメールを送ると、暫くして深夜だと言うのに返信があった。 こんな時間にやり取りをするのは初めての事だったが 相手は僕の事を信用し切れないようだった。 これまでどんな要求に従ってきたのに、これ以上どうしろと言うのだろう。 少し迷ってから、もっと直接的な内容のメールを送る。 会いたいのは、誰だか突き止めて報復する為では無く 僕をより滅茶苦茶にして欲しいだけなのだから。 数回に亘る送受信の後、非通知の着信があった。 直ぐに通話ボタンを押す。 「はい……古泉です」 相手は名乗りもしない。無言のままだ。 それでも、メールの送り主と繋がっている事が嬉しかった。 何を言うべきか言葉に詰まりながら電話に語り掛け メールで言われた通り自分の体に触れ始める。 いつもなら必死に抑える声を敢えて出すように。 恥部を弄る濡れた音を敢えて聞かせるように。 クラスメイトであろう誰かに、浅ましくいやらしく 会って直接触れて欲しいと強請った。 相手の情欲を誘うべく淫らな声を聞かせている。 その事に興奮しながら。 翌日。僕は夕暮れの中、体育館の倉庫へ向かった。運動部も既に帰った後だ。 倉庫に入り込み奥まったマットの上に陣取れば、埃っぽさを感じる。 ここが待ち合わせの場所だった。 指定された時間まであと少し。 次第に暗くなる窓の外にぼんやりと目をやってから 僕は用意していた布で自分の視界を覆った。 姿を見ない事。それが直接会う条件だった。 僕に知られたく無いだけなのか。それとも別の理由があるのか。 それすら定かでは無い。 でも今まで、相手は誰だか解らなかったのだ。 今後も解らなくとも問題は無いのかも知れない。 相手を知りたいという気持ちよりも 直接的な刺激を求める気持ちの方が強かった。 それが後僅かで与えられる。 期待に胸が高鳴り、欲望を我慢出来ない僕は ワイシャツ越しに自分の胸に触れ、緩やかな刺激を与えながら時を待った。 暫くして倉庫の外に人の気配を感じた。次いで扉が開く音。 ついにその時が来たのだ。 待つ間に発情して火照った顔をそちらに向けるが 依然として視界が暗闇である事に変わりは無い。 倉庫に立ち入ってきた人物から僕に掛けられる言葉は無く、無言で足音が近寄ってくる。 クラスメイトである場合、声を発すれば僕に知られるからだろうか。 それは一人では無いようだった。でも多くは無い。足音の数からして二人程度だろうか。 目隠しをしてマットに座り込んだままの僕の耳に、 シャッターを切るような音が聞こえた。写真を撮られたのだろう。 何処までをカメラに収められたのかは知る由も無いが これまで僕が自分で撮り送った写真には、頭部だけは含まれて居なかった。 だがそれも今日までなのだ。 退路を絶たれ、ただ堕ちていく予感に呼吸が早まる。 誰かの手が僕の後頭部に触れた。目隠しの確認か、固く縛り直される。 次いで僕の耳朶を嬲る指。耳の穴に柔らかな何かが押し入ってきて。 僕は聴覚も塞がれた。 視覚と聴覚を失った後、ワイシャツ越しに主張していた乳首が突然摘まれた。 もどかしくも心地良い刺激に声が漏れる。残された触覚は感度を増している。 不明瞭な笑い声が聞こえたような気がした。 誰かの手がワイシャツの釦を外していく。ベルトを外し下着ごと引き摺り下ろす。 手に触れた相手の衣服は、僕と同じ物のようで。やはりクラスの誰かなのか。 僕は無抵抗でマットに転がり、体毛を失って久しい恥部を晒した。 性器は期待に熱を持ち硬くなっている。濡れているかも知れない。 視線を感じる。早く触れて欲しい。そう思うのに手は離れていった。 僕は口を開いて誰かに強請ったが、それでも望む刺激は与えられない。 どうすれば触れてくれるのか解らなくて、でも我慢は出来なくて。 自分で下腹部に手を伸ばそうとしたけれども、手首を掴まれる。 何を求められているのか解らなくて困惑する僕の手が、胸元に押し当てられた。 まずは乳首を弄れという事なのだろうか。必死に両手で自分の乳首を弄る。 それだけでは物足りなくて、喘ぎながら腰を揺らした。 擦り続けた乳首が熱を持ち、痺れを感じるようになった頃 やっと誰かの手が僕の内腿に這わされた。 自分の手で与える物とは違うその感触に、酷く興奮する。 ローションらしき液体が恥部に垂らされ、誰かの手が僕の肛門に触れた。 物欲しさに更に脚を開けば、挿入される指が増え、左右に開かれ中を弄られた。 だらしなく声を上げる僕の口にも指が入り込んで来て。 僕はそれに舌を絡めて吸いついた。 僕の体を辿る手は四本。やはり二人居る。 彼らの手に僕は昂められ、体中を駆け巡る感覚に身悶えた。 放置されたまま天を向く性器にも触れて欲しくて 恥も外聞も無く僕は強請り続ける。 自分を貶める言葉を吐いて快楽を乞えば、それは与えられ。 限界間際だった僕は暗闇の中で瞬く光を感じ、呆気なく射精した。 吐精の快感に酔い痴れる僕の口に、熱く硬い物が触れる。 顔の見えぬ相手も今、僕と同様に興奮しているのだと解り、純粋に嬉しかった。 初めて触れる他人の男性器に嫌悪を感じる事も無く 自ら大きく口を開けてそれにむしゃぶりつく。 きっとこれが僕に更なる快楽を与えてくれる。そんな確信があった。 やがて吐き出された他人の精液は、やはり僕の物と大差無い味で。 汗と精に塗れ、それでも誰かの性器を咥え続ける僕の肛門に もう一つの熱が押し当てられた。ゆっくりと侵入してくる。 バイブやローターとは違い、熱く脈打つそれに内壁を擦られ 僕は全身に纏わり付く熱気を感じながら、ひたすら肉欲に溺れた。 携帯には、半裸のまま体液に塗れてマットに転がる僕の姿がある。 目隠しされて目元は解らないが、頬だけでなく全身を上気させ薄桃色に染めていた。 初めての歪んだ性交はとても刺激的で。 あの後、知らぬ間に撮られていた写真を送付され 他人の目で見る僕はこんな風に映るのかと、とてもどきどきした。 