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登録日:2012/01/29 Sun 02 02 41 更新日:2024/06/14 Fri 15 29 53NEW! 所要時間:約 13 分で読めます ▽タグ一覧 2ちゃんねる閉鎖騒動 ARIANNE Air Komm LCL さぁ、無に還ろう まごころを、君に エヴァ エヴァ主題歌 コメント欄で人類補完計画発動中 パシャッ ホンネ日和 人類補完計画 公式が病気 劇場版 壊れてく 妙な中毒性 庵野が病気 庵野秀明 挿入曲 挿入歌 新世紀エヴァンゲリオン 旧劇場版 甘き死よ、来たれ 結婚式のBGM ←おい、やめろ 絶望の歌 鬱 鬱ソング 概要 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』劇中で使用された挿入歌。 作詞は庵野秀明総監督の日本語の詩をもとに、大幅に内容を変えながら英語に翻訳したもの。 歌はARIANNE。 タイトルの元ネタはバッハのカンタータ『来たれ、汝の死の時よ』。 タイトルはドイツ語と日本語が併記されているが、歌詞は全部英語。 ちなみにタイトルを英語に直訳すると「Come,sweet death」。 劇中での使用 『旧劇場版』 第26話『まごころを、君に』の終盤、所謂「人類補完計画」発動シーンで流れる。 生命の樹に還元されたシンジは、精神世界内で心の拠り所を失くし、アスカにすがる。 だが彼女は常に煮え切らない態度で接し、自分のものにならないシンジを糾弾。 「本気で他人も自分も好きになったことが無い」と罵る。 ついに泣きながらアスカに訴えかけるシンジ。 「僕を助けてよ!」 「一人にしないで!僕を見捨てないで!!僕を殺さないで!!!」 しかし、アスカはそんなシンジを見下ろしながら冷たく言い放つ――― 「……イヤ」 とうとうシンジの中で何かが切れた。 彼は憎悪に満ちた目でアスカの首を絞め始める。 そしてここで流れ始めるのがこの曲である。 それから猫や魚、人の死体といった絵が映し出され、さらにTVシリーズのタイトル画面や日常シーンがフラッシュバックされる。 それはまるでシンジがネルフで過ごした楽しかった思い出を全否定しているかのようだ……。 序盤ではレイとシンジの問答が流れる――― シンジ「みんな僕がいらないんだ、だからみんな死んじゃえ」 レイ「では、その心は何の為にあるの?」 シンジ「むしろいない方がいいんだ……だから僕も死んじゃえ」 レイ「では、何故ココにいるの?」 シンジ「……ココにいてもいいの?」 だが、その答えは (無言) 刹那、響くシンジの絶望の叫び――― やがて世界ではリリスから発生したアンチA.T.フィールドが拡大し、地球上の生命がLCLに還元されていく。 肉体を失い、全ての人間が心の壁を取り払い一つになっていく…… ネルフオペレーターズや冬月も、自分の愛する人の幻影を見ながら溶けていった。 (約1名、迫る恐怖に怯えながら溶けていった者もいたが。) そしてゲンドウもまた、長年夢見た亡き妻との再会を果たし、今まで隠していた息子への恐れと情愛を口にする。 その罪を裁く、あるいは救いを与えるかのように初号機が彼を噛み砕く。 一斉に地表から伸びる、人の数だけの十字架――― それはゼーレの望んだ世界の幕開けだったのか。 人だったLCLはリリスの持つ黒き月へと還り、初号機もまたリリスの中へ。 そこで流れるシンジの精神描写。 無数の「嫌い」といったネガティブな女性からの罵倒。 ミサト、レイが優しく語りかける。 「そんなに嫌なら、もうやめていいのよ」 「そんなに嫌なら、もう逃げ出してもいいのよ」 「楽になりたいんでしょう?私と一つになりたいんでしょう?」 そこへアスカの声。 「でも、あなたとだけは絶対に死んでもイヤ」 以上の場面で、計7分以上も流れている。 ゆったりとしたバラード調の曲だが、その歌詞の内容はネガティブそのもの。 かいつまんで言うと「他人が嫌い、でも他人を傷つける自分はもっと嫌い、だから他人のいない無に還りたい」という感じ。 それは劇場版の、追い詰められたシンジの自己嫌悪と絶望を明確に語っている。 彼に残された道は皮肉にも、ゼーレの指し示す「他人と自分の区別がつかない、誰も傷つかずに済む世界」だったのかもしれない……。 ◆他作品での使用 『スーパーロボット大戦シリーズ』 『第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~』 共通第52話『世界の中心でアイを叫んだけもの』で初登場する。 シナリオ中強制的に全機の戦闘BGMとなる。 この後、戦闘用BGMとしても設定できる。 まさかこれが使われるとは思っていなかった多くのプレイヤーの度肝を抜いただろう。 物凄く切迫した場面で強制的にこれが流れ続けるため、原作未見のプレイヤーも物凄く不吉なものを感じてしまう。 まあ、実はその時点で時限イベントが発生して、下手すれば全員お陀仏(つまり還元される)。 不安になったらトロンべかFIRE BOMBERに強制的にBGMを変えてもらって戦闘OFFにしよう。 敵フェイズで盛り返してくるが。 余談 旧劇における未使用曲の1つに『Everything You've Ever Dreamed』という曲がある。 実はこの曲は「人類補完計画」発動シーンのBGMの候補の1つだったが、経緯は不明だが没となり、『komm susser tod〜甘き死よ、来たれ』が使われたとされている。(*1) この曲もまた、優しく明るい曲調ながらネガティブな歌詞を流している。興味のある方は聞いてみるといいかもしれない。 また曲調だけは明るく、ゆったりとしているため、結婚式のBGMでもよく使われる。 ……ちょっと待て。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ わーい、みかんジュース飲み放題だ〜! -- 名無しさん (2016-12-12 00 37 58) 実際L.C.Lってどんな味がするのやら -- 名無しさん (2016-12-23 11 46 03) イッテQでこの曲が流れた時はマジで日テレに苦情の電話をしようかと考えたわ。なんで出川と夫人が感動的に綺麗な景色をバックに映ってるシーンでこの超鬱ソングがパシャッ -- 名無しさん (2016-12-24 12 52 56) いくらなんでも結婚式はアカン…パシャッ -- 名無しさん (2017-02-26 15 36 31) さすがにもうLCL化は収まったと思ってきたけど、まだ続いてるw あれ、どこからか鬱ソングが……パシャッ -- 名無しさん (2017-02-26 15 43 16) いつまで続けるんだよこのノリ。いい加減…パシャッ -- 名無しさん (2017-05-29 15 18 13) まさか結婚式で流すとは…パシャッ -- 名無しさん (2017-05-29 15 48 44) ユイママ「大丈夫。太陽と月と大地がある限り、大丈夫よ」サァ、ミンナフクゲンスレー -- 名無しさん (2017-10-17 18 22 49) 何故私が塩に…まさか… -- 名無しさん (2017-10-17 18 46 31) ↑あんたは少々やりすぎた。大人しく往生しとき。 -- 名無しさん (2017-10-17 20 13 06) ↑2人はゼムリア大陸に帰っとけw 向こうもこっちに負けないくらいヤバいことが起こるみたいだから -- 名無しさん (2017-10-17 22 24 06) スパロボサルファではこのBGMで戦うのは精神的にちょっとキツいので毎ターントロンベ兄さんやFire Bomberの皆さんにお世話になっています -- 名無しさん (2018-06-29 17 25 22) ↑2 まさか、閃4の呪いは、補完計画なみにやばかったりするのか!? -- 名無しさん (2018-06-29 18 42 27) 落ち着いてCDで聞いたときはビートルズのLet it beに似た曲に思ったな。