約 2,289,716 件
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/2285.html
ザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…… どこまでも単調な水音が、まぶたの下りた真っ暗な世界に満ちている。 他の音は聞こえない。 適度な生ぬるさのお湯が全身を打ちつけ、まとわりつくようだった汗とホコリっぽさが残らず 洗い流されていく。 私立陵桜学園の女子更衣室に備え付けられた、シャワールームの一角。 放課後の、かなり遅い時間。 どのくらい遅いかっていうと―― 「……ふぅ」 きゅ、と硬い手ごたえの取っ手を捻ってお湯を止めると同時に、辺りはしーんと静まり返った。 文字通りの、水を打ったような静けさ……で、あってんのかな? まーいーや。 ともかく――私の身体からしたたる雫が申しわけ程度にぽたぽた言ってるぐらいで、他には 本当に何の音もしない。だってもう誰もいないから。 そんぐらい、遅い時間。 なんでそんな時間に学校でシャワーなんて浴びるのかっていうと、単純な話。部活してたから。 ちなみに陸上部な。 じゃあなんで一人なのかっていうと、それも簡単。他の連中が先に帰ったからだ。 なんてゆーのか、最近みんなヤル気がない。 ウチの部、最初に全員で走りこむ以外は各自が自由に練習メニューを組めることになってる んだけど、ドイツもコイツも最低限のノルマしかこなそうとしないんだ。 まぁ、もともと強豪ってわけでもないし、だから最近ってゆーか最初からなんかな。 私も最初は反発とかしてたんだけど、今じゃその点はもう諦めた。 ――だからって、 “れ? みんなもう帰んの? 私まだ走り足りねーんだけど” “じゃ、後片付けヨロシク。がんばって♪” ……そりゃねーよ。 ちっくしょー、片付けなんて一年ボーの仕事なのに。私も部長らも二年前は毎日やらされたのに。 いや、仕方がねーんだけどな。今年は結局一人しか入ってこなかったから。 だから、いくら昔からそうだっつってもたった一人に毎日トンボ引かせるわけにもいかねーって ことで、週に三日はじゃんけんで当番を決めることになったんだ。 そんなわけだから、残りたいってヤツがいるならソイツが――つまり私がってことになるのも 当たり前っちゃ当たり前なんだけどな。 でもそれにしたってみんな帰んの早すぎなんだよっ! せめてもう二、三人入ってくれりゃーなー。去年みたいに夏の大会ぐらいまでは盛り上がるかも しんねーんだけどなー。 あーあ、どっかにいねーかなー。期待の新人! みたいなヤツが。 着替え終わって、顧問への報告も終わらせて外に出ると、太陽はかなり傾き始めていた。 そして、静かだった。 見える範囲には誰もいないし、いつも聞こえるラッパの音も止んでいる。 こりゃひょっとしたら、もう私以外には誰も残ってないのかも。 と、思ったんだけど。 「……お?」 まず目に付いたのは、緩やかなウェーブを描く長い髪。 夕明かりを受けてオレンジともピンクともつかない色に染め上げられている。 学園前のバス停。 校門を出てすぐのところにあるそのベンチに、一人の女子が腰を下ろしていた。 鼻筋の通った横顔は見るからに頭よさそうで、丸レンズのメガネがよく似合っている。 絵に描いたように優等生、かつ、お嬢様って感じ。 そんな彼女は、何か考えごとでもしているのか、私のことに気付いている様子はない。 ん~…………っと。 誰だったかな。見覚えはあんだけどな。 ま、本人に聞きゃいっか。 そう思って歩み寄り、声をかけようと口を開いた、そのとき。 「――駄目ですね、もっとしっかりしないと」 そいつの方が、一瞬早く声を発した。 半笑いの、だけど見た目と同様に柔らかい印象の声。 「……何が?」 思わず返事をしてしまう。 するとそいつは「えっ?」と驚いてこっちを振り返った。メガネの向こうで大きな目がパチクリと またたく。 「あ……確か、あなたは――」 そうして正面から顔を見て、私はようやく思い出した。 「ん? あ、なんだ。ちびっ子んトコの委員長じゃん」 確かそうだ。 中学以来の親友でクラスメイトでもある柊かがみがよく話題に出す……コナタ、っつったっけ? あいつんところのクラス委員だ。たまにうちの組に来て柊と打ち合わせっぽいこと話してるのを 何度か見たことがある。 名前まではわかんねぇけど。 「――あ、はい。ええと……」 でも、向こうも私を知ってるっぽいのは、ちょっと意外かも。 「……峰岸さん、でしたっけ」 うんそー峰岸。峰岸あやのー。私の幼なじみー。……って。 「ちげーよ」 「え? あ、あれ?」 危うく普通にうなずくところだった。 何とか踏みとどまって突き放すと、そいつはえらく混乱した顔になりやがる。 「日下部だよ。