約 3,013,354 件
https://w.atwiki.jp/wiz-fo/pages/377.html
永遠の守護者 アイテム 「永遠の守護者」に登場するアイテムの一覧。 現在「旅人の財産」のページのコピペ状態なのでコメントアウト。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/20490.html
もーにんぐぐろーりー【登録タグ も やみくろ ヘリP 巡音ルカ 曲】 作詞:やみくろ 作曲:やみくろ・ヘリP 編曲:やみくろ・ヘリP 唄:巡音ルカ 曲紹介 朝焼けを待ってた imosukeさんとつきなさんに作曲バトルを申し込まれて、一晩で1曲アップまでやろうという、誰も得をしない小さな企画をやりました☆ その曲です。(作者コメ転載) とても一晩で作ったようには思えない、 やみくろ氏 と ヘリP がお送りするガチ曲。 歌詞 選ばれなかった僕らは 曲を作ってた 最後の手段を手に取り 朝焼けを待ってた 悴(かじか)む手 震える喉 温(ぬる)くなった缶コーヒー 高架下 誰も居ない街 朝焼けを待ってた 難しい事は抜きにして 君は死にたいの? 生きたいの? サイゴの手段が哀しいものじゃ無いように 傷だらけ 冷めきれない 感情と缶コーヒー 高架下 誰も居ない街 朝焼けを待ってた 叶わない夢の数だけ 叶えたい夢があったの 『もういいよ』 『まだだよ』 そして また繰り返す。 昔、好きな歌も そう言ってたよな 選ばれなかった僕らは 曲を作ってた 最後の手段を手に取り 朝焼けを待ってた 迷うけど 「さぁ、行こうか。」 飲み干した缶コーヒー ざわざわと動き出した街 朝焼けに照らされて。 コメント 朝聞きたい。 -- mizuki (2012-02-13 22 44 19) 好きです! -- 心結 (2012-02-22 09 58 49) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/beautynavi37/pages/21.html
友人とのカラオケパーティーに行ってきました。 毎回、楽しみにしている恒例の集まりです。 いつもは、カラオケの選曲が間に合わないくらいなのに・・・ 今回は、一人の友人の身の上話で終始しました。 永遠のテーマである嫁姑問題。 経験者は語りますが、これにはご主人の理解が最大の解決策なのです。 どちらの味方でもない中立的立場が本当は嬉しい~ しかし、母親の前ではなかなかできないのが現実です。 それならば、夫婦二人でいる時ぐらい、妻の言い分を聞いてくれる! 聞き上手の御主人になってくれる事が幸せの一歩だと思います。 こんな話をしていると、別の友人が『関白宣言』を歌い出しました。 物凄くベストタイミンク! 場が和んで、それからは終始楽しいカラオケパーティーになりました。 『関白宣言』を歌い出した友人は、とてもお洒落な方です。 その方が最近、脱毛器 おすすめサイトを参考にして脱毛器を購入との事。 これの話題には、大いに盛り上がりました。 これも女性としては永遠のテーマです。 エステもいいけれど、その時間が持てない事もあります。 私は、いつも同じ機械を綺麗に除菌しているのかが心配でなりませんでした。 その部分からすると、自宅で自分専用とはありがたい限りですよね。
https://w.atwiki.jp/zatchbell/pages/999.html
E-175 永遠の友情を イベント MP3 自分のターン 相手のターン 自分の魔本の好きなページか捨て札から、魔物1体とそのパートナーカード1枚を選び (かならず1枚ずつなければいけない)、場に出す。 「四代目バルカンお前へのメッセージを託す」「エイエンノ...ユウジョウヲ...コメテ...」 メカバルカンの来襲 魔物とパートナーをセットで出さないといけないが、捨て札からでも出せるのがよい。 展開系にしてはコスト3と重たいが、上記のように捨て札からも対応していて、相手ターンでも使用できるという個性的な展開カード。 第6回魔界王決定戦 ミドルクラス優勝魔本のように比較的序盤においての展開手段にも、第6回魔界王決定戦全国決勝大会 ミドルクラス当日枠優勝魔本のように中盤以降の立て直しにも使用可能と、活用の幅が広い。 特に魔物とパートナーを魔本からも捨て札からも一度に展開できる事から、相手の妨害や除去を受けた際の立て直し手段としてはかなり強力。 ウォンレイ《愛のために》+リィエンを展開して鉄壁の布陣を再構築したり、除去を受けがちなガッシュ・ベル+高嶺ピヨ麿《ピヨ麿って呼ぶなー!!》を展開して自分の戦術の立て直しと相手への妨害を備えたりといった用途が考えられる。 また、「このカードを捨て札にする→」効果の魔物とパートナーを一度に復活させて再利用という事もできる。 例えばパティ《涙のリグレット》+ウルル《やれやれだ》でV-002 バルカン四代目対策も兼ねながら相手のかばうを封じたり、ブラゴ《嘲笑》+シェリー《ひとときの別れ》で自分の魔本をめくりつつその先のページの術ダメージを強化するといったコンボが可能。 攻撃術のコストも考えるとMPはそれなりに必要になるが、終盤の攻撃時の使用を考えてみるのも良いだろう。 ただし、魔物とそのパートナーをセットで出さないといけない点には注意。 ゴーレン《悪夢》のようにパートナーを採用しない事が多いカードのために使うのは難しいだろう。 収録パック メカバルカンの来襲 タグ:MP3 イベント 相手のターン 自分のターン 自分の魔本の好きなページ
https://w.atwiki.jp/emp3037/pages/972.html
J-635 永遠のジョルノ J-635 U [[キャラ]] [[黄金の風]] 奇 P3 S(6) T4 ☆☆☆☆☆ ●あんたははたして滅びずにいられるのかな? このキャラに《ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム》が付いている時、このキャラのアタックは、『ディアボロ』以外の敵にはブロックされない。 風奇風友奇 ジョルノ 人間 出典: 第7弾現在、他の『ジョルノ』がST、R、SRばかりな中、 一番レアリティの低い『ジョルノ』なので 初心者がジョルノを使ったデッキを組みたい場合にオススメ。 《ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム》が付いていれば、実質ブロックされない。 このゲームにおいては「ブロックされない」能力は強力かつ貴重で、 「S:6」という高い攻撃力もあって、一度条件を満たせば勝利は目前である。 唯一攻撃をブロックできる『ディアボロ』のスタンドJ-709 キング・クリムゾンは 攻撃力上昇の能力を持ち、このゲームの中ではかなり高い水準の攻撃力を持っている このカードすら簡単に凌駕する攻撃力になることも多い。 「P」以外は上昇しないことが弱点なので、対策として J-600 この味は!・・・・・・・・・ウソをついてる『味』だぜ・・・・・・と併用するといい。 また、複雑なリネージを無視でき、J-693 ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムと 同じリネージであるJ-645 ギャング・スターと相性がいい。 レアカードを必要とせず、複雑なギミックもないので初心者にも組みやすい。 このカードを使いたいのなら、まずはこのコンボで このカードの強さを体感するといいだろう。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/21002.html
