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~ヒナの虫歯・・・~ 雛「イヤ、イヤなのー!!!」 真「我慢しなさい!」 叫ぶ雛苺となだめる真紅。一体何があったと言うのか。 ・・・ここは病院。そして医師は頭にライトを着けマスクをしている。 もうお分かりだろう。ここは歯科だ。 雛苺が甘いもの好きなのは周知の事実であるが、最近歯磨きを怠っていたため大きな虫歯ができてしまったのだ。 そこで雛苺を説き伏せなんとか歯科に連れてきたというわけである。 雛「いやー!痛いのいやー!」 金「麻酔をするから大丈夫かしら!」 雛「それでも怖いのー!」 そう、ちょっと虫歯が大きすぎたため抜歯をする事になったのだ。 麻酔をするとはいえやはり怖いものは怖い。そのためにわざわざ付き添いに来たお人よしが3人・・・真紅、金糸雀、翠星石。 うーん、友情だなぁ。 医「それでは麻酔をしますね。」 翠「お願いするですぅ。ほら、頑張るですよ!」 雛「うゆー・・・・・・・・・あ、何か変な感じなのー・・・あー眠くなってきたのー・・・zzz」 ※歯科の治療で眠気を催す麻酔は(多分)使いません 大人しくなった雛苺。その間に医師は手際よく治療を進めていく。 さっそく鉗子を取り出し、虫歯を抜きにかかる。 医「む、なかなか手ごわいな・・・ちょっと大臼歯用の鉗子を。」 金「うわ、痛そうかしら・・・」 翠「翠星石は気分が悪くなってきたですぅ・・・」 見ただけでKOされそうな2人。ちょっと情けない・・・ 真「何のためについてきたの?貴女たちが痛がっててもどうもならないのだわ。」 しかし虫歯とはいえ抜けば血も出る。抜いた歯にも血は結構付く。 これも一種の手術といってよいだろう。外科手術は一般人が見ると気絶する事もあるというが、むしろこういうものは見ている方が痛々しいものだ。 30分後。 医「よし、これでいいでしょう。あとは止血をすれば完了です。」 真「ありがとうございます。・・・ほら、しっかりなさい!」 翠「は、はいですぅ・・・」 金「こっちがまいってしまうかしら・・・」 何故か局所麻酔で爆睡してしまった雛苺。医師も苦笑いしていたが・・・。 とりあえず起こすのも忍びないので起きるまでそのままにしておいてくれた。 三時間後。 雛「・・・うゆ?いつの間にヒナ寝てたのー?」 真「起きたようね。歯茎のほうは痛くないかしら?」 雛「ちょっと痛いのー・・・。」 翠「ちゃんと痛み止めも処方してもらったですぅ。これを飲めばいいですぅ。」 金「にしても局所麻酔で寝るとは珍しい人かしらー。」 話しかける3人。ちゃんと待っていてくれたようだ。 この3人もそうだが三時間も寝かせておいてくれた歯科医もなかなかの大物である。 雛「三人ともありがとうなのー。今度お礼するの!」 真「ではまたおいしい紅茶のある店にでも連れて行ってもらおうかしらね。」 翠「期待してるですぅ。」 金「カナは玉子焼きがいいかしら!」 一度たりとも遠慮しないのがこの三人のクオリティ。 なんにせよ雛苺の虫歯は完治した。雛苺もちょっと懲りたらしい。 雛「ヒナ、これからはちゃんと歯磨きするの!・・・クラスのみんなにも言っておくのー!」 次の日雛苺が生徒達に歯磨きの重要性を熱く語ったのは言うまでもない。 しかし甘いもの好きに関してはこれからも変わらないようだ。 ・・・皆さんも歯磨きはしっかりしましょうね。さもないと・・・ おしまい。
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906 名前 本当にあった怖い名無し Mail sage 投稿日 2008/01/31(木) 14 34 39 ID Ba+KrDQOO 順呪やるとき、鏡の向く方角はどっちが良いとかあるか? 910 名前 本当にあった怖い名無し Mail sage 投稿日 2008/01/31(木) 17 18 33 ID Ba+KrDQOO 》909 ノ 》906で訊きたかったのは「方角」な 東西南北のこと 西があの世のある方角だとか聞くが、霊を呼びやすい方角ってあるのかな と 知ってる人がいたら教えてくれ 914 名前 本当にあった怖い名無し Mail sage 投稿日 2008/01/31(木) 19 11 55 ID Ba+KrDQOO 今夜の順呪は2時くらいから始めることにする 眠い時間だが、立ち会い頼む 916 名前 本当にあった怖い名無し Mail sage 投稿日 2008/01/31(木) 19 31 19 ID Ba+KrDQOO 》915 いや、自分は無知なもんでな 鏡を降霊に使う場合、有効な方角があるのかと思っただけだ 特にないなら東を映す形に配置する 921 名前 本当にあった怖い名無し Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 00 21 28 ID XIb72qTyO 前回と違う点 場所(東京→北海道) 紙を半紙(和紙?)にした・名前を血で書いた 場所の変更に伴って道具や水も変わってる 水は汲み上げた地下水 2回目実行の目的は、単なる再挑戦ってのが1つ ひとりかくれんぼのように、2回目以降の方が霊が出やすいのかどうか知りたいのが2つ目の理由だな しかし、誰も次スレ立てないのかね 携帯だが頑張ってみるか、あの多量のテンプレ… できればPCの人に頼みたい とりあえずもう少し待機 うpは1時頃から コテトリもその時に 922 名前 虫歯 ◆snxsC1sc62 Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 01 07 16 ID XIb72qTyO 人いねぇw これなら次スレ立てなくても順呪終われそうだな 終わってから立てるか とりあえずうp http //m.pic.to/pevai 使うものと、血で書いた名前の拡大 926 名前 本当にあった怖い名無し Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 01 24 41 ID XIb72qTyO 》923-925 よろしく 少人数だし、のんびりやろう 自分としては、霊感持ちの実行中の指摘はおk って、一応書いとく 929 名前 虫歯 ◆snxsC1sc62 Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 02 00 13 ID XIb72qTyO 》927 ありがとう 助かったぜ 》928 立ち合いよろしく それじゃ、始めますか 931 名前 虫歯 ◆snxsC1sc62 Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 02 09 18 ID XIb72qTyO 始めた http //l.pic.to/nopni 特に異常なし 937 名前 虫歯 ◆snxsC1sc62 Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 02 22 19 ID XIb72qTyO 何も起こらないな つか、寒い 動画撮ってみた http //i.pic.to/twlq0 941 名前 本当にあった怖い名無し Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 02 32 01 ID XIb72qTyO 現状 http //u.pic.to/n1tlo つか、すげぇことに気付いた 室内なのに息が白い 今夜は冷え込むな 947 名前 虫歯 ◆snxsC1sc62 Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 02 44 23 ID XIb72qTyO 夏に亡くなった人のことを念じながら撮ってみた http //r.pic.to/mtpx0 特に何もないと思う 空気に流れを作らないために、暖房は切ってるし窓も開けてない 953 名前 本当にあった怖い名無し Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 03 01 25 ID XIb72qTyO 光が横に伸びてるが、カメラの性能のせいかな http //k.pic.to/mtof0 次スレありがとう 何も起こらないし寒いんで、終了に入る 自分人形焼いてから終了の動画うpしに来る 961 名前 虫歯 ◆snxsC1sc62 Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 03 20 24 ID XIb72qTyO 終了 http //n.pic.to/qzmhi 燃やした跡の画像の下に、終了時の動画がある 何か感じた人がいるようだな 画像のどこに映ってたとか、もう少しkwsk聞きたいな 特に、眼鏡の老人 965 名前 虫歯 ◆snxsC1sc62 Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 03 31 55 ID XIb72qTyO 》962 携帯のライトの反射だと思う 》963 乙でした あれくらいのミスなど些末なもんです 何か見えた人は落ちたのかな 967 名前 本当にあった怖い名無し Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 03 35 25 ID XIb72qTyO 》964 あ、本当に落ちた… 気になるところでw もうちょい詳細を聞きたいんでまた来てくれ で、コテトリ外す 970 名前 本当にあった怖い名無し Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 03 48 42 ID XIb72qTyO 》966 すれ違いばかりで申し訳ない 詳しく書いてくれてありがとう 両方とも最初からいるのかそれなら関係ないかも知れんな 一応言っておくと、術の途中で念じた「夏に亡くなった人」ってのが老人の方に当てはまる気がして気になった しかし、女性の方には心当たりはないな まあ、前回よりは面白くなったようで良かった また後で事後処理の報告に来るわ 立ち合ってくれた皆、ありがとう 日本酒飲んで寝るノシ 983 名前 虫歯 ◆snxsC1sc62 Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 09 52 40 ID XIb72qTyO どうも、おはよう 生存報告しに来た 窓際に日本酒置いておいたら、朝になってサックリ凍ってたw 灰は、この後用事が済んでから川に流しに行く つか、川凍ってないだろうな… 労いの言葉に感謝します では後程 988 名前 虫歯 ◆snxsC1sc62 Mail sage 投稿日 2008/02/01(金) 12 46 28 ID XIb72qTyO 凍ってない川を探すのに苦労した しかも、水面の写真撮り忘れた 橋を渡ってから気付いて、対岸から現場を撮影 http //e.pic.to/n9663 》978 気にし過ぎても良くないが、何となく心配だな 今後も気をつけて過ごしてくれ 》980 流行の最先端ゲトだなw 太郎丸氏は何も感じなかったか? 何かあったら是非意見を 》984 昨夜は興味深い話をありがとう 零感な自分としては、霊感がある人の指摘は嬉しかったよ やった甲斐があったと思える ところで、天井裏ってのは家に人がいるとまずいのか?
