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蚩尤バラデッキ 武将名 コスト 兵種 属性 特技 武/知 計略名 計略効果 R張遼 2.5 騎 地 勇 8/7 蚩尤の如く:5 自身の武力と移動速度が上がる。さらに計略効果中、突撃状態を続けることにより、武力が上昇していく。 C胡車児 1.5 槍 地 6/3 完殺戦法:3 自身の武力が上がり、さらに効果中に敵を撃破すると復活するまでの時間が長くなる。 C李カク&郭汜 1.5 弓 人 柵 6/3 悪逆無道:3 自身の武力が上がる。ただし効果中は自軍の城にダメージを受ける。上昇する武力は、自軍の城ゲージが少ないほど大きい。 SR左慈 1.5 歩 天 伏/活 4/9 変化の術:3 自身の武力が敵の最も高い武力の武将と等しくなる。計略などの効果で上昇しているぶんも含む。 C張梁 1 歩 人 5/1 黄巾の群れ:3 自身の兵力が回復する。 総武力29/総知力23 R張遼の蚩尤の如くで相手を殲滅していくデッキ。 攻めでは歩兵、槍兵を攻城させ、弓と突撃のマウントで相手を撃破していこう。 守りでは蚩尤の如くで相手の攻城部隊を撃破し、張梁の端攻城でカウンターを狙おう。 蚩尤の如くだけだと士気が余るので、要所で変化の術、完殺戦法、黄巾の群れなどを使って状況を有利にしていくと良い。 特に相手が号令や超絶強化を使った後の変化の術は効果抜群。 入れ替え候補; 1.5コスト…R(SR)呂姫、UC紀霊 二色にして、蜀から優秀な槍兵(UC張飛など)や呉から召喚計略(UC魯粛など)を持ってきても良い。 軍師; R張角…号令がないデッキは味方の足並みが乱れやすいが、太平要術を使えば足並みを揃えられる。 SR李儒…増援で兵力を回復してもうひと押ししたり、連環で相手の騎兵の動きを止めて一方的に突撃をして撃破したりできる。
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(あらすじ:アーチャー・メーガナーダの魔球により、鼎に乗って蚩尤の体内にマスターたちが潜入! ランサーを解放し、四つの鼎を獲得せよ!) 「……生きているか、カルデアのマスター」 「……もうやだ、こんな生活……」 落ちて来たのは、濛々と蒸気の立ち昇る、広大な洞窟じみた空間。胃袋の中と思しい。 プラズマ球が浮かんでいるのは、煮え滾り沸騰する胃液。鉄と銅と硫黄の海。地獄そのものだ。 鼎とエピメテウスとシールダーと、アーチャーのプラズマ球シールドなくば、マスターは即死していただろう。 「「「「「「ざッけンなこらァ、アーッ?」」」」」」 一同の耳に、上空から汚い濁(だみ)声のヤクザスラングが飛び込んで来る。敵だ! 見上げると、角と翼を生やした獄卒めいた鬼たちが、巨大な包丁や凶悪武器サスマタを手にして向かって来る。 スモトリめいた体格。裸の上半身は入墨だらけだ。コワイ! 「おうおうおう、ここをどこだと思ってやんでェ、ナメとンか?」「目ン玉ついてンか? 飾りか?」 「くっせェ! くせェ! クソの臭いや!」「聴いて驚けや、クソどもがァ。ここァ俺ら『暴狂六賊』様の縄張りよ」 「命(たま)と鼎、欲しいから置いてけやァ」「はァ、めんどくせェ……こんなとこまで攻めて来ンなっちゅーんや」 口々に勝手なことを喚く鬼たち。セイバーがこめかみに青筋を浮かばせ、無言で双剣を投擲する。霊能を用いるまでもない雑魚だ。 眼看喜(がんみ)「眼に看(み)て喜ぶ!」眼球貫通殺!「アバーッ!」 耳聴怒(じちょう)「耳に聴いて怒る!」耳孔貫通殺!「アバーッ!」 鼻嗅愛(びきゅう)「鼻に嗅いで愛(め)でる!」鼻骨貫通殺!「アバーッ!」 舌嘗思(ぜっしょう)「舌に嘗めて思(した)う!」口奥貫通殺!「アバーッ!」 身本憂(なやむ)「身(おのれ)の本(ため)のみに憂(なや)む!」正中線上両断殺(まっぷたつ)!斬れ味国宝級(ばつぐん)!「ゴッツァン!」 意見欲(ふくろう)「意(こころ)に見(かんがみ)て欲しがる……泡(アワ)ワ」失禁(じょろりら) 六賊のうち五賊が殺され、蚩尤の胃液の中に落ちた。たちまち肉が溶けて骨だけになり、それも数秒で溶かされてしまう。ナムアミダブツ……。 「一匹残したぞ。道案内をさせよう」 「ご苦労さん」 アサシンが残った一匹の首に縄をかけ、魂を喰らって情報を引き出す。彼もフラフラと胃液に落下し、消え去った。 ◇◇◇◇◇ プラズマ球に護られた鼎が、後方へプラズマジェットを放って推進力とし、胃壁へ進んで行く。チャーナキヤの魔術だ。 時間がない。この鼎が蚩尤に渡れば、それこそ最悪。その前にランサーと鼎を見つけ出し、奪わねば! 「さっきの野郎から獲た情報によりゃ、この胃壁をぶち破って、心臓部まで行くしか無いね。セイバー、行けるかい」 「造作もない。『真鋼』!」 セイバーが再び双剣を投げ、異様な金属的光沢をした分厚い胃壁を切り裂く。何物であっても切り裂く宝具の霊能あればこそだ。 胃液と血液がドボドボと溢れ出し、出て来た先は肝臓の上。目指す心臓はその上方、横隔膜の向こう側。双剣はこれをも切り裂いて、道をつける。 アサシンは血管や神経に縄を絡ませ、鼎ごと飛び跳ねるように上昇。異物を排除するため集まってきた鬼や妖怪たちも、次々と撃墜される。 ◆◆ 『『『ググググワーッ!?!』』』 蚩尤が悶える! ライオンの中の虫めいて、体内から攻撃されているのだ! 臓器からアンテナじみて砲が伸び、プラズマレーザーやマイクロスリケンを射出! しかし鼎を護るプラズマ球に阻まれる! 『『『グワーッ……オノレ……!!』』』 アーチャーが雷鳴のごとくに大気を震わせ、嘲笑う! 「「「どうだ、おれの魔球の味は!! 内と外から心臓をぶち破ってくれようぞ!!」」」 ◇◇◇◇◇◇◆ 「ランサー! 生きてるか!」 アサシンが心臓の壁に縄を突っ込み、どうにかランサーを釣り上げた。 メンポはつけているが、甲冑は脱ぎ捨てたまま。肘から先、胸から下は、心臓と融合していて引き出せない。 「……おお、マスター殿、ご一同……かようなブザマを晒し、面目次第も……」 「生きてんならいいさ。この化物をブッ殺すついでだ」 言うが早いか、心臓の壁から多数の竹槍が伸びて一同を襲う! プラズマ球をも貫くが、シールダーが防御! 「やっぱ、あいつもいるか! 塗山で鼎三つを護ってた、敵側のランサーだ!」 「どっから攻撃して来てるんだい。心臓の中?」 アサシンの問いかけに、ランサーは……苦悶の表情を浮かべる。 「拙者の中だ。奴は怨霊となり、拙者に取り憑いている……!」 アサシンはそれを聞き、歯を見せて笑う。 「怨霊? なら、アタシがひっぺがせるかも。アタシこれでも死神よ、幽霊の扱いにゃ慣れてるの……」 『0oo0o0ooグググoo0o0…oo0o0…させぬわ!!』 ランサーの目つきが豹変! オニめいたメンポがざわざわと蠢き、両眼が赤く発光! 竹槍を操る敵のランサー『木内惣五郎』だ。アサシンの縄がブツブツと切断される! 『わしは既に、こやつと霊肉一体。引き剥がすことなど出来ぬ! ましてこの心臓を破壊するならば、こやつも共に滅びるばかりよ!!』 「やってみなけりゃ……!」 心臓の壁から無数の竹槍が射出! ランサーの姿は竹槍の森に隠れてしまう! 心臓のまわりに電磁バリアが出現! 迫り来るは無数の体内妖怪! 「埒が明かねえ。先に他の臓物をブッ壊して回るか……」 「鼎も心臓に集まっている。あれをやらねば意味はない。即時に修復してしまう。おそらく『断水』で斬ってすら……」 なるほど、下の横隔膜も既に元通りだ。何よりここで蚩尤にトドメを刺さねば、決死の潜入の意味がない。殺るか殺られるかだ! ◆◆ 「「「イヤーッ!!」」」『『『グワーッ!!』』』 「「「イヤーッ!!」」」『『『グワーッ!!』』』 「「「イヤーッ!!」」」『『『グワーッ!!』』』 「「「イヤーッ!!」」」『『『グワーッ!!』』』 「「「イヤーッ!!」」」『『『グワーッ!!』』』 「「「イヤーッ!!」」」『『『グワーッ!!』』』 悶絶する蚩尤にマウントを取り、メーガナーダは六臂でもって痛烈な重爆拳の嵐! 大地が揺れ動く! だが蚩尤の眼は死なず! 多数の腕を生やしてメーガナーダに喰らいつき、強引にマウントを裏返す! そして重爆拳! 『『『イヤーッ!!』』』「「「グワーッ!!」」」 『『『イヤーッ!!』』』「「「グワーッ!!」」」 『『『イヤーッ!!』』』「「「グワーッ!!」」」 『『『イヤーッ!!』』』「「「グワーッ!!」」」 『『『イヤーッ!!』』』「「「グワーッ!!」」」 『『『イヤーッ!!』』』「「「グワーッ!!」」」 ゴジュッポ・ヒャッポ! この勝負、互いに譲らずだ! ◆◇◇◇◇◇◇ 「うおおおお!?」 外での戦いの震動が、蚩尤の体内も揺るがす! 鼎に乗った一同は、アサシンの縄で飛び回りながら内臓を切りつけ、心臓を狙う! 「こ、こうなりゃ、外のアーチャーがこいつの胸をぶち破って、心臓を毟り取るのを待つか……!」 『ほしたら、アーチャーが鼎を八つ手に入れて、ランサーもおっ死ぬだ。残り一つの鼎もアーチャーが呑み込んで、おらたちはお陀仏……』 「だからあいつじゃ、このバケモノを殺せないんでしょうが。アタシらが殺るしかないんだよ! いや、アタシは神霊だからダメか」 「斬っても斬っても竹槍が次々と伸びてきて、キリがない! 最悪、ランサーを犠牲にしてでも……!」 「……!」 シールダーが、ギリッと歯を食いしばる。アーチャーは一応今のところ味方だが、彼には彼の野望がある。 蚩尤の心臓を潰せば、ランサーも死ぬ。自分たちが生き延び、人理を護り、先輩を救い出すには、やむを得ないのか……! 「マスター! 彼と念話を……!」 『念話が届いただ。中継するだ』 シールダーの発言と同時に、エピメテウスが念話を繋げて来た。全員の思念が繋がり、ランサーの視界も共有される。 ◇◆◆ 仲間の救援に勇気づけられ、強い意志の力とチャドー呼吸で木内惣五郎を抑え込んだランサーだが、竹槍や蚩尤までは止められない。 