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ガクエン退屈男をお気に入りに追加 情報1課 <ガクエン退屈男> #bf 外部リンク課 <ガクエン退屈男> ウィキペディア(Wikipedia) - ガクエン退屈男 Amazon.co.jp ウィジェット 保存課 <ガクエン退屈男> 使い方 サイト名 URL 情報2課 <ガクエン退屈男> #blogsearch2 成分解析課 <ガクエン退屈男> ガクエン退屈男の54%は魂の炎で出来ています。ガクエン退屈男の30%は白インクで出来ています。ガクエン退屈男の13%はかわいさで出来ています。ガクエン退屈男の3%は理論で出来ています。 報道課 <ガクエン退屈男> gnewプラグインエラー「ガクエン退屈男」は見つからないか、接続エラーです。 情報3課 <ガクエン退屈男> #technorati マンガとは マンガの33%は厳しさで出来ています。マンガの30%はカルシウムで出来ています。マンガの25%は元気玉で出来ています。マンガの9%は毒物で出来ています。マンガの1%は月の光で出来ています。マンガの1%は毒電波で出来ています。マンガの1%は魂の炎で出来ています。 28589.jpg?_ex=300x300 s=2 r=1 ヨスガノソラ 春日野 穹 -すくみず 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合 ページ先頭へ ガクエン退屈男 このサイトについて 当サイトは漫画のタイトル毎にインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ページをブックマークしておけば、ほぼ毎日その漫画のタイトルに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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キョン「(結局ここまで来ちゃったが・・・)」 キョン「長門、出るかな」 ピーンポーン キョン「やっぱり出ないか・・・」 ガチャ キョン「!な、長門!?」 長門「何」 キョン「い、いや・・・ちょっと近くまで来たもんだから」 長門「・・・あなたと私は会ってはいけないはず」 キョン「・・・そうだな」 長門「・・・」 キョン「入っていいか?」 長門「・・・」 ガーッ ガチャ キョン「よ、よぅ」 長門「早く入って」 キョン「え?」 長門「涼宮ハルヒに見つかったら・・・危険」 キョン「(今さらだな)」 長門「早く」 キョン「あ、あぁ。邪魔するぞ」 長門「・・・」 長門「お茶」 キョン「・・・ありがとな」 コトッ 長門「・・・」 キョン「・・・」 キョン「なぁ長門、どのぐらいしたら学校に来るつもりだ?」 長門「・・・はっきりとは決まっていない」 キョン「大体でいいから教えてくれ」 長門「約二ヶ月」 キョン「そ、そんなにか?」 長門「(コクッ)」 キョン「・・・三学期終わっちゃうんじゃないか?」 長門「・・・」 ズズッ キョン「んー、二ヶ月かぁ・・・」 長門「・・・」 キョン「長門はこんな部屋で退屈しないのか?」 長門「しない」 キョン「普段何してるんだ?」 長門「座ってる」 キョン「あとは?」 長門「・・・読書」 キョン「それだけ?」 長門「(コクッ)」 長門「情報統合思念体には退屈の概念が存在しない」 キョン「まぁそうだろうけどな・・・」 長門「・・・」 トクトク キョン「お、ありがとうな」 長門「いい」 キョン「・・・また来てもいいか?」 長門「・・・なぜ」 キョン「い、いや、情報統合思念体でも・・・たまぁには退屈すると思うし・・・」 長門「しない」 キョン「・・・することにしといてくれ」 長門「(コクリ)」 キョン「さてと・・・もうそろそろ帰るかな」 長門「そう」 キョン「じゃ、退屈したら連絡してくれ」 長門「(コクッ)」 キョン「お茶ありがとうな。また来るよ」 グイッ 長門「・・・待って」 キョン「ん?」 長門「・・・最後に」 キョン「へ?」 長門「・・・してほしい」 キョン「な、何をだ?」 長門「・・・」 キョン「あ、あぁ・・・わかったよ」 ギュッ キョン「これでいいか?」 長門「・・・(コクリ)」 キョン「・・・」 長門「・・・もう」 キョン「え?あ、あぁ」 スッ キョン「じゃあ、またな」 長門「・・・また」 キョン「おう・・・元気でな」 長門「・・・」 キョン宅 ガチャ キョン「・・・何度言ったらわかるんだ」 妹「あっ!キョン君、おかえりーーっ」 キョン「疲れてんだ・・・どけ」 妹「うぁーーー!いたぁい!」 キョン「シャミもつれてけ」 妹「むぅ・・・シャミー、おいでー」 シャミ「みゃあ」 キョン「・・・はぁ」 ヴーヴーヴー キョン「ん?・・・電話か」 キョン「古泉?」 キョン「もしもし」 古泉「どうも、古泉です」 キョン「なんの用だ。もう晩飯の時間だぞ」 古泉「手短にお話します。それに重要なことなので」 キョン「・・・なんだ」 古泉「閉鎖空間が一応のおとなしさを見せています。機関もこれで一安心です」 キョン「それだけか?」 古泉「・・・あとは長門さんのことですが」 キョン「・・・」 古泉「あなたと長門さんの接触を、異常に危険視している人物がいましてね」 キョン「それがどうした」 古泉「まぁ端的に言えば・・・その人物は長門さんを消そうとしています」 キョン「!?」 キョン「な、長門を!?」 古泉「えぇ・・・まぁ、長門さんを消そうとするなんて決して容易なことではありません。しかしですね、考えよう様によっては・・・」 キョン「もういい!わかった!」 古泉「・・・」 キョン「それで・・・俺はどうすればいい」 古泉「簡単なことです。長門さんとの接触は控えてください」 キョン「・・・いやだ、と言ったら?」 古泉「そうなると・・・あまり言いたくありませんが、あなたの身まで危険が及ぶことになります」 キョン「そうなるだろうな」 古泉「・・・しかし、ごくたまには彼女と会ってください」 キョン「え?」 古泉「僕にとって「情報統合思念体が、一人の人間に好意を持っている可能性がある」という事はとても興味深いものですからね」 キョン「・・・好意」 古泉「ええ、僕には長門さんがあなただけに・・・言い方がおかしいでしょうが、「心」を開いている様に見えるのです」 キョン「心を・・・」 古泉「ですので、これは僕からのお願いです」 キョン「古泉・・・」 古泉「心配しないで下さい。あなたの身は全力で僕たちがサポートします。もちろん長門さんも」 キョン「・・・ありがとな」 古泉「いえいえ、これも僕たちの仕事ですから。礼には及びません」 キョン「すまない」 古泉「しかし、涼宮さんには決して見つからないよう・・・注意してください」 キョン「ああ、わかってる」 古泉「では、失礼いたしました」 キョン「・・・また明日な」 ツーツーツー 4話
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涼宮ハルヒの退屈 基礎データ 著:谷川流 口絵・イラスト・表紙:いとうのいぢ 口絵、本文デザイン:中デザイン事務所 初版発行年月日:平成16年(2004年)1月1日 本編298ページ 表紙絵:長門有希 タイトル色:黄色 初出涼宮ハルヒの退屈(ザ・スニーカー2003年6月号)、笹の葉ラプソディ(ザ・スニーカー2003年8月号)、 ミステリックサイン(ザ・スニーカー2003年10月号)、孤島症候群(書き下ろし) 初出順:涼宮ハルヒの退屈(第1話)、笹の葉ラプソディ(第3話)、ミステリックサイン(第4話)、孤島症候群(第7話) 裏表紙のあらすじ紹介 ハルヒと出会ってから俺は、すっかり忘れたと言葉だが、あいつの辞書にはいまだに"退屈”という文字が光り輝いているようだ。その証拠に俺たちSOS団はハルヒの号令のもと、草野球チームを結成し、七夕祭りに一喜一憂、失踪者の捜索に熱中したかと思えば、わざわざ孤島に出向いて殺人事件に巻き込まれてみたりして。まったく、どれだけ暴れればあいつの気が済むのか想像したくもないね……。非日常系学園ストーリー、天下御免の第3巻!! 