約 3,762,531 件
https://w.atwiki.jp/83452/pages/13918.html
――タマムシシティ(ポケモンセンター前) 澪「じゃぁ、そろそろ私も行くよ」 そういって澪の手を置いた先には自分の羽を毛づくろいしているピジョットの姿が ある 唯「うん、澪ちゃんも頑張ってね!」 澪「唯……。律が旅立つって言った時に唯が言ってた言葉、今でも覚えてるか?」 あのときを思い出す それは律のガーディと戦った後、交わした言葉 唯「うん、ちゃんと覚えてるよ。私がカントーのバッチを、りっちゃんはジョウト 、澪ちゃんはまたそことは違う地方 のバッチを制覇するっていったことだよねっ」 澪「あぁ、あの時私は無理だって言ったんだっけな。でも……」 澪の目に強さが宿る 澪「私もやる。絶対にバッチを集めて、律と唯に置いていかれないように、いや負 けないようになる」 ピジョットの背中に乗りそう告げた澪に 唯「大丈夫、澪ちゃんならできるよ。でも、わたしも負けないよっ!」 そしてピジョットの翼が広げられた 幾度か羽ばたき 上昇した。 そのとき ――ここのゲームコーナーの地下にはロケット団のアジトがあるんだって 後ろから声が聞こえた どうやら通りすがりに話している声が聞こえてきたようだ。 だが、それに唯は一瞬ビクリとする、が ――ばっか、お前それ2年前の話だろ その言葉を聴き、内心でほっ……と胸を撫で下ろした 澪「唯……?」 一瞬唯がビクリとしたのを澪は見逃さなかった だが、その後の唯の顔はいつもどおり。 にこやかな顔をしていたので気のせいだと思い気に留めるのをやめた 唯「おーい、澪ちゃーん!!今度会ったときは誰が一番強いか勝負しようねーっ! !」 澪「あぁー、そうだなー!あと唯も頑張れよー!」 見下ろす形になるが、そう叫び返し ピジョットが出発した 唯「さぁ、私もジム戦がんばるぞっーー!!」 ――タマムシジム前 唯「たのも~~~!!」 ドアと共に開けていく視界に唯は驚いた 1つはジム内いっぱいに花が植えられて、花畑のようになっていること もう1つは 唯「わぁ……!!女の子しかいない!」 そこにあったのは女性しかいない光景 あるものはおしゃべりし、あるものは花に水をあげたりしている そしてその花畑の中心位置、そこでウトウトと座っている女性がいた その容姿端麗ともいえるその姿は、とても絵になっていて ナツメとはまた違った美しさをかもしだしている。 唯「わぁ……和服美人ってやつだよ……!」 呟きながら、その女性のほうへ近づいていくと ???「……少し寝てしまっていたみたいですわ」 唯の影によって翳りができたことで、女性が意識を覚醒させた 唯「えっと、ジム戦がしたいんですけど……」 ???「あらっ、挑戦者でしたのね」 そう言って唯の顔を見上げ そして ???「!!……あなたもしかして唯さんではありませんか!?」 和服の美人が驚いた声をあげた 唯「えぇっー!!なんで私の名前を!?」「もしかして私結構有名人になってるの かな」 「ジムを次々に破って行ってる美少女がいる、とか!!」 一人で舞い上がる唯を傍目に、女性は微笑んだ ???「ふふっ…あなたのことはナツメから聞いています」 唯「えっ、ナツメさんから?」 ???「ええ、とても変わった少女がいる、とね。……おっと、私の自己紹介がまだ でしたね。私の名前はエリカ」 「このタマムシジムのリーダーですわ」 告げたエリカは背を向け エリカ「どうぞ、こちらへ」 通された場所はバトルフィールド そこは芝が敷き詰められており、鮮やかな緑の色をしていた エリカ「さぁ、お話は後にしてジム戦をやってしまいましょうか」 告げたエリカの手のひらには3つのモンスターボール エリカ「使用ポケモンは3体ということでよろしいですね?」 唯「うんっ!……じゃなくて、ハイっ!」 言い直し唯も3つのボールを取り出した エリカ「では、参ります」 唯「いくよっー!!」 エリカ「行きなさい、ウツボット!」 唯「ヒー太、頑張って!」 繰り出されたのは草と炎。その相性は 唯「やった、相性は抜群だよっ」 エリカ「あらあら、これは少し不利なようですね。……しかし」 「ウツボット、あまいかおり」 先に指示をだしたのはエリカのほうだった。 ウツボットの葉から甘い香りが漂い、それはリザードの鼻にも入る 唯「ヒー太、惑わされないで!炎の牙っ!」 リザード「リザッ!!」 リザードがウツボットに向かい猛進する その時、エリカの顔が怪しさを含んだ笑みをした エリカ「さそい出されましたわね……。唯さん、あなたさっき惑わすって表現しま したわね? あれはとてもいい表現ですわ。」 そのままリザードがウツボットに牙を剥く そしてウツボットの体が高温の牙に耐え切れず、火を上げた 唯「やったっ!これでひとまず1勝だねっ!……あれっ、ヒー太?」 喜びもつかの間、フィールドに立っているはずのヒー太の姿はなかった そこには エリカ「勝った、と思いましたか?ですが、残念でしたね。このとおりリザードは 眠りについておりますわ」 唯「……ねむりごなっ!?」 エリカ「ご名答ですわ」 そして唯は図鑑を慌てて開いた No.071 ウツボット ミツの かおりで えものを さそう。 くちのなかに いれたものは 1にちで ホネまで とかしてしまうという 唯「あのあまいかおりは誘い込むための技だったんだ……」 エリカ「ええ。このフィールドを炎のフィールドに変えられるのはもっともまずい こと。 なのでそうそうにご退場を願いました。」 エリカは落ち着いた様子で 「さぁ、唯。次のポケモンをお出しなさい。それとも、あなたの力はそんなもので すか?」 唯「……! ううん、まだ負けられないよっ!さぁGOだよ、ビー太!」ボンッ 出されたのは、スピアー。 そのはりきり具合は、羽音がブンブンとうるさいことからも読み取れる 唯「さぁ、エリカさんも次のポケモンを出してね!」 対し、エリカは エリカ「虫ポケモンもあまり得意ではありませんが、いってくださいなモンジャラ !」ボンッ ボールから繰り出されたのは、以前に唯が戦ったことのあるポケモンだった 唯「モンジャラなら前に戦ったことがあるよ。行くよ、ビー太」 「きあいだめ!」 スピアーが両手の巨大な針を互いにカチカチと鳴らし合わせた エリカ「モンジャラ、つるのむちで叩き落してしまいなさい」 モンジャラの攻撃が蔓がのびる。 その数は一本、二本ではない。数え切れないほどの蔓がスピアーに向かって放たれ た 唯「ビー太、みだれづきで全部打ち落として!」 指示されたスピアーは向かってくる幾つもの蔓を点で捕らえ、打ち落とす だが、攻撃は終わらない エリカ「モンジャラの蔓はまだまだありましてよ」 打ち落とされては、体の蔓を放つ 放っては、打ち落とされる 数分の攻防のスピードは衰えることなく、続くが 唯「(ビー太の羽音がだんだん小さくなってる……?)」 「はぅ、まさかっ!」 エリカ「気付いたようですね……」 「そう、何度も蔓と針が何度もぶつかり合う瞬間。その時に蔓を通してメガドレイ ンで少しずつ体力を頂きましたの」 そして唯が叫ぶ 唯「ビー太っ、それ以上は駄目!その蔓を交わして懐へもぐりこんで!」 エリカ「切り替えの早さはいいですが……はたしてこの蔓を抜けていけますかしら 」 なおもモンジャラの蔓による猛攻は止まらない 唯「ビー太っ、お願い力を振り絞って!」 「こうそくいどう!!」 スピアーの羽音が大きくなる そして消えた エリカ「はやいですわねっ!?」」 モンジャラの蔓が漂う中を音だけが駆け抜けていく モンジャラも必死に蔓をバシバシと振るうが エリカ「っく……!」 気付けば、スピアーはモンジャラの目の前にいた。 そしてモンジャラの体中をまいている蔓の中身に針をあて 唯「ミサイル針!!」 放った。 エリカ「モンジャラっ……!!」 モンジャラ「……モン………」バタリッ モンジャラの放っていた蔓が地面に一斉に落ちる エリカ「ごくろうさまでした、モンジャラ。戻ってください」 その時 ――ドタッ 地面になにかが落ちる音がした スピアーだ。 唯「ビー太っ……!!」 エリカ「どうやら、あなたのスピアーも限界だったようですね」 「さぁ、最後です。行きなさいラフレシア」 唯「戻って、ビー太。さぁ、初陣だよ――」 「――フィーちゃん!!」 繰り出されたのは、先日捕まえたばかりのイーブイだった ――マサラタウン(前日) 夜も更け、だんだん眠りの時間に近づいてくる頃 唯「うーん、この子の名前どうしようかなぁ」 先ほど捕まえてから、ずっとイーブイをもふもふしていた唯が首を捻った イーブイもまんざらでもなく、唯に顔を摺り寄せている 律「もう、ブー太でいいんじゃねぇの?」 めんどくさそうに泊まりにきていた律が言う イーブイ「!!…・・・ブイッ!!」 