日下部みさお」 私なんかとあやのを一緒にするなってんだ。 「すみませんでした。本当に……」 「あー、もーいーって別に」 バスの中。隣に座ってヘコヘコ頭を下げてくる高良を、適当に手を振ってなだめる。 高良みゆき。 そんな名前なんだってさ。 「……けどまさかあやのと間違われるとはなー」 峰岸あやの。 家族を除けば――いや、たぶん除かなくても私の一番近くにいる親友。物心がついたころには もう隣にいて、ずっと同じものを見ながら過ごしてきた相手。 でも見た目も性格もぜんぜん違うから、取り違えられることなんて今までなかった。 だけど、 「すみません……」 「だからいーって。こっちだって高良の名前覚えてなかったし。考えてみたら私らだいたいいつも 一緒にいるし。そーいや私も品川庄司のどっちがどっちだかよく知んないし」 「はぁ……」 うん。 お互いにとっちゃ間違えようもない相手でも、外から見たら同じようなモンなのかも知れない。 ちょっと強く反応しすぎたよな。反省ハンセイ。 「すみません。ありがとうございます」 「へ? 何が?」 なんでいきなりお礼? 「いえ、その……なんとなく、です」 「ふーん? まーいーや。どういたしまして」 よくわかんねぇけど。 なんつーか、変わったヤツだよなぁ。こーゆーのを「浮世離れしてる」ってゆーのかな。 取っ付きにくいわけじゃないのに掴み所がない、みたいな。 なんとなくあやのに似てるんだけど、似方が中途半端っつーのか。よくわからん。 「ところで……日下部さんは、どうしてこんな時間まで残ってらしたんですか」 つらつらと意味もないことを考えていると、高良がそんなことを聞いてきた。 「ん? うん、部活だよ。陸上部」 「お一人でですか? 他の部員の方たちは……」 あーそっか。そりゃまぁ確かに変だよな。 「あー、もちろんみんないたけど――」 というわけで事情を説明する。 話し終えると、高良は感心したように、深い納得を示してうなずいた。 「……大変なんですね。お疲れ様です」 「ホントにな。最後の夏も近いってのにさー。あーあ……」 説明っつーかほとんどグチだったけど。 ため息はきまくり。幸せがどんどん逃げちっちまう。 ウツウツした窮屈な感じがまとわりつくみたいで、鬱陶しくて、背伸びがてら腕を頭の後ろに 組みなおす。 「きゃっ……」 すると肘が高良の頭に当たりそうになってしまった。 「っと、ゴメンゴメン。あぶねーよな」 「いえ、平気です」 高良はそう言ってくれるけど、なにやってんだよ私。バスの狭い座席なんかで暴れたりして。 とりあえず今度は気をつけながら腕を下ろして、そして謝るべきことがもう一つあるのに気付いた。 「あー、あとゴメンな。なんか私ばっか喋って。それもグチばっか」 「そんなことありませんよ? 楽しいです」 だけど高良は、にっこり笑ってそんなことを言う。作り笑いには見えない。 「そーなの?」 「はい」 引き続きキレイに笑いながら、真正面からうなずく高良。どうやら本当に楽しんで聞いてたらしい。 語った私がいえることじゃないけど、こんなグチのどこが楽しいんだ? 「なんか、変わってるよな、高良って」 「そうかも知れませんね。たまに言われます」 さらにそんなことを言っても、やっぱりクスクスと笑う。 キレイで上品な笑い方だ。ガサツな私なんかとは比べ物にならない。 美人だし、スタイルもいーし、そーいやなんかずっと敬語で喋ってるけど、それも無理なく似合ってて イヤな感じとかはぜんぜんしない。柊によると勉強も運動もできるって話だし本当に同い年――いや、 同じ人間なのか疑わしくなるね。 なんとなく視線を逸らし、前を向く。 「柊とかだったら絶対怒ってるところだよな」 うん。 別に怒られたいわけじゃないけど、あいつぐらいの反応をされるのが一番やりやすい。 あやの以外のヤツに優しくされるのには馴れてねぇから、どうしていいかわかんなくなるんだよ。 「柊……かがみさんですか?」 ――え? 思わず振り返る。 高良は不思議そうに小首をかしげていた。 「――ああ、うん。姉のほう」 「なるほど……かがみさんなら、そうかも知れませんね」 そして私が答えると、その光景を想像でもしたのか、口元にこぶしを添えながらおかしそうに笑う。 よく知ってる人間の、よく知ってる姿に対しての、親しみのこもった笑いだ。 あやのも、そしてたぶん私も。柊のことを話すとき、よくこんなふうに笑う。 だけどそこには大きな違いがあるような気がした。 「……やっぱ、名前で呼ぶんだな」 「え?」 「ま、そりゃーそーだよな。妹さんがいるもんな、そっちには。区別する必要あるよな」 それだけのこと、なのかな、本当に。 私だってあやののことは下の名前で呼んでるけど、それはあやのの姉ちゃんと区別するため なんかじゃない。もっとこう……上手く言えねーけど、心のこもった理由だ。 