約 10,490 件
https://w.atwiki.jp/wiki6_piro/pages/9174.html
松林山 大圓寺 しょうりんさん だいえんじ #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 東京都目黒区にある天台宗の寺院。 行人坂の途中にある。 石仏群が新東京百景となっている。 所在地 東京都目黒区下目黒1-8-5 URL http //www.tendaitokyo.jp/jiinmei/6daienji/ 寛永年間(1624年 - 1644年):湯殿山修験道の行者大海が創建したのに始まると伝えられる。 1772年(明和9年)2月:大火(明和の大火・行人坂火事)の火元となった。以降再建が許可されなかった。 1848年(嘉永元年):薩摩藩主島津斉興の帰依を得て、その菩提寺としてようやく再建された。 明治時代:隣接の明王院を統合。 大円寺石仏群 520躯 釈迦三尊像 3躯、十大弟子像 10躯、十六羅漢像 16躯、五百羅漢像491躯 天明年間(1780年代)、前述の目黒行人坂火事の犠牲者追悼のために作られたとされている。 2022-08-29… #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 関連項目 東京サイクリング この項目のタグ 2022年 2022年8月 寺院 東京都 歴史 目黒区 都指定有形文化財 タグ「」がついた項目 エラー:list_by_tagsearchはキーワードが必須です タグ「」がついた項目 エラー:list_by_tagsearchはキーワードが必須です
https://w.atwiki.jp/kakiya/pages/64.html
ながされて藍蘭島エロパロSS 『寝取られて』 第21話 1 ちかげさんが挙動不審と言ってもいい足取りでウロウロと道を外れては立ち止まり、しきりに黒く細長い薄板のようなものを顔の前にかざしているのを見かけたのは、麗(うら)らかな陽差しの昼日中、村を流れ抜ける川の沿道であった。その板は木製というにはあまりに無機質すぎていて、何より光沢があった。また外界から流れ着いた物かな、とボクは当たりを付けつながら近づき声をかけた。 「こんにちはちかげさん」 「あら……行人さんじゃないですか、ごきげんようですの。今日も見廻りですの?」 「ええ、まあ」 「さすがは精が出ますの」 と、顔をほころばせたちかげさんに、なぜかボクはちょっと気圧されたような動揺を覚えた。近頃村の女の子たちからよく受ける印象である。彼女たちの笑顔が眩しいというか、物腰が堂々としてきたというか──大人らしくなった、とでも言えばいいんだろうか。ボクには何とも判断が難しく、はっきり断言できないけれども、ただ、どことなく……彼女たちを遠く感じてしまう寂寥のような、虚しさに似た感覚が会話中に胸をよぎることもある。 「代役とはいえ任された仕事ですからね。疎かには出来ませんよ」 「からあげ様はあまりこちらにお戻りになりませんの?」と、ちかげさんは小首を傾げた。「そんなに東の森で忙しくしてるんでしょうか」 「自分がやってみて初めて分かったけど、この島の治安維持も案外楽じゃないですからね」と、ボクは軽い溜め息まじりに言った。「基本的には平和なんですが、その代わりに喧嘩やおかしな事件が日常茶飯事だし、それらの解決はけっこう骨が折れますよ。きっとからあげさんも東の森で苦労してるんじゃないかな」 「北や東の森は血気盛んな荒くれ者が多いですしねえ。ナルホドナルホド」 「ところで……さっきから気になってたんですが、それは一体……?」 と、ボクはちかげさんが手に持っている黒くピカピカした板片を指さした。 ちかげさんはもの柔らかな微笑みを浮かべ、小板を差し出して見せた。その硬質さや加工は明らかに木製でもなければこの村で作られたものでもなく、まるでつい最近に外界の最先端工場で作られたばかりのような真新しさがあった。 「よくぞ聞いてくれましたの!」と、パアアッと顔を輝かせるちかげさん。「実はこないだ浜で見つけまして。凄いですのよ、こんなちっちゃな板っぺらで写真はおろか動きのある撮像も可能ですの。しかも、白黒反転じゃなくそのままの景色を。それに、撮った画をすぐに確認できますし、まるで魔法の道具みたいですの」 海にはボクらが想像する以上の人工ゴミが漂っているらしく、藍蘭島に打ち上げられる本土からの漂着物は意外と多い──この好奇心旺盛な眼鏡少女が蒐集に熱を入れ揚げて住居である洋館の一室まるごとを保管庫にしてしまうぐらいに。家政婦のぱな子さんは家にゴミが溜まっていくとぼやいてるようだが、海岸美化に貢献している一面もあるので、たしなめるほどの悪癖とも言えなかった。 板が黒いのは裏面だけで、リンゴのマークと「iPhone」と白抜きされていた。やけにスタイリッシュだと感じる。表は携帯電話──いや、まるでパソコン画面のような電子ディスプレイであった。明らかに電力で光色を放っている。色鮮やかでパソコンそのもののようだ。画面を埋め尽くすように角が丸い四角の絵文字アイコンが整列していて、その下に「時計」「カレンダー」「写真」「カメラ」「ビデオ」などなど書かれてあった。ボタンが無いのでどうすればいいのだろうと思ったら、ディスプレイに直接指を触れて操作するらしい。 「白い紙箱の中に蔵(しま)ってありまして、その箱ごとさらに大きな金属製の鞄の中に保存されてましたから、今までのと違ってキズ一つもなく状態は極めて良好。漆を塗ったようにツヤツヤしてて綺麗ですわね。他にも計算機になったり覚え書きを保存したり……色々とできるようですの。残念ながら私には全ては理解できませんが……」 「アイ、フォン……ひょっとして、これって……ケータイ……なのかな……?」 なぜそう考えたかというと、Phoneという言葉だけでなく、画面の一番下に「電話」と「メール」のアイコンがあったからだ。それにちょうど手に収まるサイズでもある。 「でもボタンがない……携帯電話ならある筈だけど……いや、もしかして」 ピンときたボクは指で電話アイコンを触ってみた。案の定、明らかに昔の電話の受話器のマークが出ている画面に移り、やはり一番下にあった「キーパッド」というのを押すと、0から9と*#のボタンが表示された。 「へえー、ボタン要らずか」ボクは感嘆の吐息をついた。「やっぱりこれケータイなんだ……ううん、これはもうボクの知ってるケータイじゃないな、その上位って感じ。最近のってすごい進化してるんだなあ……」 ボクが家出した頃には確か二つ折りでボタンが沢山付いているのが主流だった筈だけれど、考えてみればこの島に来てからもう二年近くになる。その間により進んだ新製品が世に現れていても不思議ではないだろう。 試しに実家──にかけるのは躊躇いがあったので時報にしてみたが、当然のように無音でまったく繋がる気配がなかった。マップと書かれたアイコンもあったので押してみたが、これもやはり壊れているように全面真っ青になるだけだった。ウェブブラウザらしきソフトも〈インターネットに接続できません〉という表示。まあ予想していたけれども。 「なるほど、これで撮影でもしてたんですか?」と、早々に諦めたボクはアイフォンをちかげさんに返しながら言った。 「そうですの。私、写真を撮るのも好きでして。以前から趣味で縫った衣装をゆきのちゃんとかに着せて撮影会したりしてますのよ」 「ああ、そういえばすずも昔やらされたことがあるって……」 何年か前に次から次へと新しい服に着せ替えられて夜更けまで解放されず、ゆきのともども大変な目に遭ったという話を以前に聞いたことがある。アイランド号が渡欧したのは明治維新、既に銀塩カメラがある時代だ。 「フフフ、家にあるのは骨董品の重くて大きい写真機ですけどね。これを手に入れてからはさらに撮影熱が高まりましたの、ホラ」 ちかげさんが見せてくれたのは好奇心のままにシャッターを押しまくったとすぐに分かるとりとめもない写真群のスライドショーだった。昼夜を問わない村のあちこちの様子、日の丸構図の富士山、西一帯を巡って撮っただろう色々な自然風景、村人や動物たちのポートレイトなどなど。日常の一場面を切り取ったり、仕事をしながら不思議そうな表情でこちらを見ている村の皆んな、ぎこちない笑顔やポーズを決めている女の子たち。ケータイサイズでこんな閲覧機能まであるのかと感心しながら眺めていると、その中にはすずやあやねの姿もあった。どちらも他の人たちと似たり寄ったりのきょとんとした表情をして写っている。撮られた皆が皆、ちかげさんが何をしているのかいまいちよく理解できていないのだろう。 「ここ一月ぐらいずっと触りっぱなしですの。最近ようやくカメラとして使いこなせるようになってきて。色んなものを撮りましたわ──そう、色んなのをね。ウフフフフ……」 また顔先に戻したアイフォンの画面を見つめつつしきりにタッチしながら喋っていたちかげさんだったが、最後の台詞は上目遣いにボクを見て意味深な微笑を浮かべながらであった。 彼女のその視線の意味が分からず、ボクはちょっと引き気味になりながら、 「そ、そうなんですか……」 と、答えるのが精一杯だった。 「もっと見てみます? 何百枚も記録できるから、他にもまだまだ沢山ありますの。すずちゃんとあやねさんの写真や動く画も、それはもう……いっぱい♥」 「すずと……あやねの……?」 「ええ♪」ちかげさんの笑みの量が増えて満面に広がる。「大変素晴らしいのが……撮れてますの。……フフッ…………♥」 「は、はあ……じゃァ──」 言い終わる前に言葉を飲み込むボク。正直見てみたいという誘惑はかなり湧き上がった──が、これでは何だかすずとあやねに特別な感情を抱いているからと受け取られそうで、それが羞恥の急ブレーキを踏み込み、喉まで出掛かっていた同意の返事を萎えさせてしまった。ちかげさんの何か裏がありそうな笑みに困惑を覚えたというのもある。知的探究心が勝る彼女に限って悪戯目的の愉快的犯行はないだろう(というのが行人のちかげに対する人物評)が、すずの昔話を思い出し、ちかげ当人は至って真面目でも二人が奇妙奇天烈な衣装を着せられて変なポーズでも取らされていたり、後で本人たちと顔を合わせづらくなるような恥ずかしい決定的瞬間を撮られている写真などを想像し、 「──あはははは、や、やっぱ遠慮しときます」 と、首と手を同時に横に振ってしまった。 「えー、つまんないですのー。せっかく良いモノが撮れたのに」不満げな表情になるちかげさんだったが、すぐに柔らかい笑みに戻った。目を細めながら、「……ところで、すずちゃんは一緒じゃないですの? というか……最近、二人でいるところをあんまり見かけませんのね?」 「あー……」ボクは誤魔化すように頭を掻いた。我ながらまるで言い訳しているみたいなばつの悪さをどこか感じながら。「ボクが西の見廻りを頼まれて以来、仕事が別々になっちゃいましたからね……行動も別になるのが当たり前になっちゃって。すずはすずで何でも屋の仕事がありますから」 「あらそうですの、フフ……じゃあ、すずちゃんは……今日はどこに?」 ちかげさんはやけにニコニコと上機嫌そうに問うてくる。 「えーっと、確か、みちるさんの赤ちゃんの子守りって言ってたかな。だから、オババの屋敷だと思いますよ」 「なるほど。そう──でしたわね」 「あれ? 知ってたんですか?」 「ええ、まあ。『伽番』と『召番』の割当表を作るのは私の役目ですから」 「とぎ……めし……ばん……?」 ボクはその単語にいやな響きを感じたが、ちかげさんの言葉は無情に続く。 「ウフフ……今は日替わりの当番制にしてるんですの。あの方は来るもの何人でも拒まずですが、躰は一つですし、全員が好き勝手に毎日押し掛けてたらさすがに大変ですの。それに皆んなの仕事も疎かになりますし。これはもうちゃんと順番を決めたほうがいいだろうと……ぱん太郎様のお相手や身の回りの世話係♥」 「…………」 聞かなければよかった──という後悔は遅かった。当番の話はオババからも聞いた事がある。頭の良いちかげさんが割り振っているのは納得できるが……。 こうして以前と変わりないように見えるちかげさんも、ぱん太郎の存在がしっかりと刻み込まれているのだ。半月ほど前にも、借りていた推理小説を返しに洋館に出向いた時、何回も呼び鈴を鳴らしてやっとしずかさんが出て来てくれたのだが、「ちかげさんなら自室にいるわよ♥」と、何だか妙に息が騰がり肌が上気していて艶っぽく見える彼女に教えられて一人で部屋前まで行ってみると、わずかに開いたドアから女の嬌声が漏れ聞こえて来た。まさかと思ってこっそり覗き見てみると、予想通り、真向かいの窓際に横付けされたシングルベッドでちかげさんがぱん太郎に抱かれていたのだ。ベッドからはみ出しながら寝そべる全裸のぱん太郎の上にはだけたシャツ一枚のちかげさんが跨り、快楽に蕩けた表情で腰を上下や前後に動かしていた。 ちかげさんがぱん太郎とセックスしている場面を見てしまうのはこの時が二度目だった。最初はさらに前、やはり洋館へ向かう途中で通り抜ける林の中で青姦しているところを。林道からかろうじて見える場所で、樹幹に手をついて立ちバックでヤッており、既に二人の足元には大量の白濁の水溜りが出来上がっていた。調子付いて盛んに腰をぶつけるぱん太郎に、すっかり発情したちかげさんは蕩けた嬌声を上げながら、スゴイですの、スゴイですのとうわ言のように連呼していた。あの時よりもさらにエロチックさが増しているように感じられた。 何にせよ、二度の目撃など氷山の一角のようにちかげさんもぱん太郎と男女の関係を重ねているだろうことは、この二人も馴れた雰囲気でセックスしているところからも容易に推察できた。 ボクが覗いている事など気付く様子もなく二人は熱っぽく視線を絡め合い、ギシギシと盛大にベッドを鳴らしながら昼日中の情事に耽溺していた。 どうして年頃の女子の肌はこんなにも目が吸い寄せられてしまうんだろうと思うほどちかげさんの裸体は白く滑らかで瑞々しかった。ちかげさんだけではなく、まち、あやね、しのぶ、梅梅……りんやゆきの、みちるさん、そしてすずも……。 本来ならセックスしてはいけない年齢の少女をぱん太郎は抱いているのだ。窓からの逆光で透き通ったシャツにちかげさんの程よい大きさの乳房のシルエットが浮かび、ピンと勃った乳首まで見え隠れしていて、何もかもが若々しいと同時に艶かしく、ドキッとしてしまった記憶がある。 どうしようかと困惑している中、ぱん太郎に跨ったちかげさんの腰振りがエスカレートし、「ああん♥、太くて長くて、気持ち好いですの、とっても気持ち好い♥ もうイッちゃいますの♥!」「ボクも、ボクもイクのん♥」と、二人は派手な喘ぎ声の声量を抑えることもせずラストスパートに入り、すぐに一緒に逝った。最期にちかげさんは股間を押し付けるように腰を回したかと思うと、そのまま後ろに倒れてしまいそうなほど仰け反って全身をビクビクと震わせ、ぱん太郎はそんな彼女のからだを掴んで支えながら射精の力が籠もった腰をわずかに浮かせて──。 部屋外にいるボクからでもはっきり見て取れるほど恍惚感に満たされた絶頂をちかげさんは迎えていた。密着した股間部からゴボゴボと溢れ出してくる白濁の体液。紛うことなくちかげさんの膣内で──いや、膣奥まで到達したぱん太郎の巨根は彼女の子宮に直接精子を浴びせかけているのだと容易に想像できた。あの消防車の放水のような物凄い射精で──。 「ああ……♥ ! だめですの……♥! あぁ……♥!」 と、うわ言のような嬉声を漏らすちかげさんは、アクメに達しながらも自分の胎内で弾け続ける獰猛なペニスと射精の感触を存分に味わっている様子で、いつも眼鏡の奥で理知の光を湛えている瞳には嬉悦の涙と色慾しか浮かんでいなかった。 この二人もまるで恋人のような親密具合であった。なんだかんだでぱん太郎と関係している女子たちが実際に抱かれている場面をほぼ全員分見かけてしまっているわけだが、誰も彼もが嫌々やっている様子はまるでなく、ぱん太郎に対して拒絶感や複雑な感情など持ち合わせていないようだった。そう……皆んな、アイツとの情事になるとまるで人が変わってしまうのだ。いや、変えられてしまったと言うべきか……。それとも女性の本性もこうなのだろうか──男もセックスとなると目の色が変わるようだし、女性もそうなのかもしれない。確かに生命の根幹に関わる生殖欲は本能に備わっているものだけれども……。 とにかく、消極的な子は一人としていない。まるでメスになるというか……皆んな快楽に屈し、あの途方もなくデカく逞しいペニスと精力的なセックスに服従してしまっているみたいだった。そんなに──そんなにもこの島の女性たちは肉体的、性的な意味で男という存在を欲しているのか。ボクのよく見知った女の子たちが普段見せない態度で夢中でアイツとセックスし、アイツの愛撫を悦び、アイツのペニスを愛おしんで善がり狂い、唾液たっぷりのディープキスを交わし、昂奮のままにからだを触り合い、濃厚なザーメンをこれでもかというぐらい膣内で放たれ子宮に注がれるのを厭わない── そう、まるで、夢の中のすずとぱん太郎のように…………。 夢の中のすずもぱん太郎と一つになりながら本気で感じまくり、うっとりと口づけを交わし、あの豊かな美乳をアイツの自由に揉まれ、何度も膣奥種付けされて悦びまくって──と、この時、ボクは常態化しつつあるいつもの思考脱線に気付き、慌てて頭を振って振り払った。この思考の流れが悪い癖になろうとしているのは重々承知していて、あんな夢の内容を何度も反芻し続けるなんてしちゃいけないと自分を叱咤しているのだが、すずがぱん太郎と子作りセックスをしているなどという──しかも夢とは思えないほどの生々しさ、親密さで──あまりに衝撃的な内容は、隙を見ては意識の監獄を簡単に抜け出して顔を覗かせてしまうのだ。 ぱん太郎は射精後も繋がったままちかげさんを抱えてベッドを降りると、床に膝をつき彼女をベッドにもたれかからせての後背位に移り、今度は自分が激しく腰を振り始めた。二人のセックスはたちまち動物の交尾のような遠慮のない浅ましさを帯び、ちかげさんはアイツの巨根で突きまくられて絶息しそうなぐらい喘ぎ乱れ、知性を感じさせなくなるほど悦び狂った。全身を震わせて悶え、乱暴に乳房を揉みしだかれても、ぱん太郎の巨体でのしかかられるようにして激しくピストンされても、卑猥な言葉を紡ぎながら許容の悦びを発するだけ。 そうして再び胎奥にアイツの子種を放たれ、床一面に白濁の湖沼が形成されるほど長い“種付けの時間”に二人は溶け込み、「ちかげちゃんもボクの子を孕んでね♥」「あぁぁ……♥! はいぃ……私も……私も……♥ ぱん太郎様の赤ちゃん……孕みますのぉぉ……♥!」とちかげさんも誓わされながら爛れた生殖快楽に没頭していたので、もう無理と諦めてボクは踵を返して帰ったのだった。本は日を改めて返却した。 ……………………。 「ぱん太郎様のおチ──ゴホン、取り合いが起こることもありましたからね。今日の“お相手”はみちるさんの番ということで、すずちゃんが彼女の赤ちゃんの子守を引き受けている──と、行人さんの今のお話から類推した次第ですの」 「ふ、ふーん…………」 これ以上アイツに関する不愉快さを味わいたくなかったボクは、話題を変えるために少し前の会話で不思議に思ったことを訊くことにした。 「……それよりさっき、一月って言ってたけど……そんなに使い続けてるんですか?」と、アイフォンを指さす。「よくバッテリーがもちますね」 「ばってりー……? ああ、電池のことですね」 さすがにちかげさんの理解は早かった。彼女は冷蔵庫やテレビ、炊飯器などといった電化製品も拾っていて、以前それらについて質問されたので、電気の存在を教えるついでにモーターの原理や仕組みに関しても軽く話したのだが、それだけで実際に冷蔵庫などを動かすための発電機を作ってしまったことがあるらしい。実に多芸多能な才女であった。 「電気という力がないとゴミ同然というのは不便な一面もありますわね。でもコレと一緒に太陽光で発電できる道具が入ってまして、おかげで毎日のように使えてますの」 「へえーそんなものも……至れり尽くせりですね」 一瞬、とっくの昔に電池切れしたボクのケータイも──と頭によぎったが、仮に使えるようになっても圏外なのは変わらないのだから充電したって意味が無いとすぐに気付く。 「本当に外界の文明の進歩は驚くばかりですの」 「そうですね……特に電気は人類の生活を一変させたと言っても過言ではないですから。夜でも昼間のように明るく出来たり、」ボクはアイフォンに目を落としながら言葉を続ける。「電気機器の動力にして、こんな小さな機械でも高度な仕事をさせられるようになったり」 「製本技術も随分と発達してますし、羨ましい限りですの。一度は行ってみたいものですの」 複雑な海流に阻まれて外界と完全隔離されている絶海の孤島・藍蘭島は、はるばる欧州へ長い船旅をしてまで当時の最新技術や知識などを祖国に持ち帰る使命を帯びた人々が脱出を諦めて定住することを選んだほどである。帰郷できず使命を果たせないと判った時の彼らの気持ちは如何許(いかばかり)であっただろうか。行きたくとも行けないのはちかげさんも重々承知した上での羨望だろう。 それでボクはふと思い出した。 「そうだ。また今度、書庫を使わせて貰ってもいいですか?」 「書庫? ああ……」ちかげさんも思い当たったように微笑んだまま頷く。「構いませんの。いつでもいらしてください、大歓迎ですの♥」 ──ぱん太郎とただならぬ仲になった村の女の子たちだが、だからといってその分ボクに対して冷たくなるということはなく、相変わらずのように親身に暖かく接してくれる。善良で情が厚い人たちばかりなのである。むしろボクの方が気後れして一歩引いているような感覚があるのは、自分自身苦々しいほど解っていた。先程ちかげさんの笑顔に抱いた感情もそうだろうし、極力表に出さず今までのように努めるのが精一杯だった。 「でも……一体なにを調べてますの? 行人さんたらちっとも教えてくれないし、様子を見に行っても読んでる本を隠しちゃいますし。そろそろ種明かししてくださいの♥」 「い、いや、まあ…………」と、ボクは髪を掻き掻き言葉を濁した。「今はまだ……話せる時が来たら…………」 少し前に郷愁の念に強く駆られ、その時に空からのアプローチはどうだろうかと思い付いたことがあった。それ以降、ちかげさんの家で飛空関連の書物がないかと度々漁っているのだが、見つけても借り出すことはせず、書庫の片隅に置かれてある小さな机で日が暮れるまでこっそり読み進めていた。今さらになってまた島を抜ける算段を立てていると知られるのは気まずかったし、何よりすずに悟られたくなかったからだ。すずの家はワンフロアなので気付かれないようにするのは難しかった。何の本読んでるの、と訊かれれば返答に窮する。 それにまだまだ迷いがあって心が定まっていなかった。脱島すればすずを悲しませることになるだろう──と、思う。彼女は父親に次いで母親も失踪してからは、とんかつが現れるまで集落から離れた岬の家で孤独に生活していたという。人前でこそ気丈に振る舞うが、寂しがりの部分があるのは見ていてわかる。何でも屋をしながら毎日多くの村人たちと触れ合っているのはその裏返しなのかもしれなかった。よく鈍感と言われるボクでもそれに気付くほど長い間、彼女と一緒に暮らしているのだ。もし、ボクが同じようにすずの元から去ってしまったら──。 それはとても贖(あがな)い難い重い罪のような気がした。 それに──ボクが居なくなったら、ぱん太郎の毒牙がすずへも食い込むだろう。アイツならきっとそうする。 それが一番の……一番重い問題なのだ。 ボクという障害が無くなったら最後、誰阻むものなくぱん太郎はすずにも迫るに違いない。 すずは拒むだろうか。拒めるだろうか。 いや──拒む理由があるだろうか。 ボクが去ってしまえば、この島に人間の男はアイツしかいなくなるのだ。周りは皆んなほとんど全員と言っていいほどアイツとよろしくやっている。ボクには理解できないことだが、アイツは子作りという大義名分の下、村の女性の誰とセックスしても罪に問われないでいる。寂しがりのすずは仲間はずれにされたくないと、自分もぱん太郎と男女の仲になる……。他の娘(こ)たちと同じくねちっこいセックスで感じさせられて、イカせられて、アイツの巨根に馴染むまで開発されて……そして、遠慮なく中出しされまくる……。すずの子宮はアイツの精子で一杯にされて、終いにはぱん太郎の虜にされてしまうだろう──他の娘たちのように。悪夢の通りに。 この藍蘭島では、そうする時間がたっぷりとあるのだ…………。 いつしかアイツの上辺だけの甘い言葉や求愛を信じて身も心も許すようになってしまい、離れなられなくなるほどアイツを身近に感じるような濃密なセックスをするようになって、アイツと気心を通じ合わせ、やがて正式に夫婦となってアイツの子供を何人も産むすず── (くそ……そ……そんなこと…………!) その想像に対する厭わしさや言い知れない不安は帰郷の欲求以上の烈しさで胸じゅうをムカムカモヤモヤさせる。それにアイツの魔の手からすずを守るとも誓った筈だ。 ──だけれども、今の村に居づらいのも確かで。 そういう意味において、飛空手段についての模索や勉強は進めつつも実行に移すか否か逡巡が尽きることはなかった。まだ一ミリも前進せず足踏みしている段階だったのだ。 「──それよりすみません、いつも長く居座ってて」 「それは全然構いません、またお夕食も用意しますの。ですが……すずちゃんは心配しませんの?」 「ああ、大丈夫です。ちかげさん家を訪ねる時は、前もって言っておいてありますから」 「そうでしたか……フフ♥」 「?」 無断で帰宅が遅くなるのは迷惑をかけるため、調べ物をする日は予めすずに告げている。前回の時も、「ごめん、ちょっとちかげさん家で用があるから今日は遅くなるよ」と申し訳なく言うと、すずは、 「そうなの? ううん、気にしないで。行人、遅くなる時はこうして言ってくれるから、私も合わせられるし。ちょっと長めに……おシゴト出来るの♥」 と、明るく了承してくれた。ボクはその笑顔と気遣いにいつも感謝しているのだった。ただ、この時はボクの方が帰りが早かったが。外はすっかり暗くなっているのに家にとんかつしかいなかったので、あれっと思っているとすずも帰って来て、「ごめんね、いつもよりお仕事頑張ってたら遅くなっちゃった。あ~疲れた♥」と、理由を説明してくれた。確かにいい仕事をした後の心地良い疲労感のようなとろんとした充実顔をしていたので、先にお風呂を勧めると、「うん、そうさせてもらうね♥」と、やはり疲れているのかフワフワした足腰で、だが上機嫌そうに脱衣場へ入っていった。その時、なんだか栗の花のような匂いを嗅いだような気がしたが、どこから漂って来たのかは分からなかった。 ──なにも日本まで飛べるほどのものは必要ないのだ。渦潮水域を飛び越えられるぐらいでいい。そうしたら着水し、後は黒潮を探して乗って行けないかと。だけど航空力学などは高校以上の高等学問だし、動力や燃料、材料、製作などといったハード的な問題もある。難関は無数にあった。 飛行機を一から作るのは現実的でない中、ピンと来たのは気球だった。熱気球ならボクでも手が届きそうだ。球皮は布か和紙を厚く張り、ゴンドラ部分はボートにする。短時間浮遊するだけでいいなら球皮の大きさや耐久性はある程度犠牲にできるかもしれないし、燃料も必要最小限で済むだろう。 運良く気球に関しての本を見つけ出したので読んでみたが、日本では普通サイズの球皮で体積2000立方メートル前後、膨らませると高さ20mほどになり、それだと約500kgぐらいを浮かせられるらしい。 ボート、水食糧、バーナーと燃料、その他の荷物とボク自身。一人乗りのボートは意外と軽いし、黒潮に乗れずもし太平洋に流されてしまう最悪のケースを想定してボク以外の荷物はほぼ全て水食糧というぐらい積んだとしても、全部合わせてもさすがに500kgオーバーになるとは思えなかった。 最大の問題は球皮の素材と作業スペースだった。 小舟とはいえ木製の細長い物体を吊るすことになるため、その重量とバランスを維持できるほどの大きさにするのは勿論だが、それだけの球皮を作る大量の材料を確保できるだろうかという不安がある。どこかで売ってるものを買えば済むという話ではないのだ。布にしても紙にしても入り用な分を村で手作りしているだけなので、気球一つまるまる作れる程の余剰があるとは思えない。それにバーナーの火で延焼させないための防火処理をどうするのか。 また、結局のところ、開けた平坦地が少ないこの島で気球のような大物を見つからないように製作するのも土台無理な話だろう。本当に実行に移すのならば、材料集めの段階から何をするのか明らかにしてしまって、力になってくれそうな人の協力を取り付けた方が良いかもしれない。 そして、仮に気球を作り上げて飛ばすことにも成功し渦潮を越えることができたとしても、着水が非常に難儀しそうだった。波立つ海面に無事に降りられるだろうか。さらにそこをクリアしてもまだ油断できない。球皮を迅速に切り離さないと引っ張られて転覆してしまう可能性が高い。ボート程度だったら引っくり返っても復元できるかもしれないが、積荷が海の藻屑となってしまうだろう。 ──このようにちょっと考えただけでも問題が山積しているが、それでも飛行機よりはよほどハードルが低いのは確かだった。 「じゃあ、まだ見廻りが残ってるので……明日にでも伺いますね」 「わかりました、お待ちしてますの」 そうして手を振り合いながらちかげさんと別れたボクは再び道を歩き始めた。まだまだ日は高く、今日の見廻りコースは五分の一も消化しきれていない。 (すずは今頃、みちるさんの赤ちゃんをあやしたりしてるのかな……) そう言えば、子守りの仕事が増えたというすずは夜に家で赤ん坊の話題を出すことが多くなった。要は赤ちゃんが可愛いというわけだが、こないだなど適当に相槌を打ちながら聞いているうちに、「……私も……欲しくなってきちゃったな……」とポツリと呟いたことがあって、内心慌てふためいたものだ。何とも言えない顔つきでボクをジッと見るものだから目を合わせていられず、「あっ! ふ、風呂入り直そうかな」などと誤魔化して風呂場に逃げ込んでしまった。湯船に浸かりながらやれやれと溜め息を付いていると、戸越しに脱衣所から、「ねえ、行人……久しぶりに……一緒に入ってもいいかな?」というすずの声がしたので、ボクはまた慌てふためいてしまい、「えっ、だっ、だめ、だめだよ!」と、振り返ってみれば些か強(こわ)すぎる調子で断ってしまった。しばらくして、「……じゃあ、今日はしのぶちゃんのところで寝てくるね」という声と共にすずの気配は戸の前から離れていった。しのぶの家は目と鼻の先にあるので、まさかとは思ったが虫の音も静まった夜更けにそっと様子を見に行くと、月明かり差し込む薄暗い屋内に二つの盛り上がった蒲団があり、掛け蒲団からすずとしのぶらしい髪型をした頭が出ていた。ホッとしながらもボクは何を疑っているんだと自分を責め苛みながら引き返した記憶がある。 青く晴れ渡る空はどこまでも長閑な陽気に包まれていた。歩いているだけでじっとりと汗が浮かぶ躰にたまに森の梢を鳴らしながら吹いてくる風が当たるのが心地良く、それだけで嫌な気分を忘れてしまう。絶好の外出日和。仕事中だと忘れないよう努めないといけないほどだった。藍蘭島の温和な気候と包容力のある濃密な自然は、ぱん太郎の存在と悪夢によって陰鬱に陥りがちなボクの心をどれだけ癒やしてくれているだろうか。すずともどもこの島に対しても感謝の念を抱かずにはいられない。 (いくら返答し難いことを言われたからってコソコソ逃げちゃうなんて男らしくないよね……それがすずの機嫌を悪くしちゃったのかも。こないだの海水浴以来、生活的な用事以外で一緒に出掛けたことあったっけ? また……すずを誘ってどこか出掛けようかな……) そんなことを考えながらボクは森の中に入っていった。 2 少年の後ろ姿が木々の向こうに消えるまで微笑みを湛え続けながら見送っていたちかげは、表情を変えないまま手元のアイフォンに目を降ろした。 「行人さんったら……この期に及んでまだ呑気に構えてますの…………♥」 写真からホーム画面に戻って「ビデオ」というアイコンを押すと、動画の表示がズラッと縦に並び、その真ん中あたりの1つををちかげはつついた。 途端、 『にゃあんっ、ああっ、ああっ、にゃああんっ♥!』 と、いきなり女の嬌声が奏でられ出すと共に、ベッドとおぼしき白シーツの海の中で巨漢の男が一人の美しい少女と横臥位でセックスしている動画が再生され始めたのだ。 全裸の男に対して少女は着衣のままで、太ももまで達する乳白色のオーバーニーソックスを履いた脚の片方を持ち上げられてハメられていた。藍色の上着は帯を解かれてたわわに実った乳房がこぼれ落ちるように露出しており、白いスカートはまくり上げられてパンティーの股部をずらされ挿入されていた。少女の淫裂に出入りしている肉棒の巨(おお)きさは驚くほどであったが、それを繰り返し根元まで突き入れられているというのに少女の喘ぎ声やからだの様子からは苦痛などまったく感じられず、むしろ理性を溶かすほどの悦楽が与えられているようで、アンアン、アンアンと嬉しそうな媚声が尽きることがなかった。よく見れば彼女の胎内を往復している肉棒もテラテラと眩しく光っており、よほど多量の愛液にまみれているのだろうと──つまりは少女が感じまくっている無二の証拠だと容易に推測できた。 「ふふ、危なかったですの。さっき渡した時、行人さんがこれに気付いてたら……どうなっていたんでしょうね……?」 ぱん太郎に犯されているのは、長い栗色の髪の毛を青リボンで結んだ顔もからだも美しい少女。 ──すず。 ちかげはゾクゾクしたものが背筋を走るのをおぼえた。無論、行人がこんなものを見たら最後、すずとの生活は破局を迎えるだろう──ぱん太郎はバレたらバレたで別に構わないと言っているが。行人に知られないようにしているのは、島での生活に不自由な彼の世話をすずが続けたいからという理由だけだ、と……。 (確かに……一人になっちゃったら、行人さんも可哀想ですからね……) すずとぱん太郎がだいぶ前から性的な関係を結んでいて、今や彼女の方から進んでぱん太郎の元へ通い、行人の事など忘れたかのように種付けセックスを繰り返しているのを、少年の耳に届かないよう村人たちが配慮しているのはそういう意味合いもある。 映像から流れる音声で目立つのはすずの喘ぎだけではなく、背後から男が腰を打ち付けるパンパンパンという軽快な音、それに合わせてベッドもギシギシと騒がしかった。また、男の肉棒がすずの秘洞を往来するズプズプ、グチュグチュという水っぽい摩擦音までもがはっきりと収録されていた。それだけ間近から撮っているのだ。撮影場所はぱん太郎の屋敷の“愛の巣”である。すずもこの「ヤリ部屋」でぱん太郎の好き放題に弄ばれる女の一人になっている。行人にとって特別な少女は、とっくにぱん太郎の精液処理肉便器になっているのである。 広角画面の両端に結合部とすずの顔どちらも映るギリギリのところまでカメラは近付いており、溢れる愛汁でぬらぬらと淫靡に光る二人の結合部分、首から上を真っ赤にして身悶え喘いでいるすず、その引き締まった細い腰と豊かな乳房の若さ溢れる裸体、プックリと膨らんだ桜色の乳首──そして何よりも彼女の秘裂に繰り返し激しく打ち込まれる逞しい肉塊の迫力ある出入りの様子がまざまざと映し出されていた。 『じゃあいきなりだけど、駆けつけ一発いくね♥』 すずを中心に映っている画面に男の顔は収まりきっていなかったが、筋肉が脂肪に包まれた太い体やフレーム外から聞こえる男の声はぱん太郎以外の何者でもない。行人でなければ人間の男はぱん太郎しかいないのだ。その口調は楽しげであった。肥え太った果物のように丸々と膨らんだ玉袋がすずの陰唇や太ももの裏にベチベチと当たるほど肉棒が深く突き入れられ始め、 『にゃあんっダメェッ♥! そこッ、深くてッ♥、ダメェ♥! にゃあッ♥、ああ~ッ♥!』 と、すずはたまらない様子で仰け反りながら悲鳴のような大きな淫声を張り上げる。その声音も、だめだめと言いながら期待感と歓迎心に満ち溢れているのがはっきり聞き取れるほどだ。すずがこんな声を出すのを行人は知らないだろう。セックスが何なのか──そしてその快楽をすずがとっくに味わい尽くしているのを知らないだろう。ぱん太郎の精子がすずの膣や子宮の隅々まで行き渡っているのを知らないだろう……。 『来たばかりなのに、すずちゃんったらもうこんなにオマンコ濡らしちゃって♥ どれだけぱん太郎様とヤリたかったんですの?』 画面の外で興奮気味に喋る、もう一人別の誰かがいる──この動画を撮っているちかげ本人の声である。 『とってもステキですの、すずちゃんの表情♥』 アップで映し出されたすずの顔は快楽と生殖の本能に蕩けていると言う他なかった。発情し紅潮した頬。涙の雫を湛えた双眸がキラキラ輝きながらも笑み緩んだ口元は赤い舌が覗くほどだらしなく半開きになり、抜群の美少女であることも相まってたまらない色気を醸し出していた。これもまた行人に見せたこともない顔であった。行人のことなど考えもしていない表情。 『だって、だってぇ……♥ 我慢できなかったんだもん……♥』 『ウフフ、可愛い……すずちゃんがぱん太郎様の赤ちゃん仕込まれちゃう瞬間、しっかりと記念撮影してあげますの♥』 (自分の声が聞けるって何だか不思議ですの) それにしても、すずがぱん太郎と交わっている動画をこうして目の当たりにしても、これだけセックスに蕩けた顔つきを見ても、まさかこの子が……という信じられない気持ちがまだ心のどこかにある。それはちかげだけでなく他の娘たちも同様だった。だが、ぱん太郎の再来後に女にされた第一号はすずだったらしい。ぱん太郎を村に受け入れることとなった会合の帰りに出くわし、その場で抱かれたというのだ。セックスはおろか異性交遊もよくわかっていないすずが自発的に判断したとは到底思えなかったが、許可が降りた以上、ぱん太郎は悪事を働いたわけではなくなっていた。すずもぱん太郎を咎めることはなかった。 その時までセックスのセの字も知らなかったウブな少女がおかしな〝花〟の花粉を嗅がされて愛撫を受けると段々おかしな気持ちになってゆき、性的昂奮を覚えるようになるまで丹念にアソコをほぐされて、星々が瞬く静かな夜、家で待つ行人に声が届きかねない距離のところでぱん太郎に貫かれ、すずは大人になったという。ぱん太郎はなるべくすずに苦痛を与えないようゆるゆると何時間も繋がっていて、何とか巨根に膣が慣れた頃から本格的な子作り運動になり、青リボンの少女は膣奥に何発もぱん太郎の精子を注がれ、初めてなのに絶頂すら体験して──。 以降、ぱん太郎との関係が深まるにつれてセックスがどんどん気持ち好くなってゆき、ぱん太郎の“愛”を感じるようになっていったそうだ。 またカメラが動き、すずとぱん太郎が繋がっている局部にズームアップした。少女の愛液でぬめり光る極太の赤黒肉棒がその鉄柱のような肉体美を見せる度に、対照的な色鮮やかさのマン肉が引っ張られてめくられる様までもが確認できる。すずは連日長時間に渡って抱かれる事が頻繁にあって、ぱん太郎の巨根を梅梅よりもハメられ、また中出しされ、その肌も精液を幾重にも塗り込められていると言われているが、そのくせアソコはまったく黒ずんでおらず、乳首同様に未だ処女のように綺麗な桜色で皆から羨ましがられていた。そればかりでなく、豊満な胸、細く引き締まった腰、艶やかな肌──どこもかしこも完璧な少女なのである。 『ボクとすずちゃんが愛し合ってるところ、よく撮れてる?』 『ええ、それはもうばっちりと♥』 『後でも見れるんだっけ、それ? 行人クンに見せたらどういう反応するんだろうね、すずちゃんがこうしてボクと子作りしてるとこ♥』 『ああっ、見せちゃダメなのぉ♥』首を振るすずだが、素に戻る様子はない。 『のっ──オッ、締まる、締まる♥!! のお、出るッ!!!!』 その瞬間、腰を打ち付けながら喋っていたぱん太郎の躰が固まり、グッと腰をくっつけたまま動きが止まる。小刻みに震える躰、厚い陰唇を大きく割り広げて根元まで深々と突き刺さる男根。 すずの胎内へ──子宮へぱん太郎の子種が注がれる放精が始まったのだ。 『──ック──ゥンン~~~~~ッッ♥♥!!!!』 アイフォンからすずの歓喜の悲鳴が周囲に振り撒かれる──森の中に入っていった行人の耳まで届くことはないだろうが。 凄まじいまでの勢いのあるぱん太郎の射精はお腹の奥底に当たっているのがはっきり分かるほどで、ドクドクドク、ドクドクドク! と、太鼓を打ち鳴らしているような衝撃がからだじゅうに広がるのだ。自分が種付けられている瞬間がはっきりと分かるのだ。ぱん太郎は抱いている女のからだをがっちりと掴んで離さず、オマンコの奥まで届かせた極太肉棒を最後のひと噴きまで抜かない。ちかげももう何度も経験しているからからだの芯から理解できるが、頂点を極めた多幸感と快感が綯い交ぜになったような──それはもうたまらない感覚になるのだ。 ちかげは動画を見つめる目を細め、 「行人さん……いいんですか? すずちゃんはもう……ここまでぱん太郎様のモノにされちゃってますの…………♥」 と、頬を紅潮させながら呟いた。ちかげを含め村の女たちの間には行人への同情心がある。あれだけ仲睦まじかったすずと行人──いや、今でもその関係は良好だ。行人がすずに家族以上の気持ちを抱いているのは傍目にも明らかだった。そのすずがこうして別の男と愛し合うようになっただけでなく、子作りのために子種をタップリ注がれ、しかもそれをすず本人が容認しているのだ。行人の立つ瀬はないだろう。 ぱん太郎に膣内射精されるすずの腰回りには、妊娠に対する不安や恐怖などといった悪感情を帯びた様子は一切なく、それどころか孕まし種付けをしっかりと受け止める気満々であった。きっとナカでも注がれている精液を漏らすまいとばかりにギュウギュウ締め付けているに違いない。行人ではない、他の男の精液を──。 だが、ぱん太郎は自業自得と言う。二人がお互いへの想いを胸に秘めているのは明白で、機会は毎日あったのに、行人は告白もしなければアピールもしない、同棲しているのに一線も越えなかった。だったら奪って何が悪い、というわけだ。行人が恋敵のいない環境に甘んじて友達以上恋人未満のぬるま湯に呑気に入り浸っている間に、人間の男となって現れたぱん太郎は熱湯をさっと潜(くぐ)るようにすずをモノにした。正当な理由と実力、そして行動力を示したのだから誰にも文句は言わせない、とぱん太郎は放言する。でもそれはそれで一理あるとちかげは思ったし、他の者たちも同様の意見だったり村の大事だからと誰も何も反駁しなかった。 かくして、すずまでもが泥沼に沈み込むようにぱん太郎との肉慾セックスに嵌ってゆき、一人の愛人と化して屋敷へ足繁く通い始めた事実は、村ぐるみで庇われることとなった。ちかげが組んでいる予定表にもすずの名前は書き記され、その日に必ず彼女はやって来る。すずが伽番として日を跨いで一晩じゅうぱん太郎に抱かれる時は皆で口裏を合わせているのだ。子守や女子の集まりが誤魔化す理由として使い易いのでよく用いられる。梅梅やみちるなどがぱん太郎と楽しんでいる間、すずが泊りがけで子供の面倒を見ている──仲の良い女子たちで日帰り旅行に出かけている──などと行人が思い込んでいるその実、ぱん太郎と楽しんでいるのはすずだったし、本当に女子たちで旅行をした時もあったがぱん太郎も同伴しており、月見亭で淫宴を開いたこともあった……。 子作り前提での膣内射精し放題の甘く蕩けたセックスを、すずとぱん太郎が。 行人の目が届くことのない屋敷の中で二人きりの時間を長く楽しむぱん太郎とすず。すずはぱん太郎の子種をこれでもかというぐらい仕込まれ、数え切れないほど逝かされ、心もからだも芯まで白濁に蕩け落ちる…………。 行人の知らない所でどんなにすずがぱん太郎との愛慾に溺れ、さらなる深みにどこまでも嵌っていこうが、何も知らないままでいられるのならそれが一番波風立たない状態──というわけだ。 アイフォンでは、今まさに生殖中のすずとぱん太郎がずうっと映されていた。根元まで極太肉棒を突き入れて種付け射精するぱん太郎と、子宮まで達しているだろう彼の孕まし棒をしっかり咥え込みながらその子種を受け取っているすずの幸せに満ちた痴態。行人は正視できるだろうか、こんなすずの姿を……。 完全に気を許したオスとメスの関係になっていた。ごく自然に二人の体勢と様子は子作りする男女のそれになり、射精の間隔に合わせて両者の下半身が震える。結合部の隙間からドロドロと溢れ出す特濃の白濁汁──すずとぱん太郎が子種の受け渡しを行っている決定的な証拠。 カメラがさらに寄っていって結合部分が画面一杯に映される。スカートとパンティーが邪魔をしていたが、射精の脈動か膣収縮か、すずの下腹部が痙攣しているところまではっきり判別できた。両者とも陰毛を綺麗に剃り上げている。もともと体毛の薄い村娘たちであったが、密着具合が増すのが気に入ったぱん太郎がアソコをツルツルにするよう命じていて、まちやみちるが楽に脱毛処理できる膏薬をせっせと作っていた。すずも嬉々として従い、ちかげもこの頃は手入れを欠かさないでいる。 『にゃあぁん……あぁン……♥! うぅン……ぱん太郎様の……赤ちゃんの……素が……中で……いっぱい、出てるう…………♥!』 うっとりと美しく蕩け奏でられるすずの嬉悦声。行人が聞いたら絶望の奈落に叩き落とされるだろう淫悦の調べ。 画面端で刻まれている記録時間が射精が始まった頃から1分を過ぎても、尚、ぱん太郎の精液注入は終わる気配を見せなかった。今なお行人に想われ、大事にされている少女の子宮に徹底的に送り込まれる別の男の子種。すずの切ない鳴き声も途切れることがなく、途中から体位が変わり、寝バックですずの尻を押し潰すように種付けを続ける。結合部が隠れて画面には見えなくなったが、すずの悩惑ぶりと歓喜の声音はより深まり、二人はもう生殖以外物を考えていないような惚けた表情でいっそう下半身を密着させ、幸せそうに鳴き合い、両者の重なった脚の間には白濁海嘯が広がってゆくのだった。 「ああ、もう……ぱん太郎様ったら……♥ なんでこんなに……たくさん出せるんですの……♥?」 と、ちかげも顔を赤くしながら秘所に手を当てて内股でモジモジし、潤いを帯びた瞳でそうひとりごちる。彼女自身も存分に味わっているぱん太郎の膣内射精の記憶が、アソコをズクズク、ズクズクと切なく疼かせた。蕩けるほど抱かれた末に絶頂と同時にこれほどの射精を味わってしまったら、たとえすずでも心が変わってしまうのだろう。あの気持ち好さはとても言葉に出来ない。男性の精子は陰嚢で生産されるらしいが、いくらぱん太郎の玉袋が鞠のように巨大とはいえ、毎日毎回これだけの量を放てるとは信じられないほどだった。 もう三ヶ月ほど前にもなるだろうか。ぱん太郎を村に受け入れる事を決めた集いがあってから半月ほど経ち、早くも関係した娘たちの口から性交の感動体験が広まり始めた頃のことであった。いつものように何かめぼしいものが打ち上げられてないかと村の砂浜を行ったり来たりしているちかげの元に、ぱん太郎がふらっと現れて何をしているのと声をかけてきたのだ。その流れで一緒に波打ち際を歩きながら自己紹介などしているうちに、ぱん太郎は、「あそこにでも座って話さない?」と、浜の終端にある地磯を親指で差した。ちかげはちらと後ろを振り向いた。反対側には岬があり、その上に一軒の平屋が窺える。行人も住んでいるすずの家──ただ、何となく気になったのだ。 断る理由もないのでぱん太郎に着いて行って磯場へ入り、腰掛けるのにちょうどいい小岩がゴロゴロしている場所で会話を続けた。その時間帯は海風も弱く波も穏やかであった。 しばらく言葉を交わしただけで、これまでの印象とまるで違い、ぱん太郎は驚くほど話しやすい人物になっているのをちかげは感じた。しかし考えてみれば、東のぬしの個人的な事柄についてはほとんど何も知らない。それは村の女たちも同じだろう。そのうち話題は子作りについてとなり、「どう? 興味あるなら、試しにやってみる?」と、なんでもない風に軽く誘われた。正直言って興味はかなりあった。一足早く大人になった他の女子たちへの軽い羨望もあったし、性への好奇心は胸奥で色濃く燻っていた。なので、ぱん太郎の言葉に釣り上げられるように、「え、ええ、是非やってみたいですの」と、半ば引き込まれながら返答してしまったのだ。こうしてちかげもぱん太郎にからだを差し出す許可を与えてしまったのである。 ぱん太郎の膝の上に乗せられてキスをされながら丹念な愛撫を受け、アソコもたっぷりほぐされた後、奇妙な花の花粉を嗅がされるとからだがカッと熱くなって昂奮が増し、自分でも驚くほどアソコがジュンジュンと潤った。自分で弄ったことなどほとんどないのに、ぱん太郎の太い指で触られたり抜き差しされると痺れたように気持ち好く、後から後から愛液が溢れて太ももまで濡らした。あの花は一体何だろうと考えようとしても、その頃にはもう既に頭が真っ白になるほど喘ぎ悶えていた。何もかもが衝撃的な初めての経験。ある種の感動すら抱いた。それほどぱん太郎にからだを触られたり弄られたり舐められたり、舌を絡め合うような口づけなどなど、今までまったく知らない気持ち好さの世界であった──奇妙な花のせいでもあるようだったが。 小一時間ほどの愛撫ですっかりからだが火照り発情してしまったちかげは、黒いオーバーニーソックスと靴以外全て脱がされて岩場の壁に手をつき、ぱん太郎と裸同士になって立ちバックで貫かれた。ぱん太郎の極太剛直はまだ閉じていると言っていいほど狭いちかげの中を割り裂くようにぬ ぐぬ ぐっと入っていった。 ぱん太郎と一つになった瞬間、ちかげの悲鳴は遠くぽつんと見える岬の家まで届いたかどうか…………。 堅い棍棒のような肉厚剛根が奥を小突くまで往来するというのに、昂奮の方が遥かに勝っていて痛みは思ったほど感じなかった。ただ息苦しさが半端なく、呼吸が止まりそうになるのを堪えるだけで精一杯だった記憶がちかげにはある。だが、ぱん太郎は余裕をもってゆっくりと動き、時には止まって優しい言葉を囁いたり愛でる手つきで愛撫したり、途中から岩に腰掛けて対面座位になって彼女が楽になるようにも図らった。そうして数十分も繋がっていると心身ともに落ち着いてきて息苦しさも和らぎ、ぱん太郎を迎えるアソコは溶けるように熱くジンジンと甘い痺れが強まり、ちかげは再び喘ぐようになっていた。 一時間以上は繋がっていただろうか。頃合いを見ての膣内射精──その時だけ、ぱん太郎はまたちかげを立たせて激しく突き、立ちバックで膣奥に子種を注ぎ込んだのだった。その頃にはちかげはもう正体をなくすほど悶えていて、アソコは愛液でビショビショ、ぱん太郎の為すがままであった。下半身も胎内も溶け落ちてしまいそうなほど熱く、崩折れないようになけなしの力を脚に籠めるのが精一杯であった。 ひとたび中出しが始まるとそれは得体の知れない更なる快感を生じ、耳に入れていた通り我を忘れるほどたまらなく気持ち好かったのを鮮烈に覚えている。射精中のぱん太郎はそれまでの激しさが嘘のようにほとんど動かなくなるのに、男根自体が意思を持ったように胎内でドクンドクンと力勁く弾け、腹の底に痛みの伴わない石を当てられているような重い衝撃が響き続けるのだ。膣の中で精液を噴射されているのがはっきりと分かるのだ。弾着の圧感が消えて心地好い痺れが全身に広がる頃にはもう次の弾が当たっている。それが何度も何度も何度も何度も続き、じっとしていると胎内に溜まった精液の熱さや重みまで感じられてくる。とても言葉にできない程たまらない気持ちだった。他の女たちもぱん太郎の射精中にまるで動けず、子宮に種付けされるがままだと言うのも理解できた。快感が勝っているためかセックスの昂奮のためか、妊娠してしまうという強迫感もあまり湧かなかった──もともとその意識は薄いのだが。それどころか、射精を感じているうちにいっそう気が変になってくるのだ。快楽と本能で掻き乱される頭、心、体。オマンコが生の歓喜に満ち溢れている──とでも言うのだろうか。その喜びの奔流に逆らうことが出来ず、流されるがままであった。この時、ちかげのオマンコは射ち込まれている精液を少しでも逃すまいと極太肉棒をギュウギュウ締め上げていたと、後でぱん太郎に聞かされものだ。 結局、長い長い射精の最後のひと噴きが終わっても、さらに何分も繋がったまま余韻に浸っていて、気付くと再びぱん太郎が動いていて二回戦が始まっていたのだった。立て続けに抜かず五発注がれたところで全身ガクガクと力が入らなくなって立っていられなくなり、お姫様だっこをされて道案内しながら家まで送って貰った。途中、館近くの林でもう三発胎奥に放たれ、泊まって貰って夜も種付けされまくって浴びせられまくり、気付けばぱん太郎に言われるがままに、だがちかげ自身も欲しいという慾求に逆らえず、「はいッ hearts;! ぱん太郎様の御種を私のナカに出して欲しいですのッ hearts;!」と懇願しており──からだの中外はおろか頭の芯まで精液浸しにされたような気分であった。 その日を境に館へも来るようになったぱん太郎に何度も抱かれ──いつの間にか母のしずかもぱん太郎と懇意の仲になっていて、何度目かの訪館からは二人一緒に抱かれることもあった──、慣れてくると抽送も一層気持ち好いものになっていったが、中で出されるのはそれとはまだ違う次元の快楽だった。そうして何度も中出しを繰り返される間に甘い痺れがからだの隅々にまで浸透しきって、まるで別人になったかのように痛みや苦しみの一切を忘れてただただ声を上げて快楽に漬かるようになっており、その享楽の度合いは筆舌に尽くし難いほどであった。頭が真っ白になって何も考えられず、全身から力が抜け、それでいて無意識に喘ぎ声を発しながら射精中の肉棒を出来る限り締め付け、正常位なら太い胴体を両脚で出来る限り挟み、気付くとぱん太郎の子種の放出を貪欲に迎えている自分がいた。 ──この映像のすずのように。 気付けばぱん太郎に完全屈服し、途方もない恍惚感に包まれて子作りの体勢を取っている自分がいるのだ。 もう一人の──仄かに想っていた筈の男の存在など忘れて──。 母親たちが語るところによると、確かに中で出されるのは気持ち好いものだが、ぱん太郎のそれはまるで別物らしい。あの“花”といい麻薬めいている、と。普通の男はまずこれほど出せず、出たとしても最初の数回だけで、連続でやっていると量も勢いも減るのだそうで、また射精時に脈打っているのは分かる時もあるが、中で出された精液の感触などはよく分からないという。それに男は射精する度に疲弊する生き物で、よほど体力充溢している場合でもなければ十回も二十回も出来るものではなく、一度放っただけで終わったり、女が満足する前に疲れて止めてしまう事も多いのだそうだ。あまつさえ連日連夜何人もの女とまぐわい終日何十発も力勁く放出し、それでいて女も満足させることを忘れず、尚、平然としている男など、オババでも聞いたことがないそうだ。 アイフォンで再生されている動画の中のぱん太郎も数分経ってようやく射精が終わったようで、ひと息ついて脱力し、白濁キャンディーと化した肉棒をヌップリと引き抜いてうつ伏せに寝ているすずのからだから離れた。青リボンの少女の衣服はほとんど腰に集まって全裸に近い状態にまでなっていた。その股間は桶一杯の糊をぶちまけられたような有様で、秘裂や尻穴はおろか腰から背中まで精液にまみれており、パンティーはグチョグチョ、スカートやオーバーニーソックスも白濁で穢されていた。だが、当の少女はまるで慣れっこのように気にする素振りもなく、幸せそうな惚け顔で痙攣しながらぐったりとしている。まさに行人に対する遠慮などもはや一片すら無くした、完膚なきまでの生殖絶頂交尾であった。 濃白クリームのような孕まし汁がゴポゴポと溢れ出る局部がズームアップされ、 『ウフフ、またこんなに……♥ ぱん太郎様ったらホント、すずちゃんにも容赦ありませんの……♥』 と、淫らな昂奮と感嘆の吐息が混ざったちかげの声がする。 (こんなのを味わっちゃったら、すずちゃんでも昔には戻れませんの……♥) 『行人クンがまだ何も気付かずにすずちゃんと仲良く暮らしてると思うと、出る量も違うんだよねえ♥ すずちゃんのオマンコもすっごい締め付けてきて気持ち好くてたまらないしさ、孕ませたくて仕方なくなる♥』 ぱん太郎がそう言いながらすずの形佳い尻を撫でると、まだ快感が引いていない少女の喉が甘く囀り、最近さらに女らしいむっちりとした印象が出てきたからだがピクピクと震えた。 『それにしても、キミがこんな夜中にいきなり来るなんて、ちょっとビックリしたよ。初めてじゃないかな?』 美少女の尻を撫で回しながらぱん太郎がそう問いかけると、 『んっ♥……ごめんなさい……どうしても……ぱん太郎様に会いたくなって…………♥』充足感を帯びた鼻にかかった声ですずは謝った。 『ボクは嬉しいけど』 ぱん太郎の顔がカメラの方に向いた。ちかげはそれが撮影者である自分に目線を送ったものであることを覚えている。 『ああ、私は全然構いませんの。ゆきのちゃんはへばっちゃってますし、私も後を追いそうでしたから、むしろ助かりましたの♥』 と、間近から彼女の声だけが聞こえた。 そう、この時はちかげとゆきのが「伽番」として屋敷に詰めていたのだが、午前中から二人揃って何度も気を失うほど愛されまくっていたため、すずが訪れて来た夜半にはゆきのは疲れ果てて眠ってしまっており、一人で相手をしていたちかげも腰から下の感覚がほとんど無いまま責め立てられていた。召番の娘は今日はどうしても用事があるからと残念がりながらも既に帰宅してしまっていて、ぱん太郎を独り占めできる嬉しさの反面、体力がもつかどうか密かに心配していたのだ。 (一番年下のゆきのちゃんと体力勝負がニガテな私のこんびは考え直した方がいいかもしれませんの♥) 『でも、行人クンの方は大丈夫なの? こんな時間に家を空けたらさすがに怪しまれない?』 映像の中でそう問われた青リボンの少女が上体をひねり、まだとろんとしている顔をぱん太郎に向け、微笑みを浮かべた。 『大丈夫だと思う……しのぶちゃん家に泊まってることにしてあるから……。なんか、変わり身? の術の応用とか何とか……それに──』淋しげな目になるすず。『きっと……行人は……何も気付かないよ…………』 『そっか。しのぶちゃんにも後でご褒美上げないとね。……んじゃ、今夜は行人クンなんて忘れて、朝までボクと子作りしようね。すずちゃん♥』 ぱん太郎はニンマリと笑いながらそう言うとすずを抱き起こして膝の上に乗せ、その唇を塞いだ。すぐ傍で撮られていることなど忘れたように二人は情熱的な口づけを交わし、いやらしい手つきで互いのからだをまさぐる。 『あの砂浜の夜を思い出すね♥』 『うん……♥』 と、行人が見たら発狂しそうなほど仲睦まじいキスとペッティングは時を忘れるほど長く続いた。 やがて、すずは涎まみれになった口を離し、 『……ぱん太郎様、大好き…………♥』 と、恋する眼差しで頬を染めながら相手を見つめてそう呟くと、同時に妖艶さの片鱗を感じさせるような笑みを見せ、男の股間でギラギラとはち切れんばかりに勃っている剛毅な逸物を愛おしそうに撫でた。先程の行為の淫液がまだ乾いていない肉棒の先端からは既に次弾の先走り汁がピュッピュッと噴き出しており、陰嚢の丸々とした膨らみ具合もあれだけ出したばかりとは思えないぐらいだ。 『あの時みたいに……私をぱん太郎様の精液まみれの……いやらしい肉人形にして……♥』 『のふふふふふ』心底楽しそうに下卑た笑みを浮かべるぱん太郎。『ボクのチンポのことしか考えられないような人形にしちゃうからね。キミの中から行人クンの存在なんか完全に追い出して、ボクとセックスするだけの人形にしちゃうよ♥』 『うん♥』嬉しそうに即答しながら頷くすず。