登録日:2009/10/27(火) 22 01 58 更新日:2024/04/15 Mon 16 28 13 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 PS2 PS2版はマゾゲー PSP XUSE おbsn エロゲー キモウト ゲーム サイバーフロント ザウス ソゥユート 名作 日本一ソフトウェア 曲芸化? 永遠のアセリア 永遠神剣シリーズ 神ゲー サブタイトルは「The Spirit of eternity sword」 エロゲメーカー「ザウス」の「本醸造」より販売されたSRPGで小説やOVAだけでなく舞台まで公演されるという、エロゲで珍しいマルチな展開を行っている。PS2やPSPにも移植された。 ◆あらすじ 「高嶺悠人」は実親と引き取り手の家族も危ない状態ながら義妹「佳織」を残し亡くなってしまう。 これらの不幸を自分のせいと考えた彼に謎の声が語りかける。その声に応えたおかげか危ない状態だった佳織も回復する。 それから数年、幼馴染みの今日子、光陰も加え不幸も起きず平和に暮らしてきた。 だが久しく聞かなかった「声」を夢で聞くようになり始める。 不思議に思いながらも学校からの帰り道、彼の前に巫女装束を身に纏う少女が現れ突然気を失ってしまう。 そして気がついた時、目の前に広がるのは見たことない異世界の光景だった‥ ◆登場人物 高嶺 悠人 CV.紫月澄人 異世界へと召喚されその中のラキオス王国に身を寄せることになる主人公。愛称はソゥユート。ネガティブ、シスコン、鬼畜ながらも最終的には漢を見せてくれる。 永遠神剣第四位「求め」 「声」の正体で悠人と契約を果たした「永遠神剣」と呼ばれる強大な力を持つ武器の一振り。 活動元であるマナが足りなくなると触手を出して仲間を襲うが、ヒロイン√ではツンデレになるという萌える一面を持っている。 アセリア・ブルースピリット CV.清水香(PC)、浅野るり(PS2) 「ラキオスの青い牙」と称される凄腕の剣士。 無口で闘い以外に自身の存在価値を見出だせないでいるが、悠人と交流する内に明るい表情を見せるようになる。 タイトル名の通り公式のメインヒロインなので一番に攻略する人は少なくないだろう。 所持神剣は七位「存在」。 エスペリア・グリーンスピリット CV.カンザキカナリ(共通) ラキオスに属するスピリットたちのまとめ役で召喚されたばかり悠人の世話もしている働き者。戦闘パートの長い解説でもお世話になった。 所持神剣は六位「献身」。 オルファリル・レッドスピリット CV.大野まりな(共通) ラキオスのスピリットたちの中で最年少。見た目同様感覚が子供なので闘いをゲームの様に考えている。 所持神剣は八位「理念」。 ウルカ・ブラックスピリット CV.橘裕美(PC)、小池亜希子(PS2) 大陸一の実力を持ち敵国サーギオスに属する。国に捨てられた所を悠人たちに助けてもらって以来ラキオスに加わる。 所持神剣は六位「拘束」。後に六位「冥加」を覚醒させる。 レスティーナ・ダイ・ラキオス CV.三本木彩響 ラキオスの王女にして愚王の父に比べ聡明で差別を受けているスピリットたちにも分け隔てなく接する。別名をヨフアルという。 高嶺 佳織 CV.乃田あす実(PC)、藤咲かおり(PS2) 同じく異世界へと召喚された悠人の義妹。ラキオス王国に捕われ、人質として利用されている。 頭の帽子に擬態した謎の生物「ナポリたん」の存在で「キモウト」という不名誉な称号を得てしまう。 岬 今日子 CV.山本直子(PC)、白倉麻(PS2) 光陰と共にマロリガン共和国へと召喚される幼馴染その1。 明朗快活な性格で小さい頃から悠人の事が好きだが、いまだ想いを伝えられずにいる。 一周目は必ず涙することになる。 所持神剣は五位「空虚」。 碧 光陰 CV.間寺司(PC)、堀川りょう(PS2) 悠人の幼馴染みその2。寺の息子で文武両道、若くして達観した物言いをする。今日子一筋だが悠人に遠慮して距離を置いている。 ロリコンという隠された性癖があるベジータ。 所持神剣は五位「因果」。 秋月瞬 倉橋 時深 CV.鳩野比奈(PC)、及川ひとみ(PS2) 悠人たちに前に現れた巫女装束の少女。何かを知っているようだが‥。 彼女には絶対言ってはいけない言葉がある…。 シナリオ:高瀬奈緒文 原画:人丸 このゲームを語る上で外せないのが別世界の言語が一から設定されている点ではないだろうか。 異世界に召喚された悠人が言葉が通じない中ヒロインたちとコミュニケーションを取れるよう頑張る姿はなんとも健気だ。 その他、今日子と時深の話を補完した「EXPANSION」や今作の後日談を描いた「スピたん」、正当な続編に「聖なるかな」がある。 ゲームバランスは攻略情報が無いと進めるのが困難になる可能性が高く、戦闘パートのクリアランクがヒロイン攻略に遠からず絡んでくるので悠長に進められないのだ。 追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] イオが一番可愛い。 -- 名無しさん (2013-08-11 22 52 09) ナポリはいったい何なんだろうか・・・ -- 名無しさん (2014-04-10 23 30 04) 昔あったゲーセンのゲームの、ドラゴンクロニクルってドラゴン育成してバトルするカードゲームがあったんだが、そのランキングで「エイエンノアセリア」って名前がついた光竜がいたのを思い出した。元ネタこれだったのね -- 名無しさん (2014-04-10 23 50 38) キモウトの語源はナポリたんじゃない。無印版佳織の特殊な顔面形状が由来。頭蓋骨… -- 名無しさん (2016-01-20 21 47 11) SEって5000本だけだったのか・・・中古にたまたまあったから買ったけどいい買い物だった -- 名無しさん (2016-09-04 16 47 31) おめでとう -- 名無しさん (2017-05-11 10 39 58) 描き直された佳織は……まあ絵柄に癖はあるが普通に可愛いと思う。最近また出たし、DL販売もやってるのでソフトんp入手自体は容易よ。資料集欲しい人はちょっと大変かもだけど……いやあ、全部クリアするまでが大変だった。 -- 名無しさん (2020-12-21 00 33 08) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/llnj_ss/pages/241.html