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【呪詛返し】護身法【陰陽道・神道】スレより 150:名無しさん 2014/04/09(水)00 00 36 ID LRv3Kjx1k 【退蟲齒符】 虫歯を防ぐ霊符。黒墨で白紙に書す。 あくまで「防ぐ」ものです。既に虫歯になっているものはどうしようもないので歯医者に行ってくださいw
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ICG =「11月26日虫歯菌と小笠原」のログの通ったt:を抽出する。 #時間の経過によって変化している可能性がある #f:「11月26日虫歯菌と小笠原」のログ =http //richmam.xtr.jp/kingdom/joyful/img/855.txt ICP 虫歯菌が小笠原を攻撃した理由を調べる失敗 ICP 虫歯菌が小笠原を攻撃した理由を調べる t:アエリアの和解は旧主派と神聖同盟の停戦 かつ アエリアの和解の際のセプ側代表はMA = MAは 旧主派である t:HIはMAが嫌いと言った かつ MAは旧主派である = HIは革新派である t:ターニの帰還での聖銃大戦においてえぶえぶ幻獣と幻獣は敵対していた=えぶえぶ幻獣と幻獣は敵対する関係である。 t: 虫歯菌は病院を襲っていた=虫歯菌には明確な目的意識があって行動している t:迷宮42Fの虫歯菌はシープホーンに率いられていた かつ 迷宮42FのシープホーンはHIのもので ある かつ 小笠原を襲った虫歯菌はHIの配下ではない = 小笠原を襲った虫歯菌はHI以外の革新派が操っていた t:11月21日の高原・青狸小笠原ゲームで襲ってきた黒い槍を持った何か = 虫歯菌 である t:えぶえぶ幻獣と幻獣は敵対する関係である。=迷宮内にいた今までの幻獣たちとえぶえぶ幻獣は異なる目的を持っている。 t: 虫歯菌は病院を襲った=虫歯菌の目的は病院にいた誰かの殺害である t:虫歯菌は病院を襲った かつ 病院を襲った虫歯菌は革新派に操られていた = 革新派は病院にあ るものを排除したかった t:ミチコさんはロジャーが療養中と言っていた = 当時ロジャーは入院していた t:幻獣は通常クーラベルカルドが率いている=えぶえぶ幻獣がその幻獣に敵対すると言う事は別な者の支配下にいる t:ロジャーは入院していた かつ 革新派は病院にあるものを排除したかった = 革新派はロジャーを排除し たかった t:RSは現在旧主派に所属している かつ 革新派はRSを排除したいと思っている = 革新派がRSを 排除した理由は旧主派だからである t:えぶえぶ幻獣はクーラベルカルド以外に率いられている=えぶえぶ幻獣を率いているのはセプテントリオンである t: 病院襲撃の後、あおひとさんの結婚式でも攻めてきた=結婚式場にも攻撃目標がいた t:虫歯菌は誰かを殺害したい = ACE である。 t:えぶえぶ幻獣は聖銃のかけらによって変質する=革新派指揮官に聖銃の使い手がいる t:革新派指揮官に聖銃使いがいる=指揮官はHIである t:結婚式場にも攻撃目標がいた=攻撃目標とは複数である t: 小笠原を襲った虫歯菌はHI以外の革新派が操っていた=虫歯菌は革新派が排除したい対象を狙っている t: 銀のRBと亜細亜は戦闘の邪魔をしている=革新派の排除したい対象の一つである t:銀のRBと亜細亜は革新派の排除したい対象の一つである=結婚式での攻撃目標である t: 革新派の排除したい対象がいる=革新派にとって邪魔なものである=それは戦闘の邪魔をした銀のRBと亜細亜、そしてロジャーである t:ロジャーは亜細亜が殺されるとPLらがゲームオーバーになると知らなかった = 革新派もその事実を知らない t:革新派とシロとの共闘の話は決裂していない = シロとまだ共闘の可能性を探っている t:セプテントリオンの排除したい目標の1つはビクトリーである=革新派の目標の一つは滝川一族である。 t:革新派の目標の一つは滝川一族である=小笠原に滝川一族が現れた場合、革新派は襲ってくる。 t:革新派はセプテントリオンである=旧派と目的は似ている t:11月21日の高原・青狸小笠原ゲームで襲ってきた虫歯菌の目標 = 火焔 である t:虫歯菌の目標は火焔 である=火焔ちゃんは革新派にとって邪魔なものである。 t: 【虫歯菌は革新&旧派の両陣営ともに使用している】が通らない=革新派のみが虫歯菌を小笠原への攻撃に使用している t:火焔ちゃんは革新派にとって邪魔なものである。=火焔が瀧川一族または田島の関係者である t:火焔が狙われる。=火焔が瀧川一族の関係者である。 t:火焔が瀧川一族の関係者である。=火焔は瀧川一族の先祖の一人である t:火焔は瀧川一族の先祖の一人である=火焔は瀧川陽平の子供を産む t:火焔は瀧川陽平の子供を産む=石津萌は瀧川陽平と結ばれない t:火焔は瀧川一族の先祖の一人である=火焔は瀧川陽平の子供を産む=時間犯罪が起きている t:石津萌は瀧川陽平と結ばれない 時間犯罪が起きている=石津萌が結ばれないのは時間犯罪の結果である 失敗
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虫歯治療というと「歯を削り虫歯を除去する」のが一般的ですが、最近ではこのような手法以外にも、「薬」を使い、虫歯菌を死滅させる治療法(3Mix)があります。 3Mix法は、歯を少しだけ削り、虫歯のある箇所に3種類の抗菌剤を置き、詰め物でふたをして無菌化します。こうすることで虫歯菌を死滅させ、かつ、歯、本来の再生力を取り戻させ修復する治療法です。 3Mixはメディアで紹介され、万能な治療法というイメージを与えていますが決してそのようなことはございません。すべての症例で治るとは限らず、症例によっては3Mix以外の治療を必要とする場合があります。 ※金属アレルギー対策~皆様の体の健康をサポートするために~ 虫歯治療後には「銀色」の詰め物・かぶせ物を装着されると多くの方が思っていると思います。当院では患者様の「健康」、そして「口元の美」を考慮し、可能な限り銀歯を使わず、白い詰め物などで対応しています(メタルフリー治療)。 https //sys.amsstudio.jp/codaweb/servlet/region.pc.rental.ace.app.PreviewServlet?tm=142918833 regId=13 pageid=0000000001