その日以来、僕は熱を持て余せばメールで相手を誘い また呼び出されれば学内の何処でも体を許した。 日毎に乱れた僕の写真や動画は増えていき、それを見て更に倒錯した興奮を覚える。 何度も頭の螺子が外れたような痴態を晒した。 視覚を奪われたままだとしても、いやだからこそ 感覚は研ぎ澄まされ、若い欲望は留まる所を知らない。 これまで誰に抱かれたのか、それが何人なのかも解らない。 幾度と無く繰り返される行為。 触れる手と性器だけを頼りに、少しずつ相手を覚えていく。 そこまでの人数で無い事だけは何となく察せられた。 今日もまた、休み時間の間にトイレの個室で視界を塞がれ 背後から誰かを受け入れてきた。 事後の余韻に浮ついた足で教室に辿り着くと クラスの男子数名が談笑しながら僕を見ていた。 あの日、僕を保健室に連れて行ってくれたクラスメイトもそこにいて。 彼らは一体何を話していたのだろう。 単に雑談中に教室に入ってきた生徒を確認しただけかも知れないし もしくはあの中に、ついさっきまでの相手がいるのかも知れない。 そうして僕は、誰かも解らぬ相手に思いを馳せるのだ。 彼らの前を横切り、殊更ゆっくりと自分の席へ向かう。 僕を見るその視線に、熱の冷めやらぬ体は再び火照り 先程体内に出された誰かの精液が溢れ、下着へと染みていく。 人目に晒されながら密かに粗相をするその感覚に 僕の肉体は悦び打ち震えた。 A.目隠し輪姦END「クラスメイトは僕の棒」
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/366.html
マ「あー、いい湯だった。」 夏のお風呂は寒い冬のそれとはまた違った良さがある。 日中に散々かいた汗を流してさっぱりとする気持ちよさは他では味わえない。 さて、入浴も済んだし、後は寝るばかりである。 それまでを蒼星石と二人きりで過ごすのは一日の最後にして最高の時間だ。 マ「蒼星石今夜時間ある?」 蒼「特に用事はないよ。」 マ「じゃあ今から二人で遊ぼうか。」 蒼「うん。」 笑顔でそう言ってくれる。こちらが付き合わせてしまってるのに喜んでくれているのが嬉しい。 マ「じゃあ、準備をするからちょっと待ってて。」 各部屋をまわって、窓とカーテンを閉める。 マ「じゃあ電気を消すね。」 蒼「何をするの?真っ暗になっちゃうよ。」 マ「うん、真っ暗闇のほうが気分が出るからね。」 蒼「暗闇で…何をするのさ?」 マ「初めてだったらちょっと怖い事かもね。」 蒼「怖いのは…嫌だよ。」 マ「確かに怖かもしれないけれど、楽しめるようなムード作りをしたいから。 明るいところでやるのもちょっと興醒めだからねえ。」 蒼「楽しむだなんて、それに遊びでだなんt…」 カセットを挿し込み、スイッチを入れ、テレビをつける。 辺りに透き通った感じはするが、どこか寂しげで怖気だつような音楽が流れ出す。 蒼「これは?」 マ「選択肢で物語の展開が変化するサウンドノベルというジャンルのゲームだよ。 結構好きなシリーズなんだけど、この夏最新作が出るらしいから今のうちに旧作をやっておこうと思ってね。」 蒼「さっきムードがどうこうって…。」 マ「雪山での殺人事件がテーマだから、なんとなくこうした方が雰囲気が出るでしょ。」 蒼「マスターって…、悪趣味だよね。いつもそうやってボクをからかって…。」 マ「まあホラーみたくグロッちくはないと思うからさ、お付き合いしてよ。」 そんなことを言いつつ自分は主人公の名前の入力を済ませる。 普段はデフォルトの名前があれば、それを使うが今回は本名にしてみた。 このゲームでの本名プレイは微妙だが、やはり相手がいるならやってみたい気もする。 そして『彼女』の名前を入力する画面に変わる。 マ「『彼女』役に蒼星石の名前借りていいかな?」 蒼「別に構わないけれど、主人公とこの人って…。」 マ「友達以上恋人未満、ってやつかな。まあ定番の関係だよね。」 蒼「恋人…未満か…。」 マ「ありゃ、『蒼』がない。じゃあ、『瑠璃』…も無理か。ひらがなで『そうせいせき』なら…かろうじて入るな。 それとも『そう』の方がいい?」 蒼「…別に、どっちでもいいよ。」 心なしかさっきから蒼星石がつまらなそうにしている気がする。 なんとか元気付けたいものだが…。 マ「せっかくだから蒼星石がやってみる?」 少しは気が紛れるかと思い、そう提案する。 蒼「え、ボクが?」 マ「全部は見てないけれど、犯人とかトリックとかを含めてある程度知っちゃってるからさ。 むしろ蒼星石がやってるのを見た方が展開が読めなくて面白そうだし。」 蒼「そうなの?分かった、じゃあやってみるね。どう進めていけばいいのかな?」 マ「基本はこのボタンで文章を読み進めて、時々選択肢が出るからそのときは上下に移動させてボタンで決定。 あとは選んだ内容に応じてその後の話の進み方が変わるから。」 そんなこんなで結局ヒロインの名前は『そうせいせき』にして一回目のプレイが始まった。 今はまだ最初のうちの和やかな旅行の場面だ。まだあの惨劇の影は見えず、『僕』と『そうせいせき』も楽しそうだ。 蒼星石もそんな様子を見てまるで我が事のように顔をほころばせている。 ……今度二人で旅行にでも行こうか。そうしたらもっと素敵な笑顔を見せてくれるのではないだろうか。なんとなくそんな気がした。 さて、ゲームの中ではそんな楽しいスキーも終わり迎え、『二人』がペンションに戻ってくる。 今はまだ平和なペンションももうじき惨劇の舞台となってしまう。そう思うと蒼星石の笑顔が胸に痛い。 そう、もうじき死体が発見されてしまえば……… ………あ、社長のお誘いを受けて大阪に行ってしまった。誰も死ななかったけれど、『僕』と『そうせいせき』はお別れしてしまうエンドだ。 心なしか蒼星石がしょげている。