元スレURL 果林「どうして勉強をしないといけないの?」 概要 すっかり開き直っている果林にも 勉強に取り組んでほしいエマかなは一計を案じ… タグ ^朝香果林 ^エマ・ヴェルデ ^近江彼方 ^星空凛 ^短編 ^ほのぼの 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/orirowaz/pages/441.html
終りの先に何があるかって? そもそも、本当に終わると思ってた? ■ ――――2012年初春。 季節は新たな出会いを予感させる春。 山折村を取り囲む山々は色とりどりの鮮やかな色彩に彩られていた。 風が吹くたびに様々な花弁が舞い、空から虹が降り注ぐようである。 『怖い家』から逃げ延びた少女は虎尾夫妻に保護され虎尾茶子になった。 保護された直後の茶子の腕はまるで枯れ枝の様に細く、肩や肋骨は骨が浮き出るほどに肉付きが悪い。 痩せこけた体は本当に風が吹いただけで折れてしまいそうであった。 『怖い家』で食事を与えられなかったわけではない ただ、そこの顧客は極端な少女性愛によって骨張った体を好んでおり、管理者からすれば少女たちの抵抗力を削げて両得だったのだろう。 茶子の体は年齢にしては小さく、栄養失調に近い発育不良な状態となっていた。 虎尾夫妻の献身的な介護と山折村の自然がもたらす豊かな食事環境により、ある程度は肉付きが良くなっていた。 だが、健康的な肉体を手に入れるためには、やはりある程度の運動も必要となってくるだろう。 健全な精神は健全な肉体に宿るとも言う。そう考えた虎雄夫妻は茶子を村にある剣術道場に通わせることにした。 本格的に学校に通わせる前に茶子を心身共に鍛えておこうという虎尾夫妻の配慮である。 彼女が通うことになった八柳流の道場は、基本的には村の大人たちが健康体操を行うために通う場所である。 虎尾夫妻もたまに通っているような、この山折村におけるジムのような物だった。 本格的な浅葱の道場とは違い、運動不足の子供を通わせるにはちょうどいい緩さである。 虎尾家で過ごす日々で茶子の心は徐々に癒されていたが。 義父以外の大人の男に対しては当時をフラッシュバックする心的外傷を抱えていた。 道場に通っていたのはほとんどが村の大人ばかりであるのだが、小さな村だ、そんな茶子の事情は村全体におおよそだが共有されていた。 ひたすらに周囲の視線を気にせず棒振りに励む墨の入った男もいたが、良識のある大人たちは適切な距離感を保って茶子に接してくれていた。 そうして過ごしていくうちに、茶子にとって八柳道場は居心地の悪くない場所となっていた。 そんな風に虎尾の家以外にも徐々に彼女の安心できる場所が増えて行動範囲が広がって行けばいい。 そんな山折村の優しさに彼女は見守られていたのだ。 だがある日、そんな彼女の安息の地に侵略者が現れた。 いつものように両親に見送られ剣道場に向かうと道場が奇妙な騒がしさに包まれていることに気づいた。 その騒がしさの正体は、道場を訪れた村の子供たちであった。 今年から小学生に上がるという子供たちで、話によれば今年から道場に通い始めるという事だ。 害意のない年下の子供たちと触れ合わせることで慣らして行こうという虎尾夫妻と八柳翁の粋な計らいだったのだが。 子供たちは道場に現れた見慣れない年上の少女に興味を持ったのか、茶子を取り囲むようにして遠慮のない質問攻めを行った。 「みない顔だな。だれだよお前」 リーダー格の少年は生意気な子供だった。 茶子が発育不良気味であるとは言え、明らかに年上の相手に向かって自分が偉いと言わんばかりの態度で突っかかってきたのだ。 だが、性根にある反抗心だけはその時から一人前だったのか、茶子はとりあえず拳で分らせてやることにした。 その生意気なガキが村長の孫だと茶子が知ったのは、その後の事である。 茶子と少年は互角の戦いを演じたが、すぐに周囲の大人たちに引き離された。 小さな子供に勝てなかったと恥じるべきか、男の子に引けを取らなかったと誇るべきか、難しい所だ。 ヤンチャな子供たちのグループから引き離され、両親に慰められていると師範である藤次郎が近づいてきた。 「哉太。来なさい」 そう言って、子供たちの方から一人の少年を呼び込んだ。 身内であるからだろう、他の子どもより厳しく礼儀を叩きこまれた少年は頭を下げた。 「初めまして! 八柳哉太です」 「………と、虎尾……茶子、です。よ、よろしく……お願い、します。哉…………くん」 おどおどとした様子で返す言葉が途切れる。 先ほどまで少年と殴り合っていた態度はどこへやら、年下相手に敬語で返してしまった。 持ち前の反骨精神から逆境や敵には強いが、まともな相手になるとこうなってしまう。 誘拐される前(まともだった頃)の自分がどう友達と過ごしていたのか、そんな事すら今の茶子には思い出せない。 「それなら、茶子姉だね」 そんな年上女子の挙動不審も気にせず、笑いながら少年は少女を受け入れた。 茶子も差し出された手をおずおずと握り返す。 床がひんやりとした剣道場。 外には祝福のように花弁が舞い散る。 新たな出会いを予感させる春に2人は出会った。 そんなことがあった。 ■ 日本の片田舎で発生した未曽有の危機。 それは小さな村の過去から始まり、異世界と複雑に絡み合いながら魔王と旧日本軍の人体実験によってかき乱され、災厄の歴史と言う一つの紋様を編み上げて行った。 絡まった糸のように複雑に絡まったその因果は、人間とウイルスによる世界の存亡をかけた戦いにまで発展して行き、今を生きる多くの人たちの努力と献身によって終息を迎えた。 世界の危機は去った。 全てが終わった小さな村に取り残されたのは、世界の行く末を左右しない蛇足のような戦いだけである。 山折村と言う外界から隔絶された閉ざされた世界には死が満ちていた。 周囲に封鎖網を敷いていた特殊部隊も徐々に撤退をはじめている。 村に残った命はアダムとイヴの如く男と女の2つだけ。 だがそれは創世神話における最初の命とは違う、この山折村に残された最後の命だ。 世界を輝かせていた魂の輝きも風に流されるように消え去った。 残るのは死者にすら見放されたような闇だ。 何もかも死に絶えたような荒野を、太陽の光を返した死んだ月の光だけが照らしていた。 女の手には血濡れの杯。 それは死と破壊を尊ぶ魔王によって造られた、願いを叶える願望機だ。 女は血と理想に酔うように、夜の空に杯を掲げていた。 「あたしは、この山折村を――――永遠に残す」 そんな茶子の宣言に呆然としていた哉太が、ハッとしたように意識を取り戻す。 そして何よりも先に、茶子ではなく、倒れた少女に向かって駆け寄った。 「ッ…………アニカッ!?」 力なく倒れたアニカの体を抱えて、激しく肩を揺さぶる。 だが、血で汚れた青白い顔をして首をガクガクと揺らすだけで何の反応もない。 「アニカ! アニカッ!!」 何度その名を呼ぼうとも返事はない。 あれほど雄弁だった口も開かれることはなく、愛らしかった表情も永遠に変わる事はない。 もう二度と彼女が動くことはない。そこにはただ冷たい死と言う現実があった。 「…………アニ…………カ」 その現実に押しつぶされるように哉太の両肩から力が失われる。 全身を震わせながら、アニカの死体を地面に置いた哉太がゆらりと幽鬼のように立ち上がった。 「………………どう、して?」 叫び出したいほどの衝動を抑えて、震える喉から声を絞り出す。 