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(画像クリックで原寸大もっち) 「あ、来てくれたんですね、マルヴァスさん! 今日はマルヴァスさんのお誕生日ですよね。僕、「カシワ餅」を作ってみたんです! 何でも、この時期にカシワ餅を食べると、今年一年健康に過ごせるそうですよ。 ……えっ、妙に沢山作ってあるって? ふふっ、半分は僕の分ですよ。 一緒に食べましょう! ねっ♪ 」 <ガリーボーイ・トガリ> イラストレイター:銀木
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951 :名無しさん:2011/11/23(水) 00 05 53 ID 93hNhLWs0 テイガーの誕生日か、すっかり忘れていた。952 :名無しさん:2011/11/23(水) 00 08 28 ID Nm852Sts0 . ∧ へ.∧/ |/|∧/|// _ |\.\| .| |../ / ./7/7 \.\ .\| |/ / ././ ./|_ ._|\ \.ヽ ./ / ././ /// ヽ\.\ヘΛΛΛ/へ//フ . \\| ̄ ⌒ - ⌒  ̄7/7 .. \| =( )=( )=|/ | ,,ノ(、_, )ヽ、,, |⌒l スレッジ!! | ト‐=‐ァ' . |'''| / ⌒ヽ ニニ´ . / / / へ \ ―´´/ / / / | ノ ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ . ’, ・ 951 ( _ ノ | \´ _ / ヽ ’,∴\ , ’ | \_,, -‐ ''"  ̄ ゙̄''―---└'´ ̄`ヽ |ヽ .| __ ノ | | ヽ _,, -‐ ''" ̄| | ̄ .| | \ , '´ | | | ヽ \ ( | ヽ ● / ヽ \ \ | ヽ____ / |953 :名無しさん:2011/11/23(水) 00 12 42 ID tG7VW0vY0 951 そうなの?954 :名無しさん:2011/11/23(水) 01 19 17 ID RkVx3Hus0 . ∧ へ.∧/ |/|∧/|// _ |\.\| .| |../ / ./7/7 \.\ .\| |/ / ././ ./|_ ._|\ \.ヽ ./ / ././ /// ヽ\.\ヘΛΛΛ/へ//フ .\\| ̄ ⌒ - ⌒  ̄7/7 .. \|=( )=( )= |/ |///,,ノ(、_, )ヽ、///| | ト‐=‐ァ' . | \ `ニニ´ . / /`ー‐--‐‐―´´\955 :名無しさん:2011/11/23(水) 01 31 09 ID KA2pX.r.0 そんなことより今日はいい兄さんの日だね!956 :名無しさん:2011/11/23(水) 01 32 57 ID D6k4GtPI0 |\ /\ / | // / _| \/\/ \/\/ |∧/ /// テ イ ガ ー 0 歳 \ / ∠ オギャァオオォォォー! > /_ _ \ 、  ̄ / /∨| /W\ /\|\ .|  ̄ ヽ // |/ \/ \| `、 ', ________ ', . ∨ / \ i ∨ / .《 ∨l / γ ⌒ヽ γ ⌒ヽl ', |\ /\ / | // / iハ | .i i===i il ∧ _| \/\/ \/\/ |∧/ /// l ∨ | ゝ ___,ノ ゝ ___,ノ lハ `ヽ、\ / ∧ ヽ、_ | ,,ノ(、_, )ヽ、,, ',、 ∠ オギャァオオォォォー! > / ∨  ̄` ' ー- 、 ⊂つ ⊂つハ /_ _ \ / , '´ ∨ `ヽ ト‐=‐ァ' /´`ヽ  ̄ / /∨| /W\ /\|\ .|  ̄ . // /ヽ、 ', /´`ヽ、´ ,.ゝ'," i^ti // |/ \/ \| . 《 / / ヽ、 '>i_,.....,_ ト,´o_, .ト'"ノ、 / ` ^' ヽ、 \/ i . . /`ヽ、 ゝ `゙'ー-- --y' / \ i i /` ー- 、 / r-'´¨ ー-、 i .l ` 'ー-- .,,__ ./ /957 :名無しさん:2011/11/23(水) 02 17 39 ID lsl8J/v20 ┏┓┏━┳━┳━┳┳┓ ┃┗╋━┃┃┃┃┃┃┃ ∧ ┃┃┃┃┃┏┫┏╋━┃△ へ.∧/ |/|∧/|// ┗┻┻━┻┛┗┛┗━┛ψ _ |\.\| .| |../ / ./7/7 /) ┏┓┏┓ ┏┓┏┓ ┏┳━┳┳┓ ///┃┗╋╋━┳┛┗┫┗┳┛┣━┃┃┃ /,.=゙''"/┃┃┃┃┏┻┓━┫┃┃┃┃┃┣━┃ / i f ,.r='"-‐┗━┻┻┛ ┗━┻┻┻━┻━┻━┛ / / _,.-‐'~ \| =( )=( )= |)/ / ,i ,二ニ⊃ | ,,ノ(、_, )ヽ、,, | / ノ il゙フ. | `-=ニ=- ' | ,イ「ト、 ,!,!| \ `ニニ´ . / / iトヾヽ_/ィ" /`ー‐--‐‐―´´\ ┏━━┳━┓ ┏━┳━┳━┳━┓ ┗┓┏┫━┣━┫┃┃┃┃┃┃┃┃ ┃┃┃┃╋━┫┃┃┃┃┃┣━┃ ┗┛┗┻┛ ┗━┻━┻━┻━┛958 :名無しさん:2011/11/23(水) 11 25 44 ID l13aiSwk0 . ∧ へ.∧/ |/|∧/|// _ |\.\| .| |../ / ./7/7 \.\ .\| |/ / ././ ./|_ ._|\ \.ヽ ./ / ././ /// ヽ\.\ヘΛΛΛ/へ//フ .\\| ̄ 丶_ ノヽ  ̄7/7 .. \|───rqrq───| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ノ(、_, )ヽ、,, | < それって戦士としては二流だよね? | `ー=-'´ | \_______ \ . / /`ー‐--‐‐―´´\959 :名無しさん:2011/11/23(水) 11 26 31 ID tU54bSKE0 くそうぜぇw960 :名無しさん:2011/11/23(水) 12 17 04 ID Bf7m7ztc0 958 ラーメン屋さんみたい961 :名無しさん:2011/11/23(水) 17 23 34 ID x5n8AC2Q0 958 ちょっと目が離れすぎてるかな962 :名無しさん:2011/11/23(水) 18 59 25 ID Nm852Sts0 . ∧ へ.∧/ |/|∧/|// _ |\.\| .| |../ / ./7/7 \.\ .\| |/ / ././ ./|_ ._|\ \.ヽ ./ / ././ /// ヽ\.\ヘΛΛΛ/へ//フ .\\| ̄ 丶_ ノヽ  ̄7/7 .. \|───rqrq───| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ノ(、_, )ヽ、,, | < つれーわー、いいよなー飛び道具 | `ー=-'´ | \_______ \ . / /`ー‐--‐‐―´´\963 :名無しさん:2011/11/23(水) 19 12 19 ID re56RbUs0 lヽ∧. . 、ー、l\|ヽヘlヽ/|., `, /|/ \゙l /| / // ヽ// / , ' |ヽ//. |' . /¨ ヽ.ニ `─ 、__, -| 962 // / \ / お前のスパークボルトは飾りか / /⌒ヽ、\. / 要らぬのなら我に寄越せ愚鈍な産廃よ / / V ヽ- '、 _ r-‐-- 、 _____ノヽ__ l l l / ヽ ___________ / /// l.l l´ _ -‐/l l `ヽ、 l、 / / /--- 、__ //.l_ -‐‐-- 、 _ l l .l /.l l .`´/ / `y // l ヽ ヽ / / l l`-´ /l l l l __ l、 ヽ ` ´ / / /ヽ/____ヽ___ / l l.lヽ、 _ -‐' / l ヽ ‐'´ / / _r/ _____)´ ,rl .l l、 `‐´ ( ノ-‐' ヽ `..‐..´ ヽ _ / r / l ‐- ,,__ ヽ,/ .l l l ヽ_ ‐' ヽ ヽ / / l l _____`ァ'' rl .l l ヽ ヽ l l ヽ___ヽ---‐‐' .l / l .l l / ヽ ヽ .l ヽ - / l _.l l l / \ 〈 .ヽ_____ノ .l '´ l l l l ''、 l l _.l l l l .l l964 :名無しさん:2011/11/23(水) 19 35 01 ID aM68S4mY0 お前はお前で疾風あんだろ965 :名無しさん:2011/11/23(水) 19 40 55 ID EitRBmb60 むしろ封魔陣投げつけるべき966 :名無しさん:2011/11/23(水) 19 54 06 ID zvB5bYPk0 マコトみたいにこう
