約 113,598 件
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/200.html
卒業から一週間後 【投稿日 2006/03/05】 卒業式シリーズ 斑「っしゃ!今日は買って買って買いまくるぞ!!」 斑目は力いっぱい宣言した。 斑「えーというわけで、やって参りました秋葉原。 今日のテーマは『同人誌買いどこまで幅を広げられるか!?』に挑戦することですが、どうですか笹原さん?」 笹「あ、あれ?『斑目さんをなぐさめる会』じゃなかったですか?」 久「い、い、言うな!それ以上言うな!」 田「そこは流せ!全力で流せ!!」 斑「…はい、笹原のキツいツッコミでした。本当にありがとうございました。」 笹「すいません。ここは一応言っといたほうがオイシイかな~…と」 斑「強気攻めにバージョンアップした笹原は無敵だな、ある意味。」 卒業式から一週間後の日曜日。 笹原と田中と朽木は、斑目を元気づけるつもりで集まったのだが、当の斑目はいたって元気だ。 …元気すぎるくらいだ。社会人になって少しは大人しくなったと思っていたのだが。 斑「いくぞ皆の者!欲望のおもむくままに!!」 田「あんまり大きい声出すな~」 笹「元気ですねえ…」 久「し、心配して損した…」 「同じ穴のムジナ」についた斑目たちは、同人誌を物色し始める。 笹「あれ?斑目さん。会長本とかも買うんですか?」 斑「おう!今日の目的は『どこまで幅を広げられるか』だからな。 普段買わない属性や絵柄の本なんかも、お試しのつもりで買ってみようとおもっとる。」 笹「ははあ…さっきの宣言、本当に実行するつもりなんですね。 そうだ、会長本ならココのサークルなんかお勧めですよ。特にこの本!」 斑「………」 笹「どうしました?」 斑「つくづく立派になったよなあ笹原…昔はどんなのが好みか聞いただけでも恥ずかしがってたのに。」 笹「あー、初めのころはそうでしたね。でも今は『恥ずかしがってると損』って分かってますからね。」 斑「ふむ。それでこそ立派なオタク。もうワシに教えることは何もない。 老兵は死なず、ただ消え行くのみ。」 笹「あはは、何言ってんですか。」 斑「………」 笹「?…斑目さん?」 斑「いや、何でもない。これだな?オススメの本。」 笹「あ、そうです…ってかすでに大量の本持ってますけど…カバンに入らないんじゃ?」 斑「今日は紙袋に入れてもらうから、大丈夫!!」 笹「…ほ、ほんとに気合入ってますね…」 コミフェスばりに大量に同人誌を買った斑目。 斑「よーし、次はカラオケいくぞ!!」 久「ちょ、ちょっとまってよ」 田「おい、歩くの早いぞー」 笹「…本当に元気ですねえ…」 いつもの三倍は元気な斑目に、みんなふりまわされている。 しかし、何故こんなに無理やりカラ元気を装っているのか、皆分かっていたので、文句を言いながらもついていく。 斑「♪よみがえーる!よみがえーる!よみがえーる!ガンガル!! 君よ~~~!! つかめ~~~!!」 やたら熱の入った歌い方をしながら、右手で空をつかむ動作。 「♪まだ愛に~ふる~える~、心が~ある~なら~、 平和を~求めて~翔べよ!翔べよ!翔べよ~~~!! 銀河へ~~~向かって~~~、翔べよ~~~ガンガ~ル、 機動~戦士~ガンガル~~~~、 ガ ・ ン ・ ガ ・ ル !!!」 笹「いつもの三倍は力入ってますね…」 田「赤い水性並みだな」 久「い、意気込みだけはね…」 斑「ちょっとトイレ行ってくるわ」 田「おう」 斑目が出ていったあと、誰も曲を入れていなかったので静かになる。 画面にはカラオケランキングが単調に流れている。 笹原は、一度切れてしまった空気のつなぎに、何か歌おうと電話帳のようなカラオケの曲目録に手を伸ばした。 田「あいつ無理してるよな、今日」 田中が唐突に言った。 笹「え?斑目さんですか?」 田「うん」 笹「…ですね。」 笹原も何となくは気づいていた。 久「……」 久我山は何か言いたそうにしていたが、黙っていた。 笹「…やっぱりこたえてたんですかね。卒業式のときには、あまりわからなかったですけど」 久「そ、そうかな。なんかいつもとは、違うと思ったけど。お、俺は。」 笹「…そうですか?」 久「な、なんつーのかなー、テンションが変だった」 笹「んんー…」 笹原は卒業式の時のことを思い出そうと、あごに手をやった。 (違和感?俺には分からなかったな…) 笹「でも、斑目さんも、何でよりによって…」 春日部さんなんだろう、と続けようとしたとき、田中が遮った。 田「笹原。お前、荻上さん好きになったとき、『何でよりによって』とか思ったか?」 笹「え、そんなことは…!」 反論しかけ、田中の言いたいことに気づき、言葉をとめる。 田「…状況とか、見込みがあるないとか、関係ないんじゃないかな。 俺や笹原はたまたまうまくいっただけでさ。」 笹「………」 (…俺も、荻上さん好きになったばかりの頃は、まさか付き合えるなんて思ってもみなかった。 斑目さんは、もっとそうだろう。出会ってすぐの頃からずっと、春日部さんは高坂君と付き合ってたんだから。 …今まで、別れ話もなく。) かつて荻上さんに言われた言葉を思い出す。 『私がオタクとつき合うわけないじゃないですか』 (…あのときは笑ってごまかすしかなかったけど、本当はかなりキツかった。 …斑目さんも…いや、きっと俺以上に…) そこまで思い至って初めて、斑目が今までどんな思いでいたか、わかった気がした。 田「俺なあ…あいつが何考えてるのか、よく分かんなかったんだよな」 笹「…えっ?」 否定的にとれるような田中の言葉に驚き、思わず聞き返す笹原。 田中はいつになく真剣な顔をしている。 笹「…そ、そうですか?…よく分からないって…」 田「まあ、見た目にはすごく分かりやすく見えるけどな。特に趣味のこととか。 ただ、なんつーかな…恋愛のことに関しては、ガキっぽいというか…そういう話ふるとすごく苦手そうにしてたし。 普通のエロ本持ってないって言ってたしな。三次元の女に興味ないんかと思ってた。」 笹「あれ、でもみんなで斑目さんのトコいったとき…SMのAV…」 田「うん、それで余計分からなくなった。 だってなあ………SMって、極端すぎるだろ?」 笹「…そうですね。でも…今回のことは」 田「うん、だからさ、笹原たちの卒業式のときに、あいつに対する見方が変わったんだ。 ちょっと人より不器用なだけなんかな、って…」 久「な、なんか、キャラを作ってるとこあって、それもあいつの一面なんだけど、 ず、ずっとそのキャラを演じてなきゃいけなかったのかなー?」 