目次 プロローグ・・・Page5 涼宮ハルヒの退屈・・・Page7 笹の葉ラプソディ・・・Page74 ミステリックサイン・・・Page133 孤島症候群・・・Page182 あとがき・・・Page304 アニメ テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』より 2006年放送第4話『涼宮ハルヒの退屈』(2009年放送では第7話) 2006年放送第6話『孤島症候群・前編』(2009年放送では第10話) 2006年放送第7話『ミステリックサイン』(2009年放送では第9話) 2006年放送第8話『孤島症候群・後編』(2009年放送では第11話) 2009年改めて放送した『涼宮ハルヒの憂鬱』より 2009年放送8話『笹の葉ラプソディ』 漫画 ツガノガク版(雑誌の発表号などの詳しい情報はツガノ版漫画時系列で) コミックス第3巻に収録第10話『涼宮ハルヒの退屈 I』 第11話『涼宮ハルヒの退屈 II』 第13話『笹の葉ラプソディ I』 第14話『笹の葉ラプソディ II』 コミックス第4巻に収録第15話『ミステリックサイン I』 第16話『ミステリックサイン II』 第17話『ミステリックサインおかわり』(オリジナルだが、原作で示唆アリ) 第18話『孤島症候群 I』 第19話『孤島症候群 II』 ぷよ版 涼宮ハルヒちゃんの憂鬱コミックス第2巻に収録 笹の葉ラプソディのパロディ少年エース連載第12回、2008年8月号(7月7日-対策-やる気-願い-失念-ミッション-再利用-笹の葉ラプソディ(非4コマ)-変態-不法侵入-地上絵-寝起き-おつかい-パジャマ-解読-ニアミス) みずのまこと版 コミックス未収録 ※保有している方加筆お願いします。 登場キャラクター(原作のみ登場) キョン 涼宮ハルヒ 長門有希 朝比奈みくる 古泉一樹 鶴屋さん 朝比奈さん(大) コンピュータ研究部部長 喜緑江美里 谷口 国木田 キョンの妹 森園生 新川 多丸圭一 多丸裕 あらすじ 後に繋がる伏線 刊行順 ←第2巻『涼宮ハルヒの溜息』↑第3巻『涼宮ハルヒの退屈(原作)』↑第4巻『涼宮ハルヒの消失』→
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ガクエン退屈男をお気に入りに追加 ガクエン退屈男のリンク #blogsearch2 Amazon.co.jp ウィジェット ガクエン退屈男のキャッシュ 使い方 サイト名 URL ガクエン退屈男の報道 gnewプラグインエラー「ガクエン退屈男」は見つからないか、接続エラーです。 ガクエン退屈男とは ガクエン退屈男の54%は魂の炎で出来ています。ガクエン退屈男の30%は白インクで出来ています。ガクエン退屈男の13%はかわいさで出来ています。ガクエン退屈男の3%は理論で出来ています。 ガクエン退屈男@ウィキペディア ガクエン退屈男 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ ガクエン退屈男 このページについて このページはガクエン退屈男のインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるガクエン退屈男に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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十六夜アキ(DA):生徒会副会長の退屈 攻略 合計40枚+15枚 上級03枚 サイコ・エンペラー マックス・テレポーター×2 下級18枚 寡黙なるサイコプリースト×3 クレボンス×2 サイ・ガール×2 サイコ・ウォールド サイコ・コマンダー×2 静寂のサイコウィッチ×3 沈黙のサイコウィザード×3 ディストラクター メンタルマスター(D) 魔法16枚 緊急テレポート(D) サイクロン×2 最古式念導×2 死者蘇生(D) 月の書 貪欲な壺×3 念動収集機 ハリケーン ブラック・ホール(D) ミラクルシンクロフュージョン×2 ワン・フォー・ワン 罠03枚 王宮のお触れ×3 エクストラ15枚 アルティメットサイキッカー×2 サイコ・デビル×2 サイコ・ヘルストランサー×2 スターダスト・ドラゴン ハイパーサイコガンナー×2 マジカル・アンドロイド×2 メンタルオーバー・デーモン×2 メンタルスフィア・デーモン×2
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[退屈な詐欺師]仁王雅治【SSR】のステータス 名前 [退屈な詐欺師]仁王雅治 レアリティ SSR 属性 青 最大Lv 80 テンション 運 心 3305 技 3492 体 2701 [退屈な詐欺師]仁王雅治【SSR】のスキル プレイヤースキル トリックプレイ 18秒間スコア18%アップ サポ―タースキル スコアボーナス 8秒ごとに37%の確率で5秒間スコア15%アップ アビリティ BLUEタイプの「技」が100%アップ 入手方法
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退屈お嬢の別荘跡地。 あとちー GWが終わるときに消すと言っていたけど、結局08/05/05に全部消しました。 サイトを@wikiから@wordに乗り返します。新サイト名は「ジャンクール!」です。 アドレスは→http //www3.atword.jp/takatake/ です。 まだリンクの変更をしておられないサイトはリンクの変更をお願いします。 にしてもこのサイトの跡地を何かに使えないだろうか…。 すごい -- hiro (2009-11-02 20 28 57) popopopopopopopopop -- oppopopo (2010-10-17 18 22 00) 名前 コメント
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涼宮ハルヒの退屈な夏 最終更新日時 2023/05/03 18 30 19 このページを編集 開催期間 【初回】2021/05/01(土) 00 00 ~ 2021/05/14(金) 12 59 【復刻】2022/05/01(日) 00 00 ~ 2022/05/16(月) 12 59 2023/05/01(月) 12 00 ~ 2023/05/16(火) 12 59 メイン報酬 画像 シーン アイテム名 備考 花【N】【県立北高校】涼宮 ハルヒ (投先) ナインスター ストーリー再生と初回報酬、累積報酬で10個獲得できる 初心者の方の優先度 【難易度】G3~E1 【オススメ度】最優先 先発投手のN涼宮ハルヒが手に入るため序盤の戦力拡充に役立つ。 攻略難易度も低いので始めた日からすぐに挑戦できる。コラボで始めた人はこれから攻略すると良いだろう。 イベント概要 (作成中) コラボのまとめページはこちら 公式のコラボ特設ページは こちら 初心者向け攻略ページ チュートリアルが終わったら 初心者向けQ A 慣れた人向けのQ&A 試合オススメキャラまとめ 開催中イベント チーム強化 デレスト 基礎編 練習・キズナ + キャンペーンミッションについて(初回開催時のみ) キャンペーンミッションについて ミッション挑戦期限は前半・後半ともに5/14(金) 12 59まで 報酬受け取り期限は5/28(金)まで(時刻不明) + ミッション前半 ミッション前半 ミッション 報酬 すべてのミッションを達成しよう ×1 『涼宮ハルヒの退屈な夏』(本イベント)のステージを全てクリアしよう ×2 『涼宮ハルヒの退屈な夏』(本イベント)のいずれかのステージを10回プレイしよう ×1 『涼宮ハルヒの退屈な夏』(本イベント)の累積報酬を全て獲得しよう ×1 【県立北高校】涼宮 ハルヒをSSRに覚醒しよう ×1 【県立北高校】涼宮 ハルヒの悩みを1つ解消しよう ×3 【県立北高校】涼宮 ハルヒの才能Rankを1つ最大にしよう ×3 涼宮ハルヒの信頼ランクを3にしよう ×100 ×10 【県立北高校】涼宮 ハルヒ【SSR】を「強化」でLv.100にしよう※5/6(木)に文言修正 ×2 涼宮ハルヒをスタメンに編成して試合を10回しよう ×1 涼宮ハルヒでヒットを10本打とう ×1 涼宮ハルヒでヒットを20本打とう ×1 涼宮ハルヒでヒットを30本打とう ×1 涼宮ハルヒでヒットを40本打とう ×1 涼宮ハルヒでヒットを50本打とう ×5 『選手育成イベント Golden Week SPECIAL』を5回クリアしよう ×500 + ミッション後半 ミッション後半 ミッション 報酬 すべてのミッションを達成しよう ×1 メイン・イベントの試合を15回しよう ×1 メイン・イベントの試合を35回しよう ×1 メイン・イベントの試合を50回しよう ×3 『花蝶風月-Beyond Challenge-』の「Stage1_花」をクリアしよう ×3 『花蝶風月-Beyond Challenge-』の「Stage1_蝶」をクリアしよう ×3 『花蝶風月-Beyond Challenge-』の「Stage1_風」をクリアしよう ×3 『花蝶風月-Beyond Challenge-』の「Stage1_月」をクリアしよう ×3 『花蝶風月-Beyond Challenge-』のいずれかのステージを10回プレイしよう ×1 『花蝶風月-Beyond Challenge-』のいずれかのステージを20回プレイしよう ×1 『花蝶風月-Beyond Challenge-』のいずれかのステージを30回プレイしよう ×1 『HACHINAI DREAM』を5回クリアしよう ×5 当チャプターで入手可能なシーン入手法 覚醒方法 花【N】【県立北高校】涼宮 ハルヒ (投先)キャラ入手 覚醒方法 キャラ本体 【ログインボーナス】1体 【初回報酬】有。1体(vsSOS団ステージ) 【累積報酬】有。2体(30万pt、60万pt) 【ドロップ】有。(Stage1~Stage6、vsSOS団) 5凸まで2体必要 専用覚醒素材:不要 イベント構成 ステージ名 相手評価 初回報酬 消費元気 対戦ボーナス ドロップアイテム Stage1 G3 ×2 3 +30.0% ×1 ×2 Stage2 G4 ×2 +35.0% ×1 ×1 × Stage3 G5 ×3 +40.0% ×1 ×2 × Stage4 F1 ×1 5 +140.0% ×1 × ×1 Stage5 F3 ×1 +150.0% ×1 × ×1 Stage6 F5 ×1 +160.0% ×1 ×2 × vsSOS団 E1 ×1 +270.0% ×1 × × 獲得評価pt計算式 試合内容 評価pt 単打 二塁打 三塁打 HR 四球 盗塁 打点 猛打賞 奪三振 失点 三振 エラー 被安打 被HR 勝利 引き分け 敗北 50 100 150 300 10 50 300 300 50 -500 -25 -100 -50 -300 7000 6000 5000 (評価pt)=(試合内容の合計)×(1+対戦相手ボーナス) Q.彡(゚)(゚)「んで、どのステージがおすすめなんや?」 A.(´・ω・`)「 8割程度は勝てるステージを繰り返し挑戦すると良いよ。 」 累積報酬 画像 名前 個数 ナインスター 1 【県立北高校】涼宮 ハルヒ (投先) 2 ベアマックス(大)【花】 9 ココロの欠片【花】 30 ココロの芽生え【花】 15 ココロのつばさ【花】 5 おこづかい 450 ソウルストーン(種) 95 ソウルストーン(芽) 30 ソウルストーン(花) 1 絆の結晶(小) 130 絆の結晶(中) 30 絆の結晶(大) 5 元気ドリンク 2 + 詳細報酬一覧 詳細報酬一覧 (作成中) コメント SSRレベル100にしたのにベアマックスがもらえない。何で? - 名無しさん (2021-05-03 09 16 53) 新たにNから育てたら今度はもらえた。何かのバグだったのか - 名無しさん (2021-05-03 11 43 24) エンドレスエイトに準じてるからか、オチが若干ホラーだな - 名無しさん (2021-05-03 22 49 32) エンドレスエイト中にあった可能性の一つって考えると無理がないかなって思ったけど、がっつりエンドレスに入っちゃうオチっていう…… - 名無しさん (2021-05-04 01 22 44) 新録のハルヒたちのボイス聞けるの良かったわ - 名無しさん (2021-05-13 10 59 58) ちゃんとキョンや古泉の分のボイスが入ってるのが運営分かってる - 名無しさん (2021-05-13 11 47 01) 名前
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ゆイタニック号を知ってるか、ですか? もちろん知ってますよ、乗ってましたから 史上最大の事故にして奇跡、死傷者・行方不明者ゼロ 乗船者リストに載ってた方はみんな生きてますからね 乗っていなかった人でも知っている事件ですよ? それに、なぜ今更この話を? 搭乗者の体験を一つに纏めて出版? 素敵な考えですね、微力ながら協力します ええと、何処からお話ししましょう? ―あれは桜舞う暖かい日でした・・・― 「ゆイタニックの乗船チケット、ですか?」 「そうだよ、いくさん!! チケットが手に入ったんだよ!!」 ゆイタニック、世界最大の豪華客船 現在、世界一周の旅の舞台にもなっている船である 「知り合いが『都合が合わない』って言うから貰ったんだんだけど、どうかな?」 「素敵ですね!それで何時行くのですか?」 「ええと・・・二週間後かな?」 「それではゆっくりと準備をしましょう!」 日本に寄港するのは二週間後の事、二人はゆっくりと準備を始めた そして乗船の日 「でか・・・」 「大きいですね・・・山の様です・・・」 天気は雲一つ無い快晴 港にはゆイタニックを一目見ようと人々が集まっていた 『不沈艦』『竜宮城』『ゆイタニックホテル』 当時、この船は様々に呼ばれていた 集まっていた者は皆その姿に圧倒されていた 「ゆイタニックへようこそ! チケットを拝見します」 「あ・・・はい」 「・・・ありがとうございました。お部屋は三等船室の0193号室です」 皆受付を済ませ次々乗船していく 海の彼方の異国に想いを馳せる者、船上での出会いを期待する者 様々な人の想いを乗せ、また船は洋上へと旅立った 「じゃ、部屋に行こうか!」 「そうですね、行きましょう!」 ―そう、あの桜舞う日が始まりでした。最初の印象は・・・そうですね、すごく大きかったです― 「193、193っと」 「あの・・・」 「どうしたの? いくさん」 「名前を連呼されると落ち着かないのですが・・・」 「えっ!? ああ、だって部屋番の『193』って『いくさん』って読めるでしょ?」 「ええ、まあ・・・しかしやはり落ち着かないのです」 長い廊下の突き当たり、そこに二人の部屋はあった 「あっ、あったあった!『193』あったよ、いくさん!」 「もうっ!!本当に怒りますよ!!」 「ごめんごめん。それより早く荷物置いて、船の中を見て回ろうよ!」 「むう・・・まぁ良いでしょう。でも、次は怒りますよ?」 「分かってるって!ほら早く行こうよ!!」 一流の船員、スタッフ、調度品 まさに船内はさながら夢の国だった 二人の目も自然とあちこちへと泳ぐ 「すごかったね・・・いくさん」 「ほんとですね・・・」 自室に戻ってきた二人はいまだ衝撃の余韻の中に居た 「今日の夜のパーティーも楽しみだね!いくさん!!」 この船では毎晩のようにパーティーが行われていた 世界中から集めた食材とシェフによる夢の宴 人々はそこで出会い別れ、料理に舌鼓を打ち 一日の終わりを感じていた 「この魚中々美味しいよ!!」 「あっ! あっちのお肉も美味しそ・・・!?(あれは総領娘様!?)」 「いくさん?どうしたの?」 「あ・・・いえ、知り合いににているゆっくりが居たので」 「そうなの!?どこどこ?」 「もう見えませんよ、それに確証もありませんし(まさかそんなはずは・・・)」 「残念 あっ、このお肉もおいし・・・」 「あっ!?私のお肉・・・」 そこから二日はまさに天国に居るようだった レストラン、カジノ、バーやトイレに至るまで全てが完璧 だ しかし、日本を発ってから約四日。 その日々が終わりを告げようとしていた 「・・・」 「今日は元気無いね、いくさん」 「ご心配をお掛けしてすみません」 「今日のパーティー行くの止めようか?」 