約 5,754 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3122.html
『にんっしんと赤ゆのそれぞれ・植物型』 19KB いじめ 観察 考証 不運 日常模様 妊娠 番い 野良ゆ 赤ゆ 子ゆ 都会 現代 独自設定 ぺにまむ ちょいひさびさに 単品でも楽しめる、かも 14作目 QNQNしたくてリビドーのまま書いた、今は反省してない *注 多数のリスペクト(パクリとも言う)あり ・ゆっくりの性行為あり 独自解釈多数 ・ストーリーなど、無い ・テンプレ万歳! ゆっくりはすっきりによって増える。 ―― ゆっ、ゆっ、ゆっ! プニプニ ―― ゆっゆっゆゆ~ん! プニプニプニ すっきりの手順は簡単だ。 お互いのもち肌ほっぺを摺り合わせてすーりすーりをする、たったのそれだけである。 ぺにまむを使ったすっきりを行うものもいるが、基本はほっぺたをくっつけられれば繁殖が可能なのだ。 ―― ゆふっゆふっゆふっ ぬちゃにゅちゃ ―― ゆっ!ゆっ! ぐちゃぬちゃ すっきりを行っているゆっくりは、ほっぺたを摺り合せてすーりすーりをしている間に次第に水あめのような粘液を出していく。 これは親愛のすーりすーりをしている場合には見られない現象であり、精子餡と呼ばれる餡子のやり取りを補助する作用があるとも、お互いの肌を傷めないためとも言われている。 ―― ゆっ!ゆっ!ゆゆゆゆっ!!! ぐっちょぐっちょ! ―― ゆふぅっ!ゆふぅっ!ゆふぅっ!! にっちょにっちょ! 粘液まみれになったゆっくりは、すーりすーりの速度が増して行き、動きもただの上下運動から左右や回転を加えたりと複雑になっていく。 次第に激しさを増していくすーりすーりを続けながら、すっきり中のゆっくりはお互いの粘液をしっかりと混ぜ合わせていくのだ。 そしてしばらく湿った音を立てながら体を擦り合わせ続け、十分にお互いの気持ちが高まった瞬間に、 ―― んほおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!! ―― すすすすすっきりーーーーー!! 同時に絶頂を向かえ、すっきりを終える。これで2匹の間にはおちびちゃん、つまり赤ゆっくりが誕生する。 ここまではどのゆっくりでも大体が同じだ。 だがその後、すっきりによって出来た赤ゆっくりが実際に生まれるまで、それまでの妊娠期間については数種類存在している。 今回はその妊娠期間中から、それぞれのケースについての例を一つずつ見ていってみよう。 『にんっしんと赤ゆのそれぞれ』 ケース1:植物型にんっしん(野良ゆっくり) 街というのはある意味で特殊な環境にある。 自然界では当たり前のようにある草木や花々、木の実といった恵みはほとんど存在しておらず、水にも困る。 そのくせ死因となる外敵や障害物には事欠かず、危険に満ちた環境だ。 だがそんな街でも、ちょっとした物陰や公園などの至る所に野良ゆっくりというものはいる。 「ゆふぅん!!まりさぁ!きもちいいよ~~!」 ぬちゃぬちゃ 「れいむぅ!ゆふぅ!ゆふぅ!んほおおぉぉぉぉぉぉ!」 べちょぐちょ 今、そんな野良ゆっくりの番の一つがすっきりを終えようとしていた。 彼女たちのねぐらなのだろう、路地裏にある薄汚いダンボールの中で2匹は行為に及んでいる。 狭いダンボール内を目一杯蠢き体から出た粘液塗れになりながら激しくすーりすーりをしている2匹は、しだいにその擦る速度を上げていく。 「「すすすすっきりーーーー!!!」」 そして同時にすっきりの叫びを上げ、無事に性交を終えた。 「ゆふぅ~、いっぱいすっきりしたねぇ、まりさぁ」 「きもちよかったよぉ。いっぱいゆっくりできたねぇ、れいむぅ」 2匹はハァハァと荒く呼吸をしながら、先ほどまでのすっきりの余韻に浸っている。と、その時、 「ゆ!」 にょきにょきにょき 「ゆ~ん!おちびちゃんだよ!」 母親役のゆっくり(この番ではれいむだ)の額から茎が伸びていき、途中につぼみが生り始めた。 すっきりによる精子餡のやり取りに成功し、無事におちびちゃんの元となる実、そのさらに前段階のつぼみができはじめたのだ。 つぼみは急速に大きくなっていき、目と口が形成されてゆっくりらしい形になっていく。 数分もすれば、そこには微笑みを浮かべたつぼみゆっくり(実ゆっくりの前段階のゆっくり)が出来上がる。 髪やお飾りはまだ無く、れいむ種ともまりさ種とも区別がつかないが、それは確かにゆっくりの元となる存在であった。 (――――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゅ・・・・・・・・・ゅぅ・・・・・・・ゅ) そしてこの時、つぼみゆっくりの意識もまた形成されていく。 意識と言っても、まだ話すことも見ることも聞くこともできない、正に今さっき出来たばかりのゆっくりだ。その意識は単純な本能だけである。 だから、 「ゆ?あかちゃんすこし多すぎない、まりさ?」 「ゆ~?・・・ゆん、ちょっと多すぎるね」 そんな両親の声の意味もつぼみゆっくりには分からない。 2匹はすっきりを張り切りすぎたのだろう、確かに茎に実ったつぼみの数は通常よりも多いものであった。 「おちびちゃんはゆっくりできるけど、育てるのはとっても大変だよね」 「ゆん、そうだよ、まりさ。大変がいっぱいだと、ゆっくりできないよ」 野良ゆっくりは植物型にんっしんをすることが多い。 比較的早く母体が動けるようになり尚且つ生まれる子供の数が多いこの妊娠形態は、街という危険地帯に適しているのだ。 が、一度に育てられる子供の数には限りがある。親が子供の安全や食事等を見てやらなければならない以上、必要以上の数の子供は危険を増すだけでしかない。 「ゆっくりできないのはイヤだよ、まりさ」 「そうだね。ゆっくりできないのはイヤだね、れいむ」 この2匹も小さい頃からの経験でそのことをよく分かっている番であった。だから、 「れいむ、おちびちゃんの数を減らそうよ」 「ゆん、そうだね。ゆっくり減らそうか」 「もっとゆっくりしたいもんね」 「これからもゆっくりしていきたいものね」 つぼみゆっくりがこれ以上大きくなる前に、さっさと数を減らすことを選択した。 「「まりさ(れいむ)のためにゆっくりシんでね!」」 "ペキッ" 父親役のまりさがれいむの額にある茎を途中でへし折り、投げ捨てる。 そうすると当然、折られた方の茎に実っていたつぼみゆっくりには栄養となる餡子が行かなくなる。 (ゅ・・・?ゅぅ・・・??・・・・・・ゅゅ!?・・・ゅ!!――――ュ!!!) 茎を通して親の餡子が来ない、それはまだ未熟で独立できる体ではないつぼみゆっくりには致命的な出来事であり、すぐに異常が現れ始める。 その小さな体にあった自身の餡子は早々に底を尽き、まだ完成していない中枢餡は崩壊し始め、体は内部から腐り落ちていく。 だが実ったばかりで満足に考えることすらできないつぼみゆっくりに自分で出来ることなどない。 (――――!!!――――!!!!――――――――!!!!!) 精々が未だ開かぬ目から涙を流し、話せぬ口を苦悶の形に歪め、這うことも出来ぬ体をピクピクと必死に震わせて両親に自分の危機的状況を知らせるぐらいだ。 「ゆ!これで大丈夫だね、まりさ」 「ゆっくりできるね、れいむ!」 が、そもそもその危機的状況にした両親がそんなことを気にするハズもない。 両親はつぼみゆっくりの死力を尽くした訴えを無視し、これでゆっくりできると安心するだけであった。 「ゆ~ん!あかちゃんかわいいよ~!!ゆっくりしてるね!!」 「おちびちゃんはゆっくりできるね、れいむ!」 (――!――!―・・・―・・・・・・ ) 不運なつぼみゆっくりは、ここでタダ朽ちて土に返るか、あるいは他生物のご飯になるか、そのどちらかしかない。 ・ ・ ・ それから数日後、茎を額から生やした親れいむはとある公園の広場に来ていた。 人通りも少なく日当たりの良いこの公園は、にんっしんしたゆっくりが自身の子供とゆっくりするのによく使用されているスポットだ。 「ゆ~♪あたたかくてゆっくり~!」 親れいむもまた、この公園の広場で日向ぼっこをしに来ていた。 日向ぼっこはお歌に並んで母体のゆっくりがよくする行動の一つだ。そこには日差しによる暖かさでゆっくりできるから以外にも、日光消毒の意味合いもあったりする。 「ゆ~ん♪」 太陽からの日差しを万遍に浴び、ポカポカと温まりながら親れいむはゆっくりとし始める。 その光は茎に実っている親れいむの子供にも恵みをもたらしていた。 (ゆ!ゆ!ゆっきゅり~!) これは実ゆっくりにまで成長した子供達の思考だ。単純なことなら考えられるようになり始めている。 体の方もこの頃には、親から栄養をたっぷりと吸ったことで育っており、髪の毛やお飾りが生え始めている。 実ゆっくり達は時折親の声や外の光に反応してピクッと動いたり、その顔をニコニコと嬉しそうにしたりと大分ゆっくりらしくなっていた。 「ゆ~♪ゆ~♪ゆっくりそだってね~♪あかちゃんゆっくりしてね~♪」 (ゆっきゅ!ゆ!ゆっ!) 親れいむはそんな順調に育っている子供たちの様子を見て、嬉しそうにほほを染めて笑顔で子守唄を歌い始める。 その声に反応して子供たちも、まるでリズムをとるようにその顔を喜色に染めてピクリピクリと動くのであった。 「ゆ~♪ゆゆ~~ん♪ゆっくりしたあかちゃんうまれてね~♪」 (ゆっきゅり!ゆっきゅり~!ゆっ!ゆっ!ゆ~!) さらにこの頃の実ゆっくり達は、外部からの刺激に反応するだけではない。 「おちびちゃん~♪ゆっくり~♪」 「・・・ゅ」 「ゆ~♪ゆ~・・・・・・ゆ?」 「・・・ゅ・・・・・・ゆ・・・ゆっきゅ」 「!!!あかちゃん!?しゃべったの!?」 自分からアクション、つまりしゃべりだしたりする時期でもある。 「・・・ゆ!・・・・・・ゆっ!」 「ゆぅ~~~ん!!!やっぱりしゃべったよ~!!まりさぁ~~あかちゃんがしゃべったよ~~~!!!」 親れいむはしゃべりだした実ゆっくりを見て、番のところへ急いで跳ねていく。 「ゆっきゅ!」 「おちびちゃんがしゃべってるよぉ!!ゆぅ~ん!すごいよ!さすがまりさのおちびちゃんだよぉ~~!!」 「ゆっくりしてるよぉ!ゆっくりしたあかちゃんだよぉぉ!!」 野良ゆっくりが植物型にんっしんをする場合が多い本当の理由はこれなのかもしれない。 とにかくその日を生きることすら大変な野良にとって、自分の子供がもたらすゆっくりとは何にも変えがたいものだろうから・・・ ちなみに、にんっしん中の急激な運動は厳禁である。 「・・・・・・ゆ”っ・・・・・・・ゅ”っ・・・・・・・・ゆ”っ・・・・・・」 『急いで跳ねて』しまおうものなら、実ゆっくりの一部は落ちてしまう可能性が高いからだ。 3つ以上の数が分からないゆっくりでは気が付きにくいだろうが、確実に数は減るのである。 「ゅ”っ!・・・・・・っ”・・・・・・」 ここにも母れいむが落としていった実ゆっくりがいた。パクパクと口を動かしているが、すでに声も出せない状態になっている。 それでもなお生きようと苦悶の表情で助けを求めているが、落ちてしまった実ゆっくりに待つ運命は死だけだ。 落ちた瞬間につぶれるものもいれば、餡子が足らずに餓死するものもいる。 「・・・・・・ゅ”・・・・・・・・・・・・――――」 どちらにしろ、安らかな最後とは言えないことに変わりは無い。 ・ ・ ・ さらに数日後、茎に実った実ゆっくりはさらに大きくなり、赤ゆっくりサイズにまで成長していた。 「ゆゅ~」 ぷ~ら ぷ~ら 「ゆっくち!」 ピクっ 「ゆっきゅり!」 ぴくぴく 「ゆぅ~ん!!おちびちゃん、とってもゆっくりしているね、れいむぅ!」 「そうだねぇ、まりさぁ!とってもゆっくりしたおちびちゃんだよぉ!!」 この頃になると赤ゆっくりの体はほぼ完成していて、かつては開けられなかった目もしっかりと開き、話しもするようになる。 形も真ん丸プックプクに肥えており、プラプラと体を動かすこともできるようになっている。 ここまできたら生れ落ちるまで後少しだ。 「ゆん!」 「ゆゅ」 「ゆ~!」 「かわいいよぉ!ゆっくりしてるよぉ!まりさしあわせー、だよぉ!!」 「れいむもしあわせーだよぉ、まりさぁ!」 そんな我が子たちの様子を親ゆっくり達は目に涙まで浮かべて喜んでいる。 親まりさなどあまりにも嬉しいのか、子供が何かする度にピョンピョン跳ねたり、にやけた顔でグネグネと動いたり忙しない。 「あかちゃんが生まれたられいむ、愛情たっぷりの『ゆっくりしていってね!』を言うつもりだよぉ!」 「まりさもだよぉ!おちびちゃんには、まりさが知っていることぜんぶ教えてあげるんだよぉ!」 親ゆっくり達はどこまでも嬉しそうに、どこまでも幸せそうに、素敵な未来予想図を話し合っている。 「ゆっくりしてるよぉ、まりさぁ!」 「ゆ~ん!れいむぅ!」 「「ゆっくりしていってね!!」」 「ゆっきゅ!」 「ゆっ!!」 「ゆ~!」 路地裏にある一つのダンボール、その中は一片の不安も心配も存在していないかのような、そんな希望に満ちた雰囲気を持っていた。 だが忘れてはいけない。ゆっくりはどこまでも脆く、少しでも気を抜けば容易く死に襲い掛かられるということを その日の夜。 「ゆ~・・・きょうはさむいね、れいむ」 「そうだね、ふるえがとまらないよ、まりさ」 このとき彼女達がいる街を季節外れの寒波が襲っており、そのためダンボール仕立ての家が上等の部類に入る野良ゆっくりには厳しい寒さの日となっていた。 親まりさも親れいむも肌寒いのだろう、常にブルブルと小刻みに震えている。 「きょうはもうねてゆっくりするよ!あしたになればまたぽーかぽーかになるよ!」 「ゆ~、そうだね。もうゆっくりしようね」 2匹は早々に自分たちの巣である路地裏のダンボールの中へと入っていった。寝ることで少しでもゆっくりしようというのだろう。 「ガータガータ・・・がーたがーた・・・ゆぅぅ、さむいぃぃ。れいむぅ、もっとくっついてよぉ・・・」 「ブールブール・・・・・・ぶーるぶーる・・・・・・ゆっくりできないよぉぉ。まりさこそれいむをもっとあたためてよぉ・・・」 プッ ぷつ だがそこにも空っ風が容赦なく吹き込んできて、その度に2匹はビクッと体を跳ね上がらせる。 毛布やそれ様の準備をダンボールに施していれば耐えられたのだろうが、何分予想外の寒波である、そのようなものは一切なかった。 "ひゅ~~" 「「ゆひぃ!さむいいいぃぃ!!!」」 ぷち 、 ぷちぷち 結局2匹は寒さに震えながらこの寒波をやり過ごすことになる。 ぷちぷちぷち 破滅の音に気が付くことなく・・・・・・ ・ ・ ・ れいみゅはこの番のおちびちゃんとして茎に実っている赤ゆっくりの1匹であった。れいみゅよりも前の方の茎には姉にあたるまりちゃと別のれいみゅが実っている。 (ゆぅ・・・ゆぅ・・・おきゃあしゃんのあんこしゃん、あっちゃかいね・・・・・・ゆぅん・・・・・・) 親れいむと茎でつながっているれいみゅには、茎を通して親れいむの新鮮で暖かい餡子が常に流れてきている。 それはれいみゅにとって栄養であると同時に、親の温もりを感じることが出来る大切なものだ。 その茎を通した餡子の循環による体温保持、それは言わば親の体によるベッドのようなものだ。これのおかげでれいみゅは成体ゆっくりでも苦労する寒さを防ぐことができていた。 だからその時もいつもの夜と同じように、れいみゅは温かさの中でゆっくりとまどろみ、夢という心地よい時間を過ごしていた。 (おきゃあしゃん、おとうしゃん・・・・・・ゆっくちしちぇいっちぇね!・・・・・・ゆ~ん、うまきゅいえちゃよ!・・・・・・) れいみゅの今日の夢は、茎から生れ落ちた後の素晴らしいゆん生についてだ。 夢の中でれいみゅはすでに生まれており、両親にしっかりとゆん生最初の『ゆっくりしていってね!』を決めていた。 (むーちゃむちゃ・・・ゆふふ・・・しゅーりしゅーり・・・ゆぅん・・・) れいみゅが見ている夢はそれだけではない。その後の最初のご飯の美味しさ、両親との触れ合い、素敵なゆっくりとの出会い、自身の子供、と一生分を見ようかという勢いだ。 だが、 (ゆふぅん・・・れいみゅ・・・ゆっくちしちぇるよ・・・・・・しあわちぇー!・・・・・・ "ブチッ!" ゆ?おちょら?) それは唐突に訪れた。何かが切れた音、そして浮遊感、さらに "びちゃっ" 「ゆぴいいいぃぃぃ!?」 あんよが破壊される致命的な痛み。れいみゅの意識は一気に覚醒し、生まれて最初の声を悲鳴で彩った。 「いちゃああぁぁ!!ゆぴいいいぃぃ!!」 見ればれいみゅは、親れいむの茎から落ちている状態になっていた。 本来ならば生まれる時は、赤ゆっくりが自分で体を振って茎との接続を絶つものだ。だがこの寒さで親れいむの方が小刻みに揺れた結果、れいみゅを早産することになっていた。 「れいみゅのあんよしゃんがぁぁ!!うぎょけにゃいいいぃぃぃ!!」 早産そのものはゆっくりによくあることであり、特に大きな問題ではなかっただろう。だが生まれた時が夜というのが不味い。 夜というのは親ゆっくりも子ゆっくりも深い眠りの中にいることが多い。 その例に漏れずれいみゅも深い眠りの中にいたため、一切の心構えも何も出来ない状態で放り出されたのだ。 結果、親まりさのお帽子という柔らかいクッションも無く地面に落下したれいみゅは、そのまま巣の外のアスファルトに叩きつけられていた。 その時の衝撃はあんよを破壊するのに十分であり、れいみゅのそれは裂けてしまっている。 「ゆぴぃぃぃぃ!いちゃいいぃ!たしゅけちぇえぇ!ぴぃぃぃぃぃ!」 れいみゅはもみ上げをバタバタと上下させ、涙としーしー、それによく分からない液体を撒き散らしながら泣き叫ぶ。だが、 「がたがた・・・・・・ゆぅ・・・がたがた・・・」 「ぶるぶる・・・ぶるぶる・・・」 「ゆぴいぃぃぃぃ!おきゃあしゃん、おとうしゃん!どうちてきぢゅいてくれにゃいにょおおぉぉぉ!?」 深い眠りに入っているゆっくりを起こすのに、れいみゅの声は小さくて役不足であった。両親は震えながら眠るだけで、れいみゅの状態に気が付く様子はない。 「たしゅけちぇえぇ!きゃわいいれいみゅがしんじゃうぅぅ!ぢゃれかああ!」 れいみゅは必死になって自分を助けてくれるよう泣き叫び、身を捩る。しかしそのれいみゅに突きつけられたのは、さらなる絶望だった。 「ゆ!!??おねえちゃあああん!?!?」 「ゅ”・・・ュ・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 れいみゅの視界の先、そこに自分の姉達が無残な姿で横たわっていた。 れいみゅよりも先端の方に実っていた姉のゆっくりは、親れいむの振るえが増幅されたためれいみゅよりも早くに茎から投げ出されていたのだ。 その結果は今のれいみゅと同じ、致命的なものであった。 「・・・・・・」 一番先端に実っていた姉れいみゅはれいみゅと同じようにあんよから地面に叩き付けられたようで、下半身にケガを負っていた。 だがれいみゅよりも先端だった分落ちるときに勢いがついてしまったのか、裂けるというよりも破裂に近い有様だ。 そんなケガを負った姉れいみゅがすでに死に絶えていることは、黒ずんでハリをなくし始めた肌を見れば瞭然であった。 もっともそうでなくても、涙が枯れ果て苦悶に満ちた表情とその口から流れる餡子、さらにまったく動かない体を見れば生きてるようには見えなかっただろう。 「ュ”・・・ゅ、ゅ・・・・・」 姉まりちゃはさらに悲惨なことになっていた。落ちる時に変な回転が加わってしまったのか、姉まりちゃは顔面からアスファルトに突っ込んでいた。 こちらは辛うじて生きているらしく、お下げが小刻みに痙攣している。 他にも時折、顔の代わりにプリンッと高く上がっているあにゃる丸見えのおしり、そこから時折プシャ!っとしーしーが漏れたりしている。 どう見てもただ生きているだけで、姉まりちゃが姉れいみゅの後を追うのも時間の問題だろう。 「ゆひぃ・・・・ゆひぃぃぃ!」 その光景は、れいみゅに自分のこの後をまざまざと予想させるに余りあるものであった。生まれたばかりで何の苦労も辛いことも知らないれいみゅに、耐えられるものではない。 「たしゅけちぇ!たしゅけちぇよおおぉぉ!おきゃあしゃん!おきゃあしゃん!!おきゃあしゃあああぁぁぁん!!!」 れいみゅは親ゆっくり、それもついさっきまで自分に温もりと安らぎの餡子を送ってくれていた親れいむに必死の助けを求める。 「ゅぅ・・・うるさぃ・・・・・・ゆぅ・・・」 だがやはり親れいむは目覚める様子を見せない。れいみゅがいくら声を上げても、痛む体をグネグネと動かしてアピールしても、届かない。 「ぴぃぃぃぃぃ!ゆぴぃぃぃぃぃ!!!やじゃああぁぁ!!!!」 れいみゅと親れいむの間には5センチばかりの距離があった。投げ出されるように茎から落ちたときに出来た5センチの距離。 ほんの5センチ、だがあんよを破壊されている赤ゆっくりには絶望的な5センチ。 それが絶対の障害となって、れいみゅに親れいむと触れることを許さない。 「やじゃぁ!れいみゅゆっきゅりしちゃい!れいみゅゆっきゅりしちぇにゃいぃぃ!!まぢゃじぇんじぇんゆっきゅりしちぇにゃいのにいいぃぃ!!」 泣き叫ぶれいみゅの声は誰にも届かない。夜の街は静かにれいみゅを死へと追いやっていく。 「・・・ュ・・・・・・」 「ひぃぃぃぃぃ!!?」 れいみゅが泣き叫んでいる間に、姉まりちゃの方もあにゃるから餡子を漏らして動きが止まっていた。そして徐々にその肌が姉れいみゅと同じように黒ずみはじめる。 それがれいみゅには自分の姿に見え、ますます泣き叫ぶ。 「やあああぁぁぁ!!しにちゃくにゃい!しにちゃくにゃいいいぃぃ!!ゆっぴいいぃぃぃぃぃいぃ!!!」 叫びは空しく響くだけだ。だれもれいみゅを助けない。それどころか、れいみゅが死にそうになっていることすら気がつかれていない。 「ゆ!?ゆゆ!?!?ゆぅぅぅぅ!!れいみゅのあんこしゃんがああぁぁ!!あんこしゃんでにゃいでぇぇ!とまっちぇよぉおぉぉ!!」 そうこうしている内にあんよのキズから命の餡子が流れ出し始めていた。先ほどまでれいみゅの体温を保っていたホコホコの餡子は夜風に晒されて冷えていく。 そして同時に、れいみゅの声は次第に小さくか細いものへと変わっていった。それはれいみゅの命の灯火が掻き消えようとしている合図だ。 「しゃむいぃ・・・しゃみゅいよぉぉ・・・ゆっきゅり・・・ゆっきゅりしちゃいいぃ・・・・・・・れいみゅ、ゆっきゅりしちゃいよぉぉ・・・・・・」 その願い空しく、餡子の流れは止まらず親も起きることはない。れいみゅの声はその後もどんどんと小さくなり消えていく。 「りぇい・・・む・・・もっちょ、ゅっきゅ・・・・・・・り・・・・・・ゅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 結局、美味しいものをむーしゃむーしゃするどころか初めての食事の茎すら食べられず、 好きになったゆっくりとすりすりして愛情を確かめるどころか親とのすーりすーりすら経験できず、 夢見たしあわせー!な事の一切を実現することなく、れいみゅはその短いゆん生を閉じて永遠にゆっくりした。 「れ”いむのあがじゃんがああああぁぁぁぁぁ!?!?あがじゃんゆっぐりしでえええぇぇ!!!」 「なんでぇぇぇぇ!??なんでなのぉぉぉぉぉ!!?ゆっぐり!ゆっぐり!!ゆっぐりいいいぃぃぃ!!」 朝、両親の悲痛な叫びが路地裏に木霊する。 どれだけ子供を可愛がろうとも、どれだけ幸せな将来を夢見たとしても、街の環境はそんなこと頓着せず命を奪っていく。 ここは人間が作った人間のための世界、それ以外の生物は少しでも気を抜けば容易にその命を危険に晒される。 「朝っぱらからうるせーんだよ!この薄汚い野良ゆっくりがぁ!!」 「「ゆぎゅぶばっ!?」」 そこに赤ゆっくりだろうが成体ゆっくりだろうが、差は無い。 だが街という人の世界でも、比較的安全に暮らすことができるゆっくりもいる。 それは『飼いゆっくり』 人のために生き、人のために奉仕することを課せられた、そんなゆっくりだ。 ~続~ 後書き 子供のようなゆっくりが好きです 生まれる前の赤ゆっくりが大好きです 考えていた幸せな未来、それを何一つ成せぬまま死んでいく様には絶頂すら覚えます うん、病んでいますね、私 過去の作品 anko2643 ある変わったれいむのお話 anko2658 もの好きなゆっくりの日常 anko2677 アグレッシブてるよ anko2682 オーソドックスなものたち anko2704 アクティブこまち anko2711 妖精たちの幻想郷 anko2716 足りないものが多いぱちゅりー anko2823 愛するが故に anko2840 ポジティブぱるすぃ anko2858 スカーレット・チャレンジャー 前編 anko2859 スカーレット・チャレンジャー 後編 anko2872 ゆ食世界の風景・朝食 anko2891 ゆ食世界の風景・昼食