『ぱん太郎様のことだけしか考えないから……♥』 『ボクに孕まされることだけね♥』 『うん…………♥!』 こうしてすずは優しく押し倒されて愛の営みが再開し、オーバーニーソックスを残して着衣をすべて剥ぎ取られ、その美しい肢体を画面に存分に晒しながらぱん太郎の好きなように弄ばれた。行人にはとても見せられない痴態を披露する映像がまだまだ続いた。顔にも背中にも濃厚な白濁液を二度も三度もぶっかけられ、すずは完全にぱん太郎の性慾を処理する肉人形となっていた。ちかげも夢中になってアイフォンを寄せて撮影したものだ。が、ぱん太郎の上に跨って激しく腰を振っていた精液まみれのすずがぱん太郎様すごい、すごい、おかしくなっちゃう、おかしくなっちゃう、と悦び悶え叫んでいる最中に、突如ぶつ切りに動画は終わった。撮影中に電池が切れてしまったのだ。 ただ、以降も一緒にいたちかげは知っている。この後もすずとぱん太郎は体位を変えつつ汗と淫汁まみれになって濃密に交わり続け、すずの方からも積極的に動きながら何度も何度も同時絶頂中出し種付けが繰り返されたことを。今でも行人と寄り添って暮らしている少女は、少年には見せたこともない淫乱ぶりでぱん太郎と愛し合い、その種付ける気満々の子宮密着子作り射精を心底気持ち好さそうに受け止め続けたことを。そうこうしているうちに十分休んだちかげと目を覚ましたゆきのも戦線復帰し、しばらくして道に迷いながらも必死に屋敷までやって来たしのぶも加わり、四人で夜通しぱん太郎に奉仕し、あるいは好き放題に犯されたのだ。 四人はぱん太郎の逞しい巨根を取り囲み、競うように全員で舐めしゃぶったり、開発された雌穴の奥に数え切れないほど中出しされ、また全身に熱い白濁をぶっかけられながら、弾けるような四つの若いからだは成熟した大人に負けないほど逝き狂った。 近頃、ぱん太郎は尻穴調教にも手を出しており、この時のちかげ達も種付けセックスだけでなく、深夜の露天風呂で温泉浣腸された後、アナル用のビーズやバイブで尻穴を丹念にほじくり回されて喘ぎまくった。これらの淫具もアイフォンと同様に箱ごと浜辺の砂に埋もれていたのをちかげに拾われ、男根を模した形状の物が数多く入っていたことからもしかしてと察した彼女がぱん太郎の元へ持ち込んだという経緯がある。ちなみに届けたその場でちかげはその日の伽番であったすずと共に最初の被験者として前の穴も後ろの穴も淫具を突っ込まれ、すぐに要領を掴んだぱん太郎によって、すずと尻を並べて何度も逝かされたものだ。以降、バイブやローターなどが新たな性玩具として登場し、ぱん太郎は後ろの穴にも興味を持ち始めたというわけであった。 現在では村の女たち全員が尻穴拡張開発中だった。ぱん太郎の巨根を後ろで迎え入れられる女はまだいなかったが、誰が最初に捧げることが出来るか、肛門をほぐしたり、より太いアナル淫具に挑戦するなど、行人が知ったら唖然としてしまうだろう競争を女たちは皆しており、その中には当然のようにすずもいた。女たちが尻穴もぱん太郎に捧げる日が来るのも遠くないだろうと言われている。 ともあれ、すずはこの晩も十発以上ものぱん太郎の精子を子宮に注ぎ込まれ、その都度全身を激しく震わせながら深いアクメに達し、尻穴調教も悦びまくり、行人の存在などひと欠片すらも心に残りそうにないほどにぱん太郎の愛をなみなみと注がれたのであった。そうして、しのぶと共にぱん太郎の子種を満たしに満たした下腹を大事そうにさすりながら朝帰りした。この頃では膣内をあまり奥まで洗わず、子宮付近にぱん太郎の精子を溜め込んだまま行人と暮らすのが常態化しつつあるそうで、「だって、ぱん太郎様がそうしろって言うから……♥ ぱん太郎様の精液ってうんと濃いから、いつまでもお腹の奥に残ってる感覚があるの。行人と一緒にいる時もぱん太郎様を感じちゃって……♥ でも、漏れないようにするのはアソコを締める訓練にもなるし……ぱん太郎様の赤ちゃんの種がお腹の中にあると思うと、なんだか気分が良くなるんだ♥」と、すずは嬉しげに語っていたものだ。本人は自覚していないようだったが、他の娘同様少年に淡い恋慕を抱いていた青リボンの少女は、もうすっかりぱん太郎にからだの芯まで毒され、罪悪感など抱いていない表情であった。 「まあ、他人のことは言えませんけどね……」と、どことなく寂しげに独りごちるちかげ。「私も……以前は行人さんに…………でも────」 行人に対する思慕を押しのけるようにぱん太郎との濃密なセックスの記憶がちかげの脳裏に鮮烈に蘇る。途端、 「あっ……♥!」 と、ちかげは喘ぎにも似た色っぽい吐息を漏らし、そのからだをゾクゾクと震わせた。先程のようにまた脚が内股気味になる。ぱん太郎とのセックスを思い出すと、瞬く間にアソコがジュンジュンと疼き、腰が奮え、嬉悦を帯びた痺れがからだ中に走るのだ。その一瞬、性的快感以外何も考えられなくなり、ぱん太郎のあの逞しい巨根でアソコの奥まで突き回され、掻き回され、あるいは溶岩のような特濃精液を膣奥でドクドクドクドクと際限なく放たれる本能の快楽──それだけで全身が支配され、頭の中もすべて占められてしまう。時には立っていられなくなるほどだった。最近では夜寝る前に、ぱん太郎のデカマラ代わりに太めのバイブを使って自分を慰めているぐらいだ。寝室で憚ることなく下半身を大股に開き、「ぱん太郎様、ぱん太郎様ぁ♥」と名前を呼びながら、彼にのしかかられてメチャクチャに犯される想像をして自慰行為に耽るのだ。 (本当……すずちゃんがどうこうなんて言えないですの…………♥) 今から屋敷へ行きたい──そんな衝動が心に強く生じる。またぱん太郎に可愛がって貰いたい。このすずのように骨抜きになるまで虐め抜いて貰いたい。 何度も中出し種付けされたって構わないから…………! 無上の桃源郷へ誘(いざな)ってくれる男──だが、残念ながら今日はちかげの出番ではなかった。とは言え、一日に何人もの女が自分の番を消化するので、十日も待たずに回ってくる。「召番」も仕事が済めば遠慮なく交歓の中へ参加できるので、誰しもが最低でも週に一、二度はぱん太郎に抱かれる機会が訪れるのだ。それが為に普段はぱな子に任せきりの家事も屋敷では悪戦苦闘ながら務めて少しでも慣れようとしている。ちかげが次に屋敷へ詰める日は数日後であった。それを思い出し、何とかそぞろになった気を静める。 「ふう…………さて、お次は♥」 ちかげはアイフォン画面をタップして一覧に戻ると、続けてすぐ下にある動画を再生させた。 3 再生されはじめた動画内にまず出てきたのは、まだ明るい空の下、真新しい青々しさが映える竹垣をぐるっと巡らせただだっ広い外湯であった。一度に何十人と浸かれるほど大きな池型の温泉に湯を流し落とすのは、岩登りができそうなぐらいうず高く積まれた段瀑の岩山。洗い場には腰掛けや風呂桶がずらりと並び、奥まった場所に植えられた草木は落ち着いた風情を醸し出している。旅館の大浴場だとしてもおかしくない本格的な造りが映像画面狭しとその趣を誇っていた。しかし、ここは旅館でも何でもなく、ぱん太郎のために作られたと言っていい私邸の風呂場なのだ。 洗い場が横パンされていた時、もう一つの岩山が聳(そび)えるが如き人間の背中が映っていた。言わずと知れたぱん太郎であった。逆回しのようにカメラがその後ろ姿まで戻って捉え、画面が揺れ出したかと思うと、段々とその躰が大きくなり始める。歩み寄っているらしかった。ぱん太郎は風呂場の床に胡座を掻いて何かしているようで、その横からカメラが回り込むと、突如として彼の目の前で小ぶりの尻を高く掲げながら四つん這いになっている全裸の少女が現れた。ぱん太郎の巨体に遮られていたのだ。 奇妙な光景であった。「あっ……あっ……♥」と、微かにからだを震わせている少女の肛門から透明な輪っかが飛び出していて、ぱん太郎はそこに指を掛け、今まさに引き抜こうとしていた。二人の周囲には湯を張った風呂桶や浣腸用のバイブやビーズ、ローターやローション等々が散らばっており、肛門調教の真っ最中なのがひと目で判った。 『の? ちかげちゃんじゃん♪』 気付いたぱん太郎が動かそうとしていた手を止め、カメラに振り返って機嫌の良い声を出すと、『はあい、ですの♥』というちかげの明るい返事も聞こえてくる。 四つん這いの少女も気付き、肩越しに顔を向けた。 ──あやねであった。 風呂場だからだろう、白リボンをほどいて長く艶やかな黒髪を姉や母のようにおろし、肛門を弄られている刺激で顔が惚けたように歪んでいたが──紛れもなく海龍神社の次女であった。 ちかげとさほど変わらない肉付きの細身なからだであったが、膝を立ててツンと掲げている尻肉は薄付きながらもプリプリとしており、太ももと合わせて女特有の男を誘う丸みがある。排泄穴へ異物を挿し込まれているというのに、恍惚とした表情でからだを震わせ微かな喘ぎを繰り返している様は、明らかにそちらでも快感を得ているようであった。 『ち、ちかげじゃない…………また……それ……?』 と、あやねはいつもの威勢が消えた声で多少気恥ずかしそうに問いかけた。彼女もまたカメラという存在をあまりよく理解出来ていないので、羞恥の色を浮かべたのは陰部を曝け出しているから──ではなく、拒んでいた筈のぱん太郎とこんな事をしているところを見られた、そんな意味でのバツの悪さであろう。 ちかげやあやねを含め、大半の娘たちは裸体を他人に見られても恥ずかしいという感覚が湧かないのは相変わらずだ。局部を曝け出しても恥ずかしがって反射的に隠そうとするのはりんと梅梅ぐらいなものであった。もっとも、ぱん太郎に染められて以来、その両者も大胆になりつつあるが……。 『もうあやねさんもお尻の調教ですの?』 『まーね。一番出遅れてる分、色々とやらないとね♥』 あやねの尻穴に挿入されているのは光沢のある透き通ったアナルビーズで、ぱん太郎が手首から先だけ軽く前後に動かすと、それだけでも決して小さくない球体があやねの尻穴を拡げながら現れ、幾つも繋がった様を見せながら出入りを繰り返した。 『あっ……おっ……おおっ……♥!』と、あやねのからだがビクン、ビクンとうねるように弾み、堪えきれないような嬉悦を発する。『だ、だめぇ……おっ……おぉっ……ぁおンっ……♥!』 ローションかそれとも彼女の腸液か、あるいはそれらが入り混じったものか──アナルビーズも尻穴の周辺もヌルヌルとした液体がまとわりついていて、出入りの度にプチュ、プチュと汁気のある淫音が鳴る。 始めは大量の淫具の中に混ざっていた外界のローションが肛門の潤滑液として使われていたが、それが空になるとオババ口伝の通和散なるものを作って用いるようになった。江戸時代ではこれが最上のぬめり薬と言われていたらしく、唾液と混ぜると程よい粘り気の液体になる。オババの言によると主に男色で用いられたそうだが、巨根の挿入に気を遣っているぱん太郎は前の穴でやる時でも取り出すことがあった。 『はぁ、はぁ……こんな……ので……』頬を真っ赤に染め息を乱しながら声を震わすあやね。『ほ、本当に……女らしく……なれるの…………?』 『きっとなれますの♪』 と答えたのは、画面外で撮影中のちかげであった。 『私の観察したところ、ぱん太郎様とセックスした女性は皆んな、前と比べて肌や髪もツヤツヤイキイキ、色気も出て来て女に磨きが掛かってますの。あやねさんも随分と綺麗になってきてますよ♥』 カメラがズームアップし、見習い巫女の細いからだや長い黒髪を舐めるように映し出す。長袖長裾の巫女服で年じゅう覆い隠されている肌は農耕や漁業などに従事している村娘たちより随分と白くきめ細やかであり、それでいて妙齢らしい瑞々しい張りに満ち溢れていた。その華奢なからだからほのかに匂う女香は成熟した大人ほど色濃く嗅ぎ取れるものではないものの、風呂場の湯気でまとわりついた水滴の光沢が生み出す艶かしさだけでは説明はつかなさそうであった。 ぱん太郎に抱かれた女は皆美しくなっている──何もちかげの言葉はあやねを騙そうとして口に出たわけではなく、村の女たちをつぶさに視ている彼女の正直な感想であった。母親たちはどこか解放されたかのように明るく笑うようになったし、娘たちも皆、行人が現れた時とはまた違った方向に溌剌とし、ただでさえ健康的な若い肢体は以前よりハリツヤが目立ち、年頃もあって輝き弾けるようであった。 母親たちが言うには男の体液が肌に付いたままだとシワシワになったりかぶれたりと良いことはないのだが、どういうわけかぱん太郎の精液はまるで極上の美容薬のように肌や髪に滋味と潤いを与えるらしい。また、喉に絡み付くほど濃いので飲み下すのは大変だったが、普通の精液と違い果汁のような甘みがあって味自体はそう嫌なものではなく、しかも胃に収めると活力が湧いて来る。膣内(なか)に注がれれば長時間アソコの奥にその温かさを感じられ、腰回りは充実するし、何だか心身共に良い心地になってくる──。 だから女たちはぱん太郎にぶっかけられたり全身塗りたくられても嫌がらないどころか嬉しがる側面もあった。中出しを悦ぶのはまた別の意味も加わっているが。 『そ、そうかしら……?』 綺麗と言われたあやねは若干嬉しげに呟くと、それ以上疑問を差し挟まなくなり、ぱん太郎が抜き差しするアナルビーズの刺激に意識が戻って、『おっ……おっ……おぉっ……♥!』と、また喉を震わせるだけになった。 ぱん太郎に尻穴をほじくられて感じているあやねの姿。そんな動画を眺めながら、 「これでとうとう……村にいる全員がぱん太郎様のモノになっちゃいましたわね……」 と、ちかげは感慨深げに独りごちた。 唯一の手付かずであったあやねさえもがぱん太郎と肉体関係になって屋敷に出入りするようになったのはつい最近のことだが、瞬く間に女たちの間に知れ渡った。女を磨いて行人様を振り向かせるのよ、などという建前で見栄を張るところがあやねらしくはあったが、だから中出し禁止の約束を交わしていて行人様一筋は変わらない、などという話は誰も信じなかった。 何故ならば、あやねもまた、ぱん太郎に抱かれる度にたっぷりと種付けされまくっているから──。 ダメダメと首を振るのも途中までで、ぱん太郎に愛されまくってすっかり蕩けてしまうとそれ以上拒めず、快感に流されるままに頷いてしまい、そうするとぱん太郎はもう遠慮なくあやねの膣内(なか)で子種を放ち始めるのだ。 だが、あやねは怒ったり悲しんだりするどころか、快楽に染まった頭からは昂奮が引かないまま理性を取り戻せず、ぱん太郎の種付け射精の気持ち好さにからだを震わせ、抑え切れない性悦の声を上げ続けるのだ。 アソコも奥までヌレヌレ、抱かれ始めてからまだ日にちも浅いはずなのにぱん太郎の巨根をすんなりと奥まで受け入れ、精子を全て搾り取らんとばかりにギュウギュウ締め付けてくるらしい。何発繰り返されてもぱん太郎と共に絶頂を味わい、生殖快楽が生み出す幸福感に囚われてゆくばかりであった。「あやねちゃん出すよ、ボクと赤ちゃん作ろーね♥」などと言いながら腰を打ち付けるぱん太郎に、「ダメェ、もお、それだけはダメェよぉ……♥」と返す声に力はまったく籠もっておらず、ぱん太郎がからだを押さえ付けなくとも逃げることなく中出しへの抽送を受け止めてしまい、快感の嬌声を上げしまくり、言葉以外に嫌がっている証拠は微塵もなかった。濃密な情事から解放される頃には毎回何十発も胎内に注がれていて、しかも皆との差を埋めるという名目でぱん太郎は頻繁に彼女を呼び付けたり会いに行っているらしいので、今やすず同様にあやねの膣奥も子宮も常に夥しい量のぱん太郎の子種が溜まっているというわけであった。 ちかげが蔵書の中から見つけた参考資料によると、精子サイズの世界では最終地点である卵巣への旅程は途方もない距離に相当し、通常であれば卵子まで辿り着ける精子は数えるほどらしい。が、(ぱん太郎様は精子も並とは思えませんの……)と、ちかげは思えてしまう。あやねやすずの子宮内でも行人など知るものかと大量のぱん太郎の精子がひしめき合っていて、二人の卵子をひとたび見つけたら最後、群れをなして襲いかかっているに違いない──と、想像してしまうのだ。 それに大人たちの話ではセックス時の女の気分や体調も影響し、心身共に男を受け入れる姿勢が整っていればいるほど妊娠しやすくなるそうだ。ただ、女がそんな状態になるためには男側の努力も必要だそうで、そういう意味で言えばぱん太郎は「類稀なほど優秀で勤勉」らしい。 それでもあやねはまだ平素は勝ち気な態度を取るので、その強がりがいつまでもつのかしら……などど女たちは談笑の花を咲かせている。 ともあれかくもあれ、これで村の外で暮らしていたり遠出をしている等の理由でまだ接触していない女以外は一人残らずぱん太郎と関係を結んだこととなった。行人の見知っている藍蘭島の女性たちは皆……そう、皆だ。少女から人妻まで妙齢の全員がぱん太郎の極太肉棒の味を覚えたのである。 二、三十人はいる彼女らの誰と行人が出会ったとしても。 例外なくもう一人の男とセックスしている女としか。 行人は顔を合わせなくなったのだ。 口でしてあげるだけ、挿入はダメ、中出しはダメ……などと途中までで踏み止まっている例はない。行人に恋していた少女たちも、行方不明とはいえ夫がいる身の人妻たちも、避妊などしない中出しセックスをぱん太郎と繰り返しており、膣内射精された回数は全員が三桁に達しているのであった。 この二人だけはぱん太郎の餌食になっていない──と、行人が清純を信じているすずとあやねでさえ……いや、この二人こそ、むしろここ最近では他の誰よりもぱん太郎と肌を重ね、そのセックスの心地好い余韻が消えない日はない有り様である。あやねもこのところ集中的に抱かれているおかげであっという間に中出しされた回数が百を越え、絶頂を覚えた回数は大小問わなければそれ以上になっている。 同棲しているすずは勿論のこと、近頃は何かと行人と会う機会を作っているらしいあやねも、それ以上にぱん太郎と会っており、少年と過ごしている時、アソコには常にぱん太郎とのセックスの甘い痺れと大量の精液が残っているのだ。すずもあやねも少年の傍らにいて上の口で楽しく語らっている間、下の口は中出しされたぱん太郎の精液が漏れ出ないようキュッと締められていて、すずの膣内もあやねの膣内も雪山のように一面白濁がこびりついた状態になっていて、ぱん太郎の体液を絶えず吸収し、子袋の入り口はぱん太郎の精子の侵入を許し、子宮内を占領する無数の子種は一匹として目の前の少年のものはなく、さらにその奥にある卵管では──── ──これが……今の行人とすず達の真の現状であった。 ちかげもつい先日、来月分の当番表を貼り出しに屋敷へ行った時に、いつものように“愛の巣”から正体を失っているような大きな嬉声が聴こえて来るので覗いてみると、ぱん太郎に可愛がられていたのはその日の伽番ではなくあやねだった──という一場面があった。彼女が訪れた時点で既にあやねは快楽に敗北した蕩け顔と乱れた痴態を晒している最中で、ダメェダメェ赤ちゃんは行人様となどという言葉は上辺だけ、女泣かせの巨根でさんざんに気持ち好く突きまくられた末に腰を密着されて深々と挿し込まれると、意中の少年への想いは何処へやら、喉奥から演技ではない淫らな調べを発しながら同時絶頂し、「ああっ♥ ……ナカで……♥ 出てるぅ……♥!」と、真っ赤に蕩け切った表情でぱん太郎の膣内射精を感じまくっていたのだ。 ぱん太郎はぱん太郎で、「キミだけ仲間外れにしたくないんだ、ボクと子作りする覚悟決めなよ♥」などと囁きながらあやねを調略していて、血相変えた行人が木刀振りかざして救いに来るでもなし、こうなってしまってはもう抗えるものではなかった。二人きりの濃密な交わりの中、ぱん太郎はあやねをじっくりと責め上げてゆき、十分に感じさせてからの中出し種付けと絶頂後の甘い後戯が繰り返されるうちにあやねの否定的な言葉も理性と共に快楽の大海に溶け失せ、メスの表情が深く刻まれて態度も従順になり、上に跨ってと言われればその通りにして自分から腰を振り、四つん這いになれと言われればすぐにそうして後ろから責められて歓喜の声を上げる。そうした末に中出しされている間、「ほら、ボクの子種注がれるの感じて♥」と言われると、「ああっ、ああっ、凄いぃ……♥ いっ、いっぱい……オクで……出てる……♥ 熱いぃ……灼けちゃうぅ…………♥」と、紅潮した顔で恍惚に浸りながらその意識が下腹に籠められる── 傍目にはあやねも……もうすっかりぱん太郎に呑み込まれていた。 この一見粗野で底の浅そうな大男は女も満足させることを忘れず、時間など気にせずに十二分な前戯や後戯をするし、乱暴な腰振りに見えてその実、痛みになるぐらいの激しさにならないよう女の様子を見守りつつ挿入の深さや速さにも配慮している。身の丈二メートルはある巨漢だが、少女たちの小柄なからだを扱うのももうすっかり慣れっこのようだった。その上で容赦がないのだ。底なしの精力と自慢の体力がそれを可能にしていた。 あやねはからだの前も後ろもぶっかけられて塗りたくられ、再戦の合間には二人の体液まみれになった肉棒を夢中で舐めしゃぶり、舌を絡めた濃厚なキスも何度もしていた。そして、正常位で見つめ合いながら「出すよ、中に出すよ」とぱん太郎がラストスパートに入ると、すっかり夢中になっているあやねは喘ぎまくるままに意識せず男の首と胴に両手両脚を絡ませ、絶頂の歓喜に包まれながらぱん太郎の膣内射精を迎え入れたのだ。その下半身の交わりだけ切り取って見れば、もう、ぱん太郎との子作りを容認、いや嬉々として欲している──。 だが、その淫蕩極まりない姿は何もあやねだけが特別というわけではなかった。女たちが通った道、今の全員の姿なのだ。あやね以外の行人と特に仲良い娘たちも負けず劣らず、この“愛の巣”で行人には見せられないほどの痴態を晒し、これでもかというぐらいぱん太郎の子種を注がれ、並の男とのセックスでは味わえないほどの快楽をからだとこころの芯まで刻み込まれているのだ。 ちかげは召番の中にその日の伽番の娘も見つけ、ぱん太郎の言い付けで急遽変わったことを確認すると、彼女たちとひとしきり雑談してからあやねの名も加えた表を書き改め、壁に貼り直した。そして、帰る間際にまたこっそり覗くと、いよいよぱん太郎とあやねの交尾は燃え上がっていて、全身淫液でぬるぬるになった二人はベッドの横で壁に手をつき立ちバックをしているところであった。 「ほら、ほら、キミの方からおねだりしないと。もう中で出してあげないよ♥ だいじょうぶさ、必ず妊娠するとは限らないんだから♥」 わざとらしくゆっくりと、だが深く長く抜き差しするぱん太郎に、あやねは喘ぎながらじれったそうに腰を揺すっていたが、 「あっ、あっ、そ、そうねっ♥ お姉ぇ様も、お母様も、すずもぉ……まだだしぃ……♥!」と、惚けた声で言葉を紡ぐあやね。「ええ、ええ、な、中で出していいからあ♥──はっ、はぁん、あぁん♥ 早く、早く来てぇ……♥!」 それを聞いてニタニタとした笑みを顔に貼り付けるぱん太郎だったが、 「『ぱん太郎様、私のナカに貴方の子種を注いで、私にもぱん太郎様の赤ちゃん種付けして』って言わないとダーメ♥」 と、意地悪くそう告げて腰を止めた。黙っていても中出しするくせに、こうしてわざわざ言葉にさせるのが彼の嗜好の1つであった。はっきりと口に出させることで、より意識に刷り込ませる意図があるらしい。 様々な体液と淫熱でぐちゃぐちゃになったあやねは振り仰ぎ、その顔が恍惚の淵に滑り落ちるように歪んだ。 ──躊躇ったのは、1秒もあっただろうか。 「──ぱ、ぱん太郎様ぁ♥ 私のナカに……貴方の子種を注いで……♥! わ、わ、私にも……貴方の赤ちゃん…………種付けてえぇッッ♥♥!!」 なだらかな乳丘の頂でさんざん弄ばれてピンピンに勃った乳首を震わせながら、自分と繋がっている男を見つめ上げた白リボンの少女は確かにそう口にしたのだった。 「よく言えました♥」朗らかに言うぱん太郎。「行人クンとじゃなくて……ボクと赤ちゃん作ろうねえ♥」 ぱん太郎はあやねの腰をしっかりと掴んで本格的な抽送を始め、パンパンパンパンと肉がぶつかり合う音、そしてあやねの大きな嬌声が“愛の巣”に高々と鳴り響いた。「あ ッ♥! あ ッ♥! あ ッ♥! あ ッ♥! い”ぐう♥! い ぐうッ♥!」と、あやねは悦落の言葉を放ちながら白濁まみれの全身を激しく震わせ、ぱん太郎が「孕めッ!」と叫びながら腰を密着させると、二人は同時に歓喜の頂点に達した。容赦のない種付け突き入れ。壁に挟まれるように押し上げられたあやねはつま先立ちになり、「ああっ……♥ ああぁぁ……♥! 熱ぅいぃぃ……♥!! 溶けちゃうぅ……いぐううぅぅ…………♥♥!!」と、あられもない声を上げながら悶えまくる。母や姉がそうであったように、逞しい雄肉で女陰の最奥までみっちりと征服され、子宮に先端を直接当てられてあの火山噴火のような吐精と脈動を味わっているのだ。生殖本能の嬉悦に勁(つよ)く震える二人の肉体。足元にドロドロと落ちる白濁の濃厚さと夥しさたるや、少女の淡い恋心など溶かし沈めて覆い隠すに十分な質と量であった──。 こうやってぱん太郎は行人の目の届かない所で、少年に恋する娘たちを一人ひとり、想像を絶する淫情と肉慾に狂わせて堕としてきたのだ。尋常ではない程の絶倫ぶりのぱん太郎に対して、異性のいない特異な環境で性愛自体に免疫なく育った娘たちは、驚くほど容易にセックスの虜となっていった。特に“九人”は──すず達は重点的に開発調教され、戻れないほど深い牝の悦びを教え込まれ、彼女たちの子宮にはぱん太郎の精子がなみなみと注がれている──。 いつの間にか帰ることを忘れたちかげだけでなく召番の娘たちも周りで一緒に覗いており、皆な一様に耳の下まで真っ赤にして発情した吐息を漏らし、たまらないといった表情でへたり込みながら下着の中に手を入れ、淫蜜溢れるアソコを弄くっていた。 この後、あやねが逝き過ぎてとうとうへばった間に全員まとめてぱん太郎に手招ねかれ、ちかげ達は欣喜しながら黒光りする極太肉棒めがけて群がっていったのだった……。 …………。 ……………………。 動画の中で尻穴を淫具で弄くり回され、顔を真っ赤にして快感に悶えているあやね。その蕩けた表情に、(これ、もうけっこうほぐされちゃってるトコロですかねえ♥)とちかげは推察した。撮影当時も同じことを考えたのを覚えている。そしてそれは当たっていた。 『それっ♥』 『~~~~~~~ッッッッ♥♥♥♥!!!!!!!!』 その瞬間、あやねの全身の肌がビリビリと震え、これでもかというぐらい仰け反る。声にならない声が露天風呂じゅうに響き渡った。 それまで一定のテンポで抜き差しされていたアナルビーズが不意にズルルルルッと引っこ抜かれたのだ。数十センチはある数珠つなぎの透明な棒の全容が初めて画面内に晒される。 『──♥♥、──♥♥、──♥♥……!!』 惚け切ったあやねの表情、まるで脈打つようにビクンビクンと弾ける桃尻。 「うわぁ…………♥」 動画を見ているちかげまでもが思わず尻穴がムズムズしてくるほどの快感の発露だった。彼女にも同じ経験がある。充分に菊門をほぐされてアナルビーズの動きを感じている状態から一気に引き抜かれると、鋭くも途方もない稲妻のような快感がゾクゾクゾクッと背骨を裂かんばかりに貫いて脳天から手足の指先まで痺れ走り、それが収まるのと引き換えに便秘が直った時の排便感のような得も言えぬ至福感が湧き上がってきて全身が満たされるのだ。頭は完全に真っ白になり、その解放感に浸っていることしか出来ない。クリトリスやオマンコの絶頂にも劣らない快感であった。 長大な異物を吐き出したあやねの肛門はポッカリと開き、淫汁にまみれながらヒクヒクと蠢いていた。十分に洗浄していたのか汚物などひとかけらも見当たらず、色素沈殿もまったく無いため汚らしさなど微塵も感じない美しい菊座と濡れ具合であった。 ぱん太郎はニヤニヤと笑みを浮かべてその様子を一瞥すると、すぐ傍にある桶の中にアナルビーズを仕舞い、入れ替わりに薬包紙を抓み取って開き黄色い粉末をサーッと口に入れた。通和散であった。わずかの間モゴモゴと頬を動かしていたかと思うと、両手の上にタラーッとやけに伸びる涎──ではなく、微かに黄ばんだ粘液が垂れ落ちる。それを巨大な肉根に満遍なく塗りつけた。 あやねの腰を掴むと亀頭の先っぽを惚けたように開いている尻穴にあてがい、挿入しようとする。 途端、 『あッ痛あっ!! 痛! 痛い!』 と、あやねの悲痛な叫びが辺りに響いた。演技ではなく本気で痛がっている声。 『の……さすがのあやねちゃんでもまだ無理か』 そう言ったぱん太郎はさほど残念がりもせずにすぐさま腰を引き、それでホッとしたように弛緩したあやねの臀部を優しげに撫でる。 『安心して、本当に痛い時は絶対にしないからさ♥』 『え、ええ……』 『お尻の穴はオマンコほど拡がりませんし、こればかりは気長に開発していくしかないですね。ぱん太郎様のオチンチンが並の大きさなら入ったかもしれないですけど……♥』 『デカチンだとこういう時困るね。まだ誰も入らないし……ま、キミ達のカラダの方が大事、ちかげちゃんの言うとおり気長にやるよ』 そう言うと、ぱん太郎はまだヒクヒクとしていて閉じ切らない肛門の下に手を移し、厚ぼったい大陰唇を拡げて秘裂の中を覗いた。 『んじゃ、代わりにまたコッチを使わせて貰おうかな♥』 『んんっ……♥』と、あやねは甘い吐息を漏らして尻をわずかに揺らした。 肉貝を開いた途端、まだ充分な粘り気のある白濁がコポリ、コポリと秘穴から溢れ出し、真下に垂れ落ち始める。 『あら……こんなにたくさん♥』 歓びにも似たちかげの声がして、カメラは白糸の滝と化したあやねの秘部を大写しにした。クリームのような濃白色。まだ少年に気付かれていない少女の膣内にどれだけの精子が詰まっているのだろうか。 ぱん太郎はさらに左右に大陰唇の肉を大きく押し拡げる。広がった肉庭にカメラがズームアップすると、秘肉の収縮に合わせてゴポリ、ゴポリと濃い乳白色の体液が何個も塊を作りながら出て来るところが申し分ない鮮明さで映った。 『午前中だけで十発ぐらいヤッた結果がこれでーす♥』と、ぱん太郎の愉快そうな声がする。『あやねちゃんのオマンコもとっても締まり良くて気持ち好いからさ。奥までみっちり突き入れて、あやねちゃんの子宮にボクの精子をたっぷりゴクゴク飲ませたよ♥』 『だ、出し過ぎなのよ……♥ いつもぉ…………♥』 今度はあやねがからだを震わせながら咎めるように言うのが映された。彼女が股の下に手を入れて落水を遮ると、あっという間にその掌は濃密な白濁で溢れ返り、指の間から幾筋にも分かれて零れ落ちてゆく。それほどの量であった。 『こんなに……濃いの……中で……たくさん出してぇ…………♥』そう言うわりには、己の胎内にあった子種汁を見つめるあやねの眼はトロンとしている。『本当に……赤ちゃんが出来ちゃったら……どうするつもりなのよ…………♥』 『あれ、忘れたの? ボクはキミ達に子供を授ける使命があってこんなコトしてるんだよ。子供は天からの授かり物って言うじゃない。赤ちゃんが出来たら有り難く産む。そして大切に育てる。それだけでしょ? それよりも──』 ぱん太郎は事も無げにそう答えると、きしめんのような白濁を垂らし続ける秘裂に中指を突っ込んでグチュグチュと掻き回した。粘ついた卑猥な水音が盛んに立ち、さらに大量の粘液が溢れ出て来る。 『あっ、ああっ、ああっ……♥!』 『ボクの言い付けは守ってるかな? せっかく中で出してあげたボクの子種、ちゃんと溜めたままにしてる? ボクのせーえきをオマンコから吸収することも綺麗になる秘訣、だから中で出してるってのもあるんだよ。食事と同じ。食べた物は吐き戻さないでしょ? 行人クンとでえとする時だって洗っちゃダメなんだからね♥』 オマンコから吸収云々というのはちかげの入れ知恵であった。本土の書物を読んでいた時、膣や腸からお酒を摂取して酔っ払うなどという話が載っていたのだが、だったら精液も吸収される筈ですの、とちかげは連想したのだ。中出しされまくっている女たちはぱん太郎の体液をたっぷりとカラダに吸収しているわけだ。膣内の形も男性器に合わせて変わるというし、この村の女たち全員のオマンコが名実共にぱん太郎の存在に染められた穴に作り変えられていっているということになる。 そう、まだ行人に信じられているすずもあやねも──。 『し、してるわっ♥ あ、あっ、ああっ♥』秘肉を太い指でほじくられて嬉悦を抑え切れないあやね。『行人様と一緒にいる時も……ああっ……お、お腹の奥に貴方の精液の重みや温かさが残ってて……アソコがジンジン疼くし…………行人様に集中できないんだからぁ…………ああッ♥』 『のふふ……それは嬉しいね♥ 行人クンといる時もボクのことを考えちゃったりするの?』 あやねは黙って目を逸らしたままであったが、頬を染めながらコクリと小さく頷く顔は、可愛らしさと艶やかさが同居したような魅力溢れる表情であった。胸の平たさ以外は垂涎ものと言っていい美しく整った容姿といい、あやねまでこんな姿をぱん太郎に晒しているのを行人が知ったら何と思うだろうか── 『ますます嬉しいね♥』 そう言うとぱん太郎は指の出し入れを続けながらあやねの全身を撫でたりキスの雨を降らせたりと、四つん這いにさせたまま愛撫を始めた。『あっ、あっ、あぁっ♥』と甘い声で囀るあやね。美しい曲線を描く臀部を甘やかに震わせ、双眸は快楽に煙(けぶ)り、ぱん太郎の愛撫を感じてただ喘ぐだけになるのにあまり時間はかからなかった。 この動画を撮った時点で、あやねはぱん太郎と肉体交歓するようになってまだ一ヶ月経っていない、とちかげは記憶している。それでもこうしてセックスしている二人の動画は目に余るほどの淫猥さを感じさせた。口では何と言おうが、あやねもそれだけぱん太郎から深い影響を受けている──まだ行人を狙っていると言いながらぱん太郎の子作り種付けを感じまくっているのだから、考えるまでもないかもしれないが。 『あやねちゃんももう、ボクに種付けて欲しいってハッキリ言ってるもんねえ。ボクとしてはそれに応えて中出しせずにはいられないよ♥』 『あ、あ、そ、それはあっ……ああっ……あ、貴方が……そう……言わせてるからでぇ…………♥』 『言っとくけど本心だからね。あやねちゃんにボクの子供を産んで貰いたいんだ。行人クンと違って覚悟を決めてるよ。その気持ちに偽りはないからね』 口説くようにそう言うとぱん太郎は愛撫を止めてあやねの真後ろに回って両膝をつき、『いくよ♥』と、真っ赤に膨れ上がって我慢汁を溢れさせる亀頭を同じく淫液がたらたらとこぼれる濡れぼそった紅色の秘裂に押し当てた。 『……ッ♥!』 挿入前から子供を作ると宣言され、実際に精力漲る孕まし棒が生殖器の入り口に触れたというのに、あやねはからだをビクリと弾ませだけで、悲鳴を上げたり怖気づいたり逃げる素振りなど一切無かった。むしろ、その淫棒がもたらすだろう快楽に期待を燻らせる眼の色── そんなあやねの様子に目を細め余裕の笑みを浮かべたぱん太郎がグッと腰を推し進めると、並の男の倍以上の大きさがある剛直が驚くほどあっさりと細い腰にヌ ル ル ル ル ッと入っていってしまい、最後にグチュッと鳴って押し出された白濁液が周囲の床に飛び散った。 『ンア ア ッッ♥♥!!!!』 先程よりも大きく、まるで折れんばかりに仰け反るあやねの背中。挿入されただけで逝ってしまったようだった。 『ああッ……ああぁっ…………♥』 カメラが正面に回ってまるで痴呆のように惚けたあやねの顔を余すところなく映す。その表情は待ち望んでいたものを得たような幸福感に包まれていた。 『のの、熱くて、キツくて、でも柔らかくて締め付けてきて……とってもキモチイイ♥』同じく快楽の溜め息をつくぱん太郎。『あやねちゃんのオマンコもどんどんボクのチンコに馴染んでって……最高だよ♥』 『わ、私もぉ…………♥ なんで……なんで……こんな……アソコが裂けそうなぐらい、でっかいの入れられてるのにぃ…………♥! なんで、なんで、こんなに気持ち好いの……ああっ♥!』 ぱん太郎が腰を動かし始め、パン、パン、パンと肉が打ち合う音が風呂場に鳴り響き出した。 『あ、あ、あ、あ♥!』 抽送が始まると途端に力が入らなくなったのか、上半身を床に突っ伏し、うっとりと目を閉じながら快感に喘ぐあやね。 『ふふ、さっきまでたっぷりやってたから、夢中になるのもすぐだね♥ ボクのチンコに慣れちゃったら、もう、行人クンの粗末なチンコじゃ満足できなくなるよ♥』 『そんな、そんな……あぁ、あぁ……あぁ、あぁ♥!』 ぱん太郎の腰の遣い方は多彩で、軽快に責めた後に深め浅めにしたり、腰が密着するほど突き入れてぐりぐりと回したり、高さや角度を調整して突き擦る部分を変えたり、かと思えば挿れたまましばらく止まってその間に両手で少女のからだを優しげに愛撫したりと、周りをウロウロしながら撮影するちかげの存在すら意識できなくなったかのようにあやねはただただぱん太郎の腰遣いを感じて喘ぎ悶えるだけとなった。 小柄な少女のからだを巨躯の男が求める様は脅迫めいた印象すらある絵面だったが、これだけ体格が違ってもセックスが可能だというのは人体の不思議を感じずにはいられない。 『あぁ、あぁ、あぁ……♥!』 『あやねちゃん、あやねちゃん……♥』 二人の交わりは徐々に熱を帯びてゆき、ぱん太郎が抽送を速めるとそれに応じてあやねの嬌声も騰がる。 パン パン パン パン! 『さっき、なんでこんなに気持ち好いのって言ってたでしょ』腰を動かしながら口も動かすぱん太郎。『ボクもあやねちゃんのオマンコ最高だって言った。キミの運命の相手は本当はボクなんだよ♥』 『あぁ、ああ、あはあぁ♥!』 パン パン パン パン! 『あやねちゃん、ナカに出すよ、いいでしょ?』 しばらく返事をしなかったあやねだったが、その間も喘ぎは止まらず、ぱん太郎も射精に向かう激しさに転じたピストン運動を緩めなかった。 『い、言わないとダメ?、あっ、あ、ああっ♥! ああっ♥! ああっ♥!』 逃げない、嫌がらない、拒まない──それどころか手足を踏ん張り、恍惚の表情を浮かべながらぱん太郎のラストスパートをしっかりと受け止める姿勢。 それが答えのようであった。 『わかったよ♥』 ぱん太郎はあやねの腰を掴んでいたのを離し、彼女に覆い被さるようにして同じ四つん這いの体勢を取り、彼女の手に手を重ねた。 パンパンパンパンパンパンパンパン! 『あっあっあっあっ♥!!』 まるでぱん太郎という巨体の檻の中にあやねが閉じ込められたかのような格好になった二人。体格差の大きいぱん太郎と少女たちがこの姿勢を取るとこうなるのだ。あやねに逃げ場はなかった。だが、彼女に逃げたいという表情も無い。ちかげが正面に回ってイク寸前のだらしない顔やさざ波に翻弄されているような揺れ方の薄い乳房などを映してももはや気にする余裕もなく、嬉悦の涙を流しながらひっきりなしに喘ぎ声を上げ、ぱん太郎の体重に崩されまいと出来るだけ両脚を踏ん張らせ、尻を掲げて激しい抽送を受け止め続ける。あるのは絶頂へと向かって衝き昇ってゆく快感だけ── 『のッ、イクッ、イクッッ♥♥!!!!』 ぱん太郎が野太く叫ぶと共に腰の打ち付けが止まり、ググッと前のめりになるように押し込まれた。 『私も、私もぉ♥────』 その言葉は最後まで続かなかった。 『────~~~~~~~ッッッッ♥♥♥♥!!!!!!!!』 声にならない声を張り上げるあやね。双眸は恍惚にまみれギュッと閉じられる。 『のッ──オオッ…………♥!』 『アアッ……アアッ…………♥♥!!』 二人の全身が強く震える。同時絶頂したのだ。画面が沈むように下へ移ってあやねのからだの真下を映したかと思うと、奥の方で塊状の粘液が瀑布のようにボトボト、ボトボトと零れ落ち、白い水溜りを作っているところを映した。 『しっかり種付けられちゃってますの、あやねさんも♥』 と、どこか嬉しそうなちかげの声がしたかと思うと、カメラがまた移動して今度は斜め上から画面全体を使って繋がった二人を捉える。膣内射精はまだ続いていて、緩やかだが短く鋭い突き入れでぱん太郎の腰がグッ──グッ──と何度も押し込まれた。 『のォ ~……行人クンを押しのけて……キミたちに種付けするの……最ッ高……ッ♥!!』 凄まじい射精が胎奥に叩きつけられるのを感じまくっているのか、 『アッ……アアッ……アアッ……アアッ……♥♥!!』 と、あやねの艶声は収まらず、焦点を失った眼でだらしなく舌を覗かせ、ぱん太郎の精液注入の動きに合わせてからだを震わせ続けていた。 その二人の姿は紛れもなく生殖性交絶頂の只中にいるオスとメスであり、どちらも肉悦という幸せの極地にある表情であった── × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × 射精が終わるとぱん太郎は手近にあった腰掛けに座り、両脚を開いて白濁で汚れた肉棒を指差し、『掃除して』と、あやねに命じた。膣奥でたっぷりと中出しされて大量の白濁をゴポゴポとアソコから溢れさせている少女は、足腰が痺れているのか這うようにのろのろと何とか大男の脚の間に潜り込むと、いまだ天を衝くように硬度を保ったままの逞しい大魔羅を握ってもたれ掛かるように頬をつけ、快感の引いていない目つきで白濁まみれの肉茎に舌を這わせ始めた。 ──数分後、 『……ほら、綺麗にしたわよ……』 ようやく唇を離したあやねは、少し前まで己の胎内を掻き回していた肉塊を心奪われたように見つめていたが、無意識だったのだろう、数秒してから視線を切り落として立ち上がった。 『これから行人クンのところに行くんだっけ?』 『え、ええ……。すずの代わりに行人様の御夕飯を作ることになってるから……』 そう答えながらあやねはぱん太郎にたっぷりと子種を注がれた下腹に手を当て、嘆く仕草のわりには今ひとつ悲愴感のない軽い吐息をついた。 『──また、こんなに中で出して…………漏れないように締め続けるのも大変なのよ……?』 あやねの方はまだ掃除していないため、股間じゅうに白濁がこびりつき、閉じ切っていない秘裂からタラタラと垂れ落ちており、内股から膝にかけても夥しい量の精液が流れた痕跡が残っていた。 『あやねちゃんがオマンコにボクのせーえき溜め込みながら行人クンと過ごすと思うと、とってもコーフンするね♥』 『……んもう…………!』 自分も躰を洗おうとしたのか、怒りを見せながらもあやねが温泉へ向いた時、突然、ぱん太郎は彼女の腕を掴みぐいっと引き寄せた。 『あっ……!』と、ぱん太郎の膝上に尻餅をつくあやね。『だ、ダメよ、もう……!』 からだをよじらせて離れようとするが、その抵抗は弱々しいものだった。まだ完全に力が入らないのかもしれない。 『行人様のところに……行けなくなっちゃうわ…………』 『あやねちゃん、こんなに綺麗で女らしいのに。男として慾情しないなんて、行人クンは絶対おかしいよ』 と、ぱん太郎はあやねのからだをまさぐりながら言った。 『あ、あ、ダメよ……♥』と、また息が上ずってきてしまうあやね。『い、行人様は……貴方と違って……すごく、真面目だから……あっ……あっ……♥ だ、だめ……まだ……からだが敏感で…………♥!』 まるであやねの股から生えてきているかのように長大な肉根がにょっきりと伸びていたのだが、やがてぱん太郎はあやねの両腿を手で抑えながら腰を動かし、素股を始めた。白濁まみれの秘裂の媚肉を割りながら往来する赤黒い大淫棒は瞬く間にまた淫液で穢れてしまう。 『あっ……あんっ……ああっ……♥! せ、せっかく掃除したのにぃ……♥!』 そう言いながらもあやねは早くもぱん太郎の動きに合わせてからだをくねらせ始めていた。ぱん太郎の太く固く長い剛直は素股でも女の秘部をたっぷり擦り上げ、傘の広いカリが陰核を存分に引っ掻く。挿入されていなくとも女は十分すぎるほど感じてしまうのだ。 『あぁ……だめ……だめぇ……♥ ま、また……ほ、欲しくなってきちゃう…………♥』 肉棒の先端が見え隠れしていなければ本当に交わっているかのような二人の動きであった。 『あっ……あっ…………♥』 あやねの睫毛が再びとろんと垂れ下がる。先ほどのぱん太郎の言葉通りならこの日だけで十回以上やっているというのに、あやねもまだやり足りないというのだろうか。だが、ちかげは理解できた。これが若さというものなのか、ぱん太郎に抱かれると体力が続く限り愛慾の泥沼温泉に浸かっていたい気分になってしまうのだ。疲れ果てるまでぱん太郎の逞しい巨根でオマンコを責め続けて欲しくなるのだ。 どれだけ中出しされようが構わないと思ってしまうぐらいに──。 ただ、男というのは通常、性欲に振り回されているくせに、女の方から何度も求められるようになると、途端に弱り出すらしい。並の男は何発か出しただけで音を上げてしまうし、射精量も減り、勃起も維持できなくなるという。 だが、ぱん太郎はまったく違っていた。何人もの相手に求め続けられようが、最後の一人まで快楽失神させてもケロリとしているし、何回放とうがその巨根は雄大然と天を衝いており、濃厚な精液と強靭な射精力が衰えることはない。ぱん太郎しか男を知らないちかげは彼以下というのがどの程度かいまいち想像出来なかったが。 映像のぱん太郎はあやねの胴を持ち上げて反転させ対面座位にすると、余裕を湛えた微笑を浮かべながら、 『……もう一度だけ、する?』 と、あやねの目の中を覗きながら訊いた。 『キミがお願いするなら……行人クンのところ行く前に、最後に──』 再び大剛根の先っぽを淫腔の入り口に当て、ズブブチュブチュブチュッと一気に挿入してしまう。 『ンアアアアッッ♥♥!!!!』 挿れられた時の快感だけで逝ってしまったのだろう、ぱん太郎の肩を掴みながら折れんばかりに背中を仰け反らせて嬉悦を発し、全身を震わせるあやね。根元まで深々と埋まったぱん太郎の極太肉棒は彼女の子宮に口づけしているに違いなかった。 『──ココに、また、ボクのとびきり熱くて濃い子種をドクドク注ぎ込んでから……行かせてあげるよ♥』 此処と言った時、ぱん太郎──いや二人の意識の重点は、結合した性器の最奥──子供を宿す場所にあるのは間違いなかった。ぱん太郎と熱っぽく見つめ合うあやねは、目に見えそうなほどの淫気が籠もった喘ぎをハァハァと漏らしながら唇同士が触れんばかりに近づけ、言葉を発しようとした。 『──おねが────』 その時、動画の画面外からガラガラと戸が開くような音がした。それに反応したかのようにカメラがぐるりと後ろに回り、柱が数本並んでいるだけの仕切りのない脱衣場を通って風呂場に入って来る人影が映った。誰かと思えば、つい今しがた名前が出た少女──すずであった。 『ちょっと早いけど、ご飯の用意ができたよー』 ニコニコとしながらそう告げる青リボンの少女。この日の召番は彼女だったのだ。しかもぱん太郎の手回しによりすずただ一人で、あやねと入れ替わりで夜は伽番になる、いや、なった──と、動画内の笑顔のすずを眺めながらちかげは思い出した。 だが、あやねとぱん太郎が繋がっているところを見たすずは、『あっ……』と、表情を驚きに変えた。『もしかしてまだだった? あやねの声が聞こえなくなったから、終わったと思ったんだけど……』 『…………お……終わったわよ………………』 ぱん太郎とじっと見つめ合った後で気恥ずかしそうにそう答えたあやねは、まるで名残惜しいかのようにゆっくりとした動作で腰を持ち上げた。 『んっ……んっ……♥!』 大量の白濁を掻き出しながら陰肉を引っ張り拡げ、最後、ヌポッと姿を現す大傘亀頭。 『じゃあ、あやねとちかげちゃんも食べてかない?』 あやねはフラつきながらも空いている風呂桶と手ぬぐいを拾い上げ、 『いえ……私は遠慮するわ…………』と、首を振った。『これから貴方の家に行くんだし。感謝しなさいよ、貴方は梅梅の赤ちゃんの子守で泊まりになるってことにしてあげるんだから』 そうして温泉から湯を汲み、躰を洗い始める。ぱん太郎が命じた通りアソコは表面を拭くだけで済ませているようであった。 『そ、そうだったね……ありがとう、あやね。……あやねは、まだ……行人のこと……諦めてないの……?』 振り返ったあやねはぱん太郎を一瞬ちらりと見て、すぐ恥ずかしそうに目を逸らした。『あ、当たり前でしょ……千載一遇の、ちゃんす……なんだから…………。好敵手(らいばる)が一人もいなくなったのなら、もう……行人様は私のモノ同然じゃない…………』 『……そっか……そ、そうだよね…………』 どことなく歯切れの悪い呟きを残し、すずは浴場を後にした。あやねも掛かり湯を浴びると脱衣場に向かったが、ぱん太郎の脇を通り過ぎよう時、 『ね、ねえ……』 と、立ち止まった。 『ん? なに』 『そ、その──』 頬を赤らめて恥ずかしそうに言い淀むあやねに、躰を折り曲げて耳を貸すぱん太郎。 カメラのマイクに入らないほどの小声で二人はやり取りしていたが、やがてあやねは顔を紅潮させたまま小走りで脱衣場へ逃げて行った。 『あやねさん、いま何て言ってましたの?』と、ぱん太郎にカメラが向けられながらちかげの声がする。 『のふふ……』 ぱん太郎は得意げに唇の片端を吊り上げた。 『後でまた来ていいか、だってさ』 『まあ……行人さんと二人きりの夜を過ごせる絶好の機会なのに♥』 『ボクもそう返したんだけどね。らいばるがいなければ焦る必要もないから、まずは女磨きを優先させたいんだって♥』 『ぱん太郎様の種で仕込まれちゃうぐらい中出しされまくっても……ですの?』 『うん。戻って来たら、ボクはまた孕ませるつもりで遠慮なく種付けしちゃうけどいいの? って聞いたんだけど』これ以上ないぐらいのニヤケ顔になるぱん太郎。『──行人クンが見惚れるぐらいの女になるためだから我慢するわ、だって♥』 青袴の巫女服を身に纏ったあやねが機嫌良さそうに鼻唄を歌いながら白リボンを結び、最後流し目を送るようにぱん太郎を一瞥してから風呂場を出て行くところで動画は終わった。 この後、実際にあやねがとんぼ返りして来たかどうか、ちかげは確かめていない。いつものようにちゃっかり加わりたかった反面、この日は何だか邪魔する気が引け、夕食も断って帰宅したのだ。食事はすずと二人きりになった筈だから、大方、座位で繋がりながら口移しで食べたりしたのだろう。ちかげもやったことがあるが、半分も箸が進まないうちに食欲より情慾が勝ってしまい、膳をどかしてその場で盛り始めてしまったものだ。すずも我慢できるとは思えなかった。家に帰った行人が今日は梅梅のところでご飯食べてるのかな、などと彼女のことを思っているさなか、当のすずはぱん太郎の肉棒と精液を味わっていたのかもしれない。上の口でも、下の口でも。すずの卵子がぱん太郎の精子に食べられて、行人を差し置いてすずとぱん太郎の子供が出来ていたのかもしれない── ただ、妙な確信はあった。あやねは恋しているはずの少年との逢瀬をそこそこに切り上げてしまい、その足で屋敷に舞い戻ったに違いない──と。そして、あの広い屋敷で三人きり、すずと共に夜通しぱん太郎の肉奴隷になり果て、昼に続いてさらに何十発も膣内射精されたのだろうと。口ではどうこう言い訳したかもしれないが、からだは正直な気持ちを抑え切れず快楽のままにオマンコを締め付けながら、孕ませる意志が籠められたぱん太郎の中出しを嬉々として子供が宿る場所で受け止めたのだろうと……。 (……やっぱり、ぱん太郎様もあやねさんが戻ると確信してたから、あの日の召番はすずちゃん一人に…………?) そうして、今や行人にとってはわずかに残された希望とも言えるすずとあやねをいっぺんに抱く──。ちかげが飛び入り参加しなかったのは、何となくそれを察したからだ。 だとしたら悪知恵が働くと言うか何と言うか……と、ちかげは内心いよいよぱん太郎の変貌ぶりに驚いてしまうのだった。のんのん言っていた言葉遣いも最近では普通の喋り方になってきているし、ハーレムを作るためならこんなにも変われるものなのだろうか、男というのは。何十人もの女を夢中にさせている凄さといい、女に対しての執着が突き抜け過ぎていて感心すら覚えてしまうのが本音だった。肉体関係からとは言え特別な感情を抱いてしまった弱みだろうか、それとも男を知らないだけなのか。(行人さんも少し見習ってほしいぐらいですの)と、ちかげは思うのであった──もう手遅れだったが。 まだ妖怪になる齢ではなかった筈なのに人変化が出来たり、処女でもアソコがグショグショに濡れるほど異様に感度が跳ね上がるあの“花”、無尽蔵の精力も。今のぱん太郎は謎や不思議が多すぎる。昔はこんな存在ではなかった。一体何があったのだろうか。 (まあ、でも……それはいいですの、もう) ちかげは軽く嘆息しながら頭を振った。以前は探りを入れようともしたが、ぱん太郎とのセックスがまるで自分の中身丸ごと塗り替えられてしまったかと思うぐらい衝撃的過ぎて、今ではどうでも良くなっていた。彼の変わりぶりに訝しみを覚えた女は他にもいるが、皆なその秘密を暴くよりも抱かれることを選んだのだ。 それほどの肉体的歓喜と充足感を味わわせてくれる男。 そして、この藍蘭島には女のからだを悦ばせてくれる存在がぱん太郎しかいない──。 (それよりも、行人さんがまだ無事だと信じてる二人……きっとあの夜も徹底的にぱん太郎様の存在を刻み付けられちゃったんでしょうね……行人さんの事なんか頭から消えて……♥) それは想像に難くない。この二人だけは──と、未だ行人に信じられているすずとあやねは、もはや岬の家に置いてきた彼のことなど毛ほども考えていない表情になって、ぱん太郎という男を知ってしまったからだは淫らにメス化し、子象のような行人のアレとはまるで違う逞しい巨根での膣奥種付けを代わる代わる感じまくり逝きまくって、取り合うように舐めしゃぶり回して、舌を絡めて唾液を混ぜ合わせながらのディープキスを何度も何度もして──そんな姿が目に浮かぶようであった。 (行人さんは何も知らなくて……想像もできないでしょうね。すずちゃんも、あやねさんも、ぱん太郎様ともう何十回も性交してるだなんて……。中出しなんて、きっと百回以上ですの…… hearts; 膣内射精される快感にすら目覚めちゃってて、もう全然拒みもしなくなって……。子宮の奥までぱん太郎様の体液に支配されちゃうぐらい、あの二人もたっぷり注がれてるなんて…………♥) すずはもう完全にぱん太郎に染められて心身を開き、どんな言い付けでも笑顔で従い、臆面なくぱん太郎様好き愛してると言葉にし、積極的に種付けセックスを求めるようになっている。ぱん太郎といるだけでアソコが濡れるようになり、あの巨根をローション無しで挿入されても苦にならなくなったそうだ。従順で汁気も多い少女なので最早どこでも盛り放題であり、屋敷で召番の仕事をしている時も突然後ろから抱きつかれて着衣のまま行為を始め、あっという間に燃え上がることも多かった。そうして胎奥にぱん太郎の子種をたっぷりと注がれて、また仕事に戻ったり、行人が待っている家に帰ったりするのだ。その家でも定期的にぱん太郎の方から訪れ、行人とすずの思い出が詰まった空間で愛慾にまみれた行為を繰り返しているようだ。ある時など行人が帰宅するギリギリまで彼の蒲団を使ってセックスしていて、すずの胎奥に最後の種付け射精を終えたぱん太郎が夕陽に染まる縁側から抜け出して裏に回った直後、少年が玄関を開けて帰って来たのだ。すずは淫液まみれになった行人の蒲団を手早く押入れに仕舞い、まさに出したてのぱん太郎の子種を胎内に熱く感じながら、焦りを何とか顔に出さないようにしながら行人を出迎えたという。その夜は来客用の蒲団を取り出して誤魔化したらしい。 行人もすずの裸を見たり意図せず触ってしまったりしたことは何度もあるらしいが、そんな性行為未満など比較にならないほど、すずの魅力的な肢体はぱん太郎に味わい尽くされ、開発が進んでいた。ゆきのよりも性に奥手だった少女が生殖行為とその意味を知り、性愛の悦びを心身共に刻み込まれていた。まだ口では強がっているあやねがマシに見えるぐらいに。 だが、遠くない未来、あやねも同じ道を辿る気がする。ちかげはそう思わずにはいられなかった。 何故なら、それはすずに限った話ではなく、ぱん太郎と肉体関係を結んだ藍蘭島の女たちが悉(ことごと)く流されている終着の姿だから──。 「そういえば……今日の伽番もすずちゃんとあやねさんでしたっけ♥」 行人にとって悲しいほどの偶然であった。ちかげは彼の姿が消えた森を見やった。今日の巡回経路を逸れずに進めば“屋敷”のある小山の麓を通り掛かることになる。まさか行人が屋敷に立ち寄る筈もないだろうが、防風林から顔を覗かせる高い茅葺き屋根を眺めるぐらいはするだろう。 その時、その屋根の下では、すずとあやねがぱん太郎に抱かれている真っ最中なのだ…………。 そうとは知らずに行人はただ遠くから眺めるだけで、今日もアイツは飽きもせずに女を連れ込んでいるのかな、ひょっとして今──などと考えるかもしれない。場合によっては屋敷から漏れ出た甲高い嬌声が彼の所まで届き、やはりと確証を得るかもしれない。だが、まさかその声の主がすずかあやねのどちらかか、或いはその両方だとは夢にも思わないだろう。やっぱりヤッてるのか、今日の相手は誰なんだ、などと行人が苦々しげに考えている中、少年が夢にも思っていない──悪夢は見ているが──すずとあやねがトロトロになるまで蕩けたオマンコの奥までぱん太郎の巨根を突き入れられ、あの病みつきになる凄まじい種付け射精を子宮に浴びまくっているのだ。我を忘れるほどの快楽に奮えながら行人のものではない孕まし棒を精一杯締め付け、からだの境界が無くなってまるでぱん太郎と一つになったような感覚が生まれるほど腰を密着させ、極上の生殖快楽に無我夢中になっていることだろう。 距離にすれば百メートル、いや五十メートルも離れていない場所で、この二人だけは昔と変わらないと少年が想っている青リボンの少女と白リボンの少女が、別の男の子種を子宮に注がれまくりながら肉慾を解き放った爛れたセックスに没(おぼ)れているという事実────。 だが、屋敷の中で実際に何が行われているのか確かめに踏み入る理由など少年にはなく、溜め息をつくか肩をすくめるか──いつもそうして通り過ぎてゆくだけだった。丘下の道で巡回中の行人と出遭ったという報告は度々あって、中には親切心から屋敷に立ち寄って休んでいないかと誘う娘もいるのだが、行人は曖昧な愛想笑いをしながらやんわり断って去って行くのだ。 「あやねさんが戻ったかどうか確かめてみたいですし、どれだけ骨抜きにされてるかも見たいですし……やっぱり、今日はお邪魔してみましょうか♥」 ちかげは楽しげにそう呟きながらアイフォンの電源を切り、行人が歩いて行った道を辿り始めた。そして間もなく、屋敷の中では彼女の想像した通りの胸焼けするほどに淫らな情事が行われていて、あの日のあやねの行動もこれまた予想通りであったのが確認できた。すずもあやねもすぐ近くまで行人が来ていたなど知る由もなく、また知ってもさほど気にしないだろう享楽の極地といった表情でぱん太郎の肉奴隷となっており、ぱん太郎の子種をその胎(はら)に溜める一方の精液貯蔵庫となっていたのだ。 すずと共に全身白濁まみれになったあやねは完全に理性が剥げ落ち、「あぁ、あぁ、いい、いい♥! 最高よ、貴方のチンポ最高♥! また出るの? 出るの? いいわ、来て、来て、ええ、いいから、中で射精して、ええ、孕んでもいいからあ♥!」などと無我夢中で叫びながら自ら腰を振っていた。皮肉なことに以前より瑞々しさが増したあやねの全身の肌は精液でテラテラとぬめり光りながら、胸の薄さなど気にならない美しさすら感じられた。ぱん太郎とのセックスが呼び水になったのは明白であった。 (あやねさんといいすずちゃんといい、他の女性たちといい……皆んな前より綺麗に女らしくなっていってるのに、行人さんも残念なことですの…………) と微苦笑するちかげ。そんなことを思いながらも、彼女も程なくして思考が止まった。ぱん太郎の精液人形の一体となって快楽絶頂の坩堝の中に叩き込まれたからだ。 行人は明日からも子宮の隅々までぱん太郎の精子が行き渡ったすずとあやねに信頼の笑顔を送りながら、この藍蘭島で暮らしてゆくのだろう────。 (つづく?)