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1 / 1 ページ キャ「ごくごく……。やっぱり、単4電池は甘くて美味しいでし。単3がトーストなら、単4はジャムサンドでし」 ママ「キャッツちゃーん、ケーキが出来たわよー」 キャ「わはーい。今、ママさんのシフォンケーキを食べに行くでしー!」 * 泉「エタちゃんが熱出した? スタンドなのに?」 権「はい。なんか、他のスタンドに感染する、病原菌みたいな一人歩き型スタンドって結構いるらしくて、風邪とか、虫歯とか、下痢とか、人間みたいに色んな症状があるそうなんです。 今、エタは氷枕して寝込んでます。私も、フィードバックで……はっくしゅん!」 泉「ふーん、大変ね」 権「気をつけた方がいいですよ? スタンドが病気になったら、普通の病院では治せないんですから。 一応、スタンドの治療できる場所は知ってますけど、結構痛いそうなんです 特に、虫歯なんて最悪ですよ。寝てれば治る風邪とは違って、ほっとけばほっとくほど酷くなりますもの」 * 泉「ただいまー」 キャ「……奥歯が痛いでし。甘いモノを食べすぎたでし」 ……otz 泉「よりによって虫歯になりやがって……。ほら、行くわよ」 キャ「何処へでしか?」 泉「歯医者よ……。もう、勘弁してよ。フィードバックするんだからね?」 * 浦上「給料がいいとはいえ、スタンドの虫歯を削るバイトに『トンガリ・コーン』を使うことになるとはな……。 ほら、口あけてー」 泉「え? ちょっと、バイトが虫歯削んの?! 歯医者の先生は?」 浦上「スタンドがドリルを持ってないから無理なんだと」 キャ「いっ、いやでし、口の中にドリル突っ込まれるのは嫌でしぃ!」 浦上「まあ、諦めろ」 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイーーーーーーーーーーーーン! キャ・泉「「ぴきゃぁぁぁぁぁ!」」 キャッツ・グローブ―虫歯を削られ、詰め物をされる。歯医者への恐怖で、しばらく甘いものが食べられなくなった。 おしまい ★ 使用させていただいたスタンド No.0229 キャッツ・グローブ No.0666 トンガリ・コーン ▼単発SS一覧へ戻る
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むしばははをみがいてなおす!【登録タグ あわあわp む 初音ミク 曲】 作詞:あわあわp 作曲:あわあわp 編曲:あわあわp 唄:初音ミク 曲紹介 あわ「上下左右の奥歯が痛いあわあわでゲソ。なんか自由な感じで好き勝手やったらこんなんなった」 みにょ「11月8日はいい歯の日です。歯は大切にしましょう。歯磨きは虫歯予防になります。うさぎも歯を大切にしています」 歌詞 歯医者の予約をとるのがめんどくさい(めんどくさい) 途中で行かなくなるから行きづらい(行きづらい) 虫歯の治療をするのは怖くない(怖くない) ホントに治療をするのは怖くない(ホントだよ?) あんなに痛かった歯が最近痛くない(お得だね) 「じこちゆのうりょく」というものに違いない! ☆虫歯は歯を磨いて治す!(クシュクシュシャカシャカ) 虫歯は歯を磨いて治す!(クシュクシュシャカシャカ) 虫歯は歯を磨いて治す!(クシュクシュシャカシャカ) 虫歯は歯を磨いて治す!(クシュクシュシャカシャカ) ☆繰り返し 微熱はアイスを食べて治す!(虫歯が悪化する) 微熱はアイスを食べて治す!(虫歯が悪化する) 微熱はアイスを食べて治す!(虫歯が悪化する) 微熱はアイスを食べて治す!(虫歯が悪化する) コメント 初コメだ!!乙です^^この歌可愛すぎるww -- 名無しさん (2010-11-21 18 43 45) かわゆス*。:・。 -- うさたン (2011-03-28 22 04 33) 小学校なう -- tomozou430 (2012-05-02 10 27 53) こんな歌あったなんて知らなかったーwwおもろい歌詞 -- 太陽とヒダマリ (2013-01-06 18 49 58) 虫歯は自然に治りませんw (T▽T;) -- 名無しさん (2013-08-19 14 44 14) 僕の歯を磨いて下さい -- 死神 (2013-11-07 20 59 37) 名前 コメント
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シナリオマップ S─01─□─02─03┬ハイシャ イケ04┬ダメ!05────────────────□─13─14○ │ └ガンバレ!15─16─■──────────┼─17┬ガマンシロ─18─19× └イタイノ キノセイ08─□─09┬ゴメンネ10┬ヒタスラガマン11┼■┘└オヤツナシ20┬ダメ!21─× │ └ハイシャ イケ12┘ └イイヨ!22─× └オヤツアゲルヨ13─× 01 02 03 04 05 08 09 10 11 13 14 17 18 19 01 ☆塀の道 □・・・イタタ! ○ナンカ・・・ ハガ イタイチャオ ○ヒョットシテ ムシバ チャオ!? ○イヤチャオ~!! ポプリノ ジマンノ オッキイ ハガ チャオー!? ○ト トリアエズ イタイノ ワスレルマデ オサンポスルチャオ! 02 ☆塀の道 □ハア~・・・ マタ ムシバ イタクナッテキタ チャオ ○ヤッパリ ネルマエニ カオスドライブ タベタノガ イケナイチャオ? ○ソレトモ ハミガキ サボッタノ チャオ? ・・・カナシイチャオ・・・ 03 ☆塀の道 □ウ~~~~ サラニ イタクナッテキタ チャオ! ○オ オサンポニ シュウチュウ デキナイチャオ~!! (ハイシャ イケ→04 (イタイノ キノセイ→08 04 ○イヤチャオ~~!! ムシバ イヤダケド ハイシャサンハ モットイヤチャオ!! ○ハイシャサンダケハ イヤチャオ~~! ○ハイシャサン イヤダカラ イタイノ ガマンスル チャオ! (ダメ!→05 (ガンバレ!→15 05 ○ド~シテモ イカナキャ ダメチャオ・・・? ○ショウガナイチャオ・・・ ○キット ムシバ ヒッコヌカレチャウ チャオ! →13 08 ○キ キノセイ チャオ? ○ヒドイチャオー! モット シンパイ シテホシイチャオ! ○チャピルハ ヒドイヤツ チャオ! プン! ○ポプリ ヒトリデ オサンポ スルチャオ! 09 ☆並木道 □・・・ ハナシカケナイデ ホシイチャオ ポプリハ オコッテル チャオ! ○チャピルナンカ キライ チャオ! (ゴメンネ→10 (オヤツアゲルヨ→13 10 ○・・・ホント チャオ? ホントニ ポプリノコト シンパイ シテルチャオ? ○ソレナラ ユルシテアゲル チャオ! ○ポプリノ ムシバ ドーシタラ イイトオモウ チャオ? (ヒタスラガマン→11 (ハイシャ イケ→12 11 ○ワカッタチャオ! ポプリ ガンバッテ ガマン スルチャオ! 