約 432,297 件
https://w.atwiki.jp/negiparo/pages/40.html
僕はぎこちなくベッドの中で体を固めていた。 じっ…、とこのかさんと目が合う。 ある意味甘くて気まずい数秒間が僕の意識の中で長く引き伸ばされる。 やがておもむろにこのかさんが右手を僕の方に伸ばしてきた。 僕はまだ動けずにいる。 このかさんは僕の頭の後ろに手を当ててぐっと自分の方に引き寄せる。 「わ…」 ぽふっと僕の薄い胸板とこのかさんの胸が触れ合う。 そしてこのかさんが僕の背中に腕を回す。 そのまま、ぎゅっと抱きしめられる。 このかさんの胸が僕の胸板に押しつけられる。 「こ、このかさん・・・」 このかさんの目は少し笑っている。 僕もおずおずとこのかさんの胴に腕を回す。少し力を込めて。 二人の体が密着する。 心臓の音が重なる。 「あ…ネギ君の鼓動が聞こえる…」 このかさんも同じことを考えていたらしい。 そう言ったこのかさんの唇に吸い寄せられるようにキスをしていた。 「ん…ネギ…くん…」 ゆっくりと重心を移動させてこのかさんの上に乗る。 「あ…」 このかさんの顔が少しずつ上気してくる。 「…ネギ君…ウチの裸、見てみたい…?」 「え…、あ…。はい…。」 「うふふ…なんか、ネギ君にそう言われると嬉しいなー…」 パジャマのボタンに指をかけて、ぷち…ぷち…と外していく。 「…はい…」 一番下まで外し終わった。 おもわずごくりと唾を飲み込む。 「…さわってみてもええんやで…」 このかさんの下から引きぬいた右手をそっと、パジャマの合わせ目に当てる。 興味の赴くまま、するっ…と、中に滑り込ませる。 このかさんのふくらみに手が触れる。 「あ…」 ぴくんとこのかさんの全身が反応する。 「え…だ、大丈夫ですよね…?痛くありませんよね?」 「うん…大丈夫…人に触られるのって初めてやから…」 そのまま輪郭を伝って、このかさんの左の胸を一周させる。 「ん…」 このかさんの肌はつるつるしていて、お姉ちゃんの肌よりも張りが合った。 手を浮かして、このかさんのパジャマを、右手の甲の上を滑らせる。 するっ…ぱさ… 露わになったこのかさんの白い裸身。 「すごく…綺麗ですよ…」 「ふふ…ありがと…」 頬を赤く染めたままこのかさんがほほえむ。 (続く)
https://w.atwiki.jp/dansen_eroparo/pages/61.html
設立間もない仮想国「エゼルダーム」に、あるジェノックの生徒がスカウトされた一件から数時間後の事… 「瀬名アラタ」 後ろから投げられた声に、少年は振り向いた 「お前…んぐっ…」 この少年・瀬名アラタこそがエゼルダームにスカウトされたジェノックの生徒である そして声の主は、その際に呼び出し役として彼に手紙を書いたエゼルダームの女子生徒だった 彼女はアラタが振り向くなり素早く布を顔に当てる 「何…する……ん………」 どうやら布には薬剤が染みているらしい アラタは言葉を発しきる前に意識を失った 「う……あれ…?ここ…どこだ?何だ…動けない…」 意識を取り戻したアラタは、身覚えのない部屋にいた しかもベッドに仰向けの状態で、ロープで四肢を固定されていた 「うふっ…おはよう瀬名アラタ」 「シャーロット・レイン……何のつもりだ!」 冷たく妖艶な声で、目覚めの挨拶がアラタの耳に飛んできた アラタは敵意を剥き出しにして声を返す 「手紙、全然喜んでくれなかった」 「そんな事どうでもいいからこれ…」 アラタは拘束を解くように言おうとするが 「せっかく本気で書いたのに」 それを遮るようにシャーロットの呟きが割り込む 「いいからこれ外…」 「はぁ…エゼルダームには来てくれないし、私の心も踏み躙った」 またも遮られる 「嘘だ!どうせ命令されて書いたんだろ!」 アラタはもう無駄と感じたのか、拘束について言うのを止め、強い語気でシャーロットの呟きを否定した 「嘘じゃないわ。今から私の気持ち…教えてあげる」 おもむろにシャーロットは立ち上がり、アラタを縛り付けたベッドに近付く 「な、何するんだよ!?」 「まずはちょっとお仕置きしなきゃね」 シャーロットは裸足になり、右足の甲をアラタの急所に当てがう 「え…」 「ふふっ」 不敵な笑みを浮かべながら、その右足を後退させ 「あぐぅっ!!」 突進させるかのように勢い良く打ち付けた パンという軽快な音に反し、アラタは呻き、のた打つ 手を伸ばしたり脚を閉じたりと防御策を講じるものの、全てロープに阻まれてしまう 「やめ…」 再び足が後退し 「あはっ」 「あがぁっ!!」 突進する その足がすぐ後退し 「うぅっ!!」 三たび突進する 徐々に突進と後退の周期が縮められていき 「あっはははは!」 「がぁっ!うぁっ!あがっ!ぐぅぅっ!」 パンパンと痛々しいリズムで何度も打ち付けられる 「さ、お仕置きはこのぐらいにしないと…。やりすぎて死んじゃったら大変だわ」 「はぁ…はぁ……うぅ…ぁああ…」 やっと解放される アラタは心の中で胸をなで下ろした だがそう甘くはなかった 「少しは私の気持ちを分かってくれたみたいだし、ここからはご褒美の時間」 先程までの悶絶する姿とは裏腹に、アラタのズボンには興奮の証である小山ができていたのだ それに目を付けたシャーロットは足を乗せ、圧力を掛けながら激しく擦り動かす 「や、やめろぉおぉぉぉっ!!」 「あはっ…!喜んでくれて嬉しい」 それまで受けていた苦痛が、送り込まれてくる快感を相対的に増幅させる 「ヤバいって!で、出る!!あっ…う…うぁぁぁあぁっ!!!」 「早すぎ…」 苦痛から快感への急激な変化で、アラタは一気に絶頂へ押し上げられる しかしシャーロットの足は止まらない 絶頂と引き換えに山は萎むが、シャーロットは萎んだ分だけ圧力をさらに強め、擦り続ける 「う…あぁ…ぁぁあ無理無理!もう出な……いっ…て!!」 「出なくても出してもらうから」 先程まで受けていた苦痛、放った精による潤滑、絶頂の直後で敏感になった神経 言わば今のアラタは、単純計算で普段の3倍の快感に襲われている状態だ 「嫌だ!嫌だ!!ゆっ…許してくれぇぇ!!」 その強すぎる快感は恐怖を生み、不条理な逆恨みに遭っただけの、何の落ち度もないはずのアラタに許しを乞わせる 「ただ気持ち良くなって出すだけなのに『許して』なんて変わった子…」 「だっ…出し…たら俺っ……おかしく…っ!!っあぁぁぁっ!!」 一切休めないまま2度目の絶頂に達したアラタは、跳ね上がるような勢いで身体を激しく震わせた 「あ…っぐ…はぁっ……うぅ…はぁ…はぁ…っうぅ…」 「瀬名アラタ…」 シャーロットは膝を付き、未だ痙攣したようにブルブルと震えているアラタを見つめる 「あなたは私のモノ…。うふふっ…」 「シャー…ロッ……」 「…………はぁ…寝ちゃった。ここからが本番だったのに」 「……タ…瀬…アラ……瀬名……タ」 「う…ぅん…」 「瀬名アラタ」 「うわぁぁぁっ!」 アラタは素っ頓狂な声とともに目を覚ました 「声大きすぎ」 「な、何でお前がここに!?っていうか何してるんだよお前!?」 目を覚ましたアラタが驚くのも無理はない シャーロットは馬乗りになっており、アラタのモノをしっかりと締め付けているのだ 「ここは私の部屋。私はあなたとセックスしてるの」 「は…はぁ!?何で俺がお前と…あれ?…何だよこれ」 アラタはまだ寝ぼけているらしく、状況を全く飲み込めずにいた 「忘れたんだ…。