https://w.atwiki.jp/kakiya/pages/68.html
ながされて藍蘭島エロパロ 寝取られて25話 1 あと一、二時間もすれば水平線の彼方へと沈んで消える夕陽で黄金色に染まった大海原は、遠目には穏やかそうに見えてその実絶えずうねる波間に光の綾となったサンロードが燦然と輝き、藍蘭島の手つかずの大自然と相まって急ぐ用事でも無ければ足を止め、心奪われる美しい時間にいつまでも浸らずにはいられない六曲一双の壮大な屏風絵のようであった。財貨や社会発展に代え難い風致な夕景を眺望できる西の海岸の高台。 だけれども、そんな光彩陸離に圧倒される間もなく、砂浜を見下ろすその集合場所へ到着したボクは、既に集まっていたすず達の姿をひと目見た途端、 ブウーーーーーッッ!! と、鼻から盛大な血飛沫を噴き出しながら卒倒寸前にずっこけたのだった。 「な、な、な…………!」 久しぶりに大量の鮮血を流す鼻を必死に抑えながら、すぐには言葉が出て来ない。 去年も製作途中の祭り衣装を纏ったちかげさんの姿を見た時、その際どさに池田屋よろしく階段から滑り落ちてしまったものだが、だが──今回のデザインはあれにも増してさらに酷かった。 増しているのは当然だ。なぜならば、袖を肩口まで捻(ねじ)って肩はおろか脇までも出している濃藍色の半被を白帯で結わえているのは、去年のあの試作品をベースにしたものだったからだ。上は白鉢巻、下は前垂れのない白褌に右近下駄。太ももまであったニーソックスはふくらはぎまで短くなって生足の露出範囲がもっと広がり、手甲と共に半被と同色に染められていて──覆われた箇所はそれだけだった (※単行本第二十巻カラー扉絵の太鼓を叩くすず参照、但しあれより布面積が少ない)。 そう、それだけだったのだ! 去年のちかげさんの試着でも一応は晒しを付けていたはずだが、今ここにいる女子たちの胸には何も巻かれていなかった。誰一人として。素肌に半被──と呼んでいいのかも迷うほど布面積が申し訳程度しかない──を羽織っているだけなのだ。誰も彼もの乙女の谷間が覗いているどころか、乳首や乳輪まで見えそうなほどガバッと挑戦的に胸元が開いていて、危ない水着よろしく乳肉が完全にはみ出ていて……! 下半身も上に負けないほど大変なことになっていた。何しろ、十代の少女たちが褌を締めているのだ──すべすべのぷりっとしたおしりや鼠径部が丸出しになるほど細い紐のようなものを。もうこの時点でヤバい。せめて上着が掛かって多少でも誤魔化してくれればまだマシだったが、半被の裾は臍にすら届いていないぐらい短くて頼りにもならず、前回は何とか視覚的に助かる近さまであったすずのオーバーニーソックスぐらいの長さのあるストッキング(?)の援軍がまだ何とかあった筈だが、今年はそれも膝下まで後退し、要するに褌を誤魔化すものなど全くなかったのだ。腰回りだけ写真に撮って切り取れば褌一丁と言われても信じられるぐらいだ。 去年より明らかに布幅が細くなった褌は女性の大事な部分がハミ出てしまうんじゃないかと思うぐらいで、鼠径部のラインまでもが容易に視認できてしまうほどだった。お尻なんて縦廻し(クロッチ部分)が早々に尻肉の隙間へ沈み込んで消え、割れ目以外──つまり桃のように柔らかそうな双臀がすべて露わになっているような状態なのだ。もしカメラでおしりをアップにすれば一面に尻の肌色が映るばかりとなり、何も付けていないと誤解すること間違いなし。 ボクからすれば際どいというレベルではなかった。こんなものは上は半裸状態、腰から下は何も付けていないのも同義であった。 この島を象徴する藍色の布地より素肌の方が多く占めているこれほどの格好を一人残らず──そう、すずとあやねですらこんな破廉恥極まりない格好をしていたのだ。 「あ、行人ー。やっと来た。私たちより遅かったんだね」 何とかヨロヨロと立ち上がったボクに、皆んなと輪になって談笑していたすずが最初に気付いて振り向き、朗らかな笑顔で近寄って来る。 「これが今年のお祭り衣装だって。どうかな♪」 と言って、ボクの目の前でくるっと一回転する。 (ちょッ……! 股布がずれてアソコが見えそう……! お尻も全部出ちゃってるじゃん……!) 陰部の凹凸すら判別できてしまいそうで、再びカッと熱くなる鼻を強く抑えるボク。 それだけでは済まず、身体を回した拍子にゆさゆさと揺れ動いたすずの豊かな乳房が両方とも半被を押し退けて飛び出そうになる。丸みを帯びたお尻も同様だ。ただでさえ以前よりボリュームアップしているというのに、そのあまりにも柔らかな弾み方をした上下どちらも瑞々しい肉の双丘を見た途端──! ブブウーーーーーッッ!!!! ボクの鼻孔は呆気なく再決壊していた。 「ぼはあっ!!」 先程に勝る大量の鼻血が夕闇と夕陽が交わる森の中に咲き誇る。 「い、行人っ!?」 驚いて思わず身を引いたすずに構わず、ボクは鼻からボトボト血を流しながら、 「ちぃ~かぁ~げぇ~さん~~~!!??」 と、数歩遅れて来ていた少女たちの一人に詰め寄った。 「あら、露出嫌いの行人さんは、やっぱりお気に召さなかったみたいですの。ウフフ♥」 「去年も言いましたがあ……!!」 「ええ……でも、ゴメンナサイですの。今年のこすちゅーむはぱん太郎様が選んだもので……」 「アイツが……!?」 あの地球史上最悪最低超越ドスケベ破廉恥野郎が! と、心の中で忌々しく悪態をつく。 そんなボクの気も知らずに、 「行人様、駄目かしら? 涼しくてなかなかいいわよ。この時期は夜も暑いから」 と言いながら、すずの隣に立ったあやねが胸を張って澄ましたポーズを決めた。確かに近頃は日暮れになっても熱気が残るぐらい気温が上がってきていて、今も暑さで自然に汗が出てくるぐらいだけれども……。 最近は彼女の胸も育ってきているようで、半被に明瞭な膨らみが形作られていた。腰からお尻を経て太ももに至るS字カーブも見事なくびれようで──慌てて視線を上に戻したが、元より彼女のスタイルが女性として他の子に見劣りするものではないことぐらいボクもとっくに承知している。一部の肉が乏しい程度でしかないのだ。 暑いと言ったあやねは挑発的にからだをくねらせながら胸の谷間の汗を拭う仕草をした。そこは谷間と言うよりは盆地と言った方が正確なのかもしれないが、どちらにせよ入り日の光が当たる彼女の肌には汗による照りが生み出されていたのは確かで、胸だけではなく顔や首、腕や腿なども妙な艶めきが感じられ、変にドキドキしてしまう。 他の皆んなを見回しても、まるでセミヌードのような魔改造衣装を気にしている表情の子などいなかった。恥じらいを持っていた筈の梅梅やりんなどもだ──りんは妊婦だからか厚めの法被と広い帯をしていたが、それでも豊かな胸を十分過ぎるぐらいはだけていたし、下はやはり褌を締めていた。 それに、あやね同様汗がきらめくせいなのか、やはり彼女たちのからだはどこか艶めいた印象を抱いてしまう。どこがこうだからと上手く言語化できないのだけれど、実年齢より二つも三つも成熟しているかのような、大人のような、それでいて年を喰っているように見えるわけではなく、むしろ溌剌とした活気を感じるというか……。それとも、ボクの意識しすぎなのか……。 「りん……褌ってお腹苦しくならないの?」 ボクはなるべく彼女の顔から下を意識しないようにしながら訊ねた。去年も大半の子が褌姿だった中、数少ないズボン派としてりんもボクと同じ半股引を履いていた覚えがある。 「ん? 逆に締め付けられなくて楽だぜ。この帯も妊婦帯になってて腹を支えてくれるから、思ったより動き易いんだ」 多少照れくさそうにしつつもりんはそう言い、妊娠中期に入ったという丸く突き出た腹部をポンと軽く叩いたので、 「そ、そうなんだ……」 としか返せなかった。彼女も昔は梅梅と共に恥ずかしがり屋の双璧だった筈だけれど、大分克服したらしい。 「それよりさ、今回はそっちに行けなくてゴメンな。先約が入っちまってさ……」 りんは髪を掻き掻き申し訳なさそうに謝ってきた。ぱん太郎さえいなければ皆このように昔と変わらず接してくれるのは、ボクの胸中に感動にも似た安堵感をじんわりと与えてくれる。 (本当……皆んな根は善良で……良い子ばかりなんだよな……まだボクを気にかけてくれてて…………) 皆こちらを向いていたので彼女たちの顔を見渡してみると、誰もが以前と変わらない温和で落ち着いた可愛らしい微笑みでニコニコとボクを見つめていた。 ボクもフッと自然にこぼれ出た笑みを浮かべながらりんに視線を戻し、軽く首を振った。 「気にしないで。ただでさえりんは家業の重労働に慣れてるんだから、いつもの調子で働いたらお腹に障るでしょ」 祭りの準備中もりんやみことといった妊婦組は気を遣われていたらしく、重い資材の運搬や単独での力仕事などはやっていなかったようだ。そう言えば、櫓の木材をぱん太郎が一人で軽々と肩に載せては広場に移し置いていたような……。 「その代わりってわけじゃないけど、今年はあやねが手伝ってくれるんだ。だから大丈夫、心配しないで」 「ああ、そう聞いてるぜ。でも、手が空いた時に様子を見に行くぐらいはいいだろ?」 「──!」安堵の入り混じった嬉しさがいよいよじんわりと胸に広がる。「……勿論大歓迎さ」 「フッ……私の手に掛かれば、綿アメの売り上げを倍以上にしてあげるわよ。りんの出番なんか無いぐらいにね」 そう言って謎の自信に満ち溢れた得意げな表情で胸を張るあやね。 「あはは、この島に金銭のやり取りはないだろ……でも、ありがとう、あやね。期待してるよ」 「……行人様…………」 ボクの言葉に反応するようにあやねがじっと見つめてきたのだけれど、何故かその瞳がこれまでとは異なるような光を湛えていた気がしたので、 「……?」 と、ボクは微かな戸惑いを覚えなかったと言えば嘘になる。 ──その時、 「そんなコトより……どうなんや行人? ボテ腹娘二人並んだ感想は?」 ニンマリとした笑みを浮かべたみことがそう言いながら、何故か帯をはだけて膨らんだ下腹部を剥き出しにしたかと思うと、素早い手つきでりんの帯も取ってしまい、二人揃って露わになった臍辺りをくっつけてボクに見せつけた。 「わっ、何すんだ!?」と驚くりん。 「まあまあ。うちが一ヶ月遅れやってな、横から見比べるとりん姉ぇ様の方がちょっと大きいやろ」 目を見開くボクに悪戯っぽい笑みを向けながら、みことは皮が張ってつるつるしているお腹同士を擦り合うようにして緩やかに上下させる。 「な──な──!?」 いやらしさすら感じるそのゆっくりとした動きに動揺を隠せすたじろぐボク。 「ぼ、ボテ腹って──知らないよ!」 と、躰ごと顔を背けてしまった。その先には梅梅がいて、不意打ちのようにボクと一対一で目が合うと反射的に気恥ずかしそうに睫毛を伏せ、もじもじ身じろぎしたが、パニックになって飛び退ろうとはしなかった。以前だったら──ぱん太郎の手に掛かる前の梅梅だったら、恥ずかしさのあまり瞬時に隠れていたかもしれない。 「梅梅……子供は大丈夫なの?」 「え? ええ、託児所が作られてましテ……赤ちゃんは皆んなそこで預かって貰ってるんですヨ」 「おばあちゃん世代や手の空いた人が持ち回りで面倒見てくれますから、私たちが付いてるより安心なんです」 と、梅梅の横からみちるさんが顔を出して説明を追加してくれた。 「あ、みちるさんも今年は初日なんですね」 「ふふーん、ぱん太郎様が口を利いてくれたお陰です♥」 「そ、そう……」 「あ……ごめんなさい。気にしないで下さいね、行人さん」 みちるさんはばつが悪い顔をして申し訳無さそうに謝ってきたので、 「……気にしてないよ、ハハ…………」 彼女たちの前ではいつもするようにボクは何でもない風を装う。 「確かに赤ちゃんからしたらおばあちゃんだけど……私の母親なんかが聞いたら激怒しそうね……一応まだ二十代だし」 ゆきのが苦笑いしながらそう言う。 それにしても、久々にこうして間近で皆んなを見てみると、なんか肉付きと言うか……特に胸が育っていないか──と、ボクはどうしても視界に入ってしまう彼女たちのからだつきにそんな感想を抱かずにはいられなかった。梅梅やみちるさんの胸もデカさを感じると言うか──他の部分もどことなくボリュームが増したというか……。それでいて体型が崩れたわけでは決してなく──などという余計な感想が次々と頭の片隅に過ぎる。 いや、梅梅だけではない。ここにいる全員がやけに女らしくなったように感じずにはいられなかった。 からだの輪郭が水着のように全て出ている煽情的な格好をしているからなのは明白であったが── ちかげさん、りん、みこと、ゆきの、しのぶ、みちるさん。 すずとあやねも負けないぐらい大人びて見えてしまっていた。 裸同然の彼女たちに囲まれていると、なんだか女性フェロモンが匂い立っているような錯覚まで起きてきて、彼女らの何気ない振る舞いにすらそこはかとない色香を感じてしまう。それでなくても全員が十代真っ只中の少女であり、日々の労働と健康的な生活で魅力的に引き締まっている皆んなのからだつきを見てしまうと、ボクの動悸はなかなかに収まってくれなかった。 (でも……気のせいじゃなく……皆んな……ぱん太郎に……女にされてて…………) ぱん太郎とセックスしている時のいやらしく乱れた彼女たちときたら、平素とはまるで違う人間のようなのである。言葉を慎まずに言ってしまえば、淫乱という二文字が相応しいほどに──。 全てはアイツが悪いのだが……。 今のように照りが生まれるほどの汗が浮かんでいる肌をアイツの手で撫で回され、少女特有の細い腰を掴まれながらあの巨根をズポズポとハメられて、でもそれが彼女たちには気持ち好くて堪らず、誰の愛らしい唇からもたまらない嬌声が発せられるのを……ボクは何度も見て来てしまっている────。 ちかげさんが、梅梅が、りんが、ゆきのが、しのぶが、みちるさんが、みことが、ここにはいないまちも…………この全員が性的快楽に支配された顔でぱん太郎と下半身を繋げ合いながら子宮まで届いているだろうアイツのペニスで精液を注ぎ込まれているところを……………………。 またもやそんな考えを抱いてしまうボクだったが、すずとあやね以外は──と、辛うじて最後に付け加えるのを忘れなかった。全員などと付けたら、すずとあやねすら入ってしまうではないか。 ……でも、すずとあやねも、悪夢の中では同じように──容赦なくアイツの逞しいペニスを生ハメされて腰を打ち付けられるままに気持ち好さそうに喘ぎ悶える淫乱女になっていて、完全にアイツの女になっていて、今より遥かに汗だくになりながら夢中で交わり、最後はすずのヴァギナ、あやねのヴァギナ、どちらにもぱん太郎の極太肉棒が根元まで深々と突き入れられ、二人の子宮に直接浴びせかけるような膣奥射精でフィニッシュすると、長く続く射精の間に彼女たちも女の悦びを全開にしながら逝きまくり、すずも、あやねも、幸せの極地にいるような嬌声を上げながら子宮めがけて大量に注がれるアイツの子種を嬉しそうに受け取っていて────。 ──けれども、そんな事をいちいち意識していたら、とてもじゃないがまともに顔を見て話せない。何より二人に失礼じゃないか……ボクは内心必死で邪念を頭から追い払いつつ、何とか血は止まったがまだ熱の引かない鼻を抑えながら、 「あの、替えの服とかないんですか!?」 そうちかげさんに食い下がる。 しかし、彼女は困ったような笑みを浮かべ、 「あいにく今年のは特に自信作で、ぱん太郎様にもかなり気に入って貰えましたので……別衣装は用意しませんでしたの。去年のも回収して処分してしまいましたし、あるのは予備の同じものしか……それに」 と、浜辺に顔を向けた。 「もしあっても、取って帰って来る時間はもうありそうにないですの」 その視線を追うと、壇上のオババが砂浜に集まった祭り客達の前で滔々と式辞を述べているところであった。去年より動物の数がかなり増えた気がする。ボクがすず達の格好に気を取られている間に開会式は恙無く進行していたのだ。その一団の背後に見渡せる沖合は早くも茜色の空に変わり、落陽が水平線に着くまで後何個分かになっている。日が沈み切るまで残り一時間あるかどうか。祭りの開幕はもう間もなくであった。 「行人、私はこれで構わないよ。せっかくちかげちゃんが丹精込めて作ってくれたお祭り衣装だし♥」 「私もよ、行人様」 「すず、あやね……」 そうじゃなくて、ボクが目の毒なんだよ!──と、声を大にして叫びたいところであったが、去年と違って替えが効かないなら是非もなく、別の角度から動揺を抑える試みに移る。 (落ち着けボク、こうなったら致し方なし。これは今年の祭りにおけるフォーマルウェアと思うんだ。コスチュームはいわば制服、制服ならしょうがない、そう思えば耐えられる。その代わり、来年は絶対阻止しよう) ただ、それよりもっと問題なのは、こんなあられもない姿の二人をぱん太郎に見られやしないかということだ。アイツは店番などもしないようだが、あれだけ準備を手伝っておいて祭りに参加しない筈はない。となれば客側として楽しむ可能性が高く、そうなればボクたちの店の前を通り掛かることだってあるだろう。その時、二人のこの姿がぱん太郎の目に入ってしまったら──。 そうなればこのあいだと同じことが起こってもおかしくはない。 猟色家のようにぱん太郎にすずとあやねを視姦されてしまうのではないか。 半被からまろび出そうなすずの胸を。 あやねの魅力的なお尻を。 薄い細布一枚以外覆うもののない二人のアソコにだって、ケダモノめいた視線を落とすかもしれない…………! (そんなの……我慢できないぞ!!) でも、替えもない上に当人たちがこう言っているのであれば、ボクもこれ以上は強弁できない……。 (くそっ……アイツが来た時は一時的に引っ込んでもらうか……) 店裏はそれなりにスペースがあるし、さらにそのすぐ後ろには森も広がっている。祭りは森の中で行われると言っても過言ではない。夜祭りの最中、広場や路上こそ無数の提灯で明るく照らし出されるが、その外に一歩足を踏み入れれば、そこはもう暗闇に沈む草木の密集地なのだ。 (隠れてもらう場所には困らないか……アイツが通り過ぎるか店に寄ってる間だけでいいんだし……) と、ボクは何とか論理的に導き出された解決法によって安堵感を覚え、胸中の不安を掻き出すように息を吐いた。そう、その時の感情に支配されて怒りや焦りに囚われるのは容易い、こういう時ほど落ち着きを失わず冷静に思考を巡らせなければ。爺さんが良く言ってたことだ。 「なあ、もう行かないか。オババの話しもそろそろ終わりそうだぜ」 りんが大櫓聳える中央広場を指し示して促した。 「屋台や祭り囃子が出迎えないとお祭りにならないでござるからな」と、しのぶが頷く。 「今年も──楽しみましょう♥」 ちかげさんがボクらを見回しながらそう言うと、 「「「おーーー!!」」」 全員で一斉に腕を上げながら声を出した。もちろんボクもだ。去年を思い出しながら皆んなとの連帯感を久々に噛み締めると、やっと彼女たちの際どい格好に対する動揺が和らぎ、本番に臨む高揚がようやく訪れた気がした。 「お店に着いたら綿アメの作り方教えるね、あやね♥」 ボクたちの店へ向かう道すがら、すずが楽しげにそう喋りかけると、「ええ」と、あやねもにこやかに応じる。こういう見逃しそうな何気ない素振りの時、彼女の美少女ぶりが垣間見て取れる。可愛らしさではすずも、そして周りの皆んなも負けていないけれども。 「お願いするわ。難しくはないのかしら? まあ私なら楽に覚えられるでしょうけど」 「うん、あやねだってすぐに覚えられるぐらいカンタンだよ♪」 「な、何か妙にトゲがあるような言い方ね……まあいいけど……」 「それにしても、やっと始まるね。ここまですっごく長かったように感じるのは気のせいかな? もう楽しみで仕方ないよ♥」 「ええ、そうね♥」 と、白リボンの少女も青リボンの少女の弾けるような笑顔に、何ら張り合う気のない柔らかい笑顔で返した。 (……やっぱり…………) 二人や他の皆の格好をなるべく目に入れないため俯き加減に時おり目だけをちらちら動かしながら真横を歩いていたボクだったが、彼女たちのそんな弾んだ会話を耳にして祭りとは別の嬉しさを胸に味わっていた。すずとあやねが以前より打ち解けているように見えるのは錯覚じゃない。月見亭への小旅行の時よりさらに棘が取れている気がする。お互いに対抗心を持たなくなったと言うか。 あの旅行では、夕食を取ってすぐ眠気に襲われて寝てしまったのがつくづく残念だった。二人は疲れが出たのだと思ってそのまま寝かせてくれたらしい。そして、残りのご馳走に舌鼓を打ったり、さくやさんも交えておしゃべりしたり、夜の露天風呂を楽しんだりしたのだと言う。 《 ※無論、これらは全て嘘であり、月見亭旅行の際、夕餉に盛られた薬が効いて行人が眠ってしまうと、すぐに姿を現したぱん太郎の雄々しく反り返った極太肉棒と剛悍な種付け射精と言う一度箸を付けたら止まらなくなるご馳走をすずとあやねは味わいまくっていたのだ──すぐ隣で行人が寝ている中で。セックスの合間に休んでいる時は語らったりもしたが、後から参加したさくやと交えてしたのは主に4Pであり。 すず、あやね、さくやの三人で夜の温泉の縁に並べた尻を振ってぱん太郎にチンポのおかわりを重ねてねだり、快く応じた大男にさんざんに発情マンコを突かれまくり、止めとばかりに子宮直付け射精されまくると、行人が眠りこけている部屋までも届く嬉声合唱を綺麗な星空に響かせ、三人ともあまりに気持ち好くアクメを迎え過ぎてビクビク震えながら逝き続け、真っ白な孕ませ汁がアソコから溢れまくる三連白滝を夜陰に映えさせた。それがすずとあやねの言う夜の露天風呂でのお楽しみの正体であった。こうして、一生忘れられないような旅の思い出をすずとあやねは行人とではなくぱん太郎と作ったのだ。 ついでに言えば、翌日の帰路で前を歩くすずとあやねの後ろ姿を見ながら少年が脳裏に描いてしまった、もし、自分が寝ている間にぱん太郎がやって来ていて、夜通しで二人を──という、見事に現実と一致していた妄想劇。不安に誘引されるように想像してしまった通り、すずとあやねはぱん太郎を室内にも胎内にも気持ち好く迎え入れて快楽にまみれたセックスしたし、ぱん太郎のザーメンを中出しされまくった。それどころか、行人が眠っている前で彼女たちの方からも、ナカで出して、ぱん太郎様の種で孕ませて、などと何度も求めさえしていたのだ……。 無意識に目が行ってしまった歩く度に揺れ動く二人の臀部──その内に秘められた膣の中は、妄想の産物ではなく、本当にぱん太郎の白濁汁が充満していたのだ。そして、どちらの子宮内もぱん太郎の精子で埋め尽くされんばかりだったのである。注がれまくったぱん太郎の子種ですずとあやねが孕んでしまう、とまで妄想を進めてしまった行人だが、実際にその時の二人の少女の胎奥──すずとあやねの生殖器の最深部では、排卵していたすずの卵子、あやねの卵子に、ぱん太郎の精子が潜り込んで受精に成功していたのだ。ただ、いつも通り着床できず妊娠に至らなかっただけで。これらは第22話で語られた通りである。》 ──ともかくこれは吉兆の証だった。元より言葉にしなくとも親友として本当はお互いを思い合っている二人だが、これまでは表面上すぐに意地の張り合いを始める事が多かった。昼間に温泉に浸かっていた時にも思ったが、それが何時の間にか融和したような仲睦まじさになっているのは、今置かれている境遇──この二人だけ他の子たちとは違う立場にいるからという証左だ。つまり、村の中ですずとあやねだけがアイツと関係していない女子という別グループを形成しているのだ。 その絆が徐々に表に顕れ始めている。ぱん太郎という存在に掻き乱されてボクとの関係性が変わってゆく村の中で、今までと変わらずにこちら側にいてくれている二人の結び付きが──。 (フフ……) 「どうしたの行人様、こっちを見てニヤついたりして」 「えっ!? い、いや、何でもないよ!」 不意にこちらに振り向いたあやねが不思議そうに訊ねてきたので、慌てて大仰に首をブンブン振るボクだったが、その時にそれに気が付いた。 「あれ……?」 二人の首元。確か去年は熨斗のような紙製の首巻きをしていた気がするが、今のすず達の首には帯状のチョーカーらしきものが巻き付けられていた。白地に黒斑が点在する牛柄のような斑模様で、鎖などの金属製ではなく、革──は有り得ないので布か樹皮製あたりだろう。小さな鈴が喉元にちょこんと付きその下からDカンみたいなものが顔を出していて、何だかペット用の首輪みたいに感じられなくもなかった。歩いているため鈴が盛んに揺れ動いているが、音は聞こえて来ないので中は空洞のようだ。 ボクの視線に気付いたすずは物柔らかな笑みを浮かべて自分のチョーカーをそっと触り、 「これ?……新作の装飾品だって。ね、あやね」 「ええ、そうね」 「私、けっこう気に入ってるんだ、これ♥」 「私もよ、フフ……♥」 と、あやねもすずと同じような微笑みを湛えて頷き、二人はチョーカーを大事そうに撫でさすった。周囲を歩く他の子たちにも目をやると、さすがに機械生産ではないので斑の位置や大きさはまちまちであったが、確かに誰の首にも同じ柄と作りの首輪が付いていた。服飾の一部なのだから不思議はないが。 「似合う……かな?」 「えっ……」 顔を戻すとはにかんだようなすずの表情が飛び込んで来て、ボクは思わず頬をボッと燃やしてしまい、一瞬狼狽えてしまった。それほど可愛く魅力的に思えてしまったからだ。 (すず、前より美人になってないか…………?) そう考えずにはいられないほどに。 それに、こうして対面するとどうしても視界に入って来てしまうすずの肢体。大胆な水着のようにからだの輪郭を全てさらけ出してしまっている今年の祭り衣装を纏ったそのからだは、以前より胸やお尻などの部分の肉付きが増したと感じるのは、太ったと評価しているのではなく、より女らしく成長していると強く印象付けられているからなのだ。 「あら、私の方が似合ってるわよ。ほら、行人様♥」 あやねがそう言ったかと思うと抱きつかんばかりにずいっと寄ってきて、顎を上げて白黒チョーカーを見せつけた。ほのかに甘く匂う体臭まで嗅ぎ取れるほど近くに迫ったため、ボクは先程と同じくどきまぎとまた動揺してしまう。 「そんなことないもんね、行人!?」 「わっ!」 負けじとばかりにあやねをどかさん勢いで割り込んで来て、女子特有の甘やかな体臭がさらに加わりながら、ボクにゴムボールより柔らかい胸を押し付けて首すじを露わにするすず。 前言撤回、まだ二人とも無駄に張り合おうとしている……! フルヌードに限りなく近い半裸姿であるすずのからだ、あやねのからだ──ボクは妙に意識してしまって仕方なかった。周囲が大分暗くなってきた中でも間近で見ると彼女たちの肌のきめ細やかさやピチピチとした艶めき、肉付き具合などがよく判ってしまい、この格好のせいで本人達にその自覚がなくとも年齢以上の色香すら感じるというか、それがボクの狼狽を加速させている。首のチョーカーから下にちょっと目を落とすだけで二人の柔らかそうな乳肉と谷間さえ見ることが出来てしまう、そのさらにちょっと下にはぽつんと窪んだ可愛い臍や細い腰、丸みを帯びたお尻、女らしく肉付いている太ももなども──! 「わ、わかったから、ふ、二人とも離れて!」 叫ぶようにそう言いながら、ボクは自分の方から飛び退いてしまっていた。 「行人……?」 「行人様……?」 「あ、い、いや、ごめん」 二人が眉を落として寂しげな表情になるものだから、つい反射的に謝罪の言葉が出てしまった。「あの、その……どっちもよく似合ってるからって……言いたかったんだ、ハハ…………」 すずとあやねは顔を見合わせると、何やら目と目で会話して頷き合ってボクに向き直り、 「……ありがとう、行人」 「嬉しいですわ、行人様」 と、落ち着きを取り戻したような佇まいでニコリと笑って言ってくれた。 内心ホッと胸を撫で下ろすボクだったが、二重の意味を持つその安堵感は決して小さくないものだった。 そう、これもぱん太郎と無縁の証拠の一つじゃないか、と自分自身に心強い武器を授けるように考えるボク。アイツをパートナーに選んだ女性が他の男にこんな真似をしてくるわけがないだろう。ましてやすずとあやねはこの素朴で大らかな島で育った女の子として、男を騙すようなことなど出来る筈がない。すずは嘘をつくのが下手だし、あやねだって性根は優しく義理堅いところがある。もし、ぱん太郎がこの二人も他の子のようにセックス漬けにするぐらい籠絡していたら、やはり他の子たちのようにアイツに首ったけになってボクなど見向きもしなくなっているだろう。 ──だから、同時に自分を情けなく感じてもいた。不安に駆られるあまりアイツの影がちらついていないかと探るようにすずとあやねの様子を気にしている自分を。 この二人だけは大丈夫なのに、彼女たちが積極的にスキンシップしてきてくれるのは良い兆候で歓迎すべきことなのに……。それが嬉しくない筈がない。ボクからも仲を深めようとも決めたじゃないか。 そんなことを考えているうちに綿アメ屋に到着すると、 「あれ?」 と、ボクは小首を傾げた。昨日までは無かった筈の横板が屋台の前面下部に張ってあったのだ。上部の看板と同じ字体でわたあめと大書されている。この板によって店中と道の区切りが生まれていた。 「あ、これ? こうすればもっと綿アメ屋らしくなるかなって、りんちゃんに頼んでおいたの。ごめんね、言い忘れちゃってた。余計だったかな?」 「へえ、すずが考えたの? なかなかいいんじゃない」 彼女の発案だと判ればそれ以上追及する気は起きなかった。すずの言う通り、この方がより綿アメの屋台に見えるとも思ったからだ。腰ほどまでの高さなので品物の受け渡しにも支障はないし、出入りは脇からすればいい。待ちに待った祭りの出店なのだから、この程度ぐらい主張が加わったっていいだろう。 横から店の中に入り、ザラメや芯棒、綿アメ袋など材料が揃っているかの確認と製造容器がちゃんと動くか軽い点検を行う。 綿アメを入れる袋は去年、準備している時にどうしようかと悩んだ物の一つだった。日本なら容易に入手可能であろう、綿アメを包むためのビニール袋。作ったその場で手渡しすれば不要かも知れないが、袋があれば作り置きが可能になって店前に飾ることも出来るし、綿アメを袋から取り出す時のワクワク感を演出できるとも思ったのだ。オババに雲のように軽く柔らかいものを潰さずに包める袋がないか相談してみたところ、齢百二十を超える老婆はそんなものあるわけないじゃろと呆れたように即答した後、何か思い出したように少し考える顔つきになり、包みになるか解らないがと前置きした上で、薄葉紙という極薄和紙を作れる紙漉き職人──動物であったが──がいると紹介してくれた。 極薄の紙ではどうかと言われた当初、紙袋ですら綿菓子を入れるには重く固いのではないか──という不安があったのだが、他に選択肢はなかった。この島ではプラスチックが作れない以上、ビニール製という現代社会ではどこにでもある便利過ぎる袋は手に入らないと気付かされたのはこの時だ。ボクはただ漠然と綿アメを入れるあの袋が欲しいとだけ考えていたのだが、想像より遥かに贅沢な品を求めていたのだ。 だが、村から少し離れた清流のほとりに構えられた和紙工場(こうば)に出向き事情を説明して頭を下げてお願いしたところ、昔、より薄さを追求して試行錯誤した結果、使い途もない失敗作を山程抱えてしまったことがあり、こんなのでいいならと奥から何束分も持って来て全部くれたのだ。一番上の一枚をひょいと摘み取ってみると、手指が透けるほどの薄さに驚いた思い出がある。天具帖(てんぐじょう)とも言うそうだ。何枚かを糊で繋ぎ合わせて袋状にしても信じられないほど軽かった。こうして綿アメ用の袋も確保出来るようになったのだが、正直、この袋を百枚以上も製作するのが一番苦労した。出来ればイラストも添えたかったがそこまでは無理な注文だろう。つくづくたった百年程度で生活用品すら一変した人類の文明発展というのは凄いんだな──と、思わずにはいられなかった。 各所の点検を終えて何も異常がないことが判ると、早速古い漉き紙を使って木炭に火を付ける。先ほどのすずとあやねの会話を覚えていたボクは二人に場所を譲ると後ろに下がって見守り、すずが手本を見せた直後に一発で見事な綿アメを完成させたあやねに、ボクは未だに覚束ないのに──と内心動揺しつつも、コミュニケーションを深めるべく、 「や、やっぱりあやねも料理上手なだけあるね」 と、褒めるのを忘れなかった。 「そうかしら? 棒を回すコツがいるけど、料理とも言えないぐらい簡単じゃない」 「……」 あやねの手際の良さもあって次々と出来上がる綿アメをすずと共に袋に入れて口を糸で結び、屋台横の陳列台に吊るしていると、 ワーーー………… という喚声が正面門の方で上がると共に、それを合図にしたのか背後の大広場からも祭り囃子の音が聴こえて来た。客達の入場が始まったのだろう。 祭りならではの音に挟み込まれ、いよいよという実感が否が応でも湧き上がる。 「ねえ、すず……去年、もっと楽しいお祭りにしようねって言ったの覚えてる?」 手を止めたボクからそう尋ねられると、 「え? あっ…………」 すずは不意を打たれたようにきょとんとした後、やっと思い出したのか開いた口を手で塞ぐ。 「ハハ、忘れちゃってた? ボクは忘れてなかったよ。今年もうんと楽しい祭りにしよう」 これももっと仲を深める一環。こうした心を籠めた言葉で気持ちを伝え、絆を強めていくんだ。 「……そうだね。頑張ろ、行人♥」 「私も協力させて貰うわ」 すずとあやねと顔を見合わせて微笑みを交わす。心が通ったように彼女たちと目と目が合ったのが嬉しかった。 二人にはそのまま作る方に入って貰い、最初はボクが売り子をすることとなった。 ──真正面から見つめ合った結果、改めて確認できる二人の美少女ぶりに内心動揺しまくりだったのは内緒だ。 多種多様な祭り客──と言ってもほとんどが二足歩行する動物たちだ──が道いっぱいに広がり、ひと塊の大群のようになって早足でこちらへまっすぐ押し寄せて来るという、普通に考えれば異様過ぎる筈の光景に微苦笑しながら、「よし!」と両頬を平手でパシパシ叩きながら気合を入れる。ボクにとって二度目の海龍祭りであり──すずとあやねとの絆を深める絶好の機会となる重要なイベントがついに始まったのだ。 2 控え目な表現でも戦争が勃発したと言ってよかった。 浜辺に集まっていた群衆を見た時も思ったけれど、明らかに前回より数が増えていた。去年は確か数十ほどだったと思うが、それがざっと見積もっても百は下っていなかったのだ。開場前の客だけで、である。出だしからしてこれなのだから、後からやって来る参加者が合流するにしたがって混雑具合はさらに酷くなってゆくだろう。実際、そんなことを考えている間にも目の前の大通りはみるみるうちにごった返すようになった。 ゆっくり観察している暇もすぐに無くなった。開幕の喚声──と言うよりほとんど喊声だ──から大して時間も経たずにどこも人だかりならぬ動物だかりが生まれ、それはボク達の屋台も例外ではなく、数分とかからずにフル回転の忙しさに襲われることとなったのだ。 最初の客となった明らかに北の住民であろうガタイのごつい動物達がせっかくのすず考案の板を押し倒さんばかりに肩を並べてひしめき合って、「綿アメくれ!」「いや、こっちが先だ!」「何を! 俺が一番だったぞ!」などと鼻息荒く言い争いながら店内のすずとあやねに腕を伸ばしてクレクレと要求するものだから、 「落ち着けよ、作ったのがここにあるよ……」 と、横にいたボクが陳列台に吊るしてある袋入りの綿アメを指しながら呆れ気味に言うと、 「あ、そう?」 北の荒くれ者達は打って変わって行儀よく順番に並んでボクの手から受け取ると、苦労して作った袋を情緒もへったくれもなく破り散らし、いかつい躰でむしゃぶりつくように綿アメに口を突っ込むと、「これだ! 美味いい!」「この雲を食べてるようなフワフワ感がたまらん……!」「一年ぶりだな……待ちわびたぞ、この決闘(とき)を……!」などと各々感動し、満足そうに舌鼓を打ちながら通りの雑踏に紛れていった。 「おいおい、散らかして行くんじゃないよ、まったく……」 あーあ、と思いながら道に散乱した紙屑を拾おうとすると、後ろに控えていた次の客が待ち切れないとばかりに頂戴頂戴と求めて来て、とても掃除どころではなくなった。すぐに次の客、その次の客──と、作ったばかりの綿アメは飛ぶように捌け、陳列台が空になり順番待ちの行列が生まれるのにそう時間はかからなかった。 額に浮かんだ汗を拭いつつ、ちょっと待っててねと言いながら他の屋台に目をやると、あまりの忙しさに客側にいた母親を援軍に引っ張り込む子もちらほら見かけられた。 時間のかかる調理系は特に大変そうであった。焼きそばやお好み焼き、たこ焼き、イカ焼きなどといった鉄板系、りんご飴やチョコバナナ、団子、大判焼き、かき氷などのスイーツ系、他にもじゃがバターや焼き網を使った串餅や焼き魚、鳥肉の代わりに多彩な野菜を刺した焼串などといったのもあり、飲食物だけでも目移りして決められなくなりそうなほど幾つも種類があるが、どこも出来上がった先から客の手に渡っており、店番の子たちはひーひー言いながら絶え間なく手を動かし続けていた。こうなるとヨーヨー釣りや金魚すくい、型抜き、ゆきののお面屋などといった本番では比較的楽が出来る形式の店が羨ましくなる。その分前準備が大変ではあるのだけれど。 そう言えば、鉄板や焼き網──当たり前のようにある鉄製品だが、漂流物を手直しして使っているものもあるものの、これも苦労して生産しているようだった。鉱床を掘るほどの人手や道具はないが、磁石を用い浜辺などで集めた砂鉄をたたら炉で玉鋼に変え、そこから金物を作り出しているたたら師兼鍛冶屋がどこかにいるらしい。包丁や農具工具などが素人では手の施しようがないほど破損してしまった時は、その人の所まで行って研ぎ直しや新品の要望をするとのことだった。鉄器の需要は非常に高いため年中忙しくしているらしく、あまり村には顔を出さないとのことで、ボクは会ったことがないのだけれど。 広場の方に目をやると櫓の上に並んだ奏者の皆んなが笛太鼓を鳴らしている姿が見えた。暑い夜、喧騒に負けることなく頭上から降り注ぐ祭り囃子を聴いていると、南国にいるのを一時忘れ、まさに日本の夏祭りに参加している感覚すら湧いてくる。櫓の周りに盆踊りの輪が生まれているのも動物混みの切れ目切れ目から垣間見えた。すっかり残光が退散して銀河が彩り始めた夜空に軽妙なお囃子が調子良く登ってゆき、そのお礼とばかりに数多の星々が照明に加勢せんと煌めきを放ち始めていた。もしあの星々にも意識があるのなら、あちらから見ても珍しくこの場所が明るく光っているなどと思うのではないか。 そんな詩情的な思いを抱きながらお祭りの空気を存分に吸い、顔を地上に戻すと、 (げ…………!) 良い気分は瞬時にどこかへ吹き飛び、ボクはたちまちに眉をひそめて渋い顔になった。 先ほどの北の住民達のように人間よりも体躯が大きい動物は多いが、その中でも一際目立つ巨体が正面門の方からこちらに向かって来ていたからだ。 ──ぱん太郎。 久しぶりに見た元の姿の周りには奥さんや子供たちがいて、どうやら今日は家族と一緒のようであった。 (今まで放っておいたくせに…………) そう苦々しく思いつつも、このままでは店の前を通り過ぎるという焦りが湧く──が、幸いなことに、すずとあやねは屋台の中に引っ込んでいるし、綿アメを求める動物だかりの壁が丁度よく二人の姿を隠している。後はボクがこのまま表で目を光らせていればいいだけだ。 だが、アイツは睨み付けるボクなど眼中にないように──実際、騒がしく混み合う中で気付かなかったのかも知れない──こちらには目もくれずに通り過ぎ、そのまま家族と共にまっすぐ大広場の方へと向かっていったのだった。 「ふう…………」 肩透かしを食った気分もなくはないけれども、ともかくボクは安堵の溜め息をついた。家族がいるならば女へ手を出せない筈だ。まさか奥さんや子供たちの前でおかしな真似も出来ないだろう。 (ひとまず……今日は大丈夫、ってところかな…………) もちろん油断は禁物だが、少なくとも祭りの間は常にすずとあやねの近くにいられるだろうし、むしろ普段よりも安心とさえ考えられるかも知れない。西の見廻りの代役を任された現在、日中はすずとも一緒にいられないことの方が当たり前になっているし……。無論、彼女のことは信じている。それに、今は女の方からぱん太郎の屋敷へ赴くようになったためにアイツ自身はあまり出歩かなくなったらしく、必然、外ですずとぱん太郎が鉢合わせするという偶然も極めて起こりにくくなったということで、以前よりは不安も軽減されたが。それに何より、帰宅すればいつも変わらずにボクを待ってくれているのだ、すずは──梅梅などの赤ちゃんの面倒を見るための泊りがけが多くなったり、仕事が長引いて遅くなったりする時もあるけれど、それ以外の日はちゃんと家にいる。変わった様子もなく明るく楽しそうにボクに笑いかけてきてくれるすず。 ようやく行列が途切れると、手を休める暇もなく綿アメ作りに掛かりっきりだった二人は、 「疲れたよ~!」 「初めたてでいきなりあの数は、さすがにキツかったわ……」 と、どちらも衿を摘んでパタパタさせながら汗の溜まった胸から熱気を逃がす。綿アメを作る手元を明るくするために屋台内にも提灯が吊るされているのだが、ただでさえ半裸以上に露わになっている柔肌が大量の汗によって照り返り、丸みとくびれが美事な調和を生み出している女体の輪郭、胸元も少し隙間が生まれるだけで乳首が見えそうで、いかな自制心を強く振るっているボクでも二人のからだを意識せずにはいられなかった。会場入りする直前に密着された時も思ったが、すずとあやねのからだは以前よりだいぶ育ってきていて、女の色香すらボクは感じ取るようになってしまっているのかも知れない。 そんないやらしい目で見るなんて、ボクもぱん太郎のことをとやかく言えないじゃないか──という心中の動揺を何とかひた隠しにして彼女たちの肢体をなるべく視野に入れないように努め、 多少どもりながら、 「お、お疲れ様、そろそろ交代しようか」 「そうだね♥」 「売り子がてら、少し休ませて貰うわね」 店の内外を入れ替わると、ボクは深呼吸を繰り返して平静を取り戻し、製造容器の前に立つ。とんかつが手助けしてくれるようで、ザラメを熱する缶を吊るす梁の上でぷーぷーと跳ねる。先ほどもハンドルに乗って器用に回していたものだ。 「お、とんかつありがと、助かるよ」 今日のアイツが家族連れでありこちらに気を回しもしなかったこと、すずとあやねの傍に居続けられることがボクを元気付けたのかも知れない。久々に気構えに大きな張りを感じた。 (余計な事を考え過ぎないようにしないとな。二人を少し休ませないとだし、ボク一人でやるなら尚更だ。初めてだったあやねよりも上手く作れるようにならないと、格好がつかないぞ……) と、腕まくりをして芯棒を摘み、「よーし、やるぞ!」と、とんかつにハンドルを回して貰いながら早速綿アメ作りに取り掛かった。 一年ぶりの一本目は今にも消え入りそうな萎(しな)びた霊魂としか言い表せないような見るも無惨な代物になってしまったが、自分自身が入道雲オバケになった去年よりは遥かにマシだと思い直し、店先に立って楽しそうにおしゃべりをする二人の背中を時折微笑ましく目を向けながら、もう一本、また一本と、芯棒をくるくると回し、早く客に出して恥ずかしくない形のものを作らねばと徐々に余念を無くして手元の作業に集中してゆく。 だが、それこそが油断であった。 時々すずとあやねが隣まで来て励ましてくれたり助力してくれた甲斐もあってか、何とか十に七、八は整っていると言えるほどの完成度になり、自分が作った綿アメが客に渡って美味しそうに食べるのを見ると嬉しさと楽しさが加わり、容器内で大きくなってゆく綿雲に目を落とし続け、いよいよボクは作業に熱中し始めていた。 そんな時だった。 「「いらっしゃいませ~~~!!」」 店の外ですずとあやねが突然ひときわ大きな歓待の声を張り上げたので、思わずびっくりして頭を持ち上げると、 「ああっ…………!」 ボクは我を忘れて狼狽え仰け反ってしまい、(しまった……!)と、心の中で自分の迂闊さを呪った。 綿アメを綺麗な形に仕上げようと悪戦苦闘しているうちについ没頭してしまって、周囲に目を光らせるのを忘れていた。 いつの間にか──ぱん太郎が店前に立っていたのだ。 先ほどコイツが通り過ぎてからどれぐらいの時間が経っただろうか。三十分? 一時間? 一度姿が見えなくなったからと言ってまた戻って来ない保証はなかったのに……。 (くそっ……) すずとあやねは店先にいて、まさに今、アイツの眼前で半裸同然のあられもない格好を──ぱん太郎にだけは見せたくない姿を晒しているところであった。 ただ、ぱん太郎はパンダの姿に戻ったままであり、奥さんと子供たちも勢揃いしていた。 焦燥感が生まれなかったわけではなかったけれど、家族の前で変な真似は出来ない筈──と、僅かながらの救いに一片の安堵を覚えずにはいられなかった。 「あら、元の姿に戻ったんですのね」 「なんか新鮮かも♥」 と、ぱん太郎を見上げながらお愛想を言うあやねとすず──気にし過ぎかも知れないけれど、やけに親しげで機嫌良すぎるようにも思えた。こんな奴に対してそんな屈託ない笑顔を向けるのは止めてくれ──そう思わずにはいられなかったが、口にはしなかった。そこまで指図するのもおかしいという自省心が働いたからだ。 「綿アメだー!」「食べたい食べたい!」「ちょうだーい!」 八匹もいる子パンダたちは屋台を取り囲むように製造容器の中を覗き込んで来たが、「こっちにあるわよー」と、横の陳列台からあやねが声を掛けると彼らはそちらへすっ飛んで行き、上下に何列も吊るされた袋入りの綿アメにわいわいと群がり、すずとあやねは優しい笑顔で子供たちの対応に当たった。 すると、ぱん太郎が仕切り板のすぐ前まで来て、ボクを見下ろしたのである。 「今日は久々に家族さーびすの日のん。タンシンフニン? ってやつで普段会えてないからさ」 「……」 ボクは顔を向けずに無視して相手にせず、新しい芯棒を製造機の中に突っ込んでハンドルを回し、手元を見ながら作業を再開する。とんかつは休憩していた。 (何を気安く話しかけてきてるんだコイツ……単身赴任だと? 調子に乗りやがって…………) 「これ、子供たちが今年もあるって知ったら喜んでた、早く食べたいって楽しみにしてたよ」 「……あっそ…………」 「ん~?」首を傾げるような仕草をするぱん太郎。つぶらな瞳のパンダの姿でやられると愛嬌を感じてしまうほどだ。 「つれないねえ、行人クン。島にたった二人しかいないニンゲンの男同士、仲良くしようよ♥」 「お前は違うだろ…………」 ボクは一旦手を止めてぱん太郎を睨み上げると、皮肉たっぷりに言い返した。 「今だって元に戻ってるじゃないか。人間とは言えないよな」 「ははは。でもまあ、そういうことなら」 そう言ってぱん太郎は店の横を通って裏手に広がっている夜の森の闇の中へ足を踏み入れたかと思うと、すぐに引き返して来た──いつもの相撲取りのような羽織と袴を着た大男の姿で。パンダの時より一回りも二回りも縮んだとは言え、人間としては十分過ぎるほどの巨体。 「この方が話しやすいかな? ほら、村に来てからまともに会話したことないじゃん。取っ掛かりと言うかさ」 と、再び店の前に立ちながらまたボクを見下ろすぱん太郎。つぶらな瞳と丸々とした愛嬌顔が元の姿を彷彿とさせるが、ボクにとっては憎たらしくてたまらない面構えであった。世界で一番目の前に居て欲しくない男。こうして間近で観察することが出来ても美男子とは程遠い容貌と体躯としか思えず、村じゅうの女を虜にする要素が何処にあるのか皆目見当が付かない。 また、ぱん太郎の口調はやけに馴れ馴れしく軽薄で、どこか癇に障る物言いに感じられてならなかった。それに昔はのんのんと語尾に付ける独特の言葉遣いをしていたが、今聞くとなんだか普通に喋っているような……。 意識して避けているため顔を合わせること自体ほとんど無かったから、こうしてコイツと言葉を交わすのは数ヶ月ぶりだろうか。直近はあやねとデートした日であった。雨宿りに入った廃屋で行為中だったぱん太郎に出くわしてしまった事があるのだ。相手の女性の上体に掛け蒲団を被せ誰だか分からないようにして、そのくせ繋がった下半身は丸見えにしてがばりと開き、アイツの巨根を根元まで咥え込んでぬるぬると滑らかに出入りする、アイツとその女性が一つになった結合部を見せつけて来て。その場にはあやねもいたというのに。首から上が隠れていてもその女性がアイツのペニスで明らかに感じまくっているのは、快感に奮えるからだの反応でボクでも判るぐらいだった……。ボクも知っている人だったらしいが、ほんの一年足らずで村の住人とはほぼ全員顔見知りになった狭い社会なのだから何のヒントにもなっていなかった。その女性もアイツとのセックスに病みつきになっていて、あまりにも気持ち好いから梅梅よりも中出ししているぐらいなどとぱん太郎は宣(のたま)って──コイツはそうやってボクの反応を楽しんでいたのだ。実に不快な態度であった。 (そういえば、あの時も途中から意識が無くなったんだよな…………) 感情を激しく乱されたあまりボクは卒倒してしまったらしく、気付けばその廃屋で朝を迎えたのだ。我ながら情けない話だった。ぱん太郎と謎の女性はボクが倒れたのに驚いてすぐ立ち去り、後はあやねが介抱してくれたとのことで感謝の言葉もなかった。 「一人が二人に増えても圧倒的に少ないわけじゃん。女はこんなに大勢いるにさ……」 と、ぱん太郎は周囲を見回して、すずとあやねだけでなく他の屋台で働いている子たちや客として楽しんでいる子、母親たちなども見やった。ぱん太郎の視線に気付いた女性たちは嬉しそうに手を振り返したりしたが、近くにいる奥さんを憚っているのか近寄っては来なかった。 「ボクらの仕事は大変だよ。喧嘩してる場合じゃないと思うけどねえ。キミとは是非とも解り合いたいなあ♥」 (ボクらの仕事だって? ふざけるな────) まさか子作りが──女と乳繰り合うことが仕事だと正気で言っているのか……お前の慾望のままの振る舞いに勝手にこちらを巻き込むんじゃないと内心憤慨し、ボクはその感情を隠すことなくさらに眉間に皺を寄せた。 「生憎とこっちは分かり合いたいとはちっとも思ってないからな!」 と、吐き捨てるように言う。 「なんで?」 「なんでって──」 ボクは綿アメから袋を取って嬉しそうにパクつく子供たちとその様子を見守っている奥さんに目をやった。「堂々と浮気しまくってるくせに家族サービスとはいいご身分ってことだよ!」──ニヤけている顔面を殴りつけるようにそんな言葉をぶち当ててやりたかった。実際、喉元まで出かかった。誰が何と言おうが、奥さんにとってはこれは浮気だ。 だが、その家族がいる所で、罪のない子供たちが楽しそうにしている所で、せっかくのお祭りの空気を台無しにするような発言はしたくなかった。ボクとしては喧嘩に発展してもいい──むしろそうしたいぐらいだったが、代理とは言え取り締まる側のボクが問題を起こしてどうする、という冷静な判断もまだ失ってはいなかった。 なんでボクがコイツのためにそこまで配慮しなくちゃならないんだ、という忌々しい気持ちを反面抱きながら──。 その時、 「あら、人間の姿になったんですね」 「ぱン──何を話してるの行人?」 と、子供達と奥さんに綿アメを渡し終えたすずとあやねが戻って来た。 「男同士の会話ってやつかしら」 「なにそれ?」 駄目だこっちに来るんじゃない、でも近くに家族がいるから大丈夫か──などという心中の葛藤もあらばこそ、二人がごく自然な動きでぱん太郎の左右手前にそれぞれすっと立ったので、 「…………」 ボクは口を半開きにしたまま言葉を忘れ、その構図をまじまじと見つめてしまった。 製造器と板張りを挟んで店の内側に独りいるボク。外ではくっつくほど躰を寄り添わせたすず、あやね、ぱん太郎……。その近さと大小はまるで主人と侍っている側女のような印象を抱せるのに十分で、すずとあやねは祭りの熱気に当てられたかのように頬を紅潮させ、まったく気にしていないと言うか気付いてすらいない様子でニコニコと機嫌良い笑顔をボクに向けている──。 一瞬、まるですずとあやねとぱん太郎の三人が目に見えない緊密な糸で結ばれているような錯覚に陥り、慌ててブンブンと頭を強く振ってその幻想を追い払う。 (だから二人とも、男に対しての警戒心が無さ過ぎなんだよ!) ぱん太郎でなくとも誰にだってこのように屈託なく振る舞うのがこの島の女の子たちだ。例え異性の前で全裸になっても平気なんだから──コイツが特別ってわけじゃないんだ。 「東のぬし様、今日は家族さーびすですって」 「さっき聞いたよ……」 「偉いと思わない、行人?」 「偉い…………? 本当に偉い父親は、普段から子供を放ったらかしにしないよ。自分の都合の良い時だけ相手するとか、全然偉くなんてないさ」 ボクは頭の片隅に自分の父親の姿を思い描きながらぱん太郎の顔をジト目で見上げ、相変わらず何を考えているのか分からない澄ました表情に舌打ちをしながら、陳列台の前で母親と一緒に美味しそうに綿アメに口を付けている子供パンダたちに横目を送った。 その視線を追うように家族の方へ顔を向けたぱん太郎は、 「こーらお前たち、そうやって大勢で道で固まって食べてると他の客の邪魔だぞ」 「あ、とーちゃんまたヒトになってる」 「いいから、座れる場所があっちにあるから」 いかにも父親ぶった台詞を吐き、道を挟んだ向かい側の少し離れた場所にある縁台の並べられた休憩スペースを指し示し、それに従って動物混みの中を掻い潜って行く家族を見送ると、 「……で、何だっけ?」と、ボクに顔を戻す。 「何だも何もないよ。こっちにはお前と仲良くする気なんて更々ないってことだ。家族サービスの最中なんだろ? お前もあっち行けよ」 「とは言っても、ボクもまだ当分この村から離れることは出来ないしねえ……今後もこうやって顔を合わせる機会もあるかも知れないし、キミとの間に蟠(わだかま)りがあるなら解消したいと思ってるんだよ。少なくとも、普通にこうして会話できるぐらいにはさ。問題になっても困るしね♥」 ボクはジットリとした半眼でぱん太郎を睨み上げた。 「……ホント……色々変わったな、お前…………昔とはまったく違うぞ………………」 「よく言われる♥ 沢山の女と接する生活になったからかな? それとも、人間になってる方が長くなった影響かな? 人間の姿でヤるコトが多すぎて、全然戻ってなかったしねえ♥」 「…………」 巫山戯るなと思いつつも、その瞬間、ボクは迷った。『本人に直接聞いてしまおうか──』『探ってるのがバレたら逆に警戒されて──』『絶対に真相は喋らんだろうな──』からあげさん達の言葉が脳裏に蘇る。 すずとあやねに目をやる。依然ぱん太郎の傍にいて微笑みを湛えながら静かに会話を聞いていた二人は、ボクと目を合わせるとさらに笑みを深めた。 ぱん太郎より二人の方が顔が近いため、真昼の明るさに劣らないぐらい会場を照らし出している祭り提灯の光りを反射して彼女たちの瞳がキラキラと輝き、美少女ぶりを遺憾なく発揮する様がはっきりと確認でき、ボクはドキッとして思わず紅い唇や汗の光る胸の膨らみなどに吸い寄せられるように目が行ってしまった。 (何だろう……すごく綺麗に感じる────) すぐにハッとし、狼狽え気味に視線を外してしまったけれども。 この二人までコイツのおぞましいほどの性慾の捌け口にしてはいけないんだ──こんな奴とあんな理性を喪ったようなセックスをする仲に──ゴムも付けずに性器を繋ぎ合わせ、あんな大量の濃厚ザーメンが、この二人の……すずとあやねの膣内(なか)にも出されまくる仲に──と、またもや二人が──この祭り衣装を着たすずとあやねがぱん太郎のあの巨根に突かれまくり、快楽に堕ちた表情でドロドロに絡み合いながら濃厚な子作りセックスをする妄想を脳裏に浮かべそうになって慌てて思考を戻し、今、この時がチャンスだと決断すると、思い切って直球を投げ掛けてみることにした。 「……確か、まだ妖怪になれる年齢じゃないって聞いたけど。どうやって人間に変化できるようになったんだ?」 「ん~?」 少し間が空いた後、思考や感情の読み辛い呑気な表情でボクを見返していたぱん太郎は、それまで動かしていなかった腕を上げ、人差し指で口を塞ぐ仕草をした。 「それは────ヒ・ミ・ツ♥」 と、その腕はすぐに降ろされ、すずの背後に隠れた。 「ふーん……ま、いいけどさ」 やっぱりか、と内心落胆したが、でも──ボクは一筋の光明を覗けた気がした。秘密にするからにはばれたら困る事情があるわけだ。つまり、他者がコイツの変化の力をどうにか出来る余地があるかも知れない……という事だ。ぱん太郎はその恐れを抱いているから明かしたくない、そういう心理──。無論、ただの天邪鬼の可能性も否定できない。けれども、心の動きとしては前者の方が強いのではないだろうか。 「ともかく、家族の前で父親面したいなら、もっと父親らしく振る舞えよ。他の女にうつつを抜かしてる男が奥さんや子供に顔向けできるのかよ」 「手厳しいね♥ けど、それはお子様の言い分かな。父親は父親で大変だし、それに事情が事情だからねえ」 「はっ! よく言うぜ……」 「うーん……。キミって真面目そうに見えるけど、全然大人じゃないね」 「なんだと……!?」 ボクはギリッ歯を噛み締めながらぱん太郎への視線をさらにきつく細めた。 「ゴメンゴメン、言い過ぎたなら謝るよ。けど、キミもやけに突っ掛かって来るしお相子でしょ。まあでも、ボクのこともちょっとは認めてくれてもいいんじゃないかな~って……思うんだよねえ。これでも毎日頑張っておシゴトしてるし。偏見を捨てて欲しいんだよなあ」 「だからっ……! お前の言う仕事は仕事じゃないって……!」 「そうかなあ。世の中色んな仕事があると思うけどねえ」 確かに社会を見渡せばこんな職業もあるのか──と驚いてしまうような特殊な分野もあるだろう。けれども、子作りは自然の営みの一つであって仕事とは呼べないだろう。少なくとも生業とは言えない筈だ。 「それにこれは、そもそも村側から頼まれたコトだし。ボクは村人たちの期待に応え、彼らはそんなボクの働きぶりを認めてる。認めてないのはキミぐらいじゃないかな? キミだけが異論を唱えても、逆に肩身の狭い思いをしない? ボクは行人クンが孤立しちゃわないかが心配なんだよ」 「はあぁ? そりゃどうも。でも、もしボクの立場が悪くなったとしても、お前にとっちゃ好都合だろ?」 「そんなことないよ。さっきも言ったけど、ボクはキミとも仲良くしたいんだから♪」 「こっちも再度言うぜ、ちっとも仲良くしたかないよ。お前みたいな問題だらけの奴なんかとさ」 「問題? ボクに何か問題があるのかな?」 「女遊び三昧で公序良俗を蔑ろにしてるだろ。十分に問題過ぎる」 「コージョリョージョク? 皇女凌辱?」 「公、序、良、俗! 風紀を著しく乱してるってことだよ!」 「フーキ?」 「ああもう……!」ボクは頭を掻いた。ペースを乱されまくりだ。「何と言い繕おうが毎日女を集めて遊んでるだけだろ、要するに今のお前は! そんなのはとても仕事とは呼べない。女の人たちだってちゃんと他に仕事を持ってるだろ」 「とは言っても、こっちはたった一人、あっちは沢山いるからねえ……現実的に働く時間が取れないんだけど。そこが問題なんだよ。だから背に腹は代えられないってことで、臨時で西のぬしに東の森を任せてもいるし。キミの言ってることは村の事情を考えない的外れな意見にしか聞こえないなあ」 「いや、至極まともな意見さ。まともに生きてこそ社会は正しく健全に成り立つんだ。お前のやってることはまともじゃない。いずれ…………」 いずれ皆んなや皆んなの暮らしに悪影響が出る、と言いかけて、その兆候が今のところまったく見られていない事実を思い出し、言葉尻が窄(すぼ)み消えてしまった。 「そうかなあ? まともな状態じゃなかったこの村をまともに戻すべくボクにお呼びが掛かったんだと思うけどなあ。他に良い方法があるなら教えて欲しいぐらいだよ」 「くっ……ああ言えばこう言う…………!」苛つくあまりギリギリと歯ぎしりを鳴らしてしまうボク。喧嘩に血気を回さなくなった分、舌が回るようになりでもしたのかコイツは。「じゃあ、関係を持った女性たち全員の責任を取れるのか? 新しく生まれた子供たちの面倒は? 父親としての務めは? お前には元からの家族だっているのに。ボクの言ってることはそんなにおかしいことか?」 「うーん」 と、ぱん太郎は一旦口を閉ざし、顎を引いた顔をしかめて黙り込んでしまった。困ったような表情にも見える。 「なんだよ。図星を指されて困ったか」 「いや、そうじゃなくてね……。キミの主張って……一見まともそうだけど、なーんかズレてるって言うかさ……」 「はああ? どこがだよ!?」 「それはねえ……自分を当事者と思ってないところかな」 「……へ?」 「まるで自分は村とは関係ない赤の他人です、みたいな、遠いところにいるような話し方するじゃん?」 「……な、なんだと…………?」 ボクは虚を突かれたような動揺を覚えずにはいられなかった。 「だってさ、キミももう村の一員なんでしょ? まだお客人ってわけじゃないよね? さんざん世話になってるよね? この村の問題は我が事のように考えるのが当然なのに……なのに、コージョだのリョージョクだの、父親がどうだの、気にしてるトコロが皆んなと違うよね。ズレてるなあって。無関係な部外者って綺麗事が言えるけど、まさにそんな感じ。 いやあ、余所から来た行人クンにとって、この村の存亡なんて所詮は他人事なんだねえ。 その点、ボクも余所者だったけど、キミと違って真摯に取り組んでるよ♥」 「そッ──…………!!」 パンダ時のぱん太郎の重い拳の一撃をまともに喰らって吹っ飛ばされたような衝撃的な感覚に襲われ、返す言葉が出なかった。今度はボクが黙り込む番であった。 「問題がないわけじゃないのはボクも承知してる。けど、問題を解決しようとして別の問題が持ち上がるってのはよくあることでしょ。現実にある問題は綺麗な物を綺麗に並べて理想通り鮮やかに問題なく解決なんて出来やしない。そんなのはそもそも問題にならないよね。本当に問題にすべきなのは、自分に出来る事をしながら起こる問題を乗り越えていって目的が果たせるかってトコロじゃないの」 「…………」 「キミと仲良くしたい理由、少しは解ってきてくれたかな。ボクはこの村を立て直したいのさ。まともに、正常に戻したいんだよ。皆んなと協力してこの村の問題を解決したいだけ♥ だから、行人クンの協力も欲しいな~って思ってるんだ♥」 (くそっ……コイツ………………!!) 悔しくもボクは目を伏せてしまい、止まっている容器の中で所在なさげに佇んでいる作りかけの綿アメを見つめながら、反論のための言葉を頭の中で探し回った。だが、上手い切り返しが見当たらない。どう言おうがこれ以上話すと明確な綻びが出て来てしまいそうだった。 (こんなに口が使える奴だったか…………?) ぱん太郎の言っていることは、上辺では非理はないように思えてしまう。だけれども、ボクの主張も間違ってはいない筈だし、こんなニヤつきながら口にしている言葉に真実の重みが含まれているだろうか。舌先三寸ではないか。コイツの言っていることこそ綺麗事のように聞こえてならない。 でも──打ち込めない。これ以上足が進められない。踏み込めない。奴の理論武装を突き崩せる感じがしない。 「あれ、今度はそっちが黙っちゃったね。まあいいや、ひとまず置いといてぇ…………」 言葉尻の口調が変わったので顔を上げると、ずっとぱん太郎に寄り添い続けたままボクたちの会話に耳を傾けていたすずとあやねをアイツは見下ろすところであった。ボクらの口論を聞いていたのかいないのか、終始黙っていた二人はニコニコとした機嫌良さそうな微笑みを崩さずに大男を見上げ返す。 目を合わすすずとぱん太郎、あやねとぱん太郎。何だか二人の目は潤んでいるようにも見えて── 「……このコたちすごく可愛いね。紹介してくれない?」 「ッッ!!!!」 ぎょっとするあまりボクは化石になったように硬化してしまう。 数瞬の後、やっと口を開くことが出来た。 「…………絶ッ対に駄目だ」自分でも初めて聞くほど低い声だった。怒りが頂点を越えて頭がひんやりと冷たくなるのを感じながら、真剣の切っ先のように鋭利に削られた氷柱のごとき視線で刺し殺さんばかりにぱん太郎を睨めつける。これが殺意というものだろうか。「さっきから何度も言ってるだろうが。お前の女遊びは度を越しているのは間違いない。これ以上無節操に手を広げるようなら…………」 「おーこわいこわい。なかなか歩み寄れないねえ」 「何とでも言え、いいか、この二人にまで手を出したら……絶対に許さないからな」 「それってキミが決めること?」 「────ッ!?」 「ま、いっか♥」 ぱん太郎はボクの怒気を受け流すようにあっさり引き下がると、すずとあやねを交互に見下ろした。 「さて、ボクも綿アメ貰おうかな♥」 「……はい……私が選んで差し上げますわ」 「ん……ずるいあやね、私が選ぼうと思ってたのに……」 「えぇ……この程度でずるいって……あんたねえ」 「ハハ、それじゃ2つ貰うよ」 「構わないかしら行人様?」 「いいよね行人?」 「え……? あ……う、うん…………」 静かに怒り狂っているボクが滑稽なピエロに思えるほどの陽気さで陳列台の前に移動した三人は、食べ終えたのかちょうど戻って来た子供たちに後ろを囲まれて一緒にキャイキャイと騒ぎながら、やはりカラダとカラダが触れ合うぐらいの近さで楽しそうに喋り、ボクは半ば唖然とした面持ちでその光景を眺めた。年に一度の特別な祭りなのだから、すずとあやねが浮かれる程上機嫌なのはまだ理解できる。でも、いつもあれだけぱん太郎は要注意人物だから気を許さないでと口を酸っぱくして言っているのに、目の前で舌鋒を戦わせていたというのに、これは…………。 (こんなに……すずとあやねの態度も変わるほど……ぱん太郎の評価は上がってる……ってことなのか…………?) 動物たちを除けば人口たった数十名の村という極々狭い世界の評判で、しかもそんな小さな社会の世論形成の核となっているのはアイツに籠絡された女性たちだろう。彼女たちはすずとあやねの知人友人であり、毎日のように直接話す相手ばかりだ。異口同音にアイツを肯定する言葉を何度も耳にしていれば、いくらボクが注意喚起しても警戒のハードルが下がってしまうのかも知れない。 それに、育った環境があまりにも違う故のどうしようもない意識の差異。すずから見たからあげさんやしまとらさんはともかくとして、基本的に村の人間にとって各森のぬしというのは敬うべき存在というのが認識の根底にある。この島のしきたりの中に村人達もいる。東と北のぬしに対してもおっかない、怖いと言ったイメージはあるにしろ、それでもすずもあやねも以前から一定の敬意は持っていた様子だった。 けれども、ぬしである前に一個の男──しかも異常性欲の持ち主、何十人もの女に見境なく手を付けて、異性を性慾の対象としか見ていない男の風上にも置けない奴……というのがどうして理解出来ないのだろう。女として男をそういう尺度で計れないのか……。 (計れる……わけないか…………) それもまたこの島故の特殊な環境だった。ボクが来るまでは男性絶無の状況が十年以上も続き、娘世代は異性に対する警戒や免疫など一切存在しなかった世界だったのだから。男が当たり前にいる本土の女性とはまるで考え方が違うのだ。 (じゃあ……どうすればいいんだ…………) 会話をしながらぱん太郎の視線が遠慮なくすずとあやねの半裸同然の祭り衣装姿に注がれている。あんな腕や脚はおろか胸もお腹もお尻もほぼ全露出していると言っていい二人のからだを……! 周りには子供たちがいるし、さらにその後ろには奥さんが控えている。アイツが変な気を起こしたくても起こせない状況だから、ボクはまだ何とか辛うじて怒りを爆発させずに既(すんで)の所で我慢していられるのだ。 紹介してと言うぐらいなのだから先日楽しそうに喋っていた二人を覚えていなかったらしいが、こうして触れ合う機会が増えれば増えるほど、アイツがすずとあやねを認知する可能性は高まるだろう。これぐらい気兼ねなく談笑するほどなのだから、もう顔は覚えていたっておかしくはない……。 煩慮(はんりょ)は募るばかりであった。どうすればあの股間で物を言わす男からすずとあやねの身を守れるのか──そう考えると気が滅入ってくる。 結局のところ、この思考が辿り着くのは…………。 その時。 (……!!??) ほんの一瞬の出来事だった。 ぱん太郎の手があやねのお尻に伸びていて、丸出しの尻肉を撫で回すような仕草をしているのを目にした気がしたのだ。 屋台の中からなので視界が狭められていて、三人の後ろを半円状に囲んでいるぱん太郎の子供たちの躰の動きも重なってすぐ隠れてしまった上に他の祭り客の往来も激しく、また数多くの提灯が作り出す明るさもそれだけの濃い陰影を生んでいて──とにかく邪魔な要素が多すぎてはっきり見た確信は持てなかった。