13 ☆並木道 □ハイシャサンニ ツイチャッタチャオ・・・ ○ヤダナ~ ハイシャサン コワイチャオ ▽ハイシャ: ヤア ポプリクン ドウシタノ? ▽オヤオヤ コレハ ヒドイ ムシバダネ ▽チョット イタイケド ガマンシテネ ○イタイチャオ? イヤチャオ~! ▽キュイ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ン! ○ギャアァァァァァ!! ▽・・・・・・・ ▽ハイシャ: ヨクガマンシタネ! ポプリクン エライゾ! ○イ イタカッタ チャオ・・・ グスン ▽ハイシャ: デモ コレデ ナンデモ オイシク タベレルヨ! ○アリガトウ ハイシャサン! デモ ニドトアイタクナイ チャオ! →14 14 ☆並木道 □ ○ハァ~・・・ ヤッパリ ハイシャサン キライチャオ ○デモ ムシバ ナオッテ ヨカッタチャオ ○コレカラハ キチント ハヲミガク チャオ! ツマミグイモ シナイチャオ! ○ヤッパリ ケンコウガ イチバン チャオ~ →正解ゴール 17 ☆並木道 □ウウウ・・・ マタ ムシバ イタクナッテキタ チャオ・・・ ○チャピル~ ナントカシテ ホシイチャオ~! ○ポプリ ドウシタラ イイチャオ? (ガマンシロ→18 (オヤツナシ→20 18 ☆ヤシの木の道 □ウウウウウ~~~~ ムシバガ ムシバガ・・・ ○ガマンダケナイクライ イタイチャオ~~!! ○ホッペラ フクランデキタチャオ! ○ポプリノ プリチーフェイスガ ダイナシ チャオ! ○ヤッパリ ヨナカニ コッソリ カオスドライブ タベタラ ダメチャオネー ○モウ ツマミグイハ ヤメルチャオ・・・ 19 □・・・ムシバ イタイカラ キョウハ モウ オサンポ オシマイ チャオ ○ムシバニ ナッラタ スグ ハイシャサン イクベキ チャオ ○キョウカラ ネルマエニ チャント ハヲミガク チャオ! →不正解ゴール
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「貴様らも、全員虫歯にしてやる~!」 【名前】 デーボ・バティシエ(虫歯凶暴態) 【読み方】 でーぼ・ばてぃしえ(むしばきょうぼうたい) 【声】 松野太紀 【登場作品】 獣電戦隊キョウリュウジャー 【登場話】 ブレイブ5「ドゴォーン!ムシバのアンキドン」 【所属】 デーボス軍 【分類】 デーボモンスター 【創造者】 喜びの戦騎 キャンデリラ 【考え】 「美味しいケーキを食べた人間は喜ぶ」 【集める感情】 (喜びの筈が)哀しみ 【成分】 パティシエ、イチゴ、生クリーム、ホイッパー、虫歯菌?など 【配合】 ムシバビーム、火の玉おいしぼり袋 【特記事項】 なし 【その他のモチーフ】 虫歯、ケーキ、苦しむ顔 【名前の由来】 虫歯+パティシエ 【詳細】 デーボ・バティシエが突如湧き上がった謎の凶暴なパワーによって変貌した姿。レッド曰く「虫歯野郎」。 口から人間の全ての歯を一撃で虫歯にしてしまう「ムシバビーム」を乱射する。 ムシバビームは人間の他にも植物に命中すると枯れさせ、建物に命中すると着弾部分が崩壊してしまう。 この光線は自身の虫歯から発射されているが、歯は頑丈であらゆる攻撃を弾き飛ばす為、並の攻撃で正面から向かうのは自殺行為でもある。 キョウリュウジャーがゾーリ魔と交戦している間、自身はグリーンやブラックと交戦し、ムシバビームをグリーンの剣捌きで弾き飛ばされる。 「力の源が虫歯」という事をブラックに分析されるが、「自身を盾に利用した」と誤解したグリーンが仲間割れを起こし、その混乱を利用して撤退する。 その後、 街中でムシバビームを乱射して暴れ回り、駆け付けたブラックと交戦する。 口に向けられたブラックの攻撃を容易に弾き飛ばし、彼も虫歯にさせるが、他の4人も駆け付ける。 誤解が解けたグリーンとブラックがお互いの獣電池を交換し、ガブリカリバーにパラサガン獣電池を装填したグリーンの獣電ブレイブスラッシュで歯を失ってしまい、ガブリボルバーにザクトル獣電池を装填したブラックの獣電ブレイブフィニッシュを受け敗北(それと同時にブラックと人々の虫歯も治った)。 その直後、楽しみの密偵 ラッキューロから奪ったスクスクジョイロの復元水を浴びて巨大化する(その際に歯も元通りになった)。 更に頑丈になった歯でキョウリュウジンの攻撃を防御し、キョウリュウジンを接近戦で苦戦させるが、キョウリュウジャーが操縦席に5人揃った事でキョウリュウジンのステゴッチシールドは五連獣電剣に変形し、五連獣電剣の斬撃で歯を失い、最期は獣電剣ブレイブフィニッシュを受け爆散した。 新たな獣電竜アンキドンが今回の騒動に巻き込まれ錯乱していた事から「それも同個体の仕業」と思われていたが、本当の原因は別にあった。 【余談】 変貌後の姿は料理人の服装の下にデーボ・ウイルスンの意匠である醜悪な顔が描かれている。 凶暴なパワーを取り込んだ事で凶暴化してしまう怪人は前作にも登場している。 声を演じる松野氏は『忍風戦隊ハリケンジャー』でシュリケンジャー役としてレギュラー出演している(あちらも別形態になると性格が180度変わる)。 更にシリーズ第33作目でも歯をモチーフにした怪人の声を演じている。
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ある男の家に、一匹の赤ちゃんれいむがいた。 これは、ゆっくり愛好家である男の家に暮らしていたゆっくり一家の末子である。 一家が親子水入らずでハイキングに出かけたある夏の日、里一帯は午後から急な夕立に見舞われた。 それ以来、ゆっくり一家は帰って来なかった。 男は信じたくなかったが、おそらくは隠れる場所の無いところで雨に降られ、全滅したのだろう。 しかし生まれて間もないこの赤れいむだけは、部屋の物陰で寝過ごしており、 ハイキングに行きそびれて運良く生き残ったのであった。 家族がいつまでも帰って来ないことに、赤れいむは夜通し泣きじゃくり、男もつられて涙をこぼした。 男は、一家の忘れ形見であるこのれいむだけでも大切に育てようと思った。 さて、ある程度育ったゆっくりならいざ知らず、赤ゆっくりの育て方を男は良く知らなかった。 なので、母ゆっくり達がいた頃の飼育法を見よう見真似でやってみるしかなかった。 赤ゆっくりは食べ物をうまく消化出来ないことがある。 なので、食べ物は親ゆっくりが一旦咀嚼し、ある程度餡子に変えた状態で与えるのだ。 少なくとも、男が見ていたゆっくり親子はそのようにしていた。 男もそれに倣い、野菜など歯ごたえのあるものは、自分が咀嚼して吐き出したものを与えた。 本来ならすり鉢などですり潰せば良いだけだろうが、今は自分が親代わりなのだ。 