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2010年9月17日発足 http //www.nicovideo.jp/watch/sm12191450 【ガンバレ】家族みんなで見よう!菅直人改造内閣!!【有限実行内閣】 (コメントを非表示にする場合は、右隅のマークをクリック) 改造内閣 閣僚 職名 氏名 衆参 主な実績(主導者は★印、準主導者は●印が付いています) 評価 備考 内閣総理大臣 菅直人 衆 外国人参政権推進、●日朝国交正常化推進議員連盟顧問★売国発言「菅談話」発表。★土井たか子・千葉景子らと共に北朝鮮工作員辛光洙(シンガンス 原敕晁さん拉致犯)釈放署名 南京大虐殺記念館のイベントに参列し自称“犠牲者”に謝罪自虐隷属史観 ※更に詳しい情報→菅直人の正体 売国度 SSS+ 元社会党議員 内閣官房長官法務大臣拉致問題担当 仙谷由人 衆 外国人参政権推進★人権侵害救済法案推進(人権侵害救済法PT常任顧問)金正日直属の大物スパイ呉清達(オ・チョンダル)が副学長を務め、文部省からも客員の大幅超過など管理・運営に「問題あり」と指摘されている大阪経済法科大学で、客員教授として報酬を受けていた八人の国会議員の一人(週間文春) 国立追悼施設推進、自虐隷属史観「地球市民」を自称、「文化大革命」発言●売国発言「菅談話」を主導。著しく国益を損ね、韓国だけでなく支那にも外交上付け入る隙を与え、また日韓基本条約を無視し「個人賠償を検討すべき」と発言。他にも日本の政治家と思えない「特定アジア」に阿る発言や売国・反日発言連発。 売国度 SSS++ 元社会党議員 財務大臣 野田佳彦 衆 売国度 B 総務大臣内閣府特命担当大臣(地域主権推進)地域活性担当 片山 善博 民間 元・鳥取県知事★知事就任以降1560万円の裏金を作り、約915万円の飲食代に支出したことが発覚。減給10分の1(1か月分)の処分を受ける。★鳥取県で鳥取県人権侵害救済推進及び手続に関する条例 を可決させる 売国度 B+ 自治省官僚出身 法務大臣拉致問題担当 柳田稔 参 基幹労連政治顧問(民社系)、連合広島政治顧問、経歴 北朝鮮経済制裁に賛成 外国人参政権推進2010年11月22日、国会軽視の発言が原因で大臣を辞任(事実上の更迭) 後任は仙谷由人 売国度 C 民社系 外務大臣 前原誠司 衆 外国人参政権強力推進(幼少時に在日朝鮮人たちとの関わりで、政治家になったら是非実現したい、それだけは譲れないと発言)日朝友好議連、北朝鮮エネルギー支援賛成「がんばろう、日本!国民協議会」(新左翼 民主統一同盟) 、自虐史観但し拉致議連、憲法改正論、敵基地攻撃能力の保有を主張、朝銀救済反対、尖閣問題に対する中国への強硬な姿勢は評価 売国度 A- 文部科学大臣 高木義明 衆 外国人参政権推進、人権擁護法案推進(人権侵害救済法PT副事務局長)部落解放推進委員会副委員長日朝友好議連日韓海底トンネル推進議連 売国度 A 厚生労働大臣 細川律夫 衆 外国人参政権推進、人権擁護法案推進、二重国籍推進、衆院法務委員会理事として国籍法改悪を推進、自虐隷属史観日朝友好議連、北朝鮮経済制裁に慎重 売国度 SSS+ 菅G・元社会党議員 農林水産大臣 鹿野道彦 衆 外国人参政権推進、憲法9条改正反対、集団的自衛権認めない。中国利権の大物但し北朝鮮経済制裁に賛成は評価 売国度 S 元自民党 経済産業大臣 大畠章宏 衆 外国人参政権推進 日朝友好議連、恒久平和議連 歴史リスクを乗り越える研究会呼びかけ人(自虐隷属史観) 「中国とレアアース(希土類)の代替材料やリサイクル技術を共同研究したい」と発言※ 売国度 SSS+ 鳩山G・元社会党議員 国土交通大臣内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)海洋政策担当 馬淵澄夫 衆 ★高速道路無料化推進「がんばろう、日本!国民協議会」(新左翼 民主統一同盟) ※外国人参政権賛否不明(ソース ) 売国度 S 環境大臣内閣府特命担当大臣(防災) 松本龍 衆 外国人参政権推進★人権擁護法案推進(要請当事者)、人権侵害救済法案推進部落解放同盟副委員長、北朝鮮経済制裁に反対日中友好協会理事として出鱈目な歴史を主張(自虐隷属史観) 売国度 SSS+ 元社会党議員 防衛大臣 北澤俊美 参 外国人参政権推進参議院参考人招致の冒頭で田母神氏の言論の自由を踏みにじる発言(外交防衛委員長)「自衛隊員は頑張っている」発言を「自衛隊賛美は甘えの構造を造る」と批判した反面、支那共産党の軍事パレードは心から賛嘆と発言。(ソース ) 売国度 A 国家公安委員会委員長内閣府特命担当大臣 (消費者及び食品安全・少子化対策・男女共同参画) 岡崎トミ子 参 外国人参政権推進税金・公用車を使い韓国の日本大使館に対する反日デモ参加★嘘つき慰安婦に対して賠償金を払う法案の提案者パチンコ店(外国人)から献金。 売国度 SSS++ 内閣府特命担当大臣(金融)郵政改革担当 自見庄三郎 参 ●人権擁護法案推進(元人権問題等調査会副会長)●朝鮮半島問題研究会(日朝国交正常化)、日朝国交正常化推進議連北朝鮮経済制裁に慎重但し国籍法改悪反対(党として反対)は評価 売国度 A 国民新党(元自民党) 内閣府特命担当大臣(経済財政・科学技術政策)宇宙開発担当 海江田万里 衆 外国人参政権推進日朝友好議連恒久平和議連 (自虐史観)民主党娯楽産業健全育成研究会相談役、パチンコチェーンストア協会アドバイザー媚中派チベット問題で「パンチェンラマは中共を支持している」と発言(パンチェン・ラマ問題 )「チベット人は労働せず貧しい。中国はチベット人に文化的な生活をさせるために格差是正を行い、労働意識をもたせた。全てはチベット人のためである」(ミヤネ屋での発言) 売国度 S 内閣府特命担当大臣(「新しい公共」)国家戦略担当 玄葉光一郎 衆 売国度 C 内閣府特命担当大臣(行政刷新)公務員制度改革担当 蓮舫 参 夫婦別姓賛成、仕分けなどでJAXAを仕分け、首相の靖国神社参拝反対尖閣諸島問題で「領土問題」と失言 売国度 B 与謝野とかふざけないでほしい -- 名無しさん (2011-01-14 17 14 18) 前原氏は民主党の中ではマシな部類だと思うけど、正直危なっかしい。油断してるととんでもないことやらかしそうな危険性が。 -- 名無しさん (2011-01-14 22 02 03) まぁ与謝野氏入閣で民主党は対立深まりめちゃくちゃw我々か見ればメシウマでしょう。政権交代前に増税すませちゃっといてよ -- 名無しさん (2011-01-15 03 35 28) 与謝野は亀井静香ほど暴れてくれないかもしれない -- 名無しさん (2011-01-15 03 36 28) それ以前にMRJはあまり売れてないんだが -- 名無しさん (2011-01-15 04 55 08) ミンスは2011年度予算関連法案が成立が難しくなった場合、前原なり岡田なりに首を挿げ替えて解散総選挙 と言う事が予想される(青山繁晴さんのANCHORより)。この時の対策も早目に打ち出しておいたほうが良くないか? -- 名無しさん (2011-01-15 10 51 41) (2011-01-15 04 55 08)飛べば売れる(はず)。 -- 名無しさん (2011-01-15 11 43 03) 前原のAは高過ぎ。外国人参政権については実質慎重派のはず。 -- 名無しさん (2011-01-15 14 20 39) ↑段階的導入派か? -- 名無しさん (2011-01-15 14 48 53) 菅第二次改造内閣というページを作ってみては? -- 名無しさん (2011-01-16 01 56 40) 菅がわけわからなくなってきたな、最近は左翼というわけでもなく保身一色って感じ、ぶっちゃけ売国度論外はいきすぎじゃない?菅よりはるかに危ない奴らがたくさんいるのに比較できなくなる -- 名無しさん (2011-01-16 05 51 09) あと菅は社民連であって社会党の議員だったわけではない、誰だ勝手に書き換えたの -- 名無しさん (2011-01-16 05 53 14) ↑1 2 1.菅談話2.年金業務を自治労に丸投げし、年金問題を引き起こした元凶3.「未納三兄弟」とか言いながら自分も年金を納めていなかった4.その他もろもろ それでも菅を支持するのか、脳内がお花畑のバカは? -- 名無しさん (2011-01-16 09 04 21) だれか別に第2次菅改造内閣を作成おねがいします -- 名無しさん (2011-01-16 10 05 51) また俺が作るわ。不完全だったら編集よろ。あと、このページも俺がつっくたんだが、このコメント欄編集した奴へ。ページが重くなる上にコメントが多くなると別ページに保管するとか面倒くさいことになるので、意見は掲示板でやれ。 -- 名無しさん (2011-01-16 16 00 59) 高木義明って朝鮮学校無償化企んでそうだから売国度Sでも 野田は外国人参政権よりも帰化しやすくすればって考えだから愛国度下げたほうが -- 名無しさん (2011-01-16 23 09 52) 玄葉は外国人参政権に反対なんですか? -- 名無しさん (2011-01-30 12 22 54) この内閣は最悪だったないまの内閣より最悪 -- 名無しさん (2011-02-12 18 42 41) 論外が三人から一人 -- 名無しさん (2011-03-01 19 45 14) 今一番死んで欲しい奴NO.1 菅直人で~す。 -- 名無しさん (2014-09-29 22 16 26) 名前