「私は大丈夫ですから、お姉さんだけでも・・・」 「いや、でも心配だし・・・」 「本当に平気ですよ、ちょっと気分が優れないだけです」 「うーん・・・じゃあ行ってるけど、治ったら来てね」 「分かりました、楽しんできてくださいね」 部屋の扉が閉まるのを確認した後、ゴソゴソと一枚の紙切れを出す 『月明かりの下、デッキでダンスは如何ですか?』 その紙を握りしめやや早足に船の後部デッキに向かう すでに月は昇り、その光で船の上は彩られていた 「ようこそ、いく。久しぶりね?」 「やはり貴女でしたか、総領娘様」 そこに居たのはゆっくりてんこ ピンと張り詰めた空気が二人の間に流れる 「何故貴女がこの船に?」 「ずいぶんな言い草ね?そんなに知りたいの?」 「その理由次第で私の立ち位置も変わってきますから」 「この船を沈めに来たのよ」 「は・・・?」 思いもしなかった てんこの答えに唖然となる いく 「聞こえなかった?この船沈めることにしたの」 「何故です・・・」 「何故?何故ですって? そうしたいからよ、私がしたいから沈めるのよ」 「そんな理由で・・・」 「十分すぎる理由よ なにもしないで生きるなんて、緩やかに死ぬのと変わらないと思わない?」 「貴女は何を・・・」 「退屈しのぎのお遊び、それだけよ」 「狂ってる・・・」 いくがふと漏らした一言にてんこの眉がピクリと動く 「狂ってるのは私を退屈させる世界の方よ・・・」 「どうやら私は貴女への教育を間違った様ですね・・・」 キッとてんこを睨むいく 「戦いに慈悲はないのよ?生きる者と死ぬ者がいる、それが全てよ 奮い立つの? ならば私を止めてみなさい!」 「そのつもりです、総領娘様 元教育係として最後の授業です!!」 てんこがいくに一振りの刀を放る 「丸腰の相手をなぶる趣味はないの、抜きなさい」 いくは受け取った刀を、てんこは腰に指してある刀を抜き、構える その刀身は月明かりを受け鈍く光っていた 「ゾクゾクするわね 最高よ」 「おいたが過ぎますよ、総領娘様」 ジリジリと互いに間合いを詰める 互いが間合いに入った瞬間、いくが斬りかかる 「貴方とダンスなんて久しぶりね、いく」 「生憎時間がないもので、洒落込むつもりはありません」 そのまま斬り合いになる二人 月夜の甲板の上、月明かりを写す太刀筋と、刃の風を切る音が織り成す芸術 その姿は踊っているかの様に狂おしいほどに繊細 互いに致命傷ギリギリのところで交わし、相手の隙を見て打ち込んでいく 「もらった!!」 「せっかちさんは嫌われるわよ?」 いくの一撃を要石で防ぐてんこ 「なっ・・・!?」 さらにいくが怯んだ隙に腹部に蹴りを入れる 「あぐっ!!ごほっ!!ごほっ!!」 「ああ、ごめんなさい つい足が出ちゃったわ」 「ごほっ・・・ふー、ふー・・・」 「あらあら、怒っちゃ嫌よ ダンスは楽しまなきゃ」 こうしている間にも船は傾いていく 沈むのも時間の問題だろう 一同時刻、ブリッジ― 「ダメコン急げ!! どうなってる!!」「追い付きません!!船が傾斜していきます!!!」 「ああ、神様・・・」 「糞!!糞!!糞!!」 正に地獄絵図 見張り員がもう少し早く気づいていれば、レーダーから目を離さなければ しかし起こってしまったこは戻せない 誰もが皆「たら・れば」を口にし、混乱していた そんな中痺れを切らした船長が一喝を入れた 「俺達は何だ!!船に乗らなければ価値のない連中だ!」 船長の一言でブリッジが静まり返る 普段穏やかな船長が声を荒げる事など稀だった 皆、船長の方にに向き直る 「一流の船員として一番に果たす義務は何かな?副長」 「はい! 乗船している皆様の安全と快適な旅の提供です!!」 「そうだ。そのために我々が居るのだ!なのになんだその様は!! 良いか? 我々は栄誉あるゆイタニックのクルーだ!! 世界で一番のクルーなんだ!! 自分がすべき事をスマートにこなせ!! 出来ない奴は捨て置け!! わかったか! さあ行け!」 船長の一言でクルー全員が覚悟を決めていた 自分達が慌てていてはお客さまはさらに慌てるだろう そんなことは絶対に出来ない 世界一のクルーとして責務を果たす、と 「「「行くぞ行くぞ行くぞ!」」」 「「「俺達はナンバーワン!!!」」」 こうして氷山激突から約一時間後、遂に乗員乗客全ての退艦が命じられ 大脱出の幕が開けた ―再び、後部デッキ― 「はぁ、はぁ・・・」 「ふぅ、ふぅ・・・」 互いに満身創痍といった状態だった 服はあちこちが切れ、肌が露になっていた 「歪んだパズルは次の一撃でリセットします」 「やれるものならやってみなさい」 互いに刀を収め、抜刀術の構えに入る 勝負は一瞬、伸るか反るかワンチャンス 刹那、船上にカキンと鋼のぶつかる音が響く 「なっ、なんで・・・」 てんこの刀が真ん中から無惨に折れていた 「・・・」 「ちょっとまって、いく!! もう終わりにしましょう?ね?」 しかしいくはそのまま上段に構える 「あう・・・嫌よ 死にたくないっ!!」 しかし無情にも降り下ろされる刀 それはてんこを霞め、そのまま甲板を叩く 「あっ・・・あっ・・・」 涙ぐみ呆然とするてんこ しかし極度の緊張から解放された反動か 腰を抜かしてその場に崩れて失禁してしまい 涙と尿で服はもうグチャグチャになっていた そしていくがてんこを後ろから抱き抱えるようにして語りかける 「貴女は今、死にたくないと仰いましたね こんな歪んだ退屈な世界で」 「ひぐっ・・・うぐっ」 てんこはしゃくり上げながらも首を縦に振っている 「貴女が生きたいと願うなら私に止める権利はありません」 「いくぅ・・・でも、私」 「大丈夫です、退屈になったら私をお呼びください 二人で分け合えば退屈も半分で済みますから」 「いくぅ・・・いくぅ」 いくに抱きつき大声で泣くてんこ いくは只てんこを暖かく抱き締めた 「さあ逃げましょう、総領娘様 時間もなくなってきました」 「ええ、そうね ありがとう・・・」 ―まあ、大体こんなところですね 逃げるときは本当にダメかと思いましたよ あの時船員さん達が無線や信号弾で必死に他の船に呼び掛けたんですよ だからあの奇跡は起きた あの時の船員さんの誰か一人でも欠けてたら有り得なかったでしょう 皆さんには感謝しています ところで、このインタビューは彼女も受けるのですか? もしあったのならこう伝えてください ご機嫌よう、総領娘様 まだ生きてますか? ありがとうございました また、どこかで・・・ 終わり あとがき 皆さんの素晴らしいクロスSSや連携をみていたら こんなものを出しのが恥ずかしくなってしまったので 落ち着いてきた頃に供養投下 wikiに収録するかどうかは読んでしまった人が決めてください こんなのを書いた馬鹿が誰か分かっても口に出すのは禁則事項 あとエスコンネタを含んでいます
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==1日目== 時計って眺めててもなかなか時間が進まないのね。 今日、1日かけて知ったことはそれくらいだった。 暇を持て余す、なんてもんじゃないわ。そんな回りくどい言い方しなくてもわかるわよ。 は~ 退屈。 この二文字に尽きる。 ちらっとスケジュール帳を見てみる。 合宿、プール、花火、お祭り……ズラーっと並ぶ活動記録。 夏休みなんてイベントしかないようなもんだから、まさかこんな日がくるなんて思ってなかったわよ。 7つの空白がその後にぽっかり開いている。 キョンが1週間、みくるちゃんが4日間帰省するらしいから、しばらくSOS団は活動休止。 全く キョンの奴、雑用係のくせに1週間もいないだなんて由々しき問題だわっ。 あ みくるちゃんはいいのよ。普段の団への貢献具合からいっても妥当な日数だと言えるわ。 そうよ、こんなに退屈なのもキョンのせいだわ!これじゃ、探索にも行けないじゃない!! 本来ならばSOS団は常に不思議を探しまくってなきゃいけないのよ。 だいたいキョンはいつもいつも不真面目なのよ。もっと団員であることを自覚して… でも、よく考えれば キョンなんかいなくても探索はできるわよね?なんでもっと早くそれに気づかなかったのかしら! そうね 明日は不思議探索しましょっ うん 決定! ケータイ ケータイ…あった。 ん~ と コ コ…古 …… パタン やめた。だっていきなり明日集合じゃ不躾だもんね。もう 予定も入っちゃってるかもしれないし。 うん 明日は1人で行こう。 ==2日目== 「ありがとうございましたー。」 涼宮さんに頼まれた合宿の写真の現像を終えた僕は、久しぶりの休暇に安堵感を覚えていた。 