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(画像クリックで原寸大もっち) 「今日はキミの誕生日。良い所を知っているから、案内しよう。 たまには、こうして、外に出るのも良い。 湖の上を駆ける風、温かな日差し……心地良い。そうは思わないかい? マルヴァス。 ……そうだ、昼食。 マルヴァスの分も持って来た。 そう、キミの分。取ってあげよう。ほら、口を開ける。 早くしないと、卵が落ちる。ほら」 <烏珠の霊査士・モニク> イラストレイター:A=g
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(画像クリックで原寸大もっち) 「マルヴァスさん、お誕生日おめでとうなんだよ。ボクからのお祝いはチョコケーキ。とっても甘くて美味しいんだよ♪ でも………もうちょっと待っててね。今、頑張って仕上げちゃうから。えいっやーとー、そーれっ!」 「あれれ? あんまり甘くなかったんだよ……。 マルヴァスさん、ちょっと失敗しちゃったけど、ボクのチョコケーキ受け取ってくれる?」 <エルフの紋章術士・アルカナ> イラストレイター:かみや まねき
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誕生日にブログを開始・移転した有名人・芸能人のブログ一覧です。 取得中です。 関連ページ 特集,ピックアップ 上へ
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こなた「つかさが風邪をひいた?」 思わず復唱した。かがみは頷く。 こなた「つかさが休むなんて、初めてじゃないの」 かがみ「そうね、私も知る限り風邪なんかひいた所なんてみたこと無いわ」 こなた「う~ん」 私は腕を組んで考え込んでしまった。 かがみ「なに考え込んでいるのよ、つかさだって風邪くらいひくわよ」 つかさが風邪をひいたのは不思議でもない。もともと今までが元気すぎただけ。 こなた「いや、明後日の誕生日のプレゼントの希望を聞けなくて……かがみはさっき聞いたけど」 かがみ「ああ、それならば、私だけ貰う訳にもいかないから今回はプレゼントなしで良いわよ、それに誕生日を祝ってもらってもそれほど嬉しいとは思わない歳になったしね」 こなた「いやいや、そう言う訳にはいかいのだよ、みゆきさんや後輩達からカンパしたからね」 かがみは溜め息をついた。 かがみ「ふぅ~あんたが柄にもない事をするからよ……好意はありがたいけどね……」 こなた「それなら今日、つかさに直接聞きに行くよ」 かがみ「それもどうかしらね、風邪が移るとか言って部屋に入れさせてくれないのよ……食事も直接受け取らないで部屋の前に置かせるくらい」 こなた「ふぇ……たかが風邪で……隔離病棟じゃあるまいし……何を考えてるの、つかさは?」 かがみは何も言わずお手上げのポーズをした。 かがみは来ても無駄だとは言った。だけど何もしないものカンパした本人としても心苦しい。私はつかさの部屋の前に居る。 かがみ「つかさ、開けなさい、こなたが見舞いにきたわよ」 つかさ「だ、だめだよ、風邪が移っちゃうよ……」 みごとな嗄れた声、つかさとは思えない声だった。 かがみ「……この調子なのよ」 確かにこのままでは入れてくれそうにない。 こなた「つかさ、かがみが風邪をひいた時を思い出して、私もみゆきさんもお見舞いに来たけど風邪は移らなかったでしょ、大丈夫だって、開けて」 何の返事も返ってこなかった。どうやら今日は諦めるしかない。 こなた「しょうがないね……」 私達が離れようとした時だった。 『ガチ』 鍵の開く音がした。 つかさ「こなちゃんだけ、どうぞ」 かがみ「ちょ、どうしてこなただけ……」 私はかがみに「まぁまぁ落ち着きましょう」の意味を込めて両手をかがみの前に出して手の平を見せて振った。かがみは納得のいかない様子だったけど取り敢えず落ち着いた。 扉を開けてつかさの部屋に入った。 こなた「ヤッフー、つかさ」 返事はしないで笑顔で返すつかさ…… パジャマ姿で椅子に座っていた。 こなた「もう随分良くなったみたいだね」 つかさ「今朝、やっと熱が引いてね、落ち着いたところ」 薬を飲んでいるのか少し眠そう……それに枯れた声はハスキーボイス……なんか今までのつかさとは違う……細めた目が妖艶な雰囲気を……まだ少し熱があったのかな、顔が少し赤い…… わ、なんだ。私は何を……病み上がりのつかさに何を感じている。私は顔を振って邪念を振り払った。 こなた「明後日の誕生日の事なんだけね……」 用件を早く済ませちゃおう。 つかさ「プレゼント?」 こなた「そうそう、事前に聞いておくのも良いかなっと思ってね、今回は資金も沢山あるから、すごく高価なものじゃなければいけると思うよ」 つかさ「……ゆきちゃん、ゆたかちゃん……」 急につかさの目が潤み始めた。あらら……病気になると涙もろくなるって聞いたことあるけど、いくらなんでも大袈裟すぎる。 こなた「つかさくらいだよ、誕生日のプレゼントくらいでそんなに喜んでくれるのは……」 つかさ「ありがとう……でも、プレゼントは要らない」 こなた「あら……」 意外な返答になんて言って良いか分らなくなった。 こなた「どうして、かがみも要らないなんて言っていたけど……もうそんな歳じゃないからって?」 つかさ「うんん、そんなんじゃないけどね……」 こなた「じゃないけど?」 その続きが聞きたくなった。 つかさ「私の誕生日って七夕でしょ……お祭りみたいな日だから、もう沢山の人から祝ってもらったような気分になちゃって、もうお腹一杯だよ」 こなた「それは、別につかさを祝っているわけじゃないから……」 つかさ「そうだよね、織姫と彦星が年に一回逢える日だから……明後日、晴れると良いね」 つかさはカーテンを開けて窓を開け曇った空を祈るように見上げた 窓からねっとりと絡みつく湿った空気が入ってきた。 こなた「外の空気は身体に毒だよ……プレゼントは私が勝手に決めるから」 つかさは窓を閉めた。 つかさ「ありがとう……」 つかさは急によろめいた。私はつかさの腕を握って支えた。 こなた「やっぱりまだダメだね、寝てないと」 つかさ「そうだね……」 私はつかさをベッドまで支えると寝かせた。するとつかさはあっと言う間に眠ってしまった。まだ風邪は完全に治っていないみたいだった。 つかさの部屋を出るとかがみが少し不機嫌な顔で待っていた。 かがみ「それで、プレゼントは決まったの」 ぶっきらぼうな態度だった。よっぽど部屋にいれてくれなかったのが気に入らなかったみたい。でもそれは、風邪を移したくないつかさの優しさから出た行為。 こなた「まったく、かがみには過ぎた妹だよ」 かがみは一瞬凍りついたように動かなくなった。 かがみ「な、中で何を話したのよ」 こなた「別に……」 そのまま私は玄関に向かった。 かがみ「別にって……何よ、気になるじゃない、教えなさいよ」 かがみはすがり付くように玄関まで付いてきた。なんだかんだで、かがみが一番つかさを心配しているみたい……部屋に入りたいのなら鍵は閉まっていない今がチャンスなのに つかさの言葉を律儀に守るなんて……これが双子なのかな…… こなた「別に何も無いよ……元気なったらつかさに聞いて」 心配そうにつかさの部屋の方を見るかがみ。二人が羨ましくなった。ちょっとだけ意地悪をして教えない。 つかさ「お邪魔しました」 私は玄関を出た。 私はつかさにかがみと同じプレゼントを買って帰った。 こなた「ただいま~」 ゆたか「おかえり~」 台所からゆーちゃんの声がした。私は台所に向かいゆーちゃんにつかさとかがみの話しをした。 ゆたか「へぇ~誕生日が同じだけじゃないんだね、双子って……でもね、双子でも誕生日が一日違いの子がいるから……かがみ先輩とつかさ先輩は運がいいね」 忙しそうに夕食の準備をするゆーちゃん。 ゆたか「それで、お誕生日のプレゼントは決まったの?」 こなた「いろいろ考えたけど……かがみと同じ物を買ったよ」 ゆたか「それが一番いいかも……」 作業を止めて私ににっこり微笑んだ。私はお鍋に水を入れて火にかけた。 ゆたか「あれ、今日は私が夕食当番だよ……」 こなた「今日は手伝ってあげるよ」 ゆたか「ありがとう」 七月七日…… 私は自分の部屋で寝ていた。前日から酷い悪寒と頭痛と高熱……そしてくしゃみ……つかさと同じ症状……どうやら風邪が移ってしまったみたいだった。 つかさの言う通りにつかさの部屋には入らない方がよかったのかもしれない。今となっては後の祭り…… プレゼントはゆーちゃんに預けて持って行ってもらった……今頃皆で……楽しくパーティをしているに違いない。 『コンコン』 ドアをノックする音……お父さんかな。 こなた「あ、入らないほうが良いよ、風邪が移っちゃうから……」 酷い嗄れ声…… そんな私の制止の言葉も空しくドアは開いた。そこに居たのはかがみとつかさだった。 かがみ「まったく、主催者がいなくてどうするつもりだったのよ……」 つかさ「こなちゃん……大丈夫?」 かがみは呆れ顔、つかさは心配そうに私を見ている。双子なのにこんなに表情が違うものなのか。 こなた「……見事に移されちゃよ……」 苦笑いで話すしかなかった。 かがみ「……凄い声だな……確かにつかさと同じ症状だ、これ以上近づかない方が良いわね……取り敢えず、プレゼントありがとう、それだけ、言いに来たわよ」 つかさは私の部屋に入ってきた。 こなた「え……」 つかさ「私はもうその風邪治ったから大丈夫だよ……一昨日はありがとう、何か食べたいものはない?」 こなた「ない……よ」 つかさ「それじゃ、ちゃんと寝てないと治らないから、ゲームとかしたらダメだよ」 こなた「……うん……」 かがみ「珍しいな、そんなに素直なこなたは……」 つかさ「辛そうだから部屋を出るね……お大事に」 つかさは部屋を出た。二人は私に手を振るとドアを閉めた。 なんだよ、どっちの誕生祝かわからないじゃないか…… 気付くと目から涙が零れていた。 これは病気で気が弱くなったから出た涙…… そう自分に言い聞かせた。 終 コメント・感想フォーム 名前 コメント
