約 27,798 件
https://w.atwiki.jp/ekidash/pages/1818.html
ゆうえんちにし 西武鉄道 埼玉県所沢市山口 西武山口線 西武遊園地←→西武球場前
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/34337.html
登録日:2016/05/10 (火) 00 40 05 更新日:2024/06/21 Fri 15 37 02 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 どうしてこうなった アニヲタwiki北海道ツアー オタモイ・タノシイ・ランド オタモイ海岸 オタモイ遊園地 北海道 小樽市 廃墟 料亭 火事 火災 観光地 遊園地 食堂 北海道・小樽市の観光地として皆さんは何を思い浮かべるだろうか? 冬には雪あかりの路が照らされ、ロマンチックな雰囲気を生み出す「小樽運河」。 昭和の大スター・石原裕次郎ゆかりの品々が展示されている「裕次郎記念館」(*1)。 他にもスキー場や寿司屋、数々のガラス店やオルゴール堂に美術館を挙げる人もいるかもしれない。 ……が、今回紹介するのはかつてこの地に作られていた、とある遊園地の話である。 なお今回は帯広のドイツ王国や芦別の巨大観音とは違いバブル期は一切関係無い。何せ戦前の話だからだ。 1:オタモイ遊園地、開園まで 2:開園後の盛況ぶり 3:終焉とその後 1:オタモイ遊園地、開園まで そもそものきっかけは、富豪・加藤秋太郎が小樽の景勝地としてオタモイ(*2)海岸を紹介されたのが始まりである。 加藤は、東京都は浅草の「蛇の目寿司」という寿司屋で修行後、同店の小樽支店を任されており、料理用の鯉を卸していた業者からオタモイのことを聞いたと伝わっている。 今でこそ「札幌から近いしちょっと遠出してみようか」とか「積丹半島までツーリングに行くから途中で寄ってみよう」とか、観光地としての側面が強いと言える小樽。 だが、そうして栄えるようになったのは実は戦後の話。 戦前は「北のウォール街」の異名を持つ金融や経済の重要都市で、日銀はじめ数々の銀行が支店を構えていたし(*3)、石川啄木・伊藤整・小林多喜二等が一時暮らした文豪の地でもあった。ただ、これといった見どころに欠ける面が否めなかったのだ。 そこで加藤は昭和7年、自ら私財を投げ打ち、白蛇弁天堂というお堂を建立。 更に10万坪の土地を購入し、収容客数130人という当時としては破格の規模を誇る弁天閣という食堂の経営も始める。 もひとつおまけに白蛇弁天洞というトンネルも掘削し…… 弁天だらけじゃねえか!!弁天フェチかよ加藤秋太郎!! (*4) ともあれ、トンネルの先に龍宮閣という料亭を建設。海上から建材を持ち込み、断崖絶壁に建てられたこの建物は 1F:女中部屋(要はスタッフルーム)、大衆食堂、炊事場等 2F:宴会場(50人収容)、一般客用の部屋 3F:乙姫・浦島の間(要はVIPルーム)、上客用の部屋 と分けられており、天井には魚の絵が描かれ「清水寺を凌ぐ」とも絶賛されたそうだ。 更に800人を収容できる演芸場や相撲場を作り、来客を楽しませる事も忘れない。 2000坪の敷地には滑り台やブランコといった遊具も備え付けられ、子供から大人まで……そう、大の大人も滑り台やブランコで楽しんでいる映像が残っているのである。 うーん、今の生活からは全く考えられん……。 そんなこんなで、当時のお金で27万円(現在の価格に直すと4億円ぐらい)という総工費をかけ、昭和11年オタモイ遊園地は完成したのだった。 http //kamokamo.net/%E5%B0%8F%E6%A8%BD%E5%B8%82-%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%83%A2%E3%82%A4%E9%81%8A%E5%9C%92%E5%9C%B0%E8%B7%A1 (『北海道バンザイ Viva Hokkaido!』消えた楽園 オタモイ遊園地 より引用) 2:開園後の盛況ぶり 交通の便の悪さを解消するため、自社製の送迎バスを運行。 