またお仕置きが必要?」 「お、お仕置き?……あっ!」 「思い出した?」 「お前…いい加減これ外せよ!」 状況を理解したアラタの第一声 それは連れ込まれた時から再三言おうとしてた事だった 「私が満足したら外してあげる」 「それどういう意…うぁっ!」 「だから簡単にイっちゃ駄目。あなたが起きるまでずっと我慢してたんだから」 「俺の話…聞けよ……っぅ…!」 だがシャーロットは今回もさらりと受け流し、ゆっくりと腰を動かし始めた 「本番直前で寝ちゃうなんて酷いわ…。躾が…んんっ……必要みたい」 「躾って…俺は…あぅ………ペット…かよ…っ」 「とにかく…ぁあ…あなたは逃がさない…んぁっ!」 そんな問答をしながら、シャーロットは徐々に腰の動きを激しくしていく 「あはっ…!硬く…ゃん……なってきた…ひゃぅ……!」 「お前の…せい……だよ…!」 「どうだか…あぁん!あなたが……変態な…だけじゃないの…ひゃっ!」 それに反応してアラタの身体も復活し始める 「もう……ぁん…お喋り…は…ぅんっ………終わりっ…!んっ…」 「うぁぁ…っ!んむ…ぅっ!?」 シャーロットは体勢を変え、自らの口でアラタの口を塞いだ 「んふっ…んふふっ…」 「むぐぅっ!んんんんんっ!」 さらに舌を押し込み、アラタの口内を塗り潰すように暴れさせる それでアラタが息苦しそうにするほど、シャーロットの性欲と嗜虐心は増していく 「ぷは……ゃ…ぁん…」 「ケホ…ッ…ぅぅっ…!もう……うぁぁっ…無理…」 上下の同時責めに耐え切れず、アラタはシャーロットの中に精を放たんとする しかし 「まだ…あぁんっ……駄目…んぅ!」 「ぁぐぅぅっ!!」 シャーロットは指でアラタの根元を締め付け、果てる事を許さない 「うあぁぁっ!!しっ…死ん……じゃうよ俺…ぇっ!!」 「あっ…あと……少し…っあぁぁあん…んぅぅぅっ…!あぁ…やっ…いっ…いいわ………来…て…」 遂にアラタの根元に掛かっていた力が緩められた その瞬間、 「ぅぁあああああぁぁあっ!!!!」 「ひゃうぅうううんっ!!」 協奏するように2人は快楽の叫びを上げた 「はぁ…はぁ……瀬名アラタ…」 「うぅ…ぁあ……な…に?」 「死ななくて…良かった……んっ」 シャーロットは『改めてやり直す』といった面持ちで、アラタと自らの唇を重ねた 「えっ…?」 「これでまた……あなたを…虐めれるわ」 「そん…なぁ……」 「うふふっ…」 重ねた唇を離すと、シャーロットはベッドの上をのそのそと動き出し、アラタを固定しているロープを解いていく しかし最後の1本だけはなかなか解こうとしなかった 「あのさ」 それを見かねたようにアラタが声を掛ける 「俺、エゼルダームに入る気はないけど、お前と一緒にいるのは嫌じゃないぜ?」 「本当…?」 「ああ。だってあの手紙、誰かの命令じゃなくてお前が本心で書いたんだろ?」 「うん…」 「じゃあ国が違ってたって関係ないじゃん」 「……」 「だからさ、早くこれ解いてくれよ」 シャーロットは恐る恐るといった手つきで最後のロープを解いた 「ほら、俺逃げてないだろ?」 「……っ!」 それを確認したシャーロットは、安心したようにアラタにすり寄る その表情は、アラタを責め立てていた時の狂気を纏ったものとは全く違う、眩しいほど純粋な笑顔だった
https://w.atwiki.jp/wiki9_eroparo/pages/312.html
デビルメイクライでエロパロ・Mission2 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167841505/ 種別/SS創作 分類/作品単独 検索ワード/ 過去スレ デビルメイクライでエロパロ
https://w.atwiki.jp/okieroparo/pages/26.html
903 :小ネタ罰ゲーム3日目 栄口:2007/07/22(日) 01 39 23 ID 6WS49AqS 「おお~い、花井。ちょっといいか~?」 昼休みもあと少しで終わるころ、 机につっぷして寝てた花井を起こして、廊下に連れ出す。 「ど~した?栄口、めずらしいな。」 大口開けてあくびして、頭の後ろをぼりぼり掻く花井。 熟睡してたのか。悪かったな~起こして。 「いや、ちょっと相談があってさ・・はは。」 今から言わなきゃいけないことを思うと、ため息が出るぜ。 「あのさ~・・。今日は最後の罰ゲームあるだろ?」 「ああ、そうだな。一昨日は雨だったし、 昨日はミーティングだったし、まあ・・・・罰ゲーム実行したしな。 今日でやっと終わるかと思うと、せいせいするけど、恐怖のほうがでかいぜ。 そんで、それがどうかしたか?」 オレは深い深呼吸をひとつした。 「皆がさ、今日の最下位を阿部にしようぜって燃えてんだよ。」 「はああ!?」 904 :小ネタ罰ゲーム3日目 栄口:2007/07/22(日) 01 40 20 ID 6WS49AqS 仰天する花井。そりゃ~、びっくりするよな。 なんたって八百長けしかけるようなもんだもんなあ~。 「なんで!?いや~・・しかし、でも・・・気持ちはわからんでもないが・・・。」 キャプテンとしては許せないだろうが、個人的には賛成なんだな~、花井も。 恨みでも溜まってんのかな? 「いや~・・9組の連中がさ・・・もうノリノリなんだよ。 田島が確か言い出したんだけど、 いつもはストップに回る泉が率先して賛成してさ・・・・。 反対する奴が一人もいなくて、もうオレどうしようもないんだよ。」 「でもよ・・・。阿部を最下位にするの・・かなり大変だぞ?」 「そうなんだよ~。阿部、なんだかんだで何でもこなすじゃん。 最下位なったの見たことないもんね~・・・。」 オレと花井は同時に腕を組み、深く悩む。 「でさ、花井はさ、反対かな?賛成かな?」 「ええ!? オレはその・・・・うう・・・うううううう。」 すっごい悩むな~。花井、阿部になんかあんのかな? 「その、栄口はどうなんだ?」 「オレ?オレはそうだな・・・賛成かな?率先して阿部を狙い撃ちには しないだろうけど、皆を止める気には全くならないから。」 そうなんだよな。 オレも阿部が困り果てるのを見てみたいんだな~・・・・。 「問題はさ、阿部がそれに気付いた時なんだよ。 間違いなくバレるだろうし、キレるだろうから、 そんときゃ花井、うまくフォローしてくれよな。」 905 :小ネタ罰ゲーム3日目 栄口:2007/07/22(日) 01 41 14 ID 6WS49AqS 「オレがそんなのできるわけないじゃねーか!!」 花井の顔が恐怖に歪む。 「大丈夫大丈夫。なんだかんだで阿部って花井には一目置いてるからさ。 オレの言うことは聞く気ないだろうけど、花井の言う事は多少は聞くだろ?」 「お前・・多少って・・・・当たってるけど・・・。」 「何してんだ?お前ら。」 低音ボイスが背後から聞こえた。 ぎくっとして振り返ると、案の定阿部だった。 「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや、何でもない。」 思わず両手をフリフリしながら、必死でごまかしを試みる。 「いやいや、何でもないぞ、何でも!」 花井もまったく同じリアクションで、流そうと必死だ。 「ふーん?まあ、どうでもいいけど、もう予鈴とっくになったぜ?」 阿部の、タレ目が、今は心底怖い。