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3123.html
『にんっしんと赤ゆのそれぞれ・動物型』 29KB いじめ 観察 不運 日常模様 妊娠 番い 飼いゆ 赤ゆ 子ゆ 都会 現代 独自設定 ぺにまむ 一応続き 15作目 長くなったので分け でも前回を読まなくてもたぶん平気 *注 多数のリスペクト(パクリとも言う)あり ・ゆっくりの性行為あり 独自解釈多数 ・ストーリーなど、無い ・テンプレ万歳! 『にんっしんと赤ゆのそれぞれ』 ケース2:動物型にんっしん(飼いゆっくり) 「れいむぅ!まりさのびっぐまぐなむはどうだぜ!きもちいいんだぜぇ!?」 パン パン パン 「きもちいよぉまりざぁ!れいむいっぢゃうぅぅぅ!!」 ぐちょ ぐちょ ぐちょ 2匹のれいむとまりさがぺにまむを用いたすっきりをしている。その2匹の頭には、飼いゆっくりである証のバッジが輝いていた。 「れいむぅ!れいむぅ!れいむぅぅ!」 スパンっ スパンっ スパンっ 「まりさぁ!まりさぁ!まりさぁぁぁ!」 ぐっちょん ぐっちょん ぐっちょん 爪楊枝ぐらいのぺにぺにを立たせたまりさは、それをれいむのまむまむに激しく打ち付けて出入りさせている。 それを受けてれいむもまた気持ち良さそうな声を出しまくっており、周囲に体から出た粘液を飛び散らせていた。 「れいむ!イグよ!イグイグイグイグゥゥゥ!!」 「ゆ!!まりさぁぁぁぁ!!」 まりさがラストスパートとばかりにその振動速度を上げる。れいむも、まりさのフィニッシュを受け止めるべくまむまむを激しく収縮させ、そして、 「「んほおおおおおおおおおおぉぉぉおぉぉおぉぉ!!!!すっきりいいいいぃぃぃいぃぃいぃぃい!!!!」」 2匹は甲高く悲鳴のような声を上げながらすっきりをした。 同時にまりさのぺにぺにの先端から精子餡がドクドクと迸り、れいむのまむまむを満たしていく。にんっしん率100%のゆっくりでは、これで確実に子供ができただろう。 「ゆふぅ!ゆふぅ!・・・・・・もっとぉ、れいむ、まりさのたくましいぺにぺにがもっとほしいよぉ!」 「いいんだぜぇ・・・こんやはうちどめしらずでいくんだぜぇ!」 だが2匹はそれだけでは満足できなかったのか、まだ続けるつもりのようだ。 れいむがまむまむをフリフリと揺らし、まりさを誘う。それを受け、再びまりさの爪楊枝サイズのぺにぺにがそそり立つ。 「ゆふん!まりさのじまんのぺにぺにだよ!これでれいむをもっとめろっめろにするんだぜぇ!」 「ゆ~ん!まりさぁ、はやくぅ!れいむまちきれないよぉ」 「んほほほぉう!れいむぅぅぅ!!」 「ゆぅぅぅん!まりさぁぁぁぁ!!」 結局、2匹のその行為は3回ぺにまむでのすっきりを終えるまで続いた。 ・ ・ ・ 「ゆぅ~ん!れいむのかわいいおちびちゃんができたよ!」 「ゆ~!!たのしみなんだぜ!まりさのおちびちゃん、はやくあいたいんだぜぇ!!」 翌日、れいむのお腹は見事なまでにプックラと膨れており、胎生にんっしんをしていることは明らかであった。 3回もすっきりをしたのだから当然だが、通常の胎生にんっしんよりもでかくなっており動くことすらできそうにない状態だ。 これが自然の世界なら中々に大変な負担が父親のまりさを襲うことだろう。母親のれいむも普通ならこんな数を産めるほど体力は無い。 だが2匹の場合は何の問題も無かった。 「「おにいさん!れいむ(まりさ)のおちびちゃんができたよ!!」」 「おーう、おめでとさん」 何しろ、飼い主のお兄さんが身の回りのことは大体してくれるのだから。 胎生にんっしんをした場合、丈夫で大きな子ゆっくりを生むことができる。 これは生むことさえできれば、生まれた子供は生き残る確立が高いということだ。だがその性質上、代わりに出産まで時間と大量の栄養が必要になってくる。 その間はにんっしんしたゆっくりは動くことがままならないので、野生ではよほど恵まれた環境になければ余り見られない出産方法である。 その点、飼いゆっくりという立場は衣食住の全てをクリアしている。 「ほれ、ご飯だ。ゆっくり食べろよ~」 「ゆ~ん!む~しゃむ~しゃ!む~しゃむ~しゃ!」 「おいしぃ~!しあわせぇ!!」 2匹は飼い主から渡された食事を口の中に掻きこんでいく。 しっかりと栄養を取ることは、お腹の中の子供のためにも必需事項だ。母体のゆっくりがゆっくりすればするほど、そのゆっくり成分は子供にも良い影響を与える。 「ゆふぅ~!れいむぽんぽんさんがいっぱいになったよ!」 「まりさもだぜぇ!・・・ゆ!おなかがいっぱいになったら、つぎはうんうんをしたくなったんだぜ!!」 「はいはい、ちゃんと片付けてやるからトイレでしろよ~」 「「ゆん!分かったよ!おにいさん!!」」 こうして、2匹は身の回りの心配が全く要らないという、とてもとても恵まれた環境で出産まで過ごすこととなった。 ・ ・ ・ まりちゃはとてもとても安らかなまどろみの中、ゆっくりと暖かい気持ちに包まれていた。 プカプカ ふわふわ まりちゃを包む世界はどこまでも優しく、暖かいものである。 (まりちゃ、とってみょゆっくちしちぇるよ!) それはとても心地よく、まりちゃをゆっくりさせてくれる世界、母の胎内だ。そしてその母の胎内というどこよりも安全な世界、そこにいるのはまりちゃだけではない。 (れいみゅゆっくちしちぇるよ!) (まりちゃもだよ!) まりちゃのすぐ近くには、まりちゃの姉か妹になる存在がたくさんいた。まりちゃとは別のまりちゃも、れいみゅも、それぞれ皆ゆっくりとこの空間を漂っている。 目がまだ完成していないまりちゃには実際にそれらを見ることはできない。(そうでなくても、胎内の暗さでは何も見えないだろうが) だが不思議と、まりちゃは自分も含めた皆が微笑みを浮かべてゆっくりとできていることは感じ取ることができたのであった。 やがて時間が経ち、まりちゃを包む世界に少しだけ変化が訪れる。 (あっちゃかいにぇ) (ゆぅん、あっちゃかいにぇ) それはまりちゃや他の皆が大きくなったことで、母体の中が狭くなったことだ。 だがまりちゃはそれを窮屈だと感じたことは無かった。むしろ母の胎内や他の姉妹に触れている今の状態は、餡子の奥が暖かくなる安心感があった。 それは皆も同じなのだろう。だれも不安そうな気配を出していないことをまりちゃは感じていた。 そんなまりちゃの日々は、ゆっくりらしいとてもゆっくりとしたものだ。 (ちゅーり、ちゅーり) (ゆゅん、ちゅーり、ちゅーり!) まりちゃに触れている姉妹や母の胎内にすーりすーりをしたり、他の姉妹ともすーりすーりしようと身じろぎしたり、そんなことばかりだ。 それ以外の時は大体がゆっくりと暖かい世界の中で眠るか、あるいはまだ見ぬ外の世界に思いを馳せるかのどちらかであった。 (おいちぃあみゃあみゃをむーちゃむーちゃして、しょれからおきゃあしゃんとおちょうしゃんにしゅーりしゅーりして、しょれから・・・) (みんにゃといっしょにあしょびちゃいよ!こーりょこーりょしちぇ、にょーびにょーびしちぇ、ぴょんぴょんだっちぇ!) (おきゃあしゃんにょゆっくちしちゃおうちゃもききちゃいし、おちょうしゃんのおぼうししゃんでたきゃいたきゃいもしちゃいにゃ) (きゃわいいおきゅしゃんといっしょにゆっきゅりしちぇ・・・ゆぅ~ん、ゆっきゅり~) それは考えるだけでとても楽しく、まりちゃの顔は常に笑顔の状態だ。声が出せれば笑い声が絶えなかっただろう。 目が開けられていたら、それはもう嬉しそうな希望に満ちた目を見れていただろう。 まりちゃは幸せで暖かい、そんなゆっくりとした将来が自分を待っていると信じている。 まりちゃを包む世界から感じる安らぎ、それがまりちゃの考えが間違っていないという自信を与えていた。 ・ ・ ・ まりちゃがそれからも大きくなり、しっかりとした子ゆっくりサイズのまりしゃとなった頃、世界にさらなる変化が訪れた。 (ゆゆ?うごいてる?) 母の体内がざわめくように脈打ち始める。それは次第に強くなっていき、まりしゃと他の姉妹を一定の方向へと導くように運び出した。 そして同時に、まりしゃの閉じた瞳がまぶた越しに光を感じるようになってくる。その光はまりしゃが送られる先の方から来ているようだ。 (ゆ!まりしゃ、とうとううまれるんだね!) そのことはまりしゃに、とうとう自分が外の世界へ生れ落ちる時が来たことを知らせていた。 まりしゃはそれまで閉じていた瞳を開くと、明確に自分でも光が差し込む方へと進み始める。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ!」 「ゆんっ、ゆんっ、ゆんっ」 見ればまりしゃの周りの姉妹も、それぞれ光の方へと体をよじるようにしながらウネウネと進んでいる。皆、自分達が生まれる時なのだと理解しているのだ。 「ゆっ!ゆっ!れいむ、ゆっくりうまれりゅよ!」 光、つまり産道という出口に一番近いところにいた子れいむが一番乗りになった。 産道に体を差し込んだ子れいむは、次に体全体を使ってモルンモルンと動いて産道を通っていく。 「つぎはまりしゃだよ!」 「そのつぎはりぇいむだよ!」 その後に続こうと、次々にまりしゃの姉妹が産道へと入っていく。その後をまりしゃも負けじと体を動かし、産道の方へと進んでいった。 「ゆ!まりしゃのばんだよ!」 そうしてどんどん姉妹が産道を通って出ていき、ついにまりしゃの番がやってきた。 まりしゃも先にいった姉妹のように、体を振って尻をくねらせ産道へと分け入っていく。 「ゆんしょ!ゆんしょ!」 産道の中はそれまでの胎内に比べると大変狭いものであり、進むのも今までのように上手くはいかない。 非力な赤ゆっくりにはちょっとした重労働だ。だがまりしゃはそれでも一生懸命進んでいく。 それを応援するように、産道自体の壁もまりしゃを前へ前へと送り出そうと脈動をする。それに助けられながら、まりしゃは少しずつ少しずつ出口へと向かっていた。 そして出口に近づくにつれ、外の世界の音が聞こえ始める。 『ゆふぅぅぅ!ゆぶふっぅうぅぅぅ!!』 『がんばるんだぜ!れいむ!ひっひっふーなんだぜ!!』 『がんばれよー』 両親の声が聞こえる。まりしゃはそれに元気付けられ、さらに勢いを増して体をぷりぷりと動かし前進する。 そして遂に、 「ゆ!」 「ゆぶふぅぅぅ!!」 「ゆ~~~!!まりさそっくりのかわいいおちびちゃんなんだぜ~~!!れいむ、あとすこしなんだぜ!がんばるんだぜ!!」 「おー、またまりさ種か」 まりしゃの顔が産道から外へと出た。その時まりしゃの目に飛び込んできたのは、母の胎内で想像していたようなゆっくりとした世界であった。 「がんばれ!がんばるんだぜ!おちびちゃんもれいむも、ゆっくりがんばるんだぜ!」 まりしゃの正面には、自分の父であると一目で理解できた親まりさがそのお帽子をしっかりと構えて、まりしゃが飛び出すのが今か今かと待っている。 「ゆー!!いもうちょ!れいむのきゃわいいいもうちょのまりさだよ!!」 「がんばって!おかあしゃん、ゆっくり!ゆっくり!まりさもゆっくりがんばって!!」 「ゆー!ゆー!ゆっくり!ゆっくり!」 その周囲には自分より先に出た姉妹がいっぱい、それぞれまりしゃに声援を送ってくれている。 「ゆっ!まりしゃ、ゆっくちうまれるよ!」 幸せのゆートピア、そんな言葉がまりしゃの脳裏を過ぎった。 ならばそこに今から加わる自分も、それに相応しいゆっくりであらねば。そう思ったまりしゃは、母の胎内で考えていた最高の表情を浮かべ、キリッとする。 そして、 「ゆふん!」 すっぽ~ん 次の瞬間、親れいむがまりしゃをとうとう生み出した。 「ゆん!」 飛び出したまりしゃを、親まりさがお帽子のクッションで柔らかくキャッチする。 そして勢いが止まり、しっかりと地面にそのあんよを着地させたまりしゃは、渾身一発 「ゆっくりしていってね!!」 「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」 その最初の『ゆっくりしていってね!』を元気よくとどろかせた。それに両親も姉妹も目に涙を浮かべながら、とてもとても嬉しそうな表情で返事をする。 ここに、まりしゃは笑顔に見守られ祝福されながら誕生した。 「ゆ!つぎのおちびちゃんが!ゆゆゆゆゆ!」 「ゆ!おぼうしのじゅんびはだいじょうぶだぜ、れいむ!」 「おー、まだいるのか。今回は豊作だなぁ」 と、母れいむが再び産気づく。まりしゃの後にも、妹となるれいむやまりさはまだいるのだ。 「まりしゃもおうえんするよ!」 「ゆー!がんばれー!!」 「ゆっくりー!!」 そのことに気が付いたまりしゃは、自分がそうされたように今度は妹に声援を送り始める。 皆も母れいむのまた開き始めた産道へ声をかけ初め、集中する。 「よっと」 「おしょらをとんでるみたい!」 だからまりちゃが急に浮遊感を感じ、その意識を落としたことにも誰も気が付かなかった。 ・ ・ ・ 子れいむはその番の子供、それも長女として生まれたゆっくりであった。 『む~ちゃ、む~しゃ、しあわしぇー!!む~しゃむ~しゃ、しあわせー!!』 『ゆふふ、おちびちゃん。そんなにあわててごはんさんをたべなくても、まだいっぱいあるよ』 『ゆぅ~!まりしゃも!む~ちゃむ~しゃ、しあわしぇ!!』 そんな子れいむのゆん生は幸せに満ちていた。自分の周りにはゆっくりした両親がおり、さらにかわいい妹も沢山いる。 『飼い主』というお兄さんも、いつも美味しいあまあまをくれるし玩具だって楽しいものばかりだ。 ここはかつて母の胎内で夢見た世界そのままであった。何一つゆっくりできないことは無く、世界は愛で満ちている。 『ゆっくりしていってね!かわいいれいむがゆっくりうまれたよ!!』 『『ゆっくりしていってね!おちびちゃん!!』』 思えば子れいむのゆん生は祝福から始まったものである。生まれた瞬間に両親からゆっくりしていってねと愛の言葉を受け、自分も妹にそう言った。 あの瞬間に子れいむの体内の餡子に満ちた温かなポカポカとした気持ち、『あぁ、これがゆっくりなのだ』、と子れいむは感じていた。 その温かな気持ちを皆にも分けてあげる、それがゆっくりしていってね、その言葉が示すことなのだ、と幼心に思ったものである。 それから暫く、子れいむは長女に相応しくあろうと努め、両親や他の姉妹と一緒にゆっくりとした日々を過ごしてきた。 『ゆんっゆんっ!まりしゃはしゅんっそくなんだぜ!』 『ゆ~!まりさとってもはやいね!ゆっくりしてるよぉ~』 『ゆぅ~ん、それほどでもあるんだぜぇ~ゆべっ!?』 コロン、ぺちっ 『ゆぅ!?まりしゃ!?だいじょうぶ??』 『ゆ・・・ゆぅ・・・・・・ゆぅぅ!!ゆ~~!!いたいよ~!!ぴゃあぁぁ~ん!!』 『だいじょうぶ、おねえさんのれいむがぺーりょぺーりょしてあげるからね!ぺーりょ、ぺーりょ!』 『ひっぐ、ゆぅぅ・・・・・・ゆ、おねえちゃんありがとぅ・・・・・ゆっくり~!』 『ゆん、ゆっくりしてね!』 妹まりさとぴょんぴょんして駆けっこをしたり、その時に誤って転んでイタイイタイになった妹まりさをぺーろぺーろして慰めたり。 『む~ちゃむ~ちゃ!はふっほふっ、む~ちゃ!しぁわしぇ~!!』 『もっもっ、んぐっんぐっ』 『ゆふふ、おちびちゃんたち、そんなにあせらなくてもごはんさんはいっぱいあるんだぜ?』 『おちびちゃんたちはみんなたべざかりなんだね、ゆっくりしてるよ~』 『が~じが~じ・・・・・・ゆぅぅ・・・かちゃいよぉ・・・・・・ごはんしゃんはれいむにいじわるしないでね!』 『おちびちゃん、おとうさんにまかせるんだぜ!・・・むぐむぐ、むぐむぐ・・・ふぉら!』 『ゆわ~い、おとうしゃんありがとう!!・・・ちゅーぱちゅーぱ!ちゅーぱちゅーぱ!・・・・・・ゆぅぅ、しあわしぇぇ・・・!!』 皆でむ~しゃむ~しゃして幸せを感じたり、硬いご飯さんをお父さんが噛んで柔らかくしてくれたものを食べたり。 『うんうんしてしゅっきりー!!』 もりゅん! 『おちびちゃん、きょうもげんきなうんうんさんだね!』 『ゆふん!れいむのうんうんさんはゆっくりしたうんうんさんなんだよ!』 『そうだねぇ、おちびちゃんはゆっくりしてるよ!・・・ゆ?もう、おちびちゃん、うんうんさんがまだついてるよ?』 『ゆ?・・・ほんとだ!ごーしごーし!・・・ゆぅ?うまくとれないよ?』 『ぺーろぺーろしてとってあげるよ、ぺーろぺーろ!』 『ゆきゃきゃ、くしゅぐっちゃぁい~♪』 『ほら、これでおちびちゃんがもっときれいきれいになったよ!』 『・・・・ゆ~ん!きれいきれいですっきりー!!』 うんうんが付いてしまったお尻を母れいむにぺーろぺーろでキレイにしてもらったり。 他にも姉妹とこーろこーろやすーりすーりで遊んだり、母れいむのもみ上げに埋まってワサワサ感を楽しんだり、 父まりさのお帽子で高い高いをしてもらったりと、ゆっくりした出来事に暇がないくらいだ。 そんな日常、それが少し変化したのはゆっくりしたお兄さんからの提案がキッカケだった。 『みんな、そろそろキレイな番を探して自分のおちびちゃんが欲しくないかな?』 お兄さんの提案、番と子供を得るというそれは、子れいむの夢でもあった。 生まれて最初に見た光景、皆が皆ゆっくりとした表情で愛に包まれていた風景。新しい命を祝福するその雰囲気。 それは子れいむの記憶に強く焼きついていた。 自分もいつか母のように素敵な番を見つけ、子供を生み、あの光景を自分のおちびちゃんに見せてあげたい、感じさせてあげたい。そう常々思ってきていたのだ。 『ゆ~!!れいむ、かわいいおちびちゃんをうみたいよ!』 だから子れいむは、お兄さんの提案を拒むことなく受け入れた。 『まりさもかわいいでかわいいれいむをおよめさんにしたいんだぜ!』 『れいむも!れいむもだよ!!』 そしてそれは、子れいむの妹達も皆同じであった。誰一人として否の声を上げることなく、お兄さんの提案を望んでいた。 『よし、じゃあ決まりだな』 そしてお兄さんも、そんな皆を見てニッコリとした笑顔をゆっくりと浮かべていたのだ。 だが、お兄さんの提案は一つの別れも伴うものであった。 『ごめんな、皆で住むことは出来ないんだよ。番のところへ行かないといけないんだ』 子れいむが番を得ておちびちゃんを生むためには、両親や姉妹とは別の場所へ行かなければならないというのだ。 そのことに子れいむを含めた皆が不満を覚えなかった訳ではない。しかし、 『皆はもう立派なゆっくりだ。ちょっと早いひとり立ちのようなものだよ。それに大丈夫、戻って来れないわけじゃないんだ。 番を得ておちびちゃんを生んで、そしてよりゆっくりとしたゆっくりになって帰ってくればいいんだよ』 その言葉に皆が納得した。そうだ、これは永遠の別れではない、むしろよりゆっくりとした未来への過程なのだ、と。 『それじゃあ、番を探してきてあげるよ。でもさすがに全員の分を一度には無理があるからね。少しだけ時期がズレちゃうけど、立派な君達なら我慢できるだろ?』 そしてそれから、お兄さんが皆の番を見つけてきてはそこに連れて行ってくれるようになった。 