イーブイが律のほうをキッと睨み、首をイヤイヤとするようにふった 律「…………こいつ本当に臆病なのかよ……」 そういいながら唯の抱いたイーブイをつつく 唯「りっちゃん…………」 唯が律のほうを哀れんだ目で見つめた 律「っ!!なんだよ、その目はー!」 唯「りっちゃん、この子女の子なんだよ。さすがにそれはないよ」キリッ 律「あぁーもう唯のセンスはわからん!」 そういった律は布団にバタッと寝転んだ 唯「ねぇねぇ、澪ちゃんはなんかいい名前ない?」 唐突にふられた澪がえっ?といいながらイーブイをじっと見た 澪「うーん……ブイブイとかイーちゃんとか……」 そういった澪の声はだんだんとしぼんで行く 唯「うーん、あんまりピンとこないね……」 その言葉にガーンとショックを受け澪もノックダウンした。 澪「もう自分でなにか考えろよぉ……」 律「そうだっ!そうだっ!」 唯「女の子だから、『ブ』って文字は避けたいなぁ……」 律も澪もすでに寝る体勢に入り、唯が一人唸る そして 唯「そうだ、『ブ』から濁点をとって、イの文字を小さくして、フィーにしようっ !!」 律「あー、はいはい、好きにしてくれ」 澪「……ブイブイも悪くないと思うだんけどなぁ……」 時は戻りタマムシジム 唯のボールからフィーと名づけられたイーブイが飛び出した イーブイ「ブイッ!!」 エリカ「(あの子は…………)」 唯「さぁ、行くよフィーちゃん。でんこうせっか!!」 先手をうったのは、イーブイ 繰り出されたラフレシアへ突撃をかける エリカ「ラフレシア、受け止めなさい」 大きな花弁ででんこうせっかを受け止め エリカ「メガドレイン!」 花弁がイーブイを包み込むように覆う 唯「まずい!フィーちゃん、じたばたしてっ!!」 慌ててイーブイが花弁から抜け出し、距離を取る エリカ「ならば、踊りなさいラフレシア。はなびらのまい!」 ボンッと言う音とともにラフレシアのつぼみが開いた 中から飛び出たのは膨大な量の花弁 そして放出された花弁は意思を持つかのように宙をひらひらと舞う 唯「フィーちゃん―――」 唯がぼそっとなにかの指示をだすが、エリカには聞こえない そしてイーブイに動きが見られた、が その動きは一度大きく口をあけただけ エリカ「(……なにかひっかりますがこのまま押し切ってしまいましょう)」 「さぁ、花弁たちよ、あのイーブイを襲いなさい」 唯「フィーちゃん、向かってくる花びらにすなかけ!」 イーブイが後ろ足で砂をかき、そのまま花びらが待っている方向へ蹴り出した 花弁と砂が互いの間で拮抗しあう 唯「フィーちゃん頑張って!!」 イーブイ「ブイブイッ!!」 呼びかけにこたえるように、イーブイがさらに砂を蹴り上げた 砂の力が花びらを上回り始める 意思をもったかのように見られた花弁は砂とぶつかりあい、ただ舞い落ちる そして花びらによって遮られていた視界がひらけた そこには エリカ「お見事です。しかしこの間に日本晴れにさせていただきました」 「さぁ、とどめです。ソーラービーム!!」 ラフレシアの構えた花びらの砲台から、まばゆい光りが放たれる 唯「っ……!フィーちゃん、こらえて!」 避けるまもなく、イーブイが光りのビームに包まれた だが、イーブイはそれでも自分の四肢によって立っていた エリカ「こらえきりましたか……ですがもう虫の息。止めをさしてあげましょう」 「ラフレシア、もう一度ソーラビームです」 だが、ラフレシアは動かない エリカ「ラフレシア…?」 14
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/947.html
真・女神転生 デビルチルドレン 黒の書・赤の書 概要 特徴 評価点 特徴・評価点(PS版) 問題点 問題点(PS版) 総評 その後の展開 余談 真・女神転生 デビルチルドレン 黒の書・赤の書 【しん・めがみてんせい でびるちるどれん くろのしょ・あかのしょ】 ジャンル RPG 対応機種 ゲームボーイカラー(全GB共通)プレイステーション メディア 【GBC】16MBitROMカートリッジ【PS】CD-ROM 1枚 発売元 アトラス 開発元【PS】 アクセスマルチメディアインテリジェンストランスファー 発売日 【GBC】2000年11月17日【PS】2002年3月28日 定価 【GBC】各4,515円(税込)【PS】6,090円(税込) 配信 【GBC】バーチャルコンソール 2013年11月13日/各600円【PS】ゲームアーカイブス 2010年10月13日/600円 判定 なし 女神転生シリーズ 概要 『女神転生シリーズ』の外伝作品。子供を対象としており、かわいらしくデフォルメされたデビル(従来の「悪魔」)や簡略化されたデビルとの会話などが特徴。通称『デビチル』。 当時大量に登場した「亜流ポケモン」の一つで、「2バージョン同時発売で主人公とパートナーが異なる」「通信により友達とデビルの交換や対戦が可能」という要素が存在する。 これ以前にGBで展開していたラストバイブルシリーズから引き継いだ仕様も多い。「仲間に出来るデビルは主人公のレベル+5まで」「会話は仲間のデビルに任せる」など。 後にPSにも移植された。こちらは『黒の書』と『赤の書』を同時収録し、様々な追加要素もある。 特徴 バージョンにより異なる合体方法。 『黒の書』では「種族合体」が可能。 異なる種族のデビルを合体させることにより、別のデビルを作り出す。『赤の書』のようにデビルの能力を上げることは難しいが、こちらでは新しいデビルを作りやすくなっている。 また、『黒の書』のみの要素として「合体事故」が存在する。種族の組み合わせ次第でランダムで予想結果とは全くの別物のデビルを生み出す事が出来る。 『赤の書』では「混血合体」「純血合体」が可能。 「純血合体」では、同じ種族のデビルを合体させることで、デビルの能力を高めていく。またこの合体を繰り返したデビルが、新たなデビルにランクアップする事も。 一方「混血合体」は『黒の書』の様なタイプの合体方法だが、同じく「ベースとしたデビルの能力を高める」というもので、別の種族のデビルを作ることが難しくなっている。 デビルにはレベルアップの要素がないため、合体による強化が主要な戦力アップの方法となっている。 訓練所 「訓練所」へ預けることでも能力の底上げができる。効率はあまりよくないが、種族やレベル据え置きのままパラメータが上がっていくので、レベル不相応に強いデビルを育成することが可能。ただし順当に攻略を進めていると、合体で強化したデビルに追いつくためには、ずっと預けっぱなしのような形になってしまう。 「訓練所」では、この他にもデビルに新たな技を覚えさせる事も可能。ここでも基本的にデビルを預けて一定回数訓練する必要があるが、パートナー専用技(後述)の場合はデビルを預ける必要が無いのが強み。 バージョンにより異なるパートナーデビル。 黒の書ではケルベロスの「クール」、赤の書ではグリフォンの「ベール」がパートナーになる。 パートナーとなるデビルは主人公の後ろについて回り、会話する事が可能。 フィールドやダンジョンで話しかけると背中に乗って移動する事が可能となり、徒歩では越えられない地形を越える事が可能になる。 なお、パートナーは合体しても他のデビルに変化する事はなく、純粋にパワーアップするだけの固定枠となっている。 また、特定のランクに到達すると、特別な技をパートナーに取得させる事が出来る。 これらパートナー専用技はいずれも強力で、激化する戦闘の助けになるだろう。 デビライザー 仲間にしたデビルは召喚銃「デビライザー」「キングライザー」の弾に込める事で戦闘に出す事が出来る。 召喚可能なデビルにはクラスがあり、ゼネラル以下は「デビライザー」で、キングは「キングライザー」で呼び出す事が出来る。 各種ライザーには「アタッチメントパーツ」を装備させる事が出来、移動中や戦闘といった機会に様々な効果を及ぼす事になる。 ヴィネコン 主人公の持つポケットコンピューター「ヴィネコン」では所持しているデビルのステータスや並べ替えにお別れといった補助機能の他、デビル図鑑「デビダス」も兼ねており、仲間にしたデビルの説明などを読む事も可能。 また、ストーリー進行の際に「デビホン」を入手する事で、「ヴィネセンター」(後述)と通信する事が出来、どこでも自由にデビルの出し入れが出来る様になる。 ヴィネセンター 仲魔にしたデビルは各町に存在する「ヴィネセンター」に送られる。 「ヴィネセンター」では、所持デビルの出し入れが出来る他、別のソフトとの通信も行う事が出来る。本作の通信では、例によってソフト同士での交換・対戦が可能な他、『黒の書』基準での合体も可能。なお、通信合体でしか生み出せないデビルも何体か存在していて、デビダス完成には必須。 