聞きたいことは山のようにあった。 だというのに、上手く言葉にならず、そんな曖昧なことしか聞けなかった。 「言ったでしょ、あたしはこの村を永遠に残す。そのために願望機を先に使われるわけにはいかなかった」 「意味が分からねぇよ! この村を残すって何だよ!?」 当たり前のように回答する茶子に、責めるような強い語気で哉太は叫ぶ。 「だったら何でみんなを殺したんだよ!? 全部殺したのは茶子姉じゃないか!?」 このバイオハザードによって多くの住民は死に絶えた。もう、この村で生きているのは自分たちだけだろう。 自衛のためのだと、仕方ない事だと飲み込んだ感情が堰を切ったように吐き出されていた。 僅かに離れた草原には、他ならぬ茶子が築き上げた死体の山がある。 多くの人間を殺した人間の吐くべき言葉ではない。 「違うよ。あたしはこの村の汚れを綺麗にしただけ」 彼女が切り捨てたのはこの村に木の根のように蔓延る闇だ。 仮に朝景礼治や木更津組の残党が生きていたとしても、全員殺せば確実に死んでいるだろう。 ローラー作戦のように全てを切り捨て、この村を奇麗にしただけである。 「綺麗に…………? あの血と泥にまみれた死体の山が!? アニカを殺す事がか!? あんたはそんな事の為にアニカを殺したってのかよッ!?」 「そうだよ」 何の迷いもなく即答する。 村に沈殿する泥も汚れも全て掻き出された。 このVHで村に巣食った災厄や偽りの神様も排除された。 全部リセットして最初からやり直すにはいい土壌だ。 「ッッ! そんな方法で何が残るって言うんだ!? 村を残すってのは、そうじゃないだろ!?」 こんなやり方は違う。 山折村を忘れない事。語り継いでいく事こそが、山折村を残すという事ではないのか。 哉太は全身を振り乱して、荒廃した何もない闇を指す。 「見ればわかるだろ!? この村はとっくに終わったんだよ!!」 喉から血が出るような叫びをあげる。 少しでも考えればわかる。もはや山折村はどうしようもない。 村とはそこで生きる人々の生活そのものだ。人が居なくては立ち行かない。 全てが死に絶えたこの村が立ち行くわけがない。 「…………終わらないよ――――あたしが終わらせない! 終わったんならまた始めればいい、そうッ! あたしの祈りがこの村を救うんだよ……!」 そう言って、血濡れの願望機を掲げる。 だが、その杯の中に満ちているのは希望などではない、多くの死を飲み込んだ呪いの杯だ。 理屈や理論など関係ない。 茶子はただ『山折村を終わらせない』と言う、その結論にしがみ付いていた。 子供の我侭以下の現実逃避、だが、彼女は現実を超越して願いを叶える手段を知り、手に入れてしまった。 希望を唱えるその目は夜よりも暗く、闇よりも深く、泥の底よりも濁った色をしている。 茶子はもう壊れている。壊れてしまった。 哉太にもそれが、痛いくらいに分ってしまった。 「…………俺のせいか? 俺が……この村を離れたから」 茶子がこうなってしまったのは自分が村にいなかったから。 哉太が村を離れずそばに居れば、こんな事にはならなかったのではないか。 そんな深い後悔が哉太の全身を重く沈める。 「――――――それは違うよ哉くん」 だが、それは違うと。 これまでにない穏やかな声ではっきりと否定する。 「あたしは最初から壊れていたの。あなたと出会った時から、いいえ、出会う前からあたしはとっくに終わっていたんだよ」 哉太と出会った時点で茶子はとっくに終わっていた。 奪われ汚され壊され弄ばれて、救いようがないくらいに手遅れだった。 だから、きっと最初からこうなることは決まっていたのだ。 「ツギハギだらけでやってきたけど、それももう限界……。 何が正しくて何が間違っているのかなんて、最初からあたしにはわからなかったの」 酷く疲れたように空っぽの息を吐く。 彼女が居るのは最初から手の届かない奈落の底。 自分がいれば救えたかもしれないなんて考えは自惚れでしかない。 哉太では茶子の救いにはなれなかった。 それが、あの日出会った2人の答えだった。 「だから、哉くん。それが間違いだと思うのなら、止めればいい。 間違いだったあたしをどうか――――」 ――――終わらせてね。 そう聞こえた気がした。 茶子は止まらない。 彼女にはもう自分自身でも止まり方など分からなくなっている。 それこそ死ぬまで止められないだろう。 止めるにはもう、殺すしかない。 壊れてしまった少女の抱いたたった一つの願い。 その一瞬だけが真実だったのではなかったか。 哉太は地面に落ちていた魔聖剣を手に取る。 それがこの女に与えられる唯一の救いであるのならば。 決着を望むその動きに応えるように、茶子が願望機を投げ捨て、両手で刀を握り絞めた。 「茶子姉ぇええええ――――――――ッッ!!!」 「哉――――――――くぅぅぅううんッッ!!!」 2人は互いの名を呼びあった。 いつかの春。 あの出会いの日のように。 ■ ――――2012年初夏。 日差しも強くなり始めた夏 山折村は慌ただしい雰囲気に包まれていた。 今日は年に一度の鳥獣慰霊祭だ。 何もない小さな村で行われる唯一の大きなお祭りである。 都会(そと)から見れば打ち上げ花火のような派手な催しをするような予算もない小さな祭りでしかないのだろうけれど。 それでも村中が飾り付けられ、商店街には屋台が立ち並ぶ年に一度のお祭りである。 村の子供たちはその日ばかりは皆一様に心を躍らせていた。 「あれ、哉くん」 日も暮れてきた夕暮れ時。 友人たちとの待ち合わせに向かう途中、昼間の稽古でお小遣いの入った財布を道場に置きっぱなしにしていた事に気づいた哉太が八柳の道場に向かうと、そこで茶子と出会った。 茶子は一人で道場に座り込み、遠くに浮かぶ提灯の明かりをぼうと眺めていた。 「何してんの茶子姉? お祭り行かないの?」 「……ん。ちょっとね。哉くんこそどうしたの? お祭りに行ってたんじゃないの?」 「うん、今から行くところだよ。ちょっと忘れ物をして。茶子姉も一緒に行こうよ」 そう言って哉太は座っていた茶子に向かって小さな手を差し伸べた。 だが、茶子は視線を遠くから動かさなかった。 その手は取られることなく、茶子は拒否するようにゆるゆると首を振った。 「うーん。そっか」 茶子が手を取る気がない事を理解したのか、素直に哉太が手を引っ込める。 だが、哉太は剣道場から立ち去ることなく茶子の横まで移動するとその隣に腰を下ろした。 「じゃあ俺もここでいいよ」 「いいの? お友達と一緒に回るんじゃないの?」 「うーん。約束すっぽかしたら圭ちゃんは怒るかもだけど……。 まあ今日は光ちゃんや珠ちゃんを案内するんだって張り切ってたみたいだし、俺が居なくても気にしないよ」 リーダーである圭介は引っ越してきたばかりの日野姉妹に初めての鳥獣慰霊祭を案内するんだと妙に張り切っている。 みかげや諒吾もいるだろうし、むしろ今は自分がいない方がいいまである。 圭介たちは自分が居なくても大丈夫だ。だけど、今の茶子はどうだろう。 なんとなく哉太はここにいないといけないような気がした。 遠くを見つめる茶子の瞳には大人びた達観と一抹の寂しさの様なものが混じっているように見えた。 何より、誰もが楽しい祭りの日なのに、一人でここにいるのは酷く悲しい事のように思えた。 