『さあ、今回はまりさ、君の番を見つけられたよ』 『ゆ~!!まりさのおよめさんのれいむ!はやくあいたいよ!たのしみだよぉ~!!』 お兄さんが言うには、見つけた番が誰にピッタリなのかは運しだいらしい。そのため、妹達の方が先に番を見つけたりしていた。 『まりさいってくるよ!みんな、ゆっくりしていってね!』 『ゆっくりしていってね!まりさ!!』 お兄さんに連れられていく妹達を、子れいむは内心羨ましく思いながら、でも長女として祝福しながら見送っていた。 そうして日々が過ぎていき、子れいむの体が亜成体と呼ばれるくらいのサイズになったころ、とうとう子れいむの番が見つかった。 そして番の元に子れいむが行くその日、 「おかあさん・・・・・・おとうさん・・・・・・」 「ゆっぐ、ゆぐ・・・おぢびじゃん、げんぎでねぇ・・・ひっぐゆっぐ」 「おちびはまりさのじまんのおちびなんだぜ・・・むこうでも、ゆっくりするんだぜ」 「「おね”ぇちゃん、ゆっくりして”ね・・・ひっぐ」」 子れいむは両親と別れの挨拶をしていた。 やはり別れは辛いもので、母れいむは嗚咽を漏らし、父まりさは気丈に振舞っているが涙目だ。 「おがあざん、おどうざん、いままでゆっぐりありがどう、ひっぐ、れいむ”ゆっぐりしにいぐよ、ゆっぐ」 子れいむもそれにつられ、つい声が度持ってしまっていた。子れいむ自身、今まで何度も妹達を見送っており何度も別れを経験していたのに止めることは出来なかった。 まだ番が見つからずにいる姉妹達も、皆涙目になりながらも一生懸命笑顔で子れいむを送り出そうとしている。 「もういいか?いくぞ」 「ゆん”、おにいざんも、ありがどう、ひっぐ」 お兄さんが子れいむをゲージへと入れて持ち上げる。とうとう別れの時だ。 「お”ぢびちゃん、ゆっぐりしでいってねぇ!!」 「ゆっぐりするんだぜぇ!」 「「おねえじゃああん!!」」 「みんなも、ゆっくりじでいってねぇ!!!」 皆の声を受けながら飼い主のおにいさんにつれられて、子れいむはとうとうそれまで住み慣れた世界に別れを告げて新たな天地へと旅立った。 幸せな家庭を築き上げることを夢見て、希望を胸に抱きながら。 ・ ・ ・ 「ほいっと」 「ゆ?おにいさん、もうついたの?」 だがその子れいむの決意に反して、お兄さんは子れいむを別の部屋に運ぶだけだった。 聞いていた話だと別のお家へと行くことになっていたはずなのだが、これはどういうことだろう? 「ゆ?ゆ?おにいさん?」 「なぁ、れいむ。これちょっと見てくれないか?」 疑問に思った子れいむがお兄さんに声をかけるが、それを無視してお兄さんは何かを取り出して子れいむの前に置く。 「ゆ?なに、これ?おまんじゅうさん?」 「・・・やっぱり初見じゃ分からないか」 れいむの前に置かれたのは、いっぱい針が刺され所々が破けたり焦げたりしている薄気味悪いおまんじゅう、に見えるものであった。 「じゃ、次はこれ見てくれるか、れいむ」 「ゆ?」 お兄さんは次に何やらリモコンを取り出して操作する。すると、その部屋に取り付けられていた大型テレビ、それがブゥンと音を立てて起動し映像を映し出し始めた。 画面に映し出されたのは、一面がタイル張りになっていて無機質で寒々しい様子を見せる、そんな何もない箱の風景だ。 『おしょらをとんゆべぇ!?・・・・・・ゆぅぅぅ、いちゃいいぃ!』 そしてその箱の中に小さな生まれたてらしき1匹のまりしゃが、まるで放り込まれたかのように映り込んだ。 「ゆ?あれ?このまりさ・・・」 画面に映っているまりしゃ、それに子れいむは見覚えがあった。それもそのはず、そのまりしゃは 「れいむのかわいいいもうとのまりさ・・・・・・?」 子れいむの妹のまりしゃなのだから。 そのまりしゃと子れいむは、かつて母体の中でお互いに頬を擦り寄せ合って温もりを確かめ合った仲だ。見間違えるはずがない。 だが映っているのが妹のまりしゃだということは分かっても、何故映されているのかは子れいむには分からない。 その時、画面から 『一日目開始』 「ゆ?だ、だれ?」 まりしゃとは別の声がした。 そしてその声と同時に、画面外から手が伸びてくる。それは極普通の人間の手、しかし持っているものは普通ではなかった。 『メニュー、針刺し』 その手には鋭い針が握られており、その金属特有の光沢を鈍く出していたのだ。 針を握った手はまるで獲物を狙っている蛇のようにまっすぐにまりしゃの方へと進んでいく。 『ゆぴゃああぁぁん!!いたいよぉ!だれかまりしゃをぺーろぺーりょしてよぉ!!』 そしてそのまま落ちた時の痛みに泣くまりしゃ目掛けて、 『一回目』 "ぶすっ" 『ゆぴいいいぃぃぃぃぃ!!?!?』 針をそのもち肌へと突き刺した。 その後に手は素早く針を抜いたが、まりしゃには刺されたことによりクッキリと穴が出来ている。 「なにこれええええぇぇぇ!?」 突然の妹まりしゃへの暴行、その衝撃映像に画面を見ていた子れいむも絶叫してしまう。 だが映像はそれで終わりではなく、針を持った手は再び 『二回目』 "ぶすっ" 『いちゃあぁぁぁぁ!!!?』 「ひぃっ!?」 その声と共にまりしゃへと針を突き刺した。そして続けざまに 『三回目』 "ぷつっ" 『ゆっぴいいいぃぃぃいぃぃぃ!!!』 『四回目』 "ヅッ" 『ゆぎいいいいぃぃぃぃぃぃ!?』 『五回目』 ”ぶすっ” 『ぴぃっ!!?ゆぅぅぅぅぅぅ!!』 「ゆあ、ゆあああ・・・・・・・・・」 次々にまりしゃへと針を突き刺していった。 画面に映る手は無機質に抜いては刺しを繰り返しており、その度にまりしゃの弾力に富んだスベスベお肌に黒い穴が開けられていく。 しかも手は狙ってやっているのだろう、刺す場所は肌だけであり、目などの器官を破壊しないようにしている。 『六回目』 "ぶっ" 『ゆぴいぃぃ!!』 『七回目』 "ザスッ" 『いあああぁぁぁぁ!?』 『八回目』 "ズッ" 『やめえええぇぇ!?!?』 『九回目』 "ぶす" 『にゃんでえええぇぇぇぇ!!!』 『十回目』 "ザクッ" 『やじゃやじゃあああぁぁぁぁぁぁ!?!?』 まるで機械か何かのように手は容赦なくまりしゃの肌を刺し続けていく。画面にはまりしゃの悲鳴と、声と、針が肌を貫通する僅かな音のみが響いている。 そして、 『一日目、終了』 その声と同時にようやく手の動きが止まった。 『ゆひっ・・・ゆひっ・・・』 ぴくっぴくっ だがその時には画面に映るまりしゃの体は穴だらけになっていた。体が微かに動いていなければ死んでいるようにも見える、ゆっくりできない傷だ。 そのまりしゃを映している画面はしかし、そこで映像が一旦切れて真っ暗になってしまった。 「ゆえ?・・・ゆ?なに?・・・これ??なんで?ゆ?・・・・」 「・・・・・・」 今まで幸せで優しさに満ちた日常を過ごしてきた子れいむには、映像で起こったことは理解の範囲外であった。 思考が現実に追いつかず、混乱して何も言う事ができずにいる。お兄さんはそんな子れいむの様子を見ながら、しかし何も言わない。それどころか、 「・・・・・・」 『ゆぅぅ・・・ゆぅうぅ・・・』 再びリモコンを操作して、画面に別の映像を映し出し始めた。 再び映った画面、そこには先ほどのまりしゃが眠っている。その体は穴こそ塞がれているものの、所々に痕を残しており痛々しいものだ。 さらに、 『ゆぅぅ・・・おきゃしゃん、おちょうしゃん・・・・・・みんにゃぁ・・・・ひっく・・・ゆぅぅ・・・・』 まりしゃは魘されていた。まりしゃがいる箱は他のゆっくりが居らず、床や壁も一面がタイル張りで冷たく硬そうなものだ。 そこはまりしゃが胎内で思っていた世界から程遠く、愛も優しさも無いゆっくりできない場所だ。 酷い目に遭ったというのにそれを慰めてくれる温もりが一切ない事に、まりしゃは涙を流して悲しんでいる。 そんな悲しみにくれるまりしゃ、そこに 『二日目開始、肌焼き』 「ゆぅぅぅぅ!!?まりさぁ!!にげてぇぇ!!」 画面外から再び先ほどの手が、今度は半田ごてを持って現れた。 半田ごてのことは子れいむは知らなかったが、先ほどの映像からゆっくりできないものを感じ取り、思わず逃げるように叫んでしまう。 だがもちろん映像に言ってもまりしゃに聞こえるハズが無く、まりしゃは涙を流しながら眠り続けている。 そして手はそのまま眠っているまりしゃの方へと伸びていき 『一回目』 "ジュッ" 『・・・・!!?!!?!?!?』 「あ、あああ・・・・あぁぁぁああぁ・・・・・・・」 再び、子れいむの見ている画面内で惨劇が繰り広げられた。 手が持つ半田ごては針の時と同じように何の躊躇も無くまりしゃの肌に押し当てられる。 『ゆっぴいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!』 その途端、あまりの熱さにまりしゃが飛び起きて泣き叫び始める。その肌にはハッキリと焼かれた痕が出来ており、痛々しい。 『あちゅいいいぃ!いちゃいいいぃぃ!!』 『二回目』 "ジュッ" 『ぴぃぃぃぃ!!』 「や、やめ・・・・・・やめてあげてよぉぉ!!まりさがゆっくりできないよぉ!!」 火傷の痛みに転げまわるまりしゃを、手は決して逃がさず的確に半田ごてを押し当てていく。 子れいむが必死にまりしゃを助けようと跳ね回り、手に止めるように懇願するが 『三回目』 "じゅうううぅうぅぅぅ" 『ーーーーーーー!!!!!!!???』 「やめてあげてったらぁぁぁぁぁ!!!やべでぇぇぇぇぇぇ!!!ゆっぐりできないいいいぃぃぃぃ!!!!」 「・・・・・・・・」 その行為は何の意味もない。 ただまりしゃが焼かれていく映像を見せ付けられ、それを止めるように言うという滑稽な姿を見せるだけだ。 その後は先ほどの映像の焼き直しであった。手は何の感慨も見せずにまりしゃに半田ごてを押し当て、その度にまりしゃに火傷が増えていく。 そして 『二日目、終了』 『ゅ・・・・・・・・ゅ”・・・・・・・・』 「ゆぁ・・・・ぁ・・・・まりさ・・・・が・・・・・・」 その言葉とともに、焦げ焦げになったまりしゃを映していた画面が再び真っ暗に変わった。 だがやはり 『三日目開始、皮剥ぎ』 「やだあああぁぁぁ!!もうやめでったらああああああぁぁぁぁ!!」 三度映像が画面に映し出された。 ・ ・ ・ 映像はその後何回分もあった。内容はどれもまりしゃが酷い虐待を受けるものばかりで、ゆっくりできない様子を映している。 そして映像が再生されるたびに虐待はエスカレートしており、まりしゃに残る傷跡は増えていきしだいに変貌していく。 "ビリビリビリッ" 『まりしゃの!まりしゃのおぼうし!!やめてええぇぇぇ!!!・・・・・・あ、ああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・』 まりしゃのキレイだったお帽子が目の前で汚され、泣き叫ぶまりしゃの目の前でじっくりと見せ付けるように破かれた。 『ひっく・・・おぼうち・・・まりちゃの・・・おぼうちぃ・・・・・・ひっく・・・・』 『ゆぇ?な、ないしゅるの?おめめしゃんに・・・やめちぇ・・・や、やめてぇぇぇぇ!!?』 ぶすっ 泣き暮れるまりしゃ、その涙で潤むお目目が片方くりぬかれ、潰される。 『まりちゃの・・・おめみぇが・・・ゆひっ!?いじゃあああぁぁぁぁぁ!!?しみるううぅぅぅぅ!!じみいぃぃいみみみ”み”!?!?!?!?』 ポッカリと空いたそのお目目の痕に、刷り込むようにタップリと塩が塗りこまれる。 "べきっ がごっ" 『ぎがっ!?ごっ!!ふぉふ!?!?・・・・しゃふぇれにゃ!?』 歯を一本一本へし折られ、引き抜かれていく。 "ぶちぶちっぶちっ" 『ゆぶぅ!!ゆ”・・・・』 髪もまだらになるように引っ張りぬかれ、醜い痕を残していく。 "ジューーーーーーー" 『ゆ”!・・・・ゆ”ぅぅぅぅぅぅぅううううう”う”う”!!!!』 半田ごてにより、今度はまりしゃのまむまむが焦げるまで焼かれていく。 "ぐりっぐりぐりっ ぶちっ" 『・・・・ゅ”!・・・・・・・・ゅ”っ!!・・・・・・・・』 残ったぺにぺにも、ゆっくりじっくりと捻じ切られてしまう。 そして、 『最終日、終了』 『・・・・・ュ・・・・』 「ゆぁ・・・・・・あ、ぁぁ・・・・まりさ・・・?」 そう画面内で言われた時、まりちゃの姿は変わり果てていた。 まりちゃの体は度重なる暴行による傷跡が無数につき、ゆっくりとは思えぬ姿に変貌している。 子れいむ自身も映像で徐々に変化していく様子を見ていなければ、それがまりちゃだとは分からなかっただろう。 「そ、そんな・・・まさ、か?・・・」 そしてそのまりちゃを、子れいむは実際に見ていた。それはあまりに酷すぎて同じゆっくりだと理解できなかった物体。 「ま、まり・・・さ?」 「・・・・・・ュ”・・・」 お兄さんに見せられ、子れいむがおまんじゅうと言った、それであった。 そんなあまりの事実に呆然としてしまう子れいむに、お兄さんがついに口を開き話し始める。 「れいむ」 「おにいさん、まりさが・・・まりさが、こんな・・・」 「俺はね、大の甘党なんだよ」 だがそれは子れいむが聞きたい事からかけ離れたものであった。 「おにい、さん?そうじゃなくて・・・まりさ・・・が、れいむのいもうとの、まりさが・・・・・・」 「昔っから甘いものが大好きでね、友人から冗談で『お前はゆっくりかよ!』って言われたこともあるぐらいだ」 お兄さんは子れいむの事を意図的に無視して話し続ける。 「そして君達ゆっくりの中身は、餡子。俺の大好きな大好きな、と~っても大好きな甘々だ。 しかも残飯を食べて餡子へと変えてくれるし、ポンポン増えてもくれる便利な機能付き。おやつにピッタリだ」 「ゆ?ゆゆゆゆゆ??」 お兄さんにそれまで感じたことのないゆっくりできない雰囲気が漂いはじめる。 「で、ゆっくりを美味しく食べるには虐待という味付けが最適なんだけど、最近ちょっと凝り始めていてね。 虐待開始時期を少しずつずらして味の変化を見ているんだよ。君の姉妹も『味付け』済みだよ、いやぁ食べるときが楽しみだな!」 「ゆえ?お、おにいさん?」 「精神的なものも込みでやっていてね。映像を見せたのもその一環だ。自分がどうなっていくのか知った場合の味を試してみたくてね」 「おにい、おにいさ・・・」 ゆっくりできない予感が、子れいむの全身を舐めるように駆け上っていく。 なんで?どうして?れいむはさっきまで、幸せで愛に溢れてゆっくりできるゆートピアに居たはずなのに!!これからももっとゆっくりできるはずなのに!! 今はそれが遠い過去に思えてならない。今すぐあの世界に帰りたい。お母さんやお父さん、妹達とまたゆっくりしたい!! 「れいむ、安心しろ。大丈夫だ」 「ゆあ、あぁ・・・」 お兄さんの顔はいつものゆっくりとした笑顔だ。だがしかし、子れいむはもはやそれを信じられない。 「美味しくするのが目的だから、ちゃんとお前は全部食べてやるよ。残したりはしないからな!」 「ゆぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」 お兄さんの手が、画面に映っていた恐ろしい手が、子れいむの視界を覆った・・・ ・ ・ ・ 「ゆふぅ!ゆふぅ!まりさぁ!!」 「れいむぅぅぅぅ!!」 「おー、またやってんなぁ」 子供達が皆『巣立った』後、親れいむと親まりさは寂しさを埋めるように再びすっきりをしている。 それを飼い主のお兄さんは優しい眼で見守っている。 「次もたくさん頼むぞ、俺のかわいいゆっくり(饅頭生産機)たち」 「「すすすっきりーーーー!!!!」」 飼いゆっくりはゆん生を安全に過ごすことが可能だ。 だが、可能というだけで確実ではない。一部では虐待用として野良よりも不幸なゆん生を送るものもいる。 その点、このケースの番は幸せだった。何しろ、自分達も子供達も、皆が幸せに生きていると思えているのだから。 「(でも最近こいつらゲス行為が見られ始めたよなぁ・・・次はこいつらも食って新しいの買うかな?)」 もっとも、それもいつまで続くかは分からないのだが。 飼いゆっくりがどのようなゆん生を送ることになるか、それは飼い主の性質によって決まると言っていい。 そこには当のゆっくり自身の意思や想い、考えなどが挟まれることなど無い。 なぜなら彼女たちは飼いゆっくり 人のために生き、人のために奉仕することを課せられた、そんな存在なのだから。 では野良ゆっくりでも飼いゆっくりでも無いゆっくり、つまり野生のゆっくりの場合はどうだろうか? 当たり前だが順風満帆とはいかない。野生なら恵みがあるとも、危険が無いとも限らないのだから。 だが、それでもゆっくりはその環境に適応し、生き抜いている。 ~続~ 後書き 上手くいかないな 過去の作品 anko2643 ある変わったれいむのお話 anko2658 もの好きなゆっくりの日常 anko2677 アグレッシブてるよ anko2682 オーソドックスなものたち anko2704 アクティブこまち anko2711 妖精たちの幻想郷 anko2716 足りないものが多いぱちゅりー anko2823 愛するが故に anko2840 ポジティブぱるすぃ anko2858 スカーレット・チャレンジャー 前編 anko2859 スカーレット・チャレンジャー 後編 anko2872 ゆ食世界の風景・朝食 anko2891 ゆ食世界の風景・昼食
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2834.html
山菜を摘みに山へと入ってしばらくした頃、俺はゆっくりの群れを発見した。 まりさ種とれいむ種、そしてそれの幼生体、いわゆる赤ゆと呼ばれる奴らだ。恐らくはつがいとその子供といったところか。 茂みを掻き分け、ゆっくりの群れへと近づいていく。野草を食い漁っていたゆっくり共は、俺が茂みを越える音でようやくこちらに気付いた。 野生の生き物にしては致命的に勘が悪い。 「ゆ? ゆっくりしていってね!」 「ゆっくしちていっちぇねー!」 家長と思しきれいむが俺に声をかけ、追随して赤ゆがきゃいきゃいと喚く。正直気持ち悪い。 こんな不細工な生き物が人間の解する言葉を喋るのが気に喰わない。 「ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ! おにいさんはとっととどこかにいってね!」 しかめっ面のようなまりさの小憎たらしい表情が、俺の不快感をさらに煽る。 片割れはゆっくりしていけと言いつつ一方ででていけとはどういう意味だろうか。 問答無用で排除してやってもよかったが、ちょっとした悪戯心の湧いた俺は、ゆっくりに話しかけてやる事にした。 「此処がお前らのゆっくりプレイスなんて、誰が決めたんだ?」 「れいむとまりさがこのばしょをみつけたから、ここはれいむとまりさのゆっくりプレイスなんだよ! ゆっくりりかいしてね!」 「そんなこともわからないなんて、おにいさんはばかなの? しぬの?」 「ほうほう。じゃあ……『わあ、すてきなところだね! ここをおにいさんのゆっくりプレイスにしよう! まりさとれいむはとっととでていってね!』」 ゆっくりの話し方にあわせて、いかにも馬鹿っぽく宣言してやる。 予想外の反応だったのか、れいむとまりさは驚きに目を丸くした。 「ゆっ!?」 「やめてね! ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ! でてくのはおにいさんだよ!」 「どうして?」 「だからさっきもいったでしょ! れいむとまりさがこのばしょをみつ……」 「見付けたらゆっくりプレイスにしていいんでしょ?ならおにいさんもこの場所を見つけたじゃん。おにいさんのゆっくりプレイスにしても問題ないよね!」 「ゆ……! ゆぐ、ゆうぅー!!」 「おにいしゃんもいっちょにゆっくししゅるにょ? ゆっくちしちぇいっちぇね!」 言葉を喋るとは言え所詮は畜生。こんな言葉騙しにもならない暴論にも言い返す事ができず、れいむとまりさは悔しそうに歯軋りした。 一方、赤ゆは事態を飲み込めていないらしく、喧しく転がったり喋りかけてきたりする。 ああ目障りだ。ちょっと苛めてやるか。 俺は手近に転がってきた赤ゆを踏みつけた。 「ゆ~ゆ~♪ れいみゅはきゃわいいゆっきゅ……ゆぎゃっ!!」 「あああああ! まりさのあかちゃんー!」 「なんてことするの! れいむのあかちゃんをつぶさないでね!」 足の下で、赤ゆがもぞもぞと蠢く。抜け出せない、しかし踏み殺さない程度の力で上から捻るように押さえつける。 なんとか助け出そうと、れいむとまりさが俺の脚に体当たりをしてくるが、ゆっくりごときの力で人間を動かす事などできるはずがない。 俺に踏まれている赤ゆが、苦しそうに呻いた。 「ゆ、ゆ……っぐち、たちゅけちぇにぇ……」 「うん?『たちゅけちぇ』ってどういう意味だ?『たすけて』なら分かるんだがなあ……『たちゅけちぇ』じゃあ分からないや、ごめんなー」 「……れ、れいみゅを、た、しゅ、……た、たす、け、ちぇ……たす、けて!」 「『れいみゅ』って何? 俺が踏ん付けてるのは『れいむ』だし、『れいみゅ』なんて生き物は助けられないなあ」 「ゆ、ゆぎゅうううぅぅぅぅ……!」 ぼろぼろと涙を流す赤ゆ。 いい気味だ。媚を売るような喋り方でべたべたと、鬱陶しい。 かねてから赤ゆの舌っ足らずな喋り方に虫唾が走っていた俺は、ここぞとばかりに皮肉で返してやる。 「この、くそじいい! れいむのあかちゃんをはなして、とっととしね!」 「じじいってどこにいるんだ? お兄さんはお兄さんだし。じじいじゃないかられいむの赤ちゃんを離さなくてもいいよね!」 「ゆがあああああ!! このじじいいいいい!!」 俺の揚げ足取りに業を煮やしたれいむが、何度目かの体当たりをしてくる。 好きなようにやらせているが、わざわざ当たってやる義理も無いので、俺は身を引いてれいむを避けた。ついでに踏んでいた赤ゆを離し、蹴り転がしてやる。 「ゆうー! まりさのあかちゃん!! だいじょうぶ!?」 