また、項目の一つ「バトルネット」では、作中に登場した人物や歴代メガテンシリーズのキャラが育てたデビルと戦わせる事が可能で、さながらお祭りゲーに近い性質を持っていると言える。 その他サブイベント類 特定の人物と会話する事で受けられる「デビダスクイズ」では、登場するデビルに関する知識を問われる他、クイズの正解数に応じて強力なデビルが手に入る事も。 同人物からは、この他にもデビダスの完成度も評価してくれる。完成度に応じて様々な景品を得る事が出来る。 メガテンシリーズでの悪魔達のエネルギー源である「マグネタイト」は、本作では世界の至る所に散らばっていて、集める事で様々な景品を獲得する事が出来る、言わば「ちいさなメダル」的な役割に変化。 評価点 一見子供向けのようでちゃんとメガテンしているストーリー。 登場人物たちは全体的に冷静で、会話内容も淡々としたものであることが多い。よくある勧善懲悪ものではない、ダークな部分を持ち合わせた作風やプレイヤーの選択によるエンディングの変化という点は、本家シリーズのものと同様である。 大筋のストーリーは共通しているが、それぞれの主人公の視点で展開されるためバージョンごとに異なる場面も存在する。 デフォルメされたデビルたち。 『黒の書』のパートナーであるケルベロスは、上位ランクになれば従来のように雄々しい姿となるが、最初のランクでは愛らしい犬のような姿となっている。他のデビルも、恐ろしさを感じさせながらもどこか可愛げのあるデザインとなっている。 一部デフォルメされていないデビルも存在する。例に、パートナーの最終形態やルシファー、パワー等。 登場するデビルは200種類以上。複数のデビルの中から1匹を選ぶもの、1匹しか仲魔にならないものもいるため、1周しただけでコンプリートすることは出来ない。 一部のレアなデビルはサブイベントをクリアすることで入手できる。これらのサブイベントは「お墓から怪しい声がする」「湖には化け物がいる」などの誰もが一度は聞いた事のあるような怪談や伝承がベースになっているものが多い。 便利ボタンのBボタンでのダッシュの他、他の処理のスピードも上げる事が出来、それによりストレスフリー。 Bボタンで処理スピードを上げる事が出来るものは他に、合体時や、ランドを移動する時のワープのエフェクト等。 特徴・評価点(PS版) イベントシーンに、アニメ版の声優による音声が付くようになった。 新しいデビルも多数追加されている。 登場しているデビルのデザインはGB版『白の書』(後述)に準拠している。 「キツネのナマモノ」の名称も「タヌキのナマモノ」に変更されている(*1)。 通信システムはメモリーカード内のデータ同士で交換・合体・対戦が出来るようになっており、タイトル画面からいつでも実行可能となっている。 バトルネットの項目に「プレゼントカップ」が追加。同モードでは相手に勝つとアイテムや特別なデビルを獲得出来るモードになっていて、ようやくバトルネットが改善されたと言える。 問題点 会話システムが簡略化され過ぎている。 会話を始めると表示されるのは「何か話しているような吹き出しと結果」のみ。本家シリーズのような多彩な会話内容を期待すると物足りないものとなる。 これはこれでシンプルながらとっつきやすく、楽しめるとも言えなくはないが。 ストーリー上の会話が長い。 しかもスキップ出来ない。 黒の書がゲームバランス的に難しいために不遇。 黒の書にはパートナーが属性的に不利な為にかなりの苦戦を強いられるボス、キングフロストが存在する。キングフロストはラスボスよりも強力に感じられる程である。更に、ラスト前のダンジョン、ダークパレスにレベルのとりわけ高いデビル、トウコツが出現する。このデビルは属性的には有利なのだが、レベルがとても高いために先制攻撃を連発してくるので、レベル上げがなかなかまともに出来ない。回避方法は、ファイアーランドでレベル上げを行うしかない。 それに比べて、赤の書の難易度は黒の書に比べると簡単。その現象はまるで、初代ポケモンでヒトカゲを選んだ時のデジャヴを見るようだ。 それぞれのバージョンの必要性、通信交換の必要性が分かり難い。 赤の書特有の純血合体を重ねるとランクアップして別のデビルになるが、変化先の大半が黒の書では入手不可。一方、黒の書特有の合体事故で作れるミュート族のうち一部は、赤の書では入手不可。 つまりこれらを補うために通信交換が必要という事になるが、それが分かり難い。 魔法関連 本作では歴代メガテンシリーズの魔法も多く登場しているが、携帯機発売に伴う容量の関係なのか攻撃魔法の場合は単体攻撃だと「アギラオ」「ジオンガ」といった中級クラスまで、全体攻撃だと「マハラギ」「マハジオ」といった初級クラスまでしか存在しない。回復魔法は上級クラスが存在するのに… ただ、本作での中級魔法の威力は上級と同等のレベルに引き上げられているのが救い。故にファミ通から発売された攻略本では「上級」と記載されていた。 続く次回作『白の書』では全体攻撃魔法のみ上級クラスまで実装された。両サイドに上級クラスが設定されるのはGBAの『光の書/闇の書』まで待つ事になった。 また、回復魔法の方は上級まで存在するが、「ディアラマ」及び「メディアラ」類の中級クラスを覚えるデビルの数が少なく、回復魔法のバランスがおかしな事になっている。 この為、「中級クラスのステータスを持つデビルにもかかわらず回復魔法は1ランク下のディア・メディアでしょぼい」という現象も頻発する事に。 こちらは『白の書』では特に改善は見られていないが、『光の書/闇の書』でようやくバランスが見直される事になった。 バトルネットについて バトルネットは育てたデビルの腕試しが出来る格好の場所なのだが、相手を倒しても景品を獲得する事ができない。 この点に関しては次回作の『白の書』では改善されなかったが、後に赤・黒の書がPSに移植された際に追加された「プレゼントカップ」の導入によって改善される事になった。 問題点(PS版) 他のPSのゲームと比べてもロード時間が長い。ボイス導入の影響もあると思われる。 総評 とっつきやすいデザインやシステムは好評で、後に多数の続編が制作されている。 これまでファンの居なかった低年齢層に、部分的とはいえ女神転生シリーズの世界観の魅力を示した功績は非常に大きいといえるだろう。ここから女神転生シリーズを始めたプレイヤーも多い筈である。 その後の展開 2001年7月27日にマイナーチェンジ版にあたる『白の書』も発売。 ただし、ストーリーが『黒』『赤』の数ヶ月後で第3の主人公が活躍する全くの別物に変更されていたり、エリアマップの変更や合体方式も新規の物に加えて両バージョンの物が採用されていたりと、ほぼ完全新作とも言うべき代物になっている。 前述通り、PS版のデビルのデザインは本作に準拠している。 シリーズ新作として、2002年に新作『光の書・闇の書』、2003年に『氷の書・炎の書』『パズルdeコール!』、2004年に『メシアライザー』が発売。 これらは本項の『黒・赤・白』から登場人物が一新されたシリーズとなっている。 余談 メディアミックスも多数展開された。以下は『黒の書・赤の書』がベースのもの。 アニメ版『真・女神転生デビチル』(2000年10月~2001年9月、TBS系列)。 「子供向け」を前面に押し出した明るい雰囲気で、ゲーム版プレイヤーの好評を受けた。(*2) コミックボンボン誌での漫画版『真・女神転生 デビルチルドレン』。藤異秀明作。 コミカライズに伴いとてつもない暴力的な描写が全編に渡り展開され、は従来のメガテンファンから絶賛された(*3)。また、藤異氏は続編『ライト&ダーク』の漫画版も手がけている。 『真・女神転生 デビルチルドレン カードゲーム』 本作の発売と近い時期に展開された、言わばポケモンカードゲームや遊戯王OCGの後追いで乱発されたゲーム・漫画モチーフのカードゲーム類の一種。 割と好評だったのか、GBA『光の書/闇の書』発売辺りまで続いていた模様。 スフィンクス系の公式イラスト。 本作に出現するデビルのうち、ゲーム中と公式イラストのキャラデザが大きく違っていた物が存在する。 そのデビルは、ライバルのナガヒサのパートナーである「スフィンクス」。同デビルはゲーム上では初期から順当に進化していると察すれるキャラデザになっているのだが、公式イラストの物は初期クラスこそゲーム側と同一のデザインであるものの、クラスアップすると何故かスレンダーなデザインにガラリと変化してしまい、最終進化の「ネオスフィンクス」ともなるともはや「誰?」としか言いようが無い物になっていた。ちなみに、このスフィンクスはアニメ版にも重要ポジションのキャラクターとしてちゃっかりと登場していた。 もっとも、上位スフィンクス種自体、『白の書』が発売された際に原作には忠実な公式イラストが製作されている。公式側も流石に「まずい」と思ったのだろう。