毎週日曜日・祝日には演芸場で手品や民謡、落語などのイベントも開催された。 かの柳家金五楼師匠もここで公演を行った事もあるそうだが、何と入場料は無料。 5/5から11/3までの限定的な開場にもかかわらず、至れり尽くせりのサービスに当時は1日数千人が訪れたという。 また、元々この地にはオタモイ地蔵が祀られており、オフシーズンには参拝に訪れる人々もいたそうだ。 それ以外にも、遊園地の屋上には航空機のために「オタモイ」の文字と共に「N↑」の表示が書かれており、帝国飛行協会から感謝状が手渡されたとのこと。 こうして経営は順風満帆に見えた。だが……。 3:終焉とその後 約5年後、太平洋戦争が開戦。 日本中が「贅沢は敵」「欲しがりません勝つまでは」「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」等と倹約ムードが漂い、客も従業員も問わず男性は徴兵され、女性も勤労動員などで観光どころではなくなっていた。加藤が経営する蛇の目寿司も倒産、小樽市が抵当に取っていた。 開園から9年後の昭和20年、ようやく終戦。 人々は復興に目を向け始め、オタモイ遊園地も唯一無事だった龍宮閣を中心に事業の回復を図ったが……。 昭和27年、5月10日……事件は起こる。 調理場から出た火(*5)が龍宮閣全体に燃え移り、大火事が発生。 元々強風で火事が多発していた日だった事、消防車が出動するもホースが届かず手の施しようがなかった事も重なり、誰も手を出せずに焼け落ちる様を見るしかできなかったそうだ。 奇しくも営業開始日の前日に起こったこの事件が決定的となり一帯は廃墟と化し、加藤は失意のうちに北海道を去ったという……。 唯一残っていた唐門は少し離れた場所に昭和53年に移転し、残った海岸は非公認ながら地元の若者や観光客の知る人ぞ知る海水浴場や釣り場となった。 だが、2000年代に再び強風に見舞われ、唯一の道であった白蛇弁天洞が崩落したため立ち入りは禁止された。 龍宮閣跡に作られた展望台までは(立ち入り禁止と安全を無視すれば)行くことは可能だが、その先のトンネルが完全に崩落しており進むことはできなくなっている。 現在はかつての栄華がウソのように寂れており、心霊スポットとして紹介するHPも多い。 ただ、小樽市の博物館「小樽市総合博物館・運河館」には当時の様子を撮影したテープや店内で使われていた法被、実際に使われていたパンフレットといった貴重な資料が残されている。 興味のある方は一度訪れてみてはいかがだろうか。 その他、トンネルの先には遊園地完成以前からお地蔵さまがお祀りされている。 盛者必衰の歴史を知る、物言わぬ証人……なのかもしれない。 ここには長年、管理人が一人暮らししていたが2023年4月に亡くなっているのが発見され現在は無人となっている。 管理する人もいなくなったことで建物の崩壊も始まっており、やがてここも自然に呑まれてしまうかもしれない。 2021年には家具メーカー・ニトリが再開発に意欲を示しており、もしかすると令和の世にお値段以上のオタモイ遊園地が復活する可能性も……!?続報を待ちたい。 追記・修正は海辺から料亭を建設してお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ ▷ コメント欄 [部分編集] 立て主です。3ヶ月前に項目申請をしたのですが、削除されていたのに気づかず再申請をせずに立ててしまいました。申し訳ありません -- 名無しさん (2016-05-10 00 56 51) 地元じゃねぇか! -- 名無しさん (2016-05-10 01 16 58) オモタイに見えた -- 名無しさん (2016-05-11 11 07 58) ↑あなたのコメを見るまでオモタイだと思ってました。 -- 名無しさん (2016-05-11 21 36 02) ↑俺もだ(驚愕) -- 名無しさん (2016-05-12 00 05 28) 微妙にネオサイタマあたりにありそうなアトモスフィアの名前 -- 名無しさん (2016-05-12 00 32 10) ウェルカム・トゥ・オタモイ -- 名無しさん (2016-05-12 15 48 44) オタモイ・タノシイ・ランドな? -- 名無しさん (2016-05-12 18 57 10) 心霊スポットとして噂のオタモイ・タノシイ・ランド跡地に肝試しに向かう無軌道学生たち。