『僕』が『そうせいせき』と結ばれなかったからだというのは自惚れだろうか? 何はともあれ気を取り直して再プレイ。 『こんや12じだれかがしぬ』 話は着々と進み、ついに恐怖が姿を見せ始めた。 バラバラ死体の発見、真実味を帯びだした脅迫文、ペンションに閉じ込められた宿泊客達…、さまざまな要素に彩られた恐怖が。 ……そして二回目のエンディングは見事に『僕』が犯人に殺されてしまった。まあ妥当な結果だろう。 蒼「マスターが…殺されちゃった。」 唖然としながら言う。 マ「まあ、そういうゲームだからね。気にしない、気にしない。」 その後は次第に生き延びて展開を進められるようになっていく。 それと同時に次々と発見される死体、死体、死体。 次第に蒼星石がこちらに体を寄せてくる。 ドラマなんかと違いシルエットである分、かえって自分がもっとも恐れる姿を重ねてしまっているのだろう。 まあ犯人が美樹本だと知っていればここまで殺されまくりはしないのだが、初プレイではこんなものだろうな。 犯人の見当が付かず、何回も何回も無残にも殺されてしまう。だからこそ犯人を捕らえたときの喜びもひとしおなのだろう。 …自分はネタバレしていたのでそんな感動は味わえなかったが。 まあ、蒼星石からそれを奪うこともあるまい。 その後も何度も何度も犯人の餌食になってしまう『僕』。あとその他の宿泊客。 『そうせいせき』も何度か殺されている。というか勘違いした『僕』が殺してしまったのもある。 はっきり言って非常に気まずくなった。思わず謝ってしまった僕を蒼星石は笑って許してくれたが。 いつの間にやら蒼星石は自分の横にぴったりと寄り添っている。 そのうち、いつもお茶をがぶがぶ飲むせいかトイレに行きたくなった。 マ「ごめん、ちょっとお手洗いに行ってくる。」 蒼「え、一人にしないで。」 マ「すぐ戻ってくるから、ね?」 蒼「……マスター、ボクもついていっていい?」 マ「えと、電気は点けててくれていいから。」 蒼「それでも怖いよ。自分が…ってのもあるけれど、なんかマスターが帰ってこないような気がして。」 我が家に殺人鬼が潜んでいるはずはないのだが、確かにこの手のものを体験したあとは物陰に何かが潜んでいるような、 そういった疑心暗鬼に襲われてしまうというのは自分も経験があるから良く分かる。 だが、そこでこちらの身を案じてくれるというのがいかにも蒼星石らしい。 マ「じゃあお願いするかな。」 二人で手をつないでお手洗いへ行く。当たり前だがこんな事をするのは初めてなのでなんか新鮮だ。 マ「お待たせ。」 不安そうにしながら待っていた蒼星石が話しかけてきた。 蒼「マスター、ボクの事うっとうしいって思ってない?」 マ「まさか!僕も昔あれを初めてやった時はしばらく暗いところとかが怖かったし、 それにこうして二人で引っ付いていられると無性に嬉しいし、全然煩わしくなんかないよ。」 蒼「そ、そう?ボクもそうなんだ。マスターと一緒で嬉しいな…。」 マ「結局のところ似たもの同士なんだろうね、あはは。」 蒼「そうかもね、へへっ。」 マ「ただ、蒼星石はもっと素直になってくれてもいいかな。」 蒼「ボク…マスターに対してそんなに反抗的だったかな?」 蒼星石はしゅんとしてしまう。 マ「そうじゃなくって、自分に対して素直にね。今みたいにこちらの事をいつも気遣ってくれるのはとっても嬉しいんだけれど、 蒼星石にも蒼星石がしたいようにして欲しい。変にこっちの迷惑を気にして我慢しないで欲しいんだ。 たぶんそうやってお互いが自分に素直になれた方が、お互いにもっと幸せだと思うんだ。 だから今みたいに心細い事があったりしたら、気兼ねなく僕に伝えて欲しい。出来る限りのことはするから。」 蒼「うん…、じゃあボクも出来る限りやるから何かあったら気にせずに言ってね、約束だよ!」 マ「ああ、約束ね。」 マ「どうする?続きやる?」 就寝時間にはまだ少しあるが蒼星石はもう嫌かもしれない。 蒼「うん、もう少しやるけど。……ねえマスター、膝に乗せて?」 マ「え!?ああ、いいよ。」 という事で意外にも早速甘えてきてくれた蒼星石を膝の上にちょこんと乗っけてプレイ再開。 怖いシーンがあったりすると、不安げにこちらの顔をチラチラ見てくるのがなんか可愛くてたまらない。 その後も死ぬ、死ぬ。未だ犯人に皆目見当が付かないといった感じだ。 そのうち成り行きに不穏なものを覚える。 この展開は、確か………。 『あなたがみんなを殺したのね!!』 ザクゥッ! あー、やっぱり『僕』が『そうせいせき』に殺された。 蒼「マ、マスターがぁぁ!」 いきなりの悲鳴にこっちが驚いてしまう。 蒼「マスターごめんなさい、ごめんなさい。」 マ「あー、ゲームなんだから気にしないの。」 くんくんを見ている時もそうだけれど、蒼星石は話への集中力がすごい。すなわち感情移入もすごい。 ショッキングなシ-ンではあるが、何もそこまで、と言いたくなる程に蒼星石は動揺している。 今まで頑張って恐怖を抑えていたところにダメ押しとなってしまったのだろう。 マ「さっきは『僕』が『そうせいせき』を殺しちゃったし、これでおあいこでいいじゃん。」 すっごく嫌なおあいこではあるが、とりあえずそう言ってなだめる。 マ「じゃあ今日はもう止めて寝よっか。」 時間も遅くなってきたのでゲームを打ち切って寝ることを提案する。 結局犯人にはたどり着けなかったが、もともと一晩で終わるような分量ではないので気にしない。 蒼「マスター、今日は一緒に…。」 マ「ああ、一緒に寝てくれないかな?」 二人で布団に入り、蒼星石に腕枕をする。 蒼星石はこちらを向いてはいるが、何かを考えるように黙っている。 どれほど時間が経ったところでか… A.僕は蒼星石に話しかけることにした。 B.蒼星石がこちらに話しかけてきた。 C.いきなり蒼星石が僕を……! C .いきなり蒼星石が僕を……!!(※グロ注意)