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632 :第三帝国:2013/12/11(水) 22 58 08 衝号ぬきの太平洋戦争~第15章「次の一手へ」 1943年2月、日本は三式弾道弾の開発についに成功。 開発に関わった大田一大尉などは自らの名が歴史に残った事に歓喜する一方で、 夢幻会上層部ではアラスカ侵攻作戦である『星一号作戦』に間に合うことに安堵した。 また、さらに夢幻会の面々が安堵させたのは、 ソビエトの煽りで俄かに元気になった国民党と共産党が暴れ回り、 主たる主導者がコミンテルンの陰謀で暗殺され、尻に火がついた中華民国との講和条約が正式に結ばれたことだ。 アメリカはこの裏切り行為に猛抗議したが、 中華側からは支援要求と逆に海軍が壊滅された不甲斐なさを責める始末であった。 なお、条約では領土こそあまり取らなかったが、資源の無償提供と賠償金を強く要求するものになった。 もっとも、夢幻会の見解として余裕が出てかつ日本が不利になれば、 いけしゃあしゃと米国と共に東洋鬼と戦った戦勝国と成るべく動くだろうと予想しており、油断は許されない。 戦争資源の輸入と生産も順調であった。 資源を運ぶ船舶は1800万トンと史実約650万トンと比較すれば余裕があり、 本土では史実の電気不足は黒部ダムの建造で解消され、全国の工場は24時間体制で生産中である。 (参考本編13話:彼らの努力の結果、黒部ダムと関連の水力発電施設は無事に建設され電力不足は大幅に解消。) 開戦直後はアジアに配備された米潜水艦の通商破壊の脅威に曝されたが、 前話で語ったように元々魚雷に不備があった上、魚雷保管庫が空襲で吹き飛んだせいでその活動は低調。 駄目押しに大陸の拠点であった青島の降伏に、 フィリピンの攻略で米潜水艦が拠点とすべき場所は一気にハワイとダッチハーバーまで後退。 史実ではオーストラリアやソロモンからの出撃はこの世界においては英国が中立を保っているせいで使えず通商破壊の効率は著しく悪化、 おまけに『霧島』が潜水艦に沈められて以来、 『ヒャッハー!米帝の潜水艦は消毒だー!』 『潜水艦……駆逐してやる!この世から……一隻残らず!』 『我らは皇国の代理人。神罰の地上代行者。我らが使命は、 我が皇国に逆らう潜水艦を、その肉の最後の一片までも絶滅すること。Amen!』 等とモヒ艦、駆逐系駆逐艦、 ならびに代行者化した駆逐艦、護衛艦が嬉々と潜水艦を狩っているせいで損害が増すばかりだ。 あまりの損害にサブマリナー達は自ら拷問器具である『鉄の処女(アイアンメイデン)』 あるいは『鉄の棺桶』と自嘲する有様で、爆発しない魚雷と合わさって士気は低下するばかりである。 対する日本の深淵に潜む灰色狼達は元気いっぱいに働いていた。 MI作戦後、主力艦隊が一度整備補給のために後退すると最前線で戦うのは彼らと成り、 潜水艦を支援する特設巡洋艦、潜水母艦は空いたミッドウェーの哨戒圏に入り更にハワイ=西海岸の航路の破壊に従事した。 しばらくするとミニ機動部隊ともいえる遊撃戦隊(軽空母1重巡洋艦1駆逐艦16)が2個支援に回ると、撃沈トン数は一気に上昇。 アメリカの主力艦の消滅と本土への撤退などあり、1月は約70万を数えて海運業者と海軍、陸軍の輸送部門の頭を禿げさせる。 パラミラ、ジョンストン島が攻略されるとハワイには盛んに機雷が投下され、それによる被害も相次いだだけにとどまらず、 魚雷を抱いた陸攻による船団への襲撃も相次いで行われ、被害は拡大するばかりであった。 633 :第三帝国:2013/12/11(水) 22 58 54 何せ、日本として最終的にハワイに船団が向かう事を知っていた上に、 暗号はトランジスタの実用化で幾ら変えても直ぐに解読するのだから航路は秘匿しても直ぐに見破った。 とはいえ、対応能力と学習意欲の高いアメリカが指を加えて黙っているはずもなく。 船団が戦闘機の行動範囲内なら可能な限りエアカバーを提供、船団に先行して対潜部隊による哨戒活動。 と出来る限りの手を打ち続けており、主力艦こそ壊滅したが未だそうした補助艦艇群は馬鹿みたいな数で存在している。 哨戒機も本土やハワイから頻繁に飛来するため、電探のお陰で事前に探知して逃げることは可能だが、 日本側として日中の潜水艦の襲撃には細心の注意を払う必要が出てきていた。 おまけに毎週、あるいは日ごとに護衛空母、 護衛艦が完成すると直ぐに予備将校が艦長となり船団護衛に従事を開始しており、 その数は日ごとに増しており、幾らこの世界の潜水艦として隔絶した性能を誇る呂号と言えども頭の問題だった。 一度船団に『カサブランカ』級護衛空母を5隻、 さらに防空巡洋艦である『アトランタ級』軽巡洋艦を1隻配備と実に贅沢な護衛をつけた。 護衛空母には載せれるだけの『F6F』戦闘機を無理やり載せて、輸送船にはハリネズミのごとく対空火器を満載。 最新鋭のレーダーもあったため、襲来してきた遊撃戦隊の艦載機による攻撃を何とか凌ぐと逆襲に移行。 『B24』等の長距離爆撃機によるハワイからの援護も受け軽空母『瑞鳳』の大破に成功するなどの戦果を上げることに成功した。 日本側として相手に陸攻のような長距離雷撃機がなく、 艦載機の大半は戦闘機に爆装したものだったのと、夢幻会主導でダメコンに口うるさく指導していたお陰でなんとか撃沈されずに済んだ。 しかし、より問題として捉えていたのは、 アメリカもまた被害局限戦法としてロケット弾を搭載した『F6F』が駆逐艦を制圧、 しかる後に雷撃機が空母にめがけて突撃する戦法を採用していたことだ、明らかに彼らは自分達のやり方を見て戦訓としていた。 これがもし正規空母が10隻単位で殴り合う大海戦だった場合のことを考えると、関係者の背筋に冷たい汗が流れた。 もっとも、航空機が飛べない夜間のその日の内に呂号潜水艦の集団襲撃が行われ、 船団は無茶苦茶にかき回されて、翌日にはミッドウェーから前進してきた第3機動戦隊(戦艦2空母2巡洋4)が全力で襲撃。 退くことを知らない男である角田栄治は2派の空襲、さらに夜間には艦隊ごと殴りこんで来たせいで船団は壊滅。 バラバラになった所をさらに灰色狼たちが襲いかかり文字通り壊滅的な被害を被った。 なお第3機動戦隊が最前線にいたのは、 日本側は無理を承知で常に1~2個機動戦隊を最前線に貼り付かせて、ローテーションを組んでいたためである。 当然ながら補給の問題で後方の嶋田繁太郎ならびに後方官僚はアラスカ侵攻の準備と合わさってデスマーチの日々が続いていた。 だが、それより前に次の一手。 すなわちパナマ運河ならびに西海岸への襲撃で兵力の誘因とアメリカの戦争経済に打撃を与える作戦を春に控えていた。 『Z号作戦』と命名されたその作戦概要は海運の一大拠点であるパナマ運河を破壊し、 東西海岸の兵力の移動を妨げると同時に西海岸への空襲、通商破壊でアメリカの兵力を西海岸への誘因するものである。 1943年:3月下旬~5月『Z号作戦』 そして、夏に本命のアラスカ侵攻である『星一号作戦』を発動。 可能ならば秋には三式弾道弾を五大湖へ撃ち込み、アメリカを脅迫する予定だ。 1943年:7月~9月『星一号作戦』 それでもなお、屈しない。 というよりロング大統領が日本が無条件降伏するその日まで屈しない。 と宣言したため、もはや北米に『富嶽』による核のキノコ雲を昇らせる他にないと夢幻会の面々は考えていた。 次話:第16章「発動、Z号作戦」:目次
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■損害賠償について 文化庁HPより 抜粋 項目 レポート 質問 違法なインターネット配信からの音楽・映像のダウンロードが 違法となったことにより,インターネット利用者が権利者からいきなり,著作権料の支払いなど損害賠償を求められることはありますか。 ■答え 項目 レポート 1 インターネットでは一般に,あるサイトからダウンロードを行っている利用者を発見するのは困難です。 2 また,権利者がサイト運営者に対して,ダウンロードを行った利用者を特定するための 3 情報開示を請求することができる制度はありません。 4 権利者団体においては,今回の改正を受けて,違法に配信される音楽や映像作品をダウンロードする行為が 5 正規の配信市場を上回る膨大な規模となっている状況を改善するため,違法なダウンロードが 6 適切でないということを広報し,違法行為を助長するような行為に対しての警告に努めるものとしており, 7 利用者への損害賠償請求をいきなり行うことは,基本的にはありません。 8 仮に,権利行使が行われる場合にも,事前の警告を行うことなど, 9 慎重な手続を取ることに努めるよう,文部科学省から権利者団体に対して指導する予定です。 10 もし,違法ダウンロードを理由とした損害賠償などの名目で,支払の請求がいきなり送りつけられた場合は, 11 悪徳事業者による架空請求詐欺(振り込め詐欺)である疑いがありますので 12 権利者団体の相談窓口に問い合わせるなど内容を確認し,すぐ現金を支払うことのないようご注意ください
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京太郎「どうもー、kyoチャンネルのきょーちゃんです!」 きょーこ:こんばんはー とよね:こんばんはー! 爽:こんー! ともきー:こんー 京太郎「じゃ、今日も麻雀を打つ前にコメント返しをしようと思います!」 トキ:待ってたでー! スーパーノヴァあわいちゃん:わーい! ひろえ:待ってましたー! 京太郎「では最初の質問!」 京太郎「『好きな女性のタイプは?』」 京太郎「これはですねー、やっぱお淑やかで家庭的な人がいいですねー」 きょーこ:まあ、無難な答えやな ひろえ:無難すぎてつまらん 爽:無難すぎる、ボツ トキ:しょーもな 京太郎「まともに答えたのにこの反応!?」 京太郎「いやいや、じゃあどんな答えを期待してたんですか!」 爽:そりゃもっとフェチな答えをだな ネリー:そんな答えじゃ視聴率取れないよ トキ:ありきたりすぎてなー スーパーノヴァあわいちゃん:金髪天真爛漫美少女とかどう!? きょーこ:無茶に答えなくてもええんよ 京太郎「え、えー…そうですねぇ…」 京太郎「ま、まあ、やっぱ胸が……」 ひろえ:なんでや! トキ:いっぺん死んでみ? 爽:解散 ネリー:金返せー! スーパーノヴァあわいちゃん:私大きいよ!!Jあるよ!! とよね:きょーちゃんイジメるのよくないよー いずみ:ちっさいのはあかん? ドラロー:流石です!! 京太郎「ほらこうなるー!!」 京太郎「答えた俺がバカでしたよー!!」 京太郎「はいはい次行きますねー!!」 ともきー:だが待ってほしい、きょーちゃんはどっちが良いかは明言してない 爽:つまりその気になれば貧乳好きという可能性も スーパーノヴァあわいちゃん:大きい方がいいに決まってるじゃん!! トキ:未来見たわ、やっぱ大きい方が好きだとさ のどっち:そういう発言には気を付けましょうね きょーこ:まーた燃えとる 京太郎「次は…『麻雀やる前は何をしていましたか?』」 京太郎「麻雀やる前はハンドボールやってましたね、中学三年間」 京太郎「小学生の頃は、サッカーやらバスケやらバレーやら、手当たり次第にやってましたよー」 ともきー:【速報】きょーちゃん高校生一年生確定 爽:外で遊ぶスポーツ系男子だったのか とよね:そんな感じだよねー いずみ:きょーちゃん同い年なんか スーパーノヴァあわいちゃん:ほらやっぱ同い年じゃん!