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千咲ちゃん、誕生日の天真先輩を殴る 内容 本文 感想コメント 内容 天使学校時代の性格に戻ったガヴリールに、タプリスが誕生日プレゼントを贈るお話。ガヴタプ。 本文 ――――――――――――――――――(00/21)―――――――――――――――――― ―図書館― タプリス(はぁ……決まらない) タプリス(天真先輩の誕生日まで、もう日にちがないのに……) タプリス(先輩は、どんなプレゼントをあげたら、喜んでくれるんでしょうか) タプリス(パソコンの何か? でも、先輩は先輩なりのこだわりがありそうですし) タプリス(わたしが変な物をあげても、使ってもらえない可能性があります) タプリス(それじゃあ食べ物? でも先輩、好き嫌い多そうですし) タプリス(もしも、嫌いな食べ物をあげちゃったら、目も当てられません) タプリス(あぁ……悩みますぅ……) タプリス(先輩……他の方からもきっと、素敵なプレゼント貰うんだろうなぁ) タプリス(……) タプリス(あ、そうだ!) タプリス(他の先輩たちが、天真先輩の誕生日に何をあげるか) タプリス(聞いてまわって参考にしましょう!) ――――――――――――――――――(01/21)―――――――――――――――――― ―ヴィーネの家― ヴィーネ「ガヴの誕生日プレゼント? ええ、準備してるわよ」 タプリス「ほんとですか!? 是非教えていただきたいです!」 タプリス「わたしも考えているんですが、なかなか決まらなくて……」 ヴィーネ「別にそんなに深く考えなくても」 ヴィーネ「タプちゃんからのプレゼントだったら、何でも喜ぶと思うわよ」 タプリス「そ、そうでしょうか」 ヴィーネ「ええ。あ、ちょっと待っててね。作りかけだけど、持ってくるわ」 タプリス「は、はい!」 タプリス(作りかけ? ま、まさか手作りってやつですか、すごいなぁ……) ヴィーネ「お待たせ、これよ」 タプリス「わぁ! 可愛いクマの人形! これ本当に手作りなんですか!?」 ヴィーネ「ありがとう、タプちゃん。裁縫は半分、趣味みたいなものだから」 タプリス「さすが月乃瀬先輩です! 少し触ってもいいですか?」 ヴィーネ「ええ、どうぞ」 タプリス「わぁ……」スッ カチャ タプリス「ん??」 ブンブンッ カチャカチャ タプリス(中から金属音……?) ヴィーネ「どうしたの、タプちゃん?」 タプリス「い、いえ、なんでもないです……」 タプリス(……聞かないでおきましょう) ――――――――――――――――――(02/21)―――――――――――――――――― ―サターニャの家― サターニャ「はぁ? なんで私がガヴリールなんかに……」 サターニャ「プレゼントをあげなきゃいけないのよ」 タプリス「あ、あれ? 誕生日って普通プレゼント渡しませんか?」 タプリス(悪魔の方にはそういう習慣はないのでしょうか) タプリス(月乃瀬先輩が特別なだけ?) サターニャ「いや、別にあげる人にはあげるけど……」 サターニャ「なんで私の最大の敵であるガヴリールに、ってことよ!」 タプリス「で、では、もしあげるとしたらっていう、仮定でいいですから!」 サターニャ「……そうねぇ、メロンパンでいいんじゃない?」 タプリス「それ、胡桃沢先輩が好きなだけじゃ……」 サターニャ「自分が好きなものあげて何が悪いのよ!」 タプリス(……でも、確かに自分の好きなものをプレゼントして) タプリス(その良さをわかってもらえたり、共通の話題とかにできたら) タプリス(嬉しいですよね) タプリス「ありがとうございます、胡桃沢先輩! 参考になりました!」 サターニャ「そう。よくわからないけど、悪い気はしないわ」 サターニャ「確か……敵に塩を送るっていう言葉もあったわね」 サターニャ「癪だけど、誕生日にメロンパンの一つでもあげようかしら」 タプリス「あははは……」 ――――――――――――――――――(03/21)―――――――――――――――――― ―ラフィエルの家― ラフィエル「ガヴちゃんへの誕生日プレゼントですか?」 タプリス「はい、白羽先輩のご意見をお聞きしたくて……」 ラフィエル「そうですかそうですかぁ」 タプリス「ずっと考えてはいるのですが、なかなか……」 ラフィエル「私は……最近、ガヴちゃん、目が疲れて辛いって言ってましたから」 ラフィエル「疲労回復効果のあるアロマアイマスクをあげようと思ってます」 タプリス「おぉ……天真先輩の最近の悩みからの、プレゼントですか」 タプリス「さすが白羽先輩です!」 ラフィエル「えぇ、これをつけると……とっても気持ちよくなれるんですよ」 タプリス「……気持ちよくなれる? 寝れる、ではなくてですか?」 ラフィエル「えぇ」 タプリス「……」 ラフィエル「……」 タプリス「それって、大丈夫なやつですよね?」 ラフィエル「うふふ、知りたいですか?」 タプリス「い、いえ、いいです……」 ――――――――――――――――――(04/21)―――――――――――――――――― ラフィエル「あ、そうそう、タプちゃんに良い物を貸しましょう」 タプリス「えっ、なんでしょうか?」 ラフィエル「これです」 タプリス「これは……綺麗な石ですね」 ラフィエル「天使石といいまして、これで頭を叩くと」 ラフィエル「その人の性格が模範的な天使のようになるという、優れものです」 ラフィエル「そして、もう一度叩くと元に戻ります」 タプリス「そ、そんな道具があるんですね……って、まさか!?」 ラフィエル「うふふ、そのまさかです。困ったときに使用してみてください」 タプリス「あ、あまり頼りたくはないですけど……」 タプリス「最終手段として使わせていただきますね! ありがとうございます!」 ラフィエル「はい、がんばってくださいね、タプちゃん」 ―商店街― タプリス(皆さんの意見を聞くことができましたが) タプリス(やっぱり、まだ迷っちゃいますね……) タプリス(ここは甘いものでも食べて、頭を働かせましょうか) タプリス「んーっ、シュークリームおいしいー!」 タプリス(このとっても甘めな生クリームが堪りません!) タプリス「……そういえば、買った時に福引券をもらったような」 タプリス「どうせ、ポケットティッシュしか当たらないでしょうけど」 タプリス「貰っていきましょうか」 ――――――――――――――――――(05/21)―――――――――――――――――― からんからんっ 店員「おめでとうございまーす!!」 店員「特賞、ペア温泉宿泊チケット、大当たりぃぃ!!」 タプリス「……」パクパク 店員「はい、可愛いお嬢さん。こちらの封筒をお受け取りくださいね」 タプリス「こ、こんなすごいもの、本当に貰ってしまっても良いのですか?」 店員「ははっ、当たったんだから勿論だよ」 タプリス「あ、ありがとうございます!」ペコペコ 店員「そこまで喜んでもらえると、こっちも嬉しいねぇ!」 店員「また商店街、利用してくれよな!」 タプリス「は、はい!」 タプリス(こ、こんなの初めてです、一生分の運を使い切った感じがします) タプリス(はっ、まさか明日、わたしは死ぬのでは!?) タプリス(でも、ペアチケット……ですか) タプリス(先輩たちを誘うには、枚数が足りませんね……) タプリス(誰か一人を誘うとしたら……) タプリス(……) タプリス(そうだ! これです!) ――――――――――――――――――(06/21)―――――――――――――――――― ―ガヴリールの家― ガヴリール「めんどいからパス」 タプリス「即答!?」 タプリス(と、当日はきっと、皆さんで誕生日会とかを開くでしょうから) タプリス(前日に温泉旅行に誘ってみたものの……まさかの玉砕、です) ガヴリール「他のやつ、誘ってくれ。ほら、ヴィーネとか喜んで行きそうだろ」 タプリス「で、ですが……わたしは、天真先輩と行きたいなぁって」 ガヴリール「なんで?」 タプリス「それは、その……日頃お世話になっているお礼といいますか」 ガヴリール「別に私、お前の世話とかしてないでしょ」 ガヴリール「ヴィーネとかの方が、よっぽどお前を気遣ってるじゃん」 ガヴリール「お礼するなら、あいつの方が良いと思うぞ」 タプリス「それは……そうかもしれませんが」 ガヴリール「それに私は、その日ネトゲのイベントで忙しいんだ」 ガヴリール「たかが風呂のために、遠出とかできん」 タプリス「うぅぅ……」 ガヴリール「……まぁでも、一番に誘ってくれたのは嬉しかったよ」 ガヴリール「ありがとな」 ――――――――――――――――――(07/21)―――――――――――――――――― タプリス(こ、これでは、せっかく考えた計画を実行できません……) タプリス(かくなる上は……最終手段です!) タプリス(白羽先輩からお借りした、この天使石で) タプリス(天真先輩を……) タプリス「あー! ゴミの中に千円札が!!」 