https://w.atwiki.jp/akadama/pages/201.html
返信は―― B.届かなかった。 おそるおそるメールを送る。 これまで相手は様々な要求を僕に強いてきた。 それに応じて僕も様々な物を撮り送った。 でも僕から相手に何かを乞うのは初めてだった。 しかもそれはメールと言う媒体を越えた要望で。 もしも、相手に僕と直接関わりを持つ気が無い場合 どうなるのだろうかと不安も大きかった。 悪い予感は当たる物だ。 それを機にぷっつりとメールは来なくなったのだ。 残されたのは淫らな体と快楽に依存した弱い心。 あの刺激が恋しくて、何度もメールを送ったが返信は無い。 やがて使われていたアドレスは変えられたのか 送信しても戻ってくるようになった。 仕方なしに僕はそれまで求められた行為を一人なぞっていく。 その時々はやはり興奮する。 だけど何度も繰り返されれば、次第に体は慣れてしまうもので。 飢餓感から更なる刺激を求め 僕はどんどん危ない橋を渡るようになっていった。 使用済みのゴムや精液に塗れた下着を教室のゴミ箱に。 定期的に剃り続ける陰毛は、誰かの目に触れそうな所へ捨てた。 痕跡を残す場合は、容易に個人を特定出来ないように。 でもメールの送信者が見つければ 僕はまだ欲望に溺れたままだと気付けるように 淫らな行いは、僕自身の纏う空気まで変えていくのか 通学中の電車等で痴漢に遭う事も増えた。 昔は心底嫌だったそれも、今となっては刺激の一つだ。 だけどその場限りの物では、僕の心は満たせない。 教室で四六時中誰かに見張られていた感覚が忘れられない。 あの相手は常に近くで僕を見ていた。 機関に所属する古泉一樹とは全く関係の無い 僕の中に秘められた純粋な欲望を、嫌という程知らしめ教えてくれた。 今思えば理想的な支配者だった。 僕は見失った誰かを必死に求め続ける。 直接クラスメイト一人一人に問い質そうと何度も思い その度に既のところで思い留まった。 どんなに自分が淫乱だと解っていても、それを周囲に明かす勇気は僕に無い。 やがて僕は諦めるしかないと悟った。 あのメールが届く事はもう無いのだろう。 僕は見放されたのだ。 僕を一方的に染め上げて、その誰かは消えてしまった。 一度覚えた快楽から離れられず、誰にも言えない喪失感を胸に 淫行を一人続けていくしか無い。 心も体も飢えて仕方が無かった。 ある日、突然携帯が振動した。 それは一度だけではなく、立て続けに何度も。 あまりの着信の多さに驚いて、僕は携帯を開く。 多数のメールが届いていた。全部見知らぬ物アドレスだった。 この量は機関や友人知人である訳が無い。それを一つずつ開いていく。 見るからに如何わしい件名も多い。 昔の僕なら絶対に見ようともしないだろうに、刺激に飢えた心は逸る。 そこに有るのは卑猥な内容のメールばかりだ。 どれも僕に真偽を問いながらも性的な事柄を要求している。 久方振りに見るそれらの指示に胸が高鳴った。 数件読んでいくと、何故こんなメールが突如として届いたのかが解った。 自分で送り続けていた画像が、携帯のアドレスと共に その手のサイトに流出したのだ。 中には、ご丁寧にその書き込み場所まで教えてくれるメールまであった。 URLにアクセスして、その記事を見る。 『僕は毎日アナルオナニーに勤しむ淫乱男子高校生です 昼夜寂しく一人でちんぽを慰めている僕の相手を誰かして下さいませんか あなたからの、エッチな指示メール待ってます 指示には必ず従って、証拠を自分で撮って送ります』 劣情を誘う下卑た書き込みと共に貼られた写真は、局部の無修正画像ばかりだ。 性器の色や形、体格や恥毛の無い事から、全てが一人の物だと解る。 それが、こうやって学内の比では無く不特定多数に晒されている。 こんな僕を見られている。酷い興奮を覚え体が震えた。 そこに僕の顔写真は無い。それでもこうやって乗って来る者は居る。 記事が投稿された途端に、これだけのメールが届くのだから。 予期せぬ事態に愕然としながらも、誰がここに書きこんだのかを考える。 僕の心情を如実に表した書き込みは、あのメールの送信者が書いた物なのだろう。 顔を晒されていないのは……相手に残された最後の良心だろうか。 だが確かめる術は今の僕に無い。 いや、それももう些細な事だ。僕は新しい支配者を見つけた。 そうだ、質が足りないのなら数で補えば良い。 最初からこうすれば良かったと思った。 これなら自分好みの相手を幾らでも探せるに違いない。 その中になら、きっと直接会ってくれる人も居るだろう。 何も一人に限る事も無い。 もし多過ぎて困るようなら、記事の削除を申請するなり アドレスを変えるなりすれば良いのだから。 僕は笑みすら浮かべていたように思う。 今後、欲望を持て余す事は無いと安堵し まだ見ぬ期待と倒錯した悦びに浸る僕の手の中で 携帯は今も尚、メール着信による振動を続けていた。 B.データ流出END「質より量で」
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/351.html