歌詞はあれだけど好きな曲 -- 名無しさん (2018-07-20 17 23 45) 凱がパシャったらキールみたく生身の部分だけ中途半端に・・・パシャッ -- 名無しさん (2018-08-17 19 04 08) 2017当時は一ヶ月に何人もパシャってたのに今は全然パシャらなくて寂しい...パシャ -- 名無しさん (2019-07-17 11 27 31) 結婚式で「フィガロの結婚」を流す奴とかいるからなぁ…正式な場で流すなら音だけで判断してないで少しは中身を調べろよ -- 名無しさん (2019-07-17 13 29 17) もうすぐだ……もうすぐオレもパシャッて楽になれるんだ……。綾波さ~ん、早く来てくださいよ~……。なんで誰も来てくれないんですか……orz -- 名無しさん (2020-04-30 22 44 25) ↑×4その理屈で言うと、島村ジョーとか草薙素子なんか義体の開口部からLCLがジャーッて感じにw -- 名無しさん (2020-05-01 00 38 38) エヴァってこういう演出本当好きね。止まるんじゃねえぞ…パシャッ -- 名無しさん (2020-05-06 05 30 57) 素晴らしい!世界は矛盾に満ちている!!!…パシャッ -- 名無しさん (2020-06-21 22 37 11) エヴァンゲリオンが正真正銘、完全に終わった今だからこそ、この曲のことを思い出したいと思うんだ。 -- 名無しさん (2021-03-18 13 28 47) まさかプロフェッショナルで流れるとは -- 名無しさん (2021-03-22 21 12 29) コメントのログ化を提案します....パシャッ -- 名無しさん (2021-07-10 13 39 55) こんな所で終わってはケン・イシカワ時空で生き残れはしない。人類は進化する兵器、故に悠久の安らぎなど存在しないのだ -- 名無しさん (2021-07-10 14 00 15) ログ化しました…パシャッ -- (名無しさん) 2021-11-10 21 18 26 ほんとにこの曲ゆったりとした明るい曲調なのに聴いてるとだんだん不安になってくるんだよなぁ……パシャッ -- (名無しさん) 2023-05-19 22 33 13 首領パッチエキス注入したい パシャッ -- (名無しさん) 2023-10-29 09 21 48 6年ほど前に結婚式場でバイトしてたけど聞いたことないな。最近は使われてないってだけかもしれんが -- (名無しさん) 2023-12-16 14 59 12 余談の方の『Everything~』の方も題は『君の夢見た全てのことが』だけど歌詞は『潰える様をほら見てごらん』と明るく歌ってるのよな……そりゃパシャる -- (名無しさん) 2023-12-30 18 20 39 名前 コメント すべてのコメントを見る
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The Ditching Point ─すたれる瞬間 Seibun Satow May 02, 2008 There is a tide in the affairs of men, Which, taken at the flood, leads on to fortune; Omitted, all the voyage of their life Is bound in shallows and in miseries. William Shakespeare Julius Caesar 1 すたれる予兆 警視庁は、2008年4月25日、秋葉原の歩行者天国で「路上撮影会」と称し下着姿の写真を撮らせたとして、沢本あすかを東京都迷惑防止条例違反の疑いで逮捕する。都迷惑防止条例は「公共の場所で人を著しく羞恥させ、不安を覚えさせるような卑猥な言動」を禁じている。 一晩で釈放されたが、これは、アキバにとって、「ディッチング・ポイント(The Ditching Point)」となりかねない事件である。 秋葉原は、90年代、「オタク」の街として「アキバ」と呼ばれてきたが、5年ほど前から、歩行者天国において、大音量で演奏するバンドや下着を露出して撮影させる女性パフォーマーなどの無軌道な行動が横行している。2008年3月30日のホコ天に至っては、「モデルガンで撃ち合いをしている」と通報があり、警察官が駆けつける騒動がおきている。4月25日の逮捕を受けて、同月27日、警察や行政、商店街などの地元関係者約120人が初めて本格的な合同パトロールに乗り出している。 『ニューヨーカー』誌のズタッフライターのマルコム・グラッドウェル(Malcolm Gladwell)は、「あるアイデアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて、一気に流れ出し、野火のように広がる劇的な瞬間のこと」を「ティッピング・ポイント(The Tipping Point)」と命名している。逆に、それが急激にすたれる瞬間をわれわれは「ディッチング・ポイント」と呼ぶことにしよう。今のアキバにはその条件が揃いつつある。 ディッチング・ポイントは、ティッピング・ポイントによって爆発的に拡大した現象が、突如として捨て去られる瞬間である。両ポイントに関連性は必ずしもあるわけでもない。また、ティッピング・ポイントの要件がディッチング・ポイントを招くのではない。ティッピング・ポイントと違い、ディッチング・ポイントは招かれざる客であり、できれば避けたいものであろう。グラッドウェルはティッピング・ポイントを無条件に肯定しておらず、その危険性も指摘している。「集団が巨大化するときの危険性」に陥った後、起ってしまうのがディッチング・ポイントである。従って、ティッピング・ポイントと比較して、後ろ向きナディッチング・ポイントの過程とメカニズムを明らかにすることはパロディ以上の意義がある。 2 「ティッピング・ポイント」とは何か マルコム・グラッドウェルは、『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (The Tipping Point How Little Things Can Make a Big Difference)』(2000)において、爆発的に流行感染が起きる瞬間の「ティッピング・ポイント」には、ある特定の能力を持った人たちが決定的な影響力を与えると分析している。彼はアメリカ独立革命からニューヨーク市の犯罪率の低下、ティーンエージャーの自殺と喫煙、『セサミ・ストリーよ』、エアウォーク(AIRWALK)社の販売戦略、「ハッシュパピー(Hush Pappies)」まで例に、そのメカニズムを解明しようとする。 中でも興味深いのはハッシュパピーのブームの経緯である。「ハッシュパピー」は、90年代前半、もう片田舎の小売店や家族経営の小さな商店くらいでしかお目にかかれないほど時代遅れの靴で、製造元のウォルヴァリン(Wolverine World Wide)社が販売中止の検討に入ったほどだったのに、1995年、突然、クールでヒップなブランドになる。ファッション・デザイナーのアイザック・ミズラヒのようなマンハッタンのクラブやバーに出入りするセレブの間でこの30ドルの靴が愛用されたかと思ったら、ジョン・パレットやアナ・スイが自分のファッション・ショーで使い、同じくデザイナーのジョエル・フィッツジェラルドはロサンゼルスのギャラリーをハッシュパピー専門のブティックに改造し、そこでコメディアンのピーウィー・ハーマンが二足注文していく。