ガヴリール「えっ、どこどこ」 タプリス(ごめんなさい、先輩っ!) タプリス「せーのっ、そぉい!」 ゴツンッ ―誕生日前日 温泉旅館前― タプリス「ここが、わたしたちが泊まる旅館みたいですね」 ガヴリール「素敵な建物ですね。今から楽しみです」 タプリス「えへへ、そうですね」 ガヴリール「本当にありがとうね、タプリス。今日は私を誘ってくれて」 タプリス「いえいえ、福引きで当たっちゃっただけですから」 タプリス「き、気にしないでください!」 タプリス(それにしても、天使石……効果抜群です!) タプリス(性格や容姿さえも、これは完全に……) タプリス(天使学校時代の天真先輩、そのものですよ!) タプリス(本当にありがとうございます、白羽先輩!) ガヴリール「タプリス? どうかしましたか?」ズイッ タプリス(せ、先輩が近っ、近いです!) タプリス「い、いえ! と、とりあえず、中に入りましょうか」 ――――――――――――――――――(08/21)―――――――――――――――――― ―旅館内 フロント― ガヴリール「では、チェックインしてきますね」 タプリス「あ、はい。わたしも一緒に」 受付「こちらにサインをお願いします」 ガヴリール「はい」 受付「天真様、ですね。かしこまりました」 仲居「お部屋までお荷物お持ちします、天真様」 タプリス「あ、えっと……よ、よろしくお願いします」 仲居「はい」ニコッ タプリス(今の人、わたしのこと、天真様って呼んでた) タプリス(天真様、天真……かぁ) タプリス(天真……タプリス・シュガーベル……) タプリス(なんちゃって) タプリス「……えへへ」 ガヴリール「ふふっ、タプリス嬉しそうですね。何かありましたか?」 タプリス「い、いえ! なんでもないです!」 ――――――――――――――――――(09/21)―――――――――――――――――― ガヴリール「そう? そんなお顔には見えませんでしたけど」 タプリス「えっと……他の人たちから見て」 タプリス「わたしたち二人って、どう見えてるのかなぁって」 ガヴリール「そうですね……仲の良い姉妹、だったりして」 タプリス「あはは、やっぱりそうですよね」 ガヴリール「でもそれだと……私の方が妹にしか見えませんね」 タプリス「せ、先輩が妹ですか……」 ガヴリール「そうだ、良いこと思いつきました」 ガヴリール「今日一日、それで過ごしてみませんか?」 ガヴリール「私が妹で、タプリスがお姉ちゃん」 タプリス「わ、わたしが先輩のお姉ちゃんですか?」 ガヴリール「そうですよ、タプリスお姉ちゃんっ」 タプリス「かはっ!」 タプリス(うっ、破壊力抜群です……かわいすぎます) ガヴリール「ほら、お姉ちゃんも私のこと呼んでみて」 タプリス「えっと、なんという風に……」 ガヴリール「それは、ガヴリールって」 タプリス「そ、そんな無理です、絶対無理です! 恐れ多いです!」 ガヴリール「いいじゃないですか。私たち二人しかいないんですし」 ――――――――――――――――――(10/21)―――――――――――――――――― タプリス「それに先輩には、ゼルエルさんがいるじゃないですか」 ガヴリール「確かに、ゼルエル姉さんは天使としても素晴らしい方で」 ガヴリール「尊敬していますし、自慢の姉ですが……」 ガヴリール「実はあまり、甘えさせてもらったことがないんです」 タプリス「そ、そうだったんですか……」 ガヴリール「その点、タプリスがお姉ちゃんだったら、思いきり甘えることができます」 ガヴリール「ですから、私の長年の夢を叶えてくれませんか?」 タプリス(うぅ、覚悟を決めるしかありませんね……) ガヴリール「ほら、早く早く」 タプリス「ガ、ガ、ガヴ……」 タプリス「……ガヴリール」カァァ ガヴリール「はいっ、お姉ちゃんっ」 ぎゅぅぅ タプリス(はぅっ、抱きつかれちゃってますぅぅ……) タプリス(せ、先輩がまさか、こんなに積極的な方だったなんて……) タプリス(いえ、嬉しいですが、死ぬほど嬉しいですが!) タプリス「で、でもここまでで勘弁してください、お願いします……」 ガヴリール「そうですか……残念です」 ガヴリール「では、また今度ですね」ニコッ タプリス「あはは……」 ――――――――――――――――――(11/21)―――――――――――――――――― ―客室― タプリス「わっ、すごい豪華な和室ですね……」 ガヴリール「本当ですね。あ、見てください、タプリス。窓からの景色が」 タプリス「わぁ……湖に太陽の光が反射して、きらきらしてます」 ガヴリール「ええ、すごく綺麗……」 タプリス(あ、先輩の瞳も光を反射してて、とても綺麗……) ガヴリール「タプリス? 私の顔に何かついていますか?」 タプリス「あ、いえ、その……先輩の目もきらきらしてて、綺麗だなぁって」 ガヴリール「そうですか、では……」スッ タプリス「えっ」 ガヴリール「ずっと……見ていてくれても、いいんですよ?」 タプリス「それは……その……は、恥ずかしいといいますか……」 ガヴリール「その間、私もタプリスのこと、見てますから」 タプリス「うぅぅ……」カァァ ガヴリール「ふふっ、かわいい。あ、今、お茶いれますね」 タプリス「あ、わたしがやりますよ!」 ガヴリール「いいんですよ、タプリスは座っていてください」 タプリス「は、はい。えと、ありがとうございます……」 ――――――――――――――――――(12/21)―――――――――――――――――― タプリス「はぁ……それにしても和室は落ち着きますね」ズズッ ガヴリール「そうですね。のんびりするには、とても良い場所です」 タプリス「ずっとこうしていたいです……」 ガヴリール「ええ、わかります……」 タプリス「……あれ、わたしたち、何をしに来たんでしたっけ」 ガヴリール「それは……」 タプリス・ガヴリール「あ」 ―大浴場― タプリス「うわぁ、すごい大きなお風呂。しかも、ほとんど貸し切りですね」 タプリス(それにしても、先輩とお風呂だなんて、ちょっと恥ずかしい……です) ガヴリール「……」ジトー タプリス「え、どうしましたか先輩、そんなにわたしの方を見て……」 ガヴリール「知りませんっ」 タプリス「えっ、えっ?」 ガヴリール「ほら、それよりも。せっかくですから、洗ってあげます」 タプリス「え、先輩!? そ、そんなに引っ張らないでくださいっ」 ――――――――――――――――――(13/21)―――――――――――――――――― ガヴリール「お客様、おかゆいところはございませんか?」 タプリス「あ、はぁい、気持ちいいです……」 ガヴリール「よかった、こうやって一度、髪を洗ってみたかったの」 タプリス「あははっ、わかります。あ、終わったら、交代してくださいね」 タプリス「わたしも先輩の髪、洗ってみたいです」 ガヴリール「ふふっ、ありがとう、タプリス」 タプリス「はぁ……露天風呂、最高ですねぇ……」 ガヴリール「なんといいますか、顔だけが外気に触れる感覚って」 ガヴリール「とても新鮮ですよね」 タプリス「あ、わかります、それ……露天風呂ならでは、ですよね」 ガヴリール「うーん、それにしても……」ズイッ タプリス「せ、先輩?」 ガヴリール「ふふっ、タプリスの肌、もちもちしてますね」プニプニ タプリス「ひゃぅ! も、もう先輩ったら……二の腕、突っつかないでくださいぃ」 タプリス「少し気にしてるんですから……」 ガヴリール「そんな、気にすることないと思いますよ」 タプリス「では、わたしも……反撃ですっ」プニプニ ガヴリール「あははっ、タプリス。くすぐったいったら」プニプニ タプリス「先輩だって……あははっ、くすぐったいですぅ……」 ――――――――――――――――――(14/21)―――――――――――――――――― ―脱衣所― タプリス「はぁはぁ……ちょっとのぼせちゃいましたね」 ガヴリール「……タプリスがあんなに、はしゃいじゃうから」 タプリス「えぇー、先輩が最初に突っついてきたんですよっ」 ガヴリール「でも、その後はタプリスの方が多かったですっ」 タプリス「……ぷふっ」 ガヴリール「あはははっ」 ガヴリール「あぁ、笑ったらまた、体が熱くなってきましたね」 ガヴリール「少しだけ涼みに、外に出ませんか?」 タプリス「あ、いいですね、行きたいです!」 ―湖畔― タプリス「風がほんのり吹いていて、涼しくて気持ちいいです……」 ガヴリール「ほんとですね、体を冷ますにはちょうどいいかな」 タプリス「逆に寒くないですか? 大丈夫です?」 ガヴリール「ええ、大丈夫。ありがとうね」 タプリス「あ、向こうに手すりがありますね。湖の近くまで行けるみたいです」 ガヴリール「では、行ってみましょうか」 ――――――――――――――――――(15/21)―――――――――――――――――― タプリス「ちょうど夕焼け時ですね、綺麗……」 ガヴリール「本当ね……夕日が湖面に沈んでいく……」 タプリス「ずっと見ていたく、なっちゃいます」 ガヴリール「ええ……でも、もし夕日をずっと見ることができたとしたら」 ガヴリール「こんな感動は生まれないと思わない?」 