選択肢 ◆/Vb0OgMDJY …………女の人の声がする。 聞いたことのある声だけど、どこで聞いたのだっけ。 小さい声だし、ところどころ途切れていて、すごく聞きづらい。 何て言っているのか気になって、“誰”って聞いてみた。 返事はなくて、女の人は一方的に何かを喋り続けている。 少しして、……それが放送だって気付いた。 おかしいな? 何でこんなに聞こえづらいのかな。 でも、そこで思い出した。 おかしいのは放送じゃなくて、ボクのほうなんだ。 多分、もうボクの耳は……、 ううん、耳だけじゃないか、もう、ボクの体はほとんど壊れちゃってるんだね。 さっきまで体中が痛くてしょうがなかったのに、今はもうほとんど痛くないや。 その代わり、もう、首を動かすことさえ出来そうにないみたい。 まだ、目と口は何とか動かせるのかな。 試しに声を出してみたけど、 「ぅ…」 とても小さな声で、それしか聞こえなかった。 “うぐぅ”って言ったんだけど、これじゃあ、祐一くんにボクだって気付いてもらえないかな。 それで、何もやることがなくなっちゃった。 だから、まだ流れていた放送を、何となく聞いた。 あんまり聞こえなかったけど、多分ボクの名前は呼ばれなかったと思う。 まだ、ボクは死んでいないという扱いみたい。 ボクがいうのも変だけど、もう、ほとんど…同じだと思うんだけどなあ。 よく聞こえなかったけど、今回は5人くらい死んだみたい。 圭一君や美凪さん、武さんに名雪さん、それから……佐藤さんも呼ばれてなかった……と思う。 圭一君達……は、大丈夫かな…… 名雪さんは、ボクがやった傷が悪化していないといいけどな…… 佐藤さんは…………、もうボクが考えてもしょうがないか。 もう、ボクは、……助からない。 ボクを助けてくれる人は、もう、どこにもいない。 今のボクを見ても、きっと……助けようと思わないと思う…。 死体と間違われて埋められたら……どうしようかな。 でも、そんな心配も、あんまり長く考えなくてもいいのかな 気が付いたら、静かになっていた。 少しして夕日が落ちて、辺りは急激に暗くなってきた。 暗くなるのが普通よりも早いような気がして、死ぬときは辺りが暗くなっていくって話を何となく思い出した。 今のボクに関係あるのかわからないけど、……ううん、もうどっちでもいいのかな。 ボクには、もう何も出来ない。 このまま、のんびりと死………………そう、死ん、でいくだけ。 “この人形は、三つだけなんでも願いをかなえてくれるんだ” “遅いよ、祐一くん” “ごめん、ちょっと遅れた” “ちょっとじゃないよ。たくさんだよ” “さあ、楽しい人形劇の始まりだ” “それなら良かった。改めて自己紹介をしておこう……私は鉄乙女だ。お前、名前は?” “私を、助けてくれるか?” “あゆちゃーーーん!” “な、名雪さん!” “無事でよかったよぉ~” “うぐぅ。名雪さんも~” “あ、あのぉ~つ、月宮さん?” “駄目だよ大石さん。あーん” “ふむ。高望みはしていなかったが、これはありがたいな” “え、ええ。そう、ですね” “うぐぅ……料理出来なくてごめんなさい” “お前には感謝している” “おっ、気がついたのか、っておわ!!” “……えっちですね、前原さん” “怖くても逃げちゃ駄目。 一番怖いのは罪から目をそらして生き続けることだから。” “……” “逃げるのは簡単。 けど今逃げたら後で一生後悔する” 「ゃ……」 いやだ 「…ぃた…、…ぃぁ……」 まだ、……死にたく…………ないよぉ……。 あの楽しかった時間に……戻りたい。 何でボクは、ボク達は、こんなところで……殺されなくちゃいけないの? ボクは、死にたくない! まだ、生きていたい! 誰でもいい! 誰でもいいから! だから! だから……ボクを……助けて……よ………… 「死にぁく……ないよぉ……」 心の底から、そう思った。 もう叫ぶ事も出来ないけど、今のボクの精一杯の叫び。 誰にも届かない、届いてもどうしようもない叫び。 勿論、叫んでも何も変わらなかった。 辺りは相変わらず静かなままで、 いつの間にか夕日も沈んでいた。 虫の声一つしない、とても静かな場所で、 ボクはようやく、本当にどうしようもないのだと思った。 そして、悲し…と、…しさと、情…なさと、…望感と、……と、…さ…、とにか…色々な……に包…れていた時……。 「ならば、汝の全てを奉げると誓うか」 知らない誰かの声がした。 ◇ ◇ ◇ ◇ 我が、その声の持ち主のところへ向かったのは、気まぐれだった。 我は、ある契約者の願いによってこの場所を創り上げ、その奥深くで時を待っていた。 かつて、遥か過去の我に届いた声により、あの者と契約を交わした。 その後、あの者が新たに望んだ契約。 それは我にとって、行う価値のあるものだった。 我の空蝉や、子供達。 異なる世界に存在する、かつて居たヒトと同じ生命体。 及び多少の差異がある、近似種。 果ては、全く違う理によって生み出された肉に依らない存在。 それらを集め、殺し合わせる。 それは、元々の行いの縮図。 だが、それよりも遥かに多くの可能性に満ちたもの。 ゆえに、我はこの地を模写し、切り離した。 様々な世界から、可能性を集めた。 ある力を持った存在を招いた。 強力な敵対者を退けた。 そして、その時手に入れた、敵対者の力の一部、及び同種の力、 集めた者達に関係のあるもの、 彼らに科せられたくびきを解き放つしくみ、 そして我の下へ到達するための鍵を彼らに与えた。 そうして、かなりの力を失ったが、舞台は完成し、契約者の手に委ねた。 その後、とても短い時間ではあるが、眠りにつく事にした。 契約者を退け、誰かが我の下へ到達するか、 この地の仕組みに敗北し、契約者が我の下へ来るか、 その時まで、待っているつもりだった。 しばらくして、声が聞こえ始めた。 今の契約者が我を呼んだ時と、同じくらいの呼びかけは、かなりの数、聞こえていた。 だから、我はそれに満足しつつも、動くことはなかった。 だが、その中にいくつか、気になる声が存在した。 そして、その中の一つ、他とは明らかに異なる……強いて言えば音階を持つ声が、最大の、そして恐らく最後の望みを発した時、 我はその声の持ち主の前に立っていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「成る程、肉の体ではなく、精神が肉体の形状を持っているのか。 それ故に、純粋な精神の発露が、直に声となって届いた……と。 