田「…そうだな…」 笹「…………………」 (…そうか。初めにそのキャラで通してたから。 いつから春日部さんを好きだったのかは知らないけど、最近までずっと…) 斑目は水道の蛇口をひねり、水を流した。 ザーーーーー… 洗面台に水音が響く。手を洗い、水を止める。 キュッ 今ハンカチを持ってないので適当に手を振って水気をきりながら、ふと鏡に目をやる。 疲れた顔の、もう一人の自分。 (…何て顔してんだ俺) 冷めた目で鏡の中の自分を見つめ、一度目を閉じる。 今日は、いつものようにうまくいかない。少し焦りを感じる。 (元気出せ。せっかく皆が気ー遣ってくれてんじゃねーか) しばらく目をつぶり、ぱっと目をひらく。 そして、意を決したように勢いよくトイレの戸を開けて出て行った。 戸はゆっくりと閉まっていった。 斑「…今日はさすがに疲れたなー」 ふー、と満足げな笑顔で斑目は言う。 秋葉原から、帰りの電車に乗ったところだった。 田「そりゃ、あんだけ騒いだらなあ」 久「ゲ、ゲーセンでもすごかったよね」 笹「………」 笹原は、何故かカラオケの後から大人しい。 斑「ん?どうかしたか笹原」 笹「い、いえ、俺もちょっと疲れたんで…」 田「………」 斑「?…そうか。でもお前、明日の予定ないんだろ?いーよなあ。 俺、明日会社あんだぜ。行きたくネーよ~」 久「だ、大丈夫なんかそんなこと言ってて?ちゃんと仕事してんのか? ク、首になっても知らんぞ」 斑「バカ、当たり前だろ、ちゃんと仕事しとるわ!そんくらい俺でもわかってるっつーの」 久「S、SSスレでも心配されてたぞ」 斑「ハ?何だよそれ」 久「い、いや、何でもない…」 そのとき、笹原の携帯がポケットの中で振動し始めた。 笹原は携帯の待受画面をみる。荻上さんからだった。 あわてて携帯を開き、通話ボタンを押す。 笹「あ、荻上さん!?うん…ごめんちょっと電波悪くて…今電車の中だから… え?うん、そうしてもらえると…いやいや、気にしないで。うん。うん。 今日これから行けるから、うん。じゃ、よろしく…」 早口で言い、すぐに携帯を閉じる。 田「…荻上さんから?」 笹「ええ、電車の中って言ったら、またメールくれるみたいです」 斑「用事できたな。」 笹「え、ええまあ…」 斑「田中は?大野さん来るのか?」 田「うん、今日も来るって言ってたけど。」 斑「そっか。…なんか卒業式に元気なかったみたいだからさー」 田「ああ。まだ少しな。」 斑「…ま、彼女いたらいたで大変ってことだな。なあ久我山!」 久「えっ!?あ、あ、あーまあ、そ、そうだね…」 なぜか挙動不審になる久我山。 斑「?…どうした、久我山」 久「いやあ、あの、えーと…か、隠すつもりは、な、なかったんだけど…」 斑「!?…お、おいまさか」 久「じ、じつはその…か、彼女、で、できそう、なんだよね…」 笹・田「!!!」 斑「!!!?」 驚愕する三人。 笹「え…えええーーー!?」 田「おい、初耳だぞ!!」 (あ…なんだ。今回は田中も知らんかったんか。 『またまた俺だけ知らなかった☆』なんてことになったら、 立ち直れないとこだった、ふう……。 …って、問題はそこじゃねーーーーーーーー!!!!!) 言葉を失う斑目をよそに、笹原と田中は久我山を質問攻めにする。 笹「えっ、どんな人なんですか?」 田「こ、告白したのか!?」 久「い、いや、こ、告白された、というか…」 笹「ま、マジっすか!!」 田「久我山、すげーなあ…」 久「ん~でも、なあ…お、同じ会社の別の課の人なんだけど、い、いきなり告白されたから… お、俺が好きになれるか、わからんかったから、しばらく友達って感じだったんだよなー」 赤面しながら語る久我山。 笹「で、ど、どうするんですか?」 田「つ、付き合うことにしたんか?」 久我山のようにどもる二人。 久「ん~まあ…そ、そうしようかな、と。まだ付き合う前だから、み、皆に言わなかったんだよね」 笹「え~なんか、久我山さんかっこいいな~」 田「『友達』とかで引っ張るなんて余裕あるなあ…」 久「ん~、だ、だってさあ…しょ、初対面でいきなり『久我山さんって和み系ですよね』ってその人に言われて… 意味わからんかったからなあー」 笹「うわ、相手の人、一目ぼれじゃないですか!」 田「………………斑目、大丈夫か?」 田中の言葉に、皆、一斉に斑目のほうを見る。 斑目は電車のドアにもたれかかって、某ボクシング漫画のラストのように真っ白に燃え尽きていた。 皆「………………………」 斑「……はは、あははは………」 笑い始める斑目。 田「……お、おい、斑目………………?」 皆が固まる中、田中は冷や汗をかきながら、おそるおそる声をかける。 斑「くそーーー!!てめーらオタクのくせに彼女なんかつくりやがって!!!」 急に斑目はブチ切れた。 斑「見える…見えるぞ、俺とお前らの間に引かれた白い線が!! アッチとコッチを隔てる境界線が!!」 笹「あの、白い線なんてありませんよ?」 笹原が床を見て言う。 斑「ウルセー!そんな天然ぶったって駄目だぞ!このヌルオタ!」 笹「え、いや今のはツッコミ…」 斑「もーいい!俺は一人で生きてやる!! 今日この日に誓う!!彼女は二次元で作る!!!」 一同(うわあ………………) 電車の中で大声で宣言した斑目。哀れすぎて、もうかける言葉も見つからない。 …………………………… 斑「つーかもう、吹っ切れたよ。」 電車から降り、みんなが心配そうにする中、斑目は言う。 笹「ふ、吹っ切れたって…?」 斑「心配すんな。さっきのは冗談だ。ちっと、驚いたりムカついたりしただけさ! むしろもういっそすがすがしい!!」 田「ま、まああんまり気にしないほうがいいぞ?またいい出会いとかあるかもわからんし。」 笹「そ、そうですよ。久我山さんみたいに」 久「い、いや、俺の話はいいから…」 斑「あー、もういいって。俺のことは気にすんな! 落ち込んでいるひまなどない。今日は大漁だしな!!」 紙袋を持ち上げて言う。 斑「じゃあなー皆!!またなーーーー!!!」 元気に去っていく斑目を、皆が引きつり笑いで見送る。 笹「…俺ら、全然役に立ちませんでしたね…」 田「むしろ、傷を広げてしまったかも知れんな……(汗)」 笹「久我山さんのことでトドメを刺しちゃったんですかね…」 久「す、すまん…言わなきゃよかったかな」 笹「いや、いつか分かることですし…」 田「そうそう」 一同「………………………」 笹「帰りましょうか……」 久「そ、そうだな………………」 さて、家につく頃には機嫌も直り、ほくほくしながら今日の戦利品(大量の同人誌) をベッドに積み上げ、ティッシュを横に置いて準備万端。 