運命だよ運命!! きょーこ:なんでまた麻雀を 京太郎「あっ……そこは想像にお任せしまーす」 京太郎「そうですねー、昔はずっと外で遊んでた感じですね」 京太郎「麻雀始めたのは、中学で肩をやらかしてしまって」 とよね:えっ、そうなの? きょーこ:今は大丈夫なん? 爽:引きツモは肩に悪いからやめとけよー 京太郎「お気遣いありがとうございます」 京太郎「まあ、数年は激しく肩を使わない方がいいと診断されまして」 京太郎「いい機会だと思い、スポーツ系ではない麻雀に挑戦してみようと考えた感じですね」 ともきー:そんな過去が いずみ:ハンドボールではいいとこまでいったん? きょーこ:なるほど、お大事にな ひろえ:そういう切り替えの早さはいいとこやな とよね:それで立ち直れるのすごいよー 京太郎「ハンドボールだと、かなりいいとこまで行きましたねー、悔しかったなー!」 京太郎「怪我した時は落ち込みましたけど、こんなに楽しい麻雀に出会えるきっかけになりましたし」 京太郎「それに、こうしてリスナーの皆様とも出会えたので、全然後悔はしてませんね!」 ひろえ:よせやい トキ:照れる 爽:照れる照れる スーパーノヴァあわいちゃん:そんなに私に会えて嬉しかったんだ! いずみ:私もきょーちゃんに会えて良かった とよね:ちょーうれしいよー! きょーこ:こうして立ち直れるとこ見習いたいなぁ すこやん:そうやって切り替えれるのすごいね 京太郎「おっ、反応が温かい!」 京太郎「なるほど、こういう風に同情を誘えば、リスナーさんも優しく……」 トキ:悪い男やな 爽:私らを騙したなんて ネリー:賠償金払えー! とよね:えっ、作り話だったの? 京太郎「ホントの話ですよ!!」 京太郎「もう、リスナーさんたちは直ぐに冷たくなりますよね」 京太郎「これからは俺も冷たく接しますからね!」 きょーこ:寂しいなぁ ともきー:かなしいよ とよね:えー、ちょーかなしいよー いずみ:そ、そんな スーパーノヴァあわいちゃん:私は優しくしてるよ! トキ:そんなつれないこと言わんといて ひろえ:かなしいなー 京太郎「ぐっ、良心が……」 京太郎「い、いえ、しばらくは冷たくしますよ!」 京太郎「じゃあ最後の質問…『好きな役はなんですか?』」 京太郎「好きな役……馴染み深いって意味ならリーチですね」 京太郎「なんかカッコいいっていう意味なら、国士無双ですかねー」 トキ:私もリーチ好きや! とよね:通らばリーチ! きょーこ:その発声は心臓に悪いから嫌いやな スーパーノヴァあわいちゃん:リーチ大好き!毎局言ってるよ! ひろえ:国士無双はカッコええよな! すこやん:国士無双は意表突けるからいいよね ともきー:国士無双で意表突くのはすこやんぐらい…… 京太郎「リーチはとりあえず役がつくし、裏ドラという楽しみもあるので」 京太郎「タンヤオと並んで初心者の心強い味方ですねー」 京太郎「国士無双は一回やってみたい!」 京太郎「出来れば、あのカンに国士無双をぶつけてみたいですねー」 トキ:あのカン? とよね:暗槓の槍槓のこと? ひろえ:そんな奇跡そうそう起こらんわ すこやん:国士の槍槓は使ったなぁ きょーこ:宮永咲を相手にしてるんやあるまいし ともきー:魔王に対して槍槓ぶつけた人はいたけど、それを国士では…… 京太郎「あっ、まあその、部活によくカンする奴がいまして」 京太郎「そいつのせいで痛い目にあったことが何回もあったので」 京太郎「こう、ぶつけてやりたいなーって」 とよね:カンからのドラ爆発とかあるよねー きょーこ:カンは場が乱れるし、やってほしくないよなー ドラロー:カンのやり過ぎはよくないです! のどっち:咲さんに感化されたのでしょうか ともきー:皆も一緒に麻雀楽しもうよ!カン!嶺上開花!! 爽:やめてててててて ネリー:カン一回につき一万の賠償を請求するよ! トキ:アカン!急性魔王恐怖症や! スーパーノヴァあわいちゃん:次は私が倒すから安心して! 京太郎「ははは、そうですね、その友達も、宮永咲さんに感化されたようでして」 京太郎「あの強さはぶっちゃけ化け物レベルですよねー、あはははは」ドウニデモナーレ ともきー:大将卓は訳が分からなかった きょーこ:あれはトラウマもんやな、間違っても目指しちゃあかんよー とよね:咲ちゃんカッコよかったよねー! ネリー:カン禁止!罰符を請求するよ! 爽:魔王がががががが すこやん:彼女すごかったね、私も驚いたよ スーパーノヴァあわいちゃん:サキ―には絶対に勝ってやるよ! 京太郎「あはははは、じゃあネトマ始めますねー」 ~~翌日~~ 和「須賀君」 京太郎「はい」 咲「…」イジイジ 和「咲さんがずっとあんな感じなのですが、心当たりはありますか?」 京太郎「はい、昨日の放送です」 和「……まあ、話の流れ的にああなったのは仕方ありません」 和「咲さんが勝手に落ち込んでるだけで、須賀君が悪いとは言いません」 和「ですが、ケアぐらいはしてあげてください」 京太郎「ああ、分かってる」 咲「……わたし魔王じゃないもん」 まこ「まあまあ、ネット上の戯言じゃけぇ」 優希「ある一種のそんけーの表れとして大人しく受け入れるんだじぇ」 咲「……京ちゃんからも化け物扱いされたし」 咲「もう麻雀やめたいー!!やめるー!!」ジタバタ! まこ「ほれ、その京ちゃんが来たぞ」 優希「じゃ、後は任せたじぇ」 京太郎「あー、咲」 咲「……なに?」 京太郎「そのさ……まあ、咲を麻雀でぶちのめしたいと思ってるのはホントだし」 京太郎「麻雀に関しては化け物だと思ってるのもホントだけど」 咲「……なぐさめる気ないじゃん」 京太郎「俺にとっては、たとえ魔王でも化け物でも咲は咲だから」 京太郎「なんというか……まあ、麻雀しようぜ!」 咲「……ボコボコにしてやる」 京太郎「へ?」 咲「京ちゃんなんてボコボコにしてやる!卓について!」キー! 京太郎「はっ、返り討ちにしてやる!!」 優希「……どういうことだじぇ?」 まこ「さっぱり分からんのぅ」 和「まあ、咲さんが元気になりましたし、始めましょうか」 咲「……京ちゃん」 京太郎「なんだ?」 咲「その…麻雀楽しい?」 京太郎「ん、メチャクチャ楽しいぜ!!」 咲「じゃ、一緒に楽しもっか!」 京太郎「今日は咲の良いようにはさせねえからな!」 その後、絶好調の咲さんによって四槓子が披露されましたが、今日も清澄高校麻雀部は平和です カン!
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これが杉ちゃんのパソコンにある、みっちゃんコレクションか……。 みっちゃんの下着姿、着替え中、などなど酷いものを見た。 ここは杉ちゃんの家。 非常に珍しいことに部屋には私と杉ちゃんしかいない。 「ちょっと、これ……すごいわね! いくら払えば私にくれるの?」 杉ちゃんが興奮気味に私に話しかける。 私はみっちゃんの生着替え動画――――動画まであるとはほんとただの犯罪者だよ――――を見ながら杉ちゃんの方に振り向きもせずに答える。 「見てもいいって言ったけど、売るなんていってないんだけど」 そう言い終わるタイミングで生着替え動画も終わる。さて、次はフォルダー“みつばパンツコレクション”を開いてみようかな。 「うぅ、欲しいわ~」 あぁ、うるさいな。 後ろからねだるように杉ちゃんの声が非常に耳障りだった。 「みっちゃんの写真を2度と取らないって覚悟があるならタダであ――」 「見るだけにしておくわね!」 そんな約束してもらってもあげるつもりなんて無いが、狙い通り静かになった。 ちなみに杉ちゃんが見てるのは、私の日記、別名『雌豚飼育日記』だ。 少し前に家に来た時に日記の存在に気が付かれてしまったので、この際見せてあげる代わりに、杉ちゃんのコレクションを見せて貰っているわけだけど。 うん、どれもこれも酷い。そんな日記売らなくても、訴えて賠償金請求するだけで家族全員遊んで暮らせるくらいには酷い。 「それにしても、ほんとみつばのことばっかりね……」 日記を見ながら杉ちゃんが言う。 そっくりそのまま台詞を返してやりたいが、きっとそれは蝸牛角上の争い。 その言葉を自分の中に留めておいて、普通に質問に返す。 「……みっちゃんにもそれ言われた…それからはところどころ私のこと書いてあるはずだけど?」 そう、過去の日記は8割くらいみっちゃんのことばっかりだった気がする。 「まぁ、そうだけど……それでも7割くらはみつばこのことじゃない?」 え……そうだったっけ? せめて5割くらいじゃないの? 日記を奪ってざっと見る。……7割から8割くらいだった。 なんてことだろう、みっちゃんに指摘されてから然程変わっていなかったとは……。 「う、うるさいな……みっちゃんが一番面白いネタになるんだから仕方が無いんだよ」 そう言って日記を杉ちゃんに返す。 実際そうだ。トラブル持ってくるのは大抵みっちゃんであり当事者もみっちゃん。 みっちゃん以外書くことが無いからこうなってるだけだ。……たぶん。 それから日記を一通り読み終わった杉ちゃんが私に質問を投げかける。 「で、私のコレクションの方はどう? “凄い”でしょ?」 「うん、とっても“凄い”変態画像集だね」 「でしょー……って変態って何よ!」 「私今“凄い”引いてるよ」 「そこなの!? “凄い”をつける所!」 「杉ちゃんって“凄い”よね、いろんな意味で」 「さっきの台詞聞いてからだと悪意たっぷりにしか聞こえないわよ!」 「え? “凄い”悪意たっぷりだよ?」 「っ! いいわよ、もう見せないから!」 怒らせてしまった。どうやらからかい過ぎたようだ。 杉ちゃんもみっちゃんに似てる部分があるからついついからかってしまう。 それにしても、盗撮しておいて、独り占めとは……。 みっちゃんを独り占めしてるようで、妙に腹立たしい。 ということで―― 「別に下着姿も大抵家で見えるし。……お風呂も水道代節約で一緒に入ってるし」 ――杉ちゃんが羨ましがるようなことを言ってみる。 ……正直、言ってから気が付いたが、私も結構恥ずかしい。 すると私の台詞を聞いて、案の定悔しがる表情を見せてから噛み付いてくる。 「っ! なんであんた、コレクション見たいだなんて言ったのよ!」 「今の杉ちゃんの変態っぷりを調査するためだけど……私“凄い”引いてるよ」 「もう“凄い”はいいわよ!」 ああ、しまった。またからかってしまった。 その会話が終わると杉ちゃんはまた私の日記を開いて読み始めた。 私も杉ちゃんのコレクションの続きでも調査しよう。 と言ってもさっき言ったとおり大抵は家でも見れる光景が多い。 ……それなのに、なぜだろう? 私は調査という名目の割りに楽しんでいる気がする。 みっちゃんの走っているところ、食べてるところ、頑張ってるところ、高笑いしてるところ……何気ない一枚一枚なのにだ。 