それなのに、同じぐらい大切な柊のことを私は名字で呼んでいる。柊も私を名字で呼んでいる。 そして、あのちびっ子や、この高良のことは名前で呼んでいる。 なんで、なのかな。 「はぁ……?」 おっと、やべ。高良が困ってる。 「――あぁいや、私ら妹さんのほうとはあんま交流ないからさ」 慌てて言いつくろいながら向き直ると、やっぱり。心配そうな顔。 「だから未だに名字で呼び合ってんだよ。長い付き合いだってのに。まぁ今さら変えるのも変だし、 別に不都合もないから別にいーんだけどな。ははっ」 「……」 変わんねぇ。 ごまかせてねぇ。 あーもーめんどくさい。 やめ。この話題もうやめ。 「ってゆーか……そーいやさ、高良も一人だよな」 とっさにそんなことを口走る。 でも、とっさだったけど、それも確かにおかしな話だ。 「委員会だったんだろ? 他のメンツはどーしたんだ?」 「はい?」と首をかしげる高良に、私は質問を継ぎ足した。 変だよな。 委員会の仕事なんて、部活以上に一人でするモンじゃないだろう。そもそも「集まり」なんだし。 「あ、はい。それはですね――」 まだ何か引きずったような雰囲気ながらも、高良は答えを返すべく、口を動かし始めた。 「ええと……そうですね。まず、そもそもこんなに遅くなるはずではなかったんですよ。ただの 定例会でしたし、特にややこしい集計などもありませんでしたから。実際、本来の業務は特に 問題もなくすぐに終わりました。ですから、あとは議事録を提出するだけになったところで、 みなさんには先に帰っていただいたんです」 「なんで?」 「え? いえ……一人で十分だと思ったものですから……」 「ふーん」 わかんなくはないけど、なんかドライっつーか。高良じゃなくて他の連中がな。 まぁ部活じゃなくて委員会なんだし、そんなモンなのかな? 「あの……日下部さん?」 「あ、わりぃ。なんでもねーから。続けてくれ」 不安そうにこちらを覗きこんできたのを笑ってごまかすと、首を捻りながらも高良は素直に 話を続ける。 「はい。……それで、ですね。議事録を提出して職員室を出たところで、大量の書類を抱えた 鯨井先生に声をかけられまして」 「ああ、くじらのおばちゃんな」 そんなアダ名で呼ばれてる体育教師を思い出す。 確か生徒指導だか進路指導だかを兼ねていて、たまに平気で無茶なこと言ったりするから 生徒の受けはあんまりよくない。 なるほど。だいたい分かった。 「手伝わされたわけか。そりゃ災難だったよな」 「ええ、まぁ……――あ、いえ。別に災難だなんて……」 一瞬の苦笑いを見せたあと、慌てて手を振る高良。 そんな姿に、私はちょっとだけ安心する。こいつも、どこまでも完璧に善人ってわけじゃないんだ。 「ええと……とにかくまぁ、そういった次第で――要するに日下部さんと似たような感じです」 「ふぅん。なんかぜんぜんちげぇ気もするけど……けどよくやるよなー。めんどくさくねぇ? 委員会の 仕事なんて」 「いいえ? 確かに時間や手間のかかることもありますけど、楽しいですし、遣り甲斐もありますよ?」 うわぁ、笑顔で言い切りやがった。 完璧じゃないにしてもかなりそれに近い善人、お人好しだわ。 感心していいんだか、呆れるところなんだか。 自分でもどっちつかずなため息が漏れた。なんとなく脱力して、バスの窓枠に肘を乗せる。 「たいしたモンだな。柊なんかしょっちゅうグチってるけど」 「……かがみさんが、ですか?」 ん? なんか声が、強張った? 「うん。誰かがすぐサボるとか、文句ばっか言うとか、字が汚いとか」 「そうですか……」 そしてなんか落ち込んだ。突然なんだ? 「負担……になっているのでしょうか……」 「ん~、まぁ普通はそーなんじゃね? よくわかんねぇけど」 とりあえず正直に言ってみる。 けど、失敗だったか? なんとなく追い討ちをかけちまってるみたいな気がする。 首を捻る私にも気付かない様子で、高良は言葉を続ける。 「でしたら……今日、お休みになったのも……」 へ? なんだ? ひょっとして自分のせいとか思ってんのか? 「それは関係ないんじゃねぇの?」 「……と、仰いますと?」 「ん、あいつって春先になると風邪引くんだよ、昔っから。……っていっても私は五年前からしか 知んねぇけど、自分で言ってた」 夏に向けて体脂肪が順調に落ちてる証拠だとかなんだとか。 それでぶっ倒れてちゃ意味ねーと思うんだけどな。 「そうなんですか?」 「ホントだって。去年も休んでただろ?」 いや、今年はちょっと遅かった気もする。 そーいや最近たまに、特に昼休みの弁当のときに焦ってるみたいなヘンな顔してることが 多かったけど、なるほど。そーゆーアレだったか。心配して損した。 「そういえば……」 高良も納得したような顔……に、一瞬なった。けど。 またすぐ落ち込んじまった。 なんなんだ、いったい。 