オレらを怪しみまくってる。 「おお、そうか!栄口、さっさともどれよ。じゃあ、また部活でな!」 花井がオレを必死に逃がそうとする。助かるぜ~さっすがキャプテン。 「おお、じゃあな、阿部、花井!」 二人に無理やり別れを告げ、自分のクラスまで全力疾走した。 後ろを振り返ることは一度もしなかった。 花井、うまく追求逃れたかな~・・・? 考えただけで、腹が痛くなってくるぜ・・・・・。 終わる 934 :小ネタ罰ゲーム 3日目阿部:2007/07/22(日) 21 58 26 ID 6WS49AqS 正直、嫌な予感はしていたんだ。 昼休み、花井と栄口が何か相談していたのを見てから。 部活中、皆、妙に俺を見て、ニヤニヤしていたから。 なにより、三橋が、一度もオレの目を見なかったから。 オレを最下位にする。 みんなの考えることなんてわかってたんだ。 幼稚なあいつらじゃ、そんな考えを隠すことすらしなかったからな。 率先してたのは田島だろう。 泉もなぜか乗ってきていた。 三橋はオレを陥れることは絶対にしなかったが、 庇うことは禁止されたんだろうな。 だから一度も目線あわせなかったんだろうし。 田島一人がどんなにがんばっても、 オレを最下位にすることなんて、できない。 田島だけをあしらえばいいのなら、そんなに難しくはない。 しかし、オレは甘かった。 935 :小ネタ罰ゲーム 3日目阿部:2007/07/22(日) 21 59 23 ID 6WS49AqS まさか、絶対しそうにない巣山や沖まで、 オレを陥れることに参加してくるなんて・・・・・。 水谷はまあ、前回のうらみもあるかもしれないからなぁ・・・。 花井と栄口は敵には回らなかったが、味方にはならなかった。 実質1人対8人だぞ? そりゃ負けるさ。 ちくしょう。 「え~と、じゃあ最終の罰ゲームは阿部って事で。いいな。阿部?」 花井の声が、いやに残酷に聞こえる。 「てめえら、覚えてろよ・・・・・・。」 精一杯の恨みを込めて睨みつけるも、みんなニヤニヤしてやがる。 「がんばれよ! 阿部! ほら三橋も応援してるって!」 「あ、阿部くん。が、がんばって・・。」 「いや~まさか阿倍が罰ゲームなんてな~?」 「お、そういえば阿部、最下位初めてなんじゃねえ?」 「初最下位が最後の罰ゲーム!ついてるんじゃねえ?阿部。」 「おいおい、そのへんにしておけよ。」 「阿部、がんばれ。」 「阿部ならきっとできるぞ。」 皆口々に好き勝手なことをいう。 こないだの水谷の気持ちが、今ならわかるぜ。 一生わかりたくもなかったのによ。 936 :小ネタ罰ゲーム 3日目阿部:2007/07/22(日) 22 00 52 ID 6WS49AqS しかも、今日の罰ゲームはいったいなんだ? 今日だけは、誰も内容しらないからな。 一つ目も二つ目も、篠岡がらみだった。 今回もきっとそうだろう。 おれは一体篠岡に、何をすればいいんだ!? ちっくしょ。とにかくやればいいんだろ!? やってやるよ。なんでもな!! びりびりと封筒を破る運命の音がした。 死刑執行書のように見えるその紙に花井の目が走る。 瞬間、花井の目は驚愕に見開かれ、顔面蒼白なった。 なんだ?なんだってんだ?読めないほどひどい内容なのか? 「栄口・・・・。すまん。代わりに読んでくれ・・・。」 花井が音を上げるほどの罰ゲーム!? おそるおそる栄口がその紙を受け取り、蒼白になりながらも 何とか発表する。 「最下位の人は・・・田島くんと、ところかまず、オ、オナニー発言することを 辞めさせること。期限は一ヶ月。以下略。」 空気が凍りつく。いや、ただ一人、田島だけはわかってない顔してやがる。 「な!? そんなので絶対無理だ!!」 全員が凍りついたその空間で、 オレの声が、むなしく夜空に吸い込まれた・・・・・・・。 終わる 943 :小ネタ罰ゲーム 3日目作戦 阿部 :2007/07/22(日) 23 00 45 ID 6WS49AqS 「オレ、何がそんなに悪いのか、わっかんねえ。」 「いや、だからな、そういうことは人の前で いっちゃだめなんだ。カンタンなことじゃねえか。」 部室で着替えをしてる最中、とりあえず罰ゲームの実行を試みる。 「なんでだよ?阿部だってするだろ?オナニー。」 「だから、その単語を出すなっていってるだよ。」 「なんでだよ?オナニーはオナニーじゃんか。」 「だから・・・・なんていったらお前に通じるんだよ・・・・。」 花井以下、ものすごい同情の目線がオレに刺さってるのを感じるぜ。 「阿部だって毎日オナニー1、2回はすんだろ? あ、でもなんか3回くらいしてそー。」 「毎日するか、アホ。あんなのただの気晴らしじゃねーか。」 「おおおおお!!んで!?どんなの使ってんの?」 「いや、テキトーにネットから拾ってきたやつでって・・ そんなのはどうでもいいんだよ!」 いかん、どーも田島のペースに巻き込まれる。 「だから、お前がその単語使わないって一言言えば この罰ゲームはそれだけで終わるんだよ! たった今!一言!今後それ言わないって約束しろよ!」 「納得いかないことを約束なんてできねーよ。」 田島がケロっと反抗する。 こ、コイツは~!! 思わず握りこぶしつくってうめぼししてやりたくなったが 三橋じゃあるまいし、簡単にさせてくれないだろうから必死でこらえた。 944 :小ネタ罰ゲーム 3日目作戦 阿部 :2007/07/22(日) 23 01 37 ID 6WS49AqS 「ま、まあまあ、阿部。幸い期限は一ヶ月あるんだ・・・。 ボチボチやっていったらどうだ・・・?」 恐る恐る花井がそう助言してきた。 「くそっ!なんだよ!この罰ゲーム!最悪じゃねえか!」 思わずそう愚痴をこぼす。 「え~?そんなこというけど、三橋と水谷はちゃんとやったじゃんか。」 またもやケロ~と田島が抜かす。 「だから!!テメー自覚しろよ!お・ま・え・が罰ゲームの対象にされてるんだぞ!? そこんとこ恥ずかしいとかちっとはおもわねーのか!?」 「にしし、全然。」 田島スマイルでケロっと答える ブッチーンと何かが切れるのがはっきり聞こえた。 ケロケロケロケロ効果音つけやがって!!お前はカエルか!? ピョンピョン跳ねんのか!? 「そもそも!今日の氷オニは一体なんだ!? 皆でオレをカタに嵌めやがって。花井!栄口!お前ら昼なんか話してたよな~? オレを嵌める相談でもしてたのか!?」 「うわあ!阿部がキレた!」 「ちょ、花井なんとかしろよ。」 「栄口、阿部サマのご指名だぞ。」 「おおお、三橋がちっこくなってるぞ。」 「う、ううう、あ、あああ、ううう。」 「おい、三橋、別にお前が怒られてんじゃねーぞ。気をしっかりもて。」 くそ!みんな部室の端で集まりやがって!うっとうしい! 945 :小ネタ罰ゲーム 3日目作戦 阿部 :2007/07/22(日) 23 02 25 ID 6WS49AqS 「花井、栄口。」 ふうっと一つ軽い深呼吸をして、腕組して二人を指名する。 びっくうと二人で体を震わせ、じりじりと一歩前にでてきた。 「い、いやいやいやいや、決してお前をカタにはめてなんていないって!」 「そ、そうそう。阿部だってそりゃ最下位になるときだって、あるだろ!? それが、たまたま今日だったっていう話だって。」 「ああああ!?」 なにふざけたこと抜かしてんだ!コイツラ! 「オレは今まで一度も最下位になってねーんだよ!