ゆっくりなりの親子のコミュニケーションというのを体験させた方が生育上良いと思った。 赤れいむも、そうして与えられた物を喜んで食べた。 餡子には変わっていなかったが、噛み砕かれた食べ物は赤れいむでも消化出来たようだった。 そのように男は一つずつ、親ゆっくりから学び取った赤ゆっくりの育て方を実践していった。 半年が経ち、男の世話の甲斐あって、れいむも立派なゆっくりに成長した。 すでにバレーボールほどの大きさがある。親に似た、心豊かなゆっくりである。 度々外に遊びに行っていたので、運動能力も充分。虫を追いかけて捕まえることも出来た。 ある日れいむは、男に対してこのように言った。 「おにいさん、いままでれいむをゆっくりさせてくれてありがとう! れいむはもうひとりでもいきていけるよ!だからもりにいってみようとおもうよ! ばっぢがあるともりのゆっくりとゆっくりできないから、ばっぢをゆっくりとってね!」 突然の申し出に男は驚きつつも、言われた通りに飼いゆっくり証明バッヂを取ってやった。 「本当に行くのかい? ずっと家でゆっくりしていっても良いのに」 「ゆ!でもれいむは、おかあさんやおねえちゃんたちをさがしてみようとおもうよ! もうしんじゃったかもしれないけど、もしかしたらいきているかもしれないよ!!」 「そうか……一緒にいられないのは残念だが、そういうことなら仕方ない。 餞別にお菓子を持たせてあげよう。それと雨には気をつけるんだよ」 「ゆっ!おにいさんありがとう!れいむはいってくるよ!!」 またいつでも帰って来いよ、と言って男は旅立つれいむを見送った。 れいむがもらったお菓子は飴だった。れいむは飴を一粒舐めながら道を歩いていった。 しばらくして、近くに川の流れる林道に出た。この辺りはお母さんと一緒に一度来たことがある。 そう思って歩いていると、口から飴をこぼしてしまった。道を外れ、なだらかな坂を転がっていく飴玉。 れいむが目で追っていると、坂の下にいた二匹のまりさ達が飴を拾って舐めていた。 「しあわせー!」と言っては吐き出し、二匹で回し舐めしている。 そしてれいむと目が合った。せっかくなのでれいむも坂を下り、まりさに話を聞くことにした。 「ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね!」」 「このへんではみないれいむだね!」 「れいむはにんげんにかわれていたんだよ。でもさっきひとりだちしてきたんだよ。 そのあめもにんげんがくれたんだよ」 「ゆっ!もっともってたらまりさにちょうだいね!」 「いいよ!でもれいむのしつもんにこたえてね! はんとしぐらいまえ、このあたりでゆっくりのいっかをみなかった?ばっぢをつけてるいっかだよ!」 「ゆゆ?まりさはむかしのことなんておぼえてないよ!」 「そういうのはぱちゅりーにきいてね!」 ということで、れいむはまりさ達の群れに案内され、群れの長であるぱちゅりーの前に通された。 ぱちゅりーは他のゆっくりに比べて知能が高く、記憶力も良いらしかった。 れいむが事情を話すと、すぐに答えが返ってきた。 「むきゅ!たしかにみたわね!このもりをぬけたはらっぱでゆっくりあそんでたわ!」 「ゆゆゆっ!ほんとう!?」 「ゆん!でもおおあめにふられて、みんなとけちゃったみたい。これがそのときのこったばっぢよ! にんげんよけになるかとおもったけど、ゆっくりだけではつけられないからとっておいてるの」 そう言うとぱちゅりーは、巣の奥から沢山の飼いゆっくりバッヂを運んできた。 ちょうど家族の人数分あり、親姉妹達のもので間違いなさそうだった。 れいむは親たちが生きているというわずかな可能性を断ち切られ、意気消沈した。 「ゆ~・・・やっぱりれいむのおかあさんたちはもういないんだね」 「ゆっ、れいむ!げんきだしてね!」 「まりさたちがともだちになってあげてもいいよ!!」 「むきゅ、そうね!いくあてがないなら、わたしたちのむれでゆっくりしてもいいのよ!かんげいするわ!」 「ゆっ!そうさせてもらうね!これからよろしくね!」 しかし家族の死を確認出来たことは、前へ進むために過去を吹っ切ったという意味も持っていた。 れいむは森の群れの中で、野生ゆっくりとしての新しい生活を始めた。 他のまりさと仲良くなってつがいになり、ゆっくりしたかわいい赤ちゃんを沢山産んだ。 時には他所の一家の親が狩りに行っている時、その子供の面倒を見たりもした。 長ぱちゅりーが体調を悪くした時も、群れのみんなで交代して看病をした。 家族を失ったれいむにとって、群れというコミュニティでの生活は、心の充足をもたらした。 れいむはとてもゆっくりできていた。 れいむが群れに馴染んで来てしばらくした頃、群れの中である奇病が報告された。 突然口の中が痛いと言い出すゆっくりが現れたのだ。 しかし一見口の中に怪我などはなく、原因は不明とされていた。 一応、ぱちゅりーが薬草として知られている草をいくつか食べさせたが、効果は薄かった。 発症したゆっくりの痛みは日に日に増していくようだった。 「ゆぎい゛ぃぃぃぃぃぃ!!いだい!!いだいよぼおおおぉぉぉ!!」 「まりさ!おちついてね!ごはんをたべてゆっくりねたらきっとなおるからね!!」 「いや゛だびょぉぉ!!ごばんだべだぐないぃぃぃぃ!!だべるどいだいのぉぉぉ!!」 「ゆゆっ・・・どうずればいいのお゛ぉぉぉぉぉ!?」 あるまりさの一家などは大パニックであった。大黒柱である親まりさが奇病を発症し、 三日三晩のた打ち回った挙句、やがて餡子を吐き出して死んでしまった。 それはれいむが初めてこの群れに来た時、友達になってくれたあのまりさであった。 こうなると群れは恐慌状態である。やがてその家の子まりさまでもが痛みを訴え出した。 「ゆ゛~!ゆ゛~!いちゃいよおかあしゃん!」 「ゆっくりでぎないよぉぉぉぉ!!」 「ゆゆゆ!みんながまんしてね!ゆっくりなおってね!なおらないとまりさおかあさんみたいにしんじゃうよ!!」 「「ばりざじにだぐないよぉぉぉぉぉ!!」」 「むきゅ・・・もしこのびょうきがどんどんうつったら、むれのみんながゆっくりできなくなってしまうわ。 かなしいけど、なおすほうほうがみつかるまでどこかにでていっていてもらうしかないわね」 「どぼじでぇぇぇぇ!?まりざだちなんにもわるいごどしでないよぉぉぉぉ!!」 「うるさいよ!おまえたちはいるだけであぶないんだよ!」 「まりさたちといるとゆっくりできないよ!ゆっくりでてってね!!」 病気を恐れた群れのゆっくりたちは、一家を追い出して隔離してしまった。 れいむは心苦しかったが、群れを守るためだと自分に言い聞かせ、みんなと一緒に病気の家族を追い立てた。 さて、そうなると事態は深刻である。