正座して一度深呼吸。 意気込んで、まずは笹原に薦められた分厚い会長本を手に取る。 ワクワクしながらページを開く。 ぱらぱら、とめくってみる。 しかし… (………あ、あれ……? なんか、内容に集中できん………………) けっこう悪くない絵であるはずなのに、内容も悪くないのに、頭に入ってこない。 (会長か………………) 今はもう手元にない、例の写真を思い出す。 写真に写っていた人物を思い出す。 (もう、あれから一週間か…………。) (って、違うだろ!あー、会長だからイカンのか!?) とりあえず会長本は脇へ置き、自分の属性であるロリでつるぺた、ツンデレの蓮子たんの本に手をつける。 (………何でだ?) やっぱり、集中できない。 さっきから、頭の片隅にチラチラ思い出すものがある。 それを必死にかき消そうとしている自分がいる。 同人誌を放り出し、ゴロンと横になる。 もう考えたくないのに、頭は勝手に考え続ける。 あの日を思い出す。もう幾度も繰り返し思い出したあの時のことを。 心の内を告げた夜。 あの人が不意に見せた表情。 赤くなりうつむく顔。 そして卒業式の、あの袴姿。 (いや、分かってる。忘れなきゃいかんことは分かってる。 ただ………あの時、あの瞬間だけは、 本当に俺の気持ちが春日部さんに通じた気がしたんだ ………………ただ、そのことに感動したんだ。) (だからこそすっきりしたんだ。 だからこそ今までの気持ちも、あのときの言葉も全部、無駄じゃなかったと思えたんだ。) (なのに…) (何で今、こんなに苦しいんだろう。 …何でこんなに胸が痛いんだろう。) 頭を抱え、体を硬くする。 …ふと、新しい考えに気がつく。 (欲張ってるのか…?もっともっとあんな風に話したかったって。 あんな風に隣であの人の反応を見ていたかったって。) 自分の内に渦巻く感情に混乱する。 (あ゛ーーーーーー!!!何なんだ俺は!!そんな風に思ってどうする!どうにもなんねーダロ!! いや、分かってるから苦しいのか………) 重いため息をつく。 (そうだ、どうにもなんねーんだ。だいたい初めから望みなんてなかったじゃねーか。 それなのに勝手に好きになって、勝手に盛り上がってたんじゃねーか!) 何だか情けなくなってきた。目の前がじわりと滲む。 (あーもー、泣くな!落ち着け!) 頭をきつくかかえこみ、こらえる。 落ち着くために、ゆっくりと息を吐く。 (…深みにハマりすぎだろ。なんでこんな………) 思いかけて、いや、と否定する。 (…違う。今までこんなに真剣に、誰かのこと考えた事があったか…?) 淡い片思い程度なら、何度か経験があった。 いつも何もせず諦めて、気持ちを自然消滅させていた。 その方が楽だから。その方が傷つかないから。 恋愛だけじゃない。誰に対しても。 (そうか。だから今こんなに苦しんでるのか…) 急に、真っ暗だった目の前に、一筋の光が射した気がした。 (今まで楽してたんだな。だから今大変なんだ。 真剣になるのは、すげー勇気がいることで…。 だけど…必要なときには…真剣にならなきゃいけないんだ。) 抱えていた頭から腕をゆっくりと離し、仰向けになる。 (何か今………大事なことが…) そのまま目をつぶった。 そのことに気づいた今、これからも感じるはずの苦しみや葛藤を、 少しずつ受け入れていけるんじゃないかと思った。 もっと冷静にこの思いを見つめられるようになるまで。 それがいつになるかは、わからないけど。 …それから一ヶ月が経過していた。 大学はもう新学期が始まり、斑目の通勤ルート(=大学の通学路)にも行き交う人が多い。 斑「…………………」 春の日差しは柔らかく、暖かい。 うすく霞がかったような空気の中で、斑目は晴れやかな気持ちにはなれなかった。 もうあれから、部室には顔を出していない。一度も。 昼食は近くの店で適当にすませるようになった。 何かを考えるのが面倒くさい。仕事をしているときは仕事のことだけ考えていればいいので、むしろ気が楽だった。 最近よくやっていると褒められることすらあった。 (…こんなもんなんだろうな……普通に仕事して普通に生活して…。 もう就職して一年経つもんな。…はあ…学生の頃は楽しかったよなあ………) 大学の横を通るたびに思い出す、あの頃のこと。 居心地がよくて毎日のように通った部室。そこでの出会い。 (記憶が風化して、平気でいられるようになるまでに、あとどれくらいの時間が必要なんだろう。) 斑目は会社への道をゆっくりと歩いていった。 定時に仕事を終え、斑目は家に帰る途中だった。 昼間より温度が下がり、少し肌寒い。 (…さて、今日は本屋に行って立ち読みでもするかな…) 漠然とそんなことを考えながら、大学の前にさしかかる。 ふと見ると、向こうから見覚えのある人物が歩いてくる。 (…ん?あれは…………) その人物は口をとがらせながら、オランウータンのように前傾姿勢でのそのそと歩いてくる。 たまに「ル~ルゥ~♪」と歌のようなものを口ずさみながら… こっちが立ち止まると、向こうもこっちに気がつき、急にテンションを上げて駆け出してくる。 朽「おぉう、斑目先輩じゃないデ~スカ~!!」 (おわっ………) 思わず元来た道を引き返しかけたが、クッチーの行動は素早く、あっという間に間合いをつめられる。 朽「どぉも~~~、コォ~ンバンハ~~~~!!!」 斑「…や、やあ朽木くん、久しぶり。いつも元気ダネ君は…」 朽「おうぅ~~~…それが、そうでもないんデスよ~~~………」 斑「ん?なんか悩み事?」 朽「聞いてくださいよ先輩!!ワタクシ、もう限界でアリマス!!」 大学構内のベンチで話をする。 朽木君は、部室での大野さんと荻上さんの様子を話した。 前のようにあからさまに敵視されることはなくなったが、明らかに無理して付き合われている感があるのでこっちもキツイ、ということ。 朽「ワタクシがつい何かしでかしちゃっても、お二人とも引きつり笑いで済ませちゃうし~~… これなら、前のように蔑まれたほうがマシというもの!!」 (……………マシなのか?) 斑「怒られるようなことしなきゃいいんじゃ……もっと普通に…」 朽「分かっておりマス!!しかし!これはワタクシのキャラなのデスよ!! それを抑えて人と接することは、言わばアイデンティティの崩壊なのでありマスよ!!!」 