夏休みに入ってからのイベント続きには正直少し疲れましたが、涼宮さんの精神もおかげ様で良好です。 閉鎖空間が発生しないことこそが、僕に取っての一番の休息になるのですから。 さぁ 今日は家でゆっくり休みましょうかね…っと うわぁっ!! どうやら前方不注意だったようです。女性を転けさせてしまった。 ……ぃたた あ! 大丈夫ですか!?どこかお怪我は… 「涼宮さんじゃないですか。」 「! 古泉君?奇遇ね!!何してるの?」 「僕は、先日の合宿の写真を受け取りに来たんです。涼宮さんはお一人でどうされたんですか?」 「あたしは不思議探索中よ。ごめんねー 声かけようとしたんだけど、思いついたのが昨日の晩だったし、いきなりじゃ悪いかなって。」 「そうでしたか。いえ お気になさらずに。」 「でも 退屈じゃない?遊びまくってこそ夏休みなのに!それというのもキョンがいけないのよ!!みくるちゃんはいいんだけど…」 ふふっ 他人のスケジュールを気にするなんて涼宮さんらしくない。 きっと彼ならそんなこともなく呼び出されるんでしょうけどね。羨ましい限りです。 休止期間の退屈さを彼に転嫁しながら、涼宮さんは息を巻いて語りだした。 その時点で、僕はあることに気づいてはいたんですけどね。 発言は控えさせていただきましょう。みすみす自らアルバイトに行く理由を作らなくてもよいでしょう…? その代わりに… 「涼宮さん 今日はこの後のご予定は?」 「んー 結構見て回ったんだけど、何も見つからないし、つまらないのよねー。そろそろ帰ろうかな。」 「よろしければ少し僕につきあってくださいませんか?」 「え?」 「夏ももう終わりかけなのですが、まだまだ暑いですからね。新しい服を買いにいこうと思ってたんです。 すみませんが涼宮さん、見繕っていただけませんか。」 「え…あたしでいいの?」 「よろしくお願いします。SOS団の副団長という肩書きを持つ以上、女性陣の華々しさをくすませてはいけませんから。 僕が選ぶよりも、涼宮さんに見てもらえるとありがたいんです。」 「そういうことなら オッケーよ!ってか 大船に乗っちゃって!まっかせなさい!!」 「ありがとうございます。じゃぁ 行きましょうか。最近出来たショッピングモールがあるんですよ。」 ちょっと涼宮さんをお借りしますよ? 僕は家路につこうとしていた足を、街の方へと向けていった。 「こんなのはどうかしら?んー でもちょっと色が変かも… あっちのほうがいいのかな…。」 どんな時にも真剣な彼女は、たっぷり時間をかけて服を選んでいる。 普段の朝比奈さんのコスプレ衣装なんかもこうやって誠心誠意込めて熟慮されたものなんでしょうね きっと。 僕の懐具合を気にしてか、手当たり次第とってくるわけではなくて、良い物だけを選ぼうとしてくれているのには少し驚きましたが。 「メンズなんて普段あんまりキチンとみてないから自信無いなー。キョンはいつもどんなの着てたかしら?なんか地味すぎて覚えてないわね……今度 キョンのも見てあげなくちゃ! あ 古泉君はあいつより背が高いからサイズはこれくらいね。それに古泉君のほうが華があるし…。古泉くーん コレとコレ着てみてくれない?」 はい わかりました。 僕が着替えている間もあれやこれやと悩みながら選び続けてくれいているようです。 もともと、おせっかい焼き…失礼しました 面倒見の良い方だとは思っていましたがこれほどまでと思いませんでしたね。 「どうでしょう?」 淡い色合いで細かい柄の入ったシャツを羽織り、インナーには僕のあまり持っていないタイプの、コントラストの効いたモチーフが使われているTシャツ… 全体的にくどくなく、それでいて地味になりすぎないデザインでまとめられている。 「うん! 上出来よ!さすがは古泉君ねっ。何着ても映えるわー。ってこれじゃあたしのお役御免かもしれないけど。」 「滅相もない。ありがとうございます。それでは 会計をすませてきます。」 僕が手にした服を整えながら満足げににっこり笑う彼女を見て安心した。 その後、レジの方へ遠のいていく僕には聞こえてないと思っていたんでしょうか。 「次はちょっと研究してこなきゃ……ブツブツ」 「そーそー ここでキョンが足滑らせちゃって大変だったのよねー!!でもすぐに有希が助けに行って。」 僕たちはあの後、この喫茶店に入りさっき受け取った写真の鑑賞会をしている。 2泊3日でフィルムを5本使い切りましたから、どう仕分けしようか困っていたんですが、2人で作業すると早いものです。 まぁ 合間に思い出話をしだすと切りがないんですけどね。 まるで1ヶ月以上合宿していたかのような…まさに思い出がいっぱいってやつです。 それにしても、こんなにも嬉々として話されるとこちらまで嬉しくなってきますね。 「結局、不思議なことは起こらなかったけど あぁ 古泉君の仕掛けは今回もばっちりだったわ!まさかあそこでオセロが出てくるなんて… とにかく、楽しかった!!今年一番のイベントよ。」 「ええ。今度は冬、夏は来年も皆さんでご一緒に出来たらいいですね。」 「もちろんよ!あー 3年間なんてあっという間ね……卒業なんてしないで、ずっとSOS団でいれればいいのに。」 「そうですね。でも、卒業してからもSOS団は続けられますよ。僕も後何回分の仕掛けを考えなければいけないか、今から思案しておきますよ。」 「…そうよね うん! ずっと続けてればいいんだもんね!!みんな一緒なら問題無し!」 あぶないあぶない。今度は高校生活をループさせられるかと思いましたよ。 SOS団はずっと続く…これがどういった未来をもたらすかわからない以上、安全は保証できないが今はコレが最善だと考えた。 それにあなたがずっと一緒にいたいのは……なんていらぬ推測かもしれませんがね。 みんな というのは、特定の誰かのことじゃないんですか? …そんなことを軽々しく聞いたりしたら自分の首を絞めることりなりそうですね。 「今日は本当にありがとうございました。」 「いいっていいって! あたしもなんか楽しかったし。」 涼宮さんを家まで送って、簡単な挨拶をすませようとした時、ふっと憂いを帯びた表情が見えた。 「どうかされましたか?」 「? 何?あたしどっかおかしかった?」 「いいえ、あ さっき渡し忘れてましたね。はい これが涼宮さんの分です。」 さっきひとりひとりに仕分けした写真を手渡した。 「ありがと。じゃぁ またね!」 「はい。 次は みんな で逢いましょうね。」 そう言って今度こそ家路についた。 あぁ 先に謝っておきましょう。涼宮さん、 ごめんなさい。 ただいまぁー ふぅー。 いい気分転換になった。ってこれじゃあたしもぜんぜん団活動したことになってないわね。 というか……あれじゃ普通のデ…デー そ そんなことないわよね!お手伝いっ 人助け!!救済活動よ!!! ……何に言い訳してんだろう。 それにしても、さすがに古泉君はそつが無いていうか、女の子慣れしてたわ。 普通に楽しかったもん。 でも……ん 何か…… ちょっと寂しい気がする かな? やっぱりみんなで集まらないとダメね。5人揃ってこそSOS団なんだから!! うん! 次はみんなで みんなで遊びにいこう!! ったく 早く帰って来なさいよね キョンのヤツ。 あ さっきもらった写真、アルバム整理しとこう。つくづくマメよねー ちゃんと自分が写ってるのわけてくれてる。 ……みくるちゃんが撮ったの ほとんど指入ってるわね。 合宿も、もっぺん行きたいくらいだわ。 今思うと、どれがおもしろかったーなんて思い出せないくらい、ずっと ハイテンションだった気がする。 うん 写真もよく撮れてるわ。 ほら あたしってばこんなに笑ってる………って ん ん ん…? あ あれ? え コレって……… さっきから、キョンが映ってるのばっかりあるんですけど。 もちろん、あたしと一緒に撮った分はわかるんだけどね。 なんか キョン1人のヤツばっかり………。 これ キョンの分だった……わけないわよね。あたしの写真もいっぱいあるし。 こ 古泉君?間違えただけよ ね。 アルバム……どう 整理すればいいのよ。 その晩、あたしは同じ写真をずっと眺めていたのでなかなか寝付けなかった。 ==3日目== 午後1時15分。涼宮ハルヒから電話がかかってきた。 昨夜は寝苦しく睡眠時間が著しく不足していたため、午前中は眠ることにすべてを捧げ、午後は私との会話を求めているということらしい。 