痛みを訴えれば、病気の感染者として群れから隔離されるのだ。 事実、その後も激しい痛みを訴えたゆっくり達が、家族ごと群れから追い出され、森の奥へと隔離されていった。 そんな雰囲気の中なので、口の中が痛み出したゆっくり達も、しばらくは痛みを我慢して黙っていた。 発症するのは子ゆっくりや赤ゆっくりが多かったため、両親は喚くわが子の口を封じるのに一苦労である。 中には自分達が追い出されない為に、痛みを訴える子供達を巣の奥に押し込めておく親ゆっくりもいた。 それだけならまだしも、痛みに暴れまわるわが子を思わず押し潰してしまう親までいたのだ。 また今は健康な他のゆっくりも、どこから感染し、いつ自分も発症するかわからない。 自然とゆっくり同士のコミュニケーションは減り、群れの縄張りは静かになっていった。 今や群れ全体がゆっくり出来なくなっていたのだ。 「ゆぅ・・・なんだかむれがばらばらになっていくよ。これじゃゆっくりできないよ」 「みんながもっとゆっくりできればいいのにね・・・」 れいむたち夫婦も、巣に篭もってごはんをもそもそと食べていた。 群れ全体を包む緊張感の中での食事は、ちっともしあわせではなかった。 もうすぐ冬がやってくる。越冬の為にみんなで協力し合わなければならない時に、こんな調子では…… その時、子れいむの一匹が木の実を食べて「ゆ゛っ」と呻いた。 「おかあさん・・・なんだかおくちのなかがいたいよ・・・」 「ゆっ!?」 「まりさも!まりさもいたいよ!!」 「なんだかゆっくりできないよ!」 「ゆ゛ゆ゛っ!!おちついてね!!きのせいかもしれないよ!」 「ぎのぜいじゃないよ!!いだいよ!!ごはんだべられないよ!!」 「な゛んでぇぇえ゛ぇぇ!?でいむおながへっでるのに゛ぃぃいいぃぃ!!」 「い゛ぎぎぎぎぎぎぎぎっ!!!」 次々に騒ぎ始める子ゆっくりたち。痛みを感じていない子ゆっくりも、病気のことは知っているのだろう、 痛みを訴える姉妹たちから離れ、親にすがりつくようにして震えている。 れいむはどこか他人事だと思っていた脅威が、とうとう自分達の家族を襲い始めたことに戦慄した。 そして何より、自分の口の中にも何か違和感があることに気付いてしまったのだ。 いや、以前から気付いていたはずだ。しかし無意識のうちに気付かないフリをしていたのだ。 いたいいたいと泣く子供達を見ているうちに、その違和感が痛みに変わっていくのを感じた。 「ゆゆゆゆ!れいむもなんだかいたくなってきたよ!!」 「ぞんなぁぁぁ!れいむまでびょうきになったら、まりざどうすればい゛いのぉぉぉぉ!!」 「おかあしゃん!いたいよ!こわいよ!!」 「ばりざじにだぐないよぉぉぉぉぉ!!」 「なにごれぇぇぇぇ!!れいむなんにもわるいごどじでないのにぃいぃぃぃぃ!!!」 「ゆ゛っぐりざぜでよぉぉぉおおぉぉ!!」 巣の中はパニック状態だ。痛み自体はまだそれほどでもないのだが、家族が群れから追い出され、 ゆっくり出来なくなるというビジョンの恐怖が、混乱に激しく拍車をかけていた。 そしてやがて待っているのは、苦しみのた打ち回った末、餡子を撒き散らして死ぬ運命である。 あまりの恐怖に錯乱した一匹の子まりさが、叫びながら巣から飛び出していってしまった。 「ゆゆっ!ゆっぐりまってね!!いまそとにでちゃだめだよ!!」 「ばりざぁぁぁぁあのあかちゃんをづがまえでえぇぇぇ!!でいぶだぢゆっぐりじだいよぉぉぉぉ!!」 「ゆっ・・・わかったよ!!みんなはここで静かにまっててね!!ゆっくりなおってね!!」 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 錯乱状態のれいむに頼まれ、親まりさが飛び出した子まりさを連れ出すことになった。 親まりさが巣穴の外に出てみると、辺りに他のゆっくりの姿は見当たらない。どこも同じような状況なのだろうか。 しかしそれなら好都合だ。他のゆっくりに見つかる前に連れ戻してしまえば、追放は免れるかもしれない。 足跡を辿って子まりさを追っていくと、林道に差し掛かった辺りで一人の若い男に捕まっていた。 (ゆゆっ!?あれはにんげんだよ!ゆっくりにげるよ!!) もう親まりさの頭の中は、子まりさを見捨てて恐ろしい人間から逃げることで一杯だった。 しかし腐っても我が子のことなので、もう少し遠巻きから様子を見てみる。 人間は、掴み上げた子まりさに何やら話しかけているようだ。 「おいおい、全然ゆっくり出来てねえゆっくりだな。血相変えてどうした」 「ゆががががが!!ゆっくりはなじでね!!ぐぢのなががいだくてゆっくりでぎないんだよ!!」 「口の中? 口内炎かなんか出来たのか? どれ、ちょっと見せてみろよ」 と言うや、男は子まりさの口を顎を外すような乱暴さで、上下にがばっと開いた。 子れいむは「ゆ゛ぎっ」とうめきを上げ、親まりさも一瞬恐怖した。 「あ~あ、こりゃひでえ。見事な虫歯だな」 「ふ、ふじば?ひゃにひょれ!?ぶっふりえぎる?」 「何言ってんのかわかんね。口の中っつーか歯が痛いんだろ? 虫歯は歯の病気だよ。 しかしゆっくりも虫歯になんてなるんだなあ。歯磨きどうしてるんだ? お母さんが磨いてくれなかったの?」 「ゆぶっ!だじがにはがいだいよ!!ふしばってなあに?はみあきなんてきいだごどあいよ!!」 「お母さんも歯磨きしてないのか? とするとゆっくりにはそもそも虫歯という概念がなかったのかな。 確かに俺も結構色んなゆっくりを見てきたけど、虫歯の心配してる奴なんかいなかったな。 ま、お前らのことだからどうせ人間の食べてる物でも横取りして食ったんだろ。 人間の口には虫歯のばい菌がいるからね。それで移ったんだ。自業自得だね!」 「ゆ゛ゆ゛!!ばりざにんえんのものなんへとっへないお!!もうゆっふりはなしへね!!」」 「まあまあ、せっかくだから俺が虫歯抜いといてやるよ。そらっ」 そういって男は、子まりさの口から歯を一本ブチッという音を立てて抜き去った。 それも一本だけではなく、太い歯を何本も何本も。 抜かれるたびに子まりさは「い゛があああああああああああ」と悲鳴を上げていたが、男はケタケタ笑うだけだ。 歯茎に空いた穴から餡子が噴き出し、男の手を汚す。 結局5、6本の歯を抜いてから、男は子まりさをべしゃっと投げ捨てた。 「い゛がい・・・・いだいよぉ・・・」 「は~あ、元から苦しんでるゆっくりを虐待しても面白くないね。 まあ良い悲鳴聞けたし、もう帰っていいよ」 「ゆぎぎぎいぃぃ!!しね!!ゆっくりできないにんげんはゆっくりじね!!」 「ゆっくりはてめえらだけでしてろ、カス」 悪態をつく子まりさを男は爪先で蹴飛ばし、道を去っていく。 吹っ飛んできた子まりさは親まりさに激突し、二匹は「ぶげっ」とうめいて餡子を吐いた。 「お、おがあざんんんんん!!