タプリス「えっ」 ガヴリール「夕日は沈んで、やがて見えなくなってしまうからこそ」 ガヴリール「こんなにも貴重で、綺麗だと、感じるのだと思うの」 タプリス「そうですね……こんなに楽しい時間も終わりがくるからこそ」 タプリス「本当に素敵な思い出になるんですね」 ガヴリール「うん……」 ぎゅっ タプリス「あっ……」 ガヴリール「……私もそう思う」 タプリス「……」 ガヴリール「タプリス」 タプリス「なんですか?」 ガヴリール「私をここに連れてきてくれて、ありがとうね」 タプリス「……わたしの方こそ、一緒にここまで来ていただいて」 タプリス「ありがとうございます、先輩」 ――――――――――――――――――(16/21)―――――――――――――――――― ―客室― タプリス「夜ごはん、ほんとにおいしかったですね」 ガヴリール「ええ、あそこまで手が込んでるとは思いませんでした」 タプリス「あ、部屋にお布団が敷かれてるみたい……ですけど」 ガヴリール「あら?」 タプリス「一組、しかありませんね。仲居さん間違えたのでしょうか」 ガヴリール「でも枕は二つありますよ」 タプリス「わ、わたし、聞いてきます」 ガヴリール「あ、待ってください」 タプリス「先輩?」 ガヴリール「仲居さんもお忙しいでしょうし、私はこのままでも構いませんよ」 タプリス「え、えっと……それってつまり……」 タプリス「わたしと先輩が、一緒のお布団で寝るってことです……よね?」 タプリス「わ、わたし……そんなに寝相に自信はありませんし、その……」 タプリス「先輩にご迷惑をかけちゃうかもしれません……」 ガヴリール「タプリスが嫌でしたら、とめませんが……」 タプリス「あぅぅ……」カァァ ガヴリール「どうします?」 タプリス「で、でしたら……、一緒で、よ、よろしくお願いします……」 ガヴリール「ふふっ、わかりました」 ガヴリール「でも、さすがにまだ寝ないですよね?」 タプリス「えっ、あ、はい」 ガヴリール「タプリスとお話したいことが山ほどあるんですから」 タプリス「えへへ、わたしもですっ」 ――――――――――――――――――(17/21)―――――――――――――――――― ―深夜 客室― タプリス(そろそろ、かな……) タプリス「せ、先輩。実はですね……」 ガヴリール「どうしました?」 タプリス「ここって、街の明かりが少ないので、星がよく見えるんです」 タプリス「もし良かったら、屋上へ行って、星を見に行きませんか?」 ガヴリール「それは良いですね、行きましょうか」 ―屋上― ガヴリール「すごい! タプリス、見てっ! 満天の星空!」 タプリス「せ、先輩。足元は暗いですから、気をつけてくださいね」 ガヴリール「ふふっ、はーい。でも、本当に綺麗ね……」 ガヴリール「タプリスが提案してくれて、本当によかった」 ガヴリール「こんなにも素敵な眺めを、見ることができたんだもの」 タプリス「気に入ってもらえて、よかったです、先輩」 ガヴリール「えっ……タプリス?」 タプリス「今、0時になりました」 タプリス「天真先輩、誕生日おめでとうございます」 ――――――――――――――――――(18/21)―――――――――――――――――― ガヴリール「誕生日って……あっ……」 タプリス「ごめんなさい、先輩。誕生日に何をあげたら喜んでもらえるか」 タプリス「これでもずっとずっと考えてたんですけど」 タプリス「全然思いつかなくて……」 タプリス「だからこれが……この星空が、わたしからのプレゼントです」 タプリス「受け取って、もらえませんか?」 ガヴリール「タプリス……」 タプリス「せ、先輩? ど、どうして泣いて……」 ガヴリール「……嬉しい」 タプリス「えっ」 ぎゅぅ ガヴリール「嬉しい、本当に嬉しい……こんなに……」 ガヴリール「こんなに、素敵なプレゼントは生まれて初めて」 タプリス「……そんな、大げさですよ」 ガヴリール「だって、タプリスが私のために、ここまで考えてくれたんだもの」 ガヴリール「嬉しくないはずが、ないじゃない……」 タプリス「先輩……」 ガヴリール「ねぇ、タプリス。何かしてほしいことはある?」 タプリス「えっ」 ガヴリール「タプリスに何か、してあげたいの」 タプリス「そうですね、でしたら……」 タプリス「ベンチに座って、二人でゆっくり星を眺めませんか?」 ――――――――――――――――――(19/21)―――――――――――――――――― ガヴリール「なんだか、こんなにも沢山の星に囲まれていると」 ガヴリール「私たちの方が、星々に見つめられているみたい」 タプリス「そ、それは……ちょっと恥ずかしいです」 ガヴリール「大丈夫、私がついているから」 タプリス「えへへ……はい」 タプリス「誰よりも早く……おめでとうって言えてよかった」 タプリス「先輩が生まれてきてくれて……」 タプリス「わたしと出会ってくれて、本当によかった」 ガヴリール「……」 ぎゅぅ タプリス「先輩?」 ガヴリール「……私も、あなたと出会えて、本当に良かった」 ガヴリール「ねぇ、タプリス」 タプリス「なんですか?」 ガヴリール「今夜は月は出ていないけれど」 ガヴリール「星がとても……綺麗ですね」 タプリス「えっ……あ、はい、そうですね」 ガヴリール「……ふふっ」 タプリス「どうしました?」 ガヴリール「……なんでもありませんよ」 ガヴリール「ありがとうね、タプリス。また二人で一緒に、来ましょうね」 タプリス「……はい、先輩」 ――――――――――――――――――(20/21)―――――――――――――――――― ―帰りの電車の中― ガヴリール「すぅ……すぅ……」 タプリス(先輩、寝ちゃってます……かわいいです) タプリス(いろいろドタバタしましたが、成功、でいいですよね) タプリス(ああでも、先輩を元に戻す必要は、本当にあるのでしょうか) タプリス(このままの先輩の方が、良いのではないでしょうか) タプリス(……) タプリス(……いえ、やっぱりダメですね) タプリス(帰ったらみなさんが……待っているんですから) タプリス(いつもの天真先輩を、待っているのですから) タプリス(先輩、最高の思い出をありがとうございました) タプリス(またいつか……お会いしましょう) ゴツンッ おしまい ――――――――――――――――――(21/21)―――――――――――――――――― SS一覧へ このページのトップへ 感想コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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梓憂純「……へ?」 澪「あーずさぁぁ~~~♪ 待ってたよも~~~~~♪」 顔を覗かせる梓に、澪が抱きつきにかかる。 それに便乗する形で唯も飛び付いていって…… 唯「あーーーずにゃん♪♪ うい~~~~♪ 純ちゃぁぁん♪」 梓「ちょ…!! 唯先輩と澪先輩まさか酔って……ひっ!」 憂「お、お姉ちゃん?? 澪先輩??」 突然のことに唖然とする3人だが、そんな事はお構いなしに、澪は梓に顔を寄せ…… 律「澪、ちょっと待て澪!!」 澪「あーずさ…♪」 梓「み、みおせんぱ……んっ……?」 律「あちゃーー……」 私の静止の声はどこへやら、強引に梓の唇を奪う澪だった。 梓「~~~~っっっ!!!!……~~~っっっっ!!!!!!」 もがもがと暴れ、涙目になっては半裸の澪になすがままにされてる梓。 そして口を付けたまま、澪は数秒ほど梓を離さずにいた……。 つーかお前それ普通のやつじゃないだろ、絶対にさっきよりも濃くしてるだろ。 澪「……へへへ……あずさのはじめて……いただき……♪」 梓「んにゃ………ふぇ………ええええっっっ????」 唯「ああーーーっっ! みおちゃんずるいいーー!! あずにゃんの初めては私のものだったのにーー!!」 澪「じゃあ唯にもおすそ分け……」 唯「あふ…っ……んんっっ……」 憂「え……えええええ~~~っっ???????」 標的を唯に切り替え、今度はその口を唯に向ける澪。 ああ、もうその姿は、もはや私の知る幼馴染じゃない。 そこにいるのは、かつて私の幼馴染だった奴の姿をした、ただの雌豹だ。 私の知る澪は、こんな事しない……する筈がない……。 紬「うふふふふふふふふ……あははははははは……おほほほほほほほほ♪♪♪」 ムギは変わらず鼻血を垂れ流しながらその一部始終を見続け、たまに絶叫を上げている。 ……って、おいムギさんや、その手に握り締めてたまに光ってるそれはなんですかね。 憂「ぁぁぁ……お、お姉ちゃんが………み………みみみ澪さんと…そんな……!」 梓「いま……わたし……澪せんぱいと………っっ//////」 律「あーーーー……もーどーすんだよこれ………」 突然の事に硬直する梓と、まんざらでもなさそうな唯と……目を疑うような光景に唖然とする憂ちゃん……。 酒が入っただけでこんなになるんだったら、わざわざ用意なんてするんじゃなかったかぁ…… いや、酒ってマジでおっそろしいもんだと実感したわ。 