何をするでもなく2人並んで遠くの祭りの明かりを見つめる。 時折吹き抜ける静かな風が頬を優しく撫でてゆく。 穏やかな時間、だが、哉太の心は妙にどぎまぎしていた。 この村の子供たちは一緒に生まれ育った家族のようなものだ。 だが、突然現れた年上のお姉さんである。 日野姉妹も同じような立場だが、彼は年上のお姉さんと言う存在に憧れのような感情を抱いていた。 そんな相手と2人きりと言う状況は少年心に落ち着かないものがある。 「知ってる? 屋台って木更津組の奴らがやってるんだよ」 沈黙を破るように、茶子がそんな事を言い出した。 「え、う、うん。木更津組って沙門さんの所でしょ?」 「そ、悪い人たち」 商店街に並ぶ的屋の殆どが木更津組のシノギだ。 都会ではもうあまり見かけなくなった光景だが、この山折村では未だにその手の輩が幅を利かせている。 その売り上げは反社会的活動の活動資金となる。 だが、それはお日様の匂いはダニの死体の匂いだとかと同じ知らなくてもいい話だ。 的屋に関してはシノギと言ってもアガリは大した額ではないし、荒事の起きやすい祭りに睨みを利かす治安維持の意味合いが強い。 この嫌悪感自体が、子供の浅慮に過ぎない。子供はそんな事を考えず無邪気にお祭りを楽しんでいればいいのだ。 だというのに無邪気に楽しむ気になれないのは茶子が子供ではないからなのか。 子供ではない、大人でもない。けれど、思春期で済ませるには少し行き過ぎた潔癖症である。 いずれにせよ、子供である哉太にはよくわからない話だった。 悪の組織が運営する悪いお店なんだと、朝の特撮番組に準えてそんな理解をした。 確かにそれはよくない気もしてきた。 「そうだ…………!」 何かを思いついたように哉太が声を上げた。 突然の大声に、茶子は少しだけ驚いたようにビクリと肩を震わせたが、すぐにお姉さんらしく「どうしたの?」と問い返した。 「なら、来年から俺たちもやればいいんだよ! この道場のみんなでさ」 「有志の屋台ってこと?」 「ゆうし……? よくわかんないけど俺から圭ちゃんに話とくよ! 大丈夫、圭ちゃんなら何とかしてくれるからさ!」 友人への無邪気な信頼を感じさせる言葉。 茶子からすれば生意気なガキだが、哉太からすれば何よりも信頼できるリーダーなのだ。 実際、彼に頼めばこの村の中では大抵の無茶は叶う。 薄暮の空に広がる微かな夕焼けが、静かに夜の帳へと移り変わてゆく。 遠くから聞こえてくる祭囃子の音が、村全体に賑やかさを届け始めた。 どうやら、神社の方で祭りの本番である慰霊祭の儀式が始まったようだ。 「お祭り、始まったみたいだね」 「そうね」 遠くの光に照らされて伸びた影が覆う剣道場。 祭りが騒がしければ騒がしい程、取り残されたような寂しさが訪れる。 そんな寂しさが嫌で、哉太は勢いよく立ち上がった。 「茶子姉、俺たちも踊ろうよ」 「ここで?」 「うん、祭囃子が聞こえるから、お祭りはここでもできるよ」 そう言って哉太は無邪気に踊り始めた。 拙い盆踊りのような作法も何もない踊り。 「……ぷ。ははは! へたっぴだなぁ。哉くん」 それが、あんまりにも下手くそで拙い踊りだから思わず茶子は笑ってしまった。 見てなさいと、彼に見本でも見せるように茶子も裸足のまま踊り始める。 「何だよ、茶子姉だって下手くそじゃん」 「何だとぉ~?」 お祭りの夜。 遠い喧騒に包まれながら、たった2人の道場で拙い踊りを踊る。 メチャクチャなステップを踏む度、擦り傷だらけで色あせた木板の床が微かにきしむ音が響く。 オンボロ道場で踊ってるのがなんだかおかしくて2人して笑った。 提灯の揺れる明かりが2人を照らし、彼らの笑顔が輝いていた。 夏を目前にした水無月。 遠く祭囃子の聞こえる剣道場で。 そんなことがあった。 ■ あの夏の日のような夜の下、2人は踊る。 だが、あの時の拙い踊りとは違う、洗練された動き。 流麗なるそれはさながら美しい演舞である。 演奏に使用される楽器は真剣。鳴る音は八柳新陰流の剣術。 雀打ち、乱れ猩々、空蝉、鹿狩り、三重の舞、天雷。 歴史の刻まれた古い剣道場で、幾度も繰り返されてきた掛かり稽古。 哉太が村を離れるまで幾千、幾万と毎日のように打ち合ってきた。 違いと言えば一つだけ。それは稽古ではなく互いの命を奪いあう真剣勝負であるという事だ。 それは決別に向かう儀式のようでもあった。 彼女に人生で一番幸せだった、共に汗を流した輝かしい日々。 その在りし日の思い出が、剣がぶつかり合う度に火花と共に弾けて消える。 灼熱の様な刹那。 互いに愛し合いながら、互いの死を望む。 殺さねば止まらぬ相手、殺さねば前に行けぬ相手。 理由は違えど、もう殺すしかない。互いにそんな所まで来てしまった。 これは女王の声に促されていた時とは違う。 誰かに操られるでも誰に強制されるでもない、純粋なる己の意思で戦っている。 子供のように、歯を食いしばって泣き出しそうになりながら、されど決して譲れぬ何かのために。 山折村を存続させる それが茶子の譲れぬ願い。 山折村さえ続くのならば、きっと全てがうまくいく。 山折村を存続させるためならば、現在(いま)を全て切り捨ててもいい。 それほどまでに茶子の山折村に対する信仰は深い。 だって、山折村には死者(終わったもの)を蘇らせる力があるのだから。 全てが砕けてバラバラになってとっくに終わってしまった茶子を、ここまで救ってくれた。 だからきっと、すべてうまくいく。 本来であればそれも終わるはずだった。 だが、願望機と言う都合のいい存在を知り、御守りと言う手段を手に入れた。 あの瞬間から茶子の心は決まっていた。 終わっても壊れても、叶うのならば動かなければ。 終わったものが空っぽのまま動く、それはまるでゾンビのようだ。 茶子はきっと――――山折村の生んだゾンビだったのだ。 カァンと、ひと際大きな火花が弾けた。 全ての思い出を打ち尽くし、名残のような火花が消える。 未来のために、己が過去と現在の全てを焼き尽くす。 焼き尽くした全てを糧とするように、茶子は動く。 全てが消え去った後、最後に残るのは決着と言う名の結晶だ。 ――――恐らく次が、最後の攻防となるだろう。 月明かりが反射し、まるで一筋の涙の如く刃が煌めいた。 万感の想いを乗せ、最後の未練を断ち切るように哉太へ向かって刀を一閃する。 猛然と打ち込んできたその剣を、逃げることなく哉太は見つめる。 憧れに目を曇らせて自分が見てこなかったもの、目を背けてきたもの。 それらに正面から向き合うために、乗せられた想いごと受け止めるように哉太は剣を合わせた。 衝突する刃。 その力を哉太は巧みに八柳流『空蝉』にて受けとめる。 刀を受け止めた体勢から足を半歩引き、体重を微妙に後ろへ移動させると、自身の体を軽く回転させた。 まるで水が岩を回避するかのように茶子の剣が進行方向をずらされ、哉太の肩を僅かに掠める。 茶子の剣はまるで導かれるようにそのまま地面に向かい、刃が大地に深く突き立てられた。 瞬間。哉太の手は稲妻のように閃き即座に剣を逆手に持ち替えた。 そして、敵の握りと地面によって固定された刃の中心に向かって渾身の力で刃を叩きつける。 八柳藤次郎の刀は戦国時代より戦場を渡り歩き、この地においても最も多くを切り殺した妖刀である。 