どうじでだずげてぐれながっだのぉぉぉぉぉ!!」 「じがだないでじょおおおぉぉぉぉ!!にんげんにづがまっだらしんじゃうんだよおおぉぉぉぉ!!」 「がわいいごどもをだずげるのはとうぜんでじょぉぉぉぉおぉぉぉぉ!!」 としばらく言い争ってから、親まりさは本来の目的を思い出し、 他のゆっくりが現れる前に、子まりさを巣へと連れ帰った。 巣ではれいむと子供達が痛みと恐怖に震え続けていた。帰って来た二匹を目に留めたれいむは慌てて駆け寄る。 「ゆゆっ!ほかのみんなにはみつからなかった!?」 「だいじょうぶだよ!でもまりさのこどもはにんげんにつかまっていじめられたよ。はをいっぱいぬかれたよ」 「にんげんに!?ころされなくてよかったね!!」 「ゆぐ・・・ゆ゛ぐぅ・・・」 れいむが帰って来た子まりさを見ると、口元を餡子まみれにして涙ぐんでいる。 しかし家を飛び出す前と違って落ち着いているようだ。痛みはどうしたのだろうか。 「ゆっ?まりさ、もうおくちはいたくないの?」 「いだいよ・・・でもにんげんにはをぬかれたらすこじおさまっだよ。 まりさはおくちじゃなくてはがいたかったんだよ」 「は?」 そう言われると、口の中でも特に歯が痛むような気がしてくる。 ゆっくり達が歯の痛みに気付けなかったのは、ゆっくり特有の鈍感さ、大雑把さに加え、 虫歯というものを知らなかったので、歯が痛むという感覚に馴染みが無かったからだ。 しかし言われてみれば段々そんな気がしてきたのだ。 「ゆゆっ!たしかにはがいたいきがしてきたよ!!」 「れいむ・・・れいむはにんげんにかわれてたっていってたよね?」 「ゆ?そうだけど、それがどうかしたの?」 親まりさのれいむを見つめる不穏な目つきに、れいむはたじろいだ。 「さっきのにんげんは、まりさのくちがいたいのは“むしば”だっていってたよ。 ゆっくりはむしばにならないのに、にんげんからうつったんだっていってたよ」 「ゆ・・・?なにいってるの?むしばってなあに?」 「とぼけないでね!!」 いきなり親まりさはれいむに体当たりした。 まさかそんなことをされるとは思っていなかったれいむは簡単に吹っ飛ばされ、 後ろにいた子ゆっくりもれいむにぶつかって転がっていった。 「きっとれいむがにんげんのくちについたものをたべたからいけないんだよ!! れいむがかみくだいたあんこをたべたあかちゃんたちにもむしばがうつっちゃったんだよ!! れいむがむしばをむれのみんなにうつしたんだよ!!」 「ゆゆ!?」 そういえば、お兄さんはゆっくりの親がするように、一度噛み砕いて柔らかくしたものをれいむに食べさせてくれた。 そして自分も同じように、自分の家族だけでなく群れの赤ちゃんたちに、噛み砕いた餡子を食べさせていた。 更にこれはれいむも覚えていないことだが、最初に痛みを訴え出したまりさはれいむの落とした飴玉を拾って舐めていた。 これにより、そのまりさの家族および仲が良い家族の赤ちゃんなどは細菌に感染していくことになる。 本来ゆっくりはミュータンス菌などの虫歯の原因になる細菌を保持していないので、 どのような生活を送っても虫歯に苦しむことはない。しかし、一度何かの原因で他の動物から細菌に感染してしまえば、 食べている側から食べ物を餡子に変換するゆっくりである、虫歯が進行していくのはあっという間なのであった。 「れいむのせいでむれのみんなはゆっくりできなくなっちゃったんだよ!! にんげんにかわれたきたないゆっくりはゆっくりしね!!」 「ゆゆっ!!?どうじでぞんなごどい゛うのぉぉおお゛ぉぉぉぉ!!」 「ゆ゛ぅぅぅ!!まりざだぢのはがいだいのもおがあざんのせいだよ!!」 「きちゃないおかあさんからうまれたかられいむたちもゆっくりできないんだよ!!」 「ゆっくりできないおがあざんはゆっぐりぢねぇぇ!!」 親まりさは親れいむに激しい体当たりを始め、子供達もそれに便乗した。 家族によって巣から追い立てられ、やがて森の広場まで追い込まれたれいむ。 いつの間にか一匹の子供がぱちゅりーを呼び出しにいっており、その報を聞いた他のゆっくりも集まっていた。 れいむはまりさや子供達に叩かれ続けながら、ぱちゅりーに涙目で訴えた。 「だずげてばぢゅりぃぃいいぃぃ!!でいむのかぞくがいじめるのぉぉぉ!!」 「むきゅ!れいむ、こんなことになってほんとうにざんねんだわ!」 「!?なにいってるのぱちゅりー!?はやくみんなをとめてね!!」 「うるさいよ!びょうきをもちこんだれいむはゆっくりしんでいってね!」 「おまえのせいでみんなゆっくりできなくなったよ!!」 「おお、きたないきたない」 「ゆっくいしんえね!」 大小さまざまなゆっくりがれいむを取り囲み、罵詈雑言を浴びせていた。 みんなの怒りの渦の中で、れいむの思考は真っ白になっていった。どうしてこんなことに? れいむは今まで群れの為によく働き、みんなとも仲良く出来ていたはずなのに…… 「れいむ!あなたのせいでむれはめちゃくちゃよ! にんげんのかいゆっくりなんてなかまにしたのがまちがいだったわ!!」 「なんでばぢゅりーまでぞんなごどい゛うのぉぉぉぉおおぉぉぉ!? でいぶなんにもわるいごどじでないよぉぉぉぉおお゛ぉぉぉぉ!!」」 「むぎゅうう!みぐるしいわ!!おまえをむれにおいていくわけにはいかないのよ!! ゆっくりしないででていきなさい!!ころされないだけありがたくおもってね!!」 「ぞんなああ゛ぁぁぁぁあ゛ぁぁぁぁぁ!?」 普段は温厚なぱちゅりーからは考えられないほどの暴言であった。 それもそのはず、実はぱちゅりーの歯も数日前から痛み出していたのだ。 虫歯の痛みとそこから来る怒りが、ぱちゅりーから冷静な思考力を奪っていた。 ぱちゅりーの合図で何匹ものゆっくりが飛び出し、れいむにボコボコと体当たりを仕掛けた。 れいむはそのまま巣の縄張りから押し出され、「にどとはいってこないでね!!」と唾を吐かれ、 ボロクズのように捨てていかれた。辺りには小雨が降り出していた。 「ゆぐうぅぅぅぅ・・・どぼじでごんなごどにぃぃぃぃ・・・」 れいむはまたしても家族を失ったのだ。それもみんなに憎まれるという最悪の形で。 残ったのは全身の傷と、口の奥底から無限に湧き上がってくる虫歯の痛みだけ。 とにかく、雨を凌ぐためにゆっくり出来る場所を探さなくてはならない。 れいむはべちょべちょになりながら、森の中を這うように跳ねて行った。 やがてれいむは、木の下に住居を構える一匹のまりさの姿を見つけた。 「ゆ!あめがやむまですこしやすませてね!」 「いいよ!ゆっくりしていってね!!」 まりさは快くれいむを受け入れてくれ、れいむにはそれが心に沁みて嬉しかった。 木の下の巣はとても暖かく、雨の冷たさに感覚を失ったれいむの肌をじわりと癒していった。 