「みゃみゃー! れいみゅ、あちゃまふまれていちゃいよー!!」 すかさず赤ゆに寄り添うまりさ。 赤ゆは相変わらずの口調で親に擦り寄っている。 だから何でそんなに人の神経を逆撫でするのが得意なんだお前らは。 「みゃみゃって誰だよ。宮崎都か? 俺はその『こんな小さい子がこういう風に喋ると可愛いでしょ』っていうあざとい態度が大嫌いなんだよ」 いい加減我慢の限界が来ていた俺は、赤ゆのもみあげのような髪を掴みあげ、まりさとれいむに叩き付けた。 「ゆげぅ! ゆびゅ! ゆっびゃあ!」 「ゆぎぃぃ! ゆぐ、ゆぎゃ!」 「びゅぶっ! いぢゃい! ゆぶぅ!」 「おら、『みゃみゃ』に『しゅーりしゅーり』してやるよ。『まま』と『すーりすーり』したければ『やめて』って言ってみな」 「やっ、やめぢぇにぇー!」 「ハイ残念。『やめちぇ』じゃ俺何言ってるのか分かりませーん。ホント学習しないよなゆっくりって。馬鹿なの? 死ぬの?」 しばしの間ゆっくり親子をどつき回し、俺は赤ゆを手放した。三匹とも最早虫の息だ。 「ゆっ……ゆっ……」 「……ゆぅ…………ゆ……」 「……」 赤ゆに至ってはただ泣くだけで、もう喋る気力も無い。あるいは俺の『教育』のお陰で、うかつに喋ると痛い目を見るとやっと学んだのか。 「もう、やだ……! おうちかえる……!」 「おうちで……ゆっくり、しようね……まりさ……」 ほうほうの体で、赤ゆを帽子に入れてまりさが逃げ出そうとした。 跳ねる気力は無いようで、這いずるように逃げていく。 俺が歩くよりも遅い速度だ。無言でその後を着いていく。 「ゆっ……? つ、ついてこないでね!」 「何で? 俺がどこに行こうと俺の勝手でしょ」 「ゆ、ゆ……ゆっくり、しね!」 「はっはっは、殺せるならごゆっくりどうぞ、殺してみな」 「れいむ、じじいなんてむしして、はやくおうちにいこうよ。おうちならゆっくり……」 「ふむ。お前らのおうちを俺が『見付けて』、俺のゆっくりプレイスにするのも面白いかもな。さあ、俺にかまわず早くおうち帰れば?」 「ゆ、ゆああああああああ……!」 「どうじでえええええええええええ……!」 ゆっくり共の悲哀の叫びが木霊した。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1195.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 566 赤ゆっくりには罰を/コメントログ」 生理的に受け付けないな、1と6は -- 2010-04-16 02 03 35 障害関連はやめたほうがよい -- 2010-04-19 00 43 41 結構怖い -- 2010-05-17 22 33 41 短い -- 2010-06-08 21 56 12 罪に対して罰がある。赤ゆ…別に罪を犯してなくね? -- 2010-07-11 01 20 58 うーん、何故赤ゆが罰を与えられるんだ すっきり禁止したいならはじめから去勢するか番で飼うなよ……その上この仕打ちとはこの飼い主は餡子脳なのか -- 2010-07-11 02 04 37 個人的には赤ゆじゃなくて番に対して積極的な制裁をしてほしいんだが…SSの趣旨がちがうのはしょうがないか… -- 2010-07-18 14 21 51 ゲスな飼い主に翻弄されるゆっくりの話として見れば、まぁ悪くない。 -- 2010-08-23 14 40 26 ゆっくり共が不幸せな話しはいい。 -- 2010-08-28 00 11 31 むしろ野良も大変だったろうとか話した後でもう一度飼って欲しい、と言わせた上で 「捨てたろ?」って絶望させるテンプレ話でよかった -- 2010-09-28 13 27 20 「悪いのは赤ゆだ」と言う考えに行き着かせたこと、 或いは行き着いたことが悪いと思う人もいるだろうが、 物語の趣旨・着眼点が面白い。実に素敵な論理飛躍だw -- 2010-09-28 17 46 39 赤ゆには罪は無いが… 親を傷付けずに罰を与えるって手で選択したってのならわかるな。 去勢してから飼えば良かったねぇ。 飼いゆっくりも、一匹だけ育てるとか下手にお願いしたらよかったのにw -- 2010-10-16 20 24 37 ラスト直前までは結構面白かったです。〆は作者さんの言うとおり、ちょっと赤ゆへの貶めが 緩かったかもしれませんね。赤ゆたちの悲しみを書き加えると良かったかも。 -- 2010-12-18 07 52 47 結局れいむとまりさを飼い続けるのかよ この飼い主はれいまりと同次元のカスか -- 2010-12-18 21 18 05 ( ;∀;) イイハナシダナー 作者の赤ゆヘイトが伝わってきて、ゆっくりできたわ 凄惨な死産(と生まれて即死)のそれぞれの死に様が実に良い どうしてもひっくり返る奇形が特に良かった 赤ゆの無防備さ、無力さ、無能さを更にここまで引き立てる設定の障害は見た事がない 歩けない赤ゆが必死に足掻く描写でご飯美味しいです とにかくゆっくりできたわー -- 2010-12-24 06 13 26 いやいやいや・・・赤ゆがどうなろうと知ったこっちゃないがゴミクソ饅頭二匹が調子に乗りすぎだろ・・・ -- 2011-01-26 02 00 56 身の程知らずにも自分達だけで生きていけると 大口を叩いた番はそのままか・・・ 気系の赤ゆっくりの為に作ったSSなんだろうけど これじゃあゆっくり出来ないよ はっきり言えば不愉快レベル こんなクソSSを平気で投稿出来ちゃう作者様の脳が気系としか思えません -- 2011-02-15 15 41 58 ↓奇型も正しく変換できないような低能に脳がなんだと言われたくないと思うわ。 というかお前なんでバカのくせにそんなに上から目線なの?バカだから?俺たちはお客様じゃないってことをいい加減理解しろよ。 こんなクソコメント書いちゃうやつは奇型以前に脳量が足りてないとしか思えないな。 -- 2011-02-15 18 53 17 先天性奇形赤ゆの話は凄くゆっくりできるよ! しかも親の罪を子が丸被りするとか子が無様過ぎて尚の事ゆっくりできるよ! -- 2011-05-19 21 55 58 お話しはゆっくりできたけどコメントに日本語読めない人が多すぎてゆっくりでぎないぃ -- 2011-09-25 02 27 04 なんで飼い戻すのか -- 2011-11-25 17 47 09 障害関連はゆっくりできないよ…ゆっくり理解してね… -- 2012-02-13 18 12 10 とってもゆっくりできました!!! -- 2012-02-26 14 52 14 Why? -- 2012-07-22 15 51 52 親れいむとまりさにも罪は無いだろう。子供を作りたいのは生物としての本能で、飼いゆっくりなんてのはその本能を人間様()の都合のいいように捻じ曲げてるだけだ。 赤ゆの世話も人間がして当然と思ってるゲスは制裁されるべきかもしれんが、こいつらは結局捨てられることを潔く受け入れたし、飼い主への恩義も忘れてなかった。 こういう人間は、ペットを奴隷か何かと勘違いしてるんだろう。 -- 2012-09-17 07 14 23 涎撒き散らしてる奴ください!! -- 2012-10-03 07 39 20 とてもゆっくりできました‼ -- 2013-07-18 13 30 42 ↓↓↓おちびちゃんのときからかってたからきゃっしゅさんをたくさんつかったんだね。 ちぇんわかるよー。 どうかんがえてもおんぎさんをわすれてたんだね!わかれよー!! ちぇんわかるよー!にんげんさんはゆっくりしてたらおちびちゃんつくっていいって いってくれるんだね。 わからないよぉー!あんちさんはすれさんちがいだよ!! -- 2013-09-25 11 00 17 ゆっくりすなわちゴミ奴隷 -- 2014-02-28 17 49 29 倒立れいむの設定、他でもはやれ! -- 2014-05-09 08 36 39 赤ゆへの欲求を断つという形で関係を修復したお兄さん 有能 -- 2016-01-08 01 11 49
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/2067.html
さ?て、今日も夜食にゆっくりタコ焼きでも食べるか。 ゆっくりタコ焼きとは、加工場産の食用のれいむやまりさをホットプレートやオーブントースターで焼く事で調理して食べる冷凍食品だ。 アルミのパッケージにはれいむとまりさの笑顔が 「ゆっくりしていってね!」「おいしいよ!」などと吹き出し付きで描かれている。 1パッケージに6個いり398円とちょっとお高い。 今川焼きやあんまんに近い食べ物だが、生地と餡子の相性が最高で 普通に小麦粉を溶いて餡子を入れたものとはまるで比べ物にならない。 あれ、冷凍庫に入れておいたはずがどこへ行ったかな? ゴソゴソと奥を探すが見当たらない。 「・・・ゅ・・・・・・ゅ・・・・・・」 足元で何か声が聞こえることに気づいて、下を見ると スーパーの手さげビニールに入っているパッケージを見つけた。 これから食べようとしていたゆっくりタコ焼きだ。 買ってきたまま冷凍庫へ入れ忘れて放置してしまったのだろう。 もぞもぞと動いているところを見ると、すでに自然解凍されてしまっている。 おそるおそる、パッケージを拾い上げてギザギザの溝に指をかけて開封してみた。 「ゆっくちちていっちぇね!」 「ゆっきゅり?♪」 「ゆっくちちゅちぇね!」 「ゆ?ん、ゆ?ん!」 「ゆぅゆぅ・・・zzz」 「ゆ?ん?・・・ぷりぷり」 6個ともすっかり冬眠(?)から醒めてしまっていた。 赤れいむ3匹と赤まりさ3匹 1匹のまりさは居眠りをしていて、もう1匹は小さなうんうんをしている。 1匹のれいむは人間の赤ちゃんのように泣きじゃくっていた。 もう自我や個性があるのだろうか これでは、冷凍状態と違って勝手に動き回っておいそれとホットプレートで焼くことができないだろう。 苦しめれば味が良くなる成体ゆっくりと違い赤ゆっくりはそのままがベストの甘み。 出来ればゆっくりした状態で調理したい。 かといって再冷凍はどんな食品であれ味を大きく落としてしまうものだ。 う?ん・・・と考え込んで閃いた。 そうだ、こいつらを成体まで育てることができれば毎日ゆっくりが食べ放題じゃないか? それを冷凍してからタコ焼きにすれば、美味しいゆっくりタコ焼きが毎日食べられるぞ! いや、ゆっくりタコ焼きだけじゃない。 贅沢に赤ゆのみを使用したゆっくりお汁粉に赤ゆっくりの踊り食いだって思うがままだ。 こうして、俺と赤ゆの生活が始まった。 6匹に自由に動き回られるとうっかり踏み潰してしまったり、そこらへんに排泄されても迷惑なので とりあえず飼育ケースとしてダンボールにタオルをひいて入れてやることにした。 そこへ、カップアイスの蓋を逆さにしてティッシュをひく。 「いいか、うんうんもしーしーもここにしろよ。」 「ゆっきゅちきょきょにうんうんちゅるね!」 「ゆっくちわかっちゃよ!」 「ゆっきゅちー!」 「ゆえ?ん、ゆえ?ん!」 「ゆゅ?ん・・・zzz」 「ゆう??」 1匹のまりさが話を聞かないで寝てばっかりなのでデコピンをすることにした。 ピシッ! 「ゆびょっ!」 体の半分をぐにゃりとへこませて目を大きく見開き、口から餡子を覗かせた。 「まりささん聞いてますか? うんうんと、しーしーはここだからね。 みんなもうんうんやしーしーを別の場所にやったらデコピンだから覚えておいてね!」 そして、もう一度デコピン ペシッ 「ゆぴゃ! ・・・いちゃいのやぁー!ぴしっやだよぉー!ゆぇえええんん!」 「ゆゆゆ!いちゃがっちぇるよやめちぇあげちぇね!」 「おかーしゃんきょわいよぉ?!ゆえ?ん!」 「ゆえぇ?んゆえぇ?ん!」 「ゆわぁぁぁ?ん!」 「ゆぅ?」 痛がってるまりさを心配してる赤れいむもいるが、ほとんどは怖がって奥の方へ逃げて泣いている。 いくら頭の悪いゆっくりでも、こうやって体で教えていけば大丈夫だろう。 そういえば餌がまだだったな。 赤ゆっくりは生まれた直後に親が茎を食べさせるというが、まあ米粒でもあげておけばいいか、一応は糖分あるし。 電子ジャーからしゃもじではなくスプーンですくいとり、それをペットボトルの蓋をさかさにして盛る。 これがお茶碗というわけだ。 「ほら、赤ゆども、ゆっくりしたごはんだぞ」 ”ごはん”という単語は教えなくてもわかっているのか、それとも”ゆっくり”という言葉に反応したのか さっきまで泣いていた赤ゆたちは、もうそんなことを忘れてしまったようにペットボトルの蓋に群がる。 「ゆっくちたべりゅよ!」 「むーちゃ、むーちゃ!」 「もーく、もーく」 「ゆぇ?ん、れいみゅもごはんたべちゃいよぉ?!」 「まりしゃもたべりゅからどいちぇよぉ?!ゆゆ?ん!」 「ゆゆぅ??」 ペットボトルの蓋の茶碗は赤ゆにも小さかったのか、3匹が食べ始めると残り3匹は蓋のフチまで近づくことが出来ない。 そして、盛ってあったご飯が半分くらいになってくると、重量が軽くなったことで蓋が横向きにひっくり返り ころころ?っと転がってしまう。 「ごはんしゃん、ころころしにゃいでね!いもうちょたちがまだたべてないよ!」 「ちあわちぇ?♪まりしゃはもうおにゃかいっぱいだよ!」 「げっぷっ♪れいみゅのおにゃかぽんぽんだよ!」 「ゆぇ?ん、ごはんさんゆっくりまってね!にげないでにぇ!」 「まりしゃのごはんさんまっちぇ?!」 「ゆふ?ん」 ペットボトルの蓋は失敗だったか。見た感じ餌箱っぽくていいと思ったんだがなぁ。 しょうがないから足元にごはんの固まりをスプーンひとすくいそのまま置いてやった。 どうせ下にひいてあるタオルは定期的に洗う予定なのでとりあえずはいいだろう。 「ゆ?ん、おとーしゃんありがちょー」 「ゆゆ?ん、おかわりきたからもっちょたべりゅよ!」 「げっっぷ、れいみゅはもうごはんしゃんなんてみちゃくもないよ!」 「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー!」 「むっちゃむっちゃ!」 「もくもくもく、もくもくもく」 あれ、いま俺のことをお父さんと言ったのか? よくみてみれば、赤ゆにもれいむ種とかまりさ種とか以外に個体差がありそうだ。 よし、観察しやすいように額に油性マジックで番号を振っておこう。 長女っぽい、妹おもいなれいむが1番 おかわりを食べているまりさが2番 もうごはんを見たくもないとか言ってゲップしてるれいむが3番 泣いてばかりいたれいむが4番 寝てばかりいてデコピンしたまりさが5番 頭がかわいそうっぽい感じのまりさが6番 さて、夜食も食べ損なったし今日はもう寝るか。 自分の食事の代わりに赤ゆを満腹にしてやるとはとんだ愛護派だぜ。 居間にダンボールを残して、ベッドのある部屋へ移動しようとする。 すると、赤ゆどもがダンボールをかしかしとひっかきながら俺の後に続こうとしていた。 「おとーしゃん、いきゃないで!」 「まりしゃもおとーしゃんとゆっきゅりしたいよ!」 「げっぷ、れいみゅもれいみゅもー!」 「おとーしゃんいかにゃいでー、ゆわぁぁぁあん!」 「まりしゃ、もうわるいこちょちないきゃらいっちょにゆっくちちちぇ?!」 「ゆぅ?ん!ゆぅ?ん!」 れいむ種はもみあげをピコピコとさせてじたんだを踏み まりさ種は届くわけのないダンボールの壁面をぴょんぴょんと跳ぶ 6番の頭が悪そうなまりさまで必死になって”><”こんな表情をしながら顔をフリフリと振ってこっちに叫んでいる。 生まれたときから傍にいて餌をくれた俺を親ゆっくりだと確信し その俺が視界の外に行き、どんどん遠くに離れていくと感じたのだろう。 6匹は自分たちを捨てて親がどこかへ行ってしまうと思う必死に呼び止めている。 「ぷぅ?」 俺は一度だけ振り返ってから屁をこいて、ベッドのある部屋へと移動した。 「ゆぇ?んゆぇ?ん!」「ゆわぁぁ?ん!」という泣き声がしばらく続き 夜中にトイレへ行ったときにそっと覗いてみたら 1番の長女れいむを中心に5匹は輪になって固まって寝息をたてていた。 「ゆぅゆぅゆぅ・・・みんにゃゆっくちちちぇね・・・」 「ゆゅ・・・おとーしゃん・・・zzz」 頬と頬をすりあわせて、しあわせー♪といった感じだ。 ちょっとイタズラ心で額に1番と書かれている長女れいむをツマ楊枝で突っつく。 「ゆぴゃ!」 サッと俺はダンボール内から死角になる位置に身を隠し様子を伺うと 1匹だけ目を覚ました長女れいむは、薄暗い暗闇の中で親がいない事を思い出し 「ゆ・・・ゆゆ・・・おとーしゃん・・・おとーしゃんはもうかえっちぇこにゃいの? ゆ・・・ゆゆゆ・・・ゆわぁぁぁぁ?ん!」 と大声で泣き出した。 この長女れいむを中心に輪になっていたところを見ると きっと他の5匹を励まして親がわりになっていたのだろう その心が折れて泣き叫んでいる今、どうなってしまうのかとハラハラしながら様子を伺った。 長女れいむの泣き声で他の赤ゆも目を覚ます。 「ゆゆぅ・・・ゆっゆっ、ゆえ?ん!ゆえ?ん!」 「ゆぅ?・・・ゆ・・・ゆわぁぁ?ん!おとーしゃーん!」 「ゆっ!?・・・ゆわわぁ?ん!」 「ゆぅゆぅ?・・・zzz」 「ゆゆぅ?ゆゆ?ん!ゆゆ?ん!」 あれ、5番のよく寝るまりさだけ反応がないな。 見えないように、手だけスッとダンボール奥に忍ばせてツマ楊枝でチクリッ! 「ゆぴゅ!」 赤ゆからすればサソリのような生物が突如巣に襲い掛かってきたように見えるだろう。 それから、5番まりさも他の5匹が泣いているのを見てパニックに陥りふるふると震えて泣き出した。 「ゆえ?ん、おとーしゃんたちゅけちぇー!まりちゃきょきょだよー!」 そのおとうしゃんが刺したわけですが(笑) さて、あんまり夜更かしすると体に悪いし今度こそ寝るか。ゆっくりゆっくり。 朝、すっかり赤ゆどもの事を忘れて居間に入ると 泣きつかれて葛饅頭のようになった赤ゆどもが俺に気がついて色めきたつ。 「ゆ・・・ゆゆ!おとーしゃんだ!おとーしゃんがかえっちぇきちゃよ!」 「ゆゆっ?おとーしゃん!おとーしゃん!」 「ゆっくちちちぇいっちぇね!ゆっくちちちぇいっちぇぶぴゅ!」 「ゆわぁぁ?ん!おとーしゃん!」 「まりしゃいいきょにしちぇるからもうどこにもいきゃないでにぇ!」 「ゆぅ?ん!ゆゆぅ?ん!」 ああそうか、昨晩赤ゆを飼い始めたんだっけ。 とりあえず、また白いメシでもくれてやるか。 ん? 箱の中を見ると、逆さにしたカップアイスの蓋の上に5個の餡子の固まりがあるが ペットボトルの蓋の中に1個、同じような餡子の固まりがこびりついていた。 「こっちにうんうんしたの誰だ?」 6匹の前にペットボトルの蓋をもって見せる。 すると、3番のれいむが前に進み出て 「れいみゅだよおとーしゃん、そっちでうんうんしたほうがおちりをこうやってズーリズーリふけてきもちいいんだよ!」 そういって、ゆっへんとお尻を突き出しピコピコと左右に動かして見せる。 「はい、おしおき」 ペットボトルの蓋をそのまま3番のれいむに被せる。 プチトマトサイズの赤ゆにとってペットボトルの蓋は目元まですっぽりと入って内側の溝のせいで手のないゆっくりには簡単には外れない。 「れいみゅのおべべがぁ?!まっくらでみえにゃいよぉお!」 まるで、目を抉られたかのような事を叫んでいる。 その間に、他の5匹には白いごはん。 「れいみゅもたべりゅよ!ゆっくちたちゅけちぇね!ゆえ?ん!」 「お前は、昨日ごはんなんてもう見たくもないとか言ってたよね。ゆっくりできないゆっくりはこうなるんだよ!」 長女れいむと4番れいむ、6番まりさは心配していたが、他の赤ゆはお構いなしにごはんを平らげていく。 「むっちゃ、むっちゃ?ちあわちぇ?♪」 成体まで育てて、無料で赤ゆ食い放題にするつもりだが 子育てをするのが大変だなと半日もしないうちに実感した。 ここは、どこかからか教育係の親ゆっくりを手に入れて育てさせるか。 部屋から出るときにまた、赤ゆどもが大騒ぎを始めるだろうと思ったので 食べてる間にこっそりと部屋を出て外へ出かけた。 子育てといえば目指すは、れいむ種かちぇん種だ。 おにいさんわかるよー。 ・・・つづく。 過去の作品 ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ! ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる ゆっくりいじめ系1261 水上まりさのゆでだこ風味 ゆっくりいじめ系1297 ゆっくり贅沢三昧・前編 ゆっくりいじめ系1466 ゆっくり贅沢三昧・後編 ゆっくりいじめ系1467 まりさの皮を被ったアリス ゆっくりいじめ系1468 肥料用まりさの一生 ゆっくりいじめ小ネタ222 ゆっくっきんぐ ドナーツ編 ゆっくりいじめ系1532 可愛そうな赤ちゃんにゆっくり恵んでね ゆっくりいじめ系1580 ゆっくりしなかった魔理沙と愛のないアリス ゆっくりいじめ系1673 ゆっくりクアリウム ゆっくりいじめ系1715 ゆっくりトイレ ゆっくりいじめ系1735 ゆっくりれいむと白いお部屋 ゆっくりいじめ系1743 プラチナまりさとフリーすっきり権 ゆっくりいじめ系1761 ちょっとしたイタズラ ゆっくりいじめ系1905 あったかいゆっくり ゆっくりいじめ系1935 しゃべらないゆっくり ゆっくりいじめ系1940 愛されまりさの一日 作者:まりさ大好きあき
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3311.html