https://w.atwiki.jp/littlevillage/pages/5.html
1. Minecraftforge 2.Slimevoidlib 3.Littleblocks(Slimevoidlibを前提としたMod) 4.Gulliver Mod Slimevoidlib-何にもならない Littleblocks-小さなブロックが配置可能になるMod ガリバーで小さくなった状態のための家づくりをこれで。 Gulliver-mod-大きくなったり、小さくなれるMod ほかにもさまざまな要素が増える(1つは、小さいまま、紙を手に取って飛び降りると、パラシュート代わりになる。まだまだある)
https://w.atwiki.jp/thrinrinnext/pages/22.html
NORMALのルート。Aよりかは難しくなっている。 Aルートより一つ増えて全6ステージ。 プレイアブルキャラが複数出てくるようになるので気を引き締めよう。 ステージ1 霧の湖 パートナー:霊夢 (魔理沙) 敵:青妖精×2→全滅後→リリーホワイト→全滅後→チルノ 青妖精(∞) 備考:Aルートのパワーアップバージョン。しかし、さほど難しくはない。 最後のチルノで2対2固定になっている。 ステージ2 紅魔館 パートナー:チルノ (霊夢) 敵:青妖精×2→青妖精→咲夜→全滅後→レミリア 咲夜(∞) 備考:順番に戦えばレミリアを倒した時点で決着がつく。 ステージ3 魔法の森 パートナー:咲夜 (レミリア) 敵:魔理沙+上海→全滅後→アリス+上海(∞)+上海(∞)(咲夜限定 魔理沙) 備考:上海に用心。格闘でさっさと倒してしまおう。 咲夜の場合、最後の上海の内一体が魔理沙に変わる。アリスか魔理沙を倒せば決着がつくのでお好みで。 ステージ4 妖怪の山 パートナー:咲夜 (レミリア) 敵:文 リリーブラック→全滅後→文 妖夢→やられたキャラが補充 備考:最後は双方2体を、または片方を2回倒せばOK。 後半の文は固定ロックなので尻を追いかけて攻撃すれば簡単に倒せる。 ステージ5 博霊神社 パートナー:妖夢 (レミリア) 敵:チルノ(2p) 青妖精 赤妖精→全滅後→霊夢 魔理沙(2p)→やられたキャラが補充 備考:体験版ルート、ステージ3の元になっているステージ。なぜかチルノと魔理沙は2Pカラーで登場する。 プレイヤーが霊夢の場合敵の霊夢は2Pカラーになる。 妖精を手早く倒してチルノを倒せばよい。霊夢は特射、魔理沙はサブを撃つ時、しっかりとダメージを与えよう。 味方の妖夢はあまりアテにしないように。分散で囮にするといいだろう。 ステージ6 白玉楼 パートナー:咲夜 (魔理沙) 敵:リリーホワイト×2 妖夢→全滅後→妖夢 アリス 魔理沙→やられたキャラが補充 備考:Bルート最後のステージ。終始3対2なので注意して戦おう。 味方は咲夜だが特射、特格があってもキツイ部分があるのでたまにロックを集めながら戦うといいだろう。 最後の三人の出現時の即スペルカードに注意。3人分倒すと決着がつく。 分散にしてアリス、魔理沙を狙い味方が削ってくれていたらそれ狙う感じでよいと思われる。
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/4069.html
AHB/038 R ピンク色の傘 あなる/超平和バスターズ 女性 パートナー 幼いあなる/超平和バスターズ 女性 レベル 3 攻撃力 3500 防御力 6000 【次はさ〜、お花とか探そうよ〜!】《ロマンス》 【サプライズ】【自】[相手のターンのアタック終了ステップに、相手のベンチに同じ名前と称号を持つカードが2枚以上いる時]→ あなたのリタイヤがすべて《ロマンス》なら、あなたは相手のリングのカードを1枚まで選び、相手の控え室に置く。このカードをあなたのエネルギー置場に置く。 作品 『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 備考 このカードをパートナーにしているカード 取得中です。 関連項目 取得中です。
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/557.html
MO/072 RR ブルッツの希/私立梅ノ森学園 女性 パートナー 体操着の千世&文乃/私立梅ノ森学園 女性 レベル 3 攻撃力 3500 防御力 5500 【ブルッツ】《スポーツ》《動物》 【永】〔リング〕あなたのベンチにレベル1とレベル2のカードがいるなら、このカードを+1000/+0。 作品 『迷い猫オーバーラン!』 7月22日 今日のカードで公開。 ベンチにレベル1とレベル2のカードが存在するとき攻撃力が上昇する。 このカードのパートナーであり、同じくレベル1・2のカードに対応する体操着の千世&文乃/私立梅ノ森学園との相性は抜群である。 このカードがリングに、「体操着の千世&文乃」「レベル1のカード」「レベル2のカード」が1枚ずつベンチに存在すれば、1度のアタックフェイズ中に攻撃力6000のアタック2回とパートナーアタック1回が可能になるのである。 関連項目 《スポーツ》 《動物》 『迷い猫オーバーラン!』 体操着の千世&文乃/私立梅ノ森学園 名前に“希”を含むカード 称号に“梅ノ森”を含むカード 能力別 レベル関連
https://w.atwiki.jp/gbnovel/pages/18.html
メインシナリオ原案 (メイン部分であり本筋、バージョンが上がればこの本筋に後述のサブシナリオを組み込み、 それを本編プロットとする) 討伐し続けても減らない鬼の数に人類が疲弊し始めた現代 主人公が仇を探しつつ鬼退治をしていると、別の退魔師集団のうち一人が突如発狂、彼の仕事仲間に処理される事件が発生 処理された発狂者は驚異的な生命力で、下半身を吹き飛ばされてなお、鬼のように周囲の人間に噛みつこうとしていたらしい いくつかの共通点を見つけたパートナーは、原因究明へと動く 主人公が仕事を繰り返していく中、発狂(鬼化)する退魔師は増加していく そんな中主人公は仇と遭遇するが、その仇は主人公を「わが娘」と呼んで戦おうとはしなかった 一方パートナーは、鬼の討伐数と発狂率に相関があることに気づき、主人公を止めようとする 主人公の下へ到達したパートナーだが、主人公は今まさに仇を殺そうとしているところだった しかし、呼びかけたところでパートナーの背後に鬼が現れ、その鬼が拳を振り下ろそうとする グッド (共通部分の選択肢で鬼と戦わない方を選び続ける) 迷わずパートナーを助け、サポートは生存、しかし仇には逃げられる 事実を知らされ鬼と同類になる恐怖に押しつぶされそうになるが、パートナーがしっかりと支える しかし鬼とこれ以上闘うのは不可能だと悟り、復讐心を抑え込む。 これから先も恐怖と復讐心の炎に苛まれながらもパートナーと一緒なら生きていけるという独白と共にエンド バッド (グッドの逆、ただしいくつかの選択肢は鬼と戦わないとモブで死人が出るのでバッドの方を選択させるようにプレイヤーを誘導する) 仇を殺害し、パートナーを助けようとするが間に合わない 今度はパートナーを殺した鬼はもちろん、大切な人を自分から奪った鬼そのものを憎み始める 食べるものも食べず、するべきこともせずに鬼と戦ううちに自らも鬼へと近づいていく それは自覚することもなく、他の退魔師に殺害されるまで気づくことはなかった トゥルー (死人が最少で可能な限り鬼と戦わない選択) 一瞬躊躇し、パートナーを助けようとするが、間に合わず、パートナーは重傷を負い、仇にも逃げられる パートナー復調後、鬼を倒すと徐々に鬼になるという事を聞かされるが、それでも復讐をあきらめきれない 夜、いつものように和服の少女が現れ、主人公に語り掛ける。 口を滑らせるようにして、負の感情によって鬼が現れ、強い負の感情は自身をも鬼にしてしまうという事実を聞かされる 夢の中で、両親を殺されたことにより鬼化した自分が暴れまわるのを追体験し、明け方近くに飛び起きる 事務所の方へ向かうとパートナーが休養中にたまっていた書類と格闘中、気付いて振り向くと主人公はパートナーに寄り添う いくつかの語らいと少女の話から、主人公は誰かを守るために鬼を倒すことを決意する。 数日後、仇と再び対峙し、これを倒す。仇は主に精神方面への揺さぶりを行って、主人公の中の鬼を揺り起そうとする 仇にとどめを刺したのち、主人公はヤスリを放り投げる。己の復讐心の象徴を捨てた彼女の顔は今までにないほど美しい笑顔だった サブシナリオ(本編の合間合間に挟むシナリオ) 【両親が死んだ前後の記憶】 仇が自分の後継を得るため幸せそうな家族を一人残して全員殺害するってことをして、過度なストレスで主人公が鬼になる 鬼になって周囲の人間を襲うが途中でストレスがあまりにも巨大すぎて両親が死んだ辺りの記憶と共に自身の鬼が封印される (周囲の人間を殺すかどうかは未定、ただし殺した場合は「仇が全部やった」という記憶・記録の間違いがある) 成長するにしたがってストレスを受け止められるようになってくると鬼としての身体能力が開花 だいたい本編開始直後辺りから記憶も戻り始める。 【和服の少女】 なるべく彼女が鬼になりやすいように誘導する彼女の正体は、主人公の内面の鬼 本編開始辺りから姿を取って主人公が直接目視できるようになる 話の始めorおわりに、バッドへ向かう選択肢を選ばせるよう話しかけたりする