だが、そこではニンジャと化したアキタロ=サンが奴隷遊園客に強制観光を強いていたのだ!そこに赤黒のニンジャがバタフライ上陸し… -- 名無しさん (2018-04-13 12 29 22) 基本的にドサンコとかオキナワの地名は「日本語じゃない言語圏に日本語っぽい言葉を当ててる」事が多いので忍殺的コトダマが生まれやすいのだ -- 名無しさん (2020-08-25 17 18 27) ↑沖縄は普通に日本語圏だろうが -- 名無しさん (2021-05-30 09 30 47) ↑ちがいまーす -- 名無しさん (2021-09-24 19 58 04) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nicomovie/pages/135.html
メニュー:ニコニコ動画 ホラー 殺人遊園地 動画視聴先→ニコニコ動画 動画はこちら ホラー映画です コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/2729.html
【TOP】【←prev】【FAMILY COMPUTER】【next→】 ドキ ! ドキ ! 遊園地 タイトル ドキ ! ドキ ! 遊園地 クレイジーランド大作戦 機種 ファミリーコンピュータ 型番 VAP-VO ジャンル アクション 発売元 バップ 発売日 1991-8-9 価格 5800円(税別) 駿河屋で購入 ファミコン(箱説あり)
https://w.atwiki.jp/kotokoto2/pages/5539.html
所在地東京都東村山市多摩湖町3-15-18 開業日1936/12/30 接続路線西武山口線、西武多摩湖線 隣接駅遊園地西?(西武山口線:西武球場前方面) 武蔵大和(西武多摩湖線:国分寺方面) 訪問日2009/3/21 戻る
https://w.atwiki.jp/ekidash/pages/1819.html
せいぶゆうえんち 西武鉄道 東京都東村山市多摩湖町 西武山口線 始発←→遊園地西 西武多摩湖線 武蔵大和←→終点
https://w.atwiki.jp/gunshooting_love/pages/300.html
森の遊園地 住所 千葉県野田市中根36-1 最寄り駅 東武線野田市駅徒歩15分 営業時間 平日 11 00~17 00 土・日・祝日 10 30~17 00 ゴールデンウィーク期間 8月中の土日、お盆 10 30~19 00 最終確認日 2013/02/17 設置機種 設置無し その他(メンテ等) 街中にある小さな遊園地。大きな観覧車がある。 園内の一角にゲームコーナーは存在しているが、ガンシューの設置はなし。 入園だけなら無料。
https://w.atwiki.jp/motix2/pages/30.html
ワイワイ遊園地 もちとキノコのちょっとした話 深夜のテンションで書いたのでいろいろと・・・なんでもない 台本 もちもち 登場人物 もちもち キノコ モノ あとは見てからのお楽しみ +内容はこちら 番外編 ワイワイ遊園地 ~バグハウス~ 餅「不思議なほどバグハウスから物語始まるよね」 キノコ「どういうこと?」 餅「いやなんでもない」 キノコ「またどっかいこうよー」 餅「こないだデパート行ったばかりじゃん」 キノコ「もっとたのしいところがいい!」 餅「そんな暇はない」 キノコ「うそつき!モノはもちはずっとひまだっていってたよ!」 餅(あンの野郎余計なこといいおって…)ビキビキ 餅「ああ!分かったよ!どっか連れてってやるお!」 キノコ「やったー!」 餅「でも行く所特に無いsモノ「お前らに遊園地のチケットをくれてやる。、行け」 餅「モノォォォォォ!」 モノ「なんだようるせぇな、いらねぇのか?」 餅「ありがたく頂きます」 モノ「2人分しかないから2人で行ってこいや。じゃあ俺は仕事があるで」ガチャ キノコ「いってらっしゃーい!」 餅「ぐがー」ZZZ キノコ「こらー!