されど、その出自は聖剣でも魔剣でもないただの日本刀であることに変わりはない。 折れず曲がらずと称される日本刀も、手入れもなくここまで使い潰されればヒビの一つも入るだろう。 哉太が狙ったのはその切れ目。 その歪んだ理想ごと叩き折るように、小さなヒビに向かって哉太は正確無比の一撃を叩きこんだ。 乾いた音とともに、日本刀の刀身が絶ち切られる。 二刀『狗噛み』と並ぶ八柳哉太が開眼した武器破壊の極地。 山を描くように3点を利用し刃を断つ。 故に、その名は――――八柳新陰流・奥義、一刀『山折』 「茶子姉――――――――ッ!」 哉太は止まらず、身を捻る。 武器を失った茶子に向けて魔聖剣を振るう。 もはや茶子は殺さねば止まれない。 ならば、この一刀こそが救いである。 刃は迷いなく降りぬかれ、決着を告げる赤い飛沫が舞った。 ■ ――――2017年初秋。 茹だるような暑さだった夏が終り、季節は秋の口に入った。 村を取り囲む山々は赤や黄、橙といった鮮やかな装飾に彩られ始めていた。 茶子が山折村の住民となって幾年かの時が過ぎ、彼女は高校生になった。 高校生になったと言っても、山折村の校舎は一つしかなく小中高一貫であるため、環境的には何が変わる訳でもないのだが。 変わらないのが田舎のいいところだ、なんていう人もいるが、ここまで変わらないのは流石の茶子もどうかと思う。 茶子はいつものように竹刀袋を肩にかけて、八柳の道場へと続く道を哉太と共に歩いていた。 学校から直接道場に向かう道すがら山々の紅葉を眺める。 その美しい景観に変わらぬ良さも感じられてしまうのだが。 その道すがら、前の方から複数名の作業着の男が歩いてくるのが見えた。 2人は会釈をしてその脇を通りすぎる。 しばらく歩いて、その背が遠ざかった所で言葉を交わし始めた。 「あれ。見ない顔だったね」 「工事の人でしょ? 外から来た」 こんな交通の弁が悪いだけの何もない小さな村に外から人が来ること自体が珍しいことである。 そんな時が止まったように何も変わらない山折村の時間は徐々に終りを迎えようとしていた。 村長が代替わりして村の開発計画が動き始めたのだ。 村には開発を嫌う派閥があって、すぐに大きな変化がある訳ではないだろうけど。 今は小学生である哉太と高校生である茶子が同じ校舎で授業を受けているが、噂では新しい校舎が建つなんて話もあるらしい。 「まあ、早くてもあたしが卒業した後の話だろうけど。哉くんが高校生になる頃には新校舎が出来てるかもねぇ」 「新しい校舎増やしたところで、生徒が居なきゃ意味ないんじゃねぇの。トラとタヌキのカワハギってやつ(?)だろ」 「捕らぬ狸の皮算用ね。これから村に人を呼び込んで学校に通う子供も増えるって事なんじゃない?」 開発に合わせて新しい住民の呼び込みも積極的に行われているようだ。 先ほどのように知らない人が村に足を運ぶことも増えてきた。 「こんな何にもない田舎に人が来る訳ないよ」 哉太は新村長の方針に否定的だ。 自分のテリトリーに知らない人間が土足で踏み込んでくるのが嫌と言う気持ちが半分。 閉鎖的で娯楽もない村に人が集まる気がないという諦め半分の擦れた意見だった。 だが、その意見にも一理ある。 仕事で訪れる人が増えたところで、居住となれば話が別だ。 確かに最近で言えば、浅葱碧と言う少女が転校してきたが山折村に住んでいる親族に引き取られてきたからだ。 そんな事情でもない限り、こんな何もない村にわざわざ引っ越してくる変わり者なんてそうそういるわけがない。 「あら、哉くんだって仲良くしてる日野さんたちが居るでしょ?」 「そうだけど、光ちゃんや珠ちゃんたちは圭ちゃんのおじさんが招いたって話だろ?」 日野家は現村長が未来を見据えて、事前に外部から招いた山折村移住者のモデルケースだ。 外の人間がこの村に溶け込み幸せに暮らすことが出来るかどうかを試す、いわば試金石である。 彼女たちこそ山折村の未来。外の世界との『融和の象徴』と言える存在である。 「この村はいい所だよ。あたしは好きだなぁ山折村」 茶子はこの村を愛している。 季節によって色とりどりの顔を見る風景が好きだ。 漂う穏やかな空気が好きだ。 優しい人々が好きだ。 「なら、いいのかよ。山折村が変わっていくんだぜ?」 「いいんじゃない。より良くなるって言うんなら」 見慣れた光景も新しいモノに変わっていくのだろう。 より良くより便利に、よりよい未来を迎えるために。 変わっていくことは寂しいことだけど、在り続けるためには必要な事だ。 「それに、中身がどれだけ変わっても。山折村は山折村だから」 テセウスの船のように、その全てが入れ替わっても山折村はここにある。 彼女にとってはそれが重要で、それだけで十分だった。 「あたしはこの村に、返しきれないくらいの恩があるから。この村の為になるんならどんなことでしたいと思ってるよ。 いつか、その恩を返せる人間になりたいなぁ」 この村を良くしたい。 それが茶子の願い。 将来はこの村でこの村を良くする仕事に就きたいと思っている。 この村の発展に寄与して、自分に幸せをくれたこの山折村に幸せを溢れさせたかった。 そうして、山折村の歴史の端にでも自分の名が刻まれるのなら、これほど嬉しいことはない。 「知ってる? あたし受けた恩は忘れない女なの」 「知ってるよ。茶子姉の執念深さは。昔のちょっとしたイタズラも絶対わすれないもんなぁ」 「そ。情の深い女なのよ、あたし」 愛も憎も誰よりも深い。 受けた恩も仇も必ず返す。 それが虎尾茶子という女だ。 「この村がずっと続くよう。きっと、よくするから」 小さく、誓いを口にする。 流れゆく何気ない日々。 学校から道場へ向かういつもの道で、愛(みらい)を語った。 そんなことがあった。 ■ 温い風が吹いた。薄雲が月を覆い隠す。 月すらも見放されたように闇が包み、決着の時を覆い隠す。 2人の剣士は互いに攻撃を終えた体勢のまま固まっていた。 ただ血の滴る音だけが夜に響く。 まるで命が地面に吸い込まれてゆくように、濁った赤が黒い草に染み込んでいく。 薄雲が流れ、月光が差し込む。 露になった茶子の左腕から大量の血液が零れ落ちていた。 左腕は前腕部から完全に切り落とされており、切り捨てられた傷口から排水管みたいにドボドボと血が流れていた。 放って置けば確実に出血多量に至る致命傷である。 だが、その命運はまだ尽きてはいない。 茶子はまだ生きている。 更に雲が流れ、その先の哉太の姿を照らす。 次の瞬間、哉太の体がゆらりと揺らめいたかと思うと、その首がイチョウの葉のようにパクりと割れて大量の血が噴き出した。 頸動脈を切り裂かれたのだろう、噴水のように夥しいまでの赤が周囲を染め上げ、浮かぶ月すらも赤に染まる。 草原に冷たい夜風が吹き抜け、切り裂かれた肉と血の生々しい鉄臭さが漂っていた。 見届ける者もなく、誰にも知られることない勝負の決着。 届いたのは喉笛を食い破る虎の刃だった。 少年の正しさを女の妄念が上回ったのである。 哉太の放った斬撃には、ここまで積み重ねてきた彼の全て。鍛錬と経験そして想いが乗せられた間違いなく人生最高の一撃だった。 女の命を絶たんとするそこに一切の躊躇いはなく、何一つ曇りなく放たれた完璧なる一撃が破れる道理はなかったはずだ。 だが、茶子は防いだ。 