斑「……………」 (やっぱ朽木君、俺と似てるわ~…。キャラ作ってるところとか、俺がイタくて聞いてられん…) 斑「…ま、まあ…一度イメージを壊してみるのも必要だと思うがね?」 朽「むむ、そうでありマスか?『創造は破壊から』!!といいマスからね!!」 斑「………………………」 (朽木君は破壊しつくして終わりそうなイメージが…) 朽「…まぁ、それだけじゃないんですけどね……部室で一緒に格ゲーやってくれる人がいないのが寂しいんですよーーー…。」 急に素になる朽木君。 斑「あーそうか。大野さんも荻上さんもあんまりやらんもんなー」 朽「一応誘ってはみたんですけど、ダメでしたよーーー…。」 斑「(これ言っていいのかなー…)他の部の人とかは?」 朽「む~~、ワタクシは下手なので、逆に相手にならんのですよー」 斑「なるほど…。」 朽「ところで先輩は、なぜ最近部室に来ないのでありマスか?」 斑「え?いやー、だってなあ…俺ももう社会人だしねぇ」 朽「でもずっと来てたじゃないデスか??お昼休みに?」 斑「あははは……いや、ホラ………。 その………、春日部さんが卒業したしさ………………」 朽「あーーーー!!ナルホド!! 今までは春日部先輩に会いに来てたんデスね!!!」 斑「ちょ、声でかいって!!(汗)」 朽「じゃーもう、来ないつもりなんデスか?」 斑「う…まあね………」 朽「むーーー…寂しいデスよ。いや、ワタクシだけでなく、大野先輩と荻上さんも、最近元気ないんデスよー」 斑「へ?あの二人が?」 朽「大野先輩が元気ないので、荻上さんもー…。新歓の準備で忙しくして、気を紛らわせてるようなんデスけどもー。 そんな雰囲気の中にいるのは耐えられマセンヨーーーー!」 斑「ほほう…大野さん、まだ立ち直れてなかったのかー」 朽「ワタクシ、こんな時全く役に立ちませんカラね!!」 自虐というには、妙にさっぱりした笑顔で朽木君は言う。 朽「でまあ、そんな感じなんデスケド~、斑目先輩に一度顔出してもらえたら、お二人も喜ぶんでないかと」 斑「え、そう…?んん~…?」 朽「お願いしますよぉ~」 斑「ん~…。わかった。俺もそんな役たたんと思うけど…心配だし、明日様子見に行くわ」 次の日。 約束通り、かつてのように昼休みに弁当持参で部室の前までやってきた斑目。 (結局来ちまったな俺。あれだけ決意したのに…。まあ、いいか…後輩の頼みだもんな…。) 少し緊張しながら部室のドアをノックする。 「どうぞ~」 大野さんの声だ。 斑「や、久しぶり」 大「あ!お久しぶりです!」 大野さんが笑顔で迎えてくれる。 荻「どうも、お久しぶりです」 荻上さんはたたんであった椅子をひとつ広げ、斑目に「どうぞ」といって差し出す。 斑「あ、ありがと」 朽「どおも~~~~!!」 朽木君は昨日見たときよりもずいぶん元気そうに見える。 皆よほど寂しかったのだろう、妙に歓待され、なんだか気恥ずかしい。 斑「昨日朽木君から聞いたんだけど、皆元気ないんだって?」 さっそく切り出す斑目。 大「えへへへ…」 大野さんは少しばつが悪そうに笑う。 荻「…すいません、私が至らないから…」 大「えっ?」 荻上さんの言葉の意味が分からず、聞き返す大野さん。 荻「私…会長なのに、場をまとめることもできねぐて………」 荻上さんは体を硬くしてうつむいていた。 大野さんと朽木君は、荻上さんが急にうつむいて辛そうに話し始めるのを見て驚いていた。 荻「こんな時、どうしていいのか分からないんです。 私はずっと、人の気持ちなんておかまいなしに、ケンカ腰で接してきました。 だから場を明るくしたり、和ませることがこんなに難しいなんて知らなかった。 雰囲気を壊すようなことばかり得意で…。」 言いながら荻上さんの目に涙が盛り上がる。 ずっとそのことで自分を責めていたのだろう。 荻「すいません…私、会長失格ですね…」 大「そんなこと………」 朽「何でそうなるのかにゃ~~~~~~~??」 荻「…え?」 急に朽木くんが喋り出した。 朽「場の雰囲気って、荻上さんが一人で作るもんじゃないにょ。皆がいて勝手にできてくもんだにょ~~~。」 荻「で、でも…!!」 斑「そう、別に会長になるのに合格とか失格とかはない」 斑目が喋り始めた。 斑「俺も笹原も、大野さんもそうだけど、自分の苦手なことを会長だからって無理にやってた覚えはないし。 自分の好きなようにやってただけ。」 荻「…でも…それじゃ、場はまとまらないじゃないスか…。」 斑「よし!そんなら、会長として場をしきるための必殺技を君に教えよう!」 大「え?どんな技なんですか?」 荻「必殺技………?」 斑「会議をやる」 一同「へ???」 大「あ!会議って、もしかしてアレですか? 『第一回、○○について語ろう会議』~~~~~!…っていう斑目さんの名ゼリフ」 斑「そうそう、いや俺のも初代会長の受け売りなんだけどね」 大「ええ!?あの人の!?」 斑「初代はもっと落ち着いた言い方だったけどねー」 荻「第一回、新入生歓迎会をどうするか会議~~~~~っ!!!」 荻上さんは急に立ち上がったかと思うと、大きな声で宣言した。 皆、びっくりして荻上さんを見る。 荻上さんは勢いで言ってはみたものの、外したという顔をして真っ赤になる。 荻「………こっ、こんな感じですかね…………?」 斑「あ、あーうん!そんな感じ…」 大「ほ、ほら皆さん、拍手拍手!!」 一同、荻上さんに拍手をする。 荻「いやもう、いいデス……恥ずかしいスから…」 朽「にょ~~~!!オギチンが会長っぽくなったにょ~~~~~!!」 斑「あはは…ま、そんな感じでいけるんじゃねーの?」 大「荻上さん、一人で悩ませてすいませんでしたね…。私ももっとサポートできるように頑張りますから!」 荻「あっ…ありがとうございます」 荻上さんは赤い顔をしていたが、やがて照れくさそうに笑った。 会社へ戻る間、斑目は考えていた。 (荻上さんはもう大丈夫だと思うけど…。もう少し、様子見に来るかな。 まだ俺にできることがあるかもわからんし。) …そうして、斑目は前のように、毎日部室に顔を出すようになるのだった。 END
https://w.atwiki.jp/mustnotsearch/pages/751.html