「てかさ、『みゆき』ってあんたのことだよな?」 「えっ? ――あ、はい。私の名前です」 「だよな、うん。――柊さ、いつも言ってるぜ? 『みゆきがいてくれて助かる』って」 「え……」 高良が目を見開く。 なにその意外そうな顔。 「ホントだって。言われたことねーの?」 「い、いいえ。ないです……」 戸惑ったように言う。 そして思い返しているのか、また少し視線を宙に飛ばして、声を出さずにうなずいた。 「そっか」 なんか呆れた。前に向き直る。 「まぁ確かに、柊って面と向かって人を褒めたりはしないヤツだよな」 意地っ張りだしなぁ。 それとも照れ屋なのか? 怒るときはまっすぐにこっちを見てくるくせに、褒める――とまでは いかなくても、認めるようなことを言うときは目を逸らすんだ。 まったくしょーがないヤツだぜ。 「……それは、確かにありますけど……」 控えめにうなずく高良に、再度向き直る。 「だろ? でもホントだから。――だからさ、高良がそんな顔する必要は、たぶんねーよ」 「顔、ですか?」 「うん」 でも、だったらここは、私が言ってやんねーとな。 親友、なんだから。 尻拭いぐらい、してやるよ。 「なんてゆーか……『ごめんなさい』みたいな顔してたぜ?」 「あ……」 高良は目を見開いて、隠すように顔の下半分を手で覆う。 「す、すみません」 「だから、謝んなくていーって」 「はい……ありがとうございます、日下部さん」 そして手を下ろしながらゆっくりと浮かべたその笑顔は、それはそれは素敵な笑顔で。 まるで輝いているように見えたのは、きっと夕陽を浴びていたからってだけじゃ、ないと思う。 「どーいたしまして」 しょーがねーけど。 この笑顔に免じて、貸しってことにはしないでおいてやるよ、柊。 ☆ 昨日はまた風邪を引いて休んでしまった。 私は特に身体が弱いというわけではないのだけど、春でも夏でもないこの時期はどうにも体調を 崩しやすい。気温の上下が激しいからインナーの調節が難しいし、あと夏に向けてのダイエットで 体脂肪が落ちていることも関係しているのだと思う。 まぁ、一日休んで一晩寝たらすっかり熱も引いたけど。 というわけで、そのことを私以上に喜ぶつかさと、あとついでにこなたと一緒にいつもどおりに登校 して、いつもどおりに二人と別れて自分の教室に入って、でもなんかいつもと違って静かだななどと 感じていた私の元に。 珍しい人物が訪れた。 「――みゆき?」 前述の二人と同じクラスの友人で、私も仲良くさせてもらっている相手、高良みゆきである。 「あ、かがみさん。おはようございます」 「うん、おはよう。――どうしたの? あんたが朝から来るなんて」 珍しい。 述べたとおり、仲の良い友人であり学級委員長仲間でもあるのだが、こんなふうに朝から私の クラスまでやってくるなんてこと、今までにあっただろうか。 少なくとも、今とっさに思い出せる範囲では一度もない。 だから何の用件なのか、ちょっと見当がつかない。 まさか優等生の彼女が教科書等を忘れたということもあるまい。昨日の定例会関係で何か急ぎの 伝達事項でもあるのだろうか。でも、朝一番で伝えなければならないぐらいのことなら、昨日くれた お見舞いのメールにでも添えてくれているはずだ。この子の性格なら。 「いえ、それが……」 そして質問に対して返ってきたのは、なんだか曖昧な反応。 いつも人の顔をまっすぐに見て話す彼女にはこれまた珍しいことに、きょろきょろと周囲を見渡し ながら言葉を詰まらせる。 「なに? 誰か探してるの?」 そんなようにも見える。 が、だとしたら、誰を? この子、私以外にこのクラスに知り合いなんていたのかしら。 内心で首を捻っていると、みゆきはためらいがちに口を開いた。 「あ、はい。あの……クサカベさんは、もういらしてますか?」 ……は? クサカベって、日下部? なんでアイツの名前が、みゆきの口から? まさかアイツ、何かヤバいことでもやらかしたのか? 「かがみさん?」 「え? ――あ、ああ。ごめん。えっと……」 考えをひとまず打ち切って、とりあえずは質問に答えることにする。 ええと、日下部、日下部は、と……いない、わね。 教室をぐるりと見渡してみたが、くだんのお天気娘の姿はなかった。 そういえばなんか静かだと思ったらアイツがいなかったのか……っと、それは置いといて。 「ん……来てはいるみたいだけど」 彼女の席の方に目を向けると、フックに鞄がかかっている。が、本人の姿はやはりない。 「そうですか……」 みゆきは頬に手を添えて眉を下げ、あからさまな困り顔でため息をつく。 「まぁそのうち戻ってくるとは思うけど……でも、どうしたの? アイツになんか用事?」 「はい。実は、昨日――」 そうしてみゆきが語ったところによると、彼女は昨日、日下部と帰りが一緒になったらしい。 