家でも、学校でもいつでも会えるのにどうしてだろう……。 私は別段珍しくも無い画像を見て自然と口元が緩む。 「なによ、興味津々じゃない?」 「っ!」 いつの間にか後ろに居た杉ちゃん……趣味悪い――のはこのパソコンを見ればわかりきった事か。 「なになに? 何に興味示してたの?」 「え、ぁ……えっと」 私は顔が熱くなるのを感じた。 口篭る私。興味ない振りしてて一生懸命みっちゃんの画像を眺めてるところを見られたからって言うのもある。 でも、それを抜いても私は答えをすぐに言い出せなかっただろう。 どうして私は、何時も見てるはずのみっちゃんを見て楽しめていたのだろう? 「ちょっと、なに黙ってるのよ。教えなさいよ!」 そう杉ちゃんに言われて、とりあえず今開いているフォルダーの中で、なんとなく一番気に入った一枚を指差すことにした。 「んー? あぁ、これね。いい顔――じゃなかった、面白い顔してるでしょ? これはね――……」 杉ちゃんが写真の説明を饒舌にし始める。 私はと言うと、聞いてなかった。それはただ単に興味が無いとかじゃなく疑問が解消され、説明が耳に届いていなかったから。 杉ちゃんの言ったように、今パソコンに写っている画像には、いい表情の――何かに胸を躍らされているような……そんな表情のみっちゃんがいた。 そう……私はみっちゃんの表情を見てたんだ。 時折見せる悲しい表情、失敗してばつが悪そうな表情、本気で心配してる時の表情。 このパソコンの中には沢山のみっちゃんの感情があった。 それは、普段一瞬しか見せない表情も沢山あって……見ようと思っても見えないものであって。 だから私は、見てて楽しかったんだ。 「――ってわけなのよ。ほんとみつばって、馬鹿よねー♪」 杉ちゃんが満面の笑みで嬉しそうに、まるで自分の出来事を自慢するかように話を終え、同意を求めてくる。 「え、あ、うん、そうだね」 とりあえず、適当に相槌をしておく。 そして、杉ちゃんの説明が終わり一息ついたとき私が話しかける。 「杉ちゃん、何となくわかったよ。杉ちゃんのコレクションの“凄さ”」 沢山の表情を閉じ込めてる杉ちゃんのみっちゃんへの愛……と言うより執念。 正直、かなわないと思った。 一番近くに居るはずの家族である私ですら、こんなに沢山の表情を知らなかった。 「また“凄さ”って、それはもいいって言ったじゃない……」 「違うよ、本当の真面目な意味で“凄い”って思ったんだよ」 そういうと「そ、そう?」と照れながら顔を背けた。 褒めて欲しかった、もしくは自慢したかったはずなのにいざ褒めるとこれだ。 本当、どこぞの雌豚にそっくりなところ。 すると「こ、これなんてどう! 私の一番のお気に入りなんだから!」 そう言って“お気に入りのみつば”のフォルダーを開いてみせる……フォルダー名には突っ込まないでおこう。 私は、今度はどんな表情のみっちゃんがいるか期待していた。 ……あ、うん、期待して“いた”。過去形。 そこには卑猥な画像ばかり……物によっては顔も写ってないものもあった。 ……やっぱりただの変質者だったよこの人。 「さて、松岡さん呼んで供養しようか」 「ど、どうしてそうなるのよ!」 その後、松岡さんが来て供養を全力で阻止しようとする杉ちゃんを見て今更ながら思う。 みっちゃん……大変だな……。 おわり
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前話 次話 京太郎「どうもー、kyoチャンネルのきょーちゃんです!」 きょーこ:こんばんはー とよね:こんばんはー! 爽:こんー! ともきー:こんー 京太郎「じゃ、今日も麻雀を打つ前にコメント返しをしようと思います!」 トキ:待ってたでー! スーパーノヴァあわいちゃん:わーい! ひろえ:待ってましたー! 京太郎「では最初の質問!」 京太郎「『好きな女性のタイプは?』」 京太郎「これはですねー、やっぱお淑やかで家庭的な人がいいですねー」 きょーこ:まあ、無難な答えやな ひろえ:無難すぎてつまらん 爽:無難すぎる、ボツ トキ:しょーもな 京太郎「まともに答えたのにこの反応!?」 京太郎「いやいや、じゃあどんな答えを期待してたんですか!」 爽:そりゃもっとフェチな答えをだな ネリー:そんな答えじゃ視聴率取れないよ トキ:ありきたりすぎてなー スーパーノヴァあわいちゃん:金髪天真爛漫美少女とかどう!? きょーこ:無茶に答えなくてもええんよ 京太郎「え、えー…そうですねぇ…」 京太郎「ま、まあ、やっぱ胸が……」 ひろえ:なんでや! トキ:いっぺん死んでみ? 爽:解散 ネリー:金返せー! スーパーノヴァあわいちゃん:私大きいよ!!Jあるよ!! とよね:きょーちゃんイジメるのよくないよー いずみ:ちっさいのはあかん? ドラロー:流石です!! 京太郎「ほらこうなるー!!」 京太郎「答えた俺がバカでしたよー!!」 京太郎「はいはい次行きますねー!!」 ともきー:だが待ってほしい、きょーちゃんはどっちが良いかは明言してない 爽:つまりその気になれば貧乳好きという可能性も スーパーノヴァあわいちゃん:大きい方がいいに決まってるじゃん!! トキ:未来見たわ、やっぱ大きい方が好きだとさ のどっち:そういう発言には気を付けましょうね きょーこ:まーた燃えとる 京太郎「次は…『麻雀やる前は何をしていましたか?』」 京太郎「麻雀やる前はハンドボールやってましたね、中学三年間」 京太郎「小学生の頃は、サッカーやらバスケやらバレーやら、手当たり次第にやってましたよー」 ともきー:【速報】きょーちゃん高校生一年生確定 爽:外で遊ぶスポーツ系男子だったのか とよね:そんな感じだよねー いずみ:きょーちゃん同い年なんか スーパーノヴァあわいちゃん:ほらやっぱ同い年じゃん!運命だよ運命!! きょーこ:なんでまた麻雀を 京太郎「あっ……そこは想像にお任せしまーす」 京太郎「そうですねー、昔はずっと外で遊んでた感じですね」 京太郎「麻雀始めたのは、中学で肩をやらかしてしまって」 とよね:えっ、そうなの? きょーこ:今は大丈夫なん? 爽:引きツモは肩に悪いからやめとけよー 京太郎「お気遣いありがとうございます」 京太郎「まあ、数年は激しく肩を使わない方がいいと診断されまして」 京太郎「いい機会だと思い、スポーツ系ではない麻雀に挑戦してみようと考えた感じですね」 ともきー:そんな過去が いずみ:ハンドボールではいいとこまでいったん? きょーこ:なるほど、お大事にな ひろえ:そういう切り替えの早さはいいとこやな とよね:それで立ち直れるのすごいよー 京太郎「ハンドボールだと、かなりいいとこまで行きましたねー、悔しかったなー!」 京太郎「怪我した時は落ち込みましたけど、こんなに楽しい麻雀に出会えるきっかけになりましたし」 京太郎「それに、こうしてリスナーの皆様とも出会えたので、全然後悔はしてませんね!」 ひろえ:よせやい トキ:照れる 爽:照れる照れる スーパーノヴァあわいちゃん:そんなに私に会えて嬉しかったんだ! いずみ:私もきょーちゃんに会えて良かった とよね:ちょーうれしいよー! きょーこ:こうして立ち直れるとこ見習いたいなぁ すこやん:そうやって切り替えれるのすごいね 京太郎「おっ、反応が温かい!」 京太郎「なるほど、こういう風に同情を誘えば、リスナーさんも優しく……」 トキ:悪い男やな 爽:私らを騙したなんて ネリー:賠償金払えー! とよね:えっ、作り話だったの? 京太郎「ホントの話ですよ!!」 京太郎「もう、リスナーさんたちは直ぐに冷たくなりますよね」 京太郎「これからは俺も冷たく接しますからね!」 きょーこ:寂しいなぁ ともきー:かなしいよ とよね:えー、ちょーかなしいよー いずみ:そ、そんな スーパーノヴァあわいちゃん:私は優しくしてるよ! トキ:そんなつれないこと言わんといて ひろえ:かなしいなー 京太郎「ぐっ、良心が……」 京太郎「い、いえ、しばらくは冷たくしますよ!」 京太郎「じゃあ最後の質問…『好きな役はなんですか?』」 京太郎「好きな役……馴染み深いって意味ならリーチですね」 京太郎「なんかカッコいいっていう意味なら、国士無双ですかねー」 トキ:私もリーチ好きや! とよね:通らばリーチ! きょーこ:その発声は心臓に悪いから嫌いやな スーパーノヴァあわいちゃん:リーチ大好き!毎局言ってるよ! ひろえ:国士無双はカッコええよな! すこやん:国士無双は意表突けるからいいよね ともきー:国士無双で意表突くのはすこやんぐらい…… 京太郎「リーチはとりあえず役がつくし、裏ドラという楽しみもあるので」 京太郎「タンヤオと並んで初心者の心強い味方ですねー」 京太郎「国士無双は一回やってみたい!」 京太郎「出来れば、あのカンに国士無双をぶつけてみたいですねー」 トキ:あのカン? とよね:暗槓の槍槓のこと? ひろえ:そんな奇跡そうそう起こらんわ すこやん:国士の槍槓は使ったなぁ きょーこ:宮永咲を相手にしてるんやあるまいし ともきー:魔王に対して槍槓ぶつけた人はいたけど、それを国士では…… 京太郎「あっ、まあその、部活によくカンする奴がいまして」 京太郎「そいつのせいで痛い目にあったことが何回もあったので」 京太郎「こう、ぶつけてやりたいなーって」 とよね:カンからのドラ爆発とかあるよねー きょーこ:カンは場が乱れるし、やってほしくないよなー ドラロー:カンのやり過ぎはよくないです! のどっち:咲さんに感化されたのでしょうか ともきー:皆も一緒に麻雀楽しもうよ!カン!嶺上開花!! 爽:やめてててててて ネリー:カン一回につき一万の賠償を請求するよ! トキ:アカン!急性魔王恐怖症や! スーパーノヴァあわいちゃん:次は私が倒すから安心して! 京太郎「ははは、そうですね、その友達も、宮永咲さんに感化されたようでして」 京太郎「あの強さはぶっちゃけ化け物レベルですよねー、あはははは」ドウニデモナーレ ともきー:大将卓は訳が分からなかった きょーこ:あれはトラウマもんやな、間違っても目指しちゃあかんよー とよね:咲ちゃんカッコよかったよねー! ネリー:カン禁止!罰符を請求するよ! 爽:魔王がががががが すこやん:彼女すごかったね、私も驚いたよ スーパーノヴァあわいちゃん:サキ―には絶対に勝ってやるよ! 京太郎「あはははは、じゃあネトマ始めますねー」 ~~翌日~~ 和「須賀君」 京太郎「はい」 咲「…」イジイジ 和「咲さんがずっとあんな感じなのですが、心当たりはありますか?」 京太郎「はい、昨日の放送です」 和「……まあ、話の流れ的にああなったのは仕方ありません」 和「咲さんが勝手に落ち込んでるだけで、須賀君が悪いとは言いません」 和「ですが、ケアぐらいはしてあげてください」 京太郎「ああ、分かってる」 咲「……わたし魔王じゃないもん」 まこ「まあまあ、ネット上の戯言じゃけぇ」 優希「ある一種のそんけーの表れとして大人しく受け入れるんだじぇ」 咲「……京ちゃんからも化け物扱いされたし」 咲「もう麻雀やめたいー!!やめるー!!」ジタバタ! まこ「ほれ、その京ちゃんが来たぞ」 優希「じゃ、後は任せたじぇ」 京太郎「あー、咲」 咲「……なに?」 京太郎「そのさ……まあ、咲を麻雀でぶちのめしたいと思ってるのはホントだし」 京太郎「麻雀に関しては化け物だと思ってるのもホントだけど」 咲「……なぐさめる気ないじゃん」 京太郎「俺にとっては、たとえ魔王でも化け物でも咲は咲だから」 京太郎「なんというか……まあ、麻雀しようぜ!」 咲「……ボコボコにしてやる」 京太郎「へ?」 咲「京ちゃんなんてボコボコにしてやる!卓について!」キー! 京太郎「はっ、返り討ちにしてやる!!」 優希「……どういうことだじぇ?」 まこ「さっぱり分からんのぅ」 和「まあ、咲さんが元気になりましたし、始めましょうか」 咲「……京ちゃん」 京太郎「なんだ?」 咲「その…麻雀楽しい?」 京太郎「ん、メチャクチャ楽しいぜ!!」 咲「じゃ、一緒に楽しもっか!」 京太郎「今日は咲の良いようにはさせねえからな!」 その後、絶好調の咲さんによって四槓子が披露されましたが、今日も清澄高校麻雀部は平和です カン! 前話 次話