登録タグ グロ コメントログ有りの記事 ジョーク・ネタ ビックリ 危険度1 殿堂入り YouTubeとニコ動の動画。 月曜日から始まり、男性の元に目の飛び出た生首が血を垂らしながら突然現れる。(奇声とともに) それが二日続くと、打ち解けてしまった。が… 土曜日に男性と生首は再会する。 最後は一緒に歌を歌ってハッピーエンド。 YouTubeのものは「Evil Floating Head」(邪悪な生首)と検索すれば出てくる。 分類:ジョーク・ネタ、ビックリ、グロ、殿堂入り 危険度:1 コメント この作品めっちゃ好き -- (検索してはいけない言葉マニア) 2023-08-01 14 44 21 ビックリするかもしれないけど、ハッピーエンドで心が和らぐ -- (ミジンコ) 2023-08-03 11 43 41 最終的に自分から探して一緒に歌ってて草 -- (検いけマニア) 2023-08-29 12 06 32 これ好き -- (めろん) 2023-10-11 01 40 41 感動だぁ😭 -- (名無しさん) 2023-11-05 13 22 04 グロ系のネタ枠であり癒し枠でもある。 -- (名無しさん) 2023-11-05 22 45 02 こういうの増えてほしい^ ^ -- (みゅー) 2023-11-12 02 12 25 happy end🥰 -- (Alaster) 2024-02-26 20 16 54 これ1番好き -- (N) 2024-04-20 22 02 12 面白いんだよなぁ -- (面白い) 2024-07-15 15 22 17 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/fnofriends/pages/67.html
イベント(幻化入手) レスキュー 70HC・S 日曜日 幻化水晶テロップを流す なし 月曜日 福袋のテロップを流す クリスタルを守れ 火曜日 幻化4or6段目到達 ボスモンスターに挑戦 水曜日 なし クリスタルを守れボスモンスターに挑戦国の宝を救え 木曜日 幻化水晶テロップを流す クリスタルを守れ 60HC 金曜日 オレンジ武器製作幻化4or6段目到達 ボスモンスターに挑戦 50HC 土曜日 オレンジ武器製作福袋のテロップを流す なし 55HC
https://w.atwiki.jp/newgenreschool/pages/272.html
一週間前 PM:20:30 丘の上の木の下 鮫子 『はぁ・・・はぁ・・・居るの!!居るんでしょ!!』 ヴァル 『・・・落ち着け鮫子・・・曲がりなりにも霊体だ、普通の人間には見えぬよ』 鮫子 『あいつがメイド服見たいって言ったんでしょ!!ほら!しっかり着てるじゃない』 ヴァル 『・・・そう・・・だったな』 鮫子 『本当に・・・会えるの?』 ヴァル 『正直、困惑している』 鮫子 『どうして?』 ヴァル 『彼は、もうこの世のものでは無いんだぞ、それを』 鮫子 『・・・』 ヴァル 『鮫子!』 鮫子 『わからないの・・・自分がどうしたいか』 一週間前 PM:20:35 丘の上の木の下 鮫子 『皆、簡単に言うの「前の恋なんて忘れて、次の恋をしたほうが」とか』 ヴァル 『鮫子・・・』 鮫子 『・・・「何時までも過去に囚われちゃいけない」とかね』 ヴァル 『・・・』 鮫子 『でもあたしは、自分の思うとおりにしか生きたくないの、世間の恋愛感なんてどうでもいい」 ヴァル 『後悔したとしても?』 鮫子 『その時は、その時ね』 ヴァル 『・・・わかった』 そう呟くとヴァルの体が光る、あたりに優しい光が広がり、風が少し吹いた ヴァル 『・・・』 鮫子 『・・・あ・・・ああ』 彼 『・・・?・・・!?・・・メイドさんじゃああああ!!!ちちーーーー!!しりーーーー!!ふとも!!』 鮫子 『このお馬鹿ーーー!!!』 がすん 一週間前 PM:20:40 丘の上の木の下 鮫子 『このケダモノ!!』 彼 『堪忍やーーー!!仕方なかったんやーーー!!』 ヴァル 『・・・もう一度聞くけど・・・こいつでいいのか・・・』 鮫子 『・・・今既に後悔してるわ』 彼は白いこの高校の制服を纏い、にこやかに笑いながら立ち上がる 彼 『あ、その・・・久しぶり』 鮫子 『・・・ええ、そうね』 鮫子は既に顔を伏せている、少し涙目だろうか ヴァル 『・・・少し向こうに行っている・・・おい、鮫子の彼氏』 彼 『・・・?』 ヴァル(伝えたい事を忘れるなよ) テレパスだろうか、鮫子の肩を優しく抱く彼にそう伝える 彼 (ああ・・・難しいかもしれんが、言わないといけないんだよな) 鮫子 『・・・何、黙ってるのよ』 彼 『へ?ああ、何か照れてしまってなぁ』 彼 ( オ レ の 事 は 、 も う 忘 れ ろ と ) 一週間前 PM:20:45 丘の上の木の下 無言で踵を返し、ヴァルは離れていく 鮫子は相変わらずオレに顔を見せない 彼 『なぁ?』 鮫子 ばっ! 彼 『なあ!?』 鮫子 ばばっ!! 彼 『おーい』 鮫子 『・・・何よ』 彼 『顔を隠すな、顔を』 鮫子 『う、うるさい・・・』 彼 『なあー!?』 鮫子 ばばばっ!! 彼 『メイド服、似合ってるぞ』 鮫子 『見たいって、言ってるってヴァル姐から聞いてたから・・・』 彼 『・・・さんきゅ』
https://w.atwiki.jp/amgplanning/pages/24.html
◇みなさんお疲れ様です。 さて、マスター提出が12月5日という所で。 今後どういった方針で作業を進めていくか?というのを纏めました。 必要な書類を制作する。 必要な書類というのは主に、詳細仕様書の事です。 その他として、マップのグローバルデザインを纏めたものと、そこから リージョンごとに分けられたマップ(便宜上ローカルデザインと今後言います。) の詳細を書いたもの。 それぞれの受け持ちごとに制作すべき書類。(シナリオなど。) 以上が現状制作すべき書類です。 2週間の内にどこまで出来るかを計算する。 新しい作業が増えました、ということで現状走らせているスケジュールは一旦破棄すべきだと考えました。 ただ、組みなおすにしても、今までやろうとしていた事を書類として起こすには到底期日に対して工数が多すぎるので、完成するのに不要な部分は削りつつ、「コンセプトを実現するために必要なこと」を残しつつやって行くべきだと考えます。 ですので、その意識でメンバーは今後すべき作業を考えるようにしてください。 以上
https://w.atwiki.jp/thmugen/pages/709.html