さ〜て、今日も夜食にゆっくりタコ焼きでも食べるか。 ゆっくりタコ焼きとは、加工場産の食用のれいむやまりさをホットプレートやオーブントースターで焼く事で調理して食べる冷凍食品だ。 アルミのパッケージにはれいむとまりさの笑顔が 「ゆっくりしていってね!」「おいしいよ!」などと吹き出し付きで描かれている。 1パッケージに6個いり398円とちょっとお高い。 今川焼きやあんまんに近い食べ物だが、生地と餡子の相性が最高で 普通に小麦粉を溶いて餡子を入れたものとはまるで比べ物にならない。 あれ、冷凍庫に入れておいたはずがどこへ行ったかな? ゴソゴソと奥を探すが見当たらない。 「・・・ゅ・・・・・・ゅ・・・・・・」 足元で何か声が聞こえることに気づいて、下を見ると スーパーの手さげビニールに入っているパッケージを見つけた。 これから食べようとしていたゆっくりタコ焼きだ。 買ってきたまま冷凍庫へ入れ忘れて放置してしまったのだろう。 もぞもぞと動いているところを見ると、すでに自然解凍されてしまっている。 おそるおそる、パッケージを拾い上げてギザギザの溝に指をかけて開封してみた。 「ゆっくちちていっちぇね!」 「ゆっきゅり〜♪」 「ゆっくちちゅちぇね!」 「ゆ〜ん、ゆ〜ん!」 「ゆぅゆぅ・・・zzz」 「ゆ〜ん?・・・ぷりぷり」 6個ともすっかり冬眠(?)から醒めてしまっていた。 赤れいむ3匹と赤まりさ3匹 1匹のまりさは居眠りをしていて、もう1匹は小さなうんうんをしている。 1匹のれいむは人間の赤ちゃんのように泣きじゃくっていた。 もう自我や個性があるのだろうか これでは、冷凍状態と違って勝手に動き回っておいそれとホットプレートで焼くことができないだろう。 苦しめれば味が良くなる成体ゆっくりと違い赤ゆっくりはそのままがベストの甘み。 出来ればゆっくりした状態で調理したい。 かといって再冷凍はどんな食品であれ味を大きく落としてしまうものだ。 う〜ん・・・と考え込んで閃いた。 そうだ、こいつらを成体まで育てることができれば毎日ゆっくりが食べ放題じゃないか? それを冷凍してからタコ焼きにすれば、美味しいゆっくりタコ焼きが毎日食べられるぞ! いや、ゆっくりタコ焼きだけじゃない。 贅沢に赤ゆのみを使用したゆっくりお汁粉に赤ゆっくりの踊り食いだって思うがままだ。 こうして、俺と赤ゆの生活が始まった。 6匹に自由に動き回られるとうっかり踏み潰してしまったり、そこらへんに排泄されても迷惑なので とりあえず飼育ケースとしてダンボールにタオルをひいて入れてやることにした。 そこへ、カップアイスの蓋を逆さにしてティッシュをひく。 「いいか、うんうんもしーしーもここにしろよ。」 「ゆっきゅちきょきょにうんうんちゅるね!」 「ゆっくちわかっちゃよ!」 「ゆっきゅちー!」 「ゆえ〜ん、ゆえ〜ん!」 「ゆゅ〜ん・・・zzz」 「ゆう〜?」 1匹のまりさが話を聞かないで寝てばっかりなのでデコピンをすることにした。 ピシッ! 「ゆびょっ!」 体の半分をぐにゃりとへこませて目を大きく見開き、口から餡子を覗かせた。 「まりささん聞いてますか? うんうんと、しーしーはここだからね。 みんなもうんうんやしーしーを別の場所にやったらデコピンだから覚えておいてね!」 そして、もう一度デコピン ペシッ 「ゆぴゃ! ・・・いちゃいのやぁー!ぴしっやだよぉー!ゆぇえええんん!」 「ゆゆゆ!いちゃがっちぇるよやめちぇあげちぇね!」 「おかーしゃんきょわいよぉ〜!ゆえ〜ん!」 「ゆえぇ〜んゆえぇ〜ん!」 「ゆわぁぁぁ〜ん!」 「ゆぅ?」 痛がってるまりさを心配してる赤れいむもいるが、ほとんどは怖がって奥の方へ逃げて泣いている。 いくら頭の悪いゆっくりでも、こうやって体で教えていけば大丈夫だろう。 そういえば餌がまだだったな。 赤ゆっくりは生まれた直後に親が茎を食べさせるというが、まあ米粒でもあげておけばいいか、一応は糖分あるし。 電子ジャーからしゃもじではなくスプーンですくいとり、それをペットボトルの蓋をさかさにして盛る。 これがお茶碗というわけだ。 「ほら、赤ゆども、ゆっくりしたごはんだぞ」 ”ごはん”という単語は教えなくてもわかっているのか、それとも”ゆっくり”という言葉に反応したのか さっきまで泣いていた赤ゆたちは、もうそんなことを忘れてしまったようにペットボトルの蓋に群がる。 「ゆっくちたべりゅよ!」 「むーちゃ、むーちゃ!」 「もーく、もーく」 「ゆぇ〜ん、れいみゅもごはんたべちゃいよぉ〜!」 「まりしゃもたべりゅからどいちぇよぉ〜!ゆゆ〜ん!」 「ゆゆぅ〜?」 ペットボトルの蓋の茶碗は赤ゆにも小さかったのか、3匹が食べ始めると残り3匹は蓋のフチまで近づくことが出来ない。 そして、盛ってあったご飯が半分くらいになってくると、重量が軽くなったことで蓋が横向きにひっくり返り ころころ〜っと転がってしまう。 「ごはんしゃん、ころころしにゃいでね!いもうちょたちがまだたべてないよ!」 「ちあわちぇ〜♪まりしゃはもうおにゃかいっぱいだよ!」 「げっぷっ♪れいみゅのおにゃかぽんぽんだよ!」 「ゆぇ〜ん、ごはんさんゆっくりまってね!にげないでにぇ!」 「まりしゃのごはんさんまっちぇ〜!」 「ゆふ〜ん」 ペットボトルの蓋は失敗だったか。見た感じ餌箱っぽくていいと思ったんだがなぁ。 しょうがないから足元にごはんの固まりをスプーンひとすくいそのまま置いてやった。 どうせ下にひいてあるタオルは定期的に洗う予定なのでとりあえずはいいだろう。 「ゆ〜ん、おとーしゃんありがちょー」 「ゆゆ〜ん、おかわりきたからもっちょたべりゅよ!」 「げっっぷ、れいみゅはもうごはんしゃんなんてみちゃくもないよ!」 「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー!」 「むっちゃむっちゃ!」 「もくもくもく、もくもくもく」 あれ、いま俺のことをお父さんと言ったのか? よくみてみれば、赤ゆにもれいむ種とかまりさ種とか以外に個体差がありそうだ。 よし、観察しやすいように額に油性マジックで番号を振っておこう。 長女っぽい、妹おもいなれいむが1番 おかわりを食べているまりさが2番 もうごはんを見たくもないとか言ってゲップしてるれいむが3番 泣いてばかりいたれいむが4番 寝てばかりいてデコピンしたまりさが5番 頭がかわいそうっぽい感じのまりさが6番 さて、夜食も食べ損なったし今日はもう寝るか。 自分の食事の代わりに赤ゆを満腹にしてやるとはとんだ愛護派だぜ。 居間にダンボールを残して、ベッドのある部屋へ移動しようとする。 すると、赤ゆどもがダンボールをかしかしとひっかきながら俺の後に続こうとしていた。 「おとーしゃん、いきゃないで!」 「まりしゃもおとーしゃんとゆっきゅりしたいよ!」 「げっぷ、れいみゅもれいみゅもー!」 「おとーしゃんいかにゃいでー、ゆわぁぁぁあん!」 「まりしゃ、もうわるいこちょちないきゃらいっちょにゆっくちちちぇ〜!」 「ゆぅ〜ん!ゆぅ〜ん!」 れいむ種はもみあげをピコピコとさせてじたんだを踏み まりさ種は届くわけのないダンボールの壁面をぴょんぴょんと跳ぶ 6番の頭が悪そうなまりさまで必死になって”><”こんな表情をしながら顔をフリフリと振ってこっちに叫んでいる。 生まれたときから傍にいて餌をくれた俺を親ゆっくりだと確信し その俺が視界の外に行き、どんどん遠くに離れていくと感じたのだろう。 6匹は自分たちを捨てて親がどこかへ行ってしまうと思う必死に呼び止めている。 「ぷぅ〜」 俺は一度だけ振り返ってから屁をこいて、ベッドのある部屋へと移動した。 「ゆぇ〜んゆぇ〜ん!」「ゆわぁぁ〜ん!」という泣き声がしばらく続き 夜中にトイレへ行ったときにそっと覗いてみたら 1番の長女れいむを中心に5匹は輪になって固まって寝息をたてていた。 「ゆぅゆぅゆぅ・・・みんにゃゆっくちちちぇね・・・」 「ゆゅ・・・おとーしゃん・・・zzz」 頬と頬をすりあわせて、しあわせー♪といった感じだ。 ちょっとイタズラ心で額に1番と書かれている長女れいむをツマ楊枝で突っつく。 「ゆぴゃ!」 サッと俺はダンボール内から死角になる位置に身を隠し様子を伺うと 1匹だけ目を覚ました長女れいむは、薄暗い暗闇の中で親がいない事を思い出し 「ゆ・・・ゆゆ・・・おとーしゃん・・・おとーしゃんはもうかえっちぇこにゃいの? ゆ・・・ゆゆゆ・・・ゆわぁぁぁぁ〜ん!」 と大声で泣き出した。 この長女れいむを中心に輪になっていたところを見ると きっと他の5匹を励まして親がわりになっていたのだろう その心が折れて泣き叫んでいる今、どうなってしまうのかとハラハラしながら様子を伺った。 長女れいむの泣き声で他の赤ゆも目を覚ます。 「ゆゆぅ・・・ゆっゆっ、ゆえ〜ん!ゆえ〜ん!」 「ゆぅ?・・・ゆ・・・ゆわぁぁ〜ん!おとーしゃーん!」 「ゆっ!?・・・ゆわわぁ〜ん!」 「ゆぅゆぅ?・・・zzz」 「ゆゆぅ?ゆゆ〜ん!ゆゆ〜ん!」 あれ、5番のよく寝るまりさだけ反応がないな。 見えないように、手だけスッとダンボール奥に忍ばせてツマ楊枝でチクリッ! 「ゆぴゅ!」 赤ゆからすればサソリのような生物が突如巣に襲い掛かってきたように見えるだろう。 それから、5番まりさも他の5匹が泣いているのを見てパニックに陥りふるふると震えて泣き出した。 「ゆえ〜ん、おとーしゃんたちゅけちぇー!まりちゃきょきょだよー!」 そのおとうしゃんが刺したわけですが(笑) さて、あんまり夜更かしすると体に悪いし今度こそ寝るか。ゆっくりゆっくり。 朝、すっかり赤ゆどもの事を忘れて居間に入ると 泣きつかれて葛饅頭のようになった赤ゆどもが俺に気がついて色めきたつ。 「ゆ・・・ゆゆ!おとーしゃんだ!おとーしゃんがかえっちぇきちゃよ!」 「ゆゆっ?おとーしゃん!おとーしゃん!」 「ゆっくちちちぇいっちぇね!ゆっくちちちぇいっちぇぶぴゅ!」 「ゆわぁぁ〜ん!おとーしゃん!」 「まりしゃいいきょにしちぇるからもうどこにもいきゃないでにぇ!」 「ゆぅ〜ん!ゆゆぅ〜ん!」 ああそうか、昨晩赤ゆを飼い始めたんだっけ。 とりあえず、また白いメシでもくれてやるか。 ん? 箱の中を見ると、逆さにしたカップアイスの蓋の上に5個の餡子の固まりがあるが ペットボトルの蓋の中に1個、同じような餡子の固まりがこびりついていた。 「こっちにうんうんしたの誰だ?」 6匹の前にペットボトルの蓋をもって見せる。 すると、3番のれいむが前に進み出て 「れいみゅだよおとーしゃん、そっちでうんうんしたほうがおちりをこうやってズーリズーリふけてきもちいいんだよ!」 そういって、ゆっへんとお尻を突き出しピコピコと左右に動かして見せる。 「はい、おしおき」 ペットボトルの蓋をそのまま3番のれいむに被せる。 プチトマトサイズの赤ゆにとってペットボトルの蓋は目元まですっぽりと入って内側の溝のせいで手のないゆっくりには簡単には外れない。 「れいみゅのおべべがぁ〜!まっくらでみえにゃいよぉお!」 まるで、目を抉られたかのような事を叫んでいる。 その間に、他の5匹には白いごはん。 「れいみゅもたべりゅよ!ゆっくちたちゅけちぇね!ゆえ〜ん!」 「お前は、昨日ごはんなんてもう見たくもないとか言ってたよね。ゆっくりできないゆっくりはこうなるんだよ!」 長女れいむと4番れいむ、6番まりさは心配していたが、他の赤ゆはお構いなしにごはんを平らげていく。 「むっちゃ、むっちゃ〜ちあわちぇ〜♪」 成体まで育てて、無料で赤ゆ食い放題にするつもりだが 子育てをするのが大変だなと半日もしないうちに実感した。 ここは、どこかからか教育係の親ゆっくりを手に入れて育てさせるか。 部屋から出るときにまた、赤ゆどもが大騒ぎを始めるだろうと思ったので 食べてる間にこっそりと部屋を出て外へ出かけた。 子育てといえば目指すは、れいむ種かちぇん種だ。 おにいさんわかるよー。 ・・・つづく。 過去の作品 ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ! ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる ゆっくりいじめ系1261 水上まりさのゆでだこ風味 ゆっくりいじめ系1297 ゆっくり贅沢三昧・前編 ゆっくりいじめ系1466 ゆっくり贅沢三昧・後編 ゆっくりいじめ系1467 まりさの皮を被ったアリス ゆっくりいじめ系1468 肥料用まりさの一生 ゆっくりいじめ小ネタ222 ゆっくっきんぐ ドナーツ編 ゆっくりいじめ系1532 可愛そうな赤ちゃんにゆっくり恵んでね ゆっくりいじめ系1580 ゆっくりしなかった魔理沙と愛のないアリス ゆっくりいじめ系1673 ゆっくりクアリウム ゆっくりいじめ系1715 ゆっくりトイレ ゆっくりいじめ系1735 ゆっくりれいむと白いお部屋 ゆっくりいじめ系1743 プラチナまりさとフリーすっきり権 ゆっくりいじめ系1761 ちょっとしたイタズラ ゆっくりいじめ系1905 あったかいゆっくり ゆっくりいじめ系1935 しゃべらないゆっくり ゆっくりいじめ系1940 愛されまりさの一日 作者:まりさ大好きあき
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2331.html
さ〜て、今日も夜食にゆっくりタコ焼きでも食べるか。 ゆっくりタコ焼きとは、加工場産の食用のれいむやまりさをホットプレートやオーブントースターで焼く事で調理して食べる冷凍食品だ。 アルミのパッケージにはれいむとまりさの笑顔が 「ゆっくりしていってね!」「おいしいよ!」などと吹き出し付きで描かれている。 1パッケージに6個いり398円とちょっとお高い。 今川焼きやあんまんに近い食べ物だが、生地と餡子の相性が最高で 普通に小麦粉を溶いて餡子を入れたものとはまるで比べ物にならない。 あれ、冷凍庫に入れておいたはずがどこへ行ったかな? ゴソゴソと奥を探すが見当たらない。 「・・・ゅ・・・・・・ゅ・・・・・・」 足元で何か声が聞こえることに気づいて、下を見ると スーパーの手さげビニールに入っているパッケージを見つけた。 これから食べようとしていたゆっくりタコ焼きだ。 買ってきたまま冷凍庫へ入れ忘れて放置してしまったのだろう。 もぞもぞと動いているところを見ると、すでに自然解凍されてしまっている。 おそるおそる、パッケージを拾い上げてギザギザの溝に指をかけて開封してみた。 「ゆっくちちていっちぇね!」 「ゆっきゅり〜♪」 「ゆっくちちゅちぇね!」 「ゆ〜ん、ゆ〜ん!」 「ゆぅゆぅ・・・zzz」 「ゆ〜ん?・・・ぷりぷり」 6個ともすっかり冬眠(?)から醒めてしまっていた。 赤れいむ3匹と赤まりさ3匹 1匹のまりさは居眠りをしていて、もう1匹は小さなうんうんをしている。 1匹のれいむは人間の赤ちゃんのように泣きじゃくっていた。 もう自我や個性があるのだろうか これでは、冷凍状態と違って勝手に動き回っておいそれとホットプレートで焼くことができないだろう。 苦しめれば味が良くなる成体ゆっくりと違い赤ゆっくりはそのままがベストの甘み。 出来ればゆっくりした状態で調理したい。 かといって再冷凍はどんな食品であれ味を大きく落としてしまうものだ。 う〜ん・・・と考え込んで閃いた。 そうだ、こいつらを成体まで育てることができれば毎日ゆっくりが食べ放題じゃないか? それを冷凍してからタコ焼きにすれば、美味しいゆっくりタコ焼きが毎日食べられるぞ! いや、ゆっくりタコ焼きだけじゃない。 贅沢に赤ゆのみを使用したゆっくりお汁粉に赤ゆっくりの踊り食いだって思うがままだ。 こうして、俺と赤ゆの生活が始まった。 6匹に自由に動き回られるとうっかり踏み潰してしまったり、そこらへんに排泄されても迷惑なので とりあえず飼育ケースとしてダンボールにタオルをひいて入れてやることにした。 そこへ、カップアイスの蓋を逆さにしてティッシュをひく。 「いいか、うんうんもしーしーもここにしろよ。」 「ゆっきゅちきょきょにうんうんちゅるね!」 「ゆっくちわかっちゃよ!」 「ゆっきゅちー!」 「ゆえ〜ん、ゆえ〜ん!」 「ゆゅ〜ん・・・zzz」 「ゆう〜?」 1匹のまりさが話を聞かないで寝てばっかりなのでデコピンをすることにした。 ピシッ! 「ゆびょっ!」 体の半分をぐにゃりとへこませて目を大きく見開き、口から餡子を覗かせた。 「まりささん聞いてますか? うんうんと、しーしーはここだからね。 みんなもうんうんやしーしーを別の場所にやったらデコピンだから覚えておいてね!」 そして、もう一度デコピン ペシッ 「ゆぴゃ! ・・・いちゃいのやぁー!ぴしっやだよぉー!ゆぇえええんん!」 「ゆゆゆ!いちゃがっちぇるよやめちぇあげちぇね!」 「おかーしゃんきょわいよぉ〜!ゆえ〜ん!」 「ゆえぇ〜んゆえぇ〜ん!」 「ゆわぁぁぁ〜ん!」 「ゆぅ?」 痛がってるまりさを心配してる赤れいむもいるが、ほとんどは怖がって奥の方へ逃げて泣いている。 いくら頭の悪いゆっくりでも、こうやって体で教えていけば大丈夫だろう。 そういえば餌がまだだったな。 赤ゆっくりは生まれた直後に親が茎を食べさせるというが、まあ米粒でもあげておけばいいか、一応は糖分あるし。 電子ジャーからしゃもじではなくスプーンですくいとり、それをペットボトルの蓋をさかさにして盛る。 これがお茶碗というわけだ。 「ほら、赤ゆども、ゆっくりしたごはんだぞ」 ”ごはん”という単語は教えなくてもわかっているのか、それとも”ゆっくり”という言葉に反応したのか さっきまで泣いていた赤ゆたちは、もうそんなことを忘れてしまったようにペットボトルの蓋に群がる。 「ゆっくちたべりゅよ!」 「むーちゃ、むーちゃ!」 「もーく、もーく」 「ゆぇ〜ん、れいみゅもごはんたべちゃいよぉ〜!」 「まりしゃもたべりゅからどいちぇよぉ〜!ゆゆ〜ん!」 「ゆゆぅ〜?」 ペットボトルの蓋の茶碗は赤ゆにも小さかったのか、3匹が食べ始めると残り3匹は蓋のフチまで近づくことが出来ない。 そして、盛ってあったご飯が半分くらいになってくると、重量が軽くなったことで蓋が横向きにひっくり返り ころころ〜っと転がってしまう。 「ごはんしゃん、ころころしにゃいでね!いもうちょたちがまだたべてないよ!」 「ちあわちぇ〜♪まりしゃはもうおにゃかいっぱいだよ!」 「げっぷっ♪れいみゅのおにゃかぽんぽんだよ!」 「ゆぇ〜ん、ごはんさんゆっくりまってね!にげないでにぇ!」 「まりしゃのごはんさんまっちぇ〜!」 「ゆふ〜ん」 ペットボトルの蓋は失敗だったか。見た感じ餌箱っぽくていいと思ったんだがなぁ。 しょうがないから足元にごはんの固まりをスプーンひとすくいそのまま置いてやった。 どうせ下にひいてあるタオルは定期的に洗う予定なのでとりあえずはいいだろう。 「ゆ〜ん、おとーしゃんありがちょー」 「ゆゆ〜ん、おかわりきたからもっちょたべりゅよ!」 「げっっぷ、れいみゅはもうごはんしゃんなんてみちゃくもないよ!」 「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー!」 「むっちゃむっちゃ!」 「もくもくもく、もくもくもく」 あれ、いま俺のことをお父さんと言ったのか? よくみてみれば、赤ゆにもれいむ種とかまりさ種とか以外に個体差がありそうだ。 よし、観察しやすいように額に油性マジックで番号を振っておこう。 長女っぽい、妹おもいなれいむが1番 おかわりを食べているまりさが2番 もうごはんを見たくもないとか言ってゲップしてるれいむが3番 泣いてばかりいたれいむが4番 寝てばかりいてデコピンしたまりさが5番 頭がかわいそうっぽい感じのまりさが6番 さて、夜食も食べ損なったし今日はもう寝るか。 自分の食事の代わりに赤ゆを満腹にしてやるとはとんだ愛護派だぜ。 居間にダンボールを残して、ベッドのある部屋へ移動しようとする。 すると、赤ゆどもがダンボールをかしかしとひっかきながら俺の後に続こうとしていた。 「おとーしゃん、いきゃないで!」 「まりしゃもおとーしゃんとゆっきゅりしたいよ!」 「げっぷ、れいみゅもれいみゅもー!」 「おとーしゃんいかにゃいでー、ゆわぁぁぁあん!」 「まりしゃ、もうわるいこちょちないきゃらいっちょにゆっくちちちぇ〜!」 「ゆぅ〜ん!ゆぅ〜ん!」 れいむ種はもみあげをピコピコとさせてじたんだを踏み まりさ種は届くわけのないダンボールの壁面をぴょんぴょんと跳ぶ 6番の頭が悪そうなまりさまで必死になって”><”こんな表情をしながら顔をフリフリと振ってこっちに叫んでいる。 生まれたときから傍にいて餌をくれた俺を親ゆっくりだと確信し その俺が視界の外に行き、どんどん遠くに離れていくと感じたのだろう。 6匹は自分たちを捨てて親がどこかへ行ってしまうと思う必死に呼び止めている。 「ぷぅ〜」 俺は一度だけ振り返ってから屁をこいて、ベッドのある部屋へと移動した。 「ゆぇ〜んゆぇ〜ん!」「ゆわぁぁ〜ん!」という泣き声がしばらく続き 夜中にトイレへ行ったときにそっと覗いてみたら 1番の長女れいむを中心に5匹は輪になって固まって寝息をたてていた。 「ゆぅゆぅゆぅ・・・みんにゃゆっくちちちぇね・・・」 「ゆゅ・・・おとーしゃん・・・zzz」 頬と頬をすりあわせて、しあわせー♪といった感じだ。 ちょっとイタズラ心で額に1番と書かれている長女れいむをツマ楊枝で突っつく。 「ゆぴゃ!」 サッと俺はダンボール内から死角になる位置に身を隠し様子を伺うと 1匹だけ目を覚ました長女れいむは、薄暗い暗闇の中で親がいない事を思い出し 「ゆ・・・ゆゆ・・・おとーしゃん・・・おとーしゃんはもうかえっちぇこにゃいの? ゆ・・・ゆゆゆ・・・ゆわぁぁぁぁ〜ん!」 と大声で泣き出した。 この長女れいむを中心に輪になっていたところを見ると きっと他の5匹を励まして親がわりになっていたのだろう その心が折れて泣き叫んでいる今、どうなってしまうのかとハラハラしながら様子を伺った。 長女れいむの泣き声で他の赤ゆも目を覚ます。 「ゆゆぅ・・・ゆっゆっ、ゆえ〜ん!ゆえ〜ん!」 「ゆぅ?・・・ゆ・・・ゆわぁぁ〜ん!おとーしゃーん!」 「ゆっ!?・・・ゆわわぁ〜ん!」 「ゆぅゆぅ?・・・zzz」 「ゆゆぅ?ゆゆ〜ん!ゆゆ〜ん!」 あれ、5番のよく寝るまりさだけ反応がないな。 見えないように、手だけスッとダンボール奥に忍ばせてツマ楊枝でチクリッ! 