脱出することはもはや不可能。ならば、ならば、これしかない。彼は覚悟を決めた。 「マスター殿! ご一同! 事ここに至れば、拙者が為すべきケジメは只一つ! 御照覧あれ!」 ランサーのオニめいたメンポが変形し、ランサー自身の口が開く。その口から、ドス・ダガーめいた恐るべき刀が現れる。 「千子村正作、『半蔵之刀(ハンゾウ・ソード)』……イヤーッ!」 シャウトと共に刀を射出! 精密に計算された軌道で竹槍に当たり、反射し、反射を繰り返す! 速度が増す! 「おい、まさか!」「やめろ!」「ランサーさん!」「……!」 竹槍に乱反射した刀が回転して戻り、ランサーの心臓、霊核を貫通! インガオホー! 「モハヤコレマデー!!」 ハラキリ・セプク! 謎めいたシャウトと共に、ランサーの両眼が金色の光を放つ! 「南・無・阿・弥・陀・仏!」 『o0o00o0oo00oグゥワァ00o0ooァァー0oo00oo000ー00o0ooーッ!!!000oo0oo』 ランサーに取り憑く木内惣五郎が絶叫! 蚩尤の心臓を覆っていた竹槍群が、抜け落ちていく! その穴から毒々しい血液が勢い良く噴き出す! 『『『AAAAAARRRRRRGGGGGGGHHHHH!!!』』』 蚩尤絶叫!! 心臓崩壊!! その中から四つの鼎と、将門公本体が姿を現す! 「瘟(オーン)!」 キャスター・チャーナキヤが幻力を放ち、乗っている鼎を巨大なガルダに変化させ、心臓目掛けて高速で飛行! 『AAAAAARRRRRRGGGGGGGHHHHH!!!』 鼎を守ろうと、太刀を構え狂乱する将門公! ガルダが迫る! 「疾(チッ)!」 すれ違いざま、セイバーの双剣が一閃! 将門公を首・胸・下半身の三つに分断! ガルダが両手両足で四つの鼎を掴む! 「ランサーさん……!」 シールダーが唇を噛み締める。勝利だ。だが、苦い勝利。―――ガルダはそのまま、蚩尤の腹に空いた大穴を抜け、外へ。夜明け前の空へ。 ◆ 『『『AAAAAARRRRRRGGGGGGGHHHHH!!!!!!』』』 蚩尤の肉体が崩れていく。霊核が砕け、全身が光の粒子に変化する。 アーチャーは傲然とそれを見下ろし、ガルダに乗った一同は振り返って見る。蚩尤の最期を。 『『『サ!』』』 『『『ヨ!』』』 『『『ナ!』』』 『『『ラーッ!!!』』』 平天大聖・蚩尤将門公、壮絶に爆発四散! ナムサンポ! ナムアミダブツ!! インガオホー!! 新皇、暗ニ神鏑ニ中リテ、終ニ託鹿之野ニ戰ヒテ、獨リ蚩尤之地ニ滅シヌ。 ――――将門記 BACK TOP NEXT 第十節 大聖羅刹闘佛契 異聞封神釋厄傳 殷周革命 第十二節 世尊顕現金色相
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公演特別ルール 劇は幾つかのシーンに分かれているので、基本的に「あらすじ」にそってアドリブでRPしてください。 登場役はシーンごとに指定してあります。 PCとGMは、自分以外の「良いRPをした」と思った役者に「喝采チット」を配布出来ます。1シーンで一役者につき3枚まで。 また、シーン内の指定条件をクリアすると、喝采チットを獲得出来ます。 例)やられ役を豪快に放り投げる。(機敏/難易度10、喝采+1) 公演終了時の喝采チットの枚数によって、部分成功・成功・大成功が変動。(成功で1点) その他、PLのアイデアによって喝采チットを獲得出来ます。 例)大雨のシーンで本当に雨を降らせる。(方法任意、喝采+1) PC①~④以外の登場人物は劇団員(データは男丁は兵士、その他は一般人相当P93) 舞台に登場するごとに恐怖判定を行う。恐怖値は3。 公演まで20日あり、練習に9日費やすごとに恐怖値を1軽減できる。 ハンドアウト PC① 一匹狼の邪仙(男) キミは俗に言う邪仙である。 だが、人間を苦しめたり、街を滅ぼしたりする事には興味が無い。 キミの目的はただ一つ、央華で最強になる事だ。 目の前に立ちはだかる者は、仙人だろうと妖怪だろうと切り伏せる。 今日も、裏山に住み着いた妖怪を退治に向かうのだった。 PC② 生真面目な仙人(女) 善行をつみ、人々に笑顔をもたらす。 キミは、それが仙人の道と信じて疑わない。 なんでも、裏山に住み着いた妖怪が悪さをしているらしい。 早速退治に向かわなければ。 PC③ PC①の友人の邪仙(男) キミはPC①の生き様に激しく惹かれている。 もし彼を堕落させてしまうような存在が現れたら、何としても排除しなければならない。 そんなわけで、妖怪退治に同行するのだった。 PC④ PC②の師匠(男) PC②はキミの弟子ながら、仙人の鑑の様な人物だ。 いずれは仙界にとって重要な仙人に成長するだろう。 そんな折、PC②が妖怪退治に出かけるという。 嫌な予感を覚えたキミは、それに同行するのだった。 台本 OP シーン1 場面:妖怪のいる裏山 登場:PC①・③(後にPC②・④) 妖怪退治に向かったPC①・③。さっそく妖怪を追い詰め、止めを刺そうとする。 殺陣のシーン。妖怪とPC①、③が争っている。 妖怪を放り投げる①。 @体力/10、喝采+1。 命乞いをする妖怪に止めを刺そうとするが、登場した②に制止される。 妖怪に止めを刺すかどうかで争うPC達。議論は平行線になる。 業を煮やしたPC③と④がお互いに攻撃仙術を放つ。 @ホントに仙術攻撃をしたら喝采+3、適当な術で演出するなら+1) 喧嘩別れに終わる。 シーン2 場面:とある国の王座の前 登場:PC①・② 先の一件以降、度々衝突するPC①と②。今日は王に化けて悪逆の限りを尽くした邪仙の討伐に向かった先で、出くわすのだった。 なりゆきで共闘することとなった2人は、王座まで辿り着く。 王座まで辿りついた2人だが、王(男丁)の呼びだした兵士(その他)に囲まれてしまう。 戦闘になる。敵は王、兵士4人。(王)―(兵士4、PC) 王は行動しない。兵士は王を庇う。 王に何らかの攻撃を命中させたらシーン終了。 @男丁の生命値の半分以上のダメージを与えたら喝采+3 @①が兵士の攻撃から②を庇い、ダメージを受けたら喝采+3。 なんとなく良い雰囲気のまま分かれる2人。 シーン3 場面:??? 登場:③・④ ①と②がちょっぴり良い雰囲気だ。①は無暗に敵を殺さなくなったし、②は邪仙宝の研究なんぞに手を出しているようだ。 お互いに危機感を持った③と④は一計を案じる事にした。 どこかわからない薄暗い空間で③と④が密談している。 ③は、とある霊山に倒しきれずに封印されている蚩尤の分身(小蚩尤)を、仙人と邪仙が協力して倒す事を提案する。 ④はそれに同意する。 (③は途中で裏切って②と④を見捨てるつもりであり、④は蚩尤の分身を倒してくれるならよし、①と相討ちになってくれればなおよし、と考えている) お互いに、腹黒い笑みを浮かべる @魅力/8、喝采+1 シーン4 場面:小蚩尤が封印されている所 登場:全員 小蚩尤は霊山の山頂に、大きな岩を乗せて封じてある。④はその封印を解く。 小蚩尤と戦闘。 小蚩尤の張りぼてと戦闘。(データは虎と同じ) @②が①を庇って、生命力の半分以上のダメージを受けたら喝采+5 死闘の末、小蚩尤を倒すが、戦闘中に庇った傷が元で、②は命を落とす。 ②の亡骸を抱えて①が退場したら公演終了。
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(前回のあらすじ:決戦の地アルビオンのロンディニウムで、ランサー・マジェスティに立ち向かう一行。 そこへ謎の存在ランサーライダーがインターラプトし、ランサーと交戦! 一行はその場を任せ、ランサーのマスター・ダニエルと囚われのマシュがいる、塔の頂上を目指す!) ♪The Holy Grail 「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』 「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』 「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』 アルビオンの首都ロンディニウムを、金色の光と赤黒の闇が駆け抜ける! まるで色付きの風だ! スリケンが舞い飛び、聖槍が閃き、魔槍がゆらめき、ゲルマニアナチ兵どもの首が刎ね飛ぶ! 右!左!ブリッジ回避からのメイアルーアジコンパッソ! ゴジュッポ・ヒャッポ! チョーチョー・ハッシ・ラリー! ぎらり、とランサー・コンスタンティヌスの慧眼が光る。彼はランサーであり、いわばルーラーでもある。 「……なるほど。余と互角に撃ち合えるからには神霊の類か。神代の、東方の魔神、『蚩尤』……!」 ランサーライダーの顔がメキメキと歪み、嗤い啼き歓び憤るような表情を浮かべる。 『グググ……いかにも、我は蚩尤なり。ちと不本意な方法で現界しておるゆえ、そち如きコワッパに梃子摺らねばならぬがな!』 真名判明 ランサーライダー 真名 蚩尤 あの後……エンシェント・チャイナで蚩尤が爆発四散した後、虚数空間での不可思議な融合が起こり――― 服部半蔵でも、将門公でも、木内惣五郎でもない、蚩尤の『断片』が出現したのだ。 彼は虚数空間を泳ぎ渡り、聖杯を求め、様々な冒険を経てブリアレオスの空けた穴を通り、今ここに出現した。 カルデアのマスターたちの記憶はある。あるが、明確な味方ではない。彼の望みは……。 互いに七連続バック転を繰り出し、距離を取る。アイサツは大事だ。 『そちも真名を名乗らぬか、無礼者!』 「これはしたり。ドーモ、『コンスタンティヌス』です。そも、何用かな」 『グググ……無論、聖杯! そちを殺せば、そちが蓄えておる英霊どもの霊核も全て我がもの。我のに加えてそれだけあれば、我が望みは叶おうぞ!』 ナムアミダブツ! なんたるヨクバリ! 「それはこちらも同じ。そうなれば、カルデアの連中は後回しでよい。貴様を斃し、霊核を奪ってくれよう」 不敵に笑うランサー。 