ボク自身も考え事に気を取られていた。奥さんに目を向けてみたが、子供たちの後ろに控えている彼女の位置からは死角になっているようであった。子供たちの身長はボクらより少し低い程度だったが横幅があり数も多く、すずとあやねは首から上しか出ていない。でも、ぱん太郎と楽しげに喋っているその表情にさっきからおかしな変化はなく、それどころか益々笑みが増しているような気すらしたが──。 (錯覚……だったのか……?) が── 「ッ!!」 また子供たちが動いて隙間が生まれたかと思うと、今度はすずがやはり同じように尻を触られているようにぱん太郎の腕が重なって見えたのだ。それもやはり半秒すら経たずに子供やお祭り客の躰が重なり隠れてしまって確実な判別は出来なかったが。 だけど、ボクはもう堪らず屋台を飛び出し、「すず! あやね!」と声をかけながら子供たちの間を半ば掻き分けるように割って入っていった。 「どうしたの行人?」 「行人様?」 キョトンとして何事も無かったかのように振り向くすずとあやね。 ぱん太郎の腕はぶらんとまっすぐ垂れ下がっていた──いや、元の位置に戻したのかどうかすら分からない。 「え……いや、今……何か……変なことされてなかった……?」 「変なこと……?」 「何かされた、すず?」 「ううん」 二人は不思議そうに小首を傾げる。その様子におかしなところは見受けられなかった。たとえ男に悪戯される抵抗感がなくとも、ぱん太郎に触られた事実があったのなら二人とも教えてくれる筈だ。 (見間違い…………?) 「それより、男同士の長話してる間に子供たちや奥さんが綿アメ全部食べちゃったみたいなの。もう一つ欲しいみたいだから、あげてもいいかしら?」 「え、あ、ああ、ザラメはまだ沢山あるから構わないけど……」 「「「「やったーーー!」」」」 子供パンダたちは大喜びし、すずとあやねの手から二つ目の綿アメを貰って小躍りした。 ボクはエヘンエヘンと誤魔化すように咳払いすると、 「あー、ほ、ほら、ボクも長話してたけど、すず達もけっこう長く話してたし……お客さんは他にも来るだろうから、そろそろ……」 「あ、うん……」「そうね……」 顔を見合わせたすずとあやねは、次いでアイツを見上げた。 そのぱん太郎はボクに視線を送りながら、 「まー行人クンの言うコトにも一理あるね、ぼちぼち退散するかな」 と肩を竦めると、二人に向いて明らかに口調を変え、 「ありがとね、すずちゃん、あやねちゃん♥」 そう言うと、見上げ返しているために晒されている二人の喉元に何気ない調子で手を近づけ、あやね、次にすずのチョーカーや木鈴を指先で触れるようにつうーっと撫でたのだ。 (────ッッ!!) 「どっちも似合ってるよ♥」 「有難うございます♥」 「またいつでもどうぞ♥」 二人の名前を知っていたという驚きも加わり、ボクは頭が白蝋化してしまった──衝撃を受けたように身を固くしたボクの気など知らず、すずとあやねは上機嫌でぱん太郎に弾んだ返事をする。 だから、そんな天使のように可愛い笑顔をコイツに向けないでくれ……! すずとあやねがそれぞれ選んだ綿アメを両手に持って歩き出したぱん太郎は、人間姿のまま家族と一緒に美味しそうに食べながら和気藹々と立ち去ってゆき、特に二人を後顧することもなくその巨躯は雑踏の向こうに消えた。 「……二人とも、アイツと仲良く喋り過ぎだよ…………」 脅威が遠ざかった安堵感に胸を撫で下ろしながらもボクは苦言を呈するようにそう告げたが、 「そうかしら? お客様として普通に対応したつもりだけど」 「行人、ちょっと気にしすぎじゃない?」 と、二人はアイツに触られた鈴を弄り弄り呑気そうに返して来たものであった。 「いやいやいや何度も言ってるけどさ、油断大敵だよ。アイツは──」 「もう、行人ったらそればっかり」困ったように微笑むすず。「せっかくのお祭りなんだから……もっと楽しもうよ」 「その通りよ。さっきから行人様はつまらなさそうな顔をしてるわ。こんなに」 と、あやねは周囲を見回した。道は人よりも遥かに多い動物でごったがえし、どの店の前にも多くの客が立ち並び、行列が途絶えていないところも何箇所もあった。そんな喧々たる往来の賑やかさに負けない祭り囃子が聴こえて来る大広場では、やはり沢山の動物や人が幾重もの輪を作って盆踊りを楽しんでおり、夜空には花火が時折り打ち上がってボクらの頭上を彩る。祭り会場は日中のような明るさと活気であったがとっくに夜半を迎えており、普段ならそろそろ布団を敷いてもおかしくない時刻に入っているだろうが、皆、見てるこちらも楽しくなって来るような晴れやかな笑顔や浮き浮きとした様子であり、海龍祭もたけなわと言ったところであった。 「大盛況で皆んな楽しんでくれてるのに。今年は例年以上の大入りね」 「頑張って準備した甲斐があったね」 「う、うん……」 ……確かに二人の言い分は正しかった。 ボクはすずとあやねがぱん太郎の毒牙に掛からないかばかり気を揉んでいて、それしか頭にないことに今更ながら気付いた。今は年に一度の特別な祭事の真っ最中であることが頭から抜け落ちているのではないか。すず達はこの日を心待ちにしていたのだ。お祭り気分という言葉があるが、今こそその心境に浸る時であって、陰々滅々とネガティブなことばかり考えてまるで楽しもうとしていないボクは傍から見ればどう映っているか。どころか、すずとあやねの気分にも水を差そうとしてはいないか。 始まりの時、ボクからすずに言った言葉じゃないか。うんと楽しもうと──。 (とは言っても……この気持ちは簡単には切り替えられそうにないけど…………) ──ともかく、ぱん太郎はもう行ってしまった。2つも食べれば十分な筈、綿アメ目的でまた戻って来ることはないだろう。家族と一緒なのだから下手なちょっかいを掛けてくることもない、二人の傍にもずっといられる。それらの事実を忘れないようにしなければ。釘も刺しといた。少なくとも今日一日は大丈夫、そう判断したじゃないか。 そんなことを考えていると、あやねが突然、ボクの腕を搦め捕るようにしてからだをくっつけ、胸をギュウッと押し付けて来たのだ。 「わあっ!?」 「ぬし様にはそれなりの敬意を払わないといけないだけよ。そんなに心配しないで、行人様。言い付けはちゃんと覚えてるから♥」 そう言って益々大胆に密着してくるあやね。もはや貧乳とは言えないサイズに育ちつつあるあやねの乳肉にボクの二の腕が柔らかく沈み込み、半被越しに肌の滑らかさや汗のぬめり具合、心臓の鼓動、乳首の感触などまで伝わって来て…………! ププッと鼻血が小さく飛び散ってしまったところへ、さらに追い打ちをかけるようにすずが逆側の腕を捕らえた。 「行人の言う通り、ちゃんと注意するから。今はお祭りを楽しも? ね♥?」 まったく同じように押し付けられたすずの乳房のボリュームはあやねの比ではなく、ボクの腕はその深くも柔らかく汗で濡れている谷間へしっかり挟み込まれてしまう。やはりあやねと同じく、すずの肌のぬくもりや乳房の突起などが感じられ、ボクは隙を生じぬ二段構えの勢いを増した鼻血をブブッと噴き出してしまった。直に接触してみて始めて分かったが、彼女たちが纏っている祭り衣装はボクが着ている去年の物よりかなり薄手であった──だから、布越しでもすずとあやねのからだの感触がほぼダイレクトに伝わって来て! 二人の半開きになった唇は切ない吐息をつくようで、瞳は潤んでいるようにも見えて──! 「わわっ! わ、わ、分かった、分かったから!」 再び何も考えられなくなるほど頭が真っ白になってしまったボクは、鼻を押さえながら物凄い勢いで飛び退って二人から離れ、あたふたと屋台の中に逃げ帰った。 「もうブツクサ言わないからさ、仕事しよ!? ほら、綿アメの作り置きもだいぶ少なくなっちゃったし!」 すずとあやねは顔を見合わせると、 「……ええ♥」 「……うん♥」 と、美少女ぶりを遺憾なく発揮して目を細め微笑みながら頷いてくれた。 その時、丁度良く新しい客がやって来て二人の応対が始まり、ボクはまた綿アメ作りに集中して入ることが出来た。 それを皮切りに客は次々と増え、瞬く間に忙しさが戻って来た。ぱん太郎がいた時は何故か他に寄り付く客がいなかったのは、名目上はまだぬしであるアイツを皆が敬遠していたからかも知れない。すず達の態度といい、この藍蘭島ではぬしという存在が特別視されていることを改めて思い知らされ、やはり島独特の風習や考え方にどこか馴染めずにいる自分は住民の輪の中に入りきれていない異邦者なのか──と、意識せずにはいられなかった。 だが、南国の島の初夏の暑い夜、邪魔者も居なくなり綿アメ作りと売り子を交代しながら汗を流して働いているうちにボクも祭りの実感に再び浸り出し、次第に楽しさとやる気を取り戻していった。 考えてみれば、二人と一緒にこんなに長い時間いるのは久しぶり──月見亭への旅行はもう二、三ヶ月も前になる。あの時も楽しかったし、帰り道のすずとあやねはとても満足したみたいに上機嫌であった。 その二人と顔を合わせるたびに笑みを交わし、と同時に否応なく目に入ってくる彼女たちの際どい格好に何度もドキリとさせられながらも、いつしかボクは疎外感もぱん太郎のことも考えなくなっていた。この特別な時間をこの二人と共に過ごせる嬉しさと喜び。その幸せを噛み締めるとさらに気分が高揚してゆき、これまで味わったことがない程の充実した気持ちに包まれたのだった。 × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × ────なお。 先ほど少年が目撃した場面は見間違いなどではなく。 陳列台の前で三人が談笑していた時、ぱん太郎は羽織の広い袖で腕の動きを隠しながらさり気なくすずとあやねのプリプリとして弾けんばかりに艷めいた美尻を撫で揉み、それどころかそのまま後ろから股下に手を入れて二人の会陰から割れ目までをなぞったり、褌越しに指の腹を割れ目に押し入れたりすらしていたのだ。子供達の囲みはぱん子からも死角を作っていたし、その子供たちも綿アメや会話に注意が行っていた。そもそも人間の性的悪戯など知らないので人化した父親の手の動きや三人の表情の微妙な変化など気付きもしていなかった。 すずもあやねも尻を触られたりアソコを弄られると、「ん……♥」と微かな媚声を漏らし、うっすらと頬を染めて嬉しげに目を細め、物欲しそうな切ない表情をわずかに浮かべたが、行人に気付かれないよう大きくは崩さず、だが、より目をキラキラさせ声を弾ませて楽しそうにぱん太郎と会話を続けたのだ。 その代わり、ぱん太郎の目線が胸に来ると屈み気味になったり、行人からは見えないよう背を向けながら半被の衿を摘み引っ張って胸に涼しい空気を入れる仕草をした。そうするとただでさえ面積の少ない半被の隙間から容易に中身が覗け、ぱん太郎はすずとあやねの乳首や乳輪、柔らかそうな乳房をはっきりと観賞できたのだ。行人には見ることが出来なかったすずとあやねの鮮やかな桜色の突端を、ぱん太郎の眼(まなこ)は明確に捉えた。もう十分に見慣れている筈だったが、祭りの夜に妻や恋敵の少年が間近にいる中で愛人となった女の衣服に隠された局所を覗いたり触ったりするのは、セックスしている時とはまた違う昂奮と楽しみを堪能できた。 また、ぱん太郎の袖に隠れているのをいいことに、二人は話しを続けながら何気ない風を装って腿の付け根に両手を添わせながら不自然に見えない程度に腰を突き出し、細く薄い股布が通っているだけの陰阜や秘裂の肉を盛り上げてアソコを目立たせ、ぱん太郎に意味深な笑みを送ったり、腕を降ろしたまま手首から先だけを前後に動かし肉棒を擦るような手つきをしてみせ、察したぱん太郎と視線が交わされるとわずかに開いた唇から亀頭や陰茎を舐めるようにチロチロと蠢く舌を見せていたずらっぽく微笑み合ったりと、行人が飛び込んで来るまですずとあやねは合間合間にそんなセックスアピールをしていたのだ。 こういった行為をぱん太郎は喜ぶ──二人はそこまで理解して実行するようになっていた。 また、それだけではなかった。 その直前にぱん太郎の左右にすずとあやねが侍るように立っていた時も、仕切り板によって死角となっていた二人の下半身にぱん太郎の手が伸びており、行人がすぐ真正面にいるというのに両者の前面から股布越しに指を前後に動かしながらすずとあやねの淫裂を弄ったり、女らしい肉付きになってきた太ももを撫でさすったり、柔らかな尻肉に手を回して揉みしだいたり、後ろの穴やその周囲をなぞるように触れて肛門調教を意識させたり、尻の下から手を入れて後ろから秘陰を弄ったりと色々と悪戯していたのだ。同時に口論もしていたのだから器用なものであった。 板張りを手配したのは確かにすずだったが、その彼女に指示したのはぱん太郎である。この悪ふざけがしたかったためであった。 準備期間中の何日目だったか、その時には組み上がっていた綿アメ屋の前を通りがかった時に彼の頭にふと思い浮かんだのだ。すぐに実行に移すべく、黙々と孤独に働いている行人の背中に薄ら笑いを浮かべ憐れみの一瞥を残すと広場を後にして、上機嫌に口笛を吹きながら前日可愛がっていた時にこの日の予定も聞いていた青リボンの少女に逢いに行った。集落で準備の手伝いをしていた姿を発見するのに十分も経っていなかった。 声をかけて呼び寄せたすずを人が出払って空いている隣家に連れ込み、玄関の戸を閉めるや否や抱き締めて前戯を始めると、その愛撫やキスに青リボンの少女もすぐに息を弾ませながら夢中で応え、すずのアソコはすぐにぐっしょりとなった。畳の上に押し倒して早々に繋がると、あっという間に青リボンの少女は悦びに身悶えて声を上げながら乱れたものだ。そうして前日までに放った精子がまだ十分奥に残っている胎内に──すず自身も望んだ──種付け中出しをしたのだ。行人など初めから存在していないかのように、すずとぱん太郎はお互いに熱烈に求め合って二人同時絶頂に至り、生殖交尾の快美を存分に味わった。その後に板の件を伝えたのである。 快諾した青リボンの少女にご褒美と称してさらに何発も膣奥種付けを味わわせ、二人で息を合わせて何度も登り詰め、一時間以上もすずと甘い時を過ごし、彼女を幸せの極地に誘(いざな)ったのは言うまでもない。 ……。 ──ぱん太郎が行人の真ん前ですずの陰部をまさぐっている最中、あやねの手の中に折り畳んだ紙切れを握らせ、白リボンの少女はそれを裾裏のポケットにそっと忍ばせるという一場面もあった。 行人とぱん太郎が舌戦じみた言葉の応酬をしている間、すずとあやねは少年と対面しながら自分たちは発言を控え男二人の会話に耳を澄ませているように振る舞っていたが、その実、ほとんど聞いておらず、喋りながら蠢いていたぱん太郎の指の動きを心地好く堪能していたのだ──たまに少年と目が合った時も。 本格的な愛撫ではなく悪戯程度の軽い動きだったが、気を取られ過ぎない加減具合としては十分であった。 これまでのように昏睡していたり完全に遮る物があったりなどではなく、正常な意識を保っている行人が間近にいて目が合ってしまう状況。彼が少し身を乗り出せば死角はなくなり、ぱん太郎の手が下半身を弄っている様が見えてしまうだろう。 ──であるのに、すずもあやねも内心緊張し心臓が高鳴ってはいたが、ぱん太郎との愛慾の日々ですっかり淫乱さを植え付けられ、祭りが始まる直前まで性行為の楽しさにどっぷり浸かっていた心は、この状況に昂奮を覚えるまでになっていたのである。 まだ数ヶ月と言えども関係が始まって以来絶えることなく濃密に続いてきたすずとあやねの女体開発、七日に渡る準備期間毎日続いた子作りセックスの快楽逢瀬、そして今日も午前中から参加し本祭が始まるまで続いていた淫猥極まりない艶宴でさんざん味わった逞しい極太肉棒と子宮に浴びせられる獰猛極まりない至近砲撃──子宮直付け射精の圧倒的な快感、その中で意識させられる気がおかしくなりそうなほどの受精想像の幸福感。 つい半年ほど前までは男や性のことなどまったく知らない無垢な乙女だったとは信じられないほど、すずの心身もあやねの心身もこの上ないほど淫らに変容していた。それだけの性交快楽経験がぱん太郎によって与えられたのであり、この数ヶ月ずうっと与えられ続けたのであり、男の良さを──ぱん太郎という男の良さをからだの芯まで教え込まれ、彼の女にされる悦びを骨の髄まで刻み込まれたのであり、それを東方院行人は一秒たりとも一ミリたりとも防ぐことはなかった。 この数ヶ月の間、すずのこころとからだ、あやねのこころとからだにしっかりと根付いていったぱん太郎とのセックスに対する肯定感や期待、喜びなども。すずの腟内、あやねの腟内で注がれるぱん太郎の精液の一滴も。すずの子宮の内、あやねの子宮の内に入り込むぱん太郎の精子の一匹も。少年は何も遮(さえぎ)れはしなかった。 行人に邪魔されなかったすずとぱん太郎が一つに蕩けるまで愛し合った結果。 二人が一つに融けて誕まれたすずとぱん太郎の受精卵も。 行人に邪魔されなかったあやねとぱん太郎が一つに蕩けるまで愛し合った結果。 二人が一つに融けて誕まれたあやねとぱん太郎の受精卵も。 着床に失敗しているだけで、どちらも健康極まりない万全の体調の下で毎月必ず受精まで至っているのを、少年はそもそも知る由もなかったのだから…………。 以前は無意識下で本当に恋していた少年がすぐ目の前にいる状況だというのに、すずもあやねも自分から脚を開き腰の位置を動かしてぱん太郎が触り易いようにし、半被に辛うじて隠れた乳首や薄い細布に膨らみを形作るほど陰核を尖らせて、甘みを帯びてきた吐息を行人に気付かれないようゆるゆる呼吸しながら、濃密なセックスが繰り広げられた日中の乱宴の記憶が二人の脳裏一杯に広がっていた。 行人の視線が遮られている死角でぱん太郎が優しくなぞったり疑似男根になった指がクックッと軽く押し入るように触れられる二つの割れ目。つい数時間前までその入り口を本物の逞しい極太肉棒が貫き最奥で熱い子種を注ぎまくられていたことを反芻しながら、最後は行人と再会するほんの十分ほど前に注がれた体液がアソコの中にまだ充満していて温かさを保っているのを感じながら、すずとあやねは極上の温泉で半身浴しているような心地になっていたのだ。 また、彼女たちからも自然と手が伸び、ぱん太郎の股間を熱心にまさぐっていた。行人が目の前にいるというのにぱん太郎を慾する二人の意思が如実に伝わって来て、彼の内心を喜ばせたものだ。 最後の砦までもが奪われないかという不安を常に胸中に燻せている行人(もう既にその男の好き放題に膣内射精されまくる肉便器と化している二人だったが)だが、さすがにまさかこんな眼前で──愛らしい微笑を湛えながら対面しているすずとあやねがぱん太郎と下半身を弄り合っていたなどとは夢想だにも出来ていなかった。出来る筈もなかった。 それにある意味、行人からすれば。 まさに青天の霹靂の如く二人目の人間男性として現れるようになったぱん太郎を彼が強く意識し出してから半年近く経つが、顔を合わせたくないのもあり、直に会うことはこれまでほぼなかった。だから、このように長々と対峙して言葉を交わし続けるなど初めてであった。 その大男に張り付くような近さで両隣に立ったすずとあやねに、驚き焦りはしたが、それだけで疑念など抱かなかった──いや、抱けなかった。少年にとってそれはあまりにも現実離れした発想であった。 ──だが、真実は。 彼の知らないうちにどうしようもなく残酷に変わり果てていて。 この時の少年は、この世で最も悪しく思うようになった男とただ面向かっていただけではなかったのだ。 東方院行人の世界では、眼前の男とその左右に侍るようにして立つ二人の少女はまったくの無関係──少年からすれば悪夢のように様変わりした村と文字通りの悪夢の見過ぎで弱った心が起こりもしていない迷妄を招き寄せ、あやねとすずまでもがぱん太郎と肉体関係にあるという悪魔じみた悲観を抱かせるだけで、実際にはぱん太郎とすず、ぱん太郎とあやねの間には何の関係も生じてはいない。ぬしという立場に対する島民ならではの敬意があるだけ。少年にとって、この二人の少女だけはぱん太郎に手を付けられておらず、まだ性愛など何も知らない純粋無垢で屈託のない昔のままの藍蘭乙女だった。 手を出されないかが最大の心配事であり、その観点で一喜一憂しているのであり。 だから、まさか。 少年は知らない。 今、目の前にいるこの二人までもが、横にいる男と。 本当の、本当に────。 ……少年が固く信じているこの二人の少女──すずとあやねも、他の娘たちと何ら変わらず、純朴な島娘のイメージとは程遠い爛れきった生ハメ中出しセックスをこの大男と夢中でする仲にまでなっているとは。 しかも、ぱん太郎ご自慢の巨根が奥まで苦もなく出入りするほどまでに二人のヴァギナは拡張開発されており、他の女たち同様に逞しい極太肉棒と精力的なセックス、そして生殖本能の歓喜を呼び起こされずにはいられない〝種付けの時間〟に蕩け狂いまくっており、すずも、あやねも、そうして完全にぱん太郎の女にされており、その果てに容赦なく子宮直付け中出し射精されまくっている────。 抑制しきれなくなった無意識によって少年の頭の中に走ってしまう妄想そのままの光景で、すずはぱん太郎とのセックスを楽しみながら愛し合い、ぱん太郎の膣内射精を幸せな気持ちすら感じるようになりながら迎え入れ、ぱん太郎の精子とすずの卵子の結合にまで至り。あやねもぱん太郎とのセックスを楽しみながら愛し合い、ぱん太郎の膣内射精を幸せな気持ちすら感じるようになりながら迎え入れ、ぱん太郎の精子とあやねの卵子の結合にまで至っている────。 今、少年の目の前にいる男は。 紛れもなく両隣にいる少女二人──すずとあやねの子宮に己が子種を送り込んでいる男。 そんな男と少年は対峙しているのだ。 二人の少女は今や自らの意思でその男の精を胎(はら)に満たし、新しい命を宿そうとしている。 ────という現実が広がっている……………………! 二人の方も──すずとあやねもぱん太郎とのセックスを今やまったく嫌がっておらず、それどころか子宮に当たりまくるぱん太郎の勁悍な射精をこの上なく感じるまでになっていて、彼女たちも子作りを意識しながらぱん太郎の子種を胎内に歓び迎え入れてアクメしまくり、つまり完全な合意が出来上がっていて、傍から見ても愛し合う男女のセックスとなっている──── ────そんな恐ろしい可能性は、少年としてはこの世で最も認められない、まったく有り得ない虚構として、心の一番深い奥底のさらにその下の地中に地獄を封印するが如く分厚い鋼鉄の蓋で固く閉ざしているのであり。 そのような即死級の猛毒食材を、行人は考慮の俎上に載せられよう筈もなかった。 しかしながら、本当の、真の、現実の世界は……少年が思い描くような世界では全くなく。 突飛な妄想と断罪して意識下に閉じ込めている想像の方こそ、どうしようもなく正しかったのだ。 そう。 少年が認知出来ていないだけの、目の前にある確かな現実。 この男は、まち、りん、ゆきの、ちかげ、梅梅、しのぶ、みちる──特に仲の良かった娘たちを次々と奪っただけではなく。 言い合いしながら悠然とニヤついている男は、少年にとってこの世で最も尊い存在となった二人の少女を──今、左右で大人しくしているすずとあやねのオマンコまでも、さんざんに美味しく堪能している男だったのだ。 今や少年にとって何より大切な存在となっている少女二人は、他の七人同様ぱん太郎とのセックスの快楽に溺れる女になり果てていて、少年の頼みや願いなど砂城より脆く虚しく、中身が変わってしまうほど濃密極まりない肉体関係にまでなっていたのだ。 少年の憂心など知るものかとばかりに男はこの二人もたっぷりと可愛がっており、すずのオマンコもあやねのオマンコも隅々まで賞翫済であり、何ヶ月にも渡って累計何百回も膣内射精しており──そう、ぱん太郎はすずの子宮とあやねの子宮にももう何百回と精子を送り込んでおり。 少年を嘲笑うかのように、いや実際嘲笑いながらどちらも完全に自分の女にしてしまっている男であった。 二人の清いからだを──数ヶ月前までは清かったからだを好き放題に犯している男であった。 妊娠させたいという気持ちを少しも抑えない腟内射精を、少年が想いを寄せている二人の少女のオマンコの奥で子宮直付けして好き放題に放ちまくっている男。 そして、その獰猛極まりない豪放な種付け射精を今やこの二人にもすっかり受け入れさせ、すずとぱん太郎、あやねとぱん太郎、どちらの組み合わせの時も射精中お互いに生殖本能を解き放ちながら何もかも忘れるほど一つに溶け合い、本人たちの許しの許にすずの子宮もあやねの子宮も彼の子種による孕み袋にしている男。 少年が睨み上げているのは、そんな男だったのだ。 ぱん太郎に種付けされている時の二人の満ち足りた惚け顔──雌の情慾と幸福に満ち、何の嫌悪も後悔もなくただただ悦びに包まれてぱん太郎の精子を受け入れているイキ顔を少年が見たら、底のないほど深い絶望の奈落に突き落とされるのは間違いないだろう。 少年から見れば普段の様子も外見も以前と何ら変わっておらず、どころかより美しくなりつつすらあるこの二人の少女を、彼の前に立っている男は心身共に我が物にしていたのだ。行人が注視しないよう努めている、下手な水着よりも布の少ない半被からはみ出そうな豊かな乳房と控えめな乳房も揉まれ放題、性的昂奮で勃つようになった乳首は弄られ放題、どちらの可愛らしい唇も奪われていてディープキスも手慣れたものとなり、その舌は男の唾液や肌、そして肉棒と精液の味をすっかり覚え込んでいたのだ。死角に隠れている細い褌が通っているだけの秘裂も、今まさにぱん太郎の指が弄(もてあそ)んでいて…………。 まだ全ては奪われていない──と、少年は男を見ながら思っていた。 ──が、遅すぎるという言葉で表す段階すらとうに過ぎているほど、もはや憐れみしか浮かばないほど、もうとっくの昔に。 少年にとっては僅かに残された最後の希望である二人の少女は、今、並んで立っている男と。 すずも、あやねも、少年が憎んでいる男の存在が十分過ぎるほど──それこそ子宮の奥まで浸透していた。 それだけではない。それだけでは済んでいない。 全ては胎内の出来事で彼女たちにその自覚はなかったが、すずの子宮内でも、あやねの子宮内でも、もう幾度もぱん太郎の精子と結ばれた受精卵が生み出され、彼女たちのからだは懐胎寸前まで経験していたのだ。 ここ数ヶ月は排卵する度に、すずの卵子も、あやねの卵子も、ぱん太郎の精子と結ばれていたのだ。 後は着床さえ成功していれば、すずの胎(はら)にも、あやねの胎(はら)にも、ぱん太郎の子が宿っていても不思議はなかったのである。 彼女らは店内に独り居る少年の許ではなく、愛しさすら覚えるようになった大男の横を選び。 少年がこれほど間近にいて目を向けてくる時もあるというのに、死角になっているのをいいことに男と局部を弄り合うことを止めず、愛しまくってくれる男の子種で孕みたいという気持ちすら胸中で喜びに包み抱いていて。 少年に対する関心はまったくと言っていいほど薄らいでいて、男のすぐ傍にいることに安心感や満足感を覚えながら、排卵期に入っている生殖器に男の精子を無数に泳がせながら、すずとあやねは行人と目を合わせていたのだ。 三人がひとかたまりになったようにひっついた時に感じた少年の錯覚は錯覚ではなかった。 糸どころではない──ぱん太郎、すず、あやねの三人は、とっくに色濃い愛慾の太い鎖で何重にもぐるぐると繋がれていたのだから。 下半身を弄られ続けている間にすずとあやねの脳裏とオマンコにはぱん太郎の逞しい巨根に突き回される快感や深刺し種付け射精される悦楽が鮮明に蘇って来て、気持ち好いセックスを重ねる中で芽生え育まれてきた愛情が二人の胸中に満ち、布越しに軽く触られているだけだというのに褌の股布はじっとりと濡れ、気を緩めてしまえばあっという間に性交時の感覚に全身を支配され、腰から力が抜けて腟内に溜めたぱん太郎の孕まし汁を一気に垂れ溢(こぼ)してしまいそうであった。それでも、まだまだぱん太郎とセックスしたい、愛されたいという淫慾は抑えられず、どちらのからだにも甘い痺れが駆け巡り、二人は自身が受精期間に入っていることを把握しているにも関わらず、行人と何度も目が合う間── すずも、あやねも、一メートルもない距離で行人と見つめ合っていても、少年の目の奥など覗うことなく、少年の気持ちなど考えることもなく、ぱん太郎の心地好い指遣いで軽いアクメを覚えながら、どうしようもなく楽しくなり、心は浮かれ、またぱん太郎の極太肉棒をハメられたい、また膣奥で熱い種付け射精を味わいたいと密かに恋い焦がれていたのだ。 行人が顔を伏せた時など、ぱん太郎の手の動きが早まって力も籠もり、その拍子に太い中指が第一関節まで股布ごと秘貝の中にグチュリと入って陰核も強めに圧され、その瞬間はすずもあやねも思わずからだをビクリとさせ、二人の美少女の双眸は実物を挿入されたかのように淫靡に蕩けた。紅唇を切なく開いて嬌声が喉奥から漏れそうなほど気持ち好いアクメに達した表情を露見させてしまい、危うくセックス時の心境に切り替わってしまうところであった。二人のオマンコの入り口の肉がぱん太郎の指先にキュウウッと吸い付き、本物の男根を熱望して蜜壺の秘肉が物欲しそうに蠢いた。この時の二人の様子を見ていれば、さすがの行人も異常に気付けたかも知れない。しかし、項垂れた少年の目は容器に落ち、すぐ前にいる少女たちの様子に気を配っていなかった。彼が再び顔を上げた時には、二人の少女の表情は瞳が潤んでいる程度に収まっていたのだ。 だが、すずも、あやねも。 これまでしつこいほど繰り返し意識させられてきた精子と卵子の結合。実際に注がれまくったぱん太郎の精液が胎(はら)の中に満ちていてまだ温かい重みがある事実に二人とも本能的な雌の喜びを感じ、子宮内に入り込みまくっているであろうぱん太郎の精子が自分の卵子と結び付くことすら行人と目を合わせながら想像しており、願いすらしており、傍立ちながらも心の中ではぱん太郎という巨(おお)きくて安らげる支柱に完全に身を預けていて、己のアソコをぱん太郎の指が弄っている感触に、ぱん太郎が己を求めているという現実に、幸せで満ちたりた気分に浸っていた────。 × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × 3 ぱん太郎一家が立ち去ってから数十分ほど経った頃だろうか。 アイツを境目にした第二波の千客万来がようやく和らいで一息つけるぐらいに落ち着くと、 「ちょっとお花摘みに行ってくるわね」 と、ボクに言い残したあやねが、屋台の裏手に広がる闇夜の森へとそそくさと消えていった。 それから数十分ぐらい経ったので、(あれ、まだ帰って来ない? ちょっと遅いな……)と、心配になり始めていると、 「暗いから森の中で迷っちゃったわ、ごめんなさい。かなり歩き回っちゃった」 微笑みを浮かべた顔やからだを上気させ、肌にしっとりとした汗を浮かべつつも、そう謝りながらあやねが姿を現したので安堵に胸を撫で下ろすボク。 すると今度は、 「もうっ遅いよ。私も行きたかったんだからね」 すずがそう言いながら同じ所用で入れ替わるように、(そんなに我慢してたんだ……)と思ってしまうぐらいの早足で森の中に入っていったのだ。気を付けてと声をかけるタイミングもなかった程に。 ──そして、同じぐらいの時が過ぎて。 「ごめんね、私もちょっと迷っちゃった♥」 と、やはりからだじゅうを紅潮させ細やかな汗で肌を濡らした姿でにこにこしながら現れたのだ。 オバケが大の苦手なすずは夜道や暗闇などを怖がっていた筈だけれど、いつの間に克服したんだろう、いや、生理的欲求には逆らえないか──などという考えが頭の片隅を過ぎったが、それどころではなかった。 どちらもからだを火照らせて戻って来たあやねとすず。あやねの時も実はそうだったが、二人の可愛らしい顔や健康的な肌に浮かぶ汗による照り返しがまたもや艶めかしく映ってしまい、ボクも全身の血がカッと熱くなるような感覚を覚えずにはいられなかったのだ。 こんな目で彼女たちを見たらぱん太郎と同類だ、そういう風に見ちゃいけないと思っている筈なのに、どうしようもなくいやらしさのようなものを感じてしまって……。 ボクもそういうのに敏感な年頃だし、生のセックス現場を何度も目撃して性的なものに対して触発されてしまっている上、この下手な水着より肌を露出させている扇情的な祭り衣装がいけないんだ──と、ちかげさんを恨まずにはいられなくなったが、思い出してみれば彼女はぱん太郎が選んだと言っていた。 (くそ、巡り巡れば、やっぱりアイツが元凶じゃないか…………) 初夏の夜はまだ本格的でなくとも十分に暑いのもあるし、来た道を探して森の中をよほど彷徨ったのか、帰った直後の二人はどちらも汗まみれで疲れたように目がとろんとしていて、表情もからだも脱力したようにどこか上の空なのだが、でもその顔つきや所作にはどこか活力が感じられて。無事に戻って来られて安心したんだろう──と、ボクは判断を下した。 何はともあれ不注意なのは確かだったので、すずとあやねを性的に意識してしまったことにゴホンゴホンと誤魔化すように咳をしながらも、二人への気遣いの心持ちを取り戻し、 「ふ、二人とも怪我してない? 大丈夫? いくら勝手知ったる地元だからって夜の森を舐めてかかっちゃ駄目だよ。明かりが届かなくなればもう真っ暗闇なんだから……次からは手提げ行灯持ってった方がいいよ」 と注意すると、すずとあやねの顔に嬉しそうな微笑みが広がり、 「行人様って……やっぱり優しいわね♥」 「心配してくれてありがとう、行人♥」 感謝の言葉を述べながらボクの左右にぴっとり張り付くようにして、眩しいぐらいの笑顔と機嫌の良さで綿アメ作りを見守り始めたので、二人の美少女の柔らかいからだに挟まれて綿アメ以上かも知れない甘ったるい体臭を嗅いでしまったボクは、首から上を真っ赤にして大いに周章狼狽した。鼻の粘膜は即時決壊しなかったが、その代わり下に血が集まっていく熱い感覚があり、膨らまないよう精神力だけで抑え込むのに必死であった。 すずもあやねもそんなからだをやけに寄せて胸や腰をぐいぐいと押し付けて来る。道に迷ってよほど焦って動き回ったのだろう、まだ完全に引いていない汗でしっとりと濡れた彼女たちの肌はやけに体温が高かったし、吐息も熱が籠もり、女というのを意識してしまうような体臭も色濃く嗅ぎ取ってしまう。髪の毛も佳い香りがした。女の子って何でこんなに良い匂いがするんだろう……。けれども、余計に暑苦しくなっても、手を動かし辛くなっても、二人からの親密なスキンシップにボクはまったく悪い気はせず、絆が深まっている安堵感や幸福感すら覚えたのである。 (この二人だけはアイツなんかになびいたりしない……いや、なびかせない、だろ? 東方院行人…………) 我ながらどこか得意げにそう思いながら。 × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × ──などと、良い気分に浸る少年があまりにも滑稽なピエロになる話であったが。 彼の傍から離れていた合間に、あやねも、すずも、森の中で用を足していたわけでも、ましてや迷っていたわけでもなかった。 大きく崩れることはなくなったもののまだ形が歪だと納得せずにより高い完成度を求めて綿アメ作りに熱中する行人に背を向け、ぱん太郎から渡された紙切れをこっそり開いて中を覗き込んだあやねとすずが、「裏の森の中へ来るように」と書かれてあった一文を確認したのは、理由を作って森へ入る直前のことであった。 そうして密かに胸躍らせながら順番に大男の許へ赴いた二人は、つい数分前まで少年と仲良く語らい気持ちが通じ合っているかのように見交わして微笑み合っていたとは思えないほど簡単に股を開き、ぱん太郎と一つになって互いに求め合った野外セックスに興じていたのだ。 短い時間ながらも祭りの熱気に負けないほど情慾的に繋がり、声を気にしつつも昂奮にまみれてサカり合い、あやねも、すずも、ぱん太郎の極太肉棒で発情したオマンコを突かれまくる悦びに喘ぎ悶えて。 そして、祭りも最高潮を迎える中、賑やかで明るい会場とは対照的な漆黒と静寂の中で。 まずはあやねの生殖器の奥にぱん太郎の精子が。 その数十分後に、すずの生殖器の奥にぱん太郎の精子が。 二人の子宮の入り口まで届いたぱん太郎の長く太い孕まし棒はまったく引き抜かれないまま、歩けばすぐの所にいる行人に何ら遠慮することのない野放図な種付け射精が彼女たちの最奥でぶちまけられ、すずもあやねも肉慾の快感に何度も幸福絶頂しながら膣壁が痙攣するようにうねって愛しい肉根に吸い付き絞り続けたのだ。 すずの子宮口も、あやねの子宮口も、まだ少女であり未経産どころかセックスを経験するようになってから半年ほどしか経っていないというのに、とてもそうとは思えないほど拡がってパクパクと開き、海峡に吸い込まれる水流のようにぱん太郎の精液を招き入れていった。 そうして、今日だけで十発目以上となるぱん太郎の子種がすずとあやねの子宮内に滾々と注ぎ込まれていったのだ────。 ぱん太郎が考えた祭りを楽しむ計画の一環であった。指示通りにまずはあやねが行くと、屋台からさほど遠ざからないうちに、会場の光明と陽気な祭り囃子がまだ僅かに届いている木陰で人間姿のぱん太郎が待っていたのだ。 家族は大丈夫なのと訊きながら腕の中に飛び込んで来た白リボンの少女に、「家族サービスは済んだよ、それに親の目がない方が子供たちも祭りを楽しめるってもんさ」と告げたぱん太郎は、「それより新しい家族作りに精を出さないとね……こんなに楽しい祭りがある村をなくさないためにも♥」と、あやねの細いからだを抱き締め、「そうですわ、本当に……ぱん太郎様の言う通りだわ……♥」と同意して頷く彼女の半裸同然の祭り衣装の上から優しく撫で回す。 「祭りの真っ最中にさ、こんなにいやらしい格好したあやねちゃんに思い切り悪戯しまくりたいと思ってたんだ♥ 特にキミご自慢の可愛いお尻を♥」 準備期間中にちかげの洋館で試着したすずを犯して楽しんでいるし、今日の夕方も前夜祭が解散し他の者達が先に屋敷を出たため三人だけとなった時に本番直前の最後の種付けと洒落込んでこの衣装を着たすずとあやねを四つん這いに並べて後背位で犯し、その後に少年と合流する二人の肉壺の奥で子宮直付け射精を堪能した。すぐに行人と顔を合わせるというのに、すずもあやねも再びだらしない顔になって性の歓喜に包まれながら、しっかりと尻を突き出しぱん太郎の子種注入を受け止めていたものだ。 だが、祭りをしている最中に鑑賞するのはやはり格別な味わいが得られるなと、彼好みの布地が少ない祭り衣装に身を包んだあやねのからだを撫でながらぱん太郎はつくづく実感した。 お囃子と祭りの喧騒の合間にドーンと空に響く花火の音は、枝葉の覆いのわずかな隙間を縫って来た閃光と共に真っ暗な森の中で抱き合う二人の所にも届いた。身長差がありすぎるため親に子供がしがみついているような構図であったが、それでもあやねの顔つきは行人を想う時に浮かべたこともある恋する乙女の表情であった──その瞳の奥には肉慾の燠火が煌めいていたが。 「あぁ……♥ 嬉しい……♥ どこでも……いくらでも……私のからだ、ぱん太郎様の好きに悪戯していいですわ…………♥」 褌をしていてもすべて露わになっているあやねの白い尻肉がぱん太郎の大きな手でむにむに、もにもにといやらしく揉みしだかれる。行人には決して真似出来ない行為。白リボンの少女の均整の取れた細い体形に似つかわしい程よい大きさの丸みは、それでもぱん太郎の太い指が埋(うず)まるほど柔らかく、成熟した女への階段を確実に登っている肉量であった。まだ薄いと言えば否定はできないが、初めて触った数ヶ月前の処女喪失の時より肉付きが増しているのをぱん太郎の指先は把握している。わずかな差であっても、それが女体の魅力を引き上げているのだ。 「あっ……♥ あっ……♥」 「さっきはバレないようさり気なくしか触れなかったけど、行人クンと話してる間にキミとすずちゃんのお尻やオマンコに悪戯するのは……サイコーだったよ♥」 「口を動かしながら器用に指も動かすんですもの……気持ち好かったわ…………」うっとりと目を細めながら微笑むあやね。「すぐ目の前に行人様がいるのに……バレるかも知れないのに……軽くイッちゃった♥」 「指から伝わってくるキミたちのカラダの反応で分かってた、喜んでくれてるって♥ でも、想ってくれてる男子と顔を向け合いながら、他の男に悪戯されてイッちゃうなんて、イケナイ子だなあ♥」 「あぁん……そんなこと、言わないで…………♥」 「フフ、ぷれいの一環だよ♥ ホントにそうとは思っちゃいないさ♥」 「ええ……わかってるけどぉ…………♥」 「行人クンにはキミ達の想いに応えなかった罪があるけど、まあ、コーセーネンには違いないからね。キミ達がカレを悪く思えないのもわかるよ♥」 大男はその場にしゃがみ込むと白リボンの少女の顎に指を掛けてくいと上げ、じいっとあやねの瞳の中を覗く。顔立ちの佳い女が多い村の中では特段には目立たないかも知れないが、あやねも文句など出ないほど愛らしい容貌であった。大人になれば今よりもっと美人になるだろう。それに対してぱん太郎はつぶらな瞳と愛嬌めいた丸い面貌をしているが、悪く言えばむくんだような顔であるし、決して美男とは言えなかった。容姿の良し悪しだけで比べれば行人にはとても太刀打ちできないだろう。それでもそんな彼から真剣な眼差しで見つめられると、あやねは双眸だけでなく美少女と言っていい顔全体がみるみると緩み潤む。 「でも、今はボクを見て…………♥」 「ぱん太郎様…………♥」 大男がゆっくりと顔を近付けると、可愛らしい唇も迎え入れるように小さく開き、二人はしばらくの間唇を重ねて甘いキスの時間を楽しんだ。 「ん……♥ ん……♥」 うっとりとしながらぱん太郎と何度も唇を触れ合わせるあやね。ぱん太郎の影響か、次第に慾望に駆られて貪るようなディープキスになっても夢心地の表情は変わらず、ますます昂奮の色が差し込むだけであった。 ぱん太郎も美少女の唇や舌、唾液などいつまでも味わっていたくなる。本来ならば、あやねがこうして恍惚としながら口づけを交わす相手は行人だったことだろう──求愛を拒み権利をみすみす手放すなんて本当に馬鹿な男だ──その未来はもう永遠に訪れないのだ。 (あやねちゃんとすずちゃんの唇を堪能する権利も全てボクのもの♪) 「綿アメの味がするわ……♥」 「フフ……♥」 可笑しそうに笑みを交わす二人。 「ぱん太郎様と祭りを回りたかった……♥」 「うん……本当はボクもそうしたかったけど、さすがに全員とは無理だからねえ……。キミ達もボクもやることはいっぱいあるし……だから前夜祭を開いたってのもあるよ」 「そうだったのね……さすがぱん太郎様だわ…………♥」 「でも、あやねちゃんとすずちゃんだけは、トクベツにこうやって会いたくてね♥」 「嬉しい…………♥!」 ぱん太郎とあやねは再び唇を重ね、鼻と鼻を擦り、舌を絡ませ合い、時には目と目の光を溶かし合い、昂奮の吐息と涎にまみれた求め合うような口づけに耽溺する。唾液の吊り橋を掛けながらようやく口を離した頃には、ぱん太郎を見つめるあやねの双眸に宿る情慾はさらに深まっていた。 「あぁ……ぱん太郎様…………♥」 「あやねちゃん…………♥」 そう互いの名を愛しげに呼び交わす姿は、誰から見ても恋仲の男と女であろう。 「……そう言えば、お母様が言ってたわ……。祭礼の夜は特別な時、男女の歓びの場でもあるって……。昔から人々はこうやって宵闇に紛れて睦み事をしてたって。子孫繁栄、五穀豊穣を願う人々の古来からの切なる願いが秘められてるって……」 「『儀式』でもやしろちゃんがそんなコト言ってたね」 「あぁ…………♥ あの『儀式』も…………スゴかったわ………………♥」 水となって滴りそうなほどの淫気を湛える目を細めて妖艶な微笑が出来るようになったあやねに、 「ね♥」と同意の頷きを返しながら彼女の首輪を人差し指で撫でるぱん太郎。 「じゃあ、ますます遠慮することなく楽しんで……しっかり子作りしないとね♥ 繁栄のために♥」 「えぇ……♥!」 一連のキスだけで軽くイッたような表情のあやねと見つめ合いながら、ぱん太郎は彼女の祭り衣装の衿を肩から左右に降ろし、なだらかだが形の佳い両乳房を露わにする。膨らんだ乳輪の頂きにある綺麗な桜色の乳首は不釣り合いなほど小柱のように伸びていた。 「あやねちゃんの乳首、ピンピンに勃ってる♥」 「あぁ……恥ずかしいわ…………♥」 「フフ、羞恥心も順調に育ってるね♥ 恥ずかしがってくれた方がこっちも昂奮するよ♥」 あやねの細い腰を両手で掴み上げるようにして胸を上向かせ、ぱん太郎は隆起した乳輪ごと乳首に吸い付くように舐め回す。うら若い乙女の発情したからだに浮き出る汗はたまらない味の甘露であった。 「アッ……♥ アッ♥ アッ……♥ ぱん太郎様の舌……ザラザラしてて……気持ち好い……♥!」 「さすがに腰から上は悪戯できなかったから、あやねちゃんの口や綺麗なおっぱいを遠慮なく楽めて嬉しいよ♥ 本当は行人クンが見てる前でもしたいものだけど♥」 「ぱん太郎様ったら、もう……♥ それをしたら、後の楽しみがなくなるんじゃなくて…………♥?」 「フフ、そうだね。あやねちゃんも言うようになってきたな♥」 行人に寄り添っていた気持ちはどこへ行ったのやら、心の方も順調にこちら側に染まりつつある──そう思いながら言葉を返すと、また白リボンの少女の微乳を舐め回して楽しむ。お世辞ではなく、我の強さと対象的な控え目さがあるこのなだらかな膨らみを気に入っているぱん太郎であった。あやねの余分な肉の付いていない痩躯に釣り合った大きさ。すずやりん、しのぶやみちるなどのような凹凸豊かなからだも当然好いものだが、あやねのようなほっそりとしたからだつきの女を犯すのも征服感や加虐感が強く湧き上がって来て最高の気分になる。調子に乗って乱暴さが出ないよう注意しなければならないぐらいだ。昂奮すると伸び勃つ正直な乳首も可愛らしかった。 その勃起した乳首を口の中に含み続けながらあやねのからだを降ろし、片方は尻を撫でながらももう片方の手で前からあやねの秘裂をなぞるように布上から指を前後させると、あやねはさらにビクビクとからだを悦びに奮わせた。 「アッ……♥! アアッ……♥! 行人様も最近……前より私を気に掛けてくれるのって……女として成長できてるからかしら……♥?」 「その通りだよ」 口を離したぱん太郎はニンマリと笑った。女らしくなっているのは確かだが、それよりも……行人としては、もう、彼女とすずの二人しか居ないのだ。影響としてはそちらの方が大きいかも知れない──だが、そんな野暮なことは口にしない。女らしく肉付き始めているあやねのからだと、このからだを楽しむことが出来ない哀れな少年の無駄な行動を楽しむべきだ。 「経験を与えてくれる男がいてこそ、女も成長できるってもんさ。前にも言ったでしょ? ボクがキミを大人の女にしてあげるって」 「感謝してますわ……あぁン♥」 白リボンの少女のアソコは指先が溶けそうなほど十分に熱く柔らかくほぐれていた。ひと足先に大人となった部分。夕方まで淫宴でやりまくっていたのと先ほどの悪戯の効果もあるだろう。前戯はもういらないなと判断して立ち上がると、あやねを反転させて待っている時に彼が寄りかかっていた樹の幹に手をつかせ、立ちバックの姿勢を取らせながらぱん太郎は喋り続けた。 「ボクが村に来て良かったでしょ?」 「ええ、本当に……♥」後ろに向けた首から上を嬉しそうに縦に振るあやね。「貴方のお陰で……大人の女になれたし……私だけじゃなく、村全体が生まれ変わったみたいだわ…………♥」 「良い方向にね♥ 行人クンはコージョとかリョージョクとか何とか言ってボクを悪者にしたいみたいだけど、男として負けたのが悔しいだけでしょ、あれ」小馬鹿にしたように片方の口角を上げながら含み笑うぱん太郎。「本来はカレの役目だったんだから。残念ながらまだコドモでドーテイの行人クンには荷が重すぎる仕事だったみたいだけど♥」 そう言いながら木陰の横を抜けた向こうへ目をやる。そうしてぱん太郎が顎をしゃくるのであやねもその視線を追いかけると、重なる樹幹や枝葉を縁取りのようにして屋台で綿アメを客に渡している行人の後ろ姿が見えた。何も知らずに笑っている。遠いとは言えない距離。 「あっ……」 「こっちは暗くて、あっちはうるさい。見えも聞こえもしないさ」 「……そうね…………♥」 安心したように目を細めて行人の背中を見つめるあやねに、ぱん太郎は益々口端を吊り上げる。内心でも愉悦が抑えられない。少年の姿を直に見て自然に発露したあやねの感情は、裏切っている後ろめたさや罪悪感ではなく、バレないという安堵感だったのだ。ぱん太郎側に立って物を考えている証拠だった。 「フフ、気になってる女の子が今から大嫌いな男とオマンコしちゃって……種付けられもしちゃうのに……ノンキなものだねえ♥」 ぱん太郎があやねの背中をポンポンと軽く叩くと、微笑む少女は言わずとも心得たように両脚を開いて腰を掲げた。すっかり気心の知れた男女の動き。機嫌良く頷いたぱん太郎は、袴を脱いだ途端に突き出した極太肉厚長物のイチモツで可愛らしい曲線を描く尻をペチペチと叩く。 「あん……♥ 行人様は……鈍感すぎるわ…………♥ さっきもあんなに近くで向かい合ってたのに……私とすずがぱん太郎様に悪戯されてるの、全然気付かないんですもの…………♥」 「ハァ、ホント期待できないよねえ。女の一人も喜ばせられない、子供の一人も作れない筈だよ」 呆れたような溜め息をつきながら大げさに首を振るぱん太郎だったが、すぐに真下の少女に目を落としながら傲慢げな笑みを浮かべて言った。 「ボクはカレとは違う。ぬしの役目を果たすのと同じく、キミたちから頼まれた仕事をしっかり果たすから。子供を産める女は全員、ボクが責任持って孕ませてあげる。貴重な貴重な子種を授けてあげる。村に繁栄をもたらしてあげる。大人の男としてね。あやねちゃんにもまだまだ女の悦びを教えてあげるよ♥」 ぱん太郎がそう喋っている間に自分の手で褌を解いていたあやねだったが、続いてアソコから抜き取った体液まみれの詰め綿を投げ捨てた途端にゴポゴポと白濁粘液が溢れ出て来た秘裂を拡げ、背後の大男に物欲しそうな表情を隠さず秋波を送った。 「行人様の小さなチンポとは全然違う……ぱん太郎様の立派なオチンポで…………♥ もっと、もっと……♥ 私を大人にしてくださいませ…………♥」 「ああ……セックスを楽しみながら、ボクとあやねちゃんの子供を作りながら、ね……♥」 「はい……ぱん太郎様ぁ…………♥」 「行人クンには黙ってボクとセックス……カレにはナイショにしとかないとね♥」 「えぇ……ぱん太郎様の言う通りにするわ…………♥」 あやね自身の指で拡げられた淫穴の入り口は薄暗さと溢れ返る白濁でまったく見えなかったが、位置や角度などとうに把握しているぱん太郎には視認する必要などなかった。 慣れた手付きで己が分身の先端を白濁の淵の中へ潜らせ入り口を探り当ると、 「ほら、行人クンにも何か言うコトない?」 「あ……あぁ……ごめんなさい、行人様……」何も気付いていない少年の背中に顔を向け、目元口元を淫熱で緩めながら謝るあやね。「内緒にしてごめんなさい…………♥ 貴方の嫌ってるぱん太郎様に……私、今から……種付けされちゃうの…………♥ でも、子作りは大事な仕事だから……許して…………♥」 「そう、シゴトだよ、シゴト。立派なおシゴト♥」 行人を出汁にして寝取っている演出をさせるのはこの上ない愉悦を覚えるが、一方で裏切る言い訳や抜け道を用意するのも大切なことであった。性の快楽に負けてぱん太郎とのセックスにのめり込むようになり、もう何十回と逢瀬を繰り返し、一度でも味わったら一生忘れられないのではないかと思うほどの濃厚かつ強靭極まりない膣内射精を数百回も経験して、他の女同様にすっかりぱん太郎に種付けされるのが快美感と直結してしまったすずとあやね──であっても、根は純朴で優しい二人が行人に対してごめんなさいと謝るということは、だいぶ希薄になってはいるだろうが、まだ心のどこかに罪悪感や悔恨といったものが残っているのかも知れない。こうした正当な理由を与えることによって心の負担を軽くさせれば、その分だけぱん太郎の存在もさらに浸透するだろう。二人の天秤はもう既にぱん太郎の方に傾ききっているのだから、あまり追い詰めないのは彼にとっても得策なのだ。それに、女も気兼ねなく男を迎えられれば、それだけ深い満足が得られるというもの──そうして安心して迎える準備を整えた女を抱く男の方も。 (ま、ボクとのセックスが楽しくなればなるだけ、さらに行人クンから心が離れていくだろうけどね♥) わずかでも心残りがあるのならば、厳密にはまだ完全に我が物になっていないとも言えるが、むしろそんな状態こそが至高であり完璧なのだ。理解した上で男の趣向に付き合い、ぱん太郎と深い関係になっているのを伏せて表向きは今まで通り行人の傍に居続け、少年との縁を切らずに意図せずとも彼の気を惹き付けるすずとあやね。 昔と変わらないように行人と仲睦まじくしながら、ひとたびその少年の前から姿を消せば──こうしてぱん太郎と愛慾の泥海に喜んで沈み落ち、性の悦びを知った女の姿となり、子作りを意識しながら熱烈な子種の受け渡しまでするようになったすずとあやね…………。 ぱん太郎はゆっくりと腰を進めてあやねの中へいきり立った極太肉棒を突き入れてゆく。一日じゅう射精しても衰えも鈍麻も知らず枯渇することすらない究極の魔羅神と化した、本当に我ながら神性すら感じる己が生殖器。 通和散を用いない挿入だったが、胎内に残っていたまだ粘り気のある精液と愛液が混ざり合って潤滑剤の代わりとなり、節榑棍棒のような大魔羅がぶちゅぶちゅと音を鳴らして白濁汁を押し出しながら滑らかに入ってゆくと、そのあまりの気持ち好さに、「ンアアアアッッ♥♥!!!!」と、思わずあやねは全身を震わせながら大きな悦びの声を張り上げてしまった。あやねの細い腰は目を疑うほど簡単にぱん太郎の巨根を根本まで呑み込んでしまったのである。 だが、祭りの喧騒は外部からの多少の物音など掻き消してしまう。そのため、二人はこれまでしてきた行人の近くに隠れての密通の時と違い、気兼ねなく交淫に耽ることが出来た。 多少音を出しても大丈夫だと気付くと、オマンコの内側から全身食べられてしまいそうなぱん太郎の精気漲る抽送が生み出す堪らない快感にあやねは我慢が効かず、あっという間に夢中になり、甘い喘ぎ声が出るのを抑えられなくなってしまい、気分が盛り上がるままに、 「アハッ♥ アッ♥ アアッ♥ アハァッッ♥ イイッ♥ イイのッ♥! ぱん太郎様ぁ♥! もっと♥ もっとぉ♥ もっと激しく突いてぇ♥! 奥まで掻き回してぇ♥!」 真っ赤に腫らした顔でツインテールを振り乱しながら淫らにそう乞い願うと、ぱん太郎はその希望通りに、 パンパンパンパンパンパンパンパン!! 打ち付ける音が周囲に鳴り響くほど──無論、より賑やかな音の只中にある祭り場まで届こうはずもない──腰の動きを早め、白リボンの少女をさらに悦ばせた。 あやねのオマンコの歓待ぶりもぱん太郎を悦ばせるに十分であった。これは大抵の女に言えることなのだが、ぱん太郎と比べて遥かに小柄なからだで重い巨体をぶつけられるのに、発情した雌孔をエラ張った亀頭、傘裏にびっしり生えたツブツブ、逞しく反り返った極太肉棒でオマンコの隅々まで抉られる快感が遥かに上回り、その激しさが気にならなくなるというのだ。 日中に膣内で出されまくった子種汁を多量に溜め込んでぬめりにぬめっていたあやねの肉壺は、ひとたび挿入されると太いカリ首によってあっという間に大半が掻き出された。が、それでも残る分が愛液の潤滑さを手伝うように摩擦を和らげてしまう。しかし、そんなことは関係ないとばかりにあやねの熱く柔らかい肉襞は熱烈に蠢き、ぱん太郎の大剛根を懸命かつ美味しそうに締め付けてくる。 男を知るようになってからまだ二、三ヶ月と言うべきか、それともたったそれだけの時間でここまでオマンコが柔らかくほぐれて大量の愛液が溢れ返るようになり、中逝きまでするようになったと言うべきか──どちらにしろ、快感にまみれた濃密なセックスの積み重ねでぱん太郎の極太肉棒の巨(おお)きさと形をすっかり覚え込んだあやねの膣は、根本まで突き込まれてもまったく痛みなど感じなくなり、ただひたすらに両者に快美の悦びを与えるだけであった。 それにぱん太郎にとっては、あやね程の美少女を行人から寝取り、膣内射精し放題に抱ける昂奮の前では、多少の締まりの良し悪しなど些細な問題だった。 「アァッ♥ アァッ♥ アァッ♥ アァッ♥」 涎が垂れても気にしないあやねの惚け顔。 「ほら見てあやねちゃん、行人クンが横顔向けてる♥」 二人がサカっている木陰からは祭りの様子が──出来上がった綿アメを隣の青リボンの少女に渡しながら朗らかに話しかけている少年の何も知らない笑顔が見える。笑い返しているすずの姿も。遠目でもぱん太郎にはそのからだつきの女らしさがよく判った。実年齢より遥かに育っているように見える理想的な体型──だが、舐め回すように注視すればまだ少女らしい稚(おさな)さが残っているからだ。 (フフ……行人クン、残念だねえ……そのコもすぐに……こうなるから♥) 大男は青リボンの少女の美味しそうなからだを眺めながら舌なめずりした。同時にすずのオマンコの名器ぶりも頭に浮かび、あの極上マンコにもこの後すぐぶち込めると思うと、あやねの蜜壺の壁を押し広げている肉塊がさらに膨張する。気付いていない白リボンの少女はより一層惑乱し、ぱん太郎の雄大な剛根による抽送をただただ感じまくることになった。 「アアッ、すごい♥! もっとおっきくなってぇ♥! 行人様、ごめんなさい♥ でも、でも、これ、気持ち好くて仕方ないのぉ♥ ぱん太郎様のオチンポ♥ ぱん太郎様の最高のオチンポで子作りセックスするの──気持ち好くて止められないのぉッ♥!」 「謝る必要なんてないさ、キミを袖にしてきたカレが悪いんだから♥」 「アアッ♥ アアッ♥ そ、そうねッ♥ その通りだわ……♥!」 「祭りの最中だからか、ボクもすっごく昂奮してて♥ あやねちゃんのオマンコもめっちゃ気持ち好いし、もう出ちゃいそうだよ♥」 「アァ♥ アァ♥ いいわ、きて♥ きて♥ いつでもきてぇ♥!」 「今度こそ食べちゃいたい。あやねちゃんの卵子をボクの精子で食べ尽くして、あやねちゃんのお腹にボクの赤ちゃんをツクりたい♥」 「アアァ……♥ ぱん太郎様のとびきり濃い御種で……♥ 私の卵……食べに来てぇ…………♥!」 「行人クンはもういいよね?」 「え……? えぇ、行人様なんかもう考えられないわ♥ アァ……♥ 私のお腹の中にデキるのは、ぱん太郎様の赤ちゃん…………♥!」 あやねのオマンコの入り口がギュウギュウと搾るように強く締め付けて来て、逆に空間が生まれるように奥が広くなる。ちかげが外界の本から得た知識によれば、アクメ寸前に起こる精液を溜めるための現象──女が本気で感じている証拠の一つなのだそうだ。自分とセックスする女はもれなく全員こうなるので、ぱん太郎は女人なら必ず起こる特徴だと思っていたが。 かつて違う男に一途だった娘をここまで堕とし、自分の精子が欲しい、赤ちゃんが欲しいとはっきり口にさせ、互いに肉慾にまみれて求め合って、精子を迎え入れる準備を整えたからだの中で子作り射精を迎える──なんと無上に心地好い瞬間か! いつものように我慢して長引かせることはせず、白リボンの少女の子宮口に鈴口でディープキスしながら早々に射精欲を解き放った。 「の♥! の♥! でる、でるっ♥! 行人クンごめんねえ♥! あやねちゃんもボクの子供孕んじゃうから♥!」 「アアッ♥ 行人様、ごめんなさい、私もイグッ……イッちゃうっ──♥!!」 ビュグビュグビュグビュグビュグビュグッッッッ!!!!!!!!! ビュルウーーー!!!! ビュルウーーー!!!! ビュルルルルーーー!!!! ビュルビュルビュルビュルーーーーー!!!! 日中の量と回数も尋常か否かなどという尺度を遥かに超えていたが、あれほど出したのにも関わらず微塵も衰弱を感じさせない凄まじい放精が始まったのであった。 膣全体を押し広げて支配する灼熱の極太肉棒が力勁く脈動し、真っ赤に腫れ上がった亀頭があやねの子宮の真前で激憤したかのように何度も何度も濃厚な種汁を大量発射する。すぐに結合部から河川氾濫のように溢れ出て来た夥しい量の白濁がボトボトと真下に落ちてゆく。 「アアッ♥! アアア ア ッ♥! イグッ♥! イ グゥゥッ♥♥!!」 普段の澄ました面影が消え去るほどの声と言葉で惚け感じまくるあやね。その声音は歓喜と幸せに満ち、その表情は淫悦と堕落に満ちていた。この白リボンの少女も二十から引いていった方が早い年齢になるまで異性という存在すら知らなかったのに、女たちの中ではぱん太郎と関係するのが最も遅かったというのに、すずと同じく、他の娘たちと同じく、完全にメスに堕ちた顔になっていた。あやねはこの瞬間を味わいたいがために、祭りの本番真っ只中にも関わらず行人を差し置いてぱん太郎の許へ来たのだ。日中も十分過ぎるほど堪能したというのに──その余熱が引いてなかったからこそ、居ても立っても居られなかったのかも知れないが。 肉壺全体が痙攣するかのように細かく収縮し、彼女も強いアクメを迎えて気持ち好く逝っていることを如実に報せる。先ほどの行人や周りの目を盗みながらの性的悪戯は予想以上の昂奮を覚えさせたようであった。それに、淫らの限りを尽くした昼間の性宴と祭りの高揚の影響も多分にあるだろう。 いずれにしろ、あやねも半年前の彼女とは同一人物と思えないほどの変貌ぶりで、ぱん太郎を厭っていた態度はどこへやら、行人への思慕はどこへやら、乙女の恋する想いは完全に行人から剥離してぱん太郎に移(うつ)ろい、心もからだもぱん太郎とより深く繋がろうとしているのは間違いなかった。 密着した二人の下半身はいつまで経っても離れず、噴射の度に少女の細い腰を大男の厚い腰が押し突き、祭り衣装を着崩したあやねの秘陰の最奥で何度も何度も濃密極まりない子種が子宮に浴びせかけられまくる。行人の姿を視界に捉えているというのに、何ら遠慮することのないあやねとぱん太郎の幸せに満ちた生殖結合。こころもからだも一つになっていた。 「アアアアァァァァ………………♥♥」 挿入から射精までだいぶ早かったというのに、あやねは満たされまくった忘我の表情で絶頂の世界に浸りまくる。数分間に渡って続く子作りを強く意識させられる種付け時間の中、ぱん太郎から与えられる異常なまでの生殖昂奮に、異常なまでの多幸感に包まれながら、快感にまみれた子作りセックスという深い海に溺れ沈むがままに流されてる白リボンの少女────。 あやねの乳首はビンビンに伸び膨らんでからだを押される度に何遍も樹幹を擦り、その双眸は焦点を喪っていた。ぱん太郎とあやねはただひたすらに性の本能にまみれながら子種の受け渡しに没頭するオスとメスになっていたのである。 あやねは、紛れもなく〝女〟になっていた──── 「アアアァ…………♥!! アアアアア…………♥♥!!」 「あやねちゃん……♥! あやねちゃん……♥!」 「ぱん太郎様……ぱん太郎様ぁ…………♥♥!!」 二人の足元に白濁の海を生み出し、ようやく射精が収まった時には、ぱん太郎の内には早くも次の慾望が首をもたげており、肉棒もまったく獰猛さを失っておらず、 「ハァ、ハァ……♥ あやねちゃんにまたタップリ種付け出来たけど……あやねちゃんのナカ気持ち好すぎて……まだ収まらないよ……もっと動いてもいい……?」 と、全身汗まみれになって荒い呼吸をしながら陶然としている白リボンの少女の耳元で囁くと、白リボンの少女は嬉しそうにすぐさまコクンと頷き返した。 ゆっくりとぱん太郎が腰を前後に揺らし出し、「ん……♥ ん……♥」と始めは緩やかな声を漏らしていたあやねだったが、再びパンパンと大きな音を立てながら肉慾を解き放ったような激しい交わりに戻るのに長くはかからなかった。 「のお、気持ち好いよ、あやねちゃん♥! 行人クンには悪いけど、キミのオマンコも、子宮も、ボクの精液で満杯にしたくて堪らなくなるよ……♥!」 「してえ……♥! 私のオマンコも、子宮も……♥ ぱん太郎様の精液でイッパイにしてえ……♥! 行人様なんて、忘れさせてぇ…………♥!」 行人は聞いたこともない、聞けばそれだけで童貞の少年は昂奮を衝き乱されて射精すらしてしまうかも知れない、性の快楽を覚えてまだ半年にも満たないとはとても信じられないほどの、普段とはまるで別人のようなあやねの甘ったるい艶声。 この調子で計三発、最後は駅弁になってキスしながら種付ける意識を存分に籠めた己が子種をあやねの膣奥でどぷどぷ放ったぱん太郎は、少女の両脚が彼の太い胴体を懸命に挟み込んでおり、種付け射精されている最中のあやねの愛慾の坩堝と化した眼窩の奥にぱん太郎の子を受精しても構わないという気持ちの光が定着しているのを確認し、孕ませたい、孕んでもいいと目と目で交わし合いながら、「ぱん太郎様……♥ 好き……好き……♥ 貴方の子を孕ませてぇ…………♥」と、耳が溶け落ちそうな小声で実際に口にする白リボンの少女のおねだりを聞きながら、ボクも大好きだよ、元気な子を産んでねと抜かりなく囁き返し、ここまでの関係になっているのを気取ってもいない少年が一方的に想いを強めている少女と一つに融け合いながら、その最奥でこれでもかというぐらいの量の孕まし汁を双方が望んだ上で注ぎ込むという、最高に気持ち好い夢のような時間を心ゆくまで楽しんだのだった────。 すずの時も同様であった。 固さも熱気もまるで失っていない大肉茎の筋から少しも萎(しな)びていない陰嚢の裏まで愛おしそうに丁寧に舐め清めたあやねが、いつものように自分の股間もしっかり掃除して新しい綿を入れ手際良く支度し直すと、 「また……後で…………♥」 「うん♥ オマンコの中にボクの精子溜めながら、受精してって願いながら……行人クンの傍にいてね♥」 「ええ……最近は必ずそうしてるわ…………♥」 もう一戦始めるのかと思うほどの淫靡さでぱん太郎とねっとりとしたキスをしつつそう言い交わし、白リボンの少女が惜しむように彼の許を去ってから──数分も経たずに現れた青リボンの少女。 袴を穿き直すのは面倒だなと考え逆に上も脱いで全裸で待っていたぱん太郎に瞠目したすずだったが、すぐにその口元が緩んで嬉しそうに微笑み、「……来たよ♥」と可愛い声で媚びるように呟いて、あやねと同じく大男の太腹に飛び込んだのだった。 あやねといいすずといい、都合の良い肉便器女をヤリたい時に呼び付けているような感覚を憶えるぱん太郎──実際その通りだろう、と可笑しくも愉快に思う。 孕ませたいという気持ちも嘘ではないし、取り込むために女が喜ぶようなセックスもするが、すっかりこちらを嫌い抜いている生意気な小僧にまだ味方だと信じ込まれているこの二人の少女を──すずとあやねのオマンコを、常に吐き出さずにはいられないほど毎日毎時無尽蔵に生産される子種汁を自己本位で処理するためのコキ穴のように扱っている時があるのもまた事実であった。だが、二人の方も今や顔を合わせたばかりの時ですら嬉々としてそれに従うのだ。オマンコを奥まで穿(ほじ)くり返す巨根が好き放題に暴れた末にぱん太郎の射精欲、種付け欲のままに腟内放精されるのを彼女たち自身が悦ぶようになったのだから、この島で東方院行人ほど憐れで滑稽な存在もいないだろう。ぱん太郎はすずの頭を撫でながら相好が崩れるのを抑えられなかった。股間から愉悦の稲光が全身に走るのを収められる筈もない。 「行人クン放ってすぐ来ちゃった?」 「うん♥ 行人には悪いけど……ぱん太郎様にオマンコしてもらう方が大事だもん♥」 すずは頬を染めながらも媚びた表情を少しも変えずにはっきりとそう言い、ふと下を向く。愉悦で漲りまくって今にも破裂しそうな灼熱の大怒張が彼女の腹部に当たったのだ。 「あはっ♥ いつ見てもすごい元気……♥」 思わず喜声を漏らした青リボンの少女は膝を折ってぱん太郎の股間に顔の高さを合わせると、ずっしりとした巨嚢を撫でさすりながら顔の半分を覆う幅がある極太肉棒を愛おしそうに擦り上げ、昂奮と慾情を隠さない淫蕩な表情で舌を這わせる。そして、 「ぱん太郎様のおっきくて、熱くて、臭くて……でも、イイニオイの素敵なおちんちん……大好きだよ……♥」 と、媚びるように呟いて顎が外れんばかりに口を開き、エラ張った大亀頭を物怖じもせず頬張ったのだ。 「ん……♥ ん……♥ ん……♥ ん……♥」 多少苦しそうにしながらも、ぱん太郎の顔を見上げながらジュプ、ジュポとたっぷりと唾液を含んだいやらしい水音を立てて美味しそうにフェラチオするすず。先ほどまであやねが舐めしゃぶっていたばかりであり、美少女二人が親しい少年を放って書き付け通りに交互にやって来て立て続けに熱心な口唇奉仕をするという嬉しい状況に、ぱん太郎の気分は上々であった。 「のおっ……♥! すずちゃんののどちんこが……♥!」 気持ち好さそうな息を吐いて胴を奮わせるぱん太郎。すずはえづきもせずに喉まで巨根を呑み込み──それでも根元付近がまだ握れるほどの長さだったが──、頬をすぼめ唾液をたっぷり含め、口内全体を使って肉棒の広範囲に複雑で心地好い刺激を与える。