1996年、ハッシュパピーは、リンカーン・センターで催されたCFDA(Council of Fashions Designers of America)において、最優秀アクセサリー賞を受賞する。キツネにつままれたような表情のウォルヴァリン社の社長は、壇上で、カルヴァン・クラインとダナ・キャランに挟まれてこの栄誉を受けている。1997年、全米の若者にとって、ハッシュパピーは必須アイテムとなる。 このありふれた靴は、別にウォルヴァリン社が綿密なマーケット戦略と巨額の広告費によって売り出されたわけではない。きっかけはイーストヴィレッジやソーホーの若者たちが地元にある家族経営の小さな店のたなにあったハッシュパピーを手にとったことである。彼らはハッシュパピーが何たるかさえ知らず、ただ誰も履いているのを見たことがないというだけの理由で購入し始めている。それをたまたま二人のファッション・デザイナーが目にとめ、オートクチュール・ファッションのショーのアクセサリーに採用している。しかし、ここでもあくまでオマケの小物にすぎない。ところが、一年も経たないうちに、爆発的なハッシュパピー・ブームが巻き起こっている。ウォルヴァリン社とは関係のないところで、ハッシュパピーは復活し、流行現象と化している。 マルコム・グラッドウェルによれば、こうしたティッピング・ポイントへ至るには、「少数者の法則(The Law of the Few)」・「粘りの要素(The Stickiness Factor)」・「背景の力(The Power of Context)」の三原則がある。「病原菌を運ぶ人々、病原菌そのもの、病原菌が作用する環境」がそろって、伝染病が流行するというわけだ。 まず、「少数者の原理」は、その感染をスタートさせるには特別な能力を持った三種類のグループ「コネクター()Connectors」・「メイヴン(Mavens)」、・「セールスマン(Salesmen)」が影響を与えるという法則である。経済学では、いかなる場合であっても、仕事量のほぼ80%はそれに携わった人の20%によって達成されるという「80対20の法則(80-20 Rule)」が支配的である。しかし、グラッドウェルは、それに対し、「いかに社交的か、いかに活動的か、いかに知識があるか、いかに仲間内で影響力があるかというような事柄で抜きん出ている」少数者が流行爆発の導火線になると主張する。顔が広く、人脈が豊富な「コネクター」、恐るべき情報通の「メイヴン」、個性豊かで、売りこみ上手の「セールスマン」が揃うと、それがおきるのであって、全体の20%などの数値が重要なのではない。「社会的伝染をつくりだすことに成功した人たちは、ただたんに自分が正しいと思ったことをやっているのではない。よく考えたうえで自分の直観を試しているのだ」。 次に、「粘りの要素」は「記憶に粘りつく」ものが感染しやすいというルールである。伝染性が強いメッセージは、概して、時間が絶っても頭の中から消えず、後を引いている。テレビCMで、印象的なフレーズや音楽、映像が使われているのはそのためである。記憶に残りやすい工夫をすれば、そのメッセージは広まりやすくなる。 最後に、「背景の力」は流行感染には環境要因が不可欠だという法則である。人々は、意識している以上に、環境に敏感に反応している。しかし、環境要因は非常に微妙で複雑であるため、事後的に推測することはできても、その予測をすることが難しい。ティッピング・ポイントには運の要素も少なからず介在する。 以上を次のように要約できよう。「アイデアや流行もしくは社会的行動」は、それを受け入れる社会的・時代的環境が整い、少数のコネクター・メイヴン・セールスマンを通じて、記憶に残るメッセージを発しながら、ティッピング・ポイントに達し、爆発的に感染していく。 特定の人が流行拡大に影響を与えるというグラッドウェルのネットワーク理論は社会的ななだれ現象のメカニズムを解明する一つの意見である。BYの犯罪発生率を減少させるには警察官を大量に増員すればいい。そんな大きな効果を得るには数の論理に頼るしかないという思いこみは覆される。しかし、彼の主張は一握りの集団が世界を動かすというエリート主義ではないことに注意しておかねばならない。「本書を通じてわたしたちはこのような例をたくさん見てきたが、そこに共通しているのは、いずれも慎ましいということである」。「慎ましいこと」がティッピング・ポイントにおける鍵である。その意味で、ティッピング・ポイントは「希望の光」になる。 3 「ディッチング・ポイント」とは何か ブームはある程度時間が経つと、市場が飽和状態に達し、飽きられ、流行遅れになる。しかし、「あるアイデアや流行もしくは社会的行動」の終息には、アイデンティティを失い、破滅する過程・メカニズムがある。 言うまでもなく、ディッチング・ポイントはすべての流行現象に当てはまるわけではない。犯罪やそれに類する反社会的ないし反道義的な帰結につながる場合に顕著に見られる。 ディッチング・ポイントに至るにも、「虚栄の市(Vanity Fair)」、「アイデンティティ・クライシス(identity Crisis)」、「スキャンダルの力(Power of Scandals)」という三原則がある。また、コネクターやメイヴン、セールスマンがティッピング・ポイントに必要だとすれば、ディッチング・ポイントにもそういう役割を担った「ミートゥアー(Me-tooers)」や「ギャング(Gang)」、「トラブルメーカー(Troublemakers)」がいる。 「アイデアや流行もしくは社会的行動」が伝染病のように広まっていくにつれて、「慎ましさ」が忘れられ、時代のトレンドとしてそれを形成・支持・享受してきた人たちの間に自惚れた空気、すなわち「虚栄の市」が生まれる。そこ、その流行に便乗しようとする「ミートゥアー」がやってくる。 「ミートゥアー」は尻馬に乗る便乗屋である。自己顕示欲や金銭欲、物欲などを満足するために、その流行を利用している。ジュリアナ東京の「お立ち台ギャル」がその好例である。彼女たちは羽根付きセンスを手に、Tバックをちらつかせながら踊っていたが、すべての曲で同じ動きだったように、そのレベルは著しく低い。関心があるのはあくまでも自分自身に対してであり、「アイデアや流行もしくは社会行動」そのものに関する知識・技能・情熱は乏しく、向上心も持ち合わせていない。ダンサーのパパイヤ鈴木は、2008年にWOWOWで放映された『東京ディスコ伝説』において、自分にとってディスコは「学校」だったと回想している。ディスコはダンスや音楽のコミュニケーションとリテラシーの場だったというわけだが、彼女たちにその意識はない。 しばらくすると、このミートゥアーを目当てに「ギャング」が現れるようになる。彼らは便乗屋に便乗しているのであり、その意味で、ミートゥアーより悪質・下劣である。ジュリアナ東京のケースで言うと、お立ち台ギャルに群がった「ゲッターズ」がそれに相当する。ギャングの関心は、ミートゥアー以上に、自分の欲だけで、その「アイデアや流行もしくは社会行動」が今後どうなろうと知ったことではない。ただし、この二重の便乗屋は、必ずしも、外部からやってくるわけではない。「タイガース・フィーバー」直後の阪神タイガースのフロントのように、内部にいながら、ミートゥアーを利用しようとする場合もある。 ミートゥアーとギャングが我が物顔で振舞ったり、占拠したりし始めると、これまでそれを形成・支持・享受してきた人たちが「こんなものは違う!私が愛してきたものはどこにいったんだ?」としらけ、幻滅し、離れてしまう。「アイデアや流行もしくは社会行動」はミートゥアーやギャングが幅をきかせるにつれ、本来持っていたアイデンティティが喪失していく。アイデンティティはリテラシー習得とコミュニケーション活動によって形成される。