そして、陸上部に所属しているアイツから人材不足について相談され、知り合いの一年生を 紹介したのだという。 「――ふぅん。そんなことがねぇ」 そういえば前に言ってたわね。近所の子が今年陵桜に入ったとかなんとか。日下部もクラブ の関係でいろいろグチったりしてたし。 でもその二つを結び付けて考えたことはなかったわ。 「それで、昨日のうちに本人にも電話で話を通しておいたのですが……」 と。 説明を続けていたみゆきが、不意に口ごもった。 「なに? 断られちゃったの?」 「ええ……。みなみさん――あ、岩崎みなみさんというのですが、彼女があのようにはっきりと 駄目だというときは、本当に駄目なときでして」 ため息混じりに言って、途方に暮れたようにみゆきは項垂れる。 どのような言い方をされたのかは知らないが、まぁ分かる。他人には区別がつかなくとも身内 だけには通じる微妙なニュアンスの違いというのはあるものだ。 私も、例えばつかさが駄目だとか無理だとか言うとき、それが単なる怠慢なのか真剣に不可 なのかの違いはなんとなく分かるし。そして、そういう感覚はえてして説明しにくいものなのだ。 さておき。 要するに、みゆきはそのことを日下部に伝えに来てくれたということなのだろう。 「なるほどね。でも、う~ん……ちょっと遅かったみたいね」 再度教室を見渡しながら言う。せめて峰岸の方だけでもいてくれたらよかったのだが。 みゆきが目を閉じ、頬に手を添える。 「そのようですね。どうしましょう……」 「しょうがないわね。じゃあ、戻ってきたら私から言っとくわ」 「……よろしいのですか?」 「いいのよ、そのぐらい。いつも私のほうが助けてもらってるんだし」 私が笑ってそう言うと。 みゆきは、下げていた眉を跳ね上げて、目をまんまるに見開いた。 え? なに? 「……そうですか」 そうしてからゆっくりと、花のつぼみがほころぶように微笑む。 「ありがとうございます、かがみさん」 「え、ええ……」 なんだろう。 なんだか必要以上に喜ばれてしまった気がする。 見慣れているはずの笑顔が、やけに眩しかった。 とまあ、そんなことがあったわけなんだけれども。 結論から言って、みゆきからの依頼を果たすことはできなかった。 一時間目の次の休み時間。 「おーい、日下部」 「ごめん! あとで!」 「……」 戻ってきたのは二時間目開始のチャイムとほぼ同時だった。 その次の休み時間。 「ちょっと! 日下部!」 「みさちゃん、待ってっ」 「あとでっ!!」 「……」 「……」 その次。 「日下部っ! 話を――」 「みさちゃ――」 「日下部さ――」 「うぉおおおおおーーっ!!!」 「……」 「……」 「……」 で。 この四度目の突撃の際に向こうで何があったのか、それまでと同様チャイムぎりぎりで戻って きた日下部は、融けかけの雪地蔵のようにどん底まで落ち込みまくっていて、声をかけるのも はばかられるほどだった。 そうして向かえたお昼休み。 「たからぁ~……ダメだったよぉ~……」 毎度々々律儀にやって来てくれたみゆきに日下部が泣きついて、 「ああ、日下部さん……申しわけありません……」 みゆきがそれに謝って、 「もう来るなって……すんげぇ怖い顔で……」 「み、みなみさんが、ですか?」 「うん……」 「元気出して、みさちゃん。高良ちゃんも落ち着いて? とりあえずごはん食べましょ?」 そんな二人を峰岸がなだめて。 そして私としても、そんな三人を放置してつかさのクラスに行くわけにもいかないから、とりあえず 連れて行くことにして。 だからその日の昼食は、いつもより少しだけ――いや、かなり賑やかなことになった、と。 まぁそんな感じだ。 普段の日常にちょっとした揺らぎを生じさせた小さな異変。 疑問やらごたごたやらには片はついたけど、ある意味で、それは未だに続いている。 どういうことかというと―― 一週間後。 昼休み。 「あれ? あれあれあれ? ……ないっ!」 「どうしたの、みさちゃん?」 「あ、あやの……弁当、忘れてきたみたい……」 「ええっ? 家に?」 「たぶん……」 「なにやってんのよあんたは……」 泣きそうな、というか既に半泣きになっている恥ずかしい友人に、私はため息をこぼす。 「ごめんっ、ちょっと適当になんか買ってくるっ!」 「あ――みさちゃん、前っ!」 「え? って、うわっ!」 「にょわ!? ……あっぶないなぁ。なにやってんのさ」 「ごめんごめん。弁当忘れちまってな、購買行くとこ」 「みさきちも?」 も、って。 「おまえもかよ」 「あ、かがみ……と、あやのん。……イヤハヤ、面目ない」 「もとからないだろうが、アンタに面目なんて」 「うわっ、ひどっ」 「おーいなにやってんだちびっ子、早く行くぞ」 「わ、待ってよ」 「じゃな、かがみ、あやのっ。すぐ戻るからっ」 「待っててねぇ~」 「はいはい……」 まったく、騒がしいったらありゃしない。 