「とでも言うと思ったか」 低く呟くと、ランサーは片手で手刀を構え、眉間にシワを寄せる。 「我が宝具『コンスタンティヌスの凱旋門』は……過去の栄光を継ぎ接ぎしたものに過ぎぬ」 言霊と共に、手甲が輝く。空間が歪み、穴が開く。そこから……黒い影がいくつも湧き出す。シャドウサーヴァントの類か。 「ゆえに。過去の栄光、過去の記憶を継ぎ接ぎし。再利用できる」 襲い来るは、イシュタムの縄! さらに……ウェンディゴの風! 勾践の双剣! アイアンサイドと騎兵隊! 『霊核もない影法師めが!』 蚩尤も槍を構え、周囲の赤気と砂鉄から六体の影武者を召喚! 各々が英霊の影を組み伏せる! だが……。 『目眩ましにして、逃げおったか!』 空間の歪みが01消える。蚩尤はそ00110こへ01鈎爪を突10っ込み、こじ01開101ける! ◆◆◆ 塔の頂上。神殿めいた白く広大なホール。魔法陣と、白い祭壇。奥まった高い場所に玉座。 そこに鎮座する金髪の少年ダニエル・ヒトラーが、マスターたちと対峙する。 左右にぐねぐねと魔神柱のコピーたちが蠢く。ダニエルの奥には、縛られたマシュ。 「ようこそ、カルデアの代理人諸君。お初にお目にかかる」 「……なんだ、おめぇは。サーヴァントか」 「さにあらず。ぼくの名は『ダニエル・ヒトラー』。ランサー『コンスタンティヌス』のマスターさ」 「……ヒトラー、って」 絶句するマスターに、ダニエルは笑いかける。 「父はアドルフ・ヒトラー、母はエーファ・ブラウン。ま、君たちの世界にはいないようだが……」 「異世界から来たお坊ちゃまか。なんだか知らねぇが、お前を倒しゃァいいんだな、ナチ野郎」 「物騒な。ぼくは理想の世界を作ろうとしているだけだ。古の神々が愚かな人類の上に君臨し……」 『Wasshoi!』 ダニエルの長口上を打ち切るように、01虚空01か101らランサーと蚩尤が出現! 「でえッ!?」 「おおランサー、そいつを連れて来てしまったか。まあいい、ここで全員、聖槍と聖杯の糧となるがいい!」 ダニエルが左手の甲の紋様を光らせ、『聖槍』の穂先を掲げる! 一斉に襲いかかるコピー魔神柱! 荒れ狂う磁気嵐と色付きの風! 炎! 矢の雨! 幻獣たち! 降り注ぐ光線と泥の雨! 頭足類! 触手! 影武者と英霊の影! なんたるケイオス! だが……カルデア側の英霊たちの動きが鈍い! ダニエルの持つ槍の穂先が、周囲から魔力を吸い上げている! その魔力はランサー・コンスタンティヌスへ流れ込み、そのカラテを嵩上げする! 「あっさり入れたと思えば、釣り出されたというわけか! 儂をナメおって!」 「マスター! 下がっていたまえ! 巻き込まれるぞ!」 「とっくに巻き込まれてンだよ! それより、ランサーはいいからダニエルを狙え!」 「ああ、奴を殺せば……」 ニヤリ、とダニエルが笑う。 「当然、それは想定済みだ。来い、ランサー」 ランサーが蚩尤を振り切り、ダニエルのもとへ瞬間移動する。 「マシュを人質にしようってのか」 「それもいいね」 ダニエルは―――マシュを抱え上げ、ランサーの背中へ飛び乗る。そのままズブズブとランサーの体内へ沈む。 ……両者が、ランサーに取り込まれた。ランサーの胸に小さなダニエルの顔が出現する。 『さあ、これでいい。サーヴァントとマスター、人質は一体となった。かかってきたまえ!』 マスターは下唇を噛むが、やけっぱちで叫ぶ! 「……構わねぇ、やっちまえ! 聖杯を手にすりゃ、こっちの勝ちだ!」 ◇◇◇ 「大帝! お覚悟!」 セイバー、エル・シッドが愛馬バビエカを跳躍させ、燃える双剣で斬りかかる! 「ゆけい、千里馬!」 アーチャー、冒頓単于が自分の馬を突進させ、その背後から万の矢を放つ! 『ああ、陛下! お恨み申し上げまする!』 キャスター、チャーナキヤが幻力を振るい、ランサーの皇后ファウスタの幻影を放つ! ランサーは……二頭の馬を槍で瞬殺し、万の矢を紙一重ですり抜け、ファウスタの首を刎ね、キャスターの目の前に出現する。 異常の武。カラテの化物だ。蚩尤やメーガナーダやブリアレオスが人間サイズのまま、超常のカラテを振るうに等しい。 「ですが、所詮は一個の武」 心臓を貫かれたキャスターが笑い、その肉体が鎖と化してランサーを絡め取る。幻術だ! 『所詮は人間あがりよ! イヤーッ!』「「はァッ!!」」 蚩尤が大槍を振るって襲いかかる! 馬を捨てたセイバーも上空から襲撃! アーチャーが再び矢の雨を放つ! 「小賢しいわ!」 ランサーが全身にカラテを漲らせ、鎖を引きちぎり、槍と剣と矢の雨を弾き返す。 「魔力を浪費させおって。お前たちが代わりとなれい」 ランサーがセイバーの胸元に聖槍を突き立て、霊核を抜き、死体を投げ捨てる。 縮地。瞬時にアーチャーのワン・インチ距離に踏み入り、喉笛に聖槍を突き立て、首を刎ね飛ばす。両者の死体が爆発四散! 『かあッ!』 蚩尤が口から赤黒い舌を伸ばし、消えかかるアーチャーの生首を絡め取って飲み込む! 霊核獲得! 「ひいッ!?」 キャスターが怯える。こちらのランサーは、味方も喰らう気か。 『グググ……この場で死ねば、そちも我が糧よ。死なぬよう努力せい!』 コンスタンティヌスと互角に戦えるのは、やはり蚩尤のみ! キャスターは背後に下がりマスターを防護しつつ、幻術で蚩尤の援護にまわる! 「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』 「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』 「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』 なんたる凄まじいカラテ応酬! 両者の間に閃光が散り、カラテ衝撃波が周囲を薙ぎ払う! 「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』 「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』 「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』 だが、次第次第に……コンスタンティヌスのカラテが、蚩尤を上回る! 圧倒する! 魔力を吸い上げる! 「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』 「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』 「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『グワーッ!』 柄での薙ぎ払いが一発入った! グラつく蚩尤へ、カイシャクの一撃! だが蚩尤はこれを弾き、クロスカウンター気味に槍を繰り出す! 『イヤーッ!』 コンスタンティヌスは焦らず左の手甲を大槍の前に翳し、小円盾を生成! 攻撃を逸らし、弾き返さんとす! だが、そこに顕現したのは……おお、ナムサン! マシュ・キリエライトの姿! 魔力の集中にタイミングを合わせ、盾に己を投影したのだ! 「!?」 『ランサーさん! このままわたしごとンアーッ!』 「グワーッ!?」 ナムアミダブツ! 蚩尤の大槍が、マシュごとコンスタンティヌスの掌を貫く! 躊躇一切無し! 『戯け者! 肉の盾如きで、蚩尤の槍を防げると思うたか!』 「いや、おい!?」 ツッコむマスターを尻目に、大槍から巨大な鋏めいた刃物が伸び……コンスタンティヌスの左肘を切断! 「グワーッ!」 『返してもらうぞ!』 イポン! そのまま左腕は背後へ放り投げられ、マシュの姿に戻る! 傷は浅い! 「よっしゃあ! でかした!」 ランサーは脂汗を流すが、即座に距離を取り、左腕を修復! マシュの宝具も半分奪われた! 「人質が効くとは思わなかったが、意外な方法で取り返されてしまったな。だが、もはや人質など不要!」 『グググハハハ……真のイクサはこれからよ!』 ◆■◆ I’ve seen things you people wouldn’t believe. All those moments will be lost in time, like tears in rain. Time to die. ◆■◆ マシュに応急手当し、インド人の後ろに下がらせる。さっきの傷は浅いが、手足が折られてる。 ヒデェ事しやがって。戦闘にゃ使えねぇし、今は動けそうにもねぇ。まぁ、好都合か。 「マシュ。センパイは見つかったか」 「……いいえ。じっとしてて下さい! 危険です!」 「そうかい。こいつらの目的なんざどうでもいいが、もう大丈夫だ。万事解決する」 笑ったつもりが、どうも声がシリアスになる。マシュとインド人が妙な顔をする。 『したら、行くぞ。◆◆◆』 「ああ。インド人も、頼むぜ」 立ち上がる。混沌の渦のど真ん中を、俺は歩む。前へ、前へ。金ぴかナチ野郎のとこへ。 顔が引きつり、毛穴から脂汗が噴き出し、頭と胃袋がキリキリと痛む。大丈夫だ、死なねぇ。死んでも死なねぇ。 あいつらが俺を殺すはずはねぇ。マシュともども、死なせるわけにゃァいかねぇはずだ。だから、大丈夫だ。捕まえには来るにしても。 おそらくはヒデェ顔で笑う。蚩尤とランサーとダニエルが訝しむ。 戦闘力のないマスターが近づいてくるとは、捕獲してくれと言わんばかりだ。罠か、狂ったか、ってな。 『何か、切り札を持っているのか。近づくな。そこに立っていろ!』 「てめぇみてぇなクソガキに言われて、立ち止まってられっかよォ!」 エピメテウスが輝く。進路は前しかねぇ。鼻血と耳血と目血が出て、口からも血が流れる。だいぶ、慣れてきやがった。 ◆◇ 「「「■■■■■■■■!!!」」」 天が砕け、塔の頂上がブリアレオスに呑み込まれる。そこから触手が地上へ伸び、ガイアの力を補充せんとする。 ブリアレオスとて、無敵ではない。ガイアとポントスの落とし子である彼は、大地か水と接触していなければ不死身ではなくなる。 彼を投げ落とした天空(ウラノス)は、彼の居場所ではないのだ。 「「「・・・・・・・!?!?」」」 だが、彼の触手が、塔の中へ吸い込まれる。確かに塔も大地から生えているが、放つ光は天空のもの。聖なるアイテール。 ならば、彼が引き寄せられる筋合いはない。いや、これは。この感覚は、大地のものだ。奈落(タルタロス)のものだ! ◇◆ 父よ、御心なら、この杯をわたしから取りのけてください。 しかし、わたしの願いではなく、御心のままに行ってください。 ――――『ルカによる福音書』22:42 「マシュちゃんよ。今までいろいろあったが……俺はここまでだ」 「何なんですか! 無責任な、今更死ぬ気ですか!? 許しません!」 「おうよ。サヨナラだ」『ンだな』 BAGOOOOOOMMM!! ブリアレオスの触手が塔の壁や床や天井を突き破り、◆◆◆へ引き寄せられる! 「聖杯は! ここにあるぜ!」 水晶髑髏が、衝撃で粉微塵に砕けた。 血飛沫。破片。 「…………え?」 ◆◆◆の頭部が砕け、眼球と脳漿が飛び散る。胴体がひしゃげ、四肢がもげ飛ぶ。のたうつ触手が死体をネギトロにし、喰らい、飲み込む。 ダニエルとランサーが眉根を寄せ、マシュが絶句する。 BACK TOP NEXT 第十二節 Naraku Within 永焉交叉立方体 アルビオン 第十四節 Take Me Under