リテラシーとコミュニケーションが軽視されると、アイデンティティが怪しくなってくる。人気はさらに膨らみ続けるとしても、アイデンティティ・クライシスに陥り、その中身は空虚になってしまう。それはいつ破裂してもおかしくない風船のようだ。 この危うい状態に「トラブルメーカー」が入りこみ、スキャンダルを引き起こす。それは多くのメディアを通じて巷に知れ渡り、その流行は急速にしぼむ。アイデンティティが喪失しているため、スキャンダルに反論できるだけの筋の通った説得力はもはやない。コレがディッチング・ポイントに達した瞬間である。 ミートゥアーとギャングによる乗っ取り状態が生まれて、初めて、「トラブルメーカー」が出現する。トラブルメーカーは自分が見えておらず、社会性ないし協調性に乏しく、独善的で、他の場面でも、騒動を起こす傾向が顕著である。ヒッピー文化におけるチャールズ・マンソンや「ライブドア・ショック」で株式市場を冷えこませた堀江貴文を思い浮かべればよい。トラブルメーカーは個人であるとは限らず、折るタモントの悲劇のヘルズ・エンジェルスのように、少人数の集団の時もある。また、ギャングの一部として自分の欲望を満たすためでなく、良かれと思って行った言動がスキャンダルにつながってしま場合もある。時に、現代イスラムにとってのウサマ・ビン・ラディンのように、奪われたアイデンティティを取り戻そうと、原理主義的信念に囚われて事に至る。 トラブルメーカーのユニークな例として、「ビリーズブートキャンプ」のブームにおけるビリー・ブランクスが挙げられる。彼は、2007年6月、日本での事情をよく理解しないまま、ブームの真っ只中に来日し、このエクササイズのあるべき姿を真っ当に語り、実演している。しかし、そのときにはすでにこのブームはアイデンティティ・クライシスの状態に陥っており、意図せず、彼自身がトラブルメーカーとして機能し、その流行を下火にしている。当時、もし彼がまだ浸透していない日本各地を訪れ、パフォーマンスを見せていたら、感染はまだしばらく続いていただろう。 ディッチング・ポイントは己を見失った瞬間に訪れる。それは、ティッピング・ポイントと違い、偶然性の入りこむ余地は少ない。成功には運もあるが、失敗には必然性しかない。戦史などを見ると、一つの戦いをめぐって勝利した側には運が味方して勝利が転がりこんでいるように見え、逆に、敗北した側はとんだへまをして自ら負けを呼びこんでいる。勝利は偶然であり、敗北は必然である。失敗ほど教訓を残すのはそのためである。しかし、すべてにおいて可能ではないけれども、ディッチング・ポイントを避けるには二つの方法がある。 一つはミートゥアーが目立ち始めた段階で、ギャングが集まってこないように対処することである。ミートゥアーにギャングが便乗してくると、アイデンティティが失われてしまう以上、その前に芽を摘んでおけばよい。アイデンティティが維持されていれば、ディッチング・ポイントは訪れない。 もう一つはミートゥアーとギャングが揃った段階で、自ら縮小の道を選ぶことである。トラブルメーカーが現れれば、壊滅的なディッチング・ポイントを迎える。だったら、その前に、原点を見直すほうがよい。ミートゥアーとギャングの占領を潜在的なトラブルメーカーの出現と見なすというわけだ。被る損害も決して小さくないが、適正規模に至る過程でアイデンティティを再発見し、社会的に定着できる。 ジュリアナ東京は、ミートゥアーとギャングが店内を占拠し始めた段階で潮時とし、閉店を決断している。この英断がなければ、トラブルメーカーによるセンセーショナルなスキャンダルに巻きこまれていた危険性は高い。流行現象に対してはうさんくささや反感を覚えている人も少なくないので、メディアは待ってましたとばかりに騒ぎ立て、つぶしにかかる。ディスコ文化のディッチング・ポイントを回避するために、自ら収縮させる道を選ぶことはアイデンティティを回復し、生き延びていく賢明な判断である。 「アイデアや流行ないし社会的行動」がティッピング・ポイントに達して爆発的に感染していくうちに、「慎ましいこと」が軽んじられて、自惚れた雰囲気が生まれ、そこにミートゥァーとギャングが便乗してくる。この乗っ取りによってアイデンティティが失われ、中身がないまま膨らみ続けていくと、トラブルメーカーがスキャンダルを起こし、その力によってその流行現象は急速にすたれていく。このようにディッチング・ポイントは到来する。 4 ディッチング・ポイントの後 沢本あすかがトラブルメーカーであるかどうかはさておき、最近の秋葉原がミートゥアーとギャングに占領されているのは、確かであろう。それはディッチング・ポイントにいつ達してもおかしくない状態であることを意味する。他にも、バイオ燃料をめぐる状況もディッチング・ポイント前夜に向かいつつある。しかし、ディッチング・ポイントを迎えたとしても、その後がお先真っ暗というわけでもない。それは、グラッドウェルによるティッピング・ポイントの考察が実証性を意識しているのに対し、われわれのディッチング・ポイントがそうでなく、エイプリル・フールの東京新聞の朝刊特報面さながらで、直観主義的であることを考慮するまでもない。 ディッチング・ポイントに達したものは、その後、大きく分けて定着型・解消型・再建型の三つの道を辿る。 定着型は革命性を捨て、適正規模を認知して身の丈をわきまえる代わりに、一般ないし忠誠心の高い人々の間で定着していくケースである。1990年代にブームとなった中華料理がそれにあたるだろう。もっとも、日常生活に不可欠なものであれば、スキャンダルにかかわらず、背に腹は変えられないので、人々のニーズはある程度存在する。 解消型は、ディッチング・ポイントをきっかけに、壊滅してしまうケースである。ただし、たんに消えるのではなく、他の「アイデアや流行もしくは社会的行動」を生み出す発展的解消をとることが多い。ヒッピー文化はオルタモントの悲劇やシャロン・テート事件によって消滅したけれども、元ヒッピーはエコロジーやICTの発達に寄与している。 再建型は、壊滅的な打撃を受けて低迷していたところに、画期的な新規参入が現われ、復活を遂げるケースである。1980年代後半のアメリカにおけるビデオ・ゲーム市場が好例である。1983年にアメリカのゲーム市場は崩壊したが、1985年、任天堂のファミリーコンピュータの発売を皮切りに、日本製のビデオ・ゲームが次々と売り出され、息を吹き返している。 ディッチング・ポイントは、「アイデアや流行もしくは社会的行動」がアイデンティティを見失った瞬間に準備される。その破産は「慎ましいこと」が思い出され、それを再検討する機会にもつながるのであり、マイナス面だけをもたらすわけではない。その点では、「失望の一点」ディッチング・ポイントにそんなに悲観することもない。流行は同時代的な昔話として語り合うためだけにあるのではないことをディッチング・ポイントは教えてくれる。「流行を避けることは、流行に迎合するのと同じくらい弱いことである」(ジャン・ド・ラ・ブリュイエール『人さまざま』)。 〈了〉 参考文献 マルコム・グラッドウェル、『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』、高橋啓訳、ソフトバンク文庫、2007年 Malcolm Gladwell, The Tipping Point How Little Things Can Make a Big Difference, Little Brown Co, 2000 WOWOW、『東京ディスコ伝説』、2008年 http //www.wowow.co.jp/documentary/disco/ asahi.com http //www.asahi.com/ MSN産経ニュース http //sankei.jp.msn.com/ アメーバニュース http //news.ameba.jp/ Hush Puppies http //www.hushpuppies.com/en-US/Default.aspx Wolverine World Wide http //www.wolverineworldwide.com/default.asp