肉に依らない存在として妖精には注目していたが、このような形態の存在という選択肢もあるのか」 男の人(?)が何かを言っていた。 その声は、なぜかはっきりとボクの耳に届いていた。 言っている内容はまるでわからないけど、ボクに向かって言っているのだけは分かった。 「ぁ…れ」 「我は、この地において必要以上の干渉を禁じていた。 だが、汝は意思を伝えるという面において、他の固体よりも遥かに優れた存在だ。 ゆえに、『我が現れる』という行為が、汝という固体の持つ特徴によるものとすれば、我が干渉する事こそが汝の必然、ということになるのか」 ……何を言っているのかな……。 誰? って聞いたのに意味が分からない答えが返ってきちゃった。 「我との契約を望むならば、対価として汝の全てを奉げよ。 汝はいかなることがあっても、我の下、この地の最奥部まで来るのだ。 そうすれば、先ほどの願い、叶えてやろう」 先ほどの……願い……? 「ぉ…を……ぇく…ぅの」 ボクは、死にたくない。 ボクを助けてくれるの? 「望むなら、奉げよ、汝の全てを。 髪の毛一本から血の一滴に至るまで。 魂さえも我に奉げると誓え」 捧げる? ボクの全てを? ボクの全てなんて、もうほとんど壊れてるのに? それだけ誓えば助けてくれるの? た っ た そ れ だ け の こ と で ? 「ぅん……ちぁ……よ、だぁら」 “だから助けて”って言う前に 「ならば誓え」 男の人(?)が言った。 その後は、なんでか自然と声が出た。 「髪の…毛一本ぁ…ら、…の一滴に至…まで……、そぃて、この魂を差し出しぁす」 「契約は交わされた」 ボクの声に答えて、男の人(?)が言ったとたん、 「……うぐぅ?」 体がなんだか軽くなった。 あれ? と思わず体を起こしてみたら、さっきまで全然動かなかったのに、今はとても自然に動いた。 全然痛みも感じなかった。 それで、 「治って……る?」 服は相変わらず血でぐちゃぐちゃで、あちこち擦り切れたり破れたりしているけど、 体の何処を動かしても、全然痛く感じない。 それに、さっきまでほとんど壊れていた耳も、目も、声も、今は自然に動いてる。 「治って……る!」 もしかして、ううん、間違いない! ボクの体は治ってる! どこも壊れてないし、痛くも無い、全然血も出ていない。 ボクの体は健康そのものだ! ボクは、……ボクは、…助かったんだ! 「契約は履行した、後は汝が約束を果たすのみだ」 心の底から、喜びがあふれ出そうになったときに、その声が聞こえた。 それで、ようやくそこにいる人に気が付いた。 「……天使……さま?」 ボクよりも大分年上の男の人がいた。 なんだか変わった服を着ている。 そして、背中から大きな羽が生えていた。 「天使? ……汝らの信仰上の存在か。 否。 我はウィツァルネミテア。 そのように呼ばれるもの。 その分身だ」 ういった……何? よく分からないけど、天使さまじゃないの? 見た目は間違いないんだけどな。 「えっと、その、ウッタリ……?さん、その、助けてくれて有り難うございます」 よく分からないけど、お礼を言っておいた。 「その名は汝が他者に告げることは禁じられている。 現在の肉体はかつてディーと呼ばれていた固体。 ゆえにディーと呼ぶが良い」 なんだがまたよく分からない事を言った。 よくわからないけど、ディーさんって呼べばいいのかな? なので、もう一度お礼を言おうとしたら、 「それに礼は不要だ。 我はただ契約を行ったのみ。 ゆえに、汝が行うべきは礼ではなく、契約の履行だ」 そう言われた。 契約……? そう言えばさっき、助ける代わりに契約をしろって言われたんだっけ。 えっと確か……ボクの全てを奉げる……とか。 さっきはそれこそ必死だったから、なんとも思わなかったけど、全てを奉げるってどういうことだろう? 「うぐぅ……全てを奉げるって、ボクは何をしたらいいんですか?」 よく分からないから聞いてみた。 えっちなことじゃないといいな。 「否、汝は既に『 全 て を 奉 げ た 』のだ。 汝の全ては既に我の物であり、汝は契約に従い、我の下に来る義務がある」 ……やっぱりよくわからない。 ボクがこの人の物って言われても、具体的にどういうことなの? それに我の下、って言われても、……目の前にいるよ? 「うぐぅ……、ボクはあなたの目の前にいるよ?」 「ここではない。 汝は我の眠る地、この地の最奥部まで来る義務がある。 契約者を打ち倒すか、 この島の理に従い、他者を殺し尽くすか、 どのような方法をとろうと、汝は我の下まで来なければならない」 他者を……殺し尽くす……? そうだ、 忘れてた、 ボクは、 ボク達は、 この島で、殺し合いをさせられているんだ。 え……? でも、今の言い方は? 殺し尽くして、それで会いに来い? え……その、じゃあ………………ま…さか……、 「あ、あなたは、鷹野って人の……仲間…なの?」 そんな、まさか、ちがうよね、 「否」 うん、そうだよ 「我はその契約者、鷹野という固体に力を与えたもの。 あの者の願い、我に価値を齎しうるものの為にこの地を作り出し、汝らをこの地に招いたもの」 ……ね……。 …………う…そ…。 じゃあ、この人が、ボク達をこんなところに連れてきたの? ボク達に殺し合いをさせているの? ボクや名雪さんが苦しんでいるのも、 乙女さんや大石さんや……祐一君が死んだのも、 全部、この人のせい? 「う、」 あれも、これも、全部、全部、全部全部全部全部全部全部全部。 この人のせい? 「う、う、う、」 この人が、この人が、この人さえ、この人さえいなければ? 「ううううううううううううううううううううう」 この人さえイナケレバ? 目の前が真っ赤になっていく。 のどが渇いてる。 体中が震えている。 叫ぶのを抑えられそうにない。 