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(あらすじ:平天大聖蚩尤将門公VS羅刹王メーガナーダ! 仏契(ぶっちぎり)の大魔王同士が激突!) ウシミツ・アワーの夜空に、稲妻が走る。天地が鳴動する。東南から、東北から、二柱の魔王がやってくる。 どちらも、まずはここ、孟津の三つの鼎を狙うだろう。シールダーは覚悟を決めた。 「先輩、わたしに力を……――――?!」 その目の前に、四匹の大蛇が牽く二輪戦車が瞬時に降りてきた。その上に乗るのはキャスター・チャーナキヤ、水晶髑髏を被ったマスター、そして。 「貴方は……!?」 見下ろすは赤褐色の輝く魔神。額には眼と角。手には大きな弓と、投槍めいた異形の矢。つまり。 「小娘。お前がシールダーか。何者か知らぬが、あのライダーの攻撃を押しとどめたこと、少しは褒めてやる。 おれはアーチャーだ。ひとまずは、お前らに加勢してくれる。その鼎を貸せ」 シールダー、アサシン、セイバー、周王は困惑する。魔王の一方が我々に味方するなど。 どういう気紛れか、それとも策略か。しかし、マスターたちが、そこに。 「シールダー! つべこべ言うな、この御方に味方しろい! もうそれしかねぇ!」 「私が彼を説得し、一応味方につけました。ライダーと戦って下さるそうです」 マスターとキャスターズが雲の戦車を降り、シールダーたちに事情を説明する。信じがたいが、あのメーガナーダが。 周王、セイバー、アサシンが順に頷いた。ダ・ヴィンチに諮る時間もない。ならばもはや、何をか悩まん。 「分かりました! 感謝します! 存分に力を振るって下さい!」 シールダーはタフに笑い、鼎との接続を一時解除する。そして、右掌を掲げた。 「なんだ」 「ハイタッチです! 選手交代!」 アーチャーはきょとんとした後、その掌に真顔で掌を軽く当てた。それから三つの鼎に両手をかざし、真言を唱えて魔力回路を接続する。 「オーム・アー・フーム……ダルマ・サムボーガ・ニルマーナ・カーヤ!」 三つの鼎が飛来し、アーチャーに吸収される。戦車がすーっと上昇し、上空の暗雲を貫く。 その暗雲全体が一度に輝き、夜の闇を真昼のように照らす。雷がアーチャーに集まる。一瞬遅れて、百万の戦車が一斉に走り出すような轟音。 雲間に巨大な、山より巨大な、光り輝くアーチャーの姿が垣間見える。荒振る神だ。 雲の戦車を踏まえ、十一の顔をあらゆる方角に向け、一千本の腕で各々弓を引く。開いた口からは恐るべき咆哮。 「「「『降雷蛇索箭(インドラジット・ナーガパーシャ)』!!!」」」 ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!!ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!! ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!!ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!! ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!!ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!! ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!!ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!! ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!!ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!! ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!!ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!! ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!!ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!! ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!!ZZZZGGGGGGGGGGGGGGMMMMMMMMMMMMMNNNNNNNNNN!!! ゴウランガ……。東南へ無数の雷が走り、暗雲と濃霧を切り裂く。一千の太陽が一度に出現したように、東南の空が燿く。そして、雷鳴が炸裂。 『『『―――――!!!』』』 孟津まで百数十km、現代で言えば河南省許昌市禹州。淮水流域を泥海に沈め、潁水を遡って驀進してきた蚩尤の魔軍が、百万鬼夜行が、ここで食い止められる。 上空から一斉に落雷。雷の一筋一筋が無数の雷蛇に分裂し、妖怪たちを縛り上げ、一匹残らず焼き滅ぼしていく。まさに天羅地網、アビ・インフェルノ・ジゴク。 孟津にいる一同の目の前には、その様子がありありと映写されている。アーチャーの幻力(マーヤー)によるものだ。 「凄い……!」「ワオ……」「ヤバ……」「ム……」「……」「……」『……』 一同、言葉もなく呆然と立ち尽くす。神話の神々の戦いが、目の前で繰り広げられているのだ。 『……えと、マシュに呼ばれて急いで回線開いてみたけど、何、これ』 ダ・ヴィンチもモニタの向こうで呆然としている。アーチャーが幻力で孟津周辺の磁気嵐を鎮めたため、回線が開けたらしい。 シールダーとキャスターズが事情を短く説明すると、顎を外さんばかりに驚いた。 だが。 「「「ほう………通じぬか。面白いな」」」 アーチャーの声が天空に轟く。爆煙が晴れた後には、山の如き三十七騎の蚩尤だけが堂々と立っていた。盾で防いだ、というだけでもない。 『『『……金剋木……或イハ菅公、天満大自在天神ノ加護カ……イズレニセヨ、我ニ最早、雷ハ通ジヌ』』』 グググググ、と蚩尤たちが嗤う。彼らにも原理はよく分からぬようだ。青褪める一同に、ダ・ヴィンチが推測を叫ぶ。 『ダメだ……アレはおそらく「ビースト」……もしくは、それに限りなく近い何かだ!』 それを聞いて、シールダーが脂汗を垂らす。ダ・ヴィンチは興奮して続ける。 相剋。人類悪の顕現たるビーストは、人類によってしか……人類史から生じた英霊によってしか、討つことは叶わぬ。彼は、すでにそれに近い。 人類とは別種の羅刹族であるメーガナーダでは、どうあがいても倒せないのだ。 「……だ、そうです。アーチャーさん」 「「「そんなものか。まあ、その手の頓智問答は、神話にはよくあること。 我が父ラーヴァナも『人類(マーナヴァ)からの攻撃に対する不死』を願わなかったゆえ死んだのだしな」」」 アーチャーは特に動じない。なにしろ彼は神話世界の存在であり、神々にも一度は勝利した大魔神。神霊ではないにせよ、根本的に人間ではない。 今ここにいる彼はその記憶から再現された、紛い物の切れ端に過ぎない。今の恐ろしい攻撃も、本来の、かつての彼からすれば、もどかしいほどの力不足。 「「「では、少しやり方を変えてみようか」」」 雲間のアーチャーが、その巨大な姿のまま、七十二体に分裂した。各々の一千の手には武器を執り、飛行して蚩尤たちに襲いかかる。 「「「孟津の三鼎は、既におれが手にしたぞ。おれが五鼎、お前が四鼎だ。後は、力競べと行こう!」」」 アーチャーに応えて蚩尤たちが咆哮し、腕を数千に増やして、各々武器を振るう。 互いに眼や口や掌から光球・光線を放ち、斬り合い、取っ組み合い、殴り合う。天地が鳴動する。 ……と、アーチャーが元の姿で地上に降りてくる。息も切らしていない。 「倒せぬにしても、幻力(マーヤー)は効くようだな。まやかしゆえ、足止めにしかならぬが。……その女は誰だ」 じろりと三つの眼で睨まれ、モニタの向こうでダ・ヴィンチがビビった。 『あ、はじめまして、カルデアの責任者のレオナルド・ダ・ヴィンチです。改めてご協力を感謝……』 「礼はよい。観ていたな。あのライダーは、どうなったというのだ。あれは、なんだ。正体を言え」 ごくりと唾を飲み込み、ダ・ヴィンチが告げる。 『牛の頭、四つの眼、六本の腕、八本の脚…………その姿からして、あれこそはエンシェント・チャイナの神話における最大の魔神「蚩尤」だ。 戦の神。戦争と武器の創造者にして、天帝への反乱者。もし本物なら、ビーストとしか言いようがない。