「ゆぴゅ!」 赤ゆからすればサソリのような生物が突如巣に襲い掛かってきたように見えるだろう。 それから、5番まりさも他の5匹が泣いているのを見てパニックに陥りふるふると震えて泣き出した。 「ゆえ〜ん、おとーしゃんたちゅけちぇー!まりちゃきょきょだよー!」 そのおとうしゃんが刺したわけですが(笑) さて、あんまり夜更かしすると体に悪いし今度こそ寝るか。ゆっくりゆっくり。 朝、すっかり赤ゆどもの事を忘れて居間に入ると 泣きつかれて葛饅頭のようになった赤ゆどもが俺に気がついて色めきたつ。 「ゆ・・・ゆゆ!おとーしゃんだ!おとーしゃんがかえっちぇきちゃよ!」 「ゆゆっ?おとーしゃん!おとーしゃん!」 「ゆっくちちちぇいっちぇね!ゆっくちちちぇいっちぇぶぴゅ!」 「ゆわぁぁ〜ん!おとーしゃん!」 「まりしゃいいきょにしちぇるからもうどこにもいきゃないでにぇ!」 「ゆぅ〜ん!ゆゆぅ〜ん!」 ああそうか、昨晩赤ゆを飼い始めたんだっけ。 とりあえず、また白いメシでもくれてやるか。 ん? 箱の中を見ると、逆さにしたカップアイスの蓋の上に5個の餡子の固まりがあるが ペットボトルの蓋の中に1個、同じような餡子の固まりがこびりついていた。 「こっちにうんうんしたの誰だ?」 6匹の前にペットボトルの蓋をもって見せる。 すると、3番のれいむが前に進み出て 「れいみゅだよおとーしゃん、そっちでうんうんしたほうがおちりをこうやってズーリズーリふけてきもちいいんだよ!」 そういって、ゆっへんとお尻を突き出しピコピコと左右に動かして見せる。 「はい、おしおき」 ペットボトルの蓋をそのまま3番のれいむに被せる。 プチトマトサイズの赤ゆにとってペットボトルの蓋は目元まですっぽりと入って内側の溝のせいで手のないゆっくりには簡単には外れない。 「れいみゅのおべべがぁ〜!まっくらでみえにゃいよぉお!」 まるで、目を抉られたかのような事を叫んでいる。 その間に、他の5匹には白いごはん。 「れいみゅもたべりゅよ!ゆっくちたちゅけちぇね!ゆえ〜ん!」 「お前は、昨日ごはんなんてもう見たくもないとか言ってたよね。ゆっくりできないゆっくりはこうなるんだよ!」 長女れいむと4番れいむ、6番まりさは心配していたが、他の赤ゆはお構いなしにごはんを平らげていく。 「むっちゃ、むっちゃ〜ちあわちぇ〜♪」 成体まで育てて、無料で赤ゆ食い放題にするつもりだが 子育てをするのが大変だなと半日もしないうちに実感した。 ここは、どこかからか教育係の親ゆっくりを手に入れて育てさせるか。 部屋から出るときにまた、赤ゆどもが大騒ぎを始めるだろうと思ったので 食べてる間にこっそりと部屋を出て外へ出かけた。 子育てといえば目指すは、れいむ種かちぇん種だ。 おにいさんわかるよー。 ・・・つづく。 過去の作品 ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ! ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる ゆっくりいじめ系1261 水上まりさのゆでだこ風味 ゆっくりいじめ系1297 ゆっくり贅沢三昧・前編 ゆっくりいじめ系1466 ゆっくり贅沢三昧・後編 ゆっくりいじめ系1467 まりさの皮を被ったアリス ゆっくりいじめ系1468 肥料用まりさの一生 ゆっくりいじめ小ネタ222 ゆっくっきんぐ ドナーツ編 ゆっくりいじめ系1532 可愛そうな赤ちゃんにゆっくり恵んでね ゆっくりいじめ系1580 ゆっくりしなかった魔理沙と愛のないアリス ゆっくりいじめ系1673 ゆっくりクアリウム ゆっくりいじめ系1715 ゆっくりトイレ ゆっくりいじめ系1735 ゆっくりれいむと白いお部屋 ゆっくりいじめ系1743 プラチナまりさとフリーすっきり権 ゆっくりいじめ系1761 ちょっとしたイタズラ ゆっくりいじめ系1905 あったかいゆっくり ゆっくりいじめ系1935 しゃべらないゆっくり ゆっくりいじめ系1940 愛されまりさの一日 作者:まりさ大好きあき
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/2166.html
ゆっくりいじめ系1994 加工場産の赤ゆっくりを育てる 中編からの続き この、ゆっくりちぇん 聞けば加工場に捕らえられたが、ずさんなメーリン印の加工場であったため 冷凍赤ゆっくりに混入し生き延びたらしい。 サイズが子ゆっくり程もあり知能もなかなか高そうなので子守役として飼ってみる事にした。 「わかるよー!お兄さんは愛でお兄さんなんだねー!」 「まあ、そんなところだ。(ゆっくりの餡子を愛でる的な意味で)」 さっそく赤ゆどもに、ちぇんをお母さんとして紹介する。 1「ゆっ!おかーしゃん!ゆっくちちていっちぇね!」 2「おかーしゃん、まりしゃとすーりすーりちてね!」 3「おかーしゃん!れいむおなかちゅいたよ!」 4「ゆ~ん!おかーしゃんゆっくちちていっちぇね!」 5「まりしゃ、みゃみゃとすーりすーりしてゆっくちねちゃいよ!」 6「ゆゆ~ん!ゆゆ~ん!」 ちぇんの方も赤ゆどもと初対面。 もともと可愛い赤ゆっくりが好きなちぇんはニコニコとしていたが 赤ゆどもを見たとたん表情がとたんに険しくなった。 れいむ種に対してである。 「ちっ」 ちぇんの口から舌打ちのような声が漏れたが空耳だろうか。 俺のほうを振り向いた時には元の笑顔に戻っていて 赤ゆどもに挨拶をする。 「わかるよー!みんないいこたちだねー、ゆっくりしていってねー!」 その言葉に心の底から喜んではしゃぐ赤ゆども 思い返せば生まれてから一度も赤ゆどもは「ゆっくりしていってね!」と声をかけられていなかったのだ。 「ゆっきゅりー!」「ゆゆん!ゆっくちー!」「ゆわぁぁあ~ん、ゆっくちちていっちぇねー!」 姉妹で体を摺り寄せながら、母であるちぇんに少しでも傍に寄りたいとダンボールの壁をカリカリと音をさせた。 それが社交辞令的な「ゆっくりしていってね!」だとしても。 その日、一日様子を見た。 ちぇんは餌の白米をよく噛んで餅の様にして赤ゆに与えた。 「おかーしゃんが、むーちゃむーちゃしてくれるごはんはおいちいよ!」 「やわらか~い!むっちゃむっちゃ、ちあわちぇー♪」 床につい、うんうんを漏らしてしまう赤ゆがいれば、ちぇんはしからずに優しくなだめてから、その掃除をした。 「おかーしゃんごめんにゃちゃい!もうれいみゅはちゃんとおちょいれでうんうんちゅるよ!」 「ゆぅ~ん!」 お昼ねしたいと言った赤ゆのため親れいむの様な子守唄も歌った。 赤ゆが眠るまで「すーりすーり」をしてあげた。 「まりしゃ、ゆっくちねみゅくなってきちゃよ・・・」 うん、これなら大丈夫そうだな。ちぇん種は面倒見がよくゲスは滅多にいないと聞く。 赤ゆどもをダンボールから出してやり、かわりにそのダンボールを逆さにして入り口をこしらえ家を作ってやった。 俺も明日から仕事にいかないといけないし、箱にいれたままではちぇんが赤ゆに餌をあげたりゆっくりさせる事ができないと思ったからだ。 しかし、俺は知らなかった。 このちぇんに秘められたれいむ種にまつわる過去を。 ちぇんは胎生妊娠によってらんしゃまとちぇんのつがいから産まれた。 らんしゃまとちぇんは互いに妊娠していたが、巣には大量のごはんを蓄えていたのであくまで計画的な妊娠だ。 通常は赤ゆっくり達を子守する母役と、餌を調達する父役に別れて役割分担をするものだが 稀に、赤ゆ達との時間を大切にしたいという理由で冬篭り並に餌を蓄えて家族全員で子ゆっくりが外に出れるまで一緒に過ごすゆっくりがいる。 「ゆっくりしたおちびちぇんだね!」 「わかるよー、らんしゃまからうまれたからかわいいちぇんなんだよー!」 「ゆっくちちていっちぇねー!」 ちぇんは幸せだった。 優しい親らんしゃまと親ちぇんがずっと自分のそばにいてくれる。 すーりすーりもしてくれるし、口移しでごはんを食べさせてくれる。 それに、これから自分の姉妹も産まれる。 そうしたら賑やかでもっともっとゆっくりできる。 お母さん達とポカポカ陽気のお外へピクニックへでかけて、自分が姉妹の先頭を歩く 妹らんしゃまが転んだら自分がペーロペーロしてあげよう、妹ちぇんが歩きつかれて泣いていたら自分の頭に乗せてあげよう。 それから皆でお昼寝する。姉妹で寄り添ってお母さん達とすーりすーりして子守唄を聞きながら寝ていたいだけ眠る。 「こっちからたべもののにおいがするよ!」 ぽい~ん!ぽい~ん!っと大き目のゆっくりの足音が聞こえた。 「ゆっくちー!」「ゆっゆ~!」「ゆっくり~!」 その後を3匹の子ゆっくりがつづく。 巣穴の奥のほうまで来てわかった。 成体のれいむと子れいむが3匹だ。 突然の来訪者に父らんしゃまと母ちぇんは手間取った。 胎生妊娠中は満足に動けず、ちぇんを産んだらんしゃまにしてもまだ胎内に赤ゆっくりを宿している。 「ここは、れいむのおうちだよ!ぶたみたいにこえてるゆっくりはでていってね!」 「でていってね!」 「おー、ぶたぶた」 「でちぇいっちぇね♪」 4匹は家主であるらんしゃまとちぇんを豚と言い放ち 勝手にずかずかと入り込んでお家宣言をする。 そして、冬篭り並に貯蔵していた食料に気づいた。 「ゆっ、こんなにブタみたいにこえてるくせにまだたべものをかくしもっていたよ! これいじょうこえないようにれいむがたべてあげるね!」 「ゆっくちたべりゅよ!」 「ぶたにはもったいないごちそうだね!」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 本来なら上位種であるらんしゃまだが、この侵入者たちに対して何もできず、ただ赤ちぇんを自分の背後へと隠す。 しかし、一生懸命2人で貯めた食料までもっていかれては困る。 もし食料がなくなれば植物型妊娠と違って、これから産まれてくる赤ちゃんに食べさせるものがなくなるからだ。 押し黙ってやり過ごすつもりであったが母ちぇんがついに抗議した。 「それはちぇんとらんしゃまでいっしょうけんめいあつめたごはんだよー! これからうまれてくるあかちゃんのためのごはんだからゆっくりわかってねー!」 「ゆ?」 むーしゃむしゃっと一家団欒し、他人のごはんに舌鼓をうっていたれいむ達に その言葉はとても不快だった。 必死な形相で懇願する母ちぇんに対し 豚のくせにれいむたちに何か文句があるの?そんな表情を浮かべている。 「なにか、このぶたがゆっくりみたいなことばをしゃべったきがするよ!」 「ゆっ、なまいきだね!」 「それにれいみゅたちになにかもんくがあるみちゃいだよ!」 「ぷんぷん、なまいきなぶたにはおもいしらせないといけないよ!」 母ちぇんは、ぷくーっと膨らんでれいむ達を威嚇するが、それは逆効果となった。 ガブリっと母ちぇんの2本の尻尾のひとつを子れいむが噛み付く。 「ニャ”!」 っと悲鳴をあげたやさき、今度は親れいむが鼻先に体当たり。 「ゆべっ!」 他の2匹の子れいむは手当たり次第に噛み付いて、完全にリンチだ。 「やめてください!ちぇんをゆるしてください! わたしたちがなにかわるいことをしたのならあやまります、ごはんもあげます!」 らんしゃまが動けないまでも身をよじりながら、ちぇんを許すように謝罪するが、それを聞き入れるれいむ達ではなかった。 「ぶたがゆっくりのことばをしゃべるんじゃないよ、ブヒーでしょ!ぷんぷん!」 「あちゃまのわるいぶただね!」 「これはせいさいだよ!」 「せいいがまったくつたわらないよね!」 なおも母ちぇんへの暴行はつづき、顔はパンパンに膨れ上がって泡を吹いて気絶していた。 それはひょっとしたら母ちぇんにとって幸せだったかもしれない、これから起こる事を見ないで済んだのだから。 母体である母ちぇんの生命餡子レベルが低下したことにより、その危機を胎内の子らんしゃまが感じ取り出産がはじまった。 胎生妊娠の場合、胎内で子ゆっくりサイズまで成長してからの出産となるが、ゆっくりはピンポン玉のサイズ程あれば自我を持つ。 母体に危険がせまっている場合、子ゆっくりサイズまで成長していなくても自ら外に出ようとする事があるのだ。 気絶した母ちぇんの産道は緩みきり、胎内の赤らんしゃまが顔を覗いた。 そこには親れいむの顔。 「ゆっ・・・」 自分の親を見つけて、ゆっくりしていってね!と挨拶をしようとしたのだろう。 親らんしゃまにも「ゆ」という一言だけが聞こえた。 ところが、次の瞬間その言葉を発しようとした赤らんしゃまがどこにもいないのだ。 父らんしゃまは、何が起こったのかわからず 目を見開いて、「ゆっ?ゆっ?」っと赤らんしゃまを探す。 みれば親れいむがさっきまで大口を開けていたのに今は口を閉ざしていた。 「もごもごもご・・・むーしゃむーしゃ、しあわせ~♪」 親れいむは母ちぇんの産道からできてたばかりの赤れいむを、まるで食後のデザートとでも言わんばかりに味わっていた。 「おちびちゃんたち、ここに口をつけてゆっくりしていれば、おいしいあまあまがでてくるよ!」 「あまあまたべちゃいよ!」 「れいむもれいむも!」 「ゆっくりじゅんばんでたべようね!」 父らんしゃまは動けない自分の体を呪った。 母ちぇんに「いっしょにうめばもっとゆっくりできるよ!」と提案してしまったことを呪った。 これは夢、悪い夢 目をつぶってただジっとして耐える。 それ以外できる事は何もない。 10分か20分かどれくらいの時間が過ぎたのだろう・・・ つらい時間はとても長く感じ、実際にはわずか数分程しか時間は流れていなかった。 「ぴぎゃゃやぁああああ!」 耳をつんざくような悲鳴で父らんしゃまを恐る恐る目をあけた。 「この、あまあま、ましゅまろみちゃいでおいちーよ!」 侵入者の4匹の中でも一番小さい、赤ゆっくりに近い子れいむが豆粒のような塊をほうばっていた。 それは、赤らんしゃまの目玉。 産道から出てきたばかりの2匹目の赤らんしゃま。 産まれてはじめて味わう苦痛に悲鳴をあげて地面に転げ落ちる。 そこには父らんしゃまと母らんしゃまが敷き詰めた柔らかい葉のお布団が敷かれていたが 目を抉られた苦痛の前に何の救いにもならなかった。 「いちゃいよ~!らんしゃまのおめめがいちゃいよ~!まっくらでにゃにもみえにゃいよぉおお!」 「ゆっ、きちゃない」 足元に転がった目のない赤らんしゃまはコロコロと別の子れいむの足元へ 目の場所が黒い空洞で気持ち悪いと感じた子れいむは「きたない」と言ってそれを避けた。 「こんなのたべれないよ!ふみつぶそーね」 「やめぇてぇえええ!」 父らんしゃまは涙を流して懇願する。 それを親れいむが「ブタはぶひーでしょ?」といってこづいた。 今はともかく救いにすがるしかない。 父らんしゃまはプライドもなにもかもかなぐり捨てた。 「ブヒー!ブッヒィィイイ!」 自分はブタです。 だから、ちゃんとつくったらんしゃまの子供を殺さないで なんでも言うことを聞きます。ごはんも全部食べてかまいません、このおうちもあげます だから・・・だから・・・ ビチッ 少し大きめの子れいむが虫でも踏みつけるかのように、目を失った赤らんしゃまを潰した。 「ゆっゆっ~♪」 子を潰された親らんしゃまがブタの鳴きまねを一生懸命する表情のまま静止していて それがあまりに滑稽で親れいむも子れいむもドッとふきだす。 巣穴は凄惨な光景にもかかわらず、外から人間が覗いたのなら明るい一家団欒のように見えただろう。 「ユ・・・ユルサナイ・・・」 「ゆっ?かわいいかわいいれいむたちになにかいった?」 「ぶひーでしょこいつめ!あたまのわるいゆっくりはさんぽあるいたらもうわすれるからきらいだよ!」 「ゆっくちりかいちてね!」 「それから、はやくおかしをうんでね!」 今度は父らんしゃまに対して暴行が始まる。 複数あるしっぽをかじって、味が甘すぎるだのイマイチだの言い合ったり 目元を狙って執拗に体当たりをしたり、産道から赤ゆっくりを取り出そうと舌をねじいれたりした。 母ちぇん以上の苦痛だろうが、父らんしゃまは悲鳴ひとつあげずに、かわりに死の間際にのろいの言葉を遺した。 「ユルサナイ・・・オマエタチハ・・・ニンゲンニヨッテ・・・ソノショウガイ・・・クツウノママ・・・マクヲトジル・・・」 上位種であるらんしゃまには他のゆっくりにはない不思議な力があるという。 それが呪いであるのか、それとも未来を予知するものなのか、結局は死に際の負け惜しみだったのかはわからない。 あまりの形相に気味悪がり、らんしゃまを食す気も失せたれいむ達は巣穴かららんしゃまの屍骸を引っ張り出して綺麗にしようとしたが うんともすんともビクとも動かない。 死んだまま、まっすぐとれいむたちを見据える目は空洞になっても尚、巣穴のどこへいても目線が合っている気がした。 「なんだか、きもちわるいよ!」 「おかーしゃん!れいみゅきょわいよ!」 「こんないえもういらないよ!」 「ゆっくりできないよ!」 そして、とうとう「もう、おうちかえる!」と言い出し巣を放棄した。 こうして、生き残った赤ちぇんは巣穴の僅かばかりのごはんと、そして半死半生の母ちぇんによってその後も命を永らえ今に至る。 2「おとーしゃんいきゃないで!」 3「れいみゅずっとおとーしゃんといっしょにいたいよ!」 4「ゆっく・・・おとーしゃんがどこかいっちゃう・・・ゆえぇ~ん!」 5「しゅーりしゅーり!かべがじゃまでおとーしゃんにとどかにゃいよぉ!」 6「ゆぅ~ん!ゆゆぅ~ん!」 翌日、仕事へ行くために身支度を整えると赤ゆどもが騒ぎ出した。 服を着替えるとどこかへ行ってしまうという事を覚えたのだろうか。 1「ゆっ!みんにゃ!おとーしゃんのじゃまをしちゃだめだよ! おとーしゃんはみんにゃのためにかりにいくんだよ!れいみゅたちもおおきくなったらいっしょにかりにつれてってもらえるから いまはゆっくりまつんだよ!」 1番れいむはさすがしっかり者だ。 ひょっとしたら、この1番れいむがいれば親代わりのちぇんは別にいらないかもしれないが もし、他のれいむやまりさが勝手にごはんを食べたり部屋を荒らしたりした時に体の大きさが同じでは止めることができないだろう。 「それじゃ、ちぇん。あとは頼んだぞ。餌はチビどもに届かないように少しだけ段差のある皿に盛っておくから ちゃんと分けてやってくれな。あと、部屋を荒らしたりしたら殴ってもいいぞ。」 「わかるよー!ちぇんはゆっくりりかいしたよー!」 ダンボールの中に餌を入れれば赤ゆどもは好きなだけ食べてしまう。 かといって子ちぇんはダンボールの壁を乗り越えて中の赤ゆに餌を与えられるほど大きくない。 だからダンボールから赤ゆどもを出してやり、家をちぇんに任せて仕事へ行った。 「いまからちぇんがおまえらのおかーさんだよ!わかるねー!」 2「ゆぅ?おかーしゃんにゃの?」 3「おかーしゃん、れいみゅおにゃかすいちゃよ!」 4「おかーしゃん!おかーしゃん!」 5「まりしゃ、おかーしゃんとしゅーりしゅーりしちゃいよ!」 6「ゆぅ?ゆぅ?」 1「おとーしゃんがおかーしゃんだっていってたからおかーしゃんだね」 ー お昼 ー 「はい、それじゃあれいむはそっちにならんでねー!まりさはこっちだよー!」 これからご飯を分配してくれるんだと思った赤ゆどもは、ちぇんの言うとおりに並んだ。 まりさが前列に3匹、2番5番6番 れいむが後列に3匹1番3番4番 「まりさはこれくらいで十分だよー!」 ちぇんは皿からごはんを口にいれると、赤まりさの前にごはんを吐き出した。 それはお兄さんが食べさせてくれる量の半分。 2「おかーしゃん、まりしゃたちこれじゃたりないよ!」 5「しゅくにゃいよ!ぷんぷん!」 6「ゆぅ~ん!ゆぅ~ん!」 1「おかーしゃん、まりさたちにちゃんとごはんあげてね!」 3「れいみゅもごはんたべたいよ!れいむにはまりさのばいちょうだいね!」 4「れいみゅもおにゃかすいたよ!」 ちぇんは後列のれいむ達に視線を移すと、ぴこぴこと歩いた。 「れいむは、はをくいしばってねー!」 1「いちゃい!」 3「ぴぎゃ!」 4「ゆっ!」 ちぇんはれいむ達に体当たりをお見舞いした。 1番れいむが「なんで?」という顔をしたので、もう一発おまけ。 1「ゆべっ!」 「おまえたちはブタだよ!ごはんがほしければブヒーってへんじをしてねー!」 2「ゆっ!れいみゅたちをいじめにゃいでね!まりしゃのいもうちょだよ!」 5「まりしゃのごはんちゃりにゃいよ!もっとちょうだいね!」 6「ゆゆー!ゆゆー!」 「ごはんがほしければ、ちぇんのいうことをきいてねー!まりさたちにはれいむのぶんもたべさせてあげるよー!」 ・・・つづく 過去の作品 ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ! ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる ゆっくりいじめ系1261 水上まりさのゆでだこ風味 ゆっくりいじめ系1297 ゆっくり贅沢三昧・前編 ゆっくりいじめ系1466 ゆっくり贅沢三昧・後編 ゆっくりいじめ系1467 まりさの皮を被ったアリス ゆっくりいじめ系1468 肥料用まりさの一生 ゆっくりいじめ小ネタ222 ゆっくっきんぐ ドナーツ編 ゆっくりいじめ系1532 可愛そうな赤ちゃんにゆっくり恵んでね ゆっくりいじめ系1580 ゆっくりしなかった魔理沙と愛のないアリス ゆっくりいじめ系1673 ゆっくりクアリウム ゆっくりいじめ系1715 ゆっくりトイレ ゆっくりいじめ系1735 ゆっくりれいむと白いお部屋 ゆっくりいじめ系1743 プラチナまりさとフリーすっきり権 ゆっくりいじめ系1761 ちょっとしたイタズラ ゆっくりいじめ系1905 あったかいゆっくり ゆっくりいじめ系1935 しゃべらないゆっくり ゆっくりいじめ系1940 愛されまりさの一日 ゆっくりいじめ系1993 加工場産の赤ゆっくりを育てる 前編 ゆっくりいじめ系1994 加工場産の赤ゆっくりを育てる 中編 作者:まりさ大好きあき?