しかもあれで 狙い撃ちにしてるの、ばれてないのかと思ってたのかよ! あからさまに狙ってきやがってクセによ!」 ううっ!くそ、やべぇ!涙が出てきそうだぜ。 くるっと皆に背中をむけ、ロッカーに手を置き、深く深呼吸する。 「え~とよ、阿部?みんなちょっとムキになっただけなんだって。 ホラ、お前さ、昨日の罰ゲームですごい策を発揮しただろ? だから、ちょっと、みんなさ、お前が華麗に罰ゲームこなすのを 見たくなっただけなんだって。」 何だよ、おだてんのかよ。 「幸い、今回のは期間も長いし、阿部も今日は興奮してるし、 もう、帰ろうぜ?」 確かに、花井の言うことにも一理ある。 今日はもう帰るべきだろう。 「そうだな、今日はとりあえず、帰るか。」 みんなが一斉にほ~とため息をついてるのが気にいらねえが。 コンビニで田島がよくオナニーオナニー叫んでるのが モモカンの耳に入ったのかも知れねえな。 しかし・・・・オレに・・・できるのか? やるしかねえか。 作戦が必要だな。 終わる 962 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部 :2007/07/23(月) 20 45 58 ID +sNBsFh3 作戦その1 再び正攻法 「その直接的な単語を出すんじゃなくて、ヌクとか処理するとかいえよ。」 「ヌク~?処理する~?な~んかピンとこねえ。」 「そもそもだな。フツー自分がどれくらい自家発電してるとか 恥ずかしくて人にはいえないもんだぞ?」 「じ・・自家発電?そんないいかたもあんのか?」 「女とヤんのは自慢になるけど、セルフサービスはプライドが邪魔するだろ?」 「わっかんねえ。ぜんっぜん邪魔しねえ。」 「家でやってて、家族に見られたら恥ずかしいだろうが。」 「いや?アニキとかに良く見つかるけど、コレも使えってエロ本くれるから、 恥ずかしいなんて思ったことねえ。」 オレの頭が・・・・おかしくなりそうだ。 常識が崩壊しそうだ。 ありえねえ・・・ありえねえよ・・・・・。 失敗 963 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部 :2007/07/23(月) 20 47 04 ID +sNBsFh3 作戦その2 花井を巻き込む 「花井、ちょっと話があるんだ・・」 花井はびっくうと体を震わせ、 オレが言い終わらないうちにあせったように答えた。 「こ、断る。」 「なんだよ。まだ何もいってねえぞ?」 「だ、だが断る。」 「いいから話ぐらい聞けよ。」 「いーや、聞かなくてもわかるから断る。じゃ、じゃあな。」 そういい捨ててどこかに走っていきやがった。 何だよ、アイツ、何だってんだ? 捕獲失敗 964 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 閑話休題 :2007/07/23(月) 20 48 34 ID +sNBsFh3 最後の罰ゲームが阿部になり、その実行に入って数日後、 屋上で、栄口と巣山の1組、3組の沖と西広が 昼食を食べていた。 「他の奴らはこないのか?」 巣山が栄口に問いかける。 「いや~。なんか呼びづかくってさ。だって、当事者がいるクラスだろ? 本人が来たらいやだな~って思ってさ。」 「うう。それは確かに・・・。」 沖が青ざめて答える。 「阿部と田島の対決はけっこう見ものだよね。」 「ええ!?西広、楽しんでるのか!?」 にこにこと笑ってうなずく西広に、沖と栄口は尊敬のまなざしを送る。 「ま、二人は声もでけーから、遠くで見てる分には楽しいが、 部室でやられるとうるさくて仕方ないな。」 巣山も結構楽しんでる様子だ。 「ああ~。ほんとオレ負けなくてよかった~。」 沖がほ~とため息をつく。 「全くだ。9組の策に乗ってみたが見事にはまったな。」 巣山が最後のパンの封を開けながら答えた。 965 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 閑話休題 :2007/07/23(月) 20 49 22 ID +sNBsFh3 「しかし、阿部対田島か~・・・・・・。 どっちが・・勝つかな?」 栄口が、遠慮がちにいう。 「ちょっと反発しあう二人だからね。」 「阿部のあのえらそうな態度は田島の反感を買うだけだろうな。」 「あの上から目線、やめたらいいのにね。」 「・・・・・・賭けるか?」 巣山がにやっと企んだ。 「おお、巣山がそんなこと言うの、珍しいな~。」 「そうだね、面白いかもね。」 西広がのっかる。 「ええ?じゃあ二人はどっちに賭けんのさ?」 沖が不思議そうにたずねる。 「「田島」」 巣山と西広は声をハモらせて答えた。 「そ、それちょっと阿部がかわいそうだよ。」 栄口が慌ててフォローをいれた。 「じゃあ、栄口は阿部にかければいいんじゃない?」 西広がやはりニコニコと答える。 「ううっ!!・・・よし、オレは阿部に期待するよ。 田島のあのこっちが恥ずかしくなる発言は改善するべきなんだし。うん。」 「ええっと。でもおれも、田島だな。」 沖は田島派に回った。 「よっし、じゃあ表作るか。他の連中にも声かけよーぜ。」 「何を賭ける?」 「しゃれにならないのはまずいからアイス一週間分とかどうだ?」 「おお、それ、燃えるね!」 966 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 閑話休題 :2007/07/23(月) 20 50 19 ID +sNBsFh3 カウント結果 田島:巣山・西広・沖・西谷・泉・浜田 阿部:栄口・三橋・花井 「これってさ、煽るのありか?」 当事者二人を抜いた闇会談で泉がふと提案する。 「煽るって、なんだよ?」 「いや、だからさ、田島を矯正させないように仕向ける。」 「煽るまいが煽ろうが、どうせ田島が治るとは思わねーけどよぉ。」 浜田がぼやく。 「こら、お前ら。田島が今のままだと、俺らだってそんな目で見られるんだぞ?」 「どういうことだよ。花井?」 「だからぁ、田島が所かまわず、オ、いや問題発言してるのをオレらが笑ってみてたら、 オレらだって毎日、オ、いやそういう行為をしてるって思われるってことだ。」 「「「「うっ!!!」」」」 全員が言葉を失う中、三橋は一人きょとんとしていた。 「そうだな~。野球部はサル軍団って思われちゃうかもね~・・・・。ははは。」 栄口が力なく同意した。 「だから、本当はみんな阿部を応援するべきなんだぞ?わかってんのか?それ。」 花井がぐるりと全員を見渡した。 「いや~、それでも、オレは田島に賭けるな。」 「そうだな、阿部には無理だよ。多分。」 泉と巣山は田島派であることを肯定する。 「そうだな~。花井が手伝えば、何とかなるかもよ?」 「ダメだ!!賭けはもう成立してんだ!花井、手を出すなよ?」 泉が鋭く栄口の発言をさえぎる。 「確かに、田島の教育は阿部一人には気が重いだろうなあ。」 おれだってむりだけど・・・と沖は続けた。 「罰ゲームが終わってから花井が教育すりゃいいんじゃねえ?」 浜田がまっとうなことを提案した。 「はあああ!?なんで・・・オレが・・?無理だ。そんなの。」 「じゃあ、とりあえず賭けの邪魔、すんなよ? いいな!」 花井は力なくうなずいた。 