「うふふ。それじゃ行きましょ、かがみちゃん」 「ええ」 「おーっす」 「こんにちわ。つかさちゃん、高良ちゃん」 「こんにちわ。かがみさん、峰岸さん」 「あ、お姉ちゃん、あやちゃん。……あれ、みさちゃんは?」 「購買に行ってるわ。お弁当忘れたんだってさ、あのバカ」 「え? みさちゃんも?」 「まぁ……泉さんもそうらしいんですよ」 「らしいわね。――まったく、あいつら見てるとこっちまで自分が受験生だって忘れそうになるわよ。 緊張感なさすぎ」 「まあ、ずっと緊張し続けというのも、それはそれで良くありませんし」 「まったく緊張しないよりはマシだと思うけどね」 「もう、かがみちゃんってば、そんなことばっかり言っちゃって。ねぇ?」 「えへへ。ねー?」 「……」 何よ。何が言いたいのよ。 「やーっ、ごめんごめん」 「お待たへー」 「おかえり、みさちゃん。泉ちゃん」 「おかえりー」 「おかえりなさい」 「うむ、よしよし。ちゃんと食べないで待っておったね。苦しゅうない」 「なんで偉そうなんだよ。いいからさっさと座れ」 「ほーい」 「よしっ、じゃーかがみの隣、もーらいっ!」 「ああっ!? みさきちズルい!」 「へへーん。早い者勝ちだぜ」 「じゃんけん! せめてじゃんけんっ!」 「わかったよしゃーねぇな。――最初はグー、」 「「じゃんけんぽんっ!」」 グーとパー。 と、チョキとチョキとグー。 「……なんでアンタたちまで参加してんのよ」 「だ、だって私もお姉ちゃんの隣がいいんだもん」 「私は、ええと……なんとなく、でしょうか……?」 「右に同じ、かな? まぁいいじゃない」 「……」 「むふふ。モテモテだね、かがみ。――そんじゃ行くよー。あーいこーで、」 「「「しょっ」」」 「「「「っしょっ!」」」」 「「「「「っしょおっ!!」」」」」 「……」 決着つくのか、これ? なんとなく予感していたことではあったけど。 あの日、ちょっとした偶然によっていつもより騒がしくなったお昼休みのひとときは、一時ではなく そのまま新しい日常として居座ってしまった。そしてたぶん、卒業までずっとこのまま続くのだろう。 そう思うと、少し頭が痛い。 いや、元に戻って欲しいとは別に思わないんだけど。 ただもうちょっと、なんていうかこう…… ――ああ、そうそう。 ちなみに、みさおの陸上部の方は、例の岩崎さんは無理だったものの、主にみゆきの尽力により 何人かの新入部員を無事確保できたらしい。 羨ましい話だ。 こっちにももう一人ぐらい増えてくれないもんかしら、ツッコミのできる人材が。 コメントフォーム 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hayato0420/pages/104.html
キャラクター紹介&「小説版すのめろ」 前に戻る マンガ 小説部屋 創作の間 掲示板へ トップへ戻る
https://w.atwiki.jp/cucc/pages/1098.html
http //yahoo.jp/NlBg6E
https://w.atwiki.jp/tabris0913/pages/296.html
華アワセ 華アワセ 華アワセ ヴォーカルCD『五光』 アニメイト限定盤 華アワセ ヴォーカルCD『望月』 華アワセ ヴォーカルCD『花嵐』 華アワセ 蛟編Artworks - Sound track Illustration - 華アワセ シチュエーションCD 『カラクリ覗-蛟-』 『カラクリ戻-姫空木-』 『カラクリ巡-いろは・唐紅・姫空木-』 華アワセ DJCD 第一巻 第二巻
https://w.atwiki.jp/cucc/pages/1101.html
http //yahoo.jp/nvRDPQ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/33649.html
登録日:2016-02-04 Thu 14 34 38 更新日:2022/02/25 Fri 17 32 42NEW! 所要時間:約3分で読めます ▽タグ一覧 イジメよくない ゲランドの塩 ジルドレ ドリフターズ ペドでショタでリョナで性癖4重苦っぽいデカブツ 乃村健次 刺青 地獄で会おうぜ 巨漢 廃棄物 歩く青少年条例違反 長髪 青ヒゲ 青ヒゲ←剃毛済み 「ジャンヌ 良き途(たび)を」 ジルドレとは漫画『ドリフターズ』(平野耕太作・月刊ヤングキングアワーズ掲載)の登場人物である。 CV:乃村健次 モデルは百年戦争にて聖女ジャンヌ・ダルクと共に戦った「救国の英雄」、そして後に狂気の殺戮者となったジル・ド・レェ。 古今東西の非業の死を遂げた人物が異世界に召喚され、異能の力を得た存在「廃棄物(エンズ)」の一人。 