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大陸の北辺、寒風に閉ざされた半島に位置するドラゴニア。かつては大陸の支配者であったドラゴンの終の棲家である。膨大な魔力と強大な体格、優秀な頭脳を持っている彼らではあったが、人との争いを好まず自らこの辺境の地へと移動してきた。人々はドラゴンを恐れ、立ち入ることはほとんどなかった。たまにさまよい入ってくる狩人とも折り合いをつけて暮らしていた。 その土地の西の端には切り立った崖に面する平坦な岩場があった。そこはドラゴン達の会合場所となっていて、今も数頭の長老級のドラゴンが集まり、情報の交換を行っていた。 ドラゴンの間では、以前自衛隊に倒されたあのファイアードラゴンの話が頻繁に上ってきていた。雲のたゆたう空に異形のドラゴンのしゃがれ声が響いた。通称黒竜と呼ばれる長老の一人だ。 「あのはぐれめが、さっくり殺られたという話は聞いたか?」 「聞いた…まあ、奴ははぐれだからな。どうということはない。スピラールとかいう人間の庇護を受けていたという…。ドラゴンの恥晒しめ、死んでせいせいしたわ」 「あの愚か者が死ぬのは構わんが、それにしても異界の軍の強さ…尋常ではない」 長老達が次々と輪に加わって話し始めた。知を誇るドラゴンといえどもやはり異界に関する知識は薄く、異界の軍の戦況などは興味津々、聞きたくてしょうがないという者が大勢いた。 話の最中、一頭の青いドラゴンが空の果てよりその場へふわりと舞い降りた。彼は周りを見回し叫んだ。 「金竜様はおいでか!?」 「戻ったか、イブートス」 どこからともなく声が響いてきたと同時に、小さな岩山の陰からドラゴンの長老を束ねる金竜、サイリスが脇からのそりと姿を現した。全長は数十メートルになろうかという巨体はさすがの金竜といえども重すぎて、体を動かすのに難儀している様子だった。 青いドラゴンは金竜の前でかしこまり、これまでに集めてきた情報を語った。 「異界の軍はこちらへ侵略をしに来たというわけではない様子。何らかの見返りをもってボレアリアに協力しているという立場のようです。旧領土を奪還したところで講和を望んでいると聞いております」 報告を聞いてサイリスはまずは一安心というように息をついた。 「今しばらく様子を見よう…まだ焦って何かする時ではあるまい」 傍らの白い老竜が伏し目がちにつぶやいた。 「いずれ我らを駆逐しに来るのか否か。それだけが心配だ…」 「うむ…イブートス、人に変化し人並みの魔力しか扱えなくなるお前を、単身人界へ放り出すのは心配だが…引き続き情報を集めてきておくれ」 昨今は新しく生を受けるドラゴンの数もめっきりと少なくなっていた。将来を担う若いドラゴンに何かあっては一大事だが、老竜には人に変化しながら社会にもぐりこむのは体力的に厳しい仕事だった。そんな仕事を頼まなければならないのが、金竜は申し訳なくて仕様がなかった。 「畏まりました」 若いドラゴンは旅の疲れを癒す間もなく、再び寒風の吹き荒れる空へと舞い上がっていった。 闇夜に包まれた自衛隊の宿営地を走り回る小さな影が二つ、三つ。それは小さな灰色のネズミだった。彼らは細い糸のようなものを口にくわえながら地面を嗅ぎまわることを繰り返していた。見張りの隊員の目を巧妙にかいくぐりながら、彼らは数本のそれを集めることに成功していた。 頃合を見て彼らはその場を脱出し、ほど近くの木陰の一角にそれを集めた。その木の枝には鷹が待っていた。フォリシア軍が魔法の訓練を施した偵察に使われる鷹だ。鷹は彼らが集めたものを素早く爪で掴み取ると、静かに闇の中に姿を消した。 「そういう風に髪の毛を取ってくるわけだよ。敵陣地からね」 数日前の作戦会議の席で、オベアは各将校の前で今回の作戦の仕組みを述べた。以前に重臣達に説明した作戦を、彼は今まさに実行に移そうとしていた。 「実際、どのくらい集まるものだか…こればかりはやってみなければ予測できないな」 相手を離れたところから念で殺す呪殺は対象の体の一部がないと実行できない。彼らが相手のそれを手に入れるために考え出した苦肉の策が、小動物を駆使して髪を集めるという方法だった。 魔道師部隊を担当する副官が、不安を口にした。 「ネズミは難しいですよ…細かく操るには脳が足りませんから。直接鳥でいった方が」 「鳥は目立つ。地べたに這いつくばる動物じゃなければ、数を集められん」 オベアに一蹴された副官は覚悟を決めたように、一つため息をつき周囲への指示に入った。 上に覆いかぶさるように葉が生い茂り、日中でも陽の光がほとんど差し込まない森の奥、木陰に隠れるようにして地下水脈へと繋がる洞窟があった。葉の間からわずかに木漏れ日が差すそこが、オベア率いる国境防衛隊の前線基地だった。 オベアと数人の副官が入り口から姿を現した。森中に作られた対ゲート結界の作成班にペースを上げるように指令し、オベアは歩きながら副官に聞いた。 「敵は少ない…確かなのだな」 「はい。こちら方面の敵軍は偵察鳥の目から概算して、数千ですね…多くても一万はいないでしょう」 「全員精鋭だろうなぁ」 彼は歩みを止め、木陰に入るとその木に背中を預けた。片手が無意識のうちに頭を覆っていた。 「あちらはわずかな死者でも被害は大きいはずだ。こちらの手の内がばれないうちに戦力を削り取っておかなくては」 果たして夜が明け、自衛隊の南方方面隊宿営地では午前中に相次いで十二人が死亡した。たちまち隊の内は大騒ぎになった。まず食事に毒が混入していなかったかが調べられ、その後にボレアリア軍の魔道師による検分が始まった。魔道師はほどなくこれが呪殺であることを見破った。魔力が体に侵食して破壊した痕跡は新米の魔道師でもすぐにわかるものだからだ。 初めての死者が出て隊の指揮官、森崎一佐は動揺した。至急日本の方にある司令部に連絡を取ると、隊員の遺体が安置されている場に駆けつけた。彼は周りに不安を感染さないように努めて冷静を装いながら、深くため息をついた。 「…これはないな」 魔法攻撃はおそらく自分達地球世界側から見れば理不尽な攻撃であることはわかっていたにしても、こうして実際に受けるまで実感というものはなかった。こちらに伝わる各地の秘密宗教などでも呪殺の儀式などはあるものの、それで実際に殺された人間などの話は聞いたことがなかった。少しだけ、彼の背筋に冷たいものが走った。 「さて、どうするか…」 無条件で相手がこちらを殺せるなら、最初からやっているはずだ。それはない。森崎一佐は部隊に随行する魔道師に質問した。 「この呪殺というのはどういう条件が揃えばできるのかな?」 死んだ隊員に手をかざすようにして魔力の痕跡を探っていた魔道師が、手を止めて答えた。 「相手の体の一部を手に入れること…ですね。体の一部に特殊な念の送り方を駆使すると持ち主へ遡っていかせることができます。それを利用して精神を破壊するのが呪殺魔法です」 大まかに仕組みを聞いた森崎一佐は、率直に質問した。 「敵が我々の体の一部を手に入れるとして、君は心当たりがあるか?」 「毛髪以外は可能性がないと考えていいですね。しかし…」 魔道師は眉間にしわを寄せた。 「手段まではわかりません」 隊員が死ぬのは戦なら仕方がない。しかし対処方法がわからずにこの場に留まるのはやってはいけない。無駄に隊員が死ぬだけだ。すぐに対処できないようなら撤退も考えなければならない。 「とにかく、昨夜何が起こったのか情報を集めなければ埒が明かないな」 司令部は昨夜の見回りに当たっていた者に事情を聞いたが、特に明らかな異変は報告されなかった。一人の何気ない発言が出てくるまでは。 「そういえば、ネズミのような小動物が走っていたのを見たような…屋外なので大して気にもしていなかったのですが」 「それか!」 魔道師は黒いローブを揺らして身を乗り出した。 「小動物を操って毛髪を拾ってこさせるとは…形振り構わずか」 横で彼の呟きを聞いた森崎は部下に日本の司令部と回線を繋ぐように命じた。 「なるほど、動物を操って落ちた毛髪を持ち去る、と」 対策を講じるべく、森崎は自衛隊の幹部との連絡がつく司令車へ向かった。 通信機の向こうからは、日本にいる溝山陸将補からの渋い声が聞こえてきた。 「いきなり十二人もやられたそうだねぇ…まあいい。そっちは何とかなりそうかな?」 「髪をなんとかしないと駄目なようですね」 森崎は事の次第を説明した。屋外なのでいきなり全員の毛髪を切らせるのはかえって危ないこと、小動物まで完全にシャットダウンするのは難しいことを言うと、陸将補は 「誰も死ななくなるまで『薄めて』しまえばいいだろうな。気づかれない程度の動物しかいないんだろう?なら、集められる髪の量もたかが知れてる。すぐ送ろう」 「? 薄めるとは?」 意図を読み取れなかった一佐が聞き直すと、 「誰も死なない髪を大量に撒けばいいということだ」 「なるほど」 合点のいった森崎からはようやく今日初めての笑みが漏れた。 「日本国総理大臣閣下に敬礼!」 槍を傍らに立て、白い軍服を着込んだ直立不動の儀杖兵が、派手な文様をあしらった絨毯をゆっくりと歩む首相を見送る。首都リクマイス近郊に設置されたゲートをくぐり現れた首相は、腕を折り曲げ額に当てる日本側の敬礼を返し、送迎用の馬車に乗り込んだ。