終わる 967 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部:2007/07/23(月) 20 51 52 ID +sNBsFh3 作戦その3 暗号設定 「わかった。なんか新しい言葉を作ろうぜ。」 「はああ?」 「お前が毎日どんなに寂しい行為をしてるのか、正直おれはどうでもいいんだ。 ただ、罰ゲームをクリアしたいだけなんだ。ちょっとは協力してくれよ。」 「寂しい行為ってなんだよ。阿部、オレをバカにしてんのか?」 だって、お前はバカじゃねえか。 「いや、バカになんてしてねえよ。モラルの問題だからな。」 「ほんとか~?」 なんでそんなに単純なんだ。 「そうだな。今度から抜いた報告したいときは、『一仕事した』って言えよ。 それで俺らには通じるからよ。」 「ん~? まあ、いいけど。」 「よし!!じゃあ頼むぜ!」 なんだ、田島もきちんと話せば通じるじゃねえか 泉の報告 「無駄だったぜ。昼休み、また言ってたぜ。」 くそ・・・・。あの鳥頭・・・・・・。 失敗 968 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部:2007/07/23(月) 20 54 31 ID +sNBsFh3 ココまで作戦は全部失敗だ。 まったくあのアホは何なんだ!! このままではまたあのプロティンを 取る羽目になってしまう・・・・。 くそ!!絶対に嫌だ! あんなまずいもの、二度と食べたくねえ! 作戦根本的な路線変更が必要か・・・? 阿部悩み中 6 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00 42 18 ID AkjtZ6V8 視点を変えて、アプローチを変えてみるべきか。 正攻法は全く通じないことがわかったしな。 どうする・・・・? 作戦その4 彼女を作らせる オンナ作ってサルサルさかられて、野球への熱意が減ったら困る。 無理だ。 破棄 7 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00 43 11 ID AkjtZ6V8 作戦その5 篠岡に頼む 無理だ。オレが頼めない。 女と下ネタ話は絶対できない。 しかも篠岡だ。嫌だ。 企画倒れ 8 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00 43 55 ID AkjtZ6V8 作戦その6 強制執行 オレの目の前で単語を出せば即殴る方針。 口で言って聞かねえなら、手を出すしかねえな。 「三橋~。オナニーするためのエロ本買いにいこうぜ!」 ブンッ! ヒョイ。 「昨日のエロ本よかったぜ。3回オナニーした。」 ブンッ! ヒョイ。 一発もあたらねえ~・・・・・。 「昨日からよ、阿部何してんだ? オレを殴るなんて無理だぜ?やめとけよ。」 田島の反射神経には追いつけねえ・・・・。 失敗 9 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00 44 43 ID AkjtZ6V8 作戦その8 モモカンに頼む いや、罰ゲームの放棄はオレのプライドがゆるさねえ。 作戦にもならず 10 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00 45 37 ID AkjtZ6V8 作戦その9 抜くという単語を刷り込む 「よお、田島、昨日は何回抜いたんだ?」 オレはなるべく明るく話しかけた。 「んあ?オナニーのことか?一回だけだぞ。 練習で疲れてたからな~。阿部は4回ぐらいか?」 「あほか、そんなに抜けるか。一回で十分じゃねえか。」 「おお、阿部のオナニーネタって何だよ?」 こいつ、もしかしてわざとその単語連発してんのか? 「だからテキトーにネットから拾ってきたアイコラとかで・・・ いやいや、オレのことはどうでもいいんだよ。 んで?今日も抜くのか?」 「ん~。今もってるエロ本はもうあきちゃっておかずにならねえんだ。 阿部、なんかいいの持ってないか?」 もう、耐えられねえ! 「アホか!!そんなの人にやれるかあ!!大事なコレクションだ!」 はっと周りを見ると、みんな驚愕の顔して見てやがる! ちっくしょ!やってられっか!! これじゃあ自分のダメージの方がでかいじゃねえか!! 失敗 11 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00 46 44 ID AkjtZ6V8 この作戦が失敗したら、もう後はねえ。 期限までもう数日もないんだ。 これが、最後のチャンスだ! ちっくしょ、プライドも捨てればいいんだろ!! 最終作戦 おねだり 「なあ、田島。頼むって。」 「何がだよ?」 「オレを助けると思って、協力してくれよ。」 なるべく悲壮感漂うように、声とかも少し震わせてみる。 めったにないオレの弱気な態度に、田島は少しびっくりしたようだ。 「阿部。どっかおかしいのか?なんかヘンだぞ?」 よしよし、食いついてきたぞ。 すこし涙目になってみる。 「田島だって知ってるだろ?あのプロテインの味。 オレにあれまた食べろって、かわいそうだと思わねえか?」 味を思わず思い出したのか、田島の顔がぐにゃりと歪み、涙目になった。 「お、思い出させんなよ。阿部。うっわあ舌が思い出した。まっじぃ!!」 12 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00 47 44 ID AkjtZ6V8 いいぞ!ここで一気に決めてやる! そんな田島の顔をぐいっと掴み至近距離まで引き寄せる。 「そうだ、そのまずいものをお前はまたオレに食べさせたいのか!? 同情しないのか!?だから言うこと聞いてくれよ!」 田島がムッとしてオレの腕をばしっと払う。 しまった。ついついおねだりモード解除しちまった。 「うっせーな。オレが食べるんじゃねえんだ。 阿部はオレを納得させることできなかったんだから、もう失敗だろ? あきらめて食べろよ。」 田島の・・・・残酷な台詞が・・・・ 世界が崩壊する音に・・・・聞こえた・・・・・。 期間終了 13 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目終了 モモカン[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00 51 58 ID AkjtZ6V8 「さて、罰ゲームの結果を聞こうか!?」 練習後のミーティングでモモカンの言葉が阿部に突き刺さる。 「どう?阿部くん?」 顔面蒼白な阿部が、ふらふらとうつろな目で一歩前へ出る。 「無理でした・・・。」 「そう、残念だったね。千代ちゃん 例のものを。」 「は、はい!」 篠岡が慌てながらあのま○いプロティンを数箱、阿部に差し出す。 力なくそれを受け取った阿部に、周りのあいまいな視線が集中する。 その中でも田島はにしにし笑っていた。 「田島くん。」 笑っていた田島に、モモカンの鋭い声が飛ぶ。 「はいっ!」 その声に、一同は嫌な気配を察したが 田島は全く気付いてないようだ。 にししと笑ってる田島に不意にモモカンの腕が伸び、がっちりと頭を捕らえた。 