けど……』 一拍置いて、 『ライダー・平将門公が中核となり、他の英霊と四つの聖杯を取り込んだ、というのなら……将門公の異相、アルターエゴ、と言うべきだろう』 言い終え、ダ・ヴィンチが下唇を噛む。用意された答えが、頭の中に吹き込まれ、喋らされているような奇妙な感覚。これもウォッチャーの仕業か。 「なるほど。では、あれを倒す方策はあるか。人類でしか倒せぬと言ったな。ここに人類がおるか」 セイバーが腕を組み、苦々しげな顔をする。他の者も眉根を寄せ、顔を見合わせる。 「……あのようなもの、余になんとか出来ると思うか。口惜しや」 「アタシは一応神霊だし……下っ端だけどさ」 「わたしもデミ・サーヴァントとはいえ人間ですが、聖杯の力を借りても、アレをどうにか出来るかと言えば……」 「生身の人間があんなもんに突っ込んでったら、津波や火山噴火に生卵投げつけるようなもんだぜ。ぜってぇ無理。俺、さっき死にかけたし」 「となると、私ですか。騙すのは得手ですが、アーチャー殿の幻力に匹敵するような力は……」 チャーナキヤが首を傾げる。物理的にどうにもならない相手なら、搦め手でどうにかするしかあるまい。 「あー……倒せないつっても、足止めは出来るんだろ。それと、ランサーがあいつの中に取り込まれてる。 だったら、あいつからどうにかランサーをひっぺがしゃァ、ちったあ効くんじゃねぇか……」 マスターの提言に、アサシンが妙な顔をする。 「どうやってさ。あの大怪獣の腹の中にでも人間砲弾で飛び込めってのかい。生卵さん」 「んー……ひょっとしたらな。勘だ。勿論、俺が飛び込む気はねぇ。お前らがやれ。けっ」 『どうするにせよ、一人ではどうしようもない。総力戦で挑むしかないね』 一同の発言を受けて、マスターが……否、彼が被っているエピメテウスが身震いする。何か、思いついた。念話でそれを一同に伝える。 『……ほしたらアーチャー、おらたちを雲であっちまで運んでくンろ。ここでこうしてても、どっしょもねえ』 「よかろう」 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「「「キリがないな。お互い、一対一でやるか」」」 『『『グググ……ヨカロウ。勝チテ九鼎ヲ揃フルハ、我ヨ』』』 幻力で創られた巨大なアーチャーが、一体に纏まり、三面六臂のシンプルな姿となる。蚩尤たちも合体し、さらに巨大となる。 アーチャーは武器をしまい、六つの手の指先から鋼の爪を伸ばす。 「「「『羅刹鉄扇抓(シュールパナカー)』!!」」」 六本の腕で、掬い上げるような爪での斬撃! 蚩尤は無造作に大盾を突き出して防ぐ! しかし! 「「「『五火七禽掌(アグニ・サマーディ)』!!」」」 火生三昧! 掌から三昧火を発し、盾を鎔かす! 火剋金! 『『『「霧露混元盾(ウールーフンユェントゥン)」!!』』』 盾が三昧水に変化! 金生水にて水剋火! そのまま盾を捨てて下がり、六本の腕を構える! 『『『「袖裏乾坤拳(ショリチェンクンチュエン)」!!』』』 ロケットパンチ! 一発一発が核ミサイル級の重爆拳! 喰らえば爆発四散必至! 「「「『袖裏乾坤術(マーヤー・デーヴィー)』!!」」」 アーチャーも六臂を突き出し、ロケットパンチを掌で受け止める! 直撃直前に次元が歪み、全てを吸い込む! 蚩尤の拳はすぐに修復! 「「「還すぞ! 『梵天神火砲(ブラフマーストラ)』!!」」」 六つの掌を花弁めいてあわせ、青白い巨大プラズマ球を発射! 空中に留まったままの水の盾を蒸発させ、蚩尤に襲来! 『『『「盤古開天珠(パンクゥカイティエンチュウ)」!!』』』 蚩尤は六本の腕を回転させ、廻し受け! 電磁波を纏う球状の高速回転力場が次元を歪ませ、プラズマ球を倍加して跳ね返す! 「「「電漿(プラズマ)は好物だ!!」」」 食(ショック)! アーチャーは跳ね返されたプラズマ球を呑み込んだ! ここまで僅かゼロコンマ二秒! 盾一つと、拳六個分を失った蚩尤に対し、アーチャーは無傷、ばかりか魔力(まりき)満載! 兇悪に嗤うや、六連続バック宙で距離を取る! 満身に漲る電圧! 大技の予兆! 「「「闘戯(たたかい)は愉しいな、戦神よ! 三界が我がものと成るが如き心地よ!!」」」 『『『解ルカ、羅刹王ヨ!! イカニモ、戦コソ至上無二ノ遊戯ヨ!!』』』 小高い山の上に立つアーチャーは六臂を二臂に収め、三面を縮めて一面に戻す。全ての魔力を叩き込む、必殺技(ヒサツ・ワザ)を放つ気だ! 右掌に超圧縮プラズマ球出現! それを左掌で覆い……右肩の上に振りかぶる! 背中を向け、片脚をほぼ真上、垂直に高々と上げる! この構えは! 「「「我が魔球、受けてみよ!!」」」 『『『応!!』』』 蚩尤が呼応! こちらも六臂を二臂となし、巨大な鋼鉄の棒を形成、それを握って大上段に振りかぶる。 プラズ魔球を両断ないし打ち返し、その衝撃波で山と大地ごと、アーチャーを粉砕せんとする恐るべき構え! 両者の肩に縄めいた筋肉が盛り上がる! 「「「『乾坤一擲賽(カリ・ユガ)』!!」」」 『『『「葬乱(ホウムラン)」!!』』』 暴!!!! 竜巻(ツイスター)と稲妻(サンダーボルト)を纏った恐るべき威力の魔球!電磁バリアでも防ぎきれぬ! 同時に蚩尤が大鉄棒を軌道上へ振り下ろす!魔球が曲がる!瞬時に大鉄棒も直角に軌道を変え、横に振り抜いて打ち返さんとす! 魔球を大鉄棒が真芯で捉えた、その時!蚩尤の四つの眼が大きく見開かれる! 『『『コレハ!?』』』 ALAS!アーチャーが投げたのは……鼎!鼎だ!その周囲にプラズマ球を纏わせ、あろうことか蚩尤目掛けて投げつけたのだ! ナムサン!狂ったか!?このままでは大鉄棒で粉砕重点、若しくは蚩尤に取り込まれて、みすみす力を分け与えるに等しい! 蚩尤の思考が一瞬止まる!だが! 『『『アナヤ!』』』 ゴウランガ!魔球は鼎を包み込んだまま大鉄棒を螺旋状に這い上がる!このまま顔面を急襲する死の球だというのか!? 否、しかしストライク!鼎が蚩尤の牙をすり抜け口蓋に命中!KRAAASH!そのままぶつかりながら胃袋の中へ! 鼎の中には……マスター、シールダー、キャスターズ、セイバー、そしてアサシン! 信じ難い方法で、彼らは敵の体内へ潜入した! BACK TOP NEXT 第九節 意馬心猿変南走 異聞封神釋厄傳 殷周革命 第十一節 六賊絶蹤断腸藪
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(あらすじ:塗山の洞窟。鼎を守る謎のランサーとのイクサの末、謎めいた暗黒空間に招き寄せられたランサー・服部半蔵。 そこに出現した謎のランサーの生首は「まさかどさま」と叫ぶ……) 将門様。あのライダーの関係者、か。だが何故今になって。将門公は滅んだはず……一体どこにいる! 疑問を口に出す事もできぬが、奴はこちらを見ていない。拙者の心の中に入ったというなら、そこに将門公がいるというのか……。 【私めは、桓武平氏千葉氏傍流、「木内惣五郎(きうち そうごろう)」と申す者……。 鎮守府将軍・村岡五郎良文公が後裔にして、将門公が御娘・春姫様の御子、忠常公の末裔……。 佐倉城に拠る堀田氏が圧政に抗い、妻子共々死罪となり……祟りを為し……ウラメシヤ……】 真名判明 塗山のランサー 真名 木内惣五郎 知らぬ名だ。拙者の死後の人物か。だがなるほど、千葉氏の裔ならば、奴が将門公に入れ込むのも分かる。 そして、拙者が将門公と戦ったことを知り、心の中に残る将門公の幻影、畏怖……そういったものに呼びかけ、復活させようと……。 いかん、やめろ! つまりは、拙者の意識が将門公と此奴に乗っ取られ……三つの鼎が、奴のものに……! 不覚、ウカツ、ブザマ……! 【グググ……然様、然様。左馬允メノ裔ヨ、ソチハ布団(フートン)ノ中デ寝テヲレ……愉快、愉快……!】 奴の首が将門公のものに変わり、大口を開けてこちらに飛び込んで011ooOOooOoOoo10 1Oo0やめろ!1001ooOoOoOoo01黙れ将門!010ooOOoo10001成仏せ110ooOOo10110ooOOoo 100OooOo0◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 洞窟の奥の断崖に鎮座していた三つの鼎が浮き上がり、黒煙の中へ飛び込む! 「オイ、オイオイ、なんか……やべぇぞ、こりゃ!」 ドクン。 巨大な鼓動が響いた。黒煙が収縮し、ランサーの全身に吸い込まれていく。 先ほど脱ぎ捨てた甲冑のかわりに、禍々しい意匠が刻まれた、輝く青銅の甲冑が全身を覆う。おそらくは三つの鼎が変形したもの。 兜の両側面から、巨大な殺人バッファローめいた角が突き出る。 ドクン。ドクン。ドクン。 「ら、ランサー! どうした!なんだそりゃァ!」 マスターが振り返り、呼びかける。頭痛と鳥肌と脂汗、背骨が凍る感覚。味わったことがある。 「これは……もしや、奴が!」 『グググ……然リ。此奴ハ最早、我ガ傀儡(クグツ)ヨ』 ランサーが……否、青銅の甲冑を纏った敵サーヴァントが、顔を上げる。 その手には大身槍が変じた大斧。オニめいたメンポはさらに恐ろしげになり、獣めいた形状に変化していた。 おお、ナムサン……彼の眼は四つ!その眼は真っ赤に光り輝き、瞳は黄金色の閃光を放つ! 「ライダー、か」 『ググググググ……グググハハハハハハ!!!』 ZGGGGGGGGMMMM……哄笑と共に洞窟が揺れ動く。パラパラと石が落ち、天井や壁にヒビが入る。崩れる。 その破片が、ライダーに吸い寄せられる。周囲の地面も盛り上がり、ライダーに吸収される。 もはや砂鉄だけではなく、ありとあらゆる土砂・岩石・鉱物・金属を、貪欲に喰らい、吸収していく……! 『逃げろ!』 「どうやって!」 『どうやってもだ!死ぬ!』 マスターがかぶるエピメテウスが叫ぶ。チャーナキヤはやむなくなけなしの魔力を練り、マスターごと空中へ浮かび上がる。 「どうすんだ!」 チャーナキヤは真言を唱えるばかりで答えず。幻力(マーヤー)を用い、マスターと共に一時的に霊体化。そのまま天井をすり抜け、外へ。 