一週間少女「パチュリー・ノーレッジ」 一週間少女「パチュリー・ノーレッジ」 キャラクター シンボル:青 必要コスト<青:3 無:1> 攻撃力:4 耐久力:4 属性:魔法使い 【青:1 無:1 休息】自分のデッキを全て見て、その中にある、「属性:使い魔」という記述を含むテキストを持つスペル1枚を抜き出し、コストを[青:0 無:0]としてプレイできる。その後、自分のデッキをシャッフルする。 「午後の休憩は紅茶に限るわね。」 illus:藤ひょろね コメント 神宴以降体調が安定しているらしく耐久力は4のまま。最初の頃の虚弱体質が嘘のようである。 2コストで属性:使い魔のスペルをデッキから何でも使いたい放題になる。 砲台、ドロソ、タッパー、アンタッパー、バウンサーをひとりでやってのけ、加えて修正込みで最大3/3のキャラがハンド消費なしで出せると考えると実は強いのかもしれない。 休息状態を含むので、騒霊と異なり1ターンに1回のリクルートしか出来ない。 白青でなら秘術「グレイソーマタージ」と併せて表裏で2回リクルートできる。 その場合、色の都合上火符「アグニシャイン」系列が使えなくなるのは残念だが、ダブル金符「シルバードラゴン」で2枚バウンス等は強力。 紅の自警隊「藤原 妹紅」が居るなら不死「火の鳥 -鳳翼天翔-」や虚人「ウー」の連打も熱い。 単純に水符「プリンセスウンディネ」連打でブロックしながらハンドを増やすだけでも相応に強い。 パチュリー以外にも使い魔スペルは存在するが、場に出すのなら当然パチュリーをキーワードに強化される使い魔を出したい。 必要コストに青が濃いのがやや難点。 関連 属性:使い魔 水符「プリンセスウンディネ」 金符「シルバードラゴン」 火符「アグニシャイン」 土符「レイジィトリリトン」 木符「シルフィホルン」 木符「グリーンストーム」 月符「サイレントセレナ」
https://w.atwiki.jp/saigonotubasa/pages/203.html
我がクランでもう1年くらいブームがつづいている、 地獄のミサワ先生の「女に惚れさす名言集」のレビューページです。 http //jigokuno.com/ 毎週更新していきたいと思います。 9/10 ぴーなっつ こいつワンパやわー。 9/9 レオン ミサワのセンス光るセリフ回し。これも案外VCで使えるな。 9/8 ちんちんデカ男 微妙かと思ったけどこのセリフは結構VCで使える! 9/7 桜井 ミサワ先生がネタに困ったら出てくるキャラ。いまいち 9/6 チーポー 世間ではチーポーは割と人気があるようですが、僕にはあまり良さはわかりません。いまいち 毎週更新とかだるいから適当に考察します 飯塚について考察 http //jigokuno.com/?eid=442 http //jigokuno.com/?eid=466 http //jigokuno.com/?eid=471 果たして飯塚とは何者なのか。 飯塚の正体について考察してみましょう。 惚れさせ427 「影の」 にて初登場?の飯塚くん。 実行委員(17)に呼びかけられる形で登場しています。 その後、惚れさせ445 「特別扱い」にて再登場。 実行委員(17)のクラスメイトか何かと全国のミサワフリークに認識されました。 ……が!なんと惚れさせ450 「ちょっと助けてよ」にてぴーなっつ(23)にも呼びかけられる! 実行委員(17)とぴーなっつ(23)はキャラのタイプ的には近いものの、かたや高校生、かたや23歳。 ここで一つの無難な案として、飯塚は「実行委員(17)のクラスメイトかつ、ぴーなっつ(23)のバイトの同僚」ではないか、と考えられる。 むしろ、これだけの材料では、これくらいしか考察のしようがない。 今後の飯塚の登場に期待がもたれる。
https://w.atwiki.jp/neetsharank/pages/66.html
毎週土曜日深夜25時更新! novoteはカウントしないっぽい 10月第1週 1 → オナニーマスター黒沢 136件 2 ↑+14 オーシャンまなぶ 76件 3 New それゆけ!超機動生徒会 49件 4 New ハッピーデイズ2 45件 5 ↑+49 カードマスター 32件 6 ↑+4 覇記 31件 6 ↑+96 サモンカード 31件 8 ↑+67 Letter 30件 9 ↓-7 白空の下 29件 10 ↑+51 フジョの奇妙な冒険 27件 11 ↑+118 無料で遊べるFantasyVip 26件 11 ↓-3 日曜父さん起こSUNDAY 26件 13 New ホラえもん 25件 14 New ニコニコがメンテで暇だお・・ 23件 15 New ペンタブまんが 22件 16 ↓-3 K 21件 16 New エロイぞ!よし子ちゃん! 21件 18 ↓-12 ハッピーデイズ 20件 18 ↑+139 活劇少女探偵 20件 20 ↑+159 ジョニイと宇宙人と脳移植 18件 20 ↑+19 MOE-DOLLS 18件 20 ↑+13 シースルーマン 18件 9月第5週 1 → オナニーマスター黒沢 143件 2 ↑+12 白空の下 106件 3 ↑+16 オフレポ漫画 小屋文化祭編 76件 4 New おしっこがしたい 72件 5 ↑+7 she's 69件 6 ↓-2 ハッピーデイズ 65件 7 ↑+132 ポケロリ 37件 7 ↑+31 日曜父さん起こSUNDAY 37件 9 → 初音ミクアンソロジー 31件 9 ↓-4 覇記 31件 11 New 圧勝 28件 12 ↑+6 妄想少年 27件 12 ↑+10 K 27件 14 ↓-11 オナニーマスター塁沢 26件 14 ↑+100 Killer 26件 16 ↑+65 オーシャンまなぶ 23件 17 ↓-10 オナニーマスター墨沢 21件 18 ↑+174 ハイパボロボット 19件 19 ↑+55 ラストメンヘラー 17件 20 ↑+42 オナニーマスター黒沢 15件 9月第4週 1 ↑+3 オナニーマスター黒沢 133件 2 ↑+174 同人王 68件 3 New オナニーマスター塁沢 53件 4 New ハッピーデイズ 46件 5 ↓-4 覇記 41件 6 ↑+12 てめーらみんな全員全て皆殺し 39件 7 ↑+24 オナニーマスター墨沢 37件 8 New 初音ミクアンソロジー 35件 8 ↑+5 一話投げアンソロジー2 35件 10 New オナニーマスター吉沢 33件 11 ↑+70 無料で遊べるFantasyVip 32件 11 ↑+6 she's 32件 13 New 友達以上恋人以下 30件 14 ↓-5 白空の下 29件 15 ↑+26 ナツメセブンティーン 27件 15 ↓-5 Letter 27件 15 New オナニーマスター花沢 27件 18 ↑+164 妄想少年 25件 19 ↑+53 人生ゲーム 21件 20 ↓-9 つくって○クワク 20件 20 ↓-4 K 20件 20 New ディスイズ世界の終わり 20件 20 ↑+45 カードマスター 20件 9月第3週 1 ↑+5 覇記 140件 2 ↑+115 カノジョはリアル☆ドール 105件 3 ↓-1 1話投げアンソロジー 78件 4 New オナニーマスター黒沢 77件 5 → 新都社キャラ対抗麻雀 73件 5 ↑+11 きらきら☆ 73件 7 ↑+62 密着!