14 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目終了 モモカン[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00 52 56 ID AkjtZ6V8 「阿部くんがココまでやってもあなたに全く通じないって言うのは 一体どういうことかしらねぇええ?」 「ひっひいいいいいいい!?」 「私はこんなこと直接いいたくなんか、なかったよおおお?」 「いやあああ!!いたい!いたいぃいい!!」 「所かまわず問題発言することを今後は控えるって約束しなさい?」 「痛いイタイイタイいたい!!!!わっわかりました!!! 約束します!!ゲンミツに!!」 その言質が取れたところでモモカンはぱっと手を離した。 「破ったらわかってるわよ・・・ねえ?」 蛇に睨まれたカエルのように、田島はコクコクと頷く。 「千代ちゃん。お願い。」 篠岡が再びあのま○いプロティンを持ってきて田島に手渡した。 「い、いやだあああああ!!」 「うるさいよ。田島くん。黙って受け取りなさい。」 阿部と田島はま○いプロティンを手にがっくりうずくまる。 そんな二人に他の部員の同情の目線が向けられるが、 誰も、言葉は、かけない。かけられなかった。 「みんな!これから秋の試合に向けて気合入れてくよ!! また気が抜けたりなんかしたら、また罰ゲームするからね!!」 「はっはい!!」 一同の返事がグラウンドに吸い込まれていった。 15 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目終了 モモカン[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00 54 24 ID AkjtZ6V8 練習後、いつものコンビニで一同は暗い顔をして集まっていた。 だれも、買い食いせず、ただたむろっていた。 「結局、賭けはどっちの勝ちなんだ・・?」 泉がつぶやいたぼやきに、花井が返事をする。 「いや、これ、モモカンの一人勝ちだろ・・・・。」 その言葉は、すべてを物語っていた。 終わった
https://w.atwiki.jp/yuugiou9090/pages/70.html
遊戯王の要望というのは、ブログでなにをして欲しいか?というのをコメントしていただきたいということです。 下にコメントしていただければ幸いです。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki9_eroparo/pages/48.html
キミキスでエロパロ 2時間目 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152738915/ 種別/SS創作 分類/作品単独 検索ワード/ 過去スレ キミキスでエロパロ
https://w.atwiki.jp/sakuraba/pages/105.html
前 「あっ!?……あっ!?……あっ!?」 自分の上げる声の調子が前と以前と変わってきてしまっている気がする。揺れる前髪の間の ひたいに汗のしずくを感じながら、ぼうっとした瞳で、逃げるようにあちこち辺りを見回しながら、 体育倉庫の古いマットの上で横向きに肘を張り、持ち上げられた剥き出しの片足を大きく広げ、 後ろから保坂先輩に両脚の中心を丹念に突かれながら、そうして身体を揺さぶられながら こういう事全部になじんできている自分が怖いように感じていた…… 仕方ないのかも。多分慣れてきているのではなく身体全体が飼い慣らされてきているのだ。 ……保坂先輩と……保坂先輩のあれに 痛かったのはずいぶん前のことで、今では先輩の物を出し入れされている時の感触も大分違う。 むしろ毎回その感覚が変わっていく驚きに頭の方がついて行けなくて、されている最中の瞳の色が いつも身体の奥から伝わってくる先輩の物の感触を確かめているような様子の色になってしまう。 頻繁に舌を求められるので舌を半分出した口が半開きになってしまい漏れ出る吐息が抑えきれない。 時々その声が半泣きになってしまう。 たぶん本当に泣いてしまっていて瞳が濡れているのだろう。そうすると半開きの唇をこじ開けて保坂先輩の 舌が深く差し入れられ、同時に先輩の下半身の動きと出し入れが一層激しくなり、そしてそうなると 結局わたしは、何で自分がこんなことをしているのかまったく何も考えられなくなってしまうのだ。 困り顔で外に突きだしたままの舌、柔らかく濡れた舌で先輩の顔をあたりかまわず舐めながら、 射精されるまで。でも今はまだそれほどではない。 それにしてもこの人はいったいどういう人だろう。結局、これでされるのは今回はこれで3日連続になる。 呼び出しの時、「今日は」と言ったのにそれにどういう意味があったのか。これでは明らかに「今日も」だろう。 どのみち此処へ来て両肩に手を置かれ目を合わせた瞬間に説得は諦めたのだけれど。 どうみても話が通じる人の目ではなかったのだ。 「……っ!?先輩?そこはもうやめてください……わたし弱いんです本当にっ!?」 その保坂先輩は今、わたしを横向きの後ろ抱きにして身体の下側になった腕を胸に回して剥き出しの乳房を弄り 顔をわたしの耳の後ろに近づけ、そこからうなじ、首筋から胸元の辺りを所構わず舐め回している。いつもと反対の 立場だ。感じやすいところなのに悪いことに今日の保坂先輩はそこがお気に入りのようなのだ。 背後の先輩の首の後ろに腕をまわしてしがみついて剥き出しの胸を反らせている恰好のわたしはさっきから 必死に止めてと訴えているのだが話を聞いて貰えない。というかこの人はしている最中もずっとあっちの世界へ 行ったままだ。まさかというかどうしてというか少し所ではなくちょっと怖い。 でもどうしてと言えば……どうしてこの人はわたしの弱い所に気が付いたのだろう。 前回はそんな素振りは全く無かったのに。 一方で妄想中の先輩はそんなこちらの様子にはおかまいなしで話し続ける。 「ふむ。やはり上着を脱がせたのは正解だったな。 こうしていると背中のシャツ越しに俺の熱い体温と鼓動が伝わって来るだろう? それに…… こうして密着していると……すごく匂うな。何というか生物的な鼻を突くエロい匂いだ。 どういう匂いだろう?これが乳房の匂いと体臭が混じり合った匂いという奴か?」 (エロいって、に、匂うって、お、女の子に……なんてことを言うんですか!) わたしは半泣きになってそう抗議したかったけれど唇が情けなく震えただけだった。 だって確かに下着を抜かれた白いブラウスの上は、下の乳房が透けて見えてしまうほどわたしの汗か…何かで濡れて しまっている。それに……両脚の中心から出ているものの匂いも。確かに今、この部屋に入ってくる人が居たら、 入り口のあたりで蒸せ返るような女の子の身体の匂い……わたしの匂いに驚いてしまうかもしれない。 されている最中の女の子の匂い。だってでも元々この部屋はそういう部屋だったのではないか。 羞恥に顔を赤らめながらわたしは考え続けることで先輩の腰の動きが伝えてくる感覚に抵抗した。 今日何回目?身体の限界が近い。天井近くの明かり取りの小さな小窓しかないこの部屋は、薄暗くて 裸の姿がぼんやりと白く光って見えて、先輩の言う自分の身体の匂いとその部屋の光景とでなんだか ……他の部屋でするのより、自分が逝きやすくなってしまっているように感じる。それに、このままこの先輩相手に 話をただ聞いていたのではこちらの頭がおかしくなってしまう。 そもそも旧校舎のここは、入学して間もない右も左も解らないような新入生の女の子が先輩の2年生男子たちに 連れ込まれたりしたりする場所だという噂だ。2年生女子にもなってこんな場所に連れ込まれたというだけで、 もし周囲にその事がばれたらその女の子は馬鹿だということになって普通に学校生活を送れなくなってしまう。 確かにどうして自分がこんなことをしているのか何も考えられなくなってしまっている今のわたしには 似合いの場所かもしれないけれど、それでも、その原因の当人にこんなことを言われながら されてしまうのは…… 次