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第45回配電企画 配 電 鍋 haidenz 目 的 配電メンバーの親睦を深める。また、ただ単純にキムチ鍋が食べたい。あと、今年の配電作業を盛り上げる。 日 時 平成18年9月24日(日) 19 00 ~ 21 00 場 所 金魚宅 参加対称 配電メンバー及び免状取得者 募集定員 10 ~ 14人 概 要 準備!・・・・・みんなで協力するコーナー 会食!・・・・・好きなものから食い競うコーナー 片付け!・・・みんなでやれば怖くないコーナー 材 料 ・水 ・キムチ ・たれ �つけるやつ ・ゴマ油 ・豚肉 ・白菜 ・ ・
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35 名前:SS「たれりっちゃん」[sage] 投稿日:2009/07/19(日) 20 47 26 ID kZnDbMV5 憂「けいおん部のマスコットストラップを作ってみました」 律「おぉ!あたしたちのデフォルメキャラか。あいかわらず器用だなぁ憂ちゃん」 紬「小さなぬいぐるみがストラップになってるのね……可愛いわぁ」 澪「なんか唯だけいやに精巧な気がするんだけど……」 憂「お姉ちゃんはほら、普段からたれてるんで……」 唯「た、たれてるなんてひどいよ憂!」 梓「事実じゃないですか。しかしたれゆいせんぱい可愛いなぁ。いぢめたいなぁ」 唯「ぶーぶーっ!それじゃあこのたれりっちゃんだって結構上手くできてるじゃん!りっちゃんもごろごろしてるから作りやすいんだよう!」 律「なんだとー!……と否定できないなぁ……」 澪(たれりつかわいすぎる……) 律「憂ちゃん憂ちゃん、これもらっちゃっていいかな?」 憂「えぇ、いいでs」 澪「ちょ、律のは私がもらうよ!」 律「えっ?」 澪「じ、自分のストラップつけても仕方ないじゃないか!だからこのたれりつは私がもらうよ!」 律「で、でも自分がモチーフだし……」しゅん 澪(あぁっ……律がしゅんとしてる……心が痛いよう……でもたれりつは欲しい……律の笑顔……) 澪(比べるまでもねぇ!) 澪「律ごめん!これ返s」 律「じゃあたれ澪もーらいっ!交換ってことにしよーぜーっ!」 澪「えっ」 律「一人一個なんだし、いいだろ?まさか澪、自分のも一緒につける気だったのか?」 澪「そ、そういうわけじゃ……(そう言われると二人並べてみたかった)……ないし……いいよ!」 律「そっか!それじゃさっそく~♪」しゅるる 澪「それを私だと思って大事にしてね!片時も離さないでね!絶対だよ!私もずっと持ってるから!約束だよ!」 律「う、うん……わかった」 澪「おはようからおやすみまで律を見守るからね!」 唯「……澪ちゃん、重いね」 梓「物理的な意味じゃなくて、ですよね」 紬「愛はいくら重くてもいいのよ」にこにこ さわ子「ねぇねぇ憂ちゃん、私のストラップはどこ?」 憂 「えっ?」 さわ子「えっ」 出展 【けいおん!】田井中律は虹色カチューシャ45【ドラム】 このSSの感想をどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る えっ -- (名無しさん) 2010-05-22 11 32 36
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症状 ファンクラブを作ったが28人(うち7人身内)しか集まらなかった ポッドキャストに人生かけます ファンクラブ申し込み 月会費500円 特典: 月1杯コーヒー(なんであのときcafeでのみ使用可) オンライン会議参加 会員限定音源 番組 第261回 実質21人以外の人くそったれ病、フレーフレー自分病 なんであの時放送局
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分からない。 いったい自分はどうすれは良いのだろうか。 あの老婆への怒りはある。 今は人間同士で争っている場合では無いと言うのに、何故こんな馬鹿げた真似をするのか。 しかし、それ以上に「どんな願いでも叶える」という言葉が頭から離れない。 ただの戯言と片付ける事はできない。 勇敢にも立ち向かった女性が殺され、その後すぐに蘇生したのをハッキリと見た。 それだけではない。 今目の前に広がる光景は、あの映画に登場した街並みと全く同じだ。 遥か昔に失われたはずの地球の文明が、見事に再現されている。 神子柴が、自分では想像もできないような「力」を持っているのは否定できない事実であった。 それで自分はどう動くべきなのだろうか。 願いを叶える為には課されたお題を達成しなければならない。 森嶋帆高を制限時間いっぱいまで足止めする。 そうすれば願いを叶える権利が得られるらしい。 しかし、それを実行に移すのには抵抗がある。 森嶋帆高の想いと天野陽菜の命を犠牲にして叶えた願いは、本当に正しいと言えるのか。 しかも願いを叶えられるのは先着で5人までだと言う。 これでは例え森嶋帆高を制限時間が過ぎるまで拘束したとしても、主催者のいる所へ辿り着けなければ願いは叶えられない。 確実に願いを叶える為には、他の参加者の妨害をしなくてはならない。 その結果、相手の命を奪うことになったとしてもだ。 けれど願いを叶えるかどうかを抜きにしても、帰還するには森嶋帆高に死んでもらう必要がある。 これでもし森嶋帆高が人を人とも思わぬ外道であれば、躊躇せず引き金を引いたかもしれない。 だが森嶋帆高が映画の内容通りの少年だとしたら、殺さなければいけない程の悪党だとは思えない。 考える事はそれだけではない。 仮にもし、願いを叶える権利を得たとして。 何を願うのが正解なのか。 仲間に聞いたらこう答えるだろう。 「あの化け物を消し去る事を願え」と。 それは自分も正しいと思う。 あらゆる手を尽くしても、倒すことができなかった怪獣王。 両親を殺し、地球を我が物にしたあの忌々しい怪物を本当に滅ぼせるかもしれないチャンス。 少し前なら迷う事無くその願いを口にしただろう。 「ユウコ、俺は……」 けど今は、どうしても“彼女”の事を考えてしまう。 死者の蘇生が可能なら、ナノメタルに侵食された最愛の“彼女”を救う事も可能なはず。 人間1人の命と、この先も怪獣王に脅かされるだろう大勢の命。 重要なのは後者なのかもしれない。 それでも“彼女”の事を諦めるなど、今の自分には出来そうもなかった。 「もしここにお前がいたら、何が正しいのか教えてくれたか?メトフィエス……」 答えは返って来ない。 縋るような問いかけは、降り注ぐ雨音に空しくかき消された。 【ハルオ・サカキ@GODZILLA(アニメ映画)】 [状態]:健康、迷い [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本方針:どうすればいいんだ… 0:????? [備考] ※参戦時期は決戦機動増殖都市終了後。
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えっ -- (名無しさん) 2010-05-22 11 32 36