もちおきなさい!」 餅「ぐー」zzz キノコ「おきないとうえにのっちゃうよ!」 餅「マジで!」ガバッ キノコ「おきたね?」ニヤリ 餅「あっ」 ~コラーム遊園地~ 餅「俺は寝ていたいのに…」 キノコ「はやくはやくー!」 餅「まあキノコの喜ぶ顔が俺のエネルギーだったりするしな。仕方ないね!」 モノ「はーいチケット見せてくださ餅「なぜお前がここに居る」 モノ「バイトだよ言わせんなはずかしい」 餅「お前マグ太並のバイト機動力だよな」 モノ「マグ太なら遊園地内に居た希ガス」 餅「マジでか」 モノ「マジだ。ともかくチケットを見せい」 餅「ほれ」 モノ「ちゃんと2枚あるな。じゃあこのタグを持ってゆっくりしていってね!」 餅「おk。キノコいくおよー」 キノコ「はーい」 ~ゴーカート~ テレレレレンテレレレレン♪ テンテンテン♪ キノコ「そりゃっ!」ポイッ 餅「グエァ」ゴチーン キノコ「おさきにー♪」ブーン 餅「そういうアトラクション!?」ブーン ~ジェットコースター~ キノコ「キャァー!」 餅「うわあああああああああああああああああああああああああああ」 餅「」 キノコ「だらしないなぁ つぎいくよー」ズルズル ~ビッグメイズ~ 餅「こっちだお!」 キノコ「そっちはいきどまりだよー!」 餅「じゃあこっちkうわぁ!」ズボッ キノコ「だ…だいじょうぶ…?」 餅「出して…」 ~休憩~ 餅「焼きそばうめぇ」ズルズル キノコ「チュロスおいひいよう」モグモグ 餅「よく食べるねー」 キノコ「えへへ///」 ~オバケ屋敷~ 餅「キ、キノコが先いけお…」 キノコ「こ、こういうときはもちがさk」 オバケA「ケケケ…」 オバケB「ギャーハハハハ!」 オバケC「ウォォォォォ!!!」 キノコ・餅「ぎゃああああああああああ!!!」 ~オバケ屋敷外~ キノコ「はぁ…はぁ…こわかったn」 餅「アワワワワワ…」ブクブク キノコ「もう、こわがりなんだから…ほらつぎいくよ!」ズルズル ~観覧車~ キノコ「たかいねー」 餅「この観覧車に乗ったカップルは幸せになると言われているぞ」 キノコ「へぇー…」ジー 餅「ドキッ)ど、どうして俺を見るんだ?」 キノコ「ふふっ、かのじょいないだろーなって♪」 餅「うるへーよ…彼女なんていらねーお…」ショボーン キノコ(あ、ちょっとわるいこといっちゃったかな…) キノコ「だ、だいじょうぶだよ、わたしがいるから!」 餅「本当にか?」 キノコ「ほんとだよ!」 餅「…(ウルッ)」 餅「うぉぉぉぉありがとうキノコォォォォ!!!(号泣」ガシッ キノコ「お、おおげさだよぉ…///」 ~そして~ キノコ「きょうはたのしかったねー」 餅「ですな」 モノ「いよっす、2人揃ってデートですかい?」ニヤニヤ 餅「そうだけどちがう」 モノ「どっちだ」 キノコ「なんでモノがここにいるのー?」 モノ「最後の清掃。以上」 餅「簡潔だな。これから家帰って飯作るけどどうする?」 モノ「俺はいいや。」 餅「わかった。それじゃ。」 キノコ「ばいばーい」 モノ「じゃーな」 これまでの映画一覧へ戻る 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/true_tears/pages/73.html
=9話の少し後くらいのお話です。 ="お手伝いのお手伝い"のちょっと後、です。 遊園地デート ある日の夕食後、比呂美は眞一郎と居間でお茶を飲んでいた。 「…」 「…」 二人の間には会話が多くない。どことなく落ち着かない様子で、比呂美がちら ちらと眞一郎の顔を見ている。 覚悟を決めて比呂美が口を開いた。が、その口調はたどたどしい。 「あ…あの…、眞一郎くんは…今度の休みの日…、時間…あるの?」 「えっ?、日曜?」 「うん…そう…」 「えーと…、特に…何も予定ないなぁ。絵本のアイデアでも考えようかなぁ?」 「…」 「…何?」 「あ、あのね…。それなら…、あのね…」 まだ勇気を振り絞っている最中のようで、なかなか切り出せないでいた。 「うん…」 「あのね…。これ…、貰ってね?…、今度の日曜日…までなの…」 「何?これ?」 眞一郎はその2枚の細長い紙を手にした。何かのチケットのようだ。 「あのね…、あのね…」 「遊園地?」 