舌触りや喉奥の壁、咽頭に垂れる袋に擦れる感触などがまた溜まらなかった。他の娘たちはおろか母親連でもぱん太郎の巨根をここまで深く咥えながら喉奥まで使える女はそうはいない。まさに大人顔負けの濃厚フェラチオ。 もともと器量抜群なこの少女がまったくの手付かずの状態からここまで性技を上達させるのに、普通なら短すぎると思われる半年という期間は十分なようであった。すずとぱん太郎の交淫がそれほどまでに繰り返されたというのもあるが──ひとたび会えば何時間も、あるいは日を跨いでセックスに没頭した事ももはや数えるのが面倒なほどになっており、男という存在すら知らなかった処女に男女の性行為の気持ち好さと楽しさ、そして、男の良さをぱん太郎はすずに教えた上で、どうすれば男が悦ぶかも学ばせて来たのだ。 「すごく気持ち好いよ……♥!」 ぱん太郎が本音をそう吐露するとすずは嬉しそうに目を細め、さらに熱意を籠めてジュポジュポと水音を立てながら奉仕を続ける。行為中に正直に気持ちを伝えるのは大事なことであった。 女が彼の極太肉棒を舐めしゃぶる様を眺めるのもぱん太郎の大好物の一つだ。支配しているという感覚が著しく刺激される。特にすずがこうして下品なまでに顔面を崩しながら夢中でフェラチオするのを見下ろすのは他の娘たちより遥かに深い愉悦と満足感を覚えるし、すずの子宮に直当てして精子を注いでいる時に劣らないぐらいの昂奮がある。 さしものぱん太郎もあっという間にこみ上げて来る射精衝動に、 (これはヤバイな……♥) 気が変わってしまいそうな危険な兆候を察する。 このまま、すずの口の中で思い切りぶちまけたい。下の口だけでなく、この娘を征服した証を上からもからだの内側に流し込み、食道を穢し、すずの胃の中を己の白濁汁で一杯にしてやりたい。 だが、衝き上げるその慾求を何とか抑え込む。もし精液が飛び散って──いやほぼ確実にそうなるだろうが──、それがすずの衣類や長い髪の毛などにかかったら、さすがに短い逢瀬の間では後始末が大変になる。彼の凄まじい勢い、量、長さの射精を最後まで咥えたまま耐え切れる女などおらず、さしものすずでも噎せ返って酷い有り様になってしまうだろう。祭りのそれにも劣らぬ寝取っている楽しみを明日以降も味わうためには、外見上は何も変わらず行人の許へ戻っていつも通り仲良くして貰わねばならない。 それに、精飲に関しては過去にこういう出来事があった。 すずと時を忘れるほどの肉慾に溺れて過ごした回数は、屋敷の〝愛の巣〟の中に限っただけでももう十指を超えてしまったが、その中でも、ちかげが毎月組むようになった順番にすずも若干ためらいを見せながらも従うようになり、わざわざ念押しせずとも自発的に来るようになってからまだ二、三度目ぐらいの頃だったろうか。 その日も行人に勘繰られることもなく午前も早い時間から屋敷を訪れた青リボンの少女は、前日の伽番だったまちが〝愛の巣〟のシーツの海の中で白濁の潮溜まりに下半身を浸しながらうつ伏せに伸びているのを目の当たりにし、逝きまくった顔で幸せそうに気絶していた退魔巫女を介抱してから召番のゆきのとみちると共にベッドメイキングしていると、終わり間際に突然、後ろからぱん太郎に抱きつかれてからだをまさぐられ始めたのだ。気を利かせたゆきのとみちるが羨望の眼差しを向けながらも汚れたシーツの山を抱えてすぐさま退出し、そこからぱん太郎とすずだけの時間が始まった。 すずは大男から与えられる性の悦楽にまったく抗えず、少年の介入などある筈もなく真新しいシーツの海でいつものようにぱん太郎と二人きり、全裸同士になって昼近くまでじっくりとからだの至るところの性感を開発調教されたり、性技を覚え込まされたりしたのだ。 濃密な前戯ですっかりからだが開き、濡れまくったオマンコにようやく極太肉棒を挿入されれば、すずは歓喜の声を上げてぱん太郎と一つになった。その頃にはもう、すずのからだは──オマンコはビショビショに濡れてぱん太郎を切望していた。挿入後も時間をかけて肉穴の中を押し拡げるように丹念に突き回され、一発目を中出しされるまでにすずは感じまくって何度も気持ち好く絶頂に達し、ひとたび始まったぱん太郎の精悍な種付け射精を味わっている最中も生殖本能の昂奮が湧き上がるままに心地好いアクメを迎えた。夢中になっていた彼女自身は気付いていないようだったが、〝種付け時間〟中の二人の体勢はまさに精子の受け渡しをしているオスとメスであり、その瞬間だけ抜き取ればまだ性的に成熟していない筈の十代半ばという年齢を忘れさせるほどであった──。 二回戦目の途中からは促されるままにすずは上に跨り、快楽の熱に浮かされた顔でぱん太郎と見つめ合いながら正体を喪ったように自分から腰を動かし、二度目の膣内射精が始まると何度も小さくない絶頂に達しながら喜声を上げ続け、ぱん太郎と視線を絡み合わせ続け、頭をグイッと引き寄せられて唾液まみれの舌を絡ませたキスをし、結局は最後の一噴きまで自分から尻を上げて肉棒を抜こうとはしなかった。どころか、「ボクの種付け射精、もっと感じて……♥」とぱん太郎に耳元で囁かれると、「うにゃあぁあぁ…………♥」と嬉悦を発しながら腰が密着するほどぐりぐりと押し付けて体内で射精中の極太肉棒を根元まで咥え込んだものだ。自ら種付けされるためにぱん太郎の生殖器を子宮近くまで招いたのだ。この時期のすずは、はっきりと選び取る意思を持ちながら覚悟を決めてぱん太郎の精子を迎え入れていたわけではない。ぱん太郎との気持ち好いセックスに呑み込まれて、ただただ剥き出しにされてしまった本能と快楽の慾求がそうさせてしまっただけなのだ。それが何を意味するのかもはっきり知覚出来ないままに。そうして全身を奮わせながら、すずはさらに深いアクメに導かれ達したのだった…………。 無論、それだけでは済まず、食事や休息もそこそこに、太陽が中天をだいぶ過ぎてもすずの中にぱん太郎は存在した。後で行人に夢見の術をかけるためにと隣の部屋から二人のセックスを眼(まなこ)に収めさせていたまちが我慢できなくなって乱入してきたので3Pしたり、同じく我慢できずにおねだりして来たゆきのとみちるを交えて一時5Pになったり。昼食前に入った風呂場では四人の少女のからだを垢すり代わりにして洗身奉仕させた後、温泉の縁に尻を並べさせてすず・まち・ゆきの・みちるのオマンコの味わい比べをし、彼女たちに行人への謝罪の言葉を言わせながら一度の射精で全員の穴を出入りして四人同時種付けしたり。他の三人には先に上がらせて再びすずと二人きりになると、ゆったり湯に浸かりながらのあまり動かない対面座位で談笑優先の青空温泉セックスに興じ。だが、すずの方はまだ発情が収まっていなかったようで、先ほど行人へ謝っていた意識はどこへやら、やがて湯の中で盛んに腰を動かし出し、豊満な胸をぱん太郎に押し付けながら理性を喪った表情で何度もキスをねだり、絶頂へ至る時には、「うにゃあぁん♥! イク♥ イクイク、イクゥッッ♥♥!!」と、ぱん太郎にしがみつきながら蕩けた声を上げまくり、合わせてぱん太郎も射精を始めると、嬉しそうに腰を密着させて膣奥種付けを感じまくっていた…………。 裸のまま部屋に戻る途中の廊下ではすずに壁へ手を突かせて立ちバックでサカり、ぱん太郎は己の慾望の赴くままに腰を振って一方的に精を吐くというすずの肉穴を自慰玩具同然に扱う行為をしたが、すずの表情はただたた快感にまみれているだけで不平の欠片もなかった。二人の股から垂れ落ちる体液で廊下に白濁の川を作りながら〝愛の巣〟に戻った途端にまたおっ始め、そのようにして暮れ方までたっぷりと何時間も……絹の帳に包まれたベッドの中ですずとぱん太郎はケダモノのような声を出し、飽くことなく性慾と快楽にまみれた生殖行為を続けたのだ。すずの方からあからさまな言葉で求めることはなかったが、ぱん太郎の求めには抵抗もなくあるいは悦んで従い、ぱん太郎と息を合わせて自分からも腰を動かし、すずのオマンコは歓喜一色に蠕動し、心底気持ち好さそうにぱん太郎の巨根と種付け膣奥射精を感じまくり、青リボンの少女は嬌声を上げまくり、その表情には淫蕩さが刻み込まれるばかり、すずの膣奥でぱん太郎の精液が放たれるばかりであった。すずへの種付け具合に行人に対する忖度など一切なく、一発一発にすずを孕ませる意志が籠められていた。明らかにすずも躊躇いを忘れてセックスを楽しんでおり、膣内射精されて本能の悦びを感じており、ぱん太郎にとってこの上なく至福の時間であった。 そうして何時間もかけて快感にまみれたセックスを続ける中で十発以上もすずの子宮に己が精子を注ぎ込んだ後、今のように従順かつ熱心に極太肉棒を口と舌で綺麗に掃除しながらもまだ収まらない若い欲情に蒸れた眼でディープフェラを始める青リボンの少女の姿を眺めながら、この娘ならそろそろ──とぱん太郎は思い、口の中で受け止めるように命じて口腔発射したことがあるのだ。 ──が、すぐに青リボンの少女は堪え切れなくなって口を離すと大逆流して白濁嘔吐するわ噎せ返るわ鼻からも噴き出るわ、濃厚な粘液が喉に絡み付いて窒息しそうになるわでひと騒動であった。甘い交歓どころではなくなって何とか咳き込みが収まるのに小一時間もかかり、この娘でも無理だったかと落胆したぱん太郎は、もうお白けのお開きか、召番の二人と交代させるか他の娘を呼ぶか──などと気持ちが別に向きかけていた。 しかし、落ち着きを取り戻してからは妙に腰重くベッドの端に座ったままもじもじしながら伏し目がちに視線を送って来るすずの表情を見てピンと来たぱん太郎は、予定を変更して明日の伽番と行人の所へまちを使いに飛ばした。そうして、青リボンの少女との逢瀬をもう一日引き伸ばしたのである。 この日もすずは子守をしていることになっていて、母親役はみちるであった。梅梅にしても良かったのだが、ぱん太郎の屋敷へ引っ越した中華少女の名は以前ほど気軽に利用できなくなっていた。 何にしろ急拵えな脆い嘘の綱渡りであった。まちはたまたま立ち寄ったことにして、みちるの体調はそれほど悪くないしオババもいるから心配しないで、と言わせるようにしたが、それでも気になった行人が様子を見に行けば、オババの家にみちるも赤子も──すずの姿も無いことはすぐにバレる筈だ。さすがの行人も明確な疑念を持ち始めるに違いなく、家に帰った青リボンの少女を問い質すだろうことは考えずとも解ることだった。 とは言え、関係が明るみに出たところで──だ。真実を知った行人が怒り狂って襲いに来るかも知れないが、久々の喧嘩が出来るならむしろ願ったりだし、結局は寝取っている楽しみが無くなるだけになるだろう。それはそれで大いに残念なことだが、すずが行人とぱん太郎のどちらを取るか──この時点でも選ばれる自信はあった。 その少女の隣に座ったぱん太郎は、大変な目に遭わせちゃって本当にゴメンね、行人クンは適当に誤魔化すから今夜はここに泊まってゆっくり休んでいきなよと、何度目かの謝罪をしながら腰に腕を回すと、その手つきに気付いたすずは頬を赤らめ、「ううん、いいの、もう大丈夫……」と静かに言いながら大男にもたれかかって来た──。 その時のぱん太郎の顔面は、快心のニヤケで歪みきっていたものだ。 (ごめんねえ、行人クン♥) と、心の中で敵にも値しない情けない少年を優越の眼差しで見下す。何年も生活を共にしてきて、キミさえ一歩踏み出していれば簡単に恋人にでも肉体関係にでもなれただろうとびきり可愛い女の子は、キミの許に帰るよりボクに抱かれることを選んだんだよ──と。 青リボンの少女をベッドに優しく押し倒し、しばらく見つめ合ってからキスをしても、舌を触れ合わせながらスカートの中に手を入れて太ももや尻を優しく撫で回しても、一度締めた帯を解いてまた服を脱がし始めても。すずは何の抵抗も見せずに接吻や愛撫に夢中になり、瞳の奥には愛慾への尽きぬ期待を宿し、一時間前まで見せていた表情に戻りつつあった……。 ぱん太郎は詫びの意味も籠めて、まずはゆったりとだが女を喜ばせるセックスに徹した。 行人の名は出さず、多めのキスと耳元で語りかけながらの優しくもじらすような愛撫が続くと、すずは何の不安もないように気持ち好さそうにぱん太郎に身を任せ、太い腕の中で細やかな汗を掻きながら何度も声を上げて逝きまくり、陽が落ちて垂れ絹の外にある行灯の仄かな明かりだけになった薄暗い天蓋内で言われるがままにからだを開き、さらに続く甘美な愛撫に身悶えた。まだ十分に理性が残っている時の表情にももはや少しの逡巡の色もなく、ぱん太郎へ向ける目には思慕の気配すらあった。ぱん太郎は青リボンの少女に挿入してもあまり動かさなかったが、すずは頻繁にからだを捩らせ奮わせ、膣内(なか)は細かく収縮し、むしろいつもより感じている反応を示すほどだった。 「すずちゃん……すずちゃん……♥」 「ぱん太郎……様ぁ…………♥!」 ぱん太郎の底なしの精力に引き摺り回されるように淫気を盛んに発散させながらのいつもの交わりとは異なり、声も潜め内に籠もるような静かなセックスであったが、却ってそれが深い快感を呼ぶかのように、すずもぱん太郎もこれまでにない気色の昂奮を覚えながらお互いを感じ合う。 男は初めての娘ばかりの上、並ではない巨(おお)きさの肉根に慣れさせるため、すずに限らず動かずにいることはこれでにもよくあることだった。だが、止まっていても女は自分の中に異物が入っていることを十分に感じ取る。男は射精のため動かしたくなる生き物だが。 ゆっくり動きながらすずの目の奥を覗き込んだぱん太郎は、この少女との心の距離がさらに縮まった光を確かに掴み、一旦完全に止まって口づけに移った。上も下もそれこそ本当に色慾の海の中でドロドロになり一つに溶け合ったかのような得も言えぬ感覚。すずの昂奮も最高潮に達したようで、二つの口を塞いだまま全身ビクビクと小刻みに奮え、オマンコの中もこれほどの巨根を食べ尽くさんとばかりに全体がきつく締まってギュウウッと窄(すぼ)まり、ザラザラウネウネと何重もの刺激を全方位から休みなく与えて来るものだから、さすがのぱん太郎も暴発を抑えるだけで精一杯であった。あの何も知らない童貞小僧には絶対に渡したくない絶品マンコ。 そして、最終的に彼女からの求めに応じてぱん太郎は一晩で五回──決してがっつかずに──すずのオマンコを極太肉棒で長い時間虐め続け、悦ばせ続け、濡れ火照った肉と肉が擦れ合う心地の素晴らしさを教え続けて喘ぎ悶えまくらせた末、少女の希望を訊いてからその望み通りの場所で精を放ったのだ。 それは、五発ともすずの子宮に直付けての奥出し発射となったのである。 直前にどこに出して欲しいか訊かれたすずは、「うにゃぁ……♥ このまま……中でぇ…………♥!」「それって……キミの子宮に、ボクの精子を送り込んでいいってことかな……?」「……うん…………♥」「フフ……じゃあ、いつもみたいに……一番奥で出してもいい?」「うん……♥!」「……すずちゃんを孕ませるつもりで……子宮めがけて出すよ……♥」「うにゃあん……♥……いいよぉ……来てぇ……♥ ぱん太郎様の熱くて、重くて、キモチイイせいえき……♥ 私のナカに出してぇ…………♥!」と、すずはもはや気後れもなく発情しきった甘ったるい声で鳴くように答えたものだ。 繋がっている最中は何度か体位を変えたりはしたが、ほとんど正常位が軸を占め、五発中四発も見つめ合い、キスをしながらの子種の受け渡しだった。「出すよ……」と言われてぱん太郎の熱く重く濃い体液を流し込まれている間、すずは伸ばせるだけ手足を伸ばしてぱん太郎の躰に精一杯しがみつき、抱き合った二人は団子のようになった。残りの一発は寝バックで、射精時はすずの下半身を押し潰すほどの密着具合で精液注入されたが、その重みは分厚い羊毛ベッドがすべて受け止め、これも膣の締め付け具合の熱烈さは感じまくっている他になく、少女は真っ赤に蕩けた顔を枕に埋(うず)めて甘い声を漏らし続けながら幸せそうに逝きまくり、そのからだとオマンコはぱん太郎の子種の送り込みに全身で応えていた。ぱん太郎は気付いていたが、その姿は前日の朝まで抱いていたまちとまったく同じであった。 共に暮らしている少年と一日中べったりが当たり前だったこのとびきり美しい少女を、こうして時間を気にせず夜通し或いは朝から日が暮れるまで犯し抜くのはもう何回目だったか──最初は秘密場のような狭い砂浜で一度、後はこの時のように子守や女子会のお泊りと偽って何度か──。その度に他の娘では味わえないほどの寝取る愉悦と喜びをぱん太郎は堪能し、すずの方にもセックスに夢中になってしまうほどの快感を与え、何も考えられなくなるほどの気持ち好さに騙されて精液を受け入れる準備を整えてしまった肉壺の最奥で濃さも粘度も段違いの白濁汁を思う存分に放ったものだ。最初の頃は乗り気ではなかった様子のすずが、回数を経る度にからだの奥底まで染み込んでゆく性の快楽に屈してゆき、いつしかセックスの気持ち好さに嵌まり込んで、ぱん太郎への態度が徐々に変わってゆき、孕ます勢いを隠しもしない膣奥射精を夢中で感じるようになっていくのを見届ける楽しみもあり……。 屋敷が騒がしくなる気配もこの部屋に乱入して来そうな足音も一向になかった。東方院行人は今回も泊まりの嘘を信じてしまったのだろう。気にならないわけはないだろうが、この少女を信じ、家を出ることなく眠りに就いたに違いない。 その場合、まちには〝あの術〟を掛けるよう指示してあるから、夢の中でとは言え、その日実際にあったすずとぱん太郎の情熱的なセックスを行人は見ることになるのだ…………。 (フフフフ……行人クン悪いねえ。キミが呑気に寝てる間、すずちゃんは夢でも、現実でも、ボクに取られちゃってるわけだよ♥) 今頃、行人の夢の世界では、まちに術をかけられて為す術もなく見ているしかない少年の前で、すずはこのようにぱん太郎と愛し合っているわけだ。ぱん太郎に絶頂までイかされて気持ち好さそうに喘ぎ悶え、ぱん太郎の妊娠させる気満々の膣内射精を悦んで受け止めるすずの姿を術中の行人は見続けるしかない。ひょっとしたら夢と現実の光景が重なるように同じ体位でヤッている瞬間もあるかも知れない。 深夜の屋敷はしんと静まり返り、行人ではない男と二人きりの〝愛の巣〟で──青リボンの少女はぱん太郎にどこまでも気持ち好くされ、その末に子宮直付け種付け射精されて今までの自我が吹き散ってしまいそうなほどの気持ち好さを体験し、表情はすっかりだらしなく豹変し、淫堕愛慾の底なし沼に沈みきっていた。 だが、それはすず自身の選択でもあって──。 ぱん太郎との肉慾にまみれたセックスが、ぱん太郎の逞しく強靭な極太肉棒と射精が──一時的とは言え少年のことが頭から完全に消え去ってしまうほど気持ち好くて仕方ないようであった。抜け出るなど到底不可能なほど深い大沼。めくるめく快楽に彩られたセックスを知ってしまい性の慾求に目覚めた若い心とからだはどこまでもぱん太郎の慾望を吸収し、さらに淫さを学んでゆく。ディープキスの快感に繰り返し酔い痴れ、ぱん太郎と肌を重ね合わせるのがたまらなく気持ち好いようであった。オマンコの奥で出してと自らの意思ではっきりと言葉にして種付けを許容し、行人のではない精子を何度も何度も子宮に注ぎ込まれ、嬉しそうに同時絶頂する青リボンの美少女。 悪夢の中で行人が目の当たりにするだろう、恋人や夫婦のようにぱん太郎と気持ち好くセックスするすず。傍から見ればぱん太郎の精子注入をすずからも望んで受け入れているようにしか映らない〝種付け時間〟。ぱん太郎に跨りながらの腟内射精をやはり自ら望むように腰を密着させて気持ち好く感じまくっている青リボンの少女──。 そんな夢の中の姿と寸分違わぬ様子で至福の〝種付け時間〟を何度も味わい続けたすずは、彼女自身も気付かないうちに中出し許容のその先──今までは半ば意識的に思わないようにしていたぱん太郎の子を受胎する想念が無意識の殻を破って育ち始め、それが気持ちを一段と乱す要因となってさらに快感が増してしまい、ぱん太郎からは何も言葉で要求して来ない中、妊娠に対する心の凝(しこ)りなど忘れ去ってしまったかのように頭の中は肉慾快楽一色となって自ら望むような迎え具合となり、ぱん太郎の妊娠させるぞという意志表示の肉棒突き入れと膣奥射精の勢いに応えるように、ぱん太郎の子供を望むような体勢を意識しながら維持するようにまでなってしまっていた────。 睡眠を挟んだ翌朝。裸のまま抱き合うように寝ていたぱん太郎とすずは、瞼を開いて互いに起きたことを確認すると、微睡んだ顔で笑みをこぼしてそのままキスに移り、おはようの挨拶もせずに互いのからだをまさぐり合いながら行為に入った。昨日もあれだけ出したというのにぱん太郎の男根はすずの指が触れただけで瞬時にカチカチとなり、驚き顔の少女を苦笑いさせたものだ。昨晩とは打って変わって、四つん這いになっての激しく貪り合うような動物的な交尾からの朝一番の濃厚な白濁粘液が大量にすずの胎内で放たれると、まだ覚醒しきっていない二人はそれこそオスとメスのケダモノになったような声を上げながら、生殖本能に従う生物の姿勢で起き抜けの気持ち好すぎる性的絶頂に耽溺した。 その〝お目覚めセックス〟の気持ち好さと言ったら──! 射精しながらの突き入れで孕ましたいという原初の意志を躰じゅうから発散して吠えるオス、嬌声を上げそれを迎え入れながら無上の悦びに包まれたように歓喜するメス────。 ぱん太郎とすずは、理性の抜け落ちた顔を紅潮させ頭をカラッポにして、そのように生殖する雌雄となっていたのである。 体力も完全復調したすずは昨日の失敗など忘れたかのように、起きぬけから彼女のナカにたっぷり子種を注いだ大怒張を愛おしそうに舐めしゃぶったり、パイズリ放精からの天蓋直撃の白濁雨に陶酔したりした。 目覚めたてで元気が漲り過ぎているほどの種付け剛根が四、五発もすずの子宮直近で爆発した後は、青リボンをほどいていた少女は朝起きてすぐの愛慾まみれのセックスで再び昏睡するのではないかと思うほど深い満足を得た惚け顔になっていたが、絶頂の高原を下ると快活さを取り戻し、ベッドを抜け出て召番の用意した朝食を摂った後、別室や風呂場、中庭の東屋など場所を変えても延々とぱん太郎の精気漲り続ける肉棒を受け入れ続けた。 食事などの時を除いてぱん太郎とすずは昼を過ぎても下半身を繋げ合わせており、あるいは互いのからだの温もりを求めるように抱き合っており、頭を真っ白にしてケダモノじみたセックスに没入していたと思えば、普段の青い服と白いスカートを着させてヤッたり、ちかげが一室を占拠するほど持ち込んだ様々な衣装の中からぱん太郎好みの種類──学生服やナース服、大胆な水着などの姿になったすずとヤッたり、ぱん太郎が完全にマグロの状態になって青リボンの少女主導で腰を振らせ、彼女の意思で膣内(なか)出しを選ばせるなど、さらに十発も二十発もすずの子宮直付けの種付け射精が繰り返されたのだ。 昨日に引き続きセックス三昧に溺れた長い時間の中で、すずの表情は完全に淫奔な女のそれに変わっていた。セックスの気持ち好さしか考えられなくなった顔つき。すっかりぱん太郎の誘導に嵌っていて、言われるがままに行人に詫びながらぱん太郎に対して股を拡げ、挿れられる前に自分から指でオマンコを拡げ、行人ではない男の肉棒を挿れられて淫らな嬌悦に奮え、行人ではない男の子種が注がれる度に嬉々として子宮に受け止め、その都度ぱん太郎と息を合わせてお互い肉慾を貪ることしか考えていない生殖絶頂に浸ったものだ。完全にぱん太郎の掌(たなごころ)の上であった。 何も言われなければ行人のことすら完全に忘れて喘ぎ悶えまくり、「ぱん太郎様♥ ぱん太郎様♥」と、子種を送り込んで来る男の名前を愛しげに呼び、「ボクのチンポ気持ち好い? ボクの精液注がれるの気持ち好い?」と問われると、「うん♥ ぱん太郎様のおチンチン気持ち好い♥ ナカで精液出されるの気持ち好いのお♥」と、喜びに満ちた声で何度も正直に答えながら、理性を喪った惚け顔でぱん太郎と一つに融け合った生殖セックスの快感に没入する姿を惜しげもなく見せた。緩急を付けほとんど動かない静かなセックスも挟むとすずも大歓迎し、お互いの性器の脈動や熱気を心地好く味わいながらキスと愛の言葉を交わし、少女の理性が幾分か戻っている中、 「そろそろ出すよ、すずちゃん……。また、キミの子宮の中までボクの精子を届けるから…………ボクの赤ちゃんを孕むって思いながら……全部受け止めるんだよ…………♥」 膣内射精する度にその意志を籠めているくせにわざわざ耳元でぱん太郎がそう囁くと、すずはとろんと目を蕩けさせ嬉しそうに微笑んで男を見上げ返し、 「うん…………♥!」 と、はっきりと頷いたのだった。 「すずちゃんも本当に欲しくなってきた? ボクの赤ちゃん♥」 「……まだ……よくわかんない…………けど…………♥」 「けど?」 「ナカで出されるの……もう、嫌じゃないのは……ホントだよ…………♥」 ぱん太郎の極太肉棒を深々と咥えて膨らんでいる下腹部を見下ろしながら微笑むすず。 「……そっか♥」 「それに、皆んな村の将来のために……頑張ってるんだし…………♥」今度は顔を上げ、ぱん太郎に上目遣いで媚びを送る青リボンの少女。「だから……私も………………♥」 「フフ……そうだよ。これは村のためなんだから。すずちゃんがボクと赤ちゃん作ったって、何もおかしくないんだよ♥」すずの言葉を肯定するようににんまり笑って相槌を打つぱん太郎。 「ちなみに一番頑張ってるのはボクね♥」とぱん太郎が付け加えると、クスッと笑うすず。そんな何気ない仕草もこの上なく愛らしい美少女であった。 「すずちゃんも心を決めれば、皆んなだって喜ぶさ」 「そう……かな?」 「そうだよ♥ 皆んなで一緒に新しい命を作る。皆んなで村のための仕事をするんだ♥ すずちゃんは独りじゃない。それって楽しいことじゃない? 誰だって大歓迎さ♥」 「うん……♥」 「村は大きな家族じゃないか。村全体で子供を産んで、村全体で子供を育てて……。女だらけってところの強みが出るよね。力を合わせるってイイコトだよ。すずちゃん達にしか出来ない仕事♥」 「……うん…………♥!」嬉しそうに頷く青リボンの少女。 「じゃあ、こういう時はなんて言えばいいか……わかるかな……?」 「うにゃっ……にゃぁっ……♥」 ぱん太郎がのろのろとした動きで往復を始め、生殖棒の先端で奥を──子宮を目指すという意思表示をするように軽く小突き出したので、堕楽に緩んだすずの口元が嬉しそうに動く。腟内は巨根の太いカリ首で奥まった場所以外の精液は掻き出されて愛液の方が多分になっており、少し抽送するだけでグチュリ、グチュリと湿った水音が立ち、薄まった白濁粘汁が二人の結合部から溢れて垂れ落ちてゆく。 緩やかな動きでも痺れるような気持ち好さを感じ、すずは抑えられない昂奮の吐息をつきながら、 「ぱん太郎様の赤ちゃんがデキちゃう白い汁……♥ ぱん太郎様の赤ちゃんの種……私のオマンコの中で……いっぱい出してぇ…………♥」 と、一つに繋がっている男を見上げながら甘くねだるように言った。 「大変良く出来ました♥ ボクとすずちゃんの赤ちゃん……気持ち好く作ろうね……♥!」 「うにゃぁん……♥!」 「よおし……出すぞ…………!!」 低く唸りながら、すずの胎内に深く挿入したままで腰を震わせるぱん太郎。 「うにゃあッ……♥ にゃあぁッ……♥ うにゃ、あッ、あッ…………♥!!」 「のおおッ……!!」 ビュグーーーーッッ!!!! ビュルビュルビュルビュルッッ!!!! ビューーーッ!! ビュグビュグビュグッッッ!!!!!! 「うにゃあッ♥!! うにゃあぁぁ……♥!! これぇ……♥! すごいよぉ……♥! お腹の奥で……ドクドクいって…………♥! おナカが……熱くて……破けちゃいそう……♥! うにゃッ……♥! アアッ……♥♥!!」 腟内射精中に何度もビクビクと痙攣するすずのからだを、ぱん太郎はしっかりと掴まえて逃さないようにする。 「にゃッ……♥ 奥で……せいえき……当たってるのぉ……♥! ぱん太郎様の……♥!」 「すずちゃんが可愛いから……孕ましたいって……すっごい出る……のおッ♥!」 「うにゃあ……♥! うにゃぁあぁん……ッ♥!」 「ボクの精子で……感じて……♥!」 「にゃあッ……♥! うにゃあッ……♥!!」 こうして──何度も繰り返されてきた受精を意識しながらの〝射精の時間〟が。気持ち好く溶け合う肉体が心も引き寄せ合う時間が、この時もまた一つ回数を重ねたのであった。 女性にとって腟内は陰核ほど快感を得やすい部位ではない筈だが、初体験以降もこうしてぱん太郎に濃密なセックスをこれでもかと言うぐらい味わわされ続けた結果、すずの膣もすっかりぱん太郎の巨根に慣れきってしまい、オマンコの中を擦られまくった末に膣内(なか)出しされる気持ち好さや快美感を十二分に覚え込んでしまったようであった。 理性が完全に溶けていない状態でもお互いの合意の上でぱん太郎の精子がすずの子宮へこれでもかというぐらい招き入れられた夕方、青リボンの少女は心底満足しきってどこか吹っ切れたような晴れやかな顔つきで行人の待つ家へ戻って行ったのだ。たったの一泊だけだったのにも関わらず、合計で何十発もの射精がすずの胎内と体外で放たれたのだった。 この日以降、すずの顔の翳りは一段と消えて以前の快活さが幾ばくか戻って来た。また、ぱん太郎の許へ通う時の足取りからも重さがいくらか消え、今にまで続く行人との靄靄(あいあい)とした生活の裏では、ぱん太郎との享楽と肉悦に満ちた中出し子作りセックスが繰り返されて来たのである。繰り返される度にすずの眼から迷いが遠のき、ぱん太郎に抱かれるために向かっている足は軽やかに動くようになっていったのである。 かと言って、彼女──と言うかこれは村の娘たち全般に言える気質だが──に行人を謀(たばか)ったり裏切ろうという意図はなかった。ただ、村のためにぱん太郎の子種を貰い始めた──と、自分の口から言い出せないだけだった。やましい気持ちがまったく無かったと言えば嘘になるが、深く思い悩むほどの重圧になる前にぱん太郎とのセックスという底知れない快楽の大海に溺れ沈んでしまい、ぱん太郎という〝新しい男〟の存在を知ってしまい、まったくの未知の体験だったセックスのあまりの気持ち好さに対する喜びが限りなく大きく、少年に対する後ろめたさが明確に形成されることなく溶けて無くなるように消え散じていってしまったのだ。 よって、行人と毎日接するすずであっても、日常ではこれまでと変わらないごく自然な態度を取れていたし、輝くばかりの笑顔も見せていた──隠そうという意識があるわけではなかったのだから。もしかしたら彼女自身も認識できないような変化があったかも知れないが、行人が気付くことはなかった。 少年が何も知らず呑気に仕事をしている間、ぱん太郎の屋敷という〝愛の巣〟に何遍も籠もりに行ったすずは、その巣に入る度に十回も二十回も中出し経験回数が増えてゆき、絶頂回数を重ねてゆき、セックスの気持ち好さや幸福感、そして、ぱん太郎という男の存在が抜け取れなくなるぐらい心身の奥深くまで染み込んでゆき、少年の目がない所で着実に女の生殖本能に目覚めてゆき、肉体の悦びに満ちた中でぱん太郎の巨根を迎え入れながら、自分にそこまでの気持ち好さを与えてくれる男の言うままに、ぱん太郎の子種で孕む意識を育くむようになっていったのである。 …………。 ……………………。 ──口内射精を楽しめないのは残念だが、色々と台無しになる前に収めた方が賢明なのだ。 「もういいよ、ありがとうすずちゃん♥ 今はあんまりゆっくりできないし♥」 「うん……そうだね♥」 フェラチオを途中で終わらせると、起立を促し先ほどのあやねのように樹幹に手を付けさせてその背後を覆い、立ちバックの体勢になる。 元の美貌に戻った顔を後ろに向けたすずもまた、淫らな期待に満ちた視線を彼女の唾液で濡れた大剛直に注ぐ。あの頃よりさらにはっきりとした艶色を──性の悦びを帯びた表情。元気な赤子を沢山産めそうな肉付き佳い美尻をひと撫でしたぱん太郎がその手を滑らせて褌を解くと、すずはすかさず指を己が割れ目に突っ込んで白濁の塊と化した詰め綿をぬっぽりと抜き取り、あやねと同様に両手を使って秘裂を晒すように陰唇の肉を割り拡げた。詰め物ときつい締め付けが無くなった蜜孔から大量の白濁汁がごぽごぽ溢れ出し、数珠繋ぎのような団塊となって垂れ落ちてゆく様までまったく同じであった。こうして中に残った精液を漏らすことなく肉壺内に溜め込んでおける女は多く、それだけ膣圧が強い証拠であった。日頃の労働で足腰を使っているため、性器周りの筋肉も見た目以上に鍛えられているのだ。どの女もオマンコの締め付け具合が気持ち好いわけである。 「ぱん太郎様のオマンコだから……♥ 好きに……使って…………♥」 と、妖艶さすら帯びる流し目と甘ったるい媚び声でおねだりするすずにぱん太郎はニンマリとした笑みを返しながら、前方に小さく見える行人に視線を飛ばす。ちょうどこちらに躰を向け、足元の麻袋からザラメを掬い取っているところであった。ぱん太郎からすれば何も知らない実に間抜けな顔にしか映らなかった。 「ほら、あそこ」 「あ……行人…………♥」 「あっちからは見えないけどね。残念だなあ、もう何年も一緒に暮らしてる大の仲良しの女の子が、ボクにチンポをハメられて喜ぶところ……すずちゃんがボクに種付けられて子作りするところ、行人クンに見せられなくて♥」 あやねの時のような台詞を言いつつ、わざと局所を外してすずの美体を撫で回すぱん太郎だったが、 「ん……もう……ぱん太郎様ってば…………うにゃぁ…………♥」 自分を持ち出されて行人を貶められてもすずは媚笑を浮かべるだけで、それよりも焦らすようにからだを愛撫される気持ち好さに意識の多くが奪われているようであった。 梅梅を始めとした何人かの娘とまだ密かに通じていた一年ほど前、ぱん太郎が遠くから観察した限りでは何年どころか何十年も寄り添ったような繋がりすら感じられるほどの親睦さの行人とすずであった。さすがに毎日寝食を共にする間柄なのだから、〝九人の美少女〟の中で最も気持ちが通じ合っている仲だったのは間違いない。 それがたった半年でここまで塗り替えられてしまった──そのたったの半年の間にぱん太郎はすずと何十回も何百時間も性交する機会を作り、何百回も膣内射精に至り、すず自身にぱん太郎の子を産む気持ちが芽生えるほどまで躰を重ね、セックス快楽漬けにし、そうして邪魔されない時間を長く過ごして身も心も通わせて来たのだから、別人のように変わってしまっても不思議ではないのかも知れないが。 「……最近のカレ、キミとあやねちゃんをすっごく意識してるみたいだね」 「そう……かな? んっ……♥」 「キミたちをボクに取られないかって、ずっとイライラしてるよ♥ もうとっくに取られてるのに♥」 「ふふっ──♥」 と艶やかな微笑を浮かべるすずの魅力的な横顔に、極上の可愛さと共に男を誘う色気の萌芽を感じずにはいられないぱん太郎。 返す返すもこの美しい娘も好き放題に扱える肉便器にできて良かった──と、つくづく思う。 「これから、行人クンにナイショでボクの精子注がれるけど……どう♥?」 すずの下腹部を撫でさすりながらぱん太郎がそう尋ねると、 「またあ……♥ どうって言われてもお……♥」と、青リボンの少女は早くも発情した顔つきで双眸を潤み煌めかせる。「ぱん太郎様がオマンコしてくれるのに……嫌なわけないよ……♥」 「フフ……さっきのイタズラ、けっこう効いた?」 「うん……♥ ちゃんと起きてる行人が目の前にいたから怖かったけど……ぱん太郎様にオマンコやお尻触れられるの……とっても気持ち好かった…………♥ あっ……♥!」 言葉の最後に嬌声を上げてからだをびくんとさせるすず。先ほどのようにぱん太郎の指が白濁まみれのアソコに突っ込まれ、簡単に割れ目を探り出してクニクニと敏感な部分の周りをなぞり始めたのだ。 「こんな風に?」 「あっ……♥ うん♥ そう、そこ……♥ うにゃああ……♥」 ザラついた指先が陰核付近まで来ると、クックッと軽く押し上げるようにわずかに力を籠めるだけで、 「うにゃあんッ……♥! ああっ……♥!」 すずは気持ち好さそうに切ない声を発し、からだを奮わせ、熱い吐息をつく。 「お願い…………ぱん太郎様ぁ…………♥」 「ん?」 「もう……挿れてぇ…………♥」 見てるだけでぶち込みたくなる引き締まった腰と肉付きの佳い尻を揺らめかせながら、慾望に忠実になった目つきで秋波を送る青リボンの少女。 「行人のなんか比べものにならない……おっきくて立派なおチンポ…………♥」 「フフ……どこに?」 ぱん太郎はすずのアソコから指を引き抜くと、焦(じ)らすように両手で尻を撫でさする。 「うにゃぁ……♥ 私の……ぱん太郎様のおチンポのためだけにある、このオマンコに……私のいやらしいオマンコに……♥ はぁ、はぁ……♥ どうか……挿れてください…………♥」昂奮で乱れてゆくばかりのすずの表情と呼吸。 「行人クンなんか放って……ボクの好きにチンポをしごいて精子を吐き出す肉穴として……使っていいんだね?」 今度はすずの豊かに実った乳房を鷲掴んでこねくり回すように揉みしだきながらぱん太郎は尋ねる。衣装越しでも乳首が固くなっているのが分かる。すずのオマンコは既にその通りのぱん太郎専用精液処理肉便器と化している事実は強いて言わない。 「うん……♥!」 「いつでも、どこでも?」 「うん、いいよぉ……♥! だからぁ……♥!」 「フフフ……もし……行人クンに見つかっても?」 「──うん……♥」 ほんの一瞬だけ間があったが、伏せ気味の睫毛の奥に妖しい煌めきを湛えたすずはぱん太郎に対する媚笑を浮かべてはっきりと頷き返した。もう完全にぱん太郎に取り込まれている淫堕の目つきであった。 「わかったよ♥」 亀頭の付け根を握りながら先端を絶え間なく滴るほどの白濁で覆われた入り口に当てると、グチュグチュと音を立てながらゆるやかにすずの胎内に侵入してゆく極太極厚の長大肉棒。もはや何百回と繰り返したため、先端の圧覚だけで滑らかに挿れることができる。 「はあっ……うにゃっ……うにゃああぁぁ……ッッ♥♥!!」 青リボンの少女は悦びのあまり全身を奮わせて歓喜の嬌声を甲高く張り上げてしまったが、林木の枝葉に吸い込まれて小さくなった音は祭り囃子と雑踏のざわめきによって完全に掻き消され、行人の耳まで届くこともなかった。 「のおッ……♥」 短い歓声を漏らすぱん太郎。中に残っていた精液が潤滑剤の役割を果たし、すずの膣奥まですんなりと入っていってしまったのだ。だが、締まりが悪いわけではない。むしろ逆で、奥まで沼のようにヌルヌルとしているのに、その滑らかさなど問題にならないぐらいに媚肉が全方位からきつく絞り包んで来るのだ。ぱん太郎の巨根の圧に負けじとばかりにうねる肉襞。体液のぬめりのすぐ下にあるそのプリプリと弾けるような肉質と高い体温は、まだ成長期の若いからだを強く感じさせるものであった。 長く太い肉竿が根元まで呑み込まれ、すずはそれだけで逝ってしまったようで、「うにゃッ……アアァ……♥!!」と嬉しそうに嬌声を漏らし続け、木の幹に手を当てて必死に支えながら青いリボンやからだを小刻みに震わせた。 「残ってた精液でヌルヌル♥ でも、キツキツで最高に気持ち好いすずちゃんのオマンコ♥」 「ぱん太郎様の……おっきなおチンチン……お腹の……奥まで……届いてぇ…………♥!」 お互いに快感で奮える二人のからだ。すずの悦びを表すように肉ヒダは熱意をもって蠢き、吸い付き、ザラつき擦って来る。 「のおお……!」 ぱん太郎は腰を動かさずにはいられなかった。 グチュ! グチュ! パン! パン! すずの腟内に残っていた体液を掻き出しながら小さくない音を立てて腰を打ち付けたが、よほど激しくして声ももっと上げまくらなければ祭りの喧騒を突き抜けて行人に察しを与えるほどの音が届くことはないだろう。 その少年の背中をニヤニヤ眺めながら、すずの腟内を存分に往来するぱん太郎。 (のおお♥ すずちゃんのナカ、嘘偽りなくボクのチンポを大歓迎してて……本人もこの通りで……もう最ッ高だよ、行人クン♥) これほどの美少女を遠慮なく犯せる悦び、絶品の名器具合を心ゆくまで堪能できる悦び、相思相愛になってもおかしくなかった少年を眺めながらその少女と合意の許セックスする悦び……何遍やっても飽きることがない。 そう。こうなるのが嫌だったのなら、防げなかった──いや、防がなかった行人が悪いのだ。 恋愛経験のないまだ童貞の子供が競争相手なのだから多少気の毒に思わないでもないが、少女たちとの関係性では勝負にすらならないほど優位を取っていたのはあちらの方だ。行人がこの島に現れたのはほんの数年前らしいが、たった一人の人間の男として恋敵もいない状況で何十人もの女に囲まれた選り取り見取りな生活を何百日も送ってきたのは間違いない。しかも、性格は実直で努力家、顔立ちも悪くなく頭も良く、おまけに武術の腕も立つという、女子にとってこの上なく好ましい存在の異性。案の定、以前は少女たちの好意や恋愛感情を一身に集めていたようで、彼女らはもし行人に迫られたとしても喜びこそすれ断ることなどしなかったに違いない。ぱん太郎が村で大手を振るようになってからも、いきなり新しく出現した男をいきなり全員がいきなり選んだわけではない。女たちがぱん太郎から目を離せなくなったのは、言葉を着飾らずに言えば常人離れしたセックスの魔力であるが、それでも行人にも十分過ぎるほどの時間があったのだ──。 ぱん太郎は子作り認可と男旱(ひでり)の環境を最大の武器として活用し、異性絶無だった村で育った女子ならではの普通より高い男への関心を巧みに絡み取って手繰り寄せ、ひとたび肉体交渉の合意が得られた途端、底なしの精力や〝花〟を駆使して娘たちが経験したこともないだろうめくるめく性的快感を与え、男、いや、ぱん太郎という存在と繋がり合うことがどれほど気持ち好いか忘れられないほどの体験を与え、性行為は子作りのためだけにあるのではなくこの世で屈指の娯楽でもあると悟らせ、彼女たちの性的欲求を肥大化させながら一人またひとりと堕として来たのだ。 この二人も肉体関係が生じてすぐにこうなったわけではない、迷っている時期は確かにあった──とは言え、ぱん太郎とのセックスの気持ち好さはすずもあやねも初回から感じていたみたいだし、膣内(なか)出しされながら快感絶頂を迎えるのを覚えたのも早く、二人とも誘いを頑なに拒絶したこともなかったが。 しかし、すずとあやねの態度が特に顕著に変わったのはここ最近のことだ。次第にぱん太郎に傾いていったのは確かだろうが、それでもまだしばらく猶予はあったのだ──その間に告白でも何でもして確かな関係を築いて絆を深めれば、もしかしたら二人も何とか留まって少年に向き直っていたかも知れない。 大方、東方院行人は男にとって夢のような極楽環境に慣れきってしまったのだろう。好意を寄せる娘が多すぎて誰を選べば良いか分からなかったのかも知れないし、若い故に恋愛に対する疎さや奥手なことも影響したのかも知れない。何にしろ、態度をはっきりさせないでいるうちに悠長に構えるのが身に染み付いてしまったのだろう。 そうであっても、せめて誰か一人でも意中を決めておけば良かったのに、ぬるま湯のような世界に甘んじてきた結果、たった一人にたった一歩踏み出す勇気も持ち合わせられなくなって。 (ま、おかげでこんな可愛くてエロい子を好き放題できるんだけど♥ 寝取ってる楽しみ付きで♥) すっかりぱん太郎との生ハメセックスの虜になったすずとあやねは、ぱん太郎に子宮直付け種付け射精されても歓喜一色に染まるようになり、自分からぱん太郎の子の受精妊娠を望むまでになった今、もはや寝取りは完遂されているのかも知れない。だが、表面上の少年少女の関係はまだ良好に続いているし、それどころかすずとあやねに対する行人の態度は明らかに異性としての意識が昂じて来ている。彼は二人をまだ信じている。すずもあやねも自分を支持してくれており、男など知らない──もう一人の男に食べられてなどいない清らかな身のままだと。 自分の傍に居続けてくれているそんな数少ない少女すら、そのもう一人の男にそのからだを美味しくいただかれて善がりまくり、完全にセックスの魔力に囚われ、アソコの穴はその男の巨根が激しく出入りしても快感しか生まれないほど拡張開発され、すずもあやねも逝かされまくりの中出しされまくりで腟内も子宮もその男の精子まみれ、いつ孕んでもおかしくない状態であり、尻穴も調教中、しかも本人たちはそれで満たされまくっており、心も完全屈服している──少年の目の届かない所で想像も出来ないほどの嬌態を晒してサカりまくって益々もう一人の男に嵌っている──などとは思っていないのだ。まさかそれほどまでになっていようとは思い至りも出来ないのだろうし、思いたくないだけかも知れないが。 比較的緩やかな抽送は最初だけであった。すっかり出来上がっていたすずの肉壺は極厚男根の往来を歓喜に満ち溢れながら歓待して淫壁がうねりにうねり、精子を熱望して盛んに肉棒を絞り上げに来るのだ。これほどの巨根に奥の奥までみっちり占められても平気なのだ。そこまですずのオマンコは開発されていた。ぱん太郎はいつになく昂ぶり、衝き上がる慾望のままに激しく腰を振ってすずを責め立てた。 グチュッ! グチュッ! パン! パン! グチュッ! グチュッ! パン! パン! 「のおっ♥! のおお、止まらないよすずちゃん! すずちゃんのオマンコ気持ち好すぎて……♥!」 「にゃあッ♥! うにゃあッ♥! ぱん太郎様♥! ぱん太郎様ぁ♥!」 青リボンの少女の表情に苦痛などまったく無く、むしろ快楽で首元まで真っ赤に染まり、凶悪なほど長く太い巨根で膣が滅茶苦茶になりそうなほど激しく突かれているというのに、痛みなく感じまくっているのがありありとわかる蕩けぶりであった。 また、いくら奥を小突かれても快感しか湧かないようで、すずは惑乱するほどの女の悦びに浸る。 「私のオマンコ♥ ぱん太郎様の♥ チンポの形に♥ 変えられちゃってる♥!」 すずの柔らかな下腹部に触れると、皮膚越しにぱん太郎の固く太く長い肉棒が入っているのがはっきりと判る。明るい場所なら肉棒の形に膨らんでいるのも見られるのだ。 「すずちゃんのオマンコは、ボクのチンポを収めるための鞘になったから♥」 「うん♥ ぱん太郎様のチンポのためのオマンコ♥ 私のオマンコは、ぱん太郎様のモノ♥」 「行人クンの子供を産む未来もあっただろうけど♥ すずちゃんのオマンコは、もう、ボクの子供を産むオマンコだね♥」 「……うんッ♥! ぱん太郎様の赤ちゃんの素♥ もっと、もっと、注いでぇ♥!」すずは上体を後ろに捻ってぱん太郎の顔を見上げて言った。「全部忘れるぐらい、いっぱい、いっぱい…………♥!」祭りの光明が僅かに蓄えられていた瞳が森の闇に溶け沈むように昏くなる。「私が欲しいのは……行人のじゃなくて……ぱん太郎様の赤ちゃんだからぁ♥」 いつもならもっと時間をかけてすずを十分に楽しみ、十分に楽しませるが、ぱん太郎は込み上げてくる射精欲に蓋をしなかった。 「わかった♥ イクよ、すずちゃん! 全部キミのナカで吐き出すからねッ♥!!!!」 その瞬間、すずの尻肉を押し潰すほど密着したぱん太郎の腰がピタッと止まった。 ただでさえ太い剛茎がドクンドクンと何遍も膨らんで脈動し、すずの子宮口に焦点を当てた亀頭の先端からぱん太郎の精液がぶちまけられ始めたのだ。 ビュルビュルビュルビュルーーーーーーッッッッ!!!!!!!! ビュウーーーーッッッッ!!!!!!!! ビュウーーーーッッッッ!!!!!!!! ビュグビュグッッ!!!!!! ビュグビュグビュグビュグッッッ!!!!!!!! 「うにゃあッ♥! すごいッ♥! イッパイ……出てるッ♥! ああッ♥! うにゃあぁああ~~~~ッッ♥♥!!!!」 さすがにこれは行人の耳にまで届いてしまうのではないかと思うほどの声量で喘ぎまくるすず。全身を歓喜に奮わせながらぱん太郎の凄まじい勢いの膣奥射精を感じまくる。女性器全体を支配するように奥までみっちり詰まった極太肉棒が焼け爛れそうなほどの熱塊と化してからだじゅうに行き渡る衝撃を放ち、精子が満ち満ちた白濁液の弾丸をお腹の底に──すずの子宮にぶち当てているのだ。女たちが口を揃えて言う筆舌に尽くし難い心地好さと幸福感に包まれる青リボンの少女。 少女はたった数十メートル先に姿が見えている少年のことなどいともたやすく頭の中から消え去り、従って視界に入ろうとも認識も出来ず、ただただぱん太郎の子種の放出を感じまくる幸せの絶頂に浸り切っていた。 「うにゃぁ……♥♥!!!! うにゃああぁぁぁ…………♥♥!!!!」 「のおお……♥! すずちゃん……♥! すずちゃん……♥!!」 この時間、まったく衰えることのない、(孕め!!!! 孕ます!!!!)という本能の哮(たけ)りがぱん太郎の全身全霊を支配する。煮え滾った慾望が体内で暴れ回るような衝動。昼間にあれだけ出したというのに、この少女に子種を注ぐことができると思うと、孕ませられると思うと、このあと一晩中でも射精を続けられそうだった。それほどの気持ち好さ。〝あの時〟以来、性欲が一切減退しないし、精液も無尽蔵に湧き出てくるのだ。 それに、これは一方的な排泄行為ではない。どれほどまでその意識が育っているかは分からないが、ぱん太郎に種付けられる性悦の幸福感に負けたすずは、もう本心からぱん太郎の種で妊娠することを嘘偽りなく許容しているのだ。 「ぱん太郎様、ぱん太郎様ぁ…………♥!!」 精液をしっかり注入するためにからだを固定されるように腰を掴まれながら最奥まで突き入れられ、全身に射精の脈動が伝播するほどの子宮直付け種付けをされても、妊娠に対する怯えなど一切なくされるがままに悦びを表すだけの青リボンの少女。 「お祭りの夜に愛し合えるなんて、村のために子作りできるなんて、ボクたち幸せ者だね……♥!」 「……うにゃああぁぁ…………ホントだよぉぉ………………♥♥!」 ──その後もあやねと同じく計三発。ぱん太郎は好き、愛してる、とすずと言い交わしながら歓待の坩堝と化したオマンコと溶け合うような中出しに至り、孕め、孕めと念じながらぱん太郎を完全に受け入れて待ち望んでいる青リボンの少女の胎奥で種付け射精を繰り返した。 その一方で、行動に移さないからこうなるんだよと、ぱん太郎の子種注入を受け続いている間何度も気持ち好さそうに逝っているすずの汗まみれで痙攣している背中、そうしてすずに種付けている最中ずっと見えていた行人の背中を交互に眺め。 だらしないほど蕩け惚けたすずの横顔と、やはり先ほど同じ表情をしながらぱん太郎の子種を胎(はら)に仕込まれていたあやねの横顔。そうしてぱん太郎の精子をオマンコと子宮に充満させた白リボンの少女と談笑している行人の横顔。同じくぱん太郎の精子をオマンコと子宮に充満させている真っ最中のすずが戻った時も、彼は同じ笑顔をこの少女に向けることだろう。 三人はまた一緒になる。あの狭い屋台の中でからだをくっつき合わせることもある筈だ。かつてはこのハーレムじみた村の中心に存在していた少年。すずとあやねが気持ち好く性交して来たばかりなどとは夢にも思わないだろう──だが、すぐ傍にいる二人のオマンコの中は直前に出されたばかりの別の男の新鮮な精子で満ち溢れていて、妊娠しやすい期間に入っているすずとあやねの胎内でぱん太郎の子種による受精活動が始まっていてもおかしくない状態であり。 また、そうやってぱん太郎の種を胎(はら)に溜め込みながら行人と接するのを、すずも、あやねも、もはや気後れなく容認するようになっており、さらにはぱん太郎の子を妊娠しても良いとすら思うようになっており。二人の開発調教も大成功も大成功である。 行人は彼にとってたった二人残された少女の心の中からも弾かれてしまったのだ。 女子の大半をもう一人の男に奪われ少年のすずとあやねに対する片想いの念は以前より強くなっているのは間違いない。その二人の少女と祭りを一緒に過ごすことが出来て嬉しくて仕方ない様子は遠目でもよく判る。 だが、そうして彼が信頼と親愛の目を向ける二人の少女も……行人に対する想いを塗り潰すようにぱん太郎への想いが上書きされ、すっかり堕ち切っているというあまりに無慈悲な現実。たった半年前までは、行人とすずの間、行人とあやねの間には、恋に発展してもおかしくないほどの親密な絆があった筈なのに。 すずとあやねの心も、からだも、そして子宮も。 少年にとって掛け替えのない存在になった少女たちの実体は、もう一人の男の存在で完全に染まり切っていて──もしかしたら、一緒に働いている時に本当に子宮内でぱん太郎の精子がそれぞれの卵子と繋がり合って新しい命が宿るかも知れず、今やそうなることを望みすらしているすずとあやねに挟まれてご満悦になるだろう東方院行人。 ぱん太郎は心底、果てしのない優越の快感と憐れみの念を禁じ得なかった。 そんな観念を抱きながら、少年がこの世で最も愛おしんでいるだろう少女とぱん太郎は性器を一つに融け合わせ、共に肉慾の絶頂を楽しみ合い、心もからだも許し合った男女の歓喜がもたらす幸福感に包まれて。 そうして、ぱん太郎専用の孕み袋と化したすずの子宮へ、彼女自身が慾して止まなくなった精子を送り込むというオスとしての究極の快楽を味わい続けるのであった────。 × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × (つづく?)
https://w.atwiki.jp/kakiya/pages/67.html
ながされて藍蘭島エロパロ 寝取られて24話 1 一週間という短くも長く感じられた準備期間を経て、とうとう本番その日がやって来た。とは言え用意は前日までに全て済んでしまい、龍神祭も夜祭として夕刻から開かれるので、ドン、ドン、ドンドンという開催当日を報せる早朝の花火の音で目が覚めたものの、少なくともボクは起き抜けから落ち着かない気持ちは湧かず、一日の始まりは水汲み、掃除、洗濯……と、普段どおりのようであった。 朝食も済み、さて日暮れまでどう時間を潰すそうかと終日快晴を思わせる青い海原を眺めながらお茶を啜ってくつろいでいると、 「行人ー」 と、台所で食器の洗い物をしているすずが背中を向けたまま話しかけてきた。 「なにー?」 「私、お祭りの着替えの集まりに呼ばれてるから、これが終わったら出かけるね」 「あ、そうなんだ……どこで?」 「えっとね……ちかげちゃん家だよ。衣装配るの面倒だからって、私たちの方から取りに行くことになったの」 上体を捻ってこちらに横顔を向けたすずはそう言い、流し目でニコッと笑いかけてきた。最近、こんな何気ない仕草にドキッとしてしまい、ボクは目がやや泳ぎ気味になってしまう。すずの美少女ぶりに磨きが掛かっていると言うか、妙に色っぽいと言うか……それでなくとも彼女のスカートはちょっとかがめば下着が見えそうになるぐらい短いし、胸もボリュームが増しているような気がして……目線をどこに置いたらいいのか、この頃はとても迷ってしまうのだ。もっともそれはすずに限らず村の女の子たち全体に言えることで、思春期の女子は皆こうも眩しく見えてしまうのか、それともボクが意識過剰になっているのか──まず後者で間違いないと思うけれども。 「あはは、まあ確かに、一軒一軒配って回るより、皆んなを集めた方が効率がいいもんね……ってことは、祭り衣装は新調されるんだ?」 「毎年新しく仕立ててるんだよ、ちかげちゃん」 「さすがだな……じゃあ、ボクの分もあるのかな」 と、壁際にある箪笥の上に視線を投げる。そこには去年着用した祭り衣装が畳んで置いてあった。押入れの衣装箱に蔵(しま)ってあったのを昨晩取り出して陰干ししておいたのだ。 「あー、そこまでは聞いてなかったけど、ちかげちゃんは凝り性だから、きっと行人の分もあるよ」 そう言うとすずは洗い物の手を止め、今度はくるっと振り返り、ボクをまっすぐに見つめて柔和な微笑みを浮かべた。 「行人も…………来る?」 「えっ……」 吸い込まれそうなほどキラキラした瞳と美少女ぶりを遺憾なく見せつける端整な微笑を浮かべる表情に、ボクは胸の動悸が一気に高まってしまい、自分がぼうっとなって吸い込まれるように見つめ返していたのに気付いたのは数秒後ぐらいだろうか。 ボクは燃え上がるように湧く羞恥に内心慌てふためきつつ無理やり引き剥がすように視線を外し、 「……いっ、いやっ、別にいいよ」 と、動揺しているのを悟られないよう願いながら口早に言った。顔が熱い、きっと赤くなっているんだと思う。気付かれやしないかな。 「……どうして?」 「だ、だって、女子の集まりで、しかも着替えじゃないか。男子のボクも行くのはおかしいでしょ!?」 「えー?」小首をかしげるすず。「でも、準備の慰労も兼ねて、食事やお茶菓子も用意するって言ってたよ。時間までゆっくりしようって。全然おかしくないと思うけど……」 「そ、それでも着替えするのは変わりないでしょ!」 女子たちが新しい祭り衣装を試着しようとボクの眼前で服を脱ぎ始め、何も気にせずにその柔肌を露わにするのは目に見えていた。お決まりの展開である。それでなくとも最近村の娘(こ)たちは綺麗になっていると感じているのに、日々の労働や快眠快食で健康的に引き締まったその裸体の数々を見てしまっては、どれだけ鼻血を噴いてしまうのか──。食べ物なんかにつられないぞ! と、ボクは心の中でブンブンと首を振る。 「もう、行人ったら……。……じゃあ……行人は来ないんだね。ふふっ♥」 可笑しそうに喉を鳴らしたすずはまたクルッと躰を回して元に戻り、ロングヘアと白いスカートをふりふり、とても機嫌良さそうに鼻唄を歌いながら洗い物を続けた。藍蘭島に公共の水道は設備されていない。井戸から汲んで来て水甕に貯めた水を用い、流し台で洗うのだ。汚れた水は台の隅にある口から木管を伝って外に排水される。上手く作られたもので、家の裏手に溝が海まで掘られていて、温泉の排水を合流させて流れ出るようになっているらしい。大きな声では言えないが、トイレもそこで済ますのだ。 「う、うん……それに、ボクはボクで別件で呼ばれてもいるんだ」 「別件?」 「ほら、今年はボクも警備に回されるでしょ。その打ち合わせでオババの屋敷に行くことになってるんだ」 「ふうん、そうなんだ。じゃあ、行人のお祭り衣装もあったら、届けよっか?」 「いや、わざわざいいよ。夕方前に取りに行くか、去年のを使うからさ。それより……あやねもそっちに来るの?」 「え、あやね? うん、来るよ、もちろん♥」と、また横顔だけ向けて朗らかに答えるすず。「店番手伝うって言ってくれて助かったよね」 「だねえ。あやねに会ったら、ボクからも感謝してたって伝えておいて」 「うん、いいよ♥」 前回は客がわんさかと押し寄せる中、りんが助っ人をしてくれたお陰で何とか凌げたのだが、今年は他の店に先を越され取られてしまっていたのだ。ボクも警備の仕事があるし、すずととんかつだけで店が回るかなと若干の不安を覚えていたところ、すずから話を聞いたらしいあやねが、「それなら私が手伝ってあげるわ」と申し出てくれたのだ。例年通りなら彼女は祭り囃子の笛役の筈だったが、そちらは他の子が代わってくれるそうで、こうして周りが協力してくれることに感謝せずにはいられない。 「一緒に行くから途中で待ち合わせしてるんだ」 「へえ……最近、あやねとも随分と仲が良いよね?」 「うにゃ? そうかな?」 「ハハ、自分自身だとわからないものだね。傍から見てると、近頃あんまり張り合わなくなったなって感じがするよ」 ボクは可笑しくなって軽い笑い声を立てた。対抗意識が強い上にすぐ調子に乗って空威張りするあやねは、以前はすずに限らず他の子と諍ったり競ったりする場面が多々あった気がする。すずもあやねに対しては意地になるので、二人はすぐケンカする印象があった。 だが、この頃の二人をふと振り返ってみると、突き合う角が取れたかのように円く接していることが多いな──と、そんなことに気付いたのだ。もう一ヶ月以上前のことになるが、月見亭への小旅行に誘った時も、帰り道のすずとあやねがやけに楽しそうにお喋りを続けていたのを思い出す。 (一昨日だって二人一緒にボクのところに……あ) そこまで考えて思い至った。 他の子たちがアイツを取り巻くようになった反面、まだ距離を保っている女子同士として、自然と絡むことが増えたのではないか、すずとあやねは。 それに、月見亭への小旅行もそうだが、普段の付き合いとは別に、ボクの方から二人に声をかけてちょっとした外出を度々するようになっているので、三人で過ごす時間が増えたのも確かだ。もしかしたら、すずとあやねが連れ立つ機会を目にすることが多くなったのは、ボクの影響もあるのかも知れない。 このように考えると、何だかまたひとつこの二人の身の潔白の証明を発見したような気がして、嬉しさがこみ上げて来て心が軽くなるようだった。 「それじゃあ、次に会えるのは日暮れ前の集合場所だね♥」 「そうなる……のかな?」 去年は日がずれていたみちるさんや身重のみことなども今回加わったが、今年もボクたちが祭り初日の当番であった。初日の店番や祭囃子の担当は開会式に出席できないのは多少残念ではあるけれども、オババの式辞があるぐらいなので気にするほどのことでもない。 「楽しいお祭りにしようね♥ 私とあやねも……うんと楽しむから♥ ……フフ♥」 「う、うん…………」 それほどに楽しみだったのか、程なくして家事を片付けたすずはスキップするような軽やかな足取りで家を後にした。時刻で言えば大体、午前8時にもなっていなかったのではないだろうか。この島には正確な時計が無いのであくまで体感だったが、何にせよ祭りの開始までまだ半日近くもあるのは間違いなかった。 (まあ、準備も大変だったからなあ) と、遠ざかってゆくすずの後ろ姿を玄関から見送りながら思う。ボクも連日の肉体労働で全身の筋肉が強張り気味だ。すずの作ってくれる食事と自宅温泉、それに準備期間中は厭な夢も見ず熟睡できていたため、何とかバテずに乗り切れたが、それでも体内に少しずつ疲労が蓄積し、四肢がどことなく重い。祭りの本番を迎えた高揚感がそれを帳消しにしているのだ。 そんなボクを尻目に、すずをはじめ村の女子たちは疲れなど知らないように溌剌としていた。ボクに勝るとも劣らないほどの労働をしていた子も多くいるのに、藍蘭島の自然に培われた彼女たちの体力の底知れなさや丈夫な身体には舌を巻くばかりだ。 (それに、ぱな子さんの作る料理やお菓子は絶品で、すずも目がないし) そう思うと一も二もなく御機嫌で出て行ったすずの気持ちも理解できる。あと、見た目では元気に映ったり、自分ではまだ大丈夫と思っても、実は疲れが溜まっている……という事も十分にある。この七日間働き詰めだったのだから、安全な女子たちの集まりの中で本番までゆっくりと休息するといいだろう。 一昨日に見た、三人が──すず、あやね、ぱん太郎の三人が仲睦まじげに、それこそ躰を密着しながら談笑していただけでなく、着崩れた服の内側を──すずとあやねのパンティや生の乳房をアイツに覗かれていたのを、悪夢でなく現実で目撃してしまったこともあり、一抹の不安はあったが、女子の集まりということもあって、ぱん太郎も大勢が集まっている他所の家まで出張って衆目のある中おかしな真似はしないよな、いつも通りすずとあやねを信じなくちゃ、さっきだって二人がぱん太郎と関係していない状況証拠をまた一つ発見したじゃないか……などとぐらつく心を鼓舞した。 このお祭りもせっかくの機会にして、二人との絆をもっと深められれるよう努めよう。そうすれば、アイツがすずとあやねに寄り付いても、二人はきっとボクの言葉を信じて跳ね除けてくれる筈だ。合意が無ければぱん太郎だって一線を越えることは許されないんだ……などと考えながら、ボクはボクでとんかつの世話をしつつ昼前に出掛けたのであった。 2 ──と、最近ではすっかり定着してしまった悪い方向へ流れてゆく思考回路を懸命に修正する少年だったが、現実は残酷なことに非情かつ無慈悲であった。 実際のところ、躰をくっつけたり胸や下着を覗く程度の次元など軽く超えていて。 すずはぱん太郎と肉体関係に──それも気の迷いで一度や二度肌を許したなどという浅い交わりではなく、少年がこの世で最も忌み嫌う存在となった男と何度も夢中で子作り中出しセックスする段階に、とっくになってしまっているのだから…………。 そうはなって欲しくないと願い、そうではない希望的証拠を考え探り、なっていないと信じている少年の切なる望みも虚しく、すずはもう数え切れないほどぱん太郎と下半身を繋ぎ合わせ、すっかり性の悦びに目覚めて快楽の虜となり、オマンコの奥まで届く巨根を子宮に密着するまで突き入れられても気持ち好さそうに喘ぎ、そうやって互いに求め合ってぱん太郎に種付けされまくる女となっていたのだ。 先程まですずと会話していた時も、彼女の胎内には……前日までに注がれたぱん太郎の濃厚な体液が子宮に繋がる奥壁まで充溢しており、綿を詰めて秘貝の口をキュッと閉じ、こぼれ落ちないようにしているぐらいであった。 準備期間中だけでもすずがぱん太郎の逞しい巨根でそのオマンコを存分に掻き回され、子宮の入り口に亀頭を直当てされながらたっぷりと膣内射精された回数は軽く数十回にも上っていたし、そうされた少女が歓喜に包まれた上での浅くない絶頂に達した回数はそれ以上であった。すずの性器は雌の生殖器官として完全に目覚めており、その内部では大量のぱん太郎の精子を抱えて絶え間のない受精活動が行われていたのである。 また、膝裏近くまで届く栗色のロングヘアと短いスカートが動いた拍子に翻り、時おりチラチラと見える白いパンティを行人が後ろから注視していれば、臀部の中央付近におかしな盛り上がりがあるのに気付いたかもしれない──無論、うぶな少年がそのような真似をできるはずもないが。すずはなんと、後ろの穴にアナルバイブを挿していたのだ。それもかなりの大きさの。 すずの肛門の開発も順調に進んでいた。屋敷でセックスする時は、“愛の巣”で互いに生殖昂奮にまみれた濃厚な種付け交尾をひとしきり楽しみ、オマンコをぱん太郎の子種でいっぱいにした後、温泉に場所を変えてまずは先ほどまでの交歓の汗や汚れを落としてから肛門調教を始めるのが常であった。温水浣腸でよく洗浄してから、ぱん太郎は潤滑液である通和散をふんだんに用いてすずの綺麗な菊穴の内外を丹念に指でほぐし、その次にアナルバイブを使ってゆっくり出入りさせる。陰核も同時に弄りながら。この流れはすずだけでなくすべてに女に当てはまった。 いつもとはまた違った反応をすずは露わし、指やアナルバイブの抽送に震える尻を高く掲げながら、「にゃおぉ♥ にゃおぉん♥」と、明らかに感じている声音で切なそうに鳴くのだ。数ヶ月前に流れ着いた外界産のバイブ類はとっくに電池が切れていたが、こうして張り型として十分に活用出来ていたし、中にはちかげが持っているスマートフォンのように携帯型太陽光発電機で充電して繰り返し使えるものも幾つかあった。 後ろの穴はいきなりそこだけ責めても快感を得にくいどころか痛みや苦しさも強いため、まずは通常のセックスで十分に気持ち好くさせた状態で移った方が良いとぱん太郎が気付いたのは、肛門に手を出し始めてからしばらくしてからだ。これが上手くゆき、最初から後ろで始めるよりも調教に対する緊張具合や肛門のほぐれ方もまるで違い、女たちにも好評であった。慣れてくるにしたがってひと回り大きい張り型に替えてゆくのだ。他の女もそうだったが、今ではすずも並の大きさ以上の張り型が入るまでに肛門が拡がるようになっている。誰もがぱん太郎の極太肉棒を後ろでも迎え入れるのを目標としていて、積極的に肛門調教を受けているからでもあるが。 通和散を溶かした温泉水を足すのを忘れず、また陰核にも刺激を与えながら、頃合いを見て奥までバイブを挿入してほじくり回すと、すずはうっとりと目を閉じビクビクとからだを悶えさせながら、「にゃおぉ♥ にゃおぉ♥!」と、オマンコを責められる時とは異なる喘ぎ声を上げ、拡げた両脚を突っ張らせて大きく弾ませながら尻を浮かせる。すると、秘裂からまるで間欠泉のように白濁汁がビュウ、ビュウと噴き出して来るのだ。すずが射精しているようにも見える程の勢いと量──前と後ろ両方の穴のその有り様、桃色に咲いたからだ、何より彼女の蕩けきった表情は、行人にはとても見せられない卑猥極まりない扇情的な姿であった。 やっと引き抜かれたバイブは湯気が立って潤滑剤よりも腸液でまみれており、ポッカリと開いた穴がすぐには戻らないほどであった。最後は試しに肉棒の先端を当ててみるが、力を籠めて押し込もうとしても亀頭が半分埋まるぐらいで強い抵抗に遭い止まってしまう。さすがにすずも痛がった。亀頭の傘部分が一番広がりがあるため、そこさえ通過させれば後はするする入ってゆくのではないか……とは思うのだが、孔が拡張してきている手応えは確実に感じているため、焦りは禁物とぱん太郎はどのバイブよりも太い自身の大魔羅で無理に貫こうとはしなかった。どの女も同じである。皆の熱心さは買うが、ぱん太郎の巨根が嵌まるようになるまでにはまだまだ時間が掛かるだろう。 だがその分、前の穴に突っ込みたい気分が無性に昂じるのだ。 この島のもう一人の男である少年と暮らしているこの美しい少女のオマンコを存分に掻き回し、彼──東方院行人を完全に忘れさせるほどの快楽を何度でも与えたくなるのだ。 