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ダンジョンへの行き方 王都ネオからまっすぐ西へ 建物内の魔法陣から盗賊の棲家へ 攻略 ①入口から南に行けば盗賊のボスがいる(倒す必要はない) ★ボス Mafia Boss 何もしてないのに... ◆ドロップ Name Mafia badge Wp 5 Type Accessories Steel claw Fn None ATP 1 attack to FORE Effect Thief guard ②入口東に行けば隠し通路があり、謎の遺跡へ出る ③ボス前の入口で合言葉が必要となる 通路が『ORIS』の形となっていることから、合言葉が推測できる ★ボス Lost angel Oris 我が名はOris... ◆魔法 Spell Oris spellup mode Power 17 Fn Water Effect Spell up Spell Oris lights Power 11 Fn Water Effect Hp damage (Explode) ◆ドロップ Name Protection of Oris Wp 40 Type Armor Silver claw Fn None ATP 1 attack to FORE DFP 40% MRP 30% S.E. Shell ④ボスを倒しキーアイテムOris symbolを入手する ガラス前にキーアイテムを置くとワープ 古い看板から宮廷魔術師ロランが残した情報を得ることができる +... <古い看板> ------------------------- "オリス" 彼を呼んだがために、我らは神の怒りを買うことになった。 彼を封印することが、我らに出来る精一杯のことだ。 全てはまだ終わったわけではない。 しかし、ブーゲ12世はもういない。 ブーゲ12世は、一体彼をつかって何をしようとして いたのだろうか? それだけが死にゆく私が一番気がかりなことである。 宮廷魔術師ロラン -------------------------
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『おたべなさいをしたれいむ』 17KB 虐待 家族崩壊 共食い 赤ゆ 現代 人間なし 独自設定 ゆっくりが勝手に自滅する話です 「さあ、おたべなさい!」 一匹のゆっくりれいむが、娘たちの前でおたべなさいをした。 野良生活の末、飢えに苦しんでの決断だった。 (おちびちゃんたちのために、おたべなさいをするなんて……れいむはぼせいたっぷりのゆっくりしたおかあさんだよおお!) おたべなさいをした瞬間、れいむはこれ以上ないくらいしあわせーを感じていた。 子供たちには尊敬され、自分はお空のゆっくりぷれいすでゆっくりできる。 まさに理想の最期だと思っていた。 「おきゃあしゃんが、えいっえんにゆっくちしちゃったのじぇ……」 「ゆえええん! おきゃーしゃあああん! ゆっくちいいいいい! ゆっくちいいいいいい!」 その二匹の赤ゆっくりは、れいむの餡を分けた娘だった。 姉まりさは割れた母を見上げて呆然としている。 妹れいむはもみあげをぴこぴこ振り回し、泣きながら左右にじたばた暴れている。 (ゆ……ゆ? れいむ……おきてる?) れいむは不思議と意識がハッキリしていた。 てっきりゆんごくのゆっくりぷれいすに行けるんだとばかり思っていたのに、いくら待っても何も起こらない。 よく考えてみれば、れいむはおたべなさいをした後、永遠にゆっくりしたゆっくりがどうなるのかを知らなかった。 夜のように真っ暗で、何も見えない。 可愛いおちびちゃんの声も、近所の他ゆんの声も、人間さんのすいーの音も、風の音も、何も聞こえない。 土の匂いも、水の匂いも、人間さんのごはんさんの匂いも、何も感じられない。 しゃべろうとしても口が動かせず、声を出せているのかも分からない。 「……おきゃあしゃんをたべりゅんだじぇ」 「ゆ!? おにぇーちゃん、おきゃあしゃんをたべちゃうにょ!?」 「おきゃあしゃんは、まりちゃとれいみゅのちゃめに、おちゃべにゃしゃいをしちゃんだじぇ。 まりちゃたちがたべにゃかっちゃら、おきゃあしゃんがむだじにになっちゃうのじぇ」 「ゆうぅ、おきゃーしゃん……」 姉まりさと妹れいむは、覚悟を決めて母の前に並んだ。 母はいつもの優しい笑顔のまま、真っ二つに割れて転がっている。 人間から見れば、さぞかし間抜けな表情に思える事だろう。 「ゆっくち、いちゃぢゃきましゅ……」 (ゆぐぐうう……なにごれえ、ぎぼぢわるいよ) れいむはお腹の中の餡子をぐちゃぐちゃとかき混ぜられるような不快感に襲われた。 何か硬いものが皮を破り、もぞもぞとれいむの体内に入っていく。 「おきゃあしゃん、ありがちょうにぇ」 姉まりさは涙をこらえ、母の餡子を喰らった。 本当は母とずっと一緒にいたいし、食べてしまいたくなんかない。 しかし自分が泣いたり嫌がったりしたら妹にも影響が出ると思い、何度も歯を噛み締めて悲しみに耐えた。 「うっみぇ! こりぇ、めっちゃうっみぇ!」 「れ、れいみゅうう!?」 それまで泣いていた妹れいむは一転し、大喜びで母の餡子に喰らいついた。 妹れいむのあまりの興奮ぶりに、姉まりさはちょっと引いてしまった。 姉妹がこんなにおいしいものを食べたのは、生まれた時に父から口移ししてもらった茎以来だ。 今までにも生ゴミや虫など、野良にしては豊かな食事を与えてもらっていたが、やはり餡子に勝る甘味はない。 (ゆっびゃあああ! でいむがだべられでるうううう!? やべでええええ!) 自分でおたべなさいをしたにも関わらず、れいむは心の中で抵抗した。 すっかりパニックに陥ってしまい、自分の体を喰らっているのが我が子だと気づいていない。 本ゆんは大声でやめろと訴えたつもりだったが、それは言葉にならなかった。 しゃべるための口も声帯も真ん中から半分に割れ、すでに使い物にならなくなっている。 「おきゃーしゃん、しゅっごくおいちいよお! しあわしぇー!」 (やべろおおおおおお! でいむをだべるなあああああああ!) 「おめめのぷるぷるしゃんは、とっちぇもゆっくちできりゅにぇえええ! むーしゃむーしゃむーしゃむーしゃ!」 (うごいでえええええ! でいむのずでぎなびぎゃぐざん、ゆっぐぢじでないでうごいでえええええ! うごげえええええええええ!) れいむは必死に逃げ出そうとしたが、体は一ミリも動かなかった。 泣きたいほどつらいのに、涙が流れる事もない。 子供たちから見える母の表情は、まるで食べられる事を望んでいるかのように穏やかに微笑んでいる。 「ゆっぷう! れいみゅ、ぽんぽんいっぴゃいだよぉ」 「……ゆ、ゆう。のきょりはあちょでたべようにぇ」 母の両頬を深くえぐったところで、子供たちはその日の食事を終えた。 食い破られた穴から餡子が漏れ出し、ぐずぐずに崩れたまんじゅうの塊と化している。 子供たちは母から離れ、段ボール箱のすみっこに移動した。 目玉をほじくられ、ぺしゃんこに潰れても笑ったままの母が、少し不気味に思えたからだ。 姉まりさは母を喰らっている罪悪感から目を背けたい気持ちが強かった。 「おにぇーちゃん、れいみゅにしゅーりしゅーりちてにぇ」 「ゆん、いいのじぇ……しゅーりしゅーり……しゅーりしゅーり……」 「ゆっふうぅん、しあわしぇー」 お腹いっぱいでご満悦の妹れいむは、いつもより格段にゆっくりしていた。 姉まりさは口にこそ出さないものの、大好きなお母さんを平気でむーしゃむーしゃできる妹れいむが怖いと思い始めていた。 (でいむはいまどうなっでるのおおお!? だれがだずげでえええええ! ばりざあああああ! おどうざあああああん! おがあざああああああん!) いくら心の中で叫んでも、誰も助けてくれない。 目も見えず、声も出せず、もみあげもあんよも動かせない。 れいむは意思伝達の方法を完全に失っていた。 (どぼぢでぎゃわいいでいむがごんなべにい!? でいむは、でいむはああ、えらばれだゆっぐぢでじょおおおおおお!?) れいむは公園で生まれた野良ゆっくりだった。 