「そっ、そう!…、ずっと前に貰ってて忘れてたの」 ここにきて、比呂美が少し本来の調子に戻ってくる。眞一郎の顔を見て話し始 めた。 「へぇ、そういえば、まだココは行ったことないなぁ」 「それなら丁度よかった!今度の日曜までなのに、一緒に行く人がいなくて、 ちょっと困ってたの」 「え?でも…」 「一緒に行く人がいなくて、ちょっと困ってたの!」 同じ言葉を繰り返したが、今回は力が入っていた。少しだけ余計に。 「あっ…そう…」 眞一郎はその勢いに押されている。 「だからね、眞一郎くんが良ければ、一緒にって思ったの…」 「…」 「だめ?」 上目使いで顔を覗き込むようにして眞一郎の反応を伺う。 「うん…、いいね。楽しみだな」 「そう!良かったぁ、チケットが無駄にならなくって嬉しい。ありがとう!、 眞一郎くん…」 「あ…いや…。まあ予定、何もないし、丁度いいんじゃないか?」 「うん!そうだね!」 明らかに二人とも顔を赤らめているので、お互いに"どういう意味"なのかわかっ ているようだ。 このようにして、遊園地デートが決定された。 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― さて、ここは最近できたばかりの屋内遊園地。 最近できたのに、なぜ比呂美が"ずっと前に貰った"のか、指摘するのは野暮と いうものだ。 「へぇ、すごいなぁ」 「すごいね」 「これなら、冬の間でもやってられるよな」 「雪は関係ないもんね。うわー、あれ見て!綺麗ー」 二人は入り口に近いところで、周囲を眺めていた。屋内遊園地としては、それ なりの規模を持っていて、比較的多くの人で賑わっている。雪が降るとこの地 方では屋外で、という遊び場所が限られる為人気が集まっている。 「さあ、どれからいこうか?」 「そうだね、コレは?」 パンフレットを二人で覗き込んでいる様子は、恋人同士という表現がぴったり。 「まさか…、端から順番に…全部…?」 「せっかくだし、ね?」 「い…行きますか?」 「うん!」 こうして、数々のアトラクションを巡り始めた。 「ちょっと…、気持ち悪い…」 「大丈夫?私は、何ともないけど」 元気の無い眞一郎の顔を、比呂美が少し心配そうに見た。 「ああいう映像モノは、苦手だったんだなぁ…。知らなかった」 「ちょっと休む?」 「うー…、そうだなぁ。何か飲むか、食べたいな」 「うん……、あっ!あっちでアイス売ってる!」 視線を巡らせると、小さい店が見つかった。比呂美の目が輝いた。 「好きだね、冬にアイス食べんの…」 「おいしいでしょ?」 「…」 「ね?はいっ、決まり。いい?」 「いいよ、食べよう」 「うん!行こうっ!」 二人は少し休む事にした。 ソフトクリームを食べながら、アトラクションについて、この屋内遊園地につ いて、二人の会話は弾んでいた。その時、 「あっ!眞一郎くん、鼻の頭に付いてるよっ」 「え?」 「アイス、付いてるよ」 「ほんと?サンキュ。ええと…、ハンカチは…」 「はい、拭いてあげるから、じっとしてて」 「えっ!?ちょっと…、それは…」 「いいから」 「…」 拭く方も拭かれる方も、顔を真っ赤にしている。 遊園地、アイス、とくれば、やはりお約束はこれ。比呂美の作戦勝ちだった。 お約束イベントの後はしばらく無言であったが、眞一郎がこの人ごみのなかで 知り合いを発見した。 「あれ?三代吉だ…」 「えっ!?どこ?」 照れくさい空気からの復帰が果たされ、比呂美も姿を探し始めた。 「ほら、あっち」 「えっ!?見えない…」 「あっちだって」 「えー?、全然わかんない…」 などと言いながら、顔が近づいていたことを悟り、またも真っ赤になって黙っ てしまった。アイスの時とは比べ物にならない。 「…」 「…」 すぐに離れるわけでもなく、何か言うわけでもなく、硬直する二人。時間だけ が過ぎていく。 「何してんの?」 その状態に冷静な声が割り込んできた。 「うわっ!」 「きゃっ!」 慌てて椅子に座り直して、その声の持ち主を探すと… 「あ…愛ちゃん!?」 「!」 愛子が腕を組んで仁王立ちで見下ろしていた。面白くなさそうな、不機嫌そう な、そんな表情で。 「デート?」 