肛門調教が終わると、ぱん太郎は頑張ったねと優しく声をかけ、「ご褒美に、出ちゃった分また注いであげるからね♥」と、大剛直の先端をすずのオマンコに移動させ、濃密な白濁を滴らせながら秘肉がヒクヒク蠢いている淫裂の中へ突き入れてゆく。今度は後ろとは裏腹に驚くほどなめらかに呑み込まれてゆくのだった。 「にゃあああッッ♥♥!!!!」 すずの辺り憚らぬ絶叫に近い嬉声を合図に再び前の穴での交淫が始まると、二人はあっという間に燃え上がり、特に肛門調教後の青リボンの少女の乱れようは甚だしかった。これはすずに限った話ではないが、後ろの穴をさんざんに弄られると、アソコが切なく疼いて仕方なくなるのだと言う。 「にゃあぁ~♥! うにゃあぁん~♥! ぱん太郎様ぁッ♥! ぱん太郎様ぁッ♥!!」 と、すずは己のからだを貫いている男の名前を愛しげに連呼し、何度もキスを求める。オマンコを責められながら閉じ切っていない肛門を指で弄られる度に、穴を窄(すぼ)め尻を震わせて喜びを表す。 どちらも本能にまみれた動物的になっての激しいセックス──。後ろの穴に入らないのが嘘のように、すずの肉壷はぱん太郎の巨根を根本まで美味しそうに呑み込み、青リボンが解けそうなほど栗色の長髪を振り乱し、その豊満な乳房がぐにゃぐにゃになるほど揉みしだかれたり舐め回されても悶え悦び、自分からもぱん太郎に押し付け、乳首が赤く腫れ上がるほどしごかれようが、吸われようが、紅潮した顔に嬉悦の涙を流して快楽に狂ったような嬌声を上げる。行人の知っている彼女とはまったくの別人、まったくの知らない姿であった。 やがて二人は歓喜の同時絶頂、意識が弾け飛びそうなぐらいの快感に昇り詰め、行人など完全に忘れ去られた、深々と繋がっての至福の“種付け時間”に包まれる。すずは行人などお構いなしに子宮直付けされたドクドクと脈打つぱん太郎の孕まし棒を愛おしそうに幸せそうに締め付け続けながら、何らためらいなくぱん太郎の子種を飲み干してゆくのだ。 だが、最早これは当たり前と化した光景であった。当たり前になるほど、すずはぱん太郎とこの中出し種付けセックスを半年近く、長くとも一週間も空けることなく繰り返して来たのだ。 何も考えられなくなるほどの大きな絶頂がやっと引き、からだを動かすのが億劫になっても、ただただ気だるくも果てしなく満ち足りた生殖悦楽に浸りきり、性器を深く結合したまま胎奥での子種の受け渡しに没入するすずとぱん太郎──。 それに──すずの言った通り、女子たちは祭り衣装の受け渡しのために集まるのは確かだったが、それは目的の一つでしかなかった。彼女たちの足が向かうのはちかげの洋館ではなく、村外れの小山に建つ大屋敷であった。 祭りの準備が整った最終日の夜、ぱん太郎の手が付けられた女たちが呼ばれ、前祭と称した内宴が夜通し行われていたのだ。 さすがに前夜から出かけるのに不安を覚えたすずは、翌朝から参加することにしたのである。 少年を家に残してほどなく、道端で彼女を待つ者がいた。 青袴の巫女装束──あやね。 朝の挨拶を軽く交わした二人の少女は、互いの目の中を確認し合うと、どちらも艶を含んだ笑みを口端に浮かべ、一緒に歩き始めた。 隣に並んだ白リボンの少女の胎内もまた、すず同様の有り様であり──青リボンの少女の膣と子宮が大量のぱん太郎の精子で占拠されているように、あやねの膣と子宮でも同じ男の精子が我が物顔で群れ泳いでいたのである。 彼女たちだけは、と行人が想い、何とかぱん太郎の手から守ろうと色々と考えを巡らせている二人の少女は、もうとっくにその意味を失った状態であった。少年の知らない所でめくるめく性体験を与えられていて、それどころか──肉体の快楽を貪り合うまでの間柄になり、行人にとって大いに憎むべき男の存在は二人の心身の奥底まで浸透し、支配され……しかもそれを彼女たち自身が受け入れるようになってしまっているほどだったのだ。すずとあやねの全身に残存するぱん太郎とのセックスの余韻、そして……膣内、子宮に感じるぱん太郎の子種の温かみは、彼女たちにこの上ない喜びを抱かせるほどになってるのだ。 ぱん太郎と子作りすることへの躊躇いや抵抗感、蟠り、不安や後悔、嫌悪などの負の感情が行人への思慕と共に溶け去ってしまったのは、いつだったか。ある日を境にはっきりと──というわけではなかった。ぱん太郎とのセックスの日々の積み重ねが──彼とのセックスの気持ち好さ、子作りセックスの気持ち好さ、彼の孕ますという意志が籠められた中出し種付け射精を膣奥に浴びる気持ち好さ、そして、それだけ愛されている求められているという歓喜と充足感が、何もかも駆逐してしまった。 「どう? 行人様にバレた?」「ううん、全然。いつも通りだよ♥」「やっぱりねえ」などと談笑しながら、行人に想われている二人の少女は肩を並べて道を辿り屋敷を訪れると、既にそこには精力絶倫の男に責め上げられて内股を大量の白濁汁でまみれさせながら幸せそうにへばった女たちが広間の隅に並べられた蒲団に何人も寝そべっており、まだ順番が来ていない者たちは思い思いに御馳走やお喋りを楽しんだり、露天風呂や中庭の東屋でくつろいだり、あるいは別の部屋では性具を用いるなどして女同士で絡んでいる者たちもいた。よくよく見れば、彼女たちは肛門拡張に精を出しているのだ。 彼女たちに共通しているのは、誰もが一糸も纏わずに桃肌の世界を作っているというところであった。彼女たちの衣服は下着に至るまで式台(※玄関の上がり口にある一段低くなった板敷きの部分。客を送り迎えする所)の隅にうず高く積まれており、この屋敷の中では全裸にならなければならないことを示していた。奥の“愛の巣”からは複数人の女の性愛に満ちた嬌声が聞こえて来る。 すずとあやねも目を輝かせ、胸を高鳴らせ、何よりアソコを疼かせて──着ていた服を急いで布の山に放り、この淫宴の中へと足を踏み入れたのだった。 午前中は他の娘たちとお喋りに興じたり温泉に入ったり美味しいお茶菓子を堪能したりしていたすずとあやねは、順番が来ると二人して呼ばれたので、待ちかねたように素早く立ち上がって裸のまま“愛の巣”に入っていくと、同じく全裸のぱん太郎がベッドの上で赤黒い極太勃起を淫液で濡らしたまま胡座を掻いて待っていた。瞬く間に情慾で濡れた瞳を男と交わして挨拶をすると、青リボンの少女と白リボンの少女はベッドに手をつき四つん這いで上がり、何のためらいもなくぱん太郎の足元まで這い蹲(つくば)って進んだ。何も言われなくとも雄大な異様を誇る巨根に両側から愛しげに口づけをすると、こびり付いていた体液の残滓を丹念な舌使いで綺麗に舐め清めてゆく。 「言いつけはちゃんと守ってる?」 「はい……♥」 「ええ……♥」 二人は大剛茎から顔を離し、四つん這いのままその場で半周すると、ぱん太郎に尻を掲げて見せた。 なんと、彼女たちの菊穴を押し広げて太いバイブが根本まで収まっていた。これを朝から挿れていたすずだったが、あやねもまったく同じようにしていたのである。以前、月見亭で見たことのある行人の陰茎が勃起した幅の優に二本分はある大型のバイブだったが、それでもぱん太郎のモノよりは小ぶりであった。 「よしよし♥」 行人に想われている少女二人が、とうとう尻穴までこんな有り様にしている、自分の命令に忠実に従っている──その光景にぱん太郎は満足げに頷いた。その下にある無毛の秘裂の狭間には赤い具が覗き見え、愛液と精液が混じったものが中からこぼれてきたのだろう、白く濁った粘汁を滴らせて内股まで濡らしていた。前の穴もこの様相である。 すずもあやねも既に昂奮を覚えているのだ。性交経験の積み重ねと共に淫乱化も着実に深まってきているようだった。 「これ、大きすぎて、ずっと挿れてるの大変なんだから……」 「ちょっと息苦しいよね……♥」 などと言いながらも、二人の表情には淫媚さこそあれ非難のかけらも浮かんではいない。 「のふふ、この程度で音を上げてちゃ、ボクのはまだまだ入らないよ♥」 ニヤついた顔でそう言ったぱん太郎は、出っ張っている部分を片手ずつ抓んだ。そうしてゆっくりとわずかに抜いたり差したりを繰り返すと、「んっ……♥ んっ……♥」と、すずとあやねは細い腰から扇情的な曲線を描く尻と太ももを艶かしく揺らしながらその感触を楽しんで囀る。 股下から逆さまに覗いてくる視線は極太肉棒に釘付けで、彼女たちの両手はしきりに陰唇付近へ添えられて亀裂を指で拡げるために淫液の滴り具合も増し、二人ともぱん太郎の男根を欲しがってアソコを火照らせているのが容易に解る仕草であった。 ぱん太郎も元よりそのつもりだ。この前夜祭には関係を持った女全てを招いていたが、こうして小分けにして順次部屋に呼んでいるのは、肛門をほぐしておくために付けさせた張り型をしっかり嵌めているかの確認だけでなく、祭りの本番が始まる前に全員ひととおり抱いておきたいと思ったからだ。全ての女が自分とセックスし、中出しされた状態で年に一度の祭事に入る──なかなかのご満悦な状況ではないか。 彼女たちの話によれば、村に暮らす適齢期の女でぱん太郎に抱かれていないのは最早いないとのことだ。様々な理由で長期に渡って村外に出ており滅多に顔を見せない女も何人かいるようだが、いずれも子を産める年齢と身体で容姿も申し分ないらしく、実はその内の何名かは偶然に出会えた機会があったため既に籠絡していて、今日も此処へ来ていて抱き終わっている。残りも村に戻って来たら自分と対面するよう仕向けて欲しいと、今や彼の手足となって動いてくれる女たちにぱん太郎は伝えてあった。 よって、今夜から始まる祭りの会場で見受けられる女は、その尽(ことごと)くが妊娠中か、でなければ受精中か、排卵の時まで種を蓄えているか──いずれだろうが等しくぱん太郎の女として開始直前に注がれたばかりの子種を大切に胎(はら)に納めながら参加するのだ。 村よりさらに範囲が狭(せば)まる会場内で、この島でもう一人の男──東方院行人が見る女、会う女、すれ違う女。右を向いても左を向いても、ぱん太郎とその日セックスしたばかり子種を注がれたばかりの女だらけという状態となるわけだ。親しく付き合っている村娘達も全員だ。 そう。全員が。 “九人の美少女”たちが……。 すずとあやねでさえも…………。 年に一度の特別な夜、以前より強く意識するようになった青リボンの少女と白リボンの少女とも、少年はいつもと違う独特の雰囲気の中、楽しく親しく会話を交わすだろう。あやねにも行人の店を手伝うよう言ってある。前回はだいぶ盛況だったらしいから、今年もすずとあやねと肩を並べて夜店を切り盛りし、祭りの高揚感もあって忙(せわ)しくも楽しい時間を共有することだろう。行人はさぞや満足するのではないか。両手に花とはこのことだ。まだ受粉もしていないと信じている愛らしい花。 ──だが、その二輪の花もとっくに…………。 (のふふ、とっくにボクの精子で受粉しまくってる花♥) もはや東方院行人に救いはない。祭りの間じゅう、狭い屋台で躰を触れ合わせる距離にいながら一緒に働くすずとあやね。彼が──不安こそ消えないだろうが──純白純情を信じて疑わないたった二人残された美しい少女。だが、この二人の少女までもが、実はぱん太郎と肉体関係を結んでいる情婦なのだ。しかも、その肉の繋がりは子作り前提であり、濃密な中出しセックスを繰り返しているのだ。すずもあやねも遠慮なくぱん太郎の精子を子宮に注がれ、彼女たちの方からも欲しがりながらいやらしく中出しを望んでいるのだ。 これまで少年に見せて来た平素の顔つきで接していても、ぱん太郎の逞しい巨根によるセックスの気持ち好さをからだの芯まで覚え込まされてしまった青リボンの少女と白リボンの少女は、情夫の前では行人に見せたことのない淫蕩な顔つきになって嬉々として膣内射精されていた。そのオマンコにはぱん太郎から中出し種付けされた余韻を十分に残し、子宮では大量かつ新鮮なぱん太郎の精子が泳ぎ回る状態で行人と共に過ごすこととなるのだ。 昨日までの準備の間もずっと、すずとあやねはぱん太郎の極太肉棒でオマンコをさんざんに掻き回されて乱れ喘ぎ、その乳房は無遠慮に揉みしだかれ、舌を絡め唾液を交換し唇を重ね合って、わざわざ全裸になってぶっかけれてからだの隅々まで臭く濃密な精液を塗り込められ、結局のところ一日も欠かさず子作り目的の子宮直付け子作り射精を受けていたのである。 今、これからだって、これでもかと言うぐらいぱん太郎の精液がすずとあやねのオマンコに注ぎ込まれるのだ。 昨夜から始まった宴の最中、ぱん太郎はこうしてずっと“愛の巣”で代わる代わる巣の中にやって来る女たちのオマンコを味わい、種付け射精し続けていた。それでも疲れは多少感じる程度で、交歓の合間に少し休めばすぐに睡気も回復し、男根も性慾も衰える気配が一切ない。自分自身でも驚くほどの底なしの絶倫ぶりである。 「すずちゃんも、あやねちゃんも、ボクのチンポをオマンコに挿れて欲しくて堪らないみたいだね♥ 昨日までにも随分としたっていうのに♥」 この七日の間だけでも、すずとあやねはどれだけぱん太郎と気持ち好くセックスしただろうか──行人が知れば絶望以外ない回数であることは間違いない。仕事に打ち込んでいるために広場からほぼ移動しなかった少年の目を盗む苦労もなく、祭りの高揚感も綯(な)い交ぜになって心ゆくまで楽しだものだ。すずも、あやねも、ぱん太郎と腰を密着させての奥出し種付け逝きまくりの蕩ける生殖セックスを、何度も、何度も…………。 「だからだよぉ♥」と、腰を淫靡にくねらせながら訴えるすず。「お祭りの準備してる間、毎日してたから……ずっとオマンコが疼くようになっちゃったんだよぉ……♥」 「私もよ……来る日も来る日もぱん太郎様の逞しいオチンポでイヤになるぐらい掻き回されて……オマンコの奥で、うんと濃い精子で、あんなに熱くて全身がバラバラになりそうな勢いで種付けされたら……」あやねの双眸が妖しく細められ、愛しそうに剛直を眺める。「あんな愛され方を……毎日されたら……誰だって我慢できなくなるわ…………♥」 後ろの穴に性具を突っ込んでいる真っ最中なのに、前の穴にチンポを挿れて欲しくて堪らないとは、まったく困った娘たちだ──と、さすがに内心苦笑するぱん太郎。女たちに訊くと、圧倒的にオマンコの方が気持ち好いらしいので仕方ないところではあるが。それに、こんな風になってしまうまで彼女たちに生殖快楽を与えたのは他でもない、ぱん太郎自身なのだ。 こうなってくると、ぱん太郎は行人が憐れになって仕方がない──侮蔑と嘲笑ばかりを含んでいるが。この準備期間中は村の雰囲気も常時とは異なり、交歓中の女たちもどこかひと味違った楽しさを得ているようであり、快楽の求め方が普段以上に貪欲であった。すずも、あやねも、行人が広場で屋台の組み上げに勤しんでいる間、どれだけ自分から腰を振って浅ましい表情をしながらぱん太郎の巨根と膣内射精を求めただろうか。自分から進んで子宮に濃厚な精液を浴びせかけられることを願って悦び狂っただろうか。 出される直前に、 「いいわ、いいわ、中で出してぇ♥ ぱん太郎様の精子ぃ♥ 行人? 行人なんか気にしないで子宮に注いでぇ♥」 「奥で出していいからぁ♥ 一番奥でぱん太郎様の子種ドピュドピュしてぇ♥ 行人様じゃなくて、ぱん太郎様の赤ちゃん妊娠するからぁ♥」 などと、二人とも理性の溶けた顔でもはや臆面もなく言うのだ。快楽の最高潮が引き出す勢いのままにとはいえ、すずも、あやねも、行人の名前をはっきりと口に出しながらぱん太郎の種付けをねだるのだ。いつもより熱情的にぱん太郎との愛を育み、セックスの悦びを心身に深く刻み付け、妊娠を意識させられながら、肉洞を歓迎に蠢かせながら、何十回と膣奥種付けされ、その後さらに、肛門も性の淫孔へと変貌させられる調教を受けていたのだ。 彼が尻穴性交を目指しているのは肛門自体への執着というよりも、女たちをより一層征服したいという慾求があるからと言った方が正しい。世の中には後ろの穴にやたら拘る人種もいるらしいが、ぱん太郎は前の穴で中出し種付けすることばかり考えていると言ってもいい。だからなのか、全体的に肛門調教の歩みが悠長になっていて、そのためにまだ誰一人として貫通を達成していないのかも知れなかった。が、別段入らなくても焦りを覚えないのは、どうせオマンコの方を好きに使えるのだからという楽観があるからとも言える。それほど人間の女陰の具合の好さを知ってしまったからだとも。 せっかくこうして──と、大股を拡げて前も後ろもあけっぴろげにして物欲しそうな表情をしている美少女二人のあられもない姿を、ぱん太郎はニヤけた顔で眺める──女泣かせの極太肉棒による子作り生殖の快楽に嵌ってしまい、愛しく想っていたはずのもう一人の男を放り出してぱん太郎を求めるようになった上品(じょうぼん)肉壷の女たちの美しいからだを、わざわざ傷ものにしたくはなかった。それでなくとも彼の巨根は膣であっても油断すればたちまち苦痛を与えてしまうほどの大きさなのだ。それに、村の女たちには、彼の子供を孕んで産み育てるという大切な役目がある。からだは大切に扱ってやらねばならない──東方院行人の最大最後の拠り所であるこの青リボンの少女と白リボンの少女も。 だからこそ、肛交への慾求以上の情熱で、この二人の少女──すずとあやねの胎内に種付ける意思を籠めた中出しを何度でもしたくてしたくて堪らなくなるのだが。 ぱん太郎は尻穴にバイブを咥え込みながら膣口から淫汁を垂れ流している双つの美尻を撫で回しながら訊いた。 「もうすぐ祭りも本番だってのに、こんな特別な日にも行人クンを放ったらかしにして……ボクにタップリ種付けされる準備はいいかな?」 「もう……またそれ? 同じことを何度でも言わせたいのね……困った御仁(おひと)♥」 「ふふ、ハッキリと言葉にした方がコーフンするでしょ?」 と、ぱん太郎は言ったが、こうして繰り返すことによって彼女たちの意識に深く摺り込んでいく意図もある。 あやねとすずは微苦笑を交わしながら軽く頷き合って首を後ろに回し、視線をぱん太郎に戻す。 「わかったわ……ええ、もちろんよ……♥」 さらに尻を高く上げたあやねは、秘裂の左右に当てていた指に力を籠め、ぱん太郎の眼前でパックリと割り開いて見せた。白リボンの少女の呼吸に合わせてドロドロの白濁汁が秘肉の隙間から溢れ出て来る。この量で直前ではなく、前日までに出されたものなのだ。 「このオマンコは、もう、ぱん太郎様のモノなんだから……♥ 好きなだけ使って、好きなだけ……種付けてくださいませ♥ いっぱい愛してくださいませ…………♥」あやねの眼が恍惚げに閉じんばかりにさらに細まり、赤い舌先が下唇をやわく舐める。他の女同様に快楽に堕ちきった、妖艶さの片鱗を窺わせる表情。「ぱん太郎様の逞しいオチンポを気持ち好くするために、いくらでもご使用ください……♥ そして……いくらでもぱん太郎様の濃厚な御種をお注ぎください……♥ オマンコの一番奥で、私の……あやねの子宮に、ぱん太郎様の精子をいっぱい注いでください……♥ 行人様じゃなくて……ぱん太郎様の御種で、私は孕みますから…………♥」 「私もやるよお……♥」 と、対抗心を掻き立てられたかのように、あやねより高く尻を上げて裂け目を指で拡げるすず。 「今朝も、ぱん太郎様の子種がオマンコの中にいっぱい残ってる状態で行人と過ごしたの。この一週間ずっとだし、その前からもだけど……♥ でも、今日はお尻にも動く棒を嵌めてたのに……やっぱり全然気付かないんだもん、拍子抜けしちゃうよ。行人じゃもうダメ、頼りないし、オチンチンも小さいし、ぱん太郎様ぐらい気持ち好くしてくれるとは思えないし……。私、ぱん太郎様とセックスしたいの……ぱん太郎様のオチンポが欲しくて堪らないのぉ…………♥」 と、行人とひとつ屋根の下で暮らしている少女は淫蕩としているが明瞭な声音で猥雑な言葉を続ける。 「ぱん太郎様と子作りしたい……♥ ぱん太郎様に孕まされたい……♥ ぱん太郎様の赤ちゃん産みたいの……♥ お尻の方も頑張るから、どうかこれからも……私のオマンコをいっぱい使って、いっぱい種付けてください…………♥ これからも、行人にナイショでぱん太郎様と子作りしますから……♥ ぱん太郎様の精液をオマンコに溜めて、受精を願いながら、行人の傍にいますから…………♥」 ぱん太郎の影響を多分に受けているとは言え、もはや行人に気後れを抱くことなくここまでの台詞を紡ぐすずとあやねに、ぱん太郎の肉棒は暴発寸前なまでに昂ぶり怒張する。 今、東方院行人に一番近しい存在であり、あの小僧に一番気にされている、この二人の娘までも。 躰だけでなく、心まで自分の物になりつつあるのだ。 「のふふ……行人クンはこの島の女の誰一人とも結ばれない。カワイソウだけど、すずちゃんとも、あやねちゃんともね。そうさ、まだ行人クンが信じてるキミたちすらボクの愛人になって、ボクといっぱいオマンコして、ボクの子供を産むんだ♥」 ぱん太郎は二人の尻穴に深く嵌ったアナルバイブをまだそのままにしておくように命じると、もっと近寄るようにと手招きした。 すずもあやねもこの上なく嬉しそうな表情で彼の太い腕の中に片方ずつ収まり、両側から腕と脚を絡めて密着しながら、情熱を抑えきれないねっとりとしたキスと愛撫から三人の絡み合いは始まった。 他の女たちが、(行人君にまだ気付かれてないあの二人も、完全にぱん太郎様のモノになってしまったのね)と改めて認識するほどの二つのアクメ声が“愛の巣”のある部屋から聞こえて来るのに、それほどの時間は経たなかった。 すずも、あやねも、アソコから綿を抜くと昨日までに中出しされた白濁が蜜汁と多分に混じり合いながらドロドロと泥土のように溢れ返って来るほどだったので、愛撫もそこそこに挿入され、直腸に嵌ったバイブと規格外の巨根の同時差しの感触に、早くもまともな言葉が出ず動物的な嬉声を上げるだけの悶絶寸前の惑乱ぶりを見せた。そうして瑞々しい肉壷の使い心地を隅々まで確認されるような抽送の後、膨らみきった精液溜まりにいつもより早めの種付け射精が解き放たれ、新鮮な熱い子種をたっぷりと注がれたのだ。だが、ここ連日抱かれまくっていた二人の少女は、それだけでも気がおかしくなりそうなほどの恍惚絶頂に達するのに十分であった。 すずの子宮口もあやねの子宮口も、まだ未経産だというのに、まだ少女と呼ばれる年齢だというのに、その小さな入り口を精一杯開き物欲しそうにパクパクさせてぱん太郎の精子を吸い取り続けたのだ。処女を卒業したばかりの頃は閉じていると言ってもいいぐらいの細く固い子宮口であったが、年齢にそぐわないほどの性的昂奮や絶頂、充血膨張などを繰り返してきたためか、今では箸先が入りそうなほどまでにほぐれ拡がるようになっており、並の精子よりも大きいぱん太郎の精子でも一度に何百何千という単位で渡れるほど広漠な回廊となっていた──同時にそこは精子の滞在地でもあり、億を下らない数のぱん太郎の子種が子宮頸内に滞留していたが。以前より明らかに子宮内へ入り込むぱん太郎の精子の数は多くなっている。膣内のみならず、すずの子宮もあやねの子宮も完全にぱん太郎の征服下であり、膣の形がぱん太郎の肉棒に適合してしまったように、ぱん太郎の精子で受精するための器官に生殖器全体が生まれ変わろうとしていた。 3 ──昼前までに全員が揃い、また一人残らずぱん太郎に抱かれ終わると、午後からは“愛の巣”と座敷の襖を取り払って作られた大広間に一同は会し、昨晩から百発以上も放っているのにも関わらずまったく虚脱せず雄々しく屹立したままの極太肉棒を見せつけるように両脚を大きく開き天蓋ベッドの端にどかりと座ったぱん太郎の前に、女たちは何列もなして畳に正座した。 村の人口の半数以上が此処に集っている計算であった。動物や年寄を除けばほぼ全てと言っていい。娘世代、母親世代、その他も含めて何十人もの妙齢の女たちが全員素裸のままで、その柔肌を上気させ、乳房を張り詰めさせながらこの一つ所に整然と集合する様は、他に見ることが出来ない奇観壮観となっていた。 中には久しぶりに村に姿を見せている女や村の住人ではない者も混じっていた。あやねとまちの祖母であり、あやねを大人にしたような容姿の先代妖怪改であるききょうや、こちらはみさきの祖母で薬師として優秀なきん、南のぬしの妻であるみゃあ、北のぬしである大牙と夫婦になってまだ数年と経っていないネコマタならぬトラマタのしま子の姿などもあった。 ききょうときんは温泉好き同士で、温泉同好会の仲間として島中を巡っていた(原作第24巻紅夜叉完結編参照)。そのためぱん太郎と顔を合わせたことは一度もなかったのだが、彼がかぐやを堕とすのを目的に度々月見亭へ足を運んでいた時期、偶然に二人も訪れて来た日があったのだ。 当初は互いに投宿を知らなかったため、月夜の露天風呂でばったりと裸の遭遇をしてしまった時、ぱん太郎も思わず吃驚した。だが、ききょうもきんも祖母世代とは信じられないほど若々しい外見であるため、少女と見紛うことはさすがにないにしても、まだこんなに若く美しい女が残っていたのかと、次の瞬間からは二人に見憶えのないぱん太郎は嬉しい驚きで下半身が熱くなってゆくのを感じたものだ──さすがにいきなりいきり立たせはしなかったが。 若くして結婚出産する風習の残る藍蘭島では、祖母世代と言っても四、五十代が普通であった。尚且、ききょうは優れた術師として、きんは妖怪の血を引く長老(オババ)の一族としてそれぞれ老化がにぶっているのだ。 ききょうはあやねが成長したらこのようになるのではないかという風貌で、白リボンにツインテールという髪型もあやねを彷彿とさせたが、その目許の玲瓏さはまだ少女の愛らしさが多分に残っている孫娘とは大分印象が異なっている。 きんも歴としたみちるの祖母であった。孫娘と同じぐらいの長さの髪と髪型なので、三編みにさえすればやはり一見しただけでは見分けが難しくなるほどそっくりであり、そのおっとりとした顔立ちはともすれば二十代にさえ見えた。 月光と浴場内の灯籠に照らされたききょうときんのからだは張り艶に満ち、見落とすほどの贅肉しかついておらず、それも大人のふくよかな色気を形作るものとして男心をそそられる肉付きの一部に過ぎなかった。腰は美事にくびれ、乳房も少しも型崩れしていない。ききょうの乳はあやねに似て控え目──だからと言って貧相でもない──で、みちると血の繋がっているきんの乳は実に豊満であり、どちらも少しも垂れていなかった。 その外見の若々しさに見合わぬ年配者だからか、見知らぬ大男のぱん太郎が突然現れてもききょうもきんもそれほど動揺を見せなかったが、さすがに股間の逸物には瞠目したようで、長い間まじまじと眺めていた。 二人とも思いも寄らぬ闖入者が来たからといって先に上がることもなかったため、ぱん太郎も湯に浸かり何気なく言葉を交わしながら自己紹介したが、この見知らぬ二人も人化した彼が村に常駐していることを把握しており、「東のぬしよ、村の行く末のためにひと肌脱いでくれたこと、我々からも感謝する」と、ききょうが謝意さえ伝えた。 行人がどれだけぱん太郎を悪しく思っていても、これが村の者たちの今の共通認識なのである。 ぱん太郎が一緒に食事しないかと誘うと、「そうだな……」と、ききょうときんは顔を見合わせたが特に拒みもせず、入浴後彼の客座敷に三人は集い、かぐやが腕をふるった豪勢な会席料理と酒で話も弾み、思いの外楽しい宴会となった。 夜も更けてそろそろお開きかという場の空気になった頃、「もうひと風呂浴びてから寝るか」と、女二人が席を立ったので、時間を置いてからぱん太郎も露天風呂へ出向いてみると、 「おやおや……今度は女がいると知っていて堂々と入って来るとは……破廉恥な男だのう」 「やっぱり、正体はスケベさんなのね……」 と、真上まで登った月の下にその美しい肢体を晒しながら温泉の縁に並んで座って足湯していた二人は苦笑を浮かべたが、怒っている様子はなかった。酒気が回ってより血色が良くなった白肌は月夜の薄暗がりの中、先程よりも艶やかに浮かび上がり、腰つきの充実ぶりも見事なものであった。 それどころか何処と無く期待していた気配すら嗅ぎ取ったぱん太郎は、ざばざばと湯を脚で掻き分けながら二人の目の前に仁王立ちし、「どう? ボクの話を聞いてるなら、もっと楽しい夜にしてみない? 村のコたちからは結構好評貰ってるんだよね。彼女たちも大満足しててさ。ほら」と、瞬時に勃起し怒髪のように青筋を立てて弓反り天を衝いた極太肉棒を誇示しながら尋ねると、ききょうときんはさすがに気後れを覚えたように躊躇いの表情を見交わしたが、それこそ期待の裏返しの仕草であった。その気がないなら入って来た時点で眦をつり上げて騒ぎ立てるだろうし、その日会ったばかりの男からこんなことをされれば激しい拒絶を見せるだろう。 なのに、二人の顔に険が表れず、どころか目が細まり頬の朱がさらに深まったのをぱん太郎は見逃さなかった。その理由をぱん太郎は大体察している。端的に言えば、人間の女達は男と娯楽に飢えているのだ。 「まるで節くれ立った鬼の金棒じゃな……こんな凶悪なイチモツを何も知らぬ若い娘たちに突っ込んどるのか? 傷物にさせてはいないじゃろうな……?」 「ニオイも強烈だわ……薬草も鼻を突くのは多いけど、これほどのニオイは嗅いだことない……」 と言いつつ、二人の手は興味を抑え切れないようにぱん太郎の大魔羅へと伸びたのだった──。 無知な少女たちの完全な受け身状態とは違い、ききょうときんは最初から何をすればいいか解っているように、余裕を漂わせた微笑みを浮かべながら極太肉棒をしごき始めたため、ぱん太郎がさらに一歩進んで剛根を鼻先まで近付けると、二人の美女は口唇も使い出しさえした。そこでぱん太郎は彼女らが男を十分知っている母親世代だなと推察したのだが、二人の容姿の若々しさはそう勘違いしても仕方ないほどであった。 興が乗ってくると美女二人はぱん太郎の巨根や玉袋、尻穴などを弄ぶように責め、その手際が村娘たちとは大違いだったため、 「のお、気持ち好いのん♥ のおお♥」 と、ぱん太郎は素の口癖が出るほどの大喜びで、いつもとは異なり自分からは特に何もせず彼女たちからのフェラチオや愛撫を享受した。 「ふふ、案外可愛い声で鳴くのう♥」 「それにしても、なんてクサイの……♥」 「それよ。鼻がひん曲がりそうなとんでもない臭さじゃ……なのに、何故これほどまでに惹き付けられるのか……♥」 「クサイ上にデカすぎだし、熱すぎだし、固すぎだし……陰嚢も手毬ぐらいあるわ、なんなのこれ……」 と、きんはその重さを量るように睾丸を押し上げたが、片側だけでもずっしりと彼女の手のひらからはみ出てしまう程であり、玉袋の中で脈打つように蠢いているのが外からでもありありと判った。 「今日はまだ全然出してないから、出たい出たいってボクの子種が騒いでるみたい♥」 全然、と言うのは言葉の綾で、月見亭に到着した昼頃から夕刻前までぱん太郎はかぐやを抱いており、十発ほど彼女のからだの内外に放っている。かぐやは完全にぱん太郎に参り、 「なります、なります♥ 私、ぱん太郎様の性のおもてなしをさせて頂く女になります♥ ぱん太郎様の言いなりになります♥ 生中出しOKのおもてなしぃ♥ オマンコが壊れちゃうぐらい、本当に孕んじゃうぐらい、何発でも、私のナカに注いでくださいませぇ♥」 と、ぱん太郎の膣内射精を悦んで受け止める性奉仕女となる宣言をしたのは、このほんの数時間前だ(※行人、すず、あやねの小旅行はこの一ヶ月後となる)。幸せそうに逝きまくるかぐやの胎奥に調子に乗って連続発射したのだ。それでも彼にとっては“全然”出したうちに入らず、夕餉の支度をしたいというかぐやを解放してしばらくもせずに陰嚢内で精子が盛んに生産される熱い感覚が蘇り、女の温かく柔らかい媚肉の中に出したくて出したくて堪らなくなっていた。 ききょうのすらりとしたからだも、きんの豊胸尻重なからだも、どちらも成熟した女の色香と魅力に溢れ、眺めているだけでこの女たちのオマンコにチンポをぶち込みたい、自慢の怒涛射精を子宮にぶち当てて自分の子種で孕ませたいとウズウズして仕方なくなる。 その二人のほうも、ぱん太郎の男根のあまりの雄臭さに雌の情慾を掻き立てられたのか、先ほどまでの余裕は何処へやら、半ば理性が溶けたとろんとした顔つきになって、その目色は変わっており、どちらも熱い吐息をつきながら、極太肉棒と巨大陰嚢を両手で抱き締めるようにして顔を押し付け、涎の糸筋を作って今や熱心に口唇奉仕していた。 彼女たちと目が合うと、ぱん太郎はニヤリと笑った。 「今度はボクがキミたちを楽しませる番だね。ほら、二人ともケツを向けて」 ききょうときんの双眸に明らかな期待が宿り、口元が綻ぶ。二人の美女はからだを翻して湯泉の縁に手をつき、ぱん太郎に桃尻を掲げて成熟した形の秘貝を晒した── 娘たちと違って母親世代は無邪気にぱん太郎と接しないため、行為に及ぶまでがひと苦労なのが多かったのだが、ひと度からだを許してしまえば、肉体の快楽を知っている上にその慾望を長年溜め込んでいる彼女たちの堕ちる早さは娘たちの比ではなかった。男を迎える悦びを思い出した性器はみるみるうちに歓喜の潤いに溢れ返り、女であることを思い出したからだは色気を取り戻して嬉悦に痺れ蕩ける。そうしてついには発情の箍(たが)が外れてしまうと、津波に流され今はこの島にいない夫を忘れたかのように、ぱん太郎の肉棒と精液で深く充足し淫らに乱れ狂うのだ。 この二人はそこまで知っていただろうか。先ほどの酒宴中に聞いた話では、温泉巡りの旅をしているため村を長く空けているようであった。村では娘たちだけでなく母親たちまでもが新たな子作りに励んでいると知っていれば、もう少し様子が違った筈である。いや、あるいは知っているからこそ、こんなにも早く股を開いたのか。 (ま、どっちでもいいけど♥) ききょうも、きんも、ぱん太郎の指と舌で秘部をたっぷり愛された後、先走り汁を垂らしまくる極太肉棒を突っ込まれて掻き回されると、二人とも行為前までの澄ました表情はどこかへ消し飛んでしまい、どちらも一時間もかからず雌の情慾を曝け出して喘ぎまくるようになり、「中はダメだぞ……」と、最初は言っていたのにも関わらず、子宮直付けの“射精の時間”であっけなく堕ちてしまった。 「だっ、だめぇ……♥ つ、月のものがまだあるから……孕んでしまうのにぃ……♥♥!!」 「いやぁ……この年でまた母親になっちゃうぅ…………♥♥!!」 などと言いながらも、少女たちほどの瑞々しい弾力はなく──むしろ今までの女で一番緩いとぱん太郎は感じた──男根を寛(ひろ)く柔らかく包み込む蜜肉をキュウキュウと精一杯締め付け、膣奥で際限なく放たれる妊娠させる気満々の巨濤のような射精を、ききょうもきんも夢中で感じ続けた。 こうなると、もう、ぱん太郎の一人舞台であった。 交互に一人三回も中出しするとききょうもきんも股を閉じられない程逝きまくった状態となり、逆流する白濁液を噴き出しながら痙攣が止まらずぐったりとしてしまったので、そんな二人を裸のまま両脇に抱えて部屋に戻り、ぱん太郎は朝方までその若々しくも熟肉の詰まった美体を好き放題に犯した。美熟女二人は何十年と生きてきた中で体験したことがないほどのアクメを迎え、気持ち好く種付け中出しされまくったようで、一方的に責められ続けた結果、日が昇る前には歓喜の絶叫を上げながらどちらも気を失ってしまった。 ぱん太郎は滞在をもう何日か延ばし、その間ききょうときん、そしてかぐやを抱き続けた。ききょうときんの全身にぶっかけて肌という肌に塗り込めながら、「ボクのせーえきって肌がツルツル、キレイになるんだってさ。だから村のコたちは皆んなこうしてるよ」と言うと、彼女らの目つきが一変し、実際、肌の具合が明らかに変わった感覚があるようで、以降はききょうときんも射精の水浴びと塗り込みを積極的に求めるようになった。 他に来客の予定もない貸切状態であったため、何者にも邪魔をされずに朝から晩まで性宴を繰り広げた結果──そのたった数日で美熟女二人は、全身から白濁を滴らせながら、 「「ぱん太郎様の子を孕むチンポ奴隷になりますッッ♥♥」」 と、中出し種付けされまくって瀑布のように精液を垂れ流すマンコをぱん太郎の眼前で指で拡げて示し、理性が蹂躙されるほどの性悦に満たされた雌まるだしのだらしない表情で声高らかに宣言するまでになったのだった。 そのままぱん太郎の屋敷まで伴ったききょうときんは、新たに掘られた温泉を堪能しつつ、ぱん太郎との閨では年長者の威厳など消失したかのような惚け顔になって夢中で腰を振り、晴れて正式に子作りの一員となってぱん太郎の愛人肉奴隷の仲間入りを果たしているのだ。 しま子はなかなか構ってくれない大牙に度々堪忍袋の緒を切らしては家を飛び出し、腹の虫が収まると戻って仲直りする──というのを繰り返しているのが有名な北のぬしの妻だったが、何度目かの家出で愚痴りに行ったぬし妻仲間のみゃあに、「私なんかよりずっと良い相談相手がいるんだけど」と誘われてぱん太郎の屋敷を訪れたのは、檜の良い香りがまだ濃密に漂っている新築されたばかりの時期であった。 そこでぱん太郎と楽しそうに気持ち好さそうにセックスしている村の女たちの姿や、「私たちなら中に出されても、すぐに変化を解けば妊娠しないから、安心してすとれす発散できるの。ぱん太郎様とおまんこするのって……最高よ♥」と、みゃあもぱん太郎に抱かれて悦び蕩けて何ら躊躇いないどころか自分から乞い願い、膣内射精を受けながら快感に逝きまくるのを目の当たりにして、しま子は浅からぬ衝撃を受けたようだった。 呆然自失となったところをぱん太郎に腕を取られて“愛の巣”に引き摺り込まれてしまったが、しま子は強く抗えず、なし崩し的に愛撫が始まった。それがまた気持ち好くて声を抑えられなくなり、ぱん太郎の指と舌で何度かアクメを覚えた後、頭の中が白くなって回らなくなり、ついにはぱん太郎に言われた通りに濡れぼそった股を開いて夫以外の男を迎え入れてしまったのだ。 初めこそぱん太郎の肉棒の巨(おお)きさに悲鳴を上げてからだを強張らせていたが、それも一時間も経たずに落ち着いて再び甘やかに喘ぐようになり、奥まで届く長い抽送でも息苦しさこそ感じれど痛みよりたまらない気持ちが勝るようになり、しま子自身も気付かないうちにぱん太郎とのセックスにのめり込んでいた。 大牙に抱いてもらえず高まっていた欲求不満は、この時に根こそぎ消し飛んでしまったらしい。 なんと大牙はしま子を結婚初夜の一度しか抱いておらず、北のぬしの妻がまさかの処女同然だったことにぱん太郎は驚き、次いで喜んだものである。夫婦になったというのに営みが少ない──どころの話ではなかったのだ。大牙としま子の仲が上手くいっていない原因もこの辺にあるのは間違いなさそうだった。 しま子のしなやかな躰は胸や尻も控えめであったが、村の少女たちと違って立派に成人した体躯であった。それに性的欲求を溜め込んでいたぐらいなので、マッサージとも見紛う丹念な前戯を優しげな声掛けと共に一、二時間も続けるとしま子の全身はクタクタに力が抜けて甘やかな喘ぎをするばかりになり、長い脚は閉じることを忘れ、心の奥底で望んでいたものを得て隠しきれない情慾がからだじゅうから発散される様子がぱん太郎には手に取るようにわかったものだ。大男の巨根で貫かれる苦痛もその日のうちに溶け去るように無くなり、脇で見ていたみゃあの「妊娠する心配はないんだから、心置きなく……ね♥」などという度重なる口説き文句もあって、数え切れないぐらいのアクメに達した後、本能の誘惑に辛抱しきれなくなったのか、ついには半ば上の空に中で出してもいいと口を滑らせてしまったのだ。 そうなるともう、ぱん太郎は中出しする気満々の腰使いを始め、凄まじいばかりの濃濁射精を北のぬしの妻の膣奥で滾々と放ったのだ──すずやあやねを始めとした“九人の美少女”たちと同じく、みゃあの時と同じく、容赦ない一撃を。 「ああっ、しゅごい♥ しゅごい♥ 熱いぃ♥ だめぇ、こんなのッ♥ 大牙ちん以外の赤ちゃん妊娠しちゃう、妊娠しちゃうよぉぉ♥♥!!」 と叫びながらも、何度目かの膣内射精からはそんな言葉も出ないほどの深い絶頂をしま子は覚えるようになり、無意識に蜜肉をキュウキュウと強く締め付け、夫ではないぱん太郎の肉根と子種をいつまでも呑み込んでいたのだった──。 屋敷に十日も逗留すると、しま子はみゃあと同じく、ぱん太郎の巨根に夢中になって甘い声を出しながら悶え悦ぶようになっていた。しま子は胸が薄いために対面座位で抱き締めると身体の密着具合が高く、上の口も下のクチも塞ぎながらギュッと抱き止め、みゃあと同じ二股の尻尾をしごきながら膣奥射精するのがぱん太郎のお気に入りであった。しま子もそれが癖になってしまったようで、ぱん太郎の太い身体に手足を絡め返しながら、夢中になってキスと中出しに応え、あまりに気持ち好くて何度も逝ってしまうのだろう、対面座位の射精中にぱん太郎がしま子の瞳を覗いても、あまりの快楽に焦点を失っており、どれだけ奥で注いでもビクビクビクビクとからだ、尻尾、そして肉壷を気持ち好さそうに痙攣させているばかり──。 夫を一度しか迎えたことがない未使用同然の秘洞は、半月にも満たない日数で間男に貫かれた回数、膣内射精された回数が百を越えた。喧嘩では北のぬしに勝てたためしがなかったので、その妻を寝取れると思うとぱん太郎の昂奮具合も半端なかった──西のぬしの妻であるみゃあの時も同様だったが。ひとたび抱き始めれば何時間も続け、十回も二十回も奥出しするのがざらであった。変身解除という避妊方法をやられてもお構いなしだ。拳では敵わない男の女を腰が立たなくなるほどの快感に喘ぎ悶えさせ、本気のアクメを迎えさせながら中出し種付けすることの、なんと気持ちの好いことか──! 東のぬしに探り当てられた子宮口に直付けされて妊娠確実なほどの種付け射精をされても、しま子は我慢できない嬉悦の声を上げるばかりとなり、無意識のうちにアソコの肉はぱん太郎の極太肉棒を強く締め付けまくって子種の注ぎ込みを熱烈に歓迎し、どんな体位も甘んじるようになり──後背位が特にお好みだったので同好のぱん太郎を喜ばせた──、自分から腰を振ってぱん太郎の逞しい男根から与えられる快感を求め……他の女同様、肉慾の幸福感が何よりも勝る淫乱な女に塗り替えられてしまった。 彼女のからだへの外出しぶっかけも何度もした。初めは臭くて敵わないと哀訴したしま子だったが、友人に付き合って自分も滞在し続けていたみゃあが、「ぱん太郎様の精液って美容効果があるのよ♥ 髪もお肌もツヤツヤになるの♥」と耳打ちすると、それ以降しおらしく堪えるようになったため、ぱん太郎は遠慮なく頭頂にあるトラ耳の先から手足の爪先まで塗り拡げ、精液まみれにした手でアソコや後ろの穴にもたっぷり塗り込み、全身ぱん太郎の精液で覆い滴らせた北のぬしの妻をさらに犯した。みゃあも尻を並べさせて同様に精液まみれにし、存分に膣奥射精したのは言うまでもない。臭い、臭いと言いながらも両者とも明らかに昂奮の度合いが違っており、みゃあもしま子もより淫猥にからだをくねらせ、嬉悦にうねるマンコでより一層ぱん太郎の肉棒を締め付け、精子を受け取る雌肉の痙攣具合もひときわ激しかったものだ。 腰まで届くしま子の橙色の髪には美しい桜の花びらの飾りが留められていた。去年の結婚記念に北のぬしから贈られた物であるらしい。しま子にとって北のぬしとの大切な絆の証のようであったが、ぶっかけ塗り込みの度にこの髪飾りも白濁で穢されたのであった。 一気に仕上げるとばかりにさらに二週間ほど留まらせ、一日も欠かさずしま子との交歓に時間を割いたお陰で彼女もすっかりぱん太郎に屈服し──ついでにみゃあもぱん太郎との関係をより一層深め──、二人揃って当たり前のように中出し種付けセックスするようになった。が、半年も家出していたこともあるしま子は、その後大牙の下へ帰っても何ら疑われなかったという話だ。 以降、彼女が家出をするのはぱん太郎に抱かれに行くのが目的となった。みゃあとしま子を二人いっぺんに抱くのがぱん太郎の好みであった。人間の母親たちとは違い、ぬしの妻である二人はいつでも会える夫がちゃんといる身なのだが、変化を解けば妊娠回避できるのをいいことに、違う縄張りのぬしの子種を膣奥でなみなみ注がれても、子宮にぱん太郎の精子が入り込んでいる真っ最中だと意識させられても、夫との夜の営みが乏しいからというのを建前に、みゃあもしま子も二人揃ってだらしない蕩け顔をしながら遠慮なく一時の生殖快楽の悦びにまみれるという始末であった。ぱん太郎が抽送を速めながら孕ませるつもりで一番奥で出すよとはっきり言っても、上の口では嫌々駄目駄目言ったとしても唾液まみれの舌を絡めるキスをしまくって甘い喘ぎ声を上げまくり、下の口もこの上なく歓迎するようにギュウギュウとぱん太郎の巨根を締め付け、向かい合っている時は密着し合って完全に受精体勢を整えるのだ。情夫の肉棒、そして精液をこれ以上ないぐらい欲しがり、ぱん太郎に開発されて感度を上げられた肉洞の奥の奥まで咥え込み、溜め込み、变化を解かなければ妊娠確実なほど注がれても決して離そうとしなかった。 祭りの準備期間中も、実はしま子とみゃあは屋敷に連泊していて、そのようにしてほぼ毎日ぱん太郎に抱かれていたのだ。この前夜祭にも最初から交じっていて、早い段階で二人揃ってぱん太郎に愛され、夫には内緒の間男種付け子作りセックスを楽しんでいたのだ。 みゃあはとっくにであったが、まだ新妻と言っていいしま子の心身にも抗い難い肉悦と愛慾が深く刻み込まれてしまったのは間違いない。 北と南のぬしの妻も、こうして夫ではなく間男と中出ししまくりのセックスの愉悦を味わいまくり──一度の射精の度に濃厚な白濁液が溢れ返るほどからだの奥底に注がれて歓喜する、ぱん太郎の肉壷奴隷となり果てたのである。 4 広間じゅう見渡してもほぼ全てが行人の見知った女性であった。最前列には行人と一番関係の深い“九人の美少女”が配置され、中央にはすずとあやねが座っていた。 全員が臆面も表さない晴れやかな顔つきをしており、主座にいる男に敬慕、そして情慾が多分に入り混じった潤んだ眼差しと微笑みを送っている。 彼女らのそんな視線を受け止め、ぱん太郎は崩れる相好を抑えられなかった。素晴らしい眺め、素晴らしい気分であった。 この何十人といる女たち全員が。この村ほぼ全てと言っていい女たちが。 自分の情婦となったのだ。 その子宮にぱん太郎の血を分けた赤子を宿している者が何人もおり、そうでない者は精液を充満させているのだ。 すずとあやねですらも──。 女たちは一人残らず全身の柔肌を晒していたが、唯一、頸部にだけ装飾品を付けていた──全員が、である。裸と共に目を引く光景であった。どれもよく似た模様をした布の首輪で、黒丸が斑(まだら)に入っているというものだった。ぱん太郎に頼まれて作ったちかげによれば、パンダの柄を念頭にしたらしいが、わざとぼかして意匠を崩していると言う。小さな鈴が付いているが、鳴ると五月蝿いので玉は入っていなかった。 ぱん太郎はゆっくりと顔を動かし、パンダ模様の首輪だけを身に付けた裸の女たちを得意げな表情で見渡した。醜い容貌は一人としていない。美人や愛嬌のある顔立ちばかりだ。痩せているのが多いにも関わらず、不健康で貧相なからだつきの女もいない。皆、男心をくすぐる及第点以上の容姿なのだ。むしろ、ぱん太郎に抱かれ出してからというもの、明らかに誰のからだも張り艶が増し、異性を誘う肉の付き具合が増し、女の色気を増している──男を知らなかった娘たちですら。 そんな女たちが揃いも揃って自分を表した首輪を嵌めている様は、この全員が彼の所有物であるという感覚を形容し難く刺激した。なんという極上無二の気分だろうか。 また、これほどの人数が集合する慣れない新行事に畏まっている面持ちの者はいるが、異議や疑念、不安や後悔、あるいは反発心など抱いているような顰(しか)んだ表情をしている女も一人としていない。 最前中央にいるすずとあやねでさえも──。 目が合うと、青リボンの少女と白リボンの少女は微かに顔を綻(ほころ)ばせた。深い情を交わした愛しい男を見る目つきそのもの。行人がまだ信頼を寄せているこの二人の美しい少女も、すっかりぱん太郎の性虜になり果てた。行人以外の男──いや、少年がこの世で最も疎んでいる男の前で一糸も纏わずその美しい裸を晒し、乳首の先や股の中まで視姦されていても、それを気にする様子もない。むしろ見られて嬉しいという気持ちが目に表れている。 すずとあやねも白地黒斑の首輪──ぱん太郎の所有物となったことを示す証をしっかり嵌めている。さきほど二人の胎内に立て続けに二回ずつ、タップリと新しい子種汁を注ぎ終わった後、ぱん太郎はベッドの端っこに置いておいた首輪を取り、アソコから白濁汁を溢れさせながら陶然としている彼女たちの鼻先につまみ上げ、 「これなんだと思う?」 と訊ねたが、二人は快感の引かない潤んだ目で、 「さっき、皆んなが付けてるのは見たけど……」 「何なのか教えてくれなかったのよね……」 と、小首をかしげてそう返すのみだった。頷いたぱん太郎は直ぐに言葉を続けた。 「この首輪はボクのモノになったっていう証さ。キミたちさえウンと言えば、今日からはこれを付けて生活するんだ」 「え……? 祭りの間だけではなくて?」 「ずっと? 行人といる時も……?」 「もちろんさ」 と、破顔するぱん太郎。底意地の悪そうな笑みが浮かんだ。 「これまでは行人クンの目に映るところには何の証拠もなかったわけじゃん? ボクのモノになった証拠なんかさ。……ココにはあるけど♥」 ぱん太郎に下腹部を撫でられると、すずはその手に自分の手を重ね、嬉しそうだが戸惑いを含んだ笑みを返した。 「ぱん太郎様からの贈り物はとっても嬉しいけど……さすがに気付かれないかな?」 「……気付かれると思う?」 ぱん太郎にそう反問されると、すずとあやねは顔を見合わせ、お互いの思考を探るように目を交わし、次いで苦笑を浮かべながら視線を戻して首を横に振った。 「そうよね……行人様なら……。例え、ぱん太郎様のお顔が描いてあったとしても、それだけで関係があるだなんて……結び付けないんじゃないかしら……」 「なんとなく……私もそう思う」 「行人様って推理の勘はけっこう鋭いくせに、コッチ方面はものすごく鈍感だしね」 「でしょ? わざわざこっちから言い出すとかしなければへーきへーき♥ もしも行人クンの方から訊かれれば、祭り用って誤魔化せばいいさ。祭りが終わった後だって、気に入ったとか流行ってるからとか言ってさ」 「ぱん太郎様がそう言うなら……そうするね♥」 「そうね……♥」 と揃って頷くすずとあやね。二人ともここまで自分と呼吸(いき)の合う関係になっているというのに、それすら察せられないのだから、ことさら心配する必要はないだろう──と、ぱん太郎はほくそ笑んだものだ。 「これを付けるようになるキミたちは、いよいよボクに絶対服従だからね。ボクの言うことを聞きながら、ボクとのセックスを楽しみながら、ボクを喜ばせて、ボクの子供を産んで……村を繁栄させる役目をしっかりと念頭に刻んで、これからも生きていくんだ。 その代わり、ボクはずっとキミたちを愛してあげるからさ♥ ……まあ、要は今まで通りってことだけど♪」 すずとあやねを両脇に抱き寄せ、交互に口づけしながら、 「二人とも、いいよね?」 と尋ねると、青リボンと白リボンの美少女はうっとりとした眼差しでぱん太郎を見つめ上げ返し、 「うん…………♥」 「ええ……わかったわ…………♥」 しっかりと深く首肯したのだった。 「でも……行人様はどうなっちゃうのかしら……?」 「行人……まだ私たちがぱん太郎様と無関係だって……信じてるもんね……♥」 「それが……もうとっくに子作りしてて……こんな証を付けて、ますますぱん太郎様のモノにされてしまうのに…………♥」 あやねはぱん太郎の厚い胸板に頭をくっつけ、自分のからだを抱き締める太い手首に収まっている首輪をそっと撫でながら言った。 「どうもこうもないよ。前から言ってるけど、行動しない行人クンが悪いのさ。何か考えがあるとしても、結局はジッコーしなきゃ意味ないよね。ボクたちは村の存続の危機に立ち向かって、こうして」と、さきほどすずにしたように、今度は二人揃って恥丘間際の下腹部を撫でるぱん太郎。「がんばって新しい命を作ろうとしてるんだ。誇りこそすれ、負い目を感じることは何もないよ。ボクたちは行動する、行人クンはしない……ただそれだけの違いさ」 「そう……よね…………」 「行人がもし、私たちのことを好きで、村のことも考えてくれるなら……ぱん太郎様みたいなコト……してくれるはずだもんね……♥」 「すずちゃんもわかってきたね♥ その通りだよ」 ぱん太郎はすずの豊満な乳とあやねの小ぶりな乳を同時に撫で揉み、「うにゃぁん♥」「はぁん♥」と、先程の膣奥射精されながらの絶頂の余韻がまだ引かない二人に甘い吐息をつかせる。 「行動しないから、こうなっちゃうんだ。今まで絆を深めてきたすずちゃんとあやねちゃん……まだ大丈夫だって信じてるキミたちも──」 ぱん太郎は手振りで誘導しながら二人を大股開きの正常位の姿勢を取らせた。カエルのように拡げられたすずとあやねの両脚の付け根からは秘陰が覆われてしまうほどの大量の白濁液が滾々と湧き出ており、そのすぐ下に咥えられたままのアナルバイブもその子種汁でまみれていた。 「こんな風に、ボクに種付けられる女にされちゃって♥」 「うん♥ 私のオマンコ、ぱん太郎様専用にされちゃった♥」 「後ろの穴もきっと捧げてみせるわ……♥」 こうして、ぱん太郎は手ずから二人の首に付けたのだった。 二人は嬉々として喉を晒しながら首を差し出し、その際、ぱん太郎に唇を重ねられてねっとりとキスをされても、恍惚として舌を舐め合い唾液を交換したものだ。 その瑞々しく美しいからだはぱん太郎に触られれば喜びを発するばかりとなり、すずとあやねの締まりの良いアソコはぱん太郎の極太肉棒の具合だけを知っている。逞しい巨根をハメられて突き回されるのが気持ち好くて堪らなくなっているのだ。この二人ももう、出会ってすぐのまだろくに雰囲気も作られていない状態で誘われても、多少驚くだけで嫌な顔などせず、進んで足を開帳して、ぱん太郎を受け入れるまでになっている。 祭りの準備期間に入る少し前にもこんなことがあった。 その日の伽番であったちかげとしのぶを連れてぱん太郎は散歩に出かけた。途中、当たり前のように森の中で青姦して二人を存分に可愛がり、半脱ぎにしたちかげとしのぶの胎奥でそれぞれ三発ずつ放つと、快感の余韻でちかげの腰が抜けて歩けなくなる前に再び出発した。 そんなところで、前方に同じく連れ立っている行人とあやねの後ろ姿を発見したのだ。 ぱん太郎はニンマリと笑った。このための外出であった。前日に屋敷を訪れたあやねが、「行人様とでえとするから」と、時間と場所を報告していたからだ。よく言いに来てくれたねと上機嫌になったぱん太郎は、無論、ご褒美と称してその場で彼女を抱いている。まずは自分で服を脱ぐように命じ、羞恥を覚えてきたあやねが頬を赤くしながら巫女衣装を脱ぎ落とし全裸になると、期待していたのが丸わかりの濡れ方をした桃色の肉穴を奥まで覗き見えるぐらい指で拡げさせ、 「あ、明日……行人様とでえとする私のオマンコに……。ココに、この奥に…………。はぁぁ……♥」自分の台詞に昂奮を覚えるかのように目をとろんとさせてゆく白リボンの少女。「ぱん太郎様の御種を……注いでください…………♥ 私に赤ちゃんを種付けるのは……行人様じゃなくて……ぱん太郎様のお役目だから…………♥」 と、彼女の口から言わせて。愛液でぬめる襞々の丘陵の最奥で物欲しそうにパクパクしている針穴ほどのあやねの子宮口がよく確認できたものだ。 そうして──前日にぱん太郎の子種を子宮直付けで注がれまくった少女と、少年はデートしていたのだ。彼が憎んでいる男に抱かれて悦び蕩けまくり、嬉々としてその孕まし汁を何発分も胎内に迎え入れたあやねと。種付け中に、「明日は子宮にボクの精子をたんまり貯めながら、イクト君とでえとするんだよ♥」とぱん太郎に言われると、「えぇ♥ えぇ♥ オマンコの中に♥ 子宮の中に♥ 貴方の精子をいっぱい貯めて♥ 行人様と出掛けるわ♥」などと生殖の昂奮にまみれて答えながら、からだの奥深くで大太鼓を打ち鳴らすように感じられる力勁(つよ)い射精の心地に酔い痴れていた少女と。その時に注がれまくった濃密な白濁液がまだ膣奥を占拠しており、現在進行系でぱん太郎の精子が雲霞となって子宮内に入り込んでいっている少女と────。 行人と遊んだって構わないよとぱん太郎は言明しているので、その通りにしたのだろう。あやねは普段と違ってブラウスとスカートというよそ行きの洋装であった(※単行本十三巻表紙参照)。遠目でその姿を確認したぱん太郎は、 (やはり可愛くてエッチだな……) という素直な感嘆が胸中に湧いたものだ。横風な態度を取りがちだが、外見だけなら文句の付けようがないほど愛らしい美少女なのである。 果たして、行人もあやねを愛らしいと認識しているかどうか──少なくとも好ましく意識しているのは確かだ。 だが、美醜の判断は出来ても、あのからだに秘められた味わいまでは微塵も想像が付かないのではないか。 一見弄り甲斐の乏しそうな小ぶりな乳房は抱き合って密着するには丁度良く、昂奮するとピンピンに勃つ乳首を指でくすぐると甘やかな声を上げて感じまくる。日頃巫女衣装で守られた肌は白くなめらかで、肉体労働に従事していないためかどこを触っても指が吸い付くような柔らかさと瑞々しさを兼ね備えた感触を得られるものだ。 そして、あやねのオマンコの具合の良さも…………。 「フフフフ……」 愉悦に満ちた笑みを深くするぱん太郎。あやねのからだならば、もはや隅々まで知り尽くしている。その少女に楽しそうに笑いかけている横顔に憐憫と優越の情を禁じえなかった。 年頃の娘特有の甘い体臭すら漂って来るかもしれないほど近くにいる少女のふっくらとした紅い唇、洋服の下に隠された控えめな胸、そして、スカートとパンティの奥に秘められたあやねの女性器──今、隣にいる行人にはまったく知る由もない禁断の領域の数々。 それを、ぱん太郎はどれだけ味わい尽くして来ただろうか。 昨夜の爛れたセックスの時間がありありと脳裏に思い浮かぶ。あやねは本気で乱れまくり、蕩けまくり、最奥まで突き挿れられたぱん太郎の生殖肉棒から子宮に零距離噴射される孕まし汁を、本気で悦び感じまくって正体を喪っていた。行人が好意を向ける対象である少女は、ぱん太郎に種付けられることを本気で望みながら、共に生殖快楽の泥海に沈んだのだ。 その他の部分も、彼の指と舌が触れていない箇所などない。唾液と精液は口腔も食道も胃も腸も通過済みで、肌にも髪にも何度も塗り込んでいる。他の女たちの例に漏れず、あやねも潤いが増すからと喜んでぱん太郎の精液まみれになる。 今、少年の隣にいるのは、そんな少女なのだ……。 あやねがぱん太郎に初めて抱かれた日に着ていた衣装──もっとも、あの時のあやねは雨で濡れてしまった服を脱いで全裸になった直後にぱん太郎と対面しており、その翌日もすぐに脱がされ、ずっと深い眠りについていた行人の横で、処女喪失から極太肉棒に慣れてハメられる気持ち好さを覚え、感じまくり逝きまくった末に中出しを許してしまうようになるまで……何も纏うことなく抱かれ続けたため、ぱん太郎はこの服の事を覚えていなかったが。 生地の薄い短いスカート越しに判る丸みを帯びた尻、そこからはすずのと長さが同じぐらいの白いオーバーニーソックスで包まれたふとももが伸びており、その下半身の発育ぶりにぱん太郎の情慾がいたく刺激されたのは想像に難くない。この島の娘たちは大半が細いからだつきをしているが、かと言って痩せ過ぎているということはなく、特に腰から下はこうして肉付き良く育っている。男に抱かれ孕んでも大丈夫な下地が整っているのだ。 (中身がすっかり変わってしまってるなんてのも、思いもしないんだろうねえ……キミの信じてるその子が、これからボクとナニをするかも……そして、これが初めてじゃないってことも…………フフフ♥) 昂奮と愉悦でぱん太郎は表情を崩し、舌なめずりする。 ちかげとしのぶも遠くにいる少年少女を確認し、巨漢の股間がむくりと大山を形成したことに目敏く気付き、おやおや──と、微笑した口に手を当てて察したようであった。 そこからの行動は早かった。森の中を通って先回りすると、偶然を装ったちかげとしのぶが行人に話しかけている間に、ぱん太郎は背後の草叢から小石を投げ、一歩引いた位置で様子を眺めていたあやねの足元に微かな音を立てた。それだけで良かった。腕を取りグイグイとからだを密着させて左右の耳に息が吹きかかるほどの近さで迫って来るちかげとしのぶにたじたじになっている少年は、小さな異音などまったく聞こえる余地がない動転ぶりを見せていた。ツインテールの少女だけが振り返り、草むらの間に潜んでいるぱん太郎の姿を見たその眼が見開かれ──すぐに理解したように頬を赤らめ、雌の表情が差したのをぱん太郎は見逃さなかった。 あやねは微笑んでコクッと頷くと、「ちょっとお花を摘んでくるわね、三人ともゆっくり話してて♥」と言い残し、短いスカートを翻して足早に森の中へと入っていったのである。 「え、あ、うん……」と生返事をした行人は、左右の少女が意味深な笑みを浮かべたのにも気付かず、あっという間に茂みの向こうに消えた白リボンの少女の背中を半ばぽかんとした表情で見送ったものだ。 あやねが行人とデートしている最中にぱん太郎が横槍を入れに来るのはこれが初めてではない。待っている少年に音が届くかも知れないさほど離れていない樹陰で抱き合った二人は、「でえとはキミから誘ったの?」「違うわ、今回も行人様が誘ってくれたのよ。最近、私からは誘ってないから……」「じゃあ、行人クンには悪いことしたね……昨日もキミのオマンコをいっぱい楽しんで、ナカ出しもタップリしちゃったし♥」「うそ、悪いなんて全然思ってないくせに……♥」「今日のキミのこの服、可愛くて素敵だと思ったのは嘘じゃないよ♥」「本当? 嬉しいわ……♥」と、このような形での逢い引きなどもう慣れたように小声で楽しげに会話しながら何度も軽い口づけを交わす。発情した熱い吐息が混ざり合う。その時点でもう、あやねの目の色も変わり夢見心地となっていた。行人に見せるために着たはずの一張羅は、からだの輪郭をほとんど隠してしまっているいつもの巫女装束とは違い、ぱん太郎の太い腕で抱けば簡単に折れそうなほど細い腰や美しい曲線を描く尻、程よく肉付いた太ももなど、実に魅力的に強調していた。(あの小僧には勿体なさ過ぎるのん♥)と、思わずにはいられないぱん太郎。いや、果たして行人に見せるためだけに着たのだろうか。彼がスカートの中に手を入れて太ももや尻をいやらしく撫で回した後、次いでパンティに潜って淫裂に触れると、ソコは既に指が灼けそうなほど熱く濡れぼそっていた。 もう一人の男の忠実な下僕となったちかげとしのぶが行人を手玉に取るようにからかいながら時間を稼いでいる間── ──その男とあやねは。 少年との逢瀬を楽しんでた筈のツインテールの少女は、いつの間にか、大男と肉慾の淫熱に満ちたセックスを忙(せわ)しくとも存分に楽しんでいた。森の中でヤる時は定番の、樹幹を支えにした立ちバックでの結合。あやねのパンティを降ろしただけで、大きな音を立てないよう息を潜めながら二人とも静かに動く行為だったが、それがかえって深い昂奮を呼び、自然に漏れてくる快感の吐息が大きくならないよう、意識して抑える必要があるほどだった。 挿れる時のあやねの期待に満ちた表情、待ちかねているように腰を突き出した姿勢と来たら……! ろくに愛撫もせず通和散製の潤滑液を用いただけでぱん太郎の巨根が突き入れられたというのに、あやねの秘洞の締まりやその熱さ、濡れ具合や痙攣の頻度は尋常ではなく、往来している最中、ぱん太郎は腰から下が溶けそうであった。それぐらいあやねのオマンコは彼の生殖棒を熱烈に歓迎する気持ち好い肉壺に出来上がっていた。 (行人クンごめんねえ、最後まで残ってたあやねちゃんも……この通り、ボクのデカチンがすんなり入る専用マンコになって……ボクに中出し種付けされて嬉しがる女になっちゃったからねえ…………♥!) 手短に済ませようとしていたとはいえ、早漏になったかと思ってしまうぐらい短い間隔で、昨日よりもさらに濃度を増した白濁粘液をこの白リボンの少女の胎内で立て続けに三発も放ったものだ。 快楽に負けた高い喘ぎ声を一つ上げただけで気付かれるだろう距離に行人がいるというのに、ビュルビュル、ビュルビュルと際限なくあやねの子宮の入り口に浴びせられる濃厚極まりないぱん太郎の精子。デートの邪魔をされてこんな性急な行為を求められ、生殖にまで意識が行っているというのに、厭がる素振りひとつ無いどころか、ぱん太郎の逞しい巨根をハメられて熱い精液を膣奥射精される悦びに染まっている白リボンの少女──。 「あやねちゃん……ボクの子を……孕め…………♥!!」 「あッ……♥! すごい……ッ♥! あァ……♥! アァァァ…………♥!!」 辛うじて張り上げないだけで、二人の声は抑え切れない昂奮に砕けそうなほど奮えていた。 孕ませたいという意思の奔流。孕みたいという意思を示して盛んに膨張収縮し受け止める肉容器。 それを三回も繰り返したのだ。 どちらも生命の幸せに満ちていた。木々の向こうにいる三人の話し声が微かに耳に届いてくるほどの静けさが戻り、あやねの秘肉の蠢きが落ち着いていっても、ぱん太郎の肉棒は彼女の熱い蜜壺の中でまだまだ勁(つよ)く脈動していた。絶頂がやや引いた状態でもなお続く射精欲、孕ませたいという慾求、途切れない放精の気持ち好さ──この時間が堪らないのだ。 尋常な男であれば、よほど体調が優れている時でもなければこれほど濃い精液を何発も放出することなど出来ないだろうし、性交する度にこれだけの量を出していたら内臓が弱り切って枯死してもおかしくはない。毎日続けていれば、例え絶世の美女の裸体を目の前にしても、性慾は萎み衰え陰茎も疲れ果ててピクリとも勃たなくなるだろう。 だが、今のぱん太郎は違った。体内のどこかに無尽蔵の精力が湧き出る泉でも備わったかのように、十発ニ十発どころか百発以上放とうが精液も性慾も減退しなくなり、いつまでも硬度を維持できる。それでいて躰のどこかに異常が起こったこともなく、むしろ絶好調が続いているのである。一度に何人もの女の本気の慾望を受け止めたとしてもいつまでも付き合っていられ、彼女たちが満足し尽くして気をやっても最後まで平然としている。まさに男の夢の体現者であった。 こうして二人がデートしている最中に理由を作って行人の元からあやねを引き離し、隠れて忙しなく中出しセックスをキメるのは、もう何度目だろうか。彼女と肉体関係になったこの二、三ヶ月の間に五回以上はしており、その半分はここ一ヶ月ほどの出来事だ。 近頃の行人はそれだけ彼女をデートに誘っているのだ。このことからも、ぱん太郎を意識した少年があやねとの絆を深めたいという願望を懐いているのは容易に窺い知れる。 ──なお、その白リボンの少女の方は、ぱん太郎にそう命じられたからと言って、行人とデートすることを毎回必ず事前に知らせに行っては、その場でぱん太郎からご褒美種付けセックスを与えられ、デート中に少年に隠れて中出しセックスし、デート後の夜には報告と称してまたぱん太郎の下へ戻って生殖本能にまみれた子作りセックスをしているのだが。 行人とあやねのデートは、実際にはぱん太郎とあやねの絆を深める行事となっているのだ…………。 一旦は下降線を辿った孕ませたいという慾求の波がぱん太郎の中で再びうねりを強くし、噴射の止まらない剛棒を突き入れあやねの子宮口に直付けして浴びせかけるのを何度も繰り返すと、「ハァァァァァ……♥!!」と、白リボンの少女もよだれを垂らす唇から生殖欲に掻き乱された幸せそうな嬌声を低く漏らしながら、完全に受け入れた体勢でそれを感じまくる。溶けるような高熱が戻ってきた媚肉が蠕動を再開する。肉襞が太い陰茎を懸命に絞り、入り口は精液を逃すまいと窄んで肉根の根元を心地好く締め付け、ぱん太郎の孕まし棒とあやねの子宮口が何度も何度も口づけを交わす。 まるで生き物のように膣肉全体が熱く蠢くあやねの女性器──。 まったく衰えない雄の慾望を基底として、女の快感に配慮することも忘れずに若さと健康溢れる雌肉が生殖快楽の甘美に目覚め、共同作業としてのセックスを女にも味わせ続けた終着点──。 行人とデートしている最中なのに、その少年そっちのけで、彼が嫌っている男の子種を、ぱん太郎という規格外の逞しいオスに種付けられている感覚を、あやねは至福の嬉悦に満たされたこころとからだで感じまくっていた。 「はあァァァ……♥!! 行人様……ごめんなさいぃ……♥ 私、私……♥! この人の赤ちゃん……欲しいのおッ…………♥!」 あやねの口から自然とそんな台詞が漏れる──無上の歓喜を伴って。 生殖本能の法悦をこの上ない幸福に満たされて実感できる濃密な時間。 あやねももう、この“種付け時間”に完全に囚われていた。 やっと射精が終わって互いに脱力しても、ぱん太郎とあやねはなおしばらく、行人達の話し声を聞きながら、幸せそうに下半身を密着させたままであった────。 洋服姿のあやねへの種付けを終えて満足すると、股間の後始末をしながらも名残惜しそうな彼女にそろそろ行かないととぱん太郎は促し、その際、ちかげとしのぶもデートに加えるよう指示をして送り出した。