汚らしい段ボール箱のお家で、家族と一緒に暮らしていた。 その公園には他ゆんの家族も住んでいたが、群れを作っているわけではなかった。 段ボール箱のお家は数が限られていて、お家宣言をされないよう互いに牽制しあっているような場所だった。 一度目の冬に父まりさがおたべなさいをし、れいむは子ゆっくりに成長した。 二度目の冬に母れいむがおたべなさいをし、れいむは成体ゆっくりに成長した。 その間、姉妹が次々と命を落とし、生き残ったのはれいむだけだった。 両親を食べ尽くしたれいむは、同じ公園に住む幼なじみの野良まりさとつがいになった。 そして娘の姉まりさと妹れいむを産んだ。 つがいのまりさは優秀なゆっくりで、餌を狩ってくる能力に長けていた。 そのためれいむの一家は安定した生活を送り、再び冬を迎える事ができた。 しかし長い冬が終わり、ようやく暖かな春がやってきたところで事態は急変した。 つがいのまりさが狩りに行ったきり帰ってこなくなってしまったのだ。 不慮の事故にあったのか、人間に捕まったのか、その後の消息は不明だ。 ただ事実として、つがいのまりさは二度と戻ってくる事はなかった。 つがいのまりさを失い、れいむたちの生活は一気に困窮した。 今まで狩りなどした事もなかったれいむは、子供たちを養う術を持たなかった。 れいむが母から教わったのは子育ての仕方だけだ。 それも子供たちと歌ったり踊ったりするだけで、実用的な能力は何一つ培われていない。 お腹が空いてたまらないれいむは、両親と同じようにおたべなさいをした。 本当ならそこで、れいむのゆん生は華麗に幕を閉じるはずだった。 (でいむはおだべなざいじだのに、どぼぢでおぎでるのお…… まざが、ごのぐらぐでゆっぐぢでぎないどごろが、ゆんごぐだの!? いやだあああああ! やっばりおだべなざいやべるうううう! でいむおうぢがえるううううううう!) 「ゆぅ、まぶちい……あしゃになっちゃんだじぇ」 「きょうも、おきゃーしゃんをゆっくちたべりゅよ!」キリッ! (ゆぎ!? ぎ、ぎぼぢ、わるい……まだげずがでいむをだべでるうぅ……) 眠りから目を覚ました子供たちが、また母の餡子を喰らい出した。 時間の感覚がなくなっているれいむは、翌日の朝になった事も分からなかった。 (ぞうだよ、でいむはおだべなざいじだんだよ…… じゃあでいむをだべでるのは、でいむのおぢびじゃだのおおおお!? やべでねええええ! おがあざんを、むーじゃむーじゃじないでねええええええ!) 子供たちのために食べられようなんて気持ちは、すっかりなくなっていた。 ゆんごくがこんなに恐ろしい場所だなんて思わなかったからだ。 (むりいいいいい! だべられるのむりいいいいい! でいむがゆっぐぢでぎないいいいいい!) 「むーちゃむーちゃ、しあわしぇー」 「まりちゃも、しあわしぇだじぇ…… おきゃあしゃんのおきゃげで、ぽんぽんいっぴゃいごはんしゃんたべりゃりぇりゅのじぇ……」 妹れいむは心の底から嬉しそうに、姉まりさは無理に笑顔を作って、母の体を貪った。 食欲旺盛な二匹の赤ゆに餡子を喰われ、れいむの体はどんどん小さくなっていく。 (がらだがだいのに、がらだがぐるじいよ……ぐらいのはごわいよ…… おうだがうだいだいよ……むーじゃむーじゃじだいよ……だれがどおばなじじだいよ……) おたべなさいをしたゆっくりの中枢餡には、保護膜のようなものが作られる。 最後の一欠けらでさえ残さず他者の糧となれるよう、体が変化するためだ。 こんな状況下にあってもなお、れいむが非ゆっくり症にかかる事なく自我を保っていられるのも、この保護膜のおかげだった。 保護膜に守られた中枢餡は、周囲の餡子を失っても損傷しない。 結果、そのゆっくりは完全に死ぬ事はなく、意識だけが鮮明に取り残されてしまう。 真っ二つに割れた体は黒ずんだりせず、思いこみの死臭も放たない。 それこそ瀕死の状態で生きながらえている何よりの証拠だ。 そして餡子が甘くおいしくなるのは、生きたまま体を貪られ、ゆっくりできない状態に陥るからだ。 どんなゆっくりでも、自分の体がかじられていくのを感じて恐怖心を抱かないわけがない。 まさしく他者に食べられるためだけに生かされている存在と言える。 (でいむはもう、だにもがんがえだくだいよ…… おぢびじゃん、はやぐでいむをだべでね。だべでね。だべでね。だべでね…… だべろおおおおおおおおお! もういやだあああああああ!) 「まりちゃたちのおきゃあしゃんが、あんこだましゃんになっちゃっちゃのじぇ……」 もはやれいむの体は、中枢餡しか残っていない。 それでも思考する意識があり、れいむはまだ生きていた。 顔も目も耳も鼻も口も足も何一つ残ってはいないただの餡子玉が、 果たしてナマモノとすら呼べるかどうかは分からない。 「ごくっじょうのあみゃあみゃ、れいみゅにちゃべりゃりぇちぇにぇええええ!」 「ゆううぅ……おぎゃあじゃあああああん!」 大口を開けて喰らいつこうとする妹れいむを押しのけ、姉まりさは母の中枢餡にすがりついた。 自分のお腹の下に母の中枢餡を包み、ぼろぼろと涙をこぼして震えている。 「ゆ!? おにぇーちゃん! おいちいあんこだましゃん、ひちょりじめしゅりゅき!?」 「ぢゃべだぐだいよおおおおお! おぎゃあじゃんまでいだぐだっぢゃううううう!」 「にゃにいっちぇりゅにょ? おきゃーしゃんは、れいみゅにちゃべりゃれりゅちゃめに、おちゃべにゃしゃいちたんだよ? だきゃらしょにょあんこだましゃんは、れいみゅのあみゃあみゃだよ!」 「ちぎゃうぅ! ごのあんごだまじゃんは、ばりじゃだぢのおぎゃあじゃんだよおおおおお!」 父の真似をして強がっていた姉まりさの口調が素に戻っている。 今まで姉妹でケンカした事なんて一度もなく、姉まりさはいつでも妹れいむを優しく守ってくれるゆっくりだった。 こんなに取り乱してわんわん泣いている姉まりさを見たのは生まれて初めてだ。 家族を悲しませているのが自分だという事実に、妹れいむはゆっくりできない気持ちにさせられた。 まるで自分だけが母を愛していないゲスゆっくりだと言われているようで不愉快だった。 悲劇のヒロイン役は、泣いている姉まりさではなく、末っ子の妹れいむにこそふさわしいものだ。 「ゆん! きめちゃよ、おにぇーちゃん。 おきゃーしゃんのあんこだましゃん、のこしゅこちょにしゅりゅよ!」 「ゆ? い、いいにょ?」 「つちしゃんにうみぇちぇ、おはかしゃんをちゅくりょうにぇ。 きっちょゆんごくにいりゅおきゃーしゃんも、しょのほうがよりょこんでくれりゅよ」 「れ、れいみゅぅ、ありがちょう……やっぴゃりれいみゅは、やしゃちいこだったんだにぇ……」 姉まりさは起き上がり、おさげで涙を拭った。 こんなに優しい妹なのに、一時でも薄情で怖いと思っていた自分を恥じた。 もちろん妹れいむには打算があった。 今は姉まりさに付き合って埋めておいて、後でこっそり掘り返すつもりでいた。 妹れいむは母のためにお墓を作ってあげた優しいゆっくりとしての立場を確立し、 なおかつおいしい餡子玉も独り占めできる。 その素晴らしい計画を立てた思考回路が、母のれいむとまったく同じであるのは親子ゆえだろうか。 「おきゃあしゃんのあんこだましゃん、ゆっきゅりこーりょこーりょしゅりゅのじぇ!」キリッ! (ひぎいいいい! いだあああああ! れいむのあんござんが、ごーろごーろじでるううう!? おぢ、おぢびじゃんが、げっでるのおおおおお!? おがあざんをお!? おばえらをうんでやっだおがあざんを、げっでるのがああああああああ!?) 剥き出しの中枢餡を転がされ、れいむは激しい苦痛に襲われた。 あまりの衝撃に、かなり強い力で蹴り飛ばされているものと思いこんだ。 実際には姉まりさがゆっくり押しているだけなのだが、 まさかれいむ自身、自分が中枢餡だけの存在に成り果てているとは想像すらしていなかった。 気が狂いそうなほどの苦痛を味わわされた挙句、れいむの中枢餡は段ボール箱から外に出された。 