その声は、冷静に物事を指摘するものだ。が? 「あっ!?いやっ!ひ…比呂美がっ、チケットを貰って…」 「そっ!そう…貰って…」 「きょっ、今日までだから!…えっと…」 「そうなの!それで…」 とてもいいところを邪魔されたが、その時の動揺がそのまま言葉に出てしまっ ている。 「へー」 あくまでも冷静な愛子の言葉。何かを含んでいる。 「べっ、別に…えと…」 「あっ…あの…」 二人の動揺は収まらない。悪いことをしているわけでもないのに、責められて いる気分になっていた。 「面白いから、もう少し見る方がいいかなー」 今度は三代吉の登場だ。両手に飲み物を持っている。 「みっ、三代吉!」 「野伏君?」 「よっ!デート?」 「あ…いや…えっとだな…」 「…」 向うへ行ったはずの三代吉の登場で、眞一郎の動揺はピークに達し、まともな 言葉も出なくなっていた。 比呂美と眞一郎の動揺に構わず、愛子と三代吉は近くにあった空き椅子を持っ てきて、四人でテーブルを囲む。 「今日は、たまたま来てたのよ」 「そう!オレがチケット持ってたからな!誘ったってワケだ」 平坦な愛子の声と上機嫌な三代吉の声。 「…」 「これで念願のダブルデートだなっ!」 <はい、ここでストップ!そう、愛子はまだ紫色のセーターの秘密を言ってな い設定です。ダブルデートの為です。我侭ですみません。では続きをどうぞ> 無言で飲んでいる愛子。上機嫌で話す三代吉、がんばれ。 ちなみにテーブルに座っている配置は、時計回りで眞一郎、愛子、比呂美、三 代吉の順である。 さり気なく二人の間に割り込んでいる愛子の手腕、恐るべし。 「そう!それでさー・・・」 三代吉が上機嫌に話すのを適当に聞き、相槌を打ちながら、眞一郎は比呂美の 様子を伺ってみる。 「…」 無言だ。愛子は…、 「…」 やはり無言。眞一郎はピンチなんだろうか?いや、彼の注意は比呂美にしか向 いていない。最初は愛子が無言なのを疑問に思ったが、先程の"接近"を見たか らだろう、と簡単に考えてそのままにしている。 気になるのは比呂美。機嫌を取りたいのに、三代吉の相手をしなくてはならな い為、できないでいた。 その後、四人でアトラクションを回ったが、眞一郎はよく覚えていない。彼の 記憶にあるのは比呂美が楽しそうにしていないことだけだった。 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 屋内遊園地からの帰り道。 何か考え事をしているような愛子と上機嫌の三代吉と別れてから、二人で歩い ている。やはり、比呂美には元気がない。 「…」 「…」 会話がなかった。眞一郎は会話の糸口を見つけられないでいる。しかし、先に 口を開いたのは比呂美だった。 「ねぇ…、少し…遠回りしない?」 「…あっ…ああ、いいよ。海へ行こうか」 二人は海辺へ向っていった。 今日は風が弱く波もそれ程高くない、穏やかな海が沈みかけた夕日に照らされ ている。しばらく海を眺めてから、眞一郎が照れくさそうに言った。 「きょ…今日は、じゃ…邪魔が入ったから、今度はこっちから誘っていいか?」 この言葉には様々な意味が含まれている。比呂美はそれを感じて、 「うん!」 笑顔で頷いた。 また少しだけ二人の距離が縮まり、自宅へと歩いていった。 END -あとがき- 最後の眞一郎のセリフは本編とかなり異なると思います、だって色々と大変な はずですからね、本来は。 その辺りは、比呂美スレ用のSSなのでOK、ということにして下さい。 ありがとうございました。
https://w.atwiki.jp/lufas/pages/57.html
春香メール「遊園地~( _ )」 取得条件:Dランクの営業「ライブ(テーマパーク)」でバッドを出す ふぅ~、春香です。遊園地のライブ、お疲れさまでした。 ほんのちょっとだけ、なにかもの足りないーって感じがしてて。 きっと、最後に遊園地で遊べなかったせいですね。 むぅ```残念ですぅ。 しっかりお仕事がんばって、今度は、ちゃんとお休み取って、 いっしょに遊びに行きましょうね。プロデューサーさん! まずはレッスン、レッスン♪ また事務所で、お会いしましょうねっ。 春香メール一覧に戻る トップページに戻る