そして、ボクの体が一つの行動を起こしそうになったとき。 「やめておけ」 それで、終わり。 それで、ボクは動けなくなった。 それだけで、ボクは、ボクの体が理解した。 ボクは、この人に、逆らえない。 ボクの全ては、この人に奉げられていることが、理解できた。 ボクには、従うことしか出来ない。 ボクが逆らえば、……そこでボクは、死ぬ。 「理解したか。 ならば、契約を履行せよ」 ボクが動けないでいると、男の人――ディーさんはそういってボクから離れようとした。 「待って!」 だから必死で呼びかけた。 「ボ、ボクは、何をすればいいの?」 ボクは何をすればいいの? どうすれば死なないですむの? 「先ほども言ったはずだ。 我の下へ到達せよ。 この地の理に従い、他者を殺し尽くすか、 この地の理に逆らい、契約者を退けるか、 他者を殺すか、協力するか、従えるか、従うか、欺くか、いかなる方法でもかまわない。 必ず、我の下へ到達せよ。 その時に、我は汝という存在を選択肢に入れよう」 他の人を殺して…? そんなこと、出来ないよ……。 じゃあ、協力して……? “謝る? 今さら何を謝るの? 大石さんと乙女さんを殺したこと!? 私も殺そうとしたこと!?” “謝る必要なんてないんだよ……。 許すつもりなんかないんだからね!!” …………出来るはず……ないよ。 「で……できませ……」 その先は言えなかった。 言ってしまったら、ボクは終わってしまう。 そんなボクにかまわずに、話は終わりとばかりにディーさんは去っていこうとする。 だから、 「な、なにか、そ、そうだ、何か下さい! ボクが貴方のところまで、行けるようになりそうな物を!」 何でもいいから必死で叫んだ。 それを聞いて、ディーさんは振り返って、冷たい目でボクを見た。 とても、冷たい目。 それだけでボクは喋れなくなった。 「汝という固体には興味はないが、汝の存在は稀有だ。 我としても契約の履行を望む。 故に」 そこでスッと手を伸ばして、 「この地の北西、工場という施設に到達せよ。 契約者ならば、そこで力を手に入れられる」 それだけを言うと、今度こそディーさんはボクの前から姿を消した。 そうして、ボクは一人になった。 「どう……しよう…………」 逃げる事は出来ない。 他の人に頼ることは出来ても、事情は話せない。 それじゃあ、誰もボクを受け入れてくれない。 そもそも、頼れそうな人なんていない。 助けを求めたら、もっと過酷な場所に放り出された。 「工場……だっけ」 ボク達を、こんな目に合わせた張本人。 そんな人に縋りたくない。 でも、ボクにはもう他に縋るものなんてない。 もう他に、ボクには選択肢なんてないのだから。 【F-5 平原・トロッコの近く(マップ左)/1日目 夜】 【月宮あゆ@Kanon】 【装備:背中と腕がボロボロで血まみれの服】 【所持品:支給品一式】 【状態:健康体、ディーと契約】 【思考・行動】 0:どうしよう 1:工場に行く 2:誰か助けて(でももう頼れないかも) 3:お腹へった 【備考】 ※契約によって傷は完治。 契約内容はディーの下にたどり着くこと。 ※三回目の放送の内容を知りません。 ※悲劇のきっかけが佐藤良美だと思い込んでいます ※名雪の第三回放送の時に神社に居るようようにするの情報を得ました (禁止エリアになった場合はホテル、小屋、学校、図書館、映画館の順に変化) ※土見稟(死体)はあゆの隣にある血だらけのトロッコの中。 ※契約によって、あゆが工場にたどり着いた場合、何らかの力が手に入る。 (アブ・カムゥと考えていますが、変えていただいてかまいません) ※ディーとの契約について 契約した人間は、内容を話す、内容に背くことは出来ない、またディーについて話すことも禁止されている。(破ると死) 【????/1日目 夜】 【ディー @うたわれるもの】 【状態:????】 【思考・行動】 基本思考:ゲームの終了を待つ 1 精神体に興味。 2 他の特殊な存在にも僅かな興味。 【備考】 ※基本的に参加者と接触するつもりはありません。 ※原作で特殊な能力(主に精神面)がある参加者が呼びかければ接触するかもしれません。 (巫女である梨花や、読心能力のあることり、異世界に意思が届いた悠人あたりなら可能性あり?) (好きに考えていただいてかまいません) ※ディーとの契約について 契約した人間は、内容を話す、内容に背くことは出来ない、またディーについて話すことも禁止されている。(破ると死) 153 歯車二つ(後編) 投下順に読む 154 救心少女夢想(前編) 153 歯車二つ(後編) 時系列順に読む 150 憎しみの果てに 143 血みどろ天使と金色夜叉 月宮あゆ 164 彼女たちの流儀 ディー
https://w.atwiki.jp/nobunagaibun/pages/22.html
章タイトル 選択肢1 選択肢2 選択肢3 備考 初陣 尾張統一・巻一 普通に焼香を行う 焼香をつかんで投げつける 「投げつける」「鳴海に出陣」両方選ぶと平手政秀二章で早めに離脱(四章まで延命) 鳴海に出陣する 出陣を見合わせる 戦場変化選択 美濃の蝮 ここは静観する 道三救援の兵を挙げる 戦場変化選択 出陣して道三救出すると加入 ならば出兵はとりやめる これ以上の意見は無用だ 尾張統一・巻二 三人を赦す 信行を処刑する 「処刑する」と柴田勝家次章桶狭間合戦まで加入遅れる 利家を斬る 利家に切腹を命じる 桶狭間合戦 篭城の支度をせい もうよい、今宵はみな帰れ 「篭城」で戦場1択、「もうよい」で戦場3択になる 美濃戦役 松平元康と同盟する 同盟は見合わせる 武田・徳川とのイベント変化 勝家の策を採用する 藤吉郎の策を採用する 道三の策を採用する 戦場変化選択 「藤吉郎」「道三」の策で竹中半兵衛加入 竹中某を助命する 