「………ッパはァ! こ、ここまでです! あとは、走って! 私は、ここまで……」 地面にチャーナキヤが膝をつき、倒れ伏す。魔力切れだ。 「うるせぇ! インド人、お前がいなきゃ俺が帰れねぇんだぞ! ついて来やがれ!」 マスターがチャーナキヤの襟首を掴み、必死で駆け出す! カジバヂカラ! ZGGGGGGGGMMMM……塗山が崩れていく。否。崩壊する塗山をまるごと呑み込んで、奴が立ち上がる。おお、神よ!山が歩き、よろめいたのだ。 「アイエエエーーーエエエ!!!」 チャーナキヤごとマスターがすっ転び、崩れていく山肌を転げ落ちる。樹木に激突して肋骨が折れ、落ちてきた岩にあたって左脚が膝からちぎれ飛ぶ。 さらに転げ、転げ、転げ落ちる。右腕の肘が逆方向に折れ曲がり、チャーナキヤを掴んでいた手も放してしまった。彼は体中の穴から様々な体液を失禁し、気絶寸前だ。 エピメテウスが頭部を保護していなければ発狂即死していたであろう。いや、即死していたほうが幾分マシだったかもしれない。 山肌に大きな亀裂が生じる。背中から大岩に激突して背骨が折れ、内臓が破裂し、血を吐きながらそこへ転げ落ちた。深い闇の底へ。 (死にたく……ねぇ……。ジーザス、ゴッド、アッラー、ブッダ、オーディン、トール、クトゥルフ、なんでもいい、助けて……) 薄れ行く意識の中、彼は自分が知るありとあらゆる神々に祈った。 だが、誰が聞き届けてくれるというのか。ここは特異点、神々の手の届かぬ異界……。 (いや、いたよ、神……アサシン、イシュタム……死神…………楽園へ導く女神……やめろ、まだ死にたく…………) ナムサン……。そのまま、彼の意識は途絶えた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ゴウランガ……。ウシミツ・アワーの闇に、山にも等しいほど巨大な、くろぐろとした影が聳え立つ。 ライダー、平将門公。ランサー、木内惣五郎。ランサー、服部半蔵正成。三騎の英霊と、三つの鼎が融合し、ここに恐るべき大怪獣が現臨した。 その上半身は直立した人の如く、頭は牛に似る。四つの眼が爛々と輝き、一対の大角と剣の如き耳鬘を生やす。 全身は饕餮文が刻まれた赤黒の甲冑に覆われ、六本の腕に各々武器を持つ。すなわち斧、剣、弓、矢、矛、盾。 下半身は獣の如く、鎖で出来た馬の如き尾、八本の脚を有し、牛のような蹄で地を踏みしめる。銅頭鉄身、異形のケンタウロスめいた姿。 これなん、名高き悪神『蚩尤』である。 彼は兵主神、すなわち武器の発明者、戦の神として知られる。未来の人類はそれを発展させ、地球上の人類を滅ぼし尽くすことも可能なほどに殖やした。 人類に戦争、武器はつきものだ。世に戦乱が起きる時、蚩尤は常にそこにおり、崇められる。 ギリシア神話におけるアレス、ローマ神話のマルス。あるいはエノク書におけるアザゼル、ヨハネの黙示録にいう『赤き騎兵』。それらと同等の存在なのだ。 知恵を人類が捨てられぬように、戦争を、争いを、諍いを、人類が捨てたことは一度もない。闘争なくして人類は生きることが出来ぬ。 ゆえに、我々は彼をこう定義できよう。戦争と武器の創造者、人類が自業自得せし災厄、人類悪、黙示録の獣がひとつ、『ビースト』と。 ―――とはいえ、この蚩尤は、虚数世界に放逐された神霊としての蚩尤本体ではない。性質としては近いが、それではない。 『平将門公』を中核とし、霊基と宝鼎を切り貼りして顕現した、似て非なる蚩尤。言うなれば将門公の異相、『もう一人の自分(アルターエゴ)』である。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!! 蚩尤が万雷の如く咆え哮る。その全身から赤銅色の稲妻が散り、曇天を貫く。 燃え盛る火は紅く、流れる血は朱く、怒り狂える顔は赫い。おお、見よ……凄まじい磁気嵐により、赤いオーロラ『蚩尤旗』が天空に現れる! 続いて蚩尤が矛を振り上げ、北西の空に向けて差し招く。 『『『徳! 商ヨリ来タレ、我ガ鼎ヨ!』』』 言うが早いか、流星のように輝く物体が飛んで来る。大邑商に安置されていた、将門公の鼎だ。蚩尤は牙が並んだ巨大な口を開き、その鼎を呑み込む。 ドクン。鼓動が大きく轟き、蚩尤の身体がさらに一回り大きくなる。全身の内側が、赤く不吉に光り輝く。 『『『コレニテ、四ツ。残ルハ五ツ……ググググググ……』』』 ずしん。 ずしん。 ずしん。 ずしん。 蚩尤の八つの脚が動き始める。地面が抉れ、砂塵を揚げる。その中から無数の魑魅魍魎が現れる。 ずしん。 ずしん。 ずしん。 ずしん。 大地が割れ、山が砕ける。蚩尤の周囲に同じ姿の、多数の蚩尤が現れる。その数、三十と六! 『『『鼎一ツニテ、影武者九ツ。九鼎揃ハバ、八十ト一也。魑魅魍魎、風伯雨師、夷狄戎蛮、三苗九黎、悉ク我ニ随ヘ!』』』 彼は作乱者。天帝に背き、炎帝を弑し、黄帝に挑みし者。現れるところに兵乱あり、万象を天帝の支配と差配に歯向かわせる。 生前の将門公は、成り行き上で朝廷に反旗を翻した形となった為、唆されて『新皇』と号し、坂東に半独立国を樹立せんとしたに過ぎない。 而して、蚩尤はそうではない。彼は乱を起こし、天下を覆し、自ら唯一無二の天帝の位を望む者。もし九鼎が揃えば、『ビースト』としての蚩尤とも成り得よう。 『『『我ハ此レ――――「平天大聖・蚩尤」也』』』 彼は己をそう定義した。天を平らげるもの。周と商の鼎を奪い、九鼎を獲て、天地万物を渾沌に還さんとするものと! 真名判明 将門公のアルターエゴ 真名 平天大聖・蚩尤 蚩尤旗を頭上にはためかせ、天地を覆う暗雲と濃霧、おびただしい眷属と妖怪が、彼に付き随う。周囲の川の水が逆巻き、上流に向けて溢れ出す。 三十七騎の蚩尤は、同時に弓に矢をつがえる。ミサイルめいて巨大な矢を、天に向ける。狙うは……乾(北西)の空、千二百里の彼方、孟津! 『『『マズハ、アノ小娘ガ護リヲル、周王ノ鼎ヲ奪ハム。小手調ベニ、受ケテミヨ』』』 ぎしりぎしり、と蚩尤たちの牙が鳴る。眼が細くなる。嗤っているのだ。 『『『「震天箭」。射!!!』』』 三十七本の矢を一斉発射!! 矢は夜の闇を引き裂き、流星のように飛翔! さらに一本一本が――――空中で一万本に分裂! 天を覆う!! ◇◇◇ 「……来ます!」 孟津、周王の陣営。シールダーは即座に構え、三つの鼎と接続。宝具を展開する。 キャスターズを通して、マスターからの念話が通っていたのだ。ランサーが敵に飲み込まれ、あのライダーが復活し、三つの鼎を獲得したと。 その凄まじい様子は、シールダーの脳裏にもノイズ混じりの映像として伝えられた。そして……途切れる。 マスターは死んだか。いや、死ぬはずはない。彼はあんなだが、ウォッチャーが守るはずだ。いたぶり、嘲笑い、愉悦を味わうために。 しかし……サーヴァントは、こちらのサーヴァントは、斃され得る。ユカタンでは出なかった味方の犠牲者が、ついに出たか。 とは言え、ランサーが「飲み込まれた」だけなら、まだ救出する方法はあるかもしれない。そしてキャスターたちは、どうなのか……。 カルデアのダ・ヴィンチに諮っている時間は、ない。いずれにせよこの磁気嵐では、回線が開けない。 「来たか」「来たね」 セイバーとアサシンも様子を察し、東南の夜空を見る。途轍もない妖気。天地を震わすほどの闘気と磁気、轟音。数さえも分かる。 迫り来る矢は三十七万。この第一波を凌いだとしても、次から次へと撃って来よう。地上を駆けて来るなら、直接奴らが来るまで時間はあるが、どうすればいい。 「シールダー。受け切れるか」 「斜めに、逸らすことは。正面からではキツイし、キリがないです。これから次々来ます」 「アタシらに出来ること、あるかしら」 「周王たちを護っていて下さい。敵本隊が来る前に、逃げ延びることが叶えば……」 来た。発射から到達まで1分ほど。天を覆い、地を貫く、三十七万の魔王の矢。シールダーは呼吸を調え、シールドを空中に多数展開! 逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。矢が弾かれて墜落し、爆発。轟音と共に山を崩す。或いは後方の雲の壁に突っ込み、勢いを失って河水に落下する。 逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。 逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。 逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。逸らす。 永劫とも思える瞬間の後――――――矢の雨は止んだ。周囲は爆撃により抉り取られているが、孟津の陣営は無事だ。なんたる防御力か。 逸らすことは、可能だ。だがこれ以上地面に落とすと、衝撃で陣営そのものを崩落させかねない。やはり、河水へ落とす方が良い。あの雲の壁に当てる。 しかし。 シールダーが振り返った瞬間、その雲の壁が、突然消滅した。これを築いたキャスター、チャーナキヤの死、あるいは限界を意味するのだろう。 ならば。背後から。大邑商から、アーチャー『メーガナーダ』が出陣することが、可能になってしまった。 二体の大魔王に挟まれる。シールダーが三つの鼎を持つと言えど、これでは。………シールダーは呼吸を調え、宝具を維持する。これよりは、地上の地獄。 「抗うのみ!」 抗え! そして抗え! 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203 名前:代山、教え蚩尤で大暴れ(外伝)[sage] 投稿日:2006/10/20(金) 19 58 10 ID I1EasXGy ( ━〇∀〇)「定期考査も終わったし、久々に大戦やろうかなー…」 ぼすっ! (;━〇∀〇)「あたっ!…山田さんか。びっくりしたなぁ」 щ(゚▽゚щ)「よぉ代山。バーボンハウス行くのか?」 ( ━〇∀〇)「そうですけど、一緒に行きます?」 щ(゚▽゚щ)「やらいでか!」 