緩やかに進み始める馬車の中、首相は小窓から外を見た。 「ほう、綺麗なもんだ。科学文明が無いとはいえ、未開の地じゃあないな」 窓の外には首都の石造りの家が整然と並んでいた。中心の広場から環状に配置された道路は、高度な都市計画の元に街が設計されているということを一目、二目見ただけで感じさせるものだった。 今回はボレアリア側に招請されての秘密会談である。もちろん秘密なのは日本側だけであり、異界側では国賓として大々的に歓迎式典が催された。重臣の一部に反対した者はいたが王自身が乗り気だったこともあり、彼らは急ピッチで賓客を迎える支度を整えた。 窓の外では道の脇に立つ市民がボレアリア国旗と日の丸を一生懸命振っていた。 「急拵えにしては仕込みも上々、と」 国旗を振る演出は元々異界の慣習にはないものだった。日本に来た連絡員が調べて報告したのだ。首相はこの会談にかける異界側の意気込みをひしひしと感じた。 通りを過ぎ、王宮のある北西の丘を登る。石畳の段差でごとんごとんと馬車が揺れた。その先に王宮があった。城の前では国王以下重臣が勢ぞろいで首相を待ち受けていた。 馬車から降り立った首相は眼前で迎える国王に対して、異界側の挨拶である右手で頬に触れる仕草をし、国王もそれを返した。臣下の一部からは「彼も国臣の身分でありながら対等に振舞うとは、無礼な…」などとの呟きも漏れたものの、特に混乱もなくセレモニーは進行した。 夜、晩餐会の会場は城の大広間だった。吹き抜けになっている広大な空間に並べられたテーブルに王族がずらりと並んだ。 「日本の皇族方とも是非お話したかったのに」 着飾った王妃が談笑中、首相に何気なく一言呟いた。 「いずれ表敬訪問なども予定しています…こちらの世界との縁を持ってからまだいくらも経っておりません故、今日のところは政務の一切を担当する私が代表して参りました」 「百二十五代も続く由緒正しき一族とか…永きに渡って代々仁政を貫かれたのでしょうね。楽しみにしていますよ」 今回の動きは自衛隊と政府のごく一部しか知らされていないことである。予定などあるはずもなかったが、とりあえず話の腰を折らぬよう彼は取り繕った。 王妃に続け、とばかりに他の王族や貴族もここぞとばかりに首相に擦り寄ってきた。 「異界の大国、日本は大変に豊かな国だと聞いております。是非その成功の秘訣をお教え願いたい」 「いやいや、あのような想像を絶する兵器、装備の話が先ですぞ!」 にじり寄ってくる彼らに気圧されながらも、首相は深夜まで相手をした。 翌日。トップ同士の会談が始まった。表向きは同盟の確認と、相互支援の増加などありきたりな話に終始した。会談を終えて少し疲れた表情を見せた国王は、首相がこの席に付けた通訳を見て疑問を口にした。 「先日、翻訳魔法を封じた指輪を差し上げたはずだが…それをはずしてわざわざ会談に通訳を用いたのはどういう訳かね?」 ああ、と含み笑いを浮かべた首相はポケットから指輪を取り出し、差し込んだ。 「あれはこちらの方の習慣でしてね。何か行き違いがあっても通訳が間違ったと、そういう事です。何しろこちらの世界は物騒なもので…」 「異界には世界を滅ぼせる軍がいくつもある…となると、そこまで用心深くなってしまうのですかな」 首相は苦笑し休憩を取るため席を立った。国王は周りを見回し、侍従にフワンを呼ぶようにと言付け、別室へ向かった。 休憩から戻った首相がその別室に入ると、すでに国王とフワンは丸いテーブルの前で席についていた。国王が自らハーブ茶を淹れてみせ、席に着くように勧めた。 「陛下御自ら淹れて下さった茶は美味ですなあ」 茶を一口、二口すすった首相にフワンが言った。 「以前にも申しましたが、我らが陛下は臣下の者にも気取らず気さくに接して下さる。機嫌などを気になさる必要はない。率直な話をしましょう。そのための席ですからね」 「まあ今日話すことは一つだけだが」 と、国王が口火を切った。 「評議会を交渉役にしたのは全く失敗だった。奴らは我々が日本と手を切る前提でしかものを考えない。話にならん」 実のところ、彼らも賠償金は要らないと伝えていたのである。五億リートというのは『もし異界の軍と手を切るならば』という仮定の話での金額だったのだが、評議会側にはボレアリアが今後も異界と手を組んだままというのは受け入れがたい結末だった。そういう訳で賠償金不要の話は交渉人によって消されてしまったのである。評議会は戦いに関わってはいないが、異界の者に対して中立ではない。事前にそのことに気付かなかったのはボレアリアと日本側の大きなミスだった。 「彼らは切るとして、さて他に調停を頼める相手は…これはあなた方に頼むしかないのでね…」 首相は眉間にしわを寄せ、懐から取り出したタバコに火をつけた。 フワンは目の前で組んだ手を口に当て、両肘をテーブルについた。 「やはり、攻め落とすというのはまずいんですよね…あれほど強大な力があって…なんともどかしいことだ…」 「まずい」 即答した首相が鋭い視線をフワンに向けた。 「追い詰められた敵が君らと同じ事をしないわけがない」 アメリカ合衆国ワシントンD.C.には、第4代大統領が壁面を白く塗ったためホワイトハウスと呼ばれるようになった建物があり、米国大統領府の通称として定着している。ここで大統領は様々な執務、会見、公式行事などを行う。 大統領の公邸としても使われているこの建物の一室、現大統領がソファに体を投げ出しながら愚痴を一人こぼしていた。 「あの民主党のファッキンババア!俺のやることにいちいち噛み付いて、うるさくてしょうがない。旦那も大人しくなったことだし躾けてやらんといけんな!」 大声を出してしまったせいか、愛犬が側に寄ってきた。犬は心配そうに飼い主に瞳を向け鼻をふんふん鳴らした。 「オーウ、バァァニィ。心配させてしまったのかい?お前はまだまだ元気だからメス犬の一匹や二匹やり込めてしまうのは簡単だろう?俺はもうジジイさ」 彼は顔を寄せて愛犬の頭をもそもそと撫でた。 犬とじゃれていると部屋のドアが開き、彼の父親がしかめ面で現れた。顔を見て大統領は犬を腹に抱いて向き直った。 「ようこそダディ。ディックはまだまだ元気かい?」 「死ぬまで現役だ、フフフ」 父親は少しだけ顔をほころばせると、大統領の隣へ腰掛けた。一息つくと、父親は唐突に切り出した。 「日本でなんだか不審な動きが起こってるらしいじゃないか」 大統領は怪訝な顔をして愛犬を床に放した。 「どこかで演習でもやってるのかと思っていたけど、違うのかい?ダディ」 父親はクリーム色のカーディガンのポケットから紙切れを取り出した。 「12人死亡、死因は不明。衛星で見たってどこでやってるんだ?演習を。12人も死ぬようなことがあったら大騒ぎだぞ。普通はな」 テーブルの水差しからコップに水を注いで一口飲み、父親は続けた。 「エシュロンにも引っ掛からんように何か隠しに隠しているようだが、我が合衆国の目は節穴ではない。だろう?プレジデント」 大統領は眉間にしわを寄せてソファを立った。どこに行くでもなく、その場を行っては戻りしながら言った。 「マイフレンドは時にやんちゃをやらかすようだから、ダディが言うならそうなんだろう。…全く、大事は何でも俺に相談してくれないと困るな」 「息子よ」 大統領と入れ替わりにごろ寝を決め込んだ父親は、指を立てて言った。 「かすかな利権の臭いも見逃してはいけないよ。日本の利権は合衆国にもおすそ分けして頂かなければな。合衆国の利権はもちろん合衆国のものだ」 息子は苦笑しながら両手を広げた。 「ダディのがめつさには全く恐れ入るよ」 父親はそれを聞いて愉快そうにひとしきり笑った。そして息が切れたところで不敵に言った。 「では、現大統領のお手並み拝見といこうか」
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Swiftguld Kingdom 国章:<奉位赤剣楯章(ほういせきけんじゅんしょう)> 共通設定 ※ここでは人間種族の国家としてのスウィフトガルドについて記述しています。 ミレオムの軍区としてのスウィフトガルドはこちら。 国名 スウィフトガルド王国 首都 ドゥーガル 最大の都市 ドゥーガル 国王 カルナオン=クゥエル=スウィフトガルド 建国 世歴440年2月18日 概略 スウィフトガルド王国は、バルバティカ大陸中部以西を領土とし、西に大覇洋、北は北洋海に面する王制国家である。 国土 歴史 440年にスウィフトガルド王国建国が宣言される。その後は王国は拡大を続け、1100年頃には現在と変わらない版図を獲得し 1220年にはヴェゲナ・ルフレートに隣接した。 1279年以降ミレオムの主導・援助で7次に渡るエメタリス討伐戦争を行うも巨額の支出が財政を圧迫し、慢性的な王府不信の現状の遠因となり、 更には政治に対するミレオムの発言力を間接的に強めていく。 1400年代以降盛んになった東方貿易で中興が成るものの、 1596年のセルタヤ決壊に伴う東方領土の奪還で再び危機的状況となり、根本的な打開がなされないまま現在に至る。 地理 西部は山脈によって分け隔てられながらも地域的な繋がりは深く、東部に行くにつれて人口密度は低下する。 北東部地域には一部の少数民族や大解放によって完全な属領となった東方諸国の人々が生活している。 国土は全体的に冷涼な気候だが寒冷地は殆どなく、またやや温暖な西南部は農耕に非常に適しており 王国の穀物生産の一大拠点として発展している。 政治 ミレオム聖教の旗手であり、 ミレオムより派遣された捧神七司祭が一人、教皇ククラマートル8世率いるミレオム聖教総本山星霊教会の勢力が及ぶ国家の全てを取り纏めている。 スウィフトガルド家が世襲で王位に付いており、名目上はその補佐として議会が存在するが、星霊教会上層が議会に影響を与える形で政権執行が行われている。 この「影響力」は非常に強いもので、政治は事実上の教会の専横と言ってもよい。 権力構造は教皇を頂点として、大まかにはその下に枢機卿、更に大司教、司教、司祭、信徒となる。 国民 国民の多くはミレオム聖教を信仰しているが、 近年では記録的な経済不振の為に教会離れが進んで宗教による歯止めも薄くなり、地方都市では更に治安が悪化している。 財政危機は国民を直撃しており、ミレオムに従い続ける教会に見切りをつけてベルゲ連邦への亡命者や、活動的な反政府運動を進める者も多い。 これらは当初こそ教会によって「魔女狩り」のような残虐な見せしめや焚書などで弾圧されていたが 現在では機械的な取締りのみで、実質上は匙を投げたと言っていい状態にある。 ただ前述の「魔女狩り」については情報源としての必要の他、その生物学的な由来に基く嫌悪感などから続いており 捕まった魔女は拷問で情報を引き出された後に火刑か、施設での実験などの処置が取られるという。 