帰宅部24時 46件 8 ↑+10 或る新都作家の就活 39件 9 ↑+39 白空の下 37件 10 ↑+4 Letter 35件 11 New つくって○クワク 32件 12 New 表紙だけ漫画 31件 13 New 一話投げアンソロジー2 30件 14 ↑+18 保守屋。 29件 15 ↑+15 デスゴッデス 28件 15 ↓-4 K 28件 17 ↓-4 she's 27件 18 ↑+72 てめーらみんな全員全て皆殺し 26件 19 ↓-15 サモンカード 24件 19 New THE OTHER SIDE 24件 9月第2週 1 New FOCUS (79件) 2 New 1話投げアンソロジー (63件) 3 ↑+6 同人王 (50件) 3 ↑+23 サモンカード (50件) 5 ↓-4 新都社キャラ対抗麻雀 (46件) 6 ↓-4 覇記 (40件) 7 ↑+29 ナツメセブンティーン (37件) 8 ↓-4 日曜父さん起こSUNDAY (36件) 9 New Killer (35件) 10 ↓-3 K (28件) 10 ↑+54 ねるねるねるね (28件) 12 ↑+37 she's (25件) 12 ↓-1 Letter (25件) 14 ↑+81 ニート様がみてる (23件) 14 New aaaaaaaaaaaaaaaaaaaa (23件) 14 New きらきら☆ (23件) 17 ↓-11 或る新都作家の就活 (21件) 18 ↑+9 アルカナファイター雪斗 (20件) 18 ↑+21 プラトニックうんこ (20件) 20 ↑+38 戦歌の楽隊 (19件) 20 ↓-6 無料で遊べるFantasyVip (19件) 20 ↑+80 天空の城ドピュタ (19件) 9月第1週 1 ↑+4 新都社キャラ対抗麻雀 (97件) 2 ↑+2 覇記 (88件) 3 ↑+57 白空の下 (64件) 4 ↑+13 日曜父さん起こSUNDAY (59件) 5 New ドクオの麻雀講座 (55件) 6 ↑+9 或る新都作家の就活 (50件) 7 ↑+7 K (41件) 8 ↑+53 同人王 (38件) 9 ↓-8 保守屋。 (37件) 9 ↓-2 Letter (37件) 11 New Hello警報 (36件) 12 ↑+59 オーシャンまなぶ (34件) 13 ↓-4 カノジョはリアル☆ドール (33件) 14 ↑+26 無料で遊べるFantasyVip (30件) 15 New ラーメン長太屋 (27件) 16 ↑+148 でぃらん (25件) 16 ↑+23 カードマスター (25件) 16 ↑+160 彼女のカギカッコ (25件) 19 ↓-16 ななたんぺん (23件) 20 ↓-2 本当はそう楽しいもんじゃない (21件) 20 ↑+54 れのん~霊音~ (21件) 20 New 戦車漫画短編集 (21件) http //neet.if.land.to/comment.php?range=7 back=0 offset=7
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/4059.html
一日目 律「やべっ、寝坊した。遅刻、遅刻!」スタスタ 唯「あ、りっちゃ~ん」 律「ん、唯じゃん。お前も急げよ、もう3時だぞ!!」 唯「あ~、風邪引いちゃったから今日お休みなんだ~」 律「そうか。じゃあ、あたし行くな。遊んでないでちゃんと家で寝とけよ」 唯「うん。じゃ~ね~♪」バタバタ 律(あいつ風邪なのに元気そうだったな、ズル休みか?) 2年教室 憂「今日は授業これで終わりだねー」 純「う、うん。そうだね」 純(憂、一週間振りに学校来たけど、もう立ち直ったんだ。よかった) 純(いつもどおり接してあげるのがやさしさだよね) 純「ねー憂、これから暇だったら帰りにアイス食べに行かない?」 憂「ごめん。今朝お姉ちゃんが熱出して家で寝てるからすぐ帰らないと……」 純(憂! やっぱりまだ……)ウルッ 憂「どうしたの?」 純「うんうん、なんでもないよ」 憂(そういえば、梓ちゃん今日休みなのかな?)キョロキョロ 音楽室 律「みんな遅いぞー」 澪「なに言ってんだ、授業にもでないで」 紬「みんな、心配したのよー」 律「いやー、寝坊しちゃって。ムギ、それより今日のお菓子は?」 紬「ごめんね。今日、りっちゃん来ないと思ってもって来てないの」 律「私は不登校児かっ?!」 律「あーあ、唯が今日休みみたいだからせっかく2つ食べれると思ったのにな~」 澪紬「!!!!」 紬「あ、明日から持ってくるわね」 澪(律、おまえやっぱりまだ、唯のこと……) 紬(一番唯ちゃんと仲良くしてたもんね……) 澪「今日はもう終わりにしよう」 律「え、なんで!?」 澪「律は帰ってもう少し休んだ方がいい。あまり無理するなよ」スタスタ 紬「じゃあね、りっちゃん」スタスタ 律「どうしたんだ?あいつら。梓もこないし」 律「もう帰るか」 スーパーマーケット 律(お菓子でも買って帰るか。ん、あれは) 律「憂ちゃん、ひさしぶりー」 憂「あ、律さんこんにちは」 律「唯の奴、今日休んでたみたいだけど……」 憂「はい。今朝から急に熱出したみたいで……」 津(外出してたことは黙っておこう) 律「そういや、梓今日休み?」 憂「そうみたいですね。授業にもいなかったし」 律「珍しいなー」 憂「そうですね。生命力が高いだけが取柄なのに」 律「そうだな。あー今日寄ってもいい?お見舞いに」 憂「いいですよ。お姉ちゃんも喜びますし」 律(それにしても今日スーパー空いてるなー) 平沢家 憂「ただいまー」 律「お邪魔するぞー」 唯「う~い~おかえり♪。あっ、りっちゃん、いらっしゃ~い。あれ?部活は?」 