「三人で協力して、日暮れまで彼を帰さないでね」と、付け加えて。すぐに意図を読めなかったあやねは不思議そうにぱん太郎の目の奥を覗いて来たが、数瞬見つめ合うと、ああ──と察したような昏い苦笑みを浮かべ、「……わかったわ。もう……♥」と頷き、最後に自分から顔を近付けてねっとりとしたキスを交わした。 「あの子にも……ぱん太郎様の子種をタップリと……注ぎ込んで下さいね…………♥」 行人達の元へ戻ったあやねが、「せっかく会ったんだし、今日は四人で遊ばない?」と提案すると、人の良い少年はすんなりと了解したものだった。唐突に出くわしたものの、久しぶりにしのぶやちかげとゆっくり話し込めたのが嬉しかったらしく、用を足すだけにしては時間が掛かりすぎていたことなど疑いもしていない晴れやかな笑顔をあやねに向けた。ちかげとしのぶもあやねの目配せひとつで何をすればいいか理解していたような微笑みを返した。 こうして、行人は──ぱん太郎との子作りセックスを済ませたばかりの三人の娘と日中を仲良く過ごしたのであった。 少年と笑い合っていても、頭の中はぱん太郎とセックスすることしかなく、ぱん太郎の逞しい男根でオマンコを掻き回され凄まじい射精で中出し種付けされたいという慾求しかなく、実際に濃密かつ新鮮な孕まし液でアソコの中を満杯にし、子宮内はぱん太郎の精子が泳ぎまくっている少女たちに囲まれながら…………。 その夜、屋敷の“愛の巣”では、この三人がぱん太郎に完全征服された肉慾奴隷と化し、彼女たちの眼中にはもうこれ以外のモノは映らないという逞しい極太肉棒に奉仕し尽くした。あやね、ちかげ、しのぶは少年には見せたこともない卑猥な表情やポーズを何度もぱん太郎に披露し、代わる代わる膣奥射精されては子作りを意識した甘美な気持ち好さに惑溺し、行人を貶める言葉とぱん太郎の子を孕む誓いを何度も口にし、言葉にしても行人のことなどすぐに忘れ、天上に昇るほどの歓喜を気を喪うまで味わいながらぱん太郎に膣奥種付けされまくったのは言うまでもない。 また、この日はこれだけでは済んでいなかった。 あやね達とのデートを終えた行人が夕方になって家に帰ると、「おかえりー♥」と、やけに機嫌の良いすずがニコニコと満面の笑顔で出迎えたのだが、少年不在の昼日中にこの青リボンの少女が何をしていたかと言えば── ──そう、すずは。 この日は仕事らしい仕事もなかったため午前中には家に戻っていたすずだったが、昼時に突然ぱん太郎が姿を現したのだ。だが、あやね同様、驚きを浮かべたのは最初だけであった。青リボンの少女の顔にはすぐさま喜びが広がり、口元は淫蕩にほころび、暇が出来たから来たよとだけ告げた大男を嬉しそうに家の中へ招き入れたのだ。 行人との暮らしの思い出が詰まった空間は、瞬く間にすずとぱん太郎の肉慾の巣となった。恋人同士のような甘いキスから始まり、すずは服を脱がされながらからだじゅうを満遍なく愛撫され、彼女からもぱん太郎の極太肉棒へ愛情たっぷりの奉仕を返し、そうして十分に前戯を楽しんでから恋人のように、夫婦のように一つに繋がった。挿入直前、すずの秘陰はヨダレを垂らしまくっていたものだ。そこからは少年には見せられないような痴態と嬌声の乱れ爛れた交歓になるまで時間はかからなかった。 すずとぱん太郎の愛慾にまみれたセックス────。 すずはそのからだをぱん太郎の好き放題にされ、家のあちこちで十発以上も子宮直付けで溢れ返るほど射精され、またぶっかけられて肌という肌に精液を塗り込められ、全身をぱん太郎の精液で濡らしながら生殖交尾の気持ち好さに対する嬉悦を遠慮なく発し、ぱん太郎への愛の言葉を紡ぎ、何度も深いアクメに達したのだ。 ぱん太郎と種付けセックスして一、二時間ほどしか経っていないあやねが行人と笑い合っていた頃、すずも生殖快楽の悦びに包まれながらぱん太郎に種付けられていたのである。行人が三人の娘と散策しつつ楽しく会話を弾ませていた頃、彼が特別大切に想っている少女は、別の男と愛を語らいながら昂奮にまみれて受精懇願し、少年に嫌われぬいているその男の子種を何度も膣奥で受け止めて悦び鳴き叫びまくっていたのである。 ぱん太郎の精子を子宮に注ぎ込まれている時、すずの脳裏に行人の姿など欠片もなかった。 ただただぱん太郎の姿を愛しく想い描き、連続して来る絶頂で何度も真っ白になる頭の中で辛うじて紡がれるのはぱん太郎の子供を妊娠する想念であった。そうしながら、腹の奥底で響き渡る射精される感覚に酔い痴れて、純白の幸福感に満ち溢れていたのである。 ──よって、行人を出迎えた時のすずのオマンコは、与えられたばかりの無上の快感の余韻で満ち満ち、注がれたばかりのぱん太郎の愛の証で満ち満ち、彼女自身が望んだ受精活動真っ盛りで…………。 少年をホッとさせる柔和な笑顔を咲かせた可愛らしい少女──のスカートとパンティの奥には、まだ十分な熱気を保ったドロドロの白濁が詰まりに詰まっていた。日中のあやねとまったく同じであった。行人と楽しく語らっていたあやねの子宮にも、行人を暖かく出迎えたすずの子宮にも、注がれたばかりのぱん太郎の精子が入り込み続け、二人の卵子を目指していたのだ──彼の眼前で。 だが、抜け目なく入浴を済ませていたすずのからだからは、石鹸の清潔な香りに包まれた年頃の少女の甘い匂いだけが漂い、その芳香を嗅ぎ取ってしまった少年が思わず顔を赤らめてしまうぐらいであった。 (すず、先にお風呂入ったんだ。なんか……すごく良い匂いだな…………) などと、行人は気付きようもなかったが、彼がぼうっとすらなってしまったのは、すずの体臭には気持ち好いセックスで発散された女のフェロモンの残滓が多分に含まれていたからで── 外で逢っていたあやねも、家で待っていたすずも、ぱん太郎との中出しセックスを終えたばかりで、ぱん太郎に種付けされた気持ち好さで頭をいっぱいにして、どちらも注ぎたてのぱん太郎の子種を胎内になみなみと湛えた状態であったのだ。 むしろ、ぱん太郎が今誰よりも執着している分、現状ではこの二人がぱん太郎と最もセックスし、中出しされた回数と量が最も多く、ぱん太郎の濃厚な精子を最も胎内に溜めまくっているという残酷な事実。 少年に救いはなかった。 行人が信じている少女二人も、彼に笑顔を向けながら、そのオマンコは完全にもう一人の男を選んでいた。生殖を意識した種付けセックスを繰り返した結果、子供が欲しい相手すらも彼女たちの心は決まってしまい。 そんな絶望に挟み込まれているのを知らないのは、本人ただ一人だけ……………………。 この前祭の最後の方に抱かれた女はアソコや内股を濃白色に染めっぱなしにしていたが、すずとあやねもそうだった。二人ともぱん太郎に尻軽くそのからだを差し出し、避妊などもはや考えないどころか妊娠を意識しながらの中出しセックスでぱん太郎の子種をたんまりと胎(はら)に注がれ、自ら進んで行人のではない子供を宿そうとしているのだ──。 ぱん太郎の胸中はいよいよ得意絶頂の歓喜で渦巻き、股間の大剛茎はさらに漲って天を衝くように膨張し硬度を高めた。 より雄らしさを増した大魔羅に、感嘆とも色慾とも取れる溜め息が漣(さざなみ)のように大広間じゅうに揺れ広がる。物欲しさを隠せない女たちのとろんとした目、目、目──。ごくりと喉を鳴らしたり、落ち着かない様子で身じろぎしたり、わずかに舌を出し唇を舐める女などもいた。どの女の顔も雄弁に語っていた。 《あのチンポが欲しい……!》 《あのチンポを私のオマンコに入れて掻き回して欲しい……!》 《あの濃厚な子種をオマンコの奥で注ぎ込んで欲しい……!》 すずとあやねですら、その通りの顔に──行人が見てもとても信じることが出来ないだろう顔つきに──発情した淫らな雌そのものの表情になっていた。 すずも、あやねも、首輪を付けた後も子宮に亀頭を押し当てられながらの種付け射精を三回され、この表情が満ち足りたものに変わりながら同時アクメに達しまくったというのに、それどころかこの直近の一週間セックス三昧だったというのに、子宮直付け射精されながら孕むという至福の感覚を何度も味わったというのに、それでもまだやり足りないとばかりにアソコを疼かせているのだ。完全に門戸が開かれた雌の慾望は、十代の若さもあって底なしにオスを求め出し始めているのだ。 (行人クン。すずちゃんも、あやねちゃんも、もうここまでになっちゃったよ♪) セックスを知っただけではない。男の味を知っただけではない。子作りセックスの快感を──中出しされる気持ち好さ、子種を膣内に注がれて孕まされるという女の快感をこの上ない気持ち好さとして心身に覚え込まされてしまったすずとあやね。さらには、それで終わることなく継続的にその経験を積み重ね続けているのだ。オマンコの奥に──子宮の壁にぱん太郎の激浪のような射精が当たる感触を、今や何百回も経験しているのだ。 ぱん太郎から淫猥な言葉を使うよう言われていることもあり、すずもあやねも例外なく、ぱん太郎に中出しされている最中、その口から、 「あぁッ♥! これぇッ♥! これ好きッ♥! 気持ち好いのッ♥! ぱん太郎様、孕ませて♥! ぱん太郎様の赤ちゃん妊娠させてぇッッ♥♥!!!!」 などという台詞が半ば自然に漏れ、下半身はその言葉通りにぱん太郎の子種注入突き入れを受け止める動きをし、膣肉は男根全体から体液を絞り取ろうとするかのようにうねうねと絡み付き締め上げるのだ。特にカズノコ天井と巾着袋が合わさったようなすずの肉壷具合は絶品で、同居していながらこれほどの名器を味わおうとしない少年をつくづく憐れに思う。すずに対しては他の女よりも割増で精子が出ている気がぱん太郎はしている。 行人は、そんな風にぱん太郎とこの上なく濃密にセックスし、他の娘より多量の子種汁をオマンコに注がれ、その奥にある子宮ではぱん太郎の精子による生殖活動が盛んに行われている少女と毎日寄り添うように暮らし、親しく接しているのだ……。 すずとあやねももう何でも自分の言いなりになってくれるだろう──と、近頃では限りなく確信に近い思いをぱん太郎は得ている。先日の広場でも行人の前で堂々と二人は欺瞞を演じ、その後、そんな行人を遠目に青姦に興じたのだ。行人に対してあからさまな嘘や誤魔化しをしてまで、ぱん太郎とセックスしたがるように、膣内(なか)出しされたがるように……生殖交尾したがるようにまでなったのだ。 女たちの中から一人がすっと立ち、中腰で恭しげに各列を横切って壁際に出ると前に進み、ぱん太郎と女たちの中間の一隅に座り直した。童女のような低い背丈とまちに瓜二つの幼い顔立ちであったが、暗色の髪が多い中で目立つ銀髪が畳に流れるほど長く、そのからだつきは他に劣らないほど女らしい曲線を描いており、肌の艶めきも申し分ない。いつもは離れ小島の神社にいるやしろであった。だが、これでもまちとあやねの曾祖母なのだ。ききょう同様に並外れた霊力で若々しさが保たれている彼女は、これまで滅多に島を離れることはなかったのだが、いつの間にかぱん太郎と関係を結ぶようになっていて、月に何度も屋敷へ姿を見せるようになっているのを他の女たちは知っている。 咳(しわぶ)きも起きない静寂がしばらく置かれたのち、やしろの紅唇が開かれ、その可愛らしい小ささとは裏腹な厳かさに満ちた声が広間じゅうに通った。 「それでは、『儀式』を始めます──」 すずも、あやねも、その場から立ち去ろうともせず、しゃんと背筋を伸ばして乳房を張り、微笑を浮かべてぱん太郎と目を合わせていた── 5 ボクが準備初日に仕事の指示を受けた時、警備をしてくれればいいとオババには告げられていたが、その打ち合わせをするから当日の昼に彼女の屋敷まで来てくれとも言われていたため、太陽が中天に届く頃、集落へ続く道をゆっくりと歩いていた。真上を仰げば烈日が眩しく輝いているし、強烈な日差しが降り注いでいる筈なのだが、この島では不思議と肌が焦げ付きそうなほどの直射を感じない。考えてみれば、一年を通して野外労働ばかりしているのにも関わらず、顔や手足が浅黒い女の子もいないし、去年も今年もボク自身、そんなに日焼けしていない。何か理由でもあるのだろうか。 ただ、暑さは十分過ぎるほどだった。拭っても拭っても額や首すじから吹き出てくる汗の雫を手の甲で拭き取りながら、ボクは思考を元に戻した。 (からあげさんも来るよね) 祭りの警備についての打ち合わせなのだから、当然、各森のぬし達が集うだろうし、西のぬしであるからあげさんも顔を出す筈だ。 東の森のぬし代役になっているからあげさんだったが、まったく戻って来ないわけではなく、家族と会うためにも月に数度は家に顔を出していた。しかし、ここひと月は一度も姿を見せていない。からあげさんのことだから大事はないだろうが、東の森は西より問題発生が多いとこぼしていて、だいぶ忙しくしているようなのだ。 久しぶりに会えるかもしれない──その期待を胸にオババの屋敷まで行ってみると、ハイビスカスが咲く生け垣に囲まれた中庭に、果たして、懐かしさすら憶える真紅の鶏冠と真っ白な羽毛の丸っこい体躯を拝むことが出来た。 「お久しぶりです、からあげさん!」 「おー、行人クンじゃないか。元気にしてたかい?」 「はい、今のところ何とか……」 「なんだ、オレ達には挨拶なしか」 と、縁側にどかっと腰を下ろしていた大柄のトラ──二本の尻尾を悠々と揺らしながらニヤリと笑うのは、トラマタの大牙さん。本人は軽口のつもりだろうが、ドスの効いた低い声にはいちいち凄味がある。 「スミマセン、大牙さん。ボクも祭りの警備をするようにオババから言われて、ここに来るようにと……場違いな気もしますが、どうかよろしくお願いします」 「ハハハ、そんな畏まらず気軽にいこーよ」 と、大牙さんとは真逆に高く軽妙な声音でそう言ったのは、南のぬしであるネコマタのしまとらさんであった。大牙さんの隣でお茶を啜っていた。剽軽な性格だが、能ある鷹ならぬ能ある猫は爪を隠す、からあげさんより小柄でとんかつ並みの体格であるのにも関わらず武術の実力は相当なものだ。みゃあさんというとても綺麗な人間の女性に化ける、同じくネコマタの奥さんを持っている。 森のぬし達は既に集まっていた。ぱん太郎の姿が見当たらないのは諸手を挙げて歓迎したかった。どうせアイツのことだ、ボクより登場が遅れているわけではなく、仕事が面倒になってサボることにしたのではないだろうか。 周囲に顔を巡らせたボクの様子を鋭く察したのか、 「もしかしてぱん太郎かい? アイツは今回、祭りの警備を辞退したみたいだよ。今の役目が忙しいってね」 と、からあげさんが言ってくれた。 「だからボクにお鉢が回って来たわけですか……でもそれって、ぬしとしての責任放棄じゃないですか? 代行に自分の縄張りを任せっ放しにしてることと言い……からあげさんからは、『ぱん太郎もぬしとして誇りがある』って以前聞いたことあるけど、ちょっと信じられませんね」 ボクが皮肉たっぷりに言うと、三人とも苦笑いを浮かべて顔を見合わせ、からあげさんが言った。 「今は村にとっても大事な時期だから、今年だけ特別に許して欲しいって、あの長老(オババ)が頭を下げたからねえ……」 「またその理屈ですか、ハァ……」ボクは呆れたように大仰に息を吐く。「大事な時期とか言えば何でも許されるのは、どうなんでしょうかね」 「それもそうなんだけど、ボク達もぬしとしては公的に振る舞わなければならないのさ。村の代表者にそう言われたら、無碍にも出来なくてね」 「あの小僧一人いなくとも何とでもなる。祭りの最中はオレらが出る幕も滅多にないしな」 「そうにゃ。ボク達も見廻ってると言うより遊んでるようなものにゃ」 「それはお前だけだろ」と、即座に大牙さんに返されると、しまとらさんは、「ニャハハ♪」と愉快そうに笑い声を立て、またボクを見上げた。 「それにしても、行人クンは西のぬしに会えなくてずいぶんと寂しかったみたいにゃ」 「フン、女々しい奴だ」 「い、いや、仮にもぬしが不在状態ですから……一日でも早い復帰を願ってるのは本心ですよ」 「そーにゃねえ。まあ、でも……」 と、しまとらさんが言葉を濁らせると、三人のぬしはまた困ったように顔を見合わせた。そんな様子のぬし達を見て、ボクは内心浅からぬ溜め息をつく。失望と言ってしまっては彼らに失礼だが、正直そんな感情も混ざっているのは否めない。こうして各森のぬしが曖昧な態度になってしまうのは、ぱん太郎の行為を認めているのと同義だからだ。 正確にはぱん太郎自身を認めているわけではなく、村の意思と決定を尊重している以上、その必要なピースであるアイツをどうこうする事が出来ない──ということなのだろうが。だけど、ボクからすればこの問題に対して行動を起こさない以上、彼らを頼みには出来ない、という点が重要であり、落胆を感じずにはいられないのだ。 しかし、そんな他力本願な弱さを気取られたくない気持ちもあって、努めて顔には出さないように平静を装う。 「いやね、ボクだって早く帰りたいのは山々なんだけど、目的がまだ果たせていないんだ」 「目的? ぱん太郎の代理で東の森の治安維持……以外にあるんですか?」 「んー……そろそろキミにも話してもいいか……」 「なんだ、まだ話してなかったのか」 「ええ、まあ、アイツへの監視の目も必要ですし……」 「えっ……もしかして、ぱん太郎について……ですか?」 「それしかないでしょ。今のアイツは明らかにおかしいし。前はあそこまでのガチエロ魔人じゃなかったからさ」 「それは……ええ、まあ」 今さら改まって言われるまでもないことだ。ボク自身嫌になるほど痛感している。もう随分前のことになるが、ぱん太郎がああなったのはちかげさんの家に居候している魔人のまーくんが魔法で願いを叶えたからという噂を耳にしたことがある。魔法なんて夢物語をボクは信じなかったから、その後まーくんとたまたま顔を合わせる機会があってもその話題を出しはしなかったが、そういう非現実的な手法云々は別にしても、頭を打ったとか何かして別人格にでもなったかのように変貌したという説なら有り得るかも知れない。人体の神秘と言うか、そんな方面で。科学に精通する人ほど世の中には科学で解き明かされていないことが山ほどあると痛感するのだと言う。 「隠れていた一面が出ただけかもしれないけどね……アレはアレで子煩悩だったり奥さん想いだったりするし」 「そうなんですか? とても信じられないな……」 「以前はってことね。今は奥さんも子供もほっぽり出してこっちに来てるわけだし」 「ククク、ほっぽり出してるのは、西のぬし、お前も同じじゃないか。お前が東の森に出張るようになってから、結構経っているだろう。奥さんや子供たちも随分と寂しい思いをしてるんじゃないか?」 「ウグッ……! ボ、ボクはこまめに帰ってるんで……!」 そう苦しそうに弁明したからあげさんだったが、月に数回の頻度ならば間違ってはいないと思う。一方のぱん太郎と来たら、一度でも帰ったという話を聞かない。 「そう言う北のぬしも、まーたヨメさんが家を出たって聞いたにゃ。去年も同じ頃に同じコトが起こってにゃかったっけ? にゃんか既視感を覚えるにゃ」 「う、うっさいわ! 今年は半年も留守にしたことはないぞ!?」 「え……? それって、回数は増えてるってことにゃ?」 ボクとからあげさんも顔を近づけ、ボソボソと小声で話す。 「半年って……確か、去年の時点では新婚だったような気が……」 「そうなんですか? ていうか大牙さんが結婚してたってボクは知りませんでしたよ」 「しま子さんって言ってね、北のぬしを慕って自分もトラマタになった健気な女性だよ」 「そんな新婚の奥さんが半年も家出するって……」 「結婚数年で何度もってのもね……」 呆れたような目を見交わすボク達に、 「そこ! 聞こえてるぞ!?」 と、喰い殺さんとばかりの大牙さんの怒声が飛んでくる。 「まーまー」と、しまとらさんがなだめるような身振りと口調で言う。「ボクんとこのヨメも食べ歩きが趣味にゃから、あんまり他人(ヒト)のことは言えないにゃ。祭りには来るって言ってたけど、実はここ一週間ほど会ってないにゃ。まあいつものことにゃけど」 「む……それじゃあ南も此処で現地集合か?」 「まーね。大牙クンも祭りでしま子ちゃんとらんでぶーする予定にゃ?」 「フ、フン」と、荒い鼻息をついて腕組みし、恥ずかしそうにそっぽを向く大牙さん。「たまには付き合ってやらんと、すぐにヘソを曲げるからな。最近は前よりだいぶ落ち着いてきてくれてるんだが……」 「どこも家庭事情は大変なんですね…………」 「まーとにかく。話を戻しましょう」 からあげさんはゴホンゴホンと咳払いをして、まとまりが無くなり始めた座の空気を静かにさせ、再びボクに向かって話し始めた。 「ぱん太郎の奥さんは偉くてね、村が危機を迎えてるなら、ダンナの躰の一つや二つ貸してやるって言ったんだよ。その間、子供の面倒は自分が見るって。頭が下がるよ、まったく」 「ええ……本当ですか」 ボクは驚きを禁じ得なかった。ぱん太郎の奥さんの言動も意外だったからだ。 「本人に直接聞いたから本当さ。ま、それでも腹が立つのは抑えられないから、用が済むまで帰って来るな、顔を見せるな! って、かなり怒り心頭で。それがボクが東の森のぬし代行をしていたり、アイツがこっちでずっと寝起きするようになったもう一つの理由なんだけどね」 「そうだったんですか……」 奥さんを激怒させてしまい半ば追い出された形ではあるのだが、別の角度から見れば、これでぱん太郎は家族にも気がねすることなくこの村にずっと居座って好き勝手出来るわけで、実際その通りにしているのだ。アイツに都合が良すぎる気もした。 「元々スケベなヤツだけど、ここまでするヤツだったかと言うと疑問が残るんだよね。人化の術を会得してるってのも謎だし。ボクと同じで妖怪化してなかったはずだから」 人語で会話ができる時点で充分妖怪ではないかな……という懐疑はこの際口に出さないでおいた。出したらまた話が脱線するしややこしくなる。 「ってことは……からあげさんは、その辺の謎に関して調査しているわけですか?」 「ウン、実はそれが一番の目的なのさ。証拠や手掛かりが残ってるなら東の森のはずだからね。本来ならぱん太郎の代役なんて真っ平御免だけど、これで大手を振って東の森で活動出来るから」 「だったらもっと早く言ってくれれば良かったのに」と、ボクは憤懣を漏らした。本心だった。「ボクはもう、アイツには我慢ならないんです。アイツの行動は目に余ります! この村で女性相手に好き勝手やって風紀を乱し放題なんですから……。何か手伝えることがあれば喜んでしますよ」 「ゴメンゴメン、キミには本来のボクの仕事を任せちゃってるから、それだけでも大変だろうと思ってね」 「そうにゃよ、行人クン。西のぬしはキミの負担を増やしたくないと思って、敢えて言わなかったんだにゃ。それに、代行を頼まれた西のぬしはともかく、部外者のままのキミまで東の森をうろついたら話が面倒になるにゃ」 「そ、そうだったんですか……すみません……」 「フン、ぬしの仕事の肩代わりをしてるだけでも協力してることにはなるだろう。ちゃんと遂行できているかは別としてな」 「大牙クンは相変わらず辛口にゃ」 「フン。それだけぬしの役目は軽くないということだ」 「それにさ……キミまで家を空けてしまったら、誰がすずを守るんだい?」 「あっ…………」 ボクは言葉を失った。まったくからあげさんの言う通りだった。 「というか、すずは大丈夫なんだろうね」 「ええ、今のところ何とか……」ボクは自信なさげに答えた。「すずは相変わらずですよ。無防備で無邪気で……。だからこそ心配は消えませんけど……」 「そうかい……あの子は性的なコトには一切無頓着だからね。そのくせカラダだけは立派に育ってて。キミも目のやり場に困ってるんじゃないかい?」 「ええ、家に帰れば常に一緒ですから、お風呂上がりとか特に──って、何を言わせるんですか!?」 「言ったのは行人クンじゃにゃい?」 「ハハハ、その様子じゃ本当に大丈夫そうだね。でも、油断だけはしないでおくれよ」 「わ、わかりました。それで……アイツが人に化けられるようになったり、異様に女にモテるようになったりした原因については、何か判明したんですか?」 「いや、それがねえ……偉そうに言っといてなんだけど、情けないことにサッパリなのさ……」と、弱々しげな溜め息をつくからあげさん。「東の森は土地勘が無い上、ちょっと見廻っただけで他の問題を見つけて対処して──ってのも多くて。あと、挑んで来るヤツらも予想以上にいて、調査に時間が取れなかったりする日も多いんだ」 「ぬしの座を狙ってる者達からしたら、ある日突然余所者が横から割り込んで来てぬし代理でございなど、到底納得出来ないだろうからな。反発する気持ちは分からんでもない」 「でも、さすがにもう半年近くになるにゃ?」 「そうなんですよ。これだけ時間をかけておいて何もわからないなんて、まったくお恥ずかしい限りで……。もう、いっそのこと、本人に直接聞いてしまおうかなとも思ってる次第で」 「東のぬしが素直に話してくれるかにゃ……?」 「ええ、その通りで。探ってるのがバレたら逆に警戒されてしまいますし……」 「ひねくれたあの小僧のことだ、絶対に真相は喋らんだろうな」 「ただ……ぱん太郎は自分の腕っぷしにはアイツなりに自信を持っていて、妖術の類なんかに興味なかったのは確かじゃないですか。それが突然、いつの間にか変化なんて高等な術を使えるようになってたわけだから……」 「まともに修行を積んで習得したわけではない、と……?」 と、からあげさんの発言の先を読んで言葉を返すボク。 「まーそうにゃるね。妖怪化する年齢でも全然にゃいわけだから妖力もまだにゃいハズだし、自然会得も除外できるにゃ」 「そうなると、残る可能性は……」 「呪いの類か、何者からか特別な力を授かった、とかなんだがな……」 「だけど、それらの線も疑問の余地があってね」 「疑問?」 「そうにゃ」 と、からあげさんと大牙さんの言葉の後を継いで、しまとらさんがボクに説明してくれた。 「悪い力は感じにゃいから邪術や呪術の類ではにゃいのはわかるけど……じゃあ、誰から力を授けられたのかと言うと……この島でもそんな芸当が出来る存在はそういないにゃ。妖力も備わってない者に術法を授けるなんて相当高位の力が必要にゃからね。少なくともボクたちが認知してる妖怪の面々の中にはいないにゃ」 「しまとらさん達で把握してる範囲でもいないんですか……」 「そうにゃ。しかも──」 「しかも?」 「察するに、あれの力の根源は妖力じゃないと思うにゃ。だからボクたちも東のぬしの力の探知をしようとしてもピーンと来ないんにゃよ」 「ピーンと……?」 「説明が足りんぞ、南の」としまとらさんをたしなめ、ボクに顔を向ける大牙さん。「我々妖怪は妖気を感じ取ることが出来る。強い妖力の発現があれば離れていてもおおよその位置が判るのだ。だから、妖怪の仕業であればいち早く駆け付けることもできる」 「はあ…………」 何故だろう、分かり易く説明して貰っているのだけれど、さっきから聞いていても大半が耳から耳へと素通りしてしまっているような気がする。そんなボクの様子に気付かないのか、大牙さんは話を続ける。 「人に化けられるのは確かなわけだし、特殊な気配も感じるから、アイツ自身が何かしらの力を持ったのは間違いないだろう。だが、あれは妖力とは似て非なる別の力だな。霊力の類でもないと思うが……」 「本当は霊的な方面からも調べたいにゃ。だから、まちちゃんに協力を仰ぎたいところにゃんだけど……」 と、しまとらさんはチラッとボクを見上げたので、その言わんとしていることが解り、思わずボクは顔を反らしてしまった。 「ボ、ボクに言われても…………」 まちには妖怪改方という肩書があって、西の地域で妖怪が関わる事件とあらば彼女の出番であった。 だが、そのまち自身がぱん太郎に取り込まれてしまっているのだ。いつの頃からだろうか、アイツの住居が建てられた後なのは間違いないが、まちが白ワニに乗って屋敷の方角へ飛び去る姿を何回もこの目で見かけている。 ボクはこれまでに都合三回、まちとぱん太郎が交わっているところに出くわし、その度に形容し難い感情に胸を締め付けられ歯がゆい思いをしているが、見るたびにまちの淫乱ぶりは深度を増していた。三回目などは帰宅の途中に通りがかりるしのぶの家でヤッていたのだ。 極度の方向音痴であるしのぶは迷わないためにすずの家が見えるすぐ近くに新居を建てた──今ではその目的であった朝稽古にはさっぱり来なくなったが──ため、朝夕は必ずその前の道を歩くことになるのだが、その日の夕刻も見廻りを終えて心地良い疲労感を憶える足で通り過ぎようとすると、しのぶの家の中から明らかな女の嬌声が漏れ聞こえて来たのだ。 「アァ♥ アァ♥ ダメ♥ ダメェ♥」 聞き間違いなどではなく、はっきりと連続で。ボクの胸の内に悪い予感が渦巻き、何が行われているのか見当を付けるにはそれだけで十分だった。 初めはしのぶが相手とばかり思っていた。道に面したところからでは夕焼けで影が映ってしまうため裏手に回ると、そこの障子窓の端が少し開いていたので覗いて見た。途端、畳の一間に敷かれた蒲団で全裸のまちとぱん太郎がまぐわっている場面が目に飛び込んで来たのだ。 (な……! た、他人の家で何やってんだよ…………!?) と、驚き呆れるばかりだった。家主であるしのぶの姿は見当たらず二人きりのようで、ぱん太郎は寝そべったまま動かず、騎乗位で跨ったまちが──あのプライドの高いまちが、自分から腰を振っていたのだ。 「アァ♥ アァ♥ ぱん太郎様、ぱん太郎様ァ♥ 気持ち好い♥ 気持ち好いの……♥!」 昂奮にまみれた甲高い嬌声を上げながら、ぱん太郎の厚い胸板に手を付き、あの化け物じみた巨根を己が胎内に出し入れさせていたのだ…………。 ただでさえ身長二メートル近くあり横幅も広いぱん太郎と比較すると、ほとんどの女性は子供同然だ。そんな女性たちの中でもまちはゆきのと並んで特に身の丈が低く、ボクもあやねの姉と知るまでは小学生の年齢かなと思っていたぐらいの童顔であった。 そのように童女のような身丈のまちとぱん太郎では騎乗位という女性上位の体勢であってもレイプじみた構図であったが、それが強制的な行為でないのは、うっとりと目を瞑ってひたすらセックスの快感に没入しているまちの様子からでも明らかであった。 まちは、「脱いだらすごいでしょ?」と、本人も言ったことがあるように、普段は巫女装束に隠れてしまっているが、小柄な体躯と稚(おさな)い顔つきにそぐわないぐらい豊かに実った乳房を持ち、尻や腰、太ももなども大人びた肉付きがあり、そのからだつきだけ見れば二十歳近い年齢が納得できるほどの女らしさを十分に持っているのだ。 「まちちゃんのからだの小ささじゃ、上下に動くとボクのデカチンが奥に当たって痛くない? 大丈夫?」 「そんなことないわ♥ ぱん太郎様の逞しいオチンポが奥まで届くの、とっても気持ち好いの♥ すごい満たされて♥ 何度でもイッちゃう♥」 「のふふ……まちちゃんはオトナのカラダしてるよねえ♥ じゃあ、ボクに孕まされるって思いながら子宮まで迎えると、最高でしょ♥?」 「ええ、最高よ♥」 と、即答するまち。本音の発露としか思えない声音だった。ボクは暗澹とした気持ちになり、耳を塞ぎたい衝動に駆られたが、何故か躰が動かず、縫い付けられたかのように室内の出来事を見続けていた。 「ぱん太郎様のとびっきり濃い精液、一番奥でたくさん出されると♥ もう、たまらないの♥ 絶対孕まされちゃう、絶対赤ちゃんデキちゃうって……♥! 何度でもイッちゃうわ……♥」 「のふふ、そうだよね。ボクのせーえき受け止めてる時のまちちゃんのオマンコ、ものすごく締め付けてきて、子宮口がチュッチュッてキスしてくるもん♥」 「あぁん……♥ こんなコト言ってたら、また……我慢できなくなっちゃった……♥」 まちはぱん太郎の胸板にしなだれかかると、鉄柱のような裏筋とボディビルダーの筋肉を彷彿とさせる隆々の海綿体が盛り上がった巨根を咥え込んだまま腰をくねらせ、 「ぱん太郎様ぁ……♥ ねぇ、お願い……♥ このまま……出して…………♥」 と、背骨がゾクゾクするほどの甘ったるい声で囁いた。 「ぱん太郎様のうんと濃くて熱い精液が……お腹の深いところに当たるの……感じたいの……♥ 今、奥に届いてるから……このままで…………♥」 なんて腰遣いと声音なんだ──と、こちらが狼狽えてしまうほどの媚態だった。そんなにアイツの精液が……欲しいのか…………。 「いつもボクのために働いてくれてるまちちゃんのお願い、断るわけないじゃん♥」 ぱん太郎はまちの尻を掴むと、自分からも腰を浮き上げさせて、まちの小柄なからだのどこにあの長く太いペニスが入るのかと思うぐらい根元近くまで深々と差し込んだ。 「ああぁぁっ♥! ぱん太郎様ぁ……♥!」 「いつもみたいに激しく動かないで、このままで……でしょ?」 「ええ……♥! もう、準備は整ってるわ……♥! ぱん太郎様の子種を迎える準備……♥!」 「よし、じゃあ、出すよ、まちちゃんの一番奥でっ……!」 「出してッ、出してぇッ……♥!」 「まちちゃんの子宮口を探して……ぐりぐりっと……♥ のおおッ♥!! 締まる♥!!」 ぱん太郎が野太く吼えたかと思うと、まちを乗せた躰が痙攣し、腰回りに特に力が籠められビクンビクンと弾んだ。 まちの希望通り──彼女の胎内で……あの巨根がまちの子宮まで届き、あの凄まじい射精が子供を宿す部屋の至近距離で噴流しているのだ。 「アアァァッッ♥♥!!」 まちの幸せそうな昂奮にまみれた嬌声が家じゅうに響く。まちもぱん太郎の手を跳ね除けそうなほどに下半身を震わせ、背骨が折れるのではないかと思うほど上体を弓反らせながら、陶然としただらしのない表情で天井の隅を見上げ、焦点の喪った目を漂わせる。 「出てるっ……出てるぅ……♥! すごいっ……ぱん太郎様の精液…………♥! ドクドク……すごい脈打ってぇ……♥! 奥にっ……オクに当たってるうぅ…………♥♥!!」 膣内に収まりきらない白濁液が結合部の隙間から噴き出すように溢れ返るのに数秒もかからなかった。まるでまち自身が精を吐き出しているようであった。 「のお……のおお……まちちゃん……種付けるのん……孕ますのん……ボクとまちちゃんの赤ちゃん作るのん…………♥!」 ぱん太郎は何度も何度も腰を浮かせ、その下半身に力が籠もるたびに、まちの膣内で射精しているんだと判った。 まちが、ぱん太郎に種付けられているのだ……。 その光景を、何メートルも離れていない場所から眺めているボク……。 「アァ、アァ、たまらない♥! 重い一撃が……何度も……何度も……♥! 奥に……子宮に……当たってぇ……♥! イッちゃう……またイッちゃうぅ……♥♥!!」 そのうち逝き叫び疲れたかのようにまちはアイツの胸板に顔を埋(うず)めたが、それでもぱん太郎の射精は続いていた。その間、まちは何度もアクメを迎えて嬌声を上げながら仰け反ったり、背を丸めたり、ぱん太郎の胴に回る限り腕を伸ばして抱き付いたりしていたが、ぱん太郎は決して彼女の腰を離さずがっちりと掴み、まちの膣奥で精を放ち続けた。彼女の望み通りに。白濁溶岩の源泉と化したまちの胎内から無限に湧き出てくるぱん太郎の放った濃白色の体液……。一度の射精で、常人の何倍の量を出すのだろうか。これだけの量に関わらず濃厚さもとびきりだ。 ──やがて、やっと射精が終わったのか、ぱん太郎の身体からも力が抜けた。だが、あれだけ出したにも関わらずぱん太郎は平然としており、どこにも疲労した気配を帯びていない。対象的に息も絶え絶えになっているまちの汗だらけの背中をしばらく撫でさすっていたが、一分もしないうちに降ろし、今度は寝バックの体勢になってわずかも衰えていないガチガチの極太剛根を白濁まみれのヴァギナに再び挿入した。 「アァッ……♥!」 ぱん太郎はまちの下半身に覆い被さり、腰をゆっくりと動かし始める。まちはぱん太郎という巨躯の肉檻に捕らえられたようになって、そのからだの半分以上と顔が隠れてしまったが、 「アァァ♥! アァァ♥! ダメェ♥! ダメェッ♥!」 という、始めから狂ったような肉悦の叫びを発し、感じまくっていることを十二分に教えてくれた。 ぱん太郎のチンポ狂いになったまち──。 これ以上見ていられずに障子窓から顔を離し、ボクはよろめくように後ずさって草むらの上にしばらく佇んだ。理性の砕け散ったまちの嬌声は続いている。 女はこんなにも変わるものなのか。ぱん太郎とセックスしている時のまちに普段の面影は微塵ほどしか感じなかった。あれが女の本性なのか、まちの本性なのか。それとも、ぱん太郎がそこまで女を狂わせるセックスの達人なのか。 わからない。何もわからない。ボクは力なく首を振るしかなかった。 解っているのは、ぱん太郎という男を見い出したまちは、もはやボクに振り向きはしないだろうということだけだった。 ようやく足を動かすと、西海に堕ちてゆく太陽が織りなす夕景の昏さを胸中に満たしながら道に戻り、既に視野に入っている今の我が家へ重い足取りでとぼとぼ歩いてゆく。 家にはすずが待っていてくれていた。「おかえり!」といつものように明るい声で出迎えてくれる彼女の姿を見るだけで視界が晴れ、落陽と共に海の底に沈んだ気分が救い上げられるようだった。 一度、気になってしのぶの家の方に面している台所の格子窓から覗いてみたのだが、明るい星空との境目に屋根の輪郭が墨をぶちまけたような真っ黒な闇の一部としてはっきりと視認できた。 (まだヤッているんだろうか……あそこで……) などと考えてしまう頭をぶんぶんと振り、努めて意識しないように背中を向け、すずにありったけの笑顔を作った。 すずも嬉しそうに輝くような笑顔を返してくれた。それだけで一気に心が軽くなったようだった。 × × × × × × × × × × × × なお。 その夜、行人は悪夢にも悩まされずぐっすりと眠れ、晴れやかな気分とはいかないまでも翌朝を迎えることができ、それだけが幸いだったな、などと思うことが出来たのだが──。 そうして深い眠りに就いていた間、隣で寝ている少女の姿が消えていたことなど気付ける筈もなく。 ──すずは行人が寝入ったのを確認すると、「ごめんね、行人……」と呟いて蒲団から抜け、こっそりとしのぶの家へ赴いたのだ。 その頃になると逝き過ぎて体力の尽きたまちは絶頂失神したまま眠りに落ちてしまい、しのぶは迷子になっているのかいつまで経っても現れなかったため、その夜、すずはたった一人でぱん太郎に抱かれることとなった。 まちに十発以上放ったぱん太郎の男根だったが、髪を下ろし寝間着の胸元を乳首が覗けるほど大きくはだけたすずをひと目見ると疲れなどまるで覚えていないように──実際そうだったが──猛然といきり立ち、目の前の美しい少女を犯したい孕ましたいという精気と熱気に漲って破裂せんばかりに膨張したものだ。 その気持ちをぱん太郎がありのまま伝えると、すずは可笑しそうに目を細めたが、それは男をゾクッとさせるような、それでいて面映ゆい顔つきであった。天真爛漫な少女が無意識に見せた妖艶な面持ち──。 「そんなに……孕ませたいんだ。私のこと…………♥」 「そうだよ。ボクは──」 そう口を動かしながらすずの寝間着の帯を解いたぱん太郎の手と言葉が止まった。はらりと襟が左右に分かれると、その下には何も纏っていなかったのだ。 「下は履いて来なかったんだね♥」 「うん……♥」 「すずちゃん。ボクは行人クンと違うからね。うんとキミを愛して……絶対に孕ませるから♥ ボクとすずちゃんの子供を♥」 ぱん太郎は手慣れたようにすずの股の間に極太肉棒を差し込むと、少女の尻を揉みながら挿入はせずに秘裂を擦り上げ、ゆっくりと前後に動かした。すずの秘唇の肉が柔らかくも弾力豊かにぱん太郎の剛棒に吸い付く。ソコからは既に多量の愛液が滲み出していた。 「うにゃっ……うにゃぁ…………♥!」 「すずちゃん……行人クンなんか知らないよ。絶対に孕ませてあげる。キミはボクのモノだ」 「うにゃぁぁん…………♥」 そうして素股が始まったが、すずは身を捩って逃げないどころか、自分からもぱん太郎の躰に両腕を回し、腰を突き出すようにして下腹部をくっつけ合わせ、股間からの心地良い感触を享受し、からだをかすかに震わせるのだった。 「すずちゃんのココ、もうすごいヌレヌレ♥」 「うにゃぁぁ……だってぇ……♥」 「下着も付けて来なかったし、期待してたでしょ?」 耳元で囁くように言われ、コクリと頷くすず。 「うん……後で来るようにってまち姉ぇから言われた時から……ずっとどきどきしてたもん……♥」 「行人クンにまちちゃんとのせっくすをわざと見せつけた後、今度はすずちゃんを抱く……カレには悪いけど、たまらないのん♥」 「にゃあんっ……♥」 すずのからだがビクリと弾む。股肉の壁に挟まれた秘唇天井の濡れ路地に通された熱い極太肉棒が一段と膨らみ硬度を増したからだ。 「さあ、今夜も一晩じゅうタップリと……ココにボクの愛の証を注いであげるからね♥ 行人クン、申し訳ないね……すずちゃんのオマンコと子宮……今からボクの愛で満たされちゃうから♥」 「うにゃあぁぁん…………♥」 すずの陰部はさらに火照り、後から後から瑞々しい蜜液が溢れ、肉棒で擦り続けるとヌチャヌチャと粘り気のある音がするようになった。すずの言葉を裏付ける本気の淫汁が滲み出て来たのだ。 まちとの交歓に使っていた蒲団は眠ってしまった彼女ごと部屋の隅に移動させていたが、ぱん太郎は押入れに蔵(しま)ってあった真新しい来客用を中央に敷いており、その上にすずを誘導して押し倒した。脱げ落ちそうになっていた寝間着を完全に剥ぎ取り、全裸同士になる。 みっしりと実の詰まった乳を揉みながら唇を重ねる。舌が絡み、熱い吐息が混ざり合う。まるで恋人のような甘いキスであった。 言葉はもう必要なかった。すずは甘い声で鳴き続け、ぱん太郎の心地好い愛撫に応えるように両脚を拡げる。 その上にぱん太郎がのしかかり、手慣れたようにすずのアソコの入り口へ己が分身の先端を当て、腰を押し進めた。 その時にすずの口から発せられた歓喜の淫声は、夜気を震わすように外へ貫き飛び、微かにだが彼女の家まで届くほどであった。 ──が、正体を無くしたように前後も知らず熟睡する少年がそれに気づき、目を覚ますことはなかった。 この時も行人という妨害は入ることなく、二人の甘く濃密な子作りセックスは明け方まで続き、すずは数え切れないほどのアクメを覚え、その美しいからだの中に外にと、まちの倍以上も射精されたのである。すずは完全にぱん太郎の情婦となり、ぱん太郎の好き放題に射精されて悦ぶ精液肉便所となっていた。 行人が起きる前に温泉で清めればいいと全身にぱん太郎の精液を浴びまくって塗り込められ、孕ませる気満々で膣内射精される度に、「うにゃあぁ♥! ぱん太郎様ぁ♥! ぱん太郎様ぁ♥! 好きぃ♥! 好きなのぉ♥! 絶対にぱん太郎様の精子で孕むのぉ♥♥!!」などと、子宮に直当てされて噴き出される孕まし汁を、すずも逝きまくりながらしっかりと受け止め、それが何度も繰り返され、一対一で忘れられないほど気持ち好いセックスをして過ごした経験と記憶を、また一つ積み重ねたのであった…………。 6 ぱん太郎に関する談議を交わすからあげさん達の舌に熱が籠もり始めた中、何かが欠けているな、と、ボクはずっと心に引っ掛かっていた。確かになぜ人間に変化できるようになったのかもとても気になるところだけど、話し合うべき点は他にもあるはずだ。何十人もの女性が心まで変えられたかのように骨抜きにされていることには注目しないでいいんだろうか、と気付いたのは、彼らの話に耳を傾けてしばらく経ってからだ。 体力面だけは大牙さんより勝っているようなので、あれだけの人数と関係を持ち続けられているのかもしれない。だが、恋愛面に関しては明らかに以前とは違う筈だ。子作り前提の肉体関係を持っただけで、いくらセックスが上手いからといって──女性があれだけ首ったけになってしまうものだろうか。中にはそうなる人もいるのかも知れないが、一人二人の話ではないのだ。あんなに数多くの女性たちが靡(なび)いてしまうなんてことがあるのだろうか。まだ未成年のボクには性愛の世界は未知の領域なので判断しきれないけれど、明らかに異様な……はずだ。それとも、子孫を作らなければならないという使命や義務に皆んな縛られているのだろうか。 ──だが、同時に……アイツにさんざん気持ち好くされた末に膣内射精され、あのデカいペニスがきっとヴァギナの奥まで届いているだろう、あの途方もない量の射精が凄まじい勢いで胎奥に叩き付けられているだろう密着状態での突き入れの中、からだを震わせ、声にならない声を上げ、全身で悦びを露わしているようにしてアイツのフィニッシュを受け止めている女性たちの姿を思い返すと、セックスにはそれほどの魔力があるのか──とも思ってしまう。彼女らのそんな姿をボクは実際にこの両の眼に収めてしまっているのだから。 からあげさん達はそうした普段のアイツと女性たちの姿を見たり聞いたりしていないのだろうか。いや、ぱん太郎は防風林で覆い隠された屋敷の中に引っ込んでいることが多くなったため、実際目にしたことはないのかも知れないし、そういった下世話な風聞までは耳に届いていないのかも知れない、と自問自答する。ボクも見廻りという役割を与えられなければ目撃することなどなかっただろうし。 じゃあここで言ってしまおうか、とも考えたが、性的な内容に踏み込んで実際に口にするのは躊躇いがあった。 この後もぬし達のやり取りは続いたが、ぱん太郎の力の謎に関する解明の糸口は見えず、結局は今後もからあげさんは東の森で調査を続行することとなり、ボクは見廻りに支障がない範囲でぱん太郎の監視、大牙さんとしまとらさんも何か分かったことがあればすぐに知らせることとなった。 肝心の祭りの警備に関しては、主にぬし三人で見廻ることとなり、正規のぬしではなく出店もあるボクは一日一回だけやればいいこととなった。こちらが本来の議題の筈だったが、ぱん太郎の話の十分の一の時間も取ることなくあっさり終わった。 打ち合わせが済んだ頃、様子を見に来たオババの誘いでやや遅い昼食を御馳走になり、その席で大牙さんの奥さんとみゃあさんがぬし妻仲間として最近よく一緒に食べ歩きしているらしいこと、彼女たちも祭りを楽しみにしていることや、この機会に夫婦間の仲を深めては? などと大牙さんがしまとらさんに茶化される様子など見られ、殊の外楽しい会食となった。 × × × × × × × × × × × × そうして行人とぬし達が顔を合わせていた時間。 彼らは脳裏にこの可能性を寸毫でも思い描けただろうか。 すず、あやね、みゃあ、しま子。 この四人が揃って、ぱん太郎の眼前にその美尻を並べて順番にオマンコを味わわれていたなどと。 彼女たちのからだには、乳房やお腹、下腹部や背中など、服を着れば上手く隠れてしまう箇所に、「ぱん太郎様専用肉便器」「雌猫」「チンポ奴隷」「精液大好き」「浮気人妻」「カレにナイショで孕みます」などなど墨書されていたなど。 『儀式』が済んで一大乱交現場となった大屋敷の中、他の女たち同様に四人全員がからだにそのような落書きをされながら、ぱん太郎の巨根を最奥まで挿れられての膣内射精を味わっていたなど──ぱん太郎とのセックスを本気で楽しみ、ぱん太郎に種付けされる心地に酔い痴れていたなど…………。 もっとも、行人とぬし達が顔を合わせる前から……『儀式』の前から、四人の膣の内部はぱん太郎の精液で濃白色に染まり、子宮の奥までぱん太郎の精子が悠々と泳いでいたのだが……。 みゃあとしま子も──あくまでこの場での戯れと言い交わしてのことであったが──、冗談にしては迫真的な口調で、 「孕むの♥ 孕むのぉ♥ ぱん太郎様のオチンポで、ぱん太郎様の子種で……赤ちゃん孕みますぅ♥! 雌猫浮気マンコで孕みますぅ♥!」 「はい、自分で拡げます♥ 欲しがります♥ だーりんのじゃなくて、ぱん太郎様のオチンポが欲しいの♥ 来て、来て、アソコが溶けちゃうぐらい熱い赤ちゃん汁、あちしのオマンコの奥で出してぇ♥! だーりんにナイショで孕むの、ぱん太郎様の赤ちゃん孕むのぉ♥!」 などと叫びながら、さらなるぱん太郎の精子を胎内に招き入れていたなど。 すずとあやねは、こちらは戯れではなく、 「うにゃあぁ♥! ぱん太郎様専用の肉便器なのおッ♥! チンポ奴隷なのおッ♥! 好きなだけオマンコの中で出してぇッ♥!! ぱん太郎様のモノになった私で、行人とお店するのお♥!」 「私もよッ♥! ぱん太郎様のオチンポ最高ッ♥! 精液大好きッ♥! ぱん太郎様の赤ちゃん受精♥ 願いながら行人様と一緒にいるからあッ♥!」 などと口にし、箍(たが)が外れたように夢中で腰を振ってぱん太郎の極太肉棒を貪り求め、耳にしただけでは行人は彼女らと判らないだろうほど甲高いアクメ声を上げながら、すずもあやねも子宮に直当て種付け射精されて、だらしのない顔で逝きまくっていたなど。 別の場所に集まっていた男衆は想像だにしていなかった──。 × × × × × × × × × × × × 解散後、集落の道に出て空を見上げると、日はまだ高く、やっぱり西洋館に行って自分の祭り衣装も用意されているか確かめようか……という考えも頭の隅に過ぎったが、女子たちの着替えの一大会場になっているとわかっている現場にのこのこ顔を出すなんて、覗きに来た出歯亀みたいに思えてならず、果たしてボクには出来ない相談であった。女子更衣室を覗こうとするようなものじゃないか。 (古びて使えなくなったわけじゃないし、去年ので十分でしょ。すず達だって、あと数時間でまた顔を合わせるんだから…………) そう考えると、とんかつを頭に乗せていったん家に戻ることにしたのだった。 7 ぬし達との打ち合わせを終えて一旦家に戻ったボクは、日没まで中途半端に余った時間の扱いに困り、女子たちの更衣シーンに鉢合わせるわけにはいかないと決めたのにも関わらず、やっぱり翻して西洋館に顔を出してみようかな──という迷いが何度も脳裏をかすめた。すずとあやねを守ると決めている以上、出来る限り二人の傍にいることも大事なんじゃないかと思わないでもないからだ。 数日前にあの二人がぱん太郎と仲睦まじく談笑している光景を見てしまってからというもの、焦燥のような落ち着かない気持ちが胸の底で再び燻ってくるのを感じずにはいられない。 二人の服の中を覗き込むぱん太郎のあの下卑た目つき……アイツは絶対、すずとあやねの服の中を覗き込んで素肌や乳房、パンチラなどを眺めて楽しんでいた……! (くそっ……!) 湧き上がる怒りに拳を握りしめるボクだったが、虚空に振るっても詮無い事で、緩めた息を吐きながら全身に入った力を抜く。 (落ち着けよ、ボク……) 熱くなるのに身を任せて我を忘れるのは未熟な証拠。爺さんから教わった戒めを思い出しながら平静になるよう努め、横道に逸れてしまった思考を元に戻した。 確かにこんな自由な時間がありながら二人から目を離しているのは得策ではない。でも、ボクだって彼女たちの配偶者というわけではない、恋人という関係ですら……。それに、女性の誰しもがフレンドリーなこの島に来てからしばしば忘れがちになるが、女には女の社会がある。特に女子たちが一堂に会して着替えをする空間にのこのこと入り込んでいく勇気は──ボクにはなかった。 祭りが終われば戻ってくる元の日常でも、一緒に暮らしているすずはまだしも、あやねは終日会わない日だって多い。どのみち常時目を光らせているのは不可能なのだ。 (出来る限りと言っても、変に付きまとっていたら……それこそボクの方がストーカーみたいなもんだしなあ……) 結局のところ、大勢の中に紛れているのが何よりの予防になるだろうという最初の結論に帰着し納得するしかなかった。 (なあに、あと二、三時間もしたら会えるんだから……) それよりも──と、ボクは己の身体に注意を向ける。体内に感じる疲労も気になるところだった。自分の肉体に正直に問いかければ、休みたいという欲求が躰の奥底に蟠(わだかま)っている気がしてならない。木材の屋台組み立てを連日ほぼ一人で行ったとはいえ、自分なりのペースを守って作業できたし、肉体労働がこの疲れの原因の全てとは思えない。この藍蘭島に来て以来、体力は随分と付いてきていると自負していた。見廻り代行として毎日何時間も自然の起伏を相手に歩き回るようになり、時には面倒事の解決に骨を折っても、翌日にはほとんど疲れが取れるようにまでなっていた。 ──悪夢に苛(さいな)み始めるまでは。 実際には起こっていないただの心象の産物に過ぎないとは言え、アダルトビデオの女優もかくやというほど乱れたセックスをすずとあやねがぱん太郎としている光景が脳裏にこびり付くというのは、やはりどこか調子を狂わせるのだろう。 それも無理矢理レイプされているのではなく、嫌がったり痛がったりもしておらず、それどころかもうすっかり気心が知れているような甘いセックスで互いに求め合っているというのが……アイツの並外れた巨根と大量濃濁精液を欲しがり、妊娠させてと言葉にして膣内射精をねだり、その通りにアイツは二人のヴァギナ深くまでペニスを突き刺し、すずとあやねの子宮めがけて子種を注ぎ込む光景を──それを二人とも嬉しがって受け入れ、ぱん太郎と心まで通じ合ったような子作りをしている現場を……たとえ夢だとしても見せつけられてしまっては…………。 この頃は頭も妙に重たい気がするのは決して錯覚ではないだろう。アイツによって心身のバランスを崩されて体調にまで影響が及んでいるかと思うと悔しいし、夢は夢だと言いながら結局は悪夢に悩まされて振り回されている自分の弱さが情けなくなってくるが、それはまた後日改めて考えようと心の隅に追いやり、頭をブンブン振って気を取り直すと、せっかくなのだから今はこの時間を有効利用することにした。 日はまだ高いが温泉に入り、蓄積された疲れを少しでも和らげようと肩までゆっくり浸かった。いよいよ今夜からとなる祭りの本番に備えて英気も養わなければ。 ざぶざぶとお湯を顔に掛けながら、 (そう言えば……今年は何も頼まれなかったな……) と、今頃になってふと頭によぎる。前回はまちに頼まれて神楽太鼓を叩いたが、今年は何も言われなかった。龍神神社のある山の方から笛や太鼓の音が聴こえて来ていたから練習はしているみたいだったけれど……。それに、去年は祭りを回る約束を皆んなと交わした覚えがあったのに、今年は一人からも誘われていない。 (まあ、その分すずとあやねの虫除け役が務められるからいいんだけどさ。……いや、というか、ボクの方から誘うべきなのかな……? 男として当たり前か……) 温水の心地好さが四肢に染み渡る極楽気分の中、すずとあやねのことを思い浮かべる。 (もしかしたら、今頃、二人もちかげさん家の温泉でくつろいでいるのかもしれないな……) ──自己保身するつもりはないが、ここまでは自然な思考の流れだと弁明できる。けれど、そうなると次にはどうしても二人の裸体を──数ヶ月前の月見亭で見たあの目を奪われるほど綺麗な肌や曲線美の全裸、膨らんだ胸の頂きにある鮮やかな桃色の乳首、そして……赤い身が覗いているようにも見えた股間の割れ目──女性の大事な所──などを思い浮かべてしまい、あの時と同じように息を呑まんばかりにドキマギと胸中が渦巻き、身体が熱くなってしまう。 (うっ……) 下半身に異変を感じる。股間がムクムクと膨らむ──。 鎮まれ! と強く念じたが、抑え込めなかった。水中でもギュン! と瞬時に大きく固くなり、それはまるで別の生命体であった。思春期の男子にはよくあることだとは言うけれど……。 実は最近、ボクの意思など無視してペニスが膨張することが多くなってきているのも悩みの種の一つになっていた。 「フー……」 一緒に入っているとんかつに気付かれないよう大きな鼻息を装いながら溜め息をつく。 ボクは鼻粘膜が弱い体質のようで、性的昂奮を刺激されるような場面に出くわすと大方まず先に鼻血を噴いてしまう。そのおかげもあって今まではさほど気張る必要もなく股間を抑え込めていたのだが……。 一旦隆起を許してしまうとなかなか収まってくれないのももどかしかったし、 (恥ずかしい……) と、ボクは自分が情けなくなり、顔を赤らめ俯いてしまった。ただ想像しただけでこんなに固く勃起してしまうなんて、アイツをバカにできないじゃないか…………。 それに──アイツのとは比較にならないほど小さいという事実も物凄く厭な気分にさせられた。こうして最大サイズになっても同一器官だとは信じられないほどだ。おまけにまだ完全に皮が剥けきっておらず、亀頭が半分ほどしか顔を覗かせていない。平常時など完全に隠れてしまい皮が余るほどで、我ながら象の鼻みたいだなと思うこともある。包茎からまだ卒業できていないのだ……。 アイツが野外で致している現場に出くわしてしまった時、女性の裸体や嬌声のいやらしさ、結合部分丸見えのセックスなどに毎回息を呑んできたが、女性のアソコに出入りするアイツの巨根ぶりにも瞠目したものだ。完全に皮が剥けきっていて、海綿体が筋肉のように力瘤を形作る竿の部分は日焼けしたように黒ずみ、それとは対照的にシイタケ──とまではいかなくともシメジのカサほどの広がりがある雁首は鮮やかに赤く、あんな鉄柱のような太く肉塊を入れられて苦痛ではないのだろうか……と、何度も思わずにはいられなかった。 それに、ぱん太郎が腰を離すタイミングでずるずると陰茎が引きずられて出て来ても、マジックショーを見せられているかのようにちっとも先端が現れないのだ。どれだけ長いのか……。 そうやって冗長なストロークであの巨根が抜かれたり差されたりすると、決まって女性はからだをブルブルと震わせながら上の空になったかのような惚けた表情になり、まるでからだが砕けてしまいでもするかのように呻き声にも似た喘ぎを繰り返す──感じまくっているのだ。アイツの女性に快感を与えるテクニックは凄いものがあるそうなのだが、それだけでなく、シメジ亀頭の裏にはビッシリとツブツブが生えていて、それでヴァギナの中を擦られるのが堪らない心地なのだそうだ。 メロンのような陰嚢といい、人間の男性器はあそこまで巨大化長大化するのか、それともボクが短小と呼ばれる部類なんだろうかと、みじめな気分になってくる。 しかし、あれが成人男性の平均サイズだとはとても思えない。母親達の井戸端会議を盗み聞きした時も、彼女たちはあんなに並外れたモノは見たこともないと驚きを込めて話していたし。 (──で…………) そのご立派な巨根に、夫を持つ身である彼女たちは骨抜きにされてしまっているわけだが……。 いや、母親たちだけでなく、娘たちも……。 それも一人二人どころではなく、ほぼ全員が……である。 村に何十人といる女性たちのほとんどがあの巨根一つにそのからだを許しているのだ。 たった一本の男性生殖器が、母も娘も区別なく、この村の妙齢の女性ほぼ全てのヴァギナに挿入され、全員の子宮に子種を注ぎ込んでいるという事実── それでいて、一人残らず遍く満足するほどの肉体的快楽を与え、誰からも性交渉の相手として認められていて。女性たちは諸手を挙げてぱん太郎を肯定するようになっていて。 湯の中で本体の気も知らずに威勢だけは一丁前にボクを見上げている分身を見つめ返す。こんな小ささで女性は満足してくれるのだろうか──無論、ボクの年齢でそういうコトを考えるのはまだ時期尚早とは分かっているんだけれども。 でも、ボクと同年代の女の子が、もうセックスをしている──。 子作りをして、妊娠して、子供を産んでいる……産もうとしている…………。 この藍蘭島では、ボクも結婚して子供を作ったとしても、きっと誰も年齢を理由に驚きはしないだろう。問題になどされないだろう。むしろ、でかしたなどと言われて褒められさえするかも知れない。この島ではこの歳はもう子供扱いされないのだ。 そして、それはすずとあやねも同じだ…………。 相手がいて、合意さえ成立していれば……この島では彼女たちが子供を作ったって何の問題もないんだ……。望まれてすらいるんだ……。 例え──その相手がぱん太郎だったとしても……。 すずとあやねが……ぱん太郎と子作りしたとしても…………。 それが合意の上ならば、ぱん太郎がすずとあやねすら快楽漬けにして骨の髄まで性の悦びを覚え込ませ、他の女性たちのようにアイツのペニス狂いに変えてしまったとしても、子孫を残そうとしているという大義名分の下、何の罪にもならないのだ…………。 ぱん太郎がそうやってあの二人にも、あの悪夢のように、あの巨根と大量かつ濃厚な射精の洗礼を浴びせ、さんざんに子宮直当ての中出し種付け子作りして、すずとあやねもアイツの精液便所のような存在として扱われて悦び悶えるようになってしまったとしても、許される行為になってしまうのだ…………。 許せないのは……ボクだけで…………。 そうやってすずとあやねがアイツの子を孕んでも……村の皆んなはきっと祝福するだろう…………。 (いや、いや…………!)ボクは何度も何度も頭(かぶり)を振った。(しっかりしろボク……この島の環境が異常なだけ……普通の常識とかけ離れているだけ……そして、アイツが特別おかし過ぎるだけなんだ…………) でも……その機会を与えてしまえば……一度でも与えてしまえば……終わりなのは間違いない…………。 二人ならきっと拒んでくれる……拒んで合意さえしなければアイツは手を出せない……そう信じてはいるものの、一方でたった一、二年の間で──特にこの村にやって来てから半年程度しか経っていないのにも関わらず、村中の女性を篭絡することに成功しているアイツの異様な手腕を考えると、最悪のシナリオを夢物語だと一笑に付すことなど出来ない。魔の手の影はもうすぐそこまで忍び寄って来ているのだ。いつすずとあやねに襲いかかってもおかしくないほどの近さに……。 アイツの腕の中で性交の快感に喘ぐ女性の姿が、子宮に子種を送り込まれる膣奥射精で生殖快楽の幸せに身悶える女性の姿が、すずとあやねに重ならない保証はどこにもないのだ。 だからこそ、こんなにも何度も何度も遅疑逡巡しているわけだが……。 水面から目を上げると、とんかつは広々とした温泉の向こう側で楽しそうに泳いでいて、こちらの様子に気付きもしていなかった。人間で言えばまだ三歳児だし当然っちゃあ当然なんだけど……。 (はあ……) ボクは鼻梁まで顔を沈ませ、湯気が薄く漂う天井の木目にどんよりとした視線を泳がせながら、 (すず……あやね……今頃何をしてるんだろうな…………) と、残されたわずかな希望であるあの二人に思いを馳せずにはいられなかった。 こないだは彼女たちまでもがアイツを評価しているような言動をしたので驚いたものだけれど、そこはやはり、二人もこの島で生まれ育った人間として村の存亡を気に掛けている──ということなんだろう。日本でも限界集落が社会問題になっていて、一見似通った状況にも思えるが、意味合いはまったく違う。外界と隔絶したこの島では、子孫を残せなくなった時点で人という種は絶滅確定してしまうのだ。いくら病気にならなかろうが、どれだけ元気に長生きしようが、滅ぶのは間違いないのだ。 だからこそぱん太郎は救世主扱いされているわけで。女性たちにチヤホヤされる土台となっているわけで。かつてはボクにその役目が期待されていたわけで……。 油断しては絶対にダメだ……。あの時は──それだけでも許せないが──二人の服の中を覗かれただけで済み、人目もあったしボクもいたから良かったが、これがもし、人気のない場所だったとしたら。 ボクが関知できない別の所で三人が出会っていたとしたら…………。 ゴクリ、と思わず喉を鳴らすボク。 温かいお湯に浸かっているのに、凍え死にそうなほどの悪寒が全身を襲う。 すずとあやねはぱん太郎と楽しそうに喋っていた。 アイツに警戒心を抱くどころか、一定の評価すらしていて。 性知識に乏しくて男に対する免疫もなく、おまけにガードの緩い二人。 パンティ越しに股間を、ブラジャーをしていない胸をたぶん乳首まで……アイツに覗かれて。 でも、着崩れにもぱん太郎の視線の意味にも気付いてもいない様子で…………。 あんな事が、もし、ボクの目が届かない所で行われていたら…………。 すずとあやねが──アイツの毒牙に掛かっていた可能性は十分にあった…………。 それも、二人まとめて…………。 何十人もの女性を取っ替え引っ替えセックス三昧の毎日を送り、今や女体に悦びを与える手練手管はボクの想像の及ぶところではないアイツだ。しかも、同じ条件下であった同世代を何人も──いや、一人残らず夢中にさせているのだ。未経験のすずとあやねであっても、今のアイツだったら彼女たちのからだの奥底から性の悦びを引き出すことなど造作もないのではないか──と、不安を覚えずにはいられない。 人目を気にせず乳繰り合える所に二人を誘導するぱん太郎。そんな場所はこの島にいくらでもある。もしかしたら、アイツの屋敷まで案内するかも知れない。それを遮る者などボクぐらいしかいない以上、疑いを知らない二人はすんなりとあの堕落の巣窟の門戸を潜ってまう可能性は高い……。 すずとあやねが、女性たちの歓談の端々に出てくる“愛の巣”に招き入れられたとしても、何の警戒心も抱かずにベッドの上へ乗ってしまうだろう。女という女を生殖快楽セックスに乱れ悶えさせている忌まわしい天蓋の内部に……。 今度は覗くのではなく、アイツはすずとあやねを脱がせにかかる。ぱん太郎の好色な眼を前に半裸状態で平気だった二人だ。拒絶感も免疫もなく、アイツの口車に呆気ないほど簡単に引っ掛かってしまって、アイツの前で平気で服を全部脱いでしまう。下も脱いでと言われれば、何の抵抗もなくパンティまで下ろしてしまって…………。 そうして──すずの乳房も、あやねのアソコも、二人の綺麗なからだが大事な部分まで余すところなく、アイツの目の前に晒されるのだ…………。 だが、視姦なんて僅かな時間だろう。もう手を伸ばせば届く距離に、まだ手を付けていなかった二人の美少女が真裸でいるのだ。局部を隠すこともなく無防備にキョトンとしながら。 二人のからだはアイツに触られ、撫でられ、揉まれ、口に含まれ、吸われ、舌で舐められて…………。 布の帳の中でじっくりと行われるアイツの巧みな愛撫で徐々に気持ち好さを与えられてゆく、すずとあやね…………。 ぱん太郎は手慣れた様子で二人のからだを渡り歩く。二人同時の相手など日常茶飯事だろう。ましてや、何も知らないうぶな少女たちなど…………。 誰の邪魔も入らない中、最初こそ大して感じておらず戸惑いの方が強かった二人だが、時間をかけてアイツのテクニックによる前戯を受けているうちに、いつしか甘美な気分になっていって、性の萌芽を感じ、やがて喘ぎ声を漏らすようになり、気付けばアソコを濡らしていて、知らないうちにからだが開いていってしまって…………。 アイツの指と舌と言葉によって、性的快感を覚えて嬌声を上げ始める二人…………。 オーガズムさえ覚えてしまうかもしれない。アイツの巧みな愛技で絶頂という経験したことのない感覚にまで導かれるのだ…………。 そんな状態で、君たちも村のために子供を作ろう、とか、皆んなだってやってるじゃん、とか──そんな建前を武器に迫られたら、もう、アイツを拒めないのではないだろうか…………。 それがどういう結果を生むか正常に判断できなくなっているうちに、すずとあやねの処女はぱん太郎に奪われ、“愛の巣”で初体験を迎える。交互にぱん太郎のデカマラで貫かれ、初めのうちは苦しそうに悲鳴を上げていても、アイツのテクニックによってそのうち魔法のように痛みが遠ざかってゆき、それどころか……あの極太肉棒で抜き差しされるのが次第に気持ち好くなってさえゆき…………。 何時の間にか──他の子たちのように、すずとあやねはアイツにハメられる快感で喘いでいるのだ…………。 そんな状態になるまで、アイツは自分の慾望を後回しにし、何時間でもかけてすずとあやねのヴァギナにあの巨根を馴染ませてゆく……。 そこまで可能になるほど、日中、ボクと二人が顔を合わせないでいる時間は──── ────、ある……………………。 未体験の領域で何が何だか分からなくなっているうちに、キスも許してしまうかもしれない。ぱん太郎と吐息と唾液の交換をするすずとあやね…………。 アイツとのセックスを気持ち好く感じているうちに段々と蕩けてゆき、すずも、あやねも、次第に夢の中の姿と近付いてゆく……。 いつの間にか痛みなんて殆どどこかへ消えてしまって、濡れまくったヴァギナの奥までぱん太郎の剛根が届き、気持ち好く感じる箇所を探り当てられ、あのブツブツでたっぷりと肉壁を擦られ、淫らに悶えながら喘ぎまくるすずとあやね……。 その頃のボクと言えば、間抜けにも屋台作りに精を出しているのだ。 ぱん太郎、すず、あやね──この三人だけの時間が流れる中………… ぱん太郎によってすずとあやねが女にされている時に──── 破瓜の血もどこかに消えてしまって愛液が溢れ続ける二人のヴァギナに、なおもぱん太郎のペニスが生で挿入されまくる。快感を生み出すような動き方で抜き差しされて、すずとあやねはいつしか苦しさも忘れて気持ち好さそうに喘ぎ悶えながら、柔らかなシーツの海の中でぱん太郎との生ハメセックスに心を奪われてゆく…………。 アイツのペニスを大人しく受け入れている姿は、まるで彼女たちも完全合意してまぐわっているかのようで…………。 