武器破壊の直後と言う最大の隙を突かれたにもかかわらず。 まるでそう来ると分かっていたように、振るわれた刃を左腕を盾にして防ぐと、左腕を跳ね飛ばされながら敵を食らいつくす報復の刃で哉太の首を切り裂いた。 哉太の最高。哉太の全て。 故に――――――読みやすい。 知っているからこそ、愛しているからこそ、その一撃は彼女にとっての必然だった。 これぞ、茶子の至った奥義である。 それは技そのものではない。 無防備を晒して相手の油断と一瞬の隙を誘う。 この駆け引きこそが八柳新陰流・奥義、無刀『讐虎』の正体である。 相手の心理を読み取ることに長けた茶子の至った境地。 茶子はかつてこの奥義で藤次郎より一本を取り、皆伝を授かった。 剛力怪物――気喪杉 禿夫。 剣術無双――八柳 藤次郎。 狙撃手―――成田 三樹康。 魔王――――アルシェル。 戦鬼――――大田原源一郎。 女王――――日野珠。 この地において最も激しい戦闘を生き残ってきたのは間違いなく哉太だろう。 命を削るような実戦を潜り抜け、彼の剣士としての実力は大幅に成長し奥義の開眼にまで至った。 だが、そこには一つ大きな落とし穴があった。 この地においての戦闘は通常とは勝手が違う。 その成長は『異能』と言うあり得ない力を前提としたものだった。 確かに、勝負の機微を読み取る力や刀を操る技術は上昇しただろう。 だが、無意識に異能の回復力に頼り、避ける意識が紙一重の所で欠如するようになっていた。 何より、この地で数多くの修羅場を潜り抜けたのは茶子とて同じである。 100以上のゾンビを相手にしたのだ、殺した数と戦闘回数で言えば間違いなくNo.1だ。 対して、茶子に与えられた異能は実戦において殆ど役に立たない精神攻撃を跳ね返すと言うごく限定的な異能である。 序盤で重傷を負い、常に死と隣り合わせの状態でも不屈の精神と己が実力のみでここまで切り抜け細い綱を渡り切った。 生死を分かつ嗅覚を磨いたのは間違いなく茶子の方だ。 その差は紙一重。 だが明暗を分けるには十分な紙一重だった。 「…………ごふっ!?」 裂かれた頸動脈から血を流した哉太が口から塊のような血を吐いた。 二人の血が混じり合ってできた血の海の中にその体は沈んで行った。 救いの剣は届かず、哉太の意識は深い奈落に墜ちる。 互いに、磨き上げてきた剣技と奥義が衝突した。 生きるため、生かすために剣を学んだ哉太の活人剣はその本分を果たし、殺すために剣を学んだ茶子の殺人剣はその本分を果たしたのだ。 【八柳 哉太 死亡】 「…………ごめんね。哉くん」 血だまりに沈む物言わぬ死体にそう告げて、最後の敵を切り捨て不要になった刀を投げ捨てた。 片腕になってしまった以上、刀でふさがっていては願望機が手に取れない。 茶子は血に濡れた手でポケットから御守りを取り出すと、地面に赤い一本線でも引く様に大量の血を零しながらゆらゆらと歩いて行く。 そして地面に転がる願望機の前にまで行くと、もはや誰の血なのかすらわからぬほどに薄汚れた願いの星を拾い上げた。 ―――――成就の時だ。 師に売られ、全てが壊れたあの冬の日が脳裏をよぎる。 あの日に立てた誓いは、今ここに果たされる。 殆どの血液を失い紫かがった唇が深く吊り上がる。 願望の成就を目前としたその眼には熱狂と死に瀕した闇が入り交じっていた。 そうして、失われた片腕を気にせず、垂れ流す血液を振り乱しながら、彼女は勢いよく願望機を天に掲げた。 周囲には死と絶望しかない。 血と泥に塗れた世界の中心で――――願い星に希う。 「―――――――――あたしの山折村に、美しき永遠を―――――――――ッ!!」 ■ 『そんな…………ッ!?』 『な、なんという』 厄溜まりの中から、その光景を見守っていた村の始祖たちは絶句していた。 捧げられた祈りは、終りではなく永遠。 山折の消滅を願う春陽たちとは対極の願いが捧げられた。 その願いに呼応するように、この厄溜まりにも変化が生じた。 厄溜まりの中心に巨大な白い渦が出現したのだ。 黒の中に浮かぶ異質な白。それは世界を穿つ特異点であった。 城を恐れるように、聖刀の生み出した結界の周囲に漂う厄が虫のように蠢く。 清廉潔白なる正しさの象徴のようであり、闇を許さぬ独善的な暴力のようでもあった。 穢れなき白だけが満ちた美しき世界。 茶子の望む山折村に災厄の居場所などない。 渦が蠢く。 漆黒の闇が飲み込まれるように白に堕ちる。 渦は奈落の底に存在する厄溜まりをさらなる深淵へと誘うように、漂う黒い靄と赤子の手を次々と飲み込んでいった。 女王や春陽たちのいる場所は聖刀による結界に守護られている。 だが、対厄に特化した結界ではこの渦の引力は防げないだろう。 ここも飲み込まれるのは時間の問題である。 自身の故郷の愁嘆場に、始祖たちは慌てふためく。 彼岸の手前に立つ女王は彼らとは対照的にどこか達観した表情でその光景を見ていた。 ただの人間でしかない一人の女の妄執によって世界が飲まれてゆく。 女王は何かに納得したようにふっと笑う。 「…………これが人の業か、敵わぬ訳だ」 渦の奔流を防いでいた結界が限界を迎え、音を立てて瓦解する。 全てが渦の中に飲み込まれていった。 ■ 死と破壊の魔王の作成した願望機は願いの第一歩として厄溜まりの消滅という願いを果たした。 手始めの厄溜まりの消滅を果たしたのは、願望機の方向性が破壊に特化されているからである。 捧げられたのは村の永遠と言う真逆の願い。 運命の女神の加護を込めた御守りによってその方向性は捻じ曲げられたが、本来の機能から無理矢理に行っている事に変わりはない。 必然、そのために必要とする魔力も膨大になる。 本来であれば、願望機の発動には願望機自体に蓄積された魔力が消費されるため、使用者の魔力を必要としない。 だが、崩壊寸前の願望機の残存魔力のでは村の永遠と言う真逆の願いを叶えるにはリソースが足りなかった。 ならばどうするのか? 簡単な話だ。 ――――――足りないものは他から補えばいい。 願望機が最初に求めたのは純粋な魔力だった。 だが、魔力を持った人間などこの山折村に居るはずもない。 高魔力体質のアニカも死亡した、それ以前に生きている人間などもういない。 一つの例外を除いて。 魔王と女神の娘『デセオ』。 白兎の願いによりその『肉体』だけは復活させられている。 完全復活が成し遂げられるまでの間は通常の方法では見つけられるはずがない安全圏に退避されている。 だが、願望機の創造主である魔王の血脈であったからだろう。 女王と終里の子との関係性に近いそれらは同じような繋がりを持っていた。 その繋がりを辿って願望機は『デセオ』の肉体をあっさりと発見した。 そうして、デセオの体がその魂である影法師のような幼神と共に、白い波に飲み込まれる。 魔王と女神から生まれたその存在は最高のリソースとして願望のために消費される。 だが、まだ足りない。 永劫の命を持つ魔王が生み出した超越者の玩具。 願望機は空腹の子供のように、貪欲なまでに次を求める。 願い星を掲げる茶子の体が、ふっと電源を落としたおもちゃのように力なく倒れた。 うさぎが干支時計の発動を魔力の代わりに生命力で補ったように、生命力は魔力の代替品になる。 全てが死に絶えたこの村の最後の命は、願望の成就のために捧げられた。 