まりさはまだ少し小さいようだったが、他の家族の姿は見当たらなかった。 狩りにでも出ているのかと思ったが、この天気なら帰って来ても良さそうだし、巣の中も家族がいるにしては質素だった。 「いまからごはんにするところだよ!いっしょにたべようね!」 「ゆ~?まりさのかぞくはいないの?」 「ゆ・・・おかあさんもおねえちゃんもみんなおくちのびょうきでしんじゃったよ!」 「ゆ゛!?」 「まりさはげんきだけど、かぞくのびょうきのせいでむれからおいだされたんだよ。 だからほかのゆっくりとゆっくりするのはひさしぶりでうれしいよ!ゆっくりしていってね!」 一人で集めたであろう、とても多いとは思えない備蓄かられいむの分もご飯を並べ、 無垢な笑顔を向けてくる子まりさ。れいむは愕然としていた。このまりさは自分達が群れから追い出したまりさの子供であった。 そしてこんなに優しいまりさから家族を奪い、ゆっくり出来なくしたのは自分なのだ。 その自覚は、みんなにお前のせいだと喚き立てられるよりも、ゆっくり確実にれいむの心を苛んでいった。 「ゆっくりたべてね!」 「ゆっ・・・むーしゃ、むーじゃ、じあわぜぇぇ~~!!」 「ゆゆっ!そんなにおなかすいてたの?」 れいむの滂沱の涙に、驚きつつも楽しそうに笑う子まりさ。 れいむの歯は相変わらず痛んだが、そんなものは心の痛みに比べれば大した痛みではなかった。 食後も二匹は互いに頬ずりしたり、巣の中で飛び跳ねたり、お歌を唄ったりして過ごした。 子まりさとれいむにとって、久々に思う存分ゆっくりできる時間であった。 結局雨は夜まで降り続き、子まりさはれいむに泊まっていくよう促した。れいむもその言葉に甘えた。 二人は寄り添うようにして寝床に就いた。だが子まりさのゆぅゆぅという寝息が聞こえても、れいむは寝つけなかった。 「ゆ・・・なんでこんなことになったのかな・・・」 ゆっくりの口癖であるこれは、必ず物事の責任の所在をどこかに見つけ出すことで、 自分がゆっくりすることを正当化したがるという習性に由来するものである。 れいむはゆっくりの中では聡明な方であったが、所詮ゆっくり。餡子脳の限界には勝てなかった。 今までは自分が悪いのだという気がしていたが、断続的に自分を苛む虫歯の痛みが、 自らも理不尽な暴力の犠牲者であるというような被害意識を刺激し続けていた。 その感情はやがて、自分のかつての恩人であるお兄さんへの恨みへと転化していった。 そうだ。あのお兄さんが自分にばいきんを移したから、自分は今激痛に苦しまされている。 しかも仲が良かった群れをめちゃくちゃにし、この子まりさや自分から家族を奪い、不幸のどん底に追い込んだ。 全部あのお兄さん……いや、ばかなにんげんのせいではないか。 そのせいで自分は、多くのゆっくりの恨みを買い、要らぬ良心の呵責と歯の痛みに苦しまされているのだ。 自分には何の責任も無い。いやしくもゆっくりの親の真似などした、あの人間が全て悪いのだ。 朝になって目覚めた子まりさの隣に、れいむの姿は無かった。 小雨の夜のことである。 あるゆっくり愛好家の男の家の戸を、何者かが激しくどんどんと叩いた。 「誰だろう? こんな夜中に……」 夢の入り口から引き戻された男は、開ききらない眼を擦りながら玄関へと向かった。 新たに飼い出したゆっくりれいむも目が覚めてしまったらしく、不安そうに玄関を眺めている。 「ゆぅ・・・おにいさん、なんだろう?」 「ちょっと様子を見てくるから。れいむはそこでゆっくりしててね」 男の家は村の外れにある。通りがかりの旅人が訪ねて来たり、急病人に軒を貸すことも少なくない。 今回もその類だろうかと思いつつ、男は玄関の扉を開いた。 「ゆ゛がぁぁぁぁああ゛あ゛ぁぁぁぁぁ!!」 「うわっ!? ゆ、ゆっくり?」 飛び込んで来たのは、憤怒に顔を歪ませたれいむであった。 大きく剥かれた歯は虫歯によってガタガタに変形し、顔全体の禍々しさを一層増している。 そんなゆっくりの恐ろしい形相に男は気圧され、思わず腰を抜かしてしまう。 すかさず飛び掛り、激しく連続で踏みつける虫歯れいむ。 「おまえがっ!!おばえのぜいででいぶはぁぁぁぁっ!!」 「ちょ、ちょっと痛い痛い!」 「じね!じね!!ばがなにんげんはゆっぐりじないでじねぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!」 「ゆっ!おにいさんにらんぼうしないでね!!」 その様子を見ていた飼いれいむは、闖入者に体当たりをぶちかまし、家の外まで吹っ飛ばした。 水を吸ってぬかるんだ地面に叩きつけられた虫歯れいむは、泥まみれになりながらも起き上がり、男を睨み付けた。 その形相の異常さと、ゆっくりなんてどれも変わらんという理由から、男はそれがかつて飼っていたれいむだとは微塵も気付かなかった。 「ふぅ、びっくりしたなあ……有難う、れいむ」 「ゆっ!こんなにやさしいおにいさんをいじめるゆっくりなんてゆるせないよ!ぷんぷん!」 「ゆ゛ぎぃぃぃぃぃ・・・」 虫歯れいむは更に腹が立った。新しい飼いれいむは丸々と育っており、普段のゆっくりぶりが見て取れた。 自分が与えられていた幸せを取られたというような錯覚、何も知らずにゆっくりしている飼いれいむへの理不尽な恨み、 そして自分のことを完全に忘れ、新たな被害ゆっくりを生み出そうとしている男への怒り。 様々な感情が入り混じって、虫歯れいむの肉体は無意識のうちに全身全霊のタックルを繰り出していた。 これまで狩りでどんな大きな獲物を仕留めた時も、捕食種と戦いになった時も、このような攻撃は出来なかった。 そのような生涯最大の攻撃だった。これに当たって無事でいられる者はいない。そう確信できた。 男は玄関に立て掛けてあったつっかえ棒で、飛んでくる虫歯れいむを叩き落した。 「ゆ゛びぇっ!!」 「何があったのか知らないけど、人間に危害を加えるゆっくりを放っておくわけにはいかないな。 村の人達がゆっくりを危険視して、罪のないゆっくりまでも駆除されてしまう」 「ゆっ!ゆっくりのてきだね!ゆっくりしないでしね!」 軒先に飛び出し、虫歯れいむを容赦なく踏みつける飼いれいむ。 しばらく餡子を吐きながらうめき声を上げていた虫歯れいむだが、何度目かの踏み付けで、完全に潰れて絶命した。 「お疲れ様、れいむ。餡子の匂いがするとゆっくりが怖がるから、ちゃんと片付けておこうね。 もう遅いから、お前は先に寝床に戻って早く寝なさい」 「ゆぅ~~、おにいさん、れいむなんだかねむくなくなっちゃったよ。ねるまえにおはなしきかせてね!」 「ははは、しょうがないなあ。じゃあ今日はどんなお話をしようか」 飼いれいむと談笑しながら、死体を手際よく片付けていく男。 やがて玄関の戸が閉まると、後には何も残らなかった。 終わり このSSに感想を付ける