律「今日いきなり中止になってさ、暇だから来たぞ」 憂「お姉ちゃん、ちゃんと寝てないとだめだよー」 唯「大丈夫♪ 大分よくなったから」エッヘン 律(出歩いてたもんなー) 憂「じゃあ、律さんとゲームでもしててね。今からお夕飯つくるから」 唯律「はーい」 二日目 三年教室 律「おース」 澪「よかった、今日はちゃんと来たな」 紬「りっちゃん、おはよう」 和「ねぇ律。来たばかりで悪いけど部活の件、ちゃんと手続きお願いね」スタスタ 律(ん? 学園祭の奴なら出したと思うけど。まぁあとで澪に聞くか) 津「あぁわかったよ。それより澪、昨日唯ん家いったんだけど唯の奴元気そうだったぜ」 澪(律、おまえそんなに……) 紬(りっちゃん……) 律「今日はまだ休むみたいだけどこれならすぐn――」 澪「もういい加減にしろ!!」 律「へ?」 澪「律、そんなこと言っても、もう唯は帰って来ないんだぞ!」 紬「そうよりっちゃん。いつまでもそうしてても唯ちゃん、喜ばないわ」 律「おいおい、なに言ってんだよ。唯は明日には来るよ。元気そうだったし」 澪「唯は……」プルプル 律「?」 澪「律、目ぇ覚ませよ。唯はもう死んじまったんだぞ!」 律「!!!!!!!」 紬「唯ちゃんのお葬式は一週間以上前にやったのよ。りっちゃんもいたじゃない」ポロポロ 律(どっきりかな? それにしてもみんな迫真の演技だなー。唯の机にお花もあるや) さわ子「あなた達、席に着きなさーい。ん? どうしたの?」 澪「さわ子先生、律がまだ唯のこと……」 さわ子「りっちゃん…… 田井中さん、今日はもう帰っていいから心の整理してから来なさい」 帰り道 律(結局むりやり早退させられたけど、いいのかなー? つーか、唯が死んだわけないじゃん) 律(一昨日は普通に登校してたし。あれ?あそこにいるの唯かな?) 律「おーい、唯ー」 唯「あ~りっちゃんだ~。学校さぼったの?」 律「ちがうぜ。どっきり企画に付き合ったのだ」 唯「お~すごいね さすがはりっちゃん隊員。それでどんなの?」 律「それがー唯が死んじゃったとかでさー、笑いそうになったよ」 唯「りっちゃん…… それ本当だよ」 律「え?」 唯「え~とね、私は一週間前に死んじゃったんだよ」 律「……どういうことだよ、それ」 平沢家 唯「――っていうことなんだ~」 律「じゃああれか? お前は幽霊ってことか?」 唯「そうだよ~ 家に来る途中もみんな私にきづかなかったでしょ~?」 唯「見えるのは憂とりっちゃんだけみたいだね~」 律「何でもっと早く言わなかったんだよ。ほかの奴から見たら可哀想な子になってたぞ、わたし」 唯「えへへ~ 死んだの忘れてた~」 律「死んだこと忘れるなよ……」 バタンッ 憂「お姉ーちゃーん、いるー?」ハアハア 唯「いるよ~」 憂「よかったー」ホッ 憂「皆がお姉ちゃんが死んじゃったって冗談いうから心配になって帰ってきちゃった」 唯「それがね……」 ~~~~~~~十分後~~~~~~~ 憂「そ、そんな……」シクシク 唯「ま~ま~。これも人生ってことで」 律「もう終わっちまったけどな」 憂「でも、お姉ちゃんが死んじゃったなんて……」シクシク 唯「憂~元気出してよ。私はここにいるよ~」 律「私はもう元気だぞ。唯が死んだって、実感沸かないからな」 憂「で、でも~」シクシク 唯「安心して!成仏する予定はないから」 律(それはそれで問題だぞ) 憂「そうだよね。いつまでも悲しんでてもお姉ちゃん喜ばないよね」 唯「そうだよ憂。アイスくれたほうが喜ぶよ」 憂「だーめ。お昼たべてから」メッ 唯「憂のい~け~ず~」 憂「律さんも食べていきますよね」 律「もちろん! さー唯、昨日のゲームの続きだ!」 唯「受けてたつよ。りっちゃん!」 梓「唯先輩。二人の様子どうです?」 唯「まだ厳しいよ~」 梓「そうですか…… あっそれとここでギター弾いちゃダメですよ」 唯「え~」 梓「常識です。周りに迷惑ですよ」 唯「ギー太、おとなしくしててね」 2
https://w.atwiki.jp/oneweekfreinds/pages/6.html
長谷 祐樹(はせ ゆうき) 声 -山谷祥生 主人公の高校2年生。香織と仲良くなりたいと考えている。 純粋で真っ直ぐな性格で、いつも香織のことを気にかけている。その単純さから、将吾に考えを読まれることが多い。 数学が苦手で、担当の井上先生にも呆れられるほどの成績である。 藤宮 香織(ふじみや かおり) 声 -雨宮天 祐樹のクラスメイト。「1週間で友達との記憶を失くしてしまう」という健忘症のため、あまり人付き合いをしたがらない。 友人との記憶は週末にリセットされ、月曜の登校時にはそれがまっさらな状態になっている。なお親族との記憶は失くしていない。 心を許した相手には人懐っこい本来の顔を見せる。今まで友達がいなかったため、カラオケなどの遊びに疎い。 得意教科は数学で、クラスの数学係を務めている。 桐生 将吾(きりゅう しょうご) 声 -細谷佳正 祐樹の親友。いつもテンションが低いが、思ったことはズバズバ言うタイプ。 授業中いつも寝ているが、成績優秀で雑学にも詳しい。 実は女子に人気があるが、将吾本人は実姉妹のせいで女子が苦手。 山岸 沙希(やまぎし さき) 声 -大久保瑠美 祐樹や香織のクラスメイトの天然キャラ。将吾とは小学校で同級生だった。 (教室では)クールな香織に惹かれ、香織の友達になりたがっていた。 小柄で忘れっぽい性格のせいで、小学生時はいじめられっ子だった。そのため、誰かに甘えつつもその顔色を窺う癖がある。 芹沢 舞子(せりざわ まいこ) 祐樹や香織のクラスメイトで、沙希の友人。ミーハーな性格で、沙希のことを甘やかす。祐樹と香織の関係を気にしている。 西村 藍(にしむら あい) 祐樹や香織のクラスメイトで、沙希の友人。しっかり者でみんなのまとめ役。舞子と同じく、祐樹と香織の関係を気にしている。 九条 一(くじょう はじめ) 2学期に祐樹・香織のクラスに転入してきた、香織の幼馴染。 香織のことを「裏切り者」呼ばわりするが…。 藤宮 志穂(ふじみや しほ) 声 -中原麻衣 香織の母親。若々しく明るい、心優しい女性。 娘のために何もできないことを悔やみながらも、前向きに見守っている。 井上 潤(いのうえ じゅん) 声 -間島淳司 祐樹たちの担任の教師。担当は数学。赤点を取っている祐樹のことを呆れながらも心配している。 香織の症状を知っている数少ない人物で、彼の図らいにより普段は使用が禁じられている屋上を香織に使わせている。