同じ黒王軍配下の廃棄物となったジャンヌダルクの側に付き従う。 外見は長髪の巨漢。右腕から胴体にかけて逆十字などを彫り込んだ刺青がある。 身長を超えるほどの長さの十字槍を持ち、首輪と腕輪を鎖で繋いでいる。 なおあとがき漫画で「青ヒゲボーボー」とか言われているが、ヒゲは生やしていない。(回想では生えてたが) 槍の一振りで城壁を切り裂く怪力と、急所に何度も矢を打ち込まれようと戦闘を続けられる異常な生命力を有する。 与一や義経には武蔵坊弁慶を連想されていた。別世界のジルドレとは違い、ガチガチの肉体派。 ジャンヌと共に豊久達の拠点である廃城を襲撃し、与一と一騎打ちになる。 互角の戦いを続けるも上記の生命力で次第に与一を追い詰め、ついに鎖で首を締め上げ窮地に落としこむ。 エルフ達の援護射撃もまるで通じなかったが、そこに北壁から脱出してきた漂流者と十月機関の面々が駆けつける。 そしてワイルドバンチ強盗団の片割れ、キッドのガトリング銃に撃ちぬかれ倒される。 しかし体がバラバラになった状態でも息があり、信長達を驚愕させる。 直後に、豊久に敗れたジャンヌが戦場から離脱するのを見て安堵し、息絶えた。 その際、体は同質量の塩の塊に変化した。 死の間際の回想で、魔女として処刑されたジャンヌと同じ場所に行くため「地獄に行くような事をたくさんしよう」と決意している。 やはり本作の史実においても伝説の通りあれやこれやしている(詳細を描ける訳がないよ!)という設定の模様。 そして廃棄物として復活したジャンヌが地獄に来ることを確信し、今度は自分が先に地獄で待つと言い残した。 あとがき漫画では、盛大にキャラ崩壊した黒王に散々いじられ、 「ペドでショタでリョナで鬼畜の性癖4重苦っぽいデカブツ」 「ロリペドでショタコンで鬼畜リョナでドSの殺人鬼のド変態の青ヒゲボーボーの犯罪者の性倒錯者」 「歩く青少年条例違反」 などと称される。 実際問題これでもまだまだかなりヌルい部類の表現なので困る。 さらに他の廃棄物達からも 雪の女王 「たしかにひくわー ドンびくわー」 アラーキー 「京にいたら間違いなく新選組が斬り殺すレベル」 本体はち○こ 「なんかくさい」 とボロクソに言われ、ショックで身長伸ばしに走ってしまった。 我が項目いまだ終わらず 故に追記・修正いまだ終わらず。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 記事立て乙 本体はち○こってラスプーチン? -- 名無しさん (2016-02-05 06 23 53) 能力はジャンヌと一緒に戦っているときに限り不死って感じだな -- 名無しさん (2016-02-06 04 41 59) おつおつ。旧項目はサルベージ不能だったもんな。 -- 名無しさん (2016-02-06 08 11 35) 廃棄物としての能力持ってなかったら与一に瞬殺されてたよな -- 名無しさん (2016-10-22 01 32 35) 不死になったから雑なパワーファイターになったんでしょ(むげにん理論) -- 名無しさん (2017-06-04 01 29 50) 別世界のジルドレとは違うとはいうけど、あっちもガタイはめちゃ立派だし元セイバーなんだよな。さすがはフランス軍元帥というべきか -- 名無しさん (2017-06-04 07 55 32) 生命力っていうか、納得して成仏するまで死ねない呪いみたいなもんだと思った。ジャンヌを地獄で待つと決心したから消滅。それが無ければ何されても死ねないと。 -- 名無しさん (2018-03-01 12 09 42) 救世主は能力使用で消耗しているしジャンヌの容態をアナスタシアは心配していた風だし、ジルドレは異常だっただけでそれはないでしょう多分。普通の人間と耐久の違いはあるかもしれないけど -- 名無しさん (2018-03-22 21 03 49) この人史実では相当優秀な将みたいだったから「黒王軍は前線指揮官の数が絶対的に足りない」という弱点を突かれた時、もし生きていたらもうちょっとマシな対応できたんだろうな。返す返すも惜しい使い潰しになった -- 名無しさん (2019-11-14 20 28 59) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nisina/pages/153.html