竹中某を斬る 「道三の策」採用時のみ発生 「助命」で加入 上洛 箕作・観音寺に出陣 明智光秀に説得させる 木下藤吉郎に説得させる 戦場変化選択「出陣」3戦「光秀」2戦「藤吉郎」1戦 伊勢戦役・巻二 松永久秀を許す 松永久秀を処刑する 管領に就任する 管領に就任しない 「役職就任」すると浅井長政・磯野員昌加入 副将軍に就任する 副将軍に就任しない 近江戦役・巻一 利家に家督を継がせる ほおっておく 「家督を継がせる」と前田慶次郎離脱 朝倉許す 朝倉討伐に向かう 長政に朝倉攻めを伝える 長政に無断で朝倉攻め 戦場変化選択 「朝倉攻めを伝える」と浅井長政加入 比叡山焼討 ほおっておく 柴田勝家に鎮圧させる 比叡山攻めを行う ほおっておく 「比叡山攻め」「それでも攻める」のみ戦いへ 焼き討ちを中止する それでも攻める 甲斐の虎 自らが出向く 佐久間信盛を派遣 丹羽長秀を派遣 戦場変化選択 足利幕府滅亡 義昭を攻める 義昭と和睦 戦場変化選択 「和睦」で荒木村重加入(イベント追加) 近江戦役・巻二 権六、あきらめよ なんとかしてやる 戦場変化選択 長島掃討戦 ならば仕方ない 一口くらい飲め 強情な奴よの 命か酒か選ばせる 降伏を認める 降伏を認めない 降伏を認める 降伏を認めない 信長と家康 旧縁に免じ許す ・・・・・・。 (「・・・。」家康本能寺引金) 石山戦役・巻一 ひとまず引き上げ 越前は勝家に委任 「久秀を許す」&「引き上げ」で梟雄シナリオへ 「委任」で軍神シナリオへ 軍神 勝家に向かわせる 信長が自ら出陣 戦場変化選択 梟雄 敵を甘く見た勝家 勝手に戻った秀吉 敵を甘く見た信長 再度使者を送る 信貴山へ急行する 戦場変化選択 「信貴山」クリアで追加選択 久秀を許す 久秀を許さない 「許す」と松永久秀加入 播磨戦役 播磨は秀吉に任す みずから出陣する 戦場変化選択 「秀吉」で黒田官兵衛加入 「みずから」で山中鹿之介加入 石山戦役・巻二 見に行こうかのう 木津川攻めの準備 戦場変化選択 荒木討伐に向かう 様子を見よう 「様子を見よう」のみ戦いへ 村重謀反 説得の使者を送る 宣教師を使う 「宣教師」で中川清秀・高山重友ゲスト加入 丹波平定 八上城を安堵する 許せぬ 加賀攻略 ほおっておく 慰めの書状を送る 家康に見せて善処 賞賛する 叱責する 渇泣かし 書状で軽く叱る 口頭できつく叱る 「書状で叱る」と佐久間信盛離脱 断固攻撃する 守りに徹する 「断固攻撃」のみ戦いへ 「守り」選択で伊賀戦役発生 伊賀戦役 またの機会にな 攻めるか 「攻めるか」のみ戦いへ 甲斐信濃平定 降伏を認める 家康に一任する 降伏を認めない 「認めない」で本能寺家康編引金 名将宗治 援軍を出す 援軍を出さない 逆臣討伐(秀吉編) 自刃を命じる 助命してやる 「自刃」で秀吉・小六離脱 「助命」で秀吉育成リセット 鳥なき島 光秀を派遣する 信忠を派遣する 救援を出さぬ 三矢折れる 輝元を切腹させる 領地を安堵する 「領地を安堵する」で小早川隆景加入 西街道(島津躍進編) 大友氏を救援する 島津氏に接近する 戦場変化選択 再考する 無視する 「再考」で立花宗茂・立花銀千代加入→独眼龍へ 「無視」→北条五代へ 独眼龍 帰順をすすめる 米沢を攻める 「攻める」のみ戦いへ→本能寺の変へ 「帰順」→雄将の乱へ 北条五代 ほおっておく 信長が裁定する
https://w.atwiki.jp/redemptionreapers/pages/57.html
選択肢 メモ(★は管理人のプレイメモのため現段階では絶対に選ぶべき選択肢などではありません。) 3章 戦闘前ルグのセリフ「ここはどうする?...」のあとに選択肢>そうしよう★>その必要はない 4章 戦闘前ルグのセリフ「お前はどう思う?」のあとに選択肢>全滅させよう>敵将格を狙おう★ 6章 戦闘後グレンの台詞「放置すれば...」のあとに選択肢>片付けよう☆>里に戻ろう(どちらを選んだか覚えていない 片付けよう?) 7章 攻略後ソキアス「モースで溢れ返るぞ」のあとに選択肢>戦おう>撤退しよう☆(どちらを選んだか覚えていない 撤退しよう?) 9章 戦闘後カレン「大丈夫なの?それ」のあと選択肢>たどり着ける?>グレンを信じる★ 11章 戦闘後グレンの過去の会話中に選択肢>後悔しているの?>生きてくれてよかった★ 16章 戦闘後ナキの台詞あとに選択肢>行ける?★>もう少し休む? 17章 戦闘後ルグ「じゃあな。」の台詞あとに選択肢>行かせない>私もいく★ 22章 戦闘後カレン「サラは?」の台詞あとに選択肢>楽しくはない★>よくわからない 23章 戦闘後ウルス「昔はこうやって...」の台詞あとに選択肢>嫌ならやめる★>話を聞かせてメモ「話を聞かせて」:アーカイブ>人物>ウルス2登録されなかった。「嫌ならやめる」:アーカイブ>人物>ウルス2登録された。 24章 戦闘後グレン「後にするべきだな。行こう。」の台詞あとに選択肢 >待って >先に進んでて★上記後、カレンと2人になり選択肢 >本当のことを話して >そうは思えない★メモ「先に進んでて」⇒「本当のことを話して」:アーカイブ>人物>カレン2登録されなかった。「先に進んでて」⇒「そうは思えない」:アーカイブ>人物>カレン2登録された。 27章最後なので折りたたみにしました。 + 詳細 ルグ >後悔はある?★ >怖いと思う? カレン >会えてよかった★ >嫌なの? ウルス >誇りを取り戻そう★ >前を見よう グレン >こちらこそ★ >別にグレンのためじゃないメモ1回目で「人物」全開放できたので他の選択肢でどうなるかは不明。プレイ中は悩みながら選びましたがまとめてみると全部上の選択肢でした。・グレン3登録確認・ルグ3登録確認・ウルス3登録確認・カレン3登録確認