茶子の命は彼女の望み通り、村を永遠とする最後の礎となったのだ。 【虎尾 茶子 死亡】 白い渦が巻く。 血も肉も、光も闇も、生も死も。 呪いの杯はその全てを飲み込み。 そして、 ――――全てを吐き出した。 ■ 「なんだ………………?」 その異変に最初に気付いたのは、撤収を始めていたSSOGの隊員の一人だった。 オオサキの進言により事前に撤収準備を進めていたため、特殊部隊は迅速に行動を完了しており。 後はスケジューリングされたドローンの帰還を待つだけと言う段階になっていた。 だが、その帰還するドローンの最後の一台がそれを捕らえていた。 妙な雰囲気を感じて、隊員の一人がトラックに回収されたモニターに映し出された映像を見つめる。 そこに映し出されていたのは終焉した山折村の風景。 全ては死に絶え、生者など一人もいない。 死した村、終わった村の景色である。 最後の生き残りであった虎尾茶子も今は倒れ。 その手から零れ落ちた呪いの杯から汚濁のような白い液体が止めどなく溢れ出ていた。 汚泥は草原を埋め尽くし、あっというまに村全体を白く汚染するように広がっていった。 小さな人間の中に詰め込まれていた愛情と憎悪が吐き出され山折村(せかい)を満たす。 その汚泥は四方にある山の麓に差し掛かったところで流出をピタリと止める。 まるで山折村と世界を区切る境界線のように。 その光景は確かに異様である。 だが、異能に始まり、魔王の出現、女王の覚醒、光の巨人と、不可思議の連続であったこの村においては殊更驚くほどの事ではない。 危機でれば対処するし、命令であれば特攻も辞さない、それが彼らの仕事である。 それよりも隊員の目を引いたのは、その汚濁の中心で倒れ込んでいた茶子の死体が、むくりと立ち上がった事である。 上空からの監視では出血多量で死亡したと言う認識だった。 だが、そもそも上空の監視だけでは詳細な茶子の死因などわかるはずもない。 それだけなら、確認は間違いで生きていたのだろうという事で話は落ち着く。 だが、次にその脇で倒れていた八柳哉太の死体までもが立ち上がった。 流石にこれは無視できない異変である。 哉太は頸動脈を裂かれて確実に死亡したはずである。異能が消えた以上回復することもあり得ない。 そんな隊員の困惑をよそに、異変はそれだけにとどまらなかった。 更に、少し離れた位置で倒れていた小さな少女の首なし死体もむくりとその身を起こしたのだ。 隊員は慌てて撤退を始めていた周囲に異変を報告する。 その報告に周囲の隊員は迅速に動き、再度ドローンによる状況確認を再開した。 異変は村全体に発生していた。 いたるところで死体が起き上がり始めている。 何より異常だったのは、山のように積み上げられ、光の巨人の行進によってばらばらになったゾンビの死体たちまでもが動き始めた事だ。 無事だった部位同士が中に糸を通されたみたいに繋ぎ合わされ、継ぎはぎだらけの死者たちが起き上がる。 そうして、死体たちが動き始める。 舞台の中心で、空から吊るされた見えない糸で操られる人形のように茶子の死体が踊り始めた。 哉太とリンの死体もそれに応じるように楽しそうにカタカタと踊る。 動き始めた村の死体たちも、我先にと茶子たちの下に集うと彼女たち周囲を取り囲んで愉快な踊りを始めた。 王子さまとお姫さまを取り囲んで踊る様子はさながら眩い舞踏会のようである。 いつの間にか多くの隊員が目を奪われ食い入るように画面を見ていいた。 死体が動き、死体が踊る。余りにも悍ましい死者たちの宴。 そして、画面越しにその光景を見ていた、隊員の一人がぽつりと呟いた。 『――――――ゾンビだ』 ■ 少女は踊る。 喜びを舞うように、くるくると。 少女は笑う。 夢見た世界の中心で、くるくると。 目の前には素敵な王子様。 手を取って、お姫様を優しく導くようにエスコートする。 ステップは軽やかに、ターンは華やかに。 いつだって、少女は誰かにそうしてほしかった。 だけど状況が、世界がそれを許さなかった。 少女が少女であるために、強くあることを強要していた。 けれど、そんなものはここではもう必要ない。 すぐ近くでは自分を慕う小さな少女が愛らしい花のような笑顔で笑っている。 何者にも汚されず子供が子供らしく居られる場所。 そうあってほしいと願い追い求めた理想の世界。 穢れのないその笑顔がここにある。 その周りでは大好きなお義父さんとお義母さんが優しい笑顔で見守ってくれている。 はすみや碧といった仲のいい友人たちの姿も見える。 役所の同僚、商店街の人々、多くの山折村の良き隣人たちが笑っている。 生意気な圭介やその子分たちは、ちょっと嫌いだけど存在することを許そう。 優しい大人たちに見守られ、大好きな男の子に、大好きな女の子と穢れのない白の世界で、少女は踊る。 嫌いを遠ざけ、穢れを消去し、好きだけを詰め込んだおもちゃ箱。 少女にとっての幸せの国。 星々が満たす夜空の輝きは、豪華なシャンデリアが会場を照らし出す光のように煌めいている。 その舞台を囲むように立ち並んでいる山の稜線に青々と茂る木々の影が会場を縁取る絹のカーテンのように優雅に揺れている。 草の上を滑る風の音は、会場に響く低く優雅なバイオリンの音色のようで、その調べに合わせて夜の影が舞い踊る。 そこは田舎の夜景ではなく、まるで壮麗な舞踏会の会場のようだ。 それは――――無垢で汚れを知らぬ少女(アリス)の夢。 終わることない永遠に続く、死者たちの踊る永遠の国(ネバーランド)。 ここには、つらい事もこわい事も何もない。 ただ、楽しくて愛にあふれた美しき世界。 山折村は永遠になった。 133.Z ―望み願い祈る― 投下順で読む 135.エピローグ ―new A― 時系列順で読む Z ―望み願い祈る― 八柳 哉太 GAME OVER 虎尾 茶子
https://w.atwiki.jp/forever_traveler/pages/17.html
このページにはジンライ率いるリング「永遠の旅人」に所属する 旅人たちが全員ではありませんが紹介が載せてあります メンバー紹介 2007.11.6現在 リングマスター ジンライ トレジャーハンター 92/37 サブマスター ジンライの仲間達 メンバー名 職業 レベル 乃依 エレメンタラー 95/43 コロポックル セージ 95/41 胡兎 コマンド 91/35 MAXIMUM ブラックスミス 83/37 孤人 ネクロマンサー 81/25 フレイヤ・ベルグ ブレイドマスター 79/30 max アサシン 68/33 闇の精霊 ネクロマンサー 62/26 山月 トレーダー 59/23 バックラー ブラックスミス 57/23 アルミナ・I・A ソーサラー 47/15 よね(悪) ソードマン 30/30 墨村良森 アーチャー 9/8
https://w.atwiki.jp/niconicojikyouplay/pages/760.html
「普段ゲームをしない俺が実況 バイオ4PC版」 【ゲーム】バイトハザード4PC版 【作者名】じべた 【完成度】更新中(08/06/9~ ) 【動画数】 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/7067997 【備考】 名前 コメント