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2321.html
ゆっくりいじめ系1994 加工場産の赤ゆっくりを育てる 中編からの続き この、ゆっくりちぇん 聞けば加工場に捕らえられたが、ずさんなメーリン印の加工場であったため 冷凍赤ゆっくりに混入し生き延びたらしい。 サイズが子ゆっくり程もあり知能もなかなか高そうなので子守役として飼ってみる事にした。 「わかるよー!お兄さんは愛でお兄さんなんだねー!」 「まあ、そんなところだ。(ゆっくりの餡子を愛でる的な意味で)」 さっそく赤ゆどもに、ちぇんをお母さんとして紹介する。 1「ゆっ!おかーしゃん!ゆっくちちていっちぇね!」 2「おかーしゃん、まりしゃとすーりすーりちてね!」 3「おかーしゃん!れいむおなかちゅいたよ!」 4「ゆ~ん!おかーしゃんゆっくちちていっちぇね!」 5「まりしゃ、みゃみゃとすーりすーりしてゆっくちねちゃいよ!」 6「ゆゆ~ん!ゆゆ~ん!」 ちぇんの方も赤ゆどもと初対面。 もともと可愛い赤ゆっくりが好きなちぇんはニコニコとしていたが 赤ゆどもを見たとたん表情がとたんに険しくなった。 れいむ種に対してである。 「ちっ」 ちぇんの口から舌打ちのような声が漏れたが空耳だろうか。 俺のほうを振り向いた時には元の笑顔に戻っていて 赤ゆどもに挨拶をする。 「わかるよー!みんないいこたちだねー、ゆっくりしていってねー!」 その言葉に心の底から喜んではしゃぐ赤ゆども 思い返せば生まれてから一度も赤ゆどもは「ゆっくりしていってね!」と声をかけられていなかったのだ。 「ゆっきゅりー!」「ゆゆん!ゆっくちー!」「ゆわぁぁあ~ん、ゆっくちちていっちぇねー!」 姉妹で体を摺り寄せながら、母であるちぇんに少しでも傍に寄りたいとダンボールの壁をカリカリと音をさせた。 それが社交辞令的な「ゆっくりしていってね!」だとしても。 その日、一日様子を見た。 ちぇんは餌の白米をよく噛んで餅の様にして赤ゆに与えた。 「おかーしゃんが、むーちゃむーちゃしてくれるごはんはおいちいよ!」 「やわらか~い!むっちゃむっちゃ、ちあわちぇー♪」 床につい、うんうんを漏らしてしまう赤ゆがいれば、ちぇんはしからずに優しくなだめてから、その掃除をした。 「おかーしゃんごめんにゃちゃい!もうれいみゅはちゃんとおちょいれでうんうんちゅるよ!」 「ゆぅ~ん!」 お昼ねしたいと言った赤ゆのため親れいむの様な子守唄も歌った。 赤ゆが眠るまで「すーりすーり」をしてあげた。 「まりしゃ、ゆっくちねみゅくなってきちゃよ・・・」 うん、これなら大丈夫そうだな。ちぇん種は面倒見がよくゲスは滅多にいないと聞く。 赤ゆどもをダンボールから出してやり、かわりにそのダンボールを逆さにして入り口をこしらえ家を作ってやった。 俺も明日から仕事にいかないといけないし、箱にいれたままではちぇんが赤ゆに餌をあげたりゆっくりさせる事ができないと思ったからだ。 しかし、俺は知らなかった。 このちぇんに秘められたれいむ種にまつわる過去を。 ちぇんは胎生妊娠によってらんしゃまとちぇんのつがいから産まれた。 らんしゃまとちぇんは互いに妊娠していたが、巣には大量のごはんを蓄えていたのであくまで計画的な妊娠だ。 通常は赤ゆっくり達を子守する母役と、餌を調達する父役に別れて役割分担をするものだが 稀に、赤ゆ達との時間を大切にしたいという理由で冬篭り並に餌を蓄えて家族全員で子ゆっくりが外に出れるまで一緒に過ごすゆっくりがいる。 「ゆっくりしたおちびちぇんだね!」 「わかるよー、らんしゃまからうまれたからかわいいちぇんなんだよー!」 「ゆっくちちていっちぇねー!」 ちぇんは幸せだった。 優しい親らんしゃまと親ちぇんがずっと自分のそばにいてくれる。 すーりすーりもしてくれるし、口移しでごはんを食べさせてくれる。 それに、これから自分の姉妹も産まれる。 そうしたら賑やかでもっともっとゆっくりできる。 お母さん達とポカポカ陽気のお外へピクニックへでかけて、自分が姉妹の先頭を歩く 妹らんしゃまが転んだら自分がペーロペーロしてあげよう、妹ちぇんが歩きつかれて泣いていたら自分の頭に乗せてあげよう。 それから皆でお昼寝する。姉妹で寄り添ってお母さん達とすーりすーりして子守唄を聞きながら寝ていたいだけ眠る。 「こっちからたべもののにおいがするよ!」 ぽい~ん!ぽい~ん!っと大き目のゆっくりの足音が聞こえた。 「ゆっくちー!」「ゆっゆ~!」「ゆっくり~!」 その後を3匹の子ゆっくりがつづく。 巣穴の奥のほうまで来てわかった。 成体のれいむと子れいむが3匹だ。 突然の来訪者に父らんしゃまと母ちぇんは手間取った。 胎生妊娠中は満足に動けず、ちぇんを産んだらんしゃまにしてもまだ胎内に赤ゆっくりを宿している。 「ここは、れいむのおうちだよ!ぶたみたいにこえてるゆっくりはでていってね!」 「でていってね!」 「おー、ぶたぶた」 「でちぇいっちぇね♪」 4匹は家主であるらんしゃまとちぇんを豚と言い放ち 勝手にずかずかと入り込んでお家宣言をする。 そして、冬篭り並に貯蔵していた食料に気づいた。 「ゆっ、こんなにブタみたいにこえてるくせにまだたべものをかくしもっていたよ! これいじょうこえないようにれいむがたべてあげるね!」 「ゆっくちたべりゅよ!」 「ぶたにはもったいないごちそうだね!」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 本来なら上位種であるらんしゃまだが、この侵入者たちに対して何もできず、ただ赤ちぇんを自分の背後へと隠す。 しかし、一生懸命2人で貯めた食料までもっていかれては困る。 もし食料がなくなれば植物型妊娠と違って、これから産まれてくる赤ちゃんに食べさせるものがなくなるからだ。 押し黙ってやり過ごすつもりであったが母ちぇんがついに抗議した。 「それはちぇんとらんしゃまでいっしょうけんめいあつめたごはんだよー! これからうまれてくるあかちゃんのためのごはんだからゆっくりわかってねー!」 「ゆ?」 むーしゃむしゃっと一家団欒し、他人のごはんに舌鼓をうっていたれいむ達に その言葉はとても不快だった。 必死な形相で懇願する母ちぇんに対し 豚のくせにれいむたちに何か文句があるの?そんな表情を浮かべている。 「なにか、このぶたがゆっくりみたいなことばをしゃべったきがするよ!」 「ゆっ、なまいきだね!」 「それにれいみゅたちになにかもんくがあるみちゃいだよ!」 「ぷんぷん、なまいきなぶたにはおもいしらせないといけないよ!」 母ちぇんは、ぷくーっと膨らんでれいむ達を威嚇するが、それは逆効果となった。 ガブリっと母ちぇんの2本の尻尾のひとつを子れいむが噛み付く。 「ニャ”!」 っと悲鳴をあげたやさき、今度は親れいむが鼻先に体当たり。 「ゆべっ!」 他の2匹の子れいむは手当たり次第に噛み付いて、完全にリンチだ。 「やめてください!ちぇんをゆるしてください! わたしたちがなにかわるいことをしたのならあやまります、ごはんもあげます!」 らんしゃまが動けないまでも身をよじりながら、ちぇんを許すように謝罪するが、それを聞き入れるれいむ達ではなかった。 「ぶたがゆっくりのことばをしゃべるんじゃないよ、ブヒーでしょ!ぷんぷん!」 「あちゃまのわるいぶただね!」 「これはせいさいだよ!」 「せいいがまったくつたわらないよね!」 なおも母ちぇんへの暴行はつづき、顔はパンパンに膨れ上がって泡を吹いて気絶していた。 それはひょっとしたら母ちぇんにとって幸せだったかもしれない、これから起こる事を見ないで済んだのだから。 母体である母ちぇんの生命餡子レベルが低下したことにより、その危機を胎内の子らんしゃまが感じ取り出産がはじまった。 胎生妊娠の場合、胎内で子ゆっくりサイズまで成長してからの出産となるが、ゆっくりはピンポン玉のサイズ程あれば自我を持つ。 母体に危険がせまっている場合、子ゆっくりサイズまで成長していなくても自ら外に出ようとする事があるのだ。 気絶した母ちぇんの産道は緩みきり、胎内の赤らんしゃまが顔を覗いた。 そこには親れいむの顔。 「ゆっ・・・」 自分の親を見つけて、ゆっくりしていってね!と挨拶をしようとしたのだろう。 親らんしゃまにも「ゆ」という一言だけが聞こえた。 ところが、次の瞬間その言葉を発しようとした赤らんしゃまがどこにもいないのだ。 父らんしゃまは、何が起こったのかわからず 目を見開いて、「ゆっ?ゆっ?」っと赤らんしゃまを探す。 みれば親れいむがさっきまで大口を開けていたのに今は口を閉ざしていた。 「もごもごもご・・・むーしゃむーしゃ、しあわせ~♪」 親れいむは母ちぇんの産道からできてたばかりの赤れいむを、まるで食後のデザートとでも言わんばかりに味わっていた。 「おちびちゃんたち、ここに口をつけてゆっくりしていれば、おいしいあまあまがでてくるよ!」 「あまあまたべちゃいよ!」 「れいむもれいむも!」 「ゆっくりじゅんばんでたべようね!」 父らんしゃまは動けない自分の体を呪った。 母ちぇんに「いっしょにうめばもっとゆっくりできるよ!」と提案してしまったことを呪った。 これは夢、悪い夢 目をつぶってただジっとして耐える。 それ以外できる事は何もない。 10分か20分かどれくらいの時間が過ぎたのだろう・・・ つらい時間はとても長く感じ、実際にはわずか数分程しか時間は流れていなかった。 「ぴぎゃゃやぁああああ!」 耳をつんざくような悲鳴で父らんしゃまを恐る恐る目をあけた。 「この、あまあま、ましゅまろみちゃいでおいちーよ!」 侵入者の4匹の中でも一番小さい、赤ゆっくりに近い子れいむが豆粒のような塊をほうばっていた。 それは、赤らんしゃまの目玉。 産道から出てきたばかりの2匹目の赤らんしゃま。 産まれてはじめて味わう苦痛に悲鳴をあげて地面に転げ落ちる。 そこには父らんしゃまと母らんしゃまが敷き詰めた柔らかい葉のお布団が敷かれていたが 目を抉られた苦痛の前に何の救いにもならなかった。 「いちゃいよ~!らんしゃまのおめめがいちゃいよ~!まっくらでにゃにもみえにゃいよぉおお!」 「ゆっ、きちゃない」 足元に転がった目のない赤らんしゃまはコロコロと別の子れいむの足元へ 目の場所が黒い空洞で気持ち悪いと感じた子れいむは「きたない」と言ってそれを避けた。 「こんなのたべれないよ!ふみつぶそーね」 「やめぇてぇえええ!」 父らんしゃまは涙を流して懇願する。 それを親れいむが「ブタはぶひーでしょ?」といってこづいた。 今はともかく救いにすがるしかない。 父らんしゃまはプライドもなにもかもかなぐり捨てた。 「ブヒー!ブッヒィィイイ!」 自分はブタです。 だから、ちゃんとつくったらんしゃまの子供を殺さないで なんでも言うことを聞きます。ごはんも全部食べてかまいません、このおうちもあげます だから・・・だから・・・ ビチッ 少し大きめの子れいむが虫でも踏みつけるかのように、目を失った赤らんしゃまを潰した。 「ゆっゆっ~♪」 子を潰された親らんしゃまがブタの鳴きまねを一生懸命する表情のまま静止していて それがあまりに滑稽で親れいむも子れいむもドッとふきだす。 巣穴は凄惨な光景にもかかわらず、外から人間が覗いたのなら明るい一家団欒のように見えただろう。 「ユ・・・ユルサナイ・・・」 「ゆっ?かわいいかわいいれいむたちになにかいった?」 「ぶひーでしょこいつめ!あたまのわるいゆっくりはさんぽあるいたらもうわすれるからきらいだよ!」 「ゆっくちりかいちてね!」 「それから、はやくおかしをうんでね!」 今度は父らんしゃまに対して暴行が始まる。 複数あるしっぽをかじって、味が甘すぎるだのイマイチだの言い合ったり 目元を狙って執拗に体当たりをしたり、産道から赤ゆっくりを取り出そうと舌をねじいれたりした。 母ちぇん以上の苦痛だろうが、父らんしゃまは悲鳴ひとつあげずに、かわりに死の間際にのろいの言葉を遺した。 「ユルサナイ・・・オマエタチハ・・・ニンゲンニヨッテ・・・ソノショウガイ・・・クツウノママ・・・マクヲトジル・・・」 上位種であるらんしゃまには他のゆっくりにはない不思議な力があるという。 それが呪いであるのか、それとも未来を予知するものなのか、結局は死に際の負け惜しみだったのかはわからない。 あまりの形相に気味悪がり、らんしゃまを食す気も失せたれいむ達は巣穴かららんしゃまの屍骸を引っ張り出して綺麗にしようとしたが うんともすんともビクとも動かない。 死んだまま、まっすぐとれいむたちを見据える目は空洞になっても尚、巣穴のどこへいても目線が合っている気がした。 「なんだか、きもちわるいよ!」 「おかーしゃん!れいみゅきょわいよ!」 「こんないえもういらないよ!」 「ゆっくりできないよ!」 そして、とうとう「もう、おうちかえる!」と言い出し巣を放棄した。 こうして、生き残った赤ちぇんは巣穴の僅かばかりのごはんと、そして半死半生の母ちぇんによってその後も命を永らえ今に至る。 2「おとーしゃんいきゃないで!」 3「れいみゅずっとおとーしゃんといっしょにいたいよ!」 4「ゆっく・・・おとーしゃんがどこかいっちゃう・・・ゆえぇ~ん!」 5「しゅーりしゅーり!かべがじゃまでおとーしゃんにとどかにゃいよぉ!」 6「ゆぅ~ん!ゆゆぅ~ん!」 翌日、仕事へ行くために身支度を整えると赤ゆどもが騒ぎ出した。 服を着替えるとどこかへ行ってしまうという事を覚えたのだろうか。 1「ゆっ!みんにゃ!おとーしゃんのじゃまをしちゃだめだよ! おとーしゃんはみんにゃのためにかりにいくんだよ!れいみゅたちもおおきくなったらいっしょにかりにつれてってもらえるから いまはゆっくりまつんだよ!」 1番れいむはさすがしっかり者だ。 ひょっとしたら、この1番れいむがいれば親代わりのちぇんは別にいらないかもしれないが もし、他のれいむやまりさが勝手にごはんを食べたり部屋を荒らしたりした時に体の大きさが同じでは止めることができないだろう。 「それじゃ、ちぇん。あとは頼んだぞ。餌はチビどもに届かないように少しだけ段差のある皿に盛っておくから ちゃんと分けてやってくれな。あと、部屋を荒らしたりしたら殴ってもいいぞ。」 「わかるよー!ちぇんはゆっくりりかいしたよー!」 ダンボールの中に餌を入れれば赤ゆどもは好きなだけ食べてしまう。 かといって子ちぇんはダンボールの壁を乗り越えて中の赤ゆに餌を与えられるほど大きくない。 だからダンボールから赤ゆどもを出してやり、家をちぇんに任せて仕事へ行った。 「いまからちぇんがおまえらのおかーさんだよ!わかるねー!」 2「ゆぅ?おかーしゃんにゃの?」 3「おかーしゃん、れいみゅおにゃかすいちゃよ!」 4「おかーしゃん!おかーしゃん!」 5「まりしゃ、おかーしゃんとしゅーりしゅーりしちゃいよ!」 6「ゆぅ?ゆぅ?」 1「おとーしゃんがおかーしゃんだっていってたからおかーしゃんだね」 ー お昼 ー 「はい、それじゃあれいむはそっちにならんでねー!まりさはこっちだよー!」 これからご飯を分配してくれるんだと思った赤ゆどもは、ちぇんの言うとおりに並んだ。 まりさが前列に3匹、2番5番6番 れいむが後列に3匹1番3番4番 「まりさはこれくらいで十分だよー!」 ちぇんは皿からごはんを口にいれると、赤まりさの前にごはんを吐き出した。 それはお兄さんが食べさせてくれる量の半分。 2「おかーしゃん、まりしゃたちこれじゃたりないよ!」 5「しゅくにゃいよ!ぷんぷん!」 6「ゆぅ~ん!ゆぅ~ん!」 1「おかーしゃん、まりさたちにちゃんとごはんあげてね!」 3「れいみゅもごはんたべたいよ!れいむにはまりさのばいちょうだいね!」 4「れいみゅもおにゃかすいたよ!」 ちぇんは後列のれいむ達に視線を移すと、ぴこぴこと歩いた。 「れいむは、はをくいしばってねー!」 1「いちゃい!」 3「ぴぎゃ!」 4「ゆっ!」 ちぇんはれいむ達に体当たりをお見舞いした。 1番れいむが「なんで?」という顔をしたので、もう一発おまけ。 1「ゆべっ!」 「おまえたちはブタだよ!ごはんがほしければブヒーってへんじをしてねー!」 2「ゆっ!れいみゅたちをいじめにゃいでね!まりしゃのいもうちょだよ!」 5「まりしゃのごはんちゃりにゃいよ!もっとちょうだいね!」 6「ゆゆー!ゆゆー!」 「ごはんがほしければ、ちぇんのいうことをきいてねー!まりさたちにはれいむのぶんもたべさせてあげるよー!」 ・・・つづく 過去の作品 ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ! ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる ゆっくりいじめ系1261 水上まりさのゆでだこ風味 ゆっくりいじめ系1297 ゆっくり贅沢三昧・前編 ゆっくりいじめ系1466 ゆっくり贅沢三昧・後編 ゆっくりいじめ系1467 まりさの皮を被ったアリス ゆっくりいじめ系1468 肥料用まりさの一生 ゆっくりいじめ小ネタ222 ゆっくっきんぐ ドナーツ編 ゆっくりいじめ系1532 可愛そうな赤ちゃんにゆっくり恵んでね ゆっくりいじめ系1580 ゆっくりしなかった魔理沙と愛のないアリス ゆっくりいじめ系1673 ゆっくりクアリウム ゆっくりいじめ系1715 ゆっくりトイレ ゆっくりいじめ系1735 ゆっくりれいむと白いお部屋 ゆっくりいじめ系1743 プラチナまりさとフリーすっきり権 ゆっくりいじめ系1761 ちょっとしたイタズラ ゆっくりいじめ系1905 あったかいゆっくり ゆっくりいじめ系1935 しゃべらないゆっくり ゆっくりいじめ系1940 愛されまりさの一日 ゆっくりいじめ系1993 加工場産の赤ゆっくりを育てる 前編 ゆっくりいじめ系1994 加工場産の赤ゆっくりを育てる 中編 作者:まりさ大好きあき