https://w.atwiki.jp/v7dolls/pages/42.html
セッションの流れ 探索パート 戦闘パート 探索パート ここでは探索パートでの進行と各種判定、それに用いるステータス、狂気と発狂に関すること、 それとそれを緩和する貴重品とそれに関すること、最後に人形の成長を紹介します。 /探索パートの進行/ セッションの流れの中でも説明しましたが、探索パートそのものの進行は取り立てて変わったものではありません。 GMが状況を提示し、PLが判断しPC(人形)に行動を取らせる。 または時にはPLの側から新しい提案され、GMがそれに応じて展開を進めたり判定を求める。 概ね、これらの繰り返しです。 /判定と判定の仕方/ GMは必要だと感じた時にいつでもPLに「行動が成功するか」「状況がよくなるか」等の判定をしてもらうことができます。 例えば、「軽い紙を一枚持ち上げる」等の常識的に考えてできて当たり前のことにわざわざ判定はいりませんが、 「倒れた重たい自販機を起こす」等、例え人形が怪力であっても成功するかどうか、そんな時にその成否を判定します。 判定の仕方は簡単です。GMが難しさを数値で出し、PLは「関連するステータス+2D6」の値でそれに挑戦するだけです。 PLの出した数値がGMの提示した数値以上なら判定は成功です。 難しさをどう表すかは「7」を基準にするといいでしょう。 2D6(6面ダイス2個)の場合、7以上はおよそ6割の確率で出ます。 これを基準により簡単にするには判定を7以下にし、難しくするには逆に8以上に設定していけばいいです。 また、普通ではできないことを判定される時は、ステータスがあることを前提に更に高い値を設定してください。 例えば、頑強の値が+3もあればその人形はかなりの怪力だと思われるので、 そんな怪力のアンドロイドでも難しいことを判定するなら8+3で、難度は「11」とするという風にです。 これなら普通の人形じゃまず成功しないけど、怪力の人形なら成功しうるという判定を行えます。 /探索パートで判定に使うステータス/ 【頑強】:人形の力強さです。重たいものを動かす、支える。といった時に用いてください。 【俊敏】:人形の素早さです。瞬間的な判断や、走って追う、ジャンプするといった時に用いてください。 【感知】:人形の気づきやすさです。目や耳のよさ、風景や情報の中に違和感を持つといった時に用いてください。 【探索】:人形の物を探す能力です。多量にある物の中から目的の物を探すといった時に用いてください。 【精神】:人形のショックに対応する程度です。彼らが恐怖や絶望に対する時に用いてください。 【魅力】:人形の印象のよさです。知能ある存在と対話、交渉する時に用いてください。 これらは必ずこの場面ではこのステータスを使うという決まりはありません。 GMは状況に合わせ適宜これらを選択し、判定を行う場合には難度はどれくらいで必要なステータスはこれと提示してください。 またPLからGMの提示に対し、こういう理由があるからと別のステータスを使うことを提案された場合、 それが理にかなっているものであると思えればGMはそれを採用してあげてください。 この時、その方法でならより簡単に成功できると思えば難度は低く設定しなおしてもいいですし、逆もありです。 例1) GM「通路の先は瓦礫に塞がれている。力づくでどけられそうだが、その場合”頑強“で判定し難度は”9“とする」 PL「私の人形は小さいです。探索で通り抜けられる隙間を発見できますか?」 GM「では、あなたは”探索“の難度”8“で成功すればそれを発見できるとします」 例2) GM「通路の先は瓦礫に塞がれている。力づくでどけられそうだが、その場合”頑強“で判定し難度は”9“とする」 PL「色々散乱してるなら近くからテコになる棒を探してこれませんか?」 GM「では、あなたが”探索“の難度”6“で成功すれば、どける場合の難度を”7“に下げるとします」 /狂気と発狂/ 人形には狂気というステータスがあり、これが閾値を超えるとその人形は発狂してしまいます。 狂気は恐怖や絶望を与えられる場面で増加し、逆に安心や希望に触れられる状況で低下します。 GMは探索パートの中で人形がショッキングな場面に遭遇したとするなら狂気の判定を行ってかまいません。 他の判定と同じく数値で難度を表してください。この時判定に使うステータスは精神に限るとします。 そしてこの判定は難度以上以下の成否ではなく、難度-判定の値で難度が上回った分だけ狂気を足すとします。 例えば、GMの示した難度が10で、人形が出した数値が8だった場合、その人形の狂気が+2されます。 (逆に人形の出した値が難度を上回っていたとしても狂気がマイナスされることはありません) 狂気の判定ですが、悪戯に難度を上げるとあっという間に人形が発狂しかねないので、 基本的に大きく失敗した(PLのダイス目が悪い)時に上がってしまうくらいの難度の調整がいいでしょう。 もしくは、仮に大きく失敗しても3以上は上がらないとその時々の判定に上限を設定するのもありです。 狂気を減らせる時の判定も上に同じくですが、こちらに関しては成功したら安心するというのも変ですし GMがその時の判断で一律下げてあげてもかまいません。 なにかに成功すればより安心できる。あるいは失敗すると安心できないという場面なら判定してもいいでしょう。 そして人形の狂気が一定の値以上に達するとその人形は【発狂】していまいます。 発狂に至る値は基本的に「10」で、スキルの中にある「狂気+〇」を取得することでその値を上げることができます。 発狂に至った場合はそれぞれの人形の自分(Personal)から取得した発狂スキルに応じでその行動を取ります。 詳細はそれぞれのスキルにてですが、この行動はその人形が行動できる限り逆らうことはできません。 (その行動をするにあたって必要なスキルがない、切断等で封じられているという場合は行動しなくともいいです) 発狂は発狂時の行動や他の理由で狂気が発狂に至る値を下回れば収まります。 (また行動不能等で発狂の行動が取れなくなった場合も一旦、「発狂に至る値-1」にまで戻ります) ※ 発狂は戦闘中の行動でも起こりえます。(自発的に狂気を増やしたり、敵の行動で増えてしまったり) その場合もどういった処理をするかは探索パートでの扱いと変わることはありません。 /貴重品/ 貴重品とは主にその人形にとってとても大事なものを指します。特に人形作成時に設定するひとつはそれです。 貴重品は思い出の品であったり、自分が何者かを表す証明であったり、その人形にとっての心の支えです。 なので人形は時折これに触れたり確認することで自分の心を少しだけ安心させられるのです。 具体的に言ってしまうと、1回の探索パートの中で任意のタイミングで貴重品ひとつにつき自身の狂気を-1できます。 /貴重品の入手/ 貴重品はGMの判断でシナリオの中に登場させて人形に入手させてかまいません。 またはシナリオの中に登場したなにかを、 人形が気に入るなり思い入れができたとみたらそれを貴重品にしてあげてるのもよいでしょう。 貴重品は先に述べた通りに人形が安心を得る為の何かなので基本的にそれに準ずるべきですが、 通常のゲームの装備やアイテムに類するものを貴重品として取得させるのもまたありです。 武器であるならその人形の特定のスキルの威力を増加させる効果があったり、 特殊な装置やアイテムであったならステータスを増減させたり、スキルを取得させるのもありです。 また使うとなくなってしまう回復アイテムなんかを与えるのも場合によってはありでしょう。 この時、その貴重品に狂気をマイナスする効果があるかは個別に設定してあげてください。 例) 「スタンナックル」 戦闘アンドロイドの電気が迸る拳パーツ。打撃に威力+5し、属性に電撃が加わる。 「ロケットパック」 背中に背負う浮遊装置。UGの「レビテイション」を取得する。 「セーフフィルター」 ショックな光景から視界を守ってくれる装置。精神を+2する。 