https://w.atwiki.jp/wiki9_eroparo/pages/467.html
ドラマダンドリ★でエロパロ http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160763539/ 種別/SS創作 分類/作品単独 検索ワード/ 過去スレ ダンドリ★でエロパロ
https://w.atwiki.jp/duelvideo/pages/1814.html
【投稿者】トッティ 【メンバー】トッティ、コン、オウジ、チョウシ 【動画の特徴】 デッキ テーマ 編集 ライフ、効果説明 テンション 低い 形式 対戦動画、デッキ紹介、開封動画 【part1へのリンク】遊戯王 【対戦動画】 「ガガガカオス」vs「海皇水精鱗」 【トッティ遊戯王ch】vol.1 【チャンネルへのリンク】トッティ 遊戯王ch 【備考】 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/okieroparo/pages/164.html
7-11-18 モモハナ2 ホテルのベッドの上で、服を着たまま、百枝と花井は抱き合っていた。 「離してください」 そう言ったのは、花井の方だった。 度々、別れ話は出ていた。 切り出すのは必ず百枝で、今回は花井に告白をして断られた同級生が理由だった。 いつもなら適当なところまで聞いて「勝ってる間は付き合う約束ですよ」と、 笑って押し倒すが、頑なに拒まれて話を遮ることが出来なかった。 花井はベッドの上に正座して、百枝の話を聞いた。 名前も顔も曖昧なその女子は、花井に丁寧に断られて前より好きになったらしい。 昨日、おにぎりと一緒に部員たちに配られた焼き菓子はその生徒の手作りで、 監督の百枝が受け取った。 「私は名前もクラスも、聞かなかった。『ウチは本気で甲子園目指してるから、 恋愛は無理かもね』って…」 「俺も似たよーなこと言いましたよ。本当のことだし」 じゃあ、私たちがしていることは?と、百枝の目が訴えていた。 異性を想う気持ちは痛いほど判るから、真摯に対応した。それで少し長話になった。 それだけで、その女子にはこれっぽちも特別な感情はない。 「ウッゼーなぁ。俺と監督の問題だろ……」 ふて腐れた花井を、百枝は静かに睨み返した。 「本気で甲子園狙うなら、恋愛なんて無理だよ」 本当の美人は、怒った時すら見惚れるほど美しい。 花井にとって高嶺の花だからこそ、予定より早い別れの恐怖は常にある。 百枝にすり寄り、その柔らかな身体をぐいと抱き寄せた。 大きな胸が邪魔をして撥ね返されるのは喜ぶべきか悲しむべきか。 「振り払ってください。俺はガキだから、殴るなり握るなり されなきゃ判んねぇ。……出来んだろ監督なら!」 花井は確かに力を込めてはいたが、女性でも本気を出せば突き飛ばせる程度。 百枝の力ならなおさら容易だった。 いっそのこと、逃げられない程にキツく抱きしめれば、抵抗す る理由になるのに。 困惑する百枝に、花井は畳み掛けるように言った。 「やめてくれよ。監督みたいなイイ女が、俺のことでヤキモチ妬くなんて、 そんなカッコ悪いことあってたまるか!」 「ヤ、ヤキモチ……?」 自分は花井のためを思って言ったのに! 大人の自分が説き伏せる以上に、正しい別れ方があるなら教えて欲しい。 百枝が目を剥くと、花井は弱々しく笑った。花井は時々こんな顔をする。 ベッドで多少自信をつけさせたつもりなのに。別れが前提の関係のせいだろうか。 「離してください。俺が嫌いになったって、監督が自分の理由で終わらせてくれ」 唇が首筋を這い、思わず声を上げそうになる。 「や、やめなさい。私は間違ったこと…ぁっ」 拒まなきゃいけないと判っているのに、動けなかった。 花井はゆっくりと首筋から胸元に移動しながらキスをして、百枝の胸に顔を埋めた。 吐息が漏れた。思わず自分の腕を伸ばして、もっと強く抱き返したくなる。 その下を、服の上からではなく素肌に触れさせたい欲求に百枝はイラついた。 (そうじゃないでしょ、教えた通りに――ああ馬鹿だ。なに考えてんの私!) 百枝の混乱が、花井に伝わったらしい。百枝の頬に唇が触れる。 目を閉じ応えようと動く百枝をかわすように、花井の顔は離れた。 ほんの少しの身動きでも、その振動で自分の両胸は大きく弾んでしまう。 隠し切れないバツの悪さに目を開くと、同じように困った顔の花井と目が合った。 もし、怒りにまかせて暴力に走る男なら、軽蔑して切り捨てられた。 この優しい腕を拒絶すれば、自分は一生花井を忘れられなくなる。 (ズルイよ、花井くん……) 百枝の心をまるで読んだかのように、花井がふっと笑った。 「ですね。……今まで、すみませんでした」 「花井くん?」 「俺が」 力強く掴まれていた身体が、すっと軽くなるのを感じた。そのまま、するりと離れていく。 「や」 とっさに花井の腕を支え直していた。自分が何をしたいのか、やっと判った。 驚く花井にぐいぐいと胸を押し付ける。我ながらなんてあざとい。 そのままベッドに押し倒して、身動きが取れないように押さえつけた。 「???………ぇぇー?」 一転して組み伏せられパニックになる花井に、百枝は微笑んだ。 「ちょ、ちょっと監督」 花井の顔が蒼白になる。 可愛い。 整った顔。長い手足。自分の思い通りに動く若い肉体。 手を伸ばし、花井のベルトの金具を外す。 「や、止めてください!最後にヤッて誤魔化そうなんて卑怯だ」 「やりたいんでしょ?」 「ふぇっ?いや、あのっ」 「私は、しなくてもいいけど?」 嘘だ。本当は自分が花井が欲しくて仕方ない。 ジッパーを下ろして指を滑り込ませる。 「あらあら」 笑みを浮かべ、硬くなったペニスを確認するように下着の上から撫で上げる。 子宮がウズいた。共鳴するのは、相手が花井だからだ。男なら誰でも良い訳じゃない。 救いを求めるように、花井の目が百枝を見上げていた。 「俺のことなんて、考えなくて良いのに……」 「花井くんのためじゃないよ。私は監督だから」 「え?」 「恋愛の片手間で狙えるほど、甲子園は甘くない」 出来る人も中にはいるんだろうけど、私はそこまで器用じゃないの。 だから今日で最後、と囁いて、百枝は自分のシャツに手をかけた。 いつも、熱を持ちうねり収縮する百枝に、花井はズブズブ呑み込まれる気がした。 大きくてハリのある白い乳房に自分の汗が滴り落ちる。 乳の大きさは当然だが、驚異的なのはウエストの細さだ。この奇跡的に完璧な 百枝の身体を知ってしまうと、どんなに過激なアイドルのグラビアも陳腐に映る。 百枝の方が絶対美人だし、ずっと健康的だ。 