バーボンハウス― (´・ω・`)「やぁ、ようこそバーボンハウスへ。 このおしぼりはサービスだから、まずは手を拭いてすっきりしてほしい」 ( ━〇∀〇)「久々に聞きましたね、ちゃんと言ってる店長」 щ(゚▽゚щ)「だな。しかし、平日早いと割と空いてるもんだ」 ( ━〇∀〇)「むしろ来てる人達が暇人?」 щ(゚▽゚щ)「自分のこと言うなよ」 ( ━〇∀〇)「ははは」 ( ━〇∀〇)「んじゃ、今日は久しぶりってことで…」 щ(゚▽゚щ)「全突か?」 ( ━〇∀〇)「僕がそんな普通なことすると思います?」 つSR呂布(涼)、ロ植、閻行、阿会ナン、蔡ヨウ щ(゚▽゚щ)「ちょwwwwwww赤兎wwwwwww」 (´・ω・`)「また尖ったデッキを…」 204 名前:代山、教え蚩尤で大暴れ(外伝)[sage] 投稿日:2006/10/20(金) 19 59 48 ID I1EasXGy ( ━〇∀〇)「簡単に言えば教え蚩尤に一工夫、ってとこですね。 前にドクオさんが賢母阿蒙使ってたって聞いたので、僕も少し張り合ってみようかと」 щ(゚▽゚щ)「確かに赤兎以外はガチだな。騎兵単で柵二枚とか強いし」 ( ━〇∀〇)「赤兎もガチですよ!まあ使いにくさは目立ちますけどね。槍で一撃昇天ですし」 щ(゚▽゚щ)「普通その枠は無双だろ…」 ( ━〇∀〇)「確かにバリエーションは多いです。例えば…」 SR呂布(他)、ロ植、閻行、阿会ナン、蔡ヨウ ( ━〇∀〇)「教え無双と共存させるタイプですね。蚩尤との二択が強力ですよ」 щ(゚▽゚щ)「まともさならこっちだろ、断然」 UCホウ徳、ロ植、閻行、阿会ナン、侯成、蔡ヨウ ( ━〇∀〇)「ビバ弾丸!…それ以上言うことありませんね」 (´・ω・`)「武力は安定してるね。けど知力が…」 ( ━〇∀〇)「んなもん飾りです。偉い人には(ry それはさておき、ダメ計は普通に焼かせて対応です。士気7浪費してくれればこっちのもの」 щ(゚▽゚щ)「教え猪突にする必要は?」 ( ━〇∀〇)「ロ マ ン で す。武力8が欲しいってのもありますけど、でもロ(ry」 205 名前:代山、教え蚩尤で大暴れ(外伝)[sage] 投稿日:2006/10/20(金) 20 00 54 ID I1EasXGy 馬騰、公孫サン、ロ植、閻行、阿会ナン、蔡ヨウ ( ━〇∀〇)「西方白馬陣タイプです。低予算デッキでもありますね。 基本は白馬で集団行動、蚩尤と西方で攻守を切り替え、でとどめは当然教え蚩尤です」 щ(゚▽゚щ)「どのタイプも封印ちらつかせられるのがたまんねーな」 (´・ω・`)「聞いてると至極まともなデッキに思えてくるから不思議だね」 呂姫、R馬岱、ロ植、閻行、阿会ナン、蔡ヨウ ( ━〇∀〇)「教え無双・改です。馬岱には延々戦場に居座ってもらいます」 щ(゚▽゚щ)「既に教え蚩尤デッキじゃないぞ」 ( ━〇∀〇)「まあ教え蚩尤入りってことで」 щ(゚▽゚щ)「つーか、やっぱりお前騎馬単なのな」 ( ━〇∀〇)「そりゃあ騎馬好きですもん」 щ(゚▽゚щ)「まあ全突で大徳カモるヤツだがな、お前は」 挑戦者現る! ( ━〇∀〇)「来た来た。だーれかなっ、と」 щ(゚▽゚щ)「これで槍満載とかだったら笑えるな」 (´・ω・`)「あるある」 ( ━〇∀〇)軍 一般兵 SR呂布(涼)、ロ植、閻行、阿会ナン、蔡ヨウ 殿、俺の屍を軍 十三州 R孫堅、R孫策(槍)、R周瑜、SR呉夫人、孫桓 206 名前:代山、教え蚩尤で大暴れ(外伝)[sage] 投稿日:2006/10/20(金) 20 02 37 ID I1EasXGy (´・ω・`)「典型的な呉バラだね」 щ(゚▽゚щ)「こりゃ封印ゲーか?」 ( ━〇∀〇)「そんなことするわけないじゃないですか。蔡ヨウは柵と伏兵踏み要員ですよ」 щ(゚▽゚щ)「おいおいw」 自陣に部隊を(ry ( ━〇∀〇)「連環と神速と、どっちがいいですか?」 щ(゚▽゚щ)「んー、いつも神速見てるから連環で」 ( ━〇∀〇)「はいはい」 へい(ry (´・ω・`)「地形は平坦か…騎馬の機動性が生かしやすいな。 柵を城ギリギリに二枚並べて配置、残りの騎馬をその前に。兵法は連環、外伝に再建… 代山君、かなり有利だね」 ( ━〇∀〇)「やっぱりそう思います?」 щ(゚▽゚щ)「馬が少ないから兵法に神速が来ないしな。 天啓のフォロー用に再起が普通じゃねーの?外伝は士気士気あたりでさ」 ( ━〇∀〇)「とりあえず一回は赤壁撃たせないと士気の面で不利ですね。 まずいかに無駄撃ちさせるか、そこから攻めていくことにしましょう」 開 戦 ! 209 名前:代山、教え蚩尤で大暴れ(外伝)[sage] 投稿日:2006/10/20(金) 20 11 40 ID I1EasXGy ( ━〇∀〇)「ガン端レッツゴー」 щ(゚▽゚щ)「おー、綺麗に重なった。でも槍恐くねーか?」 ( ━〇∀〇)「心配いりません。で、少し蔡ヨウを先行させると…」 ジャーンジャーンジャーン よく来たな ( ━〇∀〇)「ほらいた」 щ(゚▽゚щ)「火計撃てないのをいいことに弾丸突撃か…えぐいぞ」 かはっ!ここまでか… ( ━〇∀〇)「まずは首一つ…で、こうすると突撃オーラが消えるでしょう? だから、こうやってそのまま呂布を壁にすれば…!」 死ぬには、早ぇぜ… ありえない! ( ━〇∀〇)「槍潰しも完了、と!蔡ヨウを戻して残りを始末しちゃいましょう」 チャン!チャンチャン!チャン♪ 呂布 対 孫堅 ( ━〇∀〇)「お、これはおいしい」 щ(゚▽゚щ)「一騎打ちうめぇwwwwww」 (´・ω・`)「絶好調だね。さっきのだって、下手したら槍に刺さる距離を走ってたのに」 ( ━〇∀〇)「馬騰と他の馬で比較しましたから。ある程度は感覚でつかめてます」 210 名前:代山、教え蚩尤で大暴れ(外伝)[sage] 投稿日:2006/10/20(金) 20 13 02 ID I1EasXGy キンキンキンキンキン!ガシーン!! ○×△○○ 我に敵う者なし! 後は任せたぞ、(ry 次は負けないよ! ( ━〇∀〇)「二回は無理、かな?とりあえず攻城は一回ずつにしておきましょう」 (´・ω・`)「これで4割リードだね」 オノレェ щ(゚▽゚щ)「阿会ナンてったーい」 ( ━〇∀〇)「こいつ、よくここまで持ちましたね。意外だ」 (´・ω・`)「槍撃とか弓とか、ほとんどを呂布が受けてたしね。 それでも耐え切れるとは、やはり武力10恐るべしだ」 残り75c ( ━〇∀〇)軍100% 士気6強 敵軍60% 士気8? ( ━〇∀〇)「相手は魅力4枚だから、今で大体士気8程度ですかね」 щ(゚▽゚щ)「計算してんのかよ」 ( ━〇∀〇)「一発目の赤壁までは一応の当たりくらいつけとかないと、 最悪全軍焼かれてあぼんってハメになりますから。 攻めは大胆に行きますが、兵法は再起じゃないし焼かせ方もあるからそこは慎重に」 (´・ω・`)「ちゃんとそこに気が配れるようになると、またうまく戦術が立てられるからね」 ( ━〇∀〇)「あっちがこっちの誘いに乗ってくれるのなら、 わざわざ封印して士気を温存させる必要性もないですしね」 225 名前:代山、教え蚩尤で大暴れ(外伝)[sage] 投稿日:2006/10/21(土) 19 23 05 ID 7AS6bQ4A ( ━〇∀〇)「それじゃあ、盛大に焼かれるとしましょうか」 守りを固めろ! щ(゚▽゚щ)「ここで教え使っちまうのか?」 ( ━〇∀〇)「ええ。こういうタイミングでは、士気はどんどん使わないと」 щ(゚▽゚щ)「んで、部隊を二手に分ける。呂布の傍に蔡ヨウ、残りは閻行側か」 ( ━〇∀〇)「こうすれば、相手は大抵周瑜じゃなくて先に槍を呂布側に差し向けてくる」 (´・ω・`)「相手としても、封印されたら嫌だしね」 ( ━〇∀〇)「そうでなくても赤壁の射程外です。で、遠慮なく突撃させてもらって」 死ぬには(ry ( ━〇∀〇)「っと」 щ(゚▽゚щ)「もう戦線崩壊が始まったか…」 焼き払え! ( ━〇∀〇)「お、ここで呂布サイドに赤壁か」 ボーン ボーン щ(゚▽゚щ)「あれ?どっちも生き残った」 (´・ω・`)「師の教えで知力が上がってるからね、そう簡単には撤退しないさ」 227 名前:代山、教え蚩尤で大暴れ(外伝)[sage] 投稿日:2006/10/21(土) 19 24 29 ID 7AS6bQ4A ( ━〇∀〇)「しかもここでミソなのは、呂布の基本知力が2ってことです。 だから、教え中に焼かれたくらいじゃ大抵の場合びくともしない!」 ( ━〇∀〇)っポチ щ(゚▽゚щ)「なるほどな、ここで蚩尤発動か。呂布は壁だな?」 ( ━〇∀〇)「ええ。真ん中までラインが上がっている状態で、これから逃げ切れるかな?」 щ(゚▽゚щ)「しかも蔡ヨウでこっそり端攻城までしてるし…孫堅以外追い付かねーよ」 (´・ω・`)「槍は呂布の方へ向かっていたから走るスペースも確保済み… 多分相手は赤壁使ったのを後悔してるな」 次は(ry かはっ!(ry 赤兎よ、ここは退くぞ! 後は任せ(ry オノレェ ありえない! ( ━〇∀〇)「ほーら、まだまだ上がるー♪」 щ(゚▽゚щ)「武力20オーバーとかキメェwwwつか突撃ダメデカスwww」 (´・ω・`)「走る場所さえ確保できればもう廉価版白銀だよね」 ( ━〇∀〇)「武力がすごい値になりますからね。阿蒙は乱戦だから兵力も減りやすいですが、 こっちは突撃だから兵力は減りにくいし、教え阿蒙より士気も1少ない。僕は断然こっちです」 щ(゚▽゚щ)「お前の場合騎馬が使いたいだけだろ」 ( ━〇∀〇)「バレたか」 228 名前:代山、教え蚩尤で大暴れ(外伝)[sage] 投稿日:2006/10/21(土) 19 25 53 ID 7AS6bQ4A 兵法マスター、プラス外伝! ( ━〇∀〇)「壁三発叩けたので全軍退却…ここで自力で帰りやすいのも騎馬の魅力ですよ」 残り45c ( ━〇∀〇)軍100% 士気5 敵軍40% 士気8? ( ━〇∀〇)「消費士気が同じだからさっきと士気差は変わらずかな… 士気士気外伝だから8くらいとみていいか。