紬「あははははは……えへへへへへ……」じゅるり… ムギに至っては完全に違う世界にトリップしてやがる、いいからお前はそのヨダレとも鼻血とも着かん体液を戻せと。 純「あの澪先輩がこんなに……一体どれだけ飲んだんですか……???」 律「いや……ほんの2杯ぐらいなんだけど……」 純「どんだけ弱いんですか……」 律「うん、ほんっとごめん、せっかく来てくれたのに……」 呆れ顔で引く純ちゃんに向かい、土下座で謝りたいぐらいに申し訳のない顔をする私だった……。 梓「み……みおせんぱい……」 憂「み、澪さんっっ! お……お姉ちゃんから離れて下さいっっ!!」 澪「……憂ちゃんも可愛いなぁ……」 憂「…え? その……! わ、私はその……! お、お姉ちゃんが……っっ」 唯「澪ちゃんだーめー! 憂のは私のものなの~~! いくら澪ちゃんでもそれだけはだーーめーーー!!」 澪「むぅ……それじゃあ……純ちゃん……」 純「ふえ?? あ……あああ!! そ、そーいや私スミーレと予定が!! あ、あははははっっ!!」 もう完全に見境ないな。 逃げ出そうとする純ちゃんの腕をがっちりと掴み、澪はずいっと抱きつきにかかった。 純「い、いやあのその澪せんぱい…、わ、私……」 澪「純ちゃんの髪……柔らかくて良い香り……♪」 純「た、助けてください律先輩ぃぃぃ!!」 律「澪ーーー!!いいかげんにしろこの酔っ払い!!!!」 人ん家で暴走しまくる澪に向かい、強烈なゲンコツを見舞う。 が……まるで効いてない! 澪「もーー、そんなに妬くなよりつ……じゃあ律も一緒に……ね?」 律「離せこのバカ澪ーーー!!!」 純「ふええぇぇっっ!! ど、どこ触ってんですか澪先輩ぃぃぃ!!」 梓「わたし……はじめて……キス……澪先輩と………//////」 澪「律も梓もみんなかわいいなぁぁ……もう、今日は帰さないぞ~~♪」 唯「う~い~……ちゅーー♪」 憂「お……お姉ちゃぁん……////」 憂(あああ……なんだろ…とっても嬉しいような恥ずかしいような……) 律「だ……誰かなんとかしてくれええええ!!!!」 紬「みんな…最っっ高よ!! もっと、もっと~~♪」 暴走する澪にムギに唯……固まる梓と憂ちゃんと私… 私達の人生初の飲み会はこうして巨大なトラウマを残しながら、明け方まで続いて行った………。 必死にしがらみから解放されようと抵抗を試みる私と純ちゃんだったけど、ムギの腕力で容赦なく戻されていっては、澪の餌食にされて行く。 途中からムギと澪の暴走に唯も交じり、もう言葉では言い表せないような事が繰り広げられた。 全身にキスマークを付けられながら、私は誓う……。 ―――決めた、もうこいつらには金輪際、一滴の酒も飲ませやしねえ……と。 翌日 澪「…………ん………」 いつの間にか寝てしまっていたんだろう、酷い頭痛と共に目が覚めた。 澪「あれ……私………どうして……あいたたた…っ」 まるで鉛のように頭が重く痛い……なんでこんなに痛いんだ……?? 澪「それになんだか寒いな……え?」 あまりの寒さに気付き、ふと、自分の身体を見てみる。 澪「え……? なんで私……ハダカなんだ……??」 律「おはよう、やっと起きたかこのバカ」 澪「お、おはよう律……一体、何がどうなって……??」 額に青筋を浮かべながら律は私を睨みつけている。 ……どうしたんだろうか、律のその顔中に付いた赤いアザみたいなのがすごく気になる…… 酔っ払ってテーブルに頭突きでもかましたのか、なんだか酷い有様だった。 律「お前、やーっぱり何も覚えてないのな……」 澪「……え?」 律「周りをよく見てみやがれ」 言葉に従い辺りを見回してみる。 私の横には、これはきっと梓だろう、服がはだけたままの状態で私に抱きついていた。 その横には幸せそうな顔で寝てるムギがいるけど……その鼻の下に付いた血の跡はなんなんだ? 他にも、くんずほぐれつの状態で寝ている唯に憂ちゃんに純ちゃん……。 みんな、服を脱いでは抱き合っていて、明らかに異常な光景だ、一体、私が寝てる間に何が……?? 梓「んん……みお……せんぱい……」 澪「あ、梓、目が覚めたか…?」 梓「ふぇ……あ、あのその……み、澪先輩……//////」 澪「……?」 やけに落ち着かない様子の梓だ、一体どうしたんだろうか? 澪「ねえ、梓……服、ちゃんと着よう、いくら女同士でも下着姿だと恥ずかしいし、風邪引くぞ…?」 梓「あぅ…、す、すみません……///」 梓「澪先輩………その……責任……取ってくださいよ……?」 澪「せ、責任って……梓?」 梓「澪先輩……ふつつかものですが…その、よ、よろしくお願いしますっ!」 言いながら突然頭を下げる梓だった。 責任って、よろしくお願いしますって……一体何の話? 澪「待て待て梓、どうしたんだよ??」 梓「だって……澪先輩が強引に……わ、私の……//////」 澪「私が……??」 唯「むぅぅ……澪ちゃん……私も……//////」 純「わ……私も……あんなに攻められたの……その……///」 梓を筆頭に目を覚ました唯と純ちゃんまでが私に言い寄って来る。 みんなどうしたんだ……昨日の酒がまだ残ってるのか?? 澪「り、律!! よ、よく分からないけどその…助けて……」 律「……澪……」 優しい顔で律は手を差し伸べてくれた。 そして、その手を大きく振り上げ…… 律「ふんっっ!!!」 ――ごちーーんっっ!!! その拳を勢いよく、私の頭に振り降ろしたのだった。 これまでに味わった事の無い痛みが私をのた打ち回らせる。 澪「な……何するんだよ律ぅぅぅぅ!!!!」 律「ふう、スッキリした」 澪「はぁぁぁ??」 律「乙女の純潔を玩んだ罰だ」 律(私だって…初めてだったんだからな!!) 澪「純潔って……なあおい律!! 何があったか知ってるんだろ?? お、教えてくれ!! 頼む!!」 律「あたししーらね」 澪「そんなぁぁぁ!!!」 唯「澪ちゃーん♪ 昨日の続き、またやろ♪ 今度は憂も一緒に~♪」 梓「澪先輩~~っっ私、女同士でも構いません!! もっと私に大人の世界を教えてください~~っっ///」 純「澪先輩のぴゅあぴゅあはーと、もっと私にください~~!!」 澪「一体なんなんだよーー!! 何があったのかだれか教えてくれー!!」 律「シャワーでも浴びて来よ、顔のこれ、明日までには取れるかな…?」 澪「ま、待って律!! だ、だだ誰か助けてくれえええ!! ムギ!! 憂ちゃん!!」 紬「うふふ……澪ちゃん……良かったわ……これはもう永久保存よねぇ……♪) 憂「紬さん……その映像、お姉ちゃんと私のも入ってますか?」 紬「ええ、ばっちり撮ってあるわよ♪」 憂「……あとでください///」 紬「いいわよ~~♪」 澪「ムギいいい!! 事情を知ってるなら教えてくれーーー!!」 紬憂「うふふふふっっ///♪」 そして……。 唯「澪ちゃーん♪」 梓純「澪せんぱーい♪」 澪「一体何がどうなってるんだーーっっ!」 家主のいなくなった家の居間には、私の絶叫と、その他大勢の不気味な笑い声が絶えず響いていった……。 後日、事の真相をムギから聞いた私はその場で平身低頭、全力で律や梓らその場にいた全員に土下座で謝り、二度と酒を飲む事は無い事を誓うのだった。 『酒は飲んでも飲まれるな』という格言があるが、まさにその通りだ。 酒には恐ろしい魔力がある。 それは人格を無視し、常軌を逸した行動に人を駆り立てる、恐ろしい魔力だった。 もしもこの話を誰かから聞いた人がいるのなら、それを是非心得てもらいたい。 そして、大人なら、自分の行動には責任を持って貰いたい。 何故なら、それが、飲酒を許された年齢、二十歳を超えた『大人』としての義務なのだから……。 ちなみに、私はと言うと………。 ―――――― 律「おーい澪ー、お茶~~、あと肩もみも~」 澪「はい……かしこまりました律お嬢サマ…」 律「ん~~、なーんか感情こもってないよーな気がするなぁ」 澪「い、いいえお嬢様、そ、そそそそんな事は……!!」 澪(律にこんな事されるなんて……なんって屈辱………!!!) 唯「最近りっちゃんいつも以上に澪ちゃんと一緒にいるよね~、あんなメイド服まで着て……いいなぁ~、私も着たいなぁ~」 紬「ええ、今度唯ちゃんにも持って来てあげるわね~」 梓「…澪先輩……」 純「む~、なーんか腑に落ちないなぁ……」 紬(うふふっ、やきもち妬いてる梓ちゃんに純ちゃんも可愛いわねぇ♪) 澪「いかがでしょうか……律お嬢さま」 律「~~♪ うむ、苦しゅうない」 律(……ま、あの日をきっかけに実は私も澪の事……なんて、言えるわけないもんな) 律(でも、今はいいよな、少しだけ……梓や純ちゃんよりも長く、私だけの時間を楽しんでも、罰、当たんないよな) 律「ほら澪ーー、次はあたしの足を揉む~」 澪「か……かしこまりました……」 律(もう少しだけ……澪を私の傍に……ふふふっ…///) おしまい。 戻る あとがき あとがき すみません、途中で余計な事書き連ねてしまいましたがこれで投下終了です、ありきたりなオチの駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。 前に律の誕生日で書いたのが幼少の頃の真面目な話だったので、今回はそれとは真逆の大人になり、酒を飲める歳になったみんなを書いて見ましたが、どうだったでしょうか。 結局慣れないギャグ路線で行って、失敗してやいないかが気になりますが、また宜しければお付き合い下さいませ。。。 そして澪、遅れたけどお誕生日おめでとう。