「しゅこっぷしゃんで、おきゃあしゃんのおはかしゃんをほりゅのじぇ」 姉まりさはお家から小さな赤いスプーンをくわえて持ち出した。 それは父のまりさがゴミ箱から拾ってきたプラスチックのスプーンだった。 土を掘るのに便利なため、この家ではスコップさんと呼んで大事に使っていた。 「ゆんしょ! ゆんしょ!」 「おにぇーちゃん、ぎゃんばっちぇにぇー」 姉まりさが地面に穴を掘っている間、妹れいむは暇そうに母の中枢餡を転がして遊んでいた。 本当はそのまま食べてしまいたかったが、そうすると自分が悪者になってしまうので嫌だった。 間違っても姉まりさを、母のために穴掘りしていたのに妹にその想いを打ち砕かれた悲劇のヒロインにはしたくなかった。 (ぐべえええ! でいむのあんござんであぞぶなああああ! あだまがごわれるううううう! あがぎががあああああ! おがあざんをぐるじべるぐぞげずぢびはじねええええええ! いまずぐじねえええええええええええええええ!) 「こんなもにょかにゃ……れいみゅ、おきゃあしゃんをゆっくちうみぇりゅのじぇ」 「ゆっくちりょうきゃいしちゃよ!」 (ゆぎょばがぶぇばああああああああ!) 妹れいむは母の中枢餡をあんよで蹴り飛ばした。 中枢餡はゴルフのパターのように転がっていき、姉まりさの掘った穴にころんと落ちた。 姉まりさは赤いスコップさんを使い、丁寧に土をかぶせていく。 「ゆわーい! おきゃあしゃんのおはかしゃんが、かんっせいしちゃのじぇ!」 お墓といっても土を盛っているわけではなく、何か目印があるわけでもない。 ただ湿った土の色が他の場所と違うため、掘り返したことが分かる程度だった。 それでも赤ゆの姉まりさにしてみれば、かなりの大仕事をやってのけたと言えた。 大喜びしている姉まりさとは対照的に、妹れいむはどこか冷ややかな気持ちでいた。 何の面影も残っていないただの餡子玉を母と呼んで慕っている姉まりさが、 だいぶ頭のかわいそうなゆっくりに思えたからだ。 「おきゃあしゃん。まりちゃはりっぴゃに、いもうちょとふちゃりでいきちぇいくよ。 おしょりゃのゆんごくかりゃ、じゅっとみまもっちぇいちぇにぇ」 姉まりさは母のお墓の前でお祈りをした。 その姿を見た妹れいむは、心の中で姉を侮蔑した。 あんな餡子玉が生きているとでも思っているのか、そうせせら笑っていた。 実はそれが見事に的中しているわけだが、その真実に気づける者は誰もいない。 (だんだのごごはあああああ!? でいむはどうなっだのおおおおお!? げずぢびどもはだにやっでるんだああああああ! はやぐでいむをぐいごろぜえええええ! ぞれがでぎないだらじねえええええ! でいむをゆっぐぢざぜないやづはみんなじねええええええええええええええ!) れいむは心の中で憎しみをぶつけまくった。 それしかできる事がなかったからだ。 もし今れいむの中枢餡を食べたなら、最高に美味な甘さになっていた事だろう。 一日、二日……数日。 どれだけの時間が過ぎようとも、れいむの意識だけは生きていた。 何度も朝日が昇って夕日が沈んだが、れいむには分からない。 それはまるで数分の出来事のようにも思えたし、永遠の地獄のようにも思えた。 暗闇と無音。 それだけがれいむに残されたすべてだった。 (ゆんごくはすてきなところなんだよ。 あかるくて、きらきらしてて、おはなさんがいっぱいで、ちょうちょさんがひーらひーらしてて、 あったかくて、とってもゆっくりできるんだよ) (おとうさんとおかあさんが、れいむをみてるよ。すっごくおこって、れいむをにらんでるよ。 れいむがおとうさんとおかあさんをむーしゃむーしゃしたから、うらんでるんだね。 ちがうんだよ。れいむはしらなかったんだよ。おたべなさいがゆっくりできないことだって、しらなかったんだよ。 やめてね。そんなめでみないでね。おこらないでね。 ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……) (ゆんごくには、おとうさんも、おかあさんも、おねえちゃんも、いもうとも、みーんないるよ。 だーりんのまりさが、たくっさんのあまあまをよういして、れいむがくるのをまっててくれてるよ) (れいむはおちびちゃんたちのために、がんばっておたべなさいしたんだよ。 それなのに、なんでこんなひどいめにあうの? こんなことなら、げすちびどもをむーしゃむーしゃしてやればよかったよ。 もしこのからだがじゆうになるなら、げすちびどもをせいっさいしてやるのに…… くやしいよ。くやしいよおおぉ……) (れいむのゆんごくはどこにあるの? みんなのいるゆんごくはどこ? れいむもつれてってね。おねがいだよ。おねがいだから、れいむをたすけてね) れいむの意識が夢を見ているのか、それともただの願望なのか。 いくつもの思考が脳裏をよぎり、そして霧散していった。 「にがにがのくさしゃん、はえちぇきちぇにぇ……」 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ……」 母の体というご馳走を食べてしまった後、子供たちは泥まみれの雑草をかじって飢えをしのいでいた。 しかし狩りの仕方を知っているわけでもないので、お家の近くに生えているわずかな雑草を食い尽くしてしまえばもう後がない。 赤ゆだけで残されても、まともに生活などできるわけがなかった。 おまけに餡子脳が災いし、姉妹は母のお墓がどこにあるか分からなくなった。 湿っていた土が乾けば、周りの地面と同化してしまうのは当たり前だ。 姉まりさが必死に集めた苦い草には目もくれず、妹れいむは埋めた餡子玉に固執した。 あまあまが食べたい一心で必死にあちこちを掘り返したが、とうとう見つけられなかった。 妹れいむは掘って出てきた小石を口に入れ、あまあまだと言い張ってかじっていた。 その内に非ゆっくり症を患い、言葉を話す事もできなくなった。 食料探しに尽力していた姉まりさも時間の問題だろう。 「ごんにゃどごりょで、じぬわげにはいがにゃいのじぇ…… ばりじゃだちのだべにおぢゃべにゃじゃいじでぐれだ、おぎゃあじゃんのだべにも、じあわぜーにならだいどいげだいんだじぇ……」 ほとんど母恋しさで心を保っている状態だ。 土の下にいる餡子玉の母が娘たちに呪詛を吐き、その死を願っていると知ったらどんな気持ちになるだろうか。 (ごろじで……ごろじで……だれがでいむをごろじで……) 中枢餡が無事である以上、れいむの意識は保たれたままだ。 土に埋められた中枢餡が完全に朽ちるまで、れいむの苦痛は終わらない。 「おぎゃあじゃ……ゆんごくで、いっじょに……ゆっぐぢ…… ゆっぐっ、ゆゆっぐぢっ……ゆっ、ゆっぐ、ゆっ、ゆっ、ゆっ…… ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ……」 (ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい…… ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい…… ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……) 終 ────────────────────────────── おたべなさいをして逃げ得みたいな流れを見かける事が多かったので、 さらに苦しめられないかと考えた結果がこれでした。 それから前作で挿絵を描いてくださった方、ありがとうございます! れいみゅのぶっさいくな潰れ顔が実に愉快でQNQNしました! 【過去SS】 anko4116 放置飼い~赤れいむ編~ anko4152 ゆっくりのびねじってね 挿絵:
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