「精神安定剤」 脳内の動揺を抑える為の薬剤。狂気を-5するが、生体にしか効果がない。 「写真」 みんなで並んで撮った写真。誰が所持してるに関わらず全員の狂気を-2できる。 人形と人形の間で貴重品を受け渡しするのはOKです。 ただしそれが気軽に受け渡しできるものか、それはよく考えてくださいね。 また他人の貴重品は自分の心を安らげるとは限りません。そこは受け渡しの時にGMが再設定してください。 運悪くか、悲劇的な展開故にかもし大事な貴重品がなくなるようなことがあればそれは大変なショックです。 そういう時はGMはその人形に対して狂気の判定をする必要があるでしょう。 逆に大事なものが手元に戻ってきた時は優しく狂気を減らしてあげてください。 /人形の成長/ シナリオが完了した時、GMはその報酬として人形たちに成長に必要なコストを支払います。 それぞれのPLはこれを使って人形に新しいスキルを取得させてあげてください。 今欲しいスキルを取るには足りないという場合は一度使わずに置いておくのもよいでしょう。 1回のセッションでの報酬は3から5までが適当だと考えています。 あまり一度に多くのコストを与えるとスキル構成からがらっと変わりかねないので、 ある程度そのキャラクターらしさを維持したい場合は、回数を重ねて少しずつ与えていくのがいいでしょう。 逆にシナリオの中で兵器工場に到達できた!みたいな事情があった時はそれに応じて大量のコストを払い 人形たちが大改造されていくのを楽しむというのもありかもしれません。 慎重な判断が必要とされますが、成長コストで貴重品を入手したいという提案があった場合、 GMはそれを検討してあげてください。 それを良しとする場合は、ちゃんとその貴重品が状況の中で入手可能なものか、 支払うコストに対して効果が大きすぎないかよく考えないといけません。 基本的に、取得できるの方が貴重品よりも低コストであるべきです。 (使用が一回限りであるアイテムに限ればその点は若干緩和してあげてもいいかもしれません) 報酬をどれだけ配るか、どういう風に使わせるか、GMは毎回よく考えてあげてくださいね。
https://w.atwiki.jp/supersfwars/pages/35.html
作者:こばやしみちとも氏&山河晴天 新世紀3年2月22日 9 00 静岡県富士 SCEBAI敷地内演習場 その日、SCEBAIの広大な敷地においてあるイベントが起ころうとしていた。 敷地の一角には白とブルーに塗装された人型兵器が20数機集まり、いずれもが完全武装でスタンバイしている。 ただし、装備している火器に装填されているのは全てペイント弾や模擬弾であり、レーザー等光学装備の類も非破壊性の視認出力レベルに設定されている。 その内の一機である指揮官機の内部で、ヤオは後輩で部下でもあるセルマと無線で話していた。 まだ相手が到着してないものの、コクピットから出て空気を吸うほどの余裕も無かったからであったが。 「まったく、本当に果し合いなんてことになるなんてね。あの軟派野郎がどんな機体に乗ってくるのか知らないけど」 『ですが、どんな機体に乗ってくるのか検討つきませんよね……空を飛ぶなんて言ってましたし、上空警戒はしてますけど』 「どうせマジンガーZかゲッターロボの“もどき”かもね。本家とは似ても似つかないデッドコピー品だったら笑ってやるわ」 二人がそんな話をする一方で、ミリィとエイミーは呆れた顔で会話をしていた。 「なんでこんな事になっちゃったのかしらねー……」 『口喧嘩で済んでいたらよかったのにそれが果し合いなんて……』 二人ともこの日が休日だったのでそれぞれスケジュールを立てていたのだが、それが潰れた為うんざりしていた。 『なら、その憂さ晴らしにとことん叩き潰してやったらどうだ?』 『完全武装でここまで来た以上退けないでしょ?』 そんな二人の会話に割り込んできたのはフェイスとジュリアである。 こっちの二人は先ほどの二人と違い、明らかにやる気でいた。 彼女たちが「果し合い」などと言っているのは、新型PLDであるX-7の能力評価を行なうところが急遽変更しての模擬戦闘となったからだ。 なぜこの様な事になったかというと、それは一週間前に遡る……。 スーパーSF大戦外伝 Steel Eye d ladies~鋼鉄の眼差しの乙女達 もう一度、演習場にて…… 新世紀3年2月15日 14 00 陸上自衛隊 富士演習場 「ちょっ!あの乗りこなし誰よ!?」 「人差し指一本立ちにトンボ返りとか、あれだけの操縦が出来る人ってDoLLSにも殆どいないのに」 「大体、X-7の試作機に乗っている人間なんてDoLLSの他には数えるほどでしょ?それもまだシミュレーターでの訓練段階だけのはず……」 この時期X-7の先行量産機が公開され、富士演習場に持ち込まれDoLLSと富士教導師団の手で教本作成に必要な初期段階での操縦訓練と運用が行なわれていた。 だが、DoLLSのメンバーが演習場に訪れた時、多くのX-7がまだ初期段階での機動訓練だったのに対し、2機だけ際立って俊敏な動きをしていたのである。 しかも前の言葉通り、おおよそ初心者が乗っているとは思えないパフォーマンスまで見せたのだから彼女たちが驚いたのも無理はない。 「ミスリルの人かしら?」 「いや、今回はM-9での模擬戦って事でX-7は乗ってないはずですが」 「それならナデシコGCRの関係者じゃない?」 「そちらも確か、今回は不参加のはずでしたが……」 「じゃあ、誰があれを乗りこなしているのよ?」 彼女たちがあれこれ話している間に、当の2機は他の機体に先んじて演習場を離れていく。 どうやら演習場に隣接する整備ハンガーに向かう様だ。 「終わったみたいですね。どうします?」 「ハンガーに行ってみたほうがいいかも知れないわね」 「あれだけの腕前なら、ウチに来て欲しいけど……」 興味津々でハンガーに向かうDoLLSのメンバー一同。 到着してみると、駐機している2機のX-7を前に二人のパイロットが見上げている。 機体に整備員が多数張り付いているのを見ると、先ほど引き上げたのはあの2機で間違いないだろう。 パイロットはというと、一人は優男でもう一人は顔色の悪い?巨漢というのが彼女たちの第一印象だった。 その脇には整備部隊の代表と思われる男が立っている。 彼女たちも、その男はO.M.N.I計画の関係で何度も見ている技研から派遣された職員だとすぐ気が付いた。 「大方、あの二人に意見を求めるって所ね。どんなこと言うか楽しみだけど」 「あれだけ乗りこなしてたんだから、間違いなく入れ込んでいると思うわよ」 そんなことを言いながら、DoLLSのメンバー一同はパイロットが何を言うのかを遠巻きにしながら聞き耳を立てる。 技研の職員が、二人に感想を求めるのが見えた。 「お疲れ様です。どうでしたか、X-7の乗り心地は?」 「ああ、これだけ反応がいいなら文句なしだな。地上戦用の機体としては申し分ない完成度だ」 「俺もガルドと同意見さ。だけどよ……一言いいか?」 「なんでしょう……何かご不満でも」 優男の方が何かあるのだろうか、隠れていたDoLLSのメンバーも思わず身を乗り出す。 「不満じゃないけどよ……こう言いたいのさ『飛ばねぇロボットは、ただのロボットだ』ってな」 「この前見た映画の台詞を使うか、こういう状況で……」 その台詞に巨漢のパイロットは呆れ顔になり、技研の職員は思わず苦笑する。 一方、DoLLSのメンバー一同は思いっきりずっこけていた。 しかし、メンバーの中でつかつかとパイロットの方に歩み寄る者が一人。 「先輩!?」 「フェイルン!?」 周囲が驚きの声をあげるのも気に留めず彼女――ヤオ・フェイルン――は、パイロットの前に向かう。 そして、一言。 「聞き捨てならないね。今の台詞」 「おっ、あんたは……」 ヤオの姿を見て、そのパイロットは驚いた顔で振り向く。 「陸自第二独立機動大隊第201中隊、ヤオ・フェイルン二等陸佐よ。あー言っとくけど、上官侮辱罪とかは関係ないからね二等空尉どの?」 いきなり現れたヤオに対しても動じる様子を見せないイサム。 一方、ガルドと技研の職員は怪訝な表情を浮かべる。 「横から話を聞かせてもらったけど、随分な言い様ね。まるで飛ばなかったら兵器として失格みたいじゃない?」 「おいおい、あんた人の話をちゃんと聞いてなかったのかよ?『兵器として不満は無い』って俺は確かに言ったぜ」 「ええ、そう言ってたわね。でもそれならなんであんな事を言う必要があったのよ?」 「そりゃあ……」 イサムが何を言わんとするのかとヤオは訝しげな顔をし、ガルドは「さっさと『アレは映画の台詞だった』と言え!」と目で合図をする。 一方、他のDoLLS隊員一同は物陰から乗り出して様子を伺っていた。 そして……。 「決まっているだろ。俺の愛機は空を飛ぶからさ!」 