二人がほとんど痛がらなくなっても、ぱん太郎は彼女たちがくたびれないよう挿れたまま動かない時間を多く取り、それでいてすずとあやねが素面を取り戻さないよう快美感を与え続け、焦らずゆっくりと時間をかけて極太ペニスに馴染ませてゆく。そうして二人のヴァギナを徐々に押し拡げ、昂奮を維持したまま、苦痛をほとんど感じさせずに丁寧に奥まで開通してゆく。日が暮れるまでまだまだ時間がある中で……。 腟内にマッサージを施しているような、まったく乱暴さのない余裕ある抽送。労りすら感じられる無理をさせない動きに、すずとぱん太郎、あやねとぱん太郎、どちらの結合にも共同感すら生まれてきて……。すずも、あやねも、再挿入されるたびに嬌声を上げて全身を甘く痺れさせ、頼れる男にすがりつくようにアイツの躰に抱き付き、甘えた声で鳴いたりして……。 いつしかそれは、性のことなどまるで知らないうぶな少女の初行為とは思えないほど、しっかりと男を迎えたセックスとなっているのだ……。 ここまで来ても、ぱん太郎はまだがっつき出さない。 処女を卒業したばかりの少女たちの初々しいヴァギナを、美しく瑞々しい十代のからだを、時間をかけて心ゆくまで楽しむのだ。体勢も変えるかも知れない。アイツの好きな後背位や寝バック……まんぐり返しやアイツ主導の騎乗位……時にはベッドから降り壁に手を付かせての立ちバックなど……。様々な体位にされて再結合し、すずとあやねはさらに喘ぎ悶えるのだ。そうして、アイツのペニスで初めてとは思えないほどの気持ち好さを感じ、全身の肌を這い回る指と舌の愛撫にからだをくねらせ、甘く痺れ惚ける二人の様子を満悦げに眺めながら…………。 それは同時に、二人のヴァギナをさらに慣らす時間でもある。あれほどの巨根がスムーズに出入りするようになるには手間がかかるようで、だからこうしてアイツは時間をかけるのだ。赤子が通る産道でもあるヴァギナは想像以上に伸び縮みする器官らしく、一見傷を付けそうな太く固いモノであっても慎重に慣らしていけば順応するようであった。そうやってぱん太郎が注意を払っているから、ゆきのでさえ躰を壊していないのだ。 だが、それは……ぱん太郎との性交がもたらす気持ち好さを、すずとあやねがさらに感じ続ける時間でもあって…………。 2メートル近い大柄のアイツは、女性のからだを横付けするように並べれば二人いっぺんに覆い尽くすことができる。すずとあやねは可愛いお尻をくっつけながら、今や耳まで真っ赤になった顔を蕩けさせ、嬉悦の涙を流し、ボクがこの世で一番嫌っている男に交互に生ハメされて喘ぎまくる……。本当に初体験なのかと信じられないほどの感じようで。たまにぱん太郎が極太肉棒を奥まで突き入れても、感じている嬌声を高く発して甘美にからだを奮わせる。合間に何度もおっぱいを弄られては高い喘ぎ声を漏らし、何度も舌を重ねるようなキスをして…………。 そうして……すずとあやねのヴァギナが……ぱん太郎の極太肉棒に合わせて拡張されてゆく…………。 後戻りできないほどのセックスの快楽がすずとあやねにも植え付けられる作業は既に始まっていた。 その下準備は整い、性に無知すぎてこんなことに興味ないと思っていたすずも、しっかりとした判断が下せると思っていたあやねも、どちらもがぱん太郎との性交快楽に呑み込まれて、アイツの巨根が体内に出入りするのを感じまくるようになる…………。 すずがぱん太郎のチンポを気持ち好く感じるセックス、あやねがぱん太郎のチンポを気持ち好く感じるセックス────。 性に対して未成熟すぎる二人が、たったの数時間で“女”を開花させて。 心はまだとしても、両者ともに肉体レベルのオスとメスの交わりが成立していて…………。 なのに、ボクは何も知らずに仕事しているだけなのだ──── アイツは徐々に激しい動きを取り入れ始める。それでもすずとあやねは感じている声しか出さなくなっている。奥を小突かれても痛みなど生まれないほどに拡がりこなれた二人のヴァギナ。 やがて、十分にほぐれ、濡れまくった二人の腟内の具合に、頃合いを見てぱん太郎はいよいよ腰の動きを早める。すずとあやねの喘ぎ声がさらに高まるが、まったく苦しそうな様子を見せない。 あの凄まじい勢いと量の特濃ザーメンが放たれる瞬間が来るのだ。 どちらが先か──そんなことは些細な問題だった。どちらもぱん太郎に中出しされてしまうのだ。十分に準備が整った腟内にあの濃厚な生殖液をこれでもかと言うぐらい吐き出されるのだ…………! すずの子宮口、あやねの子宮口、アイツはどちらも探り当て、直に亀頭の先をくっつけすらして……! 気持ち好くて堪らなくて逝きまくってしまうと女性たちが口々に言う“射精の時間”を、すずとあやねも味わう瞬間が────! 「イクよッ! ナカに出すよッ!」 限界を迎えそう叫ぶぱん太郎。 アイツは躊躇などしない。 すずの胎内にも、あやねの胎内にも、アイツは恐ろしいほどの数の精子が詰まりまくってそうなあの濃白の精液を放つのだ──────! ぱん太郎との子供が出来てしまう体液が──────!! ドクッッドクッッドクッッドクッッッッ!!!! ドクドクドクッッッドクドクドクドクッッッッ!!!! ドクドクドクドクーーーッッッッ!!!! 「「あああああッッ♥♥!!!!」」 すずもあやねも声を堪え切れない。からだの奮えを抑え切れない。それほど凄まじい射精。 だけど、すずも、あやねも、快感でオマンコをギュウギュウ締め付けさえして…………嫌がりもせずにアイツの熱いザーメンを膣奥で受け止めてしまう…………! 女の身も心も奪ってしまう、常人では考えられない途方もない勢い、量、濃度、熱気の種付け射精を…………! ぱん太郎の子供を孕んでしまうかもしれないのに…………アイツに膣内射精される心地好さが勝ってしまって…………! 作業中、ふと、ボクの脳裏にすずとあやねの顔が思い浮んできて……今、何してるのかなと、手を止めて思いを巡らせたことは何度もあったが──── そうしてボクが二人のことを考えていた時、まさか……そのすずとあやねはあの“愛の巣”でぱん太郎のペニスを気持ち好く感じまくった末に、アイツの精子が詰まりに詰まった体液を腟内に大量中出しされているなどと…………! ボクの想像するすずとあやねは、いつも可愛く朗らかに笑っていた。 でも、本当は──ぱん太郎の腕の中で性感の悦びに染まったメス顔になり、すずも、あやねも、長い時間をかけたセックスによる嬉悦の涙と涎にまみれながら──気持ち好さそうにアイツの膣内射精を受け止めていたなどと…………! アイツも本気だ。孕ませるつもりで二人のヴァギナの奥まであの長いペニスを突き入れ、すずとあやねの子宮間近で射精し続ける。 すずの子宮に── あやねの子宮に── ぱん太郎の精子がこれでもかというぐらい送り込まれる…………! 子作りを建前にした上でのセックスだから、ぱん太郎は、「村のためだよ、ボクの赤ちゃんがデキる想像して♥」などととんでもないことさえ口にするかもしれない。 ぱん太郎の膣内射精が気持ち好くてオーガズムまで迎えてしまったすずとあやねは、まともに思考が回らないままアイツの言うことに従ってしまい、自分のお腹の中に赤ちゃんが宿る想像をしてしまい──それがまたおかしな気持ちを生み、一層高まった二人の悦感は最奥にぶちまけられる熱く重い迸りをさらに心地よく感じるようになって…………! まったく嫌がらず…………オーガズムに至りさえして…………傍目には愛し合っている恋人のように甘やかな声すら出して……気持ち好さそうにヴァギナをギュウギュウ締め付けてぱん太郎の膣奥射精を受け止め続けるすずとあやね…………! 何分も、何分も……すずとあやねの胎内でぱん太郎の射精が続く…………。すずとあやねの片脚を上げたり、寝バックなど深く突き刺せる姿勢になりながら、途中で引き抜くことなど考えず、ぱん太郎は全量をすずとあやねの子宮に浴びせかけるのだ…………! 命中率の高いぱん太郎の精子は瞬く間にすずの卵子とあやねの卵子の所まで辿り着く。 生殖行為をしているのだから、当たり前の帰結なのだ。 すずの卵子とぱん太郎の精子が────! あやねの卵子とぱん太郎の精子が────! ……こうしてすずとぱん太郎のセックス、あやねとぱん太郎のセックスが取り返しのつかないところまで行き着いた瞬間、ボクは何をしているのか。 何もしていない。ただ呑気に他のことをしているだけだ。 その間に、二人はぱん太郎に美味しく頂かれてしまっていたなど………… 二人の方も初体験なのにも関わらず、ぱん太郎とのセックスを気持ち好く感じていたなど………… そんな快感醒めることのない生ハメセックスの末に、初めてとは思えないほど準備万端となったヴァギナの中で、彼女たちの子宮めがけてぱん太郎の精子が注がれていたなど………… それを…………嫌悪や恐怖などの悪感情を抱くことなく、セックスの心地好さに浸ったまま、すずもあやねも恍惚の表情でぱん太郎の射精を最後まで感じ続けていたなど…………彼女たちのヴァギナも生殖できた本能の喜びに満ちていたなど………… そんな残酷な現実など何も知らずに……………………。 そうして……アイツとの中出し子作りセックスの気持ち好さを覚え込まされ、女の悦びを知ってしまったすずとあやねは、この日を境にアイツとの関係が生まれ、祭りが終わった後もボクが気付かないうちにアイツとセックスするようになるに違いない……。ぱん太郎との濃密な性交に呑み込まれた二人は、処女を卒業したばかりとは思えないほどの快楽を感じまくって逝きまくるセックスを繰り返すだろう──アイツがそう仕向けるのだから。 そのうち……どうしても快感にまみれたセックスが忘れられなくなり、自分から会いに行ってしまいさえして……。 そうなると、もう──二人はぱん太郎の玩具である。 アイツはすずとあやねにさらなる快楽を与え、トドメを刺すように中出ししまくる。その膣内射精ですら女に快感を与えるのだから、二人はあっという間にアイツに首ったけになってしまい、すぐに愛人集団の仲間入りをしてしまうだろう…………。 すずとあやねまでもがぱん太郎と子作り目的のセックスをしまくり、そのヴァギナの中を種付けられた濃白色の体液で染める日々が始まるのだ………………。 あの二人も、「ぱん太郎様の赤ちゃん孕みますッ♥!」などと叫びながら、アイツに繰り返し腟内射精されるようになっても、歓喜して受け止めるようになるかも知れないのだ…………。 こうなってしまえば、二人も他の子たちと同じように、ボクなど見向きもしなくなってしまうだろう……。 ……。 …………。 そうならなかったのが幸いだ。あの場にいて本当に良かった、本当に危なかったと、ボクは心底安堵する。 あやねとは順調にデートを重ね、すずとも以前のまま一緒に暮らせている。ぱん太郎に対する態度はどうあれ、二人の様子に変わったところはなく、今のところまだそうはなっていないということだ。 不安や焦燥感に振り回されず冷静になって考えれば、まさか沢山の女子達が集まって着替えをしている中にズカズカ乗り込んでいってすずとあやねだけに狙いを定めて手を付けようとするなどという流れは、あまりにも都合が良すぎる展開だから、無事であるのは間違いないだろう。アイツを求める女は大勢いるんだから、すずとあやねに構ってなんかいられない筈。 (今は大丈夫……あと少ししたらまた会えるんだ……悪い方向へばっかり流れるボクの思考と違って……実際にはあの二人だけはぱん太郎と全然関係なくて……あの二人だけは昔のままなんだから…………) その理路がせめてもの救いだった。 だから、最悪の妄想が──今、この瞬間、すずとあやねが理性を残らず溶け落としてしまうほどの快楽に染まってぱん太郎と夢中でセックスしており、アイツの巨根と膣内射精に悦び狂っていて、ヴァギナ奥深くまで突き挿れられながら種付け射精されている、しかも自分からぱん太郎の子供の受精を望みながら──などという有り得なさすぎる絵図がボクの平常心を振盪させるように幾度となく脳裏に去来しても、根拠の無い妄想、まさに夢物語と断じることができ、何とかあしらって落ち着きを保てているのだった。 × × × × × × × × × × × × ──なお、同時刻のぱん太郎の屋敷では、青リボンの少女も白リボンの少女もぱん太郎の子宮直付け種付け射精を何発も受けて享楽に蕩けまくった子作りセックスをしており、その淫猥な乱れ具合は少年の妄想を遥かに超えているほどであった。 行人の願いなど儚く砕け散るほどの盛りようで、周囲に他の女たちの好奇や羨望の目があるのにも関わらず、すずとぱん太郎、あやねとぱん太郎は互いに腰を振ってケダモノのような喘ぎ声を上げ、行人に想われている二人の美少女はアクメを迎えるたびに「イグッ♥! イグッ♥!」と歓喜の絶叫を上げていた。その末に遠慮呵責のない怒涛のような膣内射精が始まると、逞しい肉棒から噴射される濃厚な子種で種付けられる感覚を狂喜して味わいまくり、自分から腰を擦り付けている始末であった。 夢物語でも何でもなく、現にすずとあやねはそのからだをぱん太郎の好き放題にされ、二人のオマンコはぱん太郎の極太肉棒を容易く受け入れるどころか美味しそうに根元まで呑み込み、その子宮は少年が憎む男の精子を追加される一方のぱん太郎専用孕み袋となっていたのだ。 その後、淫肉嬌悦の宴で汚れたからだを清めるべく全参加者で温泉に移り、浴場内は湯気と女たちの柔肌や姦しい笑声が騒々しく満ち溢れる空間となった。多人数が入ることを想定して大きく作られた湯殿が狭苦しく感じるほどの数の女体でごった返し、何十人分もの乳房、陰裂、餅尻がひしめき合う。だが、肉付きの見苦しい女など一人も見当たらない。どの女も男の目を引き寄せる魅力が十分に詰まった孕み頃のからだつきであった。 その中で唯一の男であるぱん太郎は左右に何人もの女を侍らせながらゆったりと湯に浸かり、この女肉の見本市のような一大景観を眺め楽しむという桃源郷の絵図が出来上がっていた。これも一つの酒池肉林かといった具合である。 そんな桃林肉泉の入浴中、突如として立ち上がったぱん太郎に号令をかけられた女たちは、彼から言われた通りに脚だけを温泉に入れて縁を埋め尽くしてゆき、艶めかしいからだ、からだ、からだ……で肌色の壁を作るかのように隙間なくずらりと繋がった。そうして、中央に仁王立ちしたぱん太郎に向けて尻を突き出し、何十人もの全裸の女の桃尻で完全包囲するというとんでもない絶景が生まれたのだ。 これだけの数の女を一夜にして抱きまくった狂宴に相応しい終幕劇が始まった。温泉の縁に沿ってからだをくっつかせながら数珠繋ぎになった女たちに、ぱん太郎は一人またひとりと順番に自慢の大魔羅をハメてゆき、一発ずつの膣内射精(なかだし)一本締め──妊婦は中出しすると流産の危険があるというので、背中に放出されての全身塗りたくり──が行われた。 その中には、当然のようにすずとあやねの姿も混じっていた──。 この二人も他の女たちと同じく愛らしい尻を並べて揺らしながら自分の番を待ち詫び、秘裂の奥から際限なく湧いて出て来る子種汁を垂れ落としながら切ない吐息と喘ぎ声を繰り返していたが、やっとその時が来ると二人まとめてぱん太郎の巨体に覆い被さられ、交互に逞しい極太肉棒をズリュズリュと奥まで出し入れされオマンコを押し広げられ擦られる気持ち好さに歓喜に満ち満ちた艶声を張り上げ、すずも、あやねも、「ぱん太郎様♥ ぱん太郎様♥ 好きぃ♥ 大好きぃ♥」と、大男の名を愛しげに連呼し、他の女たち同様、 「ぱん太郎様の赤ちゃん孕みますッ♥! 絶対に孕むからあッ♥!!」 とも叫び誓っていた。 この時にちょうど、行人も家の温泉に入っていて、すずとあやねのことを想って一喜一憂し、心配のあまり、もし二人がぱん太郎と子作りしてしまったら──初体験で気持ち好くされて中出し種付けまでされてしまったら──その快感が忘れられず、すずとあやねもぱん太郎と子作りセックスする関係になってしまったら──などという妄想を広げていたのだ。 初体験どころではなかった。もうとっくに性悦の地の底まで堕ちきった二人のオマンコはぱん太郎専用の肉壺精液便所と化し、妊娠を望みながらわずかの躊躇いもなくぱん太郎の子種注入を受け止める関係になっていたのだから…………。 すずとあやねの、少年の信じる純潔さなど欠片もなくなった生殖快楽に堕ちきった顔とからだ。ぱん太郎の逞しい肉棒が子宮に口付けしながらの種付けが始まると、射精が続く間、すずも、あやねも、腰が隙間なく密着するほど突っ込まれたぱん太郎の極太肉棒を深々と咥え込みながら、からだをガクガクと震わせ、うっとりと目を細め涎を垂らしただらしない顔つきで、短い交淫だったにも関わらず頭が真っ白になるほどのアクメに何度も達したのだ。 ぱん太郎に種付けられながら本気で悦び悶えていたのだ。 孕みたいとばかりに自分からも積極的に腰を突き出しさえして。 行人の最悪の妄想通り、いやそれ以上に──────。 月見亭の時よりもさらに色気を帯びるようになった二人の美しいからだは、少年が無事だと信じている二人は、清らかなからだだとひたむきに信じている少女二人は、その希望も虚しく……彼が最も憎む男によって最奥まで貪り尽くされていて。 それどころか、隅々まで快楽のための牝肉性交器官に造り変えられていて。 行人が入り口しか目にしたことのない大切な女の園は、その男の肉棒に快感を与えるための性処理肉壺に作り変えられ、その男の子種で孕むための子作り受精器に造り変えられて。 時間にしてみれば、一人当たりたった数分であり、さすがに何もかも忘れるほど理性が溶かされるまでには至らなかったが。 しかし、そうであっても。 注がれたばかりのぱん太郎の白濁液を温泉に垂れ流す桃尻を並べたすずもあやねも、愛慾と絶頂に蕩け切った満足げな顔に嬉悦の涙と涎をこぼし、ぱん太郎の身体が離れても、まだ膣内に残っている逞しい肉棒の感触と下腹部の奥に感じる精液の温かみで無上の幸せに包まれていたなど──。 浴場の行き詰まりにはお湯を温泉に流し落とす庭園風の滝山があったが、そこに加えて膣内に注がれた白濁を源泉とした瀑布が次々と新しく生まれていった。 行人の方はすずとあやねのことを想っていたのに、二人は行人のことなど完全に忘れ、ただただぱん太郎のことを考え、ぱん太郎の精子で孕むイメージを……お腹の中にぱん太郎の赤子が宿るイメージを強く頭に想い浮かべ、ぱん太郎のことだけを恋しく想い浮かべ、心から受胎を願いながら種付け膣奥射精されたアクメの余韻に浸り、そんな二人の意識の通りに、すずの膣、子宮、卵管──あやねの膣、子宮、卵管──もはや兆すら超えた単位のぱん太郎の精子が満ち満ち、たった一個の卵子を目掛けた生命の営みが盛んに繰り広げられていたなど────。 すずの秘裂もあやねの秘裂もぱん太郎の極太肉棒によってぱっくりと開口し、だというのにピンク色の媚肉が一切見えないほどの夥しい白濁液を溢れさせ、まだ秘肉の収縮が続いているのか時折ビュウビュウと噴泉のように精液を吐き出しながら、温泉の水面に濃白の糸束を際限なく零し落としていたなど────。 そうして昨晩から続いていた淫欲に沈み狂った秘宴がようやくお開きとなり、やっと服を着始めた女たちは各々嬉しそうにぱん太郎の所有物となった証を首に嵌めて身支度を整え、大男の下に全員集まると、 「「「祝祭の日に晴れてぱん太郎様の愛人となりました私たち、誓って貴方に心服し、これからは貴方の子供を産み育てるために精進します♥ ですから、どうかこれからもたくさん愛してくださいませ♥」」」 と、全員が恋い慕う男を見る目で唱和し、少年が信じている二人の少女も歯切れよくそう言い放った。その直後にしんと静寂が来ると、思わず皆可笑しそうにどっと笑う。喜色を浮かべた顔を見合わせながら、気分舞い踊るような一体感がそこにはあった。 「じゃあ皆んな、お祭りでは計画通りによろしく。今年の祭りは村の発展が約束された特別な記念だからね……うんと楽しもう♥」 「「「はいっ♥」」」 女たちが屋敷を出立する際には、行列をなして一人ずつ“別れの挨拶”をした。式台にどかりと座ったぱん太郎と口づけを交わし、次いで三和土に跪いて鞠のような大陰嚢と富士の如く屹立した大陰茎に恭しく口づけしてから出て行ったのだ。 つまり、祭り衣装を纏ったすずとあやねも尻や乳を撫で揉まれながらぱん太郎とねっとりとしたキスをすると、膝を土床に擦りながら陰嚢の裏から舌を這わせ始め、極太肉棒を鈴口の中までたっぷり未練げに舐め回してから立ち上がり、彼の子種がたんまりと詰まった下腹部を愛おしげにさすって微笑みを浮かべ、ぱん太郎と熱く見つめ合ったのだ。 綿で栓をして膣肉をキュッと締めていれば、ほとんど漏れることはないという。定期的な交換は必要だったが、こうして女たちは普段からぱん太郎に注がれた精液をこぼすことなく大量に溜め込んでいるのだ。すずとあやねは行人の傍にいる時ですら、ぱん太郎の子種をその胎(はら)に収めているわけであった。 「それじゃあ、私たちは……行人とお店をやるからね」 「後で様子を見に行くよ。あーあ、狭い屋台でキミたちと身体を触れ合わせるかも知れない行人クンが羨ましいな~。嫉妬しちゃうな~」 と、ぱん太郎は祭り衣装に身を包んだすずとあやねを上から下までじろじろと好色ぶりを隠すことなく眺め回した。そのような目で見られて嬉しそうな笑みを浮かべる二人。 「フフッ、そんなコト言って……。行人様にまだバレてない私たちも、実はもう貴方の子種をアソコにいっぱい満たしてて……いつ受精してもおかしくない状態で行人様と一緒にいるのが……愉快なんでしょ? ホントに悪趣味なんだから……ぱん太郎様ったら♥」 「そうそう♥ オマンコだけじゃなく、あやねちゃんの子宮も、すずちゃんの子宮も、もうボクの精子だらけで♥ そんなキミたちが彼に残された女の子だって、行人クンがまだそう信じてるのかと思うと、愉快で愉快で仕方ないんだよねえ♥ キミたちももう、ボクと子供を作るって誓い合って、気持ち好く中出しセックスしまくってる仲なのに……♥」 どうしようもないという風に苦笑しながら顔を見合わせる二人の少女。 「でも、ぱん太郎様の言いつけなら……喜んで従いますわ♥」 「うん……もう……誓いも立てちゃったもんね……♥」 「ボクの趣味のために行人クンを裏切るようなコトさせてゴメンね~」 二人は首を振り、左右それぞれからぱん太郎の耳にその紅唇を近づけ囁いた。 「もう……いいの…………♥」 「その代わり、これからも……行人様の分も愛してくださいませ……ね……♥?」 「約束するよ♥ これまでもそうだったでしょ?」 「「嬉しい…………♥!」」 両側から頬に口づけする二人の首輪を指先で撫でながらぱん太郎は言った。 「絶対に……すずちゃんもあやねちゃんも……ボクの子を孕ませてあげるから、これからもうんと楽しくセックスしよーね♥ 行人クンなんてお構いなしの、気持ち好い子作り中出しセックス♥」 「「はい……♥!」」 と、すずとあやねは頬を染めとろんとしたメスの顔になり、声を揃えて首肯した。 「ていうか──」 ぱん太郎は周囲をキョロキョと見回す。先ほどまでの騒がしさが嘘のように屋敷には静寂が漂っていて、玄関にはもう三人しか残っていなかった。 「もしかして、キミたちが最後? もう誰もいないの?」 「あら、そうみたいね」 「じゃあさ……」ぱん太郎は二人に顔を向け直し、いたずらっぽく口角を上げる。「最後の最後に……してく?」 「……いいの……!?」 すずが頬を染め目を輝かせて言うと、 「もちろんさ、キミたちはこれから行人クンと一緒におシゴトするんだしね♥」 と、ぱん太郎は三和土に降りると二人を入れ違わせて座っていた場所に上がらせ、四つん這いの姿勢を取らせた。 「残り物には福があるってホントね、すず♥」 「うん♥」 どうすればいいかもうすっかり身に付いているすずとあやねは、さらに一段高くなっている上がり框に手をかけて腰を艶かしげに揺らし、両脚を開きながら尻を突き上げた姿勢になる。早くも気分が戻って来たらしく、首を捻ってぱん太郎を見上げた目には、まるで湯気が上がりそうなほどの情慾がありありと浮かんでいた。 (あれだけヤったのに、まだヤれるとわかった途端これか……体力も凄いけど、性慾もだいぶ強くなってきたな♥) と、ぱん太郎は自分を棚に上げて微苦笑したが、本音としてはここまで従順さと性慾が顕著となった二人の肉奴隷ぶりが嬉しくて仕方ない。何ヶ月もかけて中出し子作りセックスの気持ち好さをこの二人のからだとオマンコにも徹底的に教え込んで来た甲斐があったというものだ。 性交のやり方もだいぶ慣れて上達し、ぱん太郎との呼吸も相当合うようになってきた。すずの肉壺もあやねの肉壺もいつヤッてもぱん太郎の極太肉棒がすんなり深くまで入ってゆくぐらいすっかり形を覚え込んでしまい、膣肉もこなれてきたのか十代とは思えない柔らかさで肉茎を包み込むほどだ。それでいて年齢通りの弾力と熱気の雌穴。彼の巨根が奥壁まで届きながら突かれても気持ち好さばかり感じるようになり、逆にそれが癖になってきているようだった。すっかりセックスが好きになり、中出しされる快感に抗えなくなって、子種を子宮に送り込まれる生殖本能の快美に惑溺し、いよいよ本格的な性愛の深みに嵌ってきたのである。このまま続けていけばもっと淫乱さを深めてくれることだろうし、肉壺の具合はよりぱん太郎好みになってゆくだろう。彼女たちがどうなっていくのか、どこまで堕ちてゆくのか……これからも楽しみだ。 そう、これで終わりではないのだ。すべての女に自分の子を産ませると心に決めている。すずとあやねもそうだ。今までだって孕ませようと思って中出しを繰り返して来た。この二人も必ず孕ませる。例えあの小僧との関係が壊れてしまおうが、この二人にも孕むまで中出しする。そして、何人でも子供を作る。 (行人クンじゃなく、ボクの子をね…………♥) その結果、もう元には戻れないぐらい多淫な性格になったり、ぱん太郎の巨根でないと逝けなくなってしまったとしても、むしろ大歓迎である。淫乱痴女に変えてしまった張本人として責任を取り、チンポと射精を果てしなく求めるすずとあやねの情慾にどこまでも応えてやろうじゃないか。あの小僧の元になど戻れないぐらいに……。そんな色狂いになりそうな兆候は出始めていた。未だ行人に清純を信じられているこの二人にも……。 問題はその東方院行人の存在であったが、この少女たちが妊娠した場合、また子供を産んだ時の対策も既に頭の中にある。勿論、それが上手くいくとは限らず、隠し果(おお)せられないかもしれない。その時はその時だ。あの小僧の前ですずとあやねは自分のモノになっているとはっきり明かしてやればいいだけの話なのだから。二人ももうこれ以上騙さなくていいと喜んで行人との縁を切るだろう。哀れな男子の希望が儚く打ち砕かれる瞬間がいつ来るのかも楽しみの一つであった。 行人との勝負はもうついている。ぱん太郎の不戦勝みたいなものだ。それも圧勝も圧勝、もう取り返しなどつかない勝差であろう。村にいる娘たちの中でぱん太郎の愛人になることを誓っていない者など一人として残っていないし、ぱん太郎の子種で孕むことを拒んでいる女もいないのだ。行人が信じているこの二人ですらこの有り様なのだから。何も気付いていない少年に今までと変わらない明るい笑顔を向けるこの二人ですら、裏ではこうして淫蕩な情婦と化し、ぱん太郎の極太肉棒を膣奥まで挿れられて、すずも、あやねも、その子宮に容赦のない種付け射精を受けまくって悦び狂っているのだから……。 「他のコたちには内緒だよ♥」 「うん……わかってるよ……♥」 「この後すぐ……行人様と会うから……最後の最後の種付け……オマンコの奥にお願いしますわ……♥」 「ぱん太郎様の注ぎたての精子をいっぱいアソコに溜めながら……ぱん太郎様の赤ちゃんデキて欲しいって思いながら……行人と顔合わせるからぁ…………♥」 「えぇ……♥ ぱん太郎様の御種で妊娠するって願いながら……行人様と話すわ…………♥」 尻を揺らしながらそう言い、綿を抜いてまたドロリとした白濁が垂れ溢れてきた淫裂を指で割り開きながら、すずとあやねは愛欲を満たしたいという昏(くら)い彩りを帯びた目を細めて淫靡に舌なめずりした。 ……。 …………。 ──こうして、本祭直前に放たれた最後のぱん太郎の精子も、今までの分も含めて、すずの腟内と子宮、あやねの腟内と子宮──どちらの生殖器にもこの上なくしっかりと蓄えられたのであった。 双方の孕ましたい、孕みたいという意思が言葉と肉体に明確に示されながら。 最後の最後に門前でアソコが再び疼いて来るほどの濃密なキスをすずもあやねもぱん太郎と交わすと、去り難そうに手を振りながら会場に向かった。そのからだの中はぱん太郎の体液とセックスの快楽の余韻に満ち満ち、頭の中はぱん太郎一色に染まり、早くも次に抱いて貰えるのはいつかしらという期待を抱き始めており、ぱん太郎の逞しい孕まし棒でハメられて中出し種付けされることしか考えていなかった。 当番の集合場所に向かう道の途中、あやねは歩きながらすずに顔を向けて言った。 「すず、今度は行人様が勘付きそうなコトをうっかり口にしちゃダメよ?」 「わかってるよ……でも、なんか言っちゃったら……またかばってね?」 「え? ええ──」 あやねは呆れたような、そうでないような顔になってフゥと息をついた。 「まったく……貴方も随分と変わったわね。前はもっと私に楯突いてたのに……」 「え~違うよ、あやねが私に突っ掛かって来てたんだよ?」 ムッとなった二人はしかめっ面を突き合わせ、昔のような険悪な雰囲気が舞い戻って来たかのように思えたが──少しもしないうちにお互いの目線が首輪に下がったかと思うと、どちらも頭を引っ込めてフッと柔和に微笑む。 「……まあ、もういいわよね、そんなこと……」あやねの微笑みが艶めいたものに変わる。「私たちはもう……ぱん太郎様のモノなんだから…………♥」 「うん……そうだね…………♥」 二人は首元の装飾に手を触れると、どちらも愛しげに指を添わせた。 「ぱん太郎様のためにも……頑張って行人には気付かれないようにしないと…………♥」 「貴方の口からそんな台詞が出るなんてねえ…………」 それだけぱん太郎様に塗り替えられちゃったのね、でも、今なら分かるわ──と、あやねは心の中で付け加え、口には別の言葉を登らせた。 「だけど、その通りね。行人様にまだ気付かれてないからこそ、ぱん太郎様も私たちを特別扱いしてくれるんですもの……♥」 「ひょっとして、あやね……行人に隠れてぱん太郎様とするの、好きになっちゃってない?」 「えっ!? それは……その……」 「あ~、その反応……図星なんだ♪」 クスクスと笑うすず。この時だけ切り抜けるのであれば、年相応の愛らしい少女であった。 「そ、そう言う貴方もじゃない!?」 「えっ……」青リボンの少女は恥ずかしそうに顔を赤らめて目を逸らしたが、小さくコクリと頷く。「う、うん…………最近ちょっと……行人に内緒でこんなコトしちゃってるんだって思うと……いつもよりドキドキするかも…………♥」 「やっぱりじゃない……ま、お互い様かしら。ぱん太郎様の悪い癖が移っちゃったみたいね……」 「ぱん太郎様には逆らえないよ……♥ あのヒトの好きなコト……私も好きになっちゃう…………♥」 「……そうね…………♥」 「それに……ぱん太郎様はぱん太郎様で、ちゃんと考えてくれてるみたいだから……」 どういうことかしらという問いかけ顔をあやねが返すと、すずは言葉を継いだ。 「行人にはまだ私の世話が必要だって……わかってくれてるの。もし、行人が私とぱん太郎様の関係を知っちゃったら、家に居辛くなるだろうって。でも、まだここの生活に慣れてない行人が一人暮らしするのって大変だろうし……内緒にするのは、それもあるって」 あやねはぱん太郎の意外な一面を見た気がしたが、同時に、それって貴方が寂しいってのもあるんじゃないの──という思いが胸中に湧く。つまりは、すずはまだ行人に心を残している部分があるのかも知れない、自覚がないだけで── が、ツインテールの少女はそれを口に出さず、 「さすがはぱん太郎様ね……。……ああでも、手を抜くのはダメよ」 と、思い出したように言った。以前、行人とデートをした時──ぱん太郎に初めて抱かれた日──、すずが持たせたという爆弾おにぎりをお裾分けしてもらったことがあったが、余り物の具を詰め込んだだけのぞんざいな作りだったのだ。「行人様が可哀想だわ。いくらぱん太郎様に心移りしたからと言って……」 「う、うん……気をつけるよ」 「でも、なんだかんだ言って……ぱん太郎様は度量が深いわよねえ。行人様が孤立するのは可哀想だから優しくしろとも言ってくれてるし……男は二人しかいないんだから、らいばるみたいなものでしょうに」 「行人のいる近くでえっちしたがるけど、本当に困らせようとはしないもんね。行人にも気を使ってくれてる……私、ぱん太郎様のそういうところも好き♥」 ぱん太郎が行人に気を回すのは、女という女を彼から引き離して自分のモノにしたという優越感から来る余裕と憐れみであり、要はもう対抗馬とは見做していないという莫迦にした態度であった。すずとあやねに関しても、行人がこの二人に心を寄せるようになったのを見抜いて、以前と変わらぬ親しい付き合いをさせることによって寝取っている楽しみを持続させるためなのが主な動機であり、それは先ほどのように彼女たちの前でも度々公言している。 だが、ぱん太郎の性愛の魔の手に心まで絡め取られてしまったこの純朴な少女たちは、もはや──愛しさを抱き始めた男に対して否定的な思考回路など持ち合わせられなくなっていた。 「本当、昔とは完全な別人みたい。何があったのかしら…………でも♥」 あやねは頬を染めると、ぱん太郎の精子が詰まっている下腹部を愛しげに撫でさすった。最後の種付けから十分も経っておらず、陰部に残った交歓の余韻はまだジンジンと下半身を心地好く包んでいる。奥底の一番熱い部分を感じると、ぱん太郎の逞しい極太肉棒で掻き回されている時の気分が再燃しそうなほどの甘美感が揺り戻って来そうで、気を抜くとあっけなくその快感の余波が津波と化しそうであった。そうなったら全身の力が奪われ、この場に崩折れて動けなくなってしまうだろう。 「私たちを愛してくださっているのは、確かだし…………♥」 「うん…………♥」すずも同じように下腹部に触り、同じことを考えているような微笑みで頷いた。「もう……ぱん太郎様と赤ちゃん作るって……決めちゃったから…………♥」 お互いに赤ちゃんが宿る場所をさする二人は顔を上げ、嬉しそうに蕩けたようなはにかみ顔で見つめ合った。ぱん太郎と関係するようになってからの日数は、すずで半年、あやねはその半分ほどでしかない。だが、ぱん太郎との濃密極まりないセックスの時間を重ねた回数は、もう数え切れないほどになっていた。 妊娠や受精を意識させられながらの膣内射精の回数など、それこそ本当に────。 いつもいつも、理性など一欠片も残らないほどの甘美な肉慾に蕩けさせられる。この世にこれほど気持ち好いコトなんてないと思うほどの快楽体験。ぱん太郎に抱かれてからだを重ね、逞しい極太肉棒でオマンコを掻き回され、永遠とも思えるほどの時間の中であの力勁(づよ)い射精を体奥で感じているのが────気付いた時には、言葉にならないほどの無上の喜びになっていた。種付けされまくってもいい、赤ちゃんがデキてもいい、このままずっとぱん太郎様とオマンコしていたい、中出しされまくりたい、離れたくない、ずっと一つになっていたい──などとしか思えなくなるほどに。 愛されているという強い想いと生命が繋がる歓びで満たされまくった瞬間がすべてひとつとなる、黄金楽土の絶頂世界────! あの無上の桃源郷にずっと浸っていたいという思いすらある。 「行人様には申し訳ないけど……言いつけ通り、ぱん太郎様の子種を満たしたまま……働かないとね…………♥」 「うん……♥ 行人の傍にいる時に……受精してもいいように…………♥」 「漏らさないように気を付けなさいよ……? この格好だと、出てきたらすぐにバレちゃうわ……♥」 「あやねこそ、ぱん太郎様とのえっちを思い出して……ボーっとしちゃダメだよ♥?」 「フフ……お互い様よ♥」 「ぱん太郎様と子作りしてること……行人には絶対に知られないようにしないと…………♥」 「そうよ……絶対に……ね♥」 微笑み頷き合うと、すずとあやねは嬉しそうに前を向いて歩みを早めたのだった。 すずも、あやねも、どちらも本当に受精してもおかしくない身体状態であるのは、本人たちが一番よく理解していた。しかも、こんな有り様でついこないだまで恋慕の情を抱いていた筈の少年と会うというのに…………。 それなのに、気後れや罪悪感など微塵もない表情をしているどころか、全身に喜びと充足が満ち溢れ、その皮を一枚めくればぱん太郎の極太肉棒で掻き回され、濃厚精液でドロドロに煮詰まったような愛慾が渦を巻いていたのだ。 もはや収まりようがないほど広く、深い大渦が…………。 ──あと少しもしないうちに再会する大切な少女たちの中身がここまで変わり果てているなど──清浄無垢を信じているすずとあやねでさえ、こうしてもう一人の男に子宮の奥深くまで完全支配され、オマンコの中は憎い男の精子が充満し、心までぱん太郎の白濁液まみれになったかのように変わり果てているなど。 少年には想像すら出来ないことであった。 (つづく?)
https://w.atwiki.jp/zero-flora/pages/303.html
[部分編集] 前ページツアーガイド-TOP- ツアーガイド-006.天文学者転職前提クエストpart.2- 概要 Part1,Part2の区分け 冒険レベル52に到達していない方へ Part1,Part2の参加について 目的地 募集締め切り日時 開催日時 集合場所 必要なもの 催行人数 ツアールート 特記事項 申し込み 催行メンバー一覧 ツアーの思い出 [部分編集] 概要 天文学者の前提クエストを紹介します。 長いのでPart2,Part2の二つに分けて2日間でやります。 天文学者の転職クエスト自体は、冒険系スキルが不要ですので冒険名声さえあれば出すのは難しくないと思われます。 まあ、必要な冒険名声がいくつかは不明です…σ(^◇^;) やってみて紹介が必要って場合は、Part2後に個別で相談しましょうσ(^◇^;) Part1,Part2の区分け Part1は、東アジアで「瞻星台」を発見するまでやります。 Part2は、カリブで「チチェンイッツァ」を発見するまでやります。 冒険レベル52に到達していない方へ 天文学者への転職は冒険レベル52が必要です。 ですが、冒険レベル52に到達していない方でも参加可能です。 転職証を取っておかなくても、前提クエストだけでも先にやっておきませんか? Part1,Part2の参加について Part1とPart2は両方参加がいいと思いますが、リアル都合もありますので片方だけの参加もOKとします。 Part2は必要スキルが多少低いので、Part1だけの参加でもOKです。 もちろん、Part2だけという方はそれもOKです。 [部分編集] 目的地 ユカタン半島内陸(チチェンイッツァ 発見) 募集締め切り日時 2016/11/12(土) 24 00 →締め切り日なし 開催日時 2016/11/13(日) 13 30 ~ 15 0015 30 ※終了時間は延びる可能性があります。 集合場所 サントドミンゴ 冒険者依頼仲介人 前 必要なもの なし (目印のリボンは持ってきてもらえると助かりますが、なければ配布します) 催行人数 1~8名 参加者少ないと思いますので、制限はもうけないようにします。 8名を超えた場合は、二度クエだししますので、通常より時間が掛ります。 あと発見時も参加者にブースト装備してもらい、発見できるようにがんばります。 [部分編集] ツアールート No. ルート名 ルート 所要時間(予定) メモ:必要スキル 1 「ユカタン半島」発見 サントドミンゴ→サンティアゴ→メキシコ湾(「ユカタン半島 」発見) 20分 視認(4)、地理学(6)、スペイン語 2 移動 メキシコ湾→リスボン 30分 3 「チチェンイッツァ 」発見 リスボン→サントドミンゴ→ハバナ→メリダ→ユカタン半島内陸(「チチェンイッツァ 」発見) 55分 考古学(7)、視認(5)、マヤ諸語 ※2016/11/13 ツアー進行中に、クエスト受注港間違えに気がついたため修正 実際のツアーでは、「臨時便乗船券」を利用してセビリアへワープして進行。 [部分編集] 特記事項 中南米東岸への入港許可があること。 「チチェンイッツァ」は、冒険レベル(Lv.60→Lv.65)制限解除に必要な発見物の一つです。 [部分編集] 申し込み 当日、集合場所に来てください。 [部分編集] 催行メンバー一覧 お名前 所属商会名 特記 アルフェルデス 総合商社オールゼロ ガイノール 総合商社オールゼロ ツアーガイド 催行人数には含まず 紫縁 零の領域 ツアーガイド催行人数には含まず ※敬称略・五十音順 [部分編集] ツアーの思い出 少人数のため省略 ページトップへ
https://w.atwiki.jp/otomeroge/pages/52.html
Virgin Snow ~雪降る丘であなたと~・報告感想レス 212 :いけない名無しさん:04/10/14 18 21 03 ID ??? FGしますた。 なるルートは予測の範囲内。ケンタくんヘタレだ。だがそれがいい。 さやかルートは・・・・ 「 激 し く S 」 琢朗ルートがすんばらしいことになってました(´Д`;) ブタとかデブヲタとかうぐぅとかギニャーって。 245 :いけない名無しさん:04/10/15 17 36 46 ID ??? 今しがたなるタソで真・幼馴染ゲットしてきますた。 やばい・・・普通に萌えた。 カペーイ可愛すぎる_| ̄|●ノシ 色々聞いて不安だったけど、漏れ的には既に十分だ。 ただCGが少ないのと、ちょっと気になる絵アリ。 会話パターンも最初は少ないな・・・と思ったけど結構多いかも試練 247 :いけない名無しさん:04/10/15 17 52 15 ID ??? 乙女視点だとやや萌え、エロゲとして見ると凡作って感じかなー私は。まぁコンプするまでわからんけど。 私もとりあえず幼なじみクリア。次は生徒会長にいってみる。 しかしホイール慣れしてるからバックログ見るのがいちいち面倒くさ・・・ あとファンまわりっぱなしでうるさいかも。 249 :243:04/10/15 19 58 32 ID ??? 245 ドウーイ。 漏れもさっき幼馴染ルート終了。 でもでも真って…別ルートもあるのか…。 それにしてもなるタンは可愛ええ。どこまでもボケボケでw それとなるタンルートだと姉がかなりいい感じ。 いいお姉さんだな~って。 でも確かにエロゲで馴れちゃうと相当ヌルいな。 247タンの仰ってる通りだね。 250 :いけない名無しさん:04/10/15 20 02 54 ID ??? ED迎えた方々、エロの後に即終了って話だけど印象はどうでした? 余韻もなくて萎え~とかじゃなかった? 251 :いけない名無しさん:04/10/15 20 18 50 ID ??? 249 245だが、別ルートがあるってのは誤解だ・・・w 正統派幼馴染=真・幼馴染 って意味だったんだ。変な言い方してすまない(;´Д`) 252 :いけない名無しさん:04/10/15 20 30 49 ID ??? エロに関しては確かにヌルいとオモ。 キャラには萌えたけどエロは全くと言うほど萌えられなかった。 あと、さやかルートは正直かなりモニョ・・・orz 250 確かにちと(´・ω・`)ショボーンだったけど漏れ、別に萎えはしなかったなー。 254 :いけない名無しさん:04/10/15 23 03 58 ID ??? 250 一応後日談ぽいストーリーもあったから発射即終了ってことではないよw 255 :いけない名無しさん:04/10/15 23 05 30 ID ??? なるタソで親友の幼馴染攻略してみた。 な・・・何かもの凄く中途半端?な気がする・・・orz 正直よくわからない内容だった。 一番期待してただけにちょと残念。 259 :いけない名無しさん:04/10/16 00 18 36 ID ??? イケメン、萌えるセリフは結構あった。 個人的にストーリーはボミョウ・・・いや、でもキャラ自体はかなり好きだ。 もうちょっとうまくまとめられてたらきっと悶えてただろうなあと思った 260 :いけない名無しさん:04/10/16 00 48 07 ID ??? 処女雪、新谷で初クリアしますた。 姉ルートに備えて、1人目は最も射程外かつ攻略が簡単そうな彼(好きな人ゴメン)にしたんだが・・・ 予 想 外 に 萌 え て し ま っ た エロゲとしてはかなり薄いが、最後にご褒美エチあり 乙女ゲーだと思えば萌え良ゲーだと思う。 段階踏んで好感度が上がっていく感じがいい。 ラストにもスチルがあればなあ。しかし断りEDはワラタよ・・・ 体験版でだいたいクセをつかんで、クリアまで2時間強。 次は覚悟を決めて姉ルートだ。 261 :いけない名無しさん:04/10/16 00 51 56 ID ??? 処女雪ってメーカーが言ってるように、ちゃんと「落とされゲー」って感じ? 体験版やった感じでは、そっけない男に必死でこっちからアプローチしてるばっかりだったけど。 262 :いけない名無しさん:04/10/16 00 56 08 ID ??? 261 正直その辺りが微妙だから男性ユーザーは受け入れられない可能性大。 結局アプローチしるのは最初から最後までヒロインからだし (ってプレイヤーキャラがそうだから、もしくは別でイベントあるのかは定かじゃないが) 落とされゲーというよりは、乙女ゲーでエロ部分のも男性向け、な印象。 263 :いけない名無しさん:04/10/16 00 56 24 ID ??? 261 最初は自分から声かけてばっかりだったけど、途中からは男キャラがなるタンに声かけてくるパターンが多い気ガス 264 :いけない名無しさん:04/10/16 01 03 14 ID ??? 個人的にさやかルートがすげー微妙だったので 2周目以降、全キャラをまずさやかで網羅してからまたなるでプレイしてる。 癒されるよ・・・なるタン・・・ 265 :いけない名無しさん:04/10/16 01 03 23 ID ??? まず生徒会長クリア。・・・萌えた。 その後即姉ルート開始。幼馴染追いかけ回してるんだが・・・ヤヴァイ。 カペーイヴォイスハマりすぎだってw へたれケンちゃんかわえぇ。 267 :いけない名無しさん:04/10/16 01 07 58 ID ??? 姉ルートが開いたら姉からコンプした方がいいかなー。 電波で終わるより、なるタソで後味良く終わった方が。 でも姉のトラウマでなるタソルートを楽しめなかったら困るな… 270 :いけない名無しさん:04/10/16 01 28 55 ID ??? 漏れも今生徒会長クリア。やべ・・・禿げ萌えだ。 なんつーかカッコよすぎw 271 :いけない名無しさん:04/10/16 01 41 19 ID ??? 髪型とか気にいらなかったけど… 「・・・あ、あ。甘い物は、好きか?」 に萌えて萌えてw 普段キビシイことばかり言ってくるのに、この時は、もう… あ、生徒会長です。 274 :いけない名無しさん:04/10/16 03 14 37 ID ??? なるルートの生徒会長は確かにカコイイがさやかルートでこれでもかってくらいに萎え+ワラ( ∀`) ・・・一瞬でも萌えた漏れのハートを返せ!と言いたくなった。 275 :いけない名無しさん:04/10/16 03 21 58 ID ??? もしかしなくても、さやかルートって地雷なんじゃ 276 :いけない名無しさん:04/10/16 04 25 51 ID ??? なるほど・・・さやかルートは早めに片付けろと・・・φ(`д´)カキカキ 279 :いけない名無しさん:04/10/16 08 18 36 ID ??? 現在3日目プレイ中だけど、システム面とか細かい所でちょこちょこ不満が出てくるな。 場所移動で、誰がどこに出てくるのかサパーリヒント無しなのにクイックセーブ・ロードできないとか、 ガイシュツの、ディスクレスでのプレイ不可とか。 自分は、エロゲは割とメジャーな所のしか買わないのでよくわからないんだけど、こういう物なの? あと、文章では喜んでるのに顔は笑ってないとかいう不備?が結構あるように思う。 最初、キャラの表情パターン用意してないのかと思ったぐらいだ…_| ̄|○ 散々書いたけど、なるは普通に萌える。 恋への憧れが素直で可愛いから、ヨーシパパ張り切って応援シチャウゾハァハァって気分になる。 そしてケンタの小さい頃の約束、思っていたより優しくて頼もしくてまいった。 ちっさいけど男前(*´Д`*)ハァハァ 291 :いけない名無しさん:04/10/16 15 41 07 ID ??? 生徒会長なるとさやかルートでキャラ変わりすぎ(´Д`) ワラタけどさあ。 293 :いけない名無しさん:04/10/16 15 51 55 ID ??? やっとこさ、なるルートでケンタ攻略終了 なるルートって思ってた以上に乙女向きかも試練…まんまと萌えた! ケンタかわいいよケンタ 294 :いけない名無しさん:04/10/16 16 04 51 ID ??? なるルートのブタローはおいといてかなり乙女萌えできるゲームだね~。 FGした人のレビュ見たときはショボーンだったけど なかなかに面白いです。 295 :いけない名無しさん:04/10/16 16 15 06 ID ??? 散々言われてるっぽいが、姉ルート削って妹のほうでエロを増やせばかなりいい感じになると思った。 何かどっちつかずで、全体的に物足りないんだよなぁ・・・。 296 :いけない名無しさん:04/10/16 16 23 46 ID ??? ブタローに陵辱されてみた。……orzナルタン……… でもレイープされかけて助けられるってシチュもあんまし好きじゃないんだよね 299 :いけない名無しさん:04/10/16 17 40 29 ID ??? ユウかわいいよユウ そんな目で見られて断れるかチクショウめ(*´Д`) 300 :いけない名無しさん:04/10/16 18 34 41 ID ??? 296 漏れもやってみた…_| ̄|○ これはたしかに、乙女ゲーしかやったことのない姐さん方にはきつかろうて リョジョークエロゲ経験者だけど、なるタンに萌えただけに_| ̄|○ 317 :いけない名無しさん:04/10/16 23 02 53 ID ??? エロシーンに男声ほとんど入ってないからなー ま、某ボブゲでは萌えると評判だったが>攻め演技 320 :いけない名無しさん:04/10/16 23 35 25 ID ??? とりあえず言葉攻めには期待するな。 束、エチーに期待するな。過程を楽しむもんだと割り切れば十分萌えられる。 321 :いけない名無しさん:04/10/16 23 58 28 ID ??? 行人のテーマが妙に気に入ってしまった。 声と合ってるというか何と言うか・・・ ウインドウ切り替えると音も切れるのが悲しい。・゚・(ノД`)・゚・。 323 :いけない名無しさん:04/10/17 02 33 16 ID ??? 322 そうだよ。 漏れの場合、普段からPCでゲームやる時は別窓で作業してるんだけど このゲーム切り替える度にいちいち音が切れるからちとやりづらい・・・orz BGMくらいは流れててほしい。 329 :いけない名無しさん:04/10/17 12 17 28 ID ??? なるルートで幼馴染ゲトー。 一発で終われたから、難易度は低め? 「やっぱり幼馴染はこうでなくちゃなー」を素で行ってくれた事が嬉しいw つるっ禿になる程萌えた。 330 :いけない名無しさん:04/10/17 13 09 27 ID ??? 行人以外はEDまで行くのは簡単かな? 331 :いけない名無しさん:04/10/17 15 16 39 ID ??? 行人はちょいひっかけ・・・みたいな感じ? でも簡単だと思う。 自分、行人以外は全部一発、行人狙いで一回だけBAD食らった。 336 :いけない名無しさん:04/10/17 18 07 01 ID ??? 処女雪、男性キャラ同士の横のつながりってありますか? 801とかそういうのではなく、生活の中でキャラ同士のつながりがしっかりあるのかどうかが気になってます。 某曲芸のゲームのように、他キャラ同士のつながりが不自然なまでに皆無だと少し萎えるので…。 337 :いけない名無しさん:04/10/17 18 11 24 ID ??? 336 全く無いとオモ。 あったとしても、別に親しくも無いクラスメイト程度。 339 :いけない名無しさん:04/10/17 18 27 33 ID ??? 優ルートでケンタがからんでくるとこがあったよ。 ほんのちょっとだけど。 嫉妬してたのかと思うとケンタ(*´Д`*)モエ 341 :いけない名無しさん:04/10/17 19 50 39 ID ??? 滅せ特典、手作り攻略本で(ただのコピーした紙)←びっくり あっさり攻略してしまった、処女雪。 生徒会長にまじドキドキしてしまった(;´Д`)ハァハァ 342 :いけない名無しさん:04/10/17 20 09 34 ID ??? 処女雪乙女的には結構良作みたいですね。 ただ、もうコンプした方がいるみたいですがコンプまでは結構短め・・・なんでしょうか? 343 :いけない名無しさん:04/10/17 20 19 01 ID ??? さやねえの分を合わせても10時間弱でフルコンプ完了。 ロード繰り返してたから、ランダムなイベントも全部見れたと思う…。 にしても…CG、差分を含めても少ないなぁ(´・ω・`) 344 :いけない名無しさん:04/10/17 21 31 48 ID ??? 342 一人あたり2時間弱…てとこかな? 中~後半になると目当てのキャラとの会話が朝~放課後まで同じ台詞だったりしてダレる。 346 :いけない名無しさん:04/10/18 00 47 05 ID ??? 342 選択肢は毎回3つに分かれてるんだけど、その全てを拾おうとすると時間が掛かる。 つか、システムが少々不親切なんでその作業に滅茶苦茶時間掛かる… まぁ萌えちゃってるんで全ての会話をコンプしようと思うんだけどね! なる編、今出てる18禁乙女ゲの中ではダントツだよ…(*´Д`) `ァ `ァ 347 :いけない名無しさん:04/10/18 00 52 37 ID ??? ゲームの出来はよくないけどなるが可愛い。それで全て許せる。 370 :いけない名無しさん:04/10/18 22 39 51 ID ??? 遅ればせながらなるで3人くらい終わった。 やばいです。幼馴染のへたれっぷりから目が離せません。(*´Д`) つくづくカペーイってこういう役上手いな。ファンじゃないが。 372 :いけない名無しさん:04/10/19 09 25 59 ID ??? うーわー。なるルートで行人初攻略。 積極的に迫られまくって萌えた!w ただ、親友の処理がボミョウ…。 EDも、もっとラブラブなのをスチルで見たかったなぁ…。 373 :いけない名無しさん:04/10/19 10 29 07 ID ??? 親友…あの女は親友じゃない! と、行人攻略してた時は思ったけど さやかルートで可愛くなってしまった… 374 :いけない名無しさん:04/10/19 10 40 23 ID ??? 373 漏れもだw 自分からは何もアクション起こさなかったくせに、なるが一方的に 告られてるの見てメル欄((泥棒猫でビンタ))はないだろう、と呆れた でも姉ルートでのふにゃーんとしたゆかりは(・∀・)イイ! 404 :いけない名無しさん:04/10/21 22 17 12 ID ??? さやかルートももっと普通にお姉さん誘惑系シナリオならまだ良かったかもだけど、電波だからなあ。 405 :いけない名無しさん:04/10/21 22 21 37 ID ??? さやかルートのイケメンシナリオはもうやめとけよ…と言いたいくらいイタタで 続けるのも苦痛だった(;´д`) 406 :いけない名無しさん:04/10/21 23 02 33 ID ??? 幼馴染が相手だと「セックルしよーセックルしよー」とストーカー… さやねえ普通にコワいってw 407 :いけない名無しさん:04/10/21 23 13 26 ID ??? ケンタにも行人にもストーカーだったね。 行人が冷静でカコイイだけに、姉の電波ぶりが…。 ストーカー女体感ゲー?w 830 :いけない名無しさん:05/01/06 00 38 44 ID ??? 今更ながら処女雪やってみたが、陵辱エンド激しく欝…。 他のゲームなら陵辱全然平気なんだけど、たっぷりなるに感情移入した後だったからキツかった。 あれって最後見せ付けるのはそのプレイで一番仲良かった男なのかな? でもそのままさやかでブタオタ苛めに突入したらすげー気持ち良い。 もっとやって下さいさやか姉! 884 :いけない名無しさん:05/01/20 03 16 00 ID ??? なるルートだけやるなら、間違ってバッドエンドを迎えない限り乙女受けすると思うけどな。 885 :いけない名無しさん:05/01/20 04 47 40 ID ??? 確かにね。 語り口は女性向けで何の違和感もなくて、なるは可愛いし。 ブタロー陵辱だけさくっとサクージョ 男キャラのビジュアルも、なる並に力入れてスチルを乙女向けに変えたら乙女ゲーだな。 164 :いけない名無しさん:2005/04/05(火) 10 53 22 ID ??? なるの行人エンドって微妙に不吉な感じする。 今後大丈夫なのかこの2人?って。 なる寂しがったまま、ただチャペルの伝説があるから「信じる」ってだけだしなあ。 他の相手の時みたいな安心感欲しかった。 165 :いけない名無しさん:2005/04/05(火) 15 51 30 ID ??? 164 表しかプレイしていないけど確かに不安な結末だった。 せめて親友と和解とまではいかなくても腹を割って話せばよかったのに。 でも終盤の終盤までなる自体が恋心を自覚している描写が無かったのが 一番このシナリオを薄っぺらくしている原因だと思う。 ラスト付近まで攻略失敗しているのかと思ったよ。 167 :いけない名無しさん:2005/04/05(火) 19 49 02 ID ??? 行人は元々性格や設定が好みのタイプだから一番萌えだったけど、自分もラストは不安だった。 ただ姉シナリオをやってみると、 付き合ってる本命(この場合は親友だったけど…)がいる行人は、 あんだけ徹底的な姉の誘惑も平然と流せる域に達してるんだよね。 誘い受けても、見事なくらいに溺れてなかったし。 姉ルートでは姉に対する過去のトラウマもあって渋々寝たけど、 なるは3桁もの女と寝まくった後で自分から熱あげて 振り向いてもらった本気の相手で、案外意志の強い行人は浮気しないんじゃないかと予想。 セクースに関しても、 庇う意味でだけど「確かに小便臭い小娘」と言われてた親友とは違って、 なるに対しては入れただけで逝ったり、締まり具合に困ったり 夢中になって気遣い一瞬忘れて謝ったりの追加描写もあって、初々しい一面が感じられて微笑ましかったw そんだけ本気なんだなーと思えたよ。 今後更になるの素質は開発されてくだろうし、円満だと思う。(てか思いたい) 長文ごめんよ 裏Ver 144 :いけない名無しさん:皇紀2665/04/02(土) 00 08 51 ID ??? 処女雪裏、今やり始めたばっかりなんだけど選択肢周りの文章そこはかとなく変わってない? (前の引っ張り出して比べるのメンドイけど…) 何か前は無かった選択肢が増えてたり、選択肢までの展開が時々変わってるような…。 157 :いけない名無しさん:2005/04/03(日) 17 41 31 ID ??? 相手キャラとの会話パターンが少し増えてるから、ゲーム内で全部の会話を拾えない時期があるなぁ。 前回は同じ会話をかなり聞かされた希ガス。 リロしまくれば余ってるのランダムで確認できるからいいんだけどね。 159 :いけない名無しさん:2005/04/04(月) 13 51 02 ID ??? 144だけど、チマチマやってるんでまだなる編の行人しかクリアしてない…。 ただ処女雪表で物足りないって評判だった行人とのエチ、尺長くて濃くなってたよ。 新録のセリフも追加されて描写が丁寧になってる分、 何か親密感も増してて行人目当てで買った自分としては嬉しかった。 ラストに関しては変化なし。 親友と一度くらい顔合わせて決着つけるとか、行人とちゃんと将来の約束するとか 少しフォロー期待してたけどな。まーいいか 160 :いけない名無しさん:2005/04/04(月) 15 12 30 ID ??? 処女雪裏、立ち絵のバリエーションはそのまま? 表では、休日やエピローグまで制服姿で萎えたんだよなー 161 :いけない名無しさん:2005/04/04(月) 16 38 56 ID ??? 160 そのまんま。 デート中も、豚に襲われてる時も一糸乱れぬ制服姿(;´д`) 166 :いけない名無しさん:2005/04/05(火) 17 10 16 ID ??? 処女雪の裏しかプレイしてないですが、行人はどこがカッコイイのか最後まで分からなかったなー。 最後まで笑いながらプレイしたのは生徒会長。 幼馴染はお約束な展開だったけど、和んだな。 ふたりの仲を応援したくなったのは、優君でした。 だんだん、男らしくなってくのがプレイしててよかった。
https://w.atwiki.jp/mimatsu/pages/69.html
東方院行人:下野紘 すず:堀江由衣 あやね:千葉紗子 まち:高橋美佳子 りん:白石涼子 ちかげ:伊藤静 ゆきの:長谷川静香 梅梅:生天目仁美 オババ:くじら りつ:弘中くみ子 りさ:三石琴乃 かがみ:かないみか みこと:渡辺明乃 かおり:千葉紗子 しおり:宮崎優子 とんかつ:渡辺明乃 からあげ:太田哲治 ばな子:飯塚雅弓 くまくま:宮崎優子 しまとら:飯塚雅弓 いぬいぬ:白石涼子 はりはり:高橋美佳子 ペンペン:伊藤静 きつきつ:三宅華也 フクフク:吉川友佳子 うさうさ:飯塚雅弓 もんじろー:渡辺明乃 たかたか:鈴木琢磨 とげた:鈴木琢磨 いたー:川野剛稔 行人の父:磯部勉 2話 食肉植物:川野剛稔 東のぬし:太田哲治 3話 鯛:川野剛稔 牛もどき:太田哲治 4話 フクロウ:太田哲治 5話 くま1:太田哲治 くま2:川野剛稔 7話 犬の長:川野剛稔 北のぬし:佐々木望 10話 すずの母親:池田昌子 12話 えて吉:太田哲治 てるてるまっちょ:山口隆行 作品一覧 な行
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/5707.html
ナイトメア・プロジェクト YAKATA 機種:PS 作曲者:南澤大介 開発元:チャイム 発売元:アスク 発売年:1998年 概要 ミステリー作家の綾辻行人氏が監督・脚本を担当した作品。綾辻氏の代表作である「館」シリーズのストーリーを下敷きにしている。 ジャンルはADVと思われがちだが実はRPG。内容もミステリよりもホラー寄りの作品で、『スウィートホーム』や『クーデルカ』に近い。 音楽は南澤大介氏が作曲。ボリュームのある作品のため、曲数もそれに伴って多いがどれも聴きごたえあり。 南澤氏はこの作品にかなり強い思い入れがあるようで、未発売だったサントラを自主制作までして発売した。 さらに2015年にitunesやAmazonなどでダウンロード販売も実施。南澤氏のサイトではサントラの解説書を無料ダウンロードできる。 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 Disc 1 メインタイトル (piano version) 南澤大介 オープニングデモ アイキャッチ #1 始まり ゲーム未収録曲 角島 悪夢界 遭遇~戦闘 #1 エンカウント~通常戦闘 青屋敷 #1 ディナー ゲーム未収録曲 千織 回想 青屋敷 #2 データベース ランコ サンダータイガー 十角館 インタールード #1 水車館 ミズキの回想 紀一 ユリエとミズキの会話 蠢く影 ゲーム未収録曲 バク 窮地 戦闘 #2 ボス戦 悪夢の石板 ユリエ インタールード #2 迷路館 リカ #1 リカ #2 テンクウ インタールード #3 Disc 2 アイキャッチ #2 南澤大介 クルーザー 人形館 マヤ ソウイチ #1 人形館 ~中庭~ 再生 母との戦闘 ソウイチの母戦 ソウイチ #2 インタールード #4 時計館 永遠の想い出 ユキヤ タイムリープ #1 タイムリープ #2 オルゴール 時計塔 永遠、倫典との戦闘 時計塔の崩壊 インタールード #5 ユキヤの告白 ゲーム未収録曲 触手 変異後青屋敷 変異後角島 最後の悪夢界 最後の戦い ラスボス戦 脱出 エンドタイトル そして… メインタイトル (nightmare version) Disc 3 アイキャッチ #3 南澤大介 ゲーム未収録曲 忘却の夜 歌:綾辻行人 忘却の夜 (alternative version) ゲーム未収録曲 翔べない瞳 ゲーム未収録曲歌:綾辻行人 Night of the Evil ミズキのピアノソロ ユリエとミズキの連弾 ユリエ (demo version) ゲーム未収録曲 クルーザー (long version) 殺人鬼 殺人鬼戦 戦闘 #2 (long version) 最後の戦い (long version) サウンドトラック ナイトメア・プロジェクト YAKATA オリジナルサウンドトラック ダウンロード販売。
https://w.atwiki.jp/animesongs/pages/2778.html
ながされて藍蘭島 ながされて藍蘭島 恋してMAGIC SOUL PARTY 踊らされて ディスコ島 ながされて藍蘭島 恋してMAGIC SOUL PARTY 踊らされて ディスコ島(Amazon) 発売元・販売元 キングレコード株式会社 発売日 2007.03.21 価格 3000円(税抜き) 内容 welcome!! -opening- Lovin’ you 歌:すず(堀江由衣) thrill -interlude- Fancy cat’s eye 歌:まち(高橋美佳子) tricky -interlude- Hatsukoi 歌:あやね(千葉紗子) garconne -interlude- Cafe R 歌:りん(白石涼子) starry-eyed girl -interlude- 夢見る才能 歌:ちかげ(伊藤静) bambina -interlude- 小さな願い 歌:ゆきの(長谷川静香) cruel -interlude- Unite 歌:巫女姉妹〈まち&あやね〉(高橋美佳子&千葉紗子) ma cherie -interlude- Siesta 歌:すず&行人(堀江由衣&下野紘) snatch!! -ending- 宝物 歌:すず&まち&あやね&りん&ちかげ&ゆきの&行人(堀江由衣&高橋美佳子&千葉紗子&白石涼子&伊藤静&長谷川静香&下野紘) 備考
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/20.html
韓国推理作家協会編・発行 2005年8月 ●綾辻行人「館シリーズ」(관 시리즈)解釈 「館シリーズ」の二重構造とメタテキスト的技法 - 장경헌(チャン・キョンホン) 綾辻行人と「新本格」初期の風景 - 권일영(クォン・イリョン) 連続殺人犯罪の心理学的過程 II - 염건령(ヨム・コンリョン) ミステリ漫画 포도주 한 병 / 보든 딜 지음, 각색.그림 김종섭 推理小説外の風景 - 윤영천(ユン・ヨンチョン) 短編ミステリ 「포말」 - 현정 「다크 템플러」 - 김상윤 「악어의 눈물」 - 황미영 「자매의 전설」 - 하유상 科学捜査研究所ダイアリー 老婆R殺害事件 - 최상규 仮想インタビュー 스티븐 킹, 말하다 - 한이 海外ミステリ 사라진 기억 The Blind Spot - 배리 퍼론 그녀들의 쇼핑 - 筒井康隆 レビュー 퍼트리샤 콘웰의 케이 스카페타 시리즈 - 노블하우스 편집부 교고쿠 나츠히코의 우부메의 여름 - 손안의책 편집부 대통령은 어떻게 추리소설을 구상했을까 - 정태원 칼의 노래 , 이순신 열품 유감 - 박형상 콘웰 울리치의 Phantom Lady - 오리온 書影(ネット書店 アラジン) http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000158804