また教会の求心力低下の隙を狙った政権奪取を狙う勢力の情報も存在するにも拘らず、教会上層にこれらを止める勢力は無いに等しい。 スウィフトガルドは外部だけでなく、その内側にも大きな憂いを抱え込んでいると言えるだろう。 宗教 ミレオム聖教を国教とし、国民を信徒として星霊教会がこれを取り纏める。 スウィフトガルドは成立以後主に東部に勢力を拡大していったが、 その過程で星霊教会によるミレオム聖教の布教は少なくない効果を挙げたといえる。現在では国民の大部分がミレオム聖教徒である。 教義はミレオムで信仰されているものと同一といってよいが ミレオム側の原典は非公開となっている為確認出来ないものの、若干一部が隠蔽されているという意見もある。 近年では教義に対する反発も大きく且つ半ば公然と囁かれる様にもなってきており、反教会勢力の活動も活発になりつつある。 産業・科学技術 農業なども従来どおり行われているが、やはり人界で最も発達した工業力が目を引く。 豊富な鉱脈がもたらす鉱物資源に恵まれており、石炭を動力源とした自動車や船舶、 少ないながらも液体燃料を使用した航空機などの生産も行われており、斜陽ながらもまだまだ高い国力を象徴する。 エギルリキッド、人工トリーの生産とそれに伴う産業も発達を見せており、既存の物も含めて科学技術においては人界他国の追随を許さない。 軍事 騎士によって構成される「騎士団」(もしくは「騎兵団」)が集まって成り立ち、騎士団の総体を指して「軍」と呼ぶ。 陸海空といった名称の別は無く、それぞれの領域を専門とする騎士団が目的にあわせて編成されることが多い。 豊富な実戦経験と兵力数が最大の武器で、高い工業力が強力な兵器としてこれを更に補強する。 志願兵制を採るが、質の悪い待遇に士気が維持されていないのが難点。 「聖女」と称される特殊な兵種が存在し、潜在的に魔女の素養を持つ人間を薬物投与や精神操作、遺伝子改竄・外科手術による肉体改造などで多角的に強化し、 単独でも魔女やエメタリスに対抗しうるほどの戦闘力を持つとされる。 同盟国との技術提携によって完全な工業的手法による聖女の製造も進められているようだ。 都市 国土の規模に見合う大都市も多く、地方毎に差こそあれど堅牢な石材・レンガ造りの建築様式が一般的。 最大の都市であるドゥーガルは同時に首都であり、政治の中心として多数の政府関連施設や宗教的拠点、更にミレオムからの使節団の滞在施設も擁する。 星霊教会総本山であるピュぺ=ラヴォール大聖堂もここに所在し、王国有数の景観を誇る。 経済 以前は東進に伴う敗戦国からの賠償金や領内交易で潤ったが、ミレオムの指令で十字軍が発動されてからは度重なる巨額の戦費に国庫は底を突き 強力な中・上級エメタリスを相手取る過酷な戦闘で多くの兵力が失われた。 ようやくその被害から復興しても次の十字軍が発動されるために国力が安定して成長する暇が無いのが最大の問題であり 東方貿易によって持ち直した筈の国庫も「大解放」と同時にやはり後の戦費に消えてしまった。 拡大後に不況の煽りでスラム化してしまった都市も多く、現在繁栄していると言えるのは少数の大都市と、沿岸部の交易都市位だろう。 だがそれでも広大な国土と工業力を持っており、メテオリスからの技術転移もあったとはいえ人界の雄と言える規模を誇る。 もっとも龍華などの非敵対諸国に対する対外債務も深刻な額になっており、しかも現在まで対策らしい対策が採られたことは無く、問題化している。 ベルゲ連邦とは第八次十字軍を控えほぼ断絶状態にある。 対外関係 ミレオム聖教の教義が背景となる為、表向きは従来の十字軍でもそうだった様にエメタリスを敵視する姿勢だが、 政府の矛先はどちらかといえば彼らにとって裏切り者であるベルゲ連邦構成諸国に向いている。 両勢力間の往来はほぼ完全に遮断されているが、貿易や政治交流が遮断された訳ではなく、間接的な交易や政治交渉は頻繁に行われていることに注意したい。 ミレオムは宗主のような存在であり、その「要請」に対して異を唱えるような事は今の所有り得ないが、これを不満に思ってメテオリスに反抗すべく準備を進める勢力も存在するようだ。 龍華は特殊な存在であり、完全中立のこの企業国家に対しては以前と変わらない交流が持たれている。 むしろ経済的な重要度は以前よりも大幅に増しており、天文学的額の外債を抱え、さらに教会上層が資金洗浄に同社を間接的に利用するなど、外部から見ても非常に危険な状態にある。 第八次十字軍に際して 遠征の目的は、教義に沿って魔女の国であるベルゲ連邦を領土として奪還する事だが、戦争によって国民の不満を外部に逃がそうという目的も同程度の比重で持ち合わせている。 指導層や上層の戦意はかなりの高揚を見せているものの、 前線将兵や労働階級など、現実的な目線で物事を捉える層は その意図を公表が無くとも感じ取っている為不満が鬱積しており、特に民間人の士気は低いレベルにある。 登録タグ一覧:スウィフトガルド王国の用語 共通設定 国家 用語
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114: 名無しさん :2022/04/08(金) 23 00 30 HOST sp1-79-88-169.msb.spmode.ne.jp 近似世界 20世紀前半 第二次世界大戦への道 欧州の異変 事の始まりは、第一次世界大戦における“事実上の引き分け”だった。 1914年、ユーゴスラビアの民族主義者カヴリロ・プリンツィプによって引き起こされたオーストリア皇太子暗殺……通称サラエボ事件は、オーストリアによるセルビアへの最後通牒と、それによる欧州各国の戦争計画の連鎖的発動を誘発させ、瞬く間に全世界を戦争へと巻き込んだ。 そうして世界が英仏中心の連合国とドイツ帝国盟主の中央同盟国に色分けされ、史実通りドイツ陸軍がベルギーからフランスへ雪崩れ込んだ所から、最初の齟齬は発生する。 シュリーフェンプランに従って行われたドイツ軍の侵攻は、夢幻会の大方の予想に反して大きな滞りもなく進み、マルヌ会戦にてフランス軍を総崩れに貶め、勢いそのままにパリへと突入したのだった。 このドイツ帝国軍の成功の裏にあったのは、東洋の超大国・日本の存在だった。 10年前の日露戦争の終盤に行われた日本によるペテルブルグ直接攻撃は、地球の裏側の出来事だからと関心が低く他人事だった欧州諸国に大きな衝撃をもたらした。 特に、自国の目と鼻の先を日本海軍が通過していったドイツ帝国の驚きは一番のもので、彼らを受けた衝撃そのままに軍民問わぬ“日本研究”へと走らせたのだった。 その結果早期に配備されたA7V等の戦車や、本格的な武装を施した航空機、無線電信、そして大量の自動車は、無理のある計画だった筈のシュリーフェンプランに一定の実現性を与えてしまった。 尚且つ、史実にてドイツ帝国の背後を襲うことでその快進撃に歯止めを掛けたロシア帝国だが、この世界では日露戦争の後遺症によって社会経済が早くも不安定化。 動員を始めたものの遅々として進まず、更にはそれが原因で社会不安を招き、国そのものが揺らぎはじめていた。 後にロシアは革命騒ぎによって、戦わずして戦争から離脱することになる。 パリ占領後、ドイツ帝国軍は講和不成立と見ると直ぐさま消耗抑制へと姿勢を変更して防御を固めた。 それに対し、パリを奪還しようと積極的かつ無謀な攻勢を繰り返すフランス軍とそれに付き合わされるイギリス軍らの損害が積み重なっていく。 連合国側で参戦した日本は、比較的小規模ながらも高度に機械化された機甲師団を送り込み、フランスの大地で縦横無尽にドイツ帝国軍の防衛線を引き裂いた。 しかし、その傷口を広げ戦線を押し上げる役目となる筈の英仏軍が既に息切れしており、思うように前進することは叶わなかった。 とはいえ日本でも、欧州の大地で数百万の敵軍を真正面から押し返す軍勢を直ぐに用意することはできない。 アメリカが参戦して200万の軍隊が新たに荷揚げされたのは良いものの、それもドイツの塹壕線を前に積み上げられる屍の山を高くするだけだった。 結果として、日本が本腰を入れて対処しようと準備を進めていた頃に史実通りキール軍港の水兵反乱からドイツ革命が勃発。 そのまま、ドイツ側がパリを保持した状態で講和条約が開始された。 史実と違い軍事的な余力を残しきったドイツと対照的に、人材が払底し始め息切れした英仏、予想外の損害に及び腰となった米と、事実上の引き分けの状態で戦争が終わってしまったのだ。 名目上は帝政が崩壊したドイツ率いる中央同盟側が敗戦国とされ、実際に賠償金の支払いや、ある程度の領土割譲も行われた。しかし、これらの要求額は史実に比べ低く抑えられたものだった。さらには軍備制限もなく、ドイツとしては史実に比べて非常に恵まれた状態だった。 その他の国に関しても、反乱祭りとなったオスマン帝国は解体されたものの、ブルガリア王国は領土割譲を免れる等、有利な状態で戦争を切り抜けた。 決定的な被害を免れたオーストリア・ハンガリー帝国はセルビアを手放しつつもなんとか存続したが、元々国として疲弊していたのに加えて浪費した戦費によって経済が不安定化し、以後ドイツへの経済的な依存・従属が進んでいくこととなる。 115: 名無しさん :2022/04/08(金) 23 01 25 HOST sp1-79-88-169.msb.spmode.ne.jp 東洋の変革 1911年、中華の地では大きな変革が訪れていた。 南明出身の思想家、孫文の影響を受けた共和革命……辛亥革命である。 この革命で中原を支配していた清帝国は倒れ、共和制の中華民国が成立することとなる。以後、孫文から袁世凱、段祺瑞、張作林と政権を経るにつれ中華民国政府は段々と強権的になりつつも、国の近代化・工業化に邁進していった。 史実にてこの後の中華分裂の原因となった第二次、第三次革命は、革命の発端となった南方諸省が、この世界ではそもそも南明という別の国だった為に不発に終わったのだった。 この時、中華民国に手を差し伸べていたのはドイツとアメリカの2国だった。 ドイツは植民地競争の出遅れから中華に影響力を持とうとし、中華民国としても露骨な進出を行う英仏と比べ、帝国主義的意識を露にしていなかったドイツからの助けは歓迎できるものだった。 アメリカも、日露戦争後に日本の黙認を得て経済進出している朝鮮に次ぐ、新たな“フロンティア”として欧州諸国が独占する中華市場を狙い、そのマネーパワーを行使した。 この2国の協力もあり、中華民国はソ連五ヵ年計画にも匹敵する勢いで急速な工業化を成していくこととなる。 