内容は、この活動休止期間をひどく退屈に感じると訴えるものだった。 しかし、こういう場合の相手として私が指名されたケースは今までなく……そう こんなとき涼宮ハルヒはいつも彼に連絡していたはず。 この数日間、そのような行動をとった形跡は見当たらない。 先ほどからの会話を統括すると、活動休止及び涼宮ハルヒ自身が感じる退屈はすべて彼に原因があるということになる。 それならばなおさら涼宮ハルヒは彼に電話をかけるべき。 なぜ 行動に移さないのだろう? 疑問は解決出来ないまま、かれこれ1時間会話を続けている。 私は聞き役に徹した。それが彼女が望む役割。私はデータ収集を続ける。 彼の名前がでたのは○○回。 そのうち●回が彼への文句、苦情のたぐい。あとは微量の賛美。 この星の尺度で換算した解析結果では、涼宮ハルヒの彼に対する感情は、そう好意的でない物ととらえられる。 しかし、ここからは私という固有単体が彼女達と直に接することで得たデータ。 涼宮ハルヒは彼にただの団員に注ぐには有り余るほどの愛情を持っている。 電話越しに伝わる 熱気、心拍数、感情の高ぶり、どれをとっても彼以外のことを話す時より上昇している。 そのことについての彼女自身の認識力は13%程だと思われる。よって、我々の興味関心をひくような情報爆発は起こりえない。 古泉一樹や朝比奈ミクルならこの状態を 平和 と呼ぶかもしれない。 朝倉涼子は、 違った。 これを 膠着状態 とみなし、自立行動をとった。 私は……… 「早く帰って来て。 と、彼に伝えて。」 その言葉におそらく疑問符を頭に浮かべているであろう涼宮ハルヒに別れを告げ、電話を切った。 私のとった行動はエラー及び削除対象に該当するのかどうか、後で情報統合思念体に問いかけておこう。 え どういう意味……ツーツーツー あ あれ? 切れてる。ま いっか、ケッコー長話しちゃったし。 それにしても有希ってば、キョンに何か用でもあるのかしら。あの子も退屈してるのかな? でも、それなら何であたしに言うのよ。自分でメールでもなんでもすればいいじゃない。 キョンを待つ有希の姿が、一瞬思 脳裏を横切った。 ちょっと……ほんの少しだけ 何でだろう……頭がイラッとする。 そういえば、なぜ今まで気づかなかったのか。ケータイ。 そうよ 『早く帰って来なさい!』って一言いうだけならいつだってできたはずよ。 キョンならきっと帰って来てくれ…… ……そんなのダメ。 だって、それじゃ あたしがキョンに 早く逢いたいみたい。 あたしじゃないわよ。ゆ 有希がそういうんだから、しょうがないじゃない! キョンなんかいなくても、あたしはゼンゼン大丈夫だし いつも通りよ。 違う? もし、有希が『帰って来て』って言えば、すぐ 帰ってくるのかな? …………。 あー!!!もう わけわかんない。 なんで キョンのことでこんなに悩まなくちゃいけないのよ。 それもこれも みんなキョンが悪いんだから……。 頭の中がいっぱいになっちゃって、 涙が出そうで また 眠れなくなった。 こんなの あたしじゃない。 ==4日目== ピンポーン。 かわいいチャイムのあと、涼宮さんは間髪入れず出迎えてくれました。 「いらっしゃいみくるちゃん!帰って来てたのね。」 「はい 今日はおみやげを配ってるんです。ちょっと申請を間違えて賞味期限ギリギリに帰って来ちゃひゃっ な なんでもありません!」 「? 立ち話もなんだしあがってあがって!」 「はい、 おじゃましまぁす。」 その時、私は彼女の微妙な変化にまだ気づいていなかったのです。 「お茶でいい?ってもテキトーに入れたパック麦茶だけどね。」 「いえいえ ありがとうございますっ。 つめた~い。」 「帰省はどうだった?なんかおもしろいもんでもあった?」 「そうですねぇ 久しぶりに帰ったのでいろいろこの時代とは変わってて……て あはは 何もありませんでしたよっ。」 あぶない あぶない今日はキョン君がいないんだからしっかりしなきゃ!う~ ボロでそうだなぁ……。 「そういえば キョン君はまだ帰省中なんですよね!いまごろ妹ちゃんたちといっぱい遊んで…涼宮さん?」 カチっとまるで時を止めたかのように、一瞬 涼宮さんの動きが止まりました。表情も固くなって…… 「キョ キョンなんかいなくてもゼンゼン大丈夫よ!そうよ!みくるちゃんが帰って来たんだから明日にでも活動再開しましょう!」 な なに慌ててるんですか!? え 話が見えません!! とにかく落ち着いて座ってください!! 「え~ でもキョン君いないうちにみんなでお出かけとかしちゃうのは なんか悪い気がしますぅ。」 それに涼宮さんだってそんなのつまらないでしょう?とかは逆鱗に触れちゃいそうなので黙っておきます。 「なに言ってるのよ!勝手にいないキョンが悪いのよ!! キョンのせいでこんなに退屈なん だ か ……なぁ~に ニヤニヤしてるのぉ みくるちゃ~ん?」 んふふふ~ だって涼宮さんったら~ それってそれって 退屈なんじゃなくてぇ うふふって あ いひゃい!いひゃっ やめふぇくだふぁいー ほ ほっぺらはなしてぇ~~!!! 「そんなわけないじゃない!!な 何言ってるのよ!! あたしじゃないわよ!有希が!!」 「なひゃとしゃん?……長門さん? 長門さんがどうかしたんですか。」 「……有希がね。あたしに『キョンに早く帰ってこい』って伝えておけっていうのよ。自分でいいなさいよね!まったく……。」 長門さんがそんなこと……?う~ん あれ? 「それ…… 『涼宮さんが』ってことじゃないんですか?」 再び静止する世界。このまま改変……なんてことにはならないですよね? うわ…どうしよう 古泉君ごめんなさい。 「意味 わかんない。そんなの あたしがキョンに逢いたいみたいじゃない!!おかしいわよ。」 「? そうですか? だって涼宮さん なんだかずっと……辛そうですよ?」 「え……?」 時空の歪み、自立進化の可能性、神様……それはあくまでも私たちにとっての 涼宮ハルヒ でしかありません。 でも、そんなのは彼女の持つチカラがそう呼ばせるだけであって、本当の涼宮ハルヒではないんです。 ただの女の子。 だからこそ、涼宮さん。あなた気づかなければいけないことがあるんです。 「涼宮さん、辛いときや悲しい時はどうすればいいか知っていますか?」 「そんなの 知らない。っていうか あたしは別に…!」 じゃぁ なんで、泣きそうなの? 「 辛い時には大切な物のことを思い出すと気持ちが楽になる ってある人が言っていたんです。 他の物で埋めることは出来なくても涼宮さん中にある大切な物がきっと、気持ちを和らげてくれますよ。」 「?大切って…… わかんない!なんなのよ もう!!」 涼宮さんがわからないこと。それは、古泉君も長門さんも、もちろん私も、もうわかってるんです。 そして、その解決方法も。 でもみんなそれぞれ役割があるから、できることとできないことがあります。 私に出来ることは、 「ピノキオって知ってますか?」 「……え 何? みたことあるけどそれがどうし」 「もしも また寂しくなったら 思い出してください。」 ふぅ、ちょっとお姉さんらしいことができたかな?あとは 時におまかせします。 涼宮さん、がんばって。 さってと 鶴屋さんのお家におみやげもっていかなくちゃ♪ ふっと空を見上げて、足取りも軽く鶴屋邸に向かって行った。 ……なんなのよ。みくるちゃんまで、わけわかんないこといって。 だいたい誰が寂しがってるって?辛くなんか無いわよ!!ただ、 ちょっと退屈なだけよ…… ピノキオ……鼻がのびるのよね? なんだろう…… ん メール? サブ画面を見て顔が強ばった、気がした。有希からだ。 「ウソツキ When You Wish upon a Star 」 な なによこれ!? なんであたしがいきなりウソツキ呼ばわりされなきゃいけないの!!? 喧嘩売ってるんじゃないでしょうね!!? だいたい有希がキョンにメッセージなんて残そうとするからいけないんじゃない!! そんなこと有希に言われ無くったって あたしが……あたしのほうが!!! あたしのほうが…… 何? 「キョンに早く帰って来てほしい、って思ってるのに。」 恐る恐る口に出すと、目の前がクリアになっていく感覚がした。 ウソをついていた。 キョンなんていなくても大丈夫 気づきたくなかった。 キョンに逢えなくて、寂しく感じる自分に。 矛盾していた。 退屈なのはキョンのせい。 