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topicpath() blankimg(birth200309.jpg,width=320,height=240) (画像クリックで原寸大もっち) ---- 「ようマルヴァス、誕生日おめでとう! 俺からのプレゼントは、この梨だっ! 山ほど取って来てやったから、一緒に食おうぜ。 えっ、プレゼントなのに俺が食うなだって? そんなカタいこというなよ。なあ、ノソリン?」 「なぁ~ん、なぁ~ん(ノソリンの泣き声)」 <ストライダーの武人・アレク&ノソリン> イラストレイター:黒百合姫
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1/10 537 照の誕生日 569 てるてるの挫折 「ふぅ……」 今日の対局は大変だった。 現役最強の小鍛冶健夜プロ、その他にも名を馳せた雀士との一局。 こうして戦うことは珍しいことではないが、今日は特に調子が悪かった。 調子が悪いといえば相手に失礼かもしれないが、実際は全く振るわず、追い込まれるだけ追い込まれて終わり。 長いプロ生活をしていればこういうこともある。 こんな経験は一回や二回ではないから負けたこと自体はそこまで気にしていない。 たった一局の勝ち負けどうこうで浮き沈みしていたら心が持たないから。 ただ、今日はちょっと問題がある。 「京ちゃん……」 そう、今日は私の誕生日なのだ。 だからこそ、家族に大言を吐いて来てしまった。 /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \. / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヘ. / . i / . . / . / \ . i. / / . / . .. . . . ヽ . i ′ ./ . / . / . . ハ i ′ . / / / / , i |. / ′. / / / 从 . . ...i .i / ′ ′ .′ / i i i ... | |. / i i i .i 从 i i . i i i. / /.i i i i i i i i i i i i i 「(´・ω・`)ショボーン」 / / | i i i i i i i i i l l i l i.// ヾi i i i i i i i | i i' i ′i / i.´ 少 ', l i i i ゙、ト | ヘ i ' | ゙ /i /i / i\ / | 、 ハ ヾ i 、.i ヘ i ', i ゙、 / iノ. i/ i i \ / | ハ ヾ ゞ. ,丶i ゙ j ヘ/ / 厶 ハ i 丶 ∧ヾ | / ヽ.、 ._ ヾ., イ / /i ′ ゝ_../ ∧ヽ. | /. i > _  ̄ . r ./. // i / /. /i_.i ∧ヽ | / 丶  ̄ / / レ /. // ヽ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2/10 …… … 「今日はお姉ちゃんの誕生日だよね」 「うん。そうだよ」 「今年で28歳だっけ」 「えっ、今まで28歳……」 「じゃあこれから28歳だね」 「う、うん……」 (´・ω・`)? 「今日はみんなで誕生日プレゼントを用意しておくよ!」 「うん」 「照さん、頑張ってくださいね」 「京ちゃん、お菓子待ってる」 「はい。会社の帰りにでも買ってきますよ」 「あっ、でも無理そうなら……」 「なーに言ってるんですか! いつもの照さんらしく欲しい欲しいって言っておけばいいんですよ」 「てるー! がんばれー!」 「ほらっ、子供達も言ってますし」 「うん。勝ったら京ちゃんに頭撫でてもらう」 「いっ?」 「仕方ないなー、いいよー」 「咲まで!?」 / \ / . .. . .. ... ヽ. / / . . . . . i / /;. ;ィi i i i .| | . .. |. / i | . ハ!_|.|. | i | . | / ..|. | ! '|´|_И ! i | | |./ . /! { ハ i f"| ヽ| i |-、 | .|i/ | };ハ{. Lン| ;ル'^ } | | | ノ "" j/ / | | 「がんばる」 | .、 '^リ ! | | | ハ` ! / i i |ノ |/ ヽ.__,.. 、 / / / / /! / V | / ノi! /! ノソ }ノ ,..-‐y/‐j/フ‐'" ̄\ ,...-‐'" `ー- 、 r=、´ `ir、 /\ヽ、 ||.ト、 ハ | | | ||.| |. i ゙、 | | | ||.|/!| ゙、 !.i i ||.||――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3/10 …… … 「今日は負けたくなかった、かな」 勝敗にドライなところを持つのも重要だけれども、今日は素直に飲み込めそうにない。 出来ることならば勝って自信満々に帰って、ドヤ顔なんてして咲と京ちゃんを困らせる。 無理を言って咲を怒らせて、なんだかんだで収まるのがいつものパターン。 それが私なのに、こんな風に沈んでいたら台無しだ。 変に心配をかけさせたくないから、帰るまでにはポーカーフェイスに戻らないといけない。 「あ、いたいた。お姉ちゃん!」 「!?」 そう思って会場を後にすると、咲が出迎えてくれた。 「たまには駅まで迎えに来たよっ」 「咲一人で来るなんて、危ない……」 「駅までくらいは来れるもん! た、たまに迷子になっちゃうけど……」 「もう……、こんな時間に外出するなんて危ない」 「お姉ちゃんだって同じだよっ! いつもはマネージャーさんとかに送ってもらっているのに、なんで今日は一人なの!」 うぐっ、と唸る。 私にだってそんな気分になるときはある。 「ほらっ、帰ろ」 「うん……」 でも、咲が来てくれて嬉しい。 「咲、道はどっち?」 「え、えっと、うーんと」 ……前途多難。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4/10 …… … , ⌒ ー  ̄ ̄ 、 /_,. - \ /´ / /⌒\ ヽ , ´ , V . / / / / / | V V | /-- ´' / / / l|{ | l| | | { / イ { ' |_,斗| | 、_l__/_ィ |l∧ / , ∧ | {∧{ { 、 /}/}/ } /∧| / イ / {∧{ 、__,.V {∨ 、_,/ イ}' ` 「なーんで駅から帰るのに迷うのかなー」  ̄´ V∨乂l \ ムイ/ 从 ' 八/ -〈〈/\ v-っ イ》く__ /////∧\} > -- < |//}///> 、 /////////\} 「/〈////////\ /////////////|--、 r-|/ イ//////////\ //////////////∧、__「//////////////// \ {//{////////////〈 ∧ }///////////////////} |//|/////////////V/\ //////////////////'//| ,. . . -――- . . .、 ,. ' >.、 ./ \ / ,ィ ヽ /. . . . . . . . / l ト、 . ,' / l . . . . l .', . ,' l ,i / U l ! ', l . i l /{ /-一' レl ノー-, l i ! ;、 レ l〃⌒ヾ l/ 〃 ヾ l ! ', f⌒\{ {l l} {l l}Ⅵ 、 ! 「うぐぐっ」 ', { 乂_ノ 乂ノ .l } \ノ ', 乂_ ` .!ヘ ノ ', 丶、 U ,--、 u ノ ヽ{\ ㍉  ̄ ,, '' `^≧| ┬ァiフ¨ ///∧ Kヽ、 //////∧ }//> , 、 / \//////∧ー―l///// } -─===‐-ミ ´. . . . . . . . . . . . 、/. . . . . . . . . . . . . . . \. . . . . . . . . . . . ト、 . . . . `、. . . . . . . . .|. . . . | \. . . . ',. . . . . . . |. . . . | \|. . .. . |. . | |. ‐/、|. . l . | -‐. |、. . .. . |. . | |. / |. . 八ノ ハ . | . .. 八. |┬─┬}/ ┬‐┬‐ . . |`ヽ}. /⌒ヽ} | | 三 | | .'. . |. { '└─┘  ̄ └‐┘ l. . | 「ムムム……」人_ u j. . |i. . . .> )‐┤ イ.l 'i. . . i . _;〕ト _/| h ≦. . .