それを聞いたヤオは顎がカクンと下がり、他のメンバーは「ハラホロヒレハレ」とばかりにずっこける者もいれば反応に困るといった表情を見せる者などさまざまな反応を示す。 「ちょっとあんた……空飛べるからってそれが優秀と言う根拠にならないわよ?」 「いや、兵器としての性能は置いておくとしても空が飛べた方がいいに決まっているぜ。なにより地面から離れて高く飛べば気分も変わるってやつさ」 「気持ちはわかるけどね。それを陸戦兵器に乗っていながら言うのはどうかと思うわよ……」 「そうだねぇ……こればっかりは実際に体験しないとわからないかな。何なら、お手合わせするかい?コイツと俺の愛機で」 X-7の装甲を軽く叩きながらイサムは笑ってみせる。 彼にすれば、軽口のつもりだったのだろうがヤオにすればそれが挑戦状の様に思えてならなかった。 「いいわよ。やってやろうじゃないの」 「おお、乗り気かよ……それなら決まった。一週間後に模擬戦実施って事にしようぜ!」 「そうね。だけど、やるからにはこっちも全力でやらせてもらうわよ」 ヤオによるその一言を聞いた瞬間、ガルドは呆れた表情となり、様子を伺っていたDoLLSのメンバーは身を乗り出した格好のまま一気に崩れ落ちる。 その音に、技研のスタッフや整備員達がびっくりして振り向くのも気にせず、立ち上がったメンバーはヤオの前に集まった。 「ちょっとフェイ……あんた何考えてるのよ?」 第2小隊(ブルーウルフ)隊長ファン・クァンメイがあわててヤオに言う。 ジアス戦役時の再結成以来落ち着いていた……と思っていたヤオが、突如として瞬間湯沸かし器を沸騰させてとんでもない約束を勝手にしたことを流石に咎めずには居られなかったのだ。 「ちょっとね、あの野郎の物言いが気になったのよ。空が陸を見下して言ってる言葉の典型ね、ありゃ」 X-7にも新型動力のホワイトホールが搭載され、ジャンプ飛行ではあるが「飛ぶ」ことはできる。 これにより戦闘ヘリ相手なら空戦を行える程になったX-7なら、並大抵の「飛ぶ」人型兵器を相手にして負ける気にはならなかったのだ。 海軍出身であるヤオは航空隊員、それも戦闘機乗りの中には海軍師団や海兵隊の兵士を見下してる者がいることを何度も目の当たりにしており彼ら(女性パイロットも居るが……)がえてして陸戦兵器を見て言う言葉の一つが、ちょうどイサムの言った台詞だったのだ。 海軍でPLDに搭乗してきた彼女としては、久方ぶりに腹にすえかねる気分になり、喧嘩を吹っ掛けたくなったと言うのが心境であった。 「今から、宿舎に戻るわよ。同時にハーディにも模擬戦やる旨を伝えて。それから今日非番の全員にも通達すると同時に整備班へも実戦想定での整備に入るように伝えて」 「あ、先輩いきなりちょっと……中佐、どうします?」 「うーん……なるようになるんじゃない?」 セルマからいきなり話を振られたのは、それまでずっとその様子を見ていたタカス・ナミ 二等陸佐である。 他の者にすればX-7の開発初期から携わってきた彼女が一連のやりとりに何も言わないのが気になっていたが、セルマに対する発言は意外だった様である。 「そんなぁ……」 「こういう時は、互いの納得が行く所までやりあうのが一番じゃない?」 その一言は残された他のDoLLSメンバーを納得させるには十分だった。 だが、このときナミが別の思惑を持っている事は誰も気付かなかったのである。 2月19日 4 30 SCEBAI施設内整備場 「連絡があってすぐ準備させておったからな。こっちの準備は整っておるぞ」 「さすが博士、話が分かるぜ」 岸田博士の言葉に、イサムは笑って指を鳴らしてみせた。 富士の裾野に広大な敷地を持つSCEBAIの施設に、YF-19とYF-21の2機がその翼を下ろしたのはこの日の夜明け前の事である。 滑走路に着陸した2機はそのまま誘導されて施設内へと入り、更に機密保持の為地下の整備ハンガーへ下ろされた。 機体から降りた二人を待っていたのが、SCEBAIのスタッフに指示を飛ばしながら機体に向かってきた岸田博士だった。 「まったく無茶を言ってくれるものじゃな。初期ロットが完成したと思えばいきなり使わせろとは」 「申し訳ありません博士。イサムが言った冗談交じりの一言でお手を煩わすことになってしまいまして」 「ま、なっちまったモンは仕方がないんじゃねーの?弾薬とマイクロミサイルの複製が完璧かどうか知るいい機会だしな」 「イサム!お前は反省の色が無いのかまったく……」 整備場では、SCEBAIのメカニックと技研やGGGから派遣された整備員達が岸田博士を中心にYF-19とYF-21を前に各種弾薬の装備と点検を行なっている。 一方、反省の色がないイサムはガルドににらまれながらも、ようやく初期ロットが完成したガンポッド用の弾とマイクロミサイルの複製品を確認していた。 最初の頃は弾薬でも複製にそれなりの時間がかかると思っていたが、それは杞憂に終わった様である。 「ガルド君もそう怒らんでもいいじゃろ。こちらとしてもバルキリーとPLDの戦闘がどんな結果になるのか楽しみじゃからな」 「そう言ってもらえるとこちらとしても助かります。自分は手を出すつもりは毛頭ありませんが……」 「こっちとしても、生のデータが取れる貴重な機会でもあるからな。むしろ張り切って協力するぞ」 「岸田博士もノリノリだねぇ……テストの結果も問題ないなら、あとは弾頭をペイント弾にして装備すれば大丈夫か」 「それについてはもうやっておるわい。あとは、実戦の当日まで寝て待っておればいいじゃぞ」 イサムが岸田博士とあれこれ話しているのを後目に、ガルドは整備員に指示を出すべくYF-21の方に向かったのだった。 「ところで博士、例の美人さん達は何時こっちに来るんだい?」 「DoLLSの一同なら模擬戦の前日にこっちへ来るみたいじゃな。今頃は向こうも準備の真っ最中じゃろう」 二人は対戦相手の事を話しながら、ガルドの後を追って整備員が取り付いている自分の愛機に向かう。 その途中で、イサムは模擬戦が終わったらDoLLSメンバーの誰かをデートに誘うかなどと考えていた。 もっともその直後に「お前、ナンパとか考えているんじゃないだろうな?」と即座にガルドからツッコミを入れられたのは言うまでもない。 同じ頃、富士演習場でもDoLLSの一同が充てられた建物にてシミュレーションと戦術の組み立てに明け暮れていた。 演習場の地図とその脇に置かれたノートPCを前に話しているのはヤオ、フェイエン、セルマ、ファンといった模擬戦に参加する面々である。 「『空を飛ぶ』なんて言っていた以上、通常の陸戦対応型マニュアルは当てになりませんね」 「以前、自衛隊のWAP用戦術シラバスが話にならないと思ったけど、今度はこっちの戦術が当てにならないとは思わなかったわ……」 フェイエンの言葉にヤオは頷きながら呟く。 売られた喧嘩を買った――少なくともヤオはそう思っていた――とはいえ、いざとなると相手がどんな機体に乗っているか分からなかったのである。 「今回、X-7のテストパイロットをやっている以上陸自の関係者と思ったけど、搭乗機が飛行するとなれば案外特自の関係者かもね」 そう言って、対大型機想定の戦術パターンをPCの画面上に開くのはファンである。 テストパイロットが陸自以外からも集められているのはナミから聞かされていたが、そのプロフィール等は機密上の問題もあってDoLLSのメンバーにも公開されて無い部分が多い。 必然的に相手の所属も推測に頼るしかない部分があった。 「所属はこの際どうでもいいわよ。問題はどんな機体に乗ってくるかって事よ」 「現在確認できる機体のデータを総当りしていますが、空を飛べる人型機動兵器の数は限られます。この中から絞り込むしかないのでは?」 セルマが現在日本連合に配備・登録されている人型機動兵器のデータが記された書類をファイルしたものを前に話す。 彼女が言うように、人型機動兵器であり空を飛ぶものは全体からすれば多くない。 それは他の者も同じ考えだった。 「とりあえず、候補を考えるなら次の様になるかと思います」 フェイエンがそこで言葉を切ってホワイトボードにマジックで想定される機体について箇条書きをしていく。 1.高機動陸戦兵器(例:HIGH-MACS) 2.飛行能力を有する機動性の高いスーパーロボット(例:ゲッターロボ系列、マジンガーZ系列) 3.可変式の特機(例:該当候補無し) 「他にも飛行能力を有するゾイドという可能性も考えられますが、日本連合にゾイドが配備されたという話はまだありません」 「出てきたとしても、アグレッサー機扱いになるのは確実だろうからおいそれと出てくるわけ無いわよ。ところで最後の3に該当候補無しって何?」 