自分でずっと言ってたのにね。 そう、キョンのせいなんだから。 ……本当は、キョンがいないとつまらないって思っちゃう自分のせい。 有希に嫉妬していたんだと思う。 あたしが言いたくても言えなかったことをカンタンに口にすることができる。 あれは、有希の言葉なんかじゃない。あたしの中にあった、言葉。 でも、それを認めちゃうと……あたしが、あたしじゃないみたいでイヤだった……のかもしれない。 ウソツキ、ほんと そうよね。自分のプライドのために、虚勢張っちゃって……バカみたい。 メールの文字をもう一度読んでみると、有希とみくるちゃんのそれぞれの言葉の意味がわかった。 あたしがどうすればいいのかも。 窓を開けた、星がたくさんでていた。まるで…3年前のあの日のように。 手を組み合わせて、そっと眼を閉じてて……願いを込める。 昨日まで感じていたもやもやが、すーって溶けていく。 目を開けると、そこには何もなかった。 まっしろで、ただただ広い、空間。そして、ぽつんとたたずむあたし。 「どこ……ここ?」 走った。この世界に端っこなんてないって、それはなんとなくわかっていたけれど、とにかく走った。 思った通り、どこにも行き着かず、疲れるだけだったけれど。 そういえば前も、ゼンゼン知らない世界に行く夢をみたのよね。 なぜだか、今みたいに不安になんてならなかった。 その時はキョンが一緒だったから。 なんだ。自分でもちゃんとわかってるじゃない。 「キョンに、逢いたいなぁ……。」 誰もいないんだけどね。やっぱり恥ずかしいわ、こそっとしか言えない。 「え? なんだって?。」 聞こえるはずの無かった声は、届いてしまった。 目の前に、キョンがいた。 頭の中でいっぱいになっていた姿が、かたちとなって現れている。 涙まで出そうな自分が、本当にイヤになる。 「ハルヒ なんでこんなところにいるんだ?どこだ ここ。」 キョンの声がする。目の前にいる。腕をのばせば触れられる位置に、存在している。 そんな簡単なことで泣きそうになるなんて…………。 少しうつむき加減のあたしの顔を覗き込もうとする、キョンのほほに手を当て、 そっと口づけた。 確か、前もキョンと……そして…… うん あたしが逢いたいのは夢の中でじゃないもんね。 だから、このキョンとはお別れしなくちゃ……。 まっしろな世界は、キラキラ色を変えながら吸い込まれて行く。 ==5日目== ベッドから落ちていた。……フロイト先生も爆笑? 夢ってもっとぼや~ってしてるもんじゃないの?いつもより鮮明に覚えてるわよ!う…… なんか……じんわり恥ずかしくなって来た……。 夢の中とはいえあんな恥ずかしいことしちゃうなんて……。 ま 前はキョンが勝手にしたのよ!あたしじゃないもん!!まぁ……やってることは一緒なんだけどね。 それにしても星もケチ臭いわよね!夢って何よ。せっかくお願いしたのに、意味ないじゃない!! そりゃぁ 星は遠いってことくらい知ってるけどさー。 あれじゃぁ なんか微妙な夢オチっぽくて……ヤダなぁ……。 妙にぼんやりした頭を起こしながら、そんなことを考えるあたしは、やっぱり昨日までとは違っていた。 ゆっくりと手をのばして取ったケータイ電話。指が自然とはじくのはアドレス帳の画面。 『早く、帰って来て。』 あとは、あとは送信ボタンを押すだけ……深呼吸 ふーっ なんでこんなに緊張しちゃうんだろう?いつもみたいにカンタンになんでもないように!できない? できない!ゆ……ゆびが動かない。あ あれ?え なんで……?? 悩むこと小1時間。考え事をしながらご飯を食べ、どこか上の空マイナス5点。 部屋に帰って来ていっそのことケータイの電源を切ってみる。何も解決していないことに数分で気づく。 はぁ~……思えば 今までこんなことで悩んだこと無かったのよね。 ほら 気の迷いーとか病なんて言っちゃって、それなんの予防線?って自分にツッコミ入れたい気分だわ。ホント。 いっそのこと電話?…………。 ダメダメダメ!!!そんなの余計ムリよ!! さっきから、ケータイのボタン1個も押せてないのに、電話なんかしていきなりキョンが出て来たら! ……たぶん 突然切っちゃうわね。 いくらなんでもそれはちょっとダメすぎるわ……。 ぐにゃぐにゃ考え込んでいたら、1日はあっという間に過ぎていった。退屈になんてなる暇がないくらいね。 あーーーーーー!!!! もう イライラする!!なんでこんな こんな!!! 自分にイライラするなんて初めて。いつも悪いのは周りだって思ってたから……。 それなのにキョン、ううん キョンだけじゃないわ。みくるちゃんも、有希も古泉君も、あたしと一緒にいてくれたのよね。 1人で何でも出来てるつもりだったけど、ゼンゼンだったんだなぁ……。 ……でも これは自分で考えなきゃいけないことなのよ。 それに、優しくしてくれたみくるちゃん、有希もたぶんこんなあたしにヒントをくれたのよね?2人の言葉、無駄にしたくないもん。 ぐだぐだ悩んだってしょうがない!……よね?涼宮ハルヒレディー GOーーーー!!!!! 送信!!ポチッっとな! キョン……早く 帰って来てね……? 日付が変わるギリギリまで悩んで送ったそのメールには、返事が返ってこなかった。 いつもなら、ずっと待ってるんだろうけど今日はさすがに頭がオーバーヒートしちゃったみたい。 おかげ様で夢も見ないくらい、ぐっすり眠れた。 ==6日目== 目が覚めるより早く手に取ったケータイの画面には、昨日と変わらず新着メールの文字は浮かんでいなかった。 まぁ 昨日は遅かったしね。うん 朝起きるでしょ、んでケータイ見るでしょ、で!『ハルヒからメールが来てる どれどれ?』とか言ってみだすのよ! とかキョンの朝のお目覚めを勝手に脳内再生しながら、部屋の中で一番電波の入る窓際に移動した。 …………来ないわね。 どんどん膨らむ不安感…… どうしよう?やっぱりうざかったかなぁ……? だいたい家族行事なんだし、遠いとこ行ってるんだもんね。無茶なこと言っちゃった…… ちょっと後悔。 だーーーーもう!!暗い!! 送っちゃったもんはしょうがないじゃない!!やってしまったことを悔やむよりこれからの行動に期待せよ!だわ! ……なにやってんだろ でもこうでもしないと悪い方にばっかり考えちゃうのよね……ははっ。 だいたいメールくらいすぐ返信しなさいよね!ったく乙女心がわかんないんだから!!……うぅ 怒ってるのかな?無視されてるのかな……。 沈んだり、怒ったり、ちょっとドキドキしたり……1人でそんなことを繰り返しながら、そうね 今日もキョンでいっぱいになりそうだ。 でも、このもやもやもゼンゼンイヤな感じがしないの。なんか、にやけてきちゃうのよ さっきから。変かな? 嬉しさが込み上げてくるカンジ。何も状況は変わってないのにね。でも、ヤなことばっか考えるよりはいいと思う。 それでも、何もしないで部屋ん中こもって、ただただケータイ見つめてるってのもなんか不健康よね…… いつまでも返信の無いコレを労ってあげられるような広い心は持ち合わせてないしね。 ちょっと 外に出て気分転換でもしてみようかな。思えばこの4日間ずっと部屋にこもりっきりだった。普段のあたしだったら考えられなかったわ こんなこと。 カバンを持って靴を履いて、ドアを開けたら そこにキョンがいる。 なんて安っぽい少女漫画みたいな展開とか思い浮かべちゃうくらい。かなり脳みそが浸食されていた。 「って なんでこんなとこにいるのよーーーーーー!!?」 心の声じゃない。実際に叫んでいた。 といっても、おとといのような真っ白な世界じゃない。ちゃんと現実世界だ。 閑静な住宅街。こんな普通の表現しか出来ないくらいほんっとうに大した特徴もない、1軒家が立ち並ぶ通りだ。 でも、ここはあたしにとっては普通でもなんでもない場所、別に不思議なもんが落ちてるとこでもないけどね。 そう、 ここは ……キ キョン の家の前……なのよ。 !!最初から狙って来てたわけじゃないのよ!? ほんとに、ちょっと新鮮な空気が吸いたくて軽い散歩のつもりで歩いてたの! ……気がついたら 切符買って電車に乗ってこんなとこまで? ふっ 語るに落ちたわね、あたしも。 もしかしたらって。ほんの少しだけ期待してたんだ。キョンが帰って来てるんじゃないかなぁって。 ありえないことだってわかってるんだけど、頭で考えてても収まりがつかなかった。 目で見た物しか信じられない!