| 八/ト、. . |/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/| \{ .,_ \| |/ ハ / ヽ > | ノ / ∧――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5/10 少し考えた結果、変に迷うより京ちゃんが帰ってくるのを待つことにした。 ちょうど30分くらい後に帰ってくるとのことだったから良かった。 うん、変に帰ろうとして迷わなかった。京ちゃん褒めて。 「京ちゃんの運転好きだよ」 「私だって好きだもん!」 「へいへい。 お姫様達、家に帰りますよー」 「「はーい」」 そんな風に仲良く声を重ねて。 運転している最中は咲が助手席にいるからちょっと距離が離れて寂しかったり。 「ケーキとか買ってあるのか?」 「ふふーん。 今日は私が作ってみました!」 「おっ、そりゃ楽しみだ」 「お姉ちゃん、食べ過ぎちゃ駄目だからね!」 「私の誕生日なんだから私に多く食べる権利があるはず」 「それはそれ! みんなの分なの! お父さんの分は食べていいから!」 「界さんェ……」 「仕方ない、それで手を打つ」 「いいんですか!?」 ああ、落ち着くなぁ。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6/10 …… … _ -‐==‐- /. . . . . . ` -‐==ニ二 ‐‐- _ `ヽ / . . . / / / `ヽ / / .i .ト . __ニ=-. ./ . / | | ヽ \ / . / { i‐-ヽ ._\ \ ./ . { i ', ! ___\ . / ヽ \ ニ=- ̄ / | i | | |≠r rュミヾ i{ .ハ ∨ ∨ミ、 ./ /| i .{ !`ヽ !| {つ i! } `ヽ| 〉j. 〉 } // | ', i !ニミヽi\{ 乂zzソ /| !| | i ヽ ム . |fっi! } { i |‐-─ 、- | ト \ヽ|匁ソ , / i/| | . . . . ./ ヽ | .| } ゝ ‐- / !/i| . . / i 「てるー!」 t|ノノ~|/Vハ くi ノ /. ヽ/ |ゝ、 \ -‐ /. / ヽ >‐──.、. . / -‐‐、 / _,「 . ) . / イ ニ=- ~ / f . | r / // ~ ‐-ヽ / | ハ ! /| / i / __ i . 、/|__ ∠ / ‐ // | /`-‐ / / | __ -‐/ / | / . | . | | ./! .,.'| |', ト ヾ ',. / { !_,|.-‐|‐ .,' { | | ィ¨',゙ ̄ |ヾ、, ! | i/ | | ィ" ,'マ .! ,' .',. . | | | _,.', | ヽ `ト . | | { { ,'.| .| ', レ ヽ;| | | ,≧ |_ マ |', . | }__,.ィ '. ', .{ .|/ _,.ィ==ミ ヾ, ! ィ ,..'⌒.ヾ、.ソ !! リ ./. l ', . .',', ィ".,' ⌒ ヽ ヽj i_ !ヽ .リ . ,' /. | , .A | { } .ィ゙ ノ / / /!/. | /\'ヽ. 辷;;;;;ノ `゙'''''´ .//ノ-‐''" ̄ ヾ .レi / ヽ∧ ⊂⊃ ` ⊂⊃ " / ..  ̄` ' 、 「おかえりなさい!」ー==,.∨ ̄ミ=', .___, . /≡ィ゙\ _/ . ゙∧ /ヽ `ヽ\ \ _/ /{"゙,ヽ , へ - \ ヾ/ ィ‐'"__} ', . > . __, . - "〃ヽ \,.' ヾ ヽ __/ ' , \ {__,.. ' ノ \――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 7/10 いつもは京ちゃんに飛びついてくる娘まで私に飛びついてくる。 私は支えきれず、倒れそうになるけれども京ちゃんががっしり支えてくれる。 役得。 それにしても、どうしたのかな? 「おめでとー!」 「これっ!」 何かを渡されたと思えば、それはお菓子袋。 子供達が少しずつ食べていたものだ。 さすがにこれは受け取れない……。 そうだ! 「うん、一緒に食べようね」 「「やったー!」」 これで解決。 私だって小さな子供からお菓子を取るほど悪い人じゃないもん。 「お姉ちゃんって、本当子供受けがいいよね」 「好き勝手にする妹がいたからね」 「ぐぬぬ……」 「はいはい。 照さん、お先にお風呂どうぞ」 「一緒に入ろ?」 「ダメ!」 「ははは……」 むぅ、冗談じゃないのに。 さっきまで疲れていた体が癒されていくのを感じる。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 8/10 みんなお風呂に入って、ケーキを食べて、リビングでゆっくり。 ソファーに座ってボーッとしていたら、咲が京ちゃんを引っ張ってきた。 どうしたんだろう? 「咲、なんだなんだ」 「いいから京ちゃんはここに座る! 抵抗しないの!」 「抵抗してないんだけど。 咲、力弱すぎ……」 「うるさーい!」 なにやら騒がしく京ちゃんを私の横に座らせる。 咲、なにを考えているんだろう? 「ほら、お姉ちゃん!」 「(´・ω・`)?」 「うりゃー!」 「(´・ω・`;)!?」 「うおっ!?」 いきなり咲がのしかかってきたと思ったら、京ちゃんの方に体が倒れていく。 二人で京ちゃんの膝の上に頭を乗せる形になる。 「咲、なにしてんだ……」 「うちの旦那の膝枕はどーですか!」 「うん、なかなかいい」 「これでいいんですか!?」 気づけば咲は私の体の上からどいて京ちゃんの横に座っている。 私一人で京ちゃんの膝に乗せてもらっている形だ。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 9/10 「硬くて高い」 「ね。 膝枕とか腕枕って意外と心地悪いんだよ」 「そりゃ人が寝るためのものじゃないし……」 「でもね。お母さんの膝は子供の頭が乗るのにちょうど良いようになってるんだって」 「そうなんだ……」 「それに、これはこれでいいでしょ?」 「うん。好き」 「まぁ咲と照さんがいいならいいですけど……」 京ちゃんが手持ち無沙汰に焦っているのがわかる。 かわいいな。 「京ちゃんの頭撫で権はダメだったけど、私が撫でる分には何も言ってないもんね」 「むにゅ」 「女の子の頭を撫でちゃダメだって散々言ってたじゃん」 「女の子が女の子にするのはいいんですー!」 「そっか」 そう言うと咲はゆっくり私の頭を撫で始める。 普段から子どもたちのことを撫でてあげているからか、先の撫で方はとても上手い。 ずっと前に、お母さんに撫でてもらったことを思い出す。 まるでお父さんとお母さんに包まれているみたいに安心する。 「須賀夫婦の特別サービスメニューです!」 「咲、元気だなァ」 「京ちゃんは手持ち無沙汰なら私の頭を撫でていーよ!」 「いや、どんな形にする気だよ……」 咲に撫でられて意識が遠くなる。 でも、この心地よさを味わっていたいからまだ寝ない。 咲の匂い、京ちゃんの匂い、いろいろなものが混ざって私に伝わってくる。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 10/10 / ,ィ ヽ ヽ / , // ∨ . _,. ´ / / / ' | ∨ . ` ー / -/ /-| | |--- 、 | V | ' /|/ | | l |、 | `ヽ、 .| | / , , / { {∧ { 从 | \{、 | , | | ' | / | {从 ' \{ \ | / | | | ' /| -- \ | V ' .' | {八 | , },ィ≠≠ミ \| -- 从 /}/ , | l 、 | V ィ≠≠ミ、 / | イ/⌒V / / 「お客さーん。具合はどーですかー?」 \| , . . . . ' | / /⌒} } /}/ V{ . . . . . / ノ 人 , ' / 人 __ _ イ / ` 乂 ̄ ー‐ァ イ / / rrr==≧=- ` -- ´ r_ _´/|イ{ イ /|.||...................../ ̄| ̄´ 7......`.. ̄ ̄≧=-、 ,イ |.||.....................{---- 、 /...............///⌒ヽ / |..V、.................| /.............../// ∧} _. . ――― . . ,. ´ ` 、 / \ . ' / , 、 ヽ ヽ / / / / , | ! | ∨ ∧ , / / / / 、 .ト、 | | { | .| | . / 〃 / /| 从-、} 、 .|-从}-Ⅵ | | | / ィ { |r----从\ |, ---- ミ , / ,  ̄´ | }从 { ⌒Y ∨ ⌒Y } /}/Y ′ | / 乂_ノ 乂_ノ / イ / ,′ | { //// ////r- ' / 「(……幸せ)」 从 乂 ^ー( イ / / ∨ { 从{¨¨, ィ「 ̄ 7¨´、_ 从 イ / \| / \ ∨^/ />/' } / / |乂\∨_,イイ/ } {/⌒ア `ー介 -‐´ {__〉 {`ー∧ / ∧ .、 |- r' カン!