「最後の一つは、リストの中に今回出現しそうな機体がありませんでしたので……唯一の例外が戦闘機と人型に変形するという『レギオス』ですが」 「新世紀元年にインド洋沖で遣エマーン艦隊が遭遇してそのまま保護したというあれね」 「ええ、ですがあの機体は現在技研での解析を終えて格納庫に仕舞い込まれているとの事ですので対象からは除外した上での『該当候補無し』となります」 事実、日本連合が唯一保有する「レギオス」はインド洋におけるインビットとの遭遇戦の際に日本連合が入手したものである。 パイロットのスティック・バーナード中尉は後にアメリカへ渡った為、残った機体の調査・解析を技研が主導で行ないその後は「パンドラの箱」に収まっているというのが現在までの経緯だった。 「そうなると該当候補の無い3は外すとして1ないし2の可能性を想定して、戦術を練るべきではないでしょうか?」 セルマの言葉に他の三人が一同に頷く。 この時、ヤオの脳裏には何か引っかかるモノがあったのだが、それに気が付くのは模擬戦当日のことであった。 何よりこの後は1と2を想定した戦術シミュレーションの組み立てに忙殺されることとなった為、結果としてそれが何だったのかすら忘れてしまうことになる。 もし、この場にナミがいたならイサム達の機体についてそのものを教えなくても何らかのヒントは与えていた可能性があるだろう。 しかしナミはこの場におらず、ヤオもこの時忘れてしまった「引っかかるモノ」については模擬戦の当日まで思い出す事は無かったのである。 2月22日 9 30 SCEBAI敷地内滑走路 滑走路上には、既にYF-19とYF-21が完全武装の状態でスタンバイし発進しようとしている。 既に最終チェックも終わっており、あとはDoLLSの側が予定のポイントに展開するのを待つだけだ。 その間、イサムとガルドはそれぞれの機体にスタンバイして無線で会話をしていた。 「そんじゃ、行ってきますか」 『言っておくが、俺は戦わんからな。見物させてもらうぞ』 『こっちにすれば、ガルド君にも参加してもらいたいのだがな』 二人の通信に割って入ったのは岸田博士である。 やはり、生の実戦データが取れるのは嬉しいのだろう。 『博士、正式な形での模擬戦なら結構ですがこれは半ば決闘です。自分としましては納得が……』 「ここまで来てそれを言うかねぇ……」 『まぁ、何も無理して戦えとは言っておらん。だが、実際のデータがあれば複製機を作る時に役立つからな。こっちにはありがたいんじゃよ』 「ところで、DoLLSの皆さんはどうなってんだい?そろそろ準備が整ったと思うけどよ」 『DoLLSなら今しがた展開完了したところじゃよ。今頃二人がどんな機体で来るのか手ぐすね引いて待っているはずじゃ』 今回の模擬戦闘にあたって、イサム達の機体に関する情報は機密の関係もあってDoLLSには伝わっていない。 一応、技研の側からデータを閲覧した人物がいたことは二人とも知らさせているが、実物を見たわけではなくまたDoLLSのメンバーはその一名を除けば殆どの戦闘要員は何も知らないとのことだった。 「こいつを見たらどう思うかねぇ……では、行きますか!」 『やれやれ……』 『では、二人とも気をつけて行ってきてくれ。DoLLSもそろそろ痺れを切らす頃じゃろう』 通信が終わるや、2機のAFVは離陸し急上昇する。 相手も広大なSCEBAIの敷地を全てカバーしているわけではない。 機密保持と奇襲効果を考えて、二人は上昇出来るだけ上昇してから攻撃を仕掛けるつもりであった。
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/3860.html
126 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/03/06(土) 23 24 13 ID ??? アレルヤ(前回GF優勝者ドモン…優勝して告白してハッピーエンド…ならば僕もガンダムファイターになって…) スメラギ「…休職願い?」 アレルヤ「はい、マリーに釣り合う男になるために僕もガンダムファイターを目指します」 スメラギ「どこの代表になるのよ」 アレルヤ「これから売り込みに行きます」 ネオロシア…代表候補ソーマ、リザーブで前回代表アルゴ ハレルヤ『無理だなアレルヤァァ!』 ネオチャイナ…代表候補サイ・サイシーで不動 ネオチャイナ選考委員会「悔しかったらワイヤー無しであれだけのアクションするアルね」 ネオアメリカ…代表候補チボデー、リザーブにネオカリフォルニア州知事にチャ○ク・ノリス、スティーブン・セ○ール… アレルヤ「……」 その他も代表候補はほぼ内定していて、代表の座を手に入れるのは難しそうだった。 刹那「いや、あるぞ」 アレルヤ「本当かい?!」 刹那「ここで募集している」 アレルヤ「『アザディスタン総領事館(仮)』って、どう見ても家賃5000円の安アパートじゃないか」 刹那「あくまでも『仮設』だ、気にするな」 アレルヤ「……」 シーリン「(前略)国際的な発言力を確保するため、その布石としてガンダムファイトに出場します」 アレルヤ「ガンダムはどうするんですか」 マリナ「あるわよね、シーリン」 シーリン「はい、これがわが国のガンダムです!」 ttp //www.zariganiworks.co.jp/korejanairobo/lineup/index.html#kr1 アレルヤ「ガンガルでさえない?!」 刹那「ガ・ン・ダ・ムだ!」 ハレルヤ『コイツ目がマジだぜおかしいぜアレルヤァァァ!!』 刹那「アザディスタンガンダムだ!」 アレルヤ「わかった!トランザムまでして言わなくていいから!」 シーリン「下取り品ですが、れっきとした某国のガンダムファイト実験機です。 レギュレーションに合う正規のセンサーとモビルトレースシステムを組み込めば問題ありません」 アレルヤ「…orz」 マリナ「アザディスタンの将来は貴方にかかっています。よろしくお願いします」 そして正規のセンサーとモビルトレースシステムは、アレルヤの自腹で組み込まれた。 刹那「ちょりーっす。何ですか話って。ああアザディスタンガンダムの話ッスか、いいですよ。 え、ガンダムじゃないのにガンダムだって嘘をついた?やだなあ、嘘なんて言ってませんよ。 アザディスタン版って言い張っただけですよ。それにあれが優勝すればガンダム・オブ・ガンダムじゃないっすか。 そうすりゃあれが4年間スタンダードになってマリナもアザディスタンもウハウハじゃないっすか、ちゃんと俺も考えてるんですよ」 スメラギ「…orz」 イアン「…orz」 127 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/03/06(土) 23 39 50 ID ??? ソーマ「だから貴様は馬鹿超兵なのだー!!!!!」 アレルヤ「グボァァァァァァァ」 128 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/03/06(土) 23 39 59 ID ??? 126 で、アレルヤ。誰に師匠になってもらうんだ?あのトンでもファイトに一般人が普通に出てもボロ負けだろうに。 東方不敗「レインといちゃいちゃして腑抜けているドモンに喝を入れるための当て馬としては適任じゃな。」 シュバルツ「愛する人に思いを伝えるために強くなりたい。その心意気や良し。鍛え上げてくれようぞ。」 アレルヤ「お、お願いします。」 東方不敗「手始めにギアナ高地で3ヶ月生き延びて見せよ!話はそれからじゃ。」 シュバルツ「その間、私が常に命を狙って襲撃する。死ぬなよ。」 アレルヤ「え?そ、そんな準備も無しに!?マリィィィー!!」ズルズル 129 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/03/06(土) 23 41 55 ID ??? アレルヤ「くっ!この機体ではやはり強豪MFには・・・・!このタイミングで通信!?」 ティエリア『アレルヤ、君は仮にもCBのガンダムマイスターだ。敗北は許されない』 ニール『余計な事とも思ったが、俺たちでそいつに細工をさせてもらったぜ』 ライル『ま、女の為に四苦八苦するってのは他人事でもないんでね』 刹那『お前自身が信頼するガンダムの名を呼べ!』 アレルヤ「ガンダム・・・そうか!ガンダムキュリオースッ!」 ストーカー「おおーっと、アザディスタン代表機の中から別のガンダムがァー!?」 アレルヤ(・・・・なーんてね、ふふふ) 130 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/03/06(土) 23 43 36 ID ??? 128 ティエリア「ん? そういえば、アレルヤの姿が見えないな」 ラッセ「アイツなら、ガンダムファイターになるって言って飛び出したぞ?」 ティエリア「彼は馬鹿か? いや、馬鹿なのか・・・・・」