なんてこんなことで思っちゃうのは本当にバカみたいだって自分でも呆れちゃうけど、それくらい、どうしようもないくらいあたしは……。 ふぅ 相変わらず着信は無し。で、当然キョンはここにいない。ここ何日か、無駄な時間ばっか使ってるような気がするなぁ……。 まぁ ふさぎ込んでるよりはマシだったかもね。こういう時、自分の行動力に感謝したくなるわ。 はぁ…… 帰ろう。 これ以上いても虚しくなるだけだし……。 「ごめんなさいね? せっかく来てもらったのに、あの子ったらどこいったのかしら?」 「いいんです。突然お邪魔してすみませんでした。これ つまらないものですが……」 「あら ありがとう。帰省?……あ~ だから最近あの子……。ふふっ それは本人に直接手渡せた方がいいのよね? もうすぐしたら帰ってくると思うから、あがって待ってる?」 「いえ 出直してきます。それじゃ。」 初対面なのに全然そんな気がしねぇな……ってかあいつは母親似だな 確実に。 特にあのいいネタ見つけたーみたいなにやっとした笑顔、そっくりだったな ヤバいヤバい。 あのまま上がり込んでたら、なんでもぽんぽんしゃべっちまいそうなパワーが……あぁ 親譲り、確定だ。 カンタンにまとめた、って言っても数日分の着替えその他がはいったバッグはやっぱ重いな、をいったん家においてこよう。 それで、できれば今度はあいつが1人の時に来たい。あの母親には適わない、そんな予感がするからな。 げっ 電車賃ギリギリだな、しかたない一駅分くらい歩いていくか……疲れてるんだけどな。 くるっと振り返ると、そこに見慣れた顔があった。いや、正確に言えば顔はもう見過ぎってくらい見た造形なのだが、こんな表情は見たことは無かった。 そいつは、数秒間の停止の後、やっと一言俺の名前を呼んだ。 「キョン……? なんで こんなところにいるの?」 いや なんでってお前、「なんで!?どうして!?明日帰ってくるんじゃなかったの!!?メールくらい返しなさいよバカ!!!」 矢継ぎ早に繰り出される質問に、もうどうしたもんやらな。なにから答えたらいいかわからんからちょっと整理させてくれ、頼む。 ?メール…… なんのこと……や 睨むな ぅあ!! しまった!!! 「あー すまん!実は昨日親父と喧嘩しちまってな。そのあとふて寝……寝ながら朝イチで帰ってくることしか考えてなくてな。 ケータイももっては出て来たけど飛行機でオフってそのままだったんだ。忘れてた。」 「そ そんなことで……心配して損したって……お父さんと喧嘩したの!?なんでよ!!」 やべっ 余計なことまで言ってしまったか。 「いやぁ、俺がいきなりこっちに帰るとかいいだしたからな、妹やイトコ達は機嫌悪くなるし、親父達は交通費はどうするんだとかまっとうな理由を言えとか言ってきやがって…… 交通費は俺の財布から出すってことで無理矢理帰って来たんだよ。」 「ばっかじゃないの?お金はともかく、理由も言わないで旅行から抜けようとしたら誰だって不思議がるでしょ!?心配だってかけるし! なんでちゃんと説明しなかったのよ。」 「言える訳ねぇだろ? 恥ずかしくて。」 そう言ってさっきからちょっとずつ、感じ取れないくらいのスピードで距離を縮めているハルヒの肩に手を添えた。 「お前に逢いにいくだなんて。」 本日2度目。驚き顔の涼宮ハルヒ。そして予想外の反応に少し面食らう俺。 「な え? ど えぇ!?」 言葉になってないぞ。もっと『何言ってんのよ!脳味噌わいてんじゃない?』とかきっつい状況を想定してたんだがな。 どうせならもう少し落ち着いてくれ。息 吸って 吐いて、はいどうぞ! 「なんで!? メール見てないっていってたじゃない!!どうして帰ってくるのよ!!」 ……?あぁ 確かにメールは見てない。見てないけどな、それより これ今更だけど見といたほうがいいのか? いったいなにが書かれてるのか気になってケータイをバッグから取り出そうとすると、その手を強引に掴まれ、突き戻された。 「見ないで!見たら死刑なんだから!!」 なら送ってくるなよ。やれやれ、閉鎖空間でのお前は幾分か素直だったぞ? 俺はあの日の夜、閉鎖空間にいた。古泉に確認したのだから間違いは無い。 しかし、そこにはいるはずの神人や、構築されるべき世界はみあたらず、ただ白い空間が広がるばかりだった。 古泉に言わせると、それは改変の予兆とは種類の違ったもので、どちらかというと 夢 に近い現象だったらしい。 そこに俺はいた。ハルヒもいた。 しかし、そのハルヒはとてもハルヒとは思えない言葉を発していた。 「キョンに、逢いたいなぁ……。」 耳を疑った。 普段のハルヒなら決してそんなことは言わないだろう。だいたいその台詞にどれだけの意味が込められているんだ? もしかすると…… 「え? なんだって?」 そう言いながら近づいてみる。紛れも無く涼宮ハルヒ本人だった。 しかし、返答はない。お前は長門か。それか幻影か? いつもと違うハルヒの態度に違和感を覚えながらも会話を続けようとしたが、いっこうに黙ったままだ。 それどころか……泣きそうになっている?あのハルヒが?まさか。 どうせならその顔をひとつ拝んでやるかな。うつむいたハルヒの顔を覗き込むと ほほに、そっと手が触れた。 唇に、唇が触れた。 瞬間、真白な世界は光とともに色を変えながら吸い込まれて行った。 あれが閉鎖空間だったなんて思いたくなかった。それよりもハルヒの想いや、願望がつまっていた気がするからだ。 柄にも無いがな、ロマンチックだとか思っちまったんだよ。 ハルヒが俺に逢いたがっている、俺もハルヒの顔が見たい。その事実だけで十分だったんだ。 「夢でハルヒを見た、そしたら逢いたくなったんだ。それじゃ、ダメか?」 掴まれた手を握り返して、ハルヒを抱き寄せた。 たった5日間顔を見なかっただけで、俺がこんなにも淋しく思ってたなんて気づいてはいないだろう? 楽しすぎたんだよな。毎日SOS団と一緒にいることが。 お前の隣にいることが。 「キョン 退屈だった。ずっと……キョンがいなくて。」 聞き違いじゃないなら喜ばしいことだな。 「寂しかった…… 悔しい。」 そうだな 俺もだよ。 涙を浮かべそうになるハルヒのほほに手をあげ、ポケットの中に入っていた物をハルヒの手に握らせた。 「な……に?」 それは小瓶だった。中には白い砂が入っていて、振るとシャラシャラ音をならした。 「星の砂。知らないか?それに願い事をすると、叶うんだってよ。妹がうれしそうに集めてて、くっだらねえなぁとか思ってたんだけどな、まぁ なんだ 恥ずかしいんだけど その……一回 願い事したんだよ。そしたら……叶ったから……だから もらってくれないか?ハルヒ。」 ま お前には必要ないかもしれんがな。なんてったって自分で願いを叶えるチカラを持ってるんだから。 でも、それにお前が気づかないうちは、その 星砂に願い出もかけててくれ。 ……さっぶいな でも 俺だってこんなんに浸りたくなるくらい寂しかったんだぞ? 「星に願いを……か。」 何か言ったか? 小さな声でつぶやきながら、瓶を大事そうに受け取る姿はこれ以上ないくらい可愛かった。 「ね キョン!明日はどこに行く? まだまだ夏休みは残ってるわ!!今日までの分取り返すわよ!!!」 おい、いきなり元気になってないか?手を離せ!どこに連れて行こうとしてんだ!!ひっぱるな!!! 「まっかせといて キョン!!このあたしが!涼宮ハルヒの名にかけて 退屈になんかさせないんだから!!」 夕日に向かって叫ぶな近所迷惑だ!……やれやれ。 「だから、ずっと一緒にいてね。」 =数日後= 古泉から分厚い封筒が差し出された。なんだ?金か?それ以外のもんはうけとらないぞ お前からは。 「やだなぁ。 写真ですよ合宿のときの。みなさんには先にお渡ししたんですけど、あなたはいらっしゃらないと聞いていたので。 それにしても、僕が聞いていたよりは早くお帰りになっていたようですけど?」 言いたいことはわかるがニヤニヤするな、暑苦しい。 「それじゃ、僕はこれから用事がありますのでこれで失礼します。といっても閉鎖空間ではないですけどね? いやぁ 最近はめっきりアルバイトが減ってしまって嘆かわしいことです。」 嘘をつくな。そして やっぱり俺のおごりか。 封筒の中身は、嘘偽り無く写真だった。……にしては 枚数が多いな。 あぁ そうかい。 大事にいただいておくよ。 俺は、中から一枚 ハルヒのとびっきり笑顔の写真を抜き取ってアルバムに加えた。 end