他方、清帝国崩壊時に独立したチベットとモンゴルについては、中国とは対照的に日本が積極的に関係し、その独立と中立を保障する覚書にサインしている。 これは、将来的な中華の膨張を防ぐ為の政策だったと言われている。 また元々は中華王朝だった南明だが、象徴としての皇室は残りつつも、日本の介入の元過ごした300年近い時間は極めて深い中華との意識的な断絶をもたらし、もはや完全に別の国としてのアイデンティティを保持していた為、北方での革命騒ぎについては極めて冷静に静観していた。 二度の海軍軍縮条約 1920年のワシントン海軍軍縮条約、1930年のロンドン海軍軍縮条約は何事も無く無事に締結された。 2度の会議を通じて決定された、艦艇保有比率の大まかな内訳は 5(日) 5(米) 5(英) 2(仏) 2(伊) 1(独) である。 日本の潜在的国力から言えば10(日) 5(米英)を主張する事も可能だったが、個艦性能で十分優越できると判断した日本の譲歩によって日米英同量となった。 常日頃から巨大な日本への対応に苦悩しており、日本の保有率をなんとか自国の1.5倍程度に抑えられないかと悩んでいた米英両国の関係者は、そうとは知らずに胸を撫で下ろしたのだった。 ワシントン会議にて、日英という2大海軍国に挟まれているアメリカが強く求めていた日英同盟の破棄は、中華及び大西洋での利権の相互尊重を取り決めた4ヵ国条約にて発展的解消という形で達成された。 日本側は、国際情勢の推移からアメリカの警戒心を買ってまで日英同盟を維持する程の理由は無かった為、積極的な賛成ではないものの前向きに検討していた。 また、夢幻会が日英同盟存続によって発生する「英国の背後には超大国・日本が控えている」という状態が、昭号計画に従い史実をなぞって第二次世界大戦を導くルート上でどういった作用を引き起こすか予測を付けられなかった事もある。 衰退著しいイギリスは同盟解消をかなり渋ったものの、日米両国の間でバランスを取る事を考えた際にはアメリカにも一定の融和を見せなければならない事から、最終的には同意したのだった。 116: 名無しさん :2022/04/08(金) 23 04 36 HOST sp1-79-88-169.msb.spmode.ne.jp 以上となります。 いい感じにやろうとしても、うまくいかないことはそれなりにあるという所でした。 大戦も早く書いていきたい…(時間が無い)
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フェデラシオン共和国 フェデラシオン共和国(République fédération)通称「共和国連邦」は、北オルガ大陸西部に存在する共和制国家である。ITO加盟国。 概要 共和国連邦の前身であるシフリス連合王国が民衆革命によって打倒された後、初代人民政府は共産主義を用い、共和国連邦国民の繁栄のために政府は存在するという理念を掲げた。共和国連邦は大戦当時よりその軍事力によって大国の座を維持し続けてきた。しかし、大戦では最終的に勝利したものの、活発化する植民地独立運動に屈し、植民地の殆どを放棄することになった。冷戦の時代に突入し、共和国連邦はどのような運命を辿るのであろうか。 大戦での経緯 1803年、ノストガレア合衆国が地図番号62、72番の国家へ事実上の統治下となっている係争地の返還を求め宣戦布告(変更の可能性あり)。これを受けてフェデラシオン共和国、ポドクリシニア連邦は同盟により自動参戦した。62、72番国家は合衆国の圧倒的な火力の前に一年内に全土のほとんどを占領される。 1805年夏、共和国連邦大陸軍による大反抗作戦が開始。現62番国家国境線まで戦線を押し返すも其処で攻勢限界点を迎え戦線は膠着。人類史上類を見ない大規模塹壕戦が勃発する。 1807年、現状打開を図りたい合衆国、共和国連邦は戦線南に位置する湾内における制海権の奪取を図る。数度に渡る海戦の結果合衆国が制海権の優位を獲得、湾内から航空戦力を投射することで合衆国は徐々に戦線を押し戻す。 1809年、各国植民地間で資源獲得戦争が本格化。激化する東部戦線に手を焼かれていた共和国連邦大陸軍は状況悪化の一途を辿る。 1810年、東部戦線後退。合衆国の本土侵攻を許す。大陸軍の熾烈な防勢に多くの人命が失われる。 1812年、共和国連邦内部の和平派が共和国連邦男性人口の5%が本戦争において戦死したとの警告声明を発する。それを受けて人民政府は全土へ向けて大演説を発信。前代未聞の「男女皆兵法」を施行し、文字通りの国家総動員へと向かっていく。 1813年、ポ連邦からのレンドリースを受けつつ、合衆国と人命を天秤にかけた熾烈な消耗戦を繰り広げる。「男女皆兵法」の対象年齢も徐々に低下していく。 1815年冬、ポ連邦が核反応爆弾の開発に成功。共和国連邦へブラックボックス状態での供与を打診する。そして東部戦線では合衆国が遂に消耗戦に白旗を揚げる。 1816年春、植民地生産、レンドリースによって確保した装甲戦力(現在の装甲予備旅団の前身)を主体とした大規模反攻作戦が開始される。 1816年秋、遂に全国土の回復に成功。大陸軍は62番国境を超え、大陸東部へと侵攻する。 1817年、合衆国は核反応爆弾を前線に投下。大陸軍は軍団司令部が消滅するなど打撃を受けた。一方、ポ連邦製の核反応爆弾が共和国連邦に到着し、報復の準備が整う。 1818年、相互が核を持った状態になり、プロパガンダと相まって戦線が膠着。崩壊寸前だった人民政府、国家としての存続が危ういレベルまで消耗した人命、ポ連邦と合衆国間に結ばれた停戦条約等が重なり、合衆国がある程度の賠償金を共和国連邦に払い、62、72番国家は二国家に分割、双方が大戦前の国境へ回復することを条件に停戦条約が結ばれた。共和国連邦全人口の約20%が犠牲となり、後々に世界大戦と呼ばれる大戦争は終結を迎えた。 1819年、辛うじて政権を維持していた人民政府が瓦解。各地で内乱が発生し、国家の存亡が危うい状況に。それに乗じて植民地においても独立運動が盛んに行われる。 1820年、とある少将を中心とする一派が軍事クーデターを起こし政権を掌握。内乱を鎮圧し、共和国連邦は共和制へと移行した。しかし、植民地独立運動を抑えることはもはや不可能であり、多くの南方植民地が独立を果たした。 軍事 連邦議会の下に国防高等会議が存在し、その下に陸軍幕僚会議、海軍幕僚会議、空軍幕僚会議が存在している。 陸軍 本土防衛に主眼をおいた「国防軍」、海外派遣に主眼をおいた「派遣軍」に二分されている。陣地砲撃戦を主眼においており、熾烈なまでの砲戦能力と、後方に待機させた装甲部隊を集中運用して前線の穴を塞ぎつつ、時には躍進させ衝角として利用する「火力殲滅」と称されるドクトリンを確立している。 国防軍 先の大戦で壮絶な塹壕戦を繰り広げた東部軍の末裔。本土防衛、特に東側の国境に築かれた長大な要塞線、「リーメス大要塞線」の守備が主な任務。要塞線建造に割かれた軍事費は「国防軍が後2つは設立できる」とまで呼ばれた程で、その結果装甲予備旅団を始めとする兵力の大多数は未だ定数へと充足する見込みがない。 第101~105要塞歩兵師団 第201~210自動車化歩兵旅団 第301~305機械化砲兵旅団 第401~403守備旅団 第501~504装甲予備師団 第601装甲教導連隊 採用兵器 兵器名称 配備数量(おおよそ) 旧式主力戦車 T-24-3主力戦車 100両 現行主力戦車 T-25主力戦車 200両 新型主力戦車 未定 100両(予定) 教導用戦車 BaK-33M主力戦車 12両 歩兵戦闘車 BC-1歩兵戦闘車 500両 現行自走砲 未定 200両 新型自走砲 未定 200両(予定) 派遣軍 昨今騒がれる地域紛争の兆しに対応するべく新設された、ITO海外派遣等を主な任務とする即応部隊。因みに陸軍内で「海」と揶揄されるのが派遣軍、「陸」と揶揄されるのが国防軍である。海外派遣の際は海軍との連携を密にするが、独自に揚陸艦等を所有しているため、即応かつ柔軟な運用が可能になっている。 第701~703海兵旅団 第801装甲海兵連隊 第901空挺騎兵旅団 採用兵器 兵器名称 配備数量(おおよそ) 現行主力戦車 T-23主力戦車 50両 歩兵戦闘車 BC-1歩兵戦闘車 150両 エアクラフト大型揚陸艦 未定 2隻 海軍 領海周辺での作戦行動を主な任務とする極北艦隊と、外洋での作戦行動を主な任務とする極東艦隊の2つの艦隊が存在する。因みに空母航空隊は海軍所属である。大戦当時は典型的なブラウンウォーターネイビーであったが、大戦後、高まる地域紛争の懸念によりブルーウォーターネイビー化を推し進めている。 艦種 艦級 隻数 戦艦 プレシー級戦艦 1 航空戦艦 ピーフォール(改プレシー)級航空戦艦 1 練習空母 スクレット級航空母艦 1 正規空母 未定 1 強襲揚陸艦 未定 2 揚陸支援艦 未定 1 揚陸艦 未定 2 防空巡洋艦 未定、未定 2、1 防空駆逐艦 未定、未定 4、2 駆逐艦 未定、未定 4、4 通報艦 シルバーフィッシュ(3代目)級通報艦、未定 4、4 戦略原潜 未定、未定 4、2 攻撃原潜 ル・アルエット級攻撃型原子力潜水艦、未定 4、1 潜水艦救難艦 未定 2 輸送艦 未定 4 給油艦 未定 2 病院船 未定 2 合計 極北艦隊、極東艦隊の二個艦隊編成 56 空軍 先の二軍に比べると規模は小さくなる。防空隊、爆撃隊、偵察隊、観測隊等多数の部隊を所有し、作戦毎に部隊が各軍へ派遣される形を取っている。 企業 共和国連邦内には多くの民間企業が存在し、優秀な工業製品を世に送り出してきた。兵器もその一つであり、国営の設計局と共に大多数の兵器設計、開発、生産を担っている。 遠田重工(ONDA Heavy Industries OHI ) 共和国連邦内の民間企業では最古参の部類に入る老舗重工業メーカー。軍事部門では装甲車輌を主に扱い、世界水準の兵器を数多く輩出している。特に主力戦車の設計、開発では共和国連邦が制式採用した主力戦車の内、遠田重工が90%以上を占める程の先進性を示している。本社はリーメス市に存在。 青空工業(Aozora Industries AOI ) 『青空造兵廠』と呼ばれる広大な平野に建設された超巨大演習場兼兵廠を主に運営する工業メーカー。『青空造兵廠』にばかり目が向きがちだが、昨今の主力戦車開発に一枚噛んでいる場合が多く、基礎能力は十分に存在する大手工業メーカーの一つである。 ユホーイ設計局(Yukhoi Design Bureau) 遠田重工と同じく共和国連邦設立当初より存在する国営設計局。航空機の出現後は軍用機の設計開発を専門に行なっている。