揺れ動く、はちきれんばかりの巨乳を揉みしだきながら達する快感は、それまで さほど大きさにこだわりがなかった花井の認識を変えてしまった。 認識が変わることは、もう1つあった。 途中までは凄く気持ち良いのに、百枝が好む体位に持ち込もうとすると、 その長い脚で、花井の身体をギリギリと締め付けられるのだ。理不尽にも程がある。 「くっ、……は、離し……」 百枝に訴えたくても、絡みつくのに夢中で花井の声は届かない。 この想像を絶する力に動きたくても動けず、怒るわけにも泣く訳にもいかず、 「身体が持たねーよー!なんの負荷トレーニングだよ!」と、 弱音を吐きたくもなる。 とはいえ、そんな百枝ごと惚れてしまったのだから仕方ない。 そして慣れてしまうと「他の女じゃ俺、ダメだよなぁ」と暗い気持ちになった。 本人は奥深くまで挿れさせたくて無意識でやっているらしい。 今まで彼氏にそんなことしなかった、と言うので、自分を離したくない 表れだと喜ぶべきなのだろうが……。 「う」 今度は突然、ぎゅうう、と膣に力が込められ、締め付けられた。 締まりが良すぎて病み付きになる。 「あっ、あぁっ……もっと…かきまわしてッ」 緩めることなく、百枝が喘ぐ。 「カニバサミ解いてから言え!」とキレたくなるが、百枝の表情の エロさに息を飲み、今までの鬱積やその矛盾すら許せる気になってしまう。 百枝に振り回され果てる自分が、不憫ながらも好きだった。 でも、それも今日で最後になる。 最後……だから、良いよな。 みんなの前で間違えて言いそうだからずっと我慢してたけど。 「…ま、りあさん……」 勇気を出して、初めて百枝の下の名前を口にした。 びくん、と百枝の身体が反応した。締め上げていた脚の力が、すとんと抜けていく。 「ふ、あ……」 驚いた百枝の目を見て、怒ってない?と確認して、改めて名前を呼ぶ。 「ま、り、あ……!」 百枝の指が顔に触れる。人懐っこい笑顔に、花井もつられて微笑み返す。 やっと身体が自由になったので、そのまま百枝の膝を抱え上げた。 百枝がなにか言いかけたが、教えられた通りやってんだろ、と揺らして反論させない。 向かい合って座ると挿入の角度のせいか、さらに気持ち良さそうに、百枝が喘いだ。 「はぁ、い、言って……」 「え?」 「まりあ、って」 恥ずかしそうな表情に胸が高鳴った。顔を赤らめ、潤んだ瞳が花井を見つめていた。 演技ではない、こんな百枝を見るのは初めてかもしれない。 いつもの破壊的な力はなく、甘えるように百枝が優しく首に腕を回す。 たまらなく可愛い。年齢差も吹っ飛ぶくらい。 脚を抱えると、息を荒げながら、百枝は切なそうに訴えた。 「ぁんっ…言って!」 「まりあっ」 顔を上気させ、百枝が幸せそうに笑った。もっといっぱい甘えて欲しかった。 「ね、もっと…」 両腕で顔を引き寄せられ、「この後、身体倒すのが好きなんだろ?」と 思いつつ、言われたとおりにする。 百枝が喜ぶことなら、なんでもしてやりたい。 激しく百枝を揺らし、突き上げる時も耳元で名前を呼び続けた。 「花井くん」と呼ばれた気がして、「くんづけ?」と思ったが、 最後は頭の中が真っ白になってしまった。 百枝は花井に背を向け、余韻を甘受していた。 同じ高校生で会いたかったという無茶な願望があったから、唐突に名前で呼ばれ 心の中が熱くなり、頭がぼぉっとして、年の差とか監督と選手という 関係も忘れ、夢中になってしまった。 (思い出すだけで身体中から力が抜けちゃう……) と。思った先から花井が、 「ま…」 「きゃーーっっ!」 耳を塞いで叫ぶ百枝に、意味が分からない花井がビビる。 「ゴ、ゴメン。なに?」 「まだ時間、大丈夫なら……」 そう言いながら百枝を仰向けにさせ、名残惜しそうに指で百枝の胸の突起に触れた。 「あ、コラ、もうおしまいだよ」 「だからです」 花井は押しのけようとする百枝を無視して、舌で愛撫する。もう片方の乳房は 指でむにょむにょと押し上げながら揉みまくる。 「……やっぱり、男の子は好きだねー」 「俺だけじゃないでしょ?」という声が聞こえ、百枝は弱いところを突かれて思わず ぶるん、と身悶えした。 「あっ」 してやったり、とニッと花井が笑う。百枝も負けじと、大人の笑みで返した。 「――いででっ。最後なのに、握るなんてアリかよ!」 「キリないでしょ。さてと、シャワー浴びてくっかー」 百枝は起き上がった。これで本当に終わりだ。花井が下を向いたまま、 「……もう、次はないっすか」 「私の仕事は、野球だから」 「じゃあ、甲子園行ったら……」 以前と同じような展開になり、必死な表情の花井に百枝は苦笑した。 「初代主将だからね。絶対甲子園に出場して、その話をツマミに卒業後、飲もうね」 「それだけ?俺が卒業したら……。しても……アレなのかな」 そう言って、花井は黙り込んでしまった。今2人の関係がバレれば、どれだけ 花井が百枝に本気でも、ゴシップに転落する。その場合、糾弾されるのは大人の百枝だ。 それは、卒業後でも同じなのだろうか?何年経てば、周囲は認めてくれるのだろうか。 年上の百枝を好きな感情は恥じないが、百枝の立場が悪くなるのは嫌だった。 「えーと、私、いくつ上だか知ってるよね?花井くんが大学卒業したら 私、すぐ三十路だよー」 百枝は忘れなさい、というつもりで言ったのに、花井の落ち込みようは 激しかった。がっくりとうなだれて、深い溜め息をつく。 「……こんなイイ女が、それまで独身だなんてありえねーよなぁ」 「へ?」 「長ぇなぁ……」 花井が遠い目をして、再び溜め息をつくのを見て、百枝は呆然とする。 てっきり、セックスだけが目的でゴネていると思ってたのに。 そこまで真剣に考えてたの……? 思わず顔が熱くなった。若さゆえ一直線に暴走しているとはいえ、 女である以上、本気で想われるのは悪い気はしない。 「卒業までの年と、私と花井くんの年の差、まんまだよ?」 「あ!早いです、あっという間です!」 花井は調子良く、大真面目な顔で前言撤回した。 「だから、その。それまで……待っててくれませんか?」 百枝は聞こえなかったフリをして立ち上がった。 泣きそうだった。 もし、約束を投げられたのが今でなければ、たぶん受けていた。 主将の花井のモチベーションが上がれば、それだけ甲子園が近づくから。 問題は、自分なのだ。 このままでは、花井にのめりこんで野球に集中出来ない。 うがいをして、百枝は鏡に映る自分を冷静に眺めた。 高校生に自分が負けるとは髪の毛ほども思わない。6、7年後の自分は、 今よりもっとイイ女になっている自信もある。 約束などせずとも、手元にいる高校生の間はもちろん、卒業したって よそ見なんて絶対させない。 それにやっぱり、まずは野球だ。 ただのセクハラ監督にならないように、結果を残す必要があった。 (そうじゃなきゃ、今の私は鬱屈した青春を取り戻すために 援交に走るエロオヤジと同じだっつーのー。 それはマズイ。そして、かなりイタイ。私だってまだ若いのに!) そういえば花井は、自分のコンプレックスや願望のツボを押さえるのが上手い。 三橋の母親をはじめとして、保護者にも凄く評判が良い。 ……ひょっとして、花井くんって年上キラー? もし無意識だとすれば、16歳でこの才能は末恐ろしいよ……。 再び、花井に名前を呼ばれた時の感覚が甦り、百枝の身体に震えが走った。 早くも誘惑に負けそうな自分は情けなかったが、花井も同じだと良いな、と 百枝は思った。