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3456.html
ゆっくりいじめ系1994 加工場産の赤ゆっくりを育てる 中編からの続き この、ゆっくりちぇん 聞けば加工場に捕らえられたが、ずさんなメーリン印の加工場であったため 冷凍赤ゆっくりに混入し生き延びたらしい。 サイズが子ゆっくり程もあり知能もなかなか高そうなので子守役として飼ってみる事にした。 「わかるよー!お兄さんは愛でお兄さんなんだねー!」 「まあ、そんなところだ。(ゆっくりの餡子を愛でる的な意味で)」 さっそく赤ゆどもに、ちぇんをお母さんとして紹介する。 1「ゆっ!おかーしゃん!ゆっくちちていっちぇね!」 2「おかーしゃん、まりしゃとすーりすーりちてね!」 3「おかーしゃん!れいむおなかちゅいたよ!」 4「ゆ~ん!おかーしゃんゆっくちちていっちぇね!」 5「まりしゃ、みゃみゃとすーりすーりしてゆっくちねちゃいよ!」 6「ゆゆ~ん!ゆゆ~ん!」 ちぇんの方も赤ゆどもと初対面。 もともと可愛い赤ゆっくりが好きなちぇんはニコニコとしていたが 赤ゆどもを見たとたん表情がとたんに険しくなった。 れいむ種に対してである。 「ちっ」 ちぇんの口から舌打ちのような声が漏れたが空耳だろうか。 俺のほうを振り向いた時には元の笑顔に戻っていて 赤ゆどもに挨拶をする。 「わかるよー!みんないいこたちだねー、ゆっくりしていってねー!」 その言葉に心の底から喜んではしゃぐ赤ゆども 思い返せば生まれてから一度も赤ゆどもは「ゆっくりしていってね!」と声をかけられていなかったのだ。 「ゆっきゅりー!」「ゆゆん!ゆっくちー!」「ゆわぁぁあ~ん、ゆっくちちていっちぇねー!」 姉妹で体を摺り寄せながら、母であるちぇんに少しでも傍に寄りたいとダンボールの壁をカリカリと音をさせた。 それが社交辞令的な「ゆっくりしていってね!」だとしても。 その日、一日様子を見た。 ちぇんは餌の白米をよく噛んで餅の様にして赤ゆに与えた。 「おかーしゃんが、むーちゃむーちゃしてくれるごはんはおいちいよ!」 「やわらか~い!むっちゃむっちゃ、ちあわちぇー♪」 床につい、うんうんを漏らしてしまう赤ゆがいれば、ちぇんはしからずに優しくなだめてから、その掃除をした。 「おかーしゃんごめんにゃちゃい!もうれいみゅはちゃんとおちょいれでうんうんちゅるよ!」 「ゆぅ~ん!」 お昼ねしたいと言った赤ゆのため親れいむの様な子守唄も歌った。 赤ゆが眠るまで「すーりすーり」をしてあげた。 「まりしゃ、ゆっくちねみゅくなってきちゃよ・・・」 うん、これなら大丈夫そうだな。ちぇん種は面倒見がよくゲスは滅多にいないと聞く。 赤ゆどもをダンボールから出してやり、かわりにそのダンボールを逆さにして入り口をこしらえ家を作ってやった。 俺も明日から仕事にいかないといけないし、箱にいれたままではちぇんが赤ゆに餌をあげたりゆっくりさせる事ができないと思ったからだ。 しかし、俺は知らなかった。 このちぇんに秘められたれいむ種にまつわる過去を。 ちぇんは胎生妊娠によってらんしゃまとちぇんのつがいから産まれた。 らんしゃまとちぇんは互いに妊娠していたが、巣には大量のごはんを蓄えていたのであくまで計画的な妊娠だ。 通常は赤ゆっくり達を子守する母役と、餌を調達する父役に別れて役割分担をするものだが 稀に、赤ゆ達との時間を大切にしたいという理由で冬篭り並に餌を蓄えて家族全員で子ゆっくりが外に出れるまで一緒に過ごすゆっくりがいる。 「ゆっくりしたおちびちぇんだね!」 「わかるよー、らんしゃまからうまれたからかわいいちぇんなんだよー!」 「ゆっくちちていっちぇねー!」 ちぇんは幸せだった。 優しい親らんしゃまと親ちぇんがずっと自分のそばにいてくれる。 すーりすーりもしてくれるし、口移しでごはんを食べさせてくれる。 それに、これから自分の姉妹も産まれる。 そうしたら賑やかでもっともっとゆっくりできる。 お母さん達とポカポカ陽気のお外へピクニックへでかけて、自分が姉妹の先頭を歩く 妹らんしゃまが転んだら自分がペーロペーロしてあげよう、妹ちぇんが歩きつかれて泣いていたら自分の頭に乗せてあげよう。 それから皆でお昼寝する。姉妹で寄り添ってお母さん達とすーりすーりして子守唄を聞きながら寝ていたいだけ眠る。 「こっちからたべもののにおいがするよ!」 ぽい~ん!ぽい~ん!っと大き目のゆっくりの足音が聞こえた。 「ゆっくちー!」「ゆっゆ~!」「ゆっくり~!」 その後を3匹の子ゆっくりがつづく。 巣穴の奥のほうまで来てわかった。 成体のれいむと子れいむが3匹だ。 突然の来訪者に父らんしゃまと母ちぇんは手間取った。 胎生妊娠中は満足に動けず、ちぇんを産んだらんしゃまにしてもまだ胎内に赤ゆっくりを宿している。 「ここは、れいむのおうちだよ!ぶたみたいにこえてるゆっくりはでていってね!」 「でていってね!」 「おー、ぶたぶた」 「でちぇいっちぇね♪」 4匹は家主であるらんしゃまとちぇんを豚と言い放ち 勝手にずかずかと入り込んでお家宣言をする。 そして、冬篭り並に貯蔵していた食料に気づいた。 「ゆっ、こんなにブタみたいにこえてるくせにまだたべものをかくしもっていたよ! これいじょうこえないようにれいむがたべてあげるね!」 「ゆっくちたべりゅよ!」 「ぶたにはもったいないごちそうだね!」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 本来なら上位種であるらんしゃまだが、この侵入者たちに対して何もできず、ただ赤ちぇんを自分の背後へと隠す。 しかし、一生懸命2人で貯めた食料までもっていかれては困る。 もし食料がなくなれば植物型妊娠と違って、これから産まれてくる赤ちゃんに食べさせるものがなくなるからだ。 押し黙ってやり過ごすつもりであったが母ちぇんがついに抗議した。 「それはちぇんとらんしゃまでいっしょうけんめいあつめたごはんだよー! これからうまれてくるあかちゃんのためのごはんだからゆっくりわかってねー!」 「ゆ?」 むーしゃむしゃっと一家団欒し、他人のごはんに舌鼓をうっていたれいむ達に その言葉はとても不快だった。 必死な形相で懇願する母ちぇんに対し 豚のくせにれいむたちに何か文句があるの?そんな表情を浮かべている。 「なにか、このぶたがゆっくりみたいなことばをしゃべったきがするよ!」 「ゆっ、なまいきだね!」 「それにれいみゅたちになにかもんくがあるみちゃいだよ!」 「ぷんぷん、なまいきなぶたにはおもいしらせないといけないよ!」 母ちぇんは、ぷくーっと膨らんでれいむ達を威嚇するが、それは逆効果となった。 ガブリっと母ちぇんの2本の尻尾のひとつを子れいむが噛み付く。 「ニャ”!」 っと悲鳴をあげたやさき、今度は親れいむが鼻先に体当たり。 「ゆべっ!」 他の2匹の子れいむは手当たり次第に噛み付いて、完全にリンチだ。 「やめてください!ちぇんをゆるしてください! わたしたちがなにかわるいことをしたのならあやまります、ごはんもあげます!」 らんしゃまが動けないまでも身をよじりながら、ちぇんを許すように謝罪するが、それを聞き入れるれいむ達ではなかった。 「ぶたがゆっくりのことばをしゃべるんじゃないよ、ブヒーでしょ!ぷんぷん!」 「あちゃまのわるいぶただね!」 「これはせいさいだよ!」 「せいいがまったくつたわらないよね!」 なおも母ちぇんへの暴行はつづき、顔はパンパンに膨れ上がって泡を吹いて気絶していた。 それはひょっとしたら母ちぇんにとって幸せだったかもしれない、これから起こる事を見ないで済んだのだから。 母体である母ちぇんの生命餡子レベルが低下したことにより、その危機を胎内の子らんしゃまが感じ取り出産がはじまった。 胎生妊娠の場合、胎内で子ゆっくりサイズまで成長してからの出産となるが、ゆっくりはピンポン玉のサイズ程あれば自我を持つ。 母体に危険がせまっている場合、子ゆっくりサイズまで成長していなくても自ら外に出ようとする事があるのだ。 気絶した母ちぇんの産道は緩みきり、胎内の赤らんしゃまが顔を覗いた。 そこには親れいむの顔。 「ゆっ・・・」 自分の親を見つけて、ゆっくりしていってね!と挨拶をしようとしたのだろう。 親らんしゃまにも「ゆ」という一言だけが聞こえた。 ところが、次の瞬間その言葉を発しようとした赤らんしゃまがどこにもいないのだ。 父らんしゃまは、何が起こったのかわからず 目を見開いて、「ゆっ?ゆっ?」っと赤らんしゃまを探す。 みれば親れいむがさっきまで大口を開けていたのに今は口を閉ざしていた。 「もごもごもご・・・むーしゃむーしゃ、しあわせ~♪」 親れいむは母ちぇんの産道からできてたばかりの赤れいむを、まるで食後のデザートとでも言わんばかりに味わっていた。 「おちびちゃんたち、ここに口をつけてゆっくりしていれば、おいしいあまあまがでてくるよ!」 「あまあまたべちゃいよ!」 「れいむもれいむも!」 「ゆっくりじゅんばんでたべようね!」 父らんしゃまは動けない自分の体を呪った。 母ちぇんに「いっしょにうめばもっとゆっくりできるよ!」と提案してしまったことを呪った。 これは夢、悪い夢 目をつぶってただジっとして耐える。 それ以外できる事は何もない。 10分か20分かどれくらいの時間が過ぎたのだろう・・・ つらい時間はとても長く感じ、実際にはわずか数分程しか時間は流れていなかった。 「ぴぎゃゃやぁああああ!」 耳をつんざくような悲鳴で父らんしゃまを恐る恐る目をあけた。 「この、あまあま、ましゅまろみちゃいでおいちーよ!」 侵入者の4匹の中でも一番小さい、赤ゆっくりに近い子れいむが豆粒のような塊をほうばっていた。 それは、赤らんしゃまの目玉。 産道から出てきたばかりの2匹目の赤らんしゃま。 産まれてはじめて味わう苦痛に悲鳴をあげて地面に転げ落ちる。 そこには父らんしゃまと母らんしゃまが敷き詰めた柔らかい葉のお布団が敷かれていたが 目を抉られた苦痛の前に何の救いにもならなかった。 「いちゃいよ~!らんしゃまのおめめがいちゃいよ~!まっくらでにゃにもみえにゃいよぉおお!」 「ゆっ、きちゃない」 足元に転がった目のない赤らんしゃまはコロコロと別の子れいむの足元へ 目の場所が黒い空洞で気持ち悪いと感じた子れいむは「きたない」と言ってそれを避けた。 「こんなのたべれないよ!ふみつぶそーね」 「やめぇてぇえええ!」 父らんしゃまは涙を流して懇願する。 それを親れいむが「ブタはぶひーでしょ?」といってこづいた。 今はともかく救いにすがるしかない。 父らんしゃまはプライドもなにもかもかなぐり捨てた。 「ブヒー!ブッヒィィイイ!」 自分はブタです。 だから、ちゃんとつくったらんしゃまの子供を殺さないで なんでも言うことを聞きます。ごはんも全部食べてかまいません、このおうちもあげます だから・・・だから・・・ ビチッ 少し大きめの子れいむが虫でも踏みつけるかのように、目を失った赤らんしゃまを潰した。 「ゆっゆっ~♪」 子を潰された親らんしゃまがブタの鳴きまねを一生懸命する表情のまま静止していて それがあまりに滑稽で親れいむも子れいむもドッとふきだす。 巣穴は凄惨な光景にもかかわらず、外から人間が覗いたのなら明るい一家団欒のように見えただろう。 「ユ・・・ユルサナイ・・・」 「ゆっ?かわいいかわいいれいむたちになにかいった?」 「ぶひーでしょこいつめ!あたまのわるいゆっくりはさんぽあるいたらもうわすれるからきらいだよ!」 「ゆっくちりかいちてね!」 「それから、はやくおかしをうんでね!」 今度は父らんしゃまに対して暴行が始まる。 複数あるしっぽをかじって、味が甘すぎるだのイマイチだの言い合ったり 目元を狙って執拗に体当たりをしたり、産道から赤ゆっくりを取り出そうと舌をねじいれたりした。 母ちぇん以上の苦痛だろうが、父らんしゃまは悲鳴ひとつあげずに、かわりに死の間際にのろいの言葉を遺した。 「ユルサナイ・・・オマエタチハ・・・ニンゲンニヨッテ・・・ソノショウガイ・・・クツウノママ・・・マクヲトジル・・・」 上位種であるらんしゃまには他のゆっくりにはない不思議な力があるという。 それが呪いであるのか、それとも未来を予知するものなのか、結局は死に際の負け惜しみだったのかはわからない。 あまりの形相に気味悪がり、らんしゃまを食す気も失せたれいむ達は巣穴かららんしゃまの屍骸を引っ張り出して綺麗にしようとしたが うんともすんともビクとも動かない。 死んだまま、まっすぐとれいむたちを見据える目は空洞になっても尚、巣穴のどこへいても目線が合っている気がした。 「なんだか、きもちわるいよ!」 「おかーしゃん!れいみゅきょわいよ!」 「こんないえもういらないよ!」 「ゆっくりできないよ!」 そして、とうとう「もう、おうちかえる!」と言い出し巣を放棄した。 こうして、生き残った赤ちぇんは巣穴の僅かばかりのごはんと、そして半死半生の母ちぇんによってその後も命を永らえ今に至る。 2「おとーしゃんいきゃないで!」 3「れいみゅずっとおとーしゃんといっしょにいたいよ!」 4「ゆっく・・・おとーしゃんがどこかいっちゃう・・・ゆえぇ~ん!」 5「しゅーりしゅーり!かべがじゃまでおとーしゃんにとどかにゃいよぉ!」 6「ゆぅ~ん!ゆゆぅ~ん!」 翌日、仕事へ行くために身支度を整えると赤ゆどもが騒ぎ出した。 服を着替えるとどこかへ行ってしまうという事を覚えたのだろうか。 1「ゆっ!みんにゃ!おとーしゃんのじゃまをしちゃだめだよ! おとーしゃんはみんにゃのためにかりにいくんだよ!れいみゅたちもおおきくなったらいっしょにかりにつれてってもらえるから いまはゆっくりまつんだよ!」 1番れいむはさすがしっかり者だ。 ひょっとしたら、この1番れいむがいれば親代わりのちぇんは別にいらないかもしれないが もし、他のれいむやまりさが勝手にごはんを食べたり部屋を荒らしたりした時に体の大きさが同じでは止めることができないだろう。 「それじゃ、ちぇん。あとは頼んだぞ。餌はチビどもに届かないように少しだけ段差のある皿に盛っておくから ちゃんと分けてやってくれな。あと、部屋を荒らしたりしたら殴ってもいいぞ。」 「わかるよー!ちぇんはゆっくりりかいしたよー!」 ダンボールの中に餌を入れれば赤ゆどもは好きなだけ食べてしまう。 かといって子ちぇんはダンボールの壁を乗り越えて中の赤ゆに餌を与えられるほど大きくない。 だからダンボールから赤ゆどもを出してやり、家をちぇんに任せて仕事へ行った。 「いまからちぇんがおまえらのおかーさんだよ!わかるねー!」 2「ゆぅ?おかーしゃんにゃの?」 3「おかーしゃん、れいみゅおにゃかすいちゃよ!」 4「おかーしゃん!おかーしゃん!」 5「まりしゃ、おかーしゃんとしゅーりしゅーりしちゃいよ!」 6「ゆぅ?ゆぅ?」 1「おとーしゃんがおかーしゃんだっていってたからおかーしゃんだね」 ー お昼 ー 「はい、それじゃあれいむはそっちにならんでねー!まりさはこっちだよー!」 これからご飯を分配してくれるんだと思った赤ゆどもは、ちぇんの言うとおりに並んだ。 まりさが前列に3匹、2番5番6番 れいむが後列に3匹1番3番4番 「まりさはこれくらいで十分だよー!」 ちぇんは皿からごはんを口にいれると、赤まりさの前にごはんを吐き出した。 それはお兄さんが食べさせてくれる量の半分。 2「おかーしゃん、まりしゃたちこれじゃたりないよ!」 5「しゅくにゃいよ!ぷんぷん!」 6「ゆぅ~ん!ゆぅ~ん!」 1「おかーしゃん、まりさたちにちゃんとごはんあげてね!」 3「れいみゅもごはんたべたいよ!れいむにはまりさのばいちょうだいね!」 4「れいみゅもおにゃかすいたよ!」 ちぇんは後列のれいむ達に視線を移すと、ぴこぴこと歩いた。 「れいむは、はをくいしばってねー!」 1「いちゃい!」 3「ぴぎゃ!」 4「ゆっ!」 ちぇんはれいむ達に体当たりをお見舞いした。 1番れいむが「なんで?」という顔をしたので、もう一発おまけ。 1「ゆべっ!」 「おまえたちはブタだよ!ごはんがほしければブヒーってへんじをしてねー!」 2「ゆっ!れいみゅたちをいじめにゃいでね!まりしゃのいもうちょだよ!」 5「まりしゃのごはんちゃりにゃいよ!もっとちょうだいね!」 6「ゆゆー!ゆゆー!」 「ごはんがほしければ、ちぇんのいうことをきいてねー!まりさたちにはれいむのぶんもたべさせてあげるよー!」 ・・・つづく 過去の作品 ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ! ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる ゆっくりいじめ系1261 水上まりさのゆでだこ風味 ゆっくりいじめ系1297 ゆっくり贅沢三昧・前編 ゆっくりいじめ系1466 ゆっくり贅沢三昧・後編 ゆっくりいじめ系1467 まりさの皮を被ったアリス ゆっくりいじめ系1468 肥料用まりさの一生 ゆっくりいじめ小ネタ222 ゆっくっきんぐ ドナーツ編 ゆっくりいじめ系1532 可愛そうな赤ちゃんにゆっくり恵んでね ゆっくりいじめ系1580 ゆっくりしなかった魔理沙と愛のないアリス ゆっくりいじめ系1673 ゆっくりクアリウム ゆっくりいじめ系1715 ゆっくりトイレ ゆっくりいじめ系1735 ゆっくりれいむと白いお部屋 ゆっくりいじめ系1743 プラチナまりさとフリーすっきり権 ゆっくりいじめ系1761 ちょっとしたイタズラ ゆっくりいじめ系1905 あったかいゆっくり ゆっくりいじめ系1935 しゃべらないゆっくり ゆっくりいじめ系1940 愛されまりさの一日 ゆっくりいじめ系1993 加工場産の赤ゆっくりを育てる 前編 ゆっくりいじめ系1994 加工場産の赤ゆっくりを育てる 中編 作者:まりさ大好きあき