そろそろもう一回来るかも」 щ(゚▽゚щ)「次はどうするだろうな?」 ( ━〇∀〇)「攻城を通す以外に勝ち目がありませんからね。こっちの柵は無傷だし。 やるなら雄飛+赤壁、賢母天啓、賢母赤壁辺りでしょう。 赤壁はまた焼かせれば終わり、天啓と雄飛は連環があるから大丈夫… せっかくだから、ちょっとくらいサービスしてあげてもいいか」 щ(゚▽゚щ)「うわ、余裕だこいつ」 ( ━〇∀〇)「再建伝もありますから。後はキツいダメージもらわなければおk、と」 щ(゚▽゚щ)「つか封印使えば速攻だろうに」 ( ━〇∀〇)「面 白 く あ り ま せ ん か ら」 щ(゚▽゚щ)「ひでぇwww」 (´・ω・`)「一思いに落城させちゃえばいいのに…」 229 名前:代山、教え蚩尤で大暴れ(外伝)[sage] 投稿日:2006/10/21(土) 19 27 52 ID 7AS6bQ4A ( ━〇∀〇)「あ、そうこうしているうちに出てきましたね」 щ(゚▽゚щ)「ロ植真ん中で…やっぱり閻行と呂布は分けるのか」 ( ━〇∀〇)「賢母赤壁のときにフォローがききませんから。 それに、呂布は端にいる方がプレッシャーになるんですよ」 щ(゚▽゚щ)「端?…赤兎咆哮か!」 ( ━〇∀〇)「ご名答」 蹴散らせ! 蹴散らせ! ( ━〇∀〇)「夫婦揃って同じセリフ♪」 щ(゚▽゚щ)「割と手前まで引き付けさせてるけど、大丈夫なのか?」 ( ━〇∀〇)「もちろん。柵壊れるの待ってるみたいなもんですし…そろそろ出ますか」 守りを固めろ! ( ━〇∀〇)「で、敵の位置取りを確認して…」 щ(゚▽゚щ)「ホントに赤兎で行くのか?」 ( ━〇∀〇)「あいにく蚩尤じゃ武力+10には対抗できませんからハハハ」 щ(゚▽゚щ)「こいつ分かっててやってやがる…」 (´・ω・`)「うん、いやらしいんだ(ry」 はぁぁあぁああっ! ( ━〇∀〇)「じゃあ、殲滅行きますよ!」 兵法マスター、プラス外伝! 232 名前:代山、教え蚩尤で大暴れ(外伝)[sage] 投稿日:2006/10/21(土) 19 48 06 ID 7AS6bQ4A щ(゚▽゚щ)「阿会ナンとロ植を孫策の壁に、閻行を孫桓の壁にしたか。蔡ヨウはまた端攻め… こんなに武力差あると、すぐ吹っ飛ばないか?」 ( ━〇∀〇)「一瞬持てば充分です!」 あり(ry 死(ry 次(ry ( ━〇∀〇)「跳ね返ってもう一度ー」 後は(ry かは(ry ( ━〇∀〇)「後は全軍で落とすだけー」 щ(゚▽゚щ)「全然サービスになってねぇwwwww」 パキンパキンペキーン!ガシャーン! 赤兎よ、また我らの勝利だぞ! ( ━〇∀〇)「一応サービスなんですよ?弓を放置してたわけですから」 щ(゚▽゚щ)「だからってあの状況で弓を落ち着いて動かせるやつはいないだろ」 (´・ω・`)「COM戦ではよくあるよ。人だから引っ掛かる、そんな手もあるってことだ」 ( ━〇∀〇)「そういうことです。さて、次の相手は…」 数分呉― ( ━〇∀〇)「ひゃっほーぅ!」 щ(゚▽゚щ)「毒遮断ktkrwww封印赤兎うめぇwwwww」 233 名前:代山、教え蚩尤で大暴れ(外伝)[sage] 投稿日:2006/10/21(土) 19 48 55 ID 7AS6bQ4A さらに数分呉― ( ━〇∀〇)軍 一般兵 SR呂布(涼)、ロ植、閻行、阿会ナン、蔡ヨウ ( ゚∀゚)軍 十四州 SR呂布(涼)、R董卓、R馬超(涼) ( ━3∀3) 〇 〇 ポーン щ(゚▽゚щ)「ちょwwwwwwwww」 (´・ω・`)「眼がwwwwwwwwww」 (;━〇∀〇)「マジかよ!これはやるしかねぇ!いくぞ呂布!今日は赤兎パーティだ!」 щ(゚▽゚щ)「ちょwwキャラ違うwww」 この日、バーボンハウスのセンターモニターには、赤兎が所狭しと走り回る"大激戦"が流れたという… 終劇 234 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2006/10/21(土) 19 49 41 ID 7AS6bQ4A 以上 教え蚩尤赤兎は実際に使ったことがあるデッキなんだが …赤兎うめぇwwwww
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滑空の時の脇の下の当たり判定が狭くなってますね - 2010-11-03 18 52 52 由来は発生源がユーラシア中央だから蚩尤の方じゃないかな。 - 2010-12-11 19 29 48 ついでに公式画のポーズも中国系の拳法をイメージさせるしね - 2011-01-27 21 35 54 中国神話の「蚩尤」は概して神通力持ちの獣人で、エジプトの「シュウ」は大気の神です。半人半獣なのは両者の、翼手は「シュウ」、手招きや、格闘術は「蚩尤」をイメージしたものだろうと過去に書き込んでいた方々がいました。結局どちらかがモチーフだ、と言い切ることが出来なくて由来は二つ残した、という記憶があります...長文失礼しました。 - 2011-04-17 00 31 50 海外版の英語表記が"Chi-You"だったから、名前の由来は蚩尤で正しいらしい。 - 2011-04-18 08 31 28 モチーフは2つ→でも名前は1つ→じゃあ仕方ないから蚩尤に近い表記にしよう とかだったなら、断定は出来ないよね? Shu- の様な表記だと、はくが出ない感じ(主観) 何にしろ、表記を決め手にするのはどうかなぁとも思う - 2011-08-21 01 55 13 難易度7 下半身の素材入手確率が9%足りない(公式コンプリートガイドより抜粋)。誤植か?情報求む。 - 2010-12-15 00 03 16 30回検証した結果 鳥神空腱 20、アラガミエキス 7、軽神丹 3。 - 2010-12-21 22 18 57 50回検証した結果 鳥神空腱 29個(58%)、アラガミエキス 16個(32%)、軽神丹 5個(10%)。他の素材は出ていないので確率の誤植だね。 - 2010-12-22 21 49 28 難易度7頭破壊で一度も鳥神真面が出たことない… 荒神角か軽神丹しか出なくて苦労したのは自分だけ? 攻略本嘘じゃねーの!?とか思ったわマジで - 2010-12-18 10 41 19 ↑のついでにカウントしたけれど、50回中35個。ちょうど70%だった。 - 2010-12-22 21 55 31 空翼ランク7を20回やって0個とか・・ - 2012-07-19 15 57 40 ダメージ効率良くはないがジャンプして爆炎機雷置けば羽腕に勝手に当たるので楽。 - 2012-12-27 09 01 01 獣神牙 - 2013-09-19 20 11 00 軽神丹がまったくでないんだが・・・ - 2014-01-22 17 02 26 けつあな - 2014-07-17 22 54 06 けつあな - 2014-07-29 22 58 19 まんこ - 2014-07-29 22 59 22 うそだろ (2022-01-08 20 37 47) かくてい (2023-04-16 04 37 04)
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応龍 種族 海種 ジョブ アタッカー タイプ 四霊 HP 600 ATK 120 DEF 80 PSY 90 コスト 70 召喚 なし 武装 なし 血晶武装 トラダメージカットD 称号 不明 かの『大崩壊』がアケローン世界を飲み込んだとき、龍は大いに沸き立った。 ――あの無類に争いを好む『蚩尤』であれば、必ずやこの戦乱へと身を投じるに違いない。 かつての宿敵と、ようやく決着をつけることができるのだ……! 勇み争乱に飛び込んだ龍であったが、因果は二者の邂逅を許さず、 『蚩尤』はとうとう龍の前に姿を現すことはなかった。 失望、無念、憤怒――様々な感情に身を焼かれた龍の咆哮がアケローンの虚空を裂く。 その足元に、混沌を宿した霊獣の群れと回路を狂わせた機甲の残骸たちを踏みしめて。 ――気も紛れるかと、世界の守護者であった頃の心持ちを思い出し、 こうして破壊者たちとも戦ってみたが、 結局かようなものでは満たされぬ、満たされぬ、満たされぬ……! 『蚩尤』とまみえたかつての戦いで、ここが死に場所と定めた龍は、 主と交わした「殺生の戒」を破った。 その主も失い、戒を破った罰として天へと帰る道すら失った彼が望むものは、 もはや宿敵との決着のみ。 それすらも叶わぬのであればいっそ―― 龍の衝動が臨界を超えようとしたそのとき、その鋭敏な髭が捉えた。 ここではない世界での、新たなる争乱の揺らぎ――。 その争乱は多くの次元、神魔霊獣を巻き込み、大きく、巨大な渦となるだろう。 それは『大崩壊』と同等、あるいはそれを超えるかもしれない――。 龍はギラリと目を光らせた。 ――これならば貴様にも届くか……今度こそ……! 守るものも、失うものも無くした龍は、再び咆哮する。 ――来るがよい蚩尤! 我が全てを喰らい尽くす、その前に……!! 巨大な翼をはためかせ、荒れ狂う大気だけを残し、龍は虚空へと飛び去った。 全長 天を割る 重量 天を落とす 帰るところ もはや無い 能力 嵐を巻き起こす かつての主 黄帝 兄弟の一角 麒麟 イラストレーター kera
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シユウ(蚩尤) シンノウ(神農)の子孫とされる荒ぶる神。 金属の発明家であり、全ての武器、そして戦争を発明した神とされる。 その名は「おおいにからかう」という意味。 角のある頭とひづめの足を持った直立する牛の姿で表される。 関連: シンノウ (神農・祖先) 別名: シイウ (蚩尤)