パワーリフターアゲル 「そんな‥‥‥ホントに辞めちゃうんですか先輩!?」 「ロニコ‥‥聞いてたのか?」 重量挙げ部マネージャーのロニコ・ブラックマンが慌てた様子で話し掛けて来た。 アメリカ人とのハーフである彼女はまだ16歳でありながら身体はすでに成熟しており、容姿は美しい。性格も素直で明るく、誰とでもすぐ仲良くなれるような女の子だった。 しかし、ある理由により言い寄る男はほとんどいない。 「先輩いなかったら重量級の枠が空いちゃいます‥‥せっかく県大会でも優勝してこれからだって時なのに‥‥」 「すまんな。もう決めた事なんだ。上糸部長には申し訳ながパワー一本で行く事にするよ」 アゲルの実力は県内ではほとんど敵無しであり、日本人離れした体格のアゲルは重量級としてはスマートだった。 アゲルを上回るレベルの選手は階級が違えど上糸部長しかいない。 「‥‥そうですか‥‥残念です‥‥でも、そっちに行っても頑張って下さいね‥‥? 「ああ、約束するよ」 「約束ですよ‥‥?」 ロニコがうっすら涙を浮かべているのをアゲルは見た。 彼女がマネージャーになってまだ一年も経っていないが、彼女もアゲルと同じ立派な重量挙げ部の仲間なのだ。仲間の離脱に彼女は泣いていた。 その涙は彼女の根心の優しさの現れであり、アゲルの心にも彼女の優しさが深く響いていた。 しかし一言でそのムードは一変した。 「ふう‥‥泣いてばかりじゃダメですよね!よし、ダイエットついでに少しバーベル使わせて下さい!」 「‥‥えっ?」 アゲルは思わず言葉を失った。 その言葉に中部はプロテインを吹き出し、上糸部長がプレートを脱落させ、たまたま機材を利用していた野球部の連中の顔が青ざめた。 「いや~‥‥今はいいんじゃない?ホラ、部長スクワットでラック使ってるし、野球部の人ベンチ使ってるし中部も‥‥」 しかし、中部は既に逃走していた。 「大丈夫ですよ!デッドリフトならラックもベンチも使いませんから!」 最悪だ。まだラック使わせたほうがよかった。 ロニコにデッドリフトをやらせたらアメリカ人の血が騒ぎだす。 そしてそれこそが、ロニコに男が言い寄らない理由だった。 「(もう止められない‥‥)」 彼女はただトレーニングしようとしているだけだ。無下に止める理由は無い。ただ見たくないという理由では止めさせられないだろう。 そうこうしている内にロニコは手際よくバーベルを転がし、プレートをセットした。 「無駄に慣れてやがんな‥‥」 セットしたバーベルは150kg。人類が行う種目で最大重量を扱うデッドリフトとはいえ女性としては結構な設定重量だ。 ロニコはマイベルトを身体に巻き、ヨーロピアンスタイルでバーベルを握った。 そして腹圧を高め、「変身」した。 「イエェェェェーーーーベイベーーーー!!!!!」 「LightWeight! LightWeight!baby!」 ロニコの目は野獣に変わっていた。 挙上前にテンションを高める事よく知られたテクニックだが、ロニコのそれは異常だった。 「LightWeight!yehhhhhhh!!!!」 「ライウェーライウェーうるせぇな!」 アゲルは思わず悪態をつく。しかしロニコには聞こえた様子は全くない。いまの彼女にはバーベルしか見えていない。 「Ahhhhhhhh!!!」 ロニコは気合いと共にゆっくりとバーベルを引き上げ、顔面は鬼の形相。 あの綺麗な顔立ちが限界まで歪んでいる光景はもはや滑稽の域であり、普段のロニコを知っているアゲル達はもちろん、そうでない人でも僅かでも彼女に興味を持つ男性であれば、一瞬で淡い幻想を打ち砕く威力を誇っていた。 ロニコはデッドを3レップ終えるとバーベルを床に落下させ、乱れた呼吸で言い放つ。 「No Sweat! HAHAHA!(楽勝だぜ!)」 「(これさえ無きゃモテそうなんだがな‥‥)」 アゲルは遠くを見つめた。 前:先輩、月曜日の午前です! 次:先輩、ペットボトルロケットです!(1)
https://w.atwiki.jp/cucc/pages/1097.html
http //yahoo.jp/8n8Ux9
https://w.atwiki.jp/dankatsu/pages/185.html
プロフェッショナルクラフター 概要 高の下ランクの生産職。 転職元となったクラフトマンの正統進化系。 上級職になったことで新たにできることが増えたかについては不明。 職業特性 SUP:? 制限:? 役割適正 :アクセサリー装備生産 武器適性 :? 防具適性 :? 特殊装備適性:— 発現条件 ①クラフトマンLV75まで育成している。 ②大失敗を10回経験している。 ③信じる心を使用している。 スキル 現状全て不明。 上級転職元 クラフトマン 主な覚職キャラ ガント ケンタロウ
https://w.atwiki.jp/europe/pages/226.html
諏訪・石田・本多を中心に活動する、2008年年末カウントダウン公演『BOYS MEET GIRLS』までの期間限定委員会。 おもにゲストメンバーを巻き込んだチャット上でのブレスト会議などで露出中。チャット会議の模様はhttp //www.europe-studio.net/cd_after/に収録されている。 by つきみさん